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近藤 一美 様 - 神奈川トヨタ自動車株式会社

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近藤 一美 様 - 神奈川トヨタ自動車株式会社
EXECUTIVE INTERVIEW:
エグゼクティブ
インタビュー
NO.
3
このコーナーは神奈川トヨタのお客様である経営者
の方にお話を伺うコーナーです。
株式会社 エイト 代表取締役
クレドオフィサー 近藤 一美
様
東戸塚を始め鎌倉や東京・世田谷など現時点
25 店 舗 展 開 し て い る 株 式 会 社 エ イ ト 様。
居酒屋、ラーメン店、洋菓子店など複数業態
の飲食店を経営する代表取締役 近藤一美様
にお話を伺いました。
■ 笑顔あふれる憧れの職場へ
しかできなくて、
料理は全くできませんので
時は楽しくできていたことが、働いて、
皆に対して尊敬の思いがあります。人それ
いろんなことを知っていくうちに、だんだん
―飲食業に進まれたきっかけは?
ぞれカラーが違って、それぞれの個性が
楽 しくなくな っ て き た ん で す。な ん で
子どものころから両親が飲食店をやって
活きればいいよねって皆に常々話して
こんななんだろうと苦しい時 期があり
いて、たまに訪れると、お客様がとても
いて、皆もそう考えている。 違っていい
ま し た。20 代 は ず っ と そ ん な 感 じ で、
楽しそうに飲んでいました。その姿に、
よね って。それぞれが自分の仕事に自信
そんな混沌とした中で、悩み、いろいろ
楽しそうでいいなぁって、飲食業やお店
を持ってやってくれている感じがあって、
考えた結果、経営者と現場との溝が問題
への憧れをいだきました。そのまま大人に
成長していきたいという思いがあり、互い
なんだということを、十年くらいたって
なったので、当たり前のような感じで飲食
に教え合う。こちらが指示しているので
やっと気付きました。
業に進みました。
はなく、彼らの中からそういうつながりが
また、当時『ビジョナリーカンパニー』
生まれている。ここ数年そういう感じに
という本を読んで凄く衝撃を受けました。
―居酒屋、
ラーメン、
洋菓子などいろんな
なってきました。私がまとめようとか、管理
経営者がカリスマである必要はない、理念
ジャンルのお店を展開されていますが、
しようとか全然思っていません。それぞれ
や企 業としての土台をちゃんと作って
それぞれのスタッフや職人の方をまとめる
がやることを尊重しようと思っています。
いくことで、継続して 100 年続く企業を
にはどのようにしていますか?
それぞれ職人さんにはこだわりや個性
があります。その一人ひとりの個性を大事
にしたいなと思っています。私自身は接客
作っていくことができる、ということを
―このような体制になるまでご苦労も
あったでしょう。
好きで選んだ道ですが、アルバイトの
学 び ま し た。 こ れ だ!と 思 っ て、 ま ず
初 め に ア ル バ イト を 含 め 全 従 業 員 に、
「仕事をしていくうえで一番大事にして
真心と情熱で、
お客様・地域・仲間に、笑顔と無限大の夢を
いくところは何ですか」とか、
「もっと
ことになって、4 月には宮城県名取地区
―今後の展望を教えてください
お店を良くするためにはどうしたらいい
へ他社の方にも声をかけ、11 社で神奈川
先日、知り合いの縁でドバイに行って
ですか」などアンケートをして、その結果
イレブンと称し屋台村のようなものを
きました。ドバイは人と人とのつながりを
得た従業員の思いを集計して、理念を作り、
開きました。炊き出しというと、与えて
とても大事にする土地で、うちの社風に
その理念を浸透させるために、経営理念を
やっているという意識が出がちですが、
合うのではないかと出店を進められ現地を
掲げたクレドカードというものを作って、
私たちは飲食業をやっているので、皆さま
見てきました。今まで海外出店など考え
理念を浸透させていくというような活動を
に「いらっしゃいませ、ありがとうござい
ていなかったのですが、実際にドバイは、
していきました。その成果もあり、1 店舗
ます」
と言ってお渡しします。受けとる人も
人との縁をとても大事にする土地で、現地
1 店舗しっかりした店づくりができている
「ありがとう」と応えてくれる、時には涙ぐみ
の方の「日本が大好き、日本食をやって
と思います。
■ 食を通じて幸せを届ける
ながら受けとってくださる姿をまのあたり
ほしい。
」という声に後押しされ、ドバイ
にしたとき、食というものがこんなにも人
に出店することを決心しました。
を幸せにするものなのだなと感じました。
が 目指す道を極めていける会社を作り
∼みんなのために今自分ができることを∼
―お店のこだわりを教えてください。
―東日本大震災の時は炊き出しもされて
「これからも、働くスタッフそれぞれ
たい」と思っています。
「みんなの夢を
1 店舗、1 店舗、いろんな業態を営んで
みんなで実現したい。みんなの夢にみんな
いたとのことですが?
いますが、共通してやっていこうとして
で挑戦できたら楽しいだろうな。
」という
のが私自身の夢です。
今 も年 3 ∼ 4 回、祭りの 時 期 や 桜 の
いることは、お 取 引 先との つながりを
時期などにも行かせていただいています。
大切にしていこうということ。みなさん
震災後、神奈川県内も計画停電で営業も
いい食材を提供してくださる。そのいい
ままならない時、スタッフが福島の現状
食 材 を 最 大 限 い い 形 で お 出 し し よ う、
をニュースで見て、炊き出しを提案して
自分たちが自信をもって提供できるものを
くれました。初回は 3 月 25 日に支援物資と
やっていこう、それが私たちらしさだと
一 緒に、おにぎりと水 餃 子を差し入れ
思っています。鎌倉で出しているシラス丼
しました。
被災者には温かい食べ物の提供が
なども、毎朝腰越漁港で仕入れ、ご飯も
少な か っ た の で、大 変 喜 ば れ ま し た。
あえて小さい釜で常時炊いていて、炊き
その時 行 ったスタッフは、
「この 仕 事 に
たてのごはんでお出しするように心がける
ついてよかった、食に対する仕事につけて
など、こだわりをもってやっています。
よかった。
」
と言ってくれました。それから、
自分たちができることをしよう!という
ク レ ド カ ー ド: 経 営 理 念
などを掲げたカード。理念
を実現するための方向性
(クレド)や行動などを
示したもの。
今もなお更新中。
サンクスカード:毎日 1 枚
スタッフ同士誰かにお礼を
言いたいなという思いを
カードに記し、職場にある
ボ ッ ク ス に 入 れ る。 毎 月
給与明細と一緒に該当者に
渡される。
Daily Credo:社員の一人
が自主的に毎日「クレドに
ついて考えよう」という
趣旨のもと、制作。すでに
1860 号を越え、今もなお
更新中。
<インタビューを終えて>
株式会社 エイト 〒 245-0051
横浜市戸塚区名瀬町 2060 番地
TEL:045-810-0010 FAX:045-810-0012
店舗情報はホームページにてご確認ください。
http://eight-8.co.jp/
しっかりとした理念と風通しの良い社風
で、働いていらっしゃる方が皆明るくうらや
ましく感じました。また、お話を伺いながら、
近藤社長の従業員一人ひとり、一店舗一店舗
を大切に思う気持ちが伝わってきました。
知らずに訪れていた店もあり、改めて全
ジャンル訪れてみたくなりました。
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