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「成⻑戦略」実現に向けた ソフトウェア産業ビジョン 〜世界最高水準のIT利活⽤社会の実現のための官⺠の役割とは~ 一般社団法人コンピュータソフトウェア協会 会⻑ 株式会社オービックビジネスコンサルタント 代表取締役社⻑ 税理⼠、公認会計⼠ 和田 成史 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 講演者紹介 ■ 講演者 和田成史 一般社団法人コンピュータソフトウェア協会 ・2006年6月 ・2006年7月 ・2007年7月 ・2007年7月 ・2007年9月 ・2013年6月 <外部委員> 経済産業省 会長 JPSA(現CSAJ)会長就任 (社)コンピュータソフトウェア協会(略称:CSAJ)に名称変更認可 日本ユースウェア協会と統合し、新たなCSAJとしてスタート 会員数500社を越す Pマーク付与認定指定機関(審査機関)として認定 パッケージソフトウェア品質認証制度(PSQ認証制度)をスタート 産業構造審議会 情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会 代表取締役社長 ・設立 昭和55年12月 /事業開始 昭和56年7月 /資本金 105億1,900万円 ・事業内容 ビジネスソリューションテクノロジー及びITソリューションテクノロジーの開発販売 販売プロダクトに対する保守・導入指導等のサービス提供 主な製品「勘定奉行」をはじめとする「奉行iシリーズ」「奉行V ERPシリーズ」 ※ ノークリサーチ 調べ ※ 富士キメラ 総研 調べ 日経コンピュータ調べ 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 2 ITを取り巻く社会の現状 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 3 「世界最先端IT国家創造」宣言 (平成25年6⽉14⽇閣議決定) 第3の矢:成長戦略の柱 Ⅰ.基本理念 Ⅰ. 基本理念 1.閉塞を打破し、再生する日本へ 2. 世界最高水準のIT利活用社会の実現に向けて ○ 景気長期低迷・経済成長率の鈍化による国際的地 位の後退 ○ 少子高齢化、社会保障給付費増大、大規模災害 対策等、課題先進国 ○ 「成長戦略」の柱として、ITを成長エンジンとして 「成長戦略」の柱として、ITを成長エンジンとして 活用し、日本の閉塞の打破、持続的な成長と発展 活用 ○ 過去の反省を踏まえ、IT総合戦略本部、政府 CIOにより、省庁の縦割りを打破、政府全体を横 串で通し、IT施策の前進、政策課題への取組 ○ IT利活用の裾野拡大に向けた組織の壁・制度、 ルールの打破、成功モデルの実証・提示・国際展開 ○ 5年程度の期間(2020年)での実現 Ⅱ.目指すべき社会・姿 Ⅱ. 目指すべき社会・姿 世界最高水準のIT利活用社会の実現と成果の国際展開を目標とし、以下の3項目を柱として取り組む。 1.革新的な新産業・新サービスの創出 1.革新的な新産業・新サービスの創出と 新産業・新サービスの創出と全産業の成長を促進する社会の実現 全産業の成長を促進する社会の実現 ○公共データの民間開放(オープンデータ)の推進、ビッグデータの利活用推進(パーソナルデータの流通・促進等) ○農業・周辺産業の高度化・知識産業化、○オープンイノベーションの推進等 ○地域(離島を含む。)の活性化、○次世代放送サービスの実現による映像産業分野の新事業の創出 2.健康で安心して快適に生活できる、世界一安全で災害に強い社会 世界一安全で災害に強い社会 2.健康で安心して快適に生活できる、 ○健康長寿社会の実現、○世界一安全で災害に強い社会の実現 ○効率的・安定的なエネルギーマネジメントの実現、○世界で最も安全で環境にやさしく経済的な道路交通社会の 実現 ○雇用形態の多様化とワークライフバランスの実現 公共サービスがワンストップで誰でもどこでもいつでも で誰でもどこでもいつでも受けられる社会 受けられる社会の実現 3.公共サービスがワンストップ 3. 公共サービスがワンストップ で誰でもどこでもいつでも 受けられる社会 の実現 ○利便性の高い電子行政サービスの提供、○国・地方を通じた行政情報システムの改革 ○政府におけるITガバナンスの強化 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 4 第三の波:明確なイノベーション ITの IT の世界の潮流 1950 30 30年 年 1980 2010 30 30年 年 30 30年 年 汎用機 PC クラウド マルチデバイス 集中 集中 分散 分散 融合 融合 市場 の動き インターネットの普及 独自システムで 個別開発された システム オープンシステム で個別開発された システム 社会基盤化したネットワーク インターネットを利⽤ クラウドの進展 パッケージシステムの普及 デバイスの高機能化 クラウドコンピューティング の始まり 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. クラウド & マルチデバイス サーバー 仮想化の進化 クラウド マルチデバイス化 アプリ アプリ アプリ クライアント サーバー ⇒ クラウドへ ・劇的な低コスト化 (Server 1時間 8円など) ・管理の容易さ (数分でサーバー増設) クライアント(PC) ⇒ ・スマートフォン ・タブレット ネイティブアプリ &クラウドが標準に マルチデバイスへ アプリケーション ⇒ 配信型ネイティブアプリ ・配信型で導⼊・更新が簡単 ・ネイティブアプリでパフォーマンス+高機能 誰でも、どこからでも、 IT ITを利⽤できる。 を利⽤できる。 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. デジタルシフトによる 産業構造変化 デジタルシフト:すべてのものがデジタル化、旧来の形が変化 出版 作家 作家 作家 作家 作家 作家 作家 コンテンツストア 出典:経済産業省:産業構造審議会資料「スマート社会における競争優位の確保」より 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 7 スマートイノベーション・主要ベンダーの戦略 Apple OS ストア iOS iTunes App Store デバイス iPhone/iPad Android Market Google アプリ ・ コンテ ンツ android Kindle store Amazon Microsoft Windows 8 コンテンツ Kindle Windows Store 垂直統合から、レイヤー化 へ ハードウェアから、ソフトウェアへ 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 重要なのは『ソフトウェア』 ソフトウェアこそがイノベーションのPOINT 情報をつなぐ • コンテンツ、プラットフォーム、ネットワーク、デバイス(ハード) をつなぐのはソフトウェア 情報を収集、分析、提供、制御する • 大量の情報を集め、分析し、利用者へ価値ある情報として提 供する ノウハウを蓄積できる • ブラックボックス化し、守る。 