...

資料編

by user

on
Category: Documents
4

views

Report

Comments

Description

Transcript

資料編
資 料 編
- 12 -
【別紙1】
健感発第0202001号
平成16年2月2日
都道府県
各
政令市
衛生主管部(局)長
殿
特別区
厚生労働省健康局結核感染症課長
高病原性鳥インフルエンザに関する患者サーベイランスの強化について (通知)
高病原性鳥インフルエンザについては、平成16年1月12日に、国内の養鶏農場にお
いて鶏での感染が確認され、さらに1月13日に、ベトナムにおいて同疾患のヒトへの感
染事例の発生がWHO西太平洋地域事務局(WPRO)から発表されたところである。
同疾患については、昨年の感染症法の改正により四類感染症に追加され、診断を行った
医師から直ちに届出が行われることとされており、また、平成16年1月12日付け事務
連絡により、高病原性鳥インフルエンザへの感染が疑われる患者についても情報提供を求
めているところであるが、この度、高病原性鳥インフルエンザにり患している(疑いのあ
る)者を早期に把握し、必要な対応を行うために、1月12日付け事務連絡における情報
提供等の具体的な方法として、別紙のとおり、「高病原性鳥インフルエンザに関する患者サ
ーベイランスの基準等について」を定めたので、御了知いただくとともに、貴管内の医師
会、医療機関等の関係機関への周知方お願いする。
高病原性鳥インフルエンザに関する患者サーベイランスの基準等について
1.高病原性鳥インフルエンザウイルスへの感染が疑われる者の報告基準
下記(1)又は(2)に該当する者であって、発熱等のインフルエンザ様の症状がある者
(1) 高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染している又はその疑いのある鳥(鶏、あひ
る、七面鳥、うずら等)との接触歴を有する者
(2) 高病原性鳥インフルエンザが流行している地域へ旅行し、鳥との濃厚な接触歴を有す
る者
2. 対応
(1) 医療機関
上記「1.疑い例の報告の基準(対象 )」に当てはまる患者を診察した場合には 、「四類
感染症発生届(別記様式3)」をもって速やかに最寄りの保健所に「疑い例」として提出す
るとともに、検査に必要な検体を確保すること。
(2) 保健所
医療機関から(1)についての疑い例の報告があった場合には、当該保健所は地方衛生研究
所(以下「地衛研」という。)と調整の上、速やかに検体を地衛研に搬入するとともに、必
要に応じ患者の感染源等に関する調査を行うこと。
- 13 -
(3) 地方衛生研究所
地衛研では、搬入された検体について、ウイルス分離を行い、A型インフルエンザウイ
ルスが分離され、かつ、H1、H3のいずれでもない場合には、国立感染症研究所ウイル
ス第三部に連絡の上、検体を送付すること。
また、この場合、地衛研又は保健所は、速やかに都道府県、保健所を設置する市又は特
別区の本庁に報告すること。
なお、インフルエンザの迅速診断キットでは偽陰性の場合もあるので、必要に応じて検
査を複数回行うとともに、他の病原検索も行うことが望まれる。
(4) 都道府県、保健所を設置する市及び特別区
地衛研又は保健所から(3)の報告があった場合は、速やかに厚生労働省健康局結核感染症
課に報告するとともに、当該患者を診断した医師に対し、平成15年11月5日健感発第
1105006号「感染症法に基づく医師から都道府県知事等への届出のための基準につ
いて」に基づき 、「高病原性鳥インフルエンザ 」(参考資料参照)の確定例として保健所に
届出を行うよう指導すること。
高病原性鳥インフルエンザの患者サーベイランスの流れ
報告基準該当者
↓
インフルエンザの診断
迅速診断キットなどで陽性の場合
(B型インフルエンザであることが明らかな場合は除く)
↓
管轄保健所
感染源等に関する調査及び地方衛生研究所への検体の提出
↓
地方衛生研究所
A型インフルエンザウイルスを分離し、H1、H3以外であることを確認
↓
四類感染症の届出
(高病原性鳥インフルエンザ)
↓
国立感染症研究所
高病原性鳥インフルエンザ確認
- 14 -
(参考資料)
平成15年11月5日健感発第1105006号「感染症法に基づく医師から都道府県
知事等への届出のための基準について」の「(10)高病原性鳥インフルエンザ」の届出基準
《定義》
高病原性鳥インフルエンザウイルスによるヒトの感染症をいう。
鳥インフルエンザウイルスのうち、特にH5及び(又は)H7亜型のヘマグルチニンを
持つものはニワトリに対する病原性が強い。ヒトに対しても強い病原性を獲得する可能性
が高い。H5N1ウイルスの感染により、1997年に香港で6名が死亡し、さらに2003年に
2名が死亡した。2003年にオランダでニワトリにH7N7ウイルスの感染症が発生、流行
した際に、獣医師が1名死亡した。現在のところ、我が国では家禽類からは、H5及びH
7ウイルスは検出されていない。
《臨床的特徴》
感染した家禽あるいは野生鳥などからヒトにH5またはH7ウイルスが感染することが
ごく稀にある。オランダでのA/H7N7による事例では、ヒトからヒトへの感染も起こ
ったと報告されている。潜伏期間は通常のインフルエンザと変わりなく、1∼3日と考え
られており、症状は突然の高熱、咳などの呼吸器症状の他、重篤な肺炎、全身症状を引き
起こす。A/H7N7ウイルスの感染では結膜炎を起こした。過去の香港でのA/H5N
1ウイルスによる事例では、感染拡大防止のために大規模な家禽の屠殺処分が行われた。
上述の症状のごとくインフルエンザを疑わせる症状があり、A型インフルエンザウイル
スが分離同定されるものの、A/H1N1あるいはA/H3N2に対する抗血清と反応せ
ず、亜型判別不能の場合には本疾患を疑う。
《届出基準》
○
診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、ウイルス分離におい
て、A型インフルエンザウイルスが同定されるものの、A/H1N1、A
抗血清に反応せず、亜型判定不能であり、かつ、以下のいずれかの
/H3N2の
