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第2章 第1節 地域の概要 沿革 今から 600 年余り前に、琉球王国が浦添の地で誕生した。当時の浦添は、西原や那 覇の一部、宜野湾のほぼ全域を含んだ広大な地域で、麦畑や水田が広がる豊かな土地、 さらに那覇港や牧港などの貿易港も控えていた。琉球王国は「中山」と呼ばれ、文治 3 年(1187 年)に源為朝の子・舜天が建国したと伝えられている。 琉球王国中山は、 舜天王統、英祖王統、察度王統の 3 王統が続くが、いずれも浦添を本拠地にした王朝 である。13 世紀ころ、浦添城を中心に琉球王国の首都として繁栄した時代の王「英 祖王」にちなみ、 「てだこ(太陽の子)の街」と称された。 戦後、那覇市のベットタウンとなり、急激な人口増加の流れにより都市化の進展を 伴い、昭和 45 年(1970 年)に浦添村から浦添市に昇格した。現在は、県下第 4 位の 人口を有する「てだこの都市・浦添」として発展している。 「浦添」の地名は、津々浦々を支配するという意味の「うらおそい(浦襲い)」と いう言葉が語源である。これが転じて「うらしい」となり、「浦添」の字があてられ た。 「無限に進展する平和郷」浦添市を象徴している。ウの 字の突出部は無限に進展する姿勢を表し、ウラソエの4 文字を円形に図案化して平和を表現している。 浦添市章 市民の花 市民の花木 市民の木 オオバナアリアケカズラ :南米原産でキョウチクトウ科に属するツル性の植物で 4月~10月の約半年間、開花する。鮮やかな黄色の 花を咲かせ別名ゴールデンカップと呼ばれている。 オオゴチョウ :西インド諸島が原産でサンダンカやデイゴと共に琉球 三大名花とされている。方言で「アコウサ」と呼ばれ、 2~3メートルの高さに成長し、6月~11月に赤と 黄色のストライプの花を咲かせる。とても栽培しやす い花木である。 ホルトノキ :方言では「ターラシ」又は「ターラサー」と呼ばれ、 沖縄本島では古来から「カリーの木(おめでたい木) 」 として知られている。 第2節 位置・地勢・水系 本市は、沖縄本島の南側に位置し、東シナ海に面する西海岸沿いにあって、東に西 原町、南に那覇市、北東に宜野湾市が隣接している。市域(飛地を含む)は、東西 8.4km、南北 4.6km で、北を頂点として南西と南東に広がった扇状の形をしている。 総面積は、平成 23 年 12 月 22 日に牧港 2 丁目の牧港川水系宇地泊川改修地、平成 24 年 6 月 27 日に西洲2丁目のふ頭用地埋立てにより、約 19.3km2 となった。 本市の地勢は、市域の東側に沖縄半島を縦断する丘陵が細長い状態で横たわってお り、その丘陵から直角の方向で一つの細い丘陵が市域のやや北側をとおって西の方向 へゆるやかに傾斜し、海岸沿いまで続いている。地形をみると、市域の中間部から東 側は標高 60m から 140m の丘陵が波状となって激しい起状を呈し、西側にかけては標 高 50m 内外の高さから西海岸へ比較的起伏のゆるやかな状態で傾斜している。 また、市を通る 4 つの河川は、いずれも市の東境界を上域として西流し、東シナ海 にゆるやかにそそいでいる。 国頭村 伊江村 今帰仁村 大宜味村 本部町 東村 名護市 恩納村 宜野座村 金武町 読谷村 嘉手納町 浦添市 うるま市 沖縄市 北谷 町 北中城村 宜野湾市 中 城村 西原町 那覇市 与那原町 南風原町 豊見城市 南城市 沖縄県(本島) 八重瀬町 糸満市 図 2-2-1 浦添市の位置 第3節 気候 沖縄気象台における気象概要を表 2-3-1、平成 26 年の降水量及び平均気温の推移 を図 2-3-1 に示す。 平成 26 年の平均気温は 23.1℃、総降水量は 2,584.5mm、平均風速は 5.3m/s、日照 時間は 1,760.2 時間である。 表 2-3-1 気象概要 観測値 気温(℃) 平均 年月 最高 降水量(㎜) 最低 合計 最大 日量 風速(m/s) 平均 最大 日照時間 (h) 平成 21 年 23.4 34.6 9.3 1,864.5 155.0 5.3 19.4 1,876.6 平成 22 年 23.1 33.2 9.1 2,895.5 131.5 5.3 21.2 1,502.7 平成 23 年 22.9 32.9 8.7 2,122.0 131.5 5.4 35.0 1,602.3 平成 24 年 23.0 33.3 11.6 2,733.0 174.0 5.5 41.1 1,538.9 平成 25 年 23.3 34.8 10.3 2,071.0 204.0 5.3 22.0 1,809.0 平成 26 年 23.1 33.9 10.6 2,584.5 