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vol.5 - SEIB-DGVM
事業推進担当者 2013年度に在籍したメンバーを、年度途中で異動した者を含み、記載した。 所属 環 境 治 療( 人 間 社 会 ) 拠 点リーダ ー 林 良嗣 氏名 環境学研究科都市環境学専攻 竹内 恒夫 環境学研究科社会環境学専攻 環境学研究科附属 交通・都市国際研究センター 黒田 由彦 環境学研究科社会環境学専攻 高野 雅夫 環境学研究科地球環境科学専攻 加藤 博和 環境学研究科都市環境学専攻 丸山 一平 環境学研究科都市環境学専攻 中野 牧子 環境学研究科社会環境学専攻 環 境 診 断( 地 球 生 命 圏 ) 神沢 博 環境学研究科地球環境科学専攻 ウォリス サイモン 環境学研究科地球環境科学専攻 渡邊 誠一郎 環境学研究科地球環境科学専攻 太田 岳史 生命農学研究科生物圏資源学専攻 熊谷 朝臣 地球水循環研究センター 佐藤 永 環境学研究科 松見 豊 太陽地球環境研究所 中村 秀規 環境学研究科 劉 晨 環境学研究科 名古屋大学 グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開 COE特任教員 巻頭言 環境学の新たな境地を拓いたGCOEプログラムの5年 環 境 診 断( 地 球 生 命 圏 と 人 間 社 会 の 関 係 ) 中塚 武 環境学研究科地球環境科学専攻 平 成 2 5 年 度 C O E 研 究 員( P D ) 竹中 千里 生命農学研究科生物圏資源学専攻 王 智弘 環境学研究科 横山 智 環境学研究科社会環境学専攻 富田 啓介 環境学研究科 山口 靖 環境学研究科地球環境科学専攻 冨吉 満之 環境学研究科 藤田 耕史 環境学研究科地球環境科学専攻 萩原 和 環境学研究科 石坂 丞二 地球水循環研究センター 広田 勲 生命農学研究科 李 全鵬 環境学研究科 林 良嗣 (拠点リーダー) 文理融合の高みをめざして 名古屋大学大学院環境学研究科は、理学、工学、 環 境 治 療( 地 球 生 命 圏 と 人 間 社 会 の 関 係 ) 社会科学の異なるディシプリンの出身者が地球環境 て、社会環境学専攻が進めてきた魅力ある大学院プ 科学専攻、都市環境学専攻、社会環境学専攻を構 ログラム 「社会環境学教育カリキュラムの構築:専門 成してそれらが大合同する、 日本で最初の本格的文 性に裏付けられた環境実務家養成プログラム」 も参 理融合型研究科として2001年に発足した。それに 考にしつつ、 テーマを統合して、環境学研究科の全3 際して、 a) 自然災害や高齢社会における脆弱性とそ 専攻と生命農学研究科が申請したものである。 この の克服に係わるResilience(サーカスの綱渡り師の プログラムは、 2007年度には上記2グループが別々 崩れたバランスを取り戻す復元力) を扱う学問として に申請し、両方とも不採択となり、当時研究科長であ の「安全・安心学」 と、b)気候変動など地球環境の った私は困った。今から振り返ると、 「 別々のテーマを Sustainability(綱上で現在のバランスを足場として 出して未だ縦型から脱していないではないか、 もう一 次の一歩を踏み出す動的安定性) を扱う学問として 段高い目標を持って進め」 という神様の思し召しであ の 「持続性学」 という、構成員の出自である縦型ディシ り、 この失敗によって 「基礎・臨床環境学」 という真に GCOEの広報担当となり5年が過ぎました。年1度のニュースレターとし プリンを繋いで 「2つの梁(Collaboration Beams)」 を 横断的な梁(Thorough Collaboration Beams)の て、本ニュースレターを含め5回発行してきました。編集にあたっては多くの 構築して新しい学理の共同制作活動に向かうことを 境地に到達したのではないかと思う。 方々にご支援いただきました。 また執筆についても、研究でお忙しい中で時 ミッションとして掲げた。 間を割いていただいた、特に若手の研究員や特任の先生方をはじめ、多く グローバルCOEプログラム 「地球学から基礎・臨床 ORT の人にご支援を頂戴してきました。おかげ様で、このような形のニュースレ 環境学への展開」は、 これらのうちの「持続性学」 グ −現場が抱える問題群を診断し、治療する ターとして公開できることを感謝申し上げます。 ループを中心として、 それまで活動していた環境学研 ス ー パ ー バ イ ザ ー( 学 外 ) 清水 裕之 環境学研究科都市環境学専攻 夏原 由博 環境学研究科都市環境学専攻 山本 進一 岡山大学理事・副学長 水谷 法美 工学研究科社会基盤工学専攻 井村 秀文 岡本 耕平 環境学研究科社会環境学専攻 横浜市立大学 グローバル都市 協力研究センター 福島 和彦 生命農学研究科生物圏資源学専攻 安成 哲三 総合地球環境学研究所・所長(前拠点リーダー) (丸山一平 中野牧子) 編集 名古屋大学グローバルCOEプログラム 「地球学から基礎・臨床環境学への展開」 編集委員会 〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院環境学研究科 環境総合館218号室 TEL 052-747-6521 E-mail [email protected] 究科地球環境科学専攻、地球水循環研究センター、 良いお医者さんは、人間の体の血圧やMRI画像 太陽地球環境研究所、年代測定総合研究センター などデータをよく見て科学的な診断を下した上で、薬 が集まって進めてきた21世紀COEプログラム 「太陽・ の処方や手術などの技を駆使して治療に当たる。 と 地球・生命圏相互作用系の変動学」のグループと、 ころが、地球や社会の病理に関しては、診断から治 都市環境学専攻・工学研究科社会基盤工学専攻 療まで興味を持つ研究者は少ない。理学出身者は気 が集まった脱温暖化都市研究グループとが合流し 候変動等の自然現象変調の観察に興味があっても、 32 NEWS LETTER No.5 NEWS LETTER No.5 1 異分野がつながりあい、柔軟に思考できる人材へ 臨床環境学研修 On-site Research Training (ORT) 持つが、原因の診断には興味がないことが多い。そ ORT活動では、各国に出向いて英語あるいは中 臨床環境学研修(On-site Research Training)の課題と成果 こで、本GCOEでは、実際の現場で生じている問題 国語、 ラオ語も交えながらコミュニケーションをはかり、 環境学における「診断型分野(いわゆる基礎科学分野:地球科学・生態学・地理学など)」と「治療型分野(いわゆ 群を診 断 から治 療までを通して みるO n - s i t e 多くのDC学生が2年以上現地で診断と治療を続け る応用科学分野:工学・農学など)」。この2 つの意志疎通を図り、統合していくプロセスを含めた学問体系を Research Training (ORT)の手法による臨床環境 た。新たな境地を切り開き、問題を柔軟に捉えて横断 つくることをめざしたGCOE「地球学から基礎・臨床環境学への展開」。この理念のもと、3つのフィールド 学と、環境思想から気候変動や生物多様性のメカニ 的につなぐ思考をするのは教員だけでなく、 むしろ学 ズムなどとともに臨床から得られた一般原理を扱う基 生であり、彼らが先生となってしまうことが往々にして 礎環境学を設置した。 あった。 このようなグローバル複合人材が育ったこと ORTは、経済の発展段階の異なるラオス、 中国、 日 は、GCOEプログラムで掲げた臨床環境学の目的の 本の都市と農村を対象に、 それぞれに、 たとえば氷河 実現であり、一つの大きな収穫であった。環境学研究 研究、都市計画研究、生態系研究など異なるバック 科、生命農学研究科などの教員が「診断から治療ま グラウンドを持つDC学生の混成チームを結成して現 で」 を合い言葉に一つの目標に向かって連携できたこ 地に入り、そこで生じている環境問題を診断し処方 とにより、学生のみならず教員同士が刺激し合い、学 箋を作成する作業に取り組んだ。 ラオス班では、ユー 生に教えられて目から鱗を体験して、新たな展望を持 カリ植林が生物多様性を損なう現象を診断によって つきわめて貴重な機会となった。 見いだし、逆に、森林を減少させると批判される焼畑 また、伊勢湾流域圏の櫛田川流域におけるORT 扱 事例地 は狩猟・放牧を許しつつ数年サイクルで地味を肥や の中から松阪市などから委託を受けて続けるプロジェ 強 す持続的システムとして残していく治療をすることや、 クトが生まれてきた。 そこで、 これらを引き受ける 「臨床 貨幣経済前の村人の幸せな生活ぶりを見て「周回 環境学コンサルティングファーム」 を環境学研究科に 遅れのトップランナー」 として見直すことを提案した。 設立することとなった。 それは、今後、国内外の複合し その治療には無関心である。逆に、工学、社会科学 の研究者は治療としての技術や政策に強い興味を 中国班では、政府が工場を誘致して農業を畳んでし まう激しい都市化による地下水位低下、窒素循環激 で実施された教育プログラム、臨床環境学研修(On-site Research Training:以下ORT)を振り返る。 伊勢湾ORT 伊勢湾流域圏臨床環境学研修 萩原 和(環境学研究科 前COE研究員) 富田 啓介(環境学研究科 COE研究員) 次 彼 査 伊勢湾流域圏(伊勢湾流域 流入 水域:愛知県 、 生 教員 実践 一体 経済下 所在 場 、4年間 となる。 また、 ここで育った高い専門性を身につけなが 業や交通など経済志向だけでは環境システム全体 ら、他方でいかなる問題に遭遇してもグローバルな視 が崩壊しかねず、水や窒素の循環を考慮した都市計 点から診断と治療ができるDC学生は、大学などでの 画や 「コントロールされた成長」 の必要性を解いた。伊 従来型の研究者としてだけではなく、国際機関や企 勢湾流域班では、櫛田川流域の高齢化する中で農 業に展開し、 さらには、他の多くの国のように博士取得 業、畜産業が衰退するとともに狩猟されずに放置さ 者が、 しかもここで広い思考力を身につけた人材が政 れたシカの過剰な繁殖などを診断し、 シカを食肉化し 治家にもなってほしい。 コンサルティングファームは、 こ 野横断型 て販売する流域の上流の農山村と下流の企業が協 れらに果敢にチャレンジし、 しかし、 もし失敗してもクリ 定 力し合う新しい産業創出の提案もした。学生には、単 エイティブな職場がいつも提供されている、 そんな場と に現場で診断し直接の治療提案をするだけでなく、 したい。 そこから一般原理を導くことを要求した。 「 周回遅れ グローバルCOEプログラム 「地球学から基礎・臨床 のトップランナー」、 「コントロールされた成長」 などが彼 環境学への展開」 のめざしたものは、最近立ち上げら らの回答の例である。 さらには、現地でのセミナーを れたリーディング大学院プログラムが目標とする人材 開催し、診断と治療を現地の方々にも理解される方 像そのものである。本プログラムは奇しくも、それに先 法で発表、意見交換することを求めた。 ラオスの村で 駆けてグローバル複合人材育成の一つのモデルを提 は、文字が読めない人が多く、結果をラオ語とイラスト 供することになった。 この成果を、広く他のプログラム で示す小冊子を作成して配布もしている。 や我が国の大学でのDC教育にも使っていただけるよ う、一層進化させていきたい。 学生 自然、町並 、分 地域 「診断」 決 2泊3日 行事 話 聞 。 、 因果関係 問題点 ――、 、伊勢湾ORT 帰 、彼 、 自分 、一 見立 行 整理 関心事項 照 選 取 。 頑張 、掘 下 合 研究 少 。 、1年間 。先 述 可能 丹生地区 。 教員 研究員 、ORT 部 継続 。 作成 河川環境研究 2013年 厳 、ORT 消化 研究・実践 発展 自然 見 現地報告 、表面的 呼 携 一端 。 分 、ORT 社会 。現地見学会 専門分野 研究 理解 問題点 挙 、 調査 異分野理解 位置付 多気町 間 問題点 医者 「診断」 呼 起 、伊勢湾 研究方法 。 