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日本 言語文化専攻 - 神戸市外国語大学
修士課程 Master’ s Program 日本 言語文化専攻 Japanese and Asian Languages and Cultures 当専攻には、 「日本語」 「日本文化」 「アジア言語文化」の3領域 があります。 「日本語」では、近現代の日本語を中心的な対象として、 日本語 研究を行います。 また、 日本語と外国語との関わりも重視していま ●授業担当専任 スタッフ Academic Staff Profiles(2014年度 領域別アルファベット順) 日本語 Japanese Language 福田 嘉一郎(ふくだ よしいちろう) 益岡 隆志(ますおか たかし) ●教授/Professor ●教授/Professor Yoshiichiro FUKUDA 日本語の音声・音韻に関する研究、 また、方 言・社会言語学研究を行っている。日本語学 習者の音声・音韻にも興味を持つ。 Studies in Japanese grammar (syntax, morphology) My research interests are Japanese syntax and semantics, and Japanese grammatical description. Japanese Linguistics (Phonetics, Phonology, Dialectology, Sociolinguistics) 日本文化 Japanese Culture 「日本文化」では、 日本の伝統文化や近現代文化・社会を対象 Miho MABUCHI とした研究を行います。 ●准教授/Associate Professor 日本絵画史、特に中世から近世のそれを主な 対象として研究している。 The Japanese and Asian Languages and Cultures Program consists of Japanese Language, Japanese Culture, and Asian Languages and Culture units. In the Japanese Language unit, students conduct research on the Japanese language focusing mainly on modern and contemporary Japanese. The relationships between Japanese and foreign languages are also emphasized. In the Japanese Culture unit, students conduct research on⦆ traditional⦆Japanese culture, and⦆culture and society of⦆modern and contemporary⦆Japan. In the Asian Languages and Culture unit, students engage in research on the languages, literatures and cultures that span from Central Eurasia to the southeastern Asian continent. ●教授/Professor 現代日本語文法の研究。文論の体系化を目 標として研究中。外国語との対照研究にも関 心を持っている。 馬渕 美帆(まぶち みほ) までの言語、 文献及びそれらの文化的背景について研究します。 Yukihiko NAKAI 日本語の文法の研究を行っている。特に近代 語という観点に基づき, 中世から現代に至る日 本語を主な研究の対象としている。 す。 「アジア言語文化」では、 中央ユーラシアから東南アジア大陸部 中井 幸比古(なかい ゆきひこ) Takashi MASUOKA 山本 昭宏(やまもと あきひろ) Akihiro YAMAMOTO ●講師/Lecturer History of Japanese Paintings (medieval and early modern times) メディア文化史、歴史社会学研究。核エネル ギーに関する日本人の認識を、新聞・雑誌・漫 画・映画・小説などの様々なメディアに注目し て研究している。 それに基づいて、 日本の現代 文化との比較研究も行っている。 History of media culture. Historical Sociology アジア言語文化 Asian Languages and Cultures 武内 紹人(たけうち つぐひと) 林 範彦(はやし のりひこ) ●教授/Professor ●准教授/Associate Professor Norihiko HAYASHI Tsuguhito TAKEUCHI チベット語を中心とするチベット・ビルマ系言語 の記述と歴史・社会言語学的研究。敦煌・中 央アジア出土古チベット語文献の研究。 シャ ンシュン語の解読。 Linguistics and Tibetan Studies 言語学専攻。専門領域は東アジア・東南アジア 大陸部の諸言語である。 中国雲南省で話されるチベット・ビルマ系言語で あるチノ語の記述言語学的研究を中心に、東 南アジア大陸部北部地域 (タイ文化圏) の諸言 語の地域言語学的研究を行っている。 フィール ドワークを手法とする記述言語学・言語類型論・ 歴史言語学 (比較言語学・言語接触論) からこ れらの諸言語にアプローチしている。 また記述 言語学と言語理論 (生成文法・認知言語学等) の有機的な連携にも強い関心がある。 Tibeto-Burman Linguistics and Southeast Asian Languages 最近の修士論文のテーマ Recent Master’ s Thesis Subjects る音声の実現と知覚の難易― ・終助詞「ね」 と語気助詞 “吧” の日中対照研究 日本語領域 ・中国人日本語学習者のアクセント―単語暗記、規則学習によ る日本語発音の変化― ・日本語学習者における促音の知覚の特徴―アクセントとの関 係に注目して― ・日本語の文末表現「ね」の考察―幼児の習得の観点から― ・日本語の「させる」 「してもらう」 「するように言う」 と中国語の 「让」の比較研究について ・日本語の談話における主題についての考察―新聞テクストと 自然会話を対象に ・ 「~たばかり」 と 「~たところ」について―否定的評価と肯定的 評価を中心とする- ・母音に前接する撥音について―中国人日本語学習者におけ 日本文化領域 ・ 『NANA』 から見た現代日本の社会と文化 ・日本相撲における伝統と近代 ・近代日本における女性の和装について―女袴を中心として- アジア言語文化領域 ・ベトナム語の諺から見た家族関係の諺問題―日本語の諺と 対照して― ・ベトナム語における条件表現に関する考察 ・チベット語アムド農民方言の音韻体系とその特徴 ―書記形式・アムド牧民方言と比較して― 院生紹介 Message from a Student -なぜ修士課程に進学しようと思いましたか? して、時間の余裕がないと思っていましたが、実際に 日本語は勉強すればするほど奥が深いと感じ、興味も 入ってみると自分のやり方次第です。生活にメリハリを 深くなりました。 そして、 自分が研究したいテーマを見つ つけることで勉強とそれ以外のことも両立できるし、毎 けましたが、今の自分の日本語のレベルでは研究し続 日の生活が充実したものに感じます。 もちろん、研究発 けるのにかなり高い壁になると思い、昨年一年間研究 生として神戸市外国語大学で勉強し、研究に必要な 表の前は調べることが多くて、 徹夜することもあります。 -指導教員の先生はどんな人ですか? 基礎知識を学んだあと、修士課程に進学することに決 学生に対して親切に対応してくださる、優しい方です。 めました。 授業以外の時はとても無口ですが、研究に行き詰まっ -入学する前と後で大学院に対するイメージはどのよ た時に聞きに行けば必ずアドバイスを下さり、関係する (2年) うに変わりましたか? 文献まで調べてくださいます。 大学院のイメージと言えばひたすら自分の研究に専念 23 24