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学校防災マニュアル

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学校防災マニュアル
学校防災マニュアル
改定版
平成 23 年 3 月 11 日午後 2 時 46 分、マグニチュード 9.0 の大地震が東日本
一帯を襲い、2万人近い犠牲者と行方不明者をもたらすという、未曾有の大災
害となりました。
東京 23 区においても震度5強という強い揺れを記録し、目黒区立の小学校、
中学校では、児童・生徒の安全を確保するとともに、多くの避難者や帰宅困難
者の受入れを行いました。しかし、これまで行ってきた防災訓練や避難所運営
訓練では想定できなかった事態も多く、各学校は戸惑いや混乱の中で対応せざ
るを得ませんでした。
このことを受けて目黒区教育委員会では、地震等の災害発生時に、学校が子
どもの安全を確保するとともに、地域の防災拠点として、住民の安全・安心を
守る責任を果たすことができるよう、学校や幼稚園における児童・生徒・幼児
への緊急対応のあり方について点検と見直しを行い、各学校・幼稚園の緊急対
応に関する指針として「学校防災マニュアル(改定版)」を取りまとめました。
平成 24 年 3 月 27 日
目黒区教育委員会
1
目
次
◎
災害時対応の基本的な考え方................................................................................................... 4
◎
学校での防災活動の流れ............................................................................................................. 5
Ⅰ
日ごろの備え ..................................................................................................................................... 7
1
日常的・定期的な安全指導の進め方 .............................................................................10
2
災害発生時の職員体制...........................................................................................................13
3
学校施設や通学路の管理と点検 .......................................................................................16
Ⅱ
災害発生時の初動対応................................................................................................................23
1
緊急地震速報が出たときの行動 .......................................................................................26
2
大地震などの災害が発生したら…場面ごとの行動................................................28
3
保護者への連絡と引渡し......................................................................................................52
4
情報収集と教育委員会への連絡 .......................................................................................53
5
安否確認と心のケア................................................................................................................54
6
施設とライフラインの点検.................................................................................................55
7
教育活動の再開に向けて......................................................................................................57
8
学校用各種様式 .........................................................................................................................58
Ⅲ
避難所対応 ........................................................................................................................................61
1
学校に住民等が避難して来たら .......................................................................................64
2
避難所の開設 ..............................................................................................................................70
3
避難所運営の流れ ....................................................................................................................73
4
避難所運営のための各種様式............................................................................................76
資料編
資料1
避難所としての学校施設の利用区分表の作成................................................85
資料2
震度階級表(抄)...........................................................................................................86
資料3
大地震により帰宅困難者が多数発生した場合の区施設の開放 .............87
資料4
避難所・関係機関一覧/災害ダイヤル・災害 Web 掲示板....................88
資料5
第一次避難場所防災倉庫備蓄品一覧・配置標準図 ......................................94
資料6
備蓄倉庫一覧 ....................................................................................................................95
資料7
防災マップ .........................................................................................................................96
資料8
防災無線の基本操作(半固定型、携帯型、FAX).....................................97
資料9
自然宿泊体験教室事業における施設の防災対策について .................... 102
2
――
○
本マニュアルの活用について
――
このマニュアルは、主に大地震発生時を想定して、各学校、幼稚園にお
いて、職員全員がとるべき行動とその手順をまとめたものである。
○
各学校、幼稚園では、本マニュアルに基づき、次の各項目について実施
し、緊急対応の強化・充実に向けた対策を進めること。
1
学校独自の防災計画等の見直しを行う。
2
職員配置や施設点検リストを再確認する。
3
防災訓練を、さまざまな想定をもとに、見直し、実践する。
3
◎
本マニュアルで取り上げる大規模地震は、次のとおり定義する。
「目黒区又は東京23区で、震度5弱以上の地震が発生したとき」
(ただし、それ以下の震度でも学校周辺の状況によっては本マニュアルに沿っ
て行動するものとする。)
◎災害時対応の基本的な考え方
①児童・生徒の安全確保を第一とする。
②マニュアルを熟読し、迅速に対応できるよう訓練する。
③臨機応変に対応する。
①児童・生徒の安全確保を第一とする。
・各小学校・中学校・幼稚園(以下、「各学校」という。)では、発達の段
階や程度に応じ、全ての児童・生徒・幼児(以下、
「児童・生徒」という。)
が安全に避難できるようにすること。
・災害発生時にどのように対応するか、日常の安全教育を充実すること。
・緊急時の対応策について、常に検討・改善を行うこと。
②マニュアルを熟読し、迅速に対応できるように訓練する。
・この「学校防災マニュアル(改定版)」を参考に、各学校の学校防災マニ
ュアルを作成すること。
・様々な状況を想定した訓練を定期的に行うこと。
・職員全員で災害に関する対応について、各学校の学校防災マニュアルを
研修等で活用し、共通理解を図ること。
③臨機応変に対応する。
・日ごろの訓練を充実させ、予測できない状況に直面した時も適切な対応
ができるよう職員の対応力を向上させること。
・正確な情報を素早く収集し、的確に状況を判断すること。
4
◎学校での防災活動の流れ
〔安全指導の充実〕
○さまざまな想定による訓練
○児童・生徒の居住地や個別事情の把握
〔学校災害対策本部の整備〕
○各学校ごとの組織と役割、職員の役割分担
〔学校施設や通学路の管理と点検〕
日ごろの備え⇒P7
○施設点検と備品等の転倒防止・通路の確保
○緊急対応用品類の準備・緊急持出書類の管理
○通学路・周辺状況の確認・点検
災害の発生
〔児童・生徒の避難と安全確保〕
○児童・生徒の避難誘導
○校舎内残留の児童・生徒の捜索
○保護者への連絡・引渡し
学校災害対策本部の設置
○初期消火・元栓の閉止
(初期対応)⇒P14,P26
○危険物・毒物劇物の点検等
児童・生徒の校庭への避難完了
○負傷者の応急処置
○非常持出品の搬出・管理
住民等が学校へ避難
(火災・延焼の恐れあるとき)
、等
学校災害対策本部
〔児童・生徒の安全確保と避難者の受入れ〕
(二次対応)へ⇒P67
○教育指導課に避難状況等を報告
児童・生徒、避難者は
○保護者への連絡・引渡し
校庭で待機
○避難者の受入れ(児童・生徒との区分け)
○防災倉庫開錠
避難所運営本部の設置
○負傷者の応急処置、等
<初動期>⇒P73
〔災対避難所運営部への連絡〕
建物の安全確認
○災対避難所運営部庶務課(教育政策課)に避
難者が来校していることを報告
区から避難場所運営指
○区長が避難所開設を指示
定職員到着
(必ず指示があるとは限らない。校長等が応
急的に開設することもある。)
建物安全確認後、校舎内へ誘導
物資・食糧の配給、衛生環境整備等
〔避難所の開設〕
徐々に住民の自主的運営に移行
○災対避難所運営部庶務課(教育政策課)へ避
<中期>⇒P74
難所の開設を報告
○避難所運営本部会議開催(校長、副校長、住
区・町会の代表者などで構成)
学校再開、避難所縮小・閉鎖へ
○周辺の状況把握
<後期>⇒P75
○避難所運営の班を編成・班長選任・役割確認
○学校施設利用区分確認→利用場所の明示
○避難者名簿の作成、等
5
このページは白紙です
6
Ⅰ
日ごろの備え
7
このページは白紙です
8
1
日常的・定期的な安全指導の進め方<P10>
2
災害発生時の職員体制<P13>
3
学校施設や通学路の管理と点検<P16>
9
1
日常的・定期的な安全指導の進め方
(1)さまざまな場面を想定した安全指導
○
想定される場面(P26~参照)を基に、避難訓練を行うこと。
⇒緊急地震速報の利用や停電(校内放送が使えない)想定等を取り入れる。
○
児童・生徒への訓練とともに、職員に対する訓練、研修も適宜行うこと。
学校内での教育活動
学校外での教育活動
登下校
授業
社会科見学
登校中
給食
自然宿泊
体験教室
休み時間
下校中
訪問活動
在宅中
体験活動
始業前
安否確認
等
外出中
班別行動
放課後
安否確認
等
団体行動
安全の確保のための冷静な行動
10
(2)児童・生徒の居住地と個別事情の把握と確認
あらかじめ保護者面談等を通じて、緊急時の帰宅(引取り)とその連絡方法
等について、保護者と十分に確認をしておくこと。
ア 地域班の作成
住所や通学路の利用方面に基づき、地域班を設ける。
イ
児童・生徒の居住地の把握
年度当初(又は転入時)に、保護者から「引渡しカード」
「生徒理解カード」
の提出を求め、児童・生徒の自宅住所、家族の連絡先、学童保育利用状況等
を把握し、緊急時の引取りについて、保護者と確認をしておく。
「引渡しカード」「生徒理解カード」は、学校で保管する。
ウ
公共交通機関を利用して登下校をしている児童・生徒の把握
居住地に応じて、公共交通機関利用者についても、緊急時の引取りについ
て、保護者と確認をしておく。
(3)緊急避難時の校庭の使い方の確認
(例)
校庭
地域・住民等が
体育館
使用するスペース
児童・生徒用スペース
校 舎
校
舎
※近隣住民等誘導表示
正門
○
近隣住民や通行人が避難してくることを想定して、誘導用の掲示を出す。