もっとも重要なものは、コンテンツ(ソフトウェア もっとも重要なものは、コンテンツ(ソフトウェア) 重要なものは、コンテンツ(ソフトウェア) 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 9 求められるソフトウェア産業構造の変化 ソフトウェアはすべての産業基盤 垂直統合から、水平分散へ それぞれが「強み」を持ち、協⼒してビジネスを⾏ う関係へ 垂直統合 出典:経済産業省 「情報経済⾰新戦略」平成22年5月 水平分散 資料より 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 10 「IT利活⽤社会の実現」 のための役割分担 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 11 官⺠協⼒により目指す、「IT利活⽤社会の実現」 「強い日本」再生のための役割 国の役割 協会団体の役割 民間企業の役割 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 12 国の役割 平成26年度 経済産業省政策重点ポイントより インフラの整備 • ビックデータ利活用 • エネルギーマネジメント • サイバーセキュリティ対策 規制緩和 • 企業実証特例制度 チャレンジ企業推進 • グレーゾーン解消制度 ホワイトゾーン明確化 民間企業支援 • 税制対策 • ベンチャー企業育成 民間投資70兆円 開業率10% 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 13 協会団体の役割①:政府への提言 制度化//減税等 制度化 の政策実現 政府 審議会や各所管官庁 等を通じて提言実施 官民のパイプ役として 税制改正要望、インフラ整備、規制緩和等提言 意見の取り纏め ソフトウェア産業 民間 民間 民間 民間 民間 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 14 協会団体の役割②:ソフトウェア品質の⾒える化 ⽇本製品の品質の良さは "⽇本人の誇り" グローバル化のための<品質> <標準規格>に基づく、品質説明の「明確化」 グローバル市場醸成のため<高品質>の「⾒える化」 国際的な、品質の明確化(日本の強み) パッケージソフトウェア品質認証制度 Packaged Software Quality Certification • • • 国際規格ISO/IEC25051:2006(JISX25051:2011)準拠 第三者による適合性評価により認証 IPA「ソフトウェア品質説明のための制度ガイドライン」 に沿った認証制度 http://www.psq-japan.com 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 協会団体の役割③:官⺠のパイプ役 民間企業へのルール化を支援 • 個人情報保護 • プライバシーマーク審査機関としての役割 • 私有デバイス活用のための環境整備 • BYOD(Bring your own device)のポリシーやサンプル規定 • 信頼性の高いシステム構築の契約 • 情報システム取引者育成プログラム • 知的財産保護 • ソフトウェア管理ガイドライン 官民のパイプ役 民間企業 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 16 ⺠間企業の役割①:選択と集中、役割分担と協⼒ 競争力強化 • 政府・協会団体の施策活用を通じて強くなる。 構造改革 • 従来の産業構造から脱却 • 自社の強みにフォーカス レイヤー化戦略 人材育成 • イノベーション・グローバル人材の育成 • 発想力を持った人材の育成 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 17 ⺠間企業の役割②:戦略的発想による 特徴と特色 戦略性的発想による、特徴と特⾊ 1. 顧客満⾜度の追及 要素技術ではなく、製品価値 顧客へ提供価値をイメージする 2. 選択と集中 その中で「強み」にこだわる。 こだわりがイノベーションへつながる。 3. 役割分担・レイヤー化戦略 自社戦略エリアをブラックボックス化し、その他を他社と 組む。(レイヤー) 自ら、自社のフォーカスする「強み」と 自ら、自社 のフォーカスする「強み」と、 のフォーカスする「強み」と、 他と組み合わせ、顧客が求める製品 組み合わせ、顧客が求める製品価値を提供する が求める製品価値を提供する 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 18 ⺠間企業の役割③:お客様思考の応⽤技術⼒ 要望事項の多様化への対応 要望事項の多様化 への対応 IT ITの変化 の変化(マルチデバイス (マルチデバイス・クラウド) ・クラウド) 利⽤シーン、インフラ、ニーズの多様化 利⽤シーン、インフラ、ニーズの 多様化 お客様思考の応⽤技術 お客様思考の応⽤ 技術(⽇本の強み) お客様の満⾜度向上を高められるものを選択し、ソフ トウェアコンテンツで応⽤し答える。 選択の中での戦略も重要(⽣き残るための条件) いづれかのプラットフォームにフォーカスして、より良いモノづくり を追及する。 どのプラットフォームでも使えるマルチプラットフォームを目指す (HTML5) 他との差別化を明確にして、特徴を際立たせる 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 19 まとめ これからのIT これからの ITトレンド トレンド デジタルシフト Global • すべてがデジタル化へ 求められる産業構造変化 先進国 日本 の役割 シニアシフト • 少子高齢化社会 • シニア世代の社会参加・消費参加 成⻑戦略 の主役 民間:継続成長が市場をけん引する 団体:官民のパイプ役 国:インフラ整備&規制緩和 2012 ©OBIC BUSINESS CONSULTANTS All rights Reserved. 20