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13PF35 - 海外農業開発コンサルタンツ協会

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13PF35 - 海外農業開発コンサルタンツ協会
13PF35
インドネシア共和国
NTT州西チモール地区貧困対策小規模潅漑施設整備計画
プロジェクトファインデイング調査報告書
平成14年3月
社団法人海外農業開発コンサルタンツ協会
まえがき
社団法人海外農業開発コンサルタンツ協会(仙CA)は、平成14年3月16日から3月28
日の13日間にわたり、インドネシア国(以下「イ」国という)に下記メンバーで構成され
る調査団を派遣し、インドネシア東部地域の東ヌサテンガラ州西チモール地区を対象にプ
ロジェクトファインデイング調査を実施した。
団長 天野 常雄 太陽コンサルタンツ株式会社
団員 清水 典尉 太陽コンサルタンツ株式会社
団員 守分 亮 株式会社銭高組
「イ」国政府は「第2次25ヶ年長期計画(pJPTII)」の第1段階としての「第6次国家
開発5カ年計画(REPELITA一ⅤⅠ:1994/95−98/99)」において、主要食糧、特に米の自給確保、
工業化を進める中で拡大する都市と農村の格差是正、及び貧困問題の解消を重点課題に掲
げ、その課題を克服すべく努力してきた。このような状況の中で、農業生産性が低く「イ」
国内でも開発が遅れ貧困地域と位置づけられている東部地域は開発重点地域として取り上
げられ、その一環として地下水潅漑開発事業が実施されてきた。
我が国は、かねてより「イ」国政府の各種開発施策に対し、アンブレラ方式等による積
極的な協力を行っており、上記5ケ年計画に対しても東部地域を対象に地下水潅漑開発の
ための井戸掘削機関連機材調達を内容とする無償資金協力を1996年から3件実施した。し
かしながら、1997年7月以降の東南アジア通貨危機の影響で、「イ」国も深刻な経済危機に
陥り、上記関連潅漑開発計画の予定通りの実施が困難な状況に立ち至った。このような状
況に鑑み、我が国政府は、経済危機の影響を最も受けている弱者の救済を図ることを目途
に、過去に実施した無償資金協力案件による調達機材の有効利用を促進するという観点か
ら、1999年度に東部地域の北スラウェシ州、南東スラウェシ州および東ヌサテンガラ州を
対象に、14地区において井戸掘削及び小規模潅漑施設の建設の無償資金協力を実施した。
本調査は、上記無償資金協力の成功を踏まえ、東部地域で引き続き支援を必要としている
東ヌサテンガラ州の西チモール地区を対象に、前回同様の深井戸を水源とする小規模潅漑
施設整備計画を我が国の無償資金協力案件として形成することを目的に実施した調査であ
り、本報告書は、その調査結果をとりまとめたものである。
本調査の実施にあたり、インドネシア国居住地域インフラ省水資源総局、在インドネシア
日本大使館およびJICAインドネシア事務所の関係者各位からご協力を得たことを付記し、
感謝の意を表します。
平成14年3月
調査団 団長 天野 常雄
Location
Map
LOCATION
MAP
目次
まえがき
位置図
1.背景=…−……‥………=…………………………=一一…一…日日一一…−…−…−1
1.1 インドネシア国の概況………………−………=…=…一一一……1
1.2 計画の背景・経緯−…一一一……………−…一一…=…日日………一…3
2.地区の概要日日…=・………日日………一一・…一日…一…日日……−……一………・4
2.1 地形・気候………日日一一………−…−………………=…−一一一一…一一5
2.2 社会経済……=−…−…………一・一一一………・・HHH一・一…………一一一6
2.3 農業…‥一一一………一一一……‥=……………………=…日日……‥8
2.4 井戸掘削機械の保管状況…日日‥…−……一一・……………日日…11
3.計画概要=……=……………・……−…・−……‥…−……一一一一…一一一一……=…12
3・1 開発構想………=…HHH…−…一日‥…=……−………・=・……−12
3.2 プロジェクトの目標‥−…=…一一一……‥−……−…−……一一……−12
3.3 計画概要………=…………・−……一一一…………………………−12
3.4 実施機関…一一…・・…一一一一…・−……=…=…−…一一………・一一一一・…一一14
4.総合所見=‥=…‥…………………HHHH……−……………・……一一……−15
4.1社会・経済的可能性=……=一日日日…・…………−………=‥‥15
4.2 技術的可能性一一…‥一一一…−………………=…=−…−……−…‥一一15
4.3 現地政府・住民の対応………−………‥一・………一日…−……−16
添付資料……−…−………−…一一一…−……=…………−……=………一一…一一……−17
A−1 調査日程・調査者略歴
A−2 面会者リスト
A−3 収集資料リスト
A−4 農民からのリクエストレター
A−5 現地写真
1.背景
1.1 インドネシア国の概況
インドネシア共和国(以下「イ」国という)は、国土面積約193万7179km2(日
本の約5倍)で、約17,000余の島々からなる世界最大の島峡国家であり、東西の
長さは約5,110km、南北は約1,890kmに及ぶ。人口は、約2.03億人で、中国、イ
ンド、米国に次いで世界第4位である。民族構成は、大半がジャワ、スンダ等27
種族に大別されるマレ一系あり、中国系は約600万人程度である。1990年から
2000年にかけての人口増加率は1.35%であり、総人口の約59%に当たる約1.2億
人が、全国土面積の7%に過ぎないジャワ島に集中している。
言語は、ジャワ語、スンダ語など約300の種族語が存在しているが、ユムラ(マ
レー)語を軸とした言語をインドネシア語と名づけて、国語として用いている。イ
ンドネシアでは、宗教の自由が認められており、イスラム教87.1%、キリスト教
8.8%、ヒンズー教2.0%及び仏教他2.1%となっている。「イ」国では、世界最大
のイスラム人口を有しながらも、イスラム教は国教ではない。
「イ」国経済は、個人消費や輸出入の好調等によって基本的には回復傾向にある
が、2001年9月の米国同時多発テロ事件の影響を受けて、昨年9月以降、輸出入
や外国投資の落ち込みが顕著になっており、「イ」国経済を取り巻く状況は一層厳
しくなっていると言われている。
国内総生産(GrossDomesticProduct:GDP)は、2000年度は1,117兆3,423
億ルピアで、前年度に比べ111%と上昇しており、その内農業分野は218兆3,976
億ルピア(対前年度比100.6%)と全体の約20%を占めている。これを経済成長率
で見てみると、1997年夏に発生した通貨危機と政治の混乱により、1998年度はマ
イナス13.2%と大きく落ち込んだが、1999年度は0.2%と回復基調を示し、2000
年度は4.8%と当初予測の3∼4%を上回った。なお2001年度は、世界経済が減速
する中で、堅調な国内購買力に支えられて3.32%となった。
表1・1産業別国内総生産
(単位:10億ルピア)
19 9 7
農 業
・漁 業 ・林 業
鉱 業
・採 石
19 9 8
19 9 9
2 0 00
1 0 1 ,0 0 9 .4
1 8 1 ,0 2 0 .5
2 1 4 ,8 7 8 .5
2 1 8 ,3 9 7 .
6
5 5 ,5 6 1 .7
1 3 7 ,6 2 9 .0
1 0 9 ,6 4 5 .7
1 6 6 ,5 6 3 .1
1 6 8 ,1 7 8 .0
2 4 5 ,4 1 0 .8
2 8 5 ,5 1 3 .
2
3 3 6 ,0 5 3 ,
2
7 ,8 3 2 .4
1 1 ,1 4 9 .
0
1 3 ,1 6 0 .
4
1 5 ,0 7 2 .
4
建 設 業
4 6 ,6 7 8 .
8
5 5 ,5 9 0 .8
6 6 ,3 6 0 .
3
9 2 ,1 7 5 .
9
卸 売
製 造 業
電 気
・ガ ス ・水 道
・小 売 ・ホ テ ル ・飲 食
9 9 ,5 8 1 .9
1 6 7 ,1 1 6 .7
1 8 2 ,8 1 8 .1
1 9 6 ,0 4 9 .
5
運 輸 ・通 信
3 8 ,5 3 0 .9
5 1 ,9 3 7 .2
6 6 ,0 7 6 .
8
6 4 ,5 5 0 .1
金 融
5 4 ,3 6 0 .3
7 0 ,0 0 7 .2
7 0 ,4 3 2 .
0
8 0 ,0 4 7 .
2
5 5 ,9 6 2 .0
8 2 ,4 7 1 .8
9 8 ,4 0 6 .
2
1 2 1 ,7 7 5 .
3
6 2 7 ,6 9 5 .5
1,
0 0 2 ,3 3 3 .0
1 ,1 0 7 ,2 9 1 .1
1 ,2 9 0 ,6 8 4 .