方法によって病原体
診断がなされたもの。
・ 病原体の検出
例、 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料など上下気道からの検体から、A/H1N1、
A/H3N2以外のA型インフルエンザウイルスの分離同定
など
・ 病原体の遺伝子の検出
例、 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料など上下気道からの検体から、A/H1N1、
A/H3N2以外のA型インフルエンザウイルスの遺伝子の検出など
・ 血清抗体の検出
例、 A/H1N1、A/H3N2以外のA型インフルエンザウイルスに対する抗体の上
昇を確認
《備考》
まん延防止には、インフルエンザ予防接種歴、渡航歴、症状詳細、職業、野生鳥や鶏と
の接触歴などの情報を把握することが有用である。
- 15 -
【別紙1−2】
高病原性鳥インフルエンザが疑われる患者に対する医療機関での対応
国立感染症研究所 感染症情報センター
鶏等の動物での高病原性鳥インフルエンザ(highly
vian
pathogenic
a
influenza。以下「HPAI 」)感染が多くのアジア地域の国々で確認
された。現在のところ、ヴェトナムやタイではこのウイルスによるヒトの感染者および死
亡者が報告されている。我が国ではHPAIによる鶏の集団感染が報告されており、現在
のところ流行の拡大は報告されていない。しかしながら、感染源については調査が進めら
れているが、いまだに不明であることから、我が国においても鶏等の動物での監視を十分
に行うとともに、ヒトでの感染者の出現に最大限に注意を払う必要がある。ヒトでの感染
例はこのウイルスに感染した鶏と濃厚な接触があった例が大部分を占めるが、鶏との接触
歴のはっきりしない例も報告されており、鳥との接触歴のない場合であっても重症化した
ヒトのインフルエンザ感染症を監視の対象に入れる必要がある。
現在、わが国ではヒトのインフルエンザが流行している時期であり、この時期に高病原
性鳥インフルエンザがヒトに感染した場合にヒトのインフルエンザウイルスと鳥インフル
エンザウイルスが遺伝子再集合を起こし、新型のインフルエンザウイルスが出現する可能
性がある。そのため、早期にHPAIの感染者を検知し、拡大を防ぐことが、結果として
新型ウイルス出現の可能性を減らすこととなる。このことは、我が国のみならず国際的な
危機管理の観点からみても大変重要なことである。
I:準
備
医療機関における基本的対策として、当該患者が受診する可能性のある各医療機関にお
いては、医療従事者の標準予防策、飛沫感染予防策、接触感染予防策等の感染防御に関す
る十分なトレーニングを実施したうえで、診療に臨める体制を確保することが最も重要で
ある。これらは、HPAIにおける対策のみならず、通常の呼吸器感染症に対する院内感
染対策の基本とするべきものであるが、出来るだけ待合室等にマスクを常備し、速乾性の
手指消毒薬および使い捨て紙タオル等を設置する。咳等の呼吸器症状を伴う患者には、マ
スクの装着、さらに手指等からの接触によるウイルスの感染拡大を防止するため、流水・
石鹸による手洗いの実施を励行することが肝要である。
診察室のドアの把手等、不特定多数が接する場所は定期的に(状況に応じて、例えば数
時間に1回等)消毒することが望ましい。消毒薬は、インフルエンザウイルスが通常の消
毒用エタノールや次亜塩素酸等の消毒薬で容易に失活すると考えられるためにこれらの薬
品でよいと思われる。
実際の診察に当たる医療スタッフにおいて、インフルエンザのワクチンを接種していな
いスタッフで、今シーズンまだインフルエンザに罹患していないものは、可能な限りイン
フルエンザワクチンを接種しておくことが望ましい。このワクチンによりHPAIの感染
を予防できるわけではないが、流行しているヒトのインフルエンザの予防対策をすること
により、通常のヒト型インフルエンザの発症による診断上の混乱、両方のウイルスにヒト
が感染し、新型ウイルスが出現する可能性を減らすことを主眼としている。
- 16 -
II:問診(トリアージ)
診察前に書面等で呼吸器症状の有無を確認し、呼吸器症状のある患者には、
(1)
鶏や他の鳥、あるいは体液・排泄物などとの接触歴やそれに関連した職業歴
(2)
最近の海外渡航歴(鳥インフルエンザ流行地域への渡航歴の有無)および現地で
の鳥や体液、あるいはインフルエンザ症状を有する人との接触等
について事前に確認することが望ましい。
III:診
察
特に最近、HPAIの感染が確認された地域に渡航し、現地の鳥(家禽、水禽)や体液
・排泄物等との接触があった者や、国内でも鶏をはじめとする家禽や水禽等(特に健康状
態に異常のある動物)やこれらの体液・排泄物等との接触歴を有する者などといった、H
PAIが疑われる情報が得られた場合には、当該患者を診察・処置する医師、看護師等の
医療従事者側もマスクや眼鏡着用等で飛沫感染の防御を実施し、インフルエンザ迅速診断
キットの活用等、可能な限りの病原体検索を行うことが望ましい。
また、診察前後は手洗い等の標準予防策を徹底する。
IV:検査の対象
厚生労働省健康局結核感染症課長からの通知(平成16年2月2日:健感発第0202
001号)に従い、下記の(1)(2)のいずれかに該当する接触歴を有し、発熱等のイン
フルエンザ様の症状がある者については、「四類感染症発生届」をもって速やかに最寄りの
保健所に「疑い例」として提出する。保健所は、地方衛生研究所と協議の上、検査に必要
な検体を確保し、インフルエンザに関するウイルス学的検査を実施する。実際には医療機
関において、保健所に届け出を行う以前に、医療上および初期のスクリーニング等の目的
によりインフルエンザ迅速診断キットを用いてA型インフルエンザ感染の有無を確認する
可能性が高い(明らかにB型の感染であれば報告を行わない)。
(1)
HPAIに感染している又はその疑いのある鳥(家禽、水禽)や体液・排泄物等
との接触歴を有する者。
(2)HPAIが流行している地域へ旅行し、鳥(家禽、水禽)や体液・排泄物等との濃
厚な接触歴を有する者。
