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講演資料(PDF: 527KB) - JaSSTソフトウェアテストシンポジウム
ソフトウェアテストシンポジウム2010 ソフトウェアテストシンポジウム JaSST’10: Japan Symposium on Software Testing 2010 ITプロジェクトのための なぜなぜ5回(階) -現場と組織が共に問題解決するためへの提言- 2010 2010年 10年1月29日 株式会社 富士通アドバンストエンジニアリング 共通技術センターPMO推進室 小原 由紀夫,PMP 由紀夫 日本プロジェクトマネジメント協会IT-SIG内 内TPSに学ぶPM に学ぶPM-WG 日本プロジェクトマネジメント協会 に学ぶPM における研究成果を適用しています。 1 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 アジェンダ 1.「なぜなぜ5回」を始める前に (行き詰る“罠”、なぜなぜ5回とは、実施体制) 2.「なぜ」の前:行動表現 3.「なぜ」と「なぜ」の間 (5つの質問(4W1H)、5つの質問の回答、4W1Hフォーマット) 4.次の「なぜ」:5階層モデル 5.実践への提言 (べからず3点、5つ階層とトヨタ自動車の理念、今後の課題) 2 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 1-1.行き詰る“罠” 現場 1)怒りの罠 “当たり前”を 現場がミス 2)先入観の罠 先入観 分析ストーリ 「次から 気をつけます」 分析者 「次から がんばります」 3)壁の罠 上司の壁 3 ルールの壁壁壁壁 組 織 の 壁 「仕方がない。 がんばろう。」 本当? All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 1-2.「なぜなぜ5回」 2.「なぜなぜ5回」とは? 「なぜなぜ5回」とは? 「5回のなぜ」を繰り返して、 原因の向こうに隠れている「真因」を突き止める。 「真因」 ==== 組織として二度と起さない対策を自然に導く 考慮 <見える化した TPSツール ツール> ツール ・ポカヨケ ・星取り表 ・アンドン <人の普遍的特性> ・ミスをする。 ・得意/不得意がある。 ・得意 不得意がある。 ・好不調の波がある。 考 慮 「がんばります。」 「気をつけます。」 [精神論だけ] 不十分 4 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 1-3.実施体制 問題に至る 2人以上 過程=行動 (必要により、 第三者の有識者) を焦点 問題 質問する人 問題を持つ人 第三者の有識者 ・「なぜなぜ5回」の スキルを有する人 “素(そのまま)”を 誠実に提示 ・誠実に本来必要な 環境を提示。 ・言い訳不要 ・制約条件不要 ・問題の知識不要 全員が問題に対して公平/平等 全員が問題に対して公平 平等 5 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 2.なぜの前:問題の行動表現 行動 現場 現象表現= モノ+状態 現象 行動表現= 私+行動 現象表現: 設計工程で、要件が曖昧であった。 モノ+状態 行動表現: 私たちは、 要件が曖昧のまま 設計してしまった。 私 修飾語 (状態を表す) “私”の危機感/残念感 “私は、二度とこんな行動をしないぞ!” 6 行動 情報が人を駆動 =分析の原動力 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 3-1.なぜとなぜの間:5つの質問(4W1H) (1)実際の環境を見える化 Who (人) What(モノ) (モノ) Where(場所) (場所) When(時間) (時間) How(方法) (方法) When Where 見える化 (2)本来の環境を確認 Who How What 4W1Hについて問題を起こさないために必要な本来の環境 4W1Hについて問題を起こさないために必要な本来の環境を確認。 問題を起こさないために必要な本来の環境を確認。 (XXと変えれば、起こさないぞ!!) (XXと変えれば、起こさないぞ ) (3)最後に、理由への質問 なぜ(Why) ) なぜ( 実際の環境が本来の環境でなかった4W1Hについて理由を聞く。 実際の環境が本来の環境でなかった4W1Hについて理由を聞く。 7 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 3-2.なぜとなぜの間:5つの質問の回答 4W1H 形式 回答 Who 名詞 人固有名詞 (スキル・役割) What 名詞 対象・道具・ 手順書・基準 Where 名詞 場所、会議体、システム環境 When 名詞 年月日時分秒、期間、工程 How 文章 方法、態度、手順 8 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 3-3.なぜとなぜの間:4W1Hフォーマット OK/&G 回答 理想 ( 回答 ) OK or NG ( 問題 ) NG なぜ、障害修正メンバーと テストメンバーを補充しな かったのか? 質問 質問 理想 ( 質問 ) ・私(テストメンバー) ・修正メンバー ・障害修正メンバー(YY氏) ・テストメンバー(ZZ氏) [5日間の遅延を挽回する] 理想 ( 質問 ) 本来、誰がテストを実施 本来、誰が テストを実施 すべき でし たか? 