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Title マウスにおける口蓋裂の成立機序に関する

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Title マウスにおける口蓋裂の成立機序に関する
Title
Author(s)
マウスにおける口蓋裂の成立機序に関する実験的研究
武田, 矩夫
Citation
Issue Date
Text Version ETD
URL
http://hdl.handle.net/11094/29802
DOI
Rights
Osaka University
1
5
1
マウスにおける口蓋裂の成立機序
に関する実験的研究
武 田 矩 夫
M
o
r
p
h
o
g
e
n
e
t
i
cS
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i
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so
fC
l
e
f
tP
a
l
a
t
e
i
nMouseEmbryos
Norio TAKEDA
〈昭和 4
3
年 3月 1
邑日受付〉
胎マウスと決定した. 1台令の起t
i
(は午前 21時からとして 9i,
序
-さき咽
日
従来,捕手し主J
i
物などでの口議裂の発現は,
認されることが多かったし 2)
基づくものと恐j
弘行に至る各時期の胎{子を検
胎令1l11z日より 18
i
S
伝的原因 l
と
ところが近
年,実験奇形学の進歩{とともなって種々の外却によって口
ることが認められるに至り,その外国の種類
:
t
t
;
H
ζ iJ1<した.
2 ロ室主裂誘導法
i
) X 線!被対法
?ウスの日主主裂の臨界期 (
c
r
i
t
i
c
a
lp
e
r
i
o
d
)中,五主も発2
見
本の F
Zいとして矢口られている胎令l111z日間!と,空中総長と
i, かくて,外悶とロ f
1裂の悶来
は数十覆類以上にのぼり 3
して 150R,200R,250R ならびに 300Rのそれぞれを全
設を追求する研究は数多く報告されてきた.
身 1回照射した. 照射条件は
しかし,その本態を明白にするための成立機序あるいは
成立因子を追求した報告は伎少である。すなわち,それら
の報告は,主{乙口主主突起自身の発育隣答 4) あるいは転位遅
延5) に成立因子を求めるものと,舌による口主主突起転{立の
限止をE
京阪とするもの 6-8) 1
乙大別されるが,
いまだに定説
をえるに至っていない.
そ ζ で,著者ーはこ次口議形成過程を絡機発生学的観点よ
り符検討し,さらに実験的口議裂の発読経過の詳細な追求
190kVp,2
5m A,F
i
l
t
e
r
;
Cu0
.
5十 AI0
.
5,FSD; 50cm,線 i
Z
Eネ;39R/min. であ
る.
i
i
) dexamethasone投与法
設も発E見本の ~S い胎令 10 11z 日から 24時間々 i穏で 4 回日),
おのおの 0
.
1mg,0
.
2mg,0
.
3mg および O.4mgを母体
の尾治除!と注射した.
3 形態学的観察法
ま,日台令 14Y
z日より 18Y
zI
ヨl
こ至る各
口蓋突起の形態観察 l
を試みた.すなわち,催奇形物質として口議裂発現率がお
時期の胎仔を対象とした.母体の子宮より採取した胎仔を,
し作用機序の相呉ると考えられる X線と dexamethasone
体重計量の後 Carnoy氏泊定液で回定し, r
a
z
e
rb
l
a
d
eを用
を用いて,誘導された口議裂については形態学的,組織学:
いて災体顕微鏡下で前匁i
新し,吻側より尽 f
l
l
l
J
Iこ至る口蓋突
u
t
o
r
a
d
i
o
g
r
a
p
h
yI
こより観察を
約あるいは 3H-thymidinea
益法!こ従って, A
l
i
z
a
r
i
nr
e
d
起 の 形 態 を 観 察 し た 符 絡 はi
行ない,口蕊裂成立機序について検討した.
S発色による f
守透明1
傑本 12)を作製し実体顕微鏡下で観察し
た.
材料ならびに方法
1 実寄金動物
4
組織学的競察 j
去
日台令 1
2
1
1
z日より 18Y
z日にささる各時期の胎仔を検材とした.
実験動物として,大阪大学純系動物事業湯座の ddO系
Carnoy氏 I
Q
I
:
<
副長で問主主後,適法にしたがって P
a
r
a
f
f
i
n包
主総マウス 41
&
ζ
1雄マウス 1匹を午
?ウスを用いた.交配 l
援し,前額接r
r
で 5
μ の述続切)十とし, H主玄染色を絡し
1
待より翌朝ヲ 1
1
をまで配し, }践校の認められたものを受
後6
て検鋭した.
大阪大学長話学部付民病院中火放射線窓(室長淡水7;'inX:f;~jßíIi)
主主論文の主gE
は昭和 4
0年1
0月の銘 6回日本協科放射線学会総会,
昭和 4
1"
1
三1
0月の第 7四日本歯科放射線学会総会および The2
4出
c
o
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f
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r
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c
eo
fA
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s
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n(byD
r
.Y.F
u
j
i
k
i,
1
9岳6,のにおいて発表した.
f
f
白
羽1
4
2
年
!
l
t
, N
o
.7
4
0
0
5
5
)に
本研究は一郎文部省科学研究主主 C
よった.
3H.
・
thymidineautoradiography法ならびに標識
率算定法
口蓋突起のよ皮細胞の増殖能を測定するために, 3H
“
thymidine (以下 TdR と略記する〉を追跡子として用い
た.飴令 14 Yz 日より 16ろも臼 lζ~ る各時期の母体 lこ 1μCi/g
(
w
t
.
) 注 射 し 時 間 後ζ
l屠殺し胎仔ーを採取し,前記同様
1
5
2
にして組織切 j
?を作製した. つ い で 検 材 を SAKURA
口議?k: jt己の転 {ftJ立図 3~51 こ示すように,その i吻側部の一側
NR-M2手し烈に没し, 40C I こ {~1 たれた 11;りí:i内で約 30IClll\j l1)/}
より開始し?照的!忍側!こ玉三り,ついで他~111 が転位する.
射し,
j
m
法にしたがって現像処理を行ない
H-El
l
i染色を
この詳細を観察すると以下のようであった.すなわち,
胎令 13%日の口議突起は,関
減して検鋭した.
