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平成27年度 - 横浜市ふるさと歴史財団

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平成27年度 - 横浜市ふるさと歴史財団
平成27年度事業報告書
(平成27年4月1日から平成28年3月31日まで)
はじめに
当財団は、横浜市との連携のもと、横浜に関係した歴史の理解に資する国内外の資料や
文化財の調査、研究、収集、保管および公開を行うとともに、歴史や文化財に関する普及
啓発を行い、先人たちの歩みや積み上げてきた文化を市民共有のものとし、さらに次世代
へ継承していくことで、ふるさと意識の醸成及び市民文化の発展に寄与することを目的と
しています。
27 年度も、第 2 期指定管理事業計画、27 年度事業計画に基づき、様々な事業を展開して
きました。特に、27 年度は、第 2 期指定管理最終年度として、これまで各館が積み上げて
きた成果を生かし、調査・研究を融合させて、財団全施設連携による特別企画展「ヨコハ
マ 3 万年の交流展」を開催しました。初の連携企画展ということで試行錯誤しながらの取
組でしたが、次年度以降の第 3 期指定管理に示された「5 館一括 10 年間」の取組につな
がる成果と課題を財団全体で共有することができました。このことは、これまでの実績を
踏まえ、更に充実した財団の運営に向けた、大きな糧になるものとなりました。
また、新市庁舎建築にあたり行われた埋蔵文化財発掘調査も無事終了することができ、
大きな役割を果たすことができました。市や区の施策や事業に対して、これまで以上に連
携や支援を積極的に進めるとともに、施設の特色を発揮しながらも、その枠をこえた取組
を実施することにより、着実に成果を上げることができました。
実施事業
法人事業
Ⅰ
公益事業
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
Ⅷ
収益事業
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
財団本部事業
埋蔵文化財センター事業
市史資料室事業
史跡等管理事業
歴史博物館事業
開港資料館事業
都市発展記念館事業
ユーラシア文化館事業
三殿台考古館事業
歴史博物館収益事業
開港資料館収益事業
都市発展記念館・ユーラシア文化館収益事業
1
(注)
新規、追加、さらには重点的に取り組んだ事業については、ゴシック文字で表記しています。
評価について
各事業について、平成 27 年度事業計画と比較した事業進捗・達成度合により、次の基
準で自己評価を記載しています。
評価基準については、平成 21 年 6 月の理事会・評議員会で決定されたものです。
目標を大きく上回る成果が上がった。新たな取り組みなどを行い予定より大幅に
S
進めた。
定量評価:目標値 120%以上達成
A
B
C
D
目標を上回る成果が上がった。新たな取り組みなどを行い予定より進めた。
定量評価:目標値 105%以上 120%未満達成
目標通りの成果が上がった。予定通り進めた。
定量評価:目標値 95%以上 105%未満達成
目標を下回る成果にとどまった。予定通り進めることができなかった。
定量評価:目標値 80%以上 95%未満達成
目標を大きく下回る成果にとどまった。予定より大幅に遅れた。
定量評価:目標値 80%未満
2
法 人 事 業
Ⅰ
1
財団本部事業
財団本部事業
事業調整、諸会議の運営等を実施し、円滑な組織運営を図りました。また、公益財団法人とし
て、理事会・評議員会の開催、神奈川県への報告等を適正に執行いたしました。
事業区分
1
財団管理施設の
事業調整
事
業
内 容
(1)諸会議の運営
①役員会
月2回
②経営会議
月1回
③課長会
月2回程度
<主な検討項目>
①理事会・評議員会について~議題等の検討
②財団連携企画展「ヨコハマ 3 万年の交流」の実施ならびに振り返りにつ
いて
③指定管理者提案書作成について
④企画展計画、進捗報告
⑤寄附金募集の件について
⑥職員採用、昇任、有期職員から正規職員への転換について
⑦平成 27 年度予算外執行について
⑧新市庁舎への提案について
⑨関内地区3館の夜間開館について
⑩障害者雇用について
⑪事業報告書・決算書作成
⑫平成 28 年度事業計画・予算書作成について
⑬27 年度の課題と次年度に向けて
⑭次年度体制について
(2)第3期指定管理申請、協定締結
事業提案書の作成・提出、選定委員会出席・ヒアリング対応
2
理事会・評議員会
の開催
(1)理事会の開催
年7回
議案検討・確定、招集、開催、議事録作成
(2)評議員会の開催 年2回
議案検討・確定、招集、開催、議事録作成
3
財団人事・労務
(1)職員の採用・退職事務
(2)職員採用試験、昇任試験、転換試験の実施
(3)職員給与手当計算・支給
3
(4)高年齢雇用継続給付 申請
(5)社会保険、所得税、住民税の控除・納付
(6)臨時職員雇用保険加入・喪失
(7)定期健康診断の実施
(8)労災申請等
(9)職員メンタルヘルスの支援
(10)マイナンバーの事務手続き
4
財務の管理
(1)予算管理、全体調整
(2)決算・中間決算
(3)消費税・法人税 申告・納付
(4)所得税法定調書の作成・提出
(5)総務課事業の予算執行、現金管理
(6)業者選定委員会の開催、入札
(7)寄附金の募集
(「ヨコハマ3万年の交流」展への企業募集、「すくすく育てみんなの
願い」絵本寄贈に関する公募寄附金募集)
5
研修計画の作
(1)管理職研修の内容検討・実施
成・実施
(2)新採用職員研修実施
(3)財団内部研修の実施
(4)外部研修への参加調整
6
所管局への報
(1)指定管理・委託事業
告・調整
(2)事業報告・決算書に基づく市会報告
7 防災対策
報告提出(月次、四半期、年度)
(1)防災訓練の実施
8 共同広報の実施、 (1)財団ホームページの管理 情報公開項目の更新等
メルマガの配信
9 エデュケーター
事業
(2)メルマガ「よこはま歴史かわら版」配信 月1回および臨時号
(1)学校による博物館利用の促進
①財団各館での学校見学時の解説・ガイダンス
②小学校への「訪問授業(吉田新田・旧東海道等)」や「学校内資料室」で
の解説
③市教育委員会・小学校社会科研究会への案内
④教員のための学習会、研修会の 準備・実施
⑤企画展内容に関わる学校へ学芸員と出向いて周知、案内
(2) 教育委員会・各種研究会・学校との連携事業の企画・実施・調整
① 学校・地域への出張研修及び訪問授業(横浜の歴史関連)
② 学校地域コーディネーターフォーラムへの参加
(博物館の資料活用による教育支援・訪問授業の企画)
③ 区社会科研究会への協力 (「歴史ウォーク」の支援、授業相談など)
④ 「博物館利用研究会」・「中学校教材開発研究会」による教材開発、資
料活用研究、協議
4
⑤ 財団主催教員研修「吉田新田学習会」の企画・運営
⑥ 教育委員会主催「博物館活用研修会」の内容調整、運営
(3)文化庁助成事業「博物館デビュー支援事業」計画・運営・研修会実施
① 校内資料室視察および活用検討会を随時開催
② 実行委員会開催(年間4回)
③ 研修会「学校に歴史資料室をつくっちゃおうフォーラム2015」開催
(4)その他
① 高校生・大学生の見学・研修への対応
② 資料活用・授業相談(訪問授業)の案内・準備・実施
③ 横浜市立学校教員の5年次、10年次研修への対応
④ 横浜市立学校教員の横浜に関する歴史理解を促すため「横浜歴史ガイ
ド」を作成し市立小・中・高・特別支援学校に各3部配布
2
財団連携企画展「わがまち横浜再発見
ヨコハマ3万年の交流」事業
第 2 期指定管理期間の最終年度に、2 期で目指してきたことの集大成として、財団施設が長年
研究してきた「交流」というテーマにより、財団連携による全施設での展示を開催しました。
「ヨコハマ 3 万年の交流」というテーマ設定に魅力を感じ、かつ重要文化財等の多数の優品の
出展に、好感を持った来館者が多くいる一方、テーマを絞ったほうがよかったという感想をもた
れる方も多少みられました。8 施設連携というこれまでにない規模、200 円の共通観覧券は好評
でした。アンケートからは、複数施設を観覧したいという回答が 88%となり、施設の認知度ア
ップにつながりました。また、開港資料館・都市発展記念館での回答からは、初めて来館したと
答えた方は半数以上であり、普段とは違うテーマや取組に関心を持ち、普段訪れない方々に来館
していただけたことは、当初目指した「幅広い層の市民に歴史に触れてもらい関心を高めていた
だく」というねらいに迫る取組であったと評価できます。
また、今回の連携展は、
「交流」という大きなテーマにより、初めて財団全体で開催した特別展
であっただけでなく、他にもいくつかの新たな取組に挑戦しました。市民ボランティアによる展
示解説、夏休みを通じ開催した子ども記者体験、SNS による広報など、今後に活かしていく取
組となりました。また、シルバーウィークに講演会・シンポジウムを追加実施するなど、市民ニ
ーズを捉えて臨機応変に推進し、会期終盤の来館者アップにつなげることができました。
終了後は、職員全員による振り返りを実施し、成果と課題を共有しながら、経営会議・課長会
で今後の取組や運営にむけて議論を重ねました。振り返りによる検証と自己評価を行うことによ
り、今後の財団の役割と方向性、事業への取組や組織体制について確認することができ、今後に
向けた大きな糧を得ることができました。
5
項
目
実施日時・会場
実施内容・参加者等
横浜のあゆみ
7月18日~
横浜の原始から明治時代初年までの歴史をとりあげ、「交
-ヒト・モノ・マ
9月23日
流の場」としての横浜の姿を四つの章で展示した。
歴史博物館
入館者数: 10,024人 有料入館者数3,034人
主催:ユーラ
古地図にみるユーラシアと日本の交流について、歴博展示
シア文化館
「横浜のあゆみ」の一部として組み込み、ユーラシアと日
企
チ-
画
古地図にみるユー
展
ラシアと日本
本の交流を紹介した。
ハマを駆ける
7月18日~
横浜が陸上交通の近代化に果たした役割や、馬車や人力
-クルマが広げ
9月23日
車、車を利用した人々の交流のあり方を紹介した。
た人の交流-
明治・大正編
入館者数:10,006人
有料入館者数5,225人
開港資料館
ハマを駆ける
7月18日~
関東大震災以降の横浜における自動車の普及に伴う都市
-クルマが広げ
9月23日
と社会の変化と人との交流の広がりを紹介した。
た人の交流-
都市発展記念館
入館者数9,247人
弥生トレード
7月18日~
三殿台遺跡出土の弥生時代の遺物等をもとに、石器・金属
横浜の遺跡から
9月23日
器・玉類などに関する弥生人の交流・交易の一端を紹介し
みる弥生時代の
三殿台考古館
た。
有料入館者数:1,618人
昭和編
交流・交易
よみがえる中世
称名寺
-”赤橋”の橋脚
-
入館者数:2,742人
7月21日~
金沢区の称名寺での発掘調査で発見された、鎌倉時代末の
9月18日
苑池にかかっていた赤橋の橋脚を復元的に展示した。
埋蔵文化財
入館者数:130人
センター
絹の道
7月18日~
原三渓と富岡製糸場との関係を題材に、生糸生産地と横浜
-原三渓と富岡製
9月23日
との交流の歴史をパネルで紹介した。
糸場-
八聖殿郷土資料
入館者数:2,192人
館
戦争と戦後をめぐ
7月18日~
1854 年の日米和親条約締結以降、両国は交流と摩擦を繰り
る
9月23日
返してきた。展示では戦中・戦後の両国の関係を紹介した。
-日本とアメリカ
市史資料室
入館者数:5,106人
-
開会式・内覧会
関
7月17日
歴史博物館
(内訳)行政関係者14人・教育委員4人・市会議員9人・都
筑区連長10人・ボランティア31人・市内博物館2人・資料
連
提供者3人・報道関係者1人・監事1人・理事(主催)5人
事
業
出席者80人
特別講演会
7月18日
参加者209人
「交流する横浜
横浜情報文化
テーマである「横浜をめぐる交流の歴史」を探って、これ
―日本史の中の横
センター
まで横浜市域が日本史上でどのような歴史的な位置にあ
浜」
ったかを考え、政治や文化・社会の各分野について見た。
6
(講師:理事長)
特別講演会
9月19日
参加者92人
「交流する横浜
歴史博物館
連携企画展の最後を締めくくり、横浜をめぐる交流の歴史
―日本史の中の横
を探って、これまで横浜市域が日本史上でどのような歴史
浜」
的な位置にあったかを考え、政治や文化・社会の各分野に
ついて見た。(講師:理事長)
ミニシンポジウム
9月23日
(参加者)140人
「古代の横浜と東
歴史博物館
パネリスト 平野卓治(ユーラシア文化館副館長)
「水陸
国を考える」
交通の諸相」
・柳沼千枝(歴史博物館学芸員)
「神と仏の信
仰」・鈴木靖民(歴史博物館館長)「国府と郡家たち」
それぞれの報告後、パネルディスカッションを実施した。
神奈川新聞社との
連携による夏休み
子ども記者体験
①夏休み子ども記
者体験
横浜の歴史
7月23日~2
5日
横浜市内の小学校から参加した子ども記者が、歴博・開港・
都発の特別展を取材し、チームで壁新聞を制作した後、発
歴史博物館
表会を行った。また、参加した子どもたちを表彰し、壁新
開港資料館
聞を各館で展示した。神奈川新聞地域貢献事業の一環とし
都市発展記念館
て行った事業。
共催:神奈川新
聞社
”新発見”
参加校:歴博Aチーム(牛久保小・中川小)6人、歴博
Bチーム(日枝小)4人
小計10人、開港Aチーム(北
方小・本牧小)4人、開港Bチーム(大岡小)5人
計9人、都発チーム(日枝小)4人
小
合計23人
②体験ワークショ
8月20日
小学生を対象に、歴博・開港・都発の特別展を取材し、個々
ップ
都市発展記念館
に壁新聞を制作してもらう体験イベントを実施した(事前
8月21日
申し込み)。
開港資料館
上記同様、神奈川新聞地域貢献事業「夏休み子ども記者体
8月23日
歴史博物館
共催:神奈川新
聞社
験」の一連の事業。
(参加者)都発:8人(申込者29人)
・開港:10人(申
込者56人)歴博:8人(申込者66人) 合計 2
6人
③財団オリジナル
7月18日~
夏休み期間を活用し、小学生を対象に、歴博・開港・都発
の参加自由型
8月23日
の特別展を取材し、ミニ壁新聞を制作してもらう体験イベ
歴史博物館・
ントを実施した(当日参加)。
開港資料館・
(参加者)歴博:959人・開港224人・都発142人
子ども記者体験
都市発展記念館
計
1,325人
作品は、学校で展示が終了後、歴史博物館で展示。
展示期間:10月10日~11月23日
・展示点数63点
「わくわくエコス
8月4日
電気自動車の仕組みを学びながら、キットカーの走行実験
クール」
共催:
を行い、自動車と環境問題を考える子ども向け体験教室を
自動車と環境を考
日産自動車(株) 開催した。
7
える子ども向け体
会場:
午前の参加者10人・午後の参加者9人
験スクール
都市発展記念館
合計 19人
シンポジウム
9月 12 日
横浜郷土史団体連絡協議会が主催となり、開港資料館講堂
「ヨコハマの轍
主催:横浜郷
を会場に、横浜の陸上交通の近代化について、基調講演と
ー陸上交通の近代
土史団体連絡
パネルディスカッションによるシンポジウムを開催した
協議会 共催:
市民協働事業。コメンテーターは上山和雄開港資料館・都
開港資料館・都
市発展記念館館長が担当。
化と横浜ー」
市発展記念館
参加者57人
横浜市立大学エク
7月25日・8
大学との連携を図った事業として、本宮一男氏(横浜市立
ステンション講座
月1日
大学教授)
、青木祐介(横浜都市発展記念館)を講師に、
「モータリゼーシ
主催:横浜市
横浜市立大学のエクステンション講座を開催した。
ョンの時代と都市
立大学地域貢
7/25参加者39人・8/1参加者30人
横浜」
献センター
合計 69人
会場:開港資料
館
財団学芸員による
会場:
歴史博物館講堂を会場に、会期中の毎週金曜日、財団学芸
連続講座
歴史博物館
員による「ヨコハマ3万年の交流」について全 9 回の連続
「横浜3万年の交
講座を開催した。
流」
7月24日105人・31日108人・8月7日92人・
(7/24・31、8/7・
14日100人・21日100人・28日95人・9月4
14・21・28、9/4・
日102人・9月11日96人・9月18日85人
11・18)
展示解説
合計883人
歴史博物館
歴博:7/26・8/1・ 開港資料館
15・22
都発:7/26・8/5・
23・9/2
開港:8/22・9/9
都市発展記念館
各館の展示室で、担当学芸員・調査研究員による展示解説
を開催した。
(歴博)7月 26 日 64 人・8月1日 62 人・15日 79 人・
22日 87 人 合計292人
(都発)7 月 26 日11人・8 月 5 日8人・8 月 23 日 13 人・
9 月 2 日 7 人 合計39人
(開港)8 月 22 日 13 人・9月9日12人 合計25人
ボランティアによ
参加者数合計 356人
る展示解説(歴博)
8/25~9/23
市民協働の一環として、歴史博物館ボランティアによる企
画展示解説をはじめての試みとして行った。
解説ボランティア登録者 33人
8
3
多様な組織との連携
市、局、区、学校、地域、大学等、多様な機関と連携し、財団が持つ専門性を生かした協力や
支援を行うことで、市民文化への寄与、市民や子ども達の学びのサポートをすることができまし
た。また、企業と連携し、企業のもつ技術と歴史をコラボすることにより、親しみのある、魅力
的な展示やイベントを行いました。
連携
区との連携
連携先
中区
中心となる施設
内 容
開港資料館
区制 90 周年記念 開港記念会館 100 周年記念
都市発展記念館
実行委員会、記念誌作成協力
総務課
中区
開港資料館
中区広報に連載執筆
都市発展記念館
都筑区
全施設
区制25周年 記念誌作成協力
総務課
神奈川区
栄区
全施設
区制周年記念への協力
総務課
(浦島太郎伝説の絵本作成、子ども達への普及等)
埋文センター
区制30周年記念への協力
総務課
青葉区
歴史博物館
・区生涯学習講座
総務課
磯子区
歴史博物館
・小学校歴史資料室の再整備
三殿台考古館
・区内の市民利用施設が企画するゴールデンウ
ィーク企画に参加。
「いそっぴゴールデンウィー
ク 2015 スタンプラリー」
金沢区
市との連携
歴史博物館
歴史協定による連携事業、金沢図書館での展示
埋蔵文化財センター
博物館デビュー事業による活動の拡大
全国都市緑化フ
開港資料館
・環境創造局との連携
ェア
都市発展記念館
ユーラシア文化館
総務課
新市庁舎活用へ
「新市庁舎に歴史の香りを刻む」総務局へ提案
の提案
その他
・ハマナビ出演
・庁内報 4 月~3 月(全 12 回)執筆
・「季刊誌横浜」執筆
教育委員会と
授業づくり講座
全施設
・指導企画課、4 方面教育事務所との連携
の連携
・修学旅行事前授業(仏像の見方)
・社会科、日本史、美術等の学習を豊かにする
ための職員向け研修への協力
9
アイカレッジ
全施設
・教職員育成課との連携
・横浜の歴史を学ぶ
教員研修
全施設
・教職員育成課との連携
・横浜の歴史を学ぶ
子どもアドベン
歴史博物館
チャーへの協力
開港資料館
教育委員会主催事業
都市発展記念館
ユーラシア文化館
三殿台考古館
埋蔵文化財センター
社会科研究会
市研究会
全施設
・教員研修
(市・区)
区研究会
学校連携
出前授業
全施設
・学芸員による出前講座
歴史マップ作成
歴史博物館
・エデュケーターを中心とした資料作りおよび
普及啓発
学校の歴史資料
歴史博物館
・博物館デビュー支援事業の継続
室の活用
〔文化庁補助事業〕
職業体験受け入れ
全施設
・中学校 2 年生キャリア教育への協力
中学校社会科作
歴史博物館
・継続社会科研究の展示発表(企画展示室)
開港資料館
・社会科クラブの生徒への研修・指導
三殿台考古館
近隣小学校への学習支援
県立博物館
歴史博物館
・企画展(「浮世絵通史小事典」)の連携実施
展覧会の開催
ユーラシア文化館
天理大学天理参考館と協力してシュリーマン展
品展
県内の高校の社会
科クラブとの連携
小学校の地域交流ク
ラブ・サマースクー
ル等への支援
他館との連携
の開催
市民団体との
横浜郷土史団体
歴史博物館
連携
連絡協議会
開港資料館
地域歴史散策
埋蔵文化財センタ
栄地域史研究会と連携して、地域の遺跡や由緒
ー
ある寺社を見学・散策。
展覧会ワークシ
都市発展記念館・ユ
活動支援ボランティアと連携して、企画展開催
ョップ
ーラシア文化館
時の土・日にワークショップを開催。
展覧会共催
ユーラシア文化館
早稲田大学と連携・協力してフスタート遺跡展
大学連携
協議会の事務局をつとめ研修や協働事業を実施
を開催
大学学外研修
ユーラシア文化館
大学の東洋史専攻の学生の課外授業に対応:資
料熟覧・展示解説など
10
地域連携
NPO 法人都筑民
歴史博物館
・文化イベント(「都筑・遺跡公園・民家園アー
家園管理運営委
ト月間」
)の連携実施
員会
タウンセンター活
歴史博物館
・センター南・北の活性化企画や催しの実施
日本大通り活性
都市発展記念会
・日本大通り周辺の事業所が連携し、活性化企
委員会
ユーラシア文化館
画や催しの実施
国際フェスタ参
ユーラシア文化館
象の鼻パークを中心に開催される「よこはま国
性化検討会
加
際フェスタ」に参加し、イベントブースを設置。
民間事業者連
富士ゼロックス
携
(株)
アサヒグル-プ
歴史博物館
・企画展「すくすく育て
みんなの願い」にお
ける最先端の展示手法の試行
歴史博物館
・企画展の関連事業の実施
食品(株)
事業別評価
事業名称
実施概要
評価
財団連携企画展「ヨコハマ3万年の交流」事
業は、
「幅広い層の市民に歴史に触れてもらい関
心を高めていただく」というねらいに迫る取組
であった。また市民ボランティアによる展示解
説など、いくつかの新たな取組に挑戦すること
本部事業
ができました。
また、区役所や大学など多様な組織と積極的
に連携することにより、財団の持つ専門性を活
かすとともに、市民の財産を共有する場を設け
ることができました。各組織からは継続した連
携を望まれています。
事業調整、諸会議の運営、人事労務事務等は
適切に実施することができました。
11
A
公 益 事 業
Ⅰ
埋蔵文化財センター事業
港北ニュータウン開発に伴う発掘調査の出土品・遺構測量図等記録資料の整理を行い、成果を報
告書としてまとめ刊行しました。経年劣化の進む調査時の写真フィルムや測量図などの記録資料を、
デジタルデータ化し資料の保全に努めました。
また、その成果を市民に還元するとともに、埋蔵文化財保護への関心を高めるため、広報紙の発
行や歴史散策・体験学習・講座・展示等を開催しました。さらに地域の図書館や地区センターなど
他の公共施設を会場とした、展示・講演会等の普及啓発活動も実施しました。今年度は第2期指定
管理期間の集大成として、『わがまち横浜再発見
ヨコハマ3万年の交流』をテーマに、財団全施
設が連携した展示を実施ました。埋蔵文化財センターでは「よみがえる中世称名寺-“赤橋”の橋
脚-」を開催しました。
学校対応として、展示見学や体験学習・まち探検・職場体験など学校の多様なニーズに沿った対
応を実施しました。
発掘調査事業は、新市庁舎建設予定地の本発掘調査や金沢八景駅西側道路改良事業に伴う出土品
整理報告を受託するなど4件の調査・整理報告を実施したほか、横浜市教育委員会による試掘調査
に協力しました。
1
埋蔵文化財整備事業(定款第4条第1項第1号①)
港北ニュータウン開発に伴う出土品・遺構測量図等の記録資料の整理を行い、報告書としてま
とめました。また、写真資料等のデジタル化や、ボランティアの協力を得た出土品再整備を進め、
資料の保管状況を改善しました。
(1)遺物整理・調査研究
項
目
ごんたっぱら
権田原遺跡の整理報告
事 業 内 容
出土品の実測・トレース、図面の作成、遺物写真の撮影、原稿執筆等を実施。
旧石器~縄文時代編
(3/3年次)
権田原遺跡の整理報告
資料の接合、出土品の実測・トレース、拓本の作成、遺構トレース原図の作
弥生時代中期編
成等を実施。
(2/3年次)
どうちゅうさかうえ
道 中 坂上遺跡基礎整理
資料確認作業、土器接合作業。
(1/1年次)
(2)報告書刊行
項
目
権田原遺跡(Ⅰ)
旧石器~縄文時代編
事
業 内 容
遺物整理・調査研究の成果を報告書として刊行した。
作成部数300部 ※権田原遺跡は4冊に分けて報告書を刊行。今年度は
第4冊めを発行した。
12
(3)資料保存・整理
項
目
記録資料デジタル化
事
業 内 容
フィルム写真資料を高精細スキャンし画像データ化した。また、検索用デー
タを作成し、資料保存と活用の利便性向上を図った。
デジタル化点数 1,933カット/20日(前年度: 1,233 カット/16 日)
出土品等保管再整備
新羽・大熊農専地区出土資料の再整理作業を実施した。
(計 50 箱)
これらの作業には、整理ボランティア延べ18名の協力を得た。
図書等の受入れ・整備
受贈図書のほか蔵書の管理について、データベース化を図り、市民の利用に
供した。
受入れ点数:
調査報告書
