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ZFS - Oracle

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ZFS - Oracle
Oracle Direct Seminar
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ZFS 第四弾! 実際のシステムでより有効活用するには?
日本オラクル株式会社 以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。
また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことは
できません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント
(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。
オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、
弊社の裁量により決定されます。
OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
2
スピーカー自己紹介
• 学生時代
• JDK 1.1でPrologの推論機構を実装し検索エンジンの真似ごと
• 1998年4月(日本)サン・マイクロシステムズ入社
• ふと気づけば社会人13年目
• ほぼずっとSE (Sはシステム?セールス?)
• 主にSolaris、開発環境、Sun Rayシンクライアント
• 今は主に通信事業者様担当
• 1年だけサポートエンジニア
• Java VMの解析
• Solarisエバンジェリスト(宣教師?!)
• 最近は特にZFSの宣伝係としての出番増
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3
本日の内容
• 前回までのおさらい
• 第一弾 「超入門 ファイルシステムって何だ?」
• 第二弾 「ZFS はどうすごい?」
• 第三弾 「ZFS をどう活用すればいい?」
!
• ZFSを実際のシステムでより有効活用するには
• ストレージサーバーの準備
• ストレージプール構成の検討
• ファイルシステム属性値の検討
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4
前回までのおさらい
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5
第一弾 「超入門 ファイルシステムって何だ?」
結局のところファイルシステムとは
• どのセクタにどうデータを書くか
• 開発者の腕(?)の見せどころ
•
•
•
•
•
容量をうまく使えるか
安全か
便利か
高速か
管理しやすいか
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6
第一弾 「超入門 ファイルシステムって何だ?」
既存ファイルシステムの問題点
•
•
•
•
•
拡張性
堅牢性
機能
性能
管理性
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7
第二弾 「ZFS はどうすごい?」
ZFS: 革新的ファイルシステム
管理性
機能
•極めて簡素
•プール構造
•ボリューム管理の統合
拡張性
•事実上無制限
•プール容量
•ファイル
システム容量
•ファイル数
ZFS 1
ZFS 2
ZFS 3
性能
•Hybridストレージ
プール
•Read-modifywriteの排除
•入出力のパイプ
ライン処理
•ディレクトリ数
堅牢性
•Copy-on-Write
•トランザクション
•End-to-End
チェックサム
•write-hole排除
•自己修復
•スナップショット
•リモートコピー
•バックアップ
•ファイル共有
Storage Pool
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追加費用無
オープンソース
8
第三弾 「ZFS をどう活用すればいい?」
ZFS: 広範なインフラ向けソリューションの
理想的なストレージ基盤
• 多くの機能を低コストで、多くの応用例、多くの事例
webインフラ
ストラクチャ
コンテンツ
マネジメント
バックアップ
データ
プロテクション
デスクトップ統合
仮想化
ハイパフォーマンス
コンピューティング
事業継続
災害対策
デスクトップ用
ファイルサービス/
インフラストラクチャ
NAS
Eメールなど
アーカイブ
クラウド
コンピューティング
/ ストレージ
データベース
DWH
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9
第三弾 「ZFS をどう活用すればいい?」
Sun ZFS ストレージアプライアンス
• Unified Storage / Sun ZFS Storage 7000
• Solaris ベースの NAS ヘッド
• オープンアーキテクチャ
• データ形式、プロトコル
(NFS, FTP, WebDAV, iSCSI,
CIFS, FC, IB, NDMP, ..)
• オープンソースソフトウェア採用
• 追加ライセンス費用無
• ZFS と Flash (SSD)
• Hybridストレージプール
• DTrace Analytics
• リアルタイム
• システム性能確認
• 容量プランニング
• 課題特定
7120
〜120TB
7320
〜192TB
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7420
〜1152TB
(〜480TB/rack)
7720
〜720TB/rack
DTrace Analytics
10
実際のシステムでより有効活用するには
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11
実際のシステムでより有効活用するには
• ストレージサーバーの準備
• ストレージプール構成の検討
• ファイルシステム属性値の検討
• 注意
• あくまで一般論であり、全ての要件に見合う
わけではないのでご注意ください
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12
実際のシステムでより有効活用するには
• ストレージサーバーの準備
•
•
•
•
•
アプライアンスか手作りか
動作OS
サーバー検討項目
外付けストレージ検討項目
よく利用される機器
• ストレージプール構成の検討
• ファイルシステム属性値の検討
• 注意
• あくまで一般論であり、全ての要件に見合う
わけではないのでご注意ください
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13
アプライアンスか手作りか
• アプライアンス(Sun ZFS Storage 7000シリーズ)
• 設定が簡単かつ多くの要件にも見合う
• Dashboard、Analytics (DTrace)などツールもストレージとして
必要十分なものを実装
• Solaris 11 Express に準じた開発速度 (重複排除機能も搭載)
• ただし、管理ツール (GUI/コマンド) からできることしかできない
• RAIDグループあたりのディスク本数など設定不能 (不要)
• コストと工数の兼ね合いからこちらで十分な要件も多い !
• 「十分検討された決め打ち」なので逆に細かい調整が不要
• 手作り
!
• より柔軟にZFSの機能を使いたい
• (本資料は主にこちらをテーマに扱いますが
アプライアンスの内部構造理解として参考になります)
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14
ZFSが動作するOS
• Solaris
• SPARC、x86/x64
• ZFSは64-bitカーネルで使用するのが望ましい
!
