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3 - 経済産業省
第3章 3.1 コンビナー支援委員会の活動 第一回委員会 2005 年 6 月 8 日、社団法人日本電機工業会会議室において第一回委員会を開催し、TC111 WG2 の活動状況および規格案を作成するに当たっての基本的方向性について検討し、以下 の事項を確認した。 Master schedule に関して、WG2 としての目標を設定する必要がある。 NWIP の内容は十分理解されているとは言えず、合意の得られた CD を作成し直すこ とが求められる。 最初の CD 締め切りは NWIP 投票締切から半年後であり、それまでに 2 回の会合が開 催される。 CD 案は目次に各項目数行の説明が付加された程度を最低限とし、そこからどこまで内 容を充実させられるかは WG の活動次第となる。 Thought Starter を下敷きに Working Draft を作成する。 フランスは B to B における情報開示内容としてインベントリではなくインパクトを対 象としている。 日本は各国 LCI データを共有する枠組みの標準化を志向している。 電気電子分野の設計者および調達者を Target User にすべきである。 ECD に比べ、LCA および LCT: Life Cycle Thinking に内容が偏っている。 調達者による部品購入は DfE において重要な位置付けである。 WG2 の役割を強調するため Legal compliance を高位に位置付け、EuP 指令、WEEE 指令、家電リサイクル法(日本、欧州)などの要求事項を考慮し、各国動向の協調に寄 与する内容とする。 システム領域、機能など諸要素をどう統一した上で LCA データを積み上げるか、など LCA に関する議論は ISO TC207 SC3 において合意を得る際に高い障壁となっている。 システム領域の整合に関しては領域をパーツに分け記号化し、この記号を用いて LCA 関連データを整理する枠組みを目指したい。 Life Cycle の一部を取り上げる ECMA 341 および LCT: Life Cycle Thinking を基礎と している EuP 指令に対応するために LCT を取り扱いたい。 LCT と LCI: Life Cycle Inventory の相違を認識し、その差異を考察しておくこと。 B to B、B to C という用語は定義があいまいなので留意する。 ISO TC207 SC3 では「信用取引」を前提にして B to B では第三者認証を不要とした経 緯があり、同様のことが IEC TC111 WG2 における第三者認証に対する反対意見の解 17 決策になる。 対象物質の選定に関して、定性的な基準で選定される ISO TC207 SC3 や各国の基準 に委ねる ISO TC59 が参考になる。 TC111 WG1 の議論の結果を WG2 で利用する。 ISO TC207 と IEC TC111 の内容の重複に関して、 なぜ NWIP の内容が IEC で検討されるのか確認しておく必要がある。 ISO TC207 ではツールの提供を行うが、特定の製品群を対象とはしない。 IEC では特定の製品分類を対象とする。 規格案を作成するに当たっての基本的方向性 現場環境から製品環境へ 環境汚染防止の主役は現場から製品に移行した Attempts to decrease environmental negative impacts of human activities, which were initiated from local pollution control a long time ago have recently shifted their foci from local to global. During the course of such a paradigm shift, the key issue of the environmental protection has accordingly changed from on-site emission control to product design since industrial products have potentially larger impacts than on-site emissions (追加すべき記述:product というのは必ずしも最終 製品だけではなく,部品や材料も含まれる) 製品の環境側面は設計に負うところが大 , moreover, most of the environmental impacts are determined during the process of the product design. The "design" in this context covers all the activities in decision-making processes of products 特に電気電子分野ではこの傾向が著しい Among all of the industrial products the importance of electrical and electronic products are rapidly increasing because new technical advancements are frequently being applied to this product area, which must be both technically and environmentally sound and beneficial. 