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小次郎講師のトレーダーズバイブル第13回

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小次郎講師のトレーダーズバイブル第13回
最高レベルのトレード手法をどこよりもわかりやすく!
!
小次郎講師のトレーダーズバイブル第13回
「エッジのある取引(トレードマネジメント)
その3、、期待値とは?」
皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。よろしくお願いします。
さて、前回トレードエッジの計算式を教えたが本日はそれを徹底的に勉
強していきたい。
よろしくお願いします。
1
【1、トレードエッジの計算式徹底マスター】
!
前回もお話したが、トレードエッジの計算式は、トレードにおける勝利
の方程式。身体に染みこませて、使いこなしていただきたい。
公文式みたいですね。
そう、公文式のように例題を繰り返しすることが大事。
ということでどんどんテストをするぞ。
【競馬の問題】
1番人気A、勝つ確率55% 配当170円
2番人気B、勝つ確率25% 配当410円
3番人気C、勝つ確率20% 配当600円
エッジのある順番に並べよ
競馬ってよく知らないんです。
では説明しよう。競馬の馬券は1枚100円。配当170円とは100円が
170円になって返ってくるということ。
2
勝つ確率ってどうやってわかるんですか?
すまん。
実際にはその馬がどれくらいの確率で勝つかは正確にはわからない。
勝つ確率ってのは決して過去の成績とは関係ないからね。
でしょうね。
!
これはあくまで、テストのための例題。
さて、エッジがある順番に並べてごらん。
難しいです。
トレードエッジの計算式を理解していないと簡単にはわからない。
計算式を理解していても難しいです。
3
それは君が正しく理解していないから。
!
TE(トレードエッジ)=勝率×平均利益−(1−勝率)×平均損失
この計算式は徹底的に覚えました。次のように覚えてもいいですよね?
TE(トレードエッジ)=勝率×平均利益−負け率×平均損失
そのとおり。勝率に対しては「敗率」とでも言うべきだろうが、そうい
った言葉が日本にはないので、(1−勝率)という表現になるのだが、
やはり「負ける確率」ということを直感的に理解してもらうためには
「負け率」というような言葉を使った方が伝わりやすいと思う。
ですね。
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【2、投資において勝つとは何か?】
この公式をよく理解すると投資において勝つということがよくわかる。
「勝率」は勝つための重要な数値だが、勝率だけでは勝てないことを前
回お話した。
勝率に1回当たりの平均利益を掛けたものが、負け率に1回当たりの平均
損失を掛けたものより大きければ勝つということ。
【勝利の方程式】
勝率×平均利益>負け率×平均損失
なるほど。
勝率 平均利益−負け率 平均損失>0ってことが勝つことだから、不等
号の左右に「負け率 平均損失」を足せば、
勝率 平均利益>負け率 平均損失となりますね。
そういうこと。不等号の左右に同じ数を足しても引いてもその不等号は
変わらない。中学生の時にならった公式だ。
勝率だけでは、たとえそれが80%だとしても勝てるかどうかわからない
と先週教えていただきましたが、勝率に平均利益を掛けたものが、負け
率に平均損失を掛けたものより大きければ確実に勝てるわけですね。
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そういうこと。
投資家は勝つために投資をしているにも関わらず、勝つっていうのはど
ういうことなのか?勝つためには何が必要なのかということがわかって
ない。
最終的に投資金が増えたか減ったかしか見てないですね。
ということは結果だけ。
勝つために必要なプロセスというものが全然わかってない。
それがまずは、勝率 平均利益>負け率 平均損失なんですね。
!
【3、競馬の例から】
そういうこと。では先ほどの競馬の問題に戻るぞ。
【競馬の問題】
1番人気A、勝つ確率55% 配当170円
2番人気B、勝つ確率25% 配当410円
3番人気C、勝つ確率20% 配当600円
エッジのある順番に並べよ
6
きみだったら、このケースどの馬を買う?
うーん、配当は2番3番がいいですが、そもそも勝たなければ配当はも
らえないわけで。
とすると1番人気の勝つ確率55%というのは相当高いですよね。
やはり買うとしたら、この馬かな?
では確認してみよう。1番人気の勝率は?
55%
では負ける確率は?
1−勝率ですから、45%ですね。
勝ったときの平均利益は置いておいて、まずは負けたときの平均損失か
ら聞いてみようかな。
!
7
えーと、1番人気は勝つ確率55%、配当170円という条件だけなので、
平均損失の情報がない。
!
さっき説明したじゃないか。
馬券は100円。つまり外れたときの損失はいつも100円
ということは、平均損失は競馬の場合、常に100円と。
そういうこと。
もう、これでトレードエッジの計算はできるね。やってごらん。
トレードエッジ=勝率 平均利益−負け率 平均損失ということは・・・
55% 170円−45% 100円だから・・・93.5円−45円=48.5円。
ということでなかなかエッジがありますね、この馬。
ブッブー、外れ!
えっ?どこが違っています?
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読者の皆さんもここ間違いやすいので気を付けてね。
100円で1枚馬券を買って当たると配当が170円になる。
ということは1回当たりの利益は170円−100円=70円!
あ、そうか。
つまり、55% 70円−45% 100円となり、
38.5円−45円=−6.5円。
つまり、この1番人気の馬を買うことは、エッジがない。
ということは、この馬を買ってるようなトレーダーは勝てないと。
そういうこと。
では3つの馬を見比べるぞ。まずは、2番の馬の平均利益は?
410円から馬券の100円を引いて310円
!
正解。3番の馬は?
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600円から馬券の100円を引いて500円。
OK。ということはもう計算できるね。
!
1番人気 55%×70円−45%×100円=38.5円−45円=−6.5円
2番人気 25%×310円−75%×100円=77.5円−75円=2.5円
3番人気 20%×500円−80%×100円=100円−80円=20円
わあ。3番人気の馬が一番エッジがありますね。
エッジのある順番に並べると、3番2番となり、1番はエッジがない。
1番人気買っちゃいけないんだ。
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!
【4、期待値とは?】
このケースではね。
さて、この計算式で出てきたトレードエッジ、2.5円とか20円とかいう
数値は何を表わしていると思う?
それは習いました。
まずはその数値がプラスであればエッジがある。マイナスであればエッ
ジがない。そのエッジがある状態の中でも数値が大きければ大きいほ
ど、より大きくエッジがあることを示している。
でしょ?
50点。
え?100点じゃないんですか?自信あったんですけど。
この計算で出てくるトレードエッジのことを「期待値」と呼び、同じ確
率の賭けを続けていると、1回当たりどれだけ利益につながるかを示し
たもの。
【期待値とは?】
そのトレードルールで取引を長期続けたときに、1回当たりどれくらいの
収益につながるかという数値。
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「期待値」ですか?具体的にはどうやって使うんですか?
!
3番の馬はエッジが20円あった。
つまり、この馬は1回当たり20円の利益を稼ぎ出してくれる期待が出来
るということ。
でも、そうは言っても毎回必ず20円利益を稼いでくれるわけではないで
すよね?
そのとおり。でもね。「大数の法則」を勉強しただろ?
この賭けを100回すれば20 100=2000円の利益が期待出来、1000
回すれば2万円の利益が極めて狙い通りに稼げることとなる。
なるほど、大数の法則ですね。
トレードエッジの計算式は口酸っぱく言っているから覚えてもらえてる
と思うが、そこで出てくる数値「期待値」ということをよく理解してほ
しい。本日はここまで。
あ、もう終わりですか?
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もう時間だ。続きはまた次回。
起立・礼
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