Comments
Description
Transcript
CircuitCAM 7.x Laser 操作手順書
EPRONICS © CircuitCAM 7 メタルマスクデータの作成・修正 目次 メタマスクデータのインポート ............................................................................................................... 2 Ⅰ. Shape Manipulations・アパーチャ(マスクデータ)修正................................................................... 3 1:アパーチャサイズ変更/アパーチャ面積変更 .............................................................................. 3 2:長方形の開口部を楕円形へ修正 .................................................................................................... 4 3:長方形を角を丸めた長方形へ修正 ................................................................................................ 6 II. GMC 修正 ............................................................................................................................................ 8 1:マスクサイズ修正1、円弧挿入 .................................................................................................... 9 2:マスクサイズ修正2 .................................................................................................................... 12 3:アパーチャ(マスクデータ)へスリットを挿入 ............................................................................. 15 4:接着ドットデータ作成 ................................................................................................................ 17 5:ライブラリの作成と使用方法 ..................................................................................................... 19 Ⅲ.フレームデータ作成 .......................................................................................................................... 22 Ⅴ.メタルマスクレーザーカットデータ作成.......................................................................................... 24 CircuitCAM 7 1 この資料は、最新の CircuitCAM7 Pro を使用して、メタルマスクデータの作成・修正を行う場合につ いて手順を記載した資料です。 メタルマスクデータは部品のパターンに合わせた開口部と板厚によって、最適な量のクリーム半田を 基板に転写します。基本的には部品のパターンと同サイズの開口部としますが、半田ブリッジの発生 を抑える為に開口部の面積を減らしたり、逆に半田オープン防止の為に開口部の面積を広げたりしま す。 CircuitCAM7 Pro ではこの開口部の修正を簡単に行うことが可能です。 ここで紹介する手順は、メタルマスクの開口部の修正を行う基本的な方法となります、より詳しい説 明はオンラインヘルプを参照下さい。 メタマスクデータのインポート メニュー ファイルからインポートを選択して、メタルマスクガーバーデータをインポートします。 インポート画面にてレイヤー/ テンプレートの指定を 「SolderPasteTop」に設定しま す。 OK ボタンをクリックしてインポ ートします。 2 CircuitCAM 7 Ⅰ. Shape Manipulations・アパーチャ(マスクデータ)修正 1:アパーチャサイズ変更/アパーチャ面積変更 アパーチャ(マスクデータ)のサイズを変更します。 変更を行う前に、アパーチャがドローデータかフラシュデータかを確認し、 ドローデータの場合は、フラシュデータへ変更します。 データがフラッシュデータかドローデータかを確認するには、データを選択し、ステータスバーに表 示されるステータスを確認します。 フラッシュデータの場合「フラッシュ」と表示、ドローデータの場合「開いたパス」と表示されます。 上画面の場合、選択したデータはドローデータ、幅 0.6mm です。 上画面にて選択したパッドは IC パッドの一箇所ですが、ここでは全てパッドを選択し IC パッド全体 を変更します。 ドラッグして全てのパッドを選択します。選択するとステータスバーに 32 と表示され、選択している パッド数を表示します。 CircuitCAM 7 3 メニュー修正/変更から形状操作を選択します。Shape Manipulations ダイアログが開きます。 ここではアパーチャを X 軸方向に 0.2mm 縮めます。 下記の様に設定します。 Absolute X,Y 中心点 X :-0.2 mm 『Scale』ボタンをクリックしま す。 選択されたアパーチャが X 軸方向に 0.2mm 縮小します。 アパーチャの面積を修正する場合は、 Area%を選択し、変更値を%で入力します。 X,Y 両サイズが修正されます。 