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近畿の中小企業の中国ビジネス戦略に関する調査

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近畿の中小企業の中国ビジネス戦略に関する調査
「近畿の中小企業の中国ビジネス戦略に関する調査」
~中国ビジネスへの取り組みチェックシート付き~
2006年3月
近 畿 経 済 産 業 局
はじめに
我が国と中国との経済関係は、貿易・サービス、投資、人的交流等様々な局面で緊
密化が進展しつつあります。特に近畿地域との経済関係は深く、近畿の企業が中国ビ
ジネスに関わる比率は全国平均よりも高くなっています。※
但し近畿の企業の中国ビジネスに関しては、大企業及び主な中堅・中小企業の進出
は一巡した感があり、今後は進出企業が新たな展開を模索するか或いは内需中心であ
った研究開発型の中小企業やより小規模な中小企業が輸出を手始めとした中国ビジ
ネスに乗り出す時期に来ています。
既に、中国ビジネスに関する事例集、指南本や支援策は数多く存在しますが、中国
のビジネス環境の変化が速いこと、様々な事例が有るためどのケースを自社の参考と
すべきか、あるいは支援策情報が多くの支援機関から発信されているためどれを選択
すべきか判断しにくいこと、更に中国ビジネス上の留意点はわかっていても、必ずし
も全てに対応できない状況にある中で決断が難しいこと等が企業にとって課題とな
っています。
そこで、本調査は、近畿の中堅・中小企業を中心とした中国ビジネスの最新の現状
と課題を収集した上で、成功に至るポイントを抽出し、中国ビジネスへ取り組むにあ
たっての判断材料となるチェックリスト及びチェックシートを作成し、中国ビジネス
への参入・更なる事業展開を考えている近畿の中堅・中小企業の用に供することを目
的としております。
また、近畿で活用できる支援機関等の支援策を一覧に取りまとめております。チェ
ックリストとあわせて中国ビジネスへの取り組みを検討している近畿の中堅・中小企
業の参考となることを期待しております。
本事業の実施にあたり、ヒアリングやアドバイス等にご協力いただきました企業・
自治体、ジェトロ大阪をはじめとした支援機関等、関係者の皆様に深く感謝いたしま
す。
※例)貿易における対中国構成比:全国16.5%、近畿24.1%
海外現地法人数の対中国構成比:全国19.6%、近畿25.6%
(出典:
「関西国際化情報ファイル2005」近畿経済産業局)
目
次
Ⅰ.ヒアリング調査概要 ········································································································ 1
1.ヒアリング対象·················································································································· 1
2.ヒアリング機関·················································································································· 1
3.ヒアリング内容·················································································································· 1
Ⅱ.ヒアリング調査結果 ········································································································ 3
1.企業へのヒアリング調査 ······································································································ 3
2.支援機関へのヒアリング調査 ····························································································· 15
Ⅲ.中国ビジネスへの取り組みチェックリスト ·································································· 18
1.事業全体の環境分析と経営戦略の検討 ················································································· 19
2.中国ビジネスに関する情報収集と事業戦略の検討 ·································································· 19
3.取引先・パートナーの開拓 ································································································ 23
4.信用調査························································································································ 25
5.現地調査························································································································ 25
6.国内法的規制の確認 ········································································································· 26
7.契約の締結····················································································································· 26
8.資金調達・保険··············································································································· 27
9.各種公的機関への申請 ······································································································ 27
10.工場建設····················································································································· 28
11.人材··························································································································· 28
12.経営管理····················································································································· 29
13.調達··························································································································· 30
14.代金回収・代金決済 ······································································································ 30
15.人材育成・確保············································································································ 31
16.その他························································································································ 31
Ⅳ.自己診断チェックシート ······························································································ 33
Ⅴ.支援機関支援策リスト ·································································································· 37
1.近畿における主要な中国ビジネス支援機関窓口一覧 ······························································· 37
2.近畿における自治体の中国ビジネス支援窓口一覧 ·································································· 40
3.中国ビジネス支援機関の在中国窓口一覧 ·············································································· 42
4.自治体の在中国窓口一覧 ··································································································· 44
5.支援機関の主な施策 ········································································································· 45
6.自治体の主な施策············································································································ 52
7.支援機関や自治体が実施する主なイベント ··········································································· 56
8.支援機関や自治体による中国ビジネスに関する会員組織 ························································· 59
Ⅰ.ヒアリング調査概要
1.ヒアリング対象
・企業:中国に進出、生産委託、輸出を行っている近畿管内の企業30社(主に中小企業)
・支援機関:近畿管内の支援機関および自治体35機関
2.ヒアリング期間
・企業:2005年5月~2006年3月
・支援機関:2005年4月~2006年3月
3.ヒアリング内容
(1)企業へのヒアリング内容
【中国進出企業】
・会社概要
・中国現地法人概要
・中国進出の動機
・支援機関等の利用の有無及び利用した支援策
・コンサルタントの利用の有無
・中国進出を行うにあたっての情報入手方法
・今後の展開と課題
・その他(行政への要望等)
【生産委託企業】
・会社概要
・取引先企業概要
・中国で生産委託をはじめた動機
・支援機関等の利用の有無及び利用した支援策
・コンサルタントの利用の有無
・生産委託を行うにあたっての情報入手方法
・今後の展開と課題
・その他(行政への要望等)
【輸出企業】
・会社概要
・取引先企業概要
・輸出先を中国にした動機
・支援機関等の利用の有無及び利用した支援策
1
・コンサルタントの利用の有無
・輸出等を行うにあたっての情報入手方法
・今後の展開と課題
・その他(行政への要望等)
(2)支援機関へのヒアリング内容
・相談に来る企業の概要
・進出企業の動向
・取り組みの内容
・当局への期待
・調査シートによる具体的な取り組み内容の確認(別紙参照)
2
Ⅱ.ヒアリング調査結果
1.企業へのヒアリング調査
(1)進出等の動機
進出の動機は、日本国内生産品の価格競争力が低下したことによる受注減が概ね共通した動機とい
えます。目的としては、中国から日本を含めた海外へ輸出する生産拠点の確保と、拡大する中国市
場での販売拠点の確保の二つに分かれます。成功事例の多くは、これらの目的について明確化し、
進出・委託・輸出の事業形態について独自に十分検討されています。
※以下ヒアリング結果は、ヒアリング対象企業の事業内容を示すため、各企業の「中国の位置づけ」
「顧客」によって分類しています。
【進出企業】
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・以前から中国の同業界と技術交流があり、中国政府の要請により進出。
(保安機器)
・中国国内の需要が高まった。中国からも重要部分は日本製・欧州製の指定があるので、設計・部品
調達を現地化し、コストダウンを図っている。
(プラント)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・社内に優秀な中国人材がいたため決意した。
(生産設備)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・再輸出拠点と中国市場の両方を目的に進出したが、当初は再輸出拠点にウェイトを置いていた。
(家
電)
・競合他社が進出していたが、それに倣うのでなく独自の判断で進出した。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・コスト削減のため生産委託、その後委託先の企業と合弁会社を設立。
(精密部品)
・もともと原料を中国から輸入しており、つながりが深かった。近年の中国市場の需要も伸張してお
り、原料とユーザーの両面を考慮して拠点を設立、設備増強を進める。
(化学)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・国内顧客業種が海外進出等で衰退したので市場を求めて進出した。
(プラント)
・得意先の声掛けにより進出。
(梱包資材)
・日本の市場縮小により以前から中国等の市場調査はしており、特定の取引先はなかったが、中国に
は仕事があると考えた。
(板金)
3
・主要顧客からの要請で進出。海外ビジネスは売り先を決めてから、また売り先は日系でないとダメ
と決めていたが、そのためには、中小企業は日系大企業から海外に来るよう日参してもらうような
技術力と機動力(スピード)を身につける必要がある。
(金属部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・生産コストの削減と中国進出日系企業への販売のため。
(電子部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・円高で輸出が振わなくなった中、取引先からの要請もあった。
(繊維)
・日本企業同士の合弁で進出したが、パートナーからの誘いによる。
(金型)
【生産委託企業】
・国内金型事業のコスト競争力の衰退とともに、韓国企業と協力してきたが、韓国でも厳しくなり、
中国への生産委託を図った。
・受注増への対応。日本国内でできるところがなかった。
(製缶)
・コスト削減のため。
(製缶)
・現地進出企業(先行して進出した企業)のアドバイスと、現地の人件費の低さ。
(精密加工)
【輸出企業】
・すぐに中国で売れるとは思わないが、遅きに失しないよう、種まきとして取り組んでいる。
(繊維)
・日本のメーカーを通して中国の商社から発注があったのが始まり。
(金型)
・中国の需要が増大した。
(繊維機械)
・日本の繊維の激戦区である上海市場を避け、北京市場を選択した。
(繊維)
(2)情報収集
現地情報の収集は独力では困難です。事業形態により必要な情報は異なりますが、ほとんどの企業
が支援機関、コンサルタント、銀行、商社、現地日系企業等を活用して情報収集をされています。
独力で困難な一方で、支援機関等を安易に信じず、自分自身で情報収集することが重要であるとの
意見も多く見られました。
【進出企業】
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・特殊な業界なので一般的な商社OB等のアドバイスは役に立たない。法人の設立等の手続は法律事
務所の現地オフィスの弁護士を利用。その他の情報は営業活動を通して。
(プラント)
・コンサルタントの利用及び中国の同業界との技術交流会の実施。F/S、合弁契約等の交渉・締結
では日本のコンサルタントを利用。
(保安機器)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
4
・1年間総経理を常駐させ市場調査、また自ら視察し情報収集した。一般情報は役に立たない。(生
産設備)
・自前の手と足を使った情報により判断した。人脈作り、情報収集には特効薬、即効性はない。12
年前から情報収集を始め、6年前に法人設立。中小企業もその気になれば、現地で人脈を築ける。
(金型)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・業界の日本人の紹介で合弁会社を設立したが、経営状態を調べておらず、相手先が倒産し、結果的
に失敗した。
(精密部品)
・JETRO等。特に知財関係では、JETRO東京の知財部門にもヒアリングを行った。(生活用
品)
・昔からの中国の原料購入先、商社から、また現地出張等の方法。
(化学)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・専門家や台湾企業等の意見を参考にするだけでなく、自分で調べて判断することも重要。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・日本での取引先出身者で中国の事情通からの支援を得た。社長自身の現地での情報収集により即断
しないと中国側の信頼が得られない。
(板金)
・情報は、進出時に金を借りた銀行から得たものが大きい。
(プラント)
・まず社長自身が1人で10回訪中し、進出先は自分の目で見て決めた。また、進出するならその国
を好きにならないといけない。
(金属部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・関連会社が既にその地区に進出しており、その関連で現地政府から現地法人設立手続一般について
支援を得た。規制・法律、物流関係の情報は日系会計事務所、取引先の中国駐在所から得た。(電
子部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・日系の銀行に相談した。
(繊維)
【生産委託企業】
・現地に進出した企業からのアドバイス。
(製缶)
・地元の業界団体、中国人社員、インターネット等。
(精密加工)
【輸出企業】
・取引先や工業会から。
(金型)
・一般情報としてジェトロ、商社、日本採用の中国人スタッフによるインターネット検索。(繊維機
5
械)
・現地の展示会や日本商社。中国では日本では敷居が高く付き合えない商社とも付き合える。
(繊維)
(3)リスクへの対応
【進出企業】
①パートナー
合弁による進出企業は、パートナーに対する不満が多いのが現実です。事業を展開する上で重要な
のはもちろんですが、必ずおさえるべきポイントとしてあげられるのが「出口戦略」
(どのように撤
退するか)です。重要事項の決定権の問題とあわせて、成功企業は最初から対策をしています。
・設立当初はパートナーの方針で低価格戦略をとり損失を出したが、その後富裕層向けにシフトし、
利益を上げられるようになった。
(保安機器)
・パートナーが国営企業で機構改革が多く、事業展開が円滑でない。
(保安機器)
・合弁相手企業が倒産、日本人の紹介による企業で経営状態を調査せず、結果的にだまされた。土地
の名義もパートナーの国営企業のままで合弁会社に変更されていなかった。
(精密部品)
・55%の出資でも決定権が握れない、定款上重要事項は2/3が必要。
(精密部品)
・出口戦略が重要、失敗すると傷口が広がる。多くは負債の補償をして撤退になっている。契約時に
注意が必要。
(家電)
・進出時のパートナーがいい加減で困った。パートナーが主体的に交渉する案件は本当のところ何を
やっているかわからない。
(金属部品)
・昔から付き合いのある信頼できるパートナーなので心配ない、お互いWin-Winを心がけてい
る。
(化学)
②知的財産
中国と日本では、知的財産に関する状況は大きく異なります。現地での状況を踏まえた事前の対策、
現地知財関連法令の研究と独自の知財戦略の組み立てが求められます。合弁契約、技術提携時に知
財防御策を契約に織り込む、秘密ノウハウはブラックボックス化する等、周到な対策が必要です。
合弁におけるパートナーへの流出や、模倣品には厳しく対処し、舐められないことが、防止策に繋
がります。商権の維持のためには、経費を惜しまず、支援機関・知財に強い弁護士を活用した強持
ての対策が不可欠です。泣き寝入りは、自社の商権の喪失と考えねばなりません。
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・合弁契約、商標使用許諾契約等で歯止めをかけている。安い模倣品は客層が異なるので放置しても
問題がない。
(保安機器)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・付加価値の低いものを中国で作り、技術流出を防止。
(生産設備)
6
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・海外特許申請費用が高くつくが、大阪府からの補助金と指導がかなり役に立った。
(生活用品)
・日本での研究開発、中国への特許申請。
(化学)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・意匠権の侵害が多い、製品から金型をおこし、同じものを作る。税関等のチェック体制強化や企業
努力により、摘発案件も増加。中国企業の稼働率が低く、対策としてアフリカ向け等の模倣品が増
えている。
(家電)
・欧米企業は、ブラックボックス化し、セットで渡して組み立てさせない方法もとっている。
(家電)
・合弁会社を通して、技術移転、経営ノウハウ、輸出マーケティングの順でキャッチアップされた。
キャッチアップするまで合弁を強いられるのでどうしようもない。
(家電)
・キャッチアップされるのは仕方ない。そのプロセスで収益をあげられるようロイヤリティを設定し
なければならない。日本企業は安すぎる。ただで教えても感謝はされない。
(家電)
・根本的に考え方が違うので、知財について今後改善するとは考えられない。模倣品退治は命がけ、
誰も守ってはくれない。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・ハイレベルな前工程は日本なので心配ない、また前工程を海外でやるには設備のメンテ業者がいな
い。
(電子部品)
③代金回収
相手の財務内容をチェックせず、
「大丈夫だろう」式の甘い姿勢が代金回収を難しくします。信用調
査と与信管理が必要です。中国では、前金が基本。日本の支払い習慣を持込まないこと。中国では
手形の不渡り制度はありません。どうしても手形取引となるときは、銀行保証付きの手形を条件と
します。回収が滞った場合は、直ちに、督促状を出し、次の商品の納入をストップする等厳しい姿
勢が大切です。日本企業に有り勝ちな遠慮は、支払い遅延を認めることになり、舐められる結果、
更に回収が難しくなります。また、相手先経理責任者との好関係の維持も大切です。現状は、リス
クの低い日系企業だけを相手にビジネスをしている企業が多いのも現実です。
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・代金回収は不安がある。中国から買うのと、中国に売るのでは雲泥の差がある。
(プラント)
・取引先には現金販売し、代金回収の問題はない。
(保安機器)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・価格交渉は厳しいが、相手は大資本会社なので支払い事故はない。
