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シティバンク銀行株式会社 平成 24 年度 ディスクロージャー誌

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シティバンク銀行株式会社 平成 24 年度 ディスクロージャー誌
シティバンク銀行株式会社
平成 24 年度 ディスクロージャー誌
質の高いグローバルサービスを
日本のお客様にお届けし ます。
Japan’s t rue global bank.
Powered by Cit i.
目次
CEO からのメッセージ
1
会社概要
2
沿革
5
経営戦略
6
銀行の主要な業務の内容
8
リスクの管理態勢
17
法令等遵守態勢
19
ダイバーシティ・CSR(企業の社会的責任)活動
20
平成 24 年度決算期の財務状況報告
21
1. 主要な業務に関する事項
22
2. 財務諸表等
38
3. 時価情報
53
4. 大株主の状況
58
5. バーゼルⅡ 第 3 の柱(市場規律)に基づく開示
59
CEO からのメッセージ
お客様各位
平素よりシティバンク銀行をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
シティは昨年、200 周年を迎えました。また、ここ日本におきましても当行の
歴史は 110 年におよび、その間、個人金融・法人金融の両分野において、革
新的かつ高品質なサービスを提供してまいりました。昨年度は政権が交代し、
日本経済を活性化させるための主要な政策が多数施行され、さまざまな好
機と挑戦がもたらされました。当行は、これまで育んできた歴史の上に、より
一層強固な事業基盤を築いていくとともに、このような変革期においても皆様
のお役に立てるよう役職員一丸となって商品・サービスの質の向上に取り組
んでまいります。
当行は強固な財務基盤を有しており、160 以上の国と地域で事業展開をする
グローバルな金融機関「シティ」の一員であります。確固たる法令遵守と経営
管理態勢のもと、日本のお客様、政府、企業の皆様のご期待にお応えすべく、
日本社会および経済の一端を担う企業として、揺るぎない姿勢で尽力してま
いります。
今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
平成 25 年 7 月
シティバンク銀行株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
城 野 和 也
1
会社概要
 会社プロフィール
名称
本店住所
金融機関コード
本店支店番号
電話
業務開始
業務内容
従業員数
拠点数
シティバンク銀行株式会社
〒140-8639
品川区東品川二丁目 3 番 14 号
シティグループセンター
0401
730
0120-039-104 または 03-5462-5000
平成 19 年 7 月 1 日(明治 35 年 10 月 シティバンクの前
身であるインターナショナル・バンキング・コーポレーション
が横浜支店を開設)
シティの日本における中核事業の一角として、個人のお客
様および法人のお客様にサービスを提供する銀行業務を
展開
1,852 人(平成 25 年 3 月 31 日現在)
38 拠点(本店、沖縄、個人金融部門 33、法人金融部門 3)
取締役および監査役*
取締役会長
代表取締役社長
代表取締役
代表取締役
取締役
取締役
取締役
取締役
取締役
監査役(常勤・社外)
監査役(社外)
監査役
長門 正貢
城野 和也
アンソニー・ピー・デラ・ピエトラ・ジュニア
井上 直樹
ピーター・ビー・エリオット
シリッシュ・アプテ
江 丕文(カン・フィーブン)
林 良造
魚谷 雅彦
佐藤 守
川嶋 俊昭
及川 敏昭
(*) 同一役職の場合には就任順
執行役員
CEO 兼 個人金融部門長
チーフ・オペレーティング・オフィサー
チーフ・ストラテジー・アンド・プランニング・オフィサー
兼 事業戦略企画部門長
副社長 兼 法人金融部門長
トランザクション・サービス部門長
市場部門長
トレジャリー部門長
事業戦略企画共同部門長
法務部門長
コンプライアンス部門長
コントロール部門長
財務部門長
リスク・マネジメント部門長
人事部門長
オペレーション・テクノロジー部門長
内部監査部門長
個人金融部門個人統括本部長
法人金融部門副部門長 兼 法人統括本部長
事業戦略企画部門副部門長 兼 経営管理部長
城野 和也
アンソニー・ピー・デラ・ピエトラ・ジュニア
井上 直樹
マーク・メルリーノ
ティモシー・タイナン
耿 希偉(コウ・キイ)
ネルソン・サッカリー
松垣 哲夫
橋長 廉人
田中 宏一
竜石堂 征司
スーザン・アジズ
李 載日(リ・チェイル)
近藤 実
ビクラム・サブラマンヤム
伊藤 勇一
澤入 雅彦
石川 雄久
児子 裕明
(「従業員数」を除き平成 25 年 7 月 1 日現在)
2

組織図
株主総会
監査役会
取締役会
社長兼CEO
経営委員会
個人金融部門
法人金融部門
トランザクション・
サービス部門
市場部門
トレジャリー部門
チーフ・
ストラテジー ア・ンド・
プランニング・オフィサー
事業戦略企画部門
チーフ・
オペレーティング・
オフィサー
法務部門
コンプライアンス部門
コントロール部門
財務部門
リスク・
マネジメント部門
人事部門
オペレーション・
テクノロジー部門
内部監査部門
(平成25年7月1日現在)

主要財務データ (平成 22 年 9 月~平成 25 年 3 月)
総資産
預金
純資産
資本金
自己資本比率
(国内基準)
平成 22 年 9 月
平成 23 年 3 月
平成 23 年 9 月
平成 24 年 3 月
平成 24 年 9 月
平成 25 年 3 月
5 兆 287 億円
4 兆 177 億円
2,620 億円
1,231 億円
4 兆 2,448 億円
3 兆 3,992 億円
2,620 億円
1,231 億円
4 兆 707 億円
3 兆 1,982 億円
2,653 億円
1,231 億円
4 兆 3,365 億円
3 兆 5,104 億円
2,650 億円
1,231 億円
3 兆 9,707 億円
3 兆 2,419 億円
2,636 億円
1,231 億円
4 兆 3,745 億円
3 兆 5,415 億円
2,628 億円
1,231 億円
22.04% *
25.16%
26.46%
28.77%
29.51%
28.47%
(*) 平成 22 年 9 月期には 610 億円の中間配当を行いました。

格付
Moody's
シティバンク銀行
長期
短期
シティグループ・インク
長期
短期
シティバンク、エヌ・エイ
長期
短期
Fitch
S&P
格付け
アウトルック
格付け
Baa1
P-2
安定的
A
A-1
Baa2
P-2
ネガティブ
AA-2
A3
P-2
安定的
A
A-1
アウトルック
安定的
ネガティブ
安定的
格付け
アウトルック
A
F1
安定的
A
F1
安定的
A
F1
安定的
(平成 25 年 7 月 1 日現在)
詳細はシティグループのCitigroup Credit Ratingsをご参照下さい。
http://www.citigroup.com/citi/investor/rate.htm
3

預金保険
当行は日本国内に本店のある銀行として、預金保険機構に加入しており、お客様の円預金は、無利息の決
済用預金については元本の全額が、また、利息のつく預金については元本 1,000 万円までとその利息につ
いて、それぞれ預金保険制度で保護されています。

銀行代理業
銀行代理業者
営業所
銀行代理業の内容

外国銀行代理業
所属外国銀行
営業所
外国銀行代理業の内容

シティグループ証券株式会社(以下、「CGMJ」)
CGMJ 東京本店
当行法人金融部門における取扱商品(円貨・外貨預金、為替)の一
部の媒介
シティバンク、エヌ・エイ
当行本店新丸の内出張所および大阪支店
所属外国銀行の
•
預金または定期積み金等の受入れの媒介
•
資金の貸付または手形の割引の媒介
•
為替取引の媒介
•
債務の保証または手形の引受の媒介
•
その他付随業務のうち、輸出信用状接受および信用状等に
関する業務の媒介
当行が契約している銀行法上の指定紛争解決機関
一般社団法人全国銀行協会
連絡先 全国銀行協会相談室
電話番号:0570-017109 または 03-5252-3772
当行は、銀行法上の指定紛争解決機関である一般社団法人全国銀行協会と手続実施基本契約を締結し
ております。全国銀行協会相談室は、銀行に関するさまざまなご相談やご照会、銀行に対するご意見・苦情
を受け付けるための窓口として、一般社団法人全国銀行協会が運営しています。詳しくは、一般社団法人
全国銀行協会のホームページ(http://www.zenginkyo.or.jp/adr/)をご参照ください。
4
沿革
1812年(文化9年)
シティバンク・オブ・ニューヨーク設立。
1902年(明治35年)
シティバンクの前身であるインターナショナル・
バンキング・コーポレーションが横浜支店を開設。
1923年(大正12年)
インターナショナル・バンキング・コーポレーション、
東京支店開設(1941年休業、1946年再開)。
1973年(昭和48年)
ファースト・ナショナル・シティ・コーポレーション株式を
東京証券取引所に上場(1998年合併に伴い上場廃止)。
1974年(昭和49年)
ファースト・ナショナル・シティ・コーポレーションがシティ
コープに社名変更。
1977年(昭和52年)
シティバンク、エヌ・エイは、ATMとシティカードを利用した
シティカード・バンキング・センターを開始。
緊急時の預金引き出し以外でも利用できる24時間稼働の
ATMを世界で初めて運営。
1980年(昭和55年)
数十年におよぶ改革や展開によりシティバンク事業の国際
拠点は90カ国に拡大。
1991年(平成3年)
シティバンク、エヌ・エイ在日支店、インターナショナル
キャッシュカード発行。
1998年(平成10年)
シティコープとトラベラーズ・グループが合併し、シティグループ・
インクが誕生。シティバンク、エヌ・エイ在日支店、インターネット・
バンキング開始。
2007年(平成19年)
シティバンク、エヌ・エイ在日支店の銀行業務の譲渡を受け、
日本法人としてシティバンク銀行株式会社が営業開始。
シティグループ・インクが東京証券取引所第一部に上場。
2010年(平成22年)
最先端技術を導入した新型支店を日本橋、東京駅前、名古屋に
オープン。
2011年(平成23年)
シティのジャパンデスク所在地をマニラ、ドバイ、サンパウロなどに
拡大(平成25年7月1日現在11拠点)。
2012年(平成24年)
シティグループが設立200周年、日本において110周年を迎える。
5
経営戦略

シティ ミッション: “Enabling Progress” (発展を可能に)
シティは、個人、地域社会、企業、そして国家に貢献するため、たゆまぬ努力を続けます。世界で最も厳しい試
練を克服し絶好の商機を捉えてきた過去 200 年の経験を基に、シンプルで独創的、かつ責任ある金融ソリュー
ションを提供することでお客様に最良の成果をもたらすよう努めます。1,000 都市、160 カ国、世界中の人々を
つなぐグローバル・バンク、それがシティです。
四つの原則-ミッションを実現する指針および価値

• 共通の目的
ひとつのチーム、ひとつのゴール:お客様とステークホ
ルダーへの貢献
• 責任ある金融
透明性が高く、慎重で、信頼できる行動
• 創造力
シティの広範かつ深みのある情報、グローバル・ネット
ワーク、世界有数の商品を駆使したイノベーションを通
じて、お客様の生活向上を実現
• リーダーシップ
卓越さ、率先力、勇気が求められる多彩な能力主義環
境の中で成長する、最高の研修を受けた優秀な人材
当行の経営戦略
当行は、シティグループ・インクが間接的に 100%を所有する子会社です。当行
は平成 19 年 7 月 1 日にシティバンク、エヌ・エイ在日支店の業務を引継ぐ形で、
日本の法規制に基づき設立された最初の外資系銀行です。日本における歴史
は、明治 35 年にシティバンクの前身であるインターナショナル・バンキング・コー
ポレーションが横浜に支店を開設したことに遡ります。
当行の目標は、グローバルなトレンドとお客様のニーズ
に合わせてシティのグローバル・ネットワークと現地密着
体制を活かし、個人および法人顧客に革新的な商品・サービスを提供することでお客
様のニーズに的確に応えることです。当行は、世界で活躍する日本の個人および法人
顧客に対して、サービスを提供するうえでユニークな立場にあります。当行は、グロー
バル化、都市化、デジタル化という世界的潮流に対応できる真のグローバル・バンクと
しての地位を日本で確立するという長期的な戦略に従って、グローバルな金融ソリュー
ションの提供に取り組んでいます。当行は日本に根ざした外資系銀行という独自の立場を活かし、事業部門間
およびグループ会社との横断的な戦略の展開を通じて、日本での持続的な事業の発展と市場におけるプレゼ
ンス向上に努めます。
当行は日本における 110 年以上もの長い歴史の中で、常にお客様に全精力を傾け、市場に革新と進化をもた
らし、日本のお客様に世界最高水準の商品をお届けするとともに、社員には働きやすい職場環境を整え、将
来の事業成長に投資するという伝統を築き上げてきました。
当行は、個人向けおよび法人向けビジネスによる、バランスの取れた成長戦略に注力しています。個人向けビ
ジネスでは、新商品や販売チャネル、サービスの革新に対して継続的に投資し、富裕層のお客様基盤の拡大
を図り、シティゴールドの卓越した価値の拡充に努めます。サービス提供分野と取扱商品の拡大に加え、お客
様とより深く長期的な関係を構築すべく、お客様ニーズのより的確な把握とサポートに全力をあげて取り組ん
でまいります。法人向けビジネスでは、中核となるお客様に対し、シティのグローバルな強みを活かし、高品質
の金融商品、サービスならびにアドバイスを提供することで、お客様を成功に導くお手伝いをしています。各ビ
ジネスともにお客様へのサービス向上と優れた業務の実現に向け、継続的に改善に取り組んでまいります。
6
当行は、中小企業のお客様から経営の改善に関するご相談および既存のご融資の条件変更等のご相談をい
ただいた場合には、真摯に対応させていただきます。
また、当行は地域社会に対して社会的責任を果たすべく、引き続き努力してまいります。
当行は、平成 19 年 7 月の現地法人化以降、総力を挙げて企業統治と内部統制の強化に努めてまいりました。
しかしながら、平成 23 年 12 月 16 日付で金融庁より行政処分を受け、平成 24 年 1 月 31 日に金融庁に業務
改善計画を提出いたしました。当行は行政処分を真摯に受け止め、指摘された問題の改善と再発防止に向け
全行をあげて取り組んでおります。
当行は市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力や不当な要求には、毅然とした態度で臨み、断
固として対決することを約束いたします。
当行では、社員が持つ力を十分に発揮できる職場環境作りを目指しています。人材の多様性は当行の価値の
核心をなすものです。また、人材の多様性は、当行にとってもお客様にとっても価値をもたらす誇るべき資産と
とらえております。優秀な人材の獲得、研修等による育成、そしてあらゆるレベルでキャリア開発の機会を設け
ることで、個々の社員がお客様のニーズに適った優れた金融商品やサービス、そしてアドバイザリー業務を長
期的に提供できる環境を育んでいます。
更に当行は、ダイバーシティ活動や地域社会への貢献に積極的に取り組んでいます。地域社会活動では、よ
り充実した金融経済教育の提供や、障がい者向け支援、環境および社会の持続可能性の促進、当行が事業
を行っている地域社会の開発促進などに幅広く取り組んでいます。同時に、本店内への保育施設開設を通じ
て、「ワーキング・ペアレント」の就業機会拡充にも注力しており、今後もそういった活動を継続していきます。
7
銀行の主要な業務の内容

個人金融部門
当行は、日本において先駆的な役割を果たしてきており、革新的なブランド・イメージが定着しています。過去
の成功事例として、日本で初めて 24 時間 365 日お取引できる ATM サービスやテレホンバンキング、海外の
CD/ATM で利用できるバンキングカード等を導入したり、専門知識を持った金融プロフェッショナルが専門的な
アドバイスを提供するという営業モデルをいち早く打ち出したりということが挙げられます。平成 10 年には早く
もオンライン・バンキング・サービスを開始しました。こうした過去の実績に加え、外貨預金・運用市場の急速な
拡大にも後押しされ、独自のプレゼンスを確立してきました。
平成 25 年 7 月 1 日現在、個人金融ネットワークとして 33 支店・出張
所(インターネット支店、関西出張所を含む)、24 時間 365 日稼動の
コールセンター2 ヶ所、お客様に最適なサービスを提供するインター
ネット・バンキングのプラットフォーム、自行 ATM102 台、更にゆうち
ょ銀行・都市銀行・地方銀行・コンビニエンスストア等の提携 ATM 網
の事業基盤を誇っています。この事業基盤を通じ、また、お客様から
いただいたご意見に基づき、主要都市圏の富裕層を中心に、お客様
のニーズに一貫して応えてきています。
当行は、革新という伝統を今後も継続し、銀行業務に対する基本姿勢の中で最大限に活かすことで、より効果
的なサービス形態を確立するとともに、お客様第一のアプローチを実践してまいります。また、コンピュータや
モバイル機器を通じたオンライン取引およびコールセンターの改善にも継続的に取り組んでおり、より簡素で
利便性の高い銀行サービスを提供していきます。また、国内銀行業務において高い利便性を実現するだけで
なく、グローバルなプラットフォームを活用して、キャッシュ・サービス、グローバル金融アドバイス、複数通貨建
て商品の提供などもより強化しています。
日本に深く根ざし、国内銀行商品を幅広く取り扱っていることに加え、海外で
のATMネットワーク、マーケットリーダーの地位にある外国為替取引、厳選さ
れた預金・投資信託に代表される幅広い商品・サービスをお客様に提供して
います。一般富裕層であるシティゴールドのお客様に対しては、特別なトレー
ニングを受けた専任担当者が、主要支店に設けられた専用のシティゴールド
センターにおいてお客様の資産を守り育てるために、一人ひとりに合ったアド
バイスとサービスを届けています。保険、債券、ローン、仕組預金などの商品
群についても継続的に拡充し、お客様にお選びいただける商品を多様化す
ることで、お客様のニーズにより長期的かつ効果的に対応してまいります。
他方、競合他社からも、外貨建て商品をはじめとする商品など、類似商品・
サービスが提供され、当行の核となる一般富裕層についても他社との競争
が激化しています。今後はこうした個人金融サービスをめぐる競争の一段の
激化を踏まえ、より一層の業務効率化を図りつつ、より深い洞察力とお客様
第一主義、販売網の拡大と商品の充実を通じて、富裕層のお客様への新商
品・サービスの提供等に注力していきます。
8
<業務概況>
個人金融部門では、国内外で取引可能な CD/ATM ネットワーク、外国為替
取引におけるマーケットリーダーとしての手腕、厳選された預金・投資商品
に代表される幅広い投資機会の提供、保険商品、住宅ローンやその他有
担保融資、「シティゴールド」や「シティゴールドプレミアム」のお客様への優
遇サービス等、基本的な金融サービスから専門性の高いサービスまで、当
行独自の体制を活かして、日本における真のグローバル・バンクとして、
様々なサービスを提供してきました。
お客様の長期的なニーズにより的確に対応するため、当行は銀行商品と
銀行サービスのラインアップを充実させ、お客様のリスク許容度に応じたさ
まざまな商品を取り揃えています。お客様ニーズの分析を踏まえ、住宅ロ
ーン商品や保険商品への取り組みを引き続き強化しています。さらに、公
募形式と私募形式の確定利付債と仕組債の拡充に努めています。
当行の主要業務のひとつである貸出し業務に関しては、「シティゴールド」
及び「シティゴールドプレミアム」のお客様を対象に、不動産アドバンテージ
ローン(居住用不動産担保ローン)の顧客層の拡大を目指しています。また昨年より、使いみち自由な無担保
ローン商品として、パーソナルローンの販売を開始しました。
保険商品では、お客様の中長期にわたる資金運用ニーズ、将来に備えるニーズにも幅広くお応えするために、
外貨建および日本円建の終身保険商品のラインナップも継続的に拡充してきました。世界的規模の保険会社
との提携により、経験豊富な保険エキスパートが、お客様の保険ニーズに合わせて的確なアドバイスを行って
います。
9
<個人金融部門 支店ネットワーク>
国内支店と ATM コーナー
金融機関コード:0401
個人金融ネットワーク (平成 25 年 7 月 1 日現在)
•
•
•
•
•
24 時間 365 日稼動のコールセンター
インターネット・バンキング・プラットフォーム
33 支店・出張所(関西出張所を含む)
自行 ATM102 台
ゆうちょ銀行・都市銀行・地方銀行・コンビニエンスストア等との提携 ATM
海外ネットワーク
当行バンキングカードは、日本にある円普通預金口座から、世界 200 以上の国と地域、約 180 万台の
CD/ATM で、現地通貨で預金が引き出せます。
10

