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国際交流センター年報 2012

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国際交流センター年報 2012
目次
Contents
巻頭言
発刊にあたって・
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・朴 恵淑(国際交流センター長)
三重大学国際交流センター
(CIER; Center for International Education and Research)
Foreword・
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・Hye-Sook Park(Director, CIER)
Ⅰ.
国際交流戦略 - International Exchange Strategy of the CIER
1「
.ダブル・
トライアングル翠のネットワーク」によるグローバル環境人財育成プログラム・
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・05
国際交流に関する基本方針に基づき、国際化推進事業及び
国際教育・研究活動を通じて、国際的な課題の解決に貢献
2「
.アジアを中心とする国際人材育成と大学連携による国際化の加速度的推進」事業・
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・05
3.
三重大学国際交流組織改組・
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・06
Ⅱ.
国際交流活動 - International Exchange Activities
1.
三重大学と協定大学;留学生数・
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・07
できる人財を養成し、
三重大学及び地域の国際化に寄与する。
2.
ダブルディグリープログラム・
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・12
①中国(天津師範大学)
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・12
②インドネシア
(スリウィジャヤ大学・パジャジャラン大学)
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・13
3.
第19回3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム2012・
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4.
第6回三重大学国際交流月間2012・
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・14
5.
JICAボランティアセミナー ∼国際協力というシゴト∼・
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・22
6.
留学フェア
①ウズベキスタン・
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・22
②台湾・
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・23
③外国人のための進学説明会(東京・大阪)
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・23
7.
留学生のための研修旅行・
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・24
8.
三重大学国際交流事業の経費助成・
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・24
9.
国際大学交流セミナーの開催・
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・24
10.
Japan Weekへの参加・
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・25
Ⅲ.
国際教育活動 - International Educational Activities
1.
国際教育の概略・
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・26
①日本語・日本文化教育・
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②英語等による国際教育・
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・31
③海外語学研修・
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・31
2.
その他・
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・33
①三重大学留学及び国際キャリアアップ説明会・
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・33
②全学FD「英語で授業する」第3弾・
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・33
③留学生のための俳句講座・
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・34
④オフィス・アワーによる教育・相談活動・
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・34
Ⅳ.
国際インターンシッププログラム - International Internship Program
1.
国際インターンシッププログラム・
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・35
①タイ
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・35
②マレーシア・ベトナム・
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・39
巻頭言
発 刊 に あ たって
③韓国・
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・40
2.
日本学生支援機構平成24年度ショートビジット・ショートスティ採択事業・
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・42
①ベトナムフィールドスタディ
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・43
②インドネシアフィールドサイエンス実習・
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・43
③タイフィールドサイエンス実習・
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・44
三重大学国際交流センター
(CIER; Center for International Education and Research)
は、
国際交流に関する基本方針に基づき、
国際化推進事業及び国際教育・研究活動を通じて、
Ⅴ.
ユネスコスクール活動 - UNESCO Associated Schools Project Network Activities (ASPUnivNet)
国際的な課題の解決に貢献できる人財を育成し、
三重大学及び地域の国際化に寄与してい
1.
ASPUnivNet(ユネスコスクール支援大学間ネットワーク)
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・46
ます。平成24年度は、
国立大学改革強化推進事業に採択され、
平成29年度まで名古屋大学
①ESD活動紹介・
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・46
と愛知教育大学との3大学間連携による「アジアを中心とする国際人材育成と大学連携による
②ユネスコスクール支援内容・
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・47
2.
三重大学ユネスコスクール委員会活動・
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・47
3.
三重大学ユネスコスクール学生委員会活動・
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・49
①環境ISO学生委員会の活動・
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・49
国際化の加速度的推進」を積極的に推進することとなりました。
このような背景のもと、
国際交
流・国際協力のさらなる拡大と活性化を図るため、
国際交流センターの組織改革を行いました。
朴 恵淑
国際交流の基本方針を決め、
国際交流協定等を積極的に推進するため、
従来の国際化推
国際交流センター長
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・50
②てらこやの活動・
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進室の機能を強化した「国際戦略本部」を設置しました。
また、
「国際交流センター」には、
新
③デジタルストーリーテリングの活動・
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・51
たに特任教員や客員教員を加え、
国際化推進プログラムの企画及び実施、
大学間連携による国際キャリアアップ支援、
情報
4.
ユネスコスクール研修会/シンポジウム2012・
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・52
発信等を行う国際化推進部門と国際教育部門を新たに設けました。
さらに、
「学生総合支援センター」
との連携によって留
学生の受入や在学生の海外派遣の活性化を図ります。
Ⅵ.
社会貢献(地域との交流)- Contribution to Local Communities
1「
.Hand in Hand! みえの地球市民」への参加・
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・53
2.
国際理解セミナー・
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・53
3.
留学生の地域貢献・
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・53
三重大学は、
32カ国の84大学(2013年3月1日現在)
と国際交流を行っていますが、
特に、
中国、
ベトナム、
タイ、
韓国等アジ
ア諸国からの留学生が多く占めていることから、
大学間連携による国際化事業及び国際戦略本部の設置や国際交流セン
ターの組織改革によって、
満足度やレベルの高い国際交流が多いに期待できます。
4.
日本語学習支援を目的とした子ども向けデジタル日本語教材の作成・
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・54
本年報は、
国際交流センター年報の第7号(通算第13号)
となりますが、
単なる年間活動報告書としてはなく、
三重大学の
5「
.セカンド・ホーム」
と
「留学生ゴールデンウィークホームステイ」
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・54
国際感覚が自然に身に付
中期目標、
中期計画に沿った3つのミッション、
(1)学内の国際化(国際交流イベントなどによって、
6.
生け花教室・
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・54
きやすい学内国際化)
(2)外国人受け入れと学生・教職員の派遣(留学生・外国人研究者の受入体制及び学生・教職員
の海外派遣制度を整備し、
充実を図る)
(3)地域国際化支援(地域の国際化・国際交流の発展を支援する)
を実現し達成
Ⅶ.
外国人研究者及び留学生支援 - Supports for International Researchers and Students
1.
支援組織・
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・55
2.
外国人研究者の受入れ及び外国人教師等宿舎の管理運営について・
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・55
するための取り組みや、
地域に根ざし、
世界に通用するグローカル人財育成を行うための多様な取り組みをまとめています。
本年報は、
次のような8つの内容となっています。
3.
外国人留学生の受入れ及びその後のケアについて・
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・55
4.
留学生の施設・宿舎の管理・運営・整備について・
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・56
(1)国際交流戦略(International Exchange Strategy of the CIER)
5.
保健管理センターについて・
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・56
(2)国際交流活動(International Exchange Activities)
6.
防災支援・
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・57
(3)国際教育活動(International Educational Activities)
7.
ボランティアサ−クルの活用について・
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・57
(4)国際インターンシッププログラム
(International Internship Program)
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・57
8.
地域社会との連携について・
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Ⅷ.
資料 - Data of the CIER 1. 三重大学国際交流組織・
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2.
国際交流センター教員名簿・
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・59
(5)ユネスコスクール活動(UNESCO Associated Schools Project Network Activities; ASPUnivNet)
(6)社会貢献(地域との交流)
( Contribution to Local Communities)
(7)外国人研究者及び留学生支援(Supports for International Researchers and Students)
(8)資料(Data of the CIER)
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3.
職員名簿・
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4.
国際交流センター関連委員会名簿・
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・59
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 01
巻頭言
最後に、
平成25年10月下旬から11月上旬にかけて、
第20回3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウムが三重大学で開
Foreword
催されます。三重大学・タイのチェンマイ大学 (Chiang Mai University)・中国の江蘇大学 (Jiangsu University) の3大学
が創設校となり、
学生に英語による論文発表の場と学生間の国際交流の場を提供することを目的として、
平成6年に三重大
学で第1回目が開催され、
3大学が輪番でホスト校となり毎年開催されています。平成23年からはインドネシアのボゴール農科
CIER; Center for International Education and Research contributes toward the
大学(Bogor Agricultural University)が加わっています。参加大学は3大学に留まらず、
ホスト校の招聘により他大学も参
internationalization for Mie University as well as for the community. We promote
加しています。三重大学の教育目標の「コミュニケーション力を培い、
『感じる力』
『考える力』
『生きる力』がみなぎり、
地域に
global human resources who can work on the international issues though the
根ざし、
国際的にも活躍できる人財を育成する」に合致した実践の場となり、
参加学生は、
国や所属大学の枠を超えたグロ
international promotion projects and international education & research activities
ーバル人財として成長しています。平成25年の第20回目の記念すべき大会は、
さらなる20年を見据えた飛躍的発展のター
that follow Mie University International Policy. Mie University project on the
ニング・ポイントとなります。
「人口・食料・エネルギー・環境・持続発展教育(Education for Sustainable Development; ESD)」
“Global Human Resources Development & Accelerating Internationalization
をテーマに口頭及びポスターセッションでの英語による研究発表やワークショップ、
演習船の「勢水丸」によるエクスカーション
Focused on Asia by University Collaboration” was accepted by the Ministry of
など、
多様なプログラムが実施されます。三重大学の学生一人一人が主役となり、
名実共にアジア・世界に誇れる3大学国際
Education for the period of 2012 until 2017, and this is a collaborating project with
Hye-Sook Park
による研究発表や国際交流を行うことはもちろんのこと、
学生実行委員としても積極的に参加してください。国際交流センタ
Director,
Center for International
internationalization. We reform the organization of Mie University to expand and Education and Research
ーは、
皆さんを全面的にサポートします。Think Globally, Act Locally!
activate our international exchange as well as international cooperation. To
ジョイントセミナー&シンポジウムに発展していくことを切実に願っています。
3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウムで英語
Nagoya University and Aichi University of Education to promote our
enhance international agreements, we established the “International Strategy Headquarters”instead of the
“Internationalization Promoting Office”based on newly adopted policy for international exchange activities.
In addition, we established the International Promoting Department and International Education Department
for planning and implementing international programs, supporting international career development
programs collaborating with other universities, and sending information with newly invited professors at the
CIER. Furthermore, we activate receiving international students as well as sending our students overseas
collaborating with the“Student Support Center.”
Mie University currently concluded Agreements with 84 institutions in 32 countries (As of March 1, 2013) for
exchange activities. We have more students coming from Asian region such as from China, Viet Nam,
Thailand and Republic of Korea. Thus, we expect satisfactory quality international exchanges by the
collaborating projects and the establishment of the two new departments.
This Annual Report of the CIER is the 7th issue after the reorganization to the CIER, and the 13th issue from
the establishment of the International Student Center. This is not only for the report of annual activities but
also to the summary of the Mie University’
s various international activities following three important
missions in the mid-term goal and the plan: (1) internationalization of Mie University (international
environment of the campus having international exchange events so that students can easily learn
international sensibility), (2) receiving international students and foreign researchers as well as sending
students, faculties and staff members overseas, (maintain the system of receiving and sending), (3) supporting
02 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 03
Ⅰ
ization of the community (support communities to internationalize and develop international activities),
rooted in community and develop glocal human resources who can work globally. We provide innovative
design and contents with good quality data and materials for the eight topics.
国際交流戦略
International Exchange Strategy of the CIER
三重大学は、
海外の32カ国の84大学(2013年3月1日現在)
と学術交流協定を締結し、
国際交流センターと学生総合支援
センターとの連携によって学生の派遣・受入れや国際共同研究を行っている。国際交流センターは、
それまでの留学センター
を改編し、
2005年10月1日に学内共同教育研究施設として設置されたが、
2013年3月28日にさらなる国際化の推進及び国際
交流関連活動の活性化を図ることを目的に、
国際交流組織の改正計画をまとめた。
(1) (International Exchange Strategy of the CIER)
(2) (International Exchange Activities)
(3) (International Educational Activities)
1.「ダブル・
トライアングル翠のネットワーク」によるグローバル環境人財育成プログラム
三重大学は、
「三重の力を世界へ:地域に根ざし、
世界に誇れる独自性豊かな教育・研究成果を生み出す∼人と自然の
(4) (International Internship Program)
調和・共生の中で∼」を掲げ、
国際交流・国際協力の拡大と活性化を図るとともに国際的な課題の解決に貢献できる人財を
(5) (UNESCO Associated Schools Project Network Activities; ASPUnivNet)
養成し、
大学の国際化を目指すことを目的としている。三重大学は、
2009年6月に韓国・中国・モンゴル・ロシア・タイ・インドネシ
(6) (Contribution to Local Communities)
ア・オーストラリア・アメリカ・日本の9カ国33大学と
「アジア・太平洋大学環境コンソーシアム」を構築し、
環境教育プログラムの
(7) (Supports for International Researchers and Students)
開発、交流を行い、
国際的視野を持つ国際環境教育を行っている。2010年10月には、
国連生物多様性第10回締約国会議
(8) (Data of the CIER)
(COP10)のパートナーシップ事業として「COP10 in 三重」を企画し、
三重大学を含むアジア・太平洋大学環境コンソーシアム
のメンバー大学から200名を学生や教職員を招聘し、
練習船の勢水丸による伊勢湾生物多様性国際環境学習及びCOP10
The 20th Tri-University International Joint Seminar & Symposium will be held in the last week in October
の会議場において「生物多様性ユース宣言文」を発表するなど活発な活動を行った。
2011年4月から、
アジアの環境問題解決の即戦力となるグローバル環境人財育成の戦略として、
日本・中国・韓国を中心と
for one week at Mie University. The Tri-University International Joint Seminar & Symposium is an
academic meeting hosted by Mie University (Japan), Chiang Mai University (Thailand) and Jiangsu
する東アジア及び、
日本・タイ・インドネシアを中心とする東南アジアの「ダブル・
トライアングル翠のネットワーク」を中心とする国
際環境スペシャリスト育成に取り組んでいる。具体的には、
中国の天津師範大学、
韓国の世宗大学校、
タイのタマサート大学、
University (China) in turn. The first Seminar & Symposium was held at Mie University in 1994, and since
インドネシアのスリウィジャヤ大学内に「三重大学教育研究センター」を開設し、
学部及び大学院でのダブルディグリープログ
then, it has been held in three founder universities as the hosts annually. Bogor Agricultural University was
ラムの推進、
国際環境インターンシップの実施、
ショートステイ
・ショートビジット(SS/SV)による国際環境教育プログラムの推進を
newly added as one of the host universities from 2011. The event is also an opportunity for interactions with
行い、
相互単位交換を行ってきた。
また、
海外の企業や国連関連の国際機関での国際環境インターンシップを実施し、
国際
international students. Ten or more universities gather from Asia every year. This is a great opportunity for
感覚を育み、
実践外国語力を高めている。
このような取り組みにより、
海外との学術交流協定校は32カ国84大学(2013年3月
students to use what they learned based on our educational goal: we strive for development of international
1日現在)、
留学生数は280名(2012年11月1日現在)となっている。留学生の約70%は中国からの留学生が、
続いて韓国、
ベト
and creative human resources and cultivation of“The Ability to Empathize,”“The Ability to Think,”“The
Ability to Communicate” as well as “The Ability to Live” rooted in community. The students who
participated in the Seminar & Symposium achieved being global human resources who can work beyond
ナム、
タイなど、
アジア諸国からの留学生が多数を占めている。
2.「アジアを中心とする国際人材育成と大学連携による国際化の加速度的推進」事業
their universities and countries. The 20th Seminar & Symposium will be the turning point considering
三重大学、
名古屋大学及び愛知教育大学連携による「アジアを中心とする国際人材育成と大学連携による国際化の加
another two decade for dramatic development. The themes for the Seminar & Symposium are “Population,
速度的推進」事業が、
平成24年度国立大学改革強化推進事業(平成24年度∼平成29年度)
として採択された。本事業は、
Food, Energy, Environment and ESD; Education for Sustainable Development.”There are various programs
in English and the participants will be involved in the oral and poster presentation, workshop, and excursion
on board of Seisui-maru training ship. I hope that each Mie University student will play a leading role and
develop this Tri-University International Joint Seminar & Symposium for what we can boast to the Asia and
留学生の派遣・受け入れで実績を有する大学を中心に地域の複数の大学がスクラムを組み、
従来にない規模の幅広い日
本人学生の派遣(全体年間1,200名、
本学200名)、
留学生の受け入れ(全体年間3,600名、
本学400名)
に取り組むものであ
る。国の政治や経済活動が世界の動きと連動する現代社会において、
国際社会に目を向け、
活躍できる人財育成が求めら
れている。アジアを中心とする世界を舞台に、
困難な課題に立ち向かう指導者層の育成を目指し、
近隣大学とも協働して、
海
外教育研究拠点を活用し、
体験教育を核とした教育プログラムを開発・実施する。
to the world. Please come and join the Seminar & Symposium for having opportunity for presentation and
実施計画としては、
学部から博士課程に至る教育課程で、
アジアを中心に国際的なリーダーを育成するための国際人財
international exchange activities in the environment of using English as well as for the support members of
育成プログラムを進める。世界が直面する課題を自ら体験・理解し、
課題解決に向けた活動を、
海外拠点を活用した「体験
the organizing committee. The CIER will support your challenge. Think Globally, Act Locally!