○
集合場所は、児童・生徒と近隣住民等とを分けること。
11
(4)防災教育の充実
平成23年3月11日に発生した東日本大震災を踏まえ、まず自分の命を守り、
次に身近な人を助け、さらに地域に貢献できる人材を育成する防災教育を一層推進
する必要がある。そのために、各教科・道徳・総合的な学習の時間において、横断
的に指導を充実していくことが求められている。
ア
具体的な実施例
・地震発生のメカニズム〔理科〕
地震発生の仕組み、マグニチュードと震度、活断層
・過去の震災について〔社会〕
関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災、過去の震災との比較、
復興
・生命尊重、助け合い〔道徳〕
発達段階により適切な教材を選択する
・国際協力〔社会、道徳〕
国際消防救助隊、東日本大震災後の各国からの支援、ユニセフからの支援
・適切な応急手当〔保健体育、総合的な学習の時間〕
応急手当の必要性・手順、止血法、搬送法、心肺蘇生法、AED
・防災ボランティア〔総合的な学習の時間〕
防災ボランティアとは何か、東京都の防災対策(地震、風水害、火山)
・避難訓練・防災訓練
地震発生時の対応、避難行動、様々な場面での避難訓練
等
イ 教材等について
〈使用教材〉
・小・中学校版防災教育補助教材「3.11を忘れない」(東京都教育委員会)
・地震と安全<小学校1~3年、小学校4~6年、中学校、高等学校>
(東京都教育委員会)
・道徳副読本
〈参考資料〉
・安全教育プログラム(東京都教育委員会)
・小・中学校版防災教育補助教材「3.11を忘れない」手引き
(東京都教育委員会)
・人権教育プログラム(東京都教育委員会)
・高等学校保健補助教材「災害の発生と安全・健康~3.11を忘れない~」
(東京都教育委員会)…教育指導課で閲覧可能
12
2
災害発生時の職員体制
(1)
学校災害対策本部の組織と役割
○校長は、あらかじめ、学校災害対策本部の組織・事務分掌を定めておく。また、
その際、避難所支援班の役割についても定める。
○校長は、災害が発生した場合、直ちに全職員に対し、定められた分掌に従って災
害活動に従事するよう指示する。(校長不在の場合は、副校長が本部長を代理す
る。)
<学校災害対策本部組織の例>
(初期対応)
(二次対応)
学校災害対策本部
情報連絡係
情報連絡係
本部長(校長)
避難誘導係
避難誘導係
消火・巡視係
消火・巡視係
救
護
係
救
護
係
搬
出
係
搬
出
係
他の係への
応援要員
避難所支援
避難所支援班
担当要員
●時間の経過により災害対策本部
へ移行する。(P71 参照)
○初期対応から二次対応への移行は校庭等に避難した時点で行う。
(例)児童・生徒の避難が完了し、区民避難者が来校してきたなどの状況に応じて、
避難誘導係の一部は、避難所支援班に、搬出係は情報連絡係に合流する。
○その後は、状況に応じて臨機応変に対応する。
13
(2)学校災害対策本部の役割分担表
○学校ごとに職員を割り振り、④担当者氏名記入欄に記載し、職員室内等に掲示する
とともに、全員に配付し、各自が自分の役割を常に認識できるようにする。
(③の記載は、校長・副校長以外は例示。
)
○業務の遂行にあたっては、全教職員が役割を自覚し、迅速かつ臨機応変に対応する。
・本部長のリーダーシップのもと、全児童・生徒・教職員等の安全確保を図る。
・無理をせず、必要なときは、応援要員や他係の助けを求める。
・時間の経過とともに業務量の集中個所が変化する。状況をみて、臨機応変に対
応する。
①係
②主な業務
③担当者の例
本部長
校長
・職員の役割分担
・組織編制
・区災害対策本部等への連絡
・児童・生徒の避難誘導
・保護者への引渡し
・残留児童・生徒の保護
生活指導主任
避難訓練担当者
クラス担任
学童擁護主事
・点呼時に所在不明の児童・生徒
の捜索
・初期消火、元栓の閉止
・保管薬品の点検等
空き時間の教員
用務主事
・負傷者の応急処置
・救急用品の確保
・医療救護所への連絡等
保健主任
養護教諭
搬出係
・非常持出品の搬出、管理
事務主事
教務主任
応援要員
・避難者の救助や捜索など
体育主任
・他の係への応援など
・状況に合わせて対応
(二次対応では、避難所支援班)
避難
副校長
救護係
情報
連絡係
・災害に関する情報収集
・本部長への連絡
誘導係
消火・
巡視係
(校舎内の火災・延焼の恐れがあ
るとき)
14
④担当者
氏名記入欄
(3)学校職員の参集
○職員の非常配備態勢と参集方法を事前に確認しておくこと。
ア
動員対象者は、③の例示を参考に、各学校で毎年度当初に定める。
イ
表の④に自校の動員対象者名を記載し、職員室等に掲示する。
ウ
勤務時間外において、震度5弱以上の地震が発生したときには、区の
「第一次避難場所運営指定職員」が避難所に参集する。そのため、校長・副
校長等3名程度の職員が駆けつけ、校舎等への被害状況の確認や区参集職員
への協力を行う。
非常配備態勢と動員対象者一覧表
①非常配備態勢
第 1 非常配備態勢
②主な指令の時期
○震度5弱以下の地震に
より相当の被害が発生
③動員対象者
④動員対象者
の例(数)
氏名
校長・副校長
用務主事(1名)
したとき
第2非常配備態勢
合計3名
○東海地震の警戒宣言が
発令されたとき
校長・副校長
用務主事(1名)
合計3名
第3非常配備態勢
○勤務時間中に区内で震
度5強の地震が発生し
校長・副校長
用務主事(2名)
た場合
第4非常配備態勢
合計4名
○勤務時間中に区内で震
全職員
全員
度6弱以上の地震が発
生した場合
○勤務時間外に震度5強
以上の地震が発生した
場合
○
勤務時間外に目黒区内で震度5強以上の地震が発生した場合は、全ての職員が、
家族及び自宅の安全を確認の上、勤務校に自発的に参集する。しかし、遠隔地
の職員もおり、活動態勢の確立にはある程度の時間がかかるため、当面の初動
態勢を確立するために必要な職員をあらかじめ決定しておき、それらの職員を
中心に参集する。
15
3
学校施設や通学路の管理と点検
■各項目について、チェックリストを作成し、定期的に点検・確認すること。
(1)学校施設の安全点検と管理
ア 定期的な安全点検の実施
①
日常点検及び6か月点検を確実に実施する。
⇒実施にあたっては、防災の視点を盛り込むこと。
②
火元責任者を確認し、正しく掲示されているかを点検する。
③
警備会社との連絡責任者の届出が正しくなされているか確認する。
(届出先=当該警備会社)
イ
施設内の安全確認
①
転倒防止対策の徹底
⇒戸棚やテレビ、スクリーン等の固定、落下防止
灯油、薬品、ガスボンベの適切な保管
②
避難通路の確保
⇒廊下に荷物、机、椅子等が放置されていないか。
③
植栽の安全管理
⇒倒木の危険性のある植栽はないか。
避難の妨げとなるような枝の張り出しなどはないか。
16
(2)施設や設備の把握と共有化
○副校長や管理責任者だけでなく、全職員が施設状況を共有化できるようにしてお
く。
○図表は、クリアフォルダー等にまとめ、すべての職員がその所在を把握できるよ
うにしておく。
○備品や機器類は、所在、使用方法、状態(使用可能か)等を確認する。
○日常的に使用する機会を設け、操作に慣れておく。
→有感地震発生の都度使用する等。
ア
図表類の用意
①
わかりやすい校舎平面図の用意。
②
避難所としての学校施設利用区分表と区分が色分け表示された平面図。
③
電話配置図と番号表(校内の電話の位置と番号を記入したもの)
★災害時優先電話の設置場所と番号の確認
イ
各種設備が故障した時の連絡先一覧表(修理・保守委託等の事業者連絡先)
(P93 参照)
・水道
・電気
・ガス
・エレベーター など
ウ
プールの水をためておく→消防水利指定の確認
エ
停電時の対応(特に校内放送が使用できない場合の準備)
・ハンドマイク、メガホン、可搬式無線機等
・電池の予備
オ
非常用連絡(通信)機器の点検
・グループウェア用パソコン
→
保護者あてメール送信、学校HPへの連絡事項掲載
・災害時使用電話
→ 災害時優先電話、公衆電話
・校内放送機器
・防災無線 → 操作マニュアル(P97 参照)
・トランシーバー
・ハンドマイク など
カ 体育用マットや暗幕等、避難所になった場合に活用できる物品の確認
17
(3)地域安全マップ作りと通学路の点検
○地域安全マップ作りを通して、児童・生徒による学校周辺や通学路における危険
箇所を確認するとともに、職員も日ごろから、状況を把握しておく。
ア 学区内の公共交通機関の状況…鉄道、バス等
イ 通学路の危険箇所の把握
…看板・街路樹等の落下や倒木、ブロック塀等の倒壊、通行障害物、浸水
等の危険箇所、工場・作業場などで危険物を扱う場所等
ウ 建築物の特徴の把握
…木造建築、高層建築、商業地域、住宅地域、商住混在地域等
エ 学校立地の地理的特徴による危険箇所
…河川の近くか、がけや盛土等の崩れやすい場所があるか。
水害等の危険個所に該当していないか。(水害ハザードマップで確認)
オ 広域避難場所、学校以外の避難場所の確認
…自校が危険になったときの避難先(複数)とそこへの経路(複数)の
想定
→避難訓練等で、児童・生徒を引率して実地踏査し、広さ(収容可能
人数)・経路・所要時間・トイレ等を確認しておく。
…地図の用意(複数枚)
カ 近隣の地区備蓄倉庫の確認
(4)「危険物」及び「毒物劇物」の管理と点検
ア 「危険物」…灯油、ガソリン、塗料の溶剤等の引火性液体等
「毒物劇物」…理科の授業などで使用する化学薬品等
イ 所在の確認と職員への周知
・「危険物」や「毒物劇物」について、所在を確認する。
・全職員間で危険性の認識を共有する。
ウ
管理・監督者の選任と適切な保管
・「危険物」や「毒物劇物」の管理者、監督者を決めて明示する。
・「危険物」や「毒物劇物」の管理方法を確認する。
※「毒物劇物」→保管庫の施錠、鍵の保管、管理簿の作成と管理など
→「大丈夫ですか?
あなたの学校の管理体制!毒物・劇物
取
扱い、保管・管理の手引き」(東京都福祉保健局健康安全部)
(P21 参照)
エ 震災対策を視野に入れた管理の徹底
・保管庫には、転倒防止措置を講ずる。
・LPGのタンクなどは、鎖で固定するなど転倒防止措置を講ずる。
・保管庫内の薬品が転倒・落下、容器破損しないような設備を設ける。
18
(5)学校の防災倉庫等の鍵の管理
①防災倉庫の鍵
この3種類4点について
②体育館の鍵
所在、保管者を確認
③下水道直結型トイレマンホールの鍵とフック
しておく。
※保管者
ア 学校用の鍵の所在と管理者
← 学校の全職員がわかるようにしておく。
イ
← ①、②のみ保管
避難場所運営指定職員
(6)防災倉庫の備蓄品の確認(P94 参照)
○自校に設置してある備蓄品の具体的品目・棚の位置等を把握しておく。
・食料
人
×
日分
・水
人
×
日分
・毛布・サバイバルブランケットなど
枚
(7)救急用品の確認
○負傷者への止血など、応急措置が迅速に行えるよう、救急用品の種類・数量を確
認し、必要量の補充や使用期限の確認をしておくこと。
*災害用救急医療セットについては、健康福祉計画課が計画的に入替えを行って
いる。
児童・生徒用備蓄品について
○
引き取りを待つ間、児童・生徒用の食料・毛布等は、当面、各学校等に設置された備蓄庫の中
の物品を使用する。ただし、これらは地域の避難者も使用するため、避難者の状況等を勘案しな
がら使用すること。
○
使用したものは補充する必要があるため、使用にあたっては、災対避難所運営部(教育委員会)
に使用した品目と数量を報告し、補充を依頼すること。
※
教育委員会では、各学校等の児童・生徒用食料を今後は独自に備蓄することを検討しており、各
学校等は、備蓄場所の検討を進めておくことが望まれる。
※
興津自然学園・八ヶ岳林間学園では、災害等で孤立した場合に備え、常時100 人×3食×2日
分の食料(水、カンパン、アルファー化米)を備蓄している。
(平成 24 年度からは、200 人×
3食×3日分に拡大する予定。)
(P102 参照)
19
(8)重要書類等の保管と管理
ア 日常の管理と非常時の持ち出し書類等の確認
イ
非常時に持ち出す書類を確認しておく。また、非常時には、誰がどのよう
に持ち出すかを事前に取り決めておく。
(例)学校災害対策本部の搬出係 氏名○○
ウ 非常時に持ち出すための袋をあらかじめ用意し、備え付けておく。
エ 学校ごとに「非常時持出一覧表」を作成する。
(非常時持出一覧表の例)
項目
教務関係
関係書類
保管場所
・指導要録ほか、学校教育法
で定められている公簿類
等
学事・
管理関係
・学籍に関する書類、出席簿
・児童生徒名簿
・児童生徒調査票等
保健関係
・健康診断票
・歯の検査票
・その他児童生徒の健康に
関する記録等
20
管理責任者
持出し者
(参考資料)
21
Ⅱ
災害発生時の初動対応
23
このページは白紙です
24
1
緊急地震速報が出たときの行動<P26>
2
大地震などの災害が発生したら
…場面ごとの行動<P28>
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)-1
(6)-2
(6)-3
(6)-4
(7)
(8)
(9)
(10)
授業中・給食中(教室・特別教室)<P28>
授業中(特別教室)※火気を扱っている場合<P33>
授業中(校庭・体育館)<P34>
授業中(プール)<P36>
休み時間<P38>
校外活動中(全般)<P42>
校外活動中の対応の流れ(団体行動中)<P43>
校外活動中の対応の流れ(班・個人行動中)<P44>
校外活動中(自然宿泊体験教室等の宿舎滞在中)<P45>
放課後・登下校時<P46>
校庭に集合したら<P48>
火災などが発生し、二次避難が必要なとき<P50>
風・水害(台風・暴風雨・大雪など)への対応<P51>
3
保護者への連絡と引渡し<P52>
4
情報収集と教育委員会への連絡<P53>
5
安否確認と心のケア<P54>
6
施設とライフラインの点検<P55>
7
教育活動の再開に向けて<P57>
8
学校用各種様式<P58>
25
1
緊急地震速報が出たときの行動
目黒区では、区内で震度5弱以上の揺れが推定された場合に、気象庁が配信
する緊急地震速報を、防災センターから各施設に配信する。
*気象庁では、緊急地震速報を震度4以上の揺れを予想したときに配信しますが、目黒区
では、学校を含む施設の耐震化が進んでいることから、速報による混乱を防ぐため、震
度5弱以上での配信としています。