支における
口議災起上i
3H-TdR 際識細胞のYiDt
r
伎を迫
6
1こ示すように,上顎突起内
側面l
こ口主主稜として認められ,その内側壁{ま妥I
倒立を,践
と示すように,口遊歩足起内側壁の周!又
求するために,凶 1I
例11~(土水平位を示す.口議突起上皮は基底細胞の 1 腐とそ
が被覆していない必上皮部を j
E
己
主:
1
零点、と定め,上j
之』設を長
れを襲う扇平な周皮細胞の 1隠より構成されている.とこ
さ
1
0
0
μ 侍に区分して c
o
m
p
a
r
t
m
e
n
ta
n
a
l
y
s
i
s与を行ない,
定した.
各│玄分の標識不をおr
ろが,この i
時期!こ口議突起波側壁!こ上皮肥底部が出現し,
それに践するよ皮下結合織にも拐な細胞配列が観察された,
胎令 1
4
1
1
2臼の口主主突起は,図 71こ示すように, 口主主炎起
W
1!
1
1
'
の
よj
瓦l
f
:
lJ
宇部ば上皮下結合織内{こ焔聞を示す.
版{
上皮肥厚部
胎令 14%日の口議突起は,図 8
1こ示すように,さきのよ
皮!犯淳部はさらに上皮下結合織内に深く陥回するとともに,
l
Y
Jの形成をみた.口議突起{ま,この官官{立を境とし
向却に小i
て下方!こ i
匂って成長い舌と下顎の問!と深く入って:Ifu蕊伎
をとる.
その後,口蓋突起は i
ヨ91こえミすように,内i1l1]&伏!と折れ阪
を形成して均的し変形する様相が観察された.
ついで,口 2
2
2突起は図 1
0に示すように,
図
1
f
[側面に沿って
古背に [
r
i
jって f
l
'
j-J主するような転位様相を示し,この転位!こ
5
口 :H;i~起における
に燃する上
3H-TdR
皮組織の分割税関
より小波部より:Ifuj
配位を係っていた絞側1.1
'
>
;
1ま水平{立をとり,
i
l上皮との境界部 l
こ透した.
さらに上方に移動し,ょ;
さらに,口蓋突起は 1~1111 こがすように
観 察 結 果
J丘中!こ移動し沈
下した古背の上!と位註して水玉i
乙{立となり,品仮1
1
の尖端部{土
品j
I
:
J
I
ね下i
l
l
i
lこ接し, 口路i1l11
は司令1
7
!こ沿って J
巳中方向!こやや
A. ddO系マウス胎仔の二次口蓋形成過程
挙上する S
[
i
l
l
lな函を形成した.
1)口議突起の発育ならびに転位様相
日台令 12L3 1J'H こ一次口誌の保11~,去に左右一対の口議突起が形
伝伎を終了した
水平i
o室長突起ば,間 2に示すように,友
成される.この口蓋突起{土,自JをZ
三布i11から挟むように下
1
のl
コ澄突起が 1
ミ中方向 l
こ{
r
j
l
:
反して,
右
i
1
[
1
こ生長し,関
方l
いで癒合する.この|削切になると腹側壁の上皮!町立は消~と
2
1三示すように,胎 '
(
;
1
4
1;2日から 15%日の
聞に r
s
i
l
l
l
1から活-背!こ1
)
志位して水平{立をとる.この左右の口
五 尖j
E
己は,水平ー位のまま生長して.iE中で相総合し上方から
下ってきた弘中!おとも溶合して二次口議形成は終了する.
%
,
する.
2
) 口護上皮の 3H
“T
dR標識様相
口主主突起の上皮の生長点を確かめるために, 'H-TdR~雲
X線 3
0
0乳照射群
対照群
:
t
,',_
I
:
I
J
I
潟と談し,つ
d
e
x
a
m
e
t
h
a
s
o
n
eO.
4mg
投与群
4
0
5
。
5
G
4
0
5
O
(~霊箆位)
(!複合)
T
L
.
n
f
l
D
1
T
b
s
d
J J
mu
。
5
5
0
図1
2 口ユ7
7
ミ起上皮総織における '
HTdR桜;識率推移(縦割1:
1
5
D
司
(水平イ立)
X1
0
'
μ
検制:上皮の日奇心
1
5
3
議細胞の局在性を観察した.観察対象 l
土日台令 14%日より 1
5
1
!
zsi
こ至る口議突起で,
~illH立,水平佼および癒合刻のも
4に示すように恭!氏問!とヂIjぷ紛!胞のみが 'H-TdR で
2
3,2
絞殺され,それらの細胞がj
活性を 1
2するようになった.
胎令 1
8ろも日の仁!益上)之は, 1
ま1
1
9
1こ示すように,基底賂,
のを選んだ.
T
I
主位の口主主災起では,小u
V
j
:郊の口主主上
転位前すなわち A
皮細胞の標識が段も~:明であり,よ4.上皮との境界却がこれ
につぎ,口室主突起尖端部の機繊細胞数はきわめて僅かであ
った.すなわち,各区分の絞殺率は図 1
2
上段 i
C示すように,
J
!
、滋郎では約 4
0
9
6,品上皮境界部では約 3
5,
9
6を示したが,
.
8労を示すにすぎなかった.
ヨ:端部では約 2
手
f
J
l
凍
防
, !m~必:照, j
f
J質問より構成され,分化した被議上伐
となった.
ぬよ皮は,図 2
0に示すように,多くの総毛が観察され,
分化した線毛上皮としての形態を示した.
I
合令 15%1
ヨ,すなわち I
J蕊閉鎖終了に相当す
以上より, J
る時期より口議上皮, 5
1
i上
皮
(
土
:
t
:
¥
J
l
sI
こ分イじを営み始め, J
I
合
水王子伎のそれは, [~12中 j段に示すように,転位 lとより小
令 16%日となると口主主上皮は被遼上皮として,よ上皮{対決
滋は i
l
j:9-:.するが,上山'
J
E厚部位の絞識}容は依然として顕著
毛上皮としての形態形成が者切]となったが,これは,原始
であり,約 4
0,
9
6を示した.ーブ,
j
1 品上皮境界主j
5も同総で A
仁j
肢がニ次口ili.形成により,日 j
践と玉川f
'
:
S
I
ζ 区分される1
1
寺j
切
E
霊位のものと大三去を認めなかった.
