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中山間地域新産業・雇用創出事業

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中山間地域新産業・雇用創出事業
中山間地域新産業・雇用創出事業
ケースブック
宮崎県 商工政策課
はじめに
本県は、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザの発生、新燃岳の噴火により大きな影響を受け、さらに
は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災に起因する全国的な経済活動の停滞による影響も重
なり、現在もなお、厳しい経済・雇用情勢に置かれています。
特に、中山間地域においては、産業基盤が脆弱な上、公共投資の縮減等もあり、一層厳しい雇用情
勢が続いています。また、急速な少子高齢化やそれに伴う地域コミュニティの弱体化等への対応も必要と
されています。
このような状況の中、中山間地域において地域を活性化する産業を創出し、雇用の受け皿を早急に
確保する必要があるとの認識のもと、『中山間地域新産業・雇用創出事業』を実施することに至りました。
この『中山間地域新産業・雇用創出事業』は、経済団体等から、「地域資源を活用した新産業及び雇
用を創出する事業」の募集を行い、県が採択した事業を提案団体へ委託して実施したものです。
平成22年度から平成23年度にかけて行われた当事業は、延べ79事業の採択を行い、県内各地域
での様々な取組を推進してきました。
県内各地域において、各々の意思で事業を創出することにより、緊急的に新産業及び雇用の創出が
図られるだけではなく、当該事業の終了後(平成24年度以降)も多くの事業が継続して実施されています。
県としては、県内各地域におけるこのような取組の拡大に向けて、これまでに実施された取組やその
課題等を取りまとめ、『中山間地域新産業・雇用創出事業 ケースブック』として公表することといたしまし
た。
本事例集が、県内各地域における取組の参考となるとともに、関係者間の情報の共有、連携につなが
ることを願っています。
平成24年12月 宮崎県商工政策課
中山間地域新産業・雇用創出事業について
【事業実施方法】
経済団体等から以下①∼②の事業の募集を行い、県が採択した事業を提案団体へ委託して実施。
①中山間地域において、地域資源を活用した新産業及び雇用を創出する事業
②中山間地域の資源を主として活用し、中山間地域も含めた広域的な地域で新産業及び雇用を創出する事業
【事業の要件】
(ア)中山間地域の地域資源を活用し、地域経済の活性化と中山間地域の雇用創出に効果があること
(イ)既に実施している事業の財源振替は不可で、新たに事業展開又は拡大を行う事業であること
(ウ)委託事業に係る事業費のうち、新規雇用する失業者にかかる人件費の割合が2分1以上であること
(エ)建設・土木事業でないこと
【財源】
緊急雇用創出事業臨時特例基金
-1-
目次
はじめに
中山間地域新産業・雇用創出事業について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・01
CASE
01 高千穂の湧水と米を使用したどぶろくの製造・販売 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・05
(どぶろくビジネス推進事業/高千穂ムラたび活性化協議会)
02
細島港を活用した県北農林産品を中心にした東アジアへの販路拡大 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・06
(宮崎農林産品アジア販路拡大事業/宮崎農林産品アジア販路拡大協議会)
03
高千穂の農産物を利用した「生きる農業」実践事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・07
(高千穂産の農産物を利用した加工品開発と販売促進による「生きる農業」実践事業
/高千穂食文化継承協議会
04
森林境界の確定、基準点の設置、管理台帳・林家カードの作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・08
(森林経営パートナーシップ構築事業/宮崎中央森林組合)
05
都城産の牛・豚・鶏肉等を活用した統一ブランド料理「ご当地グルメ」の開発・PR ・・・・・・・・・・09
(都城ご当地グルメ推進事業/都城ご当地グルメ推進協議会)
06
青島・内海地区でのトゥクトゥクを利用した回遊ルート・マップの開発・PR ・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(青島地域活性化支援事業/宮崎商工会議所)
07
延岡市の観光イベント「えんぱく」の拡大、「まちあるき・食べ歩き」体験メニューの開発 ・・・・・・11
(地域資源活用ご当地ツーリズム推進事業/延岡商工会議所)
08
既存の資源を活用した地域ブランド商品の改良、販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・12
(延岡地域ブランド推進事業/延岡商工会議所)
09
林地残材等を活用したガーデニング資材等の新商品開発及び販売強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・13
(森林資源を活用した環境配慮型商品開発事業/宮崎中央森林組合)
10
既存の資源を活用した地域ブランド商品の改良、販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
(西臼杵管内建設業による農商工連携強化事業/高千穂地区建設業協会)
11
旅行商品のインターネット等を活用した販路拡大、廃校活用の新たな体験メニューの開発 ・・15
(ムラたび総合商社事業/高千穂町観光協会)
12
開発した商品の改良と新商品開発(猪肉入り油みそ等)及び販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
(鹿肉と地元産素材を使った加工食品開発事業/すき商工会)
13
地域の農産物を活用したレストランの運営、新商品開発及び販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(特産品活用によるアグリレストラン運営事業/えびのナチュラルライフ推進協議会)
-2-
目次
CASE
14 栗極ショコラ、黒酢、栗あんまんの量産化及び販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(すき特産品および新ブランド確立事業/すき新ブランド推進協議会)
15
米粉を原料としたケーキ、クッキー等の開発商品の販路拡大、改良、周知事業 ・・・・・・・・・・・19
(宮崎米粉加工食品開発事業/宮崎中央農協・宮崎米粉加工食品開発協議会)
16
企画・開発した体験型学習プログラム等の販売及び農家民泊のPR ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
(体験型学習プログラムの開発と農家民泊の推進事業/五ヶ瀬山学校推進協議会)
17
各JR駅の店舗の集約化及び特産品の販売、移動販売や宅配サービスの実施
(駅サイティング市・元気みやざき推進事業/がんばろう宮崎!駅サイティング市協議会) ・・・21
18
中心市街地にアンテナショップ開設、ネットショップの拡大等による地場産品販売 ・・・・・・・・・・22
(西都市の地域資源を生かし口蹄疫被害から復興するための事業/西都商工会議所)
19
