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NTTドコモグループ コミュニケーションブック2014(PDF形式:2398KB)
ドコモが社会のためにできること 株式会社NTTドコモ CSR部 〒100-6150 東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー TEL : 03-5156-1111 E-mail : [email protected] URL : https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/ NTTドコモグループ CSRコミュニケーションブック 2014 色覚の個人差を問わず、見 やすい配色・表示となるよう 配慮し、NPO法人カラーユ ニバーサルデザイン機構か ら認証を取得しています。 掲載している会社名、商品名、 サービス名は (株) NTTドコモあるいは各社の商標または登録商標です。 キャプチャ画像はすべてイメージです。 見やすいユニバーサルデザイ ンフォントを採用しています。 S140008B Introduction Contents 社会のさまざまな問題の 解決に貢献する スマートライフのパートナーへ。 ドコモグループは、 高い品質のネットワークやサービスの安定的な提供と、 3つの重点テーマ Theme 3 1 高い品質のサービスを安定的に提供 いま問われるのは、 通信の品質。 5 大災害の発生時に頼れる 強固なライフライン。 「スマートライフのパートナー」 として新たな価値の絶え間ない創造に努めています。 これらの事業活動を通じて、 社会のさまざまな問題を解決し、 国や地域、 世代を超えて、 人々がより安心・安全かつ快適で豊かに暮らすことができる 社会の実現に貢献することがドコモグループの社会的責任 (CSR) であると考え、 Theme CSRを経営の根幹に位置づけています。 7 CSRの考え方 9 スマートライフのパートナーとして、 社会の様々な問題を解決 “歩きスマホ” という 新たな課題。 楽しさや便利さの 裏に潜むトラブル。 11 年齢やハンディキャップに かかわりなく安心して暮らせる社会。 新たな価値の 絶え間ない創造 Theme 高い品質のサービスを 安定的に提供 より豊かな社会の実現 安心・安全な社会の実現 13 15 社会インフラを担う企業としての社会的責任の遂行 基本的な人権の尊重 公正・透明・自由な 競争と取引 お客様満足度の向上 働きがいのある 職場環境の実現 地球環境保全 社会貢献 適正な組織統治の実践 1 2 安心・安全な社会の実現 3 より豊かな社会の実現 現代社会における 健康管理。 「学び」 への意欲に応える 学習機会の創出。 社会インフラを担う企業としての社会的責任の遂行 17 地球環境のために 21 社会とともに 25 社長メッセージ 26 コーポレートデータ 2 Theme 1 高い品質のサービスを安定的に提供 いま問われるのは、 通信の品質。 今や人々の日々の暮らしに不可欠なツールとなった ケータイやスマートフォン。だからこそ、通信ネットワークには、 いつでも、 どこでもつながる 「確かな品質」 が望まれている。 docomo View エリアを広げ、通信品質を磨き続ける 基地局を増設し、快適な通信を実現 すべてのケータイやスマートフォンが、使い たい時に使える通信環境を実現することは、通 信事業者としてのドコモの使命です。 スマートフォンが普及した近年は、 とくにデー タ通信の品質向上に力を注いでいます。より高 24時間365日体制で 通信の安定稼働を見守る きめ細かく電波状況を調査し、 通信品質を改善 ドコモのオペレーションセンターでは、24時 ウェブサイトやインフォメーションセンターに 間365日体制で全国の通信ネットワークの状況 は、お客様から電波状況についての声も寄せら をチェックしています。設備の故障などに対し れます。 ドコモのスタッフは、そうしたお客様の ても迅速に対応しています。 