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健康と室温の関係の検証をもとに 生まれた空調システム「エアスイート」
製 品・ サービス部門 Product & Service 09 入選作品 健康と室温の関係の検証をもとに 生まれた空調システム「エアスイート」 大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所 入選作品概要 近年、早朝の血圧上昇が脳卒中や心 くし、脳卒中や心筋梗塞の発生リスク ほとんど受けないが、起床後は室温が低 筋梗塞などのリスクになることがわ を低くします。 いほど血圧はより高くなることがわか かってきています。年間の死因別死亡 また、家中を無駄なく必要な温度を りました。この研究を踏まえて、早朝の 率をみても、心疾患、脳卒中が冬期に上 維持するという“省エネ”と“健康快適 血圧上昇のリスクを低くする機能をエ 昇している現状があります。 性”を目指したシステムです。 “ 快適温 アスイートに組み込んでいます。 「エアスイート」は、少ない電力で効 度”と“やや弱め温度”などを組合せて 率よく温度調整ができる省エネ空調 リズミカルに制御しながら健康で快 エアコンの取替がスムーズ シ ス テ ム で す が 、そ の 機 能 を 活 か し 適な室温環境を作ります。 伴い各部屋のエアコンの使い方が変 て、早朝の血圧上昇の要因を低減し、 化 し た 場 合 で も 、メ イ ン コ ン ト ロ ー 脳卒中等の発生リスクを低くするこ とを目的に開発しました。 ラーの運転モードを調整することで 対応できます。 エアスイートの特長 今後の展開 「エアスイート」は、住宅内の各部屋 現在xevoCLEVAという住宅商品 のエアコンを、情報配線を使ってメイ に標準搭載となっており、年間300棟 ン コ ン ト ロ ー ラ ー に 接 続 し 、生 活 パ に搭載されています。今後、当製品と同 ターンに合わせてそれぞれの運転を 集中制御するシステムです。就寝前か ら起床後までの寝室やリビング、洗面 脱衣室の室温を自動的に適温に制御 し、冬期の室温による血圧上昇を小さ ご家族のライフステージの変化に 様の機能をHEMSに搭載し、住宅内 奈良県立医科大学と共同研究 における健康環境の普及に努めていき 開発に先駆けて「血圧変動を低減する ます。 室温環境の研究」を実施しました。その 結果、寝ている間の血圧は室温の影響を Corporate profile 大和ハウス工業株式会社 TEL:0120-590-956 (平日9∼21時) 【 事業内容 】 住宅・賃貸住宅・分譲マンション・商業施設・ 一般建築物等、幅広く事業展開しています。 審査員からの講評 本システムを使用した場合の血圧変動のデータ・ 論文がある。エビデンスに関しては、長期にわたる 通常の空調との差に関する実証などのデータが示 さ れ る と よ り 説 得 力 が あ る と 思 わ れ る 。今 後 、 HEMSとの連動等が期待できる。