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八丈町基本構想・基本計画ダイジェスト版 後期基本計画
八丈町基本構想 ・ 基本計画 ダイジェスト版 八丈町基本構想 (平成 23 年~ 32 年) 後 期 基 本 計 画 (平成 28 年~ 32 年) ご あ い さ つ 八丈町では、基本構想(平成 23 年~ 32 年)をもとに、後期基本計画(平成 28 年~ 32 年)を策定し、 ここに発刊の運びとなりました。 基本構想が策定されてから5年が経ち、この間に新庁舎、汚泥再生処理センター及び一般廃棄物処理 施設の建設、南原スポーツ公園野球場や八丈プラザ公園などのハード面の整備に加え、坂上地域保育園 の運用開始による子育て支援サービスの向上、次世代を担う子どもたちの学力向上や豊かな心を育むこ とを目指した小中一貫型教育の推進、若い世代の夢や希望を叶える婚活事業の支援などに取り組んでま いりました。 また、平成 26 年 12 月に「まち・ひと・しごと創生法案」が成立したことを受け、人口減少問題の克 服のために八丈町においても地方版まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたしました。 地方の活性化、地方への新しい人の流れが求められるなか、本基本構想・計画では、住みよい環境を 確保し、将来にわたり活力ある八丈町であるために、前期基本計画の施策を検証しながら、現実性に乏 しいものは検討及び見直しを行い、早急に取り組まなければならないものを新たに追加いたしました。 掲載された施策につきましては、住民の皆さまの支援と協力のもとに、国、東京都をはじめ各関係機関 の指導・助言をいただきながら、創意工夫を重ね、一つひとつ実現に向けて取り組んでいく所存でおり ます。 そのためには、住民の皆さまと協働し、まちづくりに参加していただくことが、ぜひとも必要となり ますので、ご理解ご協力をお願いいたします。 最後に、後期基本計画の策定に関して、ご尽力をいただきました八丈町総合開発審議会委員ほか多く の関係者の方々に心より御礼申し上げます。 平成 28 年3月 八丈町長 山下 奉也 このダイジェスト版は、町の今後の施策を示した八丈町基本構想・基本計画から抜粋したものです。 八丈町基本構想・基本計画は、町役場(企画財政課) 、各出張所、町立図書館のほか、八丈町ホームペー ジにてご覧になれます。 八丈町ホームページ http://www.town.hachijo.tokyo.jp/ 【問い合わせ】八丈町企画財政課企画情報係 電話:04996(2)1120 電子メール:[email protected] 1 八丈町基本構想 町 民 憲 章 青い海原に囲まれた緑の島山の美しい自然と、古い歴史に恵まれたわたしたちは、この八丈島 に住むことを誇りとし、八丈町の限りない発展と、明るく平和な町づくりをすすめることを願い、 町民ひとりひとりの道しるべとして、この町民憲章を定めます。 わたしたち八丈町民は ○ 郷土を愛し、環境をととのえ、みどり豊かな町をつくりましょう。 ○ お年寄りを大切にし、子供たちが健やかに育つ、あたたかい町をつくりましょう。 ○ 伝統をとうとび、教養を深め、文化の香り高い町をつくりましょう。 ○ はたらくことを喜び、産業の発展につくし、いきいきとした町をつくりましょう。 ○ きまりを守り、互いに助け合い、人情味あふれる明るい町をつくりましょう。 八丈町基本構想 (平成23年∼32年) 第 1 基本構想の性格 民の積極的な参画と創造的な英知の結集により、 のびゆく未来に向けて、島に暮らす人々の幸福の 実現を目標とするものです。 2.まちづくりの基本方向 《歴史と文化を生かす町》 1.基本構想の目的 八丈太鼓や黄八丈に限らず、この島の各地に この基本構想は、八丈町の将来の目標および目 残る遺跡、伝承されてきた歴史、そして有形無形 標達成のための基本的方向を明らかにすることに の文化はすべて私たちのかけがえのない財産で よって、総合的・計画的な行政の運営をはかると す。町はこの貴重な財産に光を当て、掘り起こす ともに、住民生活の将来の希望と努力目標を示す ことを目的とします。 2.基本構想の目標年 この基本構想は2020年(平成32年)を目 標年とします。 第 2 まちづくりの理念 1.町民憲章の精神 この基本構想は、町民憲章の精神に基づき、住 2 八丈町基本構想 ことによって島の発展に生かしていかなくてはな りません。 