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1 葛飾区のごみ処理の現状について

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1 葛飾区のごみ処理の現状について
かつしかごみ減量リサイクル推進協議会 第24回結果
(開催日:平成27年2月23日)
第24回かつしかごみ減量・リサイクル推進協議会では、区のごみ処理の現状について検証を行った
うえ、各部会からの検討結果の報告を踏まえ、27年度の取組内容について検討を行いました。
1 葛飾区のごみ処理の現状について
(1)葛飾区のごみ減量目標値と実績
飾区では、平成32年度までのごみの減量目標として、「家庭ごみ」「事業系ごみ」「ごみと資
源の総量」の3つの項目に達成すべき目標値を設けて計画を策定しています。
【12 月末までの家庭ごみ量の比較】
燃やすごみ
H25.12 末
H26.12 末
まで実績
まで実績
減少量
前年比
61,793 t
60,581 t
-1,212 t
98.0 %
燃やさないごみ
2,787 t
2,773 t
-14 t
99.5 %
粗大ごみ
2,200 t
2,184 t
-16 t
99.3 %
66,780 t
65,538 t
-1,242 t
98.1 %
計
12 月末現在のごみ量を比較すると、25年度に比べ26年度はー1,242t(1.9%)の減量と
なります。
「事業系ごみ量」
「資源量」は未確定です。
○目標1
平成32年度までに区民1人1日あたりの家庭ごみ量を約20%(120g)削減します。
区民1人1日あたりの家庭ごみ量は減少傾向です。26 年度は昨年度に比べ12gの減少で、目
標の 522g に比べ521g と1g減となる見込みです。
【区民1人1日あたりの家庭ごみ量】
1
○目標2
平成32年度までに事業系ごみの年間総排出量を約20%(5,700t)削減します
26年度の事業系ごみ量はまだ未確定であるため、昨年度と同量としています。25年度まで年
間総排出量は目標値を下回っています。
【事業系ごみ年間総排出量】
○目標3
平成32年度までにごみと資源の年間総排出量を 約10%(15,000t)削減します。
26年度の事業系ごみ量と資源量はまだ未確定であるため、昨年度と同量としています。25年
度まで年間総排出量は目標値を下回っています。
【ごみと資源の年間排出量】
2
(2)燃やすごみの排出状況∼ 飾区ごみ性状調査(速報値)より∼
今年度実施した「葛飾区ごみ性状調査」では、平成24年度と比較して、適正に排出されたご
みやプラマークの割合が減少しました。(速報値)
適正排出割合
平成21年度
平成24年度
平成26年度
燃やすごみ
76.6%
82.2%
77.9%
燃やさないごみ
63.3%
プラマーク
61.1%
種類
増加
80.5%
83.6%
減少
79.0%
80.9%
最も適正排出割合の低い「燃やすごみ」を例に内訳を見ると、主に紙類とプラマークが「資源」
や「プラマーク」の日に排出されず、
「燃やすごみ」として出されていることがわかります。
一方、適正に排出された「燃やすごみ」の多くを生ごみが占めています。
3
(3) 各種調査にみる区民の意識
例年かつしかごみ減量・リサイクル推進協議会が実施している「ごみ減量キャンペーン」での街頭ア
ンケートに加えて平成26年度は、無作為に抽出された区民や事業者に対して、ごみの減量・リサイク
ルに関わるアンケート調査をおこないました。
①
ごみ減量キャンペーンでの街頭アンケート(毎年実施)
※葛飾区内の商店街やスーパーマーケット、駅前など13カ所で 2,328 名を対象に実施したごみ減
量に関する意識調査
②
ごみ減量・リサイクルに関わる区民アンケート(今年度のみ実施)
※葛飾区住民基本台帳等から無作為に抽出された 3,000 世帯を対象に実施したごみ減量・リサイク
ルに関わる意識調査
③
ごみ減量・リサイクルに関わる事業者アンケート(今年度のみ実施)
※NTTタウンページ事業所リストから業種ごとに抽出された 3,100 箇所を対象に実施したごみ減
量・リサイクルに関わる意識調査
①
ごみ減量キャンペーンでの街頭アンケート
問1
ごみを減らすために一番大切なことはどれだと思いますか。
あてはまる番号に〇をつけてください。(有効回答数 3,827)
4
問2
あなたは、ごみを減らすために日頃から何か取り組んでいますか。