251.5 5.3 33.1 1,760.2 1月 16.8 23.5 10.6 66.0 36.5 5.0 13.1 145.4 2月 17.9 24.1 11.7 227.0 55.0 5.4 13.4 82.9 3月 18.4 26.1 12.0 185.0 51.5 5.6 18.4 110.1 4月 20.9 27.2 14.0 100.5 36.5 5.1 13.9 149.1 5月 23.6 30.1 17.3 354.5 66.5 4.9 14.7 112.5 6月 26.9 32.5 20.4 397.5 117.5 5.1 14.2 134.5 7月 29.3 33.9 23.8 494.0 212.0 6.3 33.1 235.5 8月 28.7 33.1 23.9 229.0 70.5 4.6 22.9 175.7 9月 28.8 33.3 25.0 95.5 36.5 4.2 12.7 224 10 月 25.4 32.0 20.7 269.0 251.5 6.7 25.2 171.2 11 月 22.6 28.4 17.4 49.5 30.0 5.1 12.1 134.7 12 月 17.6 24.6 12.0 117.0 34.5 5.7 16.9 84.6 700 35 600 30 500 25 400 20 300 15 200 10 100 5 0 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 降水量 平均気温 図 2-3-1 降水量及び平均気温(平成 26 年) 平均気温(℃) 降水量(mm) ※:沖縄気象台の観測値(北緯 26 度 12 分、東経 127 度 41 分、標高 28.1m)。 資料:統計うらそえ平成 26 年版,沖縄県気象台 第4節 人口 1.人口・世帯数の推移 人口・世帯数の推移を表 2-4-1、人口及び 1 世帯当たりの人員数を図 2-4-1 に示 す。 人口及び世帯数は増加傾向にある。また、1 世帯当たりの人員をみると減少傾向 にあり核家族化が進む傾向にある。 平成 26 年の世帯数は 46,432 世帯、総人口は 113,893 人となっており、そのうち 男性 55,731 人、女性 58,162 人となっている。 表 2-4-1 人口及び世帯数の推移 人口(人) 1世帯当たり 世帯数 (世帯) 年次 総数 男 女 の人員数 (人/世帯) 平成 17 年 39,504 107,026 52,822 54,204 2.7 平成 18 年 40,384 107,980 53,237 54,743 2.7 平成 19 年 41,146 108,707 53,461 55,246 2.6 平成 20 年 41,960 109,373 53,683 55,690 2.6 平成 21 年 42,695 110,285 54,111 56,174 2.6 平成 22 年 43,388 110,894 54,406 56,488 2.6 平成 23 年 43,957 111,463 54,524 56,939 2.5 平成 24 年 44,915 112,413 54,970 57,443 2.5 平成 25 年 45,949 113,752 55,707 58,045 2.5 平成 26 年 46,432 113,893 55,731 58,162 2.5 140,000 3.5 120,000 3.0 100,000 2.5 80,000 2.0 60,000 1.5 40,000 1.0 20,000 0.5 0 0.0 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 人口 1世帯当たりの人員数 図 2-4-1 人口及び 1 世帯当たりの人員数の推移 1世帯当たりの人員数(人/世帯) 人口(人) ※:各年 3 月末日現在の値(キャンプキンザー区域を含む)。なお、平成 24 年以降、「人口」には 住基法改正による外国人登録者を含む。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 2.人口動態 人口動態の推移を表 2-4-2、図 2-4-2 に示す。 自然動態は出生が死亡を上回っているものの自然増加は小さくなる傾向にある。 社会動態は平成 24 年を除き転入者より転出が上回っている状況である。自然動態と 社会動態を合わせた人口増減数は増加しているものの増加数が小さくなる傾向にあ る。 平成 26 年の自然動態は 720 人の増加、社会動態は 692 人の減少となっており、人 口増減数は 28 人の増加となっている。人口増減数は、過去 10 年間で最も人口増加 が小さくなっている。 