さらに、都会では得ることのできないこの島 の豊かな自然、美しい景観を、都会に住む人々に 2009 年(平成 21 年)の国連教育科学文化 も広く開放し、疲れた体と心を癒すことができる 機関(ユネスコ)の発表によれば、世界で 2,400 島の実現に町を挙げて取り組むことが求められて の言語が消滅の危機にあり、日本では、アイヌ語 います。すでに始まった空き缶や段ボール等のリ や南西諸島の各方言にならんで八丈島の方言がそ サイクルや廃食用油の燃料化など、廃棄物の資源 の中に含まれるのだそうです。八丈島方言は日本 化を徹底し、八丈島の美しい自然環境を守り育て の三大方言の1つとも言われ、万葉集が編纂され なくてはなりません。 た頃の関東・東北地方で話されていた言語と同じ 文法構造をもった学術的にもきわめて貴重な言語 とされています。 《海洋を生かす町》 日本の国土は世界第 61 位の約 38 万 km² に また八丈島は、その位置や海流などの地理的 すぎません。しかし領海と排他的経済水域を合わ 条件から、漂流者の開拓によって歴史が始まった せた面積は約 485 万 km² を占め、世界で第9位 「漂着文化」であると言われ、八十八重姫(やそ となります。しかもそのなかで、八丈島よりはる やえひめ)の始祖伝説、秦の始皇帝から遣わされ か南方、 緯度では台湾より南に位置する沖の鳥島、 た徐福伝説、丹那婆(たなば)伝説など、いずれ 経度では北海道より東に位置する南鳥島まで、そ も興味は尽きません。またこれに加えて、多くの の水域の大半が東京都に属しているのです。八丈 流人たちが作り上げた価値の高い文化も決して少 島の先人たちは古くからこの広大な太平洋の領域 なくありません。 に雄飛し、私たちに豊かな恵みを与え続けてきま これらの歴史と文化を探求すればするほど、 した。そして今、この水域が、漁業資源や船舶の 島の貴重な財産としての価値がいっそう高まり、 交通路としてだけでなく、貴重な鉱物やエネル これを生かすことが、必ず「地方の時代」におけ ギー資源を供給する場として期待されており、八 る島の発展につながるはずです。 丈町の未来も、その開発と利用を進めていく中で どれだけ重要な位置を占めることができるかにか 《クリーンアイランドを目指す町》 地球温暖化がいよいよ深刻さを増し、かつて なかったような大災害の要因になっています。化 石燃料に頼ってきたこれまでのエネルギー需給構 造の根本的転換は、 全人類に差し迫った課題です。 そのなかで、八丈島の、時には過酷なほどに大き な被害をもたらす強大な自然エネルギーは、技術 革新によって今やこの島に無限の恩恵をもたらす 可能性を秘めています。すでに稼働している地熱 発電に加え、風力、水力、潮力、太陽熱等の再生 可能なエネルギーの利用を、今後も他地域に先駆 けて推進することが必要です。 3 かっています。 また、引き続きこの島で暮らす人々に不可欠 の漁業資源の確保に努めるとともに、これからは 町は新庁舎の建設に併せて、情報技術(ICT) マリンレジャーの推進により、海洋の活用をさら を最大限活用して町政の現状と課題を常に周知 に推し進め、島の経済の活性化につなげていく必 し、住民からの提案、要望の声に即応できる機構 要があります。 を整えていく必要があります。その上で、住民の 自主的なコミュニティ活動を積極的に町政に生か 《住民が主役の町》 高齢化の進む八丈島で福祉の向上はいよいよ 重大な課題になっています。国の介護保険制度の しながら、住民が中心になり、住民の力に基づき、 住民の願いを実現する、住民主役の町づくりを進 めることが求められています。 仕組みが揺れ動いている中で、この町における高 齢者サービスは、住民自らが立案・行動して充実 第 3 施策の大綱 させていかなければならないでしょう。そのため にも、またすべての町の施策を住民主体で進めて 八丈町は「歴史と文化を生かす町」 「クリーン いくためにも不可欠のものとして、住民が主役と アイランドを目指す町」 「海洋を活かす町」 「住民 なり、町はそれを補佐し支えていくという行政シ が主役の町」という四つの基本方向に町づくりの ステムを確立すべきです。 目標を据え、町民憲章に沿って次の未来像を設定 八丈島には住民が中心となって町の重要課題 します。 を担ってきた歴史があります。古くは暴力団進 出を阻んだ 1972 年(昭和 47 年)の住民運動。 ○みどり豊かな町(都市基盤像) 近くは航空運賃の引き上げを食い止めるために旅 ○あたたかい町(生活像) 客増に取り組んだ 2005 年(平成 17 年)の「プ ○文化の香り高い町(文化・教育像) ラス1万人運動」 。