(生産設備)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
7
・取引先の管理を徹底し、債権回収のリスク管理を行っている。
(化学)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・多店舗化している販売先でも本部一括で払えない企業が多い。
(家電)
・代金回収交渉は日本人では難しく、現地化が必要。
(家電)
・支払いに関する習慣の違いもある(半年に1回等)が、売り手が強い商品は前払いも可能。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・日系企業への販売で問題ない。
(板金)
・日系企業が顧客で心配ない。
(プラント)
・代金回収リスクがあるので顧客は日系企業中心。
(梱包資材)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・日系企業への販売なので問題ない。
(電子部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・支払いの悪い中国ローカル企業とは取引しない。
(金型)
④人材
人材については、人件費の高騰、労働力の逼迫に関する問題と、中国人と日本人の価値観の相違の
問題があります。前者については、環境変化で避けられない問題もありますが、進出時には地域に
おける労働力の質、量の確保の可能性を十分検討する必要があります。後者については、中国人の
価値観に見合った人事制度や接し方が成功の秘訣です。更に、日本的経営を理解する人材育成の為
の長期的・計画的な教育・研修制度を導入し、優秀者には活躍の場を与え、忠誠度の高い信頼でき
る人材には、管理職のポストを与えるなどの人材登用も大切です。
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・中国人と日本人の価値観の違いで社内での技術ノウハウの共有が難しい。
(プラント)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・製造責任者が中国人に混じって同じ目線で現場に入ってやっており、離職率は低い。
(生産設備)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・優秀な人材の確保が課題。社員のモラル高揚に努め、職場への愛着心が生まれる環境作りを心がけ
ている。
(化学)
8
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・沿岸主要都市で人件費高騰、インドネシアの方がかなり安い地域もある。コストダウンが必要、S
CM等中国企業と違う方法でコストダウン。
(家電)
・営業関係、人材管理は日本人には無理。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・離職者が多い。成果主義で透明性のある賃金管理が必要か。
(板金)
・日本スタッフは地方都市への駐在をいやがる。長期出張のローテーションで対応。
(プラント)
・現地スタッフの給与が倍々で高騰している。
(プラント)
・水や従業員一人一人の健康に気を遣い、食堂の食事を美味しく、好きなものを選択できおかわり自
由にするのも重要。
(金属部品)
・数多くの技術者を日本でさせたが、現在誰も残っていない。最新の設備を揃えて、ノウハウが誰か
に集中しないシステム作り、誰がやめても困らない体制を作っている。
(金属部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・労働力がひっ迫している。
(電子部品)
・日本の大学卒の中国人総経理の存在が大きい、一般的には優秀な通訳が必要。
(金属部品)
・離職が多い。明日でやめます、という人が多い。日本語が出来る人に急にやめられると困る。(金
属部品)
・給料については徹底して個人主義、優秀な人には考課給、役付きで対応。
(金属部品)
・履歴書にウソがある場合もあり、裏をとる必要あり。
(金属部品)
・通訳が要だが、独自判断したり、日本側が過剰に依存したりすると問題。
(金属部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・給与の高騰と、退職金制度ができて人件費がかさんでいる。
(繊維)
・給料や退職金を払っているのに未払いで訴えられることがある。
(繊維)
・常駐日本人(総経理)の後継問題。人徳と技術が必要なので難しい。
(金型)
⑤カントリーリスク
政治体制、社会不安、電力・水等のインフラ問題、環境汚染等のカントリーリスクは近年特に高ま
っています。現地行政とのパイプ作り等の現実的な対応、社内に危機管理組織を設置する等の対策
を進める一方で、何が起こっても致命傷にならないよう、短期間で回収できる厳しい投資計画も必
要です。
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・ローカルな付き合いが大事(宴会)
、裏も表もわかってから契約している。
(生産設備)
・法律、優遇制度等の変化が激しい。
(生産設備)
・2つの工場で製造しているが、リスク回避のためどちらの工場もレンタル。今すぐに置いて帰って
9
も問題ないよいにしている。交渉次第で可能である。
(金型)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・法令の変更が多く、地域によっても差があるため、常に情報入手に努めている。
(化学)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・工場操業リスクの顕在化ー電力、SARS、鳥インフルエンザ、部品工場から出ても供給ストップ
になる。
(家電)
・コンプライアンスが重要、見せしめ的摘発対象にならないように。税金等きちんと納めると配慮は
ある。
(家電)
・言葉の意味の違い、返事の仕方等習慣の違いがあるので、会議はその場で議事録をとって訳し、サ
インを得ることが重要。
(家電)
・短期での投資回収を図らなければならない。地域に根付いて・・は難しい。
(家電)
・たたかれないように日頃からの対策が重要。たたきたい時はどんな理由を付けてでもたたかれる。
裁判も時間の無駄。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・役所対応で資金が必要。
(プラント)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・人民元の切り上げ問題は中国政府の政策が明確でない。
(電子部品)
・電力、水、治安等の不安定要因があり、将来は別の国を検討する必要があるかもしれない。(電子
部品)
・進出時の現地企業による建設はトラブルが多い。慣習や考えかたの違いによる折り合いの付け方は
経験、中国人参考情報入手が必要だが、リスク対応は常に考えておくことが必要。
(金属部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・週に4日停電したことがある。地方政府によって企業に優先順位がつけられている。投資セミナー
で当局より「停電はない」といわれた際に、「今当社の中国工場では停電の最中だ」と言うと、優
先権をもらえた。
(繊維)
・ドルに加えて人民元の偽札も増えてきており処理に困っている。
(繊維)
・WTO加盟後、免税部分にチェックが入り、返還を求められる場合がある。
(繊維)
・法人の清算手続きに時間がかかり、書類提出から1年かかる。
(繊維)
⑥その他
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・為替リスクあるが、輸入と輸出のバランスをとり、リスクヘッジとしている。
(家電)
10
・部品インフラは向上、タイ・マレーシアを含めて。
(家電)
・調達については、現地でいいものがあれば現地優先。SCM推進上も有利。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・進出地区のコスト高で、他地区への移転も考えている。
(繊維)
・中国企業の技術力の向上や、台湾企業との競争の激化。
(金型)
【生産委託企業】
生産委託は、中国企業のレベルアップもあり、進出のリスクを回避する一つの方法ですが、技術移
転には、きちっとした有償ベースの技術契約と秘密ノウハウ流失防止策が必要でしょう。特に日系
企業への生産委託によって、よりリスクの低い生産委託を行っている企業もあります。
①パートナー
・取引先からの紹介。
(製缶)
・データ発注をしているが、定着せず、条件のいいところへ移る。
(精密加工)
・日系企業なのでリスクが低い。
(金型)
・人の入れ替わりが激しく、知らない間に設計者が変更しており品質上のトラブルになることも。
(金
型)
・パートナーとは顧客分野が異なっており、互恵関係にある。ロイヤリティで収入を得ている。(金
型)
②人材
・通訳の質で伝わることが伝わらず、品質にまで影響する。
(金型)
③品質
・中国しかない原料の場合、その原料を使用しているか不明で、納品後不良品のトラブルもある。
(製
缶)
・日本であたりまえの事が言わないとできない。指示すれば日本以上の品質の場合もある。
(製缶)
・品質のバラツキがある。担当者の問題で、現場と設計の格差も日本とは違う。
(金型)
【輸出企業】
輸出では、商社・代理店の選定と好関係の構築、代金回収が課題です。前金、LC決済等リスクを
回避する方法をとりましょう。また、相手の業態の把握が大切です。必ず信用調査を行い、与信管
理を行いましょう。
①パートナー
・展示会後のフォローを商社に委託しているが、動きが鈍い。
(繊維)
②知的財産
11
・図面や3Dデータは出さざるを得ない状況。
(金型)
・工場見学は拒まない。他の誰かが見せるだろうし、ブラックボックス化も可能。
(繊維)
③代金回収
・船積み後90%、検収合格後10%だが、この10%の支払いが遅い。
(金型)
・ほぼ100%LC決済条件による受注生産で不安はない。昔からの顧客も多く、輸出先の経営内容
は調査しない。
(繊維機械)
・代理商が日本と深く関係がある人で不安はまったくない。
(繊維)
(4)今後の展開と課題
既に進出している企業からは、人件費等のコスト競争力の面で中国の優位性がなくなってきている
ことから、生産拠点としての魅力が低下してきていることがわかります。一方、市場としてはリス
クがあるものの、より重要性を増しています。今後中国ビジネスに取り組む企業にとっては、どの
ような事業戦略を立案するかがより重要な課題になるでしょう。
【進出企業】
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・中国ローカル企業から部品を調達し、プラント設計、組立てからトータルで保証できる体制。(プ
ラント)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・パートナーとの合弁契約に問題があり、解決したら合弁会社は処分し撤退したい。
(精密部品)
・賃金上昇に適応する必要がある一方、賃金上昇は市場の拡大にも繋がる。
(生活用品)
・日本製は品質が良いがコストが高いので、中国で生産してアメリカのOEMをするのも一つのビジ
ネスモデル。
(生活用品)
・中期経営計画の柱の一つとして「国際展開」を掲げているが、特に伸長著しい市場として中国を当
面の海外展開の要と位置づけている。
(化学)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・中国のキャッチアップ。中国で作れないもの以外は利益がでない。
(家電)
・中国企業の進歩で、今後は自社生産でなく生産委託も選択肢となる。
(家電)
・既にキャッチアップされ、負けたといわれている。
(家電)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・現地調達はクレームも多いが安いので今後増加させたい。
(プラント)
中国の位置づけ
顧
客
12
市場
生産拠点
中国企業
日系企業
日本、中国以外の海外
・企業の現地化、中国人によるマネージメントを進めていく。
(電子部品)
・デリバリーの迅速化のための現地物流拠点の設置。
(電子部品)
・為替リスク、出向者の給料や出張費に直結する。
(金属部品)
中国の位置づけ
市場 生産拠点
中国企業
顧
日系企業
客
日本、中国以外の海外
・インドと比較すると人件費が高く、今後中国の競争力は失われる。
(繊維)
・幹部の現地化。
(繊維)
【生産委託企業】
・相互メリットがあればビジネスチャンスを捉えたい。中国の日系企業における大型機械加工一貫製
作の受発注をお願いしたい。中国各地で探索している。
(製缶)
・将来的にはデータ発注からもののやり取りに取り組みたいが、双方向の人脈、ネットワークが必要。
(精密加工)
・販売先は日系企業だが、今後現地欧米企業への販売はチャンスがあれば取り組みたい。
(金型)
【輸出企業】
・2008年以降の状況が心配。
(繊維機械)
・売ることが日本人には難しく、代理商の育成が課題。
(繊維)
・発展が急激で先が読めない。
(繊維)
・中国国内市場と中国縫製後の縫製業者からの輸出の両方を見据えている。
(繊維)
(5)成功企業の事例
成功している中小企業は、自社の強み・経営戦略を十分に精査した上で、中国ビジネスに望んでい
ます。トップが自分自身で調査の上判断し、当初から販路と代金回収、知的財産、人材、出口戦略
等への備えも怠っていません。高度で独自な技術があるとビジネス条件が有利になり販路も拡がり
ますが、日系の特定企業に対して、メンテナンスやサービスも含めた製品供給で現地での強固なビ
ジネス関係を維持するケースもあります。富裕層向けに絞った商品展開や、信頼できる優秀な留学
生の活用も成功要因になる場合があります。また、進出企業の増加に伴い、現地日系企業への生産
委託も低リスク戦略として活用できます。
①繊維企業A社(合作)<進出時に出口戦略を持っておく>
合弁パートナーと契約をしている時は儲けることしか考えていないが、やめる時は必ずある。技術
も終わりがあるし、変更もある。その時に、株の評価を「日本側が決める」というような文言を契
約書に入れておくようにする。
「協議して決める」というような表現にすれば、負けたも同然。
「経
営期限」もあるが、進出時には製品作りで頭が一杯でおろそかにしがちである。進出時に出口戦略
を持っておくことが重要である。
②保安機器B社(合弁)<知財の備えをして富裕層向けの高価格戦略でブランド形成>
当初パートナーからの「安くしないと売れない」という指示で、数年間ディスカウントしたが、利
13
益が出なかった。その後ターゲットを富裕層に変更し、利益が出るようになり、累計の損失もなく
なった。
知的財産については、合弁契約、商標使用許諾契約等により歯止めをかけている。パートナーが国
営企業のため、機構改革が頻繁にあり、問題が発生することがある。
③生産設備C社(独資)<優秀な中国人留学生とベテラン技術者のペアで現地にとけ込む>
優秀な中国人留学生を採用したことが、中国進出のきっかけとなった。日本で長年働いてくれた優
秀な人材や、日本の大学を卒業後中国企業で働いた経験のある人材がいたので進出が決意できた。
うち1人を総経理として上海に常駐させ、1年間市場調査を行い、工業用地は自ら見て回って情報
収集した。
現在事業は順調に推移しているが、中国では付加価値の少ないものを作り、技術の流出を防いでい
る。また、ものづくりの現場を大切にし、日本人のベテラン製造部長を現地に駐在させて、同じ目
線で仕事をし、現地従業員と良好な関係を築いており、離職率は低い。
④プラントD社(独資)<日系取引先に密着進出、メンテ・サービスで優位性を維持>
国内の顧客業種が海外へ進出し、衰退したため中国へ進出した。現地法人の取引先は特定の日系企
業だけで、代金回収のリスクがなく、事業は順調である。業界として顧客のすみ分けができており、
メンテナンスもあるので長期的な関係が維持できる。取引先が中国企業であったなら、これほどう
まくはいかなかった。
⑤金型E社(生産委託)<進出日系企業との協力により低リスクで中国生産>
国内のコスト競争力がなくなり、中国への展開を図った。中国の日系企業数社に生産委託している。
そのうちの1つの企業は、日本での顧客の現地工場設立に際して現地メーカーを探していた時に、
中国ビジネス専門家にお願いして中国南部に視察に行き、紹介してもらった。現地ローカルメーカ
ーとも接触したが、最終的にその企業との協力関係を進めた。
当社はその企業に資金は出していないが総経理を出しており、協力関係を深めている。お互いの顧
客の得意分野が異なるので補完しあう相乗効果が得られている。中国では日本ではつきあえなかっ
たような敷居の高い日本の企業とも取引できる機会があり、今後とも力を入れていきたい。
※また、参考までに大企業の動向は、次の通りです。
(家電数社)
<ロイヤリティ戦略で短期間の投資回収をめざす>
合弁を通して技術・経営・マーケティングをキャッチアップされた。中国市場では、既に日本の家
電メーカーの製品は、一部の中国企業に作れない先端的分野を除いては劣勢になってしまった。技
術の流出を防ぐのは困難で、ロイヤリティで収益を得る戦略をとるしかない。一般に日本の企業の
ロイヤリティは欧米企業よりも低すぎることが問題である。模倣品問題は従来から多いが、税関等
のチェック体制強化や企業努力により、摘発案件が増加。知財でも、作れるはずのないものを作っ
ており、侵害は多いはず。これらはいたちごっこで対応しきれない。
代金回収については、習慣や考え方の違いからリスクは高い。最近は外資の影響もあり、銀行保証
手形がメインとなってきている。企業の手形は信用がない。
リスクの高い難しい国なので、投資の短期間での回収と、出口戦略が重要。
生産拠点としては、人件費は高騰により、中国の時代は終わりつつある。
14
2.支援機関へのヒアリング調査
関西には中国ビジネス支援を行う支援機関が多く、企業への個別相談を実施しているところも多数あ
ります。そのような機関の職員やアドバイザーの方々に、最近の相談傾向や中国ビジネスの状況等に
ついて伺いました。企業が相談する案件は失敗事例に近いものが多いため、辛口のコメントとなって
います。
(1)最近の相談案件、中国ビジネス状況
・中国ビジネスに関する相談は増加の傾向にある。内容では「投資・進出」に関する相談が、業種で
は「国内販売会社」の相談が特に増えてきている。
・相談者からの本音を聞き出すには時間がかかる。的確なアドバイスを得るには、率直な情報開示が
大切。
・相談にくる企業には、先行して進出している大手企業の下請が多いが、「取引先に現地並みの値段
で日本並みの品質があったら買う」と厳しく促されたのでというところが殆どである。下請企業の
進出には、大手の懇切丁寧な指導・支援が求められる。
・相談案件では、トラブルクレーム関係が多いが、基礎を押さえていないものが多い。1例として、
流通業者が上海のデジカメメーカーと知り合い口約束で契約し、前金200万円を送金したが貨物
を送ってこない。輸出契約書を交わさずに送金した流通業者が悪いのだが、200万円とは日本の
業者にとってちょうど捨てても良いくらいのうまい金額設定でもある。
・都心で今後の進出に関する相談案件は少なくなっており一巡した感があるが、地方へ行くとまだあ
る。
・2年前、中国進出調査を行ったが、殆どの中小企業が国際取引の準備をせずに安易に海外展開(ラ
イセンス・委託加工取引含む)しているというアンケート及びインタビュー結果が出て驚いた。し
っかり準備している企業としていない企業の差が大きい。
・進出と言っても資本力の無い企業は無理。進出はひととおり済んだ感がある。進出ではない中国と
の関わりとしては、①中国にパートナーを見つけて生産委託を行うところが多い。②市場として中
国を見る傾向が増大。輸出目的に販売代理店を中国に設けて中国の富裕層等を対象に販売しようと
するところが増加。③中国からの技術移転契約の依頼が増加。ものを作るノウハウが中国にはなく、
日本にはノウハウがあるが知財の守り方、ノウハウの契約の仕方がわからない。
・行政の立場での支援としては、勉強のやり方の指導、勉強の場の付与がある。中小企業の3代目は
勉強嫌いが多く、ブームに流されやすい傾向がある。ロータリークラブ等で、隣の工場が中国進出
をしたと聞くと自社も追随したりする。中国とのビジネスで何をやりたいのか、どうやって儲ける
のか、戦略・メニューが自分で書けない。
・但し、経営者は中国のことを勉強する暇がない。ならば中国を勉強する者を雇って任せるべき。ま
た、中国語ができないのでおかしな通訳にひっかかって失敗したりする。なんとかなるだろうとい
う甘さがあり、これが国際化されていない証拠。自社が大手企業の下請の場合が多いので、中国に
下請に出す感覚なのではないか。漢字が共通なのがくせ者だ。企業は通訳などの必要なところにカ
ネを出すべきと考えるのが国際化された考え方。
15
【中国への理解度】
・日中の文化が同じものだと無意識に思っている。日本の商習慣・常識がそのまま通じると思い込ん
でいる。日中の文化は似て非なるもの。中国人のものの考え方・価値観は、我々日本人と全く異な
る。中国人の思考・行動心理、中国の歴史・思想についてよく研究し、我々との違いを良く知る必
要がある。
・中国は、「社会主義市場経済体制」の国、我が国のような資本主義体制の国ではない。同じだと勝
手に思い込まないこと。企業経営の中にまで共産党の支配が及んでいる特殊な国。
・中国を知らない企業が、自己流で、或いは雇用した中国人・友人を頼って進出するのは、危険であ
る。現地の実情を熟知し、変化する法令とその問題点を良く認識し、中文での申請手続、その日本
語訳がきちんとできる、現地の監督官庁に影響力のある有力コンサルタントを起用するのが安全で
ある。如何に信頼度の高いコンサルタント会社を見つけるか、その選定の良し悪しもリスクの一つ。
特に関西ではコンサルタント料等の初期投資費用を出し惜しみし、結果的に失敗に終わった上大き
な損失負担を背負うことが多く見られる。そのあたりの啓蒙活動は必要ではないか。
・中小企業は米国と商売するなら構えて契約書の英文訳等できちんとするはずだが、中国との商売で
はなめてかかるところがあるのではないか。漢文をやったことがあるとか、三国志が好きだとかで、
自分は中国について知っていると思いこむふしがある。同じ漢字を使うのが誤解の元となる。
・中国のことは当然中国人の方が日本人よりよく知っている。中国に進出するということは相手の土
俵で勝負することだということを十分理解したうえで出て行く必要がある。
・中国人は「兵法36計」を小学生のうちからイロハかるたのように身につけており、半ばDNA化
している。「逃げるが勝ち」は36番目で日本でも有名だが、それまでに35計ある。中国では論
語や孫子の兵法より有名。中国人を相手に商売をするなら、少なくとも「兵法36計」は知ってお
くべき。
【知財】
・知財リスクが異常に高い国へ進出するにも拘わらず、自社の知的財産の防衛についての問題意識が
殆どなく、どのような対策が必要かも全く理解していない企業が殆どである。
・日本は製造技術・人材に強みがあるので知財政策は重要。また、行政は企業のビジネス上での利益
と地域の長期的な利益の双方を押さえる必要がある。
【契約】
・失敗した企業は、合弁会社でそもそもの契約書をきちんと作っていない。また、中国語が出来ない
からと相手に任せて、契約の内容を碌に確認しないでサインしてしまっている経営者が多い。途中
解約条項等の重要な項目が入っていなかったり、有限責任のつもりが結果的に無限責任になってし
まっているような契約書をかわしている。潜在的なリスクに鋭敏でなければならない。
・撤退するにも容易にできない状態になっている。ある会社の社長は、問題が深刻で弁護士マターに
なっていても、弁護士費用を惜しんで(撤退などの)決断をしない。
【出口戦略】
・対中国となるとなぜか舞い上がってしまっている企業が多いように感じられる。特に中小企業は海
外に進出することが本体企業に大きな影響を及ぼすので、最悪時の撤収方法、どの程度まで赤字が
16
ふくらんだら撤退するかといったところまで進出前に具体的に決めておいた方が望ましい。中国ビ
ジネスではそういった地に足がついた対応が重要と思われる。
【人材】
・良質な中国人留学生を活用せねばならない。探す努力、雇う果敢さ、育てる努力が必要。また、中
国に関する情報収集だけでも社長が信頼して任せられる従業員が必要。
(2)関西の中小企業の中国ビジネスの弱点
・関西人は目先が利いて人が良い所が、国際取引においては大きなマイナス。1番手が進出して成功
すると2、3番手で充分に準備せずに出て行き足をすくわれるパターンがある。また、関西に限ら
ず日本人は一斉に同じ方向に走る傾向がある。
・関西人は、中国に対しては親近感があり甘く見てしまう傾向がある。実際、中国人は欧米人と同様
に利害意識が強い上に、契約も守らないので国際ビジネス上では相当上手。
・国際的なビジネス常識は関西とは異なること、リスクマネジメントが必要であるといった国際ビジ