声などをもとに各地へ足を運び、電波状況をき 速なデータ通信環境を実現する 「Xi」 (クロッ め細かく調査して、通信品質の改善に取り組ん シィ)や、公衆無線LANサービス「docomo でいます。 Wi-Fi」 のエリア構築を進め、 「Xi」 の基地局数を サービスエリアを広げ、すべてのネットワー 1年間で倍増しました。また、地下鉄の駅構内や ク状態を見守る──その両面の取組みを継続 高速道路のトンネル、山岳地帯などへも、積極 することで、 ドコモは通信ネットワークのさらな る品質向上をめざしています。 的にサービスエリアを広げています。 「Xi」 基地局数 (局) 95,300 100,000 1年間で 基地局数を 2.3倍に 75,000 55,300 50,000 24,400 25,000 0 2013年3月末 2014年3月末 2015年3月末(目標) オペレーションセンター 3 4 Theme 1 高い品質のサービスを安定的に提供 docomo View 災害時でも通信サービスを提供し続ける 大災害の 発生時に頼れる 強固なライフライン。 より広い範囲をカバーする 大ゾーン基地局を全国105か所に設置 2011年3月の東日本大震災では、 ドコモの 通信設備も大きな影響を受け、全国で6,720も の無線基地局がサービス中断を余儀なくされ には、長期停電が発生した時もサービスを継続 できるよう、非常用電源としてバッテリーの増 設や発電機の配備を行っています。また、通信 伝送路を複数ルート化するとともに、 「iモード」 「spモード」を提供するパケット通信プラット ました。この教訓から、 ドコモでは大災害時にも フォームのバックアップセンターを構築するなど、 止まらない、強固な通信ネットワークを構築す 通信サービスの中断のリスクに備えています。 べく、 さまざまな対策を推進してきました。 これらのほかにも、移動電源車や移動基地局 その一つが 「大ゾーン基地局」 の設置です。カ 車の全国拠点への配備、災害マニュアルの拡 大地震が起きた時、 バー範囲が半径数100m∼数kmの一般基地 充、定期的な防災訓練の実施など、さまざまな 台風や集中豪雨に襲われた時、 局に対し、大ゾーン基地局は半径約7kmの広 取組みを通して非常時にも頼れる 「強い通信イ 通信ネットワークは、まさに人々の命をつなぐ 域をカバーして、広域災害やそれにともなう停 ンフラ」 の構築に努めています。 ライフラインとなる。 電の発生時にも通信を確保します。 ドコモは、 非常時にこそ、 しっかりとつながる 人口密集地を中心に、2014年3月時点で全国 「強さ」 が求められる。 105か所に大ゾーン基地局を設置しています。 さまざまな取組みで 「頼れる通信インフラ」 へ 都道府県庁や市町村役場などの重要エリア 総合防災訓練 VOICE お客様の安心のために災害対策の強化を進めています。 大規模災害の発生時に、 緊急通信などの重要な通信を確保できるようにする ことが私たちの業務の大きなミッションです。いざという時にも迅速かつ的確 に対応できるよう、 全社を挙げて体制や機器を整備するとともに、 社員一人ひ とりへの教育・訓練に取り組んでいます。 また、 NTTグループ各社をはじめ、 防 衛省や自治体など関係機関との連携強化も進めています。今後もこうした取 組みを通じて災害への備えを強化し、 お客様の安心・安全に貢献していきます。 5 災害対策室長 山下 武志 6 Theme 2 安心・安全な社会の実現 “歩きスマホ” という 新たな課題。 スマートフォンの画面を見たり、操作したりしながら歩く行為が、 路上や駅構内で思わぬ事故を生んでいる。不幸な事故を、いかにしてなくすか。 サービスの提供者には、その対応が求められている。 docomo View “歩きスマホ”の危険性を伝える TOPICS 多様なメディア・機会を活用し、 幅広くメッセージを発信 便利で快適なサービスの提供だけでなく、そ ともに、 全国の学校で実施している 「ケータイ安 全教室」においても“歩きスマホ”の危険性を 説明しています。 きな話題となりました。 