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平成24年度岩手県職業能力開発審議会会議録

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平成24年度岩手県職業能力開発審議会会議録
平成24年度岩手県職業能力開発審議会会議録
1
開催日時
平成25年2月13日(水)午後2時~
2
開催場所
エスポワールいわて
1階
小会議室
3
報告
(1)平成23年度県立職業能力開発施設における職業訓練実施結果について
(2)平成24年度県立職業能力開発施設における職業訓練進捗状況について
(3)第9次岩手県職業能力開発計画の進捗状況について
4
議題
平成 26 年度県立職業能力開発施設職業訓練実施計画(案)について
5
会議に出席した委員
【委 員】
田口
典男
岩手大学教授
馬淵
貴尋
職業訓練法人二戸職業訓練協会事務局長
山本
文世
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
岩手職業訓練支援センター所長
横田
禮子
学校法人スコーレ盛岡スコーレ高等学校校長
後藤
幸枝
株式会社ニチイ学館盛岡支店教育事業支店長
佐藤
啓子
有限会社オフィス・エスケイ代表取締役
須田
光宏
株式会社平野組代表取締役社長
升田 久美子
株式会社川徳人事部専門職部長代理
道又
富雄
日本労働組合総連合会岩手県連合会副事務局長
森
美枝子
友愛会職員労働組合執行委員
6
【特別委員】
矢野 誇須樹
多田
英史
岩手労働局職業安定部長
岩手県教育委員会事務局教育次長兼学校教育室長
欠席した委員
【委 員】
佐々木
淳
鬼柳
一宏
古門
賢一
千葉
清人
千葉
伸行
岩手県高等学校長協会工業部会長
株式会社アイオー精密専務取締役
UAゼンセン同盟岩手県支部支部長
全日本自動車産業労働組合総連合会岩手地方協議会議長
岩手県東北電力総連会長
-1-
7
事務局出席者
橋本
良隆
阿部
信弘
猪久保 健一
清川
智子
金崎
毅
吉原
武志
福士
成幸
坂下
修
佐々木 琢磨
小澤
正樹
商工労働観光部長
雇用対策・労働室長
〃
労働課長
〃
主任主査
〃
主任主査
〃
主任主査
〃
主査
〃
主任
〃
主任
〃
技師
-2-
平成24年度
岩手県職業能力開発審議会
日時
場所
平成25年2月13日(水)午後2時
エスポワールいわて 1階 小会議室
-3-
1
開
会
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 それでは、定刻となりましたので、ただいまか
ら岩手県職業能力開発審議会を開催いたします。
本日のご出席は、委員総数 15 人中 11 人であり、半数以上の出席があります
ので、岩手県職業能力開発審議会条例第5条第2項の規定により、会議は成立
しておりますことを報告いたします。
なお、佐々木淳委員、鬼柳一宏委員、千葉清人委員、千葉伸行委員は欠席で
ございます。
また、条例第3条第3項の規定により、特別委員は議決に加わることができ
ないこととされております。
2
あいさつ
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 初めに、橋本商工労働観光部長からご挨拶を申
し上げます。
〇橋本商工労働観光部長 ご紹介いただきました商工労働観光部長の橋本良隆と
申します。どうぞよろしくお願いをいたします。平成 24 年度の岩手県職業能
力開発審議会を開催するに当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただ
きます。
委員の皆様方におかれましては、大変お忙しい中、本審議会にご出席を賜り
まして、改めて感謝を申し上げる次第でございます。
さて、東日本大震災津波の発災から間もなく2年が経過をしようとしており
ますけれども、県といたしましては被災地のいまだ厳しい状況を常に念頭に置
きながら、今なお非常時であるという意識を共有しながら復興第一で職務に専
念をし、復旧・復興に全力を挙げて取り組んでいるところでございます。県と
いたしましては、それぞれの地域が持っている特性あるいは魅力、人材、そう
いったさまざまな資源が最大限に活用される、そのために県内関係機関の皆様
方と連携を図りながら東日本大震災津波からの復旧・復興を加速し、その先に
あります岩手県民計画に掲げております産業創造県いわての実現に向けて取
り組みを進めているところでございます。
こうした中で、職業能力開発におきましては、被災地の産業の復興あるいは
本県が振興しております産業の発展を担う人材の育成を図る上で、今後ますま
す重要になってくるものと認識をしているところでございます。県といたしま
しては、第9次岩手県職業能力開発計画を平成 24 年3月に策定をしたところ
でございます。関係団体等の皆様方との連携のもとに、職業能力開発の各種施
策を展開し、地域産業のニーズに対応した人材育成の推進、雇用のセーフティ
ーネットとしての能力開発の強化、さらには県立職業能力開発施設の充実を図
ってきたところでございます。
本日の審議会におきましては、後ほど平成 26 年度県立職業能力開発施設職
業訓練実施計画案について提案し、県立職業能力開発施設の職業訓練実施結
果、あるいは第9次岩手県職業能力開発計画の進捗状況等につきまして、ご報
告をさせていただく予定としております。委員の皆様方におかれましては、忌
憚のないご意見をお願いする次第でございます。
最後になりますが、本県の職業能力開発の一層の推進のため、今後とも特段
-4-
のお力添えを賜りますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきま
す。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
3
委員紹介
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 次に、本日の会議は、委員が改選をされてから
最初の会議でありますので、委員及び特別委員の方々をご紹介申し上げます。
それでは、お手元にお配りしております名簿に従いまして、本日出席されて
おられます委員並びに特別委員の皆様をご紹介いたします。
初めに、委員の方々をご紹介いたします。岩手県高等学校長協会工業部会
長、佐々木淳委員はご都合により欠席でございます。
岩手大学人文社会学部教授、田口典男委員でいらっしゃいます。
〇田口委員 田口です。よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 職業訓練法人二戸職業訓練協会事務局長、馬淵
貴尋委員でいらっしゃいます。
〇馬淵委員 馬淵でございます。よろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
岩手職業訓練支援センター所長、山本文世委員でいらっしゃいます。
〇山本委員 山本でございます。よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 学校法人スコーレ盛岡スコーレ高等学校校
長、横田禮子委員でいらっしゃいます。
〇横田委員 横田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 株式会社アイオー精密専務取締役、鬼柳一宏委