に密接な関係をもって口主主上!えと t:~.上皮の分化が?止まれる
癒合刻では,区1
1
2ド段に示すように,腹部J
I
J
l
去
の
上
)
J
Z
.
肥f
宇
部と必上皮境界部の綴織様相はほぼ等しくなり,必;織率は
ともに約 3
5,
9
6となったが,依然として[王様な細胞治殆ぶ五粉
ことを示唆している.
B. X線照射ならびに dexamethasone投与により誘
選草された口蓋裂の観察所見
を示した.癒合後の.ilミ中部{こは,いまだ D~史上皮が認めら
1
) X線および dexamethasone のマウス胎仔の発育
れるが,いづれ消 3
こする巡命を辿るものであり, t~l~lli弘細胞
におよ i
ます影響
a
) 体重変化
は認められなかった.
3
、
J
l
sI
こ成長しつつ転位して二次口議形
以上の所見より, 2
成を行なう口主主尖起上皮の生長点が明確になった.すなわ
ち,必側壁では 51上皮境界部で,同 ßt~ Jllの成長を司り,一
立〉における胎令 1
81
;
2αの胎仔の体丞変化
各線量(投与 i
を表 1に示す.
すなわち, X線照身、J1洋では, 1
1
H
f
立治加にもなって休ill:(立
方
, I
J
Y
:s
l
¥
J
Jlまでは上顎突起との;境界郎で成長を苅る.さらに,
減少し, 3
00R 照射のものは{本軍減少率約 5
0,
9
6
を力、した.
この部は小泌を形成して,口議閉鎖に必要な上皮の;長さを
examethasone投与問では 0.2mg以よでは投与J
込
一
一
方
, d
確保して,7.1<.王子転{立を円 7~'(こ行なうための極めて合図的な
開{こ持切な 2
をそ認めえなかった.
発奇形態であることが判明した.また,口主主突起の水平転
また,
J
J
台令 15%尽においては, 3
00R X線照射 l
t
lでは体
こ,これらの部伎が口議突起のlE中方向へのよ茂成長
位後 l
lli:減少率 3
7
.
8,
9
6
を示すが, 0
.
4mgdexamethasone 投与二昨
点としての機能を営んでいることも示唆された.
6
.
2,
9
6
を示すに過ぎず X 線照射]洋に比べ休玄減少ネ
では 1
3
) 口蓋上皮と奥上皮の形態形成と分化
給令 14%Sの口蓋上皮は,図 1
3
1こ示すように,法底細胞
箆と,それを覆う扇平な細胞よりなる周皮とで構成さ
の 1)
t
れている1k底締胞は,円形ないし卵円形であり,中等 s
の邸主主性を f
Eす.
見上皮は [
;
K
1
1
4
iこえ、すように雪表胞にある細胞核は桁円形
は低かった.
b) 1
相良的ならびに骨透明襟本観察所見
対照1I
l
では,胎令 1
5:
l
1
z日あるいは 18%日の口蓋は,図 25,
2
8に示すように,すでに二次口議形成は終了レているが,
300RX 線照射?fI~では, 1
濁2
6,2
9
(こ示すように,左右口蓋
突起は,ともに,いまだ丞直伎を示し,さらに,玖長,頭
1,2
2
1こ示
を示すものが多く,この時期の向上皮細胞は図 2
~Im ともに対照より小さく,会身の発育遅延とあいまって,
すように局在伎をもっ 3H-TdR 係議様相をネさずいまだ
頭部や顎の発予言不全が表明であった. 0
.
4mgdexametha-
細胞の様性がえられていないことが判明した.
5
1こ示すように,約1Ji'J.配列が
月
合
令 15%の口謹上皮は,悶 1
援となり一部に中間践の形成が認められよ皮腐の隠さも治
s
o
n
e投与溌では,間 2
7,3
0
1こ示すように,ほとんどの口
議突起は水平転位そ行なっているが, )窓会していなかった.
1
1こ示す対日程訴に比べ,
胎令 18%臼の骨透明燃本では,図 3
千増加した.一方,一部の尽皮細胞が核l
t
i絡を 31するのが
X線m
'
U
M1t'(oでは溺 321こ示すように,上顎骨,口議骨の口主主
観察された.
突起の形成不全が認められるとともに,各骨の発育不全な
ぬよ皮は,図 1
6
1こ示すように,基底納J
I
包と文持細胞の況
らびに'間三組化が綴察された. d
examethasone投与野では
列絞松がかなり主主然となってくるのが観察された.胎令 1
6
3
1こ示すように,上顎骨,口主主骨の口議炎起の形成不全
図3
%日の口議上皮は,図
こ対照と大差なかった.
を絞める以外 l
示して配列し始め,
m
ζ示すように,主E底細胞がl
括性を
i
r1F.l1腐の形成も n
liJkとなりよ皮胞の隠
ご
さはさらに増加する.この時期{こ烹ると周皮細胞の多くは
変性し,その残浮が観察されるにすぎなかった.
~J!.上皮は,図 18 に示すように,総毛が形成され始め,締
結配列はより整然となった.この時期の向上皮細胞は,[;Kj
2
) X 線照射および dexamethasone投与による口蓋
閉鎖不全形態とその発現頻度
日台令 18%悶における各処置群のマウス)]合{子の口議閉鎖不
全様相を口議突起転位の各段階における阿保~口議突起の形
態を基準として,以下のように分類した.すなわち, I
Z
I
3
4
1
5
4
表1
f
J
主:盈(投与
別体重変化
対照体重1.12
(
0
.
0
8
)
胎令 1
8l
1
z
沼
X
p
。!と'J~く
1
5
0R
200
2
5
0
3
0
0
{
本
l
l
i
0.970
g
9
)
(
0
.
0
.
6
9
(
0
.
0
6
)
0
.
6
3
(
0
.
0
8
)
0.60
(
0
.
0
8
)
0
.
2
3
(
0
.
0
4
)
体設減少率
1
3
.
3ぷ
タ
3
8
.
3
4
3
.
7
4
46.
3
7
.
8
d
e
x
.
0
.
1 mg
0
.
2
0
.
3
0
.
4
0
.
4
1
.07
0
.
8
6
(
0
.
0
7
)
0
.
8
0
(
0
.
