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コンパックV.90内蔵モデム コマンド

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コンパックV.90内蔵モデム コマンド
b
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
コンパック ノートブック コンピュータ
製造番号 : 221742-191
2001 年 4 月
この文書では、より高度なレベルでモデムを制御するために使用する AT
コマンドおよび S レジスタ、
ファックス通信を制御するための AT ファッ
クス コマンド、Microsoft PC98 と PC99 のモデム ドライバ仕様で必要な
V.25ter AT コマンド セット、および V.80 規格で必要な V.80 AT コマンド
セットについての情報を記載しています。
© 2001 Compaq Computer Corporation
© 2001 コンパックコンピュータ株式会社
Compaq、Compaq ロゴ、Armada は、米国 Compaq Computer Corporation の商標です。
Microsoft、Windows、Windows NT は、米国 Microsoft Corporation の米国およびそ
の他の国における登録商標です。
その他、本書に掲載されている会社名、製品名はそれぞれ各社の商標です。
本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書の技術的あるいは校正
上の誤り、省略に対して、また本書の適用の結果生じた間接損害を含めいかなる
損害についても、責任を負いかねますのでご了承ください。本書の内容は、現状
有姿のままで提供されるもので、いかなる保証も含みません。本書の内容は、将
来予告なしに変更されることがあります。コンパック製品に対する保証は、当該
製品に付属の限定的保証規定に明示的に記載されているものに限られます。本書
のいかなる内容も、当該保証に新たに保証を追加するものではありません。
本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される
場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。
本書に記載されている製品情報は、日本国内で販売されていないものも含まれて
いる場合があります。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
初版 2001 年 4 月
製造番号 : 221742-191
コンパックコンピュータ株式会社
目次
1. モデム コマンドのガイドライン
コマンドの入力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–1
コマンドの編集と実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–1
コマンド行でのパラメータの省略 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–2
コマンドの再実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–2
リザルト コードについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–2
オンライン モードの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–3
オンライン モードからオンライン コマンド モードへの
切り替え . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–3
コマンド モードへのショートカットの作成方法 . . . . . . . . . . . . . . 1–3
コマンド モードのアイコンの作成方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1–4
2. AT コマンド セット
AT データ コマンド セットのまとめ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2–1
リザルト コードのまとめ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2–3
AT コマンドの説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2–6
3. S レジスタ
S レジスタのデフォルト値の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
S レジスタ値の変更 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
S レジスタ値の参照 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
S レジスタの説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
3–1
3–1
3–1
3–3
4. AT ファックス コマンド セット
クラス 1 ファックス コマンド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4–1
AT ファックス コマンド セットの説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4–2
5. V.25ter AT コマンド セット
6. V.80 AT コマンド セット
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
iii
1
モデム コマンドのガイドライン
コマンドの入力
モデム コマンドを使用する前に、以下のガイドラインをご確認くださ
い。
■
AT コマンドを使用する場合、必ずすべてのコマンド行の最初にアテ
ンション コード(AT)を入力してください。AT が入力されないと、
コマンドは実行されません。ただし、A/ コマンドまたは +++ コマン
ドを使用する場合は、最初に AT を入力する必要はありません。
■
AT の後に続くコマンドを入力する場合、英大文字、小文字、または
大文字と小文字を組み合わせての使用が可能です。
■
■
コマンド行の最初に入力する「AT」は、「At」や「aT」のように大
文字と小文字を混ぜないでください。つまり、大文字または小文字
のどちらかを使用して、
「AT」または「at」と入力してください。
電話番号を入力する場合、括弧やハイフンなどの区切り記号を含め
てもかまいません。次のどちらかのように入力してください。
例:(123) 456-7890 または 123456789
コマンドの編集と実行
コマンドの入力を間違えた場合は、[Back Space] キーで間違えた文字を
削除して、もう一度正しいコマンドを入力します。ただし、AT は入力後
すぐに認識されるので削除できません。
コマンドを実行するには、[Enter] キーを押します。
([Enter] キーを押す
ことで、モデムがコマンド行の処理を始めます。
)
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
1–1
モデム コマンドのガイドライン
コマンド行でのパラメータの省略
通常は数値パラメータを伴う ATHn などのコマンドで数値パラメータを
省略した場合、デフォルトのパラメータが入力されたとみなされます。
たとえば、Hn(回線切断)コマンドにはデフォルトである 0(H0)また
は 1(H1)を数値パラメータとしてつけることができますが、パラメー
タを省略して ATH と入力して [Enter] キーを押した場合、ATH0 と入力
して [Enter] キーを押したとして処理されます。この規則は、D(ダイヤ
ル文字列)コマンドには適用されません。
コマンドの再実行
A/コマンドを使用すると、
直前に発行したコマンド行を再実行できます。
「A/」と入力するだけで AT 文字が入力され [Enter] キーも押されたこと
になるので、これらの文字を入力したりキーを押したりする必要はあり
ません。
直前に実行したコマンドは、モデムをリセットするかモデムの電源を切
るまでコマンド バッファに保持されます。モデムをリセットしたり電源
を切ったりすると、バッファがクリアされて再実行できるコマンドがな
くなるので、A/ コマンドは無効になります。
リザルト コードについて
リザルト コードとは、入力されたコマンドに対するモデムからの応答で
す。リザルト コードにはワード(長い形式)と数値(短い形式)の 2 つ
の形式があります。リザルト コードの形式は Vn コマンドで設定します。
1–2
■
V1(デフォルト)-ワード形式
■
V0 -数値形式
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
モデム コマンドのガイドライン
オンライン モードの使用
オンライン モードでは、送信側のモデムはコンピュータから文字列を受
け取り、そのデータをアナログ信号に変換し、電話回線を通じて送信し
ます。送信用の信号に変換することを変調といいます。
受信側のモデムは、オンライン モードで電話回線を通じてアナログ信号
を受信し、
その信号をコンピュータで使用可能なデジタル形式に変換(復
調)します。
オンライン モードからオンライン コマンド モード
への切り替え
データ送受信セッション(オンライン モード)を終了し、オンライン コ
マンド モードを入力するには、以下の手順に従って操作してください。
すでに確立されている接続は保持されますが、入力はローカルに解釈さ
れ、リモート接続には送信されません。
1.
[Shift] キーを押しながら +++ と入力します。
OK リザルト コードが返されます。
2.
必要に応じてコマンドを入力します。
3.
オンライン モードに戻る場合は AT0 コマンドを、接続を終了する
には ATH0 コマンドを入力します。
コマンド モードへのショートカットの作成方法
Microsoft Windows 95 や Windows 98、Windows NT オペレーティング シ
ステムの [ ハイパーターミナル ] を使用すると、簡単にモデムにコマン
ドを発行できます。モデムにコマンドを送るための [ ハイパーターミナ
ル ] へのショートカットを Windows のデスクトップに作成するには、以
下の手順に従ってください。
1.
コマンド モードのアイコンを作成します。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
1–3
モデム コマンドのガイドライン
2.
[ ハイパーターミナル ] フォルダからコマンド モードのアイコンを
右クリックします。
3.
[ ファイル ] メニューから [ ショートカットの作成 ] を選択します。
または、
マウスの右ボタンをクリックします。
4.
コマンド モードのショートカット アイコンがフォルダに追加され
ます。
5.
ショートカット アイコンをデスクトップにドラッグ & ドロップし
ます。
6.
[ ファイル ] → [ 閉じる ] の順に選択して [ ハイパーターミナル ] フォ
ルダを閉じます。
コマンド モードのアイコンの作成方法
[ ハイパーターミナル ] を使用して、コマンド モードのアイコンを作成
するには、以下の手順に従ってください。
1.
Windows 95 または Windows NT をお使いの場合は、[ スタート ] →
[ プログラム ] → [ アクセサリ ] → [ ハイパーターミナル ] の順に選択
します。
Windows 98 をお使いの場合は、[ スタート ] → [ プログラム ] → [ ア
クセサリ ] → [ 通信 ] → [ ハイパーターミナル ] の順に選択します。
2.
[Hypertrm.exe] アイコンをダブルクリックします。
[ 接続の設定 ] ダイアログボックスが表示されます。
3.
[ 名前 ] ボックスに Command と入力します。
4.
[OK] をクリックします。
[ 電話番号 ] ダイアログボックスが表示されます。
5.
[ 接続方法 ] から [Com 2 へダイレクト ] を選択します。
6.
[OK] をクリックします。
[COM 2 のプロパティ ](ポートの設定)ダイアログボックスが表示
されます。
1–4
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
モデム コマンドのガイドライン
7.
[OK] をクリックします。
コマンド モード画面になり、左上に点滅カーソルが表示されます。
この画面でモデムにコマンドを発行することができます。コマンド
を発行すると、モデムからリザルト コードが返されます。
8.
[ ファイル ] → [ 上書き保存 ] の順に選択し、セッションの内容を保
存します。
9.