法人金融部門
当行の法人金融部門においては、多くの国々で業務を行なう一流企業を中心として、包括的なグローバル・リ
レーションシップ・マネジメント・サービスを提供することに注力しております。シティならではの広範囲な商品と
サービスを提供し、他行の追随を許さないグローバル・ネットワークを駆使して、法人金融部門のお客様の国
内外での成長をサポートしています。法人金融部門は東京と大阪に拠点を置き、お客様の日々の業務あるい
は事業戦略上重要となる様々なニーズに対し、革新的なソリューションの提供を行っています。当行は日本の
シンジケート・ローン市場においてもメジャーなファイナンス・プロバイダーです。更に、ストラクチャード・ファイ
ナンス分野においては、1980 年代中頃以降、長年に亘って革新的なソリューションを多数の法人のお客様に
提供し、市場における先駆的なリーダーとして重要な役割を果たしてきました。
当行法人金融部門は、リレーションシップ・マネジャーからなるお客様別の営業担当のラインと、コーポレート・
ファイナンスの商品・サービスの開発と提供にあたる商品ラインにより組織されております。また、当行は市場
部門とトランザクション・サービス部門においても各商品別担当ラインを有しており、営業担当のラインと商品別
担当ラインの双方が一体となってお客様の多様な課題にソリューションを提供しています。そして、各ラインそ
れぞれがグローバルなネットワークのもと連携し、お客様の国内外グループ会社等との総合的なお取引関係
が可能な体制となっています。これがシティの比類ない強みとなっています。
<業務概況>
営業体制ラインは、事業法人営業本部、金融法人・公共法人営業本部と外資系企業営業本部の 3 つから構成
されており、それぞれの営業本部がそれぞれのお客様の固有なニーズに最大限に応えられる体制としており
ます。産業動向への深い洞察を持って、それぞれのお客様のユニークなニーズを深く理解する事で、当行はそ
れぞれのお客様に合わせた解決策を提供して事業成長をお手伝いする立場にあります。お客様の日常業務
はもとよりお客様が掲げる戦略的な目標にも応えられるべく、当行は融資や他の資金調達の選択肢を提供し
て、長期的な関係を構築し、更にはその関係を深耕するべく努めています。
法人金融部門は、当行トランザクション・サービス部門(キャッシュ・マネジメント、貿易金融、制度金融、証券サ
ービス)、市場部門(外国為替、資金証券)、コーポレート・ファイナンス本部(ストラクチャード・ファイナンス、不
動産ファイナンス、シンジケート・ローン)の 3 つの商品別担当ラインと緊密に連携しながら顧客満足の向上に
努めております。
海外展開している日本企業のサポート機能も充実させており、複数の海外拠点に設置された「ジャパンデス
ク」において、経験豊かな行員による専属サポート・サービスを提供し、お客様との関係強化を図ってまいりま
した。ジャパンデスクは 11 カ国に拡大しております。各拠点から更に近隣諸国をもカバーし、お客様へのグロ
ーバルなサポート体制は世界中の地域で可能となっており、北米・南米、欧州、中東、アフリカそしてアジアを
網羅しております。また、シティのジャパンデスク・ネットワークは、他社に類のないユニークなサービスです。ジ
ャパンデスク担当者たちは日本での経験を活かし、海外でも引続きお客様や現地のスタッフと強固なリレーシ
ョンを構築し、金融面でのお客様のニーズをサポートしています。
11
グローバル・リレーションシップ・マネジメント
ファイナンシャル・アドバイス
資金調達
リスク管理
コーポレート・ファイナンス
アクイジション・
ファイナンス・アンド・
シンジケート・ローン
市場営業
投資・運用
トランザクション・サービス
決済・送金
<ジャパンデスク所在地>
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ジャパンデスク所在地
 ●ジャパンデスク所在地
シティのジャパンデスク所在地
(平成 25 年 7 月 1 日現在)
英国 (ロンドン)
シンガポール
ロシア (モスクワ)
中国
(上海)
インド (デリー)
米国 (ニューヨーク)
タイ (バンコク)
ブラジル (サンパウロ)
インドネシア (ジャカルタ)
アラブ首長国連邦(ドバイ)
フィリピン (マニラ)
12

トランザクション・サービス部門
当行のトランザクション・サービス部門は、国内外の多国籍事業法人、金融法人、及び公共法人のお客様に対
し、統合的なキャッシュ・マネジメント、貿易金融、証券サービスを提供しています。
業界のリーダーとして、私たちは、能力、経験そしてイノベーションを結集し、今日そして将来にわたってお客様
に比類なきソリューションをご提供し、お客様の競争力向上と事業継続に資するよう努めております。ビジネス
の世界が加速し、お客さまの業務がますます国際化する中で、シティ トランザクション・サービスは、グローバ
ル化、都市化、そしてデジタル化という 3 つの重要な世界的潮流に迅速に対応し、日本のまた世界中のお客様
の業務拡大を支援してまいります。
能力:
業界最大の独自ネットワークを活用し、私たちはお客様が国内・国外を問わず業務効率を高め、コストを削減
し、事業目標を適切に管理するとともに、財務状況をより迅速かつ正確に把握できるよう支援しています。日系
企業が急速な国際化を進めている中で、当行はお客様のパートナーおよびグローバル・バンクでありたいと願
っています。
経験:
トランザクション・サービスはシティの伝統的業務であり、その歴史は日本に最初の支店を開設して以来110年
以上に亘ります。今日、私たちは日本における外資系銀行のリーダーとして、法人金融の分野ではキャッシュ・
マネジメント、貿易金融、制度金融、証券サービスを提供しております。私たちのソリューションが今日そして将
来のお客様のニーズを確実に満たすべく、トランザクション・サービス部門は日本および他の地域や世界中に
またがる金融サービス機能の一角としてその役割を果たしてまいります。 私たちは規制機関や外部のパート
ナーにとって、現地証券市場、新興経済地域、決済リスク、受取債権や支払い手続き、証券基盤や技術統合
等、業界諸問題についての信頼されるリーダーおよび戦略的なアドバイザーでありたいと願っています。
イノベーション:
シティは自社のイノベーション・ラボを活用し、新しいアイデアを育て、創造を喚起し、プラットフォーム開発の推
進者として、常に業務のあり方を見直しています。この戦略に、テクノロジーへの投資が加わることで、効率の
高い商品化が可能になり、それにより豊かな専門性と広範なネットワークを駆使し、より大きな成功と革新をお
客様にお届けしています。 オンライン・ポータルのシティダイレクトBEおよびそのモバイル版は、革新に向け
たシティの投資の一例であり、日本でお客様に提供するソリューションの幅が更に広がりました。
<業務概況>
トランザクション・サービス部門は豊富で専門的な経験に基づき、革新的な金融ソリューションと柔軟なサービ
スをご提供し、お客さまの将来のニーズを先取りしてサービスの革新を継続しています。
日系企業においては、昨今の急激な為替変動によってもたらされた新たな機会等を活用するため財務管理シ
ステム強化への要請が強まりグローバル・キャッシュ・マネジメントへの関心が高まっています。シティ独自のプ
ラットフォームである「トレジャリー・ビジョン」はそのような日系企業のニーズにお応えするものであり、「アゲン
スト・ザ・サン・スイープ」は世界中の資金を日本に集中することを可能にします。効率化のため、複数の国で発
生する支払いを集中管理している企業にとって、クロス・ボーダー・シェアド・サービス・センターもシティのキャ
ッシュ・マネジメントが付加価値を提供できるサービスです。
当日の資金の統合を自動化するため、昨年日本で導入したグローバル・コンセントレーション・エンジンというツ
ールは、お客様のアジア市場での業務拡大に寄与しており、日本でのグローバル・キャッシュ・マネジメント分
野におけるシティの優位性をさらに確かなものにしています。
また、証券サービスの新しい商品として、証券会社のお客様に対し革新的なクリアリング業務を提供していま
す。これは清算と決済をアウトソースすることでお客様にとって最も重要な中核的業務であるディーリング業務
に注力していただくことを可能にするものです。私たちは業界最大の独自ネットワークで16のアジア市場を含
む61の市場をカバーしていますが、これは他社がカバーしている市場の数と比較しても20以上上回っていま
す。
13
シティは日本で業務を行っているお客様に各市場における専門性と世界中の市場への広範なアクセスという
価値を提供しています。
インフォメーション・テクノロジーにおける不断の進化が金融サービスに新たな可能性と利便性をもたらしてい
ます。シティは世界中のトランザクション・サービスにかかわるテクノロジーの更新と新たなプラットフォームの
構築に毎年投資を続けています。シティダイレクトはお客様のキャッシュおよび証券のポートフォリオを最適化
するための業界最高水準の分析をご提供しています。
ウェブベースのプラットフォームとして数々の賞を受賞しておりますシティダイレクトは138の通貨を24の言語
でご利用いただけます。日本のお客様には私たちのネットワーク経由で、数百ものクリアリング・ハウス、取引
所、他の金融機関との取引を処理いただくことが可能です。
平成 24 年度 国内受賞内容:
•
ベスト・フォーリン・キャッシュマネジメント・バンク – アジアマネー誌、キャッシュ・マネジメント投票(企業
による投票)2012
•
ベスト・クロスボーダー・キャッシュマネジメント・サービス – アジアマネー誌、キャッシュ・マネジメント投
票(企業による投票)2012
•
ベスト・ドメスティック・キャッシュマネジメント・サービス – アジアマネー誌、キャッシュ・マネジメント投票
(企業による投票)2012
•
ベスト・コーポレート/インスティテューショナル・インターネット・バンク – グローバル・ファイナンス誌、世
界のベスト・インターネット・バンク
•
ベスト・サブカストディ・マンデート:RBC Dexia Investor Services – The Asset 誌、トリプル・エー・トラン
ザクション・バンキング賞
•
ベスト・ECAバックト・ファシリティ・イン・ベトナム: National Power Transmission Vietnam – The Asset
誌、トリプル・エー・トランザクション・バンキング賞
•
トップ・レート – グローバル・カストディアン誌、主要市場におけるエージェント・バンク調査
14

市場部門
市場部門は、法人金融部門およびトランザクション・サービス部門のお客様に外国為替、マネーマーケット、デ
リバティブに関するお取引を行う部門として、平成 25 年 7 月に新たに設置されました。旧来は法人金融部門お
よびトレジャリー部門の下、市場営業本部として業務を行っておりましたが、今後は市場取引により注力し、価
値ある情報の提供により、お客様とのより一層強固な取引基盤の構築を目指してまいります。またこれにより、
市場取引に係る国内外の規制への迅速且つ確実な対応に大きく資するものと考えております。
市場部門は、市場営業本部と資金証券本部からなり、業務概況は下記のようになっております。
<業務概況>
市場営業本部は、外国為替営業部とデリバティブ営業部からなり、法人金融部門およびトランザクション・サー
ビス部門のお客様との外国為替取引およびデリバティブ取引を行っております。市場営業本部は平成 25 年 7
月に設置され、ニューヨーク本部より業務に精通した人材を本部長として任命いたしました。
外国為替営業部では、シティグループのグローバルなネットワークと資源を活かし、リアルタイムな情報をお客
様にお届けするとともに、外国為替市場におけるマーケット・メーカーとしての強固なプレゼンスを活かし、様々
な外国為替取引に対しリスク管理に関する助言の提供や支援も行っております。
(ユーロマネー誌による 2013 年 FX 調査による総合ランキングでシティグループは第 2 位を獲得しておりま
す。)
デリバティブ営業部は、お客様の様々なニーズに応えるために平成 25 年 7 月に設置され、今後お客様が必要
とされているデリバティブ・ソリューションに関するサービスの提供を広く行ってまいります。
資金証券本部では、シティグループの広範な海外ネットワークを活かし、世界各国の通貨のマネーマーケット
取引をお客様に提供し、資金の運用・調達に関するニーズにお応えしております。
またシティバンク銀行における資金繰り担当部署として、経営委員会の下部組織であるアセット・ライアビリテ
ィ・コミッティにおいて決定された方針に基づき、流動性リスク管理部署であるコーポレート・トレジャリー部と協
働し、適切な流動性、包括的リスク管理フレームワークの一環としての銀行勘定運営を行っております。
15

当行の主要業務内容
当行では、以下の業務を行っております。
1.
預金の受入れ業務
当座預金、普通預金、通知預金、定期預金、譲渡性預金、外貨預金等
2.
資金の貸付業務等
手形貸付、証書貸付、当座貸越、商業手形の割引等の業務
3.
為替業務等
国内外の仕向け・被仕向け送金、振込および代金取立
4.
外国為替業務等
外国為替(外国通貨)売買等の業務
5.
その他
(1) 債務の保証(支払承諾)、信用状発行および手形の引受け業務
(2) シンジケート・ローンのアレンジメント
(3) 貿易金融(貿易手形の買取り等)
(4) 有価証券投資業務(日本国債等)
(5) 金銭債権の取得または譲渡、および証券化関連業務
(6) 国、地方公共団体、法人等の金銭の収納その他金銭に係る事務の取扱い業務
(7) 金融等デリバティブ取引業務(金利、通貨等)
(8) 投資信託および保険商品の窓口販売業務
(9) 有価証券等の保護預りおよび振替業務
(10) 有価証券等清算取次ぎ業務
(11) 有価証券の私募の取扱い業務
(12) 金融商品仲介業務
(13) 両替業務
(14) 外国銀行代理店業務
16
リスクの管理態勢

リスク管理の枠組み
当行におけるリスク管理の枠組みは、取締役会による組織全般への強固な監督と、監督役割と責任が明確に
定められた各内部管理部門による様々な種類の個別リスクへの対応とをバランスさせるように構築されていま
す。
当行のリスク管理は、3層で構成されています。
1
事業部門が行う管理
2
管理部門による監督
3
監査部門による独立した立場での監査
これら3層の内部管理は、以下の当行の共通のゴールを達成するため、一体となって機能する態勢を取ってい
ます。
• 効果的な管理態勢を維持し、効率の高い能動的なリスク管理を達成する
• 同時に、お客様へより良いソリューションを提供し、事業の成長を促す
当行では、取締役会で承認された基本方針「統合的リスク管理方針」において管理態勢の枠組みを定めてお
り、その管理方法を「統合的リスク管理に関する規程」で定めています。 また、統合的リスク管理アプローチを
採用しており、統合的リスク管理の責任者は経営委員会および取締役会に対して、当行が直面するリスクにつ
いて包括的に報告することを確保しています。

管理対象としているリスクの種類
当行では、信用リスク、市場・流動性リスク、オペレーショナル・リスクを主要なリスクとして位置付け、管理の
対象としています。
•
信用リスク
1. 信用リスク管理体制
信用リスクとは、信用供与先の信用状態の悪化等により資産価値の減少や消滅が発生し損失を被るリス
クです。これには、債務者の倒産等による元本、利息の回収不能のほか、債務者の信用状態の悪化によ
る引当等の発生・増加といった与信価値の減少も含まれます。
当行では、法人金融部門および個人金融部門の信用リスクを総合的に管理すべく、基本的な指針を明示
した「クレジット・リスク・マネジメント・ポリシー」を制定しており、各部門における与信管理については、個
別に「インスティテューショナル・クライアント・グループ・リスク・マネジメント・マニュアル」、「グローバル・コ
ンシューマー・クレジット・フロード・リスク・ポリシー」および「グローバル・コマーシャル・クレジット・ポリシ
ー」を制定し、それに基づき信用リスク管理の体制を整備し運営しています。
さらに、信用リスクを監督する目的としてリスク・マネジメント部門長を議長とした信用リスク管理委員会が
設置されており、資産の自己査定を含む信用リスクを管掌し経営層による関与の度合いを高めています。
2. 信用リスク管理方法
当行では、リスク・マネジメント部門において個々の取引先の信用リスク分析に基づく管理、および、取引
の集合体である与信ポートフォリオ全体のリスク分析に基づく管理を行っており、特定の業種、格付、取
引先・企業グループ等へのリスクの集中状況、およびその動向等や与信ポートフォリオの延滞状況等を
モニターし、適宜信用リスク管理委員会に報告しています。
17
•
市場・流動性リスク
1. 市場・流動性管理体制
市場リスクとは、市場動向の影響を受け、保有・執行する金融資産や負債のポジション価値が変動するこ
とによって損失を被るリスクです。流動性リスクとは、資金調達コストの上昇や運用と調達期間のミスマッ
チにより、負債に対する資産の流動性が確保出来ないことにより被るリスクです。
当行では、「市場リスク管理ポリシー」及び関連する管理諸規程を踏まえ、市場リスク・流動性リスク管理
の体制を整備し運営しています。
さらに、市場・流動性リスクを監督する目的として、社長及びトレジャリー部門長を議長としたアセット・ライ
アビリティ委員会が設置されており、当行の流動性リスク、アクルーアル・ポートフォリオ、トレーディング・
ポートフォリオの市場リスクの監視並びに貸借対照表および自己資本の管理を管掌し経営層による関与
の度合いを高めています。
2. 市場・流動性リスク管理方法
当行では、マーケット・リスク管理部において金融資産および負債の金利や期間を総合的に把握し、ギャ
ップ分析や金利感応度分析等によりモニタリングを行い、毎月アセット・ライアビリティ委員会に報告して
おります。また、市場リスクの計測においては、バリュー・アット・リスク「VaR」を用いて市場リスク量を定
量的に把握するとともに、規定の遵守状況等を管理しています。
•
オペレーショナル・リスク
1. オペレーショナル・リスク管理体制
オペレーショナル・リスクとは、業務の過程(内部体制)、役職員の活動(人的要因)、システムが不適切で
あること(システム要因)、または外部事象から生じる損失(外生的要因)に係るリスクです。 これには、
当行のレピュテーション・リスク、フランチャイズ・リスク、並びに法務リスクも含まれます。
当行では、オペレーショナル・リスクを総合的に管理するため、オペレーショナル・リスクの管理方針およ
び規程を策定し、リスクの定義、管理態勢、リスクの評価方法や報告に関する手順を管理しています。
さらに、事務リスクやシステムリスクに関しては、別途管理方針および規程を制定し、管理を実施していま
す。 また、オペレーショナル・リスクの総合的な管理部門としてコントロール部門を設置しております。
オペレーショナル・リスクの管理状況については、関連各部署からビジネス・リスク、コンプライアンス&コ
ントロール委員会、また、事務リスク、システムリスクの管理状況については、事務・システム委員会へ報
告を行い、経営陣による関与の度合いを高めています。
2. オペレーショナル・リスク管理方法
当行では、重大なオペレーショナル・リスクの管理手法として、マネジャーズ・コントロール・アセスメント
(「MCA」) を導入しています。 MCA を通じて、各業務担当部署では、主要業務プロセスに内在するリス
クを軽減するためのコントロールを明確にしています。 また、実際の管理プロセスが正しく機能している
かについては、適時モニターし、その有効性を評価した上で、脆弱性が確認された場合には、改善策の
導入が完了するまで継続したモニタリングを実施しています。 さらに、各業務担当部署による評価結果
を、四半期毎にビジネス・リスク、コンプライアンス&コントロール委員会において経営陣に報告する体制
をしいています。
各業務担当部署における主要業務プロセスは、業務内容や規制環境等の変化を勘案し、適時見直し
が行われ、MCA の内容は常に最新の状況が反映されるように管理されます。
18
法令等遵守態勢

