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No.
157
January 2014
年頭挨拶 理事長、学長、病院長、
氷見市民病院長
金沢医科大学グランドデザイン・プロジェクト
氷見市民病院教育研修棟完成
■学事
平成 26 年度医学部推薦入学試験
平成 26 年度看護学部編入・推薦入学試験
■学生のページ
学生表彰
■国際交流
第 4 回中日学術講演会
第 5 回講演会・ワークショップ
■学術
総合医学研究所市民公開セミナー
第 45 回日本芸術療法学会
日本糖尿病学会中部支部第 87 回中部地方会
第 35 回日本法医学会学術中部地方集会
■病院
第 19 回地域医療懇談会
平成 25 年度防災講習会・災害訓練
■金沢医科大学氷見市民病院
金沢医科大学氷見市民病院市民公開講座
■管理・運営
医学教育棟建設工事の進捗状況
平成 25 年度永年勤続表彰
■同窓会・後援会
金沢医科大学北斗会懇親・懇談会
浅野川大橋に舞う冬かもめ
金沢医科大学報 157 号/2014.1
年頭挨拶
理事長 竹
越
襄
新年明けましておめでとうございます。
に影響すると考えられます。さらにこのことは経済界
幸い雪もなく良いお正月で、皆様ゆっくりされたこ
からも支持を得ており、大学といえども企業と同じく
とと思います。私も久しぶりに気多大社でお祓いをし
トップのリーダーシップが大切であるとの見解が出さ
てまいりました。さすが能登一宮の大社とあり大変な
れています。このように、いま大学に大きな波が押し
人出で、感銘を受けました。今年は十二支の 7 番目で
寄せてきています。今後の動向に注目する必要があり
ある「午年」であります。馬は昔から農耕馬、軍馬、狩
ます。
猟馬、競走馬などと呼ばれるように人間と深い関係に
あります。神聖な動物として神への生贄として捧げら
昨年を振り返って
れ、その名残から後世で土馬、木馬、絵馬として奉納
さて、昨年を振り返りますと、まず最初に医師国家
されるようになったとのことです。また、怪我をしな
試験の成績不振がありました。前年度が良かっただけ
い馬が優秀な馬であるという諺で「無事是名馬」があり
に残念でしたが、これをばねに皆で力を合わせて、今
ますが、これにあやかり本年も皆さんにとって、健康
年こそは捲土重来を期待したいものです。学長を中心
な一年でありますよう祈念いたします。
に昨年 5 月から教育学習支援センターが強力に指導を
さて、最近の日本を取り巻く社会情勢ですが、東日
本大震災の復興が遅々として進まない状況のもと、昨
けんどちょうらい
しておりますので期待しております。
一昨年、40 周年記念事業としてアナトミーセンター、
年秋にはオリンピックの東京招致が決定し、一転祝福
新金沢医科大学氷見市民病院、レジデントハウスなど
ムードに包まれておりました。しかし、我々にとって
が完成しましたが、続いて昨年から医学教育棟を建設
気になるのは、やはり社会保障制度の動向ではないで
しており、今年 10 月に完成を予定しています。その後、
しょうか。昨年 8 月に「社会保障制度改革国民会議」の
病院本館の低層階の場所に中央診療棟が建設され、病
報告書が発表されました。それによりますと少子化対
院の解体新築は終了します。氷見市民病院は平成 23 年
策や医療・介護制度、年金について今後の改革の方針
9 月に新築しましたが、その後、非常に喜ばしいことに
がクローズアップされていますが、このうち医療・介
常勤医師と研修医が増加し、さらに学生の学外実習な
護分野の改革が急激に進みそうです。例えば、早期社
どが増えたことで、医局が手狭になり、新たに教育研
会復帰のために、急性期医療に資源を集中投入するこ
修棟を建設しました。これにより医局の環境が整備さ
とや、診療報酬や介護報酬の地域完結型を目指して特
れ、診療業務に専念できることと思います。 別の財政支援が必要だとしています。これらの改革は
また、40 周年記念事業募金総額は現在までに約 7 億 5
大学経営に大きく影響します。政府の対応を見守る必
千万円となりました。皆様のご協力に感謝申し上げま
要があります。
す。目標額は 15 億円ですのでちょうど半分くらいの金
もう一つには「大学改革」が挙げられます。マスコミ
額です。目標額にはなかなか到達しませんが、募集期
の報道等でご存知かと思いますが、先般、中央教育審
間をこの 3 月まで延長しましたので、引き続きのご支
議会、いわゆる「中教審」から大学改革に関する提言が
援をお願いいたします。
なされました。改革の柱は、国立大学を中心とした大
学のガバナンス機能の強化であります。すなわちトッ
今年の重点事業(課題)
プ主導型の組織運営体制が必要であるとの見解です。
1. 教育
国立では学長の権限が大幅に強化されています。その
現在、勝田学長を中心に、本学の教育の在り方全般
他、
「高度専門職」の設置や事務職員研修の義務化がう
について検討いただいているところです。今年度、
「教
たわれています。こうした国立大学の動きは私立大学
育イノベーション事業」を立ち上げて、教育体制や教育
2
金沢医科大学報 157 号/2014.1
環境の向上に向けて検討が進められています。低学年
“人”が大切なのは当然のことながら、さしあたって
の教育方針および、従来の PBL、ユニット型講義など
医療収入をいかに増加させるかが課題であります。そ
の教育手法を改めて見直していただきたいと考えてお
れには、やはりドクター中心となりますので、ぜひ研
ります。国試対策委員会および教育学習支援センター
修医が後期研修に残って各医局に所属して、大学院に
も共に全力で対策にあたっていただいております。
社会人入学をしていただき、大学に残り、定着するよ
また、本学は私学ですので、卒業生と一体となった
教育体制をつくることも必要であると考えます。後輩
うに努力しなければならないと思います。
医療収入の増加
への指導にあたり、教育することで良い結果が生まれ
医療収入を増やすために、やはり開業医の先生の紹
るのではないかと期待しています。より質の高い教育
介が非常に大切です。本学においては特に能登、河北
の提供に向けて、ぜひ皆さんで検討していただき、実
地区からの患者を紹介してもらうことに力を入れなけ
行に繋げてほしいと思います。
ればなりません。講演会やカンファランスを頻回に開
さらに大学院看護学研究科の平成 27 年 4 月開設に向
けて、現在、開設準備室で作業が進められています。
催し、関連病院、開業医の先生との連携を密にはかり、
紹介患者数の増加につなげていきたいと考えます。
修士課程は入学定員 6 名となります。今年の 5 月に申請
一方、大学病院としての機能を果たすために高額な
することになりますので、関係の先生方にはよろしく
医療機器の購入が必要であります。例えば、現在本院
お願いしたいと思います。
では内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」の購入を
検討しています。高額ではありますが将来に結びつく
2. 研究
投資と考えております。医療機器の購入・更新にあた
本学でも、皆様の努力のおかげで外部資金が多く集
っては、果たしてどれだけそれを利用して、患者さん
まってきております。一方、新聞等マスコミでご存知
のために使っているかということ、すなわち費用対効
のとおり、研究費の不正使用が全国的に問題になって
果を考えなければなりません。
おります。国民の税金ですので、科研費はじめ研究費
また、本学は電子カルテシステムを日本の大学で最初
の使用を適正に行い、大切に使わなければなりません。
に導入いたしましたが、更新時期を迎えております。多
改めて厳しく見直し、規程を整備していく必要があり
額の費用を投じ、新しくバージョンアップを図ります。
ます。
このように医療収入を上げるための必要な投資は止
むを得ませんが、無駄な投資は避けたいものです。
3. 診療
看護師、薬剤師の確保
救命救急センター
大学病院の窓口として救命救急センターは非常に大
やはり、まず問題になるのは、看護師、薬剤師の不
きな役割を果たしています。救急患者を断らない病院
足であります。各大学みな同じではありますが、看護
(=いつでも受け入れる病院)を目指したいと考えてお
師確保は 7:1 看護体制の維持に不可欠であります。ま
ります。国もこのような施設に救急医療体制の強化と
た、薬剤師も服薬指導はじめ、重要な業務があります
して年間 8 億円を投じるとのことですので、医療スタ
ので、是非充足し定員数に到達させていただきたいと
ッフの皆様には、きめ細かい救急体制を敷いていただ
思います。
くようお願いします。
私は昔、救急関係に少し携わっておりましたが、看
金沢医科大学氷見市民病院
護師の方々は救命救急士、ケアマネージャーなどの資
前述しましたが、病院新築後、新たに教育研修棟を
格取得にも非常に熱心に取り組んでいらっしゃいまし
建設し、軌道に乗って頑張っていただいております。
た。このように看護師さんは新しいことを学び、挑戦
髙島茂樹病院長の希望で、将来はがんセンター
(PET、
する意欲がある方が多いと感じます。本学でも、例え
放射線治療も含む)や、職員宿舎、循環器センターなど
ば認定看護師、専門看護師、そしてまだ未定ですが医
も整備したいと考えています。現在 6 年目ですが、10 周
師と同じような働きをする特定看護師の資格取得など
年には完成していてほしいと思います。
のように、目標を持ち、積極的に取り組んでいけるよ
能登北部地域医療研究所
うな道を開いてあげるべきだと思います。それが、看
2010 年 8 月に、地域医療再生基金に基づく寄附講座
護師さんが大学に定着する大きな要素になると思いま
(総合医療学講座)として設置された能登北部地域医療
す。看護師さんの増員は 7:1 の看護体制維持だけでは
研究所は、現在、中橋 毅所長はじめスタッフの皆さん
なく、ICU や NICU など特別病棟の特定加算を取得す
のご努力により、奥能登の公立病院や医師会、自治体
るためにも必要です。
が一体となって能登地区の医療を保持しています。そ
3
金沢医科大学報 157 号/2014.1
して喜ばしいことに、東京大学をはじめ全国から研修
医が集まり、今後は、東海大学、関西医科大学などか
らの学外実習生を受け入れる予定です。
徐々にではありますが、医療連携を展開していくため
の環境が整備されつつあると思っています。島中公志院
長のご尽力もあり、公立穴水総合病院の収入もアップし、
黒字に転じ、町に貢献しているとのことです。これから
は、この研究所の役割や機能について、今後の展望と言
いますか、将来計画を考える時期にありますので、関係
の方々と協議していきたいと思います。
4. 管理運営
新しい人事制度の策定 昨年、本学の人事制度を策定するため、事務局に業
務推進室という新しい部署を設置しました。平成 16 年
の国立大学の法人化以降の大学改革の流れの中で、事
務組織には非常に重要な役割が求められるようになっ
てきました。その役割を将来にわたって果たしていけ
る人材育成制度が必要となりますので、現在、事務職
員を中心としたプロジェクトチームを発足して、研修
制度や人事評価制度の検討を行っています。将来的に
は全職員を対象とするような制度ができればと考えて
います。
金沢医科大学グランドデザイン
第一次 5 カ年計画では、医学教育棟(平成 26 年 10 月
竣工予定)、病院本館の低層階機能の医学教育棟への移
転、病院本館の解体工事の着手、さらには動物実験施
設の設置構想、中央診療棟の建設を予定しております。
続いて第二次 5 カ年計画では、基礎・臨床研究棟、図
書館、管理棟、職員宿舎など次々と建設の構想があり
ます。このように、50 周年には立派な大学に生まれ変
わり、皆様とともに喜びを分かち合いたいと思ってお
ります。
最後に、ご存知のように本年 4 月から消費税のアッ
プがあり財政基盤を強固にすることが必要です。様々
な構想があっても財政がしっかりしていなければ実行
に移すことができません。将来の財政面の基盤を確立
するため、付属施設たとえば各種技能学校や、在宅医
療センター、老健、介護施設等の建設を視野にいれて
います。他大学の施設なども参考にしながら、皆さん
と前向きにじっくりと構想を練りたいと思っておりま
す。
以上、昨年を振り返りながら、本年の抱負を述べさ
せていただきました。
ご清聴ありがとうございました。
4
金沢医科大学報 157 号/2014.1
年頭挨拶
新たな発展に向けて
学 長 勝 田 省 吾
新年あけましておめでとうございます。皆様には新
たな気持ちで、新春を迎えられたことと思います。今
年は大学にとっても、また私共にとっても良い年であ
ました。今、振り返ってみて、特に影響を受けたこと
を少し紹介したいと思います。
赴任早々、当時の角家 暁病院長に呼ばれ、
「先生は一
ることを心から願っております。私はこれまで 3 年間、
国一城の主ではありません。先生はデパートの 1 つの
学長として皆様と共に大学の発展に努めてまいりまし
売り場の主任です。先生の売り場の業績が悪いとデパ
たが、昨年 9 月学長に再任されました。改めて、これ
ート全体の収益に響きます。頑張って下さい」と上手に
までご支援、ご協力を賜りました皆様に心よりお礼申
励まされました。また、大谷信夫教務部長から「金沢大
し上げます。
学のやり方で講義をしてはいけません」と言われまし
年頭のご挨拶も 4 回目になりますが、昨年 9 月 26 日
た。その後、大谷先生から本学での教育について多く
に「金沢医科大学−学生の自信と誇りを育む大学−」と
のことを教えていただきました。さらに、ある事務の
いうタイトルで学長再任の所信表明をさせていただき、
方から、
「先生は教官ではありません。本学では教員で
教育・研究を中心に本学の課題と今後の対策について
す」と言われました。私にとって本学に来て間もない時
私の考えを述べました。今年の年頭の挨拶は少し過去
に、このような極めて適切なご助言・ご指導をいただ
を振り返りながら未来について語ってみたいと思いま
いたことを今でも大変感謝しております。
す。
また、小田島理事長はしばしば、教職員の大学に対
私は平成 6 年 7 月に本学に赴任いたしました。平成 7
する帰属意識、忠誠心の大切さを話されました。私は
年 1 月 4 日の村上暎二理事長と小田島粛夫学長の年頭の
最近、改めて大学に対する帰属意識、あるいは愛校心
ご挨拶を初めて、とても緊張した気持ちで聞いたこと
を持つことの重要性を実感しております。教職員一人
が想い出されます。当時の学報によれば、村上理事長は、
ひとりと大学とが共通の目的と共通の規範の下、互い
「一番大事なトップの資質というのは“先見力”である。
に関係を強め合うことが大切です。私がまだまだ未熟
先見力の先見は“先見の明”の先見ですが、先を見通す、
であった時に、本学の教員としてあるべき姿を教えて
将来を予測するということがトップの一番大事な資質
いただいた幸運に感謝すると共に、私はこれからの本
である」と述べておられます。
学の将来を担うニューリーダーの方や若い教職員の方
また、小田島学長は、
「18 歳人口の急激な減少、医師
過剰時代の到来など私立大学を取り巻く環境は益々厳
に、時代が変わっても守るべきことがあることを少し
でも伝えていきたいと思っております。
しくなることが予想される。教育・研究そして医療そ
れぞれに独自の理念を持ち、特色ある大学作りに努力
魅力ある大学づくり
しない限り私立医科大学の将来はない」と述べておられ
本学は一昨年創立 40 周年を迎え、
「新しい世代の登
ます。以来、平成 22 年まで歴代の理事長先生、学長先
場・活躍を歓迎して」を記念事業テーマとして、本学グ
生の年頭のご挨拶を毎年、新鮮な気持ちで聞いて参り
ランドデザイン第 1 次 5 カ年計画がスタートしました。
ました。
金沢医科大学が金沢医科大学たりうるための戦略的布
私は、本学に参ってから、最初の半年間は国立大学
石、それがグランドデザインです。新アナトミーセン
と私立大学の違いに、いろいろと戸惑いを覚える毎日
ターやレジデントハウスが完成し、現在、医学教育棟
でした。しかし、機会あるごとに理事長先生や学長先
の建設が進められております。また、2015 年から第 2
生からのメッセージ、多くの先輩の先生方や事務の方々
次 5 カ年計画も検討されており、
「明るい未来を拓く、
との日々のおつき合い、そして学生諸君と接すること
魅力ある大学」を目指して大学キャンパスの全面的な再
によって、私立大学である本学を理解することができ
構築が進められる予定になっております。未来に向け
5
金沢医科大学報 157 号/2014.1
ての成長を実感できるキャンパスになることを心から
期待しております。
高めるシステムを用意しておくことも求められます。
教育学習支援センターにおいての学習支援による学
私は現在建設中の医学教育棟が少しずつ出来上がっ
力向上、自立する力の育成、国際交流プログラムによ
ていくのを見てきました。先ず、地下深く掘り、底に
る異文化体験、海外語学研修や医学研修、さらに基礎
しっかりとした土台を作り、その上に建物が作られて
や臨床の教室を訪問し、研究に触れ学問をするという
いきます。私は大学の中で建設中の建物を見るといつ
「わくわく感」を味わうことのできるスチューデント・
も想い出すことがあります。それは、
「どんな大学であ
リサーチャー・プログラムの導入も考えております。
っても、大学が創られたということは、その大学の中
学生一人ひとりの多様な個性・能力を最大限に伸ばす
には必ず泉を持っているはずであります。今なおこん
教育と環境の熟成に努めていきたいと思います。
こんと湧き出ている泉を持っている大学もあれば、今
大学に魅力があれば、魅力にひかれて学生が集いま
ではすっかり泉が枯れ果てている大学もある。しかし、
す。集えば優れた人材が育ちます。それが本来の学び
泉は枯れ果てているように見えてもその底を掘れば、
舎(まなびや)です。金沢医科大学が好きで、金沢医科
そこには大学の生命を維持するに足る、こんこんと湧
大学に入り、金沢医科大学で学び、自信と誇りをもっ
き出る太い水源が残されているはずだ」という早稲田大
て卒業する、そのような大学であり続けたいと思って
学元総長の奥島孝康先生の言葉です。
おります。そして、多くの卒業生が本学に残って、母
本学のキャンパスに新しい建物を創るということは
校の発展に貢献してくれることを願っております。
本学に新しい生命を生むことであり、これまでに生ま
れ、脈々と引き継がれてきた生命に新しい生命が加わ
研究の活性化
ることであります。そして、本学が本来目指した創立
魅力ある大学作りの中で重要なものの一つは研究で
の原点に立ち戻って、足元を確かめ本学の未来を確固
す。大学は「知的好奇心で研究する」という姿勢がベー
たるものにするということであります。本学は創立 50
スにあり、多くの教員が特色ある研究に取り組み、大
周年に向かって歩み始めました。これまでの歴史と伝
学全体にアカデミックな、サイエンティフィックな雰
統を振り返って、その最良の部分を継承しながら、未
囲気が漂っていることが大切です。
「こういう世界的な
来に向って時代の変化に合わせた創造的なものを築き
研究をしている先生がいる」ということは大学の魅力を
上げていかなければなりません。
高めます。本学に存在する新しい研究の芽に、水をや
私は年頭にあたり、改めて建学者の方々が本学に託
した理想とか夢、それは正に建学の精神でありますが、
り育てていくという方針を持ち続けたいと思っており
ます。
本学の教職員すべてが先人たちの理想や夢を実現する
竹越 襄理事長に 1 億円用意していただき、平成 24 年
ために一致協力して大学を発展させる責務があると思
1 月からスタートした金沢医科大学研究推進事業が、今
っております。
年の 12 月末で 3 年間の研究期間を終えることになって
います。本学を代表する独創的な大型研究の推進を図
良き医療人を育てる教育
る特別推進研究 6 件、本学卒業生の研究活性化を図る
医科大学の真価は、医学・医療に貢献する卒業生を
特別奨励研究 28 件の成果を楽しみにしております。本
どれだけ社会に送り出すかによって決まるということ
事業が本学全体の研究を活性化させ、刺激剤としての
を、すべての教職員が常に心に銘記していなければな
大きな成果が得られれば、竹越理事長に引き続き、未
りません。今後、大学を取り巻く環境が益々厳しくな
来への投資として、この事業の継続をお願いしたいと
ることを考えると、社会のニーズに応えることのでき
考えております。
る「人間性豊かな良き医師・看護師の育成」を教育の最
重要課題として取り組んでいかなければなりません。
今後、臨床の場で病気を診て、観察し、それから研
究する、実験する若い先生がどんどん増えてきてほし
「教育」というのは、
「教えること」と「育てること」の
いと思っております。また、女性教員の皆様には、研
2 つの要素を含んでおります。学生一人ひとりがもとも
究面でも一層の貢献をお願いしたいと考えております。
と持っていないものを教え・授け、もともと持ってい
優れた研究実績を上げられた先生を表彰する女性研究
る能力を引き出し育ててあげるのが教育です。そして、
者賞の制度も検討したいと思っております。
教育において一番大切なものは、
「どうやって学生の心
金沢医科大学医学会は昭和 50 年 6 月に研究の活性化
に火をつけるか」です。火をつければ学生達は燃え上が
を目的に設立されました。来年 40 周年を迎えますが、
るはずです。学生一人ひとりを磨きあげるには、大学
この節目の年までに Nature 誌か Science 誌に本学初の
がモチベーションを的確に刺激し、それぞれの能力を
論文が掲載され、本学の教員の研究成果が世界に発信
6
金沢医科大学報 157 号/2014.1
されることを夢みております。
大学病院の重要性
本学の発展に重要な役割を果たすのが大学病院です。
大学病院には教育の場としての役割と地域医療の基幹
病院・最終拠点病院としての役割があります。医学部
および看護学部の学生に対する卒前・卒後の臨床教育、
特に医学教育における診療参加型臨床実習は医学教育
の国際基準を満たすためにも今後、ますます重要にな
ってきます。
全人的な医療ができる医師・看護師の育成には、医
療現場ですぐれた指導者の下で医療に参加することが
非常に大切です。本学には氷見市民病院と能登北部地
域医療研究所・公立穴水総合病院という優れた教育の
場もあり、本学大学病院と連携して良き医療人の育成
に努めていきたいと思います。診療・教育機関として
の機能を充実させ、社会的評価がさらに高まり、社会
から真に頼られる病院になることを期待しております。
良質の教育・研究を可能にするには財政基盤の確立
が大切です。本学の帰属収入の約 70%は医療収入であ
り、経営基盤の強化という面でも病院の役割は大きく、
これからも時代の変化、地域のニーズを先取りし、今
後ますますの発展を願っております。
さて、今年は午年、午は馬です。昔から「天を行く
は龍に如くはなく、地を行くは馬に如くはなし」と言
われているように、畜類の中で馬ほど人に直接役立ち、
多くの意義を持っているものは他にありません。馬は
古来より、龍馬や天馬と呼ばれる非常にすぐれた馬、
しんめ
ど
ば
神馬(神聖視されている馬)、駑馬(才能の劣っている
馬)などと分類されています。亀が兎に勝ったように、
「駑馬も千里」という言葉は凡才の努力がきっと報いら
れることを示したものです。このように馬はいろいろ
な能力を持っており、午年は激動の時代を一生懸命努
力すれば乗り切ることができます。皆さん、午年の今
年、教職員協働で力を合わせて実りある年にしましょ
う。
日々充実した良い仕事は、幸せな家庭があってこそ
できます。また、組織はそこで仕事をする人達が幸せ
であるように努めなければなりません。最後に、皆様
のご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、年頭の
挨拶とさせていただきます。
7
金沢医科大学報 157 号/2014.1
年頭挨拶
病院長 川
上 重 彦
新年明けましておめでとうございます。降雪もなく
状況にあります。まず、4 月より消費税 8%の導入が始
比較的穏やかな年末・年始となりました。皆様には少
まります。医療機関は最終消費者といえる患者さんに
し休息となったかと思います。
診療に関わる薬品、医療材料などの購入時における消
さて、平成 25 年を振り返ってみますと、米国ではボ
費税を請求できないため、支出増となります。消費税
ストンマラソンにおけるテロ事件がありました。アジ
が 3%、5%と付加された時は、その代償として支出増
アにおいては、中国、韓国との領土問題などで政府間
に見合う診療報酬の増額が行われてきました。しかし、
の確執が深くなった 1 年でありました。フィリピンで
今回は 0.1%の増額にとどまることが決まっており、実
は超大型台風による甚大な被害がまだ記憶に新しいと
質 1%以上のマイナス査定となり、病院としては数億の
ころであります。また、欧州以外の国からのローマ法
負担増が予想されます。次に、7:1 看護基準要件の厳
王誕生も話題となりました。国内では、2020 年東京オ
格化による急性期病床の削減方針が決まっております。
リンピック開催の決定、石川県出身の松井秀樹氏の国
看護必要度に関わる患者条件の見直しなど、この方針
民栄誉賞受賞という嬉しい話題もありました。最近で
によって本学病院も少なからず影響を受けるものと考
は徳洲会に関わる選挙違反とそれに関連した東京都知
えています。また、DPC 係数の見直し、特定機能病院
事の辞職も新聞紙上を賑わしておりました。
基準の見直しなども決まっており、高度急性期病院に
平成 25 年の金沢医科大学病院を振り返りますと、ま
ず、医学教育棟の着工があります。順調に工事が進め
完全特化できない当院においては、今後の情勢は非常
に厳しいものが予想されます。
ば秋には竣工の予定であり、本館から医学教育棟への
昨年にもお話いたしましたが、当院は人口過疎地を
引っ越しとなります。今年前半はその準備期間となり
背景として立地された大学病院という特徴を有してお
ます。各部署でご準備のほどよろしくお願いいたしま
り、人口減による患者数、手術件数の漸減や回復期を
す。4 月には、初期臨床研修医 24 名のほか看護師、リ
担当する後方病院が少ないために在院日数が延長する
ハビリテーションスタッフなどの新しい医療スタッフ
など、病院スタッフの努力だけでは克服できない要素
を確保することができました。新たな病病、病診連携
があります。しかしながら、金沢医科大学病院はこの
の取り組みとして、春・秋 2 回の病院主催学術講演会
ような立地条件や社会情勢を克服しながら良医を育成
を開催いたしました。春は河北郡市医師会、羽咋郡市
するという使命を果たし、地域の中核病院として機能
医師会の先生方を対象に、かほく市のアマンダンヴィ
しなければなりません。そのためには、私立大学病院
ラで開催、秋は能登北部、七尾市医師会の先生方を対
としての特色作りを今以上に進めて行かなければなり
象に穴水町のキャッスル真名井で開催をし、各地区の
ません。医師には高度先進医療の開発、救急医療体制
先生方と忌憚のない懇談・懇親ができたものと感じて
の整備・充実が求められます。また、きめ細やかな病
おります。残念なこととしては、医療事故などの報道
病、病診連携をはかるため、医師および病院事務職の
がなされたことであります。幸い、関係各位のご努力
皆様が一丸となって取り組んでいただきたいと思いま
によって大きな問題としては発展せず収束いたしまし
す。患者さんに満足いただける病院となるために、待
た。また、診療実績が前年とほぼ同じということで、
ち時間の少ない円滑な外来診療の遂行、患者接遇の向
伸びが停滞している現状があります。
上などについて、病院全スタッフが努めなければなり
そのような状況を踏まえて、平成 26 年の医療情勢を
鑑みますと、本年は大きな転換期を迎えていると言え
ません。
私が年頭の挨拶をするのはこれで 4 回目となります。
ます。すなわち、平成 22 年、24 年の診療報酬改定によ
1 年目には、ケネディ大統領の就任演説の中の「国が何
って病院の収益は改善してきましたが、本年は厳しい
をしてくれるかを尋ねるのではなく、国に何をできる
8
金沢医科大学報 157 号/2014.1
のかを考えてほしい」という言葉を引用して、何を行え
ば病院に貢献できるのかを個々の業務の中で考えてい
ただきたい旨をお話いたしました。2 年目には、
「成せ
ば成る」という上杉鷹山の言葉を引用して、業務の中で
浮かんだアイディアは是非実行に移してほしいとお話
いたしました。3 年目は毛利元就の「3 本の矢」に例えて、
スタッフの力を結集することが重要であるとお話いた
しました。もう一度、これらの言葉を思い起こしてく
ださい。病院が未来への展望を開くためには、病院ス
タッフそれぞれが問題点を認識し、その改善に取り組
んでいただきたいと思います。そして、個々の取り組
みが集約されて病院全体の改善に繋がっていくものと
思います。皆様方のご協力とご支援をお願いして本年
の年頭のご挨拶といたします。
9
金沢医科大学報 157 号/2014.1
年頭挨拶
平成 26 年の年頭にあたって
金沢医科大学氷見市民病院病院長 髙 島 茂 樹
皆さん、明けましておめでとうございます。年末の
用されました。診療体制については、脳卒中連携パス(対
28 日に厳しい寒波がきましたが、正月は比較的穏やか
高岡市民病院)、セカンドオピニオン外来の開設、入院
な天候の中で迎えられたのではないかと思います。
“一
患者に対する退院支援システムの導入、外来クラーク
年の計は元旦にあり”ということで、皆さんはそれぞれ
制度の導入、そして 7 対 1 看護施設基準の安定運用など
今年の目標や計画を立てられたことと思いますが、氷
を行っております。
見市民病院に関しては金沢医科大学が指定管理者とし
2 )病院運営、病院行事については、5 月から市民を対
て管理運営を担当して以来、今年 4 月で 7 年目に入りま
象とした「健康づくり教室」を 6 回開催しており、8 月に
す。平成 20 年からこれまでは、指定管理者として、病
は昨年に引き続き、夏休み親子ふれあい医療フェステ
院の管理運営を夢中でやってきたということだけで物
ィバルを開催しました。小中学生約 70 名が参加し、非
事を片づけることが可能でしたが、7 年目ということ
常にいきいきとした表情で医療を体験しており、参加
なりますと、氷見市民を含め社会の金沢医科大学氷見
した父兄を含めて大変好評を得ております。また、10
市民病院に対する見方というものが厳しくなってくる
月には緩和ケア研究会、第 6 回地域医療懇談会を開催し、
時期と思われます。したがって、ただ、無我夢中に何
11 月 2 日には北陸がんプロ市民公開講座を開催しまし
か実施していれば良い時期は過ぎ、今後は、医療レベ
た。特別講師として橋本五郎読売新聞特別編集委員と
ル、患者さんへの接遇対応、経営面の健全化、さらに
辻 政彦富山県立中央病院名誉院長をお招きしておりま
は感染防止対策、医療事故防止などの医療安全に関し
す。また、同月には富山県の原子力防災訓練が実施され、
て、計画的に 1 つ 1 つ確実にレベルアップを図っていく
当院では被爆スクリーニング検査と除染訓練が実施さ
ことが求められるのではないかと思います。これから 1
れています。氷見市の一部が石川県志賀原子力発電所
年間、すべての面で単にこれまでを維持をするだけで
の 30km 圏内ということから、富山県の原子力災害の第
はなく、一歩前進することを考えなければなりません。
一次対応病院に指定され、当院はスクリーニングと除
これには、職員の皆さんのご支援・ご協力がなければ
染の対応となりました。このように、昨年は多くの行
どうにもなりませんし、逆に職員全員が 1 つの目標に
事を実施しました。日曜日であったり行楽のシーズン
向かって足並みを揃えていければ、それなりの実績を
の天気の良い日だったりしましたが、皆さんのご協力
上げ、良い病院づくりができるものと考えています。
により、いずれも成功裡に終了したことに対して改め
年頭にあたり、平成 25 年に取り組んだ事業を振り返
て感謝いたします。
り、そしてこれからの病院の取り組みについてパワー
3 )教育研修に関する事項ですが、待望の教育研修棟
ポイントを用いてお話をし、年頭の挨拶に変えたいと
が 11 月に完成いたしました。これは今年度の最も大き
思います。
な事業の 1 つでしたが、4 月の安全祈願祭に始まり、12
月 6 日に竣工式・祝賀会を行いました。施設概要は、
1. 平成 25 年の主な事業概要について
1 )まず、医療スタッフに関して、医師については、
医師の個室を 21 室、臨床研修医室、医局カンファレン
ス室、研修仮眠室、医療安全・感染対策室、職員図書室、
昨年の 5 月に森山 学教授が着任されて泌尿器科が常勤
合同カンファレンス室、そして医師会との交流を推進
体制となり、その他腎臓内科に林 憲史先生、総合診療
するということで、氷見市医師会事務局に入居してい
科に村中絵美里先生、消化器外科に中嶋和仙先生、松
ただいております。
江俊英先生、臨床研修医に岩田嘉文先生の 6 名が着任
4 )次に、病院機能評価受審準備ですが、院内サーベ
されています。また、看護師 22 名、放射線技師 1 名、
イの実施や院外の専門者によるサーベイ、職員研修会
理学療法士 5 名、管理栄養士 1 名の合計 29 名が新規採
等を数多く実施しております。特に、金沢医科大学病
10
金沢医科大学報 157 号/2014.1
院からこれまでに延べ 31 名の方々に指導にきていただ
用計画ですが、4 月の採用として、看護師 21 名、薬剤
いております。病院機能評価受審には職員全員で機能
師 3 名、理学療法士・作業療法士等 11 名、検査技師 1
向上と受審準備に取り組んでいただきたいと考えてい
名などを考えています。看護師については何とか必要
ます。
数に近い内定数を確保していますが、もう少し余裕を
もつ確保が必要と考えます。薬剤師は 6 年制になって
2. 平成 25 年度の診療実績の状況について
平成 25 年度はまだ 3 カ月ありますが、24 年度の実績
から、非常に厳しい採用状況が続いており、全国的に
も困っている状況にあります。②回復期リハビリテー
と 25 年度の実績目標、そして平成 25 年 11 月までの実
ション病棟の拡大については、平成 25 年度は 49 床中 35
績状況について比較してみますと、平成 24 年度との比
床稼働で運営をしていますが、平成 26 年度は 40 床稼働
較では、入・外平均患者数、診療単価、新入院患者数
体制を考えています。このために専任医師の確保が急
ともに 25 年度は上回っておりますが、25 年度の目標と
務と言えます。③健康管理センターのドック受検者の
の比較では、目標値を上回っているのは、入院では平
増加対策ですが、受検者数は平成 24 年度と比較して約
均在院日数、外来では 1 日あたり患者数、外来診療単
15%程度増加していますが、本年度は更に増加させた
価で、入院 1 日平均患者数、診療単価は目標値を下回
いと考えています。それから、④ 7 対 1 看護施設基準の
っています。また、1 日あたりの新入院患者は、11 月
維持、⑤クリニカルパスの増加と地域連携パスの拡大、
までは平成 24 年度を上回っていますが、平成 25 年度の
⑥医療安全と院内感染防止対策の推進、⑦インフォー
対応目標には到達していません。今年度の実績見込み
ムド・コンセントの徹底と接遇応対の向上、⑧地域医
額はこのまま推移すれば目標額 54 億円には届かず、約
療連携の推進など、以上 8 項目について診療体制の充
2 億円弱のマイナスとなる見込みです。今年度は残り 3
実を図り医療の提供に継げたいものです。地域医療連
カ月ですが、各診療科では入院患者の増加、特に紹介
携については、紹介率は 30%以上が目標です。
患者や重症患者の増加を図れば目標額は達成できると
考えており、改めて各診療科の協力をお願いします。
4 )教育研修病院としての機能の充実ですが、初期臨
床研修医の確保と初期・後期臨床研修プログラムの充
実、これは臨床研修管理委員会に対応していただいて
3. 平成 26 年度の診療目標と事業計画について
おりますが、もう少し積極的に取り組んでいただきた
1 )4 月から消費税が 8%に増えます。これによって約
いと思います。また、平成 26 年 4 月から、医学部 5 年
1 億円を上回る負担増になると思われます。その対策と
生の臨床実習が 1 年間を通して当院で行われることと
して、患者数の増加を図ることが第一ですが、経費の
なります。このためには、各診療科の科長には、学生
削減も重要であり、これまではあまり薦めなかったジ
を教えるということでかなりの負担にはなるとは思い
ェネリック薬品の採用を検討する必要があります。次
ますが、同時に自分のレベルアップを図るという意味
期診療報酬の改正では、ジェネリック薬品の使用割合
では非常に刺激になると思いますので、是非協力をお
を DPC 係数に反映する検討もされているようですし、
願いします。
国の政策が厳しくなってきています。
これから先、私たちがもう一つ大きく伸びていくた
2 )平成 26 年度の診療実績目標ですが、今年は 55 億
めには、この教育研修病院としての体制をどう築いて
円を実績目標額として設定いたしました。11 月までの
いくか、その機能をどのように発揮していくかがこれ
現状を考えますと難しい状況にありますが、前年を上
からの最重要課題になると考えています。
回る目標にしたいとの思いから 55 億円を設定しまし
5 )病院運営・各種行事に関する事項ですが、まず、
た。そのためには、各診療科が 1 カ月に 2∼3 名の新規
日本医療機能評価機構の病院機能評価の予備審査を 5
入院患者を増加させることが肝要で、消費税導入に伴
月に、本審査を 9 月に受ける予定なっています。また、
う診療報酬改正のアップ分を加えれば十分に可能な数
夏休みに実施しております「夏休み親子ふれあい医療フ
字と考えます。平成 26 年度の目標額達成には、入院患
ェスティバル」および市民を対象とした「健康づくり教
者数の増加が「キーポイント」となりますので、一般病
室」は今年も継続しながら、市民に対しての医療啓蒙を
棟、回復期リハ病棟の入院患者を増加させるよう是非