意見 頂戴 問題 知 、 深 研究 困難 会 、彼 地域 聞 取 。学生 、多様 存在 進 、河川 水質調査、船 個々 教員 、 自身 実地 垣間見 海 問題 、 、 社会 見、 、 、 。 。 、個別実習 呼 状況観察、林業者 分野 学生 、実際 調査 行事 研究 学生 参加 住 人々 行政担当者 。3年目 行 体制 働 ORT 参画 工場 役目 的役割 担 RA2 ORT(以下伊勢湾ORT) 場 。河川 。 選択 調査 円滑 進 様々 専門分野 専攻 出会 現地報告会 行 学生 近 立場 対象地域(後述) 入 。毎年6月 (1年目 8 岸 、各 海洋 初 行動案 示 。 「処方」 一連 学生 研究活動 主導 活動 行 、年 中 行事 地域 方々、 NPO 行政 方々 披露 図1:伊勢湾流域圏ORTのコンセプト 現地見学会 、 、 毎年12月 (1年目 翌1月) 行 教員側 。 対象地域 、水質 生物 調査 、 処方箋の作成(現地・学内) 3∼4名集 生 、2年間ORT(他 地域 含 ) 経験 受講者 、留学生 含 改 近 見守 、適宜助言 治療型分野の 院生と 教員・PD 博士課程後期課程 大学院生 彼 、聞 取 具体的調 調査 基 。名古屋 教員 、 全員による現地調査 月) 実施 、診断 対応 善策 提案 対象は、伊勢湾領域圏における 具体的な問題 伊勢湾流域圏 、 。処方 、 「処方」 向 、地域 方々 提案 (図1)。 学内での事前検討 院生による 現地調査 (チームを編成) 行 何度 通 。 地域 研究 取 組 診断型分野の 院生と 教員・PD ルティングを引き受け、Dr修了生がそこで活躍する場 集 諸問題 、大学 ORTの特色は、 異分野横断型の 院生と教員のチームによる恊働 た原因に起因する種々のクリティカルな問題のコンサ 河川 大部分 、岐阜県・三重県・長野県 一部 含 ) 、発展 変、大気汚染、地域社会の崩壊の症状を診断し、産 2 NEWS LETTER No.5 1)概 要 、 、櫛田川 研究 、ORT 後 対象地域 入 、 成立 実践 一 、 。 契機 、松阪 市 名古屋大学環境学研究科 連携協定 結 今後 発展 期待 。 。 NEWS LETTER No.5 3 臨床環境学研修 On-site Research Training (ORT) 2)伊 勢 湾 O R T 教育成果 3)O R T 山間部 対象地域 伊勢平野 。林業 伊勢湾ORT 。第1 教育上 、異分野 能力 醸成 域社会 、行政 NPO 含 狭 思考 時代 異分野 交 、柔 軟 求 異分野 陥 、研究者 思考 。 述 分野 研究 横断 。 議論 相違点 真摯 、合理的 役割分担 楽 取 地域社会 議論 現地 機会 多 社会的 診、研究 趣旨 察 、受講生 。複 数 年 在 籍 行政 交 学生 情報交換会 役 、住 民 。受講生 経験 、 実施 活性化 以上 後 点 見 解決 係構築 出 欠 。伊勢湾ORT 異分野 統合的 力 身 付 。 。 俯瞰 中 信頼関 、受講生 問題解決能 。 用 含 近 流域 、生 物 多 様 性 的環境問題 地域 流域 、教員・学生 多様 土地利 対象 一級河川 約460km 2 。櫛田川 、櫛田川 写真4:漁業者からの聞き取り (2012年度) 写真5:現地報告会の風景 (2013年度) 占 班 典型 4)問 題 最後 。1年目 進 共有化 結 。 出 、 提示 必要 研究内容 。 大規模。流域 化 中 育 。 「 ) 必要 、地 形 紀 伊 山 地 。 (頭 重要 。 出 移行 、 、新 知見 実践 化 化 何 。 、地域 。 、地域 方々 問題 共有 手段 挙 中 何 出 2011年 、 知 。地域 。釣 方々 聞 原因 、様々 憶測 飛 、取水 、生 活 排 水 影響 A班 漁獲量 。 乱獲 水位減少 残留塩素 。 切 込 。櫛田川 年々減少 ・ (事象) 、環境 考 据 。 河川環境 事例 客観的 調 得 。 誰 議論 科学的根拠 担保 化」 、伊 勢 湾 O R T 、 多 、既存 事象 、 工夫― 、伊勢湾ORT 特徴 紹介 。 、三重県中部 流 、 茶 「海 新 、議論 収束 存在 増 延長約85km、流域面積 阿久比川 比 2011年C班 、2012年 研究段階 2年目 (2011年度) 3年目 (2012年度) 櫛田川 流域 挙 今 乱 直感的 手探 状態 生 返 専門分野 伊勢湾流域圏 研究 行 。 茶」 調査 、各 特色 応 、地域 発想 生 中 牛 上 多 出 、 、把握 消 失・耕 作 放 棄 地 多 「 水質汚濁 、牛 言 浮 試 観念 隠 …… 。 半 、肥料 、先 付 写真3:多気町丹生でのワークショップにて (2012年度) 問題 、肥 料 言 問題 段階 関 、 肥料 替 阿久比町 調査上 加・中心市街地衰退 地域社会 一部 2 。 見 使 外市場」 工 商品。 堆肥 丘陵地帯 上 、 茶 、地 域 改善策 研究 言 全域 農地 中心 松阪市 多気町 4 NEWS LETTER No.5 、主 A班 特産品 疑問 出発点 、 、延 見出 据 関係 流 。 C班 2012年 松阪地域 環境 ――、 、議 整理 茶 複雑 違 栽培作物、 、 。 写真1:阿久比川支流での水質調査 写真2:松阪市でのワークショップ (2011年度) (2010年度) 対象 、短期間 、 、住宅地 、異分野間 地域・行政 適 用語 問題 。 茶 度) 阿久比川 、緩 。名古屋 可能 、問題 提案 環境 調査 至 基 方々 、不十分 、研究 中 、2011年 扱 学 試行錯誤 。 茶 小規模。 含 流域 研究課題設定、調査 持続可能性 柔軟 一部 位置 信頼関係 好循環 生 、地域 田市 。 受講生 海岸 述 背景 持 見受 化 松阪牛 図2:各年度の対象地域 主体的 互 築 方々 努 、 糞堆肥 キロメートル 機会 経験 重 行動 、建設的 議論 (2013年度) 可 、地 域 点 見 方 局面 実 面積約50km 伊勢湾沿岸域 司会進行役、 質問役 、 櫛田川流域 (2011∼2012年度) 。伊 渡 受講 夫 4年間 、山岳域 富 答志島 干潟環境 、 考 異分野交流 長 約 1 0 k m 、流 域 打 運営 数年 豊橋市 。 二級河川 阿久比川流域 実情 通年単位 、結果的 、鳥羽市 、既 調査・分析、 発散 。学生 専門分野 。 、分 野 間 論 愛知県知多半島 伊勢湾流域圏 (2010年度) 重要 機会 扱 研究課題 学問的 構成 間 、流 見 多様 設定 。 沿岸域 扱 取 組 (表2)。 結果、 意味 含 ORT 、一 1 年目( 2 0 1 0 年 流域 得 説明、相手 強 伊勢湾 眺 生 進 研究 始 域圏 、 。2年同 三河湾チーム:三河湾の干潟×生き物×人々∼これからの干潟利用を考える∼ 答志島チーム:素敵な答志島暮らしのつづけ方∼人口将来予測から見た島の持続性∼ 中部 調査 調査内容 )身 付 勢湾ORT 2013 相手先 (先方 円滑 地域 まち班 松阪商人の心に火をともす 2012 ∼賑わいある中心市街(商店街)のあり方を探る∼ いなか班 伊勢茶の新たな挑戦 ∼海外輸出の可能性∼ 延長 。分野 、ORT 蒲郡市 。阿 久 比 川 外 続 、過去4年 、調 査 手 法 、所 属 学 生 4 取 組 4年目 (2013年度) 、 A班 櫛田川の鮎の持続的利用に関する研究 B班 シカの活用と流通に関する研究 2011 C班 茶畑での"松阪牛液肥"利用で変わる櫛田川流域の環境 D班 多気町の住環境の現状と未来への提案 。 大学 、2011年度 研究 上述 A班 半田市岩滑における住民の 「愛着」 B班 阿久比町における竹林の拡大に耕作放棄地の発生が与える影響 2010 C班 阿久比川におけるうなぎの保全に関する調査 ∼ごんぎつねのコンテンツ観光化への足がかりとして∼ D班 阿久比町の農業の持続性 苦 、 2 、 表1:各年度の対象地域と取り組まれた研究テーマ 共同研究 信頼関係 築 。O R T 場所 、阿久比川流域 社会的背景 踏 2012年度 対象地域 研究 止 円滑 意思決定 、教室 学 学生 受 異 過疎 富 伊 勢 湾 沿 岸 部( 鳥 羽 市・蒲 郡市など) 理解 。伊勢湾ORT 経験 互 能 、 自身 言葉・視点・研究方法 必要 、 、後 、 研究課題 設定 調査計画 立案 専門分野以外 4回 櫛 田 川 流 域( 松 阪 市・多 気 町) 研 組 組 行 。 ( 表1 図2 参照)。 積極的 伊勢湾ORT 力 養 通 専門 取 、 紹介 場合、 自身 、凝 固 2013年度 阿 久 比 川 流 域( 半 田 市・阿 久比町) 中 下 、2010年度 。 、多 。 労 地 力 、 紹介 状況 究 伊勢湾ORT 実施 信頼関係 構築 研究者 2点挙 柔軟 、第2 。 分野 大 低地 、 含 捕食 NEWS LETTER No.5 5 臨床環境学研修 On-site Research Training (ORT) 、砂 防 ―― 主 。2011年 残留塩素 残留塩素 良 関 方々 聞 、 、科学的 、最初 介 中 因果 「河川環境 出 、地域 普遍的 生活排水 、地域 問題 、地域 、地域 考 東南・南アジアORT ラオス臨床環境学研修 環境問題 地域 方々 一 普遍的 場 離 私 広田 勲(生命農学研究科 COE研究員) 横山 智(環境学研究科教授) 竹中 千里(生命農学研究科教授) 岡本 耕平(環境学研究科教授) 生 、取 組 、教育 実感 方々 、伊勢湾ORT 実践 工夫 緒 残留塩 。 関心 引 寄 。 河川環境問題 結 残留塩素 事象 前面 、 目 見 素問題、 研究 行 」 宣言 、河川環境問題 身近 年度 。 契機 A班 取 上 関係 追究 問題 建設 考 活 表2:各チームの研究キーワードと所属学生の専門分野 チ ーム キ ーワード(表1も参照) 調査手法 A班 地域・愛着 文献調査・アンケート・ GIS B班 竹林・耕作放棄 文献調査・インタビュー・ GIS ①氷河学 ②都市計画(建築) ③森林生態学 ④環境政策学 所 属 学 生 の 専 門 分 野(順不同) 天然うなぎ・保全 文献調査・インタビュー・ 水質調査 ①地球生物学 ②環境社会システム工学 ③生物材料工学 ④環境政策学 ①リモートセンシング ②自然エネルギー受給評価 ③都市計画 (土木) ④地球生物学 ⑤環境社会学 東南・南 、 Training) 行 中 。ORT 、経済発展 化 前 段階 ①都市計画(建築) ②森林生態学 ③大気科学 ④動物行動学 ⑤森林保護学 農業・持続性 文献調査・インタビュー・ アンケート A班 アユ・残留塩素 文献調査・水質調査 B班 獣害・シカ・獣肉利用 文献調査・インタビュー・ 数値実験 、環境問題 顕在 位置 C班 茶・水質汚濁・肥料・ 松阪牛・窒素循環 文献調査・水質調査・ GIS・室内試験 D班 コンパクトシティ・新興住宅地・ 郊外型大型小売店舗 文献調査・インタビュー・ アンケート まち班 商店街・活性化 文献調査・資料解析・ インタビュー ①交通計画 ②都市計画 (建築) ③交通・環境計画 いなか班 茶・マーケティング・海外輸出 文献調査・アンケート ①環境政策 ②海岸工学 ③都市計画 (建築) ④水環境科学 三河湾 チーム 干潟・住民参加 文献調査・資料解析・ インタビュー・人口シミュレーション 答志島 チーム 離島・人口問題 文献調査・インタビュー・ アンケート 、近年経済発展 国民 ①森林生態学 ②大気環境化学 ③都市計画(建築) ④都市計画 (建築) 8割 形的 農業 、 ①都市計画 (建築) ②森林生態学 ③大気科学 ④動物行動学 ⑤森林保護学 中 2012 ①社会学 ②環境社会システム工学 ③動物行動学 ①環境政策学 ②都市計画(建築) ③都市計画 (土木) ④海岸工学 ⑤環境社会システム工学 点 野 含 。受講生 大学院生 、単独 異分 組 、現状理解 解決策 提案 。 未知数 、 時 不安 相当 。事実、ORT 進 、 決定 空 中分解寸前 、 話 合 時間調整 、 面 多 気 。 、素晴 、 年 例外 学生 。