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(案)本編第4章及び第5章[PDFファイル/460KB]

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(案)本編第4章及び第5章[PDFファイル/460KB]
Ⅳ章 運営計画
1. 基本的な考え方
本施設は、地域の子どもたちの健全育成を担うとともに、子育てを通じて地域コミュニティの
活性化を推進することが求められています。そうした使命を果たすための諸活動を、円滑にかつ
費用対効果の高いかたちで推進していくとともに、基本となる安全の確保、利用者へのホスピタリ
ティの充実を確実に担保できる運営のあり方を構築します。
それに加え、本施設は、時代の変化、多様な市民ニーズに柔軟に対応しながら、開館後も進化・
成長していく施設づくりを目指しています。これを実現するためには、それに見合った運営環境
の整備、力量のある運営の担い手の確保が重要になってきます。市民に開かれた、市民とともに
成長していく運営のあり方を追求するものとします。
【運営計画のポイント】
・諸活動を円滑にかつ費用対効果の高いかたちで確実に推進する運営
・基本となる安全の確保、利用者へのホスピタリティの充実を確実に担保できる運営
・時代の変化、多様な市民ニーズに柔軟に対応しながら、施設を進化・成長させていく運営
2. 運営方式の検討
平成 15(2003)年の地方自治法の改正に伴い、さまざまな公の施設において「指定管理者制度」
が導入されるようになりました。その結果、従来は地方自治体が関与する公益法人等に限定されて
いた公の施設の委託運営において、
NPO法人や民間企業の参入が可能となりました。そうした
経緯を経て、現在では、行政による直営(公設公営)、民間への包括的運営委託(公設民営)、
指定管理者による運営(公設民営)などの運営方式が選択肢として検討されるようになってきて
います。さらに、例外的な方式として、設置後施設や土地を民間に譲渡あるいは貸し付けて、民設
民営のかたちをとっている事例も見受けられます。
本施設は、児童館、保育園、学童保育室の、子どもの健全育成を推進する3種類の施設を包含
することとなっています。これら各々の性格や諸条件を充分に鑑み、一つの組織で一括運営と
するのか、分割して別々の組織で運営するべきなのかを見極め、各々最適な運営方式を採用する
こととします。
※運営方式の比較資料次ページ参照
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●運営方式の検討資料
運 営 方 式
行政による直営
公設公営
●行政による直接運営。事業に直接関与する担当部署、
職員によって運営される。
●館長や園長等は、課長クラスの行政職が担うことが多い。
●行政の事業予算によって運営。入場料、事業収入、助成
メリット
運営主体
行 政
団体からの助成金等は全て地方公共団体の歳入となる。
デメリット
●事業の継続性が確保される。
●稟議書を通すのに時間を要したり、一度決定した事業内容を
●職員が公務員なので安定した雇用環境の中で、学芸員等の専門
変更することがなかなかできない等、融通がききにくい。
職員の継続的な就労が可能となり、経験や技術の蓄積、ネット
●管理庶務部門は、行政職員が担当することとなるが、2∼3年
ワーク形成が可能となる。
ごとの人事異動があり、継続的な経験やスキルの蓄積が難しい。
●地域課題解決に向けた中長期政策・施策と連動した運営が担保
●行政の諸事情により、劇的な、また迅速な変革が実現しにくい。
される。
●人件費コストは、他の運営方式に比べ、高めになる傾向がある。
●収益性にとらわれることなく、公共的事業展開が可能。
●財務・会計システムが市場ニーズに適応しにくい。
●ステークホルダー(利害関係者)との調整が比較的行いやすい。
公設民営
指定管理者制度
●運営維持コストの削減、サービスの質の向上、高度な民間の
≪全体≫
●施設の使用許認可権限など、行政からの権限移譲を受けた
ノウハウの活用が可能となる。
●制度上、事業の継続性が担保されないため、職員の業務に
企業等民間法人による運営方式。
●運営主体が施設使用の許可権限をもてるため、多様で幅広い
対するモチベーションが低下してしまうという傾向も見受け
●指定の意味するところは、地方公共団体との業務委託受託
ニーズに対応が可能となる。
られる。
(運営期限を長めに設定することである程度回避する
契約関係(請負)ではなく、運営管理を委任する行政処分
●事業運営の評価、改善等が設置者サイドとの緊密な協議と合意
ことができる)
である。
のもとに行われる。
≪民間企業の場合≫
●財源は地方公共団体からの管理運営委託料の他、利用料金
●事業収益を新たな投資の原資として活用できる。
●営利本位になりがちで、平等・公平さが失われるなど、行政
サービスの低下の怖れがある。
(入場料、貸室料、企画展料金等)を自らの収入にできる。
民間への(包括)運営委託
●清掃や警備などの一部委託ではなく、一連の業務を民間
公益財団法人
●民間活力の活用と導入が比較的行いやすい。
●専門技術者が必要になった場合でも、その人材を新たに地方