市場に影響する法規制や情報開示傾向が活発化している This rationale is also evidenced by the worldwide trend that there are emerging new product policies or legislative approaches to this area as seen in Eco-design Directive proposal in EU, Recycling Promotion Law in Japan, Design-ForEnvironment activities in US, and others. At the same time, disclosure on the product life-cycle environmental aspects as seen in eco-label type III is gradually 18 becoming popular and gaining importance in marketing electrotechnical products. 規格が必要とされる時期が来た(規格へのニーズ) 具体的なエコデザインの仕様 we have come to the phase of compiling a standard that provides concrete and workable specifications 全ライフサイクルの環境側面特定 to identify and disclose the significant environmental aspects of products through the entire life-cycle, デザインオプションを決定するための戦略 to determine the strategies of effective improvements in the design options, エコデザインとサプライチェーンマネジメント and to maintain continuous improvement in the eco design management system in the organization including supply-chain management. 法的要求に応えるために使える仕様 In addition, this standard will provide specifications for workable measures required by legal eco-product policies in each country, especially for the European Union (EU) directive on "establishing a framework for the setting of Eco-design requirements for Energy-Using Products" (EuP), which is rather urgent considering its time frame. 現状で追加すべき背景的考慮事項 国際規格が必要な理由 素材から最終製品に至る製造プロセスが国境を越えて世界にまたがっているため、各国 ばらばらのルールで管理運用したのではライフサイクルを一貫して管理できない。 統一ルールが必要。 エコ製品の基準を世界でハーモナイズし、公平な市場競争を実現するとともに、エコ材 料、エコ部品の環境適合性に関する国際的 Compatibility を実現し、貿易を活発化する。 リサイクルオリエンテッドな社会 日本の家電リサイクル法、自動車リサイクル法、WEEE、中国 WEEP、韓国 EPR 法 の導入が相次ぎ、各国で製品リサイクルを前提とした社会が形成されつつある。 この中においては、リサイクルしやすい製品設計という課題が急浮上している。 リサイクラへの情報提供、リサイクル性を考慮した購入部品の選定のための顧客への情 報提供などの手順の標準化が望まれる。 モノ提供から機能提供への変遷 世の中のビジネスのトレンドは、単独の Equipment を商品として提供する形態から、 顧客が欲する機能を複数の Equipment やサービスを組み合わせて提供する形態に移り 19 変わりつつある。 TV+大容量 DVD Recorder+DVD プレイヤー機能付 PC の組み合わせなどが典型であ る。また、保守サービスを前提としたコピー機能のレンタルなどは既に定着している。 環境配慮設計規格にはこのような時代にふさわしい配慮が必要である。 環境配慮設計の対象 環境配慮設計の対象は必ずしも最終製品単体ではなく、組品、部品、材料のレベルの商 品についても対象とする。 これらは汎用製品として市場に出回ることもあり得るので、環境配慮設計の効果が期待 できる。 さらに,複数の製品やサービスが一つのパッケージとして複合されたシステムについて も本規格の活用が可能となるように配慮する。 従って本規格では、電気電子製品の部品メーカ、材料メーカ、システムインテグレータ も視野に入れて共通手順を定める。 本規格が目指す Harmonization と Load Sharing アセスメント実施方法の基本的考え方 ライフサイクルを構成する個々のプロセスの全てを同一組織がアセスメントする必要 性を解消する。 Value-added-chain を構成する個々の組織が ECDP を行い、そのアウトプットとして の環境側面を提供する。 この個々の ECDP の結果を Integrate することによって全体のライフサイクルをアセ スメントする。 情報の Compatibility による Data sharing ECDP に必要な Input データも Value-added-chain を構成する個々の組織が提供する ものを上流から下流までの組織が互いに Share する。 これにより、最終製品メーカ毎に考案された異なるデータ調査フォーマットが Value-added-chain を上流まで流れ、膨大な量の情報提供負担が発生することを防止す る。 