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大学院案内2012(芸術学研究科)[PDF版]
広島市立大学大学院案内 2012 芸術学研究科 CONTENTS 大学院の目的と特色 04 全研究科共通科目群 06 芸術学研究科 08 芸術学研究科 博士前期課程 絵画専攻 12 広島市立大学は、 「科学と芸術を軸に世界平和と地域に貢献する国際的な大学」を建学の基本理念として 彫刻専攻 14 1994 年 ( 平成 6 年 )4 月に国際学部、情報科学部、芸術学部の 3 学部構成で開学しました。各学部に 造形計画専攻 16 おける学術研究の高度化を図るとともに、国際的かつ先端的な専門教育を行うため、4 年後の 1998 年 ( 平成 10 年 ) にそれぞれの学部に基礎を置く国際学、情報科学、芸術学の 3 研究科からなる博士前期課程 芸術学研究科 博士後期課程 を、さらに 2 年後の 2000 年 ( 平成 12 年 ) には博士後期課程を設置しました。現在、本学および他大学の 総合造形芸術専攻 18 卒業生に加えて社会人や留学生ら多くの学生が学ぶ大学院として成長し、2011年 ( 平成 23 年 )3月末まで に 1416 名が博士前期課程を、89 名が博士後期課程を修了し社会で活躍しています。 本学大学院における教育の目的は、最先端の学問領域を究め、知性と感性と創造性を研き、多様化 する社会のさまざまな分野で活躍できる人材を育成することです。そのために、3 研究科それぞれの専門 分野における最新の研究成果や高度な研究方法を学修する各研究科専門科目群と、学際的な知識を身に つけ調和のとれた人間形成を図る全研究科共通科目群 「21世紀の人間と社会」を開設しています。さらに、 2010 年度 ( 平成 22 年度 ) から広島平和研究所が大学院教育に本格的に参画し、2011年度 ( 平成 23 年度 ) からは国際学研究科博士前期課程において平和学の学位取得が可能になりました。 このように本学大学院は、あらゆる活動が高度な知識や情 報を基盤とする知識 基盤 社 会において、 指導的役割を果たしうる能力と資質を備えた研究者、教育者、技術者、そして高度専門職業人の育成を 目指しています。広島の地で国際学、情報科学、芸術学、そして平和学を学び、広く社会で活躍する 未来を志す皆さんの入学を待っています。 広島市立大学長 浅田 尚紀 芸術学研究科の研究活動紹介 22 大学院の目的と特色 大学院の目的と特色 科学と芸術を軸に世界平和と地域に貢献する国際的な大学 広島市立大学の構成 学部 入学定員 国際学部 国際学科 情報科学部 情報工学科 知能工学科 システム工学科 大学院の目的 医用情報科学科(平成 24 年 4 月 新設) 1. 高度な学術知識や能力を修得した研究者及び専門職業人の育成。 芸術学部 2. 21 世紀の地球社会の多種多様な課題を発見、解明、解決するとともに、 美術学科 デザイン工芸学科 世界平和の構築に貢献する人材の育成。 大学院 国際学研究科 3. 最先端の学問領域を究め、 社会の多様性と変化に即応しうる知性と感性と創造性をあわせもつ人材の育成。 情報科学研究科 博士前期課程 国際学専攻 15 人 博士後期課程 国際学専攻 7人 博士前期課程 情報工学専攻 23 人 知能工学専攻 23 人 システム工学専攻 23 人 創造科学専攻 15 人 博士後期課程 情報科学専攻 28 人 博士前期課程 絵画専攻 10 人 彫刻専攻 4人 4. 地域と連携し社会に開かれた教育 · 研究の推進によって、 多様化する地域社会の充実と発展に貢献する人材の育成。 5. 高度な学際的関心と旺盛な知的好奇心を持ち、 専門的学術研究を志向する社会人のための生涯学習の支援。 芸術学研究科 教育 · 研究の特色 1. 高度な専門的教育 · 研究 造形計画専攻 ・専門領域諸分野についての最新の研究成果と研究手法を取り入れた教育 · 研究を行います。 ・最新の学術情報に接するとともに、学問の深奥に触れ、活発な問題意識を育む教育 · 研究を行います。 2. 高度な専門教育に相応した学際的教育 · 研究 ・高度な専門性を維持しながら、既存の縦割りの専門分野や研究領域を超えた、広範な横断的視野 からの学際的教育 · 研究を行います。 ・物事を広範な視野から考察し、総合的視点からの判断力と理解力を養う教育 · 研究を行います。 博士後期課程 附置機関 広島平和研究所 附属施設 附属図書館 総合造形芸術専攻 16 人 6人 語学センター 情報処理センター 3. 論理性、創造性、独創性を涵養する教育 · 研究 ・論理的な思考力を養い、幅広い学識と豊かな人間性を育む教育 · 研究を行います。 ・研究意欲を高め、高度な専門的学術知識の修得を目指すとともに、創造性と独創性を涵養する 芸術資料館 社会連携センター 教育 · 研究手法を積極的に進めます。 06 07 全研究科共通科目群 全研究科共通科目群 21 世紀の人間と社会 科学史 情報と社会 西欧の学問の流れを概観し、その中からなぜ科学 私たちが生活している社会は情報化社会、電子 が立ちあがったかを考えてみます。常識的な西欧 社会等と呼ばれて久しい。現状では情報化、IT 歴史観の不十分さの指摘と、新しい歴史観を提示 と称されている電子技術、情報通信技術による するほか、宇宙観を取り上げて論じます。 コンピュータおよびそれらを結び合うネットワーク 非常勤講師 村上 陽一郎 学際的な視野から、明日の地球社会を見つめる システムが重要な社会基盤と考えられ、それらの 発展により私たちの生活や社会情勢が大きく変化 しつつあります。本講義では経済、法制度、倫理、 全研究科共通の選択必修科目群「21 世紀の人間と社会」は、人文科学、社会科学、自然科学、芸術学など、 人間論 A(人文 · 社会科学) 文化、国際関係等が情報関連技術の発展により、 既存の縦割りによる学問領域を越えて、より広範な学際的領域で編成されています。これらの科目群を 人間は歴史的 · 社会的 · 文化的 · 教育的存在です。 どのような問題が生じるのか、今後どのように 通してさまざまな分野の本質に触れることで、学問研究に対する調和のとれた思考と柔軟な批判精神を この前提に立って、人間学的視点から、また人類 対処すればよいかを検討します。すなわち情報化 養い、修得する専門知識を再構築する機会が得られます。 学的視点から人間論を展開します。現代社会は の将来像のみならず、どの様な社会像が、如何な このように、大学院では専攻する専門分野の既成の枠組みを越えて、常に、新鮮な視点、多様な問題意識、 加速度的に急激な変化をしており、人間の本質、 る理念の下にデザインすれば良いのか、現状での 柔軟な判断力を養う、21 世紀に役立つ調和の取れた学問研究を行える教育 · 研究体制を整えています。 生き方、在り方を探究することは、極めて重要な 分析とその問題点も含め考察します。 意味を持ちます。 非常勤講師 橘 啓八郎 非常勤講師 上寺 常和 都市論 開設授業科目 グローバル化やマルチメディア技術の普及ととも 人間の大きな特徴は「心」をもっていることだと に都市はますます不可視となってきました。機械 国際関係と平和 情報と倫理 言われてきました。一方で、人間は動物であり、 化、ネットワーク化する都市は、他方で生命体と メイヨールの『世界政治』をテキストにして、 インターネットが地球を覆い尽くし、情報がすべて さらに究極的には物質にすぎません。こうした しての人間のエコロジー回帰を促してもいます。 21 世紀の世界政治が直面する諸課題(特に国家 を支配する今日のディジタル世界においては、 唯物論的な見方に立った上で、人間の心をどのよ そもそも都市とは何だったのか、歴史の原点に と個人の関係のあり方)を検討することを通じ 本来なら人間の営みを助けるはずの技術が、これ うに捉えていけばよいのか、心の科学と心の哲学 遡り、かつ未来都市を構想しつつ、また視野を て「平和学」入門という位置づけを心がけ「平和」 までには見られなかった激しさで私たちに生活 の交差する領域の問題を考えていきます。 広く地球規模に広げて、世界に知られる都市広島 のあり方を考えます。 スタイルの変革を迫り、さらには人間そのものの 非常勤講師 浅井 基文 質にまで影響を与えようとしています。本講では、 非常勤講師 戸田山和久 情報 技術のさらなる開発と発展が広く人間の 日本論 思考形態や行動様式に及ぼす影響、ならびにそれ 道具論 世界の文化はそれぞれに固有の形をもってい が政治 · 経済や文芸 · 芸術 活動にもたらすこと 道具がどのような存在であるかを論じます。道具 ます。ヨーロッパや中国の形に対して、日本の「形」 に つ い て、 人 間 本 来 の 特 質 に つ い て の 洞 察 に 存在論、道具がひらく文明と文化の歴史、過去と はなにかを考えます。美術よりは文化のいれもの もとづき、かつ国民性の相違をも踏まえながら、 現在、未来論、形態と機能、美意識の国際比較、 としての建物や器具あるいは技術の形を中心に 考えます。現代日本社会の様相にはふれますが、 08 人間論 B(自然科学) 国際 的な視点に立って講述します。 非常勤講師 市川 忠男 においてこそ論じなければならない 21 世紀の 都市像とそのデザイン方法について講じます。 非常勤講師 杉本 俊多 ほか 美術、工芸とインダストリアルデザインとの違い など、道具を使う立場、つくる立場、考える立場、 政治、経済にはふれません。