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半期報告書 - Morningstar

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半期報告書 - Morningstar
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
【表紙】
【提出書類】
半期報告書
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成23年9月27日
【中間会計期間】
第68期中(自 平成23年1月1日 至 平成23年6月30日)
【会社名】
エンデサ
(ENDESA,S.A.)
【代表者の役職氏名】
ハビエル・アヴィラ・シエテイグレシアス
(エクイティ・会計統括責任者)
(Javier Ávila Sieteiglesias,
Equity and Accounting Vice President)
【本店の所在の場所】
スペイン王国 マドリッド市 28042、リベラ・デル・ロイラ 60
(Calle Ribera del Loira 60, 28042 Madrid, Spain)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 江 畠 秀 樹
【代理人の住所又は所在地】
東京都港区赤坂一丁目12番32号アーク森ビル 西村あさひ法律事務所
【電話番号】
(03)5562−8500
【事務連絡者氏名】
弁護士 織 田 真 史
弁護士 濱 野 由 梨 子
【連絡場所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号アーク森ビル 西村あさひ法律事務所
【電話番号】
(03)5562−8500
【縦覧に供する場所】
該当なし
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エンデサ(E05846)
半期報告書
(注) 1 本書において文脈上他に解釈すべき場合を除き、次の用語は下記の意味を有する。
「当社」または「エンデサ」 エンデサS.A.およびその連結子会社
「スペイン」 スペイン王国
2 別段の記載のない限り、本書中の金額はスペインの法定通貨である「ユーロ」で表示される。別段の記載のない限り、本
書において表示されているユーロから日本円への換算は、株式会社三菱東京UFJ銀行の公表する2011年8月2日現在の対
顧客電信直物相場仲値である1ユーロ=110.57円に基づいている。
3 エンデサの事業年度は暦年である。
4 本書において表中の数字が四捨五入されている場合、合計は数値の総和と必ずしも一致しない。
5 本書は、「予想する」、「計画する」、「予期する」、「確信する」、「べきである」、「しようとする」、「予定であ
る」、「見込み」、「リスク」、「目標」、「ゴール」、「目的」、「予測する」、「将来の」および類似の表記またはそ
の表記の変形のような、1995年私募証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の意義の
範囲内で「将来の予測に関する記述」を構成する記述を含む。これらの記述は、本書において散見され、とりわけ当社
の事業、財政状況もしくは営業成績に影響を与える動向に関する当社の予定、信念または現在の予想を含む。これらの
将来の予測に関する記述は、将来の業績を保証するものではなく、リスクおよび不確実性を含んでいる。実際の業績は、
不可抗力である様々な要因の結果、将来の予測に関する記述と著しく乖離する可能性がある。「第3 事業の状況 1 業
績等の概要」に基づく情報を含む(但し、これに限られない。)本書に含まれる付随情報は、かかる乖離を導く可能性の
ある重要な要因を特定している。これらの将来の予測に関する記述は当該記述日現在に述べられたものであり、本書を
読む投資家は、これに過度の信頼を置くべきではない。当社は、当社の事業戦略もしくは予定された資本支出における
変更を含む(但し、これに限られない。)、当該記述日後に生じた出来事または状況を反映するためにまたは予期せぬ出
来事の発生を反映するために当社が行うことが可能なかかる将来の予測に関する記述の改訂結果を公表する義務を負
わない。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
第一部 【企業情報】
第1 【本国における法制等の概要】
1 会社制度等の概要
(1) 提出会社の属する国における会社制度
2011年6月30日に終了する半期中に重要な異動はなかった。
(2) 提出会社の定款等に規定する制度
2011年6月30日に終了する半期中に重要な異動はなかった。
2 外国為替管理制度
2011年6月30日に終了する半期中に重要な異動はなかった。
3 課税上の取扱い
スペインにおける課税
2011年6月30日に終了する半期中に重要な異動はなかった。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
第2 【企 業 の 概 況】
1 【主要な経営指標等の推移】
以下の表は、最近3中間連結会計期間および2連結会計年度に係る当社の主要な経営指標の推移を示している。
6月30日に終了する6か月
12月31日に終了する年度
2009
2010
2011
2009
2010
(単位:百万ユーロ、ただし株式に関するデータを除く。)
連結損益計算書データ(国際財務報告基
準(IFRS)に基づく):
正味売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
税引および少数株主利益控除前利益
(百万円)
親会社の純利益
(百万円)
配当金
(百万円)
普通株式1株当たり営業利益
(円)
普通株式1株当たり純利益(1)
(円)
普通株式1株当たり配当金(ユーロ)(2)
(円)
普通株式1株当たり基本的希薄化純利益
(1)
(円)
発行済普通株式数の加重平均
(千株)
10,411
1,151,144
2,708
299,424
3,374
373,063
2,263
250,220
該当なし
2.56
283
2.14
237
該当なし
-
14,262
1,576,949
2,811
310,812
3,305
365,434
2,120
234,408
該当なし
2.66
294
2.00
221
該当なし
-
15,156
1,675,799
2,468
272,887
2,203
243,586
1,283
141,861
該当なし
2.33
258
1.21
134
該当なし
-
24,433
2,701,557
5,052
558,600
5,590
618,086
3,430
379,255
1,088
120,300
4.77
527
3.24
358
1.03
114
29,558
3,268,228
5,031
556,278
6,516
720,474
4,129
456,544
1,077
119,084
4.75
525
3.90
431
1.02
113
2.14
237
1,058,752
2.00
221
1,058,752
1.21
134
1,058,752
3.24
358
1,058,752
3.90
431
1,058,752
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エンデサ(E05846)
半期報告書
6月30日に終了する6か月
12月31日に終了する年度
2009(3)
2009
2010
2011
2010
(単位:百万ユーロ、ただし株式に関するデータを除く。)
連結貸借対照表データ(国際財務報告基
準(IFRS)に基づく):
正味稼働中の事業設備
(百万円)
財務投資および持分法適用による投資
(百万円)
その他の固定資産
(百万円)
流動資産
(百万円)
総資産
(百万円)
流動負債
(百万円)
長期負債
(百万円)
その他の固定負債
(百万円)
少数株主持分
(百万円)
親会社持分
(百万円)
33,559
3,710,619
6,832
755,414
5,837
645,397
11,556
1,277,747
57,784
6,389,177
10,230
1,131,131
19,791
2,188,291
10,178
1,125,381
4,230
467,711
13,355
1,476,662
32,416
3,584,237
2,256
249,446
8,311
918,947
18,668
2,064,121
61,651
6,816,751
9,817
1,085,466
19,451
2,150,697
10,795
1,193,603
5,352
591,771
16,236
1,795,215
32,200
3,560,354
2,648
292,789
8,067
891,968
15,333
1,695,370
58,248
6,440,481
11,647
1,287,809
12,117
1,339,777
11,069
1,223,899
5,211
576,180
18,204
2,012,816
32,913
3,639,190
7,896
873,061
7,760
858,023
11,368
1,256,960
59,937
6,627,234
11,234
1,242,143
19,512
2,157,442
10,231
1,131,242
4,733
523,328
14,227
1,573,079
32,896
3,637,311
2,540
280,848
8,119
897,718
19,033
2,104,479
62,588
6,920,355
12,041
1,331,373
16,256
1,797,426
11,127
1,230,312
5,388
595,751
17,776
1,965,492
注: (1) 普通株式1株当たりのデータは、該当期間に関する発行済普通株式数の加重平均に基づいて計算されている。
(2) 提示された年度に関するデータである。
(3) 2009年12月31日時点の貸借対照表の数値は、2010年に「IFRIC解釈指針第12号-サービス委譲契約」の初度適用がな
された結果を反映した2009年有価証券報告書の数値と異なる。
当社は2005年1月1日から会計基準を国際財務報告基準(以下および上記において「IFRS」という。)に変更した。
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半期報告書
以下の表は、最近3中間会計期間および2事業年度に係るエンデサの主要な経営指標の推移を示している。
6月30日に終了する6か月
12月31日に終了する年度
2009(6)
2010
2011
2009
2010
(単位:百万ユーロ、ただし株式に関するデータを除く。)
損益計算書データ(スペインGAAP(*)に
基づく):
正味売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
税引前利益
(百万円)
純利益
(百万円)
配当金
(百万円)
普通株式1株当たり営業利益
(円)
普通株式1株当たり純利益(4)
(円)
普通株式1株当たり配当金(ユーロ)(5)
(円)
普通株式1株当たり基本的希薄化純利益
(4)
(円)
発行済普通株式数の加重平均
(千株)
858
94,869
740
81,822
660
72,976
790
87,350
該当なし
−
0.70
77
0.75
83
該当なし
−
1,350
149,270
1,197
132,352
1,125
124,391
1,141
126,160
該当なし
−
1.13
125
1.08
119
該当なし
−
476
52,631
398
44,007
183
20,234
240
26,537
該当なし
−
0.38
42
0.23
25
該当なし
−
2,147
237,394
1,835
202,896
1,598
176,691
1,797
198,694
1,088
120,300
1.73
191
1.70
188
1.03
114
1,609
177,907
1,121
123,949
829
91,663
950
105,042
1,077
119,084
1.06
117
0.90
100
1.02
113
0.75
83
1.08
119
0.23
25
1.70
188
0.90
100
1,058,752
1,058,752
1,058,752
1,058,752
1,058,752
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エンデサ(E05846)
半期報告書
6月30日に終了する6か月
12月31日に終了する年度
2009
2010
2011
2009
2010
(単位:百万ユーロ、ただし株式に関するデータを除く。)
貸借対照表データ(スペインGAAP(*)に
基づく):
正味稼働中の事業設備
(百万円)
財務投資およびその他の投資
(百万円)
その他の固定資産
(百万円)
流動資産
(百万円)
総資産
(百万円)
流動負債
(百万円)
長期負債
(百万円)
その他の固定負債
(百万円)
純資産
(百万円)
7
774
23,749
2,625,927
211
23,330
2,032
224,678
25,999
2,874,709
3,172
350,728
12,246
1,354,040
218
24,104
10,363
1,145,837
7
774
20,150
2,227,986
241
26,647
7,314
808,709
27,712
3,064,116
4,153
459,197
11,906
1,316,446
278
30,738
11,375
1,257,734
5
553
19,703
2,178,561
310
34,277
4,262
471,249
24,280
2,684,640
4,796
530,294
8,735
965,829
312
34,498
10,437
1,154,019
8
885
24,171
2,672,587
252
27,864
733
81,048
25,164
2,782,383
3,442
380,582
10,614
1,173,590
267
29,522
10,841
1,198,689
6
663
19,609
2,168,167
318
35,161
6,770
748,559
26,703
2,952,551
3,598
397,831
11,970
1,323,523
413
45,665
10,722
1,185,532
(*)財務資料は、2007年7月4日付法律第16号に従って表示されている。2007年法律第16号は、欧州連合の規制および2007年
11月16日付国王布告第1514号で認められたスペイン国定勘定科目表に基づいて、国際基準適合のために、現行のスペ
インの会社規定および会計規定の改正および採用をおこなった。
注: (4) 普通株式1株当たりのデータは、該当期間に関する発行済普通株式数の加重平均に基づいて計算されている。
(5) 提示された年度に関するデータである。
(6) 2009年中間会計期間の数値は、2009年の中間財務諸表の数値と異なる。なぜなら、2009年にスペインの会計士及び監
査人による学会が発行した研究報告のうち、「2009年官報 NO. 79-consultation 2」に基づき、エンデサS.A.は
ホールディング・カンパニーであることから、2009年に獲得した配当は収益に区分し、投資の減損損失もまた営業
利益に区分したためである。なお、これらの損益は変更前は投資利益・損失や金融商品の処分に係る損益にそれぞ
れ認識していた。
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半期報告書
2 【事業の内容】
2009年、エンデサはその保有するCompañía Americana de Multiservicios Ltda.(以下「CAM」という。)の
100%持分の売却に関する交渉を開始した。2010年12月20日、Enersisの取締役会は、CAMについてペルーの会社で
あるGraña y Montero S.A.A.による20百万米ドルでの入札を承認した。かかる取引は2011年初めに完了した。
2010年、エンデサはその保有するSynapsis Soluciones y Servicios IT Ltda.(以下「Synapsis」という。)の
100%持分の売却を開始した。2010年12月20日、Enersisの取締役会は、SynapsisについてRiverwood Capital L.
P.による52百万米ドルでの入札を承認した。かかる取引は2011年初めの数か月で完了した。
2011年3月30日、エンデサは自身の支配株主であるEnel Energy Europe, S.L.U.(以下「EEE」という。)(Enel
グループのスペイン子会社であり、Endesa, S.A.の投資を監視し、かかる2つのグループ間でシナジーを発生さ
せる役割を担っている。)に対してエンデサの電気通信およびシステム事業を譲渡する契約を締結した。かかる
取引の目的は、組織の世界規模のシナジー戦略の中で、エンデサ・グループおよびEnelグループのすべてのシス
テムおよび電気通信サービスを統合することである。かかる売却は2011年7月に完了した。
現在、Endesa Generación, S.A.U.はEnergie Electrique de Tahaddart, S.A.における持分を統合してい
る。
2011年6月、2003年発行のEndesa Capital Finance, L.L.C.優先株式1,500百万ユーロの内、1,319百万ユーロ
が一部期限前償還された。
3 【関係会社の状況】
下記「第3 事業の状況 1 業績等の概要」および上記「第2 企業の概況 2 事業の内容」に記載されている以
外に、2011年6月30日に終了する半期中に異動はなかった。
4 【従業員の状況】
当社は、2011年6月30日現在、23,242名の従業員を雇用している。各事業分野についての従業員数は、以下の通
りである。
スペインおよびポルトガル事業 12,320名
ラテンアメリカ事業 10,922名
エンデサS.A.は、2011年6月30日現在、1,456名の従業員を雇用している。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
第3 【事 業 の 状 況】
1 【業績等の概要】
連結業績
エンデサは1,283百万ユーロの2011年上半期純利益を計上
エンデサは、2011年上半期に1,283百万ユーロの純利益を計上し、前年同期比で837百万ユーロの減少(39.5%減)と
なった。
純利益の低下は、2010年上半期の純利益に、Endesa Cogeneración y Renovables, S.A.U.(現在のENEL Green
Power España, S.L.。以下「EGP España」という。)がENEL Green Power, S.p.A.(以下「EGP」という。)に統合さ
れたことにより発生した881百万ユーロの税引後利益が含まれていた事実により説明される。
2010年および2011年上半期における資産売却により生じた利益を除くと、純利益が2011年上半期は5.8%上昇した。
下記の表は、地域別の純利益の内訳および対前年同期比での変化を示している。
エンデサの2011年1月から6月までの純利益
スペイン、ポルトガルおよびその他
ラテンアメリカ
合 計
2010年上半期比
百万ユーロ
の変化率(%)
963
(46.7)
320
2.6
1,283
(39.5)
純利益合計
に対する
比率(%)
75.1
24.9
100.0
発電量および電力販売量
エンデサの2011年上半期における発電量は、合計65,695ギガワット時であり、2010年同期比で6.4%の増加となっ
た。電力販売量は、1.8%増加して、87,283ギガワット時となった。
2011年1月から6月までの発電量および電力販売量
スペイン、ポルトガルおよびその他
ラテンアメリカ
合 計
発電量
販売量
2010年上半期比
2010年上半期比
ギガワット時 の変化率(%) ギガワット時 の変化率(%)
35,944
11.8
52,963
0.4
29,751
0.5
34,320
4.0
65,695
6.4
87,283
1.8
EBITDA:3,493百万ユーロ
EBITDAおよびEBITは2011年上半期において、それぞれ9.3%および12.2%下落し、3,493百万ユーロおよび2,468百万
ユーロとなった。
EBITDAの357百万ユーロの減少およびEBITの343百万ユーロの低下はいくつかの要因の結果であり、主な原因は以下
のとおりである。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
・ 2011年1月1日付の富裕税の発生に関するコロンビアの子会社に係る2011年上半期における109百万
ユーロの費用の認識(かかる費用は2011年から2014年度中に支払われる。)。
・ 2011年上半期におけるチリの深刻な干ばつが同国のエンデサ子会社の水力発電量に26%の減少をも
たらした結果による、チリの発電事業におけるEBITDAにおける136百万のユーロ減少。
・ 2010年における資産売却により、2010年上半期において136百万ユーロのEBITDAが生じた。
2011年上半期中において、主に販売価格の上昇により、売上高は7.2%上昇して16,194百万ユーロとなった。従来の
火力発電量の増加ならびに水力発電量および原子力発電量の減少とともに、電力構成の不調の結果として、変動費用
が14.2%上昇した。これにより、燃料費およびエネルギー購入費が増加した。
コロンビアにおける富裕税に関する109百万ユーロの認識により、固定費用が4.3%(79百万ユーロ)増加した。こ
の一時的な効果を除くと、固定費用は1.6%下がったこととなる。
下記の表は、地域別のEBITDAおよびEBITの内訳ならびに対前年同期比での変化を示している。
収益
EBITDA
EBIT
2010年上半
2010年上半
2010年上半
期比の変化
期比の変化
期比の変化
百万ユーロ 率(%) 百万ユーロ 率(%) 百万ユーロ 率(%)
スペイン、ポルトガルおよ
びその他
ラテンアメリカ
合 計
11,230
6.7
2,064
(9.2)
1,329
(17.1)
4,964
16,194
8.2
7.2
1,429
3,493
(9.4)
(9.3)
1,139
2,468
(5.7)
(12.2)
正味財務実績:49.3%改善して300百万ユーロ
2011年上半期の正味財務実績は300百万ユーロであり、2010年上半期と比較すると292百万ユーロの改善である。
正味財務費用は合計333百万ユーロになり、これは前年同期より41.9%減少した。一方で、2010年1月から6月に見ら
れた19百万ユーロの純為替差損と比較すると、純為替差益は33百万ユーロであった。
2010年および2011年を比較する上では以下の要因が考慮されなければならない。
・ 2010年上半期の正味財務実績には、2010年4月9日付国王布告法第6号に従い、スペインの規制事業の
歳入不足に対する資金調達に関する利益調整のための77百万ユーロのマイナスの影響が含まれ
た。
・ 2011年6月30日に終了する6か月間の正味財務実績には、1998年および1999年にエンデサ・グループ
の法人税についてエンデサが申し立てた上訴を部分的に認めている国家裁判所(National
Court)が下した2つの判決により認識された利息に関する63百万ユーロのプラスの影響が含まれ
る。この数値の内、27百万ユーロがスペイン、ポルトガルおよびその他の諸国での事業に対応し、
残りの36百万ユーロがラテンアメリカでの事業に対応する。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
・ 最後に、2011年上半期および2010年上半期における長期金利の傾向により、それぞれ、21百万ユーロ
増および67百万減の現行の労働力削減プログラムに関する義務に係る引当金の改訂が必要と
なった。
かかる数値は、連結損益計算書中の「正味財務実績」において認識されている。
営業活動からのキャッシュフロー:2,385百万ユーロ
2011年6月30日に終了する6か月間の営業活動から生じる純キャッシュ・フローは、2010年6月30日現在における
1,997百万ユーロと比較して、合計で2,385百万ユーロとなった。
投 資:1,115百万ユーロ
エンデサは、2011年上半期において、合計1,115百万ユーロを投資した。かかる数値の内、996百万ユーロは設備投資
および無形資産に関連し、残りの119百万ユーロは金融投資に関連した。
投 資
スペイン、ポルトガルおよびその他
ラテンアメリカ
合 計(*)
設備投資および
無形資産
504
492
996
金 融
28
91
119
(単位:百万ユーロ)
2010年上半期比
合 計
の変化率(%)
532
(19.4)
583
53.0
1,115
7.1
(*)合計58百万ユーロに達する売却目的で保有する固定資産および非継続事業から生じる固定資産に係る投資を除く。
財務状態
エンデサは、2011年6月30日現在で12,157百万ユーロの純財務負債を負っており、2010年12月31日と比較して3,179
百万ユーロの減少となった。