こうした取組みとともに、 “歩きスマホ” による 事故防止に役立つアプリの提供も開始してお り、スマートフォンをより安心・安全に使ってい れを安心・安全に使っていただけるようにするこ 「あんしんモード」 アプリに 歩きスマホ防止機能を追加 青少年向けの 「あんしんモード」 アプリに、2013年 12月から 「歩きスマホ防止機能」 を追加しました。こ 歩きながらや自転車に乗りながらのスマート 特大マナー広告やシミュレーション動画で より関心を高める フォンの操作、いわゆる “歩きスマホ”は、ユー ドコモでは、2013年8月、日本で最も乗降客 を利用して、ユーザーが ザー本人はもちろん、周囲の人をも事故に巻き 数が多いJR新宿駅に階段全面を使った 「特大マ 「歩行中」 であることを検 込むおそれのある、 とても危険な行為です。 ナー広告」 を掲出したほか、2014年3月には、 とも、 私たちドコモの重要な使命です。 “歩きスマホ” による事故を防止するために、 ただける環境づくりに努めています。 の機能は、スマートフォ ンに内蔵されたセンサー 知すると警告画面を表示 します。スマートフォンの 「もしも渋谷スクランブル交差点を横断する人 操作に夢中になりがちな ドコモは2011年度から新聞・雑誌・ラジオでマ が全員歩きスマホだったら?」 というシミュレー お子様を “歩きスマホ” に ナー広告を展開。また、 ウェブサイトや冊子など ション動画を動画サイト 「YouTube」限定で公 よる事故から守ります。 で注意喚起のメッセージを積極的に発信すると 開。これらは多くのメディアに取り上げられ、大 シミュレーション動画 7 警告画面 8 Theme 2 安心・安全な社会の実現 docomo View 子どもたちに安心を提供する 全国の小・中学校や高校で 「ケータイ安全教室」 を開催 子どもたちの安全を守る 「アクセス制限サービス」 を提供 ケータイやスマートフォンをもつ子どもは、 楽しさや便利さの 裏に潜むトラブル。 ケータイやスマートフォンの急速な普及は、楽しさや利便性の提供とともに 青少年のお客様が 「iモード」 「spモード」 をご 今や小学6年生で4割強、中学3年生では7割に 利用いただくさいは、有害サイトなどへのアク も上ると言われており、子どもたちが事件やト セスを防ぐ 「アクセス制限サービス」 (フィルタリ ラブルに巻き込まれたり、携帯電話に夢中にな ングサービス) を原則としてお申込みいただい りすぎ、睡眠不足など生活リズムを乱すケース ています。同サービスでは学齢に応じた基本メ も増えています。 ニューを提供。保護者の判断によってサイトや このような問題から子どもたちを守っていく 時間帯ごとの細かなカスタマイズも行えます。 ために、 ドコモが10年前から全国各地の小・中 また、アプリのインストールや起動、指定外 学校や高校などで実施している 「ケータイ安全 の相手との通話などを制限できる 「あんしん 教室」 では、携帯電話の使用にあたってのルー モード」 アプリを提供するなど、子どもたちの安 ルやマナー、事件・トラブルの事例と対処方法 全を守る取組みを積極的に展開しています。 などについても詳しく解説しています。2013年 度も全国で98万人以上が 「ケータイ安全教室」 を受講し、2014年3月時点の累計では、開催数 「ケータイ安全教室」 開催回数と受講者数 (累計・概数) (万人) (百回) ■ 開催回数 受講者数 600 750 受講者数は は4万回、受講者数は600万人に上っています。 600万人 「リスク」 ももたらした。さまざまなトラブルから子どもたちを守る環境づくりが、 601 を突破 ますます重要になっている。 502 400 410 315 414 500 344 278 207 200 ケータイ安全教室 9 0 250 2010 2011 2012 2013 (年度) 0 10 Theme 2 安心・安全な社会の実現 年齢やハンディキャップに かかわりなく 安心して暮らせる社会。 誰もが毎日、不自由を感じることなく、安心して過ごせる社会の実現。 そのためには、さまざまな 「障壁」 を、 一つひとつ取り除いていくことが必要だ。 