「形」からみた比較 商う立場にとっての道具のありようの見方を 文化論です。 論じます。 非常勤講師 篠田 知和基 非常勤講師 栄久庵憲司 09 芸術学研究科 Graduate School of Art 芸術創造活動を自ら行う芸術家の養成と、 地域文化振興のための人材養成という課題に応え、 高度な教育 · 研究を実践します。 養成する人材 教育研究の特色 1. 古典研究を重視しつつ現代の視点に立って、伝統的な文化芸術を継承 · 発展 · 創造する専門的人材を 育成する教育 · 研究を行います。 2. 新しい素材や技法への研鑚を深め、電子メディア社会に即した先端表現を推進する教育 · 研究を 行います。 博士前期課程 美術、デザイン、工芸に関する幅広い知識と高度な技術、深い感性を体得させ、その基礎となる豊かな 学識を養うことにより、将来、作家、デザイナー、教育者などの領域において指導的な役割を果たすこと ができる、幅広い視野と高度な表現力を持った人間性豊かな専門家を養成することを目標とします。 3. 理論の習熟を基にした創作を探究し、創造、表現及びその応用に必要な高度な技術と理論の 教育 · 研究を行います。 4. 地域文化振興と国際文化交流等、社会における文化芸術の振興において指導的な役割を果たすことの できる人材を育成する教育 · 研究を行います。 博士後期課程 (1) 芸術家及び研究者の養成 芸 術に関する高度な創造 · 表現の技 術と理論を研究し、芸術文化に関する幅広い識見を有する 芸術家及び研究者を養成します。 (2) 創造性豊かで国際的視野を有する人材の養成 他領域との融合を重視し、学際的な識見を持ち、円満な人格と豊かな人間性に貫かれ、併せて時代に アドミッション · ポリシー 対応する創造性豊かで国際的視野を有する人材を養成します。 ・美術、デザイン、工芸に関する高度な創造や表現を行うために、卓越した制作 · 研究能力を身につけたい人 ・自らの創造や表現の幅を広げるために、多様な素材や技術に関する専門的な知識を学びたい人 修業年限 ・地域文化振興と国際文化交流において指導的な役割を果たすために、芸術と社会に関する豊かな学識と 前期課程は 2 年、後期課程は 3 年とします。ただし、優れた研究業績をあげた者については、それぞれ 経験を身につけたい人 10 1 年以上の在学をもって修了を認めることがあります。 11 博士前期課程 芸術学研究科 博士前期課程 基礎理論系科目 必修科目 美術史特講(東洋 · 工芸)B 美術史特講(現代)A · B 8世紀の国際性豊かな唐朝文化の一端を垣間見さ 主として第二次世界大戦後の美術に関して書かれた せてくれる正倉院宝物は、その用途、制作に用い 主要な論文を読み、アメリカ、ヨーロッパ、日本 られた素材の種類や技法 · 意匠など、実に多様な の動向を中心に現代美術の歴史を検討します。 批判的 · 思想的な文脈の理解に重点を置きます。 造形総合演習 専門語学演習(英語)A 相を示し、わが国の美術工芸史の原点と称しても 修了制作品に係る制作意図、背景、技法、素材な 英語を用いて、美術に関する議論を理解し、意見 過言ではありません。本特講では当時の東アジア どに関する問題意識に基づき、研究対象となる を発表する能力を身につけることを目指します。 及びわが国の情勢を踏まえて、正倉院宝物の濫觴、 範囲を絞り込みます。そして研究テーマを自分で 美術に関する英語の文章や講演を理解して、英語 正倉院宝物の概要、正倉院宝物の特質の三項目に 設定し、文献や関連資料を調査、収集し、深く読み 特有の議論の立て方について学びます。作品を わけて詳述します。 込んだうえで、論理性と実証性を備えた論文を 記述したり、プロジェクトを説明したりする技術 組み立て執筆します。 を習得します。 教授 前川 義春 准教授 加治屋 健司 教授 関村 誠 准教授 加治屋 健司 着任予定教員 美学特講 A · B ものを視ること、創ることの意味について問い 非常勤講師 阪田 宗彦 かけ、反省的考察を深めることは、芸術制作に たずさわる者の精神的支柱となります。古代から 美術史特講(西洋)A · B 現代に至る美学史の中の基本的諸問題をイメージ 西洋美術史のなかでも、とくに 19 世紀から 20 の受容と創造の態度に引き寄せつつ検討すること 世紀に焦点をあてていきます。美術史を編年的に を通じて、現代の多様な造形活動のあり方を哲学 理解するのではなく、美術的思考の変遷として 的見地から基礎付けます。 とらえなおしていきます。美術史とは、社会に対応 選択科目 する人間の目と思考の文化史でもあるのです。 造形応用特別研究 専門語学演習(英語)B 国際的視野に立ち、地域の文化振興を担う活動を 現代美術について書かれた文献を英語で読み 実践していくことで、具体的 · 実質的な創作活動 ます。