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Ⅱ 空港の役割分担に応じた利活用案

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Ⅱ 空港の役割分担に応じた利活用案
資料 3
Ⅱ 空港の役割分担に応じた利活用案
(1) 空港の役割分担の検討の必要性・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
(2) 空港圏域の空港の役割分担(イメージ)・・・・・・・・・・
3
(3) まとめ(宮古圏域の空港の役割分担)・・・・・・・・・・・・
8
(4) 空港機能全体を下地島空港へ集約・・・・・・・・・・・・・・
9
(5) 空港機能全体を宮古空港へ集約・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
(6) 操縦訓練や試験飛行等で下地島空港を活用・・・
16
(7) 小型機の基地として宮古空港を活用・・・・・・・・・・・・・
26
(8) まとめ(空港の役割分担に応じた利活用)・・・・・・・・
29
(1) 空港の役割分担の検討の必要性
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港の操縦士訓練は、JALは今年度から撤退し、ANAも来年度からの利用が白紙の状況。
利活用の検討にあたっては、下地島・伊良部島と宮古島を結ぶ伊良部大橋が開通することなどを踏まえ、
宮古空港(市街地から約5km)と下地島空港(市街地から約15km)との役割分担が必要。
↓
JALは去年度撤退
航空会社(訓練)
航空会社(旅客等)
↓
【出典】沖縄県資料
小型機
【出典】沖縄県資料
<宮古空港>
・滑 走 路: 2000m×45m
・エプロン: 中型ジェット 3
小型ジェット 1
小型機
1
・旅客・貨物ターミナル:あり
H23空港運営の支出 :約3.0億円
H23空港運営の収入 :約1.9億円
<下地島空港>
・滑 走 路: 3000m×60m
・エプロン: 大型ジェット 5
中型ジェット 1
・旅客・貨物ターミナル: なし
H23空港運営の支出 : 約6億円
H23空港運営の収入: 約6億円
空港運営に必要な額を、
エアラインから毎年徴収
-1-
下地島空港の強み・弱みを踏まえた利活用の方向性
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港の強み・弱み(内部環境)、機会・脅威(外部環境)を整理した。宮古圏域の航空ネットワークの
形成や利用者利便等の観点を踏まえ、積極的施策か消極的施策の判断が必要。
<下地島空港の強み(Strengths)>
<下地島空港の弱み(Weaknesses)>
☀ 大型旅客機も就航可能な空港機能を保有
P (3000m滑走路、両側ILS、 訓練空域等)
☂ 国内旅客等の需要は市中心部の宮古空港
P (2,000m滑走路)で対応可能
☀ 将来の開発可能な空間として下地島全体
○954haを確保(うち空港関連用地は375ha)
☂ 空港の維持管理費は、独立採算制を採用
P (航空会社等からの支出で運営)
<下地島空港利活用の機会(Opportunities)>
☀ 中国・台湾等から沖縄への観光客の増加
P (マルチビザ制度等)
<下地島空港利活用に対する脅威(Threats)>
☀ 伊良部架橋の供用に伴う背後圏の拡大
P (約5,800人⇒約55,000人)
☁大手航空会社の操縦士育成方法の見直し
☁大手航空会社におけるコスト削減の動き
P (就航路線の絞り込み、就航機材の見直し 等)
P (アウトソーシング、シミュレーター化 等)
<下地島空港における消極的施策>
<下地島空港における積極的施策>
国内便も含めた旅客需要の取り込み
訓練需要と研究需要等の併用
空港以外の用途
観光客の受け入れのための地域づくり(観光資源の発掘等)
空港の維持管理費等にかかる負担のあり方の検討
-2-
(2) 宮古圏域の空港の役割分担(イメージ)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港と宮古空港の役割を、①利用者への交通ネットワーク、②地域の雇用(周辺用地の開発)、
③空港運営にかかる費用等を勘案しながら、次の4パターンに分類した。
案2 : 空港機能全体を
案1 : 空港機能全体を
国際旅客機
池間大橋
池間大橋
下地島空港へ集約
宮古空港へ集約
空港以外の用途で、
島全体を一体的に活用
国際旅客機
移設
小型機
市街地再開発等の
用地として活用可能
廃止
廃止
↑就航エアライン
伊良
部大
橋
伊良
部大
橋
小型機
移転にあわせ、
周辺用地も一体的
に開発可能
来間大橋
池間大橋
空港存続には、
旅客以外の
利活用が不可欠
案3:国際旅客等の機能を
案4 :旅客機能の大半を
国際旅客機
池間大橋
下地島空港に集約
下地島空港へ集約
大半を
移設
国際旅客機
小型機
伊良
部大
橋
移転にあわせ、
周辺用地も一体的
に開発可能
周辺用地の開発は、
慎重な対応が必要
来間大橋
伊良
部大
橋
小型機
空港存続には、
旅客以外の
利活用が不可欠
来間大橋
-3-
空港機能全体を郊外の新空港へ集約(案1)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
環境や騒音などの制約を受けにくい郊外への新空港整備にあわせ、市街地に近い既存空港跡地を
市街地再開発等の用地として活用する事例として、新石垣空港(八重山圏域)がある。
下地島空港
石垣空港(滑走路:1500m) H25.3廃止
空港運営費は、
約6億円
伊良
部大
橋
宮古空港
廃港
現空港用地(47.7ha) は、
地元石垣市が中心となり、
都市マスタープランや総合
計画等と整合を図りながら
跡地利用計画を策定。
役割分担(案1)
池間大橋
来間大橋
出典:Google
新石垣空港
(滑走路:2000m)
石垣市
市
街
アクセス道路
の整備
地
平成25年3月供用
県外便の大幅な増加にあわせ、台湾等から
のチャーター便の増加が見込まれている。
廃止
(予定)
-4-
低利用の空港を空港以外の用途で活用(案2)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
管理運営にかかる累積赤字を回避する観点から、空港を廃港し、空港以外の用途での活用を余儀なく
された事例として、鹿児島県枕崎空港や北海道弟子屈飛行場がある。
下地島空港
役割分担(案2)
池間大橋
枕崎空港(滑走路:800m)
宮古空港
廃港
枕崎市
伊良
部大
橋
空港運営費は、
約3億円
2013年
廃止予定
2013年
廃止予定
出典:Google
来間大橋
弟子屈飛行場(滑走路:550m)廃止
日本初のコミュータ空港とし
て、1991年に開港。
↓
空港跡地ではメガソーラー発
電所(8557kw)が設置予定
2009年
廃止
出典:Google
-5-
出典:Google
全国唯一の町営飛行場。釧路湿原等の遊覧飛行
の基地として、1970年開港
→ 空港跡地では、地元団体が植樹活動を実施
-5-
国際旅客便の機能を郊外の新空港へ集約(案3)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
新規国際空港への国際線の一元化に伴い、関西圏における国内線の基幹空港として、活用している
事例として、大阪国際空港がある。
下地島空港
大阪国際空港(伊丹)
(滑走路:3,000m,1,828m)
宮古空港
国際旅客機
伊良
部大
出典:Google
役割分担(案3)
池間大橋
空港運営費は、
約9億円
国内旅客機
橋
豊中市
来間大橋
関西圏の国内線の
基幹の国管理空港
↓
経営の効率化の観点
から、2012年より新関
西国際空港(株)が
一体的な運営を開始