図るだけではなく、共に良好な関係を維持するために
皆さんの協力をお願いします。
も必要と考えています。
3 )平成 26 年度の事業計画として、①医師および看護
ビリ、救急、婦人科の常勤化が必要であり、医師総数
4. 当院の目指す今後の医療態勢と施設整備計画に
ついて
も 50 人体制を考えています。看護師・薬剤師などの採
これからの方向性については、まず第一に将来的な
師、薬剤師等の採用計画ですが、医師についてはリハ
11
金沢医科大学報 157 号/2014.1
「がんセンター」の設置と内科外来診察室の拡張であり
ます。新規に増築をして、内科外来の診察室のスペー
ス拡張と PET−CT の導入を考えています。また、PET
−CT の隣には放射線治療機器用のスペースを設けて、
将来的にはリニアック等の導入が可能な建物としたい
と考えております。これによって職員駐車場が削減さ
れますので、病院正面駐車場の拡張を計画しておりま
す。また、その次には、医師、看護師等の職員宿舎建
設並びに循環器を専門とした循環器センターを建設し
たいと考えており、こうした計画については、既に氷
見市に計画を提示し交渉中であります。当院が将来的
にもう少し大きな地域中核病院として脱皮するために
は、こうした施設整備が必要であると考えています。
いろいろと夢は広がりますが、今年は 7 年目という
ことで、これまでの夢中でやってきたということから
脱皮をして、いろいろなことを考えながら、また、ひ
と工夫を凝らし大きく飛躍をしていくための基礎作り
をしていきたいと考えています。約 1 年後には能越自
動車道が七尾まで開通しますし、北陸新幹線も金沢ま
で運行されます。医療には地域の境目はありません。
当院が富山県の西北端地域の小病院ということではな
く、能登半島を含めた形で、もう少し飛躍するような
病院を作り上げていきたいと痛切に感じています。1 つ
の夢と目標に向かって邁進することで、皆さんの病院
に対する帰属意識が強まり、それによって職場の雰囲
気なり、あるいは人の和なりが大きく成長していくこ
とに繋がると思っています。夢を汲んでいただいて今
年 1 年よろしくお願いしたいと思います。
皆さんの今年 1 年のご健康とご多幸をお祈りして、
年頭の挨拶といたします。
12
金沢医科大学報 157 号/2014.1
−明るい未来を拓く、魅力ある大学へ−
金沢医科大学グランドデザイン・プロジェクト
本学のグランドデザイン「第 1 次 5 カ年計画 2010-2014 」が 2010 年にスタートし、2014 年 1 月現在、病院に隣接し
た「医学教育棟」の建設が進行している。これが完成すると「第 2 次 5ヵ年計画 2015-2019 」に移行することになるが、
グランドデザイン・プロジェクトの方向性や進捗状況について、教職員をはじめ多くの方々に理解していただくた
め、学内 3 カ所※にパネルで掲示した。
(経営企画・広報課 上田正博記)
金沢医科大学グランドデザイン・プロジェクト
金沢医科大学は、
「良医を育てる」、
「知識と技術をきわ
める」、
「社会に貢献する」を建学の精神に、日本海側で
エントランス棟建築」が企画された。しかし、緊急性、
建て替え手順などの都合から、ニーズが高くなった「新
は唯一の私立医科大学として 1972 年に開学し、2012 年
アナトミーセンター」
、
「レジデントハウス」および「医学
には創立 40 周年を迎えた。開学以来、教育・研究・診
教育棟」の建設が優先されることとなり、
「新アナトミー
療活動を通じて広く医学・医療の発展と次世代の医学
センター」が 2011 年 3 月に竣工した。その後、2012 年 10
医療の担い手の育成に努力してきた。これまでに 3,600
月に「レジデントハウス」が創立 40 周年記念式典に期日
名を超える医師と 2,000 名にのぼる看護師を世に送り出
を合わせて完成したあと、
「医学教育棟」の建設が進めら
し、医療・福祉の向上に貢献してきた。開学以来約 40
れ、現在、旧アナトミーセンターおよび旧 CT 棟の解体
年を経て、教育・研究・診療施設の老朽化が進み、各施
跡地において工事が進行している。
設の耐震性の強化と分散している施設の集中化による機
能向上が必要となっている。
「医学教育棟」は 2014 年 9 月に完成後、病院本館で現
在稼働している部署が仮設の形で一旦収容されるが、
本学の主な建築物は、開学にあたって 1972∼1974 年
2017 年 1 月には「中央診療棟」
(従来エントランス棟の名
にかけて完成したものであるが、その後、法律面での耐
称を使っていたものを呼称変更)の完成をみて再移設さ
震基準の強化、療養環境基準の改正、学生の参加型臨床
れ、これまで続いた病院の増改築計画が一旦終わること
実習の積極的導入に対する病院機能の改善が必要とな
になる。
り、病院のリニューアル計画を実施することが決定され
次の「第 2 次 5ヵ年計画 2015-2019 」では、キャンパス
た。1989 年には病院増改築計画がスタートし、
「病院新
の再構築に向けて、
「学部棟」
、
「動物実験棟」
、
「駐車場」
、
館」が本館の建築後 29 年となる 2003 年に竣工して、開 「クラブハウス」などの整備が引き続き計画されており、
学 30 周年を記念して稼働した。
2010 年に「金沢医科大学グランドデザイン 2010・第 1
次 5 カ年計画」の構想が発表され、2012 年に迎える創立
長いスパンをかけて整備事業が進行中である。
※パネル設置場所 ・・・ ①病院新館 1 階ホール、②本部棟 - 臨
床研究棟間 2 階渡り廊下、③図書館 2 階渡り廊下
40 周年記念事業の一つとして、
「病院本館の解体撤去・
13
金沢医科大学報 157 号/2014.1
金沢医科大学氷見市民病院
教育研修棟完成
金沢医科大学氷見市民病院教育研修棟の竣工式が平
進されることが期待されている。
成 25 年 12 月 6 日(金)午前 11 時から病院 6 階多目的ホー
ルにおいて行われた。金沢医科大学氷見市民病院は、
平成 20 年 4 月に金沢医科大学が事業指定管理者となり、
竣工式・内覧会・祝賀会
竣工式は、氷見市および議会関係者、金沢医科大学
病院の管理運営に着手し、本年で 6 年目を迎えている
および氷見市民病院関係者、来賓、建設関係者約 60 名
が、指定管理者として開院した当初 28 名であった医師
が出席して行われた。はじめに施主である本川祐治郎
数は現在では 46 名に増加しており、研究室・医局が手
氷見市長から「どのような職種でも常に研修を行うとい
狭な状況となった。内部スペースの転用などで対応し
う態勢は重要なことであり、地域医療のレベルアップ、
てきたが、将来的な医師増員への対応から研究室の増
医師の安定確保が期待できる」との挨拶があった。学校
設が急務となっていた。また、教育研修面では、これ
法人金沢医科大学竹越 襄理事長は「教育研修棟の完成に
まで初期臨床研修医や看護実習生、リハビリ実習生、
より、医師の勤務環境の改善と臨床研修医や実習生の教
救命救急士実習などの臨床実習生を受け入れてきたが、
育研修機能が大きく向上することになる。今後とも氷
平成 26 年 4 月から本学の医学部第 5 学年生の臨床実習が
見市民病院の機能を充実させ、地域医療に貢献したい」
1 年間を通して実施されることが決定しており、大学の
と挨拶され、髙島茂樹氷見市民病院 CEO・病院長は「教
附属病院として、地域の中核病院として地域医療を担
育研修棟の完成は、病院の理念の 1 つである将来の地域
う人材育成と教育研修の施設整備が必要であった。こ
医療を担う有能な人材育成の観点からも極めて意義深
れらの理由で平成 25 年 4 月に工事が開始され同年 11 月
いものであり、来年 4 月から 1 年を通して医学部学生の
末に完成した。
臨床実習を行う予定である。教育研修棟には、氷見市
教育研修棟は、病院に隣接して病院西側に増築され、
医師会事務局が入居するので、地域医療連携をさらに
鉄骨 3 階建て延べ床面積は約 1690 平方メートルである。
推進したい」と今後の抱負を述べた。引き続き、来賓の
1 階は、ピロティで救急車の搬送患者受け入れ施設や駐
堂故 茂参議院議員代理の薮田秘書および島 久雄氷見市
車場、2 階は、合同カンファレンス室、職員図書室、医
議会議長からそれぞれ祝辞をいただいた。また、本川
局カンファレンス室、医療安全対策部、研修生仮眠室、
氷見市長から、工事関係者の株式会社山下設計、名工
氷見市医師会事務局、3 階は教授・准教授等の研究室、
建設株式会社に感謝状が贈呈された。続いて、教育研
臨床研修医室、電子カルテ室等が設置されている。
修棟の内覧会、病院 6 階多目的ホールで祝賀会が行われ、
教育研修棟には、氷見市医師会事務局が入り、合同
斎藤人志副院長が挨拶、泉 洋一副院長の乾杯の発声で
カンファレンス室を使用して、氷見市の開業医と氷見
懇談が行われた。最後に小平俊行副院長(事務部長)
市民病院医師の合同症例検討会等も計画しており、直
の閉会の挨拶で竣工式関連の式典が終了した。
接・間接に相互の医師が交流することで病診連携が推
教育研修棟外観
14
(金沢医科大学氷見市民病院 小平俊行記)
合同カンファレンス室
金沢医科大学報 157 号/2014.1
学 事
医学部
平成 26 年度
推薦入学試験 終わる
◇推薦入学試験(公募制、指定校・指定地域)
普通科または理数科を有する高等学校(高等専門学校を
含む)37 校に拡大した。
公募制募集人員約 20 名に対して全国から 109 名の出
推薦入学試験は平成 25 年 11 月 16 日(土)本学で行わ
願が、指定校・指定地域募集人員約 5 名に対しては 11
れた。
推薦入学試験制度は、目的意識を持ち個性豊かで優
秀な人材を見い出すことを目的として、昭和 61 年度入
名の出願があった。当日は欠席者を除く 118 名が「基礎
学力テスト」
・「小論文」
・「面接」の各試験に取り組んだ。
公募制 21 名、指定校・指定地域 6 名、計 27 名の合格
試から実施されている。平成 21 年度から指定校制(8 校)
を、平成 22 年度からは指定地域(氷見市)推薦入試を導
者を 11 月 21 日(木)午後 5 時に本部棟正面玄関ならびに
入し、また平成 25 年度から指定校を石川県内の全日制
本学ホームページで公表した。
(入学センター)
一般入学試験について:
一般入学試験は、第 1 次試験が平成 26 年 1 月 23 日(木)に本学を含む 7 会場(本学、東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、
福岡)で行われる。第 1 次試験合格者には第 2 次試験として、小論文、面接試験が平成 26 年 2 月 3 日(月)
、4 日(火)
本学において行われる。詳細については学報 155 号 5 頁参照。
看護学部
平成 26 年度
編入学試験・推薦入学試験 終わる
◇編入学試験
平成 26 年度編入学試験は平成 25 年 9 月 7 日(土)本学
で行われた。募集人員約 10 名に対して 2 名の出願があ
り、
「英文読解」
・「小論文」
・「面接」の各試験に取り組
んだ。
看護学部の編入学試験は、看護師免許または看護師
国家試験受験資格保有者を対象として、平成 21 年度か
ら実施されている。
合格者は 2 名で、9 月 11 日(水)午後 1 時に本部棟正面
◇推薦入学試験
平成 26 年度推薦入学試験は平成 25 年 11 月 17 日(日)
本学で行われた。
募集人員約 20 名に対して 31 名の出願があり、全員が
「基礎学力テスト」・「小論文」・「面接」の各試験に取り
組んだ。
合格者 20 名を 11 月 22 日(金)午後 1 時に本部棟正面
玄関ならびに本学ホームページで公表した。
(入学センター)
玄関ならびに本学ホームページで公表した。
編入学試験合格者は、3 年次編入となる。
一般入学試験について:
一般入学試験は平成 26 年 2 月 12 日(水)本学において行われる。詳細については本学ホームページおよび学報 155
号 7 頁参照。
15
学 事
金沢医科大学報 157 号/2014.1
新任教授紹介
医学部
ひがし のぶあき
東 伸明 特任教授
解剖学Ⅰ
平成 26 年 1 月 1 日付で解剖学 I の特任教授を拝命致し
ました。
私は、昭和 52 年本学歯学部開設のため歯学研究所の
口腔解剖学に勤務しましたが、翌年、医学部の解剖学
教室へ配置換になり現在に至っております。私の赴任
当時は、本学医学部に 6 学年生がはじめて誕生した年
でした。その後、36 年余りにわたり、本学で解剖学の
研究教育の道を歩んで参りました。
研究は肉眼解剖学で、人体構造の変異を調査し、そ
れらを解析、類型化し、人体構造の目に見えない形態
形成の原則を見い出していくものです。特に血管系、
筋系の変異を中心に進めており、中でも上位腹部動脈
系に関する研究は、私のライフワークとなるものです。
教育面では、解剖学全般にわたり肉眼解剖学から顕
微解剖学まで発生学を含め幅広く担当させていただい
ています。教育内容が細分化される中、このことが私
にとって研究教育の基礎となっており、若い時からご
指導をいただいた多くの先生方のお陰と感謝致してお
ります。近年は、本学での講義や実習の他に、近隣の
高校へ出向く出張オープンキャンパス(大学コンソーシ
アム石川)、本学のオープンキャンパスなど、医学を志
す高校生への模擬講義も行っています。また、生活支
援室、教育学習支援センターなど修学に悩む学生への
支援とともに、北辰同窓会常任理事として本学卒業生
への協力も行っています。
私に残された時間は短く、微力ではありますが、精
一杯努力して参りたいと存じます。今後とも皆様方の
ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
【略歴】
1975 年 3 月 日本大学農獣医学部獣医学科卒業
1977 年 3 月 日本大学大学院獣医学研究科(博士前期課程)獣
医学専攻修了
1977 年 4 月 金沢医科大学歯学研究所口腔解剖学助手
1978 年 9 月 金沢医科大学医学部解剖学 I 助手
2004 年 4 月 金沢医科大学医学部分子細胞形態科学解剖学講師
2009 年 4 月 金沢医科大学医学部解剖学 I 准教授
2014 年 1 月 金沢医科大学医学部解剖学 I 特任教授
16
学 事
第 41 回
解剖体合同追悼慰霊祭
金沢医科大学報 157 号/2014.1
た方の篤い志に感謝し、慰霊を行うものである。今年
度の対象は、系統解剖 49 柱、病理解剖 60 柱、合計 109
柱の御霊である。
参列者全員による黙祷のあと、109 柱の御芳名が奉
読された。勝田省吾学長から、尊いご遺体を捧げられ
第 41 回解剖体合同追悼慰霊祭が、平成 25 年 10 月 12
日(土)午前 10 時 30 分より本部棟 4 階講堂において、ご
たご本人並びに同意いただいたご遺族の方々に対して、
追悼の言葉が述べられた。
遺族、天寿会会員、大学教職員、医学部学生および看
続いて、学生を代表し医学部第 2 学年の横山信夫君
護学部学生等、約 300 名の参列のもと、無宗教形式で
が、解剖学実習のために尊いご遺体をお寄せいただい
厳粛に執り行われた。
た故人の崇高なるご遺志と、そのことに快く同意され
追悼慰霊祭は、平成 24 年 9 月から平成 25 年 8 月の期
たご遺族の皆様のご理解に対し、感謝の念を述べた。
最後に、故人のご冥福をお祈りして、参列者全員で
間に行われた本学の解剖実習のための系統解剖に献体
された方および本学病院で病理解剖にご協力いただい
勝田省吾学長による追悼の言葉
献花を行い閉会となった。
(教学課 世良 梓記)
献花
平成 25 年度
天寿会総会
平成 25 年 10 月 12 日(土)、天寿会総会が解剖体合同追
悼慰霊祭の後、本学学生食堂において開催された。北
陸三県を中心に全国から 60 名の会員が参集された。
総会に先立ち、平成 24 年 9 月から平成 25 年 8 月の期
間に成願された 45 名のご芳名を拝誦し、黙祷を捧げた。
総会では、天寿会役員の紹介の後、議題の「平成 25
年度事業計画について」
、
「解剖承諾書から変更された
福田正道准教授による講演
献体承諾書の文言についての最終案」
、
「様式が一部改
正された天寿会入会申込書の最終案」の審議がなされ
その後の講演会では、福田正道准教授(眼科学)が「ド
た。また、
「天寿会の会員状況」、
「天寿会役員会の開催
ライアイの診断と治療、その予防」と題した講演を行い、
状況」の報告が行われた。
総会は終了した。
(教学課 世良 梓記)
総会終了後、昼食をとりながらの懇親会が行われ、
会員の方々と代表学生 18 名が親睦を深めた。
17
学 事
金沢医科大学報 157 号/2014.1
平成 25 年度前期
博士学位記授与式
平成 25 年 9 月 30 日(月)午前 10 時から、本部棟 2 階会議室 1
において、平成 25 年度前期博士学位記授与式が行われた。
勝田省吾学長から、学位取得者として認定された課程博士
4 名(当日 1 名欠席)に対し、博士(医学)の学位記が授与され、
引き続き、
「英文論文コースを選択し、臨床の実務を抱えな
がら研究に励み、その成果を一流の国際誌に発表したことに
敬意を表する」との式辞が述べられた。
前期修了制度は昨年度より導入され、今年度、初めての修
了生を送り出すこととなった。
(教学課大学院担当 長田昌代記) 平成 25 年度前期博士学位記授与式
看護学部
平成 25 年度
看護学部学生と教職員との交流会
その後、看護学部 1 号棟学生ラウンジに移り、和気藹々
とした雰囲気で食事会が行われた。最後に甲野裕之学
生部副部長により閉会の挨拶があり、楽しいひと時を
終えた。
この会を通して、学生と教職員が一体となって互い
平成 25 年 12 月 17 日(火)午後 6 時 30 分から、看護学
部学生と教職員約 70 名が参加し、看護学部 3 号棟学生
ラウンジにてクリスマスパーティを兼
ねた交流会が開催された。この会は学
生主催で行われ、学生および教職員相
互の親睦を深めることを主な目的とし
て、看護学部開設以来継続して開催さ
れている。
篠原治道学部長による開会の挨拶に
続き行われた交流会では、学生は皆サ
ンタクロースの帽子等を身に付け、学
生・教職員混合チームのゲーム大会
や、参加者全員でのプレゼント交換が
行われ、会場は大いに盛り上がった。 プレゼント交換
18
の理解を深めることができ、大変有意義な時間となっ
た。
(看護学部事務課 本田はるか記)
学生の頁
学 事
金沢医科大学報 157 号/2014.1
平成 25 年度
学生表彰
平成 25 年 12 月 13 日(金)本部棟 2 階会議室 1 において、課外活動(期間 : 平成 24 年 11 月 1 日∼平成 25 年 10 月 31 日)
で優秀な成績をおさめた 2 団体と学生 23 名に対し、勝田学長から表彰状と奨励金が手渡された。続いて学長から、
「文
武両道という言葉のとおり、勉学とスポーツに励み、知力と体力を鍛え、より良い医療従事者になるために、今後
も成長を続けてほしい」との激励を述べた。
(教学課 山本拓也記)
表彰された学生
〈平成 25 年度表彰対象団体及び個人〉
団体名・学生氏名
大 会 名 等
成 績
看護学部ボランティアサークル 地域貢献型学生プロジェクト
奨励賞 受賞
Heart of Gratis
「地域学生の参加による高齢者イベントの活性化と健康増進」
ゴルフ部
平成 25 年西日本春季医歯薬新人戦
ゴルフ(3 月 27 日∼ 29 日 兵庫)
団体 優勝
北陸中日新聞杯第 13 回北陸学生ゴルフ選手権夏季大会
ゴルフ(6 月 2 日 石川)
団体 優勝
第 17 回北陸 3 県学生ゴルフ選手権競技
ゴルフ(8 月 2 日 石川)
団体Aチーム 優勝
団体Bチーム 準優勝
秋季北陸戦
ゴルフ(9 月 8 日 石川)
団体Aチーム 準優勝
団体Bチーム 第 3 位
北陸学生ゴルフ選手権冬季大会
ゴルフ(11 月 24 日 石川)
男子個人 優勝
平成 25 年西日本春季医歯薬新人戦
ゴルフ(3 月 27 日∼ 29 日 兵庫)
男子個人 準優勝
北陸中日新聞杯第 13 回北陸学生ゴルフ選手権夏季大会
ゴルフ(6 月 2 日 石川)
男子個人 優勝
第 17 回北陸 3 県学生ゴルフ選手権競技
ゴルフ(8 月 2 日 石川)
男子個人 優勝
松本 航一
(医学部第 2 学年)
第 17 回北陸 3 県学生ゴルフ選手権競技
ゴルフ(8 月 2 日 石川)
男子個人 準優勝
山本 紗希
(医学部第 2 学年)
第 17 回北陸 3 県学生ゴルフ選手権競技
ゴルフ(8 月 2 日 石川)
女子個人 準優勝
西村 優美香
(医学部第 3 学年)
北陸中日新聞杯第 13 回北陸学生ゴルフ選手権夏季大会
ゴルフ(6 月 2 日 石川)
女子個人 優勝
第 17 回北陸 3 県学生ゴルフ選手権競技
ゴルフ(8 月 2 日 石川)
女子個人 優勝
鈴木 大河
(医学部第 2 学年)
19
学生の頁
金沢医科大学報 157 号/2014.1
〈平成 25 年度表彰対象団体及び個人〉
団体名・学生氏名
大 会 名 等
成 績
間嶋 荘一郎
(医学部第 6 学年)
秋季北陸戦
ゴルフ(9 月 8 日 石川)
男子個人 優勝
海江田 貴憲
(医学部第 4 学年)
秋季北陸戦
ゴルフ(9 月 8 日 石川)
男子個人 準優勝
林 慧
(医学部第 5 学年)
第 65 回西日本医科学生総合体育大会冬季大会
スキー(3 月 23 日∼ 30 日 長野)
男子スーパー大回転 第 3 位
男子大回転 第 3 位
塩谷 郁代
(医学部第 2 学年)
第 56 回近畿東海医科学生バドミントン大会
バドミントン(3 月 20 日∼ 24 日 滋賀)
第 65 回西日本医科学生総合体育大会
バドミントン(8 月 9 日∼ 12 日 山口)
川本 愛結
(医学部第 4 学年)
女子個人 優勝
第 47 回全国医科学生体育大会
バドミントン(9 月 21 ∼ 23 日 北海道)
女子ダブルス 第 3 位
(塩谷・川本 ペア)
第 47 回全国医科学生体育大会
バドミントン(9 月 21 ∼ 23 日 北海道)
女子ダブルス 第 3 位
(塩谷・川本 ペア)
宮下 晴香
第 56 回近畿東海医科学生バドミントン大会
(看護学部第 2 学年) バドミントン(3 月 20 日∼ 24 日 滋賀)
西日本コメディカル学生バドミントン大会
バドミントン(8 月 6 日∼ 8 日 徳島)
東山 明未
(医学部第 2 学年)
女子ダブルス 優勝
(塩谷・宮下 ペア)
女子ダブルス 優勝
(塩谷・宮下 ペア)
女子個人 第 2 位
女子個人 優勝
平成 25 年度北信越学生テニストーナメント大会
テニス(4 月 27 日∼ 5 月 3 日 富山)
女子ダブルス 第 2 位
(東山・村田 ペア)
村田 優里
平成 25 年度北信越学生テニストーナメント大会
(看護学部第 3 学年) テニス(4 月 27 日∼ 5 月 3 日 富山)
女子ダブルス 第 2 位
(東山・村田 ペア)
鈴木 翔太郎
(医学部第 4 学年)
春季関西医歯薬剣道大会
剣道(6 月 9 日 兵庫)
男子個人戦 優勝
徳和 真澄
春季関西医歯薬剣道大会
(看護学部第 3 学年) 剣道(6 月 9 日 兵庫)
女子個人戦 優勝
水野 一輝
(医学部第 1 学年)
第 28 回関西医科学生対抗陸上競技選手権大会
陸上(7 月 7 日 大阪)
男子 5000m 第 2 位
第 65 回西日本医科学生総合体育大会
陸上(8 月 18 日 山口)
男子 5000m 第 2 位
第 28 回関西医科学生対抗陸上競技選手権大会
陸上(7 月 7 日 大阪)
男子 400mH 第 2 位
第 20 回関西医歯薬科学生対抗陸上競技大会
陸上(10 月 6 日 大阪)
男子 400mH 第 3 位
上石 英希
(医学部第 2 学年)
第 65 回西日本医科学生総合体育大会
陸上(8 月 17 日∼ 18 日 山口)
ハンマー投げ 第 3 位
島田 瑶子
(医学部第 2 学年)
第 44 回北信越学生陸上競技大会
陸上(5 月 18 日∼ 19 日 新潟)
女子 400mH 第 3 位
関西医科学生対抗陸上選手権大会
陸上(7 月 7 日 大阪)
女子 400m 優勝
第 65 回西日本医科学生総合体育大会
陸上(8 月 17 日∼ 18 日 山口)
女子 100mH 優勝
女子 400m 優勝
第 28 回関西医歯薬科学生対抗陸上競技大会
陸上(7 月 7 日 大阪)
400m 第 2 位
第 20 回関西医歯薬科学生対抗陸上競技大会
陸上(10 月 6 日 大阪)
400m 優勝
桑島 由佳
(医学部第 4 学年)
第 65 回西日本医科学生総合体育大会
陸上(8 月 17 日∼ 18 日 山口)
女子円盤投げ 第 2 位
村井 幸四郎
(医学部第 4 学年)
第 65 回西日本医科学生総合体育大会
水泳(8 月 9 日∼ 11 日 福岡)
男子 50m 自由形 第 3 位
髙瀨 公陽
(医学部第 3 学年)
第 30 回全日本医科歯科学生サーフィン選手権大会
サーフィン(8 月 10 日∼ 11 日 宮崎)
Cクラス 第 2 位
菅井 洸
(医学部第 4 学年)
第 30 回全日本医科歯科学生サーフィン選手権大会
サーフィン(8 月 10 日∼ 11 日 宮崎)
Aクラス 第 3 位
小野 弘登
(医学部第 2 学年)
碓井 雄大
(医学部第 3 学年)
20
学
学事
事
クラブ
活動
金沢医科大学報 157 号/2014.1
同好会・サークル
漫画研究会
ひ ご
代 表 肥後
み ほ
美帆 (医学部第 2 学年)
金沢医科大学漫画研究会には現在、医学部と看護
でのようにはいかないこともあります。またサブカ
学部を合わせて男子 11 名、女子 7 名の学生が所属し
ルチャーを取り扱う活動であるため、いわゆるオタ
ています。このうちの多くの学生が、兼部者や学友
クというような先入観によって敬遠されてしまうの
会員としてより良い学生生活を送れるよう励んでい
ではないかという懸念もあります。しかしサブカル
る人たちです。漫画研究会は主に小説などの書籍や
チャーや書籍、音楽など、あらゆる面で自分の意見
アニメーション、漫画作品などのサブカルチャーに
を発表し、時に創作することを念頭において活動す
ついて、その良さを討論したり、実際に鑑賞するこ
るという理念のもと、今まで通り会員が一丸となっ
とを活動としています。また年 2 回、新入生勧誘期
てコミュニケーションをとり、互いの考えを共有し
間と内灘祭に、各個人の得意とする創作物の発表の
ながら交流の場を広げるような活動を行っていきま
場として会報を作成、配布しています。さらに内灘
す。そして、今後も互いが自分の知らなかった事実
祭の時には、外部からいらっしゃる方に活動報告を
を発見できる場、自身の考えていること、感じたこ
行う目的で、会員の推薦する書籍類をポスター形式
との発表の場として漫画研究会が末永く続いていく
でまとめ、公開しています。
ことを祈っています。
漫画研究会は創設から十数年が経過し、はじめは
少なかった会員も昨年度と今年度に新入生が増えた
ことによって、20 名近くになりました。
また先輩後輩間の関係もよく、内灘祭な
どの大きなイベントの際には、会員一丸
となって成功のために最大限の努力を怠
りませんでした。学外のイベントに参加
する時にも、各人ができることを行い助
け合う姿を見ることができました。
今年度の学友会での話し合いの結果、
漫画研究会は来年度から文化部として昇
格することとなりました。同好会から部
活への昇格ということで、新たに部活と
しての規則なども設けられるため、今ま 漫画研究会会報
21
学 事
金沢医科大学報 157 号/2014.1
International Exchange
国際交流
華中科技大学同済医学院・金沢医科大学
第 4 回中日学術講演会
平成 25 年 11 月 5 日(火)、華中科技大学同済医学院附
属協和病院において第 4 回中日医学学術講演会が開催
され、赤井卓也国際交流センター長(脳神経外科学)、
古家大祐教授(糖尿病・内分泌内科学)、小林淳二教授
講演会の風景
(総合内科学)、古本郁美課長(国際交流センター事務課)
が出席した。開会式には、同済医学院副院長の馬 建輝
ら、若い医師のモチベーションの高さと積極性が感じ
氏、協和病院副院長の安 鋭氏らが出席し、30 年におよ
られた。
ぶ両大学の友好の歴史を回顧し、研究、教育面での本
学の貢献について謝辞が述べられた。
講演会に先立ち、協和病院外来・救急棟を見学させ
ていただいた。同病院は中国の重点病院のひとつで、
講演会のテーマは“Obesity and Diabetes(肥満と
5,800 床を有し、1 日の外来患者は 1 万人、年間の手術
糖尿病)”で、双方から 5 題の演題が発表された。本
は 6 万件で、外来は都会の通勤ラッシュの駅のごとく
学 か ら は、 小 林 教 授 が「Recent topics in familial
人があふれていた。
hypercholesterolemia 」、 古 家 教 授 が「SIRT1 as a
今回の訪問を通して大変温かく歓迎していただいた
therapeutic target for type 2 diabetes 」を発表した。
同済医学院および附属協和病院のホスピタリティーに
講演会には約 50 名の医師、大学院生が出席し、活発な
感謝するとともに、そのアクティビティの高さに驚き、
討論が展開された。生活習慣病が急速に広がる中国に
本学と同済医学院の交流がさらに発展することを期待
おけるこの問題についての関心の高さもさることなが
しつつ帰路についた。(国際交流センター 赤井卓也記)
ベトナム軍医大学訪問団が来学
平成 25 年 11 月 7 日(木)に、ベトナムからの訪問団を
お迎えした。今回は、ベトナム軍医大学 103 病院の感
染症科、産婦人科、和漢薬診療部の医師と大学の解剖
学の医師、計 5 人の方々が富山大学病院の見学のあと
本学を訪れた。本学では、栂 博久副学長への表敬挨拶
の後、篠原治道アナトミーセンター長、八田稔久教授(解
剖学Ⅰ)
、本間 智教授(解剖学Ⅱ)の案内によりアナト
ミーセンターを見学した。
アナトミーセンターを見学
解剖が医学教育の重要な基礎であることはベトナム
でも同様であるが、本学のアナトミーセンターの清潔
その後、病院 12 階のレストランで昼食をとっていた
さと無臭の環境に驚かれ、日本は臨床だけでなく基礎
だいたが、その眺望の良さに、時間が押しているにも
医学も充実しているという印象を持たれたようだった。
かかわらず写真撮影に忙しく、同行した富山大学のス
訪問団のお話では、ベトナムでは献体が困難であり、
タッフをやきもきさせた。
ほとんどの大学では、モデルによる学習や部分的な解
今回の訪問団には、現在公衆衛生学教室と共同研究
剖が行われるのみであるとのことで、学生が少人数の
をしている現役のベトナム軍医大学附属病院の医師が
グループに分かれ、献体された方々のご厚意により解
含まれている。これを機会にお互いの理解を深め、現
剖学実習ができることに、非常に深い感銘を受けたよ
在実施している共同研究を継続していくことを確認し
うであった。
た。
22
(公衆衛生学 西条旨子記)
学 事
金沢医科大学報 157 号/2014.1
国際交流
International Exchange
国際交流センター
用、利益相反非明記、画像修正・
第 5 回 講演会・ワークショップ
強調など、一項目ずつについて
Top 10 ways to destroy your career
Pop art poster and oral presentation
過去にあった具体的な例を紹介
しながらの解説であった。
後半は、ポスター発表、口頭
発表のそれぞれについて、使用
するフォントの種類や大きさ、
講師: J. Patrick Barron 先生(東京医科大学国際医学情
表や図の配置、色合いなどに関
報学講座名誉教授)
日時: 平成 25 年 11 月 22 日(金)午後 5 時 30 分
場所: 病院新館 12 階大会議室
J. Patrick Barron 先生
する事細かな注意事項が紹介さ
れた。また、英語を母語とし
ない私達が口頭発表を行う際のいくつかの注意点につ
すでに 5 回目となった本講演会は、大学院医学研究
いても、ユーモアを交えた具体例をあげて解説された。
科共通科目「英語論文作成法」の最終講義を国際交流セ
これらのポスターおよび口頭発表はそのことのみで完
ンター講演会として共催で開催した。演者は、第 4 回
結するのではなく、その後の討論、懇親会などでの積
講演会が非常に好評であった J. Patrick Barron 先生を
極的な交流を含め、より多くの人脈形成につなげるこ
再度お迎えした。
とで、いずれ論文投稿をする際の貴重な財産になるで
前半は、研究者としての自身のキャリア・立場を失
あろうとのことであった。私自身、本講演会から改め
うことを避けるための 10 の注意事項について解説がな
て多くの刺激を受けた。今後もこのような実りある会
された。著者基準を満たさないものが名前を連ねると
が継続して行われることを切に願う。
いう不正行為(例:要旨よりも長い 23 名の共著者)や、
(国際交流センターアシスタントディレクター・
研究ガイドラインに沿わない不適切な記載、剽窃・盗
形成外科学講師 山下昌信記)
国際交流センター主催
一般教育機構(英語)共催
午前の部は「医療面接」につ
いての話が中心であった。
「患
者への説明は一般英語なので、
平成25年度 Clinical English Seminar
医師には専門用語と一般語彙
両方が必要である」、
「面接の定
海外臨床実習に必要な医学英語を学ぼう !
型表現を使える必要がある」等
の話があった。参加者は語彙
の違いを確認したり、学んだ
講師: 押味貴之先生(日本大学医学部医学教育企画・
定型表現を用いてお互いに練
推進室助教)
日時: 平成 25 年 12 月 1 日(日)午前 9 時
場所: 病院本館 C42 講義室
押味貴之先生
習し、Woods 講師(一般教育機
構、国際交流センター)を模擬
患者(SP )として、皆の前で実演を行うなどした。
医療英語、医療通訳の教育・啓蒙活動、米国医師資
午後は医師と医師のコミュニケーションのうち、病歴
格試験(USMLE )の指導等を精力的に行い、全国的
の聴き取りと症例報告に焦点をあて、
SNAPPS(Summary,
に活躍されている押味貴之先生を講師として Clinical
Narrow, Analyze, Probe, Plan, & Select)という方法が紹
English Seminar が開催され、学内外(滋賀医科大学、
介された。グ ル ー プ 練 習 の 後、 実 際 に Woods 講 師 が
福井大学、富山大学、金沢大学他)の医学生を中心に研
SP 役となり、参加者数名が質問をし病歴の聴き取りを
修医や医師等約 50 名が参加した。本セミナーは、医学
行った。最後は押味先生が指導医役となり、代表者が
英語とは「医学コミュニケーションを英語で行える能
SNAPPS 形式で症例報告するという体験をした。
力」
(医師と患者、医師と医師のコミュニケーション)
医学英語の学習に有用なサイト、アプリ、USMLE
であるとの定義からスタートし、海外臨床実習に必要
試験対策の推薦参考書の紹介、海外留学の現状などの
な医学英語について、ビデオやスライドを豊富に用い
話もあり、非常に有意義なセミナーであった。
た熱気にあふれる参加型セミナーである。
(国際交流センター副センター長 澁谷良穂記)
23
学 事
金沢医科大学報 157 号/2014.1
International Exchange
国際交流
留学生情報(2013.10 ∼ 2013.12)
1.留学生の往来
2013 年 11 月 11 日
11 月 15 日
11 月 21 日
11 月 22 日
黒竜江省医院神経外科医師(市立砺波総合病院中国人研修員)である李慶偉氏が、脳神経外科学に
おいて、短期研修員として研修を開始した。
中国・華中科技大学同済医学院同済病院の医師である高䕯芬氏が、血液免疫内科学において、短
期研究員として研究を開始した。
中国・華中科技大学同済医学院協和病院の医師である李金朋氏が、小児外科学において、短期研
究員として研究を開始した。
ロシア・ヤロスラブリ市立病院の内視鏡科医師である Aleksei A. Berezniakovskii 氏が、消化器内
視鏡学において、短期研修員として 2 カ月の研修を修了し、研修証明書を授与された。
李慶偉氏が、脳神経外科学において、短期研修員として研修を修了し、研修証明書を授与された。
2.留学生の紹介
<短期研修員>
リ
チンウェイ
李 慶偉
中国・黒竜江省医院神経外科医師(市立
砺波総合病院中国人研修員)/所属は脳神
経外科学
研修内容は「全面的な日本の神経外科
患者の入院の流れを理解し、病気の種類、
検査、診療などの状況について」
<短期研究員>
ガオ
ロンフェン
ジンポン
李 金朋
中国・華中科技大学同済医学院同済病
院医師/所属は血液免疫内科学
研究内容は「全身性エリテマトーデスの
病因について」
中国・華中科技大学同済医学院協和病
院医師/所属は小児外科学
研究内容は「先天性胆道閉鎖症における
PDCD5 の役割について」
Kaleidoscope
International researchers and graduate students
have the opportunity to meet one Friday a month from
17:30 to 18:30 to enjoy a cup of tea while casually
discussing in English a variety of topics. Staff and
students also welcome.
毎月 1 回の外国人研究者や留学生を中心とした集
いです。本学英語講師とともに金曜日の午後 5 時 30
分から 1 時間、様々なトピックについて、お茶を飲
みながら気軽に英語で話し合っています。
24
リ
高 䕯芬
In October, we had a laugh with some urban myths,
and in November, a little discussion about how people
really use their smartphones.