教育」で行う。
また名古屋大学、
愛知教育大学と共同で多彩な教育プログラムを開発し、
新たに構成される「アジア連携高
等教育プラットホーム」を中心に、
3大学の大学間連携推進部門が実施する。
04 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 05
Ⅰ.国際交流戦略
Ⅱ
3.三重大学国際交流組織改組
国際交流活動
International Exchange Activities
1.三重大学と協定大学;留学生数
2013年3月28日に、
国際交流・国際協力のさらなる拡大と活性化を目指し、
国際化推進室及び国際交流センターの充実を
図るとともに、
名古屋大学と愛知教育大学との大学間連携による国際的な課題の解決に貢献できるグローバル人財育成に
取り組む体制を整備するため、
組織改正の計画をまとめた
(2013年4月1日から実施)。
三重大学国際関係組織(2013年4月1日から実施)
学長
国際担当理事・副学長
国際戦略本部
国際担当副学長
国際交流センター
学生総合支援センター
国際交流センター
運営会議
国際化推進部門
国際教育部門
センター長
副センター長
特任教員
(大学改革強化
推進事業)
コーディネーター
客員教員
センター長
副センター長
専任教員
特任教員
非常勤講師
留学生委員会
●大学間協定(19ヵ国、52大学)
相手先大学名
江蘇大学
チェンマイ大学
タスマニア大学
バレンシア州立工芸大学
廣西大学
カセサート大学
コンケーン大学
エアランゲン・ニュルンベルク大学
東国大学校
梨花女子大学校
西安理工大学
スラナリー工科大学
バングラディシュ農業大学
天津師範大学
ノースカロライナ大学ウイルミントン校
江南大学
プトラマレーシア大学
ボゴール農科大学
アジア工科大学院
スリウィジャヤ大学
ビサヤ州立大学
タマサート大学
南京工業大学
ハイデルベルグ大学
河南師範大学
世宗大学校
メジョー大学
外国貿易大学
ホ−チミン市師範大学
上海海洋大学
瀋陽薬科大学
タシケント国立法科大学
内蒙古工業大学
ハルオレオ大学
ハワイパシフィック大学
シャルジャ大学
モンゴル国立大学
ハバロフスク国立経済法律アカデミー
延辺大学
サボア大学
ネブラスカ大学リンカーン校
ボーフム大学
ジャウメプリメル大学
カーディフ大学
安徽農業大学
フラウンホーファー研究機構
ライプチッヒ大学
パジャジャラン大学
タチ大学
雲南大学
北京外国語大学
CSEM社
06 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
2013年3月1日現在
国 名
中国
タイ
オーストラリア
スペイン
中国
タイ
タイ
ドイツ
大韓民国
大韓民国
中国
タイ
バングラデシュ
中国
アメリカ
中国
マレーシア
インドネシア
タイ
インドネシア
フィリピン
タイ
中国
ドイツ
中国
大韓民国
タイ
ベトナム
ベトナム
中国
中国
ウズベキスタン
中国
インドネシア
アメリカ
アラブ首長国連邦
モンゴル
ロシア
中国
フランス
アメリカ
ドイツ
スペイン
グレートブリテン及び
北アイルランド連合王国
中国
ドイツ
ドイツ
インドネシア
マレーシア
中国
中国
スイス連邦
締 結 日
1986年1月15日
1989年8月22日
1996年4月1日
1997年7月4日
1999年2月22日
1999年12月23日
2000年7月17日
2001年3月16日
2002年12月16日
2002年12月17日
2003年8月28日
2003年10月18日
2004年3月15日
2004年11月20日
2005年12月21日
2006年2月13日
2006年9月19日
2006年9月24日
2007年3月20日
2007年11月6日
2007年12月18日
2008年1月15日
2008年7月7日
2008年12月12日
2008年12月15日
2009年2月10日
2009年3月31日
2009年5月26日
2009年7月28日
2009年9月24日
2010年2月25日
2010年3月22日
2010年3月31日
2010年7月23日
2010年9月13日
2010年10月4日
2010年10月15日
2010年10月15日
2010年10月15日
2010年11月4日
2011年1月11日
2011年3月28日
2011年4月14日
2011年7月15日
2011年10月25日
2012年1月9日
2012年2月7日
2012年2月24日
2012年5月24日
2012年8月21日
2012年9月21日
2013年1月23日
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 07
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
●学部間協定(19ヵ国、32大学)
相手先大学名
2013年3月1日現在
国 名
締 結 日
本学締結学部
シャルル・
ド・ゴールリール第3大学
フランス
1989年11月1日
人文学部
釜慶国立大学校水産科学大学・環境海洋大学
大韓民国
1995年9月22日
生物資源学部
清華大学熱能工程系及び工程力学系
中国
1995年10月1日
工学部
マーサー大学医学部
アメリカ
1998年10月29日
医学部
リヨン政治学院(リヨン第二大学)
フランス
2002年1月21日
人文学部
ウェイン州立大学医学部
アメリカ
2002年3月18日
医学部
ハッサン2世農獣医大学
モロッコ
2002年11月20日
生物資源学部
上海交通大学
中国
2004年8月11日
医学部
ロストック大学医学部
ドイツ
2004年10月29日
医学部
モンクット王ラカバン工科大学
タイ
2005年9月5日
工学部
廣西医科大学
中国
2006年6月6日
医学系研究科・医学部
ザンビア大学医学部
ザンビア
2007年2月7日
医学系研究科・医学部
イベロアメリカン大学医学部
ドミニカ共和国
2007年6月15日
医学系研究科・医学部
ムヒンビリ健康科学大学医学部
タンザニア
2007年10月19日
医学系研究科・医学部
イェーテボリ大学健康科学部
スウェーデン
2009年1月14日
医学系研究科・医学部
浙江大学理学院
中国
2009年3月28日
工学研究科・工学部
ニューメキシコ大学医学部
アメリカ
2009年6月24日
医学系研究科・医学部
パリ工芸大学(ENSAM)
フランス
2009年8月31日
工学研究科・工学部
モンクット王トンブリ工科大学
生物資源学研究科
タイ
2009年10月20日
生物資源学研究科
生物資源学部
南開大学日本研究院
中国
2010年1月22日
人文社会学研究科
ガーナ大学医学部
ガ−ナ共和国
2010年2月18日
医学系研究科・医学部
ペルジア大学医学部
イタリア
2010年2月22日
医学系研究科・医学部
ルマン先進素材・機械学高等学院(ISMANS)
フランス
2010年7月26日
大学院工学研究科
蘭州大学第二臨床医学院
中国
2011年3月17日
医学系研究科・医学部
ルンド大学人文・神学学部
スウェーデン
2011年3月18日
人文学部
財団法人クリーブランドクリニック
医用生体工学ラーナー研究所
アメリカ
2011年4月22日
工学研究科
サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部
ブラジル
2011年5月16日
人文学部
ラオス健康科学大学
ラオス
2011年9月26日
医学系研究科・医学部
アムリタ大学医学部
インド
2012年1月30日
医学系研究科
国立アテネ工科大学
ギリシャ
2012年5月16日
工学研究科
ティラナ工科大学
アルバニア共和国
2012年9月13日
工学研究科
ヤンゴン第一医科大学
ミャンマー
連邦共和国
2012年12月17日
医学系研究科・医学部
08 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 09
Ⅱ.国際交流活動
国際交流協定締結校
International Partner Universities
フランス共和国
ドイツ連邦共和国
Federal Republic of Germany
◎エアランゲン・ニュルンベルク大学
Friedrich-Alexander-Universitat Erlangen-Nurnberg
◎ハイデルベルク大学
Heidelberg University
◎ボーフム大学
Ruhr-Universitat Bochum
◎フラウンフォーファ研究機構
Fraunhofer-Gesellschaft Research Organization
●ロストック大学医学部
Rostock University Faculty of Medicine
◎ライプチッヒ大学
Leipzig University
French Republic
◎サボア大学
University of Savoie
●シャルル・
ド・ゴールリール第3大学
Universite Charles-de-Gaulle Lille 3
●パリ工芸大学 (ENSAM)
Ecole Nationale Superieur d'Arts
et Metiers(Arts et Metiers Paristech)
●リヨン政治学院(リヨン第2大学)
L'institut D'etudes Politiques
De Lyon (University Lyon 2)
●ルマン先進素材・機械学高等学院 (ISMANS)
Institut Superieur des Materiaux
et Mecaniques Avances(ISMANS)
イタリア共和国
中華人民共和国
Republic of Italy
●ペルジア大学医学部
School of Medicine,
Universita degli Studi di Perugia
People's Republic of China
◎安徽農業大学
Anhui Agricultural University
◎内蒙古工業大学
Inner Mongolia University of Technology
◎雲南大学
Yunnan University
◎延辺大学
Yanbian University
◎河南師範大学
Henan Normal University
●廣西医科大学
Guangxi Medical University
◎廣西大学
Guangxi University
◎江蘇大学
Jiangsu University
◎江南大学
Jiangnan University
ロシア
Russia
◎ハバロフスク国立経済法律アカデミー
Khabarovsk State Academy of Economics and Law
ウズベキスタン共和国
Republic of Uzbekistan
◎タシケント国立法科大学
Tashkent State
Institute of Law
グレートブリテン及び
北アイルランド連合王国
United Kingdom of Great Britain
and Northern Ireland
◎カーディフ大学
Cardiff University
スウェーデン王国
Kingdom of Sweden
●イェーテボリ大学健康科学部
Sahlgrenska Academy at
the University of Gothenburg
●ルンド大学人文・神学学部
Faculty of Humanities and
Theology, Lund University
スペイン
Spain
◎ジャウメプリメル大学
Universitat Jaume I
◎バレンシア州立工芸大学
Universidad Politecnica de Valencia
モンゴル国
Mongolia
◎モンゴル国立大学
National University
of Mongolia
◎天津師範大学
◎上海海洋大学
Tianjin Normal University
Shanghai Ocean University
◎南京工業大学
●上海交通大学医学部
Nanjing University of Technology
Shanghai Jiao Tong University School of Medicine
◎北京外国語大学
◎瀋陽薬科大学
Beijing Foreign Studies University
Shenyang Pharmaceutical University
●蘭州大学第2臨床医学院
◎西安理工大学
The Second Medical College of Lanzhou University
Xi’
an University of Technology
●清華大学熱機能工程系及び工程力学系
Faculty of Thermal Engineering and Engineering Mechanics, Tsinghua University
●浙江大学理学院
College of Science Zhenjiang University
●南開大学日本研究院
Nankai University Institute of Japanese Studies
スイス連邦
Swiss Confederation
◎CSEM社
Centre Suisse d’
Electronique et de
Microtechnique (CSEM)
大韓民国
Republic of Korea
◎世宗大学校
Sejong University
◎東国大学校
Dongguk University
アルバニア共和国
Republic of Albania ●ティラナ工科大学
Polytechnic University of Tirana
ベトナム社会主義共和国
●釜慶国立大学校水産科学大学・
環境海洋大学
College of Fisheries, College of
Environmental and Marine
Science and Technology,
Pukyong National University
◎梨花女子大学校
Ewha Womans University
Socialist Republic of Vietnam
◎外国貿易大学
Foreign Trade University
◎ホーチミン市師範大学
Hochiminh City University of Pedagogy
ギリシャ共和国
Hellenic Republic ●国立アテネ工科大学
National Technical University of Athens
インド共和国
Republic of India
●アムリタ大学医学部
Amrita Institute of
Medical Sciences
モロッコ王国
Kingdom of Morocco
●ハッサン2世農獣医大学
Institut Agronomique
et Veterinaire Hassan II
アラブ首長国連邦
ガーナ共和国
Republic of Ghana
●ガーナ大学医学部
University of Ghana School of Medicine
United Arab Emirates
◎シャルジャ大学
University of Sharjah
バングラデシュ人民共和国
People's Republic of Bangladesh
◎バングラデシュ農業大学
Bangladesh Agricultural University
ザンビア共和国
ミャンマー連邦共和国
Republic of Zambia
●ザンビア大学医学部
University of Zambia School of Medicine
Republic of the Union of Myanmar
●ヤンゴン第一医科大学
University of Medicine-1, Yangon
タンザニア連合共和国
United Republic of Tanzania
●ムヒンビリ健康科学大学医学部
School of Medicine of Muhimbili University
of Health and Allied Sciences
10 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
マレーシア
Malaysia
◎プトラマレーシア大学
Universiti Putra Malaysia
●タチ大学高等技術院
Tati University College
ラオス人民民主共和国
Lao People's Democratic Republic
●ラオス健康科学大学
University of Health Sciences
タイ王国
Kingdom of Thailand
◎アジア工科大学院
Asian Institute of Technology
◎カセサート大学
Kasetsart University
◎コンケーン大学
Khon Kaen University
◎スラナリー工科大学
Suranaree University of Technology
アメリカ合衆国
United States of America
●ウェイン州立大学医学部
Wayne State University School of Medicine
●財団法人クリーブランドクリニック医用生体工学ラーナー研究所
The
Cleveland
Clinic
Foundation Lerner Research Institute
フィリピン共和国
●ニューメキシコ大学医学部
Republic of the Philippines
University of New Mexico School of Medicine
◎ビサヤ州立大学
◎ネブラスカ大学リンカーン校
Visayas State University
University of Nebraska - Lincoln
◎ノースカロライナ大学ウイルミントン校
University of North Carolina Wilmington
◎ハワイパシフィック大学
Hawai'i Pacific University
インドネシア共和国
●マーサー大学医学部
Republic of Indonesia
Mercer University School of Medicine
◎スリヴィジャヤ大学
Sriwijaya University
◎ハルオレオ大学
Haluoleo University
◎ボゴール農科大学
Bogor Agricultural University
◎パジャジャラン大学
Padjadjaran University
オーストラリア連邦
◎タマサート大学
Commonwealth of Australia
Thammasat University
◎タスマニア大学
◎チェンマイ大学
University of Tasmania
Chiang Mai University
◎メジョー大学
Maejo University
●モンクット王トンブリ工科大学生物資源学研究科
School of Bioresources and Technology King Mongkut's University of Technology Thonburi
●モンクット王ラカバン工科大学工学部
Faculty of Engineering King Mongkut's Institute of Technology Ladkrabang
ドミニカ共和国
Dominican Republic
●イベロアメリカン大学医学部
School of Medicine, Iberoamerican University
ブラジル連邦共和国
Federative Republic of Brazil
●サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部
Faculty of Philosophy, Letters and Human Sciences
at the University of Sao Paulo
◎大学間協定締結校 52 University Level
●学部間協定締結校 32 Faculty Level
協定大学等総数
32か国 32 Countries
84大学等 84 Institutions
2013年3月1日現在 As of March 1, 2013
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 11
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
3.第19回3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム2012
2.ダブルディグリープログラム
本学は海外の大学と学位授与に関する協定を結び、
両大学の学生が双方の大学に在籍し、
必要な単位を修得すること
2012年10月21日から26日まで、
インドネシアのボゴール農科大学にて開催の「第19回3大学国際ジョイントセミナー&シンポ
により両大学の学位を取得するダブルディグリープログラムを、
学部レベルで天津師範大学(中国)
と、
大学院レベルでスリウィ
ジウム」に三重大学から学生15名と教員5名が参加した。3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウムとは、
三重大学(日本)、
ジャヤ大学、
パジャジャラン大学(インドネシア)との間にて実施している。
チェンマイ大学(タイ)、
江蘇大学(中国)
の3大学が交代でホストを務める国際交流を兼ねた論文発表会で、
2011年度から
は新たにボゴール農科大学(インドネシア)
がホスト校に加わり、
2012年はインドネシアにおける初めての開催となった。
プログラム初日の10月21日には、
レジストレーションを経てボゴール植物園を見学した。22日から25日まで、
開会式後、
プレナ
1 中国(天津師範大学)
本学は、
天津師範大学と2006年から本学教育学部と天津師範大学国際教育交流学院との間でダブルディグリープログ
ラムに関する協定を締結し、
交流を行っている。それ以降、
活発に交流活動を実施しており、
相互の大学あわせて5年間の
リーセッション、
基調講演に引き続き、
人口、
食料、
エネルギー、
環境及びエコロジーをテーマにそれぞれが口頭発表やワーク
ショップに参加した。最終日には優秀学生表彰が行われ、
三重大学からは、
濱崎翼さん
(生物資源学部4年)
がベストペーパ
ーアワードを受賞した。
在学中、
特定のカリキュラムを修了することにより、
両方の学位取得
閉会式では、
2013年の記念すべき第20回開催校となる本学の朴 恵淑国際担当理事・副学長に3大学国際ジョイントセミ
を目指している。
ナー&シンポジウムの旗が手渡された。
2013年3月現在、
天津師範大学の4年生15名が本学の教育学
第20回3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム2013は2013年10月28日から11月2日に本学を会場に人口、
食料、
エネル
部で学んでおり、
2013年4月には20名の学生が1年の予定で来日す
ギー、
環境、
持続発展教育(ESD)
をメインテーマとして開催が予定されている。参加学生はその年に定められたテーマに沿
る予定である。
また本学教育学部から長期派遣2名と短期派遣2
また記念すべき第20回セミナー&シンポジウムでは、
って研究結果を口頭及びポスターセッションにて英語による発表を行う。
名の教員を天津師範大学の日本語教育部門での教育支援として
学生らは英語のコミュニケーション能力を使い、
知識と経験を積むことができるようワークショップなどさまざまなプログラムも提
派遣してきたが、
2013年4月からは短期派遣教員を3名に増員する
供される予定で、
本学の演習船「勢水丸」に乗船し伊勢湾の海洋生物多様性について学ぶエクスカーションも実施される
など、
交流活動の拡充を図る予定である。
天津師範大学での授業風景
予定である。三重大学の学生一人一人が主役となり、
名実共にアジア・世界に誇れる3大学国際ジョイントセミナー&シンポジ
ウムに発展していくことが期待されている。
2 インドネシア(スリウィジャヤ大学・パジャジャラン大学)
本学生物資源学研究科博士前期課程とスリウィジャヤ大学大学院は、
2008年7月29日にダブルディグリープログラム
(総合
的食料生産・管理計画学プログラム:Double Degree Master Program on Integrated Food Production and
Management Planning)
に関して協定を締結し、
実施している。2012年6月21日、
スリウィジャヤ大学で第103回卒業式が挙
行され、
本学大学院生物資源学研究科とスリウィジャヤ大学大学院作物科学研究科による「総合的食料生産・管理計画学
ダブルディグリー」の第2期生2名(日本人学生1名,
インドネシア人学生1名)が学位を授与され、
成績優秀学生として表彰を
受けた。
また本学とパジャジャラン大学の間でも、
2012年2月24年に学術協力・交流に関する一般協定及び学生交流協定を締結
し、
引き続き9月17日にはダブルディグリープログラム制度に関する覚書を取り交わした。
2012年12月18日には、
インドネシアのパレンバン市において、
スリウィジャヤ大学大学院を会場として海外入試を実施した。
生物資源学研究科とスリウィジャヤ大学による総合的食料生産・管理計画学ダブルディグリー修士プログラム
(Double
Degree Master Program on “Integrated Food Production
and Management Planning”)
の第3期生、
ならびにパジャジャラ
ン大学とによる持続的地域発展・保全学ダブルディグリー修士プロ
グラム
(Double Degree Master Program on “Sustainable
Rural Development and Conservation”)
の第1期生候補者を
対象として、
大学院博士前期課程入学試験のダブルディグリープ
第19回3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム(2012.10)
ログラム外国人特別選抜を行い、
スリウィジャヤ大学とのプログラム
に3名、
パジャジャラン大学とのプログラムに4名の学生が合格し、
2013年4月より三重大学で学ぶこととなった。
12 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
スリウィジャヤ大学第103回卒業式
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 13
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
1 留学生のための研修旅行
4.第6回三重大学国際交流月間2012
Ⅱ章『国際交流活動』7.