関西国際空港(滑走路:3500m,4000m)
関西圏(背後人口は1,950万人)に
対する国際輸送等の拠点
(管理は株式会社、1994年開港)
↓
2011年度の国際旅客は990万人
23か国(56都市)に就航
泉佐野市
10km
出典:Google
-6-
旅客機能の大半を郊外の新空港へ集約(案4)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
新規国際空港への定期航空路線の一元化に伴い、コミューター機や小型機等の空港として活用している
事例として、県営名古屋飛行場がある。
春日井市
下地島空港
小牧市
県営名古屋飛行場(滑走路:2,740m)
池間大橋
役割分担(案4)
宮古空港
旅客機
伊良
名古屋
市街地
部大
橋
空港運営費は、
約9億円
小型機
来間大橋
出典:Google
従前の名古屋空港は、
国管理空港(航空自衛隊小牧
基地の航空機も滑走路を使用)
↓
2007年より、県営飛行場として
存続(自衛隊機は、着陸料を支
払って使用。)
10km
中部国際空港(滑走路:3500m)
中部圏域(背後人口は950万人)に
対する国際・国内航空輸送網の拠点
〔管理主体は、株式会社、H17開港〕
↓
2011年度は、国際旅客は424万人、
国内旅客451万人
10カ国(26都市)に就航
常滑市
出典:Google
-7-
(3)まとめ(宮古圏域の空港の役割分担)
下地島空港の強み弱みや国内他空港の事例を参考に下地島空港と宮古空港の役割分担と将来の
見通しを整理した。
下地島空港
例
○供用の廃止
→ 再開発等の用地として活用
新
石
垣
空
港
●国内旅客便(JTA、ANA等)
●小型機(CAB、海上保安庁等)
→ 国際チャーター便誘致 等
★市街地に近い宮古空港を引き続き活用
★市街地に近い宮古空港を引き続き活用
★空港運営費は宮古空港のみ(約3億円)
★空港運営費は宮古空港のみ(約1.9億円)
→ 下地島空港周辺用地は空港利用に
→ 下地島空港周辺用地は空港利用に
よらない開発
○ よらない開発に変更
枕
崎
空
港
→ 国際チャーター便の誘致 等
⇒ 空港の存続には、大型旅客機の
● 操縦士訓練の継続も含め『新た
● な利活用』の具現化が不可欠
●国内旅客便(JTA、ANA等)
●小型機(CAB、海上保安庁等)
☆空港運営費は下地島空港と宮古空港の
☆空港運営費は下地島空港と宮古空港の
○2空港分(約8億円)が必要
2空港分(約9億円)が必要
☆『新たな利活用』が採算にのらない場合、
☆『新たな利活用』が採算にのらない場合、
○下地島空港の供用の廃止(案2)になる
下地島空港の供用の廃止(案2)になる
関
西
国
際
空
港
●国内旅客便(JTA、RAC、ANA等)
→ 国際チャーター便の誘致 等
●小型機(CAB、海上保安庁等)
⇒ 空港存続には、旅客以外の
● 『新たな利活用』の具体化が
● 不可欠
☆空港運営費は下地島空港と宮古空港の
☆空港運営費は下地島空港と宮古空港の
2空港分(約9億円)が必要
○2空港分(約8億円)が必要。
☆『新たな利活用』が採算にのらない場合、
☆『新たな利活用』が採算にのらない場合、
下地島空港の供用の廃止(案2)になる
○宮古空港の供用の廃止(案1)になる
名
古
屋
飛
行
場
(案2)
○供用の廃止
圏域の空港機能全体
→ 空港以外の用途で活用
を宮古空港へ集約
(案4)
圏域の旅客機能の
大半を下地島空港に
集約
見通し
★下地島空港3000m滑走路を有効活用
★空港の運営は下地島空港のみ(約6億円)
→ 下地島空港周辺用地も一体開発が可能
(案1)
●国内旅客便(JTA、ANA等)
圏域の空港機能全体 ●小型機(CAB、海上保安庁等)
を下地島空港に集約 → 国際チャーター便の誘致 等
(案3 )
圏域の国際旅客等の
機能を下地島空港へ
集約
宮古空港
下地島空港と宮古空港を存続する案(案3、案4)では、運営費、維持管理費、設備投資費等が2空港分
必要となるが、旅客の需要は大幅に増えないことに留意が必要。
航空旅客を下地島空港もしくは宮古空港に集約することを前提に、必要な機能強化を図る案(案1、案2)は、
空港周辺残地の有効活用や市中心部の環境改善などに貢献可能。
-8-
(4)空港機能全体を下地島空港へ集約(案1イメージ)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港に宮古空港の機能を集約。空港までのアクセス手段を確保する。
下地島空港では、国際チャーター便の誘致からはじめ、将来的に国際定期便の就航を目指す。
宮古空港の供用は廃止し、将来のまちづくりの用地として有効活用する方策を探る。
下地島空港
国際旅客便
池間大橋
+
出典:竹中工務店
空港旅客に対応した
集客施設等を整備
旅客ターミナル 等
平良港
トゥリバー地区
アクセス手段の確保
小型機
出典:沖縄県HP
現在の空港敷地を活用すること
により、市中心エリア拡大や、
道路ネットワークの充実を期待
伊良
部大
橋
下地島空港残地有効利
用連絡会議における空
港周辺残地の検討を
加速させる。
空港跡地の再開発
計画が必要
オーシャンリンクス宮古島
○前浜ビーチ
エメラルドコースト
シギラベイCC
出典(株)プロッド・イクス
来間大橋
-9-
宮古圏域の旅客流動
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
2011年の宮古圏域の航空旅客は約115万人。那覇からの旅客が88万人となっている。
宮古圏域の入域観光客数は、約33万人。年間入域観光客数50万人を目標としている。
2011.1~12データ
国内都市~那覇空港
○運航回数: 57,920回/年
○乗降客数: 約9,328万人/年
那覇空港
東京・関西~宮古空港
○運航回数: 788回/年
○乗降客数: 約8万人/年
那覇空港~宮古空港
○運航回数: 11,073回/年
○乗降客数: 約88万人/年
入域観光客数:約550万人
海外主要都市~那覇空港
○運航回数:約 7,000回/年
○乗降客数: 約45万人
東京・関西・中部・福岡~石垣空港
○運航回数: 2627回/年
○乗降客数: 約29万人/年
宮古空港
宮古空港~石垣空港
○運航回数:1837回/年
○乗降客数: 約6万人/年
石垣空港
入域観光客数:約66万人
入域観光客数:約33万人
宮古空港~多良間空港
○運航回数: 1432回/年
○乗降客数: 約3万人/年
那覇空港~石垣空港
○運航回数: 14422回/年
○乗降客数: 約105万人/年
アジア主要都市等
年間入域観光客
数(目標)は
50万人
-10-
宮古圏域における旅客流動
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
宮古島の航空旅客数は、低価格運賃のスカイマークが那覇~宮古に参入した平成23年9月以降、
大幅に増加。しかし、入域観光客数は9月に増加したものの、一時的な増加にとどまっている。
季節毎の変動は、航空旅客数、入域観光者数とも夏季に利用数が多い。
航空旅客数(月別)
入域観光客数(月別)
128,000
50,000
スカイマーク就航
H24
H23
40,000
宮 古 島 入 込 客 数 (人 )
宮 古 島 入 込 客 数 (人 )
108,000
スカイマーク就航
88,000
30,000
過去4年間の
年平均数
(H19~H22)
20,000
68,000
過去4年間の月平均数
(H19~H22)
10,000
48,000
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
-11-
国際定期便就航の流れ
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
国際定期便は、年間を通した乗客の確保が必要なため、航空会社はチャーター便の就航を通じ、需要