金ふぐを主とした商品開発および販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
(地域資源を活用した都農町活性化事業/都農地域産業活性化協議会)
20
観光案内所の設置、観光ガイドの育成及びモニターツアーの実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
(御崎馬の活用による都井岬観光振興事業/串間市観光協会)
21
地こんにゃくを活用したこんにゃく麺の開発、竹粉・竹酢を活用した商品開発・販路開拓 ・・・・25
(蒟蒻の商品開発・竹材加工品による地産地消と販路開拓事業/木城町商工会)
22
県水産物・水産加工品の消費拡大を図るための新商品開発、PR・販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・26
(IT活用型「宮崎のさかな」若年層アピール事業/宮崎のさかな新商品開発協議会)
23
県産スギ材を高耐久性処理した商品の土木工事等への利用促進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
(県産スギ材を活用した高耐久性処理木材の土木工事等への利用開発・販売事業
/宮崎県森林組合連合会)
24
口蹄疫・鳥インフル用防疫マットの改良・新商品開発、販路拡大 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
(口蹄疫・鳥インフル用防疫資材新製品開発事業
/口蹄疫・鳥インフル用防疫資材新製品開発協議会)
25
県内3村の特産品、観光商品の開発・情報発信・販路拡大 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
(みやざき“むら”三昧事業/みやざき“むら”三昧協議会)
26
商談会・マッチングイベントの首都圏開催によるみやざき地頭鶏の認知・販路拡大 ・・・・・・・・・30
(みやざき地頭鶏ブランドパワーアップ事業/みやざき地頭鶏ブランド推進協議会)
27
地鶏、へべすを活用した商品開発及び販路開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
(日向鶏の有効活用と新商品開発並びに販路拡大推進事業/日向鶏活性化推進協議会)
-3-
各事例ページの見方
①
②
③
④
①事業名
②事業実施地域
③事業分野
・産業振興分野
・農林水産分野
・環境・エネルギー分野
・観光分野
・地域社会雇用分野(社会的課題解決分野)
④取組概要
事業の「きっかけ・目的」、「取組の概要」、「今後の展望・課題」
-4-
CASE
01
どぶろくビジネス推進事業
観光と連携してムラに生業を創出する事業
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
観光分野
地域社会雇用分野
高千穂町
農林水産分野
● 高千穂ムラたび活性化協議会
・ 秋元・ムラの生業研究会 ・ 高千穂町観光協会
● 宮崎県食品開発センター
● 高千穂酒造株式会社
● 宮崎県産業支援財団
● 西臼杵農業改良普及センター
地域の優位性を活かした付加価値創造の取組
「田舎の形を変えないといけない。このままでは集落が途絶えてしまうという危機感があっ
た」ことから、ムラに「生業」を創出する様々な取組を開始。地域の優位性を生かして付加価
値の創造ができる取組は何かと考え、いちご(みやざきなつはるか)やラナンキュラスの栽培、
どぶろくの製造・販売等をはじめた。
観光やツーリズムの人気が高く、年間150万人の旅行者が訪れる高千穂地域において、
過疎集落の観光資源に着目し、アグリビジネスとツーリズムの振興を軸にビジネスを創出す
ることを目的とした。
取
組
概
要
ムラの生業とマチの暮らしをつなぐ様々な取組を実施
○ ムラの生業とマチの暮らしをつなぐ農業再生
荒廃農地の再生活用を図り、地域風土に適応した作物栽培や直売所ニーズに対応した多
品目の農産物生産体制を整備。
○ エコミュージアムの開設・運営
集落の神社や夜神楽、生活文化や伝承文化等の文化遺産、及び巨樹・巨石等の自然遺産
を学術的研究。整理・保存するとともに、空き家や石蔵を活用し展示。
○ 農村民宿のサービス・食事の充実、どぶろくの製造・販売
ムラの外の意見を取り入れ、ムラの外との価値観を融合
ムラの外の意見を取り入れ、ムラの素晴らしさと外の価値観とを融合させていく必要がある
と認識。また、どぶろくに関して、商品の良さを理解していただける販路を開拓していくことや
商品の流通等に関し効率化を図っていく必要がある。
取組みの概要(イメージ図・写真)
秋元神社の湧水と高千穂産酒米等を
使ったどぶろく(商品名:千穂まいり)
-5-
CASE
02
宮崎農林産品アジア販路拡大事業
県北地域
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
● 宮崎農林産品アジア販路拡大協議会
・ 日向商工会議所 ・ 日向市 ・八興運輸(株)
・ (株)地域活性化プロジェクト
● 宮崎県物産貿易振興センター
海を使った宮崎独自の販売ルートにより、宮崎農林産品の消費拡大を目指す
宮崎の強い農産業を作り上げるため、東南アジアに宮崎独自の販売ルートを確立する必要
があると認識。そのため、細島港を活用し、県北農林産品を中心に宮崎−アジア(シンガポー
ル、香港、台湾)のコンテナ便を利用し、海を使った宮崎独自の販売ルートを確立することに
より、宮崎農林産品の消費拡大と地場企業の活性化を図ることを目的とした。
取
組
概
要
海外でのマーケッティングの拡大を図り、地場企業及び農林産業の活性化につなげる取組
○ シンガポール・香港・台湾における催事等での販促キャンペーン
県北農林産品をメインに県内の特色ある農林産品、加工品も含めてアジア市場に輸出するこ
とを念頭に置き、量販店での販促キャンペーン(高島屋シンガポール、台湾・台北そごう)を行
いながら宮崎ブランドの認知と販売促進につなげていった。
○ 国内での商談会への参加
○ 海外展開支援機関との意見交換・検討会
アジア市場に詳しいバイヤーなどとの交渉を積極的に行いながら販路拡大に努めた。
ネットを活用しての販売等を継続実施
八興運輸(株)を母体に、新たに(株)八興商事を設立。委託事業終了後の事業を引き継ぎ、
ネットを活用しての販売や現地(シンガポール)での100円ショップの展開を行っている。
取組みの概要(イメージ図)
インターネット販売
宮崎農林産品
アジア販路拡大
協議会
商品提示
・発送
県内企業等
-6-
海外向けインターネット
ショッピングサイト
(英語・中国語)
商品梱包・
海外へ発送
注文
外国消費者
CASE
03
高千穂の農産物を利用した加工品の開発
と販売促進による「生きる農業」実践事業
高千穂町
産業振興分野
● 高千穂食文化継承協議会
(高千穂地区建設業協会
おたに家(株) )
事業主体
支援・連携主体
● 宮崎県産業支援財団
● 宮崎県農業改良普及センター
地域に継承されてきた食文化を再考
高千穂地域に継承されてきた手作り味噌や、保存食などの食文化を再考し、商品化すると
ともに、地域で生産される農産物を活用して商品開発・販売することにより、農家の所得を向
上させるとともに、雇用の創出を目指した。
取
組
概
要
伝統の手作り味噌を商品化・高千穂の香りを連想させる商品の開発
高千穂地域ではそれぞれの家庭で手作り味噌を作り、自家用としてきたが、味噌そのもの
を製造販売している企業・団体はなかったため、高千穂伝統の手作り味噌を商品化し、販売
を行った。また、高千穂の農林産物を利用し、これまでになかった「高千穂の香り」を連想させ
る商品を開発し、土産品として定着させる取組を実施。