[ ファイル ] → [ ハイパーターミナルの終了 ] を選択します。
[ ハイパーターミナル ] フォルダにコマンド モードのアイコンが追
加されます。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
1–5
2
AT コマンド セット
A
AT データ コマンド セットのまとめ
コマンド
説明
コマンド
説明
+++
オンライン コマンド
モードにエスケープ
&Q
非同期通信モードの
選択
A
アンサー コマンド
&S
データ セット レディ
A/
直前のコマンドの再
実行
&T
セルフテスト
B
通 信 プ ロ ト コ ル
(Bell/ITU-T)の選択
&V
アクティブ プロファ
イルの表示
C
キャリア制御
&W
アクティブ プロファ
イルの保存
D
ダイヤル コマンド
&Y
電源投入時読み出し
プロファイルの指定
E
コマンド エコー
&Zn=x
電話番号の保存
F
オンライン データ文
字列コマンド エコー
\A
最大 MNP ブロック サ
イズの選択
H
フック コントロール
\B
相手モデムへのブ
レーク信号の送出
I
ID 要求
\G
モデム間フロー制御
スピーカ音量
\J
端末速度の制御
ブレーク信号の制御
L
M
スピーカの制御
\K
N
自動フォールダウン
の設定
\N
動作モードの制御
O
オンライン コマンド
\Q
DTE フロー制御
P
パルス ダイヤル
\R
呼び出しインジケー
タ信号オフ
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–1
AT コマンド セット
AT データ コマンド セットのまとめ(続き)
2–2
コマンド
説明
コマンド
説明
Q
リザルト コードの表
示
\T
無通信監視タイマの
制御
S
S レジスタ値の設定ま
たは問い合わせ
\V
プロトコル リザルト
コード
T
トーン ダイヤル
\X
Xon/Xoff 透過の設定
V
リザルト コードの形
式
-C
データ呼び出し音の
制御
W
リザルト コードのオ
プション
-V90
V.90 の設定
X
リザルト コード セッ
ト
%B
通信拒絶電話番号リ
ストの表示
Y
ロング スペースによ
る回線制御
%C
データ圧縮制御
Z
ユーザ プロファイル
の読み出し
%E
オートリトレイン制
御
&B
V.32 オートリトレイ
ン
VDR
データ呼び出し音と
レポートの設定
&C
データ キャリア検出
DR
圧縮表示
&D
データ ターミナル レ
ディ
DS
V.42bis
&F
ROM からのデフォル
ト値の読み込み
ER
制御表示エラー
&G
V.22 bis ガード トーン
の制御
ES
バッファリング モー
ド
&J
電話インタフェース
の制御
IFC
フロー制御
&K
ローカル フロー制御
ILRR
DTE レート表示
&M
非同期通信モード
MR
変調表示
&P
パ ルス
ダ イ ヤル
Make/Break 比の選択
MS
モデム キャリア
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
リザルト コードのまとめ
ワード コード
数値コ―ド
意味
OK
0
コマンド行は正常に実行されました
CONNECT
1
モデムが回線に接続されました
RING
2
リング信号を検出しました
NO CARRIER
3
キャリア信号が失われたか、キャリア
信号または応答音を検出できません
ERROR
4
不正なコマンドです
CONNECT 1200 EC*
5
1200 bps で接続しました
NO DIALTONE
6
ダイヤル トーンを検出できませんで
した
BUSY
7
ビジー信号を検出しました
NO ANSWER
8
相手先が応答しませんでした
CONNECT 2400 EC*
10
2400 bps で接続しました
CONNECT 4800 EC*
11
4800 bps で接続しました
CONNECT 9600 EC*
12
9600 bps で接続しました
CONNECT 14400 EC*
13
14400 bps で接続しました
CONNECT 19200 EC*
14
19200 bps で接続しました
CONNECT 7200 EC*
24
7200 bps で接続しました
CONNECT 12000 EC*
25
12000 bps で接続しました
CONNECT 16800 EC*
86
16800 bps で接続しました
CONNECT 300 EC*
40
300 bps で接続しました
CONNECT 21600 EC*
55
21600 bps で接続しました
CONNECT 24000 EC*
56
24000 bps で接続しました
CONNECT 26400 EC*
57
26400 bps で接続しました
CONNECT 28800 EC*
58
28800 bps で接続しました
CONNECT 31200 EC*
59
31200 bps で接続しました
CONNECT 33600 EC*
60
33600 bps で接続しました
CONNECT 38400 EC*
28
38400 bps で接続しました
CONNECT 57600 EC*
18
57600 bps で接続しました
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–3
AT コマンド セット
リザルト コードのまとめ (続き)
2–4
ワード コード
数値コ―ド
意味
CONNECT 115200 EC
87
115200 bps で接続しました
DELAYED
88
ダイヤルされた番号に対して遅延が
適用されています
BLACKLISTED
89
ダイヤルされた番号は通信拒絶番号
リストにあります
BLACKLIST FULL
90
通信拒絶番号リストがいっぱいです
CONNECT 32000 EC*
70
32000 bps(K56flex モード)または
V.90 で接続しました
CONNECT 34000 EC*
71
34000 bps(K56flex モード)で接続
しました
CONNECT 36000 EC*
72
36000 bps(K56flex モード)または
V.90 で接続しました
CONNECT 38000 EC*
73
38000 bps(K56flex モード)で接続
しました
CONNECT 40000 EC*
74
40000 bps(K56flex モード)または
V.90 で接続しました
CONNECT 42000 EC*
75
42000 bps(K56flex モード)で接続
しました
CONNECT 44000 EC*
76
44000 bps(K56flex モード)または
V.90 で接続しました
CONNECT 46000 EC*
77
46000 bps(K56flex モード)で接続
しました
CONNECT 48000 EC*
78
48000 bps(K56flex モード)または
V.90 で接続しました
CONNECT 50000 EC*
79
50000 bps(K56flex モード)で接続
しました
CONNECT 52000 EC*
80
52000 bps(K56flex モード)または
V.90 で接続しました
CONNECT 54000 EC*
81
54000 bps(K56flex モード)で接続
しました
CONNECT 56000 EC*
82
56000 bps(K56flex モード)で接続
しました
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
リザルト コードのまとめ (続き)
ワード コード
数値コ―ド
意味
CONNECT 28000 EC*
100
28000 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 29333 EC*
101
29333 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 30666 EC*
102
30666 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 33333 EC*
103
33333 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 34666 EC*
104
34666 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 37333 EC*
105
37333 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 38666 EC*
106
38666 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 41333 EC*
107
41333 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 42666 EC*
108
2666 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 45333 EC*
109
45333 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 46666 EC*
110
46666 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 49333 EC*
111
49333 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 50666 EC*
112
50666 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 53333 EC*
113
53333 bps(V.90 モード)で接続しま
した
CONNECT 54666 EC*
114
54666 bps(V.90 モード)で接続しま
した
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–5
AT コマンド セット
* 拡張リザルト コードのオプションが有効に設定されている場合にのみ
「EC」が表示されます。
「EC」は、使用しているエラー訂正の方式によ
り、以下のいずれかに置き換えられます。
■
■
■
V42bis - V.42 エラー訂正および V.42bis データ圧縮
V42 - V.42 エラー訂正のみ
MNP 5-MNPクラス4エラー訂正およびMNPクラス5データ圧
縮
■
MNP 4 - MNP クラス 4 エラー訂正のみ
■
NoEC -エラー訂正プロトコルなし
AT コマンドの説明
+++ エスケープ コード シーケンス
エスケープ コード シーケンスを入力すると、モデムはデータ送受信セッ
ション(オンライン モード)を終了しコマンド モードに切り替わりま
す。コマンド モードでは、AT コマンドを使用してモデムを制御できま
す。コマンドを入力し終わってオンライン モードに戻るには、ATO コマ
ンドを使用します。
エスケープ コード シーケンス(+++)の入力後、S12 で設定されたエス
ケープ コード ガード時間分の空白時間(ポーズ)を設けることにより、
エスケープ コード シーケンスがモデムによってデータと認識されるこ
とを防ぎます。
エスケープ コードとして使用する文字は、S2 レジスタで設定できます。
このコマンドの前に AT を入力したり、このコマンドの後に [Enter] キー
を押さないでください。
A
アンサー コマンド
モデムをオフフックにし、応答モードにします。
2–6
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
A/
直前のコマンドの再実行
直前に発行されたコマンドを再実行します。<cr> や AT を入力したり
[Enter] キーを押したりする必要はありません。
Bn
通信プロトコル(Bell/ITU-T)の選択
モデムを ITU-TA モードまたは Bell モードに設定します。
B0
1200 bps のとき ITU-T V.22 モードを選択
B1
1200 bps のとき Bell 212A モードを選択(デフォルト)
B2
送信時は V.23 R1200/T75、受信時は V.23 T1200/R75(B3 と同じ)
B3
送信時は V.23 R1200/T75、受信時は V.23 T1200/R75(B2 と同じ)
B15
300 bps のとき ITU-T V.21 モードを選択
B16
300 bps のとき Bell 103J モードを選択
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3、15、16
ERROR 上記以外の場合
Cn
キャリア制御
C1 コマンドを発行する通信ソフトウェアとの下位互換を保つため、モデ
ムは C1 コマンドをエラーなしで受け付けます。ただし、このモデムで
は C0 コマンドはサポートされていません。C0 コマンドをサポートして
いるモデムでは、C0 コマンドを受け取るとキャリアを送出せず、受信専
用モードになります。
C0
送信キャリア常にオフ
C1
通常送信キャリアの切り換え
リザルト コード
OK
n=1
ERROR 上記以外の場合
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–7
AT コマンド セット
Dn
ダイヤル コマンド
コマンド行で D に続く番号をモデムがダイヤルします。ダイヤル文字列
n(ダイヤル設定コマンドおよび電話番号)は、ATD に続けて入力します。
ダイヤル文字列は 40 文字以内にしてください。数字や記号(0 ~ 9、*、
#、A、B、C、D)はプッシュ回線のタッチトーンとしてダイヤルされま
す。スペースやハイフン、または括弧はモデムによって無視されるため
ダイヤルされません。ダイヤル文字列を見やすくするためにお使いくだ
さい。
ダイヤル設定コマンドは以下のとおりです。
2–8
L
直前のダイヤルをリダイヤル。ATD に続けて L を入力します
P
パルス ダイヤル方式に設定
T
トーン ダイヤル方式に設定(デフォルト)
,(カンマ)
ダイヤルを中断。S8 レジスタで設定された時間中断してから、ダイヤル
文字列の次の文字をダイヤルします
W
ダイヤル トーン待ち。2 回目のダイヤル トーンを検出してから次のダイ
ヤル文字列を処理します
@
無音検出。5 秒間の無音状態を検出してから次のダイヤル文字列を処理し
ます。無音状態が検出できなかった場合は、NO ANSWER リザルト コー
ドを返します
!(感嘆符)
フラッシュ フック。0.5 秒間オンフックにした後オフフックに戻ります
;(コロン)
コマンド モードに戻る。ダイヤル後、回線を切断せずにモデムをコマン
ド モードに戻します
^
データ呼び出し音の送信無効
S=n
&Zn=x コマンドを使用して保存された番号をダイヤル(&Zn=x コマンド
の項目を参照してください)。n は 0 ~ 3 の範囲です
$
Bong tone 検出
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
En
コマンド エコー
モデムがコマンド モードのときに、
入力された文字列のローカル エコー
を返すかどうかを設定します。
E0
ローカル エコーなし
E1
ローカル エコーあり(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
Fn
オンライン データ文字列コマンド エコー
DTE からのデータ エコーを返すかどうかを設定します。このモデムでは
F0 コマンドをサポートしていませんが、古いバージョンの通信ソフト
ウェアとの下位互換を保つため、F1 コマンドは受け付けます。
F0
オンライン データ文字列エコーあり(サポートされていません。
ERROR になります)
F1
オンライン データ文字列エコーなし
リザルト コード
OK
n=1
ERROR 上記以外の場合
Hn
フック コントロール
通話を切断するためにオンフックにしたり、回線を通話中にするために
オフフックにしたりします。
H0
オンフック(デフォルト)
H1
オフフック
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–9
AT コマンド セット
In
ID 要求
モデムに関する製品情報を表示します。
I0
デフォルトの通信速度とコントローラのファームウェア バー
ジョンを表示。I3 と同じ
I1
ROM のチェックサムを計算し DTE に表示
I2
ROM をチェックしチェックサムを検証して OK または ERROR
リザルト コードを表示
I3
デフォルトの通信速度とコントローラのファームウェア バー
ジョンを表示。I1 と同じ
I4
データ ポンプのファームウェア バージョンを表示
I5
I6
ボード ID(ソフトウェアのバージョン、ハードウェアのバー
ジョン、および国別コード)
OK を表示
I7
OK を表示
I8
OK を表示
I9
国別コードを表示(この製品では「NA Ver. 1」と表示)
I11:
次ページの表に示す接続情報を表示
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3、4、9
ERROR 上記以外の場合
2–10
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
The ATI11 result has two pages; the user must hit a key to get the
second page.