表 2-4-2 人口動態の推移 自然動態(人) 年次 出生 死亡 自然増減 社会動態(人) 人口増減 転入 転出 (人) 社会増減 平成 17 年 1,478 503 975 6,251 6,279 △ 28 947 平成 18 年 1,525 503 1,022 6,144 6,292 △ 148 874 平成 19 年 1,503 595 908 6,076 6,198 △ 122 786 平成 20 年 1,516 559 957 5,782 6,050 △ 268 689 平成 21 年 1,544 577 967 5,675 5,759 △ 84 883 平成 22 年 1,507 654 853 5,698 5,894 △ 196 657 平成 23 年 1,542 683 859 5,604 5,736 △ 132 727 平成 24 年 1,540 641 899 6,298 5,624 674 1,573 平成 25 年 1,452 640 812 6,024 6,342 △ 318 494 平成 26 年 1,391 671 720 5,587 6,279 △ 692 28 ※:各年 12 月末日現在の値。なお、平成 24 年 7 月以降の「転入」は、住基法改正による外国人登録者を含む。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 1,000 800 人口増減数(人) 600 400 200 0 -200 -400 -600 -800 -1,000 H17 H18 H19 H20 H21 自然増減 H22 社会増減 図 2-4-2 人口動態の推移 H23 H24 H25 H26 3.年齢別人口 年齢階層(10 歳階級)別人口を表 2-4-3、図 2-4-3 に示す。 平成 22 年の年齢階層(10 歳階級)別人口は、労働力の中核をなす人口層(15 歳 以上 65 歳未満)が多く、特に 30 歳代の人口が最も多い。 表 2-4-3 年齢階層(10 歳階級)別人口(平成 22 年) 年齢区分 総数(人) 男(人) 女(人) 0~9 歳 14,180 7,315 6,865 10~19 歳 13,769 7,052 6,717 20~29 歳 13,164 6,467 6,697 30~39 歳 17,427 8,546 8,881 40~49 歳 15,427 7,450 7,977 50~59 歳 13,960 6,847 7,113 60~69 歳 10,389 5,111 5,278 70~79 歳 7,717 3,577 4,140 80~89 歳 3,024 1,084 1,940 90~99 歳 709 152 557 100 歳以上 31 3 28 109,797 53,604 56,193 総数 ※:10 月 1 日現在の値。 資料:統計うらそえ平成 26 年版(平成 22 年 国勢調査) 女 男 100歳以上 28 3 152 1,084 1,940 80~89歳 3,577 4,140 70~79歳 5,111 5,278 60~69歳 6,847 7,113 50~59歳 7,450 7,977 40~49歳 8,546 8,881 30~39歳 6,467 7,052 7,315 10,000 557 90~99歳 8,000 20~29歳 6,697 10~19歳 6,717 6,865 0~9歳 6,000 4,000 2,000 0 0 2,000 4,000 6,000 (人) 8,000 10,000 (人) 図 2-4-3 年齢階層(10 歳階級)別人口(平成 22 年度) 第5節 市街地、集落等の動向 1.市街地・集落地の状況 本市の人口は、昭和 45 年の 4.2 万人から平成 22 年には 11 万人と約 2.5 倍に増加 しており、この 30 年間で著しく都市化が進行してきた。昭和 45 年当時の既成市街 地(人口集中地区)は国道 58 号東側の城間、屋富祖、宮城等であり、次第に港川、 牧港など市の北側に拡大し、そして国道 330 号東側の仲間、当山、安波茶、西原ま で市街地が拡がっている。 本市では、計画的な市街地整備を進めるため「浦添市都市計画マスタープラン」 (平成 25 年 1 月)を改訂し、図 2-5-1 に示すとおり市内を 14 の地区に区分して、 それぞれの地区ごとに市街地整備方針を定め、誰もが住み良い都市、環境にやさし い都市づくりを進めている。 資料:浦添市都市計画マスタープラン(平成 25 年 1 月) 図 2-5-1 浦添市の市街地整備方針 2.都市計画の指定状況 本市の都市計画区域面積を表 2-5-1、市街化区域の用途地域別面積を表 2-5-2 に 示す。 