20 3.2 第二回委員会 2005 年 7 月 12 日、社団法人産業環境管理協会会議室において第二回委員会を開催し、 製品環境情報の標準化状況および規格案の作成分担について検討し、 以下の事項を確認した。 WG1 の扱うターゲットは明確で取り扱い易いが、WG2 の作業範囲は製品構成(BOM) ×プロセス情報(BOP)と複雑になるため、互換性のあるデータを前提にしないとな らない。 PAS 61906 の各ステージのさじ加減はまだ分からない。 データの物質定義階層になることが予測される。 データの集め方は ELV の方法と同一である。 車は対応し易いかもしれないが、電気電子製品はステージが深く、車と同じ方式で対応 可能か疑問である。 PAS 61906 の運用方法の議論が望まれる。 個々のパーツが汎用品の場合はよいが他は難しい。 メジャーなパーツしか触れられていないのではないか。 日本ではほとんど議論されていない。 WG1 と WG2 の違いは、WG1 が入っている物質の情報だけで足りるのに対して、WG2 はいくら調べても分からない点である。 ISO においてライフサイクルの共通定義がない。 電子電気機器のライフステージを決めるべきではないか。 建築と違い、 各パーツのステージのカバーする範囲が異なり単純に横に足せばいいわけ ではないので、最初に定義しておく必要がある。 細かいライフステージは各プロダクツ TC が決めればよいことである。 DfE というからには、誰かが環境配慮側面を想定してデータを入れるべきであろう。 データが集まらなかった場合の対応にも触れておくべきである。 製品の大枠が決まったときは Product TC でデータ範囲を決めればよいのではないか。 シナリオが 5 年か 7 年かで、配慮事項も異なる。 モデルで推定を行えばよいが、ある程度水準を揃えないと、展開のされ方が難しそうな 気がする。 EuP では部品提供者にデータ供給の義務がある。 一般的にバックグラウンドを使った場合は環境負荷が少なくなる傾向にあり、フォアグ ラウンドデータを持ち込んだまじめな企業が馬鹿をみないようなシステムが必要にな る。 部品ユニット(単位)はどうやって決めるのか。 エコリーフの決め方が参考になりそうである。 21 何をデータ収集すべきか、必ずしも負荷の大きいものを区分して作るわけではない等整 理する必要がある。 WG2 では、ターゲット部品を決めていくというルールづくりをすべきか、或いは決め 方のプロセスを WG2 で決めるのか、どちらのアプローチを取るか考える必要がある。 リサイクル社会促進より経済的側面も視野に入れ、循環型経済社会形成とした方がよい。 EuP がエネルギーだけを対象とするのに対し、本規格では、化学物質、リサイクル、 エネルギー等全部含んだ方がよいのではないか。 リサイクル材の需要・供給のバランスをどうみるか、という手続きを入れる必要がある のではないか 本規格はエコデザイナーのためでなく、関与する者の全員参加を前面に出す内容とする。 5.5 の document はエコデザインプロセスとしてのドキュメントであり、ISO14001 で 要求されるドキュメントを想定するものではない。 7 章(data structure) は PAS 61906 と同じようなイメージでデータ階層構造を示す。 4 章のように general principle を記述し、5 章で詳細を述べる点、評価できる。 スタンダードライターがどう使うかを ANNEXで示せないか。 5.2 もしくは 5.3 で手順に簡潔に触れ、7 章で詳細に記載するという構造にする。 規格のターゲットがまだ不明瞭であるので、6 章や 7 章の内容も不明瞭となり、どこま で書くべきか明らかでない。 なぜエコリーフの PSC を入れるのか。 PSC は環境情報を第三者に開示することを前提で、客観性をもたせるための決まりご とである。 本規格が外まで declare する必要性を含むか検討した上で PSC の内容に配慮すればよ い。 PSC というより各部品情報の組み合わせ手順が自ずと考えられるようにすることだけ が述べられればよい。 確かに環境ラベルのニーズと違える必要がある。 ディスポーザルのところでカウントされたら好ましくないもの等、幅を決めたほうがよ い。 22 以上の議論を踏まえ下表のとおり原案を作成することとした。 目次 幹事 Introduction 市川 1 Scope 市川 2 Reference Documents 市川 3 Terms and Definitions 市川 4 General Principles of Environmentally Conscious design 4.1 Goal and potential benefits 及び 4.2 Basic concept of 梅田・栗原 environmentally conscious design 5 6 4.3 Product-related environmental aspects and impacts 齋藤 4.4 Considerations for environmental aspects 栗原 Environmentally conscious design process 5.1 Internal design control 及び 5.2 Overall process 増井・齋藤 5.3 Design & developers process 高橋 5.4 Procurement process (本委員会) 5.5 Documents and records 神崎・中庭 Identification of significant environmental stages and 神崎 aspects (資料 5 の 6 章と 7 章入れ替え) 7 Data structure for environmentally conscious design 8 Tool Categories for environmentally conscious design 佐々木 8.1 EDCP と Tools categories の関係づけ 増井 8.2 QFDE 増井 8.3 Checklist - 8.4 LCA 神崎 8.5 リサイクル性評価ツール 佐々木 8.6 組織内共有情報インフラ 市川 23 3.3 第三回委員会 2005 年 8 月 19 日、社団法人日本電機工業会会議室において第三回委員会を開催し、規 格案について検討し、以下の事項を確認した。 