0
8
)
0
.
2
8
(
0
.
1
0
)
0
.
3
1
(
0
.
0
6
)
4
.
4
2
3
.
2
2
8
.
5
26.7
1
6
.
2
玄
体
体重減少率
(
0
.
0
9
)
体Æ 減少率=封理封三重三処置を~貫一
対照体l
l
i
()
:S
.
D
.
-38 に示すように,両側口議拠出が~直伎をとるものを
で1
0
0
9
6を示す. dexamethasone投与では 0
.
1mgで 4
2
.
6
¥IJが一部斜めに舌ょに転位
VV型,ー側が設直伎をとり他n
ム
タ
して水平位への移行を示すものを D V型
,
O
tが水平{立
I
J
をとり他仰i
が水平移行裂のものを H D型,両日!IJが水平佼
0.2mgで 7
4
.
5
5
1
ム0.3mgで 89.796,0.
4mgで 9
7
.
9
9
6
を示した.
線量と 5形態との関係は,総量増加にしたがって v
v型
J
さ
と
し
,
をとるものあるいは一部癒合を示すものを H H ?
の止i
める率が増し, 250Rで 44
.
49
6,300Rで 5
8
.
8
9
6と転
l
l
Jが完全に癒合したものを F 裂とした.
前n
位前の初期の形態で止ま{)ものが多く認められた.
これらの 5形態の各線:ill: (投与必c
) 別発現強度を表 2に
一方, d
examethasone投与。でも,投与:註の増加にしたが
示す.まつ'口議閉鎖不全(日笈裂〕の発現率は X 線照射で
って転位初期の形態も認められるが,その多くは H H型
,
H D裂を示し, O.
4mg投与でも D V型
, v
v裂を示すも
ま
{ 150Rで Oム
タ 200Rで 82.596,250R で 96.396,300R
表 2 胎令 1
8l1z日における線量(投与ー泣) 5
J
1
j
口
蕊
閉鎖不全形態発現強度(胎{子数)
150R
x
4
土
ゾ
ミ
;
f
マ
1
照
F
2
0
0
2
5
0
3
0
0
2(
3
.
7
)
o(0)
1
7
(
4
2
.
6
) 1
3
(
2
4
.
1
)
5(
9
.
8
)
)
(
1
0
0
9
6
)
1 7
(
1
7
.
5
)
Hf
王
9
(
2
2
.
5
)
HD
1
.8
)
1(
5(
9
.
8
)
、
身f D V
4
(
1
0
.
0
) 1
4
(
2
5
.
9
) 1
1(
21
.6
)
若
干
3(
7
.
5
) 2
4
(
4
4
.
4
) 3
0
(
5
8
.
8
)
VV
O
(0 ) 3
3
(
8
2
.
5
) 5
2
(
9
6
.
3
) 5
1(
1
0
0
)
0.1mg
d
e
x
.
0
.
2
3
1(
5
7.
4
) 1
2
(
2
5
.
5
)
投
2
3
(
4
2
.
6
) 3
3
(
7
0
.
2
)
ー
勺
-
口
υi
2(
4
.
3
)
のは少なかった.さらに,これらの総長と口議閉鎖形態の
然とさせるために,口議の 5形態のおのおのに,
関係をやj
VV:2,DV:4,HD:6,HH:8,F:10の係数を与え,
各形態の給仔数!とこの係数を乗じて f
t
!
Ji
f
r(投与;印加の平
9に示した . ζ れ
均値を求め,これらを柱状図表にして図 3
とともなって VV型 K移行
より, X線照射では,総長場加 l
する傾向が切らかに示されたが, d
examethasone投与-では,
その{頃向は認められなかった.
以上の発育障答および口議閉鎖不全についての所見を小
括すると, X 線照射'!t'tは d
examethasone投与ー鮮に比べ,
マウス胎仔に強い発育降答を怒起し,同時に口蓋間鎖不全
形態は垂直伎が多くなる傾向を示した.また,
Xff
J
!
照
射
若
手
では,線鐙増加 l
とともなって降答程度が顕著となり,
ζ 移行する,いわゆる線量効果関係
閉鎖不全形態も垂直位 [
examethasone投与では投与:径効
が認められた.しかし, d
果関係は見出せなかった.
3
) X 線照射および dexamethasone投与による口議
突起の転位遅延
300RX 線照射と 0
.
4mgdexamethasone投与による臼
,
主主突起転位遅延機相を,前述の口蓋突起閉鎖不全の 5
J
t
'
(
2
3
(
4
2
.
6
)1
3
5
(
7
4
.
5
)
に分類し, )
治
令1
5l1z日より 1
8l
1
z
尽 に至る各時j
切について綴
と
各
君
子F
の観察結果を一括して示す.対照若手で
察した.表 3I
表 3 口妥苦笑起の転佼遅延(!J合仔数〉
(N:対照, R:X
線照射, D
'
:dexamethasone投与各群)
h
1
5l
1
5弘 day
N.
R
.
D
.
1
4
N.
R
.
1
5%
D
.
N.
R
.
1
6
D
.
R
.
D
.
R.
1
8l
h
1
6も
ろ
1
6~
D
.
R
.
D
.
R.
D
.
27
3
1
1
(
1
0
0
)
(
1
0
0
)
(
2
.
1
)
F
9
6
9
HH
1
(
3
6
.
0
)
(
3
.
1
) (
1
7
.
1
)
狂D
DV
VV
6
2
2
(
8
.
0
)
(
6
.
2
)
1
5
1
1
(
1
0
0
)
(
1
0
0
)
2
9
1
1
8
2
7
(
2
8
.
6
)
(
2
5
.
0
)
3
3
2
1
9
3
6
3
1
3
3
0
.
0
) (
1
6
.
6
) (
(
11
.8
) (
1
0
.
7
) (
3
9.
4
)
2
(
1
2
.
0
) (
1
0
.
7
) (
1
8
.
1
)
(
9
0
.
6
) (
5
4
.
0
)
2
7
0
.
0
) (
(
4
.
0
) (
6
4
.
3
) (
1
8
.
1
) (
5
7
.
6
)
8
2.
4
) i(
7
.
1
) (
11
.
1
) (
1
0
1
9
1
4
1
6
(
5
.
9
) (
2
1
.