1,082点
その他
合
2
513点
計
1,595点
普及啓発事業(定款第4条第1項第1号②)
港北ニュータウン開発や公共事業等に伴う発掘調査の成果の市民への還元及び埋蔵文化財保
護への市民の関心を高めるため、広報紙やホームページ等での情報発信及び歴史博物館や埋蔵文
化財出土地域での展示・講演会などを開催しました。また、栄区内の小中学校を対象に、展示資
料の見学や職場体験などの学校対応を実施しました。
(1)広報
項
目
『埋文よこはま』の
刊行
事 業 内 容
市内の埋蔵文化財情報を市民へわかりやすく発信した。
埋文よこはま32・33(年2回)
各10,000部
インターネットによる
財団開設のホームページ上で、市内の埋蔵文化財情報や、Q&A、財団各施
情報公開
設の情報提供、刊行物の紹介等を行った。本年度は5回更新した。
(2)講座・講演会等の開催
名称/開催期間
講座「横浜の考古学」
平成 27 年 11 月 13 日(木)
・
20 日(木)
・27 日(木)
(連
続)
事
業 内 容
昨年度に引き続き『横浜の重要遺跡』をテーマに、調査研究員が講
師となり3日間全4講座の連続講座を開催した。
第1回 「野島貝塚」波形早季子
第2回 「大熊仲町遺跡」平山尚言
第3回 「折本西原遺跡」古屋紀之
第4回 「洲干島遺跡」鹿島保宏
会
場:歴史博物館・開港資料館ほか
参加料:1,000円
参加者:76人(目標:100人)
「横浜の遺跡展」関連講演会
平成 28 年 1 月 10 日(日)
「横浜の遺跡展」関連事業として、講演会を実施した。
テーマ:『港北の狩人たち』
平山尚言(埋蔵文化財センター調査研究員)
仲田大人(青山学院大学講師)
会
場:歴史博物館 講堂
13
参加料:500円
参加者:121人(目標:150人)
体験学習
夏・冬休みに、土器文様の拓本とり、勾玉づくりなど、参加者の
興味を惹く体験学習教室を開催した。
体験学習(2回開催) 参加者:24人(目標:50人)
定期開催のほか、出前での開催を全5回実施した。
4/15(水) 飯島ウォーク見学及び拓本体験 参加者:13人
5/16(土) 本郷地区センター祭り 参加者:150人
7/28(火) 青葉台コミュニティハウス 参加者:20人
8/ 8(土) 睦コミュニティハウス 参加者:4人
8/23(日) 栄区民文化センターリリス 参加者:265人
参加者合計:452人
地域歴史散策
栄地域史研究会と連携して、地域の遺跡等文化財を見学・散策した。
5/30(土) 「徳川ゆかりの長慶寺から埋蔵文化財センターへ」
参加者:19人(募集人数20人)
11/28(土) 「長尾台村から金井村の歴史を探る」
参加者:19人(募集人数20人)
子どもアドベンチャー2015
平成 27 年8月 19 日(水)
横浜市主催の「子どもアドベンチャー2015」に参加し、竪穴住居
跡の体験発掘を実施した。
参加者:26人(募集人数40人)
講師派遣
7/15(水) 浪形早季子 会場神奈川県埋蔵文化財センター
「卜骨について」(主催:かながわ考古学同好会)
参加者:35人
12/ 7(月) 鹿島保宏 会場:かさまゆうわ館
「金沢地区の遺跡について」(主催:栄地域史研究会)
参加者:25人
2/ 6(土) 橋本昌幸 会場:さつきが丘コミュニティハウス
「稲ヶ原遺跡勉強会」
(主催:さつきが丘コミュニティハウス)
参加者:15人
※埋蔵文化財に関するもののみ。体験学習を伴うものは割愛。
学校対応
見学・職業体験等で近隣小・中学校5校を受け入れた。
4/24(金) 桜井小6年(66 人) 展示見学・土器洗い体験他
7/8(水) 上郷小3年(90 人) 郷土資料室見学
10/8(木) 公田小6年(48 人) 出張授業
10/15(木) 庄戸小2年(60 人) まち探検
3/2(水) 上郷中2年(5人) 職業体験
埋蔵文化財センター見学者対応
埋蔵文化財センターへ来館した市民に、センターを案内し資料につ
いて解説を行った。
見学者:635人(前年度536人)
14
(3)展示等の開催
企画展名/開催期間
<連携展示「わがまち横浜再発見
事
業 内 容
ヨコハマ3万年の交流」>
「よみがえる中世称名寺―”赤橋”の橋脚―」
平成 27 年 7 月 21 日(月)~9 月 18 日(金)
5ページ参照
平成 27 年度 横浜の遺跡展
本年度発掘調査報告書を刊行した権田原遺跡を中心に、市内の旧石
「港北の狩人たち」
器~縄文時代の遺跡を取り上げた。関連事業として講演会・座談会
平成 27 年 12 月 5 日(土)~
平成 28 年 1 月 11 日(月・祝)
会期27日
を開催した。
同時開催:「平成 27 年度横浜市指定・登録文化財展」
会場:歴史博物館 企画展示室
観覧者:3,702人(目標:3,700人)
また、開催中フロアレクチャーを3回実施した。
12/19(土)
・1/10(日) 参加者:計102人
図書館での展示
図書館で出土品及び写真パネルの展示を開催した。
栄図書館 11/14~12/13
金沢図書館 「埋蔵文化財センター 最近の発掘成果より」
2/5
~3/15
(4)市民協働
項
目
ボランティアの活用
資
料 の 内 容
体験学習の実施にあたって、ボランティアの協力を得て開催した。
活動延べ人数:27人
(5)実物資料利用
項
目
発掘資料・写真資料の
貸出展示等
事 業 内 容
遺物貸出:市内小学校で常設展示
12件
コミュニティハウスで常設展示
1件
郷土史団体等市民団体
1件
横浜市ほか公共機関
5件
写真掲載:博物館等の施設
3
5件
出版社等
3件
放送等
2件
横浜市ほか公共機関等
5件
発掘調査事業(定款第4条第1項第1号①)
文化財保護法に基づき、埋蔵文化財の発掘調査及び発掘調査の成果を整理し、報告書を刊行す
る業務を行いました。また、市教育委員会の実施した試掘調査に協力しました。
(1)発掘調査
事業略名称
洲干島遺跡発掘調査
遺
跡 名
洲干島遺跡
所
在 地
横浜市中区
15
調査区分
本発掘調査
委
託 者
横浜市総務局
寺尾城跡遺跡発掘調査
寺尾城跡遺跡
金沢区 No.52 遺跡(六浦二丁目所在 金沢区 No.52 遺
やぐら)発掘調査
跡
※市教育委員会の試掘調査に協力
神奈川台場遺
跡
横浜市鶴見区
本発掘調査
横浜市金沢区
確認調査
横浜市神奈川区
試掘調査
横浜市教育委
員会事務局
横浜市教育委
員会事務局
横浜市教育委
員会事務局
(2)整理報告書作成
事業略名称
遺
上行寺裏遺跡(瀬戸 21 番地やぐら
群)整理報告
跡 名
上行寺裏遺跡
所
在 地
横浜市金沢区
委
託 者
横浜市都市
備
考
報告書を刊行
整備局
横浜市教育
寺尾城跡遺跡発掘調査
寺尾城跡遺跡
横浜市鶴見区
委員会事務
報告書を作成
局
金沢区 No.52 遺跡(六浦二丁目所在 金沢区 No.52 遺
やぐら)発掘調査
4
跡
横浜市教育
横浜市金沢区
委員会事務
報告書を刊行
局
施設連携事業(定款第4条第1項第1号②)
事業の共催や展示協力など財団他施設との連携を行ないました。
項
目
事
業 内 容
横浜市歴史博物館展
企画展「君も今日から考古学者!横浜発掘物語 2015」(会期
示協力
企画展「称名寺貝塚-土器とイルカと縄文人」
(会期
4/4~5/24)、
H28.1/30~3/21)の展
示にあたり、出土品及び写真資料の貸し出し等協力を行った。
施設連携広報
夏季に開催される考古関連の体験学習について、歴史博物館・三殿台考古館
「古代人ワールド」
と3施設共同のチラシを作成し配布した。(枚数:4,500 枚)
リリスの大冒険
小学校対応
5
埋蔵文化財センター施設維持事業(定款第4条第1項第1号③)
埋蔵文化財センターの施設維持管理及び運営を行ないました。
管理対象施設
埋蔵文化財センター
事業内容・所在地など
施設の維持管理
16
発掘調査
おもな修繕等:経年劣化によりB棟階段窓枠ほかより雨水が浸入するた
め、補修を実施した。
研修室の利用
2団体 計9回
事業別評価
事業名称
埋蔵文化財整備
事業
実施概要
評価
港北ニュータウン所在遺跡について、予定どお
り整理報告作業をすすめ、報告書を刊行しまし
た。記録資料デジタル化も昨年度比 1.25 倍の進
捗率でした。収蔵図書類について分類法を変更し
A
またデータベース化を進め、より利用し易く改善
しました。
普及啓発事業
「横浜の遺跡展」の観覧者数は目標に達し、フ
ロアレクチャー参加者も目標を越えるなど大変
盛況でした。図書館と協力して、出土品・写真パ
ネルの展示を実施しました。展示見学やまち探
A
検・職場体験等、近隣小・中学校と様々な連携を
とり5校 269 人が来所しました。
発掘調査事業
計画されていた発掘調査は事業部局の都合に
より延期となりましたが、新たに発掘調査3件・
整理報告3件を実施したほか、市教育委員会の試
S
掘調査に協力しました。
施設連携事業
<連携展示「わがまち横浜再発見
ヨコハマ3万
年の交流」>において、「よみがえる中世称名寺
B
―”赤橋”の橋脚―」展を開催しました。
施設維持事業
埋蔵文化財センターの施設維持管理を適切に
実施しました。老朽化により雨漏りのするサッシ
隙間の補修を実施しました。
17
B
Ⅱ
市史資料室事業
財団では横浜市総務局行政・情報マネージメント課の委託を受け、総務局が所管する横浜市史
資料室所蔵資料の公開・閲覧を行い、あわせて所蔵資料の保存・管理を行いました。また、昭和
の横浜に関する資料の収集に努め、寄贈・移管資料の受入を引き続き行いました。所蔵資料の活
用としては、年 1 回のパネル展示会とミニ展示を随時開催し、所蔵資料の紹介に努めました。8
施設連携展示「ヨコハマ 3 万年の交流」では「戦争と戦後をめぐる日本とアメリカ」ろ題したミニ
展示を開催しました。また、同時開催で、
「戦後 70 年 戦争を知る、伝える―横浜の戦争と戦後
―」を開催しました。
所蔵資料の調査研究では、開港資料館・都市発展記念館と共同の調査研究事業(地図データベ
ース作成・戦後都市横浜に関する研究)を進めました。この研究成果は今後の横浜都市発展記念
館などでの企画展示に活用します。また、都市発展記念館主催企画展「時計屋さんの昭和日記」
「ハ
マを駆ける-クルマが広げた人の交流-昭和編」をはじめ、関連施設や市民利用施設における展示
会等に協力して、写真・資料の貸し出しを通じて、所蔵資料の公開、普及に努めています。
1
資料収集保管事業(定款第4条第1項第1号①)
(1)資料の収集・管理・公開
項
目
資料の寄贈
点
数
寄贈 100 件 2,950 点
事
業 内 容
主な収集資料:又木誠八郎家資料・市川俊家資料・
大橋惠子家資料、斎藤秀夫資料、高橋睦子家資料、
鈴木彰家資料、斎藤義文家資料、小黒英夫家資料、
季刊誌『横濱』募集戦争・空襲体験記ほかの寄贈を
受け、整理・目録化を行った。
図書・刊行物
2,526 点
図書(787 冊)
・行政刊行物(1,739 冊)の収集・整
理を行った。
資料の移管
2 件 35 点
移管資料:市民局広聴相談課資料、秘書課より助役
事務引継書の移管を受け、整理・目録化を行った。
資料の購入
2 件 83 点
主な資料:神奈川新聞マイクロフィルム版(昭和 59
年~昭和 63 年)
、
「横浜市電話番号簿」昭和 22 年版・
昭和 23 年版他。
資料のマイクロ化等
マイクロフィルム
97,276 コマ
公開用の複製資料を作製するため、資料をマイクロ
フィルム撮影するとともに、一部の資料については、
マイクロフィルムス
フィルムスキャンし、プリント製本を作製した。
キャン
主な資料:乳児保護協会資料、関戸小一家資料、栗
プリント
75,722 コマ
15,500 枚
写真等複製 2,105 枚
原正治家資料、山村忠男家資料、金原まさ子家資料、
金子清家資料、鈴木彰家資料、横浜市各課文書など
そのほか、写真資料の複写・スキャニングによるデ
ータ化(1,950 枚)
、および旧公図のスキャニング・
プリントによる複製作成を行った(155 枚)
。
(横浜市総務局行政・情報マネージメント課予算にて
18
執行)
資料整理・保存
収集資料の整理、目録の作成、及び一部資料につい
て公開に向け、再整理を行った。また、中性紙封筒
への封入及び再整理資料の中性紙封筒への入れ替え
を行った。
閲覧室に目録棚を設置し、公開資料の目録を準備の
整ったものから順次配架した。
資料を適切に管理し、資料台帳データの点検、更新
および資料検索用目録の処理を行った。
所蔵資料・新規受入資料の公開に向けて、資料整理、
目録化、資料のマイクロ撮影、複製の作成を順次行
い、写真資料のデータベース化を進めた。
資料公開
入室者数 1,116 人
資料閲覧・複写・レファレンス対応等を行った。
資料貸出
貸出件数 228 件
出版物掲載(85 件)、放映等利用(33 件)、展示出
陳(57 件)、その他授業で使用、HP 掲載など(53
件)のために写真、パネル及び資料の貸出を行った。
2
調査研究事業(定款第4条第1項第1号①)
(1)調査研究
項
目
事
資料調査
業 内 容
報告書刊行準備として、広報ポスター「市民広報」および昭和 40 年代の広報
活動について、その他空襲および戦争関係、シルク貿易関係、および柴漁協
関係の調査研究を行った。
展示会等の関連調査
展示会準備として、戦後 70 年に関わる戦時期や空襲関係、および戦後占領期
研究
の調査研究を行った。
共同調査研究
開港資料館・都市発展記念館と共同で実施。市史資料室所蔵資料に含まれる
地図の確認とデータベースへの登録作業を行った。
都市発展記念館・開港資料館との連携研究事業に関し、定例会を開催し、戦
後から高度経済成長期に関する所蔵資料の調査研究を行った。
3
企画普及事業(定款第4条第1項第1号②)
(1)閲覧室運営
項
目
平成27年度
平成26年度
平成25年度
12,142
11,070
9,869
1116
1193
1119
資料閲覧室利用者数(人)
(注2)
108
195
153
複写申込件数(件)
441
513
379
レファレンス件数(注3)目標数 150 件
298
326
224
電話レファレンス件数(注4)目標数 300 件
400
491
298
展示見学者(人)
(注1)目標数 10,000 人
入室者数(人)目標数 1,200 人
19
(注1)市史資料室内展示コーナーの見学者数
(注2)資料閲覧室は、一次資料専用の閲覧室であり、開架資料の閲覧室とは別室
(注3)レファレンス件数は、来室者からレファレンスを受け付けた件数
(注4)メールレファレンス含む
(2)展示会・講演会・講座の開催
項目
展示会の開催
事業内容
展示会「戦後 70 年 戦争を知る、伝える-横浜の戦争と戦後」
7 月 18 日(土)~9 月 23 日(水)
入場者数:8,762 人
横浜市史資料室内
展示ケースで、ミニ展示「戦争を知る-横浜の空襲と戦災関連資料から」(4月
展示コーナー
21 日~7月 15 日)
、財団連携展示ヨコハマ 3 万年の交流「戦争と戦後をめぐる
(ミニ展示)
日本とアメリカ」
(7 月 18 日~9 月 23 日)、ミニ展示「資料室所蔵資料で見る公
文書保存の変遷」
(10 月 14 日~1 月 10 日)、ミニ展示「激動の横浜貿易-シルク
をめぐる大正~昭和前期」
(1 月 13 日~3 月 31 日)を行った。
講演会・講座等
展示会関連シンポジウム「空襲の記録-証言・写真・米軍資料」を開催
8 月 29 日(土)
参加者:123 人
横浜市中央図書館共催ライブラリーカフェ「日本人はどのようにしてダンスに親
しんできたか-文化都市ヨコハマの体験」を実施
9 月 6 日(土)
参加者:27 人
(3)情報発信・普及広報
項目
事業内容
『市史通信』の刊
情報誌として『市史通信』
(No. 23~No. 25)を刊行(23 号 8.000 部、他各 5,000
行
部)した。資料提供者(機関)、及び関係者(機関)へ発送するとともに、市民
に配布した。また、同一内容の PDF ファイルをホームページ上でも公開した。
『紀要』の刊行
所蔵資料の調査を中心とした、横浜の昭和史に関する研究成果を発表するため、
『横浜市史資料室紀要』第 6 号(1,000 部)を刊行した。昨年開催したシンポジ
ウムの内容を「特集 空襲の記録-証言・写真・米軍資料」として掲載した他、
論文・資料紹介を掲載した。
報告書『昭和 40
平成 26 年度の写真パネル展「横浜市広報ポスターにみる昭和 40 年代」の内容と
年代の横浜市広報
その後の調査結果をまとめ、報告書として刊行した(2,000 部)。
ポスター』
その他促進事業
・図書館職員向け展示会「戦後 70 年 戦争を知る、伝える-横浜の戦争と戦後」
解説(8/11
28 人、8/20
31 人)
・都市発展記念館「時計屋さんの昭和日記」展示出陳
同ギャラリー連続講座「時計屋さんの横浜日記を読み解く」講師派遣
・同「ハマを駆ける-クルマが広げた人の交流-昭和編」展示出陳
・
「平和のための戦争展」展示出陳
・南図書館「占領軍がいた街 1945-YOKOHAMA」展示出陳
20
・都筑図書館「「八月の光」を読む~あの日を知る人々の記憶・本を通して戦後
70 年を振り返る~」展示出陳
・港北図書館「横浜の空襲と戦災」展示出陳
・市職員向け研修会:市史資料室紹介と「戦争を知る、伝える」展解説(9/10)
・図書館職員向けミニ展示解説(5/14・19、2/2・4)
ホームページの
ホームページに、目録情報や所蔵資料概要を掲載し、刊行物の案内、展示会等の
公開
案内、
『市史通信』の掲載など情報発信を行った。(横浜市総務局行政・情報マネ
ージメント課で作成・随時更新)
アクセス件数:8,604 件
広報宣伝活動
・展示会「戦後 70 年 戦争を知る、伝える-横浜の戦争と戦後」の案内チラシ・
ポスターを作成・配布。市内小・中・高・大学へチラシ送付。市内駅 15 ヶ所
に配布
・ミニ展示「戦争を知る-横浜の空襲と戦災関連資料から」
、シンポジウム「空
襲の記録」
、ミニ展示「激動の横浜貿易」のポスター・チラシを作成、掲示・
配布
・財団メールマガジンによる情報発信
・季刊誌『横濱 特集 70 年目の夏』に展示会「戦争を知る、伝える」広報掲載
・レファレンス対応および取材対応
各ミニ展示、展示会「戦争を知る、伝える」および戦後 70 年関係など(神奈
川・産経・東京・朝日・読売各紙)
FM ヨコハマ(5/31)
、TVK ハマナビ(5/23)
その他
① 学芸員課程学生の施設見学・案内受入(7/30、フェリス女学院大学 8 名)
② 講師派遣
・横浜市立大学総合講義「横浜学事始」
・大光院「横浜大空襲 70 年戦没者慰霊法要講演会」
・横浜シティガイド協会研修会「横浜における空襲」
・横浜市ふるさと歴史財団連続講座「横浜 3 万年の交流」(9/18)
・かながわコミュニティーカレッジ
③ 地域図書館展示協力
・南・都筑・港北各図書館
④ 『神奈川新聞』
「学芸員ネットワーク」掲載
「戦争の体験を伝える」
(8/28)
⑤広報課『庁内報』連載記事執筆
⑥季刊誌『横濱 特集 70 年目の夏』企画協力
事業別評価
実施概要
市史資料室事業
評価
横浜市の委託事業は順調に実施しました。
また、開港・都発との連携事業を積極的にお
こないました。
21
B
Ⅲ
史跡等管理事業
横浜市の歴史・文化財関連施設の維持管理・運営を行いました。
1
八聖殿郷土資料館事業(定款第4条第1項第1号②・③)
項 目
歴史講座の実施
事 業 内 容
収蔵資料や地域の歴史を普及するための事業として、毎月第3土曜日に、財
団学芸員を講師として、さまざまテーマで講座を開催している。
全8回開催
歴史散歩の実施
合計711人
連続講座で話題にした地域へ赴く歴史散歩を実施した。
全6回開催
学校との連携
参加者
参加者
合計327人
・小学校対象 体験学習・出前授業
本牧地域にある小学校からの依頼を受け、当館での体験学習会や、学
校への出前授業を実施した。
間門小、本牧小、大鳥小、立野小、本牧南小、北方小
横浜国大附小
のべ21回 1,277人
・中区小学校社会科研究会研修会で、石臼・脱穀体験をはじめとする各種昔
の道具体験、吉田新田の模型を使った授業の紹介などを行った。
・第12回大鳥中学校交遊祭で体験学習を実施した。
・大鳥中学校の職業体験の受け入れを行った。
・本牧中学校の授業「職業講話」を行った。
財団連携企画展「ヨコハ
財団連携展示の一環として、開港資料館で作成した生糸関連のパネルを展示
マ 3 万年の交流」
した。
世界遺産富岡製糸場お
富岡製糸場が実施する市民養蚕事業に、三渓園・矢箆原住宅とともに参加・
よび三渓園との事業連
協力した。
携
・養蚕の公開展示
富岡製糸場から蚕約 250 匹を預かり、来館者に餌やりや繭収穫の体験な
どを実施。
・製糸展示の拡充
養蚕展示に合わせ、製糸部分の展示の拡充を行った。
地域との連携
地元町内会、図書館、コミュニティハウスと協力し、イベントなどで体験学
習を行った。
情報発信
ホームページ及びブログ等により、八聖殿郷土資料館の展示・普及事業等の
情報を発信した。
ブログ更新27回
アクセス件数 37,005
地域町内会連合会・商店会・三渓園保勝会その他各種団体の協力を得て、地
域回覧板や掲示板、三渓園および近隣の店舗に、当館ポスターの掲示、チラ
シの配布を継続して行った。
22
八聖殿郷土資料館利用者の推移(目標数 6,000 人)
項
目
平成27年度
八聖殿郷土資料館利用者数(人)
2
平成26年度
13,075
平成25年度
11,382
8,887
指定史跡管理事業(定款第4条第1項第1号③)
横浜市の文化財である、国指定史跡称名寺境内等の維持管理を適切に行いました。
管理対象施設等
国指定史跡称名寺境内
事業内容・所在地など
史跡の維持管理
所在地:金沢区金沢町
県指定史跡稲荷前古墳群
史跡の維持管理
所在地:青葉区大場町
県指定史跡市ヶ尾横穴古墳群
史跡の維持管理
所在地:青葉区市ヶ尾町
上行寺東遺跡復元整備地
史跡の維持管理
所在地:金沢区六浦二丁目
事業別評価
事業名称
史跡等管理事業
実施概要
評価
八聖殿郷土資料館では、利用者は順調に増加してお
り、27年度は過去2回目となる 13,000 人台となり
ました。歴史講座参加者数平均約89人、歴史散歩参
加者数平均約164人となりました。
地域小学校7校とは、出前授業や館での体験学習・
街でのフィールドワークなど、多彩な学校ニーズに応
え、地域中学校2校とも職業体験や行事への参加・部
活動や委員会を通じての交流を深めています。
史跡の維持については順調に管理を行いました。
23
A
Ⅳ
歴史博物館事業
本年度は第2期指定管理期間の最後の年であり、5年間に達成した成果と課題を整理し、3期以
降の事業に繋げる年でした。2期の課題であった財団諸施設の連携では連携展示「3万年の交流展」
を実施しました。当館の展示会場においては、これも2期の課題であったボランティアによる展示
解説を試行し、その後の研修により、次年度実施の常設展示解説の体制を整えました。また、市民
の歴史・文化に求めるニーズの多様化に対応するために、外部諸組織と広く連携することに努めま
した。
博物館事業の根幹となる資料の収集・保管・整理、修繕・燻蒸等は着実に実施しました。調査研
究事業は7本全てを本年度で完結させ、その成果は「すくすく育て みんなの願い」展、「称名寺
貝塚」展などの企画展、常設展示室の収蔵資料ミニ展示で紹介しました。常設展示室の活性化は大
きな課題となっています。本年度は、近現代メイン模型「勧工場」の追加リニューアル、新規転入
者向けのチラシを作成するなど力を入れました。次年度以降も最重要課題として取り組みます。
企画普及事業は多様な事業を展開しました。企画展は6回開催しましたが、季節や団体来館期等
の諸条件を考慮してターゲットを明確化し、多くの来館者を得ました。「称名寺貝塚」展は、金沢
区と結んだ「歴史文化の普及啓発に関する協定」に基づき実施し、多くの金沢区民の来館を得まし
た。また、各種講座や体験学習、歴史探検なども固定ファンに支えられ堅実な成果をあげることが
できました。昨年から始めた「ナイトミュージアム」は今年度も好評で、当館の看板メニューとな
りました。
本年度力を入れたのが、外部諸団体との連携で、とりわけ北部地域との関係を深める普及事業を
展開しました。オール横浜の施設であることを自覚しつつ、地元に開かれた博物館という姿勢は今
後とも打ち出していきます。
市民協働では、前出の常設展解説の導入に向けたガイドボランティアの研修を実施するとともに、
活動支援ボランティアの活動の幅を広げました。また博物館に集う関連団体の位置付けを「市民協
働」という観点から整理し、3期以降に市民と歩む当館の姿勢を明確化しました。学校連携に関し
ても、エデュケーターと連携しながら堅実な成果をあげました。
施設の管理運営面では、経年劣化の機器類の恒常的な保守を行いました。また、文化芸術振興費
補助金「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」に応募した「学校内歴史資料室を
活用した博物館デビュー支援事業」が本年度も引き続き採択され、当館を中核に小学校が所蔵する
資料の調査・整理などを実施しました。本年度は「多言語化による博物館体験促進事業」として、
図録やマナーブックの英語版を製作しましたが、3期以降に当財団が提案したグローバル化対応の