事業ライン別の純負債内訳(*)
2011年6月30日 2010年12月31日
スペイン、ポルトガルおよびその他に
おける事業
ラテンアメリカにおける事業
-Enersis Group
-その他
合 計
変 化
(単位:百万ユーロ)
変 化 率(%)
7,506
10,684
(3,178)
(29.7)
4,651
4,385
266
12,157
4,652
4,188
464
15,336
(1)
197
(198)
(3,179)
4.7
(42.7)
(20.7)
(*)純金融負債=非流動金融負債+流動金融負債−現金および現金同等物−資産において認識される金融派生商品
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2011年上半期におけるエンデサの負債の資本コストは平均で6.4%であった。その一方で、Enersisグループに該当
する負債の資本コストは平均で9.5%であった。Enersisグループの負債を除くと、エンデサの負債の資本コストは平
均で当期中4.6%であった。
エンデサの負債水準を算定するにあたり、2011年6月30日現在において、当社が、スペインの電力事業に影響するい
くつかの規制上の問題に関連して、6,088百万ユーロを回収する公認された権利を有していたことを忘れてはならな
い。すなわち規制対象活動からの収益の不足に対する資金調達のための3,434百万ユーロおよび本土外発電のストラ
ンデッド・コスト(回収不能費用)の補償に関する2,654百万ユーロである。これらの規制上の項目を除外すると、エ
ンデサの2011年6月末現在の純負債は6,069百万ユーロであった。
2010年7月7日、エンデサは、電力システムにおける損失証券化ファンド(以下「FADE」という。)に対し、規制事業か
らの収入不足額の補填および2001年から2008年の間に累積した本土外の発電による回収不能費用の補填のための資
金調達から生じるすべての損失回収権を譲渡するという取消不能の確約を通知した。2010年4月9日付国王布告第437
号によると、これらの回収権は市場において例外的な事情が生じない限り、通知から1年の間に証券化されなければ
ならない。該当する場合には、各省委員会(Inter-ministerial Commission)は当該例外的事象が起こったと決定しな
ければならない。通知期日から1年後において、当初保有者はファンドにより証券化されなかった回収権を譲渡する
確約を解消できる。
2011年6月30日に終了する上半期において、FADEは合計7,000百万ユーロとなる発行を行い、これらの発行の結果、エ
ンデサは3,637百万ユーロを受領した。
2011年7月7日前までに確約した権利がFADEに譲渡されなかったため、各省委員会は、定められた期間内にFADEがか
かる権利を取得することを妨げることとなった例外的な事象が市場において起こったという決議を出した。エンデ
サはこの点について、確約を解消しないことを決定し、2012年7月7日まで確約の解消を延期した。
加えて、2011年上半期において、エンデサは、2009年4月30日付国王布告法第6号により確立された補償の仕組みを通
して、スペイン政府の予算から直接的に本土外発電の回収不能費用に対する補償額である256百万ユーロの未払いの
債権を受け取った。
さらに、2011年5月9日に開催された定時株主総会において、2010年の利益に対して1株当たり1.017ユーロ(総額)の
配当を行う決議がなされ、これは合計1,076百万ユーロに達する。2011年1月3日に既に支払われた中間配当を踏まえ
ると、2010年の最終配当額は1株当たり0.517ユーロ(総額)となり、合計547百万ユーロが2011年7月1日に支払われた。
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2011年6月30日現在におけるエンデサの純金融負債構成(単位:百万ユーロ)
エンデサ
および直接子会社
Enersisグループ
百万ユーロ
%/合計
百万ユーロ
%/合計
ユ ー ロ
7,766
99
米 ド ル
13
1
1,354
31
その他の通貨
(7)
3,031
69
合 計
7,772
100
4,385
100
固定金利
4,920
63
2,314
53
保証付の金利
279
4
変動金利
2,573
33
2,071
47
合 計
7,772
100
4,385
100
平均期間(年)
3.8
5.3
エンデサ・グループ
合 計
百万ユーロ
%/合計
7,766
64
1,367
11
3,024
25
12,157
100
7,234
60
279
2
4,644
38
12,157
100
4.4
エンデサは、2011年上半期末の時点で、スペインにおいて5,806百万ユーロの流動性資産を有しており、これは、以後
9か月におけるエンデサ・グループの合計債務返済額を支払うのに十分なものであった。かかる金額の内5,389百万
ユーロは、未使用の無条件信用枠含むものであった。
一方、Enersis Groupは、総額1,131百万ユーロの現金および現金同等物ならびに694百万ユーロの未使用の無条件信
用枠を保有しており、これは残存満期22か月の負債を補うものである。
2011年上半期収益の発表日現在で、エンデサの長期債務格付けは、Moody’s:A3、Standard & Poor’s:BBB+、
Fitch:Aであり、すべてについて安定的な見通しであった。
財務レバレッジ
エンデサの連結純資産は、2011年6月30日現在で23,415百万ユーロであり、2010年12月31日の数値を251百万ユーロ
上回った。
かかる金額の内の18,204百万ユーロはエンデサS.A.の株主に、5,211百万ユーロはグループ会社の少数株主に対応
するものである。
エンデサ・グループの純資産および純負債の変化により、レバレッジ比率は、2010年12月31日の66.2%に対し、2011
年6月30日は51.9%となった。
売却目的で保有する資産
2010年末、エンデサはその保有するEndesa Ireland Ltd.の持分100%の売却に着手した。この結果、処分のための手
続は2011年6月30日までに開始されており、1年以内に完了することが予定されているため、2011年6月30日時点のエ
ンデサの連結貸借対照表は、売却目的で保有する資産に分類されるこれらの資産を含むものであった。
2011年3月30日、エンデサは自身の支配株主であるEEEとの間で、エンデサの電気通信およびシステム事業をEEEに対
し250百万ユーロで譲渡することにつき、契約を締結した。かかる取引により、シナジー効果の創造を目的とした世界
規模のビジネス戦略の一環として、すべての電気通信およびシステムサービス事業の共同管理がエンデサ・グルー
プおよびEnelグループの両社にとって保証されることが意図されている。
かかる取引は7月に実行され、176百万ユーロの総キャピタルゲインをもたらした。これは2011年第3四半期の連結損
益計算書に含まれる予定である。
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2011年6月30日現在において、かかる取引に含まれた資産および負債は連結貸借対照表中の「売却目的保有の固定
資産および非継続事業の固定資産」ならびに「売却目的保有の固定資産および非継続事業の固定資産に関連する負
債」に分類された。
資産の処分による純利益
2011年上半期に行われた主な売却は以下のとおりである。
Compañía Americana de Multiservicios Ltda.
2011年2月24日、EnersisはGraña y Montero S.A.Aに対し、チリの会社であるCAMが率いるエンデサ・グループの資
産を売却した。かかる会社の合意された売却価格は14百万ユーロ(20百万米ドル)であり、8百万ユーロの税引前利益
を生じさせた。
Synapsis Soluciones y Servicios IT Ltda.
2011年3月1日、EnersisはRiverwood Capital L.P.に対し、チリの会社であるSynapsisが率いるエンデサ・グループ
の資産を売却した。かかる売却価格は37百万ユーロ(52百万米ドル)であり、5百万ユーロの税引前利益を生じさせた。
事業ライン別の業績
スペイン、ポルトガルおよびその他における事業
スペイン、ポルトガルおよびその他の純利益:963百万ユーロ
スペイン、ポルトガルおよびその他におけるエンデサの事業による2011年上半期の純利益は、2010年同期比で845百
万ユーロ減の963百万ユーロとなり、当社の純利益総合計の75.1%を占めた。
2010年上半期における数値には、EGP EspañaがEGPに統合されたことから生じた881百万ユーロの利益が含まれた。
2010年および2011年上半期における資産処分から生じた利益を除くと、この事業セグメントの純利益は7.5%上がっ
たであろう。
EBITDAは前年比9.2%減少の2,064百万ユーロとなり、EBITは17.1%減少して合計1,329百万ユーロとなった。
EBITDAおよびEBITの減少は、主に以下の要因に起因する。
・ 2010年下半期における送電、配電、送ガスおよび配ガス資産の処分(これらはEBITDAに98百万ユーロ
のマイナスの影響を及ぼした)。
・ スペインにおいてエンデサが保有する再生エネルギー資産およびポルトガルにおいてEGPが保有す
る再生エネルギー資産の統合。これは、2010年下半期以降において、完全な連結方法を使用するエ
ンデサの財務書類においてもはや連結されないことを意味し、EBITDAに32百万ユーロの影響を及
ぼす。
・ 水力発電量および原子力発電量の減少に起因する電力構成状況の不調および燃料費の増加をもたら
す従来の火力発電量の増加
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・ 2010年同期と比較して、2011年上半期中の電力卸売市場における平均価格の上昇。かかる価格上昇
は、電力の販売量および産出量の差異を補填する際に必要となる電力購入費用をはね上げた。こ
れにより、電力販売からの利益が縮小した。
この事業ラインのEBITにおける274百万ユーロの減少は、財務実績における248百万ユーロの改善によりほぼ完全に
相殺された。
主 要 点
電力需要は2011年上半期において、前年比0.6%減少した(就業および気温のため0.4%が調整され、増加した。)。
加えて、2011年1月から6月の間において、卸売電力価格は2010年同期と比較して41%上昇し続けた。
当期中、エンデサは、通常制度の電力発電では33.4%、配電では42.1%、非規制顧客への売上では39.3%の市場シェ
アを獲得した。
規制の観点から、2010年12月28日付省令ITC第3353号により、アクセス料金が2011年1月1日から変更されないことが
定められたが、一方で消費者により支払われる電力容量の支払額は増加した。
2011年第1四半期に適用される最終的な料金(以下「LRT」という。)を設定する2010年12月28日付の決議によりLRT
が平均で9.8%増加する旨が規定された。
2011年3月30日付命令ITC第688号により、2011年4月1日から適用されるアクセス料金およびLRTが設定された。エネ
ルギー価格の値下げと共に、アクセス料金が10.9%増加したがLRTは変動しなかった。残りの低電圧料金についてア
クセス料金は7%上昇したが、一方で中間電圧および高電圧の料金は2%を増加した。かかる命令は、アクセス料金が
2%に移行されるまでの間において、規制の成立が未定であるため2010年度の欠損に適用される暫定的な利率を設定
している。
加えて、2011年6月30日付の決議は2011年第3四半期に適用されるLRTを設定している。LRTは、CESUR(“Contratos de
Energía para el Suministro de Último Recurso”)オークションに続くエネルギー費用の増加の結果として、平
均で1.5%増加した。ただし、アクセス料金は引き続き変動しなかった。
2011年6月30日までの6か月間に集められたアクセス料金と同期間におけるシステム費用の差異は、部門全体として
の規制事業において、約1,985百万ユーロの収入不足をもたらした。かかる金額の内、エンデサは44.16%の資金を調
達しなければならない。
さらにまた、2011年3月4日付国王布告第302号が2011年3月5日に制定された。これにより、最終的な供給者(以下
「LRS」という。)が申請した電力量とCESURオークションにより割り当てられる電力量との差に相当するエネル
ギーの最大量を取得するための融資契約を獲得しなければならない仕組みが確立された。販売代理店は、電力料金の
選択における特別な制度確立者(regime generator)である。かかるエネルギーの価格は、CESUR価格とスポット価格
間の差により決済される。
スペインの石炭生産を促進するための仕組みに関して(2010年10月1日付国王布告第1221号により改正される2010
年2月12日付国王布告第134号。)、2011年2月10日、2011年に消費される石炭量、かかる仕組みによりカバーされる発電
量の上限およびかかるプロセスに適用されるエネルギー価格を定める決議が通過した。この仕組みは2011年2月末に
適用が開始された。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
その他の主要点
2011年6月30日、エンデサはGas Natural SDG, S.A.との間で契約を締結した。この契約によると、エンデサが38百万
ユーロで、マドリッド地区の約245,000人ものガス利用顧客およびその他関連する契約に係るポートフォリオを取得
する。かかる契約は規制および競争当局の承認待ちの状態である。
収益:11,230百万ユーロ(6.7%増)
エンデサは、スペイン、ポルトガルおよびその他の事業から、2011年上半期において11,230百万ユーロの収益を計上
し、6.7%の増加となった。かかる金額の内、売上高は10,433百万ユーロを占め、以下に示されるように2010年上半期
と比較して5.3%増加した。
スペイン、ポルトガルおよびその他における売上高
電力売上高:
非規制市場における売上
LRSによる売上
卸売市場における売上
CHP/再生可能エネルギー発電による売
上
スペイン外の非規制顧客に対する供給
本土外の消費
電力取引
他の売上高
配電による規制対象収益
ガス供給
その他の売上および提供されたサービス
合 計
(単位:百万ユーロ)
変 化
変 化 率(%)
288
3.6
290
9.2
(188)
(6.7)
298
91.7
2011年上半期
8,247
3,434
2,609
623
2010年上半期
7,959
3,144
2,797
325
-
29
(29)
-
320
844
335
82
1,121
693
372
10,433
177
858
529
100
1,117
595
238
9,909
143
(14)
(194)
(18)
4
98
134
524
80.8
(1.6)
(36.7)
(18.0)
0.4
16.5
56.3
5.3
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エンデサ(E05846)
半期報告書
電力売上高
スペイン、ポルトガルおよびその他の事業におけるエンデサの発電量は、2011年上半期において35,944ギガワット
時であり、前年同期比で11.8%上昇した。かかる量の内、35,240ギガワット時はスペイン(12.3%増)、226ギガワット
時はポルトガル(35.3%増)および478ギガワット時はその他の地域(20.7%減)に相当していた。
2011年上半期における本土における発電量は、28,467ギガワット時であり、前年同期比で16.2%増加した。
原子力および水力発電は、当社を除く業界全体では発電構成の52.3%を占めていたのに対して(2010年上半期にお
いては59.3%)、通常制度下でのエンデサ本土における発電構成では54.3%の割合を占めた(2010年上半期において
は75.9%)。
エンデサの本土外施設からの発電量は6,773ギガワット時であり、2010年上半期比で1.5%減少した。
本土における通常制度の下での発電:
本土における通常制度の下での発電:
エンデサ
当社を除く業界全体
合計:28,467ギガワット時(18.4%増)
合計:56,798ギガワット時(12.4%減)
非規制顧客への供給
エンデサにおける非規制市場における顧客は、2011年上半期末の時点で、2,134,892人であった。その内、1,853,037
人がスペイン本土の市場、231,203人が本土外の市場、50,652人がスペイン以外のヨーロッパの非規制市場における
顧客だった。
エンデサは、これらの顧客に対して、2011年上半期、合計37,299ギガワット時を売り出し、11.3%の増加となった。
スペインの非規制市場における売上高は、合計3,434百万ユーロであり、2010年上半期比で9.2%増加した。同様に、
スペインを除くヨーロッパの非規制市場の顧客に対する売上からの収益は80.8%上昇し、320百万ユーロとなった。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
最終的な供給者 売上高
2011年上半期、エンデサは、LRSを通して15,107ギガワット時を売り上げ、これは、規制緩和市場へのLRT顧客の移動
に続いて前年比19.1%の低下である。これらの売上高は、2,609百万ユーロの利益を生み出したが、これは2010年同期
比で6.7%の減少である。
配 電
エンデサは、2011年上半期にスペイン市場において56,971ギガワット時の電力を配電し、前年比1.1%の減少となっ
た。
2010年における送電資産の売却にもかかわらず、2008年2月15日付国王布告第222号で定められる方法を用いた配電
報酬の算定の結果、規制対象配電活動からの売上高は、1,121百万ユーロ(前年比0.4%増加)に達した。
ガス供給
エンデサは2011年上半期に、天然ガスの非規制市場において25,646ギガワット時を販売し、これは前年比27.2%の
増加であった。2011年上半期中、スペインの非規制市場への販売量は合計で21,803ギガワット時となった。
非規制市場におけるガス販売による収益は、16.5%増加して693百万ユーロとなった。
営業費用
2011年上半期のスペイン、ポルトガルおよびその他の事業における営業費用の内訳は以下の通りである。
スペイン、ポルトガルおよびその他の事業における営業費用
調達およびサービス
電力購入
燃料消費
送電費用
その他の供給およびサービス
人 件 費
その他営業費用
減価償却費
合 計
2011年上半期
8,033
3,087
1,188
2,851
907
533
673
735
9,974
2010年上半期
7,100
2,561
849
2,792
898
568
674
669
9,011
(単位:百万ユーロ)
変 化
変 化 率(%)
933
13.1
526
20.5
339
39.9
59
2.1
9
1.0
(35)
(6.2)
(1)
(0.1)
66
9.9
963
10.7
調達およびサービス(可変費用)
電力購入は、2011年上半期において3,087百万ユーロに達し、2010年同期比で20.5%の増加となった。かかる増加は、
主に、かかる電力購入のユニット費用の増加によるものである。
2011年上半期、燃料消費は合計で1,188百万ユーロとなり前年比39.9%増加したが、これは当期中における火力発電
所の発電量の増加によるものであった。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
人件費およびその他の固定営業費用
2011年上半期、固定費用は合計で1,206百万ユーロとなり2010年6月30日に終了する期間と比較して36百万ユーロの
減少となった(2.9%減)。
かかる変化は、「人件費」が35百万ユーロ減少して533百万ユーロになったこと、および「その他営業費用」が1百
万ユーロ減少して673百万ユーロとなったことに起因する。
減価償却費及び評価損
減価償却費は合計735百万ユーロに達し、2010年上半期比で66百万ユーロの減少となった。
財務実績:123百万ユーロ(66.8%減)
2011年6月30日に終了する上半期の正味財務実績には123百万ユーロの費用が含まれた。これは2010年6月30日に報
告された数字より248百万ユーロ少ないものである。
この差額には、31百万ユーロの正味財務費用の減少、147百万ユーロの財務収益の増加および純為替差額の70百万
ユーロの改善(2010年上半期における29百万ユーロの損失から2011年6月30日現在における41百万ユーロまでの利益
への変動)が含まれる。
2011年上半期の正味財務費用の前年比較では以下の要因を考慮に入れるべきである。
・ 2010年上半期において、正味財務費用は、2010年4月9日付国王布告第6号の規定に従って、有効な寄与
日および翌年の開始までの間の料金不足に係る利息の発生に起因して前年に計上された、77百万
ユーロの財務収益の再表示のマイナス影響の結果を含むものであった。
・ 加えて、2011年および2010年上半期における長期金利の傾向により、現行の労働力削減プログラムに
関する義務の定めが、それぞれの期間について、21百万ユーロおよび67百万ユーロ減へと改訂さ
れることが必要となった。これらの金額は、連結損益計算書中「正味財務実績」において認識さ
れている。
・ 2011年上半期において、27百万ユーロの正味財務利益がこの事業について計上され、この金額は1998
年および1999年においてエンデサの課税グループに属する会社に対して国家裁判所より下され
た判決に関連する利息に相当する。
2011年6月30日現在のスペイン、ポルトガルおよびその他の事業における正味財務負債は、2010年末での10,684百万
ユーロに対して、7,506百万ユーロであった。
かかる金額の内、6,088百万ユーロは規制対象債権につき資金調達するための負債であり、3,434百万ユーロは規制
対象活動からの収益不足の負債に相当し、2,654百万ユーロは本土外発電の補填のための負債である。
営業活動によるキャッシュフロー:1,563百万ユーロ
スペイン、ポルトガルおよびその他の事業からの営業活動によるキャッシュフローは、2010年上半期の1,303百万
ユーロと比較して、2011年上半期には総額1,563百万ユーロに達した。
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投資:532百万ユーロ
2011年上半期のスペイン、ポルトガルおよびその他の事業における投資は、下記の表の通り、総額532百万ユーロと
なった。
スペイン、ポルトガルおよびその他における総投資額
2011年上半期
設備投資
450
無形資産
54
金融投資
28
合 計(*)
532
2010年上半期
560
52
48
660
(単位:百万ユーロ)
変 化 率(%)
(19.6)
3.8
(41.7)
(19.4)
(*)合計58百万ユーロに達する売却目的で保有する固定資産および非継続事業から生じる固定資産に係る投資を除く。
スペイン、ポルトガルおよびその他における設備投資
2011年上半期
発 電
172
配 電
276
そ の 他
2
合 計
450
2010年上半期
224
328
8
560
(単位:百万ユーロ)
変 化 率(%)
(23.2)
(15.9)
(75.0)
(19.6)
スペイン、ポルトガルおよびその他の事業において、発電への設備投資には通常のメインテナンスの投資が含まれ、
他方で新規技術(主に複合サイクル発電所であるBesósおよびGranadilla 2への最終投資ならびにAlmaraz原子力発
電所への電力の再供給)への投資も含まれる。
配電事業の設備投資は、効率性および業務品質を改善するために、ネットワークを拡大して最適化するための投資
に関連する。また、これには電気計器および関連する管理システムの大規模な設置への投資も含む。
ラテンアメリカにおける事業
320百万ユーロのラテンアメリカにおける純利益
2011年6月30日に終了するラテンアメリカにおける純利益は320百万ユーロに達した。これは前年同期比で2.6%の
改善である。
それにもかかわらず、コロンビアの富裕税の影響はラテンアメリカ事業の純利益を分析する際に考慮されるべきで
ある。2009年、法律第1370号がコロンビアで可決された。この結果として、2011年1月1日現在において保有される流動
資産に対する4.8%の富裕税が設定され、2011年から2014年にかけて6か月分の富裕税が8回に分割して支払われる。
さらに、2010年12月29日に布告法第4825号が制定され、これにより法律第1370号に従い計算される富裕税に対して
25%の付加税が設定された。かかる税はコロンビアに登録事務所を有するエンデサ・グループの子会社に対して109
百万ユーロの額に達し、2011年1月1日に完全に発生した。従って、かかる税額は2011年上半期において完全に認識さ
れた。
コロンビアの富裕税の影響を除くと、ラテンアメリカの純利益は14.7%上昇したであろう。
EBITDAは、2010年上半期より9.4%減少して合計で1,429百万ユーロとなり(コロンビアの富裕税を除くと2.5%減)、