• Oracle Solaris 10、Solaris 11 Express 2010.11 (Oracle によるサポート有)
• OpenSolaris Communityベースの各 distro (distro ごとのサポートポリシー)
• Solaris以外
• FreeBSD, Linux/FUSE, MacOS X (Apple としては2009/10でプロジェクトdiscon)
• できれば最新リリース・パッチを用意
• ZFSは堅牢だが、進化も続いている
!
• 試すだけであれば仮想環境 (VirtualBox等)上の Solaris でも可
•
• Sun ZFS ストレージアプライアンスの VirtualBox用シミュレータもあります
!
(本資料は主にSolaris上での構成を検討します)
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サーバー側検討項目
• CPU (clock, core, ..)
• ネットワーク
• 強力なほど良い
• トランザクション、ネットワーク、
キャッシュ、チェックサム、
重複排除、圧縮、暗号化、..
• HW accelerationが見込まれる
•
• チェックサム、重複排除、暗号化
• メモリ
• 速くて多いほど良い
• ARC
!
• 速く、多く、接続性
• GbE, 10GbE, InfiniBand
• IPマルチパス、リンク集約
• サイト設計も検討
サービスプロトコル
• NFS, CIFS, FTP, iSCSI, FC,
SRP, iSER, ..
• boot/rootディスク
• 高速Flashデバイス
!
• 負荷要件によっては望ましい
• 主にL2ARC、ZIL(slog)用
• ZFS rootにするか
• ディスクとの接続
• 内蔵
• 外付け
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ZFS rootにするかしないか
• すると管理・運用上の利点が多い
• snapshotを使用してboot環境のupdate/rollbackが容易
• クリティカルなパッチ適用時などに有用
!
!
• cloneによるboot環境作成でOSのLiveUpgradeも容易
• ZFSのみ管理すればよい
• rootがUFSだとUFSキャッシュも使われる
• Solaris 11 Express はZFS rootのみ
• Solaris 10では10/08から
• 新規インストール時
• CUIインストーラから
!
• UFS rootからアップグレード
• 別パーティションにプールを作成
• ブート環境作成
• Live Upgrade
• ミラー構成時はbootblockのコピーが必要(CR#6668666)
• (Solaris 11 Expressでは修正済)
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外付けストレージ使用時の検討項目
• サーバーとの接続
• HBA、HCA、コントローラ数
• HW RAIDではない方が
!
ZFSの効果が出しやすい
• SATA, SAS, FC/SAN, IB, Ethernet
• ディスクドライブ
HA-ZFS
node B
node A
• 種別 SATA/SAS/FC
• 単体速度、容量
• 本数、RAIDレベル
• 可用性、性能、容量
• HA構成
RG
failover
RG
ZFS
ストレージ
プール
• Oracle Solaris Cluster / Open HA Cluster によるfailover HA-ZFS
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Flashデバイスの検討
• 「今まで DRAM, HDD, tape だったので Flash って馴染み無い」
• ケータイ、デジカメ、USB メモリなどでかなり使われている
Enterprise SSD
(3.5”/2.5” FF)
• 「Flash なら知っているが遅いのでは?壊れやすいのでは?」
!
• エンタープライズ向けFlashは性能も信頼性も十分かつ日々向上
• 厳選 OEM 製品や、技術パートナーと共同開発したOracle 製品は自信あり
• HDD と違って可動部分が無くエンタープライズ Flash のMTBF は HDD より長い
• 「Flash って書込寿命あるよね?」
!
Sun Flash
Accelerator F20
(PCI-Express Card)
• エンタープライズ向けフラッシュは、ウェアレベリングなどの各種機構 (詳細は公開できないものも多い)
を実装し、各セルの書込回数寿命には簡単には到達しない
• SLCのものは書込回数寿命も MLC のものより大きい
• ZFS なら書込回数の寿命に到達してもデータ損失しない (第二弾参照)
• 「Flash が速いのはわかったが、HW-RAID のキャッシュ (DRAM 等) よりは遅いよね?」
• 弊社製 F20, F5100 はDRAMを搭載しておりスーパーキャパシタで電力を供給
• スーパーキャパシタ+Flashはバッテリーバックアップと同様のことをより少ない消費電力で実現
• 停電時は DRAM 上の dirty データをスーパーキャパシタで Flash に書き込む
• Oracle製Flashは4KB単位のI/Oで最も高性能
• L2ARC、slogでまるごと使う場合は特に気にしないでよい
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Sun Storage F5100
(外部ストレージ)
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よくご検討いただいているマシン
• アプライアンス
• Sun ZFS ストレージアプライアンス
S7120
S7320
S7420
!
• 強力なCPU、多メモリ、高拡張性、Enterprise Flash搭載可能
• Sun ZFS Storage 7120 (max: 1x 4core, 24GB, SAS-2 120TB, Flash 0+96GB)
• Sun ZFS Storage 7320 (max: 2x 4core, 72GB, SAS-2 192TB, Flash 2TB+288GB)
• Sun ZFS Storage 7420 (max: 4x 8core, 512GB, SAS-2 1.15PB, Flash 2TB+1.7TB)
• 7320 と 7420 はコントローラ冗長化構成が可能
読込
ログ
• 内蔵ドライブ数が多いマシン
• Sun Fire X シリーズ x64 サーバー
!
!
