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社会・環境報告書2013

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社会・環境報告書2013
K g[aYd =fnajgfe]flYdJ]hgjl
中国塗料株式会社
8d c iZ ci h
ごあいさつ
&
当社の社会・環境への取り組み
'
会社概要
会社概要
(
当社とステークホルダーとのかかわり
*
コーポレートガバナンス・内部統制
+
リスク管理・コンプライアンス
,
製品開発
環境対応製品 Pick Up(船舶の燃費低減に向けた船底防汚塗料の開発) .
当社の環境対応製品(新製品情報)
&(
当社の環境対応製品
&*
IBCシステム
&,
環境報告
環境マネジメント
&.
環境・安全・健康への取り組みプラン
'&
グリーン購入・調達
'(
環境会計
')
化学物質の管理
'*
環境負荷低減への取り組み
',
地球温暖化防止
(&
事業所別環境負荷データ
((
災害・事故防止
()
2013年社会・環境報告書をお届けいたします。本報告書
が、当社の社会・環境への取り組みをご理解いただく一助
社会性報告
お客様とのかかわり
(*
社会とのかかわり
(,
従業員とのかかわり
)&
用語説明
ごあいさつ
VOCとは?
ISO14001とは?
SDSとは?
PRTR環境汚染物質排出移動登録
&+
&.
'*
',
発行にあたって
編集方針
2003年に
「環境報告書」
を発刊し、2008年からは内容を拡大し
「社会・環境報告書」
として年1回発行しております。本報告書に
おきましては、CSRの観点に立ち、各ステークホルダーの皆様と
のかかわりについて、積極的な開示に努めています。
対象範囲
国内を中心とした企業活動内容を報告(一部の記載は海外関係
会社のデータを含めています。)
集計範囲には以下の略称を記載していいます
■ 九州工場
生産本部 九州工場
■ 滋賀工場
■ 大竹技術
■ 滋賀技術
■ 大竹明新
■ 神戸ペイント
生産本部 滋賀工場
技術本部(大竹)
技術本部(滋賀)
大竹明新化学株式会社
神戸ペイント株式会社
対象期間
本社2012年度(4月1日∼3月31日)および対応する各社事業年度
(なお、一部の記載は2013年4月以降も
のデータを記載しています。
対象とした場合があります。)
発行
2013年9月(前回発行2012年9月、次回発行予定2014年9月)
となれば幸いです。
持続可能な社会を目指し、微力ながら引き続き尽力して
まいりますので、今後ともご意見、
ご指導を賜りますよう、
宜しくお願い申し上げます。
代表取締役社長
当社の社会・環境への取り組み
塗料メーカーとしての責任を果たします
塗料には、
「美観」、
「保護」、
「機能」
という三つの大きな役割があり、船舶や建築物そして日用
品に至る多くの産業で使用されています。海運、造船、電力、鉄鋼、建設、木工などをメインユ
ーザーに持つ当社は、塗料性能の向上を通じて産業の発展に貢献する社会的意義と責任を有
しており、確かな技術と生産体制の構築を通じ、安定供給に努めています。
環境対応製品の開発を進めます
当社が製造販売している製品は、船舶においては船底と海水の間に生じる摩擦抵抗を低減で
きるため、燃費の向上が期待できます。
また建造物への太陽光を効率よく反射させ、屋内温度
の上昇を抑制することで省エネに寄与し、
さらには構造物の腐食を防止することによって建
築廃棄物やライフサイクルコストの削減に貢献するなど、様々な環境性能のポテンシャルを
有しています。塗料の環境性能を最大限に引き出すことが、塗料メーカーとしての当社に課
せられた使命であり、
今後ともさらなる環境対応製品の開発に尽力いたします。
環境負荷の低減と製品安全性の向上に努めます
産業の発展は環境との調和の下に実現されるべきとの理念の下、製品の製造、輸送、使用の過
程で生じる環境負荷を可能な限り低減し、
また製品安全性を向上させるため、環境・安全に関
するマネジメントシステムの構築をはじめ、刺激性物質とVOC削減に向けての無溶剤化など
様々な取り組みを進めています。
社会的信頼を確保するとともに社会の持続的発展に貢献します
社会的な信頼を確保するとともに、社会の持続的発展に貢献して行くことは、
その成員の一
つであり、かつ公器である企業にとって、果たすべき重要な責任であると考えています。
この
ため、
コンプライアンスの徹底を経営の主軸におき、健全で透明性の高いコーポレート・ガバ
ナンスと内部統制の体制整備に注力するとともに、世界16カ国・地域に展開する26社を通
じ、地域社会との良好な関係の構築に努めています。
*
会社概要
会社概要
会 社概要
中国塗料は、1917年の創業以来、船舶用塗料を中心に、工業用塗
料分野においても業界では独自の路線を歩んできました。
たゆま
ぬ研鑽により開発された塗料に加え、長年に亘り築いてきたグロ
ーバルな供給ネットワークは、国内はもとより広く海外のユーザ
ーからも高い評価をいただき、
その信頼と実績に支えられ前進を
続けています。海運、造船、電力、鉄鋼、建設、木工などの基幹産業
をメインユーザーに持つ当社は、産業の発展を支える使命を担う
重要な立場にあるといえます。また、それは自然や人との調和に
根ざしたものでなければなりません。産業の発展を地球環境の保
全のもとに追求する
「自然と人との調和を目指すリーディングカ
ンパニー」
として、中国塗料は、創造と革新の精神でユーザーニー
ズに応える明日を目指しております。
■社 名
中国塗料株式会社
CHUGOKU MARINE PAINTS,LTD.
■本 社
東京本社
東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビルディング
TEL 03-3506-3951 FAX 03-5511-8541
0120-70-4931(フリーコール)
代表取締役社長 植竹 正隆
■創 立
1917(大正6)年 5月
■資本金
116億円
■売上高
連結: 83,656百万円(2013年3月期)
個別: 32,487百万円(2013年3月期) 売上高の推移
技術本部(滋賀県)
ISO 9001
ISO 9001
■国内工場
滋賀工場
ISO 14001 ISO 9001
ISO 14001 ISO 9001
■国内子会社工場
神戸ペイント株式会社
連結
(億円)
1000
技術本部(広島県)
九州工場
広島本社
広島県大竹市明治新開1番7
TEL 0827-57-8555 FAX 0827-59-0017
0120-75-4931(フリーコール)
■代表者
■技術本部
個別
大竹明新化学株式会社
ISO 9001
■ 主な国内拠点
本社
工場
営業拠点
800
北海道
600
400
200
秋田
0
09
10
11
12
13 (年)
■ 従 業 員 連結: 2,386名(2013年3月末現在)
個別:
425名(2013年3月末現在)
■ 事業内容 1.船舶用塗料、工業用塗料、コンテナ用塗料などの製造販売
2.塗装関連装置類の販売
3.塗装の監理
4.その他
コンテナ用塗料
10.1%
その他の
事業 0.4%
仙台
滋賀
大阪
兵庫
尾道
呉
広島
東京
名古屋
静岡
工業用塗料
13.1%
分野別売上比率
連結:2013年3月期
++
船舶用塗料
76.4%
臼杵
福岡
佐賀
佐世保
長崎
丸亀
今治
ISO 9001
K g [ a Y d = f n a j g f e ] f l Y d J ] h g j l '%&(
*()(
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
海外ネットワーク
オランダ
英国
ドイツ
ギリシア
イタリア
スペイン
トルコ
ロシア
ブルガリア
クロアチア
中国 上海
広東
その他
香港
台湾
日本
韓国
シンガポール
マレーシア
タイ
インドネシア
インド
フィリピン
ベトナム
スリランカ
U.A.E.
南アフリカ
エジプト
米国
キュラソー
ブラジル
アルゼンチン
工場
事務所
技術供与先
販売代理店
ストックポイント
オーストラリア
ニュージーランド
■ 海外工場
上海工場
ISO 9001
上海第二工場
ISO 9001
広東工場
ISO 9001
韓国工場
マレーシア工場
ISO 9001
タイ工場
ISO 9001
インドネシア工場
ISO 9001
オランダ工場
ISO 14001 ISO 9001
ISO 9001
シンガポール工場
ISO 9001
U.S.A.工場
■ 主な海外グループ会社
CHUGOKU MARINE PAINTS (SHANGHAI), LTD.
中国(上海)
PT. CHUGOKU PAINTS INDONESIA
インドネシア
CHUGOKU MARINE PAINTS (GUANGDONG), LTD.
中国(広東)
CHUGOKU PAINTS (INDIA) PRIVATE LIMITED
インド
CHUGOKU MARINE PAINTS (HONG KONG), LTD.
香港
CHUGOKU PAINTS B.V.
オランダ
CHUGOKU MARINE PAINTS (TAIWAN), LTD.
台湾
CHUGOKU PAINTS (UK) LIMITED
イギリス
CHUGOKU SAMHWA PAINTS, LTD.
韓国
CHUGOKU PAINTS (GERMANY) G.m.b.H.
ドイツ
CHUGOKU MARINE PAINTS (SINGAPORE) PTE. LTD.
シンガポール
CHUGOKU MARINE PAINTS (HELLAS), S.A.
ギリシャ
Dubai Branch
U.A.E.
BOAT S.p.A.
イタリア
CHUGOKU PAINTS (MALAYSIA) SDN. BHD.
マレーシア
CMP COATINGS, INC.
アメリカ
TOA-CHUGOKU PAINTS CO., LTD.