それだけでなく、文化、福祉、 ○いきいきとした町(産業像) 環境等の様々な分野における公的活動に対しても ○明るい町(行財政と機構) 住民は活発に参加してきました。こうした八丈町 における住民の主体的な活動は、これからの町づ くりにおいても、その中心に位置づけられなくて はなりません。 4 八丈町基本計画 八丈町基本計画 (平成28年∼32年) 第一部 基本計画の考え方 第1 計画の性格 この計画は基本構想の実現を図るため、重点的に 推進する施策を明らかにし、総合的な行政目標にす るとともに町民の努力目標にするものです。町が主 体となって行う施策・事業については、総合性と計 そのためには、適切な土地利用、水、交通体系、 公園、住宅、電気・通信、自然エネルギーの有効利 用を確立するとともに、バリアフリー化を進め、災 害に強く、犯罪のない、自然景観に配慮の行き届い た住みよいまちづくりが必要です。 1.土地利用 自然との調和と共生のなかで、地域の特性を多 角的な観点から検証し、バランスのとれた土地利 用計画を検討していきます。 〈主要施策〉 画性をもち、国・都に対しては提案的性格を、民間 ◎八丈町土地利用計画の策定 活動に対しては誘導的な役割を併せ持つものとしま ・土地利用に係わる協議の場を設け、土地利用 す。 計画の策定に向け検討する 基本計画の実施に当たっては、実施計画を策定し、 ◎八丈小島に飛来するクロアシアホウドリの調査 修正・補正を行うなど、弾力的な運用を行います。 ○ゾーニングの推進 なお、社会、経済情勢および行財政制度の変更な ○鳥島の活用 ど、重大な情勢変化に対しては、この計画の改訂を ・兵庫湾を避難港として位置づけ、修復整備を 行うものとします。 関係機関に要望する ○八丈小島の活用 第2 計画の期間 基 本 構 想 の 期 間、2011 年( 平 成 23 年 ) か ら 2020 年(平成 32 年)までを2分して、前期基本 計画を 2011 年(平成 23 年)から 2015 年(平 成 27 年)まで5か年、後期基本計画を 2016 年(平 成 28 年)から 2020 年(平成 32 年)まで5か年 とし、この計画は後期基本計画とします。 ・船着場を整備することを検討する 2.空港・港湾 伊豆諸島、小笠原諸島航路の拠点基地(HUB) として、大型航空機、大型船舶の運航が快適で安 心できる質の高い航路の実現を目指します。 〈主要施策〉 (空 港) 第二部 基本計画の内容 ◎就航率の向上および路線の確保など ・羽田=八丈島路線の維持確保 第1 みどり豊かな町(都市基盤像) ・空港施設整備事業の推進(着陸帯の拡充、計 器着陸用施設、航空機旋回場所) 自然と調和した生活のなかで、島がもたらす豊か ・航空運賃低廉化への方策検討 な恵みを、訪れる人々とともに分かち合いながら、 ◎航空輸送需要への対応 住んでよい、働いてよい、訪れてよい町 ― 活力 ・羽田空港の空き時間を利用した貨物専用便の に満ちたまちづくりを目指します。 5 就航の推進 ・運賃対策(生活物資の補助)見直しの検討 ◎空港ターミナルビル増改築の推進 ○臨時便の開拓 ・名古屋など、地方空港とを結ぶ臨時便就航の 推進 ○自家用小型機による空港の利用促進 3.道路・交通 住民の快適な生活を守り、緊急時にも対応でき る、車と歩行者にやさしい「みち」をつくります。 〈主要施策〉 (道 路) ・自家用小型機専用の駐機場の整備 ◎主要幹線道路の整備 ・八重根護神線の早期完成 ・歩道、植樹帯の整備 ・坂上地域の都道の拡充と三原山の自然公園区 域とを結ぶ新しい道路整備 ・水道、電気、電話線などの共同溝敷設の検討 ◎交通安全施設の整備 ・ガードレールなどの計画的整備 ◎幹線道路の整備 ・新規道路の計画的整備 ◎生活道路の整備 ・道路整備計画の推進 ◎人にやさしい道路の整備 ・歩道の設置とバリアフリー化の推進 (港 湾) ◎全天候型港湾の整備促進 ・街路樹の整備 ・湾内のしゅんせつ ◎道路からの排水処理を目的とした河川・排水路 の整備 ・荒天時でも、定期船の利用客が乗下船する際、 ○自転車走行空間の整備 快適に利用できる方策の検討 ・駐車場の拡充整備の促進 ◎貨物輸送便の改善 ・コンテナの質、量の向上促進 ・積載能力の増強、輸送管理の改善 ◎船旅クルーズへの対応 ・船旅の質の向上、豪華客船の寄港に対応した 港湾施設の整備促進(伊豆諸島、小笠原諸島 周遊) ・洞輪沢漁港を利用した渡船の検討 ○外洋型マリーナの整備 ・漁港、商港の有効利用 ・附帯施設の整備 ○東京∼小笠原諸島航路の経由地としての活用対策 ・小笠原航路船便の寄港回数の増便 6 八丈町基本計画 八丈町基本 計画 (交 通) ◎バスの役割 ・デマンドバスの検討 ・利用しやすい路線バス編成の検討 ・民間事業者へのバス事業の移譲(全部、一部) の検討 ◎タクシーの役割 ・乗り合いタクシー、福祉タクシー、軽自動車 タクシーの検討 ・観光客が利用しやすい環境づくり(車いす対 応、大型車の導入など)の検討 4.