• 強力なCPU、多メモリ、高拡張性、Enterprise Flash搭載可能、多くの内蔵ドライブ
• Sun Fire X4270 M2 (max: 2x 6core, 144GB, 12x 3.5”, 4x GbE, 6x PCIe2, 2U)
• Sun Fire X4270 M2 (max: 2x 6core, 144GB, 24x 2.5”, 4x GbE, 6x PCIe2, 2U)
X4270 M2 (3.5” HDDモデル)
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X4270 M2 (2.5” HDDモデル)
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実際のシステムでより有効活用するには
• ストレージサーバーの準備
• ストレージプール構成の検討
•
•
•
•
使用デバイス
RAIDレイアウト
Hybrid ストレージプール (キャッシュ、ログ)
ホットスペア
• ファイルシステム属性値の検討
• 注意
• あくまで一般論であり、全ての要件に見合う
わけではないのでご注意ください
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おさらい: ファイルシステム作成手順
/ (root)
1.プールにストレージを登録
zpool create tank cXtXdX ...
プール名
2.プールから
ファイルシステム切出
zfs create tank/home
3. (省略可) 属性値設定 ファイルシステム名
zfs set <attr>=<value> tank/home
usr
opt
tank
home
作成時に
自動でマウント
• 3ステップで構成可能
!
• ZFS用語解説「データセット」
• ファイルシステム、スナップショット、LUN、クローン等
• zfs creat で作るもの
• 属性値適用の単位
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home
ZFS
Storage Pool: tank
22
プール作成: zpool create
• 書式
• zpool create <pool_name> vdev vdev ...
!
• vdev: Virtual DEVice (物理デバイスをまとめた論理グループ)
• [layout] <device> ... : RAIDグループ
• [cache] <device> ... : 二次読込キャッシュデバイス (L2ARC)
• [log] [layout] <device> ... : ログデバイス (slog)
• [spare] <device> ... : ホットスペア
• 使用デバイスの検討
• RAID レイアウトの検討
• layout: mirror, raidz/z2/z3, 指定無: ストライプ
• キャッシュの検討
• ログの検討
• ホットスペアの検討
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プールに含めることができるデバイス
!
• ホストからディスクとして見えるデバイス
• DAS HDD、Flash、HW-RAID LUN、FC-SAN、iSCSI
• 推奨は1ドライブ(丸ごと)単位
• 全ドライブ同一容量が管理上最もよい
• HW-RAIDとの組み合わせは要相性テスト
• Solaris Volume Managerのボリューム
• ramdisk (ramdiskadm -aで作成)
• パーティション
• ドライブ丸ごとと比べて可用性が低い
• Note PCなどHDD内でOSやファイルシステムを分ける必要がある場合
• ZFS rootは現在パーティションで構成
• 1ドライブ1パーティションなら可用性は問題無し
• ファイル(mkfile などで作成)
• テスト用 (cacheには指定不可だがlofiadm -aすればcacheに設定可)
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サポートするRAIDレベル
D
• RAID 0
• RAID 1(+0)
D1
• 2面、3面、..
(SZS7000は3面まで)
• RAID-Z(+0)
vdev
• RAID 5の拡張
• シングルパリティ
• RAID-Z2(+0)
D2 D3
D4
c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0
• トリプルパリティ
!
Storage Pool
RAID 1(+0)
D
D
P
D3
Storage Pool
vdev
c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0
RAID 0
c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0
• RAID-Z3(+0)
D1 D1 D2 D2
Storage Pool
D1 D2
• RAID-6の拡張
• ダブルパリティ
D
D1
D2 P1
vdev
P2
c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0
Storage Pool
vdev
RAID-Z(+0 も可能) RAID-Z2(+0も可能)
!
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!
25
RAIDレイアウトの検討
!
!
!
• プール=あるRAID特性(性能や冗長性)の容量のまとまり
• 24ディスクドライブのプール例
!
• 同一本数で同一RAIDレベルのグループを後から追加可能
vdev数 x
1 vdev内本数
RAID 0
1x 24本
RAID 1(+0)
2面ミラー
RAID 1(+0)
3面ミラー
RAID-Z
(≒ 5+0)
RAID-Z2
(≒ 6+0)
RAID-Z3
-
-
1x (23D+1P)
1x (22D+2P)
1x (21D+3P)
2x 12本
-
-
-
2x (11D+1P)
2x (10D+2P)
2x (9D+3P)
3x 8本
-
-
-
3x (7D+1P)
3x (6D+2P)
3x (5D+3P)
4x 6本
-
-
-
4x (5D+1P)
4x (4D+2P)
4x (3D+3P)
6x 4本
-
-
-
6x (3D+1P)
6x (2D+2P)
-
8x 3本
-
-
-
-
12x 2本
-
12x (1D+1D)
-
12x (1D+1P)
-
-
24x 1本
24x (1D)
-
-
-
-
-
8x (1D+1D+1D) 8x (2D+1P)
:あまり意味をなさない
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容量について
• 使用量80%を越えないように設計、運用
• 越えるとファイルシステムの内部処理の割合が多くなる
• セクタの割り当て、quota処理など
• 容量計算(データ用1 vdev が同一容量ドライブN本のとき)
2TB HDD x3 の RAID-Z グループが 4グループ → 4 x 2 x 2TB = 16TB
• raw容量
= データ用vdev数 x vdev内データドライブ数 x ドライブ容量
2TB HDD x3 の RAID-Z グループ → 3 - 1 = 2
• vdev内データドライブ数
= N (ストライプ), N-1(RAID-Z), N-2(Z2), N-3(Z3), N/2(ミラー)
• GBとGiBの違い !
• GB= 1000x 1000x 1000、GiB= 1024x 1024x 1024
• ざっと実効容量(TB) = raw容量(TB) x 0.98 !
• snapshot/cloneなどでの使用量
• 差分しか容量を消費しない
!