緊急地震速報は、地震が発生してから強い揺れが襲来するま
でのごく短い時間を活用して、地震による被害を軽減しようと
する情報である。
緊急地震速報が発信されてから強い揺れがくるまでの時間
は、数秒から数十秒しかない。そのため、建物の中から屋外へ
避難することは極めて困難である。
緊急地震速報受信時の行動は、『周囲の状況に応じて、あわ
てずに、まず身の安全を確保する』ことが基本となる。
また、地震を検知して発表する情報であり、
「地震予知」では
ないので、速報がなくても大きな揺れが起こる場合もある。
※緊急地震速報がなくても
揺れを感じたら
緊急地震速報を受信したら
※緊急地震速報がなくても
揺れを感じたら
その場の状況に合わせて、身を守る体勢をとらせる
26
○
緊急地震速報のアナウンス
♪ チャイム(2回)
緊急地震速報
緊急地震速報
強い揺れがきます
机の足をつかむ
※震源までの距離や震源の深さなどによって、緊急地震速報の前に揺れが発生
する可能性もある。
※日ごろの防災訓練でも緊急地震速報(訓練用 CD)を活用する。
27
2
大地震などの災害が発生したら
…場面ごとの行動
(1)授業中・給食中(教室・特別教室)
◆対応のポイント
☆児童・生徒を安心させ、落ち着いて行動させる。
☆児童・生徒の身を守ることを第一に考える。
☆介助が必要な子どもについては、あらかじめ担当者を決めておく。
☆「お」「か」「し」「も」を守らせる。
「お」…押さない
「か」…かけない
「し」…しゃべらない
「も」…もどらない
地震発生
机の下にもぐらせる
負傷者の確認
避難開始
校庭へ集合
※机の下にもぐるように指示する。
「机の下にもぐりなさい」
「机の脚を、しっかりつかみなさい」
※ドアを開け、退路を確保する。
※窓から離れる。
※落下物に注意する。
※負傷者を把握する。
※避難経路の状況を確認する。
※全員一緒に避難する。
※防災ずきんを被らせる。
※廊下に整列し、移動する。
※負傷者には教職員がつく。
※点呼をする。
※負傷者への対応。
→P48「
(8)校庭に集合したら」へ
28
机等で身を守ることができる場合
☆落ち着かせ、安心させる言葉をかける。
「先生はここにいるから、落ち着いて静かに待ちなさい。」
「外に出てはいけません。」
身を守るところがない場合
☆手近にある本等で頭を覆い、落下物に気を付けるよう注意する。
《 留 意 点 》
(1)
(2)
窓、壁と反対側に頭を向けて、机の下にもぐらせる。
身を守るところがない場合は、手近にある本等で頭を覆い保護させ、低い姿勢
をとらせる。落下物にも気を付ける。
(3)
冷静に的確な指示を与える。
(4) 恐怖、不安に襲われ、泣く、叫ぶなどしている子どもに、落ち着かせ、安心さ
せることばをかける。近くにいたら、抱きしめるのもひとつの方法である。
(5)
火気の始末をする。ガスの元栓を閉める。コンセントを抜く。
29
■
避難するときの注意点
■
<避難開始の前に>
○上履きのまま、防災ずきん等で頭を保護し、何も持たないで、避難に備える。
○「お」「か」「し」「も」を守って行動させる。
「先生の顔を見なさい。先生はここにいますから大丈夫です。落ち着きなさい。」
「一人で飛び出してはいけません。全員一緒に避難します。
」
「ガラスの破片などに注意して、静かに机の下から出なさい。」
「ケガをしている人はいませんか。」
「隣の人のようすも見て、先生に知らせなさい。
」
☆負傷者の有無・状態を確認する。
(「安全連絡カード」を利用する。
)
☆教室内外の被害者の状況を確認する。
《 留 意 点 》
(1) 本震がおさまっても、間もなく大きな余震が次々に起こることを念頭に置いて、
対応の仕方等を判断する。
(2) 緊急放送による情報をしっかり把握する。2回繰り返されるので、2回聞いてし
っかり確認する。
※放送が使用できないときは、ハンドマイク、メガホン等による情報伝達になる
ので、一層の注意が必要である。
①万が一、校庭に避難できない場合、避難場所を確認する。
②最善の避難経路を選択する。
(3) 隣接の教室の教職員と協力して、適切に行動する。
(4) ケガをして動けない子どもがいる場合は、教職員が1人付き、救援を待つ。
30
○防災ずきん・折りたたみ式ヘルメット等で頭を保護する
「靴をきちんと履き、防災ずきんや折りたたみ式ヘルメットを被りなさい。」
(防災ずきん等がない場合)
「頭をカバンや上着などで守りなさい。」
☆小学生は、用意してある
防災ずきんや折りたたみ
式ヘルメットを被る。
防災ずきん型
折りたたみ式ヘルメット
☆防災ずきん等がない場合
は、制服やかばん等を利
用し、頭部を保護する。
31
<避難開始>
○揺れがおさまったら、避難を開始する。
「防災ずきん、カバン等で頭を守りながら、何も持たずに避難します。」
「廊下に2列に並びなさい。」
「前の人から絶対に離れずに付いて来なさい。」
「「お」「か」「し」「も」を
しっかり守りなさい。」
☆教室の中を確認する。
(残留の子ども、防火措置等)
☆隣接する教室の教職員と協力して、
列の前後に教職員を配置して、廊下
に速やかに整列して避難する。
☆避難の際には、子ども一人ひとりを
出席簿により確認し、出席簿を携帯
する。
「先生がついているから大丈夫です。」
「何かあったら先生に知らせなさい。」
☆危険個所を通過しなければならな
い場合は、先頭の教師がそこに付
く。子どもは少し先の安全な所で待
機させる
《 留 意 点 》
(1) 周囲の状況(出火、倒壊、亀裂、ガス漏れ、出水等)を確かめながら避難する。
①被害の状況によっては、避難順序や経路を変更して誘導する。
②余震による落下物や壁の倒壊等に注意して誘導する。
③避難途中で、火災が発生した場合は、あらゆる方法(放送、ハンドマイク等)
で火災場所を知らせるとともに、できるだけ多くの教職員で初期消火にあた
る。
32
(2)授業中(特別教室)※火気を扱っている場合
◆対応のポイント
☆児童・生徒の身を守ることを第一に考える。
☆児童・生徒を安心させ、落ち着いて行動させる。
<授業開始前>
○実験等を始める前に、手順に加え、地震が起きたときの対応について説明
してから始める。
○消火器の場所を確認しておく。
※火から離れるように指示す
る。
※机の下などにもぐる。
地震発生
(可能ならば)
※消火は揺れがおさまってから
行う。
※退路を確認する。
火を消させる
火元から離れ、
低い姿勢をとるよう指示
初期消火
(爆発等が起こった場合は避難)
※机の下にもぐり頭部の保護
※決して無理をしない。
※危険な場合は、教員の
判断で校庭等へ避難す
る。
負傷者の確認
※周辺状況の確認。
避難開始
※負傷者には教職員が付く。
校庭へ集合
→P48「校庭に集合したら」
33
※点呼をする。
※負傷者への対応。
(3)授業中(校庭・体育館)
◆対応のポイント
☆児童・生徒を安心させ、落ち着いて行動させる。
☆落下物やゴールポストなどの体育用具の転倒などに注意する。
地震発生
活動中止
(体育館)
手等で頭を守る
(校庭)
校庭中央に集める
※ 体 育 用具 、 窓ガ ラ
ス、照明器具、天井等
落 下 や 飛散 に 注意 す
る。
※退路を確認する。
※地割れ等を確認する。
※見学者を掌握する。
※負傷者を把握する。
負傷者の確認
※他の避難者と合流する。
※周辺状況の確認。
避難経路を決める。
避難開始
※負傷者には教職員が付く。
校庭へ集合
→P48「
(8)校庭に集合したら」へ
34
<体育館で>
活動をやめ、中央に集まり座る。
☆体育館中央に向かう。
※体育用具、ガラス等の破損、照明器
具の落下等に注意
☆出口を確保する。
☆安心させる言葉をかける。
<校庭で>
活動をやめ、中央に
集まり座る。
「集まれ!」
「頭を手で押さえて
すわりなさい。」
《 留 意 点 》
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
体育用具や窓ガラス等の落下飛散に注意する。
建物の構造、体育用具の位置により、柱、壁に寄りそう方が安全な場合もある。
地割れ、フェンスの崩れ等に気を付け、状況に応じ安全な場所に避難する。
恐怖からの心理的動転、けがなどで動けない子どもがいることに留意する。
不安や恐怖心から、勝手に帰宅する子どもがいることに留意する。
35
(4)授業中(プール)
◆対応のポイント
☆児童・生徒を安心させ、落ち着いて行動させる。
☆直ちに活動を中止し、おぼれている子どもがいないか確認する。
<プール授業期間開始前>
○屋上、地下等学校の施設にあわせた避難の仕方について、事前に確認をとってお
く。
○児童・生徒に対し、水泳指導中における避難訓練を実施しておく。
○救護用の道具類の確認と、それらを使った教職員に対する訓練を定期的に実施し
ておく。
プールサイド
AED、電話等保管庫
AED、救急箱等
担当教員、児童数
担架・毛布の保管場所
担当教員、児童生徒数等の記録ボード
36
<授業開始前>
○児童・生徒に、プールの中にいるときに地震が発生した場合の対応方法について、
事前に指導・確認する。
○着替えは、自分のものをひとまとめにしておくよう、指導する。
※活動中止を指示。
地震発生
※2人組(バディ)で点呼。
※退路を確保する。
※全員一緒に避難する。
※プールの水が揺れることで恐怖を感じる
児童・生徒がいることに留意する。
※溺れている児童・生徒がいたら、即救助し、
応急処置をする。救急車を呼ぶ。
プールサイドへ上げる
※負傷者の状態を把握する。
※避難経路の状況を確認する。
※見学者を掌握する。
負傷者の確認
※負傷者には教職員が付く。
避難開始
※点呼をする。
※負傷者への対応。
※安全確認後、更衣をさせる。
校庭へ集合
→P48「
(8)校庭に集合したら」へ
《 留 意 点 》
(1) プールの水が揺れることで、恐怖を感じる児童・生徒がいることに留意する。
(2) 屋上、地下等にある学校は、退路の状況を正確に把握する。
(3) 揺れがおさまった後、教職員が更衣室、教室等に着替えを取りに行く。
37
(5)休み時間
◆対応のポイント
☆全ての子どもの「安否確認」を第一優先で行う。
☆介助が必要な子どもについては、あらかじめ担当者を決めておく。
☆子どもが自ら安全な行動をとれるように、平素の指導の徹底を図る。
(内容は P41 参照)
地震発生
※職員室にいる教員が校内放送で指示。
※それぞれの場所で教員が指示。
机の下にもぐる・低い姿勢をとるよう指示
(校庭にいる時は、校舎から離れるよう指示)
学級担任以外
学級担任
状況確認・情報収集
担当学級の状況把握
※(小)フロア担当、(中)副担任
※分担場所の状況。
※逃げ遅れた児童・生徒の捜
索、確認。
※名簿を持って向かう。
負傷者の確認
校舎内
(トイレ、更衣室等)
※負傷者の状態把握。
※避難経路の状況
確認。
巡回
校庭・体育館等
巡回
※危険物等の確認。
避難開始
負傷者の確認
※情報は担当者
(副校長)へ連絡。
避難開始
校庭へ集合
→P48「
(8)校庭に集合したら」へ
38
※点呼をする。
※負傷者への対応。
■放送が使用できる場合-揺れがおさまってから-
「先生方がこれからみなさんのいる場所に行きます。
あわてて一人で逃げては危険です。
落ち着いて放送の指示を聞き、指示通りに行動しなさい。」
「動けない人は、無理をしないで先生が来るのを待ちなさい。」
「先生が近くにいる人は、先生の指示に従いなさい。」
「校庭やその近くにいる人は、校庭の中央に集まりなさい。
」
「校舎内にいる人は、近くの教室に入り、先生が来るのを待ちなさい。」
「靴をきちんと履き、防災ずきんなどで頭を保護し、避難する準備をしなさい。
」
《 対 応 1 》
子どもの掌握
(1) 校庭あるいはその近くにいる教職員は、校庭の安全な場所に子どもを集め、速やかに整
列し、座るよう指示する。児童・生徒が集合したら、担任は受け持ちの教室に駆けつけ
る。
(2) 担任以外の教職員のうち1名が、学校災害対策本部(職員室)に駆けつけ、校庭の避難
の状況を報告する。
(3) 担任は直ちに自分の教室に駆けつける。
「落ち着きなさい。先生はここにいますから、大丈夫です。一緒に避難します。
」
(3) 途中で出会った子どもは、所属学級にかかわらず、連れて自分の教室へ行く。
(4) 以下、授業中の対応に準じて、校庭に誘導避難する。
39
《 対 応 2 》
被災状況の掌握と活動
(1) 担任以外の教職員は、途中の被害状況を確認しながら、直ちに、学校災害対策本部(職
員室)に集合する。
(2) 校長(副校長)の指示に従い、分担して下記の活動をする。
①各階の教職員へ被害の状況や避難の方法についての指示を連絡して回る。
②各階の教職員からの救助の要請などの情報を本部に伝える。
③救助の要請に基づき、負傷者の救出を行う。
④校舎内(特に、トイレ、更衣室など)を巡回する。
ア
けがなどのため逃げ遅れた子どもを捜し、救出避難する。
イ
被害の状況を調査しながら、電気機器などによる二次災害(火災など)の防止
を図る。
⑤火災には、できるだけ多くの人数で、初期消火にあたる。
40
子どもが自ら安全な行動をとれるための平素の指導内容
①教室内・・・授業中の教室での行動と同じ。
②廊下 ・・・近くの教室の机の下にもぐる。または、廊下の中央部ですわる。
③屋上
・・・中央に集まり、すわる。階段を下りない。(移動しない。)
④昇降口・・・壁や柱の側により、すわる。※出入口は危険→落下物あり。
⑤便所
・・・戸を開き、動かずにいる。
⑥階段付近・・手すりにつかまり、頭を手で覆い、すわる。
⑦運動場・・・中央部に集まり、すわる。(授業中の行動と同じ。)
◎状況によるが、教職員が到着するまで、その場で待機する。勝手に動かない。
◎勝手に家に帰ってはいけない。
41
(6)-1
校外活動中(全般)
◆対応のポイント
☆落ち着いて行動させる。
☆周辺状況や交通機関の状況等、情報収集に努める。
☆段階ごとに、学校に連絡を入れる。学校からの情報・指示が受けられる環境を
つくる。
<出発前の準備>
○実地踏査で、地理、地形、建物等の確認を行う。
○さまざまな場面を想定した避難等の対応について確認する。
・交通機関が不通になったとき
・最寄りの一次避難場所の場所
・避難路や公衆電話等の場所
・学校への連絡手段 など
《大きな揺れが起きたら》
○腰を低くして、頭をリュック等で守り、教職員の指示に従う。
「すわって、頭を守りなさい。」
「動いてはいけません。
」
「先生から離れない」、