第 49 回 2013 年 10 月 25 日(金)17:30∼18:30
読み物:Funny stories
第 50 回 2013 年 11 月 29 日(金)17:30∼18:30
読み物:How people use smartphones
(一般教育機構 Craig Woods 記)
金沢医科大学報 157 号/2014.1
学 術
総合医学研究所市民公開セミナー
北國健康生きがい支援事業 第 1 回金沢医科大学プログラム
守ろう健康−腎臓は全身の鏡です−
日時:平成 25 年 10 月 19 日(土)午後 2 時 場所:北國新聞 20 階ホール
講 演: 慢性腎臓病(CKD )とは:腎臓の働きを考える
横山 仁 教授 金沢医科大学腎臓内科学
糖尿病腎症の治療に希望の光が
古家 大祐 教授 金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学
特別講演: 透析を避けるにはこれがポイント
今井 圓裕 院長
中山寺いまいクリニック
前名古屋大学大学院医学研究科腎臓内科学特任教授
本学総合医学研究所市民公開セミナー
「守ろ
う健康−腎臓は全身の鏡です−」
(北國新聞社共
催)が平成 25 年 10 月 19 日(土)、金沢市の北國
新聞 20 階ホールで開かれた。開催にあたって
は、日本腎臓学会の慢性腎臓病(CKD )診療ガ
イドラインの作成メンバーである先生方をお招
きし、充実した CKD 治療の啓蒙活動になるこ
とを試みた。講師の先生方は、CKD の症状や治
療法などを多角的な視点から解説され、悪化を
特別講演:今井圓裕先生
講演:横山 仁教授
講演:古家大祐教授
防ぐためには適切な塩分・カロリーの制限など
の生活習慣の改善が有効であることなどを強調された。
横山 仁教授は、「 慢性腎臓病(CKD )とは:腎臓の働
重要性を説いた。
特別講演で今井圓裕先生は、日本の CKD の患者数は
きを考える 」 と題し、腎臓が老廃物の排出だけでなく、
1,330 万人と、すでに新たな国民病になっており、その
体液量を調節して血圧を制御したり、骨髄での造血や
原因が高齢化、生活習慣病の増加であることを紹介さ
骨の形成に必要なホルモンを分泌していることを紹介
れた。CKD の患者は透析予備軍であり、心臓や脳に問
し、腎障害に陥ると、様々な臓器に異常をきたすこと
題を生じ、致命的な合併症をもたらすことが多いので、
を解説した。しかしながら、腎機能が低下しても自覚
尿検査や腎機能の計算法を用いて、腎臓の働きを自分
症状が出にくいことに触れ「定期的に検尿や血液検査を
でチェックし、自己管理をする必要性を述べた。また、
受けてほしい」と呼びかけた。
CKD が重症化した場合の治療法として、時間や金銭の
古家大祐教授は、
「糖尿病腎症の治療に希望の光が」
と題し、CKD の原因となることが多い糖尿病について
負担が大きい人工透析だけでなく、腎移植も増加して
いることを紹介した。
講演した。NHK スペシャルでも取り上げられた長寿遺
今回のセミナーには、144 名もの多くの方々に参加い
伝子サーチュインも紹介され、カロリー制限で遺伝子
ただいた。実際に CKD 治療を受けている方も多く、熱
を ON にすると、腎・血管・脳など様々な器官が若く
心にメモを取り専門的な質疑もされ、参加者の関心を
保たれ、血圧、脂質異常を改善し、糖尿病だけでなく
強く引いたセミナーであった。
腎障害の抑制にも効果があると述べ、カロリー制限の
(総合医学研究所副所長 友杉直久記)
25
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
第 45 回
日本芸術療法学会
会 長: 精神神経科学 川﨑康弘教授
会 期: 平成 25 年 11 月 30 日(土)、12 月 1 日(日)
会 場: 本部棟 4 階講堂、金沢都ホテル
シンポジウム
平成 25 年 11 月 30 日(土)
、12 月 1 日(日)の両日にわ
しさを追求する態度に偏りがちであるが、患者が放つ
たり上記学会が、川﨑康弘教授(精神神経科学)を会長
全ての表現が意義を持っている」と表現療法という立場
に開催された。
から東日本大震災で出会った事例を紹介された。無頼
1 日目は「ホンモノ」をテーマに本学にて行われ、
「表
の建築家として高名な出江 寛先生は、
「唯一人のこころ
現と人生」、
「コラージュ」、
「描画」を研究素材とした一
を癒し、神のささやきを伝える沈黙を有するものこそ
般演題 16 題が熱心に討論された。引き続き行われた礼
ホンモノの建築である」とし、負の感性を大切にした二
楽研究会の雅楽の演奏で開会した懇親会では、様々な
項対比の美学を紹介された。最後にスピリチュアリス
交流がもたらされた。
トでオペラ歌手の江原啓之先生は、
「ホンモノの癒しに
2 日目は金沢都ホテルにて行われ、午前は「イメー
は大我で物を捉える姿勢が重要である。癒しとは人が
ジ」、
「音楽」を研究素材とした一般演題 8 題が報告さ
施すことではなく自らが行うことであり、本当の幸せ
れた。午後のシンポジウムでは、本学病院で展開され
は何も恐れるものがないことである」と述べられた。
ている「アートのある病院」のコンセプトを受け継ぎ、
2 日間で 261 名の参加者があり、多くの方々のお力添
2011 年に院内コンサート「夕べのひとときコンサート
えを得て、無事終えることができた。また、この機会に、
100 回記念」として出版された冊子に投稿していただい
芸術を患者さんへと届けたいと共催で企画されたホス
た 4 名の先生方をシンポジストとしてお招きした。ボ
ピタルアート展も同時開催(11 月 29 日∼12 月 2 日:本
イストレーナー・音楽療法士の青 拓美先生は、
「身体と
学病院新館 12 階大会議室)されたが、465 名の来場者が
心の状態がそのまま声として表れる。自分自身のホン
あり、トークショーでのライアー(シュタイナー教育で
モノの声を取り戻すことが健康につながる」と述べられ
用いる楽器)の演奏会も患者さんから好評を得た。
た。次に精神科医・臨床心理士・カワンセラー(川のカ
ウンセラー)山中康裕先生は、
「芸術療法というと、美
(第 45 回日本芸術療法学会実行委員長 北本福美記)
〈47 頁に関連記事掲載〉
日本糖尿病学会中部支部
第 87 回中部地方会
会 長: 糖尿病・内分泌内科学 古家大祐教授
会 期: 平成 25 年 10 月 6 日(日)
会 場: ANA クラウンプラザホテル金沢
コメディカルセッションでの発表
第 87 回日本糖尿病学会中部地方会が、石川・富山・
名の参加者のもと行われた。従来、本地方会は春秋の
福井・愛知・岐阜・三重・静岡の中部 7 県より、約 800
年 2 回開催されていたが、平成 25 年度より秋の年 1 回
26
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
開催となり、本会がその最初となった。参加者は、主
連薬などに関する臨床研究、B 会場では成因や治療に
に中部地区在住の日本糖尿病学会会員および糖尿病療
興味が持たれる症例報告、C 会場では合併症・妊娠糖
養指導士を中心に、糖尿病臨床・研究にかかわる多職
尿病に関する症例報告と測定法や基礎的研究に関する
種を含み、活発な討論・意見交換が行われた。
発表が行われ、いずれの会場でも活発な討議がなされ
プログラムでは、午前中に専門医更新のための指定
た。また、企業展示に 9 社の出展があった。
講演として中村二郎教授(愛知医科大学)による「糖尿
年 1 回開催の 1 回目であったことより、演題応募数や
病性神経障害の診断と治療」、羽田勝計教授(旭川医科
参加者数など予測が難しいこともあったが、コメディ
大学)による「糖尿病性腎症の評価と治療」の 2 題が配さ
カル会員が参加しやすいプログラム配置や、開業され
れた。同時に、コメディカルセッションとして、発表
ている専門医会員の利便性のために、従来の土曜から
者・座長とも糖尿病療養指導士などコメディカルメン
日曜へと開催日を変更するなど、一人でも多くの参加
バーによる 11 題の演題発表が 2 会場で行われた。3 題の
者を募りたいとの目標を達成できたと考えている。ご
ランチョンセミナーと総会に引き続き、午後からは一
協力をいただいた行政、企業、学会本部および支部の
般演題 83 題が 3 会場に分かれて発表された。A 会場で
方々に感謝の意を表したい。
は近年糖尿病臨床に広く普及しているインクレチン関
(糖尿病・内分泌内科学 古家大祐、中川 淳記)
第 35 回
日本法医学会学術中部地方集会
会 長: 法医学 北村 修教授
会 期: 平成 25 年 10 月 12 日(土)
会 場: 病院本館 4 階 C41 講義室
第 35 回日本法医学会学術中部地方集会
日本法医学会学術中部地方集会が標記のとおり行わ
その他には、法医解剖の中でも死因の診断が難しい
れ、中部地区に所属する 14 大学から多数の参加があっ
内因性急死(突然死)事例の検討に加え、DNA 解析によ
た。この地方集会は昭和 54 年から開催され、各大学が
る個人識別や機器分析による薬毒物検査法などの最新
持ち回りで主催することになっているが、本学では昭
技術に基づいた研究報告がなされた。
和 61 年以来 27 年ぶりで行われることになった。
この地方集会は、法医学者にとって日本法医学会学
今回は、法医剖検例の症例報告や研究発表等が 14 題
術全国集会と共に学術交流が行われる貴重な機会であ
あり、活発なディスカッションが行われた。演題の中
り、本学の法医学講座が主催できたことは大変喜ばし
には、様々な形で報道されることが多い乳幼児虐待に
いことであった。また、法医学に興味がある本学の医
ついて、事例報告や大学病院における対応に関する報
学部生も参加し、専門家同士の議論に耳を傾けている
告があった。また、近年の世相を反映した脱法ハーブ
姿が目に映った。彼らにとっては、かなり難解な内容
の事例なども紹介され、法医学が扱う分野が社会問題
であったと思われるが、今後の医学を修めるうえでの
を反映していることを改めて実感した。また、CT 等を
貴重な機会になったことであろう。
用いた剖検例の死後画像診断が紹介され、死因診断に
私たち教室員がお手伝いした本地方集会での議論が、
おける有用性や限界などについて議論された。この方
参加された先生方の剖検等の実務や研究をより一層発
法は、すでにいくつかの大学で導入され、実績を上げ
展させて、法医学の進歩にいくらかでも貢献すること
ていることから、全国的な展開が必要であるとの意見
を願う次第である。
(法医学 北村 修記)
も出された。
27
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
第 15 回
KMU 研究推進セミナー
日時: 平成 25 年 12 月 4 日(水)午後 4 時 30 分
場所: 病院本館 4 階 C41 講義室
学内講演: 重症心不全患者に対するテイラーメイド方式心臓サポートネットの開発
−有限要素法を用いた心機能シミュレーションと心臓サポートネット最適化設計技術の開発−
秋田 利明 教授 心臓血管外科学
再発を予見するーコンピュータシミュレーションによる白血病幹細胞の動態解析−
犀川 太 教授 小児科学
ヒト心筋における異常自動能の発生機序:モデル細胞の分岐構造解析に
よる理論的検証
倉田 康孝 准教授 生理学Ⅱ
特別講演:
多階層生体機能学:モデル創薬から臨床推論サポートまで
北野 宏明 先生 システム・バイオロジー研究機構会長
第 15 回 KMU 研 究 推 進
セミナーが、平成 25 年 12
月 4 日(水)に学内外から
89 名の参加者のもと、病
院 本 館 4 階 C41 講 義 室 で
開 催 さ れ た。KMU 研 究
推進セミナーは本学にお
ける研究の活性化を目的
に、トップ研究者による
特別講演:北野宏明先生
学内講演:秋田利明教授 学内講演:犀川 太教授
学内講演:倉田康孝准教授
「特別講演」と本学発の臨
床研究紹介をとりまぜて、7 年前より毎年企画されてき
ニュース記事においては政策一貫性とか骨太さなどが
た。今回は「難病攻略めざすシステム生物学」を大きな
これに相当するのだろうか。数式が一面に並んだスク
テーマとした。
リーンを前に、一行一行と丹念に理解することをあき
セミナー開始にあたって、加藤伸郎教授(研究推進会
らめて結論の開陳を待つ数秒間に、ロウバストな過疎
議委員長)から本学における研究推進への期待を込めた
地高齢化社会とはどのようなものだろうか、とつい脱
挨拶および本セミナーに対する新たな取り組みの必要
線的思惟に陥ってしまった。
性が提示された。
特別講演では、北野宏明先生からまず SBI( 特定非
次に、本学の臨床 3 講座において進行中の計算論的
営利活動法人システム・バイオロジー研究機構)につ
要素の強い研究が紹介された。臨床トランスレーショ
いて説明があった。主に製薬会社からの寄付金で運営
ンに向けて詰めの段階にある医工連携課題、白血病の
され、成果としてすでに製薬パイプライン 2 本を擁し、
根治をめざすためのがん幹細胞増殖シミュレーション、
シンガポールなどに海外拠点も構えているとのことで
理想の心臓ペースメーカー設計のための数学的基盤に
あった。多彩な話題の多くは、計算機を駆使した革新
ついて語られた。システム生物学的研究におけるキー
的で効率的な創薬や薬理学的研究方法論に関してであ
ワードのひとつはロバスト(ロウバスト)と見受けられ
った。創薬候補化合物が有望かどうかをシミュレーシ
た。これはシステム盤石性、撹乱抵抗性、安定点回帰
ョンによって推定していく手法が FDA Computational
性という意味のようだが、生物においては恒常性維持、
Toxicology Project などで開発されていること、また、
28
学 術
それが薬剤許認可システムにも効率的に取り込まれて
金沢医科大学報 157 号/2014.1
れたのが印象的だった。
い く で あ ろ う 将 来 像 が 語 ら れ た。HD-Physiology や
今回は KMU 研究推進セミナーとしては数理的、工
PhysioDesigner のフレームワークにおいては、ひとつ
学的な色彩が強く、金沢工業大学をはじめ近隣大学か
のトピックを始める際に数千の論文からデータをイン
らも多数の参加を得た。本学における臨床研究や動物
プットし解析のための共通基盤的ハイウェイを構築す
実験研究の展開をより広い観点から考えるよい機会と
る、また、あらゆるアルゴリズムを実装したコンピュ
なり、極めて有益であった。開催にご協力いただいた
ータ集団がコンピューター同士で合議していく、とい
関係者の方々に感謝したい。
うストーリーを聞き、国内外のアカデミアと産業界に
なお、都合により出席できなかった方は、本学イン
おける英知の一体化、標準化を目指すという壮大な視
トラネット「ライブ・VOD 」にて視聴できるので、ご活
座に圧倒された。いくつかの話題の要所において、ブ
用いただければ幸いである。
(研究推進会議セミナー担当 加藤伸郎記)
レークスルーの象徴としてのアポロ計画の逸話が挟ま
金沢医科大学主催
北陸高度がんプロチーム養成基盤形成プラン
市民公開講座
がんサバイバーシップ:生きがい
ある人生のために
日時:平成 25 年 10 月 27 日(日)午後 2 時
場所:ホテル金沢
緒方真子氏による講演
がんサバイバーが増えている現在、その生き方を考え
指して」と題して、医学書の編集中にがんに罹患し、そ
る目的で北陸がんプロ市民公開講座が開催された。芝本
の後 10 年以上経って新しいがんが見つかったが、仕事
利重大学院医学研究科長の開会の挨拶のあと、元雄良治
を継続して、娘さんとともに医療政策関連とがん患者
教授(腫瘍内科学)の総合司会にて、4 人の講師が登壇し
支援関係で多くの社会活動をされていることを語られ
た。
た。
神奈川県立がんセンター患者会「コスモス」代表世話
最後に田村幸子教授(看護学部総合看護学)が「がん
人の緒方真子氏が「がんからの出発:米国と日本の 2 度
とともに生きる人びとに寄り添う:がんサバイバーの
のがん体験を通して」と題して、患者個々の人生観・価
実態からみえたこと」と題して、
『がんサバイバーシッ
値観に合った QOL、変わりゆく医療システムの情報の
プとは、がんと共生し、克服し、生き抜いていく経験
共有について患者会で語りあっていることなどを述べ
であり、生きるためのプロセスである』という 1986 年
られた。神奈川県立がんセンター臨床研究所がん予防・
の米国国立がんサバイバーシップ連合による定義を示
情報学部主任研究員の片山佳代子先生は「神奈川県の
した。そして、科研費で採択された課題をもとに調査
がん対策:神奈川がん臨床研究・情報機構の取り組み」
した結果、サバイバー自身が自己を理解し、より良い
と題して、がん情報センター電話室を開設し、対面式
生活や元気を回復させる活動を自分で決定できるよう
の相談では言えないような内容も電話であれば相談で
に、医療者が寄り添う必要があると述べた。
きること、またその相談内容の解析から、実際の困り
以上のように内容豊富な会であったが、がん治療の
事と相談することが違う場合もあることが紹介された。
成績を向上させるだけの時代から、サバイバーの生き
研友企画出版㈱出版企画部長の山下ちづる氏は「情報の
がいを考える時代に変わりつつあることを多くの参加
橋渡し役から、人と人をつなぐブリッジパーソンを目
者が実感した。
(腫瘍内科学 元雄良治記)
29
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
金沢医科大学主催
北陸高度がんプロチーム養成基盤形成プラン
市民公開講座
今、がん治療に求められているもの
−最新医療と、こころのケア−
日時: 平成 25 年 11 月 17 日(日)午後 2 時
場所: ホテル金沢
今回は、がん治療における最新の放射線治療法とが
ん患者の精神的なケアの重要性をテーマとして開催さ
れた。総合司会の利波久雄教授(放射線医学)の開会の
挨拶に続き、的場宗孝特任教授(放射線医学)が、近年
の我が国におけるがんの現状と問題点を指摘し、放射
線治療の重要性を解説した。浅ノ川総合病院特任副病
院長の東 光太郎先生は、現在の放射線治療において正
確な照射範囲の決定に PET-CT は有効性が高く、放射
線治療成績の向上に大きく寄与していることを解説し
た。福井県立病院核医学科主任医長の玉村裕保先生は、
福井県の陽子線治療の現状を説明し、現在の X 線中心
の放射線治療では治療が難しい症例でも陽子線治療に
て根治が期待されるなど、陽子線治療の将来性を解説
平成 25 年度 看護学部 FD 研修会
アメリカにおける
Nurse Practitioner(NP )の役割
講師: Fusae Wicks 先生(ニューヨーク州 North Shore
Hospital. nurse practitioner )
日時: 平成 25 年 10 月 18 日(金)17 時 30 分
場所: 看護学部 3 号棟第 1 講義室
今年度の看護学部 FD 研修会は、講師にアメリカニ
ューヨーク州で nurse practitioner(NP )として活躍中
の Fusae Wicks 先生を招聘し、
「アメリカにおける NP
の役割」と題して行った。看護実践力の質的向上を目
的に、広く学部内外に参加を呼びかけたところ、73 名
の参加者で看護学部棟の講義室が満席の状態となった。
特に本学病院看護部からは 31 名もの参加があり、学生
の教育に関わる、臨地実習指導者と教員がともに看護
実践について考える機会となった。NP とはプライマリ
ヘルスケアを実践し、処方など診療行為も認められて
いる専門看護師のことである。
講演内容は、NP の役割、権限、実践上の課題につ
いて Wicks 先生の体験に基づいた具体的なものであ
30
特別講演:大下大圓氏 東 光太郎先生
玉村裕保先生
した。奥野恵看護師(本学病院看護部)は放射線治療患
者への看護の重要性を解説した。
特別講演では大下大圓氏(飛騨千光寺住職、臨床スピ
リチャルケアワーカー)が、
「病気を受け入れ病気に向
き合うことで気持ちが楽になり、平穏な日々を送るこ
とができる。治療法の進歩により生存期間の延長も得
られるようになった昨今、今まで以上に心のケアが重
要である」と力説された。
今回の市民公開講座を通して、放射線治療の重要性
と将来性に対する理解が深まった。さらに、がん治療
は病気だけを診るのではなく心を診ることを忘れては
ならないことを痛感した有意義な会であった。
(放射線医学 的場宗孝記)
っ た。 講 演 終
了 後 に は、 ア
メリカにおけ
る NP と CNS
(clinical nurse
specialist ) の
役割や人数の
違 い、 ア メ リ
カにおいて NP
が医学的診断
をすることや
Fusae Wicks 先生による講演
処方箋を書く
などの権限を得た経緯、医師との連携の実際など、多
数の質問があった。Wicks 先生からは、市民が必要性
を訴えてくれたことが権限を得ることにつながったこ
と、医師との関係の中で感じるジレンマなど具体的な
回答があった。
現在日本では、厚生労働省の「チーム医療推進会議」
において看護師業務の見直しや、特定行為に関わる高
度実践看護師の制度化について検討されている。今回
の研修会は、日本における看護師業務や教育制度のあ
り方をさまざまな立場で考える機会となった。
(看護学部 長谷川雅美記)
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
産学官連携
BioJapan 2013 World Business Forum
平成25年10月9日(水)から11日(金)の3日間、バイオビジネス
パートナリングを中心とする展示会“BioJapan 2013 World Business
Forum”
(出展・パートナリング参加企業数607社、来場者数12,487
人)がパシフィコ横浜にて開催され、本学からは竹内正義教授(総合医
学研究所糖化制御研究分野)が口頭発表およびポスター発表を行った。
さらに、特設パートナリング会場では製薬企業等7社と面談を行い、
今後の産学連携活動の推進に向け、貴重な情報を得ることができた。
〈発表者〉
来場者に対応する竹内正義教授(中央)
竹内正義教授(総合医学研究所 糖化制御研究分野)
「心血管イベントの発症・進展因子としての新規ターゲット分子− Toxic AGEs(TAGE )−」
(研究推進センター 畔原宏明記)
医学部合同新技術説明会
(独)科学技術振興機構(JST )と本学を含む 7 校の医科大学の共催による「医学部合同新技術説明会」が平成 25 年
11 月 26 日(火)、JST 東京本部別館にて開催され、本学からは下出祐造講師(頭頸部外科学)が発表を行った。新技
術説明会は大学等から生まれた研究成果(特許)を実用化するため、企業とのマッチングを目指すイベントであり、
JST では平成 16 年度から通年で開催している。平成 25 年度には全部で 70 回の開催が予定されているとのことであ
る。開催形態としては機関単独の参加によるものが多いが、1 つの分野(テーマ)で複数の機関が合同で参加するも
のもある。医学部合同新技術説明会は後者の形態であり、平成 23 年度から毎年開催されている。今回は本学のほか、
旭川医科大学、関西医科大学、久留米大学、産業医科大学、聖マリアンナ医科大学が参加した。
下出講師の発表は試作機の実演も交えたものであり、聴講者から分かりやすかったとの感想が聞かれた。聴講者
は約 40 名で、主に企業の開発研究者であった。今後、聴講いただいた企業との連携組成が期待される。
〈発表者〉
下出祐造講師(医学部 頭頚部外科学)
「甲状腺結節性病変や頸部リンパ節の穿刺吸引細胞診の支援機器」
(研究推進センター 高田律子記)
中部地区 医療・バイオ系シーズ発表会
平成 25 年 12 月 12 日(木)
、本学を含む中部地区の 20 の研究機関により構成される実行委員会、
(独)科学技術振興
機構(JST )および(公財)名古屋産業科学研究所の共催による「中部地区 医療・バイオ系シーズ発表会」が愛知県産
業労働センター(ウインクあいち)にて開催された。本発表会は産業界に向けて大学発の研究成果を発表する機会で
あり、JST が開催する新技術説明会(前述)の 1 つでもある。今回は 2 回目の開催で、20 件の口頭発表と 69 件のポス
ター発表が行われた。本学は初めての参加であったが、竹内正義教授(総合医学研究所糖化制御研究分野)および森
山 学教授(氷見市民病院泌尿器科)がポスター発表を行い、機器メーカーの開発研究者や大学の研究者からの質問
に応じた。口頭発表会場では製薬企業等 4 社からの発表もあり、名刺交換のために用意された別室は活況を呈して
いた。企業等との情報交換を行うことのできる貴重な機会として、今後も注目したい。
〈発表者〉
竹内正義教授(総合医学研究所 糖化制御研究分野)
「生活習慣病の発症・進展の予防及び治療標的としての新規ターゲット分子− Toxic AGEs(TAGE )−」
森山 学教授(氷見市民病院 泌尿器科)
「尿路結石の再発予防および生活指導のための簡便な検査機器の開発」
(研究推進センター 畔原宏明記)
31
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
大学院医学研究セミナー
iPS 細胞を用いた心筋再生、
心不全治療の試み
脳形態画像解析 Voxel-based
Morphometry の理解と臨床への応用
講 師
講 師
澤 芳樹先生(大阪大学大学院医学研究科
心臓血管外科主任教授)
日 時
場 所
担 当
平成 25 年 9 月 13 日(金)18:00∼19:30
病院新館 12 階大会議室
心血管外科学 秋田利明教授
【講師紹介】
1980 年大阪大学医学部卒業、1989
年フンボルト財団奨学生としてドイツ
Max-Planck 研究所に留学。2006 年大
阪大学心臓血管・呼吸器外科(第 1 外
科)主任教授兼科長、2011 年内閣官房
医療イノベーション推進室次長。2012
年大阪大学医学部附属病院副病院長。
【主な研究分野】
1 )骨格筋芽細胞、iPS 細胞を用いた心筋再生医療、2 )
心臓移植、補助心臓装置。
【セミナーの内容】
まず重症心不全患者に対する補助心臓装置および心
臓移植治療の日本と大阪大学での現状を報告された。
次に現在大阪大学で臨床試験が行われている多層骨格
筋芽細胞シートによる重症心不全治療の治療成績が示
された。補助心臓装置から離脱できた著効例がある一
方で、心拡大の進んだ症例では無効で、摘出された心
臓には移植された骨格筋芽細胞はほとんど消失してい
た。骨格筋芽細胞から放出されるサイトカインが組織
修復に関与している。サイトカインあるいは誘導する
薬剤を徐放するゼラチンシート用いた心筋幹細胞誘導
治療の研究へと発展した。現在金沢医科大学心臓血管
外科で行っている心筋サポートネットと組み合わせて
臨床応用すべく NEDO 事業での共同研究が行われてい
る。最後に本題である iPS 細胞を用いた心筋再生、心
不全治療が報告された。患者の iPS 細胞を用いた治療
では、数ヶ月の培養期間と莫大な費用(約 1 億円)がか
かるので、HLA 型の異なる iPS 細胞をストックするバ
ンクを作り、患者の HLA 型が合った iPS 細胞から心筋
細胞を分化させて、重症心不全患者に治療を行う準備
が大阪大学で着々と進んでいる。同種移植になるので
免疫抑制治療が必要になるが、患者の iPS 細胞を用い
る場合に比べ迅速かつ、より安価という利点がある。
【セミナーの成果】
2012 年暮れに、京都大学山中伸弥教授が iPS 細胞を
作製した功績でノーベル医学賞を受賞され、iPS 細胞
を用いた再生医療の実際がどのようなものか具体的に
示された有意義なセミナーであった。
(心臓血管外科学 秋田利明記)
32
日 時
場 所
担 当
根本清貴先生(筑波大学人間総合科学研
究科医学医療系精神医学講師)
平成 25 年 9 月 27 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
精神神経科学 川﨑康弘教授
【講師紹介】
1999 年筑波大学医学専門学群卒業、
2001 年同附属病院精神神経科レジデ
ント、他に国立精神 ・ 神経センター武
蔵病院等に勤務。2009 年より現所属。
【主な研究分野】
精神医学、精神疾患のニューロイメー
ジング。
【セミナーの内容】
近年、脳科学研究が隆盛を極めるに至った背景に、
統計画像解析技術の進歩があることは明らかである。
特定の脳部位の機能や形態の特徴が個体差をこえて正
確に抽出され、確からしさが保証された所見を得るた
めには、対象が有する個体差を統計学的に無視できる
ほどに縮小することが必要である。これが解剖学的標
準化という技法であり、この技法を用いて形態脳画像
を 解 析 す る 技 術 を Voxel-based Morphometry(VBM )
と呼んでいる。セミナーでは VBM を用いて脳科学研究
を行う際の一連の手順が、詳しくかつ平易に解説され
た。ことに三次元行列であらわされた脳画像を用いて
統計処理がおこなわれる諸手続きの解説は、この技法
を深く理解している講師のみが可能な極めて解り易い
説明であった。VBM の専用プログラムで報告される統
計結果の読み方、さらには数種類示される結果のどれ
を利用するのが合理的であるかなど、研究者がしばし
ば遭遇する疑問にも対応していた。
【セミナーの成果】
近年、アルツハイマー病の補助診断法として広く利
用されるようになった「早期アルツハイマー型認知症診
断支援システム(VSRAD )」を概念から理解することが
でき、また、これまで敬遠されがちであった統計画像
解析を用いた脳科学研究法にいざなう今回のセミナー
は、本学における脳科学研究の発展を促す意義深いも
のであった。
(精神神経科学 川﨑康弘記)
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
大学院医学研究セミナー
考える筋電図ー神経筋電気診断学の
基本原理とその応用ー
インフルエンザウイルスと次世代
ワクチン
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
幸原伸夫先生(神戸市立医療センター中央
市民病院神経内科部長)
平成 25 年 10 月 4 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
臨床神経学 松井 真教授
【講師紹介】
1980 年金沢大学医学部卒業後、京
都大学老年科に入局。神経内科に移籍
し、東京都養育院附属病院、京都第一
日赤病院を経て、1993 年より京都大
学神経内科(院内講師)、2001 年神戸
市立医療センター中央市民病院神経内
科部長として赴任し現在に至る。2003
年発刊の「神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために」は
第 2 版を重ねるベストセラーである。
【主な研究分野】
神経筋電気診断、神経救急。
【セミナーの内容】
今回のセミナーは、10 月 4 日に神経伝導について講
義いただいた。翌 10 月 5 日は、本学病院筋電図室にお
いて診断困難症例について神経伝導検査および筋電図
を詳細に検討していただいた。その際、
「この電気刺激
で反応がこうであるから、病態はこれが疑われ、した
がって次にこのような検査を追加しましょう」というよ
うに、リアルタイムで電気診断学の思考過程とその実
践をしていただいた。すなわち、まさに「考える電気生
理学」のエッセンスをお示しいただいた。前日の講義は、
専門知識が少ないレジデントたちに原理を分かりやす
く説明していただいたお陰で、途中で指名して答えさ
せるという、わが国ではほとんど失敗に終わりそうな
形式のセミナーであったが、見事に魅力的かつ刺激的
なものとなった。この講義は満場の拍手のもとに終了
した。
【セミナーの成果】
本学病院検査技師や市内主要病院の神経内科医の聴
講が多数あり、幸原先生のセミナーの魅力を知ってい
る人たちが集い楽しく学んだ時間であった、というの
が正直な感想である。
(神経内科学 松井 真記)
日 時
場 所
担 当
長谷川秀樹先生(国立感染症研究所感染
病理部部長)
平成 25 年 10 月 10 日(木)18:00∼19:30
病院新館 12 階大会議室
腫瘍病理学 清川悦子教授
【講師紹介】
1993 年北海道大学医学部卒業、1997
年同大大学院修了。1995 ∼ 1997 年米
国ロックフェラー大学およびアイルラ
ンド、ユニバーシティー・カレッジ・
ダブリンに留学。その後、1997 年国立
感染症研究所感染病理部研究員、2002
年同主任研究官、2003 年同室長、2009
年より現職。
【主な研究分野】
ウイルス学(インフルエンザウイルス、HTLV-1 )。
【セミナーの内容】
本セミナーでは最初に、弱毒型(感染率は高いが、致
死率は低い)と強毒型のアミノ酸配列の違いが、宿主
の蛋白質分解酵素の作用が異なることと関連すること、
また型によって宿主細胞の受容体が異なることで、弱
毒型は上気道感染するのに対し、強毒型は肺胞上皮に
感染することを剖検症例をあげて紹介した。次に、既
存の皮下接種ワクチンでは重症化を抑える効果がある
ものの、感染そのものを抑える効果がないという点に
着目し、感染防御に優れた粘膜免疫を利用した経鼻ワ
クチン開発について紹介した。従来の皮下接種ワクチ
ンでは IgG 抗体価が上昇するのに対し経鼻ワクチンで
は IgA 抗体が産生され、流行型の予測が異なってもあ
る程度の効果があることをマウス・サルなどの動物実
験、ボランティアによる臨床試験などの結果により明
らかにした。更にこのような IgA 抗体の効果の原因を
探るために抗体の多量体化に着目し、高速 AFM( 原子
間力顕微鏡)を用いた解析で 8 量体形成を証明した。
【セミナーの成果】
インフルエンザは、大昔から存在し、毎年のように
流行し死者が出る恐ろしい病気であるが、未だ根本の
感染防御はされていない。日本での剖検例など貴重な
情報をもとに、病理学的、分子生物学的解析にてイン
フルエンザを包括的に理解するためのセミナーであっ
た。発想の転換・独自性という意味において、刺激とな
り、大変有益なセミナーであった。
(病理学Ⅰ 清川悦子記)
33
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
大学院医学研究セミナー
ヒト癌の発生メカニズムの解析と新規
治療法の開発−治療抵抗性を解除せよ−
エンテロウイルス 71 感染と病原
性発現の分子的基盤
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
田中伸哉先生(北海道大学大学院医学研
究科病理学講座腫瘍病理学分野教授)
平成 25 年 10 月 17 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
病態診断医学 野島孝之教授
日 時
場 所
担 当
清水博之先生(国立感染症研究所ウイル
ス第二部第二室室長)
平成 25 年 10 月 25 日(金)18:00∼19:30
基礎研究棟 2 階会議室
生体感染防御学 大原義朗教授
【講師紹介】
【講師紹介】
1990 年北海道大学医学部卒業。1994
2002 年に国立感染症研究所ウイル
年同大学大学院第二病理学修了。その
ス第二部第二室室長に就任、国際的
後、ニューヨーク・ロックフェラー大
ポリオウイルスサーベイランスを担
学留学(Prof. Hanahusa H )。2008 年
う WHO ポリオ実験室ネットワークの
から現職。
拠点として、国内外のポリオウイル
スの病原体検査・研究を実施されて
【主な研究分野】
神経病理学と肉腫の研究、癌化のメカニズムの研究、
いる。近年アジア地区で猛威をふるっているエンテロ
ウイルス 71 の感染受容体をいち早く同定され、Nature
腫瘍に対する創薬の研究。
Medicine に報告し注目されている。
【セミナーの内容】
癌の治療は外科的切除、化学療法、放射線療法の
進歩に加え、分子標的治療法の発達により、劇的な治
療効果も認めるが、治療抵抗性の獲得と再発が問題と
【主な研究分野】
エンテロウイルス
【セミナーの内容】
なる場合が多い。このような治療抵抗性、耐性は何に
エンテロウイルス 71 感染により引き起こされる重篤
よって決まるのか。どのような研究をしたらそれを解
な神経疾患について、世界的サーベイランスの豊富な
明できるのだろうか。講師は、悪性グリオーマの細胞
データと共に、ウイルスとヒトの最初の接点である受
株を用いて、化学療法(アルキル化剤)
、放射線療法
容体の同定、ウイルスと受容体の結合様式、さらには
(10Gy )、分子標的治療法(受容体 EGFR・PDGFR・
受容体の構造変化が感染や病態に及ぼす影響に至るま
MET )に対する抵抗性獲得細胞株を樹立し、それら
での様々なデータを紹介していただいた。世界最新の
の細胞の遺伝子発現プロファイルを比較し、耐性に
情報であり、非常に濃密な講演内容であったが、とて
関与する責任分子、シグナルの探索を行った。その結
も分かりやすく丁寧にご説明いただいた。
果、グリオーマでは化学療法の耐性の原因として既に
MGMT が知られていたが、新たに Stat3 が関与してい
【セミナーの成果】
エンテロウイルス 71 感染の世界的情勢の最先端情
ることを明らかにし、その解除薬を同定した。また、
報、さらにはウイルス感染機序の立体的イメージを参
放射線・分子標的治療薬耐性では Snail を介した間葉系
加者全員が共有することができ、非常に活発なディス
性質の獲得、Sox2 などの発現が見い出され、今後のグ
カッションが行われた。近年、新種の発見が相次いで
リオーマの治療耐性の研究に寄与することを明らかに
いるピコルナウイルス感染を多くの医療関係者に印象
した。
付ける大変有意義なセミナーであった。
(微生物学 姫田敏樹記)
【セミナーの成果】
間葉系腫瘍である滑膜肉腫の幹細胞性についても言
及され、治療耐性を平易に解説された。講演後、フロ
アーと活発な質疑応答、意見交換を持つことができ、
今後の研究の糧となる有意義なセミナーであった。
(臨床病理学 野島孝之記)
34
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
大学院医学研究セミナー
生活習慣病によって動脈と脂肪組織に
生じる慢性炎症とイメージングへの応用
A New Flow: How the Anterior Segment can be
Exposed to or Protected from Oxidative Damage
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
佐田政隆先生(徳島大学大学院ヘルスバイ
オサイエンス研究部循環器内科学分野教授)
平成 25 年 11 月 1 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C42 講義室
循環制御学 梶波康二教授
日 時
場 所
担 当
David C. Beebe先生(Janet and Bernard Professor of
Ophthalmology and Visual Sciences,Washington University)
平成 25 年 11 月 5 日(火)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
視覚機能病態学 佐々木 洋教授
【講師紹介】
【講師紹介】
1988 年東京大学医学部卒業後、同
1969 年 Biochemistry Laboratory,
第二内科入局。1994 年より米国 Case
Miriam Hospital副所長、1982年Uniformed
Western Reserve 大 学、 さ ら に Tufts
Services University of the Health
大学へ留学。2002 年東京大学循環器
Sciences准教授、1987年同教授兼学部
内科助手、助教授(准教授)を経て、
2008 年より徳島大学大学院ヘルスバ
イオサイエンス研究部循環器内科学分野教授。
長、1995年Washington University教授
【主な研究分野】
眼組織の酸化ストレスによる眼疾患に関する研究で
は世界的な権威で、眼病理でも多くの優れた研究があ
【主な研究分野】
循環器病学、特に動脈硬化の発症と進展に関し、斬
新な観点から研究を進める第一人者である。特に近年、
る。
【セミナーの内容】
動脈を取り巻く脂肪組織に着目し、動物実験の知見を
前眼部における酸化ストレスと眼疾患に関する最新
基盤にした臨床研究を精力的に展開し、世界の注目を
知見について講演された。角膜内皮細胞、水晶体、硝
集めている。
子体は眼内酸素を消費または還元する役割を果たして
おり、硝子体切除術により硝子体中アスコルビン酸が
【セミナーの内容】
講演では、①実験動物における動脈周囲の脂肪組織
減少すると水晶体への酸素曝露が増加し、核白内障を
が、動脈に惹起される動脈硬化病変に強く影響するこ
発症する。白内障と硝子体の同時手術の際、線維柱帯
と、②冠動脈疾患患者において心周囲の脂肪組織の定
部酸素濃度が上昇し、線維柱帯が障害され、房水流出
量結果が、古典的冠危険因子とは独立して冠動脈硬化
障害を生じ、緑内障発症リスクが上昇する。フックス
症の重症度と相関していること、などが紹介された。
角膜内皮ジストロフィや水疱性角膜症では、内皮細胞
豊富な自験成果を基に、生活習慣病によって促進され
の酸素消費減少により眼内酸素濃度は上昇する。また、
る動脈硬化に新たな切り口から迫る研究内容として、
人種差があり、黒人は白人より眼内酸素濃度が有意に
その意義や今後の展望も含めわかりやすく紹介された。
高く、黒人の開放隅角緑内障リスクが白人の約 6 倍で
ある要因として、高い眼内酸素レベルが関与している
【セミナーの成果】
仮説を検証するための動物実験と、それから得られ
可能性がある。眼内酸素濃度をコントロールすること
た知見の意義を検討する臨床研究、といった研究展開
が、眼疾患の発症予防にきわめて重要であることを強
の流れが紹介され、出席した大学院生にとって有意義
であった。また大学院進学を目指す医学部学生、関連
する職種の病院コメディカル、基礎研究者からも質疑
が交わされ有意義な内容となった。
(循環器内科学 梶波康二記)
調された。
【セミナーの成果】
前眼部の酸素濃度上昇が角膜疾患、白内障、緑内障
発症に大きく関与していることを非常にわかりやすく
講演された。講演終了後には英語での活発な討論があ
り、大学院セミナーとして十分な成果が得られた。
(眼科学 佐々木 洋記)
35
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
大学院医学研究セミナー
微生物と電子顕微鏡
糖鎖とナノバイオテクノロジーを用い
たウイルスの高感度検査診断システム
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
山口正視先生(千葉大学真菌医学研究セ
ンター准教授)
平成 25 年 11 月 8 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C42 講義室
環境皮膚科学 望月 隆教授
日 時
場 所
担 当
隅田泰生先生(鹿児島大学大学院理工学研究
科教授・㈱スディックスバイオティック代表取締役)
平成 25 年 11 月 11 日(月)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C42 講義室
先進呼吸器外科学 佐久間 勉教授
【講師紹介】
【講師紹介】
東京都立大学理学部卒業、1975 年米
1979 年大阪大学工学部石油化学科
国メモリアル・スローン・ケタリング
卒業、1984 年大阪大学大学院工学研
癌研究所研究員、1980 年米国モネル視
究科石油化学専攻博士後期課程修了、
覚研究所研究員、1981 年東京慈恵会医
同年より日本学術振興会奨励研究員、
科大学微細形態学助手、1988 年同講師、
1985 年摂南大学薬学部助手、この間
1996 年千葉大学真核微生物研究センタ
Virginia Commonwealth University
ー助教授、2007 年同准教授。
で研究に従事、1990 年大阪大学理学部助手、1994 年同
講師、1996 年同大理学研究科助教授、2002 年鹿児島大
【主な研究分野】
学大学院理工学研究科教授、現在に至る。2006 年から
微生物の微細形態学。
株式会社スディックスバイオテック代表取締役(兼業)
。
【セミナーの内容】
生物は大きく二つのドメイン、即ち原核生物と真核
生物に分けられ、真核生物は細胞内に多彩な細胞内小
2011 年東久邇宮文化褒賞。
【主な研究分野】
器官を持つ。この小器官は真核生物への原核生物の共
ヘパリン、細菌細胞表層の高分子複合糖質、並びに
生の結果生じたと考えられる。今回は原核生物と真核
糖鎖チップ、糖鎖固定化ナノ粒子、ウィルスの高感度
生物それぞれについて電子顕微鏡技術の解説が行わ
れ、特に液化プロパンによる凍結置換法による検体作
検出法について研究。
【セミナーの内容】
製と、細胞全体を超薄連続切片法で観察し、三次元全
インフルエンザウィルスの感染機序から詳しく解説
構造情報を解析する「ストラクトーム解析」の有用性が
され、隅田先生が開発した画期的な高感度診断法につ
例示された。これにより、固定の影響の少ない形状の
いて講演された。従来の簡易検査キットに比し約 100
観察や細胞内小器官の定量が可能になる。さらに演者
万分の 1 という微量のインフルエンザウィルス量を唾
らが最近、深海より採取した新種の単細胞生物は、原
液から検出する方法を確立し、そのシステムの開発に
核生物と真核生物の中間のいわば「准核生物」という
成功した。ウィルスは細胞表面の糖鎖(糖分子が複数個
新しいドメインとして認知されるべき生物であること
つながった分子)にまず吸着する。その性質を活用した
が、ストラクトーム解析により明らかにされた。
ナノテクノロジーの技術は、インフルエンザの発症前
でも感染を確認できるため、早期治療や感染防止に役
【セミナーの成果】
生物の研究に最新の電子顕微鏡技術を駆使すること
で、真の形状の観察、立体的構造の解明や定量的計測
が可能であり、さらには生物進化の道筋まで科学的思
考が広がることが示された。医学と生命科学をつなぐ
有意義なセミナーであった。
立つと注目を集めている。また、この方法はインフル
エンザ以外のウィルスでも有用であることが証明され、
幅広い応用が期待されている。
【セミナーの成果】
呼吸器外科の周術期管理においてウィルス感染は重
(皮膚科学 望月 隆記)
要な課題であり、最新の知見を織り交ぜで講演してい
ただき、若い研究者に示唆に富む内容であった。 36
(呼吸器外科学 佐久間 勉記)
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
大学院医学研究セミナー
高血圧の分子生物学
講 師
日 時
場 所
担 当
楽木宏美先生(大阪大学大学院医学系研究科内科
系臨床医学専攻内科学講座老年・腎臓内科学教授)
平成 25 年 11 月 29 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
高齢医学 森本茂人教授
【講師紹介】
1984 年 大 阪 大 学 医 学 部 卒 業、1989
∼1991 年 米国 Harvard 大 学 Brigham
and Women's 病院および米国 Stanford
大学心臓血管内科に内科研究員として
留 学。1992 年 医 学 博 士。2004 年 大 阪
大学院医学系研究科加齢医学助教授、
2005 年同医学部附属病院教授。2007 年同大学院医学系研
究科内科系臨床医学専攻内科学講座老年・腎臓内科学教
授。
【主な研究分野】
高血圧の発症メカニズムと治療の体系化。高血圧に
よる臓器障害の成因と治療。血管の老化機序解明と治
療の開発。日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン
2009 」の総取りまとめ役として活躍された。
【セミナーの内容】
楽木教授による高血圧の分子生物学のセミナーは
毎年、恒例となっているが、本年度は長寿社会におけ
る血圧と認知症の関連に関する研究や高血圧治療から
最近の高血圧にまつわる生化学、遺伝学研究の成果に
至る幅広い知見を紹介された。ヒト高血圧関連遺伝
子に関して、約 26 万人を対象とした遺伝子解析から、
ATP2B1 を 含 め、 欧 米 人 で 28 種、 東 ア ジ ア 人 で 9 種、
南アジア人で 6 種の遺伝子が血圧と関連すること、こ
れらの遺伝子とそのタンパク質を解析することにより、
個々人の遺伝子に合わせた予防・治療法の選択、また
新たな新薬開発が可能となることを話された。高血圧
治療のワクチンの開発やサルコペニア抑制を目的とし
た降圧薬使用の意義等についても分かりやすく説明さ
れた。
【セミナーの成果】
本セミナーは非常に分かりやすい内容で、長寿社会
における高血圧研究の重要性を示す内容であり、大学
院生をはじめとする参加者に研究への興味と有用な視
点を与えるものであった。
(高齢医学 大黒正志記)
37
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
北陸がんプロ FD 講演会
北陸がんプロ FD 講演会は、がん医療に携わる教員の資質向上や能力開発を目的として、最新のがん医療専門家
を招聘し講演会を開催している。
生理機能制御学セミナー:肺がん診療の流れ
講師:小泉知展先生(信州大学医学部包括的がん治療学講座教授)
日時:平成 25 年 11 月 15 日(金)午後 6 時/場所:病院新館 12 階大会議室
【講師紹介】
診断の有用性と、低線量 CT を搭載した検診車による
1985 年信州大学医学部卒、同大第
肺がん検診の取り組みを紹介された。さらに、本学
一内科入局、2001 年講師、2008 年准
の佐川元保教授(呼吸器外科)が進めている低線量 CT
教授、2012 年より同大包括的がん治
による肺がん検診の有効性評価のプロジェクトも取
療学講座教授ならびに同大がんプロ
り上げ、CT 肺がん検診の有用性を示された。このよ
コーディネーター。
うなしっかりした検診体制が功を奏し、長野県が肺
【講演の内容】
がん死亡率の低い全国有数の長寿県となっているこ
講演は信州大学で行われている肺がん診療につい
とにも言及された。肺がん診療の最前線が解り易く
て、はじめに非小細胞肺がんの薬物療法のプロトコー
総括されており、肺がん診療に携わる全ての医療従
ルについて、遺伝子標的薬剤であるイレッサを中心と
事者にとって極めて有意義な講演であった。
した種々の組み合わせの臨床試験が検討されている
(生理学Ⅱ 芝本利重記)
ことが紹介された。続いて、信州大学が全国の先陣
を切って開発した胸部 CT スキャンによる肺がん早期
平成 25 年度
実験動物慰霊祭
平 成 25 年 10 月 30 日( 水 )午 後 0 時 30 分 か ら 本 部 棟 1
階学生ラウンジ内において、平成 25 年度実験動物慰霊
祭が、勝田省吾学長ほか教職員、学生など約 100 名が
出席して行われた。
読経が流れるなか参列者が焼香を行い、医学の発展
に寄与した実験動物の霊に深い感謝の意を捧げた。最
後に中川秀昭動物実験委員会委員長(総合医学研究所
長)から、「 動物による実験は、生命体の基本構造の把
握、病気の予防、難病の解明、治療の開発といった医
学の学習、研究、医療の発展に欠くことのできない重
要なもので、人類の福祉に大きく貢献するものである。
本学において過去 1 年間に実験動物として使用された
7,736 匹に対して心から感謝し、今後も動物愛護の精神
38
中川秀昭動物実験委員長からの挨拶
を常に念頭におき、必要最小限の使用を留意しつつ、
日々の学習・研究において研鑽を重ね、医学・医療の
更なる発展に努めていきたい 」 との挨拶があり、平成
25 年度実験動物慰霊祭を閉じた。
(総医研共同利用センター 荒井剛志記)
学 術
金沢医科大学報 157 号/2014.1
2012 年 出版英文論文一覧
記載の順序は、著者名:標題、掲載誌名、巻数:頁、業績年
Akao,H., E.Polisecki, K.Kajinami, S.Trompet, M.Robertson, I.Ford,
J.W.Jukema, A.J.M.de Craen, R.G.J.Westendorp, J.Shepherd, C.Packard,
B.M.Buckley, E.J.Schaefer:Genetic variation at the SLCO1B1 gene
locus and low density lipoprotein cholesterol lowering response to
pravastatin in the elderly,Atherosclerosis, 220:413-417, 2012.