留学生のための研修旅行 24ページ参照
12月1日から12月20日の間、
「第6回三重大学国際交流月
間2012」
を開催した。国際交流月間は期間中、
学生、
教職員、
2 防災啓発研修
地域の皆さまに参加していただける様々なイベントを実施し
防災啓発研修は、
学生・教職員等の地震災害に対する心構え及び防災意識の向上を図ることを主な目的としており、
月1
ており、
2012年度の本学における国際交流事業の集大成と
回の頻度で定期的に行われている。12月6日
(木)午後12時5分より環境・情報科学館3階にて行われた今回の研修会は、
留
して、
広く開かれた国際交流の場となることを目指している。
学生に向けて行ったもので、
講義ややり取りがすべて英語で行わ
12月1日の「留学生のための研修旅行」を皮切りに、
20日
れた。工学研究科川口淳准教授防災室防災アドバイザーによる講
までの3日間行われた「留学生出身国フェア&エスニック料
義や、
三重大学学生により構成された三重大学災害ボランティア
理フェア」に至るまでの計15のイベント及びシンポジウムから
団体「MUS-net」による活動紹介が行われた。川口准教授は、
災
なる第6回三重大学国際交流月間を開催した。期間中は本
害をいかに想定し、
その想定に基づいていかに行動するかの重要
学の留学生、
日本人学生、
教職員はもちろんのこと、
地域住
性について説明し、
参加した留学生たちは、
真剣な面持ちで聴き
民の方々や関係者ら2,000名以上が参加し、
三重大学と地
入っていました。
域の国際化に寄与する国際交流の場となった。
防災啓発研修(2012.12.6)
3 英語スピーチコンテスト
12月5日
(水)、
三重大学講堂(三翠ホール)小ホールにて、
英語スピーチコンテストを開催した。コンテストの応募対象者は、
英語
を母国語としない学生及び英語を話す国に6カ月以上滞在したことのない学生とされ、
11名の三重大学生がコンテストに参加した。
内田淳正三重大学長(2012.12.19) 黄 菊花中華人民共和国駐名古屋総領事館
教育・文化担当領事(2012.12.19)
第6回 三重大学国際交流月間2012ポスター
本コンテストは、
花見槇子国際交流センター特任教授がコーディネーター、
人文学部井上稔浩教授、
教育学部宮地信弘教授及
びアンソニーピッコロ教員が審査員を務めた。
リサ リズキア アメリアさん(国際交流センター日本語研修生)が「Eco-the Lifestyle
on Campus」
というタイトルで発表し、
1位に輝いた。
●第6回三重大学国際交流月間2012の概要
日付
1 2 月 1 日( 土 )
1 2 月 5 日( 水 )
時刻
終 日
15:00-17:00
会場・場所
伊賀市
講堂小ホール
環境・情報科学館
(MEIPL)3階
MEIPL 1階
アスト津 3階
メディアホール
MEIPL 1階
MEIPL 1階
1 2 月 6 日( 木 )
12:05-12:55
1 2 月 8 日( 土 )
1 2 月 9 日( 日 )
1 2 月 1 2 日( 水 )
1 2 月 1 2 日( 水 )
1 2 月 1 2 日( 水 )
13:00-17:00
10:30-12:30
14:40-16:10
16:30-18:00
18:00-19:00
1 2 月 1 3 日( 木 )
16:30-18:30
MEIPL 1階
1 2 月 1 5 日( 土 )
1 2 月 1 5 日( 土 )
1 2 月 1 9 日( 水 )
1 2 月 1 9 日( 水 )
10:00-17:00
17:00-21:00
15:00-16:30
17:40-20:00
第一体育館
三重大学教職員テニスコート
メディアホール
講堂小ホール
三重大学ユネスコスクール研修会/シンポジウム2012
国際理解セミナー
(JICA中部・三重県との共催)
JICAボランティアセミナー
(JICA中部との共催)
セルビアを知ろう!
留学生カフェ
3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム・
国際インターンシッププログラム報告会
スポーツ大会
テニスによる国際交流大会
外国語のど自慢大会
国際交流会
1 2 月 3 日( 月 )
∼ 1 4 日( 金 )
終 日
第1生協 書店前
Short Poem“俳句”コンテスト
1 2 月 1 8 日( 火 )
∼ 2 0 日( 木 )
12:00-(売り切れまで)
生協第1食堂
留学生出身国フェア&エスニック料理フェア
イベント
留学生のための研修旅行
英語スピーチコンテスト
防災啓発研修
英語スピーチコンテスト
(2012.12.5)
14 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 15
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
4 三重大学ユネスコスクール研修会/シンポジウム2012
V章『ユネスコスクール活動』
4.
ユネスコスクール研修会/シンポジウム2012 52ページ参照
5 国際理解セミナー
VI章『社会貢献(地域との交流)』
2.
国際理解セミナー 53ページ参照
6 JICAボランティアセミナー
留学生カフェ
12月12日午後2時40分から、
本学総合研究棟II 1階メディアホールにて、
JICAボランティアセミナーが開催された。講師には
本校の卒業生であり、
青年海外協力隊・識字教育隊員として、
2001年7月から2003年10月までニジェールで識字教育の活動
に携わっていた湯木朋子さんを迎えた。湯木さんからは青年海外協力隊の概要、
識字教育の現状、
ニジェールの生活スタイ
ルに至るまで体験談を交えながら話していただいた。参加した学生からは盛んに質問が出るなど、
有意義なセミナーとなった。
8 3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム・国際インターンシッププログラム報告会
12月13日
(木)午後4時30分から午後6時30分まで、
環境・情報科学館1階ホールにて第19回3大学国際ジョイントセミナー&
シンポジウム報告開催した。始めに、
国際インターンシッププログラムでタイ・コンケン大学に派遣された成田和弘さん
(工学研究
科1年)、
タイ・キングモンクット工科大学ラカバン校に派遣された宮本達史さん
(工学研究科1年)、
ベトナム・ホーチミン市師範大
学に派遣された石川千晴さん
(教育学部3年)の報告があった。続いて、
インドネシア・ボゴール農科大学で開催された「3大学
国際ジョイントセミナー&シンポジウム」の報告が行われ、
神山智也さん
(工学研究科2年)他14名による日程を追っての活動報
告と、
Environmentの分野で最優秀賞を取った濱崎翼さん
(生物資源学部4年)
の受賞記念報告があった。
どちらのプログラムも、
参加者の充実した実習の様子や現地学生等との交流について報告があり、
フロア参加者もプログラム
に興味を持ち、
質疑応答も盛んに行われた。最後に江原宏副学長より、
来年度は三重大学で3大学国際ジョイントセミナー&シ
ンポジウムが開催される旨の話と、
大学主催の国際キャリアアッププログラムへの積極的に参加するよう呼びかけがあった。
JICAボランティアセミナー
(2012.12.12)
7 セルビアを知ろう!&留学生カフェ
12月12日
(水)、
「セルビアを知ろう!」
と
「留学生カフェ」が環境・情報科学館にて開催された。
セルビア出身の留学生、
ヴラディミル・ポポビッチさんがセルビアの地理や歴史、
イベントなど様々な側面についてクイズ形式で紹介
した後、
ポポビッチさんよりセルビアの手作り料理が振る舞われた。参加した学生や教職員は、
ポポビッチさんの話を聴き、
セルビア料
理を味わうことで、
セルビアへの理解をより深めることができた。
セルビアを知ろう!
3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム・国際インターンシッププログラム報告会(2012.12.13)
16 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 17
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
9 スポーツ大会
11 外国語のど自慢大会
12月15日
(土)、
留学生支援実践受講生の企画でスポーツ大会を実施した。種目はソフトバレーとバドミントンの二種目を行い、
12月19日
(水)午後3時から午後4時30分、
総合研究棟Ⅱ 1
午前中をソフトバレーの部、
午後をバドミントンの部とし、
参加者が両種目に出場できる形式で進行した。ソフトバレーは計6チー
階メディアホールにおいて、
「外国語のど自慢大会」が開催さ
ム、
バドミントンは計15チームの参加があり、
述べ55名の参加となった大会は、
皆で競技を楽しむといったアットホームな雰囲気で
れた。13組の学生が母語以外の歌詞の歌を披露し、
厳正な審
進められた。
しかし、
勝ち進んだチーム同士の対戦は迫力があり、
決勝戦ではライバルだったチームの参加者も集まって応援し
査を経て昨年度優勝の中国人留学生池 天択さんが再び1位
あい、
大いに盛り上がった。参加者の留学生や日本人学生からは、
楽しい大会だったと好評で、
来年も継続してほしいなどの感
に輝いた。今大会では参加者数が102名と昨年の大会に比べ
想が多く寄せられた。
一桁増え、
出場者の歌のレベルもアップした。運営は日本人と
留学生が入り混じった19名による学生実行委員会がしっかり
やり、
委員会内部の国際交流も大いに進んだイベントであった。
外国語のど自慢大会(2012.12.19)
12 国際交流会
12月19日
(水)午後5時40分から午後8時まで、
三重大学講堂小ホールにて三重大学の留学生、
日本人学生、
教職員及び
地域の関係団体・企業が一同に会し、
交流を深めるため国際交流会が開催された。
まず講堂のホワイエにて、
合唱団Mr.Monthによる素晴らしい合唱が披露された。講堂小ホールに移動の後、
内田淳正学
長による挨拶に続き、
石垣英一三重県副知事、
黄菊花中華人民共和国駐名古屋総領事館教育・文化担当領事、
植田賢
一ホームステイ
・イン津会長から来賓挨拶をいただいた。
スポーツ大会の参加者ら
(2012.12.15)
交流会では、
次々に様々なパフォーマンスが行われた。伊賀忍者特殊軍団阿修羅による忍者パフォーマンスには観客から
は驚きの声や歓声が上がった。中国の留学生からは馬頭琴や琵琶の演奏とカンフーが披露され、
観客の注目を集めた。韓
10 テニスによる国際交流大会
12月15日午後5時から三重大学教職員テニスコートにて「テニスによる国際交流大会」が開催された。試合開始直後より、
あ
いにくの天候で、
途中、
雨が降り出した。当初は予選の後に本戦を行う予定だったが、
予選がすべて終了する直前に雨が激し
くなり、
予選が終わった時点で試合を中止し、
予選の結果をもって順位を決定した。教職員総勢11名の参加があり、
優勝者は
趙 飛さんと馬 潤波さんペア、
準優勝者は中村顕斗さんと張 鵬さんペアだった。
優勝者 趙 飛さんと馬 潤波さんペア
18 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
国人留学生らが伝統的な歌や世界的に流行した楽曲を踊りながら披露すると飛び入りでステージに上がる人も現れ、
大い
に盛り上がった。
タイの留学生らは伝統舞踊を美しい民族衣装とともに披露し、
インドネシアの留学生による自国紹介の際に
は、
観客も一緒に踊り、
会場が一体となって盛り上がっていた。
フラメンコダンスやジャズバンドがステージ上にて素晴らしいパフォーマンスを披露した最後には本学応援団が参加者など
へ向け、
エールを送り、
交流会は締めくくられた。
準優勝者 中村 顕斗さんと張 鵬さんペア
石垣英一三重県副知事
伊賀忍者特殊軍団阿修羅
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 19
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
【第2位】三重県俳句協会 伊藤政美会長 選
「古里が 懐かしくなる 時雨かな」 金 玲 (中国)
俳句がよくわかっている人の作品みたいだ。
きちんと俳句の骨格を備えている。季語である「時雨」
も効いている。
【第3位】三重大学日本人学生 選 38票/107票
「サフランの むらさきの花に 国をおもう」 セイド アハマド シャー (アフガニスタン)
・自国のことを、
花をもってイメージしているところに、
共感を覚
えました。
馬頭琴を演奏する中国人留学生
江南スタイルを披露する韓国人留学生
・サフランから母国を連想するのは、
日本人にはない発想で
おもしろい。
・サフランの花は、
母国にたくさん咲いているのでしょう。
・花を見て故郷を思い出すというのは、
誰もが共感できると思
う。俳句の言葉が簡素なのが、
さらに郷愁を誘った。
伝統舞踊を披露するタイ人留学生
インドネシアの留学生らと踊る参加者ら
Short Poem“俳句”コンテスト
(2012.12.19)
14 留学生出身国フェア&エスニック料理フェア
OLEによるフラメンコ
三重大学体育会系応援団による表演
12月18日から20日までの3日間、
生協第一食堂において、
留学生出身国フェア&エスニック料理フェアが開催された。18日
は韓国のスンドゥブと中国の回鍋肉、
19日はタイのPad Thaiとベトナムのベトナム風豚の角煮、
20日はドイツのポテトスープとリ
13 Short Poem“俳句”コンテスト
留学生によるShort Poem“俳句”
コンテストの募集が11月1日から29日まで行われ、
留学生から35句の応募があった。応
募された俳句は、
12月3日から14日までの約2週間、
翠陵会館談話室に展示され、
投票が行われた。12月19日
(水)午後5時か
ンゴのパンケーキがメニューとして登場した。会場では、
各国出身の学生が中心となってその国に関するミニ情報やクイズを
載せ作成した冊子を配布し、
第一食堂利用者には料理を楽しみながら見てもらった。第一食堂利用者の学生らからは料理
フェアの料理を楽しみにしていたという声の他、
各国紹介の冊子についても高評価の声が寄せられた。
ら国際交流センター会議室において表彰式が開催された。審査は、
三重県俳句協会会長伊藤政美氏により1位及び2位が、
3位は日本人学生等による107票の投票結果に基づき行われた。伊藤会長からの講評及び投票結果は次のとおりである。
【三重県俳句協会会長伊藤政美氏講評】
【第1位】三重県俳句協会 伊藤政美会長 選
「ばらかおる きみのほっぺが あかくなる」 セイド アハマド シャー (アフガニスタン)
素直にそのまま自分の言葉で表すことが大事。
この句は、
それ
この純粋さがよい。俳句は子どものように、
感動したことを、
ができている。薔薇の花の色と頬を染めている女性の初々しさが響き合って、
ほほえましい。
中国の回鍋肉と韓国のスンドゥブを紹介したディスプレイ
20 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
フェアの料理を楽しむ学生
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 21
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
5.JICAボランティアセミナー ∼国際協力というシゴト∼
7月11日
(水)午後2時40分から午後4時10分まで、
総合研究棟II 1階メディアホールにて「JICAボランティアセミナー∼国際
協力というシゴト∼」を開催した。JICA中部との共催イベントである。今回の講師は2度にわたり、
青年海外協力隊員としてマー
シャル諸島・ブルキナファソで活動した三重大学OB石垣昌好氏で、
活動中に起こった出来事を中心に、
現地の方との出会い、
ブルキナファソでの生活スタイルなど、
体験談を披露していただいた。25名の出席者が熱心に聞き入り、
質疑応答でも積極的に
質問が出た。
ウズベキスタンでの留学フェアの様子(2012.11)
2 台湾
7月23日
(土)
と7月24日
(日)、
台湾の高雄市と台北市で行われた留学フェアに人文学部福田和展教授と荒井茂夫特任教
授が参加した。会場では、
三重大学ブースを出展し、
ポスター及び校旗の掲示、
大学紹介パンフレット等の配付や留学希望
JICAボランティアセミナー
(2012.7.11)
講師の石垣昌好氏
者との個別相談等による三重大学紹介を行った。 来訪者数は31名で内訳は学部進学希望者7名と大学院進学希望者24名だった。希望学部及び研究科は人文21名、
教
6.留学フェア
育1名、
医学1名、
工学6名、
生物資源1名とその他1名で、
主な質問内容は、
入試内容や編入学、
募集時期、
日本留学試験、
授業料、
授業料免除者、
奨学金、
寄宿舎、
カリキュラムに関わるものなど、
具体的なものが多かった。
1 ウズベキスタン
「ウズベキスタン日本留学フェア2012」は、
日本−ウズベキスタン国交樹立20周年記念行事の一環として、
2012年11月10日
に、
ウズベキスタンの首都タシケントで開催された。
日本からは、
三重大学をはじめ名古屋大学、
筑波大学、
慶応義塾大学、
早
稲田大学等9大学が参加した。午前11時の開会式で始まり、
参加大学のプレゼンテーションが英語で行われ、
三重大学は午
後12時から15分間、
英語での大学紹介を行った。会場のInternational Hotel Tashkentには、
約1,000名を超える学生や
父母、
大学関係者が集まり、
日本留学への高い関心がうかがえた。三重大学ブースにも留学希望の学生や父母が殺到し、
用意した資料はすぐになくなり、
インターネットを用いて説明を行うほど好評であった。学生の主な関心は、
(1)英語で行われ
る授業はあるのか(2)奨学金制度は充実しているのか(3)寮は完備しているのかであった。午後6時までの予定であったが、
大勢の学生や父母の希望に応じて午後8時過ぎまで留学フェアを行った。会場には三重大学と交流協定を結んでいる、
タシ
ケント法科大学の学長が来訪し、
国際交流の活性化について意見交換を行った。
高雄での留学フェア会場の様子(2012.7)
台北会場の様子(2012.7)
11月11日は、
文化施設見学が行われ、
ウズベキスタン第2の都市であるサマルカンドへ移動した。サマルカンドはオアシスで
あることから、
古くからシルク・ロードの重要拠点として繁栄した町らしく、
イスラム様式のモスクや中世の大学、
天文台などが
3 外国人学生のための進学説明会(東京・大阪)
建設され、
ユネスコ文化遺産に指定されている建築物が多く、
多くの観光客で賑わっていた。11月12日の午前は、
ウズベキス
7月14日
(土)午前9時30分から午後4時、
グランキューブ大阪で開かれた外国人学生のための進学説明会に江原宏国際
タン中高等教育省を訪問し、
次官を交えた意見交換を行った。午後は、
タシケント国立東洋大学所属アルマザル・アカデミック
担当副学長と古尾谷英明国際交流課長が参加した。来訪者は61名で、
内訳は学部の進学希望者50名、
大学院8名、
専門
リチェー
(高校)
を訪問した。日本語での授業参観や、
ウズベキスタンの舞踊、
歌、
ティー・セレモニーなどを見学し、
意見交換
学校教員が3名で、
国籍は中国49名、
台湾4名、
ベトナム1名、
ラオス1名、
日本(教員)4名、
不明2名だった。希望学部及び学
を行った。同学校では、
ロシア語やウズベキスタン語での授業より、
最近は英語授業に重点を置くとの説明を受けた。
また、
ウ
科は人文22名、
教育8名、
医学3名、
工学18名、
生物3名、