「集団で行動する」
、「自分勝手な行動をしない」
《揺れがおさまったら》
「先生のところに集まりなさい。」
①児童・生徒の安全と人数を確認し、管理職に報告する。
②他の教職員と連携を図りながら、周囲の安全を確認し、管理職との連絡を密に
する。
③交通機関利用時は、係員の指示に従い、協力して誘導にあたる。
④見学施設内の場合は、係員の指示に従う。
⑤自校に速やかに現状を報告する。
⑥現地の防災機関からの情報入手に努め、その指示に従う。
42
(6)-2
校外活動中の対応の流れ(団体行動中)
(例) 遠足、社会科見学、卒業遠足等
地震発生
※バスで移動中の場合は、
直ちに路肩に停車。
(児童・生徒は)
低い姿勢をとり、頭をリュック等で守る。
教職員の指示に従う。
※バスで移動中に
発生したとき
集合させる
情報収集・安全確認・負傷者の確認
移動できない
移動できる
負傷者の確認
係員の指示に従う
負傷者の確認
係員の指示に従う
近くの避難所へ
学校に連絡
現地本部又は学校へ連絡
※学校に連絡がとれないと
きは、教育委員会へ連絡
するなど、代替方法を決
めておく。
学校へ向かう
43
(6)-3
校外活動中の対応の流れ(班・個人行動中)
(例) 修学旅行、鎌倉遠足、下町遠足等
<児童・生徒への事前指導>
○地震が起きたときの行動について、指導・確認する。
・集合場所の徹底。
・さまざまな場面を想定した避難方法、連絡のとり方について、指導する。
(レンタル携帯電話の使用を含む。)
地震発生
※周辺状況を確認。
(児童・生徒は)低い姿勢をとる
移動ができる時
移動ができない時
行程表をもとに
近くのチェックポイント
又は避難場所へ移動
近くの避難場所へ移動
負傷者の確認
本部又は学校へ連絡
※負傷者の状態把握。
※避難経路の状況
確認。
避難場所へ教員が移動し、
集合場所へ移動
安否確認
※再度、児童・生徒
の状況確認
現地本部又は学校へ連絡
※点呼をする。
※負傷者への対応。
44
(6)-4
校外活動中(自然宿泊体験教室等の宿舎滞在中)
○ 第一日目、宿舎に着いたら、直ちに避難経路の確認を行い、万一の場合の避難の
仕方について指導の徹底を図る。
《大きな揺れが起きたら》
※担当の部屋に直行し、子どもの安全を確認し、避難誘導を行う。
「すわって、頭を守りなさい。」
「その場で、じっとしていなさい。」
「勝手な行動をとってはいけません。」
※部屋担当の指導教員等が不在の場合や夜間の場合は、放送、ハンドマイク、又は
大きな声で、
「集団で行動する」
「自分勝手な行動をしない」ことをきちんと伝え、
子どもの心理的動揺を抑え、避難の仕方を指示する。
《揺れがおさまったら》
「先生のところに集まりなさい。」
※人数を確認し、残留者がいる場合は、直ちに捜索に向かう。
※自校に速やかに現状を報告する。
※状況によっては、宿泊等の対策を講じ、その旨自校に報告する。
※自校地域が被災した場合には、児童・生徒が不安を抱かないように配慮する。
《
対
応
》
(1) 児童・生徒だけでいるときにも、適切な行動をとり、集合場所に到着できるよう、事前
指導を徹底する。
(2) 落ち着いて行動させる。
(3) 周辺状況や交通機関の状況等、情報収集に努める。
(4) 段階ごとに、学校に連絡を入れる。学校からの情報・指示が受けられる環境をつくる。
45
(7)放課後・登下校時
◆対応のポイント
☆全ての子どもの「安否確認」を第一優先に行う。
☆在校中の子ども・教職員は、休み時間に準じた行動をとる。
☆ランドセルひろばや子ども教室実施中は、管理運営員や安全管理員と協力して
行う。
☆学校にいない子どもについては、地区担当者が安否確認を行う。
☆学童保育クラブや児童館との連携をとりながらすすめる。
地震発生
(児童・生徒は)低い姿勢をとる
※落下物・倒壊物に注意
(児童・生徒)下校中
(児童・生徒)登校中
巡
保護者がいる場合
自宅待機
回
巡
学校へ向かう
学校へ向かう
ように指示
ように指示
(保護者に引渡し)
回
保護者がいる場合
自宅待機
(保護者に引渡し)
校庭へ集合
→P48
「(8)校庭に集合したら」へ
☆出勤途中の職員は、可能な限り所属校に向かう。
☆帰宅途中の職員は、所属校に戻るように努める。
☆参集途中で知り得た情報を学校災害対策本部(情報連絡係)に報告する。
46
★対応可能な職員が少ないとき
◆対応のポイント
☆優先順位を的確に判断して、行動する。
☆職員同士が連携し、一つ一つの行動を着実に行う。
ア 校内へ避難指示を出す(放送・巡回)
→ 校内にいる児童・生徒を避難させる。
イ
児童・生徒を校庭へ集め、人数確認を行う。 →P48「(8)校庭に集合したら」へ
※この時点までの、できるだけ早い時期に、 管理職(校長・副校長)へ連絡する。
ウ
児童・生徒対応担当者と地域住民(避難者)対応担当者を分ける。
エ
地域住民対応担当者は、門を開け、誘導表示を掲出する。
周辺状況を確認する。
オ
児童・生徒対応担当者は、逃げ遅れた者がいないか確認し、避難児童・生徒数を
確定する。
カ
児童・生徒対応担当者は、周辺状況等により、保護者に引渡しの連絡を行う。
→P52「3 保護者への連絡と引渡し」へ
47
(8)校庭に集合したら
◆対応のポイント
☆落ち着いて行動させる。
☆周辺状況や交通機関の状況等、情報収集に努める。
☆着実に保護者に引渡す。
ア
人員確認・状況の把握
①学年、学級ごとに整列する。
②出席簿で児童・生徒一人一人を確認する。
③腰を下ろして低い姿勢で待機する。
④待機中も、「押さない」
、「しゃべらない」、「もどらない」を徹底させる。
⑤人員、負傷者を学校災害対策本部(情報連絡係)へ報告する。
⑥各階の教職員からの救助の要請、被害の状況などの情報を本部へ報告する。
イ
校長(副校長)の指示に従い、分担して下記の活動をする。
※学校災害対策本部の各係の行動開始
①救助の要請(「安全連絡カード」
)に基づき、負傷者の救出を行う。
②火災に対しては、できるだけ多くの人数で、初期消火にあたる。
③校舎内を分担して巡回する。(P55 参照)
・所在不明の子どもを捜し、救出する。
・被害の状況を調査しながら、ガス・電気器具などによる二次災害(火災な
ど)の防止を図る。(P59「崩壊等による危険個所」カードに記入しなが
ら点検する。)
④負傷者の応急手当をする。
☆校舎が川沿いにある場合は、津波の遡上に気をつける。
(下目黒小学校・田道小学校等)
☆通学路が低地や暗渠の上を通る場合は、道路が出水している可能性がある。
保護者の引取りにおいても無理はさせず、しばらく学校で状況を見るなどの対応をとら
せる。
48
ウ
校庭での待機から引渡しまでの流れ
校庭集合
情報収集・安全確認・行方不明者の捜索・負傷者の確認
二次避難しない
二次避難をする
移動開始
点
下校できる
下校できない
学校待機
呼
情報収集
保護者へ引渡し
引渡し決定
※中学校は P52 参照
保護者等へ連絡
保護者へ引渡し
(※保護者への連絡や引渡しの方法は、P52 参照)
49
帰宅困難
児童・生徒への対応
(9)火災などが発生し、二次避難が必要なとき
◆対応のポイント
☆落ち着いて行動させる。
☆周辺状況や交通機関の状況等、情報収集に努める。
☆教育委員会(災害対策本部)への連絡に努める。
☆身の安全を第一に的確な判断と迅速な行動を行う。
ア
火災が発生したら
・校内放送等の情報に従い、安全な通路を守って、落ち着いて行動させる。
・教室等校舎内からの避難の際は、姿勢を低くし、ハンカチなどで鼻と口を
おおい、煙を吸い込まないように注意を促す。
※ハンカチは可能ならば、濡らすと効果が上がる。
・「場面ごとの行動」に沿って行動する。
イ
二次避難をする場合
・火災などの二次災害により、学校が危険にさらされた場合には、広域避難
場所に避難する。
・火災の状況等により、指定の広域避難場所以外の場所への避難も考慮する。
(P18 参照)
①
広域避難場所への避難
a) 避難誘導係は、避難経路の安全を確認する。
b) 校門などに、避難先を掲示する。
c) 避難誘導する前に、児童・生徒の人数を確認する。
d) 校外への避難経路を指示する。
e) 負傷した児童・生徒や心身に障害のある児童・生徒をみんなでかばい
合い、助け合う。
f)
②
学級単位でグループ編成し、学級集団の先頭は担任とし、その他の教
職員は列の途中に入る。学校集団の先頭には校長、最後尾には副校長が
付く。
広域避難場所に到着したら
a) 学年、学級ごとに整列し、人数を確認する。
b) 腰を下ろし、低い姿勢で待機させる。
※広域避難場所での引渡しは、P52 に準ずる。
③
火災等による自校の危険がなくなったことを確認した場合は、自校に戻る。
その際は、上記①に準ずる。
50
(10)風・水害(台風・暴風雨・大雪など)への対応
◆対応のポイント
☆周辺状況や交通機関の状況等、情報収集に努める。
☆教育委員会と連絡を取り合う。
☆児童・生徒及び引き取りに来る保護者の身の安全を考慮した判断。
○児童・生徒への対応
ア
登下校時間
① 学校周辺の状況を把握する。
② 電話連絡や見守りメール、ホームページへの掲出などの連絡手段を用いて、休校・登校
時間を遅らせる。
(危険な状況下での登校はさせない。)
③ 通学路に教職員が立ち、児童・生徒の安全を確保する。
④ 家庭にいる児童・生徒の安否確認を行う。
→ 電話や見守りメール<安否確認機能>を活用する。
イ
児童・生徒が学校にいる時間帯
①
②
状況に応じて、下校時間を早める。
集団下校または引渡しを行う。
(周辺状況を確認し、外に出ることが危険な場合は、校内で待機。)
③ 電話や見守りメールの連絡で、保護者に正しい状況を伝える。
(引渡しの要請は、天候等の状況を判断して行う。)
○施設管理
ア
台風、暴風雨、大雪等の気象予報が出たとき(事前対応)
①
②
気象情報をこまめに収集し、校内・外施設の点検・対応を行う。(P16 参照)
倒れやすいもの(サッカーゴール、バスケットボールゴール、その他)の安全確保を図
る(ロープ固定する、倒しておく等)。
③ 飛ばされやすいもので、校舎外に出ているもの(鉢植等)をしまう。
④ 窓や扉が閉まっていること(施錠等)を確認する。
⑤ 雨漏り個所などは、バケツや雑巾で対応しておく。
イ
台風等が過ぎた後
①
②
③
校内・外施設の点検を行う。
破損個所、雨漏り等について、学校施設計画課に報告する。
事前対応したもの(しまう、ロープで固定した物等)を原状に戻す。
○学校が川沿い・低地にある場合
ア
洪水への注意
①
②
③
イ
川の水位や周辺状況に気をつけ、情報収集を行う。
水位上昇に合わせて、避難場所の変更や移動を行う。
適宜土のうなどを使い、校舎の浸水に備える。
通学路の注意
① 低い場所や暗渠の上を通学路が通っている場合は、出水の可能性がある。
② 児童・生徒の引取りや集団下校の前に確認を行い、安全確保に努める。
51
3
保護者への連絡と引渡し
各業務は、Ⅰの2(P13)に定める「学校災害対策本部」組織の役割分担に応じて、
本部長(校長)指揮のもと、各自が責任をもって自発的に行動すること。
係の名称は、P13 の例示の場合
(1)
保護者等への緊急連絡
→
(例)避難誘導係
ア
複数の連絡手段を用いる
連絡は、学校緊急情報連絡システム<見守りメール>、電話連絡網、学校ホームペー
ジ、災害用伝言ダイヤル 171、災害用ブロードバンド伝言板(web171)など、複数
の手段を用いて行う。
イ 日ごろから連絡方法の周知に努める
学校だより等を利用して、引渡しの原則や連絡方法について、保護者に周知しておく。
① 年度当初を含め、年数回、繰り返し周知する。 ※災害用伝言ダイヤル 171 や
web171 は、体験日を設定し、保護者にも体験を呼びかける。
②
(2)
学校からの情報提供のほか、目黒区公式ホームページ、目黒区広報課ツイッター
により区全体に関わる情報提供がなされる場合もあることを記載する。
児童・生徒の帰宅方法
→
(例)避難誘導係
ア 引渡し
児童・生徒は、引渡しを原則とする。保護者へは上記(1)により連絡をする。
また、引渡す人と連絡が取れない場合は、学校で待機させる。
ただし、生徒は、年度当初に保護者が提出する「生徒理解カード」や「引渡しカード」
により、集団下校させることがある。また、公共交通機関を利用している生徒や区域外
から徒歩で通学している生徒等については、交通機関や道路の状況を把握し、安全を確
認したうえで対応する。
イ 引渡しカードの活用
引き渡す際は、「引渡しカード」により、いつ・どこで・だれに・だれが立ち会って
引渡したかを記入する。
※「引渡しカード」は、年度当初(又は転入時)に保護者から提出を求め、学校で保管
する。
ウ 学童保育クラブ
引渡しを決定した時点で学校に残っている学童保育クラブ利用児童は、学校で保護す
る。学童保育クラブと確認をとり、保護者に児童の所在を明確に伝える。
(例)「1年生は学童保育クラブで引渡しをしています。2年生・3 年生は学校で引取
りを待っています。」
(3)
帰宅が困難な児童・生徒の保護
ア 引渡す人が来校していない場合
児童・生徒は、学校内で保護する。
イ 職員の主な役割 → (例)避難誘導係
① 保護している児童・生徒の人員の把握。
② 児童・生徒に今後の対応を説明する。
③ 児童・生徒に毛布・食糧等を確保・配布する。
④ 状況に応じて、学校で保護している児童・生徒の家庭訪問を行う。
52
4
情報収集と教育委員会への連絡
(1)
情報収集
→
(例)情報連絡係
○近隣の火災や被害状況を確認し、本部長に報告する。
○救護係から、負傷者の負傷程度の報告を受け、本部長に報告する。また、救護係と協力し
て、必要に応じて医療機関への連絡、救急搬送の依頼(119 番通報)を行う。
○交通機関の状況について情報収集し、本部長に報告する。
(2)
教育委員会への連絡・報告
→
(例)本部長・情報連絡係
○所定の様式により、学校の避難や被害の状況を教育指導課へ報告する。
○報告は、持参又は FAX、防災無線 FAX、グループウエアの電子メールにより送付する。
○その他の連絡で電話回線が利用できない場合は、防災無線を活用する。
○二次避難を行う場合は、必ず防災無線携帯型を携行し、少なくとも、避難開始時と避難先
到着点呼後の2回は、教育委員会へ連絡を入れる。
○近隣住民が避難し避難所としての受け入れを開始するときは、教育政策課に連絡する。
(3)
近隣住民や通行人が避難してきたときの対応
→
P64 へ
教育委員会への連絡
○児童生徒の避難や引渡し等、学校運営に関わること
・・・災対避難所運営部指導課(教育指導課)指導主事(℡ 5722-9313)
○避難者の受入れや避難所の開設等、避難所に関わること【災対避難所運営部としての窓口】
・・・災対避難所運営部庶務課(教育政策課)(℡ 5722-9300、防災無線405)
53
5
安否確認と心のケア
(1)
ア
震災等発生直後の安否確認
対象者
欠席者や発災時に下校済みの児童・生徒の一人ひとりについて、安否確認を行う。
また、学校休業日に発災した場合も、児童・生徒全員について、安否確認を行う。
イ
方法
電話、学校緊急情報連絡システム<見守りメール>(安否確認の返信を求める)、家
庭訪問等、その時点で可能な方法により行うこと。
ウ
確認内容
保護者の帰宅状況や児童生徒本人や家族の負傷状況等について、聞き取りを行う。
保護者が帰宅しておらず、児童・生徒だけでいる場合など、必要に応じて教員が家庭
訪問を行い、学校で保護するなど適切な措置をとる。
エ
(2)
学校再開に向けた安否確認 → P57 へ
心のケア
大規模災害発生時には、地震への恐怖、家族等の死傷に伴う悲しみ、将来に対する不
安など、大人も子どもも心が疲弊し、喪失感、無力感などさまざまなダメージを受ける。
担任や養護教諭等が児童・生徒の声に耳を傾け、健康状態や家族の被災状況を把握す
るとともに、体験や不安な感情を分かち合って、児童生徒の心に安心感を与え、ストレ
スの軽減に努めることが大切である。
校長は、児童・生徒の心の状態に配慮し、心のケアの指導体制を作るとともに、教育
委員会と連携し、スクールカウンセラー、精神科医、臨床心理士などの専門家による心
のケア対策の充実に努める。
54
6
施設とライフラインの点検
(1)学校施設の点検と応急対策
○二次被害の防止、教育機能の保持、避難所としての利用、ガス・電気・水道のライフライン
対策を念頭におき対応する。
○点検にあたっては、ヘルメット、ゴーグル、手袋、マスク等を装着し、自らの安全を確保、
確認してから行う。
○余震等で危険が察知される場合は、速やかに建物から離れ、安全を確保すること。
○崩壊等の破損個所を見つけたら「崩壊等による危険個所」カードに記入し校長(副校長)に
報告する。
ア
外観の点検
全ての建物について、職員が手分けをして行う。大きなひび割れや建物のゆがみ等があれば、
ロープや貼紙等を使って、直ちに立ち入り禁止とする。
外壁材が剥離や落下している場合、窓ガラスが破損や落下している場合は、複数名で確認を行
い、校長(本部長)に報告する。
イ
建物内の点検
上記「ア」による点検で大きな破損が確認されておらず、建物内に立ち入ることが可能と判断
できた場合に、内部の点検を行う。
点検は、必ず複数名で行い、懐中電灯、マスターキー、ロープ、トランシーバー、バール等を
持って、校内を巡視する。
ウ 点検箇所と点検上の注意点
① 発火しやすい部屋(管理諸室・理科室・家庭科室・給食調理室等)を優先的に巡視し、初期
消火が可能な発火に対しては、消火活動を行う。
理科室・家庭科室については、化学薬品や包丁等が放置されていないかを確認する。放置さ
れている薬品等は格納し、施錠する。
② 校舎等の躯体が安全と思われても、落下・倒壊しかかっている箇所(脱落しかけた天井、剥
離した壁、落下しかけた照明器具、倒壊しかかった防球ネット・フェンス・擁壁等)は、余震
により落下、倒壊する可能性があるので、貼紙の掲示やロープ等により、立入禁止の措置をと
る。
③ 破損、ひび割れしているガラスについては、紙やダンボール、シール等で補修する。
④ 横転しかかっている重量物(ピアノ、書棚、ロッカー、書庫等)は、横に寝かせて安定させ
る。
⑤ エレベーターがある場合は、中に閉じ込められている人がいないか確認し、いなければ、エ
レベーターを使用できないように施錠する。中に人がいる場合は、エレベーター会社又は消防
署に連絡し、救出の依頼をする。
⑥ 避難所スペースとして開放しないことをあらかじめ定めている部屋(各校の「避難所として
の学校施設利用区分表」参照)は施錠し、立入禁止の表示をする。
⑦ 防火シャッターが地震により自動的に下がっている場合、原則として復旧させない。なお、
復旧させる必要があり、かつ、危険のおそれがない箇所は復旧させる。
エ
学校周辺
破損物品等で往来の妨げになっている場合は、破損物品等を除去し、通行路を確保する。特に
公道と校舎入口の間については、救急車両、物資運搬車両の通行が可能な状態にする。
55
(2)ライフラインの安全確認
ア 都市ガス
① 器具の点検
・ガス器具の器具栓、元栓の閉止を確認する。
② 校舎内の点検
・ガス漏れがないか確認する。
・ガス漏れ(ガス臭)があるときは、直ちに窓を開放し、東京ガス(P93 参照)に連絡
する。
③ ガスの復旧
・ガス器具の器具栓や元栓が閉まっていることを確認する。
・ガスメーター付近に、地震を感知しガスの供給を遮断するマイコンメータがついてい
るので、マイコンメータを復旧する。
ただし、学校のある地域一帯がガス供給が停止されているときは、東京ガスの復旧作
業を待つ。
イ
電気
① 校内の受変電設備には手を触れない。
② 水に浸かった電気器具は絶対使わない。
③ 切れた電線には絶対触らない。
④ コンセントから電気器具プラグを抜く。
⑤ 復旧したら電気設備を点検し、異常の有無を確認する。
⑥ 使わない電気器具は、コンセントからプラグを抜いておく。
ウ
水道
① 漏水箇所がないか、確認する。
② 確認できない場合や漏水がある場合は、止水栓を閉める。
③ プールの水は、トイレ等の生活用水として使用できるので、プールの漏水の有無につい
ても確認する。
④ 復旧したら、にごり水や異物の混入がないか確認する。赤水等が見られるときは、目で
見て、通常時の水の色に近くなるまで排水するなどして対応する。
エ
通信回線の確認
電話回線やインターネット回線等の通信回線の確認をする。
56
7
教育活動の再開に向けて
(1)職員、児童・生徒の状況確認
「引渡しカード」などをもとに、電話、メール、家庭・避難所訪問、避難者名簿、災害
伝言ダイヤルなど、利用可能な手段は全て活用する。
また、安否確認の日を表示したり、集合させて直接確認したりして、聞き取りを行う。
・具体的な確認内容等
※一覧表に整理しておく。
①本人及び家族の安否(負傷状況・死亡・不明)
②住居の被害状況(全壊・半壊)
③避難場所
④連絡方法
⑤出勤(登校)の可否(できない理由)
⑥教科書や学用品の状況
(2)施設・設備の状況確認
①校舎等の安全と教室の確保
②ライフライン、トイレの確認
③通学路等学校周辺の安全確認
④校舎等の安全判定調査及び応急処置
(3)教科書、学用品等の確保
(1)の⑥で、教科書・学用品等の紛失、焼失状況を把握し、教育委員会に報告する。
(4)授業再開時期の決定
教育委員会は、各学校と協議の上、授業再開時期の目途を定める。これに基づき、校長
は、学校の実情に応じて再開時期を決定する。
(5)授業再開に向けた各学校での準備
校長は、避難所支援班の組織を再編し、教育再開に向けて人員配置を行い再開の準備を
進める。
①職員、児童・生徒の状況確認
②学校施設の状況確認
③応急教育計画作成
④救護・心のケア
⑤避難者・住民との折衝
⑥教育委員会等関係機関との調整・協議
⑦広報・周知
(6)授業再開の保護者への周知
さまざまな手段を使って、周知徹底を図る。
①各避難所等に掲示(貼紙等)、ビラの配布
②電話、電子メール、めぐろ子ども見守りメール発信
③学校ホームページ掲載
④テレビ、ラジオ等のマスコミ など
57
8
学校用各種様式
安全連絡カード
年
在
欠
出
組
人数
籍
席
席
名
名
名
《救出要請》
発信者
けが人等(救出が必要な人)
男子
名、女子
名、計
氏
名
名
ケガの状況
男・女
男・女
男・女
男・女
男・女
男・女
男・女
男・女
場
所
階
階
年
組
教 室
特別教室(
)
下(
)
(
)
特別教室(
)
下(
)
(
)
階 段(
)
廊
トイレ(
)
その他
年
組
教 室
階 段(
)
廊
トイレ(
)
その他
※いざというとき、切り取ってご利用ください。
58
崩壊等による危険個所
発信者
場
所
階
状
教 室
特別教室(
)
廊
階 段(
)
下(
)
トイレ(
) そ の 他(
)
特別教室(
)
廊
所
階
年
組
教 室
階 段(
)
下(
)
トイレ(
) そ の 他(
)
特別教室(
)
廊
況
場
所
階
状
組
況
場
状
年
年
組
教 室
階 段(
)
下(
)
トイレ(
) そ の 他(
)
況
※いざというとき、切り取ってご利用ください。
59
秘
学
年 1
学
級
2
3
4
5
6
目黒区立
年
月
学校
日記入
整理番号
児童・生徒災害時
ふりがな
氏名
児
童
・
生
徒
性
別
引渡しカード
平成
年
月
日生
現 住 所
氏
名(小・中学生のみ)
在籍校・学年・組
兄弟
姉妹
ふりがな
保護者氏名
電
話
①学校の教育活動中、震度5弱以上の地震が起きた場合、保護者又は代理の方が当該児童・生徒を
引き取りに来られますか。
(どちらかに丸をする)
来られる
・
来られない
②「来られる」と答えた方に伺います。地震発生後、誰が、何分くらいで迎えに来られますか。
ふりがな
氏
名
学校到着までのおおよ
児童・生徒との関係
その時間(道路障害等を
考えず通常の場合)
1
2
3
③迎えに来られない事情や個別に事情がある場合等、伝えておきたいことなどをご記入ください。
60
Ⅲ
避難所対応
61
このページは白紙です
62
1
学校に住民等が避難して来たら<P64>
2
避難所の開設<P70>
3
避難所運営の流れ<P73>
4
避難所運営のための各種様式<P76>
63
学校*に住民等が避難して来たら
1
(1)
*
めぐろ学校サポートセンターを含む
近隣住民等の避難受け入れ
ア
門扉開錠
地震後、児童・生徒に避難指示が出た時点で、あらかじめ定められた職員が門扉を開け、
区民の避難に備える。
イ
校庭での避難エリアの区分け
児童・生徒が校庭に避難したころ、学校周辺の住民が学校へ避難してくる。
児童・生徒と避難者が混在しないよう、校庭を自校の児童・生徒用スペースと一般避難者
用スペースに大別し、区分けを三角コーンや荷造り用ひもなどで表示する。(P11 の図参照)
また、可能な場合は、「負傷者・高齢者用」、「乳児・妊産婦用」区分も設ける。
ウ
建物安全確認
発災後に、建物の安全確認をしないまま、建物内に入ることは、余震などで大きな二次災
害を招く危険性があり、大変危険である。
区の施設課職員等が避難所へ行き、建物の安全確認を行うので、安全確認がとれるまでは
全員を校庭で待機させる。
(2)児童・生徒への対応と地域住民への対応
ア
利用区分に基づく入室
○建物の安全確認がとれた部屋から、避難者をグループごとに誘導する。
○「避難所としての学校施設利用区分表」に従ってドアに表示を張り、利用者を明確にする。
○体育館等の大きな場所は、「負傷者・高齢者用」、「乳児・妊産婦用」、「女性用」等にエリ
ア分けするなどの配慮を行う。
イ
引取りを待つ児童・生徒への対応
○「避難所としての学校施設利用区分表」に基づき、「自校の児童・生徒用保護スペース」
で、保護する。
○各部屋に教員が付き、児童・生徒が不安にならないよう配慮する。
○保護者からの問い合わせに対応する職員を職員室に置き、連絡を取り合いながら進める。
○夜間にかかるなど、待機が長時間にわたる場合は、必要に応じて防災倉庫の物品を使用す
る。
ウ
避難者対応業務
<避難所支援班 各担当> →P72 へ
防災備蓄食料
○災対本部から避難所設置の指示が出る前に、引渡しを待つ児童・生徒や避難者用に備蓄物資を使
用する必要が生じたときは、校長の判断で使用することができる。その場合、必ず記録を作成し、
教育委員会を通じて災対本部に報告する。
(報告は、物資の補給や追加支給のために必要。
)
(P19 参照)
64
(3)帰宅困難者への対応
ア
区の基本方針と避難所の提供
○災害時には、区民だけでなく、目黒区の在勤者、通勤者、通行人など、さまざまな人が
避難して来る。交通機関の途絶などで帰宅できなくなった人たちは、「帰宅困難者」と
して受け入れを行う。
○区では、帰宅困難者の受け入れ先として、駅周辺の住区センター等の区施設を指定して
いる。(P91 参照)
○指定施設以外の学校や住区センターなどに避難してきた場合は、その施設を避難場所と
して開放するなどして、受入れを行う。
○災害の状況によっては、帰宅困難者のみの避難もある。その場合も、避難所運営本部を
立ち上げ、避難者の人数に応じて各担当の業務にあたる。(P72 参照)
○児童・生徒を校内に保護しているときは、前記(1)
(2)により、区分して対応する。
イ
ニーズに応じた対応
○帰宅困難者は、交通機関や道路の状況等により人数の増減が大きいため、可能であれば、
区民の避難者と使用するエリアを分けて保護する。また、男性と女性も分ける。
○徒歩帰宅の途中での休憩やトイレ利用、また災害時特設公衆電話の利用などのための立
ち寄りもある。避難者それぞれのニーズに応じた対応を行う。
○寝具・食料等は、区民避難者と同様に、各校の防災倉庫のものを使用する。不足する場
合は、災対避難所運営部を通じて、追加配備を依頼する。
ウ
帰宅困難者向け情報の収集と提供
○交通機関等の情報(列車運行状況等)を収集し、掲示板や黒板を利用して、常に最新の
情報を提供するように努める。
65
メ
モ
☞第一次避難場所とは
第一次避難場所には、区立小・中学校、めぐろ学校サポートセンター、スマイルプラザ中央町、碑文
谷公園、都立桜修館中等教育学校及びめぐろ区民キャンパス、都立駒場高校、都立芸術高校、都立国際
高校及び都立目黒高校の全40か所が指定されている。
(平成23年度現在)
第一次避難場所には、一時(いっとき)避難場所としての役割と、避難所としての役割の2つがあり、
地域の拠点避難所として位置づけられている。
☞一時(いっとき)避難場所と避難所の違い
一時(いっとき)避難場所・・・危険を逃れるために一時的に避難する場所を指します。主に広く開
いた空間で、学校以外にも、公園や社寺境内なども含まれる。
避難所・・・・・家屋が倒壊、焼失、浸水するなどし(あるいは、その恐れがあり)、建物内にいる
ことが危険な場合に、避難してきた人たちが寝泊りし、当面の生活の場となる場所
を指す。
☞補完避難所と二次避難所