作品や作家を論じた文章を読解することを を行えるプロデュース能力を養成し、芸術分野の 通して、美術に関する議論を英語で理解し、自分 人材を育成します。学外組織との連携による地域 の思考を英語で表現する能力の基礎を身につける 連携活動、地域貢献を目的とした芸術分野のボラ ことを目指します。 ンティア活動、海外での創作発表や海外研究者と の共同作業を通した国際連携活動など、各種プロ 准教授 加治屋 健司 非常勤講師 谷藤 史彦 教授 関村 誠 開設予定科目 美術史特講(日本)A · B 着任予定教員 授業科目の概要および担当教員については、平成 24 年度予定のものです。 准教授 加治屋 健司 ジェクトを自ら創造的に企画し、創作活動の幅を 広げます。 教授 前川 義春 ほか 文化財保存学特講A · B 文化財の保存修復は研究者と技術者が一体と なって進めるものであり、授業では、その理論 取得可能な教員免許状 と技術の実際についての基礎を学びます。専門の 研究機関の研究者、技術者が指導を担当し、また ・中学校教諭専修免許状(美術) 連携する研究機関での現地演習も行う予定です。 ・高等学校教諭専修免許状(美術) 教授 北田 克己 12 ・高等学校教諭専修免許状(工芸) 13 博士前期課程 開設実習科目 日本画研究Ⅰ 教授 西田 俊英 修得し、個性的な創造力の育成を図るとともに精神性の大切さを 准教授 海老 洋 考えます。 博士前期課程 絵画専攻 制 作主体のカリキュラムで、材料 · 技 法 等 の理 解と造 形 感 覚を 日本画研究Ⅱ Ⅰにおける成果を踏まえ、さらなる展開を図ります。 日本画研究 制作と合わせて模写による古典研究を行います。高度な古典模写 教授 北田 克己 ( 含古典研究 )Ⅰ を通して、技法や材料の研究を深め、個性的な創造力の育成を 教授 藁谷 実 古典作品の研究を通して、個性的な創作力を育成 図るとともに精神性の大切さを考えます。 日本画研究 Ⅰにおける成果を踏まえ、さらなる展開を図ります。 ( 含古典研究 ) Ⅱ 油絵研究Ⅰ 制作主体のカリキュラムで、油彩の技法及び材料の理解と実践に よる造形 感覚を修得し、個性的な創作力の育成を図るとともに 美術のあり方を考え、自己確立を図ります。 教授 堀 研 教授 大矢 英雄 准教授 森永 昌司 講師 諏訪 敦 油絵研究Ⅱ Ⅰにおける成果を踏まえ、さらなる展開を図ります。 油絵研究 制作主体のカリキュラムで、版画ならびに現代における油彩の技法 教授 友安 一成 ( 含版画研究 )Ⅰ 及び材料の理解と実践による造形感覚を修得し、個性的な創作力 教授 吉井 章 の育成を図るとともに美術のあり方を考え、自己確立を図ります。 講師 松尾真由美 油絵研究 Ⅰにおける成果を踏まえ、さらなる展開を図ります。 ( 含版画研究 ) Ⅱ 教育研究内容 絵画専攻では、日本画と油絵に関する教育 · 研究を行います。日本画では、古典作品の表現、技法及び 材料の理解と造形感覚を修得し、各自の現代における個性的な創作力の育成を図ります。教育課程の 編成に当たっては、各人の個性的な創作力の育成を主体とした課程と、創作力の育成並びに古典模写を 開設演習科目 日本画材料 創作実技研究に必要な材料及び技法について歴史的 · 理論的分析 技法演習 を行うとともに、創造的な表現材料及び技法を研究します。 非常勤講師 植田 一穂 油絵材料 油絵の創作研究に必要な表現材料(支持体、素地、展色材、顔料 非常勤講師 歌田 眞介 技法演習 など) 及び 表 現 技 法 につ いて、 歴 史 的 · 理 論 的 分 析を行うと 教授 西田 俊英 通して技法や材料の研究を深める課程の二本立てとし、指導の多角化を図ります。 油絵では、西洋絵画の根底にある「写実」を発展させた新しい「写実 · 具象」絵画の研究を目的とします。 第一に、油絵の技法 · 材料の観点から古典絵画の組成研究を行い、第二に、東洋と西洋の美意識の比較 研究を行います。これらの研究を通して、元祖を見失いつつあると憂慮されているわが国の「現代美術」 について、油絵の伝統を深く掘り下げるとともに、他方で創作活動を通じて「写実 · 具象絵画」の新し い可能性を探ります。 14 ともに、創造的な表現材料及び技法を研究します。 授業科目の概要および担当教員については、平成 24 年度予定のものです。 15 博士前期課程 博士前期課程 彫刻専攻 高度な技術を磨き、独創的 · 多角的に研究指導 開設実習科目 彫刻研究 A Ⅰ 学部で培ってきた塑造を核とした彫刻的造形力、精神性の基礎を 教授 前川 義春 より深く追求し、さらに石彫 · 木彫、テラコッタ、複合素材を中心 講師 秋山 隆 とした実材彫刻の多様な表現方法を学び、彫刻概念の幅を拡げる とともに、その中で個性的な彫刻制作を研究します。 