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Pax IV Hyper Mongolia Project 2005

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Pax IV Hyper Mongolia Project 2005
Pa x I V Hy p e r M on g ol i a P r o j e c t 2 0 0 5
Youth Scout Group Pax IV Hyper
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
1.目次
§2-プロジェクト概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
§3-プロジェクト参加者・協力者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
§4-活動概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
§5-活動日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
§6-活動詳細
6−1経済分野
株購入プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
企業訪問プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
6−2環境系分野
環境調査プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
Quick Time VR プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
6−3社会系分野
風力発電プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
6−4統合系分野
石鹸プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
6−5交流系プログラム
モンゴルスカウト交流・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
オルホン大学交流・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
6−6ハイアドベンチャー系活動
ゲルステイプログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
シベリア鉄道プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
§7-活動日程詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 59
§8-クルー業務
クルーリーダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94
クルー担当サブリーダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
プログラム担当サブリーダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 96
渉外・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
会計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
記録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 99
生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100
装備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 103
§ 9-決算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107
§10-今後の展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 111
§11-個人評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 112
§12-総括・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 126
§13-補足資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 131
2
Youth Scout Group Pax IV Hyper
2.プロジェクト概要
【1】事業名
Pax IV Hyper Mongolia Project 2005
【2】主催団体
ユーススカウトグループ Pax IV Hyper
【3】派遣期間
2005 年 8 月 25 日~9 月 29 日
(モンゴル滞在 9 月 3 日~9 月 19 日)
【4】渡航先
・モンゴル国
ウランバートル市、ウルジート近郊
・ロシア連邦
ウラジオストク、イルクーツク
・大韓民国
ソウル(飛行機乗り継ぎ)
【5】宿泊先
ウランバートル市内のアパート
【6】協力
・モンゴル日本経済促進センター(MJEDセンター)
・慶應ローバー
3
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
・派遣の経緯
2003 年 8 月、東京連盟港第 3 団(慶應義塾大学ローバー)の隊員が、新しいタイプの国際プロジェクトとして、
『慶應義塾大学ローバーモンゴル研修』を立ち上げた。その後、東京連盟港第 3 団主催の派遣行事として、『第 1
回慶應義塾大学ローバーモンゴルプロジェクト派遣』を実施したが、参加者の多様性および規模の拡大などの理
由から、今年度はユーススカウトグループPax IV Hyper ( www.paxiv.org ) が主催団体となり、新たな可能性を模索
することとなった。
【慶應義塾大学ローバーモンゴル研修】
渡航期間 2003 年 8 月 31 日(日)~9 月 12 日(金)
渡航先 モンゴル国・大韓民国
慶應ローバー創設 50 周年を前に、これまでの経験を充分に活かせるプロジェクトの実現が望まれており、隊員
からも海外で幅広く活動する事のニーズがあった。モンゴルをプロジェクト地として選んだのは、OB その他関係者
からモンゴル商工会議所への紹介があり、商工会議所からの協力が、今後のプロジェクト発展の為にとても大き
な可能性を提供してくれるものであったからである。
研修には目的として以下の 3 つのコンセプトを設定した。1、モンゴルの経済、企業活動について、調査/研究
を行う。 2、モンゴルの若い人々との交流を深める。 3、モンゴルにおける社会問題について学び、問題解決の
為に奉仕する。
実際に行われたプログラムとしては、企業訪問、オルホン大学交流、希望の架け橋プロジェクト視察、そしてゲ
ルステイなどが挙げられる。
【第 1 回慶應義塾大学ローバーモンゴルプロジェクト派遣】
渡航期間 2004 年 9 月 6 日(月)~9 月 19 日(日)
渡航先 モンゴル国・大韓民国
「慶應義塾大学ローバーモンゴル研修」を終えた後に、慶應ローバーという枠組みを超えた、ローバースカウト
が積極的に参加できる国際プロジェクトを模索する過程で、前年度の研修を発展させたプロジェクトとして「第 1
回慶應義塾大学ローバーモンゴルプロジェクト派遣」を立ち上げた。
このプロジェクトでは、派遣の目的として1、自己研鑽 2、国際理解 3、自己研鑽と社会貢献としてプログラ
ムを展開させていった。
具体的に実施されたプログラムはモンゴル連盟訪問及びモンゴルローバーとの交流、ソロンゴ(※1)の活動
見学、オルホン大学の日本語学科の学生との交流、ゲルホームステイ、国際経済フォーラム見学、希望の架け
橋(※2)プログラム、企業訪問、南ゴビでのハイアドベンチャープログラム、韓国ローバーとの交流プログラムで
ある。
※1)ソロンゴとはモンゴルの子供達に日本語教育を行っている大学のゼミの事であり実際に、活動見学をさせて頂いた。
※2)希望の架け橋とは、1999 年よりNGOとの協力のもと、「希望の村」というプロジェクトがモンゴル商工会議所では展開され
ている。これは資本主義意移行後の情勢下で増加した生活が困難な母子家庭を対象に、その経済的な自立を支援するプロジ
ェクトである。このプロジェクトを発展させ、ウランバートル市から土地を借り受けモンゴル商工会議所が近年着手したのが「希
望の架け橋」プロジェクトである。本プロジェクトでは母子家庭の方たちの経済的自立を目的として石鹸作りの手法を教えた。
長期的目的
4
短期的目的
・国際交流 国際貢献
自然環境及び社会問題を見据え、
・自己研鑽
モンゴルの経済状態を広く知る
Youth Scout Group Pax IV Hyper
3.プロジェクト参加者・関係者
クルーリーダー
横澤 樹一郎
東京連盟東村山 6 団ローバー隊
明治大学 2 年
東京連盟練馬 15 団ローバー隊
早稲田大学 1 年
千葉県連盟松戸 5 団ローバー隊
東京電機大学 4 年
千葉県連盟松戸 5 団ベンチャー隊
早稲田大学 1 年
東京連盟豊島 4 団ローバー隊
早稲田大学 3 年
菊井 昌子
東京連盟港 3 団ローバー隊
慶應義塾大学 1 年
齊藤 歩
青森県連盟弘前 1 団ベンチャー隊
東海大学 2 年
山中 聡一郎
東京連盟東久留米 2 団ローバー隊
國學院大学 1 年
堅田 恵
東京連盟世田谷 12 団ローバー隊
東京農業大学 3 年
森田 真由子
東京連盟港 3 団ローバー隊
慶應義塾大学 1 年
佐藤 円香
神奈川連盟横浜 87 団ローバー隊
日本大学卒
佐野 祥平
東京連盟世田谷 12 団ローバー隊
東京農業大学 2 年
嶋﨑 康真
三重県連盟伊勢 7 団ローバー隊
國學院大学 2 年
千葉県連盟松戸 11 団ローバー隊
慶應義塾大学 4 年
花岡 浩司
長野県連盟松本 1 団
会社員
花岡 史子
群馬県連盟高崎 18 団
クルー業務担当
サブリーダー
隂山 雄平
プログラム担当
サブリーダー
木津 雄生
渉外
山本 哲平
会計
加藤 洋平
記録
生活
装備
ゼネラルサポーター
大塩 喬介
アドバイザー
関係団体
モンゴル日本経済促進センター(MJED センター)
ユーススカウトグループ Pax IV Hyper
5
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
4.活動概要
プログラム
経済系分野
株購入プログラム
企業訪問
環境系分野
環境調査プログラム
Quick Time VR
社会系分野
風力発電プログラム
統合分野
交流活動
ハイアドベンチャー
6
石鹸プログラム
モンゴル連盟訪問
オルホン大学訪問
シベリア鉄道乗車
ゲルステイ
Youth Scout Group Pax IV Hyper
5.活動日程
日付
午前
午後
宿泊地
8 月 25 日
東京発
夜行バス
8 月 26 日 夜行バス
高岡 伏木発
フェリー
8 月 27 日 フェリー
フェリー
フェリー
8 月 28 日 フェリー
ウラジオストク着
ウラジオストク
8 月 29 日 休み
ウラジオストク発
シベリア鉄道
8 月 30 日 シベリア鉄道
シベリア鉄道
シベリア鉄道
8 月 31 日 シベリア鉄道
シベリア鉄道
シベリア鉄道
9 月 1 日 シベリア鉄道
イルクーツク着・発
国際鉄道
9 月 2 日 国際鉄道
国際鉄道
国際鉄道
9 月 3 日 ウランバートル着
MJED ミーティング
ウランバートル
9 月 4 日 休み
モンゴル連盟ミーティング
