...

要請限度調査報告書

by user

on
Category: Documents
4

views

Report

Comments

Transcript

要請限度調査報告書
要請限度調査報告書
第1 目 的
騒音規制法第 21 条の 2、第 17 条 1 項・3 項並びに振動規制法第 19 条及び 16 条 1 項の規定に基づ
き、区内を通過する各幹線道路(合計 6 路線)について、道路交通による騒音振動の実態を把握し、
今後の自動車騒音振動対策の資料を得るため、昭和 52 年度より道路交通騒音振動・交通流量調査
を毎年実施している。
平成 4 年度より毎年 2 路線ずつの調査を行っており、今年度は、環七通りおよび産業道路を対象
に調査を実施し、その結果を道路管理者に報告し、自動車騒音の改善を求めている。
第2 方 法
1.調査地点
評価区間の道路近傍騒音レベル測定地点は下記の 4 地点とした。
(表 1、図 1)
表 1 測定地点
区域
対象道路
環七通り
産業道路
所在地
用途地域
2-31-4
1-4
3-9-11
4-35
南馬込
北馬込
西糀谷
大森東
上り
下り
(外回り) (内回り)
2
2
2
2
4
3
2
2
振動
準住
準住
近商
近商
平 成 13年 度 施 工
車線数
1種
1種
2種
2種
地点2 北馬込1-4
平 成 1 3年 度 施 工
平 成 1 0年 度 施 工
地点1 南馬込2-31-4
平 成 11年 度 施 工
平 成 8年 度 施 工
平 成 7年 度 施 工
外 : 平 成 10年 度 施 工
平 成 16年 度 施 工
平 成 15 年 度 施 工
内 : 平 成 9年 度 施 工
平 成 1 1年 度 施 工
平 成 15 年 度 施 工
平 成 15年 度 施 工
平 成 8年 度 施 工
平 成 17年 度 施 工
平 成 15年 度 施 工
平 成 11 年 度 施 工
平 成 12 年 度 施 工
平 成 12 年 度 施 工
平 成 13年 度 施 工
平 成 17年 度 施 工
平 成 10 年 度 施 工
平 成 11年 度 施 工
地点4 大森東4-35
平 成 12年 度 施 工
平 成 11年 度 施 工
平 成 1 4年 度
平 成 8年 度 施 工
施工
平 成 15 年 度
平 成 1 5年 度 施 工
平 成 18年 度 施 工
施工
平 成 9年 度 施 工
平 成 18 年 度 施 工
平 成 11 年 度 施 工
平 成 1 2年 度 施 工
平 成 11 年 度
平 成 12年 度 施 工
施工
平 成 13年 度 施 工
平 成 1 1年 度 施 工
平 成 15年 度 施 工
平 成 12年 度 施 工
平 成 18年 度 施 工
平 成 15年 度 施 工
平 成 1 0年 度 施 工
平 成 17年 度 施 工
平 成 9年 度 施 工
平 成 18 年 度 施 工
平 成 1 4年 度 施 工
平 成 1 1年 度 施 工
平 成 15年 度 施 工
低騒音舗装整備された区間
図1
調査地点概要図
1
地点3 西糀谷3-9-11
2.調査日時
測定は下記の日時に実施した。
(表 2)
調査項目
騒音・振動調査
交通流量調査
対象道路
環七通り
産業道路
環七通り
産業道路
表 2 各調査の測定日
測定地点
南馬込 2-31-4、北馬込 1-4
西糀谷 3-9-10、大森東 4-35
南馬込 2-31-4、北馬込 1-4
西糀谷 3-9-10、大森東 4-35
調査日
H.24 1/31(火)~2/3(金)
H.24 1/31(火)~2/1(水)
3.測定・分析方法
(1)騒音レベル測定
所定の位置に騒音計のマイクロホンを設置し、
「騒音評価手法等の在り方について(自動車騒音の
要請限度)
(報告)
」
(平成 11 年度 10 月 6 日 中央環境審議会騒音振動部会騒音評価手法等専門委員会)(1)
に基づき、月曜日の昼間から金曜日の昼間の中で 24 時間連続 3 日間の測定を実施し、平均を求めた。
騒音計の周波数重み特性はA、時間重み特性は Fast とし、0.2 秒間隔の瞬時値を内部メモリーに記録
した。
また、除外音を確認するために、騒音計のマイクロホンの近傍に IC レコーダを設置し、実音を録
音した。