Description
K56flex
Connection
V.90
Connection
1
Last Connection
56K
V.90
2
Initial Transmit Carrier Rate
28800
28800
3
Initial Receive Carrier Rate
50000
49333
4
Final Transmit Carrier Rate
28800
28800
5
Final Receive Carrier Rate
50000
49333
6
Protocol Negotiation Result
LAPM
LAPM
7
Data Compression Result
V42bis
V42bis
8
Estimated Noise Level
152
152
9
Receive Signal Power Level (-dBm)
25
25
10
Transmit Signal Power Level (-dBm)
16
16
11
Round Trip Delay (msec)
4
4
Description
K56flex
Connection
V.90
Connection
12
Near Echo Level (-dBm)
NA
NA
13
Far Echo Level (-dBm)
NA
NA
14
Transmit Frame Count
3
3
15
Transmit Frame Error Count
0
0
16
Receive Frame Count
0
0
17
Receive Frame Error Count
0
0
18
Retrain by Local Modem
0
0
19
Retrain by Remote Modem
0
0
20
Call Termination Cause
0
0
21
Robbed-Bit Signaling
00
00
22
Digital Loss (dB)
6
6
23
Remote Server ID
4342C3
NA
Press any key to continue; ESC to quit.
OK
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–11
AT コマンド セット
ATI11 コマンドは、コマンド モードのとき、または通話の最後に発行で
きます。通話後、いくつかの値は無効になります。無効になる値を知っ
ておくと役立ちます。ATI11 リザルトのそれぞれの行の意味は以下のと
おりです。
1.
ネゴシエートした接続の種類により V.90、56K、V.34、または V.32
が表示されます。
2.
送信速度の初期値
3.
受信速度の初期値
4.
送信速度の現在値または最終値
5.
受信速度の現在値または最終値
6.
V.42 ネゴシエーションにより LAPM、MNP、または None が表示さ
れます。
7.
V.42 ネゴシエーションにより V42bis、MNP、または None が表示さ
れます。
8.
受信信号の平均 2 乗誤差。
受信 constellation point と参照 decision point
の差です。これは dimensionless10 進数で、通話中のみ有効です。数
値が大きいほど通信状態が悪いことを示します。絶対的な品質ス
レッショルドはなく、受信データ速度に依存します。通話中に数値
は変化するので、いくつかのサンプルをとっておくと参考になりま
す。
9.
受信信号の電力レベル。-dBm という単位で表されていますが、異
なる場所との送受信を比較するための相対的な方法に過ぎません。
通話中のみ有効です。
10. 送信信号の電力レベル。
11. 往復遅延時間をミリ秒で表します。
12. エコー レベルは V.34 のみ有効です。
13. エコー レベルは V.34 のみ有効です。
14. この通話中に送信された LAPM フレーム数。カウント数 65535 で循
環します。
15. アナログ クライアント モデムで受信された REJ フレーム数。
16. この通話中にクライアントで受信された LAPM フレーム数。カウン
ト数 65535 で循環します。
17. クライアントでエラーとして受信されたフレーム数。
2–12
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
18. このモデムから要求されたリトレインまたは速度リネゴシエーショ
ンの数。
19. リモート
モデムから要求されたリトレインまたは速度リネゴシ
エーションの数。
20. 通話終了の理由。通話が終了した後でのみ有効です。
0 ローカル モデム コマンド:ATH、DTR ドロップ
1 リモート モデム:クリアダウン、信号喪失
2 応答無し、通話中、など
3 V.90、K56flex、または V.34 トレーニング エラー
4 プロトコル エラー(例:\N4 で要求された場合)
21. PCM 接続のみ。robbed-bit signaling T1 フレームでの 16 進数 6 ビッ
トのパターン。
22. PCM 接続のみ。送信デジタル喪失。
23. K56flex 接続のみ。サーバから送信された V.8bis 情報。サーバおよ
びコンベンションにより定義付けされます。
上記は、最近の u-Law の Ascend MAX の例です。
Ln
スピーカ音量
スピーカ音量の大、中、小を設定します。
L0
音量を小に設定
L1
音量を小に設定
L2
音量を中に設定(デフォルト)
L3
音量を大に設定
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3
ERROR 上記以外の場合
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–13
AT コマンド セット
Mn
スピーカの制御
スピーカのオン / オフを設定します。
M0
スピーカ オフ
M1
M2
モデムがキャリア信号を検出するまでスピーカ オン(デフォル
ト)
モデムがオフフックのときはつねにスピーカ オン
M3
ダイヤル中を除き、キャリアを検出するまでスピーカ オン
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3
ERROR 上記以外の場合
Nn
自動フォールダウンの設定
接続時に双方のモデムの通信速度が異なる場合、相手モデムとフォール
ダウン ハンドシェークを行うかどうかを制御します。
N0
N1
37 および ATB コマンドで指定された通信速度でのみハンド
シェーク
S37 および ATB コマンドで指定された通信速度またはそれ以下
の速度でのみハンドシェーク(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
On
オンライン コマンド
O0
オンライン モードを終了してデータ モードに切り換え
(AT エスケープ シーケンスを参照)
O1
データ モードに切り換える前にリトレインを発行
O3
データ モードに切り換える前に速度リネゴシエーションを発行
リザルト コード
OK
n = 0、1、3
ERROR 上記以外の場合
2–14
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
P
パルス ダイヤル
モデムをパルス ダイヤル方式用に設定します。T コマンドまたはダイヤ
ル設定コマンドが入力されるまで、ダイヤルされた数字はパルス方式で
送信されます。デフォルトはトーン ダイヤル方式です。
Qn
リザルト コードの表示
リザルト コードとは、モデムから送られる情報メッセージで、モニタに
表示されます。基本的なリザルト コードとして OK、CONNECT、RING、
NO CARRIER、および ERROR があります。ATQ コマンドは、リザルト
コードのオン / オフを制御します。
Q0
モデムからのリザルト コードの出力有効(デフォルト)
Q1
モデムからのリザルト コードの出力無効
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
T
トーン ダイヤル
モデムを DTMF トーン ダイヤル方式に設定します。P コマンドまたはダ
イヤル設定コマンドが入力されるまで、ダイヤルされた数字はトーン方
式で送信されます。トーン ダイヤル方式がデフォルトの設定です。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–15
AT コマンド セット
Vn
リザルト コードの形式
呼び出しプロセスおよびネゴシエーション プロセス中のメッセージを
含むリザルト コードを、ワードまたは数字のどちらの形式で出力するか
設定します。
リザルト コードについて詳しくは、この文書の「リザルト コードのまと
め」を参照してください。
V0
数字形式
V1
ワード形式(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
リザルト
コードの形
式
ATV0
ATV1
< 数字形式 ><CR>
<CR><LF>
< ワード形式 ><CR><LF>
Wn リザルト コードのオプション
W0
CONNECT メッセージに DTE 速度を表示。PROTOCOL は無効
W1
CONNECT メッセージに DTE 速度を表示。PROTOCOL は有効
W2
CONNECT メッセージに DCE 受信速度を表示。PROTOCOL は
有効(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1、2
ERROR 上記以外の場合
2–16
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
Xn
リザルト コード セット
ダイヤル中に使用されるトーン検出オプションを設定します。これらの
機能を選択すると、
モデムのチップ セットのリザルト コードに影響が出
るため、
モデム チップ セットのレスポンスを制御する目的でよく使用さ
れます。
.