ウランバートル
9 月 5 日 オルホン大学訪問
オルホン大学訪問
ウランバートル
9 月 6 日 石鹸プログラム①
石鹸プログラム①
ウランバートル
9 月 7 日 株購入
株購入
ウランバートル
9 月 8 日 環境調査プログラム
環境調査プログラム
ウランバートル
9 月 9 日 石鹸プログラム②
石鹸プログラム②
ウランバートル
9 月 10 日 ゲルステイ
ゲルステイ
ゲル
9 月 11 日 ゲルステイ
休み
ウランバートル
9 月 12 日 休み
休み
ウランバートル
9 月 13 日 企業訪問プログラム
企業訪問プログラム
ウランバートル
9 月 14 日 風力発電プログラム
風力発電プログラム
オーシ砂丘
9 月 15 日 風力発電プログラム
風力発電プログラム
オーシ砂丘
9 月 16 日 風力発電プログラム
株売却
ウランバートル
9 月 17 日 休み
休み
ウランバートル
9 月 18 日 モンゴル連盟ミーティング
モンゴル連盟ミーティング
ウランバートル
9 月 19 日 休み
ウランバートル発
国際鉄道
9 月 20 日 国際鉄道
国際鉄道
国際鉄道
9 月 21 日 イルクーツク着
イルクーツク
9 月 22 日 観光
イルクーツク
9 月 23 日
イルクーツク
9 月 24 日 イルクーツク発
ウラジオストク着
9 月 25 日
ウラジオストク
ウラジオストク
9 月 26 日
ウラジオストク発
フェリー
9 月 27 日 フェリー
フェリー
フェリー
9 月 28 日 伏木 高岡着
夜行バス
夜行バス
9 月 29 日 東京着
7
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
6.活動詳細
ⅰ)経済系分野
株購入プログラム
担当者 山本哲平
・活動日
9 月 8 日(木)
・実施場所
モンゴル証券取引所
・最終目標
モンゴル経済を知る
・目的
モンゴル株を購入し生のモンゴル経済を体で感じる。モンゴル株の購入証券取引所見
学を通してモンゴル経済の規模やシステムを知る。
・評価基準
株購入の一連の流れが理解できたか。
・資材
パスポート(アカウント作成者のみ)、筆記用具、メモ帳
・タイムテーブル
時間
8
プログラム内容
8:00
起床
8:30
朝礼
8:45
朝食・洗面
9:50
出発
詳細
10:10
モンゴル証券取引所到着
モンゴルスカウトと合流
10:35
再出発
11:30
ボクドハーン宮殿到着
観光
12:55
モンゴル証券取引所着
株購入開始
13:20
終了
14:00
昼食
14:30
アパート着
Youth Scout Group Pax IV Hyper
実施内容
株購入プログラムは大きく分けて三つの過程からなされるものであった。
・経済新聞
・ボグドハーン宮殿観光
・証券取引所
①経済新聞
・モンゴルの、毎日刊行される一般大衆向けの新聞から経済欄を抽出し、株購入の資料とする。
さらにそれを基にクルーで話し合い銘柄の選定を行う。
まず資料となる経済新聞は MJED センターの協力で入手した。場所はアパートの一室にクルー
が集まり通訳のブルマーさんに経済欄を訳してもらう形をとった。
モンゴルの経済欄は日本の新聞に比べてはるかに小さく 10cm×10cm 程の大きさであった。そ
こから得られた情報は、モンゴルの株式市場の歴史の説明に加えて、
・靴会社、ウランバートルホテル、エルデネット絨毯会社などが株式市場で大きな動きを見せてき
た
・本日の値動きはどの程度で、一番動いた企業はプーマである
という非常に少ない情報の提示しかなかった。
②ボグドハーン宮殿観光
証券取引所の開始時間を誤って認識していたため入ることができず取引所が開くまでの間、モ
ンゴルスカウトと共にボグドハーン宮殿観光に行った。
③株購入
・派遣団費 30,000 円を資本金として、外国人に可能な方法で証券取引所に出向き、買えるだけの
株を買う。この際キャピタルゲインなどの利潤は追求せず経済を知るという目的で購入する形
をとる。またこの機会を利用し証券取引所内を見学する。
取引所見学:取引所の方に中を一通り案内してもらった。中心に外部連絡担当デス
クがあり、周りにその他担当のデスクが配置されているという日本の
取引所のような形だが、中心のデスクが一つしかないなど相当小規模
であった。
株購入
:我々日本人のような外国人がモンゴルの株を購入するためには、証券
取引所でパスポートを提示してのアカウント(口座)作成が必要であ
った。簡単な手続きの後、購入銘柄・株数・金額の確認を行い、後日株の証明
書を取りに行く形式であった。
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Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
※株購入詳細
・購入銘柄:ホテルモンゴリア ・購入株数:360 株 ・株式単価:800Tg
800tg×360 株=288,000tg
支払いマージン
8,640tg
296,640tg
アカウント作成料
5,100tg
合計 301,740tg
※ホテルモンゴリア
10
100 株単位の株証明書
Youth Scout Group Pax IV Hyper
内容分析
まずこのプロジェクトの短期的目的として設定されていたのは、自然環境及び社会問題を見据え、モ
ンゴルの経済状態を広く知る というものであったが、まさにこのプログラムはその目的に沿ったプログ
ラムとなった。
実際に我々が日本で調査したモンゴル株の情報は皆無に等しく、現地でプログラムを行うまではどう
なるかわからない状況であった。そして現地で活動し、新聞を読んだ時点でその経済欄の小ささにモン
ゴル経済の規模を知ることができた。さらには証券取引所にてもその決して大きいとは言えない規模に、
モンゴル経済のスケールの小ささを再認識させられる結果となった。
具体的には、証券取引所はまだ誕生して 15 年程のとても未熟な市場であること。一日の値動きなど
が絡んだ取引が 20 件程であること。また上場企業も 400 にとどまっていることなどが挙げられる。
ではなぜここまで小規模なのかを分析してみる。まずモンゴル経済を考えてみたとき、未熟 という
言葉が浮かぶ。今でこそウランバートル市内も市場経済化の流れを汲んだ発展した都市に成長してい
るが、アドバイザーも言っていた通り 10 年前では考えられなかった光景であることには間違いない。モ
ンゴルは元社会主義国であり、90 年の段階では GDP の 90%が政府の管理下または出資下の状態に
あった。91 年以降ようやく民営化計画が実行され、資本市場もそこからスタートしたと言って良い。非常
に若い資本市場である。また、田舎に行けば経済の発展は都市部ほど見られない。そこがモンゴルの
良さという意見がある人も当然いるだろうが、今回はあくまで経済の事を念頭において述べている。こ
の点に関しては歴史的な要素も絡んでくるが、経済発展の波が来てからまだ時間が経っておらず、国
の隅々までシステムの整備が行き届いていないのである。この場合の隅々というのは地理的な意味も
持つし、様々な分野のシステムという意味も持つ。
例えばモンゴルの監査システムでは、日本のように会計士がいて上場している企業には監査を受け
ることを義務付ける というようなことをしていない。企業訪問時、モンゴルの監査役は国に付属してい
るということを MCS のバット氏が我々に教えてくれた。国に付属しているから監査が甘くなるという判断
は安易であり誤りだろうが、日本ほど企業を厳しくチェックしているという印象は受けない。監査システ
ムも経済状況に密接に関係しており、その国の経済の発展度によってシステムの発展の必要性も生ま
れる。その意味では、モンゴルの経済に絡む諸システムもそれに比例して発展していくだろう。
11
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
モンゴル証券取引所の話に戻るが、先ほど出た上場という話がここにきて重要になってくる。モンゴ
ルの証券市場も上場した企業が株の諸取引に参加できるわけだが、なんと最近モンゴルの市場に上
場する企業が減っているというのだ。下のグラフを見てもらいたい。
上場企業数の推移
470
460
450
440
430
420
410
400
390
380
370
360
458
436
430
418
411
401
403
402
395
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004
数字が減少しているのは、一部は合併のためと倒産した会社があるためとの取引所側は主張している。
しかしながら、MCS 訪問時バット氏から聞いた話では、モンゴルの証券取引所に魅力を感じている企
業はあまり多くないようである。その原因として上場してもそれに見合う利益が得られないという点が挙
げられるそうだ。ちなみに MCS は国際証券取引市場への上場を考えている。そのような状況下でホテ
ルモンゴリアの株を買ったというのはチャレンジであったし、私としては今後のモンゴルの証券市場に
ついて非常に興味深い。今のモンゴルの経済成長は日本の高度経済成長期に例えられるが、国土の
広さ、民族性など文化の根本的な違いがあることを考えると、日本のような顛末を迎えるといった考え
は安易であろう。その日本という部分を中国に置き換えてもまた然りである。私としてはモンゴルという
国の中の個性的であり文化的な要素がどのように絡み合いながら経済成長していくかがとても楽しみ
である。
次に評価シートの考察に移る
まずは各個人評価の平均を出してみると、
1、株式関係の知識を身につけられたか・・・・・・3
2、モンゴルの経済状態を把握できたか・・・・・・3.25
3、株式市場の様子を知ることができたか・・・・・3
4、目的は達成できたか・・・・・・・・・・・・・3.25
5、各個人のプログラムへの姿勢・・・・・・・・・3.38
という結果になった。全体的に見るとどれも 3 以上の数値を出している。良い評価と判断していいだろう。
12
Youth Scout Group Pax IV Hyper
具体的に見てみると、1、株式の知識、3、株式市場の様子などどちらかと言えば専門的な学習範囲の
数字が他に比べて低い。しかしこれは仕方のないことと私は主観的に捉えている。なぜなら何度も繰り
返すことになり恐縮だが、モンゴル経済の規模は小さく皆にとって期待はずれという面があった。また
株式市場の説明を受けている時も終始英語による説明であったので完全に理解することが難しかった
のかもしれない。これらに対しては自身で勉強することで補える問題だと考えている。
さらに、注目すべきは 2、モンゴルの経済状態~ と、4、目的は達成できたか の評価数値が合致
した点である。3.25 という数字で一致したわけだが、この一致は至極当然のことである。なぜなら達成
せんとしていた目的は、2の評価文そのままのモンゴルの経済状態を把握することであったからだ。よ
ってこの二つの質問が同時にあることはあまり意味を成さない。だがクルーの多くが経済状態を把握
することができた。プログラムで最も基本的で大事な、目的を果たす ということができた。これは評価
できる結果である。
一番高い数値を出した 5、各個人のプログラムへの姿勢 は、皆が意欲を持って参加し、楽しんでプ
ログラムを実行できたことを示すものであるため非常に嬉しい。来年はこのような皆に賛同を得られる
プログラムが生まれることを期待したい。
担当者評価
私は本来このプログラムのコーディネーターを担当する予定はなかったが、クルーメンバー斉藤の
病欠により急遽担当することが決定した。しかし驚きはなく、株購入の時口座を開いた私がコーディネ
ーターを務めることは自然なことだと思った。
プログラムに対しての事前準備はもっとなされるべきであったが、日本国内のリサーチでは限界が
あったこともプログラム終了後に実感した。計画段階ではなく、実際にプログラムをおこなってみて見え
