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詳細報告編 - 飯野海運株式会社

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詳細報告編 - 飯野海運株式会社
1 報告範囲・ガイドライン
2 経営理念・行動憲章
[ 品質・環境マネジメント ]
(株)
の
3 飯野海運
品質・環境マネジメントシステム
5 イイノマリンサービス
(株)
の
品質・環境マネジメントシステム
7 イイノ・ビルテック
(株)
の
品質・環境マネジメントシステム
9 イイノガストランスポート
(株)
の
品質・環境マネジメントシステム
[ 海運業の安全・環境データ ]
11 安全に関するデータ
14 環境に関するデータ
[ 不動産業の安全・環境データ ]
15 安全に関するデータ
16 環境に関するデータ
17 ガイドライン対照表
20 用語集
2015.4 2016.3
【詳細報告編】
報 告 範 囲・ガイドライン
報告範囲
報
告
内
容 : 飯野海運グループのサステナビリティ(持続可能性)に向けての取り組みを総合的に報告しています。経営面、
安全・環境面、社会面 の 各分野 の 取り組 み・パフォーマンスを系統立 てて報告しています 。これらについては、
「経営報告書 2016 」でも報告しています。
報 告 対 象 期 間: 原則として 2015 年 4 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日までの 2015 年度(財務会計 の 期間と同一:第 125 期)。
ただし、報告対象期間以降の情報を提供することが適切なものについては、新しい情報を掲載しています。
報 告 組 織 の 範 囲: 本報告書は飯野海運グループ 全体( 68 社)を報告対象範囲としています。
2016 年 3 月末現在
飯野海運(株)
海運業
不動産業
管理業務
海運部門
不動産部門
管理部門
[ 船舶管理会社 ]
計2社
イイノマリンサービス
(株)
IINO MARINE SERVICE BUSAN CO., LTD.
[ 海運会社 ]
計4社
IINO SHIPPING ASIA PTE. LTD.
飯野システム
(株)
イイノ・ビルテック
(株)
計4社
[ 不動産関連事業 ]
[ 機能分社 ]
など
イイノビジネスサービス
(株)
イイノホール
(株)
イイノ・メディアプロ
(株)
泰邦マリン(株)
[ 船員配乗会社 ]
IMS PHILIPPINES MARITIME CORP.
[ 海外現地法人 ]
計3社
IINO SINGAPORE PTE. LTD. など
[ 海運関連事業 ]
計4社
※当社 グループの 2015 年度中の 異動 および 年度末 の 社数 は 以下 のとおりです 。
イイノエンタープライズ
(株)
連結対象子会社
合同船舶工業(株) など
[ 仕組船会社 ]
:増減なし
持分法適用関連会社:増減なし
47 社
非連結関係会社
:1社減
→ 54社
→ 4社
→ 10社
関係会社
計68社
参考としたガイドライン
報告書:
「 サステナビリティ レポーティング ガイドライン第 4 版( Global Reporting Initiative)」
「環境報告ガイドライン
( 2012 年版)」
(環境省)
「 ISO26000」
1
飯野海運 経営報告書 2016
計2社
イイノマネジメントデータ
(株)
東京桜田ビル
(株)
イイノガストランスポート
(株)
ALLIED CHEMICAL CARRIERS, LLC.
[ システム開発・管理会社 ]
[ ビル管理会社 ]
<凡例>
(太字)連結対象子会社
非連結関係会社
経 営 理 念・行 動 憲 章
経営理念
・安 全 の 確 保 が 社 業 の 基 盤
・よいサービスと 商 品 を 社 会 に 適 正 な 価 格 で 安 定 的 に 供 給
・取 引先 のニーズに 迅 速・的 確 に 対 応
・社 会 的 要 請 へ 適 応 し 環 境 に 十 分 配 慮
・株 主 、そして 役 職 員 へのリターン 充 実 を 目指 し 企 業 価 値 向 上 を 志 向
行動憲章
「経営理念」を 実現 する 具体策としてこの「行動憲章」
を 定 める。飯野海運 グループ(以下 グループという)と
その 役職員は 、この 憲章 に従って行動する。
1. 安全の重視
グループ 事業で 使用する船舶およびオフィス・ビルにおける事
故は人命・顧客財産の損傷、環境汚染等をもたらす危険性 が
高く、安全を経営上の最優先課題とする。
2. 社会への貢献
・公正、透明、自由な競争のもとで、質の高いサービスと商品を
適正 な 価格で 安定的 に供給することを通じ、取引先 の 信頼と
満足 を得ると同時 に社会貢献 を果 たす。尚、この 憲章で 取引
先とは、契約の相手先等グループ 事業の関係先をいう。
・社会の利益を損なうことがないよう、積極的に社会に貢献し、
「世のため、人のため」を実践する。
常に
3. 取引先の尊重
・取引先との 永 い 信頼関係 はグループの 繁栄 をもたらす宝であ
り、役職員は応対の都度自分がグループを代表して信頼関係を
築いているという意識をもって行動する。
・取引先を、代金を受け取る立場、あるいは支払う立場、あるい
はその企業規模等で分け隔てることなく、どの取引先とも常に
対等の立場にたち誠心誠意かつ親切丁寧に応対する。また取
引先のニーズに迅速、的確に対応し、取引先満足度の向上に努
める。
4. コンプライアンスと社会秩序の維持
・この憲章でコンプライアンスとは、法令の遵守を含めた
『社会的
要請への適応』をいい、グループはそのための体制をグループ内
に整備するよう努める。
・役職員は、社会的要請を満たすため社会の規範および 道徳律
の趣旨を体して行動する。
・事業活動を行う各国・地域 においても同様 に各法令・規則を
遵守する。
・役職員は上記に抵触する、あるいは抵触するおそれのある情報
を知った場合は、飯野海運コンプライアンス委員会に直ちに報
告する。
・社会秩序を尊重し、秩序や安全を脅かす反社会的勢力・団体
とは一切かかわりを持ってはならない。
5. 差別の廃絶・人権の尊重
・雇用、取引行為等において国籍、人種、宗教、年齢、性別その
他不当な理由によって差別しない。
・職場においては人権を尊重し働きやすい環境の整備に努める。
6. 環境の保護
グループの事業から生ずる環境への負荷を低減するため、内外
の関連法規および国際ルールを遵守し、海洋、港湾、所有ビル
隣接地域の環境保全に努める。
7. 情報開示とコミュニケーション
・株主、取引先、従業員、地域社会等全てのステークホルダーの
利益に配慮し、理解をうるため、十分なコミュニケーションを行
うよう努める。
・グループに不利な情報も含め適切かつ遅滞なく情報を開示する。
・個別取引先に関する情報、法人・個人を問わずプライバシーに
属する事項は開示対象としない。
2
飯野海運 経営報告書 2016
品 質・環 境マネジメント
飯野海運(株)の品質・環境マネジメントシステム
当社グループでは、飯野海運(株)、イイノマリンサービス(株)
(船舶管理会社)、イイノ ・ ビルテック(株)
( ビル管理会社)、イイノ
飯野海運(株)および当社グループのマネジメントシステム認証取得状況
飯 野 海 運( 株)で は、2004 年 3 月 に 海 上 運 送 業 で
ISO9001・ISO14001 の統合認証を取得しました。また 2005 年
3 月にビル賃貸業に適用範囲を拡大し、2007 年 9 月にはビル賃貸
(内航・近海のガス輸送海運会社)の 4 社
ガストランスポート(株)
が ISO9001 あるいは ISO14001 の認証を取得し、海運業・不動
産業の事業全般にわたって、マネジメントシステムを構築、運用して
います。
業の適用範囲を、飯野ビルディングから全ビルに拡大しました。
飯 野海運(株)品質 マネジメントプログラム(一部)
分野
目 的
2014 年度 /2015 年度 目標
市況・業界情報の提供
(顧客から評価をして貰う)
〔営業部門〕
安全運航・
貨物の効率的輸送・
安定的サービスの
提供及び安全で且つ
快適な賃貸スペース
の提供
予定期間 / 予算内の入渠実施
2014 年度 /2015 年度 行動内容
定期的な顧客訪問による
情報の提供
○
定期的な顧客訪問を実施し、
都度顧客への情報提供を実施
計画的保船業務の遂行
×
するも、
予算を超過するケース
○
本船安全対策の提供 / 改善
同一顧客へ四半期毎に説明
定期的なテナント状況の把握
(オフィス、店舗とも 2 ヶ月に
1 回以上訪問)
部門内及び管理会社との
定期的な打ち合わせの実施
教育・訓練を通した
人材の育成
2014 年度結果
2015 年度結果
品
○
前年度と同じ
×
前年度と同じ
当社の安全対策等に
において、
○
前年度と同じ
○
ほぼ目標どおりに実施
○
前年度と同じ
○
①個人実務研修 90 回、
英語研修 9 回、
人事集団研修 4 回実施
②英語スコア向上は参加者
の 8 割に達した。
×
①個人実務研修 34 回、
英語研修 3 回、
人事研修 13 回実施
②英語スコア向上は参加者
の 7 割弱にとどまった。
入念な事前打ち合わせを実施
があった。
定期的な顧客とのミーティング
ついて説明を実施
①実務研修:年 12 回以上実施
②語学研修:社外英語教室参加者
8 割の英語スコア向上
(TOEIC,GTEC)
質
2014 年度
四半期に 20 回以上の面談実施
IR 活動・資料の充実
〔管理部門〕
業務改善に向けた
部門別目標
業務手順書
3 項目以上の見直し
2015 年度
①四半期毎の定期的な定性情報
の更新
②海外 IR でのフィードバック等を
参考にした年 1 回以上の IR 資料
の見直し
業務の見直し・改善及び内部監査
の有効利用による手順書の書換え
○
80 回面談実施
○
①四半期ごとに定性情報
の更新を実施
②投資家向けの決算説明会
及び海外 IR フィードバック
のため、
IR 資料を 2 回見直し
×
業務改善に繋がる見直しは
実施できず
○
一部業務手順の明確化に
繋がる見直し
(3 項目)
を実施
×
2 月のみ未達成、
2 月予想と実績の対比:
10.2%(同通期平均は 4.9%)
○
予想と実績の対比
通期平均 7.4%
2014 年度
予想と実績の対比 10% 以内
資金管理の効率化
2015 年度
予想と実績の対比
通期平均 10% 以内
3
飯野海運 経営報告書 2016
飯野海運(株)の 品質 および 環境 の 方針
マネジメントシステム向上 のための 取り組み
飯野海運(株)が 2003 年 10 月に ISO マネジメントシステムの
1. 顧客要求事項 である 船舶 の 安全運航 による 貨物 の 安全輸
送 並びに 賃貸ビルにおける安全で且つ快適な賃貸スペース
運用を開始してから 12 年が経過しました。
取り組 み 項目により、目標 の 達成・未達成 はさまざまですが、
の提供 に対して高品質のサービスを提供する。
2. 品質および 環境目的・目標を策定し、定期的に達成状況を評
PDCA サイクルの考え方に基づき、経営全般の改善を継続して進
めています。
価し、見直しを実施する。
2014 年度 および 2015 年度 における主 な目標 の 一 つである、
3. 海上運送業務、不動産業務および会社事務所における環境負
飯野ビルディングのトップレベル事業所認定※の取得については、
荷の低減に努める対策を確立する。
4. 会社における、品質および 環境マネジメントシステムを構築し、
CO 2 削減に向けた種々の取り組みにより、本年3月に達成するこ
とができました。
汚染の予防に努め、継続的な改善を行う。
5. 関連する法的要求事項およびその他の要求事項を順守する。
6. 関係するすべての要員に対する教育・訓練を実施し、この方針
※ 東京都の環境確保条例に基づき「温室効果ガス排出総量削減義務と排
の意義と個々の役割を認識させる。
出量取引制度」による地球温暖化対策が 特に優れた事業所を優良特
定地球温暖化対策事業所(トップレベル事業所)
と東京都知事が認定。
飯 野海運(株)環境 マネジメントプログラム(一部)
分野
目 的
2014 年度 /2015 年度 目標
飯野ビルディング
トップレベル事業所
天然資源の
消費低減及び