拡張リザルト コード
ダイヤル
トーン検出
ビジー トーン検出
X0
無効
無効
無効
X1
有効
無効
無効
X2
有効
有効
無効
X3
有効
無効
有効
X4
有効
有効
有効(デフォルト)
X5
有効
有効
有効
X6
有効
有効
有効
X7
無効
有効
有効
拡張リザルト コード
無効 :
基本リザルト コード(OK、CONNECT、RING、NO
CARRIER、および ERROR)のみ表示
有効 :
基本リザルト コードの他に、CONNECT メッセージ、
モデム通信速度、モデムのエラー訂正およびデータ圧
縮の有無を表示
ダイヤル トーン検出
無効 :
ダイヤル トーンを検出しなくてもモデムはダイヤル
処理を行います。ダイヤル前のモデムのポーズ時間は
S6 レジスタで設定します
有効 :
ダイヤル トーンを検出した場合のみダイヤル処理を
行います。10 秒以内にダイヤル トーンが検出できな
かった場合は回線を切断します
ビジー トーン検出
無効 :
ビジー トーンを無視
有効 :
ビジー トーンを検出
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–17
AT コマンド セット
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3、4、5、6、7
ERROR 上記以外の場合
Yn
ロング スペースによる回線制御
ロング スペースを検出しても回線は切断されません。
Y0
ロング スペースによる回線切断無効(デフォルト)
Y1
ロング スペースによる回線切断有効。このモデムではサポート
されていません
リザルト コード
OK
n=0
ERROR 上記以外の場合
Zn
ユーザ プロファイルの読み出し
モデムをオンフックにし、直前の &W コマンドで保存されたプロファイ
ルを読み出します。Z0 と Z1 は同一のプロファイルを読み出します。
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
&Bn V.32 オートリトレイン
このモデムでは常にオートリトレインが有効です。
&B0
&B1
V.32 オートリトレイン無効。このモデムではサポートされてい
ません
V.32 オートリトレイン有効(デフォルト)
リザルト コード
OK
n=1
ERROR 上記以外の場合
2–18
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
&Cn データ キャリア検出
データ キャリア検出(Data Carrier Detect:DCD)は、リモート モデムか
らのキャリア信号を受信したことを知らせる信号で、モデムからコン
ピュータに送られます。通常、モデムがキャリア信号を検出しなくなる
と、DCD はオフになります。
&C0
&C1
リモート モデムからのキャリアの状態は無視されます。DCD 回
路は常にオンです
リモート モデムからのキャリア信号が検出されたときに DCD が
オンになり、検出されなくなるとオフになります(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
&Dn データ ターミナル レディ
モデムがデータ ターミナル レディ(Data Terminal Ready:DTR)信号に
対してどのように応答するかを制御します。
&D0
&D1
&D2
&D3
DTR 無視。モデムは DTR の実際の状態を無視し、常にオン状態
として扱います。お使いのコンピュータがモデムに対して DTR
を発行しない場合のみ使用してください
オンライン モードで DTR が検出されない場合、コマンド モー
ドに切り換わり OK リザルト コードを返した後、接続状態を保
持
オンライン モードで DTR が検出されない場合、回線を切断(デ
フォルト)
DTR がオンからオフに切り換わるときにリセット
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3
ERROR 上記以外の場合
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–19
AT コマンド セット
&Fn ROM からのデフォルト値の読み込み
工場出荷時にプログラミングされ保存された設定を読み込みます。この
操作を行うことにより、
アクティブ プロファイルのコマンド オプション
および S レジスタの設定がすべて工場出荷時の値に置き換えられます。
&Gn V.22 bis ガード トーンの制御
必要に応じて応答モード(high baud)で送信している場合にどのガード
トーンを送信するかを制御します。このコマンドは V.22 または V.22 bis
モードでのみ使用されます。また、このオプションは、北米では使用さ
れません。
&G0
ガード トーン無効(デフォルト)
&G1
ガード トーンを 550 Hz に設定
&G2
ガード トーンを 1800 Hz に設定
リザルト コード
OK
n = 0、1、2
ERROR 上記以外の場合
&Jn 電話インタフェースの制御
&J0
常に電話インタフェースを自動選択
&J1
このモデムではサポートされていません。ERROR が返されます
リザルト コード
OK
n=0
ERROR 上記以外の場合
2–20
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
&Kn ローカル フロー制御
&K0
ローカル フロー制御無効
&K1
予約
&K2
予約
&K3
RTS/CTS フロー制御有効(デフォルト)
&K4
XON/XOFF フロー制御
リザルト コード
OK
n = 0、3、4
ERROR 上記以外の場合
&Mn 非同期通信モード
&M0 非同期通信モード(デフォルト)
&M1 予約
&M2 予約
&M3 予約
&M4 予約
リザルト コード
OK
n=0
ERROR 上記以外の場合
&Pn ダイヤル パルスの設定
&P0
Make/Break 比 39/61、10 PPS
&P1
Make/Break 比 33/67、10 PPS(デフォルト)
&P2
Make/Break 比 33/67、20 PPS
&M3 予約
&M4 予約
リザルト コード
OK
n = 0、1、2
ERROR 上記以外の場合
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–21
AT コマンド セット
&Qn 非同期通信モードの選択
&Q0
バッファリングあり非同期モード。\N0 と同じ
&Q5
バッファリングありエラー訂正モード(デフォルト)。\N3 と同
じ
バッファリングあり非同期モード。\N0 と同じ
&Q6
&Q8
MNP エラー訂正モード。MNP エラー訂正プロトコルが確立され
ない場合、S36 の現在のユーザ設定にしたがってフォールバック
&Q9
V.42 または MNP エラー訂正モード。エラー訂正プロトコルがど
ちらも確立されない場合、S36 の現在のユーザ設定にしたがって
フォールバック
リザルト コード
OK
n = 0、5、6、8、9
ERROR 上記以外の場合
&Sn データ セット レディ
データ セット レディ(Data Set Ready:DSR)信号を制御します。
&S0
DSR 常にオン(デフォルト)
&S1
接続確立時に DSR オン、回線切断時にオフ
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR リザルト コード
&Tn セルフテスト
モデムの診断テストを行います。定期的にデータが喪失したり、ときど
きエラーが発生したりするときに、問題を切り分ける場合に便利です。
&T0
中止。実行中のテストをすべて中止します
&T1
ローカル アナログ ループ テスト。モデムとコンピュータの接続
状態とともに、モデム自体の動作を検証します。ローカル DTE
に入力されたデータは変調された後、復調されてからローカル
DTE に返されます。このテストを正しく実行するためには、モ
デムをオフラインにする必要があります
ローカル デジタル ループ テスト
&T3
2–22
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
&T6
リモート デジタル ループ テスト。ローカル モデム、通信回線、
およびリモート モデムの整合性を検証します。DTE に入力され
たデータはリモート モデムに送信され、リモート モデムから送
り返されます。このテストを正しく実行するには、エラー訂正
を無効にしてモデムをオンラインにする必要があります
リザルト コード
OK
n=0
CONNECT n = 1、3、6
ERROR
&V
上記以外の場合
アクティブ プロファイルの表示
アクティブ プロファイルを表示します。
&V0
アクティブ プロファイルの表示
例:
Option
Selection
AT Command
Comm Standard
Bell
B
CommandCharEcho
Enabled
E
Speaker Volume
Medium
L
Speaker Control
OnUntilCarrier
M
Result Codes
Enabled
Q
Dialer Type
Tone
T/P
Result Code Form
Text
V
Extend Result Code
Enabled
X
Dial Tone Detect
Enabled
X
Busy Tone Detect
Enabled
X
LSD Action
Standard RS232
&C
DTR Action
Standard RS232
&D
Press any key to continue; ESC to quit.
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–23
AT コマンド セット
Option
Selection
AT Command
V22b Guard Tone
Disabled
&G
Flow Control
Hardware
&K
Error Control Mode
V42, MNP, Buffer
¥N
Data Compression
Enabled
%C
AutoAnswerRing#
0
S0
AT Escape Char
43
S2
CarriageReturnChar
13
S3
Linefeed Char
10
S4
Backspace Char
8
S5
Blind Dial Pause
2 sec
S6
NoAnswer Timeout
50 sec
S7
" , " Pause Time
2 sec
S8
Press any key to continue; ESC to quit.
Option
Selection
AT Command
No Carrier Disc
2000 msec
S10
DTMF Dial Speed
95 msec
S11
Escape GuardTime
1000 msec
S12
Data Calling Tone
Disabled
S35
Line Rate
33600
S37
DSVD mode
Disabled
-SSE
Stored Phone Numbers
&Z0=
&Z1=
&Z2=
&Z3=
OK
2–24
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
&Wn アクティブ プロファイルの保存
モデムの不揮発性メモリにコマンド オプションや S レジスタの値を保存
します。ATZ コマンドまたは電源投入時にモデムがリセットされること
によりこのプロファイルが読み込まれます。
リザルト コード
OK
n=0
ERROR 上記以外の場合
&Yn 電源投入時読み出しプロファイルの指定
モデムの動作に影響はありませんが、&Y0 コマンドを発行するアプリ
ケーションとの互換性を保つために残してあります。
&Y0
&Y1
電源投入時にプロファイル 0 を読み出し
ERROR
リザルト コード
OK
n=0
ERROR 上記以外の場合
&Zn=x 電話番号の保存
お使いのモデムの不揮発性メモリに電話番号を 4 つまで記憶させること
ができます。「&Zn= 保存するダイヤル文字列」の形式で設定します。n
は保存する場所を示す 0 ~ 3 の範囲で、
ダイヤル文字列は最長 40 文字で
す。&Zn=x コマンドで保存された文字列をダイヤルするには、ATDS=n
コマンドを使用します。
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3
ERROR 上記以外の場合
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–25
AT コマンド セット
\An 最大 MNP ブロック サイズの選択
以下のパラメータで設定される最大ブロック サイズを使用して MNP エ
ラー訂正リンクを行います。
\A0
64 文字
\A1
128 文字
\A2
192 文字
\A3
256 文字(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3
ERROR 上記以外の場合
\Bn 相手モデムへのブレーク信号の送出
エラー訂正モードでない場合、選択されたパラメータに 100 ms を乗じた
時間のブレーク信号を相手モデムへ送出します。このコマンドは、\K コ
マンドとともに使用します。
\B1~\B9 ブレーク信号の長さ(100 ms ~ 900 ms)
。デフォルトは \B3。エ
ラー訂正モードでない場合のみ有効
リザルト コード
OK
データ モードで接続された場合
NO CARRIER
接続されなかった場合またはファックス モードで接
続された場合
\Gn モデム間フロー制御
\G0
互換性を保つため「OK」を返す(デフォルト)
\G1
このモデムではサポートされていません。ERROR が返されます
リザルト コード
OK
n=0
ERROR 上記以外の場合
2–26
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
\J
端末速度の制御
ネゴシエートされたモデムの通信速度がDTEの速度を強制的にモデムの
速度に合わせるようにするかどうかを設定します。
\J0
\J1
バッファ モード。\Nn コマンドによりエラー訂正が設定されま
す(デフォルト)
最大 DCE 速度を DTE 速度に強制的に合わせます
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
\K
ブレーク信号の制御
DTE、リモート モデム、または \B コマンドからのブレーク信号による
モデムの制御方法を指定します。\K コマンドを使用したときの結果は次
の 3 つのケースに分けられます。
ケース 1:オンライン モードで動作しているときにモデムが DTE からの
ブレーク信号を受信した場合
\K0
コマンド モードになり、ブレーク信号を送信しない
\K1
バッファをクリアして、リモート モデムにブレーク信号を送信
する
\K0 と同じ
\K2
\K3
ただちにリモート モデムにブレーク信号を送信する
\K4
\K0 と同じ
\K5
データ付きでリモート モデムにブレーク信号を送信する(デ
フォルト)
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–27
AT コマンド セット
ケース 2:データ接続時にオンライン モードで AT コマンド待ち状態の
ときに、リモート モデムにブレーク信号を送信するための \B コマンド
を受信した場合
\K0
\K1
バッファをクリアして、リモート モデムにブレーク信号を送信
する
バッファをクリアして、リモート モデムにブレーク信号を送信
する(\K0 と同じ)
\K2
ただちにリモート モデムにブレーク信号を送信する
\K3
ただちにリモート モデムにブレーク信号を送信する(\K2 と同
じ)
データ付きでリモート モデムにブレーク信号を送信する
\K4
\K5
データ付きでリモート モデムにブレーク信号を送信する(\K4
と同じ:デフォルト)
ケース 3:接続時にリモート モデムからブレーク信号を受信した場合
\K0
バッファをクリアして、DTE にブレーク信号を送信する
\K1
\K2
バッファをクリアして、DTE にブレーク信号を送信する(\K0
と同じ)
ただちに DTE にブレーク信号を送信する
\K3
ただちに DTE にブレーク信号を送信する(\K2 と同じ)
\K4
受信データ付きで DTE にブレーク信号を送信する
\K5
受信データ付きで DTE にブレーク信号を送信する(\K4 と同
じ:デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3、4、5
ERROR 上記以外の場合
2–28
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
\Nn 動作モードの制御
データ送受信のときに使用するエラー訂正モードを設定します。
\N0
エラー訂正なしのバッファリング モード(&Q6 と同じ)
\N1
ダイレクト モード
\N2
MNP または切断。MNP 2 ~ MNP 4 エラー訂正モードでの接続
を試行し、接続できない場合は回線を切断します。MNP リライ
アブル モードともいいます
\N3
V.42、MNP、またはバッファリング(デフォルト)。V.42 エラー
訂正、MNP エラー訂正の順に試行し、接続できない場合はバッ
ファリング モードで接続します。V.42/MNP オート リライアブ
ル モードともいいます(&Q5 と同じ)
\N4
\N5
V.42 または切断。V.42 エラー訂正モードでの接続を試行し、接
続できない場合は回線を切断します
V.42、MNP、またはバッファリング(\N3 と同じ)
\N7
V.42、MNP、またはバッファリング(\N3 と同じ)
リザルト コード
OK
n = 0、1、2、3、4、5、7
\Qn DTE フロー制御
\Q0
フロー制御なし。&K0 と同じ
\Q1
Xon/Xoff ソフトウェア フロー制御。&K4 と同じ
\Q2
CTS のみのフロー制御。このモデムではサポートされていませ
ん。ERROR が返されます
\Q3
CTS と RTS による DTE へのフロー制御(デフォルト)
。&K3 と
同じ
リザルト コード
OK
n = 0、1、3
ERROR 上記以外の場合
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–29
AT コマンド セット
\Rn 呼び出しインジケータ信号オフ
(互換性を保つためのコマンド)
\R0
着信電話への応答後、呼び出しインジケータ信号オフ
リザルト コード
OK
n=0
ERROR 上記以外の場合
\Tn 無通信監視タイマの制御
データの送受信が行われなくなってから回線を切断するまでの時間を分
単位で設定します。0(ゼロ)に設定すると、データの送受信が行われて
いなくても回線は切断されません。この時間は、S30 レジスタでも設定
できます。バッファリング モードでのみ有効です。
\T0
無通信監視タイマ オフ(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0 ~ 255
ERROR 上記以外の場合
\Vn プロトコル リザルト コード
\V0
DCE 速度に付加されるプロトコル リザルト コード無効
\V1
DCE 速度に付加されるプロトコル リザルト コード有効(デフォ
ルト)
\V1 と同じ
\V2
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
2–30
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
\Xn Xon/Xoff 透過の設定
\X0
ローカルのみ Xon/Xoff フロー制御文字を送信(デフォルト)
\X1
リモート モデムにも Xon/Xoff フロー制御文字を送信
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
-Cn データ呼び出し音の制御
データ呼び出し音とは、ある周波数と V.25 で指定されるカデンツのトー
ンで、相手先がデータ、ファックス、ボイスのいずれの接続かを識別す
るためのものです。
周波数は1300 Hz、
カデンツは0.5秒オン/2秒オフです。
-CO
無効(デフォルト)
-C1
有効
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
-V90=<n> V.90 の設定
-V90=0 V.90 無効
-V90=1 V.90 自動速度有効(デフォルト)
-V90=n 送信速度を制御
-V90?