てきたものが多かったように思う。例えば現地にて外国人は銘柄を選ぶことがほとんどできないことで
あるとか、新聞の経済欄の中で株の欄はどの程度の規模のものだとか、実際に株を買うには口座を開
くだけで良かったことなどである。よって、事前準備の不十分さは仕方がないと言ったら言い過ぎだが、
調べ方に問題があったと思われる。日本のインターネットで得られるモンゴル経済の情報はごく僅かで
13
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
ある。また赤坂にある貿易資料を閲覧できる JETRO にも訪れたが、モンゴルの文献はほとんど見当た
らなかった。今回はここであきらめてしまったわけだが、実際は現地の人に聞くのが一番だったわけあ
る。しかしながら MJED センターからはあまり情報を得ることができず、前年のプロで交流したモンゴル
スカウトには連絡がとれない状況であったために、行ってみなければわからないという環境に自らを追
い込んでしまっていた。このことを反省材料として見るならば、今回の派遣でできた繋がりは来年以降
の経済系プログラムにおいて有用性があるはずである。具体的には経済分野を専攻しているスカウト
と連絡をとって、どのようなプログラムがモンゴルにとって有益かを考える。といったようなアイディアで
ある。
モンゴルスカウトとの繋がりと前述したが、今回の株購入は数名のモンゴルスカウトと一緒におこな
った。時間の調査ミスでボグドハーン宮殿に観光にいったが、そこではモンゴルのチベット仏教のエキ
ゾチックさを肌で感じることができたし、モンゴルスカウトからもいろいろなことを教えてもらった。大変有
意義で、ゆったりとした観光をすることができ、一日のプログラムのバランスがうまくとれたような印象を
受けた。しかし、株購入・証券取引所見学の段では、彼らを待たせてしまった場面が多くなってしまった。
またこれは私個人の意見だが、どちらかというと年齢が低めのスカウトが多く集まったためか、彼らが
経済についてあまり興味がないようなそぶりを見せていたのが残念だった。だが、これから興味を持つ
可能性があるのはもちろんのこと、私達の働きかけ次第で興味を持つようになるという可能性も忘れて
はいけないだろう。
何度も繰り返しているが、このプログラムの目的はモンゴルの経済の状況を知ることである。また株
という要素を絡めることで、別プログラムにもある企業訪問との差別化を図ることも重要であった。最終
的にはモンゴルの株を無事買うことができたので成功と言いたいところだが、このプログラムの主眼は、
クルーがどれだけモンゴルの経済を知ることができたか、どれほど興味を持ち、考察したかである。日
本クルーは全員大学生以上の年齢であり、それぞれが自分の分野で学習している。その中で私はた
またま経済系の分野学部に所属し勉強している。しかし他のクルーにも分野関係なく興味を持ってもら
ってじっくりと考えて欲しい。ただ、「株を買った。スゲー。」ではなく我々が買ったことによってモンゴル
はどうなのか?実際にどんな環境でどんなものを購入し、それには意味があったのか?と、次々と考
えを膨らませ、その欲求に素直に従ってプログラムを作っていき、深さを追求していくことが本来の派遣
内のプログラムの理想的な完成のプロセスではないだろうか。今回このプログラムに関してはその要
素が足りなかったように思える。もちろん私を含めである。探究心、目的(他者を巻き込むものも含む)
が常に頭にある状態で、効率よく動いていけばきっとさらなる飛躍が見込めるはずである。以上をコー
ディネーターの評価とする。
■資料
・FACT BOOK 2004(モンゴル証券取引所刊行)
・HOTEL MONGOLIA パンフレット
14
Youth Scout Group Pax IV Hyper
企業訪問プログラム
担当者 佐野祥平
・活動日
9 月 13 日(木)
・実施場所
モビコム社、MCS 社(ウランバートル市内)
・最終目標
モンゴル経済の将来を模索する
・目的
モンゴル企業の現状を俯瞰するとともに、我々がモンゴルの企業に対してで
きることを考える。
・評価基準
訪問した企業の現状や問題点を理解できたか。企業へ提言できることを見出したか。
・資材
ビデオカメラ、カメラ筆記用具、メモ帳、質問事項書類
タイムテーブル
時間
プログラム内容
9:00
出発
9:30
モビコム社到着
10:00
社内見学
10:30
会談・質問事項
詳細
徒歩
11:00
11:30
終了
12:00
昼食
12:30
移動
13:00
MCS 社到着
13:30
社内見学
14:00
会談・質問事項
14:30
終了
車で移動
15
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
実施内容
準備段階
訪問先を決めるにあたって…過去 2 回の訪問
では中小企業を訪れていたので今回は大企業
に行き、違った角度からモンゴルの経済につい
て理解しようというのがモビコム社と MCS 社を
選ぶ第一のきっかけとなった。モビコム社はク
ルーの斉藤がモンゴルの携帯電話市場につい
て興味があるということから、MCS 社は大塩が
モンゴルへ行ったある社長の紹介によって決ま
った。
事前準備…事前準備として、訪問先の調査、日本における訪問先と類似した会社についての調査を行
った。訪問先の調査はインターネットや書物を使い調べて実施要綱に掲載した。日本における訪問先
と類似した会社の調査は、携帯電話会社(モビコム社)については、普段から我々が携帯電話を使用し
ているため十分な知識を持ち合わせていると判断し、特に調査は行わなかった。結果として現地では
持ち合わせの知識で不足なかった。多角経営会社(MCS 社)については、多くの会社があり一概には
調べることができずに終わってしまった。
内容分析
一つ目の“訪問した企業からモンゴル経済の状況を聞く事ができたか。”では 3.9 というとても高い評
価を得られた。プログラムを行っている最中は固定された人ばかりが質問していたが、その質問が的
確だったためクルー全体が、モンゴル経済の状況について理解できたと思われる。二つ目の“将来の
プログラムを企画する材料となる情報を聞く事ができたか。”では 2.9 となかなか高い評価を得られ、将
来のプログラムをより内容のあるものにするのに役立てる情報を得られたと思う。三つ目の“訪問した
モンゴルの企業に日本の企業活動についての情報を伝えられたか。”の質問では 2.4 と高いとは言え
ない評価だった。これは計画段階で日本の企業について調べなかったため、クルーの知識不足であっ
たせいであると思う。個人的には Mobicom 社では十分日本の情報を伝えられたと思う。この質問とつ
ながってくる四つ目の“モンゴルプロジェクトクルー・モンゴルの企業の双方にとって有益な訪問になっ
たか。”の質問でも 2.4 とあまり高くはない評価であった。MCS 社訪問のときに日本の情報がほとんど
伝えることができなかったからと思われる。全体的にはなかなかの評価ではあると思うので、将来のプ
ログラムを企画する材料となる情報を活かし、来年へと繋げていきたい。
16
Youth Scout Group Pax IV Hyper
担当者評価
2社とも多くの質問ができ、訪問先、クルーの双方にとって有益な訪問であったと言える。しかし、質
問を毎回5人くらいの同じ人ばかりがしていたので、他のクルーの積極性の必要性を感じた。
モビコム社ではモンゴルの携帯電話市場の現状を知ることができた。モンゴルでは約40万人が利用し
ていることや、最近新たな第3の携帯電話会社が出来たこと、プリペイド式が主流なことなど、事前調
査ではわからなかった事を知れた。最後にモビコム社では奉仕団体の助成もしているという話も聞け
たので、来年のモンゴルプロジェクトでは助成金の申請をしてみても良いと思う。
MCS 社訪問では本社に行くことは出来なかったが、多角経営の一つであるカシミヤ工場の支社長と対
談できることができた。モンゴルの中小企業では家族経営の会社がほとんどだが、それにいち早く見切
りをつけ雇用制にしたのが大企業へと成長した大きな理由らしい。今後日本の経営方法を積極的に取
り入れようと考えており、日本企業の協力に期待を寄せていた。
大企業はモンゴルの経済状況を鮮明に映し出すものであると思う。その為、今回大企業に訪れたこ
とは深くモンゴルの経済について学べた良い機会であった。
17
ⅱ)環境系分野
環境調査プログラム
担当者 佐藤円香
・活動日
9 月 6 日(火)
・活動場所
ウランバートル近郊
・最終目標
現地のゴミ状況を調査する事で、モンゴル国でのゴミ処理に対する問題点を
探り、より良い状態を提案する。また、ゴミマップを作成する事により形に残
す。そして、それを通しモンゴル経済を考える。
・目的
モンゴルのゴミの処理問題の現状を知る
・評価基準
マップの完成度と現地処理システムの理解度
・資材
ポラロイドカメラ、カメラフィルム、調査シート、模造紙、ペン、のり、はさみ
・タイムテーブル
時間
プログラム内容
8:00
起床
8:30
朝食
9:30
出発
詳細
10:00
モンゴル連盟着
モンゴルスカウトと合流
10:40
ゴミ集積場着
第一チェックポイント 調査
11:20
ゲル集落着
第二チェックポイント 調査
12:00
ドント川着
第三チェックポイント 調査
12:50
昼食
14:00
ガンダン寺着
15:00
モンゴル連盟着
15:05
ゴミマップ作成
17:00
帰宅
第四チェックポイント 調査
調査シートの集計及びマップの作成
※ゴミマップは7日だけでは完成出来ず、12日午後に残りを日本クルーで完成させた。
Youth Scout Group Pax IV Hyper
実施内容
各調査ポイントにて調査、記録し、そのデーターをもとにゴミマップを作成する。
□ モンゴル国のゴミ状況
・ ゴミ処理場はないので、ゴミを収集しても少しは燃やすが谷に埋め立てる(放置する)だけである。
・ 分別はないが、缶のリサイクルは存在する。
・ ウランバートルにはゴミ捨て場というのが各住宅地に存在し、朝5時、夜6時と2回収集しに来る。
(週3回)
・ ビニール袋にいれて捨てる。
調査
□調査項目
ゴミの種類、臭い、景観、周辺の様子(別紙参照)
* 当初ゴミの体積も調査項目に含まれていたが、どこからどこまでを対象物にするか明確に測れな
かった為、調査項目から除外した。
□ 記録
ポイントごとに3枚以上の撮影
1)周辺の様子
2)周辺の様子とゴミ
3)ゴミのみ
19
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
□調査ポイント;調査ポイントとして4カ所選択。
①ゴミ集積場…ゴミ全体の把握
②ゲル集落…生活ゴミの調査
③ドント川…工業によるゴミの調査
④ガンダン寺…観光客によるゴミの調査
→上記の調査ポイントはそれぞれ異なる4パターンのゴミの状況を調査する為に代表としてこのポイン
トを選択した。
①のゴミ集積場は全体的にどのようなゴミがあるか把握する事、どのように処理されて収集されてい
るか知ることを目的とする。ここで目立つゴミはほとんどがビニールであった。集積場で燃やしているよ
うであちらこちらに白い煙の柱が立ち上り、臭いがひどい。ここも3年前はきれいな谷だったらしいが今
は谷全体がゴミの山になっている。ここにはゲルが数件建っている。ゴミを利用して暮らしいる人もいる
ようだ。
現在ウランバートル近郊には二カ所のゴミ捨て場があるが、いずれも限界容量を超えつつあるとい
う。モンゴルにはまだゴミ処理場というものはなく、現在 JICA が建設中である。その他各国がこのモン
ゴルのゴミ問題に支援している。
②のゲル集落は生活によって出るゴミは何か、どのように処理されているかみることを目的とする。こ
のゲル集落はゴミ集積場から近い事もあり、この周辺に住む村人は直接処理場までゴミを運ぶらしい。
ゲル周辺には缶やビンなどリサイクル出来るゴミが山積みになっている。再利用出来るゴミを集積場か