• システム要件次第だが一般にかなり少なくできる
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高速なRAID再同期 (resilver (resync,rebuild,reconstruct))
• ディスク障害時のオンライン再同期処理
• 通常のRAID管理ソフトウェア • ZFS
• ディスクのどこが使用中か
認識できない
• ドライブ全体に及ぶ再同期
• ディスクのどこが使用中か認識されている
• 使用中部分のみで最小限のアクセスで再同期
•
メタデータをたどりつつチェックサムも確認し
silent data corruptionを修復
!
•
一時障害の際は実行されなかった
トランザクション分のみの修復で完了
•
uberblockからトップダウンに修復
• 2 HDD目の故障・修復時に1 HDD目の
修復完了分までが正データとして使える
!
• RAID管理とファイルシステムが統合されている利点
• 冗長性が低くなっている時間を短くできる可能性大
使用中
未使用
再同期
再同期
使用中
未使用
×
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28
!
!
!
double/triple parity (RAID-Z2/Z3)の必要性
• 近年のドライブ単体の信頼性(URE / bit read)
• SATA-II 1014〜1015, SAS 1015〜1016, FC: 1015〜1016
• 1TB SATA-II HDD 1ドライブ故障時
• RAID 5 (3D+1P) 再構成失敗率
HDD単体容量
HDD信頼性
(K)
(M)
(G)
本数
(T) (本数)
• 1- (1-8/1014)1000x1000x1000x1000x3〜1- (1-8/1015)1000x1000x1000x1000x3
RAID再構築に必要な読込数
1バイト読込成功確率
= 0.213372139 〜 0.023714290
2-20% !
• RAID 6 (10D+2P) 再構成失敗率
• {1- (1-8/1014)1000x1000x1000x1000x10 } x {1- (1-8/1014)10}
15 1000x1000x1000x1000x10
15 10
〜 {1- (1-8/10 )
} x {1- (1-8/10 ) }
= 0.000000000 〜 0.000000000
ほぼ0% !
• ドライブ単体の大容量化と
ストライプ幅を大きくしたい要求への対応
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参考: 近似計算
x << 1 のとき
(1-x)n ≒ 1- nx
29
RAID-Z/Z2/Z3グループ構成ドライブ数
• 可用性と容量の兼ね合いから
• RAID-Z
• 1グループは3 (2D+1P) から4 (3D+1P)ドライブ
• RAID-Z2
• 1グループは5 (3D+2P) から13 (11D+2P)ドライブ
• RAID-Z3
• 1グループは8ドライブ(5D+3P) 以上
• 性能面の考慮
I/O
FSB FSB FSB FSB
3D+2P 3D+2P
• 1グループ3-10ドライブくらい
• ランダムリードが多く読込キャッシュ(一次、二次) が
3D+2P 3D+2P
!
少ないときは少なくして 1 zpool 内にできるだけ
RAID-Z/Z2/Z3グループ数を多くする !
zpool
• RAID-Z/Z2/Z3 は1 RAID グループに1 FSBが書き込まれるため
• (Solaris 11 Expressではメタデータの一部がミラーされ高速化)
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30
ストライプ幅自動調節でフルストライプライト
• 1 RAID グループに 1 FSBが分散して書き込まれる
1 RAID グループ
書き込む
ブロックサイズ
(FSB: 512B-128KB)
によって伸縮
FSB: File System Block
大きな
書き込み
HDD1 HDD2 HDD3 HDD4 HDD5
LBA (Logical Block Address)
P0
D0
D2
D4
D6
0
P1
D1
D3
D5
D7
1
P0
D0
D1
D2
P0
2
D0
D1
D2
P0
D0
3
P0
D0
D4
D8
D11
4
P1
D1
D5
D9
D12
5
P2
D2
D6
D10 D13
6
P3
D3
D7
P0
D0
7
D1
D2
D3
X
P0
8
D0
D1
X
. . .
1 RAID グループに
1 FSBを分散して書き込む
利点
write-holeの排除
read-modify-writeの排除
堅牢性重視!
小さな書き込み
:
ストライプ幅自動調節
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小さなランダムリード時の注意点
small I/Oは
FSBPS=IOPSと
みなせる
• シーケンシャルリード/ライト、ランダムライト時は
平均的には
この注意点は該当しない
約 200 x2 = 400 FSBPS
250 x 2
均等に分散
しているとして
600
600 x ( 1 / 2 )
(1)
FSBPSの
read要求
(2) 各vdevに 300 FSBPSの
read要求
均等に分散
4D
+
1P
しているとして
300 x (4/5)
(3)
各HDDに 240 FSBPSの
read要求
vdev
(7)
として計算する、つまり
500 FSBPSの
>
pool
1HDDのIOPS x vdev数
!
read return
(6) 各vdevから 200 x (5/4) 均等に分散
しているとして
250 FSBPSの
平均的には
read return
約 200 FSBPS
として計算する
vdev
RAID-Z
構成時
各HDDから (5)
200 FSBPSの
read return
1 HDD 200 IOPS
とすると (4)
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
32
性能重視ならミラー構成
• read要求をミラーの片側ずつに分散できる
(7) 400 x 2
均等に分散
しているとして
800
600 x ( 1 / 2 )
(1)
FSBPSの
read要求
(2) 各vdevに 400 FSBPSの
read要求
vdevへのread要求は
small I/Oは
FSBPS=IOPSと
みなせる
1HDDのIOPS x HDD数
800 FSBPSの
=
pool
!
read return
(6) 各vdevから 200 x 2
400 FSBPSの
read return
ほぼ均等分割される
400 x (1/2)
(3)
各HDDに 200 FSBPSの
read要求
vdev
vdev
ミラー
構成時
各HDDから (5)
200 FSBPSの
read return
1 HDD 200 IOPS
とすると (4)
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
33
参考: SZS7000管理画面のRAID構成
• RAIDレベルとストライプ幅(wide/narrow)のみ選択可能
• グループ内ドライブ数やストライプ幅は指定不能 (不要)
!