現地報告 直前 発表練習 、 年 調査成果 多 、正直、 「大丈夫 」 心配 。 大学院 生、報告会 。 GCOE 今年度 終了 、2014年度以降 ORT 続 。 世話 地域 行政 、 方々 深 感謝申 上 、今後 応援 、 願 。 多様 分 。 雨季 乾 動植物 採取 水 。 1980年代後半 。諸外国 入 、 経験 貨幣経済 。結果 農山村 然資源利用 急激 物栽培 植林事業 私 研究 平野部 郡 村) 。 、 変化 、 、土地利用 生産性 高 的 自然環境 考 、 実現 方策 提示 総合 目 名) 村落 年 交互 協力者 国立農林業研 1名、現地企業 。 村 事業 外国 。水田農業 合 植林 実施 取 組 役 首都 、2007年 、放牧、織物等 。 4名 役人1名、郡 合計約640ha植林 行 分 行 企業 聞 取 調査 現地調査 行 活動 行 行 。生物班 主 。生物多様性 比較 植林地 二次林 植生調査 聞 取 調査、水牛・牛 放 飼 影響 調 行動範囲 牛 調査、 過去 他 、 植生 及 GPS 気候 調 、植 採取 、過去 現在 作成 行 評価 土壌、水 3 有用植 物 樹木 土地利用班 地利用変化 施 期 間 中 、我 々 山地部 2010 、教 員 5 名( 環 境 学 2 人2名)、県 土地利用図 実 村落 調査 、臨床環境学的視 約250km離 。 2013年 平野部 。現地 林地内 。2010 ORT 環 。実施期間 (日本人2名、 用 ORT 行 植林 行 生命農学1名)、学生10名(環境学5名、生命農学5 3) 2班 起 視点 社会 、生 産 性 名、生命農学3名)、COE研究員3名(環境学2名、 問題 生態学的、農学的、 診断 、 ORT 実施 後、学生 生物班(写真1、 2) 土地利用班(写真 。 、 評価、 年 8月2 2日∼2 7日。参 加 者 自 作 村 落( 植林地 広 営 波 広 議論 進 企業 人々 導入 点 様々 森林科学的、人文社会科学的等 的 導入 人2名、村人数名 、一気 影響 受 年 県 、近年外国企業 究所(NAFRI) 林産物 採取 経済自由化 情報 。地 低地平野部 、低地平野部 生活 送 変化 富田 啓介 植林地 村] 境変化、社会変化 現在 農業国 生活、山地部 焼畑 営 顕著 川流域 中心 季 化 2010年度 地域 携 取 巻 山地部 大 田 営 ①氷河学 ②作物栽培学 ③戦略的環境影響評価 [2010年度 評 価 、環 境 ①動物行動学 ②環境政策 ③生物海洋学 2011 2009年 秋 GCOE 研究員 着任 、最初 仕事 取 組 、伊勢湾ORT 具体 的 企画 検討 。 「特定 地域 入 、総合的 視点 問題 発見 解決策 提案 行 力 教育」 題 、 前例 。 研究員 、連日 唸 。 、私 学部時代 地理学教室 受 実習 思 出 。私 夏季休暇 中 地方都市 集 、 数日間自分 決 従 調査 。 研究 意味 理解 私 、 相当戸惑 、先生 先輩 叱咤 、 時 挫折 研究 学 。 手本 仕立 、現在 伊勢湾ORT 。 、 現地 知 、自分 設定 、現地 連夜議論 、教員 余計 口出 …… 点 実習 伊勢湾ORT 取 入 。 、異 3地域 。 D班 伊勢湾ORTを振り返って 実施 遅 人々 伝統的 2013 主 対象地 臨床環境学研修(ORT, On-site Research 2010 C班 2)活 動 内 容 1)概 要 。 至 資料収集、土 村人 行 。 調査対象地 設定 (図 1)。 図1:ラオスの地図およびORTを実施した調査地 6 NEWS LETTER No.5 NEWS LETTER No.5 7 臨床環境学研修 On-site Research Training (ORT) 教員 学生 改 計19名 調査 月5日 午前 協力 要請 4日間 、村内 小学校 。午後 写真2:2010年度生物班による 牛の行動調査 村 。具体的 休閑地 牛 水牛 一室 気候不順 経験 、各人 星 山地部 関 郡 村) 調査 行 、標高800m前後 世帯 集落 農業 従事 外 重要 焼畑 陸稲、 5月中旬 資源利用 生 学際的 議論 変化 2011年度 活動 地 (環境学研究科 整理 進 高 、調査 作成 進 、2012年1月16日 最終成果発表会 開催 。 土地 分 写真4:2011年度土地利用調査班 写真5:2011年度土地利用調査班 による休閑地で有用植物の による牛と水牛の行動調査 聞き取り 8日間 運 、村 、農地以外 加 、在来 浸透 休 土地利 付近 。就 価値 持 組 立 暮 限 活動 生活 調査期間 変化 。水環境班 影響 関係解明 利用 浸水域 取 組 、稲 専門分野 調査 JICA 内 影響 地域生態史調 取 。8月1日 午後 GPS [2013年度 、GPS 2013年度 含 組 、国道沿 加 解析、降雨量 変化 共生 試料 水位 、都 村 。 、 実践的 調査 2013年6月23日∼30 少人数 。 県 得 化 。参 、 調査 、2013年度 実施 。 氾濫 参加人数 前半 、村落 化学分析、 、 行 別 調査 行 、全員2回以 。調査期間 日 北部山 少 参加 進出 官庁、 実施 4 名( 環 境 学 研 究 科 2 名 、生 命 農 学 研 究 上ORT 聞 影響 調 、2011年度 村落 加学生 行 開発行政 携 収集 地部 村] 科2名) 例年 比較 混成 、都市化班 配分 複合生業 、現 地 、自然 視点 行 (写真13)、都市化 帰国後 生 地表水 、産米林 蟻塚、稲 事務所 労働力 写真13:2012年度都市化班による村落内での聞き取り調査 (写真9)。平行 、作物学 森林生態学 生育 菌根菌 班 、地理・気候 踏査、集落一帯 工場(写真12)、都市 7月31日 、 「水環 。 (写真10、 11)。 4 中 水環境 、天水田 濃度 、農業班 参加 今 将来 3 地理学、気象学、環境学 結 。渡航期間 増加 、伝統的 水田稲作 各種天然資源 分 写真6:2011年度土地利用調査班 写真7:2011年度地域生態史調査 班による樹木コアの採取 によるトンキンエゴノキの生 長応力測定 宅 。 調 学生 、幹線 境」、 「 農業」、 「 都市化」 伝 写真11:2012年度農業班による 写真12:2012年度都市化班による 縫製工場訪問 アリ塚のサンプル採取 遭 影響 顕著 業機会 中 後背湿地 作物 被害 進出 目立 広 、耕作 土壌 洪水 立地条件 増加、 流 河畔 地 、商 業 施 設 、工 場 産性 雨 写真8:2011年度地域生態史調査班による聞き取り調査風景 8 NEWS LETTER No.5 近 中 景観 浸水 。都市化 5日間 、多 留学生)。予備調査 、土地利用調査班 、 川 市工学 農業地理学 2名 広 近 上昇 約1 写真9:2012年度水環境班による 写真10:2012年度農業班によるイ ネの生育調査 栄 養 塩 濃 度 測 定のための サンプル採取 。 産米林 一方、収穫前 道路 耕作予 、村人 。 。 水田 。河川 育 考 6 名 、生 命 農 学 研 究 科 8月7日 利用 広 酸素同位 複合的 、通常 、2013年1月30日 成 方策 約30km、車 散在 水位 変化 村 影響 10名 発展 村 訪 栄養塩 、 。 2 天水 利用 土地制度改革 背景 ORT 実施 査班 村 換金 時期 逃 短縮、市場経済 果 合 合 播種 行 時期 自然環境 閑 名、 距離 陸稲 播種 。 用変化 統合 向 、持続可能 、首都 時間 分析( 進捗発表 行 果発表会 行 進 伝 学研究科1名、生命農学研究科4名) 教員9名 以 。 。訪問 世帯 定期的 結果 整理 影響 臨床環境 目的 。村 分類、気象衛 測定、樹木 構築、 結果 。雨 季 乾 適応 進展 明 有用樹種 林産物 開始 見誤 、火入 統的 。 予備調査班 3名 火 入 。平行 学的観点 。 草本 気候 、都市化 郡 実施 土地利用 粗放的 放牧 組 訪問 )、 暮 計22名 、樹脂 栽 培 、二 次 林 5月中旬 体比測定 熱帯 自生 現金収入源 生業 営 季 伝統的 焼畑 焼畑休閑地 自生 採取、 定地 村 人口487人、95 族 。 村人 作物 。 山岳部 、少数民族 、 安息香 県 、地 調 解析、各種試料 木材特性 村落( 収集 ORT 広 都市化 2 0 1 2 年 8月 学 生 1 3 名( 環 境 学 研 究 科 8 名 、理 。他方 土地利用 判断 行 統的 急速 特別市 可能性 探 採取(写真7)、過去 査(写真8)、衛星画像 2011年度 異 気候変動 知 樹木 村] 、年数 近郊 村落( 明確 原 村] 、 村) 季 調査 開始 行 進行 、村長1 聞 取 (写真4)、GPS 、 手 [2011年度 2012年度 行動調査(写真5)、 域生態史調査班 写真3:2010年度土地利用班による土壌の調査風景 [2012年度 8 、質疑 交 分 生長応力測定(写真6) 帰国後 集 、土地利用調査班 有用植物 、 。調査日初日 紹介 受 調査項目別 村長 訪 。続 8月2日 調査 実施 名 副村長2名 写真1:2010年度生物班による 植生調査風景 村 村 人留学生 行 、自身 調査 行 個 。残 博士論文 学生 植物利用史 物質文 変容(写真14)、家畜行動 生態環境(写真1 5)、 樹種特性(写真1 NEWS LETTER No.5 9 臨床環境学研修 On-site Research Training (ORT) 6) 調査 行 年度 。 活 形 、投稿論文 作成 調査 学生 調査 行 目的 。帰国後 2回 経 月15日 成果発表会 行 行 2011 。2010年度 、 7 。 作成 行 、2014年1 。 英文 口頭発表 力機構 事務所 100冊、 NGO「 、国 内 会 議 2011年日本地球惑星科学連合 作物学会 。 2012年度 発 表 、国 際 会 議 」 20冊 配布 本冊子 2013年日本 2011年 村人 、非常 (写真20)、 言語 活動 意見 、 分 好評 日本大使館 書 広 活用 。 担当者 遅 3 知 生活 叡智 幅 山地部 。本冊子 伝統 的 暮 決 、自然環境 最大限 満 、多 機会 提供 考 人 利用 知 。 International Conference on Sustainable Animal Agriculture for Developing Countries 発表、投稿論文 NAFRI 査読付 研究誌 The Lao Journal of Agriculture and Forestry 発表 行 。 特 、 International Conference on Sustainable Animal Agriculture for Developing Countries 写真14:2013年度カチェット村における聞き取り調査 対 、ORT 実施 家畜行動 、Young Scientist Award ORT 実施 NAFRI 年間 与 関係 強化 期間中、博士課程 学位 取得 度 2013年度 学生 2名(環境学研 東南・南 、様々 成果 、期 間 Springer 定) 。 1 月 、非常 通 総合的研究成果 書籍 Transition in Laos” 。 的 “Integrated 考慮 個別 山村部 、文字 目 、 ORT 実施 配布 務所 県 50冊、 立農林業研究所 究 用 写真17:ラオスORTで作成した絵本冊子 『ラオスの山の生活̶変わっていくこと変わらずにいること』 機関 。加 国 国立大学社会 科学部地理学科(写真19) 文学部日本語学科図 書室 持 50冊、 日本大使館 持 様々 主 活発 学生 育成 生 農村 、 自然 豊 行 言葉 、徐々 究 作成 組 ORT 実感 考 深 決 容易 。 国立農林業研究所 長 確 職員 取 、準備段階 学生 訓練 。 英語 研 参加 仕 教育的効果 実施 短 。 。好奇心 学生 細分化 関 人材 、調査期間 関 現場 驚 気込 実施 語 英語 、海外調査 非常 肌 始 場合 。 学術 、学生 、経済発展 、 実施 、少 国立農林業研究所 幅 育成 実施 、通常調査 。特 仕事 視点 経験 ORT 名古屋大学 伴 、準備段階 反省点 環境 様々 人材 調査 。