員は、ご都合により欠席です。
株式会社ニチイ学館盛岡支店支店長、後藤幸枝委員でいらっしゃいます。
〇後藤委員 後藤幸枝と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 有限会社オフィス・エスケイ代表取締役、佐藤
啓子委員でいらっしゃいます。
〇佐藤委員 佐藤です。よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 株式会社平野組代表取締役社長、須田光宏委員
でいらっしゃいます。
〇須田委員 須田です。よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 株式会社川徳人事部専門職部長代理、升田久美
子委員でいらっしゃいます。
〇升田委員 升田と申します。よろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 UAゼンセン同盟岩手県支部支部長、古門賢一
委員は、出席予定でございましたが、現在のところは欠席でございます。
全日本自動車産業労働組合総連合会岩手地方協議会議長、千葉清人委員
は、都合により欠席です。
岩手県東北電力総連会長、千葉伸行委員は、ご都合により欠席です。
日本労働組合総連合会岩手県連合会副事務局長、道又富雄委員でいらっしゃ
います。
〇道又委員 道又です。よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 友愛会職員労働組合執行委員、森美枝子委員で
いらっしゃいます。
-5-
〇森委員 森です。どうぞよろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 次に、特別委員の方々をご紹介いたします。
岩手労働局職業安定部長、矢野誇須樹特別委員でいらっしゃいます。
〇矢野特別委員 矢野と申します。よろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 岩手県教育委員会事務局教育次長兼学校教育室
長、多田英史特別委員でいらっしゃいます。
〇多田特別委員 多田でございます。よろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 次に、事務局の出席者を紹介させていただきま
す。
商工労働観光部長、橋本良隆でございます。
〇橋本商工労働観光部長 よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 雇用対策・労働室長、阿部信弘でございます。
〇阿部雇用対策・労働室長 よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 雇用対策・労働室労働課長、猪久保健一でござ
います。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 よろしくお願いします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 なお、私は雇用対策・労働室主任主査の金崎毅
と申します。よろしくお願いいたします。
このほか、雇用対策・労働室の労働担当職員が出席をしております。
4
会長選出
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 続きまして、会長の選出に移ります。
会長は、条例第4条第1項の規定により、学識経験者である委員のうちから
委員の互選により選出することとなっています。選出方法は、いかがいたしま
しょうか。事務局一任でよろしいでしょうか。
(「事務局一任」の声あり)
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 事務局一任という声がございましたので、事務
局案をお示ししてよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 それでは、事務局案は、田口委員にお引き受け
いただきましてはいかがかと存じますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 それでは、田口委員に会長をお願いしたいと存
じます。
田口委員さん、正面の席へお移りください。
田口会長からご挨拶をいただきたいと存じます。なお、田口会長には、条例
第4条第3項の規定に基づき、会長職務代理者の指名もあわせてお願いいたし
ます。
それでは、お願いいたします。
〇田口会長 田口です。よろしくお願いします。人材の育成というのは、産業界、労
働界はもちろんのこと、学校関係者、県、地域も含めて大事な役割を持ってい
ます。皆様のご協力のもとに、より充実した審議を行いたいと思っております
ので、よろしくお願いいたします。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 ありがとうございました。
-6-
〇田口会長 それでは早速ですが、会長職務代理者の指名をするようにということ
ですので、本日欠席ですが、佐々木委員に会長職務代理者をお願いしたいと思
います。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 ありがとうございました。
それでは、議事に入ります前に、配付をさせていただいております資料の確
認をさせていただきます。
まず、1枚目が次第となりまして、それから名簿でございますが、委員出席
者と事務局の出席者です。それから改選をされて最初の審議会でございますの
で、審議会委員、特別委員の名簿も配付させていただいております。
進行上も何度か条例の規定を参照しているところがあることと、委員の改選
直後の審議会でございますので、岩手県職業能力開発審議会条例のコピーを配
付させていただいております。
その次から右上に黒い白抜き文字で資料番号を記載しております資料が、本
日の審議会で報告あるいは議題として提案させていただく資料になります。資
料の1―1、資料の1―2は、報告の(1)平成 23 年度県立職業能力開発施
設における職業訓練実施結果についての報告資料でございます。
それから、資料2―1、資料の2―2が報告の(2)平成 24 年度県立職業
能力開発施設における職業訓練の進捗状況についての報告資料でございます。
それから、資料3がA3サイズになりまして、6/6ページまでと、もう一
枚です。平成 26 年度県立職業能力開発施設職業訓練実施計画(案)について
と、その計画で使用されております用語の説明になります。
最後の資料4が議題、平成 26 年度県立職業能力開発施設職業訓練実施計画
(案)についてお諮りするための資料でございます。
以上、資料の説明を終わります。
5
報
告
(1)平成23年度県立職業能力開発施設における職業訓練実施結果について
(2)平成24年度県立職業能力開発施設における職業訓練進捗状況について
(3)第9次岩手県職業能力開発計画の進捗状況について
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 それでは、議事に入らせていただきますが、本
審議会は条例第4条第2項の規定により、会長が議長となって運営することと