公益社団法人
公共団体において雇用しなくても確保できる。
一般財団法人
●民間活力導入によるサービス向上と経費節減の両立が期待できる。
われる。(事業委託料、管理委託料)
一般社団法人
●設置者の意向を比較的反映しやすい。
●入場料、テナント料は地方公共団体の歳入となる。
社会福祉法人
●清掃や警備等など含めた包括委託なので、業者選定や契約事務
に包括的に運営委託する方式。
●財源は基本的に地方公共団体の管理運営委託料でまかな
その他公益法人
などの手続きや事務処理が効率的に行える。
NPO 法人
民間企業
建物・土地の貸与による民営化
民設民営
(主に保育園について言及)
●建物・土地全てを貸与(有償・無償)することによって、
民設民営化することができる。ただしその場合、建物・
土地が「行政財産」ではなく「普通財産」である必要がある。
(ヒアリング事例では、土地を無償の 10 年間貸与、建物
を無償譲渡としたとのこと)
●理論上は土地・建物の譲渡(有償・無償)によっても可能。
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≪全体≫
●民間活力導入してもそれを発揮できる場は限定される。
≪公益法人(財団、社団)の場合≫
●公共性、公益性での貢献度は高いものの、経費節減に向けた
取り組み等における革新性においては他に比して劣りがちである。
≪NPOの場合≫
●長期雇用が担保されないことから、スタッフの業務に対する
モチベーションが低下してしまうという傾向も見受けられる。
≪民間企業の場合≫
●営利本位になる危険性もあり、平等・公平さが失われるなど、
行政サービスの低下の怖れがある。
●民設民営となることで、保育園の運営に対する国の補助金を
●コスト削減がいきすぎると、サービスが低下する怖れがある。
受けることができるようになる。
(ただし、ヒアリングした事例
●公立に比べ民間企業のコストが低い主な理由は職員の年齢の
では、ほぼ同額地方交付税が減額されたとのこと)
若さによる人件費コストの低さであるとの指摘がある。
●運営経費が節減される。
●民間活力を充分に発揮でき、多様で幅広いニーズ、新しい
ニーズに 迅速かつ柔軟に対応できるようになる。
3. 組織体制の検討
組織体制を検討するに当たっては、まず、児童館、保育園、学童保育室の3機能を一括で運営
するのか、複数組織で運営するのかを検討する必要があります。その方向性は、以下のように
整理することができます。
各々の方向性のメリット・デメリットを勘案すると、a、または e が、3機能を運営する組織体
制として望ましいということができます。
a. 児童館、保育園、学童保育室を一組織で運営する。
≪メリット≫
・施設全体を一貫した視点で統括的に運営することが可能となる。
・人材や施設、設備、プログラム等の柔軟かつ有効な活用が行いやすくなるので、経費削減にもつ
ながる。
≪デメリット≫
・保育園運営に求められる専門性確保の希薄化が懸念される。
b. 児童館、保育園、学童保育室を各々個別組織で運営する
≪メリット≫
・各機能に求められる運営上の専門性や特性を深めることができる。
≪デメリット≫
・施設全体の統一性を欠く懸念がある。
c. 児童館・保育園の組み合わせと、学童保育室を分け、それぞれ別組織で運営する
・これら3機能のうち、最も性格が異なる児童館と保育園を組み合わせることとなるので、この パターンは考えにくい。
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d. 児童館・学童保育室の組み合わせと、保育園を分け、それぞれ別組織で運営する
≪メリット≫
・保育園のみを分けることで、最も責任範囲の大きい保育園の専門性を確保しやすくなる。
・児童館・学童保育室を組み合わせることで、人材や備品、遊びのプログラム等の共有化、有効活
用につなげやすくなる。
≪デメリット≫
・施設全体の統一性を欠く懸念がある。
e. 保育園・学童保育室の組み合わせと、児童館を分け、それぞれ別組織で運営する
≪メリット≫
・一定時間、責任を持って子どもたちを預かるという点で共通する保育園と学童保育室を組み合わ
せることで、責任範囲の大きさに伴いより強く求められる確実な専門性の確保と、人材の効率的
活用の両立が可能となる。
・児童館が、誰にも開かれた機能として、地域コミュニティの活性化、地域との連携といった保育園
や学童保育室では邁進しにくい事業展開を行う上で、こうした事業を得意とする運営組織を整備
しやすくなる。
≪デメリット≫
・施設全体の統一性を欠く懸念がある。
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4. 開館日・開館時間の検討
児童館、保育園、学童保育室それぞれに対する利用者のニーズや状況をふまえて、開館日、開
館時間を検討するものとします。
①児童館の開館日・開館時間
戸田市「こどもの国」は、条例により、休館日について次のように定められています。また、
開館時間については特に条例による定めはないが、現状、午前 9 時に開館し、午後5時に閉館
しています。
( 休館日 )
第 5 条 前条の施設の休館日は、次のとおりとする。