彫刻研究 A Ⅱ A Ⅰで 学んだ 彫 刻 的 要 素をもとに、さらに展 開と探 究を進 め、 室内や野外の空間における彫刻の効果的な在り方を探り、個性 ある彫刻表現の確立を目指します。 彫刻研究 B Ⅰ 学部で培ってきた塑造を核とした彫刻的造形力、精神性の基礎を 教授 伊東 敏光 より深く追求し、さらに金属、木彫、ミックスドメディアを中心と 准教授 チャールズ・ウォーゼン した実材彫刻の多様な表現方法を学び、彫刻概念の幅を拡げると ともに、その中で個性的な彫刻制作を研究します。 彫刻研究 B Ⅱ B Ⅰで 学んだ 彫 刻 的 要 素をもとに、さらに展 開と探 究を 進 め、 室内や野外の空間における彫刻の効果的な在り方をさぐり、個性 ある彫刻表現の確立を目指します。 開設演習科目 環境造形演習 教育研究内容 学部で修得した塑造、木彫、石彫、金属等の基礎的技術を一層高度な芸術性の高いものとするため、 塑造、木彫、石彫、金属等の各工房に分れ、独創的な彫刻を研究指導します。 教育課程の編成に当たっては、主要な材料、素材、技法の種別にしたがって2課程によって編成し、 多角的な研究指導に配慮します。 16 建築物や自然環境の中で、彫刻をより効果的に存在させるために 非常勤講師 林 武史 は、彫刻とそれをとりまく環境との相互関係に配慮が必要となって 教授 前川 義春 きます。また現在、環境そのものを高度に造形化できる人材が求 教授 伊東 敏光 められています。ランドスケープ等も含め環境造形全般についての 意識を高め、演習を通して伝 統的なものから現代のものまでを 学びます。 授業科目の概要および担当教員については、平成 24 年度予定のものです。 17 博士前期課程 開設演習科目 現代美術特別演習 博士前期課程 造形計画専攻 現代 美術の演習とその作品の言 語構築を通して、自らプレゼン 教授 鰕澤 達夫 テーション、キュレーションのできるアーティストやキュレーターを 准教授 柳 幸典 育成します。アートプロジェクトの設計や運営、アートマネージメント (芸術と社会との接点を開発し、芸術家と市民を仲介するなど芸術 「高次元の生活文化の創造」を基盤に新たな原型を創出 の社会展開を図る活動)など国内外での実践活動を通じて研究 指導を行い、研究を深めていきます。 視覚造形演習 視覚伝達デザイン分野を軸に、古代壁画から現代のマルチメディア· 教授 及川 久男 アートにいたる視覚造形を、その歴史的な背景から概説するとと 講師 中村 圭 もに、描画技法やイラストレーション、映 像やコンピュータグラ フィックスの演習を通じて、その応用や新たな展開を探ります。 教育研究内容 立体造形演習 かした思考及び造形の実験の場として、個の創造性を高め、人と またがる課題への総合的な視点に立った新たな原型の創出を目的として、より高度な専門分野での モノとの関係における新たな表現の創出を目指します。 造形研究を行います。教育課程の編成にあたっては、多様化、多角化する生活文化や社会環境を構成する メディア造形演習 ル環境を軸に、新しいアートのカテゴリー創出の可能性を探ります。 受けることも可能な科目編成を行い、従来の固定したデザイン、工芸の分野、領域に拘泥しない新たな 金属造形演習 金属素材の多様性を歴史的な視点から考察し、国内外の様々な形 教授 若山 裕昭 態の彫鍛金技法への総合的応用を概説するとともに、現代の造形 教授 南 昌伸 分野における金属造形の存在意義を社会と地域との関連性を模索 准教授 永見 文人 しながら、金属造形に必要な発想法、表現法、造形法を演習します。 開設実習科目 基礎的な素材の把握と様々な造形表現をもとに、デザイン、計画系 造形計画専攻担当全教員 染織造形演習 表現や可能性を探求していきます。 現技法の修得と素材研究及び新たな表現法の研究を、各々の研究 Ⅰにおける修 得をもとに、さらなる展開と探 求を進めて、その 到達を計画及び制作としてまとめあげます。 准教授 倉内 啓 します。また、 社 会との関 わりの中で染 織 造 形としての 新しい 多様な造形表現研究と、工芸、実材系分野におけるわが国独自の表 テーマ及び研究計画に沿って綿密に関連させつつ研究指導を行います。 日本における染織工芸の多様な技法と独自の感性の蓄積を今一度 見つめ直し、現代の染 · 織 · 繊維造形のあり方を広い視点で考察 分野における技術革新や表現メディアの進展に対応したより高度で 造形計画研究Ⅱ 教授 中嶋 健明 准教授 笠原 浩 コンピュータグラフィックスによる映像表現を中心にしたバーチャ 造形表現の創出と具現化に向けた指導に留意します。