docomo View 誰にでも使いやすい製品・サービスを提供する 高齢者の暮らしをサポート ケータイやスマートフォンは、人が社会とつ ボタンなど、高齢者ユーザーをサポートする各 種機能を搭載しています。さらに、タブレットを 障がいのある方へのサポート ドコモは、全国のドコモショップでバリアフ TOPICS 「つながりほっとサポート」 アプリの 提供を開始 ながり、生き生きと暮らしていくための大切な 活 用して 高 齢 者を リー化を進めています。入口段差の解消、広い ツール。だからこそ、 ドコモは誰にでも安心し 見守る民生委員の 店内スペースや障がいのある方用駐車スペー て使っていただけるサービスを提供していか 活 動を支 援する実 スの確保、車いす対応カウンター・トイレの設置 なければならないと考えています。 証 研 究に参 加 する のいずれかに、99%の店舗が対応しています。 など、自治体やほか また、障がいのある方を対象とした 「ハーティ割 3月からは 「らくらくスマート フォン」 でも利用可能になり 例えば、高齢者の方に対しては「らくらくホ ン」 「らくらくスマートフォン」を提供していま の 企 業 などとも 連 引」を用意しているほか、携帯電話の便利な使 す。これらの製品は、明るく鮮明なディスプレ 携して、新たなサー い方などを紹介する 「ドコモ・ケータイお役立 イや大きな文字でわかりやすいメニュー画面 ビスの 開 発にも積 ち講座」 も開催しています。 のほか、ワンプッシュ (長押し) でセンターの専 極 的に取り組 ん で 門アドバイザーに通話料無料でつながる専用 います。 今後もドコモは、誰にでも使いやすく、安心・ 安全なサービスを提供していきます。 らくらくスマートフォン2 11 「つながりほっとサポート」 は携帯電話の利用状況 (歩数計の歩数や電池残量など) を、 離れて暮らすご 家族などの 「つながりメンバー」 へメールでお知らせ するサービスです。2014年 ました。 「 つながりほっとサ ポート」 アプリでは、お客様 自身が登録する体調情報も お知らせするなど、安心の 機能を充実させています。 アプリTOP画面 12 Theme 3 より豊かな社会の実現 docomo View お客様一人ひとりの健康づくりを支援する 「WM (わたしムーヴ) 」 を通じて 健康を軸としたライフスタイルを提案 現代社会に おける 健康管理。 リストバンド型活動量計を活用した 「からだの時計 WM」 の提供を開始 ケータイやスマートフォンには、 まだまだ新し 2014年1月からは、 リストバンド型活動量計 い使い方があるとドコモは考えています。そう 「ムーヴバンド」 とクラウドを結び付けた新サー したモバイルの可能性の追求から生まれたの ビス 「からだの時計 WM」 の提供も開始しまし が、 ウェルネス分野での新サービスです。 ドコモ た。独自開発のムーヴバンドは、手首に付けるだ は、 「人が常に身に付けている」 というモバイル けでさまざまな健康データを計測。クラウド上 の特性と、すべての人の活動の根本である 「健 に蓄積されたこれらのデータをもとに、より健 康」 を結び付けることで、ユーザーの日々の健 康的な24時間の過ごし方を提案しています。 康管理だけでなく、より豊かなライフスタイル 今後もドコモは、お客様の健康をサポートす る新しいサービスを提供していきます。 の提案に取り組んでいます。 そして、その中心となるのが、会員制健康プ ラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」です。 WMではユーザーが登録する 「からだデータ」 社会が豊かになった反面、 飽食、ストレス、運動不足などから さまざまな健康問題が増加している。 「健康」 を維持し続けるために、 日々の生活の適切なコントロールが必要だ。 を活用することで、一人ひとりのライフスタイ ルに応じた健康支援サービスを提案すること をめざしており、WMのポータルサイトでは、 個々のお客様の健康づくりに役立つさまざま なジャンルのアプリなどを提供しています。 