水 道 水需要の減少に対応できる合理的な事業経営に 努め、災害時でも病院、避難所、防災拠点へ給水 を確保する重要配水路線を整備するとともに、老 朽化した管路、施設の統廃合を考慮した効率的な 更新を行い、安全で快適な水の供給に努めます。 〈主要施策〉 ◎快適で災害に強い水道を目指した施設整備 ・老朽管の耐震管への更新 ・老朽化が著しい大川浄水場の更新 ・町営バス交通をカバーする企画の検討 ・大川水源の安定取水を図るための取水施設改良 ・町営バスとの役割分担の検討 ・老朽化が進む坂下地区の主力施設である護神 ◎交通マナーの徹底 山配水池の更新と配水区域の再編 ・自転車の安全な乗り方教室の開催や指導 ◎水質保全のための管理体制の強化 ・八丈町交通安全対策協議会や関係機関との協 ・濁度管理、導電率計の設置、機器などの更新 力体制を確立 ・効果的な交通安全運動の推進 5.生活排水処理 自然環境の保全と生活環境の向上を図るため、合 併処理浄化槽の普及や適性管理の啓発に積極的に 取り組みます。 〈主要施策〉 ◎生活排水の適正処理を図るためのPR活動 ◎合併処理浄化槽の普及促進 ○汚泥再生処理センターの運用 6.公 園 だれもが気軽に行ける憩いの場として、住民の 健康増進と健全なレクリエーションの促進を図 り、公園の整備を積極的に推進して、快適な生活 環境を創造することを目指します。 〈主要施策〉 ◎都立八丈植物公園の整備促進 ・住民などの文化・コミュニティゾーンとして 整備促進 ・八丈島特有の花木の植栽、特にフェニックス 7 ロベレニーの群生林を整備し、これに寄生す ・住宅のデザイン、カラーの整合性の検討 る「光るキノコ」の観光利用の充実 ・防風林対策、白アリ防除対策 ◎公園運営計画の策定 ◎公園の案内・サインの充実 ◎キャンプ施設の充実と利用促進 ◎多目的屋内運動場の整備 ○公園内に「ドッグ・ラン場」や「スケートボー ド場」設置の検討 ○「浜遊び」や「イベント」のため、乙千代ヶ浜、 ヤケンガ浜、大潟浦園地など施設整備促進 ・雨天時にも使用できる施設の検討 8.景 観 八丈島らしさのなかで、まもる景観とつくる景 観に配慮したまち並みをつくります。 〈主要施策〉 ◎景観からのまちづくり ・景観条例の策定 ・花・緑化の推進 ・玉石垣、自然石垣、生け垣の保存・普及検 討会の設置 ・水辺の創出 ・廃屋の整理 ・電柱類の地中化の検討 ◎歴史的建造物、巨樹、古木、花木などの保存 と利用 ・ふるさと村の活用 ・古民家の再生活用 7.住 宅 自然環境との共生を図り、災害に強いゆとりあ る居住空間を確保します。 〈主要施策〉 ◎町営住宅の管理・利用 ・町営住宅の長寿命化 ・年齢、世帯構成にあわせた多様な町営住宅を 建設し、弾力的利用を図る ・I ・ Uターン者に対する情報発信 ◎空き家状況の把握と、積極的な活用 ◎防災面、防犯面、衛生面に問題のある空き家住 宅への対応 ◎空き家バンクなどの検討と情報発信の充実 ○住宅設計指針の策定 ・災害に強く、高齢者などに考慮した建物の建築 8 八丈町基本計画 八丈町基本 計画 9.電気・通信 文化的な生活を継続的に営むために、自然エネ ルギーを利用した電気の安定供給の確立と、災害 時にも途絶することのない通信設備の確保に努め ます。 〈主要施策〉 ◎電力の新たな活用の検討 ・庁用車のハイブリッド車、電気自動車(EV) への転換 ◎情報・通信システムの構築 ◎自然エネルギーの利活用に関するロードマップ の作成 11.防犯・防災 住民の誰もが犯罪や災害などの危険から、安心安 全な生活を確保できるように、防犯・防災体制をよ り、強固なものにします。 そのために、町は関係機関との連携の強化を図 るとともに、 地域住民活動も促進支援します。また、 住民自らの安全意識の向上に努めます。 ・情報通信ネットワークシステムの検討 〈主要施策〉 ・公衆無線LAN整備の推進 (1)防 犯 ・携帯電話の不感地域解消対策の推進 ・サービス未提供携帯電話関連企業の積極的誘致 ◎各関係団体と連携した防犯体制の強化(八丈町 青少年対策連絡会) ◎安定した電力供給のための施設整備促進 ◎八丈島防犯協会活動の推進 ◎自然エネルギー開発の推進 ◎八丈町青少年対策地域委員会活動の推進 ○定期船内の公衆無線LAN整備の要望 ◎街路灯の設置促進 ◎地域内の連絡、連携による防犯意識の向上 10.