タイ
,,
会社概要
当社とステークホルダーとのかかわり
当社は、
ステークホルダーに対する幅広い社会的責任を果たすことを経営の重要な課題と位置づけ、以下の経営方針を掲げ、グローバルか
つ中長期的視野で企業活動を展開すべく努めています。
経営方針
)
最高の品質で、顧客の信頼と満足を確保する
*
世界的視野に立ち、常に技術革新を行い新製品の開発に努める
+
経営の科学化を図り、会社の継続的存立と利潤を確保し社会に貢献する
,
誠実を旨とし、和を重んじ公明正大を期す
-
環境に即応した社内標準化を推進し、組織的運営と活動を図る
お客様
地域社会
当社もその一員である地域社会の持続
的発展のため、16カ国・地域、26社の拠
点を通じ地域の皆様との良好な関係の
構築に努めています。
塗料メーカーとしての社会的意義と責
任を果たし、お客様に信頼され、また満
足して頂けるよう、機能性と環境性能に
優れた製品の開発と、品質マネジメント
システムの継続的改善に全力をあげて
取り組んでいます。
効率的で透明性の高い内部統制・コーポ
レートガバナンスの整備を進め、企業価
値の持続的向上に取り組んでいます。
お取引先
従業員
門戸開放、公正・遵法、相互信頼、環境保
全を購買方針として、
ビジネスパートナ
ーであるお取引先の皆様との信頼関係
づくりに努めています。
従業員の安全確保に努めるとともに、公
平で個性を尊重した採用・教育・評価な
どの人事管理を行い、
また従業員の意欲
や能力を高める職場環境づくりを進め
ています。
地球環境
高度な環境性能を備えた製品の開発や事業活動における環境
マネジメントの推進、
そして環境保全活動への参加など、
すべて
のステークホルダーと環境保全を重視した関係を構築してまい
ります。
-
株主・投資家
K g [ a Y d = f n a j g f e ] f l Y d J ] h g j l '%&(
*()(
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
コーポレートガバナンス・内部統制
当社のコーポレートガバナンス
当社は、効率的かつ健全で透明性の高いコーポレートガバナンスを構築することにより企業価値の継続的向上を図ることも経営の重要な施
策と位置づけ、取締役会および監査役会を基本に、経営会議や各種委員会を設け、体制の強化に努めています。
コーポレートガバナンス組織図
株主総会
選・解 任
選・解任
監査役会
選・解任
取締役会
監査
選定・監督
監査役室
監 査室
会計監査人
代表取締役
監査
リスク管理
委員会
コンプライアンス
委員会
社外弁護士
常務会
経営会議
合 同会議
内部監査
営業本部
生産本部
技術本部
管理本部
関係会社
内部統制の体制整備への取り組み
財務報告の信頼性確保
有効かつ効率的な内部統制環境を整備することにより、当社の持
株式を上場する企業として、信頼性の高い財務報告を提供するこ
続的発展を図るべく、2006年5月に取締役会において
「内部統制
とは、
投資家そして株主の皆様に対する重要な責任との認識の下、
システムの構築に関する基本方針規程」
を決議(2008年3月一部
2008年3月の取締役会において「財務報告基本方針」を決議し、
改定)
し、
これを基に各種委員会を組織するなど、積極的な取り組
また金融商品取引法による財務報告の信頼性に係る内部統制の
みを進めています。
有効性評価を通じ、体制を継続的に維持・改善する仕組みを整備
しています。
.,
会社概要
リスク管理・コンプライアンス
リスク管理体制
当社グループを取り巻く経営環境は常に変化しており、様々なリスクへの迅速な対応が求められています。当社グループでは、
「有効かつ効
率的なリスク管理体制を構築することにより、
リスク対応能力を高め、
もって人身の安全、
企業価値の維持向上及びステークホルダーからの
信頼性確保を図る」
との基本方針の下、各種委員会を組織し、体制の充実を図っています。
これら委員会は、
リスク管理委員会を機軸に、
コン
プライアンス委員会、
システム企画・運用委員会等から構成され、発生しうるリスクの予防、発見、是正、再発防止に取り組むとともに、顕在
化したリスクに対応する体制整備を進めています。
リスク管理体制関係機構図
コーティングケア委員会
社 長
リスク管理委員会
監査室(内部監査部門)
取締役会
コンプライアンス委員会
コンプライアンス担当役員CCO
システム企画・運用委員会
情報システム担当役員CIO
監査役会
東南海地震や首都圏直下型地震など、想定される大規模自然災害
に関して、安定供給の維持と従業員の安全確保に向け、さまざまな
取り組みを行っています。
大竹明新化学株式会社構内にて発生した爆発事故について
2012年6月27日に当社グループ会社・大竹明新化学株式会
社構内にて発生した爆発事故に関し、皆様にご迷惑とご心配
■ 非常時代替生産のシミュレーション
■ 建物耐震対策、屋内危険物の壁面固定等
■ 非常用食料・飲料水の備蓄
をおかけし、深くお詫び申し上げます。
本件に係る経緯と発生原因については、2012年版社会・環
■ 避難訓練の実施
■ 帰宅困難者用宿泊備品の整備(東京本社)
境報告書にてご報告したとおりですが、
その後十分な安全対
策をとった上で、2012年11月より生産を再開いたしまし
た。また、負傷された従業員3名についても、昨年8月末まで
に全員が退院し、現在は職場に復帰しております。
この事故を教訓に、今後同様の事故が発生しないよう、安全
操業と安定供給に努めてまいります。
非常用食料・飲料水等
+/
避難訓練(東京本社)
K g [ a Y d = f n a j g f e ] f l Y d J ] h g j l '%&(
*()(
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
コンプライアンス体制
社会において企業活動を維持して行くためには、社会的規範や企業倫理に従うことは必要不可欠であり、当社グループにおいてはコンプラ
イアンスへの対応は、数多く存在するリスクのうち極めて重要なものと認識しております。
このため、
リスク管理委員会を軸に全社的な点検
を進めるとともに、
コンプライアンス委員会を軸とする指導体制を敷き、遵法精神の徹底を図っています。
コンプライアンス教育の実施
基礎教育の実施
当社グループ役職員行動基準の設定・浸透
遵法精神を徹底し、中長期的視野で本業経営にあたるとともに、
ステークホルダーとの相互理解を促すことを主な内容とする
コンプライアンスに関する一般的理解を促すとともに、当社事業
「CMPグループ行動基準」
を1998年2月に制定しました。
(2008
を行うに当り留意すべき法的事項を網羅的に解説した冊子(コ
年5月最終改定)本行動基準は、英語、中国語にも翻訳し、当社経
ンプライアンス・マニュアル)
と視聴覚教材を日本語、英語、中国
営方針とともに全関係会社に掲示することにより、グループ役職
語で製作し、本社および国内外全ての関係会社に配布・配信して
員の意識向上を図っています。
います。
社内外匿名相談窓口の設置
2002年12月より匿名相談窓口(ポスト999)
の設置に着手し、現
応用教育の実施
主に国内勤務役員・従業員を対象に、
「ステークホルダーの期待
に応えることにより企業価値を高める」
というコンプライアンス
の本旨を踏まえ、法令や
社会規範その他ルールの
うち特に重要なものにつ
在では8カ国・地域にて運用しています。本相談窓口では、社内外
の様々なご意見、希望、提案、不正通報などを受け付けており、
フ
リーメールの使用も可能としています。
【ポスト999】
コンプライアンス担当役員宛
E-mail: [email protected]
いて、職種・テーマ別にき
め細かな教育研修を行っ
ています。
0
製品開発
環境対応製品 Pick Up
船舶の燃費低減に向けた
船底防汚塗料の開発
船底防汚塗料の役割
船底への貝類や海藻類の付着は船舶を損傷するだけでなく、
海中での大きな抵抗となり、船の燃費を著しく悪化させます。
これら海中生物の付着を防止する目的で、船舶には船底防
汚塗料が塗装されています。
防汚塗料
無塗装
防汚塗料
塗装
防汚塗料を塗装していない試験板には貝
類や藻類などの海中生物が付着します。
海中生物の付着は船体へのダメージとな
燃費低減効果をより正確に検証
「船底塗料の表面が滑らかになると水中摩擦抵抗が低減
し、燃費が向上する」
るだけでなく、水中抵抗の増加による燃
これまで、この理論を元に多くの燃費低減型船底防汚塗料が
費悪化をもたらします。
世に送り出されてきました。当社は公的研究機関及び大学と
の共同研究を行い、摩擦抵抗低減型の船底防汚塗料を開発
すると共に、摩擦抵抗の要因である「粗度」と「波長」を関
数として数式化し、より正確に燃費低減効果を検証する手法
として、
「FIR 理論」を構築し特許を出願しました。数多く
の試験体から得たパラメーターを解析し、導き出した公式が、
海中生物が付着しないことは、それだけでも船底防汚塗料が
船の燃費低減に貢献してると言えます。近年、塗膜表面を滑
らかにし摩擦抵抗を低減させることで、さらなる燃費低減効
FIR=Friction Increase Ratio(摩擦抵抗の増加率)です。
当社ではラボの試験データのほか実船の塗膜レプリカの採取方法も
確立し、実データの収集にも努めています。
果を船底防汚塗料に求める動きが活発になっており、国際海
事機関 (IMO:International Maritime Organization) 策定
の エ ネ ル ギ ー 効 率 設 計 指 標 (Energy Efficiency Design
Index)等に代表される船舶環境規制のなか、船底防汚塗料
の摩擦抵抗低減技術に期待が高まっています。
熱可塑性樹脂を塗膜
表面に貼り付け、
試料採集します。
ラボに持ち帰りレー
ザーで表面解析
船底防汚塗料と摩擦抵抗と燃費
燃費低減型防汚塗料 燃費:◎
従来の防汚塗料
防汚塗料なし
燃費:×
付着した海中生物が抵抗となり船
がスムーズに走行できません。
+1
燃費:○
海中生物が付着しない事で船が
スムーズに走行できます。
滑らかな表面の燃費低減型防汚塗
料は、船がよりスムーズに走行でき
ます。
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
FIR理論
摩擦抵抗には、主に塗膜表面の粗さが関与します。現状で
は船底塗膜の表面粗度管理には粗度の高低(山の高さ)の
みを計測されることが多いですが、東京理科大学での二重
た流体シミュレーション、及び海上技術安全研究所での超
高精度平行平板による水槽試験の結果は粗度の波長(山と
山の間隔)も摩擦抵抗に大きく関与することを示しています。
以下は船底部分の塗膜の断面を拡大し、図式化したものです。粗
度の高さと波長の長さにより、塗膜と水との間で起こる摩擦抵抗
の大きさに違いが生じます。
1
波長
粗度
円筒試験、東京農工大学でのスーパーコンピューターを用い
特許出願中
低摩擦抵抗
長波長
低燃費
2
船舶の燃費低減は、限りある地球資源の保護、そして CO2
3
燃費低減効果
×
波長
波長
粗度:低い
波長:短い
二重円筒式
抵抗測定装置
摩擦抵抗:高
( FIR値 が 高 い )
摩擦抵抗:中
燃費低減効果
摩擦抵抗:中
燃費低減効果
波長
粗度
低粗度
粗度:高い
波長:短い
粗度
FIR(%) = 2.62(算出係数) × Rz (粗度高) ÷ Rsm(粗度波長)
2
削減に貢献します。当社は「FIR 理論」を指標として、燃費
低減効果に対するさらなる進化を続けてまいります。
低
粗度:高い
波長:長い
高い
燃
費
低
減
効
果
1
3
4
波長
粗度
粗度と波長と
燃費低減効果の関係
高
粗度
摩擦抵抗:大
低い
2
短い
4
波 長
摩擦抵抗:小
乱流:
粗度:低い
波長:長い
摩擦抵抗:低
( FIR値 が 低 い )
燃費低減効果
長い
)(
製品開発
環境対応製品 Pick Up
環境対応加水分解型 船底防汚塗料
その結果、「SEAFLO NEO」の FIR 値は 1.6%となり、加
水分解型で業界最高水準の低摩擦を達成、従来の加水分解
型の代表値 7.9%と比較して、6.3%の摩擦抵抗率低減が実
現します。(当社測定値)この 6.3%の低減から船体全抵抗
における摩擦抵抗の占める割合 60∼80%を考慮して試算
当社の加水分解型船底防汚塗料「SEAFLO NEO」シリーズ
は、摩擦抵抗低減の研究開発により生まれた船底防汚塗料
で、2010 年の発売より 200 隻以上の船舶に採用されてい
すると、3∼5%の燃費低減効果が期待されます。
従来型加水分解 AF
ます。(2013 年 4 月現在での契約数)
FIR(%)=2.62×
1022
3450
FIR(%)=2.62×
FIR 7.9%
562
5250
FIR 1.6%
摩擦抵抗低減効果 6∼8%
燃費低減効果
3∼5%
CO2 削減
地球環境への貢献
超平滑な塗膜を形成
「SEAFLO NEO」シリーズは、当社、独立行政法人海上技
術安全研究所、日立化成工業株式会社が、日本財団、日本
中小型造船工業会、弓削商船高等専門学校の協力のもと、
共同で開発した高性能加水分解ポリマーを用いた船底防汚
塗料です。
「SEAFLO NEO」シリーズは新開発の高性能加水分解ポリ
マーにより、塗装時に平滑な塗膜を形成する「セルフレベリ
ング性」が非常に優れており、塗装直後から極めて摩擦抵
抗の少ない「低粗度+長波長」の超平滑な塗膜を実現します。
この効果を次の塗り替えまでの期間に消費する燃料費に換
算すると、船型、サイズ、運行速度によっても異なりますが、
大型船一隻あたり数千万円単位の燃料費の削減となります。
そして環境保全の面においても、その燃料費に相当するエネ
ルギー資源の節約と、CO2 削減による地球温暖化防止への
貢献につながることは言うまでもありません。
これまで「SEAFLO NEO」シリーズは新造船海上公試での
性能確認で 4%の燃費低減効果が確認されたとの報告をい
ただいています。海象条件などの諸要因により様々な影響
を受ける船舶の燃費について、塗料の効果を立証すること
は難しいとも言われていますが、信頼できる機関と試験設備
での実験結果は非常に重要な指標のひとつとなり得ます。
当社が各機関と連携のもと流体力学と確かな科学技術によ
(※)加水分解型船底防汚塗料とは?