2
・保 険
サ ー ビ ス
国 内 総 生 産 (G D P )
実 質 G D P 成 長 率 (% )
4.
70
出所: Statistical Year Book of 200C
−1 3 .2 0
0 .2 3
4 .8 0
輸出入については、2000年の累計は輸出が前年同期比27.4%増の620億ドル、
輸入も前年同期比39.8%増の335億ドルと大幅な伸びを記録したが、2000年の貿
易動向は、輸出が前年同期比8.4%減の519.75億ドル、一方、輸入は前年同期比
2.82%減の116.29億ドルとなっている。
国庫支出は、1996/1997年から1998/1999年の歳入は99兆5300億ルピア、132
兆10億ルピア、215兆1300億ルピア、歳出は98兆5130億ルピア、131兆8060
億ルピア、215兆5860億ルピアとなっており、1998/1999年は4560億ルピアの
歳出超過となった。1999/2000年の予算は219兆6040億ルピアでそのうち30兆
ルピアがプロジェクト開発援助による資金である。
表1・2 歳入・歳出・為替レート
歳 入 (1 0 億 ル ピ ア )
歳 出 (1 0 億 ル ピ ア )
為 替 レ ー ト (1 ド ル =ル ピ ア )
1 9 9 6 /9 7
1 9 9 7 /9 8
1 9 9 8 /9 9
1 9 9 9 /2 0 0 0
9 9 ,5 3 0
1 2 6 ,6 6 1
2 1 5 ,1 3 0
2 4 5 ,3 2 5
9 8 ,5 1 3
1 2 7 ,9 6 9
2 1 5 ,5 8 6
2 4 5 ,1 9 2
2 ,3 8 3
4 ,6 5 0
8 ,0 2 5
7 ,1 0 0
出所: StatisticalYear Book of2000
注) 2000年11月現在、 9,530ルtoア/ドル
一方、経済危機以前の1996年4月から1997年3月の予算年度(1996/1997)
を100としたときの物価変動を見てみると、全国43都市の平均インフレ率は、
1997/1998年には145.4%と上昇したが、1998/1999年には98.9%と低下した。
1999/2000年は108.3%と再び上昇傾向となったが、食料分野は3.75%増に過ぎず、
教育・スポーツ分野が16.56%、通信・運輸分野が11.49%と他分野に比べ高くなっ
ている。
表1・3 全国43都市のインフレ率
単位:(%)
1 9 9 7 /9 8
1 9 9 8 /9 9
1 9 9 9 /2 0 0 0
20 0 0
全 般 平 均
3 4 .2 2
4 5 .4 4
− 1 .1 0
8 .3 3
食 料
4 6 .1 0
6 8 ,9 5
・1 1 .3 0
3 .7 5
家 屋
2 2 .7 9
2 6 .6 8
4 .1 2
8 .6 1
4 6 .4 1
4 5 .4 3
2 .7 2
7 .0 3
2 4 .8 6
3 8 .4 4
3 .2 6
8 .5 6
2 0 .2 7
6 .0 2
1 6 .5 6
4 1 .2 7
2 .8 3
1 1 ,4 9
衣 類
健 康
・衛 生
教 育
・ス ポ ー ツ
運 輸
・通 信
出所: Statistical Year Book of2000
2
1.2 計画の背景・経緯
「イ」国政府は、かねてより、国家開発の基本政策として、工業化の促進となら
んで、食糧の自給達成を最大の重点課魅の一つとして、潅漑開発をはじめとする農
業投資を積極的に進め、1984年には食糧の自給達成に成功した。
しかしながら1980年代後半以降、単位面積当たりの収量上昇率が鈍化したこと、
また、工業化の進展により優良耕地が工業用地等に転用され始めたことなどに起因
して米の生産が停滞する中で、増加する人口により食糧需要が増大し、米の需給状
況は著しく逼迫してきた。加えて、1997年の異常気象変動(ェル・二一二ヨ現象)
は、農業生産へ大きな打撃を与え、食糧事情を一層悪化させた。
また経済面では、工業化が進む中で都市と農村の格差が拡大し、国家的問題とな
るに至った。「イ」国政府は、この様な社会情勢に対応して2000年11月に「新国
家開発計画(PROPENAS)」を策定し、公平な開発基盤の強化及び地域開発の促
進など5つの優先分野を取り上げた。さらに「イ」国政府は、農業及び食料の持続
的な開発が国内工業及び国家経済の持続を図る上で必要不可欠であるとの認識か
ら、特に、水利開発・管理についてのサブプロジェクトを定め、この中に地下水の
利用、潅漑施設の維持管理、水管理組織の強化など具体的な活動措置を明記した。
現在の不安定な食料供給や財政の逼迫などを考慮した場合、農民参加型の小規模
潅漑の推進や農民による水管理組織の強化が、地域を自立的に発展させてゆく上で
今後も一層重要な課題となる。特に、他地域に比べ生産力が低く貧困農民の割合が
多い東部地域においては、農民側からのボトムアップによる農業水利開発の進展が
農業生産を高め貧困や地域間格差を解消してゆく上で大いに重要であると言われ
ている。
我が国は、かねてより「イ」国政府の食糧自給達成を目的とする各種政策に対し、
アンブレラ方式等による積極的な協力を行っており、とくに最近では、全国の地下
水開発計画55,000haのうち、東部5州(北スラウェシ、南東スラウェシ、東ヌサ
テンガラ、東チモールおよびイリアンジヤヤ州)を対象に約5,200haの潅漑開発
を実施するのに必要な井戸掘削機関連機材の調達を内容とする、「東部地域潅漑機
材整備計画1/2期(1996年)」、「東部地域潅漑機材整備計画2/2期(1997年)」、
及び「潅漑機材整備計画(1997年)」の無償資金協力を実施している。
しかしながら、1997年7月以降の東南アジアの通貨危機は「イ」国にも影響が及
び、「イ」国はルピア下落に伴う経済危機に陥り、国際通貨基金(MF)の指導等
の厳しい緊縮予算を余儀なくされるに至った。その結果、潅漑施設整備事業への内
貨予算の配分が困難となり、上記潅漑開発計画の予定通りの実施が困難な状況に立
ち至った。
このような状況に鑑み、「イ」国政府は我が国に対し、北スラウェシ州、南東ス
ラウェシ州、イリアンジヤヤ州及び東ヌサテンガラ州(以下「NTT州」という)
において井戸掘削及び小規模潅漑施設の建設に関し無償資金協力の要請を行った。
この要請を受け、我が国は、経済危機の影響を最も受けている弱者を救済するとと
もに、過去に実施した無償資金協力案件による調達機材の有効利用を促進する観点
から、1999年度の無償資金協力事業として「東部地域潅漑整備計画」を実施し、
北スラウェシ州5地区、南東スラウェシ州4地区、NTT州フローレス3地区、NTT
州スンバ2地区の計14地区において、深井戸を水源とする小規模潅概施設の建設
3
工事を行った。
現在、「イ」国経済の復興は遅々として進まず、政府予算は依然として削減され
たままであり、東部地域の潅漑開発計画も予定通りの実施が困難な状況にある。
このような状況の下、先に述べた1999年度の無償資金協力の成功を受け、さら
に開発支援を必要とするNTT州で唯一小規模潅漑施設の建設援助がなされていな
い西チモール地区から、我国に対し先の支援と同様の無償資金協力を強く要望して
いるとのことで、本プロジェクトファインデイング調査を実施することとなった。
2.地区の概要
本調査の対象地区は、チモール島クパン市の北東約180kmに位置するラフアエ
地区及びマウカバタン地区で、それぞれの行政区分を示すと以下のようになる。
表2・1地区の行政区分
地 区名
R a fa e
ラフアエ
M au k ab a ta n
マウカ)1や
タン
K eca m ata n
那 (ケチャマタン)
M alak a T im u r
東マ
ルカ
B ib ok iA n leu
ビ本やキ アンルウ
K a b u p a ten
県 (カフ1 、0テン)
B elu
へや
ル
T im o r T e n g ah U tara
北チモールテンが
D e sa
村 (デサ)
R afa e
ラフアエ
M a u k ab a ta n
マウカ八やタン
注)所属州は、東ヌサテンガラ州(NusaTenggaraTimur : NTT)C
チモール島の歴史は古く、1350年中国の文献「島夷誌略」に白檀の産地として
記載されている。16世紀初頭には、ヨーロッパ人が上陸し、キリスト教の布教が
開始された。以来、島の主権を巡りポルトガルとオランダが争ってきたが、1661
年に平和条約を締結し、オランダは西チモールを、ポルトガルは東チモールをそれ
ぞれ勢力下に治めた。
現在、チモール島を二分する東西チモールの国境線は、1914年にオランダとポ
ルトガルにより確定されたものである。
チモール島の現代史をまとめると以下のようになる。
1974年
ポルトガル本国においてクーデター発生。ポルトガルは同地域での施政能力低下に
伴い、植民地政策を転換。
1975年
独立派が「束チモール民主共和国」の独立を宣言。その後、インドネシア義勇軍に
支援された併合派は東チモールの首都デイリを占拠し、独立派を山岳部に駆逐。
インドネシアは27番目の州として東チモールを併合。「東チモール州」が成立。
1976年
1997年07月
1998年06月
1999年10月
2000年03月
2002年05月
通貨危機により、インドネシア経済が大打撃を受ける。
インドネシア政府は、東チモールの拡大自治案を提案。
インドネシア国民協議会が、東チモールの分離決定。
日本政府がデイリに連絡事務所を開設。
東チモール独立(予定)。
4
2.1地形・気候
本計画地区が位置するチモール島は、スンバ島及びフローレス島とともに東ヌサ
テンガラ州に属し、南緯8度17分から南緯10度22分、東経123度25分から127
度19分にある。チモール島は、北東から南西方向にかけて最長約470km、最大幅
110kmに及び、その面積は32,350Km2で、西チモール地区は14,395km2である0
西チモール地区のはば中央には標高2,427mのムテイス山(Mt・MutiS)がそび
え、クックヌノ山(2,070m)及びモロ山(1,635m)とともに高位部を形成し、南
東及び北東方向へ向け高度を減じながら高原地帯へと移行している。一万、本計画
地区が位置する西チモール地区北東部の中心都市であるアタンプアの東部にはラ
カーン山(1,560m)があり、東チモールとの境界をなしている0
本地区の代表的な河川は、いずれもムテイス山に水源を発しており、南下するミ
ナ川(延長約75km)と東流するブナイリ川(延長約98km)があり、これら河川
に沿って低平地が広がる。
標高500m以下の低平地が占める割合は、マウカバタン地区が属するTTU県で
67%であるのに対して、クパン県では90%となっている0
クパン県での年平均降水量は約1,500mmであり、年平均気温は26.20C、年平均
湿度は75%である。
表 2 -1 -1
各 地 区 の 降 水 量 と 降 水 目数
(2 0 0 0 年 )
上 段 :降 水 量 (m m )
下 段 ‥降 水 目数 ( 目 )
地名
1 月
2 月
503
353
22
18
209
75
アタンデ ア
22
15
9
10 1
ラフアエ
20
ll
444
1 30
マウカ八11タン
18
14
出所
l)K u p an in F
ク)10 ン
3 月
263
17
12 0
▲
▲
■
■
盲6.