自然エネルギー (2)防 災 ◎地域防災計画の内容の充実 ・地域自主防災組織の整備 ・防災訓練の充実 ・災害時の行政、事業所、住民との連携の確立 ・高齢者や障害者などの災害弱者救出体制の強化 ・防災マニュアル・防災マップの充実および避 難所案内表示板などの整備 ◎防災行政無線による情報の伝達・収集の迅速化 ・情報伝達システムの整備拡充 ・行政防災無線更新の検討 地域経済活性化、エネルギーの自立、地球環境 にやさしい島の実現を目指し、地域の財産である 自然エネルギーの研究、調査を進めます。 〈主要施策〉 ◎地熱の利用促進 ◎地熱以外の再生可能エネルギーの調査、研究 9 ◎非常用の食料、水、燃料などの備蓄、防災倉庫 の建設 ◎東京都ならびに他の地方公共団体との相互応援 協定 ◎過去の災害から得られた教訓の伝承 ◎坂上地域に災害時拠点の整備検討(本庁舎のサ ブ拠点) (3)消 防 ◎消防組織の充実(団員の確保など) 第 2 あたたかい町(生活像) ◎消防施設、資機材の充実 ◎救急救命士の養成 ふれあい、支え合う、優しさあふれる町として、 ◎消防職員の資質向上のための研修、訓練の実施 町民が人権を尊重し合い、住み慣れた地域で暮らし ◎民間救急技能者の養成 続けることができるよう、バリアフリーの考え方を ・自動体外式除細動器(AED)などの実技講 基本としたまちづくりを推進します。 習会開催 八丈町社会福祉協議会が作成した「第2次みつわ ・民間施設へのAED設置の普及促進 計画」とともに、誰もが生きがいを持って安心して ◎住宅火災警報器・消火機器の設置促進 生活のできる社会の実現を目標に、保健・福祉・医 ◎防火対象物に対しての消防法令設置基準に基づ 療との連携を強化し、福祉の向上を目指します。 く消防設備などの設置促進 ◎特定防火対象物への立ち入り調査の強化 ◎防火水槽の計画的整備 1.社会福祉 すべての町民が年齢や性別、障害の有無にかかわ りなく、互いに尊重し合い、生き生きと暮らすこと のできる福祉のまちづくりを充実させていきます。 〈主要施策〉 (1)児童福祉 ◎保育施設の充実 ◎子育て支援の強化 ・児童相談体制の強化 ・妊婦相談、育児相談 ・要保護児童、要支援家庭への多様なニーズに 対応した指導・支援 ◎八丈町子ども・子育て支援計画に基づく保育環 境整備 ◎放課後児童クラブの放課後児童支援員配置(都 知事認定) ◎他機関との連携強化 ・子育て支援にかかわる関係機関とのネット ワーク強化 ◎子育て情報の発信・充実 ・妊娠期から子育て期までの必要な行政手続き やさまざまな子育て情報などの発信と内容の 充実 10 八丈町基本計画 八丈町基本 計画 (2)高齢者福祉 ◎介護保険制度のあり方 ・保険者と事業者を含む関係機関との連携強化 ・介護サービスの促進、充実 (5)国民健康保険 ◎国民健康保険制度健全化のため、都道府県移管 を見据えつつ制度改善・強化の要望 ◎国民健康保険税の適正な賦課、並びに収納の確 ◎新しい介護予防・日常生活支援総合事業の検討 保、特に滞納者への徴収の強化と資格証明書の ・予防重視型システムの構築 発行 ◎高齢者生きがい対策、介護予防施策 ◎医療費の実態について周知を図り、適正受診お ・老人クラブ活動への支援、地域との交流促進 よび健康管理の必要性について意識の高揚を促 ・シルバー人材センターの活用 すため、医療費通知を継続実施 ◎介護従事者の育成、確保 ◎高齢者に対する活動 ・老人クラブ、社会福祉協議会などによるボラ ンティア組織づくりの促進 ◎レセプト点検による適正給付、多受診などの調 査、指導 ・広報などによる多受診の防止PR ◎特定健診・特定保健指導のPR ・認知症サポーター講座の実施 ・見守りネットワークの構築 ◎認知症施策の推進 (3)障害者福祉 ◎相談支援体制の充実 2.医療・保健 疾病の予防、地域医療の充実を図り、町民一人 ひとりの健康を守り、健やかな暮らしのできるま ちづくりを進めます。 ◎権利擁護の推進 ・虐待防止 ・差別禁止 ・成年後見制度の利用促進 ◎障害者や障害者支援制度の理解促進 ◎就労支援 ◎障害者支援を担う人材育成 ◎災害時の避難体制の確立や避難所の確保、周知 ◎在宅生活者への支援 ・ホームヘルプサービスの推進と継続 ◎通所施設の運営支援 ◎グループホームの運営支援 〈主要施策〉 ◎他地域グループとの交流の継続 ◎母子保健の充実・強化 ◎バリアフリー化の推進 ◎がん検診の受診率の向上 ◎保健・相談業務の充実 (4)生活保護 ◎生活に困窮している人を自立させるための援助 や指導の実施 ◎食生活の改善や健康づくり事業の充実 ・グループリーダーの育成 ・生活改善教室の実施と充実 ・「食育」の推進 11 ◎感染症対策の推進 ◎経営改善に向けた施策の検討 ◎高度医療、専門医療の提供 第 3 文化の香り高い町 (文化、教育像) ◎医療スタッフの確保・定着 ◎救急患者の移送態勢の迅速化 国際化、情報化、少子高齢化、価値観の多様化 など、社会情勢や環境は大きく変化し、島の将来を 3.