上記以外に、次のような場合にも管轄の保健所に連絡をとり、地方衛生研究所等でイン
フルエンザウイルスの詳細な検査を検討することが望ましい。
(3)
呼吸器系の基礎疾患のないものが、急速に進行する呼吸不全症状を呈し、酸素吸
入や人工呼吸管理が必要な状態を呈する場合で、検査でインフルエンザ感染が確認され、
この病態の原因がインフルエンザであると考えられる場合。
(4)
健常者であったものが死亡、または多臓器不全等の重篤な状態に陥り、その原因
がインフルエンザであると考えられる場合
(5)施設等の入居者での重症又は死亡者の集積があった場合(例、同じ病棟でインフル
エンザによる死亡者が1週間以内に複数あった場合。)
なお、上記(3)∼(5)の場合、SARSコロナウイルスとの混合感染の可能性を完
全には否定できない可能性があることから、SARS患者との接触やSARSコロナウイ
ルスを含む検体の取り扱い等に関する問診や検査を行うことも検討する。
- 17 -
注)インフルエンザの迅速診断キットは特に発病初期等には偽陰性のこともありうるため、
陰性であってもほかの病原体の感染が否定される場合には可能な限り再検査を行うことが
望ましい(資料の項参照のこと)。
V:患者管理
HPAI感染が強く疑われる例については、原則として入院管理が望ましいと考えられ
るが、外来管理となる場合には、患者さんに十分に病気の説明をし、人への感染を防ぐた
めにマスクの着用や十分な手洗いの励行を指導するとともに、人混みに出たり、他の人と
の濃厚接触は可能な限り避けることを説明する。また、患者さん、医療機関双方の緊急時
の連絡先なども確認しておき、相互に直ちに連絡できる体制を作っておく。また、患者さ
んには自分の体調についてよく注意を払ってもらい、少しでも異常に感じた場合などには
すぐに連絡を入れてもらえるようにする。医療機関が救急対応していない場合などで、別
の病院を受診する場合には、前もって、救急隊や医療機関にHPAIが疑われていること
を連絡してもらうようにすることも必ず行うよう徹底する。
入院治療については個室管理を原則とする。現時点では、HPAIが効率的にヒト−ヒ
ト感染するとは考えられてはいないことから、通常の個室管理を持って収容可能であると
考えられるが、今後、効率的なヒト−ヒト感染が確認された場合には、陰圧室への隔離も
検討される必要がある。治療上、当該患者との直接接触する医療従事者については、その
人数を必要最小限に留め、治療にあたる医療関係者以外の入室を原則として禁じる。医療
スタッフおよび病室に出入りをするものはすべて使い捨て手袋、マスク(医療用サージカ
ルマスク以上)、眼鏡、使い捨てガウン等接触感染および飛沫感染予防の個人的防護策をと
る。
地方衛生研究所等で検査中のウイルスがA型であるにもかかわらずH1、H3のいずれ
でもないことが判明した時点で、入院患者に対応する医療スタッフ等の個人的防御策のレ
ベルアップを行い、個人防護具(Personal
Protective
Equip
ment:以下 、「PPE」という 。)としてはゴーグル、N95かそれと同等レベルのマ
スクを装着することが望ましい。
VI:確定例の届出
最終的に検体がH5等の亜型であるとしてHPAIが確認された場合には、「確定例」と
して 、「感染症の基づく医師からの都道府県知事等への届出のための基準について 」(平成
15年11月5日
健医発第1105006号)に基づき四類感染症として管轄の保健所
に直ちに届け出る。
- 18 -
資料2:高病原性鳥インフルエンザのヒトでの感染
高病原性鳥インフルエンザのヒトでの感染については限られたデータしかないが、現在
までの知見は以下の通りである 。(新たなデータの蓄積により更新される可能性がある。)
感染経路:現在までのところ、感染した鶏等と一緒に暮らしている等の濃厚接触者がほと
んどである。しかしながら、鳥との接触歴のはっきりしない例も報告されており、効率は
悪いもののヒトーヒト感染もありうると考えられている。その場合は飛沫感染と接触感染
の両方が考えられる。
潜伏期間:通常のヒトのインフルエンザの場合は1−3日間程度であり、鶏での高病原性
鳥インフルエンザの感染は3−7日間と考えられる。ヴェトナムの例での鳥の接触から推
定するとヒトでの高病原性鳥インフルエンザ感染の潜伏期間は3−4日程度という報告も
ある。また、感染性のある時期については発病前日から最大発病後7日間程度と考えられ
るが、重症例においては更にのびる可能性がある。
臨床症状:現在までのところ高病原性鳥インフルエンザのヒト感染時の初期症状としては
通常のインフルエンザと同じように発熱、咽頭痛、咳等の呼吸器症状、全身倦怠感等が主
要な症状であると考えられる。1997年の香港や2003−04年のヴェトナム等では
高病原性鳥インフルエンザのヒト感染事例において急速な呼吸不全や全身症状の悪化、多
臓器不全の合併が報告されている。また、2003年のオランダでの事例では結膜炎症状
も多く観察されている。
- 19 -
検査:高病原性鳥インフルエンザは基本的にA型インフルエンザであり、通常のインフル
エンザの迅速診断キットで検出可能であると考えられる。しかしながら、感度はもともと
70−90%であり、感染していても陰性である場合がある。迅速診断キットによってA
型インフルエンザが陰性であっても他の感染症に関する所見がはっきりしない場合、また
は臨床経過、疫学的関連性により高病原性鳥インフルエンザが強く疑われる場合には、出
来るだけ再検することが推奨される。
治療:A型インフルエンザに有効な薬剤であれば高病原性鳥インフルエンザへの効果があ
ると考えられるが、今回分離されているH5ウイルスの中にはアマンタジンに耐性のあっ
たウイルスとの相同性が指摘されているものもあり、アマンタジンに耐性である可能性が
否定できない。現在のところ、ノイラミニダーゼ阻害剤は、高病原性鳥インフルエンザに
対して実験室レベルでは有効であると考えられる。
- 20 -
【別紙2】
防疫業務従事者等に対する健康状況の調査等の内容
1.対象者及び調査方法並びに実施方法
発生場所を所管する保健所は、下表を参考とし、保健衛生課と協議しながら、健
康状況の調査等を行う範囲、方法等を決定し、感染症対策マニュアルに定める積極