理系3名、
その他3名と不明1名だった。
ズベキスタン国立民族大学を訪問し、
日本の大学との活発な国際交流を期待したいとの学長の意向を汲み、
実践的な国際
交流について活発な意見交換を行った。
ウズベキスタンは、
夏が暑く、
オアシスによって水が豊富なため、
糖度の高い果物や花栽培が盛んに行われ、
海外への輸出
に積極的である。過去のロシアの影響より、
近年はヨーロッパやアジア地域に高い関心を示していることから、
日本−ウズベキ
スタンとのさらなる国際交流が期待できる国である。
また、
学生や父母の関心もヨーロッパやアジア、
特に日本への関心が高く、
英語や日本語を学ぶ学生が多いことから、
優秀な留学生を確保できる国、
また今後、
国際交流のパートナーとして重要性が
増すと思える。
22 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
また翌7月15日
(日)午前9時30分から午後4時の日程で、
東京でも同様に開催された。会場はサンシャインシティ文化会館
で江原宏国際担当副学長と水木千春国際交流コーディネーターが参加した。来訪者数は66名で、
学部希望者61名、
大学
院は5名という内訳で、
国籍は中国42名、
ベトナム14名、
韓国2名、
不明8名だった。希望する学部及び学科は人文21名、
教
育2名、
医学1名、
工学30名、
生物資源4名、
理系2名、
その他1名、
不明5名だった。 両会場とも、
質問の内容としては入学試験、
募集時期、
授業料、
奨学金に関して「入試内容に昨年度との相違はあるか」、
「日本留学試験は何点取ればよいか」、
「中国の専門学校を卒業しているが3年次編入できるか」、
「試験内容はどうか」、
「授
業料免除者の基準や免除者数について」などの他、
寄宿舎やアルバイトといった留学生活に関するものも多く聞かれた。
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 23
Ⅱ.国際交流活動
Ⅱ.国際交流活動
7.留学生のための研修旅行
12月1日
(土)、
留学生のための研修旅行が実施された。
この研修は、
年に2回行われており、
日本の文化を学ぶことを目的
としている。今回、
留学生約80名は教職員の引率のもと伊賀市へ向かい、
伊賀流忍者博物館の見学や、
中世から始まった
といわれる日本有数の古陶「伊賀焼」の作陶を体験した。伊賀上野城のある上野公園の散策など、
古くから伝わる伝統文
化を肌で感じる貴重な一日となった。
訪問先での交流会
日本での研究成果報告会(2012.8.28)
10.Japan Weekへの参加
2012年11月24日から29日まで、
スペイン・バレンシアで開催されたジャパンウイーク2012へ本学から、
朴 恵淑理事・副学長、
小新敏充企画総務部長、
工学部学生2名の計4名が参加した。ジャパンウイークはヨーロッバの諸都市を回りながら毎年、
日
本の文化を紹介するイベントで、
2012年で37回目である。開催地のバレンシアは、
人口約80万人のスペインの第3の都市で、
伊賀名物とろろ料理の昼食
伝統の伊賀焼の作陶体験
本学とバレンシア州立工芸大学(UPV)
は大学間交流協定を結んでいる。
日本からの42団体約1,000人の参加者があった。本学は、
三重県及び松阪チャレンジクラブと協力し、
折り紙を折ってもら
8.三重大学国際交流事業の経費助成
い、
その折り紙に世界の平和や環境保全の願いを書き込んだものを生物多様性世界図に貼るイベントを企画、
実施した。本
三重大学は、
学部・研究科が実施する教職員及び学生の海外派遣、
海外交流機関等からの教職員及び学生の受入れ、
国際教育プログラムの開発や推進等三重大学の国際化に特に有効と認められる企画に対して、
その経費の全額ないし一
部を助成する独自の国際交流事業の経費助成を実施している。平成24年度は6つの学部及び研究科から申請のあった8
学参加者全員は忍者の服装で臨み、
スペインでの忍者人気が非常に高いこともあり、
ブースには約1,000人が集まった。会場
の大型スクリーンには三重大学の紹介ビデオを流し、
世界一の環境先進大学を目指す本学の研究や教育、
国際交流、
社会
貢献などをアピールすることができた。
またバレンシア州立工芸大学(UPV)
を訪問した際は、
フランシスコ副学長やマリア国際交流センター長、
ルイス副センター
件の事業について、
1学部・研究科当たり50万円を限度として助成を行った。
長との会合を持ち、
留学生への支援について意見交換を行った。
三重県とバレンシア州は姉妹締結の20周年となることから、
今後さらなる友好関係を保つことが期待される。
9.国際大学交流セミナーの開催
三重大学と学生交流協定を結んでいるタイのチェンマイ大学、
カセサート大学、
タマサート大学、
モンクット王トンブリ工科大
学から10名の学生が「平成24年度外国人留学生国際交流セミナー
(International University Exchange Seminar
and Workshop Program 2012)」に参加するため、
8月20日から29日の日程で来日した。訪問先の伊賀市では、
学生らは上
野ガス株式会社、
ゆめぽりす伊賀に立地する株式会社ミルボンゆめが丘工場、
菜種油製造製造施設菜の舎などを訪れ、
産
官学民の連携による国際的な教育、
研究に触れるだけでなく、
地域住民との国際交流を行う機会を得た。
8月28日
(火)、
国際交流センター会議室にて閉講式が行われ、
大学毎に日本での研究成果の報告会の後、
ひとりひとりに
証明書が授与された。
JapanWeek会場
伊賀市役所訪問
24 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
実習中の様子
JapanWeek会場での三重大学ブースの様子
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 25
Ⅲ
Ⅲ.国際教育活動
国際教育活動
International Educational Activities
1.国際教育の概略
国際交流センターの前身である留学生センターが担当する教育科目は、
全学の留学生のための日本語教育コースがその
中心であった。留学生のニーズに合わせた日本語教育がますます充実し、
2005年度後期より留学生センターが国際交流セ
また2013年3月1日
(金)
には国際交流センター日本語初級集中コース及び日本語研修コース修了式が執り行われた。アフ
ガニスタンや中国などからの研修生9名が修了式に出席し、
「日本の文化を学ぶことができて良かった。」、
「日本語や自分の
専門についての勉強を続け、
修士号や博士号を取りたい。」などと感想が述べられた。
ンターに改編されるに伴い、
「英語による国際教育科目」、
「海外英語研修」、
「国際インターンシッププログラム」、
「3大学国
際ジョイントセミナー&シンポジウム」、
「短期留学生プログラム」、
「国際交流週間・月間」
と、
国際交流に重点を置いた活動が
行われてきている。
また、
「市民開放授業」、
「FD講演会」、
「日本学生支援機構平成24年度ショートビジット・ショートステイ採
択事業」等も実施され、
ますます充実した活動が展開されている。
1 日本語・日本文化教育
①日本語研修(初級)集中コース
【初級集中コース】 2012年度後期日本語・日本文化研修コース及び
日本語研修コース開講式(2012.10.10)
2012年度後期日本語・日本文化研修コース及び
日本語研修コース修了式(2013.3.1)
日本語力の速成を希望する、初級レベルの留学生のために設けられたコースとして、
初級集中(日本語研修)
コースがあ
る。研修期間は16週間であり、
未習者及び既習時間が100時間未満の学生のためのクラスである。各学部の指導教員の承
諾のもとに、
日本語クラスへの出席を優先させる等、 一定の条件が設けられている。
②一般日本語教育コース
三重大学に在学するすべての留学生が、 そのニーズと日本語能力に応じて受講することができる。 初級基礎I、 初級基
礎Ⅱ、 中級I、 中級Ⅱ、
上級の5コースがある。 各コースは15週間で、
2012年度より16週間となった。受講希望者は日本語レベ
2012年度前期(第30期)、2012年度後期(第31期)
第30期(2012年4月∼2012年9月)
としては、
3ヶ国から10名の留学生が受講した。内訳は、
特別研究生が2名(中国)、
特
別聴講生8名(中国、
マレーシア、
タイ)
である。
第31期生(2012年10月∼2013年3月)
は7ヶ国から9名の留学生が受講した。内訳は、
日本語研修生3名(タイ、
バングラデ
特別研究学生2名(中国)、
特別聴講学生1名(スペ
シュ、
インドネシア)、
大学院生1名(中国)、
研究生2名(アフガニスタン)、
イン)、
日本語研修生1名(バングラデシュ)
である。
ル判定試験を受け、 その結果に基づいて履修登録を行い、
授業を受ける。
中級I、
中級Ⅱ、
上級コースのうち11科目は、 本学共通教育の 「日本語」 「日本事情」 の単位認定科目であり、
学部正規留
学生はこれらを履修して単位認定を受けることができる。
近年の傾向として、
本学協定校の短期交換留学生が増加してきたことにより、
受講者数が多くなってきているため、
特に中
級Iコースや選択科目の充実を図っている。2010年度から履修科目名が同じでも前期A、
後期Bとすることで、
帰国後に多く
の科目が単位認定できるようにしている。
このコースの主教材には、 『みんなの日本語初級I、
Ⅱ本冊』(スリーエーネットワーク)が使用されている。 副教材として、
同
テキストのシリーズとして発行されている『翻訳・文法解説(各国語版)』、
『書いて覚える文型練習帳』、
『導入・練習イラスト
集』、
付属CD・テープ、
聴解教材『聴解タスク25 I Ⅱ』、
テープ及びビデオ、
『標準問題集I Ⅱ』、
『やさしい作文』等を活用し
た。加えて、
新日本語の基礎シリーズ
(スリーエーネットワーク)
の『クラス活動集101』
『続・クラス活動集131』や、
『文法リスニ
ング99』
(凡人社)
なども併用した。
このコース終了後は各学部で専門の指導を受けることが期待されているため、 日本語の基礎力を短期間で身につける必
要性がある。そこで、 文法の積み上げによる基礎力の構築に加えて、
特に会話能力と聴解能力の向上を目指し指導を進め
た。近年、
初級集中終了後の国際交流センター日本語レベル判定試験において、
中級Iレベルに配属される学生も多くなって
きている。
A 初級基礎Ⅰ
・Ⅱコース
初級基礎I・Ⅱコースは、
大学での勉学や研究においてそれほど高いレベルの日本語力を必要としない留学生のための日
本語コースである。留学生自身が日本語をもっと勉強したくても、
指導教員の方からできるだけ研究にできるだけ専念してほ
しいということで、
この初級基礎コースを選ばせる指導教員もいる。初級基礎Iは週に1コマ、
初級基礎Ⅱは週に2コマである。
初級基礎I・Ⅱは、
「市民開放授業科目」
として市民に開放している授業でもある。
主教材は、
初級基礎Iでは『みんなの日本語 初級I本冊』
(スリーエーネットワーク)、
『NIHONGO FUN & EASY』
(アス
ク)初級基礎Ⅱでは『みんなの日本語 初級Ⅱ本冊』
(同上)
である。その他、
関連副教材や自主作成教材も適宜活用してい
る。初級基礎コースは、
複数の選択科目と一緒に取る学生が多い。
「総合日本語」では、
文法の復習や既習の学習項目を使った4技能の応用練習を中心に進められている。その成果は、
『初
級集中(日本語研修)
コース クラス作文集』にまとめられている。
10月10日
(水)、
国際交流センター会議室において、
国際交流センター後期開講式が行われ、
第31期生日本語研修(初級
集中)
コース受講生9名および日本語・日本文化研修コース受講生5名が出席した。
開講式では朴 恵淑国際交流センター長の挨拶に続き、
英語や日本語で受講生の自己紹介が行われた。
日本語研修(初
級集中)
コース受講生は半年間、
週3日の集中コースで日本語を習得し、
日常生活における基礎的な文法力、
読解力、
会話
力、
聴解力を身に付けていくことになる。
B 中級Ⅰコース 本コースの目標は、
大学で授業を受けるために必要な読解力及び聴解力、
文章表現力の育成を目指すことである。初級
レベルの基礎的な文法理解力、
語彙力、
会話力、
読解力を土台に、
より高度なコミュニケーション能力の育成と専門分野にお
ける研究に必要な日本語の文法力、
語彙力、
表現力を向上させるように取り組んでいる。
対象者は、
初級集中コースや初級基礎Ⅱコースなど、
日本語初級レベルを修了した日本語能力を有する者である。 必修科
目として 「文法・読解」、
「読解・作文」、
「会話」、
「聴解」がある。
なお、
「文法・読解」、
「読解・作文」は、
2010年度より「三重大学市民開放科目」として市民に開放されている。
26 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 27
Ⅲ.国際教育活動
Ⅲ.国際教育活動
必修文法の主テキストは、『みんなの日本語(中級1本冊)』
(スリーエーネットワーク)、
『大学・大学院留学生・日本語I読解
編』
(アカデミック・ジャパニーズ研究会)、
『日本語生中継初中級編1,
2』
(くろしお出版)、
『毎日の聞き取り50日
(中級)上下』
(凡人社)等を使用した。その他、
担当教員によるオリジナル教材を使用した。
C 日本語・日本文化研修留学生コース
当コースは、
大使館推薦もしくは大学推薦による国費研究留学生(日本語・日本文化研修留学生)、
及び本学と交流協定
を締結している海外の交流協定校からの推薦による私費留学生(特別聴講学生)
のためのプログラムである。
日本語・日本
文化研修留学生の受入れは、
旧留学生センター当時の2003年度から始められた。来日時点で外国の大学の学部に在籍し、
C 中級Ⅱコース
日本語・日本文化に関する分野を専攻している者を対象とする。1年間の研修修了後には、
母国の所属大学へ復学する。
こ
中級Iのコースを修了した者、
または同等の日本語能力を有する者を対象とするコースである。
のコースでは、
日本語能力を高めながら、
日本文化と自国・他国の文化の比較を通して、
文化の個別性と普遍性についての
全4科目は、
共通教育の単位認定対象科目となっている。
「文法・読解」、
「読解・作文」、
「聴解・会話」
(以上、
半期1単位)、
認識を高めることを目指している。
「日本事情1」
(半期2単位)
である。大学で専門の授業を受けるための、
より高度な文法力、
読解力、
聴解力、
文章表現能力、
コミュニケーション力等をつけている。
研修期間の前半6か月間は、
基本的に日本語教育コースで日本語や異文化理解・適応の授業を受けて、
日本語能力や異
文化理解力を向上させる。後半の6か月間は、
さらにそれらの学習を続けながら各自の研究テーマを深め発展させるために、
学部で開講されている専門科目を受講し、
研究レポートの作成に向けて指導教員より指導を受ける。
D 上級コース
2012年度生
中級Ⅱのコースを終了した者、
または同等の日本語能力を有する者を対象とするコースである。上級コースには必修科目
2012年前期(4月)
には、
中級Ⅱや上級コースへ進級し、
上級レベルの日本語・日本事情科目を履修した。加えて、
共通教育・
はなく、
すべて選択科目となっている。いずれの科目も、
共通教育授業科目として単位認定(「上級総合日本語1」、
「上級総
人文学部の協力を得て、
研修生各々の専門や関心に応じて、
研究テーマに関連のある専門科目を聴講した。
また、
上記の
を受けることができる。
合日本語2」は前期・前期各1単位、
「日本事情2A・B」は1期2単位)
授業とは別に、
それぞれ指導教員の指導の下、
研究計画を立てて研究を進め、
下記の2回の口頭発表を行った。
*研究成果中間発表会 2012年5月23日
③選択科目コース
*研究成果発表会 2012年8月8日 (一般公開)
この科目は、
2002年度より個々の学生のニーズに応じて学習の機会を広げることを目的として設けられた。自分で足りない
と感じるスキルを選択科目の中から選び履修する。
研究成果は、
各々「研究レポート」
としてまとめ、
『日本語・日本文化研修留学生 研究レポート集 Ⅷ』
として国際交流センタ
2012年度前期と後期の選択科目は次のとおりである。
「文字・語彙」は初級基礎I・Ⅱの漢字未習者を対象とし、
「中級へ
のステップアップクラス」は主に中級Iレベルの学習者を対象とした。
また「上級へのステップアップクラス」は、中級Ⅱの学生を
対象に行った。
ーより発行した
(2012年8月30日)。
2012年10月には、
2012年度生として7名の日本語・日本文化研修留学生を受け入れた。内訳は、
大学推薦による国費研
究留学生3名、
大使館推薦による国費研究留学生1名、
交流協定校からの私費留学生3名である。7名のうち3名は日本語
能力試験1級取得済みであり、
その他の4名については日本語レベル判定試験の結果、
上級コースにレベル判定され、
それ
ぞれ配当されたコースの日本語及び日本事情科目を履修した。
⑤コンピューターを利用した教育指導
三重大学留学生センターでは、 2003年4月より旧留学生センターにコンピューター室が開設され、
センターが独自にパスワー
ドの発行等全ての管理・運営を行ってきたが、
2006年3月に本学の総合情報処理センターに移管されることとなった。従って、
web履修申告、
学生用メールシステム、
学内各所のパソコン、
学内無線LANホットスポット、
TOEIC英語自習システムの利用
と同様に、
国際交流センターの利用時にも統一アカウントが使用されることになった。
授業風景(2012.10)
授業では、
一般日本語教育コースでは、初級集中クラス、中級Iクラス、中級Ⅱクラス、
上級クラスのクラスごとに、 作文やレポ
ートなどのワープロ文書の作成の指導が行なわれている。英語による国際教育科目「三重の社会と文化」、
「上級総合日本
④奨学金付き留学生受け入れプログラム
A 外国人短期留学生コース
2007年度9月より、
本センターに標記コースが開設された。
このコースを受講できる者は、
三重大学と交流協定のある外国
の大学からの推薦による外国人留学生であり、
最長1年間、
国際交流センターに所属し、
主にセンターの日本語コースの授業
を受講する。4月または10月の受入れとなる。2012年は、
学生4名を受け入れた。
語1」や「上級総合日本語2」では、 パワーポイントのソフトを使ったプレゼンテーションの指導も行なわれている。また、
日本語・
日本文化研修プログラムに参加している学生のレポートの中間発表や最終発表の際にも、
このコンピューター室が利用され
ている。
2012年4月より日本語レベル判定試験を筑波大学開発のコンピューターによる日本語レベル判定試験(J-cat)
を実施して
いる。
B 日韓共同理工系学部留学生専門予備教育
2012年度は、
新たな受け入れはなく、
本プログラムの専門予備教育は行われなかった。
28 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 29
Ⅲ.国際教育活動
Ⅲ.国際教育活動
⑦市民開放授業(日本語部門)
⑥日本語レベル判定試験とオリエンテーション
国際交流センターにおいて開講されている日本語・日本事情の授業科目を受講するためには、 まず日本語レベル判定試
三重大学国際交流センター日本語部門では、三重大学市民開放授業科目として2008年度前期以降、
初級基礎Iクラス
(=
験を受験することになっている。試験の実施日については、
授業開始前に第1回目を実施し、
新学期に入り日本語・日本文化
「入門日本語」)
を提供していたが、
2010年度より中級Iコースから文法・読解1A、
