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Title ACTN4 コピー数は唾液腺癌の予後予測マーカーである Author(s
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ACTN4 コピー数は唾液腺癌の予後予測マーカーである
渡部, 幸央
歯科学報, 116(3): 202-206
http://doi.org/10.15041/tdcgakuho.116.202
Right
Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College,
Available from http://ir.tdc.ac.jp/
202
解説(学位論文
解説)
ACTN4 コピー数は唾液腺癌の予後予測マーカーである
Copy number increase of ACTN4 is a prognostic indicator in salivary gland
carcinoma
東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座
略歴 2008年東京歯科大学卒業,東京都立多摩総合医療センター臨床研修医,
2014年東京歯科大学大学院歯学研究科
(口腔外科学専攻)
修了,同年学位取得
(博
士
(歯学)
東京歯科大学)
,東京歯科大学千葉病院口腔外科レジデント。研究テー
マ:早期舌癌における後発頸部リンパ節転移予測マーカーの開発
渡部 幸央
Yukio Watabe
キーワード:ACTN4,唾液腺癌,予後マーカー
Key words:ACTN4, salivary gland carcinoma, prognostic marker
)
(2016年2月5日受付,2016年3月8日受理, 歯科学報 116:202−206,2016.
http : //doi.org/10.15041/tdcgakuho.116.202
本研究では細胞運動や突起形成に必須なアクチン
はじめに
束状化タンパク質であるアクチニン−4(遺伝子
唾液腺癌は全ての悪性腫瘍の0.
5%未満,頭頸部
名:ACTN4)
に焦点をあて,唾液腺癌における予後
癌の約5%を占めるとされる稀な腫瘍であり,希少
予測バイオマーカーとしてのアクチニン−4の有
1)
がんに位置付けられる 。さらにその組織型は非常
用性を fluorescence in situ hybridization 法(FISH
に多彩であり世界保健機構(WHO)
では24種類に分
法)
および免疫組織化学染色法を用いて検討した。
類されている。唾液腺癌の予後因子としてこれまで
アクチニン−4は1998年に本田らによってクローニ
に臨床病期,年齢,発生部位,組織学的悪性度など
ングされ,癌細胞の浸潤・転移に関与すると報告さ
が報告されている。特に組織学的悪性度はリンパ節
れている4)。さらにアクチニン−4の過剰発現は乳
転移のリスクを判定することができ,治療戦略の
癌4),大腸癌5,6),卵巣癌7,8),膀胱癌9,10),口腔癌11),
決定に有用とされている2)。しかし“希少”さらに
膵癌12,13),肺癌14−16)の悪性度と関与しており,近年
“多彩”といった唾液腺がんの特徴から有効な診断
では ACTN4 の遺伝子増幅は卵巣癌7,8),膵癌12,13),
法や治療戦略の決定には難渋することが多い。
肺癌15)でタンパク質発現より厳密に予後を予測する
近年,がん診療の個別化医療においてバイオマー
カーが重要な役割を果たしている。バイオマーカー
ことができると報告され,がん診療におけるバイオ
マーカーとしての有用性が示唆されている17)。
とは「通常の生物学的過程,病理学的過程,もしく
本研究は ACTN4 コピー数の増加が唾液腺癌の予
は治療的介入に対する薬理学的応答の指標として,
後予測バイオマーカーとして有用であることを初め
客観的に測定され評価される特性」と定義されてい
て報告したものである。
3)
る 。唾液腺癌において組織学的悪性度や予後と相
研究方法と結果
関するバイオマーカーを同定することができれば,
症例に応じた最適な治療戦略を提供することが可能
となると考えられる。
対象は1997年から2011年に独立行政法人国立がん
研究センター中央病院頭頸部腫瘍科を受診し,根治
― 36 ―
歯科学報
Vol.116,No.3(2016)
203
的治療を目的に切除術を行った唾液腺がん患者58名
子コピー数の解析をおこなった15)。蛍光顕微鏡で各
とし,対象患者の唾液腺癌組織が搭載された組織マ
症例において20個の唾液腺癌細胞の ACTN4(レッ
イクロアレイを作成した(図1,2)
。唾液腺癌組織
ド蛍光シグナル)
,CEP19
(グリーン蛍光シグナル)
マイクロアレイの作成には病理診断時に用いたホル
を計測した。FISH 法により58例中14例(24.