、夜間等価騒音レ
分析は評価マニュアルに示す除外音を除いた後、昼間等価騒音レベル(LAeq、16h)
ベル(LAeq、8h)
、時間率騒音レベル(LA5/LA10/LA50/LA90/LA95)を求めた。
除外音の処理にあたっては、騒音解析ソフトを用いて瞬時値データをコンピュータ画面上に表示さ
せ、突発的な騒音等の発生時刻を確認した後、IC レコーダの録音データから同時刻の騒音を再生して
除外音かどうかを判断した。
(2)振動レベル測定
所定の位置にピックアップを設置し、振動規制法に基づき、1時間1回の測定を24時間連続で3日間
実施した。1回の測定はJIS-Z8735に定める振動レベル測定方法に基づき、振動レベル計の演算機能を
使って毎正時より30分間の時間率振動レベル(L10/L50/L90)及び最大値(LMAX)を求め、その平均を求
めた。
(3)大型車の影響予測
産業道路の 1 地点において、道路交通振動予測計算方法(INCE/J RTV-MODEL 2003)(2)を用い
て予測計算を行い、大型車交通流量、走行速度の変化が L10 に及ぼす影響について推定した。
(4)予備測定
各騒音調査地点において予備測定を行い、反射音等の影響がないかを確認した。
測定地点に全方位音源探査システム(3) (Noise Vision;日東紡音響エンジニアリング社製)を設置し、
車両通過時の騒音レベルを球面上に配置した 31 個のマイクロホンからコンピュータに記録すると共
に、12 個のCCDカメラで全方位の景色を撮影し、同様に記録した。
分析は 30 秒間程度の騒音レベル平均値から測定点周囲の騒音レベルの強度を計算し、その結果を
撮影した画像に重ねてコンター表示することで、道路方向からの車両騒音以外に、騒音の影響がない
か調べた。
(5)交通流量・平均走行速度測定
騒音・振動測定と同一地点において、昼間・夜間で各2回、10分間の上下別、車種別(大型車Ⅰ、
大型車Ⅱ、小型車、二輪車)の交通流量を測定した。また上下別に10台の通過時間を測定した。
2
第3 結 果
1.騒音レベル
(1)道路交通騒音測定結果
各地点の時間区分別騒音レベルを以下に示す。
(表 3)
環境基準については、昼間は南馬込 2-31-4(環七通り)で基準を超過していた。また夜間は南馬込
2-31-4(環七通り)
、北馬込 1-4(環七通り)
、大森東 4-35(産業道路)で基準を超過していた。
超過量は昼間で最大 2dB(A)、夜間で 6dB(A)である。
(表 3)
要請限度については、夜間の南馬込 2-31-4(環七通り)で超過していた。超過量は夜間で 1dB(A)で
ある。
(表 3)
今回の測定では、昼間が 67dB(A)~72dB(A)、夜間が 65dB(A)~71dB(A)の結果が得られた。
(表 3)
表3
地点
環七
通り
産業
道路
①南馬込 2-31-4
②北馬込 1-4
③西糀谷 3-9-11
④大森東 4-35
環境基準
要請限度
基準
路線
時間区分別騒音結果一覧
平成 23 年度
平成 20 年度
時間区分
時間区分
昼間
夜間
昼間
夜間
6~22 時
22~6 時
6~22 時
22~6 時
72dB(A)△
71dB(A)△▲
73dB(A)△
73dB(A)△▲
70dB(A)
70dB(A)△
73dB(A)△
74dB(A)△▲
67dB(A)
65dB(A)
69dB(A)
68dB(A)△
70dB(A)
69dB(A)△
72dB(A)△
70dB(A)△
70dB(A)
65dB(A)
70dB(A)
65dB(A)
75dB(A)
70dB(A)
75dB(A)
70dB(A)
※ 平日三日間の等価騒音レベル(LAeq)の平均値
※ △は環境基準を、▲は要請限度を超えたことを示す。
※ 地点①南馬込については、本年度と平成 20 年度では地点が違うため、比較的近い地点(山王 4-13)のデータとした。
2.振動レベル
(1)道路交通振動測定結果
各地点の時間区分別振動レベルを以下に示す。
(表 4)
要請限度については環七通りと産業道路のすべての地点で超過した地点はなかった。
(表 4)
各地点の時間区分別の振動レベルは、昼間が 47dB~55dB、夜間が 46dB~55dB となっていた。
(表 4)
表4
