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Vol.91(平成26年12月発行)

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Vol.91(平成26年12月発行)
December2014
Forest Vol.091
NPO Honokuni Forestry Association
091
〒440-0888
NPO(特定非営利活動法人) 愛知県豊橋市駅前大通2丁目46番地
名豊ビル新館6F
Tel. 0532-55-5272 Fax. 0532-55-5276
E-mail/honokuni@honokuni.org
http://www.honokuni.org/
内閣府の「平成26年度 子どもと家族・若者応援団表彰」で内閣特命大臣
賞という大変名誉な賞をいただくことができました。東三河の小学校への環
境教育活動が高く評価されての受賞です。
これもひとえに事業に連携、
協力をただきました行政機関や団体、
プリティ
フォレストクラブの皆様のご尽力によるものです。厚くお礼申し上げます。
今回の受賞を励みに、
さらなる森林環境教育事業の充実を図っていきた
いと考えています。そのためには、
企業のCSR活動との連携など新たな視点
を取り入れ、
教育プログラムや講師陣の充実を図っていくことが重要です。
会員の皆様のますますのご協力をお願い申し上げます。
(理事長 神野吾郎)
(理事長 神野吾郎
平成26年度「子どもと家族・若者応援団表彰」
「内閣府特命大臣賞」受賞!!
子ども
子ども・若者を育成支援する活動及び子育てと子
育てを担う家族を支援する活動に取り組み顕著な
功績があ
た企業 団体又は個人を内閣府総理大臣
功績があった企業、
と内閣府特命担当大臣が表彰する「平成26年度 子
どもと家族・若者応援団表彰」で穂の国森づくりの
会が内閣府特命大臣賞を受賞しました。
国の関係省及び各都道府県等から推薦のあった
中から、
有識者等による選考委員会(委員長:佐藤博
樹中央大学大学院戦略経営研究科教授)により、
内
閣総理大臣表彰(5団体)、
内閣府特命担当大臣表
彰(子ども・若者育成支援部門:2企業・11団体・1
名)、
同大臣表彰(子育て・家族支援部門:3企業・13
団体)が全国から選定されました。穂の国森づくり
の会は、
同大臣表彰の「子ども・若者育成支援部門」
での受賞です。林野庁中部森林管理局(愛知森林
管理事務所)のご推薦により、
小学校への訪問授業
や野外授業や豊川市内の小学校の野外活動支援
の活動が、
子どもへの環境教育の支援に貢献したと
して高い評価をいただきました。
穂の国森づくりの会では、
平成14年の林野庁長
官賞(国有林野業務研究発表会)、
平成21年の林野
庁長官賞(第1回水源の森百選保全整備活動コン
クール)に続いて3度目の受賞となります。
去る平成26年11月19日に、
総理大臣官邸大ホー
ルで表彰式が行われ、
大木専務理事ら3名が出席し
ました。有村治子大臣から賞状とクリスタル製の盾
が授与されました。
小学校への訪問授業や野外授業や豊川市内の小
学校の野外活動支援の活動を簡単に紹介します。
小学校への訪問授業は、
平成12年度(2000年)か
ら実施している事業で、
東三河地域の小学校(5年
生)を対象に、
森林の多面的機能や東三河の森の現
状、
木材を利用することの大切さを伝える出前授業を
実施しています。
また、
出前授業にプラスして、
実際に
出向き森林整備や観察を行う野外体験授業もありま
す。平成15年には、
年間延べ50校を超える実施とな
る主力事業でしたが、
リーマンショック以降、
会の財政
難などから実施校の縮小を余儀なくされています。
また、
豊川市内の小学校の野外活動支援は、
5年生
が野外教育活動で豊川市野外教育センター「きらら
の里」
(設楽町段戸裏谷地区)を宿泊する際、
段戸裏
谷原生林「きららの森」の自然を案内する活動です。
NPO Honokuni Forestry Association
December2014
体験レポート
研修 の声
研修生
Forest Vol.091
恒例となった愛知県「2年目職場体験研修」の研修生受け入れ。今年も3名の
方々が穂の国石巻の森での森林整備を中心に業務に取り組んでいただきまし
た。そのうち2名の方から体験記をいただきましたので紹介いたします。
愛知県東三河総局 県民環境部環境保全課
環境保全グループ 浦部俊寛さん
今回の研修において、
私たちは石巻山の国有林に
植樹された木の下刈り・除間伐作業をさせていただき
ました。
まさか、
いつも昼休みに庁舎から眺めていた石
巻山で除間伐を行うことになろうとは夢にも思いませ
んでした。
作業エリアには、
高さ1∼2m程度の支障木が全体
に生い茂っていました。そのため、
植樹木周辺の除間
伐を行うには、
まずは作業用通路を切り拓く必要があ
ります。ある程度、
通路を作り終えると、
木々をかき分
け、
植樹木の周りにある余計な草木の除間伐を実施