Scope の Product に Service を含める。 Guide 114 の流れを受けてライフサイクルプロセスの考えを入れ、WEEE 指令への対 応を考慮する。 LCA と LCT の位置付けを明確にする。 デザインツールのラインアップを規格に取り込む。 EuP 指令と本規格の章立てを整合させる。 適合性評価の要求をどのレベルの規格として設定するかは EuP 指令への対応、日本製 品の輸出などの観点を考慮する。 LCA はライフサイクル全部ではなく Product Technical Committee ごとに特定したス テージ等について実施すればよいものとする。 Standard と Product TC のつながりはテンプレートにする。 may contribute to harmonization として one of them というニュアンスを入れたい。 Legislation の参考情報足り得る、という内容を入れたい。 Standard writer にその内容も入れるか? 法規制と規格は別物としたい。 法的側面に触れるとこの規格のユーザーに法律家も入ってくる。 Standard writer に法関連を入れるのはやめる。 Stakeholder という表現を用いる。 機能提供はエコデザインに関わるのか? Equipment に特化するとサービスは入らない。 トータルサービスをライフサイクル範囲に入れて評価すべきか? システムということを考えると、カーシェアリングは? 入れて考えている。 数年の間に単品のエコデザインという考え方は成立しなくなっているであろう。 補助部品、ハード関連のサービスということなら分かるレベル。 この規格における領域を明確にしたい。 IT サービスも当然入ってくることになる。 最近のビジネストレンドを見るとサービスが入ってくる。 物流まで入った設計をしている。 カーシェアリングはメーカがやるのか? 「明かりサービス」はメーカがやっていることでよいと思う。 24 IT サービスまでエコデザインに含めることには違和感がある。 表現として paradigm shift ではなく including such as くらいにして「そういうこと にも対処していく」とするのはどうか。 方向としてそちらに向かうのは分かる。 そこまで広げたときにそこで何をエコデザインするのか? 基本的に規格なので広い範囲をカバーしたい。 現段階ではサービスも入れておきたい。 サービスの定義は難しい。 ISO 14001 ではサービスの定義ができていない。 マンパワーに対する考え方は未だ決まっていないのが現状。 Scope に入れるとしても、NWP から大きく外れてしまうのは問題であることに注意。 Scope もサービスを入れさらっと直している。 ISO 14025 について言うと、14025 では一般的なことしか言わず、他の Product TC は ISO 14025 に従うべきだという言い方をしている。 本規格案でも Annex にテンプレートを入れるなら、Scope にもその旨を入れてよいの ではないか。 システムまでは OK だが、サービスは無理と考える。 サービスを本規格の中で定義したい。 ISO では 10 年間くらいサービスの定義について議論しているが未だにまとまらない。 規格における定義が Product ごとに違うという現状を考えると逆に 62430 で定義して もよいのではないか。 ISO 14062 では Scope に「認証目的としない」という文言が入っているのでそれを踏 襲したい。 IEC の TC では認証についての言及はできない。 越権行為と見なされる。 規格ができれば欧州はすぐに認証サービスを始めるものと予想される。 他国委員に意見を聞くことも必要。 IEC 114 の作成時は Single product に特化しサービスの話は出てこなかった。 「サービスの話は当然でてくるでしょ」という立場にいたため。 ISO 14062 では Including service という言葉はある。 広めにとっているけれどあまり反発はないのではないか。 保守部品交換サービスは OK、明かり提供サービスは判断保留、IT サービスは判断保 留というところか。 ISO 9000 ではプロダクトにサービスを入れることが前提とされている。 商品ならサービスが含まれるという考え。 IEC 14062 でもサービスが取り入れられている。 25 Load sharing、International market の活性化を追加したい。 Guide 114 のコピーでもよいと思う。 コピー機の設計者はライフサイクル設計ができる。しかし、発電所用の発電機を設計者 はそれができない。 ライフサイクル設計が出来ない人に不自由を感じさせないようにしたい。 ケース分けした書き方でないと家電製品設計者は反発する。 WEEE にも応えていくような内容が入ってもよい。 ISO 14062 ではライフサイクルプロセスを避けていた。 IEC Guide 114 ではライフサイクルプロセスが前提となり、以降その考えが続いてい る。 本規格でも Guide 114 に基づいてライフサイクルプロセスを踏まえた方が受け入れら れやすい。 WEEE は集めてまとめて処理してしまう考え方。 