補完避難所・・・高齢者や障害者、乳幼児等、災害時要援護者を優先的に収容します。住区センター
や区民センターなど34か所(P91 参照)が指定されている。
二次避難所・・・自宅や避難所で生活している高齢者、障害者、乳幼児等で介護が必要な方を収容し
ます。特別養護老人ホームなどの社会福祉施設7か所(P90 参照)が指定されてい
る。
避難者は、まず第一次避難場所に避難し、そこから各人の状況に応じて、補完避難所や二次避難所
に移動する。また、一部の補完避難所は、帰宅困難者用に利用されることもある。
☞区民はどう避難してくるのか
目黒区では、区民の住所によって避難所を指定していない。被害状況に応じて、どこの避難所に行っ
てもかまわない。第一次避難場所に行かずに、直接広域避難場所に行くことも可能である。
ただし、補完避難所や二次避難所は、原則として用途や対象者を限定しているので、誰でも受け入れ
られるというものではない。
避難の仕方は、町会・自治会によっては、一度公園などに集まってから集団で学校等の避難場所へ向
かう場合もあるし、個人で避難場所に向かう人もいる。
66
(3)学校災害対策本部から避難所運営本部への移行
○児童・生徒が校庭に避難したころ、近隣住民等が学校に避難してくる。学校災害対策本部の役割は、
二次対応に移行し、次第に避難所支援班部分が大きくなる。
○学校に避難所が設置されると、学校災害対策本部は避難所運営本部に移行する。各係の役割は、各
担当(班)の業務として引き続き実施する。しかし、引き取りを待つ子どもへの対応など、必要に
応じて学校災害対策本部機能も一部継続する。
主な業務
●避難所運営本部(避難所対応)
担当
担当
●学校災害対策本部(初期対応・二次対応)
担当者
氏名記入欄
保健主任
養護教諭
搬出係
救護・衛生担当
救護係
空き時間の教員
用務主事
避難所担当
消火・巡視係
・点呼時に所在不明
の児童・生徒の捜
索
・初期消火、元栓の
閉止
・保管薬品の点検等
・負傷者の応急処置
・救急用品の確保
・医療救護所への連
絡等
・ 非 常 持 出品 の 搬
出、管理
児童・生徒
*
生活指導主任
避難訓練担当者
クラス担任
学童擁護主事
副校長
対応
避難誘導係
・児童・生徒の避難
誘導
・保護者への引渡し
・児童・生徒の保護
総務・情報
担当
情報連絡係
校長
事務主事
教務主任
*
応援要員
物資・給食
担当
(校舎内の火災・
延焼の恐れがある
とき)
・他の係への応援要 体育主任
員
(二次対応では、
避難所支援班)
・避難所運営全体の調
整
・情報の収集・提供
・災対避難所運営部と
の連絡・調整
・引き取りまでの間の
対応(児童・生徒の
人数が減ってきた
ら、他担当を応援)
・避難者の生活への支
援に関すること
・防災区民組織、ボラ
ンティア等との連携
に関すること
・救護に関すること
・医療救護所への協力
に関すること
・清掃・衛生管理の支
援に関すること
・生活物資の管理・配
給に関すること
(※担当者の欄は、校長・副校長以外の役職名は例示。各校で決定し、書き込む。
)
*
校庭への避難が完了した時点で、状況に応じて
避難誘導係→避難所支援班へ
役割を移行する。
搬出係→情報連絡係へ
(P13 の図参照)
67
担当者
氏名記入欄
校長
本部長
本部長
・職員の役割分担
組織編制
・区災対本部等への
連絡
・災害に関する情報
収集
・本部長への連絡
主な業務
(4)災対避難所運営部と各避難所運営本部の組織と情報の流れ
区
災害対策本部
指示
※災対避難所運営部と各避難所の情報伝達は、
原則として全て庶務課(教育政策課)を通じて行う。
報告
報告
災対避難所運営部
(教育委員会事務局)
各避難所運営本部(区立小・中学校等)
(めぐろ学校サポートセンター)
(八雲中央図書館)
庶務課
(課長 教育政策課長)
本部長=校長
総務・情報担当
避難所担当
指導課
救護・衛生担当
(課長 教育指導課長)
(補佐
職員・教育活動課長
統括指導主事)
給食・物資担当
指示・支援
部長(教育次長)
(課長 学校運営課長)
(補佐 学校施設計画課長)
連絡・調整
学務課
学校職員
区・運営(補
助)指定職員
避難者・防災区民組織等
ボランティア
避難救護課
(課長 生涯学習課長)
68
(5)
災対避難所運営部の職務内容
災対課名称
職
務 内 容
庶務課
1 災害対策本部及び他の部との連絡並びに部内の連絡調整に関すること。
(教育政策課)
2 避難者の誘導、避難所の設置及び管理・運営に関すること。
3 部内他の課に属しないこと。
学務課
1 被災児童及び生徒の救護に関すること。
(学校運営課)
2 被災児童及び生徒の学用品の供給に関すること。
3 避難者の誘導、避難所の設置及び管理・運営に関すること。
4 部内他の課の応援に関すること。
(学校施設計画課)
1 教育施設(学校等)の点検及び整備に関すること。
指導課
1 被災児童及び生徒の応急教育に関すること。
(教育指導課)
2 避難者の誘導、避難所の設置及び管理・運営に関すること。
3 部内他の課の応援に関すること。
避難救護課
1 避難者の誘導、避難所の設置及び管理・運営に関すること。
(生涯学習課)
2 教育施設(学校等以外)の点検及び整備に関すること。
(6)
区からの応援職員派遣
◆避難場所運営指定職員
震度5弱以上の地震が発生したときには、平日、休日、昼間、夜間の区別なく(勤務時間中を
含む)
、指定された避難場所に参集する。
◆避難場所運営補助指定職員
勤務時間外に、震度5弱以上の地震が発生したときに指定された避難場所に参集する。
<参集方法>
勤務時間中に発災した場合は、災害対策本部の指示を受けて参集場所に向かう。
休日や夜間など、自宅などにいるときに発災した場合は、震度情報に基づき自発的に参集場所
に向かう。
69
2
避難所の開設
自宅の倒壊・焼失などにより、戻ることのできる安全な家屋がないときは、近くの区立小・中学
校などが避難所となる。
避難所での生活は、心身にさまざまな負担がかかることが想定される。
避難所では、避難者や地域住民と区職員、学校職員が協力して、役割分担をしながら運営に当た
る。可能な限り区民の方の自主的な運営が必要となる。
(1)避難所運営の流れ
避難所への避難(学校の校庭)
避難所運営本部の設置
建物の安全確認
避難所使用場所の決定、割振り、整備
避難者の体育館、校舎への避難
負傷者の救護・要援護者の保護
避難者名簿の作成
物資・食糧の配給、環境衛生整備等
70
(2)避難所の組織と役割
◆避難所の基本的な組織図
地域によっては、住区住民会議や町会・自治会ごとに防災区民組織を立ち上げており、あらか
じめ具体的な役割分担を決めているところもある。
自分が指定されている地域の状況を事前に理解しておくこと。
災害対策本部
総務・情報担当(班)
避難所運営本部
(本部長 校長)
災対避難所運営部
(教育委員会事務局)
避 難 所 担 当(班)
救護・衛生担当(班)
給食・物資担当(班)
◆本部長・副本部長
避難所では、校長を避難所運営本部長、副校長を避難所運営副本部長とする。
地域のリーダーが運営の中心となる場合でも、施設管理者である校長が避難所運営本部長を務
める。
(3)避難所の立ち上げ
◆運営本部会議と役割分担
○避難者や地域住民、区職員と学校職員で業務を分担する。円滑な運営ができるよう、運営本
部会議を開き調整を図る。
○最初は区職員や学校職員が中心となって役割を担う必要がある場合でも、徐々に避難者の自
主的運営に移行していくことを目指す。
○運営本部会議では、避難者等地域代表者が集まり、近隣の被害状況、避難者の状況などの把
握をし、業務の優先順位や班分け、班長の選任、班の役割の確認などを行う。
71
(4)
班別役割
班名称
主な役割
主な実施内容
総務・情報班
避難所班
救護・衛生班
給食・物資班
・避難所運営支援の調
整に関すること
・情報の収集、提供に
関すること
・区災害対策本部との
連絡・調整に関する
こと
・避難者の生活への支
援に関すること
・防災区民組織、ボラ
ンティア等との連携
に関すること
・救護に関すること
・医療救護所への協力
に関すること
・清掃・衛生管理の支
援に関すること
・生活物資の管理・配
給に関すること
・避難所運営本部設置
場所の決定
・情報の収集、整理、
・避難所に使用するス
ペース・立入禁止区
域の決定
・医療救護所設置場所
の事前確認
・医療救護所への協力
・避難所用の備蓄物資
の管理、配給
・救援物資の受入、整
確認、提供
・避難所内の情報提供
場所の設置
・避難者名簿の整理、
・避難者の誘導
・投光機等の機器類の
設置
・避難所施設使用等の
(医療救護所が設置
されない場合または
設置されるまでの間
は負傷者への応急手
管理
・目黒区災害対策本部
との連絡調整
・避難所運営会議への
ルールの策定
・防災区民組織、ボラ
ンティア等との連携
当の実施)
・仮設トイレの確保、
設置
・トイレ、ごみ集積場
支援
・報告書類作成
等の清掃、衛生管理
の支援
72
理、管理、配給
・飲料水の配給、確保
・炊き出しへの支援
3
避難所運営の流れ
<初動期>
…発災直後から 1 日目
避難所運営の方向性
①
②
③
④
⑤
避難所の安全を確認する。
避難者を避難スペースに誘導する。
負傷者や特に配慮が必要な人への対応を優先して進める。
災対本部との連絡や情報収集を進める
避難所運営本部を設置し、各班の活動体制をつくる。
名称
総務・情報班
避難所班
救護・衛生班
主な役割
建物の安全確認
避難所運営本部会議
災対本部との連絡
各班業務の調整
・校庭に避難所運営本
部を設置
(本部表示旗、机等を
用意する)
主な実施内容
・避難所運営本部会議
を開催
・班を編成し、班長を
選出
・各担当の作業状況把
握と連絡・調整
・災対避難所運営部と
の連絡調整
・報告書類作成
スペースの区割り
避難者の誘導
避難者名簿の作成
機器類の設置
・建物の安全点検
・避難所として使用す
る場所を決定し、避
難者を誘導
・投光機・発電機・特
設公衆電話等の設置
・避難スペースの区割
りと表示
① 自校児童・生徒用
② 一般用
③ 負傷者、高齢者用
・避難者名簿の配布、
回収
救護所の設置・運営
トイレの組み立て
衛生管理
ごみ処理
物資の調達
給食調理・配分
給水
・救護スペースを確保
し、救護所の表示を
掲出
・防災倉庫から資機材
を搬出
・医薬品等を校舎内か
ら搬出
・防災倉庫の備蓄品確
認と配給準備
・負傷者仮収容と応急
処置・応急手当
・配給場所の確定と表
示準備
・負傷者名簿作成
・簡易水道の設置
・重症者確認と搬送手
配
・飲料水の配給
・仮設トイレの組み立
て、使用準備
・ゴミ集積所の設置
・避難所使用等のルー
ルを作成し掲示
☆役割分担等、活動内容は実際の状況に合わせて柔軟に対応する。
73
給食・物資班
・給食の炊飯配食
(給食は、朝食8時、
昼食12時、夕食は
日没後1時間前位を
目安とする)
<中期>…発災後2日目~1週間程度
避難所運営の方向性
①
②
避難者と学校・区職員が協力しながら、各班による運営を進める。
避難者の状況や要望に応じて、柔軟な対応を進める。
名称
総務・情報班
避難所班
救護・衛生班
・災対避難所運営部へ
・避難者の状況に応じ
・医療救護所への協力
の報告、連絡調整
た避難所内の環境整
備
・物資の配給
(食料、生活必需品)
・トイレ、ゴミ集積所
・物資供給要請、災害
状況等の情報収集
給食・物資班
の衛生点検と避難者
・避難者相談コーナー
の設置
による清掃・消毒へ
の支援
主な実施内容
・避難者への情報提供
(相談、要望、苦情
=情報掲示板の設置
等の処理、ボランテ
(本部等からの情
ィアの受入れ、作業
報、避難者間の情報
分担への支援など)
交換など)
・衛生関連用品の配布
・避難者へのメンタル
難所内の児童・生徒
たちへの指導、相談
の安否確認等への対
活動を含む)
応
・各担当間の連絡・調
整
74
・救援物資の受け入れ
と分類、管理、配給
ヘルスケア活動(避
・外部からの、避難者
・飲料水の配給
<後期>…発災後1週間目~避難所閉鎖まで
避難所運営の方向性
①
避難者の生活再建に向けた支援を進める。
②
③
学校の再開に向けて協力する。
避難所の縮小・統合・閉鎖に向けた支援を進める。
名称
総務・情報班
避難所班
救護・衛生班
給食・物資班
避難者等自主組織の運営を支援
・災害復旧状況の把握
・避難者相談コーナー
主な実施内容
での生活再建等に関
・災対避難所運営部へ
・トイレ、ゴミ集積所
の衛生管理支援
する相談
・物資管理の効率化を
考慮した物資保管場
所の設置
避難所の状況等を報
・仮設風呂・シャワー
告
の設置及び管理支援
(避難者の転出、必
・救援物資の受け入れ、
管理、配給
要物資・余剰物資、
・避難者へのメンタル
環境整備等)
ヘルスケア活動
・避難者への情報提供
・物資の在庫管理
・自主組織、各担当と
の連絡・調整
避難所の整理縮小
名称
主な実施内容
総務・情報班
避難所担当班
救護・衛生班
給食・物資班
・避難所の整理縮小の
・避難者相談コーナー
・医療救護所の整理縮
・避難者転出・避難所
ためのスケジュール
の整理縮小
小
縮小に伴う不要物品
作成、指示
の処理、廃棄物の処
(学校の再開手順、
理
避難者の収容状況を
みながら実行)
避難所の閉鎖
75
4
避難所運営のための各種様式
避難者名簿
集計用紙(避難スペース単位)
避難所名
避難スペース
体育館
校
舎
町丁名
ブロック
階
教室
丁目
1
世帯数計
2
避難者数計
(内訳1)
(内訳2)
3
第
番
世帯
人
男
人、女
人
20 歳以上
人(うち 65 歳以上
人)
20 歳未満
人(うち0歳から3歳
3 歳から6歳(未就学)
小学生
中学生
特記事項
76
人
人
人
人)
避 難 者 名 簿
(避難スペース: 体育館第
ブロック・校舎
(町丁名:
丁目 番)
☆世帯ごとに記入してください。
氏 名
(世帯主)
〒
住
階
教室)
所
性 別
年 齢
備
考
年 齢
備
考
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
切りとり線
避 難 者 名 簿
(避難スペース: 体育館第
ブロック・校舎
(町丁名:
丁目 番)
☆世帯ごとに記入してください。
氏 名
(世帯主)
〒
住
階
所
教室)
性 別
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
77
避難所負傷者名簿(
受
付
月
日
No.