他方でEBITは2010年上半期より5.7%減少して1,139百万ユーロとなった(コロンビアの富裕税を除くと3.3%増)。
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主 要 点
エンデサのラテンアメリカの営業市場における経済環境は好調であった。エネルギー需要がすべての国において進
展を見せた。特に、チリ(SIC(チリ中部送電システム):9.5%増、SING(チリ中部送電システム):6.0%増)、ペルー
(8.7%増)、アルゼンチン(5.7%増)およびブラジル(2.9%増)の増加が顕著であった。
この状況の中で、エンデサによる配電販売は合計34,320ギガワット時となり、2010年上半期比で4.0%の増加となっ
た。すべての国で増加となり、内訳は以下のとおりである。チリ(6.6%増)、ペルー(7.9%増)、コロンビア(2.9%増)、
ブラジル(2.4%増)およびアルゼンチン(3.1%増)。
エンデサの発電事業における発電量は、0.5%増加して29,751ギガワット時となった。国毎に見ると、エルニーニョ
現象に起因する水力発電量の増加によるコロンビアにおける発電量の増加(8.1%増)が特に堅調であった。ペルーで
は13.5%増加、アルゼンチンでは8.9%増加した。一方で、ブラジルでは、雨量の減少およびガスの製造が市場での購
入に置き換えられたことにより発電量は31.5%減少した。また、チリでは同国の南中央地域での干ばつにより影響を
受け、発電量が9.4%減少した。
ラテンアメリカ事業における発電量および販売量
発電量(ギガワット時)
2010年上半期の
2011年上半期
変 化 率(%)
チリ
9,188
(9.4)
アルゼンチン
8,717
8.9
ペルー
4,984
13.5
コロンビア
5,510
8.1
ブラジル
1,352
(31.5)
合 計
29,751
0.5
販売量(ギガワット時)
2010年上半期の
2011年上半期
変 化 率(%)
6,726
6.6
8,539
3.1
3,276
7.9
6,305
2.9
9,474
2.4
34,320
4.0
ユニット利益
発電事業におけるユニット利益は8.8%減少し、26.6ユーロ/メガワット時となった。ブラジル(11.5%増)、コロンビ
ア(15.7%増)およびアルゼンチン(2.2%増)で見られた改善が、チリ(26.7%減)およびペルー(0.4%減)での減少を
部分的に相殺した。
配電活動におけるユニット利益は、2011年上半期において33.8ユーロ/メガワット時であり、2010年比で1.6%の減
少となった。これは主に、チリ(11.7%増)、コロンビア(2.5%増)でのユニット利益の増加がアルゼンチン(9.8%減)、
ペルー(5.5%減)およびブラジル(4.2%減)における減少を相殺できなかったからである。
新容量開発
当期において、チリにおける370メガワットのBocamina Ⅱ石炭火力発電所の建設は進行しており、操業開始は2012
年第1四半期を予定している。
コロンビアの400メガワットを有するEl Quimbo水力発電所の建設は本格化し、2011年2月にMagdalena河川における
仮設排水トンネルの建設のための2つの窓が開放された。
さらに、2011年7月6日、ペルーにおけるTalara火力発電所(200メガワット)のための環境影響研究が承認された。こ
の承認により、エンデサは機材および組立てに係る資金調達および供給契約を、その建設を7月に開始する予定でつ
いにまとめることができることとなった。この複合(ディーゼル/天然ガス)サイクル発電所は、2013年上半期に操業
を開始する予定である。
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規制改定
チリ
2011年2月17日、拡大する干ばつを考慮し、チリの国家エネルギー委員会(以下「NEC」という。)は、供給を保証する
ことを目的とする一連の措置を定める配給布告を発した。かかる配給布告(2011年8月31日に終了する)には電圧を低
下させることや水力発電供給を維持することといった運用措置が含まれる。
2011年1月18日、発電所の排出規制を制定する最高布告2011年第13号が署名され、続いて6月23日に公布された。かか
る新布告の主要点には、2020年までに新規および既存の発電所間における排出を収束する必要性、既存資産として建
設中の発電所を認識する必要性、ならびに既存施設において行われる調整に係る期間を延長する必要性が含まれる。
ブラジル
2011年7月29日に公表された経営者報告書の承認日現在において、規制当局は配電会社のための第3サイクルの料金
改定(Third Cycle of Tariff Reviews)に係る手続きを承認していない。かかる第3サイクルの料金改定のための方
法の決定が遅延しているということは、2011年4月には実行されるはずであったCompanhia Energética do Ceará,
S.A.(以下「Coelce」という。)に係る料金改訂が行われておらず、また新しい方法が定められるまでの間、既存の料
金が効力を引き続き有することを意味する。
2011年3月15日、Ampla Energía e Serviços, S.A.(以下「Ampla」という。)に対する年次料金調整(“Indice
Anual de ajustes de la tarifa”またはIRT)が完了し、これによりParcel B(DAV)に対する10.04%の増加が設定さ
れた。
2011年4月5日、省令2011年第210号および2011年第211号が官報(State Gazette)において発表された。これにより、
規制により定められた料金の支払を前提として、Compañía de Interconexión Energética, S.A.(以下「Cien」
という。)が、規制された配線ラインに結びつけられるようになる。年間収益数値(annual remuneration
figure)(RAP)は合計で248百万ブラジルレアルになる。これは毎年6月にブラジルの消費者物価指数(IPCA)に従って
調整され、4年毎の料金改訂に従う。第1配電網(Line 1)に係る承認期間は2020年6月まで、第2配電網(Line 2)に係る
承認期間は2022年7月まで有効であり、減価償却されない投資に対しては補償がなされることが期待される。
2011年7月8日、政府は2011年から2014年の期間について新しい「すべてのための電力」(Power for All)プログラ
ムを促進する布告第7520号を発表した。この新スキームの実行の基礎となる規則および一般の枠組みを規定する新
規の運用マニュアルが発表される予定である。このスキームの下、CoelceおよびAmplaが今後3年にわたりそれぞれ
15,000人および2,000人の新規顧客を集めることができると見積もられている。
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EBITDA:1,429百万ユーロ
ラテンアメリカ事業におけるEBITDAは、2011年6月30日までの期間において、合計1,429百万ユーロとなり、前年同期
比で9.4%減少した。EBITは、2010年上半期からの5.7%の減少を示し1,139百万ユーロとなった(コロンビアの富裕税
の影響を除く3.3%増)。
ラテンアメリカ事業におけるEBITDAおよびEBIT
発電および送電
配 電
そ の 他
合 計
2011年
上半期
751
702
(24)
1,429
EBITDA
2010年
上半期
860
726
(8)
1,578
変 化 率(%)
(12.7)
(3.3)
該当なし
(9.4)
(単位:百万ユーロ)
EBIT
2010年
上半期
変 化 率(%)
672
(5.8)
549
(3.5)
(13)
該当なし
1,208
(5.7)
2011年
上半期
633
530
(24)
1,139
下記の表は、これらの結果の国別の内訳を示している。
ラテンアメリカにおける事業別EBITDAおよびEBITの内訳
発電および送電
チ リ
コロンビア
ブラジル
ペ ル ー
アルゼンチン
発電合計
ブラジルとアルゼンチ
ン間の配線
発電および送電合計
2011年
上半期
252
174
108
131
69
734
EBITDA
2010年
上半期
変 化 率(%)
388
(35.1)
197
(11.7)
103
4.9
98
33.7
63
9.5
849
(13.5)
2011年
上半期
190
148
96
104
54
592
(単位:百万ユーロ)
EBIT
2010年
上半期
変 化 率(%)
316
(39.9)
168
(11.9)
93
3.2
68
52.9
46
17.4
691
(14.3)
17
11
54.5
41
(19)
該当なし
751
860
(12.7)
633
672
(5.8)
配 電
チ リ
コロンビア
ブラジル
ペ ル ー
アルゼンチン
配電合計
2011年
上半期
119
156
355
73
(1)
702
EBITDA
2010年
上半期
変 化 率(%)
84
41.7
180
(13.3)
371
(4.3)
63
15.9
28
該当なし
726
(3.3)
23/81
2011年
上半期
97
109
279
57
(12)
530
(単位:百万ユーロ)
EBIT
2010年
上半期
変 化 率(%)
63
54.0
136
(19.9)
286
(2.4)
47
21.3
17
該当なし
549
(3.5)
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発電および送電
チ リ
本年上半期中において、チリはその歴史上最悪の干ばつの1つに見舞われた。この干ばつは水力発電量に大幅な減少
を引き起こし、水力発電と比べて利益の低い火力発電に一部置き換えられた。全体として、チリにおけるエンデサの
発電量は9.4%減少し、ユニット利益も26.7%縮小した。
これを背景として、発電事業のEBITDAは本年度上半期において252百万ユーロに達し、前年同期比35.1%減少した。
その一方で、EBITは合計で190百万ユーロとなり、前年同期比39.9%の減少をもたらした。
コロンビア
コロンビアにおいて、EBITDA(11.7%減)およびEBIT(11.9%減)が富裕税の導入により影響を受けた。
この効果を除くと、2011年上半期におけるEBITDAおよびEBITは、それぞれ21.3%および26.8%上昇したはずである。
これは主に、エルニーニョ現象によって生じた良好な雨量レベルにより当期中の発電量が改善したこと(8.1%増)、
販売コミットメントを補う際に必要なエネルギー購入費の低下および周波数規制サービスの売上高の増加といった
好ましい影響のおかげである。
ブラジル
ブラジルにおけるエンデサの被投資会社は、2011年6月30日までの期間において、合計1,352ギガワット時を発電し、
前年同期比で31.5%の減少となったが、これは、主にシステムからの需要不足によるFortaleza火力発電所での発電
量の減少および雨量の減少によるCachoeira水力発電所での発電量の減少に起因する。
発電量の減少にもかかわらず、契約した需要を補うために設けられたスポット購入により補われる販売利益が
EBITDA(4.9%増)およびEBIT(3.2%増)に、それぞれ108百万ユーロおよび96百万ユーロの僅かな改善をもたらした。
ペ ル ー
ペルーにおけるエンデサの被投資会社は、2011年上半期において、合計4,984ギガワット時を発電し、前年同期比で
13.5%の増加となった。スポット価格の上昇、新規配電入札契約の活性化および規制された顧客に対する販売の増加
が、EBITDAの33.7%の上昇を誘発し131百万ユーロとなり、他方でEBITが52.9%上昇して104百万ユーロとなった。
アルゼンチン
2011年上半期、発電量は8.9%増加した。エネルギー省長官(Secretary of Energy)との契約を通して2010年11月25
日における発電会社間での交渉の成果の結果、より良い販売利益が達成されたことと相まって、かかる発電量の増加
により、EBITDAが2010年上半期と比較して9.5%上昇して69百万ユーロ、EBITが17.4%上昇して54百万ユーロとなっ
た。
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アルゼンチンおよびブラジル間の配線
上述したように、2011年4月、ブラジルおよびアルゼンチンを連結する2つの配線が規制された報酬を受け始めた。こ
のことにより、2011年6月30日現在でCienのEBITDAが54.5%上昇し、17百万ユーロとなった。
このことについては、すでに引当が実行された、アルゼンチンからの受取勘定の回復と相まって、当期においてEBIT
を41百万ユーロに押し上げた。
配 電
チ リ
販売量の6.6%の増加により、チリの配電事業において、EBITDAおよびEBITがそれぞれ41.7%および54.0%増加し
119百万ユーロおよび97百万ユーロになった。
コロンビア
コロンビア配電事業におけるEBITDAおよびEBITは、それぞれ13.3%および19.9%減少して、156百万ユーロおよび
109百万ユーロとなった。
富裕税の効果を除くと、かかる両指標はより高い電力需要および価格上昇のためそれぞれ11.1%および12.5%増加
した。
ブラジル
本年上半期におけるEBITDAおよびEBITは、2010年同期比でそれぞれ4.3%および2.4%減少して355百万ユーロおよ
び279百万ユーロとなった。
これは主に、電力価格に影響を受けたものの販売量の増加(2.4%増)により部分的に相殺された、Amplaにおける電
力利益の減少に起因する。
ペ ル ー
ペルーの配電事業における財務指標は好成績を記録し、当期において売上量は7.9%増加した。EBITDAは、前年同期
比で15.9%上昇して73百万ユーロとなり、一方で、EBITは21.3%増加して57百万ユーロとなった。
アルゼンチン
アルゼンチンの配電事業におけるEBITDAは前年度のプラス28百万ユーロと比較すると、本年上半期においてマイナ
ス100万ユーロであり、他方でEBITは29百万ユーロ減少してマイナス12百万ユーロであった。
これらの減少は、アルゼンチンの激化するインフレにより当社の固定費用が増加し、その影響を電力料金を通じて
顧客に転嫁することができなかったことに起因する。
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財務実績:177百万ユーロ(19.9%減)
2011年上半期におけるエンデサのラテンアメリカ事業の財務実績は、2010年同期比で19.9%減少して177百万ユー
ロとなった。当期における純為替差額は、2010年6月30日には10百万ユーロの利益だったが2011年上半期において8百
万ユーロの損失になった。
正味財務費用は62百万ユーロまたは26.8%減少して、2011年上半期において169百万ユーロとなった。かかる金額の
内、36百万ユーロは、エンデサ・グループの法人所得税に係る国家裁判所の判決のかかる事業に対するプラスの影響
に対応する。
エンデサのラテンアメリカ事業における正味負債額は、2011年6月30日現在で4,651百万ユーロとなり、前年から実
質的に変化はなかった。
営業活動によるキャッシュフロー:822百万ユーロ
ラテンアメリカにおけるエンデサの事業から生じるキャッシュフローは2011年上半期において合計822百万ユーロ
となり、2010年上半期比で18.4%増加した。
投資:583百万ユーロ
2011年上半期において、かかる事業における投資額は合計で583百万ユーロとなった。
内訳は、91百万ユーロが金融投資であり、492百万ユーロは、以下の表に示すとおり、設備投資および無形資産投資で
あった。
ラテンアメリカにおける設備投資
発 電
配電および送電
その他
設備投資合計
無形資産(*)
設備投資および無形資産投資の合計
2011年上半期
235
118
2
355
137
492
2010年上半期
90
104
2
196
114
310
(単位:百万ユーロ)
変 化 率(%)
161.1
13.5
81.1
20.2
58.7
(*)投資の性質上、ブラジルでの配電事業への投資を含み、IFRIC第12号のもとでは、関連資産は一部が無形資産および一部が金融資産に分類さ
れる。
2 【生産、受注及び販売の状況】
上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
3 【対処すべき課題】
上記「1 業績等の概要」、「2 生産、受注及び販売の状況」、ならびに2010年度有価証券報告書の「第3 事業
の状況 4 事業等のリスク」を除き、当社はその事業または営業上対処すべき重要な課題を認識していない。
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4 【事業等のリスク】
2011年下半期のリスクおよび不確実性
2011年下半期においてエンデサ・グループが直面している主要なリスクおよび不確実性は主に、エンデサが
事業を行う国々における世界的な経済状況の変化、燃料価格の変化、水力状況の発展およびスペイン電力システ
ムにおいて欠損の証券化が進展したことから生じている。
まず、エンデサが事業を行う国々における電力需要の変化は、これらの国における経済状況の影響を受けるこ
ととなり、エンデサの売上高はかかる需要の変化の影響を受けることとなる。
さらに、主に石炭およびガスの燃料価格の変化は、電力発電費用および販売価格にも影響を与えることとな
る。エンデサは燃料価格ヘッジに関して契約をしており、翌月以降の顧客への電力の販売価格を設定している
が、燃料および電力の双方の市場価格における変化は、エンデサ・グループの費用収益に影響を与え、それゆえ、
利益にも影響を与えることとなる。
また、エンデサが事業を行う国々(2011年上半期に深刻な干ばつが起こったチリにおいて特に)における水力
状況の発展はエンデサ・グループの発電量および発電費用に影響を与えることになり、この結果2011年下半期
の利益にも影響を与えることになる。
その上、金利における変化は、エンデサ・グループが変動金利で保っている純負債の割合について、2011年下
半期におけるエンデサの業績に影響を与えることになる。ヘッジ取引は、これらのリスクを軽減するためにデリ
バティブを調整することで実行される。
さらに、世界的な経済変化に関連した要因については、米ドルおよびラテンアメリカ通貨のユーロに対する不
安定性が、エンデサ・グループ子会社のラテンアメリカにおける業績に対して、ユーロベースで影響を与える可
能性があり、それゆえ、それらの会社のエンデサ・グループの業績への寄与に影響を与える可能性がある。また、
当社はユーロ圏でのいくつかの周辺諸国における公的債務危機の展開がスペインのリスクプレミアム増加に与
える影響に注目している。規制事業における収益不足に対する資金調達に由来する大量の回収権および本土外
発電における回収不能費用への補償が存在するため、上述した要因は、エンデサ・グループの債務状況に重大な
影響を与えるとともに、2011年下半期中の欠損の証券化過程に影響を与え得る。
5 【経営上の重要な契約等】
上記「1 業績等の概要」および「第2 企業の概況 2 事業の内容」を参照のこと。
6 【研究開発活動】
研究開発活動の主要面は長期プロジェクトであるため、2010年度有価証券報告書に記載される「第3 事業の
状況 6 研究開発活動」中「エンデサでの技術および革新」のエンデサのプロジェクトおよび政策を参照のこ
と。
7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
上記「1 業績等の概要」および「4 事業等のリスク」を参照のこと。
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第4 【設 備 の 状 況】
1 【主要な設備の状況】
上記「第3 事業の状況」を参照のこと。
2 【設備の新設、除却等の計画】
上記「第3 事業の状況」を参照のこと。
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第5 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
授 権 株 数
1,588,128,176株
発 行 済 株 式 総 数
1,058,752,117株
2011年6月30日現在
未 発 行 株 式 数
529,376,059株
② 【発行済株式】
2011年6月30日現在
記名・無記名の別及び
額面・無額面の別
種 類
額面株式
発
(額面1.20ユーロ)
行
済
普通株式
株 * 本株式の株券は発行され
式 ず、口座振替により表章さ
れる。
計
-
上場金融商品取引所名
又は登録認可金融商品取引業協会名
本株式はマドリッド証券取引所、ビル
バオ証券取引所、バルセロナ証券取引
所およびバレンシア証券取引所に上場
1,058,752,117株 されており、スペインの証券取引所の
自動相場システムにおいて相場が表示
されている。また、チリのサンチアゴ外
国証券取引所にも上場されている。
1,058,752,117株
発 行 数
(2) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項なし
(3) 【発行済株式総数及び資本金の状況】
2011年6月30日に終了する半期中に変更はなかった。
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内 容
該当なし
-
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エンデサ(E05846)
半期報告書
(4) 【大株主の状況】
下記の詳述はエンデサの株式資本に対する大量保有を直接的にまたは間接的に示している。
2011年6月30日現在
議決権総数に占め
株主の名称
住所
直接保有議決権
間接保有議決権
る割合(%)
イタリア ローマ市 00198、
Enel, S.p.A. (1)
ビアーレ レジーナ マルゲ
リータ 137
Enel Energy
Europe, S.L.U. (1)
-
974,717,763
92.063
974,717,763
-
92.063
974,717,763
974,717,763
92.063
スペイン王国 マドリッド
市 28042、リベラ・デル・
ロイラ 60
合 計
(1) EEEは、Enel, S.p.A.の完全子会社である。
2007年3月26日付のEnel, S.p.AおよびAcciona, S.A.(以下「Acciona」という。)との間の株主間契約は、2009
年6月25日に解除された。
2009年6月25日、AccionaおよびFinanzas Dos, S.A.(以下「Finanzas Dos」という。)は、Enel、EEE、Accionaおよ
びFinanzas Dosの間で締結された2009年2月20日付の株式売買および資産譲渡契約に従って、エンデサS.A.の株
式資本の25.01%にあたる株式を、EEEに対して譲渡した。
かかる譲渡は、自動的にEnel, S.p.A.、EEE、AccionaおよびFinanzas Dos間の2007年3月26日付の契約を終了さ
せた。
当該契約の全内容は以下のウェブサイト: www.endesa.comおよびwww.cnmv.esで閲覧できる。
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2 【株価の推移】
【当該中間会計期間における月別最高・最低株価】
現在エンデサS.A.の普通株式は、スペインの証券取引所に上場されており、スペインの証券取引所の自動相場
システムで取引されている。エンデサS.A.の普通株式はチリのサンチアゴ外国証券取引所にも上場している。
次表は、自動相場システムにおいてのエンデサの普通株式の売値の最終値を示している。
当該中間会計期
間における月別
最高・最低株価
(ユーロ)
月 別
最 高
(円)
最 低
(円)
2011年
1 月
20.715
2,290
18.500
2,046
2 月
21.950
2,427
21.100
2,333
3 月
22.220
2,457
20.630
2,281
4 月
23.585
2,608
21.775
2,408
5 月
24.050
2,659
22.935
2,536
6 月
23.380
2,585
21.865
2,418
3 【役員の状況】
前事業年度の有価証券報告書提出日(2011年6月8日)後、本書の提出日までに国家証券市場委員会(スペインの
“CNMV”)に伝えられた変更はなかった。
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第6 【経理の状況】
a.本書記載のエンデサS.A.及び子会社(以下、 本第6において「当グループ」という)の邦文の中間連結財務書
類は、欧州連合により採用されている国際財務報告基準(EU版IFRS)に準拠して作成されている。
本書記載の当グループ邦文の中間連結財務書類は、2011年6月30日に終了した6ヶ月間の原文の中間連結財務書
類(以下、本第6において「原文の中間連結財務書類」という)を翻訳したものである。当グループの中間連結財
務書類の日本における開示については、「中間財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下、「中間