省エネルギーの
実施
認定取得
(取得目標 2015 年度)
省エネ活動の推進
環
境
廃棄物を低減し
省資源・
リサイクルを
推進
事故災害への
対応
4
2014 年度
船内 Garbage/Waste の
1 隻当り発生処理量
30 ㎥以下
2015 年度
船内 Garbage/Waste の
1 隻当り発生処理量
35 ㎥以下
船舶からの甲板上・海上への
漏油(石油化学製品含む)
事故件数ゼロ
飯野海運 経営報告書 2016
2014 年度 /2015 年度 行動内容
不要時の消灯、
外気導入等の
空調運転設定への理解、
PC の省エネ設定、
ブラインド類の活用、
冷蔵庫扉の開閉時間短縮、
トイレ給湯及びジェットタオル温風
の停止
照明・PC 等の使用抑制、
2014 年度結果
○
2016 年 3 月に
飯野ビルディングのトップレベル事業所認定を取得
ノー残業デー
(毎週水曜日)
、
クールビズ
(5 月~ 11 月)
○
前年度と同じ
×
発生処理量:38.93 ㎥ / 隻
×
発生処理量:38.76 ㎥ / 隻
×
事故件数:5 件
×
事故件数:1 件
クールビズ実施、
ノー残業デー実施、
○
ゴミ圧縮機支給
意識啓蒙活動教育・
意識啓蒙活動教育・
安全研修・訓練実施
公共交通機関の利用促進
2015 年度結果
実施及び社内周知活動実施
イイノマリンサービス(株)の品質・環境マネジメントシステム
現 在 で は 、これらのマネジメントシステムを 個 々 に 運 用 す
る の で は な く、
「 H・S・S・E 基 本 方 針」
( H ea l t h , S a f e t y,
マネジメントシステム認証取得状況
Security, Environment )のもとに統合し 、一体的 な 運用と改
は 、1994 年 に ISM コード
(国際安全管理規則)に適合する安全
ジメントシステムの 適用範囲 は 、IMS 全社 および 全管理船舶と
マネジメントシステムを構築し、日本 の 海運会社で 2 番目に適合
なっています。2012 年 に 設 立 した IINO MARINE SERVICE
証書を取得しました。
BUSAN CO., LTD. も対象としています。
船舶管理会社 であるイイノマリンサービス(株)
( 以下、IMS )
善を推進しています。なお 、品質マネジメントシステム、環境マネ
同 時 期 に 品 質 マネジメントシステムを 構 築 し、日本 の 海 運
また、IMS では 2004 年 に 国内 では 初となる Green Award
会 社 で 初 めて I S O 9002 の 認 証 を 取 得 しました( 2002 年 に
認証( 1994 年 にオランダ 運輸局とロッテルダム港湾局が 設立し
ISO9001 に移行)。また、2002 年 に環境マネジメントシステム
た 公益法人 が 国際船舶 の 安全運航と海洋汚染 の 防止 を目的と
の ISO14001 の 認証を取得しました。
して運営している認証)を取得しており、2013 年 に LNG 船を対
2015 年版 ISO 新国際規格 への 対応 についても積極的 に 推
進し、我国 の 船舶管理会社としては 第一号となる ISO 新国際
象として 環境保全 に 努 め、高 い 品質管理及 び 環境管理 を 継続
維持しています。
規格 への認証を 2016 年 7 月下旬 に取得しました。
イイノマリンサービス(株)品質 マネジメントプログラム
分野
目 的
目標項目
健
労働損失を伴う死傷の発生頻度
< 船員百万時間当たりの発生数:LTI(Lost Time Injury)>
タンカー 0.50 以下( 0.57 )
結 果
×
0.94
2016年度目標
0.70 以下
康
安
衝突事故防止
衝突・座礁事故(岸壁接触、船底接触を含む)<1 航海当たり件数 >
0(0.0015)
×
×
×
×
機関故障防止
船舶の設備・機器に関する故障・損傷 <1 航海当たり件数 >
0(0.0098)
×
0.0072
0.0050 以下
荒天回避
荒天遭遇による船体・機器損傷事故 <1 航海当たり件数 >
0(0.0015)
×
0.0019
0
トップマネジメント
(シニアクラスを含む)
の訪船による安全啓蒙活動
30 隻以上(30 隻)
○
30 隻
-
Class Audit(SMC&DOC)での不適合の指摘項目数
-(- )
1件
3 件以下
Best Practice を収集する
30 件以上(28 件)
×
5件
30 件以上
Near Miss Report の提出 <1か月、1 隻当たり件数 >
3 件以上(3 件)
○
3、4 件
3 件以上
外部審査( PSC,SIRE 等)指摘項目数 < 審査・検査 1 回当たり >
0(0.018)
Class Audit(ISSC)での不適合の指摘項目数
職務傷の防止
全労働災害の発生頻度
< 船員百万時間当たりの発生数:TRCF(Total Recordable Case Frequency)>
全
安全意識向上
保
安
保安侵害の未然防止
貨物船
0.50 以下(0.58)
タンカー 1.20 以下( 1.26 )
貨物船
1.20 以下(1.16)
1.89
1.27
1.50 以下
0.0019
0
0.004
-
-(- )
0件
0 件維持
海賊被害発生件数
0 件(0 件)
○
0件
0件
盗難被害発生件数
0 件(3 件)
×
4件
0件
0
×
0.0024
-
3件
0件
2
0
○
0.0019
0.0030 以下
(0.0039 )
石油メジャーによる検船の不合格をゼロにする
0 件(2 件)
石油メジャーによる検船でのハイリスク
(Risk Point 5 )
の指摘数
0(2)
品
設備・機器の故障・損傷件数(運航スケジュール・環境・荷役に影響を与えるもの) 0.0030 以下
(0.0039 )
< 船舶 1 隻当たり件数 >
質
顧客の満足度向上
0.62
×
-
海難事故(衝突・岸壁接触・火災・座礁・船底接触・漏油)件数
<1 航海当たり件数 >
5
2015年度目標(2014年度結果)
×
×
設備・機器の故障・損傷を原因とする不稼動合計時間
320 時間以下(953 時間)
×
256 時間
320 時間以下
2 年を越える全士官のリピーター率
90% 以上(0.01%)
○
90.0%
90% 以上
2 年を越える幹部船員(トップ 4)のリピーター率
90% 以上(92.43%)
○
92.5%
90% 以上
顧客満足度評価の平均点
3.3 以上(3.3)
○
3.8
3.3 以上
内地における出港遅延件数をゼロ
( 0 件)
0件
○
0件
0件
滞留債権をゼロ
0(0)
○
0件
0
InmarsatFBB の導入
全管理船に導入( 53 隻)
○
全管理船導入
搭載率 100% 維持
船内インターネット環境の構築
30 隻(26 隻)
○
39 隻
管理船の 80% 以上
飯野海運 経営報告書 2016
安全確保・品質向上・環境保全に向けた取り組みと結果
IMS は前述した ISO9001、ISO14001 の仕組みにより、健康・
安全・保安・品質・環境の 5 つの分野でそれぞれ目標を設定し、
PDCA サイクルに基づき取り組みを推進しました。
品質・環境方針
基本理念:「船舶安全運航を究め、地球環境保全に貢献する」
当社は、船舶管理会社として上記基本理念のもと、技術力の向
上と船陸一体(全員参加)体制の強化を通じて、船舶の持続的な
また、前述の ISO 新国際規格への対応に際し、品質管理マニュ
安全運航と、海洋・大気汚染の防止、廃棄物の低減及び省エネル
アル及び環境管理マニュアルを統合の上、事業管理マニュアルと位
ギー・省資源の推進等による環境負荷の軽減、生態系の保護を目
置付け、組織現状を基礎から見直し
「事業管理ツールとして事業の
指し、以下の取組みを実践する。
見える化」を船陸一体となり IMS 組織全体で取組んでいます。
1.「船舶安全運航を通じた顧客満足度 の 向上」及び「地球環境
安全・品質に関する目標である、海難事故発生件数と設備機器
保全への貢献」を実現する為、当社の ISO 統合マネジメントシ
の故障・損傷の削減に関しては、前年度実績を踏まえた目標値を
ステムの継続的な改善を図り、高品質な船舶管理サービスを
設定していましたが、未達成となりました。事故削減に向けては過
去から継続して取り組み、数年来その成果により高い水準の目標と
なっていたこともありますが、引き続き目標達成に向けた原因究明
提供する。
2. 当社の業務遂行において適用される法規制並びに当社が同意
したその他の要求事項を順守する。
3. 各部毎に品質・環境目標を定め、PDCA(計画・実行・評価・改
と改善、効果測定を進めていきます。
環境の面では、エネルギー効率運航指標が改善され、温室効果
ガス総排出量及び船内廃棄物排出量も削減傾向にありましたが、
目標達成には僅かに届きませんでした。2015 年度において引続
善)
サイクルを通じて達成度を確認し、継続的な改善を目指す。
4. 品質・環境方針や目標の意義と各自の果たす役割を正しく理
解するため、必要な教育・訓練を実施する。
き廃棄物管理計画の見直しや手順書の改訂を実施し、目標達成
上記品質・環境方針を、当社管理船舶に乗船する全乗組員及
に向け取組んでいきます。目標を達成できた項目はさらなる改善
び全従業員に周知し、方針の達成に向け、全社一丸となって取り
に努め、未達成だった項目は、その原因を探り、達成に向けた対策
組むことを約束する。
を強化していきます。
イイノマリンサービス(株)環境 マネジメントプログラム
分野
目 的
環
海洋汚染の防止
船舶から甲板上・海上への
漏油
(石油化学製品含む)
事故の件数
廃棄物の低減
船内ゴミ・廃棄物の発生処理量
境
CO 2 削減
大気汚染防止
6
目標項目
管理船のエネルギー効率運航指標
(Energy Efficiency Operational Indicator)
管理船による温室効果ガス排出量
飯野海運 経営報告書 2016
2015 年度目標(2014 年度結果)
0件
(5 件)
35 ㎥ / 隻以下(38.93 ㎥ / 隻 )
14.86g/t/ マイル以下
(14.86g/t/ マイル )
1% 削減
2016年度目標
結 果
×
1件
0件
×
38.76 ㎥ / 隻
38 ㎥ / 隻以下
×
15.35g/t/ マイル
15.35g/t/ マイル以下
×
15% 増加
2015 年実績(1,260,480tons)以下
2. 品質および 環境目的・目標を策定し、定期的に達成状況を評
イイノ・ビルテック
(株)の
品質・環境マネジメントシステム
価し、見直しを実施する。
3. 環境 に与える影響を的確 に捉え、省 エネルギー・省資源を実
マネジメントシステム認証取得状況
現し、環境配慮型商品 の 購入 に 配慮し、環境負荷 の 低減 に
ビル管理会社であるイイノ・ビルテック
(株)
( 以下、IBT )は、飯
野ビルディングならびに IBT 本社を適用範囲として、品質マネジ
メントシステムおよび 環境マネジメントシステムを確立し、2005
努める。
4. ビル管理業務および会社事務所における、品質・環境マネジメ
ントシステムを構築し、継続的な維持・改善および汚染の予防
年 6 月に、ISO9001・ISO14001 の 統合認証 を 取得しました。
2007 年 9 月には、適用範囲を延床面積 4,500 ㎡以上のビル( 6
棟)と IBT 本社 に拡大し、現在 に至っています。品質・環境マネ
ジメントシステムは、統合マネジメントマニュアルに基づいて運用
されています。
に努める。
5. 関連する法的要求事項および会社が同意するその他の要求事
項を遵守する。
6. 社員教育と啓蒙活動 により、社員 の 基本知識 の 習得と専門
知識能力の向上を図り、この方針の意義と個々の役割を認識
させる。
品質および環境の方針(抜粋)
1. 顧客満足の向上 賃貸ビルにおける安全で且つ快適な賃貸ス
7. 関連するすべての従業員は、内・外部のコミュニケーションを通
ペースの提供 に応え、業務体制および作業環境を確立し、高
して情報交換を確立し、顧客および 利害関係者の要求を満足
品質のサービスに努める。
させることに努める。
イイノ・ビルテック(株)の 品質 マネジメントプログラム
分野
目的
品
質
顧客
満足度
の向上
2015 年度結果
2016年度目標