塗膜の表面が水と接する事で化学反応を起こし、海中に溶け出す仕組み
です。塗膜自体が微量ずつ海中に溶け出す事で汚れが付きにくくなり、表
面を常に滑らかな状態に保ちます。
+))
り構築した「FIR 理論」は、「SEAFLO NEO」シリーズをは
じめ、今後さらなる進化を遂げる当社の燃費低減型船底防
汚塗料の開発において、燃費低減効果を推定する指標とな
ります。
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
また、「SEAFLO NEO」シリーズは加水分解型船底塗料に
おける業界最高の低 VOC を達成しており、塗料使用量を従
'%&(
そして、さらなる燃費低減へ
来比で3割以上、VOC 量は 4 割以上削減することに成功し
当社は、船舶のさらなる燃費低減を目指して塗膜平滑化の
ました。
研究を継続して行っており、平滑性追求のため、新たなポリ
マー技術の確立に取り組んでいます。また、船底防汚塗料
の下塗り塗料として用いられる防食塗料が平滑性に与える
影響も考慮し、防食塗料「バンノー 1500 シリーズ」との
組合せによる平滑面を追求する塗装仕様の確立など、船舶
の燃費低減に向けた製品開発に注力しています。
VOC 量
船のタイプ: バルクキャリア
塗装面積:12,000㎡の場合
従来型船底塗料 4429 kg
SEAFLO NEO 1584 kg
国土交通大臣賞を受賞
2012 年 9 月、「SEAFLO NEO」は、産学官の連携により
「VOC(揮発性有機化合物)と船体抵抗を低減する塗料の
ポリマー合成
開発・実用化」に大きな成果を収め、産学官連携活動の推
進に多大な貢献をした優れた成功事例として、第 10 回産学
官連携功労者表彰 国土交通大臣賞を受賞しました。
確たる理論に裏付けされた燃費低減効果。そして、VOC 低
減による大気汚染防止や塗装労働環境の改善に寄与する製
品の開発・実用化が評価され、今回の受賞となりました。
塗膜の分析
)*
製品開発
当社の環境対応製品
新製品情報
新製品
新製品
2液型無溶剤エポキシ樹脂充填材
亜酸化銅フリー船底防汚塗料
大型船用塗料
CMPライナー
シープレミア1000
簡単施工で機器を強固に固定!
内航船向けに開発した燃費低減型船底防汚塗料
国内外の新幹線や在来線の多くに採用され、列車の安全な走
国内沿岸を航行する内航船舶向けの船底防汚塗料「シープレ
行を支える当社の鉄道軌道用の充填樹脂「CUS」。
このノウハ
ミア」シリーズに、新たに「シープレミア1000」が加わりまし
ウを活かし開発した
「CMPライナー」
は、船舶のエンジンや発
た。
「シープレミア1000」は塗膜表面を平滑にする技術によ
電所の機器などの設置時の
「すき間」への充填が簡単にできる
り、従来の船底防汚塗料に比べ3∼5%の燃費低減を達成しま
画期的な2液型無溶剤エポキシ樹脂充填材です。流動性が高
した。
さらに成分中に亜酸化銅を含まない船底塗料として、防
く充填作業性に優れたCMPライナーは、硬化後には高い強度
汚性能も向上しています。
と長期耐久性により、機器を強固に固着します。
当社は長年にわたり築いてきたノウハウを活かし、塗料の枠
に留まることなく、さまざまな化成品分野へと展開を広げて
います。
CMP ライナーの注入
上記写真は10ヶ月の航海後の塗膜の状態です。矢印の範囲に
「シープレミア1000」を塗装しています。
「 シープレミア
1000」塗装部分にはフジツボなどの貝類や海藻類の汚れが
付着していません。
CMP ライナー
(説明模型)
内航船と外航船
国内の港の間で人や貨物を輸送する内航船と、外国航路を行き
来する外航船。稼働率や速度の異なるこれらの船舶が充分な長
期防汚性能を得られるよう、当社はそれぞれの特徴に合わせた
CMP ライナー
ブルー
製品展開を行っています。
CMP ライナー
(説明模型)
内航船の例(タンカー)
航行、荷作業、停泊などを短いサイ
クルで繰り返します。
+)+
外航船の例(タンカー)
中東の産油地域と日本の航路の場
合、片道約20日間走り続けます。
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
新製品
'%&(
重防食用塗料
無溶剤系柔軟形エポキシ樹脂塗料
コンテクト WE100
水中や湿潤コンクリート面への塗装が可能
水中や湿潤コンクリート面への塗装を可能とした画期的製品
として好評をいただいた「コンテクト WE」シリーズ。公共
インフラの老朽化に伴い急速に高まる補修需要にお応えすべ
く、このたび大幅な改良を加えました。
無溶剤で環境にもやさしい塗料でありながら、湿潤面への付
着性、クラック追従性やはく落防止のための強靭性など優れ
た特性を有し、鉄や亜鉛めっき部材などが組み込まれた複合
構 造 物をトータルで 防 食することができる「コンテクト
水中硬化型被覆材
この度大幅な改良を行った水中・湿潤コンクリート面用「コン
テクト WE」シリーズの他にも、当社は水中・湿潤鋼板面用と
して「パーマスター WE」シリーズをラインナップしています。
従来のような大規模な堰止工事をしなくても水中・湿潤構造物
の補修を行える画期的な製品として、発売以来、国内外で数多
くの実績を重ねています。
WE100」は、インフラの維持管理コスト低減を強力にサポ
ートします。
水中で施工できる仕組み
この実験が示すように、水中硬化型被覆材には被塗面に対する
親和性の高さを活かして製品と被塗面の間の水分を排除する、
界面活性技術が活かされています。また、水中で溶解しない設
計や加水分解技術の組み合せにより実現できた製品です。
濡らした鋼板にパー
マスター(コンテク
ト)WEを垂らす。
徐 々に 水が 排 除さ
れ始める。
塗 料 の 下では完 全
に 水 が 押し の けら
れ、
乾燥した面が生
じる。
),
製品開発
当社の環境対応製品
漁船用塗料・漁網用防汚剤
大型船舶用塗料
世界をつなぐ物流の最大の担い手である船舶を、過酷な海洋環境か
ら保護する船舶用塗料。当社は船底部を汚損から護る防汚塗料や、各
種タンクを腐食から護る防食塗料など船体のあらゆる部位に対応し
た製品を製造しています。 また、
船底塗料の防汚剤フリー化をはじめ
鉛・クロムフリー化、VOCの低減、水系化、ハイソリッド化など、環境
に配慮した製品を開発しています。
当社は大型船舶で培った高い技術力をベースに、漁船用塗料や漁網
用防汚剤の分野へも高品質の製品を供給しています。近海で稼動す
る漁船の、走航条件や環境保全を考慮した船底防汚塗料や、高い防汚
効果で定置・養殖業界に貢
献する漁網用防汚剤“バイ
オシリーズなどを製造・販
売しています。
プレジャーボート用塗料
VOC削減に向けた
塗料開発の取り組み
CO2削減への取り組み
海洋環境の保護
+)-
無溶剤化
水性化
当社がプレジャーボート専用塗料と
して開発し、海とマリンスポーツを愛
する方から大きな信頼を得ている
Seajetシリーズにおいても、VOC削
減に向けた製品開発に積極的に取り
組んでおり、水性塗料を主な開発目
標としています。
ハイソリッド化
燃費低減型船底防汚塗料
遮熱塗料
防汚剤フリー船底防汚塗料
コンテナ用塗料
世界的な経済成長と物流のグローバル化を軸に、海上コンテナによ
る輸送は大きく増加しています。
コンテナのほとんどは中国で生産さ
れており、他社に先駆けて中国へ展開を行った当社は、多くの実績を
積み重ね、
コンテナ用塗料の世界トップクラスのシェアを築くに至り
ました。
また、環境対応においても業界をリードしており、
コンテナ内
面用の低臭気型塗料の販売や、
水性塗料の開発を行っています。
K g [ a Y d = f n a j g f e ] f l Y d J ] h g j l '%&(
*()(
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
建材用塗料
重防食用塗料
耐水性、
耐塩水性、
耐酸性、
耐候性などそれぞれの役割を持った塗
料を要求性能に応じて塗り重ね、防錆、防食効果を発揮させる重
防食塗料。当社は各種プラントや鋼構造物、橋梁などさまざまな
重防食分野において、PRTR、土壌・大気汚染などの環境問題に対
応するため重金属フリー、VOC削減仕様を実現してまいりまし
た。
今後も環境にやさしい製品の開発に取り組んでまいります。
VOC削減に向けた
塗料開発の取り組み
当社は木質系フローリングや各種内装材用、家具用などさまざま
な建材・インテリア産業へUV
(紫外線)
硬化形塗料をはじめとする
塗料を供給しており、
ホルムアルデヒド放散量の低減など、
人と触
れあう建材にとって重要な健康問題を重視した塗料開発を行って
います。
無溶剤化
水性化
弱溶剤化
建材分野ではシックハウス対応およびVOC削減として、
トルエン・キ
シレンフリー、無溶剤化、水性化を実現し、ホルムアルデヒド放散等
級に関してもF☆☆☆☆を取得しています。
プラスチック用高機能塗料
フローリング用塗料で培ったUV硬化技術に耐キズ性や親水性、
撥水性、紫外線カットなどのさまざまな機能を付与した高機能性
鉄道軌道用樹脂てん充材
塗料を、光学フィルムやプラスチック製品など幅広い分野に展開
列車の高速化が進むにつれ、
軌道はより強く安全な性能が要求さ
しています。
れています。
強度・耐久性に優れたCUSは、
適度な弾性で振動や衝
撃を緩和し、
また保守管理が容易なことから国内の新幹線や在来
線・海外の鉄道にも採用され、列車の安全で快適な走行を支えて
います。
CUS
CUS
合成マクラ木(写真左)や、新幹線に多く採用されているスラブ軌道
(写真右)。CUSはこのような箇所に使用されています。
VOC とは?
VOC(Volatile Organic Compounds)は揮発性を有す
る有機化合物の総称です。屋外へ排出されたVOCは光化
学スモッグの発生要因となり生態系への悪影響が問題に
なっており、室内では合板、壁紙などの建材や施工時の接
着剤などから新築時には特に発生しやすく
「シックハウス
症候群」
などのアレルギー症状の原因になると見られてい
ます。
).
