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報告書 一括ダウンロード - 中国経済産業局

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報告書 一括ダウンロード - 中国経済産業局
平成23年度中小企業等産業公害防止対策調査
中国地域水循環企業の海外展開における企業連携調査
報 告 書
平成 24 年 2 月
中国経済産業局
はじめに
水。私たちは、いったい 1 日にどれくらいの水を使っているのでしょうか?
国土交通省の調査によると、生活用水(※)に限っても、1 人あたり 1 日 300 リットル
ぐらい使っているようです。
(※生活用水とは、家庭で使用される水のほか、オフィス、ホテル、飲食店等で使用される水を含みます。)
その使い方は、家庭用水では、トイレ(約 28%)、風呂(約 24%)、炊事(約 23%)、
洗濯(約 16%)といった洗浄を目的とするものが大部分を占めているようです。
これに、工業用水や農業用水を含めると、何と 1 日 1,800 リットルの水を使い、経
済的な暮らしが成り立っています。
このように、日本国内では大量の水を何気なく使っていますが、他国ではちょっと事
情が異なるようです。
本調査では、まず他国の状況(ニーズ)を調べることからはじめ、そこに 2 通りのア
プローチ方法によりビジネスチャンスを見出そうとしました。
そのため、既に海外の水ビジネスに取り組んでいる企業や関係機関の方々に話を伺う
ことからはじめました。
そこから得られたことは、水事業は、経済発展や都市化、その国の文化と密接に繋が
っていて、現地のしっかりとしたニーズを捉え、地場の仕事として取り組むことが肝要
だということです。
人が集まり、飲み水の需要から簡易水道、上水道といったものが整備され、都市化、
工業化の進展により河川などが汚れ、規制と共に排水処理設備のニーズが生まれてきま
す。その後、更なる経済発展や都市化のために、下水道など都市インフラ整備のニーズ
が生まれ、最後に環境保全に行き着くという段階を踏んで発展していきます。
ビジネスも、BOP ビジネスから設備ビジネス、インフラビジネス、環境保全ビジネ
スとその状況に合わせたビジネスでないと成立しません。その地域の先見性と経済力に
より、話はちょっと変わってきますが・・・。
現地をよく知り、如何に現地化できるか。これが最大のポイントです。
ニーズがある程度わかってきたところで、2 つのアプローチを行いました。
1 つめは、実際に現地に出向き、具体的なニーズを探り、それに合った技術を提案す
るという手法です。ニッチ市場への直接アプローチです。
2 つめは、既に海外の水ビジネスに取り組んでいる企業ニーズへのアプローチです。
さて、結果はどうなったのか。
詳しくは、本報告書をご覧頂ければと思います。
平成 24 年 2 月
中国経済産業局
資源エネルギー環境部
環境・リサイクル課
目
第0章
次
調査概要 ······························································································ 1
0.1.調査の背景 ······························································································· 1
0.2.調査の目的 ······························································································· 1
0.3.調査の方法 ······························································································· 2
0.4.中国地域水循環企業海外展開委員会の設置 ····················································· 4
第1章
水事業に関する連携ニーズ及び市場ニーズの顕在化 ···································· 5
1.1.ヒアリング調査 ························································································· 5
1.1.1.エンジニアリング企業 A ······································································· 5
1.1.2.エンジニアリング企業 B ······································································· 5
1.1.3.日中経済協会 ······················································································ 6
1.1.4.エンジニアリング企業 C ······································································· 7
1.1.5.エンジニアリング企業 D ······································································· 7
1.1.6.海外水循環システム協議会 ···································································· 8
1.1.7.商社 E······························································································ 10
1.1.8.北九州市 ·························································································· 10
1.1.9.装置メーカーF ·················································································· 11
1.1.10.エンジニアリング企業 G···································································· 12
1.2.ニーズの整理 ·························································································· 12
1.3.ニーズ調査のまとめ ················································································· 14
第2章
中国地域の水シーズの可視化································································· 17
2.1.中国地域のシーズ調査 ·············································································· 17
2.1.1.アンケート調査 ················································································· 17
2.1.2.ヒアリング調査 ················································································· 18
2.1.3.シーズ事例集の作成 ··········································································· 19
2.2.シーズ調査のまとめ ················································································· 20
第3章
連携事業の構築 ··················································································· 21
3.1.ビジネスミーティングについて ·································································· 21
3.1.1.水 ing(株)とのビジネスミーティング ················································· 22
i
3.1.2.T 社(環境エンジニアリング)とのビジネスミーティング ························ 24
3.1.3.V 社(水域・海域環境改善設備)とのビジネスミーティング ····················· 25
3.1.4.(株)神鋼環境ソリューションとのビジネスミーティング ························ 26
3.1.5.X 社(機械総合商社)とのビジネスミーティング ···································· 26
3.1.6.W 社(水処理薬品・水処理設備)とのビジネスミーティング ···················· 27
3.2.ビジネスプランについて. ········································································ 28
3.3.まとめ ··································································································· 30
第4章
ベトナム FS 調査 ················································································ 31
4.1.FS プレ調査 ··························································································· 31
4.2.海外の現地における実施可能性調査(FS 調査) ··········································· 32
4.3.事例の実施可能性の解析 ··········································································· 46
4.3.1.水域浄化技術 ···················································································· 46
4.3.2.下水管路設計技術 ·············································································· 48
4.4.海外の現地における実施可能性調査(FS 調査)のまとめ ······························· 50
4.4.1.海外 FS 調査について ········································································· 50
4.4.2.今後の方向性 ···················································································· 50
補足資料 ········································································································ 53
①アジアの水市場と日本企業の動向 ································································· 53
(1)東南アジアの動向 ················································································· 53
(2)日本企業の動向 ···················································································· 54
②ニーズ調査に関する補足資料 ······································································· 66
③アンケート票 ···························································································· 73
④アンケートの結果 ······················································································ 81
⑤シーズ事例集 ···························································································· 85
⑥ニーズ調査、シーズ調査に関する補足資料 ···················································· 135
⑦ベトナムの基礎資料 ·················································································· 152
ii
第0章
調査概要
第0章
調査概要
0.1.調査の背景
世界的な水不足や新興諸国の急速な経済成長、工業化の進展を背景に水需要の高まりが
見られ、産業競争力懇談会によれば、2025 年の水ビジネスの市場規模は、部材で 1 兆円、
プラント建設までで 10 兆円、事業運営・管理業務まで含めると 100 兆円と予測されている。
この市場に対し、日本の大手企業は膜処理技術などの強みを発揮し、プラント建設まで
は実績を伸ばしつつあるものの、事業運営・管理業務まで含めると、ヴェオリア、スエズ
などの欧州の水メジャーが世界を席巻している状況にあり、中東、アジア等の新興市場へ
も、ビジネスを拡大しているところである。
日本の中小企業がこのビジネスに食い込むチャンスとしては、①大企業に技術供与、②
独自技術でニッチ市場を開拓、③海外進出の日系企業をターゲット、④コンソーシアムを
創成し海外の市場を開拓することが考えられる。
0.2.調査の目的
中国経済産業局が実施した「平成 22 年度
アジア地域等における海外水ビジネスニーズ
調査」において、中国地域の水関連技術を有する中小企業が海外展開する際に企業単体で
は解決できない問題を解決する方策として、海外展開の実績・ノウハウを豊富に有する商
社やエンジニアリング企業等の国内企業と連携し、技術補完する形態を構築し、海外展開
に際し必要な技術であれば地域の中小企業からも採用する意欲が非常に高く、そういった
機会を作れば協力関係を構築できる可能性があることがわかっている。
本調査事業においては、実際に海外展開している企業等から各地の現状、ニーズ、連携
の可能性を具体的にヒアリングしてまとめるとともに、中国地域内の技術シーズ・ノウハ
ウとのマッチングを行い、連携体制構築によるビジネスとしての可能性の拡大及び実現性
の向上について調査を行った。
さらに、海外での実施可能性について調査を行うことにより、今後、実プロジェクト展
開に繋げていくことを目的とした。
1
0.3.調査の方法
本調査の取り進めについて、流れ図を示した。
(1)中国地域水循環企業海外展開委員会の設置
全体の取り進め の
方針説明と方向付け
第1回委員会
(2)海外展開企業及び関連機関への具体的ニ ーズとヒアリング
(3)中国地域企業の技術・ノウハウ情報の収集と事例作成
第2回委員会
調査報告と討議
(4)海外展開に向けた 連携体制構築によるビジネスとしての可能性の拡大及び
実現性の向上に係る調査
ビジネスミ ーティング
(5)海外の現地における実施可能性調査(FS調査)
(6)報告書(案)作成
第3回委員会
調査報告と討議
報告書
図 1 本調査事業の流れ図
2
以下には、個々の調査の取り進めについて、要点を記載した。
表 1
項目
1
中国地域水循環
企業海外展開委
員会の設置
2
海外展開企業及
び関連機器への
具体的ニーズヒ
アリング
3
中国地域企業の
技術・ノウハウ情
報の収集と事例
作成
4
海外展開に向け
た連携体制構築
によるビジネス
としての可能性
の拡大及び実現
性の向上に係る
調査
5
海外の現地にお
ける実施可能性
調査(FS 調査)
本調査における項目と調査内容
実施内容
本調査における基本的な方向性、必要な視点、モデルの選定、実プロ
ジェクト展開までの方策などの検討を行うために委員会を設置する。
プロジェクトの持続性・実現性を高めるために、委員会のメンバーは、
水ビジネスに関する有識者、中国地域水ビジネスへの参画が見込まれ
る企業、ビジネスプラン作成に関する専門家、銀行、JETRO 等とす
る。
既に水事業を海外展開している企業・商社や関連機関(5 カ所以上)
に対してヒアリングを行い、急速に工業化が進みつつあるベトナム等
アジア地域を中心とした 5 カ国以上の水循環に関するニーズ及び課題
を整理する。
その際に、中国地域の中小企業が海外にビジネス展開できる可能性を
持つ案件を数多く引き出すことに留意する。
①他の企業と連携して対応できる案件の発掘
②現地情報の整理
③中国地域の企業が参画可能なビジネスニーズの顕在化
中国地域の企業等の保有する水質保全、省水、水環境に配慮した生産
技術等に関する技術・ノウハウをアンケート等により発掘する。また、
海外でニーズが高いと想定される産業・適用場所ごとに、実際にどの
ような技術・ノウハウが適用され、水環境に対する負荷低減がどのよ
うに図られているかを、紹介事例として整理する。
具体的には、①アンケート調査、②ヒアリング調査によって実施する。
上記 2 と 3 の企業等によるビジネスミーティングを行い、今後、連携
型プロジェクトを実ビジネスに展開する可能性について調査を実施す
る。
ニーズ側企業 1 社に対しシーズ側企業複数社でマッチングを行う形式
で、ビジネスミーティングを 5 回開催する。
また、プロジェクトの持続性、実現性を高めるために、委員会メンバ
ーにも、協力を仰ぎ、構築した事業者連携型プロジェクトについて、
具体的なステップを提示したビジネスプランを 5 件以上作成する。
上記 4 のプロジェクトの中から、実現可能性の高い事業 1 件を選定し
実施可能性調査(FS 調査)を行う。
調査にあたっては、JETRO 現地事務所、工業関係団体、企業等を訪
問して、プレゼンテーションを実施して、現地での技術適用・ビジネ
スの可能性を検証する。また、今後の連携先を確保するとともに、ア
プローチ方策、プレゼンテーション方法・手法などを検証する。
3
0.4.中国地域水循環企業海外展開委員会の設置
本調査を行うために委員会を設置した。メンバーと開催内容は、以下のとおりである。
表 2
委員会を構成する有識者一覧
氏名
所属
上嶋英機
広島工業大学
(委員長)
学科環境学部 地球環境学科
2
秋谷鷹二
一般財団法人 造水促進センター 常務理事
3
井田弘行
富士化水工業株式会社 取締役経営企画部門長
4
加藤一博
中小企業基盤機構中国支部連携推進課統括プロジェクトマネージャー
5
酒井拓司
日本貿易振興機構
6
塩谷 徹
7
中山憲治
特定非営利活動法人 瀬戸内里海振興会 常務理事
8
福田賢一
ナカシマプロペラ株式会社 エンジニアリング本部 環境グループ係長
9
三島淳
山陰合同銀行 地域プロジェクト支援グループ グループ長
10
宝月章彦
有限会社神戸インターナショナルテクノロジー 取締役社長
11
山口寿夫
三菱商事株式会社
1
環境学専攻
工学部都市デザイン工
教授
広島貿易情報センター所長
三菱化学エンジニアリング株式会社プロジェクト第 2 本部機能エンジ事業
部 大竹エンジニアリング部
表 3
委員会
第1回
大学院工学系研究科
中国支社業務・開発グループグループマネージャー
委員会の討議事項と開催時期
実施事項と討議事項
全体の取り進めの方針説明と方向付け
開催日
9 月 26 日
調査報告と討議
第2回
「海外展開企業及び関連機器への具体的ニーズヒアリング」
、
11 月 25 日
「中国地域企業の技術・ノウハウ情報の収集と事例作成」
調査報告と討議
第3回
「海外展開に向けた連携体制構築によるビジネスとしての可能性の拡
大及び実現性の向上に係る調査」、「海外の現地における実施可能性調
査(FS 調査)
」、
「報告書構成案」
委員会風景
4
1 月 27 日
第1章
水事業に関する連携ニーズ
及び
市場ニーズの顕在化
第1章
水事業に関する連携ニーズ及び市場ニーズの顕在化
1.1.ヒアリング調査
水事業を海外展開しているエンジニアリング企業、商社や関連機関 12 カ所にヒアリング
を実施して、ベトナム等アジア地域を中心とした 5 カ国以上の水循環に関するニーズを抽
出した。
ただし、ヒアリング結果については、公表できる内容についてのみ結果を記載した。
また、「補足資料①
水処理分野の海外展開に関する国内の動向」に関連する調査結果を
記載した。
1.1.1.エンジニアリング企業 A
実施日
平成 23 年 10 月 19 日
○水事業の概要について
・事業範囲としては、官需が中心であり国内が90%以上、海外はまだ10%未満。
・業態は上下水道、下水再生水等の水環境分野に注力。
・民需の分野はあまり手がけていない。
・プラント建設、エンジニアリングを中心としている。
○海外展開の状況について
・北米、中国では、オゾン発生装置の納入実績あり。
・ベトナムでは、国プロジェクトのFSを実施している。
・中東では、海水淡水化市場のマーケティングを実施中。
○海外展開分野と展開先について
・飲料水水源の浄化(欧州、韓国、ベトナム)
・飲料水の高度処理 上水処理供給(北米、中国、韓国、ベトナム)
・海水淡水化(サウジ)
その他、下水処理水の再生水利用などの用途展開がある。
1.1.2.エンジニアリング企業 B
実施日
平成 23 年 10 月 20 日
○水事業の概要について
・上水、下水、産業排水など幅広い分野で水処理を実施している。
・水処理機器の部材、薬剤などの供給、水処理機器の製造・販売、プラント建設、エンジニア
リング、現地での設計施工、サービスの提供(分析を含む)
、管理・運営・業などを幅広く手
がけている。
5
○海外進出の課題について
・現地の受入体制が整っていない場合が多い。
・向こうの官がどうするかが課題となっている。
・下水では垂れ流しの場合も多いので、新たに設備を作って料金設定しても、今まではお金を
払わなかった人が払うのかが問題である。
○海外展開の状況について
・ホーチミンでは下水プロジェクトでゼネコンと組んで ODA とした。
・展開している国は、中国、ベトナム、インドネシア、マレーシアなどである。
・海水淡水化、RO 膜などで、中近東のシステム化の例がある。
・インドで飲み水をつくる。浄水場をつくる。簡単なものを 3 万円で作るようなビジネスもあ
るが、大手企業では参入しにくい。
・水のパッケージ化を目指している。
・短期には工業団地のインフラ作りも大切な分野である。
・国によっては、世界の最高水準の排水規制もされている。
・工業団地の工業用水のモデル化を国内で実施して海外に進出する。
・下水 汚泥処理も課題である。
・個別対応が基本であり、顧客ニーズに応じての連携となる。
・分散型下水処理なども展開したいと考えている。
○海外展開分野について
ニーズとしては、飲料水水源の浄化、飲料水の高度処理
上水処理供給、ボイラー水の精製、
超純水の製造、海水淡水化、植物工場(水の供給 省水化)
、ヒ素の処理技術、プール、水族館
などの水管理、ビル循環水の管理、各種処理資材の供給、各種処理装置の供給、工場排水の再
利用・省水化、下水処理
集落排水処理、工場排水処理(食品・染料・化学・自動車・金属・
窯業など)、処分場 浸出水処理などがある。
1.1.3.日中経済協会
実施日
平成 23 年 10 月 20 日
○協会の概要について
・中国各省との交流があり、遼寧
天津市、重慶市、四川省、安徽省、湖北省などと交流があ
る。
・省のニーズについては、日中環境ビジネスの登録データベースがある。
6
○実施してきた NEDO プロジェクトの概要
・NEDO プロジェクトとして、中国での下水処理のプロジェクトを実施した。
・狙いは、都市と農村との間の都市周辺部での総合排水処理で、新農村計画によって都市化計
画が進行している地域が対象である。具体的な実施場所は安徽省合肥市肥西県官亭鎮で、FS
と詳細設計を行った。
当該地域は、中国で最も水質汚染が著しいとされる「三河三湖」の一つである巣湖に流入す
る河川があり、そこに農業の面源汚染といわれる農薬・化学肥料の過剰使用や畜産物のふん
尿・生活生ごみ等の未処理による窒素とリンが流入し、水質汚染の深刻な原因になっている。
1.1.4.エンジニアリング企業 C
実施日
平成 23 年 10 月 20 日
○水事業の概要について
・外資系企業であり日本法人(営業拠点)である。
・自治体向けサービスと企業向けサービスがある。
・上流から下流までのセットを総合的にソリューションすることを特徴としている。
・用水から排水までのセットで提案する。
○海外展開について
・外資系企業の日本法人という性格上、日本市場が責任範囲。それ以外の他国への展開につい
ては本国の関連部門を紹介するなどの対応に留まる。
1.1.5.エンジニアリング企業 D
実施日
平成 23 年 10 月 21 日
○水事業の概要について
・排水処理などの水処理、環境浄化を中心とした企業である。
・同社はいち早く海外進出してきた日系企業に合わせて展開してきた経緯がある。現状では、
現地に即したオペレーション、コストによる運営を行っている。
・現在、現地採用の人間も多く、工業団地内の企業のメンテなど行っている。
○個々の分野の対応について
・海外の純水については、同業のエンジニアリングメーカーと協業している例もある。
・中国では持っていない装置を外部から調達するような例もある。
・省エネ、省水、リサイクルなどのうち、リサイクル、有価物回収、スラッジ(無機、有機の
両者)の減容などが大きな課題とみている。
7
・海外でのサービスとしては、部品のメンテ時に水処理による水質挙動をアドバイスすること
などをしている。
・産業排水の処理設備関連では、アルカリ、酸排水、油成分などの産業廃棄物の他に、飲料水
の規格外品なども扱う。期限切れの飲料などもある。
・バラスト水処理としては、油回収と菌管理などがメインである。
・分析分野では日本の技術が高いと思う。JIS 分析で前処理方法の違いにより海外と国内で分析
値が異なるなどの問題も起きている。海外ではサンプリング技術が未熟であることなども課
題である。COD 分析では、マンガン法とクロム法の違いでも値が異なる。
○海外展開の状況と展開先について
・超純水の製造(フィリピン)
・各種処理資材の供給(中国、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、台湾)
・各種処理装置の供給(中国、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、台湾、USA、メキシコ、ブラジル、パキスタン、
ミャンマー)
・工場排水の再利用・省水化(中国、フィリピン)
・工場排水処理(食品・染料・化学・自動車・金属・窯業など)(中国、ベトナム、タイ、フィリピン、
マレーシア、台湾、インドネシア)
・環境分析(ベトナム)
その他に、飲料水水源の浄化、ボイラー水の精製、植物工場(水の供給
省水化)、ヒ素の処
理技術、硝酸の処理技術、処分場 浸出水処理などのニーズがある。
○海外展開上のニーズについて
・環境分析技術として、サンプリング技術を含めて JIS 規格での分析が出来る現地分析会社が
不足しており、そのような技術を持つ日本企業のニーズがあるのではないかと考えている。
・水槽・機器製作を現地で行っているが、ラバーライニングや FRP ライニング等の表面被覆技
術が弱い印象があり、そのような技術を持つ日本企業のニーズがあるのではないかと考えて
いる。
・従来にない機能を持った製品、部品の提供、若しくは日本国内においても売れている製品を
海外価格で提供できる企業を求めている。
1.1.6.海外水循環システム協議会
実施日
平成 23 年 10 月 21 日
○協議会の概要について
・水処理関連のエンジニアリング会社、商社など約 50 社が参加している協議会であり、水処理
技術の海外展開の情報を集約している。
8
○日本企業の海外進出状況について
・大阪の企業で真空乾燥機の販売を行っている例、地下水をくみ上げて、飲料水ボトルとして
いる例がある。
・上下水のビジネスでは、BOT 手法などがある。
・付着担体を先方の企業で作らせて、売らせている。技術フィーだけでやっている例もある。
・オゾナイザーしか売らない。単品販売に徹している企業もある。
・フォローファイバーの膜を現地で生産して、事業展開している例もある。
・これらの企業は戦略を持っている。
○海外展開について
・エンジ会社が現地調達する場合は製品がピンキリなので良いものを見極める眼力と良いもの
を安く調達することが重要になる。日本ではあまり要らないことだが、海外では、死活問題
となるのではないか。
・工業団地の海水淡水化、上下水道などは、大手が得意としている。
・分析技術と浄化技術の一体化。地質会社を入れる。
・湖沼の浄化については、3 大汚染として、安徽省の巣湖などの問題がある。
・インドのデリー-ムンバイ間に工業団地をつくる計画がある。
・ベトナムの FS テーマとして、環境省の第 1 号としてダナンの FS に取組んでいる。
ゼネコン、プラントメーカー、銀行、法律事務所など4社が組んでいる。
・農業のキーワードとしては、鳥取砂丘の灌漑技術の例がある。イスラエルでは、再生水を使
って農業をやっている。
・石油の EOR などもある。精製した水が必要となる。
・コンビナートの工場排水処理システムも考えられる。
・メガトンプロジェクト 10 数社が入っている。
○その他考えられる海外展開ニーズについて
・汚濁 資源の採取による汚染
・農業での排水処理水の再利用に関する国際標準化など米、イスラエルが基準作りをやってい
る。
・分析技術(モニタリングなど)
・高度処理技術などもある。
・事業としてやっていくためには、20~30 年やっていく。
・契約をやっていく NEXI、JBIC、ファイナンスなどが要る。
・BOP ビジネスとしては、スリランカで緩速ろ過の FS が進められている。
・現状の傾向としては、FS をなるべくとって、実案件に結びつける。
9
・コストダウンや IT の利用なども研究開発をしている。また、新技術も重要である。
1.1.7.商社 E
実施日
平成 23 年 10 月 21 日
○企業の概要
・海外展開として、工業団地を設立してその運営にあたっている。
・ベトナムには、2 カ所の工業団地を有している。
・水関係は、日系エンジニアリングメーカーが担当した。
○工業団地の排水などについて
・ベトナムの生活排水の基準 36 項目(補足資料⑦ ベトナムの基礎資料に記載)のうち、6 項
目
COD、BOD、SS、N、P などを入居企業から、月 1 回報告してもらっており、超過する
場合には相談してコントロールするようにしている。
・残りの 30 項目については、個々の企業で 1 次処理をして、ベトナムの基準まで落としてもら
っている。
・分析のニーズは高いと考える。
・供給は工業用水のみで生活系の上水は、ミネラルウォーターを業者が運んでいる。
・用水のニーズとしては、超純水などもある。
・海外デベロッパーの例では、上水/下水の設備がなく、たれ流しといった例もある。
環境汚染のために農民が騒ぐといったこともある。上下水インフラはビジネスチャンスがあ
ると思う。
・井戸水の質としては、鉄、マンガンが入っているので、処理をする。
・海外に事業会社を置いている。4 つの事業会社がある。
1.1.8.北九州市
実施日
平成 23 年 10 月 24 日
○市の概要
・20 年間の国際ビジネスの展開がある。相手発注者は公的セクターである。
・ミッション派遣やクラスター政策として数年やってきた。
・自治体-自治体の関係が大事になる。例えば、ハノイ-大阪、ホーチミン-東京などのよう
である。特に、中国、ベトナムは共産国であり、官の影響が強い。
・一方、水道局は企業体として動くことができるので、海外と契約をすることができる。
・下水道は、市役所の中にある。
・母体となる組織は 110 社であり、そのうち市内企業は 38 社である。
10
○海外展開について
・相手のニーズは幅広い。これらの中で何を目指すかを決める必要がある。大物としては、下
水処理場の発注がある。
・工業団地のニーズも可能性がある。
・新興国では、まず、上水が先との認識である。
・水道については、カンボジアと 10 数年のつきあいがある。
・ハイフォン市の下水道の話もある。
・上水は早いイメージがあるが、下水は時間がかかる。ベトナムには厳しい排水基準もある。
・インドネシア、マレーシアでは下水の話もある。
・海外に出ているのは、自治体としては、神戸、東京、横浜、川崎、浜松などがある。
1.1.9.エンジニアリング装置企業 F
実施日
平成 23 年 10 月 26 日
○企業の概要など
・国内の実証データは貯水池、人造湖、汽水湖、閉鎖性水域などのデータはある。
・ドバイ、シンガポール、台湾などの案件などがあった。
・韓国企業からは、経済産業局のホームページをみて、話を進めてきた。
・都市計画や、環境保護団体の抵抗もあり、新プロジェクトを立てて、韓国企業が環境省の補
助金を受けて実証実験を行う。韓国の認定証をとって、事業拡大する。中国にも持っていき
たい。
・装置はシンプルなものであり、受注生産なので、どういったものでも作れる。
・産業用、水源の対策用として位置づけている。
○海外展開の上でのニーズについて
・装置を売る際にモニタリングを自動で行いたい。
・アセスメント会社に外注する。例えばモニタリングを依頼する。
・環境分析の会社ならば、水質、底質の分析などをしてくれるのではないか。
・ODA などでは、トラブルの対応もいる。フォローアップの機械メンテもある。
・運転をしていると付着成分がついたりする。/環境装置/生産財ではないので誰が負担する
のかがわからない点もある。
・水質浄化剤と併用して広く拡散する効果を併用したい。
・ナノバブル発生装置を組み入れる。
11
1.1.10.エンジニアリング企業 G
平成 23 年 12 月 2 日
実施日
○企業の概要について
・10 年前に日本現地法人を立ち上げた外資系企業である。
・日本ではパイプライン構築と配管更生を主に業務を行っている
・関連するグループ企業は水処理分野では大手であり、中国大陸では上海、成都、南京、天津
等で業務展開を行っている。
・部材の調達は主に中国大陸で実施しており、パイプ材料は国際規格の ISO を採用している。
日本製品はコストが高い。
○技術について
・既設老朽管は主に鋼管、石綿管等が使用されており、腐食により漏水がみられる。この老朽
管をクリーニングして、内部に新設のポリエチレン管を挿入し管更生を行う。
・中国大陸及び東南アジア諸国においてパイプラインの設計、布設等について取り纏めを行っ
ている。
1.2.ニーズの整理
ヒアリングした結果をもとに、個々のニーズについて、ビジネスターゲットとなるニー
ズとして整理した。
なお、アジア地域を含めた地域的な違い、現状、近未来、遠い将来など時系列的な点で
の違い、範囲とする対象の規模と具体性や絞り込み程度にも違いがあり、異なるフェーズ
の内容を含んでいる。
表 4
ビジネスターゲットとなるニーズ
ニーズ
飲料水水源
の浄化
内容
水源の源流域に存在して
いる公共水域であり、農
業、畜産、工業排水など
が流入して、汚染された
状況或いは、汚染が悪化
している水域の浄化
想定地域
核技術
底質の攪拌による貧酸素、富栄養、低温などによる浄
化改善技術
中国(巣湖)
化学的な作用にもとづく、底質改善剤の利用 物理化
など各地域
学的な作用による浄化の効率化
水域環境の分析技術、モニタリング技術
養殖場にお
ける水質改
善などの環
境改善
海外で行われているエビ
などの養殖場の跡地は、
底質や水質の改善が求め
られており、環境改善が
求められている
東南アジア
の各地域
底質改善剤による貧酸素、富栄養、低温などによる浄
化改善技術
物理化学的な作用による浄化の効率化
環境好適水の利用 水域環境の分析技術、モニタリン
グ技術
工業団地に
おける工場
の一次排水
処理
東南アジアを中心とし
て、日系企業などが生産
場所として進出した工業
団地において、規定の排
出基準に至るまでの排水
一次処理技術及び分析評
価技術のパッケージ化
ベトナム、
タイ、フィ
リピン、イ
ンドネシア
など
工業団地の造成業者との連携
入居企業への工場排水の一次排水処理技術の提供
分析技術、モニタリング技術の提供
12
ニーズ
既設工業団
地における
排水処理能
力の向上
内容
東南アジアを中心とし
て、設置された工業団地
の企業の生産能力の増加
にともない、排水処理能
力を、簡単に増強するシ
ステムのパッケージ化
想定地域
核技術
中国、ベト
ナム、タイ、
フィリピ
ン、インド
ネシアなど
工業団地の造成業者との連携
MBR 装置などの既設プラントへの導入による排水処
理能力増強システムの提供
分析技術、モニタリング技術の提供
上下水道整
備事業(FS
を含む)
インドや東南アジアを中
心として、上下水道を設
置して、飲料水を供給し、
かつ、下水道と組み合わ
せる事業(FS 事業などを
含む)
インド、ベ
トナム、フ
ィリピン、
インドネシ
アなど
乾燥地域の
農業用水の
整備事業
中東・イスラエルなどに
おける乾燥地域の省水型
農業の用水を供給する事
業
アジア、北
アフリカ地
域の乾燥地
など
農村集落に
おけるし尿
処理
中国・東南アジアなどに
おける農村など下水道の
普及のない農村集落にお
ける分散型のし尿処理
中国・東南アジアなどに
おける飲料水などの有害
物質の浄化・低減
中国・東南アジアなどに
硝酸の処理
おける飲料水などの有害
技術
物質の浄化・低減
中国・東南アジアなどに
おける飲料水などの有害
リンの処
物質の浄化・低減
理・回収技
畜産系廃棄物からの除
術
去・回収 リン鉱山排水
からの除去・回収
PET ボト
中国・東南アジアなどに
ル水による おける飲料水などの確保
飲料水の供 と PET ボトル化による販
給
売
中東・東南アジアなど石
石 油 EOR
油生産国における油田の
(三次回
三次処理に用いる用水の
収)用
処理と供給
海水の淡水化地域におけ
海水の淡水
る省エネルギー型の膜処
化
理システムの提案
好気性活性汚泥法による
排水処理にともない発生
汚泥処理・ する汚泥の消化処理とメ
消化処理
タン発酵によるエネルギ
ーとしてのリカバリー技
術
火力発電所の新設が期待
ボイラー水
される国におけるボイラ
の精製(大
ー用水の供給、簡易型も
型、簡易型)
ニーズが考えられる。
ヒ素の処理
技術
・浄水場工事(沈でん池(円形上方向流)と急速ろ過
池、鉄・マンガン除去施設、水源の富栄養化対策など)
と修復工事など(既設浄水場、送水ポンプ場)
・新設送水管敷設、新設配水管敷設、新設送水ポンプ
施設建設、水道メーター、中央水質試験所建設、
GIS マッピング等
・下水処理場建設(SBR 方式(回分式活性汚泥法))
及び下水管渠修復工事
アジア、北アフリカ地域の乾燥地などリサイクル資材
として、廃ガラスを再資源化した土壌改良材
廃タイヤを再資源化したゴム製多孔質浸潤型地中灌漑
チューブ
乾燥地の持続的農業のために砂質土壌における節水型
野菜栽培技術を開発
中国・東南
アジア、日
系進出企業
の集合住宅
用途など
中国・東南
アジア、イ
ンドなど
中国・東南
アジア、イ
ンドなど
中国・東南アジア、日系進出企業の集合住宅用途など
簡易な排水処理方法 例:蛎殻を用いた集合住宅、公
園などのし尿処理のシステム
吸着法、凝集ろ過法などのヒ素を特異的に除去する技
術
生物処理法、イオン交換法、吸着法、膜分離法などの
処理技術
周辺部材、装置の供給
中国・東南
アジア、イ
ンドなど
中国・東南アジア、インドなどリンの除去・回収技術
HAP 法:ヒドロキシアパタイトの晶析の利用 MAP
法:リン酸マグネシウムアンモニウムの晶析の利用
凝集剤添加法 など
中国・東南
アジア、イ
ンドなど
井戸の掘削
飲料水のボトル化装置の設置と販売
中東(オマ
ーン)、東南
アジアなど
水蒸気攻法の用水処理 排水処理
ケミカル攻法の用水処理 排水処理
中東、東南
アジアなど
RO 膜、膜モジュール、高圧ポンプ、配管、部材など
中国(瀋陽
市、安徽省
など)、東南
アジアなど
排水処理汚泥、レストラン・ホテル・家庭などのゴミ、
畜産の糞尿などのバイオマスを消化発酵処理すること
により、メタンガスを発生して、発電或いは、混焼す
る。
中国、東南
アジアなど
原水からの油水分離、除濁、イオン除去技術などの組
み合わせ
簡易型低圧ボイラ用イオン交換軟水化、除濁、硬度監
視装置などの組み合わせ
13
ニーズ
バラスト水
の処理