ムーヴバンドで計測した健康データ VOICE 「からだの時計 WM」 で健康づくりを応援しています。 不規則な生活による 「体内時計の乱れ」 が、 現代人の健康に大きく影響している と言われています。そこで、体内時計を整えて 「ダイエット」 「疲労回復」 「アンチ エイジング」 に貢献したいと考え、 新サービス 「からだの時計 WM」 を開発しま した。利用者の方々からは 「10kgのダイエットに成功した」 といった声もいただ いており、 今後もより健やかで、 生き生きとした暮らしの実現に役立つサービス をめざしていきます。 13 ドコモ・ヘルスケア (株)サービス企画本部 サービス企画部 村田 裕子 14 Theme 3 より豊かな社会の実現 「学び」への意欲に応える 学習機会の創出。 社会・経済が急激に変化するなか、誰もが、 自らの目的に沿って、いつでも自由に学ぶことのできる 環境づくりが求められている。 docomo View 多様な学びの機会を提供し、楽しさを伝える さまざまな学びのニーズに応える 「ドコモゼミ」 を展開 目別参考書といった教育・学習系アプリなど、 さまざまな層を対象にしたコンテンツを用意し 楽しみながら学べる 「dキッズ」 を提供 ドコモでは、2013年11月から 「dマーケット」 ており、通勤や通学などの“すきま時間”でも、 の新サービスとして、子育て家族向けの知育 会に役立つサービスを実現していきたい── 目的に応じて自由にご利用いただくことがで サービス 「dキッズ」 の提供も開始しました。この こうした思いから、 ドコモは 「モバイル」 と 「学び」 きます。 サービスでは、ぬりえ、絵本、図鑑など、子ども スマートライフのパートナーとして、もっと社 TOPICS 日本初の大規模公開オンライン講座 「gacco (ガッコ) 」 を開設 “大人の学習ニーズ”に応えるために、 ドコモは スマートフォンやタブレット、PCを使って、大学 教 授 陣による本 格 的 な 講 義をオンラインで 無 を融合させた新しいサービスの開発にも積極 の力を育む豊富な知育コンテンツを用意。1回 料 受 講 で き る日 本 初 の サ イト「 g a c c o( ガッ 的にチャレンジしています。 の利用時間や子どもが利用できるコンテンツ コ)」を2014年4月に開設しました。2014年4 などを保護者が設定できるので、家族で、安心 月から6月には東京大学教授などによる3講座 例えば、学習支援サービス 「ドコモゼミ」で 楽しく学べる」 コンテンツを提供。英単語・英会 ドコモはこれからもお客様一人ひとりの学習 話などの語学アプリをはじめ、各種資格取得の ニーズに応えられる、新しいサービスの開発を 学習アプリ、幼児向け知育教材、小中学生の科 進めていきます。 ドコモゼミ 「こどもえいごずかん」 15 を 開 講して して楽しく学ぶことができます。 は、複数の教育関連企業と連携して、 「手軽に、 おり、今 後 も 順次新講座 を 追 加して いきます。 「gacco」 ホームページ 16 地球環境のために Action 1 CO2削減に向けて 環境に優しい通信設備の実現 地球環境 のために この先も私たちが暮らす地球が豊かなものであってほしい。 ドコモは、事業活動における省エネや省資源・リサイクルに取り組むとともに、 生物多様性保全に貢献する活動などにも力を注いでいます。 Action 1 環境に優しい通信設備の実現 Action 2 携帯電話の回収・リサイクル Action 3 「ドコモの森」 での森林整備 グリーン基地局 省電力化された小型基地局装置を開発・導入 ドコモが消費する電力の約6割は、全国の基 実施し、 省エネ効果や停電時の機能維持能力を 地局で使われています。サービスの品質を維持 確認。また、多様な気象条件下での効果を検証 しつつ消費電力を低減するため、 ドコモでは基 するため、 新たに7局の試験局を設置しました。 地局の省エネ化を推進しています。2013年度 2014年度は10局での実験を実施し、 全国エ は、従来比約25%の省電力化を実現した小型 基地局装置を開発・導入しました。 