パイロット事業として位置付くものになりました。
常設展示室も21年が経過し、更新についての検討が、必要になっています。
1
資料収集保管事業(定款第4条第1項第1号①)
展示・教育・普及・閲覧公開等の博物館活動に活用する資料を、購入・複製・マイクロ撮影等
により収集し、分類・整理するとともに、良好な状態で保管するため、資料の修繕・燻蒸を行い
ました。
24
(1)資料の収集・管理
項
目
資料の寄贈・寄託
点
数
事
寄贈 12 件 1,223 点
主な収集資料:鈴木靖氏寄贈農具・衣類・文書、大堀元
寄託 1 件 132 点
実物資料の購入
業 内 容
夫氏寄託金沢関係資料
10 件 687 点
主な収集資料:日本霊異記付攷証、日本八景づくしの内
武州金澤八景、街頭紙芝居ほか
レプリカ製作
1件1点
主な資料:都筑区池辺町八所谷戸講中所蔵「廻り地蔵」
マイクロ撮影
2000 コマ(製本 74 冊)
主な資料:金沢藩士萩原家文書・松澤家文書(製本のみ)
資料の修繕・保存
2件 2点
主な資料:佐久間象山掛軸の修復、赤羽刀の研磨
資料の整理活用(収集
1,851件
実物資料・図書文献資料のデータ入力を行った。
資料のデータ入力)
資料の整理活用(収集
5件 102点
他の博物館・資料館での企画展・特別展に本館所蔵資料
資料の貸出)
の貸出を行った。
図書資料の公開
3,859 件
図書閲覧室で、文献資料の公開及びレファレンスを行っ
た。
写真資料の撮影・整理
撮影数
常設展示や企画展・特別展に関する資料及び収蔵資料の
795カット
画像資料の貸出
撮影と整理を行った。
貸出件数48件99
他の博物館や公共機関、出版社などへの写真資料の貸出
点
を行った。
(2)資料収集内訳(H27.4~H28.3)
区
分
絵 画(点)
※(
)内は、前年度点数
購入
複製
寄贈
寄託
合計
3
(2)
(―)
(7)
(―)
3
(9)
(―)
(―)
(―)
(―)
(―)
(―)
―
(―)
8
(71)
(―)
―
(―)
(―)
2
(2)
(―)
(―)
(493)
(―)
(―)
2
(2)
8
(564)
(―)
(1)
(117)
(―)
(118)
(―)
(―)
(14)
(―)
(14)
(―)
(―)
(―)
(―)
(―)
(―)
7
(239)
(―)
7
(239)
(1)
1,216
(14)
1,519
(2,131)
2744
(3,016)
(―)
132
(―)
工芸品(点)
彫 刻(点)
書 跡(点)
典 籍(点)
(―)
古文書(点)
古記録(点)
絵 図(点)
歴史資料(点)
(―)
考古資料(点)
(―)
民俗資料(点)
676
(―)
図書文献資料(点) 122
(188)
合
計
809
(261)
(―)
(―)
(―)
(2)
25
(―)
132
(―)
(1)
2,024
(14)
1,641
(2,319)
3685
(3,280)
累計
1,956
(1,953)
132
(132)
20
(20)
53
(51)
4,655
(4,647)
31,300
(31,300)
53
(53)
169
(169)
16、869
(16,862)
16,876
(16,876)
11,776
(9,752)
66,697
(65,056)
150,556
(146,871)
購入資料「日本霊異記」
寄贈資料
竪杵
(3)図書閲覧室利用状況
項
目
平成27年
平成26年
平成25年
閲 覧 室 利 用 者 数 (人)
6,177
6,082
7,471
複 写 申 込 件 数 (件)
469
478
504
数(枚)
4,010
4,307
4,812
レ フ ァ レ ン ス 件 数(件)
556
429
400
複
写
枚
(4)資料の保管
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
文化財害虫への対応
収蔵庫より出庫した資料は原則として燻蒸を行ってから収蔵庫に
戻すという仕組みを徹底した。
燻蒸庫を利用した二酸化炭素燻蒸を 4 月、6 月、8 月、11 月、3
保存燻蒸処理
月の計 5 回行なった。
環境検査
館の環境を把握するため、定期的に昆虫類モニタリング、菌類測
定、塵埃測定、光学的測定を行った。
(5)資料保管施設の管理
保管施設
歴史博物館収蔵庫(1,901 ㎡)
2
保 管 資 料
原始・古代から近現代までの考古資料・歴史資料・民俗資料等。
調査研究事業(定款第4条第1項第1号①)
収集資料の整理や調査研究、企画展や講座・講演会の基礎的資料収集のための調査研究・資料
整理を行いました。
(1)基礎的調査研究1:収蔵資料に関する調査研究
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
後期旧石器時代・縄文時代草創期
市域の後期旧石器時代・縄文時代草創期の遺跡及び出土資料を集
遺跡の調査研究
成し、当時の活動の検討を行うことを目的に、本年度は市域西部、
(2/2年次)
境川流域の当該期の資料について検討した。
称名寺貝塚の研究
横浜市金沢区称名寺貝塚出土の貝・骨類の水洗・分類、土器の接
26
(2/2年次)
合などの基礎整理作業を行った。研究成果を活用して、企画展「称
名寺貝塚」とシンポジウム「称名寺式貝塚と称名寺式土器」を実
施した。
横浜の農兵に関する基礎研究
幕末に組織化された横浜市域の農兵隊とその動きを考えること
(2/2年次)
を目的に、本年度は川崎と綱島の農兵隊について再検討し、いく
つかの特徴を指摘した。
(2)基礎的調査研究2:地域資料に関する調査研究
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
横浜市歴史博物館蔵「本朝世紀」 「伏見宮御記録」諸本や旧第一高等学校本『本朝世紀』との対照
(写本)の研究
を通じて当館所蔵『本朝世紀』写本が原本の精密な見取り複写本
(2/2年次)
であることを明らかにし、その成立事情を推測した。
所蔵資料「猪隈関白記」の研究
館蔵資料「猪隈関白記」4冊の写本系統を明らかにする事を目的
(2/2年次)
として、他施設所蔵の「猪隈関白記」諸写本との比較・検討を行
い、結果として当館本は宮内庁書陵部の葉室家本からの書写であ
ることが分かった。
横浜市域の産育習俗にかんする
近世以降の産育習俗に関わる民間信仰について、調査研究の成果
民間信仰の調査研究
を企画展「すくすく育て みんなの願い」の中で紹介した。また、
(3/3年)
昨年度に公開した青葉区鉄町のおしゃもじ様に関する基礎デー
タについて新たに判明した情報を調査研究報告の中で公開した。
(3)市民協働の調査研究:フィールド調査を基礎として、市民とともに調査研究を行う
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
市民協働民俗調査
昨年度刊行した調査報告書のテーマの中から石造物の石工調査
(2/2年次)
を今年の統一テーマとして実施することとし、鶴見川の支流であ
る矢上川のフィールドワーク調査を行った。成果は来年度の紀要
で報告する計画である。
(4)企画展関係にともなう調査研究:企画展・特別展の開催に向けての調査研究
項
目
「ムラに生きる人々」に関する
調査研究
目的・意図 及び 内容・成果
28年度以降に開催する予定の企画展の検討と、基礎的な資料の
調査を行った。
「人と物の流れ」に関する
調査研究
28年度に開催予定の和船に関わる企画展の資料調査などを行
った。
「変わる横浜の形」に関する
調査研究
28年度以降に開催する予定の企画展の計画立案、基礎的な資料
の確認調査を行った。
(5)資料の調査整理
項
資料の整理
目
目的・意図 及び 内容・成果
資料収集活動や調査研究で収集した資料・データなどの整理を行
った。
27
(6)ユーラシア研究会
横浜ユーラシア文化館と合同で、西アジアや東アジアの交易をテーマに2回の研究会を実施し、一
部の内容を横浜ユーラシア文化館紀要に掲載した。
3
常設展事業(定款第4条第1項第1号②)
常設展示室において、収蔵資料の公開や、学芸員による解説を
実施したほか、3 月には博物館に隣接する都筑区・青葉区・緑区・
港北区の新規転入者に招待券を配布するなど、積極的な集客を図
りました。また、展示資料・ジオラマ類・映像機器類の保守点検
を実施し、さらに近現代メイン模型の「勧工場」には、模型を追加
するリニューアルを実施しました。
来年度に導入予定の常設展示解説ボランティアの研修を行いま
した。
新規転入者に配布した招待券
(1)常設展示室での実施事業
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
常設展示解説
「ラストサタデープログラム」の一環として、学芸員による常設
展示解説を行った。
参加者:538名(1日2回:全 24 回)
収蔵資料ミニ展示
7・8・9月と1・2・3月の6回、収蔵資料をスタディサロン
で展示し、各最終日と 8/8(土)に解説を行った。
7/11(土)−7/20(月)「横浜の貝塚出土資料」
8/8(土)−8/16(日)「大塚遺跡出土資料」
9/12(土)−9/23(水・祝)「吉田新田」
1/9(土)−1/17(日)「汽車土瓶」
2/13(土)−2/21(日)「造庭法・蓬萊記」
3/12(土)−3/21(月祝)
「本朝世紀・六波羅合戦絵巻」
解説参加者:170人(1日2回:全12回)
(2)常設展示室観覧者の推移(目標数 79,500 人)
有料観覧者(人)
無料観覧者
合計
前年比
開館
1 日平均
日数
入館者(人)
大人
高大
小中
計
(人)
(人)
27 年度
11,257
1,180
7,721
20,158
48,990
69,148
102.9%
314 日
220
26 年度
9,655
1,116
8,500
19,271
47,921
67,192
92.8%
311 日
216
25 年度
10,925
1,066
10,502
22,493
49,848
72,341
105.7%
305 日
237
(3)常設展示解説ボランティアの導入に向けた試みと研修
項
目
「横浜のあゆみ―ヒト・モノ・マ
チ―」展における展示解説ボ
目的・意図 及び 内容・成果
次年度の常設展示解説ボランティア導入を想定し、「横浜のあゆ
み」展において解説ボランティアを試験的に実施した。
28
ランティア実施
来年度に向けた常設展示解説ボラ
2度の説明会と6回の研修を実施した
ンティアの研修
4
企画普及事業(定款第4条第1項第1号②)
常設展示を補うテーマや、新たな調査研究の成果に基づく企画展示を開催しました。同時に、
市民に横浜の歴史をより身近で興味深く感じてもらえるように各種の体験学習や歴史講座等を
開催し、生涯学習活動を支援しました。
また、地域・学校や市民ボランティアと連携した事業や、施設や遺跡公園の有効活用と認知度・
顧客満足度を高めるための事業を実施しました。とりわけ、地元都筑の区役所や市民活動団体と
多彩な取り組みを実施し、いずれも好評を得ました。
(1)企画展・特別展の実施
企画展名/開催期間
観覧料
企画展「横浜発掘物
語 2015―君も今日か
ら考古学者―」
H27.4.4(土)
5.24(日)
大人
会期 49 日
小中
300 円
大高
200 円
100 円
観覧者数
目的・意図 及び 内容・成果
24,794 人
小学校6年生の社会科見学に対応し、市内の考古学や
(目標数
発掘調査の成果を知ってもらうために企画をした。土器
20,000
や石器を触る体験や、見学に来た小学校に、学校アイコ
人)
ンが付いた紙を拡大した埋蔵文化財地図に貼り付けさ
1日あたり
せるなど、参加型展示を意図的に取り入れた。
506 人
関連事業
書道展「大昔を書いちゃった!!」・親子向
け展示解説・土器の重さ当てクイズ・小さな弥生土器作
り・ドッキーを作ろう!・火起こし体験・大塚遺跡まつ
り
4/4(土)親子展示解説
15:00〜15 人
4/11(土)親子展示解説
15:00〜10 人
4/12(日)土器の重さ当てクイズ 13:00~
4/18(土)火起こし
32 人
10:00〜20 人・13:00〜2 人(強風
のため途中中止)
親子展示解説
15:00〜15 人
4/19(日)土器の重さ当てクイズ 13:00~
4/25(土)火起こし
30 人
10:00〜23 人・13:00〜23 人
親子展示解説
15:00〜15 人
4/26(日)土器の重さ当てクイズ 13:00~28 人
5/2(土)親子展示解説 14:00~ 12 人
5/3(日)親子展示解説 14:00~
33 人
5/4(月)親子展示解説 14:00~
46 人
5/5(火)大塚遺跡まつり
人
火起こし 438 人 弓矢 281
スープ&ご飯 221 人(ご飯 64 人) スタンプラリ
ー424 人 延べ計 1288 人
5/5(火)親子展示解説 14:00~
29
33 人
5/6(水)親子展示解説 14:00~
17 人
5/9(土)親子展示解説 14:00~
9人
火起こし 67 人
5/10(日)土器の重さ当てクイズ 13:00~
5/16(土)親子展示解説 14:00~10 人
火起こし 43 人
5/17(日)土器の重さ当てクイズ 13:00~
51 人
5/17(日)ドッキーをつくろう 9:30~8 人
13:30~8 人
5/23(土)親子展示解説 14:00~24 人
火起こし 67 人
5/24(日)土器の重さ当てクイズ 13:00~
企画展「古代の仏教
―博物館収集資料を
中心に―」
H27.6.6(土)
7.4(日)
会期 26 日
大人
300 円
大高
200 円
小中
6,254 人
(目標数
36 人
30 人
横浜市歴史博物館・横浜ユーラシア文化館・
(公財)
横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センターの収集
7,500 人) する古代の仏教関係資料により、中国仏教が日本に伝
1日あた
来し、定着するまでの日本仏教史の流れを紹介した。
り 240 人
また紺紙金字法華経(横浜市指定文化財・保土ケ谷区
100 円
法性寺寄託)や The Thousand Buddhas(横浜ユーラ
シア文化館蔵)等のこれまで展示機会の少なかった資
料を広く市民に公開したことにより、好評を得た。
関連事業
6/13(土)研究講座「ムラの仏堂―古代の人々の祈り
―」14:00〜
67 人
6/14(日)フロアレクチャー11:00〜30 人・14:00〜18
人
6/20(土)研究講座「仏教美術に見るユーラシアの広
がり」14:00〜 56 人
6/28(日)講演会「仏法の伝来と土着―除災招福と神
仏関係を中心に」14:00〜 151 人
7/4(土)フロアレクチャー11:00〜28 人・14:00〜45
人
<連携展示「わがまち横浜再発見
ヨコハマ3万年の交流」>
「横浜のあゆみ―ヒト・モノ・マチ―」
平成 27 年 7 月 18 日(土)~9 月 23 日(水・祝) 会期 59 日
企画展
「すくすく育てみん
なの願い―出産と育
児をめぐるモノがた
り―」
大人
300 円
高大
4,949 人
本展では、横浜市内の産育習俗やそれにかかわる民間
(目標数
信仰をテーマに、現代から過去へ遡るかたちで展示を構
4,500 人) 成し展観した。企業協賛や横浜歴博もりあげ隊のボラン
200 円
小中
ティアによる市民協働によって見学者と展示の間の距
1日あた
100 円 り
H27.10.10(土)
11.23(祝)
会期 39 日
5ページ参照
126.9 人
離を近づける工夫を試み、好評を得た。
関連行事
10/14(水)やさしい展示解説 AM10 人 PM8 人
10/18(日)育児ミュージカルIKUMINS(イク
ミンズ)」 31 人
30
10/20(火)デジカメ講座 4 人
10/27(木)紙芝居(太田小学校) 43 人
10/28(水)ワークショップ「子どものおまもり・背
守りをつくろう」 7 人
10/29(木)やさしい展示解説 AM0 人 PM8 人
11/4(水)紙芝居講座 7 人
11/8(日)紙芝居(太田小学校)
12:00〜55 人 13:30〜47 人 15:00〜50 人
11/12(木)歴史講座(青葉区郷土史の会と共催) 56
人
11/14(土)やさしい展示解説
AM8 人 PM14 人
11/18(水)ワークショップ「子どものおまもり・背
守りをつくろう」7 人
講演会「今どきの子育てを知って、孫育てを楽しも
う!」 45 人
11/19(木)デジカメ講座 12 人
企画展「平成 27 年度
無料
3,710 人
平成 27 年度に指定された国の重要文化財 1 件と横
横浜市指定・登録文
(目標数
浜市の指定文化財 3 件を中心にを紹介した。同時に、
化財展」
H27.12.5(土)
H28.1.11(月・祝)
2,500 人)
埋蔵文化財センターの「横浜の遺跡展―港北の狩人た
ち」を開催した。
1日あたり
会期 27 日
137.4 人
関連行事
12/9(水)街頭紙芝居実演 13:00〜6 人 14:00〜5 人
15:00〜16 人
12/16(水)街頭紙芝居実演 13:00〜14 人 14:00〜7 人
15:00〜13 人
12/19(土)フロアレクチャー11:00〜38 人 14:00〜36
人
12/19(土)街頭紙芝居実演 12:00〜6 人 13:00〜14 人
14:00〜7 人 15:00〜13 人
12/22(火)街頭紙芝居実演 13:00〜9 人 14:00〜9 人
15:00〜4 人
12/23(水祝)街頭紙芝居実演 13:00〜17 人 14:00〜5
人 15:00〜4 人
12/27(日)街頭紙芝居実演 13:00〜13 人
人
14:00〜16
15:00〜25 人
1/5(火)13:00〜13 人
14:00〜23 人
1/9(土)街頭紙芝居実演 13:00〜22 人
15:00〜17 人
14:00〜11 人
15:00〜34 人
1/10(土) フロアレクチャー11:00〜28 人
遺跡展講演会 13:30〜121 人
企画展
「称名寺貝塚-土器
とイルカと縄文人
大人
300 円
12,208 人
市内の重要遺跡である称名寺貝塚をテーマとし、第Ⅰ
(目標数
部では称名寺貝塚の全体像、第Ⅱ部では称名寺式土器
31
-」
高大
6,000 人)
200 円
H28.1.30(土)
小中
3.21(日)
関連行事
1日あたり
100 円
会期 45 日
の時代を取り上げた。
273人
2/7(日)フロアレクチャー11:00〜25 人 14:00〜35 人
2/11(木祝)出張講演会(金沢公会堂) 257 人
2/27(土)研究講座「称名寺貝塚と交流」55 人
2/28(日)金沢区民デー・フロアレクチャー
11:00〜
87 人
14:00〜
20 人
3/5(土)シンポジウム
13:00〜16:30
168 人
3/6(日)シンポジウム
10:00〜16:30
148 人
3/12(土)研究講座「称名寺貝塚の生業」13:00〜
3/16(水)遺跡散歩
9:30〜12:30
37 人
29 人了
3/20(日)フロアレクチャー11:00〜33 人
14:00〜40 人
(2)企画展示室観覧者の推移(目標数 56,000 人)
有料観覧者(人)
大人
無料観覧者
合計
高大
小中
計
(人)
(人)
前年比
開催
1 日平均
日数
入館者(人)
27 年度
8,649
739
4,501
13,889
48,059
61,948
102%
245 日
253
26 年度
7,529
693
6,776
14,998
45,703
60.701
107.2%
236 日
257
25 年度
7,385
587
2,848
10,820
45,783
56,603
97.6%
239 日
236
(3)歴史講座等の開催
講座名称/開催日
古文書解読教室
初めての古文書
H27.10.2(金)
12.4(金)
毎金曜 10 回連続
歴史講座(近世)
H27.12.23(水祝)
参加者数
各回
46人
事
業 内 容
初心者を対象に江戸時代の古文書を教材として解読の初歩
を学ぶ講座を行った。
講師:井上攻、小林紀子、吉崎雅規 (歴史博物館学芸員)
合計
460人
会場:歴史博物館 研修室
参加料:5,000円
「開港しなかった江戸」
89人
講師:吉崎雅規(歴史博物館学芸員)
会場:歴史博物館 講堂
参加料:500円
歴史講座(中世)
H28.1.16(土)
「中世の絵図」
32人
講師:阿諏訪青美(歴史博物館学芸員)
会場:歴史博物館 研修室
参加料:500円
歴史講座(民俗)
H28.2.20(土)
「館蔵の汽車土瓶」
13人
講師:羽毛田智幸(歴史博物館学芸員)
会場:歴史博物館 研修室
参加料:500円
歴史講座(古代)
H28.3.19(土)
「ある数奇な歴史書当館所蔵『本朝世紀』をめぐって」
31人
講師:柳沼千枝(歴史博物館学芸員)
32
会場:歴史博物館 研修室
参加料:500円
実験考古学講座
「縄文土器づくり」
H28.2.6(土)
3.20(日)全4回
開館 21周年記念
各回
23人
合計 92人
横浜縄文土器づくりの会の指導で、港北ニュータウン出土の
縄文土器をモデルに土器づくりの体験教室を行った。
会場:歴史博物館 工房・遺跡公園体験広場
参加料:4,000円
171人
特別講演会
開館21周年を記念して「横浜考古学史話」と題し、坂詰秀
一氏(立正大学名誉教授)による講演会を行った。
H28.1.30(土)
講師:坂詰秀一氏(立正大学名誉教授)
会場:歴史博物館 講堂・研修室
講師派遣
各区や地域の郷土史団体等が主催する講座・講演会へ学芸員
を派遣した。
(4)体験学習の実施
会場/開催日
体験学習室
参加者数
参加料
事 業 内 容
56,297 人
無料
さまざまな道具に直接触れ、歴史を実感できる
毎日開催
内容で実施した。
常時開催:銅鐸、鉦、駕籠、火打石、鎧と兜等
ミニ展示
・小学生見学対応プログラム
4/3(金)~7/2(木)
・ちょっと昔を探してみよう-不思議なかた
ちの道具たち
7/3(金) 9/17(木)
・江戸の旅
9/18(金) 11/26(木)
・ちょっと昔を探してみよう
11/27(金) 3/31(木)
体験コーナー
H27.4 月
H27.6 月
工房
小学校団体が多い4
無料
6月にかけて、エントラ
ンスホールで火起こし疑似体験できるコーナー
を設置し、活動支援ボランティアによるミニ体
験を実施した。
890 人
300 円
小学生の親子を中心に、楽しみながら歴史に触
午前午後の1日2回
れる教室を開催した。
開催
4/19(日)
:小さな弥生土器 61 人
(年度通算 20 日 40
6/13(土)
・14(日)
:小田原ちょうちん 69 人
回)
7/26(日)
・29(水)
:横浜の土偶 116 人
7/31(金)
・8/1(土):万祝染 90 人
8/5(水):竹の風車 50 人
8/12(水)
・16(日)
:縄文ポシェット 101 人
8/21(木)
・22(金)
:勾玉づくり 115 人
10/10(土)
・11(日):縄文顔 43 人
33
11/22(日)
:ぞうり編み 50 人
12/5(土)
・6(日)
:和凧作り 46 人
2/13(土)
・14(日)
:紙すき 92 人
2/21(日)
:小さな縄文土器
ナイトミュージアム
25 人
12 人
大人の体験学習
57 人
大人 1000 円
大人や家族連れを対象に、夜間の博物館の展示
高大 700 円
室と遺跡公園の見学会を実施した。
小中 400 円
9/12(土)
1,200 円
高校生以上を対象に、午前から午後にかけてあ
「あじろ編みでバッ
じろ編みでトートバックを作る体験学習を実施
グを作ろう」
した。6/27(土)
40 人
あじろ編み
350 円
夏休み期間中に「横浜歴博盛り上げ隊」による
ワークショップ
ワークショップを実施した。8/2(日)
・8/9(日)
・
8/23(日)
竪穴住居に泊まろう
H27.7.18(土)
7.19(日)
勾玉ワークショップ
8家族 27
人
大人 1500 円、 小学生を含む家族を対象に遺跡の竪穴住居に宿
子供 700 円
泊する体験教室。火起こし・竪穴住居での食事・
夜の遺跡見学・宿泊体験を実施した。
5人
500 円
横浜市聾支援学校の生徒を対象に、勾玉作りの
H26.11.20(水)
出張ワークショップ
ワークショップを開催した。
60 人
500 円
都筑地区センターの事業に共催し、勾玉作りの
H27.10.18(日)
ワークショップを同センターで実施した。
体験広場野焼き
無料
横浜縄文土器づくりの会と協働で、体験学習や
会の事業として制作した土器等の野焼きを行
い、市民に公開した。
5/5(火祝)、8/22(土)、10/31(土)
、3/20(日)
(5)
「夏休み博物館たんけん隊」の実施
会場
開催日
参加者数
246 人
事
業 内 容
常設展示室
8/2 ・ 9 ・
博物館を楽しみながら関心を高めてもらうために、
企画展示室
16・23
親子や児童生徒を中心に開催した。
博物館バックヤード
1日2回
内容:企画展の展示ポイント解説、常設展示室の照
度測定体験、赤外線テレビカメラでの調査体験、博
物館バックヤード見学など.