財務諸表等規則」という)(昭和52年大蔵省令 第38号)第76条第1項の規定が適用されている。
なお、日本とIFRSとの会計原則及び報告実務の主要な差異については、第6の「3.日本とIFRSとの会計原則及び
報告実務の相違」に記載されている。
b.原文の中間連結財務書類は、独立監査人の監査を受けていない。
c.邦文の中間連結財務書類に記載されている円換算額は、「中間財務諸表等規則」第79条の規定に従い、原文の中
間連結財務書類中のユーロ表示の金額のうち主要なものについて換算したものである。日本円への換算には、2011
年8月2日現在の株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値、1ユーロ=110.57円の為替レートが使
用されている。
d.日本円及び第6の「2. その他」及び「3.日本とIFRSとの会計原則及び報告実務の相違」の事項は原文の中
間連結財務書類には記載されていない。
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1 【中間財務書類】
(1)連結貸借対照表
2011/6/30
(非監査)
資産
固定資産
有形固定資産(注記 4)
投資不動産
無形資産(注記 5)
のれん(注記 6)
持分法適用投資(注記 7)
長期金融資産(注記 8.1)
繰延税金資産
流動資産
棚卸資産(注記 9)
営業債権及びその他債権
営業債権及びその他債権
未収還付法人所得税
短期金融資産(注記 8.2)
現金および現金同等物(注記 10)
売却目的保有の固定資産及び非継続事業に関連
する固定資産(注記 14)
資産合計
株主持分及び負債
株主持分(注記 11)
親会社持分
資本金
資本剰余金
親会社に帰属する当期利益
中間配当
評価差額金
非支配持分
固定負債
繰延収益
長期引当金
退職給付引当金及び類似債務
その他の長期引当金
長期借入金(注記 12)
その他の長期負債
繰延税金負債
流動負債
短期借入金(注記 12)
短期引当金
退職給付引当金および類似債務
その他の短期引当金
営業債務及びその他の流動負債
仕入債務及びその他の債務
未払法人所得税
売却目的で保有する固定負債及び非継続事業に
関連する負債(注記 14)
株主持分及び負債合計
百万ユーロ
2010/6/30
(非監査)
億円
百万ユーロ
2010/12/31
(要約)
億円
百万ユーロ
億円
42,915
32,200
62
3,266
2,620
914
1,734
2,119
47,451
35,604
69
3,611
2,897
1,011
1,917
2,343
42,983
32,416
56
3,074
3,007
841
1,415
2,174
47,526
35,842
62
3,399
3,325
930
1,565
2,404
43,555
32,896
69
3,167
2,797
899
1,641
2,086
48,159
36,373
76
3,502
3,093
994
1,814
2,306
15,333
1,267
5,621
4,898
723
6,305
1,548
16,954
1,401
6,215
5,416
799
6,971
1,712
18,668
1,132
6,197
5,687
510
8,430
1,150
20,641
1,252
6,852
6,288
564
9,321
1,272
19,033
1,129
6,109
5,433
676
9,434
1,828
21,045
1,248
6,755
6,007
747
10,431
2,021
592
655
1,759
1,945
533
589
58,248
64,405
61,651
68,168
62,588
69,204
23,415
18,204
1,271
15,050
1,283
600
5,211
25,890
20,128
1,405
16,641
1,419
663
5,762
21,588
16,236
1,271
12,050
2,120
795
5,352
23,870
17,952
1,405
13,324
2,344
0
879
5,918
23,164
17,776
1,271
12,004
4,129
(529)
901
5,388
25,612
19,655
1,405
13,273
4,565
(585)
996
5,958
23,186
4,217
4,353
1,247
3,106
12,117
706
1,793
25,637
4,663
4,813
1,379
3,434
13,398
781
1,983
30,246
3,949
4,552
1,215
3,337
19,451
630
1,664
33,443
4,366
5,033
1,343
3,690
21,507
697
1,840
27,383
3,936
4,714
1,257
3,457
16,256
602
1,875
30,277
4,352
5,212
1,390
3,822
17,974
666
2,073
11,647
1,651
892
892
8,965
7,938
1,027
12,878
1,826
986
986
9,913
8,777
1,136
9,817
887
696
696
7,769
6,967
802
10,855
981
770
0
770
8,590
7,703
887
12,041
985
1,020
5
1,015
9,824
8,919
905
13,314
1,089
1,128
6
1,122
10,862
9,862
1,001
139
154
465
514
212
234
58,248
64,405
61,651
68,168
62,588
69,204
添付の注記1から注記19は2011年6月30日及び2010年12月31日現在の中間連結財務諸表に不可欠である。
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(2)連結損益計算書
2011年6月30日に
終了した6ヶ月
(非監査)
百万ユーロ
2010年6月30日に
終了した6ヶ月
(非監査)
億円
百万ユーロ
収益
売上高
その他の営業収益
仕入及びサービス
仕入電力
消費燃料原価
送電費用
その他の変動仕入及びサービス
貢献利益
自家建設資産
人件費
その他の固定営業費用
営業総利益
償却費・減価償却費及び減損損失
営業利益
財務損失
金融収益
金融費用
為替差損益(純額)
持分法適用会社の損益
その他の投資利益
資産処分利益(注記 7)
税引前利益
法人所得税
継続事業の税引後利益
非継続事業の税引後利益
当期純利益
親会社株主に帰属
非支配株主に帰属
継続事業の基本的1株当たり純利益
継続事業の希薄化後1株当たり純利益
非継続事業の基本的1株当たり純利益
非継続事業の希薄化後1株当たり純利益
基本的1株当たり純利益
希薄化後1株当たり純利益
2010年12月31日に
終了した12ヶ月
(要約)
億円
百万ユーロ
億円
16,194
17,906
15,113
16,710
31,177
34,472
15,156
1,038
16,758
1,148
14,262
851
15,769
941
29,558
1,619
32,682
1,790
(10,880)
(12,030)
(9,523)
(10,530)
(19,768)
(21,857)
(4,413)
(1,871)
(3,133)
(1,463)
(4,879)
(2,069)
(3,464)
(1,618)
(3,660)
(1,427)
(3,054)
(1,382)
(4,047)
(1,578)
(3,377)
(1,528)
(7,409)
(3,154)
(6,087)
(3,118)
(8,192)
(3,487)
(6,730)
(3,448)
5,314
5,876
5,590
6,181
11,409
12,615
107
(802)
(1,126)
118
(887)
(1,245)
109
(830)
(1,019)
121
(918)
(1,127)
265
(1,852)
(2,348)
293
(2,048)
(2,596)
3,493
3,862
3,850
4,257
7,474
8,264
(1,025)
(1,133)
(1,039)
(1,149)
(2,443)
(2,701)
2,468
2,729
2,811
3,108
5,031
5,563
(300)
(332)
(592)
(655)
(883)
(976)
397
(730)
33
439
(807)
36
164
(737)
(19)
181
(815)
(21)
377
(1,272)
12
417
(1,406)
13
29
5
1
32
6
1
(3)
6
1,083
(3)
7
1,197
1
6
2,361
1
7
2,611
2,203
2,436
3,305
3,654
6,516
7,205
(1,398)
(1,546)
(545)
(603)
(750)
(829)
1,658
1,833
2,555
2,825
5,118
5,659
-
-
-
-
-
-
1,658
1,833
2,555
2,825
5,118
5,659
1,283
375
ユーロ
1,419
415
円
2,120
435
ユーロ
2,344
481
円
4,129
989
ユーロ
4,565
1,094
円
1.21
1
2
2
3.90
4
1.21
1
2
2
3.90
4
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1.21
1.21
1
1
2
2
2
2
3.90
3.90
4
4
添付の注記1から注記19は、2011年度及び2010年度上半期の中間連結財務諸表に不可欠である。
次へ
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エンデサ(E05846)
半期報告書
(3)連結包括利益計算書
2011年6月30日に終了した6ヶ月(非監査)
2010年6月30日に終了した6ヶ月(非監査)
2010年12月31日に終了した12ヶ月(要約)
親会社持分
連結当期純利益
百万ユー
ロ
1,283
非支配持分
億円
1,419
百万
ユーロ
億円
375
415
(217)
(240)
合計
百万ユー
ロ
1,658
親会社持分
億円
1,833
百万ユー
ロ
非支配持分
億円
百万ユー
ロ
合計
億円
百万ユー
ロ
親会社持分
億円
百万ユー
ロ
非支配持分
億円
百万ユー
ロ
合計
億円
百万ユー
ロ
億円
2,120
2,344
435
481
2,555
2,825
4,129
4,565
989
1,094
5,118
5,659
464
513
688
761
1,152
1,274
485
536
647
715
1,132
1,252
-
0
-
0
8
9
その他の包括利益:
株主持分に直接認識
される収益及び費用
(344)
(380)
(561)
(620)
有形固定資産及び無
形資産の再評価(再評
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
金融商品の測定
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
8
9
売却可能金融資産
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
8
9
0
8
9
その他の収益(費用)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
0
0
0
(23)
(25)
価の戻入)
キャッシュ・フロー
・ヘッジ
為替換算差額
年金制度にかかる数
(177)
(196)
(3)
(3)
(180)
(199)
(60)
(66)
(62)
(69)
(122)
(201)
(222)
(215)
(238)
(416)
(460)
623
689
741
819
5
6
(202)
1,364
(135)
0
(46)
(51)
23
25
661
731
656
725
(223)
(186)
(206)
(33)
(36)
(219)
(242)
(2)
(2)
(4)
(4)
(6)
(7)
-
0
-
1,508
1,317
1,456
-
-
-
-
-
-
(207)
(229)
-
-
-
-
-
-
(5)
(6)
(7)
(8)
(12)
(13)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
34
38
1
1
35
39
113
125
11
12
124
137
50
55
5
6
55
61
43
48
(7)
(8)
36
40
(15)
(17)
(7)
(8)
(22)
(24)
43
48
6
7
49
54
金融商品の測定:
-
-
-
-
-
-
(45)
(50)
-
-
(45)
(50)
0
0
0
0
売却可能金融資産
-
-
-
-
-
-
(45)
(50)
-
-
(45)
(50)
(50)
0
(45)
(50)
その他の収益(費用)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
73
81
(3)
(3)
70
77
46
51
(8)
(9)
38
42
1
102
113
(8)
(9)
(5)
(6)
(13)
(14)
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
理計算上の差異等
持分法適用会社
株主持分に直接認識
されるその他の収益
-
及び費用
税効果
損益計算書または投
資への振替額
キャッシュ・フロー
・ヘッジ
為替換算差額
持分法適用会社
(45)
101
112
1
株主持分に直接認識
されるその他の収益
及び費用
税効果
包括利益合計
(22)
982
(24)
1,086
1
1
151
167
(21)
1,133
(23)
1,253
(16)
2,569
(18)
2,841
1
1
1,116
1,234
(15)
3,685
(17)
4,075
(13)
4,657
添付の注記1から注記19は、2011年度及び2010年度上半期の中間連結財務諸表に不可欠である。
35/81
(14)
5,149
5
6
1,642
1,816
(8)
6,299
(9)
6,965
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
(4)連結株主資本等変動計算書
親会社持分
資本及び資本剰余金
資本剰余金及び中間
資本金
百万ユー
ロ
配当
億円
百万ユー
ロ
自己株式及び
自己持分証券
百万ユー
億円
ロ
億円
非支配持分
当期純利益(損失)
百万ユー
ロ
その他資本項目
百万ユー
億円
ロ
億円
合計
評価差額金
百万ユー
ロ
億円
百万ユー
ロ
億円
百万ユー
ロ
億円
(2011年6月30日に終了した
6ヶ月間)(非監査)
2011年1月1日残高
1,271
1,405
11,475
12,688
-
-
4,129
4,565
-
-
901
996
5,388
5,958
23,164
25,612
会計方針の変更に伴う調整
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
誤謬の修正
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1,271
1,405
11,475
12,688
-
-
4,129
4,565
-
-
901
996
5,388
5,958
23,164
25,612
-
-
-
-
-
-
1,283
1,419
-
-
(301)
(333)
151
167
1,133
1,253
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(328)
(363)
資本増加(減少)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
負債から資本への転換
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
配当金(注記 11.2)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(7)
(8)
-
-
-
-
-
-
-
-
(3)
(3)
(10)
(11)
-
-
4,565
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
株主割当
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
資本項目間の移動
-
-
4,129
4,565
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
その他の変動
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1,271
1,405
15,050
16,641
-
-
1,283
1,419
-
-
600
663
5,211
5,762
23,415
25,890
2011年1月1日調整後残高
包括利益合計
株主及び所有者との取引
(554)
(613)
(882)
(975)
自己株式または自己持分商
品取引(純額)
事業結合に伴う増加
株主及び所有者とのその他
の取引
(547)
(605)
(325)
(359)
(872)
(964)
その他の変動
4,129
(4,129)
(4,565)
(4,129)
(4,565)
2011年6月30日残高
36/81
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
親会社持分
資本及び資本剰余金
資本剰余金及び中間
資本金
百万ユー
ロ
配当
百万ユー
億円
ロ
自己株式及び
自己持分証券
百万ユー
億円
ロ
億円
非支配持分
当期純利益(損失)
百万ユー
ロ
その他資本項目
百万ユー
億円
ロ
億円
合計
評価差額金
百万ユー
ロ
億円
百万ユー
ロ
百万ユー
億円
ロ
億円
(2010年6月30日に終了した
6ヶ月間)(非監査)
2010年1月1日残高
1,271
1,405
9,295
会計方針の変更に伴う調整
-
-
(4)
誤謬の修正
-
-
-
1,271
1,405
9,291
-
-
(111)
-
-
(560)
資本増加(減少)
-
-
-
負債から資本への転換
-
-
-
配当金
-
-
-
-
-
-
-
-
10,277
-
-
3,430
3,793
-
-
235
260
4,739
5,240
18,970
20,975
(4)
-
-
-
-
-
-
-
-
(6)
(7)
(10)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
10,273
-
-
3,430
3,793
-
-
235
260
4,733
5,233
18,960
20,964
(123)
-
-
2,120
2,344
-
-
560
619
1,116
1,234
3,685
4,075
(619)
-
-
-
-
-
-
-
-
(497)
(550)
(1,057)
(1,169)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(89)
(98)
(89)
(98)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(1)
(1)
-
-
-
-
-
-
-
-
(36)
(40)
(37)
(41)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
3,430
3,793
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
株主割当
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
資本項目間の移動
-
-
3,430
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
その他の変動
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1,271
1,405
12,050
-
-
2,120
2,344
-
-
795
879
5,352
5,918
21,588
23,870
(11)
2010年1月1日調整後残高
包括利益合計
株主及び所有者との取引
自己株式または自己持分商
品取引(純額)
事業結合に伴う増加
株主及び所有者とのその他
の取引
(559)
(618)
(372)
(411)
(931)
(1,029)
その他の持分変動
(3,430)
(3,793)
2010年6月30日残高
3,793
13,324
(3,430)
37/81
(3,793)
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
親会社持分
資本及び資本剰余金
資本剰余金及び中間
資本金
百万ユー
ロ
配当
百万ユー
億円
ロ
自己株式及び
自己持分証券
百万ユー
億円
ロ
億円
非支配持分
当期純利益(損失)
百万ユー
ロ
その他資本項目
百万ユー
億円
ロ
億円
合計
評価差額金
百万ユー
ロ
億円
百万ユー
ロ
百万ユー
億円
ロ
億円
(2010年12月31日に終了した
12ヶ月間)(要約)
2010年1月1日残高
1,271
1,405
9,291
10,273
0
0
3,430
3,793
0
0
235
260
4,733
5,233
34,691
38,358
会計方針の変更に伴う調整
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
誤謬の修正
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
1,271
1,405
9,291
10,273
0
0
3,430
3,793
0
0
235
260
4,733
5,233
34,691
38,358
0
-
(138)
(153)
0
0
4,129
4,565
0
0
666
736
1,642
1,816
11,447
12,657
0
-
(19)
(21)
0
0
(1,089)
(1,204)
0
0
0
0
(987)
(1,091)
(3,320)
(3,671)
資本増加(減少)
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
(89)
(98)
(89)
(98)
負債から資本への転換
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
0
0
配当金
0
-
0
-
0
-
0
0
0
0
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
(204)
(226)
(204)
(226)
0
-
(19)
(21)
0
0
0
0
0
0
0
0
(11)
(12)
(51)
(56)
0
-
2,588
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
株主割当
0
-
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
資本項目間の移動
0
-
2,341
2,588
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
その他の変動
0
-
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,271
1,405
11,475
12,688
0
0
4,129
4,565
0
0
901
996
5,388
5,958
42,818
47,344
2010年1月1日調整後残高
包括利益合計
株主及び所有者との取引
自己株式または自己持分商
品取引(純額)
事業結合に伴う増加
株主及び所有者とのその他
の取引
(1,089)
(1,204)
(683)
0
(755)
-
(2,976)
0
(3,291)
0
その他の持分変動
2,341
(2,341)
(2,588)
0
(2,341)
0
(2,588)
2010年12月31日残高
添付の注記1から注記19は、2011年度及び2010年度上半期の中間連結財務諸表に不可欠である。
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38/81
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
(5)連結キャッシュ・フロー計算書
2011年6月30日に
終了した6ヶ月
(非監査)
百万ユーロ
2010年6月30日に
終了した6ヶ月
(非監査)
億円
百万ユーロ
2010年12月30日に
終了した12ヶ月
(要約)
億円
百万ユーロ
億円
税引前総利益
2,203
2,436
3,305
3,654
6,516
7,205
調整:
1,202
1,329
715
791
1,090
1,205
償却費、減価償却費及び減損損失