的疫学調査時の体制に準じて調査を実施する。
対象者
調査期間
調査方法
■発生場所の従
事者、当該家族
■鳥に異常が認
められた日の3
日前以内に鳥小
屋等に出入りし
た者
■その他調査状
況などから必要
と認められる者
(動物取扱業者、
処理場での業務
従事者など)
(A) 鳥に異常が認めら
れた日の3日前(註1)
から、鳥の感染が確認さ
れた日以降7日(註2)
が経過するまでの期間
前3日については、問診(別紙2−様
式1)により、後7日間については、
対象者に毎日の健康状況・体温測定
(毎日2回)を依頼し、その結果を毎
日電話等により確認し、HPAI接触
者モニタリング票(別紙2−様式2)
に整理する。
(B) 上記(A)の期間
が経過した後、家畜伝染
病予防法第32条による
知事が指示する移動制限
の期間
対象者自身による健康状況・体温測定
により、37.5℃以上の急な発熱(註
3)のほか、筋肉痛・咳・呼吸困難・
息切れのうち1つ以上の症状(註4)
があった場合は保健所への連絡を要
請。
■防疫業務従事
者
■殺処理業務従
事者
(C) 防疫業務が終了し
た日から7日が経過する
までの期間
対象者に毎日の健康状況・体温測定
(毎日2回)を依頼し、その結果を毎
日電話等により確認し、HPAI接触
者モニタリング票(別紙2−様式2)
に整理する。
(D) 上記(C)の期間
が経過した後、家畜伝染
病予防法第32条による
知事が指示する移動制限
の期間
対象者自身による健康状況・体温測定
により、37.5℃以上の急な発熱(註
3)のほか、筋肉痛・咳・呼吸困難・
息切れのうち1つ以上の症状(註4)
があった場合は保健所への連絡を要
請。
(E) 感染した、または
その疑いのある鳥を受け
入れた日から、処理終了
後から7日が経過するま
での期間
対象者に毎日の健康状況・体温測定を
(毎日2回)依頼し、その結果を毎日
電話等により確認し、HPAI接触者
モニタリング票(別紙2−様式2)に
整理する。
(F) 上記(E)の期間
が経過した後、家畜伝染
病予防法第32条による
知事が指示する移動制限
の期間
対象者自身による健康状況・体温測定
により、37.5℃以上の急な発熱(註
3)のほか、筋肉痛・咳・呼吸困難・
息切れのうち1つ以上の症状(註4)
があった場合は保健所への連絡を要
請。
家畜伝染病予防法第32
条による知事が指示する
移動制限の期間
保健衛生課及び保健所は、当該地域の
市町村の協力を得て、疑わしい症状(3
7.5℃以上の急な発熱(註3)のほ
か、筋肉痛・咳・呼吸困難・息切れの
うち1つ以上の症状(註4 ))があっ
た場合の保健所への連絡を広報・周知
■食鳥処理業者
■食鳥検査員等
■家畜伝染病予
防法第32条に
よる知事が指定
する移動制限区
域内に居住する
住民
- 21 -
【註1】
「感染症法に基づく医師から都道府県知事等への届出基準」(厚生労働省健康局結核感染症課)では、人にお
ける潜伏期間を1∼3日としており、最大限の前3日を基準とする。
【註2】【註3】
「7日間」の期間設定及び「37.5℃」の体温設定は 、「高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の 感染
の広がりがみられる地域に居住する人々への注意点」
(2004年2月13日
WPRO)、
「毎日2回」は、
「感
染した可能性のある動物の殺処理に携わる人員の健康状態の監視に関するWHOの暫定的勧告」(2004年3
月22日
WHO/WPRO)に基づく。
【註4】
「ベトナムのインフルエンザA(H5N1)の暫定的な臨床および疫学的描写」(2004年2月12日
HO)及び「タイのインフルエンザA(H5N1)の暫定的臨床像」
(2004年2月13日
における患者に一致した症例及び「鳥インフルエンザ−タイの状況」(2004年9月28日
W
WHO/WER)
WHO)に基づ
く。
2.健康調査等の結果報告
問診票、健康状況聞き取り調査等の情報を取りまとめ、次の様式により、保健衛
生課に速やかに報告する。
月
日
月
健康調査対象者
被調査者数
■発生農場の従事者
■上記従事者の家族
■鳥に異常が認められ
た日の3日前以内に鳥
小屋等に出入りした者
■その他調査状況など
から必要と認められる
者
■防疫業務従事者
■殺処理業務従事者
■食鳥処理業者
■食鳥検査員等
■家畜伝染病予防法第
32条による知事が指
定する移動制限区域内
に居住する住民【註】
問診票提出者数
異常なし
異常あり
- 22 -
日
月
日
月
日
インフルエンザ迅速診断
陰性
陽性
インフルエンザワクチン
接種
未接種
抗インフルエンザウイルス薬
投与
未投与
【註】
把握が困難な場合は、対象住民の中から任意の協力を依頼するなどして、モニタリング形式で行うことが考
えられる。
3.有症者に関する状況報告
有症者については、随時、その後の症状等の状況を保健衛生課に報告する(様式
任意)。
4.健康調査等における感染防御策について
(1) 作業前の個人防御具について
健康調査及び立入検査並びに積極的疫学調査に従事する職員においては、次のご
ような個人防御具を適切に装着しなければならない。
①上下つなぎの作業服と不浸透性のエプロン、または、長袖で袖口が締まるサージ
カルガウンと不透過性のエプロンの組み合わせによる防御服(破れた部分は、ガ
ムテープなどで補修し、隙間を作らない。)
②頑丈で消毒可能なゴムの作業用手袋(内側手袋:破損に気をつけながら装着する。
外側手袋:防護服の上に掛かるようにする。)
③N95呼吸器マスクが望ましい。N95呼吸器マスクが入手不可能であれば標準的なぴ
ったり顔に合ったサージカルマスクを使用する。(両手でマスクを覆い、息を強く
吐き出し空気が漏れていないか確認する。)
④ゴーグル(曇り止めスプレーなどで作業中に曇ることのないようにする。)
⑤消毒可能なゴムまたはポリウレタンの長靴、あるいは使い捨ての防御用の靴カバ
ー
⑥手を頻繁に洗うこと。作業後はできる限り手を消毒すること。
〔以上、「高病原性鳥インフルエンザに感染した可能性のある動物の殺処理に携わる人員の防御に対するWHO
