Comments
Description
Transcript
ZFS - Oracle
Oracle Direct Seminar <Insert Picture Here> ZFS 第四弾! 実際のシステムでより有効活用するには? 日本オラクル株式会社 以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。 また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことは できません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント (確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。 オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、 弊社の裁量により決定されます。 OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 2 スピーカー自己紹介 • 学生時代 • JDK 1.1でPrologの推論機構を実装し検索エンジンの真似ごと • 1998年4月(日本)サン・マイクロシステムズ入社 • ふと気づけば社会人13年目 • ほぼずっとSE (Sはシステム?セールス?) • 主にSolaris、開発環境、Sun Rayシンクライアント • 今は主に通信事業者様担当 • 1年だけサポートエンジニア • Java VMの解析 • Solarisエバンジェリスト(宣教師?!) • 最近は特にZFSの宣伝係としての出番増 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 3 本日の内容 • 前回までのおさらい • 第一弾 「超入門 ファイルシステムって何だ?」 • 第二弾 「ZFS はどうすごい?」 • 第三弾 「ZFS をどう活用すればいい?」 ! • ZFSを実際のシステムでより有効活用するには • ストレージサーバーの準備 • ストレージプール構成の検討 • ファイルシステム属性値の検討 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 4 前回までのおさらい Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 5 第一弾 「超入門 ファイルシステムって何だ?」 結局のところファイルシステムとは • どのセクタにどうデータを書くか • 開発者の腕(?)の見せどころ • • • • • 容量をうまく使えるか 安全か 便利か 高速か 管理しやすいか Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 6 第一弾 「超入門 ファイルシステムって何だ?」 既存ファイルシステムの問題点 • • • • • 拡張性 堅牢性 機能 性能 管理性 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 7 第二弾 「ZFS はどうすごい?」 ZFS: 革新的ファイルシステム 管理性 機能 •極めて簡素 •プール構造 •ボリューム管理の統合 拡張性 •事実上無制限 •プール容量 •ファイル システム容量 •ファイル数 ZFS 1 ZFS 2 ZFS 3 性能 •Hybridストレージ プール •Read-modifywriteの排除 •入出力のパイプ ライン処理 •ディレクトリ数 堅牢性 •Copy-on-Write •トランザクション •End-to-End チェックサム •write-hole排除 •自己修復 •スナップショット •リモートコピー •バックアップ •ファイル共有 Storage Pool Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 追加費用無 オープンソース 8 第三弾 「ZFS をどう活用すればいい?」 ZFS: 広範なインフラ向けソリューションの 理想的なストレージ基盤 • 多くの機能を低コストで、多くの応用例、多くの事例 webインフラ ストラクチャ コンテンツ マネジメント バックアップ データ プロテクション デスクトップ統合 仮想化 ハイパフォーマンス コンピューティング 事業継続 災害対策 デスクトップ用 ファイルサービス/ インフラストラクチャ NAS Eメールなど アーカイブ クラウド コンピューティング / ストレージ データベース DWH Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 9 第三弾 「ZFS をどう活用すればいい?」 Sun ZFS ストレージアプライアンス • Unified Storage / Sun ZFS Storage 7000 • Solaris ベースの NAS ヘッド • オープンアーキテクチャ • データ形式、プロトコル (NFS, FTP, WebDAV, iSCSI, CIFS, FC, IB, NDMP, ..) • オープンソースソフトウェア採用 • 追加ライセンス費用無 • ZFS と Flash (SSD) • Hybridストレージプール • DTrace Analytics • リアルタイム • システム性能確認 • 容量プランニング • 課題特定 7120 〜120TB 7320 〜192TB Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 7420 〜1152TB (〜480TB/rack) 7720 〜720TB/rack DTrace Analytics 10 実際のシステムでより有効活用するには Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 11 実際のシステムでより有効活用するには • ストレージサーバーの準備 • ストレージプール構成の検討 • ファイルシステム属性値の検討 • 注意 • あくまで一般論であり、全ての要件に見合う わけではないのでご注意ください Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 12 実際のシステムでより有効活用するには • ストレージサーバーの準備 • • • • • アプライアンスか手作りか 動作OS サーバー検討項目 外付けストレージ検討項目 よく利用される機器 • ストレージプール構成の検討 • ファイルシステム属性値の検討 • 注意 • あくまで一般論であり、全ての要件に見合う わけではないのでご注意ください Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 13 アプライアンスか手作りか • アプライアンス(Sun ZFS Storage 7000シリーズ) • 設定が簡単かつ多くの要件にも見合う • Dashboard、Analytics (DTrace)などツールもストレージとして 必要十分なものを実装 • Solaris 11 Express に準じた開発速度 (重複排除機能も搭載) • ただし、管理ツール (GUI/コマンド) からできることしかできない • RAIDグループあたりのディスク本数など設定不能 (不要) • コストと工数の兼ね合いからこちらで十分な要件も多い ! • 「十分検討された決め打ち」なので逆に細かい調整が不要 • 手作り ! • より柔軟にZFSの機能を使いたい • (本資料は主にこちらをテーマに扱いますが アプライアンスの内部構造理解として参考になります) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 14 ZFSが動作するOS • Solaris • SPARC、x86/x64 • ZFSは64-bitカーネルで使用するのが望ましい ! • Oracle Solaris 10、Solaris 11 Express 2010.11 (Oracle によるサポート有) • OpenSolaris Communityベースの各 distro (distro ごとのサポートポリシー) • Solaris以外 • FreeBSD, Linux/FUSE, MacOS X (Apple としては2009/10でプロジェクトdiscon) • できれば最新リリース・パッチを用意 • ZFSは堅牢だが、進化も続いている ! • 試すだけであれば仮想環境 (VirtualBox等)上の Solaris でも可 • • Sun ZFS ストレージアプライアンスの VirtualBox用シミュレータもあります ! (本資料は主にSolaris上での構成を検討します) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 