Akao,H., E.Polisecki, K.Kajinami, S.Trompet, M.Robertson, I.Ford,
J.W.Jukema, A.J.M.de Craen, R.G.J.Westendorp, J.Shepherd,
C.Packard, B.M.Buckley, E.J.Schaefer:KIF6, LPA, TAS2R50, and
VAMP8 genetic variation, low density lipoprotein cholesterol lowering
response to pravastatin, and heart disease risk reduction in the elderly,
Atherosclerosis, 220:456-462, 2012.
Arikawa,T., E.Shimamura, H.Shimada, N.Nishi, T.Tatsuno, Y.Ishigaki,
N.Tomosugi, C.Yamashiro, T.Hata, T.Takegami, H.Mogami,
K.Yamaguchi, T.Nakamura, H.Otani, T.Hatta, H.Shoji:Expression
pattern of Galectin 4 in rat placentation,Placenta,33:885-887,2012.
Arisawa,T., T.Tahara, H.Shiroeda, H.Yamada, T.Nomura, R.Hayashi,
T.Saito, T.Fukuyama, T.Otsuka, M.Nakamura, N.Toshikuni,
M.Tsuchishima, T.Shibata:NFKB1 polymorphism is associated with
age-related gene methylation in Helicobacter pylori-infected subjects,Int.
J. Mol. Med.,30:255-262,2012.
Arisawa,T., T.Tahara, H.Shiroeda, Y.Matsue, T.Minato, T.Nomura,
H.Yamada, R.Hayashi, T.Saito, K.Matsunaga, T.Fukuyama, N.Hayashi,
T.Otsuka, A.Fukumura, M.Nakamura, T.Shibata:Genetic polymorphisms
of IL17A and pri-microRNA-938, targeting IL17A 3'-UTR, influence
susceptibility to gastric cancer,Hum. Immunol.,73:747-752,2012.
Arisawa,T., T.Tahara, K.Ozaki, Y.Matsue, T.Minato, H.Yamada,
T.Nomura, R.Hayashi, K.Matsunaga, A.Fukumura, M.Nakamura,
N.Toshikuni, H.Shiroeda, T.Shibata:Association between
common genetic variant of HRH2 and gastric cancer risk,Int. J.
Oncol.,41:497-503,2012.
Arisawa,T., T.Tahara, M.Tsutsumi, T.Shibata:Influence of IL17A
polymorphisms on the aberrant methylation of DAPK and CDH1 in noncancerous gastric mucosa,BMC Med. Genomics,13:59,2012.
Arisawa,T., T.Tahara, T.Fukuyama, R.Hayashi, K.Matsunaga,
N.Hayashi, M.Nakamura, N.Toshikuni, H.Shiroeda, T.Shibata:Genetic
polymorphism of pri-microRNA 325, targeting SLC6A4 3'-UTR, is
closely associated with the risk of functional dyspepsia in Japan,J. Gastr
oenterol.,47:1091-1098,2012.
Burke,S.T.:Deep Impact; Improving motivation in First class
introductions,Mem. Lib. Kanazawa Med. Univ.,40:27-32,2012.
Dong,L., K.Watanabe, M.Itoh, C.Huan, X.Tong, T.Nakamura,
M.Miki, H.Iwao, A.Nakajima, T.Sakai, T.Kawanami, T.Sawaki,
Y.Masaki, T.Fukushima, Y.Fujita, M.Tanaka, M.Yano, T.Okazaki,
H.Umehara:CD4 + T-cell dysfunctions through the impaired lipid
rafts ameliorate concanavalin A-induced hepatitis in sphingomyelin sy
n thase 1-knockout mice, Int. Immunol., 24:327-337, 2012
Fujibayashi,K., Y.Kawai, M.Kitayama, H.Akao, R.Ishida, A.Motoyama,
M.Wakasa, K.Arakawa, M.Ueki, T.Yasuda:Serum deoxyribonuclease
I activity can be a useful diagnostic marker for the early diagnosis
of unstable angina pectoris or non-ST-segment elevation myocardial
infarction, J. Cardiol., 59:258-265, 2012.
Fujikawa-Yamamoto,K., T. Ota, M. Miyagoshi, H. Yamagishi:Effects of
etoposide on the proliferation of hexapolyploid H1( ES )cells., Hum.
Cell., 25:45-50, 2012.
Fujikawa-Yamamoto,K., T. Ota, M. Miyagoshi, H. Yamagishi:Pluripotency
of a polyploid H1(ES )cell system without leukemia inhibitory factor.,
Cell Prolif., 45:140-147, 2012.
Fujita,Y., H.Yanagida, T.Mimori, Z.Jin, T.Sakai, T.Kawanami, T.Sawaki,
Y.Masaki, T.Fukushima, T.Okazaki, H.Umehara:Prevention of
fasting-mediated bone marrow atrophy by leptin administration,Cell.
Immunol.,273:52-58,2012.
Fukuda,M., H.Sasaki:Quantitative evaluation of corneal epithelial injury
caused by n-heptanol using a corneal resistance measuring device in
vivo,Clin. Ophthalmol.,6:585-593,2012.
Fukushima,M., K.Higuchi, H.Shimojo, T.Uehara, H.Ota:Distinct
cytoplasmic expression of KL-6 mucin in chromophobe renal cell
carcinoma:A comparative immunohistochemical study with other renal
epithelial cell tumors,Acta Histochem. Cytochem.,45:301-308,2012.
Fukushima,T., H.Kawabata, T.Sawaki, T.Satoh, T.Nakamura, H.Iwao,
A.Nakajima, T.Sakai, M.Miki, Y.Fujita, M.Tanaka, T.Kawanami,
Y.Masaki, T.Okazaki, H.Umehara:Low-dose cytarabine plus aclarubicin
for patients with previously untreated acute myeloid leukemia or highrisk myelodysplastic syndrome ineligible for standard-dose cytarabine
plus anthracline,Anticancer Res.,32:1347-1354,2012.
Fukushima,T., T.Sato, T.Nakamura, H.Iwao, A.Nakajima, M.Miki, T.Sakai,
T.Kawanami, T.Sawaki, Y.Fujita, M.Tanaka, Y.Masaki, T.Okazaki,
H.Nakajima, Y.Motoo, H.Umehara:Daily 500mg valacyclovir is
effective for prevention of varicella zoster virus reactivation in
patients with multiple myeloma treated with bortezomib,Anticancer
Res.,32:5437-5440,2012.
( )は筆頭著者の所属が本学以外のもの
Fukushima,T., Y.Urasaki, M.Yamaguchi, M.Ueda, K.Morinaga, T.Haba,
T.Sugiyama, S.Nakao, H.Origasa, H.Umehara, T.Ueda:A randomized
comparison of modified intermediate-dose Ara-C versus high-dose
Ara-C in post-remission therapy for acute myeloid leukemia,Anticancer
Res.,32:643-648,2012.
Hamazaki,Y., M.Nagai:Worries of independent older people regarding
health and daily life: A survey of residents of a rural town in Japan,J.
Community Health Nurs.,29:225-235,2012.
Hayashi,R., T.Tahara, H.Shiroeda, Y.Matsue, T.Minato, T.Nomura,
H.Yamada, T.Saito, K.Matsunaga, T.Fukuyama, N.Hayashi,
T.Otsuka, A.Fukumura, M.Nakamura, M.Tsutsumi, T.Shibata,
T.Arisawa:Association of genetic polymorphisms in IL17A and IL17F
with gastro-duodenal diseases,J. Gastrointestin. Liver Dis.,21:243249,2012.
Hayashi,R., T.Tahara, T.Yamaaki, T.Saito, K.Matsunaga, N.Hayashi,
A.Fukumura, K.Ozaki, M.Nakamura, H.Shiroeda, M.Tsutsumi,
T.Shibata, T.Arisawa:-449 C>G polymorphism of NFKB1 gene, coding
nuclear factor-kappa-B, is associated with the susceptibility to ulcerative
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金沢医科大学報 157 号/2014.1
病 院
会議は総合司会の奈良崎友
第 19 回 金沢医科大学病院
子課長(地域医療連携事務課)
地域医療懇談会
の開会宣言で開始された。本
学役員および病院長の紹介が
あり、川上重彦病院長の挨拶
日時: 平成 25 年 11 月 16 日(土)午後 6 時 30 分
および本学病院の現況紹介が
場所: ホテル日航金沢「鶴の間」
行われた。
第 1 部の懇談会は古家大祐
地域医療連携部長(副院長)の
石川県内および富山県高岡医療圏の開業医の先生方
との連携を深めるために開催されている地域医療懇談
会は、今年で 19 回目となった。この懇談会は、本学病
特別講演:安田紀久雄先生
司会で進められた。中川 淳
准教授(内分泌・代謝科)が
院が地域の開業医の先生方との連携を深め、それぞれ
診療科と、石川県医療計画に伴う糖尿病重症化予防ネ
の機能に応じて患者さんの紹介・逆紹介の推進を図り、
ットワ−ク事業について紹介し、各開業医の先生方と
地域と密着した特定機能病院として、その使命と責任
基本的合意のもと協議会発足から研修会、症例検討会
を果たしつつ、より一層地域医療の発展・充実に貢献
など事業計画について説明した。伊川あけみ所長(石川
することを目的として毎年開催されている。
中央保健福祉センター)から事業への参加依頼があっ
当日は、県内 69 施設、富山県 3 施設から 73 名の代表
が出席された。本学からは病院長、副院長、各診療科長・
た。続いて開業医から寄せられた本学病院への要望事
項に対する回答が各診療科代表により紹介された。
理事長、学長代理と
引き続き、第 2 部も古家副院長が座長を務め、石川
して飯塚秀明副学長、中農理博常務理事ほか 58 名が出
県在宅医療推進委員の安田紀久雄院長(医療法人社団安
席して地域医療連携について意見交換が行われた。
田医院)による「在宅医療と病診連携について」と題し
医局長、また招待者として竹越
た特別講演が行われた。先生は、1 )在宅医療の現状、2 )
在宅での課題とその解決方法の模索、3 )病診連携の現
状、4 )今後期待する病診連携などについて述べられた。
また、絵手紙や川柳などを交え、患者さん、家族の気
持ちについてもお話しされた。今後期待される病診連
携には、敷居が低くお付き合いしやすい病院が求めら
れていると話された。また、終了後のアンケートから
は、参加者の満足度が高く、好評を得ることができた。
その後、懇親会が和やかに行われ終了した。
(地域医療連携事務課 岡部貴代子記)
懇談会の様子
45
病 院
金沢医科大学報 157 号/2014.1
う問題がある。患者アンケー
第 67 回がん診療連携拠点病院研修会
トを参考に四国松山という地
域特性を活かした親しみやす
頭頸部がん治療に対する多職種
チームでの取り組み
いネーミングの「坊ちゃん食」
など実例を提示され、食思不
審や口内粘膜炎による疼痛、
講師: 門田伸也先生(四国がんセンター頭頸部外科医長)
嚥下障害をきたす患者に対し
日時: 平成 25 年 10 月 11 日(金)午後 6 時
て栄養部との連携を紹介され
場所: 病院新館 12 階大会議室
た。化学療法は使用薬剤の種
類と特性を踏まえ有害事象を
門田伸也先生
講師の門田伸也先生は頭頸部癌治療を中心に活躍さ
説明され、最近頭頸部がん領
れ、頭頸部癌治療の支持療法も専門にされている。今
域でも認可された分子標的薬セツキシマブの投与によ
回の講演では頭頸部癌の化学放射線療法で生じる合併
るアナフィラキシー様症状である infusion reaction へ
症と対処法を中心に説明された。まず疼痛に対しては
の対策の必要性なども強調された。
WHO 疼痛管理法に基づき種類、剤形や作用時間、副
また頭頸部がん手術についても触れ、特に頭頸部が
作用を理解した上でオピオイドローテーションの必要
ん手術で基本的手技となる頸部郭清術におけるリンパ
性について示された。口腔ケアについては口腔関連有
瘻を予防するための術式の工夫も説明された。
害事象に対して歯科口腔外科との連携の重要性を説明
最後に、化学放射線療法は機能を温存出来る有効な
された。皮膚、粘膜障害には看護師などのコメディカ
治療法だが的確な支持療法が必要で、これらの医療に
ルとの情報の共有化が重要で、薬剤や処置について具
は頭頸部外科医師のみならず合併症に対する正しい知
体例で説明された。栄養管理については、頭頸部領域
識とそれに基づいたチーム医療の必要性を説明された。
に限らずがん患者は治療による負担も加わるため、十
(頭頸部外科学 下出祐造記)
分な栄養量が必要であるが摂食不良を生じやすいとい
まったが、一方で看護師の口
第 68 回がん診療連携拠点病院研修会
腔ケアへの関心と技術向上が
第 2 回緩和ケアオープンセミナー
不可欠と判断し、看護師を対
看護師が行う口腔ケアの実際
象に口腔ケアの現状に関する
アンケート調査を行った。口
腔ケアで困っている看護師は
全体の 76%にのぼり、その内
講師: 佐々木由紀子先生(行政法人国立病院機構北海
訳は「患者が口腔ケアを嫌が
道がんセンター、緩和ケア認定看護師)
日時: 平成 25 年 10 月 15 日(火)午後 6 時
る」、
「口腔ケア用品の選択」等
場所: 病院新館 12 階大会議室
であった。結果を基に、ケア
佐々木由紀子先生
用品サンプルセットの病棟配
本年度第 2 回目の緩和ケアオープンセミナーは、
「口
腔ケア」をテーマに開催した。参加者は 44 名で、医師
置、歯科衛生士が講師の研修会等を企画し、看護師の
口腔ケアに対する意欲向上に繋げたことが報告された。
3 名、看護師 30 名、栄養士 2 名、歯科衛生士 6 名、その
後半は、佐々木先生が緩和ケアチームで介入した事
他 3 名であった。講師である北海道がんセンター緩和
例の報告で、口腔がんのがん性悪臭に対してクリンダ
ケア認定看護師の佐々木由紀子先生は、口腔ケアで高
マイシンが有効であった症例は興味深く、参加者から
名な静岡がんセンターの大田洋二郎先生から直々に指
も質問がでた。
導を受けられた方である。
講演前半は、佐々木先生が歯科のない北海道がんセ
ンターへ赴任し、緩和ケアチームで口腔ケアの介入を
始めた 5 年間の活動報告であった。赴任 3 年目になっ
てようやく、週に半日、他院から歯科医師の往診が始
46
緩和ケアチームが中心となり、院内口腔ケアシステ
ムの構築に貢献したことは、私たち歯科衛生士にも大
いに参考となった。
(心身機能回復技術部門 井駒由利子記)
病 院
金沢医科大学報 157 号/2014.1
金沢市・金沢医科大学連携事業
女性の健康づくりセミナー
キレイのためのからだづくり
−女性特有のがんを学ぶ−
日時: 平成 25 年 10 月 6 日(日)午後 2 時
場所: ホテル日航金沢
エリカ・アンギャルさん
高橋智子助教による講演
金沢市・金沢医科大学連携事業の一つである女性の
健康づくりプロジェクトによる女性のための健康づく
気のあるグルテンフリーダイエットまで多岐にわたり
りセミナーが、平成 25 年 10 月 6 日(日)午後 2 時からホ
紹介した。本学病院女性総合外来からは赤澤純代准教授、
テル日航金沢において行われた。女性の健康について
藤本由貴助教、中藤未央助教、栄養部から少橘彩子管理
の啓発セミナーは今回で 4 回目となる。
栄養士、金沢市から平田和子福祉健康局健康総務課課長
最初に山野之義金沢市長から挨拶があり、栂 博久本
学副学長が開会宣言を行った。
第 1 部は、
「内側から美しく、心も身体も健やかに輝
く」をテーマにトークショーが行われた。ミス・ユニバ
が参加した。
第 2 部は、高橋智子助教(放射線医学)が「乳がん検診
を受けたことがありますか」をテーマに、乳がんにおけ
る大切な知識について講演した。
ース・ジャパン公式栄養コンサルタントのエリカ・ア
第 3 部は、
「美と健康のマリアージュ」が行われ、加賀
ンギャルさんが女性の健康における検診の大切さや自
友禅の鶴賀雄子さん、東京 NPO みんなの漢方代表・乳
己肯定感、日頃の食生活の大切さ、また、セレブに人
がんサバイバーの増田美加さん、ヨガの井上道代さん、
メークアップアーティストの加茂里依さん、本学女性
外来の先生方による健康相談と、美しくなるための体
験コーナーが設けられた。本セミナーと体験コーナー
への参加者は合わせて約 140 名で、好評を博した。
夜は、ホテル日航金沢、金沢ゾンタクラブとの共催
で、エリカ・アンギャルさん推奨のグルテンフリーの
料理も食べることができるディナー&トークショーが
行われ、90 名の参加があった。トークショーでは、グ
ルテンフリー食で世界一の美女になるための企画メニ
山野之義金沢市長による挨拶 栂 博久副学長による開会宣言
第 1 部のトークショー
ューを味わいながら、女性の健康と世界遺産にもなっ
体験コーナー
47
病 院
た日本食文化がどうして大切なのかなどについて話し
合われた。これらの内容は、翌日の北國新聞に掲載され、
BS 朝日の「いま世界は」で「TOKYO の異邦人」のコー
ナーでも全国放送(2013 年 11 月 10 日)された。少子高
齢化のなか、人口の半分以上は女性である。
“女性の健
康は、社会を元気に、日本を元気にする”
。未来につな
がる女性の健康、女性がかがやき、ますます活躍でき
ることを 2015 年の北陸新幹線の開通とともに、石川県
から全国へ発信できることを祈ってやまない。
約 10 年前(2002 年 3 月 13 日)竹越 襄理事長の発案で女
性外来が始まり、故松井 忍先生、前理事長の山下公一
先生、小林淳二集学的医療部部長のもと、これまでも
たくさんの方に応援していただいたことを心より、感
謝申し上げます。
「女性の健康づくりプロジェクト」
(第 1 回)女性の健康づくりセミナー ビューティフルエイジング
日時:平成 23 年 3 月 4 日(日)午後 2 時
場所:しいのき迎賓館
第 1 部トークショー:増田美加(女性医療ジャーナリスト)
第 2 部座談会:赤澤純代医師、高橋知子医師、藤本由貴医師
金沢医科大学報 157 号/2014.1
(第 2 回)20 代女性のための子宮頸がん検診&女子会
日時:平成 24 年 8 月 4 日(土)午後 1 時 30 分
場所:金沢駅・金沢フォーラス前
女性医師・スタッフによる子宮頸がん検診:藤田智子医師
女性医師のプチセミナーと女子会:平田和子(金沢市保健局健
康総務課課長)、赤澤純代医師、藤本由貴医師、中藤未央医師
(第 3 回)国際女性デー記念セミナー ローズデー∼美と健康のマリアージュ∼
日時:平成 25 年 3 月 8 日(金)午後 6 時 30 分
場所:金沢学生のまち市民交流館交流ホール
第 1 部講演:赤澤純代医師、藤本由貴医師
第 2 部食談:加葉田恵子(マルハ商店)、松多 愛(アプサライ)
平成24年10月には、勝田省吾学長のもと、女性の健康サポー
トブック「ビューティフルエイジング」を作成し、下記サイトに
掲載している。
〔金沢市 HP:ビューティフルエイジング〕
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/19061/1/beauty.pdf
〔石川県 HP:女性の健康づくり〕
http://www.pref.ishikawa.jp/kenkou/josei/
(集学的医療部総合診療センター女性総合外来 赤澤純代、
藤本由貴記)
平成 25 年度がん医療に携わる医師に対する
コミュニケーション技術研修会
日時: 平成25年11月23日(土)
、24日(日)午前8時30分
場所: 病院本館 4 階会議室、
臨床研修センターカンファランスルーム
患者が納得して治療法を選択するためには、医師と
患者の信頼関係が大切であるのは言うまでもないが、が
模擬患者に悪い知らせを伝えるロールプレイ
ん患者への告知や病状説明は、医師が自らの経験をもと
に技術を磨くのが現状で、自らの技法に「これでいいの
んの告知、再発、積極的治療の中止という 3 段階に分け
か」と悩むベテラン医師も少なくない。がん診療連携拠
たシナリオで、模擬患者に悪い知らせを伝えるロールプ
点病院である金沢医科大学病院の活動の一環として、日
レイに取り組んだ。研修に参加した金沢大学附属病院緩
本サイコオンコロジー学会が策定した研修プログラム
和ケアチームの山田圭輔講師は「患者を説得するのでは
にもとづき、がん告知に関するコミュニケーション技術
なく、思いを受けとめて共に病気や苦しみに向き合う言
研修会が、同学会の認定指導医である川﨑康弘教授(精
葉と姿勢が必要と強く感じた」と話した。
神神経科学)を中心に 11 月 23 日と 24 日の 2 日間本学病
院で開催された。
研修会には北陸三県のがん診療連携拠点病院から 6
名の医師が参加し、本学からは大西敏雄医師(一般消化
器外科)が参加した。指導は川﨑康弘教授および本学卒
業生である独立行政法人国立病院機構西群馬病院 緩和
ケア科の小林 剛医長ほか 2 名が担当した。研修は難治が
48
今後も北陸地区のがん診療機関の相互交流とコミュ
ニケーション技術のレベルアップのため、研修会を開催
していく予定である。
(精神神経科学 川﨑康弘記)
金沢医科大学報 157 号/2014.1
草場一壽 ホスピタルアート展&
トークショー
主催: 金沢医科大学大学院医学研究科精神神経科学
共催: 第 45 回日本芸術療法学会、北陸がんプロ、
石川県がん診療連携協議会、金沢医科大学病院
音楽療法研究会
日時: 平成 25 年 11 月 29 日(金)∼12 月 2 日(月)
場所: 病院新館 12 階大会議室
草場一壽ホスピタルアート展&トークショーが、平
陶彩画を鑑賞する患者さん
成 25 年 11 月 29 日( 金 )∼12 月 2 日( 月 )に 開 催 さ れ た。
初日には病院新館 1 階ホールにおいて、草場氏のトー
き、ご家族からも「落ち着きます」、
「きれいで心が癒さ
クショーが行われた。4 日間の会期に 465 名の来場があ
れます」など、好評だった。また、学会関係者からは
り、草場氏の作品(陶彩画)を堪能した。
「患者さんの癒しになると思うので、是非、定期開催を」
200 名からアンケートが寄せられ、
「このような開催
との声が届き、職員からは「心がほっこりした」、
「安ら
が定期にあったほうが良い」75%(患者 32・家族 13・
ぐ」、
「癒された、院内に展示してほしい」
、
「病院内で心
学会関係 28・職員他 77 )、
「不定期でもあったら良い」
の癒しを企画するのはとても良いと思う」等の感想をい
23.5%(患者 5・家族 4・学会関係 7・職員他 31 )、
「必要
ただいた。
なし」
(家族 1…来れないから。癒されました・学会 1…
同時開催は必要ない・職員他 1 )という結果であった。
患者による記載では、
「この時期に入院していて良か
った」、
「今、未来、感じた。穏やかになった」
、
「心が元
病院・大学のご理解並びに、教学課大学院担当の皆
様はじめ、多くの部署からのお力添えに感謝いたしま
す。
(精神神経科学 北本福美記)
〈24 頁に関連記事掲載〉
気になりました」、
「心が洗われました」、
「もっとたくさ
んの人に知らせてあげられれば」などのお言葉をいただ
第8回
内科医を目指す若手医師のための教育セミナー
内科診療における診断能力と
スキルの習得
日時: 平成 25 年 10 月 20 日(日)午後 1 時
場所: 病院新館 12 階大会議室
クリニカル・シミュレーション・センター
クリニカル・シミュレーション・センターでの実習
平成 25 年 10 月 20 日(日)に、日本内科学会北陸支部
科の野口善令部長による「臨床推論を極めるための極
として第 8 回内科医を目指す若手医師のための教育セミ
意」があり、いかに診断を絞り、最適な治療を実践する
ナーを開催した。若手医師の先生方に内科診療におけ
べきかについて拝聴した。次いで、本学安田幸雄名誉
る診断能力とスキルを習得してもらうことを目的とし
教授から、内科医に求められるスキルを習得するため
た。
に、金沢医科大学に設置されているクリニカル・シミ
セミナーは、講演と実習シミュレーションの 2 部構
成で行われ、講演では、名古屋第二赤十字病院総合内
ュレーション・センターをどのように有効利用すべき
かをお話しいただいた。
49
病 院
第 2 部は本学シミュレーションセンターにて、腰椎穿
刺(神経内科 富岳 亮准教授)
、腹部超音波検査(一般・
金沢医科大学報 157 号/2014.1
ルの習得の重要性が理解できた」と極めて好評であっ
た。
消化器外科 富田泰斗助教)、消化器内視鏡検査(肝胆膵
今回は、日本内科学会北陸支部の事業として開催し
内科 土島 睦准教授)、エコー下内頸静脈穿刺(腎臓内科
たが、今後もアップデートした内容で、本学病院主催
山谷秀喜講師)の実習を行った。参加者は、本学から
としてセミナーを継続したい。若い研修医の先生のみ
23 名、金沢医療センターから 2 名、氷見市民病院から 2
ならず、本学医学部生、そして地域において医療連携
名、そして能登地区で開業されている安田医院の安田
していただいている先生方にもご参加いただければ、
紀久雄院長にも参加いただいた。
さらに内科医の診断能力とスキルの向上に繋がること
アンケートの結果は、
「内科医になることに非常に興
味がある」
、
「今後の進路の決定に役立った」
、
「基本スキ
が期待できる。
(糖尿病・内分泌内科学 古家大祐、津田真一記)
第2回
金沢医科大学病院学術交流会 in 能登
講師: 古家大祐教授(内分泌・代謝科)
森本茂人教授(高齢医学科)
土谷武嗣准教授(心血管カテーテル治療科)
日時: 平成 25 年 10 月 26 日(土)午後 6 時
場所: キャッスル真名井 共催: 能登北部地域医療研究所、七尾市医師会 古家大祐教授による講演
第 2 回金沢医科大学病院学術交流会 in 能登が能登北
その後の講演で、森本教授は様々な認知症の事例を紹
部地域医療研究所、七尾市医師会の共催により、平成
介し、大学病院での診断に用いられる MRI、ラジオア
25 年 10 月 26 日(土)鳳珠郡穴水町キャッスル真名井で
イソトープ検査、認知症専門外来の予約方法などにつ
午後 6 時から開催され、78 名(院外 52 名・院内 26 名)が
いて説明した。土谷准教授は、診療科の実働状況と胸
参加した。
痛ホットラインを紹介し、患者さんを救命するために
奈良崎友子課長(地域医療連携事務課)による開会宣
は一刻も早く対処すべきということについて講演した。
言のあと、川上重彦病院長から学術交流会開催に至る
第 2 部の懇親会では、七尾医師会副会長の奥村義治
経緯と挨拶が行われた。
院長(おくむら内科胃腸科医院)より開会のご挨拶をい
第 1 部の講演会では、能登北部地域医療研究所所長
ただいた。引き続き、能登北部医師会副会長の升谷一
の中橋 毅教授が座長を務めた。特別講演は「健康長寿
宏院長(升谷医院)が、長年の希望であった懇談会が能
を達成する生活習慣」と題し、古家大祐教授(内分泌・
登で開催されたことについて医師会、本学病院に謝意
代謝科)が講演した。古家教授は、健康長寿を達成する
を述べ、乾杯の音頭をとられた。
ための生活習慣について、塩分制限、運動、適切なカ
最後に能登北部医師会長の小西堅正院長(小西医院)
ロリー摂取を心がけ、糖尿病にならないように努める
が、閉会の挨拶を行い、ネットの世界になっても大事
こと、また、糖尿病を発症してしまった場合の注意点
なのは face to face であると話された。和やかな懇親会
について、事例を紹介しながらわかりやすく説明した。
が約 1 時間続き、午後 8 時すぎに終了した。終了後のア
開業医から積極的な質問があり、糖尿病に関する知識
ンケートでは、能登に出向いての講演、懇談会は好評
が共有された。
で満足度が高いことが窺えた。
引き続き、座長の中橋教授が、今年から地域医療連
携部が発行している「連携だより−認知症診断−」とこ
の号を執筆した森本茂人教授(高齢医学科)を、また「連
携だより−胸痛ホットライン−」とこの号を執筆した土
谷武嗣准教授(心血管カテーテル治療科)を紹介した。
50
(地域医療連携事務課 岡部貴代子記)
病 院
金沢医科大学報 157 号/2014.1
立大学と比較す
院内暴力対応講習会
る と、10 分 の 1
の発生にすぎな
いが、今後増加
日時: 平成 25 年 11 月 7 日(木)、8 日(金)午後 3 時
が予想される」
場所: 病院本館 4 階 C41 講義室
等について述べ
た。
後半は、多田
院内暴力対応講習会が平成 25 年 11 月 7 日(木)、8 日
(金)に開催され、医師、看護師、コ・メディカル等 106
西田健治参事
多田三郎保安担当
保安・患者相談
名が参加した。
近年、全国の医療施設において患者からの暴言・暴
三郎医療安全部
担当者が、病棟における携帯での盗撮事例について、
力によって、医療スタッフが精神的・肉体的に傷つく
相手に盗撮を注意する場合や、相手への声掛け時の留
事例が多発している。そのような暴言・暴力から病院
意点を説明した。ついで患者の相談を受ける看護師の
スタッフを守ることが、医療責任を果たす上で、また、
対応の、良い例・悪い例のロールプレイでの疑似体験
患者に安心・安全な医療を提供する上でも重要な課題
を実施し、気分を害されていることに対して謝罪し真
である。院内暴力対応の重要性を職員一人ひとりが認
摯な対応で相手の話を傾聴する、解決方法の提案や上
識・理解し、暴力の未然防止の徹底を図るべく、職員
司に報告後、患者に回答する等の現場における適切な
への講習会を実施した。
対応や実践的対処法を説明した。
講習会の前半では、西田健治医療安全部保安担当責
この講習会も 4 年目を迎えた。暴力への認識や理解
任者が院内暴力未然防止に必要な基本的な知識として
を深め、院内暴力に対する基本や対処法を身に付けて、
「未然防止は患者とのコミュニケーションづくりが決め
スタッフが安全に医療サービスを提供できる環境作り
手」、
「本学病院の過去 2 年間の事案分析から、大方のケ
を目指し、最大のテーマである患者からの信頼と、患
ースは小さな不満の積み重ねから発生している」
、
「小
者満足度アップを目的とした講義が実施できたと思わ
さな不満はその都度チームとして、穴埋めすることが
れる。
(医療安全部保安担当 多田三郎記)
有効」、
「院内暴力に関して、本学病院では東京の 11 私
いて勉強した。
症例は咳嗽、呼吸困難と両側上腕痛を訴えた 60 歳
代女性で、手背や肘関節部の皮疹、38℃台の発熱、労
作時呼吸困難も伴うようになった。両肺野のすりガラ
第 21 回
呼吸困難が急速に進行した皮膚筋炎の 1 例
ス状陰影が確認され、皮疹の生検で皮膚筋炎と診断さ
れた。急速に呼吸困難が増悪し、加療するも改善がみ
られず、入院 19 日目に永眠された。剖検では、両肺は
1,100g と 790g と増量し、うっ血水腫、肺胞内出血を伴
日時: 平成 25 年 10 月 16 日(水)午後 5 時 30 分
ったびまん性肺胞傷害を来たしており、呼吸困難が死
場所: 病院本館 4 階 C41 講義室
因であった。患者は 46 歳時に左乳癌の手術既往歴があ
り、剖検時に甲状腺ラテント癌が見出された
松井 真教授(神経内科学)と安田幸雄教授(医学教育
ミニレクチャーでは、皮膚筋炎は近位筋優位の骨格
学)の司会により 「 呼吸困難が急速に進行した皮膚筋炎
筋が対称性に障害されるびまん性炎症性疾患で、四肢
の 1 例 」 のテーマで行われ、68 名が参加した。加藤 諒
伸側に紅斑、ヘリオトロープ斑、ゴットロン徴候の特
医師(呼吸器内科)による臨床経過および画像所見の説
徴的な皮疹が診断上大切であることが述べられた。本
明があり、臨床像に対する活発な討議が行われた。そ
症例は抗 Jo-1 抗体が陰性の amyopathic 型皮膚筋炎で、
の後、病棟の前田朝陽看護師が看護上の問題点を説明
急性進行性間質性肺炎を発症した。ラテント状態であ
し、続いて福島万奈助教(臨床病理学)による剖検所見
ったが、甲状腺癌があり、皮膚筋炎の病態、発症機序
の解説があった。総合討論の後、阿部真也助教(皮膚科
を考察する上で示唆に富む症例であった。
学)から 「 皮膚筋炎を診る 」 のミニレクチャーがあり、
(臨床病理学 野島孝之記)
改めて皮膚筋炎の疾患概念、皮疹の特徴、治療法につ
51
病 院
金沢医科大学報 157 号/2014.1
眼科学講座に輪島市より
特別功労賞
平成 25 年 11 月 3 日(日)に輪島市役所大会議室で市勢
功労者表彰式が執り行われた。この賞は輪島市におい
て社会的または文化的に貢献した個人や団体に対して
その功績を称える賞で、授賞式は毎年文化の日に行わ
れており、今年度は金沢医科大学眼科学講座が表彰さ
れた。
当講座は、平成 2 年より輪島市門前町で眼科診療所を
開設し眼科一般診療を行うとともに、門前町の一般住民
を対象に平成 8 年から Monzen Eye Study(眼疫学調査)
これまで延べ 97,000 人の患者に対して眼科医療活動を行
を実施している。Monzen Eye Study は毎年行う眼科学
っている。今回、輪島市で 20 年以上継続的に貢献して
講座の大切な活動にもなっており、門前町のスタッフの
いるこれらの地域医療活動に対して、名誉ある特別功労
献身的な協力のもと、現在は 15 年目の縦断的調査が継
賞をいただくことができた。
続中で、世界的にも極めて重要な調査となっている。日
表彰式では梶 文秋輪島市長よりお言葉をいただき、
本国内における白内障の有病率は門前のデータがその根
輪島塗の表彰状を贈呈された。今後も輪島市門前町の
拠となっている。疫学調査では白内障だけでなく、紫外
地域住民の方々に、より良い医療を提供するとともに
線関連眼疾患、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症な
Monzen Eye Study を継続し眼科医療の発展に貢献し
どの疾患についても詳細な検査を行っており、眼疾患の
ていきたい。
(眼科学 長田ひろみ、佐々木 洋記)
早期発見や啓発に繋がっている。また一般眼科診療では、
《本学スタッフ新刊著書》
川北慎一郎、影近謙治、八幡徹太郎 著
リハ医学のすすめ
日常診療に役立つエッセンスとピットフォール
医療におけるリハビリテーション(以下リハ)の必
要性は徐々に理解されてきているが、リハ医療自体へ
の理解が進んでいるとは言えない。将来何科の医師に
なっても役立つと思われるリハ医療的な患者の見方や
診療術は、まだまだ十分に教育されておらず、リハ科
専門医のもとで研修しようという研修医も依然少数で
三輪書店
A5 判変形、240 頁
定価(本体 3,400 円+税)
2013 年 11 月 16 日発行
ISBN978-4-89590-457-5
ある。このような背景の中、リハ科以外の専門医や研
修医に「日常診療に役立つリハ医療」を伝えたいと考
えて書いたのが本書である。したがって、本書は整っ
た内容の教科書ではないが、3 人のリハ科専門医が、
普段の診療の中で実際に経験した例を想定しながら伝
えたいことを自由に綴ったものである。
高齢者・障害者の医療と保健・福祉に関わっている
医師や、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、
介護福祉士などの方々にも、興味のある部分だけでも
読んでいただき、少しでも参考になれば幸いである。
(リハビリテーション医学 影近謙治記)
52
病 院
第 21 回 金沢医科大学病院ワークショップ
金沢医科大学報 157 号/2014.1