ネスの基礎知識を植え込むことが重要。大企業は金をかけてリスクマネジメントをやっているが資
金力のない中小企業も最低限のことは押さえる必要がある。しっかりやっている所はあるので、先
進事例と失敗事例を抱き合わせで、これらの啓発を行う必要がある。
・東京と比較して、一般的に関西の中小企業の経営者はマネジメントが下手。人材的にも東京に取ら
れており、地盤沈下。特に国際ビジネスの面での人材が不足。
・関西の中小企業の経営トップは過去の成功要因に引きずられており、2,3代目への継承がうまく
行っていない。息子は大企業に行って帰らないケースがしばしば。
(4)今後発生すると思われる問題
・中国では外資系企業は経営期間が(10~20年ぐらい)決められており、90年前半で中国に進
出した会社で、経営期間が終了してくるところが今後出てくる。
・延長がみとめられない場合どうするのかなど、今後でてくると思われる問題もある。
・関西は中小企業のM&Aの潜在ニーズが大きい。中国も期待している。日本企業は外国企業のM&
Aへの抵抗が強いがこの流れは止められないだろう。将来的にみればそれで良いという考え方もあ
る。
(5)今後の有望分野
・天然資源利用型と日本の加工技術活用型。前者では、医薬品(生薬)や機能性食品。タミフルが八
角から製造できることなどが好例。レアメタルは山師的なところがありリスキー。後者では、鋳造
技術や機械部品などが今後ますます重要。衣料では産業資材、建築物、アスベストに代わる構造物
などが有望。
・食品は中国内でも富裕層では無農薬野菜はニーズあり。企業が農家を囲い込んで管理すると成功す
る。
17
Ⅲ.中国ビジネスへの取り組みチェックリスト
進出
生産委託
輸出
合弁
1.事業全体の環境分析と経営戦略(人事、中国事業組織・知財戦略組織の立上げ等)の検討
↓
↓
↓
↓
2.中国ビジネスに関する情報収集と事業戦略(事業対象、事業立地、知財防衛対策等)の検討
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
経営戦略 事業戦略
独資
3.取引先・パートナーの開拓
↓
↓
4.信用調査
↓
↓
5.現地調査
↓
6.国内法的規制の確認
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
9.各種公的機関への申請
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
事業開始の準備
↓
7.契約の締結
↓
8.資金調達、保険
↓
↓
法人設立、操業開始
10.工場建設
11.人材確保
13.調達
↓
↓
14.代金回収・代金決済
↓
↓
15.人材育成、確保
18
事業開始
12.経営管理
1.事業全体の環境分析と経営戦略の検討
「国内事業が不振なので中国ビジネスを手がける」とか「国内の生産コストでは市場の要求に対応で
きないので中国への進出を図る」と書けば、なるほどと思えますが、中国ビジネスへの取り組みはそう
簡単なものではなく、経験のない中小企業にとって、難しいものです。失敗のリスクもつきまといます。
本当に中国ビジネスに取り組む必要があるのか。その必要性を十分検証する必要があります。
同業他社の中国進出や、取引先からの誘い等は中国ビジネスに取り組むきっかけにはなりますが、そ
こで流されてしまわず、冷静に独自の戦略を立てる事が何よりも重要です。
1-1
中国ビジネスの必要性は高いですか
独資
合弁
委託
輸出
国内事業の不振等で安易に中国ビジネスを検討することは危険です。なぜなら、中国ビジネスは、場
合によっては国内で新しい事業を展開するよりもはるかに難しいからです。
なぜ中国ビジネスが必要なのか。現在の事業全体の環境分析を行い、経営戦略の中で明確な位置づけ
をすることが重要です。中国における特定の案件ありきではなく、そういう話が出たときこそ他国を
含めた代替案を検討する必要があります。
1-2
中国ビジネスにおける成果目標は明確ですか
独資
合弁
委託
輸出
経営戦略において、中国ビジネスでどれくらいの成果を目標としているか明確化し、必ず達成するた
めの具体的事業戦略(中国のどこで何をどのようにするのか)の立案につなげることが重要です。
1-3
中国ビジネスにおける様々なリスクを十分理解していますか
独資
合弁
委託
輸出
国の体制から法律、商習慣に至るまで日本とは全く違う国であり、様々な面で思いもよらないリスク
に直面する可能性があります。これらを理解した上で中国ビジネスに取り組み、これらのリスクに対
応していかなければ目標は達成できません。それどころか大きな損失につながる恐れもあります。
1-4
中国人や中国社会等について十分理解していますか
独資
合弁
委託
輸出
中国人と日本人では、習慣も考え方も大きく異なるところがあります。これを理解した上で戦略を立
案しなければ絵に書いた餅になってしまいます。日本ではあたりまえの事でも中国では当たり前でな
い事がたくさんあるのです。国内と同じようなプロセスで戦略を検討してはなりません。
2.中国ビジネスに関する情報収集と事業戦略の検討
中国ビジネスやそのリスクに関する解説は、いろいろなところでセミナーや書籍等の形で伝えられて
います。しかし、一般的な話と個別の話とは違うことも多いのが現実です。WTOの加入や規制緩和が
報道されていますが、ビジネスの現場の状況は自ら情報収集しなければわかりません。中国では法律の
変更も頻繁に行われる上に、その運用の幅は広く、地域によってまちまちなのが現状です。中国ビジネ
スに取り組むにあたっては、自らの事業に必要な情報を的確に収集し、現実的な事業戦略を立案しなけ
れば、大きな落とし穴が待っていることもあるのです。
また、報道でも取り上げられている中国企業の模倣の問題は年々激しくなっていると言われています。
19
今後も改善するかどうかは不透明です。全てに対応することは非現実的ですが、できる対策はきっちり
と行いましょう。
2-1
事業形態の検討は十分ですか
独資
合弁
委託
輸出
中国ビジネスの形態としては、大別すると輸出、生産委託、合弁法人設立、独資での法人設立があり
ますが、それぞれにメリット・デメリットがありますし、中国を生産拠点と考えるのか市場と考える
のか、あるいは両方なのかによって考え方が変ります。それぞれの事業形態におけるリスクと期待で
きる収益について十分に比較検討し、自らに見合った事業形態を選択する必要があります。中国ビジ
ネス=進出ありきで考える必要はありません。最もリスクが高いのが進出です。特に近年は中国企業
の技術水準が上がり、生産委託も有力な選択肢になりつつあります。
中国の位置づけ
市場
事業形態
輸出
顧
客
備
考
中国企業
日系企業
進出
合弁
中国企業
日系企業
独資
中国企業
日系企業
生産委託
生産拠点
進出
生産委託
2-2
中国企業
内販の制約
日系企業
内販の制約
合弁
日本、中国以外の海外
独資
日本、中国以外の海外
日本、中国以外の海外
有効な事業戦略の立案はできましたか、そのための情報収集
独資
は十分ですか
合弁
委託
輸出
中国ビジネスの事業戦略としては、立地場所、商品戦略、マーケティング戦略等を明確にしておく必
要があります。特に現地法人を設立する場合は、一般的な情報だけでは全く不十分です。生産場所、
販売先、競合等について情報収集を図り、現実的な環境分析を行う必要があります。
情報収集についても、事情通やコンサルタント等に全てまかせるのでなく、トップが自分で視察し情
報収集することが大切です。すばやい判断が求められることもありますので、判断できるトップが情
報収集することが必要なのです。
2-3
知的財産に関する手続は行っていますか
独資
合弁
委託
輸出
中国人の知的財産に対する意識はいまだに非常に低く、模倣は絶えることがありません。全てに対応
していくことは困難ですが、少なくともできることは押さえておく必要があります。商標登録、特許
の申請、模倣品の調査、行政への被害届けの提出等を滞りなく行い厳しい姿勢をアピールすることで
被害の程度を抑えることが出来ます。悪質なケースには、支援機関、現地に進出している日系弁護士
事務所等に支援を依頼し、訴訟で戦う覚悟が必要です。知財防衛に費用を惜しむことは、取り返しの
20
つかない事態につながりかねないのです。
2-4
営業秘密やノウハウの社外流出防止対策は出来ていますか
独資
合弁
委託
輸出
既述の通り中国人の知的財産に対する意識は低く、社内からの流出に対しても防止策を講じておく必
要があります。社内規定等に有効な項目を盛り込みましょう。
【輸出編】
2-5
現地のニーズを把握する方法はありますか
独資
合弁
委託
輸出
中国では品質と価格が適正であれば売れるとは言い切れません。モノを売る際にも人脈が重要になる
国です。競争環境も厳しく、ユーザーのニーズも様々です。また、地理的にも地域によって気候や言
語も異なる大国であり、地域差がありますので、中国を一つとして見るのではなく、地域的に見るこ
とが重要です。輸出についても現地のニーズや状況を把握することが大前提なのです。支援機関、商
社、金融機関等で信頼できる情報入手先を確保する必要があります。
2-6
販売先の目処はついていますか
独資
合弁
委託
輸出
輸出部隊を組織してから販路を拡大していくのはもちろんですが、最初から信頼できる販売先をいく
つか確保しておく必要があります。販売先候補に日系企業がある場合は、優先して当たり、確約を得
ておくことが重要です。
2-7
知的財産を保護する手段は確保していますか
独資
合弁
委託
輸出
中国での商標や特許等の登録・取得は大前提になります。取得すれば十分なのではなく、営業秘密(販
売ノウハウ、秘密ノウハウ等)を含めた知的財産戦略の構築が必要です。生産財の場合は、図面や3
Dデータ等を要求される場合もありますので、事前の秘密保持契約の締結等の営業秘密流失へのリス
ク対応策も必要です。
【生産委託編】
2-8
生産委託のメリット・デメリットを把握していますか
独資
合弁
委託
輸出
生産委託は、中国からの全量輸出となりますが、現地法人設立との比較において、メリット、デメリ
ットがありますので事前に把握する必要があります。
(一般的な生産委託のメリット)
・現地法人を設立・操業する資金・手間・リスクを回避できる
・現地への社員派遣コストを低減できる
(一般的な生産委託のデメリット)
・トータルではコスト高になる(現地で独自に法人を設立し生産する場合と比べて)
・中国での内販ができない
・現地法人へ転換したい場合、一から手続きが必要
また、日本国内における生産委託と比較すると以下の点での注意が必要です。
・コミュニケーション不足による様々な問題が発生する可能性(通訳の質の問題)
・日本ではあたりまえの事でも指示する必要がある
・担当者の入れ替わりが激しく品質面でのリスクがあるが、会社としてのフォロー体制は期待できな
21
い
・技術ノウハウが流失し、模倣品が出回るリスクがある。一度失われると戻って来ない。
2-9
委託先企業情報の収集は十分ですか
独資
合弁
委託
輸出
生産委託は、当然委託先の企業の選定により、品質や円滑な事業の遂行に大きな差が出ます。個別の
パートナーの選定に入る前に、どの地域にどのような企業や産業集積があるのかを把握しておく必要
があります。
また、日系企業であれば中国企業よりもはるかに仕事を進めやすいことが期待できます。日系企業を
含めた情報収集が必要です。
【合弁法人編】
2-10
合弁のメリット・デメリットを把握していますか
独資
合弁
委託
輸出
合弁は、独資との比較において、メリット、デメリットがありますので事前に把握する必要がありま
す。
(一般的な合弁のメリット)
・出資のための金銭的負担が軽減できる
・中国側パートナーの経営ノウハウ、人材、人脈、販路等が活用できる
(一般的な合弁のデメリット)
・50%以上出資していても(2/3に達しない限り)、経営における重要事項は日中双方の合意が
必要で、日本側の思惑通りにいかない(経営の根幹に関わることは全会一致が必要、重要事項では
2/3 の賛同が必要)
・特に精算・撤退時に問題が多く、日本側の負担が大きくなる場合が多い
・中国側パートナーの事情や都合に振り回される場合が多い
・中国側パートナーと日本側との経営に対する考え方が一致しない場合が多い
・知的財産やノウハウの流出を防ぐことが困難
・パートナーが思いもよらないところとつながっている可能性がある
2-11
合弁企業からの収益確保の方法は検討していますか
独資
合弁
委託
輸出
合弁企業の場合、どのような対策をしても(実際には何も対策を施していない場合が多い)知的財産
やノウハウの流出を防ぐことはきわめて困難です。それを踏まえて合弁企業の利益からの配当、ライ
センス料による収益等収益の形態についても十分検討しておく必要があります。一般的には日本企業
のライセンス料は欧米企業に比べると低いと言われています。知的財産のリスクを考えるとライセン
ス料を十分確保することが望ましいでしょう。粘り強い交渉と交渉術が必要です。
2-12
情報収集はパートナー頼みになっていませんか
独資
合弁
委託
輸出
合弁企業のネットワークは強みではありますが、パートナー頼みでは、パートナーに都合の良い情報
しか流れてきません。自社独自の情報収集のルートを確保し、重要な意思決定に反映させる必要があ
ります。
2-13
投資の回収期間の見通しは適切ですか
22
独資
合弁
委託
輸出
中国ビジネスにリスクはつきものです。現地に根付いて長期間できるビジネスを検討するのは結構な
ことではありますが、その一方で、短期間で投資を回収できる事業戦略を立てることが必須です。
2-14
投資の規模・内容は適切ですか
独資
合弁
委託
輸出
同じように中国に進出するにしても、土地使用権を得て工場を建設するだけが方法ではなく、工場の
レンタル等により初期投資を小さくする方法があります。政策変更等で立ち退きのリスクも常にあり
ますので、リスクを考えた適切な投資をするよう心がけましょう。進出時から、いつ撤退することに
なっても大きな損失が出ないよう想定したリスク管理が必要です。
【独資編】
2-15
独資のメリット・デメリットを把握していますか
独資
合弁
委託
輸出
独資は、合弁との比較において、メリット、デメリットがありますので事前に把握する必要がありま
す。一般的には中国投資は、「独資」形態が基本です。合弁では相手企業とのトラブルが多いのが実
態です。
(一般的な独資のメリット)
・経営上の意思決定において自由度が高い
・パートナーへの知的財産の流失のリスクがない
・合弁に比べると、質の良いコンサルを活用しながら自社でやることで、様々なリスクを回避できる。
(一般的な独資のデメリット)
・用地の選定、法人の設立から生産、販売に至るまで独自に行う必要があり、雇用・人材育成・販路
開拓等での負担が大きい
・関係する政府機関等との関係構築・人脈構築に労力が必要
・投資額が大きくなる
2-16
進出候補地の情報収集は自ら行っていますか
独資
合弁
委託
輸出
事業立地は、事業の種類・企業によって異なるもので、企業当事者でなければ正しく判断できません。
進出候補地選定については、条件や原材料・労働力等の調達環境、販売先等について十分調査する必
要があります。コンサルタント等に協力を仰いで専門家の視点を入れる必要はありますが、まかせっ
ぱなしにしてはなりません。日系進出企業、支援機関、商社や銀行等可能な限りのネットワークを活
用するとともに、自分の目で見て判断することが何よりも大切です。当事者でなければ気がつかない
問題点が必ずあるものです。
3.取引先・パートナーの開拓
輸出、生産委託、合弁においては、取引先やパートナーを開拓し、良好な関係を構築することが事業
を発展させる上で非常に重要です。中国ビジネスにおける失敗事例でも、パートナーとの関係に起因す
る事例が多いのが現実です。お互いの理解と信頼関係の構築が何よりも重要といって過言ではありませ
ん。
23
3-1
自分でパートナーを見極めていますか
独資
合弁
委託
輸出
パートナーの選定に失敗したという事例は数多く伝えられています。信頼する人の紹介であったりす
ると、紹介された人も無条件で信頼してしまうことがあります。十分に理解しあうことなくパートナ
ーを選定してしまうと、後になってお互いの思惑の違い等が顕在化し、事業に支障をきたすことが
往々にして見られます。ただでさえ、人の考え方・価値観・習慣の違う国です。特に合弁の場合、い
ったんパートナーを信頼できなくなると、企業内に極めて大きなブラックボックスができてしまうこ
とになります。お互いに理解しあうためには、日本的な謙譲の美徳や遠慮は通じません。十分に時間
を使い忌憚のない議論をすることが必要です。そうすることで、相手の良し悪しが判って来るもので
す。また、宴会等によるコミュニケーションやお土産の交換も重要ですが、宴会に招待されたり、お
土産を貰ったときは、必ず答礼の宴を催し、こちらからもお土産贈ることが大切です。贈るものは決
して高価である必要はありません。対等の関係を維持する必要があるのです。紹介については、事前
調査がしづらいというリスクもありますので、注意しなければなりません。
3-2
契約交渉は中国人・中国社会の特質を踏まえて行っています
か
独資
合弁
委託
輸出
パートナーや取引先との契約交渉は重要です。中国社会・中国人の特性や習慣を理解して進める必要
があります。中国人の交渉術は、外交交渉と同じで必ず駆引きが伴います。かれらの駆使する交渉術
を事前に研究しておく必要があります。更に、交渉当事者の背後には、地方人民政府、共産党組織の
指導があることに注意しましょう。場合によっては、それらの機関との交渉が必要となることがあり
ます。
交渉にあたっては、相互の面子を尊重し合い冷静に進めましょう。また、トラブルを避けるために、
合意結果は文書に残し、お互いに確認しましょう。
3-3
契約内容は必要な事項を網羅していますか
独資
合弁
委託
輸出
パートナーや取引先との契約は慎重に行わなければなりません。相手の言いなりにならず、中国案件
に知見のある日本の弁護士事務所を起用し、専門家によるチェックを受けることが絶対必要です。契
約時に入れておく項目によって未然に防げるトラブルはたくさんあります。将来起こりうる問題を想
定して、それに対処できるよう事前に必要事項を定めておくことです。特に合弁における精算・撤退
に関する事項は重要です。契約書は問題の発生を未然に防ぐ牽制機能も持っていることをよく認識し
てください。
3-4
通訳には適切な人材を
独資
合弁
委託
輸出
日本人にとって見慣れた漢字の国とはいえ、意味が異なることも多く、交渉という重要な作業では、
通訳それも質の高い通訳を用いることが大切です。正確なコミュニケーションが必要ですし、その意
味では語学力が優れていることが重要です。また、交渉ですので交渉相手側でなく、日本側の見方が
出来る人であることも重要です。
24
4.信用調査
4-1
取引先やパートナーの信用調査は行いましたか
独資
合弁
委託
輸出
取引先やパートナーとの信頼関係を築く上で、信用調査は欠かせません。相手側の現状を知ることで、
日本側に期待することの裏側が見えることがあります。相手側の経営の健全性を確認する意味でも必
ず行いましょう。財務内容、事業・土地の登記関係、株主・役員構成等の情報は特に重要です。最近
は日本語で精度の高い信用調査レポートの採り付けが可能になりました。但し、調書は、日本と同様
あくまで参考資料であり絶対と言う訳ではありません。信頼する人からの紹介だと信用調査をするこ
とに抵抗を感じがちですが、紹介する人が相手のことを全て知っているわけではありません。
5.現地調査
進出先や生産委託先については、様々な情報を入手し、検討した上で候補を絞り込みますが、絞り込
まれた候補については、事業立地、治安、地方政府・開発区委員会の対応、開発区の中央政府による再
審査合格の有無、外資優遇策、インフラ環境、調達環境、販売市場環境、教育環境、人材環境等様々な
角度から評価・最終決定し、事業計画を策定しなければなりません。それがフィージビリティ・スタデ
ィ(F/S)です。企業設立時に必要な書類であり、形式的に作成される場合もあるようですが、成功
するためには、自らが評価し、最終決定するための資料として実施すべき重要な調査・報告と位置づけ
なければなりません。また、現地の地方政府にとっても実利のあるものにすることにも留意する必要が
あります。
5-1
最初から過大な投資は禁物です
独資
合弁
委託
輸出
いかに有利な話があったとしても、最初から多額の投資をすることは危険です。国内の投資とはリス
クの度合いが違うのですから、見通しの立っている販売の規模にあわせて投資をし、利益があがった
ら再投資するという考えが適切です。小さく生んで大きく育てましょう。
5-2
有能なコンサルタント等を活用していますか
独資
合弁
委託
輸出
現地での調査の方法やF/Sの作成等は有能なコンサルタントの活用が欠かせません。自己流では必
要な調査を網羅できないと戒めておく必要があります。ですからコンサルタントの質がリスクにもな
るのです。こういうところで節約せず、日系を中心に信頼できる有能なコンサルタントを選びましょ
う。
5-3
現地の状況は自分で調べていますか
独資
合弁
委託
輸出
コンサルタントを活用しても、コンサルまかせではいけません。自分で見てこそ気づく大切な事が必
ずあります。コンサルタンの助言を得ながら自分で見て確認することが重要です。些細なことでも粘
り強く徹底的に確認しましょう。疑問・質問を表にまとめて、一つ一つ粘り強く確認しながら成功し
た例があります。合弁の場合はパートナーまかせにしないよう特に注意が必要です。
5-4
開発区そのものの信頼性に注意しましょう
25
独資
合弁
委託
輸出
一様に開発区といっても国家級のものから地方政府のものまで様々です。地方政府の開発区にはリス
クもありますので、優遇措置等だけを見るのでなく、リスクも検討する必要があります。中国政府は、
地方政府による「開発区」の乱開発による失地農民の問題、農民暴動の多発による治安の悪化に業を煮
やし、状況を改善するため2004年から開発区の再審査を実施しています。進出先は、再審査に合
格した国家級・省級開発区に限定しましょう。既に五千ヶ所に近い「開発区」が取消されています。
これらの「開発区」に進出した企業は何時立ち退きを言われても権利は保護されません。
5-5
法律の運用実態を確認しましょう
独資
合弁
委託
輸出
中国では法律の改正が頻繁に行われる上に、その運用もまちまちです。環境規制や内販の問題を含め
て運用の実態を把握する必要があります。支援機関や日系の進出企業、金融機関、商社、コンサルタ
ント等を通じて現地の生の情報を把握しましょう。
6.国内法的規制の確認
6-1
貿易管理に関する法規を確認しましょう
独資
合弁
委託
輸出
商品に固有の法規制を調査し、認証等の手続きを行う必要があります。例えば、機械類では CCC 強
制認証制度等。
7.契約の締結
中国ビジネスにおけるトラブルの大半の原因は、契約内容に起因するものと言われています。日本で
の契約に慣れているからといって安易に考えていては失敗してしまいます。合弁、土地・工場の取得、
商品売買等の契約時に細心の注意を払うことで未然にトラブルを防がなければなりません。
7-1
契約書の作成時に専門家のチェックを受けていますか
独資
合弁
委託
輸出
契約時には、将来起こりうる問題を想定して、それらに対処できるような事項を盛り込む必要があり
ます。そして、将来起こりうる問題は、日本では考えられない中国ならではの問題があり、専門的見
地から検討する必要があります。中国ビジネス等に精通した弁護士等の専門家の活用が望ましいで
す。
土地使用権の取得や工場の賃貸等の契約では、契約書だけでなく、公的書類の原本確認も含めてもれ
なく行う必要があります。
7-2
合弁契約には出口戦略を盛り込みましょう
独資
合弁
委託
輸出
合弁企業の清算時におけるトラブルを回避するためには、合弁契約時に途中解約条項を工夫して挿入
し、途中清算、経営期間満了時の清算に関して必要な事項を盛り込むことが大切です。設立同様解散
についても日本と中国では事情が大きく異なります。設立時に撤退を見越した契約を結ぶことは非常
に重要です。独資でも、土地・工場等で撤退時に問題になることがないか十分検討して契約する必要
があります。定款についても同様に慎重を期す必要があります。
26
7-3
重要議決事項の取り扱いに注意しましょう
独資
合弁
委託
輸出
前述の合弁企業の解散を含めて全会一致を条件とする重要議決事項の取り扱いは注意が必要です。過
半数を出資していても、全会一致を条件とする重要議決事項の存在により、経営の自由度に制約を受
けます。重要議決事項の内容については、経営上の大きな制約や不利にならないよう十分注意しまし
ょう。具体的な条件については、有利な内容を工夫し交渉で勝ち取らなければなりません。
7-4
役員構成にも配慮しましょう
独資
合弁
委託
輸出
お互いの出資比率にもよりますので、一概には言えませんが、日本側は親会社から離れた国外に投資
しているので、できるかぎり合弁会社の経営の実権が把握できるように役員を配置するのが望ましい
です。一般的には、経営権を把握するためには、総経理(社長)には日本人が就任することが必要で
す。
(実際には、残念なことに、中国側或いは中国人に総経理をまかせて失敗している例が多い)