現在の値を表示
-V90=? 0 ~ 21 の範囲を表示
次の表に n が取りうる値をまとめます。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–31
AT コマンド セット
AT-V90=n
送信速度
0
V.90 無効
1
自動速度(デフォルト)
2
28000 kbit/ 秒
3
29333 kbit/ 秒
4
30666 kbit/ 秒
5
32000 kbit/ 秒
6
33333 kbit/ 秒
7
34666 kbit/ 秒
8
36000 kbit/ 秒
9
37333 kbit/ 秒
10
38666 kbit/ 秒
11
40000 kbit/ 秒
12
41333 kbit/ 秒
13
42666 kbit/ 秒
14
44000 kbit/ 秒
15
45333 kbit/ 秒
16
46666 kbit/ 秒
17
48000 kbit/ 秒
18
49333 kbit/ 秒
19
50666 kbit/ 秒
20
52000 kbit/ 秒
21
53333 kbit/ 秒
%B 通信拒絶電話番号リストの表示
通信拒絶番号リスト(ブラックリスト)が有効の場合、ここ 2 時間以内
に直近の通話が失敗した電話番号を表示します。ブラックリストが使用
できない地域では ERROR リザルト コードが返されます。
2–32
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT コマンド セット
%Cn データ圧縮制御
V.42 bis および MNP クラス 5 データ圧縮機能を設定します。この設定を
オンライン モードで変更した場合、変更を有効にするには回線を切断す
る必要があります。
%C0
V.42 bis/MNP 5 無効。データ圧縮なし
%C1
V.42 bis/MNP 5 有効。データ圧縮あり(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1
ERROR 上記以外の場合
%En オートリトレイン制御
回線状態を監視し、状態が悪い場合はフォールバック、状態が良い場合
はフォール フォワードをモデムが自動的に行うように設定します。
%E0
フォールバック / フォール フォワード無効
%E1
フォールバック有効、フォール フォワード無効
%E2
フォールバック / フォール フォワード有効(デフォルト)
リザルト コード
OK
n = 0、1、2
ERROR 上記以外の場合
VDR
データ呼び出し音とレポートの設定
回線を通じてある呼び出しカデンツの後に DROF/DRON のリポートを行
う特定の呼び出し設定を有効にします。
VDR?
<enable> および <report> の現在の値を表示
VDR+?
サポートされる特定の呼び出し設定の範囲の DCE へ
の問い合わせ
DCE 返り値 :
(0、1)、
(0 ~ 255)
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
2–33
3
S レジスタ
S レジスタのデフォルト値の設定
S レジスタのデフォルト値は、さまざまな環境でモデムが適切に動作す
るように設定されていますが、必要に応じて変更できます。
たとえば、発信音が検出されるまで通常より時間がかかる場合には、S7
の値を設定しなおして待ち時間を長くすることができます。
S レジスタ値の変更
コマンド モード(ターミナル モード)または標準的なデータ / ファック
ス通信用ソフトウェアを使用して、S レジスタの値を変更できます。
たとえば:
■
ATS11=70 と入力して [Enter] キーを押すと、S11 レジスタの値が 70 に
設定されます。
■
続けてAT=95と入力すると、S11レジスタ値は95に設定しなおされま
す。これは直前に参照(設定)されたレジスタが S11 であるという
ことがモデムに記憶されているためです。
■
パラメータ(値)なしに S= と入力すると、レジスタ番号のデフォル
トが 0 であるため、S0 レジスタの値が変更されます。したがって、
次の 2 つは同じコマンドとして認識されます。
ATS0=3 および ATS=3
S レジスタ値の参照
コマンド モード(ターミナル モード)で特定の S レジスタの値を参照
するには、ATSn?(n はレジスタ番号)と入力して [Enter] キーを押します。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
3–1
S レジスタ
値を変更するときと同じように、直前に参照(変更)されたレジスタ番
号が記憶されているため、以下のコマンドを続けて入力すると、どちら
も S11 レジスタの値を参照できます。
ATS11?
S11 の値が表示されます。
AT?
S11 の値が表示されます。
ATS? のように、パラメータ(値)なしに S? と入力すると、レジスタ番
号のデフォルトが 0 であるため、S0 レジスタの値が表示されます。
3–2
レジスタ
デフォルト
説明
S0
0
自動応答までの呼び出し回数
S1
0
呼び出し回数カウンタ
S2
43
AT エスケープ コード文字
S3
13
CR(キャリッジ リターン)コード文字
S4
10
LF(ラインフィード)コード文字
S5
8
BS(バックスペース)コード文字
S6
2
ダイヤルまでの待ち時間
S7
50
キャリア検出までの待ち時間
S8
2
カンマによるポーズ時間
S10
20
キャリア断検出時間
S11
95
DTMF ダイヤル トーン速度
S12
50
エスケープ コードのガード時間
S14
8
マップされたビット オプションの一般情報
S21
48
マップされたビット オプションの V.24 での情報
S22
112
マップされたビット オプションの結果
S24
10
スリープ モード制御タイマ
S28
1
V.34 変調の有効 / 無効
S30
0
無通信監視タイマ
S35
0
データ呼び出し音
S36
7
ネゴシエーション制御
S37
0
通信速度
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
S レジスタ
レジスタ
デフォルト
説明
S38
1
K56flex 通信速度の制御
S42*
1
自動速度
S43*
1
自動モード
S48
7
LAPM エラー訂正および機能ネゴシエーション
S89
10
スリープ モード制御タイマ
S91
15
回線の送信レベル
S108
7
ネットワーク コーデック タイプ
* S42 および S43 はテストおよびデバッグ目的でのみ使用。
S レジスタの説明
S0
自動応答までの呼び出し回数
モデムが自動的に電話に応答するまでの呼び出し回数を設定します。0
(ゼロ)を設定すると、自動応答機能は無効になります。無効にした場
合、ATA コマンドを入力しないとモデムは応答しません。
範囲:
0 ~ 255
デフォルト:0(自動応答無効)
単位:
S1
回数
呼び出し回数カウンタ
このコマンドは読み出し専用です。呼び出し回数(リング信号の回数)
をカウントします。6 秒間呼び出しがない場合はクリアされます。
範囲:
0 ~ 255
デフォルト:0
単位:
回数
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
3–3
S レジスタ
S2
AT エスケープ コード文字
エスケープ コードとして使用する ASCII 文字に対応する 10 進値を設定
します。デフォルトのエスケープ文字は ASCII の「+」
(プラス)に対応
する文字です。オンライン時にエスケープ シーケンスを入力すると、
データ モードを終了してコマンド モードに切り換わります。127 より大
きい値を設定した場合、エスケープ処理は無効になります。
範囲:
0 ~ 255
デフォルト:43(+ 符号)
単位:
S3
ASCII
CR(キャリッジ リターン)コード文字
ャリッジ リターン(CR)として使用する ASCII 文字に対応する 10 進値
を設定します。コマンド行やリザルト コードを終了するときに使用され
ます。
範囲:
0 ~ 127
デフォルト:13(キャリッジ リターン)
単位:
S4
ASCII 10 進
LF(ラインフィード)コード文字
ラインフィード(LF)として使用する ASCII 文字に対応する 10 進値を
設定します。モデムは、コマンド モードでコンピュータへの応答時に LF
コードを使用します。
範囲:
0 ~ 127
デフォルト:10(ラインフィード)
単位:
3–4
ASCII 10 進
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
S レジスタ
S5
BS(バックスペース)コード文字(ユーザ定義)
バックスペース(BS)として使用する ASCII 文字に対応する 10 進値を
設定します。非同期モードのときのみ有効です。32 より大きい値が設定
された場合、バックスペースは認識されません。バックスペースは、コ
マンド行の編集に使用します。エコー コマンドが有効の場合、モデムは
ローカル DTE にバックスペース文字、ASCII スペース文字、およびもう
一度バックスペース文字を返します。つまり、モデムがバックスペース
を認識するたびに、3 文字返されることになります。
範囲:
0 ~ 127
デフォルト:8(バックスペース)
単位:
S6
ASCII 10 進
ダイヤルまでの待ち時間
オフフックになってから、電話番号の最初の数字をダイヤルを開始する
までの待ち時間(単位:秒)を設定します。S6 レジスタに 2 秒より少な
い値が設定されている場合でも、ダイヤルを開始するまでに 2 秒間は待
ち時間があります。ダイヤル トーンを待ってからダイヤルをする機能
(ダイヤル文字列の中の W 制御文字)は、S6 の設定より優先されます。
使用する国によって、ATX オプションの設定に影響される場合がありま
す。
範囲:
2 ~ 65
デフォルト:2
単位:
秒
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
3–5
S レジスタ
S7
キャリア検出までの待ち時間
ダイヤルまたは応答後、キャリアを検出するまでの最長待ち時間(単位:
秒)を設定します。指定待ち時間内にキャリアが検出されなかった場合
は、回線を切断します。タイマは、送信時はダイヤルし終わった時点か
ら、受信時はオフフックになった時点からカウントします。使用する国
によって、送信時に応答音を検出するとタイマがリセットされる場合も
あります。無音状態の待ち時間も @ ダイヤル制御文字により秒単位で指
定できます。S7 レジスタは W ダイヤル制御文字とは関係ありません。
範囲:
1 ~ 255
デフォルト:50
単位:
S8
秒
カンマによるポーズ時間
ダイヤル文字列(電話番号)に含まれているカンマ(,)でダイヤル信号
送出を休止する時間(単位:秒)を設定します。
範囲:
0 ~ 65
デフォルト:2
単位:
S10
秒
キャリア断検出時間
キャリアが検出されなくなってから回線を切断するまでの待ち時間(単