1,025
1,133
1,007
1,113
2,443
2,701
196
(1,353)
(1,496)
(292)
(323) 営業資産/負債の変動
(136)
(150) (844)
(933) 営業活動によるその他のキャッシュ・フロー:
(884)
(977) (1,179)
(1,304) その他の調整(純額)
受取利息
受取配当金
177
77
(1,778)
85
(1,966)
329
364
168
186
309
342
1
1
6
7
12
13
支払利息
(522)
(577) (574)
(635) (669)
(740)
法人所得税
(421)
(465) (471)
(521) (875)
(967)
営業活動によるその他の収入及び支払
(271)
(300) (308)
(341) (555)
(614)
営業活動による正味キャッシュ・フロー
2,385
2,637
1,997
2,208
有形固定資産及び無形資産の取得
(1,381)
(1,527) (1,341)
(1,483) 有形固定資産及び無形資産の処分
28
31
62
69
グループ会社への投資
(5)
(6) -
-
557
グループ会社への投資の処分
その他投資
その他投資の処分
連結範囲の変更によるキャッシュ・フロー
助成金及びその他の繰延収益
投資活動による正味キャッシュ・フロー
54
(1,031)
3,900
(29)
60
(1,140) 4,312
(32) 98
108
1,634
1,807
504
(1,029)
(1,138) 614
679
226
250
(80)
(88) 142
157
(1,516)
(1,676) 長期借入金による収入
5,905
6,529
(2,593)
(2,867)
1,529
1,691
(30)
(33)
1,532
1,694
(2,221)
(2,456)
879
972
(87)
(96)
233
258
(758)
(838)
3,365
3,721
1,174
1,298
長期借入金の返済
(2,597)
(2,872) (1,335)
(1,476) (1,201)
(1,328)
短期借入金からの正味キャッシュ・フロー
(1,214)
(1,342) (2,410)
(2,665) (3,670)
(4,058)
(529)
(585) (529)
(585) (1,088)
(1,203)
親会社による配当金の支払
非支配持分への配当金の支払
財務活動による正味キャッシュ・フロー
(516)
(571) (498)
(551) (570)
(630)
(4,242)
(4,690) (1,407)
(1,556) (5,355)
(5,921)
(223)
(247) (926)
(1,024) (208)
(230)
正味キャッシュ・フロー合計
現金及び現金同等物に係る為替変動の影響
現金及び現金同等物の減少
(71)
(79) 229
(294)
(325) (697)
253
(771) 191
211
(17)
(19)
1,843
2,038
1,860
2,057
1,860
2,057
528
584
598
661
1,262
1,395
現金同等物
1,315
1,454
1,262
1,395
598
661
現金及び現金同等物の期末残高
1,549
1,713
1,163
1,286
1,843
2,038
手許現金及び銀行預金
581
642
434
480
528
584
現金同等物
968
1,070
729
806
1,315
1,454
現金及び現金同等物の期首残高
手許現金及び銀行預金
添付の注記1から注記19は、2011年度及び2010年度上半期の中間連結財務諸表に不可欠である。
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39/81
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
2011年度上半期の要約中間連結財務書類に対する注記
注記1. グループの活動及び要約中間連結財務書類
エンデサS.A.(Endesa,S.A.)(以下本第6において「親会社」または「当社」という。)及びその子会社は
エンデサ・グループ(以下、本第6において「エンデサ」または「当グループ」という。)を構成している。エ
ンデサ・S.A.の登録事務所及び本社はマドリッドのcalle Ribera del Loira,60にある。
当社は、1944年に、Empresa Nacional de Electricidad,S.A.(国営電力会社)の名義でスペイン法の下で株
式会社として法人格を取得した。そして、1997年6月25日の年次株主総会で可決された株主の決議に従って、法
人名をエンデサS.A.に変更した。
エンデサの法定活動は、様々な産業・商業分野の電力事業、あらゆる種類の第一次エネルギー資源の開拓、特
に通信、水道・ガス分野を中心とする産業サービスの提供、及び当グループの法定活動の予備的あるいは補完的
サービスの提供並びに他の会社への投資による企業グループの管理である。当グループは法定活動をスペイン
国内外において直接的あるいは他の会社に対する投資を通じて間接的に行っている。
エンデサ・グループの行う活動には、景気循環による変動や季節的変動を有する取引は含まれていない。
エンデサ・グループの2010年度の連結財務書類は、2011年5月9日の年次株主総会で株主により承認された。
当該要約中間連結財務書類中の数字の単位はユーロであり、(特段の断りがない限り)百万ユーロで表示さ
れている。これは親会社の表示通貨である。
当社は、エネル・グループの一員であり、グループの親会社はエネル・エスピーエー(Enel S.p.A)(以下、
本第6において「エネル」という。)であり、エネルはイタリア商法の管理下にある。エネルの登録事務所は、
ローマの Vaile Regina Margherita 137 にあり、スペインにおけるエネル・グループの親会社であるEnel
Energy Europe, S.L.U.(以下、本第6において「EEE」という。)の登録事務所は、マドリッドの Calle Ribera
del Loira 60 にある。エネル・グループの2010年度の連結財務書類は、2011年4月29日の年次株主総会により
承認され、ローマの登記所で登記された。
注記2. 要約中間連結財務書類の表示の基礎
2.1 表示の基礎
2011年度上半期のエンデサ・グループの要約中間連結財務書類は、欧州議会及び欧州理事会の2002年の規則
第1606号及び関連する財務報告規則に従って、連結貸借対照表日現在欧州連合により採用されている国際財務
報告基準(以下、本第6において「IFRS」という。) に準拠して作成されている。
当中間連結財務書類は、2011年6月30日時点の当グループの株主持分及び財政状態、同日に終了する会計年度
における営業活動から得られた連結包括利益、連結株主持分の変動額、連結キャッシュ・フローの状況を適正に
表示している。
40/81
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
2011年度上半期の中間連結財務書類は、2010年の年次財務報告書の注記2及び注記3において記載されてい
る会計方針及び測定基準と同じものを適用している。また、継続企業の前提に基づき、IFRS上公正価値測定が求
められている項目を除き、取得原価法を用いている。各項目における測定基準に規定されている通り、固定資産
及び売却目的で保有する処分グループについては、帳簿価額と公正価値から売却費用を控除したもののうち、い
ずれか低い方の価額で認識されている。
当グループの各会社は、事業を行っているそれぞれの国において一般的な会計方針を用いて財務書類を作成
しているため、連結の過程において、これらの各会計方針を調和させ、IFRS及び国際財務報告基準解釈指針委員
会(以下、本第6において「IFRIC」という。)に準拠するために必要な調整や表示の組替を行っている。
当該中間連結財務書類の承認日において、以下のIFRS及びIFRICが欧州議会官報において公表されている。
2011年度に有効となる会計基準及び解釈指針
基準及び解釈指針
強制適用時期
IAS第32号(改定):金融商品-表示-排出権の分類
2010年2月1日以後開始する事業年度
IAS第24号: 関連当事者についての開示
2011年1月1日以後開始する事業年度
IFRS第8号(改定):事業セグメント(
IAS第24号改定,派生)
IFRIC第14号(改定):最低積立要件に基づく年金費
用の前払い
2011年1月1日以後開始する事業年度
2011年1月1日以後開始する事業年度
IFRIC第19号:資本性金融商品による金融負債の消滅
2010年7月1日以後開始する事業年度
IFRS第1号(改定):IFRS第7号開示の免除
2010年6月30日以後開始する事業年度
IFRSの年次改善(2010年5月にIASBから公表)
2010年6月30日以後と2010年12月31日以後開始する
事業年度
当グループは前述の、欧州連合によって採択された基準及び解釈指針を適用している。これらの適用は、添付
の2011年度上半期の要約連結中間財務書類に重要な影響は及ぼさない。
2.2 情報及び見積りに対する責任
当中間連結財務書類中の情報は当グループの取締役に責任があり、取締役は、すべてのIFRSの原則及び方法
を適用したことを明示している。
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エンデサ・グループの2011年度上半期における要約中間連結財務書類は、2011年6月30日時点で当社と当グ
ループを形成するその他の事業体が保持している会計帳簿に基づいて作成されている。これらの要約中間連結
財務書類は、2007年10月19日の政令第1362号第12条に従い、IAS第34号「期中財務報告」で要求されている全て
の関連する開示を含んでいるが、欧州連合が採択したIFRSで要求される完全な財務書類を作成するための全て
の開示は含まれていない。従って、十分な理解を得るためには、2010年12月31日に終了した連結年次財務報告書
と併せて読むべきである。
添付の要約中間連結財務書類を作成する際に、ここで報告される一部の資産、負債、収益、費用及びコミットメ
ントを定量化するために、当グループの経営者によって一定に見積もりが行われた。エンデサ・グループの当該
要約中間連結財務書類を作成するために用いられた見積もりは、基本的に2010年12月31日に終了した会計期間
に関する連結財務書類の注記2.2において記述されているものと同じである。2010年12月31日に終了する会計期
間に関する連結財務書類に関する見積りの変更で、2011年度上半期の要約中間連結財務書類に重要な影響を及
ぼすものはない。
年金数理計算における仮定の変更は、2011年度上半期の要約中間連結財務書類に重要な影響を与えていない。
当グループは、2011年6月30日における退職給付債務の計算において、2010年12月31日に終了した会計年度に関
わる年度連結財務書類と同じ仮定のもとに年金債務を計算している。
添付の要約中間財務書類で開示されている法人所得税は、対応する年度に関して最善の見積りをもって計算
されている。2011年度上半期に認識された法人所得税は、見積税率が変更される場合には次期以降修正される場
合がある。
2.3 子会社及びジョイント・ベンチャー
子会社は、親会社が被投資会社の議決権の過半数を支配する会社、または、この割合が低い場合でも、親会社が
被投資会社の財務及び経営方針を決定し、被投資会社の事業から経済的便益を得ることができる場合の被投資
会社として定義されている。支配力の評価に関しては、当グループまたは第三者が保有し、年度末に行使また変
換されうる議決権についても考慮される。
合意により前段落に記述した状況が他の株主との間で存在する場合、会社はジョイント・ベンチャーと定義
付けられる。
当グループは、特別目的事業体(以下、本第6において「SPV」という。)、すなわち、当グループが企業支配力
を有していない場合でも、当グループが実質的支配を行使している事業体を子会社とみなしている。持分を保有
していない時でも、当グループが事業体の生んだ利益の大部分を実質的に獲得し、事業体の大部分のリスクを負
担している場合は、実質的支配が行使されたと考えられる。2011年度上半期においてエンデサは特別目的事業体
を所有していなかった。
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2.3.1 連結の範囲の変更
2011年度上半期における連結グループにおける変動の詳細は当該要約中間連結財務書類附表Iに記載されて
いる。
2011年度上半期に連結範囲に加わった四つの会社は、Central Vuelta de Obligado, S.A., ENDESA Ingenier
ía, S.L.U.- ENEL Sole, S.R.L., U.T.E.Ⅲ, ENDESA Ingeniería, S.L.U.-ENEL Sole, S.R.L., U.T.E. Ⅳ
及びENDESA Ingeniería, S.L.U.- ENEL sole, S.R.L., U.T.E.Ⅴであった。これらの会社の財務指標は重要で
はない。
2011年度上半期における連結範囲からの除外は、以下の取引を通じて行われた。
― 2011年2月24日、Compañía Americana de Multiservicios, Ltda とその子会社(以下、本第6において
「CAMグループ」という。)に対する100%の持分を Graña y Montero, S.A.A. へ14百万ユーロで売却した(注
記14を参照)。CAMグループの連結範囲からの除外により、連結貸借対照表における固定資産が24百万ユーロ、流
動資産が64百万ユーロ、固定負債が11百万ユーロ、流動負債が59百万ユーロ減少した。
― 2011年3月1日、Synapsis Soluciones y Servicios IT, Ltda とその子会社(以下、本第6において
「Synapsis グループ」という。)に対する100%の持分を Riverwood Capital, L.P. へ37百万ユーロで売却し
た(注記14を参照)。Synapsis グループの連結グループからの除外により、連結貸借対照表における固定資産
が18百万ユーロ、流動資産が42百万ユーロ、固定負債が3百万ユーロ、流動負債が22百万ユーロ減少した。
これら子会社の資産及び負債は、2010年12月31日現在の連結貸借対照表において、売却目的で保有する固定資
産及び売却目的で保有する固定資産に関連する負債として処理されていた。
2011年度上半期における上記子会社の連結グループからの除外は、主として Grupo ENEL Green Power Espa
ña(以下、本第6において「EGP España」という。)への支配力の喪失に起因するものである(注記7参照)。
2.4 関連会社
関連会社とは、当グループが重要な影響力を持つ会社である。影響力は、通常、当グループが20%以上の持分を
有する場合において重要であると考えられる。
2011年度上半期における関連会社の追加、除外、持分割合の変更に関しての詳細は、当該要約中間連結財務書
類附表Iに記載されている。
注記3. 業界に対する規制
2011年度の上半期における当グループに影響を及ぼす業界に対する規制の主な改正は以下の通りである。
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3.1 スペイン
2011年3月30日付の産業観光通商省令ITC第688号は、2011年4月1日から電気料金及び最後の供給を受ける
権利を有する消費者に対する関税(以下、本第6において「TLR」という。)を規定した。電気料金が10.9%増加
している一方で、電気料金の値下げを反映してTLRは変更されていない。中電圧、高電圧の電気料金が2%上昇し
た一方で、残りの低電圧の電気料金は7%上昇した。この政令はまた、2010年の赤字の証券化が行われるまで規制
の適用を留保し、2%の暫定利率を適用することを定めている。
2011年度第3四半期におけるTLRは、2011年6月30日の決議によって固定化された。CESUR(Contratos de
Energía para el Suministro de Último Recurso)競売を受けて電力コストが増加した結果、TLRは平均
1.5%上昇した。しかし電気料金は変化していない。
2011年度上半期に回収された電気料金と電力システム費用の差額は、規制事業において収益不足を増大さ
せ、影響額は電力部門全体で約1,985百万ユーロとなった。エンデサはこの金額のうち44.16%について資金調達
を行わなければならない。
さらに、2011年3月4日に制定された政令第302号が、2011年5月5日に施行されたが、これは最終的な供給
者(以下、本第6において「SLR」という。)に、供給電力量とCESUR競売における割当量との差と同等の電力料
金を上限とする資金調達契約を行わせるという仕組みを確立するものである。
スペインにおける石炭生産を促進する仕組み(2010年2月12日付の政令第134号、後の2010年10月1日付の政
令第1221号にて修正)に関連して、2011年に消費されるべき石炭の総量、当該仕組みにより補填される石炭産出
量の上限、及びこの手続きにおいて適用される電力料金を規定する決議案が2011年2月10日に採択された。この
仕組みは2011年2月末に適用が開始された。
3.2 ラテンアメリカ
チリ
2011年1月18日、発電所の温室効果ガス排出量を規制する法第13号が制定され、2011年6月23日に公布され
た。新法における要点は、2020年までに温室効果ガスの排出が既存プラントから新規プラントへ変換されるべき
こと、既存プラント及び建設中のプラントの認識、及び既存施設における調整の期限延長が含まれている。
ブラジル
当該要約中間連結財務書類の承認日において、規制当局は配電会社に対する第三期料金改訂を終えていな
い。この第三期料金改訂における料金体系決定の遅延は、2011年4月に行われるべき Companhia Energética do
Ceará, S.A. (以下、本第6において「Coelce 」という。)に対する改訂が行われておらず、新しい料金体系が
決定されるまで、既存の料金が適用され続けることを意味している。
2011年3月15日に、Ampla Energía e Serviços, S.A.(以下、本第6において「Ampla」という。)に対する年
次料金調整(IRT)が完了し、Parcel B (DAV) は、10.04% 上昇した。
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2011年4月5日、官報にて省令第210号及び第211号が公表され、Compañía de Interconexión Energética,
S.A (Cien) に規制対象であった国際電力供給ラインへの接続を適用し、規制料金の支払対象とした。年次報酬額
(RAP)は248百万ブラジルレアルである。この金額は、ブラジルの消費者物価指数(IPCA)に応じて、毎年6月に調
整され、4年ごとに料金改定の対象となる。当該権利期間はライン1については2020年6月まで、ライン2について
は2022年まで続き、減価償却されないすべての投資に対して固定報酬額が支払われる。
2011年7月8日、ブラジル政府は政令第7.520号を公布し、2011年から2014年の期間について新しい”Power for
All” 計画を発表した。新しい計画の下で、規制の概要と全般的枠組みを定める新運転計画が公表される予定であ
る。この新しい計画の下では、今後3年間に渡って、Coelce は15,000、 Ampla は2,000 の新規顧客を誘致できると見
積もられている。
注記4. 有形固定資産
4.1 主たる投資
2011年度及び2010年度上半期において、当グループが営業しているさまざまな地域及び事業において行われ
た固定資産(投資不動産を除く)に対する投資の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年上半期
発電
スペイン、ポルトガル及
配電及び送電
その他
合計
172
276
2
450
ラテンアメリカ
235
118
1
354
合計
407
394
3
804
びその他
(単位:百万ユーロ)
2010年上半期
発電
スペイン、ポルトガル及
配電及び送電
その他
合計
224
328
8
560
90
104
2
196
314
432
10
756
びその他
ラテンアメリカ
合計
スペイン、ポルトガル及びその他の発電設備に対する資本的支出は日常的な設備管理と、新規施設への投資
(基本的には Besós と Granadilla 2 CCGTs への投資の遂行)、及び Almaraz 原子力発電所の供給能力拡大
に関するものである。配電事業に関する資本的支出は、サービスの効率化、品質向上のためのネットワークの拡
充及び最適化に関するものである。また、スマートメーター及び関連運用システムの広範な導入のための投資が
含まれている。
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ラテンアメリカでは、2011年度上半期において、チリで 370 MW のBocamina II 石炭火力プラントが、コロン
ビアで 400 MW のEl Quimbo 水力発電プラントが建設中である。
4.2 有形固定資産の購入コミットメント
2011年6月30日現在、当グループは、有形固定資産購入コミットメントを836百万ユーロ(2010年12月31日現在
では、730百万ユーロ)有している。有形固定資産購入コミットメントは、主として、当社の生産能力を拡大する
ための発電設備への投資であり、そのほとんどが2011年から2012年に本格展開する予定である。
2011年6月30日現在、有形固定資産購入コミットメントで、ジョイント・ベンチャーに関連するものはない。
2010年12月31日現在ではジョイント・ベンチャーに関するものは12百万ユーロであった。
4.3 その他の情報
2011年及び2010年の上半期において、2010年の上半期においてEGP Españaが連結グループから除外されたこ
と(注記7参照のこと。)に関するものを除けば、重要な有形固定資産の売却は当連結貸借対照表において認識
されていない。
2011年及び2010年の上半期において、有形固定資産の重要な減損損失は認識されていない。
注記5. 無形資産
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の無形資産の詳細は以下の通りである。
百万ユーロ
2011年6月30日
2010年12月31日
CO2排出権及び認証排出削減量
540
427
ソフトウェア
384
402
特許権
2,313
2,316
その他
29
22
3,266
3,167
合計
2011年度及び2010年度の上半期において、2010年及び2009年から保有していたCO2排出権の返済を行い、無形固定
資産よりそれぞれ295百万ユーロ及び478百万ユーロ減額した。(それぞれ23.2百万トン、29.9百万トン)。
2011年及び2010年に当グループに無償で付与された排出権は、それぞれ350百万ユーロ、294百万ユーロ(それぞれ
25.7百万トン、28.6百万トン)であり、同額を無形固定資産に計上している。
2011年6月30日現在、連結貸借対照表の流動負債に含まれる、これらのCO2排出を充当するために引渡される権利の
引当金は215百万ユーロ(2010年12月31日現在:293百万ユーロ)であった。
2011年度及び2010年度の上半期において、無形資産の重要な減損損失は認識していない。
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5.1 無形資産の購入コミットメント
2011年6月30日現在、クリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトで発生したCO2排出権及び認証排出削減量を獲
得するためのコミットメントは、関連するすべてのプロジェクトが順調に終了する場合の合意金額に基づくと、合
計694百万ユーロ(2010年12月31日現在:633百万ユーロ)であった。
2011年6月30日、EndesaはGas Natural SDG, S.A.との間で、約245,000人のガス顧客及び38百万ユーロのマドリー
ド地域におけるその他関連資産を購入するという契約を締結した。この契約は監督当局及び公正取引委員会によ
り承認を得る対象となっている。
2011年及び2010年6月30日現在、ジョイント・ベンチャーに関連する無形資産の購入コミットメントは存在しな
い。
注記6. のれん
2010年度の上半期において、エンデサ・グループは、のれんの減損の兆候について考慮していない。使用価値
の計算に使用される主要な前提条件に関して、2010年12月31日の有価証券報告書上の注記3e)及び注記8に開
示した内容からの重要な変更はない。
注記7.持分法適用投資
2011年6月30日及び2010年12月31日現在における、持分法が適用される主なグループ投資会社の詳細は以下
の通りである。
(百万:ユーロ)
2011年
6月30日
ENEL Green Power España, S.L.