15 サーバー側検討項目 • CPU (clock, core, ..) • ネットワーク • 強力なほど良い • トランザクション、ネットワーク、 キャッシュ、チェックサム、 重複排除、圧縮、暗号化、.. • HW accelerationが見込まれる • • チェックサム、重複排除、暗号化 • メモリ • 速くて多いほど良い • ARC ! • 速く、多く、接続性 • GbE, 10GbE, InfiniBand • IPマルチパス、リンク集約 • サイト設計も検討 サービスプロトコル • NFS, CIFS, FTP, iSCSI, FC, SRP, iSER, .. • boot/rootディスク • 高速Flashデバイス ! • 負荷要件によっては望ましい • 主にL2ARC、ZIL(slog)用 • ZFS rootにするか • ディスクとの接続 • 内蔵 • 外付け Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 16 ZFS rootにするかしないか • すると管理・運用上の利点が多い • snapshotを使用してboot環境のupdate/rollbackが容易 • クリティカルなパッチ適用時などに有用 ! ! • cloneによるboot環境作成でOSのLiveUpgradeも容易 • ZFSのみ管理すればよい • rootがUFSだとUFSキャッシュも使われる • Solaris 11 Express はZFS rootのみ • Solaris 10では10/08から • 新規インストール時 • CUIインストーラから ! • UFS rootからアップグレード • 別パーティションにプールを作成 • ブート環境作成 • Live Upgrade • ミラー構成時はbootblockのコピーが必要(CR#6668666) • (Solaris 11 Expressでは修正済) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 17 外付けストレージ使用時の検討項目 • サーバーとの接続 • HBA、HCA、コントローラ数 • HW RAIDではない方が ! ZFSの効果が出しやすい • SATA, SAS, FC/SAN, IB, Ethernet • ディスクドライブ HA-ZFS node B node A • 種別 SATA/SAS/FC • 単体速度、容量 • 本数、RAIDレベル • 可用性、性能、容量 • HA構成 RG failover RG ZFS ストレージ プール • Oracle Solaris Cluster / Open HA Cluster によるfailover HA-ZFS Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 18 Flashデバイスの検討 • 「今まで DRAM, HDD, tape だったので Flash って馴染み無い」 • ケータイ、デジカメ、USB メモリなどでかなり使われている Enterprise SSD (3.5”/2.5” FF) • 「Flash なら知っているが遅いのでは?壊れやすいのでは?」 ! • エンタープライズ向けFlashは性能も信頼性も十分かつ日々向上 • 厳選 OEM 製品や、技術パートナーと共同開発したOracle 製品は自信あり • HDD と違って可動部分が無くエンタープライズ Flash のMTBF は HDD より長い • 「Flash って書込寿命あるよね?」 ! Sun Flash Accelerator F20 (PCI-Express Card) • エンタープライズ向けフラッシュは、ウェアレベリングなどの各種機構 (詳細は公開できないものも多い) を実装し、各セルの書込回数寿命には簡単には到達しない • SLCのものは書込回数寿命も MLC のものより大きい • ZFS なら書込回数の寿命に到達してもデータ損失しない (第二弾参照) • 「Flash が速いのはわかったが、HW-RAID のキャッシュ (DRAM 等) よりは遅いよね?」 • 弊社製 F20, F5100 はDRAMを搭載しておりスーパーキャパシタで電力を供給 • スーパーキャパシタ+Flashはバッテリーバックアップと同様のことをより少ない消費電力で実現 • 停電時は DRAM 上の dirty データをスーパーキャパシタで Flash に書き込む • Oracle製Flashは4KB単位のI/Oで最も高性能 • L2ARC、slogでまるごと使う場合は特に気にしないでよい Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. Sun Storage F5100 (外部ストレージ) 19 よくご検討いただいているマシン • アプライアンス • Sun ZFS ストレージアプライアンス S7120 S7320 S7420 ! • 強力なCPU、多メモリ、高拡張性、Enterprise Flash搭載可能 • Sun ZFS Storage 7120 (max: 1x 4core, 24GB, SAS-2 120TB, Flash 0+96GB) • Sun ZFS Storage 7320 (max: 2x 4core, 72GB, SAS-2 192TB, Flash 2TB+288GB) • Sun ZFS Storage 7420 (max: 4x 8core, 512GB, SAS-2 1.15PB, Flash 2TB+1.7TB) • 7320 と 7420 はコントローラ冗長化構成が可能 読込 ログ • 内蔵ドライブ数が多いマシン • Sun Fire X シリーズ x64 サーバー ! ! • 強力なCPU、多メモリ、高拡張性、Enterprise Flash搭載可能、多くの内蔵ドライブ • Sun Fire X4270 M2 (max: 2x 6core, 144GB, 12x 3.5”, 4x GbE, 6x PCIe2, 2U) • Sun Fire X4270 M2 (max: 2x 6core, 144GB, 24x 2.5”, 4x GbE, 6x PCIe2, 2U) X4270 M2 (3.5” HDDモデル) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. X4270 M2 (2.5” HDDモデル) 20 実際のシステムでより有効活用するには • ストレージサーバーの準備 • ストレージプール構成の検討 • • • • 使用デバイス RAIDレイアウト Hybrid ストレージプール (キャッシュ、ログ) ホットスペア • ファイルシステム属性値の検討 • 注意 • あくまで一般論であり、全ての要件に見合う わけではないのでご注意ください Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 21 おさらい: ファイルシステム作成手順 / (root) 1.プールにストレージを登録 zpool create tank cXtXdX ... プール名 2.プールから ファイルシステム切出 zfs create tank/home 3. (省略可) 属性値設定 ファイルシステム名 zfs set <attr>=<value> tank/home usr opt tank home 作成時に 自動でマウント • 3ステップで構成可能 ! • ZFS用語解説「データセット」 • ファイルシステム、スナップショット、LUN、クローン等 • zfs creat で作るもの • 属性値適用の単位 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. home ZFS Storage Pool: tank 22 プール作成: zpool create • 書式 • zpool create <pool_name> vdev vdev ... ! • vdev: Virtual DEVice (物理デバイスをまとめた論理グループ) • [layout] <device> ... : RAIDグループ • [cache] <device> ... : 二次読込キャッシュデバイス (L2ARC) • [log] [layout] <device> ... : ログデバイス (slog) • [spare] <device> ... : ホットスペア • 使用デバイスの検討 • RAID レイアウトの検討 • layout: mirror, raidz/z2/z3, 指定無: ストライプ • キャッシュの検討 • ログの検討 • ホットスペアの検討 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 