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川口市子ども部保育課 平成27年度版

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川口市子ども部保育課 平成27年度版
平成27年度版
川口市子ども部保育課
目次
第1章
子ども・子育て支援新制度
1
子ども・子育て支援新制度の概要
1
2
地域型保育事業
1
3
地域型保育事業の認可
1
4
地域型保育給付
2
5
地域型保育事業の確認
2
6
本市における地域型保育事業の実施計画
2
7
小規模保育事業の概要
2
第2章
認可申請者の要件
認可申請者の要件
第3章
第1節
3
小規模保育事業の認可基準
小規模保育事業者等の一般要件
1
小規模保育事業者の一般要件
5
2
小規模保育事業所の職員の一般要件
5
第2節
建物、設備に関する基準
1
耐震要件
6
2
建物構造
6
3
避難設備、防火設備等
6
4
保育室等
9
第3節
職員に関する基準
1
必要となる職員
10
2
保育に従事する職員の配置基準
10
第4節
保育等に関する基準
1
休園日
11
2
開園時間
11
3
保育内容
11
4
非常災害対策
11
5
衛生管理等
11
6
食事の提供
12
目次
7
健康診断
13
8
運営規程の策定
13
9
帳簿の整備
13
10
秘密保持等
14
11
相談・苦情等への対応
14
第5節
連携施設の設定
連携施設の設定
第4章
15
小規模保育事業の確認基準
1
重要事項説明
16
2
保育の提供拒否の禁止等
16
3
心身の状況等の把握
16
4
連携施設の設定
17
5
利用者負担額等の受領
17
6
保育内容
18
7
保育に関する評価等
18
8
運営規程の策定
18
9
勤務体制の確保
18
10
定員の遵守
19
11
記録の整備
19
12
小学校等の連携
19
13
保育の提供の記録
19
14
相談及び援助
19
15
緊急時の対応
19
16
支給認定保護者に関する本市への通知
20
17
掲示
20
18
利用児童への平等原則
20
19
虐待等の禁止
20
20
懲戒に関する権限の濫用禁止
20
21
秘密保持等
20
22
情報の提供等
21
23
利益供与等の禁止
21
24
苦情解決
21
25
地域との連携等
21
26
会計の区分
21
27
事故発生の防止
22
28
事故発生時の対応
22
1
子ども・子育て支援新制度の概要
平成27年4月から、子ども・子育て支援新制度(以下、「新制度」という。)が施行さ
れました。新制度は、質の高い幼児期の学校教育・保育の総合的な提供、保育の量的拡大・
確保及び地域の子ども・子育て支援の充実の3つを柱としているものです。
また、新制度では、各市町村が実施主体となって、地域の子育て家庭の状況を把握し、幼
児期の学校教育・保育や子育て支援事業の利用ニーズなどを踏まえ、地域の実情に応じた子
育て支援を計画的に行うこととされており、市町村には、新制度の開始から5年間を1期と
する「市町村子ども・子育て支援事業計画」の策定が義務付けられています。
これらのことから、本市においても「川口市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、当
該計画に基づく施設・事業(下図参照)の整備を進めています。
子ども・子育て支援新制度における施設・事業
教育・保育施設
認定こども園
保育所
幼稚園(※)
小規模
保育事業
居宅訪問型
保育事業
地域型保育事業
家庭的
保育事業
※
2
事業所内
保育事業
幼稚園については、幼稚園事業者が新制度への移行を選択できる仕組みとなっています。
地域型保育事業
地域型保育事業は、都市部における待機児童対策、児童人口減少地域における保育基盤維
持など、地域における多様な保育ニーズにきめ細かく対応していくことを目的として、新制
度において新たに創設された事業で、家庭的保育事業、小規模保育事業、居宅訪問型保育事
業及び事業所内保育事業の総称になります。
3
地域型保育事業の認可
地域型保育事業の認可は、市町村が行うこととされており、本市内において地域型保育事
業を行おうとするときは、本市条例(川口市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準
を定める条例)に規定する認可基準を満たし、本市の認可を得る必要があります。
- 1 -
4
地域型保育給付
新制度では、支給認定(※1)を受けた保護者の児童が、給付の対象となる地域型保育事
業所での保育を希望(※2)し、実際に当該地域型保育事業所において保育の提供を受けた
場合、保育に要する費用として、地域型保育給付費を当該保護者に給付する仕組みとなって
います。
なお、実際の給付については、当該給付を確実に保育に要する費用に充てるため、法定代
理受領により、当該児童の保育を行った地域型保育事業所の事業者に給付しています。
※1
※2
5
支給認定とは、給付を受けるための認定であり、給付を希望する保護者が居住する市
町村に申請を行います。申請を受けた市町村は、認定要件(年齢や保育の必要性の事
由等)を審査したうえで、支給認定を行います。
保育を希望する児童の地域型保育事業所の利用については、市町村が調整(利用の決
定)を行うこととされていることから、事業者が利用児童を決定することはできませ
ん(事業所内保育事業の「従業員枠」を除く。)。