簡易水道の
設置
内容
船舶の航行時のバランス
をとるための海水の輸出
入に伴って運ばれる汚染
菌の除去、無害化
3 万円/件程度の集落で
の上水、下水などの処理
想定地域
核技術
中国、韓国、 船舶用殺菌処理装置の開発
日本など
インド
低コスト上水、下水技術
ニーズヒアリングで得られた詳細結果については、
「補足資料②
ニーズ調査に関する補
足資料」として示した。
補足資料では、国内、中国、台湾、韓国、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、
インドネシア、ミャンマー、インド、パキスタン、中東(サウジ、オマーン)
・イスラエル、
欧州、米などの国別、地域別に整理して、特に、中国、韓国、ベトナム、インド、中東(サ
ウジ、オマーン)・イスラエルのニーズについて、地域を含めた整理を行った。
1.3.ニーズ調査のまとめ
ヒアリング結果として、海外展開企業は、営業展開に苦慮している面もあり、自社の提
案力を増すために「光る技術」を求めていると言える。
コストも安く提供する必要があり、現地化が必要となっている。
コスト削減につながる技術なら連携の可能性がある。
日本から輸出する製品としては、付加価値の高い技術商品であることが必要である。
これらの点が明らかとなった。
委員会の委員からは、「大手から具体的なニーズを聞くのは難しいのではないか、戦略を
話すようなもの」、「大手エンジニアリングのシステムには安いハードがあれば良い
世界
中から調達する」、「国内での実績も重要である」などの意見もあり、現地でのニーズ調査
の重要性を考慮して、現地でのプレ調査を並行して実施することとなった。この点につい
ては後述する。
また、ニーズ調査を実施した際に各企業から、ヒアリングした意見やポイントを以下に
示した。
14
表 5
水事業海外展開企業のニーズヒアリング時に聴取した意見
○全体的に
・官と官(G to
G)の関係の構築が大切である。
・現地でのローカル化をすることが必要である。
・インフラ整備が優先されるといった意見が多かった。
・大手は得意分野を核としてそれぞれ戦略を持っているので、それに合わせた連携を考
える必要がある。
○海外進出について
・現地での調達の利便性、スピードが必要とされる。
・キラリと光る技術が重要である。
・現地でのコストに合致した技術などが重要である。
・現地での知的財産の問題や模倣の問題なども考えておく必要がある。
15
第2章
中国地域の水シーズの可視化
第2章
中国地域の水シーズの可視化
2.1.中国地域のシーズ調査
中国地域の企業の保有する水質保全、省水、水環境に配慮した生産技術等に関する技術・
ノウハウをアンケートにより調査した。また、ヒアリング調査により、内容の補完を実施
した。アンケート結果、ヒアリング結果をもとにシーズ事例集としてとりまとめた。
シーズ調査の流れは次図のとおり。
中国地域水循環へのアンケート調査
アンケート結果の集約と解析
ヒアリング先の選定とヒアリング調査
シーズ事例集の作成依頼と内容の修正
シーズ事例集の作成
図 2 中国地域のシーズ調査の取り進め
2.1.1.アンケート調査
繊維、食品、機械、化学、造船、農業等の分野において、インターネットなどの公表デ
ータにより、企業のリストアップを行った上で、他国へ技術導入する可能性のある技術候
補を有する企業に対し、アンケート調査を行い、各分野の水循環の実態及び生産技術の工
夫等を把握するとともに、海外との比較等により技術協力・水ビジネスとして展開可能性
を調査した。
アンケート票の骨子は、以下のとおりである。
表 6
アンケート票の骨子
回答者情報:社名、所属部署、役職、担当者名、住所、電話、担当者 e-mail
設問内容:
1.会社に関する情報 業種、資本金、従業員数、売上規模
2.保有している水処理技術
3.今後、伸ばしたい分野
17
4.海外進出に関する希望や要望(既進出、未進出の場合)
対象製品・技術、時期、単独または協業の希望など
5.ビジネスマッチングに関する希望
会社名、マッチング対象製品・技術など
6.取引先や関係先で有望な水処理技術があれば、紹介を依頼する
7.その他の要望事項
その他の記載事項
○個人情報の取り扱いに関する注意書き
なお、アンケートの内容については、「補足資料③
は、「補足資料④
アンケート票」、詳細結果について
アンケートの結果」に記載した。
有効な回答のうち、アンケート結果から「関連している水処理分野」についてみると、
「下
水処理集落排水処理(14 件)」、
「工場排水処理(13 件)」、
「各種処理装置の供給(11 件)」、
「飲料水水源の浄化(10 件)」との回答があった。
「関連している水処理関連事業の分野」についてみると、
「上水(16 件)
」、
「下水(16 件)」、
「産業排水(15 件)」、
「産業用水(13 件)」の順番であった。
また、
「水処理分野への参入形態、内容」についてみると、
「水処理機器の製造・販売(17
件)」
、「水処理機器の部材、薬剤などの供給(11 件)」
、「プラント建設、エンジニアリング
(10 件)」の順番であった。
「海外進出に関する要望や希望」についてみると、「既に海外に進出している(21 件)」、
「海外進出への要望や希望がある(11 件)」
、
「海外進出への要望や希望があるが、難しいと
感じている(8 件)」となっていた。
「ビジネスマッチングに関する希望」についてみると、
「他社と既に連携をしている(14
件)」
、「他社との連携への要望や希望がある(16 件)」、「他社との連携への要望や希望があ
るが、難しいと感じている(8 件)」となっていた。
以上、アンケート結果からみると海外進出やビジネスマッチングの要望や希望は強い。
しかしながら、一方で、
「海外進出は検討していない(47 件)」
、「他社との連携は検討して
いない(43 件)」といった回答結果もあり、海外進出や連携に消極的な企業もあった。
2.1.2.ヒアリング調査
アンケート結果から、海外展開の可能性のあるシーズの技術内容や取り組み状況につい
てヒアリングを行い、技術性能、経済性、ターゲット場所での適用可能性などの整理を行
った。
18
2.1.3.シーズ事例集の作成
アンケート調査、ヒアリング調査から得られた内容をシーズ事例集としてとりまとめた。
以下には、技術事例を収集した企業の一覧表を示した。
表 7
資料
番号
○1
○2ab
○3
○4
○5
シーズ事例集のとりまとめ状況
企業名
対象分野
広和エムテック株式会社
谷口商会株式会社
有限会社アセンティー
日進工業株式会社
アールビーシーコンサル
タント株式会社
保有技術
公共水域の浄化
公共水域の浄化
公共水域の浄化
公共水域の浄化
油除去
油除去
油除去
油除去
装置
資材部材
施工管理
装置
公共水域の浄化
水質浄化剤
水質浄化
○6
ランデス株式会社
公共水域の浄化
構造物
資材部材
○7
海洋建設株式会社
ナカシマプロペラ株式会
社
公共水域の浄化
施工管理
○9
松江土建株式会社
公共水域の浄化
○10
株式会社共立
公共水域の浄化
○11
有限会社バブルタンク
株式会社エイチ・エス・
ピー
株式会社クラレ 倉敷事
業所
広和エムテック株式会社
日進工業株式会社
公共水域の浄化
産業排水
産業排水
構造物
貧酸素域の物理的な
方法による改善
貧酸素域の物理的な
方法による改善
貧酸素域の物理的な
方法による改善
その他
インプラント
工程内水利用
エンドオブパイプ
産業排水一次処理
油除去
油除去
○14a
新光産業株式会社
産業排水
既設設備の能力増や
新設
資材部材
○13
株式会社クラレ
業所
産業排水
既設設備の能力増や
新設
資材部材
凝集処理剤
施工管理・浄
化剤
資材 部材
資材部材
○8
○12
○13
○1
○4
倉敷事
○15
株式会社ワイエスデー
○16
オーエヌ工業株式会社
公共水域の浄化
産業排水
産業排水
有害物質の除
去・処理
ヒ素硝酸リンそ
の他
ビル・建屋
他
油水分離装置
油吸着材
油吸着分解剤製造販売
油水分離装置
水域浄化分野、水域浄化
用薬剤
水域浄化分野コンクリー
ト製品など 中国に拠点
装置
水域浄化攪拌装置など
ベトナムに拠点
水質浄化
水域浄化分野
水質浄化
水域浄化攪拌装置
装置
ナノバブル生成装置
装置
殺菌用装置(次亜塩素水)
中国希望
資材部材
装置
装置
油水分離装置
油水分離装置
ナノバブル生成装置、反
応装置、水処理用各種製
品
凝集(濁水)処理剤
SUS 製継手
ポンプ類の製造 タイ、
中国に拠点
油水分離装置
ナノバブル生成装置、反
応装置、水処理用各種製
品
○17
テラル株式会社
ビル・建屋
装置
装置
○1
広和エムテック株式会社
ビル・建屋
装置
装置
新光産業株式会社
ビル・建屋
装置
資材部材
ビル・建屋
装置
装置
電解水、水素水生成装置
ビル・建屋
システム
施工管理
雨水貯水利用システム
都市上水・下水
資材 部材
資材部材
○14b
○18
○19
○13
株式会社テックコーポレ
ーション
海水化学工業株式会社
株式会社クラレ 倉敷事
業所
オゾン水等の機能水製造
装置 中国 アメリカに
拠点 インド希望
ナノバブル生成装置
汚泥脱水機、好気性・嫌
気性処理 発酵メタン発
電装置 中国、東南アジ
ア希望
○20
クロリンエンジニアズ株
式会社
都市上水・下水
装置
装置
○11
有限会社バブルタンク
都市上水・下水
装置
装置
○21
abc
寿工業株式会社
都市上水・下水
装置
装置
○22
ab
○23
クリアーシステム株式会
社
日環特殊株式会社
都市上水・下水
施工管理
管理
水域浄化施工管理、装置
都市上水・下水
施工管理
施工管理
○6
ランデス株式会社
都市上水・下水
水処理インフラ建設
資材部材
下水道処理施工管理
水域浄化分野コンクリー
ト製品など 中国に拠点
分散型上水・下水
資材 部材
資材部材
分散型上水・下水
装置
装置
○13
○21
株式会社クラレ
業所
寿工業株式会社
倉敷事
19
汚泥脱水機、好気性・嫌
資料
番号
abc
企業名
対象分野
保有技術
他
気性処理 発酵メタン発
電装置 中国、東南アジ
ア希望
汚水(トイレ)浄化装置
上海に事務所
移動式トイレ
タンクなどの製缶
○24
永和国土環境株式会社
分散型上水・下水
システム
装置施工
○25
○26
○27
○28
日成プラント株式会社
株式会社中野鉄工所
有限会社三木鉄工
株式会社内藤工業所
分散型上水・下水
資材・部材全般
資材・部材全般
資材・部材全般
装置加工
資材部材
資材部材
装置
○29
山五化成工業株式会社
資材・部材全般
○30
王子ゴム化成株式会社
資材・部材全般
○31
ユーシー産業株式会社
資材・部材全般
システム
金属系
金属系
金属系
ゴム・プラスチック
系
ゴム・プラスチック
系
ゴム・プラスチック
系
資材部材
ホース類
資材・部材全般
装置
装置
上下水処理機器
資材・部材全般
装置
装置
システム
装置
○33
株式会社カストムインダ
ストリー
株式会社創造化学研究所
○34
イームル工業株式会社
資材・部材全般
○35
中外テクノス株式会社
環境分析
○36
ラボテック株式会社
株式会社鳥取再資源化研
究所
株式会社パイプデザイン
環境分析
○32
○37
○38
節水型農業
資材部材
資材部材
ソフトウェア
中国に拠点
分析
小水力発電 EU,北米に
進出済み
環境分析 ベトナム イ
ンドネシア インド希望
環境分析・装置
資材部材
多孔質ガラス再生利用品
分析
資材部材
配管、排水枡、プラスチ
ック製担体など
ゴムライニングなど 中
国、タイに拠点あり
設計ソフト
なお、個々の事例集の項目として、
【特徴】、
【概要】、
【適用事例】、
【海外展開】、
【連絡先】
を明記して、各企業、各技術 1 件 1 枚としてとりまとめた。シーズ事例集については、
「補
足資料⑤
シーズ事例集」として添付した。
2.2.シーズ調査のまとめ
シーズについては、個々の企業の業務内容、製品の特徴など具体的な内容を抽出するこ
とが出来た。この結果については、38 件をシーズ事例集としてとりまとめた。
本調査では、水循環関連企業の業態や業務内容を絞り込まずに幅広く収集したこともあ
り、幅広いシーズ企業を抽出した。
20
第3章
連携事業の構築
第3章
連携事業の構築
3.1.ビジネスミーティングについて
ニーズ企業とシーズ企業とによるビジネスミーティングを行い、連携型プロジェクトの
構築を試みた。ビジネスミーティングの流れは次図のとおり。
中国地域水循環シーズ事例集の提示(38 件)
エンジニアリング企業、商社による興味あるシーズの抽出
ビジネスミーティング日程調整
ビジネスミーティング開催
図 3 ビジネスミーティングの取り進め
ビジネスミーティングは、ニーズ
側企業 1 社に対して、シーズ側企業
複数社を個別にマッチングする形式
で、中国経済産業局の会議室にて開
催した。
ビジネスミーティングにおいては、
シーズ保有企業 1 社あたりミーティ
ングのトータル時間は 30 分から 60
分とした。会議の進行は、ニーズ側
企業の説明(10 分)、シーズ側企業
説明(10 分)として、その後質疑応
答を行った。
ビジネスミーティング風景
21
ニーズ側企業として、エンジニアリング会社及び商社として、下記の企業にビジネスミ
ーティングを依頼した。
表 8
ビジネスミーティングを依頼したニーズ側企業(エンジニアリング企業及び商社)
ニーズ保有企業
ニーズ保有企業の事業分野
水 ing(株)
総合的水ビジネス事業
T社
環境エンジニアリング
(株)神鋼環境ソリューション
環境エンジニアリング・化学装置
V社
水域・海域環境改善設備
W社
水処理薬品・水処理設備
X社
機械総合商社
3.1.1.水 ing(株)とのビジネスミーティング
ミーティング実施日時:2012 年 1 月 23 日
ミーティング実施場所:合同庁舎 2 号館
シーズ企業
新光産業(株)
シーズ技術分野
公共水域浄化/装置
産業排水処理(設備)
11:00~17:00
第 2 会議室
協業
可能性
-
展開先
時期
-
-
谷口商会(株)
公共水域浄化/油除去資材
-
-
-
a社
水力発電装置
○
国内
検討
b社
ビル・建屋/資材部材
-
-
-
公共水域浄化/油除去資材
○
国内
直ぐ
(有)アセンティ
ー
コメントや要望
技術・製品としての確立に期待
-
価格等の検討
従前品との比較で可能性あり
協業形態を検討
表中「-」は、現時点協業可能性を示さなかったことを表す。
【ニーズの説明】
国内外で総合的水ビジネス事業を展開中の水 ing(株)は、海外水ビジネスとして、東南
アジアのうち、中国においての下水処理での汚泥処理に関するニーズを中心に説明を行っ
た。
①設備普及が進展しており新規設備建設での事業参入は難しくなっている。
②中国における下水汚泥処理事業の可能性調査に着手している。
③単なるプラント建設の参入ではなく、BOT 事業による事業展開迄を視野に入れている。
中国での事業展開を考えるに当たり、日本企業の良い技術を取り入れることにやぶさか
ではない。しかし、コストや要求スペックの視点からシーズ技術を評価し、現地で何が出
来るか、或いは、何をして貰えるかの立場からビジネスマッチングを行った。
【ミーティング結果】
新光産業(株)は、液膜生成装置の地方公共団体における試験結果と開発中機器の養殖
22
業への展開の可能性について説明を行った。前者については、溶存酸素濃度の向上がある
が、省エネルギー効果の確認についてデータ提示が求められた。後者については、具体的
なデータを含め、今後の技術・製品としての確立が必要である。
谷口商会(株)の製品は、公共域の油除去用資材である。谷口商会(株)のユーザーは
地方公共団体に多いので、今後の協業開始に期待が持たれる。
a 社は、小型水力発電装置の技術について説明を行った。分散型エネルギー供給技術とし
て関心があり、今後、価格等の検討が進められ、協業に至ることが期待される。
b 社の部材に対しては、部材供給面での可能性が期待される。
(有)アセンティーの製品も、公共域の油除去用資材である。ユーザーは民間企業にも
広がっている。(有)アセンティーの油吸着剤については、展開時期はすぐにとの要望があ
り、協業開始に期待が持たれる。
なお、水 ing(株)からは、ビジネスミーティングに際して、単なる商品の売り込みだけ
ではなく、当社が進出するビジネスへの協業提案を期待する旨のコメントがあった。
水 ing(株)との第 2 回ビジネスミーティング
ミーティング実施日時:2012 年 2 月 17 日
ミーティング実施場所:合同庁舎 2 号館
シーズ企業
c社
(有)バブルタンク
シーズ技術分野
水域海域水質改善設備
(密度流形成装置)
マイクロバブル発生装置
13:30~16:30
第 1 会議室 B
協業
可能性
展開先
○
内外
○
内外
時期
コメントや要望
数年
湖沼浄化技術、水処理プラント構
以後
成機器として興味
数年
水処理プラント構成機器として興
以後
味
【ミーティング結果】
c 社設備は、水域・海域環境浄化を目指した設備であり、広域撹拌密度流拡散装置。密度
流の拡散到達距離は 500m で効果が確認され、到達距離 2,3K 程度まで効果があるものと
考えている。大きな吐出量の設備は広域の淡水・海水の浄化に、比較的小さな吐出量設備
は養殖用途を想定している。水 ing(株)は、中国の富栄養湖の浄化に関心を持った様子で
あった。
(有)バブルタンクは、マイクロバブル発生装置の販売と発生装置組込設備の設計販売
を行っている。いずれも手のひら大の小型マイクロバブル発生装置であり、複数設備内に
組込、酸素やオゾン溶解の効果を高める目的に使用される。用途に応じて、少しずつ形式
や材質と形成バブルが異なる。発生装置だけの販売もするし、用途に応じた設計にも応じ
る。
水 ing(株)は、時期的には近時と表明せず数年後としたが、両社とも国内外で協業の可
能性があるとの認識を示した。
23
3.1.2.T 社(環境エンジニアリング)とのビジネスミーティング
ミーティング実施日時:2012 年 1 月 26 日
ミーティング実施場所:合同庁舎 2 号館
シーズ企業
王子ゴム化成
(株)
新光産業(株)
中外テクノス
(株)
ラボテック(株)
シーズ技術分野
13:00~16:00
第 2 会議室
協業
可能性
展開先
時期
コメントや要望
T 社海外拠点の引合可能性の調査
資材部材全般/ゴム・プラ
○
海外
直ぐ
産業排水処理/設備
○
国内
直ぐ
環境分析-分析技術
○
海外
直ぐ
環境分析-技術・装置
○
国内
数年後
案件に対応して今後相談する
分析や試運転の引合に対応して、
今後相談する
自動分析装置に興味
【ニーズの説明】
T 社は東南アジアの各国に海外展開を行っており、現地での資材・部材・装置の調達の観
点、また、分析技術など現地での対応の点でのニーズを示した。
【ミーティング結果】
T 社は、ビジネスミーティングに指定した 4 社全てに関心を示した。
王子ゴム化成(株)は製缶と高品質ライニング加工を行っており、中国、タイでも海外
生産拠点を有している。海外生産拠点からの調達は、コスト面でのメリットが期待され、T
社側の海外拠点における具体的なニーズを照会・調査することとなった。今後の話し合い
が期待される。
新光産業(株)は、液膜装置に興味が持たれた。ただし、液面変動のある合流式の排液
処理などでの改善点が指摘された。今後、T 社の相談・引き合いに対し、新光産業(株)か
ら費用まで含めた対策提案が期待される。
中外テクノス(株)は、幅広い環境分析や環境モニタリングを特徴としており、海外環
境プラントの試運転での総合的な環境分析提案(スーパーバイズを含めた)に対する期待
が持たれる。また、環境モニタリングの検証技術にも期待がもたれる。
ラボテック(株)は分析業務の他に自動分析装置を有しており、関心が持たれる。ベト
ナムでの分析センター設立の可能性など、今後の協業が期待される。
24
3.1.3.V 社(水域・海域環境改善設備)とのビジネスミーティング
ミーティング実施日時:2012 年 1 月 26 日
ミーティング実施場所:合同庁舎 2 号館
シーズ企業
アールビーシーコンサルタント
(株)
中外テクノス
(株)
王子ゴム化成
(株)
ラボテック(株)
シーズ技術分野
11:00~15:00
第 3 会議室
協業
可能性
展開先
時期
*1
コメントや要望
以内
公共水域浄化/水質浄化剤
○
内外
1 年*1
環境分析-分析技術
○
内外
1 年*1
資材部材全般/ゴム・プラ
○
内外
1 年*1
金属部品代替によるコスト削減
環境分析-技術・装置
○
内外
1 年*1
自動分析装置(BOD 等)に興味
浄化剤の即効性・持続性に興味
水質モニタリング技術及び数値
シミュレーションに興味
【ニーズの説明】
国内での実証テストなどを踏まえて、韓国のエンジニアリング企業などとも協業してい
るが、現状の装置だけでは、速やかな水域水質の改善効果が得られていない。そのため、
①即効性、②小型化、③散布船の代替となるなど、共同開発をしながら、装置開発できる
企業を希望している。
【ミーティング結果】
アールビーシーコンサルタント(株)は水質浄化剤を販売している。この浄化剤を用い
ることで、環境浄化に好適な自然環境への変換速度を速め、V 社設備機能を補完することが
考えられる。また、転換した自然環境が効果の持続性に貢献することが期待される。
中外テクノス(株)は、環境分析技術サービスを実施している。今回のミーティングで
は、同社の有する水質モニタリングや環境解析の数値シミュレーションに関心が寄せられ
た。ただし、分析結果をふまえた製品への継続的なアドバイスはこれまでに例がないため、
連携の可否については専門の技術者と相談・検討する必要がある。
王子ゴム化成(株)は、製缶とゴムライニング製品の加工と販売を行っている。V 社の設
備には、従来ステンレス素材が使用されており、海外展開をする上で、設備自体のコスト
ダウンと軽量化が求められている。当該技術により、金属に代わる或いは金属以上の腐蝕
耐性と軽量化が期待される。
ラボテック(株)は、環境分析技術に加えオンサイト分析を可能にする自動分析装置を
製造販売している。V 社の設備設置後の維持管理メンテナンス面から関心が寄せられた。ま
た、国内の定められた分析基準に対応した分析技術に関連して、海外についてはまず国ご
との分析基準を確認する必要があるが、それに合わせた分析機器は提供可能とのことであ
った。
いずれの企業とも協業可能性があり、しかも展開先は国内外と広い。展開時期も、1 年以
内の可能性が高い。今後、V 社とシーズ側各企業との接触と今後の協業への進展が大いに期
待出来る。
25
3.1.4.(株)神鋼環境ソリューションとのビジネスミーティング
ミーティング実施日時:2012 年 1 月 31 日
ミーティング実施場所:合同庁舎 2 号館
シーズ企業
第 1 会議室
引合
シーズ技術分野
d社
13:30~16:10
可能性
産業排水-工程内水利用
-
時期
展開先
*1
-
以内
-
(有)アセンティー
公共資材浄化/油除去資材
○
内外
直ぐ
f社
都市上水・下水/装置
○
海外
1 年* 1
広和エムテック(株)
公共水域浄化/油除去装置
○
国内
1 年* 1
コメントや要望
-
海外での販売ルートの設立
-
処理過程や原理の詳細
表中「-」は、現時点協業可能性を示さなかったことを表す。
【ニーズの説明】
ニーズとして、同社が得意としている鉄鋼関連の水処理で使える油の処理技術について、
また、上下水道のプロジェクトで、塩素の代替として、島嶼部での殺菌装置として使える
ものであった。
【ミーティング結果】
d 社については、利用形態に関しての質問があり、ニーズとして考えている用途には適し
ていなかった。
(有)アセンティーの資材については国内外で、コスト面が合致すれば直ちにエンドユ
ーザーに提案したいとのことであった。特に、海外鉄鋼等工場の水処理プラントにおける
ニーズがあり、コストが合えば直ちにエンドユーザーに提案したい。海外の販売ルートの
設立の要望があった。
f 社の装置は、東南アジアでの上下水設備の殺菌ニーズに答えるものである。具体的には、
上下水道整備(主に離島)にニーズがある。装置の輸送面、保管面に加えて、現地での供
給などが検討課題である。
広和エムテック(株)は油水分離装置を製造販売している。鉄鋼業における油水分離な
ど、国内での具体的なニーズが期待される。具体的な処理過程、原理等の説明が求められ
た。
3.1.5.X 社(機械総合商社)とのビジネスミーティング
ミーティング実施日時:2012 年 2 月 2 日
ミーティング実施場所:合同庁舎 2 号館
シーズ企業
(株)創造化学
研究所
シーズ技術分野
閉鎖系・常圧溶媒回収装置
10:30~12:00
第 3 会議室
協業
可能性
○
展開先
国内
時期
*1
以内
-
コメントや要望
大型設備への対応の可能性の有無
f社
都市上水・下水/装置
○
海外
未定
多業種の市場への適応可能性あり
谷口商会(株)
公共水域浄化/油除去資材
○
内外
1 年*1
吸着・脱臭装置への組込の可能性
26
【ニーズの説明】
X 社は、機械・装置を扱う商社であり、国内外の顧客への新規提案や販売・紹介などの観
点から、個々の技術に対する関心を示した。
【ミーティング結果】
(株)創造化学研究所は、化学研究室用各種設備や閉鎖系・常圧溶媒回収設備の製造販
売を全国的に展開しており、製薬関連研究機関や製薬企業で採用例が伸びている。X 社は、
蒸発速度の大きさとコンパクトな設備規模に関心を示した。対象市場の絞り込みや具体的
な実例資料の準備などが要請された。大型設備に対しての可能性の有無、具体的な実例資
料などについて検討が望まれる。
f 社は、海水や塩水の電解装置を販売している。用途としては、上水・下水分野に加えバ
ラスト水の滅菌用などが考えられる。多くの市場でビジネス機会の可能性があり、今後の
両者間の期待が持たれる。時期未定は、対象業種の調査が先行するものと考えられる。
谷口商会(株)は、油分離・除去に適した資材を販売している。吸着・脱臭装置などに
組み込むことで特徴が出る可能性があり、今後の用途展開が期待される。
3.1.6.W 社(水処理薬品・水処理設備)とのビジネスミーティング
ミーティング実施日時:2012 年 2 月 10 日
ミーティング実施場所:合同庁舎 2 号館
シーズ企業
新光産業(株)
シーズ技術分野
産業排水処理(設備)
中外テクノス(株) 環境分析-分析技術
10:30~12:00
第 3 会議室
協業
展開先
時期
コメントや要望
△
国内
数年後
ブロワーエアー量削減、大型化の可能性
○
国内
1 年後
可能性
排水分析依頼。排水中微生物の特
定の可能性の有無
「△」は現時点では、具体的なことに言及できない。
【ニーズの説明】
顧客(電子関係企業(半導体洗浄用純水)の海外シフトにより、顧客構成に変化があり
国内は最近医療関係、製薬関連需要に代わりつつあり、医療関連・医薬関連の水処理に関
連した技術に関心がある。
【ミーティング結果】
新光産業(株)の液薄膜形成装置と医療施設の建築実績に関心を示して、質疑応答が進
められた。W 社の排水処理では、排水量 500 トン/日が最低流量であり、設置に必要な液薄
膜形成装置“数”に議論が集中した。また、効果として、新光産業(株)社は溶存酸素量
が大きく増加したしたことを示したが、W 社はより具体的に BOD 値の低下或いは曝気用
空気量減少効果を電力消費量の低下で示すことを求めた。今後両社間で接触を持ち、情報
交換を進めることとなった。
27
中外テクノス(株)とのミーティングでは、W 社の実施している排水処理装置の設置、
排水処理装置のメンテナンス及び医薬用水設備の納入における、設備能力確認と保証のた
め水質分析が話題となった。理由は、設置後或いはメンテナンス時の分析値による機能の
確認が必要となっているが、予想外の結果が出ることがあり、原因究明のため生物相の分
析までが必要となる。また、医薬用水設備の納入設置が増えており、水質分析が必要とな
っているためである。
中外テクノス(株)は多様な分析が出来るが、医薬用水に要求される法定の分析項目と
保証内容に応えられるかについては、今後、両社間の接触に委せることとなった。
3.2.ビジネスプランについて.
ビジネスミーティングの結果をもとにビジネスプランとして、以下のような 6 つのプロ
ジェクトをあげて、表形式で整理した。
ビジネスプラン①、②、③、⑤については、ビジネスミーティングの結果をもとにニー
ズ側、シーズ側のマッチングを想定して作成した。一方、ビジネスプラン④、⑥について
は、後述する海外 FS 調査のプレ調査の結果も加味して作成した。
表 9
ビジネスプラン①
プロジェクト
事 業 内 容
ターゲット
市
場
想定ニーズ
プ
ラ
課
表 10
ン
題
公共水域の浄化(養殖場の水質浄化)
メコンデルタ、東南部に多い水産養殖場への水質浄化装置、資材のパッケージ提供
・攪拌装置による低酸素域の改善(中核企業)
・水質浄化剤の併用による改善効果の向上(資材・部材)
・効率的な(優れた)ナノバブル処理装置などの併用(資材・部材)
・環境分析技術を用いた水質浄化効果の定量的評価(環境分析と効果の評価)
メコンデルタ、東南部を中心とする水産加工業への水質浄化技術の売り込みが考えられ
る。エビ、ナマズなどが生産されている。
ベトナムは、世界的にも水産物輸出額が高い、養殖場での漁獲量などの向上が求められる
と想定される。
立ち上げ期: 水産加工業者に対するコンセプトの提案。
実証テスト期:コンセプトの検証・実証、コンセプトの修正、装置の改良などを実施。
製品化段階: 装置の最適化、コストの適正化、効果の定量化、適用魚種の確認
応用展開段階:本格的展開、メコンデルタ地域、東南アジアへの展開
現地パートナー企業の発掘
ビジネスプラン②
プロジェクト
事 業 内 容
公共水域の浄化(養殖場の水質浄化)
都市上水・下水(上水道・下水道)―1
都市上水・下水(上水道・下水道)-1
日系エンジニアリング企業を核とする上水道施設と配管の整備。これらのシステムに組み
入れられそうな中国地域の資材・部材、装置メーカーとの連携体を構築する。
油分離、液膜生成、小水力発電、殺菌装置、ステンレス継手、ゴム配管などを組み込んだ
システム提案。
ターゲット
市
場
上水道の整備のうち、上水施設の整備と配管網の整備など(ベトナム)
想定ニーズ
ベトナムの大都市において上水供給システムにつながっていない世帯比率は未だ全体の 5
分の 2 にのぼり、既存システムについても、水道管の老朽化に伴う漏水率が 30~40%に
達するなど、修復が急務となっている。また、市町村レベルでは 3 分の 2 の町で上水道そ
28
プロジェクト
プ
ラ
課
ン
題
表 11
ビジネスプラン③
プロジェクト
事 業 内 容
ターゲット
市
場
想定ニーズ
プ
ラ
課
ン
題
表 12
都市上水・下水(上水道・下水道)-1
のものがない。
立ち上げ期: エンジニアリングメーカーと企業との技術内容のすり合わせ。
導入期:
現地具体的ニーズへのシステム提案、装置の改良などを実施。
製品化段階: 装置の最適化、コストの適正化
応用展開段階:本格的展開
現地の具体的な案件の発掘とタイミング
都市上水・下水(上水道・下水道)―2
都市上水・下水(上水道・下水道)-2
日系エンジニアリング企業を核とする下水道処理施設の整備。設計段階から建設、資材・
部材の供給などを行う。これらのシステムに組み入れられそうな中国地域の資材・部材、
装置メーカーとの連携体を構築する。
油分離、液膜生成、小水力発電、殺菌装置、ステンレス継手、ゴム配管などを組み込んだ
システム提案。
下水道の汚泥処理(中国四川省)
中国四川省においては、上水道について、既に海外エンジニアリング企業が参入している
ため、下水道処理のうち、汚泥の嫌気性処理により、メタンを回収して、エネルギー回収
を行う処理プロセスを提案する。
立ち上げ期: エンジニアリングメーカーと企業との技術内容のすり合わせ。
導入期:
現地具体的ニーズへのシステム提案、装置の改良などを実施。
製品化段階: 装置の最適化、コストの適正化
応用展開段階:本格的展開
現地の具体的な案件の発掘とタイミング
ビジネスプラン④
プロジェクト
分散型上水・下水(浄化槽・貯水殺菌)
分散型上水・下水(浄化槽・貯水殺菌)
分散型の浄化槽を商社、代理店を通じて、海外に販売する。エンジニアリング企業と装置
事 業 内 容
ターゲット
市
場
メーカー、商社と装置メーカーの組合せ
公的用途、企業用途、民間用途などが考えられる。
・公的用途(公園のトイレ、集合住宅のトイレ)
想定ニーズ
・企業用途(集合住宅のトイレ)
・民間用途(家庭浄化槽)
立ち上げ期:商社と企業との技術内容のすり合わせ。、展示会への出展、セミナーでの紹
介。
プ
ラ
ン
導入期:
現地具体的ニーズへのシステム提案、装置の改良などを実施。
製品化段階:装置の最適化、コストの適正化
応用展開段階:本格的展開
課
表 13
題
現地の具体的なニーズの把握と効果の提案
ビジネスプラン⑤
プロジェクト
事 業 内 容
産業排水(工業団地における排水処理)
産業排水(工業団地における排水処理)
工業団地運営における排水処理技術パッケージ、排水管理の効率化。
29
プロジェクト
ターゲット
市
場
想定ニーズ
プ
ラ
課
ン
題
表 14
ビジネスプラン⑥
プロジェクト
事 業 内 容
ターゲット
市
場
想定ニーズ
プ
課
ラ
産業排水(工業団地における排水処理)
日系エンジニアリング企業を核とする工業団地排水処理での連携構築と展開。
・排水管理のための分析業務の効率的運営(環境分析、排水分析、ガス分析など)
・資材・部材の調達(金属製品、ゴム製品など)
・効率的な処理装置の供給(海外拠点で製造したものを海外拠点に供給するシステム作り)
ハノイ、ホーチミンなどを中心に、日系デベロッパー、海外デベロッパーによる工業団地
がある。(既設工業団地のみ)
・日系デベロッパー工業団地(5 カ所)
・海外デベロッパー工業団地合計(90 カ所)
:アメリカ・タイ(1 カ所)、シンガポール(2
カ所)、ベトナム(80 カ所)、マレーシア(2 カ所)、韓国(2 カ所)、香港(1 カ所)、台
湾(1 カ所)、中国(2 カ所)
安価な人件費を目的とした工業製品の生産基地としての工業団地の位置づけ
国内メーカーの生産基地であり輸出型製品(ベトナム→日本・他)、内需型製品(ベトナ
ム内需)の工業生産基地における排水処理設備の施工、運営管理のパッケージ提供。
立ち上げ期:日系工業団地への売り込み。
導入期:
日系工業団地での実績の積み上げと海外デベロッパー工業団地への売り込
み。
製品化段階:システム・装置の最適化、コストの適正化
応用展開段階:分析業務の定常化(分析センターの設立)
資材・部材調達先の現地化による安定的な供給
新設日系団地の問題点の発掘、既設日系工業団地の運営上の課題発掘
ン
題
産業排水(食品工場における殺菌)
産業排水(食品工場における殺菌)
日系進出企業など食品系工場での殺菌用途に次亜塩素酸生成装置などの殺菌装置を商社、
代理店などを経由して、販売する。
生活の向上により、加工食品など、内需型の食品工場が増えており、ビール工場、ハム工
場など、東南アジアに進出している日系食品メーカー、現地食品メーカーや日本以外の海
外資本食品メーカーをターゲットとする。
食品製造プラントにおける殺菌用途。製造プロセスにおけるプラントの殺菌、操業前後な
どにプラントを洗浄殺菌する。
立ち上げ期:日系食品メーカー、エンジニアリング企業への売り込み。
導入期:
実績の積み上げと海外系企業への売り込み。
製品化段階:システム・装置の最適化、コストの適正化
応用展開段階:資材・部材・装置の調達先の現地化による安定的な供給
食品加工工場の殺菌用途のニーズの発掘
3.3.まとめ
エンジニアリング会社 5 社と商社 1 社に対して、中国地域水循環企業とのビジネスミー
ティングを 7 回開催した。特徴のある技術に対する関心が強く、今後、1 年以内に協業(引
き合い)するといった回答が多く、新たな取引の場としての成果があった。
30
第4章
ベトナム FS 調査
第4章
ベトナム FS 調査
アジア地域の中でも急速に工業化が進みつつあるベトナムを対象として、水循環に関す
るニーズ及び課題を整理した。具体的には、ベトナムに展開している日系企業、現地系企
業及び関係機関から、現地の状況・市場ニーズ・連携の可能性について、ヒアリング調査
を行った。
取り進めとしては、1 月に FS プレ調査を行い、2 月に本調査として、海外の現地におけ
る実施可能性調査(FS 調査)を実施した。
4.1.FS プレ調査
ベトナム現地調査において、水循環に関する技術シーズと市場ニーズのマッチングがど
んな領域で有り得るのかを想定するため、事前にベトナムの JETRO、工業関係団体などを
訪問してヒアリングを行い下表を作成した。縦軸をニーズ保有者の属性(上水道・下水道・
工業団地・水産加工業・畜産加工業・エタノール製造業・ビル・レストラン・家庭)、横軸
を処理プロセス順として、表内に技術シーズを記載した。
なお、現地本調査では、特に色塗り部分に注目して、事例解析(詳細は 3 章参照)を実
施した。対象は、現地調査日本企業参加者の関心が高い 4 案件に、ベトナム現地側のニー
ズが強かった 1 案件を加えた、合計 5 案件である。
表 15
技術シーズと市場ニーズのマッチング表
METI Chugoku Region
ニーズ保有者
Honor of Needs
上水道
Water Supply
1
S
工業団地
Industrial Park
P
排水設計ソフト
Design Software
of Drain System
M
L
E
原料水の精製
Purification of
Feed Water
ビル
Building
B
貯水タンク
Water Supply
Tank
レストラン
Restaurant
R
H
4
on February 6-10
5
施設材
Pipe,Tank, Pump
下水道
Sewage Disposal
家庭
Home
3
W
下水道設計ソフ
ト
Design Software
of Sewage
Treatment
水産加工業
Marine Products
Industry
畜産加工業
Livestock Products
Industry
エタノール製造業
Bio-ethanol
Industry
2
油吸着剤
Oil Adsorbent
油吸着剤・油水分
離
Oil Adsorbent
Oil Seperation
水の殺菌
Disinfection of
Water
水の殺菌
Disinfection of
Water
凝集沈殿剤
Cohesion and
Sedimentation
Materials
凝集沈殿剤
Cohesion and
Sedimentation
Materials
施設材
Pipe,Tank, Pump
環境分析
Environmental
Analysis Service
施設材
Pipe,Tank, Pump
施設材
Pipe,Tank, Pump
養殖場再生
Regeneration of
Fish Farm
バイオガス化
Biogas
糖化発酵槽
Fermentation
Reactor
アルコール発酵槽
Fermentation
Reactor
浄化槽
Sewage
Treatment
System
水の殺菌
Disinfection of
Water
水の殺菌
Disinfection of
Water
浄水器
Water Treatment
Unit
活魚水槽
Live Fish Tank
System
鑑賞水槽
Aquarium Unit
31
残渣処理
Waste Treatment
浄化槽
Sewage
Treatment
system
4.2.海外の現地における実施可能性調査(FS 調査)
公共水域の浄化(養殖場の水質浄化)の FS 調査と、プレ調査をもとにシーズ事例集(英
文版)の紹介や同行した中国地域企業 4 社からの技術説明を行うなど、現地企業との直接
的なマッチングを実施した。
以下には、ベトナムにおける調査先を記した。
表 16
ベトナムにおける主な海外調査先
・MINISTRY OF NATURAL RESOURCES & ENVIROMENT OF VIETNAM
<資源環境省 MONRE 国際連携局 ベトナム人副局長>
・CENTER OF INDUSTRIAL ENVIRONMENT
<鉱山金属科学技術研究所 産業環境センターCIE ベトナム人センター長 >
・VIETNAM ENVIRONMENTAL INDUSTRY ASSOCIATION
<ベトナム環境産業協会 VEIA ベトナム人副会長>
・ VIETNAM ACADEMY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY ( INSTITUTE OF ・
BIOTECHNOLOGY)
<ベトナム科学技術アカデミーVAST バイオ研究所 ベトナム人副所長>
・日系企業-1
<日系排水処理企業 日本人責任者>
・日系企業-2
<日系金属部品鋳造業 日本人責任者>
・日系企業-3
<日系工業団地(日系商社)日本人責任者>
・日系企業-4
<日系水処理企業 日本人責任者>
・ VIETNAM INSTITUTE FOR TROPICAL TECHNOLOGY AND ENVIRONMENTAL
PROTECTION
<現地コンサルタント機関 ベトナム人管理部長>
・WATER SUPPLY, SEWERAGE AND ENVIRONMENT CONSULTANCY JSC
<現地水道設計企業 ベトナム人設計部門責任者>
・日系企業-5
<日系水処理企業現地法人 日本人責任者>
・LONG HAU CORPORATION
<現地系工業団地 ベトナム人営業担当>
・VIETNAM ASSOCIATION FOR CONSERVATION OF NATURE AND ENVIRONMENT
<現地コンサルタント ベトナム人責任者>
・INTERNATIONAL DEVELOPMENT & INVESTMENT CORPORATION
<現地魚養殖加工業 ベトナム人責任者>
・JETRO ホーチミン事務所
32
ヒアリング調査先の発言は以下のとおりである。
なお、(★)と表記したものは現地での要望事項を示している。
2012 年 2 月 6 日