地点
環七
通り
産業
道路
①南馬込 2-31-4
②北馬込 1-4
③西糀谷 3-9-11
④大森東 4-35
基準
路線
要請限度
区域
区分
1種
1種
2種
2種
1種
2種
時間区分別振動結果一覧
平成 23 年度
平成 20 年度
時間区分
時間区分
昼間
夜間
昼間
夜間
8~19 時
19~8 時
8~19 時
19~8 時
(8~20 時) (20~8 時) (8~20 時) (20~8 時)
49dB
47dB
59dB
57dB
55dB
55dB
55dB
56dB
49dB
47dB
49dB
46dB
47dB
46dB
46dB
46dB
65dB
60dB
65dB
60dB
70dB
65dB
70dB
65dB
※ 平日三日間の平均値
※ 時間は上段が第一種区域、下段が第二種区域
※ △は環境基準を、▲は要請限度を超えたことを示す。
※ 地点①南馬込については、本年度と平成 20 年度では地点が違うため、比較的近い地点(山王 4-13)のデータとした。
(2)大型車の影響予測
3
(社)日本騒音制御工学会の道路交通振動予測計算式(INCE/J RTV-Model2003)(2)を用いて予測計
算を行い、大型車交通流量、走行速度の変化が L10 に及ぼす影響について推定した。平成 23 年の要請
限度調査と併せて実施された南馬込 2-31-4(環七通り)の上下別交通流量調査及び上下別の平均走行
速度調査結果を用いて予測計算を行なった。
予測計算にあたっては(社)日本騒音制御工学会の道路交通振動予測計算プログラム INCE/J
RTV-Model2003 Ver.2.0.0.0(2)を用いて予測を行った。また、予測計算式のパラメータを一部変更した
場合の影響についても計算し実測値との比較も行った。
ア.実測値との比較と速度設定値変更時の影響
交通調査データと道路条件から計算した振動レベル予測値を測定値(平成 23 年度南馬込 2-31-4)
と比較して以下に示す。
(表 5)
速度については交通流量調査の実測値と併せて、±5km/h、±10km/h、及び制限速度を 40km/h
と仮定した場合も併せて計算した。
表 5 振動レベルの測定値と計算値の比較(南馬込 2-31・環七通り)
速度
L10(dB)
測定値
-
48.4
実測値
47.1
実測値+10km/h
48.6
実測値+5km/h
47.9
予測値
実測値-5km/h
46.2
実測値-10km/h
45.2
40km/h(制限速度)
45.5
測定値と予測値を比べると、1.3dB 小さくなっている。この原因については今回のデータだけで
は確認できないが、路面の状態を表わす平坦性が 2.2mm であり、この条件の数値によっては数 dB
変わる事から、振動測定当事の路面の状態と平坦性を検査した路面の状態が異なる可能性が考え
られる。また設定速度を変えて計算した振動レベル予測値をみると、速度を±10km/h 変化させた
場合の予測値の変化は+1.5dB~-1.9dB であった。
(表 5)
イ.実測値との比較と速度設定値変更時の影響
環七通り(南馬込 2-31-4)の平成 23 年度の交通流量調査データを基準として、大型車混入率の
設定値を変化させた場合の振動レベル予測値の変化を以下に示す。
(表 6)
大型車混入率を実測値より 10%上げた場合の振動レベルの変化は+0.2dB であった。
(表 6)
大型車混入率を変更した場合の振動レベル計算値の変化(L10)
大型車混入率
L10 計算値
基準との差
(dB)
(dB)
上り
下り
実測値(基準)
11.4%
11.2%
47.1
-
実測値+5%で設定
16.4%
16.2%
47.2
+0.1
実測値+10%で設定
21.4%
21.2%
47.3
+0.2
表6
4
3.予備測定
(1)全方位音源探査システムによる測定結果
全方位音源探査システム(3) (Noise Vision;日東紡音響エンジニアリング社製)の測定結果等を以下
に示す。
(図 2~図 21)
分析結果の上の図(全方位音源強度マップ)は、測定点周囲 360 度からの到来方向別の音の強さを
メルカトル図法※1)の要領で表示しており、中央が道路側で両脇が背後側となる。また青色から赤色に
なるにつれて音のレベルが大きくなることを示す。
