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加速するグローバル戦略を支えるコミュニケーション基盤を

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加速するグローバル戦略を支えるコミュニケーション基盤を
株式会社大林組
加速するグローバ ル戦略を支えるコミュニケーション基盤を、
Office 365 でクラウド化。
「ワーク スタイル変革」
「コスト削減」
「BCP」など幾多のキーワードを満たす ICT 活用を実践
創業 120 年以上の歴史と実績を誇る株式会社大林組では、新たな 3 か年計画「中期経営計画
ソリューション概要
○プロファイル
株 式 会 社 大 林 組 (http://www.obayashi.co.jp/ )
は、1892 年 ( 明治 25 年 ) に創業。1931 年に
は 大阪城 天守閣、1960 年には熊本 城 天守閣、
1981 年には青函トンネル ( 三岳工区 ) 貫通など、
時代のランドマークとなるさまざまな建設事業
に従事。そして、2012 年には高さ 634 m を誇
る最新のランドマーク「東京スカイツリー® 」を
建設。120 年以上の歴史の中で、" 日本の近代 "
を支える建造物を創り上げてきました。
○ソフトウェアとサービス
・Microsoft® Office 365®
- Microsoft® Exchange Online
- Microsoft® SharePoint® Online
- Microsoft® Lync® Online
○パートナー
日本電気株式会社
株式会社オーク情報システム
○メリット
・Exchange Online、SharePoint Online、Lync
Online のすべてを合わせて、従前のメール環
境と同程度のコストに抑えられた
・世界各地のサポート窓口があるため、グローバ
ルへの展開にも安心
・1 人あたりのメール ボックス容量が、25 GB。
さらに、アーカイブ領域は、容量無制限
・スマートフォンやタブレットなどのマルチ デバ
イスで Exchange Online と同期可能
・マイクロソフトのデータセンター間でデータを
二重化するため、BCP 対策も実現
・Office 365 のサービスをフル活用することで
「自然とワーク スタイルが変わる 」コミュニ
ケーション基盤を実現
○ユーザー コメント
「マイクロソフトには、今後もグローバルに活用
される汎用的な製品、サービスを提供し続けて
いただきたいと思います。当社としても今回のプ
ロジェクトを通じて、日本マイクロソフトの営業
やサポートの方々と親密にコミュニケーションを
して、信頼関係を築くことができました。非常に
心強く思っています」。
株式会社大林組
グローバル ICT 推進室
部長
丸本 幸宏 氏
'12 」に沿って、海外戦略やビジネス・イノベーションを加速。グループとしての収益力向上をね
らい、さまざまな取り組みを進めています。その一環として、投資対効果を追求した ICT 利活
用を推進。国内のグループ企業だけではなく、これまで海外の現地法人が独自に導入していた
メールなどのコミュニケーション基盤を、クラウド活用によって統合していくことを計画していま
す。複数のサービスを詳細に比較検討した結果、コストを抑えながらも先進のニーズを満たし、
グローバルへの展開を不足なく満たすサービスとして大林組が選択したのが、マイクロソフトの
Office 365 でした。
< 導入の背景とねらい >
メール サーバーの老朽化に端を発し、
グローバルで管理できるコミュニケーション基盤へ一気に進化
1892 年(明治 25 年)の創業以来、歴史と伝統に裏付けされた技術力と、誠意ある仕事で高品
質の建設サービスを提供してきた株式会社大林組 ( 以下、大林組 )。 創業 121 年目のスタート
を迎える 2012 年に、大林組では新たな 3 か年計画「中期経営計画 '12」を策定。下記の 3 項
目を柱として、グループの収益力向上に取り組んでいます。
【中期経営計画 '12 基本方針】
1. 海外へのさらなる戦略的展開
2. ビジネス・イノベーション分野の発掘・育成
3. 利益を創出する技術への進化
中期経営計画の中には、
「投資対効果を追求した ICT 利活用の推進」も謳われています。この
目的実現に向けて大林組では、企画立案を行う「IT 戦略企画室」と、開発を行う「情報ソリュー