<資源環境省 MONRE 国際連携局
ベトナム人副局長>
METI と技術協力 PJ を進めている。2 月 17 日に協議を行う予定である。6 月の両国の政
策協議に向けて準備中である。

環境政策の優先順位は、生活排水の下水路の設置を最優先課題として取り組んでいる。

次に小さな工業団地の排水処理に注目している。国民の生活圏が拡大し、都市周辺の小さ
な工業団地の立地エリアで混在している。

小さな工業団地とは、同業 100 社で構成され、家族経営企業が中心。業種としては、食品
加工・畜産・繊維(染色)など。

大きな企業には排水処理の投資を要求している。

大きなアパートには、浄化設備を入れていく。

環境投資の典型的な実施例として、ビール工場の省エネがある。ステップは①両国政策高
官会議②具体的 PJ 決定③NEDO 資金で実験④ベトナム企業に連絡⑤ベトナム企業が環境
省に資金申請⑥日本企業の技術を導入⑦ベトナム内で展開

ベトナム GDP の 1%を環境省は投資可能である。

お金を執行するのは各省(主要都市含)の環境部局である。こちらへのコンタクトを推奨
する。

MONRE はサンプル実験を行い、成功したら各省の環境部局へ技術を紹介する役割である。
海外 FS 調査メンバー
2012 年 2 月 6 日
<現地通訳
MONRE 外観
ベトナム人>

小さな工業団地の例として、魚醤や麺の加工がある。

小さな工業団地は、生活圏の拡大に飲み込まれ、生活排水と工場排水が分けられない状況
となりつつある。

家族ビジネスを市外に持っていく政策を実施している。(以下、現地新聞情報による)

処理設備を付ければ、処理水を環境省が買い上げる仕組みがある。

ハノイ市には、1350 の小工業団地が存在している。
33

2011 年 06 月に環境査察を実施し、50 箇所を摘発し、一箇所 USD5 万の罰金を課した。

また、排水処理機能を持たない小工業団地名称を公開し、処理設備整備の期限を定めて、
整備の促進を図っている。
ベトナムには 400 の大学が存在し、1/4 が私営、3/4 が国営

2012 年 2 月 6 日
ー長
<鉱山金属科学技術研究所
産業環境センターCIE ベトナム人センタ
>

1996 年商業省の決定に基づいて設立した組織である。

環境観測の支援コンサルティングを行っている。

大きな連結プロジェクトについて環境報告を行っている。アルミ精錬、チタニウム鉱山な
ど金属開発プロジェクトが主なものである。

民間に対しても支援コンサルティングを行っている。

国家環境基準に沿った実験室がある。

銅や細かい粒子の除去技術に興味がある。

山間部に住んでいる人の飲み水について検討している。
2012 年 2 月 6 日
<ベトナム環境産業協会 VEIA ベトナム人副会長>

会員機関の 80%は民間企業である。210 機関 132 組織のうち 30%がコンサルタントである。

機能としては 3 つ。①環境設備を生産すること ②環境サービス(政府エージェンシー・
対民間コンサルタント・報告・研究・収集・リサイクル)
③グリーンエナジー(環境持
続・再生可能・省エネ・省資源・きれいな水などの適用能力の向上)

そのほか、環境事故が発生した際の復旧などに携わる。

2025 年までに、ベトナム環境産業はベトナム経済に大きな貢献をする計画が定められた。
設備・技術を用意する必要がある。

コンサルタントがプロジェクト実施に参加することもある。

環境観測分野は政府出資 100%事業で、請負分析を行う。認証は対象業務ではない。65 省
中 53 省に観測センターがあるが、全省に広めたい。

政府へのアドバイスを行っている。優先順位は、大工業団地→生活排水→小工業団地であ
る。

油回収ニーズは、火力発電所周辺、機械製造業、船舶・大型車両の清掃時などにある。凝
集固化に興味あり。

水域浄化について、ベトナムで浄化が必要なレベルと日本の実施例 COD25ppm とはかな
り離れている。ハノイ市内の湖沼は COD300ppm が現状であるが、水域浄化の投資優先度
は低い。
34

ステンレス継ぎ手について、ミルク・飲料などの食品工場にニーズがある。大きな設備に
含まれる配管や、病院建設場面でニーズがある。協会メンバーではないが、協会メンバー
を介して紹介することが可能である。

下水道パイプ設計では、ベトナム建設省傘下の国営ベトナム水道会社への売り込みができ
るのではないか。Waterworks & Environmental Protection Investment Co.
ベトナム環境産業協会 VEIA でのミーティングの様子
2012 年 2 月 6 日
<ベトナム科学技術アカデミーVAST バイオ研究所
ベトナム人副所
長>

ベトナム政府直属で 1993 年に設立

300 名、Prof.21 名、Phd.80 名、修士 100 名

25 の研究所からなる。

業務は①バイオテクノロジーの包括②環境技術に転用する実験③処理し難い物質、有害物
質の処理

DOC 処理では国防省と協力している。

漏洩事故石油処理にも協力している。国内石油精製所を更に 2 箇所立ち上げるが、油回収
技術に興味がある。

フェノール(ポリカーボネートか詳細不明)樹脂(粉)の排水からの除去は可能か

また、重金属処理方法の研究、飲み水のアンモニア成分除去の研究も行っている。

水域浄化については、お金が足りないので実現できない。
(大都市の環境部局は資本を持っ
ているが、ほかを優先している。
)ベトナムの投資組織に相談してはいかがか。

ステンレス継ぎ手は、バイオエタノール装置に使うであろう。ペトロベトナムと伊藤忠で
南部にプラントを建設中である。日本資本で 2 箇所、ベトナム資本で 3 箇所である。

ロータリーエンジンによるバイオガス発電については、エネルギーサイエンスアカデミー
と農業農村開発省を紹介する。中国製のバイオガス燃焼発電機は安いのだが、効率が悪い。
農村には 90 万箇所の実績があり、これを 250 万箇所に拡大の予定である。目的はバイオガ
スを電気に換えたいということ。

下水パイプ設計ソフトは、Vietnam Lilama 社にコンタクトすると良い。
35

メコンデルタ地域には、油吸着機能に長けたコットンを生み出す高い木が生えている。
外観
2012 年 2 月 7 日
右:ベトナム人副所長
<日系排水処理企業
意見交換の様子
日本人責任者>

1996 年に、回路基板企業と一緒にベトナムに進出した。

当初は軍関係の企業と JV を組んだが、2000 年の法改正により外資 100%の会社となった。

ベトナムの環境基準は 1995 年に制定し、2010 に改訂し、環境警察が発足した。

コンプライアンス案件対応優先の日系企業は環境基準を遵守している。

工業団地の生活排水(バクテリア)処理を業務のひとつとしている。

各企業における産業排水一次処理も業務のひとつとしている。

工業団地では、排水処理を 6 万人×50L/日=3000m3/日として当初設計した。受け入れ
量は、生活排水 2000、工業排水 1000m3/日である。A 基準対応では、殺菌すれば流せる
水質となる。
(補足資料⑦ ベトナムの基礎資料に排水基準について記載した)

当初は、工業用水はプリント基板企業向けが主力であった。

メンブラン処理を導入することにより、狭い敷地でも D 基準にも対応可能となった。

用水処理も業務のひとつとしている。取水は地下水で、Ca、Mg、Fe が多い硬水である。
硬度 100 程度である。

季節(雨期&乾期)によって鉄分が上下するので、サンドフィルターの点検と再生のメン
テナンス業務が発生する。

工業地帯のエアコンやクーリングタワーのクリーニング業務も行っている。カビ、スケー
ルの除去や停止時の薬品注入処置を行う。

まとめると、排水、用水、超純水、薬品、メンテナンスのビジネスを展開している。

さらに、分析機器販売&サービスとして欧州系企業の代理店業務を行っている。レアアー
ス関係の仕事を行っている。遠隔モニタリングサービスも実施可能である。

純水ビジネスは、パッケージ化して販売している。13MΩレベル。フィルターをモニター
で遠隔監視する。

病院向けや特殊な焼却炉、特殊な排水処理はこれからの市場である。
36

2008 年に政令が出て、各企業から A 基準で排水しなさいとなったが、濃厚重金属含有廃液
にして、業者に渡して処理することが可能である。

レアアース事業では、中国国境の山からの鉱石や輸入鉱石を対象として、レアアースの精
製事業を日本と進める計画がある。

メンテナンス業務では、オペレータ教育を行って、パーツ供給だけ維持して、そのまま人
を移籍することもある。事業展開のスタイルに拘らない。

労働者確保や建設の機能は、現地で調達が可能である。単体機器の調達は、ステンレスタ
ンクや SUS304 配管が可能である。

離職率は 30%。健康保険などの厚生関係は ID カードで識別するので、即日対応可能。

公共の排水処理設備は入札できまる。現在は、湖に生活排水が流れ込んでいる状況である。
日系ホテル近くの湖など。

3 年前の 11 月に大雨で日本大使館周辺が冠水したことがある。排水処理というよりも治水
レベルである。

工業団地では、ある首相が唱えたハイテクパークや町工場が日本から進出するためのレン
タル工場などが発達している。タイや中国から移転してくる事例も多い。

現地進出のためのコンサルタント会社などもある。

食品加工業はベトナム南部に多い。

ある日系製麺企業は実質的には撤退し、ベトナム資本と社長が引き継いで今日に至った。

ベトナムはまだ 6 価クロムが取り扱える国である。メッキ光沢がきれい。流出事故の対応
は大変である。

ベトナムは停電が多い。2006 年の無煙炭火力発電計画が 2012 年になっても達成されてい
ない。メッキ業は停電に弱い。

排水処理の負荷を軽くする関係分野であれば、日系進出企業へのご紹介が可能である。

離型剤・油脂・メッキ・塗装などの工場では排水処理需要があると考えている。

HD ガラス基板企業は大口用水事業者である。

ベトナム進出各社では、リーマンショック後、増産投資が日本本社の指示で止まっていた
が、増産投資が再開された。
2012 年 2 月 7 日

<日系金属部品鋳造業
日本人責任者>
金属部品鋳造業。日本の親会社、商社、商社現地法人で設立した。2003 年に第一工場、2010
年に第二工場を設置した。

自動車メーカーからの要求によって進出した。
37

場所は、重工業の中心であるハノイを選択した。

売り上げは、昨年 40 億円、本年 55 億円の予定。従業員 962 名。現在 24hr フル操業。

現在 3 班体制。土日も含めて稼動している。月曜日にメンテナンス時間を取っている。

出荷はハイフォン港を使う。燃料の LPG はローリーでハイフォン港から運んでいる。

納入先は、四輪車向けが主力である。特に現代に 500 万台相当の部品供給を計画中である。

吸気系、CVT、単車部品などの部品が主力製品である。

お客様への応答時間が問われるので、金型の補修は全てベトナムでできるようにしている。
トータル 50 台のダイカストマシン、マシニングセンタ 2 台を 4 台へ、放電加工機 4 台を装
備している。金型が壊れても 2~3 日で復旧する。

金型新作は日本の親会社で行う。設計技術者と大型機械を残している。

自社固有の生産技術管理手法を持っている。

鋳造業の 3K、汚い、臭いを脱却したい。

離職率 2%、出勤率 95%、日本語手当てが付く。全てを日本語で行う。

従業員構成は男女半々。鋳造は男性中心、仕上げは女性中心、出荷は女性中心である。

タイの洪水以降、担当する車種の生産が増えて、現在活況を呈している。自動車会社は、
生産能力が制約を受けているので、利益率の高い車を作っている。

電気自動車やハイブリッドの影響はほとんどない。エンジン式自動車は増産基調にある。

水処理、廃液処理に関しては、全体を掌握している排水処理日系企業に任せている。きっ
かけは、金型の冷却水のスケーリングについて相談に乗ってもらったこと。金型離型剤の
廃油処理は、凝集剤(Ni 系)で沈めて、上澄み油を回収している。
2012 年 2 月 7 日
<日系工業団地(日系商社)日本人責任者>

物流保険本部の下に海外工業団地開発事業部が所属している。

あらゆる商品部門に、物流を横串として通して、大きなシナジーを狙っている。不動産開
発単独ではない。

操業支援を行い、根を張っていこうと考えている。

他の海外工業団地開発事例としては、ジャカルタ、ベトナム、フィリピンなどがある。

今後はミャンマー、インドと言われている。
38
工業団地の排水処理設備
2012 年 2 月 7 日

<日系水処理企業
日本人責任者>
排水発生源として悩みをもっているところに行くべきである。いきなりローカル企業に行
って売り込むことは難しい。

マイクロ水力+水域撹拌+UV 殺菌は面白いかもしれない。アピールポイントは、この装置
を入れれば、電力は回収できる、それで撹拌できます。ただし、メンテナンスが増えては
いけない。

赤潮、アオコが発生して困っている話しは聞いたことがない。プロペラで、水を動かして
酸素の供給ができるならば、河川の回復に役立てることができないか。

フエやダナンなど、それぞれの街で排水処理場の建設計画が検討されている。

発生源における分散型排水処理について、学会で発表が出始めた。

水周りでは塩ビ配管が主流である。一方、100℃近傍の温水では、日本スペックであること
が多い。

汚水一時貯槽→汚泥上昇→機能停止のケースが潜在しているのではないか

真空式下水処理では、ポンプ場側管路ンジニアリングと下水処理プロセッシングの 2 系統
に分けて設計している。

ベトナムには建築基準がある。したがって、ローカル基準に精通するコンサルタントがプ
ロジェクトに参画する。

メタン発酵法により再生エネルギーを得る計画を MONRE と NEDO が協力して実施する
計画がある。消化液の処理を含めたフルセットの計画である。発酵ガスの品質と数量に課
39
題がある。なまず油や山羊油の適用を打診されたことがある。
2012 年 2 月 8 日
<現地系工業団地
ベトナム人営業担当>

北部頂点企業の裾野産業が立地している。

空港まで 25km、市街まで 19km、港まで 3km

1 期、2 期、3 期と開発をしている上場会社。不動産開発業。

投資セミナーを東京、大阪、名古屋で毎年開催している。

金属メッキ業は不可。工業団地によって入居不可のケースがある。

レンタルファクトリーがある。中小企業のベトナム進出などを想定して、進出初期費費用
の圧縮を狙ったもの。500~2000m2 に仕切った建物がある。

例えば 5000m2 であれば、初期投資額は 5 百万円程度に抑えることができる。敷金+駐在
員初期往復+登録費用など。土地の使用権を買い上げると、USD100/m2 が掛かる。

人材募集の一次スクリーニングまでやってくれる。月給は残業、社会保険込みで USD150
である。

排水処理は各企業内で排水基準 C→B まで実施し、工業団地の二次処理で排水基準 B→A
にもっていく。(排水基準については、補足資料 ベトナムの基礎資料

に記載)
B→A の工業団地の二次排水処理は、ローカル企業でも設計・施工が可能である。施工材料
は欧州、台湾製が目立った。

この地域の豊富な地下水を利用して展開している、ミネラルウォーター会社や飲料会社が、
ステンレス仕様のニーズを持っているのではないか。
現地系工業団地
事務所にて
左:ベトナム人営業担当
40
工業団地の様子
2012 年 2 月 8 日
<現地コンサルタント機関
ベトナム人管理部長>

構成員 153 名。大学研究機関とエンジニアリング会社を併せた機能を有する。

ベトナムにおける環境展を毎年主催している。

技術分野は、土壌廃棄物、燃焼処理、排水処理、臭気制御などである。

MONRE は、NEDO と TSK(月島機械)と協力して、廃棄物焼却処理のエネルギー利用
について検討している。

油吸着技術では、港湾油汚染防止、溢流した油の回収などのニーズがある。

運河、小河川などの凝集剤によるクリーニングに興味がある。これはアメリカの凝集剤企
業と検討したが、価格が合わなかった。

汚染は、発生源を叩くことが大事である。

畜産業(養豚業など)では、バイオガスを利用することを検討したい。バイオガス燃焼を
農業森林大学で研究している。

分析の自動化や遠隔モニタリングは、工業団地や個別企業にニーズがあるだろう。

排水処理を必要とする都市は 750 もある。

排水処理設計では WASECO が有名であり、他は中小である。

オイル流出制御を行っている主な会社は 3 社である。ハイフォン、ダナン、ブンタオに立
地しており、前 2 社が軍関係、後 1 社がペトロベトナムの関係会社である。1000ton 以上
の大規模な対応能力がある。
現地コンサルタント機関でのミーティングの様子
41
2012 年 2 月 8 日
<日系水処理企業現地法人
日本人責任者>

昨年発足。30 名うち日本人常駐 4 名。機械・電機・土木・建築

水と廃棄物に注力している。まず、水処理を対象として、排水処理、用水を業務としてい
る。

4 案件の実績がある。日系商社系工業団地(4500m3 集中排水処理設備)
、日系ビール企業
(2011 年 11 月稼動の用水と排水処理、美味しい生ビール)
、現地電炉企業(電炉・圧延で
使用した水)
、現地鉄鋼企業(メッキ鋼板の排水処理)

ベトナムの工業団地は排水処理がないところもある。あっても機能していないところがあ
る。工業団地の選択には、用水供給、排水処理がしっかりしたところが望まれている。来
年度は EPC に限らず、設計・建設・アフターサービスに広げていきたい。

ローカル企業との差異化が難しく、特色を出すことが求められている。

商社と住宅企業が組んで、ホーチミン市東部にひとつの工業団地を建設する計画がある。

各入居企業は一次処理にて特殊なものは除去するべきである。

閉鎖水域の浄化について、ニーズはあるのだが資金が付いてこない。ベトナム南部にはナ
マズの養殖場があり、ニーズがあるかもしれない。

公共事業への日系企業の参画について、日系水道設計企業などが事情の判っているローカ
ルコンサルタントと必要に応じて組んでいる状況である。当社はプラントメーカーであり、
処理設備には強いが、管路設計には弱い。

下水道設計は、WASE、VIWASA が有名である。

ベトナムの印象は、価格競争が厳しいこと。ベトナムローカル企業は安いものに飛びつく。
ベトナムは、人脈社会であり、旧知の方を介して食事を重ねて、乾杯して、ネットワーク
が形成される。いざビジネスとなれば、クレバーな民族である。

ベトナムで作るものには、ベトナムで作ったものを使うことになる。

神戸市とキエンザイム省の島における排水処理 NEDO 調査プロジェクトを実施している。
2012 年 2 月 8 日

<日系投資コンサル社
日本人責任者>
ホーチミンの隣に位置するロアン省の知事を連れて、テーマをもって毎年訪日している。
昨年は交通と教育、本年は環境と公安である。

ベトナムで 57 省を廻って、ODA の成れの果てを確かめた。

ベトナム企業とベトナム行政のために活動している。

海外進出では、土地・上水・下水・電気・人材の 5 つの要素が大事である。人材について、
ロンアン省に日本の考え方を学ぶ専門学校を設立した。
2012 年 2 月 9 日
<現地コンサルタント
ベトナム人責任者>

1994 年創立。熱帯気候に適した技術、装置を導入又は開発している。

熱帯では温度が高く、湿度も高いので、腐食なども進みやすい。適用性をテストする機能
42
を有している。

環境科学技術、環境アセスメント、環境モニタリング(ダナン市以南)に関与している。
酸性雨監視システム、大気汚染監視システムなどを運用している。

排水処理、固体廃棄について、工業団地の基準に適合するように企業の工場を支援し、工
業団地の集中処理では、国家基準に適合するように支援する。

洪水の季節用に、可動式水質浄化システムを開発した。MF、UF、RO などからなる。

固体処理は、バイオガス化プロセスから肥料を回収している。

国際的な協力によって、他の地域への技術移転を進めたい。

実験室の自動分析機器は、ベトナムに日米から多数良いものが導入されている。現場用の
モニタリングシステムはこれからである。

恒久的な従業員は 50 名、契約ベースの従業員は 30-60 名。現在合計 80 名。

赤潮や微細藻類増殖による被害は聞いたことがない。運河汚染が問題となっている。

川の上流→中流→海岸、土壌などを対象に定点観測を行っている。これはコンプライアン
スのための測定ではなく、常時観測とデータ蓄積を目的としている。年 6 回実施し、資源
エネルギー庁 MONRE に報告している。

コンクリート製パイル代替を狙った PVC パイル、高層ビル火災時避難用空気クッション、
ゴム製ダム、緊急避難用ゴムパイプなどを、開発してきた。

PVA の用途はいろいろ知っている。土嚢、バイオ土壌など。

バイオでは、活性汚泥を VND3000/m3 で販売(肥料)している。活性汚泥の発生量を 1/10、
エネルギーを 50%にするような技術が欲しい。

日本政府関係者は再々来るし、その際にたくさんの情報をもらう。ところが、どのような
スタートをしたら良いのか、具体的に進めていくことが容易ではない。Web Site に行って
も日本語で、ベトナムの人は読めない。英語版の整備が望ましい。★
中央:ベトナム人コンサルタント
2012 年 2 月 9 日

<現地水道設計企業
ミーティングの様子
ベトナム人設計部門責任者>
水道設計では、現在ベトナム製ソフト LOB 及びアメリカ製ソフト EPANET を使っている。
前者は無償であるが、使い勝手が悪い。
43

パイプデザイン社のソフトをベトナムで使うにあたり、ライセンス契約は可能か。
ベト
ナムでは(最近)ソフト著作権保護の動きがある。

パイピングデザイン社のソフトに興味がある。価格は幾らなのか。

上水道にも適用できるのか。

基盤ソフトには AUTOCAD を使用している。

英文資料をいただきたい。★
外観
2012 年 2 月 10 日
<現地魚養殖加工業
ミーティングの様子
ベトナム人責任者>

養殖魚加工業。排水処理量は 1 日 3000m3。1500m3/日×2 ヶ所。

養殖池は、広さ 200m2~1000m2、深さ 3~5m、池の数は多数。

養殖池の水は毎日取り替えている。

水質管理は PH のみで行っている。(BOD、COD、SS などの指標に興味を示した。)

小さな池で撹拌効果をテストしたい。

餌は粒状の水産飼料を与えている。(食べ残しが水質を悪化しているのでは)

メコンデルタでは 100 を超える会社が魚類を輸出している。IDI はトップ 5 に入る会社で
ある。

3 枚におろした後の骨は、日本人が粉にして飼料にしている。

1ha あたり年間数百トンの生産性がある。

2cm の稚魚から 1kg の成魚になるのに 8 ヶ月かかる。

大型は欧米輸出、小型はベトナム向け。

売り上げは、本年 USD40M、来年は USD70M が目標。

魚の病気が恐ろしい。

底質は餌の過剰投与で悪い。

テストを含めて研究開発資金はどこから持ってくるのか。

加工工場の冷凍設備は日本製。

加工工場内では次亜塩素酸臭があり、殺菌に用いていると考えられる。

animal oil factory 構想を推進中である。
44
外観
施設を増設予定
事業場風景とミーティングの様子
魚の加工工場
以下には、ヒアリング中に聞いたベトナム人の文化について記載した。

ベトナムでは人の関係を大事にする。投資家・コンサルタント・調達者などの皆と長く付
き合うこと。

広告・宣伝・ブランドも必要である。

ベトナムではプラスチックをゴミから分別することを仕事としている人がいて、リサイク
45
ルに廻るので、不法投棄への罪悪感が低い。例えば、ゴミ箱はバイク側を向いている。車
の中はきれい、ポイ捨ては平気である。文化が違うと理解して欲しい。

ベトナムの平均年齢は 28 才であり、これからの労働力供給余力が十分ある。しかし、都市
集中が進んで問題となっている。

女性のほうが良く働く。お金を集めてバイクを購入して家族のために働き、月給からバイ
ク代を返済していく。23、24 才で結婚して、5 年間は働く。

ベトナムでは、会社にきたら食事をして帰る習慣がある。第一工場、第二工場とも、建屋 2
階は食堂である。

ベトナムは識字率が高い。教育レベルが高い。

海外進出を考えたときが、海外に出る時であろう。ベトナムはまだまだではない。

ベトナム人の月給は日本の 1/25 位である。

ベトナムは国として平均年齢 27 歳の若い国である。社員の平均は 24 歳。

作業を覚えるのに 0.5 年、判断が出来るまでに 1 年、指示が出来るまでに 3 年である。

気をつけないといけないのが、指示しなくとも良いと思ったからやったという場合あるこ
と。その情熱や熱意を買うべきだが、明確に指示しなければならない。

ものを作る感覚と考え方のベースが日本人とベトナム人は良く似ている。違和感がない。
こちらとしても、感謝すること、感動することが多い。
4.3.事例の実施可能性の解析
FS 調査の結果にもとづき、
「水域浄化技術」及び、
「下水管路設計技術」について、事例
の解析を行った。
4.3.1.水域浄化技術
(1)事業化構想(設定)

商品:プロペラ撹拌式水域浄化システム

特徴:省エネタイプ

価格:プロペラサイズによる。

物流:現地既存工場にて製造の上、システムを販売する。
(2)市場調査の代表的なコメント

現在のベトナムでは、生活排水路・工業団地排水処理設備より湖沼水域の環境浄化は、公
共投資の優先順位が低い。お金がない。

水域浄化については、お金が足りないので実現できない。
(大都市の環境部局は資本を持っ
ているが、ほかを優先している。
)ベトナムの投資組織に相談してはいかがか?

赤潮や微細藻増殖による被害は聞いたことがない。運河汚染の方が問題となっている。
46

マイクロ水力+水域撹拌+UV 殺菌は面白いかもしれない。アピールポイントは、この装置
を入れれば、電力は回収できる、それで撹拌できます。ただし、メンテナンスが増えては
いけない。

赤潮、アオコが発生して困っている話しは聞いたことがない。プロペラで、水を動かして
酸素の供給ができるならば、河川の回復に役立てることができないか?

閉鎖水域の浄化について、ニーズはあるのだが資金が付いてこない。ベトナム南部にはナ
マズの養殖場があり、ニーズがあるかもしれない。
<以下、現地(メコンデルタ)魚養殖加工業
ベトナム人責任者のコメント>
3000m3。1500m3/日×2

養殖魚加工業。排水処理量は 1 日

養殖池は、広さ 200m2~1000m2、深さ 3~5m、池の数は多数。

養殖池の水は毎日取り替えている。

水質管理は PH のみで行っている。(BOD、COD、SS などの指標に興味はありそう。
)

小さな池で撹拌効果をテストしてみたい。

餌は粒状の水産飼料を与えている。(食べ残しが水質を悪化しているのでは?)

メコンデルタでは 100 を超える会社が魚類を輸出している。今回訪問した IDI はトップ 5
ヶ所
に入る会社である。

3 枚におろした後の骨は、日本人が粉にして飼料にしている。

1ha あたり年間数百トンの生産性がある。

2cm の稚魚から 1kg の成魚になるのに 8 ヶ月かかる。

大型は欧米輸出、小型はベトナム向け。

売り上げは、本年 USD40M、来年は USD70M が目標。

魚の病気が恐ろしい。

底質は餌の過剰投与で悪い。

テストを含めて研究開発資金はどこから持ってくるのか?

加工工場の冷凍設備は日本製。
(3)結果解析例(環境分析と市場戦略)

顧客:養殖魚加工企業

競合:水車式撹拌システム

連携先候補:養殖場運営者

標的区分:メコンデルタ地域 100 社、IDI 社は 5 位企業で 50 億円の年間売上、伸び率 50%

市場規模:100 社×採用 50%×4 式/社×5 百万円/式=10 億円@メコンデルタ&養殖魚

強み:日本国内での研究開発実績、省エネ型

弱み:水域撹拌による養殖効率向上の検証方法、中間評価指標が確立されていない。

機会:現地大学研究機関との連携、小規模テストによる水産飼料との相関の把握
47

脅威:現地資本による模倣品、養殖魚の病気蔓延
4.3.2.下水管路設計技術
(1)事業化構想(設定)

商品:下水道管路設計ソフト

特徴:日本国内実績 No1 の下水道専用ソフト

価格:約 100 万円(程度と仮定)

物流:有力現地代理店がソフトを販売する。
(2)市場調査の代表的なコメント

下水道パイプ設計では、ベトナム建設省傘下の国営ベトナム水道会社への売り込みができ
るのではないか。Waterworks & Environmental Protection Investment Co.

真空式下水処理では、ポンプ場側管路ンジニアリングと下水処理プロセッシングの 2 系統
に分けて設計している。

排水処理設計では WASECO が有名であり、他は中小である。

公共事業への日系企業の参画について、日系水道設計企業などは、事情の判っているロー
カルコンサルタントと必要に応じて組んでいる状況である。当社はプラントメーカーであ
り、処理設備には強いが、管路設計には弱い。
<以下、現地水道設計企業 ベトナム人設計部門責任者のコメント>

水道設計では、現在ベトナム製ソフト LOB?及びアメリカ製ソフト EPANET を使ってい
る。前者は無償であるが、使い勝手が悪い。

パイプデザイン社のソフトをベトナムで使うにあたり、ライセンス契約は可能か?
ナムでは(最近?)ソフト著作権保護の動きがある。

パイプデザイン社のソフトに興味がある。価格は幾らなのか?