協議会構成企業のおたに家㈱が事業を継承し、高千穂ブランドを定着させる取組を継続
事業終了後、おたに家㈱が製造、販売部門を設けて事業を継承。当該事業における雇用も
継続させている。今後、椎茸生産などにより新たな商品開発も行い、各種イベント出展やネッ
ト販売などを通し、高千穂ブランドを定着させるべく取り組んでいく。
取組みの概要(イメージ図)
高千穂食文化継承協議会
高千穂地区
建設業協会
おたに家㈱
原料生産・商品開発・
経営ノウハウ提供
総合調整・
市場調査(販売)
生産・開発支援
産業支援財団
農業改良
普及センター
開発された商品(おかず味噌、旨塩、ハーブ石鹸、香り水)
-7-
CASE
04
森林経営パートナーシップ構築事業
県内
環境・エネルギー分野
事業主体
支援・連携主体
● 宮崎中央森林組合
● 各市町村(地積図、字図等の提供)
森林の有する多面的機能を保持・促進するための取組
森林所有者の高齢化等により森林境界が不明確となり、森林整備ができない、森林管理の
放棄等が見受けられる。森林の有する多面的機能(木材生産、生物多様性保全、土砂災害
防止、水源涵養、地球温暖化防止等)を保持・促進することを目的に、森林境界基準点の設
置や林家カードの作成等を行う。
取
組
概
要
林家への意向調査を行い、森林所有者立会いのもと新たな森林境界基準点を設置
調査票による林家への意向調査や集落座談会を開催。森林所有者の立会のもと、新たな
基準点(測量杭)を追加設置。また、字図等で現状を照合し、里道の明確化を図った。
そのほか、持続可能な森林整備を行っていくために、基準点管理台帳や里道管理台帳、林
家カードの作成を行った。
当事業により、林家カード作成 2,061件、GISへの基準点・現況写真データの入力 772件、
基準点追加設置 166件を行った。
意向調査により林家の森林整備への関心が高まり、事業を継続
委託事業終了後も1人を継続して雇用し、意向調査により林家の森林整備の関心が高まり、
間伐や伐採の依頼があった箇所の調査、測量を行っている。
課題として、森林所有者と山林確認等も行ったが、山林の場所が分からない場合や、境界
が不明瞭で基準点が設置できない箇所があった。
取組みの概要(イメージ図)
基準点の追加設置
トランシットでの測量
山林所有者との現地立会
-8-
CASE
05
都城ご当地グルメ推進事業
産業振興分野
都城市
観光分野
● 都城ご当地グルメ推進協議会
・ 都城商工会議所 ・ 都城観光協会 ・ 都城市商業観光課
・ 都城市郡ホテル旅館組合 ・ 都城市郡飲食業組合
事業主体
食を観光資源と位置付け、地域の食材を生かした「ご当地グルメ」を開発
牛・豚・鶏の生産額日本一を誇る都城市であるが、観光客等に紹介できるご当地の料理が
少なく、また、都城市が通過型の観光地となっている現状があった。
他地域において地域の食材を生かした「ご当地グルメ」が注目を集めている状況があり、食
を観光資源と位置づけて観光客誘致や地域の活性化が図れないかと考え、ご当地グルメ開
発を行った。
取
組
概
要
「都城焼き肉三昧定食」の開発・販売、観光誌やTVメディアでの広報宣伝活動
交流人口増加のための誘い水的な商品として、統一ブランド料理を開発すべく、明確な商
品コンセプト・定義・ルールの遵守や販売促進計画を考える組織(都城ご当地グルメ推進協議
会)づくりを目指し、協議を重ねて開発を進めた。商品は「都城焼き肉三昧定食」と題し、自ら
七輪で焼くスタイルを取り、魅せ方・食べ方に主軸を置く。サブメニューにも郷土色を打ち出し、
平成23年6月より都城市内8店舗で販売を開始した。平成24年6月には1万食を達成してい
る。
「都城焼き肉三昧定食」定着化のための話題創出
流入客の滞在時間の長時間化を目指し、観光関連団体との連携強化により「新ご当地グル
メ」の定着化を図っていく。また、メディアへの定期的な露出が重要であるため、他地域におけ
るご当地グルメとの連携など話題創出を行っていく。
取組みの概要(イメージ図)
都城市ご当地グルメ推進協議会
事務局(連絡調整・全体管理)
商品開発部
・地場農産物情報
収集
・試食会運営
・改良検討会運営
企画部
広報部
・発表会・協定調 ・ポスター・チラシ
印式運営
等作成
・加盟店合同イベ ・Web情報発信
ント企画
・マスコミ連携活用
・他団体との連携
ご当地グルメプロデューサー
助言等の支援
リクルート・ヒロ中田氏
都城焼き肉三昧定食
-9-
CASE
05
観光分野
青島地域活性化支援事業
宮崎市
地域社会雇用分野
事業主体
支援・連携主体
● 宮崎商工会議所
● 青島再勢プロジェクト ● 青島商工振興会 ● 宮崎市青島地域センター
● 宮崎市観光課
● 宮崎市青島ビーチセンター(旧渚の交番)
南国風車両(トゥクトゥク)の回遊により高い話題性とワクワク感を演出
宮崎市でもっとも異国情緒あふれ観光客も年間77万人訪れている青島地区に、タイやラオ
ス等で活用されているトゥクトゥクを使って青島の観光資源をまわるツアーを実施。高い話題
性と共にワクワク感を演出することにより青島を深く知ってもらい、交流人口の増加に寄与す
ることを目的とした。
取
組
概
要
観光資源(場所、ひと、店)を巡るトローリールートを設定、トゥクトゥクでガイド
青島神社儀式殿内の「青島トゥクトゥクトローリー事務所」に専門スタッフ3名が常駐し、毎日
運行。青島神社、青島商工振興会、宮崎商工会議所が連携し運営にあたった。
地元の方も知らないような観光資源をトゥクトゥクで繋いで回遊し、乗車されたお客様に青島
の原風景、自然のままの青島を堪能してもらい、青島でしかできない体験を提供。
また、様々な媒体でのPRや口コミが広まることで乗車人数が増加。半数以上が県外からの
乗客であり、事業を継続していく中でリピーターも確保することができた。
宮崎・青島地域を俯瞰で捉え、地域を活性化
事業終了後も、雇用した3名はそのまま個人事業主として観光事業を展開。今後も、宮崎・青
島地域を俯瞰で捉え、オール宮崎、オール九州で国内外からの誘客、創客を目指し、観光客を
回遊させていくことによって地域活性化を図っていく。
関係機関との連携
取組みの概要(イメージ図)
宮崎商工会議所
トゥクトゥクの乗車風景
- 10 -
CASE
07
観光分野
地域資源活用ご当地ツーリズム推進事業
延岡市
地域社会雇用分野
● 延岡商工会議所
事業主体
支援・連携主体
● (社)延岡観光協会
● (株)地域振興研究所
● 九州保健福祉大学
● (社)ジャパンオンパク
個人旅行など観光客の新たなニーズに対応した地域の魅力を伝えるプログラム作り
東九州自動車道の開通が目前に迫り、開通により人的・物的交流が活発化することが予想
され、通過地域とならぬよう地域資源を活かした着地型観光の推進が課題となっていた。
そのような中、2010年に着地型イベント「感動体験博覧会“えんぱく”」の開催など、地域ぐる
みでの取組が着実に進展。次のステップとして個人旅行など観光客の新たなニーズに対応し
た地域の魅力を伝えるプログラム作りが課題となった。
そこで、延岡市を中心とした宮崎県北地域(ひむかエリア)において、広域的な観光を推進
するとともに、まちあるきや体験型観光を柱とした新しい着地型観光メニューを創出し、地域
事業者(飲食店等)への集客を促進することを目的として事業を実施した。
取
組
概
要
「まち歩き」商品や「広域型」商品の創出
まち歩きを新たな観光と位置付け、市民や来街者に地域の魅力を体感してもらうことを目指
し、プログラムの創出に取り組んだ。通常の観光スポットだけではなく、路地の魅力や知られ
ざる歴史等を織り込んだマップ「まちあるきの友」を作成。実施したまち歩き型のプログラムは、
地域の魅力を改めて再発見する内容で参加者の反応も上々であった。
また、延岡市内にとらわれない広域型の商品づくりを実施。地域の物語を活かしたコースが