環境・衛生 快適で健康な生活を守るため、汚染物質の抑制 と廃棄物の資源化を進め、生活環境の向上に努め ます。 〈主要施策〉 ◎ゴミの排出抑制(減量化)の推進とゴミの有料 化の検討 担う子どもたちを取り巻く社会も、急速な変化を遂 げています。地域の持つ特性を活かし、思いやりの ある人、社会に貢献しようとする人、個性と創造力 豊かな人へと育むことが大切です。 八丈島には、高齢者から子どもまでの文化やス ポーツに係わる団体があり、誰もが生涯学習活動に 参加し、活動できる環境を整えていく必要がありま す。また、伝統文化を継承し発展させていくため、 ◎一般廃棄物処理手数料(清掃手数料)の見直し 文化活動の拠点となる多目的ホール「おじゃれ」の ◎ヤンバルトサカヤスデ、アズマヒキガエル、不 運営や、公民館、歴史民俗資料館のあり方を検討し、 快害虫対策の強化 ◎新八丈町クリーンセンターの用地選定、測量、 地質調査など ◎町営墓地の運用 活発な文化活動などができる環境を整備しなければ なりません。 自ら参加し、自ら学習できる生涯学習社会の実 現を目指して、文化の香り高いまちづくりを目指し ます。 4.消費生活 本島での消費生活は、住民の暮らしを守る物資 の流通と価格の安定が求められています。今後も 消費生活が豊かに推移されるなか、「かしこい消 費者」の育成と合わせて、急増する悪徳商法から 住民を守る施策を進めます。 法律の改正により、すべての地方公共団体で「総 合教育会議」を設置することが定められました。八 丈町においても町長と教育委員会が、教育行政の大 綱や重点的に講ずべき施策などについて協議・調整 を行い、両者が方向性を共有し、一致して執行にあ たります。 〈主要施策〉 ◎指定生活物資に対する都の海上運賃補助の継 続、拡大の要請 ◎物流センターの最大限利用を推進 ◎流通機構、輸送体系の改善 ◎悪徳商法に対する啓発 ◎消費生活を見直し、物を大切にする心の育成 ◎生活必需物資の島内外格差是正のための調査 ◎島内産野菜・魚介類など地産地消の啓発 12 八丈町基本計画 八丈町基本 計画 1.学校教育 知性、感性、道徳心や体力をはぐくみ、人間性 豊かに成長することを目標に、互いの人格を尊重 し、思いやりのある人、社会の一員として社会に貢 献しようとする人、自ら学び考え行動する個性と 創造力豊かな人への育成に向けた教育活動を行い ます。 そして、家庭、学校、地域のそれぞれが連携す るとともに、責任を果たし、すべての町民が教育 に参加することを目指します。 ・学校外の連携・協力の推進 ・特色ある教育活動の推進 ◎特別支援教育の推進 ・特別支援教育の体制整備および内容の充実 ・就学・教育相談の充実 ・保育園、小学校、中学校、高等学校との連携 (支援体制の確立) ・「ちょんこめ作業所」との交流 ◎情報教育の推進 ・情報教育設備の充実 ・他地域学校との交流の推進 〈主要施策〉 ◎国際理解教育の充実 (1)義務教育 ・外国人語学教師活用の検討 ◎Uターン給付型の新型奨学金制度の創設 ・自国の文化・歴史の学習 ◎人権教育の推進 ◎伝統・文化理解教育の推進 ・全体計画・年間指導計画に基づいた指導の充実 ◎学校給食の改善・充実 ◎いじめ、不登校問題対策の強化 ・給食センターの施設整備 ◎教育相談体制の充実 ・島の食材を使った献立の推進 ◎非行防止や犯罪から身を守る教育の推進 ・食中毒など事故防止対策の推進 ・セーフティ教室などの防犯教育の推進 ◎開かれた学校づくり ◎基礎・基本的な学力の向上 ・情報公開・公開授業などの推進 ・個別指導、習熟度別・少人数指導など指導体 ◎教職員の資質能力の向上 制の充実 ・授業改善推進プランを作成し、指導と評価の 一体化 ◎学校間の連携教育の推進 ・指導計画の作成および点検 ・校内外における研修の充実 ◎教育施設・設備の推進 ・老朽施設の補修および改築 ・9年間を見通した小・中学校の一貫型教育 ・保育園、小学校、中学校、高等学校の連携推進 ◎豊かな個性、社会性の育成 (2)高等学校教育 ◎生涯をたくましく生きる人材の育成 ◎生命を大切にし、人権尊重の精神を身につけた 人材の育成 ◎何事にも意欲的に取り組むことができる人材の 育成 ◎地域に唯一の高等学校として、地域の多様な要 請に対応できる学校づくり ◎地域教育の先導的役割を担い、家庭や地域に開 かれ、かつ、信頼される学校づくり ◎島外からの離島留学受け入れ 13 ・園芸科への離島留学受け入れ 2.