23 プールに含めることができるデバイス ! • ホストからディスクとして見えるデバイス • DAS HDD、Flash、HW-RAID LUN、FC-SAN、iSCSI • 推奨は1ドライブ(丸ごと)単位 • 全ドライブ同一容量が管理上最もよい • HW-RAIDとの組み合わせは要相性テスト • Solaris Volume Managerのボリューム • ramdisk (ramdiskadm -aで作成) • パーティション • ドライブ丸ごとと比べて可用性が低い • Note PCなどHDD内でOSやファイルシステムを分ける必要がある場合 • ZFS rootは現在パーティションで構成 • 1ドライブ1パーティションなら可用性は問題無し • ファイル(mkfile などで作成) • テスト用 (cacheには指定不可だがlofiadm -aすればcacheに設定可) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 24 サポートするRAIDレベル D • RAID 0 • RAID 1(+0) D1 • 2面、3面、.. (SZS7000は3面まで) • RAID-Z(+0) vdev • RAID 5の拡張 • シングルパリティ • RAID-Z2(+0) D2 D3 D4 c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0 • トリプルパリティ ! Storage Pool RAID 1(+0) D D P D3 Storage Pool vdev c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0 RAID 0 c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0 • RAID-Z3(+0) D1 D1 D2 D2 Storage Pool D1 D2 • RAID-6の拡張 • ダブルパリティ D D1 D2 P1 vdev P2 c1t0d0 c1t1d0 c1t2d0 c1t3d0 Storage Pool vdev RAID-Z(+0 も可能) RAID-Z2(+0も可能) ! Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. ! 25 RAIDレイアウトの検討 ! ! ! • プール=あるRAID特性(性能や冗長性)の容量のまとまり • 24ディスクドライブのプール例 ! • 同一本数で同一RAIDレベルのグループを後から追加可能 vdev数 x 1 vdev内本数 RAID 0 1x 24本 RAID 1(+0) 2面ミラー RAID 1(+0) 3面ミラー RAID-Z (≒ 5+0) RAID-Z2 (≒ 6+0) RAID-Z3 - - 1x (23D+1P) 1x (22D+2P) 1x (21D+3P) 2x 12本 - - - 2x (11D+1P) 2x (10D+2P) 2x (9D+3P) 3x 8本 - - - 3x (7D+1P) 3x (6D+2P) 3x (5D+3P) 4x 6本 - - - 4x (5D+1P) 4x (4D+2P) 4x (3D+3P) 6x 4本 - - - 6x (3D+1P) 6x (2D+2P) - 8x 3本 - - - - 12x 2本 - 12x (1D+1D) - 12x (1D+1P) - - 24x 1本 24x (1D) - - - - - 8x (1D+1D+1D) 8x (2D+1P) :あまり意味をなさない Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 26 容量について • 使用量80%を越えないように設計、運用 • 越えるとファイルシステムの内部処理の割合が多くなる • セクタの割り当て、quota処理など • 容量計算(データ用1 vdev が同一容量ドライブN本のとき) 2TB HDD x3 の RAID-Z グループが 4グループ → 4 x 2 x 2TB = 16TB • raw容量 = データ用vdev数 x vdev内データドライブ数 x ドライブ容量 2TB HDD x3 の RAID-Z グループ → 3 - 1 = 2 • vdev内データドライブ数 = N (ストライプ), N-1(RAID-Z), N-2(Z2), N-3(Z3), N/2(ミラー) • GBとGiBの違い ! • GB= 1000x 1000x 1000、GiB= 1024x 1024x 1024 • ざっと実効容量(TB) = raw容量(TB) x 0.98 ! • snapshot/cloneなどでの使用量 • 差分しか容量を消費しない ! • システム要件次第だが一般にかなり少なくできる Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 27 高速なRAID再同期 (resilver (resync,rebuild,reconstruct)) • ディスク障害時のオンライン再同期処理 • 通常のRAID管理ソフトウェア • ZFS • ディスクのどこが使用中か 認識できない • ドライブ全体に及ぶ再同期 • ディスクのどこが使用中か認識されている • 使用中部分のみで最小限のアクセスで再同期 • メタデータをたどりつつチェックサムも確認し silent data corruptionを修復 ! • 一時障害の際は実行されなかった トランザクション分のみの修復で完了 • uberblockからトップダウンに修復 • 2 HDD目の故障・修復時に1 HDD目の 修復完了分までが正データとして使える ! • RAID管理とファイルシステムが統合されている利点 • 冗長性が低くなっている時間を短くできる可能性大 使用中 未使用 再同期 再同期 使用中 未使用 × Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 28 ! ! ! double/triple parity (RAID-Z2/Z3)の必要性 • 近年のドライブ単体の信頼性(URE / bit read) • SATA-II 1014〜1015, SAS 1015〜1016, FC: 1015〜1016 • 1TB SATA-II HDD 1ドライブ故障時 • RAID 5 (3D+1P) 再構成失敗率 HDD単体容量 HDD信頼性 (K) (M) (G) 本数 (T) (本数) • 1- (1-8/1014)1000x1000x1000x1000x3〜1- (1-8/1015)1000x1000x1000x1000x3 RAID再構築に必要な読込数 1バイト読込成功確率 = 0.213372139 〜 0.023714290 2-20% ! • RAID 6 (10D+2P) 再構成失敗率 • {1- (1-8/1014)1000x1000x1000x1000x10 } x {1- (1-8/1014)10} 15 1000x1000x1000x1000x10 15 10 〜 {1- (1-8/10 ) } x {1- (1-8/10 ) } = 0.000000000 〜 0.000000000 ほぼ0% ! • ドライブ単体の大容量化と ストライプ幅を大きくしたい要求への対応 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 参考: 近似計算 x << 1 のとき (1-x)n ≒ 1- nx 29 RAID-Z/Z2/Z3グループ構成ドライブ数 • 可用性と容量の兼ね合いから • RAID-Z • 1グループは3 (2D+1P) から4 (3D+1P)ドライブ • RAID-Z2 • 1グループは5 (3D+2P) から13 (11D+2P)ドライブ • RAID-Z3 • 1グループは8ドライブ(5D+3P) 以上 • 性能面の考慮 I/O FSB FSB FSB FSB 3D+2P 3D+2P • 1グループ3-10ドライブくらい • ランダムリードが多く読込キャッシュ(一次、二次) が 3D+2P 3D+2P ! 