上水道にも適用できるのか?

基盤ソフトには AUTOCAD を使用している。

英文資料をいただきたい。
(3)結果解析例(環境分析と市場戦略)

顧客:下水管路設計者

競合:ベトナム製無償ソフト、アメリカ製ソフト

連携先候補:上下水道設計の現地首位企業

標的区分:下水道設計事業

市場規模:下水処理場 1000 箇所級×1 百万円=10 億円級
48
ベト

強み:日本国内での実績。シェア 50%以上。下水道設計での平面図作成、縦断図の作成、
流量計算書等など一連の業務をこなす優れた機能。

弱み:ソフト模倣防止が必要である。

機会:下水道普及期を迎えたベトナム

脅威:内外の安価ソフト
ベトナム市街の様子ハノイ・ホーチミン
郊外の町並み
メコンデルタ付近の様子
49
4.4.海外の現地における実施可能性調査(FS 調査)のまとめ
4.4.1.海外 FS 調査について
今回のFS調査では、成長著しいベトナムで大きな課題の1つとなっている河川や湖の
汚染をビジネスターゲットとして調査を行った。
実際に話を聞くと、政府関連機関・民間企業など全ての機関において「環境問題には早
急な対応が必要」との発言があり、技術紹介にも熱心に耳を傾けるなど、意識・関心の高
さがうかがえた。中でも、油除去技術や河川の浄化等、まさに直面している課題に対応で
きる技術が望まれている。
しかしながら、ベトナム国内のインフレや円高の影響もあり、日本企業が進出するには
コスト競争の面で大きな課題が残る。既に進出済みの大手日系企業も、コスト削減を第一
としており、現地での資材調達を進めている状況にあるため、商談相手とすべきは、資金
を持つ現地有力企業である。
人脈社会であるベトナムで、そういった企業にアプローチしていくためには、繋がりを
手繰っていくしかない。
今回の調査では、ベトナム資源環境省から入っていき、関連する商工団体、その業界
のコンサルタント会社(組織)、そこから大手企業、といった具合に順次、人を紹介しても
らい、2件の具体的な商談とすることができた。
こうした人脈を使った方法が、商談成立の近道と考えられる。
また、今回の訪問で印象深かったのは、日本語の話せるベトナム人を採用し、国民性の
違いを理解したうえで3年にわたる技術指導と徹底した社員教育により、改善提案のでき
る自慢の社員を育成し、しっかりと根を張った事業を成立させていたHALの事業運営で
ある。
4.4.2.今後の方向性
中国地域の水循環関連企業のアンケート結果、ヒアリング結果をみると海外進出を希
望・要望している企業も多く、海外展開でのサポートをどのように実施していくのかが、
大きな課題となる。
今回の事業で実施した「連携体の構築による方法」と「現地企業との直接的なマッチン
グによる方法」は、どちらもビジネス展開には有効な方法であり、これから海外展開を考
える企業の方にはリスク許容度や自社の体力を考えつつ、検討してもらいたい手段と考え
られる。
「連携体の構築による方法」は、実効性や重要性は高いと考えられる。中小企業が海外
展開を行う上では、法律の遵守や契約の遂行、さらに資金の調達、販売ルートの確立など
幾つかの手続きが必要となる。その点で既に海外展開をしている企業と連携体を構築して
海外進出することは、これらのリスクを低減する上で有効な方法であると言える。しかし
ながら、海外展開をしている企業の海外ニーズ自体が案件に依存しており、案件によって、
50
必要な資材・部材・装置などを調達するといったニーズであり、実際のビジネスに結びつ
くまでには時間がかかる。
一方、「現地企業との直接的なマッチングによる方法」は、迅速にビジネスを進める上で
有効な方法であると言える。しかし、的確なニーズと市場を持つキーパーソンと出会うこ
とは難しい。今回のFS調査では、日本とベトナムの政策対話を通したGtoG の繋がりを生
かし、相手国の政府関係者、関係団体、コンサルタント、企業と繋がっていく各機関の適
切なキーパーソンを紹介してもらったことが、効果的なマッチングと成果につながった。
今後は、各国との太いパイプとともに裾野に繋がる人的ネットワークへ如何にビジネス
展開していくかが重要である。そのためには、展示会への出展等により現地での知名度を
あげつつ、現地のニーズに対応した事業展開により、ネットワークの中に浸透していく努
力が重要になると考えられる。
51
補足資料
補足資料①
アジアの水市場と日本企業の動向
(1)東南アジアの動向
(2)日本企業の動向
補足資料②
ニーズ調査に関する補足資料
補足資料③
アンケート票
補足資料④
アンケートの結果
補足資料⑤
シーズ事例集
補足資料⑥
ニーズ調査、シーズ調査に関する補足資料
補足資料⑦
ベトナムの基礎資料
補足資料①
アジアの水市場と日本企業の動向
(1)東南アジアの動向
水ビジネス国際研究会及び経済産業省資料によれば、上水、海水淡水化、工業分野水、
再利用水及び下水(処理)分野を含む世界(及び中国)水ビジネス市場は、金額では 2020
年で 72.5 兆円、2025 年で 86.5 兆円に達すると予測されている(表 17)。
2007 年比で 2025 年に世界の市場は、素材・部材・コンサルタント・設計・製造(以下
設備投資と略記)分野で約 3 倍に、管理・運営・サービス(以下管理・運営と略記)分野
で 2 倍に成長が予測されている。管理・運営分野比率の漸減は、中国やアジア等の発展途
上国での設備投資の増大寄与がより大きいことによると考えられている。
アジア各国の水ビジネス市場は中国をはじめとして、今後、設備投資及び管理運営分野
とも水ビジネス市場の成長の伸びは大きいと予想されている(表 18)。ASEAN 各国をはじ
めとする東南アジア各国では、設備投資及び管理運営分野とも上水分野や工業分野での成
長が顕著である。これらの国では産業の継続的な発展が期待されており、人口の増加に伴
う上水供給と産業発展による水需要(工業用水及び工業排水処理)の成長が大きいと考え
られている。一方、東南アジア各国の下水処理分野は、他分野に比して成長が遅い。下水
処理設備整備には、現状では、まだ、時間がかかることを示している。しかしながら、2016
年と 2007 年の比較では、下水処理分野の増加の伸びが他分野に比して大きく、上水供給に
遅れる形で、国民意識の向上とともに、下水処理市場の増大が期待されている。
表 17
世界及び中国における水ビジネス市場
単位:億円
年度
世界
中国
素材・部材
コンサルタント
設計・製造
管理
運営
サービス
合計
金額
比率%
金額
比率%
2007 年
2020 年
2025 年
2007 年
169,000
397,000
485,000
20,000
46.7
54.8
56.0
71.4
193,000
328,000
380,000
8,000
53.3
45.2
44.0
28.6
362,000
725,000
865,000
28,000
2025 年
90,000
72.6
34,000
27.4
124,000
データー出所(表 4..2 も共通)
:水ビジネス国際研究会「水ビジネスの国際展開に向けた課題と具体的方策
(H22.4)」及び経済産業省資料「水ビジネスを優先して取り組むべき地域・国(ASEAN/インド(2010.1)」
及び「インフラ産業の海外展開のための総合戦略(案)(H22.04.06」資料より抜粋
53
表 18
ASEAN 各国の水ビジネス市場
単位:億円
2007 年(※1,※2)
素材・部
国名
事業分野
材
コンサル
設計・建
設
ベトナム
タイ
2016 年(※2)
素材・部
管理
運営
サービ
材
合計
コンサル
設計・建
ス
設
2025 年(※1)
素材・部
管理
運営
サービ
材
合計
設計・建
ス
上水
61
57
118
134
67
コンサル
設
201
-
管理
運営
サービ
合計
ス
-
-
工業分野
12
14
26
23
27
50
-
-
-
下水(処理)
15
14
29
88
28
116
-
-
-
合計
88
85
173
245
122
367
402
159
561
上水
40
103
143
84
153
237
-
-
-
工業分野
74
99
173
159
168
327
-
-
-
下水(処理)
14
31
45
30
41
71
-
-
-
合計
128
233
361
273
362
634
418
491
907
上水
142
733
875
310
872
1,182
-
-
-
工業分野
151
52
203
336
90
426
-
-
-
下水(処理)
43
110
153
111
154
265
-
-
-
合計
336
895
1,230
757
1,116
1,873
1,178
1,337
2,516
上水
150
158
308
342
179
521
-
-
-
インド
工業分野
92
209
301
193
354
547
-
-
-
ネシア
下水(処理)
59
23
82
133
31
164
-
-
-
合計
301
390
690
668
564
1,232
1,035
738
1,832
上水
124
160
284
292
212
504
-
-
-
マレーシア
フィリピン
工業分野
27
30
57
51
60
111
-
-
-
下水(処理)
42
54
96
102
74
176
-
-
-
合計
193
244
437
445
346
791
697
448
1,145
(2)日本の動向
このような中、日本のエンジニアリング企業や商社なども水処理分野での海外展開を行
っている。材料メーカー、エンジニアリング企業、商社、地方自治体などの動向について、
整理して示した。
主としてアジア地域への海外水ビジネス市場進出について、水処理材料メーカー、エン
ジニアリング企業及び商社の進出例を以下の表に整理して示した。なお、これら進出例は、
公表されている各企業ホームページより抽出した。
材料メーカー(東レ、旭化成、三菱レイヨン、日東電工等)進出例(表 19)が示す様に、
素材メーカーは、中空糸膜や逆浸透膜等の素材と膜技術を持って海外進出している。MBR
による工場排水や下水排水処理、逆浸透膜(RO 膜)による海水淡水化や処理排水からの造
水分野への進出が多い。水処理プラントの運営管理への進出例も見られるが、材料メーカ
としての素材提供例が多く、素材販売を目的とする合弁企業設立例が多い。
54
表 19
材料メーカーによるアジア地域水処理分野への進出例
企業名
進出国名
事業項目(括弧内完成時期)
海水淡水化プラント
2 ヶ所に RO 膜納入(2011)
中国
東レ(株)
台湾
水処理合弁(藍星東麗膜科技(北
京)有限公司)設立
RO 膜生産設備着工(2010)
プリント基板製造廃水再利用
MF 膜
RO 膜(-)
高純度 TPA 製造廃水再利用
MBR 処理、RO 処理(-)
シンガ
ポール
水処理 R&D センター設立
(2009)
インド
ネシア
RO 膜装置の設計と製作(-)
杭州市水道供給事業(2009)
中国
旭化成(株)
旭化成
ケミカルズ(株)
韓国
シンガ
ポール
三菱レイヨン(株)
中国
中国
日東電工(株)
オースト
ラリア
東洋紡(株)
中東
江蘇省蘇州市
ソニーケミカル排水リサイクル
設備(2009)
韓国水資源公社へ膜式浄水設備
(2011 末)
液晶メーカー廃水処理に MBR 設
備(2008)
NEWater 計画
下水処理水の RO/MF 処理
(2007)
水事業内容
Befesa 社(西)受注・青島海水淡水化
プラント-青島市向け飲料水
10 万 m3/日
中国藍星(集団)股份有限公司と合弁
水処理膜製品製造販売
現愛媛工場と USA 工場の 50%規模生産
能力
MF 処理 2,350m3/日
RO 処理 1,800m3/日
MBR9,000m3/日
RO7,200m3/日
南洋理工学大學内に設立
膜利用研究主体
2015 年所員数約 30 名
RO 処理 3,480m3/日
第二ステージ処理 1582m3/日
膜式浄水技術(マイクローザー)
30 万 m3/日、PALL(US)が設備施工
廃水リサイクル能力 1,700 トン/日
忠清南道錦山郡に設置
膜式浄化・飲用水 27,000m3/日供給能力
1 期、2 期とも 4,200m3/日の廃水処理
下水処理水リサイクル
MF 設備能力 19.1 万トン/日
マイクローザーを使用
中空糸膜、MBR 事業拡大、O&M 事業
下排水処理膜製造・販売合弁設立
分野展開
-無錫碧水源麗陽膜科技有限公
出資比率:三菱レイヨン 51%、オリジ
司(2011)
ン(MBR 販売)49%。
増水量 10 万 m3/日
Hyflux 経由天津市海水淡水化設
米国関連企業 Hydranautics 社との共同
備 RO 膜納入(2009)
受注
既存海水淡水化設備 3 ヶ所で RO 各プラント能力
膜採用(2009 以前)
1 万 m3/日クラス
3 ヶ所に計 86 万トン/日の海水淡 2009 年-13 万トン/日、2011 年-44 万
水化 RO 膜納入
トン/日、29 万トン/日
サウジ、ジェッダ RO 第 3 プラン ジェッダ RO 第 3 プラント能力 26 万
トに RO モジュール採用(2010) m3/日
MHI 施工の配電・給水事業に RO 膜採
サウジ、シュケイク、海水淡水化
用
設備用 RO 膜に採用(2010)
造水能力 24 万 m3/日
サウジ、アル・ジュベイル海水淡 既設プラントの交換膜として 15 系列中
水化設備用交換膜(2008)
(9 万 m3/日)の 11 系列に採用
サウジ、3 地区淡水化設備に RO ラーピグ・21.8 万 m3/日、ジェッダ・11.4
膜採用(2008 以前)
万 m3/日、ヤンプ・12.8 万 m3/日
55
エンジニアリング企業の進出例(表 20)からは、材料メーカー同様海水淡水化プラント(設備、
施設)、MBR プラント等での進出例に加え、発電事業まで含むプラント建設や事業運営例が多い。
荏原製作所、日揮、三菱商事の合弁会社である水 ing 社は、アジア各国に工業団地排水や下水
処理施設を多数設置している。材料メーカーと異なり、BOT(Build-Operation-Transfer)等の
管理運営面での進出が見られる。エンジニアリング企業もアジア各国に多くの海外拠点や海外関
連企業を有している。
表 20
エンジニアリング企業によるアジア地域水処理分野への進出例
企業名
進出国名
中国
日揮(株)
中東
(2005)
中国
シンガ
ポール
ベトナム
インド
ネシア
マレーシア
フィリピン
水 ing(株)
(荏原製作所)
東チモール
インド
不特定
マレーシア
(株)日立プラン
トテクノロジー
東チモール
スリランカ
オースト
ラリア
事業項目(括弧内完成時期)
水事業内容
ハイフラックス社合弁企業、能力 15 万
中国天津市海水淡水化事業
T/日
(BOT)契約(2011)
BOT(30 年)事業
オゾンによる浄化試験実施
江蘇省・大湖:汚染水処理
日中省エネルギー・環境ビジネス推進モ
再資源化
自然浄化総合的水質浄化(2008) デルプロジェクトに選定
雲南・昆明 NEDO 支援実証プ
大規模実証プロジェクト実施中
ロジェクト(2008)
アブダビ造水発電事業(2005)
造水・発電事業
サウジアラビア造水発電事業
造水・発電・蒸気事業
下水処理施設(1996)
処理能力 26 万 m3/日
下水処理施設(1999)
処理能力 7.5 万 m3/日
下水処理施設(2009)
処理能力 14.1 万 m3/日
工業団地用水処理設備(1998)
処理能力 3 万 m3/日
下水処理施設(2008)
工業団地用水処理設備
(三菱商事、1999)
マニラウオーター社に出資
(三菱商事、1997)
上水施設(2009)
上水施設(2006)
処理能力 5.9 万 m3/日
処理能力 6,000m3/日
マニラ市東地区水道事業-24hrs 給水時
間 24%→99%、漏水率 63%→14%
施設能力 5,000m3/日
施設能力 5,200m3/日
水 ing 社の水処理事業の EPC、O&M、
積水化学工業(株)と国内外 PPP PPP に関わるノウハウと積水化学工業
の管路に関わるバリューチェインのマ
市場での業務提携強化(2011)
ッティング
・ODA-上下水の公的インフラ、日系企
業の工場向け用水、排水処理設備
海外水事業-50 ヶ国
・中国、マレーシア、ベトナム、インド
500 件の海外納入実績(-)
ネシア海外拠点とのネットワーク強化
処理水量 93,000m3/日
下水処理場 4 ヶ所、汚泥処理施設
標準活性汚泥法
1 ヶ所(2008)
汚泥処理(濃縮・消化・脱水)
MBR プラント納入(2010)
500m3/日、機器納入、据付指導
新設設備-36,600m3/日
2 ヶ所の浄水施設新設及び能力
増強設備-15,000m3/日増強
増強(2006)
(to45,000m3)
1000m3/日労働者宿舎、機器納入、据付
MBR プラント納入(2008)
指導。
56
企業名
進出国名
ヨルダン
既存浄水設備増強(-)
UAE
MBR/RO ユニット納入
12 設備(2007-2011)
サウジ
アラビア
三菱重工業(株)
(三菱重工環境・
化学エンジニアリ
ング)
事業項目(括弧内完成時期)
カタール
オマーン
(株)クボタ
中国
オルガノ(株)
中国
メタウォーター
(株)
ベトナム
インド
ネシア
水事業内容
増強設備-125,000m3/日
(将来→250,000m3)
ドバイ、UAE の労働者宿舎の設計施工
ラービグ・アラビア水電力会社
3 段構成 RO 海水淡水化設備-造水能力
7,000 トン/hr
200T/日
カタール、海水淡水化設備納入
砂濾過/MF(旭化成)、淡水化(RO-
(2005)
東レ)、後処理(RO-日東電工)
200T/日
オマーン、海水淡水化設備納入
前処理 MF(旭化成)、淡水化(RO-
(2003)
東洋紡)、後処理(RO-日東電工)
久保田(中国)投資有限公司、久保田環
保科技(上海)-プラントエンジニアリ
中国に独資、合弁設立
久保田(中国)投資有限公司は、 ング・機器販売、合弁・安徽国禎環保節
能科技股粉有限公司-MBR エンジニア
中国内 7 社の親会社として機能
リング・膜装置販売
水処理設備の設計、生産販売及びメンテ
奥加諾(蘇州)水処理有限公司設 ナンスサービス(2004 年 10 月操業開始、
立。水処理一貫工場完成(2003) ユニット組立、樹脂再生、水質分析等、
開始時従業員 50 名)
サウジ、海水淡水化設備を納入
(2008 年)
PPP 戦略地域
2010 メタビジョン
(2010 メタビジョン、将来構想) (ODA 戦略地域 東南アジア全域)
一方、商社は、下水処理事業、海水淡水化事業、上水供給事業等、プラント建設にとどまらず長
期にわたる水処理事業に係わる例が多い(表 21)。商社は、アジアのほぼ全ての国に関連企業
や海外拠点をもっており、これら海外関連企業と共に水事業分野を手がけていると考えられる。
表 21
商社によるアジア地域水処理分野への進出例
商社名
進出国名
水事業内容
中国
ハイフラックス(Garaxy
Newspring Pte Ltd.)(2010)
ハイフラックスが江蘇省、河北省等中国
8 省で展開する 22 件の浄水供給事業(9
件)、下水道事業(11 件)、リサイクル
水プラント事業(2 件)を共同運営。
タイ
Ch.Karnchang、Bangkok
Expway(Thai Tap Water
Supply)(2007)
タイ地方給水公社へ、原水取水、浄水場
操業を含む浄水供給 BOT 事業
東洋エンジニアリング(アーステ
ック・メキシカンン・ホールディ
ング)(2007)
メキシコの水処理エンジニアリング企
業の事業を買収
産業排水、下水処理分野のエンジニアリ
ング事業へ進出
三井物産(株)
メキシコ
トルコ
三菱商事(株)
事業概要/合弁形成相手企業
(設立企業名称)
オースト
ラリア
上水供給
(株)産業革新機構、日揮、マニ
ラウオーター(Tririty Ltd.)
(2010)
57
トルコ・イズミット市上水供給 BOT 事
業、
豪州東部から南部において、上水道、下
水道・再利用、海水淡水化(RO)、工業
廃水処理・再生等 14 の運営維持管理事
商社名
事業概要/合弁形成相手企業
(設立企業名称)
進出国名
オースト
ラリア
スエズエンバイロンメント、ティ
ース、マッコーリ(アクアシュア
コンソシアム)(2010)
サウジ
アラビア
Arabian Company for Water &
Power Development、ササクラ
中国
北京キャピタル、北京キャピタル
香港 (事業投資会社設立)
伊藤忠商事(株)
住友商事(株)
メキシコ
Degremont SA(仏)社とのメキ
シコでの BOT 事業
四川省成都市向け上水供給 BOT
事業(1996)
水事業内容
業を展開。
造水能力 40 万トン/日の海水淡水化設備
(RO 法、取水、送水、送電)により、
メルボルン市への給水能力の 30%を供
給(PPP 方式)
三菱重工設立(1988)のフラッシュ型
海水淡水化プラントの能力増強、プラン
ト延命工事を受注。プラント寿命の 15
年延命目的。
中国山東省、浙江省の下水処理事業(処
理量 29 万トン/日)に参画。住友商事出
資額 40%、3 年後投資目標約 500 億円。
メキシコ下水処理事業実績 20 万トン/
日。メキシコチワワ州下水処理拡張事業
計画(農業用水利用)39 万トン/日、BOT
事業方式。
上水供給 40 万 m3/日(BOT 事業)
安徽国禎環保節能科技股粉有限
公司に資本参加(2009)
左記有限公司は、下水処理事業投資、運
転・維持管理、建設請負、機器類製造販
売。丸紅は同社を通して中国水市場へ積
極進出予定。
カタール
ドーハウエストに下水処理場建
設(2010)
カタール人口の 1/3、50 万人用下水処
理場。建設、維持管理(10 年契約)。農
業用灌漑用水供給
チリ
(株)産業革新機構
(買収資産:Aguas Nuevas 社
(チリ)を買収)(2006)
浄水場 33(RO 含む)、下水処理 39、下
水道管 2900km の資産を受け継ぎ、2034
年迄 120 万人に給水事業。
ハルビン工業大学星川実業有限
公司
(唐山曹妃甸双星複合管道有限
公司)
河北省曹妃甸工業区に設立。排水管用プ
ラスティック複合金属パイプの生産(2
万トン/年)。最終目標-水処理膜による
循環型排水処理事業の構築。
曹妃甸工業区の環境・インフラ整
備に参加(唐山曹妃甸基礎インフ
ラ建設投資有限公司と締結)
(2010)
事業内容の中に、汚泥処理を含む廃棄物
処理/リサイクル及び関連発電事業、及
び水処理関連事業(海水淡水化、排水高
度処理、水リサイクル)が含まれる
中国水務集団有限公司(香港)
(13.5%株式取得)
中国水務の中国国内上下水道施設の運
営・管理業務への資本サポート。
JICA のインドネシア PPP 下水処理整
備事業の事業性評価を受託。
中国
丸紅(株)
双日(株)
中国
中国
オリックス(株)
インド
ネシア
横浜ウオーター等国内 6 社
表 22 には、日本企業の海外拠点について、表 23 には、地方自治体を中心とした海外展
開について整理して示した。
58
表 22
企業名
東レ(株)
旭化成(株)
旭化成ケミ
カルズ(株)
三菱レイヨ
ン(株)
日本企業の海外拠点
拠点
海外
関連
企業
海外
拠点
59
積水化学工
業(株)
北京
台湾
韓国
シンガポ
ール
インドネ
シア
タイ
ベトナム
マレーシ
ア
フィリピ
ン
カンボジ
ア
インド・ス
リランカ
中東
オースト
ラリア
-
ソウル
-
-
-
-
-
-
-
Haryana
-
-
1 社(5 場
所)
4社
2社
9社
5社
-
5社
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
6社
5社
2社
1社
3社
-
-
-
-
-
-
-
関連
企業
棟麗(中国)投資
有限公司、他 14
社、香港 5 社、
海外
拠点
北京(B)
関連
企業
旭化成分離膜装
置(杭州)
、旭化
成管理(上海)
、
他 4 社。香港(2)
海外
拠点
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
関連
企業
三菱レイヨン上
海、三菱レイヨン
香港、他 6 社
-
1社
-
P.T.Diach
em
Resins
Indonesia
三菱レイ
ヨンタイ、
他4社
-
-
-
-
-
-
-
海外
拠点
(逆浸透膜組立
工場(上海)他サ
ービス拠点 5 ヶ所
設置)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
関連
企業
上海日東オプテ
ィカル、日東電工
(蘇州)
、他 11 社
台湾日東
股份、台湾
日東光学
股份
韓国日東
電工、他 2
社
Nitto
Denko
(Shinga
pore)
Pte.Ltd.
Pt.Nikko
Materials
Indonesia
Nitto
Denko
Material、
他2社
Nitto
Denko
Vietnam
Co. Ltd.
日東電工
マレーシ
ア、他 1 社
日東電工
フィリピ
ン
-
-
-
Nitto
Denko
(Austral
ia)
Pty.Ltd.
海外
拠点
中国事務所(上
海)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
関連
企業
東洋紡高機能産
業(香港)
、他 2
(香港、上海)
台湾東洋
紡高機能
産業股份
有限公司
東洋紡
STC
-
1 社(ニッ
ト、染色)
東洋紡
STC、他 1
社(産業資
材)
-
3 社(繊維、
染色、梳
毛)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2 現地企
業
4 現地企
業
積水化学
Singapor
-
5 現地企業
-
-
-
-
-
-
2 現地企業
日東電工
(株)
東洋紡績
(株)
中国
(有限公司部分
省略例有り)
(支社・支店(A)・事務所・営業所(B) ・駐在員事務所(C))
海外
拠点
関連
企業
上海代表処
各地有限公司(香
港、上海、青島、
企業名
拠点
海外
関連
企業
中国
(有限公司部分
省略例有り)
台湾
韓国
日揮(株)
水 ing(株)
-
-
ハノイ B
-
バース B
-
-
アブダビ B
-
JGC
Malaysia
SDN.
BHD
JGC
Phippines
.Inc
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
Philippin
e(A)
(Makati
City)
-
Munmbai
(A)
SriLanka
(A)
エジプト
支店(カイ
ロ)
オースト
ラリア支
店(バンバリ
ー)
-
日立オペ
レーショ
ン&メン
テナンス、
エジプト
SAE
-
-
-
-
-
P.T.Ebara
Prima
Indonesia
-
-
Asia
Reguonal
Head
Office
Represen
ntative
Office
(Jakarta
)
-
Ebara
Vietnam
Corporati
on
Hanoi
&Ho Chi
Min
Represent
astive
Office
SWING
WATER
SDN.BH
D
MHPT
Engineeri
ng Sdn
Bhd
(Kuala
Lumpur)
-
Hitachi
Aqua-Tec
h
Engineer
ing Ptr.
Ltd.
-
Swing Shanghai
Engineering
Co.,Ltd
MHI 瀋陽ポンプエン
ジニアリング、三菱重
工業(上海)他 25
社
ジャカルタ B
-
関連
企業
関連
企業
オースト
ラリア
-
-
三菱重工業
(株)
中東
-
-
-
インド・ス
リランカ
-
-
海外
拠点
カンボジ
ア
PT.JGC
Indonesia
海外
拠点
関連
企業
フィリピ
ン
JGC
VIETNA
M
COMPAN
Y
LIMITED
-
日立ポンプ製造
(無錫)
、日立工
程建設(蘇州)
、
南京日立科技
マレーシ
ア
JGC
Singapor
e Pte.
Ltd.
JGC
Kore
Corp
-
ベトナム
-
日揮工程諮詢有
限公司(上海)
海外
拠点
タイ
-
関連
企業
60
(株)日立プ
ラントテクノロジー
Hitachi
Plant
Technologie
s
北京 B
インドネ
シア
e(PTE)
LTD,他 1
社
無錫、永昌、廊坊、
蘇州、北京、大連、
常州)
海外
拠点
シンガポ
ール
-
-
日商日立
創新工業
科技股份
台北(B)
-
-
ジャカル
タ(B)
-
三菱重工、
韓国(株)
○(6)
○(3)
-
-
-
-
ホーチミ
ン(C)
、
ハノイ
(C)
-
○(9)
○(2)
-
PHPC Co.
Ltd. Inc
(Makati
City)
-
アブダビ
(C)
中東(C)
○(6)
○(5)
サウジ(1)
、
○(3)
企業名
(株)クボタ
オルガノ
(株)
拠点
海外
関連
企業
海外
拠点
中国
(有限公司部分
省略例有り)
北京オフィス
台湾
韓国
シンガポ
ール
インドネ
シア
タイ
ベトナム
マレーシ
ア
フィリピ
ン
カンボジ
ア
インド・ス
リランカ
中東
オースト
ラリア
-
-
シンガポ
ール(B)
-
-
-
マレーシ
ア(B)
-
-
-
ドバイ
(B)
-
SIAM
KUBOTA
Corporati
on
Co.,Ltd.
Kubota
Vietnam
Co.,Ltd.
Sime
Kubota
Sdn. Bhd.
Kubota
Agro-Ind
ustrial
Machinw
ery
Philippin
es
-
Kubota
Agricutur
al
Machiner
y India、
他1
Kubota
Saudi
Arabia
Co.LLC
Kubota
Tractor
Australia
Pty Ltd.
新台湾農
業機械股
份
韓国クボ
タ(株)
-
P.T.Kubot
a
Indonesia
,他 1 社
海外
拠点
-
台湾(A、
新竹市)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
関連
企業
奥璐佳瑙
奥加諾(蘇州)水
科技股粉
処理有限公司(北
(新竹、
台
京、杭州に支店)
、
南、台中)
-
Organo
Singapor
e Pte.Ltd
-
Organo
(Thailan
d)Co.Ltd
Organo
(Vietna
m) Co.
Ltd、
Organo
(Asia)
Sdn.Bhd.
(ハノイ
(B))
-
-
-
-
-
シンガポ
ール国際
水週間
2011 水エ
キスポに
出展
・インド・
チェンナ
イ、第 7 回
Water
Expo
2010 に車
載式浄水
装置出展
-
-
-
-
61
関連
企業
久保田環保科技
(上海)
、久保田
国禎環保科技、他
5社
(株)神鋼環
境ソリュー
ション
海外
拠点
関連
企業
海外
拠点
栗田工業
(株)
月島機械
(株)
関連
企業
海外
拠点
関連
-
-
-
-
-
-
-
台湾(B 、
新竹市)
-
-
クリタタ
イワン
Co. Ltd
韓水
LTD、韓
水テクニ
カルサー
ビス
KURITE
C
SINGAP
ORE
PTE.
-
-
-
TSK エンジ
-
月島エンジニ
栗田工業(蘇州)
水処理有限公司
栗田超純水設備
(上海)有限公司
栗田工業(大連)
有限公司
-
月島環保機械(北
-
-
ホーチミ
ン市
(2009 設
置)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
KURITA
WATER
(Malaysi
a)
SDN.BH
D
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
月島エンジニ
-
-
-
-
P.T.KUR
UTA
Indonesia
ジャカル
タ(C)
-
-
-
TSK エンジニ
ハノイ
(C)
-
ムンバイ
(C)
-
企業名
(株)酉島製
作所
セントラル
コンサルタ
ント(株)
拠点
海外
関連
企業
企業
-
関連
企業
酉島ポンプ香港
有限会社、酉島ポ
ンプ(天津)有限
公司
海外
拠点
台湾
韓国
ニアリング台
湾
-
-
-
-
シンガポ
ール
アリングシン
ガポール
シンガポ
ール(A)
TORISHI
MA
SINGAP
ORE
インドネ
シア
タイ
ベトナム
アリング タ
イランド
-
P.T.Torish
ima
Guna
Indonesia
、他 1 社
マレーシ
ア
フィリピ
ン
カンボジ
ア
インド・ス
リランカ
中東
オースト
ラリア
-
-
-
UAE(A)
-
-
TORHIM
A U.A.E
TORISHI
MA
QATAR
-
アリングマレ
ーシア
-
-
-
-
TORISHI
MA
VIETNA
M
TORISHI
MA
MALAYSI
A
-
-
ニューデ
リー
コロンボ
イスラマ
バード
-
-
-
-
ジャカル
タ
バンコク
ハノイ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
関連
企業
三井物産中国有
台湾三井
アジア太
限公司(北京、大
物産有限
平洋三井
連、長春、内モン
韓国三井
公司(台
物産
ゴル、重慶、成都、
物産(株)
北、新竹、
(APM 社
天津、青島、上海、
高雄)
本社)
広東、香港)
インドネ
シア三井
物産
タイ国三
井物産、
MITSIA
M
Internati
onal Ltd
ベトナム
三井物産
(ホーチミン、
ハノイ)
APM 社ク
アラルン
プール支
店
APM 社マ
ニラ支店
APM 社プ
ノンペン
事務所
海外
拠点
-
シンガポ
ール(A)
ジャカル
タ(B)
、
スラバヤ
(B)
ホーチミ
ン(B)
ハノイ
(B)
クアラル
ンプール
(A)
マニラ
(B)
プノンペ
ン(B)
コロンボ
(B)
UAE
(2B)、サ
ウジ
(3B,3C)
-
関連
企業
三菱商事中国有
限公司
香港三菱商事会
社
-
-
インド三
菱商事会
社
本支店数 4
中東三菱
商事トレ
ーディン
グ会社
オースト
ラリア三
菱商事会
社(3 本支
店)
海外
拠点
長春(B)
マニラ
(A)
Phnom
Penh(A)
コロンボ
(C)
-
-
関連
伊藤忠(中国)集
-
-
ITOCHU
UAE,サウ
ITOCHU
62
三菱商事
(株)
伊藤忠商事
(株)
京)有限公司
海外
拠点
関連
企業
海外
拠点
三井物産
(株)
中国
(有限公司部分
省略例有り)
-
-
台湾三菱
商事会社
韓国三菱
商事会社
(3 本支
店)
-
MC イン
ドネシア
泰国三菱
商事会社
泰 MC 商
事会社
-
-
-
ジャカル
タ(A)
-
ITOCHU
ITOCHU
ITOCHU
PT
ITOCHU
マニラ
-
-
ハノイ、ホ
ーチミン
(A)
-
クアラル
ンプール
他(B )
-
豪州三井
インド三
中東三井
物産
井物産
物産(株)
ニュージランド
(5A、2B) (8B,2C)
三井物産
企業名
住友商事
(株)
拠点
海外
関連
企業
企業
中国
(有限公司部分
省略例有り)
台湾
団有限公司(北
TAIWAN
京)
、各伊藤忠有
CORPOR
限公司(上海(寧
ATION
波)、大連、重慶、 (台北、
高
広州、香港、南京、
雄)
青島他)
63
海外
拠点
北京(B)
関連
企業
中国住友商事会
社(北京、成都、
台湾住友
長春)、各地住友
商事会社
商事会社(北京、
(台北、
高
天津、上海(南京、
雄)
蘇州))、広州、深