そこで分解設計してもコストが減るわけではない。 本規格がコスト削減のきっかけになればよい。 WEEE のシステム改善を欧州に働きかけたい。 LCA の位置づけはどうするか。 グローバルなライフサイクルだから難しい、だから無理。というのはよくない。 インベントリデータ作成は自由にして、各者が LCA を must で実施するようにしたい。 LCA を Shall にすると困る企業が欧州にいる。 LCA を Shall にして反発を受けたらすっと should にするとスムーズに行くのではない か。 ライフサイクルを評価手法とするものがあれば、そこを妥協点とすればよいのではない か。 本規格は横通しの規格と思う。 ライフサイクルを概観して手のつけどころを決める。 個々の製品群で実施するとしたら、難しい群もある。 「その位はまずやろう」というような書き方でよい。 Scope で設計者を読み手に入れるようなら、そのレベリングはどうするのか? とりあえずここでは Shall ではなく Should にして、Sector TC に委ねればよい。 ライフサイクルに何らかの価値の重み付けを求める作業は必須。 LCT あるいは定量的にするとすれば LCA。 LCT は Shall、LCA は should ということか。 LCA は 14040 に従うとしてもライフサイクル全てを見ているということでは必ずしも ない。 LCA というと製造を重視している傾向がありつつ、バウンダリの設定は自由。 26 LCT というとライフサイクル全部を見ているという内容になる。 LCA は手法であり、LCT は考え方ということもできる。 Guide 114 に比べて何が違うのか?というのが大切。 法律との対応も意識した章立てとしたい。 EuP が必要とする全てに対応するのが本規格としたい。 Documents など Guide 114 では不足している。 本規格では Product TC をつくるところまで入れたい。 EuP 指令に対応している、ということは前面には出さず、委員内部での共有認識とし たい。 ISO 9001 の文書上では、DfE をやったという Output が残るような記載にはなってい ない。 本規格を作ればうまく引用してもらえる。 欧州に提案して EU Commission に使ってもらえるような Documentation をつくるよ うにしたい。 本規格の中で必須性を担保すべきではないと思う。 プロファイルの担保は外す理由がない。 DfE の根拠が見えなくならないようにするために規格に入れたい。 DfE 独自の要求事項としてあってよい。 EuP 指令は中小企業の適合性を範囲から排除していない。 中小企業が手続きを踏めない場合のために A、B 二通りのやり方を用意するような救済 措置があった方がよい。 目的は手続きの明確化。 記録は手続きに入っている。 アセスメントなどの要求事項を文書化する。 適合性の評価は規格に入ってこない。評価するための要求仕様を本規格で作りたい。 継続的改善をすること。 ニセモノエコデザイン防止につながる。 適合性評価が必要であり、CE マークを貼るための根拠となる。 CE マークの中身は EuP 指令ではなく Implementation measure に書く。 CE マークを勝手に書かないようにするのが本規格。Guide 114 は shall がないから使 えない状況。 本規格はパフォーマンスについて、合・不合を決めるものではない。 測定は一律のやり方にしましょう、というもの。 合・不合は取引業者や消費者がやってそこでニセモノを排除できればよい。 規格は合・不合の判断基準というもの。 「安全性」に関しては状況が異なり規格のなかで直接、合・不合を扱う。 27 Shall を使うと適合していないときに EuP で日本製品が排除されることになるので避 けたい。 Shall がないと欧州が他に基準を作ってしまう。 Shall を使いつつ、みんなが利用して、かつ日本が困らないようにする。 ターゲットは企業の設計者とした。 組織内の他部門の人は本規格でも他の部分を読めばよいという位置づけ。 全体の枠組みを作ってから設計に入る。 EC Directive article11 がリサイクル業者向けの EERA 文書にも投影され、ここでも Shall 表示となっている。 このような動きが欧州にある。 このことを考えリサイクラの情報提供も考えたい。 4 章か 5 章のどこかに部品・素材レベルで EDCP するということを入れる。 リサイクラ向け情報提供を考える。 秘密保持契約を考える。 「企業秘密」を許容する内容は一度作るとみんなそこに行ってしまう。 LCA はそうだった。 どの線まで公開しないといけないのか。 各自に任せる。 PRTR で秘密保持契約が申請されたことは聞いていない。 IMDS も、開示の方向。 特にパーツは皆、開示している。 本規格でいう開示は、PAS をさらに詳しくするというイメージか。 PAS のような三階層では ECDP の情報は入りきらない。 IMDS では何階層でも入る仕組みになっている。本規格では任意の階層が入るように しておいた方が便利だと考えている。 LCA 的なバウンダリを考えると、omitted process も入れておいた方がよい。 カットオフの前段階で考慮できるような。 各 Product TC が方針を決定するようにする。 Data structure のデータは何を使うのか?何のために使うのか、もう一度確認したい。 LCT は何か。そのデータをそろえること。 MD6物質だけでもデータをそろえるのが大変。 LCA データをそろえるのは所詮むちゃな話。 アジアなどが調達先ならさらに難しくなる。 それを考えると、データは何のため?と考えたくなる。 全ての部品に対してやるのは不可能。 エコリーフのように環境負荷を下げたい主要部品についてのみデータを収集するよう 28 にしたい。 