(6)
「ふるさと横浜探検」の実施(目標数 30~35 人/回)
探訪地
開催日
横浜もののはじめと
H27.5.13
近代遺跡
(水)
鶴見川中流域
から寺家まで
鶴川
H27.10.21
(水)
参加者数
13 人
事
業 内 容
馬車道駅から元町中華街駅まで半澤正時氏の案内で
散策した。参加料:700 円
12 人
鶴川駅から寺家ふるさと村まで自然観察をしながら
北川淑子氏の案内で散策した。途中では恩廻公園調
節池の見学を行なった。参加料:700 円
34
東海道戸塚宿
H27.11.11
17 人
東戸塚から戸塚駅まで東海道を中心に当館学芸員の
(水)
案内で散策した。参加料:700 円
バスツアー「南房総の
H27.3.18
中世城郭を訪ねて」
(水)
39 人
臨港コミュニティ主催・当館共催で、当館企画によ
る南房総の中世城郭を巡るバスツアーを実施した。参
加費 6000 円
(7)集客イベント等
項
目
子どもの日スペシャル
開催日
H27.5.5
参加者数
1,288 人
大塚遺跡まつり
事
業 内 容
大塚・歳勝土遺跡公園内で、火起こし体験(参
加者:438 人)、弓矢で狩り体験(参加者:281
人)、古代食体験(参加者:285 人)、スタンプラ
リー(参加者:424 人)を行った。
都筑阪急
H27.4.4( 土 )
モザイクモール観覧車
~ 5.24(日)
、
無料招待
7.18(土)~9.
2,511 件
都筑阪急とタイアップ。入館券の半券でモザイ
クモール観覧車に無料招待
23 ( 日 )、
H28.1.30(土)
~3.21(月)
チボリ兄弟舎紙芝居
H27.8.8( 土 )
207 人
・9(日)
博物館感謝デー
H28.1.30・31
(土・日)
街頭文化祭と題し、夏季集客事業の一環として、
紙芝居の普及を目的に実施した。
5,168 人
常設展示室・企画展示室の無料開放。常設展示・
特別展解説、時代衣装、紙芝居、土器復元パズ
ル、鏡パズル、ショップフェアー等を実施した。
ラストサタデ―プログ
全 12 回
ラム
火起こ
学芸員による常設展示解説のほか、4,5,6 月に
し体験
は正面玄関にて火起こし体験を実施した。
166 人
毎月最終
土曜日
(全12回)
997 人
「子どもアドベンチャ
H27.8.19(水)
47 人
ー2015」への参加
(2 回)
おもしろいぞ!紙芝居
ラストサタデープログラムの一環として、当館
所蔵の街頭紙芝居を活用し、実演を行った。
市教育委員会主催の子ども向け夏休み企画「子
に参加。絵巻物や考古資料の取り扱いを体験し、
バックヤードの見学も行った。
(8)地域や多様な組織との連携(共催事業、協力事業、協賛事業、後援事業等)
項
目
開催日
参加者
事
業 内 容
数
民俗学講演会(共催)
H27.5.17(日)
小川直之氏(國學院大学教授)を講師に迎え、
「生
と死を巡る民俗再考」と題した民俗学講演会を
相模民俗学会に共催して開催した。
かわら板ワークショッ
H27.8.2,9,16
プ(協力)
,23(各日曜)
91 人
大学生が「夏休み博物館たんけん隊」の効果を
高めるワークショップ(取材、アンケート、か
35
わら版作り)を実施した。主催:東京都市大学
中村研究室
都筑・遺跡公園・民家
H27.8.6
4,435 人
遺跡・文化財を有する大塚・歳勝土遺跡公園を
園アート月間(共催)
(木) ~
舞台に、アーティストと市民が「コミュニティ
11.23(月祝)
アート」を通じて地域連携・交流を図る様々な
行事を展開した。主催:NPO 法人都筑民家園管
理運営委員会
かながわ考古学財団発
H27.9.29
掘成果発表展示(共催)
10.4
博物館2階常設展示室前ロビーを利用して、神奈
〜
川県内の発掘成果発表展示をかながわ考古学財
団と共催して開催した。また最終日の10/4(日)
には
かながわ考古学財団発
H27.10.4
124 人
発掘成果発表展示の最終日に かながわ考古学財
団と共催して開催した。
掘成果発表会(共催)
都筑アートプロジェク
H27.10.4
ト 2015
(日) ~
ョップ等を開催した。主催:都筑アートプロジ
ン・ゴースト(共催)
11.1(日)
ェクト実行委員会
企画展
H27.10.10
富士ゼロックス株式会社の協賛で、ジャンボ絵
「すくすく育てみんな
(土)
本・デジタル地蔵・デジタルしゃもじ・VR絵本
ニ ュ ータ ウ
の願い―出産と育児を
3,860 人
11.23(祝)
遺跡公園でのアート作品展示やアートワークシ
を企画展示室内および2階廊下に設置した。主
めぐるモノがたり―」
催:当館
の関連イベント(協賛)
あおば魅力発見講座
H27.10.17
(協力)
(土)、
34 人
青葉区の魅力を発見する講座やフィールドワー
クを実施した。主催:青葉区役所等
11.14(土)
2015 つづきアートマー
H27.10.25
ケット(共催)
(日)
1,000 人
臨時駐車場とエントランスを会場に、アートマ
ーケット、ワークショップ、コンサートを実施
した。主催:都筑文化夢スタジオ運営委員会
つづき五山めぐり講座
H27.11.7(土)
5人
博物館と遺跡公園を会場に、つづき五山につい
(協力)
ての座学と現地見学を実施した。主催:横浜市
仲町台地区センター
神奈川県考古学会遺跡
H27.11.15
149 人
発表会(共催)
(日)
つづきウォーク&フェ
700 人
スタ(協力)
H27.11.23
(月祝)
あったか復興支援「わ
H28.3.5 (土)
196 人
神奈川県考古学会に共催し、遺跡発表会を開催
した。
遺跡公園や館内をルートとするウォークとフェ
スタを実施した。主催:都筑区役所等
エントランスと研修室を会場に、少年少女の合
すれない3・11応援
唱や被災地からの報告会を行った。主催:NPO
しよう都筑から」
法人結ぶ
(共催)
36
鶴見川流域水マスター
H28.3.13 (日)
102 人
講堂において、「身近な自然「水と緑の魅了」」
プラン改定記念シンポ
をテーマにシンポジウムを開催した。主催:鶴
ジウム〈都筑〉
(共催)
見川流域水協議会
都筑のまち・歴史講座
H28.3.20 (日)
94 人
講堂において、都筑区まちづくりプラン改定を
記念した歴史と街づくりの講座を実施した。主
(共催)
催:都筑区役所
(9)エントランスホールコンサートの実施
当館の認知度を高め、新規来館者の開拓を図るため、エントランスホールを会場としてコンサー
トを開催しました。
事業名/開催日
事
業 実 績 等
演奏者:坂口桐子(ソプラノ)
、藤井あや(ソプラノ)
第28回コンサート
「琴線のうた」ハープ、ギター、
久保田潤子(バロックハープ)
、金井隆之(ギター)
来場者数:104人
歌で綴る名曲
H27.7.12(日)
演奏者:田原伊織(ソプラノサックス)、金山佑真(アルトサッ
第29回コンサート
「サキソフォンカルテット~ウ
ィンターコンサート」
H27.12.5 (日)
クス)
、古谷円佳(テナーサックス)
、田島 怜(バリト
ンサックス)
来場者数:184人
(10)ボランティアの活動支援
項
目
ガイドボランティア
事
業 内 容
・市民ボランティアにより、小中学校団体、及び一般来館者へ大
塚・歳勝土遺跡公園、旧長沢家住宅の無料解説ガイドを行った。
また、当事業は、ガイド研修を通じて登録者の考古学・歴史学に
関する自己学習・生涯学習の支援を兼ねている。
①ガイド登録者数:73 人
②登録期間
2年間(但し、希望者は2年間延長更新可)
③基本ガイド時間 小学校団体 45 分間
一 般
事業支援ボランティア
60 分間
・学校団体来館時の対応や、ラストサタデープログラムなどの事
業を支援してもらうことを目的とした、活動支援ボランティアを
実施した。
①登録者数:53 人
② 活動実績
・4 6月学校団体対応火起こし疑似体験活動のべ 633 人
・ラストサタデープログラム体験イベント 4,5 月(火起こし 7
日間 41 人)、
・企画展示室「横浜発掘物語 2015」ワークショップ(土器の重
さ当てクイズ 6 日間 12 人
・大塚遺跡まつり 5 月 5 日 13 人
・エントランスコンサート 7 月 12 日 12 人,12 月 5 日 9 人
・都筑区民まつり 11 月 3 日 8 人
37
・称名寺貝塚遺物洗浄 7~12 月 42 日間のべ 212 人
・遺跡公園アート展 10/14~11/1 25 日間のべ 114 人
・チラシ封入作業 1 月 5 日間のべ 29 人
・博物館感謝デー1/30,31 7+4 計 11 人
活動のべ人数 1,094 人
(その他、横浜都市発展記念館・ユーラシア文化館での活動にも
参加)
「横浜のあゆみ」展示解説ボラン
展示期間中(7 月 18 日から 9 月 23 日)の展示観覧者にむけて解
ティア
説ガイドを行った。
登録者数:33 人
ガイドボランティア研修の実施
・館外研修会・研修講座等を開催した。
来年度に向けた常設展示解説ボラ
同前
ンティアの研修
ガイドボランティア活動実績
項
目
平成27年度
ガ イ ド 実 施 日 数(日)
平成26年度
313
305
平成25年度
309
活
解
数(回)
1,191
1,189
1,160
動
1 日 平 均 解 説 回 数(回)
3.72
3.90
3.65
実
参
加
者
数(人)
26,036
27,516
24,433
団
体
対
応(件)
291
286
292
団 体 の う ち 学 校 数(校)
261
262
250
績
説
回
(11)学校連携事業の実施
学校利用を促進するために、エデュケーターを中心に「学校の博物館利用研究会」及び「教材開
発研究会」を運営し、展示資料案内の作成、また、
「吉田新田」
「出張土器づくり」についての小学
校への出前授業と、近隣4区の小学校向けに常設展示室で吉田新田の説明を行いました。また、教
職員を対象とした、吉田新田の学習会を行い、各区社会科研究会研修会の運営に参加協力しました。
事業名/開催日
事 業
内 容 等
学校の博物館利用研究会
<小学校>
・年 3 回の会合をもち、博物館所 ・横浜市小学校社会科研究会所属の教員 5 及びエデュケーター等
蔵資料の学習への効果的な活用
計 8 人で構成。
について話し合う。また、研究会 ・27 年度は、
「学校内歴史資料室の効果的な活用」テーマとして研
を通して学校間の情報を密にす
究会を開催し、その成果を博物館デビュー支援事業の「学校に歴
る。
史資料室をつくっちゃおう!!」フォーラムにおいて、
「授業に活用
できる民俗資料一覧」、
「小学校資料館を活用した授業づくり事例」
としてまとめ、発表した。
<中学校>
・年 3 回の会合をもち、財団施設 ・横浜市立中学校の教員 5 名とエデュケーター計 7 人で構成。
の収蔵資料の学習への効果的な
・財団施設の収蔵資料を活用した指導案を作成し、ホームページ
38
利用による指導案の作成を行っ
にアップすることで社会科歴史授業の支援を目指した。
た。
教職員研修
市教育委員会が主催する「博物館活用研修」を実施し、市立小学
校教員を対象に博物館の施設見学、火起こし体験、大塚遺跡の解
説を行なった。実施日:8/18(火)AM・PM
10 年次研修
県立市ケ尾高校教員の 10 年次研修を受け入れて実施した。
実施日:7/29(水)
・31(土)(2 日間) 参加人数:1 人
臨時開館
学校団体の来館が多い4・5月の月曜日に臨時開館し(5日間)
、
混雑緩和と積極的な学校団体誘致を図った。
吉田新田訪問授業
10/21
太尾小学校
4 クラス
7校
10/27
荏田小学校
2 クラス
10/28
本宿小学校
3 クラス
11/12
池上小学校
2 クラス
11/18
鴨居小学校
2 クラス
11/25
川和東小学校
4 クラス
12/9
師岡小学校
4 クラス
17 学級
学校資料室への訪問授業
5 校
14 学級
常設展示室 吉田新田説明
10 校 30 学級
縄文土器づくり 出張授業
2校
135 人
1/22
高田東小
2クラス
2/9・10
森の台小
4クラス(於川和小)
2/12
山下小
2クラス(於川和小)
2/16・17
能見台南小
4クラス(於釜利谷小)
2/18
釜利谷南小
2クラス(於釜利谷小)
9/29
中川小学校
4 クラス
10/23 横浜三育小学校
1 クラス
11/4
港北小学校
3 クラス
11/19 新田小学校
3 クラス
11/25 荏子田小学校
2 クラス
11/26 横国付属小学校
3 クラス
12/1
牛久保小学校
4 クラス
12/18 梶ヶ谷小学校
3 クラス
1/14
今井小学校
2 クラス
2/2
明治小学校
5 クラス
横浜縄文土器づくりの会との協働で、市内の公立小学校へ出張して、
土器づくりの指導を行った。
下末吉小学校(鶴見区)
児童 34 人
7/7(火)
・9/2(水)
・10/7(水)
新田小学校(港北区)
児童 101 人
9/18(金)
・10/13(火)・11/10(火)
教職員対象の吉田新田の学習会
授業での学習ポイントを説明
7/28(火)AM・PM 合計 38 人
39
東海道に関する「歴史ガイド」を ・市外県外より市立学校の教員となった初任者を対象とした歴史資料
作成
を作成し、市立学校全校に 3 部ずつ配付した。
中学校社会科教育研究会作品展
横浜市立中学校生徒の社会科の研究成果を発表する「中学校社会科教
育研究会作品展」を開催した。
12/19(土)−1/11(月祝)
併せて、中学校社会科研究発表会を展示初日になる 12/19(土)に開
催した。
学校団体の見学申込み
学校の校外事業に伴う見学申込みについては、これまで各校から電話
システムの構築
で受付ていたが、インターネットで申込めるようにシステムを構築
し、業務の軽減とサービスの向上を図った。
縄文土器づくり出張事業(野焼き)
(12)市民諸団体との協働事業
当館では市民と共に歩む博物館を目指して、博物館に集う市民諸団体と博物館のあり方を検討しつ
つ、協働事業を実施しました。当館主催の講座OB会である「横浜古文書を読む会」、
「横浜縄文土器
作りの会」
、
「横浜古代史料を読む会」
、ガイドボランテイアのOB会である「横浜さいかちの会」の
4団体は、博物館と連携して定期的な活動を行っています。定期的な活動以外には、臨時講座の開催
や出張授業や講座への協力なども実施しています。また、博物館の支援、博物館との協働を目的に結
成された「横浜歴博もりあげ隊)
」は、その活動の幅を広げていました。
項
目
事
業 内 容
「横浜古文書を読む会」との協働
毎月 2 回の講座の開催と、有志による「下読みの会」の実施。
「横浜縄文土器作りの会」との
・出張土器づくり教室(下末吉小・新田小)を実施した。
協働
・実験考古学講座「縄文土器づくり」(H28.2.6~3.20 全4回を
実施した。
・横浜縄文土器づくりの会作品展(H28.1.23〜31)を開催した。
・私たちがつくった縄文土器展(H28.3.21〜27)を開催した。
「横浜さいかちの会」との協働
・夏季の史料講読講座の開催。
・
「日本書紀」を読む講座の開催。
「横浜歴博もりあげ隊」との協働
・連続中世史講座(3 回)の実施。
・古代史の講演会の実施
・博物館感謝デーにおける常設展示室クイズラリー、中国編みワ
ークショップの実施。
40
・企画展会場におけるワークショップ補助等。
・
「博物館デビュー支援事業」の学校アンケート整理の実施。
(13)学校団体利用の推移(目標数 500 校)
項
学
目
校
平成27年度
数 (校)
平成26年度
400
平成25年度
394
425
うち小・中学校利用数
項
目
平成27年度
学校数(校)
児童・生徒数(人)
平成26年度
平成25年度
370
376
408
34,353
35,000
38,623
(14)実習・研修の受け入れ
項
目
博物館館務実習などの受け入れ
事
業 内 容
博物館学芸員資格の取得を目指す「博物館実習」受講生を受け入
れ、指導を行った。
(A コース:分散型)
7 名 9 日間(5〜11 月)
(B コース:夏季集中型)
7 名 8 日間(7~8 月)
博物館学の専門実習の受け入れを行った。
10/1(火)~12/24(金) 計15日
國學院大学大学院生
2人
7/15(木)~9/4(金) 計15日
ヨーク大学(イギリス)学生 1名
研修、職業体験の受け入れ
生徒・学生の職場体験・研修等を受け入れた。(延人数)
・中学校職業体験
5/15(金)
市立中川西中学校
4人
9/16・17(水・木)
市立松本中学校
4人
10/1・2(木・金)
市立菅田中学校
11/25〜27(水〜金) 市立東山田中学校
12/1・2(火・水)
市立中川中学校
12/3・4(木・金)
市立奈良中学校
12/15〜17(火〜木) 市立東山田中学校
1/13・14(水・木)
1/15(金)
市立中山中学校
横浜国立大学付属中学校
1/21(木)
市立あざみ野中学校
8人
12人
8人
4人
6人
8人
1人
4人
1/21・22(木・金)
市立荏田南中学校
8人
1/28・29(水・木)
市立鴨居中学校
8人
7/22・24(木・金)
県立翠嵐高校
8人
8/4〜8(火〜土)
県立高校インターン 20人
・高校インターン
・研修
2/9(火)~20(土)
41
フェリス女学院大学
10人
(15)広報出版
項
目
リーフレット類作成
事 業 内 容
歴史博物館案内パンフレット
歴史博物館案内児童用パンフレット
歴史博物館催し物案内(年2回)
通史展示解説シート
大塚歳勝土遺跡公園パンフレット
出版物発行
横浜市歴史博物館ニュース(2回)
横浜市歴史博物館資料目録
その他広報
各12,000部作成
第24集
700部作成
横浜市歴史博物館紀要 第20号
800部作成
横浜市歴史博物館調査研究報告 第12号
800部作成
市営地下鉄6駅構内の広報案内看板による広報
博物館近隣の広報案内看板による広報
インターネットによる広報
都筑区民まつり・センター北まつりへの出店参加による広報
市営地下鉄車内吊り広告による広報
ソーシャルメディアネットワークによる情報発信
全国博物館施設、市内公共施設、学校に向けた広報
マスコミ各社への情報提供
5
情報事業(定款第4条第1項第1号②)
インターネット等を利用して、文化財・歴史資料及び展示等に関する情報を提供するために、
データの入力等を行い、文化財情報の発信に関わる機器類の保守管理を行いました。
項
目
事
業 内 容
収蔵資料等データ入力及びインタ
収蔵資料、図書文献資料等のデータ入力及びインターネット公開
ーネット公開
を行った。
・データ入力件数
合計1,906件
・インターネット公開
収蔵資料情報の公開
合計 55 件(前年度50件)
図書文献資料情報の公開 合計 1,851 件(前年度 2,671 件)
映像資料の公開
スタディサロンで映像ビデオを公開した。
文化財情報システムの運用・保守
インターネット等による文化財情報の管理・発信やグループウエ
アに関わる機器類の保守を行った。
ホームページを利用した博物館情
博物館のホームページをリニューアルし、博物館の展示・催し
報の発信と市民ニーズの把握
物・刊行物の広報や、収蔵資料・図書文献資料・市内文化財等の
紹介を行った。
アクセス件数 173,962 件
42
ツイッターを利用した博物館の情
ツイッターを利用して博物館の展示や催し物の紹介、また体験学
報発信
習、講座・講演会など、様々な情報を発信した。
6
歴史博物館施設維持事業(定款第4条第1項第1号③)
歴史博物館及び野外施設の維持管理・運営を行いました。
(1)歴史博物館等の維持管理
管理対象施設等
事業内容
歴史博物館
施設の保守管理、補修・修繕、燻蒸庫燻蒸・収蔵庫燻蒸の実施
スタディサロン・歴史劇場の運営、講堂、研修室の貸出
主な修繕等:屋内消火栓ホース交換(16カ所)
さい か ち ど
歴史博物館野外施設
国指定史跡「大塚・歳勝土遺跡公園」の管理
(2)講堂・研修室利用の推移
項
目
講 堂
研修室
平成27年度
平成26年度
平成25年度
利 用 者 数 (人)
21,354
17,960
18,727
利 用 件 数 (件)
196
185
148
うち有料貸出件数(件)
34
41
30
利 用 者 数 (人)
7,883
6,894
7,642
利 用 件 数 (件)
260
254
262
うち有料貸出件数(件)
144
137
127
(3)歴史博物館野外施設入場者の推移
項
目
平成27年度
歴 史 博 物 館 野 外 施 設 (人)
内
訳
大 塚 遺 跡 (人)
工
7
平成26年度
平成25年度
57,266
54,259
53,886
52,104
49,311
49,194
5,162
4,575
5,065
房(人)
学校内歴史資料室を活用した博物館デビュー支援事業(文化庁補助事業)
公開承認施設である当館を中核館として、「博物館デビュー支援事業実行委員会」を組織し、文
化庁からの補助金を受け、1.学校文化財の所在および授業活用状況調査事業、2.博物館体験促進・
人材育成事業の大きく2つの事業を実施した。
項
目
学校文化財の所在および授業活
用状況調査事業
事
業 内 容
1.学校内歴史資料室の活用に向けた事業の実施
(1)学校内歴史資料室の資料整理および展示改善
① 博物館を中核に調査団を組織し、資料の整理・目録化。
・栄区資料室(埋蔵文化財センター内)所蔵資料
旧矢沢小学校所蔵資料
198 点
旧野七里小学校所蔵資料 65 点
・神奈川区三ツ沢小学校歴史館 70 点
・泉区中和田小学校郷土資料館 724 点
・金沢区大道小学校ふれあいむかし資料館 201 点
43
・戸塚区柏尾小学校郷土資料室 294 点
・青葉区新石川小学校所蔵資料 184 点
・戸塚区平戸小学校ふるさと資料館 293 点
・神奈川区青木小学校青木記念館 継続中につき点数未確定
② 整理・環境改善が終了した小学校の展示改善
・都筑区川和小学校ふれあい郷土館
・緑区中山小学校郷土資料展示室
・鶴見区矢向小学校矢向ミュージアム・矢向生活道具館
・戸塚区上矢部小学校児童の郷土資料館 改善作業中
・栄区資料室(埋蔵文化財センター内)
・神奈川区三ツ沢小学校歴史館
・戸塚区柏尾小学校郷土資料室 改善準備中
・青葉区新石川小学校所蔵資料 改善準備中
・戸塚区平戸小学校ふるさと資料館 改善準備中
・泉区和泉小学校郷土資料館
(2)学校内歴史資料室の資料所在についての情報発信
① 資料所在目録の作成
6箇所7校分で 1785 点の資料目録作成。
② 学校内歴史資料室所蔵資料を活用した学校連携展示
下記の中核館の企画展への学校内歴史資料室所蔵資料の出陳
○名称 「すくすく育て みんなの願い -出産と育児をめぐ
るモノがたり-」
○出陳資料 ・金沢区釜利や小学校 2点
木製おまる、乗用玩具(馬形4輪)
・都筑区中川小学校 1点
『童謡と民謡』都筑郡中川尋常高等小学校
2.学校内歴史資料室の状況把握と情報発信に資する事業の実施
(1)学校内歴史資料室に関する事例収集
① 学校内歴史資料室の先進的事例の調査
視察検討会を以下の通り実施した。
第1回
8月 4日(火)
栄区・栄区資料室 参加者:7人
第2回
9月 8日(火)
泉区・中和田南小学校郷土資料室 参加者:11人
第3回 11月17日(火)
金沢区・釜利谷小学校釜利谷郷土館 参加者:8人
第4回 12月15日(火)
保土ケ谷区・笹山小学校ささやま丘の上ミュージアム
参加者:11人
(2)学校内歴史資料室にかかわる情報の発信・交換
44
①ウェブサイトからの情報発信
学校内歴史資料室を活用した授業案の公開
②教育フォーラムの開催
・第3回「学校に歴史資料室をつくっちゃおう!フォーラム in
歴博」を開催
2 月 6 日(土) 参加者:87 人
③情報交換会の開催
・
「博物館デビュー支援事業 学校資料室に関わる情報交換会」
を開催
3 月 2 日(水) 参加者:22 人
多言語化による博物館体験促進
事業
1.外国語版子ども向け図録の活用に向けた各種事業の実施
(1)外国語版子ども向け図録等の刊行と要望調査事業
①英語版子ども向け図録の翻訳・刊行
横浜市歴史博物館編の「ちょっとむかしを探してみよう」英語版
を製作した。
②博物館マナーブックの英語版の作成
英語版マナーブックを製作した。
学校内歴史資料室を活用した地
域交流室支援事業
1.学校内歴史資料室に関するレファレンス事業の実施
(1)中核館による資料整理・展示計画相談事業
①学芸員による資料整理・展示計画策定相談
2校の学校内歴史資料室展示計画策定の相談を行なった。
・保土ケ谷区笹山小学校ささやま丘の上ミュージアム
・保土ケ谷区・川島小学校
②学校連携エデュケーターによる地域交流室活用相談
これまでに本実行委員会によって整備に携わった各校の活用相
談を随時実施し、希望があった学校については、資料室に供える
リーフレット等の提供などもおこなった。
地域で活躍できる人材・博物館を
支える人材育成事業
1.複製紙芝居を用いた人材育成に関する事業
(1)複製紙芝居を用いた人材育成に関する事業
①
中核館所蔵の街頭紙芝居の複製紙芝居の製作
・定期的上演活動(原則として毎月末の土曜日に、1日3回
上演) 全 12 回 参加者:997 人
・臨時上演の実施
チボリ兄弟舎紙芝居 8/8(土)
・9(日)実施
参加者:207 人
・街頭紙芝居の複製製作活動 155 巻を制作
② 紙芝居読み手の育成講座の実施
下記の通り講座を開催した。
◆やってみよう!演じてみよう!