ション部」、そしてインフラ運用を行う「情報ネットワーク部」の 3 つの部署を統合。「グローバ
ル ICT 推進室」という組織に再編されています。
そして 2012 年。大林組では、ICT 利活用における 1 つの大きな変化を決断しています。
それが、メールを中心としたコミュニケーション基盤のクラウド化でした。
大林組 グローバル ICT 推進室 部長 丸本 幸宏 氏は、そのねらいを次のように話します。
「メール システムの刷新を検討するにあたり、メール ボックスの大容量化、グローバル 化、新
規 デ バ イ ス へ の 迅 速 な 対 応、BCP (Business
Continuity Planning) などの課題を解決するた
めには、思い切ってクラウドに移行した方がい
いと考えました。ただ、コスト面でオンプレミ
スより劣ることも考えられたため、まずは RFP
( 提案依頼書 ) を作りました。可能であればクラ
ウドへ移行したいという希望も伝えた上で、数
社からの提案を受けた結果、オンプレミスでの
提案は 1 社しかありませんでしたね 」。
品川インターシティ
株式会社大林組
< 導入の経緯とシステム概要 >
約 14,000 ユーザーのメール環境移行を
約 1 か月で完了し、BCP 対策まで実現
大林組への Exchange Online 導入は、日本マイクロソフトと共に、大
企業向けのクラウド ソリューション「コミュニケーション・コラボレー
ションソリューション」の共同開発および拡販を行ってきた日本電気株
式会社 (NEC) がリードする、複数の IT パートナーによる共同体制で行
株式会社大林組
グローバル ICT 推進室
部長
丸本 幸宏 氏
株式会社大林組
グローバル ICT 推進室
共通基盤整備課長
奥田 由起憲 氏
株式会社オーク情報システム
運用サービス第二部
インターネット基盤
運用グループ
担当課長
不二 健太郎 氏
われました。その中で、実際に大林組国内グループ会社への構築、導
入作業を担当したのが、長年同グループの ICT 基盤を運用してきた株
式会社オーク情報システム ( 以下、オーク情報システム ) でした。
プロジェクトは順調に進み、国内約 14,000 ユーザーを対象に、2013
年 4 月 30 日にサービスインを迎えました。約 1 か月後に旧メール シ
ステムを停止し、完全移行を実現しています。
大林組のメール システムは、日本国内のグループ会社用に、約 10 年前
にオンプレミスで構築した後、1 回の機器更新を経て、これまで運用
構築に際しては、Active Directory を使った認証基盤を新規で導入。
されてきました。ストレージ容量も小さかったため、社員 1 人あたり
人事マスターと連携して、Exchange Online へのメール アドレスなど
にメール ボックスを均等に割り当てることはせず、
「サーバーへのメー
の登録が自動的に行われるようになっています。
ル保存期間を 1 か月間に限定して運用してきた 」と言います。
メール システムの移行については、
「一部システムからのメール送信に
しかし、図面データなど、メールに添付されるファイルの大容量化も
おいては問題が発生しましたが、一般のメール ユーザーの移行におい
進んでおり、少ないメール ボックス容量での運用は、困難を伴ってい
ては特に問題となることはなかった 」とオーク情報システム 運用サービ
たと丸本 氏は振り返ります。
ス第二部 インターネット基盤運用グループ 担当課長 不二 健太郎 氏は
話します。
「とにかくストレージ容量が足りないため、容量を多く使っている人に
は個別連絡して『サーバーからのメール削除』をお願いしてきましたが、
「大林組様の社内外に、メールを発信するシステムが多数ありました。
皆、忙しいこともあり、なかなか大変でした。一方で、3D モデルのデー
今回これらシステムからのメール送信についても十分考慮して移行を計
タなど、メールに添付されるファイルは大容量化が止まりません。シ
画しましたが、旧メール サーバーを止めてみた段階で、一部システムか
ステムの更改に際しては、 1 人あたりのメール ボックスを、大容量化
らのメール送信に支障が出るケースがありました。それでも、マイクロ
することが重要でした 」。
ソフトへの問い合わせや過去のログの調査の結果、ほとんどは軽微な
そして、もう 1 つ重要であったことが、
「今後は、日本で利用している
回のプロジェクトは良い経験になったと思います」。
調整等で対応できました。今後、Office 365 を提案していく上で、今