本市は、行政区域 1,929.9ha のうち 77.2%にあたる 1,489.3ha が市街化区域であ りる。その土地利用を概観すると、市域の東側に位置する低層住宅を主体とする住 宅地、公営住宅団地や中高層の集合住宅を中心とした地区、国道 58 号と国道 330 号にはさまれた密集市街地、国道 58 号線牧港一帯の商業地、浦添西原線を中心とす る商業・業務地、西海岸北側の埋立地に位置する工業地、西海岸南側埋立地の流通 業務地などに分類される。市街地調整区域は、仲間、当山一帯の浦添大公園や浦添 墓地公園等が位置する斜面緑地、港川緑地及び牧港補給地区などが指定されている。 表 2-5-1 都市計画区域面積(平成 26 年) 区 行政区域 面積A 分 浦添市 都市計画区域 1,929.9ha 都市計画区域 面積B B/A 1,929.9ha 100.0% 市街化区域 面積C C/B 1,489.3ha 77.2% 市街化調整区域 面積D D/B 440.6ha 22.8% ※:3 月末日現在の値。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 表 2-5-2 市街化区域の用途地域別面積(平成 26 年) 区分 総面積 建ペイ率(%) 容積率(%) 100.0 - - 322.3 21.6 50 100 3.4 0.2 50 100 64.2 4.3 50 150 203.7 13.7 60 150 126.3 8.5 60 200 23.0 1.5 60 150 25.0 1.7 60 200 第一種住居地域 242.6 16.3 60 200 第二種住居地域 86.4 5.8 60 200 準住居地域 35.4 2.4 60 200 24.0 1.6 80 200 11.5 0.8 80 300 63.4 4.3 80 400 204.7 13.7 60 200 53.4 3.6 60 200 0.0 0.0 60 200 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域 住 居 系 第二種中高層住居専用地域 近隣商業地域 商業地域 工 業 系 構成比(%) 1,489.3 第一種低層住居専用地域 商 業 系 面積(ha) 準工業地域 工業地域 工業専用地域 ※:3 月末日現在の値。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 第6節 産業 1.産業別就業人口 平成 22 年の産業別就業人口の実績を表 2-6-1、図 2-6-1 に示す。 平成 22 年の就業人口は 46,871 人となっており、そのうち男性が 25,943 人、女性 が 20,928 人となっている。就業別人口の割合を大分類でみると、第一次産業が 0.5%、 第二次産業が 13.5%、第三次産業が 76.1%となっている。 表 2-6-1 産業別就業人口の実績(平成 22 年) 総数(人) 産業分類 男 総数 構成比 女 46,871 25,943 20,928 100.0% 第一次産業 212 174 38 0.5% 農業 160 126 34 0.3% 林業 2 1 1 0.1%未満 漁業 50 47 3 0.1% 6,321 4,826 1,495 13.5% 18 14 4 0.1%未満 建設業 4,124 3,549 575 8.8% 製造業 2,179 1,263 916 4.6% 第三次産業 35,687 18,266 17,421 76.1% 365 288 77 0.8% 運輸・通信業 3,896 3,022 874 8.3% 卸売・小売業、飲食店 8,216 4,164 4,052 17.5% 金融・保険業 3,169 1,268 1,901 6.8% 不動産業 1,265 580 685 2.7% サービス業 1,080 726 354 2.3% 公務 2,467 1,064 1,403 5.3% 4,651 2,677 1,974 9.9% 第二次産業 鉱業 電気・ガス・水道業 分類不能の産業 ※:四捨五入のため、合計が合わない場合がある。 資料:統計うらそえ平成 26 年版(平成 22 年国勢調査) 分類不能の産業 9.9% 第一次産業 0.5% 第二次産業 13.5% 第三次産業 76.1% 図 2-6-1 産業別就業人口の実績(割合)(平成 22 年) 2.産業別事業所数及び従業者数 平成 24 年の産業別事業所数及び従業者数を表 2-6-2、図 2-6-2 に示す。 平成 24 年の事業所数は全体で 4,840 事業所となっており、第一次産業が 0.1%、 第二次産業が約 10.7%、第三次産業 89.2%となっている。