地域型保育事業の確認
地域型保育給付の給付対象事業所になるためには、本市条例(川口市特定教育・保育施設
及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例)に規定する基準を満たし、本市
の確認を得る必要があります。
6
本市における地域型保育事業の実施計画
本市が策定した「川口市子ども・子育て支援事業計画」における地域型保育事業の実施計
画は、小規模保育事業のみを実施する計画としています。
7
小規模保育事業の概要
小規模保育事業は、0歳児から2歳児までの児童を対象に保育を行うことを目的とする施
設であり、利用定員6人以上19人以下で保育を行う事業になります。また、職員の資格要
件や利用定員数等により、A型、B型及びC型(本市では、C型は実施していません。)の
3種類に区分されています。
- 2 -
小規模保育事業の認可申請者の要件として、次の要件を求めます。認可申請者の主体(次
のア∼ウの3区分)により、要件が異なりますので注意してください。
ア
イ
ウ
認可申請者が社会福祉法人又は学校法人である場合
認可申請者が社会福祉法人又は学校法人以外の法人である場合
認可申請者がア又はイ以外のものである場合
申請者
要件
要件の内容
認可を申請する小規模保育事業に係る年間事業費(認可申請
時に提出する当該小規模保育事業の収支計画書上の支出額)
の12分の1以上に相当する資金を、普通預金等により有し
ていること。また、認可を希望する事業者が他事業を行って
いる場合は、直近の会計年度において、当該事業者全体の財
務内容について、3年連続して損失を計上していないこと。
イ
ウ
経済的基礎
次の①又は②のいずれかに該当していること。
①認可を申請する小規模保育事業を実施する土地又は建物に
ついて、所有権を有しているか又は国若しくは地方公共団
体から貸与(使用許可を含む)を受けていること。
②認可を申請する小規模保育事業を実施する土地又は建物に
ついて、国又は地方公共団体以外から貸与を受けて設置す
る場合は、次のA∼Cのいずれかに該当していること。
なお、この場合においては、貸与を受ける土地又は建物の
賃借料が、地域の水準に照らして適正な額以下であり、賃
借料の財源について、安定的に賃借料を支払い得る財源が
確保されていること。
A 貸与を受けた土地又は建物について地上権又は賃借権
を設定し、かつ登記していること。
B 建物の賃貸借契約期間が10年以上であること。
C 貸主が地方住宅公社若しくはこれに準ずる法人、又は
地域における基幹的交通事業者等の信用力の高い主体
であること。
認可を申請する小規模保育事業の経営者(その者が法人であ
る場合にあっては、経営担当役員(業務を執行する社員、取
締役、執行役又はこれに準ずる者をいう。)とする。)が、
不正又は不誠実な行為をするおそれがあると認めるに足りる
相当の理由がある者でないこと。
イ
ウ
社会的信望
イ
ウ
次の①又は②のいずれかに該当していること。
①実務を担当する幹部職員が保育所、保育所以外の児童福祉
施設及び幼稚園において2年以上勤務した者であるか、若
しくはこれと同等以上の能力を有すると認められる者であ
社会福祉事業に関す
るか、又は、経営者に社会福祉事業について知識経験を有
る知識及び経験
する者を含むこと。
②経営者に、保育サービスの利用者(これに準ずる者を含む。
)及び実務を担当する幹部職員を含むこと。
- 3 -
申請者
ア
イ
ウ
要件
欠格要件
要件の内容
次の①から⑪までのいずれにも該当しないこと。
①申請者が、禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり又
は執行を受けることがなくなるまでの者であるとき。
②申請者が、児童福祉法その他国民の福祉に関する法律で政
令で定めるものの規定により罰金の刑に処せられ、その執
行を終わり、又は執行を受けることがなくなるまでの者で
あるとき。
③申請者が、労働に関する法律の規定であって政令で定める
ものにより罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は
執行を受けることがなくなるまでの者であるとき。
④申請者が、児童福祉法第58条第2項の規定により認可を
取り消され、その取消しの日から起算して5年を経過しな
い者であるとき。
⑤申請者と密接な関係を有する者が、児童福祉法第58条第
2項の規定により認可を取り消され、その取消しの日から
起算して5年を経過していないとき。
⑥申請者が、児童福祉法第58条第2項の規定による認可の
取消しの処分に係る行政手続法第15条の規定による通知
があった日又は処分をしないことを決定する日までの間に
児童福祉法第34条の15第7項の規定による事業の廃止
をした者で、当該事業の廃止の承認の日から起算して5年
を経過しないものであるとき。
⑦申請者が、児童福祉法第34条の17第1項の規定による
検査が行われた日から聴聞決定予定日までの間に児童福祉
法第34条の15第7項の規定による事業の廃止をした者
で、当該事業の廃止の承認の日から起算して5年を経過し
ないものであるとき。
⑧児童福祉法第58条第2項の規定による認可の取消しの処
分に係る行政手続法第15条の規定による通知があった日
又は処分をしないことを決定する日までの間において、申
請者が、当該通知があった日の前60日以内に当該申請に
係る法人の役員等又は当該申請に係る法人でない事業を行