ら拾ってくる事もあるという。その他道にはお菓子のゴミやビニールが投棄されている。
③ドント川周辺は工業地帯であり、工場による投棄されているゴミの調査をする事を目的とする。ここ
ではものすごい量のゴミが点在していた。そのゴミもコンクリートの固まりや、針金、鉄板など明らかに
工場から不法投棄されたゴミが目立つ。その中、ペットボトルやビニールも混ざって捨てられている。ゴ
ミの間をトラックが行き来し、川の中もトラックが横断するので水が茶色く濁っている。景観的に優れて
いるとは言えない。ここはある種工業地帯のゴミ捨て場と化しているようだ。
④ガンダン寺(正式名称はガンダン・テグチンレン寺院)は観光客が多く集まる場所である為、観光客
が捨てるゴミが多く存在しているのではないかと予想し訪問。しかしながらここにはゴミ箱も通りに数カ
所設置されており、定期的に清掃管理されているようでゴミをほとんど見る事がなかった。鳩がいるた
め糞や羽が散っている程度であった。
20
Youth Scout Group Pax IV Hyper
ゴミマップ作成
□ ゴミマップとは
ゴミマップとは、ゴミの投棄現場の状況をカメラで記録し、投棄場所を正確に把握し、それを地図上
に示したもの。これにより、どこにどのようなゴミが投棄されているか容易に知る事が出来、現状を理解
してもらうことを目的とする。また問題の要因を全体から割り出せる。
□役割分担
調査データまとめ
マップ作成
木津、横澤、嶋崎、山中、佐藤
加藤、山本、モンゴルスカウト
全4ポイントの調査シートの調査項目の皆の平均値を算出し、そのポイントのデーターとした。その他、
ポイント毎に重要点をまとめる。
それらをグラフで表記。また使用する写真の選択。
これらのデーターを模造紙に書いたマップに貼り付ける。
内容分析
このプログラムを通して全体的に言えることは時間が足りなかったということである。もっと、モンゴル
スカウトと会話することでゴミに対する意識を聞き出し、今後このような環境問題にどのように取り組む
べきか話し合う事が重要であったと思われる。また調査ポイントも4カ所だけでなく、スカウト自身の生
活に密着しているザハなどの様子もマップに記す事が出来たら完成度の高いものが出来上がっていた
であろう。時間が足りず、最後を日本側だけで完成させてしまった事も残念に感じる。
ゴミ集積場を見たモンゴルスカウトの反応は満足のいくものであった。というのも、モンゴルスカウトは
ゴミの山を見て衝撃を受けており、「こんなにひどいことになっているとは知らなかった。私たちは何か
をしなくてはいけない」と、感想を述べてくれた。この一言は大きい。この言葉だけでもこのプログラムは
成功であったと言えると思う。
状況を知っているのと知らないのでは大きく違い、これから彼らが何かしらのアクションをしてくれれ
ば良いと思う。また完成マップを評価会議時にモンゴルスカウトに見せた際、興味を持ったのは実際こ
のプログラムを一緒に活動したスカウトであった。このプログラムを通しゴミに対する意識が多少なりと
21
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
も向上したと考えられるのではないだろうか。そういった点で情報として得るよりも実際自分の目で見て
感じる事が効果的であると判断出来る。
このプログラムの全体的評価は約3という結果であった。悪くない結果である。注目したいのが、この
プログラムの目的でもある「モンゴルのゴミ事情を把握する事が出来たか」の項目結果が3.5と高い
評価が出たことである。「モンゴルで問題になっている環境問題に対してどれほど知る事ができたか」も、
3.0と良い評価である。モンゴルのゴミ状況を十分に把握し、どのような問題が引き起こされるか結び
つける事が出来たようである。
それに対し最も低い2.3の値の項目は「日本のゴミ問題に対する試みを基にして、なにか提言出来
たか」であった。しかし、これは今回仕方のない事であったかもしれない。というのも、計画段階ではゴミ
処理場へ訪問し、日本のゴミ処理状況を説明する予定であったが、ゴミ処理場というものは存在せず、
集積場の管理人に会わせていただくという話しもあったが時間の関係上カットされてしまい、日本の処
理システムについて述べる場がなくなってしまったのだ。そのため、個人レベルでの会話となってしまい
そこまで発展出来なかったのではないかと考えられる。また移動時間も短く会話をする余裕もなかった
こと、英語を十分に話せるスカウトが一人しかいなかったことがこの結果を招いたのではないか。その
ためか、モンゴルスカウトと会話する事が必要な項目に対し評価が3を下回ったようである。つまり、こ
の結果から時間に余裕のあるプログラム作りをしていればこれらの問題点をクリアできていたと判断出
来る。
担当者評価
このプログラムには反省点がいくつかある。一つ目として完成図を見せるなりして我々の趣旨を理解
してもらう必要性があったことである。というのも、最後の調査ポイントであるガンダン寺で調査していた
のは日本クルーのみであり、モンゴルスカウトは鳩にエサを与えたり、寺院に勝手に入るなど観光とし
て来ているようであった。前回作成したゴミマップの資料(写真)は持っていたのでそれを調査に行く前
に見せる事でどのようなものを作成する為にこの調査を行っているか見せればもっとスムーズに事を
進める事が出来たのではないかと思った。
二つ目として調査シートの不足だ。一人4ポイント調査にも関わらすシートは一人一枚しかなかった
ため、一枚の用紙に4ポイントの結果を記入する事になってしまい、混乱が生じた。計画段階では、調
査記入者は1ポイントにつき、代表としてモンゴルスカウト1名、日本スカウト1名の予定であったためこ
のような事になってしまった。今回、調査シートは主観的要素を多く含む。そういった場合は全員の平
均値をとる事がより正確なデーターを得る事ができることに早く気づくべきであった。
反省点は多くあるものの最終日の評価会議において、モンゴル側は環境調査プログラムに高い評
価を与えてくれた。というのも、モンゴル国においてゴミ問題は深刻化されている状態であり、この活動
はとても大切だと感じてくれたからである。これをきっかけになにか活動をしていこうという話であった。
このマップはただ作成しただけでは意味がない。今後どう活かすかはモンゴルスカウトにかかっている。
今後の展望としては状況が把握出来たのでこの(投棄、処理)問題をどのようすれば解決出来るかと
いう点に重点を置き、その為の効果的なプログラムへと繋げていってほしい。
22
Youth Scout Group Pax IV Hyper
資料
・ゴミ調査シート(表)
環境調査プログラム
ゴミ調査シート
調査日 9 月
調査ポイント
日 天気
記入者
■ゴミの体積
㎥(
m×
m×
m)
■ゴミの種類
資源ごみ
%
ペットボトル
%
ビン・缶
%
燃えないゴミ (
)
%
燃やせないゴミ
%
燃やせるゴミ
%
ビニール (
)
%
粗大ゴミ (
)
%
燃えるゴミ (
)
%
動物の糞 (
)
%
その他(
)
%
■臭い
刺激臭5 ・ 4 ・ 3 ・ 2 ・ 1無臭
<
臭>
■景観的様子
かなりひどい5 ・ 4 ・ 3 ・ 2 ・ 1問題ない
23
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
ゴミ調査シート(裏)
周辺の様子
■ その他気づいた点(ゴミによる周辺への影響など)
24
Youth Scout Group Pax IV Hyper
25
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
■調査表アップ
<第一チェックポイント>
〜ゴミ集積場〜
<第三チェックポイント>
〜ドント川〜
<ガンダン寺>
26
<第二チェックポイント>
〜ゲル集落〜
<第四チェックポイント>
〜ガンダン寺〜
Youth Scout Group Pax IV Hyper
Quick Time VR
担当者:加藤洋平
・活動日
プロジェクト実施期間中全て
・実施場所
行動箇所全て
・最終目標
・目的
汎用性の高く臨場感ある素材撮影
・評価基準
帰国後編集しやすい素材を撮影できたか
・資材
Nikon COOLPIX8400
Li-ion リチャージャブルバッテリーEN-EL7 ×2
Transcend 45x CompactFlash Card 512M ×2
Nikon FC-EC9
Nikon UR-E16
メンテナンスキット
Manfrotto 190CL
Manfrotto 303SPH
PowerBookG4 一式
USB マルチメディアリーダー
実施内容
360°全方向が QuickTime 上で見られ、操作できる Quick Time VR(以下 QTVR と略)を作成し
website に載せる。
これによって考えられる後続性、可能性
・モンゴルの紹介
・プロジェクト広報活動での使用
・環境教育の素材としての使用
【手法】
派遣中に撮影した QTVR 素材を帰国後編集する。
派遣中、このプログラムの為の日程は設けずに他のプログラムの合間、移動の合間に行うものとす
る。
27
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
【撮影手順】
三脚と雲台の組み立て
カメラにシューを取り付ける
カメラを三脚に設置
雲台の水平器を目安に水平を維持
雲台の回転軸が 90°に設定されているかを確認
オートモードで絞りとシャッター速度を確認
平均的な明るさの方向で数値を確認し覚える
マニュアルモードに切り替え絞りとシャッター速度を設定
オートモードで算出された数値で固定
90°ずつ 4 方向撮影
人の動きに気をつけて素早く且つ確実に撮影
リモコンかセルフタイマー(3 秒)を使用し手ブレを防ぐ
28
Youth Scout Group Pax IV Hyper
担当者評価
プロジェクト計画段階で数名の賛同してくれたクルーがいてくれたことによって全体のプログラムに
入れてもらったわけだが、現時点までではクルー全体で関わったという感じはしない。というのも作業
自体が少数でできるものであり、また撮影には人数が多いと邪魔になるからであった。私としては撮影
の時間を割いてもらったり、融通を利かせてもらっただけでクルーには感謝している。というのもこのプ
ログラムにおいては渡航中の撮影が準備段階で帰国後が本番だからである。
当初の予定では上下の撮影も考えていたが現地では時間もなく、また私自身も撮影方法のリサーチ
が甘く自信がなかった為行わなかった。結果、全てのムービーに三脚が写りこんだままになった。当初
からその予定であったので問題はないが可能性を残せなかったことに少し後悔している。また、日本の
紹介があまりできなかったのも残念である。計画段階では日本の様子も撮影しモンゴルスカウトに見せ
る予定であったが準備ができなかった。数人のモンゴルスカウトには会議の合間に見せることができた
が、より多くのスカウトに見せたかった。スカウトだけではなくゲルステイ先の家族などに見せても楽し
んでもらえたかもしれない。良い日本紹介になると思うので今後も活用して欲しい。
全ての素材を撮影した数日以内に Quick Time VR にすることができたのは評価できる点だと言える。
プログラムの様子をピックアップして最後のモンゴルスカウトとのミーティングでも使うことができ、デジ
カメデータと共に CD-R で配布できた。モンゴルスカウトの中にITに詳しいスカウトがいた為、使い方も
すぐに理解してもらえた。
先にも述べたが完成したムービーを渡航後に様々な形でプロジェクトの報告に使ってもらうことに意
味がある。他にはないプロジェクト紹介になるだろうし、写真にはない空間的理解が可能になる。クル
ーには是非このムービーを活用して欲しい。
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Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
