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アジア 4 大学による ドキュメンタリー国際共同制作
アジア 4 大学による ドキュメンタリー国際共同制作 アジア・ドキュメンタリー国際共同制作ネットワークフォーラムが主催。 このフォーラムは韓国のDMZ国際ドキュメンタリー映画祭に2015年に設けられたセクションで、アジア諸国の共生と相互理解を 目的に、各国のドキュメンタリー映画製作者、映画教育機関が共同して、若い映画作家たちを育成するプロジェクトである。 その第一弾として、韓国国立藝術大学を幹事として、中華人民共和国国立同済大学、中華民国国立台南藝術大学、日本映画 大学の教員・学生が集い、ドキュメンタリーの共同制作が行われる。 概要 講師陣、中央は DMZ 国際ドキュメンタリー映画祭の代表・チョ・ジェヒュン(俳優) プロセス 第一回のワークショップは、2015年9月 DMZ 国際ドキュメンタリー映画祭で開催され、各大学の講師による制作概要について のプレゼンテーション、学生たちによる企画についてのディスカッションが行われた。 第二回のワークショップは、2016年2月、韓国国立藝術大学で開催され、学生たちの企画案のプレゼンテーションを各国の講 師たちが批評・指導し、企画の方向性を定めた。共同制作としては、韓国を軸に 2 国間で学生が交流しながら制作にあたる。 第三回のワークショップは、2016年5月3日から6日まで台南藝術大学で行われ、学生企画の最終案を確認する予定である。 以降、各国各 1 作品、計4本の短編ドキュメンタリー映画の制作を開始し、2016 年 9 月の DMZ 国際ドキュメンタリー映画祭で完 成上映される。 指導陣 韓国国立藝術大学 キム・ドンウォン 教授 韓国国立藝術大学 ジョン・グチャン 教授 韓 中華人民共和国同済大学 リ・シャオフェン 教授 中華民国国立台南藝術大学 チェン・シャオティェン 教授 ツァイ・チントン 教授 日本映画大学 安岡 卓治 教授 日本映画大学からは、学生監督として三澤拓哉が参加(2016 年 3 月卒業*ドキュメンタリーコースの在学生は実習・卒制 の製作期間で参加できないため OB を中心に制作チームを編成) 共同制作の合意書 DMZ 国際ドキュメンタリー映画祭とは 2009 年ソウル特別市に隣接する高陽市で始まった国際映画祭。 「平和」「共生」「和解」を理念とし、南北の境界線にある非武装地帯(Demilitarized Zone=DMZ)からわずか 20km足らず に位置する開催地にちなんで名付けられた。世界30数カ国から160本余のドキュメンタリー作品を集めて開催されている。 初回から俳優のチョ・ジェヒュン(ヴェネチア映画祭でグランプリ・金獅子賞を受賞したキム・ギドク監督の作品で主演を重 ね、テレビでの出演作品も数多い)が代表を務めている。 日本映画大学企画制作作品 「壁(仮題)」 監督・三澤拓哉 企画概要 「壁」という言葉には二つの意味がある。一つは建物などに使われる壁。もう一つは困難に遭った際に「壁にぶつかる」と いうように、心的な障害の意味で使われる壁。いずれも、何かを二分するもの、区分するものと言える。 撮影は、群馬県中之条町六合赤岩にある築200年の土蔵造りの古民家『湯本家』を舞台にする。 ここに韓国国立芸術大学3年の女子学生リ・ユオン(仮名)が訪れる。この家で暮らす現当主・湯本滋さんは、日本の近代 に深く関わる湯本家の歴史を語る。 200年余り、風雪にさらされてきた湯本家の壁。日本の険しい中山間地に現存し、今も生活の場として生き続けている家 に韓国の都会で学ぶユオンは何を感じるのだろうか? そして、この訪問の後、ユオンは自らの故国をいかに見つめるの だろうか? そこに、時代の壁、国と国を隔てる壁は、どのように存在するのだろうか? 撮影期間 2016年5月下旬~6月上旬(予定) 編集・仕上期間 2016年6月中旬~7月下旬(予定) 8月上旬 完成 9月中旬 第8回 DMZ 国際ドキュメンタリー映画祭にて上映