内部統制環境の整備
・全社的統制
・業務プロセス統制
内部統制環境の整備
1.全社的統制
2.業務プロセス統制
○
業務記述書等の関連文書類の見直し
確認を実施し、
業務実態に合った
改定を行った
前年度に同じ
清掃業務の品質向上
清掃点検時の要再施工箇所 ( 指摘 ) が
点検箇所数の 6%以下
○
点検対象6区画すべて達成
前年度に同じ
設備機器の不具合
早期発見
設備機器の
重大事故発生件数 ゼロ
○
飯野ビルディング、汐留芝離宮ビルディング、
東京桜田ビル、飯野竹早ビル、
笹塚センタービルの全てにおいて
重大事故発生 " ゼロ " を達成
施工管理の品質確保
( 施工完了検査を実施し、
クレームを 5% 以下とする )。
災害事故拡大の防止
消防設備点検及び建築設備定期検査
による指摘事項の改善率 95% 以上
指摘事項の改善率は 100%
○ ( 指摘事項件数 21 件全てについて
改善実施 ) となり達成
テナント工事の
工事完了後に実施する顧客アンケート
顧客アンケートを実施した 13 件全てに
前年度に同じ
の総合点数が 15 点以上の割合が
○
役職員の健康増進
年 2 回実施の定期健康診断の
受診率が 90% 以上
○
委託警備業務の
資質の向上
警備業務委託先ビルへの定期的訪問
による実地調査の評価点が 85 点以上
飯野ビルディング 91.3 点
汐留芝離宮ビルディング 91.5 点
○
東京桜田ビル 90.2 点
となり達成
前年度に同じ
トップレベル事業所
認定の取得
熱源設備の運用状況解析と
改善策立案 ( 年 3 回 )
○ トップレベル事業所に認定され達成
トップレベル事業所認定の維持
品質改善・向上
7
2015 年度目標
目標項目
飯野海運 経営報告書 2016
70% 以上
ついて総合点数が 15 点以上となり達成
秋期 96%、
通期 94%
春期 91%、
となり達成
前年度に同じ
前年度に同じ
マネジメントシステム向上 のための 取り組み
IBT は、ビル管理業務および旧飯野ビルディングを適用範囲と
して、2004 年 10 月に品質・環境マネジメントシステムの 運用を
2015 年度の品質 ・ 環境目標は、トップレベル事業所の認定取
得を初めとして、概ね達成しております。なお達成が難しいと判断
した目標については、その原因を追究し、適切な助言 ・ 指導を行
なっており、PDCA サイクルは有効に機能しています。
開始しました。2007 年 9 月には 床面積 4,500 ㎡以上の 5 つのビ
ルも適用範囲 に加え、2011 年 10 月に新飯野ビルディングが 開
業し、現在に至っています。
各部門とも PDCA サイクルに対する理解度が、年々深まってい
と A( Action:改善)の充実を図るため、
ますが、C( Check:検証)
KYT(危険予知訓練)を毎月実施しています。
イイノ・ビルテック(株)の 環境 マネジメントプログラム
分野
目 的
目標項目
廃棄物再利用の向上 ×
厨芥類の発生量が増加したため再利用率は
72.4% となり達成できず
2016年度目標
紙類の再利用率
80.2%以上
前年度比 1% 以上削減
○
省エネルギーに配慮した
設備機器の採用及び整備
採用及び整備計画の達成率
95% 以上
○
計画件数 :233 件、
実施件数:230 件となり
達成率は 98.7%
前年度に同じ
飯野ビルディング 1 階敷地内
植栽 ( 緑 ) の環境維持
植栽の枯れ率
高木 :8% 以下
中木 :15% 以下
低木他:20% 以下
○
植栽の枯れ率
高木 :0.79%
中木 :2.37%
低木他:0.70% となり達成
前年度に同じ
社有車のエコカー導入
エコカーの車種を決定
×
経済合理性を考慮し既存リース契約を
2 年間延長、車種の決定は持ち越し
前年度に同じ
飯野ビルディング、
汐留芝離宮ビルディング
外構部の環境保全
年間を通した外構部の
環境保全
○
警備員の定時巡回により外構部の異常を
早期発見・通報 (4,456 件 ) し環境保全を
達成。
前年度に同じ
事務所内電力消費削減
前年度比 2% 削減
×
上期の業務量増加により前年度比
0.6% 増加
事務室内空調設定温度の
適正な管理
熱源機器の
環
境
※東京富士見 ビルは 改装中 のため 、休館
8
管理ビルの廃棄物再利用率
73.6% 以上
2015 年度結果
飯野ビルディング : 前年度比 66%削減
飯野竹早ビル : 同 7.1% 削減
汐留芝離宮ビルディング : 同 19.2% 削減
となり達成
笹塚センタービル : 同 6.7%削減
東京桜田ビル : 同 8.0% 削減
エネルギー使用量の削減
天然資源の
消費低減
および
省エネルギー
の実施
2015 年度目標
飯野海運 経営報告書 2016
前年度に同じ
これにより、海上輸送サービス全般にわたる事業領域に関して、
イイノガストランスポート
(株)の
品質・環境マネジメントシステム
安全・品質・環境のマネジメントシステムを一貫して運用できる体
制を維持しています。
マネジメントシステム認証取得状況
イイノガストランスポート(株)
( 以下、IGT)は、内航・近海( ア
品質および環境の方針
ジア 域)のガス 輸 送 を 行 う海 運 会 社 です。2007 年 の IGT 発 足
1. 顧客満足度向上に向けた業務体制および作業環境の確立
以前 の 1997 年 8 月に、前身 の 会社 で ISM コード(国際安全管
2. 海上輸送サービス(船舶管理を含む)業務の要求事項の適合
理コード)に基づく安全マネジメントシステムの適合証書を取得、
および 船舶・会社事務所における環境負荷の低減に努める対
ISM コードの適用は義務づけられていませんが内航船でも 2001
策の確立
年 10 月に認証を取得しました。IGT はこれらを引き継いで、外航
3. 品質および 環境マネジメントシステムの実施およびレビューに
船および内航船の安全マネジメントシステムを運用しています。
よる継続的改善
また、ISO9001 、ISO14001 に関しても、前身の会社で 2004
4. 品質目的・目標および環境目的・目標を策定し、定期的に達成
年 3 月に ISO9001、2005 年 3 月には ISO14001 の 認証を取得
状況を評価し、レビューを実施する
し、IGT がこれらを引き継いでいます。さらに 2007 年 11 月には、
5. 関係するすべての要員に対する教育・訓練を実施し、この方針
従来の船舶管理に、船舶運航と営業を加えた海上輸送サービス
の意義と個々の役割を認識させる
を適用範囲として、品質・環境の統合マネジメントマニュアルを制
定し、ISO9001 と ISO14001 の 認証 を 継続しました。その 後、
2016 年 3 月 に ISO9001、2014 年 3 月 に ISO14001 の 認 証 を
更新しています。
イイノガストランスポート(株)の 品質 マネジメントプログラム
分野
2015 年度目標
目 的
健 康
生活習慣病による下船者の減少
(10 名以下)
2015 年度結果
2016年度目標
生活習慣病による下船者の減少
(10 名以下)
○
生活習慣病による
緊急下船者 0 名
顧客要望への早期対応
○
目標の状態を達成
顧客要望への早期対応
顧客クレームゼロの達成
×
顧客満足度、
一部低下
顧客クレーム数の減少
重大海難事故ゼロの継続
○
重大海難事故ゼロの継続
重大海難事故ゼロの継続
社内外研修の充実
○
受講者 132 名
社内外研修の充実
海技に関する資格の取得
○
取得者 20 名
海技に関する資格の取得
運航効率の向上
航海、
機関トラブル件数 5% 減少
×
トラブル件数 6% 増
(13 件増)
システム運用効率
システム各機能課題事項低減
○
目標の状態を達成
健康障害の低減
顧客満足度の向上
品
質
船員技量の向上
9
飯野海運 経営報告書 2016
航海、
機関トラブル件数 5% 減少
システム各機能課題事項低減
2. 主機関 の 運転を舶用特性曲線上 に沿うように運転しエ
ネルギーロスを軽減
燃料消費 の 低減に向けた取り組み
・オートロードコントロール( ALC )の活用
エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネルギー 法)
では、運航船舶の合計総トン数が 2 万トンを超える海上輸送業者
3. プロペラの推進効率向上とエネルギーロスの軽減
は、
「特定貨物輸送業者」に指定され、エネルギー 使用量等の報
・海水の流れを調整する整流板の取り付け
告と、燃料消費率(貨物単位重量を単位距離運送するのに要する
・プロペラ表面の研磨による平滑化
燃料消費)の 毎年 1% の 削減 が、義務 づけられています。IGT で
4. 燃料油の効率的消費によるエネルギー使用の効率化
は、前年度の全運航船舶の燃料消費を集計し、エネルギー 使用
・運航状況に応じた経済速度での運航
量や燃料消費率等について、国土交通省へ毎年報告しています。
5. 輸送貨物の効率的な運航への転換
2016 年 3 月時点で対象となる運航船舶は 21 隻、総運航トン数
・新造船への転換による全体効率の向上
は 2.4 万トンであり、
引き続き
「特定貨物輸送業者」に該当します。
・船体の大型化の計画・推進による輸送効率の向上
2016 年度以降も以下の対策を実施し、燃料消費率の低減を目
指していきます。
法令で定められた目標の達成を通じて、地球環境を保護し、次
1. 船体と海水の摩擦抵抗によるエネルギーロスの削減
世代 へ 継承していくことは、社会を構成するものの義務といえま
す。IGT では、そうした認識のもと、環境改善の取り組みを今後も
・船体外板のサンドブラスト施工(微細鉄粒子を高圧空気で吹
き付け、古い塗装を除去し、荒れた船体表面を滑らかにする)
進めていきます。
イイノガストランスポート(株)の 環境 マネジメントプログラム
分野
2015 年度目標
目 的
2015 年度結果
2016年度目標
漏油事故ゼロ
○
漏油事故ゼロ達成
漏油事故ゼロ
廃棄物の海洋投棄ゼロの継続
○
海洋投棄ゼロ達成
廃棄物の海洋投棄ゼロの継続
発生廃棄物 2% 削減
×
発生廃棄物
1.8% 増
発生廃棄物 2% 削減
事務所内紙消費量 1% 削減
○
24% 減 神戸本社・徳山出張所
事務所内紙消費量 1% 削減
事務所内電力消費量 1% 削減
×
3% 増 神戸本社・徳山出張所
事務所内電力消費量 1% 削減
エネルギーの使用に係る燃料消費率
×
0.56% の削減
海洋汚染防止
環
廃棄物の低減
境
天然資源の消費削減
CO 2 削減
大気汚染防止
10
1% 削減(船舶)
飯野海運 経営報告書 2016
エネルギーの使用に係る燃料消費率
1% 削減(船舶)
海 運 業 の 安 全・環 境 デ ータ
安全に関するデータ
労働安全衛生
事故発生状況
ます。飯野海運(株)では 定期健康診断 を毎年 2 回実施 するほ
当社グループでは従業員の健康と安全の維持向上に努めてい
船 舶 管 理 会 社 であるイイノマリンサ ービス(株)では、さま
か、産業医との 個別面談 を月 1 回実施しています。イイノマリン
ざまな 指 標 を 用 いて 事 故 の 発 生 状 況 を 追 跡 調 査 し、事 故 原
サービス(株)では、船員の 体調管理を向上させるため、乗船中
因 の 分 析 や 予 防 対 策 の 強 化 を 通 じて、事 故 発 生 率 の 低 減 に
のみならず 、航海 の 前後 の 期間でも健康管理教育を実施してい
努 めています。2015 年 度 の 事 故 発 生 件 数 は 主 因 別 に 分 ける
ます。
と、MANAGEMENT(管 理)2 件、MEDIA(情 報・環 境)9 件、
MACHINE(機械)15 件、MAN(人)15 件の合計 41 件になりま
陸上従業員 の 労災認定者数
飯野海運(株)
した。
一航海当たり発生件数では、2015 年度に発生した主な事故は
「設備・機器 に 関 する 故障・損傷」が 減少しましたが、他 の「衝
突・座礁事故」や「荒天遭遇による船体損傷事故」は僅かながら
増加しました。そこで、船舶における事故・トラブル要因の約 8 割
はヒューマンエラーに起因 することに着目し、その 予防策として
ヒューマンエラーを防止するだけでなく、エラーチェーンをチーム
対策セミナーを全社員に対し実施する等、エラーに強い組織(重