8.資金調達・保険
8-1
余裕のある資金計画を立てましょう
独資
合弁
委託
輸出
予期せぬようなトラブルや計画していなかったところで資金が必要になることがあります。資金計画
には余裕を持たせておくことが必要です。資金が必要な場合についても、事前に調達の方法につき情
報収集して、必要な備えをしておく必要もあります。追加の資金調達には増資が義務付けられる場合
があります。
8-2
海外投資保険を検討しましょう
独資
合弁
委託
輸出
最悪の事態に備えて(独)日本貿易保険の提供する「海外投資保険」を付保しておくことをお薦めし
ます。有事に、日本本社の経営を直撃し、倒産などの事態に陥らない備えが必要です。
8-3
製造物責任保険を掛けましょう
独資
合弁
委託
輸出
中国では、消費者クレーム、訴訟が頻発しています。不測の事態に対処するため日本からの輸出につ
いては、日本の損保が提供している製造物責任法(P/L 法)保険を付保しておく必要があります。
現地で生産販売する商品については、現地の保険会社と契約し、不測の事態で生じた損失を保険でカ
バーする体制を整えておく必要があります。裁判に訴えらえた場合、地方保護主義の弊害から中国の
裁判は、現状では、公平であるとは言えません。
9.各種公的機関への申請
9-1
貿易関連法関係機関への申請
独資
合弁
委託
輸出
安全保障貿易管理令が義務付けている各企業による自主管理体制はできていますか?大量破壊兵器
の開発、核拡散などに抵触する機械設備、技術の輸出は禁じられています。非該当か否かの判断は企
27
業の自主管理体制による判断に委ねられています。該当する場合は、或いはおそれのある場合は、経
済産業大臣のへの事前申請と許可が必要です。国家安全保障についての意識を高めましょう。
9-2
輸出金融や輸出バンクローンの利用
独資
合弁
委託
輸出
独資
合弁
委託
輸出
内外の金利動向を見ながら、主力銀行との前広な交渉が必要です。
9-3
貿易保険の利用
(独)日本貿易保険では、「貿易一般保険」「メーカー保険」「企業総合保険」「輸出手形保険」「知財保険」
など多様な保険商品を提供しています。貿易保険の付保はいろはの「い」と心得てください。
10.工場建設
法人を設立し、操業を開始する段階になると、経営の実務面での日本との違いに直面することになり
ます。中国社会の実情にあわせた経営を行うことが成功への近道です。工場建設においても業者の考え
方やインフラ整備の対応状況等日本とは違うことが多々あります。
10-1
工場建設時は業者の特性を見極め、複数の業者から見積りを
独資
合弁
委託
輸出
とりましょう。
工事額は、一般に日系ゼネコンは現地の業者よりも割高ですが、コミュニケーション面では安心でき
る面もあります。現地の業者は、日本の企業とは考え方が違うために、安いかわりに工事期間中に思
わぬ問題に直面することもあります。また、現地の業者でも開発区管理委員会と関係する業者の場合、
割高になりますが、許可取得等でスムーズな場合が多いようです。これらを理解した上で複数の業者
から見積りをとって、直接面談の上、信頼できる業者に発注することが望まれます。
10-2
建設工事の進捗状況には常に注意を払いましょう
独資
合弁
委託
輸出
特に現地の業者を使う場合、日本では考えられない理由で工事が遅れることがあります。工期の遅延
は経営上も大きなマイナスになりますので、進捗状況には常に注意を払い、問題が起きたら速やかに
解決を図る必要があります。
11.人材
中国ビジネスにおいては、営業や通訳等特に優秀な中国人材を要する職種がありますので、優秀な人
材の確保・登用が必要です。
11-1
通訳には優秀な人材を登用しましょう
独資
合弁
委託
輸出
通訳は、正確なコミュニケーションを図る上で、社内的にも対外的にも非常に重要な仕事です。コス
トをかけて優秀な人材を登用する必要があります。注意する点としては、常に中立の立場で通訳に徹
することが出来る人材かどうか、があげられます。社内の重要な情報に接する機会が多いので、つい
28
つい自分の解釈を入れたくなるものですが、あくまでも通訳に徹することが重要です。また、通訳を
通じて機密情報が漏れることがあるので、口の堅い守秘義務意識の高い人材を確保する必要がありま
す。
11-2
通訳に依存しすぎていませんか
独資
合弁
委託
輸出
常に通訳を介してコミュニケーションを図るため、日本側もついつい通訳に通訳以上の役割を期待し
たり、相談相手にしてしまったりすることが起こりがちです。通訳に大きな負担をかけることになっ
てしまうので注意が必要です。
11-3
営業面では信頼できる中国人を登用していますか
独資
合弁
委託
輸出
中国国内市場での営業は、日本人には非常に困難です。安易に中国人に任せることは危険ですが、中
国人でなければできない仕事ですので、忠誠心の高い信頼できる中国人を登用し、十分なコミュニケ
ーションをとりながら営業活動をすすめましょう。使う側の営業管理能力を高める努力も必要です。
12.経営管理
経営管理においても、中国社会の事情にあわせて行う必要があります。特に「ヒト」の管理は、考え
方も習慣も違う国ですので、日本流を押し付けても決していい結果は生みません。十分な配慮が必要で
す。忠誠度の高い信頼できる人材は、日本での研修も含め、日本文化、日本的経営を学ばせる長期的で
計画的な教育体制が必要です。決して短期間では人材は育ちません。
12-1
経営管理体制の安易な現地化をしていませんか
独資
合弁
委託
輸出
事業が順調に回りだせば、中堅幹部の人材はできるだけ現地化していくことが望ましいのは言うまで
もありませんが、決して任せきりにせず、常に仕事ぶりを管理し把握することを怠ってはなりません。
安易に信頼して現地化をすすめると、思いもよらないトラブルに巻き込まれる危険性があります。中
国人は組織よりも人に付く傾向があります。従って現場での人的な信頼関係の醸成と帰属意識の維持
が非常に大切です。また、意欲を高めるためにも、本人の適性・期待をよく汲み取り、仕事を与える
きめ細かな配慮が求められます。現場を取り仕切る総経理には日本人が当るべきで、安易に中国人に
任せるのは危険です。問題が起きている例があまりにも多いのです。
12-2
中国市場の開拓はあせらず一歩ずつ
独資
合弁
委託
輸出
中国国内での販路開拓には、代金回収のリスクがつきものです。あせって急拡大することは、リスク
を増大させるだけです。目先の好条件に惑わされず、日本企業との取引実績や現金取引等の面を重視
して、一歩一歩確実に拡大させていくことが成功への近道です。
12-3
就業規則は起こりうる問題を想定して作成していますか
独資
合弁
委託
輸出
中国人は、一般的に企業に対する忠誠心は低く、独立志向も旺盛です。「会社のため」よりも「自分
のため」が優先します。様々な起こりうる問題を想定し、就業規則で規定を設け、信賞必罰でメリハ
リをつけることが有効です。
29
12-4
総経理には人的管理能力の高い人材が必要です
独資
合弁
委託
輸出
会社組織に対する考え方は、中国と日本では大きく異なります。中国では会社組織に仕えるというよ
り人に仕える傾向が強く、総経理と従業員との1対1の関係が強いのです。総経理が十分にリーダー
シップを発揮できないと、従業員からも信頼されず、従業員のやる気も失われてしまいます。目標管
理、評価については、徹底的なコミュニケーションが必要です。特に従業員間の給与格差を納得させ
ることが大切です。総経理に人徳とリーダーシップが重要な所以です。
13.調達
中国の技術力の向上により、現地での調達環境は年々改善されています。しかし、まだまだ慎重に考
える必要もありますし、業界により事情も異なります。
13-1
資材・部品の調達先の選定は慎重に
独資
合弁
委託
輸出
資材・部品の調達はコスト面から見るとできるだけ現地で行いたいところです。現地のローカル企業
も慣れれば品質面でも十分な水準にありますが、品質要求に対する理解を得るのに時間がかかる場合
も多く、可能であれば日系企業から調達するのが安心です。
また、調達先の選定は現場の中国人やパートナーまかせにすると、自分に都合のいい調達先に偏る危
険性があります。調達先選定は自ら慎重に行いましょう。
14.代金回収・代金決済
中国ビジネスにおける代表的なリスクのひとつに代金回収の問題があります。売掛金の回収でのトラ
ブルは日常的に発生します。このリスクを完全に回避することは難しいですが、できるだけリスクを避
けるよう心がける必要があります。
14-1
現金取引の交渉は行っていますか
独資
合弁
委託
輸出
取引ですので、相手の言うように行っていてはどうしようもありません。商品に独自性がある場合等
売り手の交渉力が強い場合は、現金しかも前金で受け取れるよう交渉することが必要です。それが不
可能な場合は、信頼できる販売代理等を開拓し、販売を委託し、現金で回収することもひとつの方法
です。債権管理体制を構築し、現地営業担当の責任意識を高め、回収遅延にはペナルティを課し、早
期の回収にはインセンティブを設ける等の工夫も有効でしょう。また、代金支払いに関する日本と中
国との考え方・習慣・制度の違いもあるので十分理解した上で交渉する必要があります。交渉は日本
人には難しい面もありますので、信頼できる中国人材の確保も必要です。
14-2
売買契約はあらゆる事態を想定して必要な内容を盛り込み
ましょう
独資
合弁
委託
輸出
契約書を締結することが大原則ですが、契約時に支払い遅延時の罰則規定等を盛り込むことで一定の
30
効果が期待できます。
15.人材育成・確保
中国人幹部は将来的に必ず必要になります。転職の多い中国ですが、将来の幹部を内部で育成してい
くことが必要です。
15-1
中国社会の実情にあった人事制度をとっていますか
独資
合弁
委託
輸出
会社に対する忠誠心や仕事の仕方等は、日本人とは大きく異なります。転職も日常的です。お金を稼
ぐ人が偉いという価値観もあります。それでもできるだけ従業員の定着を促し、やる気を起こさせる
ことは経営上大きな課題です。そのためには、日本的な年功序列でなく成果主義を採用し、結果を残
した人に報いる制度にする必要があります。成果に応じた処遇や昇給が重要になります。
住宅・工場内の食堂等の福利厚生も充実させる必要があります。
15-2
無用に恨みを買うような接し方をしていませんか
独資
合弁
委託
輸出
中国はよく言われるように面子の国です。習慣の違い等から「面子をつぶされた」と感じ、逆恨みを
されるようなケースも見られます。無用な恨みを買うことのない様、従業員への接し方には注意しま
しょう。
16.その他
16-1
人脈づくりはできていますか
独資
合弁
委託
輸出
日本においても人脈は重要ですが、中国では更に重要です。情報を得るにも、モノを売るにも人脈が
なくてはうまくいきません。経営のあらゆる面で人脈の必要性があるのです。
16-2
行政関係の人脈は特に重要です
独資
合弁
委託
輸出
行政関係との人脈は特に重要です。日本に比べると行政の権限が強く、手続上のトラブル時やビジネ
ス上のトラブル時に、行政とのパイプが強いのと弱いのとでは大きな差が出てきます。常に良好な関
係を保てるよう努力しなければなりません。人脈は、現地事情をよく調査しつつ、一つでなく複数確
保する試みも大切です。このため、ローカル企業では、行政部門との関係を専門に担当する「公関部」
を設けている企業も多いのが実情です。
16-3
法律遵守、必要な手続きは確実に
独資
合弁
委託
輸出
中国でビジネスを行う上では、日本以上に法律遵守を心がける必要があります。いつ誰にそこを衝か
れるかわかりません。必要な手続を把握し、確実に行っておくことがリスクの低減につながります。
また、日本企業をはじめ外資系企業には、優遇措置がある分だけ税金の徴収は厳格に行われます。き
ちんと法律を守り、税金を納めていれば、行政との良好な関係構築にもつながります。
31
16-4
中国人との交渉力をつけましょう
独資
合弁
委託
輸出
ビジネス上の交渉ですからお互いに自分に有利に運びたいものです。そのため、中国人はよく日本人
のことを研究していますし、日本人との交渉マニュアルのようなものまであると言われています。よ
く中国人に騙されたと言いますが、それを相手側のせいにするのでなく、日本側も中国人について相
手以上に研究し、交渉力をつけなければなりません。中国におけるビジネスの交渉ですから、日本流
に交渉してうまくいかないのは中国側に問題があるという意識では、決して日本側の利益にもつなが
りません。中国人特有の交渉術をよく研究してください。
16-5
交渉において安易に筆談を用いていませんか
独資
合弁
委託
輸出
ビジネス上の交渉ですから、多少通じるからといって筆談でコミュニケーションを図ることは危険で
す。同じ漢字でも意味が違うことも多々あります。費用がかかっても優秀な通訳を雇うことが大切で
す。
32
Ⅳ.自己診断チェックシート
各項目について右の空欄に○(はい)か×(いいえ)を記入してください。各項目番号右に 独 合 委 輸
欄がある場合は、独資、合弁、生産委託、輸出を意味します。検討している事業が網掛けになっている項
目にお答え下さい。
●経営戦略
1
現在の経営環境について環境分析を行い、自社の強み、弱み、市場における機会、脅威を把握しています
か?
2 環境分析に基づき、自社の強みの中から今後伸ばすべき強みは何なのかを設定していますか?
3 環境分析において、機会、脅威を把握する上で客観的なデータに基づいて検証していますか?
4 環境分析に基づいて、今後の事業領域を含めた中期的な経営戦略を立案していますか?
5 経営戦略において中国ビジネスの位置づけは明確にされていますか?
6 経営戦略において中国ビジネスで目標とする成果は数値化あるいは明確化されていますか?
7
中国ビジネスには様々なリスクがあるといわれていますが、それらについての一般的な情報を熟知していま
すか?
8
中国ビジネスにおけるリスクへの対応方法について、セミナーや書籍等で情報発信されていますが、それら
について熟知していますか?
全て○・・・・・・・・・経営戦略は明確化されています。機会を逃さず事業戦略の検討に入りましょう。
×が2個以下・・・もう一息です。必要な情報を収集し、経営戦略の中で中国ビジネスの位置づけを明確にしましょう。
×が3個以上・・・経営戦略が不十分です。中国ビジネスの必要性について再度検討しなおしましょう。
●事業戦略
1 独 合 委 輸 中国ビジネスの事業戦略は明確化されていますか?
中国ビジネスには、進出、生産委託、輸出等の形態がありますが、それぞれのメリット・デメリットを
2 独 合 委 輸 把握し、自社にとって必要な事業形態がいずれか、具体的に比較検討した上で戦略を立案してい
ますか?
3 独合委輸
事業戦略を立案する上で、一般情報をうのみにせず、生産場所、販売先、競合等について個別具
体的な情報収集を図っていますか?
4 独合委輸
情報収集は、支援機関、金融機関、商社、コンサルタント、現地日系企業等から生の情報を得て
いますか?また、自社が集めるべき情報は何か明確化されていますか?
5 独合委輸
現地のニーズや状況について支援機関等に頼るだけでなく、トップ自らが視察する等の情報収集
を行っていますか?
6 独 合 委 輸 現地の顧客ニーズや販売代理店情報等を収集する方法はありますか?
7 独 合 委 輸 信頼できる販売先がある程度確保できていますか?
8 独 合 委 輸 商標や特許の申請は済んでいますか?
9 独合委輸
図面や3Dデータの提出を求められる場合がありますが、ノウハウ流出に対する対策は講じられて
いますか?
10 独 合 委 輸 中国においてどの地域にどのような委託可能な企業があるか幅広く情報を集めていますか?
11 独 合 委 輸 生産委託先として日系企業も含めて情報収集していますか?
12 独 合 委 輸 地域を絞り込んだ後は、複数の候補企業を視察し、詳細に比較検討していますか?
33
13 独 合 委 輸 生産委託候補企業を紹介された場合に、それ以外の企業と比較検討していますか?
14 独 合 委 輸
進出候補地についてパートナー頼みにせず独自に情報収集を行っていますか?また、意思決定
には積極的に参加していますか?
15 独 合 委 輸
パートナーへの技術流出のリスクについて、十分理解しそれに見合った収益確保の方法を検討し
ていますか?
16 独 合 委 輸
収益確保の方法として、配当やライセンス料等ありますが、どこで確保するのが望ましいか十分検
討していますか?
17 独 合 委 輸 投資の回収は短期間で終えられるような計画をたてていますか?
18 独 合 委 輸
用地や工場の確保について、購入だけでなく、レンタルを含めて、投資額をできるだけ押さえる代
替案の検討はしていますか?
19 独 合 委 輸
万が一早期撤退になった場合でも、損失が抑えられるよう、投資額・投資内容について検討してい
ますか?
20 独 合 委 輸 進出候補地の調査について、支援機関等に相談し、調査するべき事項を確認していますか?
21 独 合 委 輸 進出候補地の調査は、支援機関等まかせにせず、自ら視察を含めた調査を行っていますか?
×が2個以下・・・事業戦略の検討は概ね良好ですが、漏れのないよう再度チェックし、具体的な事業の展開につなげ
ましょう。
×が4個以下・・・事業戦略の内容は十分とは言えません。×の項目を中心に再度見直しましょう。
×が5個以上・・・事業戦略を最初から検討しなおす必要があります。中国ビジネスのリスクを理解し、現実的な戦略
を構築しましょう。
●事業開始の準備
1 独 合 委 輸 取引先やパートナーを紹介された場合も、慎重に相手を見極めていますか?
2 独合委輸
取引先やパートナー候補とは、お互いに十分に理解・信頼し合えるよう、コミュニケーションを図っ
ていますか?
3 独 合 委 輸 パートナー候補とは、お互いに情報を開示し共有できるような関係を構築できそうですか?
4 独合委輸
取引先やパートナーとの交渉において、中国社会の習慣や文化を理解し、相手を尊重しています
か?
5 独 合 委 輸 交渉時に、会議の内容はお互いに文書で確認していますか?
6 独合委輸
交渉では、契約時に必要な項目、特に将来起こりうるトラブルを想定した項目について十分確認し
ていますか?
7 独 合 委 輸 交渉では正確なコミュニケーションが必要です。有能な通訳を通して交渉を行っていますか?
8 独 合 委 輸 通訳は、日本側の考え方を理解する人にお願いしていますか?
9 独 合 委 輸 取引先やパートナー候補の信用調査は行いましたか?
10 独 合 委 輸 知人の紹介等で信用調査が行いにくい取引先やパートナーは避けていますか?
11 独 合 委 輸
進出候補地の選定や工場の規模の設定時に、見通しの立っている販売規模に合わせた最小限
の規模で考えていますか?
12 独 合 委 輸
生産委託の場合も、設備投資が発生する場合がありますが、見通しの立っている販売規模に合
わせた最小限の投資規模で考えていますか?
13 独 合 委 輸
現地調査の実施には、十分コストをかけて有能なコンサルタント等の専門家を活用しています
か?
14 独 合 委 輸 現地調査をパートナーまかせにしていませんか?
15 独 合 委 輸 現地調査は、コンサルタント等専門家の助言を得ながら、自分自身で確認していますか?
34
16 独 合 委 輸 現地調査でわからない点について、徹底的に確認していますか?
17 独 合 委 輸
開発区は国家級から地方政府のものまで様々です。優遇措置だけを見ず、想定されるリスクも十
分把握していますか?
18 独 合 委 輸
法律の改正頻度が高い上に、法律の運用は地方によってまちまちです。開発区における各種法
律・規制の運用実態は把握していますか?
19 独 合 委 輸
合弁、土地・工場の取得、売買契約の契約書作成時には、将来のトラブルを想定した事項を盛り
込んでいますか?
20 独 合 委 輸 契約書の作成時に中国ビジネスに精通した弁護士等専門家によるチェックを受けていますか?
21 独 合 委 輸 土地使用権や工場の賃貸等の契約時には、土地登記簿の確認をしていますか?
22 独 合 委 輸 合弁契約時には、精算時のトラブルを回避できるよう必要な事項を盛り込んでいますか?
23 独 合 委 輸
土地・工場等の契約に際して、法人の精算時に問題になるような制約がないか確認しています
か?
24 独 合 委 輸 重要議決事項の内容は十分検討し、自社の利益を守れるよう交渉していますか?
25 独 合 委 輸 パートナーまかせにせず、日本側が経営の実態が把握できるような役員構成になっていますか?
×が2個以下・・・事業開始の準備は概ね出来ています。×の項目が大きなリスクにならないよう再度見直しましょう。
×が4個以下・・・事業開始の準備は十分とは言えません。×の項目を中心に再度見直しましょう。
×が5個以上・・・事業開始の準備は不十分です。致命的なリスクを抱えることのないよう徹底的に見直してください。
●事業開始
1 独 合 委 輸 工場建設時は、各業者の特性を踏まえ、複数の業者から見積りをとって比較検討していますか?
2 独 合 委 輸 建設業者について、日系企業、現地企業、開発区と関連する企業等の特徴を把握していますか?
3 独 合 委 輸 建設工事の進捗状況は常に把握していますか?
4 独合委輸
建設工事においては、インフラ整備等で行政側との交渉が必要な場面があります。粘り強く交渉
できる体制は整っていますか?
5 独合委輸
現地法人の立ち上げに際して、優秀な通訳を確保する必要があります。優秀かつ中立な立場で通
訳に徹することの出来る人材を確保していますか?
6 独 合 委 輸 通訳に対して必要以上に依存しないよう注意していますか?
7 独 合 委 輸 営業面では信頼できる中国人材を登用していますか?
8 独 合 委 輸 営業をまかせる中国人材とのコミュニケーションは十分取れていますか?
9 独 合 委 輸 経営面を把握する人材には日本人材を当て、安易な現地化しないよう注意していますか?
10 独 合 委 輸 経営管理をパートナーまかせにせず、常に実態を把握できる体制にしていますか?
11 独 合 委 輸
中国国内の市場開拓は取引相手を見極め、現金取引を中心に確実なところから徐々にすすめて
いますか?
12 独 合 委 輸 従業員の管理として、就業規則において、トラブルを想定した罰則規定を設けていますか?
13 独 合 委 輸 日本での研修後すぐにやめてしまう例があります。罰則規定等で対応策を講じていますか?
14 独 合 委 輸
総経理には、リーダーシップがあり、中国人材に対する人的管理能力に優れた人材をあてていま
すか?
15 独 合 委 輸 現地での調達にあたっては、日本企業を中心に検討していますか?
16 独 合 委 輸
現地ローカル企業からの調達時には、担当者の頻繁な変更等による品質リスクがあります。常に
品質をチェックし、フィードバックする体制を敷いていますか?
17 独 合 委 輸
調達先の選定について、パートナーにまかせきりにせず、自ら確認し、選定に参画するようにして
いますか?
35
18 独 合 委 輸 中国国内での販売にあたって、商標登録、特許等の申請は行っていますか?
19 独 合 委 輸 知的財産侵害があった時には、行政への被害届けは滞りなく行っていますか?
20 独 合 委 輸 知的財産侵害があった時には、独自に対応せず専門の会社に依頼していますか?
21 独 合 委 輸 営業秘密やノウハウの社外への流出を防ぐため、社内規定等の対応は十分ですか?
22 独 合 委 輸 様々な厳しい法律や規制がありますが、確実に漏れなく法律・規制を遵守していますか?
23 独 合 委 輸 納税は漏れなく確実に行っていますか?
24 独 合 委 輸 代金回収リスクへの対応として、現金取引の交渉は行っていますか?
25 独 合 委 輸 代金回収リスクへの対応として、前金の割合を高める交渉は行っていますか?
26 独 合 委 輸 代金回収リスクへの対応として、販売委託等の工夫は行っていますか?
27 独 合 委 輸 売買契約において、支払い遅延時の罰則規定等は盛り込んでいますか?
28 独 合 委 輸 中国人材のやる気が起こるような成果主義の人事制度になっていますか?
29 独 合 委 輸 若くて優秀な中国人材は将来の幹部候補として育成していますか?
30 独 合 委 輸 住宅・工場内の食堂等の福利厚生は充実させていますか?
31 独 合 委 輸
習慣や考え方の違いから無用な恨みを買うことのないよう、従業員に対する態度に配慮していま
すか?
×が2個以下・・・今後の事業展開において大きな問題はないと考えられますが、×の項目によっては、大問題になる
可能性があります。
×が4個以下・・・今後の事業展開において大きなリスクがある可能性があります。×の項目について問題がないか
再点検しましょう。
×が5個以上・・・今後の事業展開において大きなリスクがあります。×の項目を中心に経営体制を含めた抜本的な
見直しをしましょう。
●その他
1 独 合 委 輸 中国では日本以上に人脈が必要です。常に人脈を作り、維持する努力をしていますか?
2 独合委輸
行政の権限の強い中国では、行政関係の人脈は特に重要です。常に人脈を作り、維持する努力
をしていますか?
3 独 合 委 輸 交渉の不調を相手側の責任にしていませんか?
4 独 合 委 輸 中国側以上に、相手を研究し、交渉を有利に運ぶ努力をしていますか?