なっています。田口会長、よろしくお願いいたします。
〇田口会長 報告3件、議題1件が予定されております。
まず、報告ですが、(1)と(2)と関連が深いので、一緒に報告をお願い
いたします。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 それでは、労働課長をしております猪久保と
申します。座って説明させていただきます。
それでは、資料1―1に書いてございますが、平成 23 年度県立職業能力開
発施設における訓練実施結果でございます。左上のところに1、新規学卒者、2
枚目を開いていただきますと資料1―2の上のほうから2、3、4、5、6ま
で、それぞれ訓練別に結果をまとめてございます。
それでは、まず1の新規学卒者につきましてご説明をいたします。これは、平
成 24 年3月末現在での就職希望者の状況でございます。まず、短期大学、本
校、それから水沢校でございますが、トータルで修了者 180 名ございました。就
-7-
職内定者数が 166、未定者を合わせまして 169 ということになってございま
す。就職率でいいますと 98.2%、うち県内就職率が 50.6%という状況でござ
います。
それから、千厩、宮古、二戸にございます高等技術専門校の状況でございま
すが、それぞれ計欄に示した状況になってございまして、こちらのほうにつき
ましても就職率は 96.0 から 100%という状況、県内就職につきましても 72.2%
から 91.7%という幅での県内就職の状況になってございます。あわせまし
て、就職率は 98.4%、県内就職率は 60%というふうな状況になってございま
す。
次のページに移りまして、字が小さくて大変恐縮でございますけれども、2
番ということで離職者訓練の状況を示してございます。職を失った方、離職さ
れた方に対する職業訓練の状況でございます。県下全域におきまして、それぞ
れ訓練を実施したという状況でございまして、23 年度実績欄をご覧いただき
ますと、訓練期間は3カ月から 12 カ月の幅の中で訓練を実施してございまし
て、受講率でございますけれども、低いほうで 85.7%から最も高くて 100%と
いうふうな状況になってございます。専門学校ですとか、県内各地にあります
職業訓練法人に運営を委託して実施したということでございます。
同じように、3のところでは日本版デュアルシステム訓練ということで、不
安定就労者を対象に座学を3カ月、それから企業実習を1カ月組み合わせて行
う職業訓練を実施してございます。こちらのほうの実績でございますが、4カ
月の訓練期間ということで、受講率 93.2%から最高で 122.7%という状況でご
ざいます。
4番目は、母子家庭の母等に対する訓練ということで、対象者母子家庭の母
等ということで、OA関連科のコースを設定して訓練を3カ月間やっていると
ころでございます。これが 93.3%の受講率となっております。
それから、在職者訓練、企業で働く方々を対象といたしました在職者訓練を
実施してございます。こちらは、コース数でいきますとトータルで 144 コース
を県内全域で展開をしてございまして、受講者の総数は 2,153、受講率でいい
ますと 69.3%から 88.1%の幅での受講率ということであります。
一番下の障がい者訓練につきましては、身体、それから知的、精神障がい者
を対象とした訓練でございまして、こちらは1カ月から4カ月間の幅での訓練
を実施してございます。法人、企業さん、それから職業訓練法人、NPO等へ
の委託で実施をしているものでございます。これちょっと幅がございまし
て、ゼロ%の受講率から 190%というふうな状況でございます。
あわせまして、24 年度の状況、次のページでございますが、23 年度の比較
をしながらご説明をさせていただきます。24 年度は、まだ年度途中でござい
ますので、就職状況も1月の末現在ということでご理解をいただきたいと思い
ます。短期大学校につきましては、現在就職内定率で申しますと 95%という
ような状況でございます。県内就職率 63.2%という状況でございます。
それから、この数字ですが、就職率、やはり年度末までまだちょっと時間が
あるということで、23 年度に比べますとまだ数字がちょっと低いということ
でございますが、逆に県内就職率につきましては、年度途中でありながら前年
度を上回る 63.2%ということで、県内就職率は上がってございます。同様で
ございますが、高等技術専門校のほうは、就職率は全て 100%となってござい
ます。県内就職率につきましても 76.9%から 100%ということで、こちらも県
-8-
内の就職率は前年度より上がっていると。トータルで見ましても就職率につき
ましては、県内就職率が 10%ほど前年度より高くなっているという状況にな
ってございます。最終的には、就職内定率は、24 年度さらにこの数字が増え
ていく、同時に県内就職率も増えていくというふうに想定しておるところでご
ざいます。
それから、次のページに移りまして、離職者の訓練、それから日本版デュア
ルシステム訓練、それから4番目の母子家庭の母等に対する訓練、それぞれ実
績値のところに、受講率が書いてございますが、この3つにつきましては総じ
て前年度を下回っているという状況でございます。年度の途中ではあります
が、受講率については前年度を下回る傾向にあるということでございます。
それから在職者訓練、5番目のところでございますが、こちらは逆に在職者
の訓練は、前年度に比べて受講率は上回っているというふうな状況でございま
す。
簡単でございますけれども、説明させていただきました。
〇道又委員 道又でございます。24 年度の進捗状況を見ると、県内の就職内定率
が 23 年度に比べるとかなり良くなっていますけれども、この原因というのは
大体おわかりになっていましたか。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 それでは、お答えいたします。
23 年度、東日本大震災がありました年でございます。震災の影響もござい
まして、実は県外からの求人の出足は早かったということを聞いてございまし
て、逆に県内のほうはいろんな対応が、企業さんにとってはあったということ
で、県内企業の求人、これが非常に遅くなったということで、学生の思考とし
て早く就職を決めたいということ、復興から県外に学生の希望がおこなわれて
いったというふうには聞いてございます。逆に 24 年度に入りまして、高校生
もそうなのですが、県内企業において学生に対する求人も出足が早く、県内就
職が特に早いということで、そういう傾向が出ているということでございます。
〇田口会長 よろしいでしょうか。
では、そのほかご意見、ご質問ありましたらお願いいたします。
(「なし」の声あり)
〇田口会長 私のほうから1点お願いしたいのは、就職内定率が1月末ということ
なのですけれども、まだ 100%いっておりませんので、年度末に向けてぜひ
100%になるようにより一層努力をお願いいたします。
それでは、報告の3をお願いいたします。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 それでは、資料の3をお開き、ご覧いただき
たいと思います。第9次岩手県職業能力開発計画の進捗状況でございます。先