ICT 資産・サービスについて海外 拠点にも供用を図っていく 」という
目的に資することでした。
また、オンプレミスから Exchange Online へと移行したことで、
「BCP
も向上している」と、グローバル ICT 推進室 共通基盤整備課長 奥田 由
「海外においては、現地法人を設立することが多く、人材も現地で調
起憲 氏は話します。
達しています。そして、メール システムなども、現地法人主体で整備
「オンプレミスでレベルの高い BCP 対策を行おうとすると、コスト面
していたのです。しかし、グローバル ICT 推進室ができて、日本から
の負担が大きすぎます。しかし、Exchange Online であれば、マイク
のガバナンスを強めていく方向にシフトしました。まずは、シンガポー
ロソフトの互いに離れたデータ センターにて完全に二重化されるのが、
ルにアジアの統括事務所を、サンフランシスコに北米の統括事務所を
『前提』になっています。移行するだけで BCP 対策まで叶ってしまう。
設置して、日本を含むこの 3 拠点を専用回線でつなぐなど、環境整備
この安心感は大きいですね 」。
を続けてきました。当然、今回のメール システム更改に際しても、グ
ローバルで活用できるものを選択したいという希望はありました 」。
こうして、 数 社 か ら の 提 案 を 吟 味した 大 林 組 が、 最 終 的に 選 択し
たクラウド サービ ス が、 マイク ロソフト のビジ ネ ス 向 け サービ ス
Microsoft Office 365 の 1 つ で あ る メール サ ービ ス、Exchange
Online だったのです。
<Office 365 導入の効果 >
グローバル対応、大容量、コスト削減の 3 点を
期待以上の数値でクリア。
Office 365 の総合力でワーク スタイル変革にも期待
Exchange Online 活用のメリットは、
「当初考えていたより大きかった 」
株式会社大林組
と、丸本 氏は言います。
「コストに関しては、 Office 365 のライセンスすべてが揃った状態で、
「マイクロソフトの Office 365 であれば、世界各地にサポートの窓口が
従来のメール システムにかかっていた費用と " 同等 " にまで抑えられ
ありますから、海外拠点でトラブルが発生した場合もスピーディーに復
ています。これは本当に魅力的な価格設定でした。同じ予算でありな
旧できるでしょう。この安心感は大きいです。さらに、海外の現地法
がら、実現できることに雲泥の差がありますから。さらに、海外拠点
人の多くは、現在オンプレミスの Exchange Server を使っており、現
への適用を進めて、グローバル約 18,000 ユーザーへの展開を終えた
地でもクラウドへの移行を希望していましたので、日本が Exchange
際には、従来に比して相当なコストダウンが図れるでしょう」。
Online を採用したことは、予想以上に好評でした 」。
そして、もう 1 つ。今回、大林組では CAL Suite Bridge も活用。オン
メール ボックス容量も、1 人あたり 25 GB の大容量に変わったことで
プレミスの SharePoint Server も利用できるように整えられています。
「従来の苦労が嘘のよう」に運用が楽になったと、奥田 氏は次のよう
に振り返ります。
「実は、提示した RFP では『メール ボックス容量 2 GB 以上』と記載し
「このオンプレミス活用まで含めると、コスト メリットは相当大きなも
のになりますね 」( 奥田 氏 )。
ていたのです。あまり大きな容量を書いてしまうと条件が厳しくなり
すぎてしまうと思いまして、少し遠慮したのです。しかし、Exchange
< 今後の展望 >
Online なら 25 GB。RFP の 10 倍以上です。さらに、容量無制限のアー
親密なコミュニケーションによる
マイクロソフトの信頼感と、汎用的な技術に期待
カイブ領域も契約しています。これだけの容量は、他のサービスには
ありませんでした。とにかく、容量を気にしなくて良いのがありがたい
です」。
大林組では現在、工事現場での施工管理などを効率化するために、カ
こうして ね ら い 通 り に、 グ ロ ーバ ル 対 応 と 大 容 量 化 を 果 た し た
このタブレットでも Exchange Online の Active Sync 機能を使って、
メラを搭載したタブレット端末を 3,000 台導入し、活用しています。
Exchange Online 導入ですが、奥田 氏はさらに「Office 365 の、『総