中国ビジネスに取り組むにあたっての基本的な事項です。いずれの局面においても重要ですので、全て○になるよう
心がけましょう。
※本チェックシートはあくまで参考であり、必ず自己の責任において自己診断を行ってください。
※本チェックリスト・チェックシートの作成に当たり既存文献を参考にしておりますが、特に皆様におすすめする指
南本を以下に記します。
1.『中国で失敗しないためのノウハウ、キッチリ教えます!』 日本貿易振興機構大阪本部事業課 2005
2.二宮信、田中邦夫 編集 『中国進出の手引き』 (社)大阪能率協会 2004
36
Ⅴ.支援機関支援策リスト
近畿には、中国ビジネスに関して中小企業が活用できる支援機関が多数あります。そこで、主要な支援機関の施策等をまとめましたので、その活用をご
検討ください。なお、記載内容は、2006年3月現在の情報をもとにしています。
1.近畿における主要な中国ビジネス支援機関窓口一覧
近畿における主要な中国ビジネス支援機関窓口一覧
部署名・実施機関名
(独)日本貿易振興機構(ジ 大阪本部
ェトロ)
連絡先(TEL)
ホームページアドレス
06-6447-2307 http://www.jetro.go.jp/osaka/
(財)日中経済協会
関西本部
06-6448-2776
なし
本部
03-5511-2511
近畿支部
06-6944-2278
派遣業務部
03-3549-3051
http://www.jc-web.or.jp/
(賛助会員専用サイトあり)
http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/advice/i 中小企業国際化支援アドバイス
ndex.html
http://www.jodc.or.jp
①産業技術等向上支援専門家派遣事業
②中小企業専門家派遣事業
http://www.jodc.or.jp
①メールマガジンの発行
②事業説明会・成果報告会
http://www.jcaa.or.jp/
①法律相談(渉外一般)
② 〃 (中国専門)
③契約相談貿易トラブル相談仲裁・調停相談
④外部機関主催のセミナー・講演会に講師を派遣
⑤中国関連各種セミナー
http://www.infomart.or.jp/jcc/
①会報誌発行等の情報提供
②経営相談室における相談業務及び個別相談
③会員企業・関係団体へのセミナー講師派遣
④商談会・展示会・投資説明会等の開催
⑤中国企業信用調査・中国市場調査
⑥研修生受入
⑦その他
(独)中小企業基盤整備機
構
(財)海外貿易開発協会
総務部企画調整 G 03-3549-3050
(社)日本商事仲裁協会
大阪事務所
06-6944-6163
日中経済貿易センター
経済交流部
06-4706-3003
調査広報部
同上
研修部
同上
情報ネット部
同上
信用保証協会
各都道府県等の信 (HP ご参照)
用保証協会
(社)全国信用保証 03-3271-7201
協会連合会
http://www.zenshinhoren.or.jp/access.htm
http://www.zenshinhoren.or.jp/
37
主な施策
①中国ビジネス相談デスク
②2006 日中韓・産業交流会
③日中経済討論会
①出版物販売
②合作合弁相談所
③中国ビジネス研修
④個別社内研修
①海外投資関係信用保証制度
②特定製品輸入関係信用保証制度
ページ
①46,48
②57
③57
①46
②48
③51
④51
49
①50
②50
①46
②52
①49
②49
③49
④52
⑤57
①46
②49
③50
④50,57
⑤46,50
⑥51
⑦52
①51
②51
近畿における主要な中国ビジネス支援機関窓口一覧
部署名・実施機関名
連絡先(TEL)
ホームページアドレス
AOTS
(財)海外技術者研 06-6690-2672 http://www.aots.or.jp
(財)海外技術者研修協会 修協会 関西研修
センター会館課
(財)海外技術者研 03-3888-8221
修協会 東京本部
産業人材育成部
企業の中国研修生受入、現地研修の実施、協力等中小企業
研修事業等
(尚、全対象国別の事業実績では、中国関係が各年及び累
計の実績人数のトップ)
http://nexi.go.jp/
中小企業輸出代金保険
http://www.jbic.go.jp/japanese/base/osaka/i ①投資環境等に係るセミナー実施
ndex.php
②海外投資環境資料の配布
③投資金融
④輸出金融
http://www.scbri.jp/
①相談・情報提供業務、海外進出支援
②貿易投資相談会(個別相談)
③専門家派遣等
④海外取引支援
⑤各種セミナー・研修会の開催
⑥人材育成
⑦信用金庫取引先海外進出状況調査
⑧海外拠点による現地サポート
⑨貿易投資相談担当者養成研修等
⑩ミッションの派遣等
ページ
52
同上
(独)日本貿易保険
国際協力銀行
大阪支店
大阪支店総務課
信金中央金庫
総合研究所アジア 03-3563-7547
業務室
中小企業金融公庫
経営情報部国際室
(海外投資関連情
報提供の窓口)
大阪相談センター
(融資制度、融資
相談の窓口)
国際部 貿易・投
資支援センター
03-3270-0505
海外投資関連情報の提供
47
06-6345-3577
企業活力強化貸付(海外展開資金)
51
03-3272-6111
(代)
http://www.shokochukin.go.jp
(社)関西経済連合会
国際グループ
06-6441-0104
http://www.kankeiren.or.jp/
①オーバーシーズ 21(海外展開に対する総合支援策)
②海外中金会(香港中金会)
③中国大連地区進出取引先向けセミナー
④中国華東地域進出取引先向けセミナー
①投資セミナーの開催
②アジア・ビジネススクール(ABS)
③日中経済討論会
①49,51
②47,58
③58
④58
①47
②52
③57
(社)関西経済同友会
企画調査部
06-6441-1031
http://www.kansaidoyukai.or.jp/
①関西・上海経済会議
②上海幹部研修
①58
②58
商工組合中央金庫
06-6233-4018
06-6346-4770
主な施策
ODA 予算を活用し、開発途上国の技術者・管理者・経営者
等の育成を支援する研修事業
38
51
①46,57
②46
③51
④51
①47
②49,58
③50
④51
⑤52,58
⑥52
⑦52
⑧52
⑨58
⑩58
近畿における主要な中国ビジネス支援機関窓口一覧
部署名・実施機関名
関西パートナーシップ協議
会
連絡先(TEL)
ホームページアドレス
06-6479-8070 http://www.kansaips.jp
主な施策
2006 年日中韓・産業交流会(青島)への出展
ページ
58
大阪商工会議所
国際部
06-6944-6400
神戸商工会議所
産業振興部国際チ 078-303-5806
ーム
日本商事仲裁協会 078-303-5806
神戸事務所
会員サービス部
075-212-6410
http://www.kobe-cci.or.jp
①中国ビジネス支援室の設置と各種事業の推進
②中国ビジネス支援室におけるコンサルティング業務
③バーチャル商談会
④ビジネス中国語講座
⑤中国ビジネス研究会
⑥中国経済使節団の派遣
⑦大阪-上海経済交流拡大セミナーの実施
⑧中国関連セミナー・商談会の開催
①国際ビジネス支援
②国際ビジネス個別相談
③貿易・実務セミナー
①47
②49
③51
④52
⑤52
⑥58
⑦58
⑧58
①47
②49
③58
http://www.kyo.or.jp/kyoto
①中国ビジネス勉強会
②国際ビジネス連絡会
③中小企業国際ビジネス相談室
④杭州事務所
⑤中国「蘇州・無錫・上海」実践視察会
①47
②47
③49
④49
⑤58
06-6722-1151
産業部 産業振興 06-6411-2252
グループ
地域振興部 地域 0776-33-8253
事業課
http://www.hocci.or.jp/
http://www.amacci.or.jp
2006 年日中韓・産業交流会(青島)への出展
①「中国経済視察調査団」の派遣
②「日中環境ビジネス交流会」の開催
①中国市場販路開拓相談事例集の作成・配布
②個別相談事業
③中国バイヤーとの商談会
④留学生と県内企業との交流会
⑤浙江投資貿易商談会への出展
⑥浙江投資貿易商談会の視察
⑦中国ビジネス関連セミナー等の実施
58
①58
②59
①48
②49
③51
④52
⑤59
⑥59
⑦59
京都商工会議所
東大阪商工会議所
尼崎商工会議所
福井商工会議所
http://www.osaka.cci.or.jp/china/
http://www.fcci.or.jp/
39
近畿における主要な中国ビジネス支援機関窓口一覧
部署名・実施機関名
連絡先(TEL)
ホームページアドレス
(社)大阪国際ビジネス振興 企画総務課、海外 06-6942-2674 http://www.ibo.or.jp/
協会
事業課、ビジネス
マッチングセンター
(財)京都産業21
海外ビジネスサポ
ートセンター
075-325-2075
(財)大阪国際経済振興セ 国際部経済交流課 06-6615-5522
ンター
(IBPC 大阪ネットワ
ークセンター)
香港貿易発展局
大阪事務所
06-4705-7030
近畿経済産業局
通商部国際事業課 06-6966-6032
主な施策
①機関情報紙「IBO NEWS」の発行
②メールマガジン「IBO NEWSLETTER」の配信
③国際経済セミナーの開催
④講座「IBO塾」の開催
⑤国際ビジネス研究会「IBOビジネスクラブ」の開催
⑥海外取引先信用調査
⑦ビジネス・マッチング・インフォメーション(外国企業引合情
報)の提供
⑧大阪企業引合情報登録
⑨貿易・海外投資相談事業
⑩国際ビジネス起業支援サービス
⑪貿易・投資支援サービス
⑫海外見本市共同出展事業
⑬経済交流ミッションの派遣と受入れ
⑭研修生受入事業
⑮大阪府・上海市友好交流提携25周年記念 IBO 中国経済ミ
ッションの派遣
ページ
①48
②48
③48
④48
⑤48
⑥48
⑦48
⑧48
⑨49
⑩49
⑪49
⑫51
⑬51
⑭52
⑮59
http://www.ki21.jp/business/jetro/index.html ①国際ビジネス支援
②国際ビジネス相談窓口
③貿易実務・国際ビジネスセミナー
http://www.ibpcosaka.or.jp/
自治体の中国ビジネス支援窓口一覧(大阪市 41 ページ)に
記載
①47
②49
③47
http://japanese.tdctrade.com/
①48
②50
③59
④59
⑤59
⑥59
⑦59
http://www.kansai.meti.go.jp
40
①ビジネスマッチング
②ビジネス・アドバイザリー・サービス
③香港・華南地区への各種視察団の企画・運営
④香港の各種トレードフェアへの参加ミッション手配
⑤各種セミナー、講演会の開催
⑥ビジネススクール開校(チャイニーズ・マネージメント&マー
ケティング・スクール)
⑦ビジネス実務セミナーの開催
近畿国際化情報ネット
①メールマガジン配信
②海外ビジネスに関する出前セミナー・個別相談会・定期相
談会
③販路開拓セミナー等
日中経済討論会
④日中経済討論会の開催
①48
②50
③59
④57
2.近畿における自治体の中国ビジネス支援窓口一覧
近畿における自治体の中国ビジネス支援窓口一覧
福井県
滋賀県
京都府
大阪府
部署名・実施機関名
産業労働部国際・マーケット戦
略課
連絡先(TEL)
ホームページアドレス
0776-20-0726 http://www.fukui-iic.or.jp/kokusai/
http://info.pref.fukui.jp/kokusai/
産業労働部地域産業・技術振興 0776-20-0374
課
商工観光労働部国際課
077-528-3062
http://info.pref.fukui.jp/tisan/sangakukan
(財)滋賀県産業支援プラザ
077-511-1411
http://www.shigaplaza.or.jp/
商工部経済交流・貿易室
075-414-4840
http://www.pref.kyoto.jp/soshiki/soshiki06_05.html
知事直轄組織国際課
075-414-4311
http://www.pref.kyoto.jp/soshiki/soshiki01_03.html
企画環境部文化学術研究都市
推進室
075-414-5194
http://www.pref.kyoto.jp/soshiki/soshiki03_04.html
企画環境部企画参事
075-414-4347
http://www.pref.kyoto.jp/soshiki/soshiki03_03.html
商工労働部観光交流局国際経
済交流課
06-6941-0351
http://www.pref.osaka.jp/kanko/index.html
http://www.pref.shiga.jp/b/kokusai/index.html
41
主な施策・イベント
①中国マーケット・トレンド情報の提供
②中国マーケット開拓取組事例の提供
③中国からの引合情報の提供
④中国販路開拓相談事例集の提供
⑤上海事務所ビジネスコーディネーターによる相談対応
⑥上海事務所、香港事務所の設置
⑦中国市場参入プログラム開催
⑧国際特許出願経費を補助
ページ
①53
②53
③53
④53
⑤54
⑥55
⑦59
①56
①中国地域別ネットワーク事業
②産業支援プラザホームページ整備事業
③経済交流駐在員派遣事業
④中国地域別ネットワーク事業
⑥経済交流調査団派遣
⑦展示会出展
①貿易投資情報提供拠点設置事業
②KYO の海外人材活用活用推進事業
③舞鶴港振興会による販路開拓貿易促進事業
④北京・中関村科技園区―関西文化学術研究都市との交
流
⑤環日本海アカデミックフォーラムによる北東アジア地域と
の交流
⑥京都経済国際化推進事業
⑦北東アジア地域との貿易物流施策展開に関する調査
⑧大阪・京都・兵庫3府県知事による中国での関西経済プ
ロモーション
⑨ケータイ国際フォーラム
①大阪-上海経済交流促進事業
②アジア販路開拓支援事業
③アジア中小企業フォーラム開催事業
④海外見本市出品等経済交流促進補助金
⑤バイオ・ITビジネス交流促進事業
⑥海外アドバイザーの設置
⑦大阪-上海経済交流推進連絡会議
⑧「CeBIT asia 2005」上海新国際展示見本市会場出展
⑨大阪・京都・兵庫3府県知事による中国での関西経済プ
ロモーション
①53
②53
③53,55
④54
⑤59
⑥59
①53
②54
③55
④55
⑤55
⑥57
⑦57
⑧59
⑨60
①55
②55
③55
④55
⑤55
⑥57
⑦57
⑧60
⑨59
近畿における自治体の中国ビジネス支援窓口一覧
大阪市
部署名・実施機関名
経済局 企画部 国際経済課
連絡先(TEL)
ホームページアドレス
06-6208-8962 http://www.city.osaka.jp/keizaikyoku/
(財)大阪国際経済振興センタ
ー 国際部 経済交流課(IBPC
大阪ネットワークセンター)
06-6615-5522
http://www.ibpcosaka.or.jp/
06-4309-3177
http://www.city.higashiosaka.osaka.jp/
東大阪市 経済部 モノづくり支援室
(財)東大阪中小企業振興会
06-4309-2301
兵庫県
産業労働部国際交流局国際経
済課
078-362-3328
神戸市
産業振興局中国アジア経済課
078-322-6217
http://web.pref.hyogo.jp/kokukei/index.htm
主な施策・イベント
①経済セミナー事業
②情報提供・広報事業
③貿易情報ネットワーク事業
④メール配信サービス(H18 年 4 月~)
⑤海外ビジネス相談事業(海外ビジネス相談、中国ビジネ
ス相談)
⑥商品展示事業
⑦ミッションの受入事業
⑧ミッションの派遣
⑨人材育成事業
⑩天津・西安「経済交流ミッション」
⑪大阪市貿易手形金融
⑫大阪市中小企業貿易資金保証融資
⑬大阪-上海経済交流促進事業
⑭大阪-上海経済交流推進連絡会議
①中小企業情報提供事業
②技術交流プラザ事業
③東大阪市モノづくりクラスター推進事業
④ビジネスセミナー開催事業
⑤クリエイション・コア東大阪ワンストップサービス
⑥海外見本市出展事業
⑦海外ミッション派遣事業
①日中経済交流セミナー(H17 中国投資取引促進セミナ
ー)
②中国市場開拓事業(H17 華東地区市場開拓事業)
③神戸・ひょうご南京事務所の機能強化
④香港での「兵庫・神戸物産展」
⑤上海国際工業博覧会への出展(見本市出展)
⑥江蘇省との交流協定締結
⑦大阪・京都・兵庫3府県知事による中国での関西経済プ
ロモーション
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/27/asia/choukou/ ①日中ビジネス基礎講座
http://www.cokoya.com/
②日中ビジネス特別セミナー
③中小企業中国ビジネス支援アドバイス
④中国ビジネス個別法律相談会
⑤香港での「兵庫・神戸物産展」
⑥ファッション販売支援
⑦上海国際工業博覧会への出展(見本市出展)
⑧「上海・長江経済討論・交流会」
42
ページ
①53
②53
③53
④53
⑤54
⑥55
⑦55
⑧55
⑨56
⑩60
⑪56
⑫56
⑬55
⑭57
①53
②53
③
53,54,56
60
④53,56
⑤54
⑥56,60
⑦56,60
①53
②56
③57
④56,60
⑤56,60
⑥60
⑦56,59
①53
②53
③54
④54
⑤56,60
⑥56
⑦56,60
⑧60
奈良県
部署名・実施機関名
(財)奈良県中小企業支援セン
ター
商工労働部商工課
和歌山県 商工振興課(工業振興班)
(財)わかやま産業振興財団
連絡先(TEL)
ホームページアドレス
0742-36-8312 http://www.nashien.or.jp
0742-27-8804
073-441-2744
http://www.pref.nara.jp/syoko
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/060300/natio
nal/index.html
073-433-2837
http://www.yarukiouendan.jp/
主な施策・イベント
①窓口相談事業
②専門家派遣事業
③国際展開ワークショップ「中国ビジネスにおけるリスクマネ
ジメント」
繊維産業市場開拓支援事業
国際交流支援事業
①和歌山県国際取引企業検索システムの公開
②和歌山国際経済サポートデスク設置
③中国ビジネスコーディネーター配置
④海外ビジネス実現支援
⑤中国企業とのビジネスマッチング
⑥中国輸出入商談会の開催
⑦セミナー等の開催
東アジア市場開拓事業
⑧香港における「和歌山フェア」の開催
⑨山東省市場調査団の派遣
ページ
①54
②55
③60
56
①54
②54
③54
④55
⑤56
⑥56
⑦56
⑧56
⑨60
3.中国ビジネス支援機関(1に掲載)の在中国窓口一覧
中国ビジネス支援機関の在中国窓口一覧
ジェトロ
部署名・実施機関名
住所・連絡先(TEL)
ホームページアドレス
事業概要
ジェトロ北京センター 北京市朝陽区建国門外大街甲 26 号長冨宮 http://www.jetro.go.jp/jetro ・実務経験豊富なエキスパートによる進出日系企業のトラブル解決を
弁公楼 7003 TEL:86-10-6513-7077
/offices/overseas/cn_beijing/ 強力にサポート。
・問題解決に必要だと総合的に判断した場合、日本大使館・領事館や
在中国日本商工会議所などと連携し、現地の公的機関への働きかけ
や提言を行い、中国のビジネス環境改善を推進
・進出日本企業の中国国内における商標、特許、実用新案等の知的
財産権保護活動を実施。中国日本商会内に知識経済フォーラム(通
称 IPG)を設置・運営し、現地日系企業の知的財産権侵害対応のベス
トプラクティスの共有化を図り問題解決に取り組んでいる。
ジェトロ上海センター 上海市延安西路 2201 号上海国際貿易中心 http://www.jetro.go.jp/china ・実務経験豊富なエキスパートによる進出日系企業のトラブル解決を
2102-2112 TEL:86-21-62700489
/shanghai/jp/index.html
強力にサポート。
・問題解決に必要だと総合的に判断した場合、日本大使館・領事館や
在中国日本商工会などと連携し、現地の公的機関への働きかけや提
言を行い、中国のビジネス環境改善を推進。
・知的財産問題検討グループ(通称 IPG)を設置・運営し、現地日系企
業の知的財産権侵害対応のベストプラクティスの共有化を図り問題解
決に取り組んでいる。
ジェトロ大連事務所 遼寧省大連市西崗区中山路 147 大連森茂 http://www.jetro.go.jp/jetro ・実務経験豊富なエキスパートによる進出日系企業のトラブル解決を
大厦 19 TEL:86-411-8360-9418
/offices/overseas/cn_dalian/ 強力にサポート。
・問題解決に必要だと総合的に判断した場合、日本大使館・領事館や
在中国日本商工会などと連携し、現地の公的機関への働きかけや提
言を行い、中国のビジネス環境改善を推進。
43
中国ビジネス支援機関の在中国窓口一覧
部署名・実施機関名
ジェトロ広州事務所
ジェトロ青島事務所
日中経済貿易セ 北京事務所
ンター
上海事務所
大連代表処
(財)海外技術者
研修協会
国際協力銀行
AOTS 北京事務所
北京駐在員事務所
香港駐在員事務所
信金中金
香港支店
上海駐在員事務所
住所・連絡先(TEL)
広東省広州市天河北路 233 号中信広場
2601 TEL:86-20-8752-0060
山東省青島市東海西路 17 号海信大廈