ンを行い、タスクホース(10 名)を紹介した。
「隣の人の
自己紹介」をアイスブレイキングとし、参加者の表情も
選ばれる病院になるための
方策
幾分和やかな雰囲気となった。
日時: 平成 25 年 11 月 15 日(金)、16 日(土)
場所: 金沢ニューグランドホテル
を決め、グループ討議を開始した。課題について、各
その後、森本委員長から、
「ワークショップとは」の
説明があり、討論手法のひとつである KJ 法が紹介され
た。5 名ごと 6 グループに分かれ、グループごとに課題
人の役割に基づいて模造紙やパソコンで発表原稿や報
告書を作成する作業が午後 5 時 30 分まで続いた。
〈プログラム〉
11 月 15 日(金)
11:00 開会挨拶
病院長挨拶
「地域医療連携とは?」
11:10 オリエンテーション
11:50 事務連絡
13:00 KJ 法の紹介「ワークショップとは」
13:20 アイスブレイキング
グループ作業「隣の人の紹介」
14:10 グループ討議(選ばれる病院になるための方策) 11 月 16 日(土)
8:40 グループ発表・全体討議
11:25 講評
夕食および懇親会では、グループ討議を通じて知り
合ったメンバー同志で、職場紹介や課題に対する考え
方などについて、お互いに打ち解けたムードで話し合
う光景が見られた。
2 日目は、午前 8 時 30 分から全体討議に入り、グルー
プ発表が行われ、活発な質疑応答が交わされた。
グループ発表終了後、川上病院長から、全体の講評
が行われ、
「今回は、患者さんに選ばれる病院になるた
めの方策、開業医(病院)からの紹介患者を増やすため
の方策、救急隊の信頼を得、搬送患者を増やすための
方策の 3 つをサブテーマとし、選ばれる病院になるた
合同教育研修委員会が主催する金沢医科大学病院ワー
めにはどうしたらよいか、皆さんに話し合っていただ
クショップが平成 25 年 11 月 15 日(金)
、16 日(土)の両日
いた。開院当初を振り返ってみると医科大は臨床面で
に開催された。
すばらしい先生が集まっているとの評判であった。こ
今年度は「選ばれる病院になるための方策」をテーマ
れから先、選ばれる病院になるためには、患者さんに
に、医師 6 名、看護師 12 名、コメディカル 6 名、事務
満足して帰っていただくことが重要であり、接遇、待
職員 6 名の計 30 名が参加した。課題は①患者から選ば
ち時間の改善等、皆さんが話し合っていただいた内容
れるための方策、②開業医(病院)から選ばれるための
を活かし対応していきたい」と述べ、午前 11 時 30 分に
方策、③救急隊から選ばれるための方策の中から選び、
全日程を終了した。
それぞれのグループ討議と全体発表が行われた。
なお、参加者からは「同じ病院内にいながら、他部署
1 日目の午前 11 時、開会にあたり川上重彦病院長か
の事をいかに知らないかを痛感しました。今回は大変
ら挨拶があった。引き続き、奈良崎友子課長(地域医療
有意義な時間を過ごしました」、
「3 つのテーマがそれぞ
連携事務課)から「地域医療連携とは?」との題目で地
れ取り組める具体的なものであり、各グループの意見
域医療連携の現状等について説明が行われた。
交換の過程、自由な発想がとても参考になった」との感
森本茂人合同教育研修委員会委員長が、ワークショ
想文が寄せられた。
(病院職員課 葛城顕証記)
ップの目的および進め方についてのオリエンテーショ
アイスブレイキング「隣の人の紹介」
グループ発表
53
病 院
平成 25 年度
防災講習会・災害訓練
金沢医科大学報 157 号/2014.1
に起震車体験では、日頃経験できないような大規模地
震を想定した揺れを実際に体感することができた。
防災講習会:病院本館 4 階 C41 講義室/150 名参加
総括防火管理者の木村晴夫事務局長から、地震等の
災害に対する注意事項と協力要請があった。続いて、
大学および病院合同の防火講習会および災害訓練が
内灘町消防本部の協力を得て実施された。
消防法第 8 条では、病院・デパート等の施設には特
に厳しい防火管理体制が義務づけられている。
中でも病院、老人福祉施設等は災害が発生した場合
に人命危険度が高いとの理由から、特定防火対象物と
「病院火災について」と題して、内灘町消防本部山口裕
夫予防課長補佐から講演と DVD を鑑賞した。次に、設
備課から病院新館を中心にした防災設備等についての
説明、才田悦子看護部副部長はじめ各看護師長から、
災害時の早期行動および防災用品や避難器具の使用方
法等について説明があった。
して指定されている。本学病院では例年春に新入職員
オリエンテーションの一環として防火講習会を、秋に
は職員全体の防災講習会や防災実地訓練を実施してい
る。
病院内では常に約 700 人の患者が入院しており、その
【平成 25 年 11 月 20 日(水) 午後 2 時∼】 第 1 次災害訓練(時間内):病院本館・新館・別館・第 2 新館
/892 名参加
フロアごとに出火場所を設定し、身体防御、通報連
うち単独歩行が可能な患者は約 200 人とほぼ 3 分の 1 で
絡、初期消火、模擬患者の避難誘導の訓練を実施した。
ある。また、日中の外来では 1,000 人を超える患者とお
病院新館 1 階防災センター前に設置された災害対策本
見舞いや付き添いの方などを含めると、実に多くの人
部では、各階チーフによる病院各部署の避難状況、被
がいることになり、改めて訓練の重要性が認識される。
害状況等の報告訓練が行われた。
さらに、地震・火災に対する備えおよび二次災害の防
止を訓練により確実に行えるようにする必要がある。
第 2 次災害訓練(時間内):病院新館 5 階東病棟/94 名参加
防災講習会の翌週に実施された災害訓練は、時間内
実際に発煙筒を点火して病棟に煙を発生させて訓練
訓練(第 1 次・第 2 次)と時間外訓練の 3 回に分けて実施
を行った。排煙装置、防火扉・防火シャッターのほか
され、後日反省会も開催された。時間内の第 2 次訓練
エレベーターの自動緊急停止装置も作動させた。初期
では、内灘町消防本部も参加して、実際に訓練区域に
消火の後、自衛消防隊消火班による消火訓練、模擬患
煙を充満させることにより防火扉等の防災設備を作動
者の避難誘導訓練などを行った。また、総合災害訓練
させ、消火栓からの放水も行うなど、震災、火災を想
として、内灘町消防本部から消防車が出動し、内灘町
定した本番さながらの災害訓練を実施した。
消防隊が病院新館 5 階に急行して放水を行う消火訓練
講習会および訓練内容は以下のとおり。
【平成 25 年 11 月 14 日(木) 午後 3 時 30 分∼】 消火器取扱訓練、起震車体験:大学体育館周辺/83 名参加
などを、病院と連携しながら実施した。
第 2 次災害訓練(時間外):病院別館 5 階病棟/51 名参加
職員が手薄な夜間に、病院別館 5 階病棟のダイニン
グで火災が発生したとの想定で、通報連絡、非常呼集、
内灘町消防本部および設備課の指導により、職員を
避難誘導、初期消火などの訓練を実施した。消火、避
対象とした消火器取扱訓練、起震車体験を行った。特
難訓練などのほか、当直看護師長、時間外受付者が病
院新館防災センターに参集し、実際に金沢市消防局の
指令センターへの訓練通報を行った。また、時間外の
連絡系統に沿って、病院事務部や看護部の幹部職員へ
の連絡を行った。
【平成 25 年 11 月 27 日(水) 午後 5 時∼】
災害訓練反省会:50 名参加 災害訓練反省会において、中川正春内灘町消防本部
警防課長から、災害訓練を視察しての感想や注意・検
討事項などの講評があった。その後、訓練参加フロア
ごとに反省点、今後の課題等が述べられ、非常災害に
備えた訓練内容の見直し、消防設備・避難用具の点検
や使用方法の確認、役割分担の再検討などについて活
避難誘導訓練
54
発な意見交換が行われた。 (病院管理課 西島大輔記)
病 院
金沢医科大学報 157 号/2014.1
研修医の頁
臨床研修医のための
CPC
Clinico-pathological Conference
第 57 回臨床病理検討会(CPC )が病院本館 4 階 C42 講義室において行われた。
第 57 回 CPC 平成 25 年 11 月 20 日(水) 17:30
れ、血糖降下薬内服、インスリン導入が行われた。そ
の後、貧血、血小板減少、下腿浮腫、肝障害、アルコー
【症例 1 】
盲腸悪性リンパ腫化学療法後に腸閉塞と出血傾向
を認めた 1 例
主治医
臨床提示
三木美由貴
久保田龍一
血液免疫内科学助教
司会
画像解説
病理提示
大塚俊美
高橋知子
鍬先晋平
福島万奈
消化器内科学助教
臨床研修センター研修医
放射線医学助教 臨床研修センター研修医
臨床病理学助教
ル性ミオパチーを認めるようになり、入退院を繰り返し
た。今回、倦怠感・食欲不振を訴え、外来にて補液・
輸血を施行していたが、症状の改善がなく、10 日後意
識レベルが低下し、当院に救急搬送となった。補液と
ともにアルブミン製剤投与、抗生剤投与を行い、意識
レベルの改善傾向が認められたが、翌朝急激に意識レ
ベルが低下し、永眠された。剖検にて、軟部組織にグ
ラム陰性桿菌の増殖が確認され、壊死性筋膜炎を伴っ
ていたことが明らかとなった。糖尿病患者に壊死性筋
(症例の概要)
30 歳代男性。会社の健診で便潜血陽性を指摘され、
大腸内視鏡検査を施行したところ、盲腸腫瘍を指摘
膜炎が併発すると、致死性の経過をとることが多いの
で教育的な症例と思われた。
された。FDG-PET で回腸末端とその周囲リンパ節に
FDG 集積を認め、大腸内視鏡生検で盲腸原発びまん性
大細胞型 B 細胞性リンパ腫と診断された。R-CHOP 療
法を開始したが、無効であったため、R-hyper-CVAD
〈予 告〉
第 58 回 臨床研修医のための CPC
療法を開始し、腫瘍は縮小傾向を示したが、腸閉塞を
併発した。イレウス管挿入にて一時的に改善傾向を認
めたが、発熱・血小板減少・播種性血管内凝固症候群・
血球貪食症候群を併発し、永眠された。化学療法により、
日 時: 平成 26 年 1 月 15 日(水)
17 時 30 分から
場 所: 病院本館 4 階 C42 講義室
腫瘍組織の残存は認められなかったが腸管は穿孔して
いた。また、肝機能障害・腹水の原因として、venoocculusive disease が考えられ、その病態に関し解説が
研修医には出席が義務づけられていますが、それ以
なされた。総合討論では化学療法・手術療法の選択に
外の先生方、学生にも広く開かれていますので、ふる
関する議論がなされた。
ってご出席ください。
(臨床病理学 黒瀬 望記)
【症例 2 】
糖尿病、肝硬変、慢性貧血の経過中に、意識障害
を呈した 1 例 主治医
臨床提示
司会
画像解説
病理提示
渡邊 愛
岡田 翠
大塚俊美
高橋知子
宮下久範
佐藤勝明
内分泌・代謝科医員
臨床研修センター研修医
消化器内科学助教
放射線医学助教
臨床研修センター研修医 病理学Ⅱ准教授
(症例の概要)
50 歳代男性。慢性膵炎にて膵体・尾部切除術が施行
されるも、その後医療機関の受診はなかった。数年後、
急激な体重減少を認め近医を受診し、糖尿病と診断さ
55
金沢医科大学氷見市民病院
金沢医科大学報 157 号/2014.1
北陸がんプロ金沢医科大学氷見市民病院
市民公開講座
胃がんを知って負けない生き方
講師: 辻 政彦先生(富山県立中央病院名誉院長)
橋本五郎氏(読売新聞特別編集委員)
日時: 平成 25 年 11 月 2 日(土)午後 3 時
場所: 氷見市いきいき元気館
金沢医科大学氷見市民病院は、金沢医科大学が実施
している「北陸がんプロフェッショナル養成プログラ
ム」事業の一環として、一般市民並びに医療関係者を
対象とした「胃がんの診療・治療・予後等に関する市
民公開講座」を地元氷見市いきいき元気館において開
催し、約 200 名が参加した。
はじめに、髙島茂樹病院長から「この市民公開講座
を通じて、近年急増しているがんという病気の認識を
新たにしていただくとともに、罹患した患者さんだけ
ではなく、家族の方々がどのように対応し、以後の生
活の質の向上を図る上で、どのようなケアが望ましい
か、更には医療スタッフとの交流・連携を通して何が
大切かなどについて、皆様方に少しでも理解していた
だきたい」との挨拶があった。
第 1 部 基調講演では、読売新聞社の特別編集委員を
務める傍ら、日本テレビ系の選挙特番や読売テレビ制
作の報道番組にコメンテータとして出演されている橋
特別講演:辻 政彦先生
基調講演:橋本五郎氏
本五郎氏ご自身が、胃癌を患い手術で胃を全て摘出さ
れたことから、その貴重な経験を体験談として主治医
と患者の信頼関係がいかに大切であるかについて講演
された。
第2部 シンポジウムでは、本学の専門医師、専門看護
師から「胃がんを知って負けない生き方」をテーマに胃
癌の発生から診断・治療・胃癌の予後・術後の経過・
栄養状態までを各専門領域における最新治療方法や実
際の手術映像等を用いて分かり易い解説が行われた。
第 3 部 特別講演では、辻 政彦先生(富山県立中央病
院名誉院長)が「胃がん手術 40 年、8,000 例を経験して」
と題して、これまでの数多い胃癌診療経験から、胃癌
の診断と治療方法の変化やがん患者・家族がどのよう
にがんと向き合い、どのように関わりながら生きて行
けば良いかを具体的に説明され、医療スタッフとの交
流・連携を通して充実した生活を送ることがいかに大
切であるかということについて講演された。
(金沢医科大学氷見市民病院総務課 上端雅則記)
平成 25 年度
富山県原子力防災訓練
平成 25 年 11 月 16 日(土)
、平成 25 年度富山県原子
力防災訓練が富山県・高岡市・氷見市の主催で実施さ
れ、当院でも緊急被ばく医療措置訓練の会場として、
スクリーニングや除染訓練が行われた。
この防災訓練は、地震により石川県の志賀原子力発
電所 1 号機で全ての交流電源が失われ、原子炉格納容
器内の圧力を抑制する機能が喪失し放射性物質が放出
されたため、UPZ(30km )圏内※ である氷見市加納・
上庄・久目の各地区の住民に避難指示が出されたとい
う想定で行われた。当院から医師、看護師、放射線技
師、事務員の 6 名と、加納地区の住民と特別養護老人
ホーム氷見苑の関係者約 60 名が、当院でのスクリー
ニングや除染訓練に参加した。
富山県が実施したアンケートでは「体験することで
原子力に対する意識が高まった」
、
「実際に災害が起こ
56
スクリーニングの様子
った場合の対処の仕方が理解できた」
、
「継続して訓練
を行うことが大事」などの感想が寄せられた。
当院は、富山県から原子力災害の第一対応病院に指
定されており、今回初めての参加であったが、今後ま
すます地域に果たす役割の重要性が認識させられた訓
練となった。
(金沢医科大学氷見市民病院総務課 堤 貴夫記)
※ UPZ(30km )圏内とは緊急時防護措置準備区域を指
し、原子力施設からおおむね半径 30km の範囲で防災対
策を重点的に行う区域のこと。
金沢医科大学氷見市民病院
病 院
平成 25 年度
健康づくり教室
第 6 回健康づくり教室・修了式
金沢医科大学報 157 号/2014.1
ことで、病院と市民の関係が密接になり、健康維持の
ための意識付けが図れることで、皆さんの健康寿命が
延びることと思います。ぜひ、より健康な生活を送る
ために役立ててください」と挨拶があった。
また受講者からのアンケートでは、
「たくさんの方
日時:平成 25 年 11 月 16 日(土)午後 2 時
が参加していて驚きました。これほど皆さんが健康に
場所:金沢医科大学氷見市民病院多目的ホール
ついて関心を持っているということです。来年度も継
続して、市民がこの講義を受けることで長寿日本一と
平成 25 年度健康づくり教室の最終講義と修了式が、 なれるよう、また計画をお願いします」など多くの感
受講生や通院中の患者、病院職員など計 80 名が参加
し開催された。
想が寄せられた。
(金沢医科大学氷見市民病院総務課 雨池ゆかり記)
最終講義は髙島茂樹病院長が講師を務め、
「がんの
話」と題し胃癌と大腸癌の診察方法や治療方法などを
解りやすく解説した。また、日ごろの生活習慣の見直
しや、がんを予防する食生活についても指導され、
「ま
ず予防に大切なことは野菜など食物繊維を多く含む食
物をバランスよく食べ、便秘を解消することが第一で
ある」と説明された。
引き続き修了式が行われ、全講義 6 回のうち 4 回以
上出席された受講者 48 名に、髙島病院長から修了証
と記念品が贈られた。今回の健康づくり教室には延べ
344 名が受講した。 髙島病院長から「このような講義を今後続けていく
髙島茂樹病院長から修了証を受け取る受講者
斎藤人志教授(一般・消
第 6 回金沢医科大学氷見市民病院地域医療懇談会
化器外科)が「胆嚢・総
地域医療を取り巻く現状と課題
胆管結石症に対する新
し い 治 療 方 針 」と 題 し
て、 当 院 の 診 療 に つ い
講師: 井内 努氏(富山県厚生部次長)
て 紹 介 し た。 特 別 講 演
日時: 平成 25 年 10 月 26 日(土)午後 6 時
は、 講 師 と し て 富 山 県
場所: くつろぎの宿 うみあかり
厚生部次長の井内 努氏
を招聘し、
「地域医療を
第 6 回金沢医科大学氷見市民病院地域医療懇談会
が、平成 25 年 10 月 26 日(土)午後 6 時から、氷見市内
取り巻く現状と課題」と
題した講演が行われた。
井内 努氏
「くつろぎの宿 うみあかり」で開催された。今年は地
これまでの厚生労働省
域の 19 医療機関から 20 名の病院長、施設長等が出席
における行政経験を踏まえ、日本の抱える医療の課
され、当院からは髙島茂樹病院長をはじめ副院長、診
題に切り込むとともに、今後の医療政策と平成 26 年
療科長等、52 名が出席した。
度の診療報酬改定の方向性についてなど、興味深い
この懇談会は、地域の病院・医院との連携の強化・
講演であった。
充実を目的に毎年開催されている。はじめに、髙島病
特別講演会終了後の懇親会では、坂本 滋院長補佐
院長から「住民の安心な生活のためには、病診連携は
が開会の挨拶を行い、氷見市医師会の西野逸夫会長の
もちろん、医療・介護の連携による地域完結型の体制
ご発声で乾杯が行われた。先生方の意見交換も活発に
の構築が重要であり、一層の連携の強化にご協力をお
行われ、和やかな雰囲気の中、親睦が深められた。最
願いしたい」との挨拶がなされた。引き続き昨年の地
後に、神田享勉院長補佐の挨拶で盛況裡に閉会した。
域医療懇談会からこの一年間の当院の現状報告、役
(金沢医科大学氷見市民病院地域医療連携部
職者並びに本年の新任医師の紹介が行われた。次に、
石田あかね記)
57
金沢医科大学報 157 号/2014.1
管理・運営
金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5 カ年計画:医学教育棟
医学教育棟建設工事の進捗状況
(平成 25 年 11 月 30 日現在)
工期:2013(平成 25 )年 5 月 27 日(着工)∼
2014(平成 26 )年 9 月 30 日
工事出来高:2013(平成 25 )年 11 月末現在 23.0%
【工事の概要】
医学教育棟:鉄骨(S )造・一部鉄骨鉄筋コンクリー
ト造(SRC 造)、地下 2 階 、 地上 6 階建て(塔屋 1 階)、付
帯建築物:連絡廊下(鉄骨造、臨床研究棟∼医学教育棟
を地上 2 階で接続)
、連絡廊下(鉄骨造、病院新館と第
2013/7/15 病院新館側より撮影、杭打ち工事中
二新館を地上 1 階で接続)
、仮設 ELV 棟(鉄骨造、地下
1 階地上 1 階)、仮設洗濯棟(軽量鉄骨造、地上 2 階建て)、
連絡廊下(軽量鉄骨造、医学教育棟と病院新館、仮設
ELV 棟を地下 1 階で接続)。
【医学教育棟建設工事の現況】
杭工事:SC 杭+ PHC 杭+節付杭、杭最大径 1000mm、
杭長 33∼45m、計 93 セット。2013 年 8 月に全杭の打設
が完了している。
※ SC 杭:外殻鋼管付コンクリートパイル
PHC 杭:高強度プレストレストコンクリートパイル
基礎工事:下屋および連絡廊下部分を除く、独立基礎
63 基および地中梁の施工が完了している。
上部躯体工事:2013 年 11 月末までは、医学教育棟を 5
工区に分けて施工を進めており、地下 2 階∼地上 1 階床
2013/9/1 臨床研究棟側より撮影。地下 13.4 mまで掘削し、基礎工
事に着手。写真中央の鉄骨は乗り入れ構台
梁までの鉄骨建方について、第 1∼4 工区まで完了して
いる。最も進んでいる第 1 工区については、地下 1 階の
床梁および床スラブの配筋まで完了している。
【付帯建物建設工事の現況】
新館∼第二新館連絡廊下の建設:接続部分および旧ア
プローチ部分の解体撤去がほぼ完了し、基礎工事に着
手している。
その他の付帯建築物:2013 年 12 月に仮設建築物許可申
請および建築確認申請提出を予定している。
医学教育棟の 6 階屋上まで鉄骨が建ち上がるのは、
2014 年(平成 26 年)3 月頃の予定である。
(施設課 神谷 満記)
58
2013/11/25 臨床研究棟 8 階屋上より撮影
管理・運営
平成 25 年度 医学教育等関係業務功労者
文部科学大臣表彰 平成 25 年度医学教育等関係業務功労者に対する、文
部科学大臣表彰が、平成 25 年 11 月 21 日(木)東京都港
区のホテルフロラシオン青山において行われ、本学か
らは、真下栄子さん(看護補助員)が表彰を受けた。表
彰式では、下村博文文部科学大臣から祝辞のあと表彰
状の授与と記念品が贈呈された。引き続き、別所正美
金沢医科大学報 157 号/2014.1
全国医学部長病院長会議会長から来賓の祝辞をいただ
いた。
この表彰は、国公私立大学における医学または歯学
に関する教育、研究もしくは患者診療等に関わる補助
的業務に関し、顕著な功労のあった人に対して与えら
れるもので、今年度は全国で 103 名が対象となった。
真下看護補助員は、昭和 61 年 3 月に看護部に入職さ
れ、その後 27 年にわたり、病棟部門、集中治療センタ
ーおよび手術部門での勤務を中心に精励され現在に至
っている。
(病院職員課 米田正明記)
文部科学大臣表彰を受けて
看護部看護補助員 真下
栄子
このたびは文部科学大臣表彰をいただき、心より感謝申し上げます。私は、
昭和 61 年に看護補助員として入職し、本館 10 階の一般・消化器外科、胸部
心臓血管外科病棟に配属となりました。手術患者さんが多い病棟でしたの
で、ガーゼ交換や処置に使用する器材が多くありました。消毒された機器
類を洗浄し、滅菌パック詰めやセットを組んで中央材料部に出すのが看護
補助員の仕事でしたが、医療現場が初めての私には、何種類もの似かよっ
た器材の名前を覚えることは難しく、聞きなれない専門用語が飛び交う別
世界に、この先勤まるのかとても不安な毎日でした。
しかし、周囲の方々の指導と温かい励ましのおかげで、集中治療部、手
術部、療養型病棟、回復期リハビリ病棟等と異動をしながら今日まで仕事
を続けてくることができました。上司や同僚、患者さんなど多くの人との
出会いから刺激を受け、専門的な知識や技術が必要だと考え、ヘルパーや介護福祉士の資格を取得しました。
療養型病棟やリハビリテーション病棟では、直接患者さんのケアを行うなかで、患者さんからもたくさんの教
えをいただき、忙しいながらもやりがいのある仕事だと感じています。今後も、病気や障害を持ちながら、リ
ハビリに励んでいる患者さんの笑顔が見られるように、頑張っていければと思っております。
学内経営セミナー
消費税と本学財政
講師:大野木辰也局次長(事務局)
日時: 平成 25 年 12 月 5 日(木)午後 4 時 30 分
場所: 本部棟 3 階 A32 講義室
本学役員および教職員 100 名が参加して、経営企画
室主催では初めての学内経営セミナーを開催した。
セミナーの風景
消費税は、平成 26 年4月から税率が現行 5%から 8%
へ増税されることが決定しており、その翌年には 10%
において、本学が教育水準、診療活動の向上、そして
へとさらに増税される予定である。この厳しい環境下
研究面での活性化を図りながら、多方面からの期待に
59
管理・運営
金沢医科大学報 157 号/2014.1
応えられ、高い評価を得られる大学を目指すためには、
と「非課税」の意味、③消費税計算の実際、④消費税負
経営基盤の安定がますます重要となる。このような状
担の実態、⑤増税後の財政負担、⑥増税(8%)後の対応
況を踏まえ、本セミナーは、平成 26 年度本学予算の編
等について詳しく解説された後、質疑応答が行われた。
成時期に、消費税の仕組みと増税が本学の財政基盤に
大野木局次長から、
「増税後何もしなければ、毎年 2 億
与える影響などについて理解を深めることを目的とし
円以上が大学から消えていく」との説明があったが、業
て企画された。
務合理化、経費削減等だけでなく本学がとるべき対応
セミナーに先立ち、中農理博常務理事(経営企画室室
長)から、本セミナー企画の趣旨について説明があり、
その後、大野木辰也事務局局次長(財務部長)が「消費
策について早急に検討する必要性を感じた。
なお、今後のセミナー開催に向けて希望するテーマ
があれば経営企画室までお寄せいただきたい。
(経営企画室 上田正博記)
税と本学財政」のテーマで、本学と消費税の関わりにつ
いての講演を行った。①学校、病院の消費税、②「課税」
平成 25 年度石川県私立学校教職員
教育功労者知事表彰
平成 25 年度石川県私立学校教職員教育功労者の知事
敏幸准教授が謝辞を述べ、表彰式を終えた。
閉式後、谷本知事と本学や他大学の被表彰者で記念
写真撮影が行われた。
中野 泰治
疋田 勉
得野 容子
柴山 峰美
表彰式が、平成 25 年 12 月 5 日(木)午前 10 時から石川
県庁行政庁舎 4 階特別会議室において
行われた。
この表彰は、県内の私立学校の振
興・発展に長年貢献してきた教職員
に贈られるもので、本年度は 39 名が
表彰され、そのうち本学からの対象
者は 5 名であった。
表彰式では、谷本正憲石川県知事
から受賞者代表の明成幼稚園の宮谷
内秀子副園長に表彰状と記念品が贈
呈され、
「社会環境が変化し、個性に
磨きを掛け、建学の精神に立ち返る
ことが不可欠。原点を忘れず、経験
を生かしてもらいたい」とねぎらいと
激励のことばをいただいた。
これに応えて金沢学院大学の武村
60
(人事課 原 章文記)
本学における対象者は次のとおり。
(敬称略)
谷本正憲石川県知事と記念撮影
山岸 裕子
管理・運営
金沢医科大学報 157 号/2014.1
機能病院に認定された頃との当時の思い出が語られた。
平成 25 年度 永年勤続表彰
表彰式終了後、出席者全員で記念撮影が行われた。
(人事課 原 章文記)
〈50 頁∼ 54 頁に関連記事掲載〉
平成 25 年度本学教職員の永年勤続表彰式が 11 月 11
日(月)午後 3 時から竹越 襄理事長、勝田省吾学長、川
上重彦病院長、髙島茂樹副理事長、松本忠美副理事長、
今年度の受賞者は以下のとおり。
(敬称略)
【勤続 35 年表彰】
中農理博常務理事、宮村栄一理事の出席のもと、病院
岡田 正人
笠間 孝一
山下 和夫
島 智一
新館 12 階大会議室において行われた。今年度は、35 年
川辺真由美
嵐 よしの
永原美智代
田中 一美
永年勤続表彰対象者が 21 名、20 年永年勤続表彰対象者
若松 幸慧
西尾 浩次
丹羽 修
井駒由利子
が 27 名であった。
大島 恵子
岩田由美子
浜崎 孝子
田中 房枝
表彰式では、竹越理事長から永年勤続者代表の山下
芹川富美男
的場知恵子
浜田 悦子
杉野 恵子
和夫部長(勤続 35 年)に表彰状と記念品が贈呈された。
井田ミサ子
続いて理事長から本学の歴史を振り返りながら、35 年
【勤続 20 年表彰】
および 20 年の長きにわたり本学の発展に寄与されたこ
中野 泰治
眞柴 智
岸邊 美幸
山谷 秀喜
とに対するねぎらいとお祝いのことばがあり、山下部
山本 博之
麻生 都
中本 有美
前田真理子
長が謝辞を述べた。謝辞では、勤続 35 年対象者が入職
坂本 妙子
大作 清子
木下真由美
福島 幸子
した時は、第一回の卒業生を輩出した年で、医師国家
渡辺 和美
稲荷 清美
坂井 宏美
加賀谷久美
試験の合格率も 80.3%と新設医科大学の成績が不振で
北 由子
生野 順子
勝田 縁
小林 美晴
あったなか、私立医科大学 25 校中 12 番目の成績であっ
東野 千夏
石橋 恵子
北川 京子
中永 洋子
たこと、勤続 20 年対象者が入職時は、本学病院が特定
有本小夜子
宮下みつ子
宮下 久雄
平成 25 年度永年勤続表彰対象者
61
管理・運営
金沢医科大学報 157 号/2014.1
互 助 会
第 32 回
文化 祭
文化祭
互助会第 33 回文化祭が、平成 25 年 11 月 27 日(水)か
ら 12 月 3 日(火)まで開催された。会場となった病院新
館 1 階には、患者さんを含む 63 名と 3 つのグループか
ら、写真 27 点、書 21 点、絵画 3 点、生け花 20 点、手工
芸その他 27 点の計 98 点の出展があった。それぞれの作
品中に込められた作者の想い・技術・センスが光る秀
作が数多く出展され、期間中、患者さんや来院者の方
理事長賞:大倉聡美さん「旅人」
の目を楽しませてくれた。
12 月 3 日(火)には表彰式が行われ、理事長賞、学長賞、
病院長賞、優秀賞、特別賞の入賞者に表彰状と記念品
が贈呈され、併せて土田壮一文化実行委員会委員長か
らの講評が行われた。
(人事課 上田眞奈美記)
入賞者の皆さんは次のとおり。
理事長賞
学長賞
病院長賞
優秀賞
特別賞
大倉 聡美(放射線医学)
書
写真
加藤 勝人(人事課)
生け花
坂本 妙子(看護部 新館 8 階東)
写真
大島 恵子(臨床検査技術部門)
写真
中川 陽介(施設課)
写真
中谷 渉(出版メディア業務課)
書
杉澤 幸惠(看護部外来Ⅰ)
書
瀧本 淳子(地域医療連携事務課)
書
辺本智恵美(人事課)
生け花
吉田 真弓(調理課)
生け花
米沢 久子(看護部新館 4 階東)
手工芸
葛城 顕証(病院職員課)
手工芸
大倉千穂枝(患者・家族部門)
手工芸
中井 園枝(患者・家族部門)
学長賞:加藤勝人さん「鏡平(鏡池)」
入賞者に表彰状と記念品の贈呈
病院長賞:坂本妙子さん
62
管理・運営
互助会
秋のバス旅行
伊勢神宮参拝
日時:平成 25 年 10 月 13 日(日) 参加者 42 名
「20 年 に 一
度の式年遷
宮」というこ
とで、一度は
行ってみたか
った伊勢神宮
へ。
お伊勢参
りとは、内宮
と外宮の二つ
を回ることだ ご正宮前の長い行列
ということを
初めて知り、まずは外宮のご正宮を目指す。ところが、
ご正宮の前ではすでに長い行列で 1 時間待ちの状態。よ
うやく参拝の順番が回ってきた時には、何を祈るでも
なくあっという間に終わってしまった。続いて内宮へ
向かうとさらに大混雑で 90 分待ちとのこと。ご正宮前
に上がる階段のさらに手前から長い行列でひたすら忍
の一字である。見上げると樹齢何百年?と推測される
大木たちが、遥か大昔からたくさんの参拝者を見てき
たのだと思うと感慨深い。なんとか参拝をすませ、お
かげ横丁を走るように見物して慌ただしく伊勢神宮の
旅は終わった。式年遷宮騒ぎが落ち着いたら、ぜひも
う一度訪れたいと思っている。
(医事課 北村純子記)
金沢医科大学報 157 号/2014.1
絶対に乗る!」と決意しな
がら踊っていた。滞在時
間が 7 時間であったが、と
ても楽しくあっという間
の 時 間 だ っ た。2014 年 に
はハリー・ポッターのお
城が完成するらしいので
また行ってみたい。
(看護部 小川まゆ記)
大好きなエルモの花壇の前で
−天空の城ー竹田城跡
日時:平成 25 年 11 月 17 日(日) 参加者 55 名
兵庫県丹波の「竹田城跡」は「天空の城」・「日本のマ
チュピチュ」と言われている。心配された天気も朝の
時点では青空の広がる気持ちの良い日となり、バスの
車窓から秋の景色を堪能しながら、本日の昼食会場で、
丹波牛など秋の味覚食べ放題の「すき焼き」や「松茸ご
はん」などを味わった。
竹田城跡は、全国でもまれな山城遺跡として完存す
る遺構であり、虎が臥せているように見えることから
「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)
」とも呼ばれて
いる。本丸を目指して、細い山道の階段を登ると、視
界が開けて目の前に見事な石垣が見えた。
「穴太(あの
う)積み」で築かれた石垣はとてもしっかりした構造
で、現在までしっかりと残っている理由がわかる気が
した。また本丸から眼下を見下ろす眺望はとても美し
く、皆が思い思いにカメラを向けていた。参加者の日
頃の行いが良かったのか、バスに乗り込んだ途端に待
ちかねていたように雨が降り出した。とても楽しい一
日が過ごせた。
(人事課 上田眞奈美記)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの旅
日時:平成 25 年 10 月 27 日(日) 参加者 38 名
互助会のバス旅行「ユニバーサル・スタジオ・ジャパ
ン」が実施され、娘と一緒に参加した。パーク内はハロ
ウィン一色、既に大勢の仮装した人達で賑わっていた。
とりあえず娘の楽しめそうなワンダーランドへ足を運
んだ。子供用のジェットコースターはかなり物足りな
かったのだが、娘は号泣しながら「4 才にはまだ早いっ
て言ったのに!」などと私に怒りをぶつけてきた。
その後、パレードを観賞した。曲に合わせて躍って
いる頭上を「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド∼バッ
クドロップ∼」という絶叫アトラクションが何度も通っ
ており、ものすごい悲鳴が聞こえてきた。私は「次回は
素晴らしい眺めの竹田城跡
秋のバス旅行はこのほかに、平成 25 年 9 月 27 日(日)に能登
演劇堂「ロミオとジュリエット」観劇が企画され 34 名が参加し
た。
63
管理・運営
金沢医科大学報 157 号/2014.1
《本学卒業生の新刊著書》
植田俊郎・美智子 共著
大
の津波
卒)の被災体験を記録した貴重な出版物である。著者
その記録、そして出会った人々
は往診から帰り危機一髪のところで自宅医院の 4 階屋
上に駆け上がって助かった。翌日自衛隊ヘリで救助さ
れるや、すぐに避難所での救急医療活動を開始した様
子は、本学報 147 号(2011.8 )でも紹介されたが、津波
が襲来する中を記録した写真とあり合せのコピー用紙
に綴って残した生々しい記録がまとめられている。
B5 判
2013 年 10 月 20 日発行
この本には、
「災害は忘れたころに来る」ことを実例
をもって示し、
「災害に対する備えの大切さ」や「とっ
さの判断力への訓練の必要性」を身をもって体験した
事実を将来への警鐘としたいという著者の祈りが込め
られている。また災害救助や復興の過程で出会った多
くの人たちの支援に対する限りない感謝が記されてい
る。
(山下公一記)
平成 23 年 3 月 11 日(金)の東日本大震災における三
本書は著者の自費出版であり、入手ご希望の方はご
陸地方の大津波で、街全体が壊滅状態になった大槌町
本人または、北辰同窓会事務局(電話 076-286-2211 内
で九死に一生を得て生還した植田医師(本学昭和 55 年
線 2721 )にご連絡ください。
石川県消防団
入団促進のための統一標語
『入団を 決めた勇気が 第一歩』
全国的に消防団員が減少傾向にあるなか、石川
県は一人でも多くの団員を集めるため標語を定め
ている。昨年 11 月 25 日、本学の永田修子さん
(脳神経外科学事務員)の「入団を 決めた勇気が
第一歩」が 529 点の応募の中から平成 25 年度
の最優秀賞に選ばれた。永田さんは、平成 25 年
12 月 1 日(日)穴水町のとふれあい文化センター
で開催された県消防団活動発表会において表彰さ
れた。
64
(編集部)
永田修子さん
金沢医科大学報 157 号/2014.1
随 想
随 想
永年勤続に思う
勤続 35 年
永年勤続表彰の節目に当たって
金沢医科大学氷見市民病院事務部部長 笠間
35 年を振り返り
孝一
病院事務部部長 山下
和夫
このたびは、永年勤続表彰をい
このたび 35 年永年勤続表彰をい
ただき、誠にありがとうございまし
ただき、誠にありがとうございま
た。
した。昭和 53 年に入職し病院の中
私が、金沢医科大学に入職いたし
央臨床検査部に配属され、本邦初の
ましたのは、昭和 52 年 9 月でした。
SMAC(スマック)というコンピュー
その夏、採用試験で初めて大学に入
タ制御の多項目同時自動分析装置の
ったとき、当時の不正入試問題でマ
オペレーションを任されました。当
スコミの非難を浴びている真っ最
時、日本の臨床検査は用手法のため
中でした。本部棟 1 階の各部屋の室名札が取り払われ
多大な時間と労力を要しましたが、この装置は 20 項目
ており、緊張した雰囲気が漂っていたように記憶して
を 1 時間に 150 検体処理できたため、報告書が出る頃に
います。配属となった病院は日本海側で唯一の私立医
は多くの若い医師がこぞって結果確認に検査部まで来
大病院で最大の病床数を誇り、新進気鋭の医師団を擁
ていました。その後、臨床検査システムの自主開発に
し最先端の設備を備えた病院で、雰囲気は働く若い職
参画し、その成果が認められたことを懐かしく思い出
員の熱気で満ちていました。
します。
病院では、血液センター、病歴センター、医事課と
検査部在籍 15 年目頃、当時の理事長の方針により汎
現業部門に配属され、30 歳半ばで大学部門の事務部に
用機で集中管理していた大学のシステムをパソコンで
配属されました。これまでの病院とは違った大学事務
ダウンサイジングすることになり、その事業に検査部
部門の環境の違いに戸惑いつつも、上司・先輩の厳し
での自主開発の経験を活かし協力するよう依頼され検
い中にも温かい指導や互いに切磋琢磨する同僚に恵ま
査部から当時の電算課へ人事異動し、職種も医療職か
れ、ようやく大学事務員としての基礎を身に付け、お
ら事務職へ変わりました。パソコンでのダウンサイジ
かげで 35 年余の間勤めてこられたと、心から感謝して
ングが軌道に乗り出した頃、大学全体のネットワーク
おります。
化およびまだ普及していなかったインターネット環境
私は、今年で還暦を迎え、定年までの日数を即座に
の整備を任され、グローバルな情報化による世界の変
計算できるまでにエンドポイントの時期が迫ってきま
革に思いを馳せながら業務を推進した記憶が昨日のよ
した。現在、本学が指定管理者となって 6 年を迎え、
うに蘇ります。
地域の中核医療機関として更なる発展を目指す氷見市
民病院に勤務しております。
平成 21 年に情報管理部門と併任で病院の医事部門も
担当することになり、今まで畑違いであった DPC など
入職当初に足を踏み入れた当時のはつらつとした病
保険請求制度や病院経営に取り組みながら今日に至っ
院の雰囲気、職員の熱気を思い起こし、気持ちを新た
ております。これまで節目毎にご支援いただいた諸先
に職務に励み、併せて、微力ながら 50 周年、100 周年
輩方に感謝し、引き続き大学発展のため一層職務に精
と繋がる金沢医科大学の発展に寄与できれば幸いと思
励したいと思う次第です。
っております。
65
随想・報告
金沢医科大学報 157 号/2014.1
勤続 35 年の想い出
35 年勤続に思う
学事部部長 島 智一
薬剤部部長 西尾
このたびは、永年勤続表彰をい
浩次
ただき、誠にありがとうございま
このたびは、勤続 35 年の永年勤
した。昭和 53 年 4 月に入職し、はや
続表彰をいただき大変ありがとう
35 年間が過ぎました。
ございます。本学に就職してから早
振り返りますと、私が最初に配
くも 35 年が過ぎたのかと驚きとと
属されたのは財務部経理課で、当
もにいろいろな場面が思い出され
時は、
「そろばん」での伝票計算と手
ます。私が本学へ病院の薬剤師とし
書き帳簿の時代でしたので、上司か
て採用されたのは、昭和 53 年 4 月で
らは帳簿に書き込む数字の書き方から教えられました。
あります。この年から病院の薬剤師は 17 名となりまし
経理課での 6 年の間に、徐々にコンピュータの導入が