ほども部長の挨拶の中でもありましたが、第9次の岩手県職業能力開発計
画、昨年度、3月ということで策定させていただいたところでございます。策
定後、施策の実施目標を掲げてございますので、これらの施策目標が着実に実
施されるかというような視点を持って取り組んでまいりたいと思っておりま
す。毎年この進捗状況を管理しながら、遅れているものはそれなりに改善して
いかなければならないということで、目標達成に向けて取り組んでまいりたい
と考えているものでございます。
能力開発計画の全般につきましては、おさらいで恐縮でございますが、計画
期間が 23 年から 27 年の5カ年となってございます。能力開発の基本的な施策
といたしまして、6つほど掲げてございまして、その各項目が左上に書いてい
-9-
ます、1.地域産業のニーズに対応した人材の育成の推進というふうなことで
1から、左上のところに6まで大目標を掲げてございます。その大目標の大項
目の下に(1)から、1で言えば(3)まで表記してございますが、これを中
項目というふうに呼ばせていただきますけれども、それぞれ中項目を設けまし
て、さらに中項目の右側に①、②というふうになりますが、これを小項目とい
うことで具体的な施策というのがこの①から②という表記した部分でござい
ます。その各項目の小項目の最後に県あるいは機構というふうな表記をしてご
ざいますけれども、これはそれぞれ実施主体を表してございまして、県は岩手
県のことでございますし、機構につきましては独立行政法人高齢・障害・求職
者雇用支援機構のことを指してございます。一番右の欄に進捗状況ということ
で記載をさせていただきました。進捗状況につきましては、計画期間 23 年か
ら始まってということで 23 年度の実績、取り組み結果、あるいは 24 年度の実
績、取り組み結果につきまして簡潔に記載をさせていただいたところでござい
ます。毎年度の予定といたしましては、6月、7月に審議会を予定してござい
ますが、夏場の審議会におきまして毎年度進捗状況をしっかり管理していく予
定としてございます。本日は、昨年度審議会開催が夏場できなかったというこ
とと、本日は中間的な報告ということで、中でも岩手県の取り組み、その中で
商工労働観光部の取り組みに限って今回は進捗状況について、かいつまんでご
説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。かなりページがあ
りますので、これを全部説明すると時間を要しますので、ポイントをかいつま
んでご説明をさせていただくことをご了承いただきたいと思います。
それでは、1ページ、大項目の1の地域産業のニーズに対応した人材育成の
推進のところ、(1)番として被災地域の産業復興に対応した人材育成のとこ
ろでございますが、①の復興事業に対応した建設関連分野の職業訓練の実
施、県分の実施状況でございます。県では、委託訓練ということで離職者等再
就職訓練、いわゆる委託訓練ということで車両系建設機械等の操作技術や技能
講習、技能の資格取得を目指す訓練を 23 年度、それから 24 年度、これまで2
カ年にわたって実施してございます。23 年度は、気仙、釜石、宮古の3地区
で合計4コース、宮古で2コースでございます。合計 83 名の方に受講をいた
だいて、就職まで結びつける実績を出したということでございます。それか
ら、24 年度同様ですが、気仙、宮古、二戸、内陸も含め3地区、3コース、46 名
の受講実績を得たということ。
それから、その下でございますが、復興事業に対応した在職者訓練の実施と
いうことで県で実施した状況でございます。在職者、いわゆる企業で働く従業
員等に対する新たな能力開発を積極的に行うため、沿岸地域の職業訓練協会等
の方々、事業団体と協力のもとに、県立施設の施設内訓練ということで、平成
25 年度から気仙地域で在職者訓練を実施する予定としてございます。実施主
体でございますが、産業技術短期大学校水沢校が担当するという予定でござい
ます。
それから、(2)は飛びまして(3)、需要や成長が見込まれる分野の人材育
成につきましてご説明いたします。①の自動車産業と次世代自動車に対応でき
る人材の育成でございますが、24 年度の実績といたしまして千厩、宮古、二
戸の高等技術専門校の自動車システム科にハイブリッド車をそれぞれ1台配
備して、いろいろ整備士の要請に資するということで導入をしたところでござ
います。
- 10 -
それから、②でございますが、成長が見込まれる分野の職業訓練の実施でご
ざいますが、本県におきましては介護系、それから太陽光のパネルの設置、活
用というふうな状況の中で、電気工事科の需要を見込みまして、それぞれ介護
福祉系を県下全域、23 年度は 390 名受講してございます。24 年につきまして
も電気工事科で 40 名、それから介護福祉科は県下全域で 444 名の受講という
ことで訓練を実施した、あるいはしているところでございます。
次のページに移りたいと思います。大きな2番目ですけれども、雇用のセー
フティーネットとしての能力開発の強化でございますが、先ほども触れさせて
いただいている離職者を対象とした公共職業訓練の実施、(1)の①でござい
ますけれども、そちらの先ほど重機訓練の被災地への支援の訓練を含めました
全体の離職者等職業訓練の状況を表記してございます。23 年度で修了者
1,647 名、24 年度の実績は、今のところ途中でございまして、定員を 1,980 名
見込んでおるところでございます。
それから、離職者訓練の体制強化ということで、②に目標を掲げてございま
したが、24 年度は新たに産技短水沢校におきまして離職者訓練を開始し、県
南エリアの、県南地域の担当を開始したというところでございます。
大きく飛びまして、次のページに行きまして、3の職業生涯を通じたキャリ
ア形成支援の一層の推進という項目でございますが、一番上の(3)でござい
ますけれども、企業による労働者の能力開発の支援でございます。②に認定高
等職業訓練校を活用した職業訓練の推進というのがございます。こちらで
は、平成 23 年度長期訓練の修了者 62 名、短期訓練の修了者 1,483 名という実
績でございます。同じように、24 年は長期で 124 名、短期で 1,755 名がそれ
ぞれ見込まれているというところでございます。
次のページに行きます。4番の技能振興と若年技能者の育成でございま
す。(1)の技能の継承、発展、①の技能五輪全国大会、若年者ものづくり技
術大会での参加促進でございますけれども、23 年は技能五輪、32 名の皆さん
参加いたしまして、8名の入賞者があったところでございます。同じように若
年者ものづくり競技大会、こちらにつきましては 12 名が参加し、2名が入賞
してございます。同様に、24 年の実績でございますが、前年度を若干下回り
ますが、30 名が参加し、5名が入賞という形になります。若年者につきまし
ても 15 名が参加し、5名が入賞を果たしているというふうな状況でございま
す。
それから、左の(3)の職業能力評価制度等の普及でございますけれども、①
の技能検定制度の普及、県と職業能力開発協会ということでございますけれど
も、実績でございますけれども、技能検定につきましては 23 年度実績で
1,399 名でございます。うち高校生の 611 名、これにつきまして前年度比 186 名
