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Ⅲ 基準ごとの自己評価

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Ⅲ 基準ごとの自己評価
基準1
Ⅲ 基準ごとの自己評価
基準1 大学の目的
(1)観点ごとの分析
観点1-1-①: 大学の目的(学部,学科又は課程の目的を含む。
)が,明確に定められ,その目的が,学校
教育法第 83 条に規定された,大学一般に求められる目的から外れるものでないか。
【観点に係る状況】
本学は、大学教育の機会に対する広範な国民の要請に応えるとともに、大学教育のための放送の普及発達を
図ることを目的とする法律により設置された学校法人が、放送等による授業を行うとともに、全国各地の学習
者の身近な場所において面接による授業等を行うことを目的として設置した大学である。
これを踏まえ、本学は学則に大学の目的を、「各専門分野における学術研究を通じて新しい教養の理念を追
求し、放送を活用して大学教育を行い、併せて広く生涯学習の要望に応えること」と定めている。そして本学
は、上記の法律及び本学学則に則って、教育研究活動を行うに当たっての基本的な方針を、本学ウェブサイト
等の「設立の趣旨・目的」に掲げている(資料 1-1-①-A・B)
。
更に、本学は、上記の学則に記された目的を達成するために、
「いつでも、どこでも、誰でも」学ぶことが
できる大学を標榜しており、遠隔教育を推進すべき使命を持っている。これらを踏まえた具体的な目的を定め
ており、本学ウェブサイト等においてそれらの具体的目的を掲げている。
資料 1-1-①-A
放送大学学則(抜粋)
第1章 総則
第1節 目的及び自己評価等
(本学の目的)
第1条 本学は、各専門分野における学術研究を通じて新しい教養の理念を追求し、放送を活用して大学教育
を行い、併せて広く生涯学習の要望に応えることを目的とする。
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基準1
資料 1-1-①-B:http://www.ouj.ac.jp/hp/gaiyo/gaiyo02.html
放送大学ウェブサイト(抜粋)
設立の趣旨・目的
今日のように変化の激しい、かつ複雑化する社会においては、あらゆる年齢層を通じ、人々の生活課題が
多様化し、また文化的欲求が増大しつつあり、教育に対する強い関心や多様な学習意欲の高まりをみせており
ます。
放送大学学園は、このような生涯学習の時代に即応し、放送大学を設置し、かつテレビ・ラジオの専用の
放送局を開設し、放送等を効果的に活用した新しい教育システムの大学教育を推進することにより、レベルの
高い学習の機会を広く国民に提供するとともに、大学教育のための放送の普及発達を図ることを目的として
設立されたものです。
放送大学は、前記のような趣旨で設置された新しい形態の大学であり、その目的とするところは、次のと
おりです。
目的
1.
生涯学習機関として、広く社会人に大学教育の機会を提供すること。
2.
新しい高等教育システムとして、今後の高等学校卒業者に対し、柔軟かつ流動的な大学進学の機会を
保障すること。
3.
広く大学関係者の協力を結集する教育機関として、既存の大学との連携協力を深め、最新の研究成果
と教育技術を活用した新時代の大学教育を行うとともに、他大学との交流を深め単位互換の推進、教
員交流の促進、放送教材活用の普及等により、わが国大学教育の改善に資すること。
【分析結果とその根拠理由】
本学は、大学の目的を学則等において明確に定めている。
これは、学校教育法第 83 条に則り、
「各専門分野における学術研究を通じて新しい教養の理念を追求」する
ことによって、
「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的
及び応用的能力を展開させる」という目的を目指し、「放送を活用して大学教育を行い、併せて広く生涯学習
の要望に応える」ことによって、教育研究の「成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与する」
という目的を具体化している。したがって、本学の目的は、学校教育法第 83 条に定められた大学一般に求めら
れる目的から外れるものではない。
また、本学は「いつでも、どこでも、誰でも」学べる大学を標榜し、遠隔教育を推進すべき使命を持ってい
るが、本学は旧独立行政法人メディア教育開発センターの事業を継承した ICT 活用・遠隔教育センターが 2009
年 4 月に設置されたことにより、遠隔教育をより一層積極的に推進している。
観点1-1-②: 大学院を有する大学においては,大学院の目的(研究科又は専攻の目的を含む。
)が,明確
に定められ,その目的が,学校教育法第 99 条に規定された,大学院一般に求められる目的か
ら外れるものでないか。
【観点に係る状況】
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基準1
本学は、大学院文化科学研究科の目的を、本学大学院学則第2条に定めている(資料 1-1-②-A)
。
資料 1-1-②-A
放送大学大学院学則(抜粋)
(目的)
第2条 大学院は、高度専門職業人に不可欠な総合的教養学に裏付けられた高度な専門的学識及び知的技能を
修得できるようにすること等を目的とする。
【分析結果とその根拠理由】
本学大学院は、大学院の目的を大学院学則において明確に定めている。
これは、学校教育法第 99 条に則り、
「高度専門職業人に不可欠な総合的教養学」を教授研究することによっ
て、
「学術の理論及び応用を教授研究」することを具体化しており、その「総合的教養学に裏付けられた高度な
専門的学識及び知的技能を修得できるようにすること」によって、
「その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求
められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与すること」を目指している。