圳、青島、大連
海外
拠点
-
関連
企業
丸紅中国(上海、
北京、長春、成
都)
、丸紅上海(南
京、武漢)
、他関
連企業(天津、大
連、青島、広州、
香港(厦門))
海外
拠点
北京(B)
関連
企業
双日中国有限公
司(北京、重慶、
武漢)、他関連企
業(大連(哈爾
浜)
、広州、香港
(昆明、深圳)
、
上海、青島、天津、
西安)
丸紅(株)
双日(株)
-
韓国
シンガポ
ール
インドネ
シア
Korea
Ltd.
Singapor
e Pte.Ltd.
ITOCHU
INDONE
SIA
(Thailan
d),
ITOCHU
managem
ent Co.
-
-
-
-
-
-
-
インドネ
シア住友
商事会社
タイ住友
商事会社、
スミ・タイ・イ
ンターナショナル
会社
ベトナム
住友商事
会社(ハノ
イ、ホーチ
ミン、ダナ
ン)
ASC 社ク
ラルンプ
ール支店
(A)
-
バンコク
(A)
ハノイ、ホーチミ
ン、カンガイ
(B)
韓国住友
アジア住
商事会社
友商事会
(ソウル、 社(ASC
釜山)
社、本店)
-
-
-
Marbeni
Taiwan
Corporati
on
Maruben
i Korea
Corporati
on
-
-
-
台湾双日
股份有限
公司(台
北)
双日韓国
(A,2B)
Sojitz
Asia Pte.
Ltd
Marbeni
ASEAN
P.T.
Pte。Ltd. Marbeni
(MBA
Indonesia
社)
タイ
ベトナム
マレーシ
ア
フィリピ
ン
カンボジ
ア
インド・ス
リランカ
中東
オースト
ラリア
India
Pvt.Ltd
(3A)
ジ、カター
ル他
AUSTRA
LIA Ltd.
(4A)
-
-
-
-
フィリピ
ン住友商
事会社
ASC 社プ
ノンペン
事務所
(B)
インド住
友商事会
社(3B)
中東住友
商事会社
オーストラリア住
友商事会
社(4B)
クアラル
ンプール
(A、2B )
マニラ
(A)
プノンペ
ン(C)
-
ドバイ、アブ
ダビ、ドー
ハ、サウジ等)
-
-
Marbeni
India
Private
Ltd.(5B)
-
Marbeni
Australia
Ltd.(3A)
-
-
サウジ(!A、
2C)、
UAE
-
-
Sojitz
India
Private
Ltd.
(A,4B)
Sojitz
Middle
East FZE
(ドバイ)
双日豪州
会社(A、
2B)
Marbeni
Thailand
Co.,Ltd.
-
-
Marbeni
Philippin
es
Corporati
on
ジャカルタ
(C)
-
-
クアラルンプール
(A)
-
PT.Sojitz
Indonesia
Sojitz
Thailand
Co.,Ltd
Sojitz
Sojitz
Vietnam
(Malaysi
Company
a) Sdn.
Ltd.(ハノイ、
Bhd。
ホーチミン)
Sojitz
Philippin
es
Corporati
on
表 23
行政
北九州市
64
大阪市
横浜市
川崎市
東京都
地方自治体を中心とした海外展開
中国
(有限公司
部分省略例
有り)
大連市との
間で下水道
分野の技術
協力、人材交
流、育成に係
わる覚書締
結(2011.
04.13)
台湾
韓国
シン
ガポ
ール
イン
ドネ
シア
タイ
ベトナム
マレ
ーシ
ア
フィリピン
カンボジア
オーストラリ
ア
・カンボジア水
ビジネス展開
にメタウオー
ター社と連携
協定
(2010.08.11
発表)
・プノンペン市
水道普及率
90%向上、漏水
率 6%改善で政
府より友好勲
章受賞
(2011.09.15)
・ハイホン市、
水ビジネス展開
にメタウオータ
ー社と連携協定
(2010.08.11
発表)
イン
ド・ス
リラ
ンカ
中東
海外全般
下水道グロ
ーバルセン
ターのサウ
ジ向け下水
道ビジネス
案件へ自治
体から唯一
の参加(発表
2010.08.11)
・北九州海外水ビジネス
推進協議会設立(北九州
市、民間企業(公募)、
政府系禁輸機関等)
(発
表 2010.08.11)
・下水道処理水のバラス
ト水使用をアジアへ広
報(発表 2010.08.11)
・シンガポール国際週間
2011 で市長講演
(2011.07)
・国際水ビジネスフォー
ラム開催(2010.12 ウオ
ータープラザ開所式)
・ホーチミン市
水道公社と「技
術交流に関する
覚書」締結
(2009.12.09)
大阪市 水・環境ソリュ
ーション機構設立ー市
と大阪・関西財界連携組
織(発表 2011.0419)
水道事業コンサ
ルティング実施
(2010 年)
・横浜ウオーター(株)
設立:国内外水事業展開
(資本金 1 億円、出資横浜市 100%)(設立
2010.07.01)
・横浜水ビジネス協議会
設立(2011.01.06)
水道事業コ
ンサルティ
ング実施
(2010 年)
クイーンズラ
ンド州と水資
源開発、環境技
術等の関係強
化覚書締結
(2011.07.19)
国内官民連合
で買収したユナイ
テッド・ユーティリテ
ィ・オーストラリア事業
・海外事業調査研究会第
1 回会合(2010.04.12)
・水道事業の海外展開に
2013 から本格参入。三
行政
中国
(有限公司
部分省略例
有り)
台湾
韓国
シン
ガポ
ール
イン
ドネ
シア
タイ
ベトナム
マレ
ーシ
ア
フィリピン
カンボジア
オーストラリ
ア
会社とコンサ
ルティング契
約締結
(2010.05.11)
埼玉県
吉林省で技
術セミナー
実施
(2010.07)
山西省ビジ
ネスニーズ
調査実施
(2010.11)
さいたま
市
65
広島県
国土交通
省
イン
ド・ス
リラ
ンカ
中東
海外全般
菱商事、日立プラントテクノロ
ジーと一緒に(2010.05)
H23 ウオータービジネ
スメンバー埼玉の設立
ラオス・ビエンチャン市
との覚書締結(2009.09)
中国四川省
との経済交
流として水
処理を含む
環境ビジネ
スを展開す
る
国交省、経産省、厚労省、
東京都、横浜市、民間企
業で海外”水ビジネス協
議会”設立
補足資料②
中国
ニーズ調査に関する補足資料
ニーズの整理
ベトナム
飲料水水源の浄化
飲料水水源の浄化
上水処理供給
上水処理供給
地下水取水
飲料水の高度処理
ペットボトル化
ニーズの整理
飲料水の高度処理
下水処理
下水処理
ボイラー水の精製
農村集落におけるし尿処理
工業団地における工場排水の一次処理
汚泥処理
既設工業団地における排水能力の増強
消化処理
超純水の製造
工業団地における排水・下水処理
工業団地における工場排水の一次処理
各種処理資材の供給
既設工業団地における排水能力の増強
各種処理装置の供給
染料排水の処理
環境分析
工場排水の再利用、省水化
工業団地における排水・下水処理
インド
リンの処理技術
ニーズの整理
簡易水道の設置
水域の底質浄化改善
工業団地における上水処理
バラスト水処理
工業団地における工場の用水処理
各種処理資材の供給
工業団地における排水・下水処理
各種処理装置の供給
環境分析
中東
韓国
ニーズの整理
ニーズの整理
海水の淡水化
飲料水水源の浄化
石油 EOR 用水
上水処理供給
砂漠地域の農業用水
飲料水の高度処理
バラスト水処理
植物工場の省水化
66
省水技術
表 24
各国ニーズの整理
67
飲料水水源の浄化
海水の淡水化
上水処理供給 飲料水の高度処理
簡易水道の設置
地下水取水 ペットボトル化
下水処理
農村集落におけるし尿処理
中水再利用
汚泥処理 消化処理
処分場浸出水の処理
工場団地における上水処理
工業団地における工場の用水処理
ボイラー水の精製
超純水の製造
工業団地における工場排水の一次処理
既設工業団地における排水能力の増強
染料排水の処理
工場排水の再利用、省水化
工業団地における排水・下水処理
ヒ素の処理技術
硝酸の処理技術
リンの処理技術
水域の底質浄化改善
石油 EOR 用水
コンビナートの排水処理
バラスト水処理
砂漠地域の農業用水 省水技術
植物工場の省水化
ビル循環水の管理
各種処理資材の供給
各種処理装置の供給
環境分析
国内
中国
○
○
台湾
韓国
ベトナ
ム
○
○
タイ
フィリ
ピン
マレー
シア
インド
ネシア
ミャン
マー
インド
パキス
タン
中東(サ
ウジ、オ
マー
ン)
・イ
スラエ
ル
欧州
米
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
汚泥無害化排水処理
製紙排水処理
浄水膜処理
飲料水高度処理
ペットボトル水
飲料水高度処理
水道事業
工場排水処理
68
製紙排水処理
下水処理運転管理
下水汚泥焼却処理
リン処理技術
下水処理・消化処理
産業排水処理
地下水浄化
下水処理
湖沼水質改善
図 4 中国 ニーズの整理
湖沼浄化
染料排水処理
飲
図 5 韓国 ニーズの整理
69
料
水
水
源
の
浄
化
上水処理供給
飲料水の高度処理
バ
ト
ラ
ス
水
処
理
水道事業
工業団地排水処理
飲料水の高度処理
工業団地排水処理
工業団地排水処理
飲料水の高度処理
水インフラ総合開発
鉄鋼水処理
図 6 ベトナム
ニーズの整理
70
簡易水道設置
工業団地上水処理
工業団地用水処理
71
工業団地排水処理
図 7 インド
ニーズの整理
72
砂漠地域農業用水省水
技術
海水淡水化
図 8 中東 ニーズの整理
石油随伴水処理
再利用
油性廃水の再利用技術
補足資料③
アンケート票
平成 23 年 10 月 13 日
「中国地域水循環企業の海外展開における企業連携調査」
に関するアンケートのお願い
貴社
水処理関連技術ご担当者
様
調査主体:経済産業省中国経済産業局環境・リサイクル課
請負調査先:(株)三菱化学テクノリサーチ
貴社ますますご清栄のことと存じます。
中国経済産業局では、本年度、「中国地域水循環企業の海外展開における企業連携調査」
を実施しております。
本調査事業では、中国地域の水関連技術を有する中小企業が海外展開する方策として、
国内外の商社やエンジニアリング企業等と連携し、海外展開への協力関係を構築すること
を想定して、調査を実施しております。
つきましては、本調査の一環として、請負調査先である(株)三菱化学テクノリサーチ
より、貴社の水処理関連事業分野の現状や海外展開、ビジネスマッチングへのご関心など
についてアンケート票をお送りさせていただきますので、ご多忙中誠に恐縮ですが、アン
ケートへの回答にご協力いただけますようお願い申し上げます。
具体的には、貴社の保有する水処理関連技術についてお伺いするとともに海外進出の希
望や要望、また、そのための企業連携構築の希望や要望といった点について、アンケート
票をお送りして、ご記入をお願いするものです。
本アンケートにつきまして、10 月 31 日までにアンケートをご記入いただき、返信用の封
筒にてご返送をお願いいたします。なお、電子媒体での回答をご希望の方は、弊社のホー
ムページ(http://www.mctr.co.jp)からアンケート票の電子データを入手いただき、弊社下
記メイルアドレス([email protected])にご返送いただくことも可能です。
○問い合わせ先
[アンケートの内容に関する問い合わせ先]
株式会社 三菱化学テクノリサーチ 担当:崎前、渡辺
〒730-0051 広島県広島市中区大手町 3-7-5 広島パークビル
TEL:082-545-2870 FAX:082-545-2871
E-mail:[email protected]
[本調査の趣旨に関する問い合わせ先]
中国経済産業局資源エネルギー環境部環境・リサイクル課担当:山田、村上
〒730-8531 広島市中区上八丁堀 6 番 30 号
TEL:082-224-5676 FAX:082-224-5648
73
個人情報の取り扱いに関する説明
○本アンケートの内容につきましては、本調査事業での考察の参考として取り扱い、企業名をはじめとす
る企業情報については、原則、秘密扱いとして、公開は一切いたしません。ただし、本事業の参考とな
る事例に関しては、ご了解の上で、ヒアリングさせていただき、参考事例とさせていただく可能性があ
ります。
○得られた情報については、本調査の目的のみに使用し、他の目的には一切使用いたしません。
1.会社・事業場の概要
①会社・事業場名
②所在地
③記載担当者
所属
氏名
連絡先
TEL
FAX
E-mail
④業種
食料品製造業(
○を記入
造船業(
)、繊維製造業(
)
、農業(
)、化学工業(
)
、土木建築業(
)、機械製造業(
)、
)、その他(
⑤資本金
千円
⑥従業員数
人
)
⑦主要な製品
注:④業種、⑤資本金、⑥従業員数、⑦主要な製品をご記入ください。(複数記入も可)
2.水処理関連分野への貴社の参入状況についてお教え下さい
貴社は、水処理関連の事業に参入されていますか。或いは参入意志をお持ちでしょうか。
設問
○を記入
水処理関連の事業に既に参入してい
る
保有技術を活用して水処理関連の事
業参入を考えたい
水処理関連の事業に参入していない。
または、当面当該事業領域への参入意
志を持っていない
備考
設問 3 の関連している水処理分野につい
て、参入事業分野に○を付けて下さい
(複数選択可)。
3 以降の設問にもご回答下さい。
展開可能な技術を保有しており、事業参
入を考えている方は設問 3 の関連してい
る水処理分野について「参入期待分野」
に□を付けて下さい(複数選択可)
。
3 以降の設問にもご回答下さい。
設問 4、5、6、7 にお答え下さい。
74
3.貴社が関連している水処理分野について
3-1.貴社が関連している水処理分野についてお伺いします。該当する欄に「○」をご記
入下さい。今後の参入を予定している方は「□」をご記入下さい。(下図を参照)
水処理分野
○または□を記入
飲料水水源の浄化
飲料水の高度処理
ボイラー水の精製
超純水の製造
植物工場 水の供給 省水化
プール、水族館などの水管理
ビル循環水の管理
各種処理資材の供給
各種処理装置の供給
工場排水の再利用・省水化
下水処理集落排水処理
工場排水処理(食品・染料・化学・自動車・金属・窯業など)
処分場 浸出水処理
バラスト水処理
景観水、底質の浄化改善
環境分析
その他水処理(具体的に:
)
水の循環と利用について
植物工場
水の供給
省水化
プール
水族館
水管理
ビル
循環水
管理
各種処理
資材供給
各種の水処理技術
飲料水
水源の
浄化
工場排水
の再利用
省水化
下水処理
集落排水
処理
水の利用者
飲料水の
高度処理
用水処理
一般家庭、商業施設
製造事業所・工場
最終処分場
栽培・養殖漁業施設
船舶など
工場排水
処理
排水処理
食品、染料、
化学、自動車、
金属、窯業
等々
生活用水(下水、集落排水)
産業排水(工場排水、農業・
畜産・水産加工排水)、
最終処分場浸出水、
船舶バラスト水など
上水(浄水・飲料水)
工業用水
農業用水
水産用水
など
ボイラー水
の精製
各種処理
装置供給
公共用水域の水質改善
超純水の
製造
景観水
底質の
浄化改善
河川水、湖沼水、地下水
海水(海域・港湾)
生態系(水生生物)など
各種の水質汚染防止関連法令
環境分析
75
水の輸入
水の輸出
処分場
浸出水
処理
バラスト水
処理
3-2.貴社が関連している水処理関連事業の分野についてお伺いします。該当する欄に「○」
を、今後参入を予定している方は「□」をご記入下さい。
選択肢
○または□
自由に記入
上水
下水(し尿処理、集落排水など)
産業用水(工業、農業、水産など)
産業排水(工業、農業、水産など)
公共水域の浄化
最終処分場浸出水
省水化技術
その他(
)
3-3.貴社の水処理分野への参入形態はどのようなものですか。該当する欄に「○」をま
た、今後の参入を予定している方は「□」を記入し、その内容についてご回答下さい。
選択肢
○または□
水処理機器の部材、薬剤などの供給(内容:
)
水処理機器の製造・販売(内容:
)
プラント建設、エンジニアリング(内容:
)
現地での設計施工(内容:
)
サービスの提供(分析を含む)(内容:
)
管理・運営・業(内容:
)
その他(理由:
)
上記内容について、追加記載することがあれば、下記スペースに自由にお書き下さい。
76
3-4.貴社の関連している処理技術の具体的内容についてお伺いします。
貴社の関連している技術項目に「○」をご記入下さい。また、今後、参入を検討している
技術項目については「□」をご記入ください。
No.
処理技術
該当項目に○又は□
(記載例)
凝集沈殿、水酸化物、硫化物 他(
)
1
蒸留
蒸留装置 他(
)
2
蒸発
蒸発濃縮装置 他(
)
3
冷却
冷却塔、熱交換 他(
)
4
吸着
活性炭、ゼオライト、無機系吸着剤 他(
)
5
イオン交換
イオン交換樹脂
6
ろ過
砂ろ過、膜ろ過 他(
)
7
電解
電解装置 他(
)
8
中和
中和装置 他(
)
9
オゾン処理
オゾン発生装置 他(
)
10
塩素処理
次亜塩素酸ソーダ 他(
)
11
その他の酸化処理
空気、電解、触媒、薬品 他(
)
12
紫外線照射
消毒・殺菌装置 他(
)
13
沈殿分離
凝集沈殿、水酸化物、硫化物 他(
)
14
活性汚泥法
15
生物膜法
16
嫌気性生物処理
17
窒素除去(栄養塩除去)
18
有害物質処理
19
分析
20
その他
標準活性汚泥法、MBR(膜分離活性汚泥法)、余剰汚泥処理
他(
)
接触酸化、回転円板、好気性ろ床、流動床法、担体法、
他(
)
嫌気性ろ床、UASB 他(
)
生物学的脱窒法、脱リン、リン回収 他(
)
ヒ素、ホウ素、硝酸・亜硝酸などの除去・処理技術、他
(
)
環境分析など
具体的に:
77
3-5.将来的に注目或いは検討している水処理技術はありますか。該当する欄に「○」を
記入して、技術名、理由などについてご回答下さい。
選択肢
該当に○
注目している水処理技術がある(技術名:
)
開発中の水処理技術がある(技術名:
)
こんな水処理技術があると良い(技術名:
)
注目している水処理技術はない
(理由:
)
その他(理由:
)
3-6.貴社において先進的な技術や他にない技術など、得意な技術(アピール点)はあり
ますか。該当する欄に「○」を記入して、その内容についてご回答下さい。
選択肢
該当に○
アピール点がある(内容:
)
特にアピール点はない
その他
78
4.海外進出に関する要望や希望について
貴社の海外進出に関する状況について、ご回答下さい。該当する欄に「○」を記入し
て、国名、理由などにご回答下さい。
選択肢
該当に○
既に海外に進出している(国名:
)
海外進出への要望や希望がある(国名:
)
海外進出への要望や希望があるが、難しいと感じている
(理由:
)
海外進出は検討していない
その他(理由:
)
5.ビジネスマッチングに関する希望について
貴社のビジネスマッチングに関する要望や状況について、ご回答下さい。該当する欄
に「○」を記入して、業種、理由などについてご回答下さい。
選択肢
該当に○
他社と既に連携をしている(業種:
)
他社との連携への要望や希望がある(業種:
)
他社との連携への要望や希望があるが、難しいと感じている
(理由:
)
他社との連携は検討していない
その他(理由:
)
6.取引先や関係先で優れた水処理技術を有している会社があれば、ご紹介下さい。
注目している水処理技術について、該当する欄に「○」を記入して、自由にご記入下
さい。
選択肢
該当に○
注目している排水処理技術がある(技術名:
)
開発中の排水処理技術がある(技術名
)
その他(理由:
)
79
7.その他、ご要望事項があれば自由にご記入下さい。
設問は以上です。ご協力いただきありがとうございました。
80
補足資料④
アンケートの集計結果
アンケートの結果
発送
10 月 13 日
締め切り
10 月 31 日
状況
11 月 22 日(火)まで返送があり、集計した
送
付
305 件
回
答
95 件
送付不可返送
2件
未
回
答
208 件
○業種(複数回答あり)
①食料品製造業
0件
②繊維製造業
5件
③化学工業
19 件
④機械製造業
27 件
⑤造
船 業
5件
⑥農
業
2件
⑦土木建築業
9件
⑧そ
の 他
⑨記載なし
29 件
1件
81
○全体データのまとめ
関連している技術項目
①
食料品
製造業
蒸留
蒸発
冷却
吸着
イオン交換
ろ過
電解
中和
オゾン処理
塩素処理
その他の酸化
処理
紫外線照射
沈殿分離
活性汚泥法
生物膜法
嫌気性生物処
理
窒素除去(栄養
塩除去)
有害物質処理
分析
その他
回答数
※(
②
繊維製
造業
)は、今後、参入を検討している技術項目
③
化学工
業
④
機械製
造業
1
1
4(1)
4
1
1
2
⑤
造船業
⑥
農業
⑦
土木建
築業
1
5
1
5
1
1(1)
1
4
1
3
1(1)
1
1
1
1
1
0
5
1
19
⑧
その他
2
2
2
6
2
5
1
1
2
3
3
1
3(1)
5
1
(1)
1
1
3
3
3
2(1)
2(1)
2(1)
1(1)
2(1)
3
(2)
1(2)
1
3(1)
9
2
2(1)
1
29
6(1)
27
82
⑨
記載な
し
1
5
2
(1)
(1)
1
○全業種/回答数 95 件
2.水処理関連分野への参入状況について
水処理関連の事業に参入されていますか、或いは参加意思をお持ちでしょうか
31
11
水処理関連の事業に既に参入している
保有技術を活用して水処理関連の事業参入を考えたい
水処理関連の事業に参入していない
または、当面当該事業領域への参入意志を持っていない
52
3.関連している水処理分野について
3-1.関連している水処理分野について
※(
)は、今後、参入予定
10(1)
6(2)
2(0)
0(1)
5(2)
6(2)
2(2)
2(1)
11(3)
7(2)
14(3)
13(3)
4(2)
1(2)
3(1)
3(0)
10(2)
飲料水水源の浄化
飲料水の高度処理
ボイラー水の精製
超純水の製造
植物工場 水の供給 省水化
プール、水族館などの水管理
ビル循環水の管理
各種処理資材の供給
各種処理装置の供給
工場排水の再利用・省水化
下水処理集落排水処理
工場排水処理(食品・染料・化学・自動車・金属・窯業など)
処分場 浸出水処理
バラスト水処理
景観水、底質の浄化改善
環境分析
その他水処理
3-2.関連している水処理関連事業の分野について
※(
)は、今後、参入予定
16(1)
16(4)
13(2)
15(6)
9(3)
5(2)
2(3)
3(1)
上水
下水(し尿処理、集落排水など)
産業用水(工業、農業、水産など)
産業排水(工業、農業、水産など)
公共水域の浄化
最終処分場浸出水
省水化技術
その他
3-3.水処理分野への参入形態、内容について
※(
)は、今後、参入予定
11(1)
17(3)
10(2)
7(2)
7(1)
4(1)
2(1)
水処理機器の部材、薬剤などの供給
水処理機器の製造・販売
プラント建設、エンジニアリング
現地での設計施工
サービスの提供(分析を含む)
管理・運営・業
その他
3-4.関連している技術項目
蒸留
蒸発
冷却
吸着
イオン交換
ろ過
電解
中和
オゾン処理
塩素処理
※(
)は、今後、参入検討
蒸留装置…2
蒸発濃縮装置…3 他…2
冷却塔…5 熱交換…4(1)
活性炭…4 ゼオライト…1 無機系吸着剤…3 他…2
イオン交換樹脂…2
砂ろ過…8 膜ろ過…5 他…1
電解装置…2
中和装置…4(1)
オゾン発生装置…3
次亜塩素酸ソーダ…5 他…3
83
その他の酸化処理
紫外線照射
沈殿分離
活性汚泥法
生物膜法
嫌気性生物処理
窒素除去(栄養塩除去)
有害物質処理
分析
その他
空気…1 電解…1 薬品…2
消毒・殺菌装置…2
凝集沈殿…5(1) 水酸化物…1 硫化物…1(1) 他…1
標準活性汚泥法…3 MBR(膜分離活性汚泥法)…1 余剰汚泥処理…6
接触酸化…1 回転円板…1 好気性ろ床…1 担体法…2
嫌気性ろ床…2(1) UASB…2 他…1(1)
生物学的脱窒法…3(1) 脱リン…1 リン回収…1
ヒ素…2(1) ホウ素…(1) 硝酸・亜硝酸などの除去・処理技術…1
環境分析など…3(1)
9(2)
3-5.将来的に注目或いは検討している水処理技術、技術名、理由などについて
8
7
2
8
3
注目している水処理技術がある
開発中の水処理技術がある
こんな水処理技術があると良い
注目している水処理技術はない
その他
3-6.先進的な技術や他にない技術など、得意な技術(アピール点)はありますか
18
15
1
アピール点がある
特にアピール点はない
その他
4.海外進出に関する要望や希望について
海外進出に関する状況、国名、理由などについて
既に海外に進出している
海外進出への要望や希望がある
海外進出への要望や希望があるが、難しいと感じている
海外進出は検討していない
その他
21
11
8
47
6
5.ビジネスマッチングに関する希望について
ビジネスマッチングに関する状況、業種、理由などについて
他社と既に連携をしている
他社との連携への要望や希望がある
他社との連携への要望や希望があるが、難しいと感じている
他社との連携は検討していない
その他
14
16
8
43
2
6.取引先や関係先で優れた水処理技術を有している会社、注目している水処理技術
5
0
14
注目している排水処理技術
開発中の排水処理技術
その他
84
補足資料⑤ シーズ事例集
中国地域水循環企業
シーズ事例集
【日本語版】
中国地域
赤潮の発生(1970 年代)
現在の瀬戸内海
ガスケット
平成 24 年 2 月 目次
●油除去
●1
●2a
●2b
●3
●4
油水分離装置/広和エムテック株式会社
多孔質油吸着材/谷口商会株式会社
油分吸引濾過装置/谷口商会株式会社
油吸着分解剤/有限会社アセンティー
油水分離装置/日進工業株式会社
●水質浄化剤
●5
水環境浄化剤/アールビーシーコンサルタント株式会社
●公共水域の浄化
●6
●7
●8
●9
●10
●11
ハレーサルトコンクリート構造物、耐硫酸及び耐塩害コンクリート/ランデス株式会社
人口漁礁構造物、環境浄化構造物、水圏環境調査/海洋建設株式会社
水域浄化攪拌装置/ナカシマプロペラ株式会社
水中気液溶解装置/松江土建株式会社
水温成層改善、閉鎖性水域水質浄化装置/株式会社共立
マイクロバブル発生装置、酸素・オゾン等高速溶解装置/有限会社バブルタンク
●産業排水処理
●12 次亜塩素酸生成装置-製紙白水脱臭、食品殺菌/株式会社エイチ・エス・ピー
●13 微生物担体/株式会社クラレ
●14a 活性汚泥曝気槽エネルギー削減-液膜発生装置/新光産業株式会社
●凝集処理剤
●15
凝集処理剤/株式会社ワイエスデー
●ビル・建屋
●14b
●16
●17
●18
●19
ナノバブル発生装置/新光産業株式会社
ステンレス給水配管継手/オーエヌ工業株式会社
ビル用ポンプ、中水設備、ディスポーザー/テラル株式会社
洗浄用電解水/株式会社テックコーポレーション
雨水貯水利用システム/海水化学工業株式会社
87
●都市上水・下水
●20
●21a
●21b
●21c
●22a
●22b
●23
次亜塩素酸電解生成装置-殺菌/クロリンエンジニアズ株式会社
高効率遠心脱水機/寿工業株式会社
バイオガスロータリーエンジンコージェネ発電システム/寿工業株式会社
嫌気好気排水処理装置/寿工業株式会社
無公害濁水濾過/クリアーシステム株式会社
メンテナンスフリー-連続炉筒/クリアーシステム株式会社
下水道処理施工管理/日環特殊株式会社
●分散型上水・下水
●24
●25
汚水(トイレ)浄化装置/永和国土環境株式会社
移動式トイレ/日成プラント株式会社
●資材部材
●26
●27
●28
●29
●30
●31
●32
●33
●34
金属タンク製缶/株式会社中野鉄工所
金属製缶/有限会社三木鉄工
電動船台/株式会社内藤工業所
塩ビ配管など/山五化成工業株式会社
ゴムライニング技術/王子ゴム化成株式会社
ゴムホース類/ユーシー産業株式会社
上下水処理機器/株式会社カストムインダストリー
有機溶媒、濃縮回収装置/株式会社創造化学研究所
小規模水力発電装置、水中タービン発電機/イームル工業株式会社
●環境分析
●35
●36
環境分析/中外テクノス株式会社
環境分析・装置/ラボテック株式会社
●節水型農業
●37
多孔質ガラス再生利用品/株式会社鳥取再資源化研究所
●ソフトウェア
●38
設計ソフト/株式会社パイプデザイン
88
○1 《公共水域の浄化-油除去/産業排水-油除去/ビル・建屋-装置》 広和エムテック株式会社 –小規模排水処理装置■特徴
・既存のピットや設備にほとんど改造を加えることなく設置が可能です。
・小型・軽量の装置で場所を取らず、低コストで導入が出来ます。
・中小企業の工場などの小規模排水量の排水処理に最適です。
■概要
・浮上油回収装置で、ピット内に自然分離した浮上油を効率よく回収する事が出来ます。また、エマル
ジョン化した含油排水の油分を凝集処理してから綺麗にして放流出来ます。処理能力は 10L/分で
連続処理が可能です。
処理例:コンプレッサードレン排水
項
目
原
Ph
■適用事例
導入例:鋳造工場冷却水排水処理
排水ジョーカー
SL ブンリキ
水
処 理 水
6.7
7.1
COD
mg/L
9.8
4.6
SS
mg/L
374
7.2
N-hx
gm/L
941.4
2.4
エマルジョン廃水処理装置
『排水ジョーカー』
■海外展開
・低コストなので世界のどの国にも対応出来ます。
・海外代理店を求めます。
・技術提携により、技術移転も可能です。
■連絡先
広和エムテック株式会社(http://www.kowa-m.co.jp/)
〒721-0942 広島県福山市引野町 5 丁目 15 番 9 号
TEL:084-943-7734 FAX:084-943-9934
代表取締役 山本英雄
E-mail:[email protected]
89
浮上油回収分離装置
『SLブンリキ』
○2a 《公共水域の浄化-油除去》 谷口商会株式会社 -多孔質油吸着材 浮遊特殊炭化物「スミレイ」■特徴
コーヒー豆を原料とする粒状炭化物です(特許 3534553 号)
・大きな吸着孔が多数ある
活性炭の吸着孔径は最も大きいマクロ孔でも 50nm 程度ですが「スミレイ」
の吸着孔は 200nm~50μm程度もあります(なお 1000nm=1μm)
・粒子内部の吸着孔が半独立気泡となっていることから浮力が強く水に長く
浮きます(かさ密度は約 0.1kg/ℓ)
・表面が疎水(親油)性であるなど特異的な物性をもちます。炭化水素や油脂(いわゆる「油」)等の疎
水性液体に対して選択的に強力かつ大量の吸着力を示します
■適用事例
[各種オイルマット・オイルフェンスとして]
ポリエステルなどの外布にスミレイを充填した製品です。河川や水路などでの油流出事故現場や排水
処理場などで水面に浮かべて油の流下拡散を止め吸着回収します。
[濾過吸着材として]
水中の油分まで効率的に除去するためにはスミレイを濾過吸着筒に充填してそこに水を通します。
排水の高度処理の前段階として油分を除去しておく場合や屋外のオンサイトでの含油水の処理(別ペ
ージ「コプラ」ご参照願います)などに有効です。スミレイは添加物を含まず安全性が高いことから幼
魚の餌から余分な油分を除去する用途などにも使用されています。
[その他の用途開発]
化学修飾して油以外のものを吸着させること、たとえば現在水中のアンモニアの吸着に取り組んでい
ます。
■性能
残存油分
スミレイオイルマットは従来のオイルマットでは吸着しなかった 250
スミレイオイルマット
3.7ppm
μm以下の厚みの油膜まで吸着します。ビーカーに水と少量の油を 他社品A(天然繊維)
14.0ppm
入れ各種のオイルマットの小片を水面に浮かべて 24 時間吸着させ
他社品B(化学繊維)
161.7ppm
たあと残留した油の濃度を測った結果は右記の通りです。下記のホームページ(トップページから「ス
ミレイ製品」をクリック)で従来のオイルマットとスミレイオイルマットの吸着能力を比較した実験の動画
も閲覧いただけます。濾過吸着材としての性能については 「コプラ」のページを御覧ください。
■海外展開
水中・空中の油・有機溶剤の除去プラントやシステムで使用する吸着剤として広く展開を考えています。
ご協力、ご指導頂けるプラントメーカーや活性炭にかかわっておられる商社との連携を探しておりま
す。韓国には総代理店が有りますが、その他の国には直接対応致します。
■連絡先
谷口商会株式会社(http://www.taniguti.co.jp)
〒701-0221 岡山県岡山市南区藤田 338-31
TEL:086-296-5906 FAX:086-296-6507
代表取締役 谷口隼人
E-mail:[email protected]
90
○2b 《公共水域の浄化-油除去》 谷口商会株式会社 -油分吸引濾過装置「コプラ」■特徴
「コプラ」は大きく分けて2つの装置から成り立ちます。
・水面に浮いている油をごく少量の表面水とともに吸いこんで回収する「吸引装置」(特許 4261608 号)
・吸い込んだ油水を通水して油分のみを吸着除去して水分を排出する「濾過装置」
基本的にはこの2つを組み合わせますが、片方だけでの利用もできます。
吸引装置
濾過装置
いずれの装置もステーションワゴンで運搬でき、1人でも設置・撤去できます。
吸引装置は従来のスキマーに比べて非常に吸引力があり、遠くに浮いている油まで迅速に吸い寄せ
ます。濾過装置では吸引した油水を多孔質吸着材「スミレイ」に通して精密に油分を除去します。毎時
4tの水を処理できます。使用後のスミレイは布袋ごと交換します(セミカートリッジ方式)。
■概要 -下記 URL(トップページから「コプラ」をクリックしてください)で動画を閲覧できます吸引装置…円盤状の「浮き板」の上に特殊加工をしたポンプ(100V)をのせ、さらにおもりの角材を数
本のせて、水位を調整すると水よりも油が優先的に引き寄せられるように吸引されます。
濾過装置…格子状の台座の上に樹脂製の筒を乗せ、その中に布袋に入れ、そこにスミレイを20cm 強
の厚みになるまで入れます。筒の中に上から注入された油水は、スミレイを通って油分を
吸着除去されます。
■適用事例
吸引装置…油流出事故における油回収作業の省力化・24 時間稼働。工場等の排水処理場などにお
ける油膜の回収。
濾過装置…水面および水中の油分等の除去。各種の物質を含んだ水を濾過した結果は下記のとおり
です。
物質
実験方法
濾過前
濾過後
A重油
C重油
クレオソート
キシレン
ベンゼン
ニトロベンゼン
海水飽和濃度の原水を20cmの厚さのスミレイ層に通水したテーブルテスト
コプラ実機を使用
94,000mg/L 71,000mg/L
1.4mg/L
2.5mg/L
スチレン
280mg/L
1.6mg/L
240mg/L
1.8mg/L
147mg/L
5.4mg/L
1,360mg/L
133mg/L
1,880mg/L
496mg/L
■海外展開
水中・空中の油・有機溶剤の除去プラントやシステムで使用する吸着剤として広く展開を考えています。
ご協力、ご指導頂けるプラントメーカーや活性炭にかかわっておられる商社との連携を探しておりま
す。韓国には総代理店が有りますが、その他の国には直接対応致します。
■連絡先
谷口商会株式会社(http://www.taniguti.co.jp)
〒701-0221 岡山県岡山市南区藤田 338-31
TEL:086-296-5906 FAX:086-296-6507
代表取締役 谷口隼人
E-mail:[email protected]
91
○3 《公共水域の浄化-油除去》 有限会社アセンティー –水面の浮遊性油分除去資材■特徴
・油水分離槽にかかる負荷を低下させます。