• Disk Shelf (24 ドライブ) x9台(計216 ドライブ)、
うち1台目にLogzilla (SSD)1個の例 (Storage 7410)
15x (12D+2P)+5S
105x (1D+1P)+5S
52x (3D+1P)+7S
215x 1D
70x (1D+1D+1D)+5S
8x (23D+3P)+7S
4x (49D+3P)+7S
• 構成内容はSZS7000容量計算ツール (要SZS7000実機 or シミュレータ)で
!
• http://blogs.sun.com/rdm/entry/capacity_sizing_on_7x20
• (S7x10(上の表)と7x20でHDD搭載可能数が異なるので注意)
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
34
どのRAIDレベルか
• 同じドライブ数での大まかな性能
• ストライプ = ミラー > RAID-Z > Z2 > Z3
• 同じドライブ数での大まかな可用性
• 3面ミラー ≧ Z3 > 2面ミラー ≧ Z2 > Z > ストライプ = 冗長性無し
• RAID-Z3はどの3本が故障してもよいが
3面ミラーは特定の3本が故障するとRAID障害 18 HDD 1 group
RAID-Z 17D+1P
• 4面以上のミラーはまず不要
• 同じドライブ数での大まかな容量
可用性考慮
6x (2D+P)
RAID-Z2 16D+2P
2x (7D+2P)
RAID-Z3 15D+3P
1x (15D+3P)
• ストライプ > RAID-Z3 > Z2 > Z > ミラー
• 1グループあたりのドライブ数によっては Z > Z2 > Z3
• 性能と可用性を考慮し、可能ならミラー構成を選択
!
• RAID-Z/Z2/Z3を選択する場合
!
• ランダムリードで必要なIOPSからプール内に何グループ作るかを検討
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35
Hybrid ストレージプール
!
• デバイスの価格、速度、容量をバランスよく
• DRAM
• Flash(SSD)
• HDD
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36
一次キャッシュ(ARC)について
• DRAMを使用
• 読込時にも書込時にも使われる
• シーケンシャルI/Oの際はスキップされる
• 使用量 (標準設定時)
• 最大: 物理メモリ-1GB (or 物理メモリの7/8)
• 最小: 物理メモリの約1/8
• 通常はチューニング不要
!
• 他アプリ等のメモリを奪うことはしないため
• 物理メモリ使用量がある程度決まっている
アプリ等との共存時は制限する方がよい
!
• 他のアプリ等との兼ね合いを見て
使用量を大きくしすぎない対応はなされている(CR#6488341)
• アプリのキャッシュ機構との兼ね合いによってはオフにすることも検討
(primarycache属性: データセット単位で設定可能)
• 重複排除利用時の注意点あり (後述)
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37
読込二次キャッシュ(L2ARC)検討項目
!
• ランダムリード性能に大きく貢献
• 複数デバイス構成時、ミラー構成はできずストライプのみ
• 書込中のデバイスからは読込を行えないので
!
• ARCから除去される(あふれた)データが格納される
• 重複排除の管理テーブルも同様に格納される
• シーケンシャルリード時はそもそもARCに載らないので使われない
• dirtyデータは格納されない
• ウォームアップ時間を考慮
•
かつてより性能は改善されている
•
リブートで内容を保持できない(今後の拡張点)
• ARCより大きい方がバランスよく性能が出る
•
頻繁に使用されるデータ分をカバーする量が望ましい
• 1レコードあたり256バイトのメタデータ
•
このメタデータはARCに置かれる
•
recordsize=8KでL2ARC 100GBにARC約5GB
• アプリのキャッシュ機構との兼ね合いによってはオフにすることも検討
(secondarycache属性: データセット単位で設定可能)
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38
書込ログ(ZIL)検討項目
!
• 同期書込時のみ使用される
• O_DSYNC, O_SYNC, fsync(), forcedirectio, ..
• sync属性で同期書込の扱いをデータセット単位で変更できる
(Solaris 11 Express)
• ログデバイス非指定時はプール内に形成
• トランザクションコミットでログはすぐ削除される
挙動が大きく異なる!
• ログデバイス指定時 (= slog: separate log)
• 複数構成時はミラー、ストライプが可能
!
• ストライプでもSPoFにはならない (「ZFS 第二弾」参照)
• できれば高速メディア(Flash等)を指定する
• immediate_write_sz (32KB)を超える書込の扱い
• slog→メタデータ、データともslogに書く
• non slog→メタデータはZILに書き、データはコミットまで待つ
• 属性値でバイアスを設定可(throughput/latency)(後述)
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39
ホットスペア
• ディスク障害時に自動で使用ディスク切替
• 可用性を考えると設定する方がよい
• スペアディスク数
• ストレージ筐体内に1〜数本
• コントローラを分散
• プール間で共有可能
• SZS7000では共有できない
• スペアに切り替わった際のディスク配置も考える
• デバイスリプレイスで戻せる
!