1917 TEL:86-532-83878909
北京市東城区新中街 68 号聚龍華園 8 号楼
608 室 TEL:010-6551-6055
E-mail:[email protected]
上海市婁山関路 83 号新虹橋中心大廈
1613 室 TEL:021-6236-8033
E-mail:jccsh@vip.citiz.net
大連市大連開発区金馬路 203 号展示中心
516 室 TEL:0411-8762-3200
E-mail:jccdl@263.net
北京市朝陽区東三環北路5號北京発展大
厦610室
3131,31st Floor, China World Trade
Center, No.1 Jian Guo Men Wai Avenue,
Beijing 100004
Tel.86-10-6505-8989,3825~8,1196,1197
/ Fax.86-10-6505-3829,1198
Suite 3111, One Pacific Place, 88
Queensway, Hong Kong
Tel.852-2869-8505~7 /
Fax.852-2869-8712
3010-3012,One Pacific
Place,88,Queensway,Hong Kong,P.R.of
China+852-2537-3777
ホームページアドレス
事業概要
・弁護士・会計士事務所と連携して、個別具体的な法務・税務等のトラ
ブル対処のための専門相談に対応。
・問題解決に必要だと総合的に判断した場合、日本大使館・領事館や
在中国日本商工会などと連携し、現地の公的機関への働きかけや提
言を行い、中国のビジネス環境改善を推進。
・広州商工クラブに知的財産問題検討グループ(通称 IPG)を設置・運
営し、現地日系企業の知的財産権侵害対応のベストプラクティスの共
有化を図り問題解決に取り組んでいる。
http://www.jetro.go.jp/jetro ・弁護士・会計士事務所と連携して、個別具体的な法務・税務等のトラ
/offices/overseas/cn_qingdao ブル対処のための専門相談に対応。
/
・問題解決に必要だと総合的に判断した場合、日本大使館・領事館や
在中国日本商工会などと連携し、現地の公的機関への働きかけや提
言を行い、中国のビジネス環境改善を推進。
会員企業への現地サービス等(現地法人設立協力を含む)。現地情
報収集。
会員企業への現地サービス(現地法人設立協力を含む)。現地情報
収集。
関西パートナーシップ協議会との共同事務所。中小企業の大連進出
の側面協力等。現地情報収集。
http://www.aots.or.jp
中国情報の収集、融資相談受付等
http://www.jbic.go.jp/japane 中国情報の収集、融資相談受付等
se/base/network/china_repor
t.php
-
現金出納業務、預金業務、非居住者与信、手形交換業務、外為業
務、コルレス業務
経済動向、金融動向、市場動向、金融制度、国際金融業務等に係る
調査および研究
経済動向、金融動向、市場動向、金融制度、国際金融業務等に係る
調査および研究
中華人民共和国 上海市延安西路 2201 号 -
上海国際貿易中心 508 室
+86-21-6270-3091
44
部署名・実施機関名
商工組合中央金 上海駐在員事務所
庫
関西パートナー
シップ協議会
(社)大阪国際ビ
ジネス振興協会
住所・連絡先(TEL)
ホームページアドレス
上海市延安区西路 2201 号上海国際貿易中
心大厦 1706 室
Tel:86-21-6275-3860
香港駐在員事務所 Suite 4004, Two Exchange Square, 8
Connaught Place, Central, Hong Kong
Tel:852-2524-5111
関西パートナーシッ 遼寧省大連市大連開発区金馬路 203 号展
プ協議会 日中経 示中心 516 室 116600 TEL&FAX
済貿易センター大連 0411-8762-3200
事務所
IBO 上海事務所(駐 上海市(長寧区)延安西路 2201 号上海国際 http://www.ibo-shanghai.co
在員事務所)
貿易中心 408 室(+86)-21-6270-1901、1902 m/
事業概要
経済・金融情勢、投資環境等の調査
経済・金融情勢、投資環境等の調査
東北三省の経済界、産業界からの関西地域への事業進出、貿易促
進、観光誘致等の促進を目的
①現地活動支援(海外進出に関する事前の市場調査、海外の企業訪
問や工場見学のアレンジ、通訳・移動手段の手配など、現地での企業
活動をサポートする)
②輸出入の引き合い斡旋(現地でのネットワークを活用し、現地の引
合情報の収集や大阪企業からの引合情報を現地企業に提供するなど
の引合斡旋を実施する)
③現地の政府機関や経済団体等からの経済情報を収集・提供(最新
の経済情報を現地の公的機関等のネットワークを通じて入手、提供す
る)
4.自治体(2に掲載)の在中国窓口一覧
自治体の在中国窓口一覧
福井県
大阪府
大阪市
部署名・実施機関名
香港事務所
住所・連絡先(TEL)
RM.1611,16/F,TOWER2,Lippo Centre,89
Queensway,Hong Kong TEL
+852-2530-0815 FAX
+852-2530-0816
上海事務所
中華人民共和国上海市延安西路 2201 号
上海国際貿易中心 2 楼 212 室 TEL
+86-21-6295-3322 FAX
+86-21-6295-9922
上海市延安西路 2201 号 上海国際貿易中
心 408 室
中華人民共和国 上海市延安西路 2201 号
上海国際貿易中心 407 室
大阪国際商業振興協会(IBO)上海
(大阪府海外事務所)
上海事務所(大阪国際経済上海事務
所)
45
ホームページアドレス
事業概要
http://www.fukui-iic.or.jp/kok 県内企業の販路開拓や海外進出をバックアップ 現地の制
usai/hk/
度・商慣習等に関する相談、販売代理店の発掘の支援など
を実施・海外見本市参加、視察ミッション派遣の支援 展示
商談会の PR、バイヤーの紹介、相手先との連絡取次など実
施・海外各地域の経済、社会情勢等の最新情報を提供 マ
ーケットトレンド情報、調査レポートを定期的に提供・その他
交流活動の支援
http://www.fukui-iic.or.jp/kok 同上
usai/sh/
http://www.ibo-shanghai.com 大阪プロモーション・外国企業誘致・国際ビジネス支援・国際
/index.htm
観光振興・コンベンション誘致
http://www.shanghai.or.jp/osa 大阪プロモーション・外国企業誘致・国際ビジネス支援等
ka-city
兵庫県
神戸市
部署名・実施機関名
香港事務所
住所・連絡先(TEL)
ホームページアドレス
Room 1203, Pacific House, 20 Queen`s Road http://www.hyogo.org.hk/
Central, HONGKONG TEL:852-25260366
FAX:852-25265186
神戸・南京経済貿易連絡事務所(18
江蘇省南京市漢中路 89 号 金鷹国際商城
年 4 月から「神戸・ひょうご 南京経済 27 階 A2 室 TEL. 25-8473-0680
貿易連絡事務所」に改名予定)
神戸・天津経済貿易連絡事務所
事業概要
東アジア地域における県内企業等の国際経済交流支援、兵
庫県の友好提携先である中国広東省及び海南省との友好
交流・技術交流・経済交流事業、外国企業・国際会議の誘致
等
「上海・長江交易促進プロジェクト」の推進を通じた、日中ビ
ジネス支援、企業誘致、観光誘致等
天津市河西区解放南路 256 号 泰達大厦
16 階 1606 号 TEL.22-2330-7135
5.支援機関の主な施策
支援機関の主な施策
分 野
情報提供
施策名
中国ビジネス相談デスク
出版物販売
メールマガジンの発行
①会報誌発行
②有料サイト「JCCNET」
③各種説明会・商談会・展示
会懇親会等案内
④中国企業信用調査
①投資環境等に係るセミナー
実施
②海外投資環境資料の配布
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
中国にかかわる貿易投資相談・情報提供を行う。
・ジェトロの海外ネットワークを生かした各国の輸入規制調査等の実施
・ジェトロ海外情報ファイル(J-File)でのウェブ上での情報提供
・在中国ジェトロ事務所との連携で、具体的かつ最新の情報提供の実
施。
・事例集の書籍発行。
①2006 中国投資ハンドブック ②中国経済データハンドブック(通年)
③日中経協ジャーナル(月刊) ④資料日中経済(月刊)
希望する中小企業に対して、派遣専門家の活動概況を中心としたメル
マガを発行(月 1 回ペース)。同内容は HP にも掲載。
①「JCC マンスリー」月刊・毎月 20 日/2006 年 3 月末で第 66 号発行
済。
②法律データ―ライブラリー、中国情報発信室、行事案内
③各行事担当者より郵送或は e-mail での案内/適宜案内(2005 年度
は約 60 件)
④中国企業の信用調査。有料。
①各国投資環境などに関するセミナーの開催やセミナーへの講師派
遣を通じ、企業の方々に情報を提供。
②希望する個人・企業に各国投資環境を纏めた冊子を配布。
46
支援対象企業等
主に中小企業
担当部署・実施機関名
ジェトロ大阪本部
幅広く法人、個人を対象に販売。 (財)日中経済協会 当協会から
会員・非会員の価格差あり
東京官書普及㈱に販売委託
③④は会員には無料送付
①主に会員企業
②JCCNET 利用者
③会員企業及び関係機関
④制限無し。
限定なし
(財)海外貿易開発協会 総務部
企画調整 G
日中経済貿易センター
①調査広報部
②情報ネット部
③経済交流部・情報ネット部
④調査広報部
国際協力銀行 総務課(②インタ
ーネットから資料請求可能)
支援機関の主な施策
分
野
施策名
相談・情報提供業務、海外進
出支援
①貿易および投資に関する相
談
②出版物による情報提供
海外投資関連情報の提供
①アセアン・中国進出中小企
業の実態調査
②各種参考資料の発行
海外中金会(香港中金会)
投資セミナーの開催
中国ビジネス支援室の設置と
各種事業の推進
国際ビジネス支援
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
支援対象企業等
担当部署・実施機関名
中小企業の海外取引(貿易投資等)に対し、信用金庫を窓口として相 全国の信用金庫および信用金庫 信金中央金庫 総合研究所アジ
談・情報提供を行うとともに、海外拠点と連携して情報を提供。
取引先等
ア業務室
①専任スタッフが各種情報を迅速に提供する。
イ.進出時:現地投資環境に関する情報や経営ノウハウ等。F/S調査
支援。進出国投資誘致機関担当者の紹介
ロ.進出後:労務管理、人材育成、税務、外貨管理等の改正に関する
情報や経営ノウハウ
ハ.貿易:国内市場動向や通関制度等の現地情報ニ.海外進出、貿
易に関する金融:信用金庫を窓口とする貿易金融、海外進出時の資
金調達等に関する情報
②イ.貿易投資相談ニュース(月 1 回、臨時増刊)貿易投資および経営
ノウハウに関する情報をタイムリーに提供する。
ロ.アジア業務相談室情報現地調査にもとづく投資環境レポート等、
中小企業の国際化に役立つ情報を提供する。
ハ.中国投資ガイドブック
①アセアン、中国に進出するお取引先を対象としたアンケート調査を
中小企業金融公庫 経営情報部
毎年実施し、その調査結果を発表。
国際室
②海外関連の専門テーマ等について詳細に調査した小冊子、経済ニ
ュースを発行。
セミナー開催(香港 2 回)
海外進出済取引先
商工組合中央金庫 香港駐在員
事務所
中国各地の地方政府等による投資誘致説明会を、先方の要請に応じ
(社)関西経済連合会
て関係団体と協力しつつ随時実施(主催ないし開催協力)する。
協力機関のネットワーク化(ネット上に 44 社の情報掲載)とプレゼンテ
大阪商工会議所 国際部
ーションの実施。
中国各地の最新の投資環境・ビジネス情報をセミナー・商談会開催な
どを通じて提供。
E メール・FAX によるイベント開催情報の提供(随時・無料)
①国際ビジネスに関する各種問い合わせに対する情報提供。
②メールマガジンによる、セミナー・イベント開催情報の配信(無料)
①中国ビジネス勉強会
②国際ビジネス連絡会
①中国ビジネスに係る勉強会や意見交換会・情報提供を行い、会員
企業の中国ビジネスの発展に資するために「中国ビジネス勉強会」を
開催。
②会員企業の中で、国際事業展開を行っている、もしくは今後行う予
定の企業によって構成している。勉強会や外国企業との懇談会を通
じ、企業間の交流を深めると共に、国際的な活動における視野の拡大
を目指している。
①国際ビジネス支援
①国際ビジネスに関する諸情報を常時提供
②貿易実務・国際ビジネスセミ ②貿易実務・国際ビジネスに関するセミナーの開催
ナー
47
①主に県内企業(会員・非会員問 神戸商工会議所 産業振興部
わず)
②会員限定
②会員企業の中で、国際事業展 京都商工会議所 会員サービス
開を行っている、もしくは今後行う 部
予定の企業
主に中小企業
(財)京都産業21 海外ビジネス
サポートセンター
支援機関の主な施策
分
野
施策名
中国市場販路開拓相談事例
集の作成・配布
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
輸出、加工、販売、人材等の実際にあった相談を 28 ページ立てで紹
介。300 部作成し、企業への配布と窓口据置。
①海外情勢に明るい法律および経済の専門家や企業の海外駐在員
等からの投稿記事を掲載した国際ビジネス情報紙の発行
②海外駐在事務所からの現地動向情報、協会事業や各種関連セミナ
ー、イベント情報、外国企業からの引合情報等速報性の高い記事を登
載したメールマガジンを毎月2回配信
③近年、世界経済への影響力が注目されるBRICsや経済連携を深め
るEU諸国、アセアン地域など各国の経済情勢、市場動向、投資環境
等をテーマとしたセミナーの開催
④企業の海外事業展開に必要なテーマについての講座や国際ビジネ
スマンの自己啓発となる人材育成講座の開催
⑤海外事業展開における問題や課題について、専門家の意見や企業
の戦略などを聴取しながら、参加者同士で意見交換しケーススタディ
する会員企業対象の「課題解決型」の勉強会の開催
⑥信用調査会社と提携し、会員企業等からの依頼に基づいて海外取
引先企業の信用調査の実施
⑦海外駐在事務所、各国貿易促進機関、各種見本市等を通じて入手
した輸出入、合弁等外国企業の New & Attractive な商品情報をウェ
ブサイトに掲載し、大阪企業に提供(日本語)
⑧会員等から申込みのあった商品引合情報をウェブサイトに掲載し海
外に提供(英語)
ビジネスマッチング
中国市場への新規販路構築や調達先開拓に役立つ現地企業紹介サ
ービス。有料によるプレミアサービスも実施
近畿国際化情報ネットによるメ 関西の中堅・中小企業(約 140 社)国際機関・国内の国際化支援機関
ールマガジン配信
等、合計約 200 名が登録。展示会・セミナー等のイベント情報、支援機
関・施策情報、貿易・投資に関する統計等の情報を月3~4回程度配
信。
アドバイス・法 中国ビジネス相談デスク
中国ビジネスにかかわるアドバイス。ただし法律相談は除く。
律相談等
・アドバイザーの地方派遣。
・相談記録は日中のジェトロ間で共有し、国内・中国のアドバイザーが
継続したアドバイスを提供する。
合作合弁相談所
対中ビジネス展開に際しての税・法・労務など、各必要分野の基本的
な情報提供。-通年実施。面談のみ対応。
支援対象企業等
①機関情報紙「IBO NEWS」
の発行
②メールマガジン「IBO
NEWSLETTER」の配信
③国際経済セミナーの開催
④講座「IBO塾」の開催⑤国
際ビジネス研究会「IBOビジネ
スクラブ」の開催
⑥海外取引先信用調査
⑦ビジネス・マッチング・インフ
ォメーション(外国企業引合情
報)の提供
⑧大阪企業引合情報登録
48
中小企業
大企業 中国営業部
担当部署・実施機関名
福井県浙江省経済交流促進機
構、福井商工会議所、福井県、
ジェトロ
(社)大阪国際ビジネス振興協会
企画総務課 海外事業課 ビジ
ネスマッチングセンター
香港貿易発展局 貿易引合部
近畿経済産業局 通商部国際事
業課
主に中小企業
ジェトロ大阪本部
当協会賛助会員企業を対象とす
る。
(財)日中経済協会
支援機関の主な施策
分
野
施策名
中小企業国際化支援アドバイ
ス
①法律相談(渉外一般)
② 〃 (中国専門)
③契約相談貿易トラブル相談
仲裁・調停相談
①個別相談
②有料サイト「JCCNET」
③経営相談室
貿易投資相談会(個別相談)
オーバーシーズ 21
中国ビジネス支援室における
コンサルティング業務
国際ビジネス個別相談
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
支援対象企業等
1981 年(昭和 56 年)から実施しており、海外投資や国際取引などの海 中小企業
外ビジネスに悩みを持つ中小企業に対し、豊富な実務知識・経験・ノウ
ハウを持つ海外ビジネスの「エキスパート」がアドバイスをする公的サー
ビス。このサービスの特徴は、お客様の個別具体的な質問に対し、担
当の経営支援専門員(常設)が必要に応じて「登録アドバイザー(現在
約 300 名)」を適切にマッチングしているところに有る。「無料」で問題解
決するまで「何度でも」ご利用可能。
①②会員対象の無料法律相談
③会員対象の国際取引契約相談を日常的に実施
①適宜対応。現地法人設立等。
②対中取引よろず相談室より各種相談…約 30 件/月。
③中国現地法人の経営等に関する相談室。2006 年 4 月に開設。随時
対応。
アジア業務室、名古屋支店、大阪支店において、信用金庫取引先等
に対して個別相談を行う。
海外展開に対する総合支援策(親会社又は海外現地法人に対する貸
付、貿易金融、各種情報提供など、中小企業の海外展開に向けた総
合支援を行う。)
中国ビジネスに関する相談・情報提供を実施。事前予約制。原則無
料。
国際ビジネスに関する全般的な相談
日中経済貿易センター
①センター全体
②情報ネット部
③当センター理事長 他
全国の信用金庫取引先等
信金中央金庫 総合研究所アジ
ア業務室
海外展開を行う、又は既に行って 商工組合中央金庫 国際部
いる企業
大阪商工会議所 国際部
近畿中国地域の企業(会員・非会 神戸商工会議所 産業振興部
員問わず)
日本商事仲裁協会神戸事務所
京都商工会議所 会員サービス
部
企業個別の中国ビジネスに関する相談や取引あっせんについて対
応。また、現地訪問時の先方アポイントや通訳手配も実施。
①貿易・海外投資相談事業
①経験豊かな専門相談員による各国・地域別の貿易・投資に関する相 限定なし
②国際ビジネス起業支援サー 談の実施相談日:週2回
ビス
②新たに貿易を始める中小企業を対象に、ビジネス通信文の作成から
③貿易・投資支援サービス
契約、取引に関する専門的な内容まで貿易実務全般をサポート
③引合情報の収集・提供、ビジネスパートナーの紹介、市場に関する
情報の提供
49
(社)日本商事仲裁協会 大阪事
務所
①主に会員企業
②JCCNET 利用者
③主に会員企業
①中小企業国際ビジネス相談 ①企業が直面した様々な課題に対し、既に国際展開を行っている企
室
業の実務担当者による個別相談。
②杭州事務所
②杭州に事務所を設置し、中国ビジネスに関する情報を提供すると共
に、当所会員企業に対して、上海経済圏の企業の紹介をはじめ、現地
視察、現地ガイド等の手配を行う。
国際ビジネス相談窓口
国際ビジネス、貿易実務に関する企業からの相談に常時対応
主に中小企業(特に限定なし)
個別相談事業
担当部署・実施機関名
中小企業基盤整備機構近畿支
部
(財)京都産業21 海外ビジネス
サポートセンター
福井商工会議所
(社)大阪国際ビジネス振興協会
海外事業課 ビジネスマッチング
センター
支援機関の主な施策
分
野
専門家派遣
施策名
ビジネス・アドバイザリー・サー
ビス
海外ビジネスに関する定期相
談会海外ビジネスに関する出
前セミナー・個別相談会
産業技術等向上支援専門家
派遣事業
中小企業専門家派遣事業
会員企業・関係団体へのセミ
ナー講師派遣
販路開拓・交 ①商談会
流事業等
【日本開催】
〔1〕江蘇省輸出商品展示商談
会
〔2〕山東輸出商品展示商談会
〔3〕チャイナファッションフェア
【中国開催】
〔1〕中国輸出商品交易会(通
称:広州交易会)
②展示会
【中国開催】
〔1〕中国国際繊維機械展覧会
〔2〕中国国際装備製造業博覧
会
③投資説明会
【日本開催】
〔1〕中国の各省・市の投資説
明会開催協力。
④生薬研究者訪中団派遣
⑤中国市場調査
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
法律・税務・金融・市場開拓等各分野の専門のアドバイザーを招いて、
無料個別相談会を実地。05年度は東京・名古屋・大阪で147件を実
地。
独立行政法人中小企業基盤整備機構の「中小企業国際化支援アドバ
イス制度」の利用により、専門家による相談会や講演の機会を無料で
提供。
中国等アジアを中心とする開発途上国に対し、優秀な技術を持つ日本
の専門家(企業の従業員も派遣可能)を派遣して、現地日系企業や日
本からの出資商取引関係のある現地企業を支援する。企業は専門家
派遣において、補助金のサポートを受けられる。平成 17 年度では中国
に 12 名の専門家を新規に派遣した。近畿地方の企業からの中国への
新規派遣実績は1件。なお実施時期は随時申請ベースで対応。
日本の中小企業の国際事業展開に資する目的で、中国等開発途上
国及びその卒業国の現地日系企業や、日本の出資・商取引関係のあ
る現地企業に対して、日本の優秀な専門家(JODC 登録専門家)を派
遣し支援する。実施時期は随時申請ベース。