う者の管理者であった者で、当該事業の廃止の承認の日か
ら起算して5年を経過しないものであるとき。
⑨申請者が、認可の申請前5年以内に保育に関し不正又は著
しく不当な行為(本市が実施する立入調査等において「改
善勧告」を命ぜられた場合(ただし、改善勧告事項を是正
し、改善が確認された場合を除く。)や本市が提出等を求
める報告徴収に対して、虚偽の報告を行ったことがある場
合をいう。)をした者であるとき。
⑩申請者が法人であって、その役員等のうちに①から④まで
又は⑥から⑨までのいずれかに該当する者であるとき。
⑪申請者が法人でない者であって、その管理者が①から④ま
で又は⑥から⑨までのいずれかに該当する者であるとき。
- 4 -
第1節
1
小規模保育事業者等の一般要件
小規模保育事業者の一般要件
小規模保育事業者に求める一般要件については、次のとおりとする。
①認可基準を超えて、常に、その設備及び運営を向上させること。また、認可基準を超える
設備を有し、又は運営をしている小規模保育事業者においては、認可基準を理由として、
その設備又は運営を低下させてはならないこと。
②利用児童の人権に十分配慮するとともに、一人一人の人格を尊重して、小規模保育事業の
運営を行うこと。
③地域社会との交流及び連携を図り、利用児童の保護者及び地域社会に対し、小規模保育事
業の運営の内容を適切に説明するよう努めること。
④小規模保育事業の保育の質の評価を自ら行い、常にその改善を図ること。
⑤定期的に外部の者による評価を受けて、それらの結果を公表し、常にその改善を図るよう
努めること。
⑥川口市暴力団排除条例の基本理念にのっとり、小規模保育事業の実施により暴力団を利す
ることとならないよう努めるとともに、本市が実施する暴力団排除活動に関する施策に協
力するよう努めること。
⑦小規模保育事業所の職員に対し、その資質の向上のための研修等の機会を確保すること。
⑧利用児童の国籍、信条、社会的身分又は利用に要する費用を負担するか否かによって、差
別的扱いをしてはならないこと。
⑨利用児童に対し、児童福祉法第33条の10各号に掲げる行為その他利用児童の心身に有
害な影響を与える行為をしてはならないこと。
⑩利用児童に対する懲戒に関し、その利用児童の福祉のために必要な措置をとるときは、身
体的苦痛を与え、人格を辱める等その権限を濫用してはならないこと。
2
小規模保育事業所の職員の一般要件
小規模保育事業所の職員に求める一般要件については、次のとおりとする。
①健全な心身を有し、豊かな人間性及び倫理観を備え、児童福祉事業に熱意のある者であっ
て、できる限り児童福祉事業の理論及び実際について訓練を受けたものであること。
②常に自己研鑽に励み、小規模保育事業の目的を達成するために必要な知識及び技能の修得、
維持及び向上に努めること。
- 5 -
第2節
1
建物、設備に関する基準
耐震要件
小規模保育事業を実施する建物は、次の①又は②のいずれかを満たすものとする。
①昭和56年6月1日以降に建築確認を受けた建物であること。
②耐震診断又は耐震補強工事により、次に示す値以上の建物であること。
(1)実施する建物が木造の建物である場合は、iw値1.0以上。
(2)実施する建物が非木造の建物である場合は、is値0.6以上。
2
建物構造
小規模保育事業を2階以上で実施するときは、次の①又は②のいずれかを満たすものとする。
①建築基準法第2条第9号の2に規定する耐火建築物であること。
②建築基準法第2条第9号の3に規定する準耐火建築物であること。
3
避難設備、防火設備等
小規模保育事業を1階で実施するときは、次の①及び②を満たすものとする。
①消火器等の消火用具を設置すること。
①通常利用する出入口以外に避難用の出入口を設けること。
小規模保育事業を2階で実施するときは、次の①から③までのいずれも満たすものとする。
①消火器等の消火用具を設置すること。
②次の表の左欄に掲げる区分ごとに、右欄に掲げる設備を1以上設けること。
区分
常用
避難用
設備
A
B
屋内階段
屋外階段
A
建築基準法施行令第123条第1項各号又は第3項各号に規定
する構造の屋内階段
待避上有効なバルコニー
建築基準法第2条第7号の2に規定する準耐火構造の屋外傾斜
路又はこれに準ずる設備
屋外階段
B
C
D
③保育室等その他児童が出入し、又は通行する場所に、児童の転落事故を防止する設備を設
けること。
- 6 -
小規模保育事業を3階で実施するときは、次の①から⑦までのいずれも満たすものとする。
①消火器等の消火用具を設置すること。
②次の表の左欄に掲げる区分ごとに、右欄に掲げる設備を1以上設けること。また、当該設
備が避難上有効な位置に設けられ、かつ、保育室等の各部分からそのいずれかに至る歩行
距離が30メートル以下となるように設けること。
区分
設備
A
常用
B
A
避難用
B
C
建築基準法施行令第123条第1項又は第3項各号に規定する
構造の屋内階段
屋外階段
建築基準法施行令第123条第1項各号又は第3項各号に規定
する構造の屋内階段
建築基準法第2条第7号の2に規定する耐火構造の屋外傾斜路
又はこれに準ずる設備
屋外階段
③調理設備(次のA又はBに掲げる要件のいずれかに該当するものを除く。)以外の部分と
調理設備の部分が、建築基準法第2条第7号に規定する耐火構造の床若しくは壁又は建築
基準法施行令第112条第1項に規定する特定防火設備で区画されていること。この場合