大事故を未然に防ぐ組織)作りをしています。
70
60
53 件
50
2013
2014
2015
死亡
0
0
0
0
0
負傷
0
0
0
0
0
疾病
0
0
0
0
0
合計
0
0
0
0
0
2011
2012
2013
2014
2015
死亡
0
0
0
0
0
負傷
0
0
1
0
0
疾病
0
0
0
0
0
合計
0
0
1
0
0
※
※ 通勤災害 による 負傷
MANAGEMENT(管理)
MEDIA(情報 / 環境)
(件)
2012
イイノマリンサービス
(株)
ワークで 断ち切る事を目的として、航空業界のヒューマンエラー
主因別事故発生件数
2011
MACHINE(機械)
MAN( 人 )
船員 の 労働災害発生 度数率 ※1
52 件
44 件
40
41 件
41 件
全産業 ※2
2.00
1.62
30
1.59
1.50
20
ドライバルクキャリア
タンカー
1.51
1.66
1.19
10
0
1.00
2011 年度
2012 年度
2013 年度
2014 年度
2015 年度
0.88
0.65
0.97
0.78
0.79
0.94
2014 年度
2015 年度
0.66
0.50
一 航海当 たり発生件数
設備・機器 の故障・損傷
衝突・座礁事故
荒天遭遇による船体損傷事故
0.015
0
0.00
2011 年度
2012 年度
0.00
2013 年度
※ 1 災害発生 の 頻度 をあらわす 指標 で 、100 万延 べ 実労働時間当 たりの 、
労働損失 を 伴 う 労働災害 による 死傷者数 を 示 しています
0.010
0.0100
0.0098
0.0086
0.0072
0.0055
0.005
0.0040
0.0026
0.0005
0
11
※ 2 全産業 は 厚生労働省「労働災害動向調査」によります
2011 年度
0.0015
0.0015
0.0000
2012 年度
飯野海運 経営報告書 2016
0.0000
0.0015
2013 年度
2014 年度
0.0019
2015 年度
外部審査による指摘
飯野検船システム
自国の港に入港する外国船籍の船に対し、寄港国(外国船舶の
外部 による検船 に合格 するには、安全 に対 する日頃 の 取り組
入港を許可した国)は、船内設備や乗組員の資格 などに関して、
みが 全てです。当社グループでは、セーフティマネジメントシステ
立入検査を行います。
ム( SMS)で要求されている内部監査と、管理船舶を対象とした
イイノマリンサービス(株)では、安全管理を徹底し国際規則を
独自の検船システム(飯野検船)を実施し、安全管理水準の向上
遵守することで、こうした外部審査における指摘事項を減らすよう
を図っています。この 飯野検船 は、原則として、オイルタンカー 、
努めています。
LPG キャリア、ケミカルタンカーに対して半年に 1 回、ドライバル
クキャリアに対して年 1 回実施しています。
検査・審査一回当 たり指摘項目数
飯 野検 船 実 施実績
1.20
1.11
0.99
1.00
0.80
0.68
0.66
実施件数
0.64
2011
2012
2013
2014
2015
95件
89件
87件
105件
85件
0.60
0.40
安全監督臨船
0.20
0
オイルタンカー 、LPG キャリア、ドライバルクキャリアが日本国
2011 年度
2012 年度
2013 年度
2014 年度
2015 年度
内で荷役を行う際、安全監督を派遣しています。安全監督は、船
体や荷役機器などの状態を確認して、安全かつ環境に十分配慮
した荷役作業を行うよう、現場で指導・助言しています。
検船実績
オイルメジャー インスペクション
オイルタンカー 、ケミカルタンカー 、LPG キャリアにて、世界の
大手石油会社の原油、石油化学製品 などの輸送を行うには、各
社による船舶の検査(検船)を受け、合格する必要があります。こ
の検船では、船舶の設備、各種マニュアルの整備などの項目で安
全性が重要視され、安全運航の指標になっています。
オイルメジャー インスペクション 受検実績
受検数
2011
2012
2013
2014
2015
122隻
118隻
127隻
141隻
140隻
2011
2012
2013
2014
2015
4.7
4.0
3.3
3.5
3.1
受検当 たり指摘項目数
項目数
CDI インスペクション
ケミカルタンカーについては、石油化学製品業界各社が 1994
年に設立した Chemical Distribution Institute( CDI)による検
船も受検しています。
CDI インスペクション 受検実績
受検数
12
2011
2012
2013
2014
2015
25隻
29隻
30隻
37隻
34隻
飯野海運 経営報告書 2016
安全監督臨 船 受検実績
2011
2012
2013
2014
2015
延べ隻数
264隻
313隻
256隻
222隻
174隻
延べ日数
858日
1,003日
767日
711日
534日
外国籍船員への研修
顧客満足度評価
イイノマリンサービス(株)では 、船舶 の 所有者 である船主 か
船舶 を管理 するうえで 、事故 を未然 に防ぐ取り組 みである安
ら委託された 船舶 の 保守管理 に努 めるとともに、運航 のための
全運航と、船舶の保守整備 などの費用である船費の削減を両立
船員配乗手配や船員の育成 などを行っています。
させることが 重要です。イイノマリンサービス(株)では 、船主 か
当社 グループの 船員のうち、大多数 を占める外国籍船員に対
しては 、当社 グループ 専属 の 船員配乗会社 である 韓国 の IINO
MARINE SERVICE BUSAN CO., LTD. およびフィリピンの
IMS PHILIPPINESS MARITIME CORP. による 教 育 研 修 を
行っています。また、イイノマリンサービス(株)から派遣された
ら船舶管理業務を請け負っており、顧客満足度調査を年 1 回実
施して、指摘事項の改善 に取り組んでいます。
顧客満足度評 価 の 平均点( 5点満点)
4.0
3.8
講師 による、安全 マネジメントシステムや 危険予知訓練 の習熟
のための 、短期安全研修を行っています。
3.5
短期安全研 修 受講人数
3.1
ミャンマー
(人)
フィリピン
韓国
日本
300
250
254
250
260
237
100
50
2012 年度
2013 年度
2014 年度
2015 年度
船員のリピーター率
安全運航を実現するうえで 、優秀 な 船員を安定的 に確保する
ことが 重要です。イイノマリンサービス(株)では 、船員の 離職理
由の分析や改善対策を積極的 に進め、高いリピーター 率を保持
しています。
船員 のリピーター 率
2 年超の 全士官のリピーター 率
2 年超の幹部社員(トップ 4)のリピーター 率
(%)
95
94.6
91.7
90
85
92.43
92.5
90.01
90
2014 年度
2015 年度
84.70
82.22
80
75
82.04
81.74
2011 年度
2012 年度
2013 年度
※ 2013 年度以降 は 、定年退職者 を 対象外 とした 値 に 変更 しております 。
13
飯野海運 経営報告書 2016
3.3
3.0
2.5
150
2011 年度
3.2
247
200
0
3.2
2011年度
2012 年度
2013 年度
2014 年度
2015 年度
環境に関するデータ
漏油・漏洩事故の発生状況
地球温暖化と大気汚染の防止
が漏洩すると、海洋汚染や引火による火災発生などの深刻な事態
事故 などにより、甲板・海上 へ 油やメタノールなどの化学物質
船舶の運航には、二酸化炭素( CO2)などの温室効果ガスの排
出や、大気汚染や酸性雨の原因のひとつとされている窒素酸化物
( NOx )や 硫黄酸化物( SOx )の 排出を伴 います。そのため、燃
料消費量 などを削減する装置・システムの 導入や硫黄分 の 少 な
い重油の使用などを通じて、CO 2 や NOx 、SOx の排出抑制に取
温室効果 ガス 排出量 の 推移( CO 2 換算)<当社 グループ 運航船>
(千トン)
1,000
46.0
1,030
44.0
40.1
50
排出量合計
[CO² 換算(左軸)]
43.6
40 稼働延べトン当たり
37.9
972
941
30
900
温室効果ガス
排出量(右軸)
850
2013 年度 2014 年度 2015 年度
(千トン)
28.8
28.8
23.2
2.0 稼働延べトン当たり
NOx 排出量(右軸)
1.22
1.12
10
1.27
1.05
2012 年度
1.5
1.21
入施設 へ移送します。特にプラスチック類などは、本船で保管の
上、全量陸揚げ処分し、受領書を付して記録簿へ記載しています。
プラスチック系
(m 3)
2012 年度
2013 年度 2014 年度 2015 年度
0
623
600
硫黄酸化物排出量推移 <当社 グループ 運航船>
(千トン)
500
3.0
SOx 排出量推移
18.7
2.5 (左軸)
17.4
17.0
14.6
15
2.0 稼働延べトン当たり
SOx 排出量(右軸)
1.5
0.84
0.73
0.68
0.82
0.76
5
0
14
1.0
0.5
2011 年度
569
557
520
519
(kg)
25
19.6
食物屑
720
701
689
700
10
ビン・缶など
0.5
2011 年度
2015 年度
船上生活系廃棄物
1.0
5
20
2014 年度
廃棄物は分別収集され、焼却処理、海洋投棄、または陸上受
800
0
2013 年度
に基づき適正に処理し、海洋環境の保全に努めています。
NOx 排出量合計
2.5(左軸)
26.0
20
15
2011 年度
船舶では、乗組員の船内での生活に伴い、さまざまな生活系廃
3.0
27.0
0.0005
0
棄物 が 発生します。こうした廃棄物 は、
「 MARPOL73/78 条約」
(kg)
25
0.00049
0.0005
船上での廃棄物
0
窒素酸化物排出量推移 <当社 グループ 運航船>
30
0.0010
10
835
2012 年度
0.0015
0.0015
0
20
2011 年度
0.0025
0.0025
60
950
800
一航海当 たり 発生件数
(件)
0.0020
(kg)
1,100
1,029
船舶から甲板・海上への漏油や石油化学製品漏洩事故を防ぐ
ため、安全対策の徹底を図っています。
0.0030
り組んでいます。
1,050
が生じる可能性があります。
2012 年度
2013 年度 2014 年度 2015 年度
飯野海運 経営報告書 2016
0
400
327
300
282 271
230
235
245
2013 年度
2014 年度
254
200
100
0
2011 年度
2012 年度
2015 年度
不 動 産 業 の 安 全・環 境 デ ータ
安全に関するデータ
防災訓練
事故・トラブル発生状況
定期的に実施しています。
当社グループでは、万が一に備えた防災訓練や救命訓練などを
ビル 管理 を 担 うイイノ・ビルテック(株)では 、所有 するビル
2013 年度 には、当社 の 不動産事業部と、イイノ・ビルテック
の 安全 かつ 快適 な 利用 の 実現 を目指し、事故・トラブルに関 す
(株)が、当社グループの不動産事業に焦点を絞った事業継続計
るデータの 継続的 な 収集・分析 などを通じて、改善 に努 めてい
ます 。
画( BCP)を策定しました。
防災訓練実施状況( 2015 年度)
要因別事故・トラブル 発生件数
総合訓練 消火訓練
人的要因
(件)
45
設備的要因
外部要因・不明
40 件
40
35
25
32 件
31 件
30
27 件
24 件
15
AED訓練
その他訓練
飯野ビルディング
2回
2回
2回
1回
煙ハウス
起震車
汐留芝離宮ビルディング
2回
2回
2回
1回
-
東京桜田ビル
2回
2回
1回
-
-
-
-
-
-
-
飯野竹早ビル
2回
2回
1回
-
-
笹塚センタービル
1回
1回
1回
-
-
東京富士見ビル
20
地震訓練
※東京富士見 ビル 改装 の 為休館
10
5
0
2011 年度
2012 年度
0件
0件
2013 年度
2014 年度
2015 年度