自然エネルギーなどを利用した新たな基地局 リアでの早期実用化をめざしていきます。 T O P I C S ドコモショップの省エネを推進 全国約2,400店のドコモショップでは店内・看板照明 既存基地局にソーラーパネルや風力発電設 のLED化や、 ソーラーパネルの設置を推進。2013年 備、燃料電池を導入した 「次世代グリーン基地 度末までにLED照明やソーラーパネルを導入した店 局」の整備にも注力しています。グリーン基地 17 ています。2013年度は3局でフィールド実験を 舗は約1,600店に上っています。その結果、いずれも 推計で2013年度のLED導入店舗における電力量の 局には発電後の余剰電力を蓄えるリチウムイオ 削減効果は約1,400万kWh/年、 ソーラーパネル導 ン電池などを設置し、停電時への対応力も高め 入店舗の発電量は約90万kWh/年となりました。 18 地球環境のために Action 2 地球環境のために Action 貴重な資源の有効活用 携帯電話の回収・リサイクル 3 生物多様性の保全に貢献する 「ドコモの森」 での森林整備 ドコモ天竜の森 (静岡県浜松市) イベントでのPR (左上) /イベントでの回収 (左下) /回収時の端末破砕 (右上) /回収された端末 (右下) 回収台数は累計約8,800万台に ドコモでは1998年から使用済み携帯電話 の回収・リサイクルを開始し、2001年には業界 す。また、 液晶画面の飛散を防ぐスマートフォン 専用の破砕工具を開発し、 他社に先駆けて全国 のドコモショップへ配備しています。 団体と連携して、自社・他社製品を問わず回収 する 「モバイル・リサイクル・ネットワーク」 を構 築。 ドコモショップの店頭などで回収を進める とともに、店頭への 「端末回収PRステッカー」 の 掲示、各種イベントでのPR活動も行っていま す。2013年度も約380万台を回収し、累計回 収台数は約8,800万台に上っています。 携帯電話の回収台数 (万台) 500 累計回収台数は 400 376 409 8,800万台 約 372 367 380 47都道府県50か所に広がる 「ドコモの森」 ドコモは、自然環境保護活動の一環として、 などの森林整備活動を継続的に行っています。 こうした自然とふれあう活動を通じて環境保護 1999年から全国各地に 「ドコモの森」 を設置し やボランティアに対する社員たちの意識を高め ています。この取組みは、林野庁の 「法人の森 ていくことも、 活動の狙いです。 林」 制度や (社) 国土緑化推進機構の 「緑の募金」 ドコモは今後もこの活動を継続し、生物多様 制度、各都道府県が実施する 「企業の森づくり」 性の保全や生態系の保護に貢献していきます。 サポート制度などを活用して行うもので、全国 47都道府県 (50か所) に設けた 「ドコモの森」 の 総面積は、野球場約152個分に相当する約 300 198haに上ります。 200 回収時の個人情報保護を徹底 回収にあたっては、 お客様の目の前で端末を 破砕処理し、個人情報の保護を徹底していま 19 社員を中心とした森林整備活動 100 0 各地の 「ドコモの森」 では、毎年ドコモの社員 2009 2010 2011 2012 2013 (年度) とその家族が中心となって、枝払いや下草刈り 社員とその家族による森林整備活動 20 社会とともに Action 1 全国約2,400店のドコモショップにおける お客様サービス向上の取組み 社会とともに 社会の一員として信頼される企業であり続けるために、 ドコモは、お客様や地域社会の皆様をはじめ、 ドコモを応援し、支えていただく すべての人々とのよりよい関係づくりに努めています。 Action 1 お客様サービス向上の取組み Action 2 被災地への支援活動 お客様応対の様子 あらゆる側面でお客様の声を生かす ドコモでは、 常にお客様の声に耳を傾け、 お客 Action 3 子どもたちの育成支援 様の期待を上回る価値の提供に努めています。 