多数発掘され、こうした資源を活かしたツアー商品の造成に手応えを得た。
創出したツアーやプログラムを引き続き改善を加えながら展開
「まちあるきの友」は好評で、配布箇所では早々に不足。今後は新たな観光としての路地の
魅力をより広く発信する第2版の発行、関連ツアーなどの開発が課題。そのため、ガイドとな
る市民組織の育成や立ち上げにかかるフォローアップなどが必要である。
取組みの概要(イメージ図)
ガイドの育成
産業遺産群
B級
グルメ
未活用観光
資源の磨きあげ
景観・歴史等
モニター実施
延岡まちあるきの友完成
人材育成
ニューツーリズム
商品の開発
観光コース開発
既存資源を
組合せ活用
食事業者
の参画
↓産業遺産バスツアー
NPO協同
・市民参画
まちあるき型
観光の確立
にぎわいを
個店に誘導
- 11 -
CASE
08
延岡地域ブランド推進事業
延岡市
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
● 延岡商工会議所
● 延岡市
● 延岡市内の漁協
● 延岡観光協会
既存の資源を活用した地域ブランド商品の確立
地域間競争が激化する中、高速道路(東九州道)の全線開通を控え、通過型の地域となら
ないため既存の資源を活用した地域ブランド商品を確立する必要があると認識。
延岡商工会議所では、平成19年から地域資源を活用した「延岡ずばなもん」の開発に取組
み、参画事業者14社41品目の商品を「ずばなもん」として開発・認定。これらの商品を更に
改良・商品開発を行いながら、販路開拓・販売促進を図る活動の強化が求められていた。
取
組
概
要
「ずばなもん」商品の改良、販路開拓・販売促進を図るための取組を実施
①インターネット販売等の実施・・・宅配ルートによる販売、インターネットによる販売
②「ずばなもん」試食会開催・・・・・生の声やアンケートを通じての意見を集めるために実施
③首都圏大型店での販売強化・・・首都圏大型店の事情に通じたコンサルタントを招聘し、商
品アドバイス会を実施
④各種物産展での販売促進・・・・・商品のPRと消費者の意見を商品に反映させるために実施
ブランド価値を高めるための取組を継続して実施
延岡商工会議所では、大型店等への販路確保に努めているところであるが、常時の販路確
保には至っていない。ブランドの信用力を高めるため、ブランド認定基準の策定や、参画事業
者の商品開発や販路開拓への取組強化を進めている。事業を継続的に推進するため、行政
等の支援が必要である。
取組みの概要(イメージ図)
ブランドのマーク
ブランド認定商品(鯛冠)
- 12 -
ブランド認定商品(島浦あげみ)
CASE
09
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
森林資源を活用した
環境配慮型商品開発事業
宮崎市
環境・エネルギー分野
● 宮崎中央森林組合
● 県央経営支援センター
● 宮崎県工業技術センター
● 宮崎市農政企画課農商工連携室 ● 宮崎商工会議所
● 若草通商店街振興組合
● 宮崎市商店街振興組合連合会
林地残材の有効活用により災害を防止するとともに、環境配慮型の商品を開発
材価低迷による林地残材が増加し、大雨等により流出する事があり、災害の原因にもなっ
ていた。そこで、間伐等による林地残材を有効活用することで、森の公益的機能を最大限に
発揮し、災害防止や環境に配慮した商品を作ることとした。
取
組
概
要
新商品の開発・販売強化を行い、県産材をPR
県森林の原木市場や地元の製材所から間伐材を購入し、身近で使いやすい商品(イス、プ
ランター台等)や、公共施設等での利用を目的とした商品を改良・開発。製品の端材は薪に加
工し販売した。
販売強化の取組としては、新商品のパンフレットを作り、官公庁・農協・前年度の事業で確
保した顧客に配布。戸別訪問やインターネットによる販売、繁華街で行われるイベントへの参
加による販売を行った。イベントにおいては、木工教室の指導をするなど、県産材のPRも行っ
た。
注文による薪の製造販売は継続、木工品は精度や類似商品との競合が課題
事業終了後、事業の継続を検討したが、収益面が厳しく木工品の作製販売は中止。端材を
利用した薪は注文による作製販売を続けている。
課題としては、林地残材、間伐材等は1年ほどの短い期間では乾燥しきれず、使う材料に
よっては、歪みや収縮による隙間ができ商品としての精度が悪い物もあった。また、デザイン
が類似した商品が市場には多くあり、販売に苦慮した。
取組みの概要(イメージ図)
開発された新商品
間伐材を利用したプランター台
端材を利用した薪
- 13 -
CASE
10
西臼杵管内建設業による
農商工連携強化事業
高千穂町
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
● 高千穂地区建設業協会
● 宮崎県産業支援財団 ● 宮崎県物産貿易振興センター
● 宮崎県西臼杵支庁
● 高千穂町観光協会 ● 高千穂食文化継承協議会
建設業者の新産業への取組を推進し、地元産業の振興と雇用拡大を図る
建設業者が新たな産業として取り組んでいる加工食品や特産品等の販売促進、販路拡大を
推進し、地元産業の振興と雇用拡大を図る。
取
組
概
要
県内外のイベント出展などにより、販売強化活動を実施
販売促進、販路拡大、販売ノウハウを習得するため、県内外の各種イベント等に出展。商品
の取扱いや販売手法(陳列・パッケージ)等について生産者へフィードバックし、商品改良も行っ
た。
また、西臼杵管内の宿泊施設や売店に販売コーナーを設置。県北・熊本県を中心とした道の
駅等にはパンフレットを置き、通信販売による販売促進を行った。
安定的な売上を目指すが、商品の知名度アップが課題
事業終了後も、高千穂物産紹介パンフレットによるカタログ通信販売を実施し、各事業所の連
携により安定的な売上が得られるよう販売推進を展開する。
ただし、今後の共同事業者の確保や販売商品の充実(品揃え)、商品の知名度アップをどの
ようにして図っていくかが課題である。
取組みの概要(イメージ図)
イベントへの出展
- 14 -
CASE
11
観光分野
ムラたび総合商社事業
高千穂町
地域社会雇用分野
事業主体
支援・連携主体
● 高千穂町観光協会
● 阿蘇地域振興デザインセンター
● 全国旅行業協会
個人旅行客の増加による、観光産業の変革の必要性
高千穂地域では観光客の入込数は増加を示していたが、旧来のバスツアーなどによる物見
遊山的観光が下火となり、家族や少人数団体による個人旅行客が増加。観光産業の変革が
急務であった。また、少子高齢化に伴った地域産業の停滞が深刻であり、産業と観光を結び
つけるツールが求められていた。
そこで、体験プログラムや現地ツアーといった現地旅行社にしか作れない着地型(滞在交流
型)旅行商品を開発することにより、観光を通して地域産業の活性化を図ることを目的とした。
取
組
概
要
着地型(滞在交流型)旅行商品の開発、インターネットによる旅行商品・観光情報発信の強化
地元旅行業者として、以下の取組を実施。
① 地域業者または住民との連携による着地型旅行商品の企画・実施
② インターネットによる旅行商品及び観光情報発信の強化、及び販売の開始
③ 独自パンフレットの創刊による情報発信の強化
④ 近隣市町村との連携の強化
⑤ 地域住民の娯楽としての旅行商品の提供
広域的な取組の強化、かつ着地型旅行商品の定着化を図る
今後、さらなる広域的な取組を強化し、それに見合った情報発信と着地型旅行商品の企画・
販売を行っていく。着地型旅行商品は市場が成熟しきっておらず、必要な人員に対して十分
な収益が上がっているとは言えない。取組の効率化などが必要である。
取組みの概要(イメージ図)
夜神楽体験ツアーの実施風景
観光パンフレット「かぐらん高千穂」