あてはまるものすべてに〇をつけてください。(有効回答数 7,739)
5
問3
かつしかごみ減量・リサイクル推進協議会では、「ごみを減らすためにこれだけは実
践しましょう」という取り組みを「かつしかルール」として呼び掛けています。「かつ
しかルール」をご存じですか。いずれか一つに○をしてください。
(有効回答数 2,015)
問4「かつしかルール」として、
「雑紙(ざつがみ)の分別」を呼び掛けています。 新聞・段
ボール・雑誌・牛乳パックと同様に、リサイクルできる紙類である「雑紙(ざつがみ)」を
資源回収に出していますか。あてはまる番号に〇をつけてください。(有効回答数 2,568)
6
問5「かつしかルール」として、「生ごみの減量」を呼び掛けています。日頃から生ごみの
減量に取り組んでいますか。あてはまるものすべてに〇をつけてください。(有効回答
数 5,673)
②
ごみ減量・リサイクルに関わる区民アンケート(一部抜粋)
問1 あなたは、ごみ減量のために一番大切なことはどのようなことだと考えますか。(○は 1
つ)(有効回答数 942)
7
問2
あなたが、日頃ごみ減量のために行っていることに○を付けてください。(○はいくつ
でも)(有効回答数 942)
問3
「かつしかルール」をご存知ですか。(○は 1 つ)(有効回答数 942)
8
問4
紙箱・紙袋・包装紙、コピー用紙などの雑紙(ざつがみ)についてお聞きします。普
段、雑紙の分別はどうされていますか。(○は 1 つ)(有効回答数 942)
また、「燃やすごみに出している」と選んだ方は、その理由をお答えください。(有効回答数
475)
9
問5
スーパーや商店での買い物の際マイバッグを利用していますか。
(○は 1 つ)(有効回
答数 942)
問6
今後、区のごみ減量に関する情報提供・PR活動にどんなことを望みますか。(○は
3 つまで)
(有効回答数 942)
10
③
ごみ減量・リサイクルに関わる事業者アンケート(一部抜粋)
問1 貴事業所で実施しているごみ減量の取り組みに○を付けてください。(○はいくつでも)
その中で、十分にごみ減量の効果が上がっているものには◎をつけてください。(有効回答数
927)
①裏面利用など紙の使用方法を
工夫
55.8%
51.0%
4.7%
②資源分別の徹底
73.6%
69.4%
4.2%
③生ごみの水切り
43.4%
41.9%
1.5%
④生ごみの資源化 2.9% 3.1%
0.2%
⑤再生品の使用
14.0%
13.9%
0.1%
⑥包装材等の簡素化・再使用
16.3%
16.2%
0.1%
⑦製造工程の不用物を再使用・
売却
7.2%
7.3%
0.1%
1.6%
1.9%
⑧ISO認証取得等の取り組み
0.3%
○
⑨その他 3.0% 3.5%
◎
0.4%
N= 927
7.3%
⑩特になし
0%
20%
40%
60%
80%
100%
問2 新聞、雑誌、段ボール、紙箱・紙袋、包装紙、コピー用紙などの紙ごみについてお聞き
します。普段、紙ごみの分別はどうされていますか。
(○は 1 つ)
(有効回答数 927)また、
「ご
みに出す」を選んだ場合は、その理由をお答えください。(有効回答数 350)
11
問3
今後、区のごみ減量に関する情報提供・PR活動にどんなことを望みますか。(○は
3 つまで)
(有効回答数 927)
12
2 調査等の結果を踏まえた現状の分析
飾区のごみ減量目標値と実績からわかること(P1∼P2参照)
・区民・事業者の取組により、家庭ごみ量、ごみと資源の総排出量とも減少傾向である。
・家庭ごみは26年度の目標値を達成する見込みである。
燃やすごみの排出状況(ごみ性状調査)からわかること(P3参照)
・紙類やプラマークをできるだけ「資源」や「プラマーク」の日に排出できるように分別徹底して
いくことや、「燃やすごみ」の多くを占める生ごみの減量をすることにより、より一層のごみ減量
を実現できる。
各種調査からみる区民の意識からわかること(P4∼P12参照)
●ごみ減量のために一番大切なこと(3Rの意識・取り組みについて)
ポイント
「リデュース(発生抑制)
」
、
「リユース(再使用)」の重要性が、まだ十分に認識され
ていない状況にある。
ポイント② 男女別では男性が、年齢別では若年層が、より一層のごみ減量行動の啓発が必要であ
るといえる。
ポイント③ 事業者については、意識的に「リサイクル」に取り組んでいることがわかる。しかし
「包装材等の簡素化・再使用」や「製造工程の不要物の再使用」、
「再生品の使用」など「リデュー