4
)
2
(
11
.
1
)
2
1
7
1
7
1
1
(
8
4
.
0
)
(
6
3
.
8
)
(
6
0
.
8
)
(
6
1
.
1
)
1
5
2
8
5
8
.
3
)
(
9
.
8
) (
5
1
4
2
9
.
2
)
(
9
.
8
) (
1
1
(
3
.
0
) (
2
1
.
6
)
3
0
i(58.8)
4
(
8
.
3
)
1
(
2
.
1
)
M
m印
1
5
6
った.関 4
0は,図 3
9同様の柱状図表 l
とより口蓋突起転位の
r
:
.
:
:
.
:
:
:
忍
;
:
;
:
md
e
x
様相を示したものである .X線照射群では,対照群のロ翠
ロニコ x
線
閉鎖時期以後,ロ主主突起転位は,そのほとんどが D V型の
段階に 1
1
:
ま
り
, )j台令 18~泊目!と~る傾向を示した. d
exame-
ゅド
r
では,対照訴の口議閉鎖Il
v
J
U
J以後, X線照
t
h
a
s
o
n
e投与lI
1
0
.
0
0
射の場合と同様に,口議突起の転{立,伸長は進行せず H H
8
型の段般に止まる傾向を示した.
4
) x線照射および dexamethasone投与による処霞
6
HD
300RX 線照射によって垂直位与を示す口議突起と 0.
4
mgdexamethasone投与で水平位まで転位した口議突起の
HH
ロ蒙上皮の 3H-TdR標識様相
よ皮の 3H-TdR標識様相を,対照の口議突起の各時期の
4
それと比絞検討した.日会令 1
4
l
1
z
日
のZ
震直位をとる各口蓋突
DV
2
上段 f
C7y;すように,標識細胞の局在
起の襟識様相は,図 1
性と標識率はともに対照との間に大差を認めなかった.
2
VV
300汽
0.4mg
図3
9 表
し
」E
250
0.3
2
0
0
0
.
2
日
台
令1
5l1zの癒合完了した対照, まを夜伎に止まる X 線照
examethasone投与の各lI
f
の口支
射および水平転位ーした d
突起では,関 1
2
下段ζ
l示すように,標識様相は,従来から
1
5
0
0
.
1
首殖の任感であった部伎の消失にともな
存夜していた細胞 i
って全域にわたって平均化して各々約 1
0
9
6の標識率を示し
2 の柱状図表
た . ζ れは,この時期までの庇盛な成長点での細胞増舶が
は胎令 15%尽に D V裂
, H H型をとるものがあるが,胎令
減少し,かわって上皮の形態形成のための細胞増獄が口議
1
5l
1
z
日l
と至ると金て口蓋閉鎖が完了した.
来
日
夜
射
:
p
,f
の胎
4%臼のものでは,全ての口蓋突起は v
v裂を示し,つ
令1
いで胎令 1
5l
1
zs
,1
5%
,
日ζ
l至り僅かに D V裂
, H H型が
突起全域におよんで営まれることを示唆している.
x
*
6日以後 1
8l1z日に至るまでは形態変化が
出現するが,胎令 1
r
認められなかった. d
examethasone投
与
:
p
, ーでは,胎令 1
5,
%
日で,ほとんど H H型を示しており,その後は,その段
階で転位,伸長は停止し,口議閉鎖を示すものはまれであ
5
) X 線照射および dexamethasone投与による処霞
口議上皮および塁手よ皮の形態形成と分化
300RX 線照射および 0.
4mg d
examethasone投与・の
口蓋上皮とよ平上皮を観察対象とした.
4
l1z自の雨処置群の口謹上皮は,主主底細胞隠と周皮
胎令 1
より構成され,
I
f
L上皮の所見とともに対照との間に差異与を
ロZ沼 対 照
盟 国d
e
x
.
(
0
.
4
m
g
)
1
0
.
0
0
1
0
F
立二コ X線 (300R)
1
0
.
0
0
日.
8
8
8
HH
医
6
HD
4
DV
2
VV
士day
1
5
1
S
t
図4
0 表
1
6
1
5
t
3 の
J
住
1
6
t
状図表
1
6
t
1
5
7
認めなかった.
51
1
z臼の口主主上皮は,対照と同総,雨処設群ともに
胎令 1
と同一所見とみなされ,ロ翠突起転位 l
と対する形慾変化と
みなすことができる.
I
巴厚を示し,以上皮の所見もまた対照と差
次第に上皮隠のJ
マウスの口腔粘膜上皮の発生分化については,従来明確
5
)は人胎児の表皮とロ膝粘膜上皮を
な記t設に乏しい.三夜間 2
異がなかった.
J
I
台令 1
61
1
z日の口議上皮は,関 411と示すように,間処置'll'f
a
:
削立をいま
とも対照と同様,細胞緩性を設し始めたが, n
だ示す口主主突起の尖端部に関心, 4
4に示すような基底細胞
の況ヂJj不裂な集塊の形成が観察された.さらに,この部よ
l至る上皮は,政側壁と呉なり級伎を示さない 1
り必上皮ζ
'
"
"21
震の細胞より成っていた.一方,品上皮は図 42(と示す
ように,対郊と問機な線毛上皮の形態を示していた.
飴令 181
1
z貝の口議上皮は, 羽
[4
5
(こ示すように,対照と向
i
,有料1
陥
,
終に,同処置'll'fとも法政I¥'i:
m
民j
なj
沼,t
ワ'dt庖より
観察して,表皮において額校溜,角質腐への分化がみられ
ない時期の口議部上皮の所見は,表皮ときわめて類似して
いるが,表皮より発生分イちが遅れる傾向を示唆している.
マウスでは,胎仔表皮の紋織発生!と関する Hanson261の報
告をみるにjil!Jぎないが,マウスにおいても口翠上皮は表皮
より遅れて,胎令 1
51
1
z日ごろより中間j
習が加ってその厚み
61
1
z日に至ると蕊底細胞は様性を塁し,周皮
を増し,胎令 1
2
1は,このよ皮の厚さあるいは
は消火した. McLoughlin2
構成されていた.また,内 {ll~駁の形成不全部は,図 46(乙示
法底細胞の桜性獲得が,上皮分化の指標として愛姿な悶子
である ζ とを指擁している.とくに極性については,形態
すように,依然として存続しているが,日主主突起尖立;
i郎の
的に綴性を呈することは,機能上からも極伎を呉俗した ζ
事1l!Rl集塊は消火した.