・油水分離槽のイニシャルコストを低減します。
・様々な状況下における水面の油を処理します。(ブッシュの生えた水田、配管等の突起物がある集
積桝等)
・保持力:1 度吸着した油は、多孔質のカプセルに閉じ込めて 2 次汚染を防ぎます。
・多機能(吸着力、撥水力、分解力)により、油処理を総合的に、完璧に行います。
■概要
・成分は、未利用のマメ科の植物からできていて、ゼロエミッション
の思想から誕生したエコ商品です。(エコマークの取得)
・機能としては、保持力、撥水力、吸着力、分解力の差別化により、
国土交通省の新商品情報(NETIS)に登録されています。
水田の油処理
■性能
■適用事例
各種油水分離槽、集積桝、河川・湖用、水田
■海外展開
油吸着剤として、国内プラントメーカー、エンジニアリング企業或いは商社の水処理或いは油除去シ
ステムにおいて、資材や素材としての活用に期待しています。又協業による海外展開に期待していま
す。海外からのサンプル要望に対応致します。海外代理店を求めております。
■連絡先
有限会社アセンティー(http://www.asenthy.com/)
〒747-0825 山口県防府市新田 246 番地
TEL:0835-27-0632 FAX:0835-24-0072
代表取締役社長 本多淳一
E-mail:[email protected]
92
○4 《公共水域の浄化-油除去/産業排水-油除去》 日進工業株式会社 -NC 油吸着システム■特徴
・移動、セットアップが容易で運転操作が簡単です。
・防爆仕様で危険場所での使用が可能です。
・使用する油吸着材は、水中の油吸着能に優れ且つ簡単な操作で再生可能です。
■概要
水中の油吸着能に優れる『ニードルコークス(NC)』を用いた油吸着システムで、油汚染水などを現場
で処理するための移動式処理システムです。 (JX 日鉱日石エネルギー㈱と特許出願中)
<装置全景>
<主な仕様>
処理前油分濃度:50mg/ℓ(想定)
処理水油分濃度:1.0mg/ℓ以下
処理能力:8kℓ/hr(標準)
大きさ:4m×2m×1.5m
重量:2.4t
■適用事例
・油系熱交換器洗浄排水の処理
・原油/重油タンク洗浄排水の処理
・危険物タンク水張検査水の処理 等
<処理フロー>
<処理水質の例>
※活性炭は状況に合わせて使用
■海外展開
諸事情により困難
■連絡先
日進工業株式会社(http://www.nissink.co.jp)
〒744-0021 山口県下松市大字平田 443 番地
TEL:0833-41-0679 FAX:0833-41-0676
担当:技術部 松浦慎一
E-mail:[email protected]
93
○5 《公共水域の浄化-水質浄化剤》 アールビーシーコンサルタント株式会社 -自然浄化法バクチャーシステム■特徴
・大規模な浄化施設は必要なく、年に1回の投入で済むので維持管理が容易で低ランニングコスト
・生物処理槽に使用した場合、余剰汚泥の発生量が非常に少ない
・アオコ、悪臭対策にも有効
■概要
バクチャーパウダーは微粒子の粉末で
散布するだけで既存の微生物を活発にし
浄化能力を高めます
池・河川・工場排水・浄化槽・養魚場など
あらゆるところで使用できます
■適用事例
池・河川・食品工場・浄化槽 等
食品工場水質データ例 (処理水量 300 ㎥/日)
項目
原水
処理水
BOD(mg/L)
2900
7.3
COD(mg/L)
490
8.0
SS(mg/L)
390
4.0
<処理前の排水>
<処理後の排水>
■海外展開
国内のみならず、海外にも展開していく予定である
事業展開については、各地域の代理店による委託販売を計画
■連絡先
アールビーシーコンサルタント株式会社(http://www.rbc-kk.co.jp/index.html)
〒708-1124 岡山県津山市高野山西 478-3
TEL:0868-26-5205 FAX:0868-26-5208
担当:取締役養殖部 部長 杉山太一
E-mail:[email protected]
94
○6 《公共水域の浄化-構造物/都市上水・下水-水処理インフラ建設》 ランデス株式会社 -硫酸や塩害に強い低炭素型コンクリート「ハレーサルト」■特徴
・耐硫酸性:普通コンクリートと比較し 3 倍〔5%硫酸水溶液浸せき試験による〕
・耐塩害性:普通コンクリートと比較し 3 倍〔コンクリート標準示方書の塩害に対する照査より〕
・高強度:設計基準強度 50N/mm2〔一般的なコンクリート製品の強度は 35N/mm2 程度〕
・循環資源:製鉄所から排出される副産物の高炉スラグを質量比で約 50%使用
・低炭素:CO2の排出量を約 40%削減(一般的なコンクリートと比較)
■概要
ハレーサルトは、下水道関連施設コンクリート構造物の硫酸劣化に強く、また塩害に強いため海洋コ
ンクリート構造物にも適用でき、100 年耐久の高強度で長寿命なコンクリート構造物を構築することが
できます。一般的なコンクリートと比較して CO2排出量を約 40%削減でき、環境負荷低減にも大きく貢
献します。また、従来の耐硫酸性技術より費用対効果が高い製品です。
■適用事例
・下水道や海水淡水化など水処理インフラの建設、
更新に係わるコンクリート構造物
・海洋コンクリート構造物
・低炭素仕様のコンクリート構造物
・高耐久のコンクリート構造物
硫酸 5%溶液浸漬試験体状況
耐硫酸性能比較
35.0
W/C=25%
中性化深さ(mm)
30.0
普通コンクリート
(10.1mm/(year・%))
25.0
実績の一例(下水道構造物)
20.0
15.0
W/B=25%
10.0
5.0
ハレーサルト
(2.6mm/(year・%))
0.0
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
浸漬期間(年)×硫酸濃度(%)
■海外展開
今後、下水道関連施設や海水淡水化施設などのインフラ整備が進むアジア諸国や、下水道整備は進
んでいるが下水道管の硫酸腐食劣化が日本と同様の社会的問題となる国々に対し、様々な特長を持
ち、構造物の長寿命化が可能なハレーサルトコンクリート製品を展開します。
海外子会社:大連藍徳環保工程技術有限公司(中国の総代理店。100%出資子会社)
■連絡先
ランデス株式会社(http://www.landes.co.jp/)
〒719-3192 岡山県真庭市開田 630-1
TEL:0867-52-1141 FAX:0867-52-3515
担当:経営企画室 川畑嘉広
E-mail:[email protected]
95
○7 《公共水域の浄化-構造物》 海洋建設株式会社 -貝殻ベース海域浄化構造物■特徴
・貝類養殖などで発生する貝殻を活用した技術「JF シェルナース」で、貝殻の持つ形状を最大限に活
かし、海水の浄化や生物生産性・多様性の向上に貢献します。
・「JF シェルナース」は海で発生する貝殻を海で活用する、大自然の法則に則った技術です。
■概要
・カキなどの貝殻を透水性のパイプに詰めた基質(シェルナース基質)を基本とし、目的や施工場所の
条件等に合わせた形状に組上げた施設となっています。
・シェルナース基質内には、貝殻の重なりにより複雑な小空間が多数形成され、そこには多種多様な
小型動物(エビカニ類、ゴカイ類、小型貝類など)が生息します。
・小型動物が海水中の有機懸濁物を捕捉することで水質浄化につながるとともに、魚類の餌になるこ
とで、海域における物質循環を促進します。
シェルナース基質
完成した JF シェルナース
基質に生息するエビ類
■適用事例
・港湾、漁港における水質改善
・閉鎖性水域における生物生息空間の創出
・沿岸域における漁場造成など
■海外展開
機会があれば、技術紹介及び営業展開を
図りたいと思います。
敦賀港の防波堤マウンドに設置された
JF シェルナース(水質改善礁)
■連絡先
海洋建設株式会社(http://www.kaiyoh.co.jp/corp/corp.htm)
〒711-0921 岡山県倉敷市児島駅前 1-75
TEL:086-473-5508 FAX:086-473-5574
担当:水産環境研究所 企画管理部 片山了介
E-mail:[email protected]
96
○8 《公共水域の浄化-貧酸素域の物理的な方法による改善》 ナカシマプロペラ株式会社 -省エネルギー型広域撹拌装置、密度流拡散装置■特徴
○密度流装置(水平方向吐出型)
・閉鎖性水域(内湾、人工湖(湖沼)、ダム)の水質改善、水質保全装置。アオコや赤潮の発生抑制。
・閉鎖性水域で形成される水温成層(密度成層)中に、表層水(低密度・高酸素・高温水)と低層水(高
密度・低酸素・低温水)を取水・混合し中間密度水を形成し、弊社得意の撹拌技術で中間密度流を適
正位置で全方向(360 度)に吐出する。人工生成密度流は水平方向に省エネルギーで遠方まで拡散
する。
・密度流は、水平に遠方まで流れ、閉鎖性水域の広域水循環を形成、促進する。
・液面変動調整できるテレスコピック(伸縮自在)な取水が可能。
・装置に必要なものは基本的に電力のみであり、メンテナンスフリー・低ランニングコスト稼働。
・効果
①上下の水循環が広範囲に促進される。結果、透明度が向上する。
②表層の水温が低下し、植物プランクトンの異常増殖(赤潮・アオコ)を抑制する。
③底層が好気化し、底棲生物が活性化する。
○浄化対象域に応じた V 型造流装置(垂直方向吐出型)も用意しています。
■概要
・ナカシマプロペラ(創業 1926 年)は、船舶用プロペラ(スクリュウ)メーカーとして、あらゆる種類のプ
ロペラ製造を手がけ、市場占有率は国内 80%、世界 30%と世界一のプロペラメーカーです。
・プロペラで培った流体解析技術を応用し、海洋やダムなどの閉鎖水域の水環境を改善する「密度流
拡散装置」を開発し、更に地球環境の改善に貢献しています。
・小型密度流拡散装置(プリュームミキサー)は、醸造用攪拌機等撹拌装置としても特徴を持ちます。
■適用事例
同密度水
放流位置
均一
密度
低密度
中密度水
中密度
放流位置
高密度
中密度水
低密度
放流位置
中密度
高密度
■海外展開
・アオコ、赤潮被害のある全世界の閉鎖性水域展開を目指します。特にアジア地域は、グループ会社
(ナカシマベトナム株式会社、ミカドフィリピン株式会社)と連携して対応します。
・さらに現地の企業と連携して、現地に即した装置開発を行います。
■連絡先
ナカシマプロペラ株式会社(http://www.nakashima.co.jp/)
〒709-0625 岡山県岡山市東区上道北方 688-1
TEL:086-279-5111 FAX:086-279-3107
担当:エンジニアリング本部 環境グループ 係長 福田賢一
E-mail:[email protected]
97
○9 《公共水域の浄化-貧酸素域の物理的な方法による改善》 松江土建株式会社 -酸素による水域浄化システム■特徴
WEP(水環境保全)システム
1.気液溶解装置を水中に設置し、水圧を利用し水に酸素を効率よく溶解しますので水深が深い程、高
濃度な酸素水を作る事が出来ます。
2.無気泡状態で高濃度酸素を作るので、水温差の層を破壊することなく装置水平方向に高濃度な酸
素水が拡がります。装置より半径500m 以上酸素が拡散し、最大約200m/日、厚み約2m で拡散しま
す。
3.ウインチで装置の設置水深が変更可能ですので、底泥や任意水深の水質改善が可能。
■概要
WEPシステムは、(独)土木研究所と共同研究を行い開発された新発想の曝気装置です。現在は、ダ
ム湖などの閉鎖性水域への酸素供給装置として用いられ陸上設備、水上設備、水中設備の 3 つから
構成されます。
■適用事例
WEPシステムは、東北地方から中国地方のダムや自然湖沼において実証実験を行い、また、島根大
学を中心に島根県・鳥取県に存在する中海にて汽水域での酸素供給実験(平成 19 年度~平成 21 年
度科学研究費補助金[基盤研究(A)])を行いました。
結果、WEPシステムの閉鎖性水域への高い酸素供給能力と、酸素供給の効果である貧酸素化の解
消や、栄養塩・金属類の溶出防止と水質改善効果、硫化水素の防止と低減化などが評価され、国土交
通省管理ダム 2 箇所、県営ダム一箇所、港湾一箇所にWEPシステムが導入されました。
■海外展開
中国において、代理店の ITC グリーン&ウォーター株式会社を介して、現地パートナーの選定を行い
事業展開を行う予定。
■連絡先
松江土建株式会社(http://www.matsue-doken.co.jp/)
〒690-0046 島根県松江市乃木福富 340
TEL:0852-24-5478 FAX:0852-20-0487
担当:環境部 和田洋一
E-mail:[email protected]
98
○10 《公共水域の浄化-貧酸素域の物理的な方法による改善》 株式会社共立 –低層流/水温成層形成水域浄化■特徴
閉鎖性水域の水質浄化装置“みずきよ”
・水の流れ発生、水温成層の緩和、貧酸素状態の改善により、水域本来の自浄力を回復・維持しま
す。
・シンプル・コンパクトな装置構成で、設置や維持管理が容易です。
・水域特性・状況に柔軟に対応できます。
■概要
■適用事例
DO・水温 経時変化グラフ(測定位置:装置前方 30m)
2003/3/4(装置設置前)
DO(mg/L)・水温(℃)
5
6
7
8
9
10
11
12
13
DO
水温
14
15
0
-1
水深
-2
-3
-4
-5
水温成層
-6
-7
-8
2003/3/14(装置設置10日後)
5
6
7
8
9
DO
水温
DO(mg/L)・水温(℃)
10
11
12
13
14
15
0
-1
水深
-2
-3
-4
-5
水温の均質化(成層緩和)
底層 DO 増加
浮体ユニット
-6
-7
-8
■海外展開
海外展開を行っている企業等へ販売・納品します。
■連絡先
株式会社共立(httt://www.kyoriz.co.jp/)
〒730-0051 広島県広島市中区大手町 4-6-16
TEL:082-246-4151 FAX:082-243-1870
担当:営業部 次長 白髭 壽
E-mail:[email protected]
99
○11 《公共水域の浄化-その他/都市上水・下水-装置》 有限会社バブルタンク –マイクロバブル高速酸素溶解■特徴
弊社は、各種液体・溶媒・汚水で液薄膜(えきはくまく)を形成させ、液相内の気体成分を目的に応じて
調整します。水処理から化学反応装置の分野まで広範囲の分野で技術提供が可能です。
■概要
革新的技術:液体中で液薄膜を形成し気体溶解できるのは、弊社のみ
知的財産/気体溶解量調整装置とそのシステム(特許第 3929472 号)
1.小型水槽、化学プラント、下水道、ダム湖など幅広い応用
範囲(液薄膜を充填物、濡れ壁などを使用しないで形成可)
2.メンテナンスが容易でトラブルが少ない構造
3.気体溶解に伴う電力量を 10~40%カット
⇒視点を変えた革新的な気体溶解法
4.気体の置換・脱気(放散)にも適応可
⇒半導体洗浄や食品加工に必要な水の加工
液薄膜(100μm 程度)
【製品ラインナップ】
突入型:F-BT50
■適用事例
大阪医療センター
地下水浄化装置(オゾン溶解)
曝気型:AWA200
(多段も可)
下水(曝気改善)パイロットプラント
共同研究:山口大学・下水道事業団
TF-330
湖沼浄化
共同研究:山口大学・宇部高専
■海外展開
韓国、中国及びアメリカ国に当社代理店があり、これら各国での製品照会に対応できます
■連絡先
有限会社バブルタンク(http://ww52.tiki.ne.jp)
〒755-0808 山口県宇部市西原 4 丁目 10-30
TEL:0836-36-8426 FAX:0836-36-8427
担当:藤里哲彦
E-mail:[email protected]
100
○12 《産業排水-インプラント 工程内水利用》 株式会社エイチ・エス・ピー –次亜パワー閉塞物除去■特徴
次亜塩素酸パワーで製紙工場での抄紙機のスケール除去、白水のスライムコントロール、紙質改善、
紙力増強剤の低減化、ローラー巻取り時の紙切れ回数の低減、工場周辺環境の悪臭問題の解消を実
現しています。
■概要
・8 万トン~13 万トンの製紙工場、衛生紙、薄紙、板紙製造それぞれに対応。
・残留性がないので環境負荷がありません。大手製紙工場(板紙)のシェアー80%。
スライムコントロール
紙切れ発生頻度
白水処理前 6.8×109 CFU/mL
9
1週間後
2.8×10 CFU/mL
59%減少
1 ヶ 月後
9.0×102 CFU/mL
99.9%減少
処 理 前
99 回/月/2 台抄紙機
7月
1
年 後 17 回/月/2 台抄紙機
7月
83%減少
前代未聞の紙切れ発生頻度 83%減少。生産コスト低減に貢献中。
・省電力設計 0.8KW。
・安全設計 8.5%希塩酸を採用 周辺機器への腐食の心配がありません。
■適用事例
■海外拠点
米国:HSP USA LLC
台湾:統安生技株式会社
水処理事業は今後の課題。
■連絡先
株式会社エイチ・エス・ピー(http://www.hsp-net.co.jp/index.html)
〒702-8005 岡山県岡山市中区江崎 56-5
TEL:086-277-0888 FAX:086-274-8639
担当:取締役研究開発部長 山下光治
E-mail: [email protected]
101
○13 《産業排水-エンドオブパイプ 産業排水一次処理 他》 株式会社クラレ -微生物固定化担体 PVA ゲル「クラゲール」■特徴
「クラゲール」は排水処理(BOD・窒素除去・余剰汚泥削減な
ど)に幅広く活躍している微生物固定化担体です。生物親和
性の高いポリビニルアルコール(PVA)を原料としており、排
水処理に有用なバクテリアの棲息性が良好です。「クラゲー
ル」は従来の活性汚泥法の何倍もの排水処理能力を発揮し、
コンパクトな排水処理装置を提供することができます。
■概要
「クラゲール」を用いることにより、従来の活性汚泥法に比べてコンパクトな排水処理ができます。有
機物だけでなく、窒素除去などの高度処理も対応可能であり、産業廃棄物となる余剰汚泥を削減する
ことができます。さらに、膜分離を組み合わせて、排水の再利用も可能です。
■適用事例
産業排水処理分野(食品、化学、メッキ、精密部品、液晶・半導体、廃棄物処分場浸出水、染色 等)で
約 200 件の実績があります。
・BOD 処理能力アップ、汚泥減容の実績
改造前
改造後
改造前後比較
排水量 [m3/日]
50
50
-
BOD 容積負荷 [kg/m3・日]
0.5
1.2
2.4 倍
放流水の BOD 濃度 [mg/L]
180
30 以下
処理水質改善
余剰汚泥発生量 [m3/年]
2470
740
3 分の 1
改造前
改造後
沈殿槽
沈殿槽
活性汚泥槽
能力アップ
ゲル槽
余剰汚泥削減
■海外展開
中国・シンガポールに拠点をおき、東南アジアを中心に展開しています。
■連絡先
株式会社クラレ(http://www.kuraray.co.jp/)
東京本社
〒100-8115 東京都千代田区大手町 1-1-3 大手センタービル
TEL:03-6701-1000 FAX:03-6701-1005
倉敷事業所(玉島)
〒713-8550 岡山県倉敷市玉島乙島 7471
TEL:086-526-5111 FAX:086-525-2222
担当:アクア商品開発部 藤井弘明
E-mal:[email protected]
102
活性汚泥槽
○14a 《産業排水-既設設備の能力増や新設》 新光産業株式会社 -液薄膜形成技術による高効率曝気装置■特徴
既設の曝気装置に組合すだけで、曝気効率(曝気量に対する気体溶解量)が大幅に上昇する装置を
ご紹介いたします。
■概要
図 1 に高効率曝気装置の写真を、図 2 に液薄膜の形成の様子を示します。図 3 に液薄膜形成の原理
を示します。図 1 の装置を曝気設備がある槽の水面に設置していただくことで図 2 のようなシャボン玉
状の薄膜を形成します。その結果、図 3 のように膜の両面から気体が溶解します。そのため、大幅に
曝気効率が上昇します。
水水の膜(液薄膜)
の 膜 (液 膜 )
水
大大気
気 (OO22 )
液薄膜
液
膜
O 22
O
図 2 液薄膜形成の様子
水
図 1 高効率曝気装置
図 3 液薄膜形成の原理
■適用事例
弊社では下水処理場における標準活性汚泥法中の曝気装置に対して試験を行いました。その結果、
高効率曝気装置から排出される処理液の溶存酸素濃度が 10 倍に上昇しました。これによって、曝気
量を減少させても従来と同じ溶存酸素濃度を得ることが可能になることもしくは汚濁負荷が高くなって
も曝気量を従来のままにできるという可能性が示されました。
■海外展開
海外展開については模索中です。国内の排水処理設備、特に民間企業での設備として展開していく
予定です。
■連絡先
新光産業株式会社(http://www.ube-shinko.co.jp/)
〒759-0207 山口県宇部市大字際波 1640-1
TEL:0836-41-8020 FAX:0836-41-8015
担当:新事業開発部 新名(ニイナ)
E-mail:[email protected]
103
○14b 《ビル・建屋-装置》 新光産業株式会社 -マイクロバブル発生装置■特徴
小型・低動力で大量のマイクロバブルを発生させることができます。なおかつ設計が容易であるため
小型~大型機までの幅広いマイクロバブル装置を提供させていただきます。
■概要
弊社のマイクロバブルは「液膜式高効率気体溶解器」及び
「マイクロバブル発生ノズル」の 2 つの装置の組み合わせ
によって作られます。図1にマイクロバブル発生ノズルの
外観を、図 2 に液膜式高効率気体溶解器の溶解原理を示
します。そして図 3 にマイクロバブル発生ノズルにおけるマ
イクロバブルの発生原理を示します。気体溶解器内にて液
薄膜を形成し、液薄膜の両面から気体を溶解させます。
(通常は片面からの溶解のみ)なおかつ、シャボン玉状態
のため大量の液薄膜が形成されるため、気体と液体の接
触面積が通常の曝気よりも飛躍的に上昇しています。その
ため、気体が大量に溶解した気液混合流体をマイクロバブ
ル発生ノズルに送り込むことができ、大量のマイクロバブ
ルを発生させることができます。
図 1 マイクロバブル
発生ノズル 外観
加圧空間
気体
気体
液膜
気体
気体
液膜
図 2 液膜式高効率気体
溶解器の溶解原理
図 3 マイクロバブル発生原理
■適用事例
介護系の分野にてご利用いただいております。訪問入浴車内にて弊社マイクロバブル発生装置を設
置いただき好評を得ております。その他にも工業機器の洗浄等にもご利用いただいております。
■海外展開
海外展開については模索中です。まずは国内にて弊社の製品をご利用いただきたいと思っておりま
す。
■連絡先
新光産業株式会社(http://www.ube-shinko.co.jp/)
〒759-0207 山口県宇部市大字際波 1640-1
TEL:0836-41-8020 FAX:0836-41-8015
担当:新事業開発部 新名(ニイナ)
E-mail:[email protected]
104
○15 《有害物質の除去・処理 ヒ素硝酸リンその他-凝集処理剤》 株式会社ワイエスデー -凝集処理剤■特徴
超高速・高品質汚濁水処理剤ミラグレースの開発・販売
■概要
天然無機鉱物と天然有機酸の組み合わせからなる新機構の中性凝集分離剤ミラグレースを販売して
います。
ミラグレースは懸濁物質が有機系、無機系など、殆どの汚濁水に対し、効果的な凝集固定分離が可能
です。
重金属・水溶性重金属に関しても、凝集固定分離ができ、更に一度凝集分離したものは再溶解再溶出
はほとんど起こりません。
放流水を極限まで省略化し、有酸素水の提言と有効利用により 排水の有用化、新栄養水(溶存酸素
を豊富に含んだ水)が得られます。
■適用事例
①汚水・汚泥処理
[各種工業排水、
海・河川・湖沼。
上下水道の汚泥、
ビルトンネル工事]
②メッキ液排水処理
③水溶性塗料排水処理
④無洗米等有機排水処理
⑤工場・生活廃水
⑥地質改良(重金属汚染)
⑦海洋汚染対策
⑧ゴミ焼却灰処理
1.ジフェニール
2.ラジカル反応
3.エトリンガイト
4.ポソラン反応
この 4 つ
反応
天然の多孔質
反応
これにより浮
の反応が
置換作用が生
の中に含まれ
活性シリカ+カルシ
遊懸濁物資と
1 分 30 秒
まれる
る空気が大気
ウムの針状結
カルシウム活性シリ
の乱流撹
中に出ていき
晶が重金属の
カが水中で会
拌により
そこに重金属
再溶解を止め
うことにより硬
同時に反
の思い物から
ていく
化作用してい
応し終わ
く
る
その中に入っ
ていく物理的
作用を利用す
る
■海外展開
現状は国内販売を行っておりますが、
スマトラ沖地震の際にテストを行っております。
■連絡先
株式会社ワイエスデー(http://www.ysd-mira.co.jp/)
〒739-2117 広島県東広島市高屋台一丁目 5 番 18 号
TEL:082-434-6160 FAX:082-434-6188
代表取締役 吉田忠弘
E-mail:[email protected]
105
産業廃棄物としての
土砂の処理例
○16 《ビル・建屋-資材 部材》 オーエヌ工業株式会社 -一般配管用ステンレス鋼管の拡管式継手「ナイスジョイント」■特徴
1.JIS G 3448 一般配管用ステンレス鋼管に対応し、軽量なので運搬や施工が楽に行えます。
2.建築現場で、ゴムにより管端を膨らまし、スピーディーに接続作業が出来ます。
3.ゴムガスケット以外は全てステンレス製であり、衛生的で長寿命です。
4.お客様に育てられた独自の構造です。
1)管のすっぽ抜け事故は、発売以来皆無です。
2)ゴムの寿命に影響する、ガスケットの圧縮を均一にする構造です。
5.火気・油類を使用しません。
6.耐久性から寿命が長く、経済的です。
7.ステンレス鋼は 100%リサイクル可能な、環境にやさしい材料です。
ガスケット
■概要
1.昭和 54 年の発売以来、30 年間約 2,400 万個の販
売実績。
2.ゴムガスケットの優れた耐久性が評価されている。
施工後 7 年から 23 年経過した既設の配管からゴ
ムガスケットを回収し、老化防止剤の残留率により
寿命推定を行い給水では 80 年、給湯で 40 年の寿
命推定を得た。
給水での寿命推定
■適用事例
1.80℃~130℃の高温水、蒸気還管に使用出来るゴムガスケットを開発し、好評を得ている。ステンレ
スの高温配管は腐食、ガスケットのトラブルが発生し易く、耐久性が高く、施工の容易なナイスジョイ
電気伝導度の上昇値
ントの市場として期待されている。
2.超純水配管に使用出来るゴムガスケットにより
使用出来る用途が広がっている。
超純水配管では、ゴムガスケットの劣化に依る
純水度の低下が懸念されるが、常温では大きな
影響無く使用できる試験結果を得て、製薬会社
研究施設に使用された。(右図の赤い線の通り)
0.2
0.18
NJSR
浸せき原水:0.02mS/m
HNBR
各処理温度に300時間浸せき
電気伝導度上昇値(mS/m)
0.16
0.14
0.12
0.1
0.08
0.06
0.04
0.02
0
■海外展開
輸出実績は、中国、台湾。中国上海に独資の事務所を開設している。
現状は価格対応が難しく、困難であるが、ステンレス配管は確実に広がっており、今後に期待してい
る。また、欧州への対応も模索したい。
0
10
20
30
40
50
浸せき水の温度(℃)
■連絡先
オーエヌ工業株式会社(http://www.onk-net.co.jp)
〒708-0015 岡山県津山市神戸 466 番地
TEL:0868-28-3544 FAX:0868-28-4254
担当:技術部 部長 常藤和治
E-mail:[email protected]
106
60
70
80
90
○17 《ビル・建屋-装置》 テラル株式会社 –省エネ・コンパクト・清浄- 給水給湯ポンプ
■特徴
○SVM(ステンレス製高揚程立形揚水ポンプ)
①高性能・省エネルギー
最大口径 100mm/最大出力 45kW、流量 MAX:2,000L/min、揚程 MAX:300m(50Hz)・250m
(60Hz)、高効率:最高ポンプ効率 80%
②コンパクト&屋外対応設計
小型・軽量・省スペース設計、全閉外扇屋外電動機標準搭載
③メンテナンス容易
カートリッジメカニカルシール+スペーサーカップリング採用(11kW 以上)
④幅広い用途に対応
主要接液部:オールステンレス、SUS316 仕様(SVMN 型)対応可、禁油処理対応可
○LP(大口径ラインポンプ)
メカニカルシール採用、メンテナンス容易、高背圧仕様にも対応
■概要
1.給水用ポンプに始まり、より大規模に、多角的に。
2.コンパクト化・ユニット化で、暮らしの近くへ。
3.省エネへの工夫から、人と地球にもっとやさしく。
■適用事例
ビル・マンションなどの一般給水用、給湯用、一般産業機械への組込用、各種プラント用、冷温水循環用
■海外展開
海外工場:タイ工場、上海工場
海外関連会社:TERAL THAI CO,LTD.、泰拉尓通用機械(上海)有限公司、安徽泰威電気有限公司、
Teral Asia Limited(香港)
■連絡先
テラル株式会社(http://www.teral.net/)
本
社 〒720-0003 広島県福山市御幸町森脇 230
TEL:084-955-1111 FAX:084-955-5777
東京支社 〒112-0004 東京都文京区後楽 2 丁目 3-27 テラル後楽ビル 6 階
TEL:03-3818-7700 FAX:03-3818-6790
担当:常務取締役 技術統括 濱井忠則
E-mail:[email protected]
107
○18 《ビル・建屋-装置》 株式会社テックコーポレーション -電解水衛生環境システム「守る水」-
■特徴
電化水衛生環境システム「守る水」は「塩」・「水」・「電気」のみで作られる電解水がもつ洗浄力や除菌
力により、洗剤・薬品を使わずに環境負荷をかけない衛生管理を実現します。
■概要
電解水衛生環境システム「守る水」は塩水を特殊技術にて電気分解し、タンパク質や油脂成分を除去
する洗浄効果をもったアルカリ性電解水と、食中毒や、肺炎などの原因となる細菌やウィルス類を除
菌する酸性電解水を生成します。それら電解水を既存の業務用洗濯機で利用することができる電解
水洗浄システムを開発し、洗剤・除菌剤・脱臭剤・漂白剤、ボイラー燃料、洗濯水を大幅に削減するこ
とができます。
また、現場作業者が確実に電解水をつかった衛生管理に従事できるよう、衛生管理を必要とする様々
な場所での使用マニュアルを整備しています。
守る水:ESS-300
守る水:ESS-ZERO
衛生管理マニュアル
■適用事例
老人介護施設、知的障がい者施設、食品工場、温浴施設、プロスポーツ選手宿舎、高級料亭、リネン・
クリーニング工場、繊維染色工場、衛生紙工場
■海外展開
保守体制構築、知財管理などの点で課題があるが前向きに検討中である。
■連絡先
株式会社テックコーポレーション(http://www.techcorporation.co.jp)
〒730-0029 広島県広島市中区三川町 2-6 くれしん広島ビル 9 階
TEL:082-247-1100 FAX:082-247-6161
担当:技術部企画担当部長 中野由則
E-mail:[email protected]
108
○19 《ビル・建屋-システム》 海水化学工業株式会社 -雨水利用外断熱・潜熱冷却パネルシステム(ESCO2N)■特徴
・雨水で省エネ:雨水を保水し、気化熱により表面冷却し、断熱と冷却をハイブリッド化した熱暑酷寒対
策、省エネ、ヒートアイランド防止、防水層寿命延長効果の高い新コンセプト商品です。
・ローメンテナンス:日常的メンテナンスは不要です。
・雨水流出抑制:雨水を保水することで、雨水の流出抑制につながります。
■概要
・独自の毛細管連続性、透水性、保水性層と、発泡ポリスチレン断熱板を一体化し、屋上等に敷設し、
雨水を利用し、気化熱冷却により建築物の省エネを実現します。
・特殊圧縮成型により、毛細管保水性セラミック粒を結合し、強固な不燃性蒸散促進層を形成、従来に
ない大巾な冷却(表面温度 70℃→40℃)機能を実現します。
気化熱冷却
保水、透水、不燃性蒸散促進層(15~60 ㎜ t)
断熱板(20~100 ㎜ t)
接着層
屋根スラブ
防水層
■適用事例
・一般建築(RC 造、SRC 造、S 造)、工場、商業施設、倉庫、教育施設、病院・介護・保健施設、他
【大手化学会社研修宿泊施設屋上 施工例】
【冷凍冷蔵施設での温度測定実施例】
■海外展開
・技術輸出
・製品技術、ノウハウ(組成物、用途、施工、生産 他)
・日照の強い国・地域
■連絡先
海水化学工業株式会社(http://www.kaisuikagaku.com)
〒747-0833 山口県防府市浜方 535 番地
TEL:0835-22-4787 FAX:0835-22-117
代表取締役社長 常森矞紀
E-mail:[email protected]
109
○20 《都市上水・下水-装置》 クロリンエンジニアズ株式会社 –オンサイト次亜塩素酸発生装置■特徴
弊社は、イオン交換膜方式に於ける電解装置のトップシェアを誇り、電解技術をベースに水処理分野
へオンサイトで次亜塩素酸ナトリウムを発生する装置の販売・設計・製造を行っております。
当電解技術を当装置に採用することでお客様の使用用途、設置環境等のニーズに合わせて、次亜濃
度が 0.1%~12%と低濃度から高濃度までの次亜塩素酸ナトリウムをオンサイトでご提供致します。
オンサイトで次亜塩素酸ナトリウムを生成することで、輸送上および、取り扱いのリスクを回避すると
共に、オペレーションコストの低減を実現致します。
■概要
海水または塩水を原料として、電気分解することにより次亜塩素酸ナトリウムをオンサイトで生成。
■適用事例
●CECHLO-M(海水)/NS(希釈塩水)タイプ
・カートリッジセル構造により、電極交換もクレーン不要。
・複極式の電極を使用しており、コンパクト設計。
・酸洗浄も 1 年に 1 回で OK。(通常使用の場合)
用途:発電所・化学プラントなどで使用される冷却用海水による
海洋生物付着防止(CECHLO-M)、飲料水の殺菌・消毒など。
●CECHLO-MS タイプ
・イオン交換膜電解方式により、高濃度(12%)次亜塩素酸ナトリ
ウムの生成が可能。
・複極式の電極を使用しており、コンパクト設計。
市販品と同等の次亜をオンサイトで生成可能で、ランニングコス
トの削減に貢献。
用途:飲料水の殺菌・消毒、排水処理施設など。
■海外展開
海外拠点は上海に製造・営業拠点, ヒューストンに営業拠点があり現在インドでも営業拠点を展開中。
今後も、国内外のエンジニアリング会社と共に発電所・海水淡水化プラントなどの各種プラント向けに
オンサイト次亜発生装置の提案を行っていく。
■連絡先
クロリンエンジニアズ株式会社 岡山事業所(http://www.chlorine-eng.co.jp/)
〒706-0134 岡山県玉野市東高崎 24 番地 6 号
TEL:0863-71-3625
担当:環境水処理事業本部 営業部 2 課 高井直文
E-mail:E-mail:[email protected]
110
○21a 《都市上水・下水-装置/分散型上水・下水-装置》 寿工業株式会社 –高効率遠心脱水機高効率遠心脱水機
セントリプレス
■特徴
1.高い脱水性能 従来型の遠心脱水機と比較してケーキ含水率を 5~10%低減
2.高い分離性能 SS 回収率は 95%以上
3.凝集剤添加率の低減 独自の凝集剤添加方法によりフロック の破壊が皆無
4.完全自動連続運転 油圧制御方式による負荷一定制御によるケーキ含水率の安定化