しました。
いわゆる先駆種といわれるアカメガシワ等は成長
が早く、
植樹木よりも太く高くなり、
それらへの日照を
妨げていました。そのため、
私たちはアカメガシワ等の
幹を根本から鋸や鉈で刈り込んでいきます。中には、
カラスザンショウやタラ等、
棘のついた支障木もあり、
何度も指を突き刺してしまいました。
除間伐作業は非常に体力を要するものでした。
し
かし、
自身が手を動かし、
汗を流すことで通路が拓かれ
ていくことに、
大きなやりがいを感じることができまし
た。普段の仕事で、
山を管理することの大切さについ
て知ってはいました。
しかし、
それは机上において知識
として有していただけです。実際に山に入って除間伐
をしたことは一度もありませんでした。身を以て作業
を経験したことで、
山の管理の重要性を深く知り、
さら
に、
その大変さを知ることができました。
こうした現場に身を投じることでしか得ることので
きない経験を積み重ねることで、
自然環境保全の業務
でも活かすことができるように努めていきたいと思い
ます。研修生として受け入れて下さり、
誠に有難うご
ざいました。
愛知県新城設楽農林水産事務所
森林整備課 長谷川規隆さん
この度は、
現場体験研修に受け入れていただきあり
がとうございました。この研修では、
ESDフォーラム事
務局の職員業務及び穂の国石巻の森における現場
作業を通じ、
森林環境教育の在り方や森林の手入れ
について体験的に学ぶことができました。この研修を
▲作業の様子。
3年前に植樹された場所の除伐作業
振り返り、
非常に充実した6日間を過ごすことができた
と感じています。
研修初日のESDフォーラムには、
主催事務局の職員
という立場で参加させていただきました。森林環境教
育に携わる企業、
NPO、
行政、
地域、
学校等、
各界の
様々な立場から意見が出され、
その最前線の話に触
れる非常に貴重な機会となりました。通常業務とは異
なる方法での森林へのアプローチは新鮮で、
森林環
境についての理解を社会に浸透させていく取組を学
ぶことができました。
また、
事務局として関係する方々
と打ち合わせや連絡を行い、
フォーラムの運営に携わ
れたことも達成感のある経験となりました。
研修2日目以降の穂の国石巻の森における現場作
業では、
植栽地での下刈りや除伐の作業を行いました。
鉈や鋸を用い、
雑木や雑草を除去し、
同時に進入路も
開設しました。作業を行っていくことで森林内は日に
日に整備され、
植栽木の生育環境は整い、
人も隅々ま
で入れるようになりました。同時に、
自分の手で木を伐
る体力や感覚が養われ、
作業効率も少しずつ上げる
ことができました。現場では、
野生動物や昆虫にも遭
遇し、
森林が生物たちのすみかであることを実感する
こともできました。
この研修で、
私は森林環境教育の社会的な取組を
知り、
その現場の1つを経験することができたと思いま
す。また、
事務局長の森田さんには、
豊富な経験や知
識を基にご指導いただきました。この研修で得た経験
と知識を今後の業務に活かしていけるよう努めていき
たいと思います。
December2014
Forest Vol.091
NPO Honokuni Forestry Association
寄付をいただきました。
アサヒビール株式会社 金50万円
2013年秋に実施された「アサヒスーパードライ うまい!を
明日へ! プロジェクト第7弾」の寄付先の一つとして穂の国
森づくりの会が選定されました。同プロジェクト第5弾から
連続して3回目の選定となります。
「アサヒスーパードライ うまい!を明日へ!プロジェクト」の詳細は
http://www.asahibeer.co.jp/superdry/umaasu/
▲神野理事長に目録を手渡す
アサヒビール㈱藤原東海支社長(右)
環境教育活動を中心に大切に活用させていただきます。
ありがとうございます。
「森のようちえん」を見学しました!
平成25年3月に「森のようちえん 森のたんけんた
い」代表の小林直美先生をお招きして、
幼児期における
森林環境教育の大切さを勉強しました(Vol.89参照)。
今度は実際に活動を見学することにより、
具体的な活
動のヒントを得ようと、
菅沼環境教育部会長をはじめ3名
で「森のたんけんたい」の保育活動を訪ねました(保育
活動に影響しないようできるだけ少人数で出かけまし
た)。
活動場所は、
春日井市の高蔵寺ニュータウンに隣接す
る「春日井市少年自然の家」周辺の森林や田畑。東三河
と違いなだらかな丘陵地帯で、
保育活動に適した比較的
安全な地形です。
朝9時に現地に到着し、
小林先生や子どもたちと合
流。午後2時過ぎまで保育活動に動向しました。様々なこ
とが参考になりましたが、
子どもたちが一日の目標を持っ
て主体的に自然に触れていること、
体力や運動能力が非
常に高いことに驚きました。
今後は、
幼児が森林に親しめるような場所探しや企画
づくりを進めていく予定です。ご関心のある方は、
ぜひ、
事務局までご一報ください。
(仮称)
「平尾の森」整備作業開始!