そのため、分野の異なった複数の指導教員の指導を 造形計画研究Ⅰ 高度に整備されたコンピュータ環境を活かし、多様なメディアを用 いた、五感すべてに訴えかける芸術活動の可能性を探求するため、 巻く造形分野にまたがる諸問題、諸課題への理解と認識を深めるとともに、各造形領域における新たな 造形教育、造形研究を目指します。 教授 吉田 幸弘 るとともに、高度に整備された造形工房、コンピュータ環境を活 独自の美意識の存在を探求するとともに、デザイン、工芸の各専門領域を深く掘り下げ、また両領域に 造形のあり方をデザイン、工芸両分野の総合的な視点から考察することに狙いを定め、生活社会を取り プロダクト、機器デザイン分野を中心に、人とモノの関係を多視点 から考察し、その背景となる社会環境、創造環境について概説す デザイン及び工芸の使命である「高次元の生活文化の創造」を基盤に据え、永年わが国に培われてきた 漆造形演習 古くから人間生活と深い関わりを持つ漆に関し、その沿革、採取、 准教授 大塚 智嗣 性質、精製、用具材料、多岐にわたる技法等を概説するとともに、 漆がもたらす美の典型について、思考実験を通して探り出します。 授業科目の概要および担当教員については、平成 24 年度予定のものです。 18 19 博士後期課程 芸術学研究科 博士後期課程 総合造形芸術専攻 高度な創造 · 表現の技術と理論を追求し、領域を超えた識見を養成 理論系科目 美学特講 東洋美術史特講(彫刻 · 工芸) 現代の芸術文化の状況に組み込まれ、さらに新た 上代以来、わが国で展開した仏教工芸の諸相を な文化創造に寄与していく造形作家は、文化を 詳述して個々の作品に検討を加え、わが国の工芸 成立させている基盤とその中での人間の感性の の流れの一端を把握しようとするものです。常時、 特質を捉えつつ、創造活動のあり方に対して批判 スライドまたはビデオを使用します。 的に検討を加えていかねばならない。それによっ て、作家は自らの制作の精神的基礎を固めること 非常勤講師 阪田 宗彦 ができる。こうした思索の深化と批判精神の練成 に向けて美学 · 哲学の諸問題を考察します。 現代美術史特講 現代美術に関する主要な言説を取り上げて、批判的 教授 関村 誠 な検討を行います。社会的な文脈も考慮しながら、 自らの芸術理解を歴史的な視点で捉えて、現代 美術に関する思考を深めます。 西洋美術史特講 ルネサンスやバロックなど近代美術や、ジャポ ニズムや写真の誕生など 19 世紀末西洋文化の転 准教授 加治屋 健司 換点、そして 20 世紀初頭の革新的表現などモダ ニズムを、その思想の背景やその表現の方向性 から深く探っていきます。また、20 世紀の建築、 開設予定科目 思想、美術において重要と思われるトピックスを 掘り下げて考えます。高層建築やインターナショ 日本美術史特講 着任予定教員 教育研究内容 ナル · スタイルなどモダニズム建築論や、現代芸 デザイン特講 博士前期課程は各専攻領域を中心に芸術表現の研究が行われていますが、博士後期課程では各領域の 術に欠かせない身体論、空間主義や抽象表現主義 実技を踏まえ理論的な習熟を目指し、より高度で幅広い表現の力の開発を図るとともに、各領域を横断 など戦後美術論、ポップアート以後の現代美術論 する研究を含めてより広く、より総合的な教育研究を行います。 などを現代文化の状況分析とともに考察します。 この意味から、博士後期課程の教育研究組織は、複数の専攻に分割する構成を取らず、総合造形芸術専攻 の1専攻とします。 20 非常勤講師 谷藤 史彦 授業科目の概要および担当教員については、平成 24 年度予定のものです。 21 博士後期課程 博士後期課程 開設実習科目 · 演習科目 · 講座等 創作総合研究 I · II 絵画領域 日本画研究 日本画の伝 統技法及び材料等の理 解をより一層深 それぞれの実技系教員 め、個性的な創造力の育成と精神性の確立に向け は、学生の研究領域の て指導します。 教授 西田 俊英 教授 北田 克己 教授 藁谷 実 准教授 海老 洋 理論系 I · II 創造とは何か、創造はいかにして可能か、これらに を発見し「私」のある、そのような論文執筆の指導 を行います。 教員と実技系教員が または合同で実技制作 油絵研究 の研究指導を行います。 西洋画の絵画構造を基盤に、油絵の技法及び材料 Ⅱでは、Ⅰにおける成果 の理解をより一層深め、高度な創造的制作の資質の を踏まえ、さらに作家 確立を目指して指導します。 教授 堀 研 教授 友安 一成 教授 吉井 章 教授 大矢 英雄 准教授 森永 昌司 共同で研究指導にあた 古典美学から現代美学に至る思想の流れを踏まえ ります。