と大幅にふえております。24 年度につきましても、これは前期のみでござい
ますが、後期がこれからでございますが、996 名、うち高校生が 546 名という
現在の状況になってございまして、こちらも高校生のウエートが高くなってい
る状況です。傾向といたしましては、一般の合格者が横ばい、あるいは若干減
っているという中で、高校生の技能検定の合格者がふえているということ
で、全体としては横ばいというふうな状況がここ何年か続いているという状況
です。
それから、次のページお願いいたします。5番でございますが、特別な支援
を必要とする者に対する職業能力開発の推進でございます。これにつきまして
- 11 -
は、(2)の長期に離職した女性や母子家庭の母等へ支援の充実ということ
で、③の母子家庭の母等の職業訓練の実施、それから④の女性就業援助事業の
実施でございます。母子家庭の母等の訓練ですけれども、23 年度受講者
28 名、24 年度は 24 名、それから女性就業援助事業のほうですが、23 年度実
績で 102 名、それから 24 年度は 77 名というふうな状況でございます。同じよ
うに、(4)の障がい者への支援の充実のところでございますが、①の障がい
者の態様に応じた職業訓練の実施につきましても 23 年度 37 名、24 年度 36 名
というふうな実績でございます。
それから、最後でございますが、6番の職業訓練のインフラの構築というこ
とになります。再掲項目が多くなっておりますが、(2)番目の認定職業訓練
への支援ということで、認定職業訓練運営費補助による支援ということで、県
の補助の実績をまとめたもの。24 年度実績といたしまして、運営費の補助で
14 団体、施設整備費補助で1団体、設備の整備費補助で2団体となってござ
います。全体をご説明できなくて大変恐縮でございますが、主なところの進捗
状況につきましてご説明申し上げました。よろしくお願い申し上げます。
〇田口会長 ありがとうございました。23 年度から始まりました5年計画の第 9
次岩手県職業能力開発計画になります。始まってまだ1年しかたっておりませ
んので、途中報告という部分が幾つかありましたが、委員の方からそれを含め
てご意見、ご質問をお願いしたいと思います。
〇馬淵委員 馬淵でございます。よろしくお願いいたします。4ページ目の技能振
興と若年技能者の育成の(1)の部分で、昨年岩手県で若年者ものづくり競技
大会の全国大会が開催されたわけでございますけれども、技能五輪全国大会に
比べて、主催が県というわけではないにしろ、中央職業能力開発協会が主催と
いうことであるにしても、何か余りにも周知というのがされていなくて、ほと
んど認知している人がいなかったというのが少し寂しいなということを感じ
まして、せっかくこういう若年者のものづくりに対してという場でありますの
で、もう少しそういったところの認知を広げる工夫があってもよいのかなとい
うふうな気がいたしました。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 実は、本年度若年者ものづくり競技大会、8
月に本県で開催されました。アピオで開催されました。今うなずいていらっし
ゃるというか、初めて聞く方もかなりいると思いますけれども、実は中央能力
開発協会のほうで主催しておるものでございますけれども、通常は首都圏でず
っとやられていたということなのですが、被災地支援ということで、ぜひ岩手
県でやらないかということでオファーが、実は年度を越えてございまして、P
Rが足りないのではということでございますが、それなりにPRはさせてはい
ただいたところではあるのですが、やはり準備期間といいますか、いろんなこ
とが決まるまで、詳細に外に発信できる状態になるまでがちょっと時間がかか
ってしまっていまして、私どももできるだけ早くPRしたいので、いろいろな
PRできる機会をいただくようにということで、大会に出場するような、関係
するような機関に対しては実施要領みたいなのはできるだけ早くは提供した
ところでございますが、確かに一般に対してはそういう面で非常に周知期間が
なくて、徹底されなかったというふうなことはそのとおりだと思います。実
は、来年度も連続開催の可能性があるような情報もちょっと入ってきています
が、これまた不確定でございますが、できれば小学生ですとか中学生、若い生
徒さんたちにものづくりのそういう競技の醍醐味ですとか、そういうめったに
- 12 -
見られないようなものをぜひ見ていただきたいなというふうな視点は持って
おりまして、基盤にしたいというか、仮に決まった場合には、前回の反省も踏
まえまして、ぜひ、教育委員会さんにお願いして、学校現場への周知を図って
ぜひ見学、そういうことをやっていただけたらなという、今抱負、計画を持っ
ております。PRについては、全体の関係を含めてしっかりやっていきたいと
いうふうに思っております。
〇田口会長 少し第9次の計画とは離れるかもしれないのですけれども、私のほう
から特に産業界の方のご意見をお伺いしたいと思っています。職業能力開発と
いう少し広い視野でもいいと思います。前回の委員でもあった佐藤啓子委
員、職業能力開発というのを産業界からするとどういう位置づけ、つまり簡単
に言えばこういう部分が役にたっている、足りないというご意見をいただけれ
ばと思います。
〇佐藤委員 職業能力開発というのは、一口に言うととても重要なもので、必ず必
要だと思うのですが、今の若い世代の方々は、高校まで出るのが当たり前みた
いな感覚があって、高校卒業したら大学に行こうか、専門学校に行こうか、就
職しようかという3つの方向に悩むと思うのです。そのときに、中学校を卒業
してからの職業開発のほうに進む人というのは、まず今選択する方はすごく少
ない。ただ、大学に行って、大学を出てから再度専門学校に学ぶ方が最近すご
く多いように感じるので、そこをもう少しうまい改革ができないかというのが
一番、やっぱり手に職をつけるというのが最近の若者というか、親御さんもそ
うだと思うのですけれども、ですからその本人がやっぱりやりたいものと
か、そういったものを導き出す場がその前にあってもいいのかなと。答えにな
っていませんか。
〇田口会長 ありがとうございます。きょうは佐々木委員が欠席なので、本当は
佐々木委員が一番関連深いのだと思いますが、学校と職業というのが従来余り
強調されてこなかった部分があると思うのですが、近年は就職難ということも
あって学生あるいは親御さんのほうがかなり将来何をしたいかというので学
校を選ぶというケースがふえてきています。それでもまだまだ職業教育という
部分では非常に薄いという側面はあると思います。今後その部分は学校も含め
て強化しなければならない側面だと思っております。
〇須田委員 私の場合、ちょっと狭い範囲になってしまうのですけれども、震災以
降、私たち建設業では本当に人手が足りない状況でございますので、やはり手
に職を持った車両系建設機械ですとか玉掛け等の資格を持っている人がいら
っしゃれば、もう本当に即戦力として期待できますので、そういった方々がい
らっしゃると本当に我々としては助かるような状況でございます。
ただ、やはり過去の災害事例から見ましても公共事業、せいぜい四、五年で
あるというふうに言われていますので、県土整備部でもその後の仕事は激減す