において、換気、暖房又は冷房の設備の風道が、当該床若しくは壁を貫通する部分又はこ
れに近接する部分に防火上有効なダンパーが設けられていること。
A スプリンクラー設備その他これに類するもので自動式のものが設けられている。
B 調理用器具の種類に応じて有効な自動消火装置が設けられ、かつ、当該調理設備の外
部への延焼を防止するために必要な措置が講じられている。
④壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを不燃材料でしていること。
⑤保育室等その他児童が出入し、又は通行する場所に、児童の転落事故を防止する設備を設
けること。
⑥非常警報器具又は非常警報設備及び消防機関へ火災を通報する設備を設けること。
⑦カーテン、敷物、建具等で可燃性のものについて防炎処理を施すこと。
- 7 -
小規模保育事業を4階以上で実施するときは、次の①から⑦までのいずれも満たすものとす
る。
①消火器等の消火用具を設置すること。
②次の表の左欄に掲げる区分ごとに、右欄に掲げる設備を1以上設けること。また、当該設
備が避難上有効な位置に設けられ、かつ、保育室等の各部分からそのいずれかに至る歩行
距離が30メートル以下となるように設けること。
区分
設備
A
常用
B
A
避難用
B
C
建築基準法施行令第123条第1項又は第3項各号に規定する
構造の屋内階段
建築基準法施行令第123条第2項各号に規定する構造の屋外
階段
建築基準法施行令第123条第1項各号又は第3項各号に規定
する構造の屋内階段(ただし、同条第1項の場合においては、
当該階段の構造は、建築物の1階から保育室等が設けられてい
る階までの部分に限り、屋内と階段室とは、バルコニー又は外
気に向かって開くことのできる窓若しくは排煙設備(同条第3
項第1号に規定する国土交通大臣が定めた構造方法を用いるも
のその他有効に排煙することができると認められるものに限る。
)を有する付室を通じて連絡することとし、かつ、同項第2号、
第3号及び第9号を満たすものとする。)
建築基準法第2条第7号の2に規定する耐火構造の屋外傾斜路
又はこれに準ずる設備
屋外階段
③調理設備(次のA又はBに掲げる要件のいずれかに該当するものを除く。)以外の部分と
調理設備の部分が、建築基準法第2条第7号に規定する耐火構造の床若しくは壁又は建築
基準法施行令第112条第1項に規定する特定防火設備で区画されていること。この場合
において、換気、暖房又は冷房の設備の風道が、当該床若しくは壁を貫通する部分又はこ
れに近接する部分に防火上有効なダンパーが設けられていること。
A スプリンクラー設備その他これに類するもので自動式のものが設けられている。
B 調理用器具の種類に応じて有効な自動消火装置が設けられ、かつ、当該調理設備の外
部への延焼を防止するために必要な措置が講じられている。
④壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを不燃材料でしていること。
⑤保育室等その他児童が出入し、又は通行する場所に、児童の転落事故を防止する設備を設
けること。
⑥非常警報器具又は非常警報設備及び消防機関へ火災を通報する設備を設けること。
⑦カーテン、敷物、建具等で可燃性のものについて防炎処理を施すこと。
- 8 -
4
保育室等
小規模保育事業における保育室等の設置については、次のとおりとする。
①0歳児又は1歳児の保育を提供するときは、次のAからDのいずれも満たす0歳児又は1
歳児が利用する乳児室又はほふく室を設けること。なお、乳児室又はほふく室の確保が困
難な場合であって、0歳児又は1歳児の保育を行う場所がベビーフェンス等により明確に
区画され、かつ安全性が確保されている場合は、保育室の一部を乳児室又はほふく室とみ
なすことができる。
A 0歳児又は1歳児1人につき3.3平方メートル以上の面積が確保されていること。
B 保育に必要な用具が備えられていること。
C 採光、換気等に十分な考慮を払っていること。
D 利用児童に対する危害防止に十分な考慮を払っていること。
②2歳児の保育を提供するときは、次のAからDのいずれも満たす2歳児が利用する保育室
又は遊戯室を設けること。
A 2歳児1人につき1.98平方メートル以上の面積が確保されていること。
B 保育に必要な用具が備えられていること。
C 採光、換気等に十分な考慮を払っていること。
D 利用児童に対する危害防止に十分な考慮を払っていること。
③2歳児の保育を提供するときは、2歳児が利用する屋外遊戯場を設けること。また、設置
にあたっては、2歳児1人につき3.3平方メートル以上の面積が確保されていること。
なお、屋外遊戯場の確保が困難な場合であって、近隣に広場、公園等がある場合は、当該
広場又は公園を屋外遊戯場とみなすことができる。
④調理設備を設けること。
⑤トイレを設けること。
- 9 -
第3節
1
職員に関する基準
必要となる職員
小規模保育事業A型については、次の①から③までの職員を置くものとする。ただし、調理
業務の全部を委託する場合又は搬入施設(12ページ参照)から食事を搬入する場合におい
ては、調理員を配置しないことができる。
①保育士
②嘱託医
③調理員
小規模保育事業B型については、次の①から③までの職員を置くものとする。ただし、調理
業務の全部を委託する場合又は搬入施設(12ページ参照)から食事を搬入する場合におい
ては、調理員を配置しないことができる。
①保育士又は保育従事者(※)
②嘱託医
③調理員
※