Jj~.上皮もお1~毛上皮の形態を示し,対照との i認に差異を認
めなかった.
!i延と口主主突起の 3
J
:
心TdR標識
以上の口主主突起の転位 i
様相ならびに口蓋上皮,b~, 上皮の形態形成の所5!をあわせ
とをな味し,例えばよ皮組織形成において,単腐培養細胞
で格性が失われると組織再構築は起らない点より,細胞極
伎は形態形成における扱性の指導的役割を果すものと考え
7,
2
8
)
られている 2
一方,1r;~上皮では,胎令 15 11z 尽から細胞配列が変り, 1
6
小揺すると,ロ室をお起 l
ま,その転{立が何らかの原悶により
%尽には fJ~毛を形成し,ぬ粘膜としての性状を示した .ζ
切に.'i:ると,転位,伸長の機能が
遅延を来して口議閉鎖時j
急激に阻止されるため,閉鎖不全(口議室りを招く.しか
のよ本上皮が線毛を形成することもまた,形態的あるいは機
能的な分化の指標として要重であると考えられている 2
9
1
之の形態形成との泊 [
ζ 密接
も,この阻止と口笈上皮,およj
な関JEj性があることが判った.
標識絞相でも明確に観察された.すなわち,胎令 1
51
1
z日頃
考 察
二次口蓋形成過程に隠しては, ddO系マウスにおいても,
3・
¥
4
1あるいは文献 1
5,
1
6,
1
7
)のそれと大三をなく
従来からの数決 1
大体臭議のないと ζ ろであった.すなわち ,t
己;
{
'
I口議突起
さらにこの口葱上皮と拝上皮の続性の獲得は, 3HTdR
欄
までの様識細胞は一定の規則性を具えずに敬老E
伎に分布し
ているが,いったん綴性を去すると,その基底総砲のみが
標識された.このように,口議上皮と拝上皮が, J
I
合令 1
5
1
1
z
日から 1
6
1
1
z自の聞に平行して形態形成を始めることは,涼
がA
I
度位から水平{立に転位し,棺癒合してニ次口主主形成を
終了した. しかし,口主主災起転位i
也始古誌については切らか
1肢に分れた後,そ
始口肢がニi
欠口議形成によって口腔とよ;
れぞれの場に応じた罰有の形態形成を開始するものと考え
られる.
J
部で起始することが確認された.この転位起始部に
に
!
弱
音
l
I
7
1はマウスでは後方から始ま
ついて, ¥Valker and Fraser1
が生じたが 15i,今日なお十分に解明される!と至っていない.
1,
ると報告している.他方,ラットで観察した Asling8
口議突起の転f
立機序については, Dursy以来二つの学説
いる.しかし,これらの見解は多分に推測的で転位初期の
すなわち,一方において,ロ主主突起がその原形を傑ちつつ
転位するとする挙上説がある.さらに, ζ の挙上説は,
Schorr叫 2
0
1の給合綴の増殖によって自動的に口議突起が転
組織桜木を提示しているものはない.その }~,本観察でえ
S
1らの告により他動的に転位
{立するとする考えと, Inouye1
た転位初期像の組織桜木は転位起始部を適確に示した.
o
l
z
lに
するとする考えに二分される.他方においては,P
8
1 はともに前方から始まり後方ζ
l進むと報告して
Colman1
本観察で明らかに認められた日室長突起腹 ~lIJ~ の上皮増員自
2
01
9,
部は, Schorr1
が口蓋尖起の転位の涼動力として注目し
よって唱えられた口議突起の形態変化によって転位すると
7
1
する変形説がある日 ζの立場をとる WalkerandFraser1
た増殖旺主主な結合織の部位と符合している.最近結合絡が
n
t
r
i
n
s
i
cs
h
e
l
ff
o
r
c
e
)によってお
は口主主突起の内部力 (ani
認知を導くとする in v
i
t
r
o での観察報告に接する
上皮の t
が
,2
1
2
3
)他方,羽毛2
4
1,毛根 1
3
l,f
土
1
牙1
4
1等の発生途上にお
0
1
きる波動性運動によって転位すると考え,さらに Lasson3
a
c
i
dm
u
c
o
p
o
l
y
s
a
c
c
h
a
r
i
d
e
s
ζ
1
求めた.し
はこの内部力を
留から結合綴側!と焔入する場合
いて,これらの原廷が上皮j
かも,本研究でも口議突起のよ皮組織の増殖様相を追求し,
に,それらを回総する結合織が増殖する ζ とも知られてお
転位との関係を求めようと試みたが,転位力については明
確な知見そ求め得なかった.
り,一概に結合織が上皮組織の増減を誘導するとは考えら
l
J
l
の
形
れない.また,この口議突起のよ皮増殖部は,胎生 J
転位ζ
l宮古する口蓋突起と舌との関係については,
態形成!とおいて,しばしば認められている陥入,組曲など 131
Moriatyら3
11
,Reeveら3
2
1は i
nv
i
t
r
oでラットの口議閉鎖
1
5
8
を観察し,ともに舌を切除した場合, i
s
iかに口議突起が転
r
a
s
l
e
r and F
r
a
s
e
r
判
佼する ζ とを観察している.また, T
奇形作用が強力な場合には琵直位を示す口議裂が多いとい
える.
は自然発生した溶裂をもったマウスでは内奥突起に大きな
分化 I
C
;
:
せする催奇形物質の彩響については,いまだ明ら
隆起が形成され,それが舌の前進を妨げ,その結果,ロ翠
かでない. C
a
l
l
a
sandW
a
l
l
ω
r
'
O
Iは 300RX線照射の場合,
裂が発生するものと報告して,務圧が相対的にプじ巡する場
胎仔の体重減少が若手羽であるにもかかわらず, 器 官 分 化
合には転{立が阻止される ζ とを示唆している.本研究の観
(
m
o
r
p
h
o
l
o
g
i
c
a
lr
a
t
i
n
g
) は正?敢に遂行したことを報告して
察結果は,ロ蕊突起の転位は,舌圧が最もイ尽く,舌の可効
いる.また,菅原ら4<)はショウジョパエの発生における生
性が高いと考えられる吻側部の活尖近くで起始する ζ とを
長ホルモンと分化ホ Jレモンの分泌に対する放射線の影響を
明示し,ロ主主突起の転位は舌による口議突起の挙上による
比絞して,跨答の裂式が異なるととを示唆し,機能的に生
3
提起自王子の変形によって始まる ζ とを提示
のでなく,ロ宝2
長と分イちが毘5.l
J
lしえるととを報告している.著者ら 45)も胎
した.