の暫定的勧告」(2004年1月26日(3訂版)WHO/WPROより〕
なお、必要な防護装備を揃えて、日常的に、
・破れなどがないか事前に確認すること
- 23 -
・N95マスクがきちんと装着できるように事前にあごひげを剃ること
・髪の長い職員は事前に髪をまとめること
・時計・指輪などの装着品をはずすこと
・確実に着用できているか当該職員同士確認すること
など健康調査・立入検査中の職員の感染の危険性を回避するために必ず行う。
(2) 作業終了後の個人防御具の処理について
防護服の脱衣等の際には、
・防護服の表面にできるだけ触れないように気をつけること
・ゴーグルやN95マスクをはずすときは、眼の粘膜が汚染されないよう必ず眼を
閉じること
・完全に手洗いを終えるまでは、髪の毛、体表面、周囲の物に触れないこと。なお、
周囲に手洗い場がないときは、消毒用アルコールを手洗いの手順に従い、手に擦
り込むこと
を確実に行うほか、使用済みの手袋等については、次のようにする。
・手袋等使い捨てにできるものは廃棄する【註1】。
・ゴーグルや長靴など、再利用できるものはすべてを消毒する【註2】。
・これらを取り扱った後は、常に手洗い及びうがいをする。また、可能であれば、
入浴・シャワーにより体を洗う。
【註1】
煮沸(98℃以上で、15∼20分)等により滅菌処理をした後、廃棄することが望ましい。
【註2】
「感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き」(平成16年1月30日付け健感発第0130001号厚生労働省
健康局結核感染症課長通知)に基づく。以下関連部分抜粋である。
四類感染症
四類感染症とは、動物、飲食物などの物件を介してヒトに感染し、国民の健康に影響を与えるおそれがある
感染症である。媒介動物の輸入規制、消毒、物件の廃棄などの物的措置が必要とされる。
ウイルスの四類感染症
E型肝炎、ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)、A型肝炎、黄熱、狂犬病、高病原性鳥インフル
エンザ、サル痘、腎症候性出血熱、デング熱、ニパウイルス感染症、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、B
ウイルス病、リッサウイルス感染症。
1)ウイルスの消毒
ウイルスの基本構造は,核酸のDNAかRNAのどちらか一方とそれを保護する殻蛋白(カプシドcaps
id)である。この殻蛋白は多数のサブユニットから構成されており,螺旋状もしくは正20面体様の規則正
しい配列となっている。
ウイルスは,脂質を含むエンベロープと呼ばれる膜で包まれている場合と,エンベロープを持たない小型球
形ウイルスに分類できる。
消毒薬による不活性化を受けやすいか抵抗性かの違いは,エンベロープを有しているかどうかにより異なる。
エンベロープを有するウイルスは消毒薬に対して感性である。
多くのウイルスは56℃・30分でカプシド蛋白質が変性して不活性化される。
エーテル,クロロホルム,フロロカーボンなどの脂質溶剤により,エンベロープを持つウイルスは容易に不
- 24 -
活性化される。
エンベロープを持たないウイルスは,加熱処理に対しても抵抗性であり,小型であるため濾過による除去も
困難である。
肝炎ウイルスでは,A型肝炎ウイルスにはエンベロープがなく,エーテルや酸に抵抗性があり,60℃・6
0分間の加熱では不活性化されないが,70℃・30分間,100℃・5分間で不活性化される。E型肝炎ウ
イルスもエンベロープを持たないが,A型肝炎ウイルスに対する消毒法が有効とされている26)。一方,B型
肝炎ウイルスの抵抗性については,熱処理条件として,感染性不活性化実験で98℃・2分間(温度上昇4分
を要す)とされている。B型肝炎ウイルスの消毒薬抵抗性は,当初考えられていたほど強いものではないこと
が判明している。
大部分のウイルスに効果を示す消毒薬(消毒法)を以下に示す。
①煮沸(98℃以上)15∼20分間
②2w/v%グルタラール
③0.05∼0.5w/v%(500∼5,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム
④76.9∼81.4v/v%消毒用エタノール
⑤70v/v%イソプロパノール
⑥2.5w/v%ポビドンヨード
⑦0.55w/v%フタラール
⑧0.3w/v%過酢酸
2)疾患の特徴・媒介経路・感染防止(E型肝炎,ウエストナイル熱〔ウエストナイル脳炎を含む〕,A型肝炎,
黄熱,狂犬病,高病原性鳥インフルエンザ,サル痘,腎症候性出血熱,デング熱,ニパウイルス感染症,日本
脳炎,ハンタウイルス肺症候群,Bウイルス病,リッサウイルス感染症)
(6)高病原性鳥インフルエンザ
病原体は鳥インフルエンザウイルス(A/H5,H7など)である。特に病原性の高い鳥インフルエンザウ
イルスによるトリの感染症を指すが,香港,オランダなどで患者から鳥インフルエンザが分離された事例があ
る。このウイルスはエンベロープを有するウイルスであり,消毒薬抵抗性は比較的低い。
A型インフルエンザウイルスにはH1∼15,N1∼9の亜型があり,ヒトに感染する亜型はA(H1N1)
型,A(H2N2)型,A(H3N2)などであり,そのほかは通常トリに感染するがヒトには感染しないと
されている。
この鳥インフルエンザウイルスがヒトへの感染力を高めた場合には大流行が懸念される。
感染防止は標準予防策に飛沫感染予防策を追加して行う。
5.検体の採取方法
積極的疫学調査の際に、当該場所等において、感染鳥(疑いを含む。)やHPAI
患者の接触者に対する検体の採取が必要となった場合には、次の検体を採取するも
のとする。
ただし、検体採取の際は、個人防護具を必ず装着して行う。
① 咽頭拭い液又はうがい液
<共通事項>
呼吸器系ウイルスの診断は、質の良い検体の採取、検査施設への迅速な搬送、検
査前の適切な保存に依存する。ウイルスは、感染した細胞や分泌物が含まれた検体
- 25 -
から最も良く検出される。ウイルス抗原や核酸の直接的な検出や培養細胞における
ウイルス分離に用いる検体は、臨床症状発現後3日以内に取ることが望ましい。