規格を作っても出てこないと思う。 何が重要なのか。ディスプレイならそれとして収集データ対象として選らんで、それで 全体を見ることになるのか? プラズマ TV 生産者から見たときに何ができるか? サプライヤ各自の self declaration あるいは業界全体として平均的なデータを出して 欲しい。 それさえできないのならば、そもそも LCT が成り立たない。 セクタ規格として何を対象とするか? その業界が出せるデータを出せるようにフォーマットをそろえて欲しい。 出せるデータだけ業界が出す。 フォーマットを決める。 本規格ではそのルールを書く。 フォーマットを全部埋めることは求めない。 どこまでコンプリートにデータを出すかは運用の問題であって、規格の問題ではない。 運用と規格を混同しないように進めたい。 環境パフォーマンスを開示するということ。 部品サプライヤが各自データを出すことは EuP では求めていない。 エコロジカルプロファイル作成に必要な情報を提供する義務は述べられている。 エコリーフの立場からいうと、現時点ではセットメーカによる部品や素材の直接データ 収集はほとんどなく、またそういうサプライヤ側のエコリーフ取得もほとんどない。 下流の組立製品では上流データがなければ、それを一般データで代替すればよいとして いる。 上流データを将来的に一般データから直接データに変えていくような方向性ができれ ばよいと思う。 エコリーフの事例で、パソコンについて液晶ディスプレイを重要視して直接データ収集 部品と位置づけた。 レジンのような素材だとデータが出ない。 金型を入れるのか、入れないのか。 IEC には 175 の TC がある。 その体制でデータが出ないものか。TC108 ではそうなるように要望してくるつもりだ。 BOM リストで出す?3 レベル全部を出す必要はない。 例えばどの部品のどの材料に鉛が入っているのかは開示で必要な事項。 環境側面評価をどのレベルまでやるのかは書いていない。 例えば使用負荷が大きいのであれば全体に精度を高くしてやる必要はないのではない か。 29 製品 TC ごとに決めていけばよい。 TC によっては「使用にのみ絞る」としてもよい。 洗濯機のコントローラはやらなくてもよいと洗濯機 TC で決めるにしてもコントロー ラの業界には業界としての declaration が欲しい。 Product declaration の考え方は今のところ未だフランスから出ていない。 WG2 で押さえて置くほうがよい。 データ構造に関して、全てのステージの部品について全部やれというのは反対が大きい。 LCA を全部やれというのではなく特定のステージを製品カテゴリごとに決めるべき。 各プロダクトの宣言は業界の平均的なところまで出す。 データがあって出したいところだけ出す、自己宣言のようにしたい。 素材のステージまでさかのぼれるものだろうか? 出ると思う。 IEC の製品範囲からははずれるのではないか。 絶縁材料のようなものではどうだろう。 いずれにせよ、WG1の MD では材料メーカにデータを出してもらうことが必須な筈、 我々の WG より切実なはず。 法律ではないので自主的な立場である。 日本の LCA プロジェクトはある程度強制力があったからできたものと考える。 ISO 14025 と整合のとれないところがあったら言って欲しい。 PCR(製品分類別基準)の「製品群ごとに詳細を決める」という根拠は DfE 担当者に は分かりにくいかもしれない。 プロセスでも共通書式を積極的に入れて行きたい。 ドラフト作成にあたり三つのパターンが考えられた。 どの程度の制約でどの程度深く、というのが考えどころ。 マネジメントツールとしての Documents と Records の活用手順を積極的に記述という 考え方でよいと思う。 手順書というのは内部設計手順書として用意することが必要では? これは全体にからむ話。LCA、LCI を可能な限り使わない。 LCA が目的ではないから IEC の Guide 114 では使っていない。 IEC 規格で LCA と入れると ISO にコミットするということになってしまう。 Inventory を選ばれた部分について実施するということで皆の合意は得られていると 考える。 LCI はやるということにしたい。 ライフステージの特定は必要。 業界として平均的なデータを決める内容を、オプションの一つとして入れる。 QFD の概念設計では重み付け・尺度・関連度などのマトリクスにおけるパラメターを 30 考える必要がある。 QFD とベンチマーキングの尺度を合わせるかたちにできないか。 項目を具体的に書くべきか? Generic にすべきだが、書いてもよい。 Informative にしてよいということ。 絞込みはしないかたちで、チェックリストはしましょう、という書き方でよい。 全体に shall と should の切り分けが必要。 3.4 第四回委員会 2005 年 9 月 9 日、社団法人産業環境管理協会会議室において第四回委員会を開催し、欧 州委員会訪問に関する報告および規格案の作成分担について検討し、 以下の事項を確認した。 EuP Directive を受けた実施措置(Implementation measure)は 2007 年末より前に は発効しない。 実施措置は Frame work directive を全て踏襲する必要はない。 Consultation forum は日本の産業構造審議会に似ており、社会に受け入れられるため の会。 一方、Detailed study の会合は実施措置に向けて具体的議論をする場であり、Product TC のほか、Horizontal な議論の場もあり、日本の産業界が働きかけるのは後者の方が よい。 EU commission ←→ CENELEC ←liaisons→ IEC というつながりで IEC のドラ フトを見てもらうのがよい。 