少ないときは少なくして 1 zpool 内にできるだけ RAID-Z/Z2/Z3グループ数を多くする ! zpool • RAID-Z/Z2/Z3 は1 RAID グループに1 FSBが書き込まれるため • (Solaris 11 Expressではメタデータの一部がミラーされ高速化) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 30 ストライプ幅自動調節でフルストライプライト • 1 RAID グループに 1 FSBが分散して書き込まれる 1 RAID グループ 書き込む ブロックサイズ (FSB: 512B-128KB) によって伸縮 FSB: File System Block 大きな 書き込み HDD1 HDD2 HDD3 HDD4 HDD5 LBA (Logical Block Address) P0 D0 D2 D4 D6 0 P1 D1 D3 D5 D7 1 P0 D0 D1 D2 P0 2 D0 D1 D2 P0 D0 3 P0 D0 D4 D8 D11 4 P1 D1 D5 D9 D12 5 P2 D2 D6 D10 D13 6 P3 D3 D7 P0 D0 7 D1 D2 D3 X P0 8 D0 D1 X . . . 1 RAID グループに 1 FSBを分散して書き込む 利点 write-holeの排除 read-modify-writeの排除 堅牢性重視! 小さな書き込み : ストライプ幅自動調節 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 31 小さなランダムリード時の注意点 small I/Oは FSBPS=IOPSと みなせる • シーケンシャルリード/ライト、ランダムライト時は 平均的には この注意点は該当しない 約 200 x2 = 400 FSBPS 250 x 2 均等に分散 しているとして 600 600 x ( 1 / 2 ) (1) FSBPSの read要求 (2) 各vdevに 300 FSBPSの read要求 均等に分散 4D + 1P しているとして 300 x (4/5) (3) 各HDDに 240 FSBPSの read要求 vdev (7) として計算する、つまり 500 FSBPSの > pool 1HDDのIOPS x vdev数 ! read return (6) 各vdevから 200 x (5/4) 均等に分散 しているとして 250 FSBPSの 平均的には read return 約 200 FSBPS として計算する vdev RAID-Z 構成時 各HDDから (5) 200 FSBPSの read return 1 HDD 200 IOPS とすると (4) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 32 性能重視ならミラー構成 • read要求をミラーの片側ずつに分散できる (7) 400 x 2 均等に分散 しているとして 800 600 x ( 1 / 2 ) (1) FSBPSの read要求 (2) 各vdevに 400 FSBPSの read要求 vdevへのread要求は small I/Oは FSBPS=IOPSと みなせる 1HDDのIOPS x HDD数 800 FSBPSの = pool ! read return (6) 各vdevから 200 x 2 400 FSBPSの read return ほぼ均等分割される 400 x (1/2) (3) 各HDDに 200 FSBPSの read要求 vdev vdev ミラー 構成時 各HDDから (5) 200 FSBPSの read return 1 HDD 200 IOPS とすると (4) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 33 参考: SZS7000管理画面のRAID構成 • RAIDレベルとストライプ幅(wide/narrow)のみ選択可能 • グループ内ドライブ数やストライプ幅は指定不能 (不要) ! • Disk Shelf (24 ドライブ) x9台(計216 ドライブ)、 うち1台目にLogzilla (SSD)1個の例 (Storage 7410) 15x (12D+2P)+5S 105x (1D+1P)+5S 52x (3D+1P)+7S 215x 1D 70x (1D+1D+1D)+5S 8x (23D+3P)+7S 4x (49D+3P)+7S • 構成内容はSZS7000容量計算ツール (要SZS7000実機 or シミュレータ)で ! • http://blogs.sun.com/rdm/entry/capacity_sizing_on_7x20 • (S7x10(上の表)と7x20でHDD搭載可能数が異なるので注意) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 34 どのRAIDレベルか • 同じドライブ数での大まかな性能 • ストライプ = ミラー > RAID-Z > Z2 > Z3 • 同じドライブ数での大まかな可用性 • 3面ミラー ≧ Z3 > 2面ミラー ≧ Z2 > Z > ストライプ = 冗長性無し • RAID-Z3はどの3本が故障してもよいが 3面ミラーは特定の3本が故障するとRAID障害 18 HDD 1 group RAID-Z 17D+1P • 4面以上のミラーはまず不要 • 同じドライブ数での大まかな容量 可用性考慮 6x (2D+P) RAID-Z2 16D+2P 2x (7D+2P) RAID-Z3 15D+3P 1x (15D+3P) • ストライプ > RAID-Z3 > Z2 > Z > ミラー • 1グループあたりのドライブ数によっては Z > Z2 > Z3 • 性能と可用性を考慮し、可能ならミラー構成を選択 ! • RAID-Z/Z2/Z3を選択する場合 ! • ランダムリードで必要なIOPSからプール内に何グループ作るかを検討 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 35 Hybrid ストレージプール ! • デバイスの価格、速度、容量をバランスよく • DRAM • Flash(SSD) • HDD Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 36 一次キャッシュ(ARC)について • DRAMを使用 • 読込時にも書込時にも使われる • シーケンシャルI/Oの際はスキップされる • 使用量 (標準設定時) • 最大: 物理メモリ-1GB (or 物理メモリの7/8) • 最小: 物理メモリの約1/8 • 通常はチューニング不要 ! • 他アプリ等のメモリを奪うことはしないため • 物理メモリ使用量がある程度決まっている アプリ等との共存時は制限する方がよい ! • 他のアプリ等との兼ね合いを見て 使用量を大きくしすぎない対応はなされている(CR#6488341) • アプリのキャッシュ機構との兼ね合いによってはオフにすることも検討 (primarycache属性: データセット単位で設定可能) • 重複排除利用時の注意点あり (後述) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 37 読込二次キャッシュ(L2ARC)検討項目 ! • ランダムリード性能に大きく貢献 • 複数デバイス構成時、ミラー構成はできずストライプのみ • 書込中のデバイスからは読込を行えないので ! • ARCから除去される(あふれた)データが格納される • 重複排除の管理テーブルも同様に格納される • シーケンシャルリード時はそもそもARCに載らないので使われない • dirtyデータは格納されない • ウォームアップ時間を考慮 • かつてより性能は改善されている • リブートで内容を保持できない(今後の拡張点) • ARCより大きい方がバランスよく性能が出る • 頻繁に使用されるデータ分をカバーする量が望ましい • 1レコードあたり256バイトのメタデータ • このメタデータはARCに置かれる • recordsize=8KでL2ARC 100GBにARC約5GB • アプリのキャッシュ機構との兼ね合いによってはオフにすることも検討 (secondarycache属性: データセット単位で設定可能) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 38 書込ログ(ZIL)検討項目 ! • 同期書込時のみ使用される • O_DSYNC, O_SYNC, fsync(), forcedirectio, .. • sync属性で同期書込の扱いをデータセット単位で変更できる (Solaris 11 Express) • ログデバイス非指定時はプール内に形成 • トランザクションコミットでログはすぐ削除される 挙動が大きく異なる! • ログデバイス指定時 (= slog: separate log) • 複数構成時はミラー、ストライプが可能 ! • ストライプでもSPoFにはならない (「ZFS 第二弾」参照) • できれば高速メディア(Flash等)を指定する • immediate_write_sz (32KB)を超える書込の扱い • slog→メタデータ、データともslogに書く • non slog→メタデータはZILに書き、データはコミットまで待つ • 属性値でバイアスを設定可(throughput/latency)(後述) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 39 ホットスペア • ディスク障害時に自動で使用ディスク切替 • 可用性を考えると設定する方がよい • スペアディスク数 • ストレージ筐体内に1〜数本 • コントローラを分散 • プール間で共有可能 • SZS7000では共有できない • スペアに切り替わった際のディスク配置も考える • デバイスリプレイスで戻せる ! • SZS7000ではHDD本数とRAIDレベルから決まる (考慮不要) • スペアディスク • 基本的にはプールのデータディスクと同一のもの • セクタ数単位で容量が同じかそれ以上 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 40 実際のシステムでより有効活用するには • ストレージサーバーの準備 • ストレージプール構成の検討 • ファイルシステム属性値の検討 • • • • ZFSとチューニング 属性値一覧 ネットワークでの共有プロトコル DBで使う場合の目安 • 注意 • あくまで一般論であり、全ての要件に見合う わけではないのでご注意ください Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 41 ファイルシステムの切り出し: zfs create 一般にはデータセットの 切出 / (root) ファイルシステム3 usr opt export home ファイルシステム1 ファイル システム2 ファイルシステム4 StoragePool Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 42 ファイルシステム (データセット) • ディレクトリのように操作できる • ユーザーやプロジェクトごとに 個別ファイルシステムを作成 • きめ細かい管理を実現 ! ! 16-20 □□ 11-15 △△ 1-10 ○○ StoragePool Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 43 属性値設定: zfs set <attr>=<value> • • • • • • • • 容量予約 容量制限 マウントポイント 共有の設定 (NFS, iSCSI, CIFS) 圧縮の有効化(lzjb, gzip-[1-9]) cool! 重複排除 (Solaris 11 Express, SZS7000) 暗号化 (Solaris 11 Expressのみ) new! 等 ZFS user1用 ファイルシステムの 容量を 1GB以内に制限 user2用 ファイルシステムの 容量を 5GB分確保 Storage Pool 属性値はディスクに書かれる Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 44 ZFSとチューニング • チューニング不要であることが開発目標 • ただし必要な場合もある ! • 属性値は設定以後(の書込)に適用される • zfs create 時に設定しておくのが望ましい • 暗号化ポリシーは作成時のみ設定可能で下位に継承される(変更不可) • データセット単位で属性値を変える ! • ユーザーごと、プロジェクトごと、特性ごと • ただし作りすぎると性能インパクト+管理負荷 • ユーザー数が非常に多い場合のquota等 • ファイルシステムで分けるよりuserquota/groupquotaなどで対応 • Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 45 データセット属性値 (Solaris 10 9/10) NAME tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank PROPERTY type creation used available referenced compressratio mounted quota reservation recordsize mountpoint sharenfs checksum compression atime devices exec setuid readonly zoned snapdir aclmode VALUE filesystem (水) 12月 1 14:17 2010 72K 63.4M 21K 1.00x yes none none 128K /tank off on off on on on on off off hidden groupmask SOURCE default default default default default default default default default default default default default default default 赤い文字はSolaris 11 Express 2010.11 では無い属性 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 46 データセット属性値 (Solaris 10 9/10)(続き) NAME tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank PROPERTY aclinherit canmount shareiscsi xattr copies version utf8only normalization casesensitivity vscan nbmand sharesmb refquota refreservation primarycache secondarycache usedbysnapshots usedbydataset usedbychildren usedbyrefreservation logbias VALUE restricted on off on 1 4 off none sensitive off off off none none all all 0 21K 51K 0 latency SOURCE default default default default default default default default default default default default default 赤い文字はSolaris 11 Express 2010.11 では無い属性 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 47 プール属性値 (Solaris 10 9/10) NAME tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank PROPERTY size capacity altroot health guid version bootfs delegation autoreplace cachefile failmode listsnapshots autoexpand free new! allocated VALUE 95.5M 0% ONLINE 14420412883469840728 22 on off wait on off 95.4M 106K SOURCE default default default default default default default default default default - Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 48 データセット属性値 (Solaris 11 Express 2010.11) NAME tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank PROPERTY type creation used available referenced compressratio mounted quota reservation recordsize mountpoint sharenfs checksum compression atime devices exec setuid readonly zoned snapdir aclinherit canmount xattr copies VALUE filesystem 水 12月 1 14:12 2010 70K 63.4M 31K 1.00x yes none none 128K /tank off on off on on on on off off hidden restricted on on 1 