を確認している。就航の実現には、訪問旅行商品の形成と旅行会社への売り込みが不可欠。地方空港
では、自治体に支援が就航の条件となるケースもある。
就航リスクは
航空会社
就航リスクは
航空会社
就航リスクは
旅行代理店
国際定期便
プログラムチャーター便
Step3
国際チャーター便
Step2
ある一定期間の間に、チャーター便を
連続して運航
Step1
乗客の搭乗数にかかわらず、
決まった時間に運航
旅行代理店が飛行機一台を貸し切り、
不定期に運航
⇒ 航空会社は機材の貸し付けのみ
⇒ 旅行商品を作り、参加者を集める
のは、 通常、旅行会社
⇒ 観光シーズンなどを中心に就航
⇒ チャーター便の搭乗率などのデータを
踏まえ、一定の利益が見込まれる場合、
就航する。
⇒ パッケージの旅行者以外も利用可能
能登空港では、温泉の老舗旅館
が台湾の旅行会社と提携し
国際チャーター便を就航
出典:加賀屋HP
⇒ 沖縄から海外に行く便にも一定規模
の旅客が必要
⇒ シーズンを問わず、年間を通じての
旅客の確保が必要
石垣空港では、クラブメットカビラ
が東南アジアの旅客を集客し、
国際チャーター便を就航
出典:クラブメッド石垣島HP
-12-
(5)空港機能全体を宮古空港へ集約(案2イメージ)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港は訓練需要の動向を見据え、供用を廃止。エコアイランドや観光等の拠点としての活用を
検討する。宮古空港では国際チャーター便の誘致からはじめ、将来的に国際定期便の就航を目指す。
池間大橋
周辺残地は下地島
空港の新たな活用
に沿った方向で
再検討
宮古空港
国際旅客便
+
平良港
トゥリバー地区
太陽光パネルや風車など
再生可能エネルギーなどに
かかる施設の設置を検討
出典:宮古空港HP
小型機
伊良
部大
橋
出典:オーシャンリンクス宮古島HP
オーシャンリリンクス宮古島
前浜ビーチ
エメラルドコースト
ジギラベイCC
来間大橋
-13-
空港の滑走路延長による飛行距離
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港の3000m滑走路や計器着陸装置(ILS)を活用した方が、ジェット機の航続距離などの受け
入れ条件はよくなる。沖縄に定期便が就航している国(中国、韓国、台湾等)の路線をターゲットとする
場合、宮古空港の2000m滑走路でも対応可能。
○宮古圏域からの中型ジェット機の航続距離の例
B767-300(261席)
○宮古圏域からの小型ジェット機の航続距離の例
B737-800(167席)
下地島空港
B767-300航続距離
4,260km
下地島空港
B737-800航続距離
3,700km
●北京
●ソウル
●北京
●ソウル
●上海
●上海
台北●
台北●
ハノイ●
ハノイ●
宮古空港
B767-300航続距離
1,940km
バンコク●
●シンガポール
●ジャカルタ
宮古空港
B737-800航続距離
1,940km
バンコク●
●シンガポール
●ジャカルタ
-14-
宮古島市エコアイランドの取り組み
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
2008年3月、宮古島市は『我たが美ぎ島・みゃ~く』を目指すべく、エコアイランド宮古島を宣言。
自然環境の負荷を軽減し、いつまでも住み続けられる島を実現するための取り組みを推進している。
狩俣風力発電所
エコハウス(省エネ型住宅)
出典:環境省HP
バイオエタノール
混合ガソリン生産施設
池間大橋
具体の地域との関連がわかるようにコメント
風車出力:900kw×2基、600kw×1基
風の道設計、遮熱対策設計
市内4箇所の給油所
出典:宮古毎日新聞HP
地下ダム見学施設
製品タンク: 200kl、10kl
メガソーラー実証研究施設
サデフネ風力発電所
平良港
トゥリバー地区
伊良
部大
橋
砂川地下ダム:726万m3
福里地下ダム:800万m3
バイオエタノール生産施設
太陽光:4000kw、風車出力:900kw×2基、
EV車充電器設置
製品タンク: 40kl×2基
来間大橋
資源リサイクルセンター
バイオ・エコシステム
研究センター
来間島再生可能エネルギー
100%自活実証実験
エコハウス
出典:宮古島市HP
-15-
(6)操縦訓練や試験飛行等で下地島空港を活用(案3イメージ)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島訓練では、エアラインの操縦士訓練・航空機の試験飛行等のニーズ取り込みを図る。あわせて、
滑走路を活用した小型人工衛星の発射や商業宇宙港など、航空宇宙分野の可能性について検討する。
(旅客機能を2空港に分散した場合、旅客便は不定期のチャーター便に限られる。)
宇宙関連の試験飛行
+
池間大橋
航空機メーカー
試験飛行
操縦士訓練
出典:SAFCO HP
国際チャーター便
出典:宮古空港HP
伊良
部大
橋
空港の新たな利活用を
見据えて、空港周辺残
地の検討を行う。
出典(株)プロッド・イクス
小型機
来間大橋
-16-
沖縄県
航空宇宙産業をとりまく状況(商業用宇宙港)
OKINAWA PREFECTURE
宇宙の商業化政策を進める米国では、全米10か所の射場を米連邦航空局(FAA)の商業用宇宙港(射
場)として認可。小型衛星ロケット打ち上げやサブオービタル有人飛行ビジネスを展開している。宇宙港
では、国内外の観光客に対し、宇宙飛行士の訓練体験プログラムなどのメニューも提供している。
米国FAA(連邦航空局)が許可している商業宇宙港 ・射場(2012.7時点)
サブオービタル有人飛行
コディアック射場
(滑走路:無)
准軌道(サブオービタル)
モハヴェエア&スペースポート
(滑走路:3750m、2115m等)
カリフォルニア
スペースポート
(滑走路:2590m)
スペースポート・アメリカ
(滑走路:3000m)
オクラホマ・スペースポート
(滑走路:4115m)
中央大西洋地域
スペースポート
(滑走路:2400m)
セシルフィールドスペースポート
(滑走路:3810m、2440m等)
出展:NASAHP
宇宙空間への体験型弾道飛行
を目的としたもの、地上100km
ぐらいまで上昇し、約4分間の
宇宙飛行を体験する。
Sea Lunch
プラットフォーム
(滑走路なし)
ブルーオリジン
(滑走路なし)
ケープカナベラル
(スペースポートフロリダ)
(滑走路:4600m)
その他スウェーデン、シンガポール、韓国、北海道大樹町(日本)など、様々
な地域で、商業用宇宙港の設置の検討が進められている。
-17-
沖縄県
航空宇宙産業をとりまく状況(FAA認可の宇宙港)
モハヴェ エア&スペースポート
滑走路:約3750m
オクラホマスペースポート
滑走路:約4115m
OKINAWA PREFECTURE
スペースポート・アメリカ
滑走路:約3000m
①2004年6月にFAA認可
②1935年に建設したモハベ空港を利用
インターオーボタルシステムズ社等が利用
①2006年6月にFAA認可
②軍の基地閉鎖後に、商業目的な施設
として整備
アルマジロエアロスペース等が利用
①2008年12月にFAA認可
②商業用宇宙港として整備
ヴァージンギャラクティック社等3社がリース契約
セシルフィーリドスペースポート
ケープカナベラル・スペースポート
スペースポート・スウェーデン
滑走路:約3810m
滑走路:約4600m
滑走路:約3810m
①2010年7月にFAA認可
②ケープナネベラル基地の施設を借用し
商業打上を開始
ビゲローエアロスペース社等利用
①調査中
②キルナ空港を拠点に整備予定
スペースポート・アメリカと姉妹提携し
ておりヴァージンギャラクティック社が使用予定
①2010年1月FAA認可
②海軍の空港基地を2次使用
ロケットプレーン社等が利用
-18-
沖縄県