下の図は反射音が比較的大きい方向について、音源強度マップを写真に重ねて表示しており、具体
的な反射音の到来方向と大きさを推定することができる。
※1) メルカトル図法とは 1569 年に地理学者ゲラルドゥス・メルカトルが発表した地図に使われた地図投影法。円筒図法の1種。
1 枚の長方形の中に世界全図を書き込む事ができ、経線からの角度が正しい等角図法であるため、海図・航路用地
図などに使われている。
■ 南馬込 2-31-4(環七通り)
測定点背後の建物から、直接音より 5dB(A)~6dB(A) 程度低い反射音がみられる。
図2
全方位音源探査測定時の状況写真
反射音
方位角(度)
方位角(度)
図 3 全方位音源強度マップ(dB(A))
図 5 反射音がある方向の音源強度マップ
(dB(A))
基準化相対音圧強度レベル
基準化相対音圧強度レベル
反射音
図 4 全方位音源強度マップ(1kHz)
図 6 反射音がある方向の音源強度マップ(1kHz)
5
■ 北馬込 1-4(環七通り)
測定点近傍の看板から、直接音より 5dB(A)~6dB(A)程度低い反射音がみられる。
図7
全方位音源探査測定時の状況写真
反射音
基準化相対音圧強度レベル
基準化相対音圧強度レベル
反射音
方位角(度)
方位角(度)
図 9 全方位音源強度マップ(1kHz)
図 8 全方位音源強度マップ(dB(A))
図 10 反射音がある方向の音源強度マップ(dB(A))
図 11 反射音がある方向の音源強度マップ(1kHz)
6
■ 西糀谷 3-9-11(産業道路)
測定点直下の建物屋根面から直接音より 7dB(A)程度低い反射音がみられる。
図 12
全方位音源探査測定時の状況写真
反射音
方位角(度)
図 13 全方位音源強度マップ(dB(A))
図 15 反射音がある方向の音源強度マップ
(dB(A))
基準化相対音圧強度レベル
基準化相対音圧強度レベル
反射音
方位角(度)
図 14 全方位音源強度マップ(1kHz)
図 16 反射音がある方向の音源強度マップ(1kHz)
7
■ 大森東 4-35(産業道路)
測定点近傍の石鳥居から、直接音より 6dB(A)程度低い反射音がみられる。
図 17
全方位音源探査測定時の状況写真
反射音
基準化相対音圧強度レベル
基準化相対音圧強度レベル
反射音
方位角(度)
方位角(度)
図 19 全方位音源強度マップ(1kHz)
図 18 全方位音源強度マップ(dB(A))
図 21 反射音がある方向の音源強度マップ(1kHz)
図 20 反射音がある方向の音源強度マップ(dB(A))
上記の結果から今回の調査地点を評価して下記に示す。
(表 7)
表7
南馬込 2-31-4(環七通り)
北馬込 1-4(環七通り)
西糀谷 3-9-11(産業道路)
大森東 4-35(産業道路)
予備調査結果概略
dB(A): 測定点背後の建物から、直接音より 5dB(A)~6dB(A) 程度低い反射音しか見られない。
1kHz: 測定点背後の建物から、直接音より 5dB~6dB 程度低い反射音しか見られない。
dB(A): 測定点近傍の看板から、直接音より 5dB(A)~6dB(A)程度低い反射音しか見られない。
1kHz: 測定点近傍の看板から、直接音より 5dB~6dB 程度低い反射音しか見られない。
dB(A): 測定点直下の建物屋根面から直接音より 7dB(A)程度低い反射音しか見られない。
1kHz: 反射音はほぼ見られない。
dB(A): 測定点近傍の石鳥居から、直接音より 6dB(A)程度低い反射音しか見られない。
1kHz: 測定点近傍の石鳥居から、直接音より 6dB~7dB 程度低い反射音しか見られない。
全方位音源探査システム(3)を用いることにより、建物などによる反射音の影響が小さい良好な基準
点の選定が出来た。
(図 2~図 21、表 7)
8
4.交通流量・平均走行速度測定
測定結果を以下に示す。
(表 8)
環七通りの夜間大型車混入率がやや高い結果を示した。
表8
交通流量・平均走行速度測定結果一覧
10分間交通量(台)
平均走行速度(km/h)
対象路線
騒音測定側の車線
調査
時刻
地点名
路線名 車線数
騒音測定の反対側の車線
大型車 大型車
大型車 大型車
騒音測定