るよというふうにはっきりおっしゃっておりますので、その後のことを考えま
すと私たちもちょっと、目の前にはたくさん仕事がある状況なのですけれど
も、四、五年後を考えると現状の人員配置でやっていくしかないのかなという
ふうな思いを持ちながら仕事をしているような状況でございます。
〇田口会長 ありがとうございます。
〇升田委員 川徳の升田と申します。よろしくお願いいたします。
職業柄、技術だとか知識というものは、川徳の場合はそんなに要求するもの
はないのですが、今当社の中で新卒の採用というふうにあたって、一番力を入
- 13 -
れているという点になると、いかにその職業に興味を示してくれるかというの
が一番です。やはり当社のほうに実習に来られたり、インターンシップという
ことで当社に来て経験をされる方々は、やはりちょっと本物かな、実習をし
て、さらに試験に臨むというような方々は、やはり本当にこの職業に興味を持
って、好きで、そして受験されるのだなというふうに思いますし、実際にそう
いう方に会うと本物であるなというふうに思いますので、中学、高校からのそ
ういった企業への訪問実習という機会で、職業というものに興味を持ってもら
うというところからでいいと思うのですけれども、そういった場をいろんな企
業が対応できるようになると、また学生さんたちの職業に対する幅も広がるの
ではないかなというふうに思っております。確かに実習する上で、受け入れる
側は非常に大変なときもあるのですけれども、ただそれが将来のその学生たち
にとって非常にいい、役に立っているということであれば、どんどんそういう
ところには協力をしていきたいなというふうに思うので、中学生、高校生の実
習及び大学生のインターンシップというのは非常に必要であろうかなという
ふうに思っております。
〇田口会長 ありがとうございます。
あとお二方、産業界からいらっしゃいますので、申しわけありませんけれど
も、ご意見をお願いしたいと思います。
〇後藤委員 後藤と申します。資料の5ページ目のところでしょうか。長期に離職
した女性や母子家庭の母等のところと、あと障がい者支援の充実というところ
が説明あったのですけれども、やはりそれとその前に成長分野ということで介
護の分野と、あとは太陽光のところも話があったのですが、やはり介護の分野
でもすごく人手不足というのが深刻なのです。労働人口が減っている中、どこ
を掘り起こしていったらいいのかなというのが1つ、現場では苦慮をしている
ところです。この母子家庭であったり、それから女性の就職支援、そして障が
い者、それから生活保護者の就職支援であったり、それから被災地ではまだま
だお仕事につけずに、仮設のほうにいらっしゃるという方もお聞きしますの
で、実際の人数がどのくらいなのかという把握であるとか、そういった女性や
労働人口をふやすような施策も1つ必要なのかなというふうには感じており
ます。
〇田口会長 ありがとうございます。女性が働きやすい社会というのは、当然のこ
とだと思っています。現実にはもちろん難しい問題も多々あるのですけれど
も、その支援の一つとして託児所の増設など、もう少し女性が働きやすい支援
というのをぜひ県のほうで考えていただきたいと思っています。
6
議
題
平成26年度県立職業能力回施設職業訓練実施計画(案)について
〇田口会長 それでは、報告事項は終わりまして、議題1件の説明をお願いいたし
ます。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 それでは、資料の4をお開きください。平成
26 年度県立職業能力開発施設職業訓練実施計画(案)でございます。
来年度の入校ということでは、昨年の同じ時期に平成 25 年度の実施計画を
承認いただいたところでございますけれども、本日は再来年度の平成 26 年度
の実施計画(案)を示し、ご審議をいただきたいということでございます。能
- 14 -
力開発施設、それから訓練科、それから課程をこういう状況でもって 25 年度
計画というのが前年度この時期にご承認をいただいた計画でございます。その
次に、黒塗りのところがありますが、本日お示しする案がこの部分でございま
す。内容的には、平成 25 年度の訓練機関、それから募集定員と 26 年度の計画
案は変更ございません。という提案をさせていただいております。訓練総数、募
集定員の総数でいきますと一番下に 250 ということで募集定員を考えておる
ところでございます。右の欄でございますが、参考までに平成 22 年度から今
年度、平成 24 年度までの入校状況をお示ししたものでございます。一番右に
は3カ年の平均の入校率ということで記載をさせていただいたところでござ
います。トータル、短大のところでは入校率 107.5%という状況になってござ
いまして、高等技術専門校を合わせました平均では 98.6%というような状況
でございます。
説明については、以上でございます。よろしくご審議をお願いいたします。
〇田口会長 それで、26 年度ということは、募集というのは 25 年度に募集という
ことでいいのですか。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 25 年度に入りまして、早々から県内の各高
等学校さん等に募集のご案内をするということで、夏前にそういう行動あるい
は活動を起こす必要があるということで、この時期に 26 年度の入校につきま
してご審議をいただくといったことでございます。
〇田口会長 26 年度の実施計画(案)につきまして、皆様からご意見、ご質問を
お願いしたいと思います。
〇道又委員 大船渡のセンターが休止になっている理由はわかっているのです
が、これの再開のめどみたいなものはどのようになっているのでしょうか。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 一番下の大船渡職業能力開発センター建築科
の休止の件でございますが、再開のめどということでございますが、大船渡職
業能力開発センターのこれまでの役割2つございまして、新卒者の訓練、それ
から在職者の訓練という2つの訓練を担ってございます。新卒者につきまして
は、震災前からも年々入校者が定員を割るというような恒常的な状況が続いて
おりまして、定員の確保に非常に苦労してきたという状況が続いてまいりまし
た。そういう中で、大震災で被災したということが1つございます。先ほど
来、在職者訓練についてもご説明してございますが、もう一方は在職者の訓練
を担ってございました。こちらのほうにつきましては、今年度に入りまして地
元関係団体とともに域内の企業さんにアンケート調査を実施いたしまして、在
職者訓練のニーズがどれだけあるかというような実態把握をいたしまして、そ
の結果、一定の訓練ニーズがあるということの結果を得ましたので、先ほどの
進捗状況の欄でご説明いたしましたけれども、気仙地域におきまして県が施設
内訓練といたしまして在職者訓練を実施するということで、在職者訓練部分
は、現在、地元と調整が整っており、来年から実施していくというふうな方式
になってございます。休止という状況が今続いておるわけなのですけれど
も、最終的にその後どうしていくかということにつきましては、現在でも地元
の関係者と最終的な調整を進めてございますので、現段階では前回同様休止と
いうことで、できるだけ早く今後につきまして調整を進めたいというふうに考