海外調査 苦労 部分達成 実施 、 、海 外 膳立 問題 専門 興味 一 ORT 様々 。 全 実現可能 目的 議論 、 ORT 関係 海外研修 、今 回 程度 。学際的 目的 、 調査 、学際的 学生 、良好 学際的 。普段研究室 環境 築 加 、分野 苦労 議論 的成果 学生 係 。学生 。 同 調査地 提供 当 興味 、 行 初 実施 、 分野 一貫 。 、絵本冊子 利活 、 配慮 。 会話 広 100冊(写真18)、高地農業研 50冊 広田 勲/横山 智/竹中 千里/岡本 耕平 専門性 専門分野 土壌 村 自身 行 生 専門性 置 郡農林事 機関 議論 的 村(2011年 2013年) 100冊、 学生 作 、自身 。配布 入 (2010年) 調査 利活 留学生1 訪問 、ORT 博士後期課程 、5人前後 、事業推進 2014年1月 、O R T 受 村 関係機関、 担当者3名、PD1名、RA2 先 東南・東 、複数 程度生 機関 計5名 私 、本冊子 活用 。 絵本冊子 名 東南アジアORTを振り返って 語、英語、 日本語 以外 用 写真20:絵本冊子を見るカチェット村の住民 読 理解 ORT実施 協力 研究発表 、 体裁 。 受 絵本冊子 作成 子供 3言語 併記 、 Studies of Social and Natural Environmental 、2010年 有意義 研究 ORT 成果 8章 ORT 。本 住民 、 1 冊出版 予 定( 2 0 1 4 年 夏 予 4回実施 最終年度 (写真17)。絵本 。 、1 人 。 生活 広 理解 ORT 実施 入 長) NAFRI 。招聘期間 写真19:ラオス国立大学社会科学部地理学科での絵本冊子の贈呈。岡本 教授(左)、 ソムキット副学科長(中)、 カンポーン学科長(右) 4名(NAFRI所長、副所長2名、 交流 行 3)成 果 写真18:ラオス国立農林業研究所での絵本冊子の贈呈。 リンカム副所長 (左) と横山教授(右) 。4 。招聘研究員 北部農林業 入 。 、 究 科 1 名 、生 命 農 学 研 究 科 1 名 )受 写真15:2013年度カチェット村にお 写真16:2013年度カチェット村にお けるゴムおよびトンキンエゴ ける家畜行動と生態環境の ノキの樹種特性の測定 調査 研究 博士課程 学生 分析 旺盛 非常 、分野 壁 自主的 多 、彼 学問分野 ORT 縦割 社会 違 乗 越 経験 壊 、次 意 、 発展 。 50冊、国際協 10 NEWS LETTER No.5 NEWS LETTER No.5 11 臨床環境学研修 On-site Research Training (ORT) 2) 平 成 2 5 年「 北東アジアORT 臨 床環 境 学 研 修 臨床環境学実習 劉 晨(環境学研究科 COE特任准教授) 対象地域 長江 狙 地域 班、海班 近年、中国 産 急速 経済発展、都市化、工業生 拡大、 伴 農業生産形態 、資源・ 境負荷 増大 一途 染 、富 栄 養 化 問題 ORT 、様々 環境問題 狙 基 診断 、PM2.5 起 、 ( 1)中国 。 平成22年 23年 事 育成 繋 一連 与 窒素負荷 影響 。 深刻 実践 、平成24年 25年 ・ 消費 視点 用) 環境 与 。 都市化 影響 、平成25年 異 。 上海市 南京市 中心 代 以下 3 海 班」 結成 、水・食・農・ 伴 人間活動 (生活用水、食生活、家庭 査 行 、 3点 環境 北京 中心 、 「 源市東農県 地域性 、現地調査 行 発生 解明、都 消費、農薬利 診断、 「処方箋」 探 協働 、 表地域(図1) 選 様々 沿海域 水不足 、都 市 班 、農 村 班 、水 、都市化 診断 治療 行 。中国 、 ( 2)具体的 提案 間 横断型複合人材 問題 原因、事象 、治療・予防策 。 (3) 水域 河流域 発生 理解 問題発生 体験 大気汚 水 質 汚 染 、交 通 問 題 、 環境問題 俯瞰的 例 伴 環 連携 市 農村問題、陸域 変化 消費 対象 、予防・治療 現地実習 行 東北田舎班 村 現地調 平成25年 、具体的 取 組 行 ・ 班 例 成果 速 平成24年度 都市化 進 引 続 、大規模 。 海河流域 中国 全 土 、淡 水 資 源 。 3% 面積 制約 中 3) 現 地 実 習 内 容 現 地 実 習 日程 通 京 大都市 急速 移動手段(地下鉄、 食料総生産 経済発展、都 土地利用 流 砂漠化、都市内 題 、 交通問題、 様々 環 境 問 題 、深 刻 水不足問題 調」 石家荘 。 、 「南水北 引水 大規模 都市化 ・ 通 進 北京近郊農村(北京市懐柔区湯河口 9月 10日 鎮大柵村、銀河溝村) 大気 測定 行 調査、周辺 。 様子 、農家 尋 水 家庭訪問 、暮 。 中 格好 班」臨床環境 取 組 、 事前準備 経済・社会事情、 自然条件、環境 特徴 、現地 対 分野 専攻 理解 深 学生 9日間 対象地域 、実習 。9月9日∼17日 都市/都市 現地調査( 調査 聞 取 調査 東シナ海 費、家庭水消費、家庭 海班 (2012) 境意識 。 。10 、現地調査 12月 修 正 、診 断 研究成果 取 治療 、最 終 発 表 会 特色 汚 学習 、各自 研究成果 、各自 北京市水 食 研究棟内 用 、当農場 料理 1㎞以上 多 見 育 、 。午後 沿線 。昼 収穫 食材 海河流域 現地調査 行 大河川 、水 。上流域 主 。川幅 流 地帯 建設 流 河床 水 影響 実 験・評価 食堂 要河川−永定河 見学 処理後 、野 菜 、果 樹 再生水 飛砂防止 学生 東側 下水処理場 作物 水 、一 年 間 。 、6人 持 大気 、 成果 共有 研究内容 発信 、報告書 作成 再利用 、 、水質測定(22 北京市 科学技術研究院再生水灌漑試験 。 消 水質 午前 9月 11日 。 処理、交通手段、水環 現状 変遷 調 銀河溝村にて現地調査 調査、聞 、家庭 地点) 大気測定(17地点) 染状況 調 自 調査・聞 取 調査案 準備 行 研究 ) 。 。 一年間 ) 体験 、 環境 理解 作成 、現地実習 通 、 天津 。 急速 環境 与 合流 、市内交通 、北京市内(什刹海四合院、前門商店街 現地調査 行 、長江 渡 、北京 各地 、対象地域 問題 起 実施 、5∼8月 、 行 問 緩和 巨大 地域 地 盤 沈 下 、上 以下 中国科学院地理科学資源研究所 (以 9月 9日 変化、深刻 水 不 足 、水 質 汚 染 、地 下 水 過 採 内容 。 下地理研 略称)宋先生 市化・工業化 、中 具体的 。1 9 7 0 年 代 以 後 、北 上流 、協働 急 海河流 取 調 査 、水 質 測 定 、大 気 測 定 ) 行 12 NEWS LETTER No.5 作業 行 、 連携 図 地域 近郊/農村地域 図1:中国臨床環境学実習サイト 、 30% 支 、異 都市班、 田舎班、水班 (2010∼2011) 関 15%、及 決定 、現地 長江デルタ 研究 10%、GDP 学講究 みず・しょく班 (2012∼2013) 。 国総人口 平成25年度中国ORT「 東北 学習 行 資源 研究対象 田舎班 (2013) 一連 農地 人間活動 海河流域 班」臨床環境 北京、天津 中心 域 対象 述 。 学生 自分 ・ 取水 、1246 km 。 治療 概要 平成25年度中国ORT「 吉林省遼 農村問題 断 班」 、他 学実習 1) 中 国 臨 床 環 境 学 ・ 、下流域 。涸 場 造 、 植 以外 場所 。 異 、診 NEWS LETTER No.5 13 臨床環境学研修 On-site Research Training (ORT) 大寨模範労働者 9月 14日 行 、大 寨 開 発 。60年代 土地 見渡 量 絶 間 氏 水質測定現場 限 向上 話 午前 9月 12日 北京市通州区 、地盤沈下量 地下水位 0.91 。地盤沈下 業・生 活 用水 弱 第四紀 禁止 量 、 時代 、 充実感 1980年 、全 面 請 負制 、人民公社制度下 存在 、地下水 解決 期待 困難 揚水 得 行 。 精神 査 行 。 口 探 、KJ法 用 楊先生 石家荘 補給 沱河 実験地 、川幅 河川 人工 、水 土砂 」 下 、代表的 中国農村発展 陳永貴 大寨 歴史 昔 農業開発 暮 紹介 大寨文化展示館、虎頭山生態農業基地、狼窩 見学 14 NEWS LETTER No.5 。 水北調 水 土砂 水 利用 、 上昇 試 粗粒 。 、 前 。 川 薬利用 張先生 以下 6 contamination of Groundwater in North 完成 地下水 汚染 関 、地下水 討議 行 教員 学生 交 、 。 改善 図 対策 農薬利用 関 海河流域 。 法 検討」 研究 利用状況 明 、農薬利用 改善策 検討 詳細 関 。 、 「 H25年中国 参照 。 急速 経済開 5) 世 界 人口 発 進展 響 与 ・ 2 0% 擁 、有限 持続可能性 成果 相互 複雑 班実施報告書 決策 先進国 絡 国臨床環境学 暖房利用 変化 省 方 暖房 注目 地球 中国 資源 配分 、中国 臨 床 環 境 学 枯渇、深刻 、一定 中国 家 庭 環境問題 平野地、山地、 班実施報告書」 資源 。 1. 「 中国家庭 ・ 上 、H25年中国ORT 、水 。 案 挙 水位低下 農 午前中、 地理研 9月 17日 究所 見学 、 “Sustainable Utilization and 研究紹介 受 見学 、 現地調査 行 海 調査 行 。 、研究内容 ORT 提 大規 4)成果 、中国地質科学院水文地質環境地質研 China Plain” 帰途途中、保定市 、南 水 地下 浸透 。午後 北京 9月 16日 模 現地報告会 行 流 容易 想像 地下水位 内 多 際 大量 川 粗砂 改善策 住民意識 明 調査 中国地質科学院にて見学 需給 水環境 住民意識」 問題点 。河 混 、将 来 、節水 対 。 上、上流域 川 基 農薬 、水留施設 。堆積物 干上 堆積 山 西 省 昔 陽 県「 華 夏 第 一 一部 池 床堆積物 見 限 、円礫 大寨 家庭水利用 診断 治療」 、水 地下 浸透 建設 、洪水 見学 行 2 km 及 存在 学 統計 6. 「 海河流域 後、 環境問題 近郊 主要河川− 沱河、南水北調、地表水 地下水 地盤沈下観測実験場にて見学 。 糸 関 水質測定 触 講義“Discussion on water for food 意識調 。 同時 、水環境 、 関 北 北京 調査 環境 production in China” 討論会 行 ) 移動 、午後 生活用水 河流域 午前中 農業資源研究 9月 15日 検 問題 解決 5. 「 海河流域 宋氏へのインタビュー 方策 。 案 行 。1 7 時 処理 、大都市 状況 予測 、 。 交 診断 治療」 分別 診断 治療」 断流となっている 沱河 住民 改善 問題 4. 「 北京市 解決 特徴 。 関 工場 見学 大寨 、大 気 汚 染 京住民 処理施設兼最終処分場、並 村」̶大寨(毛沢東時代 「農業 調 、村周辺 測定 行 大気汚染 及 調査 3. 「 北京市 時間 。午後、朝陽区循 13日 9月 午前 通意識 、降水 、 「 人 間 環 境 」「 都 市 農 村 」 2 掌人工棚田 、長 、 ,水需給量等 。 1 関 農業資源研究センターにて学習 対策 観測 、 日変 化 。 討 、家庭生産連合 。大寨住民 伺 調査、水 大気 席巻 華北部 、移 動中、水 質・大 気 測 定 行 振 分 全国 。 北京都市 郊外 把握 揚水 、 「 南水北調」 各種肥料 製造 地理研 。 、軟 防止 大 環経済産業園 残飯 得 導入 人間活動 診断 治療」 大気汚染物質濃度 労働 大寨方式 、責 任 制 。宋 、工業・農 。地下水 頼 相 影響 傾向 明 。 2. 「 北京市 変 、穀物生産 過酷 代 抵抗 相関係数 要因 、地盤沈下 少 説明 低下量 地下水 地盤 地盤沈下 。現地専門家 棚田 利用 暖房利用 促進 検討 行 手 家庭 変化、今後 、高効率 陳永貴 食糧問題 解決 請負責任制 観測実験場 見学 協力 、 自 調査 暖房機器 尋 、村民 互 、 宅 歴史 70年代 指導 痩 宋立英 。 