その指導方法 て、現代における造形芸術の創造的制作に関わる理 は、学生の研究志向に 論の問題について、その「基礎論」を固めるべく 応じて、作品の理論研究 指導します。 教授 関村 誠 と創造的制作研究との として自立的で高度な 創造的制作の素質を 彫刻領域 彫刻研究 作品の創作、研究を通して、高度な彫刻的造形力及 行います。 び 精 神 性を 養 います。 塑 造、 石 彫、 木 彫、 金 属、 教授 前川 義春 教授 伊東 敏光 准教授 チャールズ・ウォーゼン プラスチック、ミクストメディア、テラコッタなど、 二つの面の総合的指導 美術史(とりわけ現代美術)の言説に幅広く接する を重視し、博士号申請 ことによって、各自が論文を書く際に、それぞれの に関わる論文と作品と 問題関心を分析的に捉え、的確に表現できるように の審査に直結する演習 なることを目指します。 絵画領域 させるよう指導します。 日本画研究 学生の研究志向に応じ、技法及び材料の理解と表現 の分析、テーマの選定に関し指導します。 造形計画領域 デザイン研究 技 術 革 新 や 表現 メディアの 進 展に対応した、より 高度で多様な表現について、各専門分野との連携を 保ちつつ、研究指導を行います。 油絵研究 教授 中嶋 健明 教授 及川 久男 教授 鰕澤 達夫 教授 吉田 幸弘 准教授 柳 幸典 准教授 笠原 浩 学生の研究志向に応じ、テーマの設定に関して指導 し、油絵の創作研究と理論研究の両面で問題関心の 探求を行います。 彫刻領域 工芸研究 実材系分野である工芸において培われてきた、わが 国独自の表現方法の修得と素材研究及び新たな表現 方法について研究指導を行います。 彫刻研究 作品の創作、研究の過程で培った彫刻理論と美学 教授 若山 裕昭 教授 南 昌伸 准教授 倉内 啓 准教授 永見 文人 准教授 大塚 智嗣 及び芸術学 · 美術史における理論の両面を踏まえ、 デザイン研究 高度なデザイン分野における表現研究を深め、博士 号申請に関わる、創造的制作研究と理論研究との ます。その指導方法は、学生の研究志向に応じて、各芸術ジャンル 及び美学、芸術学、美術史の理論領域を横断的に行います。研究 上記実技教員及び 教授 関村 誠 准教授 加治屋健司 着任予定教員 教授 西田 俊英 教授 北田 克己 教授 藁谷 実 准教授 海老 洋 教授 堀 研 教授 友安 一成 教授 吉井 章 教授 大矢 英雄 准教授 森永 昌司 教授 前川 義春 教授 伊東 敏光 准教授 チャールズ・ウォーゼン より深い彫刻芸術を探究します。 造形計画領域 この研究では、実技系と理論系の教員が共同で研究指導にあたり 准教授 加治屋健司 とします。 専門的素材研究の中から、その技法及び表現を探究 領域横断特別研究 着任予定教員 ついての思索を拡げ、 「歴史」や「現代」に迫り、 「他者」 この演習では、理論系 テーマに応じて、分担 養成するための研究を 特別造 形 総合 演習 二つの面から総合的指導を行います。 指導にあたっては、絵画領域(日本画 · 油絵)、彫刻領域、造形計画 工芸研究 領域(現代 表現 · 視覚 · 立体 · メディア · 金属 · 漆 · 染 織)の中から、 実材系分野である工芸において各々の創作表現研究 2 つ以上の異なる研究領域のテーマを選択 · 設定します。 を探求するとともに、作品の理論研究も指導し、作品 と理論の二つの面での総合的な指導を行います。 教授 中嶋 健明 教授 及川 久男 教授 鰕澤 達夫 教授 吉田 幸弘 准教授 柳 幸典 准教授 笠原 浩 教授 若山 裕昭 教授 南 昌伸 准教授 倉内 啓 准教授 永見 文人 准教授 大塚 智嗣 授業科目の概要および担当教員については、平成 24 年度予定のものです。専任教員のうち教授のみ主指導教員になれます。 22 23 芸術学研究科の研究活動紹介 芸術学研究科の研究活動紹介 日本画模写 「あさみなみ芸術化構想 2010」 博士前期課程 · 日本画研究 ( 古典研究 ) では、日本画制作と古典作品の研究に取り組んでおり、本学芸術 広島市立大学と、本学が位置する安佐南区の住民、行政が協力して、住民参加型の芸術活動や本学で 資料館収蔵作品をはじめ、高松塚古墳壁画、法隆寺金堂壁画等の模写を進めています。古典作品の模写 制作された作品展示を通して、地域の芸術化を推進し、独創的で活力ある地域環境を創造していきます。 は、日本画を学ぶ方法として長く行われており、優れた文化財の表現 · 技法 · 材料の研究は、日本画 併せて、常に変化する現代社会の中にあって、現代の生活に必用な芸術のあり方を考える学外の実践的な 制作の糧となっています。写真は、本学芸術資料館所蔵の「釈迦十六善神像図」の摸写に取り組んでいる 芸術教育 · 研究の場とし、地域、行政の協力を得ながら若い芸術家を育成することを目的とします。 