!
Vol.89でも紹介しました豊川市平尾町の駒場池の湖畔近くにある新フィール
ド
(仮称:平尾の森)。環境教育やレクリエーションの場所として活用するための
整備が始まりました。雑草、
低木に覆われた場所を下刈り、
除伐して作業路や小
スペースを確保する作業を始めました。棘や暑さに阻まれながらの作業が続きま
したが、
ようやく三分の一ぐらいまで整備が進んできました。
しかし、
ここで問題発生!なんと、
秋からイノシシが頻繁にやってくるようになり、
整備した場所を掘り起こしています。平尾の森は、
谷津田にあり、
もともと湿気の
多い場所です。イノシシが掘り起こしたところが湿地状態になってしまいました。
何らかの対策が必要となり、
この森が本格的に活用できるまでもう少し時間が
かかりそうです。良い対策をご存じの方は、
アドバイスをいただければ幸いです。
また、
この森林はとりあえず「平尾の森」と呼んでいますが、
そろそろ正式な名
称を決めたいと考えています。老若男女の多くの人が森に親しめるのにふさわ
しい名称案を募集しています。ぜひ、
事務局までご一報ください。
▲作業の様子(8月)
▲イノシシに掘り起された場所
Forest Vol.091
NPO Honokuni Forestry Association
December2014
会員の方はもちろん、会員のご家族やご友人等どなたでも申し込み可能です。
参加ご希望の方は、申し込み方法等をご確認の上、穂の国森づくりの会事務局
までご連絡下さい。
E-mail / [email protected] Fax.0532-55-5276 Tel.0532-55-5272
イベント イン
フォメーション
春の渥美半島の湿地を
めぐる自然観察会
3月29日(日)
4月5日(日)
春のシイタケ菌打ち体験
共 催:三河生物同好会
共 催:豊橋市(公園緑地課)
場 所:伊川津湿地などの田原市内の湿地
場 所:嵩山山地公園(豊橋市嵩山町)
集 合:午前9時 豊橋信用金庫お客様相談所前
集 合:午前10時に現地
(豊橋市駅前大通1丁目)
解 散:午後12時30分に現地(予定)
解 散:午後5時に集合場所
定 員:30名(抽選)
定 員:40名(抽選)
※中学生以下の場合は保護者同伴
対 象:どなたでも
参加費:800円
参加費:3,000円(バス代、
資料代など)
(保護者・同伴者も参加費を申し受けます)
内 容:シデコブシの花が見頃な渥美半島の湿地の
内 容:シイタケの菌打ち体験
自然を観察します。
(ホダ木2本持ち帰り可能)
持ち物:昼食、
飲料、
雨具など
持ち物:金槌、
軍手、
飲料
その他:小雨決行
その他:雨天決行(中止の場合は、
4月12日に延期)
申込み:参加希望者全員の住所、
氏名、
電話番号を
申込み:返信先明記の往復はがきに、
参加希望者全員
事務局までご連絡下さい。
の住所、
氏名、
年齢、
電話番号を記入し事務局
(3月19日
(木)締め切り)
へ(3月23日(月)事務局必着)
森づくりベンダー新規設置のご紹介
設置協力企業名
設置場所
㈱大木家
豊川市蔵子5丁目
(オーギヤ豊川蔵子店前)
森づくりベンダーの設置にご協力いただき
ありがとうございます。
森づくりベンダーを設置いただける企業・団体さ
んを随時募集しています。CSR活動や福利厚生
の一環として是非ご活用ください。
詳しくは、
穂の国森づくりの会ホームページを
ご覧ください。
http://www.honokuni.org/photo/benda.pdf
企業の森づくり応援します!
森づくり活動に取り組む企業・団体を積極的に応援しています。
森林整備の計画づくりや作業指導
● 作業道具の貸し出し
● 森林を活用した社員研修や環境教室
● 愛知県産の木材を活用したイベント等
●
私たちと一緒に森へいきませんか?
穂の国森づくりの会会員大募集!!
http://www.honokuni.org/
様々なご要望に応じて応援させていただきます。
穂の国森づくりの会事務局お気軽にお問合せください。 Tel.0532-55-5272 [email protected]
会の趣旨にご賛同いただき、
年会費1口以上ご負担いただきますと、
どなたでも
会員になることができます。
会費:個人会員1口・3,000 円/団体企業会員1口・12,000 円
入会に関するお問合せは、
穂の国森づくりの会事務局まで
Tel. 0532-55-5272 E-mail/honokuni@honokuni.org
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