商業有人飛行の市場の将来需要(参考)
OKINAWA PREFECTURE
FAAによれば、再使用型準軌道宇宙旅客機(SRV)による商業有人飛行は、ここ1~2年で開始され、
今後10年間の需要は最大約1280億円、旅行参加者は世界で1万人を超えると予測されている。
<開発中の主なSuborbital Reusable Vehicles(再使用型準軌道宇宙旅客機:SRV)>
6社により11機が開発中。定員は1~6人、搭載物の重量は数10kg~700kg。
Armadillo Aerospace社
STIG and Hyperon
Virgin Galactic社
XCOR Aerospace社
SpaceShip Two
Lynx Mark Ⅰ
定員1人、価格9.5万㌦
運行開始年:2013年
予約者数175名
定員6人、価格20万㌦
運行開始年:2013年
予約者数550名
定員6人、価格10.2万㌦
運行開始年:2014年
予約者数200名
<想定されるSRVのマーケット>
商業有人飛行
○個人の観光、法人利用
○軌道飛行のトレーニング
基礎および応用研究
○地球科学、宇宙科学
○医学・医療研究
○生物・物理研究
※ クラブツーリズム(株)宇宙旅行部 HPより
2地点間移送
○将来の海外2地点間等の高速輸送手段
現状は、商業有人飛行の
利用が80%以上
リモートセンシング
○宇宙映像の関係者への提供
学校での宇宙教育
航空宇宙技術のテスト、デモンストレーション
メディアによる宣伝・広報利用
衛星打ち上げ
-19-
サブオービタル旅行イメージ(ヴァージン・ギャラクテック社)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
スペースシップを搭載したマザーシップは宇宙港(スペースポート・アメリカ)から離陸後、約45分でスペース
シップを空中発射。以後、スペースシップは、自身のロケットエンジンで上昇。宇宙空間では、約4分間の
無重力体験をしながら、地球へ帰還。(全フライトタイムは約2時間)。
2013年後半の商用化を目指して、
試験飛行を実施中(同社ツアーに
は全世界から550人が予約済み)
出展:ヴァージンギャラクティック社 HP、クラブツーリズム HP
-20-
沖縄県
商業用小型ロケット打ち上げの取り組み
OKINAWA PREFECTURE
世界的に宇宙開発の高コスト体質が指摘され、ロケット打ち上げ時のコスト低減が課題。2000年から、
欧米を中心に低コスト小型高性能衛星の開発が進められている。小型衛星の利用促進を図るため、
低コストで機動的な打ち上げシステムの確立が不可欠となっている。
米国:海上発射システム(Sea Launch)
石油掘削施設を移動式プラットフォーム
に改修。1995年から、商業打ち上げサー
ビスを展開。打ち上げ実績は約30回
←米国のBoing社、ロシアのエネルギア社等が出資
米国:空中発射システム(OSC)
航空機に搭載したロケットを、高々度で
航空機から分離し、ロケットの打ち上げ
を行うシステム。1990年から商業打ち上
げを開始。打ち上げ実績は約40回。
米国のOrbital Sciences Corprationがはじめて実用化に成功 ⇒
出典:財団法人宇宙システム開発利用促進機構 HP
-21-
航空機を活用した新たな打ち上げシステムの研究
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
我が国の人工衛星打ち上げサービスの課題(高コスト、打ち上げ場所・時期等)を克服するとともに、今
後、世界的に増加が見込まれる小型人工衛星の打ち上げ需要を取り込むべく、(財)宇宙システム開発
利用推進機構により、航空機を活用した新たな打ち上げシステムの研究が進められている。
安全な公海上の高度約7km地
点からロケットをパラシュートで
落下
概ね2020年頃に
世界的な需要増加
が見込まれる
150kg級小型衛星
打ち上げに特化し
た開発を実施
航空機が待避した後、
ロケットに点火
航空機等に
小型ロケットを搭載
一般空港等の活用
(特定射場は不要)
-22-
我が国エアラインの操縦士訓練
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
1990年代中頃以降、規制緩和により、スカイマークなど新規航空会社が設立。パイロットの育成は大手
のOBや外国人操縦士のほか、パイロットライセンスを自力で取得した有資格者を公募する制度が導入さ
れるなど、多様化している。(JALグループは、2010年より、パイロットの募集中止)
操縦士に必要な技能証明と取得に必要な訓練
機種限定ライセンス
(ジェット旅客機)
定期運送用操縦士
(大型機型式限定)
・総飛行時間1500時間以上
※エアラインパイロット
大型機(2人操縦機)訓練
大学の航空学科等で事業用免許・計器飛行証明 取得
計器飛行訓練
※視界不良時の飛行
他社より転籍してきた操縦士
計器飛行証明
大学の航空学科等で事業用免許・計器飛行証明 取得
※報酬を受けて飛行可能
(
独)航空大学校で事業用免許・計器飛行証明 取得
・総飛行時間200時間以上
他社より転籍してきた操縦士
双発小型機技能取得訓練
ANA
グループ
大学の航空学科等で事業用免許・計器飛行証明 取得
単発小型機等級限定
双発小型機等級限定
(
独)航空大学校で事業用免許・計器飛行証明 取得
事業用操縦士
自社養成 米国のベイカーズフィールド訓練所等で訓
練を実施し免許取得(
事業用操縦士、計器飛行証明 )
※1人で飛行機を運航
大学の航空学科等で事業用免許・計器飛行証明 取得
・総飛行時間40時間以上
(
独)航空大学校で事業用免許・計器飛行証明 取得
単発小型機技能取得訓練
自社養成 米国カリフォルニア・
ナパ乗員訓練所等で訓
練を実施し免許取得(
事業用操縦士、計器飛行証明 )
自家用操縦士
JAL
グループ
シミュレーターを
用いた模擬訓練
シミュレーターを
用いた模擬訓練
沖縄下地島等
で離発着等に
かかる実機訓練
沖縄下地島等
で離発着等に
かかる実機訓練
路線訓練
路線訓練
路線訓練
路線訓練
路線訓練
副操縦士として乗務
副操縦士として
定期路線に搭乗
副操縦士として
定期路線に搭乗
副操縦士(機長)とし
て定期路線に搭乗
副操縦士として
定期路線に搭乗
~ エアラインの機長として認定 ~
JALは去年度撤退
シミュレ
ーター
シミュレ
ーター
シミュレーターを
用いた模擬訓練
実機訓練
実機訓練
(ニュージーラ
ンド)
(中部国際空港)
※LCCは今後の検討になる
-23-
沖縄県
国産旅客機にかかる試験飛行
OKINAWA PREFECTURE
三菱航空機は、我が国はじめてのジェット旅客機(MRJ)の開発をスタートしている。現状は機体の製造
と複数の試作機に対する地上試験を行っている。試験機の初飛行は2013年秋、量産初号機の導入は
2015年半ばを目指している。
新型民間輸送機(MRJなど)
の開発の流れ
機体仕様検討・調整
・市場調査、コンセプト
設計要求の設定
概念設計
事業化の決定
基本設計
・計画図や仕様書の作成
詳細設計
・製造図等の作成
試作機の製作・地上試験
・各系統機能試験、全機強度試験
全機疲労試験、地上走行試験 等
飛行試験
ANA仕様のMRJ
・飛行性能試験、飛行特性試験
飛行荷重試験、フラッター試験
系統機能試
・エンジンの水吸入、湿潤状態滑走
離陸断念、寒冷地、猛暑地、
氷結性能試験 等
航空局による型式証明の取得
納入機の社内飛行試験
航空局より対空証明の取得
全体の受注:230機 H24.11現在
試験航空機にエンジンを搭載し、操作性などを検証
出典:航空局HP、Aviation Wire HP
-24-
(7)小型機の基地として宮古空港を活用(案4イメージ)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港に宮古空港の大型旅客機の機能を集約。宮古空港では、小型機の基地として、プライベート