J
Rの
仔米検血の分化 l
と対し 3HTdR襟識率の上からは X r
欄
ます影響につ
催奇形物質のロ筆裂発現胎仔の発予言におよ l
いては, X 線の場合,すでに体重減少,発育遅延,従鼠奇
彩塁手が認められないととを報告した.
他方,放射線が上皮の角化を{足すことが放射線治療の場
誌などが幸子明である ζ とは, Wilson礼町, Hicks36l,
形 発E
3
81
R
u
s
s
e
l
landRusse
11
",
らによって報告されている.他方,
合l
C,しばしば選遇する事実として知られている 46) まh
;
a
J
I
腎皮質ホ Jレモンについては
すなわち,胎生上皮に3
せする影響を i
nv
i
t
r
o で検索した
Fel
1
4
7
l
, Weissmannand F
e
l
l
'
8
1は c
o
r
t
i
s
o
n
eが分化を促
c
o
r
t
i
s
o
n
e 投与の;場合,
1は口蓋突起に特異的に転位遅延を来
Walker and F
r
a
s
e
r5
c
o
r
t
i
s
o
n
eの場合!とも ζ れと同じ
ζ とが報告されている.
すが,頭部の発育遅延および口重苦笑起の発育不全は認めら
れないと報告している.本実験の dexamethasone投与・の
進して早期角化を来すことを報告している.本実験におい
場合も
れたが,頭部の発育遅延ば認められなかった.しかし,体
皮分化の遅延は惹起されなかった.
かように, X線あるいは dexamethasoneなどの催奇形
霊減少が妻子切であったととは,なんらかのIl合{子の発予言陣容
物質が,発生途上において,体重減少等の設的変化を来す
が口議裂の発現に関与しているととを示唆している.
提起の転位遅延については,すでに諸家5,
39-42} によ
ロ蓋3
ないととは,きわめて興味深い事実である.
c
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e と河殺に口議突起の転位遅延は認めら
ては, X線照射あるいは dexamethasone投与ーによって上
にかかわらず,上皮分化等の質的変化ζ
l対しては i
埠答的で
って報告されている.本研究でも同様の所見が確認された
市
吉
が,とくに注目されるのは,胎令 l
S%,日の口議形態様相と,
5
吾
8%日の口議裂の形態様相とが同ーの傾向を示し,差
胎令 1
口主主裂成立機序を解明するため,"<ウスにおけるこ次口
異がなかった ζ とである.これは迅速に行なわれる二次口
議形成過程および X線照射と dexamethasone投与により
議形成過程の発育段階の穏々相の口議裂を認めた所見とあ
誘導した口議裂の成立経過を,組織発生学的観点より,組
いまって,ニ次口蓋閉鎖過程のある I
時点 {
ζ 口釜山]鎖機能が
織学的に,また 3HTdR a
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とより観察し,
急速に停止する ζ とを示唆している.さらに,この時点が
以下の結果をえた.
1 ddO系マウス口議突起の上皮の成長点は,内側j!.
l
主
で
口議上皮とよ平上皮が形態形成を開始する n
部切に符合してい
四
る乙とは,口議突起の閉鎖機能の停止とロ謹上皮,ぬ上皮
はc;,上皮との境界部であり ,n友銀IJ~では上顎突起との境界
の形態形成との闘に強い関連があることを物語っている.
口登裂の形態について, C
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1avin欠乏ならびに X 線
下結合総内へ焔閉し,ついで小泌を形成して,ロ諮問鎖を
照射によって発現した口議裂そ比絞したが,これらの問に
行なうために必要な口蓋突起の長さそ狭い口院内で確保し,
は形態的に差呉がなく,同一傾向を示したと報告している.
また,藤野ら 43)は烈腎皮質ホノレモン投与では全て口議突起
宮
口支~~起腹仮IJ !li'i;の成長点の上皮は, t
努訴え:しつつ上皮
さらに水平転f
立を円滑に行なうための合図的な発育様相を
は水平位を示し, vitaminA過剰投与では水平伎が 2
2
.
2
9
6,
示した.
3 口議うだ起転{立は, 1
吻側部のー仮I
Jより開始して A側
!
こ
0
.
7
9
6,両銀I
Jとも垂直伎の
ー側のみ舌上に転位したものが 1
至り,ついで他側が同様にして転位する ζ とが確認された.
.
8
9
6であったと報告している.本実験での X 線照
ものが4
lJJすなわち飴令
4 日蓋上皮および必上皮は,口議閉鎖 j
加に伴って,その形
射によって出現した口主主裂は,総監湾i
15%日墳を転機!として,おのおの上皮国有の形態形成を開
態が水平{立から A
T
I
変位ζ
l移行する傾向を示。したのにt
乏
し
,
二
皮
, *長毛上皮!と分化する
始し,それぞれ,被議J
dexamethasone投与では,投与設によって口蓋裂の形態に
明した.
ζ
とが判
若干の差異は認められたが,そのほとんどは水平位を示す
5 口議上皮の成長点での細胞i
曽殖は口議上皮の分化の
ものであった . ζ れらの成績を検討すると,一般に口蓋裂
開始 l
とともなって急速に低下し,形態形成のための細胞増
発現率が低い場合は水平位が多く,発現率が高くなると震
殖に転換することが示唆された.
直位が多くなる傾向がある.換言すれば,胎仔に対する依
6 X線照射, dexamethasone投与 はともに胎イ子の発育
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1
5
9
し,種々な恕皮の口議裂を誘導した .X線照射では,
m効果関係を持つ傾向を示したが,
J
. Morph. 109,151-157.
7 X線照射, dexamethasone投与により誘導されたロ
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dexamethasone投与
ではその傾向は認められなかった.