大 影 、有 限 地球 。 、 自然 挑戦 公害問題、地球環境問題 合 存在 地球上 最初 、単 純 移転 。 「未踏峰 一歩 踏 、 解 意味 、中 挑戦」 出 。 NEWS LETTER No.5 15 基礎環境学 講究 2)具体的 基礎環境学講究A グローバル経済のもとにおける 本講究 、最初 経済 佐藤 永(環境学研究科 COE特任准教授) 背景、 中 本講究 、 「 食料生産 、 人類史 大部分 食糧 得 充 、食糧 環境 歴史上 。 、人々 活動 変化 盛衰 大 一部地域 除 、 人々 解放 億人 。 世界 2011年 人口 、1998年 70億人 人々 食糧不足 、 「緑 主要因 革命」 料・改良品種・農業機械 組 的 農業 世界各所 効率性 。 市場 、人々 地産地消 大 制約 食糧生産 、人類 気象変動 。例 1992年 冷夏 発生 、 米不足 、 輸入 、 日本 合 、現 在 。 根幹 化石燃料 、土 壌 減少 、 強 依存 、農村 地域 現在 流出 。 働 経済原理 、 要因 指摘 影響 形成 地域 社会的機能 度外視 諸政策 決 、 機能 、食 、興味 文化 食糧 打 強 付 話題 対 、講 義 後 必要 修正 議論 、他 受 追記 行 、 情報収集 引 続 、 質的 。 、近視 理由 、 能 、次 、様々 副 、 。 、必然的 。 試 見通 、 発生 本 再 何 : 払 環境 伴 事業活動 事業者 場合 払 場合 代 日本 希 社会 形成 活 戻 来 採掘 採算 取 以上 環境 ?:多 発生 、 社会 変容: 江戸時 文化的 。 日本人 、当時 多 動 生 社会 生 。 、現 安 入手 、 、現 在 規 、 時代 食糧 関係 終 価格 、単 決定 債権 始 、 最貧国 中心 世界金融危機 見通 不安 株式 、信用 実物商品 ( 図 )。 価格変動 投資 生産 市場 価格 2倍程度 世界 1 。 食糧・原油・金 。 。 、 食糧 規模 、世界経済 持 高 膨大 2008年秋 関 住民 多 、持 続 可 能 。例 、原 投資 拡大 需給 可能 必要 。 高 間、現在 、原油価格 事 示唆 経済活動 、国際金融資本 可能性 関連 可能性 、今後 安 石油 水準 収束 化石燃 20年間 程度 時代 、多 可 。 含 規模 維持 25 関 生産 、 、20世紀後半 模、 、議論 、化石燃料 見通 、 (経済) 誰 (視点2)価値観 対象 専門分野 幅広 、質 食糧 依存 確保 。 化石燃料 液化石炭 数百年分 体 事 食糧 大 、 見通 諸要素 否 食糧 。 、 筆者 。 、現在 脱線 (視点1)環境 言 食糧需給 依存 料 。 視点 導入 可能 収束 影響 )現 在 価格 後 問題 避 議論 行 、 形 問題 議論 認識 得 ( 70 疑応答 予測 、主担当教員 視点 共通資産 的確 立案 4 ) 成 果 1:世 界 担 、 納得 地域 条 、問題 当 油価格1 解 適応 。 以下 文 。 読 必 : 回避 社会経済的 適応 規模 維持 受 講 生・話 個々 話題提供 必要 検討 十分 行 取 受講生 衰退 。 宿題 適応 際 肝要 大 。 教員 普及 問題 扱 本GCOE 事 大 地域 、現代 幅広 、学際的 。 、必 多面的・学際的 顕在化 章 。食料 環境保全、食卓上 構成 1名定 3)問題 、 日本 利益 以上 困難 、懸念 。 水路 。 使 、 一部 変容、 解決 持続性 。 次的 現 塩 類 集 積 、生 環境問題 増加 問題 社会全体 、非常 忘 主体的 役割 担 持 社会 、受講生 受講生 探 食料生 基礎 提供 本講究 議論 。 変化 題提供者・担当教員 食糧 注意 払 及 、集会場 成、農地 、 弱点 言 恩恵 農業問題 作業 重視 、個々 現代 問題 扱 上 側面 生産 消費 成 必要 最大 食糧 気候 影響 件 、受 講 生 問題・気候変動 影響・食 当 、巨 視 的 、 副次的 、農業 組 膨大 持続性 物多様性 、食 米作 乗 切 流通 食糧 維持 、 在 一 眼的 経済原理 近代農法 食糧 膨 重 、基本的 受講生自身 影響・日本 触 実施 産 難 食糧 積 踏 、 事 、何 実像 不可逆的 、 、予 、 文献紹介 議論 行 良 技術 解放 達成 、個 別 事 例 場合 問題 。 裁 整 維持 海外 米不足 改 健康 繁栄 、 悪 。 発達 、食料生産 現代 1993年 年 問題 一掃 、 問題 社会 (視点3)予測不確実性 個別事例 難 。 難 。 具体的 、価値観 構築 紹介 、 紹介 、水不足 。 、食糧 、 飢 多大 影響 受 食糧 20世紀後半以降 。本講究 解放 影響 米 。 、現在 現 変化 扱 健康状態 平均寿命 劇的 大 世界人口抜 資本集約 、食 糧 生 産 量 拡 急速 懸案 、 環境 現 弊害 、現 在 化 伴 食 機会 持 、 範囲 商品 。 年々変化 大 。 、余剰 流通 厳 要因 流通範囲 合 議論 広 人々 文化 、 、化 学 肥 、 増大 食糧 気象 広 、世界 善 解放 種 変化 。 外部講師 招聘 、経済 続 。 、20世紀 。 通 。 、 食糧 必要 応 重 着目 約25 文献 食糧 約60億人、 到達 後半以降 急増 代 、 要 経済学的・技術的 様々 問題 考 問題 食糧不足 結 果 、1 9 5 0 年 受講生自身 発達 潜在的 経済 持続可能性 目的 開講 左右 、1960年代以降、紛争地帯 以南 、 不足 、 社会 性質 、20世紀後半 概説 行 設定 、講義、外部講師 話題提供、 。 文明 」 大半 担当教員 世界 食糧 。 在 方 。 食糧生産とその持続可能性について 1)目 的 進 伴 高騰 、食 料 。 市場 、食糧危機 発生 生 、信用 持 国際資本移 国 際 取引 食糧価格 弱者 可能性 16 NEWS LETTER No.5 NEWS LETTER No.5 17 基礎環境学 講究 。 、 中東地域 、 「 政治的混乱 国民 春」 呼 、輸入食料 平均所得 2008年秋以降 低 食料価格 安 生 依存 国々 高騰 、 大 庶民 生活不 背景 関 低 、特 、不確実性 気候変動 対 水路 降水量 高 品種 変更 地域 行 雪解 南 国々 降雪量 減少 懸念 、溜 。特 依存 農業 可能性 通 食糧 、高収量 農薬 使 限 傾向 野菜・果物 失 、 伝統的 品種 、 。 農 単純化、 対 化 潜在的 高 、19世紀初頭 紹介 「 。当時 新大陸 広 栽培 、小作農 主食 疫病 食糧危機 起 続出 。 拡 生産量 。 疫病発生前 大 島 込 、 移住者 品種 落 様々 場 所 避 手間暇 殺菌剤 。 、病原菌 余地 持 至難 18 NEWS LETTER No.5 低 。人 20 0 掘削量 (バレル/人) 0 価格 (US$/バレル) 考 方 生死 経済力 諸要素 。 理由 必要 農地 上 生産 効率 下 c.金のニューヨーク市場価格(US$/グラム) 、細 効率 海 、地形 上 、 現状 、補助金 。 競争力 持 現実的 土地 必要 賄 、 継 配慮 同 、 日本 考 農産物 日本 、政府 、 農作物 。 販 国際的 、個々 農業事業者 本来 、 。後者 関 例 思 農業 方策 畜産、2) 戦略 販路拡大 、 高 、代々受 、 入 売 食糧 、 地域 状況 考慮 輸出、 所 、 集約化 。 国際的 1)広 、 農地 、 、集約 行 国際的 求 。 化 分断 低 土地価格 。 、北海道 除 有権 、 日本 時 求 注意 議論 日本 、 阻害 崩壊 、食糧安全保障 国際自由貿易 制限 、相応 同時 。 持続性 損 、 維持 最初 持続的 利用 関 良 厳 要素 可能 崩壊 伝 保安 向 生 上 集約化 農地規制 限 、今後数 社会 、 上交通路 荷 農協単位 重 取 組 求 。 20 第一次オイルショック 第二次オイルショック 世界金融危機 0 1960 1970 1980 1990 2000 2010 a: 主要穀物の国際取引価格の推移。b: 原油の国際取引価格と人口当た り掘削量の推移。c: 金のニューヨーク市場価格の推移。主要穀物・原油・ 金の価格が、互いに強く連動して変化している様子が分かる。 これらの価格 変動は、需給バランス以外の要因によって生じている。 それは、人口あたり の原油掘削量が安定しているにも関わらず原油価格に変動が生じている 事、 また、 これまでに採掘されたストック量の方が毎年新たに採掘される量よ りも遙かに多い金においても大きな価格変動が生じている事から明らかであ る。 なお、全ての取引価格は米国の消費者物価指数(CPI) によるインフレ 調整を行ったものである。 データの出典:FAO統計資料、合衆国エネルギー 省、国連経済社会局人口部「World Population Prospects( 2010年 版)」、InfrationData.com、MeasuringWorth.com 5年を振り返って 実質的 GCOE 込 部分 苦労 理」「信用 」 事 天候 。現在 農業 殺虫剤 説明 害虫 抵抗性 進化 農薬 開発 、現在 間 。 自分 失敗 、 学生 連続 。特 、 理解 、 種 、 現実 伝 、 難 必 発生 、私 噛 至 原 多 中心 、 基礎講究 、 、 、受講者 主体的 疑 十分 示 私 動 事 最大 関心事 。 。 問題 、学生 、 。学際的発想 事 、 考 20年前 国際的 、 職 得 、今後 取 組 業務 不安定 身分 、 、 強調 扱 実際 研究員・教員 手 高 業務 多 、 専門家 、 合理的 判 、全 分野外 一般書 出版 、 研究機関 、私 転職 気 関 、大学 述 頂 」 人々 、 文句 頂 、 「重 発想 加 、 根 設計段階 、何 、 )。 学際 位置 。 分野 信用 状況 散見 考 、 社会経験 積 変 程度 思 4月 要性 基礎 言動 部数売 私 結 問題 大 、環境学近辺 内容 最後 思 新 自 就職 、何 、 思 結構 実情 ( 断 関 。 学生 Future Earth 見通 担当教員 部分 重要性 講究 、 者 専門家 活動 限 、 行 過 持 学問 。 確信 。 苦労 学際的 実情 現実 固 遅 「 」 認 砕 学生 頭 。従 事 内容 勉強 、 「比較優位 年齢 教育 当 楽 専門分野外 博士後期課程 感 担当者 、学際 経済学的 発想 繰 返 行 、 肩代 。 大変 基 病虫害 参 感 分散 佐藤 永 4 年 間 、基 礎 環 境 学 講 究 A 関 苦労 主 分 、主食 全滅 2 農地 海上交通路 栄 養 不良 誇張 、最終的 原産地 、何 百 、 落 総人口 半分程度 、 栽培 、 餓死者 、 40 、作 。一例 発生 飢饉」 日本 食糧生産 10 、今 栽培 病虫害 極 飢餓 、 日本 延命 30 90% 何千種 100種 4 40 強 極端 状況、 農家 。 推定 品種 60 、化学肥料 多様性 失 結果 、米国 業品種 品種 栽培・飼育 栽培品種 80 掘削量 価格 6 、流 元 淘汰 競争力 持 落 100 b.原油の国際価格と人口当たり掘削量 8 50 市場 誇張 状況、 想定 日本 。 (病虫害)現代 10 、温 暖 化 、水不足 、 太平洋戦争末期 十 年 以 内 日本 0 、致命的 水 。 、 性 適応策 取 可能性 否定 山岳地帯 不順 伝 幅 適応策 取 国 食糧安全保障問題 途絶 程度 農業 経済力 予測信頼性 。 、 結果 。一 方 日本 指摘 整備 社会資本 、稲 100 食糧事情 、作付 。 物 世界 食糧安全保障 。 小麦 トウモロコシ 米 50 (気候変動)気候変動 伴 5 ) 成 果 2:日 本 a.三大穀物の国際価格(US$/トン) 、 。 池 150 重視 多 思 教員 思 考 、良 。 。 一点 。 NEWS LETTER No.5 19 基礎環境学 講究 究者 基礎環境学講究B 臨床環境学人材のキャリアデザイン 人脈 」、 「 魂・志 」 本講究 最終回 大学 地域 中村 秀規(環境学研究科 COE特任助教) 地調査」 、 参加型手法 「 未 来 基礎環境学講究B 大学院生 、臨床環境学 学 新 検討 共通 平成23−25年度 授業 行 学特別 」、 応 価値観 授業 得 行 紹介 整理) 中心 。 