• SZS7000ではHDD本数とRAIDレベルから決まる (考慮不要)
• スペアディスク
• 基本的にはプールのデータディスクと同一のもの
• セクタ数単位で容量が同じかそれ以上
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40
実際のシステムでより有効活用するには
• ストレージサーバーの準備
• ストレージプール構成の検討
• ファイルシステム属性値の検討
•
•
•
•
ZFSとチューニング
属性値一覧
ネットワークでの共有プロトコル
DBで使う場合の目安
• 注意
• あくまで一般論であり、全ての要件に見合う
わけではないのでご注意ください
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41
ファイルシステムの切り出し: zfs create
一般にはデータセットの 切出
/ (root)
ファイルシステム3
usr
opt
export
home
ファイルシステム1
ファイル
システム2
ファイルシステム4
StoragePool
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42
ファイルシステム (データセット)
• ディレクトリのように操作できる
• ユーザーやプロジェクトごとに
個別ファイルシステムを作成
• きめ細かい管理を実現
!
!
16-20 □□
11-15 △△
1-10 ○○
StoragePool
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43
属性値設定: zfs set <attr>=<value>
•
•
•
•
•
•
•
•
容量予約
容量制限
マウントポイント
共有の設定 (NFS, iSCSI, CIFS)
圧縮の有効化(lzjb, gzip-[1-9])
cool!
重複排除 (Solaris 11 Express, SZS7000)
暗号化 (Solaris 11 Expressのみ) new!
等
ZFS
user1用
ファイルシステムの
容量を
1GB以内に制限
user2用
ファイルシステムの
容量を
5GB分確保
Storage Pool
属性値はディスクに書かれる
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44
ZFSとチューニング
• チューニング不要であることが開発目標
• ただし必要な場合もある
!
• 属性値は設定以後(の書込)に適用される
• zfs create 時に設定しておくのが望ましい
• 暗号化ポリシーは作成時のみ設定可能で下位に継承される(変更不可)
• データセット単位で属性値を変える
!
• ユーザーごと、プロジェクトごと、特性ごと
• ただし作りすぎると性能インパクト+管理負荷
• ユーザー数が非常に多い場合のquota等
• ファイルシステムで分けるよりuserquota/groupquotaなどで対応
•
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45
データセット属性値 (Solaris 10 9/10)
NAME
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
PROPERTY
type
creation
used
available
referenced
compressratio
mounted
quota
reservation
recordsize
mountpoint
sharenfs
checksum
compression
atime
devices
exec
setuid
readonly
zoned
snapdir
aclmode
VALUE
filesystem
(水) 12月 1 14:17 2010
72K
63.4M
21K
1.00x
yes
none
none
128K
/tank
off
on
off
on
on
on
on
off
off
hidden
groupmask
SOURCE
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
赤い文字はSolaris 11 Express 2010.11 では無い属性
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
46
データセット属性値 (Solaris 10 9/10)(続き)
NAME
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
PROPERTY
aclinherit
canmount
shareiscsi
xattr
copies
version
utf8only
normalization
casesensitivity
vscan
nbmand
sharesmb
refquota
refreservation
primarycache
secondarycache
usedbysnapshots
usedbydataset
usedbychildren
usedbyrefreservation
logbias
VALUE
restricted
on
off
on
1
4
off
none
sensitive
off
off
off
none
none
all
all
0
21K
51K
0
latency
SOURCE
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
赤い文字はSolaris 11 Express 2010.11 では無い属性
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
47
プール属性値 (Solaris 10 9/10)
NAME
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
PROPERTY
size
capacity
altroot
health
guid
version
bootfs
delegation
autoreplace
cachefile
failmode
listsnapshots
autoexpand
free
new!
allocated
VALUE
95.5M
0%
ONLINE
14420412883469840728
22
on
off
wait
on
off
95.4M
106K
SOURCE
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
-
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
48
データセット属性値 (Solaris 11 Express 2010.11)
NAME
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
PROPERTY
type
creation
used
available
referenced
compressratio
mounted
quota
reservation
recordsize
mountpoint
sharenfs
checksum
compression
atime
devices
exec
setuid
readonly
zoned
snapdir
aclinherit
canmount
xattr
copies
VALUE
filesystem
水 12月 1 14:12 2010
70K
63.4M
31K
1.00x
yes
none
none
128K
/tank
off
on
off
on
on
on
on
off
off
hidden
restricted
on
on
1
Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.
SOURCE
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
49
データセット属性値 (Solaris 11 Express 2010.11)(続き)
NAME
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
PROPERTY
version
utf8only
normalization
casesensitivity
vscan
nbmand
sharesmb
refquota
refreservation
primarycache
secondarycache
usedbysnapshots
usedbydataset
usedbychildren
usedbyrefreservation
logbias
dedup
mlslabel
sync
encryption new!
keysource
keystatus
rekeydate
rstchown
VALUE
5
off
none
sensitive
off
off
off
none
none
all
all
0
31K
39K
0
latency
off
none
standard
off
none
none
on
SOURCE
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
青い文字はSolaris 10 9/10から追加された属性
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50
プール属性値 (Solaris 11 Express 2010.11)
NAME
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
tank
PROPERTY
size
capacity
altroot
health
guid
version
bootfs
delegation
autoreplace
cachefile
failmode
listsnapshots
autoexpand
dedupditto
dedupratio
free
allocated
readonly
VALUE
195M
0%
ONLINE
17439480805113476651
31
on
off
wait
off
off
0
1.00x
195M
324K
off
SOURCE
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
default
-
青い文字はSolaris 10 9/10から追加された属性
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51
ZFSのバージョン
23 Slim ZIL
% zpool upgrade -v
24 System attributes
(略)
25 Improved scrub stats
VER DESCRIPTION
26 Improved snapshot deletion performance
--- --------------------------------------------------27 Improved snapshot creation performance
1 Initial ZFS version
28 Multiple vdev replacements
2 Ditto blocks (replicated metadata)
29 RAID-Z/mirror hybrid allocator
3 Hot spares and double parity RAID-Z
30 Encryption
Solaris 11 Express 2010.11
4 zpool history
31
Improved
'zfs
list'
performance
5 Compression using the gzip algorithm
6 bootfs pool property
ZFSのバージョン (機能追加で大抵プールのバージョンが上がる)
7 Separate intent log devices
• プールのバージョン zpool get version
8 Delegated administration
9 refquota and refreservation properties
• ファイルシステムのバージョン zfs get version
10 Cache devices
• 新機能使用にはアップグレードが必要 (zpool/zfs upgrade)
11 Improved scrub performance
12 Snapshot properties
バージョン間の互換性にも注意
13 snapused property
• import対象プールのバージョンをサポートしている必要あり
14 passthrough-x aclinherit
• LiveUpgradeなどブート環境(BE)を切り替えるような利用時
15 user/group space accounting
16 stmf property support
• 新BEにてプールをアップグレードすると古いBEから
17 Triple-parity RAID-Z
起動できなくなる
!