文法・読解2Bを加え、
1年で合計4科目を
研修留学生の来日に合わせた日程で、
新渡日の学生対象に第2回目の日本語レベル判定試験を行っている。
さらに、
履修申
本学の市民開放授業に提供することとなった。2012年度は、
生活日本語1、
生活日本語2、
中級Ⅱ文法読解に前期後期合わ
告締切日前に、
諸事情により受験できなかった学生のために追試も行っている。
せて9名の市民による申し込みがあった。市民の方が本学の留学生とともに学ぶよい機会となっている。今後も、
国際交流セ
国際交流センターの授業を受けたい学生は、
基本的に毎回前期と後期の日本語レベル判定試験を受けなければならない。
ンターの科目を市民開放としての提供を検討していきたい。
また、
日本語能力試験1級合格者は、
そのコピーを提出することで、
日本語レベル判定試験を受けなくても、
国際交流センター
⑧その他
の日本語の授業を受けることができる。
日本語レベル判定試験を行った当日には、
試験の結果や所属コースの発表、
オリエンテーションが行われる。
このオリエン
国際交流センターでは、
「日本語・日本文化研修留学生プログラム」、
「日韓共同理工系学部留学生専門予備教育」、
「市
テーションでは授業内容や履修方法について説明が行われるとともに、
「履修登録カード」が配布され、
履修登録締切日まで
民開放授業」を継続して実施した。
また、
「短期留学生プログラム」、
「国際インターンシッププログラム」における日本語教育
に提出が求められる。
指導も行われた。三重大学では年々チューターによるサポートシステムが充実してきており、
国際交流センターの随所で留学
2012年度前期は4月5日に、
後期は9月27日に日本語レベル判定試験が行われた。日本語レベル判定試験の判定結果なら
生と日本人学生による学習風景が見受けられる。
びに各コース別受講登録者数は、 表1から表4に示す通りである。近年交換留学生が増えるにしたがって、
日本語レベル判
定試験を受ける留学生も増えている。
2 英語等による国際教育
2012年度は、
19科目を開講した。
これらの科目に関して、
学部正規生は共通教育の単位を取得できる。なお、
夏季集中2
科目は、
3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム参加学生のための論文作成及び口頭発表準備クラスとして設けられ、
定
●2012年度前期
表1 日本語レベル判定の結果
コース名
表2 コース別受講登録者数
判定学生数
コース名
員20名である。定員に満たなかった場合、
ジョイントセミナーに参加しない学生でも受講できる。加えて、
英語による論文作成
受講登録者数
初級集中クラス
13名
初級集中クラス
10名
初級基礎Ⅰ
13名
初級基礎Ⅰ
10名
初級基礎Ⅱ
15名
初級基礎Ⅱ
15名
中級Ⅰ
20名
中級Ⅰ
25名
中級Ⅱ
20名
中級Ⅱ
33名
上級(JLPT1級合格者25名含む)
29名
上級
21名
計
110名
計
114名
演習が引き続き前期・後期に開講され、
ジョイントセミナー参加学生ばかりでなく、
大学院生も含むより多くの学生に英語論文
作成の鍛錬を積む機会が与えられることになった。
前期開講の英語による国際教育科目のうち1科目“Protest Song Studies”が市民開放授業として提供され、
学外から1
名の受講生を得た。
3 海外語学研修
①英語研修プログラム
米国の非営利教育団体American Cultural Exchange (ACE)主催の米国西海岸のワシントン州シアトル市にあるシアト
●2012年度後期
ル・パシフィック大学キャンパスにおいて5週間に渡って行われる英語研修プログラムである。2013年2月9日より3月17日まで19
表4 コース別受講登録者数
表3 日本語レベル判定の結果
コース名
判定学生数
コース名
名が参加した。参加学生は全員学部正規生であり、
共通教育統合科目の2単位を取得することが可能である。
受講登録者数
このプログラムの特色は、
初級集中クラス
9名
初級集中クラス
9名
初級基礎Ⅰ
9名
初級基礎Ⅰ
12名
初級基礎Ⅱ
5名
初級基礎Ⅱ
6名
中級Ⅰ
24名
中級Ⅰ
31名
中級Ⅱ
26名
中級Ⅱ
44名
(3)
リスニング&スピーキングを中心としたコースに、
適度に文法、
リーディング、
ライティングの要素が組み込まれる。
上級(JLPT1級合格者34名含む)
65名
上級
29名
(4)午前中英語授業(月∼金)合計72レッスン
計
138名
計
131名
(1)現地到着後、
レベル判定試験が行われ、
参加学生はレベル1からレベル6のクラスに分けられる。
(2)三重大学の日本人学生の他にアジアやヨーロッパ等からの参加者がおり、
1 クラス上限17名の異文化混成クラスが基
本である。
バケーションフレックス週15レッスン
(週10レッスン)
+英会話クラス
(選択授業)
+個人レッスン
(週5レッスン)
個人レッスンは、
それぞれのニーズによって指導される。
30 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 31
Ⅲ.国際教育活動
Ⅲ.国際教育活動
(5)滞在中、
Nikkei Manor Elderly Home 訪問(ボランティア活動)、
ワシントン大学地区見学、
課外活動(セッションスケ
2.その他
ジュールとして企画されているもので参加無料のもの)
などが予定されている。
(6)ACEの日本支部であるACEJ( 在東京)が、
国際交流センターと三重大学生協(旅行関係業務)
とACEとの間で、
双
方向のコミュニケーション、
参加学生の出発前オリエンテーション、
研修中の学生の電子メールによるケア等において欠
1 三重大学留学及び国際キャリアアップ説明会
本学では、
国際教育交流の一環として、
(1)英語等による国際教育科目、
(2)海外語学研修(英語・
ドイツ・中国語)(
、3)
かせないサポートをしてくれる。
ベトナムフィールドスタディ(
、4)国際インターンシッププログラム、
(5)3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム、
(6)協定校へ
また、
参加学生は全期間を通してホームステイ
(1人1部屋1日3食付)する。大学は市の北西部の閑静な住宅街の中に
の交換留学を毎年実施している。
これら国際教育交流プログラム全体を「国際キャリアアップ・プログラム」
と総称し、
その説
位置し、
環境は良好である。
明会を開催している。
2012年4月25日
(水)午後1時30分から午後3時30分まで、
総合研究棟Ⅱ1階メディアホールにて、
協定校への交換留学、
ダ
ブルディグリープログラム、
3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム、
国際インターンシッププログラム、
フィールドスタディなど
国際教育交流プログラムに興味のある学生を対象とした説明会を実施した。
シアトル・パシフィック大学
②ドイツ語語学研修プログラム
2013年3月1日から3月30日の日程で、
ドイツエアランゲン・ニュルンベルグ大学にて行われた語学研修に本学の学生9名が
国際キャリアアップ説明会(2012.4.25)
参加した。
2 全学FD「英語で授業する」第3弾
③韓国語語学研修プログラム
本学の協定大学のひとつである梨花女子大学校において、
本学人文学部4年生1名が短期語学研修に参加した。本コ
ースは梨花女子大学において2、
3、
7、
8月
(韓国の長期休暇期間)
に3週間ずつ行われるコースである。
まず、
受講生は全員、
2月下旬までにインターネットで受講申請をする。その後渡韓し、
コース初日にレベル判定テストを受験する。テストは、
紙媒体
によるテストのほか、
口頭の試験が行われる。テスト結果は翌日掲示板で公表され、
1∼4級に振り分けられる
(2013年3月コー
スは3級まで)。3月のコースは午後2時から午後5時まで授業が行われ、
期間中に2回ほど学外研修も行われる。
レベル判定テストの結果公表(2012.3)
32 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
梨花女子大学語学研修開講式
2010年度、
2011年度に引き続き、
7月13日
(金)午後3時から午後6時まで、
全学教員対象のファカルティ
・ディベロプメント
「英
語で授業する」第3弾を開催した。環境・情報科学館(MEIPL)3階の演習室において、
イギリスのケンブリッジ大学が開発し
た英語能力判定試験IELTS( International English Language Testing System)
とCLIL(Content and Language
Integrated Learning)
について、
ブリティッシュ・カウンシル東京より、
Graham Mackenzie氏を講師に招いて、
英語で行っ
た。参加者は、
5学部・研究科からの参加者と国際交流センターからの参加者を合わせて20余名であった。
全学FD「英語で授業する」
(2012.7.13)
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 33
Ⅲ.国際教育活動
Ⅳ
3 留学生のための俳句講座
国際インターンシッププログラム
International Internship Program
1.国際インターンシッププログラム
2013年1月22日
(火)午後4時20分から午後5時20分まで、
国際交流センター演習室3・4において、
「留学生のための俳句
タイ、
韓国などの協定校と相互に学生の派遣・受入れを行い、
就業体験、
教育及び研究などの機会を提供している。
講座」が開催された。
「NPO俳句みえ」の会長光野及雄(俳号:焦庵及道)氏を講師に招き行われたこの俳句講座には、
ア
フガニスタン・タイ・中国・
ドイツからの留学生約20名が参加し、
俳句の作り方などを一緒に学んだ。今回は、
「卒業」を季語に
1 タイ
した俳句づくりに挑戦した。最初に「卒業」から思いつく言葉や感情を講師の指導を受けながら、
5・7・5のリズムになるよう言
葉の形を整えていった。俳句作りに挑戦した留学生からは、
「難しかったが、
楽しかった。」、
「もっと練習すれば上手になるか
も。」、
「俳句を通して日本語を学ぶことができ素晴らしい」などの感想があった。
この講義の後、
「三重大学第一回国際俳句コンクール」に向け、
「卒業」を季語にした俳句を作り、
留学生から33句の応
2012年度国際インターンシップ参加学生より提出されたレポートを基として報告する。写真は各参加学生より提供されたも
のである。各レポートの詳細については、
三重大学国際交流センターホームページより国際インターンシッププログラム『修了
者の感想(http://www.cie.mie-u.ac.jp/iip/post-92.html)』及び『参加者報告書(http://www.cie.mie-u.ac.jp/iip/post158.html)』を参照されたい。
募があった。
3月1日
(金)午前11時30分より、
NPO法人芭蕉俳句文学館主催で三重大学留学生を対象に行われた「三重大学第一回
国際俳句コンクール」の表彰式が執り行われた。
所属・専攻
氏名
派遣/受入期間
スラナリー工科大学
Sasicha Chensom
2012.6.18-9.7
三重大学
三重大学
生物資源研究科 共生環境学専攻1年
岡村 駿
2012.7.8-7.21
カセサート大学
AAACU
カセサート大学
工学研究科
情報工学専攻1年
渡部 功
2012.9.10-10.7
チェンマイ大学
チェンマイ大学
工学研究科
情報工学専攻1年
保坂 幸輝
2012.9.10-10.8
スラナリー工科大学
Sanguan Wongse
Industries Co., Ltd.
工学研究科
分子素材学専攻1年
成田 和弘
2012.9.25-10.23
コンケン大学
コンケン大学
工学研究科
通信工学専攻1年
宮本 達史
2012.10.1-10.29
キングモンクット工科大学
ラカバン校
キングモンクット工科大学
ラカバン校
派遣/受入大学
受入企業
この日、
「秀逸賞」一名には、
賞状と副賞として東京ディズニーリゾートへの招待が、
「佳作賞」
10名には賞状と記念品とし
て留学生の俳句の掲載された俳句誌が手渡された。表彰式に出席した学生からは、
「受賞できてとても幸せだ。
これからも
俳句を作っていきたい。」
「俳句を通して日本語を学ぶことができた。」などと感想が述べられた。
秀逸賞には医学系研究科博士課程2年のアフガニスタン出身セイド アハマド シャーさんの作品が選ばれた。受賞作品は
次のとおりである。
「卒業や みんなのえがお さくらさく」
【International Cooperative Education and Career Development (ICECD) Program】
Ms. Sasicha Chensom (School of Food Technology, Institute of Agricultural Technology
Suranaree University of Technology, Thailand)
June 18 - September 7, 2012
My name is Saicha Chensom. I'm 5th year student in School of Food technology, Institute of Agricultural
俳句講座の様子(2013.1.22)
technology, Suranaree University of Technology, Thailand. Japan is the country that was interested in
4 オフィス・アワーによる教育・相談活動
国際交流センターでは、
専任教員全員が毎週オフィス・アワーを設け、
学生のさまざまな相談に応じ、
学習支援活動を行っ
various sides such as culture, language and technology. The reason that I participate ICECD program is, I
want to improve my skills in study field and want to learn about laboratory techniques, which I can use in
my future job, study or research and learning for Japanese culture.
ている。この時間帯には、
授業登録に関する情報提供、
学習方法の助言、
日本語能力試験対策、
人間関係の悩みや生活
At first day, I learned Japanese language with MATSUOKA sensei, I learn about the conversation that
相談、
海外語学研修や留学相談、
進学相談など多岐にわたる問題に対応している。学生はオフィス・アワー以外の時間に教
can use in daily life. She's so kindness and friendly. Second day, I had a Japanese class with FUKUOKA
員とアポイントを取って相談することもできる。
sensei, I learnt about grammar and sentence. For working, I had been learning and practicing laboratory
skills with MISHIMA sensei at food analysis laboratory. Mishima sensei would assign the laboratory skills for
me and when the each experiment finished, the result was discussed. At laboratory I have Japanese friends,
all of them would help me when I found a problem in Japanese language, living and laboratory work.
My daily life in Japan, on weekday I would go to laboratory for practice laboratory skills in various field,
which was assigned by MISHIMA sensei when I finished for each experiment, report was sent to discuss
and when I found the problem, Japanese students and sensei will help me for this.
34 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 35
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
My days in Japan, was happy and excellence. Living at
I got my project in CMU from the teacher. My project is to make software to monitor the Wi-Fi
here I can gain my life experience more than I was. An
environment in the building of the faculty. I joined in the seminar of the lab and I did presentation about my
important thing I have a many friends such as Thai,
research there. It was very difficult to make them
Japanese, Chinese, Turkmen, Indonesian, Vietnamese,
understanding my research because of the difference from
German, Burmese and Malaysian. We have a good
our research fields. I talked basic knowledge and my easy
relationship and they are good friends. And last, my
idea. In my presentation, I asked them that they could
English skill was improved and I know a little bit of
understand many time. Finally, they could understand my
Japanese language.
research field and had interest in my research.
国際インターンシッププログラム報告会(2012.9.7)
I did presentation about my project in CMU and my
research in Japan again in the lab seminar. I got some
advice for my project by teachers and students.