2010年
12月31日
793
772
36
30
7
6
13
13
Elcogas, S.A.
-
-
Tecnatom, S.A.
24
22
6
10
35
46
914
899
Nubia 2000, S.L.
GNL Quintero, S.A.
Inversiones Electrogas, S.A.
Sadiel Tecnologías de la Información, S.A.
その他
合計
2010年3月に、ENELグループはEndesaとENEL Green Power(EGP)のスペイン及びポルトガルにおける再生可能
エネルギー事業を、1つの会社へ統合した。当該会社はEGPの連結範囲に含められ、ENELの完全子会社である。
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半期報告書
かかる統合以前に、EGP Españaは366百万ユーロの配当を行い、また128百万ユーロの減資を行った。その後、
Endesaは子会社であるEGP Españaの持分の30%をEGPに326百万ユーロで売却した。EGPはEGP Españaが行った
増資についてその全額を引受けた結果、EGPのEGP Españaに対する持分が60%に増加し、EndesaのEGP España
に対する持分は40%に減少した。かかる増資について、EGPは534百万ユーロの現金及び外部の専門家により市場
価額が280百万ユーロであると評価されたENEL Union Fenosa Renovables, S.A.(Eufer)の50%の株式を拠出し
た。
その結果、EndesaはEGP Españaに対する支配を喪失した。そのため、Endesaはその40%の持分投資を損益計算
書上、持分法により公正価値により計上している。またこの取引について、2010年度上半期において、連結損益計
算書上1,043百万ユーロの資産処分利益として計上している。
注記8.長期及び短期金融資産
8.1.長期金融資産
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の長期金融資産の残高の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年
6月30日
貸付金及びその他の債権
売却可能投資
デリバティブ金融商品
合計
2010年
12月31日
1,541
130
63
1,734
1,432
133
76
1,641
これらの資産の市場価格は実質的に帳簿価額に近似している。
8.2.短期金融資産
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の短期金融資産の残高の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年6月30日
スペインの規制事業からの収益の不足額に対する融資
本土外の超過製造原価に対する補償金 関連会社及び共同支配事業体への貸付金
従業員貸付金
金融デリバティブ
その他の短期貸付金
合計
48/81
3,434
2,654
38
24
155
6,305
2010年12月31日
6,340
2,846
57
21
1
169
9,434
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電力システムにおける不足額の証券化に関連する2010年の規制の変更により、この期間中、当グループは、規
制事業の収益不足を賄い、本土外の発電における未回収原価を補填することから生じた回収権の残高を連結貸
借対照表の短期金融資産へ振替えた。これらの金額は、1年以内に電力システムの不足額の証券化ファンドを通
じて回収される見込である。
2010年7月7日にEndesaは、スペインの電力システム(FADE)の不足額に対する証券化ファンドに取消不能の
コミットメントを通知し、2001年から2008年まで本土外の発電における規制事業の収益不足を賄い、未回収原価
を補填することから生じるすべての回収権を譲渡する。これらの回収権は、例外的な事象が市場で起こらないと
いう前提で、2010年4月9日付のRoyal Decree437/2010に基づき、通知から最長一年以内に証券化される予定であ
る。そのような事象は、常に省庁間委員会による統治となる。通知から1年が経過した後、当初の保有者は当該
ファンドにより証券化されなかった回収権を譲渡するコミットメントを放棄することができる。
2010年度上半期において、FADEは総額7,000百万ユーロの社債を発行し、これにより、Endesaは3,637百万ユー
ロを引き受けた。
契約した権利が、2011年7月7日以前にFADEに譲渡されなかったため、省庁間委員会はFADEが規定された期限内
に上述の権利を取得することを妨げる例外的状況が市場で発生した旨の決議を公表した。これに関し、Endesaは
条件を満たしていないと判断し、翌年である2012年7月7日までこれを延期した。
これらの資産の市場価格は実質的に帳簿価額に近似している。これらの資産は、1.06%から2.00%の間の利率で
利息を獲得している。
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8.3.性質別及び種類別による金融資産の分類
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の営業債権及びその他の債権を除く、金融資産の性質別及び種類別
の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年6月30日現在
損益計算書
を通じて公
トレーディ
正価値で測
ング目的保
定するその
有金融資産
他の金融資
産
売却可能
金融資産
貸付金
及び債権
満期保有
目的投資
ヘッジ手段
のデリバ
ティブ
合計
資本性金融商品
−
−
130
−
−
−
130
負債証券
−
−
−
−
−
−
−
6
−
−
−
−
57
63
−
−
−
1,325
−
−
1,325
6
−
130
1,325
−
57
1,518
資本性金融商品
−
−
−
−
−
−
−
負債証券
−
−
−
−
−
−
−
デリバティブ
−
−
−
−
−
−
−
その他の金融資産
−
−
−
6,305
−
−
6,305
短期金融資産
−
−
−
6,305
−
−
6,305
6
−
130
7,630
−
57
7,823
デリバティブ
その他の金融資産
長期金融資産
合計
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(単位:百万ユーロ)
2010年12月31日現在
損益計算書
を通じて公
トレーディ
正価値で測
ング目的保
定するその
有金融資産
他の金融資
産
売却可能
金融資産
貸付金
及び債権
満期保有
目的投資
ヘッジ手段
のデリバ
ティブ
合計
資本性金融商品
−
−
131
−
−
−
131
負債証券
−
−
−
−
−
−
−
8
−
−
−
−
68
76
−
−
−
1,237
−
−
1,237
8
−
131
1,237
−
68
1,444
資本性金融商品
−
−
5
−
−
−
5
負債証券
−
−
−
−
−
−
−
デリバティブ
−
−
−
−
−
1
1
その他の金融資産
−
−
−
9,428
−
−
9,428
短期金融資産
−
−
5
9,428
−
−
9,434
8
−
136
10,665
−
69
10,878
デリバティブ
その他の金融資産
長期金融資産
合計
2010年度の上半期において、Endesaグループは金融資産の公正価値の計算に当たり、2010年12月31日の有価証
券報告書上の注記g.5及び注記20.1に開示した公正価値のヒエラルキーと同様のレベルを使用しており、変更は
ない。
8.4.金融資産投資に関する取引契約
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、当グループは、金額的重要性のある金融資産投資を行うためのいか
なるコミットメント契約も締結していない。
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注記9.棚卸資産
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の棚卸資産残高の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年6月30日
燃料:
2010年12月31日
1,043
916
核燃料
327
304
その他
716
612
その他棚卸資産
237
224
調整
(13)
(11)
合計
1,267
1,129
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、当グループは債務の返済の担保として、金額的重要性のある棚卸資
産の差入れは行っていない。
9.1.燃料在庫の購入コミットメント
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の燃料在庫の購入コミットメントは、それぞれ27,239百万ユーロで
ある(2010年12月31日現在26,811百万ユーロ)。この金額には、ジョイント・ベンチャーに関連するものは含ま
れていない。これらのコミットメントの一部は、「テイク・オア・ペイ」条項を有する天然ガス購入契約に関連
する。
当社の取締役は、当グループがこれらの義務を履行できると考えているため、本件に関連した偶発債務の発生
を見込んでいない。
注記10.現金及び現金同等物
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の現金及び現金同等物の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年6月30日
2010年12月31日
手許現金及び銀行預金
580
513
現金同等物
968
1,315
1,548
1,828
合計
通常、銀行預金は1日預金した場合の市場金利と同程度の利息が生じる。短期預金は、3ヵ月以内に満期が到
来し、この種の預金に対し市場金利が生じる。現金の利用に関して、重要な金額の制限は存在していない。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、それぞれ1百万ユーロ及び15百万ユーロの現金及び現金同等物が、
売却目的で保有する固定資産及び非継続事業に関連する固定資産として計上されている。
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注記11. 株主持分及び配当金
2011年6月30日及び2010年12月31日現在のグループ連結株主持分の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
親会社持分合計
資本金
資本剰余金
法定準備金
再評価準備金
鉱業枯渇準備金
カナリア諸島投資準備金
分配不能積立金
外貨換算差額
未実現資産及び負債の再評価準
備金
利益剰余金
中間配当
非支配持分合計
株主持分合計
2011年6月30日
18,204
1,271
1,376
285
1,714
40
24
106
687
2010年12月31日
17,776
1,271
1,376
285
1,714
40
24
106
896
(87)
5
12,788
5,211
23,415
12,588
(529)
5,388
23,164
11.1.資本金
2011年及び2010年6月30日時点で、Endesa, S.A.の資本金は総額1,270,502,540.40ユーロであり、額面1.2
ユーロの全額引受・払込済みの1,058,752,117株で、これらの全株式がスペイン証券取引所において上場されて
いる。2010年度の上半期において、株主持分の変動はない。
Endesa, S.A.の株式はチリのサンティアゴの「オフショアー」株式取引所においても取引されている。
2010年12月31日現在、ENELグループは、EEEを通してEndesa社の92.063%の持分を保有しており、これにより
Endesaグループを支配している。2010年度の上半期において、この持分に変動はない。
11.2.配当金
2010年6月21日の年次株主総会で、2009年度の利益に対して1株当たり1.028ユーロを分配し、総額1,088百万
ユーロの配当となることが決定された。
2010年12月20日のエンデサの取締役会において、2010年度の利益に対して1株当たり0.5ユーロ、総額529百万
ユーロの中間配当を支払う事が承認され、当該中間配当は2011年1月3日に支払われた。
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2011年5月9日の年次株主総会において、1株当たり1.017ユーロ、総額1,076百万ユーロの配当を行うことが株
主により承認された。2011年1月3日に支払われた中間配当を加味すると、2010年度の残余の未払配当は1株当た
り0.517ユーロ、総額547百万ユーロの配当金となる。この配当金の支払額は、2011年6月30日現在の連結貸借対
照表において親会社持分の減少として認識されており、2011年7月1日に支払いが行われた。
11.3.その他の情報
2010年12月31日の有価証券報告書上の注記15.1.2に開示されている通り、ENEL出身のEndesaの上級経営者の
特定のメンバーは、ENEL株価に基づくENEL報酬制度の利益を得る。これらの制度に関する特徴は、同注記に説明
されている。
2011年6月30日におけるこれらの制度の概要は、以下の表の通りである。
2008年の株式オプション制度
ストック・オプション数
2008年の制度
2008年12月31日時点で付与されているストック・オプション
567,182
2008年12月31日時点で権利行使されているストック・オプション
-
2008年12月31日時点で失効したストック・オプション
-
2008年12月31日時点のストック・オプション残高
-
2009年に失効したストック・オプション
-
2009年12月31日時点のストック・オプション残高
567,182
2010年に失効したストック・オプション
-
2010年12月31日時点のストック・オプション残高
567,182
2011年1月1日時点で120%で再評価したストック・オプション残高
680,618
2011年6月30日時点のストック・オプション残高
680,618
付与日の公正価値 (ユーロ)
0,165
ボラティリティ
21%
ストック・オプションの失効予定日
2014年12月
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2008年議決権制限株式の制度
議決権制限株式の数
2008年議決権制限株式
2008年12月31日時点の議決権制限株式残高
60,659
2009年に失効した議決権制限株式
-
2009年12月31日時点で権利行使可能な議決権制限株式残高
2010年に失効した議決権制限株式
60,659
-
2010年に権利行使された議決権制限株式
16,880
2010年12月31日時点で権利行使可能な議決権制限株式残高
43,779
2011年1月1日時点で120%で再評価した権利行使可能な議決権制限株
式残高
52,535
2011年度の上半期に権利行使された議決権制限株式
38,015
2011年6月30日時点で権利行使可能な議決権制限株式残高
14,520
付与日の公正価値 (ユーロ)
3,16
議決権制限付き株式の失効予定日
2014年12月
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注記12. 借入金
注記12.1 短期及び長期の借入金
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の、短期及び長期の借入金は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年6月30日
短期
長期
社債及びその他有価証券
金融機関からの借入金
優先株式
その他の借入金(*)
デリバティブを除いた借入金
合計
デリバティブ金融商品
合計
2010年12月31日
短期
長期
1,000
7,039
393
8,131
429
3,421
288
5,074
-
179
-
1,474
197
854
297
896
1,626
11,493
978
15,575
25
1,651
624
12,117
7
985
681
16,256
(*) 2011年6月30日時点で合計429百万ユーロ(414百万ユーロは長期、15百万ユーロは短期に分類される)、2010年12月31日
時点で合計449百万ユーロ(433百万ユーロは長期、16百万ユーロは短期に分類される)のファイナンス・リース債務を含む。
2011年6月30日現在、借入金の想定元本は13,135百万ユーロである(2010年12月31日現在は16,586百万ユー
ロ)。
2011年6月30日及び2010年6月30日現在、借入金の年平均利率はそれぞれ6.4%及び4.4%であった。
注記12.2. 金融負債の性質別及び種類別の分類
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の連結貸借対照表における、性質別・種類別の金融負債(営業債務及
びその他の債務除く)の詳細は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
2011年6月30日
トレーディング
目的保有金融負
債
金融機関からの借入金
社債及びその他有価証券
デリバティブ
その他の金融負債
長期金融負債
金融機関からの借入金
社債及びその他有価証券
デリバティブ
その他の金融負債
短期金融負債
合計
公正価値
1
1
1
1
損益計算書を通
じて公正価値で
評価されるその
他の金融負債
27
533
560
1
2
3
563
563
56/81
借入金及び債務
3,394
6,685
854
10,933
428
1,000
195
1,623
12,556
13,427
ヘッジ手段の
デリバティブ
624
624
24
24
648
648
合計
3,421
7,218
624
854
12,117
429
1,000
25
197
1,651
13,768
14,639
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半期報告書
(単位:百万ユーロ)
2010年12月31日
トレーディング
目的保有金融負
債
金融機関からの借入金
社債及びその他有価証券
デリバティブ
その他の金融負債
長期金融負債
金融機関からの借入金
社債及びその他有価証券
デリバティブ
その他の金融負債
短期金融負債
合計
公正価値
2
2
2
2
4
4
損益計算書を通
じて公正価値で
評価されるその
他の金融負債
57
789
846
846
846
借入金及び債務
ヘッジ手段の
デリバティブ
5,017
8,816
896
14,729
288
393
297
978
15,707
16,539
679
679
5
5
684
684
合計
5,074
9,605
681
896
16,256
288
393
7
297
985
17,241
18,073
2011年度の上半期において、エンデサ・グループは金融負債の公正価値の計算に際し、2010年12月31日で終了
する事業年度の連結財務書類の注記g.5と注記20.1で述べられているヒエラルキーの区分と同じヒエラルキー
の区分を使用し、変更は行っていない。
12.3. その他の事項
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、グループ会社はそれぞれ、合計6,083百万ユーロ及び6,754百万ユー
ロの未引出の融資枠残高を有していた。これらの融資枠は、短期借入債務の借換えを保証するもので、添付の連
結貸借対照表上は長期借入金に表示されている(2010年12月31日で終了する事業年度の連結財務書類注記3ñ
を参照)。これらの融資枠の金額は、流動資産とともに当グループの短期支払債務を十分に補填している。
2011年の上半期における主な取引は以下の通りである。
− 合計3,242百万ユーロの2016年満期の相互長期融資契約の正式化及び再交渉。
− 各種銀行借入金合計715百万ユーロの早期返済。
− ENDESA Capital Finance,L.L.C(以下、本第6において「ENDESA Capital Finance」という。)が
2003年に発行した優先株1,500百万ユーロのうち1,319百万ユーロを一部早期返済。
− 2012年1月に最初の満期を迎える1,410百万ユーロのシンジゲート金融取引を2011年3月に早期解
約。
2010年の上半期における主要な取引は以下の通りである。
− 2009年5月に借入れた2,000百万ユーロの借入金を2010年4月に返済。
− 人員削減に伴う債務に関連する、1,250百万ユーロの金利デリバティブ契約の締結。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在の当グループ全体の総借入金の公正価値は、それぞれ14,639百万ユー
ロ、18,073百万ユーロである。
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2011年6月30日及び2010年12月31日現在、当社株式に転換できる、もしくはある特定の場合に所有者に株式に
転換できる特権あるいは権利を与える債券はない。
一定のグループ会社の金融負債の契約には通常の約款が含まれている。
Endesa, S.A.、 International Endesa, B.V. (以下、本第6において「IEBV」という。) 及び Endesa
Capital, S.A. (完全子会社) (以下、本第6において「Endesa Capital」という。) は、スペインにおける当グ
ループの活動に対する資金調達の大部分は集中化されており、その融資契約に契約破棄及び早期償還につなが
る財務制限条項は含まれていない。
国際的中期社債プログラムの一部としてEndesa Capital及びIEBVが発行する社債に関する契約の概要は以下
の通りである。
− クロスデフォルト条項、すなわち、保証人であるEndesa S.A.もしくは発行者がある特定の債務決済
についてデフォルトした場合(ある一定額以上の場合)、債務を前払いしなければならない。
− 担保提供制限条項、すなわち、発行者もEndesa S.A.も、同様の保証が当該社債に供与されている場
合を除き、ある特定の種類の社債を保護するために、資産についての抵当権、担保権、またはその他
の抵当権を設定することはできない。
− パリパス条項、すなわち、社債と保証が、保証人であるEndesa S.A.もしくは発行者が発行する既存
のあるいは将来の無担保のもしくは非劣後の社債のいずれとも、少なくとも同順位である。
Endesa S.A.、IEBV 及びENDESA Capital の債務を規定している契約には、Enersisグループの債務に関連する
いかなるクロスデフォルト条項も含んでいない。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、信用格付に関連する条項に関して、Endesa S.A.は、信用格付がある
一定水準以下まで下がった場合に、追加保証または再交渉が要求される金融取引をそれぞれ352百万ユーロ、450
百万ユーロ締結している。
Endesa Generación S.A.(完全子会社)(以下、本第6において「Endesa Generación」という。)とラテ
ンアメリカの子会社の第三者に対する負債を規定する契約は、この種の契約では国際的な水準で使用される標
準的なプロジェクト・ファイナンス条項を含んでいる。また、当該条項は、プロジェクトに割当てられた全ての
資産が債権者に担保として差し入れられなければならないことを要求している。このような内容の条項を含む
第三者に対する負債の未決済残高は、2011年6月30日現在531百万ユーロ(2010年12月31日時点では526百万ユー
ロ)であった。
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半期報告書
Enersis,S.A(以下、本第6において「Enersis」という。) 及びEndesa Nacional de Electricidad S.A(以
下、本第6において「Endesa Chile」という。)の金融負債の一部は、クロスデフォルト条項に従うこととされ
ており、一定の状況の下で、仮にチリ以外の子会社の1社が、支払不履行(30百万米ドル以上)やその他の支払義
務不履行(50百万米ドル以上)となった場合(個々の借入により異なる)、当該負債の早期償還が要求される。
これにより、Enersis及びEndesa Chileの負債の一部が早期償還を迎える可能性がある。Endesa Chileは、2011年
7月に期日を迎える融資枠を有しているが未引出である。この契約に関連するクロスデフォルト条項は、外国子
会社の状況に関連している。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、Endesa S.A.及びその主要な子会社のいずれにも、債務の早期償還を
要求する財務制限条項及びその他の財務的負担に関する不履行はなかった。
当グループの取締役は、これらの条項の存在が添付の連結貸借対照表上の流動/固定の分類に変更をもたら
すことはないと考えている。
注記13. リスク管理方針
2011年度上半期において、エンデサ・グループは、2010年12月31日に終了した連結財務書類の注記に記載され
たものと同様のリスク管理方針に従っている。
金融商品及びヘッジの区分は2010年12月31日に終了した連結財務書類の注記に記載されている。
注記14. 売却目的保有の固定資産及び非継続事業
2011年上半期における売却目的保有の固定資産及び非継続事業に関連する固定資産と売却目的保有の固定負
債及び非継続事業に関連する負債の主な変動は以下の通りである。
Compañía Americana de Multiservicios Ltda.