基本方針
当行は、銀行の持つ社会的責任とその業務の公共性の重大さを認識し、法令・諸規則の遵守や行動規範に
則った誠実かつ公正な業務活動の実践を経営の基本原則と位置づけています。

コンプライアンスの管理態勢
当行は法令遵守に関する統括部署として事業部門から独立したコンプライアンス部門を設置しています。同部
門は、コンプライアンス部門長のもとに、(i) 個人金融コンプライアンス部、(ii) 法人金融コンプライアンス部、
(iii) マネーロンダリング対策部、(iv) 業務管理部および (v) コンプライアンス・テスティング部の 5 つの部から
構成されています。これらのうち、前二者はビジネスに関わるコンプライアンス案件に、マネーロンダリング対
策部はマネーロンダリングや反社会的勢力に関わる案件に、業務管理部は銀行全体に関するコンプライアン
ス案件に、またコンプライアンス・テスティング部は、法令遵守管理機能が適切に設計され効果的に運営され
ているかを確認する検証業務にそれぞれ携わっています。コンプライアンス部門は、行動規範を所管し、コンプ
ライアンス規程に従って、下記の活動を通じて、コンプライアンスの推進・コンプライアンス意識の醸成に取り組
んでいます。
•
コンプライアンスに関連する助言、支援
•
コンプライアンスに関連する規程類の制定、実施
•
コンプライアンスに関連して適切なリスク管理が構築・強化されていることの監視
•
コンプライアンスに関連する教育・研修
•
当行に影響を及ぼす法律・規制等の動向の監視
•
マネーロンダリング対策、顧客の確認および反社会的勢力に関連して適切なリスク管理が構築・強化
•
コンプライアンス・テスティング(コンプライアンス遵守状況の検証)
されていることの監視
また、コンプライアンス部門は、コンプライアンスに関する案件や法令遵守の状況に関する報告を「ビジネス・リ
スク、コンプライアンス&コントロール委員会」や経営委員会に定期的に、あるいは必要に応じて行っており、
重要な事項は、経営委員会を通じて取締役会に報告されます。

反社会的勢力対策やマネーロンダリング対策について
当行は、反社会的勢力対策やマネーロンダリング対策については、公共性を有する金融機関として、法令遵
守における重要な取り組みの一環であると理解し、そのための態勢作りと対応のための努力を継続的に行っ
ています。

法令遵守義務違反等への対応措置について
当行の役職員は行員等の行動の基本方針を示す「行動規範」を遵守する義務を負っています。そして、当行で
は、倫理問題、適用される法令や企業方針に対する違反やその疑いがあると認められる場合には、行員に対
してはそれらの事実を、内規で定められた方法に従って報告するよう強く奨励しています。このような問題を早
期に発見し、積極的な解決のための取り組みを行なっていくことは、金融機関に求められる高水準の行動基
準を維持していくうえで重要なことであると考えています。そのために、当行では、通常の報告制度に加え、倫
理ホットラインを採用し、法令遵守義務違反やそれが疑われると認められる行為等に対応しています。
19
ダイバーシティ・CSR(企業の社会的責任)活動
当行では、シティの方針・優先順位に沿って CSR 活動に取り組んでいます。お客様、社員やその家族、地域社会、
その他のステークホルダーとの積極的な関係作りを通して、環境および社会の持続可能性を推進し、企業として
の社会的責任を果たしていけるよう努めています。CSR 活動として企業統治や法令遵守といった取り組みはもと
より、金融経済教育、地域・社会支援、環境保全活動やダイバーシティ(多様性の受容)についての取り組みも一
層強化・推進しています。

金融経済教育
本業を活かした活動として、小学生から大人まで幅広い
年齢層を対象に、様々な金融経済教育プログラムを提
供しています。日本では、次世代を担う青少年を対象
に、単にお金の役割、経済・金融の知識を提供するだけ
でなく、教育を通して、将来の職業選択や生活設計を自
分で考えて夢を実現するための考える力、生きる力を養
えるよう応援しています。また、昨年から中高年の女性
のニーズに即したプログラムも開始しました。
<主な取り組み>
• スチューデント・シティ
• 未来旅行
• MESE(ミース意思決定シミュレーション・プログラム)
• エコノミクス甲子園
• 大学への講座提供
• 女性のためのくらしとお金の教室
こうした取り組みの一部をシティ・ファン
デーションが助成しています。シティ・
ファンデーションは、シティが事業展開
しているコミュニティにおいて、人々の
経済力および金融リテラシー向上の
ための支援を行っています。

地域・社会支援
当行は、私たちが生活し勤務する地域社会に対して企
業および地域社会の一員として社会的責任を果たすこ
とを重視しています。より良い社会の実現のために、当
行も含む日本におけるシティ各社と社員による寄付、な
らびに社員の自発的なボランティア活動を推進・支援す
る環境を整えています。その結果、社員やその家族が
様々な社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。
<主な取り組み>
• 東日本大震災被災地への支援
社員とその家族によるボランティア活動、社員・顧客から
の義援金、震災地で活躍する NPO への助成金など
• 「Share Your Lunch」(シェア ユア ランチ)プロジェクトを
通じた国連世界食糧計画(WFP)学校給食プログラムへ
の支援
• FIT チャ リ ティ ・ ラ ン( Financial Industry in Tokyo for
Charity Run)の支援
• YMCA インターナショナルチャリティーランの支援
• シティ・ボランティア・プログラム
• グローバル・コミュニティ・デー
• NPO/NGO 支援
20

環境保全活動
持続可能な社会のために、シティでは環境への取り組みを
「GreenCiti」(グリーンシティ)と名付け、当行でも積極的に
活動しています。具体的には、循環型社会を目指し、以下
の活動を行っています。
<主な取り組み>
• エクエーター原則を起草メンバーとして策定・採択
• 炭素原則(Carbon Principle)を起草メンバーとして策定・採択
• 環境性能評価システム LEED を取得
 シティグループセンター内コールセンター、シルバー認証
取得(平成 21 年 6 月)
 青山支店、ゴールド認証取得 (平成 22 年 5 月)
 日本橋支店、ゴールド認証取得 (平成 23 年 7 月)
 東京駅前支店、ゴールド認証取得 (平成 23 年 7 月)
 名古屋支店、ゴールド認証取得 (平成 23 年 10 月)
 新宿東口支店、ゴールド認証取得 (平成 24 年 4 月)
 神戸支店、ゴールド認証取得 (平成 24 年 4 月)
 池袋支店、ゴールド認証取得 (平成 24 年 7 月)
• オフィスでの GreenCiti の取り組み
 省資源、省エネルギー
 ペーパーレス推進
 資源リサイクリング