4 月
5 月
15 8
120
9
27
13
78
8
ll
56
16
2 04
6 月
7 月
5 56
1
0
0
0
0
8 月
0
0
0
0
0
0
9 月
0
0
0
0
10 月
11 月
21
1
16 3
4
0
0
72
4
47
9
33
2
12 月
計
6 8 1 ,56 4
3
86
72 8
31
5
10 4
6 6 1,1 34
74
5
0
253
0
15
13
6 5 1,0 2 5
261
1 16
5
56
13
6
igu res 20 0 0 , 2)T im or T en ga h U ta ra in F ig u re s 2 0 0 0, 3)T im or T en g ah
S ela tan 19 9 8 , 4)B e lu in F ig u res 2 0 00 よ り作 成 0
表 2十 2
クパ ン市 の 月 別 気 温 と湿 度
(2 0 0 0 年 )
平 均 気 温 ‥OC
相 対湿 度 :%
2 月
3 月
4 月
5 月
6 月
7 月
8 月
:n
最高
2 9 .4
2 9 .6
3 0 .1
30 .8
3 0 .7
2 9 .6
3 1.0
32 .0
3 3 .8
34 .0
32 .7
3 0 .6
最低
22 .7
2 2 .4
2 2 .5
23 .2
2 3 .0
2 2 .1
2 1.8
2 1 .3
2 2 .9
2 3 .9
2 4 .4
2 4 .2
平均
26 .0
2 6 .1
2 5 .3
26 .1
2 5 .9
2 4 .9
25 .3
2 5 .6
2 7 .2
28 .1
2 7 .7
2 7 .0
63
70
70
77
相 対湿 度
81
70
86
出所 ‥l)K u D a n in F ig u re s 2 00 0 、 S ta tistic al Y e ar B ook of In d on esia 2 0 00 0
76
82
平
均
気
温
5
10 月 1 1 月
12 月
1 月
項 目
2.2 社会経済
(1)東ヌサテンガラ州
東ヌサテンガラ州の全人口は2000年現在3,929,000人であり、過去10年間の
人口の伸び率は1.92%で全国平均の1.35%を上回る。一方、地域の総生産(GRDP:
GrossRegionalDomesticProduct)はおよそ5兆597億ルピアであり、一人当た
りに換算すると1,424,478ルピアで、インドネシア全国平均5,455,624ルピアと比
較すると26%に過ぎず、また、1998年以前には東チモール州以下の値であった。
西ヌサテンガラ州、東ヌサテンガラ州及び東チモール州の総生産を下表に示す。
上段は各州の総生産額を、下段は一人当りの生産額である。ただし、東チモール州
については、「イ」国より分離独立する以前の1998年までのデータである。
表 2●
2 -1
地 域総 生 産 高
単 位 : 百 万 ル ピ ア (上 段 )
ル ピ ア (下 段 )
地域 名
19 9 6
西 ヌサテンが ラ州
東 ヌサテンが ラ州
東チ モー ル州
全
国
19 9 7
3 ,9 86 ,4 8 1
1,06 9 ,2 16
3 ,3 32 ,8 4 4
9 1 3,3 3 6
8 6 1,7 3 8
1,0 10 ,5 0 9
53 2 ,5 6 7,9 8 2
4 ,5 34 ,0 5 6
1,19 7 ,7 6 2
4 ,0 8 3,39 6
1,0 96 ,2 0 4
9 9 6,0 96
1,124 ,32 1
62 7 ,6 9 5,5 19
19 98
19 9 9
7 ,75 1,0 8 5
2,0 17 ,157
4,8 6 7 ,82 8
1,2 8 7 ,3 56
1,2 7 1 ,8 11
1 ,4 14 ,18 1
9 5 5,7 53 ,5 00
8 ,2 3 3 ,54 4
2 ,120 ,6 7 0
5 .5 96 .7 7 6
1,4 24 ,4 7 8
1,10 9 ,9 7 9,5 0 0
2 ,68 5,3 9 7
3 ,1 17,38 7
4 ,6 7 6 ,06 9
5 ,4 5 5,6 2 4
出所 : S ta tistica lY ea r B oo k of 199 9 及 び S ta tistica lY ea r B o ok of 2 0 00 よ り作 成 0
インドネシアの農村部における貧困ラインの平均は、1999年には74,272ルピア
/人/月、貧困ライン以下の人口割合は26.03%である。これに対し、東ヌサテンガ
ラ州の貧困ラインは66,143ルピア/人/月で、貧困ライン以下の人口は1,632,700
人である。この人口は東ヌサテンガラ州農村部における農民の49.39%に相当し、
ほぼ半数の農民が貧困ライン以下の地位にある。これは、イリアンジヤヤ州
(70.95%)、マルク州(53.47%)に次そ高い値であり、バリ州の7.94%及び西ヌ
サテンガラ州の33.21%と比べても高い。
表 2 -2 -2
地域
B a li
NT B
NTT
TT
全国
貧 困 ライ ン
(R p .′
人 ′月)
農 村 の貧 困 ライ ン
貧 困 ラ イ ン以 下 の 人 口
(千 人 )
貧 困 ラ イ ン以 下 の
人 口 比 率 (% )
19 96
3 3 ,3 0 3
3 0 ,8 4 7
19 9 9
8 1 ,4 5 6
7 4 ,6 7 7
19 9 6
1 4 0 .1
9 4 5 .7
199 9
1 4 3 .3
1 ,0 2 7 .6
19 9 6
7 .3 8
3 1 .8 7
199 9
7 .9 4
3 3 .2 1
2 8 ,4 8 0
3 0 ,5 9 6
3 1 ,3 6 6
6 6 ,1 4 3
1 ,2 6 4 .2
3 3 7 .9
2 4 ,9 1 6 .6
1 ,6 3 2 .7
40▼
99
4 4 .4 4
1 9 .9 2
4 9 .3 9
7 4 ,2 7 2
出 所 : S ta tist ic a l Y e a r B o o k o f 2 0 0 0
6
3 2 ,3 3 2 .2
2 6 .0 3
(2)西チモール地区
西チモール地区は、クパン、北チモールテンガ(mU)、南チモールテンガ(TTS)、
及びベルの4県に分けられ、さらにクパンは、 KabupatenKupang(RuralKupan)
及びWarikota Kupang (Urban Kupan)に区分される。
西チモール地区4県及び対象地区の面積、戸数及び人口を、以下に示す。
表2・2・3 西チモール4県の社会・経済状況
面積
(
k m 2)
県名
戸数
総人 口
(戸 )
就業 人 口(
人 )★1
(
人)
全 体 (人 )
男性 (
人) 女 性 (
人)
1) ク八〇ン
7,
1 78
89,
837
4 19 ,
64 1
2 11,
451
一女2
−★2
2 )T T U
3 )T T S
2,
6 70
3,
9 47
2,
4 46
44,
270
77,
622
58,
429
19 4,
202
3 8 2,
565
3 6 2 ,1 9 1
104 ,
9 15
2 00 ,
042
16 4,
953
60,
738
114 ,
972
10 2 ,
254
44,
17 7
85,
07 0
62,
69 9
4) ベ ル
出所l)Kupan in Figures 2000, 2)Timor Tengah Utara in Figures 2000, 3)Timor
Tengah Selatan 1998, 4)Belu in Figures 2000
注: ☆1主婦、家事手伝いは就業人口から除く。
*2クパンの男女別就業人口は不明。
また、西チモール地区4県の経済状況は、以下に示すとおりである。
表2・2・4 西チモール4県の経済状況
単位:百万ルピア(上段)
%(下段)
県 名
1 ) ク八〇ン
2 )T T U
3 )T T S
4) ベ ル
総 生 産 高
農 業
鉱 業
6 7 3 ,8 5 0
3 2 8 ,7 0 1
10 0 .