えてございます。
〇田口会長 よろしいでしょうか。
〇横田委員 それでは、スコーレ高校は、総合学科ですので、普通科と職業科が一
- 15 -
緒になっています。したがって、キャリア教育とかということは、産業社会と
人間、その他で1年生に入ったときから続けられています。
それで、その成果は、多分私たちの学科は大変小さな学校ではありますけれ
ども、着実にいいほうに動いているなと思います。例えばインターンシップも
もう随分前からやっていますし、さまざまなところに本当に企業の方にはご迷
惑をおかけしているのですが、状況報告のレポートをいただいたり、やりとり
しまして、今年度は川徳さんにも1人、おかげさまで生徒がお世話になります
し、その他さまざまなところに進路指導の先生が特に動いてということではな
くて、本校では生徒が担任を選ぶという大変変わったことをやっておりまし
て、チューター制と呼んでいます。したがって、生徒と担任の間は、会話も割
と頻繁にできますし、保護者の方とも割と連携ができていますので、特に進路
の先生が動かなくてもチューターと本人と保護者ということで1年生のとき
からずっとそのやりとりが続き、しかも単位制、選択制ですので、本人が例え
ば工芸、機織りとかもやっていますが、そっちのほうで将来仕事につきたいと
なると、それに関係する教科を2年生のうちから約 20 単位ぐらい選べますか
ら、かなりの時間を割いて自分がやりたいものの準備ができるということがあ
ります。例えば機織りをするといっても織るという技術的なことだけではなく
て、関連して色彩の勉強とかデザインの勉強とか、あるいは郷土の工芸品に対
する伝統工芸をどんなふうに維持するかとか、そういうふうなこともひっくる
めて、総合学科だから、選択制だからできるということがとても有利だと思い
ます。それから、希望すれば、調理のほうも勉強ができますし、これは専門学
校の分野なのですけれども、そうすると中学から高校に入る段階で、自分は調
理の勉強がしたいと入ってきますので、3年間高校生活をして卒業するときに
は調理師の免許状ももらい、その上でもう一つ、例えば辻調理師専門学校の高
等技術のほうにもう一年行きたいとかというふうに、あるいは管理栄養士にな
りたいから大学に行くというふうに、かなりそういう意味では選択肢が最初か
ら選べるのと入ってから迷って選ぶのと、もう一つ特徴があるのは3年間でい
ろんな事情があって、74 単位が取得できない人は、うちの学校は単位制です
ので、4年生、5年生、6年生と、3年間余分に在学することができますので、そ
の間に彼らはいろいろ迷って、少しずつ自信もついて、例えば去年、今年と、宮
古高等技術専門校金型技術科に入学して、結果的にはちょっと時間はかかるの
だけれども、結局職業のほうにミスマッチしないでつけるというふうな。
それで、県内に7つの総合学科の学校があるのですが、私立は本校だけでし
て、公立の総合学科の校長先生たちは、大変これは苦労されています。結果的
には、3年間在学しても結局自分は何がしたいのか、何ができるのかがわから
ないまんま迷った状態で卒業していくと。
それから、ここ最近起きていることは、中学から例えば公立の二高とか三高
とかという学校の普通高校に進学した子が途中からスコーレに転学してくる
生徒が最近ふえています。そういうふうなことから見ると、先ほどからお話が
出ているように、親御さんもお子さんも将来どんなことをして自分は生きてい
くかということに大変興味があるのだと思います。ですから、中学から高校を
選択する時点でもそういうふうなことを上手にリードする中学校の先生たち
がいないとだめだし、高校の先生たちも誰かがではなくて誰でも学校で働
く、例えば先生という職業についている人は全員が進路指導を担当すべきだ
と。だから、人としてこういうふうな生き方がいいなということがちゃんと伝
- 16 -
えられるような、そういう人間が学校で働けばいいのだなというふうに堂々め
ぐりをして、そんなことを考えたりしています。
私の学校は、したがってここにいらっしゃる方々にはいろんな意味で非常に
具体的にお世話になっていると思います。そんなことでよろしいでしょうか。
〇田口会長 ありがとうございました。
〇森委員 今回こういう会に初めて参加させていただきまして、皆さんにいろんな
意見お伺いしていて、ちょっと何をしゃべったらいいか戸惑っているのです
が、労働側というよりも女性の立場、または親の立場としてちょっと今の先生
のお話をすごく興味深く聞かせていただいたのですが、やはり今のお子さんた
ちというのは何をしたいのか、何に興味を持っているのかというと、なかなか
決めかねて、やはり大学まで普通に行って、それから迷って職業を変える。例
えば私は友愛病院に勤務しているのですけれども、いつもお世話になっており
ます。病院に来る方でも、看護師さんにしろ、レントゲン技師さんにしろ、一
旦大学出て、そして自分が進むべき道をまた考えて、さらに専門学校に入って
レントゲン技師なり、また看護師さんですね、入って、それから職業について
いらっしゃる方が最近ふえているように私も思うのです。
またちょっと話が違うのですが、女性が働きやすい環境ということ、さっき
話が出ましたけれども、友愛病院では保育園があるので、まだ看護師さんも働
きやすいと思うのですけれども、ただ、まだまだやはり県内でも待機児童と
か、働きたくてもちょっと子供を面倒見てくれる人がいないとか、あとは労働
条件、やはり中心のほうに比べると県内はまだまだ労働条件が悪いと言ったら
ちょっとあれなのですけれども、時間的にも長い残業にしろ、まだまだ労働環
境が、女性が働きやすいという面ではまだまだちょっとおくれているのかなと
感じます。済みません。ちょっととりとめのない話で済みません。
〇田口会長 先ほどちょっと申し上げましたけれども、26 年度の実施計画という
のは、過去の実績を踏まえて、さらにバージョンアップした形で計画をされて
います。ただ、大船渡だけはまだ未定、調整中ということなので、ここはまた
改めて報告をお願いしたいと思います。
それでは、この 26 年度の実施計画は了承ということでいいでしょうか。あ
りがとうございます。
それでは、本日予定されておりました議事は以上ですが、せっかくの機会で
すので、ぜひ県の方にこういうことを聞いておいてもらいたいという意見があ
りましたら、どうぞ総論でも構いませんので、お願いします。
馬淵委員、最後、ご意見をお願いしたいと思いますので、強制的に指名して
申しわけありません。
〇馬淵委員 私ちょっと少し懸念しているというか、求職者訓練で若干計画数に対
して入所者、入講者が計画を下回っているというところがあって、被災地でさ
えというか、沿岸部でさえそういった傾向があるというようなことです。
また、さまざま雇用団体、地元のハローワークさんとかで地域の団体と一緒
に企業の面談会などを実施しても企業はたくさん参加するのだけれども、求職
者が余り参加者が少ないとかというようなところがあるというようなことが
最近ちょっと目立ってくる。全体的には、当然企業の業績が回復してきて、採
用とかが好調である。結果、求職者数全体が減っているというのはあると思う
のですけれども、そういったところで訓練の計画と求職者のミスマッチまでは
いかないのかもしれませんが、そういったところがちょっと少し出てきている
- 17 -