2:長方形の開口部を楕円形へ修正 長方形の開口部を楕円形へ修正する方法です。修正するデータをクリックしてステータスバーにてス テータスを確認します。 上画面にて選択されたアパーチャは長方形 2.3×0.3mm と確認できます。 4 CircuitCAM 7 また画面上、標準ツールバーから選択したアパーチャはアパーチャリスト「GerberX_01」の D204 で あると分かります。 選択したアパーチャが他の箇所にて使用されていないか確認をします。 メニュー選択からアパーチャ/ツールを選択するか、ツールバーにある ボタンをクリックします。 D204 が使用されている箇所がハイライト表示されます。 修正はリスト D204 上で右クリックします。 アパーチャ/ツールプロパティ画面が開きます。 名称が「D204」であることを確認します。 タイプから長方形を楕円形に変更します。必要で あればサイズ(a: , b:)も変更します。 CircuitCAM 7 5 3:長方形を角を丸めた長方形へ修正 ドローで描かれた長方形を角を丸めた長方形へ修正する方法です。 データを選択し、ステータスバーにてステータスを確認します。上画面の場合、 「開いたパス」と表示 されている為ドローデータと確認できます。 修正するデータをドラッグして選択します。上画面の場合選択したデータは 48 個とステータスバーか ら確認できます。 6 CircuitCAM 7 メニュー修正/変更からドローからフラッシュへ変換を選択します。 全てのパッドがフラッシュデータへ変換されます。同じサイズの場合は、同サイズのアパーチャとし て登録されます。 この場合、新規にて D コードが追加され D205 と して登録されています。 ツールバー「D205」上で右クリックします。 タイプから丸めた長方形を選択します。 角の面取り寸法、半径を入力します。 上画面の様に修正されます。 CircuitCAM 7 7 II. GMC 修正 アパーチャ修正において望ましい形状へ変更が困難な場合は、GMC(Geometry Manipulation Center) を使用します。GMC は、幾何学的に形状を修正及び削除を可能とします。 ツールバーGMC にある ボタンをクリックします。 ボタンをクリックすると、インポートしたレイヤー「SolderPasteTop」がコピーされレイヤー 「SolderPasteTop_WORK」として新規作成されます。また「SolderPasteTop」は非表示されます。 GMC にて使用されるレイヤーは下記となります。 _WORK •カレントアクティブレイヤーがコピーされ作成されます。データの編集 はこのレイヤーにて行われます。 _MARK •GMCにて編集が行われるレイヤー。 _MODIFIED •編集したデータがこのレイヤーへ移動します。 _READY •GMCにおいて編集後、最終的にこのレイヤー移動されます。フレームデー タ等の作成に必要なレイヤーとして設けられています。 8 CircuitCAM 7 1:マスクサイズ修正1、円弧挿入 ここでは 2 極チップのマスクデータを例として修正を行います。 修正する 2 極チップのデータをドラッグして選択し、 GMC (Gemetry manipulation center)ボタ SizeModification ンをクリックします。下画面が表示されます。タブから を選択します。 長方形のサイズを変更します。画面上にあ る長方形をクリックします。 スケールにて、下記の様に設定します。 Absolute +X,-X,+Y,-Y Center point +Y: -0.05 ,-Y -0.1 ボタンをクリックします。上の長方形が下の様に修正されます。 CircuitCAM 7 9 次に先ほど修正した長方形に円弧を追加します。 タブ Predefined Shapes を選択します。 左のウィンドウへ修正するリス トが表示されます。 円弧の追加は選択したデータの サイズ W と H(W:1.2mm H:0.65)の寸法から 1/2,1/4 で x、 y を計算して作成を行うか、Unit を選択して数値を選択または入 力して作成します。ここでは%を 選択して X,Y 共に 1/4 とします。 [Exchange]ボタンをクリックします。データが修正されます。 [Rotate]ボタン 3 回クリックして円弧の挿入位値を変更します。変更は下の様になります。 次にこの修正を下の長方形へ反映させます。 ボタンをクリックすると、変更されたデータ が下側の長方形へ反映されます。 10 CircuitCAM 7 同じ修正を他の箇所にあるデータへ反映する場合は、 Compare タブをクリックします。 Compare Shape を選択して[Exchange]ボタンをクリックします。データと類似するデータが画面に 表示されます。確認後、[適用]ボタンをクリックします。 修正されたデータは SolderPasteTop_Modified レイヤーへ新規作成され移動します。 全ての修正が終わったら、 レイヤーSolderPaseTop_Modified から SolderPaste_Ready へ移動します。 GMC メニューバーにある ボタンをクリックするとレイヤーが SolderPaste_Ready へ移動します。 他、修正がされていない SolderPAstTop_Work レイヤーを SolderPAsteTop_Ready レイヤーへ移動し ます。SolderPAstTop_Work レイヤーデータを選択して ボタンクリックして選択します。 SolderPAstTop_Work レイヤーが全て選択されます。移動はレイヤーリストから選択して行います。 レイヤーリストから SolderPasteTop_Ready を選択。 リストから選択するとレイヤーが変更されます。 CircuitCAM 7 11 2:マスクサイズ修正2 この修正は選択した開口部を選択して修正し、その修正した開口部に近似した開口部へ修正を適用さ せる手順です。 修正するデータをドラッグして GMS ボタン 12 をクリックします。 CircuitCAM 7 Size Modification Siz タブをクリックします。 上側のパッドをドラッグして選択します。 スケールにて下記の様に設定します。 Absolute , +X,-X,+Y,-Y Center Point –X: -0.1mm –Y: -0.2mm [Scale]ボタンをクリックします。 次に下側のパッドをドラッグして選択 し、 ボタンをクリックします。 +Y と-Y の数値が入れ替えられます。 