ⅲ)社会系分野
風力発電プログラム
担当者 陰山雄平
・活動日
9月14日(水)〜9月16日(金)2泊3日
・実施場所
モンゴル国中部、ウルジート郊外にある療養所
・最終目標
療養所における電力の安定供給
・目的
電力状況の不安定な非都市部にある療養所に風力発電機を設置することにより、
生活環境の向上及び電力の安定供給に貢献する。また、中部ゴビ地域の自然環境を
体験する事により、モンゴルへの理解を深める。
・手法
風力発電機の製作、設置
・評価基準
評価シートによる
・資材
スコップ・つるはし・スパナ・レンチ・ドライバー・ニッパー・ハンマー・ワイヤー・ワイヤ
ークリップ・ワイヤーカッター・発電機セット
・関係団体
・協力者
ナランツァルト財団、モンゴル科学技術大学、株式会社マルチン
藤木正範氏(早稲田ローバース OB)、Gantigmaa D 氏(モンゴル商工会議所)
タイムテーブル:1日目
時間
30
プログラム内容
5:30
起床
6:00
朝礼
6:30
朝食
7:40
モンゴルスカウトと合流
8:05
アパート出発
12:45
休憩
13:05
出発
14:05
村に立ち寄る
15:00
出発
16:35
昼食
17:20
出発
20:10
療養所到着
21:00
全体ミーティング
21:30
歓迎パーティー
22:00
夕食
22:35
夜の集い
23:00
消灯
詳細
アパート下
ツーリストゲルにて
モンスカへ発電機設置のレクチャー
Youth Scout Group Pax IV Hyper
2日目
時間
プログラム内容
7:00
起床
7:30
朝礼
8:00
朝食
9:00
作業・交流開始
11:40
交代
13:10
昼食
16:30
完成
17:00
らくだ乗り・砂丘のぼり
21:10
夕食
21:30
お別れパーティー
各自
消灯
21:30
歓迎パーティー
22:00
夕食
22:35
夜の集い
23:00
消灯
詳細
2班に分かれて作業
3日目
時間
プログラム内容
詳細
6:00
起床
6:50
朝食
7:20
荷物積み込み
7:45
出発
2班に分かれて作業
10:30
観光
観光地
10:45
出発
14:40
昼食
15:35
出発
21:40
雪にはまる
23:30
消灯
モンゴル国中部
31
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
活動概要:
風力発電機設置
参加者:大塩、加藤、森田、菊井、佐野、横澤、陰山、堅田、佐藤、嶋崎、山本、モンゴルスカウト5名
療養所において、中国製風力発電機2基を製作、設置した。また、モンゴル科学技術大学のビフバッ
ト教授から借り受けた、日本の高専と共同開発した風力発電機を立ち上げた。この風力発電機はバイ
ク用発電機などの廃材から作られおり、主にゲルでの使用を目的に開発されたものである。
現地の子供たちとの交流
参加者:風力発電機設置に準ずる。
日本から持参した伝統的なおもちゃ(タコ、剣玉など)を使って現地の小学生と遊んだ。また、現地の
方々が連れてきたラクダや馬などに乗った。
実施内容:
風力発電機設置
作業と現地の小学生との交流を同時進行で行うため、作業班・交流班と分けるようにするためクル
ーを2班に分けた。
1班:大塩・加藤・佐野・菊井・森田・横澤・モンスカ2名
2班:陰山・堅田・佐藤・嶋崎・山本・モンスカ3名
午前中は1班が作業、午後は2班が作業となった。
作業手順
1、
コンクリートブロックをアンカーとし、それを地中に埋める。60センチ四方の穴を基につき3カ所掘
り、埋める。ブロックの中心部にワイヤーを通す穴が開いているので、ワイヤーを通してから埋め
戻す。
2、
3つのコンクリートブロックの中心部に、支柱を設置する。設置台を地面にペグで固定し、そこに
支柱本体を取り付ける。
3、
発電機本体の製作。発電機部分に羽根を取り付け、固定する。
4、
発電機を支柱に取り付ける。
5、
立ち上げる。このとき、3本のワイヤーの縮め具合を均等にしないと、発電機が傾いてしま
い風が吹く方向を自動的に向かなくなってしまうので気をつける。
作業
日本・モンゴルスカウトで最初は行っていたが、途中から現地の方々やドライ
バーの方も手伝ってくれた。
あらかじめ用意してあったコンクリートブロックを地中に埋め、アンカーとした。
支柱の組み立て、ワイヤーの取り付けなどを経て立ち上げる。一基目を立ち上
32
Youth Scout Group Pax IV Hyper
げる前に、モンゴル科学技術大学からお借りした発電機を支柱に乗せた。この発電機は日本の高専が
モンゴル向けに開発した物でオートバイの発電機が再利用されている。
作業自体は比較的簡単で難しいものではないが、資材の大きさや重さが災いし時間がかかってしま
った。
実際に取り付けるマルチン社の発電機は中国製で、ねじ穴の位置など正確にできていない所もあり
かなり苦労した。
支柱に製作した発電機を取り付ける。立ち上げて羽が回転を始めると発電して
しまうので、立ち上げる前に配線関係の作業を行う。設置場所から療養所まで電
線を引き、コンバーターを経てバッテリーへつながるようにした。バッテリーからは
12V の電力が出るようになっており、電球も 12V 用のものを用意した。
発電機を立ち上げ、発電を開始した。電圧チェッカーは 200V の値を示していた。
試験用電球に接続したが、電圧が強すぎて配線が切れてしまった。接続方法を考
え直し、再度接続した結果、うまく点灯した。
現地の子供たちとの交流
日本側提供
作業中の作業をしていない班が担当し、タコ等を使って遊んだ。剣玉、コマ、折り
紙などを持っていったが、タコが1番人気であった。作業が長引いてしまったため
に持ってきた道具だけでは子供たちが飽きてしまったので、バスケットボールなど
もした。
モンゴル側提供
作業後に、現地の方々が連れてきてくれた馬、ラクダに乗った。
ラクダに乗る機会などほとんどない日本クルーは非常に楽しむ
事ができた。モンゴルスカウトもラクダには乗った事がないらしく、
楽しんでいたようだ。
その後療養所の裏にある砂丘に登り、モンゴルの砂漠を体験し
た。この療養所は砂丘の砂を用いて伝統療法を行っている。
療養所詳細:
作業はウランバートルから南に500キロほどのとこにある、ウルジートという町の郊外で行われた。
療養所は、近くの砂丘にある砂を利用した伝統療法を行っており、基本的に冬は閉鎖されている。運
33
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
営はナランツァルト元首相の運営する財団が行っており、今回の訪問にも元首相の夫人が来てくれた。
施設の一部には日本のODAで建設されたものもあり、日本との関係が見てとれる。
療養所周辺はステップと砂丘以外何もなく、一番近くの町までも車で40分ほどかかる。川なども見当
たらないが、トイレは水洗で清潔だった。宿泊施設も完備され、宿泊用の建物とゲルが数棟あった。建
物・ゲルの双方に電気が通っているが、それはディーゼル発電によるもので管理人の方によるとディー
ゼルを風力発電による電気に代えたいということだった。
設置場所は平均して風が強く、風力発電には非常に向いている場所である。ただし、砂丘による砂が
激しいので、発電機への影響が懸念される。
内容分析:
全体的にばらつきの多い回答結果となった。例を挙げると、4番の「ハイアドベンチャー的活動と発
電機設置のバランス」という項目は全員が4と解答した。楽しみながらプログラムを行えたことがうかが
える。逆に平均値が低かったものとして3番の「プロジェクトの準備は円滑に行われたか」の項目が全
体の回答の平均値2.1がと非常に低かった。もう一つ低かったものに「藤木氏との打ち合わせ」で平
均値が2.25だったが、打ち合わせにかかわったクルーが少なかったのもこの値の要因の一つだろ
う。
「プロジェクトの継続性を見出すことができたか」という項目は平均値が2.6とあまり高いものではな
かったが、分散値が大きかったので各クルーの温度差がうかがえる。
担当者評価:
風力発電プログラムはこの派遣において一番長い時間を要し、移動距離も長かった。事前に、現地
の状況等詳しいことを知ることができなかったのが担当者として反省すべき点である。また、担当者が
まだ日本にいる時点で突然モンゴルスカウトも参加することになり、その件について現地協力者との連
絡がうまく出来なかったところも反省したい。ただ、モンゴルスカウトが来た事により作業や小学生との
交流が円滑に行われたという点は非常に良かった。当初懸念していた、モンゴルスカウトばかり相手に
してしまい小学生との交流が希薄なものになってしまうということは、全くといってよいほどなかった。作
業と交流もバランスよくすることができ、非常に良い結果となった。
発電機の設置は当初500W発電機を2基建てる予定だったが、金沢での見学を踏まえ一回り小さい
250Wのものにした。それでもなお2基とも建てられないのではという懸念があったが、無事立てて、
電球の点灯までこぎつけられたことは担当者として非常にうれしかった。しかし、発電機の取得に当た
り販売会社であるマルチンの調達の遅れ、自分たちの連絡不足等に発電機の設置自体が一時危うく
なってしまったことはクルーに対しても協力者に対しても非常に申し訳なかった。
今回のプログラムは、資金面・協力者の紹介等で早稲田ローバースOBの藤木正範氏に非常にお世
話になった。特に資金面においては発電機代・クルーの食費、移動費など全てに渡って援助していた
だいた。この事は自分たちにとって良いことである反面、今後のプログラム展開を考える上で非常に重
要な問題でもある。頼ってばかりはいられない。
34
Youth Scout Group Pax IV Hyper
今後の展望:
今回、療養所に設置した発電機は1基2万円ほどとそれほど高いものではない。モンゴルでは一時期、
政府が援助し風力発電機工場を作ったことがあるように、風力発電 機が受け入れられる土壌はある
のだろう。各所で独立して発電を行うことができるものに太陽光発電が挙げられるが、費用の面から普
及する兆しは見えない。モンゴルは非電化地域がたくさんある。今回の療養所だけでなく、その他さま
ざまな地域に発電機を設置し、普及することができればその地域の生活改善、しいては地球環境保護
にも役立つのではないだろうか。
35
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
ⅳ)統合系分野
石鹸プログラム
担当者 菊井昌子
・活動日
ミーティング 9 月 6 日(火)、石鹸作り 9 日(金)、モンゴル連盟ミーティング 18 日(日)
・実施場所
ミーティング地、石鹸作り「希望の架け橋村」地内
・最終目標
母子家庭の経済援助
・目的
手作り石鹸の作成および販売
・手法
販売などに関するミーティング、ワークショップによる石鹸作成
・評価基準
参加者の石鹸作りの習得度、手作り石鹸の販売契約締結
・資材
オリーブオイル 4000cc、温度計 4 本、ぞうきん 4 枚、鍋(ステンレス)4 個 、軍
手 10 個、模造紙 2 枚、水性ペン 3 本、苛性ソーダ、精製水、ボウル、容器、泡立て
器、かき混ぜ棒
タイムテーブル
9月9日
時間
事項
項目
9:45
朝礼
10:05
到着
希望の架け橋村に到着
10:40
ブレイクゲーム
モンゴルスカウトとブレイクゲーム
11:00
開始
目的説明、1 日の流れの説明、グループ分け
11:10
ブレイクゲーム/準備
グループごとにブレイクゲーム
11:30
デモンストレーション
全体で石鹸の作り方を実演
12:00
石鹸作り
グループごとに石鹸を作成
13:10
石鹸作り終了/写真撮 作業が終了し、記念撮影
影
36
13:45
出発
14:40
昼食
15:40
帰宅
オルホン大学の学生・先生と昼食
Youth Scout Group Pax IV Hyper
実施内容
ミーティング
参加者 横澤、木津、山本、加藤、山中、佐藤、嶋崎、大塩、花岡夫妻、モンゴルスカウト、MJED スタッ
フ、アルタイ先生