(1) 毎月の第 2 月曜日、第 4 月曜日及び第 5 月曜日 ( その日が国民の祝日に関する法律
( 昭和 23 年法律第 178 号 ) 第 3 条に規定する休日である場合を除く。)
(2) 1 月 1 日から同月 3 日まで及び 12 月 29 日から同月 31 日まで
(3) その他市長が必要と認めた日
リニューアル後の
「こどもの国」
は、
0歳から 18 歳までの幅広い年齢層の利用を想定しています。
中・高生の利用時間を考えるとき、午後5時の閉館では、ニーズや実態に即しているとは言い難
く、開館時間の延長が必要になります。夕方以降、人の目が届きにくい暗い環境ができることを
踏まえ、安全面でのリスクを充分に考慮しながら開館時間を設定するものとします。また、休日
については、併設される保育園、学童保育の休日とあわせて検討する必要があります。利用者ニー
ズを十分に検討して、休日を決定するものとします。
②保育園の開所日・保育時間
戸田市では、条例によって、保育園の保育時間、休園日は次のように定められています。
( 保育時間 )
第 4 条 保育時間は、次のとおりとする。ただし、特別の事情があるときは、市長は、
この時間を伸縮することができる。
(1) 月曜日から金曜日まで 午前 8 時 30 分から午後 4 時 30 分まで
(2) 土曜日 午前 8 時 30 分から午後零時 15 分まで
( 休園日 )
第 5 条 保育所の休園日は、次のとおりとする。
(1) 日曜日
(2) 国民の祝日に関する法律 ( 昭和 23 年法律第 178 号 ) に規定する休日
(3) 1 月 2 日、3 日及び 12 月 29 日から同月 31 日までの日
(4) その他市長が必要と認めた日
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②保育園の開所日・保育時間
戸田市では、条例によって、保育園の保育時間、休園日は次のように定められています。
( 保育時間 )
第 4 条 保育時間は、次のとおりとする。ただし、特別の事情があるときは、市長は、
この時間を伸縮することができる。
(1) 月曜日から金曜日まで 午前 8 時 30 分から午後 4 時 30 分まで
(2) 土曜日 午前 8 時 30 分から午後零時 15 分まで
( 休園日 )
第 5 条 保育所の休園日は、次のとおりとする。
(1) 日曜日
(2) 国民の祝日に関する法律 ( 昭和 23 年法律第 178 号 ) に規定する休日
(3) 1 月 2 日、3 日及び 12 月 29 日から同月 31 日までの日
(4) その他市長が必要と認めた日
上記のように定められていますが、最近では、ますます女性の社会進出が進み、労働時間が長く
なってきていることから、延長保育の必要がさらに増えてきており、ウィークデイに午後4時 30 分
までの保育時間では、こうした状況に対応しているとは言い難いということができます。
「ただし、特別の事情があるときは、市長は、この時間を伸縮することができる」とあること
を受け、利用者の実態やニーズに応えてゆくために、最適な保育時間の設定を検討するものと
します。また、延長保育だけでなく、休日保育などの利用者ニーズも多く見受けられことから、
これらについても検討するものとします。
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③学童保育の休業日・保育時間
戸田市では、条例によって、学童保育の保育時間、開所日は次のように定められています。
(休業日)
(1) 日曜日
(2) 国民の祝日に関する法律 ( 昭和 23 年法律第 178 号 ) 第 3 条に規定する休日
(3) 12 月 29 日から翌年の 1 月 3 日まで ( 前号に掲げる日を除く。)
(4) 市長が特に必要と認めた日
( 保育時間 )
第 4 条 保育室の保育時間は、次のとおりとする。
(1) 学校の授業日は、児童の放課時から午後 7 時までとする。
(2) 学校の授業日以外の日 ( 前条の休業日を除く。) は、
午前 8 時から午後 7 時までとする。
戸田市の学童保育の保育時間は、学校登校日で(月曜日から金曜日まで)下校時から午後7時
まで、学校休業日(土曜日・春休み・夏休みなど)でも、午前8時から午後7時までとなっており、
比較的長時間の保育時間を設けているといえます。しかしながら、近年のひとり親の増加、労働
環境の変化などを背景に、午後7時以降の保育を希望する市民も増加傾向にあるといえます。
こうした状況を受け、さらなるサービスの向上を図るべきか検討し、保育時間を設定するものと
します。
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Ⅴ章 スケジュール
1. 今後のスケジュール
パブリック・コメント実施
基本計画の策定
平成
23
年度
基 本 設 計
実 施 設 計
再整備工事
「こどもの国」開設
(上戸田保育園の代替保育園開園)
41
平成
24
年度
平成
25
年度
平成
26
年度
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