例えば、 お問い合わせ窓口などを通じて寄せ られた年間約600万件ものご意見・ご要望を V O I C E 応対スキルをもっと向上させて ドコモファンを増やしていきたい。 全国大会へ参加するまでに私を支えてくれた多くの 方々に、 どのようにして恩返しをすることができるか を考えてコンテストに臨み、結果、 グランプリをいただ 全社員で共有し、製品・サービスの改善に役立 けたことを大変嬉しく思います。また、 コンテストを通 てています。また、 ドコモショップでも、 こうした じて多くのことを勉強させていただきました。今後は 「お客様の声」 を “あたたかい応対” の実践に生 かしています。 お客様にドコモのサービスをもっと知っていただき、 お客様ニーズに適したサービスを提案することで、 もっとドコモのファンを増やしていきたいと思います。 さらに、全国各地のドコモショップスタッフが お客様応対のスキルを披露する 「応対コンテス 21 ト」 などを実施。スタッフ自身の意識向上や、ス ドコモショップスタッフ応対コンテスト マイスター・オブ・ザ・イヤー2013 全国大会グランプリ受賞 キルの共有を図ることで応対品質のレベル ドコモショップ和泉府中店 アップにつなげています。 宮林 里奈 22 社会とともに Action 2 社会とともに Action 現地の声に応える 被災地への支援活動 3 豊かな心を育む 子どもたちの育成支援 ドコモ未来ミュージアム表彰式 (左上) /スポーツ教室 (左下) /キッザニア東京 (右) タブレットによる見守り活動 (左上) /社員ボランティアによるガレキ撤去作業 (左下) /タブレット講習 (右上) /未来の種プロジェクト (右下) 東日本大震災の復興支援活動 大規模災害時にチャリティサイトを開設 大規模な自然災害などが発生したさいには、 芸術やスポーツを通じて成長を応援 また、子どもたちに野 球やサッカー 、ラグ ドコモは、子どもたちの未来や夢を描く力を ビー、 テニスなどを教えるスポーツ教室も全国 室」 を設立し、被災地の人々の声を聞きながら 携帯電話から寄付ができる 「被災地支援チャリ 応 援 する創 作 絵 画コンクー ル「ドコモ 未 来 各地で開催し、 ドコモの各運動部の部員も指導 復興支援活動に取り組んでいます。 ティサイト」 を開設し、 「ドコモ口座」 や 「ドコモポ ミュージアム」 を開催しています。毎年、未就学 員としてボランティアで参加しています。 イントによる募金」 などを利用して、 お客様から 児から中学生までを対象に、 「 僕たち私たちの の募金を受け付けています。 未来のくらし」 をテーマに自由な発想で描いた ドコモは2011年12月に 「東北復興新生支援 例えば、福島の原発事故で避難している住民 にタブレットを配布して住民同士のコミュニ ティ維持につなげる取組みや、宮城県南三陸町 で栽培された農産物をブランド化し、地域活性 をめざす 「未来の種プロジェクト」 など、それぞ T O P I C S 南三陸町の森林保全に貢献 「未来の種プロジェクト」 では2013 れのニーズに沿った支援活動を進めています。 年度から森林保全活動も開始して また、2012年4月から社員によるボランティ います。南三陸町の町有林の間伐 ア活動も継続しており、全国から集まった社員 が被災地の支援に取り組んでいます。 材でつくったドコモダケグッズを 「dショッピング」 やドコモショップ、 ドコモオンラインショップで販売し、 その売上金の一部 を南三陸町の森林保全活動に役立てています。 23 絵画を全国から募集しています。受賞作品は、 携帯電話ショップの 「おしごと」 体験 さまざまな職業やサービスを体験して社会の ウェブサイトや新聞、全国の展示会で紹介して 仕組みを学べる 「キッザニア東京」 と 「キッザニ います。 ア甲子園」 に、 オフィシャルスポンサーとしてパ 第12回受賞作品 文部科学大臣賞 ドコモ未来大賞ゴールド 絵画部門未就学児童の部 「つなわたり」 神奈川県 井上 和音さん (5歳) ビリオンを出展しています。