- 15 -
CASE
12
鹿肉と地元産素材を使った
加工食品開発事業
小林市
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
● すき商工会
● 宮崎県商工会連合会
イベント出展等の経験を生かして商品の改良・開発を行い、販売増と販路拡大をねらう
前年度の試作販売経験から販路開拓が見込まれた商品を改良し、販路拡大を目指した。ま
た、各種イベントへの出展経験から必要性が見えた商品を新たに開発。特産品のアイテム数を
増やそうと事業に取り組んだ。
取
組
概
要
猪肉入り油味噌、愛す栗夢(アイスクリーム)などの商品開発と県内外への販促活動の実施
○商品、パッケージの改良と新商品開発
鹿肉入り油みそを改良するとともに猪肉、鶏肉入りの油みそを新たに開発。パッケージも改良
し、3種類セット用の箱をつくるなど土産品としての商品価値向上に努めた。他にも、愛す栗夢
(アイスクリーム)の復活や、インスタントそば汁、柚子入りアイスクリームの商品開発を行った。
○販路拡大のための県内・県外への販促活動の実施
県内外の物産展、商談会等に参加し、バイヤーに開発商品の商談を行った。
法人を中心に事業を継続、さらなる販路拡大に向けて検討を続ける
事業終了後は、特産品開発について先駆者である農業生産法人(有)すき特産を中心に、新
たな特産品開発や販路開拓に取り組んでいる。本年度は特産品の販路開拓を目指して、口蹄
疫地域商工業等経済復興支援事業助成金を活用し、東京や福岡の物産展に参加し、更なる販
売促進事業に取り組んでいる。また、この事業で復活させた愛す栗夢(アイスクリーム)は、販
売を(有)勝美館に継続させ、業務用等へ販路を見出すべく検討している。今後は、すき商工会
内に物産部会を立ち上げ、加工グループとも連携しイベント時の共同販売の組織づくりを検討
していきたい。
一方で、全国向けに販売するためには、小ロットの製造では価格面で対応できないという課題
がある。また、完成度を高める為には、パッケージ等専門家のアドバイスや綿密な販売戦略・投
資計画等総合的な検討が必要であるが、資金面に課題がある。
取組みの概要(イメージ図)
油みそセット(鹿、猪、鶏)
愛す栗夢(アイスクリーム)
- 16 -
CASE
13
特産品活用によるアグリレストラン運営事業
産業振興分野
地域社会雇用分野
事業主体
● えびのナチュラルライフ推進協議会
・ えびの市観光協会 ・ NPO法人宮崎Iクラスター
支援・連携主体
● 協議会メンバー
● 日南市漁協婦人部
えびの市
● 料理アドバイザー
● 日章学園高校調理科
休眠状態のレストランを活用し、えびの市の新しい食の拠点づくりを行う
えびの市国際交流センター内で休眠状態となっていたレストランを活用し、地産地消レスト
ランの運営を行うことで、えびの市の新しい食の拠点づくりを行っていく事を目的とした。
原材料は、えびの市の農家や生産者から直接仕入れ、採用する人材(調理師免許取得者)
とえびの各集落の婦人部との連携で、地域の人の健康づくりや地域の活性化、そして観光浮
揚にも寄与できるレストランを目指した。
取
組
概
要
えびの市国際交流センター内で自然食レストラン「のどか」を運営
食材は地元えびの市の野菜を中心に、メニューや新商品の開発を常に意識し、バイキング
メニューを提供した。食材を生産者から直接仕入れることで地元農家との交流を深めたり、地
元の催事に積極的に参加するなど、レストランのPRに努めた。
季節ごとの新メニュー、弁当、おせち等も全て手作りをモットーにしたこともあり、行楽シーズ
ンの弁当、年末のおせちの注文などは予想以上に多かった。また、100名以上の宴会対応
が可能なレストランとして、同窓会、懇親会等の予約も多く頂いた。
独自性の強化、PRで差別化をはかり、自立の道を目指す
えびの市の補助金を活用し、事業と雇用を継続している。25年度には、えびの市内にJAの
運営する物産センター及びバイキングレストランがオープンする予定であるため、メニュー、
商品、運営等で独自性を強化し、PRに努めていく必要がある。さらに、経費を効率的に見直
していきながら自立の道を目指していく。
取組みの概要(イメージ図)
高校生レストラン
(日章学園とコラボレーション)
バイキングメニュー
- 17 -
野菜寿司
CASE
14
すき特産品および
新ブランド確立事業
小林市
産業振興分野
事業主体
● すき新ブランド推進協議会
・小林商工会議所
・(株)コダマ
・小林物産会協同組合
主力商品「栗極ショコラ」に力を入れ、販路開拓に取り組む
須木の特産品である栗を使った商品開発とそのブランド化による町おこしを目指す。
試作商品の中でも一番完成度が高く、展示会でのアンケートでも好評だった「栗極ショコラ」に
力を入れ、商品化するとともに販路開拓に取り組んだ。
取
組
概
要
パッケージ製作や通販サイトでの販売、各種イベント等への出展により販路を開拓
22年度にすきの栗を使った商品を試作し各種展示会に出展しながら味、パッケージ、価格調
査等研究を進めた。23年度は試作商品を楠並木よかもんロード(県庁前)、地方銀行フードセレ
クション(東京ビックサイト)等のイベントや商談会に出展し販促に努めた。
地方銀行フードセレクションでは、「栗極ショコラ」、「和風栗あんまん」、「柚子黒酢」、「栗バウ
ンドケーキ」を出品。ブースに須木の栗を展示していたところ、須木栗の大きさなどに興味を
持っていただくことができ、魅力を発信できた。結果、栗極ショコラについては、卸1社からバレ
ンタイン用330ケースの受注があり、関東地域のスーパーで完売。次年度の予約も入っている。
協議会構成員の小林物産会協同組合が事業を継続
「栗極ショコラ」は全ての工程を手造りで行っており、現状では一度に大量に生産を行うことが
できないため、商談会では相手側の希望する受注数量に見合わず、商談成立に至らないとい
う問題もあった。
事業終了後は、協議会構成員の小林物産会協同組合で事業を継続。「栗極ショコラ」が多く
の店舗で取り扱っていただける商品となるよう、事業を継続している。
取組みの概要(イメージ図)
栗極ショコラ
商談会(地方銀行フード
セレクション)への出展
- 18 -
CASE
15
宮崎米粉加工食品開発事業
宮崎市
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
● 宮崎中央農協・宮崎米粉加工食品開発協議会
・ 宮崎中央農協 ・ UMKエージェンシー
・ パリの朝市(洋食 田中鏡一氏) ・ 杉の子(和食 森松平氏)
● 有限会社 磁
● 県食品開発センター
中山間地域の米や青果物等の消費拡大を図るための食品開発
中山間地域の米及び青果物等の農産物の消費拡大を図るため、その地域の個性的な文化
や歴史を背景にした、個性豊かで魅力的な加工食品を開発し、それらを活用した中山間地域
の振興を図ることが目的。また、建設を予定している農産物直売所で製造・販売することによ
り地域密着ブランドを確立することを目的とした。
取
組
概
要
米粉をベースとしたケーキやクッキー等の製造・販売
(果樹を使ったケーキ)
季節の果樹を使った米粉ケーキや、夏場に加工用のマンゴーを冷凍させて冬場にマンゴー
を取り入れたスイーツを販売。大変好評であった。
(茶を使ったケーキ及びクッキー)
田野産のお茶と米粉がほどよくマッチして、ケーキやクッキーはコクのある味を出すことがで
きた。特に、シフォンケーキは好評で、田野産の緑茶、高岡産の紅茶などは各種イベントでも
完売した。
引き続き、農産物を活用した研究開発を行っていく
農家の要望として市場に出荷できない果樹の活用があり、当該取組により、果樹の加工品、
特にスイーツでの販売の見通しがたった。今後は、建設中の農産物直売所のオープンに合わ
