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ヌードモデルの子
7 ! ! ! ! ! ! ! ! 電子と電場の相互作用(自由電子の場合) 物質に電場が印加されると電場によって電子は力を受ける m dv m = −eE − v dt τ 速度に比例した摩擦力 (エネルギーを失う過程) m v E τ 電子の質量 電子の速度 電場ベクトル 散乱緩和時間 電場により受ける力 E = E0 e−iωt v = v0 e−iωt eE0τ 1 v0 = − m 1− iωτ とすると が得られる。 eE τ 1 v0 = − 0 m 1− iωτ ωτ << 1 ωτ >> 1 eE τ v0 = − 0 m ieE0 v0 = − mω 電子の散乱が頻繁に起こるとき、電子と 電場は同位相で変化する。 このとき、エネルギーが電子に移る。 ジュール熱もその結果の一つ X線のように大きなエネルギーでは 物質と電場の相互作用は小さい 電場と電子の位相はπ/2ずれている 交流電場(電磁波)の場合 交流電場(電磁波)によって物質中に電流が流れる。 j = σ (ω ) E + ∂D ∂t D 電束密度 σ (ω ) 伝導率 電束密度の時間変化 電場に比例した電流 −iωt の関係から D = ε (ω ) ε 0 E 、 E = E0 e j = {σ (ω ) − iωε (ω ) ε 0 } E = σ (ω ) E " % 1 j = −iωε 0 #ε (ω ) + i σ (ω )& E = −iωε (ω ) ε 0 E ωε 0 $ ' σ (ω ) 複素伝導率 ε (ω ) 複素誘電率 電子密度n,散乱緩和時間τの伝導電子に関して、運動方程式は、 ! d2 1 d $ m# 2 + δ x = −e E & " dt τ dt % −iωt E = E0 e δ x = δ x0 e−iωt eE0 δ x0 = m {ω 2 + (iω τ )} 、 δx + + + 電子の分布が振動 P 正電荷(原子核)と電子の分布がずれる 電子の位置がずれると言うことは、分極が起こるということ P = −neδ x = − ne E 2 m {ω + (iω τ )} 2 - - - ne 2 E m {ω 2 + (iω τ )} D = ε (ω ) ε 0 E = ε 0 E + P の関係から P = −neδ x = − ne 2 mε 0 ε (ω ) = 1− 2 ω + (iω τ ) 複素誘電率 τ ω ω = 1+ +i 2 1+ ω τ 1+ ω 2τ 2 2 p 2 ただし、 ε (ω ) = 1− ω 2p ne 2 ω = mε 0 2 p プラズマ周波数 ne 2 mε 0 ω 2 + (iω τ ) τ ω 2p ω 2pτ 2 ω = 1+ +i 2 2 1+ ω τ 1+ ω 2τ 2 τ >> 1 のとき(摩擦項がないとき) 誘電率の実数部は ωp ω 2p ε ! (ω ) = 1+ 2 ω プラズマ周波数以下の周波数で は、電磁波は物質中に進入でき ず反射される。 キッテル、固体物理より 電磁気学によると反射率は 1.0 R= 反射率 0.8 εr −1 εr +1 2 と表される、もし、非誘電率が 負の実数なら、 0.6 0.4 2 0.2 50 R= ωp 100 150 200 250 300 周波数ω −a −1 =1 −a +1 となり、プラズマ周波数以下の 周波数で反射率は100%となる。 束縛電子の運動方程式 束縛された電子の光学遷移を固有振動数ω0を持つ振動子とする m v E τ m x + mγ x + mω 02 x = −eE 束縛項 ε (ω ) ne 1 = 1+ ε0 mε 0 ω 02 − ω 2 − iωγ 2 = 1+ ω 2 p ω 02 − ω 2 2 (ω02 − ω 2 ) + ω 2γ 2 実部 + iω 2 p ω 02 − ωγ (ω 2 0 2 − ω 2 ) + ω 2γ 2 虚部 電子の質量 電子の速度 電場ベクトル 散乱緩和時間 ! ε (ω ) $ ω 02 − ω 2 2 Re # & = 1+ ω p 2 " ε0 % (ω02 − ω 2 ) + ω 2γ 2 誘電率の実部 ω0 束縛された電子が 光学遷移を起こす 振動数に相当する 1.000000 1.000000 誘電率の実部 固有振動数 1.000000 1.000000 0.999999 0.999998 200 ω0 400 600 800 1000 周波数ω + 1.0 誘電率を 反射率 0.8 ドルーデ + 振動子 0.6 ωp 0.4 とすると反射率は、 プラズマ周波数で極小をとる。 