様子です。実物の古典作品から線描や色彩のかたちを写し取り、基底材や描画材料を調査研究する 「あさみなみ芸術化構想 2010」は主に以下の 3 事業を通して、実践的研究を行いました。 ことで、より高度な摸写を目指しています。また、修了生による県内文化財等の摸写プロジェクトも 1. 西風新都中央線芸術計画 継続して実施しています。 2. 大塚かぐや姫プロジェクト ( 実施専攻 : 絵画 · 総合造形芸術 ) 3. 安佐南区役所芸術計画 ( 実施専攻 : 彫刻 · 造形計画 · 総合造形芸術 ) 「キッズキャンパス 2011」 「鑑賞プログラム」 「光の肖像」展 in London 会期:2011年8月21日 会場:広島市現代美術館 会期:2010年8月5日∼10月8日 ※ 「制作プログラム」 会期:2011年8月28日 会場:広島市立大学芸術学部 アトリエ ほか 24 (65日間) 会場:ロンドン大学東洋アフリカ学院附属 ブルネイ · ギャラリー(ロンドン) ※ロンドン時間 広島日野自動車 株式会社の協賛で、幼児 · 児 童を対 象とした美術講座を平成 15 年度から開 催して 油絵専攻では 2004 年から「光の肖像」展プロジェクトを推進しています。油絵 ( 西洋絵画 ) の本筋とも います。こどもたちの創造性の育成と、彼らを取りまく環境をより良いものにすることを目標に、芸術学部 言うべき肖像画の制作を通して、絵画の検証と広島被爆体験の継承を模索する試みです。研究科に在籍し の教員と学生が運営と指導にあたっています。6 年目となる平成 23 年度は、 「たいわ」をテーマに、絵画、 た学生による被爆者の肖像画展は制作者の新陳代謝を続けながら、学内での数度の展示のあと海を渡り、 立体、鑑賞のプログラムを開催しました。同年 12 月には、制作した作品の展覧会と学生主体のアートワー 2010 年にはロンドン展が開催されました。2011 年秋には広島の三良坂平和美術館で同じ内容の帰朝展 クショップを開催します。同時に、外部講師を招いての講演会とワークショップも開催し、より良い指導者 が開かれています。今後も発展していくことでしょう。芸術は世界の諸問題と無縁ではいられません。 になるための研鑽の場を設けています。 このプロジェクトは絵画を学ぶ者にとって、絵画芸術とは何かを再考するものになっています。 ( 実施専攻 : 絵画 · 彫刻 · 造形計画 · 総合造形芸術 ) ( 実施専攻 : 絵画 · 総合造形芸術 ) 25 芸術学研究科の研究活動紹介 CAMP ベルリン (Hiroshima Art Project 2008) 会 期:2008 年 2 月 2 日 ∼ 2 月 1 0 日 会 場:旧 ベ ル リ ン 市 交 通 局 中 央 整 備 工 場 CAMP ベルリンは、日本とドイツの若手アーティストによる文化交流プロジェクトです。グローバルに 活躍する招待作家に加えて、広島市立大学芸術学部とベルリン · ヴァイセンゼー美術大学を中心とした 若手作家 31 組が参加しました。プロジェクトのテーマである migration( マイグレーション ) は、広島 とベルリン双方の社会形成に大きな役割を果たしてきました。両都市とも、異なる時代に渡って、多数 の移民を生み出し、また、受け入れてきました。近代以降、広島から北米 · 南米、ハワイへの移民が 多く出ています。また、今日、広島には、国際平和文化都市として様々な国から来た在住者がいます。 この展覧会は、こうした歴史的な背景のなかで国境を越えて活動するアーティストの現代的な経験を 反映させようとするものです。 ( 実施専攻 : 造形計画 ) ichidai ichi 会 期:2010 年 9 月 10 日 ∼ 1 2 月 2 6 日 会 場:紙 屋 町 地 下 街「 シ ャ レ オ 」 広島の中心地紙屋町地下街の空き店舗を有効利用し、期間限定のギャラリー&ショップを開設しました。 学生が制作した作品を展示するとともに、実際に販売も行いました。新鮮な作品は広島市立大学 からのいわば産地直送です。 アート産直市 であるその空間では、染織、漆、金工などの工芸作品や 絵画、ポスター等のグラフィックの展示 · 販売やアニメーションの上映が行われました。このような 取り組みを通して、さらに開かれた大学を目指し、教育研究成果の地域還元を図っていきます。 (実施専攻:絵画 · 彫刻 · 造形計画 · 総合造形芸術) 本学ウェブサイトは、 26 入試に関するお問い合わせ先 携帯電話からもご覧いただけます。 広島市立大学事務局入試グループ http://m.hiroshima-cu.ac.jp/ ☎ 082-830-1503 nyushi@office.hiroshima-cu.ac.jp