不動産関連の資格 / 講習
イイノ・ビルテック
(株)の社員は、全員が「上級救命講習」を受
講し、上級救命技能認定を取得しています。そのほかにも各種の
労働安全衛生
イイノ・ビルテック(株)では 、安全衛生委員会 を 設置し、毎
月定 例 会 を 開 催 しています 。また 、協力会 社 と 連 携 して 年 一
度、安全衛生協議会 を 開催 することで 、労働災害防止 に 努 め
ています 。
また 、従業員 に対して、年 2 回 の 健康診断 を実施しています 。
従業員 の 労災認定者数
を行っており、今後も継続して実施していきます。
資格 の 保有率 / 講習 の 受講率( 2015 年度)
資格名 / 講習内容
保有率/受講率
防 火・防 災 管 理 者
100%
上 級 救 命 技 能 認 定 証( 含 む 指 導 員 )
イイノ・ビルテック(株)
15
資格取得、講習への参加により、安全に関する知識の習得と訓練
2011
2012
2013
2014
2015
死亡
0
0
0
0
0
負傷
0
0
0
0
0
疾病
0
0
0
0
0
合計
0
0
0
0
0
飯野海運 経営報告書 2016
97%
自衛消防技術認定証
100%
防災センター要員講習
100%
防災対象物点検資格者
70%
防災管理点検資格者
70%
施設警備業務 2 級検定
70%
警備員指導教育責任者
70%
環境に関するデータ
水資源の使用
電力消費量
型トイレの導入、当社グループ社員への節水の啓発など、テナント
排水を再生処理した中水のトイレ洗浄水などへの利用や、節水
当社グループでは、所有するビルへの最先端の技術や設備機器
の採用、エネルギー 消費量の「見える化」システムの導入などを通
じて、ビル全体の省エネルギー 化を進めています。
2011 年 10 月に飯野ビルディングが 開業し、電力消費量 が 増
の皆さまの協力を得て、水資源の節約に努めています。
水資源使用状況
120
削減により一層努めています。
100
項目
(単位)
電力消費量
(千kWh )
CO 2 排出量( t )
項目
(単位)
電力消費量
(千kWh )
CO 2 排出量( t )
東京桜田
ビル
時間帯
昼間
再生水
下水排水
140
えましたが、テナントの皆さまと協力しながらエネルギー 消費量の
119
104
115
114
105
111
107
94
89
77
80
各 ビルの 電力消費量 と CO 2 排出量( 2015 年度)
上水・井水・湧水
(1,000m 3)
60
東京富士見
ビル
笹塚センター
ビル
40
22
20
27
31
29
2012 年度
2013 年度
2014 年度
23
1,180
199
1,067
夜間
220
62
504
-
685
127
768
飯野竹早
ビル
汐留芝離宮
ビルディング
飯野
ビルディング
309
2,707
11,385
70
1,674
3,890
気環境の定期測定、飲料水の定期検査、水槽を含めた建物の定
185
2,142
7,468
期清掃などを実施し、ビルの安全衛生の維持を図っています。
時間帯
昼間
夜間
-
※ CO 2 の 消費電力量 に 対 する 排出係数 は 、東京都環境確保条例「総量削減義務 と
排出量取引制度 における 特定温室効果 ガス 排出量算定 ガイドライン 2014 年
0
2011 年度
2015 年度
不動産の安全衛生の維持
建築物における衛生的環境の確保に適する法律に基づき、空
空気環境測定(基準値達成地点数 / 測定地点数、達成率)
4 月」での 規定値( 0.382t - CO 2 / 千 kWh )としました 。
ビル管理法※
規定項目
当社グループでは、テナントの皆さまと協力し、ゴミの分別を推
進していますが、その取り組みが 功を奏し、高い再生率を維持し
ています。
なお、2011 年 10 月に飯野ビルディングが 開業し、2011 年度
排出量(左軸)
1,800
1,600
72
1,400
76
78
1,294
1,329
1,200
1,000
100
77
76
1,232
1,246
80
60
40
600
20
400
200
16
2012 年度
2013 年度
飯野海運 経営報告書 2016
2013
2014
2015
1,610/1,712 3,113/3,256
(94%)
(96%)
3,353/3,463
(97%)
3,322/3,454 3,420/3,353
(96%)
(98%)
一酸化
炭素濃度
1,712/1,712 3,256/3,256
(100%)
(100%)
3,463/3,463
(100%)
3,454/3,454 3,420/3,420
(100%)
(100%)
浮遊
粉じん量
1,712/1,712 3,255/3,256
(100%)
(99%)
3,463/3,463
(100%)
3,453/3,454 3,420/3,420
(99%)
(100%)
検査結果
※
2014 年度
2015 年度
0
2011
2012
2013
2014
2015
異常 なし
異常 なし
異常 なし
異常 なし
異常 なし
※ 検査項目は、
「水道法」および「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」
に定める項目
973
2011 年度
二酸化
炭素濃度
再生率(右軸)(%)
800
0
2012
水質検査
廃棄物排出量 と 再生率 の 推移
(トン)
※「建築物 における 衛生的環境 の 確保 に 関 する 法律」で 定 める 目標基準値 以降の排出量が増えています。
2,000
空気清浄度
廃棄物の排出と再生
2011
ガイドライン対 照 表
GRI ガイドライン対照表
項目
指標
記載 ページ
戦略および分析
G4-1
組織の持続可能性の関連性と組織の持続性に取り組むため
組織の最高意思決定者
(CEO、
会長またはそ
の戦略に関して、
11-14
の声明
れに相当する上級幹部)
G4-2
主要な影響、
リスクと機会
11-14,35
組織のプロフィール
G4-3
組織の名称
51
G4-4
主要なブランド、
製品およびサービス
3-5
G4-5
組織の本社の所在地
51
G4-6
28,51,52
に特に関連のある国の名称
G4-7
組織の所有形態や法人格の形態
G4-8
参入市場(地理的内訳、参入セクター、顧客および受益者の種類を含む) 3-6
G4-9
組織の規模
3,4,6-9,51,55,56
・雇用の種類別、
男女別の総正社員数
G4-24
組織がエンゲージメントしたステークホルダー・グループの一覧
G4-25
組織がエンゲージメントしたステークホルダーの特定および
G4-26
51
従業員や請負労働者
(請負業者の
れる労働者であるか否か、
従業員とその派遣労働者を含む)
以外の者
G4-27
G4-12 組織のサプライチェーン
-
G4-16
外部で作成された経済、
環境、
社会憲章、
原則あるいはその他
のイニシアティブで、
組織が署名または支持したもの
(企業団体など)
団体や国内外の提言機関で、
組織が次の項目に
該当する位置付けにあるものについて、
会員資格
提供情報の報告期間
(会計年度、
暦年など)
2
G4-29
最新の発行済報告書の日付
(該当する場合)
2
G4-30
報告サイクル
(年次、
隔年など)
2
G4-31
報告書またはその内容に関する質問の窓口
C4
・組織が選択した
「準拠」
のオプション
G4-32 ・選択したオプションのGRI 内容索引
ての事業体
G4-33
G4-19
・組織が
「報告内容に関する原則」
をどのように適用したか
報告書の内容を確定するためのプロセスで特定したすべての
マテリアルな側面
ガバナンス
-
G4-34
-
G4-35
-
G4-36
-
-
-
G4-21 各マテリアルな側面について、
組織外の側面のバウンダリー
-
G4-23
過去の報告書で提供した情報を修正再記述する場合には、その影
スコープおよび側面のバウンダリーについて、過去の報告期間
からの重要な変更
飯野海運 経営報告書 2016
組織のガバナンス構造
(最高ガバナンス組織の委員会を含む)
最高ガバナンス組織から役員や他の従業員へ、
経済、
環境、
社
会テーマに関して権限委譲を行うプロセス
35,36
-
組織が、
役員レベルの地位にある者を経済、
環境、
社会テーマ
その地位にある者が最高ガバ
の責任者として任命しているか、
-
ナンス組織の直属となっているか否か
-
響および理由
-
ガバナンスの構造と構成
G4-20 各マテリアルな側面について、
組織内の側面のバウンダリー
G4-22
17
・報告書の内容および側面のバウンダリーを確定するためのプロセス
がない場合は、
外部保証の範囲および基準
・組織と保証の提供者の関係
書の保証に関わっているか否か
G4-37
ステークホルダーと最高ガバナンス組織の間で、
経済、
環境、
G4-38
最高ガバナンス組織およびその委員会の構成
35,36
G4-39
最高ガバナンス組織の議長が執行役員を兼ねているか否か
36
G4-40
最高ガバナンス組織とその委員会のための指名・選出プロセス
35,36
体のいずれかが報告書の掲載から外れていることはないか
G4-18
17-19
・サステナビリティ報告書に添付された保証報告書内に記載
・組織の連結財務諸表または同等文書の対象になっているすべ
・組織の連結財務諸表または同等文書の対象になっている事業
49,50
・最高ガバナンス組織や役員が、
組織のサステナビリティ報告
特定されたマテリアルな側面とバウンダリー
G4-17
およびそれに対して組織がどう対応したか
(報
テーマや懸念、
G4-28
-
外部のイニシアティブへのコミットメント
G4-15
ステークホルダーエンゲージメントにより提起された主な
・報告書の外部保証に関する組織の方針および現在の実務慣行
-
組織が予防的アプローチや予防原則に取り組んでいるか否か、
49,50
保証
G4-11 団体交渉協定の対象となる全従業員の比率
およびその取り組み方
方法
(種類別、
ステークホルダー・グループ別のエンゲージメ
報告書のプロフィール
季節変動)
G4-14
ステークホルダーエンゲージメントへの組織のアプローチ
・報告書が外部保証を受けている場合、
外部保証報告書の参照情報
・雇用者数の著しい変動
(例えば観光業や農業における雇用の
報告期間中 に 、組織 の 規模、構造、所有形態 またはサプライ
-
GRI内容索引
・従業員・派遣労働者別、
男女別の総労働力
チェーンに関して重大な変更が発生した場合はその事実
選定基準
-
ント頻度など)
・地域別、
男女別の総労働力
G4-13
記載 ページ
51
・雇用契約別および男女別の総従業員数
G4-10 ・組織の作業の相当部分を担う者が、法的に自営業者と認めら
指標
告を行って対応したものを含む)
組織が事業展開している国の数、
および組織が重要な事業所
を有している国、
報告書中に掲載している持続可能性のテーマ
項目
ステークホルダー・エンゲージメント
-
-
G4-41
社会テーマについて協議するプロセス
最高ガバナンス組織が、
利益相反が排除され、
マネジメント
されていることを確実にするプロセス
-
36
目的、
価値、
戦略の設定における最高ガバナンス組織の役割
G4-42
経済、
環境、
社会影響に関わる組織の目的、
価値、
ミッション・
ステートメント、
戦略、
方針、
および目標、
策定、
承認、
更新にお
ける最高ガバナンス組織と役員の役割
36
GRI ガイドライン対照表
項目
指標
記載 ページ
G4-43
経済、
環境、
社会テーマに関する最高ガバナンス組織の集合的
知見を発展・強化するために講じた対策
G4-EC5
35,36
・最高ガバナンス組織の経済、
環境、
社会テーマのガバナンスに
G4-44
関わるパフォーマンスを評価するためのプロセス
・最高ガバナンス組織の経済、
環境、
社会テーマのガバナンスに
・経済、環境、社会影響、
リスクと機会の特定、
マネジメントにお
ける最高ガバナンス組織の役割
G4-47
最高ガバナンス組織が実施する経済、
環境、
社会影響、
リスクと
機会のレビューを行う頻度
35,36
35,36
35
経済、
環境、
社会パフォーマンスの評価における最高ガバナンス組織の役割
最高ガバナンス組織に通知された重大な懸念事項の性質と総