0.2 50 100 150 周波数ω 200 250 300 1.0 反射率 0.8 0.6 0.4 0.2 50 100 150 200 250 300 周波数ω プラズマ周波数 ne 2 ω = mε 0 2 p 反射端は、プラズマ 周波数に対応する。 また、プラズマ周波 数は nに比例する。 左図では、ドーピン グ量の増加に伴い、 高エネルギー側にシ フトしている。 + ドルーデ (自由電子) 1.0 0.8 50 100 150 200 -2 -4 250 300 反射率 誘電率の実部 2 振動子 (バンド間遷移) 0.6 0.4 0.2 -6 50 周波数ω 100 150 200 250 300 周波数ω ホールドーピング により1eV以下で 電子の運動による 反射率の増加が見 られる。(ドルー デモデル) ドーピングレベル が低い場合はフォ ノンによる反射 ピークが見られる。 ! M. Faraday (1791-1867) 透過:ファラデー効果 反射:カー効果 45 θ 一軸異方性材料における光の伝搬 " ε ε xy 0 $ xx ε = $ −ε xy ε xx 0 $ 0 ε zz $# 0 % ' ' ' '& N̂ ±2 = ε xx ± iε xy 位相が同じ時 位相が異なる時 左右円偏光の電界ベクトルとその合成 E± = z 直線偏光 一軸異方性材料の中では 左右円偏光に分けて考える (* " N̂ %,* E0 (i ± ij)exp )−iω $ t − ± z 'c &*. 2 *+ # 左右円偏光について屈折 率が異なると、材料を透 過した光の位相がずれて 偏光面が傾くことになる θ 一軸異方性材料における光の伝搬 " ε ε xy 0 $ xx ε = $ −ε xy ε xx 0 $ 0 ε zz $# 0 % ' ' ' '& N̂ ±2 = ε xx ± iε xy 吸収が異なる 位相、吸収とも異なる時 左右円偏光の電界ベクトルとその合成 E± = z 直線偏光 一軸異方性材料の中では 左右円偏光に分けて考える ことができる (* " N̂ %,* E0 (i ± ij)exp )−iω $ t − ± z 'c &*. 2 *+ # 左右円偏光について吸収 が異なると、材料を透過 した光は楕円偏光になる 縦カー配置 ファラデー配置 E1 M 縦カー配置 θ ! θF H ! (deg/cm) (nm) Fe 3.825×105 578 Co 1.88×105 546 Y3Fe5O12 250 1150 Gd2BiFe5O12 1.01×104 800 EuO 104 660 θ MnBi V= F Hl 磁気転写には直線部分を利用 傾きが感度に相当 飽和磁場以上は測定できない € (at 4.2K) 1.43 500 可視域で透明な材料は 数少ない 複素ファラデー回転角 Φ F = θ F + iηF ω iε = − ⋅ xy ζ 2c ε xx 複素カー回転角 θF ファラデー回転角 ηF ファラデー回転角 ζ Φ K = θ K + iηK nε = 2 0 xy (n0 − ε xx ) ε xx 試料の厚さ θK カー回転角 ηK カー楕円率 誘電率の非対角成分 2c (nηF + κθ F ) ωζ 2c ε !!xy = − (κηF − nθ F ) ωζ ε !xy= − ε !xy= {n ( n02 − n 2 + 3κ 2 )θ K − κ ( n02 − 3n 2 + 3κ 2 )ηK } n0 ε !!xy = {κ ( n02 − 3n 2 + κ 2 )θ K + n ( n02 − n 2 + 3κ 2 )ηK } n0 1 透過光強度 (a.u.) 0.8 cos2 θ 0.6 0.4 0.2 € 0 40 60 80 100 120 2枚の偏光子の角度 (degree) 140 外部磁界 偏光フィルター 1 透過光強度 (a.u.) 0.8 磁化 0.6 cos2 θ 0.4 0.2 磁気光学材料 0 40 60 80 100 120 140 €2枚の偏光子の角度 (degree) 透過:ファラデー効果 反射:カー効果 偏光の回転と光強度の関係 注意:ここでは、回転角のみを考え、 楕円率はないとしている。 住友金属鉱山株式会社ホームページより 住友金属鉱山株式会社ホームページより 住友金属鉱山株式会社ホームページより