素材・部品データを開示・収集する作業と、それら素材・部品を選別し設計する作業 (ECDP)とを切り分けることが重要である。 素材・部品データを開示・収集する作業では、企業ごとの供出についての WG1の議 論のほか、その他の公開データ、調査、業界平均などが関係する。 こうしたバックグラウンドデータについては IEC62430 ドラフト第7章で触れている。 素材・部品データは ECDP プロセスに準じたかたちで供出されるべきであり、そのた めには ECDP プロセスの自由度を高めておく必要がある。 IEC 外の企業などのために ECD プロセスを用意する必要がある。 ECDP の Standard を作る際には、採用してもらうことを意識して作る。 採用されなければ厳密な LCA の規則が要求されることになってしまうかもしれない。 31 3.5 第五回委員会 2005 年 10 月 31 日、社団法人産業環境管理協会会議室において第五回委員会を開催し、 ミラノ会議における第1次 WD レビュー結果を踏まえ、以下の事項を確認し、下表のとお り第 2 次 WD(日本案)の担当を割り振った。 ファーストドラフトにしては細かすぎるというのが WG メンバー大部分の第一印象で あったようだ。 ISO 14040 を嫌う人が多かった。よって,ISO 14025 も好感をもたれなかった。 WG2 の考えを積極的に関連 WG に披露し,関連づけを要求していくべきである。 大企業のみならず中小企業も配慮すべきである。 How to do より what to do が書かれるべきである。 消費者よりデザイナーに焦点を当てるべきである。 LCT を原点とするが,1文の説明では分からない。ガイド 119 で詳細に LCT について 書かれているので,それを参考に描写を追加すべきである。 IEC62430 が参照すべきは,ガイド 114 と ISO14062 が一番適している。 Clause と note が混在したような 1st ドラフトになっているので、分類するべきである。 デザインマネジメントは嫌われるかと思ったが,好意的に受け止められた。 PCR 自体が変なインプリケーションと捉えられがちであり、アレルギー反応すらあっ た。 Consumer 向けの情報ツールは新しい WG に譲る EuP に採用されるために本規格の策定をしているとの指摘は重要である。 LCA が普及していないという事実も LCA が嫌われる要因になっているのではないか。 詳細に規格してしまうと,中小企業が多いタイ、韓国は対応できなくなる。中小企業対 応を考慮した内容がベースとならざるを得ない。LCT は何かと定義して厳密な LCA を 緩和している。 規格の要求項目が厳しくなると中小企業が対応出来ないのは明らかである。 本規格だけやっていれば、EuP 対応が十分とはいえない。 IEC108 は SME の配慮がなされていなかった。ECMA は大企業が想定されている。 14062 を見る限り、中小企業が配慮されていない。本規格が目指す generic なものとは 他の product TC に全部コピーされると対応できない TC が出てくるかもしれない。そ のことを考慮して、要求を低くしてやる必要がある。 枠組みを自由にすることで、SME 対応をするということでよいか。世界中の企業がす べて、Environmentally conscious design process をやっているわけではない。 本規格はエコデザイン ECDP がメインになるが、EuP の捉え方をしていかなければな らない。セットメーカはたいてい大企業だが、中小企業は対応しきれないというジレン 32 マに陥る。よって規格は generic になるということは仕方ないが、インパクトは中小企 業にも及ぶ、例えば 20 万台以上の部品も含まれてしまうようなケースである。両方を 考慮すると、EuP 対策というのは違和感がある。温暖化対策が EuP と考える。 部品メーカのエネルギー貢献分も俎上になる。 部品メーカは何をどこまでやるのかとい う懸念が残る。VHK社の事前スタディの行方が気になる。 気になることを早めに本規格のドラフトに入れるという戦略もとれる。今がチャンスで ある。 6 の categories of tools に具体的な内容を放り込んでもいいのではないか。例えばエネ ルギー評価ツールを入れる等。6 が残った意義は大きい。これから 6.の書き直しをして いかなければならない。 イノベーションは Figure 2 では対応できない。 Eup との整合性で,この規格のスケジュールは遅すぎないか?←CD までできていれば Eup に引用される。Eup の CENELEC に対する mandate は規格を整理する(第 1 段 階)ことを依頼しただけで,CENELEC に規格を作ることは依頼していない。第 2 段 階で,既存の規格やルールと Eup のギャップ分析となる。そこが本規格の仕事と密接 に関わる部分となる。 第二次 WD はスタンダードを作ることを考慮し、簡単にすべきである。本文は短めに、 shall、should と note を使い分けるべきである。 データを使って ECD をやるというイメージがわかない。具体的な手順の事例を設けた ほうがいいのではないか。 エネルギー効率、資源効率向上のために、サプライチェーン上のデータを集約してみる べきだ、というような書き方も必要ではないか。 