製品開発
IBCシステム
IBCリサイクルシステムのメリット
IBC シ ス テ ム と は、中 型 バ ル ク コ ン テ ナ(Intermediate Bulk
Container) と塗料自動混合装置による塗料のデリバリーシステムで
す。使用後に産業廃棄物となる塗料の容器をリサイクル化しゼロエ
ミッションへ近づくという目標のもと 1995 年にユーザーへの提案を
はじめ、2001 年よりデリバリーを開始しました。当社とユーザーの
二人三脚で促進してきたこのシステムは、廃棄缶の削減以外にも、
塗料ロスの減少、機械化による作業効率のアップ、環境改善などの
効果があり、塗料を多くご使用いただく造船所などに好評を得てい
ます。
廃缶(産業廃棄物)
の削減
撹拌、開缶作業が不要
時間あたりの混合撹拌量が多い
塗料ロスの減少
塗膜品質の向上
中国塗料
洗浄
充填
空IBC運搬
塗料の運搬
空IBC回収
ユーザー
計量・混合
シンナー
撹拌装置
着脱時
翼格納
硬化剤
主剤
塗装
エアレス塗装機
IBCと塗料自動混合装置
+)/
混合済み塗料
塗料自動計量混合装置
K g [ a Y d = f n a j g f e ] f l Y d J ] h g j l '%&(
*()(
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
IBC(Intermediate Bulk Container)
塗料自動混合装置
過去12年間で約650万個の廃缶を削減(※)。
産業廃棄物の抑制に寄与しました。 (※)IBCで出荷した塗料の容積を、従来の容量18ℓ
の石油缶に置き換え換算した概算数量。
推定廃缶削減数
IBCによる出荷量に比例して18ℓ石油缶やドラム缶などの塗
料容器の産業廃棄物が減少します。 2012年度は前年度の出
荷量を上回る8760トンの製品をIBCで出荷し、84万個の廃
缶を削減しました。また中国においても実績があります。
700万個
Sapporo
2012
600万個
2011
2010
廃缶が無くなり整然とした造船所構内
400万個
年間のIBCによる塗料出荷量
300万個
2009
2008
年間出荷量︵t︶
2007
10000
9000
200万個
8000
2006
2005
7000
6000
100万個
5000
2004
4000
2003
3000
2002
2001
2000
1000
0
2300km
500万個
01
08
09
10
11
12
(年度)
Naha
当社が過去12年で削減した廃缶(18ℓ石油缶換算)を積み
重ねると、高さが約2300kmとなります。
これは札幌と那覇
の直線距離とほぼ同じです。
)0
環境報告
環境マネジメント
環境・安全・健康を守る自主管理活動
環境・安全・健康に関する基本方針
基本理念
地球環境の保全は私たちが生存していく上で、たいへん
重要なことであるという認識の上にたち、当社は環境へ
の負荷の低減および環境との調和に努めるとともに、安
全・健康にも配慮した企業活動をコーティング・ケアの原
コ−ティング・ケア宣言
世界的に地球環境との調和が求められるなか、当社は以前より環
境保全を経営の重要事項として前向きに取り組んでまいりまし
たが、2001年7月18日、一般社団法人日本塗料工業会が推進す
る
『コーティング・ケア
(環境・安全
・健康に関するプログラム)』を実
施することを宣言いたしました。
則に従い、全社一丸となり展開していきます。
基本方針
)
当社は環境・安全・健康に関して定められた法令・規
制などを遵守します。
*
製品の開発から廃棄に至る全ての段階で環境・安全
・健康だけでなく省資源にも配慮した企業活動を推
進するため、その目標と施策を明確にし全従業員へ
の周知徹底と意識の向上を図ります。
コ−ティング・ケアとは?
『コーティング・ケア』
は、
国際塗料印刷インキ協議会
(IPPIC)
を中
+
新製品・新技術の開発段階だけでなく既存製品にお
いても、環境・安全・健康に配慮し地球環境への負荷
の少ない、
より安全な製品と技術の開発、改良に努め
,
における環境・安全・健康の保全を目的とした自主管理活動であ
ます。
り、国際化学工業協議会(ICCA)
を推進母体として化学業界が国
生産工程、操業や物流過程において従業員と地域住
られています。
民の環境・安全・健康に配慮するとともに、地球環境
への負荷の低減、廃棄物の減少、省資源化、
リサイク
ル化を推進します。
-
心に一般社団法人日本塗料工業会が推進する塗料における製品
の開発から製造、物流、使用、廃棄に至る、塗料業界の全ての過程
際的に推進している
『レスポンシブル・ケア』
の塗料版と位置付け
なお、
『コーティング・ケア』活動は、国際標準化機構により制定さ
れた環境保全に関する国際規格『ISO 14001』
の認証取得を支
援しており、当社においても認証を取得いたしました。
製品の市場においても環境・安全・健康への影響を配
慮し、地球環境への負荷の少ない製品への切替や製
品の安全な使用と取り扱いに関して顧客に助言、情
報の提供を行います。
.
製品や操業に関し行政や地域社会の関心に注意を
払い、正しく理解されるようにコミュニケーションを
図り社外に広く情報公開に努めます。
ISO14001 とは?
国際標準化機構(ISO)が定めた「組織が環境に与える
負荷(影響)
を常に低減するように配慮し、継続的に改善
するための組織的な仕組み
(環境マネジメントシステム:
EMS)の国際規格のことです。あらゆる組織や企業が環
境に対し自主的に改善を行なっていく仕組みの重要性
が認識されるなか、1996年に制定されました。
+)1
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
コ−ティング・ケア活動の組織
コーティング・ケアを推進するにあたり当社では次のような委員会・組織を設け活動しています。
市場環境安全(営業担当)
技術会議
環境対応製品への切り替え推進
コーティング・ケア委員会
委員長:常務取締役
SDSへの対応
PRTRへの対応
PL苦情対応
広報
安全衛生委員会
環境安全衛生(生産担当)
環境への負荷低減
(エネルギー・産廃排出削減、リサイクル率の向上)
事務局
■ 環境・安全・健康対策推進
■ 活動方針・成果のとりまとめ
■ 成果の評価
環境管理委員会
安全・衛生の確保
法的規制等の遵守
エネルギー統括管理者
製品環境安全(技術担当)
エネルギー
管理委員会
エネルギー管理企画推進者
エネルギー管理委員
事務局
有害原材料の使用量削減
有害大気汚染物質(揮発性有機化合物)削減
全社合同会議
指定化学物質の使用削減等
ISO14001
当社は、製造、開発、製品およびサービスが環境に対し発生させる
負荷およびリスクの軽減を目的として、環境マネジメントシステ
ムの構築を進めており、下記の通りISO14001の認証を取得して
おります。今後とも、環境問題に対しては、全てのグループ企業で
積極的に取り組んでいく所存です。
CMPグループのISO14001認証取得状況
中国塗料株式会社 滋賀事業所
日本
中国塗料株式会社 九州工場
Chugoku Samhwa Paints, Ltd.
韓国
※ISO9001の取得情報については36頁に掲載しています。
滋賀事業所の登録証および付属証
九州工場の登録証および付属証
JQA-EM6784
JQA-EM6164
環境マネジメントシステム
登録証
環境マネジメントシステム
登録証付属書
環境マネジメントシステム
登録証
環境マネジメントシステム
登録証付属書
*(
環境報告
環境・安全・健康への取り組みプラン
行動方針
環境保全活動
コーティング・ケアの基本方針に基づき当社製品の設計、製造、販売などにおいて、環境を保全するよう最大限
の努力をする。
安全衛生・健康維持活動
コーティング・ケアの基本方針に基づき職場の事故や有害物質による職業病をなくすため安全で衛生的な設
備と作業方法、管理方法などを確立する。
また、重労働など過酷な作業をなくすように機械化や作業方法を改
善するとともに、社員が健康を維持できるよう健康状態を確認し必要に応じて適切な指導を行う。
コーティング・ケア活動の目標と達成状況
対象範囲: 中国塗料国内 達成度評価について ★★★: 達成 ★★: ほぼ達成 ★: さらなる取り組みが必要
労働安全衛生
2012年度 目標
42
関連ページ
労働災害の撲滅
・労働災害ゼロの達成
・労災多発事業所への個別対応の強化
2012年度 結果
安全作業基準遵守の徹底
★
■ 労働災害ゼロの達成
■ 製造担当者を対象に原材料取扱いについ
ての安全教育を実施した
■ 安全管理の指導強化
達成度評価
★★
■ 安全作業基準遵守の徹底
■ 定着・徹底を図った
関連ページ
41∼42
労働衛生管理
達成度評価
★★
■ 継続実施
■ 事業所ごとに講習会を実施した
・健康診断有所見者の低減
2013年度 目標
■ 休業災害0件、不休災害4件
34
関連ページ
達成度評価
保安防災
2012年度 目標
34
関連ページ
保安事故の撲滅
2012年度 結果
達成度評価
★
・防災体制の整備、機能維持と向上
■ 継続して見直しを進め、訓練など体制の維
持向上を図った
・プロセス、安全教育の実施
■ 保安事故4件
2013年度 目標
■ 保安事故ゼロの達成
環境保全
2012年度 目標
34
関連ページ
環境汚染事故・トラブル防止
2012年度 結果
達成度評価
★★
■ 環境事故ゼロの継続
■ 環境事故0件
29
関連ページ
循環型社会の形成
達成度評価
★★
■ IBC化で廃缶を削減した
・産業廃棄物排出量を2010年度比
11%削減
2013年度 目標
■ 産業廃棄物の排出量は2010年度比54%
削減した
■ 全社で産業廃棄物排出量を2010年度対
比13%削減
■ 再資源化率は84%であった
関連ページ
31∼32
地球温暖化対策
・エネルギー原単位を製造で09年度比
6%削減、管理部門で3%削減
・製造での省エネ対策の推進・継続
・オフィスの省エネ対策の推進・継続
・輸送時のエネルギー原単位5%削減/5年
*)
達成度評価
★
■ 製造でのエネルギー原単位は前年度比10
%悪化
■ エネルギー原単位を製造で09年度比8%
削減、管理部門で4%削減
■ 管理部門のエネルギー原単位は前年度と
同じ
■ 工場の省エネ対策の推進・継続
■ 輸送時のエネルギー原単位は前年度比4%
増、08∼12年度の5年度間の平均削減率
は101%であった。
■ 各物流拠点の計画に沿って実施
■ オフィスの省エネ活動を継続
■ 輸送時のエネルギー原単位5%削減/5年
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
環境保全
2012年度 目標
関連ページ
26∼29
化学物質の排出量削減
2012年度 結果
達成度評価
★★
・PRTR物質・VOC排出量の削減
■ PRTR物質排出量は前年度に比べ8t削
減した
・大気汚染・水質汚染物質の排出管理
■ 大気汚染・水質汚濁物質の排出を管理した
・販売製品中の有害物質の比率の削減
■ 販売製品中の有害物質の比率は下記のと
おりで、鉛・クロムおよびタールで目標達成
(2010年度対比)
2013年度 目標
■ PRTR物質・VOC排出量の削減
■ 製品販売量中の有害物質の比率の削減
(2010年度対比)
&
TX
(トルエン、
キシレン、
エチル
ベンゼン)
を10%削減
10年度実績の2%減
(20.9% ⇒ 20.4%)
&
TXを19%削減
'
鉛・クロムを5%削減
10年度実績の23%減
(0.0059% ⇒ 0.0045%)
'
鉛・クロムを10%削減
(
環境ホルモンを5%削減
10年度実績の36%増
(0.022% ⇒ 0.029%)
(
環境ホルモンを10%削減
)
タールゼロを維持
)
タールゼロを維持
タールゼロを維持
23
関連ページ
グリーン調達の推進
達成度評価
★★
■ 原材料メーカーに働きかけグリーン調達を
推進した
■ グリーン調達の推進
化学品・製品安全
2012年度 目標
35
関連ページ
製品安全事故の防止
2012年度 結果
達成度評価
★★
■ 製品説明書/ラベルに危険有害性を大き
く表示した
25
関連ページ
製品情報管理システム運用と改善継続
達成度評価
35
関連ページ
達成度評価
■ 製品安全事故ゼロの達成
★★
■ システム運用の継続
■ システム運用および改善検討実施
化学物質に関わる国際規制への対応
2013年度 目標
★★
■ 海外の新法規に対応したSDSの作成・発
行
■ GHS対応のSDS順次作成開始
物流安全
2012年度 目標
関連ページ
34
物流に関わる事故や災害の防止
2012年度 結果
達成度評価
★★
■ 緊急連絡カード
(イエローカード)
による運
転手への緊急時の指示を徹底した。
2013年度 目標
■ 物流に関わる事故ゼロの継続
■ 運送業者への教育を適宜実施した
共通事項
2012年度 目標
関連ページ
19
コーティング・ケア活動の活性化
関連ページ
2012年度 結果
達成度評価
★★
■ コーティング・ケア委員会の継続開催によ
りCC情報共有化を実施した
(2回開催)
37∼40
地域・社会とのコミュニケーションの促進
達成度評価
2013年度 目標
■ コーティング・ケア活動の活性化
★★
■ 緊急時での地域社会への情報提供あるい
は連絡方法に関する規定・基準の見直しを
実施した
■ 地域・社会とのコミュニケーションの促進
■ 社会・環境報告書を発行した
**
環境報告
グリーン購入・調達
購買基本方針
グリーン購入
当社はグリーン購入法に則した購入を推進しています。
) 門戸開放
当社購買部門は常に新しい取引先を探索しており、
門戸は開放されています。
取引業者のグリーン度調査
一定量の購入実績がある原材料メーカーの環境への取り組み体
制を確認するため、ISO 14001認証取得状況等を調査していま
* 公正
す。調査したメーカー225社のうちの54%が認証を取得していま
当社購買部門は品質、価格、納期、安定供給、技術サ
ービスを総合的に判断し公明正大に取引先を選択
いたします。
す。未取得のメーカーに対し、認証取得の働きかけを引き続き行
ってまいります。
+ 遵法精神
当社購買部門は購買取引において、全ての関連法規
を遵守いたします。
, 相互信頼
当社購買部門は公明正大な購買取引を通じて取引
先との相互信頼関係を構築いたします。
- 環境保全
グリーン調達取引先調査票
当社購買部門は購買取引を通じて環境保全を念頭
に入れ社会貢献を目指します。
グリーン購入法 とは?