ス」や「リユース」の取り組みについては1割∼2割程度にとどまっている。
●かつしかルールの認知度
キャンペーンといったごみ減量啓発イベントに参加される方には浸透してきている一方で、区民
全体にはまだまだ認知されていない状況にある。
●雑紙の分別の取り組みについて
「雑紙とはどういうもので、どういう風に資源に出せばよいのか」ということをわかりやすく啓
発していくことが必要である。中でも 20 代∼30代の方への意識づけが重要であるといえる。
事業者については、燃やすごみとして出している数も多くいるようで、その理由としては「秘密
に属する書類が多いから」
「リサイクル業者がわからないから」といったものが多い状況にある。
●生ごみの減量の取り組みについて
生ごみの減量に対して「水切り」や「食べ切り」に関して6割∼7割の区民が取り組んでいる。
しかし「野菜の皮などを工夫して調理する」といった「使い切り」や「生ごみ処理機などの家庭処
理」など、一歩踏み込んだ減量方法の実践については 1 割∼3割程度であり、今後は「手軽にでき
て効果が実感できるような手法」が求められている。
●マイバッグの利用について
マイバッグの利用について男女差が大きいことがわかる。今後はいかに男性のマイバッグ利用を
呼び掛けていくか検討していく必要がある。
●今後区に望む情報提供やPR活動について
紙媒体での情報提供が根強い状況にある。一方で 20 代以下の若年層に対しては、他の世代に比
べて「新たなネットメディアの活用」や「イベント・キャンペーンの充実」が期待されていること
がわかる。
事業者については、
「適正処理の方法や法制度」、「資源回収業者等の情報」など、「資源を正し
く分別するための方法や仕組みをわかりやすく提供すること」が求められている。
13
委員からの意見
<委員> 雑紙の分別が浸透していないということだが、雑紙の分別方法と種類を改め
て周知することがさらなるごみ減量につながるのではないかと思う。
<区> 確かに今回の結果から見ても雑紙の分別の認知度は低い。資源とご
みの分別カレンダーや広報紙、ホームページなどとともに、新たなネ
ットメディアの活用なども検討し、周知していきたいと考えている。
<委員> 雑紙は個人情報がある関係でやむを得ず燃やすごみとして出す方も多いと思
う。また我々消費者団体は食品ロスの実態調査をし、指導をしてきている。日
頃から冷蔵庫の中をチェックする、賞味期限が切れても食べられるものは捨て
ずに消費するなどの日常の取組が必要不可欠だと感じる。
<区> 食品ロスの問題について、今後は消費生活センターとも協力しな
がら取り組んでいきたい。
<委員> 雑紙について。量が少ない場合、どういう方法で出したらよいかわからない
ことで、燃やすごみとして出してしまう現状があるように思う。
<委員> 雑紙は専用の袋を決めておき、入れるようにしている。そういった取り組み
はどうか。
<区> そうした雑紙の分別についての周知の問題があるように思う。名刺
以上の大きさであれば雑紙として資源化できるといった「大きさ」
の問題や先述の「プライバシー」の問題、
「排出方法」など、リサイ
クル清掃課・清掃事務所双方で協力してなるべくわかりやすく情報
提供していければと思う。
14
3 ごみ減量の取組に向けた課題
(1)再生利用から発生抑制への意識転換
区民・事業者の取組により、家庭ごみ・事業系ごみは着実に減少し、資源量も増加してい
ます。一方で区民の意識調査からもわかるように、「資源を分別し、ごみとして出さない」
という「再生利用」の取り組みをしている区民の割合が最も多く、
「発生抑制」や「再使用」
の重要性はまだ十分に認識されていない状況にあります。今後より一層のごみ減量を実現す
るためには、第一に「発生抑制」
、次に「再使用」
、最後に「再生利用」といった優先順位を
意識した3R行動の促進を普及啓発し、実践につなげていくことが不可欠です。そこで「必
要な量を買うこと」や「余計な包装を断る」といった「発生抑制」の行動を今まで以上にP
Rしていくことが大切です。
(2)具体的でわかりやすい、手軽に実践してもらえる取り組みの周知
ごみ減量の取組を普及啓発し、実践につなげていくためには、より具体的な手法を分かり
やすく啓発していく必要があります。「かつしかルール」の呼びかけや「ごみ減量の日」の
取組などを通じ、
「雑紙の分別」
「食材の食べ切り・使い切り」「マイバッグの利用」など、
その日から手軽に取り組めるような事を、分かりやすく情報発信していくことが重要となり