1%)
に
18)
マリン固定パラフィン包埋ブロックを用いた 。作
ACTN4 コピー数増加を認めた。
成した唾液腺癌組織マイクロアレイは4μm に薄切
免疫組織化学染色によるアクチニン−4のタンパ
した後に,FISH 法,免疫組織化学染色に用いた。
ク質発現解析にはアクチニン4モノクロナール抗体
本研究は国立がん研究センター倫理委員会で承認さ
(トランスジェニック社)
を用いた14)。免疫組織化学
れたものである(#2010−0759)
。
染色は自動免疫組織化学染色機(ベンタナ ディスカ
FISH 法による ACTN4 コピー数解析には ACTN4
バリー ULTRA,ロシュ・ダイアグノスティック
FISH プローブ(ACTN4 DNA Probe, Abnova)
を用
ス)
を用いて行った14,15)。免疫組織化学染色により58
いて唾液腺癌組織マイクロアレイ上で ACTN4 遺伝
例中39例(67.
2%)
がアクチニン4タンパク質発現陽
性であった。
1.ACTN4 コピー数は組織学的悪性度,脈管浸潤
と関連がある
フィッシャーの正確確率検定を用いて ACTN4 コ
ピー数と臨床病理学的因子との関連を解析した。
ACTN4 コピー数増加群は非増加群と比べ組織学的
高悪性度群(P<0.
05)
と脈管浸潤陽性群(P<0.
05)
で統計学的に有意に多いことが明らかになった。一
方,ACTN4 コピー数と年齢,性別,腫瘍径,リン
パ節転移の有無,神経浸潤の有無との間に有意差は
認められなかった(表1)
。
図1
組織マイクロアレイの作成
多数の患者検体(パラフィンブロック)
から組織を円柱
状に採取し,新しく用意したパラフィンブロックへ埋入
させる。そして新たなパラフィンブロックを作成する
図2
アクチニン4タンパク質発現と臨床病理学的因子
との関連も同様に解析したが,いずれも統計学的に
有意な差は認められなかった(表2)
。
唾液腺癌組織マイクロアレイ(H-E 染色)
対象患者58例の組織が1枚のスライドグラスに貼付されている。右図は1つのコアを拡大した図である
― 37 ―
204
渡部:ACTN4 コピー数は唾液腺癌の予後予測マーカーである
表1
ACTN4 コピー数と臨床病理学的因子の関連性
ACTN4 FISH
正常コピー数群
年
齢
性
別
腫瘍径
リンパ節転移
組織学的悪性度
神経浸潤
脈管浸潤
表2
67歳未満
67歳以上
男性
女性
T1−T2
T3−T4
不明
なし
あり
低・中悪性度
高悪性度
なし
あり
なし
あり
26
(83.
9)
18
(66.
7)
24
(75.
0)
20
(76.
9)
12
(100)
28
(68.
3)
4
(80.
0)
31
(79.
5)
13
(68.
4)
26
(86.
7)
18
(64.
3)
23
(76.
7)
21
(75.
0)
36
(83.
7)
8
(53.
3)
5
(16.
1)
9
(33.
3)
8
(25.
0)
6
(23.
1)
0
(0)
13
(31.
7)
1
(20.
0)
8
(20.
5)
6
(31.
6)
4
(13.
3)
10
(35.
7)
7
(23.
3)
7
(25.
0)
7
(16.
3)
7
(46.
7)
陰
年齢
性別
腫瘍径
リンパ節転移
組織学的悪性度
脈管浸潤
0.
1267
0.
8648
0.
0503
0.
5141
0.
0465
0.
8822
0.
0326
アクチニン−4タンパク質発現と臨床病理学的因子の関連性
アクチニン−4 IHC
神経浸潤
P値
コピー数増加群
67歳未満
67歳以上
男性
女性
T1−T2
T3−T4
不明
なし
あり
低・中悪性度
高悪性度
なし
あり
なし
あり
性
9
(29.
0)
10
(37.
0)
13
(40.
6)
6
(23.
1)
4
(33.
3)
14
(34.
1)
1
(20.
0)
10
(25.
6)
9
(47.
4)
7
(23.
3)
12
(42.
9)
11
(36.
7)
8
(28.
6)
13
(29.
5)
6
(42.
9)
陽
性
22
(71.
0)
17
(63.
0)
19
(59.
4)
20
(76.
9)
8
(66.
7)
27
(65.
9)
4
(80.
0)
29
(74.
4)
10
(52.
6)
23
(76.
7)
16
(57.
1)
19
(63.
3)
20
(71.
4)
31
(70.
5)
8
(57.
1)
P値
0.
5170
0.
1567
1
0.
0980
0.
1134
0.
5116
0.
5141
信頼区間3.
56−33.
14,P<0.
01)
そ し て ACTN4 コ
2.ACTN4 コピー数は唾液腺癌の予後を予測する
カプランマイヤー法 お よ び ロ グ ラ ン ク 検 定 で
ピー数増加(ハザード比5.