2011年2月24日、Enersisは、チリ子会社であるCAMのグループ資産をGraña y Montero S.A.A.に売却した。当
該会社の資産売却に関する合意価格は14百万ユーロ(20百万USドル)であり、これにより税引後利益8百万ユー
ロが発生した(注記2.3.1.参照)。
Synapsis Soluciones y Servicios IT Ltda.
2011年3月1日、Enersisは、チリ子会社であるSynapsisのグループ資産をRiverwood Capital L.P.に売却した。
当該会社の売却価格は37百万ユーロ(52百万USドル)であり、税引後利益5百万ユーロが生じた(注記2.3.1.参
照)。
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システム及び遠距離通信事業
2011年3月30日、エンデサは、支配株主であるEEEに対し、エンデサのシステム及び遠距離通信事業を250百万
ユーロで移譲する契約を締結した。当該合意に従い、当該事業に含まれる資産及び負債はそれぞれ100百万ユー
ロ及び26百万ユーロであり、2011年6月30日における中間連結貸借対照表において売却目的保有の固定資産及び
非継続事業に関連する固定資産及び売却目的保有の固定負債及び非継続事業に関連する固定負債として表示さ
れている。売却は7月までに完了し、発生した税引後利益176百万ユーロは2011年下半期の連結財務書類において
認識される予定である。
上記の資産もしくは2010年12月31日の連結貸借対照表において既に認識されている資産について、事業部門
別あるいは地域別で重要なものはない。また2011年度及び2010年度の上半期の中間連結損益計算書に非継続事
業からの損益は含まれていない。
2011年6月30日及び2010年12月31日における売却目的保有固定資産及び非継続事業に関連する固定資産、及び
売却保有目的負債及び非継続事業に関連する負債について、セグメント別の詳細は以下の通りである。
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売却目的保有の固定資産及び非継続事業に関連する固定資産、及び売却目的保有の固定負債及び非継続事業に関連
する固定負債の性質別の詳細
(単位:百万ユーロ)
2011年6月30日
スペイン、
ポルトガ
ル及びそ
の他
ラテンア
メリカ
2010年12月31日
合計
スペイン、
ポルトガル
及びその他
ラテンア
メリカ
合計
資産
567
-
567
385
41
426
有形固定資産
314
-
314
166
26
192
投資不動産
無形固定資産
55
-
55
23
4
27
196
-
196
196
-
196
1
1
-
1
1
-
2
9
2
9
固定資産
のれん
持分法適用投資
長期金融資産
繰延税金資産
25
-
25
24
83
107
棚卸資産
営業債権及びその他の債権
短期金融資産
現金及び現金同等物
資産合計
24
1
592
-
24
1
592
14
10
409
12
55
1
15
124
固定負債
繰延収益
長期引当金
長期借入金
その他の長期負債
繰延税金負債
流動負債
短期借入金
短期引当金
営業債務及びその他の債務
負債合計
128
49
56
4
19
11
11
139
-
128
49
56
4
19
11
11
139
74
29
31
14
19
19
93
14
5
1
8
105
10
95
119
26
65
1
15
533
88
29
36
1
22
124
10
114
212
流動資産
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注記15. セグメント報告
15.1. セグメンテーションの基礎
事業活動の遂行において、当グループの組織は、電力及びガスの発電(ガス)、送電(ガス)、配電(ガス)、小売及び
関連サービスの提供から成る中核事業に優先度を置いている。また、2つの主要な事業ラインを設定しており、そ
れは地理的区分に基づいている。
− スペイン、ポルトガル及びその他の地域(以下、本第6において「スペイン及びポルトガル」という。)
− ラテンアメリカ(以下、本第6において「LATAM」という。)
当グループの企業組織は基本的に事業の企業組織及びセグメントの企業組織と一致しているため、下記のセグ
メント報告において設定された配分基準は、各セグメントを構成する各社の財務情報に基づく。
セグメント間の取引はその目的及び条件に関し、通常の事業活動の一部を形成する。
15.2.セグメント報告
2011年度及び2010年度の上半期の連結損益計算書と、2011年6月30日及び2010年12月31日における連結貸借対照
表のセグメント情報は以下の通りである。
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セグメント情報:2011年度及び2010年度の上半期の連結損益計算書
(単位:百万ユーロ)
収益
売上高
その他の営業収益
仕入及びサービス
仕入電力
消費燃料原価
送電費用
その他変動仕入及びサービス
貢献利益
自家建設資産
人件費
その他の固定営業費用
営業純利益/(損失)
償却費、減価償却費及び減損損失
営業利益
金融収益/(費用)(純額)
金融収益
金融費用
為替差損益
持分法適用会社の損益
その他の投資利益(損失)
資産処分利益(損失)
税引前当期純利益
法人所得税
継続事業の税引後当期純利益
非継続事業の税引後当期純利益
当期純利益
親会社に帰属
非支配持分に帰属
スペイン
及び
ポルトガ
ル
11,230
10,433
797
(8,033)
(3,087)
(1,188)
(2,851)
(907)
3,197
73
(533)
(673)
2,064
(735)
1,329
(123)
204
(368)
41
22
4
(15)
1,217
(254)
963
963
963
-
2011年上半期
ラテン
アメリカ
4,964
4,723
241
(2,847)
(1,326)
(683)
(282)
(556)
2,117
34
(269)
(453)
1,429
(290)
1,139
(177)
193
(362)
(8)
7
1
16
986
(291)
695
695
320
375
63/81
合計
16,194
15,156
1,038
(10,880)
(4,413)
(1,871)
(3,133)
(1,463)
5,314
107
(802)
(1,126)
3,493
(1,025)
2,468
(300)
397
(730)
33
29
5
1
2,203
(545)
1,658
1,658
1,283
375
スペイン
及び
ポルトガ
ル
10,526
9,909
617
(7,100)
(2,561)
(849)
(2,792)
(898)
3,426
88
(568)
(674)
2,272
(669)
1,603
(371)
57
(399)
(29)
(3)
7
1,079
2,315
(502)
1,813
1,813
1,808
5
2010年上半期
ラテン
アメリカ
4,587
4,353
234
(2,423)
(1,099)
(578)
(262)
(484)
2,164
21
(262)
(345)
1,578
(370)
1,208
(221)
107
(338)
10
(1)
4
990
(248)
742
742
312
430
合計
15,113
14,262
851
(9,523)
(3,660)
(1,427)
(3,054)
(1,382)
5,590
109
(830)
(1,019)
3,850
(1,039)
2,811
(592)
164
(737)
(19)
(3)
6
1,083
3,305
(750)
2,555
2,555
2,120
435
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
セグメント情報:2011年6月30日及び2010年12月31日の貸借対照表
(単位:百万ユーロ)
資産
固定資産
有形固定資産
投資不動産
無形資産
のれん
持分法適用投資
長期金融資産
繰延税金資産
流動資産
棚卸資産
営業債権及びその他の
債権
短期金融資産
現金及び現金同等物
売却目的及び非継続事
業の資産
資産合計
株主持分及び負債
株主持分
親会社持分
非支配持分
固定負債
繰延収益
長期引当金
長期借入金
その他の長期債務
繰延税金資産
流動負債 短期借入金
短期引当金
営業債務及びその他の
負債
売却目的資産及び非継
続事業の資産に関連す
る負債
株主資本及び負債合計
スペイン
及び
ポルトガ
ル
2011年6月30日
ラテン
アメリカ
合計
スペイン
及び
ポルトガ
ル
2010年12月31日
ラテン
アメリカ
合計
25,840
21,727
13
927
18
893
831
1,431
11,936
1,155
17,075
10,473
49
2,339
2,602
21
903
688
3,397
112
42,915
32,200
62
3,266
2,620
914
1,734
2,119
15,333
1,267
25,960
22,001
13
845
18
881
835
1,367
14,819
1,028
17,595
10,895
56
2,322
2,779
18
806
719
4,214
101
43,555
32,896
69
3,167
2,797
899
1,641
2,086
19,033
1,129
3,598
2,023
5,621
3,765
2,344
6,109
6,228
363
77
1,185
6,305
1,548
9,377
240
57
1,588
9,434
1,828
592
-
592
409
124
533
37,776
13,223
13,205
18
16,344
4,212
3,648
7,174
533
777
8,209
713
742
20,472
10,192
4,999
5,193
6,842
5
705
4,943
173
1,016
3,438
938
150
58,248
23,415
18,204
5,211
23,186
4,217
4,353
12,117
706
1,793
11,647
1,651
892
40,779
12,798
12,800
(2)
20,123
3,930
3,967
10,952
490
784
7,858
5
838
21,809
10,366
4,976
5,390
7,260
6
747
5,304
112
1,091
4,183
980
182
62,588
23,164
17,776
5,388
27,383
3,936
4,714
16,256
602
1,875
12,041
985
1,020
6,615
2,350
8,965
6,922
2,902
9,824
139
-
139
93
119
212
37,776
20,472
58,248
40,779
21,809
62,588
64/81
EDINET提出書類
エンデサ(E05846)
半期報告書
注記16. 関連当事者との取引及び残高
当社と関連当事者である子会社及びジョイント・ベンチャー間の取引は、(それらの目的及び条件の観点
から)当社の通常の事業活動の一部を形成するものであり、連結上消去されている。従って、それらの取引は
この注記において開示されていない。
2011年及び2010年6月30日時点、当社と子会社及びジョイント・ベンチャー間の取引に係る貸倒引当金が計
上されている。
当注記の趣旨から、エンデサ・グループの連結財務書類に含まれないEnelグループの全ての会社は重要な
株主とみなされた。
すべての関連当事者との取引は一般の取引条件と同様に行われている。
16.1.費用、収益及びその他の取引
2011年度及び2010年度の上半期に行われた関連当事者との取引の詳細は以下の表の通りであった。これらは
すべて一般の取引条件と同様に行われた取引である。
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エンデサ(E05846)
半期報告書
16.1.1. 収益及び費用
(単位:千ユーロ)
2011年上半期
グループの
重要な株主
取締役及び
従業員、会社、
上級管理職
その他の
合計
関連当事者
事業体
金融費用
527
-
-
-
527
26,583
-
-
-
26,583
研究開発の譲渡及びライセンス契約
-
-
-
-
-
リース
-
-
-
-
-
634
-
-
-
634
144,865
-
-
-
144,865
-
-
-
-
-
資産処分損失
-
-
-
-
-
その他の費用
121,302
-
-
-
121,302
費用
293,911
-
-
-
293,911
449
16
-
-
465
経営管理及び業務協力契約
-
-
-
-
-
研究開発の譲渡及びライセンス契約
-
-
-
-
-
リース
10
-
-
-
10
サービスの受領
65
-
-
-
65
88,857
-
-
-
88,857
資産処分利益
226
-
-
-
226
その他の利益
165,140
-
-
-
165,140
収益
254,747
16
-
-
254,763
経営管理及び業務協力契約
サービスの受領
商品の購入(完成品及び仕掛品)
回収不能または回収が困難な債権の
再評価
金融収益
商品の販売(完成品及び仕掛品)
66/81
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エンデサ(E05846)
半期報告書
(単位:千ユーロ)
2010年上半期
グループの
取締役及び
重要な株主
その他の
個人、会社、
合計
上級管理職
関連当事者
事業体
金融費用
78
-
-
-
78
25,902
1,237
-
-
27,139
研究開発の譲渡及びライセンス契約
-
-
-
-
-
リース
-
-
-
-
-
1,113
-
-
-
1,113
223
-
-
-
223
-
-
-
-
-
資産処分損失
-
-
-
-
-
その他の費用
28,548
-
-
-
28,548
費用
55,864
1,237
-
-
57,101
2,789
17
-
-
2,806
43
-
-
-
43
-
-
-
-
-
リース
30
-
-
-
30
サービスの受領
30
-
-
-
30
26,451
-
-
-
26,451
資産処分利益
1,043,000
-
-
-
1,043,000
その他の利益
31,714
-
-
-
31,714
1,104,057
17
-
-
1,104,074
経営管理及び業務協力契約
サービスの受領
商品の購入(完成品及び仕掛品)
回収不能または回収が困難な債権の
再評価
金融収益
経営管理及び業務協力契約
研究開発の譲渡及びライセンス契約
商品の販売(完成品及び仕掛品)
収益
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エンデサ(E05846)
半期報告書
16.1.2. その他の取引
(単位:千ユーロ)
2011年上半期
グループの
重要な株主
取締役及び
その他の
個人、会社、
上級管理職
合計
関連当事者
事業体
有形固定資産、無形資産、またはその
-
-
-
-
-
融資契約(貸手)
-
-
-
-
-
ファイナンス・リース契約(貸手)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
融資契約(借手)
-
1,823
-
-
1,823
ファイナンス・リース契約(借手)
-
-
-
-
-
-
41
-
-
41
保証の提供
-
-
-
-
-
保証の受入
-
11,600
-
-
11,600
取得したコミットメント
-
-
-
-
-
コミットメント/保証の解約
-
-
-
-
-
487,359
5
-
-
487,364
-
-
-
-
-
他の資産の購入
融資及びリース契約(貸手)の返済
または解約
有形固定資産、無形資産、またはその
他の資産の売却
融資及びリース契約(借手)の返済
または解約
配当及びその他の分配利益
その他の取引
68/81
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エンデサ(E05846)
半期報告書
(単位:千ユーロ)
2010年上半期
グループの
取締役及び
重要な株主
その他の
個人、会社、
合計
上級管理職
関連当事者
事業体
有形固定資産、無形資産、またはその
-
-
-
-
-
融資契約(貸手)
-
-
-
-
-
ファイナンス・リース契約(貸手)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
融資契約(借手)
-
1,883
-
-
1,883
ファイナンス・リース契約(借手)
-
-
-
-
-
-
44
-
-
44
保証の提供
-
-
-
-
-
保証の受入
-
14,946
-
-
14,946
取得したコミットメント
-
-
-
-
-
コミットメント/保証の取消
-
-
-
-
-
487,359
5
-
-
487,364
-
-
-
-
-
他の資産の購入
融資及びリース契約(貸手)の返済
または解約
有形固定資産、無形資産、またはその
他の資産の売却
融資及びリース契約(借手)の返済
または解約
配当及びその他の分配利益
その他の取引
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半期報告書
16.1.3.関連会社及びジョイント・ベンチャー
関連会社及びジョイント・ベンチャーとの取引は、主に、貸付金(2011年6月30日現在残高:126百万ユーロ、2010
年12月31日現在残高:201百万ユーロ)及び、保証提供(2011年6月30日現在残高:192百万ユーロ、2010年12月31日
現在残高:265百万ユーロ)に関するものである。
16.1.4. 取締役の報酬及びその他の便益
2011年度及び2010年度の上半期における取締役が受領した報酬及びその他の給付の詳細は以下の通りである。
取締役
金額(千ユーロ)
報酬の種類
2011年上半期
2010年上半期
固定報酬
967
969
変動報酬
907
846
出席手当
175
168
規約上の取締役の報酬
-
-
株式オプション及び金融商品取引
-
-
71
10
2,120
1,993
その他
合計
取締役
その他の給付
金額(千ユーロ)
2011年上半期
2010年上半期
前渡金
-
-
貸付金の供与
-
-
314
295
-
-
330
151
-
-
年金基金及び年金制度:拠出
年金基金及び年金制度:引受債務
生命保険の保険料
取締役の利益に供された保証
2011年度及び2010年度の上半期に上級管理職が受領した報酬は、それぞれ10,835千ユーロ及び10,025千ユー
ロであった。
2011年6月30日現在及び2010年6月30日現在、当社は取締役及び上級管理職に対する早期退職及び年金債務を
全額引当済みである。
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半期報告書
注記17. 人員
下記の該当期間及び該当日現在におけるエンデサ・グループの事業別、職務別及び性別別の平均人員の詳細
は以下の通りである。
期末人員数(人)
2011年6月30日
男性
女性
2010年12月31日
合計
男性
女性
合計
スペイン、ポルトガル、及びその他の国の電力事業
9,808
2,512
12,320
9,878
2,392
12,270
ラテンアメリカの電力事業
8,642
2,280
10,922
9,800
2,662
12,462
18,450
4,792
23,242
19,678
5,054
24,732
合計
期末人員数(人)
2011年6月30日
男性
女性
2010年12月31日
合計
男性
女性
合計
管理職
544
74
618
569
71
640
研究職
5,551
1,971
7,522
6,071
2,165
8,236
中間管理職
10,832
2,278
13,110
11,384
2,367
13,751
現場労働者
1,523
469
1,992
1,654
451
2,105
18,450
4,792
23,242
19,678
5,054
24,732
合計
平均人員数(人)
2011年上半期
男性
女性
2010年上半期
合計
男性
女性
合計
スペイン、ポルトガル、及びその他の国の電力事業
9,891
2,467
12,358
10,860
2,624
13,484
ラテンアメリカの電力事業
8,977
2,393
11,370
9,961
2,576
12,537
18,868
4,860
23,728
20,821
5,200
26,021
合計
平均人員数(人)
2011年上半期
男性
女性
2010年上半期
合計
男性
女性
合計
管理職
559
75
634
637
82
719
研究職
5,707
2,003
7,710
6,190
2,075
8,265
中間管理職
11,055
2,312
13,367
11,811
2,480
14,291
現場労働者
1,547
470
2,017
2,183
563
2,746
18,868
4,860
23,728
20,821
5,200
26,021
合計
71/81
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エンデサ(E05846)
半期報告書
2011年度及び2010年度の上半期ジョイント・ベンチャーの従業員の平均数は、それぞれ、1,333名と1,281名
だった。
注記18. その他の情報
2011年度及び2010年度の上半期において、当要約中間連結財務書類の他の注記に記載した事項を除き、重要性
のある事項はない。
18.1.訴訟
2011年度上半期において、当グループの偶発債務には以下の変化があった。
− 2009年3月にJosel, S.L.は計画状況が変わったとして、建物の売買契約の解除と85百万ユーロ及び金利の
払い戻しを求めてEDEに対して訴訟を起こした。4月3日、EDEは販売契約の解除を求めた当該主張に対して
異議を申し立てた。予備諮問は2009年10月20日に行われ、法定審問は2010年7月13日に開かれた。2011年5月
9日に判決が言い渡され、契約無効による売買代金の返還をEDEに要求した。EDEは当該判決に対して不服申
し立てを行った。
− 2009年7月3日、the Spanish Ministry of Industry, Tourism and Trade (MITyC)は2013年7月6日にSanta
María de Garoña原子炉設備を永久的閉鎖することを命じた。この設備は、Endesa Generación と
Iberdrola Generación S.A.がそれぞれ50%の所有権を持つNuclenor S.A (以下、本第6において
「Nuclenor」という。) が保有している。既存のライセンスを更に10年間延長する要求に対して、MITyCは4
年間のみの延長に同意した。この命令に対する不服申立てがスペインの高等裁判所に2009年9月14日に出
された。2011年7月14日、不服申し立ては却下され、2013年7月6日に設備を閉鎖すること及び賠償請求の棄
却が決定された。最高裁判所への上訴の可能性が検討されている。
− 2009年4月2日の決定では、スペイン国家競争機関(CNC)は、EDEに対して独占禁止法(以下、本第6におい
て「LDC」という。)第6条及び欧州条約第82条違反で15百万ユーロの罰金を科した。これは、EDEが自らの
優先的地位を乱用し、販売者であるCéntrica Energía, S.L. (以下、本第6において「Céntrica」とい
う。) が6月4日にRoyal Decree 1535/2002によって作られた供給場所情報システム(以下、本第6におい
て「SIPS」という。)へアクセスするのを阻害したこと、及び、顧客についての商業的データをグループの
サプライヤーであるENDESA Energía(完全子会社)(以下、本第6において「ENDESA Energía」とい
う。)に転送すしたことに対するものである。これに対し、2009年5月18日、延期を求めてスペインの高等裁
判所に不服が申し立てられた。2011年5月26日、スペイン高等裁判所はCNCの決定を支持する判決を下した。
6月に当該判決に対する上訴を最高裁判所に提起した。
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− ENDESA Ingeniería, S.L. (以下、本第6において「 ENDESA Ingeniería」という。) 及び Vestas Eó
lica, S.A.(ジョイント・ベンチャー)は、Eólica el Pedregoso, S.L. 及び Eólica del Pino, S.L.