「 会 社 、 参加者 2) 開拓 経営上 国、 設定 、雇用、機械投資、 意思決定 行 開拓計画 」 会還元 目的 、研究人材 学 教員 広 社会 限 修了者 、研究成果 大学院生 出 活躍 、大 人材 試行的 講究 実施 形式 中心 社 。 、 定 次 自 選定 (3) 市場 地域 、 3 重要 。研 究 人 材 想定 構築 理念 機会 置 考 理念 、社会 出 (3) 役立 行 手法 、 「未来 知識 、 互 。一方 本講究 行 。本講究 」、 「現 増 展開力 求 。 「基盤 、市民 、研究人材 持 知識・情報 持 方法・技術 持 」、 「考 枠組 立場 、 力 増 事例 改 革 開 放 人々 改革開放政策 市場経済 問 井筒 交 選択肢 刺激 受 未来 取 組 成」 6 各自 設計 行 。 。最 終 的 、最初 外資 段階 進 最後 、 「日本 。一 方 変 大 1990年以 、国有企業 説明 指摘 、1979 、都市化 貧富 、講究 振 返 、 日本 、人々 暮 開催 話 合 提案 行 自分 切 拓 話 合 会 成果 討議 中間 。社会 従来型 可能性 関係 、社 博士号 求 求 研究能力 、研究能力 士号 示 博士号 、 第三 課題 証明 出 。 、 道 生計 立 、分野間 展開 価値 価値付 必要 、高野雅夫准教授(本講究担当 講究 最終回 究者 何 都市的 高度経済成長 変化 何 、 、今後 就職 強 求 、 近代化 戦後 博 価値 高 意見 関 差 、家 族 主 、 研究能力 活 改革 中国 成長型社会 共有 作成 中間 最後 、全員 。 変化」 中 、 今後 実行計画 変 、人々 価値観 導入 、受 講 生 。講 究 価値観 。特 「計画編 完成 講究参加者 。受講生自 計画経済 導入 個人化 過程 教員) 仲 、前年度 受講生 紹介 、 紹介 指摘 」、 「研 、 妊産 、名古屋大学黒田由彦教授 立 」、 「 効果的 同様 、 自 国有資産 観 協力隊 、参加者 研究者以外 伝統的 出産方法 否定 義、関係主義 、 」 重要 。 。中東 収 有効 資源 、結果 政策 講義 変容 。講義 声 本当 聴 「中国 生 負 。 明 治 学 院 大 学 平山 指導的立場 変容 考 業務 価値観 。 代 、研究 、予算削減 一方、学問 求 探 活用 厳 実践的活動 主眼 20 NEWS LETTER No.5 中間 講義 受 地域 声 聴 年 変革 」、 「 要 所 解 明 」、 「 方 法 立 案 」、 研究者 題意識 投 共有 分野 。美作地域 、 話題提供 研究者 化」 自然 棚田再生、間伐事業、古民家再生 流 通 理解 方」 題 降、農村地域 増大 本講究 開発援助 受講生、教 、一体感 育 、社会 行 、開発途上国、中 。 「開発途上国 続 体験 関 研究 行 向 。 整理 仕事領域 学生自身 参加 講義 人材 取 巻 環境変化 整理 」、 「会社 、本講究 、 自 内 社会 。 獲得 形成 価値 検討 死亡 実行計画 作成 刺激 合 一般 人的 価値観変容 婦 先輩(井筒耕平 「理念設定」、 「 現状把握」、 「 未来予測 未来 社会経験 、未来 。 研究活動 出 。 重 受講生全員 、 一歩 踏 考 専門分野 資源 日常 (1) 学業 。 応 。 人々 現場 現場 受講生 、最 終 的 培 員、進行役 保有 測 設 現場体験 行 経 、(1) 研 抱 理 念 、(2 ) 研 究 人 材 増減 手法 用 社会 、 、 。 設計 領域 明確 省 、未来 未来 、研究人材 資源、 資本金 発展段階 捉 恵准教授 関 実践 意 価値観変化 学 研究 、参加者 。 計 手法 取 入 基本枠組 究人材 全体 「現場調査」 。 授業 資本金 以上 、 演習、現地調査、 個人 活躍 。井 筒 間 」 、参加 。 現場 ) 訪 変容 日本 応 、 「 変化 会社経営(製 市場 平成23年度 「統合環境学特別 地域作 取 組 学 高 参加 提唱 観 若者 。 。 。 版 。 材料購入 試 共有 入 移住願望 、希望者 一貫 求 平成24年度 「社会 未来 社長 造業) 行 見 設計 行 。4人一組 使 。 人材 養成 大学院 3)価 値 観 本人 」 、 成 。 局面 講究 参加者全員 指摘 内省取材(自分自 引 出 、 − 構築−」。 年度 振 返 関 平成25年度「臨 社会的 。受講者 必要性 、修士課程 博士課程 分 5年間 人口減少時代 環境学博士号取得後、岡山県美作市上山集落 技術) 関 、研究成果 社会 還元 」、 「 要所解 「計画編成」 6 成 立 配慮 夢 希望 持 紹介 、適正 環境・文化・習慣・社会経済的 、 「 理念設定」、 「現状把握」、 「 未来予測 未来 身 開拓計画 発展段階 。 明」、 「 方法立案」、 以下 修了者 変化 果 問題解決手法 :平成23年度「統合環境 」、平成24年度「社会 床環境学研究 研究 同時 、1990年代以降低成長期 農山漁村 研究人材 求 将来 、2007年以降 、 組織 未来志向 。一方 入 若者 。 行 能力 。 」 、理 念 軸 挙 現場 技術( 背景 1) 事柄 示 」、 「 地域 対 考 行 、環 境 学 研 究 者 仕事 示 可能性 。 、研 求 、 討議 NEWS LETTER No.5 21 基礎環境学 講究 招 。森 転職、里山 NPO 薪 導入 本場 違 自給 移住 体 、豊田市 暮 処理計画 苦労、電力会社 市 地域 語 。 受講生 自己実現 社会貢献 中 研究者 、成果物 何 仕事 形 、 様々 表現方法 。 固執 重要 。 問題意識 事 可能性 、環境学研 現場 能力 共有 、異 。今後 環境学分野 通 、受 講 者 解 、自己認 識 、将 来 得 関 、未 来 幅広 通 化 、客 観 視 、 、自 考 、株式会社 、株 式 会 社 、 」 価格設定 都市 経験 者 経験 地域 構想」 立 従来枠組 至 中 経緯 行 社会的 就職 構築−」 学 学 、前年度 学生 学 将来 、研究者 個人的 考 需要 一環 活躍 通 持 、企 学生 、NPO経験者 未来志向 開放 方々 森大顕 部 会 実施 交流 。 、NPO法 選択 、 姿勢 踏 、心 動 ) 語 職業 態度 、 水谷香織 法人地域問題研究所副主任研究員 話 伺 独立起業 。水谷 経 緯 、研 究 人 材 具体 。本講究 、各受講生 実行計画 共有 環境問題 研究人材 域 社会貢献領 開催 、行政職員 議論 深 。 策定 5) 。岐阜県内 本講究 市民 臨床環境学 学 活 参画・支援 「 経験 人材 輩出 目的 会(岐阜県内 本講究 参加 、 日本 人 試 。 留学生 COE 受講生 得 活 、地域 人材 、研究 社会 、 自治 )」 設立 期待 切 拓 思 存在 多 。 、臨床環境学研修(On-site Research Training(ORT)) 行 、自分 使 実践 。参加 学 教員 何 程 経験 学生 少 、従来 宮原知沙 社会 。 従来 違 博士課 道 、ORT 学 、 自分 。 整理 活 自分 上 、ORT経 連携、 既 。 出 心 、一人 学生 想 道 何 。 聞 、 進 方法 。 自分 。新 研究者 皆 間 沿 実現 。 何 心 聞 情報 。 、 必要 自分 自分 、 考 。 理念、 設定 、 描 研究者 出 教員 、 描 基礎環境学講究 、研究 研究 、 、新 験者 漠 、最適 。 。 。教員 歩 研究者 考 考 分 社会実験 明快 、 」 考 学 意味 得 学生 思 研究者 博士課程 大変 学 。 、普通 研究 。 、一般社団 高野 雅夫 COE ・ 、研究者 対 5年を振り返って 然 「 大企業 交流 職業計画 社会貢献 、各国 樋口 考 環復活・低炭素・生物多様 設立 通 代表 仕事 行 方々 的 、官民 (記者 会 、現 場 株式会社代表取締役 NPO法人中 庄司知教 道 。 人地域再生機構理事 運動市民 人 記者 中小企業 社会貢献 学 方々 交流 。交流会 受講者以外 現場 。受講生 内容 踏 個人的 挙 何 博士研究 関 、何 者 」、当事 者 意味 。 中 、 業、行政、NPO 行 社会 「記 姿 行 臨床環境学研究 当事者 自分 多 環境・社会貢献 仕事 、小渋 活 受講者自身 考 、記者 同様、臨床環境 、 状況 。 技術 紹介 、小 渋 進 連携、名古屋市 持続可能社会 関心 樋口 未来 提 社会的責任 、現職 環境NPO 。 − 印象 残 要因、環境局長 NPO 地方自治体職 、受講生 、 自 、元名古屋市環 説明 複数 中 。 交流会 経 、出身国 岐阜県税事務所 戦略(水 変化 、集権社会 。間 仕 事 内 容 、企 業 外 活 動 平成25年度 「臨床環境学研究 危機 乗 越 形成 囚 」 行政 企業 交流 自治体職員有志 課題 解決 企業 積 強 知識社会 役割 学 行 環境問 理解 、私的生活 職業生活 。加藤 体職員 活性化 経験 共有 、 方々 招 消費 話 発想 「多治見市新交通 瀬 信念 枠付 、受講生 系市民 有機農家 、旅 客 運 送 業 界 心 持 4)社会的 加藤正嗣 克孝 性) 、本業 、 日本 歴史 途上国 比較 最終回 境局長 企業活動 展開 案 。 姿勢 行政 2050 見合 員 、 職 選 思考 最後 。伊勢 理解 求 上 学 岩村龍一 「市民 相対 方法論 代 小渋晴子 理 気 、組織 対処 地方分権社会 地域 方々 、 自 大学 仕事 株式会社朝日新聞社豊田支 。岩村 。 何 部 「畑 台所 、 、都市計画 仕事 題 。受 講 生 、工業社会 成果 。 態度 、 。 、市民運動 者 価値観 生 何 紹介 、 労力 ・ 多様 展望 局長 協働 出 本講究 仕 合 工業株式会社 戸 求 研究分野間 交流 伊勢戸由紀 間瀬康文 研究 重 能力 、 話 、 今課題 。 代表取締役 、研 目的 持 研究 地域 表取締役 論文 役立 指摘 究者 方々 確認 成果物 社会 究領域 企業 提出 成果物 感銘 受 必要 従 関係、持続可能 方 強 選択 何 方・働 方、市民主 民・NPO 。 道 里山 両 。宮原 仕事 。庄司 家族 話 関 、持続可能 地域 話 合意形成、研究・経営・子育 立 理由、薪 日本 要、専門 考 描 一人 講究 、 方 描 思 参加 「臨床環境学 思 連携 。何 必要 」 構 。 需 22 NEWS LETTER No.5 NEWS LETTER No.5 23 基礎環境学 講究 反対 基礎環境学講究C 文明・科学技術・資源をめぐる 要点 。地球規模 今日、再検討 自分 本棚 他人 。 資源 人間 気恥 得 、共感 大学 何 奥 、知識 同 、 結 特定 環境問題 取 組 。 行為 場 団 価値観 住 考 方 (平田 、関心 者同士 「会話」 前提 擦 環境問題 本 並 「対話」 (2012) 『 ─ 能力 何 並 困 。 並 支 、 成果 少 本棚 新 家 分野 問題意識 。 対 元 求 読 運 感性 部分 、従来 領域 広 考 、環境問題 「③科学技術」、 一例 助 知見 政策 反映 議論 「①文明」 「 ②資源」 不可欠 設置 左右 力 発揮 。 知 』東 開発政策 踏 、文脈 戦略的 思考 。 、問題 取 組 、 日本 軍 問 直 際 価値 本質 枠組 作 継続的 、既成 組 、 環境 適応 自己 革 新 概念 、狭義 、環境問題 不足 側面 不 政策 力点 大 思考 取 組 認識 創造 年 検討 、環境問題 掲 数多 立 複雑 合」 現場主義 越 創造 「総合的」 研究科 、 上 。後述 道具 点 指摘 概念 戦略性 、総合的 、部分的 越 、科学 理解 得 無関心 国 科学者、保守的 技 。 資本 人材 ・P・ 分断 乗 政策 提言 総合 投下 主張 (2011) 『二 書 房 )。大 戦 後 人口・貧 困 問 題 、公害問題 文 文学的知 、産 業・科 学 革 命 文化 科学革命』 (1961) 『経 早 「知」 分断 指摘 ( 可能 広 非共産主義宣言』 相互無理解 問題視 的理解 貧 視野 (W・W・ 諸段階:一 識人 産業革命 。 