ダイバーシティ
当行では、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。
価値観や属性(国籍・年齢・性別・性指向・言語・宗教な
ど)におけるお互いの違いを認め、受け入れることで多
様性を尊重する職場環境を作っています。また、様々な
考え方やアイデアを積極的に引き出すことが、事業目
標の達成にも繋がっていくと考えています。社内外を問
わず、社員が積極的にダイバーシティ活動に参加するこ
とを推進しており、その活動を通じて豊かな社会の実現
に貢献しています。
<主な取り組み>
• 女性活用の促進、
2013 年国際女性デー記念日社内向けプログラム
• ワークライフバランス
• 障がい者の雇用促進
平成 24 年度決算期の財務状況報告
21
1. 主要な業務に関する事項
<業績の概況>
当期における業績は以下のとおりとなりました。
当期の経営成績といたしましては、資金運用収益が前年同期比 55 億円減少し 346 億円となりました。役務取引
等収益は、前年同期比 24 億円減少し 151 億円となりました。特定取引収益は、前年同期比 19 億円減少し 8 億円
となりました。その他の業務収益は、前年同期比 19 億円減少し 129 億円となりました。以上により経常収益は前年
同期比 112 億円減少の 646 億円となりました。
一方、資金調達費用は、前年同期比 17 億円減少の 47 億円となり、役務取引費用が前年同期比 4 億円減少し
22 億円となりました。特定取引費用が 5 億円からゼロとなりました。営業経費は前年同期比 8 億円減少し 590 億円
となりました。以上により経常費用は前年同期比 38 億円減少し、662 億円となりました。
前期は 58 億円の経常利益でしたが、当期は 15 億円の経常損失となり、特別利益・特別損失を加味した税引前
当期純損失は 20 億円となりました。
以上の結果、前期は 17 億円の純利益でしたが、当期は 19 億円の純損失となりました。
当期末における財政状態は、総資産が前期末比 380 億円増加し 43,745 億円となりました。
主要な勘定残高としましては、資産の部では、現金預け金が前期末比 1,975 億円減少し 17,292 億円となっており
ます。買現先勘定は前期末比 847 億円増加し 6,888 億円となっております。有価証券は前期末比 319 億円増加し
8,587 億円となり、貸出金は 315 億円増加し 3,306 億円となりました。その他資産は前期末比 865 億円増加し 2,474
億円となりました。
負債の部は前期末比で 403 億円増加し、41,117 億円となりました。このうち預金が前期末から 310 億円増加し、
35,415 億円となっております。譲渡性預金は前期末比 1,200 億円減少し 350 億円となりました。その他負債は前期
末比 1,513 億円増加し 2,879 億円となりました。
純資産の部は前期末比で 22 億円減少し、2,628 億円となりました。
当期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが 581 億円の収入となりました。投資活
動によるキャッシュ・フローは 354 億円の支出となりました。以上の結果、現金及び現金同等物の当期末残高は
5,398 億円となりました。
当期末の自己資本比率(国内基準)は、28.47%となりました。(平成 24 年 3 月期 28.77%)
22
<主要業務の指標>
(単位:百万円)
平成20年度
平成21年度
平成22年度
(平成20年4月1日
(平成21年4月1日
(平成22年4月1日
~平成21年3月31日) ~平成22年3月31日) ~平成23年3月31日)
経常収益
経常利益(損失)
当期純利益(損失)
資本金
平成23年度
(平成23年4月1日
~平成24年3月31日)
平成24年度
(平成24年4月1日
~平成25年3月31日)
191,258
112,113
96,399
75,908
64,668
44,223
21,977
18,132
5,847
△ 1,541
26,357
12,170
12,509
1,796
△ 1,983
123,100
123,100
123,100
123,100
123,100
純資産額
299,305
312,307
262,022
265,083
262,823
総資産額
6,189,258
4,600,730
4,244,847
4,336,501
4,374,568
預金残高
3,541,504
5,311,045
3,720,949
3,399,295
3,510,460
貸出金残高
294,390
283,100
250,088
299,056
330,614
有価証券残高
688,830
737,742
756,974
826,775
858,729
244,200,000千株
244,200,000千株
244,200,000千株
244,200,000千株
244,200,000千株
23.56%
25.13%
25.16%
28.77%
28.47%
発行済株式総数
自己資本比率
(国内基準)
配当性向
-
-
487.64%
-
-
従業員数
1,548人
1,608人
1,676人
1,796人
1,852人
23
<主要な業務の状況を示す指標>
業務粗利益
(単位:百万円)
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
国内業務部門
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
資金運用収益
7,944
32,215
40,159
7,941
26,706
34,647
資金調達費用
747
5,687
6,435
339
4,367
4,707
役務取引等収益
8,340
9,189
17,530
7,594
7,513
15,108
役務取引等費用
2,271
350
2,621
1,924
290
2,215
特定取引収益
168
2,585
2,754
△ 824
1,648
824
特定取引費用
△ 218
741
522
-
-
-
その他業務収益
291
14,598
14,889
900
12,085
12,985
その他業務費用
229
0
229
-
19
19
13,714
51,810
65,525
13,347
43,276
56,624
0.80%
2.71%
1.81%
0.71%
2.54%
1.58%
資金運用収支
役務取引等収支
特定取引収支
その他業務収支
業務粗利益
業務粗利益率
(注) 1. 国内業務部門は国内店の円貨建取引、国際業務部門は国内店の外貨建取引です。ただし、円貨建対非居住
者諸取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めています。
2. 業務粗利益率=(業務粗利益 / 資金運用勘定平均残高) × 100 ÷ (期中日数 / 365)
24
資金運用勘定・調達勘定の平均残高、利息、利回り
(単位:百万円)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
国内業務部門 国際業務部門
資金運用勘定
平均残高
うち買入金銭債権
3,615,389
1,878,616
1,702,223
3,580,840
40,159
7,941
26,706
34,647
利回り (%)
0.46
1.68
1.11
0.42
1.56
0.96
平均残高
141,328
188,414
329,743
179,762
149,334
329,097
2,126
2,101
4,227
2,315
2,059
4,375
利回り (%)
1.50
1.11
1.28
1.28
1.37
1.32
平均残高
743,146
5,971
749,117
827,351
5,948
833,299
4,924
120
5,044
4,693
120
4,814
利回り (%)
0.66
2.02
0.67
0.56
2.02
0.57
平均残高
12,147
60,051
72,199
11,860
96,879
108,740
12
370
383
12
341
354
利回り (%)
0.10
0.61
0.53
0.10
0.35
0.32
平均残高
380,952
-
380,952
387,368
35,220
422,589
利息
375
-
375
381
448
829
利回り (%)
0.09
-
0.09
0.09
1.27
0.19
平均残高
2,951
-
2,951
3,357
-
3,357
48
-
48
54
-
54
利回り (%)
1.62
-
1.62
1.61
-
1.61
平均残高
利息
うち預け金
(無利息分を除く)
資金調達勘定
うち預金
423,589
1,572,957
1,996,546
468,865
1,284,078
1,752,943
利息
415
28,980
29,396
439
22,990
23,429
利回り (%)
0.09
1.84
1.47
0.09
1.79
1.33
平均残高
2,048,529
1,582,900
3,631,430
1,788,629
1,818,004
3,606,633
利息
747
5,687
6,435
339
4,367
4,707
利回り (%)
0.03
0.35
0.17
0.01
0.24
0.13
平均残高
1,908,934
1,479,903
3,388,837
1,691,625
1,713,255
3,404,880
653
5,631
6,284
273
4,333
4,607
利回り (%)
0.03
0.38
0.18
0.01
0.25
0.13
平均残高
139,537
-
139,537
96,555
-
96,555
93
-
93
63
-
63
利回り (%)
0.06
-
0.06
0.06
-
0.06
平均残高
54
131
186
-
359
359
利息
うち譲渡性預金
利息
うちコールマネー
利息
うち借用金
合計
32,215
利息
うち買現先勘定
国際業務部門
1,911,270
利息
うちコールローン
国内業務部門
7,944
利息
うち有価証券
合計
1,704,118
利息
うち貸出金
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
0
1
1
-
0
0
利回り (%)
0.09
0.99
0.72
-
0.14
0.14
平均残高
9
18
28
4
386
391
利息
0
0
0
0
7
7
0.08
1.51
1.00
0.16
2.04
2.01
利回り (%)
(注)1. 国際業務部門の国内店外貨建取引の平均残高は、日次カレント方式により算出しています。
2. 国内業務部門と国際業務部門間の資金貸借の平均残高及び利息は、相殺して記載しています。
3. 資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は、金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞ
れ控除して表示しています。
25
受取利息・支払利息の増減分析
(単位:百万円)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
国内業務部門国際業務部門
受取利息
うち貸出金
うちコールローン
うち買現先勘定
うち預け金
(無利息分を除く)
支払利息
うち預金
うち譲渡性預金
うち借用金
合計
△ 322
△ 9,886
△ 7,786
813
△ 3,523
△ 383
△ 201
2,118
△ 505
△ 816
△ 1,985
△ 5,129
純増減
△ 523
△ 7,767
△ 8,291
△3
△ 5,509
△ 5,512
残高による増減
△ 129
1,051
962
576
△ 433
△8
利率による増減
△ 76
△ 655
△ 771
△ 386
391
155
△ 205
396
190
189
△ 42
147
残高による増減
203
△5
204
555
0
564
利率による増減
△ 404
0
△ 411
△ 786
0
△ 794
純増減
△ 230
△ 201
△5
△ 207
△ 230
-
残高による増減
△ 14
△ 51
△ 100
0
224
193
利率による増減
△1
52
85
0
△ 253
△ 223
△ 29
純増減
△ 15
0
△ 15
0
△ 28
残高による増減
△ 83
-
△ 83
5
448
37
利率による増減
△ 44
-
△ 44
0
-
416
△ 128
-
△ 128
5
448
453
残高による増減
△1
-
△1
6
-
6
利率による増減
△6
-
△6
0
-
0
純増減
△8
-
△8
6
-
6
9
△ 11,243
△ 9,452
40
△ 5,315
△ 3,580
残高による増減
利率による増減
20
3,180
1,419
△ 16
△ 675
△ 2,385
純増減
30
△ 8,062
△ 8,032
23
△ 5,990
△ 5,966
残高による増減
△ 123
△ 1,591
△ 1,282
△ 94
844
△ 42
利率による増減
△ 800
△ 1,091
△ 2,323
△ 313
△ 2,164
△ 1,686
純増減
△ 923
△ 2,682
△ 3,606
△ 408
△ 1,319
△ 1,728
△ 90
△ 1,688
△ 1,284
△ 65
886
28
残高による増減
利率による増減
△ 723
△ 993
△ 2,212
△ 314
△ 2,184
△ 1,705
純増減
△ 814
△ 2,682
△ 3,496
△ 379
△ 1,297
△ 1,676
残高による増減
△ 35
-
△ 35
△ 25
-
△ 25
利率による増減
△ 72
-
△ 72
△4
-
△4
△ 108
-
△ 108
△ 30
-
△ 30
残高による増減
0
0
0
0
2
1
利率による増減
0
0
1
-
△3
△2
純増減
0
0
0
0
0
0
残高による増減
-
-
-
0
5
3
利率による増減
0
0
0
0
2
3
純増減
0
0
0
0
7
7
純増減
うちコールマネー
国内業務部門国際業務部門
利率による増減
純増減
うち買入金銭債権
合計
残高による増減
純増減
うち有価証券
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
(注)残高及び利率の増減要因が重なる部分については、利率による増減に含める方法により算出しています。
26
総資金利鞘
(単位:%)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
国内業務部門
国際業務部門
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
資金運用利回り
0.46
1.68
1.11
0.42
1.56
0.96
資金調達原価
1.64
2.05
1.82
1.83
1.65
1.74
△ 1.17
△ 0.36
△ 0.71
△ 1.41
△ 0.08
△ 0.78
総資金利鞘
役務取引等収支の内訳
(単位:百万円)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
国内業務部門
国際業務部門
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
8,340
9,189
17,530
7,594
7,513
15,108
受入為替手数料
1,086
3,040
4,127
1,214
3,371
4,585
その他の役務収益
7,254
6,148
13,403
6,379
4,142
10,522
2,271
350
2,621
1,924
290
2,215
424
225
650
431
229
661
1,846
124
1,971
1,493
61
1,554
6,069
8,839
14,908
5,669
7,223
12,893
役務取引等収益
役務取引等費用
支払為替手数料
その他の役務費用
役務取引等利益
特定取引等収支の内訳
(単位:百万円)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
国内業務部門
特定取引収益
国際業務部門
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
168
2,585
2,754
△ 824
1,648
824
商品有価証券収益
-
-
-
-
-
-
特定取引有価証券収益
-
-
-
706
△ 284
421
特定金融派生商品収益
168
2,585
2,754
△ 1,530
1,932
402
その他の特定取引収益
-
-
-
-
-
-
△ 218
741
522
-
-
-
-
-
-
-
-
-
特定取引有価証券費用
△ 218
741
522
-
-
-
特定金融派生商品費用
-
-
-
-
-
-
その他の特定取引費用
-
-
-
-
-
-
387
1,844
2,232
△ 824
1,648
824
特定取引費用
商品有価証券費用
特定取引等利益
27
その他業務収支の内訳
(単位:百万円)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
国内業務部門
国際業務部門
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
291
14,598
14,889
900
12,085
12,985
-
14,598
14,598
-
12,085
12,085
国債等債券売却益
291
-
291
900
-
900
国債等債券償還益
-
-
-
-
-
-
金融派生商品収益
-
-
-
-
-
-
その他業務収益
外国為替売買益
-
-
-
-
-
-
229
0
229
-
19
19
外国為替売買損
-
-
-
-
-
-
国債等債券売却損
-
-
-
-
-
-
国債等債券償還損
-
-
-
-
-
-
国債等債券償却
-
-
-
-
-
-
金融派生商品費用
-
-
-
-
-
-
その他の業務費用
229
0
229
-
19
19
61
14,598
14,660
900
12,066
12,966
その他の業務収益
その他業務費用
その他業務利益
営業経費の内訳
(単位:百万円)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
給料・手当
退職給付費用
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
19,085
20,169
2,994
3,180
福利厚生費
205
159
減価償却費
2,395
2,223
土地建物機械賃借料
5,332
5,383
営繕費
216
205
消耗品費
365
342
給水光熱費
131
145
旅費
241
260
通信費
1,139
1,113
広告宣伝費
2,097
1,623
228
211
1,334
1,078
その他
24,144
22,960
合計
59,911
59,058
諸会費・寄付金・交際費
租税公課
28
経営諸比率
(単位:%)
平成23年度
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
平成24年度
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
総資産経常利益率
0.14
△ 0.03
資本(純資産)経常利益率
2.21
△ 0.58
総資産純利益率
0.04
△ 0.04
資本(純資産)純利益率
0.68
△ 0.75
総資産経常利益率
=
経常利益/( 期中日数/365 )
総資産(支払承諾見返を除く)平均残高
×
100
資本(純資産)経常利益率
=
経常利益/( 期中日数/365 )
(期首純資産+期末純資産)/2
×
100
総資産純利益率
=
当期純利益/( 期中日数/365 )
総資産(支払承諾見返を除く)平均残高
×
100
資本(純資産)純利益率
=
当期純利益/( 期中日数/365 )
(期首純資産+期末純資産)/2
×
100
29
<預金に関する指標>
預金科目別平均残高
(単位:百万円)
平成23年度
国内業務部門
平成24年度
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
流動性預金
1,658,376
-
1,658,376
1,556,475
-
1,556,475
定期性預金
246,225
-
246,225
129,523
-
129,523
譲渡性預金
139,537
-
139,537
96,555
-
96,555
4,332
1,479,903
1,484,235
5,626
1,713,255
1,718,881
2,048,472
1,479,903
3,528,375
1,788,181
1,713,255
3,501,436
その他
合計
(注)1.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金
2.定期性預金=定期預金
定期預金残存期間別残高
(単位:百万円)
平成23年度末
3ヵ月
未満
固定金利 130,933
定期預金
変動金利
定期預金
その他
合計
30
3ヵ月
以上
6ヵ月
未満
6ヵ月
以上
1年
未満
1年
以上
2年
未満
27,697
13,812 1,814
平成24年度末
2年
以上
3年
未満
3年
以上
合計
3ヵ月
未満
3ヵ月
以上
6ヵ月
未満
6ヵ月
以上
1年
未満
12,106 1,441
488
10
174,756
58,218
22,752
1年
以上
2年
未満
2年
以上
3年
未満
3年
以上
合計
603
8
95,129
3,047
6,261
1,540
-
460
125
11,433
2,245
4,002
-
460
-
125
6,832
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
133,980
33,958
15,352 1,814
948
135
186,190
60,463
26,754
12,106 1,901
603
133
101,962
<貸出金等に関する指標>
貸出金科目別残高
(1)期末残高
(単位:百万円)
平成23年度末
国内業務部門
平成24年度末
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
手形貸付
37,630
43,457
81,087
24,410
2,139
26,550
証書貸付
84,303
96,556
180,860
136,247
147,427
283,674
当座貸越
34,623
1,692
36,315
16,868
2,649
19,517
割引手形
792
-
792
872
-
872
157,351
141,705
299,056
178,398
152,216
330,614
合計
(2)平均残高
(単位:百万円)
平成23年度
国内業務部門
平成24年度
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
手形貸付
31,365
7,194
38,559
31,782
39,997
71,780
証書貸付
77,302
176,315
253,618
124,931
105,932
230,863
当座貸越
32,523
4,904
37,427
22,670
3,405
26,075
割引手形
137
-
137
378
-
378
141,328
188,414
329,743
179,762
149,334
329,097
合計
貸出金残存期間別残高
(単 位:百万円)
平成23年度末
1年
未満
1年 以上
3年 未満
3年 以上
5年 未満
5年以上
7年未満
平成24年度末
7年
以上
合計
1年
未満
1年以 上
3年未 満
3年 以上
5年 未満
5年 以上
7年 未満
7年
以上
合計
31,823
129
94
129
562
32,739
18,290
15,104
14,080
99
548
48,123
変動金利 106,988
62,883
20,431
13,301
62,712
266,316
89,993
77,403
10,691
21,585
82,816
282,491
138,812
63,012
20,525
13,430
63,275
299,056
108,284
92,508
24,771
21,685
83,365
330,614
固定金利
合計
31
貸出金の担保種類別残高
(単位:百万円)
受入担保の種類
平成23年度末
平成24年度末
貸出金残高
貸出金残高
自行預金
9,229
6,677
有価証券
6,631
4,740
-
-
債権
-
-
48,626
52,181
商品
不動産
-
-
その他
14,625
11,679
計
79,112
75,278
財団
保証
43,621
67,489
信用
176,322
187,846
合計
299,056
330,614
支払承諾見返の担保種類別残高
(単位:百万円)
受入担保の種類
平成23年度末
平成24年度末
支払承諾見返残高
支払承諾見返残高
自行預金
18
8,143
有価証券
33,613
37,089
債権
-
-
商品
-
-
不動産
-
-
財団
-
-
その他
-
-
計
33,632
45,232
保証
-
-
信用
48,565
42,433
合計
82,197
87,666
32
貸出金使途別残高
(単位:百万円)
平成23年度末
平成24年度末
設備資金
92,925
116,076
運転資金
206,131
214,537
合計
299,056
330,614
貸出金業種別残高等
(単位:百万円)
平成23年度末
金額
平成24年度末
構成比
金額
構成比
国内
製造業
17,586
5.88%
13,275
4.02%
農業・林業
-
-
-
-
漁業
-
-
-
-
鉱業
-
-
-
建設業
-
-
-
-
電気・ガス・熱供給・水道業
-
-
-
-
情報通信業
23,098
7.72%
11,866
3.59%
8,017
2.68%
10,000
3.02%
卸売・小売業
78,032
26.09%
71,051
21.49%
金融・保険業