0
48.
8
2 2 4 ,5 9 2
12 7 ,
8 48
電 気
工 業
・
水 道
輸 送
建 設
・
通 信
ホテル ・
銀 行
レストラン
個 人 業
サービ ス
3 ,1 8 2 1 3 ,3 1 1
亘二
石
0 .5
2 ,9 1 6
4 9 ,1 2 2
0 .4
7 ,3
5 .1
1 5 .8
2 ,9 5 9
1 ,0 0 5
1 0 ,3 4 8
4 .6
1 4 ,9 7 3
1 0 ,4 2 1
■
五 石
3 5 ,8 8 9
蕗 :5 ’
4,
832
3 4 ,4 5 7 1 0 6 ,7 6 7
・
1 1 ,6 8 6 1 2 1 ,5 0 7
i 宮:
6
1 .7
10 0 .
0
56.
9
1 .3
2.
2
0 .4
6 .7
1 6 ,3 1 9
7 .5
3 7 9 ,0 0 7
227,
863
3 ,3 4 7
3 ,5 8 2
1 ,3 2 4
2 0 ,354.41 3 1 ,4 2 0
1 7 ,1 4 8
1 0 ,5 6 0
6 3 ,4 2 2
10 0 .
0
6 0 .1
0 .9
0 .
9
0 .3
8 .3
4 .5
2 .8
1 6 .7
3 3 1 ,9 4 9
16 2 福
,3 8:
50 4 ,4 5 2
‘
1 8 ,6 3 5
2 5 ,9 4 3
6 2 ,5 5 6
1 2 ,338.79 3 9 ,8 6 3
1 .3
4,
24 1
i’
二
台
1 ,5 1 6
10 0 .
0
0 .5
5 .6
7 .8
1 8 .8
1 2 .0
出所: l)Kupan in Figures 2000, 2)Timor Tengah Utara in Figures 2000, 3)Timor Tengah
Selatan 1998, 4)Belu in Figures 2000
いずれの県においても、農業生産が総生産に占める割合は50%前後と高く、農
業が西チモール地区の主要産業であることがわかる。
7
2.3 農業
(1)県レベル
本調査の対象地区であるラフアエ地区及びマウカバタン地区はそれぞれ、ベル県
及び北テンガチムール県に属すが、ここでは比較的統計資料が整理されているベル
県の農業について概要を述べる。
ベル県における農業生産の主力は、稲作やメイズに代表される穀物類(Food
Crop)であり、金額ベースでは全農業生産額162,379百万ルピアに対して56.0%
の90,987百万ルピアを占める。畜産は、穀物類に次いで盛んであり、全体の約35%、
56,284百万ルピアを生産している。各項目別の生産額と比率は、以下のとおりで
ある。
表2・3・1ベル県の農業生産額と割合
項 目
19 9 8
生産 額
穀物 類
(千 ルピ ア)
19 99
割 合
(% )
7 3,
7 1 9 ,3 8 3
穀物 類 以外
畜 産
58 .
9
生 産額
(千 ルピ ア)
割 合
90,
89 7,
640
(% )
56 .
0
4,
2 09 ,
933
3.
4
9,
4 56 ,
733
5.
8
4 1,
237,
32 3
32 .
9
56,
2 8 3 ,7 1 7
34 .
7
林業
295,
847
0.
2
4 1 6 ,7 9 9
0 .
3
水産 業
5,
7 32 ,
5 16
4.
6
5,
23 4 ,
736
3.
2
計
1 2 5 ,1 9 5 ,0 3 3
10 0 .
0
16 2 ,
3 79 ,
625
10 0 .
0
表2・3・2 ベル県の主な農業生産(FoodCrop)
19 9 5
199 6
19 9 7
19 9 8
19 9 9
20 0 0
栽 培 面 積 m a)
4,
5 72
4,
867
5,
318
3,
46 1
6,
550
5,
099
米 生 産 量 (ト ン )
10 ,
19 3
11,
688
11,
899
8 ,1 4 8
1 8 ,1 3 9
16 ,
260
単 収 (ト ン 瓜 a )
2.
2
2.
4
2.
2
2.
4
2.
8
3.
2
栽 培 面 積 仏 a)
メ
イ 生 産 量 (ト ン)
ズ 単 収 (トン m a )
28,
739
28,
016
27,
94 6
3 0,
080
27,
48 4
3 1,
295
36,
873
37 ,
651
34,
98 4
37,
642
30,
973
35 ,
244
1.
3
1.
3
1.
3
1.
3
1.
1
1.
1
7,
8 70
9,
200
8,
254
7,
06 5
8,
293
8,
452
2 6 ,4 0 3
25,
8 11
23,
339
2 2 ,3 3 7
27,
150
27,
483
栽 培 面 積 仏 a)
キ
ャ 生 産 量 (ト ン)
ッ
サ
バ 単 収 (ト ン 瓜 a )
甘
3.
4
2.
8
2.
8
3.
2
3.
3
3.
3
栽 培 面 積 仏 a)
84 7
773
575
478
142
268
生 産 量 (ト ン)
2,
15 7
1,
771
1,
281
1,
20 5
333
589
2.
5
2.
3
2.
2
2.
5
2.
3
2.
2
1,
034
7 44
1,
0 37
878
1,
28 7
1,
3 34
53 1
3 26
5 16
466
8 19
6 40
0 .
5
0.
4
0 .
5
0 .
5
0 .
6
0.
5
藷 単 収 (ト ン 瓜 a )
栽 培 面 積 仏 a)
落
花 生 産 量 (ト ン)
生 単 収 (ト ン 瓜 a )
出所: Belu in Figures 2000より作成。
8
表2甘3 ベル県の主な農業生産(Vegetables)
単位:トン
種 類
1 99 5
19 96
199 7
19 98
19 99
2 00 0
赤 ニ ンニ ク
1 17 .
0
12 6 .
0
4 4 6 .
0
8 9 ,5
12 4 .
0
4 0 7 .
0
タ マ ネ ギ
7 5 9 .
0
7 9 1 .0
5 2 5 .0
9 5 .
2
5 7 .
0
4 8 3 .0
キ ャ ベ ツ
5 9 .
0
6 9 .
0
5 5 .
0
5 6 .3
5 3 .
0
9 8 .
0
サ ウ イ
6 8 .
0
8 3 .
0
5 5 .
0
5 6 .3
5 7 .
0
1 4 9 .0
サ サ ゲ
4 5 .
0
7 9 .
0
8 7 .
0
6 9 .1
4 5 .
0
7 0 .0
トウ ガ ラ シ
6 5 .
0
12 0 .
0
49 .
0
3 3 .1
1 10 .
0
4 2 .
0
トマ ト
8 8 .
0
13 3 .
0
7 7 .
0
13 0 .
9
10 2 .
0
7 0 .0
1 0 2 .0
14 4 .
0
7 9 .
0
7 3 .1
8 7 .
0
7 0 .0
8 .0
1 4 .0
8 .0
2 .9
1 9 .0
6 .0
ナ ス
イ ンゲ ン豆
キ ュ ウ リ
6 5 .0
113 .
0
8 4 .
0
5 4 .5
6 8 .