位:0.1 秒)を設定します。この機能により、一時的にキャリアが失われ
ても、モデムを接続したままの状態にしておくことができます。
この S10 レジスタの値が、実際にモデムが回線を切断するまでの時間で
す。
範囲:
1 ~ 254
デフォルト:20(2 秒)
単位:
3–6
0.1 秒
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
S レジスタ
S11
DTMF ダイヤル トーン速度
それぞれの国毎に指定されている DTMF ダイヤル時のトーンの持続時間
と間隔を設定します。
範囲:
50 ~ 150
デフォルト:95(95 ms)
単位:
S12
0.001 秒 = 1 ms
エスケープ コードのガード時間
エスケープ コード シーケンスの後の最短アイドル時間(単位:1/50 秒)
を設定します。
範囲:
0 ~ 255
デフォルト:50(1 秒)
単位:
S14
1/50 秒 = 0.02 秒
マップされたビット オプションの一般情報
コマンド オプションの状態を表示します。読み出し専用でビット 3 およ
びビット 6 のみ使用されます。
ビット 3
リザルト コード(Vn)
0
数値(V0)
1
ワード(V1)(デフォルト)
ビット 6
ダイヤル パルスの設定(&Pn)
0
10 PPS(&p0、&p1)
(デフォルト)
1
20 PPS(&p2)
デフォルト:8(00001000b)
S21
マップされたビット オプションの V.24 での情報
コマンド オプションの状態を表示します。読み出し専用でビット 3、4、
および 6 のみ使用されます。
ビット 3、4 DTR の動作(&Dn)
0
&D0 を選択
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
3–7
S レジスタ
1
&D1 を選択
2
&D2 を選択(デフォルト)
3
&D3 を選択
ビット 5
DCD の動作(&Cn)
0
&C0 を選択
1
&C1 を選択(デフォルト)
デフォルト:48(00110000b)
S22
マップされたビット オプションの結果
コマンド オプションの状態を表示します。読み出し専用でビット 4、5、
および 6 のみ使用されます。
ビット 4 ~ 6リザルト コード(Xn)
0
X0 を選択
4
X1 を選択
5
X2 を選択
6
X3 を選択
7
X4 を選択(デフォルト)
ビット 7
ダイヤル パルスの設定(&Pn)
0
Make/Break 比 33/67(&P1、&P2)
(デフォルト)
1
Make/Break 比 39/61(&P0)
デフォルト:112(01110000b)
S24
スリープ モード制御タイマ
オフライン コマンド状態のときに、データの送受信が行われなくなって
からモデムがスタンバイ モードに切り換わるまでの時間(単位:秒)を
設定します。0(ゼロ)を設定した場合は、送受信が行われなくてもスタ
ンバイ モードにはなりません。S24 は S89 のエイリアスです。
✎
3–8
このレジスタに 1 ~ 4 の値を入力すると、5 に置き換えられ、データの
送受信が行われなくなってから 5 秒経過するとスタンバイ モードに切り
換わります。これは、このタイマに 1 ~ 4 秒も設定ができた製品との互
換性を保つための処置です。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
S レジスタ
範囲:
0、5 ~ 255
デフォルト:10
単位:
S28
秒
V.34 変調の有効 / 無効
V.34 変調の有効 / 無効を切り換えます。
0 = 無効、1 ~ 255 = 有効
範囲:
0 ~ 255
デフォルト:1
S30
無通信監視タイマ
データの送受信が行われなくなってから回線を切断するまでの時間(単
位:分)を設定します。0(ゼロ)を設定した場合は、送受信が行われな
くても回線は切断されません。バッファリング モードでのみ有効です。
範囲:
0 ~ 255
デフォルト:0
単位:
S35
分
データ呼び出し音
データ呼び出し音とは、ある周波数と V.25 で指定される断続のトーン
で、相手先がデータ、ファックス、ボイスのいずれの接続かを識別する
ためのものです。
周波数は1300 Hz、
断続トーンは0.5秒オン/2秒オフです。
0 = 無効、1 = 有効
範囲:
0、1
デフォルト:0
S36
ネゴシエーション制御
古いプログラムとの互換性を保つためのコマンドです。EC プロトコル
の動作を制御する場合は、\N コマンドを使用してください。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
3–9
S レジスタ
S37
通信速度
相手モデムと接続を試みるときの最高通信速度を設定します。K56flex お
よび V.90 モードの場合は、V.34 受信速度を制御します。
S38
S37=0
自動速度制御(デフォルト)
S37=1
S37=2
S37=3
予約
1200 / 75 bps
300 bps
S37=4
S37=5
S37=6
S37=7
S37=8
S37=9
S37=10
S37=11
S37=12
S37=13
S37=14
S37=15
S37=16
S37=17
S37=18
S37=19
予約
1200 bps
2400 bps
4800 bps
7200 bps
9600 bps
12000 bps
14400 bps
16800 bps
19200 bps
21600 bps
24000 bps
26400 bps
28800 bps
31200 bps
33600 bps
K56flex 通信速度の制御
特定の K56flex での送信速度を強制的に設定する場合に使用します。S38
= 0 と指定すると、K56flex は無効になり、より信頼性の高い V.34 接続に
なります。デフォルトの S38 = 1 と指定すると、送信速度が自動的に設
定されます。その他の設定では、送信速度が設定され、指定された速度
での送信が行われなかった場合は V.34 フォールバックがあります。
3–10
S38=0
56K 無効
S38=1
56K 有効。自動速度制御(デフォルト)
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
S レジスタ
S38=2
S38=3
S38=4
S38=5
S38=6
S38=7
S38=8
S38=9
S38=10
S38=11
S38=12
S38=13
S38=14
32000 bps
34000 bps
36000 bps
38000 bps
40000 bps
42000 bps
44000 bps
46000 bps
48000 bps
50000 bps
52000 bps
54000 bps
56000 bps
次の表は、検出された RBS(robbed-bit signaling)フレーム数が減少する
様子と実際の DCE 速度との相関関係を示します。
RBS リンク
速度(kbps)
0
0
1
2
2
4
3
4
4
6
5
8
6
8
たとえば、S38 = 10 で RBS リンクが 3 つあった場合、K56flex の送信速
度は 48 - 4 = 44 kbps となります。ただし、32 kbps および 34 kbps は検出
された RBS フレームの数に関わらず、実際の速度なのでこの関係は当て
はまりません。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
3–11
S レジスタ
S42
自動速度
テストおよびデバッグ用のコマンドです。
V.32 bis および V.22 bis では速度は自動的には設定されません。データ
モードでは、フォールバックは無効ですが、リトレインの有効 / 無効は
設定できます。
0 = 自動速度無効、1 = 有効
範囲:
0、1
デフォルト:1
S43
自動モード
テストおよびデバッグ用のコマンドです。
V.32 bis では起動時に速度は自動的には設定されません。
0 = 自動速度無効、1 = 有効
範囲:
0、1
デフォルト:1
S48
LAPM エラー訂正および機能ネゴシエーション
古いプログラムとの互換性を保つためのコマンドです。EC プロトコル
の動作を制御する場合は、\N コマンドを使用してください。(デフォル
ト:7)
S89
スリープ モード制御タイマ
オフライン コマンド状態のときに、データの送受信が行われなくなって
からモデムがスタンバイ モードに切り換わるまでの時間(単位:秒)を
設定します。0(ゼロ)を設定した場合は、送受信が行われなくてもスタ
ンバイ モードにはなりません。
3–12
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
S レジスタ
✎
このレジスタに 1 ~ 4 の値を入力すると、5 に置き換えられ、データの
送受信が行われなくなってから 5 秒経過するとスタンバイ モードに切り
換わります。これは、このタイマに 1 ~ 4 秒も設定ができた製品との互
換性を保つための処置です。
範囲:
0、5 ~ 255
デフォルト:10
S91
回線の送信レベル
日本でのみ有効です。回線の送信レベルを(-)dBm で設定します。
範囲:
6 ~ 15
デフォルト:15
単位:
dB
S108 ネットワーク コーデック タイプ
✎
S108=22
S108=33
u-Law
A-law
S108=7
デフォルト、またはその他の値
このコードは、デジタル モデムの V.8 bis 情報として指定されています。
サーバのタイプが古いため、クライアント モデムに対して V.8 bis での
コード タイプが送られない場合は、
国別 ID に従って選択されます。U-law
の地域は、日本、台湾、韓国、香港、北アメリカおよびラテン アメリカ
です。それ以外の地域は A-law です。この S レジスタは、K56flex モー
ドのときのみ有効です。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
3–13
4
AT ファックス コマンド セット
クラス 1 ファックス コマンド
Lucent Technologies 社の HSM データ / ファックス コンプリート チップ
セットは、EIA(Electronic Industry Association)規格 518 に準拠したファッ
クス コマンドをサポートしています。ここでは、これらのコマンドにつ
いて簡単に説明します。詳しい説明は、EIA の規格を参照してください。
AT ファックス コマンドのまとめ
コマンド
説明
+FCLASS?
現在のサービス クラスの確認
+FCLASS=?
サービス クラス性能の確認
+FCLASS=n
サービス クラスの選択
+FTS=<n>
送信を停止して待機
+FRS=<n>
無音待ち
+FTM=<m>
ファックス データ送信
+FRM=<m>
ファックス データ受信
+FTH=<m>
HDLC データ送信
+FRH=<m>
HDLC データ受信
+FTM=?