23,715
7.93%
59,113
17.88%
運輸業
不動産業
2,987
1.01%
9,633
2.91%
上記以外のサービス業
8,912
2.98%
6,719
2.03%
-
-
-
-
地方公共団体
61,260
20.48%
60,718
18.37%
海外
個人
75,446
25.23%
88,236
26.69%
合計
299,056
100%
330,614
100%
33
中小企業向貸出金残高等
(単位:百万円)
平成23年度末
平成24年度末
総貸出金残高(A)
299,056
330,614
中小企業等貸出金残高(B)
120,900
150,864
40.42%
45.63%
割合(B)/(A)
(注) 中小企業等とは、資本金 3 億円(ただし、卸売業は 1 億円、小売業、サービス業は 5 千万円)以下の会社または常用
する従業員が 300 人(ただし、卸売業は 100 人、小売業は 50 人、サービス業は 100 人)以下の会社及び個人であり
ます。
特定海外債権残高
該当ございません。
預貸率
(単位:% )
平成23年度
国内業務部門
平成24年度
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
期末残高
7.92
8.43
8.15
9.95
8.52
9.24
期中平均
6.89
12.73
9.34
10.05
8.71
9.39
(注)預金には譲渡性預金を含んでおります。
貸倒引当金
(単位:百万円)
平成23年度
区分
平成24年度
期首残高 期中増加額 期中減少額
期末残高
期首残高
期中増加額
期中減少額
期末残高
一般貸倒引当金
898
1,335
898
1,335
1,335
1,159
1,335
1,159
個別貸倒引当金
3,320
3,053
3,320
3,053
3,053
2,266
3,053
2,266
特定海外債権引当勘定
合
計
貸出金償却額
該当ございません。
34
-
-
-
-
-
-
-
-
4,218
4,388
4,218
4,388
4,388
3,426
4,388
3,426
リスク管理債権
(単位:百万円)
平成23年度末
破綻先債権
延滞債権
3ヵ月以上延滞債権
貸出条件緩和債権
合計
平成24年度末
-
1,185
7,797
4,730
0
1,893
386
15
8,185
7,825
(注)1.「破綻先債権」とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は利息の
取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除く。以下、
「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令(昭和 40 年政令第 97 号)第 96 条第 1 項第 3 号のイか
らホまでに掲げる事由又は同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金をいいます。
2.「延滞債権」とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的と
して利息の支払いを猶予した貸出金以外の貸出金をいいます。
3.「3 ヵ月以上延滞債権」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から 3 ヵ月以上延滞している貸出金で、破綻
先債権及び延滞債権に該当しないものをいいます。
4.「貸出条件緩和債権」とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元
本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取り決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債権及び 3 ヵ
月以上延滞債権に該当しないものをいいます。
金融再生法に基づく開示債権
(単位:百万円)
平成23年度末
平成24年度末
破産更生債権及びこれらに準ずる債権
2,439
2,454
危険債権
5,367
3,462
要管理債権
小計(A)
387
1,909
8,193
7,826
正常債権
475,611
532,750
合計(B)
483,805
540,576
1.69%
1.44%
開示債権比率(A)/(B)
(注)1.「破産更生債権及びこれらに準ずる債権」とは、破産手続開始、会社更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事
由により、経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいいます。
2.「危険債権」とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った
債権の元本の回収及び利息の受け取りができない可能性の高い債権をいいます。
3.「要管理債権」とは、「リスク管理債権」における 3 ヵ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいいます。
4.「正常債権」とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以
外のものに区分される債権をいいます。
35
<有価証券に関する指標>
特定取引有価証券の種類別平均残高
(単位:百万円)
平成23年度
平成24年度
241,146
226,616
地方債
-
-
政府保証債
-
-
その他の有価証券
-
1,096
241,146
227,713
国債
合計
有価証券の種類別残存期間別残高
(単位:百万円)
平成23年度末
区分
国債
1年以内
1年超
5年超
5年以内 10年以内
平成24年度末
期間の定
めのない
もの
10年超
総計
1年以内
1年超
5年超
5年以内 10年以内
期間の定
めのない
もの
10年超
総計
191,324
528,056
70,091
-
-
789,472
189,719
635,510
11,464
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
社債
14,698
-
-
16,644
-
31,343
-
-
-
16,121
-
16,121
株式
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
外国債券
-
5,960
-
-
-
5,960
-
5,913
-
-
-
5,913
-
地方債
836,694
外国株式
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
その他
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
206,022
534,017
70,091
16,644
-
826,775
189,719
641,423
11,464
16,121
-
858,729
合計
36
有価証券の種類別平均残高
(単位:百万円)
平成23年度
国内業務部門
国債
平成24年度
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
712,547
-
712,547
805,746
-
805,746
-
-
-
-
-
-
地方債
社債
30,598
-
30,598
21,604
-
21,604
株式
-
-
-
-
-
-
外国債券
-
5,971
5,971
-
5,948
5,948
外国株式
-
-
-
-
-
-
その他
合計 -
-
-
-
-
-
743,146
5,971
749,117
827,351
5,948
833,299
預証率
(単位: % )
平成23年度
国内業務部門
国際業務部門
平成24年度
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
期末残高
41.34
0.35
22.55
47.60
0.33
24.01
期中平均
36.27
0.40
21.23
46.26
0.34
23.79
(注)預金には譲渡性預金を含んでおります。
37
2.財務諸表等
当行は会社法第 396 条第 1 項による有限責任あずさ監査法人の監査を受けております。
<貸借対照表>
(単位:百万円)
科目
(資産の部)
現金預け金 現金
預け金
コールローン
買現先勘定
債券貸借取引支払保証金
買入金銭債権
特定取引資産
特定取引有価証券
特定取引有価証券派生商品
特定金融派生商品
金銭の信託
有価証券
国債
社債
その他の証券
貸出金
割引手形
手形貸付
証書貸付
当座貸越
外国為替
外国他店預け
外国他店貸
買入外国為替
取立外国為替
その他資産
未決済為替貸
前払費用
未収収益
先物取引差入証拠金
先物取引差金勘定
金融派生商品
金融商品等差入担保金
その他の資産
有形固定資産
建物
建設仮勘定
その他の有形固定資産
無形固定資産
ソフトウェア
のれん
繰延税金資産
支払承諾見返
貸倒引当金
資産の部合計
38
平成23年度
(平成24年3月31日現在)
1,926,826
9,139
1,917,686
101,474
604,098
18
3,641
229,384
180,100
10
49,272
10
826,775
789,472
31,343
5,960
299,056
792
81,087
180,860
36,315
98,377
22,172
18,689
53,796
3,718
160,936
89
8,308
9,728
63
3
125,963
7,823
8,955
3,992
2,710
147
1,134
4,099
3,378
720
82,197
△ 4,388
4,336,501
平成24年度
(平成25年3月31日現在)
1,729,253
9,136
1,720,117
172,037
688,838
3,381
135,529
97,008
73
38,448
10
858,729
836,694
16,121
5,913
330,614
872
26,550
283,674
19,517
118,022
16,193
44,496
55,555
1,775
247,466
197
4,667
7,810
22
49
158,235
65,996
10,486
3,103
2,108
263
731
2,440
2,440
900
87,666
△ 3,426
4,374,568
(単位:百万円)
科目
平成23年度
(平成24年3月31日現在)
平成24年度
(平成25年3月31日現在)
(負債の部)
預金
当座預金
普通預金
定期預金
その他の預金
譲渡性預金
特定取引負債
特定取引有価証券派生商品
特定金融派生商品
借用金
借入金
外国為替
外国他店預り
外国他店借
未払外国為替
その他負債
未決済為替借
未払法人税等
未払費用
前受収益
先物取引差金勘定
金融派生商品
金融商品等受入担保金
資産除去債務
その他の負債
賞与引当金
役員賞与引当金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他の引当金
繰延税金負債
支払承諾
負 債の 部合 計
(純資産の部)
資本金
資本剰余金
資本準備金
利益剰余金
利益準備金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
株 主資 本合 計
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
評価 ・換 算差 額等 合計
純 資産 の部 合 計
負債及び純資産の部合計
3,510,460
226,007
1,414,121
186,190
1,684,141
155,000
42,006
22
41,983
931
931
141,547
115,529
26,018
0
136,605
566
223
3,850
1,097
0
114,522
11,840
710
3,794
481
51
1,318
31
191
592
82,197
4,071,417
3,541,504
227,439
1,421,836
101,962
1,790,266
35,000
51,348
36
51,311
1
1
106,140
105,988
151
0
287,969
816
1,009
3,624
1,411
2
162,455
10,877
706
107,065
540
91
1,090
39
351
87,666
4,111,745
123,100
121,100
121,100
16,440
2,000
14,440
14,440
260,640
4,447
△4
4,443
265,083
4,336,501
123,100
121,100
121,100
14,457
2,000
12,457
12,457
258,657
4,170
△3
4,166
262,823
4,374,568
39
<損益計算書>
(単位:百万円)
平成23年度
自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
科目
経
常
収
益
資金運用収益
75,908
64,668
40,159
34,647
貸出金利息
4,227
4,375
有価証券利息配当金
5,044
4,814
コールローン利息
383
354
買現先利息
375
829
預け金利息
29,396
23,429
その他の受入利息
役務取引等収益
受入為替手数料
その他の役務収益
特定取引収益
731
844
17,530
15,108
4,127
4,585
13,403
10,522
2,754
824
特定取引有価証券収益
-
421
特定金融派生商品収益
2,754
402
14,889
12,985
14,598
12,085
291
900
その他業務収益
外国為替売買益
国債等債券売却益
その他経常収益
573
1,102
貸倒引当金戻入益
-
15
償却債権取立益
0
12
金銭の信託運用益
0
0
その他の経常収益
573
1,073
経
常
費
用
70,060
66,209
資金調達費用
6,435
4,707
預金利息
6,284
4,607
譲渡性預金利息
93
63
コールマネー利息
1
0
借用金利息
0
7
金利スワップ支払利息
その他の支払利息
役務取引等費用
支払為替手数料
その他の役務費用
特定取引費用
特定取引有価証券費用
その他業務費用
その他の業務費用
営業経費
その他経常費用
貸倒引当金繰入額
貸出金償却
その他の経常費用
経 常 利 益
特
又 は 経 常 損 失 ( △ )
別
利
益
その他の特別利益
特
別
損
失
2
3
53
23
2,621
2,215
650
661
1,971
1,554
522
-
522
-
229
19
229
19
59,911
59,058
339
209
160
-
-
0
178
209
5,847
△ 1,541
37
23
37
23
152
501
152
501
5,732
△ 2,019
818
311
-
902
法人税等調整額
3,118
△ 1,250
法人税等合計
3,936
△ 35
1,796
△ 1,983
固定資産処分損
税引 前 当期 純利 益又 は税 引前 当 期純損 失( △)
法人税、住民税及び事業税
過年度法人税等
当 期 純 利 益 又 は 当 期 純 損 失 ( △ )
40
平成24年度
自 平成24年4月 1日
至 平成25年3月31日
<株主資本等変動計算書>
(単位:百万円)
科目
株主資本
資本金
当期首残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
平成23年度
自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
平成24年度
自 平成24年4月 1日
至 平成25年3月31日
123,100
123,100
123,100
123,100
121,100
121,100
121,100
121,100
2,000
2,000
2,000
2,000
12,644
14,440
1,796
1,796
14,440
△ 1,983
△ 1,983
12,457
14,644
16,440
1,796
1,796
16,440
△ 1,983
△ 1,983
14,457
258,844
260,640
1,796
1,796
260,640
△ 1,983
△ 1,983
258,657
3,180
4,447
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
繰延ヘッジ損益
当期首残高
当期変動額
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
1,267
1,267
4,447
△ 277
△ 277
4,170
△1
△4
△2
△2
0
0
当期末残高
評価・換算差額等合計
当期首残高
当期変動額
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
△4
△3
3,178
4,443
1,264
1,264
△ 277
△ 277
4,443
4,166
262,022
265,083
1,796
1,264
3,061
△ 1,983
△ 277
△ 2,260
265,083
262,823
資本剰余金
資本準備金
当期首残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
利益剰余金
利益準備金
当期首残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
当期首残高
当期変動額
当期純利益 又は 当期純損失(△)
当期変動額合計
当期末残高
利益剰余金合計
当期首残高
当期変動額
当期純利益 又は 当期純損失(△)
当期変動額合計
当期末残高
株主資本合計
当期首残高
当期変動額
当期純利益 又は 当期純損失(△)
当期変動額合計
当期末残高
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
当期首残高
当期変動額
当期末残高
純資産合計
当期首残高
当期変動額
当期純利益 又は 当期純損失(△)
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
41
<キャッシュ・フロー計算書>
科目
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前当期純利益(又は税引前当期純損失)
減価償却費
のれん償却額
貸倒引当金の増減(△)
賞与引当金の増減(△)
退職給付引当金の増減(△)
資金運用収益
資金調達費用
有価証券関係損益(△)
為替差損益(△)
固定資産処分損益(△)
特定取引資産の純増(△)減
特定取引負債の純増減(△)
金銭の信託の純増(△)減
貸出金の純増(△)減
預金の純増減(△)
譲渡性預金の純増減(△)
預け金(日銀預け金を除く)の純増(△)減
コールローン等の純増(△)減
借用金の純増減(△)
外国為替(資産)の純増(△)減
外国為替(負債)の純増減(△)
資金運用による収入
資金調達による支出
その他の引当金の純増減(△)
買現先勘定の純増(△)減
債券貸借取引支払保証金の純増(△)減
買入金銭債権の純増(△)減
その他資産の純増(△)減
その他負債の純増減(△)
その他
小計
法人税等の支払額又は還付額 (△は支払)
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の取得による支出
有価証券の売却による収入
有価証券の償還による収入
有形固定資産の取得による支出
無形固定資産の取得による支出
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額 (△は減少)
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
42
平成23年度
自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
(単位:百万円)
平成24年度
自 平成24年4月 1日
至 平成25年3月31日
5,732
2,395
2,880
169
△ 159
△ 738
△ 40,159
6,435
△ 291
24
152
30,895
△ 4,793
△ 10
△ 48,968
111,165
△ 18,000
522,648
△ 51,150
929
△ 4,050
56,308
42,586
△ 6,912
△ 31
△ 604,098
△ 18
△ 875
42,966
△ 61,153
159
△ 15,960
△ 3,898
△ 19,858
△ 2,019
2,223
720
△ 962
58
△ 227
△ 34,647
4,707
△ 900
△ 91
501
93,854
9,342
△ 31,558
31,043
△ 120,000
220,326
△ 70,563
△ 929
△ 19,644
△ 35,407
38,516
△ 5,076
207
△ 84,739
18
259
△ 88,292
150,966
115
57,802
334
58,137
△ 150,220
79,105
674
△ 2,371
△ 849
△ 73,662
△ 408,873
56,808
317,604
△ 524
△ 489
△ 35,475
△ 24
△ 93,545
610,635
517,089
91
22,753
517,089
539,843
記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
重要な会計方針
1. 特定取引資産・負債の評価基準及び収益・費用の計上基準
金利、通貨の価格、金融商品市場における相場その他の指標に係る短期的な変動、市場間の格差等を利用して
利益を得る等の目的(以下「特定取引目的」という。)の取引については、取引の約定時点を基準とし、貸借対照表
上「特定取引資産」及び「特定取引負債」に計上するとともに、当該取引からの損益を損益計算書上「特定取引収
益」及び「特定取引費用」に計上しております。
特定取引資産及び特定取引負債の評価は、有価証券及び金銭債権等については決算日の時価により、スワッ
プ・先物・オプション取引等の派生商品については決算日において決済したものとみなした額により行っております。
また、特定取引収益及び特定取引費用の損益計上は、当事業年度中の受払利息等に、有価証券、金銭債権等
については前事業年度末と当事業年度末における評価損益の増減額を、派生商品については前事業年度末と当
事業年度末におけるみなし決済からの損益相当額の増減額を加えております。
2. 有価証券の評価基準及び評価方法
有価証券の評価は、その他有価証券のうち時価のあるものについては決算日の市場価格等に基づく時価法(売
却原価は主として移動平均法により算定)により行っております。なお、その他有価証券の評価差額については、全
部純資産直入法により処理しております。
3. デリバティブ取引の評価基準及び評価方法
デリバティブ取引(特定取引目的の取引を除く)の評価は、時価法により行っております。
4. 固定資産の減価償却の方法
(1) 有形固定資産
有形固定資産は定率法を採用しております。また、主な耐用年数は次のとおりであります。
建 物
3 年~18 年
その他
2 年~20 年
(会計上の見積りの変更と区別することが困難な会計方針の変更)
当行は、法人税法の改正に伴い、当事業年度より、平成24年4月1日以後に取得した有形固定資産につい
て、改正後の法人税法に基づく減価償却方法に変更しております。
なお、この変更が当事業年度の損益に与える影響は軽微であります。
(2) 無形固定資産
無形固定資産は、定額法により償却しております。なお、自社利用のソフトウェアについては、行内における
利用可能期間(5 年)に基づいて償却しております。
また、のれんの償却については、5 年間の均等償却を行っております。
5. 外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準
外貨建資産・負債は、決算日の為替相場による円換算額を付しております。
6. 引当金の計上基準
(1) 貸倒引当金
貸倒引当金は、予め定めている償却・引当基準に則り、次のとおり計上しております。
「銀行等金融機関の資産の自己査定並びに貸倒償却及び貸倒引当金の監査に関する実務指針」(日本公認
会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号)に規定する正常先債権及び要注意先債権に相当する債権に
ついては、内部格付に対応した予想貸倒損失率に基づき引き当てております。破綻懸念先債権に相当する債
権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額のうち
必要と認める額を計上しております。破綻先債権及び実質破綻先債権に相当する債権については、債権額か
ら、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除した残額を計上しております。
すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、営業関連部署の協力の下に資産査定部署が資産査定を
行い、内部監査部門が検証するという形で実施しており、その査定結果により上記の引当を行っております。
(2) 賞与引当金
賞与引当金は、従業員への賞与の支払いに備えるため、従業員に対する賞与の支給見込額のうち、当事業
年度に帰属する額を計上しております。
(3) 役員賞与引当金
役員賞与引当金は、役員への賞与の支払いに備えるため、役員に対する賞与の支給見込額のうち、当事業
年度に帰属する額を計上しております。
(4) 退職給付引当金
退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産
の見込額に基づき、必要額を計上しております。また、過去勤務債務及び数理計算上の差異の費用処理方法
は次のとおりであります。
43
過去勤務債務
数理計算上の差異
その発生年度の従業員の平均残存勤務期間内の一定の年数(7 年)による
定額法により損益処理