したがって、本学大学院の目的は、学校教育法第 99 条に定められた大学院一般に求められる目的から外れ
るものではない。
観点1-2-①: 目的が,大学の構成員(教職員及び学生)に周知されているとともに,社会に広く公表さ
れているか。
【観点に係る状況】
本学の目的は、本学学則、本学大学院学則に規定しており、これらは、大学の構成員に対し毎年度全学生に
配布する「学生生活の栞(教養学部)
」及び「学生生活の栞(大学院文化科学研究科)
」によって、周知してい
る(別添資料 1-2-①-1・2)
。また、本学は、大学の構成員及び広く社会一般に対し、活字メディアのみならず、
テレビ・ラジオの放送メディアによっても、
「大学の窓」という告知番組において、本学の目的の告知を行うこ
とにより、その周知・公表に務めている。
また、本学のウェブサイトにおいても、本学の目的を掲載している。
(http://www.ouj.ac.jp/hp/ osirase/
kihon/kihon01.html の「放送大学学園規程集」の「放送大学学則」及び http://www.ouj.ac.jp/hp/gaiyo/
gaiyo02.html の「放送大学設立の趣旨・目的」参照)
。
以上のように本学の目的を社会に対して広く公表している。しかしながら、
「放送大学」という大学の存在
は良く知られているものの、そもそも、本学を「NHK 内の一組織」
、
「アナウンサー養成所」と勘違いしている
ような例など、学位を授与する正規の大学、生涯学習機関としての役割などを正しく周知されているとは言い
難い状況もあるため、本学の目的を十分に周知させることが、本学の目的達成のためにきわめて重要である(別
添資料 1-2-①-3)
。
【別添資料等】
・1-2-①-1:
「学生生活の栞(学部)2010 年度」
(http://www.ouj.ac.jp/hp/gakubu/pdf/bookmark_h22gakubu.pdf)
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基準1
・1-2-①-2:
「学生生活の栞(大学院)2010 年度」
(http://www.ouj.ac.jp/hp/gakuin/pdf/bookmark_h22gakuin.pdf)
・1-2-①-3:放送大学を卒業・修了した同窓会会員へのアンケート調査(2008 年度)の報告 p6
【分析結果とその根拠理由】
本学は、全教職員及び全学生に対して、配布文書、放送メディア、ウェブサイトによって、本学の目的の周
知を図っている。また、社会一般に対しては、放送メディア、ウェブサイトによって、本学の目的を広く公表
しているが、本学の機能と役割を含めた目的を、社会により広くかつ正確に周知するよう一層努力する必要が
ある。
(2)優れた点及び改善を要する点
【優れた点】
○ 配布文書、テレビ・ラジオ及びウェブサイトなどの多様な手段によって、全教職員及び全学生に対して、
大学の目的の周知を図っている。また、社会一般に対しても、テレビ・ラジオ及びウェブサイトなどの多様
な手段によって、本学の目的を広く公表している。
(観点 1-2-①)
【改善を要する点】
○ 学位を授与する正規の大学であることや、生涯学習機関としての役割が社会に正しく周知されているとは
言い難い状況もあるため、本学の目的を社会により広くかつ正確に周知するよう一層努力する必要がある。
(観点 1-2-①)
(3)基準1の自己評価の概要
○ 本学の目的は、本学学則において、
「各専門分野における学術研究を通じて新しい教養の理念を追求し、放送
を活用して大学教育を行い、併せて広く生涯学習の要望に応えること」と定めており、これに則った教育研究活
動を行うに当たっての基本的な方針を、ウェブサイト等において、
「(1)生涯学習機関として、広く社会人
等に大学教育の機会を提供すること。(2)新しい高等教育システムとして、今後の高等学校卒業者に対し、柔軟
かつ流動的な大学進学の機会を保障すること。(3)広く大学関係者の協力を結集する教育機関として、既存の大
学との連携協力を深め、最新の研究成果と教育技術を活用した新時代の大学教育を行うとともに、他大学との交流
を深め、単位互換の推進、教員交流の促進、放送教材活用の普及等により、わが国大学教育の改善に資すること。」
と明示している。このように、教育研究活動を行うに当たっての基本的な方針と達成しようとしている基本
的な成果等を明確に定めており、学校教育法に定められている大学に求められる目的に適合するものである。
(観点 1-1-①)
○ 本学は「いつでも、どこでも、誰でも」学べる大学を標榜し、遠隔教育を推進すべき使命を持っているが、
旧独立行政法人メディア教育開発センターの事業を継承した ICT 活用・遠隔教育センターが 2009 年 4 月に
設置されたことにより、遠隔教育をより一層積極的に推進している。
(観点 1-1-①)
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基準1
○ 本学大学院の目的は、本学大学院学則において、
「高度専門職業人に不可欠な総合的教養学に裏付けられた高
度な専門的学識及び知的技能を修得できるようにすること等」と定めている。この目的は、教育研究活動を行
うに当たっての基本的な方針と達成しようとしている基本的な成果等を明確に定めており、学校教育法に定
められている大学院に求められる目的に適合するものである。
(観点1-1-②)
○ 本学では、配布文書やテレビ・ラジオ及びウェブサイトなどの多様な手段によって、全教職員及び全学生
に対して以上の大学の目的の周知を図っており、また、社会一般に対しても、テレビ・ラジオ及びウェブサ
イトなどの多様な手段によって、以上の大学の目的を広く公表している。しかしながら、本学の持つ機能・
役割が広範かつ正しく周知されているとは必ずしも言えない面がある。
(観点 1-2-①)
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