ます。
(3)様々な機会や媒体での情報発信とターゲットに応じた働きかけ
チラシやカレンダー、広報かつしか等の充実を図るとともに、地域での環境学習(出前講
座)やイベントでの周知など、様々な媒体・機会で繰り返し啓発をしていくことで、より多
くの方々に広く情報を提供することができます。
その一方で、性別や年齢に応じて必要な情報や取り組むべき課題が分かれている状況があ
ります。区内大学との連携を図り、ごみ出しの初心者とも言える若年層に向けた情報の発信
方法を検討することや、男性の買い物やごみ出しなどに関する講座やイベントを企画するこ
となど、今後はターゲットに応じた働きかけが求められています。
上記課題に対して、各部会それぞれ以下のような意見・提案が出ました。
【区民啓発活動部会報告】
「(2)具体的でわかりやすい、手軽に実践してもらえる取り組みの周知」について
○雑紙の分別が難しいので、よりわかりやすく周知することが大切
「(3)様々な機会や媒体での情報発信とターゲットに応じた働きかけ」について
○食べ切りや使い切りのレシピを情報紙に載せてPRする
○PTAと連携して小中学校の生徒にごみ減量を働きかける講習を開く
15
【事業者活動部会報告】
「(3)様々な機会や媒体での情報発信とターゲットに応じた働きかけ」
○家庭で余っている食品で、賞味期限が切れていないものを集めて、食事に不自由している方々
への支援に活用するというイベント(※)を協働しておこなう
○マイバッグなどの啓発グッズの配布に関して、区内のキャラクターなどを活用してPRをし
ていく
※参考…フードドライブ事業
平成26年度世田谷区で実施
(別紙参考資料2参照)
地域イベントにブースを出展し、来場者から未使用食品を受け付ける。集めた食品はフ
ードバンク団体の協力のもと、福祉団体などへ寄付する。
≪集める食品≫
・包装や外装が破損していないもの
・生鮮食品以外のもの
・瓶詰めの食品でないもの
・未開封のもの
・賞味期限が明記されており、またそれが一か月以上先のもの
・包装や外装を他のものに移し替えていないもの
委員からの意見
<委員> 雑紙について。子ども会で集団回収をおこなっている。その結果飛躍的に雑
紙の回収量が増えた。
<委員> 地区別懇談会で毎月地域の皆さんとごみ減量の話し合いをしている。従来生
ごみの水切り・食べ切り・使い切りを中心に取り組んできたが、今後は雑紙の
分別についてもより徹底した取り組みをおこないたい。
<区>各課題を地域で率先して取り組んでいただけていて非常にありがたく思
う。集団回収団体、清掃協力会、東清掃協力会とそれぞれの団体において今後ともご
協力いただければと思う。
<委員> まだ食べられる食品で余ってしまった物を、今必要としている方たちに提
供するという事業者活動部会での取り組み案について。食品の安全性という観点から
も難しい面があるのではないか。
<区> 確かに賞味期限など食品の安全性の問題もある。保健所など各
関係機関としっかり検討したうえで進めていければと考えてい
る。
<委員>確かに安全性の問題もあると思うが、素晴らしい取り組みだ
と思う。加えて、そのイベント内で生ごみの水切りなどのごみ
減量方法をPRしたり、生ごみを堆肥化する容器を設置したり、
取組をおこなうのはどうか。
<区> よい取り組みではあると思うので、先程の安全性の問題も含めて、こ
れから積極的に検討を重ねていきたい。
16
4
<検討事項1> かつしかルールについて
(1)かつしかルールについて
「
飾でごみを減量するためには、これだけを実践しましょう」という取組を「かつしかル
ール」と位置付け、区民・事業者に対し、広く実践を呼び掛けています。テーマについては、
その時々の課題にかんがみ、検討を行っています。
(2)取組みの経過
取組みの経過
年度
一般廃棄物
処理基本計画
ごみ性状調査
23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度
H23∼スタート
H28∼スタート
★策定
★見直し
★実施
★実施
(予定)
★実施
目標値
1人1日あたりの
ごみ量の
目標値と実績
実績
かつしかルールの
テーマ
内容
(案)
生ごみ
雑紙
雑紙
雑紙
水切り
食べ切り
水きり
食べ切り
雑紙分別 雑紙分別
使い切り
雑紙分別
使い切り
雑紙分別
雑紙分別
生ごみ
雑紙
生ごみ
雑紙
一般廃棄物処理基本計画見直しに基づく検討
(3)27年度の取組について