0
5 4 .0
カ ボ チ ャ
1 3 1 .0
1 2 5 .0
1 4 8 .0
0 .0
0 .0
0 .0
カ ン ク ン
3 8 .0
6 1 .0
4 4 .0
3 6 .6
4 2 .0
4 3 .0
バ ヤ ム
4 9 .0
6 4 .0
5 3 .
0
8 2 .3
3 6 .0
4 2 .0
ス イ カ
0 .0
0 .0
0 .0
0 .0
4 .0
6 0 .0
1 ,6 0 0 .0
1 ,9 3 3 .
0
1 ,7 2 5 .0
7 8 4 .1
8 0 7 .0
1,
6 0 3 .0
計
出所: Belu in Figures 2000
ベル県の農地は合計244,557Ilaであるが、この内潅漑農地は8,535baと全体の
3.5%であり、さらに整備された潅漑施設がある農地は150haに過ぎず、全面積の
わずか0.06%を占めるに過ぎない。
表2・3・4 ベル県の潅漑施設別農地面積
単位:ha
種 類
19 97
1 . 潅 漑 農 地 計
盲.
潅漑 施 設 あ り
8,
050
199 8
8,
35 1
8,
535
150
工二部 潅 漑 施 設 あ り
3,
1 49
1,
3 22
1,
9 60
C簡 易 施 設 あ ら
五 王水 路
e,
天 水潅 漑
2 . 非 潅 漑 農 地 19 9 9
1,
9 54
計
2 3 7,
507
236,
206
236,
0 22
7,
693
8,
3 58
10 ,
70 5
b.
果樹 園
3 0,
9 10
34,
39 3
37,
98 5
C.
牧草 地
3 2,
354
31,
675
19 ,
82 3
8,
43 1
8,
25 5
23,
02 3
a.
宅地
d.
陸稲
e.
溜弛
(汽 水 )
f.
溜池
(清 水 )
16 0
!.
蔓等
!買9
3,
706
3,
70 3
34
g.
休 閑地
6 8,
453
64,
9 18
60,
30 5
h.
採林地
13,
323
18 ,
452
16 ,
08 2
i.
エス テー ト
17,
219
1 7,
2 19
17,
4 74
j.
その他
5 5,
258
4 9,
09 1
5 0,
46 1
2 4 5,
557
244,
557
244,
557
合 計
出所 Belu in Figures 2000
9
(2)郡レベル
主力産業の農業において中核をなす穀物類及び家畜について、概要を述べる。
2000年の東マルカ郡及びビボキアンルウ郡における主な穀物類(FoodCrops)の
農業生産高は、下表に示すとおりであり、各作物の単位収量は東ヌサテンガラ州及
びインドネシア全国平均と比較して低い。一方、一戸当りの家畜飼育頭数は、特に
東マルカ郡で多く、鶏以外では全国平均値を上回っている。
表2・3・5 主な穀物類の農業生産
東 マル カ郡
ビ 本やキアンルウ郡
N T T 州
全 国
栽 培 面 積 仏a)
489
6 10
1 76 ,
272
1 1,
79 3 ,
473
生 産 量 (ト ン )
/
 ̄
、
記
収 (ト ン 瓜 a )
1,
55 8
1こ
至9 0
4 6 1,
4 13
5 1,
89 8 ,
8 52
3.
2
2.
5
2.
6
4.
4
些 §
44 1
1 04 ,
739
10 ,
6 17 ,
600
3 29 ,
332 .
2 1
49,
20 7,
20 1
米
栽 培 面積 (
h a)
′
 ̄\
水 生 産 量 (ト ン )
1,
44 8
1,
296
≡単 収 (ト ン 瓜 a )
3 .
4
2 .
9
栽 培 面 積 仏 a)
63
16 9
7 1,
533
1,
17 5 ,
875
生 産 量 (ト ン )
110
204
1 32 ,
09 1
2,
6 9 1,
65 1
単 収 (ト ン 瓜 a )
1.
7
1.
2
1.
8
2.
3
栽 培 面 積 仏a)
メ
イ 生 産 量 (ト ン )
3,
56 8
1,
04 1
2 5 3,
224
3,
5 0 0 ,3 1 8
4 ,6 3 8
1,
098
5 2 7,
230
9,
6 76 ,
899
ズ 単 収 (ト ン 瓜 a )
1.
3
1 .1
2 .1
2.
8
栽 培 面 積 仏 a)
キ
ャ 生 産 量 (ト ン )
ッ
サ
バ
収 (ト ン 瓜 a )
2 ,4 0 0
403
8 3,
889
1,
28 4 ,
040
8,
331
2,
264
8 36 ,
056
16 ,
089,
020
3.
5
5.
6
10 .
0
12 .
5
栽 培 面 積 h a)
7
19 ,
870
19 4 ,
262
16
1 56 ,
394
1,
827,
687
単 収 (ト ン 瓜 a )
2.
3
7.
9
9.
4
栽 培 面 積 仏 a)
落
花 生 産 量 (ト ン )
生 単 収 (ト ン 瓜 a )
1 52
90
1 5,
3 17
6 8 3,
554
78
70
15 ,
009
7 36 ,
5 14
0.
5
0.
8
1.
0
1 .1
薩
撃
甘
生 産 量 (ト ン )
藷
4 .
6
出所: Belu in Figures 2000、 Timor Tengah Utala 2000より作成。
表2甘6 一戸当りの平均飼育数(2000年)
単位:頭、匹、羽
馬
牛
東マ ル ク県
0 .
06
2.
71
0.
10
0 .
36
1.
33
4.
10
ビ ホ○キアンルウ県
0 .
03
1.
63
0.
12
0 .
45
0.
78
1.
46
N T T 州
0 .1 9
0.
93
0.
2 1
0 .
85
0.
20
2.
95
12 .
07
全 0.
01
0.
23
0.
05
0 .
25
0.
15
0.
14
5.
18
国
水 牛
山羊
羊
豚
鶏
出所: Belu in Figures 2000、 Timor Tengah Utala 2000、 Statistical Year Book of
Indonesia 2000。
10
2.4 井戸掘削機械の保管状況
西チモール地区における地下水開発の事業実施機関は、「チモール地下水開発事
業所」である。
クパン市に所在するチモール地下水開発事業所には、我が国の無償資金協力によ
り供与された井戸掘削機をはじめ、泥水ポンプ、コンプッレサー及びクレーン付ト
ラックなど関連機材が保管されている。機材は屋根付の車庫・倉庫に保管されてい
るが、車庫・倉庫の大きさは十分でなく、旧式の機材は野外に保管されている。機
材の保守・管理は、同事業所の機材・ワークショップ課が行っている。機材は、使
用期間に応じて外観に相応のキズや凹み、サビなど見受けられるが、オイル、グリ
スなど油脂類については定期的に交換するなど、可能な範囲でよく維持・管理がな
されている。
チモール地下水事務所が管理する掘削機材について、以下に示す。
表2甘7 掘削機材一覧表
機 種
N0
1掘 削 機
タイプ
製作年
Ton e Top 150T 1988 年
能 力
150m ′
4"
2掘 削機
Tone Top 150T 1991 年
150m ′
4"
3掘 削 機
Tone Top 150T 1998 年
150m ′
4"
4掘 削機
Tone Top 150T 1999 年
150m ′
4"
5
6
7
8
9
10
泥水ホ
0ン
70
泥水ホ
○
ン
70
泥水ホ
○
ン
70
泥水tー
>7ー
コン
70レ
ツ
サー
コン
プ
Cレ
ツ
サ
ー
N as-5Y
Tone N P -1000
Tone N P -1000
Tone N P ー
1000
A irm an
A irm an
ン
プ
0レ
ツ
サ
ー A irm an
ll コ
付ト
ラ
ックIsu zu T SD
12 クトン
13 クトン
付ト
ラ
ックIsu zu T SD
14 クレ
ー
ン
付ト
ラ
ックIsu zu T SD
15 クレ
ー
ン
付ト
ラ
ックN issan
16 トラック
Isuzu T SD
40
40
40
45
1988 年 6001it′
m in
1991 年 L OOOlit′
m in
1998 年 L OOOlit′
m in
1999 年 L OOOlit′
m in
1988 年 530C F M
1998 年 500C F M
状 態
実績
備 考
故 障 62 本(3,720m )
掘削
可 動 40 * (2,400m )
掘削
可動 11 本(770m ) ス ンバ島に保管
掘削
可動 9 本(540m )
掘削
故 障
可 動
ス ンバ島に保管
可 動
可 動
故 障
ス ンバ島に保管
可 動
1999 年
1980 年
1984 年
1998 年
1999 年
1984 年
可
故
可
可
可
故
500C F M
3T
3T
3T
3T
5T
動
障
動
動
動
障
ス ンバ島に保管
(出所):チモール地下水開発事業所 報告書、平成14年3月
1988年に供与された、掘削機及び関連機材のほとんどは、部品不良による故障
のため稼動しない。また、その他の掘削機及び関連機材についても、予算上の制約
から消耗品の補充が行われないため、事業を実施する上で支障を来たしている。
したがって、本計画の実施に先立ち、掘削機及び関連機材の補修及び消耗品の補