た。この年は、本学で初めての卒業生が誕生した年で
進み、ようやく試算表や元帳などが財務システムによ
もありました。病院では、すべての病棟が開いている
って作成できるようになりました。
わけではなく、順次開かれていた時でありました。そ
昭和 62 年には、新しく設置された学術交流課に配属
の後、最大 1,020 床となり、日本海側で最大と言われる
されました。本学は、昭和 60 年に中国医科大学、中日
病床数の病院となりました。薬剤部の薬剤師数も定員
友好病院や同済医科大学と相次いで姉妹校提携を結び、
46 名となっています。
学術訪問団の相互派遣や研修員の受入事業が始まった
就職した当時の業務では、外来処方箋の調剤を中心
ばかりの頃でした。私も訪問団として 2 度にわたり中
に調剤室の中や、注射払い出し室の中を駈けずりまわ
国姉妹校を訪れる機会を得て、大変貴重な経験をさせ
っている状況でした。現在の院外処方箋発行率 90%か
ていただきました。また、国際交流の業務に携わった 8
らは想像ができないような状況でした。また、注射薬
年間に恐らく 100 名を超える留学生(研修員)の受け入
も定数制で運用しており、個人別セットでの供給並び
れ手続きや滞在中のお世話をさせていただき、その間、
に、IVH(Intravenous Hyperalimentation )・ 抗 が ん
留学生に関わる数々の出来事(事件?)もあり、私の 30
剤の混注へと移行していることは今昔の感があります。
代は国際交流事業とともに過ごした日々であったよう
に思います。
平成 16 年に、眼科学の佐々木教授が中心となって、
平成 8 年 10 月からはオーダリングシステムが稼働し、
薬剤部のシステム化と機械化が同時に完了しました。
このシステム化には、積極的に関わらせていただき、
JICA(国際協力事業団)の「草の根交流プロジェクト」
試行錯誤の連続でしたが完成した際には、今後の病院
が始まりました。中国貧困農村部における失明予防対
薬剤師が進むべき業務変化を感じ取ったものでした。
策のための疫学調査事業で、3 年間で 5 千万円のプロジ
今までご指導いただきました先輩方に感謝申し上げ
ェクトでした。当時、経理課長を担当していた私は、
ますとともに、今後の病院の発展と皆様のご活躍を祈
これまでの国際交流の経験もあってか、プロジェクト
念しております。
の一員として眼科スタッフとともに JICA 資金を携えて
瀋陽や太原の農村部など、3 年間で 4 度現地に入りまし
た。現地で中国紙幣の「元」にまみれながら、拙い中国
語を交えて奮闘したことが思い出されます。
勤続 35 年を振り返って
平成 20 年から教学部門を担当し、25 年 4 月からは学
事部門を担当しています。言うまでもなく、来る第 108
臨床試験治験センター副部長 丹羽
修
回医師国家試験において V 字回復を目指すわけですが、
そのほかにも大学評価の受審や国際医学教育認証評価
このたびは、永年勤続表彰をいただき、誠にありが
への対応などの重要案件が予定されており、これらに
とうございました。昭和 53 年 4 月に薬剤部に入職して、
しっかりと取り組んでいくつもりです。
もう 35 年経ったのかという想いです。
これまでお世話になった全ての皆様と、いつも私を
薬剤部業務が、調剤、薬品管理、製剤等を中心に行
支えてくれた家族に心から感謝するとともに、今後の
われていた昭和 56 年に、薬剤師が薬物の血中濃度をモ
本学の発展を祈念いたします。
ニタリングするという新しい業務が始まり、その担当
となりました。我々の大学時代の薬学教育では、まだ
66
随想・報告
金沢医科大学報 157 号/2014.1
詳細な薬物体内動態の教育は受け
から献体活動の一環として、6 年前から病院や施設を回
ておらず、血中濃度モニタリングと
って天寿会入会説明を行っています。献体数は徐々に
は、何をどうするのかという初歩的
増え、最近は年間 30∼40 体と安定してきています。献
な学習から始めなければなりませ
体キャンペーンやご遺体の引き取り業務で一番気を付
んでした。まだ日本では、薬物動態
けていることは、ご遺族はもとより、各病院、施設の
に関する文献が乏しく、必死に海外
関係者との会話での言葉遣いや態度です。
この 35 年間私を指導し育ててくださった皆様に感謝
文献を探りました。また、当時は、
しています。永年勤続表彰、ありがとうございました。
パソコンで体内動態解析のための
BASIC プログラムを自作する必要がありました。その
際には白い紙がピンクに見えてきたことが思い出され
ます。
その後、TDM(Therapeutic Drug Monitoring:治療
勤続 35 年を振り返って
的薬物モニタリング)室の担当から薬品管理室業務を経
て、現在は治験・臨床研究の事務局業務を担当してお
看護師(別館 6 階病棟) 井田
ミサ子
り、より質の高い治験・臨床研究実施のお手伝いがで
きればと考えています。35 年を振り返れば、血中濃度
このたびは、勤続 35 年の表彰を
モニタリング業務、新 GCP(Good Clinical Practice:
いただき誠に有難うございました。
医薬品・医療機器の臨床試験実施の基準)のもとでの
私は昭和 52 年 9 月、金沢医科大学病
治験業務、臨床研究に関する業務と薬剤師にとって新
院開院 3 年目に、新人看護師として
たに取り組む業務は、自分自身としては少しマニアッ
就職しました。周囲には何もないア
クにのめりこむ業務を担当してきたとの感があります。
カシアの林に、まさに白い巨塔がそ
現在、これらの業務を滞りなく遂行できるのは、先輩、
びえ建っていました。こんな大きな
同僚スタッフのご指導と支えのおかげであり、深謝の
病院で務まるのだろうかという不安
念にたえません。
が大きく、日々緊張の連続だったことを覚えています。
初めての病棟勤務は本館 6 階 B サイドで、耳鼻科、皮
膚科の混合病棟でした。私にとってはすべてが初めて
の経験で、きめ細やかな先輩の指導にどれだけ助けら
れたことでしょう。特に印象に残っていることは耳鼻
35 年勤続に思う
科の教授回診です。耳内を顕微鏡で診察する教授に、
アナトミーセンター主任 芹川
富美男
正しい機械・器材を適切に渡さなければなりません。
今の私からは誰も想像できないでしょうが、緊張感の
昭和 52 年 12 月に入職し病院病理
あまり、手が震えて渡せないこともありました。
部に配属され、26 年間。平成 15 年
35 年間の時代の流れの中、床ずれの処置は乾燥から
にアナトミーセンター異動になり
湿潤に、カルテは手書きから電子化へと、新しい流れ
今日まで 9 年間、合わせて 35 年が経
についていくことに必死でした。私生活においても、
ちました。長いようで、あっと言う
結婚、出産、子育て、病気等、数々の人生の転機があ
間の 35 年でした。
りました。特に、病気療養の際には休職し、ご迷惑を
病院病理部では病理解剖介助、標
本作成、HE 染色、特殊染色、免疫染色、ゲフリール、
おかけしたにも拘らず、皆様の励ましと協力で職場復
帰することができました。
電子顕微鏡資料作成に携わり、後半からは電子顕微鏡
就職以来 35 年間、金沢医科大学病院を離れることな
の業務が主になりました。超ミクロトームの顕微鏡を
く務められたのは、皆様のご協力や家族の理解があっ
見ながらの超薄切切片作成(面合わせ)には、緊張の連
たからこそと心から感謝しています。これからもご指
続でした。一つひとつの過程において、気が抜けません。
導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
センターに勤務して 10 年目になります。時の経つの
が早いのを実感しています。センターでは、献体され
た方々の防腐処置から管理、また、学生の解剖学実習
と外部の看護学校やリハビリテーション専門学校から
の研修のための準備やサポートも行っています。それ
67
随想・報告
金沢医科大学報 157 号/2014.1
この 20 年、今も変わらないこと
勤続 20 年
があります。それは、がん患者さん
の看護をさせていただいているこ
20 年勤続に思う
とです。がん患者さんは、がん告知
腎臓内科学助教 山谷
秀喜
を受けて悩み、死を意識しながら
も、希望をもって治療を受けられ
このたびは、永年勤続 20 年の表
ています。治療の副作用と闘ってい
彰をいただき、ありがとうございま
る患者さんも少なくはないです。そ
す。このような場で多くの方が「振
のため、緩和ケアチームをはじめ、他職種と連携しが
り返るとあっという間であった」と
ん患者さんを看させていただいています。しかし、新
語るように、私自身も勤続 20 年を
人看護師の頃は知識も技術も未熟なため、患者さんの
指摘されて「もうそんなに経ってい
お話を聴くことだけで精一杯でした。そのような私に、
るのか」と時の流れる速さに驚いて
患者さんは、夜勤で見回りにいくと、手を振って「頑張
います。
って」と逆に励ましてくださいました。
私が本学を卒業し本学病院で研修を始めた 1993 年
多くのスタッフと患者さんに支えていただきながら
は、バブルが崩壊した後で、社会の先行きが不安な状
の 20 年間であり、看護に携わる者として「心こそ大切
態でした。それでも私自身は母校で働ける強みのため
でありたい」という看護への思いを学ばせていただきま
か、憂うことなく就職したように覚えています。研修
した。これからも、看護への心を大切にして、患者さ
を経て腎臓内科に入局し、とくに大きな仕事をしたわ
んにより良い看護が提供できる自分でありたいです。
けではありませんがトラブルもなくここまでくること
ができました。振り返ると入局時に見上げていた先輩
今日まで勤務できましたことに皆様に感謝申し上げ
ます。
方が新しい職場に移られて、いつのまにか自分より若
い人が増えました。昔、先輩方から「君らの世代が何を
考えているのかわからない」と言われましたが、今の自
分も後輩に向かってそんな気持を抱くことがあります。
20 年を振り返って
ただ、諸先輩方が私を見捨てずに根気よく指導してく
れたように、私も自分が教えられることは若い世代に
看護師(新館 8 階西) 坂井
宏美
伝えていきたいと考えています。先輩方にいただいた
恩義には後輩を指導することで報いることができれば
このたびは 20 年永年勤続表彰を
と思います。
いただき誠にありがとうございま
本学病院で研修を希望する人が増えてきています。
す。
永年勤続 20 年の表彰を機に、さらに後輩の育成に尽力
初めて循環器内科の病棟に勤務
する所存です。関係各所には今後ともご支援とご協力
した時は毎日が不安で、心電図の解
をお願い申し上げます。
析や急変時の対応に自信がなく、先
輩や医師から指導してただいたこ
とが思い浮かびます。現在は消化器
外科病棟に移り、主にがん患者さんのケアをさせてい
ただいています。
20 年勤続に思う
異動したときは内科と外科の違いや患者さんの特徴
看護師主任(新館 8 階東) 坂本
妙子
の違いに戸惑いましたが、現在では病棟にも慣れて、
がん患者さんを対象とする緩和チームの集まりである
このたびは、20 年勤続表彰をいただき大変ありがと
うございました。
新人看護師として、緊張しながら患者さんのベッド
サイドに行き、検温をさせていただいていたことが懐
緩心ナースの活動に参加しています。
20 年を振り返れば、病院の機能としても医療として
も目覚しい発展があったのではないかと思います。
一番大きな出来事は新館への移動でした。新病棟は
かしく思い出されます。また、社会人として未熟な私に、
廊下や部屋が広くて心が躍りました。患者さんも、き
先輩方が幾度となく根気よく指導してくださったこと
れいで新しい病室に笑顔を見せていらっしゃいました。
に感謝しております。
また、記録の電子カルテ化やオーダリングのシステム
68
随想・報告
金沢医科大学報 157 号/2014.1
の導入、他職種間での役割が充実され、患者さんにと
勤続 20 年に思う
っても質の高いケアが提供できるようになりました。
20 年間という長い期間勤めることができたのは同僚、
栄養部調理課主任 宮下
久雄
医師、患者さんとの素敵な出会いにより精神的にも支
えられてきたおかげだと思い感謝しています。
これからも体調に気をつけながら同僚や他職種の
このたびは勤続 20 年の表彰をい
ただきありがとうございました。
方々と協力し、患者さんにより良い看護が提供できる
私が金沢医科大学を最初に知っ
ように努めていこうと思います。そして今後の医療の
たのは 40 年程前に遡る 20 代のとき
発展も一緒に見守っていきたいです。
です。毎年春にアカシアの花が咲く
丘に白くて大きな建物が建ち、後に
大学と病院ができるとのことでし
た。そして 20 年後の平成 5 年 1 月 11
日その白い建物に縁をいただき、栄養部に調理師とし
20 年勤続に思う
て採用され、勤務に就きました。これまでも調理師と
看護補助員(外来Ⅰ)
宮下
みつ子
して他で料理に従事していましたが、病院の調理業務
は初めてでした。調理場の作業の流れ、仕事の仕方を
このたびは、勤続 20 年表彰をい
ただきありがとうございました。
覚えたり、60 数名との人間関係で一杯一杯で、いつの
間にかこんなに月日が経っていたのだなと驚きました。
平成 5 年 1 月に就職してから、あ
今、20 年を振り返ってみて病院にも私にもいろいろ
っと言う間の 20 年だったと思いま
な変化がありましたが、健康で仕事を続けられたこと
す。最初は病棟からでした。病棟の
に喜んでいます。もう少しで定年退職を迎えますが、
仕事に不安をかかえながらの始ま
その日まで元気で頑張りたいと思っております。
りでしたが、スタッフに恵まれ約 6
今日まで勤務ができましたことは、これまで支えて
年余り仕事をさせていただきまし
いただきました栄養部の皆様のお力添えによるものと
た。その後、外来異動となり病棟と外来の違いに戸惑
感謝申し上げます。
いながらも周りの方々に助けていただき、どうにかこ
うにかここまでやってくることができました。その当
時は、電子カルテではなく紙カルテで診療を行ってい
たので、先生の診察介助につきながら診察記録のシー
ルを紙カルテに貼っていたことがなつかしく思い出さ
れます。その後、新館が建ち、外来Ⅱ、Ⅰと異動とな
り現在に至っています。
ここまでやってこれたのも、周りの方々に恵まれ、
支え・助けていただいたおかげと感謝しています。心
からお礼申し上げます。
私自身、勤続 20 年と同時に嘱託職員となりましたが、
これからも変わらず今まで通り頑張っていきたいと思
います。
69
金沢医科大学報 157 号/2014.1
資 料
規程の改正
金沢医科大学病院診療録管理規程
(H25.7.1 改正)
医学部教授会
第 924 回(臨時)
平成 25 年 10 月 3 日(木)
人事関連等議題
1 泌尿器科学教授候補者の選考について
2 救急医学教授候補者の選考について
3 その他
第 925 回(定例・拡大) 平成 25 年 10 月 10 日(木)
人事関連等議題
1 第 923 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 准教授について
2 辞職について
3 出向について
4 休職期間短縮について
5 その他
教学関連等議題
1 Advanced OSCE 及び学外臨床実習の実施時期の変更に
ついて
2 平成 25 年度学年末教務日程(案)について
3 その他
〈報告事項〉
1 第 4 学年 CBT 模擬試験について
2 第 6 学年第 1 回標準試験結果について
3 研究費不正防止に係る対応について
4 その他
第 926 回(臨時・拡大) 平成 25 年 10 月 24 日(木)
人事関連等議題
1 第 924 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 協力研究員委嘱について
2 外国留学について
3 非常勤講師派遣について
4 その他
教学関連等議題
1 平成 26 年度特別推薦入学試験(AO 入試)第 2 次選考合格
者の決定について
2 その他
〈報告事項〉
1 その他
第 927 回(定例・拡大) 平成 25 年 11 月 14 日(木)
人事関連等議題
1 第 925 回及び第 926 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 辞職について
2 非常勤講師委嘱について
3 その他
教学関連等議題
1 平成 26 年度第 3・5・6 学年標準試験実施要領(案)について
2 平成 26 年度第 5 学年臨床実習実施要領(案)について
3 平成 26 年度第 6 学年臨床実習実施要領(案)について
4 平成 25 年度学生アンケートについて
5 いしかわシティカレッジ特別聴講学生の受入れについて
6 その他
〈報告事項〉
1 平成 26 年度推薦入学試験出願状況等について
2 平成 25 年度第 4 学年「臨床演習」授業計画について
70
3
4
5
6
7
8
平成 25 年度第 4 学年「診断学」授業計画について
2014 年度医学系 CBT 公募問題採択率について
平成 26 年度教育・実習用機器の要望調査について
学生へのインフルエンザ対策について
金沢医科大学「英文学位論文助成金」について
その他
第 928 回(臨時・拡大) 平成 25 年 11 月 21 日(木)
教学関連等議題
1 平成 26 年度公募制及び指定校・指定地域推薦入学試験合
格者の決定について
2 平成 26 年度金沢医科大学医学部特別奨学金貸与者の決定
について
3 その他
〈報告事項〉
1 その他
第 929 回(臨時・拡大) 平成 25 年 11 月 28 日(木)
人事関連等議題
1 第 927 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 非常勤講師派遣について
2 医学部臨床講座定員の見直しについて
3 その他
教学関連等議題
1 平成 25 年度卒業判定委員について
2 平成 25 年度学生表彰について
3 その他
〈報告事項〉
1 その他
看護学部教授会
第 131 回(定例)平成 25 年 10 月 21 日(月)
議題
1 前回(第 128∼130 回)議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 人事関係について
2 教務委員会からの報告
3 看護学部学生部連絡会からの報告
4 平成 24 年度教員評価について
5 平成 26 年度編入学試験(3 年次編入)結果について
6 北陸三県高等学校の再訪問について
7 研究費不正防止に係る対応について
8 金沢医科大学国際交流センターに関する規程の改正につ
いて
9 FD 委員会からの報告
10 その他
第 132 回(臨時)平成 25 年 10 月 29 日(火)
議題
1 平成 25 年度前期授業科目の単位認定について
2 その他
第 133 回(定例)平成 25 年 11 月 18 日(月)
議題
1 前回(第 131・132 回)議事録確認について
2 気象警報発令時の教員の対応について
3 その他
〈報告事項〉
1 人事関係について
2 教務委員会からの報告
3 看護学部学生部連絡会からの報告
4 国家試験対策委員会からの報告
5 平成 26 年度推薦入学試験実施状況等について
6 その他
資 料
第 134 回(臨時) 平成 25 年 11 月 22 日(金)
議題
1 平成 26 年度看護学部推薦入学試験合格者の判定について
2 その他
大学院医学研究科教授会
第 432 回 平成 25 年 11 月 14 日(木)
議題
1 前回(第 431 回)の議事録確認について
2 在学期間延長願提出学生の取り扱いについて
3 平成26年度大学院第1次募集選抜試験の合否判定について
4 平成 26 年度大学院選抜試験(中国姉妹校留学生)の合否
判定について
5 第 41 回論文博士外国語試験の合否判定について
6 平成 26 年度大学院第 2 次募集選抜試験の日程等について
7 その他
〈報告事項〉
1 平成 26 年度北陸がんプロ補助事業実施に係る企画募集に
ついて
2 その他
金沢医科大学報 157 号/2014.1
総合医学研究所教授会
第 286 回 平成 25 年 10 月 17 日(木)
審議事項
1 前回(第 285 回)議事録確認について
2 平成 26 年度市民公開セミナー開催について
3 その他
〈報告事項〉
1 人事関係について
2 外国出張について
3 平成 25 年度市民公開セミナーについて 4 平成 25 年度実験動物慰霊祭について
5 研究費不正防止に係る対応について
6 その他
第 287 回 平成 25 年 11 月 21 日(木)
審議事項
1 前回(第 286 回)議事録確認について
2 平成 25 年度研究セミナー(案)について
3 平成 26 年度研究費予算傾斜配分基準について
4 その他
〈報告事項〉
1 平成 25 年度上半期予算執行状況について
2 外国出張について
3 施設・機器使用許可申請(学内者)について
4 平成 25 年度市民公開セミナーアンケートについて
5 平成 25 年度実験動物慰霊祭について
6 その他
71
資 料
金沢医科大学報 157 号/2014.1
講演会・セミナー・勉強会等のアーカイブズ
イントラネットでいつでも視聴(VOD )
本学では過去にビデオ撮影が行われた講演会、セミナー、勉強会等で、演者の掲載許可を得られたものを出版メ
ディア業務課と協同して、ビデオ・オン・デマンド(VOD )方式でいつでもご覧いただけるようにしています。
2006 年に新しく配信サーバが切り替わってから、現在に至るまでに二百数十本の番組がありますので、興味のあ
る方はご覧いただけます。ただし、イントラネットのみの配信で、学外からはご覧になれません。
番組をご覧になるには、本学のホームページを開いて、
「学生・教職員」→「ライブ・VOD 」を順にクリックして
ください。カテゴリ別の選択ボタンや年内のタイトル一覧を利用して、視聴したいものを選んでクリックしてくだ
さい。自動的に視聴ソフト(Windows Media Player )が起動し、番組がスタートします。(情報管理課 山瀬真琴記)
現在提供しているビデオ・オン・デマンド一覧表( 2006 年∼ 2013 年)
講演名/演題名(演者名等・敬称略)
○金沢医科大学 創立 40 周年記念式典
○金沢医科大学フォーラム 2008
○年頭挨拶
平成 18 年 年頭挨拶(小田島粛夫理事長、山本 達学長、髙島茂樹病院長)
平成 19 年 年頭挨拶(小田島粛夫理事長、山本 達学長、髙島茂樹病院長 )
平成 20 年 年頭挨拶(小田島粛夫理事長、山田裕一学長、髙島茂樹病院長)
平成 21 年 年頭挨拶(山下公一理事長、山田裕一学長、飯塚秀明病院長)
平成 22 年 年頭挨拶(山下公一理事長、山田裕一学長、飯塚秀明病院長)
平成 23 年 年頭挨拶(山下公一理事長、勝田省吾学長、川上重彦病院長)
平成 24 年 年頭挨拶(竹越 襄理事長、勝田省吾学長、川上重彦病院長)
平成 25 年 年頭挨拶(竹越 襄理事長、勝田省吾学長、川上重彦病院長)
○理事長就任に際しての所信表明(竹越 襄)
○ Clinical English Seminar(押味貴之)
○第 783 回医学部教授会 学長所信表明(山田裕一)
○学長所信表明
所信表明(勝田省吾)
再任所信表明(勝田省吾)
○金沢医科大学産学連携セミナー 産学連携の概要と代表事例(鈴江栄二、岡村公司)
○金沢医科大学 卒業証書・学位記授与式
第 29 回卒業証書・学位記授与式
第 30 回卒業証書・学位記授与式
第 31 回卒業証書・学位記授与式
第 32 回卒業証書・学位記授与式
第 33 回卒業証書・学位記授与式
第 34 回卒業証書・学位記授与式
第 35 回卒業証書・学位記授与式
第 36 回卒業証書・学位記授与式
○金沢医科大学 入学宣誓式
第 35 回入学宣誓式
第 36 回入学宣誓式
第 37 回入学宣誓式
第 38 回入学宣誓式
第 39 回入学宣誓式
第 40 回入学宣誓式
第 41 回入学宣誓式
第 42 回入学宣誓式
72
開催期日
視聴時間
2012.10.27 52 分 44 秒
2008.12.16 128 分 56 秒
2006.01.04 82 分 33 秒
2007.01.04 60 分 08 秒
2008.01.04 82 分 48 秒
2009.01.05 42 分 25 秒
2010.01.04 39 分 49 秒
2011.01.04 67 分 31 秒
2012.01.04 54 分 40 秒
2013.01.04 49 分 12 秒
2011.05.23 38 分 15 秒
2013.12.01 127 分 33 秒
2007.09.13 29 分 17 秒
2010.09.24
2013.09.26
2006.11.22
35 分 01 秒
47 分 59 秒
90 分 58 秒
2006.03.02
2007.03.01
2008.03.10
2009.03.05
2010.03.04
2011.03.01
2012.03.01
2013.03.01
46 分 50 秒
57 分 33 秒
68 分 41 秒
72 分 46 秒
76 分 36 秒
86 分 17 秒
72 分 30 秒
79 分 11 秒
2006.04.11
2007.04.10
2008.04.08
2009.04.07
2010.04.06
2011.04.05
2012.04.10
2013.04.09
33 分 27 秒
52 分 44 秒
39 分 47 秒
51 分 29 秒
64 分 30 秒
41 分 48 秒
40 分 45 秒
40 分 31 秒
資 料
金沢医科大学報 157 号/2014.1
講演名/演題名(演者名等・敬称略)
開催期日
視聴時間
○金沢医科大学看護学部開設記念式典
○金沢医科大学創立 35 周年記念フォーラム
第 1 夜:金沢医科大学の教育を語り尽くそう
基調講演 1 " 教育の金沢医科大学 " を合言葉に(山田裕一)
基調講演 2 卒前・卒後一貫した教育の可能性(飯塚秀明)
第 2 夜:金沢医科大学病院の目指す医療とは
基調講演 1 大学病院としての診療活動の特色(松本忠美)
基調講演 2 合理的な診療用機器の選定、保守管理(野島孝之)
○金沢医科大学知的財産セミナー
本学での職務発明について(増田浩子)
JST 特許化支援事業の紹介(松永光正、朝倉外雄、木村幸雄)
医学研究から生まれる特許(太田直矢)
○金沢医科大学附属看護専門学校卒業式
第 18 回看護専門学校卒業式
第 19 回看護専門学校卒業式
第 20 回看護専門学校卒業式
第 21 回看護専門学校卒業式
○金沢医科大学附属看護専門学校 第 19 回入学式
○国際交流センター講演会
第 2 回 ワークショップ 国際会議における質疑応答スキル−これからデビューする方・
技術をさらに磨きたい方のために−(クライブ S. ラングハム)
第 3 回 ワークショップ 英語で行う症例プレゼンテーション(齋藤中哉)
第 4 回 講演会 Developing a career by getting published in high impact factor journals
(J.Patrick Barron )
第 5 回 大学院医学研究科 共通科目「英語論文作成法」共催
講演 1 Top 10 ways to destroy your career(J.Patrick Barron )
講演 2 POP Art Posters and Oral Presentations(J.Patrick Barron )
○ KMU 研究推進セミナー
第 1 回 ゲノム情報と医療への応用(油谷浩幸)
第 2 回 分子細胞イメージングを用いた癌研究の未来(松田道行)
第 3 回 組織幹細胞の未分化性維持機構(平尾 敦)
第 4 回 中枢神経系の再生戦略(岡野栄之)
第 5 回 多機能性チャネルを中心とした構造生理学研究(藤吉好則)
第 6 回 血中前駆細胞と臓器リモデリング−診断と治療への応用の可能性−(佐田政隆)
第 7 回 骨・関節疾患への分子生物学的アプローチ(川口 浩)
第 8 回 戦略的大学連携支援事業研究セミナー共催 画像処理による診断治療支援− Virtual
Navigation 技術とその診断治療への応用−(森 健策)
第 9 回 北陸がんプロ教育セミナー共催 C 型肝炎ウイルスの複製増殖と持続感染機構の
解析(脇田隆字)
第 10 回 戦略的大学連携支援事業研究セミナー共催 われわれの皮膚再生プロジェクト−
過去、現在、未来(鈴木茂彦)
第 12 回 RNA による RNA の制御− miRNA に代表される RNA サイレンシング機構(塩見春彦)
第 13 回 トランスクリプトーム解析から出てきた新しい遺伝子発現制御の世界(林崎良英)
第 14 回 iPS 細胞研究の筋骨格系病態への応用(戸口田淳也)
滲出型加齢黄斑変性に対する自家 iPS 細胞由来網膜色素上皮細胞移植(栗本康夫)
第 15 回 多階層生体機能学:モデル創薬から臨床推論サポートまで(北野宏明)
○第 1 学年「アドバンストコース」
創作の現場から−発想法−(久世建二)
デジタル化と TV 報道(村瀬陽太郎)
○医学教育に関するワークショップ
第 24 回 医師国家試験試作問題の作り方(黒田康夫)
第 25 回 医師国家試験委員の経験(伊藤貞嘉)
○教育懇談会
第 36 回 アドバンスト OSCE について−米国とカナダの流れ−(伴信太郎)
第 37 回 変革を迫られる医学教育−医学部・医科大学の教員が知っておくべきこと(齋藤宣彦)
2007.06.02
43 分 13 秒
2007.11.26
〃 65 分 40 秒
60 分 21 秒
2007.12.03
〃 90 分 28 秒
48 分 23 秒
2007.12.17
〃 〃 14 分 34 秒
13 分 17 秒
67 分 21 秒
2006.03.03
2007.03.09
2008.03.07
2009.03.06
2006.04.05
73 分 03 秒
64 分 46 秒
62 分 23 秒
61 分 23 秒
29 分 30 秒
2010.11.18 104 分 00 秒
2011.12.06
2012.11.29
86 分 12 秒
92 分 40 秒
2013.11.22
95 分 01 秒
2006.06.20
2006.12.01
2007.08.30
2007.11.13
2008.06.23
2008.11.28
2009.06.04
2009.11.25
82 分 24 秒
73 分 05 秒
82 分 00 秒
86 分 20 秒
81 分 16 秒
69 分 47 秒
68 分 47 秒
76 分 19 秒
2010.06.18
72 分 00 秒
2010.11.22
70 分 31 秒
2011.11.28
2012.11.30
2013.09.30
〃 2013.12.04
90 分 41 秒
80 分 06 秒
48 分 25 秒
61 分 47 秒
99 分 42 秒
2009.04.27
2009.05.25
61 分 48 秒
51 分 53 秒
2009.07.30
2009.08.11
50 分 45 秒
27 分 37 秒
2006.06.09
2006.09.01
70 分 46 秒
84 分 37 秒
73
資 料
金沢医科大学報 157 号/2014.1
講演名/演題名(演者名等・敬称略)
第 38 回 OSCE の現状と将来(北村 聖)
第 39 回 ドラマよりドラマチックな離島医療−医師を目指す皆さんへ−(瀬戸上健二郎)
第 40 回 医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂と共用試験等について−最近の状況−
(福田康一郎)
第 41 回 夕張市における地域医療再生(村上智彦)
第 42 回 シミュレーション教育による新しい医療研修のあり方(首藤太一、小澤朋子)
第 43 回 総合医(ジェネラリスト)養成の意義をめぐって(松村理司)
第 44 回 共用試験 OSCE とその周辺(北村 聖)
第 45 回 共用試験 CBT の現状と今後(福島 統)
第 46 回「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」および「医学教育カリキュラム検討会」の
とりまとめを受けて(福田康一郎)
第 47 回 世界の医学教育の潮流とわが国における医学教育改革(奈良信雄)
第 48 回 Mercer Model:Training the Community Responsive Physician(Gayle Bina )
第 50 回 わが国の疾病対策について(難波吉雄)
わが国のがん対策の現状について(鴨田佐知子)
第 51 回 新たな医療制度改革に向けて−ケア・サイクルの構築−(辻 哲夫)
第 52 回 The Vermont Integrated Curriculum: A Distinctive Approach to Medical Education
(Frederick Morin )
第 54 回 授業評価と今後の FD・SD の在り方(安岡高志)
第 55 回 学習意欲の向上と態度教育−北里大学医学部の試み−(守屋利佳)
第 56 回 医学生、研修医、医師のためのキャリア教育:新時代を拓くための一試論(齋藤中哉)
○大学院教育懇談会
第 3 回 医学系大学院および学位の必要性を考える(高桑雄一)
第 4 回 大学院定員充足と質保障へ向けた試み−多角的な施策と課題(大谷 浩)
第 5 回 大学院早期履修制度 ART プログラムの紹介(谷本光音)
第 6 回 医学系大学院の実質化(北村 聖)
○金沢医科大学解剖体合同追悼慰霊祭
第 37 回解剖体合同追悼慰霊祭
第 38 回解剖体合同追悼慰霊祭
第 39 回解剖体合同追悼慰霊祭
第 40 回解剖体合同追悼慰霊祭
第 41 回解剖体合同追悼慰霊祭
○退任教授 最終講義
平成 18 年度 ミトコンドリア VDAC 遺伝子と活性酸素:除草剤でパーキンソン病が増える可
能性 植物キノンでがんアポトーシスが起こる可能性(平井圭一)
血管疾患 −低侵襲・無侵襲−(松原純一)
私が歩んだ老年医学(松本正幸)
平成 19 年度 消化器がんの外科的治療−特に大腸がんを中心に−(髙島茂樹)
アルコール性肝障害の最近の動向と問題点(高瀬修二郎)
私の学んだ小児内分泌学− Johns Hopkins 大学と Mayo Clinic −(高橋弘昭)
平成 20 年度 DNA 研究の過去、現在そして未来(伊達孝保)
平成 21 年度 免疫学的要素から看た母子間の柵(しがらみ)
(山口宣夫)
てんかん性精神障害の臨床(地引逸亀)
平成 22 年度 排便機能の改善に取り組んで(伊川廣道)
私の歩んだ研究の道(勝田省吾)
平成 24 年度 金沢医科大学での Memoir(篠原治道)
○医学部学士編入学生入学宣誓式
平成 20 年度医学部学士編入学生入学宣誓式
平成 21 年度医学部学士編入学生入学宣誓式
平成 22 年度医学部学士編入学生入学宣誓式
平成 23 年度医学部学士編入学生入学宣誓式
平成 24 年度医学部学士編入学生入学宣誓式
平成 25 年度医学部学士編入学生入学宣誓式
○平成 23 年度科学研究費補助金公募説明会 科学研究費補助金制度の最近の動向(中山 亮)
採択されやすい科研費申請書の書き方−私の作戦とコツ−(上田善道)
74
開催期日
視聴時間
2006.11.24 77 分 23 秒
2007.10.27 101 分 40 秒
2008.01.11 69 分 33 秒
2008.05.17 75 分 28 秒
2008.09.05 93 分 23 秒
2008.09.25 103 分 52 秒
2008.10.23 81 分 01 秒
2008.11.07 94 分 21 秒
2009.06.29 71 分 02 秒
2010.02.16 88 分 57 秒
2010.04.05 64 分 48 秒
2010.04.30 114 分 45 秒
〃 2010.06.17 87 分 10 秒
2010.09.21 72 分 15 秒
2010.12.02
2012.03.06
2012.07.26
88 分 42 秒
79 分 35 秒
75 分 19 秒
2010.03.08
2011.03.07
2012.02.28
2013.02.15
78 分 00 秒
93 分 24 秒
77 分 33 秒
98 分 04 秒
2009.10.17
2010.10.16
2011.10.15
2012.10.13
2013.10.12
20 分 07 秒
20 分 16 秒
19 分 25 秒
19 分 18 秒
20 分 10 秒
2007.01.20
42 分 48 秒
〃 〃 2008.02.23
〃 〃 2009.01.17
2010.01.16
〃 2011.01.15
〃 2013.01.12
49 分 14 秒
36 分 43 秒
60 分 12 秒
59 分 42 秒
39 分 02 秒
70 分 59 秒
49 分 34 秒
46 分 56 秒
52 分 45 秒
58 分 49 秒
56 分 39 秒
2008.08.20 14 分 27 秒
2009.09.29 14 分 59 秒
2010.09.28 12 分 50 秒
2011.09.27 11 分 17 秒
2012.09.25 12 分 06 秒
2013.09.24 12 分 27 秒
2010.09.08 121 分 17 秒
〃 資 料
金沢医科大学報 157 号/2014.1
講演名/演題名(演者名等・敬称略)
開催期日
視聴時間
○平成 26 年度科学研究費助成事業公募要領説明会 公募要領等の説明(米倉由佳、畔原宏明)
科研費の獲得に向けて(八田稔久)
○安全管理体制確保のための職員研修会
患者さん中心、安全な医療、安心な医療−選ばれる病院目指して−(中村 彰)
医療安全対策の基本(工藤 純)
医療安全の現状と平成 18 年度インシデント分析結果(松田二美)
DVD 上映−みんなで考えよう医療事故防止対策−
医薬品による副作用等が発生した場合の対応(宮東剛文)
いま、院内で必要とされる医療安全対策とは−組織としての対策と個人としての対応−
(橋本智昭)
当院における医療安全対策−医療安全対策小委員会の目指すもの−(中川 淳)
医療機関における医療安全対策(遠山芳樹)
活かそう、インシデントレポート−全員で行うインシデント検討会−(中川 淳)
なぜ医療紛争・医療訴訟が起こるのか−医療者として適切な対応とは−(金田 朗)
院内医療メディエーション−日常診療から医療紛争まで−(安藤哲朗)
平成 23 年度第 2 回 医療におけるヒューマンエラーとその対策∼指差呼称とコミュニケーション
の重要性について∼(河野龍太郎)
平成 24 年度第 1 回 ヒューマンファクターの基礎知識:医療安全のために(小松原明哲)
平成 24 年度第 2 回 当院における医療安全、医薬品安全管理、医療機器安全管理の課題と対応策
(河口幸子、西尾浩次、大森政幸)
平成 25 年度第 1 回 医療の安全とチーム医療(寺崎 仁)
○医療安全・感染防止に関する教育講演会 大学病院における感染・医療安全対策(一山 智)
○医療安全教育講演会 気付いてますか?あなたの患者の DVT に!(四方裕夫)
○平成 23 年度第1回医療安全職員研修会 報告と救命∼全職種で取り組む医療安全∼(長尾能雅)
○院内暴力対応講習会 院内暴力対策は危機管理(西田健治)
○「臨床における倫理」に関する講演会 日常の臨床における倫理的問題(安田幸雄)
臨床における倫理的問題の検討方法(安田幸雄)
○医療者の職業倫理・臨床倫理に関する講演会 医療者の職業倫理と臨床倫理(浅見 洋)
○職業倫理・臨床倫理に関する職員研修会 職業倫理と臨床倫理の実践(安田幸雄)
○インシデント報告システム説明会 インシデント報告システムの概要について
(㈱テクニカルイン長野)
○院内感染防止に関する教育講演会
えっ、こんなに違う米国と日本の周術期感染対策(竹末芳生)
院内感染アウトブレイクへの対応について−感染疫学の解析を用いて−(高橋 孝)
あなたが作る医療安全(川島ひろ子)
感染管理における質改善プログラム(土井英史)
新型インフルエンザを知ろう(村木 靖)
感染症対策の基本と実践(飯沼由嗣)
平成 22 年度第 2 回 うまく創閉鎖したつもりなのに、なぜ手術部位創感染は起こるのか?