せて取組めるよう検討を行っている。また、茶の消費拡大は以前から要望があり、茶を使った
スイーツの販売は、消費者からも好評が得られた。引き続き、食品開発センター等にアドバイ
スを求め、更なる研究開発を行っていく。
取組みの概要(イメージ図)
宮崎中央農協・宮崎米
粉加工食品開発協議会
研修・助言
宮崎県食品
開発センター
開発
協力
パリの朝市
田中氏(洋)
杉の子
森氏(和)
広報協力
有限会社
磁
米粉かりんとう、米粉シフォン、米粉ロールの販売
@楠並木朝市
- 19 -
体験型学習プログラムの開発と
農家民泊の推進事業
CASE
16
産業振興分野
五ヶ瀬町
地域社会雇用分野
観光分野
● 五ヶ瀬山学校推進協議会
事業主体
・ NPO法人五ヶ瀬自然学校
・ 夕日の里推進会議
支援・連携主体
● (財)日本国際協力センター
・ 五ヶ瀬町観光協会
● (財)都市農山漁村交流活性化機構
地域の強みを組み合わせた体験型観光プランの確立
環境省が行っている平成22年度日本エコツーリズム大賞特別賞を受賞したNPO法人五ヶ
瀬自然学校のエコツアーと、全国的に有名な夕日の里推進協議会の農家民泊を組み合わせ
た体験型観光プランを確立し、団体、個人を集客することで農村部の雇用を生み出す。
取
組
概
要
企画・開発した体験型学習プログラム等の販売及び農家民泊PR等の実施
・団体・個人のキャンプ受け入れコーディネート、五ヶ瀬の里キャンプ村やその他地域を訪れ
る個人客のコンシェルジュ(受付)
・エコツアー、農家民泊、キャンプ場を組み合わせたプランの中高校、企業、社会教育団体等
への営業活動
・年間を通して使用可能な体験農園の整備、ホームページ作成・管理、新たな体験メニュー
の開発、自然体験活動指導者養成講座開催、広域連携による団体誘致模索 等
外国の青少年育成事業の受入れ
本事業での営業活動により、(財)日本国際協力センターとの連携が図れ、国の事業である
アジアやアメリカなど外国の青少年育成事業の受け入れを行っている。今年度(平成24年度)
は4月にインドネシアから高校生25名を5泊6日、9月にマレーシアから50名を4泊5日受け入
れた。その他シンガポール、中国など修学旅行も増えている。国内では五ヶ瀬町の4つの小
学校が合同で2泊3日の宿泊学習を行う。その他、高校、中学の修学旅行の予約も受けてい
る。
取組みの概要(イメージ図)
五ヶ瀬山学校推進協議会
(営業・宣伝・研修・安全管理)
宿泊受入れ
農家民泊
夕日の里推進会議
体験実施
フォレストPIA
霧立ち越え
を考える会
バックステイ
民間施設・ホームステイ
ごかせ観光協会
体験工房いっそ
公的施設
五ヶ瀬の里キャンプ村
鞍岡地域づくり協議会
NPO法人
五ヶ瀬自然学校
- 20 -
CASE
17
駅サイティング市・元気みやざき推進事業
産業振興分野
観光分野
事業主体
● がんばろう宮崎!駅サイティング市協議会
・ 県商工会連合会
・ (財)みやざき観光コンベンション協会
・ 九州旅客鉄道(株) ・ 宮日総合広告(株)
支援・連携主体
● 県内市町村
県内
● 県内観光協会・商工会
「駅」を活用した中山間地域の特産品の消費拡大、観光の振興
口蹄疫、鳥インフルエンザの発生、新燃岳噴火被害等から立ち上がる気運を高めるため、
中山間地域の特産品の開拓・消費拡大を目指し、中山間地域振興の拠点として「駅」を活用
し経済活性化を図る。また、県内観光資源を活かして新幹線開通に伴う西九州からの回遊を
促し、中山間地域への集客を「駅」を窓口にして取り組むことを目的とした。
取
組
概
要
「高鍋・佐土原・高原」駅で周辺市町村の特産品を販売
・県内7つの駅(平成23年度は評判が高かった3駅(高鍋・佐土原・高原))で、その周辺市町
村の特産品を販売。また、海のものを山へ、山のものを海へと移動販売や各駅店舗でのイベ
ント販売を実施。
・観光特急「海幸山幸」を利用して、口蹄疫で被害を受けた児湯地区を通る県北までの旅や、
新燃岳の被害を受けた高原町を含む霧島方面へのツアーを企画・実施。その電車の中でも
社内販売を実施するなど、地域の特産品のPRを行った。
当該事業での雇用者が独立して店舗(高鍋駅・高原駅)での営業を継続
・県内の生産者・事業者、最大で238社、商品点数は最大で1,530点にものぼる県内各地の特
産品を駅舎で宣伝、販売。各地域の商品の知名度や販売の増加につながった。
・委託事業終了後は、宮日総合広告より店舗改修の支援を受け、当該事業での雇用者が高
鍋駅と高原駅で独立して営業を継続。商品の生産者や駅の利用者等からは喜ばれているが、
収益面は厳しい状況にあり、行政等からの支援の必要性も感じている。
取組みの概要(イメージ図)
佐土原駅店
- 21 -
「海幸山幸」での移動(車内)販売
西都市の地域資源を生かした
口蹄疫被害から復興するための事業
CASE
18
西都市
産業振興分野
● 西都商工会議所
事業主体
支援・連携主体
● 西都市観光協会 ●西都市三財商工会
●西都市地場産業振興協議会
● 各商店会
●西都ショッピングセンター ●イマイ印刷
地場産品を活用して西都市の魅力を発信し、口蹄疫被害からの復興を目指す
口蹄疫発生による地域経済の落ち込みから早期復興する必要があると認識。西都市の魅力
発信のため、地場産品のアンテナショップ開設や西都市内で開催される朝市の知名度向上な
どにより、商店街への集客力アップと地域活性化、雇用創出を図る取組を行った。
取
組
概
要
地場産品の販路拡大・販売促進、えびす市を核とした中心市街地の賑わい創出
○地場産品の販路拡大と販売促進
・西都市地場産品のネットショップの開設・運営
・ネットショップと連動したアンテナショップを西都市の中心市街地に開設
・県内外の都市部の各種イベントへの参加による販路拡大、販売促進
○えびす市を核とした賑わい創出
・中心市街地での朝市、夕焼け市の開催
ネットショップ販売は民間事業者が継続、HPを充実させ出店事業者の増加を目指す
○西都市地場産品のネット販売については、イマイ印刷にて継続運営
ネット販売については、月に数件の売上しかない。現在は民間事業者だけの運営となり、HP
をさらに魅力的なものとし、出店事業者を増加すべく取り組んでいる。
○西都市地場産品のアンテナショップ、えびす市については事業終了
アンテナショップを開設したことにより、地場産品を知らなかった市民にも周知ができたま
た、えびす市を開催したことにより、中心市街地に賑わいが少しは戻ってきたと思われる。
取組みの概要(イメージ図)
えびす市
ネットショップ「さいと心包便」
- 22 -
- 23 -
御崎馬の活用による
都井岬観光推進事業
CASE
20
観光分野
串間市
地域社会雇用分野
事業主体
支援・連携主体
● 串間市観光協会
● 岬の駅
● 都井岬振興会
● ビジターセンター
● 都井御崎牧組合
都井岬の観光振興により、市街地への波及をもたらし、串間市全域の活性化が目的
串間市内にある都井岬は天然記念物指定の「御崎馬」や特別天然記念物「蘇鉄」の
自生地があり、昭和40年代には年間60万人∼70万人という観光客で賑いを見せ
ていたが、串間市の人口が減り、地域の活力も低下。都井岬の自然及び御崎馬を活用
し、人々に癒しと健康作りの機会を提供することにより、都井岬の観光振興を図ると
ともに、市街地への波及効果をもたらし、市全域の経済を活性化することを目的とし
た。
取
組
概
要
都井岬の自然及び御崎馬の活用による癒しと健康作り
都井岬では、野生馬や灯台など、「観る」観光が主体であったが、「体験する」観光へのニー
ズの変化や、癒しと健康志向の高まりに対応するため、都井岬の雄大な自然と野生馬を活用
し、「癒しと健康づくり」の各種メニューを創設し、観光客に新たなサービスを提供するため、以
下のような取組を実施。
・ 規格外の馬を活用した乗馬体験メニューの確立
・ 遊歩道や蘇鉄の害虫駆除などの景観整備