2
保育従事者とは、本市が実施する研修又は本市が認める都道府県等が実施する研修を修
了した者をいう。
保育に従事する職員の配置基準
小規模保育事業A型については、保育に従事する職員の配置を次の①から③に応じた数に1
人を加えた数とする。また、配置基準に必要となる保育に従事する職員については、保育士
とすること。なお、この場合において、1人に限っては、当該小規模保育事業所に勤務する
保健師又は看護師を保育士とみなすことができる。
①0歳児3人につき職員1人
②1歳児5人につき職員1人
③2歳児6人につき職員1人
小規模保育事業B型については、保育に従事する職員の配置を次の①から③に応じた数に1
人を加えた数とする。また、配置基準に必要となる保育に従事する職員については、保育士
又は保育従事者とし、かつ、半数以上を保育士とすること。なお、この場合において、1人
に限っては、当該小規模保育事業所に勤務する保健師又は看護師を保育士とみなすことがで
きる。
①0歳児3人につき職員1人
②1歳児5人につき職員1人
③2歳児6人につき職員1人
- 10 -
第4節
1
保育等に関する基準
休園日
小規模保育事業所における休園日については、次のとおりとする。
①日曜日
②国民の祝日に関する法律に規定する休日
③1月2日から同月3日まで
④12月29日から同月31日まで
2
開園時間
小規模保育事業所における開園時間については、次のとおりとする。
①1日11時間以上とすること。
3
保育内容
小規模保育事業所における保育内容については、次のとおりとする。
①児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和23年厚生省令第63号)第35条に規
定する厚生労働大臣が定める指針に準じ、小規模保育事業の特性に留意して、利用児童の
心身の状況等に応じた保育を行うこと。
②利用児童の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等について、保護者の理解及び協力を
得るよう努めること。
4
非常災害対策
小規模保育事業所における非常災害対策については、次のとおりとする。
①非常災害に対する具体的な計画を策定すること。
②避難及び消火に対する訓練は、少なくとも毎月1回は実施すること。
5
衛生管理等
小規模保育事業所における衛生管理等については、次のとおりとする。
①利用児童の使用する設備、食器等又は飲用に供する水について、衛生的な管理に努め、又
は衛生上必要な措置を講じること。
②感染症又は食中毒が発生し、又はまん延しないように必要な措置を講じるよう努めること。
③必要な医薬品その他の医療品を備えるとともに、それらの管理を適正に行うこと。
- 11 -
6
食事の提供
小規模保育事業における食事の提供については、次のとおりとする。
①小規模保育事業所内で調理する方法(自園調理)により行うこと。
②献立は、できる限り、変化に富み、利用児童の健全な発育に必要な栄養量を含有すること。
③食品の種類及び調理方法については、栄養並びに利用児童の身体的状況や嗜好を考慮した
ものとすること。
∼食事の提供に関する経過措置∼
川口市家庭的保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の施行の日の前日におい
て現に存する児童福祉法第39条第1項に規定する業務を目的とする施設又は事業を行う
者が、施行日後に認可を申請する場合においては、平成31年度末までの間、食事の提供
に関する基準は適用しないものとします。
∼小規模保育事業所内で調理する方法(自園調理)に関する特例措置∼
次の①から⑤に掲げる要件のいずれも満たす小規模保育事業者は、利用児童の食事の提供
について、連携施設(15ページ参照)、当該小規模保育事業者と同一の法人又は関連法
人が運営する小規模保育事業又は事業所内保育事業を行う事業所、社会福祉施設、医療機
関等から食事の搬入を行うことができるものとします。ただし、その場合であっても、当
該小規模保育事業所内において行うことが必要な調理のための加熱、保存等の調理機能を
有する設備を備えるものとします。
①利用児童に対する食事の提供の責任が当該小規模保育事業者にあり、その管理者が、衛
生面、栄養面等業務上必要な注意を果たし得るような体制及び調理業務受託者との契約
内容とすること。
②当該小規模保育事業者又はその他の施設、保健所、市等の栄養士により、献立等につい
て、栄養の観点からの指導が受けられる体制にある等、栄養士による必要な配慮が行わ
れること。
③調理業務の受託者が、当該小規模保育事者による給食の趣旨を十分に認識し、衛生面、
栄養面等において調理業務を適切に遂行できる能力を有する者であること。
④利用児童の年齢及び発達の段階並びに健康状態に応じた食事の提供、アレルギー、アト
ピー等への配慮、必要な栄養素量の給与等、利用児童の食事の内容、回数及び時機に適
切に応じることができること。
⑤食を通じた利用児童の健全育成を図る観点から、利用児童の発育及び発達の過程に応じ
て食に関し配慮すべき事項を定めた食育に関する計画に基づき食事を提供するよう努め
ること。
- 12 -
7
健康診断
小規模保育事業における利用児童に対する健康診断については、次のとおりとする。
①当該小規模保育事業の利用開始時の健康診断を実施すること。
②少なくとも1年に2回の健康診断を実施すること。
③健康診断は、学校保健安全法に規定する健康診断に準じて実施すること。