側車線
騒音測定
反対側
車線
大型Ⅰ大型Ⅱ 小型 二輪 総台数 台数 混入率 大型Ⅰ大型Ⅱ 小型 二輪 総台数 台数 混入率
南馬込
環
七
通
り
4
北馬込
西糀谷
産
業
道
路
大森東
4
12:00
16
5
201
25
247
21
9%
20
7
138
10
175
27
15%
49
55
14:00
15
4
206
24
249
19
8%
10
1
141
11
163
11
7%
45
55
22:00
13
5
29
1
48
18
38%
11
1
51
4
67
12
18%
34
64
0:00
4
5
33
5
47
9
19%
20
5
47
8
80
25
31%
41
62
14:00
16
6
193
19
234
22
9%
19
8
242
35
304
27
9%
43
44
16:00
14
12
147
13
186
26
14%
15
9
215
22
261
24
9%
45
52
23:00
21
5
62
10
98
26
27%
8
6
76
6
96
14
15%
36
64
0:00
17
8
45
3
73
25
34%
12
4
100
6
122
16
13%
46
48
13:00
17
11
56
13
97
28
29%
5
1
56
8
70
6
9%
56
48
15:00
6
6
56
5
73
12
16%
8
2
70
3
83
10
12%
56
42
22:00
12
4
69
5
90
16
18%
12
2
47
5
66
14
21%
46
49
0:00
6
3
66
5
80
9
11%
11
1
57
9
78
12
15%
64
45
14:00
6
9
111
17
143
15
10%
13
7
71
7
98
20
20%
42
57
15:00
8
8
115
25
156
16
10%
11
4
81
12
108
15
14%
39
60
22:00
20
3
38
7
68
23
34%
8
3
52
7
70
11
16%
44
68
23:00
9
4
44
6
63
13
21%
8
1
55
4
68
9
13%
46
59
5.まとめ
(1)騒音レベル
環境基準については、昼間は南馬込 2-31-4(環七通り)で基準を超過していた。また夜間は南馬込
2-31-4(環七通り)
、北馬込 1-4(環七通り)
、大森東 4-35(産業道路)で基準を超過していた。
(表 3)
要請限度については、夜間の南馬込 2-31-4(環七通り)で超過していた。
(表 3)
騒音レベル 3 日間の平均値と 1 日毎の平均値の差は昼間、夜間とも±1dB(A)の範囲内であった。
(2)振動レベル
要請限度に関して環七通り及び産業道路のすべての地点で超過した地点はなかった。
(表 4)
振動レベル 3 日間の平均値と 1 日毎の平均値の差は昼間、夜間とも±1dB の範囲内であった。
大型車の影響予測のために用いた道路交通振動予測式の予測値と測定値の差は 1.3dB であった。
(表 5)
予測式の設定速度を±10km/h 変化させた場合の予測値の変化は+1.5dB~-1.9dB であった。
(表 5)
南馬込 2-31-4 の交通流量調査データを基準として、大型車混入率を実測値より 10%上げた場合の
予測値の変化は+0.2dB であった。
(表 6)
(3)予備測定
地点の選定では、全方位音源探査システム(3)を用いることにより、建物などによる反射音の影響
が小さい良好な基準点の選定が出来た。
(図 2~図 21、表 7)
9
参考文献
(1) 「音評価手法等の在り方について(自動車騒音の要請限度)
(報告)
」
平成 11 年度 10 月 6 日 中央環境審議会騒音振動部会騒音評価手法等専門委員会
(2) 「道路交通振動予測方法 RTV-MODEL2003」日本騒音制御工学会 2005 年技術講習会
(3) 「球バッフルマイクロホンと組み込みカメラを用いた全方位音源探査」
日本音響学会講演論文集,2002 年 9 月 [P813~814]
「全方位音源探査システム Noise Vision そのコンセプトと適用事例について」
日本音響学会講演論文集,2003 年 3 月 IS-5 [P9~10]
10
Fly UP