数、
およびその対応と解決のために実施した手段
36
-
報酬とインセンティブ
G4-EC8
著しい間接的な経済影響
(影響の程度を含む)
-
重要事業拠点における地元サプライヤーへの支出の比率
-
G4-EN1
使用原材料の重量または量
44
G4-EN2
使用原材料におけるリサイクル材料の割合
4
G4-EN3
組織内のエネルギー消費量
44
G4-EN4
組織外のエネルギー消費量
-
G4-EN5
エネルギー原単位
44
G4-EN6
エネルギー消費の削減量
6
G4-EN7
製品およびサービスが必要とするエネルギーの削減量
19-21
G4-EN8
水源別の総取水量
16
G4-EN9
取水によって著しい影響を受ける水源
40
水
G4-51 最高ガバナンス組織および役員に対する報酬方針
36
G4-52 報酬の決定プロセス
-
G4-53 報酬に関するステークホルダーの意見をどのように求め考慮しているか
-
G4-EN10 リサイクルおよびリユースした水の総量と比率
組織の重要事業所があるそれぞれの国における最高給与受給
G4-54 者の年間報酬総額について、同じ国の全従業員の年間報酬総
-
エネルギー
ための最高位の委員会または役職
G4-50
インフラ投資および支援サービスの展開と影響
環境
組織のサステナビリティ報告書の正式なレビューや承認を行い、
G4-49 最高ガバナンス組織に対して重大な懸念事項を通知するためのプロセス
G4-EN11
組織の重要事業所があるそれぞれの国における最高給与受給者
-
G4-EN12
酬総額の中央値(最高給与受給者を除く)
の増加率に対する比率
倫理と誠実性
G4-56 組織の価値、理念および行動基準・規範(行動規範、倫理規定など)
G4-57
倫理的、
法的行為や誠実性に関する事項について助言を与える
(電話相談窓口)
ため組織内外に設けてある制度
1,35,36
C4,46
46
18
気候変動によって組織の活動が受ける財務上の影響、
その他の
保護または復元されている生息地
G4-EN14
内保全種リスト対象の生物種の総数これらを絶滅危険性のレ
40
事業の影響を受ける地域に生息するIUCNレッドリストおよび国
-
大気への排出
G4-EN16
間接的な温室効果ガス
(GHG)
排出量
(スコープ2)
44 16
G4-EN17
その他の間接的な温室効果ガス
(GHG)
排出
(スコープ3)
14
51,55,56
G4-EN18
温室効果ガス
(GHG)
排出原単位
44
-
G4-EN19
温室効果ガス
(GHG)
排出量の削減量
44
経済パフォーマンス
リスクと機会
G4-EN13
29,43
44 14
経済
G4-EC2
保護地域や保護地域外の生物多様性価値の高い地域において、活
動、製品、
サービスが生物多様性に対して及ぼす著しい影響の記述
29,43
直接的な温室効果ガス
(GHG)
排出量
(スコープ1)
【特定標準開示項目】
創出、
分配した直接的経済価値
価値の高い地域に所有、
賃借、
管理している事業サイト
G4-EN15
内部告発制度、
ホットラインなど)
ン管理職による上申制度、
G4-EC1
2
保護地域の内部や隣接地域または保護地域外の生物多様性
ベルで分類する
非倫理的あるいは違法な行為についての懸念や、
組織の誠実性
G4-58 に関する事項の通報のために組織内外に設けてある制度(ライ
4,16
生物多様性
-
額の中央値
(最高給与受給者を除く)
に対する比率
G4-55 の年間報酬総額の増加率について、同じ国の全従業員の年間報
-
原材料
サステナビリティ報告における最高ガバナンス組織の役割
G4-48 すべてのマテリアルな側面が取り上げられていることを確認する
-
G4-EC7
G4-EC9
リスクと機会 の 特定、
マネジメントをサ
済、環境、社会影響、
セスの有効性をレビューする際に最高ガバナンス組織が負う役割
重要事業拠点における地域最低賃金に対する標準最低給与
の比率
(男女別)
調達慣行
35,36
ポートするために活用されているか否か
G4-46
記載 ページ
間接的な経済影響
リスク・マネジメントにおける最高ガバナンス組織の役割
組織の経済、環境、社会的テーマに関わるリスク・マネジメント・プロ
指標
G4-EC6 重要事業拠点における、地域コミュニティから採用した上級管理職の比率
35,36
関わるパフォーマンスの評価に対応して講じた措置
G4-45 ・ステークホルダーとの協議 が 、最高ガバナンス組織による経
項目
地域での存在感
最高ガバナンス組織の能力およびパフォーマンスの評価
G4-EC3
確定給付型年金制度の組織負担の範囲
-
G4-EN20
オゾン層破壊物質
(ODS)
の排出量
-
G4-EC4
政府から受けた財務援助 -
G4-EN21
およびその他の重大な大気排出
NOX、SOX、
44 14
飯野海運 経営報告書 2016
GRI ガイドライン対照表
項目
指標
記載 ページ
排水および廃棄物
G4-EN22 水質および排出先ごとの総排水量
44
G4-EN23 種類別および処分方法別の廃棄物の総重量
44
G4-EN24 重大な漏出の総件数および漏出量
44
G4-EN25
G4-EN26
バーゼル条約 2 付属文書Ⅰ、
Ⅱ、
Ⅲ、Ⅷに定める有害廃棄物の輸
送、
輸入、
輸出、
処理重量、
および国際輸送した廃棄物の比率
組織の排水や流出液により著しい影響を受ける水域ならびに関
連生息地の場所、
規模、
保護状況および生物多様性価値
14,16
14
G4-EN28 使用済み製品や梱包材のリユース、
リサイクル比率
(区分別)
14
-
輸送・移動
G4-EN33
サプライチェーンにおける著しいマイナス環境影響
(現実的、潜
在的なもの)
、
および行った措置
14
環境影響に関する苦情で、
正式な苦情処理制度を通じて申立、
対応、
解決を行ったものの件数
G4-HR1
G4-HR2
-
非差別
G4-HR3
-
による内訳)
-
給付
(主要事業拠点ごと)
の新規雇用者と離職者の総数と比率
-
出産・育児休暇後の復職率と定着率
(男女別)
-
業務上の変更を実施する場合の最低通知期間(労働協約で定め
ているか否かも含む)
労働安全衛生プログラムについてモニタリング、助言を行う労使合
同安全衛生委員会に代表を送る母体となっている総労働力の比率
傷害の種類と、
傷害・業務上疾病・休業日数・欠勤の比率および
業務上の死亡者数
(地域別、
男女別)
-
-
労働慣行に関する苦情で、正式な苦情処理制度により申立、
対応、
解決を図ったものの件数
-
重要な投資協定や契約で、
人権条項を定めているもの、
人権ス
クリーニングを受けたものの総数とその比率
業務関連の人権側面についての方針、
手順を内容とする従業員
研修を行った総時間
(研修を受けた従業員の比率を含む)
差別事例の総件数と実施した是正措置
-
-
-
結社の自由や団体交渉の権利行使が、侵害されたり著しいリス
クにさらされているかもしれないと特定された業務やサプライ
-
G4-HR6
強制労働事例に関して著しいリスクがあると特定された業務やサ
およびあらゆる形態の強制労働を撲滅するための対策
プライヤー、
-
-
保安慣行
業務関連の人権方針や手順について研修を受けた保安要員の比率
-
先住民の権利
G4-HR8
先住民族の権利を侵害した事例の総件数と実施した措置
G4-HR9
人権レビューや影響評価の対象とした業務の総数とその比率
11
G4-HR10 人権クライテリアによりスクリーニングした新規サプライヤーの比率
G4-HR11
-
G4-LA8
労働組合との正式協定に定められている安全衛生関連のテーマ
-
飯野海運 経営報告書 2016
児童労働事例に関して著しいリスクがあると特定された業務やサプ
および児童労働の効果的な根絶のために実施した対策
ライヤー、
該当なし
-
サプライヤーの人権評価
研修および教育
19
-
人権評価
業務関連の事故や疾病発症のリスクが高い労働者数
従業員一人あたりの年間平均研修時間
(男女別、
従業員区分別)
G4-HR5
G4-HR7
G4-LA7
G4-LA9
実のもの、
潜在的なもの)
と実施した措置
強制労働
派遣社員とアルバイト従業員には支給せず、
正社員に支給する
労働安全衛生
G4-LA6
サプライチェーンでの労働慣行に関する著しいマイナス影響
(現
-
児童労働
従業員の新規雇用者と離職者の総数と比率
(年齢、
性別、
地域
労使関係
G4-LA5
-
および当該権利を支援するために実施した対策
ヤー、
(年齢、
性別、
地域による内訳)
G4-LA4
女性の基本給と報酬総額の対男性比
(従業員区分別、主要事
業拠点別)
結社の自由と団体交渉
G4-HR4
雇用
G4-LA3
-
人権
労働慣行とディーセント・ワーク
G4-LA2
-
労働慣行に関する苦情処理制度
-
社会
G4-LA1
13,15
投資
-
環境に関する苦情処理制度
G4-EN34
ガバナンス組織の構成と従業員区分別の内訳
(性別、
年齢、
マイ
ノリティーグループその他の多様性指標別)
G4-LA14 労働慣行クライテリアによりスクリーニングした新規サプライヤーの比率
サプライヤーの環境評価
G4-EN32 環境クライテリアにより選定した新規サプライヤーの比率
業績とキャリア開発についての定期的評価を受けている従業員
の比率
(男女別、
従業員区分別)
46
サプライヤーの労働慣行評価
G4-LA16
環境全般
G4-EN31 環境保護目的の総支出と総投資(種類別)
G4-LA13
G4-LA15
コンプライアンス
移動から生じる著しい環境影響
G4-LA11
続雇用と雇用終了計画の支援
記載 ページ
男女同一報酬
44
19-21
G4-EN30
G4-LA10
G4-LA12
-
G4-EN27 製品およびサービスによる環境影響緩和の程度
製品の輸送、業務に使用するその他の物品や原材料の輸送、従業員の
指標
スキル・マネジメントや生涯学習のプログラムによる従業員の継
多様性と機会均等
製品およびサービス
G4-EN29 環境法規制の違反に関する高額罰金の額、罰金以外の制裁措置の件数
項目
-
サプライチェーンにおける人権への著しいマイナスの影響(現実のも
潜在的なもの)
および実施した措置
の、
-
人権に関する苦情処理制度
G4-HR12
人権影響に関する苦情で、
正式な苦情処理制度により申立、
対
応、
解決を図ったものの件数
-
GRI ガイドライン対照表
項目
指標
記載 ページ
社会
地域コミュニティ
G4-SO1
G4-SO2
事業のうち、
地域コミュニティとのエンゲージメント、
影響評価、
コ
ミュニティ開発プログラムを実施したものの比率
地域コミュニティに著しいマイナスの影響
(現実のもの、潜在的な
を及ぼす事業
もの)
G4-PR6
-
G4-PR7
G4-SO4
G4-SO5
腐敗に関するリスク評価を行っている事業の総数と比率、
特定し
た著しいリスク
腐敗防止の方針や手順に関するコミュニケーションと研修
確定した腐敗事例、
および実施した措置
-
政治献金の総額
(国別、
受領者・受益者別)
反競争的行為、
反トラスト、
独占的慣行により法的措置を受けた
事例の総件数およびその結果
販売禁止製品、
係争中の製品の売上
マーケティング・コミュニケーション
(広告、
プロモーション、
スポン
に関する規制および自主的規範の違反事例の
サー活動を含む)
G4-PR8
顧客プライバシーの侵害および顧客データの紛失に関して実証
された不服申立の総件数
2
G4-PR9
製品およびサービスの提供、
使用に関する法律や規制の違反に
対する相当額以上の罰金金額
<凡例>
-
数字 : 経営報告書2016の対応記述ページ
数字 :【詳細報告編】の対応記述ページ
̶ : 対応記述していない項目
-
コンプライアンス
G4-SO8
法規制への違反に対する相当額以上の罰金金額および罰金以
外の制裁措置の件数
-
サプライヤーの社会への影響評価
G4-SO9
G4-SO10
社会に及ぼす影響に関するクライテリアによりスクリーニングした
新規サプライヤーの比率
サプライチェーンで社会に及ぼす著しいマイナスの影響
(現実の
潜在的なもの)
および実施した措置
もの、
-
-
社会への影響に関する苦情処理制度
G4-SO11
社会に及ぼす影響に関する苦情で、正式な苦情処理制度に申
立、
対応、
解決を図ったものの件数
-
製品責任
顧客の安全衛生