社会教育 生涯学習社会の充実を図るためには、少子高齢 化、核家族化、情報化などの背景を考慮して進め なければなりません。生涯にわたって学び続ける ための生涯学習社会づくりを目指します。 〈主要施策〉 ◎町立図書館の整備と活用内容の充実 ・第2次八丈町子供読書活動推進計画の策定 3.コミュニティ活動 地域の特性や住民の自治機能の向上を図り、住 民の自発的、主体的なコミュニティ活動を支援し、 拠点施設を整備して利用の活性化を図っていきます。 〈主要施策〉 ◎コミュニティ活動の拠点となる施設などの整備 充実 ・コミュニティセンターや公民館などの施設整備 ◎地域に伝わる芸能、風習、方言などの保護伝承 活動の推進 ・町の情報センターとしての検討 ・イベント、講習会などの開催 ◎公民館活動の積極的推進 ◎住民と定住外国人の相互理解の推進 ◎青少年委員、スポーツ推進委員と連携した事業 ・相互交流会などの開催 の検討 ◎世代間交流によるコミュニティ活動の推進 ◎社会教育振興のため、学校施設などの積極的開放 ◎ボランティア活動のための人材育成 ◎南原スポーツ公園の整備促進 ◎多目的屋内運動場の整備 ◎三根公民館建設 ◎体験型学習施設の整備 ◎都道拡幅に伴う大賀郷公民館の改修 ◎中之郷公民館建設計画の推進 4.文化の振興 文化遺産の保存、伝統文化の継承とともに、活 発な文化活動を推進するため、その環境整備に努 めます。 〈主要施策〉 ◎八丈町歴史文化基本構想の策定 ◎文化活動における施設の整備と後継者の育成 ◎文化財などの修繕、保護、保存の推進 ・文化財などの計画的修繕、周辺の整備 14 八丈町基本計画 八丈町基本 計画 ・文化財のデータベース化の推進 ・伝統芸能の保存(DVD化)の推進 ◎文化財の公開(観光、学校教育、生涯学習に利用) ・文化財ボランティアガイドの育成 ◎八丈島誌の改訂 ◎歴史民俗資料館の整備充実 ◎図書館の整備充実 ◎島ことばの調査、記録、継承、普及の推進 ・島ことばの辞書、文法書の作成、DVD記録 資料の製作 ・学校教育でのカリキュラムにそった学習活動 の推進 1.農 業 活力ある八丈島の農業を継続するため、新たな 農業従事者の確保と育成を重点施策とし、農地の 有効利用、災害に強い生産施設の整備や経済効率 の高い品目の導入など農業基盤の充実を図ります。 また、島内野菜の特産地化や地産地消の推進、 新たな畜産の形態などさまざまな施策を検討して 農業の振興に努めます。 〈主要施策〉 ◎農業生産基盤と施設の充実 ・農業後継者の確保・育成の推進 ・基礎講座や講演会の開催 ・島しょ農協の基盤強化 ・関係諸団体との連携、ネットワークづくり ・優良品種の選定導入の推進および農業者への ◎新たな文化活動の推進 ○古文書の保存、研究 指導体制の充実 ・経営構造対策事業など基盤整備の推進 ・共撰共販の品種拡大、事業促進のための補助 第 4 いきいきとした町(産業像) 制度の充実 ・農業従事者の相互交流、情報の収集や発信へ あたたかで、みどり豊かな、文化の香り高い町づ の支援 くりには、産業の振興が重要な基礎となります。島 ・視察、研修などの実施 内経済の安定的な成長のためには、各産業の調和の ・耕作放棄地の有効利用の推進 とれた伸長と、業種間の連携協力の態勢を整え人材 ◎八丈高等学校園芸科卒業生の農業担い手育成研 交流を推進するとともに、有能な人材を育成するこ 修センター受け入れ、就農に向けた支援体制の とが重要です。 強化 さらに、伊豆諸島の他の島々、小笠原諸島とも緊 密な連携をとりながら、共有する諸問題へ対応して いくことが肝要です。 15 ◎島内農産物を使用した新製品開発や、ブランド 化の推進 ◎島内産品の販売ルートの整備 ・朝市など販売ルートの検討 ・学校給食への積極的な活用 ・野菜、果樹の量産化による島外出荷の検討 ◎農業従事者の知識の集積 ・新規参入者の促進、指導・援助 ・専門機関と連携した指導体制の整備 ◎再生可能エネルギーを有効利用した農業の推進 ◎優良牛の育成、経営の合理化 ◎空輸便によるコンテナ輸送に対応した規格化の 研究 2.林 業 自然林の保護のみならず、有用樹種の導入、積 極的な林道の整備を行い、森林浴などが経験でき る山林の有効利用を図ります。 〈主要施策〉 ◎林道整備事業の推進 ・既設林道の維持、補修 ◎森林浴やレクリエーションなどの場としての整備 ◎自然条件を勘案した新規有用樹種の導入、環境 整備 ◎既存森林の有効な保育管理 3.