45
「はじめての紙芝居」よみかた講座
11 月 4 日(水)13:30~15:00
定員 12 人 講師:なつかし亭 岸本茂樹氏
参加無料 参加者数:7人
2.博物館の未来を支える人材の育成に資する事業
(1)博物館利用マナーの向上に資する事業の実施
①博物館デビュー・マナーブック日本語版の更新
平成 25 年度に作成したマナーブックの文言を一部修正した。
②バックヤードツアーの開催
以下の日程で「夏休み博物館たんけん隊」を実施し、4回で 246
人の参加者を得た。
(2)未来の来館者招待事業の実施
①未就学児向け歴史絵本の印刷・配布
横浜市内の認可保育所および幼稚園、認定こども園を対象に絵
本「よこはまのまわりじぞう」
「よこはまのおしゃもじさま」を配
付した。配付箇所は 951 箇所に上った。
②未就学児の来館環境整備
夏季の展覧会の開催中に中核館1階のエントランスに仮設の授
乳室を設けた。利用者数のカウントはおこなっていないが、利用
者からはおおむね好評で、その結果、冬期の展覧会の会期中も設
置するに至った。
③家族での来館促進に向けた展覧会支援
展覧会の開催にあわせ、10 月 10 日(土)~11 月 23 日(月祝)に
無料で遊べるキッズスペース(右)を中核館1階のエントランス
ホール中央に設けた。
上記の2つの事業の実施概要、整理した資料の目録、製作紙芝
年報の作成
居の目録等を所載した「年報」を作成。
8
横浜市無形民俗文化遺産の発展と継承活性化事業
公開承認施設である当館を中核館として、「横浜市民俗文化遺産活性化事業実行委員会」を組織
し、文化庁からの補助金を受け、横浜市指定の無形民俗文化財の発展・継承・活性化に資する事業を
実施した。
項
目
次世代への継承に向けた横浜市
指定・登録文化財の修復事業
事
業 内 容
1.横浜市指定無形民俗文化財「廻り地蔵」に使用する「地蔵菩
薩像」
・厨子の修繕
横浜市指定無形民俗文化財の「廻り地蔵」は、仏像を収めた木
箱を家づたいに徒歩で廻すという伝統習俗であるため仏像の傷み
が激しい。本年度は、最も傷みの激しい保存団体「八所谷戸自治
会(横浜市都筑区)
」が使用している江戸時代初期(元禄 11 年銘)
46
の地蔵菩薩像作品と厨子の修繕を行った。
横浜市指定・登録文化財を支える
地域の記録作成事業
1.横浜市指定無形民俗文化財「廻り地蔵」を支える街のくらし
報告書の制作事業
本事業では民俗文化遺産を支える地域を対象に民俗調査を実施
し、
『横浜市指定無形民俗文化財「廻り地蔵」をささえる街のくら
し報告書』として年報とあわせて刊行した。本年度の調査対象は
修復事業とあわせて「八所谷戸自治会(横浜市都筑区)
」とした。
※詳しくは年報参照
事業別評価
事業名称
資料収集保管事業
実施概要
評価
資料購入・寄贈による資料収集を行うととも
に、
複製資料の制作やマイクロフィルム制作など
による収集活動を着実に行いました。収集資料の
A
整理・保管・データ入力、資料の修繕を進めまし
た。また、画像資料の有料貸出も継続しました。
調査研究事業
全て本年度で完結しました。収蔵資料に関する
調査研究を3本、また地域資料に関する調査研究
を3本実施し、その成果は報告書として刊行・公
B
開し、企画展にも活用しました。
常設展事業
入場者数は、目標の87%で目標には達しませ
んでしたが、学芸員による展示解説、収蔵資料ミ
ニ展示及び解説等は定着しています。新たに新規
転入者に招待券を配布するなど、積極的な集客を
図りました。また、近現代メイン模型の「勧工場」
B
には、
模型を追加するリニューアルを実施しまし
た。
なお、
来年度に導入予定の常設展示解説ボラン
ティアの研修を実施しました。
企画普及事業
当初計画した様々な事業は予定通り実施しま
した。企画展・特別展はいずれも好評で、入場者
は6万人を超え、目標の111%という成果とな
りました。特に、企画展「すくすく育て
みん
なの願い」では、これまで博物館を利用してい
ない子育て世代に向けて展示内容・関連事業と
47
S
も工夫し、先駆的な取組となりました。また、
企画展「称名寺貝塚」では、区民デーや出張講
演会を開催し、区との連携を活かした事業とな
りました。
市民協働においては、活動支援ボランティアが
活動の幅を広げ、また常設展示解説ボランティ
アを来期から導入する見通になりました。講座
OB団体の活動の他に「横浜歴博もりあげ隊」が
活動を本格化させました。学校連携としては、吉
田新田の出前授業・常設展示室吉田新田コーナー
の解説・教職員向けの研修など着実に実施しまし
た。
情報事業
館内の端末での情報提供とインターネットで
の収蔵資料情報の公開等、
情報発信を計画に基づ
き実施しました。SNS による情報発信も定着化
A
し、インターネットへのアクセス件数も、昨年度
と比べ増加しました。
施設維持事業
経年劣化が進んでいる博物館施設、
遺跡公園の
施設等の維持管理を適切に実施しました。
博物館デビュー支
援事業
B
文化庁の補助金を得て、一昨年度から引き続
き、3 年目の実施となりました。これまでの成果
が評価され、27 年度の補助金は 1,800 万円と増
加しました。27 年度は、調査チームを編成して
の市内小学校所蔵資料の整理・調査、授業とモ
ノ資料との関係に関するアンケート、先進的な
取り組みを行っている小学校の歴史資料室の視
察・検討会の開催、一般公開のフォーラムの開
催、などを実施しました。
また、本年度は「多言語化による博物館体験
促進事業」として、図録やマナーブックの英
語版を製作しましたが、当財団が進めるグロ
ーバル化対応のパイロット事業として位置付
くものになりました。
48
S
Ⅴ
開港資料館事業
平成27年度は 7 月から 9 月にかけて財団が運営する全施設が連携して「横浜の交流の歴史」を
テーマに企画展示やその他の事業をおこないましたが、特に開港資料館と都市発展記念館は幕末以
来の車の歴史を紹介する展示を、開港を第1会場、都発を第2会場にして開催しました。
また、近現代歴史資料課に属する開港・都発・市史では平成23年から合同で定期的に研究会を
開催してきましたが、平成28年度にその成果を開港と都発で数回にわたって共同して展示するこ
とになりました(平成28年度事業計画書参照)。
外部の企業や機関との連携事業では関内周辺の商店街の組織である Y156 がおこなう事業に参加
し、5月29日、30日の両日を無料入館にした結果、3000 人以上の入館者がありました。さらに、
当館では平成20年から外部の研究者と共同してスイス人商人の日記の翻訳をおこなってきまし
たが、その成果を日経 BP 社から刊行しました。
1
資料収集保管事業(定款第4条第1項第1号①)
江戸時代後期から明治・大正にかけての横浜の歴史とその関連資料を収集し、収集資料を良好
な状態で保存するために資料の保管・修繕を行いました。また、閲覧室での資料公開・コピーサ
ービスにより、資料や研究成果の普及を行いました。
(1)資料の収集・管理・公開(H27.4~H28.3)
項
目
資料の寄贈・寄託
点
数
寄託4件525点
寄贈1件 219点
資料の購入
古文書のマイクロ化
資料の保存処理・修繕
資料の分類・整理
19 件 165 点
6件
200 件
古文書など
約2000点
閲覧室における資料
の公開とコピーサー
ビス
閲覧室利用
2,863人
コピー枚数
事
業 内 容
主な収集資料:横浜海岸教会所蔵資料、武田家旧蔵
サトウ関係資料ほか
主な収集資料:絵葉書・雑誌ほか
主な複製(マイクロ撮影)資料:吉澤家文書
中性紙封筒への入れ替えおよび資料の修繕
収集した歴史資料を保存・公開するため、資料群ご
とに分類・整理した。
邦字・欧字新聞複製、図書等の開架資料の公開と、
文献・古文書等の閉架資料の出納・公開、コピーサ
ービスを行った。
32,415枚
写真資料・画像資料の
撮影件数(16件)古
企画展や閲覧公開に供する資料及び収蔵資料の撮影
撮影
写真や古記録など
を行った。
複製フィルム等の提
提供件数580件
市民や企業、他の博物館や公共機関、出版社などへ
供
1,936点
の写真資料の提供を行った。
実物資料の貸出
貸出件数8件
他の博物館(国立歴史民俗博物館・茨城県立歴史館
ほか)へ実物資料の貸出を行った。
49
(2)資料収集内訳(H26.4~H27.3)
区
分
行政資料(点)
政府資料(点)
海外資料(点)
文書・記録(点)
新聞資料(点)
絵画・写真等(点)
コレクション(点)
文献資料(点)
合
計
購入
複製
寄贈
寄託
合計
-
(-)
-
(-)
-
(2)
-
(-)
-
(1)
-
(17)
-
(-)
161
(168)
161
(188)
-
(-)
-
(-)
152
(5)
13
(9)
-
(-)
3
(2)
-
(-)
5
(5)
173
(21)
-
(-)
-
(-)
13
(-)
79
(2,688)
-
(12)
76
(514)
51
(836)
-
(100)
219
(4,150)
-
(-)
-
(-)
-
(-)
526
(-)
-
(-)
1
(521)
-
(-)
-
(-)
527
(521)
-
(-)
-
(-)
165
(7)
618
(2,698)
-
(12)
80
(1,054)
51
(836)
439
(273)
1,353
(4,880)
※(
累計
1,851
(1,851)
16,137
(16,137)
14,216
(14,051)
83,300
(82,682)
9,946
(9,946)
33,603
(33,523)
51,154
(51,103)
57,687
(57,248)
267,894
(266,541)
)内は、前年度点数。
(3)複製フィルム等の提供実績
項
目
平成27年度
平成26年度
平成25年度
580件
613件
521件
平成27年度
平成26年度
平成25年度
閲 覧 室 利 用 者 数 (人)
2,863
2,796
2,279
複 写 申 込 件 数 (件)
1,423
1,456
1,240
数(枚)
32,415
35,518
32,433
レ フ ァ レ ン ス 件 数(件)
2,947
2,726
2,008
出版社(一般書・教科書・雑誌)
、放送・テレ
ビ会社、官公庁、横浜市及び横浜市関連機関へ
の提供
(4)閲覧・資料相談・複写サービス利用状況
項
複
写
目
枚
(5)資料の保管
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
中性紙資料保存封筒作成
劣化する酸性紙保存封筒からの中性紙保存封筒への入れ替え
環境検査
5回/年 実施
(6)資料保管施設の管理
保管施設
保
管 資 料
開港資料館収蔵庫(310 ㎡)
文書記録、画像資料、個人文庫、文献等の収蔵と管理を行った。
大黒埠頭倉庫、シルクセンター他
マイクロフィルム、器物資料、文献資料等の収蔵と管理を行った。
2
調査研究事業(定款第4条第1項第1号①)
50
江戸時代後期から明治・大正にかけての横浜の歴史とその関連資料について調査研究を館外の
研究者と協力しておこないました。また、昨年に引き続き、開港資料館・都市発展記念館・市史
資料室の3施設合同で、
「戦中・戦後期の都市横浜に関する連携研究事業」をおこないました。
(1)基礎的調査研究
項
目
開国・開港期の歴史
目的・意図 及び 内容・成果
① 市内・市外の旧家が所蔵する古文書調査
② ブレンワルド日記の翻訳作業
③ 企画展「幕末・明治のプロイセンと日本・横浜」企画・実施
④ 「開港のひろば」執筆
横浜近代欧米関係史
①企画展「幕末・明治のプロイセンと日本・横浜」サブ担当(資料借用と
外部連携)
②幕末期の日英関係資料の分析と史料紹介(『紀要』34 号)執筆や、
「開港
のひろば」
「中区広報―なか区歴史の散歩道」等執筆
③海外関係史料の調査、研究
④アーネスト・サトウ関係資料等の受入手続きと整理
⑤地図データベース会議開催・課題検討
⑥資料コーナー展「横浜の歴史の目撃者―たまくす」/「戦後 70 年 戦
時下、横浜の外国人」/「横浜カントリー&アスレティック・クラブ(YC&AC)
のスポーツ・シーン」担当および関連出版物の原稿執筆
⑦学芸員実習担当と取りまとめ
⑧ブレンワルド研究会参加
横浜近代文化史
①豊田文庫再整理と OPAC での公開、新収図書の整理と OPAC での公開
②Y高所蔵資料整理
③特別資料コーナー「ペリー来航と吉田松陰~下田で起きた密航事件
~」
・
「横浜海岸教会 初代日本人牧師 稲垣信」展開催
④関靖旧蔵資料・横浜海岸教会所蔵資料の整理と寄託受け入れ
⑤岩下忠夫氏所蔵資料の整理と寄贈受け入れ
⑥郷土史協研修会(37~40 回)開催、ニュース(37~40 号)発行
⑦子どもアドベンチャー2015 担当
⑧第 3 回企画展示「その音、奇妙なり ~横浜・西洋音楽との出合い~」
展担当(補助)
⑨「開港のひろば」128・131 号執筆
⑩『紀要』34 号執筆
⑪ブレンワルド研究会参加
⑫横浜英和学院所蔵資料整理
⑬環境調査実施
⑭学芸員実習担当
横浜近代アジア関係史
① 横浜華僑関係各資料寄贈受け入れ
② 企画展「異国の面影」企画・実施
51
③ 横浜市立大学「横浜華僑の歴史」講義および企画展示関連共催講座
④ 横浜インドセンター、マリンタワーなど各種講座担当
⑤学芸員実習担当
⑥特別資料コーナー展示「戦時下の外国人」
、音楽展関連ピアノ展示担当
⑦中区歴史の散歩道執筆
⑧『開港のひろば』第 127 号「山下町の旧インド人商館」および第 128 号
「異国の面影」執筆
⑨「中区歴史の散歩道」執筆
⑩華僑史分野の委託研究会担当
⑪地図データベース会議参加
⑫ブレンワルド研究会参加
⑬各種絵葉書、古写真等資料受け入れ
横浜近世・近代社会経
①館蔵諸文書の追加整理に関する引継
済史
②第 3 回企画展示「その音、奇妙なり ~横浜・西洋音楽との出合い~」
展の企画・実施
③特別資料コーナー「関口日記にみる小机観音霊場」実施
④中山恒三郎家文書の調査・資料整理
⑤次年度第1回展示「ハマの大地を創る」準備
⑥紀要 34 号の編集と資料紹介執筆
⑦「開港のひろば」131・132 号執筆
⑧「中区歴史の散歩道」執筆
⑨学芸員実習担当
⑩郷土史協事務局担当
⑪郷土史協第 37 回研修会講師
歴史情報の集積と研究
①花火関係資料調査(すみだ郷土文化資料館)
②横浜活版社関係資料調査(陽敏朗氏)
③特別資料コーナー「輸出花火と絵入りカタログ」展開催
④特別資料コーナー「横浜活版社と『横浜毎日新聞』」展開催
⑤『開港ひろば』129 号「平山煙火製造所の絵入り花火カタログ」執筆
⑥中区広報「ジョセフ・ヒコと『海外新聞』―日本における新聞誕生の地」
(1 月号)執筆
⑦学芸員実習担当
⑧寄贈資料の整理・受入(岸秀雄氏)
⑨寄贈資料の受入(大岡裕氏)
⑩寄託資料の受入(横浜国際婦人会資料)
⑪新収新聞及び雑誌の整理と公開
⑫岡コレクション(追加)の整理と公開
横浜近代政治史
①都市発展記念館及び市史資料室との連携事業の実施
②郷土史団体連絡協議会事務局担当
郷土史協研修会(37~40 回)開催、ニュース(37~40 号)発行
52
シンポジウム「ハマの轍―陸上交通の近代化と横浜―」開催
③神奈川県高等学校文化連盟社会科専門部との連携事業の実施
④国文学研究資料館アーカイブカレッジ受け入れ担当
⑤学芸員実習担当
⑥『開港のひろば』執筆(129・130 号)
⑦『横浜開港資料館紀要』第 34 号「横浜市における人力車営業の展開―
交通機関の発達過程を中心に―」執筆
⑧「中区歴史の散歩道」執筆
⑨特別資料コーナー展「1933 関東防空演習」準備・開催
⑩特別資料コーナー展「明治・大正 ハマの消防車」準備・開催
⑪横浜近代史研究会委託担当
⑫首都圏形成史研究会事務局担当
⑬新収蔵資料の整理と公開
⑭「ハマを駆ける」展企画・実施
⑮「宮内庁文書にみる横浜」展準備
⑯中山恒三郎家資料調査・整理
(2)調査研究の委託
項
目
目的・内容
今年度の成果目標
横浜近世・近代史分野の (ア)幕末・明治初年の横浜関係資料 ①内外貿易関係資料の分析
調査研究
の総合研究(2/2年次)
②市内旧家・機関所蔵資料の調査
③横浜における日独関係資料の調査分
析
(イ)横浜市政及び周辺郡部の調査研 ①鶴見川流域に残る地域資料の多角的
究及び横浜の貿易・経済史の調
査研究(2/2年次)
分析
②明治期~昭和初期における横浜の人
物誌的研究
③地域資料の調査と整理
④横浜港に関する調査研究の準備作業
横浜国際関係史分野の (ア)横浜華僑風俗史の調査研究
①オーラルヒストリー調査の実施
調査研究
②横浜華僑葬祭関係史料の所在調査
(2/2年次)
(3)都発・市史との昭和期の横浜の歴史に関する共同プロジェクト
近現代歴史資料課に属する開港・都発・市史の3施設が合同で開催する会合・研究会では昭和期の
横浜の歴史に関する資料の調査や分析、これまでの研究史のまとめなどをおこないました。また、ど
のように当該資料を活用して展示・講演会などをおこなっていくのかを検討しました。さらに、3つ
の施設が所蔵する地図資料の統一的なデータベース化にも取り組みました。
(4)研究紀要の発行
出版書籍名
横浜開港資料館
紀要 第 34 号
作成部数
頒布価額
1,250 部
1,500 円
+税
事
業 内 容
当館専門職員等による資料の調査研究、整理等の成
果をまとめた。
53
・横浜市における人力車営業の展開
・幕末の横浜イギリス駐屯軍士官の書簡
・横浜英和学院所蔵「学籍簿」
・武蔵国久良岐郡宿村森家文書「安政七年大福帳」
について
3
常設展事業(定款第4条第1項第1号②)
常設展示室において、資料・展示ケースなどの保守点検を実施し、円滑な展示室運営を行いま
した。
(1)常設展示室観覧者の推移(目標数 61,000 人)
有料入館者(人)
一般
無料入館者
合計
小中
閲覧室
計
(人)
(人)
前年比
開館
1 日平均
日数
入館者(人)
27 年度
27,108
5,593
1,116
33,817
23,257
57,074
125.1%
304 日
187
26 年度
23,227
5,096
1,288
29,611
16,006
45,617
107.4%
291 日
156
25 年度
21,477
4,508
1,077
27,062
15,412
42,474
78.1%
229 日
185
(2)新収蔵資料や新発見資料を紹介する「特別資料コーナー」の設置
常設展示室の一角や旧館1階ホールを活用して、新収蔵資料や新発見資料の紹介コーナーを設け
たり、ミニパネル展示をおこなったりして、調査研究の成果をいち早く紹介した。
項
目
資料紹介
内容・成果
第 64 回
4/1~5/6「横浜の歴史の目撃者―たまくすー」
第 65 回
5/9~5/31「関東防空演習」
ホール展 5/1~5/17「幕末・明治の横浜の舞踊」文化観光局協力事業
第 66 回
6/2~6/30「ペリー来航と吉田松陰」
第 67 回
7/1~8/4「輸出花火と絵入りカタログ」
第 68 回
8/5~8/30「戦後 70 年、戦時下横浜の外国人」
第 69 回
9/1~9/30「明治・大正、ハマの消防車」
第 70 回
10/10~11/1「横浜カントリー&アスレティッククラブ」
ホール展 10/20~11/29「スイス企業が見た日本の 150 年」DKSH ジャパン株
式会社共催
第 71 回
11/7~11/29「関口日記に見る小机観音霊場」
第 72 回
12/8~1/31「横浜活版社と横浜毎日新聞」
第 73 回
2/13~3/2「横浜海岸教会」
第 74 回
3/30~5/8「シドモアを魅了した明治横浜の桜」
・開港(開館)記念日 ・ミュージアムショップセールを実施し、グッズ販売を促進した
に関する事業
・記念室を一般開放し、周ピアノなどを公開した
(3)旧館ホール・中庭展示
・無料展示スペースである旧館ホール・中庭展示の見学者数の集計結果
旧館ホール見学者:63,079 人
中庭展示見学者 :88,355 人(目標数 100,000 人)
54
4
企画普及事業(定款第4条第1項第1号②)
江戸時代後期から明治・大正にかけての横浜の歴史とその関連資料の研究成果を企画展開催や
紀要等で発表しました。また、横浜郷土史団体連絡協議会を中心に市民との協働を積極的に進め、
研修会の実施や出版物の作成指導等を行いました。
(1)企画展の実施
企画展名/開催期間
入館者数
目的・意図 及び 内容・成果
18,433 人
120 年前、1895 年に製作された、外国人居留地地図を
(目標数
題材に、同時代の写真や関連資料をもとに、山下町の
留地 1895 迷い込んだのは、120
16,000
ルーツ、横浜外国人居留地の歴史を紹介する内容で
年前の地図の中」
人)
あった。歴史に関心の無い層に横浜の歴史の面白さ
1日あた
を伝えることを目的とし、主人公の「私」が地図の
り 260
世界にタイムスリップする形式をとり、コーナー解
人
説と一部キャプションを「語り」としたが、その手
企画展示
「異国の面影
-横浜外国人居
H27.4.22(土)~7.12(日)
会期 71 日
法が斬新でわかりやすいと好評だった。入館者数が
18000 人を越えることができた。また初めての入館
者が多く、国際都市横浜の源流である「外国人居留
地」への市民一般への理解を高めることができた。
<連携展示「わがまち横浜再発見
ヨコハマ3万年の交流」>
「ハマを駆ける―クルマが広げたヒトの交流―」
平成 27 年 7 月 18 日(土)~9 月 23 日(水・祝) 会期 59 日
企画展示
「その音、奇妙なり―横浜・西洋
音楽との出会い-」
H27.9.30(金)~H28.1.24(日)
会期 95 日
5ページ参照
15,423
ペリー来航を契機とする西洋音楽との出会いから明
(目標数
治 42 年(1909)の横浜市歌の成立まで、横浜の地にお
13,000
ける約半世紀を対象として、軍楽隊による西洋音楽
人)
の習得や外国人宣教師による日本語の讃美歌の考
1日あたり
案、少年音楽隊の流行、さまざまな唱歌の盛行とい
162 人
った事柄をわかりやすく紹介した。
9,015 人
国立歴史民俗博物館・長崎歴史文化博物館・鳴門市
(期間合
ドイツ館との巡回展示。国内の諸機関だけでなくド
「幕末・明治のプロイセンと日本・ 計目標数
イツの図書館や文書館からも資料を借用し、プロイ
企画展示
横浜」
12,000
センとの通商条約締結の過程、条約締結後の日本と
H28.2.3(水)~4.10(日)
人)
プロイセンやドイツ帝国との交流、横浜でのドイツ
会期 59 日(年度中会期 50 日)
1日あたり
人コミュニティーやドイツ系商社の活動を紹介し
152 人
た。また、こうした歴史の前史としてドイツ人のシ
ーボルトの活動についても紹介した。
都筑区と連携し、都筑ドイツクリスマスマーケッ
トにおいて、関連パネルを展示した。
55
(2)講座の開催
講座名称/開催日
第 1 回企画展
参加者数
講座合計
関連事業
事 業 内 容
4/22(水)夜間講座、会場:横浜開港資料館講堂
277 名
講師:西川武臣副館長 (63 名)
5/31(日)会場:横浜開港資料館講堂
企画展「横浜異国の面影」について、伊藤泉美主任調査研究員
(80 名)
6/13(土)会場:横浜開港資料館講堂 横浜市立大学エクステン
ション講座 伊藤泉美主任調査研究員 *別項目参照
(92 名)
6/30(火)マリンタワー共催講座「横浜異国の面影」会場:マリ
ンタワーホール、伊藤泉美主任調査研究員(42 名)
第 3 回企画展示関連事
業
86 人
講師:秋岡陽氏(フェリス女学院大学学長)
11 月 15 日(日)14 時~15 時 30 分
連続講座