∼健康診断に関する特例措置∼
利用開始時の健康診断の実施については、上記の規定にかかわらず、市町村や児童相談所
等が利用児童に対する健康診断を行った場合であって、当該健康診断が利用児童に対する
利用開始時の健康診断の全部又は一部に相当すると認められるときは、利用開始時の健康
診断の全部又は一部を行わないことができるものとします。なお、この場合において、小
規模保育事業者は、市町村や児童相談所等が行った健康診断の結果を把握しなければなら
ないものとします。
8
運営規程の策定
小規模保育事業の実施にあたっては、運営規程を策定するものとする。なお、当該規程に記
載すべき内容については、次のとおりとする。
①小規模保育事業の目的及び運営の方針
②提供する保育の内容
③職員の職種、員数及び職務の内容
④保育の提供を行う日及び時間並びに提供を行わない日
⑤保護者から受領する費用の種類、支払を求める理由及びその額
⑥利用定員
⑦小規模保育事業の利用の開始及び終了に関する事項並びに利用にあたっての留意事項
⑧緊急時等における対応方法
⑨非常災害対策
⑩虐待の防止のための措置に関する事項
⑪個人情報保護や相談・苦情対応のための措置に関する事項
⑫連携施設に関する事項(連携施設を設定している場合)
9
帳簿の整備
小規模保育事業の実施にあたっては、帳簿を整備するものとする。なお、帳簿の種類につい
ては、次のとおりとする。
①小規模保育事業所の職員に関する帳簿
②小規模保育事業所の財産、収支等に関する帳簿
③利用児童の処遇を明らかにする帳簿
- 13 -
10
秘密保持等
小規模保育事業所における秘密保持等については、次のとおりとする。
①小規模保育事業者及び職員(職員であった者も含む)は、正当な理由がなく、その業務上
知り得た利用児童又はその家族の秘密を漏らしてはならないこと。
②個人情報保護のための規程を整備すること。
③個人情報保護等に関する研修を実施すること。
11
相談・苦情等への対応
小規模保育事業所における相談・苦情等への対応については、次のとおりとする。
①相談・苦情等の受付窓口を設置すること。
②相談・苦情等を記録すること。
③本市からの指導又は助言等を受けた場合は、当該指導又は助言等に従って必要な改善を行
うこと。
- 14 -
第5節
連携施設の設定
小規模保育事業の実施にあたっては、次の表の左欄に掲げる施設と右欄に掲げる内容につい
て、連携を図るものとする。
連携施設
認定こども園
保育所
幼稚園(新制度上の幼稚園)
連携の内容
①利用児童に集団保育を体験させるための機会の
設定、保育の適切な提供に必要な相談、助言等
に関する支援を受けること。
②必要に応じて、代替保育(小規模保育事業所の
職員の病気、休暇等により保育を提供すること
ができない場合に、当該小規模保育事業者に代
わって提供する保育)の提供を受けること。
③小規模保育事業所において保育の提供を受けて
いた利用児童を、当該保育の提供の終了に際し
て、当該利用児童の保護者の希望に基づき、引
き続き連携施設において受け入れて教育又は保
育を提供させること。
連携施設とは、小規模保育事業の利用児童に対する保育が適正かつ確実に行われ、かつ、
保育の提供の終了後も満3歳以上の児童に対して必要な教育又は保育を継続的に提供する
ことを目的とした施設をいいます。
連携施設となり得る施設及び連携する内容については、上記のとおりですが、連携施設を
設定する場合は、当該連携施設と協定書を締結する必要があります。また、小規模保育事
業所と連携施設との連携については、必ずしも「1対1」の関係である必要はなく、「1
対複数」又は「複数対複数」での連携も可能です。
∼連携施設に関する特例措置∼
本市においては、連携施設の確保が難しい状況にあることから、平成31年度末までの間、
連携施設を確保しないことができる経過措置を講じています。
- 15 -
1
重要事項説明
小規模保育事業所への利用申込者(本市が調整のうえ利用決定した児童の保護者)に対して、
文書による重要事項説明書の交付及び説明を行い、当該保護者から同意を得るものとする。
なお、重要事項説明書に記載すべき内容については、次のとおりとする。
①運営規程の概要
②連携施設の種類、名称及び連携内容
③職員の勤務体制
④利用者負担
⑤その他利用申込者の保育の選択に資すると認められる重要事項
∼留意事項∼
重要事項説明書は、文書による交付を原則としますが、利用児童の保護者の同意を得た場
合は、次の方法により提供することができます。ただし、いずれの場合においても、当該
保護者から、同意書を受領することが必要となります。
①電子メールによる方法
②小規模保育事業所のホームページからダウンロードする方法
③CD−ROM等により配布する方法
2
保育の提供拒否の禁止等
小規模保育事業所における保育の提供等については、次のとおりとする。
①保護者から利用の申込みを受けたときは、正当な理由がなければ拒んではならないこと。
②利用定員を超える申込みがあったときは、公正な方法により選考を行うこと。
③選考の方法については、あらかじめ定めたうえで、保護者に明示すること。
④選考の基準については、保育を受ける必要性が高いと認められる児童が優先的に利用でき
る基準とすること。
⑤当該小規模保育事業所での保育の利用が困難である場合は、他の施設の紹介等の措置を速
やかに講じること。
∼留意事項∼
法令等により、当面の間、利用の申込や決定は、市町村が行うこととされていますので、