G4-PR1
G4-PR2
主要な製品やサービスで、
安全衛生の影響評価を行い、
改善を
図っているものの比率
製品やサービスのライフサイクルにおいて発生した、安全衛生に関
する規制および自主的規範の違反事例の総件数
(結果の種類別)
-
-
製品およびサービスのラべリング
組織が 製品およびサービスの情報とラべリングに関して手順を
G4-PR3
定めている場合、
手順が適用される製品およびサービスに関する
情報の種類と、
このような情報要求事項の対象となる主要な製
-
品およびサービスの比率
G4-PR4
G4-PR5
製品およびサービスの情報とラベリングに関する規制ならびに自
主的規範の違反事例の総件数
(結果の種類別)
顧客満足度調査の結果
13
※ GRI「 サステナビリティレポーティングガイドライン 第 4 版」の 項目への 対応状況 を 示します 。
※ ガイドラインのより詳細 な 内容 は 、以下 の URL をご 参照下 さい 。
https://www.globalreporting.org/standards/g4/pages/default.aspx
20
飯野海運 経営報告書 2016
-
-
-
コンプライアンス
反競争的行為
G4-SO7
記載 ページ
顧客プライバシー
公共政策
G4-SO6
指標
総件数
(結果の種類別)
-
腐敗防止
G4-SO3
項目
マーケティング・コミュニケーション
該当なし
用語集
海運関連
COA:Contract of Affreightment
本来の意味は包括的な海上運送契約だが、一般的には数量契約あるいは数量輸送
契約と呼ばれる。使用船舶を特定せず、一定の期間に一定量の特定貨物をあらかじ
め取り決められた一定の運賃率で輸送する契約。
この契約のもとで輸送される貨物
には、原油、鉄鉱石、石炭、
セメント、
ボーキサイト、穀物、肥料などのように、大量の定
期的荷動きが期待できる品目が多い。
DWT:Deadweight tonnage 載貨重量トン数
満載喫水線の限度まで貨物を積載したときの全重量から船舶全体の重量を差し引
いたトン数。運航に必要な燃料や水などの重量も含まれるが、
積載可能な貨物量を示
す目安となる。
IMB:International Maritime Bureau 国際海事局
1981年に設立された、国際商業会議所(ICC)の特殊局。海上貿易、輸送、特に海賊
行為や商業詐欺に関連した犯罪の防止・取り締まりを目的とする。
IMO:International Maritime Organization 国際海事機関
海上の安全、船舶による環境汚染防止など、海運に関する技術的・法律的問題につい
て政府間の協力を促進し、各種規則や条約などの作成を行う国連の専門機関。1958
年、IMCO(Inter-Governmental Maritime Consultative Organization:政府
間海事協議機関)
としてロンドンに設置され、
1982年にIMOに改称。
ISMコード:International Safety Management Code 国際安全管理規則
1993 年 11 月に IMO において 採 択 された 国際的 な 船舶管理 のための 規 則 で 、
ソフト面で
SOLAS第Ⅸ章として採用された。人的ミスによる事故を未然に防ぐため、
の安全対策強化を目的としている。
LNGキャリア:LNG Carrier
メタンを 主成分とする 天然 ガスを -161.5 ℃ の 超低温 で 液化した 液化天然 ガス
( LNG )
を運ぶ専用船。液化すると体積が600 分の1になるという天然ガスの性質を
利用して大量輸送を実現した。超低温のLNGを輸送するためにタンクの材質には
ニッケル鋼、
ステンレス鋼、
アルミ合金など低温に強い素材が使用されているほか、気
化したガスの処理、火災対策などに高度な技術が採用され、
また衝突や座礁からタン
クを守るために二重殻構造となっている。
LPGキャリア:LPG Carrier
プロパン、
ブタンなどの液化された石油ガスを運ぶ専用船。
プロパン、
ブタンを大気圧
でそれぞれ-42.2 ℃、-0.5 ℃以下に冷却する低温式と、低温( 15 ℃)
でそれぞれ7 気
圧、2気圧に加圧する加圧式、両者の折衷方式の加圧低温式の3種類がある。外航船
はほとんどが低温式で、加圧式は小型の内航船に多い。
MARPOL:International Convention for the Prevention of Pollution from Ships
海洋汚染防止条約
Marine Pollution(海洋汚染)を略してMARPOL条約と称する。海洋汚染防止を目
的として、油の排出規制等のために船舶の構造、設備などの技術基準を定めている。
1973年条約の1978 年議定書(MARPOL73/78条約)は次 6つの附属書から構成
されている。
附属書
Ⅰ
Ⅱ
油による汚染防止
規制内容
ばら積みの有害液体物質による汚染防止
Ⅲ
容器・コンテナ・タンク等に収納されて
輸送される有害物質による汚染防止
Ⅳ
汚水による汚染防止
Ⅵ
排ガスによる汚染防止
Ⅴ
廃棄物による汚染防止
P&I 保険:Protection and Indemnity Insurance
発効日
1983.10.2
1987.4.6
1992.7.1
2003.9.27
1988.12.31
2005.5.19
油濁等の第三者に対する責任、船員の死傷に対する賠償、
あるいは積荷に関する責
任を担保することを目的に、船舶所有者や運航者が相互保険組合を組織し船舶の所
有、賃貸運航に伴う事故による経済的損失を相互に補填しあうもの。
日本船主責任
相互保険組合(JAPAN P&I CLUB)
などがある。
21
飯野海運 経営報告書 2016
PSC:Port State Control
船舶が寄港する国が入港船舶に対し、船舶設備や乗組員の資格等について国際条
約の基準に適合しているか検査すること。地域ごとの検査手順の統一と検査情報の
集中化のために、Paris MOU(欧州地域)、Tokyo MOU(アジア太平洋地域)等、世
界で9つのMOU(Memorandum of Understanding)
が結ばれている。
SMS:Safety Management System 安全管理システム
船舶の安全運航や環境保護に関する方針を効果的に実施できるよう構築された船
舶管理システム。ISMコードによりその構築が義務づけられている。船舶管理者はこ
のシステムを策定・実施・維持しなければならない。
SOLAS:The International Convention for the Safety of
Life at Sea 海上人命安全条約
航海の安全を図るため船舶の検査、証書の発給などの規定を設け、船舶の構造・設
備・救命設備・貨物の積付けに関する安全措置等の技術基準を定めた条約。1912年
4月14日に発生したタイタニック号事故を受けて、最初のSOLAS 条約が1914 年に
採択された。その後、新条約が 採択され、現在の条約は1974 年 11月に採択された
1974年SOLAS条約である。1980年5月に発効。
VLCC:Very Large Crude Oil Carrier
最近では28 ~ 30 万 DWTクラスの大型原油油槽船(タンカー )のことを言う。30 万
と言うことが多い。
そ
DWT以上のものはULCC(Ultra Large Crude Oil Carrier)
の他船型には以下のようなものがある。
名 称
対象船種
内 容
パナマックス
タンカー/バルクキャリア
パナマ運河を満載状態で通航しうる最大船型。通航可
能な船舶の最大幅は32.31mであるため、通常は船幅を
32.2mとしている。一般的には6~7万DWT程度。
スエズマックス
タンカー
スエズ 運河を満載状態で通航できる最大船型で14 ~
15万DWT程度。
アフラマックス
タンカー
Average Freight Rate Assessmentの略。元々は
79,999DWTのタンカーの呼称だったが 、現在では、
8~10万DWTクラスのことを言う。
ケープサイズ
バルクキャリア
パナマ運河を通航出来ず、
南アフリカ共和国の喜望峰を
回る大型船。
ハンディサイズ・ バルカー
バルクキャリア
3万DWT前後の小型船でもっとも一般的なバルクキャ
リアの総称。
VLGC:Very Large Gas Carrier
LPGキャリアの最大船型でカーゴタンクの容積が8万㎥クラスの大型船(低温式)を言う。
WS:Worldwide Tanker Nominal Freight Scale
タンカーに適用される運賃率。1969年より使用されており、船費、燃料消費、停泊時
間、運河通行料、滞船料などをベースに年1回改訂されている。
運航:Ship Operation
自社グループ保有または船主から用船した船舶について、荷主から依頼された海上
運送を行うために、積荷の内容、積・揚地港、積・揚荷役の期日等を定めスケジュール
(積・揚荷役の手配、燃料油の
を船舶に指示するとともに、必要な諸手配を行うこと。
補給など。船舶管理者に指示して実施することを含む)
オイルメジャーインスペクション:Oil Major Inspection
メジャー(石油の探鉱・精製から販売までを行う国際石油資本)
が、原油や石油製品
の輸送を委託する際に、独自に定めた安全運航に関する基準に基づきタンカーを検
船する仕組み。
これに合格することが契約の条件となる。
オフハイヤー:Off Hire
用船の期間中に船主側の責任における事故あるいは事情により、本船が使用できな
その期間中の用船料は船主に支払わなくても良いという条項のこと。
くなった時、
稼働延べトン:Operating deadweight ton per month
特定期間における輸送可能なトン数を表す船舶の単位。
当社では
(本船DWT)×(稼
働日数)÷30.4で算出される。
海運関連
ケミカルタンカー:Chemical Tanker
原油を精製した二次製品(石油製品)のばら積み輸送に使用される専用船。精製
品は白油(Clean Products)と呼ばれる沸点の低い軽質油(ナフサ、灯油、ガソリ
ン、ジェット燃料など)
と重油などの黒油(Dirty Products)に大別される。輸送す
る貨油の性状によってはタンクの材質あるいはタンク内部塗装に特別なものを
必要とすることがある。
シェールオイル・シェールガス:Shale gas・Shale oil
製紙原料として用いられるチップ(木材を砕いた小片)を専門に運ぶ。極めて比
重の小さな貨物であるため、船倉容積を最大限にとれる設計となっている。揚げ
荷役には本船装備のベルトコンベアとクレーンが用いられる。
頁岩(けつがん;シェール)
と呼ばれる粒子が細かく固い地層から採掘される天
然ガス、原油のこと。これまでは効率的な採掘技術が無かったため注目されな
かったが、新たな採掘技術が開発されたことで商業生産が可能となり、エネル
ギー資源として期待されている。
仕組船:FOC( Flag-Of-Convenience )ship
外航海運会社が、パナマ、
リベリア等の便宜置籍国に設立した子会社を通じて建
造し、登録、保有させ、外国人船員を配乗させて用船(チャーター)する船舶のこ
と。税金の軽減、法規制の緩和などの利点がある。
純トン数:NT( Net Tonnage)
貨物を積載できる部分の容積を示す。主に税金徴収の基準として使用される。
スポット契約:Spot Contract
長期契約せず、一航海ごとに契約するもの。
船級:Class
船舶に付与された等級のこと。保険契約や用船契約等を円滑に行うための国際
的な標準となる。船級協会(中立的な立場で船舶を検査し証明する民間の非営
利団体)が機関、船体、艤装品等を一定の基準に基づいて検査し、船級を決定す
る。船級協会には、日本のNK、英国のLRS、米国のABS、
フランスのBV、
ノルウェー
のDNV、
ドイツのGL等がある。
船舶管理:Ship management
自社グループ保有または船主から受託した船舶について、運航に必要な人・物・
金などすべての条件を整え、運航中を含め船舶を運航者の指示どおりの海上運
送を行える状態に保ち続けること。
( 船舶整備、船用品の手配、船員の配乗手配
等を含む)
総トン数:GT( Gross Tonnage )
