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Eye love you
今年も国際医療支援活動を行なってきました 2010年、南太平洋の島キリバス共和国で、 私たちは医療支援活動を行なってきました。 600名近くの外来患者を診察し、30名近くの手術を実施し てきました。何もかも設備がそろっている日本と比べると、それ は厳しい環境でした。 しかし、現場では、患者と医師の信頼があり医療が終わると笑 顔で患者と握手するという素朴な対話がありました。 そして我々スタッフは、医療を行なった手ごたえと、 今後どのようなことがあっても がんばれるという自信を患者さんから頂いたと思っています。 Page 4 ・世界で最も早く日付が変わる国 ・太平洋の中心に浮かぶ島々から成り 立っており、人口は10万人前後 ・国土は南北に800km、東西は 3200kmあり、面積は日本の対馬 とほぼ同じ大きさ ・経済水域(世界第3位)を有し、 海産資源の豊富な国 発行 ア イ ・ ラ ブ キリバス医療支援2010 Eye love you 医療 法人 小沢眼科内科病院 茨城県水戸市吉沢町246-6 TEL029(246)2111 FAX029(304)5111 HTTP://www.kozawa-ganka.or.jp 理念と基本方針 ❐最新の医療 ❐患者様主体の医療 ❐喜びの医療 ▸平成22年1月10日発行 読売新聞の 「病院の実力・眼科の病気」 に当院が紹介されました。 白内障手術、硝子体手術を 行っている主だった病院が 紹介されました。この中の 一つに当院が紹介されていま す。硝子体手術は眼科の中で も 難度が高い手術のひとつ で、その他に水晶体再建術、 緑内障手術も紹介されまし た。 小沢眼科内科病院 広報紙発行委員会 ・ ユ ー 眼内レンズにおける今昔 来年も患者さんの素晴らしい笑顔が見られる様、 私どもはキリバス医療支援活動を続けて参る所存です。 不用品のめがねの回収や募金活動など様々な形で みなさんからの応援も随時受け付けております。 お知らせ(掲載記事) 平成22年10月 キリバスとは? 私どもは、このキリバスで3回目の医療支援活動を行い、現地の方々と交流を深めてまい りました。私たちを必要としている患者さんがいる現実に、医療支援・技術支援の在り方 を今一度、考える時期ではないかと感じております。 小沢眼科内科病院 小沢眼科内科病院広報紙 【受付時間】 午前:8時30分~11時30分 午後:1時00分~ 5時30分 【診察時間】 午前:9時~ 午後:2時~ *コンタクトの新規受付は 午後4時30分までです。 *内科の土曜午後は、予約 患者様のみとなります。 予約専用電話 029(304)5550 午前9時00分~午後5時30分 月曜日~土曜日(祝日除く) 日本医療機能評価機構認定病院 院長 小沢 忠彦 当院では今日に至るまで、眼科分野で の最新技術を全て取り入れるのではな く、安全性が高い技術だけを選択し導入 してきました。 今回は私共の手術分野における理念及 び、先進医療について述べさせていただ きます。 眼科分野の医療技術の進歩は目覚ましく、私が医師にな りたての25年前には考えられなかった技術が次々と実現 し てい ま す。当時、白 内 障 の 術後 に は、ご 記 憶 の 方 もい らっしゃるかもしれませんが、分厚い牛乳瓶の底のような 眼鏡が必要でした。しかし眼内レンズの開発により、分厚 い眼鏡から解放されることとな ります。当初の眼内レンズは、 瞳 の 前 に 移 植 す る“前 房 レ ン ズ”として開発されましたが、 長い間に合併症を発症し、長期 予後は決して良いものではあり ませんでした。間もなくして、 瞳の後ろに移植する“後房レン 瞳に入った光は水晶体(レンズ)で屈折さ ズ”が開発されました。この眼 れ、網膜で像を結ぶ。この像が視覚情報と して視神経を通って脳に伝わる 内レンズは“前房レンズ”と比 べて眼内で安定性があり、また 長期予後にも安全なレンズだと 私共は判断をし、小沢眼科内科 病 院 の 手 術 に 導 入 し ま し た。 我々の判断通り、現在も後房レ ンズの安全性は確かで、世界中 でほぼ100%の眼科医が後房 水晶体(レンズ)が白く濁っている為、網膜 レンズを使用しています。 (フィルム)にかすんだ像しか映らなくな る。その結果、かすんで見える。 Page 2 Page 3 多焦点眼内レンズ:先進医療施設 近視矯正手術:レーシック 眼内レンズも日々進化を続け、遠近両用の眼鏡のように、遠近両用 の眼内レンズが開発されるまでになりました。