簡単にメール設定を同期させることができます。こうしたマルチ デバ
合力』をそれ以上に高く評価している」と続けます。
イス対応を含めて、今後ますます、大林組グループにおける ICT 活用
が進んでいくだろうと、丸本 氏は話します。
「Office 365 には、ポータル サイトやドキュメント共有に活用できる
SharePoint Online と、リアルタイムでのコミュニケーションをサポー
「以前は、自分の席に戻らないと自分宛てのメールを確認することがで
トする Lync Online、それに Office Web Apps まで揃っています。サー
きませんでしたが、Exchange Online を導入した今は、自席に戻らな
ビス選定時、RFP に沿って 20 項目以上を細かく点数評価したのです
くてもメールの送受信ができるように変わっています。さらに、タブレッ
が、Office 365 の総合力が、社内のワーク スタイル変革に役立てられ
ト端末でもメールが送受信できます。こうやってインフラを整えていく
るとして点数を加算しました 」。
ことで、社員の働きやすさに貢献できれば幸いです。実際、Web 会議
を気軽に使いたいとか、最近は業務にもっと IT ツールを活用したいと
Exchange Online に加え、SharePoint Online と Lync Online まで
いう声も増えていますよ 」。
高く評価した大林組では、現在それぞれの活用に向けた専任者を任命
し、準備を整えていると言います。
こうした状況を踏まえて、マイクロソフトへ期待することは多いと、丸
本 氏は締めくくります。
これらサービスの連携活用によって「社内のワーク スタイルも、自然
「今は、テクノロジーの進化が早く、スマートフォンやタブレットなど、
に変化していくのではないか」と、丸本 氏は期待を覗かせています。
デバイスも次々に変化していきます。その意味では、マイクロソフトの
「これまで、業務上のコミュニケーションではメールに頼ることが非常
に多かったのですが、 SharePoint Online を使ってプロジェクトごと
にグループ サイトなどを活用すれば、メーリング リストに頼ることな
く、チームでの 情報 共 有をより確 実に行えるでしょう。Lync Online
も加われば、プレゼンス ( 在席情報 ) が Outlook や SharePoint の画
面上にも表示されます。メールを送ろうとした時に相手が席にいると
分かれば、電話をかける機会も増えるでしょう。メール 偏重のコミュ
ニケーションでは、文面の思案や、過去のメール検索などに時間を取
られがちでした。今後 Office 365 をトータルに活用することで、業
務のスピード感にも好影響が出ると期待しています」。
さらに、コストに関しても「成果は大きい 」と、奥田 氏は言います。
株式会社大林組
Surface Pro などは、Microsoft Office をフルに活用できる業務用デ
バイスとして期待しています。マイクロソフトには、今後もグローバル
に活用される汎用的な製品、サービスを提供し続けていただきたいと
思います。当社としても今回のプロジェクトを通じて、日本マイクロソ
フトの営業やサポートの方々と親密にコミュニケーションをして、信頼
関係を築くことができました。非常に心強く思っています」。
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本ケース スタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/
本ケース スタディに記載された情報は制作当時 (2013 年 7 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
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(9:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く )
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* Microsoft 、Office 365 、SharePoint 、Lync は、米国 Microsoft Corporation および、またはその関連会社の商標です。
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