Royal flower gardenにて
【AAACU-STUDY TOUR PROGRAM 2012 Report】
岡村 駿さん(三重大学生物資源研究科1年)
研修期間:2012年7月8日−7月21日
We experienced Thai agriculture through the tour of Kasetsart University, presentations and discussions
【スラナリー工科大学】
with participants, lectures by professor, agriculture, industry and local tourisms in Thailand. This also
保坂 幸輝さん(三重大学工学研究科1年)
contained a short homestay program in agricultural area and we could study about the different culture,
研修期間:2012年9月10日−10月8日
about Thailand and so on. The participants were 14 students from six countries in Asia, Thailand, Malaysia,
Philippines, Republic of Korea, Guam and Japan.
I worried about whether I was able to communicate with Thai. When I talked with SUT member at frst, I
was not able to listen and talk in English well. But they said that“don't worry”again and again. They were
Few years ago, there were flood damages in this
kind and courteous. In SWT, I was able to be relaxed a little in comparison with the frst time. I knew that
country. But now, the city is very clean and the people are
they were not good at English like me. It was diffcult to communicate but we managed to be able to
happy. In this country everyone knows about the flood
communicate by using body language, write-down, and easy Thai language. They taught me useful phrase of
damaged to the environment and the agriculture industry
Thai language. As acknowledgment, I taught them Japanese. In this way, we deepened cross-cultural
and every one hope to improve this country. I learned this
communication. It was very meaningful and it became my important memory.
from the professor's lectures. In addition, everyone from
In this internship, I was able to study special knowledge for IT. It is the method of creating web
another country knows how to adopt because everything
application using php language which I can't learn in university. In
has an English explanation or translation. But we have to
addition, I studied AJAX technology for web application. In SWT, I
modify Japan country so that everyone can come and
studied by myself basically. If I had a question, they taught me. So my
adapt to Japan more conveniently.
現地の寄宿舎外観
knowledge may be incompletion, but the experience will be useful in my
future.
I thought that Thai people were friendly, expansive and courtesy. I
【The international internship at CHIANG MAI University in Thailand】
attribute it to their environment that is stress-free. They are not tied up at
渡部 功さん(三重大学工学研究科1年)
time. For example, their work start from 8.am, but they come company at
研修期間:2012年9月10日−10月7日
around 8 a.m. and then they eat breakfast. So they start to work at around
I had 3 purposes of this international internship.
8:30 a.m. However, they do their work well. The time when they start to
・Improving my English skill
work is not important for them. It is good if they do their work. I think
・Getting some experiences that I cannot get in Japan
that their style is good and envious. I think they respect one's style.
・Exchanging the cultures each other with local people in other country
Because I was said that“up to you”again and again.
36 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 37
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
【コンケン大学】
成田 和弘さん(三重大学工学研究科1年)
研修期間:2012年9月25日−10月23日
I have learnt many things in this program, one is to understand myself a little bit. I think that it's the most
important thing for me. It's good that I anew could find a part of myself, though I thought I knew myself.
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
Thorough living in Thailand, I could make many good foreign friends. They give me joyful memories, opportunity to
learn the culture of Thailand and grow up my mind. I forget them to keep my motivation of becoming a good engineer.
In the study of KMITL, professor instructs me about how to write a report, which thing is important to consider the
result in the engineering experiment and how to explain them in English. He taught me quite many things.
Participation of this Internship Program in KMITL offered me worthy and precious experiences.
I often said メanythingモ when my friends asked me“what would you like to eat, where would you like to go.”It's
not problem, but I always shouldn't do like this. What would I like to do, how would I like to do, I should
communicate them, I thought. In overseas, self-assertiveness is very important to work, study, and live.
2 マレーシア・ベトナム
Futhermore, though this is about my experiment, I couldn't confirm too much. For preparing my study, I consult
2012年度国際インターンシップ参加学生より提出されたレポートを基として報告する。写真は各参加学生より提供されたも
with my seniors about process of experiment. I wanted to use something, but they said“asking other”and“I don't
のである。各レポートの詳細については、
三重大学国際交流センターホームページより国際インターンシッププログラム『修了
have it”. As the result, my study must be advanced without using it. When I asked later, actually she who I asked at
者の感想(http://www.cie.mie-u.ac.jp/iip/post-92.html)』及び『参加者報告書(http://www.cie.mie-u.ac.jp/iip/post-
first had it, could lend me it. Because of this, my samples were without any credibility, and didn't obtain good results.
158.html)』を参照されたい。
In this enviroment, communication and confirmation are more important. If I couldn't speak in other language
very well, I should always be careful to work. It's great for me
to notice how important this one is for working in overseas. I
learnt my demerit, and could confront what is wrong. Thank
to know it, I could improve the character in usual day,
所属・専攻
氏名
派遣/受入期間
派遣/受入大学
受入企業
工学研究科
情報工学専攻1年
及川 尋貴
2012.9.19-10.16
(マレーシア)
タチ大学
タチ大学、Kaneka
Co.,Ltd.Polyplastics
教育学部
日本語教育コース3年
石川 千晴
2012.10.29-11.12
(ベトナム)
ホーチミン市師範大学
ホーチミン市師範大学
adopting to confirm carefully, finely, and exactly things, for
example they're duties expected at first by boss. If I could
【タチ大学】
have a consciousness of them, I thought I surely become
及川 尋貴さん(三重大学工学研究科1年)
successful my work.
研修期間:2012年9月19日−10月16日
Basically, I was treated same as TATI University's students. So, I took classes with the several kinds grades of
students. I made reports to declare in classes as assignments, did programming with classmates, and researched in the
library. In those classes, the lecturers usually spoke in English to improve students' English skills. I heard that in
【キングモンクット工科大学ラカバン校】
Malaysia, the English education is given until entering a university in the almost same as Japanese one. From entering
宮本 達史さん(三重大学工学研究科1年)
a university, they start using English. In the class, they listen to the lecturers in English, and also speak in English. For
研修期間:2012年10月1日−10月29日
this reason, first grade students aren't familiar with listening and speaking in English. So, with them, the lecturer and
I applied the International Internship Program for the reason because I want to be a Telecommunication Engineer.
But nowadays, Japanese telecommunication companies hope person who have internationality. Because the
infrastructure of Japanese telecommunication services were already constructed almost completely and the market of
students sometimes used Malay. What the lecturers taught was not too difficult for me to understand, but I was very
confused by listening to the conversation that was mixed of English and Malay.
Through this passage, I could get one important skill with courage and confidence. It's solving problems on my own.
business are becoming saturation. So I have to get not only knowledge of telecommunication but also good working
At the TATI University, I sometimes order a meal in the
skill and insights into the culture of other countries. And this term I selected to study at department of
restaurant alone in English or in Malay. I was taught some
Telecommunication Engineering in King Mongkut's Institute of Technology Ladkrabang (KMITL), Thailand as my first
Malay by many people. So, I could become to understand some
choice. KMITL was established as Telecommunication Training Center in 1960 with academic cooperation from the
Malay. It is limited just simple words and numbers (from one to
Government of Japan and now take an important role to build up the technology in Thailand. In short, the purpose of
ten). As the result, we made friends. Of course, the favors I
this internship is brash-up following abilities.
already wrote down, too. They are all important results for me. I
・Communication skill in foreign country
feel the importance of communication keenly. I understand that
・Good English
it helps to improve our humanity.
・Higher knowledge of Telecommunication engineering and also making good foreign friends needless to say.
38 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 39
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
【世宗大学校】
【ホーチミン市師範大学】
石川 千晴さん(三重大学教育学部3年)
安部 大樹さん(三重大学人文社会科学研究科2年)
研修期間:2012年10月29日−11月12日
研修期間:2012年9月7日−9月21日
The reason why I joined international internship is because I had wanted to teach Japanese to foreigner in
二週間をソウル市内に位置する世宗大学校で過ごし、
日本との差異を数多く感じた。
ソウルというのは首都であり日本で言
foreign countries. I have taught Japanese to foreigner, but only in Japan. I got interested in foreign culture,
う所の東京に当たるが、
東京だけを眺めても日本の抱える問題は殆ど見えてこない。 同様に、
ソウル市で見た事をあたかも
so I hoped to give them interesting about Japanese. Moreover, my major is Japanese Education. So I hope to
韓国の全体像であるかのように帰納して捉えるのは危険である。
まして韓国は日本以上に都市と地方の格差が大きく、
ソウ
make use of this internship for my studies.
ルで成り立っていた事が果たして地方でも成り立っているか、
そういった点には注意が必要である。
I taught Japanese to Ho Chi Ming City university of pedagogy student. Almost of them started learning
韓国の一般会計の財政支出を見ると、
最も割合の大きい30%弱が福祉・保健に使われている。アジア通貨危機以降福祉
Japanese when they entranced university. So almost had studied Japanese for 1∼3 years. I respect them. I
分野への支出が伸びたという経緯もある。韓国では高齢者に優先座席を譲る行為や階段で荷物を持つ行為がごく自然に
wonder about that, so I asked them why they had studied Japanese. They answered,“I love Japanese music
なされているが、
核家族化は急速に進んでいるものの、
韓国では祖父母や近所の高齢者が子育てに携わる傾向がいまだ強
for example ARASHI, AKB48 and so on”,“in Vietnam, Doraemon is very famous and popular, so I love
く、
その感謝の気持ちから街中で見かける高齢者を気遣うのだそうである。福祉を充実させることも大事だが、
福祉への支
Doraemon. I like studying Japanese”Many students study Japanese by integrative motivation. Some said“I
出が不要な社会というのも目指すべきである事を教えられた。
hope to be a Japanese teacher.”Some study in order to become Japanese teachers.
【世宗大学校短期留学生研修】
Last week, I had three classes; grammar class,
conversation class, and pronunciation class. Some classes
Ms. Hwang Hye Min(College of Electronics and Information Engineering, Sejong University)
started 7:15. It took 30 minutes to the university from the
研修期間:2013年1月21日−2月4日
I was really afraid go abroad. But when I was arrived at Mie University I met Korea exchange student so
dormitory where I stayed. It was very hard to arrive at
I heard about Japanese's life, university life, and so on. So I felt that is very exiciting. I had never thought
the university in time.
about going abroad. But when I finished this program, I decided to study abroad to Japanese university.
It was a short stay, but I learned by a lot of experience.
Because I was really surprised the class's subject and teacher's deeply think and so on in Japan.
I had joined volunteer of teaching Japanese, but I hadn't
taught Japanese abroad yet. In Vietnam, there are a lot of
people which are interested in Japanese. I'm so glad that
現地での授業の様子
Mr. Lim Min Gyu(College of Hospitality and Tourism Management, Sejong University)
研修期間:2013年1月21日−2月4日
they came to like Japanese and Japanese culture.
Internship program in Milbon, Japanese company, became great competence in my life. While I was
working in Milbon, I decided to study more about Japanese company and then to work for in the future if
3 韓国
it's possible. The experience of internship helped my way of thinking improved. I learned that how Japanese
2012年度国際インターンシップ参加学生より提出されたレポートを基として報告する。
company is operated, how Japanese people do work, how this company become the number one in hair
氏名
派遣/受入期間
人文学部4年
金 香仙
2012.9.7-9.21
世宗大学校
三星・現代・LGなど
人文学部3年
兼松 宏輔
2012.9.7-9.21
世宗大学校
三星・現代・LGなど
人文学部2年
岡林 達哉
2012.9.7-9.21
世宗大学校
三星・現代・LGなど
This program has helped me to improve my social maturity. Especially, when it comes to thorghts about
人文学部2年
山田 志保
2012.9.7-9.21
世宗大学校
三星・現代・LGなど
job and business, I think I had priceless experience during this program. When I started my internship
人文社会科学研究科
社会科学専攻2年
安部 大樹
2012.9.7-9.21
世宗大学校
三星・現代・LGなど
世宗大学校
Hwang Hye Min
2013.1.21-2.4
三重大学
伊賀上野観光協会
世宗大学校
Lim Min Gyu
2013.1.21-2.4
三重大学
株式会社ミルボン
世宗大学校
Ko Seong-Hwa
2013.1.21-2.4
三重大学
株式会社安永
所属・専攻
派遣/受入大学
受入企業
cosmetic field. All employees of Milbon show me who Japanese are and what they have got.
Mr. Ko Seong-Hwa(College of Hospitality and Tourism Management, Sejong University)
研修期間:2013年1月21日−2月4日
40 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
program, I feel Japanese really love what they do. They have passion for development their career. I worked
with 75 year old employee, when I was working at the internship company. He always smiles and he vowed
to customers who are much younger than him and very polite. He never hesitated to do hard work. I really
respect him in person.
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 41
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
1月21日から2月4日の日程で、
韓国世宗大学校より3名の留学生が三重大学に来学し、
人文学部の講義の受講や企業へ
のインターンシップなどを通して、
日本文化や産業、
日本の企業について研修した。三重大学の学生も通訳その他のサポート
を行った。
1 ベトナムフィールドスタディ
JASSOの平成24年度留学生交流支援制度(ショートビジット)
に申請を行い、
学生1名につき8万円の奨学金を得てベトナ
ムフィールドスタディを実施した。2013年3月3日から13日までの10日間、
学生6名を教員1名が引率、
JICA、
NGO等の開発現
成果報告会では、
3名の留学生より、
「三重大学の先生の授業が受けられて良かった。」、
「インターンシップで日本の会社
の運営が良く分かった。」、
「友達というより、
家族がつくれた。」など成果が得られた旨、
報告があり、
続いて、
朴 恵淑理事・
副学長より修了証書が授与された。
場を見学し協定大学のホーチミン市師範大学学生と交流した。
ベトナム滞在中は、
ホーチミン市を中心にロンアン省の農村にも足を伸ばし、
病院、
ストリートチルドレンケア施設、
日系工場、
NGOによる架橋現場、
日本人女性駐在員との会食など、
さまざまな場所で多くの人々から話を聞いて知見を得た。
またホー
また、
その後の懇親会では、
今回の研修のサポートをしてくれた三重大学の学生より、
「チューターと韓国の留学体験が自
分の認識を変えた。
日本を知ることは、
世界を知ることから始まるのだということが良くわかった。
これから韓国の世宗大学に
留学するが、
自分をよく知る1年にしたいと思っている。」や、
「韓国の学生が一番自分に影響を与えた。同じ年齢の学生とは
思えないくらい世界のことを良く知っている。自国についても同様である。
これからもどんどんチャレンジしていきたい。」などと
のコメントが聞かれた。
チミン市師範大学ではベトナム人学生と組んでのフィールドリサーチと発表、
学生の家庭でのホームステイなどを通し、
協定大
学との学習と交流を深めることができた。
参加学生はこのフィールドスタディを通じて文化の違いやベトナムの人々の温かさに触れることができたことに感謝するとと
もに、
ますますベトナムへのつながりを感じることができた素晴
らしい経験であったと報告している。
「これからも多くの学生
がこの素晴らしいベトナムフィールドスタディに参加し、
いろい
ろなことを学んでほしい。
また将来、
旅行で訪れるだけでなく、
ベトナムの人々の役に立つことができれば」
との参加学生か
らのコメントもあった。
なお、
本フィールドスタディは国際交流センターの英語等に
よる国際教育科目の1つとして開講したもので、
参加者には
共通教育の2単位が与えられた。
師範大生と盆踊りで交流
2.日本学生支援機構平成24年度ショートステイ・ショートビジット採択事業
留学生交流支援制度(ショートステイ
・ショートビジット)
は、
日本の大学、
大学院、
短期大学、
高等専門学校第4年次以上(専
攻科含む)、
専修学校(専門課程)が実施する3か月未満の留学生受入れ、
または3か月未満の学生派遣のプログラムに参
加する学生を対象とした奨学金である
(平成24年度をもって廃止)。
このプログラムの実施により多様な学生の受入れ・派遣
の機会を提供し、
国際的な視野を有する学生の育成を促進するとともに、
大学等における学生相互交流プログラムや大学
間ネットワークの構築等に寄与し、
大学等の国際化を促進することを目的としていた。平成24年度は本学では6事業が採択
を受け、
実施された。
NO.