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. SOURCE default default default default default default default default default default default default default default default default default default 49 データセット属性値 (Solaris 11 Express 2010.11)(続き) NAME tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank PROPERTY version utf8only normalization casesensitivity vscan nbmand sharesmb refquota refreservation primarycache secondarycache usedbysnapshots usedbydataset usedbychildren usedbyrefreservation logbias dedup mlslabel sync encryption new! keysource keystatus rekeydate rstchown VALUE 5 off none sensitive off off off none none all all 0 31K 39K 0 latency off none standard off none none on SOURCE default default default default default default default default default default default default default default 青い文字はSolaris 10 9/10から追加された属性 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 50 プール属性値 (Solaris 11 Express 2010.11) NAME tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank tank PROPERTY size capacity altroot health guid version bootfs delegation autoreplace cachefile failmode listsnapshots autoexpand dedupditto dedupratio free allocated readonly VALUE 195M 0% ONLINE 17439480805113476651 31 on off wait off off 0 1.00x 195M 324K off SOURCE default default default default default default default default default default default - 青い文字はSolaris 10 9/10から追加された属性 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 51 ZFSのバージョン 23 Slim ZIL % zpool upgrade -v 24 System attributes (略) 25 Improved scrub stats VER DESCRIPTION 26 Improved snapshot deletion performance --- --------------------------------------------------27 Improved snapshot creation performance 1 Initial ZFS version 28 Multiple vdev replacements 2 Ditto blocks (replicated metadata) 29 RAID-Z/mirror hybrid allocator 3 Hot spares and double parity RAID-Z 30 Encryption Solaris 11 Express 2010.11 4 zpool history 31 Improved 'zfs list' performance 5 Compression using the gzip algorithm 6 bootfs pool property ZFSのバージョン (機能追加で大抵プールのバージョンが上がる) 7 Separate intent log devices • プールのバージョン zpool get version 8 Delegated administration 9 refquota and refreservation properties • ファイルシステムのバージョン zfs get version 10 Cache devices • 新機能使用にはアップグレードが必要 (zpool/zfs upgrade) 11 Improved scrub performance 12 Snapshot properties バージョン間の互換性にも注意 13 snapused property • import対象プールのバージョンをサポートしている必要あり 14 passthrough-x aclinherit • LiveUpgradeなどブート環境(BE)を切り替えるような利用時 15 user/group space accounting 16 stmf property support • 新BEにてプールをアップグレードすると古いBEから 17 Triple-parity RAID-Z 起動できなくなる ! 18 Snapshot user holds • 新BEで十分テストしてからプールをアップグレード 19 Log device removal 20 Compression using zle (zero-length encoding) • (SZS7000のdeferred updateも同様) 21 Deduplication Solaris 10 9/10 (ただし重複排除はできない) 22 Received properties Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 52 重複排除の注意点 • Solaris 10 9/10では利用できない ! • データセット属性値で有効にした後の書込をオンライン(オンザフライ)で重複排除 • 有効にする前に書き込まれたデータは重複排除されない ! • 重複判定にCPU、ARC (あふれたらL2ARC、次いでHDD) を消費 • # zdb -S <zpool> (事前見積り) (zdb -DD <zpool> で事後確認) ここにあふれると性能低下! • 重複排除の有効性: dedup ratio > 1.0 (容量節約率の計算はプール単位) • 重複排除テーブル (DDT) のサイズ: 約 250 bytes x allocated block数 • 大まかな見積り: recordsize=128KB、重複無しの20TBデータ → DDT 32GB recordsize=8KB、重複無しの1TBデータ → DDT 32GB • ARCをあふれる場合はL2ARCが非常に効く(典型的なランダムリード) • チェックサムによるブロック単位での重複判定 (SHA256) • コリジョン発生確率 2-256≒10-77、verifyはさらにbyte単位で比較 • cloneとの組み合わせも検討 • 重複ブロックが多いことが確実でも丸ごとcloneして差分管理する方が有効な場面 • 仮想マシンイメージファイルはclone、パッチ適用時はdedup、等 • 圧縮や暗号化との同時使用も可能 • ! ! 