に対して風力発電所建設に関する一括契約を締結した。風力発電所が完成した後に、風力タービンの基盤
に影響する様々な問題が発見され、複数の風力タービンが操業停止した。風力発電所全体が影響を受けた。
風力発電所の所有者は、ジョイント・ベンチャーに参加する企業に対し、建設された風力発電所が目的を
達成していないとして、契約不履行とする仲裁請求を申立てた。 原告は契約の破棄のみならず、風力発電
所の建設費及び廃棄費用総額及び損害に対する補償を要求した。
− 2011年5月6日、Gesolpac, S.L.(以下、本第6において「Gesolpac」という。)は、バダホスの第一商業法
廷においてEDEに対して訴訟を提起した。当該訴訟はバダホスでのEDEの事業に関連する損害に対する契約
外の請求であった。その要求金額は118百万ユーロである。
− スペイン高等裁判所は2011年6月9日、エンデサのタックスグループによる1998年及び1999年の税務見積り
に関するエンデサの不服申立に対して部分的に支持する2つの決定を行った。同法廷は2000年及び2001年
の税務見積りに関する不服申立てについても審理中である。スペイン高等裁判所が設定した判断基準に従
い、エンデサのタックスグループの会社に対して63百万ユーロの未払利息が認識されており、この基準に
よる税金支払が要求されている。スペインの税務当局は上記の決定に対して上訴を行うと考えられる。
当グループの経営者は、2011年6月30日現在の要約中間連結財務書類で認識されている引当金は、当該注記に
記載された訴訟、仲裁手続等から生じるリスクを十分にカバーしていると考えており、認識された引当金以外の
負債が生じることは予想していない。
2011年度及び2010年度の上半期における訴訟関連の支払額は、それぞれ6百万ユーロ及び12百万ユーロであっ
た。
18.2.当該期間におけるその他の取引
2011年度上半期においてファクタリング取引が行われており、これによる残高は2011年6月30日現在において
466百万ユーロであった。当該残高は、当該日における連結貸借対照表からオフバランスされている。
18.3.その他の債務
2011年6月30日現在、当グループは46,972百万ユーロの将来電力購入コミットメントを有している(2010年12
月31日現在:41,771百万ユーロ)。当該金額のうち、それぞれ25百万ユーロ及び1百万ユーロはジョイント・ベ
ンチャーに帰属するものである。
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注記19. 後発事象
2011年6月、Fecsa/Enher/Hidroempordáの退職者グループとの確定給付年金コミットメントを充足するため、
384百万ユーロを支払い、エンデサ・グループの従業員年金制度を保険に入れた。
2011年6月30日からこの要約中間連結財務書類の公布日までの間に、その他の重要な事象は発生していない。
附表Ⅰ:連結範囲の変更
エンデサグループを構成する会社:2011年度上半期における連結範囲への組入
会社
(アルファベット順)
組入日
CENTRAL VUELTA DE
11/05/2011
OBLIGADO, S.A.
ENDESA INGENIERÍA,
S.L.U. ‒ ENEL SOLE, 21/01/2011
S.R.L., U.T.E III
ENDESA INGENIERÍA,
S.L.U. ‒ ENEL SOLE, 02/03/2011
S.R.L., U.T.E IV
ENDESA INGENIERÍA,
S.L.U. ‒ ENEL SOLE, 27/05/2011
S.R.L., U.T.E V
持分割合
持分割合
2011年6月30日現在
2010年12月31日現在
議決権割合 資本割合
議決権割合 資本割合
連結方式
連結方式
(%)
(%)
(%)
(%)
40.90
10.78
PC
50.00
50.00
PC
-
-
-
-
-
-
50.00
50.00
PC
-
-
-
50.00
50.00
PC
-
-
-
(訳者注:FC=完全連結、PC=比例連結)
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附表Ⅰ:連結範囲の変更
エンデサグループを構成する会社:2011年度上半期における連結範囲からの除外
会社(アルファベット順)
AGRICOLA E INMOBILIARIA PASTOS
VERDES LIMITADA
COMPAÑÍA AMERICANA DE
MULTISERVICIOS, LTDA.
COMPAÑÍA AMERICANA DE
MULTISERVICIOS, LTDA. (BRASIL)
COMPAÑÍA AMERICANA DE
MULTISERVICIOS, LTDA. (COLOMBIA)
COMPAÑÍA AMERICANA DE
MULTISERVICIOS, LTDA. (ARGENTINA)
COMPAÑÍA AMERICANA DE
MULTISERVICIOS DEL PERÚ, S.R.L.
SISTEMAS SEC, S.A.
SYPNASIS ARGENTINA, S.R.L.
SYPNASIS BRASIL, LTDA.
SYPNASIS COLOMBIA, LTDA.
SYPNASIS PERÚ, S.R.L.
SYPNASIS SOLUCIONES Y SERVICIOS
IT, LTDA.
SOCIEDAD CONSORCIO INGENDESA ARA
LIMITADA
持分割合
2011年6月30日現在
議決権
資本割合
割合
連結方式
(%)
(%)
持分割合
2010年12月31日現在
議決権
資本割合
割合
連結方式
(%)
(%)
-
-
-
55.00
33.34
FC
-
-
-
100.00
60.62
FC
-
-
-
100.00
60.62
FC
-
-
-
100.00
60.62
FC
100.00
60.62
FC
-
-
-
-
-
-
100.00
60.62
FC
-
-
-
49.00
100.00
100.00
100.00
100.00
29.71
60.62
60.62
60.62
60.62
PC
FC
FC
FC
FC
-
-
-
100.00
60.62
FC
-
-
-
50.00
18.18
PC
(訳者注:FC=完全連結、PC=比例連結、EM=持分法適用)
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附表Ⅰ:連結範囲の変更
エンデサグループを構成する会社:2011年度上半期における持分割合の変更
会社(アルファベット順)
ENDESA BRASIL, S.A.
EMPRESA ELÉCTRICA CABO
BLANCO, S.A.
持分割合
持分割合
2011年6月30日現在
2010年12月31日現在
議決権割合 資本割合
議決権割合 資本割合
連結方式
連結方式
(%)
(%)
(%)
(%)
100.00
62.45
FC
97.30
59.74
FC
100.00
100.00
FC
80.00
80.00
FC
(訳者注:FC=完全連結、PC=比例連結)
附表Ⅰ:連結範囲の変更
関連会社:2011年度上期における組入、除外及び持分割合変更
会社(アルファベット順)
組入:
ETRA CATALUNYA ‒ MONCOBRA,
S.A. ‒ ENDESA INGENIERÍA,
S.L.U., U.T.E.
除外:
KONECTA CHILE, S.A.
持分割合変更:
SADIEL TECNOLOGÍAS DE LA
INFORMACIÓN, S.A.
持分割合
2011年6月30日現在
議決権
資本割合
割合
連結方式
(%)
(%)
20.00
20.00
EM
22.00
22.00
(FC:完全連結、PC:比例連結)
前へ
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持分割合
2010年12月31日現在
議決権
資本割合
割合
連結方式
(%)
(%)
-
-
-
26.20
15.88
EM
EM
37.50
37.50
EM
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2【その他】
(1) 後発事象
中間連結財務書類に対する注記19を参照のこと。
(2) 訴訟
中間連結財務書類に対する注記18.1を参照のこと。
3【日本とIFRSとの会計原則及び報告実務の相違】
下記に記載されている国際財務報告基準(IFRS)と日本で一般に認められた会計原則(JGAAP)との相違は、当社が採用してい
るIFRSと日本で適用されているJGAAPとの相違を全て明示するものではない。従って、これらの会計原則の相違に起因する財務
書類への影響は、下記に明示された相違のみに限られるものではない。更に当社は、当該相違を特定し、その金額を測定してい
ないので、必要と思われる場合は、会計の専門家に相談することが推奨される。
(a) 過年度の経営成績の修正再表示
国際財務報告基準では、IAS第8号(会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬)で規定されているように、新しい会計原則が
公表されたときに通常生ずる会計方針の変更、あるいは過年度の財務書類に重要で基本的な誤謬が発見された場合には、その
変更または誤謬の累積的影響額を過年度の財務書類の修正再表示及び期首利益剰余金の修正として記録しなければならない。
現行の日本の会計原則では、会計方針の変更があった場合、過年度数値は再表示されず、変更による影響が会計方針の説明の
中でのみ記載されるが、2011年4月1日以降開始事業年度の期首以降に行われる会計上の変更及び過去の誤謬の訂正から過年
度遡及修正の基準が適用される。
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(b) 金融商品
国際財務報告基準では、IAS第39号(金融商品:認識及び測定)において、デリバティブ商品は、貸借対照表上公正価値による
計上が求められる。デリバティブ商品が、公正価値ヘッジ、キャッシュ・フロー・ヘッジ、在外営業活動体に対する純投資の
ヘッジのヘッジ要件を満たしたものでなければ、デリバティブ商品の損益は損益計算書に計上される。このデリバティブ商品
がヘッジ会計要件を満たすものであれば、直接資本に計上、もしくは損益計算書に計上することでヘッジ対象の公正価値の変
動から生じる損益と相殺される。
日本の会計原則では、ヘッジ会計を適用しうる場合を除き、公正価値をもって貸借対照表価額とし、評価差額は当期の損益と
して処理することが求められている。ヘッジ会計では、原則として、ヘッジ手段を公正価値で測定する際に生じる損益の変動額
は、ヘッジ対象から生じる損益が認識されるまで繰延られる。ただし、その他有価証券については、ヘッジ対象に係る相場変動
等を損益に反映させる時価ヘッジも認められる。
(c) 減損の戻入
国際財務報告基準では、IAS第36号(資産の減損)で、過年度に減損処理を実施したのれん以外の資産について、報告期間ご
とに過年度に認識した減損の兆候が存在しない、もしくは改善しているかを検討しなければならない。必要があれば過年度に
計上した減損損失を、償却分を調整した当初の帳簿価額を上回らない範囲で減損の戻入を行う。
日本の会計原則では、全ての資産について減損の戻入を行うことはできない。
(d) 減損のレビュープロセス
国際財務報告基準では、IAS第36号(資産の減損)で、減損の兆候が存在する場合に、資産の帳簿価額がその回収可能価額を上
回る金額として減損損失を算定する。回収可能価額は(i)売却費用控除後の公正価値及び(ii)使用価値(処分価値を含め、使用
を通じて発生する将来キャッシュ・フローの現在価値)のうちいずれか高い金額となる。
日本の会計原則では、最初に資産の帳簿価額を、使用及び最終的処分を通じて発生する割引前キャッシュ・フローの総額と
比較する。その結果、資産の帳簿価額が割引前キャッシュ・フローの総額よりも大きいため回収不能であると判断された場合、
資産の帳簿価額と割引キャッシュ・フローの総額との差額を減損損失として認識する。
(e) 従業員給付
国際財務報告基準では、IAS第19号(従業員給付)で、数理計算上の差異について、以下の2つのうちの1つの方法で認識される。
株主持分に認識され、包括利益計算書に計上される方法、または、コリドーアプローチを用いて損益計算書に計上される方法。
日本の会計原則では、数理計算上の差異は、通常、平均残存勤務年数内の一定の期間にわたり償却され毎期の償却額は損益
として認識される。
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(f) 有給休暇
国際財務報告基準では、IAS第19号(従業員給付)で一定の条件が満たされた場合、将来の休暇に関する従業員の受給権に対し
て債務を認識することが要求される。
日本の会計原則では有給休暇に関する会計処理については言及しておらず、日本における一般的な会計慣行では関連する債
務の認識は行なわれない。
(g) のれん
国際財務報告基準では、IFRS第3号(企業結合)及びIAS第36号(資産の減損)でのれんは償却せず減損の有無を毎年検討する
ことが求められている。日本の会計原則では、のれん及びその他の無形資産は、その効果が及ぶ期間又は契約期間等(20年以
内)にわたって償却される。
(h) 売却目的で保有する非流動資産及び廃止事業
国際財務報告基準では、IFRS第5号(売却目的で保有される非流動資産及び廃止事業)で、(1)売却目的で保有される資産は帳
簿価額と売却費用控除後の公正価値のいずれか低い価額で測定し、その後の減価償却を中止する。(2)売却目的で保有される
資産は貸借対照表上区分して表示され、また、廃止事業に係る損益についても損益計算書上区分して表示される。
日本の会計原則では、特に規定されていない。
(i) 研究開発費
国際財務報告基準では、IAS第38号(無形資産)で、開発段階の支出は一定の要件に従い資産計上される。
日本の会計原則では、研究開発費は原則として発生時に費用として処理される。
(j)企業結合
国際財務報告基準では、改定後IFRS第3号(企業結合)で、取得企業は、取得日における条件付対価の公正価値を被取得企業
との交換取引で移転された対価の一部として認識する。取得日に存在した事実及び状況について取得日後の測定期間内に情報
を入手した場合を除き、対価またはのれんの変更はなされない。のれんの当初認識及び非支配持分(少数株主持分)について
は、以下の2つの方法から選択適用できる:1)非支配持分も含めた被取得企業全体を公正価値で測定し、のれんは非支配持分に
帰属する部分も含めて認識する方法(いわゆる全部のれんアプローチ) 2)非支配株主持分は被取得企業の識別可能純資産
の公正価値に対する比例持分相当額として測定し、のれんは被取得企業の持分相当額についてのみ認識する方法(いわゆる買
入のれんアプローチ)。
日本の会計原則では、条件付取得対価として交付又は引渡しが確実となり、時価が合理的に決定可能となった時点で対価と
して認識し、のれんを修正する。修正は、暫定的な会計処理期間内に限られない。また一部の取引コストは買収費用に含まれ、の
れんに含まれる。
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(k)少数株主持分
国際財務報告基準では、IAS第27号(連結及び個別財務諸表)の改定で、支配に変更がない場合は少数株主持分との取引は全
て資本取引とするよう求めている。支配喪失の場合、投資持分の残額は、公正価値で評価され、損益として認識される。
日本の会計原則では、支配に変更がない場合は、追加取得時は、少数株主持分の減少額と支払額の差額をのれんとし、持分売
却時は、少数株主持分の増加額と売却額の差額を子会社株式売却損益の調整として処理する。支配の喪失により関連会社とな
る場合は持分法による投資評価額、関連会社にも該当しなくなる場合は個別貸借対照表上の帳簿価額により評価する。
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第7 【外国為替相場の推移】
エンデサの財務書類の表示に用いられた通貨(ユーロ)と本邦通貨との間の為替相場が、2011年6月30日に終了し
た半期中に、国内において時事に関する事項を掲載する2紙以上の日刊新聞紙に掲載されているため、記載を省略。
第8 【提出会社の参考情報】
以下の書類が2011年1月1日から本書提出日までに提出された。
有価証券報告書およびその添付書類(平成22年1月1日から平成22年12月31日までの事業年度)を2011年6月
8日に関東財務局長に提出。
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし
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