・ 観光ガイドの育成とモニターツアー、観察会の開催
・ 地元の業者が作った手作りマンゴージャム使用したソフトクリームの販売
都井岬の歴史や自然の移り変わり、野生馬の生態を「案内」することの重要性を認識
都井岬の観光は、都井岬のすばらしい歴史や自然の移り変わり、野生馬の生態などを案内
することが重要とあらためて認識。現在、串間市観光協会の職員が観光ガイドを行っている
が、今後はボランティアガイドを含む観光ガイドの案内を進め、都井岬の”すばらしさ”を案内で
きる体制を構築していく。
取組みの概要(イメージ図)
モニターツアー、観察会の実施
マンゴージャム使用の
ソフトクリーム
- 24 -
ボランティアガイドの育成
CASE
21
蒟蒻の商品開発・竹材加工品による
地産地消と販路開拓事業
木城町
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
● 木城町商工会
● 宮崎県食品開発センター
● 宮崎県環境科学協会
● 宮崎県ジェイエイ食品開発研究所
地域の食文化の継承・磨き上げを行うとともに、口蹄疫の予防・環境改善に貢献
地こんにゃくを使用した新商品開発をすることにより、中之又地区など高齢化した地区の後継
者づくり・若者の雇用創出をはかり、木城ブランドの確立と地域経済の活性化につなげることを
目的とした。
また、脱臭・土壌改良効果のある竹粉・竹酢を利用した商品開発を行い、口蹄疫発生予防と
環境改善をはかることにより、木城町内での農商工連携と山林保全に貢献することを目指した。
取
組
概
要
地こんにゃくを使用したこんにゃく麺を開発、竹材加工品の商品開発と販路開拓を行う
(こんにゃくの新商品開発)
こんにゃく麺、プルルンジェル等の商品を開発。原料を確保するため、こんにゃく芋の生産
者と栽培法や販路の協議を行った。商品開発にあたっては、食品開発センター、県医療薬務
課、日本蒟蒻協会及び専門家からの指導を仰いだ。
(竹粉・竹酢の商品開発及び販路開拓)
商品開発では、野菜のおいしい寝床、竹酢石鹸を開発。また、竹粉配合の飼料、竹粉を使
用した土壌づくり及び堆肥づくりに関しては、酪農者、農業者、畜産業者と連携して取り組み、
検証の成果も出てきたため、販路拡大への糸口が見えてきた。
PRに力を入れるとともに新たな商品開発に取り組み、木城町全体での進展を目指す
こんにゃく麺については、平成24年度の商工業等経済復興支援事業で「木城こんにゃくKK
麺」が完成し、ご当地グルメとしてPR中であるとともに、新たな商品開発に取り組んでいる。
竹粉については、飼料に混ぜることによる畜産農家の子牛の体調維持に効果が見られると
ともに、農作物育成のための土壌づくりに効果が出てきているので、検証販売での展開を行う。
取組みの概要(イメージ図)
こんにゃく麺の開発
竹粉を使っての土壌づくり
- 25 -
IT 活用型「宮崎のさかな」
若年層アピール事業
CASE
22
県内外
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
● 宮崎のさかな新商品開発協議会
・ 宮崎県漁業協同組合連合会 ・ (有)磁 ・ (有)九州地域活性化支援研究所
● 県水産政策課
● いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会
若年層に「宮崎のさかな」の魅力を伝え、魚及び加工品の消費拡大を目指す
本県の水産物及び水産加工品の販路拡大、消費者を確保する取組として、試食会の開催
やレシピの配布、料理講習会の開催などが行われてきたが、県内外の若年層への「宮崎のさ
かな」の普及拡大が大きな課題とされていた。
そこで、当事業では、「いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会」と連携し、「宮崎のさ
かな」及び「宮崎のさかな」を原料とした新開発商品に関して、若年層をターゲットとした消費
拡大を目指した。
取
組
概
要
「宮崎のさかな」に関する映像制作・配信等で「宮崎のさかな」の魅力を発信!
(1)「宮崎のさかな」及び「宮崎のさかな」の簡単調理法を紹介する映像の制作
宮崎県漁業協同組合連合会を通じて紹介された県内各地の漁協から水揚げされた「宮崎
のさかな」の生きた姿等の映像撮影及び映像編集を行い、11種類の映像を蓄積。
また、「宮崎のさかな」を対象とした簡単調理の実演を複数種類企画し、撮影。レシピ紹介
とあわせた動画として制作。
(2)上記の(1)で制作した映像を動画投稿サイトYouTubeで公開 等
「宮崎のととch」として公開したところ、H24年9月末時点で再生総数22万回を超える視
聴を記録している。その他、児童向けの「宮崎のさかな」ペーパークラフトを12種類制作し、
イベント等で児童に無料配布。好評を得ている。さらに県内外での販路拡大活動を通じた収
益事業を確立するため、編集加工した映像をYouTube上で展開、かつ制作した映像を提供
(販売)できる仕組みを構築した。
協議会会員の企業が事業を継続、さらなる発展に力を入れる
協議会会員である(有)磁が事業を継承。撮影・編集した映像データをYouTube上に掲載した
結果、多くの反応が得られていることから、雇用者2名をいずれも常用雇用者として継続雇用。
今後も「宮崎のさかな」のPRができるよう、徐々に内容を充実させながら継続していく。
取組みの概要(イメージ図)
YouTubeを活用した「宮崎のさかな」の魅力発信
YouTubeで、「宮崎のさかな」の魅
力等を発信。再生総数は22万件
を突破(H24.9時点)
児童向けペーパークラフト
- 26 -
CASE
23
県産スギ材を活用した高耐久性処理木材
の土木工事等への利用開発・販売事業
県内
環境・エネルギー分野
事業主体
支援・連携主体
● 宮崎県森林組合連合会
● (株)コシイプレザービング(製材品の高耐久化処理委託)
● 県内各森林組合(材料供給及び県内土木事務所等に対する製品説明と設計提案)
耳川流域のスギ材有効活用とともに、公共土木工事での木材利用への転換を図る
耳川流域の森林資源の有効活用の実現と同時に、中山間地域での雇用創出を企図して事
業を計画した。
資源の活用方法としては、スギ材の新たな需要開拓分野と見込まれる土木用資材での活用
を実践した。この取組を起爆剤として、公共土木工事においてコンクリート利用から木材利用へ
の転換を目的とした。
取
組
概
要
高耐久化処理を施した木製土木用資材の販路開拓、新商品の開発
耳川産のスギ原木を製材後、防腐・防蟻処理を施し、長期間の屋外使用にも耐久可能な土
木用資材を生産した。販路開拓としては、県内の森林組合と連携しながら、各関係機関に木製
土木用資材の紹介と提案活動を展開した。
また、(株)コシイプレザービングと共に「簡易補強土壁」を開発し、従来の商品よりも低コスト
かつ施工性のよい新商品として販売を開始した。
木材耐久性に関する理解を広め、土木事業における木材の需要開拓に向けた取組を実践
現在も、主に県内土木事務所に対して木材利用の促進を要望しながら、今回の事業で雇用し
た作業員も引きつづき業務にあたっている。さらに、鋼製ふとんカゴ工法に代わる木製土木用
資材として、新しい製品の生産と出荷にも力を入れ、公共土木工事における木材の有効活用
に力を入れている。
一方で、実例の少なさや耐久性への不安によって、土木事業での木材活用が進んでいない
地域もある。当会においては、工事担当者の木材耐久性に関する理解獲得に向けた説明会の
開催など、ひきつづき公共土木事業における木材の需要開拓に向けた取組みを実践していく。
取組みの概要(イメージ図)
現場での施工指導の様子
関係者間の役割
簡易木製補強土壁
- 27 -
口蹄疫・鳥インフル用防疫資材
新製品開発事業
CASE
24
産業振興分野
