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12月38号 (PDFファイル・247KB)
〔家庭数〕 校長室だより 平成28年 12月第38号 枚方市立菅原東小学校 校 長 金丸 豊彦 家庭教育について・・・どんな子に育って欲しいか伝えられていますか? 子どもたちが心豊かに成長していくために家庭教育が持つ役割の大切さは言うまでもありません。 しかし、私自身の子育てを振り返ってみると、恥ずかしながら親としてどういう役割を果たすことができ たのか、子どもと向き合って話をしてこれたのか自信はありません。先日「全国連合退職校長会設立50周年 記念リーフレット」に書かれている家庭教育の指針の内容を見て、私なりに改めてなるほどと思うところが ありましたので、その一部を紹介させていただきます。 ◎ 自分自身のこと 善悪を判断する力と、自分に嘘をつかない心を育てること ・ 保護者は「目立たない誠」「小さな嘘」を見逃さないことが大切です。「ほめるべき時にほめる」「叱る べきときに叱る」努力を怠ってはなりません。 ・ 生活のために必要な習慣を身に付けるようにすること 歯磨き、洗面、入浴から食事、睡眠など、健全な生活習慣をもつようにすることは、なんといっても家 庭の役割です。 ・自分でできることは自分でやり、責任を持つようにすること 子ども自身の「繰り返しのチャレンジ」が必要です。親・保護者の「認める、励ます態度」が大切な鍵 になります。 ◎人とのかかわり 相手のことを思いやる気持ちを育てること ・ 「思いやりのモデルが身近にあること」「自分が思いやりを受けているのに気づくこと」が大切です。家 庭における「さりげない心遣い」が鍵になります。 お世話になっている人に、感謝や尊敬の心を持つようにすること ・ まずは家庭内や近隣といった身近で具体的なかかわりの中で、さらには公共の仕事に携わる人々への思い といった発展が考えられます。親・保護者の言動が大きく影響します。 時と場合に応じた挨拶ができるようにすること ・ 挨拶は、相手と心を通わすための最も大切な手立てです。基本は家族の間で挨拶を交わす習慣ができてい ることです。 ◎集団や社会とのかかわり 家庭の約束事や社会の決まりを守るようにすること ・ 約束や決まりを守る心は他律から自立へと育っていきます。家庭での約束を守る心や行為の成長は、その プロセスの基本形とも言えます。「ほめられること」「叱られること」の大切さは、ここでも生きてきま す。 家庭の中で自分の役割をもち、その遂行に努めるようにすること ・ 自分の役割を持つことは、家庭の大切な一員と認められることであり、子どもの心に充足感と意欲を生み ます。このことが「集団の一員としての生き方」の基本になります。ここにおいても親・保護者の「認め る、励ます態度」が極めて重要です。 近隣や地域社会との関連を持つようにすること ・ 親・保護者が「向こう三軒両隣」とのかかわりを大切にすれば、それは必ず子どもに伝わっていきます。 子どもたちの近隣や地域社会への関心やかかわりの意欲を高めるために重要なのは、大人たちの心と行為 です。 〔家庭数〕 ◎生命や自然、崇高なものとのかかわり 常に、生命の大切さを感じられるようにすること ・ 命の大切さは、折にふれ、生活のあらゆる場面で意識することが肝要です。子どもに「かけがえのない命 」「生きる喜び」を感じ取らせるのは、大人の責務といえます。 親子で身近な自然に接する機会を持つこと ・ 風、雲、月そして花、鳥、虫、・・・そのつもりになれば、日常生活にもたくさんの自然のふれあいがあ ります。親・保護者の「心のゆとり」が大切な鍵になります。 美しいものや気高いものに感動する心を持つようにすること ・ 例えば、夕焼けの美しさに打たれる心、物語の主人公の気持ちや行為に感動する心などが育つには、「育 て」の存在が大切です。親・保護者がその最たるものであることは言うまでもありません。 どうでしょうか。どこか共感できる部分が見つかりましたでしょうか?まもなく冬休みに入ります。期間 はそう長くない冬休みですが、家族そろってクリスマスケーキを食べたり、年賀状を描いたり、大掃除をし たり、おせち料理を食べたりと、いろいろな楽しい予定も計画されているかもしれませんね。 この一年を振り返り、新しい年の目標を立てる1年の節目を迎えるこの時期に、さりげなく親・保護者とし てお子さんにどういう人に育って欲しいと願っているのか、その願いや思いを伝えられてみてはいかがでし ょうか。特別に改まった話でなくても、親子で一緒に遊んだり子どもが一緒にお手伝いなどをすることで、 お互いの気持ちを理解できる機会ができるかも知れません。また、言葉はなくても何かをしている後ろ姿や 表情から通じ合えることもあると思います。 先ほど紹介したパンフレットの最終ページには、以下の文章が引用されています。 「子どもは叱られる権利があり、親はまた、これを叱る権利があるのである。善いことも、悪いことも 勝手で、少しも叱られることも、正されることもない子どもは、決して大切にされている子どもでなく て、むしろ虐待されている子どもである。」 ・・・ 賀川豊彦氏大講演集から・・・ しろかね(銀)も まされる宝 くがね(金)も 子にしかめやも ※ 宝石も ( 銀も 金も たま(玉)も なにせむに ・・・ 万葉集巻五 山上億良・・・ とてもすばらしいものであるが、 それでも子どもの持つすばらしさにはかなわない。) 資源・環境・エネルギーなどの「エコ生活」について考えるきっかけになれば。 今年の「校長室だより7月17号」で既にお知らせしました が、本校4年生の大倉悠輔君の考えた応募標語「捨てている 資 源といっしょに エコの心」が記載された2t塵芥収集車両(パ ッカー車)が完成、納車され、ついに枚方市内中を走って活躍す ることになりました。平成28年度はこの付近では、火曜日と金 曜日に長尾台2・3丁目・藤阪東町3丁目地区を回るということです 。パッカー車の標語の下に「菅原東小学校作」とペイントされて いますので、探してみてください。パッカー車には、他にも枚方 市内の小学生が考えてくれた資源節約などの環境標語が記載され ています。 年末年始はどのご家庭でも多くのゴミが出される時期となりま す。このような標語をきっかけにして、全ての人がどのようにすればゴミを減らし資源や環境を大切にした 生活ができるのかを考えるきっかけとなってくれれば、うれしく思います。