機や公用機などによる利用のほか、自家用操縦士の資格取得のための訓練、小型機での農作物の運
搬の可能性について検討する。
大学における操縦
士訓練の養成
下地島空港
+
池間大橋
国際旅客便
+
プライベート機
公用機
空港旅客に対応した
集客施設等を整備
農作物運搬
平良港
トゥリバー地区
アクセス手段の確保
旅客ターミナル 等
伊良
部大
橋
出典:ノースダコタ大学 HP
下地島空港残地有効利
用連絡会議における空
港周辺残地の検討を
加速させる。
小型機
オーシャンリンクス宮古島
○前浜ビーチ
エメラルドコースト
ジギラベイCC
出典(株)プロッド・イクス
来間大橋
-25-
宮古圏域の小型機需要
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
企業や行政機関がビジネスジェットとして利用している実績があり、需要に応じて航空測量や航空写
真のために空港を利用する場合がある。
25
○宮古空港使用事業者等の小型機利用実績(月別)
(6時間以上駐機)
H21年度
H22年度
着陸回数(回)
20
H23年度
(他空港の事例)農作物輸送
15
10
5
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
ジェット機
ビーチ400
プロペラ機・ヘリ
GLOBAL5000
TBM700
セスナ206・208等
AS350
-26-
大学等における自家用操縦士の育成
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
パイロットの有資格者の公募に関連して、一般の四年生大学や民間フライトスクールにもパイロット養成
を行う学部コースができている。小型機にかかる実機の訓練は、訓練費や訓練環境から、海外で訓練を
受けるケースが多い。(東海大と桜美林大は、海外の訓練先で日本のライセンス取得が可能)
操縦士に必要な技能証明
航空大
東海大
(ANA等)
桜美林大
(JAL等)
帯広空港
(単発機)
ノースダコタ
大学
(単発機)
ネルソン
マルボロ
工科大学
(単発機)
自家用操縦士
・総飛行時間40時間以上
※1人で飛行機を運航
事業用操縦士
単発小型機等級限定
双発小型機等級限定
計器飛行証明
本田航空
(単発機)
崇城大
(本田航空)
熊本空港
(単発機)
千葉科学大
拓殖大
帝京大
本田航空
(単発機)
ネブラスカ
州立大学
(単発機)
下妻
運航所
(回転翼
航空機)
宮崎空港
(単発機)
・総飛行時間200時間以上
※報酬を受けて飛行可能
法政大
(JAL等)
仙台空港
(双発機)
(計器飛行)
ノースダコタ
大学
(双発機)
(計器飛行)
ネルソン
マルボロ
工科大学
(双発機)
(計器飛行)
神戸空港
(双発機)
(計器飛行)
熊本空港
(双発機)
(計器飛行)
構想段階
(2008.4)
(2008.4)
(2010.4)
ネブラスカ
州立大学
(双発機)
(計器飛行)
下妻
運航所
(回転翼
航空機)
※視界不良時の飛行
(1954)
(2006.4)
(2008.4)
事業用操縦士
(2010.4年)
(2010.4)
エアラインなどに就職
大型機型式限定
定期運送用操縦士
大型機型式限定
・総飛行時間1500時間以上
※エアラインパイロット
グランド・フォークス空港
(東海大学訓練場所)
出典:ノースダコタ大学 HP
ハミルトン国際空港
(桜美林大の訓練場所)
出典:グーグル HP
出典:崇城大学 HP
熊本空港
(崇城大の訓練場所)
-27-
(8) まとめ(空港の役割分担に応じた利活用)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港と宮古空港の役割分担案に対し、クリアすべきと思われる課題と、検討の具体化に必要と
なる作業イメージを整理した。
クリアすべき課題
今後必要な 作業
(案1)
圏域の空港機能全体を
下地島空港に集約
●宮古空港の供用の廃止にかかる地元の合
★意形成
●下地島空港の旅客ターミナル、国際便受け入れ空港
★へのアクセスなどに必要な機能の確保
●宮古空港跡地の有効活用方策
(案2)
圏域の空港機能全体を
宮古空港へ集約
●下地島空港の供用の廃止にかかる地元の
★合意形成
●宮古空港における国際便受け入れなどに必要な機能
★の確保
●下地島空港跡地の有効活用方策
●スペースシップ等の空中発射の基地として
(案3)
商業用宇宙港や試験飛 ★の検討に対する地元の理解・支援
行等で下地島空港を活用 ●下地島空港存続に必要な運営費確保の見
★通し
●空港を活用して、ロケットやスペースシップを発射する
★ために必要な制度の構築
●エアラインの実機訓練や航空機メーカーの試験飛行
★等のニーズの把握
(案4)
小型機の基地として
宮古空港を活用
●宮古空港を小型機の基地とすることに対す
★る合意形成
●宮古空港の存続に必要な運営費の確保
●宮古空港で自家用操縦士の育成が可能となるような
★制度の構築
●ビジネスジェットや農作物運搬のための小型機等の
★需要の把握
案の絞り込みには、旅客便の誘致等のための観光振興などへの影響も踏まえて対応する必要がある。
-28-
実機訓練利用空港と選定理由
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
実機訓練は、各航空会社の拠点空港又は近隣の空港で行われている。
○H23 年度 実機訓練空港の選定理由
空港の選定理由
該当数
拠点空港に近い
9/9
訓練使用料が他空港より
安価
1/9
その他(空港の空き、騒音
問題が無い)
2/9
:エアライン拠点
:エアライン訓練空港
:エアライン訓練空港かつ拠点
仙台空港:
IBEXエアラインズ
名古屋空港:
フジドリームエアライン
今後も引き続き同じ空港を使用予定
北九州空港:
スターフライヤー
羽田空港:スカイマーク
中部国際空港:スカイマーク、フジドリームエアラインズ
大分空港:スターフライヤー
長崎空港:
スカイネットアジア(使用予定)
長崎空港:
オリエンタルエアブリッジ
※ JAL、ANAなど一部のエアラインを除いたヒアリングをもとに作成
宮崎空港:
スカイネットアジア
熊本空港:
天草エアライン
天草空港:
天草エアライン
那覇空港:
琉球エアコミューター
下地島空港:RAC
-29-
訓練で下地島空港を利用するための要件
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
各航空会社が下地島空港を利用するための主な要件としては以下のとおり
①他空港に比べ、総コストが安い(使用料、燃料)こと
②訓練枠(時間)の申請・調整が容易であること
③必要な地上支援体制が受けれることが挙げられる。
各航空会社の意見
A社
・費用が他空港よりかからず、また固定費が発生しないこと
(訓練で使用しない場合にコストが発生しないこと)
・整備発生時など、訓練中における必要な地上支援体制の援助が受けられること
・訓練枠の申請・調整が容易であること
B社
・空港使用料等の大幅な軽減措置が図られる場合には検討したい
C社
・地理的に遠方のため、現時点では利用検討が難しい状況
D社
・着陸料と燃料が安価であること
E社
・プロペラ1機の航空会社で、下地島まで行く計画はない
F社
・機長昇格についての訓練についてはSIM化コースの利用を検討
・実機訓練について使用空港を決定するにあたって、空港使用料も含めた総コスト
が大きな要因になる
G社
・時間等の制限
※ JAL、ANAなど一部のエアラインを除いたヒアリングをもとに作成
-30-
旅客便以外の空港利用について
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
空港管理者に対して実施したアンケートによると、空港の旅客便以外の利用方法としては航空会社、