ファックス変調送信
+FRM=?
ファックス変調受信
+FTH=?
HDLC データ変調送信
+FRH=?
HDLC データ変調受信
+FMI?
製造元 ID
コマンド
説明
+FMM?
製品 ID
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
4–1
AT ファックス コマンド セット
AT ファックス コマンドのまとめ 続き
+FMR?
バージョン / リビジョン情報
+FPR = <n>
DTE-DCE 間ファックス ポートの速度の設定
+FPR = ?
DCE がサポートするファックス ポートの速度の表示
+FPR?
現在の DTE-DCE 間ファックス ポートの速度の表示
+FAA = <n>
DCE 自動応答モードの設定
+FAA = ?
DCE がサポートする自動応答モードの値の表示
+FAA?
現在の自動応答モードの値の表示
AT ファックス コマンド セットの説明
+FCLASS? 現在のサービス クラスの確認
現在のサービス クラスを表示します。このモデムは、クラス 0 データ モ
デムまたはクラス 1 ファックス モデムとして機能します。
応答例:
+FCLASS?
データ モードの場合は 000、クラス 1 ファックス モー
ドの場合は 001
+FCLASS=? サービス クラス性能の確認
モデムがサポートするサービス クラスを表示します。
応答例:
+FCLASS=?
4–2
0、1
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT ファックス コマンド セット
+FCLASS=n サービス クラスの選択
使用するサービス クラスを設定します。
パラメータ:
0、1
デフォルト:
0
コマンド オプション:
+FCLASS=0
データ モードの選択
+FCLASS=1
クラス 1 ファックス モードの選択
+FTS=<n> 送信を停止して待機
このコマンドが発行されると、モデムは送信を停止します。停止後、指
定された時間(単位:10 ms)待機してから、OK リザルト コードを返し
ます。n には 0 ~ 255 の値を設定できます。たとえば、5 を設定した場
合、50 ms 待機してから OK リザルト コードが返されます。
パラメータ:
0 ~ 255
単位:
10 ms
+FRS=<n> 無音待ち
このコマンドが発行されると、モデムは指定された時間(単位:10 ms)
の長さの無音を検出してから、OK リザルト コードを返します。n には
0 ~ 255 の値を設定できます。たとえば、5 を設定した場合、50 ms の無
音を検出してから OK リザルト コードが返されます。
パラメータ:
0 ~ 255
単位:
10 ms
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
4–3
AT ファックス コマンド セット
+FTM=<m> ファックス データ送信
指定された変調方式でデータを送信します。次の表は、m に指定できる
値とその値の意味を表します。
コマンド オプション
変調方式
速度(bps)
+FTM=3
V.21 チャネル 2
300
+FTM=24
V.27ter
2400
+FTM=48
V.27ter
4800
+FTM=72
V.29
7200
+FTM=96
V.29
9600
+FTM=73
V.17
7200
+FTM=74
V.17(ショート トレイン)
7200
+FTM=97
V.17
9600
+FTM=98
V.17(ショート トレイン)
9600
+FTM=121
V.17
12000
+FTM=122
V.17(ショート トレイン)
12000
+FTM=145
V.17
14400
+FTM=146
V.17(ショート トレイン)
14400
+FRM=<m> ファックス データ受信
指定された変調方式でデータを受信します。
4–4
コマンド オプション
変調方式
速度(bps)
+FRM=3
V.21 チャネル 2
300
+FRM=24
V.27ter
2400
+FRM=48
V.27ter
4800
+FRM=72
V.29
7200
+FRM=96
V.29
9600
+FRM=73
V.17
7200
+FRM=74
V.17(ショート トレイン)
7200
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT ファックス コマンド セット
コマンド オプション
変調方式
速度(bps)
+FRM=97
V.17
9600
+FRM=98
V.17(ショート トレイン)
9600
+FRM=121
V.17
12000
+FRM=122
V.17(ショート トレイン)
12000
+FRM=145
V.17
14400
V.17(ショート トレイン)
14400
+FRM=146
+FTH=<m>HDLC データ送信
指定された変調方式で HDLC データ フレームを送信します。
コマンド オプション
変調方式
速度(bps)
+FTH=3
V.21 チャネル 2
300
+FTH=24
V.27ter
2400
+FTH=48
V.27ter
4800
+FTH=72
V.29
7200
+FTH=96
V.29
9600
+FTH=73
V.17
7200
+FTH=74
V.17(ショート トレイン)
7200
+FTH=97
V.17
9600
+FTH=98
V.17(ショート トレイン)
9600
+FTH=121
V.17
12000
+FTH=122
V.17(ショート トレイン)
12000
+FTH=145
V.17
14400
+FTH=146
V.17(ショート トレイン)
14400
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
4–5
AT ファックス コマンド セット
+FRH=<m> HDLC データ受信
指定された変調方式で HDLC データ フレームを受信します。
コマンド オプション
変調方式
速度(bps)
+FRH=3
V.21 チャネル 2
300
+FRH=24
V.27ter
2400
+FRH=48
V.27ter
4800
+FRH=72
V.29
7200
+FRH=96
V.29
9600
+FRH=73
V.17
7200
+FRH=74
V.17(ショート トレイン)
7200
+FRH=97
V.17
9600
+FRH=98
V.17(ショート トレイン)
9600
+FRH=121
V.17
12000
+FRH=122
V.17(ショート トレイン)
12000
+FRH=145
V.17
14400
V.17(ショート トレイン)
14400
+FRH=146
+FPR=<n> DTE-DCE 間ファックス ポートの速度の設定
DTE-DCE 間のファックス ポートの速度を設定します。
4–6
DTE コマンド
DCE の動作
説明または注
+FPR=0
+IPR=0 を実行
自動速度検出
+FPR=1
+IPR=2400 を実行
2400 bps
+FPR=2
+IPR=4800 を実行
4800 bps
+FPR=4
+IPR=9600 を実行
9600 bps
+FPR=8
+IPR=19200 を実行
19200 bps
+FPR=10
+IPR=38400 を実行
38400 bps
+FPR=18
+IPR=57600 を実行
57600 bps
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
AT ファックス コマンド セット
DTE コマンド
DCE の動作
説明または注
+FPR = ?(上記の値がすべて
サポートされている場合)
0、1、2、4、8、10、
18 を表示
DCEは2400、4800、
9600、
19200、38400、お よ び
57600 bps をサポート
+FPR?(+IPR=0 の場合)
0 を表示
自動速度
+FPR?(+IPR=2400 の場合)
1 を表示
2400 bps
+FPR?(+IPR=4800 の場合)
2 を表示
4800 bps
+FPR?(+IPR=9600 の場合)
4 を表示
9600 bps
+FPR?(+IPR=19200 の場合)
8 を表示
19200 bps
+FPR?(+IPR=38400 の場合)
10 を表示
38400 bps
+FPR?(+IPR=57600 の場合)
18 を表示
57600 bps
+FPR?
255 を表示
この設定は無効です
(+IPR の値が上記以外の場合)
+FAA
DCE 自動応答モードの設定
サービス クラス 1 ファックス装置は、ファックス装置として使用するだ
けでなくデータ モデム装置として使用したり、着信に対して応答すると
きにクラス 1 ファックス モード(+FCLASS = 1)からデータ モデム モー
ド(+FCLASS = 0)に自動的に切り換えたりできます。+FAA コマンド
は、この機能を制御します。
パラメータ:
0、1
デフォルト:
0
コマンド オプション:
+FAA=0
+FAA=1
DCE はクラス 1 ファックス装置としてのみ応答しま
す。着信時に送信元の装置の種類によってサービス
クラスを自動的に変更することはありません
着信時に、ファックス装置として応答するかデータ
モデムとして応答するかが判断され、自動的に切り換
えられます
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
4–7
AT ファックス コマンド セット
✎
このコマンドは、必要に応じて着信時にクラス 1 からクラス 0 へ自動的
に切り換えます。送信時のサービス クラスを切り換えたり、他のクラス
からクラス 1 に切り換えたり、またはクラス 0 以外に切り換えたりする
ことはありません。
+FMI? 製造元 ID
製造元の識別情報(ID)を表示します。
+FMM? 製品 ID
製品の識別情報(ID)を表示します。
+FMR? バージョン / リビジョン情報
バージョンやリビジョンなどこの装置に関する情報を表示します。
4–8
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
5
V.25ter AT コマンド セット
以下の +GMx コマンドは、Microsoft PC98 の仕様で必要とされているコ
マンドです。
■
製造元 ID (+GMI?)
■
バージョン / リビジョン情報 (+GMR?)
■
モデル ID (+GMM?)
PC99 の表示コマンドの値とパラメータは、以下を使用して表示できま
す。
■
現在のサブパラメータの値(+ コマンド ?)
■ 「コマンド」はコマンド セットを示します(例:AT+DR?)
■
サポートされる値の範囲(+ コマンド =?)
■ 「コマンド」はコマンド セットを示します(例:AT+DR=?)
このチップ セットでは、H.324 通話で V.25ter の以下の機能がサポートさ
れています。
■
アナログ ボイス接続中に発行された ATD コマンドの修正された機
能。このコマンドでは、通常の ATD # コマンドと関連付けられてい
る DTMF ダイヤルやトーン検出は行われません。
■
次の表に掲載されている AT コマンド、サブパラメータ、および値。
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
5–1
V.25ter AT コマンド セット
V.25ter AT コマンド
コマンド
サブパラメータ
値
説明
AT+A8E=
<v8o>,<v8a>,
<v8cf>
v8o
<1>(デフォルト)V.8 で
のオリジネート時の CI オ
プション無効。
DCE がオンフックの場合
の V.8 送信および受信時の
設定を行うパラメータと
しての定義と、DCE がオ
フフックの場合の動作に
ついてを定義。V.8 ネゴシ
エーションでは、V.8 bis、
V.18、または V.32 bis など、
他のネゴシエーションの
手段が同時に試行される
ことを妨げない
ただし、ANSam を検出し
て、データ通信として送信
する場合は V.34 で開始す
ることが可能 <6>V.8 およ
び CI オプションの制御有
効
v8a
<1>(デフォルト)V. での
ネゴシエート時の CI オプ
ション無効。
ただし、ANSam を送出し
て、応答する場合は V.34
で開始することが可能
<5>V.8 および CI オプショ
ンの制御有効
v8cf
<21h>H.324 用 通 話 機能
<c1h>DSVD 用通話機能
AT+A8E?
現在のサブパラメータの
値を表示
AT+A8E=?