「古典」 紐 選択 支 学者・批評家 術者 言 議論 喚起 見 思考 、 「総 疑 開発 解 直面 、普遍的 概念 前提 。近 、過去 知的探求 成果 、後 世代 既存 概念 創 出 耳 多 「総合」 済成長 最 苦手 脆弱 。同様 土台 築 「総合」 必要 社)。戦後、 関 、新 。 日本軍 形而上的思考 指 既存 秩序 自 解体 換 必要 認識 概念 、特定 戦略・組織 、 注力 、南北・地域格差 次 、環境問題 心 主体的 、自己 世界 協働 聞 。 弱 研究 。 新組織 技 、。 指摘 何 。抽象的 不問 軽視、 力 組織 革新 前 社会的 問題 捉 環境 情報 指摘 。 「 組織 、組織 、 。 概念操作 、次 。資源 議論 、問題 科学技術 質 、広 構造的 把握 事例 上 、 主体性 引 出 、現場 不可欠 直 生 不可欠 作業 、 、 「資 、制度 当 後 違 行動 結 。地球環境問題 招 枠組 十分 違 批 、議論自体 意見 問題 。 議論 、議論 関係者 対 組織 動向 議論 。 問 意味 意味 4) 解明 軸足 置 「診 戦略性 一層重要 。 前 耳 技術 鍵 握 。 科学的 経済的 根本的 、 直面 「治療型」研 話 空論 問 視点 重要 、 今日 言 資 源 問 保全 理念 、高度成長 問題 資源不足 社会的 働 可分 不毛 。 市民 、他方 資源 一 保全 理解 、机上 側面 国」 資 期待 環境 根差 場合 国土 、資源 、資 源 環 事 (佐藤仁(2011) 『「持 題 、現象 必 本質 資 源 委員会 一刻 争 場 試行錯誤 難 対象 思 委員会 声 交 議論 、極度 原料 。健 一層強 要請 解決策 求 摘 、戦後復興期 日本 研究 。 学問 発見 京 大 学出版 会 )。 。 問題意識 、新 問題解決 発明─ 。 存在 源論 持続可能 構想力、創造力 「④知」 在 方 多 環境問題 。環 境 問 題 視野 既存 学 委員会 図書分類法 基準 木阿弥 、類似 活動 理由 :専制官僚国 上 必要 分類 学際的 過去 。 本棚 整理 、 行 、 、現代的 間違 (1991) 『 失敗 、先 何 何 重要 化 背景 、現場 ・ 取 組 究者 ・A・ 歴史 振 返 方、 組織 源」 意味 、 「臨 飛 。例 術 意義: 環境問題 対 十分、 歴史 自然環境 飼 技術 座学 脅威 評価 多 生成 崩壊』新評論)。 領域 範囲 範囲 越 、論理 取 区分 例 定 ( 過去 、知識 歴史 限 。 断型」研究者 不満 抱 取捨選択 指摘 、人類 境問題 理解 踏 足 。 「 環境学」 (1991) 『 本棚 、 大事 点 工夫─統治 、環境問題 「教養」 身 付 間 学問 歴史 環境問題 満遍 、 「古典」 意義 。今日、 「 環境」 文字 、各学問分野 。否。 。 耐 書籍 多 、 「 環境」 扱 学問分野 少 。 情報 抽象的 概念 取 組 少 暮 。現場 、溢 組織論的研究』中央公論社、p.410)。 「概念」 重要 議論 環境学 、 環境・資源管理 床」的 取 組 康 環境問題 扱 上 』講談社)。 取 組 環境問 、大切 知識 ─日本軍 、参加型開発 今日、 「 古典」 中 値 合、現場 、 高 」 ( 戸部良一 戦後復興期 応 殆 所以 求 。 今日 情報化社会 方 意識 珍 情報 直 思考 組織、職業集 考 具体的 現場 起 通 考察 2)温 故 知 新 求 社会─国 専門分野─ 題 「教養」 分野 3)環境学 ④ 、 、近年 者 戦略立案、 原発事 在 方(④) 問 ① 建築・都 提起 。専門家 、上述 ・ (1977) 見 、互 言葉 共有 。 著作 土台 因果関係 浮 知識生産 求 在 方 集団 越 本棚 見 多 、環境問題 論 公害問題 参加型 ・ 。環境 観点 操作化 実験』鹿島出版会)。当 創造 再検討 脚光 注目 定着 市民参加 及 成長 背景 関係(③) 、3.11 論点 社会的役割 起 。経済・政治・生活 密接 関 在 方(①) 。1960年代 故 契機 再 交換 感情 。 場合 文明 科学技術 社会 論 合 方法 市計画分野 用 直面 関係(②) 持続可能性 懸念 相互 期待 。私 対象 環境問題 。20世紀以来、世界経済 、 心 不安 理解 見 、1970年代 ( 『 知識 教養 状況 背景 。例 建築・都市計画 王 智弘(総合地球環境学研究所 研究員) 本 棚:環 境 問 題 新 浴 温故知新のアート 1)環 境 学 、古 対 世界 、 「総合」 。 縮 南北格差、資源 24 NEWS LETTER No.5 NEWS LETTER No.5 25 第1部「臨床環境学の実践」 は4つのセッションからなる。 セッ 授より 「臨床環境学 種̶異種) に着目し 科)、加藤禎久研究員(茨城大学地球変動適応科学研究機 ション1「ラオスの生活―変わっていくこと変わらずにいること」 で のアジア的アプロー た代償の種類など、 関)、福岡孝則特命准教授(神戸大学大学院工学研究科) が、 はプログラム参画者より 「ユーカリ人工林の診断」、 「気候変動 チ」 に関するまとめが 基 本 的な考え方を 計画と評価の手法の統合、 日本の都市の生物多様性、住民の 下における焼畑村落の生業」、 および「都市近郊の森林と都市 報告された。 化」 について報告があったのち、 ブントーン・ブアホム・ラオス国 第2日目午前の第2部「基礎・臨床環境学―診断から治療 パネルディスカッションの様子 立農林業研究所長より 「責任ある海外直接投資と持続可能な へのアプローチ構築」 では、 プログラム参画者より臨床環境学 重視したバイパス道路整備や動物用通路整備の具体例を紹 チュア計画、水を中心とした都市デザインに関する講演を行っ 発展」 に関する講演が行われ、 その後横山智教授による総括が の方法論と環境問題の診断と治療に関する時間的空間的構 介した。大場特任助教は、 日本の環境アセスメント制度、生物多 た。 示された。 造に関わる基礎環境学の提示が行われた後、本プログラムの 様性オフセット及びバンキングに関する議論を紹介した上で、 こ その後、村山准教授のコーディネートで行われた講演者によ セッション2「中国の経済発展・都市化の臨床環境学」 ではプ 国際アドバイザリーボードメンバーである真鍋淑郎博士、 エルン うした取り組みに不可欠な生態系サービスの定量的・定性的評 るパネルディスカッションでは、 ランドスケープマネジメント、 ランド ログラム参画者より 「経済発展の中の中国農村部」、 「環境問 スト・フォン・ワイツゼッカー博士より臨床環境学研修の意義と 価の手法を解説した。林教授は、 ドイツのミュンヘン空港建設の スケープデザイン、都市計画、緑地計画、農村コミュニティ、生 題における非制度的人間形成の意義」、 および「都市化に伴う 今後の基礎・臨床環境学の展開に関するご講評をいただい 事例を取り上げ、経済的インフラストラクチュアと環境的インフ 物多様性、生態系サービス、環境アセスメント、環境シミュレー 解 説した。 また、生 農地保全と景域に対する認識、 ヒートアイランド現象のミティ 物 多 様 性 の 確 保を ゲーション、気候変動に適応するためのグリーンインフラストラク 食生活の変化が環境に与える窒素・リン負荷量の診断と治療」 た。 また、 ブアホム所長、董准教授より、 それぞれラオスと中国に ラストラクチュアのバランスをとるためのミティゲーションについ ション等の多様な分野の専門家が新しいランドスケープデザイ について報告があったほか、董運生・吉林大学准教授より 「消 おける持続可能な発展研究の意味合いについてコメントをい て講演した。 ンのあり方について議論し、共通の方向性を確認するとともに、 えてゆく樹木−中国のある村の社会的変遷」 に関する考察が ただいた。 午後は、村山顕人准教授、夏原由博教授、河村則行准教 アイディアやデータ、分析結果等を統合的に活用・実現していく 示された。 その後高野雅夫准教授より到達点と今後の課題に シンポジウム最後の特別セッション「ファクター5、Future 授、吉田友紀子助教(以上、名古屋大学大学院環境学研究 ことの課題を共有した。 関するコメントがあった。 Earthと名大臨床環境学」 では、 まず 「なぜファクター5、 そしてど セッション3「伊勢湾流域圏における臨床環境学−俯瞰力と のように?」 と題してワイツゼッカー博士より資源生産性の向上 (環境学研究科 都市環境学専攻 准教授) 村山 顕人 現場力のある博士人材の創出−」 では、人材育成に焦点を置き が必要であり可能であることの背景と将来について発表があ つつ、臨床環境学研修に参画した教員、研究員、学生がそれぞ り、続いて 「Future Earthとそのアジア太平洋における含意」 に れの立場から学んだことを提示するとともに、総合討論において 関して安成哲三・総合地球環境学研究所長から地球環境変 今後の臨床環境学研修のあり方について会場の参加者ととも 動と持続可能な発展に関する国際研究枠組みの新たな動向 に議論された。 について報告があった。 また、 「基礎・臨床環境学−診断と治療 セッション4「都市の木質化プロジェクト: 錦二丁目ストリート を繋いで、学問を問題解決型に−」 と題して林拠点リーダーより ウッドデッキ」 では、佐々木康寿教授よりプロジェクトの紹介が 成果報告が行われた。 その後、高野准教授がモデレーターとな あったのち、山崎真理子准教授・村山顕人准教授をモデレー り、発表者3名によるパネルディスカッションが行われ、Future ターとして、 「ストリートウッドデッキの構想から設置まで」、 「都市 Earthへの期待、地球環境研究における観測の重要性、社会と に関するパネル の木質化は森林・地域の再生につながるか?」 科学者の協働の仕方、研究の評価、 これからの教育と人材育 策、都市・地域計画、交通計画、建築計画、地理学、社会学等 都市計画・都市政策) による 「賢く、 より小さく成長するのは難し ディスカッションを、以下の学外プロジェクト参画者をパネリストと 成のあり方などについて、 フロアとの質疑応答も含めて活発な の研究者が、人口変動の下で縮退する地域と都市の持続可能 い? 日本の事例から考える」、村山顕人氏(名古屋大学准教 して実施した:滝一之氏、藤森幹人氏、筧清澄氏、大橋俊夫 討議が行われた。 なお、参加者数は、第1日が80名、第2日が63 な地域計画の現状と課題、 展望について議論した。 授/都市計画) による 「人口変動・気候変化・減災のためのレ 氏、河崎泰了氏、山田政和氏。 その他、山崎准教授・村山准教 名であった。 午前の部では、 ソーンステン・ヴィーヒマン氏(ドルトムント工科 ジリエントな土地利用と都市形態」、河村則行氏(名古屋大学 大学教授/空間計画学) が 「ヨーロッパにおける人口変動と縮 准教授/社会学) による 「統合的農村開発と地域住民組織: 退都市」、 ユルゲン・アーリング氏(ドルトムント工科大学教授/ 三重県の農業集落の事例から」、小松尚氏(名古屋大学准教 都市・地域計画学) が「衰退あるいは新しい解決:縮退と周縁 授/建築計画) による 「人口減少下における公共施設の計画: 化に直面する田園地域」、清水裕之氏(名古屋大学教授/建 学校施設の場合」 である。 中村 秀規 (環境学研究科 COE特任助教) 日独シンポジウム:ランドスケープデザインの新潮流2 都市・田園における生態系サービスと生物多様性を高める 日時 2013年1月7日 (月)9:30∼18:00/場所 環境総合館1階 レクチャーホール 名古屋大学グローバルCOE プログラム「地球学から基礎・臨床環境学への展開」 DFG (German Research Foundation) 日独シンポジウム 縮退する地域と都市の持続可能な地域計画:ドイツと日本の研究交流 日時 2013年10月3日 (木)9:30∼18:00/場所 ES総合館1階 ESホール 本シンポジウムでは、 ドイツおよび日本の空間計画、公共政 築・都市計画) が「地域計画における基礎・臨床環境学アプ 総合討論では、村山顕人准教授が以上の内容を、縮退する ローチの導入」、林良嗣氏(名古屋大学教授/交通マネジメン 地域と都市の現象、縮退の要因、縮退への政策・計画的対応、 ト・計画学) が 「社会の脆弱性の進行と気候変動及び自然災害 縮退に対する政策・計画の必然性、縮退に向けた計画の目標、 のリスク増大下における 『明日のための賢い縮退』 :持続可能で 研究のアプローチという観点から整理した上で、 日独の研究者 レジリエントな都市と地域」 について講演した。 