事業者等によって操縦士訓練で利用されているケースの多いことがわかった。また、地域の防災拠
点や使用事業者の拠点としても複数の空港が利用されている。
6.使用事業者の拠点
6
5.航空機整備拠点
4.航空機・宇宙開発関連
2 2
2 1 2
11 2
3.地域防災拠点
9
2.ドクタージェットの拠点
1 2 11
1.航空会社・事業者の訓練
6
0
国管理空港
共用空港
5
6
3
1 3
11
10
特定地方管理空港
その他の空港
1
4
20
30
地方管理空港
※管理者へのアンケート、JAL、ANAなど一部のエアラインを除いたヒアリングをもとに作成
-31-
操縦士訓練実績のある空港の訓練離着陸回数実績
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
空港管理者に対して実施したアンケートによると、定期航空会社、使用事業者、航空大学校、航空
関連学校(訓練)によって各空港で操縦士訓練が実施されている。特に航空大学校の訓練実績が
多く、航空大学校の拠点空港以外の空港も訓練で使用されている。
H23
1549
2216
H22
女満別空港:AIRDO
(B737-500)
旭川空港
1772
中標津
帯広空港 空港
1387
2003
4163
紋別空港
青森空港
H21
0
2000
2282
1250
3735
4000
6000
8000
1.定期航空会社
2.海保・県警等
3.自衛隊
4.航空大学校
5.航空関連学校
6.使用事業者
山形空港
庄内空港
10000
能登空港:日本航空学園
鳥 取空港:ヒアラタ学園
<沖縄県の空港で実施した場合>
・定期航空会社、使用事業者、航空関連学校
が空港を利用する場合は、使用料としての空
港収入が期待できる
・国の機関や、地方公共団体が空港を使用す
る場合は、着陸料・停留料は沖縄県の条例に
よって免除される
(沖縄県空港の設置及び管理に関する条約施行規則13条)
但馬空港
大島空港
八丈島空港
岡山空港
南紀白浜空港
熊本・天草空港:
崇城大学
天草:天草エアライン
(DHC8-100)
鹿 児島空港
福島空港
凡例:
静岡空港:フジドリームエアライン
(E170、E175)
定期航空会社
使用事業者
航空大学校
航空関連学校
※管理者へのアンケート、JAL、ANAなど一部のエアラインを除いたヒアリングをもとに作成 -32-
沖縄県
実機訓練の実施状況と今後の実施予定
OKINAWA PREFECTURE
航空会社アンケート結果によれば、回答のあったエアラインは、昨年度ではまだ実機訓練の実績が
あり、来年度以降についても実施する予定であることがわかる。実機訓練を実施していない会社は、
有資格者を採用しており、今後数年の間、訓練の予定は無いという状況である。
○各エアラインの実機訓練の実施状況(他空港)
訓練内容
実機訓練の実施の有無
H23年実績
機長昇格
○
○
副操縦士昇格
○
○
○
○
○
機種移行
その他
○
○
○
○
○
その他
○
I社
○
H社
機種移行
○
G社
○
○
F社
副操縦士昇格
○
E社
○
D社
機長昇格
C社
B社
A社
23
来年度以降
その他訓練
・定期飛行訓練
・63歳以上付加訓練
等
H 年実績
下地島空港で実施されている
訓練
○機長昇格訓練
○副操縦士昇格訓練
○機種移行訓練
○
○
○
○
○
○
○
○
○
※管理者へのアンケート、JAL、ANAなど一部のエアラインを除いたヒアリングをもとに作成
-33-
内閣府 宇宙戦略室の検討内容
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
内閣府の宇宙戦略室では、今後の商業宇宙旅行についても検討を行っている。
また、「観光産業」の魅力や「アジア初の宇宙港を作る」ことも学識者からは提言されており、下地島
空港は条件として適合するか、更なる検討が必要。
第2回 今後の宇宙政策の在り方に関する有識者会議 配布資料
・サブオービタル有人飛行はビジネスになるだろう。
FAAの商業打上げ法改正で可能に。
・日本では民間企業+JAXAの共同開発・経費分
担が望ましい。
・サブオービタルは広く、観光産業・超高速輸送イ
ンフラとして魅力的。スペースポート産業も。
・アジア初のスペースポートになってはどうか。
出典:東京大学、京都大学、和歌山大学の学識者による会合
出典:内閣府
宇宙戦略室 HP
-34-
地震による津波浸水予想図
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
沖縄県では、東北地方太平洋沖地震による巨大津波を教訓に平成18・19年度で想定した津波浸水予
測 を、将来沖縄県で起こりうる最大クラスの津波に見直すことを目的に、「沖縄県津波被害想定検討
委員会」を開催し、新たな津波浸水予測図を作成した。
宮古空港
下地島空港
標高42.8m
標高7.58m
【津波の最大浸水深】
■0.01m以上~0.3m未満
■0.3m以上~1.0m未満
■1.0m以上~2.0m未満
■2.0m以上~5.0m未満
■5.0m以上~10.0m未満
■10.0m以上~20.0m未満
■20.0m以上
浸水深:
地表面からの水面の高さ
出典:沖縄県資料
-35-
緊急時における代替空港への着陸(ダイバート)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
ダイバート実績と、九州・沖縄の空港分布図を示す。JTAは、県内路線全て及び那覇空港到着便の全
てについて、宮古空港を代替空港として設定している。
那覇便の
ダイバート先実績
宮古空港へのダイバート実績
ANA
2009年度 -
2010年度 1便
2011年度 2便
JTA
2009年度 6便
2010年度 7便
2011年度 4便
嘉手納、鹿児島、
福岡、長崎、宮古
下地島空港へのダイバートの
可能性
名称
左記空港に降りれなかった状
況、緊急着陸時に使用される
(数便の実績あり)
高松
松山
名称
高知
徳島
福岡
北九州
滑走路
設置管理者
本数
長さ
幅
国土交通大臣
1
2,500 ×
60
国土交通大臣
1
2,500 ×
45
設置管理者
滑走路
2,500 ×
国土交通大臣
1
防衛大臣
国土交通大臣
1本数
1
45
長さ × 幅
2,500
45
2,800 × 60
国土交通大臣
1
2,500 ×
B
名称
那覇
粟国
久米島
慶良間
南大東
北大東
伊江島
宮古
下地島
多良間
石垣
新石垣
波照間
与那国
熊本
大分
宮崎
鹿児島
滑走路
設置管理者
本数
長さ
幅
国土交通大臣
1
3,000 ×
45
沖縄県
1
800 ×
25
沖縄県
1
2,000 ×
45
沖縄県
1
800 ×
25
沖縄県
1
1,500 ×
45
沖縄県
1
1,500 ×
45
沖縄県
1
1,500 ×
45
沖縄県
1
2,000 ×
45
沖縄県
1
3,000 ×
60
沖縄県
1
1,500 ×
45
沖縄県
1
1,500 ×
45
沖縄県
1
2,000 ×
45
沖縄県
1
800 ×
25
沖縄県
1
2,000 ×
45
60
3,000 ×
60
国土交通大臣
1
3,000 ×
45
国土交通大臣
1
3,000 ×
45
国土交通大臣
1
2,500 ×
45
国土交通大臣
1
3,000 ×
45
●国管理空港
▲地方管理空港
○特定地方管理空港
★その他空港
出典:国交省HP エアラインヒアリング 数字で見る航空2012
-36-
参考資料
国際チャーター便の受け入れに必要な機能
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島空港で国際チャーター便のみを受け入れる場合は、機材ハンドリングに必要な車両やターミナル
施設が必要となる。人員体制としてもチャーター便に合わせて、その都度要員を確保する必要がある。
機材ハンドリングに