呼吸器検体はウイルス搬送用溶液に採取して搬送する。様々な種類のウイルスの
回収に適した多くの溶液が市販されており、利用可能である。
<咽頭拭い液>
ポリエステルスワブを用いて、患者等の両側扁桃及び咽頭後部をしっかりと拭う。
その後、スワブの先端を2∼3mlのウイルス搬送用溶液が入ったプラスチック容
器に入れ、柄の部分は切り(折り)取る。
<うがい液>
患者等は頭を後方にわずかに傾け、無理のない姿勢で座る。洗浄液(通常生理食
塩水)でうがいをし、その後患者は頭を前に傾けて、検体採集用カップあるいはペ
トリ皿に洗浄液を出す。この手順を、合計10∼15ml洗浄液が使用されるまで
繰り返す。約3mlの洗浄液に対し、その倍量の搬送用溶液(1:2の比率)で希
釈する。
② ペア血清
<急性期血清>
急性期の血清検体(全血3∼5ml)は、臨床症状出現後すぐに採取されるべき
であり、発症後7日より後であってはならない。
<発症後2週間後の血清>
症状出現後14日後に採取されるべきである。
【註】「インフルエンザA/H5感染の検査診断のためのヒト検体採取に関するWHOガイドライン」(20
04年2月6日
WHO)を参考とした。
- 26 -
【別紙2−様式1】
高原病性鳥インフルエンザ(HPAI)接触者問診票
〔 〕保健所・保健(福祉)センター 年 月 日記入 (記 ※以下の空欄に記入していただき、また該当する項目は〇で囲んでいただきますようお願いします
1.〔お名前〕
2.〔年齢〕 歳 3.〔性別〕 男性・女性 6.〔生年月日〕 年 月 日
4.〔自宅住所〕
5.〔自宅/携帯電話番号〕
7.〔職業 ・ 職場〕
8.〔職場所在地〕
9.〔職場電話番号〕
10.〔FAX番号〕
11.〔過去6か月以内にインフルエンザワクチンを受けましたか?〕 ・ 1回受けた ・ 2回受けた ・ 受けていない
11.-2 ワクチンを受けた日をご記入ください。
12. 〔治療中のご病気(基礎疾患)はお持ちですか?〕(複数可) 無し・ 糖尿病・ 高血圧・ 心臓病( )・ 腎臓病( ) ・ 肝臓病( ) ・ その他(______)
13. 〔投与されている薬剤〕 なし ・ あり( ) *特にステロイド・免疫抑制剤はお忘れなく!
14.〔同居者の数〕 なし(0人) ・ 1人あり ・ 2人あり ・ 3人あり ・ 4人あり ・ 5人以上あり
15.〔同居者のワクチン接種状況及び健康状態〕
16.〔乳幼児・児童(12歳以下)との同居〕 有 ・ 無
17.〔乳幼児・児童のワクチン接種状況及び健康状態〕
接触の状況
鳥インフルエンザ等に感染した鳥等との接触
18.〔感染した鶏や鳥、死んだ野鳥等との接触状況〕*簡潔に記載を御願いします。
19.〔感染した鶏もしくは鳥が発生した養鶏場もしくは飼育施設にて勤務していましたか?〕 ・ いた ・ 働いていない
20.〔そのような鶏や鳥等と1m以内に接触しましたか?〕 ・ 接触した ・ 接触していない
21.〔そのような鶏や鳥等と接触した時期をご記入ください〕
年 月 日 (∼ 月 日)
22.〔そのような鶏や鳥等と1m以内に接触した時間は計どれくらいですか?〕
・ 5分以内 ・ 6∼30分 ・ 31∼60分 ・ 61分∼2時間 ・ 2時間以上
23.〔鳥インフルエンザが発生した養鶏場等の鳥飼育施設の処理作業に従事しましたか?〕 ・ 従事した ・ 従事していない
24.〔鳥インフルエンザに感染した、あるいは感染が疑われる鶏等の鳥の殺処理、肉加工等に従事しましたか?〕 ・ 従事した ・ 従事していない
- 27 -
手洗い、マスク、手袋、防護衣着用等について
25.〔上記感染鳥との接触時や接触後に手をしっかり洗いましたか?〕
・ 洗った ・ 洗わなかった ・ 記憶にない ・ 知らなかった
26.〔上記感染鳥との接触時に装着されたマスクのタイプをお選び下さい〕 ・ なし ・ 外科用マスク ・ N95マスク ・ 市販のアレルギー用マスク ・ 市販のその他のマスク 27.〔上記感染鳥との接触時に、以下の装備はされておりましたか?〕(複数お願いします)
・ 手袋 ・ ゴーグル ・ つなぎのガウン ・ ガウンの前のエプロン ・ 長靴 ・ 特になし
28.〔ゴーグルの位置を何回くらいなおしましたか〕 無し ・ 1回 ・ 2∼5 ・ 6回以上
29.〔マスクの位置を何回くらいなおしましたか〕 無し ・ 1回 ・ 2∼5 ・ 7回以上
症状問診項目
30.〔発熱していますか?〕 発熱している(発熱 ℃) ・ 発熱していない
31.〔いつから発熱していますか?〕 月 日から
32.〔最高体温は?〕 ℃
33.〔呼吸器症状について〕現在以下の該当する症状があれば、〇で囲み選択していただくようお願いします
・ 鼻汁 ・ 咽頭痛 ・ 咳(せき) ・ 喀痰(かくたん) ・ 呼吸困難 ・ その他の呼吸器症状( ) 34.・ 上記の症状はない
35.〔症状ありと解答された場合、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
36.〔筋肉痛/関節痛はありますか?〕 ・ 筋肉痛あり ・ 筋肉痛なし ・ 関節痛あり ・ 関節痛なし
37.〔筋肉痛/関節痛ありと答えられた方は、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
38.〔消化器症状について〕以下の該当する症状があれば、〇で囲み選択していただくようお願いします
・ 腹痛(おなか痛) ・ 吐き気 ・ 嘔吐(おうと) ・ 下痢 ・ その他の消化器症状( )
39.・ 上記の症状はない
40.〔症状ありと解答された場合、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
41.〔その他の症状〕該当する症状があれば、〇で囲み選択していただくようお願いします
・ 結膜の充血 ・ 頭痛 ・ その他( ) ・ 症状はない
42.〔症状ありと解答された場合、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
43.〔医療機関を受診しましたか?〕 ・ した ( 診療所・病院) ・ しない
44.〔医療機関を受診した方は、いつ受診しましたか?〕 年 月 日