依頼者の要望テーマに沿って JCC スタッフ或は外部の専門家・講師を
派遣・紹介。
アドバイス業務の一環として、国内の関係機関等と連携して対応しま
す。
①〔1〕毎年5月・2006 年で第 11 回
〔2〕毎年 3 月・2006 年で第 9 回
〔3〕平均年 2 回・2006 年 3 月開催分で第 6 回・主に大阪開催分を担当
以上の中国側主催の商談会の日本側の主要協力団体。
〔1〕中国側主催で春・秋年 2 回の開催。日本企業参加とりまとめ。2006
年秋で第 100 回。
②〔1〕偶数年開催/2006 年は第 10 回。
〔2〕毎年 8-9 月開催/2006 年で第 5 回以上の出展企業取りまとめ及
び会期中の現地事務局設置。
③2005 年度実績 16 件。 例:山東省、遼寧省、江蘇省蘇州市、遼寧
省大連市、瀋陽市、他多数。
④年 1 回(2005 年 8 月に第二期第9次訪中団を派遣)
⑤中国国内市場の調査(有料)。随時。
50
支援対象企業等
中小企業
大企業 中国営業担当者
担当部署・実施機関名
香港貿易発展局 貿易引合部
近畿経済産業局 通商部国際事
業課
自動車、電機・電子部品等の裾野 (財)海外貿易開発協会 派遣業
産業及び関連産業を優先。また 務部
環境・省エネ分野、知財保護対
策、基準認証等の分野で技術指
導が可能な企業。
製造業を中心とする。その分野で (財)海外貿易開発協会 派遣業
の技術・管理能力向上を図り、国 務部
際化を目指す企業
各地の経済団体、機関
全国の信用金庫取引先等
①中国側主催機関等・案内先は
会員企業及び非会員企業
②主に会員企業
③中国側主催機関等・案内先は
会員企業及び非会員企業
④会員企業及び薬科大学・学部
⑤制限無し
日中経済貿易センター 役員及
び経済交流部、駐在事務所
信金中央金庫 総合研究所アジ
ア業務室
日中経済貿易センター
①~④経済交流部
⑤調査広報部
支援機関の主な施策
分
野
施策名
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
アドバイス業務の一環として、各国の支援機関等と連携して対応。
バーチャル商談会
支援対象企業等
全国の信用金庫取引先等
ネット上の展示会を運営。出展中国企業には日本企業、出展日本企
業には中国企業をマッチング
中国バイヤーとの商談会
中国に販路を求める県内企業の商品を実際に中国企業や在中の日
開催日:17 年 3 月 15 日会場: 系流通業のバイヤーに見て頂き、商談を実施。またバイヤーから直
福井商工会議所ビル
接、中国市場に向けた商品づくり、販促方法を個別アドバイスしてもら
った。
①海外見本市共同出展事業 ①各国で開催される主要見本市や展示会に会員・大阪企業の出展を 限定なし
②経済交流ミッションの派遣と 奨励し、企業の販路拡大を支援
受入れ
②海外の経済事情や進出可能性についての調査、現地経済界との交
流を行うための経済交流ミッションの派遣
融資・保険等 ①海外投資関係信用保証制 各都道府県等の信用保証協会において、
中小企業
度
①海外展開に要する資金(海外直接投資資金)②海外より特定の製品
②特定製品輸入関係信用保 輸入に要する資金を金融機関から借り入れる際の債務の保証。
証制度
中小企業輸出代金保険
相手先バイヤーについての無料信用調査。(相手先2社まで)簡単な 中小企業
お手続きでご利用可能。
①投資金融
① 日本企業が外国で工場を新設・増設する際の長期設備資金等を
日本企業、ないし、日本企業が出
②輸出金融
融資(随時融資相談受付)。
資する外国法人
②プラント・機械等を外国に輸出するための資金を融資(随時融資相
談受付)。
海外取引支援
コルレス業務により中小企業の海外取引を支援するとともに、海外支店 全国の信用金庫および信用金庫
では取引信用金庫の保証にもとづき、取引先海外現地法人向け現地 取引先等
貸付を行う。
企業活力強化貸付(海外展開 経済の構造変化に適応するために中小企業者が行う海外の地域にお 中小企業
資金)
ける事業の開始等を支援。
オーバーシーズ 21
海外展開に対する総合支援策(親会社又は海外現地法人に対する貸 海外展開を行う、又は既に行って
付、貿易金融、各種情報提供など、中小企業の海外展開に向けた総
いる企業
合支援を行う。)
人材育成・研 個別社内研修
個別企業或いは企業グループ内での集団研修に際し、最適テキスト
幅広く法人を対象とする。
修等
編纂、講師派遣。-有料 -要請があれば実施。
中国ビジネス研修
①年間2回(冬:2 日間 4 講座、夏:3 日間 9 講座)開催
当協会賛助会員企業を含む、法
②有料(受講料会員・非会員の価格差あり)
人を対象。ある程度の対中ビジネ
ス経験者
研修生受入
中国から日本企業・機関への研修生・技能実習生受入指導他。約 50 会員企業
社・500 名/年。
51
担当部署・実施機関名
信金中央金庫 総合研究所アジ
ア業務室
大阪商工会議所 国際部
福井商工会議所 福井県 ジェト
ロ福井貿易情報センター 近畿
経済産業局 貿易研修センター
(社)大阪国際ビジネス振興協会
海外事業課
各都道府県等の信用保証協会
(全国 52 協会)もしくは金融機関
窓口
日本貿易保険 大阪支店 営業
グループ 06-6233-4018
国際協力銀行 総務課(融資相
談受付)
信金中央金庫 総合研究所アジ
ア業務室
中小企業金融公庫 大阪相談セ
ンター
商工組合中央金庫 国際部
(財)日中経済協会 業務部
(財)日中経済協会 関西本部
日中経済貿易センター 研修部
支援機関の主な施策
分
その他
野
施策名
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
ODA 予算を活用し、開発途上 ①日本で行う研修 受入人数:H17 約 7000 名(累計 122000 名)
国の技術者・管理者・経営者
中国:受入人数実績 通年約1500名(累計24000名)
等の育成を支援する研修事業 ②相手国で行う研修 受講人数:H17 約 6900 名(累計 152000 名)
中国:受講人数実績 通年約1000名(累計 25000名)
実施時期は通年
①各種セミナー・研修会の開 ①専任スタッフを各種研修会等へ講師として派遣。研修会では専任ス
催
タッフが各国の投資環境や進出等における留意事項について事例等
②人材育成
を交えて解説する。
②中小企業等における国際化推進のための人材育成を図るための実
施策に関する相談および社内研修への講師を派遣。
アジア・ビジネススクール
アジアでの競争に打ち勝ちグローバルに活躍できる次世代のビジネス
(ABS)
リーダーを育成するアジア・ビジネススクール(ABS)を年 1 回実施。過
去 3 回は中国ビジネスをテーマに実施。
ビジネス中国語講座
2005年度は初級・中級クラスを開講。大商職員が自ら講師となり運
営。補講サービス有り。
留学生と県内企業との交流会 県内企業の国際化を進めるための人材確保手段として、県内大学に
開催予定:18 年 5 月 12 日会 在籍する留学生と企業が直接面談、交流を行い、人材面から海外展
場:福井商工会議所ビル
開を支援。特に規制面について入管や労働局からの留意点説明、ま
た実際に留学生を活用した企業の事例発表も実施
研修生受入事業
①中国政府機関の若手実務者を研修生として、また中国人留学生を
インターンシップ実習生として受け入れ
事業説明会・成果報告会
当協会の専門家派遣事業の制度及び成果を広く広報するため、各地
で年間4~5 回程度、経済産業局、ジェトロ、AOTS等の協力を得て、
事業説明会・成果報告会を開催。
外部機関主催のセミナー・講
(H17 年度)4 月 ジェトロ富山 7 月 近畿経済産業局 10 月 神戸商工会
演会に講師を派遣
議所 〃 技術情報協会 〃 京都貿易協会 11 月 大阪市・IBPC 12
月 企業研究会 2 月 近畿経済産業局
①中国各都市・中国企業の日 ①日本、特に関西での駐在事務所設立協力。随時実施。
本事務所設立協力。
②現地事務所が随時実施。
②北京市、上海市、大連市で ③受入の手配
中国関連セミナー或は会員懇
親会の実施。
③中国訪日団受入
①信用金庫取引先海外進出 ①信用金庫を通じて、取引先中小企業の海外進出状況に関する調査
状況調査
を隔年にて実施しており、中小企業の国際化の状況および現地法人
②海外拠点による現地サポー の抱える問題点等の把握に努めている。
ト
②ニューヨーク支店、香港支店および上海駐在員事務所において情
報を提供。
中国ビジネス研究会
地域の会員企業に中国ビジネスの情報を提供。勉強会、意見交換会、
講演会の開催。
52
支援対象企業等
担当部署・実施機関名
企業又は団体(会員制なし、新旧 AOTS (財)海外技術者研修協
利用可)
会
関西研修センター会館課
東京本部:産業人材育成部
北京事務所
全国の信用金庫および信用金庫 信金中央金庫 総合研究所アジ
取引先等
ア業務室
(社)関西経済連合会
大阪商工会議所 国際部
福井商工会議所 福井県 ジェト
ロ福井貿易情報センター
限定なし
(社)大阪国際ビジネス振興協会
企画総務課
海外貿易開発協会 総務部企画
調整 G
(社)日本商事仲裁協会 大阪事
務所
①中国各都市・中国企業
②会員企業現地法人 他
日中経済貿易センター
①経済交流部
②各駐在員事務所
③センター全体
全国の信用金庫および信用金庫 信金中央金庫 総合研究所アジ
取引先等
ア業務室
大阪商工会議所 天王寺・阿倍
野支部
6.自治体の主な施策
自治体の主な施策
分 野
情報提供
施策名
①中国マーケット・トレンド情報
の提供
②中国マーケット開拓取組事例
の提供
③中国からの引合情報の提供
④中国販路開拓相談事例集の
提供
①中国地域別ネットワーク事業
②産業支援プラザホームページ
整備事業
③経済交流駐在員派遣事業
貿易投資情報提供拠点設置事
業
「海外ビジネスサポートセンター」
①経済セミナー事業
②情報提供・広報事業
③貿易情報ネットワーク事業
④メール配信サービス(H18 年 4
月~)
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
支援対象企業等
①中国における最新のビジネス情報を週1回提供
販路開拓
②中国マーケット開拓取組事例、事業展開の成功例、失敗例をもとにマ
ーケットの特色に関するレポートを提供
③中国からの引合情報を県内企業に提供
④県、ジェトロ、商工会議所が対応した相談事例を取りまとめ、事例集を
提供
担当部署・実施機関名
福井県 ①②③上海事務所香港事務所
④国際・マーケット戦略課
①中国に進出している県内企業の中でネットワークに参加している企業 業種・事業形態の制限な
に対し、中国の一般経済情報および法律情報を FAX および郵送で提 し
供。
②(財)滋賀県産業支援プラザにて、県内企業が中国市場戦略を構築
するにあたり必要な情報をホームページから提供。
③友好関係にある湖南省へ経済交流駐在員を派遣し、県内企業に対し
各種情報を収集・提供。
①セミナーの開催
②貿易実務講座の開催
滋賀県 ①商工観光労働部国際課 ②
商工観光労働部国際課(財)滋賀県産
業支援プラザ ③商工観光労働部国際
課
①国際経済や海外企業からの有益な情報、関心の高い時宜に合った
テーマについてセミナーを開催し、情報を提供。年約 6 回開催。
②貿易・投資に関する書籍、雑誌、CD-ROM,ビデオなど約 7500 冊をラ
イブラリーにて自由に閲覧できる。
③インターネットを利用して全世界から引き合い情報を掲載。また閲覧、
問い合わせができるサイトを運営し、オンライン貿易取引情報を提供。
④これまで行ってきた情報提供ツールのIBPC FAXレポートに加え、E
メールによる情報発信サービスの開始。不定期(イベント毎に随時)
①中小企業情報提供事業
①しない中小企業者に向けて最新の施策情報等を発信すべく、毎月F
②技術交流プラザ事業
AXにて「中小企業だより」を発行している。
③東大阪市モノづくりクラスター ②市内企業の高い技術力をデータベース化して紹介し、インターネット
推進事業
で企業検索ができることで受注機会拡大を図る。
④ビジネスセミナー開催事業
③「新製品開発・新市場開拓研究会」参加企業を多言語(日・英・中3ヶ
国語)でデータベース化し、海外への新たな販路の開拓につなげてい
る。
④市内中小企業者の新分野進出や業務改善、後継者育成を図るた
め、ビジネスセミナーを開催。
日中経済交流セミナー(H17 中 中国ビジネスに携わる県内企業関係者を対象に、セミナーを開催し、時
国投資取引促進セミナー)
代に即した専門知識や最新情報を提供する。国内:年3回、中国:年2
回
① 日中ビジネス基礎講座
①日中ビジネスに関する基礎的な内容を中心に年 6 回程度実施。
② 日中ビジネス特別セミナー
②タイムリーなテーマを中心に年数回実施。
53
(財)京都産業21
(支援:京都府 経済交流・貿易室)
市内中小企業・個人事業 (財)大阪国際経済振興センター 国際
者
部 経済交流課(IBPC 大阪ネットワーク
センタ
販路開拓
①東大阪市 経済部モノづくり支援室
②東大阪市 経済部モノづくり支援室
③(財)東大阪市中小企業振興会
④(財)東大阪市中小企業振興会
非限定
兵庫県 産業労働部国際交流局国際経
済課 実施機関:(国内)(社)神戸国際貿
易促進協会(中国)兵庫県 香港事務所
神戸市 神戸・阪神協議会(協議会につ
いては4で後述)
業種・事業形態の制約な
し。
自治体の主な施策
分
野
アドバイ
ス・法律相
談等
専門家派
遣
施策名
国際経済交流支援事業
和歌山県国際取引企業検索シ
ステムの公開
中国地域別ネットワーク事業
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
海外との取引に関心や実績のある県内企業の企業情報や商品情報を
インターネット上で公開(日本語・英語)
支援対象企業等
担当部署・実施機関名
和歌山県 商工振興課
各地域(華東・華南・華北)において、現地で弁護士や会計士を招いて
のネットワーク会議を開催。
業種・事業形態の制限な
し
滋賀県 商工観光労働部国際課
主に中小企業(特に限定
なし)
(財)京都産業21 海外ビジネスサポート
センター
(支援:京都府 経済交流・貿易室)
実施:KYO の海外人材活用推進協議会
事務局:京都府 国際課
貿易投資情報提供拠点設置事 相談員による個別相談対応
業「海外ビジネスサポートセンタ
ー」
KYO の海外人材活用活用推進 ジョブカフェの運営(平成18年3月15日開始)
事業
京都府内の大学に在籍する留学生等と主に京都府内に活動拠点を持
つ企業とのジョブマッチングに係る相談業務
海外ビジネス相談事業
①専門アドバイザーが貿易のノウハウなど取引に関する簡易な相談か
①海外ビジネス相談
ら、専門性の高い特殊な相談まで、中小企業の抱える様々な相談に対
②中国ビジネス相談
しコンサルテングを実施。
②中国関連のビジネスが急増している中、中国専門相談員 16 名が専門
的知識と経験で中小企業のニーズや問題解決にあたる。
①東大阪市モノづくりクラスター ①「新製品開発・新市場開拓研究会」参加企業の販路開拓や技術開発
推進事業
等を担当コーディネータがフェースツーフェースで支援。
②クリエイション・コア東大阪ワン ②専門家を配置して、市内中小企業者の技術に関する相談や販路に
ストップサービス
関する相談にあたる。
①中小企業中国ビジネス支援ア 「支援アドバイス」「個別法律相談会」を、それぞれ年 6 回開催。
ドバイス
②中国ビジネス個別法律相談会
窓口相談事業
「総合相談窓口」において、経営活動上の様々な相談に対応し、支援施
策情報の提供等を行う。
国際経済交流支援事業
①ジェトロのデーターベースや相談ノウハウを用いた投資貿易相談等の
①和歌山国際経済サポートデス デスクを開設。
ク設置
②上海にビジネスコーディネーターを配置し、現地でのアテンドや各種
②中国ビジネスコーディネータ アドバイス等を実施。
ー配置
上海事務所ビジネスコーディネ 同左
ーターによる相談対応
海外ビジネス相談事業(中国ビ 中国ビジネス相談をより広く活用していただくため、大阪市内のニーズ
ジネス特別相談)
の高い地域や業界団体に出向いてビジネスコンサル・相談会を開催。
①東大阪市モノづくりクラスタ推
進事業
京都に活動拠点を置く企
業のうち、中国人留学生
採用を計画中の企業
市内中小企業・個人事業 (財)大阪国際経済振興センター 国際
者
部 経済交流課(IBPC 大阪ネットワーク
センター)
①販路開拓
②-
①(財)東大阪市中小企業振興会
②(財)東大阪市中小企業振興会
業種・事業形態の制約な
し。
神戸市 神戸・阪神協議会
県内中小企業等
(財)奈良県中小企業支援センター
①(財)わかやま産業振興財団 ②和歌
山県 商工振興課
福井県 上海事務所
市内中小企業・個人事業 (財)大阪国際経済振興センター 国際
者
部 経済交流課(IBPC 大阪ネットワーク
センター)
「新製品開発・新市場開拓研究会」参加企業の販路開拓や技術開発等 販路開拓
(財)東大阪市中小企業振興会
を担当コーディネータがフェースツーフェースで支援する。また、海外企
業との取引をサポートすべく海外における商談の場へ企業の要請に基
づき専門家を派遣する。
54
自治体の主な施策
分
野
施策名
専門家派遣事業
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
支援対象企業等
創業者や経営の向上を図る中小企業者等の抱える経営上の課題や問 県内中小企業者等
題点について、専門家を派遣し、診断助言を行う。
国際経済交流支援事業 海外ビ 商社 OB など海外での活動経験豊富な専門家を活用し、様々な企業ニ
ジネス実現支援
ーズに応じ個別の企業支援を実施。
販路開拓・ 上海事務所、香港事務所の設
中国等への販路開拓を目指す県内企業を支援。
交流事業 置
等、
経済交流駐在員派遣事業
湖南省との友好関係を生かし、県内企業の取引相手探しを支援。
業種・事業形態の制限な
し
①舞鶴港振興会による販路開拓 ①大連:平成17年7月13~16日 (京都舞鶴港のPR・利用促進及び
貿易促進事業
環境技術や文化・観光PR)
・大連展示会出展
青島:平成18年3月20日(京都舞鶴港のPR・利用促進及び文化・観光
・青島展示会出展(日中韓ビジ PR)
ネスアライアンスシンポジウム)
②平成17年11月、交流協定の締結
②北京・中関村科技園区―関西 ③平成18年3月フォーラムの開催
文化学術研究都市との交流
③環日本海アカデミックフォーラ
ムによる北東アジア地域(中国、
韓国等)との交流
大阪-上海経済交流促進事業 ①大阪ー上海ビジネスマッチング事業。
②環境ビジネス・環境技術交流事業。
アジア販路開拓支援事業
①市場研究会の開催。
②企業視察団の派遣。
③海外見本市への出展。
アジア中小企業フォーラム開催 アジア主要都市の中小企業者及び中小企業振興を担当する行政関係
事業
者を大阪へ招聘し、フォーラムを開催。
海外見本市出品等経済交流促 海外見本市等への出品及び海外市場調査団の派遣により経済交流を
進補助金
促進する。
バイオ・ITビジネス交流促進事 ①海外見本市への出展。
業
②外国企業の招聘。
①商品展示事業
①対日輸出商品を国・地域・テーマ別に展示し、優秀な輸出サンプルを 市内中小企業・個人事業
②ミッションの受入事業
展示。又、輸入関心企業には、引き合い斡旋を行い、展示企業との個
者
③ミッションの派遣
別商談、実際の貿易取引開始の為の支援も行う。年 4 回開催
②諸外国・地域からの企業ミッションを受け入れ、新たなビジネスチャン
ス発掘を支援する。
③大阪ビジネスパートナー都市交流協議会が開催する BPC ラウンドテ
ーブルに合わせて、開催都市周辺にミッション団を派遣、政府関係者、
地元企業、進出日系企業との交流及び企業視察を通じて、諸外国の経
済状況を視察。年 1 回(秋実施)
55
担当部署・実施機関名
(財)奈良県中小企業支援センター
和歌山県 商工振興課
福井県 上海事務所 香港事務所
滋賀県 商工観光労働部国際課
①舞鶴港振興会(京都府経済交流・貿
易室)
②(財)関西文化学術研究都市推進機
構
(京都府 文化学術研究都市推進室)
③環日本海アカデミックフォーラム)京都
府 企画参事)
大阪府 国際経済交流課
大阪市 経済局国際経済課(①)
大阪府 国際経済交流課
大阪府 国際経済交流課
大阪府 国際経済交流課
大阪府 国際経済交流課
(財)大阪国際経済振興センター 国際
部 経済交流課(IBPC 大阪ネットワーク
センター)
自治体の主な施策
分
野
施策名
①海外見本市出展事業
②海外ミッション派遣事業
③東大阪市モノづくりクラスター
推進事業
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
①市内企業の海外への販路開拓を支援すべく海外見本市への出展を
支援。
②市内企業の販路開拓を目的にトップセールスを展開する。
③「新製品開発・新市場開拓研究会」参加企業の販路開拓を支援すべ
く海外見本市に研究会としてブース出展する。
中国市場開拓事業(H17 華東 中国の展示会、見本市等への出展支援により、市場としての魅力を増
地区市場開拓事業)
す中国での販路開拓の足がかりづくりを支援する。
H17.11.4~9 上海国際工業博覧会への出展支援
H18.2.15~21 香港の百貨店で「兵庫・神戸物産展」開催
H18.8 月末頃大阪・京都・兵庫3府県知事による中国での関西経済プロ
モーション
H18 秋頃香港の百貨店で「兵庫・神戸物産展」開催
①香港での「兵庫・神戸物産展」 ①香港の百貨店で物産展を開催し、食品を消費者に販売。
開催
②中国ファッション市場販路開拓セミナー開催。
②ファッション販売支援
③上海国際工業博覧会など、大規模な展示会への地元企業出展を支
③見本市出展
援。
繊維産業市場開拓支援事業
繊維団体が奈良産地製品の海外市場への販路開拓に取り組む事業に
対して助成する。17年度中国国際下着博覧会(北京)への出展上海ファッ
ションウィーク博覧会への出展※18 年度は中国ではなく、欧州地域で開催
される展覧会へ出展予定
国際経済交流支援事業
①中国への市場開拓を目指し、産地企業と中国企業との事前のマッチ