書込時: 圧縮→暗号化→チェックサム(重複排除) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 53 使用容量プロパティ • データセットの詳細容量 usedbychildren usedbydataset usedbyrefreservation usedysnapshots ! list -o space • • • • # zfs NAME rpool rpool/ROOT rpool/ROOT/zfsBE rpool/dump rpool/export rpool/export/home rpool/swap AVAIL 27.0G 27.0G 27.0G 27.0G 27.0G 27.0G 27.5G USED USEDSNAP USEDDS USEDREFRESERV USEDCHILD 6.27G 20.5K 97K 0 6.27G 4.73G 0 21K 0 4.73G 4.73G 97.5M 4.63G 0 0 1.00G 16K 1.00G 0 0 60K 16K 23K 0 21K 合計 21K 0 21K 0 0 553M 0 41.5M 512M 0 • zfs listでスナップショットも表示させたい場合 • プールのlistsnaps属性 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 54 共有プロトコルごとのtips • NFS • • • • sharenfs 属性で設定 同期書込が必要な場合はクライアント側でforcedirectio Solaris の NFSはカーネル内実装 ! NFSv3かNFSv4が使用可能 • CIFS • Solaris 10はSamba経由 • sharesmbプロパティはあるが使用不能 • Solaris 11 Express はカーネル内実装CIFSでsharesmb可能 ! • SZS7000も同様 • iSCSI • 基本的に書込は同期となる • 高速デバイスによるslogが効果的 ! Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 55 共有プロトコルごとのtips(続き) • iSCSI (続き) • Solaris 10のiSCSI targetはユーザーランド実装 (shareiscsi で設定) • Solaris 11 ExpressのCOMSTAR port providerはカーネル内実装 ! • SZS7000も同様 • WCE (Write Cache Enabled) 設定 • HDDやHW-RAIDのWCEとより良く協調可能 (Solaris 11 Express) • 設定手順 (shareiscsiでは設定できない)(→参考情報にリンクあり) ! • stmfadm create-lu: backing store を logical unit provider に登録 • itadm create-target: COMSTAR iSCSI port provider に紐付け • 性能が出ない場合はinitiatorへのログインパラメータの変更も検討 • • • • • ImmediateDate=yes InitialR2T=no FirstBurstLength=128K MaxRecvDataSegmentLength=128K MaxConnections=4 など Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 56 ネットワークでの共有、分散 • IPMP • 障害の迂回、出力負荷分散 • 障害検知 • リンク状態の監視 • 検査用アドレスへの検査信号 0 • リンク集約 (LACPによる) • ポリシーによって使用ポート設定可能 • L2: MACアドレスのハッシュ値 • L3: IP アドレスのハッシュ値 • L4: IPアドレス+ポート番号などのハッシュ値 1 2 3 hash(MAC,IP,Port) = ?? SolarisのLACP実装 • L2やL3のみでもクライアント数が多いと均等分散 • クライアントが少ない場合はL2,L3,L4の組み合わせを ポリシーとすると均等分散できることが多い ! (ポリシーにL2,L3,L4を 指定したとき) • source aware routing (Solaris 11 Express、SZS7000) • パケットのソースアドレスに応じたインターフェースからの送出 • iSCSI MC/S (Multiple Connection per Session)(Solaris 11 Express) • 1 iSCSI セッション内で複数のコネクションを確立可能 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 57 ZFSでデータベースを使う場合 • 一般 • データベースの • 使用する固定ブロックサイズをZFSのrecordsizeと揃える ! • そもそもrecordsizeとは • recordsize以上の書込はrecordsize単位で複数のFSBに分割 • recordsize以下の書込はその書込サイズのFSBになる • 物理メモリ使用量分はARCが使わないように絞る ! • slogの書込バイアスプロパティ設定 ! • より堅牢性重視(redoログなど) • logbias=latency • 他に堅牢性をより重視するものがある(テーブルなど) • logbias=throughput • 参考情報: www.SolarisInternals.COMのZFS for Databases Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 58 ZFSでOracle DBを使う場合の目安 • データファイル • recordsize=8K、logbias=throughput • redoログ • recordsize=128K、logbias=latency • インデックス • recordsize=8K-32K、logbias=latency • バッファキャッシュ(SGA)を大きめにとる場合 • primarycache=none,secondarycache=none • ログライタ ! • primarycache=none • 参考情報: blogs.sun.com/roch/entry/synchronous_write_bias_property Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 59 ZFSでMySQLを使う場合の目安 • ストレージエンジンごとに異なる ! • MyISAM • InnoDBのようなI/O処理機構は無い • 性能はファイルシステムやストレージに依存 • InnoDB • 様々なI/O処理機構がZFSと重複 • 負荷要件により適した方を採用。以下は一般的目安 ! • • • • • slogで高速デバイスを用いる recordsize=16K ZFS prefetch無効化 ARCの制限 InnoDBのダブルライトバッファ無効化 • 参考情報: blogs.sun.com/realneel Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 60 これでもうまくいかない場合 • 負荷要件の精査 ! • ベンチマークツールの負荷と実際の負荷の類似性はどうか • 何がボトルネックしているのか調査 • arcstat, arc_summary.pl, dimstat, vmstat, iostat, netstat, kstat, DTrace, mdb, SZS7000ならAnalytics Solarisには多くのツール! • 禁断(?!)の「Evil Tuning Guide」(www.SolarisInternals.COM) • • • • • • • チェックサムを停止 ARCサイズを絞る 先読みを停止 デバイスI/O並列度変更 キャッシュのフラッシュ ZILを停止 メタデータ圧縮しない これらチューニングの 効果を見て 内部で起きている ことを検討・確認 ! 他にとるべき方法が 無いか検討する材料 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 61 運用管理について • 障害対応 • コマンドtips • Solaris ZFSマニュアル • www.SolarisInternals.COM • Trouble Shooting Guide • Oracle Universityコース • バックアップ • www.SolarisInternals.COM • ZFS Best Practice Guide • ZFS in the Trenches • http://blogs.sun.com/video/ entry/zfs_in_the_trenches_ben • L2ARCはadd/remove可 • slogはadd/attach/detach可 • データ用ドライブは mirrorのみdetach可 • attachはattach先を指定 • device replaceは1引数版と2引数版 がある • scrub ≠ fsck ! • scrubはチェックサムの確認 • diff (Solaris 11 Express) • あるsnapshotにrollbackしてよいかの 判断が容易に ! • split • ミラー構成プールを分割 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 