現時点において、小規模保育事業者が選考等を行うことはありません。
3
心身の状況等の把握
小規模保育事業所は、保育の提供にあたっては、利用児童の心身の状況、その置かれている
環境、他の施設等の利用状況等の把握に努めるものとする。
- 16 -
4
連携施設の設定
小規模保育事業所は、小規模保育事業が適正かつ確実に実施され、及び必要な教育・保育が
継続的に提供されるよう、次に掲げる事項に係る連携協力を行う認定こども園、幼稚園又は
保育所を適切に確保するものとする。
①利用児童に集団保育を体験させるための機会の設定、保育の適切な提供に必要な相談、助
言等に関する支援を受けること。
②必要に応じて、代替保育(小規模保育事業所の職員の病気、休暇等により保育を提供する
ことができない場合に、当該小規模保育事業者に代わって提供する保育)の提供を受ける
こと。
③小規模保育事業所において保育の提供を受けていた利用児童を、当該保育の提供の終了に
際して、当該利用児童の保護者の希望に基づき、引き続き連携施設において受け入れて教
育又は保育を提供させること。
5
利用者負担額等の受領
小規模保育事業所が利用児童の保護者から徴収する利用者負担の取扱いについては、次のと
おりとする。
①保育料(※1)については、小規模保育事業所が保護者から徴収すること。
②本市が給付する地域型保育給付費は、法定代理受領により、保護者に代わって小規模保育
事業所が給付を受けること。また、給付を受けたときは、当該保護者に対して、その旨を
通知すること。
③上乗せ徴収(※2)は、小規模保育事業所が徴収すること。また、徴収したときは、領収
証等を発行すること。
④実費徴収(※3)は、小規模保育事業所が受領すること。また、受領したときは、領収証
等を発行すること。
※1
保育料の額については、本市が決定します。
※2
上乗せ徴収とは、地域型保育事業者が保育の質の向上を図る上で特に必要と認める
場合に、その費用と公定価格(保護者から受領する利用者負担額と本市から受領す
る地域型保育給付費の合計額)との差額に相当する額のことです。上乗せ徴収を行
う場合は、事前に本市と協議を行ったうえで、保護者から文書によって事前に同意
を得る必要があります。
※3
実費徴収とは、保育に要する費用のうち、遠足費用等の額のことです。実費徴収を
行う場合は、保護者から事前に同意を得る必要があります。
- 17 -
6
保育内容
小規模保育事業所における保育内容については、次のとおりとする。
①児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和23年厚生省令第63号)第35条に規
定する厚生労働大臣が定める指針に準じ、小規模保育事業の特性に留意して、保育する利
用児童に心身の状況等に応じた保育を行うこと。
②利用児童の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等について、保護者の理解及び協力を
得るよう努めること。
7
保育に関する評価等
小規模保育事業所における保育に関する評価等については、次のとおりとする。
①小規模保育事業所の保育の質の評価を自ら行い、常にその改善を図ること。
②定期的に外部の者による評価を受けて、それらの結果を公表し、常にその改善を図るよう
努めること。
8
運営規程の策定
小規模保育事業の実施にあたっては、運営規程を策定するものとする。なお、当該規程に記
載すべき内容については、次のとおりとする。
①小規模保育事業の目的及び運営の方針
②提供する保育の内容
③職員の職種、員数及び職務の内容
④保育の提供を行う日及び時間並びに提供を行わない日
⑤保護者から受領する費用の種類、支払を求める理由及びその額
⑥利用定員
⑦小規模保育事業の利用の開始及び終了に関する事項並びに利用にあたっての留意事項
⑧緊急時等における対応方法
⑨非常災害対策
⑩虐待の防止のための措置に関する事項
⑪個人情報保護や相談・苦情対応のための措置に関する事項
⑫連携施設に関する事項(連携施設を設定している場合)
9
勤務体制の確保
小規模保育事業所における職員の勤務体制については、次のとおりとする。
①適切な保育が提供することができるよう、職員の体制を定めること。
②保育の提供にあたっては、当該小規模保育事業所の職員によって提供すること。ただし、
利用児童に対する保育の提供に直接影響を及ぼさない業務については、この限りでないこ
と。
- 18 -
10
定員の遵守
小規模保育事業所における利用定員については、次のとおりとする。
①利用定員は、6人以上19人以下とし、本市が歳児ごとに決定すること。
②本市が認める場合を除き、利用定員を超えて保育の提供を行ってはならないこと。
11
記録の整備
小規模保育事業所は、次に掲げる記録を整備し、当該記録については、その完結の日から5
年間保管するものとする。
①保育の提供に関する保育計画等の記録
②保育の提供の記録
③支給認定保護者に関する本市への通知(20ページ参照)の記録
④保護者からの相談や苦情に関する記録
⑤事故に関する記録
12
小学校等との連携
小規模保育事業所は、保育の提供の終了に際しては、利用児童について、小学校における教
育又は他の特定教育・保育施設等において継続的に提供される教育・保育との円滑な接続に
資するよう、利用児童に係る情報の提供その他小学校、特定教育・保育施設等、地域子ども
・子育て支援事業を行う者その他の機関との密接な連携に努めるものとする。