12 月 13 日(日)14 時~15 時 30 分
「音楽で語る横浜洋楽
史」
(3)各種出版物の作成・編集
出版書籍名
ブレンワルドの幕
作成部数
6000 部
末・明治ニッポン日記
頒布価額
事
業 内 容
2000 円+ 総頁数 252 頁、横浜開港資料館編、日経 BP 社発行
税
―知られざるスイ
ス・日本の交流史
「異国の面影」解説地
3000 部
300 円
A3 両面 横浜開港資料館編
1500 部
400 円+税
図
「その音、奇妙なり」
A5 判、16 頁。横浜開港資料館編
展示ガイド
(4)市民との協働事業の実施
横浜の郷土史に関心の深い市民団体相互の交流促進及び開港資料館と各団体との協働事業を推
進することを目的に、平成18年度末に設立した横浜郷土史団体連絡協議会との共催事業として、
会報の作成や、講座等を行いました(平成 27年度末現在、加盟 50 団体 賛助会員 1 団体)
。また、
横浜セントラルタウンフェスティバル Y156 への参加に参加し、当日、無料開館したほか、イベン
トや講座を行いました。
項
目
横浜郷土史団体連絡協議会との共催事業
事 業
内 容 等
① 総会・研修会・公開講演会の実施
大会 4/25(土)
研修会 第 37 回
5/29(金) 第 38 回 8/5 (金)
第 39 回
12/4 (金) 第 40 回 3/15(火)
56
全4回 参加者 計 101 名
公開シンポジウム「ハマの轍―陸上交通の近代化と横浜
―」 9/12(土) 参加者 61 名
② 横浜郷土史連絡協議会 News の発行 37 号~40 号
③
特別講座「皇室関係資料を学ぶー宮内庁宮内公文書館
見学会―」を実施 参加者 25 名
③ 会報 10 号を刊行、設立 10 周年記念誌の編集
横浜セントラルタウンフェスティバル
Y156 への参加
①横浜開港を記念し、関内周辺の商店街組織(馬車道商店
街・関内まちづくり振興会、山下公園通り会、横浜中華
街発展会・元町 SS 回)と地元マスコミが主催で行われる
Y156 イベントに参加した。
②5 月 29 日(土)30 日(日)に開かれ、当館は初参加した。
2 日間の無料入館と展示解説講座を実施、またウォークラ
リーのスタンプポイントとなった。
③来館者は 2 日間合計 6292 人(内入館者は 3251 人)
、通常
の土日の 5 倍近くの入館者で、1981 年開館以来の記録と
なった。多くの来館者に横浜の歴史に親しむ機会を提供
したとともに、地元企業者とのネットワーク構築にもつ
ながった。
横浜郷土史団体連絡協議会大会
横浜郷土史団体連絡協議会研修会
Y156 当日
多くの来館者で賑わう常設展示室
(5)新聞社各社への記事連載への協力
項
目
事 業
内 容 等
神奈川新聞連載「学芸員ネットワ 神奈川新聞の連載「学芸員ネットワーク、かながわの地域博物館
ーク、かながわの地域博物館か
から」は月1回第4金曜日掲載で連載。同連載の監修を担当。他
57
ら」執筆・監修、
の連載は企画展にあわせて随時執筆。
(6)実習・研修の受け入れ
項
目
博物館館務実習の受け入れとイ
ンターンシップなど
事
業 内 容
①博物館学芸員資格取得を目指す「博物館実習」受講生を受け入
れ、指導を行った。
期間:8/25(火)~8/30(日)
、受入数:13 人
②横浜市立大学学生のインターンシップ (2 人)
期間:6/1(火)~10/17(火)
(のべ 10 日間)
③「子どもアドベンチャー2014」(横浜市主催)に参加
「体験しよう!資料の保存」参加者数:13 人
④ 市教育委員会主催の横浜教師塾「アイ・カレッジ」で、講座
を開催するとともに展示の見学・解説を実施した。
1/24(土)
、約 100 名
(7)広報紙の発行、一般広報等
項
目
館報「開港のひろば」発行
事
業 内 容
企画展示・収蔵資料・館活動の紹介 第128号~131号(年
4回)年間合計 55,000 部
リーフレット類作成
横浜開港資料館案内パンフレット(小中学生用)
横浜開港資料館案内パンフレット(一般用)
横浜開港資料館催し物案内、年2回
その他広報
➀インターネットによる広報
②メールニュースによる催し物などの情報発信
③市営地下鉄関内駅構内の広報案内看板利用
鉄道各駅 PR ボックスへのチラシ掲出
④みなとみらい線日本大通り駅構内のポスター掲示
みなとみらい線駅 PR ボックスへのチラシ掲出
⑤市内類似観光施設・主要ホテル・観光案内所等への広報印刷物
の配布
⑥区連会掲示板などへのチラシ掲出
⑦一般新聞・タウン情報誌、旅行情報誌等への随時記事掲載
⑧TV、ラジオ、FM放送、CATV等の放送メディア利用
⑨企画展後援新聞での連載・市広報誌等への記事掲載
⑩各種団体のスタンプラリー等参加による集客活動
(8)横浜市役所などとの連携事業
項
目
事 業
内 容 等
横浜市役所や横浜シティガイド協
「広報よこはま 中区版」に、連載記事「なか区歴史の散歩道」
会との連携事業
を都市発展記念館職員と分担して執筆。
58
横浜市立大学との共催講座
横浜市市立大学エクステンション講座として、横浜開港資料館講
堂で「外国人居留地からみるハマの歴史」を 2 回開催。
6 月 13 日(土)講師:伊藤泉美開港資料館主任調査研究員
6 月 20 日(土)講師:松井道昭(横浜市立大学名誉教授)
5
情報事業(定款第4条第1項第1号②)
インターネット等を利用して、文化財・歴史資料及び展示等に関する情報を提供するために
データの入力等を行い文化財情報の発信に関わる機器類の保守管理を行いました。
項
目
インターネットによる情報公開
事
業 内 容
展示・催し物・刊行物の広報や、収蔵資料の紹介を随時、行った。
また、OPAC での所蔵図書の追加を順次おこない、ウェブ上での
検索対象図書を増やした。「開港のひろば」の更新随時、おこな
った。
・HPアクセス件数 合計 147,186 件
メールニュースの配信
「横浜開港資料館メールニュース」を第 107 号~第 124 号(計 18
回)、1,062 名の登録者に配信した。
6
開港資料館施設維持事業(定款第4条第1項第1号③)
開港資料館の維持管理及び運営を行いました。
管理対象施設
開港資料館
事業内容・所在地など
書庫内の電動式書庫改修工事を 1 月に実施した。
事業別評価
事業名称
実施概要
資料収集保管事業
寄贈・寄託によって744点の資料を受け入れ
たほか、購入なども含めて1,300点以上の
資料を収集した。26年度末の所蔵資料総点数
評価
A
は26万7千点を超えた。
調査研究事業
調査研究員の研究事業および外部研究者に委託
した調査研究活動は順調で、その成果を展示・
講座・出版で公開した。研究の成果は新聞・雑
誌、テレビで多数取り上げられた。また、民間
S
出版社である日経 BP 社から外部研究者との共同
研究の成果を出版することができた。
常設展事業
新収・新発見資料を紹介する「特別資料コーナ
ー」や記念ホールで12回にわたって展示を開
59
B
催した。常設展の大幅なリニューアルが難しい
現状でさまざまなテーマのミニ展示をおこなう
ことができた。これらの展示の中には横浜市経
済局や民間企業と共催したものもある。
企画普及事業
市内企業や学校との共催による展示は話題とな
り、好評であった。入館者数は約5万7千人を
超えた。昨年度に比較して4千人の増加である
B
が、今後、他施設にくらべてやや少ない無料入
館者を増加させる必要がある。
情報事業
HP のアクセス数は14万件を超え、前年より増
加した。新聞などのマスコミへの情報発信も順
調で、朝日・読売・神奈川など新聞各紙への掲
A
載も多い。また、神奈川新聞の連載の監修を継
続しておこなっている。
施設維持事業
資料の保管・管理、資料館の施設維持・管理を
適切に実施した。横浜市により電動式書庫の改
修工事が実施され、資料の取り出しや整理が円
B
滑に行われるようになった。
Ⅵ
都市発展記念館事業
都市発展記念館では、昨年度に引き続き近現代歴史資料課が運営する開港・市史と共同で、それ
ぞれの個性や役割を活かしながら連携事業を展開しました。調査研究事業では10回の合同研究会を
開催し、資料や研究のデータベースを作成しました。また、研究会の研究成果を活用した展示や講
座を開催しました。特に、財団全施設が総力をあげて実施した「わがまち横浜再発見
ヨコハマ3
万年の交流」では、開港資料館との共同展示「クルマが広げた人の交流」を市史の協力を得ながら実
施し、開港・都発・市史の連携を一層強化しました。資料の整理事業では『横浜都市発展記念館資
料目録』第1集を発行し、資料利用の便宜をはかりました。学校連携事業は順調で、91校、9000
人を超える来館がありました。
1
資料収集保管事業(定款第4条第1項第1号①)
横浜の都市形成、生活文化の歴史に関する資料を、購入・複製・マイクロ撮影等により収集し、
分類・整理するとともに、良好な状態で保管するため、資料の修繕・燻蒸や定期的な環境調査を
行いました。
60
(1)資料収集
項
目
点
資料の寄贈・寄託
数
寄贈42件 2,785点
事
業 内 容
主な収集資料:下平家日記、横浜市立大学医学部医
寄託2件 2点
学科同窓会倶進会旧蔵医学関係資料(寄託)、中野
武正氏撮影昭和戦前期東京・横浜風景写真、伝単
投下器、松木正春氏旧蔵日産自動車関係写真アル
バム、南関東地域開発状況調査写真ほか
資料の購入
58件 102点
主な収集資料:月刊自家用車、ドライブ手帖、ダイ
ハツミゼットチラシ、スレート商会工事竣成・建
築物写真集、中野友禮伝、神奈川県警察史、氷川
丸パンフレット、都市計画要鑑(第一巻)
、日本都
市戦災地図、根岸線工事記録ほか
資料修繕
0件
資料の複製収集
1件
資料のデジタル化
119点
194点
主な修繕資料:なし
主な複製資料:旧陸軍撮影航空写真
主な資料:『復興公園写真』
(110点)
、相澤詔二氏撮
影写真(38点)
、伊藤敏雄旧蔵資料(46点)
複製資料の提供
49件 132点
他の博物館や公共機関、出版社、個人などへ所蔵資
料を画像で提供した。
資料の貸出
1件 3点
他の博物館施設での展覧会に当館所蔵資料を貸し出
した。
(2)資料収集実績(H27.4~H28.3)
区
遺物
図書
新聞雑誌
文書
紙票類
写真
絵葉書
地図
図面
絵画
映像
録音資料
電子資料
分
購入
0
(1)
32
(77)
31
(12)
1
(2)
15
(28)
0
(1)
0
(0)
23
(5)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
複製
寄贈
0
17
(0)
(179)
0
1
(0)
(11)
0
3
(74)
(68)
0
286
(0)
(6)
0
6
(0) (2,544)
119
2,431
(0) (9,097)
0
37
(0)
(0)
0
4
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(1)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
61
寄託
合計
累計
1
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
18
(180)
33
(88)
34
(154)
287
(8)
21
(2,572)
2,550
(9,098)
37
(0)
27
(5)
1
(0)
0
(1)
0
(0)
0
(0)
0
1,556
(1,538)
2,201
(2,168)
2,144
(2,110)
3,668
(3,381)
4,765
(4,744)
18,963
(16,413)
2,455
(2,418)
703
(676)
939
(938)
2
(2)
54
(54)
171
(171)
12
(0)
合
102
(126)
計
(0)
(0)
119
2,785
(74) (11,906)
(0)
(0)
2
(0)
3,008
37,633
(12,106)
(34,625)
※(
(12)
)内は、前年度点数。
(3)資料の保存・管理
項
目
目的・意図
保存燻蒸処理
及び 内容・成果
大型資料については「ふくろう君」(文化財用炭酸ガス)による資
料の燻蒸を実施した。また、小型、少量の資料については、脱酸素
剤を用いた無酸素法により適宜資料の殺虫処理をおこなった。
環境調査
虫菌による被害を未然に防ぎ、大気・塵埃・光線等の影響を最小限
に抑えるため、年6回の環境調査をユーラシア文化館と共同で実施
した。
(4)資料保管施設
保管施設
都市発展記念館・ユーラシア文化
保
管 資 料
図書、文書、紙票類、地図、図面、出土遺物などを収蔵
館収蔵庫(200㎡)
外部倉庫(子安台)
大型家具(昭和初期の置時計・大テーブル他)などを収蔵
外部倉庫(大黒ふ頭)
麻真田関係資料、映像フィルム、未整理資料などを収蔵
2
調査研究事業(定款第4条第1項第1号①)
「都市形成」
「市民のくらし」
「ヨコハマ文化」の3つのテーマに即して、資料調査・研究を行
いました。また開港資料館・市史資料室との連携研究事業を進めました。
(1)基礎的調査研究
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
横浜市域の近代遺跡と出土遺物に
昨年度に引き続き、未整理の遺物について水洗・注記作業を進め
関する調査研究(5/5年次)
た。あわせて今年度は、当財団埋蔵文化財センターで発掘調査を
実施した洲干島遺跡について、当館にて保管・整理する分の出土
遺物の選定・採集作業をおこなった。
地図データベース作成に関する
当館および開港資料館、市史資料室が所蔵する地図資料を横断的
調査研究(4/4年次)
に検索ができるよう整理・目録化を図る事業である。今年度も、
前年度から継続して、所蔵地図資料の選別とデータベース登録作
業を進め、予定の作業を完了した。次年度以降は「横浜を中心
とする『地図データベース』活用に関する調査研究」事業とし
て継続する。
横浜・東京の都市生活史に関する
横浜の時計店主がつけた日記をもとに戦中・戦後期の横浜の都市
調査研究(3/3年次)
生活の具体的な様相を明らかにし、その成果を特別展「時計屋さ
んの昭和日記」として公開した。
戦後直後の混乱期における横浜の社会福祉事業に関し、引揚者、
62
戦災者、戦争孤児などの保護を担った施設の調査をおこない、そ
の成果を紀要第12号に記した。
(2)戦中・戦後期の都市横浜に関する連携研究事業
戦争の時代から戦災復興を経て、高度経済成長への至る昭和期横浜の歴史を多角的に明らかにする調
査研究事業を、市史資料室・開港資料館と連携して実施した。今年度は 10 回の定例会を開催し、参加
者が下記のテーマで報告を行った。
高度成長のあとさき―伊勢佐木・元町―/戦後横浜における戦争被害者の保護について/「路線価
図」の収集と活用について/横浜市渉外部資料について/都市計画からみた山下公園の昭和史/戦
後復興―高度成長期の渋谷・横須賀―/商店街と再開発/鉄道開発と地域振興―綱島温泉の変化を
中心に―
また基礎作業として、米軍接収施設に関するデータベース作成の作業などを行った。
(3)資料の調査整理
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
資料の整理・目録作成
調査研究で収集した資料・データなどの整理・目録作成を行った。
主な整理資料:伊藤敏雄旧蔵資料、長谷川弘和氏鉄道関係資料
資料目録の発行
昨年度までの館蔵資料整理の成果をまとめて、『横浜都市発展記
念館資料目録』第1集を発行した。
(4)研究紀要の発行
書名
横浜都市発展記念館
発行部数
目的・意図 及び 内容・成果
1,000部
・戦後横浜の社会福祉事業-引揚者、浮浪者・戦争孤児、「混血
紀要 第12号
孤児」の保護を中心として-
・資料紹介「建築家矢部又吉関係資料」
・昭和20年代から30年代における横浜周辺等の鉄道写真目録-長
谷川弘和氏鉄道関係資料より-
3
常設展事業(定款第4条第1項第1号②)
常設展示室の維持管理を行うとともに、「常設展示室コーナー展」として話題性のある資料や
新収蔵資料、企画展関連資料による展示を定期的に更新し、集客と来館者サービスに努めました。
(1)常設展示に関する実施事業
項
展示資料の更新
目
事
業 内 容
・教員研修や小学校団体見学向けに、夏期以降、コーナー「吉田
新田その後」を常設的に設置した。
・博物館実習の一環として、実習生による収蔵資料紹介コーナー
「よみがえる横浜-関東大震災からの復興-」を一定期間設置
した。
・パネル「横浜大空襲」の内容を改訂した。
・自由閲覧ファイルに「横浜市電写真」等を追加した。
63
コーナー展の開催
・伝単投下器
8/12(水)~8/30(日)
・建築家矢部又吉と川崎銀行 1/9(土)~3/27(日)
(2)常設展示観覧者の推移(目標数30,000人)
有料入館者(人)
無料入館
合計
前年比
開館
1日平均
日数
入館者(人)
大人
小中
計
者(人)
(人)
27年度
1,090
859
1,949
32,405
34,354
82%
308日
111
26年度
969
562
1,531
40,330
41,861
105.4%
307日
136
25年度
871
536
1,407
38,281
39,688
119.8%
306日
129
4
企画普及事業(定款第4条第1項第1号②)
昭和期を中心とした横浜の歴史をより身近で興味深く感じてもらえるよう、またより多角的な
視点から紹介できるよう、展覧会をはじめ、講座や各種イベントの開催、出版等の事業を開催し
ました。
昨年度に引き続き、小学校団体の受け入れや市民ボランティアの活用、ユーラシア文化館や開
港資料館・市史資料室との連携、外部機関との協力に力を入れることで、幅広い事業展開を実現
しました。
(1)企画展の実施
展示名/開催期間
観覧料
入館者数
特別展「時計屋さんの昭
一般
4,219人
本展では市内の時計店につとめていた一青年の日記
和日記」
300円
(目標数
をもとに、昭和戦前期~戦後混乱期の横浜の都市生
5,600人)
活を個人の視点から紹介した。戦後 70 年ということ
平成 27 年 4 月 25 日
(土) 小・中
~6 月 28 日(日)
150円
会期 56日
目的・内容
で、新聞各紙をはじめこれまで以上にメディアに大
きく取り上げられた。
【関連事業】
①ギャラリー連続講座「時計屋さんの横浜日記を読
み解く」
5/2(土)9人、5/16(土)7人、5/30(土)13人
6/13(土)19人、6/27(土)12人
②展示担当による展示解説
5/3(日祝)16 人、5/13(水)5 人
5/31(日)5 人、6/14(日)16 人
③旧第一玄関写真展「家族の風景-昭和 30 年代、下
平家のアルバムより」
4/25(土)~6/28(日) 会場:1階旧第一玄関
④写真パネル展「昭和30、40年代の根岸・滝頭の風
景
高度成長期・横浜の港」
4/25(土)~6/28(日) 会場:1階ギャラリー
64
⑤ワークショップ「日記にみる戦前・戦後のくらし
を体験してみよう!」
会期中の毎週土日・祝日
<連携展示「わがまち横浜再発見
ヨコハマ3万年の交流」>
「ハマを駆ける―クルマが広げたヒトの交流―」
平成 27 年 7 月 18 日(土)~9 月 23 日(水・祝) 会期 59 日
次年度企画展準備
5ページ参照
次年度開催予定の企画展「横浜・山下公園」
「復興元
年・戦後横浜の市民生活」に向けて資料調査を実施
した。
特別展関連連続講座
特別展関連ワークショップ
(2)企画展示室観覧者の推移(目標数11,500人)
有料入館者
無料入館者
合計(人)
前年比
開館日数
1日平均
(人)
(人)
27年度
3,178
10,288
13,466
74.3%
115
117
26年度
4,373
13,731
18,104
84.7%
144
125
25年度
5,589
15,768
21,357
151.3%
143
149
入館者(人)
(3)講座・講演会・歴史散歩など普及事業
事業名称
参加者数
写真展「横浜の戦災復興」
事
業 内 容
戦後 70 年記念展示として神奈川新聞社と共催。当館所蔵
H27.7.18(土)~9.23(水祝)
写真・神奈川新聞社所蔵写真を中心に、横浜の戦災復興
を都市形成と市民生活の両面から紹介した。
会場:1 階ギャラリーおよび旧第一玄関
「ミュージアム・クイズラリー
381人
中心に関内・山手地区の博物館施設 15 館でクイズラリー
よこはま2015」への参加
を実施した(県立歴史博物館主催)
。
H27.7.18(土)~8.30(日)
夏祭りの開催
H27.8.15(土)
・16(日)
子ども向け夏休み企画として、神奈川県立歴史博物館を
2,841人
ユーラシア文化館と共催。両日無料開館。
建物見学ツアー、ワークショップ「未来の乗り物をアニ
メで作ろう!」、
「牛乳パックでオート三輪を作ろう!」
、
特別展展示案内、中庭ゲル、馬頭琴コンサート、大道芸、
65
缶バッジ制作、アイスクリーム販売など
活動支援ボランティアによる支援(のべ 30 人)
「子どもアドベンチャー2015」
11人
市教育委員会が主催する子ども向け夏休み企画「子ども
アドベンチャー2015」に参加。市内小中学生を対象に「一
への参加
日まるごと博物館」と題して、展示解説体験や出土煉瓦
H27.8.19(火)
の水洗い、受付体験、バックヤードツアーを実施した。
月イチ講座の開催
82人
1 階ギャラリーを活用した月1回の定例の講座を、ユーラ
シア文化館と共同で開催した。
第 7 回「戦後 70 年 兵士からの手紙-横浜市民がみた戦
争」
(10/17、4 人)
第 8 回「続・横浜建築家列伝 妻木頼黄」
(11/21、24 人)
第 9 回「ハマと野球の昭和史〔戦前〕」
(12/12、11 人)
第 10 回「続・横浜建築家列伝 矢部又吉」
(1/23、30 人)
第 11 回「ハマと野球の昭和史〔戦後〕」
(2/27、7 人)
第 12 回「写真資料にみる横浜の戦後」
(3/26、16 人)
開館祭の開催
3,713人
H28.3.12(土)
・13(日)
ユーラシア文化館と共催。両日無料開館。
建物見学ツアー、神奈川ニュース上映会、中庭ゲル、馬
頭琴コンサート、大道芸、缶バッジ制作など
活動支援ボランティアによる支援(のべ 22 名)
中庭大道芸
建物見学ツアー
(4)学校連携事業
項
目
市内小学校団体見学の受入
事
業 内 容
小学校4年生のカリキュラムで学習する吉田新田にあわせて、「吉
田新田の開発とその後」
(関外地区の発展)をテーマに、職員によ
る解説とミニ体験のメニューを実施。107校、8,843人の小学校4年
生の団体入館があった。
(前年度116校、10,140人)
教員向け研修の実施
財団エデュケーターと内容を検討し、小学校4年生向けのメニュー
「吉田新田の開発とその後」について、夏休みに小学校教員向け
の研修を実施した(2回開催、参加者計76人)
。
66
学芸員実習の受け入れ
4名の学生を受け入れた。実習生を主体としてミニ展示を企画して
もらい、学芸員の仕事について総合的な理解を深めてもらうと同
時に、当館の展示事業のひとつにつなげた。
中学生職場体験の受け入れ
2校計4名の中学生職場体験を受け入れ、ブログを使った広報、煉
瓦の拓本採取などの作業等、体験を通した学習を実施した。
教員向け研修
博物館実習生による実習展示
(5)近現代歴史資料課での施設間連携の強化
項
目
連携企画展の実施
事
業 内 容
財団全施設連携展示「わがまち横浜再発見
ヨコハマ3万年の交