45.〔医療機関を受診した方は、診断名を教えてください〕 ・ インフルエンザ ・ その他 ( ) ・ わからない
46.〔医療機関を受診した方は、インフルエンザの検査をしましたか?〕 ・ した ( 陽性 ・ 陰性 ) ・ しない
47.〔医療機関を受診した方は、その他の検査をしましたか?〕 ・ した(血液検査 ・ その他( )) ・ しない ・ わからない
その他
48.〔過去3年以内にインフルエンザにかかったことがありますか?〕 かかったことがある ・ ない
49.〔抗インフルエンザ薬(タミフル等)を現在内服していますか?〕 ・ 内服している ・ 内服していない ・ これから内服する
50.〔内服あり及びこれから内服と答えられた方は、いつから内服されていますか?〕
- 28 -
月 日より
- 29 -
【別紙2−様式3】
鳥インフルエンザに係る通報・立入調査実施報告書
公所名:
職氏名:
平成
年
1
通報受理(調査)年月日
2
通報者(調査先)
氏名:
住所:
電話:
3
聞き取り(調査)内容
4
症状の経過及び罹患状態
平成
年
- 30 -
月
保健所
月
日
日
【別添】
食鳥肉の安全性確保対策方針
1.食鳥肉の安全性確保対策の現状
食鳥肉の安全性確保の根幹に係る法令である食鳥検査法に基づき、食鳥処理場は
年間処理羽数により食鳥検査又は確認(以下「検査等」という。)が義務付けられて
おり、この検査等により食鳥肉の安全性確保を図っている。
HPAIは、検査対象疾病に定められており、検査において感染が確認された食
鳥は全廃棄処分される。従って、万一、感染鶏が食鳥処理場に搬入されたとしても
検査により排除されるので、食品として流通されることがないシステムが構築され
ている。
県では、この食鳥検査を平成15年4月から指定検査機関である(社)青森県獣
医師会へ業務委任しているが、厳正かつ円滑な食鳥検査の実施が図られるよう指定
検査機関との連携を強化しているところである。
なお、平成16年3月9日付け食安発第0309001号で厚生労働省から「鳥
インフルエンザについては、これまで鶏肉や鶏卵を食べることによって、人に感染
した例がないことから、食品衛生の観点から、HPAI発生農場から出荷された鶏
肉や鶏卵を回収する必要がない。」旨の通知が出されている。
2.HPAIスクリーニング検査陽性時の対応
現在、HPAI感染鶏が食品として流通しないように、年間処理30万羽を超え
る大規模食鳥処理場へ搬入された食鳥について、ヒト用インフルエンザ迅速診断検
査キットを用い生体検査の一環としてスクリーニング検査を試行的に実施している。
(1)スクリーニング検査対象等・・・検査及び事務フロー【資料1】のとおり
食鳥処理場搬入以降、生体検査の間に、高率の死亡又は呼吸器症状、顔面、肉
冠若しくは脚部の出血斑若しくはチアノーゼ、神経症状、下痢など高病原性鳥イ
ンフルエンザを疑われる症状がロットを構成する鶏の概ね3%以上に確認された
もの。
(2)検体の採取
① 申請毎に鶏群が同一ロット(養鶏場ごと、出荷日ごと)であることを確認し、
異常を呈した鶏から無作為に5羽以上を抽出する。
② 検査材料は、気管スワブ又はクロアカスワブとする。
③ 検体を採取した鶏は個体識別を行なって保管する。
(3)緊急連絡等・・・連絡フロー【資料2】及び緊急連絡先【資料3】のとおり
① (社)青森県獣医師会は、直ちに県保健衛生課へ報告する。
② 県保健衛生課は、直ちに厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課へ報告
するとともに、県畜産課、食肉衛生検査所、健康福祉こどもセンター、出荷者
を管轄する関係都道府県等の食品衛生主管課へ情報提供する。
- 31 -
③
(社)青森県獣医師会は、確認検査のためスクリーニング検査陽性の個体の
検体を再採取(気管スワブ及びクロアカスワブ)するとともに、送付要領【資
料6】に従い、国立感染症研究所へ検体を送付する。
なお、送付にあたっては、事前に県保健衛生課が厚生労働省と調整を図る。
(4)当該ロットの措置
① 処理前に判明した場合
イ 生体保管場所がある場合は、他のロットと区別して保管すること
ロ 生体保管場所がない場合は、他のロットが終了してから処理し、食鳥検査
法施行規則第33条第1項1号ハに基づき、確認検査が終了するまでの間、
食鳥肉、内臓、羽毛等を他のロットと区別し保管する。
② 処理中に判明した場合
当該ロットを全て処理した上で、食鳥検査法施行規則第33条第1項1号ハ
に基づき、確認検査が終了するまでの間、食鳥肉、内臓、羽毛等を他のロット
と区別し保管する。
(5)消毒等
当該食鳥又は排泄物に接触した又はおそれがある施設、設備等について、消
毒方法の基準【資料4】に基づき、十分に消毒する。
(6)公表について
スクリーニング検査陽性時の場合は、畜産課等と十分に協議し対応する。
(7)認定小規模食鳥処理場における対応について
認定小規模処理場において、高病原性鳥インフルエンザに関する情報等があ
った場合は、畜産課と連携を図りながら、上記に準じて対応するものとする
(8)その他
① スクリーニング検査記録様式・・・検査結果【資料5】のとおり
② 確認検査の検体送付要領・・・送付要領【資料6】のとおり
3.HPAI確認検査陽性時の対応
国立感染症研究所で実施した確認検査の結果は、厚生労働省を通して県保健衛生
課へ連絡がある。
(1)緊急連絡等
県保健衛生課は、直ちに(社)青森県獣医師会、県畜産課、食肉衛生検査所、
健康福祉こどもセンター、出荷者が他都道府県の場合は関係都道府県食品衛生
主管課へ情報提供する。
(2)当該ロットの措置
(社)青森県獣医師会、食肉衛生検査所と連携を図りながら、食鳥検査法第
20条に基づく廃棄等の措置をする。
(3)消毒等
家畜保健衛生所と連携を図りながら、当該食鳥又は排泄物に接触した又はお
それがある施設、設備等について、消毒方法の基準【資料4】に基づき、十分
に消毒する。
(4)公表について
- 32 -
青森県高病原性鳥インフルエンザ対策本部(事務局:県畜産課)と十分に協
議し、公表する。
(5)食鳥処理場、GPセンターの閉鎖及び再開について
「高病原性鳥インフルエンザ防疫マニュアル」(農林水産省)により、発生場