∼創傷治癒の理論に基づいた予防策∼
(松村 一)
当院における院内感染対策の課題と対応
1 手洗いの意義と実践(不動政代)
2 適切な感染症診療を実践するために(馬場尚志)
平成 23 年度第 2 回 感染制御に関する最近のトピックス(大久保 憲)
平成 24 年度第 1 回 当院における院内感染対策の課題と対応策
1 院内感染対策 ここに注目!(野田洋子)
2 適切な感染症診療を目指して(馬場尚志)
平成 24 年度第 2 回 手術部位感染対策の実際(大毛宏喜)
平成 25 年度第 1 回 当院における院内感染対策の課題と対応策
1 適切な感染症診療を目指して(馬場尚志)
2 いつやるの?今でしょ!感染対策(野田洋子)
○感染教育講演会 新しい隔離予防策のガイドライン(井口晶晴)
○医療・福祉連携システムに関するセミナー ユビキタス社会における医療情報(山本隆一)
○金沢医科大学病院接遇研修セミナー 医療サービス・患者満足向上のための上手な接遇対応
(高橋啓子)
2013.09.20
〃 40 分 18 秒
37 分 40 秒
2006.03.16
2006.07.12
2007.02.22
〃 2007.07.25
〃 66 分 47 秒
67 分 57 秒
55 分 35 秒
2008.01.29
2008.07.04
2009.01.23
2010.02.25
2010.07.02
2012.03.09
56 分 22 秒
39 分 50 秒
72 分 32 秒
86 分 12 秒
77 分 34 秒
78 分 33 秒
2012.09.07
2013.01.23
69 分 35 秒
66 分 23 秒
2013.08.30
2009.07.24
2010.09.17
2011.07.29
2010.11.29
2006.09.14
2006.10.26
2007.10.18
2008.10.29
2007.10.05
74 分 18 秒
90 分 55 秒
55 分 38 秒
71 分 22 秒
61 分 17 秒
67 分 37 秒
66 分 44 秒
59 分 23 秒
64 分 28 秒
19 分 02 秒
9 分 07 秒
39 分 46 秒
2006.03.07 69 分 40 秒
2006.10.03 70 分 39 秒
2007.03.08 80 分 10 秒
2007.06.28 104 分 53 秒
2010.03.09 70 分 46 秒
2010.06.15 66 分 08 秒
2011.03.04 51 分 25 秒
2011.06.22 68 分 26 秒
〃 〃 2012.02.16 74 分 48 秒
2012.06.19 63 分 09 秒
〃 〃 2013.02.15 50 分 40 秒
2013.06.11 66 分 40 秒
〃 〃 2008.08.01 48 分 38 秒
2007.06.18 79 分 44 秒
2006.01.17 111 分 17 秒
75
資 料
金沢医科大学報 157 号/2014.1
講演名/演題名(演者名等・敬称略)
○金沢医科大学病院クリニカルパス大会
第 11 回 日帰り手術クリニカルパス(福本泰規、内 織恵、関 純彦、安川 緑、政氏藤玄、山田宣子)
第 12 回 白内障クリニカルパス(永井康太、田中百合子、山口美由紀、熊谷あゆ美、
島野喜友、出嶋 信)
第 13 回 ペースメーカー植え込みパス(藤岡 央、坂下真由美、飛山繭子、西田清枝)
人工股関節置換術パス(福井清数、池本美紀)
第 14 回 帯状疱疹治療パスの検証(藤田 純、森影理歌子、山田宣子)
下肢静脈瘤手術クリニカルパス(永吉靖弘、東原 慶、田島朋江、桶谷純子、山崎美千代)
第 15 回 甲状腺腫瘍のストラテジーとロジスティクスにおけるパスの役割について(下出祐造、
塩崎ちよ子、井上奈津子、荻原憲子、中川啓子)
第 16 回 統合失調症のクリニカルパス(廣保 究、新谷由加里、岡本明子、小堀 勝、辻 郁、
瀧本淳子、越前屋登美恵)
第 17 回 平均在院日数短縮が可能となった非ホジキンリンパ腫パス(正木康史、松田早苗、出嶋 信)
脳神経外科におけるクリニカルパスの動向(高田 久、孫八めぐみ、越前屋登美恵)
胃がんクリニカルパスの改訂(小坂健夫、中林朋子)
第 18 回 ラクナ梗塞パスからリハビリテーションまで(松井 大、山口昌夫、孫八めぐみ、
加賀谷久美、小池田玲子、気谷恵理子、大野洋一、牧野洋平、神島文代)
第 19 回 口蓋裂パスを 2 年間使用して−現在の使用状況と今後の課題−(皐月玲子、鍋谷紀子、
宮本佳奈)
経尿道的膀胱腫瘍電気切除術(TURBT )−パスの検証−(田中達朗、荒木知子)
第 20 回 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD )のクリニカルパス−作成と修正−(林 伸彦、水木康江、
山口加代子、山田宣子)
第 21 回 気管支鏡クリニカルパス(中川 研、道下佳代子、谷村友絵)
大腸内視鏡検査・治療後 1 日入院パスの現状と今後の展望(川浦 健、高山恵子、
清水史子、桶谷純子、北村純子)
第 22 回 新しい糖尿病教育パスについて(津田真一、大角由紀子、山本香代、宮東利恵、
山本千登勢)
小児の下垂体前葉負荷試験−低身長精査パス−(伊藤順庸、杉本みさお)
第 23 回 腎臓内科クリニカルパスの運用−腎生検パスを中心として−(浅香充宏、山田弥生、
松下沙代、佐古ひとみ)
第 24 回 日帰り手術のパス(高橋貞佳、西池 聡、桜井広美、吉川雅美、大野美和子)
第 25 回 若年型自然気胸に対する胸腔鏡下肺切除に関するパス(佐川元保、上野志穂美、
前田朝陽、山口加代子)
第 26 回 中心静脈カテーテル挿入(能村幸司、大橋香代子)
第 27 回 大腿骨頚部・転子部骨折 CP の紹介と現状(前岡勇人、中木哲也、山本美紗子、
岩倉聡子、浜田由美、中田いちこ、河原美智代)
第 28 回 定位放射線治療クリニカルパスの現任教育における評価(岡本一也、岡本慶子、
越前屋登美恵)
クリニカルパス(バリアンス)管理システム導入前後の比較(大河正美)
第 29 回 白内障地域連携パスについて(永井康太、藤田信之、雁行あかり、松江未子)
第 30 回 下顎骨骨切り術パスについて(金山景䦢、丸山知広、村山智子)
○クリニカルパス講演会 地域医療連携パスの取り組みと基本的な事項(勝尾信一)
○肝炎・肝疾患に関する病院職員研修会
ウイルス性肝炎−最新のトピックス−(土島 睦)
ウイルス性肝炎−最近の話題−(土島 睦)
○患者の権利に関する講演会 患者の権利と精神障害者の権利擁護(地引逸亀)
○患者の権利・臨床倫理に関する職員研修会
患者の信頼を得るためのコミュニケーションスキル(川﨑康弘)
患者中心の全人的医療はチーム医療によって達成される(川﨑康弘)
医療コミュニケーション入門∼コミュニケーションに悩む善き医療者のために∼(川﨑康弘)
○個人情報保護に関する講演会 医療における倫理と個人情報保護法への対応(田中和美)
○児童虐待に係る職員研修会 児童虐待の対応について(犀川 太)
虐待通告の実際∼事例を交えて∼(菅原暢也)
○褥瘡対策委員会講習会
平成 20 年度 ハイリスクケア患者加算について(川上重彦)
76
開催期日
視聴時間
2006.02.03
2006.03.22
40 分 08 秒
53 分 11 秒
2006.07.27
〃 2006.09.27
〃 2006.11.30
54 分 35 秒
50 分 58 秒
2007.01.25
56 分 41 秒
2007.03.27
〃 〃 2007.05.10
62 分 43 秒
2007.09.26
39 分 43 秒
〃 2007.11.29
41 分 31 秒
44 分 37 秒
60 分 16 秒
2008.01.30
〃 41 分 48 秒
2008.03.26
50 分 39 秒
〃 2008.06.06
35 分 07 秒
2008.10.31
2008.12.01
27 分 07 秒
40 分 16 秒
2009.01.28
2009.03.26
18 分 17 秒
48 分 43 秒
2010.02.04
35 分 32 秒
〃 2010.07.28
2011.09.07
2008.03.11
41 分 51 秒
32 分 20 秒
67 分 16 秒
2011.02.22
2012.02.21
2007.12.05
70 分 41 秒
74 分 54 秒
70 分 42 秒
2010.11.17 70 分 31 秒
2011.10.05 57 分 54 秒
2012.12.10 65 分 30 秒
2006.08.02 107 分 34 秒
2010.12.03 82 分 51 秒
〃 2009.03.18
64 分 49 秒
資 料
金沢医科大学報 157 号/2014.1
講演名/演題名(演者名等・敬称略)
開催期日
視聴時間
当院での褥瘡対策における今後の課題(中村徳子)
平成 21 年度 褥瘡で使用する外用剤について(田邉 洋)
ドレッシング材を使った創傷の治療(岸邊美幸)
当院における褥瘡患者の現状と今後の課題(中村徳子)
平成 22 年度 新しい褥瘡評価ツール(DESIGN-R )について(紺家千津子)
がん終末期患者の希望をつなぐ褥瘡ケア(祖父江正代)
平成 23 年度 VAC システムによる褥瘡の治療−当院の現状−(岸邊美幸)
当院の褥瘡発生状況と対策(中村徳子)
ベッドの上での体圧管理(中木哲也)
平成 24 年度 失禁時のスキンケア−皮膚の湿潤予防と排泄管理の実際−(中村徳子)
○人工呼吸器、除細動器の操作・取り扱い研修会
人工呼吸器、除細動器の操作・取り扱いについて
除細動器編(大森政幸)
人工呼吸器編
○平成 20 年度 第 1 回臓器移植医療に関する職員研修会 臓器提供家族の想いと移植医療に望
むこと−ドナー家族の立場から−(内田十朗)
○平成 21 年度臓器移植医療に関する職員研修会 自立性のある協力体制をめざして−提供側へ
の配慮−(小野 元、中村晴美)
○臓器移植医療に係る職員研修会 改正臓器移植法の要点と施行後の状況(山口裕美子)
院内体制の整備と現在の対応状況の報告(谷内裕美子)
心臓移植を経験して(小林未央)
改正臓器移植法での脳死判定と移植(岡田眞人)
小児臓器提供における現状と課題∼現場の不安を紐解く∼(植田育也)
藤田保健衛生大学病院における臓器提供の体制と実績(加藤庸子)
○金沢医科大学病院 CPC(臨床病理検討会)
第 10 回テーマ:医療関連死を考える−医療事故防止対策と医療の質の向上をめざして−
1 石川県医師会死因究明システムにおける当院の対応(車谷 宏)
2 法医学の立場から(北村 修)
3 死因究明制度の現状と病理医の対応(黒田 誠)
○第 1 回地域がん診療連携拠点病院研修会 外来化学療法と地域連携パス(辻 晃仁)
○臨床研究に関する教育研修会 臨床研究倫理指針について(中川秀昭)
倫理審査体制の変更点について(丹羽 修)
○臨床研究の倫理に関する教育研修会 臨床研究の倫理指針改訂と利益相反管理指針への対応
(谷内一彦)
○治験・臨床研究の倫理に関する教育研修会
第 3 回 1 GCP における治験責任医師の責務と品質管理(ALCOA )
(松井直也)
2 倫理指針における研究責任者の責務と報告手続きについて(丹羽 修)
第 4 回 Whole Genome 解析時代の医学研究における倫理的諸問題(新井田 要)
薬事法施行規則及び GCP 省令の主な改正点について(丹羽 修)
○第 5 回 金沢ニュートリションセミナー 上部消化管外科病棟における栄養管理 NST は必
要か?(比企直樹)
○東日本大震災に係る金沢医科大学病院医療救護班第1班活動報告会
医療救護班第 1 班 活動報告(金沢医科大学病院 医療救護班第 1 班)
○病院機能評価
病院機能評価に係る模擬審査結果講評と質疑応答(有賀 徹)
病院機能評価に係る訪問審査当日の対応に関する職員説明会 病院機能評価に係る訪問審査
当日の対応について(飯塚秀明)
病院機能評価 訪問審査実施に係る職員報告会 病院機能評価訪問審査実施に係る報告について
(飯塚秀明)
病院機能評価に係る職員研修講演会 病院機能評価受審と医療の質・患者サービス向上
∼認定更新を 1 年後に控えて∼(田中和美)
平成 23 年度病院機能評価認定更新に係る職員研修会 訪問審査受審の流れと注意点(中農理博)
ケアプロセスの留意事項(飯塚秀明)
病院機能評価に係る職員説明会 病院機能評価に係る訪問審査当日の対応等について(森本茂人)
病院機能評価訪問審査実施に係る職員報告会 訪問審査の概要について(森本茂人)
〃 2010.03.18
〃 〃 2010.09.24
〃 2011.09.30
〃 〃 2012.12.18
75 分 38 秒
2007.08.03
〃 2009.01.22
20 分 44 秒
38 分 07 秒
66 分 00 秒
2009.11.12
55 分 57 秒
2010.11.10
〃 〃 2011.12.09
2012.11.09
2013.09.13
67 分 04 秒
2009.04.22
〃 〃 〃 2008.06.27
2011.02.16
〃 2009.09.02
97 分 53 秒
72 分 21 秒
86 分 59 秒
64 分 32 秒
66 分 19 秒
84 分 58 秒
71 分 40 秒
70 分 33 秒
91 分 08 秒
89 分 51 秒
2012.03.07
〃 2013.03.27
〃 2013.03.15
85 分 21 秒
2011.04.06
59 分 32 秒
2006.08.22
2006.10.10
84 分 39 秒
61 分 43 秒
2006.12.06
58 分 12 秒
2010.10.06
61 分 29 秒
2011.06.23
〃 2011.10.11
2011.11.30
71 分 57 秒
87 分 55 秒
72 分 22 秒
58 分 31 秒
90 分 00 秒
77
資 料
金沢医科大学報 157 号/2014.1
講演名/演題名(演者名等・敬称略)
開催期日
視聴時間
〃 サーベイヤー案内者の立場から見た訪問審査(福島俊洋、岡本一也、高田昌美、杉澤幸恵、古居 滋)
全体講評について(森本茂人)
〃 病院機能評価 新評価体系並びに院内サーベイに係る職員研修会 病院機能評価 新機能評価体系 2013.06.21 69 分 25 秒
『一般病院2<Ver.1> 』について(飯塚秀明)
平成 25 年度自己評価・院内サーベイについて(森本茂人)
〃 ○平成 17 年度脳死下からの臓器提供シミュレーション シミュレーション(担当:臓器移植委員長、脳死判定委員長、管理課)
2006.03.24 120 分 52 秒
脳死下からの臓器提供シミュレーション(反省会)
〃 33 分 55 秒
○保険講習会
平成 18 年度 保険診療の理解のために(大熊博幸、政浦 敦)
2006.09.13 64 分 01 秒
平成 19 年度 医療制度改革の動向と診療報酬改定について(坂野美知子)
2007.05.17 79 分 35 秒
平成 20 年度 公費負担医療と高額療養費について(坂野美知子)
2009.01.16 66 分 52 秒
平成 20 年度 第 2 回 DPC 制度の現状及び今後の動向について(素谷紀男)
2009.03.27 56 分 58 秒
○平成 22 年度職員研修に係る保険講習会 当院の DPC の現状、課題、対策−平成 22 年度診療 2010.08.30 39 分 04 秒
報酬改定による当院への影響および将来対策について−(山下和夫)
○接遇・患者の権利研修セミナー 患者が望む医療とは(辻本好子)
2006.08.10 94 分 49 秒
○接遇研修セミナー
平成 23 年度 きもちは言葉をさがしている−二十九年目「紅茶の時間」−(水野スウ)
2012.02.28 60 分 06 秒
○平成 22 年度放射線業務従事者教育訓練 医療における放射線防護について(小林育夫)
2010.09.29 58 分 01 秒
○放射線業務従事者教育訓練
平成 23 年度 医療における放射線防護について(鈴木朗史)
2011.06.02 45 分 47 秒
平成 24 年度 放射線防護(飯田泰二)
2012.06.14 52 分 36 秒
平成 25 年度 医療における放射線防護(小林育夫)
2013.06.10 60 分 42 秒
(番組タイトル・順序は HP 掲載による)
《本学スタッフ新刊著書》
日本救急医学会 監修
標準救急医学
第5版
救急医学に関する出版が増えつつあるが、本書は日
和藤幸弘 分担執筆
(第 7 章 B 自然災害:465-467 頁)
本救急医学会が総力をあげて刊行したものであり、救
急医学の標準書籍といえる。従って、
「公式スタンダー
医学書院
B5 判、520 頁
定価(本体 7,500 円+税)
ドの教科書」として本学のみならず全国の医学部で教
2014 年 1 月 1 日発行
ISBN978-4-260-01755-8
おける意思決定を支え、役立つ知識を体系化した成書
科書に指定されている。救急医学は現場の診療活動に
即役立つ学問で、本書は救急診療のさまざまな場面に
である。医学部学生、研修医諸君に是非活用していた
だきたい。
78
(救急医学 和藤幸弘記)
金沢医科大学報 157 号/2014.1
同窓会・後援会
20 名のうち出席された 12 名
平成 25 年度
の方に飛田会長から記念品
金沢医科大学
が贈呈され、招待者を代表
北斗会懇親・懇談会
して看護部の浜田悦子師長
から謝辞が述べられた。
恒例のお楽しみ抽選会で
は、飛田会長、高山副会長
平成 25 年度金沢医科大学北斗会懇親・懇談会が平成
25 年 11 月 15 日(金)午後 7 時から、ANA クラウンプラ
が抽選箱からカードを引き、
ザホテル金沢にて開催され、166 名の会員が参加した。
司会者から当選者の氏名が
最初に 、 飛田 明会長から開会の挨拶があった。引き
読み上げられると、当選者
続き、竹越 襄理事長、勝田省吾学長が来賓を代表して
挨拶され、川上重彦病院長の乾杯の発声で懇親の宴が
飛田 明会長の挨拶
からは歓声があがり、選に
漏れた方からはため息が発
はじまった。歓談の後、平成 25 年秋の叙勲で旭日中綬
せられ、大いに盛り上がった。束の間の 2 時間が過ぎ、
章を受章された山下公一前理事長へ、高山静子副会長
各自余韻に浸りながら帰途についた。
から花束が贈呈され、山下前理事長から受章の喜びが
(教育研究事業支援課 森川仁八記)
述べられた。引き続き、本年度の勤続 35 年表彰の方々
川上重彦病院長の発声で乾杯
旭日中綬章を受章された
山下公一前理事長
勤続 35 年表彰を受けた方々
79
金沢医科大学報 157 号/2014.1
募 金
金沢医科大学学術振興基金募金
金沢医科大学学術振興基金募集趣意書
本学は、日本海側では初めての私立医科大学として、昭和 47 年に設立され、倫理に徹した人間性豊かな良医を育成する
こと、医学の深奥をきわめ優れた医療技術を開拓すること、人類社会の医療と福祉に貢献することを建学の精神として掲
げて着実に歩み続けてまいりました。
大学、特に医科大学は国の内外を問わず日進月歩の医学・医療をリードする大切な役割を担っていることは皆様充分に
ご承知のことであります。本学でも最高の教育・研究設備に加えて、先進医療機器の充実に意を尽くすとともに、基礎・
臨床医学講座並びに総合医学研究所の各部門において、医学の進歩に貢献できる人材の育成と研究の推進に日夜努力いた
しております。
教育面では、教育スタッフとしてすぐれた人材を配し、学生の教育に専念しており、昭和 53 年に第 1 回の卒業生が誕生
して以来、数多くの医師を世に送り出し、それぞれ国内国外の医学・医療の最先端で活躍しております。
研究面では、平成元年に従来の人類遺伝学研究所、熱帯医学研究所及び共同研究室を母体とし、難病治療など医療の先
端的な分野の開拓を目的とした総合医学研究所を設置し、臓器置換・難治疾患・癌・人類遺伝学・熱帯医学・基礎医学・
共同研究の各部門を中心にプロジェクト研究の推進を図っております。また、国際舞台においても躍進を続けており、欧
米の一流大学や研究所との研究員の交流、海外からの研究員・留学生の受け入れなどを通じて国際レベルの学術環境の整
備にも意を尽くしております。
診療面では、金沢医科大学病院は日本海側随一の規模を誇るまでに成長し、最新の医療機器を整備し、医学教育のみな
らず、文字どおり地域医療の基幹病院として順調に発展し、地域社会の要請に応えるべく最新レベルの医療サービスを提
供することにも十分な配慮をしてまいりました。
また、国際医療協力隊の派遣、世界各地域の種々の難病に対する国際医療協力に早くから取り組み、わが国の医科大学
の中ではトップクラスの実績を持っております。
しかしながら、この様な積極的な教育、学術及び医療活動を維持継続していくためには巨額の資金が必要で、学納金、
国庫補助金、附属病院の医療収入などの収入だけでは健全な経営は不可能であり、教育、研究、診療活動を萎縮させる恐
れがあります。
このために、本学では文部科学省の許可を得て学術振興基金の募集を行っており、広く本学教職員、卒業生、学生の父
兄をはじめ、民間企業、篤志家の多くの皆様のご支援をお願い申し上げる次第であります。
日進月歩の医学の進歩に即応した最新の教育、研究及び診療環境を維持するにとどまらず、未来に向けてさらなる貢献
と飛躍を目指して、全学を挙げて努力いたし、社会的使命を果たし得たいと念願しております。
本趣旨にご理解、ご賛同を頂き、ご協力を賜りますれば誠に幸甚に存じます。
学校法人金沢医科大学 理事長 竹 越 襄
募集要項 学術振興基金は次の要領で広く一般の方々からご協力をお願いしております。
1. 目 的: 金沢医科大学の教育・研究の振興と医療
人のご寄付)」による所得税、法人税の優遇措置を
の充実のため活用させていただきます。
受けることが出来ます。
2. 目標額: 10 億円
5. 応募方法: 寄付申込書等を本学教育研究事業支援
3. 募集先: 在学生、同窓生及びその父兄、教職員、
課あてにご請求ください。折り返し、手続方法、税
一般有志者並びに医学研究機関及び医療関係企業・
務に関することなどについてご説明いたします。
団体等
TEL 076-286-2211 内線 2721 ∼ 2726
FAX 076-286-8214
4. 学術振興基金へのご寄付は、「特定公益増進法人寄
付金(個人のご寄付)」及び「受配者指定寄付金(法
金沢医科大学教育振興基金・金沢医科大学学術振興基金寄付者ご芳名(過去 1 年間の分、敬称略)
鈴木 比佐(大阪府)
塩谷 達昭(神奈川県)
宮下 裕至(石川県)
内田 武(埼玉県)
畑澤 幸雄(兵庫県)
木下 繁(大阪府)
織田 正道(佐賀県)
谷村 幸三(大阪府)
谷村 曜子(大阪府)
西垣内 一哉(山口県)
黒澤 明充(山形県)
丸文通商株式会社金沢支店(石川県)
80
山下 美里(石川県)
医療法人 仁医会 釜石のぞみ病院(岩手県)
募 金
金沢医科大学報 157 号/2014.1
金沢医科大学創立 40 周年記念事業募金のお願い
本学は平成 24 年に創立 40 周年を迎えました。これを記念して、平成 26 年度末までを「第一次 5ヵ年計画」の期
間とする下記の金沢医科大学創立 40 周年記念事業を計画いたしました。
1.金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5ヵ年計画
(1 )アナトミーセンターの建設
(2 )金沢医科大学レジデントハウスの建設
(3 )医学教育棟の建設
(4 )中央診療棟の建設
2.金沢医科大学氷見市民病院整備支援事業
これらの事業を主体とした創立 40 周年記念事業には多額の費用が予測されており、皆様のご協力をいただきた
く下記のとおり募金を展開しています。絶大なるご支援をお願い申し上げます。
趣意書
金沢医科大学は、昭和 47 年(1972 年)に当時予測された医師不足を改善するための国の施策のもと金沢市に近
い内灘の地に開学いたしました。
日本海側ではただ一つの私立医科大学であり、開学以来多くの関係者の努力や皆様からのご支援によって、平
成 24 年(2012 年)に開学 40 周年を迎えることにができました。
本学は、
「良医を育てる」
「知識と技術をきわめる」
「社会に貢献する」という建学の精神のもとに、開学以来、
教育、診療、研究活動を通じて広く医学・医療の発展と次世代の医学・医療の担い手の育成に努力してまいりま
した。その結果、開学以来 3,600 名を超える医師と 2,000 名以上の看護師を世に送り出し、社会に大いに貢献して
きたところです。
皆様ご存じのように、わが国の医科系大学は国立、公立、私立の大学があり、本学は私立の医科大学でありま
す。国立および公立の大学は公的資金によって運営されておりますが、私立の大学は私的な財産の寄付で運営さ
れており、私立医科大学の帰属収入に対する現在のきびしい国庫からの補助金の比率は 5%程度という状況であ
るのが現実です。そのような中で本学は、社会への貢献を目指して良き医療人の育成、優れた研究、高度医療と
安全かつ良質の診療活動を行ってきております。
私どもは、今後も建学の精神にのっとり、社会への貢献を真摯に考えてこれを達成してゆくために、本学の
長期構想について検討し、事業計画として金沢医科大学グランドデザインを立ち上げました。差し当たって金沢
までの新幹線が開業する平成 26 年度末(2014 年度末)までを第 1 次 5ヵ年計画の期間として、新アナトミーセンタ
ー、金沢医科大学レジデントハウス、医学教育棟、中央診療棟などの建設を検討し、順次実現させております。
これらは大学の長期構想の線上での計画であり、もちろん経費の節約や財政措置を考えつつ、資金確保のため広
くご寄付をお願い申し上げる次第です。
皆様方には本学の社会貢献にどうかご理解をいただきご協力、ご支援をいただきたくお願い申し上げます。
平成 26 年 1 月吉日
学校法人 金沢医科大学
理事長 竹
越
襄
金沢医科大学
学 長 勝
田 省 吾
募集要項 寄付金の性格により手続上、個人対象の場合と法人対象の場合に区別されております。
1. 基金目標額
2. 募 集 期 間
3. 申 込 方 法
4. 税制上の待遇
15 億円
平成 22 年 11 月 1 日∼平成 26 年 3 月 31 日
個人用、法人用、それぞれの寄付申込書の所定の欄に必要事項をご記入の上、教育研究事業
支援課へご提出願います。
特定公益増進法人寄付金制度と受配者指定寄付金制度により、税制面での優遇があります。
詳細については、金沢医科大学総務部教育研究事業支援課へお問い合わせください。
TEL 076(286 )2211 内線 2721∼2726 FAX 076(286 )8214
81
金沢医科大学報 157 号/2014.1
募 金
創立 40 周年記念事業募金寄付者ご芳名(敬称略)
(平成 22 年 11 月 1 日から平成 25 年 11 月 30 日までで掲載の承諾を得た方のみ)
平成 25 年 11 月 30 日現在
竹越 襄(石川県)
川上 重彦(石川県)
神田 享勉(富山県)
吉田 勝明(神奈川県)
大田 修(石川県)
相引 眞幸(愛媛県)
麻本 匡浩(石川県)
網 典子(富山県)
池上 顕弘(富山県)
池永 健(長崎県)
石垣 靖人(石川県)
石田 徳人(神奈川県)
出雲 淳子(石川県)
伊藤澄美子(富山県)
今田 直孝(富山県)
岩井 邦充(石川県)
岩淵 邦芳(石川県)
上田 善道(石川県)
宇納 英幸(石川県)
江尻 直樹(石川県)
大家 英治(石川県)
大澤 学(石川県)
大山 充徳(群馬県)
緒方 盛道(福岡県)
奥田 鉄人(石川県)
小野木 豊(石川県)
加賀谷文秋(秋田県)
笠間 孝一(石川県)
門平 充弘(石川県)
兼氏 歩(石川県)
亀井 淳平(石川県)
河西 研一(静岡県)
菊池 哲(静岡県)
喜多 栄子(富山県)
北田 宗弘(石川県)
木南 義男(石川県)
木村 正子(新潟県)
久能 正之(福岡県)
熊谷 俊一(青森県)
小泉 尚子(福井県)
神戸 晃男(石川県)
後藤 知子(石川県)
小林 誠(石川県)
小堀 泰史(石川県)
小山 吉昭(富山県)
斎藤 人志(石川県)
酒井龍太郎(石川県)
坂田 真一(石川県)
笹川 寿之(石川県)
真田 洋子(石川県)
塩谷 隆策(石川県)
芝本 利重(石川県)
島田 賢一(石川県)
東海林博樹(石川県)
白濱 芳男(大阪府)
82
募金総額 718,236,000 円 募金者数:個人 902 件、 法人 354 件
髙島 茂樹(石川県)
山下 公一(石川県)
坂本 滋(石川県)
伊藤 博(石川県)
木村 晴夫(石川県)
青野 允(北海道)
東間ひとみ(石川県)
荒木きみ枝(石川県)
池田 崇之(石川県)
池渕 公博(石川県)
石川 勲(石川県)
石橋 隆治(石川県)
井田ミサ子(石川県)
伊藤 透(石川県)
今村 秀嗣(宮城県)
岩崎 高明(東京都)
岩堀 博敏(福井県)
上野 一夫(富山県)
宇納 由樹(石川県)
衛藤 眞理(大分県)
大井手弘純(東京都)
太田 淳(石川県)
緒方 章雄(兵庫県)
岡野喜久一郎(山口県)
奥野亜津子(石川県)
御舘 將夫(石川県)
角田 直美(富山県)
梶川 昌幸(富山県)
加富 喜芳(石川県)
金子 尚仁(山形県)
川合 洋子(富山県)
川原 範夫(石川県)
菊池 博幸(宮城県)
北 久直(石川県)
北村 修(石川県)
木ノ内ちか子(石川県)
木村 洋輔(石川県)
久保 江理(石川県)
黒澤 明充(山形県)
小泉 雅紀(奈良県)
小坂 健夫(石川県)
小西 啓子(富山県)
小林美奈子(三重県)
小室 明人(石川県)
紺田 篤史(石川県)
佐伯 牧彦(新潟県)
坂尾 光一(石川県)
坂野 邦雄(石川県)
笹川 眞人(新潟県)
佐野 泰彦(石川県)
志賀 英明(石川県)
柴山 卓也(石川県)
島田 長樹(新潟県)
定舎 良一(石川県)
新谷 博明(石川県)
松本 忠美(石川県)
飯塚 秀明(石川県)
大島 譲二(埼玉県)
奥名 洋明(石川県)
大野木辰也(石川県)
青山 隆彦(福井県)
東野 順子(富山県)
有沢 晴美(富山県)
池田 法子(石川県)
生駒 尚秀(石川県)
石倉 直敬(石川県)
石橋 庸司(福岡県)
市岡 弘光(千葉県)
伊藤 智彦(石川県)
今村 理子(宮城県)
岩城 雅恵(富山県)
岩脇 理佳(長野県)
植村 功(東京都)
浦島左千夫(石川県)
及川 卓(石川県)
大窪 美貴(石川県)
太田 絹子(富山県)
岡田 一雄(東京都)
岡宗眞一郎(三重県)
奥村 信一(石川県)
恩道 正博(石川県)
角野 守(石川県)
梶波 康二(石川県)
金﨑 啓造(石川県)
加納 千春(富山県)
川﨑 康弘(石川県)
上端 雅則(石川県)
岸邊 美幸(石川県)
北岡 和代(石川県)
北村 優子(石川県)
木下 英理(石川県)
清川 悦子(石川県)
久保 恭介(石川県)
黒瀬 望(石川県)
小泉 由美(石川県)
小島 好司(石川県)
小林 勝雄(新潟県)
小平 俊行(石川県)
小森 明彦(滋賀県)
紺家千津子(石川県)
竿下 純子(富山県)
坂口 治(長野県)
坂元 仁志(石川県)
佐藤 勝明(石川県)
寒川 英明(奈良県)
篠田 謙一(東京都)
澁谷 良穂(石川県)
清水 豊(石川県)
庄野紀代美(石川県)
新冨 芳治(鹿児島県)
中農 理博(石川県)