遠近両用レンズ発売当 初の術後では「霞がかかりはっきりと物が見えない」といった方が多 い結果でした。しかし、3年前に国内販売の許可がおりた“多焦点眼 内レンズ”は、このような欠点を補う優れた眼内レンズでした。この時期に小沢眼科 内科病院では、新世代のレンズとして多焦点眼内レンズを導入しました。“多焦点眼 内レンズ”においては、先進医療として認定されています。 今流行りの近視矯正手術(レーシック)につ いてですが、当院では導入の予定はありませ ん。近視の方は、中高年以降に老眼になっても 軽い場合か、もしくは老眼鏡を必要としない方 もおられます。しかしこれらの方が若い時に レーシック手術を受けると、早い時期から老眼 になったり、あるいは老眼の度数が強く出たり してしまいます。またご高齢となり白内障手術 を受けるといった場合には、白内障手術の際に 使用する眼内レンズの度数に誤差が生じてしま う可能性があります。眼内レンズの度数は、眼 球の長さと角膜という黒目のカーブ(曲率)から計算されます。レーシック手術を受 けた方は、角膜をレーザーで削っているので、眼内レンズの度数が正確に決められな いのです。 また、昨年はレーシック手術後、多くの患者さまが目に感染を起こすといった事例 がありました。患者さまはレーシック手術を受けたばかりに「眼鏡をかければ見える 目」が「眼鏡をかけても見えにくい目」になってしまったのです。 当院にもレーシック手術についての問い合わせがございますが、レーシック手術を 行わない理由は『レーシック手術は長期にわたり安全で、尚且つ一生涯利点のある治 療』と、私共は考えていないからです。 当院は2009.12月に先進医療が実施可能な医療機関として厚生労働省より承認さ れました。多焦点眼内レンズ使用の手術の場合、一般の医療機関で手術を受けた際 は、全てが自費となります。しかし先進医療の認可 を受けた当院で手術を受ける際には、手術代と眼内 眼内レンズの種類 レンズ代は自費となりますが、診察・検査・薬等の 費用は保険診療で行うことが出来ます。 これまでの眼内レンズは単焦点眼内レンズの為、 患者さまご希望の焦点(遠く、もしくは近く)に合 わせていました。合わせ方の目安としては、元々の 患者さまご自身の目の状態に合わせると違和感がな いようです。しかし単焦点の為、例えば遠くにピン トを合わせると、近くのものを見る時は眼鏡が必要 ということになってしまいます。 この問題点を解決したのが、多焦点眼内レンズで した。二重焦点を合わせることが出来る様になり、 若い頃の見え方と同じとはいかないまでも、患者さ まの多様なニーズにお応えすることが出来るまでと なっています。当院で多焦点眼内レンズを使用され た多くの患者さまより、喜びのお言葉を頂戴してい ます。これも患者さま一人一人のライフスタイルに 合わせた眼内レンズが選択出来ることによって得た 喜びの声だと私共は思っています。 多焦点眼内レンズについてのご質問は、 お気軽に医師までお問い合わせください。 多焦点眼内レンズ(先進医療) 手元の携帯電話の文字、遠くの時計や 景色が良く見えるようになります。 二重焦点ですので、中間部の見え方は 劣ります。この眼内レンズは特殊レン ズの社会保険適応となっていません。 当院は、先進医療認定の医療機関として、また医療機関の技術レベルの判断基準と なる、網膜硝子体手術件数を年間600件以上、白内障手術においては3200件 超、年間総手術件数は5000件行っています。これらの実績は「新しい技術を全て 取り入れるのではなく、安全性が高い技術だけを選択して導入する」という私共の理 念が、患者さまに伝わった結果であると思っております。 白内障の患者さまは高齢の方が多く、眼科以外の治療に関しまして、内科的なサ ポートも出来るよう内科専門医も常勤しております。 患者さまに最適な治療を受けていただくこと、そのために安全な医療を提供するこ とが出来るよう努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。 新任医師紹介 菅波 悠医師(眼科医) 単焦点眼内レンズ(保険診療) 1点にしか焦点が合わないため、焦点を 遠くに合わせた場合、近くを見るときに は手元がぼやけてしまいます。この場 合、近く用のメガネ(近用メガネ)が必 要となります。 本年、4月より勤務させていただくことになりました。 患者さまに分かりやすく安心していただけるような医療に 心がけていきたいと思っております。どうぞよろしく お願いいたします。