充を行う必要がある。
11
3.計画概要
3.1 開発構想
本計画の対象地域は、東ヌサテンガラ州のチモール島、西チモール地区とする。
日本政府の援助で調達した井戸掘削機材の有効活用により地下水潅漑施設を整
備する。以前に良く見受けられた役所主体の事業ではなく、地方分権化後、地元農
民のニーズに基づき農民自身の要望による計画となるようボトムアップ方式を生
かし、受益農民の参加協力により計画立案・事業実施を進め参加型開発を実践する。
また、事業完成後は、受益者自身による潅漑施設の維持/管理が行えるよう水管理
組合をはじめとする各種組織の設立・改善を支援する。さらに、持続可能な農業開
発事業とするために、開発事業に係るモニタリング・評価を事業実施後も継続して
行う。
3.2 プロジェクトの目標
(1)上位目標
国家が重点課題とする東部地域における貧困問題の解消および地域格差の是正
に寄与する。
(2)目的
本計画の目標は、以下のとおりである。
・地表水潅漑が困難な貧困農村地域を対象に、地下水を水源とする小規模潅漑
施設を整備し、脆弱な農業構造の改善を図り、安定した農業生産を確保する。
・弱者・貧困農民の生活の安定と向上を速やかに図る。
・受益農民が自主的に創設・運営する水利組合を強化する。
・持続可能な農業開発事業とするために、実施後の施設維持・管理に係るモニ
タリング及び評価を継続して行う。
・これまで日本政府が供与した井戸掘削機材の有効利用を図る。
3.3 計画概要
(1)プロジェクトコンポーネント
本計画は、下記の4項目により構成される。
① 井戸掘削機材の補修・整備
② 潅漑施設建設用資機材の供与
③ 井戸・潅漑施設の建設
④水利組合の設立・運営に係るソフト支援
以上のコンポーネントの具体的な内容は、以下のとおりである。
12
(9井戸掘削機材の補修・整備
井戸掘削機及び周辺機器について、交換部品及び消耗品を供与し、現在保有され
ているリグを使用できるようにする。
②潅漑施設建設用資機材の供与
以下に計画する井戸及び潅漑施設を建設するために、ポンプ、原動機、揚水管、
パイプ、鉄筋、及びセメント、砂利、砂、レンガ、コンクリートブロック等の建設
資材を供与する。
③井戸・潅漑施設の建設
深度60∼90m、口径12”∼8”の深井戸を掘削する。ポンプハウスを建設し、ポン
プ、原動機を設置する。パイプラインにより各圃場に配水する。各圃場には配水ボッ
クスを設け水管理を行う。その他空気弁、排水弁等の付帯構造物を設置する。
1本の井戸による潅漑面積は15∼20haとし、配水ボックスは1ヶ所瓜a程度設
けるものとする。
④水利組合設立の支援・運営ソフト支援
プロジェクト実施に当り、PCMやワークショップなど計画段階から受益農民と
の共同作業を図るとともに、建設工事に協力することでプロジェクトへ参加意識の
高揚を進める。事業完成後の潅漑施設は、受益農民自身により組織される水利組合
により維持管理を行う計画であることから、水利組合設立及び維持管理に係る組織
の運営等についても支援する。また、施設建設後は、水利組合活動のモニタリング
及び評価を行い、持続可能な事業となるよう努める。
(2)計画対象地城
東ヌサテンガラ州チモール島西チモール地区では、いくつかの地区の農民から要
請が出されており、計画対象地区の候補地としていくつか挙げられている。
表3甘1東ヌサテンガラ州チモール島計画対象候補地区
K ab u p a te n
県
B elu
へ○ル
(12 site s)
L oca tio n
K eca m a tan
那
M a la k a T im u r
東 マルカ
D esa
村
R afa e
ラフアエ
T im o r
チモール
(2 4 site s)
T im or T en ga h U ta ra
北チトルテンが
(12 sites)
B ib ok i A n leu
r r * rm
13
M au k ab a ta n
マウカ八や
タン
D u su n
O bor
オホや】ル
K a lis
クリス
F a tu re s
フアトウレス
N ak u s I
ナ
クス1
N ak u sII
ナクス2
P onu
ホ○ヌ
Irriga tio n
A re a (h a)
10 0
60
80
80
12 0
84
3.4 実施機関
本計画の実施機関は居住地域インフラ省、水資源総局(Ministry of Settlements
and Regional Infrastructure, Director General of Water Resources)である.
同省の組織は下図のとおりである。
図3・1居住地域インフラ省組織図
14
4.総合所見
4.1社会・経済的可能性
「イ」国政府は、主要食糧である米の自給確保、地域格差の是正および貧困問題
の解消を重点課題として掲げ、その課題を克服すべく努力してきたが、1997年の
経済混乱以来、十分な予算措置を講じることができない状況にある。この様な社会
情勢に対応して「イ」国政府は、2000年11月に「新国家開発計画(PROPENAS)」
を策定し、公平な開発基盤の強化及び地域開発の促進など5つの優先分野を取り上
げ、地下水の利用、潅漑施設の維持管理、水管理組織の強化など具体的な活動措置
を定めた。現在の不安定な食料供給や政府財政の逼迫などを考慮した場合、農民参
加型の小規模潅漑の推進や農民による水管理組織の強化が、地域を自立的に発展さ
せてゆく上で今後も一層重要な課題である。特に、他地域に比べ生産力が低く貧困
農民の割合が多い東部地域においては、農民側からのボトムアップによる農業開発
計画を進めることが農業生産を高め貧困や地域間較差を解消してゆく上で大いに
重要であると言われている。
「イ」国側は、1999年度に実施された無償資金協力「東部地域潅漑施設整備計
画」の成功を受けて、引き続きその第2フェーズとして本件の実施採択を切望して
おり、現在保有されている井戸掘削機の有効利用を促進する観点からも早急な支援
が望まれる。また、交換部品及び消耗部品の供与により、日本人技術者の指導の下
で井戸掘削機や周辺機器の修理技術を習得する機会を提供し、これらを通して現地
機械技術者への技術移転が図れ、ひいては井戸掘削機及び周辺機器の維持管理技術
を向上され、インドネシア技術者の人づくりにも貞献できる。
現在、東チモールでは本年5月の独立へ向け、着々と準備が進行しており、独立
後は各国及び各国際機関からの援助実施が計画されている。この一方で、国境線を
はさみ住居する西チモールの貧困農民に対しては、依然として援助の手は差し伸べ
られず、生活環境の格差は今後一層拡大してゆくことが懸念される。
現在、外務省はチモール島西チモールに対して、渡航安全情報として危険度2の
「観光旅行延期勧告」を継続発出している。国連によれば、2002年3月現在で5
万人以上の難民が西チモールに残留しているとされる。しかし、2001年11月に発
出された国連・インドネシア・ジョイント・アピールに基づき難民の帰還ないしイ
ンドネシア国内の再定住が進められる一方で、2002年2月には旧統合派(民兵)
と帰還先住民の相互の和解を促進するための真実和解委員会(Commissionfor
Reception,TruthandReconciliationinEastTimor)が第1回会合を開催するな
ど、東チモールを取り巻く状況は好転しつつあり、それに伴い西チモールの状況も
良化している。
2000年9月、西チモールの国連高等難民弁務官(UNHCR)事務所が襲撃され、
国連職員が殺害される事件が発生したが、現在では国際援助機関やNGOの活動も
再び盛んになってきており、州都クパンや国境近くの西チモール第二の都市アタン
プアにおいても調査期間中はまったく平穏であり治安上の問題はなかった。
4.2 技術的可能性
2000年度の日本の無償資金協力で、先に無償機材として供与された井戸掘削機
15
を活用し、北スラウェシ州5地区、南東スラウェシ州4地区、NTT州フローレス
3地区、NTT州スンバ2地区、計14地区において本計画同様のコンポーネントか
らなる潅漑施設の建設工事を実施した。このとき、井戸掘削工事に際しては日本の
技術者が現地技術者の現場指導にあたることで、技術移転が十分行えるよう計画さ
れたが、限られた工期と人員であり、かつ距離が離れた島々に工事現場が分散して
おり現場間の移動に時間がかかるなど、実施に当たってはかなりな困難が伴った。
一方本計画の候補地は、距離的に近接し、かつ60ha∼120ha程度の面積を有し
ていることから、人の移動やや資機材のやり繰りが可能であり、問題が生じた際に
サイト間で互いにフォローし易いなど、施工にあたり多くのメリットを享受するこ
とが可能である。
本計画では、受益者は計画段階からプロジェクトに参加し、受益者自身が計画へ
の参画意識を高めながら事業を進め、施設の建設完了後は、受益者自身らにより設
立した水利組合を通して、潅漑施設の維持管理を行う。水利用の形態は、地域の地
形や気候など自然的条件だけでなく、風習や生活習慣など社会的条件により異なる。
このため、水利組合には、地域が属する農村社会の特性が反映され、その地区の特
性が生かされることになるが、本計画のように計画候補地が近接している場合は、