再び[Scale]ボタンをクリックします。 パッドが修正されます。 CircuitCAM 7 13 修正後は下画面のようになります。 Compare タブをクリックします。Compare Shape を選択し、Exchange ボタンをクリックし ます。 類似したデータが画面上へ表示されます。 適用ボタンをクリックします。修正されたデータはレイヤーSolderPasteTop_Modified へ移動します。 全ての修正が終わったら、GMC メニューバーにある SolderPaste_Ready へ移動します。 14 CircuitCAM 7 ボタンをクリックするとレイヤーが 3:アパーチャ(マスクデータ)へスリットを挿入 スリットを挿入したいアパーチャ(マスクデータ)を選択して GMC をクリックします。 Shape Modification タブをクリックします。 Chop up フィールドにてスリットの幅を設定 します。 Gap Size: X,Y: 0.3mm Number:0 Number はスリット数を入力します。0の場 合は斜めに挿入します。 画面上の長方形を選択し、 ChopUp ボタン をクリックします。 斜めにスリットが挿入されます。 CircuitCAM 7 15 Compare タブをクリックします。Compare Shape を選択し、Exchange ボタンをクリック します。類似したデータが画面上へ表示されます。確認後、[適用]ボタンをクリックします。 修正されたデータは SolderTopPaste_Modified レイヤーへ移動します。 全ての修正が終わったら、GMC メニューバーにある SolderPaste_Ready へ移動します。 16 CircuitCAM 7 ボタンをクリックするとレイヤーが 4:接着ドットデータ作成 リード部品、表面実装部品が混在する基板においては、実装後ウェーブ半田等で半田付けを行う際、 表面実装部品は接着して行われます。CircuitCAM 7 ではユーザー側で指定した接着箇所へデータの作 成が可能です。このデータはプリントマスクデータまたはディスペンスデータとして使用することが 可能です。ここでは QFP100 ピンを使用し GMC にて接着ドットデータを作成します。 QFP アパーチャをドラッグして選択し GMC をクリックします。 Glue Dots タブをクリックします。 CircuitCAM 7 17 名称を入力します。一度設定し たものは保存が可能で、呼出し 再利用することが可能です。 全てのパッドをドラッグして選 択します。接着ドット数、直径、 間隔を設定します。 配置する方向、水平方向または垂直方向を選択します。 このボタンをクリックするとデータが配置されます。 Compare タブをクリックします。Compare Shape を選択し、Exchange ボタンをクリック します。類似したデータが画面上表示されます。確認後、[適用]ボタンをクリックします。 接着ドットデータが SolderTopPaste_Modified レイヤーへ作成されます。 全ての修正が終わったら、 レイヤーSolderPaseTop_Modified から SolderPaste_Ready へ移動します。 GMC メニューバーにある 18 ボタンをクリックするとレイヤーが SolderPaste_Ready へ移動します。 CircuitCAM 7 5:ライブラリの作成と使用方法 頻繁に使用する形状の修正は、ライブラリとして保存し使用することが可能です。 ここでは SOIC44 ピンを使用してライブラリの作成を行います。 修正するデータを選択して GMC をクリックします。 アパーチャを長方形から角丸長方形に変更します。 左上のアパーチャを選択します。長方形の角を半径 0.2mm で丸くします。 値 0.2mm 入力し、 をクリックし ます。選択したアパーチャが修正されます。 全てののアパーチャを修正する場合は、 を クリックします。 全てのアパーチャが修正されます。 CircuitCAM 7 19 タブ Lib をクリックします。 使用ボタン 新規ライブラリ作成 ライブラリに保存 ライブラリから読込み をクリックします。 名称を入力します。ライブラリから読込みことを考慮して名称を付 けます。 ここでは名称を SOIC 44、Category を SOIC をとします。 OK をクリックします。 Save Library ボタンをクリックし保存します。 20 CircuitCAM 7 タブ Compare をクリックします。 Compare Shape を選択し、 修正を元に戻す場合は 最後に 修正後 ボタンをクリックします。 をクリックします。 ボタンをクリックします。 ボタンをクリックします。レイヤーSolderPasteTop_Ready へ移動します。 CircuitCAM 7 21 Ⅲ.フレームデータ作成 フレームデータの作成は、Jobs タブを開き、フレームジェネレータを表示します。 フレームデータ作成時において中心となるレイヤーSolderPasteTop_Ready レイヤーを確認します。 必要があればレイヤーリスト から選択して移動します。 DefaultFrame xxx を選択して、右クリックメニューからプロパティを開きます。 (フレームデータを作成する前に適切なテンプレート[default_stencil.cat]を使用しているか確認し て下さい。他のテンプレートの場合、ジョブの実行が行えません。) 22 CircuitCAM 7 目的のレイヤーからフレー ムを配置し中心となるレイ ヤーを選択します。 ここでは SolderPasteTop_Ready レ イヤーを選択します。OK を クリックします。 プロパティ設定後、 DefaultFrame xxx を選択 して、右クリックメニュー からジョブ実行を選択しま す。 フレームが作成されます。 CircuitCAM 7 23 Ⅴ.メタルマスクレーザーカットデータ作成 ジョブのバッチから SMT Stencil を選択し、 右クリックメニューから実行を選択しま す。 Layer source が SolderPasteTop_Ready に なっているか確認します。 その他の設定を確認し、Rin ボタンをクリッ クします。 レーザーカットデータが出力されます。 出力可能なフォーマットはガーバーデー タ、DXF データ、LMD データです。 より詳しい内容はオンラインヘルプからご 確認ください。 24 CircuitCAM 7 CircuitCAM 7 25