船全体の容積を示す単位。各種の統計に使用されるとともに、課税、水先料金、
船舶検査料、入港料、岸壁使用料などの基準として使用される。
ダブルハル:Double-hull construction
衝突や座礁などで船体に多少の損傷を受けても貨物油が流出し海洋汚染につ
ながらないように、タンカーの船体を二重構造にすること。1992年3月にIMOに
おいて、MARPOL73/78条約附属書Ⅰの一部改正が採択され 、1993年7月に発
効した。1993年7月以降に建造契約が締結される/1994年1月以降に起工・改造
に着手される/1996年7月以降に竣工・引渡される、600DWT以上の石油タン
カーのダブルハル化が義務付けられた。
パナマ運河:Panama Canal
太平洋とカリブ海・大西洋を結ぶ、中米のパナマ共和国にある運河。2016年6月
には新閘門が完成し、従来の幅32.26m、長さ294mから、新たに幅49m、長さ
366mの船舶が通行可能になった。
バルクキャリア:Bulk Carrier
貨物を包装・梱包せずに、そのまま船倉内に積み込み輸送する。貨物としては、
鉱石類、石炭、穀物などさまざまなものがあり、それら貨物を輸送する船をバル
クキャリアという。
バラスト水:Ballast water
船体の姿勢制御や復元性確保のためにバラストタンクに積載される海水のこ
と。船舶の安全運航には不可欠のもの。
22
プロダクトタンカー:Product Tanker
ベンゼン、
トルエンなどの石油化学製品、メタノール、エタノールなどのアルコー
ル類、苛性ソーダ、硫酸、燐酸液などの無機化学品、動植物油、糖蜜などの輸送に使
用される。多種類の製品を積み合わせるために、数多くのタンクを持ち、各タンク
ごとに独立したポンプとカーゴラインを備えている場合が多い。また、腐食や貨
物同士の汚染を防ぐために、
タンク自体にも特殊なコーティングを施したりステ
ンレスを用いたりといった工夫がなされている。
飯野海運 経営報告書 2016
木材チップ専用船:Woodchip Carrier
用船:Chartering
特定の荷主の特定の貨物について約定し、船腹を貸切提供して運送するもの。
船腹を必要とする荷主は、直接あるいは用船仲立人(Chartering Broker)を通
じ、運賃その他諸条件について運送人と引き合いを行い、合意に達すると用船
契約書(Charter Party)を取り交わす。船舶を有する運送事業者とその運送機関
を用船する人との賃借関係。裸用船、定期用船、航海用船がある。
裸用船:BBC( Bareboat Charter )
賃貸料を払うことによって、船舶の占有ならびに支配を一定期間譲り受ける
契約。用船者は本船の償却費用以外のすべての運航費用を負担するととも
に、船主 の了承 のもと、本船 の 航海・運営・運航 に関する一切 の 責任を引き
受ける。
定期用船:T/C( Time Charter )
一定期間 に限り用船する契約。数 か月の 短期 のものから、十数年 の 長期 に
及ぶものまである。定期用船の場合、本船の載貨能力をもとに一日当たりの
運賃が 定められる。
航海用船:Voyage Charter
特定の航海に関して用船する契約。特定港間の一航海または数航海につい
て契約が 交わされる。航海用船は特定貨物の輸送を引き当てに契約が 結ば
れ 、ほとんどの場合、実際 に輸送される貨物量に基づいてトン当たりの運賃
が定められる。1 航海の運賃総額を一括で定められることもある。
不動産関連
エコボイド:Eco-void
建築物を縦方向に貫く煙突状の吹き抜け空間のこと。建物内外の温度差と風の
力を利用し、自然に換気が行われる。
また、
採光にも優れている。
タスク&アンビエント:Task-and-ambient style
「アンビエント
(周囲環境)」照明として控え目の照度で室内全体を照明し、
「タス
ク
(作業)」照明として局部的に作業面を明るく照明する方式。執務者が感じる空
間全体の明るささえ保てれば、アンビエント照明による机上面照度は下がって
もよい。
この考えのもと、作業のための明るさは執務者が個別にタスク照明で確
保し、アンビエントの照度を抑える。照明エネルギーを大幅に削減するだけで
なく、天井照明が放散する熱も減らすことができるため、冷房効率の向上にもつ
ながる。
デシカント空調:Desiccant air conditioning
一般の空調機が湿度の処理をコイルを冷却して空気中の水分を結露させること
で行っているのに対し、デシカント空調機は、デシカント濾材にて直接除湿し、温
度と湿度を個別に制御する。これより、高い温度設定で低湿の空調が可能とな
り、快適性を損なわずに省エネルギー化を図ることができる。
ホルムアルデヒド:Formaldehyde
化学式HCHO。各種合成材料の原料として使用される。身近では壁紙、家具、合
板などの接着剤の原料として使われ、
ここからホルムアルデヒドが長期にわたり
放散されてシックハウス症候群の原因物質になる。発がん性も指摘されており、
厚生労働省による室内濃度指数は0.08ppm以下とされている。ビル管理法、大
気汚染防止法、PRTR法などの法令の規制対象。
ダブルスキン:Double-skin façade
実際の外壁(インナースキン)の外側に、層(アウタースキン)を設けた構造。2層
間に空気層を作ることで、外部からの熱負荷を低減する。また、ダブルスキンを
貫通する通風口によって、建物内に自然通風を採り入れる。
共通
:事業継続計画
BCP( Business Continuity Plan )
自然災害や事故・事件などの要因により緊急事態が発生した場合、企業の重要
業務が中断しないこと、または中断しても目標復旧期間内に業務活動が再開で
き、顧客に対するサービスレベルが許容される程度で維持できるよう、組織体
制、事前対策・初動対策・復旧対策を定めた実行計画。
:企業の社会的責任
CSR( Corporate Social Responsibility )
温室効果ガス:Greenhouse gas
地球温暖化の原因となる気体の総称。太陽により暖められた地表より放射される
赤外線を吸収し、熱エネルギーとして蓄積して地表付近の大気を暖める「温室効
果」作用を有することから、
こう呼ばれる。二酸化炭素CO2、
メタンCH4 、亜酸化窒素
N 2 O、代替フロンであるハイドロフルオロカーボンHFC、パーフルオロカーボン
PFC、六フッ化硫黄SF6の6種類が削減対象となっている。
危険予知訓練( KYT:Kiken Yochi Training)
企業は利益のみを追求するのではなく、さまざまな社会的課題の解決に向けて
自主的に取り組み、事業活動を通じて社会の発展に資することが重要であると
いう概念。企業の事業活動は環境や社会にさまざまな影響を及ぼすため、法令
遵守と法を超えた自主的な取り組みを推進し、ステークホルダーとの関係に配
慮しながら、倫理的な行動を推進する責任を企業は持つ、
という考え方。
ゼロ災害を目標として職場で行われる訓練で、全員参加でチームワークや危険
に対する感受性を高めること、全員で危険を発見し対策を考え、分かり合って実
行することなどを狙いに実践されている。(1)現状把握、(2)本質追求、(3)対策樹
立、(4)目標設定という4R(ラウンド)法が見本手法。
ERM:Enterprise Risk Management
サステナビリティ:Sustainability 持続可能性
全社的リスクマネジメントとも呼ばれる危機管理手法のひとつ。企業の運営上
起こりうるあらゆるリスクに対し、従来の縦割り型の管理ではなく、組織全体で管
理しようとする体制。
GRI:Global Reporting Initiative
現在の経済・環境・社会のニーズのバランスを取り、将来世代のニーズを犠牲に
しないことで実現する。1987年、環境と開発に関する世界委員会により
「持続可
能な開発(Sustainable Development)」の概念が提唱され 、1992年の地球サ
ミットによるリオ宣言で世界的な方針として採用された。
全世界に適用可能な持続可能報告書のガイドラインの策定・普及を使命として
米国NPOのセリーズ(CERES:Coalition for Environmentally Responsible
Economies)
と国連環境計画(UNEP)が中心になって1997年に設立した民間団
体。2002年に本部をオランダのアムステルダムに設置した。
ハザードリスク:Hazard risk
ISO 9001
ハロン:Halon
「国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization) 」が
1987年3月に発行した品質保証体制に関する国際規格。顧客視線から製品や
サービスの品質を維持するための体制。組織としての方針・目標を定め展開・実
行・検証していく仕組み。実現のための計画を立案、実地及び運用した上で、第
三者機関による定期的な審査を含む監視が行なわれる。
ISO 14001
「国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization) 」が
1996年9月に制定。環境に配慮し、環境負荷を継続的に軽減していく仕組みを
組織が維持していく体制。環境対策の方針に基づき、実現のための計画を立
案、実地及び運用した上で、第三者機関による定期的な審査を含む監視が行な
われる。
ISO 26000
各国の代表的な標準化機関により構成される国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)が2010年11月に発行した、社会的責
任に関する世界標準の手引書(「社会的責任に関する手引」)。気候変動、生物多
様性、貧困、人権といった、1つの国や1つのセクターだけでは解決できない課
題の解決のため、組織はどのような社会的責任を果たす必要があるのかを「7つ
の原則」、
「 7つの中核主題」
と
「期待される行動」、
「 組織が社会的責任に取り組
むための方法」を具体的に解説している。
ハザードとは偶然性の強い外的なリスク要因を意味し、ハザードリスクとは、地
震、台風、水害などの自然災害や、火災や戦争・テロなどの事故・事件など主に外
的要因で突発的に発生するリスクを指す。
臭素を含むハロゲン化炭素の一種。オゾン層破壊物質のひとつで、
フロンよりも
破壊力は強い。不燃性で安定しており毒性も少ないことから、消火剤として広く
使用されてきた。先進国においては1994年以降の製造は禁止され、CO 2消火設
備などへの転換が進められている。
フロン:Fluorocarbon
メタンやエタンなどの低級炭化水素の水素を塩素やフッ素で置換した化合物
(CFC、HCFC、HFC)の総称(日本独特の慣用的な名称)。不燃性で熱的・化学的
に安定で、強い毒性も認められないことから、かつては冷媒や半導体などの製造
過程での洗浄剤、スプレーの噴霧剤、プラスチックの発泡剤などに多用された。
しかし大気中に放出されたフロンによるオゾン層破壊作用が指摘されたため、
国際的に規制されることとなった。フロンのうち水素を含まないものをクロロフ
ルオロカーボン(Chlorofluorocarbons:CFCs)
と呼ぶ。
このうちオゾン層保護の
ため国際条約により規制の対象となっているフロンのことを特定フロンと呼び、
日本でもオゾン層保護法が制定され、15種類のCFCsが1996年までに全廃され
た。
この特定フロンの代替品として開発されたのが代替フロンであり、ハイドロ
クロロフルオロカーボン(HCFC)やハイドロフルオロカーボン(HFC)はその代表
である。
しかしHCFCはオゾン層破壊係数がゼロではなく、またHFCはオゾン層
破壊係数はゼロだが高い温室効果を持っている。
リスクマネジメント:Risk Management
事業体を取り巻くあらゆるリスクを対象とし、
リスクの回避・予防策と発生時の損
失軽減策を検討・実施する事業継続と持続的成長の確保のための経営活動。
23
飯野海運 経営報告書 2016
www.iino.co.jp
経営報告書2016【詳 細報告編】
発
発
行
日 : 2016年7月
行 : 飯野海運株式会社
デ ザ イ ン : 株式会社イイノ・メディアプロ
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