同一文化圏の中で交流しやすく、互いに情報を交換し、また競い合いながら、より
良い水利組合に変えて行くことが可能である。さらには他地域の水利組合への視察
や見学あるいは維持管理技術の研修などを共催しやすく、マスメリットによる経費
削減にも役立つ。
4.3 現地政府・住民の対応
1999年4月に地方行政法、中央・地方財政均衡法など新しい法律が成立し、現
在では地方分権が進められ、これまでのアップダウン体制からボトムアップ体制へ
と移行してきている。しかし新法により、資源の豊かな地方は従来以上の財源に恵
まれる可能性が高まる一方、資源の乏しい地方ではこれまでよりも厳しい財政状況
に直面している。事実、東ヌサテンガラ州の支出状況を見てみると、開発関連の予
算は1997/1998には歳出の約40%を占めていたが、1999/2000は29%に減少して
いる。収入は、東ヌサテンガラは、天然資源に乏しく財政収入に大きな増加が見込
めない一方で、貧困ライン以下の住民が多く社会インフラも貧しいことから、経済
支援はBfIN(BasicHumanNeeds)の観点からも必要不可欠である。
チモール島は、年間を通して1,000mm前後の降雨があるが、7月、8月、9月
の乾期には降雨量はゼロとなる。計画候補地には、深井戸や河川水など安定した水
源がなく、潅概施設を持たない農民は、降雨変動の影響を受けやすく、安定した収
穫を得ることができない。生活用水は、雨期には降雨を貯水タンクにため利用して
いるが、乾期には水量が少なく、水質も衛生的でない地下水に頼らざるを得ない。
このような状況から、安定した水量を持つ深井戸は、潅漑用水としてばかりでなく、
生活用水としても利用される。深井戸の掘削、潅漑施設の整備についての要請は農
民から出ているが、政府予算が限られていることから、新規開発は進んでいない。
地下水を水源とする潅概施設の整備は政府の政策と合致している。特に、本計画
は、農民から自発的に支援要請が上げられてきたもので、地方分権の時代にふさわ
しい、正にボトムアップ型のプロジェクトと云えることから、今後のプロジェクト
のモデルとなり得ると判断される。
16
添付資料
A−1 調査日程・調査者略歴
A−2 面会者リスト
A−3 収集資料リスト
A−4 農民からのリクエストレター
A−5 現地写真
17
A−1調査日程及び調査員の経歴
日 日数
年 月 日
出発 地
到着地
程 調
表
宿 泊地
備 考
1
H 14 3 .16
2
3 .17
3
3 .18
A :
移動
B:
ジャカル タ∼ テ ンパ サ ー ル
デンハ○
サール ワイカブハ’
ック ワイカデハ’
ックA ,
B:
移動
(日) (マウメレ
クハbン
クハ0ン) (
C:
合 流 、移動 )
ワインカ’
デ A,
B:
サイト
調 査(
井戸掘 削機のチェック)
(
月)
(
クハ○
ン) (
C:
地下水 事務所 打合せ ・
資料収集 )
4
3 .19
(
火)
5
3.
20
(
水)
6
3.
21
(
木)
7
3.
22
(
金)
3.
23
(
土)
3.
24
(日)
3.
25
(
月)
3.
26
(
火)
3.
27
(
水)
8
9
10
11
12
13
(
土)
木)
3.
28 1(
東京
ワインがプ
デンハ○
サール デンハ○
サール
クハ○
ン
クパ ン
同
(クパ ン
クパ ン
A,
B :移 動 、サイト
調査
(
C :サイト調査準備 )
サイト調 査
同
A,
C :サイト
調査
ゾヤか レタ) (
ジャカルタ) (
B :移動 クパン∼ジャカルタ)
同
A,
C :サイト
調査・
資 料収集
(
ジャカルタ) B :水資源 総局報 告
ジャカルタ
ジ ャカル タ
ジ ャカルタ A ,
C :
移動
同
資料整 理
同
報告 書作成
同
報告 書作成
機 中拍
東京
クハ○
ン∼ ジャカルタ
大 使 館 、JIC A 、水 資 源 総 局 報 告 、
報告 後B 離脱
調 査 団員 名
査 団 員
経 歴
天 野 常雄
(
あまの つねお) 昭 和 18 年 8 月8 日生 5 8歳
昭 和4 1年 4 月
A
東 京 農 工 大 学 農 学 部 卒業
平成 9年 5 月一 現 在
太 陽 コンサル タンツ(
株)
技師長
守分亮
(
もりわけ り
上う
) 昭 和4 4 年 8 月 1 6 日生 3 2歳
平成 5 年 3 月
B
早稲 田大 学 教 育 学 部 卒 業
平成 5 年 4 月 一現 在
(
株)
鍵 高組 国 際 事 業 部 ジャカ ル タ事 務 所
清水典尉
(
しみず のり
やす) 昭 和 32 年 9 月 4 日生 44 歳
平成 元年 3 月
C
鳥取大学大学院農学研 究科農業 工学専攻修 了
平成 元年 4 月一現 在
太 陽 コンサル タンツ(
株)
主任技 師
A−2 面会者リスト
居住・地域・インフラ省水資源総局
Ir. Moh. Hasan
Director of Technical Guidance
Ir. Mudjiadi
Directorate General of Water Resources (BINTEK)
Stuff of DGWR
Mr. Willy A Firdaus
Mr. Parlin
Stuff of DGWR
Mr. Nakahara Masayuki
Mr. Egami Hiroshi
JICA 専門家
JICA 専門家
クパン地下水開発事務所
Mr. Agus Sosiawan
・加Ir. Subadinoto
Sub Project Manager
Chief of Operation and Maintenance
Mr. Marfono Purasaufo
Chief of Training Unit
Mr. Sudjono
Mr. Umar Hamid
Chief of Drilling
Mr. Paulos Giri
Mr. Victor Mbato
Drilling Operator
Assistant Driller
PKSAチモールスンバ
Drilling Operator
プロジェクトオフィス(クパン)
Mr. Suhartono
Mr. Alfred Lukas
Project Manager
Kupan O」阻ce
Flores Omce
Mr. Budi Sucahyono
Flores Office
Mr. A. Yulizar Yani
計画候補地
Mr. Anton D. Elam
Chief of Desa Rafae
Mr. David Braja
Chief of Dusun Kris
Mr. Apolonarius Usubatan
Mr. Alexander J. Monemnasi
Chief of Desa Maukabatan
国連食料農業機関(FAO)
・今井 伸
Lurah of Desa Ponu
Regional SPFS Coordinator
(Special Program for Food Security)
在インドネシア日本国大使館
・作田 竜一
刀CA インドネシア事務所
・神田 道男
・稲葉 誠
・高城 元生
一等書記官
所長
次長
所員
A−3 収集資料リスト
統計書
Statistical Year Book of Indonesia 2000
Agriculture Survey Production of Paddy and Secondary Food Crops in Indonesia 2000
Timor Tengah Selatan in Figures 1998
Kupang Dalam Angka 2000 (Kupang in Figures 2000)
Belu in Figures 2000
Timor Tengah Utara in Figures 2000
地図
Atlasa Indonesia dan Dunia
Propinsi Nusa Tenggara Timur 1:750,000
1:50,000地形図、チモール
事業関連
Final Report for "Pekerjaan Pengukuran Geolistrik di Kabupaten Belu, TTU, TTS,
Sumba Barat and Sumba Timur 720 Titik"
Final Drawing for "Pekerjaan Pengukuran Geolistrik di Kabupaten Belu, TTU, TTS,
Sumba Barat and Sumba Timur 720 Titik"
Information for "Bantuan Pemerintah Jepang, Dalam Rangka Pengembangan Air
Tanah.
・既存井戸調査資料(Dataran Mandeu, Dataran Ponu)、クパン地下水開発事業所
・井戸掘削機調査資料、クパン地下水開発事業所
A−4 農民からのリクエストレター
LEMBAGA
KETAHAMN.ASYABAMI
iffiSh
: 4OO/tf^W/4lI
Ianrplran
: 1 (satu)
Perihal
: I'jolion
(LKM)
)
MAUXAB/lTAli
KEG/vMEANi.