時間
氏
名
住所又は
収容した番地
避難所)
年齢
性別
電話番号
負傷の状況
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
/
歳
男・女
重・中・軽
78
備考
(搬送先病院等)
避難所勤務状況報告書
避
職
氏
名
所 属
到
年月日
79
難
所
着
退
時 分
年月日
出
時 分
避難所運営日誌
責任者印
年 月 日
記
80
事
(記入者氏名:
)
(記入者氏名:
)
(記入者氏名:
)
(記入者氏名:
)
物 品 受 払 簿
品名
種別等
受領年月日
受領数
81
配付数
残数
備
考
このページは白紙です
82
資
料
編
資料1 避難所としての学校施設の利用区分表の作成<P85>
資料2 震度階級表(抄)<P86>
資料3 大地震により帰宅困難者が多数発生した場合の区施設の開放
<P87>
資料4 避難所・関係機関一覧/災害ダイヤル・災害 Web 掲示板
<P88>
資料5 第一次避難場所防災倉庫備蓄品一覧・配置標準図<P94>
資料6 備蓄倉庫一覧<P95>
資料7 防災マップ<P96>
資料8 防災無線の基本操作(半固定型、携帯型、FAX)<P97>
資料9
自然宿泊体験教室事業における施設の防災対策について<P102>
83
このページは白紙です
84
(資料1)
避難所としての学校施設の利用区分表の作成
1
学校施設の利用区分は、毎年度当初に各校で計画を作成する。
<利用スペースの区分>
①自校の児童・生徒を一時保護するためのスペース
在校時に発災した場合に、児童・生徒を保護するためのスペース
②一般避難者の収容に使用しないスペース
ア
学校の教育機能および避難所の管理機能の確保の観点から、
校長室、職員室、事務室、放送室、機器・化学薬品・書籍等がある特別教室等
イ
病弱者、負傷者、高齢者等の保護および医療活動の確保の観点から、
保健室、和室、特別教室等
ウ
物流拠点機能等の確保の観点から、校庭、倉庫等
③その他避難所として利用しないスペース
ア
教材・教具の保管場所としての準備室等
イ
職員、ボランティア等の宿泊室
④①、②および③以外で避難所として利用できるスペース
避難所として利用できるスペースおよび使用順位
2
避難所として利用させる場合には、つぎのことに留意する。
①おおむね居室 3.3 ㎡当たり 2 人とする。
②適当な人員(30~40 人程度)で班を編成し、班長を定める。
班は、町会・自治会ごとに編成し、班長には役員をあてることが望ましい。
③使用順位により、被災者を整然と入室させる。
85
(資料2)
震度階級表(抄)
震度
0
1
人
間
揺れを感じない。
屋内にいる人の一部が、
揺れを感じる。
屋内にいる人の多くが、
2
揺れを感じる。
屋内にいる人のほとんど
3
が揺れを感じる。
かなりの恐怖感がある。
4
眠っている人のほとんど
が目を覚ます。
5 弱 多くの人が身の安全を図
ろうとする。一部の人は行
動に支障を感じる。
5 強 非常な恐怖を感じる。
多くの人が、行動に支障
を感じる。
6弱
立っていることが困難に
なる。
6強
立っていることができ
ず、這わないと動くこと
ができない。
揺れにほんろうされ、自
分の意思で行動できな
い。
7
屋
内 の
状
況
屋
外 の
状
況
電灯などの吊り下げ物が
わずかに揺れる。
棚にある食器類が音を立 電線が少し揺れる。
てることがある。
吊 り 下 げ 物 は 大 き く 揺 電線が大きく揺れる。
れ、食器類は音を立てる。 歩いている人も揺れを感
じる。
吊 り 下 げ 物 は 激 し く 揺 窓ガラスが割れて落ちる
れ、食器類・書棚の本が ことがある。電柱が揺れ
落ちることがある。
るのがわかる。
食器類・本の多くが落ち 補強されていないブロッ
る。タンスなどの重い家 ク塀の多くが崩れる。
具が倒れることがある。 自 動 車 運 転 が 困 難 と な
る。
固定していない家具の多 かなりの建物で、壁のタ
くが移動・転倒する。
イルや窓ガラスが破損・
開 か な く な る ド ア が 多 落下する。
い。
固定していない家具のほ 補強されていないブロッ
とんどが移動・転倒する。 ク 塀 の ほ と ん ど が 倒 れ
る。
ほとんどの家具が大きく ほとんどの建物で、壁の
移動し、飛ぶものもある。 タ イ ル や 窓 ガ ラ ス が 破
損・落下する。
(気象庁震度階級関連解説表より抜粋)
大地震のときの心得
(気象庁 HP より)
①
②
テーブルや机の下に身をかくし、あわてて外へ飛び出すな
大地震1分過ぎたらまず安心 -落ちついて火の始末-
③
④
⑤
⑥
テレビやラジオをつけて地震の情報を
海岸でグラッときたら高台へ
近づくな、自動販売機やビルのそば
気をつけよ、山くずれと崖くずれ
⑦
⑧
⑨
避難は徒歩で荷物は最小限に
余震が起きてもあわてずに正しい情報にしたがって行動を
不意の地震に、日頃の用意
86
(資料3)
実際の施設の開放は、災害の規模や発生状況等によって変わるので、開放状況
については、その都度、教育政策課に確認すること。
平成 23 年 3 月
危機管理対策室
大地震発生により帰宅困難者が多数発生した場合の区施設の開放について
1
基本的考え
大地震の発生により、区内には被害がなく区民の避難者も予想されない中で、電車等の交通機関が途
絶し、駅周辺に多くの帰宅困難者が発生した場合は、下記に指定する駅周辺の区施設を帰宅困難者の避
難所として開放する。ただし、下記に指定する施設以外の小学校や住区センター等に区民等が避難して
来た場合は、同施設を避難場所として開放するなどして、個別に対応する。
2
開放施設(番号は開放施設順)
○ 目黒駅
~ ①田道住区センター、②高齢者センター、③区民センター体育館
○ 中目黒駅
~ ①中目黒GTプラザホール、②総合庁舎
○ 祐天寺駅
~ ①上目黒住区センター
○ 学芸大学駅 ~ ①鷹番住区センター
○ 都立大学駅 ~ ①八雲住区センター
○ 自由が丘駅 ~ ①緑が丘文化会館、②自由が丘住区センター
○ 緑が丘駅
~ ①中根住区センター
○ 大岡山駅
~ ①中根住区センター
○ 洗足駅
~ ①原町住区センター
○ 西小山駅
~ ①向原住区センター
○ 駒場東大前駅~ ①駒場住区センター
○ 池尻大橋駅 ~ ①東山住区センター
3
開放施設の要員
当該施設の所管部局において、標記の事態が発生した場合に備えて、予め指定管理者との調整を含め、
開放する際の人員態勢、連絡方法、避難場所とする際の必要物資等について検討する。
4
区民への周知方法
○ 大地震発生後、区の施設を開放する場合は、区ホームページや防災メールにより情報を発信する。
○ 事前に駅や交番に開放する区施設を連絡しておく。大地震発生により、区施設を帰宅困難者の避難所
として開放する場合は駅や交番に連絡し、事前に用意する案内図の配布などにより、帰宅困難者への
周知を依頼する。
○ 帰宅困難者が多数発生すると予想される中目黒駅及び自由が丘駅(状況によっては目黒駅)に職員を
配置して、避難場所へと誘導する。
○ 総合庁舎を避難場所に開放する場合は、庁舎出入口に案内職員を配置する。
5
毛布等の搬送
現時点では、3月11日に搬送した毛布や乾パンが住区センター等に保管されているが、必要があれ
ば備蓄倉庫・防災倉庫・防災センター等から本部指示による搬送任務部局が搬送する。
87
(資料4) 避難所・関係機関一覧/災害ダイヤル・災害 Web 掲示板
(1) 第一次避難場所一覧
施設名
八雲小学校
所在地
八雲2-5-1
菅刈小学校
青葉台3-3-26
下目黒小学校
目黒2-7-9
碑小学校
碑文谷1-18-2
中目黒小学校
中目黒3-13-3
油面小学校
中町1-5-4
大岡山小学校
平町2-3-1
烏森小学校
上目黒3-37-27
向原小学校
目黒本町6-7-15
五本木小学校
五本木2-24-3
鷹番小学校
中央町1-20-26
田道小学校
目黒1-15-28
月光原小学校
目黒本町4-15-3
駒場小学校
駒場3-11-13
緑ヶ丘小学校
緑が丘2-13-1
原町小学校
原町2-18-12
不動小学校
下目黒6-11-35
上目黒小学校
五本木1-12-13
電話番号(FAX)
3718-6306
FAX 3718-5752
3461-2569
FAX 3461-0623
3491-0332
FAX 5496-4859
3714-1594
FAX 3714-1770
3711-7628
FAX 3711-7626
3719-1694
FAX 3719-6645
3718-5306
FAX 3718-5682
3719-1794
FAX 3719-2857
3714-1795
FAX 3714-6204
3711-8494
FAX 3711-8420
3714-2594
FAX 3714-3796
3711-8594
FAX 3711-8590
3714-2694
FAX 3714-3260
3467-4461
FAX 3465-5987
3718-5406
FAX 3718-5389
3714-2794
FAX 3714-3995
3714-3594
FAX 3714-4654
3719-2594
FAX 3719-2747
88
防災無線番号
501(半固定・FAX)
551(携帯)
502(半固定・FAX)
552(携帯)
503(半固定・FAX)
553(携帯)
504(半固定・FAX)
554(携帯)
505(半固定・FAX)
555(携帯)
506(半固定・FAX)
556(携帯)
507(半固定・FAX)
557(携帯)
508(半固定・FAX)
558(携帯)
509(半固定・FAX)
559(携帯)
510(半固定・FAX)
560(携帯)
511(半固定・FAX)
561(携帯)
512(半固定・FAX)
562(携帯)
513(半固定・FAX)
563(携帯)
514(半固定・FAX)
564(携帯)
515(半固定・FAX)
565(携帯)
516(半固定・FAX)
566(携帯)
517(半固定・FAX)
567(携帯)
518(半固定・FAX)
568(携帯)
施設名
東根小学校
所在地
東が丘1-20-1
中根小学校
緑が丘1-1-1
宮前小学校
八雲3-13-21
東山小学校
東山2-24-25
第一中学校
大橋2-11-1
電話番号(FAX)
3424-4511
FAX
3424-6614
3718-4506
FAX 3718-5229
3718-5506
FAX 3718-5091
3719-2694
FAX 3719-5406
防災無線番号
519(半固定・FAX)
569(携帯)
520(半固定・FAX)
570(携帯)
521(半固定・FAX)
571(携帯)
522(半固定・FAX)
572(携帯)
3466-6158 523(半固定・FAX)
FAX 3466-6182 573(携帯)
めぐろ学校
中目黒3-6-10
3715-1531 524(半固定・FAX)
サポートセンター
第三中学校
FAX 3719-5578 574(携帯)
下目黒3-23-18
3714-3694 525(半固定・FAX)
FAX 3714-3660 575(携帯)
第四中学校
下目黒6-18-2
3711-7638 526(半固定・FAX)
FAX 3711-7728 576(携帯)
目黒中央中学校
中町2-37-38
3711-8394 527(半固定・FAX)
FAX 3711-8287 577(携帯)
スマイルプラザ中央町
中央町2-32-5
管理室
3714-5311 534(半固定・FAX)
584(携帯)
第七中学校
碑文谷1-1-33
3714-3794 528(半固定・FAX)
FAX 3714-3761 578(携帯)
第八中学校
碑文谷4-19-25