従業者数は全体で 53,339 人となっており、第一次産業が 0.1%、第二次産業が 14.0%、第三次産業が 85.9% となっている。 表 2-6-2 産業別事業所数及び従業者数の実績(平成 24 年) 事業所数(事業所) 産業分類 従業者数(人) 構成比 総数 第一次産業 農林漁業 第二次産業 鉱業,採石業,砂利採取業 建設業 製造業 第三次産業 電気・ガス・水道業 情報通信業 構成比 4,840 100.0% 53,339 100.0% 3 0.1% 31 0.1% 3 0.1% 31 0.1% 517 10.7% 7,486 14.0% 3 0.1% 18 0.1%未満 353 7.3% 4,139 7.8% 161 3.3% 3,329 6.2% 4,320 89.2% 45,822 85.9% 4 0.1% 1,076 2.0% 88 1.8% 3,042 5.7% 運輸業・郵便業 104 2.1% 3,108 5.8% 卸売業・小売業 1,152 23.8% 14,204 26.6% 81 1.7% 981 1.8% 不動産業・物品賃貸業 628 13.0% 1,725 3.2% 学術研究・専門・技術サービス業 248 5.1% 1,873 3.5% 宿泊業・飲食サービス業 662 13.7% 3,681 6.9% 生活関連サービス業・娯楽業 407 8.4% 2,161 4.1% 教育・学習支援業 209 4.3% 1,260 2.4% 医療・福祉 371 7.7% 7,177 13.5% 22 0.5% 198 0.4% 344 7.1% 5,336 10.0% 金融・保険業 複合サービス事業 サービス業(他 に 分 類 さ れ な い も の ) ※:四捨五入のため、合計が合わない場合がある。 資料:統計うらそえ平成 26 年版(平成 24 年経済センサス活動調査) 第一次産業 0.1% 第二次産業 10.7% 第三次産業 89.2% [事業所数] 第一次産業 0.1% 第三次産業 85.9% [従業者数] 図 2-6-2 産業別事業所数及び従業者数の実績(割合) (平成 24 年) 第二次産業 14.0% 3.農業 本市の農業の状況を表 2-6-3 に示す。 本市の農家数は減少傾向にあり、平成 23 年の農家数は 111 戸、うち専業農家数が 58 戸、第 2 種兼業農家数が 53 戸となっている。また、作付面積は減少傾向にあり、 平成 23 年の作付面積は 2,730ha となっている。 本市の農業は、都市開発等による農地の転用あるいは他産業への転業などにより きびしい立地条件にある。本市の農業はキビ作を中心とした第 2 種兼業農家が主流 である。これは、肥培管理が容易であり、台風に比較的強く、また換金性が高いな どがその主な理由としてあげられるが、収益性が低いのが難点である。現在本市で は、亜熱帯性気候の特性を活用した、収益性の高いそ菜、園芸作物を中心とした都 市近郊型農業の支援に努めている。 表 2-6-3 農業の状況 総数 専業 (戸) (戸) 兼業(戸) 総数 第1種 作付面積 第2種 (ha) 平成 17 年 185 19 166 - 166 3,286 平成 18 年 157 19 138 - 138 3,242 平成 19 年 154 19 135 - 135 3,243 平成 20 年 143 19 124 - 124 3,011 平成 21 年 142 19 123 - 123 3,092 平成 22 年 141 19 122 - 122 2,967 平成 23 年 111 58 53 - 53 2,730 ※:各年 12 月末日現在の値。 資料:統計うらそえ 4.工業 本市の工業の状況を表 2-6-4 に示す。 平成 24 年の事業所数は 62 事業所、従業者数は 2,189 人、製造出荷額は約 494 億 円となっている。 本市の工業は、中小零細企業が多く、産業別では食料品製造業の割合が最も多く 本市の基幹産業となっている。その他金属製品製造業は主に勢理客臨海埋立地域、 食料品製造業は勢理客、牧港地域に多く立地している。 表 2-6-4 工業の状況 事業所数(事業所) 従業者数(人) 製造出荷額(万円) 平成 17 年 77 1,743 3,651,975 平成 18 年 70 1,722 3,762,380 平成 19 年 76 2,185 4,420,324 平成 20 年 74 2,091 4,521,592 平成 21 年 71 2,167 5,028,029 平成 22 年 69 2,218 5,335,650 平成 23 年 - - 平成 24 年 62 - 2,189 4,941,902 ※:事業所数は、従業者 4 人以上の数値である。 ※:平成 23 年は、「平成 24 年経済センサス-活動調査」が実施されたことにより未実施となった。 資料:統計うらそえ(工業統計調査) 5.商業 本市の商業の状況を表 2-6-5 に示す。 平成 19 年の卸売業、小売業を合わせた商店数は 1,231 店、従業者数は 14,132 人、 年間販売額は約 5,815 億円となっている。 現在本市は、浦添市産業振興センター結の街を拠点とする浦添商工会議所と共に、 地域の活性化と商工業の発展に注力している。さらに西海岸第 2 次埋立事業を推進 し、運輸業等を加えた総合物流ターミナルの形成、そして、商店街の整備、商業経 営の合理化・近代化に取り組み、人が行き交う賑わいのある商店街づくりを目指し ている。 また、新たな特産品づくりとして、浦添市養蚕絹織物施設サン・シルクを拠点に 「うらそえ織」の振興を図っている。 表 2-6-5 商業(飲食店を除く)の状況 商店数(カ所) 従業者数(人) 年間販売額(万円) 平成 9 年 1,596 13,681 59,381,725 平成 14 年 1,443 14,869 63,499,645 平成 19 年 1,231 14,132 58,150,659 資料:統計うらそえ平成 26 年版(商業統計調査) 第7節 土地利用状況 地目別土地面積の状況を表 2-7-1、図 2-7-1 に示す。 平成 26 年の地目別面積は宅地の割合が最も大きく、全体の約 44.0%を占めてお り、次いでその他が約 24.2%、軍用地が 13.7%、雑種地が 9.7%、原野が 4.9%、 畑が 3.3%、池・沼が 0.2%となっている。 表 2-7-1 地目別土地面積の状況(平成 26 年) 面積(km2) 区分 構成比(%) 総面積 19.299 100.0% 畑 0.644 3.3% 宅地 8.492 44.0% 原野 0.946 4.9% 池沼 0.030 0.2% 雑種地 1.873 9.7% 軍用地 2.648 13.7% その他 4.666 24.2% ※:1 月 1 日現在の値。 ※:総面積は、国土交通省国土地理院の「全国都道府県市区町村別面積調」である。 その他は、総面積から畑、宅地(事業所敷地を含む)、野原、池沼(車海老養殖場含む)、 雑種地(埋立地含む)、軍用地を差引いた数値である。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 畑 3.3% その他 24.2% 軍用地 13.7% 宅 地 44.0% 雑種地 9.7% 池 沼, 0.2% 原 野 4.9% 図 2-7-1 地目別土地面積の状況(構成比) (平成 26 年) 第8節 交通 道路交通整備方針は図 2-8-1 に示すとおりであり、平成 23 年 10 月に策定された 「浦 添市交通基本計画」に基づき取組を進めている。 本市の道路網は、中南部都市圏の主要な幹線道路である国道 58 号、国道 330 号な ど南北方向の広域幹線道路、これらを補完する浦添西原線、県道 153 号線及びバイパ ス、宜野湾南風原線を中心にして骨格道路が形成されており、また、沖縄西海岸道路、 臨港道路などの広域幹線道路の整備が進められている。 また、公共交通として、沖縄都市モノレールの整備や国道 58 号を中心とした幹線 バス計画等をはじめとする新たな公共交通の導入に向けた取組が進められている。 さらに、本県の海の玄関である那覇港は、県民の生活・産業を支える重要な施設で あり、平成 8 年には那覇港港湾区域が本市の港川地先まで拡大された。沖縄の経済自 立に寄与する那覇港の整備、拡充のため、那覇港浦添ふ頭地区においては、国際航路 ネットワークを有した港湾整備を推進拠点としての整備が進められている。 資料:浦添市都市計画マスタープラン(平成 25 年 1 月) 図 2-8-1 道路交通方針図 第9節 将来計画(開発計画等) 1.第四次浦添市総合計画 本市では、 「第四次浦添市総合計画(計画期間:平成 23 年度~平成 32 年度) 」 (平 成 23 年 3 月)に基づき行政運営を行っている。概要を以下に示す。 (一部抜粋) 第四次浦添市総合計画は、本市の将来を展望するまちづくりの基本となる計画で す。 本計画の目的は、理想とする浦添の姿をめざし、計画的なまちづくりを進めてい くことです。そのために、社会の動きや市民のニーズなどを踏まえ、浦添市の将来 像を描き、長期的、総合的なまちづくりの目標を示しています。 ■浦添の都市像「てだこの都市・浦添」 え そのて だこ 「てだこ」とは、英祖王の神号「英祖日子」にちなんだものです。