18 Snapshot user holds
• 新BEで十分テストしてからプールをアップグレード
19 Log device removal
20 Compression using zle (zero-length encoding) • (SZS7000のdeferred updateも同様)
21 Deduplication
Solaris 10 9/10 (ただし重複排除はできない)
22 Received properties
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52
重複排除の注意点
• Solaris 10 9/10では利用できない
!
• データセット属性値で有効にした後の書込をオンライン(オンザフライ)で重複排除
•
有効にする前に書き込まれたデータは重複排除されない
!
• 重複判定にCPU、ARC (あふれたらL2ARC、次いでHDD) を消費
•
# zdb -S <zpool> (事前見積り) (zdb -DD <zpool> で事後確認)
ここにあふれると性能低下!
•
重複排除の有効性: dedup ratio > 1.0 (容量節約率の計算はプール単位)
•
重複排除テーブル (DDT) のサイズ: 約 250 bytes x allocated block数
•
大まかな見積り:
recordsize=128KB、重複無しの20TBデータ → DDT 32GB
recordsize=8KB、重複無しの1TBデータ → DDT 32GB
•
ARCをあふれる場合はL2ARCが非常に効く(典型的なランダムリード)
• チェックサムによるブロック単位での重複判定 (SHA256)
•
コリジョン発生確率
2-256≒10-77、verifyはさらにbyte単位で比較
• cloneとの組み合わせも検討
•
重複ブロックが多いことが確実でも丸ごとcloneして差分管理する方が有効な場面
•
仮想マシンイメージファイルはclone、パッチ適用時はdedup、等
• 圧縮や暗号化との同時使用も可能
•
!
!
書込時: 圧縮→暗号化→チェックサム(重複排除)
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53
使用容量プロパティ
• データセットの詳細容量
usedbychildren
usedbydataset
usedbyrefreservation
usedysnapshots
!
list -o space
•
•
•
•
# zfs
NAME
rpool
rpool/ROOT
rpool/ROOT/zfsBE
rpool/dump
rpool/export
rpool/export/home
rpool/swap
AVAIL
27.0G
27.0G
27.0G
27.0G
27.0G
27.0G
27.5G
USED USEDSNAP USEDDS USEDREFRESERV USEDCHILD
6.27G
20.5K
97K
0
6.27G
4.73G
0
21K
0
4.73G
4.73G
97.5M 4.63G
0
0
1.00G
16K 1.00G
0
0
60K
16K
23K
0
21K
合計
21K
0
21K
0
0
553M
0 41.5M
512M
0
• zfs listでスナップショットも表示させたい場合
• プールのlistsnaps属性
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54
共有プロトコルごとのtips
• NFS
•
•
•
•
sharenfs 属性で設定
同期書込が必要な場合はクライアント側でforcedirectio
Solaris の NFSはカーネル内実装
!
NFSv3かNFSv4が使用可能
• CIFS
• Solaris 10はSamba経由
• sharesmbプロパティはあるが使用不能
• Solaris 11 Express はカーネル内実装CIFSでsharesmb可能
!
• SZS7000も同様
• iSCSI
• 基本的に書込は同期となる
• 高速デバイスによるslogが効果的
!
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55
共有プロトコルごとのtips(続き)
• iSCSI (続き)
• Solaris 10のiSCSI targetはユーザーランド実装 (shareiscsi で設定)
• Solaris 11 ExpressのCOMSTAR port providerはカーネル内実装
!
• SZS7000も同様
• WCE (Write Cache Enabled) 設定
• HDDやHW-RAIDのWCEとより良く協調可能 (Solaris 11 Express)
• 設定手順 (shareiscsiでは設定できない)(→参考情報にリンクあり)
! • stmfadm create-lu: backing store を logical unit provider に登録
• itadm create-target: COMSTAR iSCSI port provider に紐付け
• 性能が出ない場合はinitiatorへのログインパラメータの変更も検討
•
•
•
•
•
ImmediateDate=yes
InitialR2T=no
FirstBurstLength=128K
MaxRecvDataSegmentLength=128K
MaxConnections=4 など
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56
ネットワークでの共有、分散
• IPMP
• 障害の迂回、出力負荷分散
• 障害検知
• リンク状態の監視
• 検査用アドレスへの検査信号
0
• リンク集約 (LACPによる)
• ポリシーによって使用ポート設定可能
• L2: MACアドレスのハッシュ値
• L3: IP アドレスのハッシュ値
• L4: IPアドレス+ポート番号などのハッシュ値
1
2
3
hash(MAC,IP,Port) = ??
SolarisのLACP実装
• L2やL3のみでもクライアント数が多いと均等分散
• クライアントが少ない場合はL2,L3,L4の組み合わせを
ポリシーとすると均等分散できることが多い
!
