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2013年 12月 [PDF: 約22KB]
Distributed via http://www.npa.go.jp/cyberpolice/ 平 成 26 年 2月 13 日 インターネット観測結果等 (平成 25 年 12 月期) PHP-CGI の脆弱性を狙った攻撃が急増 PHP-CGI に関する脆弱性1に関して、平成 25 年 10 月 29 日に新たな攻撃コードが公開さ れました。同攻撃コードの公開により、PHP-CGI を実際には使用していなくても、PHP-CGI が使用できる状態となっているだけで、脆弱性を利用した攻撃を受ける可能性があることが 明らかとなりました。警察庁においては、前期末から今期にかけて、同脆弱性を狙った攻撃 の急増を観測しています(図1)。 11月1日 11月3日 11月5日 11月7日 11月9日 11月11日 11月13日 11月15日 11月17日 11月19日 11月21日 11月23日 11月25日 11月27日 11月29日 12月1日 12月3日 12月5日 12月7日 12月9日 12月11日 12月13日 12月15日 12月17日 12月19日 12月21日 12月23日 12月25日 12月27日 12月29日 12月31日 (件/日) 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 図1 PHP-CGI の脆弱性を狙った攻撃件数の推移(H25.11.1∼12.31) これらの攻撃について分析した結果、ボットプログラムに感染して外部からの攻撃命令を 受信し、DoS 攻撃等の攻撃行為の踏み台となる場合もあることが判明しています。同攻撃手 法による被害を防止するために、次の対策を推奨します。 各組織で管理するウェブサーバで PHP の導入有無と、導入されていた場合には、その PHP のバージョンを確認する。 PHP のバージョンが以下に該当する場合には、速やかに最新版へのバージョンアップを 実施する。 PHP 5.3.12 より前のバージョン PHP 5.4.2 より前の PHP 5.4.x ウェブサーバの公開ディレクトリ内に、使用していない PHP の実行ファイルもしくはその シンボリックリンクが存在しないかを確認する。不要なものが存在した場合には、削除を 行う。 脆弱性が存在するバージョンの PHP が動作していたウェブサーバについては、既に攻 撃を受けている可能性があるので、アクセスログの精査を実施すると共に、ファイル作成、 プロセス起動及び外部との通信状況について調査を実施する。 1 「JVNVU#520827 PHP-CGI の query string の処理に脆弱性」 (CVE-2012-1823) http://jvn.jp/cert/JVNVU520827/ Copyright 2014 Cyber Force Center, NPA JAPAN