英祖王は、かつ て牧港という天然の良港を拠点に、海外との貿易を通じ、いち早く新しい文化を取り 入れ、国を開き、治め、栄えたことから「国王の生まれ出ずる国」と古謡オモロでう たわれるほどに浦添の名を高めた人物です。 私たちは、英祖王のすぐれた実績を学ぶとともに、すべての市民の人間として幸せ を願い、永遠なる発展力を保持していきたいと願います。 ま ち そのような願いをこめて、私たちは浦添の都市像を“てだこの都市・浦添”と呼ぶ ことにします。 ま ち “てだこの都市・浦添”それは、私たちのめざす理想の都市像です。 私たちは、その姿を実現していくために、「人間尊重」・「自立」・「平和」をま ちづくりの基本理念とします。 1 てだこびジョン 2020 私たちは、「てだこの都市(まち)・浦添」を実現していくため、2011 年(平成 23)年度~2020(平成 32)年度までに、次のような「まちづくりの目標」、「将来 の人口」、「土地利用の方針」を設定し、まちづくりに取り組みます。 ア.まちづくりの目標 ~太陽とみどりにあふれた国際性ゆたかな文化都市~ イ. 将来の人口 目標年度 2020(平成 32)年における人口を概ね 12 万人とします。 ウ.土地利用の方針 浦添グスクからの風景は、過去から現在、そして未来への「うらそえものが たり」です。そこには、私たちが誇りとする琉球王統発祥の地としての歴史資 産と、それを支えた自然環境や活気にみちあふれたまちなみが広がっていま す。 土地利用にあたっては、成長社会から成熟社会への転換期という時代認識の もと、長期的、広域的視点に立って、開発と保全の調和を図るとともに、本市 の自然、歴史・社会的特性を踏まえ、いきいきとした市民生活と活力ある都市 活動の舞台となるまちづくりに努めます。 ■政策・施策の体系 前期基本計画では、第四次浦添市総合計画・基本構想に掲げられた基本理念、都市像、 まちづくりの目標の実現に向けて、次のような政策・施策の体系を構築します。 基 浦添市の 都市像 まちづくり の目標 「 て だ こ の 都 市 ・ 浦 添 」 「 太 陽 と 本 構 想 まちづくりの方向 / 5 つの政策 【政策 1】 希望と活力にあふれた生活創造都市 ~新たな魅力の創造と市民生活を支えるまち~ み ま ど ち り に あ 世界へ翼を広げる交流文化都市 ~豊かな心と人を育むまち~ ふ れ まちづくりの 基本理念 【政策 2】 た 国 【政策 3】 ともに支え合う健康福祉都市 ~心がかよい、夢がつながるいたわりのまち~ 際 「 人 間 尊 重 」 ・ 「 平 和 」 ・ 「 自 立 」 性 ゆ た か 【政策 4】 安全安心でやすらぎにみちた快適環境都市 ~自然と共生するやさしいまち~ な 文 化 都 市 」 【政策 5】 ひと・まち・未来が輝く市民協働都市 ~みんなでつくるてだこのまち~ ■政策 4(一般廃棄物処理に係る内容について抜粋) 安全安心でやすらぎにみちた快適環境都市 ~自然と共生するやさしまち~(抜粋) 21 世紀に入り、地球規模の環境問題はより身近なものになりました。都市化が進む本市 でも、自然環境との調和はますます重要なテーマになっています。私たちは、自然の摂理 とその有限性を認識するとともに、輝く太陽のもと、西海岸に広がる青い海や市内を流れ る河川、由緒あるグスクなど、浦添の風土を活かし、自然とふれあえ、歴史文化と調和し た、快適で美しいまちづくりを進める必要があります。 安全で安心して快適に暮らせる質の高い生活環境をつくり、世代をこえてその恩恵を享 受することができるよう、私たちが住み、働き、憩い、学んでいる身近なところから、 “安全安心でやすらぎにみちた快適環境都市”をめざします。 まちづくりの方向 安全安心でやすらぎにみちた 快適環境都市 環境にやさしいまちづくりの推進 ~自然と共生するやさしいまち~ 川の再生と循環型社会の推進 廃棄物とリサイクルについての記載(一部抜粋) 循環型社会の考え方を基本に、市民生活や企業などの社会経済活動から廃棄物・排水抑 制と適切な処理を促進するとともに、再利用・再生利用などの推進に努めます。 また、広域的な連携のもと、その取組を普及します。 施策の体系 廃棄物とリサイクル ① ごみの減量化とリサイクルの促進 ② 廃棄物の適正な処理の推進 ③ 生活排水の適正な処理の推進 2.浦添市環境基本計画 本市では、平成 23 年に制定された浦添市環境基本条例に基づき、環境行政を総合 的かつ計画的に推進するために平成 25 年 3 月に「浦添市環境基本計画(計画期間: 平成 25 年度~平成 31 年度) 」を策定している。概要をまとめたものを以下に示す。 ■望ましい環境像と基本目標 「浦添市環境基本計画」で掲げられている望ましいと環境像と基本目標及びと施策の方 向性についての体系を以下に示す。 