必要な機材
国際線旅客の受け入れに必要な
主なターミナル施設
•
•
•
•
•
•
池間大橋
チェックインカウンター
バゲージクレーム
手荷物検査レーン
X線検査レーン
出入国審査レーン
検疫、税関検査スペース 等
•
•
•
•
•
•
•
•
タラップ(※)
電源車(※)
給油車(※)
給水車
汚水車
エアコン車
ケータリング車
ドーリー 等
固定施設としての
投資が必要
一般的にチャーター
会社が国内エアラ
インに委託する。固
定機材として下地
島に必要。
伊良
部大
橋
国際線旅客の
受け入れに必要な人員体制
一般的にチャーター
会社が国内エアラ
インに委託する。下
地島で受け入れる
場合はその都度人
員確保が必要。
出典(株)プロッド・イクス
来間大橋
•
•
•
•
•
チェックインカウンター要員
預け荷物ハンドリング要員
X線検査要員
CIQ要員
機材ハンドリング要員 等
-37-
沖縄県
アシアナ航空の路線と支援状況
OKINAWA PREFECTURE
アシアナ航空は国内16都市に就航しており、多くの地域が旅客、航空会社、旅行代理店等に対して
国際線の利用に係る支援を行っている。
空港
<アシアナ航空の日本路線>
仙台
富山
成田
羽田
静岡
米子
中部
関西
広島
高松
福岡
松山
熊本
宮崎
<アシアナ航空路線>
日本路線16都市165便/
週
那覇
出典: JTB時刻表 2013.3
助成内容
※片側
旭川
ソウル
便数
(便/週)
旭川
2
2009年4月~6月 搭乗率保証 利用率70%以下の場合は、1席あ
たり5000円の支払。空港ビル使用料1/2の補助等
仙台
7
広告費用の一部補助、観光イベント事業費の1/2(上限150万円)等
福島
運休中
成田
羽田
28
21
富山
3
静岡
7
中部
関西
14
28
米子
3
広島
9
高松
3
松山
4
福岡
21
熊本
3
宮崎
3
那覇
9
着陸料、停留料は無料。ビル使用料、ハンドリング料に対する補助
等
直接的補助はなし
なし
広告費用の1/2(10万円を上限)、修学旅行バス1台6万円(上限50万
円)、団体1人5千円(10万円まで)等
企業利用1席2500円、旅行会社広告費1/2、チャーター便運航費1席
1500円(上限23万円)等
旅客に対する直接的補助はなし
着陸料単価の引き下げ、深夜早朝割引等
着陸料、保安料、航行援助施設使用料の3/4、ナイトステイ費用
10/10、ビル使用料10/10を補助等
チャーター便運航費補助、国際定期デイリー運航以上の着陸料減免、
広告費の1/2を補助等
直接的補助はなし
団体、修学旅行のツアー費用の補助、個人利用に対するアクセス費
用の補助等
直接的補助はなし
着陸料の補助、団体1人5千円(上限30万円まで)、修学旅行1人5千
円、グループ旅行1人2~3千円の補助等
修学旅行1人1万円(50名を超える分は1人5千円、上限120万円)、
ビジネス利用1人1万円(往復)等
チャーター便1人5千円を旅行会社へ補助、チャーター便ハンドリング
料1機30万円を補助等
出典: 東京航空局、大阪航空局資料
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国際チャーター便の参入・撤退の事例
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
・国際プログラムチャーターは、運航会社の経営状況や他社の参入状況に大きく影響を受けるため、安
定した利用客の確保が重要となる。
 マカオ-成田のプログラムチャーター (ビバ・マカオ)
 期間:2007年12月~2010年3月(経営困難により破綻)
 2便/週 ⇒ 4便/週(2009年) ⇒ 廃止
 ソウル-新千歳(イースター航空)
ビバ・マカオのB767-300機(270人)
 期間:2011年5月~2012年3月(エアライン間競争の結果、撤
退)
 既存エアラインとして大韓航空が就航しており、LCCであるイー
スター航空、ジンエアーの2社が同時期に参入。大韓航空の増便、
ジンエアーとの価格競争により撤退。
 大韓航空:10便/週 ⇒ 14便/週、ジンエアー:2便/週 ⇒ 5便/
週、イースター航空:2便/週 ⇒ 撤退
イースター航空 B737-800機(180人)
 ソウル-那覇のプログラムチャーター (ティーウェイ航空)
 期間:2012年12月~2013年3月(期間限定)
 既存エアラインとしてアシアナ航空が就航しており、LCCであるジン
エアー、ティーウェイの2社が同時期に参入。
 アシアナ航空:7便/週 ⇒ 9便/週、ジンエアー:2便/週、ティーウェイ
航空:2便/週 ⇒ 終了
ティーウェイ航空 B737-800機(180人)
-39-
沖縄県
宇宙分野における富裕層の利用イメージ
OKINAWA PREFECTURE
宇宙観光は今後10年間で、富裕層の約3,700人が利用するとFAAでは予測されている。
今後、商業宇宙港が供用開始された場合、宇宙に行くための訓練期間の島内滞在中に宿泊やショッ
ピング、テーマパークなど富裕層を飽きさせない施設の充実が必要。
宇宙分野における富裕層を取り込むためのイメージ(案)
商業宇宙港
供用開始
マイクロライト日本選手権
出典:十勝毎日新聞社、(財)日本航空協会、Pen
宇宙分野に関連した
利活用の促進
先進的な施設の誘致
高級リゾートでの休暇
米国フロリダ州オーランドの主要観光地
ケネディスペースセンター 観光ツアー
ユニバーサル・
オーランド・
リゾート
フロリダ州
オーランド
ケネディスペースセンター
出典:オーランド観光 HP
1.ケネディスペースセンター到着
ビジターセンター見学、
スペースシャトル体験アトラクション体験
2.KSC UP-CLOSEバスツアー乗車
(LC39発射台、シャトル滑走路、
センター等見学)
ウォルト
ディズニー
ワールド
3.I-MAX鑑賞(約45分)、ショッピング
鹿児島県種子島も周辺の観光地を含めた
同様なツアーを行っている。
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沖縄県
ビジネスジェット等小型機の活用 等(プライベートジェット)
•
•
OKINAWA PREFECTURE
ビジネスジェット旅客だけが利用できる専用空間によりプライバシーを確保。一般旅客とは異なる専
用動線、CIQ施設により短時間の出入国手続きが可能に。
富裕層をターゲットとした誘客戦略のための空港機能確保が必要。
プライベートジェットを利用した宮古島リゾートトラベルのイメージ
アジアの国際空港からプライ
ベートジェットをチャーター
VIP機内サービス
宮古空港からホテルまでの
リムジンサービス
宮古島高級リゾートでの休暇
出典:Hong Kong Business aviation center、朝日航洋、南西楽園
成田空港でのビジネスジェット利用の例
ビジネスジェット専用ターミナルを利用
成田空港のビジネスジェット専用施設
成田空港以外では、中部空港、
名古屋空港、神戸空港に専用施
設が整備されている。
成田空港から都心までのチャーターヘリサービス
出典:http://www.naa.jp/jp/b2b/premiergate/bus.html
専用施設利用やチャーターヘリト
サービスにより、空港到着から30
分で都心まで移動が可能。(通常
は90~120分)
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福岡空港事例(市街地にある現空港の拡張を選択した事例)
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
将来的に需給が逼迫する事態が予想され、利用者の利便性や地域の将来像の実現に悪影響を及ぼ
す可能性があったため、空港の容量増大・機能強化が必要であった。PI(パブリックインボルブメント)に