各発生年度の従業員の平均残存勤務期間内の一定の年数(7~8 年)による
定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌事業年度から損益処理
(5) 役員退職慰労引当金
役員退職慰労引当金は、役員への退職慰労金の支払いに備えるため、役員に対する退職慰労金の支給見
積額のうち、当事業年度末までに発生していると認められる額を計上しております。
7. ヘッジ会計の方法
金融資産・負債から生じる金利リスクに対するヘッジ会計の方法は、繰延ヘッジによっております。ヘッジ有効性
評価の方法については、相場変動を相殺するヘッジについて、ヘッジ対象となる貸出金とヘッジ手段である金利スワ
ップ取引等を個別に評価しております。
8. 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
未適用の会計基準等
「退職給付に関する会計基準」(企業会計基準第 26 号 平成 24 年 5 月 17 日)及び「退職給付に関する会計基
準の適用指針」(企業会計基準適用指針第 25 号 平成 24 年 5 月 17 日)
(1) 概要
当該会計基準等は、財務報告を改善する観点及び国際的な動向を踏まえ、主に①開示項目を拡充するほか、
②退職給付債務及び勤務費用の計算方法を改正するものであります。
(2) 適用予定日
当行は、①については、平成 25 年 4 月 1 日に開始する事業年度の年度末に係る財務諸表から適用し、②につ
いては、平成 25 年 4 月 1 日に開始する事業年度の期首から適用する予定であります。
(3) 当該会計基準等の適用による影響
当該会計基準等の適用による影響は、現在評価中であります。
会計上の見積りの変更
(償却期間の変更)
当行が本店に係る公共施設負担金として支出していた前払費用については、平成 26 年 12 月までに本店を移転
することを予定しているため、償却期間を移転予定月までの期間に見直し、将来にわたり変更しております。
なお、この変更が当事業年度の損益に与える影響は軽微であります。
(退職給付債務の計算における割引率の変更)
当行では、退職給付債務の計算における割引率として、従業員の平均残存勤務期間を残存年数とする安全性の
高い長期の債券の直近利回りを基礎としておりましたが、より精緻な計算を行うため、退職給付の見込支払日まで
の平均期間を残存年数とする安全性の高い長期の債券の直近利回りを基礎とする方法に見直し、将来にわたり変
更しております。
これにより、従来の方法を使用した場合と比べて、翌事業年度の退職給付費用が 257 百万円減少し、経常
利益及び税引前当期純利益がそれぞれ 257 百万円増加いたします。
表示方法の変更
(貸借対照表関係)
前事業年度において「その他資産」の「その他の資産」に含めていた「金融商品等差入担保金」および「その他負
債」の「その他の負債」に含めていた「金融商品等受入担保金」は、「銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府
令」(内閣府令第11号平成25年3月28日)により改正された「銀行法施行規則」(昭和57年大蔵省令第10号)別紙様
式を適用し、当事業年度より独立掲記しております。この表示方法の変更を反映させるため、前事業年度の貸借対
照表の組替えを行っております。
この結果、前事業年度の貸借対照表において、「その他資産」の「その他の資産」に表示していた16,778百万円
は、「金融商品等差入担保金」 7,823百万円、「その他の資産」 8,955百万円として、「その他負債」の「その他の負
債」に表示していた15,634百万円は、「金融商品等受入担保金」 11,840百万円、「その他の負債」 3,794百万円とし
て組替えて表示しております。
44
注記事項
(貸借対照表関係)
1. 現先取引により受入れている有価証券及びデリバティブ取引の担保として受入れている有価証券のうち、売却又
は再担保という方法で自由に処分できる権利を有する有価証券で、再担保に差し入れている有価証券は 17,014 百
万円、当事業年度末に当該処分をせずに所有しているものは 709,190 百万円であります。
2. 貸出金のうち、破綻先債権額は 1,185 百万円、延滞債権額は 4,730 百万円であります。
なお、破綻先債権とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は
利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除く。
以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令(昭和 40 年政令第 97 号)第 96 条第1項第 3 号の
イからホまでに掲げる事由又は同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金であります。
また、延滞債権とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ること
を目的として利息の支払を猶予した貸出金以外の貸出金であります。
3. 貸出金のうち、3 カ月以上延滞債権額は 1,893 百万円であります。
なお、3 カ月以上延滞債権とは、元本又は利息の支払が、約定支払日の翌日から 3 カ月以上遅延している貸出
金で破綻先債権及び延滞債権に該当しないものであります。
4. 貸出金のうち、貸出条件緩和債権額は 15 百万円であります。
なお、貸出条件緩和債権とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶
予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債権及び
3 カ月以上延滞債権に該当しないものであります。
5. 破綻先債権額、延滞債権額、3 カ月以上延滞債権額及び貸出条件緩和債権額の合計額は 7,825 百万円であり
ます。
なお、上記 2.から 5.に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額であります。
6. 手形割引は、業種別監査委員会報告第 24 号に基づき金融取引として処理しております。これにより受け入れた
銀行引受手形、商業手形、荷付為替手形及び買入外国為替は、売却又は(再)担保という方法で自由に処分できる
権利を有しておりますが、その額面金額は 56,427 百万円であります。
7. 為替決済等の取引の担保として、有価証券 786,659 百万円及び特定取引資産 37,569 百万円を差し入れており
ます。また、その他の資産のうちその他の保証金は 5,775 百万円であります。
8. 当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約は、顧客からの融資実行の申し出を受けた場合に、契約上規定さ
れた条件について違反がない限り、一定の限度額まで資金を貸付けることを約する契約であります。これらの契約
に係る融資未実行残高は、397,871 百万円であります。このうち契約残存期間が1年以内のものが 278,850 百万円
であります。
なお、これらの契約の多くは、融資実行されずに終了するものであるため、融資未実行残高そのものが必ずしも
当行の将来のキャッシュ・フローに影響を与えるものではありません。これらの契約の多くには、金融情勢の変化、
債権の保全及びその他相当の事由があるときは、当行が実行申し込みを受けた融資の拒絶又は契約極度額の減
額をすることができる旨の条項が付けられております。また、契約時において必要に応じて不動産・有価証券等の担
保を徴求するほか、契約後も定期的に予め定めている行内手続に基づき顧客の業況等を把握し、必要に応じて契
約の見直し、与信保全上の措置等を講じております。
9. 有形固定資産の減価償却累計額
6,903 百万円
10. 解約不能オペレーティング・リースに係る平成 25 年 3 月 31 日以降の将来の支払リース料は以下のように要約さ
れます。
未経過リース料
1 年内
793 百万円
1 年超
1,710 百万円
11. 関係会社に対する金銭債権総額
1,236,675 百万円
12. 関係会社に対する金銭債務総額
536,610 百万円
13. 銀行法第 18 条の定めにより剰余金の配当に制限を受けております。
剰余金の配当をする場合には、会社法第 445 条第 4 項(資本金の額及び準備金の額)の規定にかかわらず、
当該剰余金の配当により減少する剰余金の額に 5 分の1を乗じて得た額を、資本金と同額まで資本準備金又は利
益準備金として計上することを求められております。
45
(損益計算書関係)
1. 関係会社との取引による収益
資金運用取引に係る収益総額
役務取引等に係る収益総額
関係会社との取引による費用
資金調達取引に係る費用総額
役務取引等に係る費用総額
その他業務・その他経常取引に係る費用総額
その他の取引に係る費用総額
2.
23,017 百万円
1,860 百万円
941
216
22,706
5,335
百万円
百万円
百万円
百万円
関連当事者との取引について記載すべき重要なものは以下のとおりであります。
属性
会社等の
名称
所在地
資本金又は
出資金
事業の内容
又は職業
議決権等の
所有(被所有)
割合%
関係内容
取引の内容
役員の兼任等 事業上の関係
営業取引
及び
受取利息
取引金額
(百万円)
1,187,816
(注2)
外国為替
決済取引
及び
受取利息
営業取引
及び
支払利息
親会社
Citibank, N.A.
アメリカ合衆国
サウスダコタ州
751
百万米ドル
銀行業務
100%
(間接被所有)
―
22,729
51,574
(注2)
181
404,597
(注2)
922
1億円
消費者金融
―
―
961
外国他店預け
14,569
未収収益
6
預金
374,488
未払費用
131
外国他店預り
59,618
デリバティブ
取引
(先物為替、
通貨オプション)
88,612
(注3)
その他負債
88,612
資金取引関係
営業取引
及び
支払利息
(注 1)取引条件及び取引条件の決定方針は一般の取引先と同様に決定しております。
(注 2)平均残高を記載しております。
(注 3)期末の市場レートによる評価差額等につき、期末残高を記載しております。
46
1,098,329
60,993
(注2)
8
東京都
中央区
預け金
未収収益
外国為替
決済取引
―
CFJ 合同会社
期末残高
(百万円)
資金取引関係
保証及び
保証料の受取
親会社の
子会社
科目
65,953
(注2)
39
支払承諾見返
及び
支払承諾
前受収益
譲渡性預金
4,184
0
―
(株主資本等変動計算書関係)
当行の発行済株式の種類及び株式数は、次のとおりであります。
普通株式
合 計
当事業年度
期首株式数
244,200,000
244,200,000
当事業年度
増加株式数
当事業年度
減少株式数
-
-
(単位:千株)
当事業年度末
摘要
株式数
244,200,000
244,200,000
(キャッシュ・フロー計算書関係)
キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の範囲は貸借対照表中の現金預け金のうち現金及び日本
銀行への預け金であります。
平成 25 年 3 月 31 日現在
現金預け金勘定
日本銀行以外への預け金
現金及び現金同等物
1,729,253百万円
△1,189,410百万円
539,843百万円
47
(金融商品関係)
1. 金融商品の状況に関する事項
(1)金融商品に対する取組方針
当行は、預金業務、貸付等の与信業務、円・外貨の送金・決済業務、有価証券投資を含む運用業務等の
銀行業務を行っております。これらの業務に横断的に関わる銀行勘定運営に関しては、金利及び為替の変動
に伴う市場リスク、長短期間ミスマッチにより生ずる流動性リスクの管理、及び調達コストの削減、運用の効率
化等を目的として資産及び負債の総合的管理(以下、「ALM」)を実施しております。 その一環といたしまして、
デリバティブ取引を行っております。 当行における銀行勘定運営は、資金調達サイドは個人・法人顧客預金
を中心とし、運用サイドは日本国債を主とした債券での運用、顧客への貸付金及びシティバンクN.A.本支店へ
の預け金等で行われております。
(2)金融商品の内容及びそのリスク
当行が保有する金融資産は、主として有価証券及び当行グループ会社への預け金です。顧客に対するも
のとしては国内外の法人取引先に対する貸付金であり、顧客の契約不履行によってもたらされる信用リスク,
また、海外の社会的、政治的、経済的な環境変化に係るリスクに晒されております。
また、有価証券は主に信用リスクの低い日本国債であり、純投資目的、あるいは売買目的で保有しており
ます。これらは、金利の変動リスク、市場価格の変動リスクに晒されています。
預金は、主に個人・法人顧客及び当行グループ会社からのものですが、支払期日にその支払いを実行で
きなくなる流動性リスク、および金利の変動リスクに晒されております。
デリバティブ取引には、ALMの一環で行っている金利スワップ取引、通貨スワップ取引、外国為替先物取
引等が含まれております。
また、売買目的有価証券のほか、金利関連のデリバティブ取引及び通貨関連のデリバティブ取引の一部を
トレーディングポジションとして保有しております。これらの商品は、金利変動リスク、為替変動リスク、価格変
動リスク及び信用リスク等に晒されております。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
①信用リスクの管理
当行は、当行のクレジット・リスク・マネジメント・ポリシー及び関連する管理諸規程に従い、貸付金等に
ついて、個別案件ごとの与信審査、与信限度額、信用情報管理、内部格付、保証や担保の設定、問題債
権への対応など与信管理に関する体制を整備し運営しております。これらの与信管理は、リスクマネジメ
ント部門により行われ、定期的に開催される信用リスク管理委員会や取締役会に報告されます。さらに、
与信管理の状況については、内部監査部門の監査を受けております。
有価証券の発行体の信用リスク及びデリバティブ取引のカウンターパーティーリスクに関しては、信用リ
スク管理部及び審査部等において、信用情報や時価の把握を定期的に行うことで管理しております。
②市場リスクの管理
(ⅰ) 銀行勘定のリスクの管理
当行は、ALMによって銀行勘定の金利の変動リスクを管理しております。ALMに関する規則お
よび要領において、リスク管理方法や手続等の詳細を明記しており、経営委員会において決定さ
れたALCO(アセット・ライアビリティ・コミッティ)規則に基づき、経営委員会の下部組織として設置さ
れた月次のALCOにおいて実施状況の把握・確認、今後の対応等の協議を行っております。日常
的にはマーケット・リスク管理部において金融資産及び負債の金利や期間を総合的に把握し、ギ
ャップ分析や金利感応度分析等によりモニタリングを行い、月次ベースでALCOに報告しておりま
す。なお、ALMにより、金利の変動リスクをヘッジするための金利スワップ等のデリバティブ取引も
行っております。
(ⅱ) トレーディング勘定のリスクの管理
当行は、経営委員会において決定された市場リスク管理ポリシー及びALCO(アセット・ライアビ
リティ・コミッティ)規則に基づき、主として金利の変動リスクと為替の変動リスクに関して、管理を行
っております。バリュー・アット・リスク(以下、「VaR」)を用いて市場リスク量を把握するとともに、規
定の遵守状況等を管理し月次ベースでALCOに報告しております。
48
(ⅲ) 市場リスクに係る定量的情報
(ア)トレーディング目的の金融商品
当行では売買目的有価証券、トレーディング目的として保有しているデリバティブ取引に関
するVaRの算定にあたっては、時系列データの分散・共分散をシミュレートしたモンテカルロ法
(保有期間1日、信頼区間99%)を採用しています。
平成25年3月31日現在で当行のトレーディング業務の市場リスク量(損失額の推計値)は
161百万円でした。
なお、当行では、モデルが算出するVaRと実際の損益を比較するバックテスティングを実施
しています。平成24年4月より平成25年3月までに実施したバックテスティングにおいては、実
際の損失がVaRを超えた事例はありません。ただし、VaRは過去の相場変動をベースに統計
的に算出した一定の発生確率での市場リスク量を計測しており、過去の相場変動からは予想
できないほど市場環境が激変する状況下におけるリスクは捕捉できない可能性があります。
(イ)トレーディング目的以外の金融商品
当行において、主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、「預
け金」、「貸出金」、「有価証券」、「預金」、「譲渡性預金」、「借入金」、そして「デリバティブ取引」
のうちヘッジ会計を適用している金利スワップ取引です。当行では、これらの金融資産及び金
融負債について、100ベーシス・ポイント(1%)の金利上昇を仮定した場合に今後一年間の金
利収益・費用に与える影響額(以下、「12ヶ月金利エクスポージャー」)を、金利の変動リスクの
管理にあたっての定量的分析として利用しています。当該12ヶ月金利エクスポージャーの算定
にあたっては、対象の金融資産及び金融負債を固定金利群と変動金利群に分けて、それぞれ
金利期日に応じて適切な期間に残高を分解したうえで、それら期間ごとに金利変動幅を適用し
ています。平成25年3月31日現在、円ポートフォリオの12ヶ月金利エクスポージャーは2,083百
万円(金利収益の増加)、また米ドルポートフォリオの12ヶ月金利エクスポージャーは219百万
円(金利収益の増加)と把握しています。当該12ヶ月金利エクスポージャーは、金利を除くリス
ク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数との相関を考慮していませ
ん。また、100ベーシス・ポイント(1%)を超える金利変動が生じた場合には、当該12ヶ月金利
エクスポージャーを超える影響が生じる可能性があります。
③資金調達に係る流動性リスクの管理
流動性リスクは、当該リスクに関する管理方法や手続等を明記した規則及び要領に基づき管理を実施
しております。運営に当たっては、ALCOにおいて、決定された方針に基づき、適切な流動性、規制遵守お
よび業務遂行に対応できる十分な資本、事業の成長のために適切な資金を確保することが求められてお
ります。
またALCOによる資本、流動性、貸借対照表および銀行勘定運営の実施状況の把握・確認及び今後の
対応等の協議は、当行における包括的リスク管理フレームワークの一環として行われております。
(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額
が含まれております。当該価額の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件
等によった場合、当該価額が異なることもあります。
49
2.金融商品の時価等に関する事項
平成25年3月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりであります。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
現金預け金
コールローン
買現先勘定
買入金銭債権 (*1)
特定取引資産
売買目的有価証券
(6) 有価証券 (*1)
その他有価証券
(7) 貸出金
貸倒引当金 (*1)
(8) 外国為替 (*1)
資産計
(1) 預金
(2) 譲渡性預金
(3) 外国為替
負債計
デリバティブ取引 (*2)
ヘッジ会計が適用されていないもの
ヘッジ会計が適用されているもの
デリバティブ取引計
その他
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約 (*3)
1,733,795
172,037
688,850
3,372
(単位:百万円)
差額
4,541
11
-
97,008
97,008
-
858,728
330,614
△ 3,016
327,598
117,929
3,994,767
3,541,504
35,000
106,140
3,682,645
858,728
-
332,619
117,929
4,004,342
3,541,180
35,000
106,140
3,682,323
5,021
9,574
△ 324
△ 324
△ 16,992
△6
△ 16,998
△ 16,992
△6
△ 16,998
-
貸借対照表計上額
1,729,253
172,037
688,838
3,372
契約額等
397,871
時価
時価
△ 45
(*1) 貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。なお、買入金銭債権、有価証券、
外国為替につきましては重要性が乏しいため、貸借対照表計上額から直接減額しております。
(*2) 特定取引資産・負債及びその他資産・負債に計上しているデリバティブ取引を一括して計上しております。
デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目につい
ては、△で表示しております。
(*3) 当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約の「契約額等」は、これらの契約に係る融資未実行残高を記載し
ております。
(注)金融商品の時価の算定方法
資 産
(1) 現金預け金
満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。
満期のある預け金については、元利金の合計額を同様の新規預け金を行った場合に想定される適用利率で割
り引いた現在価値を算定しております。残存期間が短期間(一年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似してい
ることから、当該帳簿価額を時価としております。
(2) コールローン
残存期間が短期間(一年以内)であり、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としており
ます。
(3) 買現先勘定
残存期間が一年超のものについては、元利金の合計額を同様の新規取引を行った場合に想定される適用利率
で割り引いた現在価値を算定しております。
残存期間が短期間(一年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としてお
ります。
(4) 買入金銭債権
残存期間が短期間(一年以内)であり、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としており
ます。
50
(5) 特定取引資産
特定取引目的で保有している債券等の有価証券については時価会計を適用しており、市場価格を基に算定し
た価額をもって時価としております。
(6) 有価証券
その他の目的で保有している債券等の有価証券については時価会計を適用しており、市場価格を基に算定し
た価額をもって時価としております。
(7) 貸出金
貸出金のうち、返済期限を設けていない貸出金については、返済見込み期間及び金利条件等から、時価は帳
簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としております。
返済期限のある貸出金のうち残存期間が短期間(一年以内)のものについては、時価は帳簿価額と近似してい
ることから当該帳簿価額を時価としております。
残存期間が長期間(一年超)のものについては、個別案件毎に元利金の合計額を同様の新規貸出を行った場
合に想定される利率で割り引いて時価を算定しております。
また、破綻先、実質破綻先及び破綻懸念先に対する債権等については、担保及び保証による回収見込額等に
基づいて貸倒見積高を算定しているため、時価は決算日における貸借対照表上の債権等計上額から貸倒引当
金計上額を控除した金額に近似しており、当該価額を時価としております。
(8) 外国為替
外国為替は、他の銀行に対する外貨預け金(外国他店預け)、外国為替関連の短期貸付金(外国他店貸)、輸
出手形等(買入外国為替)、輸入手形による手形貸付(取立外国為替)であります。これらは満期のない預け金、
又は約定期間が短期間(一年以内)であり、それぞれ時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を
時価としております。
負 債
(1) 預金、(2)譲渡性預金
要求払預金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を時価とみなしております。
また定期預金の時価は、一定の期間ごとに区分して、将来のキャッシュ・フローを無リスク利子率に決算日にお
ける調達スプレッドを加味した利率により割り引いて現在価値を算定しております。なお残存期間が短期間(6ヶ
月以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。
(3) 外国為替
外国為替のうち、他の銀行から受け入れた外貨預り金及び非居住者円預り金は満期のない預り金(外国他店
預り)であり、また、外国為替関連の短期借入金(外国他店借)は返済期限のない借入金です。これらの時価は
帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としております。
デリバティブ取引
デリバティブ取引は、金利関連取引(金利先物、金利オプション、金利スワップ等)、通貨関連取引(為替予約、
通貨オプション、通貨スワップ等)、債券関連取引(債券先物、債券先物オプション等)であり、取引所の価格、割
引現在価値やオプション価格計算モデル等により算出した価額によっております。
その他
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約については、残存期間が長期間(一年超)のものについて、個
別案件毎に契約上のコミットメント・フィーの将来キャッシュ・フローと同様の新規契約を行った場合に想定される
将来コミットメント・フィー等のキャッシュ・フローとの差額を割り引いて算定した現在価値を、時価としております。
51
(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は、それぞれ次のとおりであります。