流」展の分会場として、開港資料館との共同展示「ハマを駆ける
クルマが広げた人の交流」を、市史資料室の協力も得ながら実施
した。3施設で展示プロジェクトを立ち上げて展示内容を検討し、
ひとつの展示を両館で通史的に構成した。
地図データベース作成に関する
当館及び開港資料館、市史資料室が所蔵する地図資料を横断的に
調査研究
検索ができるよう整理・目録化を図る事業である。三施設の既存
の地図データを統合して母体となるデータベースを作成し、各施
設で所蔵する地図資料を順次調査してデータベースの拡充を進め
た。
共同資料調査
開港資料館、市史資料室との連携研究会で実施する資料収集・調
査事業として、市史資料室所蔵渉外部資料のなかの米軍接収施設
のデータ入力作業を共同で実施した。
(6)広報
項
印刷物作成
目
事
業 内 容
昨年度に引き続き企画展チラシだけでは発信しきれないイベント
情報を別刷りの自主製作チラシで作成し、配布先の見直しを図り
ながら、定期的に配布した。
・横浜都市発展記念館催し物案内(館案内リーフレット)
・企画展ポスター・チラシ
67
・館報『ハマ発Newsletter』第24、25号(各10,000部)
優待カードの発行
年間パス「EAハマ発カード」の販売を継続した。
年会費 1,500円
その他広報
横浜市を通じての記者発表
横浜市文化観光局の媒体を通じての広報活動
市内学校・公共施設へのチラシ配布
日本大通り駅改札外・市営地下鉄関内駅改札外掲示板へのポスタ
ー掲出
ホームページ・ブログによるインターネットでの情報配信
テレビ・ラジオ・ケーブルテレビ・インターネット等放送媒体へ
の情報提供、取材受入
新聞各社・雑誌・タウン情報誌・旅行情報誌・その他広報誌等へ
の情報提供、取材受入
市内観光案内所へのチラシ訪問配布
市外都市旅行代理店への施設説明
フィルムコミッションへの協力による撮影場所としてのPR
5
情報事業(定款第4条第1項第1号②)
インターネット等を利用して、歴史資料及び展示等に関する情報を提供するために、データの
入力等を行い、文化財情報の発信に関わる機器類の保守管理を行いました。
項
目
ホームページ運営
事
業 内 容
新着情報の発信
企画展示案内の更新
館報『ハマ発Newsletter』の全文掲載
ミュージアムショップの案内(刊行物・グッズ)
「横浜絵葉書データベース」等収蔵資料の画像公開
メールニュース配信
希望者に対してメールニュースの配信を実施した。当館の催し物につ
いて担当者がわかりやすく記事を執筆し、情報の羅列ではなく、読み
でのある内容とした。
配信数 47号~50号+号外2回 計6回
ブログでの情報発信
催し物案内や、企画展の見どころ、日常業務などを、各担当者が写真
付きでタイムリーにブログで発信した。
記事総数 11件(前年度19件)
インターネットによる新着情
ホームページ上で、財団各施設案内をはじめ、展示・催し物・刊行物
報発信
等の紹介を行った。
アクセス件数 70,194件
68
6
都市発展記念館施設維持事業(定款第4条第1項第1号③)
都市発展記念館の維持管理及び運営を行いました。
管理対象施設
都市発展記念館
事業内容・所在地など
施設の維持管理
・主な修繕:防犯カメラ移設及び増設。地下収蔵庫系統空調圧縮
機交換。排煙ダクト誘導灯の修理
事業別評価
事業名称
実施概要
資料収集保管事業
寄贈を中心に、103件 3,000点以上の資料を収集
評価
した。寄贈資料の中心は写真であるが、横浜市大
医学部同窓会の資料(医療器具など)の寄託を受
け入れたほか、第1回特別展「時計屋さんの昭和
A
日記」展に出品された時計屋さんの日記が寄贈さ
れた。
調査研究事業
調査研究員の研究事業は順調で、その成果を展示
や紀要で公表した。また、開港・市史との共同研
究事業では都発が核となって事業を推進した。
S
また、埋蔵文化財センターとの連携により新市庁
舎建設地の遺跡遺物の選定・採集作業を行った。
常設展事業
常設展示室の維持管理をおこなうとともに、新収
資料や話題性のある資料を展示し、集客と来観者
B
サービスにつとめた。
企画普及事業
2 回の企画展ともに新聞を中心にマスコミが大き
く取り上げた。入館者数は目標の 117%であっ
た。今後、有料入館者をどのように増加させるの
A
かが課題である。
情報事業
HP、メールニュース、ブログ、インターネットな
どを活用して施設案内、展示や催し物案内につい
ての情報を発信した。インターネットによる新着
B
情報発信のアクセス数は 7 万件を超えた。
施設維持事業
防犯カメラの移設や増設、収蔵庫空調機器の交換
や排煙ダクト誘導灯の修理を実施した。通常の施
設維持事業は順調である。
69
B
Ⅶ
ユーラシア文化館事業
本年度は、市民の異文化理解を一層進めていくため、大学をはじめ、他の研究機関や博物館、諸施設
と連携した展覧会やイベントを積極的に実施しました。展覧会では、江上コレクションを核とした「ユ
ーラシア 筆の軌跡―江上コレクションを中心に―」のほか、外部の博物館と協働して開催した「岩に
刻まれた古代美術」
、単独で海外の博物館から資料を借用して行った「貿易都市マニラの栄光」
、大学と
連携した特別公開「エジプト・フスタート遺跡出土のガラス瓶」を実施しました。地域の図書館と連携
した展示・ワークショップも行いました。また、財団8施設が総力をあげて実施した「わがまち横浜
再発見
ヨコハマ3万年の交流」では、歴史博物館の展示会場において「古地図にみるユーラシア
と日本」展を実施しました。
調査研究では、収蔵資料の基礎的研究や展覧会へ向けての調査研究とともに、引き続き歴史博物館の
協力を得てユーラシア概念の一般化を目指す研究を進めました。学校との連携では定着した小学4年生
の学校団体見学利用に加え、当館独自の取組として、小学2年生の国語学習(
「スーホの白い馬」
)と関
連付けて、ゲルを活用した見学及び体験学習を積極的に進めました。
普及啓発事業では、1階のフリースペース(ギャラリー、旧第一玄関)や中庭を活用し、各種パネル
展、企画展に関連した写真展やワークショップ、ユーラシア文化館・都市発展記念館専門職員の連続講
座(月イチ講座)など多様な催しを実施しました。また、6月2日の開港記念日、夏期の夏まつり、3月
の開館祭を無料開館とし、市民の方が当館を身近に感じていただけるような様々なイベントを展開し、
多くの方々の来館を得ました。
1
資料収集保管事業(定款第4条第1項第1号①)
ユーラシアの考古・美術・民族・歴史資料および文献等を分類・整理するとともに、良好な状
態で保管するため、収蔵庫や展示室を常に適切な状態に保つよう環境検査を行いました。
(1)資料収集・保存
項
目
資料の寄贈・寄託
点
数
寄贈1001点
寄託0点
事 業 内 容
主な収集資料:西南中国の民族資料、青銅鏡(中国、漢
代等)
、敦煌、雲崗石窟等記録写真(画像データ)等
資料の購入
1点
主な収集資料:1744年アジア地図
資料熟覧
7件
イスラームガラス等2点(青山学院大学院生による調査)
、中国北方青銅器等17点(中国寧夏文物考古研究所研究
員による調査)ほか
文献資料熟覧
20件
鏡関連研究書(市民研究者)、
『歴朝系統図』
(四川大学研
究者)
、
『Persian miniatures in The Bernard Berenson
Collection』(早稲田大学院生)
、ほか
資料の貸出
4件
小学校等への学習教材(民族衣装、馬頭琴、ゲルの部品
など)の貸出し4件。
収蔵資料の画像利用
4件
粘土板文書(『世界遺産になった和紙』新日本出版社、『
毎日小学生新聞』)、カットガラス碗(『学び考える歴史』
浜島書店)
、シャガイ(『人生を幸せにする「確率」
』講談
70
社)
(2)文献資料の整理
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
和図書
書誌データの入力を行い、内容を確認した。入力確認件数 111 件
洋図書
書誌データの入力を行い、内容を確認した。入力件数 49 件
雑誌
書誌データの入力を行った。入力件数 59 件
目次入力を行った。入力件数 301 件
(3)資料収集実績
区
分
考古・美術・民族・
歴史資料
図書
雑誌
電子資料
合
計
累計
購入
複製
寄贈
寄託
合計
累計
0
(-)
1
(48)
2
(4)
0
(0)
3
(52)
892
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(0)
0
(-)
2
1,001
(2,709)
30
(71)
98
(18)
0
(0)
1,129
(2,798)
36,078
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(0)
0
(-)
173
1,001
(2,709)
31
(119)
100
(22)
0
(0)
1,132
(2,850)
37,145
8,425
(7,424)
20,572
(20,541)
8,131
(8,031)
17
(17)
37,145
(36,013)
※(
)内は、前年度点数。
(4)資料の保管
項
目
保存燻蒸処理
目的・意図 及び 内容・成果
「ふくろう君」
(文化財用炭酸ガス)による資料の燻蒸を実施し
た。
環境検査
虫菌による被害を未然に防ぎ、大気・塵埃・光線等の影響を最
小限に抑えるため、年6回の環境検査を実施した。
(5)資料保管施設
保管施設
都市発展記念館・ユーラシア文化
保
管 資 料
考古・美術・民族・歴史・文献資料を収蔵。
館収蔵庫(200 ㎡)
外部倉庫(大黒ふ頭)
2
図書(江上文庫の重複本など)
、販売用出版物などを収蔵
調査研究事業(定款第4条第1項第1号)
収集資料の整理、企画展や講演会の基礎的資料収集・調査研究を行い、十分な成果を上げてき
ています。また、東部ユーラシア世界に関する歴史博物館との共同研究については、27年度も継
続して実施しました。
(1)基礎的調査研究
項
目
目的・意図 及び 内容・成果
東部ユーラシアの文化 歴史博物館と連携し、共同研究会を実施。歴史博物館学芸員および外部研究
交流の研究(1/1年) 者の協力を得て、日本や東アジアを含むユーラシア諸地域の文化交流につい
71
ての最新調査研究成果を共有した。各研究報告については、当館紀要にて要
旨を公開している。歴史博物館との連携事業。
館蔵シベリアの岩壁画 企画展に関連して岩壁画の写真展を開催、併せて館蔵の岩壁画研究書を展示
関連資料の研究
した。また、広報誌に岩壁画関連の原稿を執筆した。今年度も関連資料寄贈
(2/2年)
の申し出を受けており、整理は継続中である。本調査研究は今年度で完結と
し、今後は通常の館蔵資料整理の中で業務を進めていく。
フィリピン出土の陶磁 特別公開および企画展で研究成果を公開、その過程で館外の研究会に参加し
器に関する研究(2/2 研究者との交流を図った。特別公開及び企画展の内容をフィリピンに限定し
年)
たため、その他東南アジアの陶磁器類の調査は進まなかった。本調査研究は
今年度で完結とし、今後は通常の館蔵資料整理の中で業務を進めていく。
新収蔵資料の調査(2/ 当館収蔵品の核を成す江上コレクションに対する興味と理解を深めるため、
2)
平成26年度に追加寄贈を受けた江上コレクションからユーラシア東西の文
字および絵画資料を調査。研究成果は企画展示および館報『横浜ユーラシア
文化館ニュースNews from EurAsia 23号・24号』にて公開した。
横浜市内にあるユーラ デジタルアーカイヴズの一つとして、市民研究者の協力を得て、中国鏡銘文
シア関連資料の調査・研 データベース「漢三國西晉鏡銘集成」を公開し、拡充作業を継続している。
究(5/5年)
市民から寄贈を受けたユーラシア関連画像資料については、データベースの
フォームを作成した。本調査研究は今年度で完結とし、今後は通常の館蔵資
料整理の中で業務を進めていく。
遊牧世界の物質文化の 外部研究会に参加して知識を深め、展示や講座の内容に反映させた。また、
研究(5/5年)
遊牧民の住居ゲルをたてるなど、市民や子どもたちが遊牧文化に親しめる企
画を定期的に行ってきた。次年度から新たな 5 カ年計画を立て、本研究を継
続する。
収蔵資料と関連資料の 館蔵のイスラームガラスと類似資料を比較しながら考察を行い、データを整
研究(5/5年)
理した。調査の成果を月イチ講座や紀要で公開した。
メソポタミア楔形粘土 ガラスビューの技術的な問題が解決したため、新規に英語版の公開に向け準
板文書の研究
備を進めたが、英訳の校正に時間を要したため、公開は次年度に予定。
(5/5年)
3
常設展事業(定款第4条第1項第1号②)
常設展示室において、収蔵資料の特別公開や、企画展と連動した展示替えを行いました。また、
展示資料に関連するクイズを配布するなど、集客とサービスの向上を図りました。
(1)常設展示室での実施事業
項
展示更新
目
事
業 内 容
・特別公開「フィリピンの土器」 6 月 16 日(火)~7 月 12 日(日)。観覧者
数計 1,512 人。
・夏休みおよびイベントに合わせて馬頭琴を展示。
8 月 1 日(土)~14 日
(金)、8 月 18 日(火)~30 日(日)、3 月 5 日(土)~11 日(金)。観覧
者数計 2,383 人。
72
・特別公開「エジプト・フスタート遺跡出土のガラス瓶」 9 月1日(火)~9
月 27 日(日)
。観覧者数 計 3,006 人。
・歴史シミュレーションゲーム「三國志」30 周年記念モバイルスタンプラリ
ー参加にあたり、三国志関連資料を展示。12 月 10 日(土)~1 月 11 日(月)
。
観覧者数計 2,325 人。
(2)常設展示観覧者の推移(目標数 30,000 人)
有料入館者(人)
無料入館
合計
前年比
開館
1 日平均
日数
入館者(人)
大人
小中
計
者(人)
(人)
27年度
956
371
1,327
31,999
33,326
79.7%
305 日
109.2
26年度
1,359
338
1,697
40,065
41,762
106.4%
306 日
137.8
25年度
801
315
1,116
38,116
39,232
125.5%
306 日
128
4
企画普及事業(定款第4条第1項第1号②)
都市発展記念館と二施設一体となって市内学校団体受入や、市民ボランティアの活用によるワー
クショップの充実、各種イベントを実施しました。
(1)企画展の実施
企画展名/開催期間
企画展「古代エジプト
ファラオと民の歴史」
H27.4.1(水)~4.5(日)
会期 5 日
観覧料
入館者数
目的・意図 及び 内容・成果
一般
2,196人
東海大学との共同展示。東海大学所蔵コレクション
1日あたり
を通して古代エジプトの人々の生活と精神性を紹
439人
介。また、パピルス文書などの修復保存に対する取
300円
小中
組みや東海大学情報技術センターによる宇宙考古学
150円
*全会期
*全会期
調査の最新成果も公開した。古代エジプトという人
H27.1.31(土)~4.5(日)
13,331人
気のあるテーマと東海大学生による資料解説、ワー
(目標数
クショップの好評さも重なり、過去最高の入館者数
5,600 人)
となった。大学連携事業。
会期 56 日
1日あたり
238人
企画展
一般
「ユーラシア
筆の軌
200円
跡-江上コレクションを
中心に-」
H27.10.3(土)~
10.25(日)
会期 20 日
小中
100円
1,675人
新規寄贈資料を中心に、当館収蔵品の核を成す江上
(目標数
コレクションに対する興味と理解を深めることを目
2,000 人)
的として実施した。
「筆が遺した文字や文様」をテー
1日あたり
マにユーラシア東西の資料を選択し、資料の価値や
83人
文化背景がわかりやすい解説を心がけた結果、お客
様満足度・理解度ともに達成目標を上回る結果とな
った。また、関連事業として、国際的に活動する市
民アーティストと協働でユーラシアの文様展を実施
し好評を得た。
関連事業
①学芸員によるギャラリートーク 2 回実施。
参加者数 計 26 人
73
②市民アーティストとの対談 1 回実施。
参加者数 18 人
③旧玄関を活用した市民アーティスト作品展
「Eurasian Art Craft」を開催。
企画展「岩に刻まれた古
代美術―アムール
河の少数民族の聖
地シカチ・アリャ
一般
300円
小中
150円
ン」
6,049人
国立民族学博物館・新潟県立歴史博物館・横浜ユー
(目標数
ラシア文化館三館の巡回展示として、ロシア・極東
5,700 人)
の文化を紹介した。入館者数、満足度とも目標値を
1日あたり
超え、市民の異文化への関心を高めることができた
106人
といえる。また、ボランティアの協力を得てワーク
H27.10.31(土)~
ショップなどを実施し、先住民の国際的な情報発信
H28.1.11(月)
に、市民とともに貢献できた。大学のレポートの課
会期 57 日
題になり、20 代以下の来館者を誘致できたことも収
穫であった。
関連事業
① 写真展「ユーラシアの岩画」(開催期間 10/31~
1/11)
。会場:1 階ギャラリー・第一玄関。
②講演会「古代美術と生きる人々―アムール河の先
住民族ナナイの神話とアート」
(12/13)
。
会場:情報文化センター情文ホール
参加者 101 名
② 展示解説
会期中 10 回実施。 参加者数 計 116 人。
1/6 はシカチ・アリャン村からのゲスト来館。
④ワークショップ
a. 岩画缶バッジを作ろう!
b. 拓本に挑戦!
c. 岩画ぬりえ 会期中計 24 回実施。
⑤関連出版物への執筆と販売
協力団体である NPO 法人ユーラシアンクラブ発行。
定価 1,000 円 販売部数 219 冊
横浜マニラ姉妹都市締
結 50 周年記念事業
企画展「貿易都市マニラ
の栄光―考古学が
一般
7,358人
フィリピン国立博物館の全面的な協力を得て、国外
300円
1日あた
初公開資料を含む同館所蔵資料約 60 点を展示。当館
小中
り
としては初めて海外の博物館所蔵資料を単館で借
150円
139人
用・展示する企画展となった。入館者数、満足度と
語る太平洋航路の
成立と発展」
もに目標値を超え、姉妹都市マニラに対する市民の
*全会期
理解と親しみを深めることに貢献した。
H28.1.30(土)~
7,549人
関連事業
3.31(木)
(目標数
① 関連展示(開催期間 1/30~4/3)
会期 53 日
*全会期
H28.1.30(土)~4.3(日)
「横浜マニラ姉妹都市締結 50 周年」 会場:3 階企
5,600人) ・
1日あた 画展示室内。 横浜市国際局所蔵書類、写真等を展
示。
74
会期 56 日
・写真展「フィリピンを掘る―フィリピン考古学を
り
135人
支えた日本人」 会場:1 階ギャラリー。
・写真展「フィリピンの教会建築」 会場:1 階旧第
一玄関。
②講演会「考古学から見たマニラ」
(2/13)
会場:情報文化センター情文プラザ
参加者 47 名
② 展示解説
会期中 8 回実施。 参加者数 計 60 人。
④ワークショップ
a. 東西貿易地図ぬりえ
b. ペーパークラフト帆船
作り 計 20 回実施 ※全会期中 22 回実施。
⑤企画展図録の編集発行・販売
定価 1,000 円 販売部数 238 冊
企画展基礎調査
来年度開催予定企画展の基礎調査を行った。
展示解説
企画展関連講演会
ワークショップ
(2)企画展示室観覧者の推移(目標数 13,300 人)
有料入館者
無料入館者
合計(人)
前年比
開館日数
1 日平均
(人)
(人)
27年度
3,145
13,021
16,157
89.5%
135
119
26年度
4,505
13,546
18,051
122.3%
107
169
25年度
3,998
10,754
14,752
98.3%
114
129
入館者(人)
(3)講座・講演会
項
月イチ講座の開催
目
参加者数
71人
内
容
1 階ギャラリーを活用し、気軽に参加できる講座を月に一
回開催した。都市発展記念館と連携。
第 1 回「仏教美術の魅力Ⅱ」(4/18
14 人)
第 2 回 「『スーホの白い馬の世界』Ⅱ」(5/23
第 3 回 「ウズベキスタンの陶器」(6/20
7 人)
第 4 回 「『スーホの白い馬の世界』Ⅲ」(7/11
第5 回
75
12 人)
「仏教美術の魅力Ⅲ」(8/22 14人)
7 人)
第6 回
特別公開関連講座「エジプト・
16人
「館蔵ガラス資料Ⅳ」(9/26
17人)
特別公開「エジプト・フスタート遺跡出土のガラス瓶」に関
フスタート遺跡出土品にみる
連した講座を行った。フィルターという資料を通してイス
水にかかわるイスラーム美の
ラームの美について紹介した。
世界」
講師:真道洋子(早稲田大学イスラーム地域研究機構)
H27.9.27
(4)普及啓発
項
目
吉竹めぐみ写真展「ARAB沙漠
参加者数
936 人
事
業 内 容
1 階旧第一玄関を活用し、シリアの遊牧民の写真展を開催
した。
のベドウィン 家族の物語」
H.27.4.7~19
55 人
常設展示室ライブラリーにモンゴルの絵本をそろえ、会期
ル」への参加
(おはな
中の夏まつりでは、モンゴルのおはなし会を実施した
H.27.7.18~9.30
し会参加
(8/16)。
「中区えほんフェスティバ
人数)
「ミュージアム・クイズラリ
336 人
子ども向け夏休み企画として、神奈川県立歴史博物館を中
心に関内・山手地区の博物館施設15館で実施した。
ーよこはま2014」への参加
H25.7.19(土)~8.31(日)
「ゲルに集まれ!」
市民、ボランティアと共に中庭にゲルを組立、解体、馬頭
H27.8.8(土)~8.16(日)
琴の展示やモンゴル衣装の試着等を行った。
H28.2.27(土)~3.13(日)
夏まつり
2,841人
都市発展記念館と連携し、全館無料の「夏まつり」を開催。
市民ボランティア・市民グループの協力を得てイベント・
H27.8. 15(土)
・16(日)
ワークショップを実施した。
モンゴルの童話 おはなし会 〔情文プラザ〕
読み手: ことりの会、中図書館ボランティアグループ・
モックの会 協力: 中図書館
馬頭琴 きける!ひける!演奏会 〔情文プラザ〕
演奏: 宮原洋子
体験ワークショップ〔情文プラザ〕
・民族衣装を着てみよう!
大道芸〔中庭〕
「子どもアドベンチャー
12人
展示解説体験や出土煉瓦の水洗い、受付体験、バックヤー
2015」の開催
ドツアーなどを実施した。
H27.8. 19(水)
ワークショップ「楔形文字を
市内小中学生を対象に一日職業体験を実施した。
13人
港北図書館にてワークショップ「楔形文字を書こう!」を
書こう」
実施した。関連して、粘土板文書2点を図書館内で実物展示
H27.8.21(日)
した(8/17~8/30)。港北図書館との共催。
よこはま国際フェスタ2015
551人
よこはま国際フェスタ2015に参加し、ワークショップ・民
76
H27.10.10(土)・11(日)
族衣装試着体験などを実施。市民ボランティアの協力を得
た。
5861人
開館祭
都市発展記念館と連携し、全館無料の「開館祭」を開催。
市民ボランティア・市民グループの協力を得てイベント・
H28.3.12(土)・13(日)
ワークショップを実施。
・ゲルの解体〔中庭〕
・モンゴルの童話 おはなし会 〔情文プラザ〕
読み手: ことりの会、中図書館ボランティアグルー
プ・モックの会 協力: 中図書館
・馬頭琴 きける!ひける!演奏会 〔情文プラザ〕
演奏: 宮原洋子
・体験ワークショップ〔情文プラザ〕
・シャガイで遊ぼう!