62 今回のまとめ • ZFSサーバーを手作り • 標準設定でも一般的な要件には十分対応可能 • 多様な要件に応えるための柔軟なチューニングポイント • 実際のシステムでより 有効活用するには ! • 容量、負荷、可用性、利用方法の要件をできるだけしっかり見積り 検討項目を注意点に考慮しながら検討、判断 • 検討項目 • ストレージサーバー • ストレージプール構成 • ファイルシステム属性値 • 次回「ZFS コマンド実践」(予定) Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 63 今回分の参考情報 • http://www.solarisinternals.com/ • Solaris 11 Express iSCSI設定 • • • • • ZFS Best Practice Guide ZFS for Databases ZFS Configuration Guide ZFS Trouble Shooting Guide ZFS Evil Tuning Guide • blogs.sun.com/ • bonwick, roch, realneel, perrin, mrbenchmark, timthomas, .. • fishworks, mws, bmc, ahl, breadan, .. • http://wikis.sun.com/display/OpenSolarisInfo/ How+to+Configure+iSCSI+Target+Ports • http://www.slideshare.net/satokaz/ comstar-comstar • SZS7000情報 • http://www.oracle.com/us/ products/servers-storage/ storage/unified-storage/index.html • ホワイトペーパー • Oracle、MySQL等 • SZS7000シミュレータ • ZFS第一弾、第二弾、第三弾 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 64 ZFS シリーズ共通参考情報 • 参考情報リンク集 hiroa blog zfs 検索 からリンクしました! • 解説記事、アーキテクチャ、ソースツアー、デモ、マニュアル、 構築時の参考情報、blog、事例、書籍 • Oracle Universityコース • Solaris 10 ZFS管理 (SA-2290-S10) • ZFSの機能、プールとファイルシステム管理、 スナップショットとクローンの操作、ACL、 トラブルシューティング Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 65 OTN×ダイセミ でスキルアップ !! ・一般的な技術問題解決方法などを知りたい! ・セミナ資料など技術コンテンツがほしい! Oracle Technology Network(OTN)を御活用下さい。 http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html (日本) http://www.oracle.com/technetwork/index.html (global) Solaris技術情報はこちらに統合! 「System Admin and Developers」 (global) ※日本サイトは現在統合作業中です。旧 SDC のコンテンツは http://www.oracle.com/technology/global/jp/sdn/solaris/index.html よりアクセス可能です。 http://www.oracle.com/technology/global/jp/ondemand/otn-seminar/index.html 過去のセミナ資料、動画コンテンツはOTNの 「OTNセミナー オンデマンド コンテンツ」 へ ※ダイセミ事務局にダイセミ資料を請求頂いても、お受けできない可能性がございますので予めご了承ください。 ダイセミ資料はOTNコンテンツ オン デマンドか、セミナ実施時間内にダウンロード頂くようお願い致します。 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 66 OTNセミナー オンデマンド コンテンツ ダイセミで実施された技術コンテンツを動画で配信中!! ダイセミのライブ感はそのままに、お好きな時間で受講頂けます。 最新情報つぶやき中 oracletechnetjp ・人気コンテンツは? ・お勧め情報 ・公開予告 など OTN オンデマンド ※掲載のコンテンツ内容は予告なく変更になる可能性があります。 期間限定での配信コンテンツも含まれております。お早めにダウンロード頂くことをお勧めいたします。 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 67 Oracle エンジニアのための技術情報サイト オラクルエンジニア通信 http://blogs.oracle.com/oracle4engineer/ 最新情報つぶやき中 oracletechnetjp • 技術資料 • ダイセミの過去資料や製品ホワイト ペーパー、スキルアップ資料などを 多様な方法で検索できます • キーワード検索、レベル別、カテゴリ 別、製品・機能別 • コラム • オラクル製品に関する技術コラムを 毎週お届けします • 決してニッチではなく、誰もが明日 から使える技術の「あ、そうだったん だ!」をお届けします オラクルエンジニア通信 こんな資料が人気です 5ヶ月連続で「RAC/ASMインストール資料」が第一位。 根強い人気のチュートリアル系コンテンツですが、新たに 「Oracle Enterprise Managerインストール資料」が第四位に ランクインしました。 パフォーマンス・チューニング コンテンツを集めた特集ページも 好評です。 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 68 ITプロジェクト全般に渡る無償支援サービス Oracle Direct Conciergeサービス ■パフォーマンス診断サービス NEW •Webシステム ボトルネック診断サービス •データベースパフォーマンス 診断サービス ■移行支援サービス •SQL Serverからの移行支援サービス •DB2からの移行支援サービス •Sybaseからの移行支援サービス •MySQLからの移行支援サービス •Postgre SQLからの移行支援サービス •Accessからの移行支援サービス •Oracle Application ServerからWeblogicへ 移行支援サービス NEW ■システム構成診断サービス •Oracle Database構成相談サービス •サーバー統合支援サービス •仮想化アセスメントサービス •メインフレーム資産活用相談サービス •BI EEアセスメントサービス •簡易業務診断サービス ■バージョンアップ支援サービス •Oracle Databaseバージョンアップ支援サービス •Weblogic Serverバージョンアップ支援サービスNEW •Oracle Developer/2000(Froms/Reports) Webアップグレード相談サービス オラクル社のエンジニアが 直接ご支援します お気軽にご活用ください! オラクル 無償支援 検索 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 69 あなたにいちばん近いオラクル Oracle Direct まずはお問合せください Oracle Direct 検索 システムの検討・構築から運用まで、ITプロジェクト全般の相談窓口としてご支援いたします。 システム構成やライセンス/購入方法などお気軽にお問い合わせ下さい。 Web問い合わせフォーム フリーダイヤル 専用お問い合わせフォームにてご相談内容を承ります。 http://www.oracle.co.jp/inq_pl/INQUIRY/quest?rid=28 0120-155-096 ※月曜~金曜 ※フォームの入力には、Oracle Direct Seminar申込時と同じ 9:00~12:00、13:00~18:00 ログインが必要となります。 ※こちらから詳細確認のお電話を差し上げる場合がありますので、 (祝日および年末年始除く) ご登録されている連絡先が最新のものになっているか、 ご確認下さい。 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 70 Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved. 72 72