計画では石鹸作りのデモンストレーションを行う予定だったが、9 月 5 日のオルホン大学訪問での交
流で、石鹸の価格や原料などから検討しなおすことが必要と判断されたので、石鹸作りおよび販売に
関してモンゴル側の声を聞くミーティングを行った。
石鹸作り
参加者 横澤、陰山、木津、山本、加藤、菊井、山中、堅田、森田、佐藤、佐野、嶋崎、大塩、花岡夫妻、
母子家庭の方、モンゴルスカウト、アルタイ先生、オルホン大学の学生
「希望の架け橋」地内にて、母子家庭の母親およびオルホン大学の学生に対し、オリーブ石鹸の作
り方をワークショップ形式によってデモンストレーションした。
モンゴル連盟ミーティング
参加者 横澤、山本、加藤、佐藤、嶋崎、大塩、モンゴルスカウト、MJED センター(ブルマー氏)
■詳細
ミーティング
進行:木津
日本スカウトのクルーに加えて、モンゴルスカウト 11 名、MJED センターの
スタッフ 3 名、オ
ルホン大学の日本語教師であるアルタイ先生が参加した。決定事項を以下に挙げる。
・9日のデモンストレーションでは計画通りオリーブ石鹸を作る
・100 個限定で生産してみる
・オルホン大学で販売し、アルタイ先生が責任者となる
・モンゴルにおいて入手が困難なオリーブオイルであるが、オリーブ石鹸作りは継続を前提として行っ
ていく
・オリーブオイルなどの原料は、MJED スタッフの日本訪問の際に調達する
・石鹸以外の母子家庭支援に関しても今後協議をする
37
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
石鹸作り
司会:嶋崎 デモ:大塩、木津
NGO 団体が運営する「希望の架け橋村」には数世帯の母子家庭が生活をしている。今回も
昨年の慶應ローバース主催モンゴル派遣同様、ここの母子家庭に対して石鹸作りを教えた。
グループ分け・ブレイクゲーム・デモ準備
実際に母子家庭の方が石鹸作りを行う際のグループを以下のように分けた。
A 班 木津・佐藤・山中・佐野
B 班 加藤・横澤・堅田・森田
C 班 山本・齊藤・隂山・菊井
この班に母子家庭の方、モンゴルスカウト、オルホン大学の学生を割り振って3つのグループとした。
メンバーはほとんどが初対面であるため、モンゴルスカウトとは“Who is who?“、オルホン大学の学生
や母子家庭の方とはじゃんけんなどをして緊張をほぐし、和やかなムードを作り上げた。
デモンストレーション
まずは、全員に対して石鹸の作り方を一通り見せた。
担当の日本側クルーが模造紙に書
かれた説明を用いて日本語で説明し、それを通訳の方に
通訳してもらう形をとった。
石鹸作り
グループごとに実際に石鹸を作成した。各グループに分かれて実際に石鹸作りを行った。
言語面で多少の問題は生じたが、モンゴルスカウトが英語を理解していたので、作業の進行はスムー
ズだった。しかし、アルミ鍋に苛性ソーダ溶液入りの液体を入れるなど、危険な場面もあったので、苛
性ソーダの性質をもっとしっかり教えるべきだった。
38
Youth Scout Group Pax IV Hyper
モンゴル連盟ミーティング
日本スカウトから石鹸のカッティング及びラッピング方法の説明をした。そしてラッピングの方法に関
する協議を行った。
石鹸の販売方法
9月6日にオルホン大学で実施した協議の中で提案された下記の販売場所をもとにして日本スカウ
トとモンゴルスカウトの間で協議した。
・ オルホン大学
・ 教会
・ ツーリストキャンプ
・ ホテル
教会で販売する場合:
教会で販売する場合はキリスト教スカウトのネットワークを用いて売ること
が可能である。モンゴルの教会を通してそこに訪れる方に販売する事ができるのではない
かという提案がなされた。
ツーリストキャンプで販売する場合:
オルホン大学の教員であるアルタイ氏が大学の夏休みの期間を利用し外国人旅行者向け
のツーリストキャンプで通訳やガイドの仕事をしており、アルタイ氏を通してガイドや通
訳のネットワークを利用して石鹸の販売ができるのではないかという提案が出た。ただ販
売によって生まれた利益の1部をツーリストキャンプにマージンとして払う必要があると
いう意見もあった。
ホテルで販売する場合:
今回、手作りで製造する石鹸はオリーブを用いており、香りが良いためにホテルに対し
て販売できないかという提案が出た。
販売場所として新たにスカウト行事で販売してはどうかという提案もあった。具体的には世界ジャン
ボリー、モンゴルジャンボリーなど各国のジャンボリーやキャンプで販売する事が小さい市場ではある
がスカウトのネットワークを利用する事が出来るゆえに確実であるのではないかいう意見が出た。
石鹸の材料について
石鹸の原材料であるオリーブオイルと苛性ソーダについて協議された
オリーブオイルの入手方法:
39
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
オリーブオイルはモンゴルではとても高いという事がわかっていた。モンゴルのスカウトたちは、モン
ゴル国内で安いオリーブオイルを調達する方法を模索するという。もしも、最悪無理であるのであるな
らば MJED センターのウルジー氏、オギー氏が日本に渡航した際に、日本スカウトが材料をわたす事
になっている。この事は苛性ソーダも同様である。
苛性ソーダの入手方法:
苛性ソーダはモンゴルにおいて、どこで調達できるかは現時点では不明であるがモンゴルスカウトが
入手方法を調査してくれる事が決まった。
内容分析
評価シートの集計から判断すると、全体的に石鹸プログラムに対するクルーの態度は積極的であっ
たと言える。母子家庭の子供達やオルホン大学の学生、モンゴルスカウトと積極的にコミュニケーショ
ンをとったり、ちょっとしたレクリエーションで楽しんだりと全体的な雰囲気は良好であったし、彼らと非
常に良好な関係を気づけたと思う。しかし、石鹸の製造工程を正確に伝達しきれない場面や危うく失敗
しそうな場面も見られたりと反省すべき点も多々あった。そして、最も懸念すべき次回への改善事項は、
今後の石鹸づくりに必要な材料・資材の確保である。オリーブオイルの価格の高さ、苛性ソーダなどの
薬品の入手方法は解決されてない。
前回のモンゴル派遣の石鹸プログラムと比べ、製造した石鹸をオルホン大学の購買で販売すること
もあり、次回以降の発展や改善に期待ができ、今後も持続可能なプログラムと言える。
40
Youth Scout Group Pax IV Hyper
担当者評価
石鹸の作り方を理解していなかったためにワークショップがうまく進行しない場面があった。事前準
備不足の現れであり、反省すべき点であった。
モンゴルスカウトやオルホン大学のアルタイ氏の積極的な協力は、このプログラムを進行していくため
に欠かせないものであった。特に石鹸がどのくらいの値段なのかということや、モンゴルの人たちがど
の用途で使うかなど実際的なことを知ることができた。さらに、今回はオルホン大学の購買で販売する
ことや、それ以降はスカウト関係者に対しても販売していくなど、2 度のミーティングでの決定事項は、こ
のプログラムを発展させていくために非常に重要であっただろう。
この先、母子家庭の方に石鹸作りを続けていってもらうためにも、モンゴルスカウトやオルホン大学
の手を借り、石鹸作りのサポートなどをしてもらう必要がある。その点で、他のプログラムなどでも彼ら
と行動を共にすることにより、親密な関係を築くことができたのは大変よかった。石鹸作りワークショッ
プや、ミーティングは一定の成果を上げたと思える。しかし、母子家庭に対する経済援助というものが
実際に成立するまで、このプログラムは成功したとはいえないので、材料調達に関する協議や次回の
派遣でのプログラムなど活動を続けていかなくてはならない。
41
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
ⅴ)交流系活動
モンゴルスカウト交流(9/4)
担当者 嶋崎康真
・活動日
2005年9月4日(日)
・実施場所
モンゴル連盟、チルドレンセンター
・最終目標
モンゴルスカウトとの対談を通じてプロジェクトの概要を説明し、プロジェクト遂行に
関する最終調整を行う。
・目的
プロジェクト全体の説明を行い現地 RS と最終確認を行う
・評価基準
評価シートによる
・資材
プロジェクターとスクリーン
タイムテーブル
時間
42
プログラム内容
13:00
モンゴル連盟到着
13:30
ウェルカムミーティング
14:10
移動
14:20
会議場到着
14:55
外へ移動後アイスブレーキングゲーム
15:50
休憩
16:00
ミーティング
17:00
終了
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
実施内容
《モンゴル RS 側からのプレゼンテーション》
デンマーク提携プロジェクトや、モンゴル連盟に登録されているスカウトの人数など、基本的な情報と、
モンゴルに於けるローバーリングについての説明を行ってくれた。
モンゴルスカウト交流は大きく分けて3つの過程からなされるものであった。
・一昨年度、昨年度のモンゴルプロジェクトの簡単な説明
・今年度モンゴルプロジェクトの説明と最終確認
・モンゴルスカウト側からのプレゼンテーション
①一昨年度、昨年度のモンゴルプロジェクトの簡単な説明
モンゴル連盟内において、03年度、04年度のモンゴルプロジェクトを主に HQ Boldbaatr 氏ほ
か数名の指導者&スカウト向けに行った。簡単な報告ではあったが、大筋の部分は十分に理
解してもらえた。発表者はそれぞれ03年度が大塩、04年度が嶋崎であった。
②今年度モンゴルプロジェクトの説明と最終確認
場所を移し、今回のプロジェクトに関する最終調整を行った、内容としては主にクルーリーダ
ー挨拶、各自クルー自己紹介のあと、今年度モンゴルプロジェクトのプログラムに関しての説明
とそれ関しての質疑応答を行った、司会は嶋崎が、プログラムの説明に関しては木津がそれぞ
れ行った。
モンゴル RS 側からのプレゼンテーション
デンマーク提携プロジェクトや、モンゴル連盟に登録されているスカウトの人数など、基本的な情報と、
モンゴルに於けるローバーリングについての説明を行ってくれた。
内容分析
『交流』
モンゴルスカウトとの接触は今年度で二回目となった、昨年度はモンゴルスカウトに対するアプロー
チとして、日本のスカウティングの紹介や、03年度のモンゴル派遣について日本クルーがプレゼンテ
ーションを行った。今年度はモンゴルスカウトとプログラムを共に行う事を念頭においていた為、初日に
プログラムの最終調整と説明を行う必要があった。また、モンゴルスカウトとはこれからプログラムを共
にやって行く事になるので、全てのプログラムを円滑に進める為にも友好的な関係を築くことが必要で
あった。それをふまえ、最初にアイスブレーキングゲームを行った。最初は名前を覚える事を目的とし
て『Who is Who』、また体を使った簡単なゲームに『Look up Look Down』を行い、交流をした。幸いなこ
とに、モンゴルスカウト側からもいくつかゲームを行ってくれたので、いい雰囲気のまま終了し、そのま
まウェルカムミーティングに運ぶ事ができた。友好関係を築くという観点からすれば、十分に評価でき
る。
『議事』
43
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
プログラムのコーディネーターの視点から分析してみる。まず、このミーティングの目的は大きく分け
て三つある。一つは今年度のプロジェクトの説明、二つめはそれぞれのプログラムについてモンゴル側
意見を取り入れよりプログラムの質を高めるということ、さらに三つ目として、モンゴル側とのコラボレー
ションの確立させることである。
プロジェクトの説明に関しては評価シートの評価からして十分にモンゴル側に伝わった。特に、今年
度派遣の特徴としてプログラムが多岐にわたる為、うまく説明しないと十分な理解が得られない事を懸