飾区一般廃棄物処理基本計画(第 3 次)では、平成 32 年までに区民 1 人 1 日あたりの家
庭ごみ量を 450gまで削減することを目標にしています。
このため、平成27年度のかつしかルールの設定にあたっては、引き続き生ごみの減量や雑紙
の分別など、より削減効果の高いものから優先的に取り組む必要があります。
【区民啓発活動部会報告】
、「雑紙を徹底して分
平成27年度のかつしかルールについては、「生ごみの減量に取り組む」
別し、資源にする」を引き続き呼びかけていくこととすることを提案します。また、浸透の弱い
20 代・30 代に対して、
「若者が親しみやすい媒体(SNSや LINE アプリなど)を活用し、ご
み減量意識を向上させていくのはどうか」との意見が出ました。
【事業者活動部会報告】
、「雑紙を徹底して分
平成27年度のかつしかルールについては、「生ごみの減量に取り組む」
別し、資源にする」を引き続き呼びかけていくこととすることを提案します。
17
平成27年度のかつしかルールについては、事務局提案の「生ごみの減量に取り組む」、「雑紙を徹底
して分別し、資源にする」を引き続き呼びかけていくことが了承された。
その他の意見
<委員> 区民の方も「ごみを分別するべき」という認識は持っていると思うが、意
識や品性が伴っていないという問題もあるように思う。意識や品格をどのよ
うに上げていくかに力を注いでいかなければいけないのではないか。
<区> 確かに「わかっているけどやらない、できない、面倒」という方
もいるのが実態。なぜしなければならないのかを大切に伝えていか
なければいけないと感じる。
<委員> ここの話し合いの中で、ごみをいかに減らしていくかという「方
法論」に的が絞られすぎている印象がある。一般廃棄物処理基本
計画の目標設定の中間点に差しかかった現段階で改めて「なぜご
み減量をしなければならないのか」
、「ごみを減らすことでどうい
う風に生活が良くなるのか」というところを認識させていけるよ
うにPRしていくことが大切だと感じる。
<区> 「最終処分場の延命化」や「地域が安心・安全に暮らせるまちづ
くり」が、
「なぜごみ減量をしなければならないか」の原点である
と考えている。原点に立ち返って普及啓発していかなければなら
ないと感じる。
<委員> メディア・媒体について。ごみの問題は葛飾区だけではなく、東京都及び全
国に関わる問題だと思う。一番影響力のあるTVCMを東京都と連携して、
雑紙の分別などPRすることはできないか。
<区> 確かに多くの人にとって一番ふれるメディアはテレビかと思う。
広域連携の中でどこまで取り組めるかは難しい現状もあるが、でき
る限り調整していければと思う。
<委員> 加えて子ども達への指導を学校側と連携してやっていただくと
よいのではないか。子どもと一緒に食材の使い切りの家庭実習を
やるなどすれば、親子間の会話も弾んでとても効果があるように
思う。
<区> 環境学習という名目で小中学校に対して学習会を開いているが、
授業のコマ数などの関係もあり現状おこなえていない学校もある。
今後子どもから大人への啓発の流れを作っていけるように積極的
に取り組んでいきたい。
18
5 <検討事項2>ごみ減量の日の取組について
かつしかごみ減量・リサイクル推進協議会では、毎月5日を「ごみ減量の日」として区民、事業
者それぞれの取り組むべき目標を提示し、呼びかけることにより、ごみの減量に対する活動の全区
的な広がりを図っています。
概ね半年ごとを目安として区民向け、事業者向けのそれぞれの重点活動内容を定め、広報紙やチ
ラシ等で広くPRし、区民や区内の各事業者が取り組んでいます。
今回は、平成27年4月から9月までの取組内容について検討します。
【区民啓発活動部会報告】
区民の皆さんは…食べ物を無駄なく食べ切りましょう。
2案を検討する中で、区民啓発活動部会としては「食べ物を無駄なく食べ切りましょう。」とな
りました。また、かつしかルールの普及啓発方法について、以下の意見が出ました。
○ 食べ切りのレシピによる啓発をおこなう
○ 媒体が紙だと若者に響かないため、レシピサイトを活用して、食べ切りメニューを投稿して
もらう
○ 使い切りの実践のチラシを町会回覧だけでなく、各戸配布する
○ 回覧や各戸配布などの紙媒体は一過性だと思うので、ホームページに情報を載せる
【事業者活動部会報告】
≪小売店の取組≫
小売店の皆さんは…マイバッグの利用を呼びかけましょう。
≪事業所の取組≫
事業所の皆さんは…リサイクルしやすい環境を整え、できる限り紙類の資源化につとめま