子どもたちが施設 内で自由に使える携帯電話をレンタルしている ほか、 「キッザニア東京」 では携帯電話ショップス タッフの仕事やドコモの商品・サービスを体験 できる楽しいメニューも用意しています。 24 社長メッセージ コーポレートデータ ドコモのCSRに対する社外からの評価 社会のさまざまな問題を解決する CSR企業ランキング 2014 (東洋経済新報社) 「スマートライフのパートナー」 を 総合 めざして NICES (日本経済新聞社) 1位 4位 総合 人材活用、環境、企業統治、社会性の4つの観点と 2013年度、 ドコモは、端末などのデバイス、 ネットワーク、 サービス、料金・窓口など 業績だけでなく、消費者の認知度や従業員の働き 財務面から企業を評価するランキング。 ドコモは やすさなど、幅広い観点で企業を評価するランキ 非製造業として初めて総合1位に選定されました。 ング。2013年度、 ドコモは4位に選定されました。 お客様との接点すべてにおいて、 「どうやったらお客様に喜んでいただけるか」 というこ とを社員一人ひとりが考え、 スマートフォンの普及とともに、 お客様や家族の生活、 社会 がより 「幸せ」 になるよう、 「スマートライフのパートナー」 をめざし取り組みました。 お客様からの要望が多かったiPhoneの取り扱いを開始、端末の総販売数の6割以 上をスマートフォンが占めるまでになり、 スマートフォンの利用数は前年度末比で3割 会社概要 社名 株式会社NTTドコモ 主な事業内容 所在地 〒100-6150 東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー 携帯電話事業を主な事業とし、 主要な事業内容は下記の通りです。 ● 携帯電話事業 携帯電話サービス (「Xi」 (クロッシィ) サービス、 「FOMA」 サービス) 、国際電 話サービス、 衛星電話サービス、 各サー ビスの端末機器販売など ● その他事業 クレジットサービス、 通信販売、 音楽ソフ ト販売、 ホテル向けインターネット接続 サービス、 モバイル広告販売など 増加し2,435万人となりました。 また、LTE基地局の大幅増によるエリア強化や、 「dマーケット」 などのサービスの拡 充により、 スマートフォンをより快適に、 そして便利にご利用いただける環境を整えてま いりました。 その一方で、 「歩きスマホ」 や 「スマートフォンでのSNS利用による青少年の犯罪被害 資本金 9,496億7,950万円 (2014年3月31日現在) 従業員数 (連結) 24,860名 (2014年3月31日現在) 増加」 が社会的な問題になってまいりました。 ドコモは、 「歩きスマホ」 を防止する機能を提供するとともに、 渋谷のスクランブル交 差点での 「歩きスマホ」 のシミュレーションの映像化および動画サイトでの公開などを 行い、 「歩きスマホ」 の危険性の認識向上のため積極的に取り組みました。また、 ドコモ のネットワークの利用時だけでなく、 他社のWi-Fi通信の利用時にもフィルタリング機 営業収益 (売上高) 当社に帰属する当期純利益 (億円) (億円) 50,000 40,000 6,000 42,844 42,243 42,400 44,701 44,612 能を提供するなど、 青少年が安心・安全にスマートフォンを利用できる環境整備に向け ドコモは 「『スマートライフのパートナー』 として社会のさまざまな問題を解決する」 20,000 な問題を解決できるよう、 取り組んでまいります。 代表取締役社長 25 2009 2010 4,639 4,910 4,647 2,000 ことがCSRであると考えています。 これからもドコモは、 安定した通信品質でサービス を快適に、 そして便利にご利用いただくための環境を整えるとともに、 社会のさまざま 4,905 4,000 30,000 真摯に取り組んでまいりました。 4,948 10,000 0 2009 2010 2011 2012 2013 (年度) 0 2011 2012 2013 (年度) ※ドコモの連結決算は、米国会計基準に基づいて作成しています。 26