念したが通訳のブルマーさんをはじめ、英語が堪能なスカウトの協力のおかげで参加スカウト全員に
十分な説明を行う事ができた。またモンゴル側から積極的な質問や、意見等が出され、全体を通して
有意義なミーティングになったといえる。また、モンゴルプロジェクト初の試みとなるモンゴルスカウトと
のコラボレーションに関しては前向きな回答が得られ、今後プログラムを行う上でモンゴルスカウトとと
もに良い結果が得られることが期待出来た。モンゴル側とのコラボレーションの確立は今回のみとどま
らず、これからモンゴルプロジェクトを継続させて行く上でとても重要な効果が得られる。先述した3つ
の目的に関しては十分に達成できたといえる。
このプログラムの全体的評価平均値は 3.4 という良い結果となった、満足いく結果と判断する。
注目すべき点は§1 今回のプロジェクトの内容について理解してもらえたか。の評価が 3.75 と高く、
モンゴルスカウト側からの評価や反応をふまえてプロジェクトの説明に関して十分な成果が挙げられた
と思う。また§2モンゴルのスカウティングについて広く理解できたか の結果(2.6)から、主観的では
あるがやや評価が悪い、モンゴル側のプレゼンテーションや何気ない会話の中で、もう少し相手国のス
カウティングの実情について知る積極的な姿勢が欲しかった。しかし、期間全体を通してモンゴルスカ
ウト側とも積極なコミニーケーションとっていたことによって§2にかんしては十分な効果が上げられた
のではないだろうか。§3の評価が低かったのは、交流内容全体の内容に由来するものが多いにある
と考えられ、コーディネーターとしておおいに反省すべき点であると同時に次回に持ち越すべき課題と
なった。
担当者評価
《モンゴルスカウトとの交流》
今回はモンゴルスカウトとのコラボレーションを念頭に、様々なプログラムを協同で行うことを前提に
計画されていた。今年度のプロジェクトを成功させる上で、初日に行なったモンゴル連盟とのミーティン
グはとても重要な要素であったと思う。プロジェクトを終えた今、派遣を振り返ってみるとモンゴルスカウ
トと我々の関係はプロジェクト初日からずっと良好であった、おそらくこれからも e-mail 等を使って各個
人同士がそれぞれ良好な友好関係を継続していけるだろう。
今回はほぼ全てにおいて日本側が用意したプログラムであったためか、常にモンゴルスカウトは『受
け身』の姿勢でプログラムに望んでいた気がする、イニシアチブはほぼ日本クルーが取っていた。コラ
ボレーションを行う上で、双方の考えを取り入れ互いに生かす事が出来るのが理想的であるとしたら、
プロジェクトの企画段階からモンゴルスカウトの意見を取り入れ、なるべくモンゴルの現状と合致したプ
ログラムを取り入れて行くべきではないだろうか。『共同で作業をする』ことをよく考えて、どうやってプロ
44
Youth Scout Group Pax IV Hyper
ジェクトを作り上げて行くかを前提に、パートナーのモンゴルスカウトと可能な限り密に連絡を取るべき
である。今年度の派遣では、上記のような理想を追求する上で必要な友好関係とネットワークを構築
出来たとおもう。これはプロジェクトを継続する上で非常に意味のあることに間違いない。
45
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
オルホン大学交流
担当者:嶋崎康真
・活動日時
9 月 5 日(月)
・実施場所
ウランバートル市内 オルホン大学
・最終目標
オルホン大学での石鹸販売の実現
オルホン大学日本語学科の学生との文化交流を通じて,モンゴルを多角的に理解す
る。
・目的
オルホン大学日本語学科の学生との交流
オルホン大学の学生と文化交流を行う、同じ大学生として相互理解友好関係を深め
る。
『オルホン大学購買で石鹸販売の実現』
今年度の石鹸プログラムにおける最終行程として、オルホン大学内の購買で母
子家庭の方々が制作した石鹸の販売を販売する事を考えている。学長を始め、直
接関る日本語学科の学生に対して石鹸を販売する旨を伝え、協力をお願いし、石
鹸販売の実現を目指す。
・評価基準
オルホン大学の学生と交流できたか
石鹸販売に関して正確に伝え、石鹸販売を可能にしたか
・資材
はさみ(10個)、ホチキス(10個)、のり(5本)、半紙(60枚)、スケッチブック(2冊)、
筆(10本)、朱墨(2つ)、墨汁(2つ)
紙コップ(15個)
・タイムテーブル
時間
46
プログラム内容
8:00
起床
8:30
朝礼
8:45
朝食・洗面
9:30
出発
10:00
オルホン大学到着
10:05
3年生の授業に参加
11:00
1年生の授業に参加
12:00
学長と会談
13:40
オルホン大学の学生と交流
15:00
休憩
15:10
天狗のお面作成
16:30
終了
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
実施内容
オルホン大学交流は大きく分けて3つの過程からなされるものであった。
1、石鹸販売に関する学長との対談
2、オルホン大学の学生との交流
3、日本語学科の学生の授業への参加
1、石鹸販売に関する学長との対談
石鹸プログラムに関わるもので、オルホン大学における石鹸販売の実現を目指し、学長との対談時
に石鹸販売について話し合った。この項目の報告に関しては石鹸プログラム報告で詳細を報告する。
かいつまんで言えば、石鹸販売について話をしたところ、オルホン大学側の回答として販売に関しては
協力を頂ける運びとなり、日本語学科教師のアルタイ氏の全面的な協力を得るに到った。
2、オルホン大学の学生との交流
モンゴルの文化、また日本の文化の相互交流を目的として日本語学科の学生(1 03年生、延べ30
名程度)と簡単なゲーム、日本文化紹介として天狗のお面作り、お互いの文化の理解を目的とした模
造紙を使ったワークショップを行った。
■ 天狗のお面作り
日本文化の紹介として天狗のお面を、4つのグループに別れて作成した。具体的な内容は天狗に関
する紹介のあとスケッチブックに書いた天狗の絵を提示し、それを元に各グループで話し合いそれぞ
れお面の作成を行った。意識的に作成マニュアルや画像などを配布せず、お互いに相談して作成して
もらうことにした。作成時間としては1時間半程度を見込んでいたがほぼ全てのグループが時間内に完
成させることができた。その出来栄えは天狗の特徴をとらえており、学生の方々には天狗に関して充分
な理解をしてもらった。
完成したお面↓
■ お互いの文化の理解を目的とした模造紙を使ったワークショップ
47
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
タイムテーブルにはないことではったが、プログラム内容の変更によって時間調整のために行った。
内容としては昨年度に行った『Same or Deference』である。お互いの文化、地理的特徴、習慣について
話し合い、お互いの共通するもの、そうでないものを挙げ、模造紙にかいて、それぞれのグループで発
表を行った。このワークショップによってお互いの文化違いや共通点について理解出来た。
3、日本語学科の学生の授業への参加
当初予定してなかったが、学長との対談時間の調整のために、オルホン大学側の計らいで日本語
学科の1年生と3年生の授業に参加できることとなった。内容としては学生との会話練習の相手になっ
たり、対話を通してお互いの文化について会話をすることなどであった。
48
Youth Scout Group Pax IV Hyper
内容分析
まず『交流』という観点から見てみれば、今回のオルホン大学の学生との交流は多いに効果があっ
たといえるのではないだろうか。学生側にとっては日本人の同年代=大学生と交流できる滅多にない
経験であったに違いない。同時に、我々にとってもモンゴルの学生の価値観や生活について、広い意
味でのモンゴルの文化や生活習慣など、生の声を聞ける貴重な時間になった。しかし、我々はボーイ
スカウトであり、私はコーディネーターとしてこの交流プログラムにどのようにスカウティングを絡めて行
くかかが悩むところとなったが、日本の大学生としてプログラムに参加できればいいのではないかとい
う結論に至った。その背景には『日本語学科の学生』が対象なことがあり、学生側、大学側のニーズと
しては『日本について知りたい』とか『日本人と会話したい』などが推測され、そういった事を踏まえて今
回の交流を顧みてみると、学生側の視点としては我々をスカウトとして見たのではなく、同じ『大学生』
として見たのではないだろうか。この点に、モンゴルスカウトとの交流との違いが現れる。
次に交流内容について分析してみる。まず企画段階では常に『文化交流』と『相互理解』を意識して
プログラムを考えた。また、上記のようなニーズを推測したところから日本文化の紹介として天狗面作
りを計画し、当初予定にはなかったが文化の相互理解を目的としたワークショップを行った。アイスブレ
ーキングを含め今回企画したプログラムに関しては大学側のニーズをとらえ学生にも楽しんでもらい、
相互交流の点から言えば十分であったといえる。反省としてプログラムに関していわゆるボーイスカウ
ト的な要素をもう少し考えるべきであった。たとえばロープを使った簡単なゲームでもいいし、世界のス
カウティングを紹介する劇やプレゼンテーションでも相手は興味を持って聞いてくれたかもしれない。企
画の段階で交流の要素を8割、スカウト的要素(活動紹介や討論など)を2割と考えていたことも反省す
べきで、今回は交流に関しては充分な成果を挙げたかもしれないが、プログラムの継続性やスカウティ
ングの観点からすると疑問がのこる結果となった。
尚、学長との対談に関しては石鹸プログラム報告で詳細を報告する。
このプログラムの全体的評価平均値は 2.8 03 という結果となった、おおむね満足いく結果と判断す
る。注目すべき点は§1 オルホン大学の学生と積極的に交流したか。の評価が 3.75 と高く、皆が積極
的にこの交流に望んでくれたことは大変嬉しく思う。また§2の結果から相互理解の観点からも様々な
モンゴルの習慣や文化について広く情報を吸収できたのではないだろうか。§4 お面作りを通じてコミ
ュニケーションがうまくとれたか(3.25)。に関しては日本語学科が相手だったこともあり、円滑にコミュニ
ケーションがとれていたようだ。§1 に関連して積極的なコミュニケーションを取ることは当たり前ではあ
るが交流活動をする上で必要不可欠なことである。来年度はさらに一歩踏み込んだ交流を期待する。
49
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
担当者評価
一昨年、昨年度に引き続きオルホン大学の日本語学科の学生と交流、学長との対談を行った。学長
との対談に関しては石鹸プログラムに関する事が大部分を占めるため、石鹸プログラム報告で別記に
評価する。この項では学生との交流に関して詳しく述べたい。
事前準備に関しては昨年度におこなった交流を参考に昨年度の反省点などを活かして、学生に楽し
んでもらえるよう配慮したプログラムを考えた。このプログラムの狙いとしては、モンゴルの文化、生活
習慣、価値観を幅広く理解する事を個人的に定め、それらを知る上で我々とおなじ『学生』と語り合える
場として有意義な時間を過ごせるように計画した。ただ前述したように、ボーイスカウトプログラムとして
この交流をどこに活かすかは、こういった国際交流に関する知識と経験のない私にはなかなか難しく、
うまく組み込むことが出来なかった。これは反省すべき点であり、今後の課題となった。主観的ではあ
るが、今後ボーイスカウトの海外派遣の場においてこういった交流プログラムを行う時は十分にその交
流目的を考えで行かなければならないと思う。なぜなら交流だけであれば、我々はスカウトとしてでなく
ともできるわけであり、逆にスカウトであるならばこういった交流の場でもなんらかの形でちかいとおき
てを実践をすべきであるからだ。特にオルホン大学に関しては、スカウトではなく、『日本の学生』として