1
所属
人文学部
ロンアン省にて
担当者
朴 恵淑
プログラム名
国際インターシッププログラム
(韓国)
支給対 支援希
象月数 望者数
区分
留学開始
留学終了
日数
SS
2013年2月
2013年3月
20
1か月
3
SV
2012年9月
2012年9月
20
1か月
3
SS
2012年7月
2013年3月
28/90 1,3か月
13
SV
2012年4月
2012年8月
7/24/26
1か月
60
2
医学部
堀 浩樹
新しい時代のグローバルヘルスを
理解する医療人の養成
3
教育学部
森脇 健夫
海外教育実地研究のシステム構築と学生派遣
− タイ・チェンマイにおける実地研究−
SV
2013年2月
2013年2月
9
1か月
10
4
生物資源学部
江原 宏
3大学国際ジョイントセミナー&
シンポジウムへの学生派遣
SV
2012年10月
2012年10月
3
1か月
15
5
生物資源学部
江原 宏
東南アジアフィールドサイエンス実習
(インドネシア・タイ)
SV
2012年11月
2012年12月
5
1か月
10
6
国際交流センター
吉井 美和子
三重大学
ベトナムフィールドスタディ 2012
SV
2013年3月
2013年3月
10
1か月
7
42 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
炎天下、車を降りて3.11を迎える
2 インドネシアフィールドサイエンス実習
インドネシアのクンダリ市にあるハルオレオ大学を2012年8月29日から9月6日に本学生物資源学部学部生3名と大学院生2
名が訪問し、
フィールドサイエンス実習に参加した。ハルオレオ大学のサゴヤシパイロットファームにおいて、
三重大学が進め
ている地球規模国際研究プログラムのフィールド調査に加わるとともに、
農家圃場でのサゴヤシ伐採調査や稲のサンプリング
調査を体験した。
ハルオレオ大学の圃場において、
16個のサゴヤシを2011年12月7日から生育を始めた。その生育調査を今回の実習で行
った。
トゲなしのサゴヤシの成木を伐採し、
デンプン抽出作業や幹を粉砕し水で2回ろ過し、
デンプン精製を行うなどした。今
回伐採したサゴヤシ1本から採れるデンプン量の試算は244kgで、
デンプンの色が白いほどデンプンの質がいいと言われてい
ることから、
若い幹のデンプンの質が良いことなどがわかった。
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 43
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
Ⅳ.国際インターンシッププログラム
南東スラウェシでは、
1990年以前は伝統的な焼畑による陸
アジア地域は食料生産及び供給の場として可能性を秘め
稲栽培が主流であったが、
その後、
1990年ごろからの日本の
ており、
世界から注目されている。
タイの特異的な農業形態や
技術支援によって水路の整備、
農業機械の投入、
肥料給付、
循環型生産をモデルとした技術開発への積極的取り組みは、
ライスセンター創設により水稲栽培が導入されるようになったが、
アジア地域の中でも特化しており、
世界的な食料安全保障
近年は、
政府や日本からの支援金が減少したことから、
従来
の強化を実現するための駆動力となり得る。滞在中にタマサ
の陸稲栽培に戻る地域もみられた。稲作の肥料にはサゴデ
ート大学内で行われた“ロイカトーン”
とよばれる水に感謝す
ンプン抽出時に出てくる髄の抽出残渣などから作られた堆肥
るための行事に参加する機会があったが、
農学的アプロー
が用いられていた。
チから伝統文化や歴史的事象について理解を深めることは、
伐採調査
今後の農業と関連する産業の在り方を見つめ直す為に重
要な鍵となると考えられる。
環境ストレス区の生育調査伐採調査
国連食糧農業機関FAO訪問
イネのサンプリング調査
ホテイアオイから肥料等を作るプロセスの研修
ロイカトーンの様子
3 タイフィールドサイエンス実習
平成24年度留学生交流支援制度(ショートビジット)
によるフィールドサイエンス実習
(タイ)
を2012年11月25日から12月1日ま
での7日間実施し、
本学の学生5名が参加した。本プログラムは本学の協定大学タマサート大学と連携してバンコクとその周
辺で実施したもので、
タマサート大学ランシットキャンパスにおける農業生産に関する講演、
国連食糧農業機関(FAO)
にお
ける特別講義の聴講、
持続的食料生産に取り組む生産現場の見学等を行った。
オーガニックミルクやホームメイド商品の生産・販売を行うDaily Homeでは粗飼料を中心とした有機栽培飼料の給餌や放
牧だけでなく、
病気の治療にも医薬代替品として発酵ハーブを使用するなど、
乳牛の育て方にも有機へのこだわりが見られ
た。
この牧場は乳製品生産が難しいとされている東南アジアでいち早く生産体系を実現しており、
今後熱帯地域での乳製
品生産の発展を期待させるものだった。
タイを代表する農業先進大学の一つであるカセサート大学の研究施設では、
広大な土地を利用した牧畜・農業・水産に
関する幅広い研究が行われており、
今回は敷地内にある5か所の研究施設を見学した。そのなかの一つ、
Zero Waste
Management in Agricultural Productionでは、
繁殖力が強く世界中で害草扱いされている“ホテイアオイ”
という水草か
らメタンガスや肥料を作りだすプロセスを研修した。
バンコク郊外では、
有機農作物の生産・販売を行っているClean Farmを訪問した。土作りから始まり、
遮光の仕方、
ネット
グリーンハウスによる栽培、
バチルス菌を用いた病害の防除など、
栽培方法に様々な取り組みや工夫がなされており、
生野菜
のモニタリングを行ったところ、
みずみずしく、
野菜の甘さが感じられるなど優れた品質を保っていることがわかり、
市販の野菜
との差別化を図るため流通経路にも配慮していた。
44 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 45
Ⅴ.ユネスコスクール活動
Ⅴ ユネスコスクール活動
UNESCO Associated Schools Project Network Activities (ASPUnivNet)
1.ASPUnivNet(ユネスコスクール支援大学間ネットワーク)
関係者を含め、
延べ2,000名の方々が参加した。清掃の後には海岸植物観察会を実施し、
海辺の生物多様性についても学
三重大学は全学的な取り組みとして、
2009年8月に日本の総合大学初となるユネスコスクールに加盟、
ASPUnivNetのメ
ンバーとして三重県のユネスコスクール活動の活性化に貢献している。大学自身も総合大学の特性を生かして様々な持続
発展教育(ESD; Education for Sustainable Development)活動を行うことで、
大学の社会的責任(USR; University
習を行った。町屋海岸では三重県で準絶滅危惧種に指定されているハマニガナなどの植物が見られることもあり、
自然に関
心を持つことで環境に対する意識を高めている。
また地域連携活動として地元小学校の児童に環境学習を行っている。
この
環境学習は三重大学環境ISO学生委員会が企画したもので、
植物等を観察し触れ合いながら、
生物多様性について考える
機会を持つことが目的である。学内では多種多様な自然風景が見られることから、
児童たちは講堂裏や体育館横のイチョウの
Social Responsibility)
を果たしている。
木・珍しい木の実など環境ISO学生委員会の学生の説明を受けながら、
楽しく自然の面白さを学習している。
1 ESD活動紹介
2.三重大学ユネスコスクール委員会活動
(4)多文化共生教育
多文化共生教育については、
国際交流センターの教育や地域支援活動及び学生主体で留学生や地域の外国籍学生の
主なESD活動は、
(1)環境教育、
(2)防災教育、
(3)生物多様性、
(4)多文化共生教育があり、
これらの活動を通してグ
ローバル人財を育成している。
日本語学習支援活動をする寺子屋活動を行っている。本学日本人学生による留学生への日本語学習支援を通じ、
お互いに
言語や文化を学び合う寺子屋活動のほかにも留学生参加の盆踊り大会(Ⅴ章 3.
参照)
や俳句講座の開催(Ⅲ章 2.
参照)
な
(1)環境教育活動
ど、
日本文化に触れるイベントを開催している。
環境教育については、
2007年に国立総合大学初となるISO14001の全学部一括認証を取得し、
環境ISO学生委員会を
中心とした3R活動,
持続発展教育(ESD)プログラムを実践し、
アジア太平洋大学コンソーシアム
(9カ国33大学;ロシア、
モンゴ
ル、
中国、
韓国、
日本、
タイ、
インドネシア、
オーストラリア、
アメリカ)
を組織して環境教育を進めている。その成果は2010年に第2
2 ユネスコスクール支援内容
回エコ大学ランキング総合1位、
2011年には「環境報告書2010」が東洋経済新報社主催の第14回環境報告書・サステナビ
三重県内のユネスコスクールは三重大学をはじめ、
鈴鹿市立小中学校5校、
津市内の中学校1校、
名張市立小中学校8
リティ報告書賞の環境報告書賞・公共部門賞及び環境省主催の第14回環境コミュニケーション大賞の環境報告書部門・
校と熊野市内の高等学校1校(計16校)
がある。現在は大学生向けに実践している教育のほか、
地域の教育機関と連携し
環境配慮促進法特定事業者賞を受賞し、
2012年にも
「環境報告書2011」が第15回環境報告書・サステナビリティ報告書
様々な支援を展開している。
賞の環境報告書賞・公共部門賞を受賞した。
さらに、
2012年には第1回みえ環境大賞の環境活動部門を受賞するなど高く
評価されている。
(1)ユネスコスクール加盟校・申請校を中心とする近隣小・中学校への支援
地域の教育機関等と連携し、
環境教育、
キャリア教育の推進と外国籍学生の学習支援に取り組んでいる。
また加盟申請
(2)防災教育
書作成の支援も行っている。
東海・東南海・南海地震の同時発生が危惧されている現在において、
本学は海に近いキャンパスであるため津波・液状化
による多大な被害が想定されている。そこで、
学生・教職員等の地震災害に対する心構え及び防災意識の向上を図ることを
主な目的として月1回の周期で防災啓発研修会が行われている。2012年12月6日には英語による防災啓発研修会(Ⅱ章 4.
留学生をはじめ日本人学生、
教職員が参加した。その中では災害をいかに想定し、
それに基づいて適
(2)参照)
を開催し、
切な行動をとることの重要性についての講義があり、
参加した留学生たちは真剣な面持ちで聞き入っていた。
(2)三重大学ユネスコスクール研修会/シンポジウム2012(Ⅴ章 4.
参照)
2012年12月8日、
ユネスコスクール活動の推進及びESDのさらなる発展のために何をすべきかなどについて考える研修会
/シンポジウムを開催した。三重大学及び公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター事業部次長柴尾智子氏による活動
報告に続き、
文部科学省国際統括官付国際交渉分析官岩本渉氏による基調講演、
また宮城教育大学川 惣一准教授に
RICEプロジェクトに関する記念講演をしていただいた。後半には三重大学ユネスコスクール学生委員会と三重県内のユネ
(3)生物多様性
スコスクールによる事例報告及び質疑応答が行われ、
ESD活動についての意識を高めるシンポジウムとなった。
三重県内の小中高大学を対象とする実践的生物多様性教育
を実施するとともに、
本学に隣接する町屋海岸において、
地元小学
2.三重大学ユネスコスクール委員会活動
校、
地域住民、
企業、
自治体からなる認識共同体を形成し、
環境教
本学はユネスコスクールとして2009年8月に認定を受け、
以下の活動を行っている。
育・環境再生活動を行っている。2006年から環境ISO学生委員会
(1)学内におけるユネスコスクール推進体制の確立
と町屋百人衆が中心となり1月を除く奇数月に実施している海岸清
(2)ユネスコスクールの学内外への周知
掃は2012年9月で32回目を迎えた。年間5回の水辺の自然保護活
(3)すでに実施している関連活動のユネスコスクール活動としての再定義
動を株式会社トヨタマーケティングジャパン
(TMJ)の支援により
(4)近隣学校等への啓発とユネスコスクール加盟前また加盟後にわたる支援
「TOYOTA AQUA SOCIAL FES!! 2012」の一環として、
内田
淳正学長や新井範彦トヨタマーケティングジャパン取締役副社長ら
46 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
(5)関連会議等への参加
町屋海岸清掃活動 (2012.9.16)
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 47
Ⅴ.ユネスコスクール活動
Ⅴ.ユネスコスクール活動
(1)
については、
全学的な組織である「三重大学ユネスコスクール委員会」の2010年2月発足に続き、
2011年11月には「三重
大学ユネスコスクール学生委員会」を発足し、
学生と教職員が一体となって活発に活動を推進している。
また2012年1月には
【ユネスコスクールに関する取り組み概要調査結果報告会】
3月13日
(水)
に金沢大学(主催:奈良教育大学)
にて結果報告会が開催され、
これに出席した。1月末までに北陸53校、
そ
れ以外の地域46校(岡山9校、
三重2校、
奈良7校、
宮城県28校)
から当該調査への回答を得ており、
1月末時点の集計で文
日本ユネスコ協会連盟の賛助会員として認定された。
(2)∼(4)
については、
2012年12月8日に「三重大学ユネスコスクール研修会/シンポジウム2012」を開催し、
三重県下教育
部科学省に提出した報告(実質中間報告)
について検討を行った。
関係者にユネスコスクール活動を理解していただく機会を設けた。
(4)
については、
加盟前と加盟後にわたり情報の共有または加盟校間のネットワークの構築等、
恒常的に支援している。
(5)
については、
以下のとおり、
研修会及びワークショップ等に参加した。
【平成23年度 日本/ユネスコパートナーシップ事業評価検討会議】
2012年7月14日
(土)
に東京海洋大学品川キャンパスで開催された検討会議に出席し、
活動報告等を受けるとともに意見
交換を行った。
【第1回ASPUnivNet連絡会議】
7月14日
(土)
に東京海洋大学品川キャンパスで開催された会議に出席し、
ユネスコスクール支援、
各地域の現状について
第4回ユネスコスクール全国大会(2013.1.26)
などの意見交換を行った。
【研修講演】
7月14日
(土)
に東京海洋大学品川キャンパスで開催された佐藤真久先生による「学校におけるESD関連プログラムの国
3.三重大学ユネスコスクール学生委員会活動
ユネスコスクール学生委員会はそれぞれが主体的に行う地域の小中高校及び企業等との連携及び留学生らとの交流と
際比較研究」
と題された研修講演に出席した。
いったさまざまな活動を通じ、
ユネスコスクール活動を推進している。具体的な活動内容については、
「三重大学ユネスコス
【第2回ASPUnivNet連絡会議】
10月6日
(土)
に秋葉原UDXで開催された会議に出席し、
ユネスコスクールガイドラインについて等、
意見交換を行った。
クール研修会・シンポジウム2012」において口頭もしくはポスター発表にて報告し、
ユネスコスクール関係者らと活発な意見交
換を行っている。
【奈良教育大学世界遺産学習講演会 in 東京】
10月6日
(土)
に秋葉原UDXで開催された福井昌平先生による講演会「平城遷都1300年祭が実現した、
教育と観光の融
1 環境ISO学生委員会の活動
合魅力」に参加した。
【三重大学ユネスコスクール研修会/シンポジウム2012】
地域との協働による環境教育及び環境再生活動に取り組んでいる。大学に隣接する町屋海岸において、
三重大学の環
12月8日
(土)
に三重大学において、
ユネスコスクール活動を推進するためのシンポジウムが行われ、
約80名の参加者が熱
心に意見交換を行った。
境ISO学生委員会が中心となり、
地域住民、
企業、
地方自治体、
地元小学校の認識共同体を形成し、
環境の再生と継承に
取り組んでいる。年5回の海岸清掃への参加者は年間800人を超える。
また2011年度より、
海岸の生物多様性保全に向け
【名張市教育委員会ユネスコスクール説明】
た取り組みとして、
町屋海岸の海浜植物のモニタリングを行い、
年3回、
町屋海岸や本学キャンパスで地域の小学校を対象と
2013年1月16日
(水)、
名張市教育委員会担当者に対し、
名張市内でユネスコスクールに認証された小中学校8校の今後
のネットワーク作り及び資料活用法などについて説明し、
さらに活動を推進するための意見交換を行った。
【ユネスコスクールに関する取り組み概要調査検討委員会】
した環境学習を実施している。
2012年5月20日、
第30回町屋海岸清掃が行われ、
委員会メンバーや地域住民、
企業の方々、
元ISO委員メンバーの中国
人留学生らの約620名が参加した。9月16日には第32回が実施され、
内田淳正学長や新井範彦トヨタマーケティングジャパン
1月25日
(金)
に奈良教育大学で開催された検討委員会に出席し、
調査について中間報告等があり、
これらについて意見
交換を行った。
取締役副社長ら約240名が参加した。
2012年度のプロジェクトにさつまいもプロジェクトがある。身近な作物の栽培を通じて自然とふれあい、
学生の環境マインド
【第3回ASPUnivNet連絡会議】
の向上を図るもので、
参加者の自然環境への関心を深め、
地域の人や学生との交流の場を創造することを目標としている。
1月25日
(金)
に奈良教育大学で開催された会議に出席し、
次期事務局大学及び平成25年度日本/ユネスコパートナーシ
ップ事業等についての意見交換を行った。
6月2日、
環境ISO学生委員だけでなく、
一般の学生とさつき保育園の園児や地域の子供たちが参加し、
生物資源学部梅崎
輝尚教授指導の下、
植え付けを行った200本の金時を11月3日には、
さつまいもの収穫イベントとして、
地域の方や留学生を含
【第4回ユネスコスクール全国大会】
め13人が参加し行った。
1月26日
(土)
に奈良教育大学で開催された全国大会では2014年持続発展教育(ESD)
に関する世界会議に向けての案
内及び特別授業、
テーマ別交流研修会等が行われ、
これらに参加した。
10月6日、
7日に開催された秋のキッズエコフェア
(於三重県環境学習情報センター)
では「秋の自然を感じよう
!」
というテー
マでブース出展をした。
三重大学の「ユネスコスクール活動」について
48 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 49
Ⅴ.ユネスコスクール活動
Ⅴ.ユネスコスクール活動
12月2日、
メッセウイングみえで行われた「みえ環境フェア2012」では、
環境保全活動や環境経営の取り組みを表彰する「第1
8月4日
(土)午後7時30分から午後10時まで、
本学国際交流センターで学ぶ留学生及び日本人学生約50名が、
本学が所
回みえ環境大賞」の授賞式が行われ、
環境ISO学生委員会が「みえ環境大賞活動賞」を受賞し、
会場ではブース出展も行っ
在する栗真町屋町連合自治会主催「盆踊り大会」
(於:専称寺)
に参加した。
これは2012年度ユネスコスクール事業の一環
た。ブースでは、
宮川の生き物に関する展示とクイズ、
さつまいものつるを利用したクリスマスリース作り、
リース作りで使用する
として地域住民との交流と地域文化の持続発展を目指し実施された。女子留学生ばかりでなく男子留学生も浴衣に着替え
植物や川の生き物に関するクイズを行った。
さらに、
三重大学が導入している環境にやさしい電気自動車の展示し、
多くの家
て参加し、
盆踊りは初めてという留学生が多かったが、
地元の方々と一緒にやぐらの上で踊ったり、
炭坑節、
津音頭などを何回
族連れや環境に興味のある人でにぎわった。
も踊ったりして、
帰国が迫る留学生も日本文化を満喫していた。
また12月12日、
津なぎさまちに資源の大切さや節電への意識向上、
また地域との共同を目的としてペットボトルエコツリーを
設置した。ツリー設置は2回目で、2012年度のテーマは「Sustainability資源の継続利用」であった。本学内で回収した
500mlペットボトル256本、
2Lペットボトル120本、
計376本を再利用し、
イルミネーションにはLED照明を用いた。
12月13日から15日には東京ビッグサイトで開催された日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2012」でのブース展示を行
い、
スマートキャンパス実証事業やMIEUポイント及び3R活動のパネル展示とLED照明の実物を展示した。
環境ISO学生委員会は、
本学内で実現した3R活動を中心に環境ISO活動を行い、
環境活動の見える化に成功した。
また、
津市立北立誠小学校での環境学習や町屋海岸清掃、
津市との連携によるイベント運営など、
地域連携活動を中心とした活
動を行ってきた。つながりを持って活動することにより、
単独での活動では得られない学びを得ることができた。
留学生への学習支援
町屋海岸清掃活動(2012.5.20)
環境学習の様子(2012.6)
栗真町屋町連合自治会主催「盆踊り大会」
(2012.8.4)
3 デジタルストーリーテリングの活動
デジタルストーリー
(Digital Story )
とは、
デジカメ画像やデジタル化した写真や絵をナレーションでつなげていく短いお話(2
∼4分程度)
のことである。欧米の大学や学校では、
デジタルストーリーテリング
(Digital Storytelling)
として注目されている。
教育学部附属教育実践総合センターでは、
2006年度からこの手法に注目し、
様々なテーマでデジタルストーリーテリング制
作を進めてきた。
「自分への手紙」、
「私のおすすめ本」、
「青い目の人形と答礼人形ミス三重」、
「思い出に残る先生」、
「未
来に残したもの」、
「もったいない」などである。
環境学習(環境・情報科学館)
(2013.3.7)
みえ環境大賞授賞式(2012.12.2)
「未来に残したいもの」では、
大学生が残したい風景やずっと大切にしていきたい故郷を自分自身の未来遺産としてストー
リーにしてみた。
この制作活動を通じては、
自分自身が住む地域や故郷の素晴らしさや住みやすさについて考えた学生が多
2 てらこやの活動
国際交流センターの教育や地域支援活動のほか、
学生主体で留学生への学習支援、
ブラジル人学校児童への日本語・
教科支援、
外国籍高校生への日本語・教科支援、
留学生の母語による日本在住の外国人への学習支援など日本語学習支
援をする「てらこや」活動を行っている。
サポートを希望する留学生1人に対し、
メンバー1名から2名を割り当て、
一週間に1、
2回、
授業の空き時間を利用して、
留
学生と一緒に勉強したり、
一週間に一度、
留学生を交えてのランチタイムを実施したりしている。
また不定期にパーティーや交
流会を実施するなど、
留学生と日本人学生の交流を推進している。
50 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
かったようである。
「もったいない」
というテーマで、
デジタルストーリーテリングに取り組んでみると、
「時間・お金がもったいない」、
「彼氏・彼女
の思いに気づかずもったいない」
という大学生の作品もよくあるが、
多くの場合、
「水の出しっ放しはもったいない」、
「電気の
無駄づかいをなくそう」、
「食べ残しはもったいない」、
「エコバッグを持って買い物に行こう∼レジ袋を減らすために∼」などと
いった身近なエコの問題を取り上げた作品がみられる。特に、
教育学部の教職授業「教育工学」では、
幼児教育コースの学
生や小学校教員希望の学生が小さな子供用に「もったいないストーリー」をよく作っている。
実際に「もったいない」や環境にちなんだテーマでデジタルストーリーテリングに取り組み、
ストーリーを視聴し合うと、
制作者
がさまざまなことで無駄遣いをしていることや資源を大切に活用することの大切さに気付くことができる。
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 51
Ⅵ.社会貢献
Ⅶ
外国人研究者及び留学生支援
Supports for Researchers and International Students
1.支援組織
外国人研究者及び留学生支援について、
教員組織として国際化推進室、
国際交流センター及び学生総合支援センター、
3月2日
(土)
には公益社団法人津青年会議所の依頼により、
公益社団法人日本青年会議所が国際交流事業の一環とし
て行う
「相互理解プログラム」
(於津市白山町猪の倉温泉)
に本学の留学生7名(中国3名、
アフガニスタン、
ドイツ、
マリ共和
国、
ベトナム各国1名)
を紹介した。
このプログラムは日本人と留学生がワークショップにて、
自国の良いところや互いの国の問
題点、
互いの国の関係をさらに良好にするためなどについて議論し、
発表をするというものである。青年会議所の地元経営
者と意見交換を行うことは留学生にとっても非常に良い機会となった。
4.日本語学習支援を目的とした子ども向けデジタル日本語教材の作成
日本語を母語としない人々の日本語学習支援のため、
独立行政法人国立青少年教育振興機構平成24年度「子どもゆめ
基金」採択事業として、
国際交流センター福岡昌子教授が中心となり、
子ども向けデジタル日本語教材『子どもの日本語1.