所から5∼10km以内が移動制限区域に指定され、その区域内の食鳥処理場、
GPセンターは閉鎖されることになるが、その閉鎖及び再開について県畜産課
と協議する。その協議結果に基づく食鳥処理場、GPセンターの指導は、(社)
青森県獣医師会、食肉衛生検査所、健康福祉こどもセンターと連携等を図り実
施する。
- 33 -
【別添−資料1】
HPAIスクリーニング検査及び事務フロー
スクリーニング検査対象
食鳥処理場搬入以降、食鳥検査法第15条に規定する生体検査までの間に、感染を疑
われる症状が、ロットを構成する鶏の概ね3%以上に確認されたもの
⇒
検体の採取
①ロットを確認し、検査検体として異常を呈した鶏から無作為に5羽以上を抽出する。
②検査材料は、気管スワブ又はクロアカスワブとする。
③検体を採取した鶏は個体識別を行なって保管する。
⇒
ヒト用インフルエンザ迅速診断キットを使用し、検査を実施する。
⇒
結
1
2
果
判
定
陰性の場合
①
通常の処理を行なう。
②
簡易検査を実施した5羽について、検査結果記録に詳細に記載する。
③
結果は、県保健衛生課に報告する。
陽性の場合
①
当該ロットは、食鳥検査法施行規則第33条第1項第1号ハに基づき保留 とすると
ともに、直ちに保健衛生課に連絡し検査結果記録を送付すること。(県獣医師会⇒県保
健衛生課⇒厚生労働省、県畜産課、関係都道府県部局)。
なお、休日等の場合は、緊急連絡網により対応すること。
②
確認検査 のため 検体の再採取 ( 気管スワブ 及び クロアカスワブ )し、検体送付要領
に従い 検体送付票 を作成し、 国立感染症研究所 及び 県保健衛生課 に送付する。送付に
あたっては、事前に保健衛生課が厚生労働省と調整する。
③
確認検査陽性の場合は、 当該ロットの鶏について、 食鳥検査法第20条の措置をと
るとともに、畜産課と連携し対応する。
- 34 -
- 35 -
【別添−資料3】
HPAIに関する緊急連絡先
連 絡 先
電
話
FAX
厚生労働省監視安全課
03-3595-2337
03-3503-7964
国立感染症研究所
03-5285-1111(内2620)
03-5285-1179
017-734-9214(直)
017-732-8047
獣医科学部第三室 室長 棚林 清
〒162-8640 東京都新宿区戸山1-23-1
県保健衛生課
017-722-1111(内6274∼6)
県
畜
産
課
017-734-9499
017-734-8144
青森家畜保健衛生所
017-742-3791
017-742-3792
弘前家畜保健衛生所
0172-35-0250
0172-35-0251
十和田家畜保健衛生所
0176-23-6235
0176-23-3044
八戸家畜保健衛生所
0178-27-7415
0178-27-7418
むつ家畜保健衛生所
0175-22-1254
0175-22-1259
木造家畜保健衛生所
0173-42-2276
0173-42-6087
十和田食肉衛生検査所
0176-22-1716
0176-22-5021
同三戸支所
0179-22-1145
0179-22-3908
田舎館食肉衛生検査所
0172-58-4456
0172-58-4209
東地方健康福祉こどもセンター
017-741-8116
017-742-7250
中南地方健康福祉こどもセンター
0172-33-8521
0172-33-8524
三戸地方健康福祉こどもセンター
0178-27-5111
0178-27-1594
西北地方健康福祉こどもセンター
0173-34-2108
0173-34-7516
上北地方健康福祉こどもセンター
0176-23-4261
0176-23-4246
下北地方健康福祉こどもセンター
0175-24-1231
0175-24-3449
環境保健センター
017-736-5411
017-736-5419
青森県医師会
017-723-1911
017-773-3273
青森県獣医師会(青森)
017-722-5989
017-722-6010
食鳥検査センター(八戸)
0178-24-3762
0178-24-3772
- 36 -
- 37 -
- 38 -
【別添−資料6】
HPAI確認検査に関する検体送付要領
HPAIスクリーニング検査により陽性と判定された検体については、以下の方
法により確認検査のための検体送付を行うこと。
1
送付先
国立感染症研究所獣医科学部第三室※ 室長 棚林
〒162-8640 東京都新宿区戸山1−23−1
TEL 03-5285-1111(内2620) FAX 03-5285-1179
※以下、検査機関という。
清
2
送付検体及び送付方法
送付する検体は気管スワブ及びクロアカスワブとし、密封容器に入れ、検査機
関に送付すること。
検体は、抗生物質を添加したブイヨン、細胞培養液又はPBS(pH7.0∼7.4)
中に入れ、抗生物質は、例えばペニシリン(10,000単位/ml)、ストレプトマイシ
ン(10mg/ml)、ゲンタマイシン(50μg/ml)及びマイコスタチン(1,000単位/
ml)を使用し、抗生物質添加後のpHは7.0∼7.4に調整すること。
ただし、72時間以内に到着できる場合は冷蔵で、これを超える場合は−70
℃以下に保管し、輸送の際はドライアイスからの炭酸ガスが検体試験管内へ混入
しないようにテープと2重のビニール袋に密閉すること。
3
送付の際の連絡方法
スクリーニング検査陽性と判定された検体の送付の際には、別紙様式の検体送
付票を添付し、検査機関への到着日及び時間帯(午前:9時から12時又は午後
:1時から4時)を指定の上、送付すること。
なお、検体の送付にあたっては、予め別紙様式の検体送付票を監視安全課乳肉
安全係(FAX:03-3503-7964)あてに送付するとともに、同係(電話:03-3595-23
37)あて連絡すること。
なお、休日等の緊急連絡先については、BSE緊急連絡先と同様とすること。
4
検体送付にあたっての注意
平成13年10月16日付け食発第307号「牛海綿状脳症に関する検査の実
施について」を参考とすること。
- 39 -
- 40 -
Fly UP