事 実 ( 質問 ) ・私(テストメンバー) ・修正メンバー Where 事実 ( 質問 ) W ho W here Why 実際、誰がテストを実施 実際、誰が テストを実施 した の ですか? OK/&G 理想 ( 回答 ) 本来、どこでテストを実施 本来、どこで テストを実施 すべ きでし たか? Who 事実 ( 回答 ) 回答 OK or NG ( 問題 ) テスト環境 事実 ( 回答 ) 実際、どこでテストを実施 実際、どこで テストを実施 した のですか? OK テスト環境 問題 事実 ( 回 答 ) OK or NG ( 問題 ) NG なぜ、私は、期待された品 質を確保したプログラムを 対象としてテストを実施し なかったのですか? 事実 ( 質問 ) 5日間の遅延するほど障害を 発生さ せるプログラム (A 業務のX機能のビジネスロ ジックの20メソッド) 実際、何を対象と して テストを 実施 した のですか? What 理想 ( 回答 ) 期待さ れた 品質を確保した プ ログラム (A 業務のX機能のビジネスロ ジックの20メソッド) 本来、何を対象と して テストを 実施 すべきでした か? 事実 ( 質 問 ) ==== 事実 ( 回答 ) 事実 ( 質問 ) 事実 ( 回答 ) 実際、どのようにテストを実施 実際、どのように テストを実施 し たのですか? W hat HOW 理想 ( 質問 ) 事実の回答 理想の回答 なぜ、私は、A業務のX機能 のビジネスロジックの20メ ソッドで5日間の遅延するほ ど障害を発生させるプログラ ムで テストを実施したのです テストを実施した のです か? 実際、いつからテストを実施 実際、いつから テストを実施し テストを実施 し た のですか? 理想 ( 回答 ) 本来、どのようにテストを実施 本来、どのように テストを実施 すべきでした か? When テスト仕様書に従い、テストを 実施した 。発見した 障害を修 正後、同一原因の障害箇所を 横展開し 、再テストを実施すべ きであった。 理想 ( 質問 ) 本来、いつからテストを実施 本来、いつから テストを実施す テストを実施 す べきでした か? 5/10から開始しまし た。 OK or NG ( 問題 ) NG How 理想 ( 質問 ) W hen テスト仕様書に従い、テストを 実施した 。発見した 障害を修 正後、再テストを実施した 。 なぜ、私は同一原因の 障害箇所を横展開をし なかったのですか? 事実の回答 理想 ( 回答 ) 5/10から開始すべき ≠≠≠≠ 理想の回答 OK or NG ( 問題 ) OK OK 9 &G All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FFC Limited 2004-2008 < 2 . 0 > (次のなぜへ) All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 4.次のなぜ:5階層モデル ムダ 実施 2回(階) 判断 3回(階) ルール遵守 4回(階) 遵守 支援 5回(階) 組織 運営 10 現場 1回(階) 管理者 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 5-1.実践への提言:べ .実践への提言:べからず3点 a) 人を責めない=人は失敗することが必ずある。 b) 偏らない=先入観や思い込みを排除し、全てを考える。 c) 諦めない=完全なルールや組織はない。 11 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 5-2.5つの階層とトヨタ自動車の理念 実施(日常業務・プロジェクト) ルール遵守 ェイ ウ タ・ トヨ 価値観 を共有 12 遵守支援 組織運営 分野別の理念・方針 会社方針 グローバルマスタプラン 2010グローバルビジョン グローバルビジョン トヨタ基本理念 トヨ タ行 動 指 針 判断 ビション・ フィロソフィ 豊田要領 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 5-3.今後の課題 ① 問題識別=正しく問題を識別する手法の確立 ②対策立案=対策立案とその検証方法の確立 ③組織側の対応=現場を支援、活用方法の確立 活動に興味ある方は、以下をアクセス!! 活動に興味ある方は、以下をアクセス 日本プロジェクトマネジメント協会IT-SIG内 内TPSに学ぶPM に学ぶPM-WG 日本プロジェクトマネジメント協会 に学ぶPM http://www.pmaj.or.jp/activity/sig/itbm/it-sig2008.pdf 13 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 (広告)EcoGatePrint by 富士通アドバンストエンジニアリング ICカード認証で実現する、印刷コスト削減とセキュリティ強化 Security 利便性を損なわず、 印刷物の放置を根絶 Economy Economy 印刷コストを20~30%削減 環境貢献 印刷管理 サーバ ②ICカードを かざすと プリンタから 出力 ユーザ情報 ユーザ情報 ログ ログ 利用者 Ecology Ecology ムダな印刷を削減して 適用イメージ プリンタ/ 複合機 カード リーダ ①いつも通り 印刷実行 お問い合わせはこちら お問い合わせはこちらまで こちらまで ( http://jp.fujitsu.com/group/fae/services/product/ecogateprint/ ) 14 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010 15 All Rights Reserved, Copyright Yukio Kohara, PMP of FUJITSU ADVANCED ENGINEERING Limited 2004-2010