グリーン購入とは、何かを購入する際に、環境を考慮して、必要性
をよく考え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入
することです。グリーン購入法は、2001年4月から施行された法
律で、国等の公的機関が率先してグリーン購入を推進するととも
に、環境物品等に関する適切な情報提供を促進することにより、
需要の転換を図り、持続的発展が可能な社会の構築を推進するこ
原材料立体倉庫(滋賀)
原材料倉庫(滋賀)
とを目指しています。
また、国等の各機関の取り組みに関すること
のほか、地方公共団体、事業者及び国民の責務などについても定
めています。
ワニス・溶剤タンク
(九州)
*+
フレキシブルコンテナバッグでの
原材料搬入(九州)
'%&(
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
環境会計
環境会計
当社は、
環境保全に関わる投資・費用と効果を把握し、
公表しています。
集計方法
)
環境省のガイドライン
(2005年版)
を参考に、当社の
「環境会計集
+
集計範囲:
環境保全コスト: 九州工場、滋賀工場、滋賀技術、大竹技術
環境保全効果および経済効果: 九州工場、滋賀工場、滋賀技術
,
対象期間: 2012年4月1日∼2013年3月31日
計基準」
に基づき集計した。
*
経済効果の算定は、確実な根拠に基づいて算出されるもののみを
計上し、
リスク回避効果等仮定的な計算に基づくものは除いた。
環境保全コスト
(単位:百万円)
分 類
事業エリア内
コスト
2012年度
主な取り組み内容
投資額
費用額
18
33
公害防止コスト
大気、水質、騒音等の公害防止
地球環境保全コスト
地球温暖化防止対策等
8
9
資源循環コスト
廃棄物削減、
リサイクル等
9
29
35
71
小計
24
34
140
1,125
社会貢献等
0
2
自然破壊等の修復、環境損傷に対するコスト等
0
0
199
1,232
管理活動コスト
環境安全の推進、ISOの認定維持管理、監視測定費用等
研究開発コスト(※1)
環境安全を配慮した製品の開発
社会活動コスト
環境損傷コスト
合 計
※1) 研究開発コスト=(研究費総額)
×
(研究員比率)
環境保全効果(※2)
削減量
効果の内容
2012年度
エネルギー使用量(GJ)
投入資源に関する効果
水使用量(千m3)
13
CO2排出量(t-CO2)
事業エリア内効果
環境負荷及び廃棄物に関する効果
環境汚染物質排出量(t)(※3)
産業廃棄物発生量(t)
その他の環境保全効果
ー4,782
輸送に伴うCO2排出量(t-CO2)
製品の輸送量(千トンキロ)
ー854
0.8
109
ー131
428
※2) 環境保全対策に伴う保全効果は、2011年度との生産量比較により算出しました。
環境保全対策に伴う環境保全効果 = 2011年度環境負荷量 ×(2012年度生産量/2011年度生産量)−2012年度環境負荷量
※3) PRTR法第1種指定化学物質対象
経済効果(※4)
(単位:百万円)
効果の内容
利益
有価物売却利益
費用削減
省エネルギーによる費用削減額
省水資源による費用節約額
合 計
2012年度
4.6
ー11.0
2012年度の取り組み
2012 年度の環境保全コストは投資額 1 億 9900 万円、費用
12 億 3200 万円でした。投資については、デマンド電力監視
システム導入、省エネ型の空調設備に更新等を実施しました。
2.6
物量効果において、事業活動に伴う水使用量および産業廃棄物
ー3.8
発生量等が改善されました。一方で、2012 年度は生産量が減
※4)
環境保全対策に伴う費用削減額は、2011年度との生産量比較により算出しました。
費用削減額=2011年度費用×
(2012年度生産量/2011年度生産量)-2012年度費用
少したため、エネルギーの効率的な使用が難しく、改善できま
せんでした。今後、ISO 14001 マネジメントシステムにより目
標を定め、削減を進めてまいります。
*,
環境報告
化学物質の管理
化学物質の安全性に関する情報の管理
当社は、化学物質管理システムを導入し、国内における化学物質の環境保全、製品安全面での管理を強化しています。
システムに、原材料の
調達先から入手した安全性に関する情報や法規制情報を社内管理システムにて処理し、必要な情報を迅速に提供できるよう努めています。
入手した情報は、法規制対応やお客様への情報提供などに活かしています。今後、海外も含めシステムの整備を進めてまいります。
品質マネジメントシステム
(JIS Q 9001:2008)
管理システム
製品情報
原材料・調達
SDS(※)
原材料情報
TDS(Technical Data Sheet/製品説明書)
ラベル
品質管理
関連国法対応情報
法規制情報
事業所情報
製造
配合情報
販売
製品販売情報
用途・仕様
暴露環境情報
PRTR情報
廃棄物情報
化学物質情報
化学物質及び塗料(調剤)
の輸入情報
化学物質及び塗料(調剤)
の輸出情報
塗料(調剤)
の生産情報
塗料(調剤)
の出荷情報
コーティング・ケア委員会
コンプライアンス委員会
(※)
SDSとは
SDS /(Material) Safety Data Sheet/製品安全データシート)
とは
化学物質の性状や取り扱いに関する情報を記載したもので、事業者が
化学物質や化学物質を含む製品を他の事業者に譲渡する際に相手に提
示することが義務付けられています。
わが国では従来「MSDS」として制度を運用してまりましたが、GHS
(35ページ参照)など国際規格の導入にあわせ、SDSという名称に変更
となりました。
*-
当社の一製品のSDS例
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
有害物質の削減
当社では以下の有害物質について目標を定め、
自主的に使用量削
減計画を推進しています。
削減目標
九州工場、滋賀工場における製品販売量中の有害物質の比率( )
の削
減 (2010年度対比)
集計範囲: 九州工場、滋賀工場、海外生産拠点
2012年度 目標
2013年度 目標
使用量(九州工場、滋賀工場) 使用量(海外生産拠点)
TX
TX
19%削減
販売量中の比率(九州工場、滋賀工場)
鉛・クロム
5%削減
鉛・クロム
10%削減
環境ホルモン
5%削減
環境ホルモン
10%削減
販売量中の比率((九州工場、滋賀工場、
海外生産拠点)
10%削減
タールゼロを維持
販売した製品中のTX(トルエン・キシレン・エチルベンゼン)
タールゼロを維持
販売した製品中の鉛・クロム化合物
VOC含有量が低いハイソリッド塗料や水系塗料など開発を進め、
トルエ
鉛・クロム化合物の削減に継続的に取り組んでいます。 2012年度は、国
ン・キシレン・エチルベンゼンの削減に取り組んでいます。 2012年度は、
内で2011年度対比22%減の3トン、海外では1%減の132トンでした。
国内で2011年度対比11%減の15千t、海外で6%減の30千トンでした。
製品販売量中の比率は国内で0.0045%で、目標である2010年度対比5
製品販売量中の比率は、CMP国内は20%で目標である2010年度対比10
%減の0.0056%を達成しました。 グループ全体では2011年度実績の
%減の19%には至りませんでした。 グループ全体では2011年度実績の
0.005ポイント増の0.051%でした。 今後も鉛・クロムフリーへの移行を
0.6ポイント増の17%でした。今後、継続的に削減を進めてまいります。
進めてまいります。
20
40
15
30
10
20
5
10
0
08
09
10
11
12
200
150
100
0.05
50
0
13目標
(年度)
0
販売した製品中の環境ホルモン
0.10
08
09
10
11
12
13目標
(年度)
製品販売量中の比率︵%︶
50
販売製品中の量︵t/年︶
25
製品販売量中の比率︵%︶
販売製品中の量︵千t/年︶
60
0.00
販売した製品中のタール
環境ホルモンの削減に継続的に取り組んでいます。 2012年度は、国内で
当社では国内でタール製品の製造、販売を2006年4月から自主的に停止
2011年度対比11%増の21トンで、海外では81%増の29トンでした。 製
しました。海外においても削減を進めていますが、2011年度対比18%増
品販売量中の比率は国内で0.029%で目標である2010年度対比5%減
の217トンでした。 製品販売量中の比率は2011年度実績より0.02ポイ
の0.021%の達成には至りませんでした。グループ全体では2011年度実
ント増の0.08%でした。今後、海外においてもタール廃止を進めてまいり
績より0.007ポイント増の0.019%でした。今後も環境ホルモンの削減を
ます。
進めてまいります。
40
0.04
30
0.03
20
0.02
10
0.01
0
08
09
10
11
12
0.00
13目標
(年度)
300
0.15
200
0.10
100
0.05
0
08
09
10
11
12
製品販売量中の比率︵%︶
0.05
販売製品中の量︵t/年︶
0.06
50
製品販売量中の比率︵%︶
販売製品中の量︵t/年︶
60
13目標 0
(年度)
*.