第2次 WD 目次 章番号 担当 4.1 梅田委員 4.2 金光委員 5.1 佐藤委員,山田委員 5.2 5.2 の取り纏め佐々木・齋藤・原委員 5.2.1 5.2.2 齋藤委員 5.2.3 佐々木委員 5.2.4 佐々木委員 5.3 の取り纏め:産環協 5.3 5.3.1 産業環境管理協会 5.3.2 高橋委員 33 5.3.3 佐々木委員 5.3.4 産業環境管理協会 5.3.5 (保留) 5.4 齋藤委員,産業環境管理協会 6 6 の取り纏め:増井委員 6.1 増井委員 6.2 増井委員 6.3 増井委員 6.4 市川委員長 6.5 齋藤委員 6.6(マテリアルセレクションを入れて 芝池委員 提案) 8.Annex B 増井委員 8.Annex C アイデアを参加委員で検討 3.6 第六回委員会 2005 年 12 月 2 日、社団法人産業環境管理協会会議室において第六回委員会を開催し、 CENELEC TC111X Environment 会合についての報告および第 2 次 WD(日本案)につい て検討し、以下の事項を確認した。 CENELEC TC111X Environment 会合では EuP 指令策定のための標準化作業にあた り、全てのライフサイクルを考慮することなど、EU Commission から CENELEC TC111X Ad Hoc Group へ多くの要求事項が伝えられた。 考慮すべき規格のインベントリリストには ISO/TR 14062、IEC Guide 114 とともに本 規格がエコデザインのガイドラインとして加えられた。 EuP 指令のための標準化作業母体として Ad Hoc Group から専門家を加えた TC111X WG3 に移行することが全員の賛成を得たので今後手続きに入る。 第2次 WD の章立ての階層は3階層までとし、a)、b)を用いる。 4. General principle of ECD 4.3 Goals and Benefit 規格の概念図を入れる。 Potential Benefit の段落は Note とする。 34 133 行「lower cost」を「reasonable cost」に変更。 4.3 章に社会的便益の内容を入れることとする。 4.3 章は 14062 および Guide114 よりも簡単な文章とする。 4.2 章「Stake holder consideration」については保留。 5.1 Overall roadmap of ECDP Fig.5.1 の Conceptual Design を 1.Prodcut Planning に移動する。 Alternative Engineering の説明文を作り Product Planning の位置づけで Note を 作成する。Supply-chain Management の居場所をどこかにみつけて位置づける。 業界団体または Product TC の活動としての Product category 毎にルールを制定 するという概念を Table 5.1に入れる。 5.2 Identification of relevant aspects and life cycle stages 44 行目を Note とする。 24 行目 e) に関して、Total として負荷が低減するならば負荷がシフトしても問 題なしであり、その旨誤解されないように見直す。 90 行 図を挿入。 5.2.2.1 章「Identification of environmental aspects」は内容が大きいので 5.2.1 章 に昇格させる。 またその際に 5.2.2.2 章「Determination of significant environmental aspects」を 「Identification of environmental aspects」につなげて書く。 Identification は全ての範囲を対象とする。 広範囲を対象とするにあたり ISO14001 では screening rule を策定し使用すると いう解釈を暗黙のうちに前提にしている。 これを踏襲して本規格でも screening rule については前提としては考えるが本 文には書かないものとする。 EuP 指令の Generic requirement との整合性をもう一度吟味する。 5.2.2.3 章「Reduction…」は 5.3.1 章に入れる。 5.2.3 章 326 行で Input 情報として何を入れるのかについては EuP の表現も配慮 して Note に書く。 この際、①Product TC で決める、②Horizontal である程度決める、こととする。 Input・Output の記載は EuP に対応させる。 h)(noise など)の可否については,このままとし,次回の WG2 expert meeting(タ イ)で議論する。 5.2.3 章に、この項が Identification のためにあるという一文を入れる。 5.2.4 章 381 行 5.2.4 章 declare は使わない。 英文を簡単にする。 プロセスカテゴリー毎に決められた国の基準や業界の基準があればそれを使い、 な 35 ければ会社別の基準などを使うということを一般的に書く。 製品や国によって違ってもよいのだということを盛り込む。 5.4 Management principle for ECDP 5.4.2 章 70 行を Note にする。 Reviewer の機能を加える。 Annex B specific tool description tool category と ECDP の各プロセスのマトリクス展開とし、各ツールがどのプロ セスで必要かを示す。 Category は名前/目的/サンプルのような3段階程度の分類にする。 QFD for environemnt, Environment QFD などの用語を使う。 Annex B 8.1.6 Environmental selection of materials Fig.X の Environmwental imapct to be analised に DB を付記する。 Fig.X にツールの名称を入れる。 with technical and scientific authority → which should be technically and scientifically justifiable. 36