3714-4594 529(半固定・FAX)
FAX 3714-4751 579(携帯)
第九中学校
洗足1-29-26
3714-4694 530(半固定・FAX)
FAX 3714-4776 580(携帯)
第十中学校
八雲5-2-1
3418-6406 531(半固定・FAX)
FAX 3718-6144 581(携帯)
第十一中学校
緑が丘1-8-1
3718-6506 532(半固定・FAX)
FAX 3718-6301 582(携帯)
東山中学校
東山1-24-31
3711-8794 533(半固定・FAX)
FAX
碑文谷公園一帯
碑文谷6-9-11
体育館
FAX
都立桜修館中等教育学校
八雲1-1
*
FAX
及びめぐろ区民キャンパス
3711-8896 583(携帯)
3760-1941 538(半固定・FAX)体育館
3760-1943 588(携帯)
5701-5809 539(半固定・FAX)
5701-5809 589(携帯)
*めぐろ区民キャンパス防災センター
89
施設名
都立駒場高校
所在地
大橋2-18-1
電話番号(FAX)
3466-2481
都立芸術高校
大橋2-18-58
3467-9494
都立国際高校
駒場2-19-59
3468-6811
都立目黒高校
祐天寺2-7-15
3792-5541
所在地
中目黒5-7-35
電話番号(FAX)
5704-3631
防災無線番号
535(半固定・FAX)
585(携帯)
539(半固定・FAX)
587(携帯)
537(半固定・FAX)
586(携帯)
(2) 二次避難所
施設名
特別養護老人ホーム
中目黒
特別養護老人ホーム
東が丘
特別養護老人ホーム
東山
特別養護老人ホーム
清徳苑
特別養護老人ホーム
駒場苑
特別養護老人ホーム
青葉台さくら苑
心身障害者センター
あいアイ館
防災無線番号
647(携帯)
東が丘1-6-4
5481-5639
648(携帯)
東山3-24-6
3791-8451
649(携帯)
目黒本町4-2-1
3794-5577
661(携帯)
大橋2-19-1
3485-9823
662(携帯)
青葉台3-21-6
3791-3503
663(携帯)
5701-2221 589(携帯)*
八雲1-1-8
*
めぐろ区民キャンパス防災センター
90
(3)
補完避難所等震災対策施設一覧
平成 20 年4月現在
施
設
名
補完避難所
補完
要援護者用
目黒区総合庁舎別館(社会福祉協議会)
ボランティア
活動センター
応援職員
活動拠点
△
東山地区センター
○
緑が丘コミュニティーセンター(本館)
○
緑が丘コミュニティーセンター(別館)
○
目黒区区民センター
○
田道ふれあい館
○
南部地区センター
○
駒場住区センター
○
○
菅刈住区センター
○
○
東山住区センター
○
○
烏森住区センター
○
○
中目黒スクエア
○
田道住区センター三田分室
○
○
下目黒住区センター
○
○
不動住区センター
○
○
上目黒住区センター
○
○
油面住区センター
○
○
五本木住区センター
△
△
鷹番住区センター
○
○
月光原住区センター
○
○
向原住区センター
○
○
碑住区センター
○
○
原町住区センター
○
○
大岡山東住区センター
○
○
大岡山西住区センター
○
○
中根住区センター
○
○
自由が丘住区センター
○
○
自由が丘住区センター宮前分室
○
○
八雲住区センター
○
○
東根住区センター
○
○
上目黒福祉工房
○
○
下目黒福祉工房
○
○
ひまわりプラザ
○
○
かみよん工房
○
○
大橋えのき園
○
○
○
△
△
△
※ 「△」印については、災害時の状況により流動的な活用を行う。
※ 実際の災害時には、各施設の補完避難所としての機能について、適宜変更することがある。
※ 「要援護者用」欄の表示のある施設は、災害要援護者の利用を優先することを示す。
91
(4) 広域避難場所一覧
避難場所
有効面積
利用区
避難計画人口
(m)
駒場東大・駒場野公園
一帯
中目黒公園一帯
目黒区割当地区
(人)
251,000 目黒区
38,200 駒場 1,2,3,4 青葉台 1,2,3,4 大橋 1,2
世田谷区
47,200
渋谷区
16,900
128,800 目黒区
72,400 上目黒 1,2 中目黒 1,2,3,4,5 三田 2
渋谷区
27,700 目黒 1,2,3,4 下目黒 1,2 と 3,4,5,6 の
各一部 中町 1,2 祐天寺 1,2
世田谷公園一帯
158,200 目黒区
34,800 東山 1,2,3 上目黒 3,4,5 五本木 1,2,3
世田谷区
東京工業大学
駒沢オリンピック
公園一帯
19,400
78,500 目黒区
32,100 原町 1,2 洗足 1,2 南 1,2,3 大岡山 1,2
品川区
35,900 緑が丘 1,2,3
大田区
27,500
299,600 目黒区
84,400 中央町 1,2 目黒本町 2 碑文谷 1,2,3,4,5,6
世田谷区
64,500 鷹番 1,2,3 平町 1,2 自由が丘 1,2,3
中根 1,2 柿の木坂 1,2,3 八雲 1,2,3,4,5
東が丘 1,2
林試の森公園
72,900 目黒区
27,200 下目黒 3,4,5,6 の各一部 目黒本町 1,3,
品川区
恵比寿ガーデンプレイス
55,600 4,5,6
56,300 目黒区
3,800 三田 1
渋谷区
39,100
92
(5) 関係機関連絡先
機 関 名
目黒区防災センター
所 在 地
電話番号(FAX)
中央町1-9-7
防災無線番号
5723-8700 100(統制卓)
5723-8488 *6221(無線電話)
FAX 5723-8725 *6901(FAX)
教育委員会事務局
上目黒2-19-15
5722-9243 405(半固定・FAX)
教育政策課
FAX 5722-9332
目黒区役所交換台
上目黒2-19-15
3715-1111
目黒区保健所
上目黒2-19-15
5722-9396 403(半固定・FAX)
目黒保健センター
〃
5722-9503
FAX 5722-9508
碑文谷保健センター
碑文谷4-16-18
3711-6446 411(半固定・FAX)
FAX 5722-9330
清掃事務所
目黒本町
3719-5345 412(半固定・FAX)
目黒警察署
中目黒2-7-13
3710-0110 801(半固定・FAX)
FAX 3710-0120
碑文谷警察署
碑文谷4-24-17
3794-0110 802(半固定・FAX)
FAX 3794-0900
目黒消防署
下目黒6-1-22
3710-0119 803(半固定・FAX)
FAX 3794-4196
水道局目黒営業所
中町2-43-18
5773-6126
下水道局南部下水道事務所
下目黒2-1-15
5734-5031
FAX 5754-6400
東京電力品川支社
品川区西五反田
3491-1187 811(半固定・FAX)
5-3-1
FAX 3491-1189
東京ガス㍿中央支店
目黒3-1-3
5722-3111 812(半固定・FAX)
NTT 東日本目黒支店
中町2-48-26
3710-9006 810(半固定・FAX)
(6)
その他
●災害用伝言ダイヤル171の使い方
伝言の録音
171→1→(××)×××―××××
市外局番からダイヤルします。
伝言の再生
171→2→(××)×××―××××
市外局番からダイヤルします。
●災害用ブロードバンド伝言板(web171)の使い方(NTT 東日本の例)
登録方法 ①インターネットで「https://www.web171.jp/へアクセスする。
②利用規約に同意する。
③伝言を登録する電話番号を入力し、メッセージを入力する。(全角 100 文字まで)
閲覧方法 登録方法の①、②を行い、③の電話番号を入力すると、メッセージを見ることができる。
93
(資料5)
第一次避難場所防災倉庫(標準倉庫:面積 14.4 ㎡)備蓄品一覧
平成 23 年4月現在
備蓄物資名
備蓄数量
備蓄数量
備蓄物資名
備蓄数量
700 枚
炊飯機
1台
1000 枚
ほ乳瓶
25 本
ガソリン缶詰
30 缶
40 本
灯油缶詰
30 缶
毛布
サバイバルブランケット
備蓄物資名
携行缶
2缶
救助用資機材
1式
ミネラルウォータ 1.5
担架
2台
乾パン
1280 食
トイレ(小用)
2台
医薬品ロッカー
1台
アルミ食器
1200 個
トイレ(簡易便座)
8台
1台
100 枚
三角巾
発電機(3500W)
2台
トイレ(洋式)
2台
トイレ(六角パクト)
0 又は 4 台
D級ポンプ
1台
発電機(550W)
移動式蛇口
1式
投光機
11 台
下水道直結型トイレ(和式)
0~3 台
建設シート
20 枚
コードリール
11 巻
下水道直結型トイレ(車椅子)
0 又は 1 台
懐中電灯
14 個
下水道直結型トイレ(洋式)
0 又は 3 台
トランジスタメガホン
4台
※.区立小・中学校及び碑文谷公園については、順次下水道管直結型トイレの配備をすすめている。
平成 23 年4月現在
第一次避難場所防災倉庫物資配置標準図(面積 14.4 ㎡)
建設シート
担
架
D 級
ポンプ
救助用資機材
トランジスタメガホン
投光機三脚
炊飯機
乾パン
乾パン
発電機
発電機
(3500W)
(550W)
扉 (観音開き)
94
アルミ食器
コードリール
投光機
ミネラルウォータ
便クイック小便
便クイックH型
サ バ イ バ ル ブラ
ンケット
六角パクトトイレ
又は
下水直結型トイレ
布
簡易便座
給水架台
毛
医薬品ロッカー
(医薬品)
(ほ乳瓶)
(三角巾)
(旗)
(懐中電灯)
(資料6)
備 蓄 倉 庫 一 覧
平成 23 年4月1日現在
地
北
区
部
(608.12 ㎡)
北部地区備蓄倉庫
上目黒2-48-2
61.20
設置
年度
S53
北部地区備蓄倉庫
青葉台2-10-27
344.42
S55
東山2-18-8
202.50
H22
東山公園
東部地区田道備蓄
倉庫
目黒1-25-26
173.68
H4
田道ふれあい館
東部地区下目黒備
蓄倉庫
目黒3-4-4
221.57
H5
田道保育園
中目黒2-3-14
210.24
H14
中目黒公園
東部地区目黒不動
防災ひろば備蓄倉庫
下目黒3-10-22
35.96
H22
目黒不動
防災ひろば
東部地区東京学園
備蓄倉庫
下目黒6-12-25
14.91
H17
東京学園高等学校
との協定により設置
中央地区備蓄倉庫
中央町1-9-7
402.31
碑文谷6-12-43
236.89
H13
碑文谷体育館
第一次避難場所防
災倉庫を兼ねる
中央地区五本木二
丁目備蓄倉庫
五本木2-20-23
33.30
H22
五本木倉庫
消防団横
南部地区備蓄倉庫
目黒本町2-1-20
316.89
S56
南部地区センター
S59
宮前小学校
第一次避難場所防
災倉庫を兼ねる
名 称
北部地区東山公園
備蓄倉庫
東
部
(656.36 ㎡)
中
央
(672.50 ㎡)
南
部
(316.89 ㎡)
東部地区中目黒公
園備蓄倉庫
中央地区碑文谷体
育館備蓄倉庫
西部地区備蓄倉庫
西
部
(691.37 ㎡)
西部地区応急対策
資機材等倉庫
所 在 地
八雲3-13-21
面積
(㎡)
341.35
H9
備
目黒土木事務所
菅刈住区センター
防災センター
めぐろ区民キャンパス
八雲1-1-8
350.02
H12
第一次避難場所防
災倉庫を兼ねる
2,945.24
地区備蓄倉庫合計
750.37
第一次避難場所防災倉庫(37 ヵ所)
備蓄倉庫利用は含ま
ず
総
合
考
3,695.61
計
95
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