しょう。
2案を検討する中で、事業者活動部会としては、小売店の取組については「マイバッグの利用を
呼びかけましょう。
」、事業所の取組については、「リサイクルしやすい環境を整え、できる限り紙
類の資源化につとめましょう。
」となりました。また、かつしかルールの普及啓発方法について、
以下の意見が出ました。
19
○ ごみ減量の啓発だけでなく、実際に行動として3Rに繋がるようなイベントをおこなう(例え
ばイベント内で来場者の方からリサイクルできる物を回収して他の方に譲るなど)
平成 27年 4 月から 9 月までのごみ減量の日の取組内容のうち、区民向けの取組については、
生ごみの減量・食べ切りを呼びかける「食べ物を無駄なく食べ切りましょう」を採用することが了
承された。また小売店向けの取組については、容器包装の削減を呼びかける「マイバッグの利用を
呼びかけましょう」を採用することが、事業所向けの取組については、雑紙の分別や紙ごみの減量
を呼びかける「リサイクルしやすい環境を整え、できる限り紙類の資源化につとめましょう」を採
用することが了承された。
その他の意見
<委員> 「ごみ減量の日」を決めて取り組むことはとても良いと思う。ただ若い世代
の意識が低いとのことだったので、若い世代に馴染みのあるLINEアプリ
などを利用して意識改革をおこなっていただけたらと思う。
<区> LINEアプリやSNSなど若い世代がよく利用しているネット
メディアなどを連携して利用してごみ減量につなげていければと
思う。
20
6 26年度の取組(報告)
(1)ごみ減量月間の取組結果について
①街頭キャンペーンの実施
身近にごみの発生抑制に取り組むことができるマイバッグ持参キャンペーンを、
13会場(下記参照)にて実施しました。会場ではごみの減量に関するアンケート
の実施と協力いただいた方にマイバッグ(買い物袋)の配布を行い、併せて、今年度の
「かつしかルール」である生ごみの減量・雑紙の分別についてのちらしでPRを行
い、ごみの減量を呼びかけました。
*アンケート協力者数 2,328名
*実施地区・日時・会場
地区
堀切
日時
会場
堀切菖蒲園駅前(堀切商店連合会)
9月29日(月) 午後4時∼
新小岩
10月 4日(土) 午後2時∼
西友新小岩店
金町
10月 4日(土) 午後5時∼
四つ木
10月 5日(日) 午後1時30分∼
末広商店会
まいろーど四つ木商店街(雨天のため中
金町
10月 5日(日) 午後4時∼
金町
10月 9日(木) 午後3時∼
金町とうきゅう
亀有
10月15日(水) 午後4時∼
イトーヨーカドー亀有駅前店
鎌倉
10月18日(土)午前11時∼
千代田通商店会
新小岩
10月18日(土) 午後3時∼
みのり商店会
柴又
10月19日(日) 午後3時∼
亀有
10月25日(土) 午後3時∼
お花茶屋
10月25日(土) 午後3時∼
新柴又駅前(柴又中央会・柴又親商会)
かめありリリオパーク入口
(亀有地区町会自治会連合会・亀有地区
商店街協議会)
お花茶屋商店街
水元
10月26日(日)午前10時∼
高砂
10月26日(日) 正午∼
立石
10月31日(金) 午後3時∼
止)
金町しょうぶ通り商店会(雨天のため中
止)
飾清掃工場(ごみ減量・清掃フェア)
区立高砂北公園
(高砂商店会・高砂ヱビス通り商店会・高
砂南町商友会)
立石仲見世商店街
21
②ごみ減量月間協力団体・事業者
団体
飾区自治町会連合会
飾清掃協力会
飾東清掃協力会
飾区消費者団体連合会
飾区商店街連合会
イトーヨーカドー亀有駅前店
金町とうきゅう
西友新小岩店
内容
キャンペーンの従事
キャンペーンの従事・マイバッグに関する事前
アンケート調査への協力
キャンペーンの従事・マイバッグに関する事前
アンケート調査への協力
キャンペーンの従事・マイバッグに関する事前
アンケート調査への協力
街頭キャンペーン会場の提供
ポスター掲示・街頭放送、ちらしによるPR
街頭キャンペーン会場の提供
ポスター掲示・店内放送
森永乳業株式会社
みのり商店会街頭キャンペーン参加者へのパ
ック飲料の提供
かつしかエフエム
PR放送
以上の団体以外の皆さんからも、ポスターの掲示や店頭放送等のご協力をいただ
きました。また、日本大学学生や3R推進パートナーの皆さんに各会場においてア
ンケート収集やバッグの配布にご協力をいただきました。
③ごみ減量キャンペーンにおける区の取組結果
*「広報かつしか」9月15日号やホームページを通じたPR
*PRポスターの作成、掲示、配布