望ましい 環境像 豊 か な 自 然 と 文 化 を 育 み 、 次 世 代 へ つ な ぐ 環 境 共 生 都 市 ・ 浦 添 基本目標/施策の方向 【基本目標 1】人と自然との共生 1-1 水循環の維持、回復及び有効利用 1-2 生物多様性の保全 1-3 環境配慮型農業の推進 1-4 自然とのふれあいの場の保全 【基本目標 2】良好な生活環境の保全 2-1 人の健康及び生活環境の保全 2-2 快適な都市環境の創造 【基本目標 3】循環型社会の構築 3-1 資源の有効利用の促進 3-2 廃棄物の適正な処理の推進 3-3 グリーン購入の推進 3-4 エネルギーの有効利用の推進 【基本目標 4】地球環境の保全 4-1 地球温暖化対策の推進 4-2 地球規模の環境問題への貢献 【基本目標 5】協働・参画社会の構築 5-1 環境教育・環境学習の推進 5-2 自発的な活動の促進 5-3 協働の促進 ■施策内容(一般廃棄物処理に係る内容について抜粋) 生活排水処理に係る施策等 ・基本目標 2 良好な生活環境の保全 ・施策の方向 2-1 人の健康及び生活環境の保全 ・取組の方向 ○事業者排水の規制及び指導を強化するとともに、公共下水道整備・合併処理浄化 槽の普及や流域の住民・事業者と協働による取組を推進し、総合的な事業所・生活 排水対策を推進します。 ・目標 【目標】 汚水衛生処理率 めざす方向 現状 平成 31 年度 増加 93.8% 94.5% ※:現状値は平成 21 年度の実績 ・取組施策 2-1-2 水質土壌環境の改善 【施策内容③】総合的な生活排水対策の推進 ごみ処理に係る施策等 ・基本目標 3 循環型社会の構築 ・施策の方向 3-1 資源の有効利用の促進 ・取組の方向 ○4R[(リフューズ(発生抑制)、リデュース(排出抑制)、リユース(再使用)、リサイクル (再生利用)]を推進するため、過剰包装の削減、ごみ減量化推進、不用品の再使用 の促進、再資源化処理体制の整備を図ります。 ○再資源化を推進するため、分別排出の徹底や新たな資源化の推進、分別収取体制 の効率化を図ります。 ○資源の有効の促進のため、普及啓発を推進します。 ・目標 【目標】 めざす方向 一般廃棄物の 資源化率 市民 1 人 1 日に 排出するごみの量 リサイクルプラザ 入館者数 現状 平成 31 年度 増加 17.9% 29.1% 減少 831g 780g 増加 (H23)43,853 人 - ※:現状値は、括弧書きで年度を記入しているもの以外は平成 21 年度の実績 ・取組施策 3-1-1 4R の推進 【施策内容①】過剰包装の削減 【施策内容②】ごみ減量化の推進 【施策内容③】不用品の再使用の促進 【施策内容④】再資源化処理体制の整備 3-1-2 再資源化の推進 【施策内容①】分別排出の徹底 【施策内容②】新たな資源化の推進 【施策内容③】分別収集体制の効率化 3-1-3 普及啓発の推進 【施策内容①】 普及啓発の推進 ・基本目標 3 循環型社会の構築 ・施策の方向 3-2 廃棄物の適正な処理の推進 ・取組の方向 ○廃棄物の処理体制を充実するため、安定で効率的な処理体制の維持、収集体制の 整備、今後の中間処理・最終処分の在り方の検討、処理における環境負荷低減の 推進を図ります。 ○廃棄物の適正な処理を推進するため、最終処分ゼロの継続を推進します。 ○廃棄物の適正な処理を推進するため、監視パトロールを実施するなど、不法投棄対 策を推進します。 ・目標 【目標】 めざす方向 最終処分量 水準維持 不法投棄箇所 減少 現状 平成 31 年度 0t 0t 2 箇所 0 箇所 ※:現状値は平成 21 年度の実績 ・取組施策 3-2-1 廃棄物処理体制の充実 【施策内容①】安定で効率的な処理体制の維持 【施策内容②】収集体制の整備 【施策内容③】今後の中間処理・最終処分の在り方の検討 【施策内容④】処理における環境負荷低減の推進 3-2-2 最終処分ゼロの継続 【施策内容①】最終処分ゼロの継続 3-2-3 不法投棄対策の推進 【施策内容①】不法投棄対策の推進 ・基本目標 3 循環型社会の構築 ・施策の方向 3-3 グリーン購入の推進 ・取組の方向 ○グリーン購入を推進するため、浦添市グリーン購入調達方針を推進するなど、市が 率先してグリーン購入の施策を推進します。 ○家庭・事業所におけるグリーン購入を促進し、社会へのグリーン購入の浸透を図り ます。 ・目標 【目標】 めざす方向 浦添市特定調達品目数 増加 現状 平成 31 年度 2品目 ※:現状値は平成 21 年度の実績 ・取組施策 3-3-1 市の率先購入施策の推進 【施策内容①】浦添市グリーン購入調達方針の推進 3-3-2 社会へのグリーン購入の浸透 【施策内容①】家庭・事業所におけるグリーン購入の促進 -