環境報告
環境負荷低減への取り組み
マテリアルバランス
集計範囲:本社・営業所は東京本社および国内支店・営業所、研究開発・塗料生産・物流は九州工場、
滋賀工場、
大竹技術、
滋賀技術、
神戸ペイント、
大竹明新
AFHML
GMLHML
本社・営業所
■ エネルギー・紙
CO2
329MWh
電力
■ 大気への排出
249t-CO2
11kL
燃料(原油換算)
682GJ
熱
コピー用紙(A4換算)
156万枚
■ 製品
研究・開発
■ エネルギー
燃料使用量(原油換算)
■ 原材料
購入原料
93,710t
購入材料
8,469t
CO2
塗料生産
21,565㎥
工業用水
773,605㎥
地下水
PRTR法対象物質
7,794t-CO2
96t
■ 産業廃棄物等
廃棄物発生量
産業廃棄物排出量
■ 水資源
上水道水
87,294t
■ 大気への排出
980kL
9,506MWh
電力
生産量
物 流
667t
■ 大気への排出
CO2
15,173㎥
2,205t
4,356t-CO2
PRTR対象物質のマテリアルバランス
集計範囲:九州工場、
滋賀工場、
大竹技術、
滋賀技術
GMLHML
大気排出量
AFHML
PRTR
対象物質取扱量
塗料生産
15,460t(100%)
83t(0.54%)
消費量
15,312t(99.04%)
移動量
65t(0.42%)
PRTR環境汚染物質排出移動登録
PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)
の対象とされる
化学物質を製造したり使用したりしている事業者は、環境中に排出し
た量と、廃棄物として処理するために事業所の外へ移動させた量を把
握し、年に1回行政機関に届け出ます。行政機関は、そのデータを整理
し集計し公表します。
*/
PRTRによって、
どんな化学物質が、
どの発生源から、
どれだけ排出され
ているかを知ることができるようになります。 諸外国でも導入が進ん
でおり、日本では1999年、
「特定化学物質の環境への排出量の把握等及
び管理の改善の促進に関する法律」
(PRTR法)
により制度化されていま
す。
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
PRTR法物質の排出・移動
政 令 指定 物質4 6 2 物 質のうち、21物質が2013年の届出の
取扱量と大気への排出量の比較
対象(2012年度実績)
となりました。
キシレン、
トルエン、エチル
トルエン
キシレン
ベンゼンの3物質が当社からの大気排出量の99.9%を占めてい
ます。水域、土壌への排出は2012年度もありませんでした。
エチルベンゼン
n-ブチルアルコール
酢酸エチル
■ 取扱量
集計範囲:九州工場、
滋賀工場、
大竹技術、
滋賀技術
(t)
15,000
PRTR法物質の大気排出量の推移
10,000
︵t︶
5,000
100
0
08
09
10
11
12 (年度)
09
10
11
12 (年度)
■ 大気への排出量
50
(t)120
100
80
0
08
09
10
11
12 (年度)
60
40
20
0
08
PRTR法物質の排出・移動
排出量
指定化学物質名
移動量
化学物質 大気への排出 対象事業所の
外への移動
(単位:Kg) の号番号
亜鉛の水溶性化合物
アンチモン及びその化合物
エチルベンゼン
キシレン
クロム及び3価クロム化合物
3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン
スチレン
ジスルフィラム
1,2,4−トリメチルベンゼン
1,3,5-トリメチルベンゼン
トルエン
二アクリル酸ヘキサメチレン
バナジウム化合物
ポリカーバメート
N-ビニル-2-ピロリドリン
フェノ−ル
フタル酸ビス
(2-エチルヘキシル)
ベンゾフェノン
メチレンビス(4,
1−フェニレン)=ジイソシアネート
モリブデン及びその化合物
りん酸トリトリル
1
31
53
80
87
160
240
259
296
297
300
306
321
329
339
349
355
403
448
453
460
27,880
45,040
6
28
46
10,200
31
48
21,400
35,600
30
73
24
12
8
34
6,820
89
46
66
110
16
110
300
180
230
29
公共用水域への排出なし
対象事業所における土壌への排出なし
対象事業所における埋め立て処分なし
下水道への移動なし
排水処理施設
集塵装置(手前)、給排気装置(奥)
*0
環境報告
環境負荷低減への取り組み
臭気の低減
当社では、
VOC
(揮発性有機化合物)
の大気中への排出・飛散抑
制に取り組んでいます。 2009年、九州工場に脱臭装置を導入し
ました。 VOC排出量の低減と同時に近隣への臭気をこれまで以
上に低減します。
脱臭装置(九州工場)
廃棄物の削減
循環型社会形成のため、産業廃棄物のゼロエミッションを目指し
ています。 今後も国内および海外の関係会社において、発生した
廃棄物の再資源化、再利用を推進し、産業廃棄物の削減に努めて
廃棄物等排出量の推移
排出量︵t︶
まいります。
集計範囲: 九州工場、滋賀工場、神戸ペイント、大竹明新
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
廃棄物等排出量
500
0
不要パレットのリサイクル
(九州工場)
発生した廃棄物の再資源化、再利用を
推進しています。
09
10
11
12
(年度)
10
11
12
(年度)
11
12
(年度)
廃棄物等の再資源化率の推移
再資源化率︵%︶
廃棄物処理委託先にて燃料や家畜の
敷料、腐葉土などに加工しています。
08
分別回収コンテナ
(滋賀工場)
PCB廃棄物の処理
100
90
再資源化率
80
70
60
50
当社は、PCB特別措置法に基づき、PCB廃棄物および微量PCB廃
40
棄物を適切に保管・管理しています。 順次、法令に従って無害化
08
09
処理を進めてまいります。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)
は絶縁性、不燃性などの特性により1953
年頃からトランスやコンデンサといった電気機器など、
さまざまな用
途に使用されてた合成油です。しかし、その毒性が社会問題化し、
1972年以降製造・輸入が禁止されています。2001年に施行された
「PCB特別措置法」
(一部改正/2012年)
により、PCB廃棄物を保管
する事業者は2026年度末までに、PCB廃棄物を確実かつ適正に処
理することが義務付けられています。
外部中間・最終処分量の推移
排出量︵t︶
PCB廃棄物とは?
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
0
*1
外部中間・最終処分量
200
08
09
10
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
環境効率
環境効率とは、製品などによって生み出される価値をその創出
2012 年度は売上高が減少しましたが、水資源投入量、廃棄物
に伴う環境負荷で割った指標です。より小さな環境影響でより
発生量の環境効率については 2011年度と比較して改善しまし
大きな価値を創出することを目的としています。環境効率は提
た。一方、東日本大震災以降の原子力発電所停止を受けた「電
唱されてから日も浅く詳細な指標はありませんが、当社は売上
気事業者による温室効果ガス排出係数(2012年度算定用)悪化」
高を各種環境負荷で割った数値を算出し、基準年からの増減を
のため、CO2 排出量の環境効率は 2011 年度より大幅に低下し
比較する方法で環境効率を数値化しています。
ました。今後、引き続き環境効率の改善に努めてまいります。
環境効率:(売上高/環境負荷)
の基準年を100としたときの指数
基準年: 2004年
集計範囲: 九州工場、滋賀工場、大竹技術
CO2排出量
水資源投入量
環境効率指数︵%︶
環境効率指数︵%︶
180
160
140
120
100
80
250
200
150
100
60
40
50
20
0
04
05
(基準年)
06
07
08
09
10
11
0
12
(年度)
揮発性有機化合物大気排出量
04
05
(基準年)
160
140
120
100
環境効率指数︵%︶
環境効率指数︵%︶
180
10
11
12
(年度)
06
07
08
09
10
11
12
(年度)
140
120
100
80
60
40
40
20
20
07
09
160
60
06
08
180
80
04
05
(基準年)
07
廃棄物発生量
対象:キシレン、
トルエン、
エチルベンゼン
0
06
08
09
10
11
12
(年度)
0
04
05
(基準年)
環境教育
環境教育
内部環境監査員養成
教育訓練計画に基づき、環境教育を実施しています。
実施状況 ■
■
■
■
■
PCBの適正処置について外部講習会に参加
廃棄物の適正処理について外部講習会に参加
危険物の取り扱い方について講習
危険物の防災教育
静電気の基礎と安全対策について講習
環境マネジメントシステム向上のため、内部監査員の養成教育
を計画的に実施しています。
環境に関する公的資格
当社は、公害防止管理者、危険物取扱者等、環境保全に必要な
公的資格の取得を奨励し、計画的に取得しています。
+(
環境報告
地球温暖化防止
当社は生産、研究開発、
オフィス、物流など、
さまざまな場面で省エネ活動を推進しています。
生産拠点における環境負荷低減
非生産拠点における環境負荷低減
2012年度は、デマンド電力監視システム導入、省エネ型の空調
当社は
「チャレンジ25キャンペーン」
に参加し、
オフィスにおける
設備に更新等によりエネルギー使用の合理化に努めました。 エ
CO2削減に努めています。 クールビズを励行し冷暖房時の室温
ネルギー総使用量は、国内工場において前年度対比で1%増加、
を適切に調整するよう心がけるとともに、節電ポスター掲示によ
国内関係会社においては生産量激減のため33%減少ました。 エ
る意識向上を図っています。 2012年度も引き続き、照明の間引
ネルギー原単位は生産量が減少したため、国内工場において前年
き、業務に差し障りのない範囲での照度の引き下げ、残業時にお
度対比で10%増、国内関係会社において23%増でした。 CO2排
ける照明不要箇所の消灯などを実施しました。 これらの活動に
出量算定に2008年度以前は温対法省令値を用いておりました
よって、本社・営業所などのオフィスにおけるエネルギー原単位
が、2009年度より環境省で公表される電気事業者別の実排出係
は2011年度対比で6%削減しました。 研究所においては電気消
数に変更しました。2012年度のCO2排出量は、CMP工場が購入
費量の大きな試験機を導入したためエネルギー原単位が2011
する電気事業者のCO2排出係数が悪化したため、693トン増加し
年度対比で2%増加しました。 CO2排出量は、非生産事業所全体
ました。関係会社を含めた国内生産拠点全体では、2011年度よ
で2011年度より96トン削減しました。
り1420トン削減しました。
集計範囲: 九州工場、滋賀工場、神戸ペイント、大竹明新
集計範囲:東京本社、広島本社(オフィス・研究所)、国内営業所
エネルギー使用量の推移
エネルギー使用量の推移
原単位
(KJ/kg)
6000
(TJ)
200
30
原単位
(MJ/㎡)
3000
20
2000
10
1000
(TJ)
4000
3000
100
2000
1000
0
08
09
10
11
0
12 (年度)
09
10
11
原単位(CMP)
研究所
原単位(研究所)
国内グループ会社
原単位(国内グループ会社)
オフィス
原単位(オフィス)
原単位
(kg-CO2/t)
250
10000
200
150
5000
100
50
08
0
12 (年度)
CO2排出量の推移
(t-CO2)
++)
08
CMP
CO2排出量の推移
0
0
09
10
11
0
12 (年度)
原単位
(kg-CO2/㎡)
180
(t-CO2)
1800
1600
160