5.ランニングコストの低減 凝集剤添加量の低減により薬品費が大幅節減
■概要
従来型のスクリューデカンター型遠心脱水機に独自の圧搾機構を加え、また、差速装置に微少差速で
の連続安定運転を可能にする油圧制御方式を採用し、低い凝集剤添加率で大幅なケーキ含水率の
低減を実現。現在まで日本国内及び欧米における納入台数は 300 台余りに達しており、その性能は
高く評価されています
■適用事例
下水汚泥、農村集落排水汚泥、屎尿汚泥、ゴミ排水汚泥、一般産業排水汚泥など圧縮性スラリーの
脱水
■海外展開
アジア諸国を営業エリアとして、技術供与を主として海外展開中
■連絡先
寿工業株式会社(http://www.kotobuki-ind.jp/index.html)
本社
〒160-0022 東京都新宿区新宿 1 丁目 8 番 1 号 大橋御苑駅ビル 2F
TEL:03-3226-6511 FAX:03-3226-9778
広島
〒737-0144 広島県呉市広白岳 1 丁目 2 番 43 号
TEL:0823-73-1135 FAX:0823-73-1182
大阪
〒532-0011 大阪市淀川区西中島 5 丁目 5 番 15 号 新大阪セントラルタワー10 階
TEL:06-6303-3366 FAX:06-6303-3100
担当:化工機事業部 管理部 霜崎 敏
E-mail:[email protected]
111
○21b 《都市上水・下水-装置/分散型上水・下水-装置》 寿工業株式会社 –バイオガスロータリーコージェネ発電システムバイオガス
ロータリーエンジン・コージェネシステム
■特徴
1.低カロリーガスでも安定発電可能
燃焼可能なバイオガス濃度の領域が広く、
「低熱量バイオガス」への適応も可能
2.コンパクト
低排気量(1300cc)なので装置を小型化でき、
省スペース
3.シンプルな構造
給排気ガス交換のバルブやピストンを持たないシンプルな構造なので、振動や騒音が低減
4.高い操作性
シンプルなシステム構成のため起動や停止が容易で、遠隔操作も可能
5.低いメンテナンスコスト
エンジンや部品の交換が簡単で短時間、メンテナンスコストを低減
■概要
バイオガス ロータリーエンジン・コージェネシステムは下水処理などで発生するバイオガスを、電気
と温水として高効率再生できるシステムです。ロータリーエンジンはガソリンを燃料とする自動車用に
開発され、既に 40 年以上の実績があります。本システムではバイオガス用エンジンに転用開発し、耐
久性においては高い信頼性を誇っています。クリーンで高効率のコージェネシステムで、エネルギー
再生による環境負荷低減社会に貢献いたします。
■適用事例
下水処理消化ガスコージェネレーション、食品残さ消化ガスコージェネレーション
■海外展開
アジア諸国を営業エリアとして、技術供与を主として海外展開中
■連絡先
寿工業株式会社(http://www.kotobuki-ind.jp/index.html)
本社
〒160-0022 東京都新宿区新宿 1 丁目 8 番 1 号 大橋御苑駅ビル 2F
TEL:03-3226-6511 FAX:03-3226-9778
広島
〒737-0144 広島県呉市広白岳 1 丁目 2 番 43 号
TEL:0823-73-1135 FAX:0823-73-1182
大阪
〒532-0011 大阪市淀川区西中島 5 丁目 5 番 15 号 新大阪セントラルタワー10 階
TEL:06-6303-3366 FAX:06-6303-3100
担当:化工機事業部 管理部 霜崎 敏
E-mail:[email protected]
112
○21c 《都市上水・下水-装置/分散型上水・下水-装置》 寿工業株式会社 –嫌気好気排水処理装置DUOクイックリアクター
■特徴
1.低建設費、さらに省スペース
従来システムよりもタンク容量を
1/2~1/4 に縮小
2.余剰汚泥処理費用を大幅に削減
発生する余剰汚泥量は標準活性
汚泥法の 1/10 以下
3.低ランニングコストを実現
曝気動力が不要、電力消費は標準活性汚泥法の 1/5 以下
4.簡単な運転維持管理
運転管理が容易で無人運転可能
5.脱窒、脱リン高度処理可能
嫌気好気循環で脱窒が容易、後段で脱リンも可能
6.建設期間と供用までの期間短縮
モジュール構造で工期を短縮、性能の立ち上がりも早い
■概要
嫌気バイオリアクターにUASBを採用し、好気バイオリアクターにはスポンジ担体型の散水ろ床を用
い、デュアルシステムによる超高速の水処理システムを実現。嫌気と好気を循環させ、排水中に含ま
れる硫黄分を利用して、硫黄酸化還元サイクルを形成。メタン生成菌と硫酸還元菌で有機物を分解で
きるので、冬季でも超高速水処理が可能。
■適用事例
下水処理、小中規模排水処理、し尿処理、有機系排水処理
■海外展開
アジア諸国を営業エリアとして、技術供与を主として海外展開中
■連絡先
寿工業株式会社(http://www.kotobuki-ind.jp/index.html)
本社
〒160-0022 東京都新宿区新宿 1 丁目 8 番 1 号 大橋御苑駅ビル 2F
TEL:03-3226-6511 FAX:03-3226-9778
広島
〒737-0144 広島県呉市広白岳 1 丁目 2 番 43 号
TEL:0823-73-1135 FAX:0823-73-1182
大阪
〒532-0011 大阪市淀川区西中島 5 丁目 5 番 15 号 新大阪セントラルタワー10 階
TEL:06-6303-3366 FAX:06-6303-3100
担当:化工機事業部 管理部 霜崎 敏
E-mail:[email protected]
113
○22a 《都市上水・下水-施工管理》 クリアーシステム株式会社(中村建設株式会社) -無公害濁水濾過/ポリマー土のう■特徴
ミズコシタロウ
高分子ポリマーを活用した裏・表が非対称構造で平均穴径 7μm~8μm の目詰りを起しにくい高分子
マイクロフィルターを使用したろ過装置です。
水ピタ
高分子ポリマーを活用した真水、海水で吸水膨張する水害対策用土のうです。
■概要
ミズコシタロウ
ミズコシタロウのろ過処理システムは高分子マイクロフィルターを使用した物理的なろ過処理法のた
め、凝集剤等の化学薬品は使用しません。そのためろ過処理に伴う二次公害、二次汚染の発生はあ
りません。また多様な現場スペースに対応できるコンパクト性と機動性があり、緊急な対応が可能で
す。
水ピタ
水害時に発生した現場の泥水(真水および海水)で膨らみ浸水を防止する土のうです。
吸水スピードは真水で 1 分、海水で 3 分です。
■適用事例
■海外展開
ミズコシタロウ
海外での実績はありませんが、現地の河川・湖沼の濁水から飲料水を作る精密ろ過システムにおい
て、濁度低減を目的にした前処理装置として活用の場があると考えます。特に発展途上国では需要
があると確信していますので、大手水処理メーカーとタイアップできればと思います。
水ピタ
ミズコシタロウと同じで海外実績はありませんが、この度のタイの大洪水等を鑑みると需要はあると
思います。
■連絡先
クリアーシステム株式会社<中村建設株式会社>(http://nakamura-k.jp/)
〒755-0058 山口県宇部市大字中山 1115-10
TEL:0836-21-5252 FAX:0836-21-5759
担当:開発事業部 竹内茂生
E-mail:[email protected]
114
○22b 《都市上水・下水-施工管理》 クリアーシステム株式会社(中村建設株式会社) -メンテナンスフリー連続炉筒■特徴
ステンレスフィルター
ステンレス素材と樹脂繊維を活用した円筒形の新型フィルターです。
目詰りを起さず、長期間メンテナンス無しに使用することができます。
■概要
凹凸加工したステンレス素材と樹脂繊維を組み合わせて円筒形の芯材に巻き付けた、新型フィルター
です。
ろ過の過程で表面に付着した懸濁物を逆洗で剥離させることにより連続ろ過が可能です。
また、フィルター素材がステンレスと樹脂繊維のため長期間に渡って交換の必要が無く、メンテナンス
フリーで使用することができます。
■適用事例
■海外展開
海外での実績はありませんが、現地の河川・湖沼の濁水から飲料水を作る精密ろ過システムにおい
て、濁度低減を目的にした前処理装置として活用の場があると考えます。特に発展途上国では需要
があると確信していますので、大手水処理メーカーとタイアップできればと思います。
■連絡先
クリアーシステム株式会社<中村建設株式会社>(http://nakamura-k.jp)
〒755-0058 山口県宇部市大字中山 1115-10
TEL:0836-21-5252 FAX:0836-21-5759
担当:開発事業部 竹内茂生
E-mail:[email protected]
115
○23 《都市上水・下水-施工管理》 日環特殊株式会社 –ローコスト・コンパクト複合排水処理システム■特徴
60 年来の経験とノウハウを活かした国家資格の集団として、水、環境、エネルギーを、ローコスト、ロ
ーテク、ハイクオリティ化を実現し、民設民営のビジネスモデルを構築させ、品質と費用対効果を重視
した、お金のかからない「利益を生む」排水処理施設をソリューション提案致します。
1. A2O+MBR システム(膜を利用した汚水の高度処理方式)
徹底的な前処理による BOD,SS,N-Hex の除去。処理電力量 1/2 へ削減。
2. 高速沈降ユニット(沈殿槽の汚泥を5倍以上の速度で沈降可能、流量調整&コンパクト設計)
合流式改善に発揮する。沈殿槽の容積のコンパクト化を実現。多種多様に対応可能。
3. 3D システム+バイオガス発電システム(有機性汚泥の減量・減容化と電力化による資源化)
有機性汚泥等を 3D 汚泥破砕装置(下水道新技術推進機構の建設技術(下水道技術)審査証明認証
を取得)の 3Dシステムにより、バイオガス化→電力化を実現。既設では 1kw あたりの発電単価に対
して 42 円/kw であるが、3D システムでは 6 円/kw にて生成を致します。
■概要
1. A2O+MBR システム
マイクロバブル高圧システム
MBR 外観
放流状況
放流水試飲状況
MBR 曝気状況
前処理(マイクロバブル高圧システム)+A2O+MBR のシステム構成による放流水質は BOD:5 ㎎
/ℓ以下、COD:5㎎/ℓ以下、SS:1㎎/ℓ以下を実現。さらに、処理水を高圧浮上装置→中空糸膜→RO
膜→活性炭、難分解性の排水は膜分離活性汚泥法、特殊ろ過装置等で対応し、飲料水(水道法 50
項目)に適合可能させる。
2. 高速沈降ユニット(既設沈殿槽に設置可能)
放流状況
合流式の弱点である汚水・雨水の沈降対策として開発。
沈殿速度は、通常の 5 倍。施設容積は 1/5 を実現。
高速沈降ユニット外観
据付状況
3. 3D システム+バイオガス発電システム
汚水浄化の際に必ず発生する汚泥を減量・減容して、
バイオマス資源として電力を生成するシステム。
3D 汚泥破砕装置
バイオガスエンジン搭載電力生成実証車
システムフロー
■適用事例
自治体の下水処理施設,し尿処理施設,民間の工場排水施設等,現有施設に対応し設計します。
■海外展開
日本国内はもとより、極東アジア・東南アジアエリアに拡大検討中。政府間の連携による、その地域に
あった調査・設計・施工を重視し、地域別標準仕様とする DBOT 方式を予定。
■連絡先
日環特殊株式会社(http://www.nikkan-t.co.jp)
〒751-0834 山口県下関市山の田東町 7 番 1 号
TEL:083-253-7797 FAX:083-252-6649
担当:梅田・木本・山野
E-mail:[email protected]
116
○24 《分散型上水・下水-システム》 永和国土環境株式会社 –循環型トイレ・アクアメイクシステム■特徴
循環再利用で水洗化を実現したバイオトイレ・汚水を出さない特殊技術による自己完結型トイレ・循環
型トイレ・アクアメイクシステム。
■概要
公共測量及びその他各種測量業務、土地開発及び宅地造成に関する調査設計業務、建築設計及び
工事管理業務、宅地・建物取引業、土木一式工事の請負・設計、管工事、水道水・工業廃水の水質浄
化及び脱臭装置、処理システムの製造及び販売、水道施設工事業、機械器具設置工事業、産業廃棄
物の収集、運搬及び処理、浄化槽及び排水処理施設の管理、設計及び工事、その他全各号に付帯関
連する一切の業務
■適用事例
アクアメイクT
○汚水の浄化に最適のカキ殻
○寒冷地でも安定した浄化能力
○処理水 BOD 濃度 5PPM 以下
○無色・無臭大腸菌群数0
アクアメイク産業用
アクアメイク産業用システムは「カキ殻」「砂(オプ
ション)」という自然物を使用した雑排水再生装置
です。科学的な薬品は一切使用していないので、
環境に優しく維持管理も容易です。また特殊技術
による高い処理能力と、さまざまな使用状況に対
応できる幅広い運用能力を備えています。
■海外展開
2007 年 11 月 上海事務所設立
上海事務所/〒200083 上海市虹口区花園路 16 号嘉和国際大厦 2614 室
TEL:86-21-62665306
■連絡先
永和国土環境株式会社(http://www.ecoeiwa.co.jp/)
〒731-0973 広島県福山市南蔵王町 2 丁目 21 番 27 号
TEL:084-924-7402 FAX:084-924-7435
代表取締役 岡本良一
E-mail:[email protected]
117
○25 《分散型上水・下水-システム》 日成プラント株式会社 –移動式循環水洗トイレ 「レスト・ムーバー」■特徴
○下水道が完備していない地域また、地震、液状化により、下水道機能が失われた所に 4T 車輌で、
移動式循環水洗トイレを運搬設置する事により、100 名の人が水洗トイレの使用が可能となる。
○移動式循環水洗トイレの促進により、快適な排水環境の実現が出来、悪臭、感染症のない生活空
間の提供が出来る。
○専門的な管理技術は不要です。遠方監視も可能です。
■概要
本施設は運搬可能な、仮設ハウス、コンテナハウスの室内に、洋風大便器と小便器を組合わせた設
備と膜処理技術と超微細オゾン気泡で除菌、脱臭、脱色の後、処理水を洗浄水として、再利用する。
電源は仮設電源 100V、200V、発電機、ソーラー電源により確保する。
フローシート
大、小便器
→
原水ポンプ槽
→
沈殿分離槽
→
調整槽
ブロワ
→ 処理水槽
→
膜ばっ気槽
→
ブロワ
P
オゾン発生機
ブロワ
■適用例
下水道の未整備地域、被災地及び復旧応援隊、仮設公衆トイレ
■性能
○100 人・処理能力 2000L/日
○大便器の使用水量 V=50 回/日*12L/回=600L/日
○小便器の使用水量 V=550 回/日*2L/回=1100L/日
○1 日の必要洗浄水量 1700L/日
■海外展開
アジア地域への展開に関心を持っています。一方海外での権利(知的財産)確保、設置後の維持管理
方策等整備が必要と考えています。エンジニリング企業や商社等でこれら問題の対応で対応頂けると
ころとは連携を考えております。
■連絡先
日成プラント株式会社(http://www.nissei-plant.co.jp/)
〒732-0028 広島県広島市東区中山北町 1-19
TEL:082-280-2712 FAX:082-280-2511
担当:営業部 部長 新宅憲武
E-mail:n[email protected]
118
○26 《資材・部材全般-金属系》 株式会社中野鉄工所 –船舶用発電タービンヘッド・タンク■特徴
弊社は 1938 年の創業から 70 年余り、舶用タービン・ポンプの世界シェアートップ企業である㈱シンコ
ーと共に歩んで今日に至っております。この間、自動溶接機やマシニングセンターを早期に導入する
ことで、伝統技術と IT 技術を融合させ、生産技術および品質向上を実現しています。
■概要
主に舶用発電機タービンの土台部分である、タービンベットおよび各種タンクの製造に携わっていま
す。(写真:①②③④⑤参照)
・タービンベット・・・高度な技術での製缶・溶接が必要とされ、機械加工および表面処理を一貫生産し
ています。
・各種タンク・・・・・・船級認定が必要なタンクも製造しており、NC 曲げ加工・自動溶接など高度な設備、
技術が必要とされ、機器の取付、仕上げ塗装まで行っています。
・そ の 他・・・・・・水力発電用の水車部品(入口弁、圧油ストレーナ etc)の製作、動作試験も行ってい
ます。(写真:⑥⑦参照)
①RG92 型舶用発電機タービン ②タービンベット
③発電機タービン用排気管
⑤セパレータ
⑦入口弁(修理)
⑥入口弁
■適用事例
ハイドロフォアタンク(写真④)は飲料水用と清水用があり、船舶内に設置します。
セパレータ(写真⑤)は原油用ストレーナーでタンカー内に設置します。
入口弁は水力発電機と水圧管のジョイント部分に使用します。
■海外展開
中国における外注、部品調達を展開するため上海に関連会社があります。
自社による海外現地生産は、現在調整中です。
■連絡先
株式会社中野鉄工所(http://nakano-ironworks.jp/)
〒730-0835 広島県広島市中区江波南 2 丁目 10-37
TEL:082-232-0401 FAX:082-231-6505
代表取締役社長 中野 剛
E-mail:[email protected]
119
④ハイドロフォアタンク
○27 《資材・部材全般-金属系》 有限会社三木鉄工 –金属加工スペシャリスト■特徴
金属加工のスペシャリストとして、大型構造物から上・下水道機器・配管、真空配管、サニタリー機器・
配管、自動車部品などさまざまな製品を製造しています。溶接を技術の核として、鉄・ステンレス・アル
ミニウム・チタン・銅・その他あらゆる金属の加工に対応します。
■概要
鉄・ステンレス・アルミニウム等の製缶
チタン・銅・ニッケル系合金・ステライト等の溶接、金属加工
JWWA 日本水道協会検査品、水道施設機器
食品製造機器、サニタリー機器・配管設計施工
ナノバブル製造装置、エマルジョン燃料製造装置
上下水道配管・タンク・金物製作、真空機器、真空配管製作
半導体・液晶ディスプレイ製造ライン配管製作
大型自動車部品製造
他
■適用事例
急速ろ過タンク・ステンレス配管
大口径ステンレス配管
ナノラモンドミキサー装置
集水タンク
■海外展開
ろ過機、攪拌機、紫外線殺菌装置、膜濾過装置等の海外向け製品の引き合いに対応致します。尚、対応
は当社工場での製造及び出荷迄で対応させて頂きます。
■連絡先
有限会社三木鉄工(http://homepage2.nifty.com/miki-tk/index.html)
〒750-0313 山口県下関市菊川町田部 20-1
TEL:0832-87-0105 FAX:0832-87-0427
代表取締役 三木修治
E-mail:[email protected]
120
○28 《資材・部材全般-金属系》 株式会社内藤工業所 -水陸両用自走式船台「フローダー」■特徴
本船台は、モーターボートを
砂浜、スロープから一人で水
上へ出入りさせることを可能
にする電動式船台です。
■概要
1.本機の運用コンセプト
図に示すように、陸上からモーター駆動(バッテリー)により水上へボートと共に入ります。
水上へ浮いたらボートを離脱させます。
陸上へ上がる場合は逆の要領でボートを本機へ合体させて、モーター駆動で陸上へ上がります。
2.本機は、モーターの駆動力を三点リンク機構によりタイヤへ伝達する方式を特徴とします(特許取得
済:日本、アメリカ、カナダ)。
この方式により、ボートスペースの確保、水中へ入る部分のメンテナンス性を大幅に向上しました。
3.仕様
全
長
4700 mm
全
幅
最大積載量
走行速度
3800-3000 mm
2000 kg
20 m/分
■適用事例
現在、ダム湖の管理ボート用として稼働中です(国土交通省
様 鳥取県 2 台、農林水産省様 宮崎県 2 台、鹿児島県 2 台、
山口県様 1 台)。本機は、電動(バッテリー式)でソーラー充電
での運用も可能です。水環境の保全に対してやさしい仕様です。
■海外展開
現在、日本国内でのみ販売しておりますが、マーケットとして大きい北米への展開を検討しております。
海外展開へ向けたパートナー、また商品の価格、製作原価低減へ向けたパートナーを探しています。
■連絡先
株式会社内藤工業所(http://www.naito-kogyosho.co.jp/)
フローダーウェブサイト(http://www.floader.com/)
〒759-0136 山口県宇部市木田 614 番地の 1
TEL:0836-62-0048 FAX:0836-62-1757
担当:内藤幸一郎
E-mail:[email protected]
121
○29 《資材・部材全般-ゴム・プラスチック系》 山五化成工業株式会社 –ゴム・プラ/ソリューションパートナー■特徴
『プラスチックと周辺技術のソリューションパートナー』
原料樹脂コンパウンドから、射出・押出の一環成形が可能。汎用樹脂からスーパー
エンプラまで。各種試験設備(JIS C8430,K6741)完備。
■概要
上下水道関連機器(止水栓、排水升、量水器等)の成形、水処理用微生物固定化担体の成形等。
■適用事例
自治体(国内各市)の一般住宅向けや、工業用浄化槽向けに弊社成形品が使用されています。
■海外展開
弊社グループ親会社のオー・ジー㈱が、中国・インド・中近東に展開中。
現地企業と淡水化事業を計画。
弊社も周辺部材の海外生産化を検討しております。
■連絡先
山五化成工業株式会社(http://www.ogcorp.co.jp/group/yamago.html)
〒742-0301 山口県岩国市周東町祖生 4463-1
TEL:0827-85-0231(代表)、0221(営業部)、0634(総務グループ) FAX:0827-85-0543
担当:ソリューションパートナー本部 正木建実
E-mail:[email protected]
122
○30 《資材・部材全般-ゴム・プラスチック系》 王子ゴム化成株式会社 -ゴムライニング■特徴
王子ゴム化成株式会社は、1957年の創業以来、ゴム・樹脂ライニング業界のトップメーカーであり、
「挑戦と創造」の社訓のもと、確かな実績に裏づけされたゴム材料と施工技術、アフターメンテナンス
に至るまで、日本国内だけでなくアジアを中心とした海外の大型プロジェクトに至るまであらゆる分野
のお客様にご満足いただけるよう、グローバルな事業を展開しています。
■概要
お客様のニーズに応えるべく、弊社の品質・ブランド力と国際競争力を兼ね備え、海外関連会社、海
外パートナーを交えた柔軟な製品提供を可能にしています。
中国 JJO での製缶工場
インドネシアでの水処理タンクゴムライニング
■適用事例
排煙脱硫装置
配管ゴムライニング
大口径循環配管
■海外展開
海外関連会社:靖江王子橡胶有限公司(JJO・中国)、クリヤマ王子タイランド(KOT・タイ)
海外協力パートナー:インドネシア、韓国、台湾、インド
■連絡先
王子ゴム化成株式会社(http://www.ohji-rubber.co.jp/index.htm)
〒747-0822 山口県防府市勝間 2 丁目 1 番 6 号
TEL:0835-22-3956
担当:営業本部 松尾節也
E-mail:[email protected]
123
○31 《資材・部材全般-ゴム・プラスチック系》 ユーシー産業株式会社 –メッシュ状フレキシブル暗渠排水管■特徴
・目詰りしにくく、吸水能力に優れる。
・不等沈下にも対応可能。
・軽量で運搬しやすく、施工性にも優れる。
■概要
マックスドレーンは、メッシュ状特殊割繊維を 2 枚重ね 0.2 ㎜前後の最適な孔径を作ることで、目詰まり
を起こりにくくした暗渠排水管です。また従来の有孔管の空隙率は 1%に対し、マックスドレーンは
22%と大きく、全周全面から吸水し吸水能力にも優れます。さらに、マックスドレーンは土中での外圧
荷重をパイプ全周にほぼ均等に分散する為、高盛土にも使用できます。
上)従来の有孔管 空隙率 1%
下)マックスドレーン 空隙率 22%
全周全面吸水
■適用事例
・学校グランド、野球場、多目的広場等運動施設における暗渠排水工。
・宅地、ゴルフ場、学校施設等各種用地造成における防災排水工。
・道路、トンネル、鉄道の路床排水工(遮断排水工)。
・道路、造成地等の法面排水工。圃場整備、草地改良等の農地造成。
■海外展開
ユーシー産業の“管”境改善活動は、国内だけにとどまらず世界中の
管周辺の課題を解決すべく、鳥取(国内)と中国(東莞・上海)による
3 工場体制を採用。研究開発から試作品製作、生産段階にいたるま
でフレキシブルな対応が可能です。
■連絡先
ユーシー産業株式会社(http://www.evuc.co.jp/)
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場 1-18-17 商工中金船場ビル 10F
TEL:06-6261-8870 FAX:06-6261-8875
担当:取締役工場長 新井征一
E-mail:[email protected]
124
○32 《資材・部材全般-装置》 株式会社カストムインダストリー -疎水固液分離剤を用いた汚泥分離システム■特徴
1.固液分離剤を用いて、汚濁水を短時間で簡易な装置で安価に汚泥と処理水に分離すること。
2.固液分離剤の粗成物質は、自然界に多量に存在していて日本国内でも安全に使用されているもの
であること
3.処理汚泥は植物の成育に必要な土壊の改良材として利用できること。
水に関する環境の改善・水質の保全に貢献することを目的にしております
■概要
・㈱ケイ・アイシステム(横浜市)で永年研究され技術供与された疎水固液分離剤の商品名「ウルトラ」
「ウルトラ K-1」(主成分:硫酸カルシウム、石膏等)は汚濁水の水質や成分によって、粗成物・添加物
の配合を設計して試験の結果提供致します。
・この「ウルトラ」「ウルトラ K-1」は粉末状であり、汚濁水に微量添加して急速撹拌・緩速撹拌すること
で短時間で固形物の沈澱が得られます。
・性能につきましては汚濁原水の水質・成分によって異なりますので個別対応となります。
■適用事例
養魚・鑑賞池、農業用・沼・水路・溜池、古井戸等の浄化、汚濁港湾河川の浚渫
■海外展開
アジア地域を視野に簡易な装置(現地生産対応)と安価で有用な固液分離剤提供を考えています。
国内の水処理設備・建設会社が採用を検討中です。
■連絡先
株式会社 カストムインダストリー (http://www.custom-industry.co.jp)
〒722-2102 広島県尾道市因島重井町 2748 番地
TEL:0845-26-1066 FAX:0845-26-1065
担当:シニアアドバイザー 岡田雅弘
E-mail:[email protected]
125
○33 《資材・部材全般-装置》 株式会社創造化学研究所 –閉鎖系有機溶媒回収システム■特徴
(株)創造化学研究所は、環境排出規制(有機溶媒・有機溶剤、VOC ガス)対策において、独創的技術
により国内外を先導している装置品開発メーカーです。閉鎖系で有機溶媒・有機溶剤を回収する新技
術については、日本、米国、ヨーロッパ、中国において特許が成立しております。
有機溶媒・有機溶剤をご使用で、ISO14001 対応、VOC(Volatile Organic Compound:揮発性有機化合
物)排出抑制、排出総量規制、PRTR 法(Pollutant Release and Transfer Register:環境汚染物質排出
移動登録)等の対応にお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。有機溶媒蒸気の回収、洗浄溶
媒の精製再利用(脱水乾燥処理)、有機溶媒を含んだ廃水の処理などのご要望に、弊社特許技術を用
いてお応えいたします。
■概要
簡単な説明
弊社では、環境に優しくをモットーに、
有機溶媒回収・精製装置の開発、製
造販売を行っております。弊社の技
術を用いれば、有機溶媒を含んだ廃
水から溶媒を除去し、通常の下水処
理ができるレベルにすることができま
す。
弊社が開発したシステムでは、閉鎖
系で有機溶媒・有機溶剤を完全回収
することができ、従来方式よりも速く、
高効率で蒸発・回収することができ、
経済性の面でも優れています。右図
は、弊社製品を使用した新システム
の一例です。
■適用事例
水質分析分野
有機溶媒の回収、精製
■海外展開
現在、ヨーロッパの国と商談をすすめており、今後の海外への広がりを期待しています。
■連絡先
株式会社創造化学研究所(http://www.icc-ts.com/index.html)
〒701-2141 岡山県岡山市北区牟佐 1039
TEL:086-229-1212 FAX:086-229-1313
担当:近常敦子
E-mail:[email protected]
126
○34 《資材・部材全般-システム》 イームル工業株式会社 –小規模水力発電機■特徴
水エネルギーを利用して、地球環境を守り、豊な社会を築く、水力発電の総合プラントメーカー
■概要
水中タービン発電機、フランシス水車、ペルトン水車、クロスフロー水車、水車付属機器、制御機器他
■適用事例
水中タービン発電機
・出力 120kW
・有効落差 9.27m
・流量 1.63m3/s
・性能曲線
フランシス水車
・水車出力 4,100kW
・有効落差 78.48m
・流量 6.12m3/s
■海外展開
欧州、北米を中心に水中タービン発電機を販売
■連絡先
イームル工業株式会社(http://eaml1.com/)
〒739-0151 広島県東広島市八本松町原 10852-1(本社)
〒141-0031 東京都品川区西五反田 8-1-2 第二平森ビル 6 階(東京事業所)
TEL:03-5487-0185
担当:総務部総務課 小池忠司
E-mail:[email protected]
127
○35 《環境分析》 中外テクノス株式会社 -環境分析技術■特徴
環境調査・分析の 35 年以上にわたる実績と豊富な経験から排水処理最適化(装置・運転)を提案しま
す。
■概要
原水性状、処理水モニタリング、指標微生物調査、ラボ試験を行うことによって、下記課題を克服しま
す。
【排水処理に関する課題】
○最適な排水処理装置の選定と設計
○最適な運転条件の設定
○運転異常時からの迅速な回復
○処理能力の向上
分 析
原水・処理水の性状把握(化学分析・微生物相解析)
処理方法の選定
ラボ試験
分析結果から
処理方法を選定
微生物処理の場合
マーカー微生物の
生態的特長把握
既存装置の場合
最適運転条件の選定
処理方法と
最適運転条件の確認
【遺伝子工学的解析:PCR-DGGE 法】
DNA
マーカー微生物の特定
最適な処理方法・運転条件の提案
【メタン菌】
【試験風景】
■適用事例
・中華人民共和国 某製薬会社排水処理対策(難分解性 COD 成分)、現地ラボ試験・改善策の提案
・国内某製薬会社 難分解性 COD 対策の提案
・国内プラントメーカー 排水処理槽内の菌相モニタリング手法の構築
活性汚泥中の微生物解析
膜処理技術に関与する微生物解析
硝化脱室処理槽内の微生物解析
メタン発酵槽内の微生物解析、モニタリングおよび最適化
等
■海外展開
現在、東南アジア地区(ベトナム、インドネシア)への展開を検討・準備中です。
■連絡先
中外テクノス株式会社(http://www.chugai-tec.co.jp/)
〒733-0013 広島県広島市西区横川新町 9-12
TEL:082-295-2237 FAX:082-295-2266
担当:本部環境技術センター 技術部 大上政視
E-mail:[email protected]
128
○36 《環境分析》 ラボテック株式会社 -自動分析装置■特徴
・手作業による面倒な分析作業を自動化!
・大気、水質、土壌、工場向けなど、あらゆる分析ニーズに応えます。
・BOD 希釈時間は 4 検体同時希釈により 8 検体(1 カセット)を 約 13 分で希釈できます。
・BOD 分析時間は、手作業の 1/3。1 検体わずか 1 分!
■概要
公定法による環境分析は、希釈や試料など多くのステップを手作業で行っていますが、社内の分析技
術と電気技術を集約し、精度、利便性、コストパフォーマンスに優れた装置をニーズに応じて開発して
います。
■適用事例
自動 BOD 測定装置は水質中の DO 値を自
動で測定する装置です。多検体の BOD 測
定を迅速かつ効率的に測定できることであ
る。
本装置は BOD 測定における希釈作業を自
動化した装置です。
BOD の測定工程において希釈作業は最も
煩雑な作業ですが、本装置では低濃度か
ら高濃度のサンプルまで精度良く倍々の 3
段希釈もしくは 2 段を行う事ができます。
■海外展開
国内のみならず、中国など海外へ順次展開していく予定である。
事業展開については、各地域の代理店による委託販売を行い、メンテナンスの対応もお願いしてい
く。
■連絡先
ラボテック株式会社(http://www.labotec.co.jp/)
〒731-5128 広島県広島市佐伯区五日市中央 6 丁目 9-25
TEL:082-921-5531 FAX:084-921-5532
代表取締役社長 吉川 惠
E-mail:[email protected]
担当:常務取締役 大野一之(E-mail:[email protected])
海外事業担当 任 国飛(E-mail:[email protected])
TEL:082-921-8840 FAX:082-921-2226 MOBILE:080-5751-6467
129
○37 《節水型農業-資材部材》 株式会社鳥取再資源化研究所 –ポーラスガラス節水型栽培システム■特徴
使用済みガラスを特許技術により無害発泡し、多孔質製品「ポーラスα」の有効利用を専門とする会
社です。
■概要
多孔質を利用し、悪臭除去・軽量保湿土壌・透水保水舗装材料・リン酸イオン吸着材・砂漠緑化用基盤
材などに利用されています。
■適用事例
アフリカのモーリタニアでのトマト・オクラ栽培実験、ケニアでのホウレンソウ栽培実験等の成功事例
から、野菜工場用の持続可能な超節水型野菜栽培システムを確立して、鳥取大学乾燥地研究センタ
ー内にて実証試験に取り組んでいます。(特許申請中)
ポーラスα使用
砂 使 用
■海外展開
食の安全・安心が特に叫ばれている中国からの問い合わせが多く、現在交渉中であります。又、当然
ながら、飢餓の状態が懸念されるアフリカなどへお手伝いが出来ないか、国際連合工業開発機関(U
NIDO)と協議中であります。
■連絡先
株式会社鳥取再資源化研究所(http://www.t-rrl.jp/)
〒689-2202 鳥取県東伯群北栄町東園 583
TEL:0858-49-6230 FAX:0858-49-6288
代表取締役 竹内義章
E-mail:[email protected]
130
○38 《都市上水・下水-ソフトウェア》 株式会社パイプデザイン -パイプデザイン■特徴
株式会社パイプデザインが 1981 年以来、企業理念としてかかげてきた「社会への貢献」は一貫した企
業姿勢です。会社を取りまく環境の変革は、産業構造そのものさえ変化させ、これに応える世の中の
ニーズは急速に拡大しています。私達は、そのニーズに的確に対応する為、日本国内を問わず、国
際社会への技術提供、技術協力を基本とした研究、提案、受託開発、共同開発等、上下水道業務に関
連したテクノロジーを通じた様々な形で貢献してまいります。
■概要
下水道平面・縦断設計システム PIPE Design Pro (パイプデザインプロ)
AutoCAD に平面・縦断設計機能を搭載した