との関には,差異が認められなかった.
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X忠良照射,
dexamethasone投与ーでIl会仔の口 3
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足起転
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)崎山繭太郎 (
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):X 線照射による口議裂の実験発生
判明した.
以上の ζ とから,次のような口議裂成立に関する一機構
が明らかになった.すなわち,口議上皮は,口議閉鎖 l
冷却]
学的研究,阪大商学誌 4,8
47-870,昭和 3
4
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としてよ皮自身の形態形成を始める.
したがって,なんらかの原因で口主主突起が発育遅延を来し
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長
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て口議閉鎖特別!と至ると,それ以後は転位, {
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行なわない,そのために,その発育遅延のままで経過して
閉鎖不全となり口議裂を招くものと役定される.
務を終るに臨み,ど指導,ど校関をj
溺わった大阪大学長語学部口
銭外科学第一討を~永井滋教授ならびに大波大告さを語学官官口経外科学
第二講座川 E
議長作教授に深厚なる謝訟をま長します.
またご助言,ど綴遂を!渇わった大阪大学協学i郁仁1m効Jj Jm'~会議後
~3: 隣太郎教筏 l己深く r~ru の;訟を表します.
さらにlW:?'Eに際しそ予をとりど教示にあずかった総本:
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する光学顕微鏡ならびに滋子顕微鏡的研究,第 1繍
光学顕微鏡のレベルにおける分化と基底思,中間倍に
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おける微細檎造からみた分化について,
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4,昭和 41
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)Hanson,J
.(1947);Thehistogenesisofthe epider-
.Anat. 81,
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昭和 3
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1
付図説明
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1
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) からー{JlIJ
より開始し}名目J
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凶 5)に至る.
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1
:
1の口球突起. J
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I
:
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図6 l
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I
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J
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lは皮下結合織に│私的する.
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'をなす.
図8 J
図 9 IJfì 令 14%11~15 日以の口議突起.口 24:突起尖 ~:M は内上方!とftTillll し,内 fj{iJ l:,~1こ折れ iヨ(矢 qりそ作る.
図1
0 flfì 1ì- 15FI IJ'~の口説突起. 1こIlfii:突起尖立品目立百背!こ述し,内 ù(lJI:,~の折れ目(矢印) (土山上i
支部{こ変位する.
1l
f
合令 1
5
1
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こl
蕊突起はジ,", /
:
I
J
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泌 (
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) と舌 (
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) の聞を正中に向って f
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j
l
1
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図1
3l
f
:
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i
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Iの口 2
史上J
J
.
z
.)
可決と法民間より構成される.
図1
図日
向上,
A
L上皮. e:tIこ給 J
I
]
J
J;の細胞から構成される.
図1
5J
)
:
f
i
令 15%I
1の口主主上皮. 1玄113 より上皮 Jm はJ~ くなる.
図1
6 向上,
M上 1
2,;
m
;
成
車
J
]
J
J
包と支持細胞が邸機となる.
図1
1l
f
台令 16%I
1の口来上皮.上!えはさらに j
犯j
乏し, )ì~Ij.'(tj[l íJ包(計百伎を 1!: し,周皮は絞tt縮をおこす.
図1
8 桁J
J
ニ,五1上皮.線毛よ 1
2となる.
1
3
1
1
9l
f
合令 18%F
Iの[J:ffii.上皮. ~!創立問と jl] '
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J
(
!
i
が加わり 4)
¥
t
i術成の被安上皮となる.
図2
0 向上,必上皮.線毛上!交を正j、す.
1
1]
J
台令 1
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1の上皮!的手 I
l
j
iの3H-TdR標識 t
J
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1
1
. 際議制 j
包は I
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:
:
lしている.
図2
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2 向上,以上皮.よ!之j
罰金総!こ弘:
l
識細胞を認める.
図2
3!
J
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i令 16%I
1の I
J議上皮. 1~~'{ 識調1I胞は弘氏関に局主tする.
図2
図2
4 向上,以上皮. []来上皮 rnJf,~ーに +~Y~diæ細胞は 1,~成約[こ局犯する.
図2
5 対
J
1
.
(
{
J
J
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J
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1の日系:郎
図2
6 X r~í~ 3
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l¥身初削子 C
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i令 15%日). J,を少で, 口議うだ,t
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i主張 i
亙{立そなえし, JilIj[J:l!ま突起間が広い.
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仔(胎令 15%1
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).対照と大きさは変らない.口議突起は水平位で癒合不全を史ムす.
図2
図2
8 対日夜 flML 胎 令 18%1
'1の口議Ii
i
j
1
図2
9 X線 3
0
0R J(日身、}胎仔(胎令 1
8
1
2日). J,妥少で,澄薩〔裂の口議裂を示す.
図3
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.対照と大きさは変らないが,口蕊裂を長す.
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1 対照胎仔, l
f
合令 1
8
弘日の'湾'桜本
図3
2
X線 300R照射胎仔(lJ台令 18% 日〕の骨+~:Li~ .骨の発脊不全と化骨不全が者f!)jである.
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削子(胎令 18%日〉の'舟際水・'舟の発育不全は認めないが化升不全を認める.
4
図3
x線
300R!
照射l
f
:
f
i
仔
, JJfì令 16ろも 11 の日立i1~f~ を示す.左右口 251突起は丞筒伎で VV 型を示す(本文;参JI.夜) .
図3
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1).おのおの, VD迎
, H D型
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1部:上!支.対!日1副議!こ i
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l胞は似性を却し,上皮府は尽くなってくる.
図位
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1
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l
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¥問織のお;!毛上!之を 7
J、す.
向上, I
図4
3 XS
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0R照射)]削子(J]台令 16%1
1
)
. ]í~TI\j 伎の口実fうとj包尖~,lM\と認められた上皮細胞:us沈を示す.
図4
4 向上,[J淀突起を示す.上皮災塊から ω 上皮!こ変る(矢~]J)上皮は 1-2 .1í'li の構成である.
図4
5 d
e
x
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i令 18%の I
J:
f
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.J
二皮.対照同様の被ヨ史上1
交をれず.
図4
6 向上、口説'欠起を示す. 1~ 2l
i
"i
上!え(欠:
I
[J)は依然として残存する.
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