より地元等の幅広い意見を取り入れ、現空港を拡張する案で進められている。
空港の容量増大・機能強化が必要性
・統合的な調査(PI手法の活用)
○滑走路の処理容量を早期拡大可能
○現空港の利用時間等の制約を解消
○現在の高いアクセス利便性を維持
○長期的視線に立った計画的なまちづくり
○新空港案に比べ少ない初期投資で需要
の実施
に対応
④滑走路増設方策
○将来的に更に需要が増えても対応可能
③新空港方策
<メリット>
②近隣空港との連
携方策
①既存ストックの
有効活用方策
<メリット>
県知事・市長、国土交通大臣に意見書
④滑走路増設方策代表案
国土交通省により方針決定
<課題>
<課題>
×多額な初期投資に対する資金調達
×早期整備の実現には用地買収に対する
×現空港の跡地利用
×自然環境保全
×予定地周辺の住民との合意形成
周辺地域の理解が不可欠
④滑走路増設方策代表案
福岡空港構想・施設計画
×福岡都心部での制約が継続
高さ制限、利用時間等)
環境アセスメント
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広島西飛行場・広島空港の事例
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
航空機のジェット化に伴い、新空港に機能移設した例として広島西飛行場(旧広島空港)がある。新広
島空港開港後はコミューター専用飛行場となったが、利用不振で定期航空路線が無くなった結果現在
は廃港となり、一部がヘリポートとして運用されている。
広島西飛行場(滑走路:1800m)
広島市
市街地まで
約50分
・1961広島空港として開港
・1993新広島空港に機能を
移設。
広島市
市街地
廃港
・移設後小型機・コミュー
ター専用飛行場となる。
・2005J-Air拠点を名古屋空港へ変更
・2010JAC全路線撤退
・2010定期航空路線全廃
約50km
三原市
約50km
広島市
市街地まで
約10分
10km
・2010年度収支
(収入―支出)=-5.1億円
※不足分は県と市で負担(財政負担)
・2011市議会で広島シティ
空港条例が否決
・2011県知事・市長会議で
ヘリポート化を了解
・2012広島西飛行場を廃
港。広島ヘリポート供用開
始。
広島空港(滑走路:3000m)
旧広島空港(広島
西飛行場)の滑走
路長が1800mしか
なく拡張が不可能
なため、1993年に
新設され、機能が
移転された。
-43-
岡南飛行場・岡山空港の事例
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
航空機のジェット化に伴い、新空港に空港機能移設した例として岡南飛行場(旧岡山空港)がある。現
岡山空港開港後は小型航空機拠点飛行場となっており、航空機使用事業者(航空写真、遊覧飛行、訓
練飛行等)によって使用されている。
岡山空港(滑走路:3000m)
岡南飛行場(滑走路:1200m)
・1962岡山空港として開港
旧岡山空港(岡南
飛行場)の滑走路
長が1200mしかな
く拡張が不可能な
ため、1988年に新
設され、空港機能
が移転された。
・1988新岡山空港に機能を
移設。
・移設後小型機専用飛行場
となる。
・現在
不定期航空輸送(貸切輸
送・遊覧飛行)、撮影・宣伝
などの航空機使用事業他、
岡山県警察航空隊、岡山
市消防航空隊が基地として
運用
<2011年度収支>
(収入―支出)
=-0.85億円
<2011年度収支>
(収入―支出)
=-1.8億円
約20km
岡山市
市街地
10km
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空港周辺における物件等の制限
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
宮古空港の制限表面を示す。制限表面とは、飛行場において航空機の運航(離着陸時)が安全に行
われ、かつ飛行場周辺の障害物の増大等により飛行場が使用できなくなることを防止するために設け
られており、この制限表面の上に出る物件の設置は禁止されている。
進入表面
出典:Googleマップ
3,000m
水平表面R=
-45-
宮古空港における騒音
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
平成7年時の報告書より、将来需要を想定した平成22年度の予測図を示す。(WECPNL:加重平均持続
間隔騒音レベル)
想定機材(就航すると見込まれる機
材)と想定便数
大型ジェット:B747-400(287席)5便
中型ジェット:B767(207席)
2便
小型ジェット:A320(166席)
2便
MD-81(163席)
3便
SAAB340B(36席)5便
■WECPNL70以上:
Ⅰ専ら住居の用に供される地域
■WECPNL75以上:
ⅡⅠ以外であって通常の生活を
保全する必要がある地域
出典:Googleマップ
※滑走路2,500mに拡張整備(想定)した場合の騒音コンター図
沖縄県資料
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宮古空港 ターミナル地区移設の経緯
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
旧ターミナル地区では奥行の不足や周辺施設(大阪航空局無線施設)による制約から、大型ジェット機
に対応できる新たなターミナル地区整備が必要となった。平成9年7月に現在のターミナル地区へ移設
した。
【西側案】
旧平良市役所
A案:現ターミナルに隣接
B案:宮古農林施設、土地改良区
を回避
C案:B案のさらに南
旧平良市役所より2.6~3.3km
タクシーで5~10分
【関係者調整】
大阪航空局:VOR/TAC用地
管制塔の移転:航空局
A案
照明施設の移転:航空局等
D案
都市供給施設:上下水道、電気、
ガス、電話関連会社
C案
構内道路と駐車場の交通につ
いて:警察関連
B案
消防車庫の移転:平良市等
駐機方法、航空機の運用等:航
空会社
【東側案】D案
旅客ターミナル、貨物ターミナル
の計画、設計:旅客ターミナル会
社、貨物ターミナル会社
旧平良市役所より2.6km
D案:現T地区と反対側に
タクシーで9~13分
出典:Googleマップ
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残地有効活用連絡会議の取組状況
沖縄県
OKINAWA PREFECTURE
下地島の有効利用を検討するため、また、宮古島市と関係機関による土地利用に資する情報交換・共有
化を図るため、平成11年に下地島空港残地有効利用連絡協議会が設置されている。
最近の動き
今後の動き
平成23年2月連絡会議
農業的利用等、専門部会から農業的利
用を先行的に取り組むことや農業的利
用ゾーンの面積を拡大する意見が出さ
れた。
【農業振興】
沖縄県土地利用基本計画の見直し
農業振興地域に指定
⇒農業的利用ゾーンの整備に国庫補
助事業等を活用
平成23~24年度
農業的利用ゾーンが拡大され、県有地
払い下げの手続きは完了。
【観光】
「観光地形成促進地域制度」の活用な
ど。
連携
【宮古島市】
平成24年3月下地島農業基本計画策定
基盤整備、栽培品目を含めた具体的な
計画を策定。
県有地の払い下げの検討。
【自然環境】
自然景観の保護及び適切な利用が図
られるよう引き続き市・県が連携して
いく。
etc
下地島土地利用基本計画図
農業的利用ゾーン
85ha
観光リゾートゾーン
133ha
スポーツコミュニティーゾー
ン
国際都市活用ゾーン
75ha
空港及び航空関係ゾーン
375ha
緑化関連ゾーン
135ha
自然環境保護ゾーン
80ha
71ha
-48-
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