Intelligent な CAD システムです。特徴として、
日本の下水道設計基準に沿った仕様で構成さ
れており、簡単に設計図面、書類が作成可能
なこと。次に、下水道管渠の計算処理スピード
が迅速であること。面積取得の精度が優れて
いること等が挙げられます。これらは、設計者
にとって大きなメリットです。
■適用事例
雨水、汚水、合流式、真空式に対応した下水道管きょ設計機能を備えています。新規配置計画から、
既存の管きょの流水能力チェックまで行えます。平面設計、縦断データから 3D データを簡単に作成。
プレゼンテーション・設計確認等に最適です。
平面設計、縦断設計を連携させて、複数の平面
プランを作成する場合、または平面計画が変更
になりがちな業務に有効です。整合性の取れた
成果物を迅速に作成できます。
また、これらのデータは維持管理業務における
GIS を利用するなどの基礎データとして活用も
可能です。
■海外展開
弊社ソフトウェア PIPE Design Pro の特徴は CAD のディファクトスタンダードとして世界で活用されてい
る AutoCAD をベースに開発を行っていること、各国の下水道設計基準に対応できる柔軟なシステム
であることが挙げられます。
東南アジアの現状を見ますと、下水道管きょ施設は未だ開発途上にあり、アジア各国への日本からの
技術支援も十分ではないと推察致します。
こういった状況において、弊社では PIPE Design Pro の英語版で提供を行いつつ、現地技術者に対す
る技術指導も合わせて実施できたらと考えております。
■連絡先
株式会社パイプデザイン(http://www.pipedesign.co.jp/)
〒733-0834 広島県広島市西区草津新町 1 丁目 21-35 広島ミクシスビル
TEL:082-279-8200 FAX:082-279-8207
担当:石川微知子
E-mail:[email protected]
131
(METI Chugoku)
Environmental Protection and Recyicling Division
6-30, Kamihatchobori Naka-ku, Hiroshima-City, Hiroshima
730-8531 Japan
E-mail:[email protected]
中国経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課
730-8531 広島県広島県広島市中区上八丁堀 6-30
補足資料⑥
ニーズ調査とシーズ調査に関する補足資料
ニ ー ズ
飲料水水源の浄化
水源の源流域に存在している公共水域であり、農業、畜産、工業排水などが
内
容
流入して、汚染された状況或いは、汚染が悪化している水域の浄化
想 定 地 域 中国(巣湖)
、他
底質の攪拌による貧酸素、富栄養、低温などによる浄化改善技術
化学的な作用にもとづく、底質改善剤の利用 物理化学的な作用による浄化
核 技 術
の効率化
水域環境の分析技術、モニタリング技術
プロペラメーカー、環境分析会社、ナノバブル装置メーカー、水質改善剤の
候補企業
メーカーなど
河川域の水質改善、湖沼域の水質改善による
派 生 効 果 閉鎖性海域における水質改善
水源域の水質の改善、富栄養化防止、漁獲量の向上
注:表中の番号は資料 4 の番号
水中撹拌装置による底質の改善
ナノバブルの利用による水質の改善
装置機能
水質改善効果
水中超微細粒子の除去
水中有機物の生物分解
浮上、沈降分離
超微細気泡の供給
水中リンの除去
中層水を表層まで揚水
SS 値の低減
COD 値の低減
透視度、濁度の向上
DO 値の向上
T-P 値の低減
表層水の水温低下
水質浄化 富栄養進行防止
135
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
養殖場における水質改善などの環境改善
海外で行われているエビなどの養殖場の跡地は、底質や水質の改善が求めら
れており、環境改善が求められている
東南アジアの海岸
底質改善剤による貧酸素、富栄養、低温などによる浄化改善技術
物理化学的な作用による浄化の効率化
環境好適水の利用 水域環境の分析技術、モニタリング技術
岡山理科大学、水質改善剤メーカー、環境コンサルタント会社など
河川域の水質改善、湖沼域の水質改善による
閉鎖性海域における水質改善
水源域の水質の改善、富栄養化防止、漁獲量の向上
環境好適水による淡水魚と海水魚の共存
底質改善剤の利用による底質と水質の改善
養殖いけすをとりまく環境
理想の養殖環境
生活排水
堆積物(ヘドロ)
硫酸塩還元菌
・過密養殖
・残餌、排泄
・過剰給餌
物の糞積
・潮通し不良
・有害細菌の
増殖
改善剤による
硫酸塩還元菌の活動抑制
ヘドロの分解促進
酸化水素
残餌・排泄物
貧酸素状態
・貧酸素、pHの低下
↓
硫化水素の発生
病気、ストレス
底質改善剤
を持つ魚たち
の散布
・魚病細菌の増殖
・寄生虫の増加
136
・底質のpH
改善
・バクテリアの
活性化
・蓄積物の
分解
きれいな海で
元気な魚たち
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
工業団地における工場の一次排水処理
東南アジアを中心として、日系企業などが生産場所として進出した工業団地
において、規定の排出基準に至るまでの排水一次処理技術及び分析評価技術
のパッケージ化
ベトナム タイ フィリピン インドネシアなど
工業団地の造成業者との連携
入居企業への工場排水の一次排水処理技術の提供
分析技術、モニタリング技術の提供
商社、エンジニアリング会社、環境分析会社など
排水処理基準の遵守
日系デベロッパー以外の各国デベロッパーへの横展開
東南アジア各国への展開
工業団地の例(ベトナム)
137
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
既設工業団地における排水処理能力の向上
東南アジアを中心として、設置された工業団地の企業の生産能力の増加にと
もない、排水処理能力を、簡単に増強するシステムのパッケージ化
中国 ベトナム タイ フィリピン インドネシアなど
工業団地の造成業者との連携
MBR 装置などの既設プラントへの導入による排水処理能力増強システムの
提供
分析技術、モニタリング技術の提供
デベロッパー MBR エンジニアリングメーカー 環境分析会社など
排水処理基準の遵守
日系デベロッパー以外の各国デベロッパーへの横展開
東南アジア各国への展開
既設活性汚泥法の能力向上に MBR を用いる
■従来法
流入
放流
汚泥返送
汚泥濃縮槽
砂ろ過
■膜分離活性汚泥法(浸漬型)
スクリーン・沈砂池
流量調整槽
反応槽
ろ過膜
流入
放流
余剰汚泥
138
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
上下水道整備事業(FS を含む)
インドや東南アジアを中心として、上下水道を設置して、飲料水を供給し、
かつ、下水道と組み合わせる事業(FS 事業などを含む)
インド ベトナム フィリピン インドネシアなど
・浄水場工事(沈でん池(円形上方向流)と急速ろ過池、鉄・マンガン除去
施設、水源の富栄養化対策
など) と修復工事など(既設浄水場、送水ポンプ場)
・新設送水管敷設、新設配水管敷設、新設送水ポンプ施設建設、水道メータ
ー、中央水質試験所建設、
GIS マッピング、等
・下水処理場建設(SBR 方式(回分式活性汚泥法))及び下水管渠修復工事
水処理コンサル、国際協力機構(JICA)、装置メーカー、機器メーカーなど
東南アジア各国への展開
インドにおける上下水道整備事業の例
139
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
乾燥地域の農業用水の整備事業
中東・イスラエルなどにおける乾燥地域の省水型農業の用水を供給する事業
アジア、北アフリカ地域の乾燥地など
リサイクル資材として、廃ガラスを再資源化した土壌改良材
廃タイヤを再資源化したゴム製多孔質浸潤型地中灌漑チューブ
乾燥地の持続的農業のために砂質土壌における節水型野菜栽培技術を開発
鳥取大学乾燥地研究センター 鳥取再資源化研究所など
砂漠地域各国への展開
国内外ネットワーク
多機能廃ガラス素材発泡ガラス
140
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
農村集落におけるし尿処理
中国・東南アジアなどにおける農村など下水道の普及のない農村集落におけ
る分散型のし尿処理
中国・東南アジア、日系進出企業の集合住宅用途など
簡易な排水処理方法 例:蛎殻を用いた集合住宅、公園などのし尿処理のシ
ステム
商社、大手エンジ会社、簡易下水道メーカー、環境分析会社など
東南アジア各国への展開
カキ殻浄化システムの図
工
場
オフィスビル
集合住宅
公共施設
141
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
ヒ素の処理技術
中国・東南アジアなどにおける飲料水などの有害物質の浄化・低減
中国・東南アジア、インドなど
吸着法、凝集ろ過法などのヒ素を特異的に除去する技術
エンジニアリング会社、吸着剤メーカー、凝集剤メーカー、環境分析会社な
ど
東南アジア各国への展開
東南アジアにはヒ素汚染地域が多い
代表的なヒ素処理技術
プロセス
原
前
理
処
酸化セリウム法
含水酸化セリウム
を用いた粒状吸着
剤
理
なし
後 処 理
汚泥処理
産廃処理
設備管理
ランニング
コ ス ト
なし
なし
定期的な管理のみ
1.0
鉄化合物法
活性アルミナ法
凝集ろ過法
塩鉄・アルミニウム塩等
水酸化鉄を用いた 活性アルミナを用
の金属塩を添加し、生成
粒状吸着剤
いた粒状吸着剤
したフロックをろ過する
3 価のヒ素を 5 価のヒ素にするため、次亜塩素酸ソーダ等の酸化剤
の添加と吸着、凝集処理するために最適 pH 領域に pH 調整(酸、
アルカリ剤の添加)が必要
最適 pH 領域にするため pH 調整が必要
なし
大量の汚泥が発生
使用済み吸着剤又は汚泥の産業廃棄物処理が必要
管理、維持が必要
1.5
2.0
142
0.6
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
硝酸の処理技術
中国・東南アジアなどにおける飲料水などの有害物質の浄化・低減
中国・東南アジア、インドなど
生物処理法、イオン交換法、吸着法、膜分離法などの処理技術
周辺部材、装置の供給
エンジニアリング会社 環境分析会社など
東南アジア各国への展開
工業由来
農業由来
畜産由来
その他の
硝酸性窒素
硝酸性窒素
硝酸性窒素
硝酸性窒素
硝酸の代表的な処理技術
生物処理法
不連続点塩素
注入法
スルファミン酸
添加法
湿式触媒
酸化法
アンモニアスト
リッピング法
イオン
交換法
ゼオライト
吸着法
膜分離法
有機体
アンモニア
亜硝酸体
硝酸体
窒素
体窒素
窒素
窒素
○
○
○
○
△
○
×
×
イニシャルコストが安い
×
×
○
×
亜硝酸処理には有効
△
×
○
○
△
×
△
×
長所
窒素ガスに無害化
場所・時間が必要
適用範囲が広い
生物活動の環境が必要
処理コストが高い
副生成物の問題
薬剤コストがかかる
スルファミン酸は窒素源
硝酸・アンモニアの
金属類共存は触媒毒
同時除去が可能
小規模廃水に不適
高濃度のアンモニア
完全には除去できない
に適用
×
○
○
○
低濃度の窒素に有利
×
○
×
×
低濃度の窒素に有利
×
△
○
○
回収・再利用可能
143
短所
発生ガスの処理必要
再生排水の処理が必要
高能率の樹脂がない
再生排水の処理が必要
イニシャルコストが高い
膜のファウリング
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
リンの処理・回収技術
中国・東南アジアなどにおける飲料水などの有害物質の浄化・低減
畜産系廃棄物からの除去・回収 リン鉱山排水からの除去・回収
中国・東南アジア、インドなど
リンの除去・回収技術 HAP 法:ヒドロキシアパタイトの晶析の利用 MAP
法:リン酸マグネシウムアンモニウムの晶析の利用 凝集剤添加法 など
島根大学、エンジニアリング会社、環境分析会社など
東南アジア各国への展開
下水処理からのリン回収
汚泥処理からのリン回収
し尿、浄化槽汚泥処理過程からのリン回収
など
○HAP 回収装置
P
水酸化ナトリウム
P
塩化カルシウム
pH
M
P
生物学的
脱窒窯
処理水 HAP粒子
○MAP 回収装置
次工程へ
回収HAP
晶析槽
pH
MAP反応塔処理水
水酸化ナトリウム
P
P
塩化マグネシウム
MAP反応塔原水
(前凝集集分離液)
MAP反応塔
P
薬注装置
B
撹拌ブロワ
回収MAP
144
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
PET ボトル水による飲料水の供給
中国・東南アジアなどにおける飲料水などの確保と PET ボトル化による販売
中国・東南アジア、インドなど
井戸の掘削
飲料水のボトル化装置の設置と販売
井戸の掘削企業 水文学系の調査会社 充填機メーカーなど
東南アジア各国への展開
井戸の掘削イメージ
小型ペットボトル充填機
145
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
石油 EOR(三次回収)用水
中東・東南アジアなど石油生産国における油田の三次処理に用いる用水の処
理と供給
中東(オマーン)、東南アジアなど
水蒸気攻法の用水処理 排水処理
ケミカル攻法の用水処理 排水処理
大手ゼネコン 掘削会社 部材メーカー 装置メーカー 環境分析会社など
中東、東南アジア石油産油国への展開
石油の回収のスキーム
一次回収
自噴採油
人口採油
(ポンプ採油、ガスリフト採油)
二次回収
水攻法
ガス圧入法(圧力維持)
三次回収
熱攻法
ガスミシブル攻法
ケミカル攻法
その他
増進回収技術(EOR)
各種の EOR 法
水蒸気刺激法
水蒸気攻法
水蒸気攻法
熱攻法
熱水攻法
火攻法
炭化水素ガス(随伴ガス)攻法
ガスミシブル攻法
炭酸ガス攻法
不活性ガス攻法
ケミカル攻法
その他
前進式火攻法
後進式火攻法
湿式火攻法
高圧ガス圧入法
リッチガス圧入法
界面活性剤攻法
(マイセラーポリマー攻法)
ポリマー攻法
アルカリ攻法
APS 攻法
(アルカリポリマーサーファクタント)
窒素ガス攻法
燃焼ガス攻法
低濃度 MP 攻法
高濃度 MP 攻法
微生物刺激法
微生物圧入法
微生物攻法
空気圧入法
146
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
海水の淡水化
海水の淡水化地域における省エネルギー型の膜処理システムの提案
中東、東南アジアなど
RO 膜、膜モジュール、高圧ポンプ、配管、部材など
大手エンジニアリング会社 膜供給メーカー ポンプメーカーなど
中東、東南アジア各国への展開
ウォータープラザ全体システム図
147
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
汚泥処理・消化処理
好気性活性汚泥法による排水処理にともない発生する汚泥の消化処理とメタ
ン発酵によるエネルギーとしてのリカバリー技術
中国(瀋陽市、安徽省など)、東南アジアなど
排水処理汚泥、レストラン・ホテル・家庭などのゴミ、畜産の糞尿などのバ
イオマスを消化発酵処理することにより、メタンガスを発生して、発電或い
は、混焼する。
大手エンジニアリング会社、各種部材メーカー、各種装置メーカーなど
中国、東南アジア各国への展開
下水処理の概略フロー
水 処 理
下水
処理水
最初沈澱池
最終沈澱池
エアレーションタンク
生汚泥
放流
消毒設備
返送汚泥
余剰汚泥
汚泥処理
濃縮汚泥
消化汚泥
濃縮槽
脱水ケーキ
脱水機
消化槽
焼却灰
焼却設備
(処分)
消化ガス
消化ガス発電
加温
消化ガス
ガスホルダ
脱硫器
電力
消化ガス
発電設備
排熱(温水または蒸気)
農 業 系
都市ゴミ
148
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
ボイラー水の精製(大型、簡易型)
火力発電所の新設が期待される国におけるボイラー用水の供給、簡易型もニ
ーズが考えられる。
中国、東南アジアなど
原水からの油水分離、除濁、イオン除去技術などの組み合わせ
簡易型低圧ボイラ用 イオン交換軟水化、除濁、硬度監視装置などの組み合
わせ
大手エンジニアリング会社 中小エンジニアリング会社 薬品資材 部材・
装置メーカーなど
中国、東南アジア各国への展開
簡易型軟水装置と小型ボイラーのイメージ
硬度
硬度
時間
時間
蒸気
原水硬度
センサ
処理水硬度
センサ
給水タンク
軟水装置
原水
149
蒸気ボイラ
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
バラスト水の処理
船舶の航行時のバランスをとるための海水の輸出入に伴って運ばれる汚染菌
の除去、無害化
中国、韓国、日本など
船舶用殺菌処理装置の開発
大手造船会社 エンジニアリング会社 など
新設船舶、既設船舶への適用と展開
バラスト水処理装置による処理方法
タンク排水
バラスト水処理装置
取水
バラスト
ポンプ
物理的処理
化学的処理
再処理・
タンク注水
船外排出
中和処理
代表的な処理方法
・フィルター+薬剤による処理
・フィルター+UV/光による処理
・フィルター+キャビテーション+
電気分解による処理
・ガス注入による処理
・電気分解による処理
・磁気分離による処理
150
ニ ー ズ
内
容
想定地域
核 技 術
候補企業
派生効果
簡易水道の設置
3 万円/件程度での集落での上水、下水などの処理
インド
低コスト上水、下水技術
中小エンジニアリング会社 など
インド以外の地域への展開
151
補足資料⑦
ベトナムの基礎資料
・アジア各国の基礎データ比較
・国家機構図、中央省庁図、地方行政組織の概要
・ベトナムの工業団地
・ベトナムにおける産業排水基準及び飲料水質(水道水質)基準
152
アジア各国の基礎データ比較
国名
首都
公用語
15
通貨
中国
インド
北京
デリー
中国語
ヒンデ
ィー語
(連邦
公用
語)
、英
語(準公
用語)
元
総面積
9,600,0
00 平方
キロメ
ートル
名目
GDP 総
額
4兆
9,844
億ドル
[2009
年]
一人あ
たりの
3,735
ドル
ルピー
3,287,2
63 平方
キロメ
ートル
(日本
の約 8.8
倍)
1兆
2,927
億
3,991
万ドル
[2009
年]
1,032
ドル
韓国
ソウル
フィリ
ピン
マニラ
シンガ
ポール
マレー
シア
シンガ
ポール
クアラ
ルンプ
ール
インド
ネシア
ジャカ
ルタ
インド
ネシア
語
ベトナ
ム
ハノイ
タイ
ミャン
マー
ブルネ
イ
バング
ラデシ
ュ
スリラ
ンカ
ラオス
カンボ
ジア
ビエン
チャン
プノン
ペン
バンコ
ク
ネーピ
ードー
ダッカ
スリ・ジ
ャヤワ
ルデナ
プラ・コ
ッテ
タイ語
ミャン
マー語、
シャン
語、カレ
ン語、英
語
ベンガ
ル語(国
語)
シンハ
ラ語、タ
ミル語
キープ
リエル
タカ
スリラ
ンカ・ル
ピー
23 万
6,800
平方キ
ロメー
トル
18 万
1,035
平方キ
ロメー
トル
韓国語
フィリ
英語、中
ピノ語、 国語(北
英語
京語)
ウォン
ペソ
シンガ
ポー
ル・ドル
リンギ
ルピア
ベトナ
ム・ドン
バーツ
チャッ
ト
9万
9,678
平方キ
ロメー
トル
299,76
4 平方
キロメ
ートル
710.3
平方キ
ロメー
トル
[2009
年]
329,73
5 平方
キロメ
ートル
1,922,5
70 平方
キロメ
ートル
329,24
7 平方
キロメ
ートル
513,115
平方キ
ロメー
トル
67 万
6,578
平方キ
ロメー
トル
5,765
平方キ
ロメー
トル
147,57
0 平方
キロメ
ートル
65,610
平方キ
ロメー
トル
約 56 億
ドル
[2009
年]
108 億
7,100
万ドル
[2009
年]
8,329
億ドル
[2009
年]
1,610
億
5,212
万ドル
[2009
年]
1,833
億
3,267
万ドル
[2009
年]
1,928
億
4,636
万ドル
[2009
年]
5,402
億
7,870
万ドル
[2009
年]
971 億
8,015
万ドル
[2009
年]
2,637
億
1,124
万ドル
[2009
年]
571 ド
ル
[2009
年]
104 億
500 万
ドル
[2009
年]
1,000
億
7,899
万ドル
[2009
年]
419 億
7,734
万ドル
[2009
年]
916 ド
ル
[2009
年]
768 ド
ル
[2009
年]
17,074
ドル
1,748
ドル
36,379
ドル
6,950
ドル
2,329
ドル
1,068
ドル
3,941
ドル
412 億
8,910
1万
5,122U
583 ド
ル
2,085
ドル
マレー
語
ベトナ
ム語
-0.7%
[2009
日本
国名
中国
インド
韓国
フィリ
ピン
シンガ
ポール
マレー
シア
インド
ネシア
ベトナ
ム
タイ
GDP
(名目)
[2009
年]
[2009
年]
[2009
年]
[2009
年]
[2009
年]
[2009
年]
[2009
年]
[2009
年]
[2009
年]
消費者
物価上
昇率
-0.7%
[2009
年]
12.4%
[2009
年]
2.8%
[2009
年]
3.2%
[2009
年]
0.6%
[2009
年]
0.6%
[2009
年]
2.78%
[2009
年]
6.9%
[2009
年]
1.49%
[2009
年]
3.6%
[2009
年]
7.50%
[2009
年]
3.0%
[2009
年]
3.4%
[2009
年]
4.60%
[2009
年]
1.39%
[2008
年]
1,787
億
5,143
万ドル
[2009
年]
3,635
億
3,356
万ドル
[2009
年]
383 億
3,466
万ドル
[2009
年]
2,689
億 32 万
ドル
[2009
年]
1,569
億
8,539
万ドル
[2009
年]
1,164
億
9,040
万ドル
[2009
年]
570 億
9,630
万ドル
[2009
年]
1,524
億
2,224
万ドル
[2009
年]
36 億
2,954
万ドル
[2009
年]
217 億
7,084
万ドル
[2009
年]
61 億
9,526
万ドル
[2009
年]
122 億
4,069
万ドル
[2009
年]
154 億
4,162
万ドル
[2009
年]
185 億
7,470
万ドル
[2009
年]
62 億
9,180
万ドル
[2009
年]
157 億
2,329
万ドル
[2009
年]
失業率
15
輸出額
対日輸
出額
4.3%
[2009
年]
1兆
2,016
億
1,000
万ドル
[2009
年]
978 億
6,766
万ドル
[2009
年]
ミャン
マー
ブルネ
イ
万チャ
ット
[2009
年]
S ドル
[2005
年]
1.0%
[2009
年]
バング
ラデシ
ュ
[2009
年]
193.54
[2007
年]
95/96
年=100
スリラ
ンカ
ラオス
[2009
年]
カンボ
ジア
日本
年]
3.4%
[2009
年]
5.8%
[2009
年]
9億
6,612
万チャ
ット
[2009
年]
平均年
収
4,260
1,340
19,890
2,050
40,920
7,900
2,580
1,100
4,210
-
(US$)
Gross national income per capita 2010, Atlas method World Development indicator database. World Bank,
http://siteresources.worldbank.org/DATASTATISTICS/Resources/GNIPC.p…
162 億
465 万
ドル
[2009
年]
70 億
8,087
万ドル
[2009
年]
1億
7,256
万ドル
[2007
年] (7
〜6 月)
1億
3,900
万ドル
[2009
年]
640
2,290
31,180
1
July 2011
10.05
億ドル
[2009
年]
39 億
700 万
ドル
[2009
年]
1億
4,287
万ドル
[2009
年]
-
750
42,160
国家機構図
共産党
全国代表者
大会
国 会
祖
国
戦
線
常務委員会
国会議長
国家主席(大統領)
中央委員会
政 府
政治局
首 相
国 防
安全保障
評 議 会
国防省
公安省
外交省
司法省
計画・投資省
最 高
人 民
検察院
最 高
人 民
裁判所
人民軍隊
国家監査院
人民公安
国家銀行(ス
テイト・バンク・
オブ・ヴェトナ
ム SBV)
財務省
民族委員会
商工省
政府官房
農業・
農村開発省
情報・郵政省
内務省
交通・運輸省
建設省
資源・環境省
労働・傷病兵・
社会福祉省
科学・技術省
文化・
体育観光省
教育・訓練省
保健省
各 級
党委員会
祖各
国 戦 線級
各級人民評議会
(議会)
各級人民委員会
(行政機関)
155
各 級
人 民
検察院
各 級
人 民
裁判所
中央省庁図
首相、副首相
政府官房
各省担当大臣
大臣級機関長
機関長
[省]
[省と同格の機関]
[その他の機関]
国 防
民族委員会
郵便電信総局
公 安
国家監査院
観光総局
外 交
政府官房
税関総局
司 法
越南国家銀行(SBV)
統計総局
計画・投資
気象・水文総局
財 務
土地管理総局
商 工
ヴェトナム民間航空局
農業・農村開発
政府物価委員会
交通・運輸
政府宗教委員会
建 設
政府国境委員会
資源・環境
政府機密保全委員会
労働・傷病兵・社
会福祉
ホーチミン国家政治学院
科学・技術
国家人文・社会科学アカデミー
文化・体育観光
国家自然科学・技術アカデミー
教育・訓練
ヴェトナムの声放送
保 健
ヴェトナム通信社
情報・郵政
ヴェトナムテレビ局
内 務
国家備蓄局
国家行政学院
国家証券委員会
地方行政組織の概要
中央
中央直轄都市
ハノイ、ホーチミン市、ハ
イフォン、ダナン、カントー
省
県
町
市
省直轄都市
社
坊
社
坊
県
区
社
156
坊
町
市
社
坊
社
ベトナムの工業団地
15
ベトナムにおける産業排水基準
ベトナム産業排水基準
QCVN24:2009/BTNMT
TCVN5945-2005
Parameter
Unit
A
B
A
B
C
Temperature
℃
40
40
40
40
45
pH
6.0-9.0
5.5-9.0 6.0-9.0 5.5-9.0 5.0-9.0
Smell
No bad smell
Color
TCU
20
70
20
50
BOD5(20℃)
mg/l
30
50
30
50
100
COD
mg/l
50
100
50
80
400
SS
mg/l
50
100
50
100
200
Arsenic
mg/l
0.05
0.1
0.05
0.1
0.5
Mercury
mg/l
0.005
0.01
0.005
0.005
0.01
Lead
mg/l
0.1
0.5
0.1
0.5
1
Cadmium
mg/l
0.005
0.01
0.005
0.01
0.5
Chromium(Ⅵ)
mg/l
0.05
0.1
0.05
0.1
0.5
Chromium(Ⅲ)
mg/l
0.2
1
0.2
1
2
Copper
mg/l
2
2
2
2
5
Zinc
mg/l
3
3
3
3
5
Nickel
mg/l
0.2
0.5
0.2
0.5
2
Manganese
mg/l
0.5
1
0.5
1
5
Iron
mg/l
1
5
1
5
10
Cyanide
mg/l
0.2
1
0.07
0.1
0.2
Tin
mg/l
0.07
0.1
0.2
1
5
Phenol
mg/l
0.1
0.5
0.1
0.5
1
Mineral oil and fat
mg/l
5
5
5
1
5
Animal-vegetable fat and oil
mg/l
10
20
10
20
30
Residual Chlorine
mg/l
1
2
1
2
PCBs
mg/l
0.003
0.01
0.003
0.01
Organic phosphorous
mg/l
0.3
1
0.3
1
Organic chlorine
mg/l
0.1
0.1
0.1
0.1
Sulfide
mg/l
0.2
0.5
0.2
0.5
1
Fluoride
mg/l
5
10
5
10
15
Chloride
mg/l
500
600
500
600
1,000
Ammonia
mg/l
5
10
5
10
15
T-N
mg/l
15
30
15
30
60
T-P
mg/l
4
6
4
6
8
Coliforms
MPN/100ml
3,000
5,000
3,000
5,000
Gross α
Bq/l
0.1
0.1
0.1
0.1
Gross β
Bq/l
1
1
1
1
ABC 基準は、排水放流先の河川類別により定められています。
158
ベトナムにおける飲料水質(水道水質)基準
ベトナム飲料水質(水道水質)基準 Decision 1329/2002/BYT/QD
Max
Parameter
Unit
Parameter
limits
Color
TCU
15
Nitrilotriacetic acid
no
strange
Taste and Odour
taste
Tributin oxide
and
odour
Turbidity
NTU
2
Alachlor
pH
6.5-8.5
Aldicarb
Hardness
mg/l
300
Aldrin/Dieldrin
TDS
mg/l
1000
Atrazine
Aluminium
mg/l
0.2
Bentazone
Ammoniac(as NH4+)
mg/l
1.5
Carbofuran
Antimony
mg/l
0.005
Chlordane
Arsenic
mg/l
0.01
Chlorotoluron
Barium
mg/l
0.7
DDT
Boron and boric acid
mg/l
0.3
1,2-Dibromo-3 Chloropropane
Cadmium
mg/l
0.003
2,4-Dichloropropane
Chloride
mg/l
250
1,2-Dichloropropane
Chromium
mg/l
0.05
1,3-Dichloropropane
Copper
mg/l
2
Heptachlor heptachlor epoxide
Cyanide
mg/l
0.07
Hexachlorobenzene
Fluoride
mg/l
0.7-1.5
lsoproturon
Hydrogen sulfide
mg/l
0.05
Lindane
Iron
mg/l
0.5
MCPA
Lead
mg/l
0.01
Methoxychlor
Manganese
mg/l
0.5
Metolachlor
Mercury
mg/l
0.001
Molinate
Molybdenum
mg/l
0.07
Pendimethalin
Nickel
mg/l
0.02
Pentachlorophenol
Nitrate(as NO3-)
mg/l
50
Pernethrin
Nitrite(as NO2-)
mg/l
3
Propanil
Selenium
mg/l
0.01
Pyridate
Sodium
mg/l
200
Simazine
Sulfate
mg/l
250
Trifuralin
Zinc
mg/l
3
2,4 DB
Oxidization
mg/l
2
Dichloprop
Carbon tetrachloride
μg/l
2
Fenoprop
Dichloromethane
μg/l
20
Mecoprop
1,2 Dichloroethane
μg/l
30
2,4,5-T
1,1,1-Trichloroethane
μg/l
2000
Monochloramine
Vinyl chloride
μg/l
5
Chlorine residue
1,2 Dichloroethane
μg/l
50
Bromate
Trichloroethene
μg/l
70
Chlorite
Tetrachloroethene
μg/l
40
2,4,6 trichlorophenol
Benzene
μg/l
10
Formaldehyde
Toluene
μg/l
700
Bromoform
Xylenes
μg/l
500
Dibromchlorometane
Ethylbenzene
μg/l
300
Bromodichlorometane
Styrene
μg/l
20
Cloroform
Benzo pyrene
μg/l
0.7
Dichloroacetic acid
Monochlorobenzens
μg/l
300
Tricloroacetic acid
1,2-dichlorobenzene
μg/l
1000
Chloral hydrate
1,4-dichlorobenzene
μg/l
300
Dichloroacetonitrile
Trichlorobenzene
μg/l
20
Dibromoacetonitrile
Di(2-ethlhexyl)adipate
μg/l
80
Trichloroacetonitrile
Di(2-ethlhexyl)phtalat
μg/l
8
Cyano chlorite
Acrylamide
μg/l
0.5
Gross α activity
Epichlorohydrin
μg/l
0.4
Gross β activity
Hexanchloro butadiene
μg/l
0.6
Coliforms
Adetic acid(EDTA)
μg/l
200
E.coli/thermotolerant coliform
159
μg/l
Max
limits
200
μg/l
2
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
μg/l
Bq/l
Bq/l
20
10
0.03
2
30
5
0.2
30
2
1
30
20
20
0.03
1
9
2
2
20
10
6
20
9
20
20
100
20
20
90
100
9
10
9
3
0.3-0.5
25
200
200
900
100
100
60
200
50
100
10
90
100
1
70
0.1
1
0
0
Unit
/100ml
平成 23 年度中小企業等産業公害防止対策調査
中国地域水循環企業の海外展開における企業連携調査報告書
平成 24 年 2 月
発
行:中国経済産業局
〒730-8531 広島市中区上八丁堀 6 番 30 号
TEL:082-224-5676
FAX:082-224-5648
http://www.chugoku.meti.go.jp
請負人:株式会社
三菱化学テクノリサーチ
〒102-0083 東京都千代田区麹町 6 丁目 6 番地
TEL:03-5226-0731
FAX:03-5226-0741
http://www.mctr.co.jp
麹町東急ビル 4F
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