のが心配なところなのですけれども、そういったところというのはどうなので
しょうか。ちょっと最後に質問で申しわけないのですが。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 非常に専門的なご質問の内容だと思いま
す。実際先ほども説明しておりますが、23 年度、24 年から見ますと求職者と
いいますか、離職者の受講率というのが下がっているということがございま
す。計画数につきましては、十分現場のハローワークさんですとか、もちろん
労働局さんともいろいろご意見を伺いながら計画を立てているところでござ
います。国のほうからも岩手県の本年度の計画ということで、ある程度の計画
数が示されることも要因の一つとしてはあるのですが、そういった中でもでき
るだけ現場の状況に合わせた計画、細かくやっているつもりではあります
が、原因としてはやっぱり求職者といいますか、減ってきているというのがど
うしても要因の一つということでございますので、そういった見込みも含めま
して、もっと精度を上げて計画をつくっていく必要は確かに感じてございます
が、できるだけそこは努力ということでご理解をいただきたいと思います。
あと、就職面接会……
〇阿部雇用対策・労働室長 就職面接会につきましても私ども沿岸地域で、特に人
手不足の業種を対象にして実施してきておりますが、来年度についてもこうい
った業種に特化した形で進めてまいりたいというふうに思っております。やは
り全体としては求職者の方が減ってきているということで、面接会に来る方も
出てきているという傾向はあるとは思いますし、沿岸部においては特になかな
か仕事に、労働市場に積極的に参入していこうというマインドがだんだん高ま
ってきているというふうな傾向もありまして、その辺についてはそういった
方々への情報提供ですとか、それから実際に人手を必要としている業種の方々
からの情報をいただいて、繋いでいくとか、そういう非常にきめの細かい対策
というものを考えております。
〇矢野特別委員 岩手労働局の矢野と申します。
今のご質問の関係で、ちょっと全体的な状況をもう少し私どものほうの持っ
ている情報でご説明させていただきますが、ハローワークに求職申し込みされ
ている方々の状況は、先ほど岩手県さんからもご説明があったとおり、実は震
災前に比べてもかなり減ってきております。直近の数字で 12 月末の数字でご
ざいますが、震災前の 23 年2月と比べても約 4,500 人、求職者が少ないとい
う状態になっております。これは、どうしてこういうふうになっているかと申
しますと、2つ大きく理由はあると思うのですが、まず震災以降、かなり復興
関連求人という形での求人を多くいただいておりまして、そちらのほうにご就
職された方が結構いらっしゃるということです。その裏づけなのですが、企業
に雇われた場合は雇用保険に入っていただく必要があり、加入された場合は被
保険者ということになるのですが、この数も実は震災前の 23 年2月よりも現
在多い状況になっております。ですので、雇われた方の数というのは、実は震
災前よりも多くなっておりまして、それだけ雇用されているということにつな
がるのだと思います。
もう一つ、残念ながら今回被災を受けたことによりまして、先ほど岩手県さ
んのご説明ありましたが、特に沿岸部、ご高齢の方が多いものですから、なか
なか改めてまた別の仕事をするというところの意欲に踏み出せない方という
のが残念ながらいらっしゃるのも事実です。
そういうこともありまして、求職者、かなり減ってきておりまして、私ども
- 18 -
のほうでも担当させていただいている求職者支援制度に基づく職業訓練とい
うのがあるのですが、こちらの今年度 9,100 人という大きな訓練計画枠をいた
だいて実施してきたところでございます。ただ、それに対して、約半分の実績
しか出ていないという状態になっておりまして、もともとこの 9,100 人という
数字を考えた理由としては、震災によって約1万人以上の方が求職状態になっ
た。お仕事を探す状態、要は失業された方というのが1万人以上ふえたことも
あったものですから、その辺も踏まえまして、そのような規模にさせていただ
いたところなのですが、実際にかなり復興が早く進んだこともありまして、就
職される方が出てきて、求職者が減ってきた。ある意味、我々が予想していた
以上に復興が進んだということで喜ばしいことなのかもしれませんが、訓練と
いう意味ではちょっとなかなか充足するというか、訓練の受講生の確保に苦労
しているというのが現状でございます。
そのようなことも踏まえまして、来年度の、まだこれは予算が成立する前で
すので、確定ではありませんが、一応私ども来年度の訓練計画は今年度の約半
分ぐらい、4,500 人ぐらいの規模で出来ればいきたいと思っております。これ
は求職者の数が減ってきているということがありますので、それを踏まえてで
すが、一方で私どものほうでも考えなければいけないのは、これから本格的な
復興を迎えるにあたりましては、より今まで以上に必要な技術というところが
出てくるのだと思います。そういう訓練はなかなか訓練実施する立場のほうか
らすれば、すぐにできるかどうかという問題があるのですが、やはりそういう
必要な人材の確保という観点からは、職業訓練、非常に大事だと思っておりま
すので、私どもハローワークのほうでも求人をいただいております事業主さん
から、あと実際にお仕事を探されている求職者の方々からニーズ調査というの
をさせていただいて、どういう訓練が必要かというのを私ども整理させていた
だいた上で訓練実施機関のほうにも適宜情報提供させていただいて、何とかそ
のニーズに合った訓練というのが少しでもできるようにということでは今後
努力していきたいと思っているところでございます。
済みません、以上でございます。
〇田口会長 国と県と相乗効果のある職業訓練をお願いしたいと思います。
そのほか、総論でも構いませんので、何かご意見、ご質問等ありますでしょ
うか。よろしいでしょうか。どうもありがとうございます。
それでは、予定しました報告事項と議題は終わりました。
7
その他
〇田口会長 そのほか、事務局から何かありますでしょうか。
〇金崎雇用対策・労働室主任主査 では、最初の開会のときに確認をさせていただ
きました出席数につきまして、11 人と最初に確認をしておりましたが、古門
委員が欠席でございます。15 名中 10 名の出席で半数以上の出席がありますの
で、会議はもちろん成立しておりますことを、改めて確認をお願いしたいと思
います。よろしくお願いいたします。
〇田口会長 次回の審議会の予定はどうなっていますでしょうか。
〇猪久保雇用対策・労働室労働課長 それでは、次回の審議会でございますが、先
ほども資料の説明の中でお話しさせていただきましたが、6月から7月の間に
開催をしたいというふうに考えてございます。詳細につきましては、近くなり
- 19 -
ましたら日程等ご案内を申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。
8
閉
会
〇田口会長 それでは、これをもちまして本日の審議会を閉会します。どうもあり
がとうございました。
所要時間:1時間35分
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