繰延税金資産
貸倒引当金
未払費用
固定資産
退職給付引当金
賞与引当金
資産除去債務
その他
繰延税金資産合計
繰延税金負債
その他有価証券評価差額
前払年金費用
その他
繰延税金負債合計
繰延税金資産の純額
1,221
751
685
393
205
195
1,035
4,488
2,361
1,004
221
3,588
900
百万円
百万円
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異の原因となった主要な項目別の内訳
税引前当期純損失計上のため、記載を省略しております。
(1株当たり情報)
1株当たりの純資産額
1株当たりの当期純損失金額
52
1円 07銭
0 円 00 銭
3.時価情報
<有価証券関係>
有価証券の時価に関する事項は次のとおりです。これらには、「国債」「社債」「その他の証券」のほか「特定取引
有価証券」が含まれております。
(1)売買目的有価証券
(単位:百万円)
平成23年度末
平成24年度末
貸借対照表計上額
平成23年度の
損益に含まれた評価差額
貸借対照表計上額
平成24年度の
損益に含まれた評価差額
180,100
26
97,008
174
売買目的有価証券
(2)その他有価証券
(単位:百万円)
平成23年度末
貸借対照表計上額
種類
貸借対照表
計上額が
取得原価を
超えるもの
差額
貸借対照表計上額
差額
取得原価
債券
766,156
759,543
6,612
787,801
781,695
6,106
国債
749,511
743,517
5,994
771,680
766,573
5,106
社債
16,644
16,025
618
16,121
15,121
999
その他
5,960
5,500
460
5,913
5,500
413
772,116
765,043
7,073
793,715
787,195
6,520
債券
54,659
54,704
△ 44
65,013
65,025
△ 11
国債
39,960
40,004
△ 43
65,013
65,025
△ 11
社債
14,698
14,699
0
-
-
-
小計
54,659
54,704
△ 44
65,013
65,025
△ 11
826,775
819,747
7,028
858,729
852,220
6,508
小計
貸借対照表
計上額が
取得原価を
超えないもの
取得原価
平成24年度末
合計
(注)貸借対照表計上額は、期末における市場価格等に基づく時価により計上したものであります。
(3)当事業年度中に売却したその他有価証券
(単位:百万円)
平成23年度(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売却額
売却益の合計額
平成24年度 (平成24年4月1日~平成25年3月31日)
売却損の合計額
売却額
売却益の合計額
売却損の合計額
債券
79,105
291
-
56,808
900
-
国債
79,105
291
-
56,808
900
-
合計
79,105
291
-
56,808
900
-
53
<金銭の信託関係>
運用目的の金銭の信託
(単位:百万円)
平成23年度末
運用目的の金銭の信託
54
平成24年度末
貸借対照表計上額
平成23年度の
損益に含まれた評価差額
貸借対照表計上額
平成24年度の
損益に含まれた評価差額
10
-
10
-
<デリバティブ取引関係>
(1)金利関連取引
(単位:百万円)
平成23年度末
区分
取引所
種類
契約額等
のうち
1年超のもの
時価
評価損益
契約額等
契約額等
のうち
1年超のもの
時価
評価損益
金利先物
-
-
-
-
9,803
-
1
1
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
9,803
-
1
1
金利先物オプション
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
金利先渡契約
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
金利スワップ
店頭
契約額等
平成24年度末
1,049,276
885,091
△ 424
△ 424
570,657
570,657
△ 586
△ 586
受取固定・支払変動
480,255
480,255
13,392
13,392
253,029
253,029
12,728
12,728
受取変動・支払固定
568,643
404,457
△ 13,817
△ 13,817
317,195
317,195
△ 13,314
△ 13,314
受取変動・支払変動
377
377
-
-
432
432
-
-
受取固定・支払固定
-
-
-
-
-
-
-
-
金利オプション
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
△ 424
△ 424
-
-
△ 584
△ 584
合計
(注)1.上記取引については時価評価を行い、評価損益を損益計算書に計上しております。
なお、「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及び監査上の取扱い」(日本公認会計士協会業種別
監査委員会報告第 24 号)などに基づき、ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引は、上記記載から除いておりま
す。
2.時価の算定
取引所取引については、東京金融先物取引所などにおける最終の価格にて計算しております。店頭取引については、
割引現在価値やオプション価格計算モデルなどにより算定しております。
55
(2)通貨関連取引
(単位:百万円)
平成23年度末
区分
取引所
種類
時価
評価損益
契約額等
のうち
1年超のもの
契約額等
時価
評価損益
通貨先物
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
△ 12,278
通貨スワップ
店頭
契約額等
のうち
1年超のもの
契約額等
平成24年度末
703,805
533,214
7,714
7,714
697,694
667,253
△ 12,278
為替予約
11,978,813
866,083
11,447
11,447
15,660,528
505,387
△ 4,212
△ 4,212
売建
7,882,027
578,121
△ 54,062
△ 54,062
9,596,293
359,185
△ 67,931
△ 67,931
買建
4,096,786
287,961
65,509
65,509
6,064,235
146,201
63,718
63,718
通貨オプション
534,417
229,536
0
58
480,184
189,060
0
34
売建
267,208
114,768
△ 5,259
1,967
240,092
94,530
△ 6,151
△ 97
買建
267,208
114,768
5,259
△ 1,909
240,092
94,530
6,151
131
-
-
19,162
19,220
-
-
△ 16,491
△ 16,457
合計
(注)1.上記取引については時価評価を行い、評価損益を損益計算書に計上しております。
なお、「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及び監査上の取扱い」(日本公認会計士協会業種別
監査委員会報告第 24 号)などに基づき、ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引は、上記記載から除いておりま
す。
2.時価の算定
店頭取引については、割引現在価値やオプション価格計算モデルなどにより算定しております。
(3)株式関連取引
該当ございません。
56
(4)債券関連取引
(単位:百万円)
平成23年度末
契約額等
契約額等
のうち
1年超のもの
債券先物
18,645
-
売建
13,375
買建
5,270
種類
区分
取引所
評価損益
契約額等
契約額等
のうち
1年超のもの
△ 12
△ 12
26,604
-
-
△ 12
△ 12
26,242
-
37
37
-
0
0
361
-
△1
△1
時価
時価
評価損益
36
36
8,000
-
0
9
20,000
-
0
△5
売建
4,000
-
0
8
10,000
-
0
0
買建
4,000
-
0
0
10,000
-
1
△5
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
債券先物オプション
債券店頭オプション
店頭
平成24年度末
売建
買建
合計
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
△ 12
△3
-
-
36
30
(注)1.上記取引については時価評価を行い、評価損益を損益計算書に計上しております。
なお、「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及び監査上の取扱い」(日本公認会計士協会業種別
監査委員会報告第 24 号)などに基づき、ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引は、上記記載から除いておりま
す。
2.時価の算定
取引所取引については、東京証券取引所などにおける最終の価格によって計算しております。
(5)商品関連取引
該当ございません。
(6)クレジットデリバティブ取引
該当ございません。
57
4.大株主の状況
<大株主>
(平成25年3月31日 現在)
株主名
所有株式数
持株比率
Citibank Overseas Investment Corporation
244,200,000千株
100%
計
244,200,000千株
100%
58
5.バーゼルⅡ 第3の柱(市場規律)に基づく開示
銀行法施行規則(昭和五十七年大蔵省令第十号。以下、「規則」という。)第十九条の二第一項第五号ニに規定する自己資本の充
実の状況について金融庁長官が別に定める事項(平成 19 年 3 月 23 日金融庁告示第 15 号)として、事業年度に係る説明書類に
記載すべき事項を当該告示に則り、開示しております。
当行は単体自己資本比率の算定に関する内部管理体制について、有限責任あずさ監査法人の外部監査を受けております。なお、
当該外部監査は有限責任あずさ監査法人が当行との間で合意された調査手続を実施し、その結果を報告する業務であり、単体自
己資本比率そのものの適正性や単体自己資本比率の算定に係る内部統制について意見表明するものではありません。
【定性的な開示事項】
(1) 自己資本調達手段の概要
当行は資本調達を、全額普通株式にて行っております。
(2) 銀行の自己資本の充実度に関する評価方法の概要
当行では、月次で規制資本およびリスク・アセットの状況を経営陣宛に報告をし、自己資本充実度の検証を行っています。現状の
自己資本充実度は十分高い水準にあると考えております。今後の自己資本比率につきましても、取締役会で策定いたしました資
本政策に基づき自己資本比率 10.5%以上を維持していく所存です。
(3) 信用リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
当行は、明文化された「クレジット・リスク・マネジメント・ポリシー」に基づいて信用リスクを管理しています。
個々の取引先の信用リスク分析に基づく管理、および、取引の集合体である与信ポートフォリオ全体のリスク分析に基づく管理を
行っており、特定の業種、格付、取引先・企業グループ等へのリスクの集中状況、およびその動向等や与信ポートフォリオの延滞
状況等を信用リスク管理委員会(以下、「CRMC」)で毎月議論・レビューを行い、経営委員会および取締役会に報告されます(「リス
ク管理の枠組み」もご参照下さい)。
尚、銀行法第13条の「信用供与等限度額」を超える顧客のニーズのある場合に貸出金の売却(ローン・パーティシペーション)をす
るほか、ローン・シンジケーションと同様に一旦当行が貸し出した後に売却すること、リスク資本所要額を減額するため売却または
銀行保証を取ることなどが有りますが、現在、ポートフォリオの交換、自行資産の証券化等は行っておりません(詳しくは定量的な
開示事項(2)自己資本の充実度に関する事項、(3)信用リスク・エクスポージャーの期末残高をご覧下さい)。
当行では、バーゼル II における信用リスク・アセットの額の算出には、標準的手法を適用しております。
【法人金融】
法人金融部門では、与信取引のある全ての取引先に対し、債務者格付 (Obligor Risk Rating) と、その取引の種類・内容にあわせ
て与信枠格付 (Facility Risk Rating) を設定しています。与信枠格付 (Facility Risk Rating) が、当該取引先に付与された債務者
格付 (Obligor Risk Rating) と異なるのは、その与信枠に対して信用補完を受けている場合に限定されます。
取引先への行内格付の付与ならびに与信枠の設定は、新規に取引を開始する際に行われます。取引開始後は、行内格付ならび
に与信枠は少なくとも年1回見直されます。与信枠の設定には、クレジット・オフィサー(以下、「CO」)あるいはシニア・クレジット・オ
フィサー(以下、「SCO」)2 人以上の承認が必要とされています。
CO ならびに SCO は、与信を承認する権限を与えられた職員です。SCO は CRMC により、CO は SCO により任命を受ける、任
命制です。任命に際しては与信関連実務の経験、与信関連研修の履修経歴、与信判断能力、知識、ならびに適性等が審査されま
す。
SCO の承認権限にはランク(承認レベル)があり、このランクは CRMC が、個々のオフィサーの経験と実績を基に決定します。
与信枠の承認に必要なクレジット・オフィサーのレベルは、当該取引先に付与された行内格付(債務者格付及び与信枠格付)と与
信枠総額のマトリックスで決定されます。行内格付(債務者格付及び与信枠格付)が低いほど、また与信枠総額が大きいほど、高
い承認レベルを有するクレジット・オフィサーの承認が必要となります。
59
与信枠を承認する 2 人以上のクレジット・オフィサーの内、1 人は営業部門で当該取引先を担当するビジネス・スポンサー、他の 1
人は営業部門から独立したリスク管理部門の CO/SCO であることが要求されています。これは、組織運営にチェック・アンド・バラ
ンス機能を確保することを目的としています。
【個人金融】
個人金融部門での与信決裁権限は、商品別に規定されており、2人以上のCOまたはSCOの承認が必要で、内1名は当該承認金
額以上の与信決裁権限を付与されていなくてはなりません。 なお、与信決裁権限はセールス、マーケティング、経営管理あるいは
支店に属している者には与えられていません。
COならびにSCOは、与信を承認する権限を与えられた職員です。CO・SCOは個人金融クレジットリスクマネジメント部により任命
を受ける、任命制です。任命に際しては与信関連実務の経験、与信関連研修の履修経歴、与信判断能力、知識、ならびに適性等
が審査されます。
COならびにSCOの与信承認権限には与信可能承認金額ならびに承認レベルがあり、これらは、個人金融クレジットリスクマネジ
メント部が、個々のオフィサーの経験と実績を基に決定します。
与信の承認に、どのレベルのクレジット・オフィサーが必要かは、与信金額ならびに当該取引と規定のクレジットクライテリアとの乖
離性により決定されます。与信金額が大きいほど、また当該取引と規定のクレジットクライテリアとの乖離性が高いほど、高い承認
レベルを有するクレジット・オフィサーの承認が必要となります。
また、与信ポートフォリオ全体のリスク管理の一環として、申込案件ならびに融資実行案件のリスクプロファイル、クレジットパフォー
マンスのモニタリングを行っております。
なお、貸倒引当金の計上基準については、平成 24 年度決算期の財務状況報告「2. 財務諸表等」にある「重要な会計方針」のうち、
「5. 引当金の計上基準」(1)貸倒引当金をご参照ください。
ロ. 標準的手法が適用されるポートフォリオについて、次に掲げる事項
① リスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関等の名称
スタンダード・アンド・プアーズ・レーティング・サービシズ(以下、「S&P」)、ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(以下、
「Moody’s」)および経済協力開発機構です。
② エクスポージャーの種類ごとのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関等の名称
A. 経済協力開発機構のカントリー・リスク・スコア
 中央政府及び中央銀行向けエクスポージャー
 日本国政府及び日本銀行向けの円建てエクスポージャー
 金融機関及び第一種金融商品取引業者のうち、バーゼル銀行監督委員会の定める自己資本比率の基準又はこれと類似
の基準の適用を受ける先に対するエクスポージャー
B. S&P ならびに Moody’s の外部格付機関による依頼格付
 法人向けエクスポージャー
 金融機関及び第一種金融商品取引業者のうち、バーゼル銀行監督委員会の定める自己資本比率の基準又はこれと類似
の基準の適用を受けない先に対するエクスポージャー
(4) 信用リスク削減手法に関するリスク管理の方針及び手続きの概要
① 信用リスク削減手法全般に関する方針
標準的手法採用行である当行では、信用リスク削減手法として包括的手法を採用しております。これは、自己資本比率の算出時に
おける信用リスクのアセット額算出において、エクスポージャーについては価格上昇リスク・担保については価格下落リスクを反映
したうえでネットのエクスポージャーを算出し、それに呼応するリスク・ウエイトを反映しております。また、これらの価格調整は各々
の変動リスク(ボラティリティ調整率と呼称します)に応じたヘアカット値を用いております。
② 信用リスク削減手法全般に関する管理
与信枠を年1回以上の頻度で見直しを行う傍ら、債権保全の目的として担保価値や保証履行能力などを定期的に再評価しており
ます(尚、担保・保証の種類は、③信用リスク削減手法の種類に記載しております)。
60
また、現時点においては、クレジット・デリバティブを自己資本比率計算上の信用リスク削減手段とすることは行っていません。派生
商品取引及びレポ形式の取引においては、取引国の規制等を考慮し相対ネッティング契約が有効である場合にはそれを検討して
おります。
③ 信用リスク削減手法の種類
A. 適格金融資産担保
『銀行法第十四条の二の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らして自己資本の充実の状況が適切であるかどうかを判
断するための基準』(平成十八年金融庁告示第十九号)(以下、「金融庁告示」)の第八十九条および第九十条に規定されている条
件を満たす以下の資産です。
現金及び自行預金、金、債券、株式等。
B. 保証
保証者には、政府・中央銀行、公的機関、各種金融機関、一般事業会社、個人等があります。尚、金融庁告示第百十八条、第百十
九条および第百二十二条に規定されている条件を満たすことが必要です。
C. 自行預金の相殺
貸出金と自行預金の相殺を用いるにあたっては、金融庁告示第百十七条に規定されている条件を満たす預け金と自行預金を相
殺し、その相殺額を自己資本比率に用いるエクスポージャーの額としております。
(5) 派生商品取引及び長期決済期間取引の取引相手のリスクに関するリスク管理の方針及び手続きの概要
①取引相手のリスク
派生商品取引等に伴う取引先信用リスク(Counterparty Pre-Settlement Risk)については、当該取引の値洗い(mark-to-market)に
よる現時点での再構築コストと、将来の市場価格の変動により契約履行日までの間に増加すると予想される金額の合計としてリス
ク量を把握しています。
②与信枠の管理
取引相手の派生商品取引等のための与信枠は、すべてのオン・バランス取引等の与信枠と合算して与信枠総額で管理しています。
③担保による保全及び引当金に関する方針
多くの金融機関とは ISDA Credit Support Annex(CSA)を締結しています。
派生商品取引等(デリバティブ取引、クレジット・スワップ等)は、時価評価を行っております。又、派生商品に関する引当は行ってお
りません。尚、長期決済期間取引に該当する取引はございません。
(6) 証券化エクスポージャーに関する事項
イ. 当行での取組み
証券化取引に関して、以下のように取り組んでいます。
①オリジネーター
当行自身の資金調達及びバランスシート・マネージメントを目的とした貸付債権等の証券化取引は実施していません。
②投資家
取引先の資金調達手段としてABL、Asset Backed Commercial Paper(以下、「ABCP」)等様々な証券化取引のアレンジを行ってお
り、これらの証券化取引に資金提供することによる証券化エクスポージャーを保有しています。
③スワップ提供者
61
取引先のために当行がアレンジした証券化案件において、発行体が被る外国為替リスク、金利リスク等を削減するため、当行が為
替予約、金利スワップ等を提供する場合があります。
④その他
当行は、ABCP業務等に関連して、当行がアレンジする証券化取引の流動性補完のためのコミットメント・ラインの提供等を行って
います。
ロ. リスク管理の方針、リスク特性及びモニタリング体制(その運用状況も含む)の概要
証券化エクスポージャーを保有するに際しては、当行として投資家の立場も踏まえたデューデリジェンス等によりリスクの実態を正
確に把握するとともに、内部格付の付与、案件審査等の案件評価を実施し、他の直接的な貸出資産とあわせて管理をしています。
また当行においては、通常の与信取引同様に、証券化取引の信用リスク量を把握し、定期的なモニタリングを行っています。
また、当行の証券化取引に関わる信用リスクとして、万一何らかの理由でABCP等による資金調達が継続できなくなった時に当行
が資金の供給をする、コミットメント・ラインの提供に付随する貸倒れリスクがあります。証券化取引に提供するコミットメント・ライン
の場合、返済原資は証券化された当該顧客資産(裏付け資産)から回収される現金です。従って、証券化取引に提供するコミットメ
ント・ラインの信用リスクは、供給した資金が裏付け資産から十分に回収できないことと定義されます。
証券化取引に提供するコミットメント・ラインの信用リスクの管理は、①証券化エクスポージャーの金額に対する裏付け資産からの
将来キャッシュ・フローの比率に、予想される貸倒損失を十分にカバーするバッファー(超過担保額)を設定すること、②その他必要
な信用補完を確保すること、③その後のモニタリングを適切に行うこと等により行われます。当行がアレンジする証券化取引に貸出
を行う場合も、同様です。
尚、当行は第三者の資産に係る証券化取引を行う場合の証券化目的導管体として、主に特別目的会社(SPC)か信託を使用しま
す。
また、証券化取引に付随する為替予約やスワップ提供に係る信用リスク管理は、証券化案件以外の取引の場合と同様です。
ハ. 証券化エクスポージャーについて、信用リスク・アセットの額の算出に使用する方式の名称
標準的手法
ニ. 証券化取引に関する会計方針
証券化取引に関する金融資産および金融負債の発生および消滅の認識、その評価および会計処理につきましては、企業会計基
準第10号「金融商品に関する会計基準」(平成11年1月22日企業会計審議会)等に準拠しています。
ホ. 証券化エクスポージャーの種類ごとのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関の名称(使用する適格
格付機関を変更した場合には、その理由を含む)
証券化エクスポージャーのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関として、S&P ならびに Moody’s を採用しております。
(7) マーケット・リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
当行では定められた「マーケット・リスク・マネジメント・ポリシー」に基づき、市場部門から明確に独立した業務統括権限を取締役会
によって与えられた市場リスク管理部が、バンキング・トレーディング両勘定の資産・負債(オフ・バランスを含む)における金利リス
ク、為替リスク、その他のリスクファクターの特定、評価方法の規定(感応度、VaR等)及びモニタリング(ストレステストの実施、限度
枠の厳守状況を含む)を行っています。またALCO(アセット・ライアビリティ・コミッティ)委員会への業務報告、リスク分析における
提言等を定期的および適時行っています。
ロ. マーケット・リスク相当額の算出に使用する方式の名称
標準的方式
ハ. 想定される保有期間及び保有期間が想定を超える蓋然性等を踏まえ、取引の特性に応じて適切に価格を評
価するための方法
62
当行では特定取引の対象を流動性の高い有価証券、外国為替、デリバティブ取引等に限定し、市場価格あるいは市場データにも
とづく理論価格により時価評価して、特定取引勘定に計上しています。対象取引、時価評価方法等については、内部規程により定
められています。
ニ. マーケット・リスクに対する自己資本の充実度を内部的に評価する際に用いている各種の前提及び評価の方
法
VaRとストレステストに基づいた自己資本使用量が計測され、信用リスク、オペレーショナル・リスクとともに、自己資
本充実度が計測されています。
(8) オペレーショナル・リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
オペレーショナル・リスクは、業務の過程(内部体制)、役職員の活動(人的要因)、およびシステムの不備・欠陥(システム要因)、
あるいは事務ミスやシステム障害などの外部事象から生じる損失(外生的要因)を原因として損失を被るリスクです。当行では、オ
ペレーショナル・リスクは他の種類のリスクと同様に、チェック・アンド・バランス機能を有する全社的な枠組みの中で管理しています。
次のようなものが一体となり機能するガバナンス体制を取っています。