<v8o>、<v8a>、お よ び
<v8cf> のサポートされて
いる値の範囲を表示
+A8I:<v8cf>
<CR>
+A8E <v8a> ! = 0 の 場合
に、V.8 CI 信号の検出を表
し、回復された通話機能の
文字列(8 桁)を表示する
ために DCE により使用さ
れます。<v8cf> は、上記
+A8E コマンドに記載され
ている値と同じ 16 進コー
ド化された 8 桁の値です
5–2
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
V.25ter AT コマンド セット
V.25ter AT コマンド 続き
コマンド
サブパラメータ
値
説明
+A8M = <16進
コ ード 化 CM
またはJM文字
列(8 桁)>
コード化 CM
コーディングについては
V.8 規格に関する説明を参
照してください
指定された 16 進コード化
文字列を使用して、DCE か
ら V.8 CM または JM 信号
を送信させます
+A8A:
< 種類 >
<1>V.8 ANSam 信号フラ
グを表示 <0>ANSam 信号
が検出されなかったこと
を表す
+A8E <v8o> #0 の場合に、
応答信号の検出を表すた
めに、発信元の DCE によ
り使用されます
AT+DR
<1> 圧縮の表示をオン <0>
圧縮の表示をオフ
圧縮の表示のオン / オフを
切り替えます
AT+MR
<1> 変調の表示をオン <0>
変調の表示をオフ
変調の表示のオン / オフを
切り替えます
AT+ER
<1>エラー制御の表示をオ
ン<0>エラー制御の表示を
オフ
エラー制御の表示のオン /
オフを切り替えます
または JM 文字
列
< 種類 ><CR>
AT+A8E?
現在のサブパラメータの
値を表示
AT+A8E=?
<v8o>、<v8a>、お よ び
<v8cf> のサポートされて
いる値の範囲を表示
+A8I:<v8cf>
<CR>
A8E <v8a> ! = 0 の場合に、
V.8 CI 信号の検出を表し、
回復された通話機能の文
字列(8 桁)を表示するた
めに DCE により使用され
ます。<v8cf> は、上記 +A8E
コマンドに記載されてい
る値と同じ 16 進コード化
された 8 桁の値です
+A8M = <16進
コ ード 化 CM
またはJM文字
列(8 桁)>
コード化 CM
または JM 文字
列
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
コーディングについては
V.8 規格に関する説明を参
照してください
指定された 16 進コード化
文字列を使用して、DCE か
ら V.8 CM または JM 信号
を送信させます
5–3
V.25ter AT コマンド セット
V.25ter AT コマンド 続き
コマンド
サブパラメータ
値
説明
+A8A:
< 種類 >
<1>V.8 ANSam 信号フラ
グを表示 <0>ANSam 信号
が検出されなかったこと
を表す
+A8E <v8o> #0 の場合に、
応答信号の検出を表すた
めに、発信元の DCE によ
り使用されます
AT+DR
<1> 圧縮の表示をオン <0>
圧縮の表示をオフ
圧縮の表示のオン / オフを
切り替えます
AT+MR
<1> 変調の表示をオン <0>
変調の表示をオフ
変調の表示のオン / オフを
切り替えます
AT+ER
<1>エラー制御の表示をオ
ン<0>エラー制御の表示を
オフ
エラー制御の表示のオン /
オフを切り替えます
AT+ILRR
<1>DTE 速度表示をオン
<0>DTE 速度表示をオフ
DTE 速度表示のオン / オフ
を切り替えます
<1,0,1>
バッファリング モード
エラー訂正モードを設定
します
<0,1,0>
ダイレクト モード
<4,4,6>
MNP または切断
<2,3,5>
LAPM または切断
<3,3,5>
LAPM または切断
<4,0,6>
MNP またはバッファリン
グ モード
<3,0,2>
LAPM、MNP、またはバッ
フ ァリ ン グ モ ード(デ
フォルト)
<2,0,2>
LAPMまたはバッファリン
グ モード
<3,2,4>
LAPM、MNP、または切断
< 種類 ><CR>
AT+ES=
<1,0,1>、
<0,1,0>、
<4,4,6>、
<2,3,5>、
<3,3,5>、
<4,0,6>、
<3,0,2>、
<2,0,2>、
<3,2,4>
5–4
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
V.25ter AT コマンド セット
V.25ter AT コマンド 続き
コマンド
サブパラメータ
値
説明
AT+IFC=
<0,0>
フロー制御なし
ローカル フロー制御の方
式を設定します
<1,1>
ソ フト ウ ェ ア フ ロ ー制
御、XON/XOFF 制御コー
ドをモデムで処理
<3,1>
ソ フト ウ ェ ア フ ロ ー制
御、XON/XOFF 制御コー
ドを DTE に渡す
<0,0>、<1,1>、
<3,1>、
<2,2>
<2,2>
ハードウェア フロー制御
AT+DS=
<3,0>
V42bis
<3,0>、
<0,0>、<0>
<0,0>
圧縮なし
<0>
圧縮なし
AT+MS=
<carrier>
<carrier>、
<automode>、
<max_rate>、
<max_rx_
rate>
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
通信に使用するモデム
キャリアを指定。V21:V.21
勧 告、V22:V.22 勧 告、
V22B:V.22bis 勧告、V23S:
V.23 勧告(キャリア切り替
え、TDM)、V23C:V.23 勧
告(キャリア固定、非対称
FDM)、V26B:V.26bis 勧
告、V27TC:V.27ter 勧告
(キ ャ リ ア 固 定、FDM)、
V32:V.32 勧 告、V32B:
V.32bis 勧告、V34:V.34 勧
告。注:製造元独自の値が
定義されている場合があ
ります。その場合は先頭に
“V”は付きません
データ圧縮の方式を設定
します
DCE が使用する変調方式
を制御します。DCE が 1
次チャネルと 2 次チャネル
をサポートする場合は、こ
のパラメータは1 次チャネ
ルに適用されます
5–5
V.25ter AT コマンド セット
V.25ter AT コマンド 続き
コマンド
サブパラメータ
AT+MS=
<automode>
自動変調ネゴシエーショ
ン(AnnexA/V.32bis、V.8 勧
告など)の有効 / 無効を設
定するオプション値。関連
する変調に自動ネゴシ
エーション機能が定義さ
れている場合は、デフォル
トで有効になる(V.32bis
勧告、V.8 勧告、V.34 勧告
など)。ただし、自動ネゴ
シエーション機能が定義
されていない変調もある
(V.26bis 勧告など)。<0>
無効、<1> 有効(V.8 勧告
または Annex A/V.32bis の
推奨デフォルト)
<max_rate>
DCE の最高通信速度を指
定するオプション値。何も
指定しない場合は、0 に設
定され、最 高速度 は変調
(つ ま り、<carrier>
と
<automode> の設定および
現在の DTE-DCE 間速度)
によって決まる。0 以外の
値は、ビット / 秒単位の 10
進数と見なされる。推奨デ
フォルト:0(<carrier> が
対応する最高速度)
<carrier>、
<automode>、
<max_rate>、
<max_rx_
rate>(続き)
5–6
値
説明
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
V.25ter AT コマンド セット
V.25ter AT コマンド 続き
コマンド
サブパラメータ
AT+MS=
<max_rx_rate>
DCE の最高通信速度を指
定するオプション値。何も
指定しない場合は、0 に設
定され、最 高速度 は変調
(つ ま り、<carrier>
と
<automode> の設定および
現在の DTE-DCE 間速度)
によって決まる。0 以外の
値は、ビット / 秒単位の 10
進数と見なされる。送信方
向とは異なる最高速度を
受信方向に設定できる。た
とえば、V.23 勧告(キャリ
ア固定)などの非対称変調
を使用する場合に、通信方
向によって速度を変える
た め に 使 用 で き る。注:
V.34 勧告では、変調速度を
任意の組み合わせで選択
的に有効にでき、任意の速
度を選択的に無効にでき
る規定になっている
<max_rx_rate>
この V.34 機能を制御する
ために、この勧告の将来の
バージョンでは、オプショ
ンのサブパラメータが追
加される可能性がある。推
奨デフォルト:0(適用さ
れる場合)
<carrier>、
<automode>、
<max_rate>、
<max_rx_
rate>(続き)
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
値
説明
5–7
V.25ter AT コマンド セット
V.25ter AT コマンド 続き
コマンド
サブパラメータ
AT+MS?
<carrier>、
<automode>、
<max_rate>、
<max_rx_rate>
AT+MS=?
(サ ポ ー ト さ れ
ている<carrier>
値の一覧)、
(サ
ポートされてい
る <automode>
値の一覧)、
(サ
ポートされてい
る <max_rate>
値の一覧)、(サ
ポートされてい
る
<max_rx_rate>
値
説明
+MR パラメータに関する
現在有効な設定を表示。オ
プションのサブパラメー
タは、適用されない場合ま
たは 0に設定されている場
合は表示されない。たとえ
ば、V.32bis 勧告を使用、自
動変調ネゴシエーション
を有効、最高通信速度を指
定、送信と受信の速度は同
じという場合は、
「+MS:V32B,1,1200,1440
0」となる
現在の +MS サブパラメー
タの設定を示す情報文字
列が、DCE から DTE に送
られます
情報文字列が、DCE から
DTE に送られます
値の一覧)
5–8
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
6
V.80 AT コマンド セット
このチップ セットでは、同期アクセス モード(Synchronous Access Mode)
およびV.80規格で指定されているほとんどのコマンドをサポートしてい
ます。これらのコマンドは、コマンド モードで発行された AT コマンド
またはデータ ストリームで送信された帯域内コマンドです。帯域内コマ
ンドは、16 進数キャラクタ EM(19H)で区切られています。帯域内信
号について詳しくは、ITU-V.80 勧告を参照してください。
V.80 AT コマンド
コマンド
サブパラメータ
値
説明
+ES=
[<orig_rqst>
[,,<ans_fbk>]]
Orig_rqstans_fbk
<<6> データ状態が入力
されたら同期アクセス
モードを開始 <8> 接続
が完了しデータ状態が
入力されたら同期アク
セス モードを開始
DCE で V.42 プロトコ
ルの動作を制御
+ES?
+ES サブパラメータの
現在値を参照するため
にシンタックス コマ
ンドを読み出します
この情報テキスト文字
列は DCE から DTE に
送られます:
+ES:<org_rqst>,
,<ans_fbk>
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
6–1
V.80 AT コマンド セット
V.80 AT コマンド 続き
コマンド
+ES=?
サブパラメータ
値
説明
+ES サブパラメータに
定義されているすべて
の値を得るためにシン
タックス コマン ドを
テストします
この情報テキスト文字
列は DCE から DTE に
送られます:+ES:(サ
ポートされている
<org_rqst> 値の一覧),
,(サポートされている
<ans_fbk> 値の一覧)
6–2
コンパック V.90 内蔵モデム コマンド
Fly UP