Ijoinor
jjESA
BIBOKI
ANLEU
-
PGNU
/ Di'lA/2002
K.epa
Yth...Jfepak
berkae
bantuan
,
Bsrsama Ini
iJibold
Aiileu
kami sampaikan
untuk
maka akaa dapat
lain
eebagai
produksi
2.
I'Janabah
areal
garapan
3,
l-femperluas
luar
keserapatan
parrhatian
bag!
dibarapkan
J3apak
be*gi masyarakat
Desa iy&ulcabatan
:
buruh. tani.
poningkatan
kese jahteraan
karni buat
darz sebelumnya
Us Abatan
dengan harapan
tak lupa
karai
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4
5
2
1
dengan hormat kepada :
6,
Kepala DinaB Pengairan
Pu Prop. Nil1 di iCupang.
Kepala DlAae PU iiabupaten
ll'U di lfefamienanu.
Kepala Eaator P.^D Kabupaten TTUi. di Kefaraenanu^
Camat Biboki
Anleu di Ponu,
. Proyek
Arelp.
P2AI
Md: di
bagi
pengangguran.
kabatan,
oifariua
tersebut
petani,
permohonan.ini
clari
iCecamatan
lamjiirkau
kaaib..
5
terima
surat
karfii
peitanian.
kerja
alcan dapat
Icarai
ujngan adanya sumur bor
berikut
desa karai dan pengurangi
uemikian,
2TU, kirauya
i/hukabatan
Bapak berBaraa ini
memb«wra dampak positif
liaail
mendapat
sumur bor di.uesa
dan petani,
1 , Maningkatkan
Sehingga
Bapak Bupati
TTU.
tahan
antara
masyarakat
kepaga
bahan pertimbangan
kondisi
seluruluoya
pengadaan
iCab-upaten
Sebagai
keterangan
I 31 U
Jfef'ame nanu
jjengan Ilormat
dibandru
Ripatl
di
pengadaan
Suraur Bor.
dapat
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Kupang.
aeraoga
sampaikan
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LOCATION MAP
NEKUS AREA
Sub. District
: Biboki Utara
District
: Timor Tengah Selatan
Provinci
: NTT
0
NK TittlePendugaan
2
Geoli strik
PETA
PENYELIDIKAN
LOKAS!
GEOLISTRIK
PEMERINTAII
KABUPATEN
BELU
KECAWA-TAN - -MALAKA TIMUZl
å à"'å
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Nonior"
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DESA
Laraplran
l~:^Katu)Tio'laI7~"
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]?eirmQiichiari
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RAJPAE
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'^etxirafja"suiuiir
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Yth.
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Ba'pakà"å BupaVi
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di-A__t_a_tti_b
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Dengan hormaif,
De ngari Trii kami lcelorapok' TaiiiV DGsa Rafae ' mengajuk'an perrabhofian
pengebdran
'sumur^ Bor Kepada Bapak'/Bupati
Bslu dan" Proyek" Pengetnba'ngart
air Tamah pulau Timor 'dapat kifanya.diberikan'
bantiian
beberapa" aiamttrBor beserta
jaririgari
:irigaai
air tanahtiya'
pada' beberap Duaun karai ' "a
gar aupaya pada muaim kenriarau'dapat
bercocbk't'anain
aeauai iengan
air
yang ada pada auraur Bor yang alcan 'dilakaanaka'ri.
Sebagai
pertimbangan
Bapak beraarna ini kami lampirkan
data pe
ndialcung sebagai 'berikut
: :
1 , Daftar
naina ps.ra pe'tani
pemakai air bcserta.luaa
arel yang
diniiliki.
2,
Daftar naina duaiin yapg alcan direncanakan
untulc lokaai
pem
boran,
å Dengan diterimanya
permohonan karai, malca karai bersedia
memeliliara dan.raelindungi
kelangaungan
dari pada bangunan auraur Bor aerta Icele ngkaparinya.
Deraikianlah
auraf permohorjan ini Kami" buaf untulc "dapat kiranya
diteriraa
dan direaliaaaikan
kalau.. biaa tidak- terlalu
lama;
I. KepajreFBfnas
à"di
-r-Kupang.
Kimpraswil
2.Ka.Sudin
BSDA dan Irigasi
å di-Kupang.
5. Pirabagpro
'PAT -Timor
à"di -Kupang.
4. Cainat Malaka Tiraur
di-Boaa.
Rafae,20
Maret
an.Para
De^a)
kelorapok
Rafae ,
Prop. NTT
Dims
Kimpr-aawil
NTT
2002.
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NAMA
DAFTTAR
PETANI
BUSUN.ffifUPfffi..;.!...
DAFTAR NAMA PETANI
dusun...~~
5&a&L.....
DAFTAR NAMA PETANI
DATARAN MANDEU
HIMPUHAN ANGGOTA KJSLOMPOK TAKI
KELOHPOK 'SMI
t fK)EI?PEU
MANIKIN
KELURAHAN
i PONU
KECAMi\a?AH
iAUJPA'JDEH
I J3IBOKI
j 'JCIMOR
Noraor
j O1/EP/KLPT/III/2OO2
Lampiran
Perlhal
Jepiban
j 1 (satu)
j Mohon Tambahan Eeberapa
ANLEU
TENGAH
UTARA
Kepada
Bupati Timor Tengah Utara
Yth#
di-
Sunmr
Sesual pexjihal dl atas, maka dengan ini kami warga
Kelompok lani Eeluralian Ponu mengajukan kepada Bapak
agar kiranya kami dapat diborikan penambahan Sumur "
Boor
untulc dapat mengairi lahan tadah hujan/pekarangan kaml
pada oaat mu3im keraorau nanti,
Dtipat dijelaakan pula bahv/a untuk menjadi bahan
pertimbangan Ifepak, raaka beroaraa inl kaml lampirkan
daftar nama-nama petani calon pemakai sumur boor dlmaksud#
Demiklan permohonan kaml ini dan atas pertlmbangan
Bappk kearah Ini disampaikan lirapah terima kasih#
Potmf
HIP.
620
016
26 Maret
187
Tembuaan j
1, Bapak Eepala
^2, Bippk Kepala
Propinsi
Nxisa
3, Bagian Iroyek
4, Bapakk Camat
Dinas Kimpraswil Prop, N T T di Kupang
SUIDIN IJS3)A dan Irigaai
Dinaa Kimpraswil
Tenggara IL'imur di Kupang,Pengembangan Air Tanah Timor di Kupang
BLboki Anleu
di Ponu.
2002
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Mr. Agus, Mr. Parlin
P2AT Kupang
and Mr. Amano at
Rig check at P2AT Kupang
Drilling
Rig at P2AT Kupang
Truck at P2AT Kupang
Drilling
Rig at P2AT Kupang
Drilling
Rig at P2AT Kupang
Existing
well near the house for village
chief, Desa Rafae.
Dusun Obor, Desa Rafae.
Proposed site
hous eholds.
Proposed site in Dusun Obor.
in Dusun Obor. 100 ha, 46
Proposed site in Dusun Obor.
Dusun Kelis, Desa Rafae.
Proposed
households.
Village
site
in Dusun Kelis.
30ha,
30
Existing well near the proposed site
DusunFatunres.
on the way to Desa Rafae.
Proposed site in Dusun Fatunres.
households.
Road to Desa Rafae.
60ha, 70
Dusun Fatunres, Desa Rafae.
in
Dusun Nekus 2, Desa Maukabatan,
Kechamatan Piboki Anleu (Ponu). 200 ha,
285 households.
Proposed site
households.
Proposed site in Dusun Nekus 2.
Existing
Irrigation
facilities
for
agriculture
development in Dusun Nekus 2.
Dusun Nekus 2.
in
Dusun
Nekus
well in Dusun Nekus 2.
2. 165
Proposed site in Dusun Nekus 2.
Proposed site
120 households.
Proposed site in Dusun Nekus 1
Existing farm pond in Dusun Nekus 1. Only
one pond.
Proposed site in Dusun Nekus 1
Existing
pump house in Desa Ponu,
Kechamatan Biboki Anleu, Kabupaten
TTU. 1,140
in Dusun Nekus 1. 160 ha,
households.
Existing
distribution
Lurah, Mr.Alexander
staff.
box in Desa Ponu.
J. Monemnasi and his
Removable Engine & pump.
Existing
elevated tank in Desa Ponu.
Existing
pump house in Desa Ponu.
Distribution
box.
Proposed site
Desa Ponu.
(20 ha)
in Dusun Peutana,
Proposed site in Dusun Peutana.
At the proposed site.
Proposed site in Dusun Peutana.
Primary school near the proposed site.
Fly UP