リスクの帰属は各事業部門にあるという認識
管理部門による監督
監査部門による独立した立場での監査
オペレーショナル・リスクに対する当行の手法は、「オペレーショナル・リスク・マネジメント・ポリシー」に規定されています。一部の特
定なオペレーショナル・リスク(IT リスク、事務リスク、災害リスク)には、さらにそれぞれのリスクに合わせた追加ポリシーと規定が
定められています。このポリシーの目的は、オペレーショナル・リスクを査定し伝達するための、また全社的に有効な内部管理態勢
を維持するために、一貫性を持った付加価値のある枠組みを確立することにあります。
当行では、オペレーショナル・リスクを識別し、定性的に評価し、監視するための包括的なツールとして、「マネージャーズ・コントロ
ール・アセスメント(以下、「MCA」)」を導入しています。この MCA は、業務活動に内在する重要なリスクを管理職が自ら特定し、リ
スクに対する重要なコントロールを評価し、モニタリングするプロセスとして位置づけています。MCA では、年次リスク評価として、
主要な業務プロセスを特定、重大なリスクとコントロールを定義し、そのコントロールが継続的に有効に機能していることを点検する
ための最適なモニタリング方法や評価活動を特定します。これらの特定された主要業務プロセスは、業務内容や規制環境等の変
化を勘案し、適時見直しが行われることで、MCA の内容は常に最新の状況が反映されるように管理されています。コントロール環
境の有効性に関する評価は、四半期毎に行われ、評価結果は、ビジネス・リスク、コンプライアンス&コントロール委員会(以下、
「BRCC」)で承認され、BRCC を通じて経営陣へ報告されます。
オペレーショナル・リスクは、当行の行なう全ての事業活動に内在していますので、全ての事業活動はオペレーショナル・リスク・プ
ロセスの対象となっています。オペレーショナル・リスクに関する問題点や傾向については、オペレーショナル・リスク管理に責任を
有するシティバンク銀行リスク監督の各種委員会、つまり、BRCC と事務システム委員会に報告されます。
ロ. オペレーショナル・リスク相当額の算出に使用する手法の名称(部分的に先進的計測手法を使用する場合は、
各手法の適用範囲を含む)
基礎的手法
(9) 銀行勘定における銀行法施行令(昭和五十七年政令第四十号)第四条第四項第三号に規定する出資その
他これに類するエクスポージャー(以下、「出資等」という。)又は株式等エクスポージャーに関するリスク管理の
方針及び手続の概要
該当ございません。
(10) 銀行勘定における金利リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
63
当行では定められた「マーケット・リスク・マネジメント・ポリシー」に基づき、市場部門から明確に独立した業務統括権限を取締役会
によって与えられた市場リスク管理部が、銀行勘定における金利リスクの管理を行っています。またALCO(アセット・ライアビリティ・
コミッティ)委員会への業務報告、リスク分析における提言等を定期的および適時行っています。
ロ. 銀行が内部管理上使用した銀行勘定における金利リスクの算定手法の概要
当行では金利更改ラダー法を用い銀行勘定における金利リスクを日々計測し、各通貨毎1%金利上昇をした場合の経済価値の増
減額を内部管理上の指標としています。保有する資産・負債を固定金利のものは残存期間、変動金利のものは金利更改期までの
期間に応じてラダーに振り分けています。明確な金利改定間隔のない流動性預金等あるいは住宅ローンの期限前返済等は、残存
期間および残高について合理的な仮定を使用していますが、その妥当性について市場部門から独立した市場リスク管理者による
承認を受けています。なお内部管理上の金利リスク量は標準的手法を採用したアウトライヤー比率算出上の総金利リスク量と必ず
しも一致しません。
64
【定量的な開示事項】
(1)自己資本の構成に関する事項
(単位:百万円)
平成23年度末
平成24年度末
基本的項目(Tier1)
資本金
123,100
123,100
資本剰余金
121,100
121,100
利益剰余金
16,440
14,457
社外流出予定額(△)
-
-
その他有価証券の評価差損(△)
0
0
新株予約権
営業権相当額(△)
-
-
720
-
のれん相当額(△)
-
-
企業結合等により計上される無形固定資産相当額(△)
-
-
証券化取引に伴い増加した自己資本相当額(△)
計
(A)
うち ステップ・アップ金利条項付の優先出資証券
259,920
258,657
-
-
-
-
補完的項目(Tier2)
土地の再評価額と再評価前の直前の帳簿価額の差額の45%相当額
一般貸倒引当金
1,335
1,159
適格引当金が期待損失額を上回る額
-
-
負債性資本調達手段等
-
-
うち永久劣後債務
-
-
うち期限付き劣後債務及び期限付き優先株
-
-
補完的項目不算入額
-
計
うち自己資本への算入額
(B)
控除項目
(C)
自己資本額(A)+(B)-(C)
(D)
-
1,335
1,159
1,335
1,159
10
261,245
10
259,806
65
(2)自己資本の充実度に関する事項
信用リスクに対する所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成23年度末
信用リスク・
アセットの額
平成24年度末
所要自己
資本の額
信用リスク・
アセットの額
所要自己
資本の額
資産(オン・バランス)項目
現金
0
我が国の中央政府及び中央銀行向け
外国の中央政府及び中央銀行向け
0
0
0
0
0
0
0
672
26
648
25
国際決済銀行等向け
-
-
-
-
我が国の地方公共団体向け
-
-
-
-
外国の中央政府等以外の公共部門向け
3,895
155
2,372
94
国際開発銀行向け
-
-
-
-
地方公共団体金融機構向け
-
-
-
-
我が国の政府関係機関向け
6,150
246
3,027
121
地方三公社向け
-
-
-
-
金融機関及び第一種金融商品取引業者向け
295,891
11,835
240,970
9,638
法人等向け
187,628
7,505
224,021
8,960
-
-
-
-
11,598
463
12,956
518
中小企業等向け及び個人向け
抵当権付住宅ローン
不動産取得等事業向け
4,356
174
9,643
385
三月以上延滞等
6,858
274
6,313
252
取立未済手形
349
13
385
15
信用保証協会等による保証付
-
-
-
-
株式会社産業再生機構による保証付
-
-
-
-
出資等
-
-
-
-
証券化(オリジネーターの場合)
-
-
-
-
証券化(オリジネーターの以外の場合)
-
-
-
-
複数の資産を裏付とする資産(いわゆるファンド)
のうち、個々の資産の把握が困難な資産
その他
資産(オン・バランス)項目合計
-
-
-
-
39,155
1,566
34,427
1,377
556,556
22,262
534,767
21,390
オフ・バランス取引等項目
派生商品取引
79,326
3,173
122,752
4,910
その他
86,088
3,443
93,681
3,747
165,414
6,616
216,433
8,657
721,970
28,878
751,201
30,048
オフ・バランス取引等項目合計
総合計
マーケット・リスクに対する所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成23年度末
標準的方式
うち 金利リスク
株式リスク
外国為替リスク
コモディティ・リスク
合計
66
個別リスク
一般市場リスク
平成24年度末
所要自己資本の額
個別リスク
一般市場リスク
所要自己資本の額
-
35,904
1,436
-
29,436
-
-
-
-
-
1,177
-
-
2,832
113
-
2,858
114
-
-
-
-
-
-
-
38,736
1,549
-
32,294
1,291
オペレーショナル・リスクに対する所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成23年度末
オペレーショナル・リスク
基礎的手法
平成24年度末
所要自己資本の額
147,068
オペレーショナル・リスク
5,882
所要自己資本の額
129,052
5,162
自己資本比率及び基本的項目比率
(単位:百万円, %)
平成23年度末
平成24年度末
基本的項目(Tier1)
(A)
259,920
258,657
補完的項目(Tier2)
(B)
1,335
1,159
控除項目
(C)
自己資本額(A)+(B)-(C)
(D)
10
10
261,245
259,806
資産(オン・バランス)項目
556,556
534,767
オフ・バランス取引等項目
165,414
216,433
信用リスク・アセットの額
721,970
751,201
147,068
129,052
リスク・アセット等
オペレーショナル・リスク
オペレーショナル・リスク相当額を8%で除して得た額
マーケット・リスク
マーケット・リスク相当額を8%で除して得た額
38,736
32,294
907,775
912,548
基本的項目比率(Tier1比率)(A)/(E)×100
28.63
28.34
単体自己資本比率 (D)/(E)×100
28.77
28.47
36,311
36,501
計
総所要自己資本額 (国内基準)(E)×4%
(E)
67
(3)信用リスクエクスポージャーの期末残高
(地域別・業種別・取引相手別)
(単位:百万円)
平成23年度末
貸出金など
平成24年度末
デリバティブ
債券
合計
貸出金など
債券
デリバティブ
合計
国内
製造業
農業・林業
81,011
-
19,174
100,185
72,691
-
23,835
96,526
-
-
-
-
-
-
-
-
漁業
-
-
-
-
-
-
-
-
鉱業
-
-
-
-
-
-
-
-
15
-
274
290
46
-
143
190
670
-
678
1,348
-
-
3
3
建設業
電気・ガス
・熱供給・水道業
情報通信業
28,607
-
24
28,632
17,715
-
28
17,743
8,759
-
2,488
11,248
10,716
-
477
11,193
卸売・小売業
151,713
-
8,622
160,335
144,898
-
5,664
150,562
金融・保険業
868,306
30,751
47,429
946,488
986,475
15,139
92,779
1,094,394
3,009
-
-
3,009
9,643
-
-
9,643
運輸業
不動産業
22,624
-
766
23,391
7,507
-
312
7,820
507,950
784,806
1,000
1,293,756
560,593
802,665
-
1,363,259
個人など
59,830
-
2,109
61,939
60,421
-
662
61,083
その他
32,526
-
-
32,526
29,737
-
-
29,737
政府等
32,147
3,003
4,270
39,421
40,372
3,003
361
43,737
金融業
1,375,367
-
45,018
1,420,386
1,310,452
-
60,382
1,370,835
上記以外のサービス業
国・地方公共団体
海外
その他
合計
35,029
2,500
544
38,074
59,678
2,500
394
62,574
3,207,571
821,061
132,402
4,161,035
3,310,950
853,378
185,046
4,319,305
(残存期間別)
(単位:百万円)
平成23年度末
貸出金など
合計
貸出金など
2,159,398
205,502
102,292
2,467,194
2,103,232
159,766
170,583
1年超3年以下
706,106
284,347
13,938
1,004,393
406,880
437,391
12,596
856,868
3年超5年以下
147,267
245,528
8,190
400,987
510,715
200,125
180
711,021
1年以下
5年超
期間の定めのないもの
合計
68
債券
平成24年度末
デリバティブ
債券
デリバティブ
合計
2,433,582
82,599
85,682
7,980
176,263
191,007
26,025
1,685
218,718
112,197
-
-
112,197
99,114
-
-
99,114
3,207,571
821,061
132,402
4,161,035
3,310,950
823,308
185,046
4,319,305
三月以上延滞等のエクスポージャーの期末残高又はデフォルトしたエクスポージャーの期末残高
(単位:百万円)
平成23年度末
平成24年度末
国内
法人
1,709
個人
2,017
826
706
海外
4,867
7,639
合計
7,402
10,363
(注)「三月以上延滞等エクスポージャー」とは、元本又は利息の支払いが約定支払日の翌日から 3 ヶ月以上延滞しているエク
スポージャー、又は引当金勘案前でリスク・ウェイトが 150%であるエクスポージャーであります。
一般貸倒引当金、個別貸倒引当金及び特定海外債券引当勘定の期末残高及び期中の増減額
(単位:百万円)
平成23年度
期首残高
期中増減額
平成24年度中間期
期末残高
期首残高
期中増減額
平成24年度
期末残高
期首残高
期中増減額
期末残高
個別貸倒引当金
法人
806
△ 80
726
726
453
1,179
726
420
1,147
個人
2,415
△ 162
2,253
2,253
△ 498
1,754
2,253
△ 1,175
1,078
97
△ 23
73
73
△ 32
41
73
△ 32
41
898
436
1,335
1,335
70
1,405
1,335
△ 175
1,159
その他
一般貸倒引当金
該当ございません。
特定海外債権引当勘定
標準的手法が適用されるエクスポージャーについて、リスク・ウェイトの区分ごとの信用リスク削減手法の効果を
勘案した後の残高
(単位:百万円)
平成23年度末
格付あり
0%
平成24年度末
格付なし
格付あり
格付なし
-
1,303,419
136
1,369,192
20%
1,400,548
136,659
1,082,817
134,606
35%
-
33,139
-
37,017
50%
111,581
8,821
105,607
14,634
75%
-
-
-
-
100%
84,015
241,738
81,323
334,258
150%
-
3,711
-
2,158
自己資本控除
-
-
-
-
1,596,144
1,727,488
1,269,884
1,891,867
合計
69
(4)信用リスク削減手法に関する事項
(単位:百万円)
平成23年度末
平成24年度末
適格金融資産担保
現金及び自行預金
137,425
366,642
債券
636,384
702,381
株式
1,944
260
-
-
61,647
88,268
その他
保証及びクレジット・デリバティブ
保証
クレジット・デリバティブ
合計
-
-
837,401
1,157,552
(注)シティバンク、エヌ・エイ海外拠点との銀行間マネー取引について、自行預金相殺を採用しています。
70
(5)派生商品取引及び長期決済期間取引の取引相手のリスクに関する事項
イ.与信相当額の算出に用いる方式 カレント・エクスポージャー方式
(単位:百万円)
平成23年度末
ロ.グロス再構築コストの合計額
平成24年度末
171,347
194,481
ハ.担保による信用リスク削減手法の効果を勘案する前の与信相当額
外国為替関連取引
87,098
184,372
金利関連取引
40,033
311
127,131
184,684
合計
ニ.ロに掲げる合計額及びグロスのアドオンの合計額からハに掲げる額を差し引いた額
(ネッティング契約による削減効果)
182,580
174,171
ホ.担保の種類別の額
・該当ございません。
ヘ.担保による信用リスク削減手法の効果を勘案した後の与信相当額
ハに同じです。
ト.与信相当額の算出対象となるクレジット・デリバティブの想定元本額
・該当ございません。
チ.信用リスク削減効果を勘案するためのクレジット・デリバティブの想定元本額
・該当ございません。
(6)証券化エクスポージャーに関する次に掲げる事項
イ. 当行がオリジネーターである証券化エクスポージャーに関する事項
該当ございません。
ロ. 当行が投資家である証券化エクスポージャーに関する事項
(ⅰ)保有する証券化エクスポージャーの額及び主な原資産の種類別の内訳
(単位:百万円)
原資産の種類
平成23年度末
平成24年度末
事業法人等向け債権
-
-
住宅ローン
-
-
-
-
その他
リテール向け債権(除く住宅ローン)
10
10
合計
10
10
71
(ⅱ)保有する証券化エクスポージャーのリスク・ウェイトの区分ごとの残高及び所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成23年度末
リスク・ウェイト
残高
平成24年度末
所要自己資本
残高
所要自己資本
20%以下
-
-
-
-
50%以下
-
-
-
-
100%以下
-
-
-
-
350%以下
-
-
-
-
自己資本控除
10
10
10
10
合計
10
10
10
10
(ⅲ)自己資本比率告示第 247 条の規定により自己資本から控除した証券化エクスポージャーの額及び原資産の種類別の内訳
(単位:百万円)
原資産の種類
平成23年度末
平成24年度末
事業法人等向け債権
-
-
住宅ローン
-
-
リテール向け債権(除く住宅ローン)
-
-
その他
10
10
合計
10
10
(ⅳ)自己資本比率告示附則第 15 条の適用により算出される信用リスク・アセットの額
該当ございません。
(7)マーケット・リスクに関する事項 (内部モデル方式を使用する場合に限る)
該当ございません。
(8)銀行勘定における出資等又は株式等エクスポージャーに関する事項
該当ございません。
(9)信用リスク・アセットのみなし計算が適用されるエクスポージャー
該当ございません。
72
(10)銀行勘定における金利リスクに関して銀行が内部管理上使用した 1%金利上昇ショックに対する損益又は
経済的価値の増(△減)額
(単位:百万円)
平成23年度末
円金利
USドル金利
ユーロ金利
平成24年度末
17,389
10,845
△ 2,572
△ 2,236
914
807
その他
△ 803
△ 181
合計
14,927
9,235
73
【報酬等に関する開示事項】
(1) 当行の対象役職員の報酬等に関する組織体制の整備状況に関する事項
イ. 「対象役職員」の範囲
開示の対象となる報酬告示に規定されている「対象役員」および「対象従業員等」(合わせて「対象役職員」の範囲について
は、以下のとおりであります。
①
「対象役員」の範囲
対象役員は、当行の取締役および監査役であります。なお、社外取締役、社外監査役および報酬等の支払いのない非
常勤取締役を除いております。
②
「対象従業員等」の範囲
当行では、対象役員以外の当行の役員および従業員のうち、「高額の報酬等を受ける者」または「当行の業務運営また
は財産の状況に重要な影響を与える者等」を「対象従業員等」として、開示の対象としております。
A. 「主要な連結子法人等」の範囲
当行には連結子法人はありません。
B. 「高額の報酬等を受ける者」の範囲
「高額の報酬等を受ける者」とは、「対象役員」が事業年度内に受け取った報酬等の総額を「対象役員の員数」で除
した「対象役員の平均報酬額」以上の報酬を受ける者を指します。「高額の報酬等を受ける者」に該当する者は 1
名です。なお、対象役員数は 7 人、対象役員の報酬等の総額は 473 百万円、対象役員の平均報酬額は 79 百万
円です。
C. 「当行の業務運営又は財産の状況に重大な影響を与える者等」の範囲
「当行の業務運営又は財産の状況に重大な影響を与える者等」の範囲は、原則としてシティのリスク部門が決定
する「特定役職員」の範囲とします。このうち、個人特定役職員とは、個人として、当行あるいはシティにとっての重
要な事業部門への重大なリスクに影響を与える特定役職員です。グループ特定役職員とは、個人特定役職員と
同様に報酬を得るもので、それらの者がグループで共同して行為した場合、当行あるいはシティにとっての重要な
事業部門への重大なリスクに影響を与え得る特定役職員を指します。特定役職員には、本来、対象役員、対象従
業員およびリスク・マネジメント部門と資金証券部の責任者などが含まれ得ますが、本項(A.「当行の業務運営又
は財産の状況に重大な影響を与える者等」の範囲)の目的では、これらの者のうち、対象役員を除いた者が「当行
の業務運営又は財産の状況に重大な影響を与える者等」に含まれるものとします。
ロ. 対象役員の報酬等の決定について
①
対象役員の報酬等の決定について
当行では、株主総会において役員報酬の総額(上限額)を決定しております。対象役員の報酬については役員報酬規程
にもとづき、決定しております。
なお、全ての取締役にかかる年間報酬総額(基本年額報酬、賞与および株式)については、当行の CEO、コンプライアン
ス部門長および人事部門長がその支払額の妥当性について確認しております。
②
対象従業員等の報酬等の決定について
当行における従業員の報酬等は、当行の給与規程にもとづいて、決定され、支払われております。当該規程は、業務推
進部門から独立した当行の人事部門においてその制度設計・文書化がなされております。なお、対象従業員等に含まれ
る当行執行役員の報酬等の決定については、上記①には含まれていません。なお、年間報酬総額(基本年額報酬、賞与
および株式)が 30 百万円または 300 千米ドル以上の全従業員について、当行の CEO、コンプライアンス部門長および人
事部門長がその支払額の妥当性について確認しております。
ハ. リスク・マネジメント部門・コンプライアンス部門の職員の報酬等の決定について
リスク・マネジメント部門・コンプライアンス部門の職員の報酬は当行の給与規程にもとづき決定され、具体的な支給額は、当
該部門の部門長を最終決定者とする人事考課にもとづき確定されることにより、業務推進部門から独立して報酬の決定がな
されております。
ニ. 報酬委員会等の構成員に対して払われた報酬等の総額および報酬委員会等の会議の開催数
当行には報酬委員会またはそれに相当する社内の機関はありません。
(2) 当行の対象役職員の報酬等の体系の設計および運用の適切性の評価に関する事項
イ. 報酬等に関する方針について
① 「対象役員」の報酬等に関する方針
役員の報酬等に関しては、役員報酬規程にもとづき、役員報酬制度を設定しております。
具体的な報酬制度といたしましては、役員の報酬等の構成を、
・ 基本年額報酬
74
・
・
・
・
・
賞与
諸手当
シティグループ株の株式 (あるいはストックオプション)
退職慰労金
現金払いの報酬 (名目上の投資収益)
基本年額報酬は役員としての職務内容・人物評価・実務実績等を勘案し、賞与は、当行の業績を踏まえ決定しておりま
す。株式は当行の株主、顧客およびその他利害関係者と従業員との利害関係を合わせるため米国のシティグループ・イ
ンクの株式を付与するものです。
② 「対象従業員等」の報酬等に関する方針
当行の役職員の報酬等の決定においては、当行の給与規程にもとづき職務評価、人事考課、職務遂行能力および業績
の程度その他に応じて決定されます。
ロ. 報酬体系の設計・運用についての重要な変更について
次項(3) で記載する特定役職員の報酬等の体系とリスク管理を除き、重大な変更は特にございません。
(3) 当行の対象役職員の報酬等の体系とリスク管理の整合性ならびに報酬等と業績の連動に関する事項
イ. 報酬等の決定におけるリスク勘案方法について
個人特定役職員の報酬決定においては、管理部門(コンプライアンス部門、財務部門、リスク・マネジメント部門、内部監査
部門、法務部門)による年次の管理部門評価の仕組みを取り入れており、リスク行動に関わる評価を実施しております。
ロ. 対象役職員の報酬等の決定における業績連動部分について
① 業績連動部分の算出方法について
業績評価システムにおいては、対象役職員の上司により行われる業績評価を反映させるため、独立性のある査定プロセ
スで付与されるレーティングが含まれています。さらに業績評価システムには、上級管理職の対象役職員の場合、正式
なリスク目標とその者の管理者が与えたリスク評価も含まれます。インセンティブ報酬の推薦を行うに際しては、個人の
業績目標とリスクに関連する達成目標の双方が勘案されるよう報酬決定のためのワークシートに記入されます。
② 業績連動部分の調整方法について
特定役職員については、シティの財政状況や風評に深刻な悪影響を及ぼした場合には繰り延べ払いのインセンティブ報
酬の支払いにつき、当該繰り延べ払いを取り止めると共に、リスクについての監督・管理の懈怠により重大な責任が発生
した場合にも当該繰り延べ払いを取り止めることとしております。また、特定役職員については、そのグローバルレベル
の所属事業において繰延期間内におけるいずれかの年度において税引き前損失となった場合に、損失年度の翌年に確
定する予定の繰り延べ株式が減額調整されます。
③
過度の短期的業績連動となっていないことの確認について
特定役職員の年次のインセンティブ報酬体系はリスクテイクをけん制する仕組みとなっていることから、当行の報酬制度
は過度の短期的業績連動となっていないことが確認されております。リスクをけん制するための仕組みとして、相当額を
繰り延べ報酬とすること、権利確定期間の設定、広範囲にわたる繰り延べ払いの取り止め、および不適切なリスクテイク
行動に対しての経営陣の裁量による未確定の繰り延べ報酬についての当該確定の取り止めを認めております。
④
表面的なリスクを減少させるような取引のけん制について
報酬は、リスク管理を重視しながら、その達成が必須とされる目標に焦点をあてた上で、年度末の業績評価に基づいて
決定されます。業績評価は様々な評価のための要素、具体的には、多様な視点からのフィードバック、主要な事業の財
務成績、リスクおよび顧客を基準とした業績の評価、業績における定性的または非係数的要素、上司による定性的なリ
スク行動の評価、コントロール部門(リスク・マネジメント部門、コンプライアンス部門、内部監査部門、法務部門、財務部
門)による定性的なリスク行動の評価を含みます。
ハ. 繰り延べ払いの調整方法について
ロ.②(業績連動部分の調整方法について)ご参照。
75
(4) 当行の対象役職員の報酬等の種類、支払総額および支払方法に関する事項
対象役職員の報酬等の総額(自 平成 24 年 4 月 1 日 至 平成 25 年 3 月 31 日)
(単位:百万円)
区分
人数
報酬等の
総額
固定報酬
の総額
株式報酬
型
ストック
オプション
基本
報酬
その他
変動報酬
の総額
基本
報酬
賞与
その他
退職
慰労金
対象役員
(除く社外役員)
7
473
204
167
-
37
243
-
112
158
26
対象従業員等
48
1,708
1,060
999
-
61
647
-
420
227
-
(注)
1.固定報酬のその他には海外のシティグループからの派遣職員の住宅手当等の手当を含みます。
2.変動報酬のその他は繰り延べ報酬を含みます。
(5) 当行の対象役職員の報酬等の体系に関し、その他参考となるべき事項
前述のとおり、特定役職員については、その平成 24 年の業績に対して付与された繰り延べ払いのインセンティブ報酬の支払い
につき、当該繰り延べ払いを取り止めることができることとしました。具体的には、重大な不利益を及ぼすこととなる深刻な責任が
発生した場合、当該繰り延べ払いを取りやめることがあります。また、シティにおける 4 つの財務セグメント(シティグループ(全
社)、証券および銀行業務、トランザクション・サービスおよびグローバル個人向け銀行業務部門)のいずれかに税引前損失(年
次)が計上された場合、繰り延べ株式に変更を加える可能性が検討されます。これらは平成 25 年 2 月に付与された繰り延べ払
い報酬から実施されており、かかる繰り延べ払いは平成 26 年 1 月から 4 年にわたり均等に権利が確定することになります。
76
確認書
平成 25 年 7 月 31 日
代表取締役社長 兼 CEO 城野 和也
当行の平成 24 年 4 月 1 日から平成 25 年 3 月 31 日までの平成 24 年度の会計期間に係る財務諸表に記載した事
項に関して、私の知る限りにおいて、下記のとおりであることを確認いたしました。
記
1. 財務諸表に記載した事項は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」及び「銀行法施行規則」等に
準拠して、全ての重要な点において適正に表示されております。
2. 当行では、以下のとおり、適切な内部管理体制の整備と運営が行われており、これに基づき財務諸表等が適正に
作成されております。
(1)
(2)
(3)
業務分掌と所管部署が明確化され、各所管部署が適切に業務を遂行する体制が整備されております。
内部監査部門が各所管部署における内部管理体制の適切性・有効性を検証し、重要な事項については
経営者及び監査役会等へ適切に報告しております。
当行の重要な情報は、経営者及び必要に応じて取締役会に的確に報告されております。
以上
77
www.citibank.co.jp
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