*キャンペーン物品の用意、職員の配置、その他各種準備・調整
(2)「かつしかルール」の取組状況について
平成26年度は、前年度に引き続き、
「雑紙を徹底して分別し、資源にする」および
「生ごみの減量」を個別ルールとし、取り組みをおこなった。
『雑紙(ざつがみ)を徹底して分別し、資源にする』
『生ごみの減量に取り組む』
①平成26年度の取り組み状況
(ア)広報紙での周知(9月15日号)
広報紙において、生ごみの減量のための「水切り・食べ切り・使い切り」につい
てPRを行った。
(イ)町会回覧での周知(10月実施、平成27年3月予定)
自治町会連合会の町会回覧向けに、
「食べ残しをしないようにしよう」という視点
から、生ごみ減量の必要性について説明をしたちらしを作成し回覧を行った。
(ウ)小売店・事業所などでの周知(11月実施、平成27年3月予定)
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飾区商店街連合会、東京商工会議所 飾支部で紙類のリサイクルや不要な包装
を断ることについての啓発ちらしを会員事業者に配布した。
(エ)ごみ減量キャンペーンでの周知(9∼10月実施)
ごみ減量キャンペーンでアンケートに雑紙の分別や生ごみの減量に対する意識調
査の項目を入れた。また、マイバッグの配布と併せ雑紙の分別および生ごみの減量
に関するちらしを作成し配布を行った。
(オ)イベントでの周知
9 月5日∼7日に実施された産業フェアの推進協議会出展ブースにおいて、来場
した区民に、食材の食べ切りや使い切りの方法を学べるクイズや雑紙の分別に関す
るクイズを行い、終了後解説をする形で啓発を行った。
(カ)普及啓発グッズの配布
生ごみの減量を促進するため、イベント時に「かつしかルール」をPRした普
及啓発グッズを配布した。今年度は「残さず食べよう」と印字したマイ箸セットを
10月11∼12日の消費生活展と10月26日のごみ減量・清掃フェアにて配布
した。
(キ)かつしかFMでの周知(年3回)
かつしかFMのスポットCMで「かつしかルール」のPRをおこなった。
(ク)ごみの収集カレンダーでの周知(2月∼3月ごろ配布予定)
資源とごみの収集カレンダーに「かつしかルール」についてのページを作成し、
食材の使い切りの方法などのPRを行う。
(3)「ごみ減量の日」の取組について
かつしかごみ減量・リサイクル推進協議会では、毎月5日を「ごみ減量の日」とし
て区民、事業者それぞれの取り組むべき目標を提示し、呼びかけることにより、ごみ
の減量に対する活動の全区的な広がりを図っている。
①平成26年度に呼びかけた取組内容
*平成26年4月から9月までの取組内容
区
民
お買い物に出かける前に、今必要な食材が何かを考えること
で、無駄に捨ててしまう食材を減らしましょう。
事業者(小売業)
お客様の紙ごみを減らすために、過剰な包装を見直しましょ
う。
事業者(事業所)
職場の紙ごみを減らすために、使用済みの資料は極力リサイ
クルにまわしましょう。
*平成26年10月から平成27年3月までの取り組み内容
区
民
食べ残しをしないように工夫しましょう。
事業者(小売業)
お客様にレジ袋や包装が必要かできるだけ声掛けしましょ
う。
事業者(事業所)
封筒やチラシなど細かい紙ごみを資源化できるよう分別を徹
底しましょう。
②平成26年度「ごみ減量の日」のPRについて
(ア)小売店向けPR(4月、11月)
飾区商店街連合会で、ちらしの裏面を店内に掲示できるポスター形式とし、そ
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れを掲示することにより、区民への小売店の取組の周知につながるものを年2回作
成し、商店街の各店舗に配布してPRを行った。
(イ)事業所向けPR(5月、11月)
東京商工会議所 飾支部で、ちらしの裏面を事業所に掲示できるポスター形式のち
らしを作成し、それを掲示することで、事業所内で取組を周知できるものを年2回会
員にダイレクトメールで配布してPRを行った。
(ウ)ごみ減量キャンペーンでのPR
10月の「ごみ減量月間」に行うごみ減量キャンペーン時に、取組を呼びかける内
容を含めたちらしの配布を行った。
(エ)その他
「ごみ減量の日」を広く普及する目的で、広報かつしかやホームページ、かつしか
エフエム等を利用したPRを行った。
(4)かつしかエコライフプラザにおける取組について
かつしかエコライフプラザにおいて、かつしかごみ減量・リサイクル推進協議会の会