栂 博久(石川県)
伊藤 順(石川県)
篠原 治道(富山県)
相川 広一(石川県)
朝倉 善史(石川県)
安土 幸恵(富山県)
有原 徹(静岡県)
池田 昌弘(石川県)
井駒由利子(石川県)
石﨑 宏(石川県)
泉 晴美(富山県)
市堰 徹(石川県)
伊藤 信彦(岩手県)
今村由衣子(石川県)
岩田 嘉文(富山県)
植田 俊郎(岩手県)
魚谷 儀一(石川県)
浦田 哲郎(富山県)
及川陽三郎(石川県)
大久保優子(石川県)
大戸 和雄(石川県)
岡田 均(石川県)
岡本 真一(石川県)
奥谷 正人(愛知県)
海道 俊克(石川県)
影近 謙治(石川県)
片山 壽夫(富山県)
金﨑めぐみ(石川県)
鎌仲 久恵(富山県)
川嶋 政広(石川県)
神林 敦彦(岩手県)
岸本 一夫(兵庫県)
北川 純子(石川県)
北村 佳子(石川県)
木村 敦子(栃木県)
日下 一也(石川県)
久保 由紀(石川県)
鍬先清一郎(長崎県)
甲野 裕之(石川県)
小島ひとみ(富山県)
小林 淳二(石川県)
小堀 勝(石川県)
古家 大祐(滋賀県)
最勝寺正智(長崎県)
坂井 恵子(石川県)
坂口友紀子(石川県)
佐川 元保(石川県)
佐藤 宏和(石川県)
澤田 律子(富山県)
柴垣 芳明(富山県)
島 智一(石川県)
清水由美子(石川県)
庄野 浩史(石川県)
杉原 一良(石川県)
勝田 省吾(石川県)
宮村 栄一(石川県)
角田 弘一(石川県)
小田島粛夫(石川県)
あいはら友子(東京都)
浅野 定弘(滋賀県)
雨池ゆかり(富山県)
伊川 廣道(石川県)
池田 行雄(石川県)
石井 正憲(北海道)
石田 豊司(石川県)
出雲 栄(石川県)
一ノ谷雄基(石川県)
稲場 京子(富山県)
今村 吉克(石川県)
岩坪 明美(富山県)
上田 正博(石川県)
薄田 勝男(石川県)
浦野 豊(長野県)
王 璐(石川県)
大笹 清則(富山県)
大橋 力(石川県)
岡田 正人(石川県)
奥田 隆彦(大阪府)
小田 公子(大阪府)
各務 義朗(岐阜県)
葛西 款(宮城県)
加藤 勝人(石川県)
金山登喜夫(石川県)
上出比呂美(石川県)
川田 啓太(石川県)
菊地 勤(石川県)
岸本トキ子(石川県)
北川 秀機(富山県)
北森久美子(石川県)
木村 透(栃木県)
久野 成人(京都府)
熊井 惠美(北海道)
小池 美江(埼玉県)
河野 美幸(石川県)
小瀬戸佐知代(鹿児島県)
小林 敏美(長野県)
小堀三栄子(石川県)
小柳久美子(東京都)
斉藤久美子(石川県)
酒井 博史(石川県)
坂田 慎一(富山県)
鷺谷 昌夫(埼玉県)
佐藤 博之(福井県)
三治 秀哉(石川県)
柴田 崇志(富山県)
島崎 千秋(富山県)
正 健一郎(兵庫県)
白川 尚哉(富山県)
杉森 端三(石川県)
募 金
金沢医科大学報 157 号/2014.1
(
杉森 哲也(石川県)
砂谷 優実(富山県)
台蔵 晴久(石川県)
高田 尊信(石川県)
高橋まゆ美(石川県)
滝口 智夫(石川県)
竹内 洋子(石川県)
竹中美千穂(石川県)
立花 修(石川県)
谷内 正人(石川県)
谷原 清美(石川県)
丹野 治郎(宮城県)
津田 志朗(石川県)
堤 理華(石川県)
津本 明信(石川県)
寺田 為義(富山県)
百成 富男(石川県)
友田 幸一(大阪府)
長江 康(埼玉県)
中川 博幾(福井県)
中新 茂(石川県)
中野 正幸(群馬県)
中村 和子(石川県)
中村真寿美(石川県)
長山 豊(石川県)
西尾 明子(石川県)
西澤 誠(石川県)
西本 雅彦(京都府)
橋本 光正(石川県)
羽根 淳治(東京都)
林 哲朗(石川県)
原田 英也(青森県)
東山 卓嗣(石川県)
平岡 久樹(東京都)
黄 正寿(石川県)
福山 智基(福井県)
藤岡 隆庸(栃木県)
古居 滋(石川県)
堀井 勲(富山県)
万江真一郎(熊本県)
牧野田 知(石川県)
舛井 昭秀(石川県)
松井 優子(石川県)
松田 知之(石川県)
松原 純一(岐阜県)
三浦 智子(石川県)
三谷 真弓(石川県)
南 英樹(石川県)
宮下あき子(石川県)
宮東 利恵(石川県)
向 千春(富山県)
村上 美江(石川県)
元雄 良治(石川県)
森河 裕子(石川県)
森永 哲文(広島県)
八木 孝男(石川県)
柳田 善為(石川県)
山口 昌夫(石川県)
山下 美里(石川県)
山之内菊香(富山県)
湯浅 幸吉(石川県)
吉田 和幸(石川県)
鈴鹿 有子(石川県)
昔農 好子(石川県)
髙木 俊宏(石川県)
高田 智子(石川県)
髙橋 基浩(石川県)
瀧本 淳子(石川県)
竹上 勉(石川県)
武部 秀人(石川県)
立原 弘章(千葉県)
谷口 真(石川県)
谷本 至(石川県)
知久田 博(石川県)
土田 英昭(石川県)
椿原 澄朗(富山県)
鶴見 隆史(東京都)
寺中 信夫(石川県)
土岐 宗利(群馬県)
外山 宏(愛知県)
中川 淳(石川県)
中川美枝子(石川県)
中田 興満(石川県)
中野万里子(石川県)
中村 喜亮(富山県)
中村 光宏(石川県)
那須 義功(香川県)
西尾 浩次(石川県)
西部 明子(石川県)
丹羽 修(石川県)
長谷川泰介(石川県)
浜江紀美代(石川県)
林 廣之(三重県)
比嘉 昌文(沖縄県)
疋島 寛(石川県)
平口 哲夫(石川県)
福井 清数(石川県)
藤井 寛三(山口県)
藤田 知三(福井県)
古府 伸也(石川県)
堀越健太郎(群馬県)
前岡 勇人(石川県)
政氏 藤玄(石川県)
舛井 美紀(石川県)
松岡 初文(三重県)
松田 久夫(石川県)
松本 順治(石川県)
水株 正紀(石川県)
道上 紀子(石川県)
南野 桂三(大阪府)
宮下 裕至(石川県)
宮村 利雄(石川県)
向 義博(富山県)
村木 靖(石川県)
森 茂樹(石川県)
森田 展代(富山県)
森本 亜弓(富山県)
安田裕美子(石川県)
柳川 尚樹(富山県)
山崎 軍治(石川県)
山瀬 真琴(石川県)
山本 健司(石川県)
尤 高峰(石川県)
吉田 純子(石川県)
鈴木 淳宙(千葉県)
瀬戸 恵美(富山県)
高木 雅美(富山県)
高田 昌美(石川県)
高橋 喜統(石川県)
田口 久雄(石川県)
武田 久美(石川県)
武部瑠里子(石川県)
田中 一美(石川県)
谷口 充(石川県)
玉井 学(福井県)
津川 龍三(石川県)
土原 一真(石川県)
津幡 裕美(石川県)
出村 昇(石川県)
土井 悠人(富山県)
徳田 治樹(石川県)
中居 文子(石川県)
中川 和美(石川県)
中川 喜雄(石川県)
永田 勝宏(石川県)
中林 秀信(富山県)
中村 常之(石川県)
中村 充代(石川県)
辺本智恵美(石川県)
西尾 眞友(石川県)
西部 泰弘(石川県)
野澤 幸雄(石川県)
畑島 淳(富山県)
浜崎 孝子(石川県)
原 靖(埼玉県)
東 妙美(石川県)
疋田 勉(石川県)
平場 吉治(石川県)
福田 昭宏(石川県)
藤井 正則(富山県)
藤田美紀子(石川県)
古本 郁美(石川県)
本田 俊幸(石川県)
前田 修子(富山県)
正来 宏美(石川県)
升谷 一宏(石川県)
松木 伸夫(富山県)
松田 博男(石川県)
松本裕三郎(熊本県)
水谷 謙二(静岡県)
道渕 範子(富山県)
宮井 公一(富山県)
宮下 理恵(富山県)
宮本加代子(石川県)
村井 幸美(石川県)
村下 智子(石川県)
森 豊茂(石川県)
森田 博之(埼玉県)
森本 茂人(石川県)
安原 真理(石川県)
柳澤 衛(京都府)
山下 和夫(石川県)
山田 聖(兵庫県)
山本 千勢(石川県)
由利 健久(石川県)
吉竹 佳の(石川県)
鈴木 孝治(石川県)
曽根 純之(秋田県)
髙﨑 正輝(石川県)
髙田 稔(石川県)
高林 晴夫(石川県)
田口 真源(岐阜県)
竹田 浩一(石川県)
田代 秋一(富山県)
田中 惠子(石川県)
谷口 芳子(静岡県)
玉川 泰浩(奈良県)
辻村亜希子(石川県)
土屋 英治(愛知県)
坪内 譲(石川県)
寺井 明夫(石川県)
堂前 正秀(石川県)
利波 久雄(石川県)
長井富美子(富山県)
中川 邦子(石川県)
中澤 益枝(石川県)
中田 千鶴(富山県)
中平 雄二(大阪府)
中村 利美(石川県)
中村 行男(福井県)
奈良崎友子(石川県)
西川 正(石川県)
西前 忠英(大阪府)
橋本 外次(石川県)
八田 稔久(石川県)
浜崎 優子(石川県)
原澤 博文(三重県)
東 伸明(石川県)
肥後 重子(鹿児島県)
平山惠美子(石川県)
福田 正道(石川県)
藤井 道孝(山梨県)
舟木 洋(石川県)
堀 有行(石川県)
本多 隆文(石川県)
前田 俊彦(石川県)
真柴 智(石川県)
町野 千秋(東京都)
松下外志雄(石川県)
松能 好子(石川県)
丸岡 秀裕(東京都)
水野 宅郎(富山県)
湊 宏(石川県)
宮内 博史(高知県)
宮永 亨(富山県)
宮本 文夫(石川県)
村上 英徳(石川県)
村田大一郎(静岡県)
森 秀胤(神奈川県)
森田 實(石川県)
諸江 律子(石川県)
安原 稔(石川県)
山上 洋治(岡山県)
山下 敏彦(北海道)
山中 啓義(北海道)
山本美喜枝(石川県)
横山 仁(石川県)
吉冨 泰央(石川県)
鈴木 比佐(大阪府)
曽根 崇史(富山県)
高瀬 悦子(富山県)
髙橋 詠二(石川県)
田川 俊範(石川県)
武市 敏明(石川県)
武田 純爾(大阪府)
多田 博行(長野県)
田中 達朗(石川県)
谷畑 祐子(富山県)
唐 尚子(北海道)
辻本 幹夫(石川県)
堤 幹宏(石川県)
坪本他喜子(富山県)
寺島賢二郎(山形県)
百成智津枝(石川県)
富岳 亮(埼玉県)
中泉 裕子(石川県)
中川 秀昭(石川県)
中島 素子(石川県)
中谷 渉(石川県)
中村 晃(石川県)
中村ひろみ(石川県)
中山 治樹(京都府)
西 朝子(富山県)
西木 哲也(石川県)
西村 憲司(石川県)
橋本 典子(富山県)
花田 一美(福岡県)
林 圭(富山県)
原島 完司(石川県)
東野 治仁(青森県)
氷見 祐二(石川県)
廣瀬 信雄(石川県)
福村 敦(石川県)
藤井 衛之(石川県)
舟坂 雅春(富山県)
堀 愉(石川県)
前 邦博(富山県)
前野 聡子(石川県)
間嶋めぐ美(石川県)
松井 真(石川県)
松田 健志(石川県)
松葉慎太郎(石川県)
丸山 晃弘(石川県)
溝口 義人(福岡県)
南 暢彦(石川県)
宮澤 克人(石川県)
宮東 剛文(石川県)
三輪 高喜(石川県)
村上 学(石川県)
村山 智子(石川県)
森 真澄(富山県)
森田 礼時(石川県)
八木 茂夫(石川県)
矢地 弘子(富山県)
山口 克宏(宮城県)
山下 昌信(石川県)
山野 清一(石川県)
山元 康徳(石川県)
吉江 忠正(長野県)
吉野 健一(石川県)
83
金沢医科大学報 157 号/2014.1
募 金
吉野多美子(石川県)
渡邉 直人(石川県)
米倉 秀人(石川県)
渡邉 将隆(新潟県)
米田 正明(石川県)
渡辺 祐介(愛知県)
和田 正美(石川県)
渡辺いつ子(富山県)
〈法 人〉
㈱アートフード(石川県)
赤門ウイレックス㈱(愛知県)
㈱朝日商会(石川県)
アストラゼネカ㈱(大阪府)
粟津歯科医院 久保 伸一郎(石川県)
石川日野自動車㈱(石川県)
石川トヨタ自動車㈱(石川県)
医療法人 手島会 手島病院(大阪府)
医療法人 かぶとやま会 久留米リハビリテーション病院(福岡県)
医療法人 沢村内科(大阪府)
医療法人 土佐楠目会(高知県)
医療法人 原外科医院(福岡県)
医療法人 松髙眼科医院(長野県)
医療法人 悠久会 大牟田共立病院(福岡県)
医療法人 案浦クリニック(福岡県)
医療法人 厚生会福井厚生病院(福井県)
医療法人社団 秋山クリニック(石川県)
医療法人社団 映寿会(石川県)
医療法人社団 加藤クリニック(石川県)
医療法人社団 くすのきこどもクリニック(北海道)
医療法人社団 中央会 金沢有松病院(石川県)
医療法人社団 東野会東野病院(石川県)
医療法人社団 ふらの西病院(北海道)
医療法人社団 三浦内科医院(新潟県)
医療法人社団 安田内科病院(石川県)
医療法人社団 浅ノ川 浅ノ川総合病院(石川県)
医療法人社団 小田眼科医院(宮城県)
医療法人社団 光仁会 木島病院(石川県)
医療法人社団 さくら会(石川県)
医療法人社団 翠明会 藤田医院(広島県)
医療法人社団 柏方会(大分県)
医療法人社団 福永医院(北海道)
医療法人社団 楽山会(富山県)
医療法人 太白会シーサイド病院(山口県)
医療法人 中村眼科(長野県)
医療法人 明峰会(福井県)
㈱岩野商会(長野県)
㈱うつのみや(石川県)
栄研化学㈱(東京都)
㈱エスアールエル(東京都)
㈱エネサーブ北陸(福井県)
㈱大塚製薬工場(徳島県)
㈱岡村製作所 北陸支店(石川県)
加越建設㈱(石川県)
科研製薬㈱大阪支店(大阪府)
㈱金沢ニューグランドホテル(石川県)
金沢医科大学後援協力会(石川県)
金沢社会保険病院(石川県)
金沢西病院(石川県)
㈱金子生花店(石川県)
環境開発㈱(石川県)
北川瀝青工業㈱(石川県)
㈱紀伊國屋書店(東京都)
㈱キリン堂(大阪府)
グラクソ・スミスクライン㈱(東京都)
クリタ・ケミカル北陸㈱(富山県)
㈱光洋(神奈川県)
公立羽咋病院(石川県)
㈱コーシン(石川県)
84
㈱アイビックス北陸(石川県)
㈲アカシア商会(石川県)
㈱アクト(石川県)
旭化成ファーマ㈱(東京都)
あすか製薬㈱(東京都)
アステラス製薬㈱(東京都)
㈱アドマック(石川県)
アルフレッサ ファーマ㈱(大阪府)
㈱イーピーミント(東京都)
石井電機商会(石川県)
㈶石川県予防医学協会(石川県)
㈱石川コンピュータ・センター(石川県)
医療法人 恵徳会 小田代病院(鹿児島県)
㈱井上誠昌堂(富山県)
医療法人 霞水会 土浦厚生病院(茨城県)
医療法人 太白会 シーサイド病院(山口県)
医療法人 川上医院(福井県)
医療法人 財団五省会(富山県)
医療法人 白百合会 武生記念病院(福井県)
医療法人 道坤会(青森県)
医療法人 敬仁会 函館おしま病院(北海道)
医療法人 林病院(福井県)
医療法人 福仁会(福井県)
医療法人 古野整形外科麻酔科クリニック(福岡県)
医療法人 睦会 ムツミ病院(京都府)
医療法人 明峰会(福井県)
医療法人 悠々会 内田クリニック(埼玉県)
医療法人 玲心会(鹿児島県)
医療法人 岩﨑内科診療所(埼玉県)
医療法人 健身会(埼玉県)
医療法人 三軒医院(大阪府)
医療法人社団 和楽仁(石川県)
医療法人社団 広栄会 厚木循環器・内科クリニック(神奈川県) 医療法人社団 上田医院(島根県)
医療法人社団 沖野会(石川県)
医療法人社団 勝木会 やわたメディカルセンター(石川県)
医療法人社団 喜生会 木戸クリニック(富山県) 医療法人社団 金原皮膚科医院(石川県)
医療法人社団 志貴野会(富山県)
医療法人社団 親和会 山田温泉病院(富山県)
医療法人社団 ときわ会 常願寺病院(富山県) 医療法人社団 博洋会(石川県)
医療法人社団 福間産婦人科クリニック(静岡県) 医療法人社団 ふたば(群馬県)
医療法人社団 裕祐会 丸岡耳鼻咽喉科(東京都) 医療法人社団 三秋整形外科医院(石川県)
医療法人社団 宮﨑耳鼻咽喉科医院(石川県)
医療法人社団 持木会(石川県)
医療法人社団 藤聖会 八尾総合病院(富山県) 医療法人社団 ヤベツ会 なかでクリニック(石川県)
医療法人社団 いずみ会北星病院(北海道)
医療法人社団 小川医院(石川県)
医療法人社団 皆成会(群馬県)
医療法人社団 一弘会 土原医院(石川県)
医療法人社団 恵仁会(静岡県)
医療法人社団 近藤クリニック(石川県)
医療法人社団 三治整形外科クリニック(石川県) 医療法人社団 白枝医院(兵庫県)
医療法人社団 正啓会 成和病院(富山県)
医療法人社団 清尚会 三上外科整形外科(北海道)
医療法人社団 博朋会神経科精神科ひらかわクリニック(東京都) 医療法人社団 白銀会林病院(石川県)
医療法人社団 三医会 三輪病院(富山県)
医療法人社団 らいふクリニック(石川県)
医療法人社団 和敬会(富山県)
医療法人 真和会 若松医院(滋賀県)
医療法人 坪川医院(福井県)
医療法人 てちがわら内科(福島県)
財団医療法人 中村病院(福井県)
医療法人 波々伯部(福井県)
医療法人 メディトラスト やの医院(福岡県) 医療法人 祐愛会(佐賀県)
㈲インターニクス北陸(石川県)
㈲ウエダ企画(石川県)
宇野酸素㈱(福井県)
㈱浦建築研究所(石川県)
エーザイ㈱(東京都)
㈲えがわ(石川県)
㈱ S & S エンジニアリング(東京都)
エスエス製薬㈱(東京都)
エルメッド エーザイ㈱(東京都)
大塚製薬㈱(東京都)
㈲大徳不動産(石川県)
㈲大山商店(石川県)
温泉リハビリテーションいま泉病院(富山県)
小野薬品工業㈱(大阪府)
化研生薬㈱(東京都)
科研製薬㈱(東京都)
㈱片岡(石川県)
カナカン㈱(石川県)
金沢医科大学看護学部後援会さくら会(石川県) 金沢医科大学看護同窓会(石川県)
金沢医科大学北辰同窓会(石川県)
金沢医大後援会橘会(石川県)
金沢市清掃㈱(石川県)
金沢中央農業協同組合(石川県)
金沢医科大学北斗会(石川県)
㈱金沢丸善(石川県)
河北郡衛生㈱(石川県)
㈱カワサキマシンシステムズ(大阪府)
㈲菊亭(石川県)
岸建販㈱(石川県)
㈲北商事(石川県)
キッセイ薬品工業㈱東京本社(東京都)
杏林製薬㈱(東京都)
協和発酵キリン㈱(東京都)
㈱金太(石川県)
クック ランチ サービス(石川県)
クラシエ製薬㈱(東京都)
㈱クリーンテックサービス(石川県)
兼六建設㈱(石川県)
興能信用金庫(石川県)
公立穴水総合病院(石川県)
公立宇出津総合病院(石川県)
興和株式會社(東京都)
公立松任石川中央病院診療部(石川県)
国民健康保険 志雄病院(石川県)
越屋メディカルケア㈱(石川県)
募 金
コマニー㈱(石川県)
㈱西大(石川県)
佐藤製薬㈱(東京都)
㈱佐波(石川県)
サノフィ㈱(東京都)
沢井製薬㈱(大阪府)
三幸電設㈱(石川県)
参天製薬㈱(大阪府)
㈱三和化学研究所(愛知県)
塩野義製薬㈱(大阪府)
耳鼻咽喉科なかいずみクリニック 中泉 俊彦(石川県) 社会保険 高岡病院(富山県)
城西運輸機工㈱(石川県)
シンコール㈱(石川県)
鈴木建設㈱(石川県)
㈱スズケン(石川県)
ゼリア新薬工業㈱(東京都)
セントラルメディカル㈱(石川県)
㈱損害保険ジャパン(石川県)
第一三共㈱(東京都)
第一電機工業㈱(石川県)
㈱大学タクシー(石川県)
大生食品工業㈱(石川県)
大日本住友製薬㈱(大阪府)
㈱大和(石川県)
大和電建㈱(福井県)
県北医療センター 高萩協同病院(茨城県)
武田バイオ開発センター㈱(東京都)
㈱ダスキンヘルスケア北陸(石川県)
㈱ダスキン北陸(石川県)
田辺三菱製薬㈱(大阪府)
たんぽぽ薬局㈱(岐阜県)
中外製薬㈱(東京都)
中外製薬㈱京都支店(京都府)
㈱ツーテック(石川県)
㈱辻さく(石川県)
帝人ファーマ㈱(東京都)
帝人在宅医療㈱(東京都)
テルモ㈱(東京都)
テンプスタッフフォーラム㈱(新潟県)
東レ・メディカル㈱名古屋支店(愛知県)
東和薬品㈱(大阪府)
㈱トーケン(石川県)
㈱トーショー(東京都)
特別養護老人ホーム夕陽ケ丘苑(石川県)
冨木医療器㈱(石川県)
富山県済生会高岡病院(富山県)
鳥居薬品㈱(東京都)
㈱中島建築事務所(石川県)
中橋タイル㈱(石川県)
成和フード㈱(石川県)
㈱にしき堂(石川県)
日機装㈱メディカル事業本部(東京都)
日栄商事㈱(石川県)
日本海ビューティ㈱(石川県)
日本化薬㈱(東京都)
日本新薬㈱(京都府)
日本臓器製薬㈱(大阪府)
日本たばこ産業㈱(東京都)
日本ベーリンガーインゲルハイム㈱(東京都)
能登印刷㈱(石川県)
ノバルティスファーマ㈱(東京都)
野村證券㈱金沢支店(石川県)
㈱パースジャパン(東京都)
㈲八田物産(石川県)
㈱英商会(石川県)
㈱林寺メディノール(石川県)
㈱半田(石川県)
ファイザー㈱(東京都)
㈱福井銀行(福井県)
福井順化商事㈱(福井県)
フクダ電子㈱(東京都)
フジテック㈱中部支社 名古屋支店(愛知県)
富士通㈱北陸支社(石川県)
双葉タイヤ㈱(石川県)
扶桑薬品工業㈱(大阪府)
ブリストル・マイヤーズ㈱(東京都)
㈱フレット(石川県)
ホーチキ㈱金沢営業所(石川県)
㈱ホギメディカル(東京都)
㈱ホクコク地水(石川県)
北辰同窓会群馬県支部(群馬県)
北陸コカ・コーラボトリング㈱(富山県)
㈱北陸綜合防災センター(石川県)
北陸通信工業㈱(石川県)
㈱北陸電機商会(富山県)
北陸リネックス㈱(石川県)
㈱北陸ワキタ(石川県)
北國新聞内灘中央販売㈱(石川県)
ホテル金沢㈱(石川県)
マイラン製薬㈱(東京都)
前田印刷㈱(石川県)
丸石製薬㈱(大阪府)
㈲丸一冷菓(石川県)
丸善㈱金沢支店(石川県)
㈱マルナカストア(石川県)
マルホ㈱(大阪府)
丸和電業㈱(石川県)
三谷産業イー・シー㈱(石川県)
三谷商事㈱(福井県)
三菱電機ビルテクノサ−ビス㈱北陸支社(石川県) 三菱電機プラントエンジニアリング㈱北陸支社(富山県)
㈱ミノファーゲン製薬(東京都)
都商事㈱(石川県)
向病院 向 歩(石川県)
㈱村井(石川県)
名工建設㈱北陸支店(石川県)
Meiji Seika ファルマ㈱(東京都)
㈱金沢名鉄丸越百貨店(石川県)
㈱メディセオ(東京都)
持田製薬㈱(東京都)
㈱ヤギコーポレーション(石川県)
㈱山武 ビルシステムカンパニー 北陸支店(石川県) ヨシダ印刷㈱(石川県)
リコージャパン㈱中部営業本部石川支社(石川県) 菱機工業㈱(石川県)
㈱ローランド金沢(石川県)
わかもと製薬㈱(東京都)
金沢医科大学報 157 号/2014.1
㈱坂田亀巣堂(石川県)
㈱サニーサイド(石川県)
三協ラボサービス㈱北陸営業所(富山県)
㈱サンレー(石川県)
シダックスフードサービス㈱(東京都)
㈱ジャパンビバレッジセントラル 金沢支店(石川県)
㈱人材派遣北陸(石川県)
㈱セーフティ(石川県)
㈱園田装飾工業(石川県)
第一三共㈱北陸支店(石川県)
大正製薬㈱(東京都)
大鵬薬品工業㈱(東京都)
高桑美術印刷㈱(石川県)
武田薬品工業㈱(東京都)
大学警備㈱(石川県)
㈲茶谷造園(石川県)
中部ペプシコーラ販売㈱(愛知県)
㈱ツムラ(東京都)
帝人ファーマ㈱京都支店(京都府)
㈱東芝北陸支社(富山県)
トーアエイヨー㈱(東京都)
特定医療法人扇翔会(石川県)
富山化学工業㈱(東京都)
中佐商店㈱(石川県)
中林食料品店 中林 逸子(石川県)
㈱ニチイ学館 金沢支店(石川県)
ニプロファーマ㈱(大阪府)
日本ケミファ㈱(東京都)
日本製薬㈱(東京都)
日本メジフィジックス㈱(東京都)
ノボ ノルディスク ファーマ㈱(東京都)
バイエル薬品㈱(大阪府)
浜本造園(石川県)
㈱ビー・エム・エル(東京都)
福井県済生会病院(福井県)
富士ゼロックス北陸㈱(石川県)
富士フイルム RI ファーマ㈱(東京都)
扶桑薬品工業㈱大阪支店金沢分室(石川県)
㈱米心石川(石川県)
㈱北栄(石川県)
㈱北陸銀行(富山県)
北陸中日新聞 内灘専売所 欠新聞店(石川県)
国家公務員共済組合連合会 北陸病院(石川県)
㈱北國銀行(石川県)
㈱本田商会(石川県)
松村物産㈱(石川県)
㈱マルシン(石川県)
丸文通商㈱(石川県)
三島石油㈱(石川県)
三菱電機㈱北陸支社(石川県)
ミトロンベイクボングー(石川県)
宮武食品(石川県)
村中医療器㈱(大阪府)
明祥㈱(石川県)
㈱モス ホテル日航金沢(石川県)
㈱ヤクルト本社(東京都)
米沢電気工事㈱(石川県)
ロート製薬㈱(大阪府)
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金沢医科大学報 157 号/2014.1
学報 157 号 総目次
年頭挨拶 理事長……………………………………………… 2
学 長……………………………………………… 5
病院長……………………………………………… 8
氷見市民病院病院長……………………………… 10
金沢医科大学グランドデザイン・プロジェクト…………… 13
金沢医科大学氷見市民病院教育研修棟完成………………… 14
■学事
平成 26 年度医学部推薦入学試験終わる …………………… 15
平成 26 年度看護学部編入学試験・推薦入学試験終わる … 15
新任教授紹介(東) …………………………………………… 16
第 41 回解剖体合同追悼慰霊祭 ……………………………… 17
平成 25 年度天寿会総会 ……………………………………… 17
平成 25 年度前期博士学位記授与式 ………………………… 18
平成 25 年度看護学部学生と教職員との交流会 …………… 18
■学生のページ
平成 25 年度学生表彰 ………………………………………… 19
クラブ紹介:漫画研究会……………………………………… 21
■国際交流
華中科技大学同済医学院・金沢医科大学 第 4 回中日学術講演会 22
ベトナム軍医大学訪問団が来学……………………………… 22
国際交流センター第 5 回講演会・ワークショップ ………… 23
平成 25 年度 Clinical English Seminar …………………… 23
留学生情報……………………………………………………… 24
Kaleidoscope ………………………………………………… 24
■学術
総合医学研究所市民公開セミナー 北國健康生きがい支援事業
第 1 回金沢医科大学プログラム …………………………… 25
第 45 回日本芸術療法学会 …………………………………… 26
日本糖尿病学会中部支部第 87 回中部地方会 ……………… 26
第 35 回日本法医学会学術中部地方集会 …………………… 27
第 15 回 KMU 研究推進セミナー …………………………… 28
北陸高度がんプロチーム養成基盤形成プラン市民公開講座 29
平成 25 年度看護学部 FD 研修会 ……………………………… 30
産学官連携:BioJapan 2013 World Business Forum、医学部
合同新技術説明会、中部地区医療・バイオ系シーズ発表会… 31
大学院医学研究セミナー……………………………………… 32
北陸がんプロ FD 講演会 ……………………………………… 38
平成 25 年度実験動物慰霊祭 ………………………………… 38
2012 年出版英文論文一覧 …………………………………… 39
■病院
第 19 回金沢医科大学病院地域医療懇談会 ………………… 45
第 67 回がん診療連携拠点病院研修会 ……………………… 46
第 68 回がん診療連携拠点病院研修会 第 2 回緩和ケアオープン
セミナー……………………………………………………… 46
金沢市・金沢医科大学連携事業 女性の健康づくりセミナー 47
平成 25 年度がん医療に携わる医師に対するコミュニケーション
技術研修会 …………………………………………………… 48
草場一壽ホスピタルアート展&トークショー……………… 49
第 8 回内科医を目指す若手医師のための教育セミナー …… 49
第 2 回金沢医科大学病院学術交流会 in 能登 ………………… 50
院内暴力対応講習会…………………………………………… 51
金沢医科大学病院第 21 回 CPC ……………………………… 51
眼科学講座に輪島市より特別功労賞………………………… 52
第 21 回金沢医科大学病院ワークショップ ………………… 53
平成 25 年度防災講習会・災害訓練 ………………………… 54
■研修医の頁
臨床研修医のための CPC(臨床病理検討会) ……………… 55
■金沢医科大学氷見市民病院
北陸がんプロ金沢医科大学氷見市民病院市民公開講座…… 56
平成 25 年度富山県原子力防災訓練 ………………………… 56
平成 25 年度健康づくり教室 ………………………………… 57
第 6 回金沢医科大学氷見市民病院地域医療懇談会 ………… 57
■管理・運営
金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5 カ年計画:医学教育棟
医学教育棟建設工事の進捗状況 …………………………… 58
平成 25 年度医学教育等関係業務功労者文部科学大臣表彰 59
学内経営セミナー 消費税と本学財政 ……………………… 59
平成 25 年度石川県市立学校教職員教育功労者知事表彰 … 60
平成 25 年度永年勤続表彰 …………………………………… 61
互助会:第 33 回文化祭、秋のバス旅行 …………………… 62
石川県消防団入団促進のための統一標語
「入団を 決めた勇気が 第一歩」…………………………… 64
■随想
永年勤続に思う………………………………………………… 65
■資料
規程の改正……………………………………………………… 70
教授会…………………………………………………………… 70
人事……………………………………………………………… 71
ビデオ・オン・デマンド一覧表(2006 ∼ 2013 年)………… 72
■同窓会・後援会
平成 25 年度金沢医科大学北斗会懇親・懇談会 …………… 79
■本学スタッフ・本学卒業生の新刊著書
リハ医学のすすめ(影近)52、大槌の津波(植田)64、
標準救急医学(和藤) ……………………………………… 78
□金沢医科大学教育振興基金・金沢医科大学学術振興基金募金 80
□金沢医科大学創立 40 周年記念事業募金のお願い・寄付者芳名 81
金沢医科大学報 157 号
表紙写真
浅野川大橋に舞う冬かもめ
平成 26 年 1 月 15 日発行
中谷 渉
冬、海が荒れると、かもめが川を 10 キロも遡り街
なかの浅野川大橋付近までやってくる。群れだって賑
わい一片の風物詩を演出してくれる。
浅野川大橋は大正時代に造られたもので、金沢の街
の東の口を固める役目を担ってきた。赤戸室石に白御
影石の縁取りをした上品で重量感のある三連のアーチ
橋で、情緒漂う街並みにしっくりと調和して大正ロマ
ンを感じさせる、まさに芸術品である。国の登録有形
文化財に指定されている。
冬かもめ都へわたる眼鏡橋
柴田白葉女
( しばた はくようじょ:1906∼1984年。俳人。兵庫県出身。東北帝
大卒。飯田蛇笏(だこつ)に師事。加藤知世子らと「女性俳句」を創刊、
その後「俳句女園」を創刊主宰。句集に「冬椿」
、
「遠い橋」など。
)
発行者 学校法人金沢医科大学理事長 竹 越 襄
編 集 金沢医科大学概要・学報編集委員会
監 修 出版局長 山下 公一
編集委員長 米倉秀人
副委員長
原 亮
岩淵邦芳
委 員
利波久雄
川﨑康弘
元雄良治
北村 修
八田稔久
上田善道
甲野裕之
坂井恵子
竹内正義
竹田浩一
木村晴夫
森 茂樹
笠間孝一
丹羽 修
坂野邦雄
宮下あき子
上田正博
上端雅則
廣瀬信雄
岡山 均
坂口友紀子
中谷 渉
相野田紀子
事務局
丸谷 良
中川美枝子
中嶋秀夫
辻本幹夫
佐野友美
発行所 金沢医科大学出版局
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1
TEL 076−218−8069 FAX 076−286−0224
E-mail:[email protected]
金沢医科大学報 HP アドレス
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印刷 能登印刷株式会社
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