野尻町
県内外
農林水産分野
● 口蹄疫・鳥インフル用防疫資材新製品開発協議会
事業主体
・ 野尻町商工会
・ (株)光洋
・ ワールド・ワイド・トレード(株)
高品質・低価格の家畜防疫製品を提供し、口蹄疫被害農家の事業再開を後押し
九州で唯一の産業大型縫製技術を利用して、よりコストパフォーマンスの高い家畜防疫製
品を提供し、宮崎県の家畜農家や家畜防疫関係施設へ商品を普及させ、口蹄疫で疲弊した
県内経済と県内畜産業のイメージアップに寄与することを目的とした。
また、国内展示会出展、直接訪問営業及びインターネット広告等などを利用しながら県外販
路を拡大し、国内の家畜防疫体制を強化することを目指した。
取
組
概
要
既存製品の改良・新製品開発を行い、県内外で販路を拡大
既存顧客から防疫資材設置後の状況・要望等を集め、既存製品の改良点を研究し、高品
質・高耐久への製品改良や付随製品の新製品開発を行い、最終的に3種類の防疫資材を開
発した。
国内農業製品展示会、直接訪問営業及びインターネット広告等などを利用し県内外で販路
を拡大した。
全国への販路拡大を行い、国内の畜産防疫体制の強化に寄与
現在、ワールドワイドトレード株式会社において事業を継続している。また、産業大型縫製
技術を使って、防疫資材以外の新たな商品開発にも取り組んでいる。
今後は、全国の行政機関向けの販路拡大と全国の畜産関連企業を使った販路拡大を平行
して行い、国内の畜産防疫体制の強化に寄与していきたい。
取組みの概要(イメージ図)
運営体制
財務管理等
野尻町商工会
営業・販路拡大
会計事務
WWT(株)
新製品開発
製品の品質検査
(株)光洋
液ハネしない玄関用マット
- 28 -
CASE
25
産業振興分野
事業主体
支援・連携主体
みやざき“むら”三昧事業
県内3村
観光分野
● みやざき“むら”三昧協議会
・ 県内3村(西米良村、椎葉村、諸塚村)各商工会及び観光協会
・ 宮日総合広告(株)
● (有)ティーネットプロ
県内3村の特産品や観光ルートの発掘・情報発信を行い、雇用創出を促進
市町村合併により3村のみとなった宮崎県内における「村」の特産品や観光資源の発掘・開拓
を行い、ITメディアなどを使いながら県内外へ村をPR。新たな視点の発掘を目的とした。
取
組
概
要
ソーシャルメディアや各種イベントへの出店による商品PR、体験付きバスツアーの開発
3村の物産を活用しながら、デザイン性を重視した商品開発(恋旅×TGCおすすめお土産に
認定された「とろけるHoney」(地蜂蜜)など)で販路拡大につなげ、Facebookでのさまざまな商
品PR、「街市」「市町村駅伝」「まんなか市場」などへの出店によりさらなる販路開拓を行った。
また、3村への体験付きバスツアーの多くでキャンセル待ちが発生するなど反響があり、参加
者アンケートでも高い評価をいただいた。
資金面、人的継続の面から事業継続を断念
僅か7ヶ月弱での事業推進は難しかった。可能であれば24年度も継続して事業を実施した
かったが、運営資金がうまく工面できず、断念せざるを得なかった。雇用された方のスキルは
短期間で非常に上がっただけに残念だった。
取組みの概要(イメージ図)
デザイン性を重視した商品開発
三十六穀米
とろけるHoney
- 29 -
CASE
26
みやざき地頭鶏ブランドパワーアップ事業
県外
産業振興分野
事業主体
● みやざき地頭鶏ブランド推進協議会
・宮崎商工会議所(経営指導支援)
・(株)MRTアド(イベント調整等事務局)
・みやざき地頭鶏事業協同組合(店舗・生産者との調整等)
「みやざき地頭鶏」のブランド認知拡大と販路拡大
みやざき地頭鶏のブランド認知拡大と販路拡大を図るため、首都圏でのブランドプロモー
ションを展開し、さらには宮崎の地域経済の活性化を図ることを主目的に材料の生産から製
品加工・流通・販売までの一連の流れにも活性化を持たせる事業を行う。
取
組
概
要
首都圏でのみやざき地頭鶏認知アップを目的としたプロモーション
○首都圏でのイベント出展
・TBSラジオ60周年イベント「感謝deサカス」(平成23年9月)
・宮崎佳品づくし(平成23年10月)
・みやざき地頭鶏の日PRイベント(平成24年2月)
○イベントへの食材提供
・宮崎佳品づくし
・みやざきWeeeek!!2012
○プロモーションツールの制作
・首都圏みやざき地頭鶏取扱店で使用するプロモーションツールの制作
(ポスター、コースター、ミニのぼり)
○メディアを使ったプロモーション
・東京23区におけるローソンとタイアップしたメディア「東京メディア」でのプロモーション展開
ブランドの認知拡大は図れたが、いかに販売に結びつけるかが課題
東京を中心とした首都圏でのプロモーションにより、一定の認知度は得られたが、販路拡大と
いう面では、まだより一層のプロモーションが必要である。事業を通じ、「みやざき地頭鶏」とい
うブランドの浸透は図れたので、次の課題はいかに販売・購入につなげていくかである。
取組みの概要(イメージ図)
「東京メディア」でのプロモーション(ローソン店頭)
TBSラジオ60周年イベント「感謝deサカス」
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日向鶏の有効活用と新商品開発
並びに販路拡大推進事業
CASE
27
日向市
産業振興分野
事業主体
● 日向鶏活性化推進協議会
・ 日向商工会議所
・ (株)地域活性化プロジェクト
・ 古賀産業(株)
廃棄されていた鶏の部位の有効活用、「へべす」の需要アップにつながる商品開発
有料で廃棄されているみやざき地頭鶏等の未利用の部位(モミジ、頭部、鶏がら)を活用して
の新商品開発、販路開拓を行う。また、日向地区では「へべす」 の需要が落ち込み、生産農
家等は頭を抱えている現状があったことから、へべすを利用した商品開発に取り組み、へべす
の需要増加による生産農家の活性化を図る。
取
組
概
要
鶏の未利用部位を使用した小籠包、へべすを使用したポン酢、かき氷シロップを商品化
○ 鶏の有料で廃棄されている部位の商品化
廃棄部位である地頭鶏の頭部・鳥足(もみじ)を利用し、様々な新商品開発に取り組み、最
終的にコラーゲンたっぷりの『みやざき地頭鶏まるごと小籠包』を商品化。コラーゲン、低カロ
リー、低脂肪を売りにした。
○ 「へべす」を使用した商品開発
ひゅうが特産のへべすを使用した「幻のへべすポン酢」、「かき氷シロップへべす入り」(国内
大手氷みつメーカー(株)ハニーと共同開発)を商品化。
○ イベント等でのPR・販売、アンケートの実施
協議会解散後、「(株)ひむかどりー夢」の社名にて法人化し、事業を継続
協議会で開発した「みやざき地頭鶏まるごと小籠包」、「幻のへべすポン酢」「かき氷シロップ
へべす入り」を商材として販路拡大を目指す。
大手小売店バイヤーとの商談会や各種イベントに参加、ネット販売などを通じPR活動・販売を
行っているが、珍しさもあり好評を得ている。今後は、更なる販路拡大を狙いながら、「みやざき
地頭鶏」・「へべす」を活用した商品アイテム数を増やしていくことを検討していく。
取組みの概要(イメージ図)
鶏
へべす
鶏の未利用部位を使用した小籠包
へべすを使用したポン酢、かき氷シロップ
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お問合せ
宮崎県 商工観光労働部 商工政策課 企画調整担当
宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号
TEL/0985-26-7094 FAX/0985-26-7337
MAIL/[email protected]
〒880−8501
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