1400
140
1200
120
1000
100
800
80
600
60
400
40
200
20
0
12 (年度)
0
08
09
10
11
CMP
原単位(CMP)
研究所
原単位(研究所)
国内グループ会社
原単位(国内グループ会社)
オフィス
原単位(オフィス)
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
物流における環境負荷低減
'%&(
節電に対する取り組み
物流段階でのCO2排出量を削減するために、
モーダルシフトや輸
送効率の向上などを推進しています。 しかし、出荷量の減少によ
当社は全国的な夏期の電力不足に対し全社的な節電への取
り組みを行なうとともに、九州・滋賀工場においては昨年に
りエネルギー原 単 位は2 0 1 1 年 度 対 比で4%増 加しました。
引き続き電力需要の平準化による対応を行っています。
2008年度実績を基準とした5年度間平均原単位変化は100.7%
全社的な取り組み
で、年平均1%改善という目標を達成できませんでした。 CO2排
出量は2011年度から248トン削減しました。
■ クールビス励行による空調温度 28 度設定の遵守。
■ 照明の間引きおよび照度調整。
■ PC の省エネモード設定の励行。
輸送量とエネルギー原単位の推移
九州工場
輸送量
(千トンキロ)
原単位
(kl/千トンキロ)
50000
0.0480
0.0470
40000
0.0460
0.0450
30000
0.0440
夏期の製造部門の休日振り替えによる電力需要平準化。
(土曜日を月曜日に振り替え。)
滋賀工場
夏期の製造部門の勤務時間前倒しによる電力需要平準化。
(始業/終業時間を 1 時間前倒し。)
0.0430
20000
0.0420
0.0410
10000
0
0.0400
0.0390
08
09
10
11
0.0380
12 (年度)
原単位
輸送量
節電ポスター掲示(東京本社)
蛍光灯の間引き
(東京本社)
輸送に伴うCO2排出量の推移
(t-CO2)
6000
5000
4000
太陽光発電(広島本社)
3000
看板照明のLED化と間引き
(広島本社)
2000
デマンド電力監視装置とは、工場
1000
0
などで使用する電力の利用状況
を把握し、使用量を予測・記録す
08
09
10
11
12
る装置です。これにより負荷の平
(年度)
準化を図り、電力ピークや消費量
を抑える事が可能になります。
社有車の低公害車の促進
デマンド電力監視装置(広島本社)
グループ全体で営業車両の低燃費車化を進めています。 2012年度
は、保有している営業車両の38%が低公害車でした。
+*
環境報告
事業所別環境負荷データ
国内事業所、国内子会社
九州工場
滋賀工場・技術本部(滋賀)
技術本部(大竹)
神戸ペイント
大竹明新化学
項目
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
水使用量(t)
13,573
15,173
67,125
47,180
686
656
716
760
12
13
35
39
1,114
1,372
935
1,370
エネルギー使用量(原油換算kL)
エネルギー原単位(L/t)
CO2排出量(t-CO2)
2,069
1,642 858,268
458
465
242
231
2,026
1,289
(※)57
(※)58
25
29
98
150
1,324
1,213
352
445
5,600
3,394
737,990
684
534
888
782
119
127
318
411
706
352
排出量(t)
72
68
18
14
0.8
1.2
13
10
4
3
移動量(t)
8
10
65
50
2.9
4.6
18
26
165
188
廃棄物等発生量(t)
PRTR法対象物質
8,358
7,880
(※)技術本部(大竹)
のエネルギー原単位の単位は
(L/㎡)
海外子会社
上海工場 ※
広東工場
韓国工場
タイ工場
マレーシア工場
CHUGOKU MARINE PAINTS
(SHANGHAI), LTD.
CHUGOKU MARINE PAINTS
(GUANGDONG), LTD.
CHUGOKU SAMHWA
PAINTS, LTD.
TOA-CHUGOKU PAINTS
CO., LTD.
CHUGOKU PAINTS
(MALAYSIA) SDN. BHD.
項目
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
水使用量(t)
138,823
95,207
16,262
16,015
5,677
4,849
7,929
6,201
4,876
3,071
4,061
3,515
560
460
820
652
177
206
261
187
エネルギー使用量(原油換算kL)
エネルギー原単位(L/t)
CO2排出量(t-CO2)
廃棄物等発生量(t)
33
31
19
20
22
26
16
15
22
14
9,347
8,122
1,233
1,001
1,827
1,457
382
444
575
418
2,523
1,022
500
382
413
336
622
815
548
139
※第二工場(2010年3月稼働)を含む
項目
シンガポール工場
インドネシア工場
オランダ工場
U.S.A.工場
CHUGOKU MARINE PAINTS
(SINGAPORE) PTE. LTD.
PT. CHUGOKU PAINTS
INDONESIA
CHUGOKU PAINTS B.V.
CMP COATINGS, INC.
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
2011年度 2012年度
4,685
4,569
3,690
3,174
5,610
5,664
4,291
4,739
エネルギー使用量(原油換算kL)
311
304
91
83
217
226
171
140
エネルギー原単位(L/t)
108
147
34
26
41
39
80
65
CO2排出量(t-CO2)
696
677
202
180
448
468
377
303
廃棄物等発生量(t)
276
187
39
20
202
212
65
97
水使用量(t)
+++
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
災害・事故防止
工場の安全対策
2012年度は安全衛生コンサルタントによる工場視察を受け、安
全衛生診断報告書を各工場で共有化を図り、事故防止に努めて
まいりました。引き続き、安全衛生体制の整備を行い、
さらに事故
防止に努めてまいります。
消火訓練(九州)
消防訓練(滋賀)
緊急事態対応訓練(滋賀)
水質事故防止訓練(滋賀)
野洲市防災総合訓練(滋賀)
消防訓練(大竹/技術本部)
消火訓練(神戸)
消防訓練(大竹明新)
緊急事態想定内容
■ 静電気火災等による大気の汚染
■ 天災による原材料倉庫や製品倉庫の損傷による有害物質、
塗料などの流出
■ 原材料の運搬の不備による有害物質の漏洩・流出
■ 製造中の異常反応に起因する火災による大気汚染
■ 廃棄物の保管の不備による有害ガスの発生、漏洩・流出
■ 屋外貯蔵所の損傷による有害物質・塗料の漏洩・流出
■ 製造ラインの損傷による塗料の漏洩・流出
緊急時の通報経路
事故発生時に消防署や警察、近隣地域などへの通報が速やかに行える
よう、指示系統をマニュアル化し、万が一に備えています。
緊急時訓練実施状況
「緊急時対応規定」を定め、緊急事態が発生した場合に環境汚染
が生じないよう定期的に訓練を実施しています。
九州工場
緊急事態対応訓練(2012年9月)
防災訓練(2012年11月)
緊急地震訓練(2012年12月)
消火訓練(2012年3月)
滋賀
(工場・技術本部)
(※)水質事故防止訓練
(滋賀)
滋賀県および湖南・甲賀環境協会主催の水質事故防止訓練に参加しま
した。万が一の事故の際に、琵琶湖への油流入を阻止し、環境を守る訓
練です。
消防訓練(2012年6月、11月)
野洲市防災総合訓練(2012年9月)
技術合同緊急事態対応訓練(2012年9月)
防災訓練(2012年10月)
水質事故被害拡大防止訓練(県・野洲市・湖南甲賀環境協会/2012年10月)
業務G、野洲運送緊急事態訓練(2012年11月)
緊急地震訓練(2012年12月)
大竹(技術本部) 消防訓練
(2012年12月)
緊急地震訓練(2012年12月)
神戸ペイント
消防訓練(2012年12月)
大竹明新化学
消防訓練(2012年6月 、12月)
製品の安全な輸送
運送業者に対し、
「危険マーク」表示、
「消火器搭載」、
「落下事故防
止」などを徹底するよう指導
しています。
また、事故などが
起こった際に取るべき措置方
法を記したイエローカードを
採用しています。
夜間通報訓練(2012年12月)
+,
社会性報告
お客様とのかかわり
製品の安全性
消費者保護の方針
当社では、消費者保護の観点から新製品の開発段階だけでなく既存製品においても環境・安全・健康に配慮し、地球環境への負荷の少ない、
人にやさしい、
より安全な製品と技術の開発、改良に努めています。
容器ラベル
(一例)
製品の安全性情報の提供
当社では、安全にご使用いただくためにSDS(製品安全デ
ータシート)、製品カタログ技術資料、容器のラベルに注意
事項等必要事項を記載しています。
GHSへの対応
GHS
(Globally Harmonized System of Classification
and Labeling of Chemicals)
とは
『化学品の分類および
表示に関する世界調和システム』
のことで、世界的に統一さ
れたルールに従って化学品を危険有害性の種類と程度に
より分類し、
その情報を分かりやすくラベルで表示したり、
製品安全データシートを提供したりするシステムです。
当社では、2006年12月改正労働安全衛生法の施行に合わ
せ、ラベルをGHS対応に改訂し、また、2007年8月より
GHS対応のSDSを提供しています。
コンプライアンス重視の観点から、
これらの表示内容につ
いては適宜見直し、最新の情報を反映させています。
補修塗装マニュアル
(和文・英文・中文/64頁)
当社製品を正しく安全にお使
いいただくための基本事項を、
図解入りで簡潔に示した補修
塗装マニュアル。
++-
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
品質保証
品質保証方針
CMPグループのISO9001認証取得状況
最高の品質で、顧客の信頼と満足を確保する
中国塗料本社登録証および付属証
世界的視野に立ち、常に技術革新を行い、新製品の開発に努める
環境に即応した社内標準化を推進し、組織的運営と活動を図る
当社の経営方針の中の、製品づくりに係るこれらの3方針に基
き、ISO9001活動の中で各部門で品質方針を設定し、規格に沿
った品質保証活動を実施しています。
登録証
登録証付属書
■ ISO9001取得
中国塗料株式会社
日本
大竹明新化学株式会社
品質保証マネジメント体制
神戸ペイント株式会社
顧客満足の向上を目指して、常にお客様の要求が満たされるシス
テム運用を心がけています。当社では、顧客相談室を設置し、
お客
様からお寄せいただいたご意見、お問合せに対し、その内容に関
する適切な担当者の対応により、お客様にご満足いただける製
品・サービスを提供できるよう取り組んでいます。
また、定期的に
『お客様アンケート』にお答えいただき、その結果を解析して、顧
客満足度のさらなる向上を目指しています。
Chugoku Samhwa Paints., Ltd.
韓国
Toa-chugoku Paints Co., Ltd.
タイ
Chugoku Paints B.V.
オランダ
Chugoku Marine Paints (Shanghai), Ltd.
中国
Chugoku Marine Paints (Guangdong), Ltd.
Chugoku Paints (Malaysia) Sdn. Bhd.
マレーシア
Chugoku Marine Paints (Singapore) Pte. Ltd.