13
保育の提供の記録
小規模保育事業所は、保育を提供した際は、保育の提供日、提供した保育の内容その他必要
な事項を記録するものとする。
14
相談及び援助
小規模保育事業所は、常に利用児童の心身の状況、その置かれている環境等の的確な把握に
努め、利用児童又はその保護者に対し、その相談に適切に応じるとともに、必要な助言その
他の援助を行うものとする。
15
緊急時の対応
小規模保育事業所の職員は、現に保育を提供しているときに、利用児童に体調に急変が生じ
た場合その他必要な場合は、速やかに利用児童の保護者又は医療機関への連絡を行う等の必
要な措置を講じるものとする。
- 19 -
16
支給認定保護者に関する本市への通知
小規模保育事業所は、利用児童の保護者が、偽りその他不正な行為によって地域型保育給付
費の支給を受け、又は受けようとしたときは本市に、遅滞なく、意見を付してその旨を通知
するものとする。
17
掲示
小規模保育事業所は、当該小規模保育事業所の見やすい場所に、運営規程の概要、職員の勤
務の体制、利用者負担その他の利用申込者の小規模保育事業所の選択に資すると認められる
重要事項を掲示するものとする。
18
利用児童への平等原則
小規模保育事業所においては、利用児童の国籍、信条、社会的身分又は保育の提供に要する
費用を負担するか否かによって差別的取扱いをしてはならないものとする。
19
虐待等の禁止
小規模保育事業所の職員は、利用児童に対し、児童福祉法第33条の10各号に掲げる行為
その他利用児童の心身に有害な影響を与える行為をしてはならないものとする。
20
懲戒に係る権限の濫用禁止
小規模保育事業所の長たる管理者は、利用児童に対し、児童福祉法第47条第3項の規定に
より懲戒に関しその他利用児童の福祉のために必要な措置を講じるときは、身体的苦痛を与
え、人格を辱める等その権限を濫用してはならないものとする。
21
秘密保持等
小規模保育事業所における秘密保持等については、次のとおりとする。
①小規模保育事業所の職員及び管理者は、正当な理由がなく、その業務上知り得た利用児童
又はその家族の秘密を漏らしてはならないこと。
②小規模保育事業所は、職員であった者が、正当な理由がなく、その業務上知り得た利用児
童又はその家族の秘密を漏らすことがないよう、必要な措置を講じること。
③小規模保育事業所は、小学校、他の特定教育・保育施設、地域子ども・子育て支援事業を
行う者その他の機関に対して、利用児童に関する情報を提供する際には、あらかじめ文書
による当該利用児童の保護者の同意を得ること。
- 20 -
22
情報の提供等
小規模保育事業所は、利用を希望する保護者が、適切に選択できるよう、当該小規模保育事
業所が提供する保育の内容に関する情報の提供を行うよう努めるものとする。また、情報の
提供について、広告をする場合は、その内容を虚偽のもの又は誇大なものとしてはならない
ものとする。
23
利益供与等の禁止
小規模保育事業所における利益供与等については、次のとおりとする。
①子ども・子育て支援法第59条第1号に規定する利用者支援事業その他の地域子ども・子
育て支援事業を行う者、教育・保育施設若しくは地域型保育を行う者等又はその職員に対
し、小学校就学前の児童又はその家族に対して当該小規模保育事業所を紹介することの対
償として、金品その他の財産上の利益を供与してはならないこと。
②子ども・子育て支援法第59条第1号に規定する利用者支援事業その他の地域子ども・子
育て支援事業を行う者、教育・保育施設若しくは地域型保育を行う者等又はその職員から、
小学校就学前の児童又はその家族を紹介することの対償として、金品その他の財産上の利
益を収受してはならないこと。
24
苦情解決
小規模保育事業所は、利用児童の保護者等からの苦情に迅速かつ適切に対応するため、次の
措置を講じるものとする。
①苦情を受け付けるための窓口を設置すること。
②苦情等の内容を記録すること。
③本市が実施する方策に協力するよう努めること。
④本市が行う調査等に応じること。
⑤本市から指導又は助言等を受けた場合は、当該指導又は助言等に従って必要な改善を行う
こと。
⑥本市から求めがあった場合は、⑤の改善の内容を報告すること。
25
地域との連携等
小規模保育事業所は、その運営にあたっては、地域住民又はその自発的な活動等との連携及
び協力を行う等の地域との交流に努めるものとする。
26
会計の区分
小規模保育事業所は、小規模保育事業の会計をその他の事業の会計と区分しなければならな
いものとする。
- 21 -
27
事故発生の防止
小規模保育事業所における事故発生の防止については、次のとおりとする。
①事故が発生した場合の対応、②の報告の方法等が記載された事故発生の防止のための指針
を整備すること。
②事故が発生した場合又はそれに至る危険性がある事態が生じた場合に、当該事実が報告さ
れ、その分析を通じた改善策を職員に周知徹底する体制を整備すること。
③事故防止のための会議及び職員に対する研修を定期的に行うこと。
28
事故発生時の対応
小規模保育事業所における事故発生時の対応については、次のとおりとする。
①速やかに保護者、本市に連絡を行うとともに、必要な措置を講じること。
②事故の状況及び事故に際して採った処置等を記録すること。
③賠償すべき損害があるときは、速やかにその損害を賠償すること。
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