水産業 漁協の経営基盤の強化、後継者育成、資源管理 型漁業および栽培漁業を推進するとともに、未利 用資源の製品開発、魚食の普及に努め、販路の拡 ◎海産物のブランド化の推進 ◎体験型観光と連携した体験漁業の推進 ◎「みなとまちづくり」の一環とした漁港の有効 利用 4.観光産業 巨大都市東京の保養地として、訪れる人たちを 「もてなしの心」をもって迎え、体験できる、観 光できる、活動できる、滞在できる、さまざまな 楽しみ方のできる「やすらぎの島・八丈島」を目 標として自然との調和を図りながら、観光需要に 即応した施策を進めます。 〈主要施策〉 ◎訪日外国人旅行者の招致 ◎旅行会社、航空会社、海運会社とのタイアップ による旅行商品の企画 充を図ります。 〈主要施策〉 ◎漁業協同組合の経営基盤の強化 ◎魚介類の栽培漁業の促進 ・トコブシの海上および陸上養殖の促進 ◎浮き魚礁の設置 ◎新規参入者および漁業後継者育成のための施策 の支援 ◎未利用資源の製品開発や魚食普及の推進 16 八丈町基本計画 八丈町基本 計画 ・地元発信型の体験型観光メニューの企画・開 発および運用 ◎建設業の新たな事業分野進出の検討 ○焼酎の島内産原料確保の促進 ◎観光客への「もてなしの心」の啓発 ◎光るキノコの島外展示および広報活動 ◎観光イベントの充実 ◎散策路の整備 ◎観光サインの充実 ◎観光業と農業・漁業・商工業との連携 ◎ふれあい牧場の活用 ◎観光パンフレットの多言語化 ◎スポーツ合宿誘致 ◎二次交通の充実 ◎Wi - Fi(公衆無線LAN)の充実 ◎多目的ホール「おじゃれ」活用(MICE誘致) ※MICE(会議・研修・セミナーなど) ○自然遺産の調査、拡充 〈主要施策〉 ○海洋レジャー施設の整備 ◎海洋水の調査、研究 ・小型船舶の係留場所、ダイビングスポットな ◎起業支援の仕組みづくりの検討および人材育成 どの整備推進 ◎異業種間の連携(交流活動)の推進 ○八丈小島の利用 ◎地熱発電を利用した産業創出の検討 ・船着場の整備促進 5.商工業・建設業 商工業・建設業の経営基盤の強化を図り、活気 あるまちづくりを進めます。 〈主要施策〉 ◎商工業・建設業の経営基盤強化の推進 ・流通体系の見直し、経営の合理化・近代化の 推進 ・安定した輸送の確保、輸送コストの削減 ・黄八丈の技術保存、原材料の確保を図り生産 の拡大を推進 ・黄八丈会館などを活用した黄八丈担い手の育 成(染元や織り子の養成) ・商品の付加価値を高める研究を進め、新製品 の開発、ブランド化、販路の拡充の推進 ◎物流センターの整備および利用拡大 17 6.新産業 もに、住民と議会と行政が一体となって将来の展望 第 5 明るい町(行財政と機構) を描き、魅力あるまちづくりの実現に向けて取り組 みます。 構想実現のために… 2.財 政 町政の基本は、住民の行政需要を先取りして、施 日本全国で、人口減少への対応が強化され、各自 策に取り入れることにあります。歴史や自然条件に 治体の差別化が始まっています。 恵まれた八丈町においては、住民と町政の深いかか 独自の施策で、「夢と希望が持てる安心して暮ら わり合いを背景に、すべての機関が総力をあげ、最 しやすい八丈町」を目指すためには、少ない財源を 大の効率を発揮することにより、構想の実現のため 有効に活用していかなければなりません。 に行財政・機構を生き生きとしたものにしていかな ければなりません。 3.機 構 情報が町から住民へ、提案が住民から町へ、迅速 1.行 政 かつ的確に周知・反映される組織づくりに努めます。 地方分権の進展に伴い、地方公共団体は自らの責 任・判断に基づいた行政の運営が求められています。 役所の論理ではなく、住民の視線に立ち、地域ニー ズを的確に把握するとともに、限りある予算や人員 を効率的に活用し、住民の満足度の向上を目指すこ とも必要不可欠です。 高度情報化、少子高齢化、廃棄物などの環境問題 の深刻化、国際化の進展、価値観の多様化など、私 達を取り巻く社会環境は目まぐるしく変化していま す。地域の抱える行政課題は、人口減少克服、観光 や産業の振興、雇用の創出など、これまで以上に幅 広く複雑化しています。 こうしたなか、町は自らの存在を明確にするとと 18 八丈町 基本構想 ・ 基本計画 ダイジェスト版 基 本 構 想 (平成 23 年~ 32 年) 後期基本計画 (平成 28 年~ 32 年) 発行 八丈町 編集 八丈町企画財政課企画情報係 東京都八丈島八丈町大賀郷 2551 番地 2 TEL 04996-2-1120