①中国企業とのビジネスマッチ ングアレンジを実施した上で商談会を開催。
ング
②友好提携関係にある山東省政府等との協力の下、商談会を開催。
②中国輸出入商談会の開催
③香港「シティ・スーパー」において食品を中心とした「和歌山フェア」を
東アジア市場開拓事業
開催。(平成 17 年 11 月開催)
③香港における「和歌山フェア」
の開催
融資・保険 ①大阪市貿易手形金融
①大阪輸出入協会会員を対象に協力資金の拠出を条件に信用状等に
等
②大阪市中小企業貿易資金保 よる輸出・輸入の資金を取引金融機関からの申請により融資。
証融資
②信用状による輸出・輸入の資金を大阪市信用保証協会の保証を付け
て融資。
人材育成・ 人材育成事業
BPC 提携各都市の企業幹部候補生や日系企業の現地採用幹部候補
研修等
生を受け入れ、AOTS の協力を得て、経営管理者養成のための人材育
成プログラムを実施。毎年約 20 名(11 月下旬実施)
ビジネスセミナー開催事業
市内中小企業者の新分野進出や業務改善、後継者育成を図るため、ビ
ジネスセミナーを開催。
国際経済交流支援事業 セミナ 和歌山国際経済サポートデスクやビジネスコーディネーターによる各種
ー等の開催
セミナー等を開催。(年4回程度実施)
その他
国際特許出願経費を補助
県内企業(大企業は除く)が行う外国特許出願に関わる経費の2分の1
を補助(上限:150 万円)
56
支援対象企業等
①販路開拓
②販路開拓
③販路開拓
担当部署・実施機関名
①東大阪市海外商談会実行委員会
②東大阪市 経済部モノづくり支援室
③(財)東大阪市中小企業振興会
業種:
(上海工業博)工業機械等
(香港そごう物産展)食品
等
事業形態:販路開拓、輸
出、進出
兵庫県 産業労働部国際交流局国際経
済課(神戸市産業振興局企業誘致推進
室中国アジア経済課、日中 神戸・阪神
―長江中下流域交流促進協議会)
業種:①食品②ファッショ 神戸市 兵庫県(①、③のみ) 神戸・阪
ン③工業製品などの生産 神協議会
財
販路開拓
奈良県 商工労働部商工課
①輸出 ③輸出
和歌山県 ①商工振興課 ②商工振興
課 ③マーケティング企画課
①大阪輸出入協会会員
②市内中小企業者
①大阪輸出入協会 ②大阪市 経済局
国際経済課
市内中小企業・個人事業 (財)大阪国際経済振興センター 国際
者
部 経済交流課(IBPC 大阪ネットワーク
センター)
販路開拓
(財)東大阪市中小企業振興会
和歌山県 商工振興課及び(財)わかや
ま産業振興財団
福井県 地域産業・技術振興課
自治体の主な施策
分
野
施策名
支援内容・特にPRする点、実施件数・実施時期等
支援対象企業等
①京都経済国際化推進事業
①企業への業務委託による上海における企業誘致、海外ビジネス支
②北東アジア地域との貿易物流 援、舞鶴港振興、観光PR等
施策展開に関する調査
②北東アジア物流の現状及び京都舞鶴港の貿易促進に係る有望貿易
品目の抽出と具体的施策の検討
海外アドバイザーの設置
国際ビジネス振興及び外国企業の大阪への誘致活動をより効果的に進
めるため、現地事業に精通し、豊富なネットワークを持つ専門家より情報
提供及びアドバイスを受ける。6 名(うち中国関係 1 名)
大阪-上海経済交流推進連絡 大阪と上海の経済交流を促進するため、両地域の経済交流にかかる大
会議
阪における各団体間の連絡調整及び大阪-上海間の連絡調整を行う。
外国特許出願経費補助事業
府内の中小・ベンチャー企業等が外国特許出願に要する弁理士経費、
翻訳料、先行技術調査経費を対象に補助
神戸・ひょうご南京事務所の機
「神戸・ひょうご南京事務所」(神戸南京事務所を改称)に新たに設置す 非限定
能強化
るコンサルタントを中心として、県内企業の中国進出支援、既進出企業
の中国ビジネス支援、現地企業の情報収集等の活動を行う。
担当部署・実施機関名
京都府 経済交流・貿易室
大阪府 国際経済交流課
大阪府 国際経済交流課
大阪市 国際経済課
大阪府 ものづくり支援課
兵庫県 産業労働部国際交流局国際経
済課(神戸市産業振興財団)
7.支援機関や自治体が実施する主なイベント(H17実績及びH18予定等)
支援機関や自治体が実施する主なイベント
実施機関
ジェトロ
イベント名等
2006 日中韓・産業交流会(青
島)
ジェトロ、関西経済連 日中経済討論会
合会、経済産業省、
近畿経済産業局等
(社)日本商事仲裁協 セミナー「日・米・中の最近の PL
会
判例の検討と企業の製品安全
活動へのヒント」
セミナー「中国における加工貿
易制度と外国為替管理、税関、
税務問題」
中国ビジネス関係のセミナー
中国ビジネスにおける労務問題
セミナー
日中経済貿易センタ 各種講演、商談会、展示会、セ
ー
ミナー等の開催
国際協力銀行
中国関連セミナーの開催
内容
東アジア経済連携に向けた取り組みの一環として、日中韓 3 カ国連携で開催するもの。展示商談
会、日中韓ビジネスアライアンスシンポジウム、青島へのミッション派遣という 3 つのイベントから構
成される。
中国及び日本におけるビジネスの相互理解を深めるため、パネルディスカッションや分科会を開
催。日中双方の企業家が様々なテーマで討論し、同時にビジネス交流も図る。
実施時期・頻度等
平成 18 年 3 月 20~23 日
PL の法理論を企業の製品安全活動に生かすためのセミナー(講師:大学教授/弁護士)
平成 17 年 9 月 16 日
現地会計事務所代表でもある公認会計士を講師に迎えたセミナー(講師:公認会計士)
平成 17 年 12 月 2 日
売買契約の基本を説明する初心者向けのセミナー(講師:中国弁護士)
中国問題専門の弁護士によるセミナー
平成 18 年 10 月頃予定
平成 19 年 2 月頃予定
中国ビジネスに関する講演、セミナーの開催。
中国各地区の投資説明会の開催。
展示会・交易会の開催。
中国の展示会への出展。
中国の投資環境等について紹介するセミナーの開催、ないし、セミナーへの講師派遣。
年間 30 回程度
57
毎年(11 月頃開催)、平成 18 年
度は 11 月 16 日~17 日の予定
6 件(平成 17 年度実績)
支援機関や自治体が実施する主なイベント
実施機関
信金中金
イベント名等
①貿易投資相談会(個別相談)
②貿易投資相談担当者養成研
修
③海外投資セミナー
④ミッションの派遣等
内容
①アジア業務室、名古屋支店、大阪支店において、信用金庫取引先等に対して個別相談を行う。
②信用金庫および公的機関の職員等を対象に貿易投資相談を受ける要員を養成する。
③東京、名古屋、大阪においてアジア地域の投資環境等に関するセミナーを開催。
④信用金庫および信用金庫協会が組成する海外商談会へのミッション派遣のサポートを行うととも
に、各機関と連携して訪日団による投資セミナーを案内する。
実施時期・頻度等
①アジア業務室は随時、名古屋
支店、大阪支店は原則として隔
月 ②4月 10 日~14 日 ③10
月もしくは 11 月
商工組合中央金庫
海外中金会(香港中金会)
中国大連地区進出取引先向け
セミナー
海外中金会(香港中金会)
中国華東地域進出取引先向け
セミナー
関西・上海経済会議
セミナー:「来料加工とタックスヘイブン」「中国個人所得税にかかる最新情報とその対策」
「最近の中国現地法人のトラブル事例と対応策」
平成 17 年 4 月
平成 17 年 7 月
セミナー:「華南における人事戦略と雇用事情」
「中国における重要な法務リスク」
平成 17 年 11 月
平成 18 年 2 月
(社)関西経済同友会
上海幹部研修
関西パートナーシップ 2006 年日中韓・産業交流会(青
協議会
島)への出展
大阪商工会議所
中国経済使節団の派遣
神戸商工会議所
大阪-上海経済交流拡大セミ
ナーの実施
中国関連セミナー・商談会の開
催
貿易・実務セミナー
京都商工会議所
東大阪商工会議所
尼崎商工会議所
中国「蘇州・無錫・上海」実践視
察会
2006 年日中韓・産業交流会(青
島)への出展
「中国経済視察調査団」の派遣
93 年以来過去 9 回実施。大阪と上海にて交互に開催し、日中間の貿易・投資上の問題、中国の
環境問題等重要なテーマを取り上げて意見交換を重ねる。企業アンケート調査結果等を踏まえ、
上海側に問題提起している。
97 年以来毎年実施。上海市政府人事局が選抜する政府・企業の幹部を対象に行い、上海市政府
からも非常に高い評価を得ている。
東アジア経済連携に向けた取り組みの一環として、日中韓 3 カ国連携で開催するもの。展示商談
会、日中韓ビジネスアライアンスシンポジウム、青島へのミッション派遣という 3 つのイベントから構
成される。(ジェトロ主催)
野村会頭以下 32 名が青島、済南、上海を訪問1.山東省、上海地域との連携強化 2.環境関連ビ
ジネスの連携強化
大阪府、大阪市、大阪商工会議所、大阪外国企業誘致センターの主催により、上海において標記
セミナーを実施。環境分野の大阪企業 3 社も講演。
中国関連セミナー(反日デモ、労務管理、人民元、ブランド保護など)・投資セミナー・商談会の開
催
「貿易取引におけるトラブル予防とその対応」と題し、中国ビジネスにおけるトラブル事例を中心とし
たセミナーを開催した。
今後の中国事業展開に活かすことを目的に蘇州・無錫・上海に進出する日系企業の現状や中国
の投資環境を検証するとともに、政府関係者や地元中小企業経営者との交流会などを実施。
東アジア経済連携に向けた取り組みの一環として、日中韓 3 カ国連携で開催するもの。展示商談
会、日中韓ビジネスアライアンスシンポジウム、青島へのミッション派遣という 3 つのイベントから構
成される。(ジェトロ主催)
・視察訪問先:宜興市、杭州市、無錫市及び上海市
・目的:日系企業、とりわけ本会議所の会員企業が進出している中国の工業集積地域に経済視察
団を派遣し、ミクロとマクロの両面から中国の現状を捉え、中国戦略を練る上での参考とすると共
に、新たなビジネスチャンスを探る契機とする。
・概要:中国の"環境保護産業の都"と呼ばれ、日立機電工業㈱が駐在員事務所を置く宜興市、特
殊発條興業㈱並びに利昌工業㈱が生産拠点を置く杭州市並びに無錫市を訪問し、日系企業の
現地生産現場等の視察を通じて、今後の中国ビジネスのあり方を調査・研究した。
58
平成 18 年 3 月 20 日~23 日
平成 18 年 3 月 19 日~25 日
平成 18 年 3 月 24 日
平成 17 年 10 月 13 日午後 2 時
~4 時
平成 18 年 3 月 1 日~4 日
平成 18 年 3 月 20 日~23 日
派遣期間:平成 17 年 10 月 30
日~11 月 3 日〔5 日間〕
団長:尼崎商工会議所 副会頭
副団長: 同所 機械・電気工業
部会長
参加者:11 人(尼崎市内関係企
業)
支援機関や自治体が実施する主なイベント
実施機関
内容
中国江蘇省宜興市の崔健敏副市長をはじめとする7人が、環境関連産業の立地を目指す国家級
の産業開発区を中心とする同市の投資環境を紹介する目的で来日されたのを機に、"環境関連産
業の都"と呼ばれる同市を基軸とした新たなビジネスチャンスを探る目的でセミナーと交流懇談会
を開催した。
福井商工会議所
浙江投資貿易商談会への出展 浙江省への投資促進と貿易商談を目的に毎年開催されている展示会。福井商工会議所として 2
ブース出展し、福井県の観光、産業の紹介と、浙江省進出企業の紹介を行った
浙江投資貿易商談会の視察
昨年出展した右記商談会について、県内企業の視察会を実施。中国の市場調査、製品の技術水
準や価格などについて現地での調査を実施
中国ビジネス関連セミナー等の 個別のテーマに沿った各種セミナーの開催
実施
(社)大阪国際ビジネス 大阪府・上海市友好交流提携2 中国上海市、北京市、大連市への会員企業等との経済ミッション派遣
振興協会
5周年記念 IBO 中国経済ミッシ
ョンの派遣
香港貿易発展局
自動車産業視察ミッションの派 「香港・華南自動車産業視察ミッション」として全国より 130 人の参加者によるミッションを派遣。広州
遣
のトヨタ・ホンダ工場をはじめ香港系自動車パーツ製造工場を視察。
環境産業ミッションの派遣
香港・華南地域の環境問題に果敢に挑む現地日系・香港系企業を訪問し、全世界的に需要が高
まっている環境ビジネスのこれからを考えるための視察ミッション。
香港での各種トレードフェアへ 香港で年間 30 以上開催される各種トレードフェアへの参加ミッションの派遣。
の参加ミッションの派遣
香港、江門-中国ビジネス成功 中国珠江デルタ地域でのビジネスモデルの紹介及び中国ビジネスの支援センターとして香港の役
の方式セミナー
割紹介。香港を通じ中国でビジネス展開をしている日系中小企業に対し実践的なビジネスノウハウ
を提供する。
ビジネス・スクールの開校
中国・華人経済圏の経営問題を、社会科学を横断して“学際的”に研究する香港大学商学院華人
「チャイニーズ・マネージメント& 経営研究センターの基本的アプローチをそのまま採用し、華人経営を”総合人間行動科学“として解明
マーケティング・スクール」
する立場でカリキュラムを構築。1)華人企業の生成と変遷 2)伝統的価値と経営 3)中国市場研究の
3つから、現在に生きる古典思想と社会システムの基礎概念を多く学習する。
貿易実務セミナーの開催
「輸入貿易実務(初級)」、「香港ビジネスに関す法律事項」等、テーマごとに単発のセミナーを随意
開催。
実施時期・頻度等
日時:平成 18 年2月8日
参加者:23 人(尼崎市内関係企
業)
近畿経済産業局
平成 17 年 7 月 11 日
平成 18 年 2 月 20 日
平成 17 年 7 月~平成 18 年 3
月
福井県
滋賀県
京都府、大阪府、兵
庫県
イベント名等
「日中環境ビジネス交流会」の
開催
国際化情報ネット・セミナー
中国との国際ビジネスで失敗しないために
中国リスクと進出戦略
中国市場参入プログラム開催
近畿経済産業局、福井県、福井商工会議所、ジェトロ福井、 (財)貿易研修センターの共催で、セ
ミナー、商品モニタリング、中国バイヤーとの商談会を開催
経済交流調査団派遣
友好関係にある湖南省との経済交流の方策を探るため、専門家・企業団体の代表等で構成される
調査団を派遣する。
展示会出展
滋賀県の産業・観光等の PR をするため、中国国内で開催される展示会に出展する。
3府県知事共同関西経済プロ ①北京市において大阪・京都・兵庫の3府県知事による観光プロモーションを行う
モーション(京都府、大阪府、兵 ②大連において共同セミナー開催を検討中
庫県)
59
開催日:17 年 6 月 8 日~12 日
毎年開催会場:浙江省寧波市
開催日:18 年 6 月 8 日~12 日
毎年開催会場:浙江省寧波市
平成 17 年 10 月 24 日~28 日
平成 18 年 4 月 5 日~9 日
平成 18 年 10 月予定
通年
平成 17 年 11 月
平成 18 年 6 月~19 年 3 月
通年
平成 18 年 11 月
①平成 17 年 11 月 3 日開催
②平成 18 年 8 月(検討中)
支援機関や自治体が実施する主なイベント
実施機関
京都府
大阪府
大阪市
東大阪市
兵庫県
兵庫県、神戸市
神戸市
(財)奈良県中小企業
支援センター 中小
企業基盤整備機構
和歌山県
イベント名等
ケータイ国際フォーラム
内容
実施時期・頻度等
「アジアとケータイ」をテーマに 20022年から開始したフォーラム。企業、大学・研究機関等とのビジ 平成 18 年 3 月 15~16 日
ネスマッチングを目的とした展示会、国内外のケータイ企業トップによるセミナーや明日のユビキタ 平成 18 年度は未定
ス社会を展望するカンファレンス等を開催。
「CeBIT asia 2005」上海新国際 大阪パビリオン8社出展
平成 17 年 5 月 11 日~14 日
展示見本市会場
天津・西安「経済交流ミッショ
天津で BPC ラウンドテーブルを開催したのを機会に、天津市と西安市を訪問。政府機関の表敬や 年 1 回平成 17 年 10 月 10 日~
ン」
経済開発区、進出日系企業、展示会等を視察した。
14 日実施
海外見本市出展事業
市内企業の海外への販路開拓を支援すべく海外見本市への出展を支援。
平成 17 年度は、中国・青島の
「2006 年日中韓・産業交流会」
へ出展。平成 18 年度について
は未定。
海外ミッション派遣事業
市内企業の販路開拓を目的にトップセールスを展開する。
平成 17 年度は実施せず。平成
18 年度は未定。
東大阪市モノづくりクラスター推 「新製品開発・新市場開拓研究会」参加企業の海外への販路開拓を支援すべく海外見本市に研 平成 17 年度は、中国・青島の
進事業
究会としてブース出展する。
「2006 年日中韓・産業交流会」
へ出展。平成 18 年度について
は未定。
江蘇省との交流協定締結
江蘇省(上海・長江交易促進プロジェクトの中国側の中心)と兵庫県の間で交流拡大に向けた協定 H18 年 8 月末
を締結する。3府県知事による関西経済プロモーション事業と併せ、経済ミッション派遣予定。
香港での「兵庫・神戸物産展」 香港の百貨店において食品を中心とする兵庫・神戸の物産展を開催。観光 PR も同時に実施。
H18 年 2 月 15 日~21 日実施
H18 年秋頃予定
上海国際工業博覧会への出展 地元企業の標記博覧会出展を支援。
平成 17 年 11 月実施。18 年度も
同種の展示会等への支援を検
討。
震災 10 年神戸からの発信事業 上海・長江交易促進プロジェクトの 10 周年を記念し、シンポジウム(前中国大使による講演や、実 平成 17 年 8 月実施
「上海・長江経済討論・交流会」 務家によるパネルディスカッション)及び、中国企業を招聘しての展示商談会を開催。
国際展開ワークショップ「中国ビ 中国ビジネスの現状とリスクについての講演および個別相談会
ジネスにおけるリスクマネジメン
ト」
山東省市場調査団の派遣
和歌山県中小企業団体中央会中国輸出振興部会の会員による山東省青島市での生産・流通の
市場調査を実施
60
平成 17 年 11 月実施
8.支援機関や自治体による中国ビジネスに関する会員組織
支援機関や自治体による中国ビジネスに関する会員組織
実施機関等
ジェトロ
会員組織名
中国経済情報研究会
日中経済貿易セン 日本甘栗輸入協議会
ター
(財)海外技術者研 AOTS 帰国研修生同窓会(法人組織)
修協会
近畿経済産業局
近畿国際化情報ネット
大阪市
東大阪市
神戸市
サービス名
内容・受付時間・実施期間等
・中国経済・貿易情報等の資料送付
・中国への出張サポートサービス
・中国関係講演会への招待など
甘栗の輸入に関する中国側パートナーとの協議組
織。年 2~3回、主要会合を実施。
通年
人材育成事業活動支援
①情報配信
②出前セミナー、相談会(中国関係も含ま
れる)
③講演会
(財)大阪国際経済振興センター賛助会 ①インフォメーションサービス
員(IBPC 大阪会員)※
②ビジネスサポート
③サービスコミュニケーションサービス
(社)大阪輸出入協会会員
①貿易資金融資
②セミナー
③情報提供
新製品開発・新市場開拓研究会
①販路開拓サポート
②海外販路開拓専門家派遣
③販路開拓セミナー開催
④海外企業信用調査
⑤情報発信
⑥海外見本市出展
①メールマガジン配信(イベント・施策・統計等)
②海外ビジネスに関する出前セミナー・個別相談
会・定期相談会(中小企業基盤整備機構との連携)
③販路開拓セミナー等
①WTCA オンライン、ライブラリーの利用
②会議室、商談ルーム、イベントホールの利用
③各種セミナー、WTCO クラブの利用
①貿易手形金融の利用(協力資金拠出要)
②経済セミナー(年 3 回)の開催
③OIEA ニュース(年 4 回)の発行
①販路開拓コーディネータが、参加企業の海外販
路開拓等にあたっての課題を克服するため、担当
制により、フェースツーフェースでサポートを行う。
②参加企業が当該商談の現場でのサポートが必要
であるとの要請があった場合には、必要に応じて、
現地に専門家を派遣する。
③海外の売れ筋などの情報に精通している専門家
を講師に招いて、海外への販路開拓や新製品開発
に資するセミナーを開催する。
④海外企業と新たな取引先となる海外企業の信用
情報について、必要に応じて調査機関に紹介し、
信用情報を入手する。
⑤研究会のウェブサイトを構築し、参加企業のデー
タベースをはじめ、様々な情報を発信する。
⑥研究会として海外で開催される見本市へブース
出展する。
日中 神戸・阪神-長江中下流域交流 中国ビジネスに関する情報提供、個別相 情報提供(講座、セミナー等)個別相談(ビジネス支
促進協議会(略称:「神戸・阪神協議会」) 談、ビジネスマッチングの場の提供
援アドバイス、法律相談)ビジネスマッチング(販路
開拓支援等)
61
サービス料金または会費
126,000 円(年会費)
無料
(会費)法人・団体・個人会員
5 万~25 万円
会費年 2 万 4 千円
会費は無料、提供するサー
ビスについても基本的に無
料(一部負担していただく場
合もある)
大企業 20 万円中小企業 5 万
円(いずれも年会費)
参考文献
1.
『中国で失敗しないためのノウハウ、キッチリ教えます!』 日本貿易振興機構大阪本部事業課
2005
2.二宮信、田中邦夫 編集 『中国進出の手引き』 (社)大阪能率協会 2004
3.
『中国戦略事例集』 (社)企業研究会 2004
4.関 志雄 著 『共存共栄の日中経済』 2005
5.
「関西国際化情報ファイル2005」近畿経済産業局 2005
「近畿の中小企業の中国ビジネス戦略に関する調査」
~中国ビジネスへの取り組みチェックシート付き~
2006年3月発行
企画・編集
:
近畿経済産業局 通商部 国際事業課
〒540-8535 大阪市中央区大手前 1-5-44
TEL:06-6966-6032 FAX:06-6966-6087
協力
:
株式会社マーケティングダイナミックス研究所
〒540-0013 大阪市中央区内久宝寺町 2-7-3-403
TEL:06-6768-2535 FAX:06-6768-2536
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