21,95%信頼区間1.
92−
ACTN4 コピー数増加群と非増加群の全生存率を検
14.
19,P<0.
01)
が危険因子として選択された。そ
証した。コピー数増加群が非増加群と比べ統計学的
の3つの因子を用いた多変量解析では脈管浸潤陽性
に有意に全生存率が低いことが明らかとなった(P
(ハザード比7.
46,95%信頼区間1.
98−28.
06,P<
<0.
01)
(図3)
。全生存率におけるコックス比例ハ
0.
01)
と ACTN4 コ ピ ー 数 増 加(ハ ザ ー ド 比3.
23,
ザードモデルによる単変量解析では組織学的高悪
95%信頼区間1.
08−9.
68,P<0.
01)
が全生存率に影
性度(ハザード比4.
69,95%信頼区間1.
50−14.
61,
響を与える独立した予後予測因子であった(表3)
。
P<0.
01)
,脈管浸潤陽性(ハザード比10.
86,95%
― 38 ―
歯科学報
Vol.116,No.3(2016)
205
増加は組織学的悪性度と相関する予後予測バイオ
まとめ
マーカーと成り得ることが示唆された。ACTN4 コ
唾液腺癌は希少であり,また組織型が多彩である
ピー数解析は唾液腺癌の治療方針の決定の一助とな
ことから予後を評価することは困難と言われてい
ることが考えられる。本研究で用いた FISH 法によ
る。本研究から唾液腺癌において ACTN4 コピー数
る遺伝子コピー数解析は胃癌,乳癌における HER
2解析などで既に実臨床に応用されている手法であ
り,ACTN4 コピー数解析も実臨床で応用は可能で
ある。しかし,本研究は単施設でおこなわれた後ろ
向き研究であり,今後は前向き多施設共同研究を計
画し症例数を増やして解析する必要がある。さら
に,将来 ACTN4 を標的とした阻害剤開発により高
悪性度唾液腺癌に対する新規治療法を提示できる可
能性もある。
謝 辞
図3
全生存率の比較
カプランマイヤー法およびログランク検定を用いて全
生存率を比較した。正常コピー数群と比較しコピー数増
加群で有意に全生存率が低かった(P<0.
01)
表3
本研究全般にわたる多大なご支援,ご指導を賜りました独
立行政法人国立がん研究センター研究所治療開発グループ創
薬臨床研究分野の山田哲司主任分野長,本田一文ユニット
長,同中央病院病理科の森 泰昌先生,頭頸部腫瘍科の吉本
世一先生に心から御礼を申し上げます。また,国立がん研究
センター研究所との共同研究へ導いて下さいました東京歯科
大学口腔顎顔面外科学講座柴原孝彦教授,オーラルメディシ
ン・口腔外科学講座野村武史教授に深く感謝申し上げます。
全生存率におけるコックス比例ハザードモデルによる単変量および多変量解析
単変量解析
ハザード比 95%信頼区間
年
性
齢
別
T 因子
リンパ節転移
組織学的悪性度
神経浸潤
脈管浸潤
アクチニン−4タンパク質発現
ACTN4コピー数
67歳未満
67歳以上
女性
男性
T1−T2
T3−T4
なし
あり
低・中悪性度
高悪性度
なし
あり
なし
あり
陰性
陽性
正常
増加
2.
69
1.
20
2.
28
2.
51
4.
69
1.
38
10.
86
1.
64
5.
21
1
0.
93−7.
78
1
0.
45−3.
24
1
0.
51−10.
11
1
0.
93−6.
75
1
1.
50−14.
61
1
0.
51−3.
71
1
3.
56−33.
14
1
0.
53−5.
10
1
1.
92−14.
19
― 39 ―
多変量解析
P値
ハザード比 95%信頼区間
P値
0.
067
0.
714
0.
279
0.
069
<0.
01
1.
32
1
0.
31−5.
45
0.
701
7.
46
1
1.
98−28.
06
<0.
01
3.
23
1
1.
08−9.
68
<0.
01
0.
524
<0.
01
0.
394
<0.
01
206
渡部:ACTN4 コピー数は唾液腺癌の予後予測マーカーである
文
献
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本論文は,下記学位論文の内容を解説した。
Copy number increase of ACTN4 is a prognostic indicator in salivary gland carcinoma. Watabe Y, Mori T,
Yoshimoto S, Nomura T, Shibahara T, Yamada T, Honda
K. Cancer Medicine, 3 ; 613­622 : 2014.
連絡先:〒183‐8524 東京都府中市武蔵台2−8−29
東京都立多摩総合医療センター歯科口腔外科 渡部幸央
― 40 ―
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