シンガポール
P.T. Chugoku Paints Indonesia
インドネシア
※ISO14001の取得情報については20頁に掲載しています。
品質方針・品質目標
開発・設計
設計検証・審査
市場情報
製品
要求事項
お客様
生産
製品に対する相談窓口
■ 顧客相談室
顧客相談室を設置し、製品のこと、技術的なこと、営業的なことに
対するご質問およびご要望などを承っています。
納品
0120−49ー2916(フリーコール)
(ヨクツク イロ /良く付く色)
顧客満足調査
顧客相談室
■ ポスト999
当社は最重要課題の一つとして、法令の遵守はもとより公正で透
明性の高い企業活動を遂行するための組織体制強化に取り組ん
でいます。その一環として2002年12月から、社内外の様々なご
品質保証活動
ISO9001に基づき、さらに社内規定にてより充実した品質マネ
ジメントシステムの継続的改善を目指し、
その活動を推進してい
ます。
意見、希望、提案、不正通報などを受け付ける「ポスト999」を設
置し、匿名利用、
フリーメールの使用も可能としています。
【ポスト999】コンプライアンス担当役員宛
E-mail: [email protected]
+.
社会性報告
社会とのかかわり
地域交流
三陸大船渡さんままつり参加
2012 年 10 月 21 日、三陸大船渡さんままつりにおいて、
「magocoro station」のパネル PR に参加しました。
地域社会への寄付(タイ)
TOA-CHUGOKU PAINTS は、近隣の寺院へ修繕用の塗料や建
材などを寄付しています。
また、2012 年 11 月には近隣の小学
校に対し、寄付金とスポーツ用品を贈りました。
magocoro station
「magocoro station」は東日本大震災からの復興支援として
三菱商事株式会社より全国漁業共同組合連合会に無償貸与さ
れ、気仙沼・大船渡にて給油活動を行う海上給油船の名称です。
当社は「magocoro station」に船舶用塗料を無償提供いたし
ました。
magocoro station
使用済み切手の送付(東京)
東京本社では使用済み切手を収集
し、City リビング経由で開発途上国
で国際協力活動を行っている財団法
人ジョイセフ(家族計画国際協力財
団)
に活用していただきました。
+/
近隣の小学校に奨学金を給付(韓国)
当社韓国子会社 Chugoku Samhwa Paints, Ltd. は、工場近
隣の小学校の卒業式で
奨学金を給付しました。
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
工場周辺地域への寄付(韓国)
CHUGOKU SAMHWA PAINTS, LTD. は、2012 年 4 月 27
日の敬老行事、2012 年 9 月 17 日の名節の際、さらに冬場の老
人会館の暖房費用などを工場周辺の町村に寄付しました。
'%&(
障害児の支援活動「Biljartmarathon 2012」で寄付(オランダ)
CHUGOKU PAINT B.V. は、オランダのビリヤード協会、Biljart
vereniging が 2012 年 8 月に開催した「Biljartmarathon
2012」
に寄付をしました。
「Biljartmarathon 2012」
とは、精神
障害のある子供たちの支援金を集めるため、ビリヤード協会のメ
ンバーが 24 時間かけてゲームで競うイベントです。
ガン患者支援団体に寄付(オランダ)
CHUGOKU PAINT B.V. は、オラン ダ のガ ン 患 者 支 援 団 体
Local House が 2012 年 4 月に開催した自転車ツアーに寄付
をしました。
近隣会社との交流(マレーシア)
当社マレーシア子会社 Chugoku Paints (Malaysia) Sdn.Bhd
は、Kumpulan Perubatan Penawar とのバトミントン親善試
合を開催しました。
子供のスポーツ活動を支援する組織に寄付(オランダ)
CHUGOKU PAINT B.V. は、2012 年 5 月、オランダの組織、T
veerke sport に寄付しました。
この組織は、子供たちにスポーツ
活動を促すために、
スポーツ大会を運営している組織です。
日本人学校へ寄付(オランダ)
CHUGOKU PAINT B.V. は、2012 年 5 月と 10 月、ロッテル
ダムの日本人学校へ寄付金を贈りました。
ユニセフへ寄付(オランダ)
CHUGOKU PAINT B.V. は、2012 年 12 月、ユニセフへ寄付
金を贈りました。
工場近隣地区の秋祭り等への寄付(神戸ペイント)
2012 年 10 月 5 日に開催された
秋祭りおよび子ども会へ寄付しま
した。
+0
社会性報告
環境保全活動
構外清掃活動
ごみゼロ大作戦に参加(滋賀)
当社グループの主な生産地区では、会社周辺の清掃、除草、美化
2012 年 6 月 3 日、野洲市主
活動に取り組んでいます。
催の琵琶湖岸清掃活動「ごみ
ゼロ大作戦」
に参加しました。
霞の打ち水に参加(東京)
2012 年 8 月 9 日に霞テラス打ち水の会 2012 実行委員会主
滋賀工場
広島本社・大竹明新化学株式会社
九州工場
神戸ペイント株式会社
Chugoku Marine Paints
(Shanghai), Ltd.
Chugoku Paints (Malaysia)
Sdn. Bhd.
Chugoku Samhwa Paints, Ltd.
Chugoku Marine Paints
(Guangdong), Ltd.
催で開催された打ち水に参加しました。
工場の美化
毎年敷地内の緑化、美化対策を行っています。
九州工場
広島本社
滋賀工場
+1
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
コミュニケーション
展示会への出展
お客さまに製品への理解を深めていただくために、国内外の展示
会に出展しております。
ジャパンインターナショナルボートショー2013
2013年3月7∼10日(横浜)
SEA JAPAN 2012
2012年4月18∼20日(東京)
情報開示
社会・環境報告書の発行
2008年から
「社会・環境報告書」
と改称し、通算で11回目の発行
となる本報告書は、昨年までと同様に国内外のお客様、株主、官
公庁、各事業所等に配布いたします。2007年からは英文版も当
Posidonia 2012
社ホームページで公開しています。
2012年6月4∼8日(ギリシャ)
■CMPホームページ
h t t p: / / www. cmp. co . j p /
2012 中国国際塗料博覧会
2012年6月20∼22日(中国/上海)
Convertech China 2012
2012年7月11日∼14日(中国/上海)
,(
社会性報告
従業員とのかかわり
社員の処遇
人材の活用(再雇用制度)
教育研修の実施
当社では定年を 60 歳と定めていますが、定年退職者が 60 歳以
新卒者教育に加え、職種別・階層別教育や全社員を対象とした
降も健康で働く意欲があり労働条件で会社と合意できれば引き
教育研修を積極的に行っています。2012 年度においては、職種
続き最長 65 歳まで勤務できる再雇用制度を 2006 年 4 月から
別・階層別教育として、営業や塗料に関する研修および考課者
スタートしています。
ベテラン社員の保有する技術・技能の次世
研修を行った他、全社員を対象に公正取引その他の法令に関す
代への継承や、集積した知識の活用を図っていくこととしていま
る教育を行いました。
す。2012 年度の定年退職者のうち 78%がこの制度を利用し継
続的に働いています
セクシャル・ハラスメントの防止
仕事と家庭の両立支援(育児休業制度・介護休業制度)
当社は仕事と家庭との両立がしやすい雇用環境を整備し、労働
者の多様な生活ニーズに対応できる就業形態を選択できるよう
「次世代育成支援対策推進法」に基づき、行動計画を策定してい
職場におけるセクシャル・ハラスメントを防止するため、就業規
則の服務規律にその旨を定め、相談・苦情窓口を設置し、対応し
ています。
また、管理職研修や社内研修、ビデオなどを通して、啓
蒙に努めています。
ます。育児介護休業では仕事と子育てや介護の両立ができるよう
制度を設け支援しています。2012 年度の育児休業制度利用者
は2名です。
福利厚生制度
年次有給休暇の他に積立有給休暇制度(傷病休暇、ボランティ
ア、介護等)、永年勤続や再雇用前でのリフレッシュ休暇制度を設
けています。保養所は北海道、箱根、熱海、伊豆、鳥羽にあり社員
に幅広く利用されています。
健康管理
メンタルヘルスケアの推進
従業員のメンタルヘルスケアに対する意識を高めるため、管理職
研修を通じて、管理者の意識の高揚と風土つくりを行い、また、個
障害者雇用
障害者雇用については、各職場で労働環境を整備するようにして
います。定年退職等により、障害者雇用が減少し、2012 年度の障
人でも健康保険組合など相談できる外部の
「電話健康相談」、
「メ
ンタルヘルスカウンセリング」のサービスの窓口を紹介していま
す。
また、「 メンタルヘルスについてカウンセラーによる講演(九
州)」
を実施しました。
害者雇用率は法定の 1.8%を下回り、0.95%となりましたので、
雇用率のアップに向け努力をしてまいります。
労使関係
当社は労働組合が結成されており、中国塗料労働組合は上部団
体として日本化学エネルギー産業労働組合連合会に加盟し、労
使は長年、労使協調路線にそって円滑な関係にあります。
,)
従業員の健康への配慮
当社では、社員の安全と健康の確保が、快適な職場環境つくりの
第一と考えています。各事業所では、定期的に安全衛生委員会を
開き、衛生管理者を配置し、産業医の助言のもと従業員の健康管
理に取り組んでいます。本年度は、
「健康診断の指標についての講
話(大竹)」
「熱中症予防についての講習(九州)」
を実施しました。
中国塗料株式会社 社会・環境報告書
'%&(
AED(自動体外式除細動器)
の設置
けいれんし血液を流すポンプ機能を失った心臓に対し、電気ショ
ックを与え回復させる「AED」の設置を進めています。九州工場
では、2012 年 6 月に
『心肺蘇生法と AED の使用方法』
の講習会
を開催し、21 名が参加しました。できるだけ多くの従業員が
AED を操作できるよう今後も訓練を実施してまいります。
労働安全衛生
主な活動
当社では労働安全衛生法に基づいた、安全・衛生への取り組み
と管理を行っています。特に工場内を美化することが全ての原点
労働災害の発生状況
集計範囲
中国塗料国内
と捉え 5S 運動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)
などを全員で展開
しています。
また、環境測定として有機溶剤濃度測定、作業所の換
気状態、照度、騒音測定、室温測定を定期的に行っております。
労働災害発生件数
9
8
2012 年度の休業災害 0 件、不休災害 4 件で、2011 年度の休業
7
災害 1 件、不休災害 8 件より減少しました。当社におきましては
6
人命尊重を最重要とした基本的考え方から、労働災害ゼロを目
指し、常日頃から安全に対する意識を全社に呼びかけています。
具体的にはコーティング・ケア指針に基づく従業員、顧客、地域
住民の健康・安全面及び環境保護を重視した作業手順の見直し、
教育・訓練並びにこれらをチェックする体制の確立に取り組ん
でいます。
5
4
3
2
1
0
08
09
10
11
12 (年 度)
不休件数
職場作業環境の改善
休業度数率の推移
職場環境の安全性を保持するため、有機溶剤中毒予防規則、粉塵
2.5
障害防止規則などが適用される単位作業場では、作業環境測定
2.0
法に基づく測定を毎年実施しています。騒音に関して、管理区分
1.5
Ⅱに該当する単位職場では耳栓等の保護具着用を基本とし、個人
1.0
への騒音負荷を下げるよう管理しています。
休業件数
0.5
0
08
09
10
11
12 (年度)
中国塗料(年度) 化学工業(暦年) 休業度数率 とは、労働災害発生の頻度を表す安全指標のひとつで、
「労働災害死傷者数 ÷ 延労働時間数 × 100 万時間」
で算出されます。
,*
中国 塗 料 株 式 会 社
生産本部 環境・品質保証部
管理本部 経営企画部
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビルディング
TEL : 03-3506-3951 FAX : 03-5511-8541
0120-70-4931(フリーコール)
ht t p: / / w w w . cmp. co. jp/
1309AWG
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