及び聴衆の間で活発な質疑応答がなされた。 午後の部では、 ドイツおよび日本の研究者がそれぞれの専門 私たちの多くが生活する都市そして田園では、生態系サービ 間開発研究所)、大場真特任助教(名古屋大学エコトピア科学 スや生物多様性が失われている。 これは長期的には人々の生 研究所)、林良嗣教授(名古屋大学大学院環境学研究科附属 分野の立場から報告を行った。 ウタ・ホーン氏(ボッフム大学教 活の質の低下につながる。伊勢湾流域圏臨床環境学研究の 交通・都市国際研究センター) が基調講演を行った。 授/地理学) による 「ハイブリッドな都市景観の変容実験:エム 中に位置づけられるBio Web City / Region研究会による第 Wende教授は、生態系サービスと生物多様性を高める有効 シャー景観公園の実験から」、 ウヴェ・アルトロック氏(カッセル大 2回日独シンポジウムでは、都市・田園における生態系の重要 な手段である生物多様性のオフセットとミティゲーションの制度 学教授/都市計画・都市再開発) による 「ドイツの縮退都市の 性とそれを保全・創出する環境アセスメント、 ミティゲーション等 に着目し、 「ノーネットロス」 の原則、回避→最小化→代償という 市街地更新、実践と展望」、 フランク・ロースト氏(ILSドルトムント の手法、生態系に関わる意識や計画・デザインについて、 日独 ミティゲーションの優先順位、復元̶創造−強 /都市・地域計画) による 「ドイツの地域における成長と縮退の の研究者が講演・討論した。 化−保全という代償の階層と空間的特徴 パターン」、 白石克孝氏(龍谷大学教授/公共政策学・地域政 午前は、Wolfgang Wende教授(ライプニッツ・エコロジー空 (オンサイト−オフサイト) や機能的特徴(同 28 NEWS LETTER No.5 る地域公共人材大学連携事業」、矢作弘氏(龍谷大学教授/ 村山 顕人 (環境学研究科 都市環境学専攻 准教授) 策学) による 「地域大学連携による地域主体形成:京都におけ 総合討論の様子 NEWS LETTER No.5 29 日中臨床環境学国際ワークショップ in 由布院 「成長」 と 「開発」のパラダイム転換: 規制なき成長と 「コントロールされた成長」 そして「前向きの縮小」 日時 2013年3月1日 (金) ∼4日 (月)/場所 ゆふいん七色の風(大分県由布市湯布院町) スがなされた。 らせるようにしたらいい。 うまくゆけば、名 古 屋 大 学のM E S アドバイザリー (Master of Environmental Studies) はハーバード大学の ボードの真鍋、 ワイ MBA (Master of Business Administration) のように高い評 ツゼッカーの両委 価を受けるようになる可能性もある。博士課程の学生の場合に 員に共通のコメン は、 コースワークとPh. D. 論文の両方に割くエフォートのバラン トの概要は以下の スに注意が必要である。 とおりである。 ワイツゼッカー委員:統合環境学特別コースに参加した学生 2012年度は北東・東アジアORTとして、中国の海河流域 の水に関する問題と 真鍋、 ワイツゼッ (北京市および河北省)および、 日本の由布院温泉における それへの取り組みに カー両委員:本プ 発展と長期的持続性のトレードオフのさらなる理解を進めるべき フィールド調査を行った。 その成果を日本と中国の研究者および ついてのオーバー ログラムが実践してきたORT (On-site Research Training) を である。持続性を安定的に担保するためには、 ドイツやシンガ 由布院の地元の皆様と共有するために国際ワークショップを開 ビューがあったあと、 はじめとする教育プログラム 「統合環境学特別コース」 は、有意 ポールで行われたように、環境についての憲法条文や法律の制 催した。 中 国 側 研 究 者から 義であり、 その実践で育まれた成果・方法をレビューし、本プログ 定が重要である:民主主義では、数年に一度の選挙で政策が 由布院では、 由布院温泉観光協会を中心に1980年代前半 南水北調に関する ラム終了後も継続すべきである。 その際、環境学研究科・生命 変わってしまう可能性がある。本プログラムの成果をトップランク 左から、真鍋、 ワイツゼッカーの各氏 にインタビューをし、 コースの就職への効果を評価すべきである。 のバブル経済時代に計画された大型リゾート開発計画を阻止 問題など、興味深い 農学研究科ばかりでなく、名古屋大学の他の研究科・部局の の査読雑誌に発表すべきであり、 その際、Future Earthプログ し、 「 癒しの里」 としての温泉観光地づくりを行ってきた。今日の 個別研究について 教員・学生が参加できる体制を作るべきである。 ラオス、中国、伊 ラムと関連づけると評価がより高まるだろう。 状況にあわせてまちづくりのコアメンバーたちが設定した目標は 報告があった。 日本 フィールドワークで中国のゲストが 由布院温泉街を見学 勢湾の3つの異なる発展段階のORTの経験をまとめて仮説を このように、今回も、 アドバイザリーボード委員の方々から本プ 側からはライフスタイルの変化と水環境に関する報告などが行 構築すべきである。教育プログラムで育てた学生のうちアカデ ログラムに対し、建設的なアドバイスをいただくことができた。 これ 一方中国では、改革開放政策による経済発展が続いてい われた。 ミックでない職業に就いてゆく学生の出口をケアするコンサル らのアドバイスのうち、既に実施中あるいは実施計画中のものは る。 それにともなって都市化に付随するさまざまな問題が顕在化 午後は、中国における都市化に関する諸問題がテーマで、南 ティングファームの設立も進めるべきである。本プログラムで開 自信を持って実施し、 また、 これから反映できるものは反映して、 「前向きの縮小」 というものであった。 している。経済発展のまっただ中にある中国社会に求められて 京大学と吉林大学の研究者から都市化の現状とその課題につ 発した内容は、有意義であるから、様々なファンディングを獲得で 本プログラムの成果をとりまとめ、本プログラム終了後も継続す いるのは、 「コントロールされた成長」 だと考えられる。 どこをどうコ いて報告があった。特に農村部が都市化に伴って大きく変貌を きる可能性がある。 る統合環境学特別コース、近いうちに設置するコンサルティング ントロールすることが必要なのか、 また、 そういう取り組みが社会 とげつつあるようすが語られた。 各委員それぞれの方が強調した点は以下のとおりである。 ファームの充実を図るべく努力する。 的に受け入れられるためには、 どのような価値観を人々の間で共 最後にグローバルCOEアドバイザリーボードのペーター・ハン 真鍋委員:統合環境学特別コースを修士課程の学生にもと 有すればよいのか、 ということを明らかにする必要がある。 ス・デュール博士から、文明の転換にともなうパラダイム転換の このようなテーマに沿って、 まず1日目は由布院の持続可能な 重要性が指摘された。 観光まちづくりがテーマ。地元の由布院観光協会の中谷健太 全体を通して、 「コントロールされた成長」 と 「前向きの縮小」 を 郎氏、桑野和泉氏にインタビューをする形で、由布院のまちづく 実現するために必要な共通の価値観や方法論について考察 りの様子を伺った。 その中では由布院の「盆地性」 がまちづくり が深まり、今後の日中の研究交流の大切さがあらためて確認さ の大切な要素であったことなど重要なキーワードが語られた。 れた。 日本環境共生学会第16回学術大会において、 ORTをテーマとする企画セッションを実施 日時 2013年9月28日 (土)、29日 (日)/場所 豊橋技術科学大学 高野 雅夫 (環境学研究科 地球環境科学専攻 准教授) 二日目は中国における経済成長・発展にかかわる臨床環境 神沢 博(環境学研究科 地球環境科学専攻 教授) 学的な検討がテーマ。中国科学院院士の劉昌明教授から中国 国際アドバイザリーボード会議第3回 日時 2013年12月18日 (水) 9:30∼12:40/場所 環境総合館レクチャーホール 本グローバルCOEプログラム 「地球学から基礎・臨床環境学 への展開」(GCOE-BCES) においては、国際アドバイザリー 2013年9月28・29日に豊橋技術科学大学で開催された 「日 による調査研究の特徴と課題について報告された後、3つのサ 本環境共生学会第16回学術大会」において、本グローバル イト (日本の伊勢湾流域圏,中国, ラオス) での農業・農村に関 COEプログラムによる企画セッション 「農業・農村から見た臨床 する調査分析の結果が報告された。 さらにこれらを相互比較す 環境学構築の試み −On-site Research Training (ORT) ることで、農業の近代化から衰退へ、農村の都市化から衰退へ を通じて−」 を実施した。 という共通した流れをとらえ、 それに対応できる農業・農村の臨 日本環境共生学会は、人間生活を取り巻く自然環境・居住 床環境学試案が紹介された。 環境の共生に関する基礎・応用研究を行うとともに、 これらの分 報告を受けた総合討論では、ORTの進め方や意義、学生や 野に携わる研究者、市民、行政担当者、実務者等による研究 教員の参加意欲など、取り組みの具体的な内容について突っ 本プログラムの2013年度終了に伴って最後となる本会議 成果の発表と相互交流を行うことを通じて、人類の営みと環境 込んだ議論が展開され、大いに盛り上がった。 それを通して、 ローマクラブ共同会長) ボード会議 (International Advisory Board Meeting) を設置 第3回は、第1回(2010年3月17日開催;本ニュースレター との調和・共生を対象とする固有の学問体系の確立に寄与す ORTによって臨床環境学が洗練され、地域のステークホルダー し、助言を受けることとしている。 アドバイザリーボード委員として、 No.2参照)、第2回(2012年2月29日;本ニュースレター ることを目的とした学際的な学会であり、本プログラムリーダーの とともに環境問題を診断・処方・治療するとともに、視野が広く 以下の3名の方々に就いていただいている。 No.4) に続くものであった。国際シンポジウムの翌日の午前に、 林良嗣教授が会長を務めている。 実社会でも役立つ人材が育成され、 また一般的な環境問題へ ・ハンス=ペーター・デュール (Hans-Peter DÜRR:マックス=プ 英語で行われた。参加者は、 アドバイザリーボード委員2名、 すな 企画セッションでは、臨床環境学の構築をめざして、現場にお の知見を提供できるような方法論として整備されていくことへの わち、真鍋、 ワイツゼッカーの両氏(デュール氏は欠席) を含め、 ける学生・教員一体となった研究実習活動として実施してきた 期待を感じるとともに、 そのために我々が進むべき方向性につい 24名であった。 まず、事業推進担当者側の7名から本プロ ORTについて、農業・農村を切り口として5件の成果報告が行 て有用な知見を得ることができた。 グラムの進捗状況の報告が行われ、次に、2 われるとともに、 その課題について議論が行われた。 名のアドバイザリーボード委員から、 アドバイ まず、ORTで試行している異分野大学院生グループの協働 ランク物理学研究所名誉理事長) ・真鍋淑郎(Syukuro MANABE:プリンストン大学上席客員研 究員・名古屋大学特別招へい教授) ・エルンスト・フォン・ワイツゼッカー(Ernst von WEIZSÄCKER: 加藤 博和 (環境学研究科 都市環境学専攻 准教授) 30 NEWS LETTER No.5 NEWS LETTER No.5 31