・モンゴルの民族衣装を着てみよう !
・大道芸〔中庭〕
「ゲルに集まれ!」ゲルの組立て
港北図書館での粘土板文書の出張展示
(5)学校連携事業
項
目
市内学校団体見学の受入
事
業 内 容
小学2年生の国語学習(「スーホの白い馬」)の関連で、教材貸出
を行った。また小学校4年生のカリキュラムで学習する吉田新田
にあわせて、「吉田新田の開発とその後」(関外地区の発展)をテ
ーマに、都市発展記念館と連携し、職員による解説と体験メニュ
ーを実施した。
118校 8,855人(うち、小学校4年生 107校 8,843人)
教員向け研修の実施
財団エデュケーターと連携し、吉田新田の学習をはじめとする教
員向け研修を実施した。
学芸員実習の受け入れ
10名の学生を受け入れた。企画展準備や実習により、学芸員の仕
事について総合的な理解を深めると同時に、当館イベントスタッ
フとして活躍した。
インターンシップの受け入れ
2名の学生を受け入れた。当館イベントやワークショップのスタッ
フとして職業体験を行った。
77
職業体験の受け入れ
小中学生の1日職業体験(子どもアドベンチャー・前述)及び中
学生を対象とした職業体験の受け入れを行った。中学生について
は合計で2校4名を受け入れた。
職業体験参加者による展示案内
学芸員実習生によるイベントの補佐
(6)市民協働事業
項
目
事
業 内 容
市民ボランティアによるワーク
歴史博物館の協力を得て、歴史博物館活動支援ボランティアによ
ショップの実施
る当館でのワークショップを実施した。
・ワークショップのべ活動人数 計 356 人
・ゲル建てのべ活動人数 計 21 人
・夏祭りイベントのべ活動人数 計 30 人
・国際フェスタのべ活動人数 計 10 人
・開館祭のべ活動人数 計 22 人
(7)広報
項
印刷物作成
目
事
業 内 容
都市発展記念館・ユーラシア文化館個々で作成していた館紹介リ
ーフレットと半期ごとの催し物案内を、大きく見やすいものに統
合した。また、企画展チラシだけでは発信しきれないイベント情
報を別刷りの自主製作チラシで作成し、配布先の見直しを図りな
がら、定期的に配布した。館報については、継続して配布した。
・横浜ユーラシア文化館催し物案内(館案内リーフレット)
・企画展示ポスター・チラシ
・館報『横浜ユーラシア文化館ニュースNews From EurAsia』
第23・24号(各10,000部)
・横浜ユーラシア文化館紀要 第4号を発行(800部)。
優待カードの発行
年間パス「EAハマ発カード」の販売を継続した。
年会費 1,500円
その他広報
・横浜市を通じての記者発表。
・市内学校・公共施設へのチラシ配布。
・日本大通り駅改札外・市営地下鉄関内駅改札外掲示板へのポス
ター掲出。
78
・ホームページ・ブログによるインターネットでの情報配信。
・テレビ・ラジオ・ケーブルテレビ・インターネット等放送媒体
への情報提供、取材受入。
・新聞各社・雑誌・タウン情報誌・旅行情報誌・その他広報誌等
への情報提供、取材受入。
・市内観光案内所へのチラシ訪問配布。
・市外都市旅行代理店への施設説明。
・フィルムコミッションへの協力による撮影場所としてのPR。
・近隣へのダイレクトメール発送。
5
情報事業(定款第4条第1項第1号②)
インターネット等を利用して、調査研究・展示・出版・講演会・ミュージアムショップなどに
関する情報を提供するために、データの更新等を行い、情報の発信に関わる機器類の保守管理を
行いました。
項
目
簡易検索端末・文献検索端末
事
業 内 容
資料:常設展示室に設置された端末で主な展示資料の検索が可能
になるようにした。
文献:館蔵文献の OPAC を公開することで、館外からのインター
ネット検索を可能にした。
メールニュースの配信
希望者に対するメールニュースの配信を行った。
インターネットによる情報公開
財団開設のホームページ上で、財団各施設案内をはじめ、展示・
催し物・刊行物の広報や、収蔵資料・図書文献資料等の紹介を行
った。
アクセス件数 合計81,576件
6
ユーラシア文化館施設維持事業(定款第4条第1項第1号③)
ユーラシア文化館の維持管理及び運営を行いました。
管理対象施設
ユーラシア文化館
事業内容・所在地など
施設の維持管理
・主な修繕:防犯カメラ移設及び増設。地下収蔵庫系統空調圧縮
機交換。排煙ダクト誘導灯の修理。
79
事業別評価
事業名称
資料収集保管事業
実施概要
評価
資料収集及び整理は予定通りに進捗しました。
資料の熟覧や他館への貸出など、外部利用者への
B
サービスも着実に行いました。
調査研究事業
計画していた調査研究については、ほぼ予定ど
おり進捗することができました。歴史博物館と共
同研究を実施する中で、国内外の大学や外部研究
S
者と、新たな調査研究の成果を共有しました。
常設展事業
常設展については、企画展との連動による集客
のほか、都市発展記念館、学校カリキュラムとの
連携によって、企画展開催期間ではない時期につ
B
いても、集客を図ることができました。
企画普及事業
今年度も、都市発展記念館と一体となって、市
内学校団体受入や、市民ボランティアの活用によ
るワークショップの充実、市民グループや他施設
と協力による各種催しの実施など、数々の催しを
A
実施しました。展覧会においても外部施設との協
働・連携により事業を進めました。
情報事業
定期的なメールニュースの発行、HPを利用し
た情報発信に加えて、イベントごとに追加でチラ
B
シを作成・配布するなど広報強化に努めました。
施設維持事業
施設設備については、経年劣化した設備の修
繕・交換と日常の維持管理を行いました。特に防
犯カメラ移設及び増設、地下収蔵庫系統空調圧縮
機交換を実施しました。また、消防設備等の経年
劣化も監視を続けながら、長寿命化を図っていま
す。
80
B
Ⅷ
三殿台考古館事業
国指定史跡である三殿台遺跡への理解を一層深めるとともに、施設の特色を発揮し、地域や市民
により親しまれる施設を目指し、各種事業に取り組みました。
資料収集保管事業では、整理ボランティアによる出土品基礎整理を継続しました。三殿台遺跡収
蔵の写真等の記録資料をスキャンし、デジタル化するとともにインデックスの作成を継続しました。
また、三殿台遺跡及び周辺遺跡以外の遺跡から出土した収蔵資料についてほぼ埋蔵文化財センター
への移動を終えました。
常設展事業では、職員による学校団体などへの展示室の解説を行うとともに、住居跡保護棟の維
持管理を適切に行いました。
企画普及事業として、リーフレットを配布するとともに、火起こし・勾玉作り・土偶作り・土器
作り・石器作り・拓本とり体験教室、キャンプ in 三殿台、古代人体験教室を継続実施しました。
学校や地域住民、区・市が行う行事への職員派遣・協力を積極的に行い、連携を図りました。イベ
ント等の開催に合わせ、ホームページを更新するなど、周知に努めました。また、財団連携事業に
伴って、初めて企画展示を実施しました。
市民協働事業として、市民ボランティアによる収蔵資料の再整理を行うとともに、ボランティア
による土曜・日曜日の常設展示・遺跡ガイドを継続実施しました。刊行物・缶バッジ・土器片ペン
ダント・オリジナルクリアファイルを販売するとともに、新たにオリジナルTシャツを試作しまし
た。
施設の管理運営面では、事務棟・展示棟・住居跡保護棟・復元住居・擬木標示遺構の維持管理を
適切に実施しました。
利用者促進事業の一環として、
「土器パズル」
・
「ダイヤモンド富士観察会」
・
「弓矢撃ち体験」
(無
料)を実施しました。
総来館者数は 16,597 人で、第2期指定管理期間平均来館者数目標 17,500 人の 95%、前年度比約
97%と若干減少しました。今後もさまざまな工夫をし、市民サービスの向上、他施設・近隣学校な
どとの連携や市民協働による普及活動を継続していきます。
1
資料収集保管事業・調査研究事業(定款第4条第1項第1号)
保管資料について整理・分類・デジタルデータ化等を行い、資料の保全を図りました。
(1)保管資料再整備事業
項
目
出土品保管再整備事業
事
業 内 容
事務室移転準備に伴い、収蔵状況の整理を行った。とくに三殿台
遺跡以外の遺跡の出土品の大多数を埋蔵文化財センターへ移動さ
せ、収蔵スペースに余裕を持たせた。
記録資料のデジタルデータ化
三殿台考古館保管写真資料等のデジタルデータ化を継続(写真資
事業
料については、主に資料整理ボランティアが対応している)
写真資料(三殿台遺跡)
:スキャン済みカラースライドの後処理お
よび索引作成を継続(次年度に継続)。
81
図書資料の受入れと整理
寄贈された図書を整理分類し、139 冊の受入れを行った。事務室
内の書棚を整理し、閲覧頻度の低い図書の一部を収蔵庫の棚に移
動した(次年度に継続)
。
(2)調査研究事業
項
目
事
三殿台遺跡出土品の資料化
業 内 容
収蔵資料の水洗作業が秋に終了し、土器片の分類・接合・復元作
業を開始、また、すでに復元してある土器や石器の実測作業を開
始した(次年度に継続)。この事業は市民ボランティア育成事業
ともリンクさせ、将来的には職員とボランティアの協業で再整理
報告を刊行する予定。
三殿台考古館収蔵資料の活用
三殿台遺跡発掘調査の映像資料(DVD)を小学校団体見学の事前
学習用に貸出した。
また、小学 6 年生の学校見学の際、土器片や石器などの収蔵物を
手にとって観察できるようにし、小学生の歴史教育に活用した。
2
常設展事業(定款第4条第1項第1号)
遺跡・常設展示室・竪穴住居跡保護棟・復元住居・北側貝塚の維持管理を行うとともに、団体お
よび一般来館者見学時に、遺跡や展示品について解説を行いました。
(1)常設展示の維持管理と展示内容の充実
項
目
事
業 内 容
遺跡案内・展示解説の
団体および一般来館者見学時に、職員による遺跡・住居跡保護棟・復元
実施
住居・展示室・北側貝塚について、2,316 人(うち、学校団体 1,820 人)
に遺跡案内・展示解説を行った。
常設展示の維持・管
パネルの修繕等、維持・管理を適切に行った。事務室移転準備に伴い、
理、展示更新の実施
3月に展示の一部を改変し、流し台などを設置したが、展示ボードで覆
って、展示解説パネルを掲示するなど、展示観覧に支障がないように工
夫した。
(2)住居跡保護棟の適切な保全
項
目
事
業 内 容
住居跡保護棟のメン
竪穴住居跡保護棟のメンテナンスを委託し、適切に実施した(6回)。
テナンス等
5月2日、住居跡保護棟の窓ガラス8枚に低反射フィルム貼付工を実施
し、反射による内部の観察障害を軽減した(5年間の実績:40/72 枚)
。
(3)管理事務所2階の活用
項
目
事
業 内 容
管理事務所2階の活
管理事務所の2階を体験学習室とし、記録資料の保管、遺物整理作業の
用
場としても活用していたが、施設老朽化のため、体験学習室としての利
用は年度途中から中止し、体験教室等はパーゴラで行った。
82
パーゴラでの体験教室の実施(夏の勾玉作り教室)
3
企画普及事業(定款第4条第1項第2号)
市民や来館者に遺跡への理解を深めてもらえるように、解説や体験学習を実施し、生涯学習活動
を支援しました。また、施設の有効利用と認知度・顧客満足度を高めるための事業を実施しました。
(1)企画普及事業
項
目
参加人数
87 人
4月23日から5月6日の期間で、
「いそっぴゴールデ
ンウィーク2015スタンプラリー」に参加した。この
間の来館者87人、うち景品(缶バッジまたはクリア
ファイル)交換者は19人。5月5日には、磯子区の
マスコットキャラクターである「いそっぴ」が来館
した。
スタンプラリーに合わせてゴールデンウィーク体験
教室を開催した。 参加者47人
34 人
「子どもアドベンチャー2015」に参加(8月 19 日)
。
スタンプラリー」への参加
「子どもアドベンチャー2014」
への参加
三殿台遺跡整理ボランティア
業 内 容
リーフレットを増刷し、来館者に配布した。
リーフレット配布
「いそっぴゴールデンウィーク
事
(保護者等
午前の火起こし:28 人
を除く)
午後の拓本とり:6人
746 人
資料整理ボランティアに記録資料整理ボランティア
を加えた。
収蔵資料の水洗・注記を行い、遺物収納箱 86 箱を終
えたところで、11 月に水洗作業が全て終了した。そ
の後、再整理報告向けた整理作業を開始し、弥生時
代中期の 306c 号住居址を中心に、その周辺の竪穴住
居から出土した土器片の分類・接合・復元作業を開
始した。なお、分類・接合・復元作業については、
ほぼ全員が未経験だったため、日常的に必要に応じ
て研修を行った。
記録資料整理農地、写真資料整理・デジタル化作業
については前出。
三殿台遺跡ガイドボランティア
89 人
遺跡ガイドボランティアは年間 1,226 人ガイドした。
全員が前年度から引き続き参加したため、とくに研
83
修は行っていない。
学校見学の受け入れ
2,409 人
年間を通じて、小・中・高・大学の受け入れを行い、
46 団体が見学した。引率者と事前に相談し、火起こ
しなど体験学習メニューを積極的に取り入れた。
博物館実習生・職業体験の受け
入れ
10 人
8 月 10〜16 日、博物館実習生 1 名を受け入れた。
1月 27・28 日、汐見台中学校生徒6人を受け入れた。
2月2日、岡村中学校の生徒3人を受け入れた。
なお、1月 14 日に汐見台中学校の1年生3人が職業
インタヴューに訪れている。
いそっぴGW
ボランティアによる整理作業
中学生職場体験(薪割り)
クラブ活動・総合的な学習・サ
・市立岡村小学校の地域交流クラブに講師を派遣し
マースクール等への支援
た(6 月 16 日、7 月 7・14 日、9 月 15 日、10 月 20・
27 日、11 月 17・24 日)
。
火起こし 10 人・勾玉作り 11 人
・市立上大岡小学校のサマースクールに勾玉作り教
室の講師を派遣した(7月 24・28 日)。
勾玉作り 56 人 売り上げ 16,800 円
・市立六ッ川台小学校6年生土器作りに指導講師を
派遣(10 月 19 日)した。
・市立岡村小学校6年生土器作りに指導講師を派遣
(10 月 24 日・11 月2日)し、12 月 14 日に当館で
野焼きを実施した。
・市立日枝小学校6年生の土器作りに指導講師を派
遣(10 月 30 日)し、11 月 20 日に当館で野焼きを実
施した。
ホームページの運営
月一回程度ホームページを更新し、体験学習の情報
等を発信した。今年度より「年間催し物案内」を常
時掲載することとした。
その他広報
(ア)広報よこはま磯子区版に体験学習の情報を載
せた。
84
(イ)プラネット神奈川や横浜カレンダーに情報を
提供した。
(ウ)民間への情報提供は3件であった(トヨタカ
ローラ千葉、横浜観光コンベンションビューロー、
るるぶデーターベース)
。
(2)体験学習事業
項
目
体験学習の実施
参加人数
356 人
事
業 内 容
(ア)ゴールデンウィーク体験教室 5月3~6日
3日:勾玉作り教室
21人
4日:拓本とり教室
0人
5日:火起こし教室
14人
6日:石器作り教室
12 人
(イ)キャンプ in 三殿台
7月 25・26 日:6家族 20 人
(ウ)夏休み体験教室
①勾玉作り教室
7月 18 日:7 人
8月8日:18 人
③土偶作り教室
7月 19 日:15 人
④土器作り教室
7月 20 日:20 人
土偶・土器作り野焼き 8月 16 日
57 人(父兄込み)
⑤釣り針作り教室
8月9日 8人
⑥拓本とり&勾玉作り教室
8月 12 日:8人
⑦古代人体験教室
8月 22 日 6組 19 人
⑧石器作り教室
8月 23 日:9人
(エ)土器作り教室
①秋 9月 20・27 日、10 月4日、11 月8日
5人 延べ 20 人参加
②冬 移設老朽化のため中止
(カ)随時実施の火起こし・勾玉作り
①火起こし:157 人
85
②勾玉作り:8人
古代人体験教室(弓矢)
土器作り教室(野焼き)
キャンプイン三殿台
(3)その他利用促進事業
項
目
参加人数
古代人体験教室
1,432 人
事
業 内 容
弓矢撃ち体験の実施。無料。
(4)展示事業
項
目
参加人数
展示解説の実施
2,316 人
事
業 内 容
職員による来館者への解説を実施した(うち、1,820 人は小
学校6年生の団体見学)
。
企画展「弥生トレー
2,742 人
ド」展
7月 18 日~9月 23 日にかけて、財団連携事業「ヨコハマ
3万年の交流」の一環として、弥生時代の地域間交流をテ
ーマにした企画展示を行った。
土器作り教室作品展
713 人
秋の土器作り教室作品展を展示室にて開催した
(会期中の
11 月 14 日~29 日
入館者数)
(5)グッズ製作・販売事業
項
目
缶バッジの製作・販売
事
業 内 容
記念品缶バッジの製作・販売 販売価格 1 個 100 円
1,000 個を追加発注した。
27 年度売上げ 427 個 42,700 円
土器片ペンダントの製作・販売
土器片ペンダントの販売 販売価格1個 700 円
27 年度売上 5個 3,500 円
オリジナルクリアファイルの販売
記念品オリジナルクリアファイルの販売 販売価格 1 枚
200 円
27 年度売上 100 枚 20,000 円
オリジナルTシャツの試作
缶バッジのキャラクターデザインを使用したオリジナルTシャ
ツを試作し、職員・ボランティアに配布した。残部については、
いずれ販売する予定。価格など、モニタリングして検討する。
86
委託業者による草刈り
企画展(弥生トレード)
4
三殿台考古館施設維持事業(定款第4条第1項第3号)
三殿台考古館の諸施設を日々管理し、適切に維持するとともに来館者に満足感を与えるよう運
営しました。
(1) 三殿台考古館の管理
管理対象施設等
事業内容・所在地など
経常的な維持・管理
事務棟管理 所在地:磯子区岡村四丁目 11-22
国指定史跡「三殿台遺跡」の管理
展示棟・竪穴住居保護棟・復元住居・遺構表示用擬木の維持管
理。遺跡内草刈り、植栽剪定
職員の定期的な施設内巡回などの危機管理対策を実施した。
開館時間の拡大
平成 27 年度も午前9時から開館し、
4月~9月は午後5時まで、
10 月~3月は午後4時まで開館した。
「キャンプ in 三殿台」の開催に伴い、7月 25 夕~26 日朝まで、
閉館時間帯の施設利用を行なった。
年2回、開館時間を日没まで延長し、
「ダイヤモンド富士観察会」
を開催した。当年度は天候が良好な観察機会が無かった。
①9月 24 日~29 日
②3月 11 日~15 日
(2)三殿台考古館施設自動販売機売り上げの推移
項
目
自動販売機売り上げ(円)
平成27年度
29,628
平成26年度
25,958
平成25年度
35,464
(3)三殿台考古館施設入場者の推移(目標数 17,500 人)
項
目
三殿台考古館施設入場者(人)
平成27年度
16,597
87
平成26年度
17,047
平成25年度
15,542
事業別評価
事業名称
資料収集・
保管事業
実施概要
評価
資料収集保管事業では、整理ボランティアによ
る三殿台遺跡出土品基礎整理、収蔵記録資料のデ
ジタルデータ化、三殿台遺跡北側貝塚などの出土
資料のデータ化などを継続しました。また、職員
により三殿台遺跡調査時測量図面の整理を実施
A
し、遺跡全体図の再作成を実施しました。
三殿台遺跡及び周辺遺跡以外の遺跡関係の収
蔵資料について、埋蔵文化財センターへの移動を
ほぼ完了しました。
常設展事業
常設展事業では、職員による学校団体・一般団
体・その他来館者へ遺跡・住居跡保護棟・復元住
居・北側貝塚について展示解説を実施しました。
B
来館者数は 16,597 人であり、目標 17,500 人の
95%、前年度比 97%となりました。
企画普及事業
市民や来館者に遺跡への理解を深めてもら
えるように、展示解説や体験学習を予定どおり
開催し、生涯学習活動を支援しました。とくに、
弓矢撃ち体験は好評で、1,432 人の利用実績を
上げることができました。
さらに、初めて行った企画展示では、学術性
の高い内容でしたが、来館者からは好評価を受
S
けました。
資料整理ボランティアは延べ 746 人が参加しま
した。遺跡ガイドボランティアは延べ 89 人が参
加し、1,226 人をガイドしました。活動参加者延
べ人数目標 600 人の 139%を達成しました。
施設維持事業
事務棟・展示棟・住居跡保護棟・復元住居・擬
木標示遺構の維持管理を適切に実施しました。
88
B
収 益 事 業
財団の自主性・自立性を高めるため、収益事業を実施しました。
歴史博物館、開港資料館、都市発展記念館、ユーラシア文化館の各施設へ来館されるお客様によ
り快適にお過ごしいただけるよう、ミュージアムショップ商品の見直しや特別セールの実施、自動
販売機の設置などの事業を行いました。
今後はミュージアムショップ事業のさらなる魅力向上に積極的に取り組み、運営の効率化と収益
の向上に努めていきます。
Ⅰ
歴史博物館収益事業
1
歴史博物館収益事業(定款第4条第1項第2号)
(1)ミュージアムショップの経営
① 勾玉キット、火打石、絵葉書、ミニタオル、企画展図録等を販売した。
②
企画展・イベントにあわせた商品をそろえ、開館記念日の特別セールを実施した。
(2)来館者駐車場の経営
(3)自動販売機(5台)の設置
Ⅱ
開港資料館収益事業
1
開港資料館収益事業(定款第4条第1項第2号)
(1)ミュージアムショップの経営
①
絵はがき、バンダナ、ミニタオル、関連書籍等を販売し、売れ筋商品である絵はがきの増刷をし
た。また、横浜の歴史を小、中学生向きに解説した『横浜のあゆみ』第 2 版を販売した。
②
開港(開館)記念日にセールを実施した。
(2)自動販売機(1台)の設置
(3)喫茶室の委託
来館者サービスとして付属棟において、喫茶室の営業を実施した。
店名:Au jardin de Perry(ペリーの庭で)
Ⅲ
1
都市発展記念館・ユーラシア文化館収益事業
都市発展記念館・ユーラシア文化館収益事業(定款第4条第1項第2号)
(1)ミュージアムショップの経営
①
オリジナル商品として、各企画展図録や刊行物のほか、地図・絵葉書・メモ帳・DVD・クリアフ
ァイルなどを販売した。完売になっていた図録『横浜にチンチン電車が走った時代』を増補改定版
として発行・販売した。
②
委託商品の販売
各企画展やフランス月間などのイベントに合わせ、商品のラインナップを大幅に変えることで、
89
売れ筋の商品を陳列した。
(2)自動販売機(1台)の設置
<各事業の推移>
(1)ミュージアムショップ売上の推移
項
目
平成27年度
平成26年度
平成25年度
横 浜 市 歴 史 博 物 館(千円)
8,272
9,424
8,879
横 浜 開 港 資 料 館 (千円)
5, 410
4,381
3,888
5,276
6,240
6,055
横浜都市発展記念館
横浜ユーラシア文化館(千円)
(2)駐車場の経営
歴史博物館の来館者用駐車場を経営しました。
(館内22台、屋外51台)
項
利
目
平成27年度
用 台 数 (台)
月あたり利用台数(台/月)
料
金 収 入(千円)
平成26年度
平成25年度
5,529
5,052
5,465
460
421
455
2,354
2,062
2,190
(3)自動販売機の設置
施設利用者の利便を図るため、各館に自動販売機を設置しました。
項
目
平成27年度
平成26年度
平成25年度
横 浜 市 歴 史 博 物 館(千円)
324
309
310
横 浜 開 港 資 料 館 (千円)
101
87
98
84
100
106
横浜都市発展記念館
横浜ユーラシア文化館(千円)
(4)喫茶室の委託
施設利用者の利便を図るため、開港資料館付属棟において、喫茶室を営業しました。
項
目
喫茶室委託料収入(千円)
平成27年度
平成26年度
平成25年度
1, 651
1,740
1,807
事業別評価
事業名称
歴史博物館事業
実施概要
評価
ミュージアムショップの売上は、企画展に
合わせた品揃えなどした結果、予算目標値比
B
103%となった。
開港資料館事業
ミュージアムショップの売上は、予算目標
を上回り、108%となった。
90
A
都市発展記念館・
ミュージアムショップの売り上げは目標
ユ ーラ シア 文化 館
の 88%であったが、企画展の開催に合わせ、
事業
関連書籍やフェアートレードグッズの販売
などを積極的に行い、好評であった。
91
B
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