2.
3.
』
事務組織として学術情報部国際交流チーム及び学務部学生サービスチーム留学生支援室がそれぞれあり、
これらの組織
が協働して外国人研究者及び留学生支援を行っている。
なお、
事務については、
下記のとおり業務を分担している。
○学術情報部国際交流チーム
○学務部学生サービスチーム留学生支援室
・国際交流センターの事務に関する業務
・外国人留学生の受入れ及び日本人学生の海外派遣に関する業務
・外国の大学等との学術交流協定締結等に関する業務
・外国人留学生に対する奨学金及び修学・生活相談に関する業務
・国際学術交流事業に関する業務
・留学生の施設・宿舎の管理・運営・整備に関する業務
・外国人研究者の受入れに関する業務
・ボランティアの依頼に基づく派遣に関する業務
・外国人研究者の施設・宿舎の管理・運営・整備に関する業務
・地域社会との連携に関する業務
・その他
・危機管理の構築に関する業務
を作成した。子どもの視線に立った生活場面や実際に話す話題を中心に、
文型積み上げ式の会話教材となっている。子ども
・留学生データベースに関する業務
に分かりやすく、
保護者も一緒に学べるよう工夫されている。今後もより良いコンテンツとなるよう、
さらに改善を行っていく予定
・その他
である。作成の一部には平成24年度三重大学ユネスコスクール事業からの助成を受けた。
2.外国人研究者の受入れ及び外国人教師等宿舎の管理運営について
5.「セカンド・ホーム」と「留学生ゴールデンウィークホームステイ」
「セカンド・ホーム」は津市を中心とする国際交流市民団体「ホームステイ・イン津」の協力により1999年より続いているホス
日本学術振興会外国人特別研究員制度等、
本学と海外の研究者間の交流等により本学に招へいした外国人研究者に
ついて、
受入れ手続き及び外国人教師等宿泊施設への入居手続きを行っている。
トファミリー・プログラムである。留学生にとって、
ホストファミリーが「第二の家庭」
となるようにとの願いから名づけられている。
外国人研究者について2012年度は29名の受入れ手続きを行った。
毎年4月と10月の新留学生受け入れ時期に申し込みを受け付けているが、
2012年度は前期に47名の希望者のうち34名、
後
外国人研究者施設・宿舎の管理・運営・整備については、
2011年度には外国人研究者宿舎の老朽化に伴い、
給湯器の
期に30名の希望者のうち22名が受け入れられ有意義な交流が行われた。プログラム開始時からの延べ参加留学生数は
故障が相次いだため全室の交換を行った。2012年度については一部の部屋において空調機の修繕及びベッドを購入する
450名を超えた。
必要性が生じた。今後も計画的に更新していくため予算措置については検討する必要がある。
「留学生ゴールデンウィークホームステイ」は津市役所国際交流室がホームステイ・イン津と協力して実施している事業で、
ゴールデンウィークに留学生がホストファミリー宅に泊まり込んで家族と交流する活動である。2012年度は募集枠の5名を超
える6名を紹介し、
受け入れられた。ホスト側からも留学生側からも非常な好評を得ている。
3.外国人留学生の受入れ及びその後のケアについて
(1)代理申請の一元化
在留資格認定証明書交付申請については、
2007年度から非正規生で身元引受人が本学教員の場合に限り国際交流
6.生け花教室
池坊流師範の小菅佳年子先生(元本学図書館職員)
によるボランティア活動で、
月に2回、
水曜の昼休みに主に留学生(日
本人学生や職員が参加することもある)
が指導を受けている。2000年度より続いている息の長いプログラムである。
チ−ムで代理申請を行ってきたが、
2009年度からは全ての非正規生について行っている。なお2011年の組織改正により、
こ
の業務については留学生支援室が引き続き行っている。
(2)留学生ガイダンスの実施(2012年4月27日・10月17日)
新入留学生を対象に、
主に入国管理局関連の事項等について説明し、
留学生の生活指導及び奨学金等に関する情報
提供を行った。
(3)機関保証制度の導入(2007年4月∼)
留学生が賃貸住宅に入居する際に、
留学生住宅総合保障制度に加入することを条件として、
学生総合支援センター長
が保証人となる機関保証制度を導入している。
(4)三重大学留学生会の設立(2007年10月)
留学生間及び日本人学生との交流の促進のため、
定期的な意見交換を通じた留学生の受入れ環境や支援体制の改善、
留学
生への定期的な情報提供を目的として、
三重大学留学生会(①中国、
②韓国、
③バングラデシュ、
④マレーシア、
⑤タイ、
⑥ベトナム、
⑦その他アジア地域の国々、⑧アジア地域以外の全地域の国々の8グループ)
を組織し、留学生支援室長等と各グループの代表
で毎月1回会合を持ち、
意見交換を行うとともに、
様々な要望等を抽出し、
留学生の生活環境等の改善に役立てている。
54 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 55
Ⅶ.外国人研究者及び留学生支援
Ⅶ.外国人研究者及び留学生支援
6.防災支援
(5)
メールマガジンの発行(2007年9月∼毎月1回)
留学生会への入会と同時にメールアドレスを登録し、
留学生にとって有益な情報をメールマガジンとして配信している。
(6)留学生交流会の実施(2012年12月19日)
東海・東南海・南海地震の同時発生が危惧されている現在において、
本学は海に近いキャンパスであるため津波・液状化
による多大な被害が想定されている。そこで、
学生・教職員等の地震災害に対する心構え及び防災意識の向上を図ることを
本学の留学生・国際交流に関心のある日本人学生・教職員・三重地域留学生交流推進会議構成員等を招いて実施し、
留学生交流を通じた国際相互理解の推進を図った。
主な目的として月1回防災啓発研修会が行われている。2012年12月6日には英語による防災啓発研修会(II章 4.
② 15ペ
ージ参照)
を開催し、
留学生をはじめ日本人学生、
教職員が参加した。
12月10日、
キャンパス内において、
防災に対する意識を全学的に高めることを目的として、
「三重大学地震防災訓練」が実
4.留学生の施設・宿舎の管理・運営・整備について
施された。訓練では、
(1)全学避難行動訓練、
(2)危機管理
マニュアル・津波避難計画の実効性の検証、
(3)三重大学
国際交流会館(外国人留学生会館及び外国人留学生寄宿
災害対策本部総合図上訓練等が行われ、
学生・教職員・地
舎A棟・B棟)の居住者に対し、5月に防火訓練を行い、避難方法
域住民の方全員が、
一丸となって取り組んだ。
や消火器の使用方法等について講習を行った。また11月には総
また学内での防災支援の取り組みのひとつとして、
留学生
合研究棟II2階会議室において秋入学の新入居者に対し、快適
にも利活用してもらえるように『三重大学防災ガイド』の英語
に学生生活を送ってもらうための「寄宿舎で生活するための13の
版と中国語版を作成した。このガイドはカードサイズに折りた
きまり」に基づいたガイダンスを行った。今後、4月と秋の入学時期
ためる携帯可能なもので、
地震発生時の時間経過別行動マ
に合わせ、
年2回同様のガイダンスを予定している。
ニュアルや学内の災害避難マップなどを盛り込んでおり、
留
留学生寄宿舎B棟
学生の防災意識をさらに高め、
安全な避難行動を取るため
の防災教育資料となっている。
『三重大学防災ガイド』英語版と中国語版
5.保健管理センターについて
三重大学保健管理センターは、
総合研究棟II1階に位置し、
学生のための学校医業務、
教職員に対する産業医業務を行
っている。センターでは医師(内科医・精神科医)
・保健師・看護師及び心理カウンセラーが「こころ」の悩みや不安、
「からだ」
の異常や病気の相談等に対応している。
学校医業務としては、
定期健康診断、
臨時健康診断などの健診業務とそのフィードバック、
日常生活における疾病や怪我
に対する応急処置、
心理カウンセリングなどを行い、
産業医業務としては、
定期健康診断、
特殊健康診断などの健診業務、
定期的な職場巡視とそれらの結果の安全衛生委員会への報告、
そして、
学生と同様に日常生活における疾病や怪我に対
三重大学地震防災訓練(2012.12.10)
する応急処置の他に、
長期療養者に対する復職支援を行っている。
搬送を行う訓練(2012.12.10)
7.ボランティアサ−クルの活用について
本学の国際交流会館、
国際女子学生寄宿舎に入居予定の新渡日留学生に対し、
最寄駅又は港への出迎えをはじめ、
外国人登録、
国民健康保険証、
銀行口座開設、
日用品の購入等の支援を本学の日本人学生で組織するボランティア・サー
クルに依頼している。
このサークルは、
定期的に留学生との会合を実施するとともに、
日々留学生の日常生活に関する指導・
助言を行っている。
保健管理センター
8.地域社会との連携について
地域の小中学校、
自治体、
津ユネスコ協会、
その他民間団体等が実施する各種行事に本学留学生を派遣し、
地域との
交流を図った。
56 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 57
Ⅷ
Ⅷ.資料
資料
Data of the CIER
1.三重大学国際交流関係組織図
2.国際交流センター教職員名簿
職 名 等
三重大学国際関係組織(2013年4月1日)
学長
国際担当理事・副学長
2012年度(2013年3月31日現在)
国際交流センター長(併) 理事
朴 恵淑
国際交流副センター長(併) 副学長
江原 宏
国際戦略本部
国際担当副学長
国際交流センター専任教員
国際交流センター
学生総合支援センター
国際交流センター
運営会議
国際化推進部門
留学生委員会
国際教育部門
センター長
副センター長
特任教員
(大学改革強化
推進事業)
福岡 昌子
教授
吉井 美知子
准教授
藤田 昌志
准教授
松岡 知津子
特任教授
花見 槇子
特任講師
趙 康英
国際交流コーディネーター
水木 千春
3.職員名簿
センター長
副センター長
教授
1 学術情報部国際交流チーム
2 学務部学生サービスチーム留学生支援室
専任教員
職 名 等
特任教員
コーディネーター
非常勤講師
客員教員
2012年度(2013年3月31日現在)
2013年4月1日現在
2012年度(2013年3月31日現在)
課長
古尾谷 英明
課長
野々村 晴子
係長
野呂 真稔
室長
長岡 隆
橋 ゆり
●留学生関係組織
職 名 等
非常勤職員
仁村 愛
チーム員
小西 美穂
郡 一樹
出口 美香
小川 佳子
非常勤職員
副学長(学生総合支援担当)
水谷 弥生
大西 沙苗
井村 加奈子
留学生委員会
学生総合支援センター
学生総合支援センター長
(副学長(学生総合支援担当))
学生生活支援室
学生なんでも相談室
キャリア支援センター
4.国際交流センター関連委員会名簿
第1専門委員会
●学術情報部国際交流チーム 2013年4月1日現在
学術情報部長
国際交流課長
国際交流チーム
職 名 等
●学務部学生サービスチーム
学務部長
学生サービス課長
留学生支援室長
留学生支援室
58 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
1 国際交流センター運営会議
第2専門委員会
2013年4月1日現在
2012年度委員(2013年3月31日現在)
国際交流センター長
朴 恵淑
国際交流副センター長
江原 宏
福岡 昌子
国際交流センター
専任教員
吉井 美知子
松岡 知津子
学
生
サ
ー
ビ
ス
チ
ー
ム
井上 稔浩
国際交流センター
兼務教員
2 国際化推進室会議
2012年度室員(2013年3月31日現在)
所属・職名
室長
国際担当副学長
江原 宏
学生総合支援センター長
中川 正
人文学部・教授
小田 敦子
教育学部・教授
秋元 ひろと
ガバザ ・ サナブリア ・ エステバン
宮地 信弘
医学系研究科・教授
堀 浩樹
工学研究科・教授
平井 淳之
阿部 純義
生物資源学研究科・教授
吉松 隆夫
王 秀崙
国際交流センター・教授
吉井 美知子
学術情報部長
山村 幹夫
学術情報部長
山村 幹夫
留学生支援室長
長岡 隆
Annual Report of the CIER, Mie University, 2012 59
Ⅷ.資料
3 留学生委員会
学 部 等
2012年度委員(2013年3月31日現在)
学生総合支援担当副学長
中川 正
国際交流センター副センター長
江原 宏
国際交流会館主事
新田 貴士
人文学部
教育学部
医学部
工学部
生物資源学部
専門委員会
藤本 久司
第1専門委員会
森 久綱
第2専門委員会
西村 秀夫
第1専門委員会
林 朝子
第2専門委員会
成田 有吾
第1専門委員会
戸田 雅昭
第2専門委員会
藤原 裕司
第1専門委員会
野村 由司彦
第2専門委員会
吉松 隆夫
第1専門委員会
塚田 森生
第2専門委員会
国際交流センター
吉井 美知子
学務部学生サービス課長
野々村 晴子
学術情報部国際交流課長
古尾谷 英明
第1.2専門委員会
注:第1専門委員会は、
留学生の受入れに関する事項、
学生の海外派遣に関する事項、
留学生制度に関する事項を審議
する。
第2専門委員会は、
国際交流会館及び国際女子学生寄宿舎に関する事項や、
留学生の修学・生活援助に関する事項
を審議する。
●三重大学国際交流センターホームページ
(http://www.cie.mie-u.ac.jp/)
60 Annual Report of the CIER, Mie University, 2012
発行/平成25(2013)年3月
国立大学法人 三重大学
問合わせ先/国際交流センター
〒514-8507 津市栗真町屋町1577
TEL 059-231-9721 FAX 059-231-5692
E-mail [email protected]
ホームページ http://www.cie.mie-u.ac.jp/
印刷/有限会社アートピア
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