員である事業者に、子供を対象に3Rや環境の啓発を目的としたイベントを実施してい
ただいた。
◆平 成 2 6 年 度 推 進 協 議 会 参 加 事 業 者 に 実 施 い た だ い た イ ベ ン ト
実施事業者
実施日
イベント名
実施状況
牛乳パックのリサイクルについて
森永乳業株式会
社(東京工場)
使用済み牛乳パックに の説明後、水に溶かした使用済みの
8/23 よる紙すきはがき作り 牛乳パックを紙すきして、はがきを
作る。
教室
(小学生と保護者対象)
株式会社杉野ゴ
リサイクルゴムを型抜きし、好きな
ム化学工業所
2/21
形の飾り付けをしたマイ消しゴム
リサイクルゴム工作
を作る。
(小学生以下対象)
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(5)マイバッグ利用促進の取組
平成26年度は昨年度に引き続き、お花茶屋商店街と千代田通商店会において、マイ
バッグを利用することでポイントを貯め、一定のポイントが貯まったら景品(古紙をリ
サイクルしたティッシュペーパー)を配布する取組を実施している。
【お花茶屋商店街】
・実施時期 平成26年10月25日(土)∼平成27年3月31日(火)
・参加店舗 約50店舗
・内
容 レジ袋を断った店舗でスタンプを押印。20ポイントスタンプが貯まると
りー(Ree)ちゃんペーパー(ティッシュ)と交換
・実施状況 10月25日のごみ減量キャンペーンよりポイントカードの配布を開始。
景品交換日は商店街のイベントと合わせて実施予定。
・主な聞き取り内容
・事業開始当初に比べて、マイバッグを利用している区民は増えているよう
に感じる。また「シールだけでもよい」といった声や、
「生鮮食品でも最低
限の袋だけでよい」といった声がお客様の方から上がってくることも多く
なった印象。
・さらに多くの方にマイバッグを利用してもらうには、今後それぞれのお店
ごとのより一層の働きかけが必要になってくると感じている。
【千代田通商店会】
・実施時期 平成26年10月18日(土)∼平成 27年3月31日(火)
・参加店舗 約30店舗
・内
容 レジ袋を断った店舗でスタンプを押印。30ポイントスタンプが貯まると
りー(Ree)ちゃんペーパー(ティッシュ)と交換
・実施状況 10月18日のごみ減量キャンペーンよりポイントカードの配布を開始。
景品交換日は商店街のイベントと合わせて実施予定。
・主な聞き取り内容
・事業開始当初に比べて、スタンプカードの引渡数は増えている。しかし利
用者が偏っている傾向にあること、制度実施期間に限ってマイバッグを利
用する方が多いように感じることなど、事業の成果が不十分な部分もある
ような印象。
・上記のような状況に対しては、制度実施期間に限らずとも、より多くの方
に包装を断り、マイバッグを利用してもらえるような仕組みづくりを検討
していく必要があると感じている。
委員からの意見
特になし
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7 その他
委員からの意見
<委員> 全国の65%の自治体で専用のごみ袋による「ごみの有料化」を実施してい
ると聞く。葛飾区でもそろそろ有料の専用ごみ袋を作る時期ではないか。
<区> 区民の方に意識づけをおこなう「有料化」も一つの方法であると
は思うが、その前にでき得る限りの方法をやり尽くしたうえで検討
していければと考えている。
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参考資料1
資料
「区民アンケート」の男女別・年齢別割合
資料 「区民アンケート」問2:あなたが、日頃ごみ減量のために行っていることに○を付けてください。
男女別回答割合
資料
「区民アンケート」問2:あなたが、日頃ごみ減量のために行っていることに○を付けてください。
年齢別回答割合
資料
「区民アンケート」問4:紙箱・紙袋・包装紙、コピー用紙などの雑紙(ざつがみ)についてお聞きします。
普段、雑紙の分別はどうされていますか。年齢別回答割合
資料
「区民アンケート」問5:スーパーや商店での買い物の際マイバッグを利用していますか。 男女別回答割合
資料
「区民アンケート」問6:今後、区のごみ減量に関する情報提供・PR活動に
どんなことを望みますか。 年齢別回答割合
参考資料2
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