(ポリシーにL2,L3,L4を
指定したとき)
• source aware routing (Solaris 11 Express、SZS7000)
• パケットのソースアドレスに応じたインターフェースからの送出
• iSCSI MC/S (Multiple Connection per Session)(Solaris 11 Express)
• 1 iSCSI セッション内で複数のコネクションを確立可能
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57
ZFSでデータベースを使う場合
• 一般
• データベースの
• 使用する固定ブロックサイズをZFSのrecordsizeと揃える
!
• そもそもrecordsizeとは
• recordsize以上の書込はrecordsize単位で複数のFSBに分割
• recordsize以下の書込はその書込サイズのFSBになる
• 物理メモリ使用量分はARCが使わないように絞る !
• slogの書込バイアスプロパティ設定
!
• より堅牢性重視(redoログなど)
• logbias=latency
• 他に堅牢性をより重視するものがある(テーブルなど)
• logbias=throughput
• 参考情報: www.SolarisInternals.COMのZFS for Databases
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58
ZFSでOracle DBを使う場合の目安
• データファイル
• recordsize=8K、logbias=throughput
• redoログ
• recordsize=128K、logbias=latency
• インデックス
• recordsize=8K-32K、logbias=latency
• バッファキャッシュ(SGA)を大きめにとる場合
• primarycache=none,secondarycache=none
• ログライタ
!
• primarycache=none
• 参考情報:
blogs.sun.com/roch/entry/synchronous_write_bias_property
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59
ZFSでMySQLを使う場合の目安
• ストレージエンジンごとに異なる !
• MyISAM
• InnoDBのようなI/O処理機構は無い
• 性能はファイルシステムやストレージに依存
• InnoDB
• 様々なI/O処理機構がZFSと重複
• 負荷要件により適した方を採用。以下は一般的目安
!
•
•
•
•
•
slogで高速デバイスを用いる
recordsize=16K
ZFS prefetch無効化
ARCの制限
InnoDBのダブルライトバッファ無効化
• 参考情報: blogs.sun.com/realneel
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60
これでもうまくいかない場合
• 負荷要件の精査
!
• ベンチマークツールの負荷と実際の負荷の類似性はどうか
• 何がボトルネックしているのか調査
• arcstat, arc_summary.pl, dimstat, vmstat, iostat, netstat, kstat,
DTrace, mdb, SZS7000ならAnalytics
Solarisには多くのツール!
• 禁断(?!)の「Evil Tuning Guide」(www.SolarisInternals.COM)
•
•
•
•
•
•
•
チェックサムを停止
ARCサイズを絞る
先読みを停止
デバイスI/O並列度変更
キャッシュのフラッシュ
ZILを停止
メタデータ圧縮しない
これらチューニングの
効果を見て
内部で起きている
ことを検討・確認
!
他にとるべき方法が
無いか検討する材料
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運用管理について
• 障害対応
• コマンドtips
• Solaris ZFSマニュアル
• www.SolarisInternals.COM
• Trouble Shooting Guide
• Oracle Universityコース
• バックアップ
• www.SolarisInternals.COM
• ZFS Best Practice Guide
• ZFS in the Trenches
• http://blogs.sun.com/video/
entry/zfs_in_the_trenches_ben
• L2ARCはadd/remove可
• slogはadd/attach/detach可
• データ用ドライブは
mirrorのみdetach可
• attachはattach先を指定
• device replaceは1引数版と2引数版
がある
• scrub ≠ fsck
!
• scrubはチェックサムの確認
• diff (Solaris 11 Express)
• あるsnapshotにrollbackしてよいかの
判断が容易に
!
• split
• ミラー構成プールを分割
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62
今回のまとめ
• ZFSサーバーを手作り
• 標準設定でも一般的な要件には十分対応可能
• 多様な要件に応えるための柔軟なチューニングポイント
• 実際のシステムでより 有効活用するには
!
• 容量、負荷、可用性、利用方法の要件をできるだけしっかり見積り
検討項目を注意点に考慮しながら検討、判断
• 検討項目
• ストレージサーバー
• ストレージプール構成
• ファイルシステム属性値
• 次回「ZFS コマンド実践」(予定)
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63
今回分の参考情報
• http://www.solarisinternals.com/ • Solaris 11 Express iSCSI設定
•
•
•
•
•
ZFS Best Practice Guide
ZFS for Databases
ZFS Configuration Guide
ZFS Trouble Shooting Guide
ZFS Evil Tuning Guide
• blogs.sun.com/
• bonwick, roch, realneel,
perrin,
mrbenchmark, timthomas, ..
• fishworks, mws, bmc, ahl,
breadan, ..
• http://wikis.sun.com/display/OpenSolarisInfo/
How+to+Configure+iSCSI+Target+Ports
• http://www.slideshare.net/satokaz/
comstar-comstar
• SZS7000情報
• http://www.oracle.com/us/
products/servers-storage/
storage/unified-storage/index.html
• ホワイトペーパー
• Oracle、MySQL等
• SZS7000シミュレータ
• ZFS第一弾、第二弾、第三弾
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64
ZFS シリーズ共通参考情報
• 参考情報リンク集
hiroa blog zfs
検索
からリンクしました!
• 解説記事、アーキテクチャ、ソースツアー、デモ、マニュアル、
構築時の参考情報、blog、事例、書籍
• Oracle Universityコース
• Solaris 10 ZFS管理 (SA-2290-S10)
• ZFSの機能、プールとファイルシステム管理、
スナップショットとクローンの操作、ACL、
トラブルシューティング
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65
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