の交流を考えたほうが、効果があったのかもしれない。
日本の流行は若者がつくるのと同じように、モンゴルでも学生が流行というものにすごく敏感である
ことは変わらない。その国の文化を理解する上で、歴史的な側面からのアプローチも大事ではあるが、
それよりもモンゴルの今を生きる我々と同年代の学生と話したりすることによるほうがより現実的な文
化を理解出来るのではないだろうか。その国の経済状況や生活レベルを知る上で一番良い方法は結
局のところ大学生聞くのが一番だと個人的には思う。そういった考えから、交流内容に関しては出来る
かぎり対話を重視し、尚かつお互いの文化や価値観、生活に関する理解を深めるプログラムを計画し
た。また、相手が日本語学科である事も考慮して日本語中心による交流を心がけた、まだ新学期が始
まって間もなく、休み明けということもあり、学生側に取っては日本語の理解にやや苦しむシーンもあっ
たが、適宜日本語学科の先生がフォローをいれてくれて場を保つ事ができた。日本語学科の授業時に
学生と会話出来る時間があったのでいくつか質問してみたところ、今お金があれば何が一番ほしいか。
の問いに対して、出て来た返答は車やパソコンなどといった日本とほぼかわらない回答が出て来た。
昨年と比較すると格段に生活レベルが向上していることが伺え、モンゴルの経済成長の早さを実感し
た。ちなみに昨年度は CD プレーヤーや携帯などであった。
交流には様々な形態があると思うが、今回は完全に進行を日本側がおこない、学生側は受け身に
なっていた事が気になった。こういった交流の理想は目的にもよるが、もっとお互いが協力しあってもい
いのではないかと感じた。オルホン大学とのパイプは MJED センターであり、こちら側の企画を提示し
大学側はそれに合わせるかたちとなった。相互理解を目的に掲げるならば、両者でどういった事をする
かもっと事前に話し合う必要があったのではないかと思う。交流プログラムの質を高める為には、基本
的な事ではあるが実施前に相手側との連絡を密にとる必要があると感じた。来年度にむけて、いくつ
か課題を提示するとしたら、上記のような点と、今回できた新たな大学とのパイプを活かし、よりモンゴ
ルに関して幅広く理解出来るプログラムの考案を期待したい。例えば一人暮らしの家にホームステイし
50
Youth Scout Group Pax IV Hyper
に行っても面白いかもしれない。
51
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
ⅵ)ハイアドベンチャー系活動
ゲルステイプログラム
・活動日
9 月 10 日(土),11 日(日)
・活動場所
テレルジ
・最終目標
モンゴル国での日常生活を知ることで、この国の問題点、良い点を見つける。
異文化交流をはかることで国際理解へつなげる。
・目的
モンゴル国の日常生活を体験し、モンゴル国の習慣、文化に触れ、国の理解をする。
日本の文化を知ってもらう。
・評価基準
モンゴルの文化を知ることが出来たか。
日本の文化を知ってもらうことが出来たか。
・資材
ポラロイドカメラ、カメラフィルム、日本のおもちゃ(お土産)、トイレットペーパー、水、ゴ
ミ袋、みそ、おふ、コッフェル、おたま、布団一式
・タイムテーブル:1日目
時間
52
プログラム内容
詳細
9:00
起床
9:30
朝食
10:40
朝礼
11:20
アパート出発
11:35
昼食
12:10
出発
13:10
休憩
13:20
出発
13:50
観光;テレルジ国立公園
14:30
出発
14:40
観光;テレルジ;恐竜
恐竜の模型が設置されている
15:40
ゲル到着
ゲル周辺散歩
16:35
乗馬体験
18:25
夕食
モンゴル料理を堪能。馬乳酒も
18:45
休憩
生憎の雨の為ゲル内待機
19:40
夕食その2
羊肉と野菜のスープ
20:20
就寝準備
22:00
消灯
テレルジにある高さ15m の大きな亀石。首の辺り
まで登る事が出来る。
寒くなる前に就寝
Youth Scout Group Pax IV Hyper
2日目
時間
プログラム内容
備考
10:00
起床
4時頃寒くて目が覚め、暖炉に木を焼べる
10:20
朝食
羊肉入りスープスパゲッティー
11:30
フン掃除&ゲル内片付け
12:15
薪拾い
13:45
日本文化の紹介
14:20
昼食
14:45
休憩
15:40
ゲル出発
16:50
アパート到着
馬糞掃除、ゲル内片付け、薪拾いの3つの班に分
かれお手伝い
現地の子供と馬車でゲルから15分程のところへ薪
拾い。
みそ汁を御馳走、現地の子と日本のおもちゃで遊
ぶ
モンゴル料理ホーショールを食べる
実施内容
□ ゲルについて
遊牧民族の伝統的な移動式住居。ゲルは組立式の細い棒の骨組みで天井を作り、屋根と周囲をフェ
ルトで覆う簡単な住居。 中央には、煮炊きする暖炉があり、その周りにテーブルやベッドなど家具、調
度品が置いてあり、衣・食・住が一度 にできるきわめて簡単で便利な住居。夏は涼しく、冬は暖かい快
適な住まい。
MJED が用意した車でテレルジにあるゲルまで連れて行っていただいた。
途中、観光地で有名な高さ15m ある亀石に連れて行ってくれ、全員で登
った。恐竜の模型を横目で見て、それから草原のなかを走り、いくつもの
丘を越えてゲルに到着。
到着後ゲル周辺を各自散歩し、大自然を満喫。その後、乗馬。始めはド
ライバーのお兄さんが手綱を持ってゲルの周りを一周する程度であった
が、一人で馬に乗れるクルーも出てきた。雨が降り始め、気温も下がり、
外も暗くなり17:30にはゲルの中に入る。ゲルの作りはかなりしっかりしている。中には暖炉があるの
で温かい。夕食はパンとソーセージのサンドウィッチを食べて一休みした後、2度目の夕食。羊肉と野
菜のスープ。日本人の味に合わせてあるのかおいしいものだった。
長時間の移動で疲れもあった為、早々に就寝となる。寝ている間暖炉は消す。そのため、朝の冷え込
みに耐えきれず早朝に起きて暖炉をつけた。
10時に起床とかなり遅めのスタート。朝食をいただいた後、ゲル内の掃除、動物の糞の処理、薪とり
の3班に分かれ仕事を行う。その後家長やその家族にみそ汁を振る舞い、持ってきた日本のおもちゃ
53
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
(けん玉やコマ、だるま落とし)で現地の子供と遊ぶ。最後ポラロイドで記念写真を撮り、おもちゃととも
にプレゼントした。
内容分析
評価シートで「モンゴルの文化に親しむ事が出来たとか」いう項目に90%がよく出来たと答え、10%
が出来た。という結果が出た。短い時間ではあったが、全員がモンゴルの文化に親しむ事が出来たと
感じたようだ。また、クルーの90%がゲルに住む家長や家族と積極的にコミュニケーションをとりにい
ったと答えていて、楽しい2日間を過ごす事が出来たのではないか。
しかし、「日本文化に親しんでもらえたか」という項目では90%が出来なかった、あまり出来なかった。
という結果が出た。日本文化の紹介といっても、みそ汁を作りご馳走する事と、子供と日本のおもちゃ
で少々遊んだだけだった為、このような結果になってしまったと思われる。また現地の子供が一人しか
いなかったことも要因としてあげられる。子供だけでなく大人とも一緒に何か出来るものも必要であった
と考えら、日本文化というより日本を紹介することも必要であったことも懸念される。
いくつか反省点はあるものの、生活という最も身近な文化に触れる事が出来たこのプログラムの収
穫は大きいものであったと思われる。
54
Youth Scout Group Pax IV Hyper
担当者評価
ウランバートルから1時間弱という距離にも関わらず風景、生活が全く異なり、ゲルでの一日はこれ
がモンゴルだ。と感じさせられるものばかりだった。
トイレは谷まで行き野で行うし、料理は暖炉に薪をくべ煮炊きし、朝起きるとゲルの周囲には家畜に囲
まれている。朝は牛から乳を搾り、薪をとりに行くのも馬車を利用して片道20分丘を下り、川を二本渡
る。倒木を斧で運べる大きさに切り馬車に載るだけ載せる。これらは彼らにとってはなんて事ない一日
だろうが、私たちから見たら新鮮なものばかりであり、全員がモンゴルの文化に親しみを感じ、モンゴル
という国を少しでも知る事が出来たのではないかと思う。
ゲル付近の谷はゴミが目につく。ゲルに向うまでの道のりでも草原にぽつん、ぽつんとゴミのかたまり
を見ることが出来る。ここまでゴミ収集車はこない。ゴミ捨て場までは車で1時間半ほどだという。意識
が高くないと都市までゴミを捨てに行こうとは思わないだろう。暖をとるため、食事をするため薪が必要
で、その薪もタダで手に入る。彼らには石油ストーブなんて必要ないのである。モンゴルの環境問題と
して過放牧やゴミの処理、木の伐採等が問題視される中でこのゲルでの生活はこれらの問題を違った
視点からも考えられるようになったのではないだろうか。一日でもいいので現地の生活をする事がその
国を知る一番の方法であると感じた。
55
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
シベリア鉄道プログラム
担当者:大塩喬介
・活動日
(往路)2005 年 8 月 25 日~9 月 3 日
(復路)9 月 19 日~9 月 29 日
・実施場所
ロシア連邦:ウラジオストク~イルクーツク~ナウシキ
モンゴル国:スフバートル~ウランバートル
・最終目標
チームとしての結束力を培う
・目的
片道に約 10 日かけて移動をすることで精神力の強化を狙う
すばらしい車窓を堪能することで心の平穏を養う
・評価基準
プログラム参加者の親密度
・資材
少年の心
実施内容
シベリア鉄道に乗りたいという好奇心に始まり、飛行機を使わずに国と国を移動したいというこだわ
りに至った。そのため、復路ロシア国内の移動で飛行機を利用した以外は、バス、フェリーそして列車
で移動をした。以下に各移動手段における事項を記す。
高速バス 利用区間:東京(東京都)⇔高岡(富山県)
2 人がけ 2 列シートの狭めのバス。隣に体格がいい人が座るとさらに狭くなる。
フェリー 利用区間:伏木(富山県)⇔ウラジオストク(ロシア)
全乗客数 300 名のうち日本人乗客数はわずか 10 名程度。ロシア人と積荷の車に囲まれ 2 泊 3 日を船
に揺られながら過ごす。4 人で 1 つのコンパートメントなので、木津スカウトは別の日本人乗客と同室す
る(往路)。下を見るとディープブルーの海。甲板に上がると 360 度がディープブルーの水平線。日の
出・日の入の景色は絶景。復路では出航時間が大幅に遅れる。
シベリア鉄道 利用区間: ウラジオストク(ロシア)⇒イルクーツク(ロシア)
4 人で 1 つのコンパートメントに乗り込む。木津スカウトは単身別のコンパートメントに乗り込む。英語は
ほとんど通じない。当初は狭いと感じていたコンパートメントだが、住めば都。3 日目の下車の際は自分
の寝床を恋しく思うようになっていた。食堂車はとてもうまかったが高かった。3 食で 1 人あたり 100 ドル
(1 ドル=113 円)。木津スカウトは 150 ドル(1 ドル=113 円)。
国際列車 利用区間: イルクーツク(ロシア)⇔ウランバートル(モンゴル)
国際列車だけあって英語は多少通じる。途中、ロシアとモンゴルの国境にあたるナウシキ(ロシア)とス
フバートル(モンゴル)では出入国手続きや税関検査、また車両の連結作業などがあり長時間停車す
る。メンバーに疲労感が見え始める。だが、復路においては往路で慣れたせいか長時間の停車もいつ
の間にか過ぎていた。車窓から見える景色、特に星空には圧倒された。
56
Youth Scout Group Pax IV Hyper
飛行機 利用区間: イルクーツク(ロシア)⇒ウラジオストク(ロシア)
3時間ほどの移動時間を短いと感じる。同時に飛行機という文明の利器のすごさを痛感させられる。そ
れだけ。
内容分析
まず、評価シートの集計結果で目を引くのは、“プログラムに参加したメンバーはプログラムを楽しむ
事が出来たか”という項目に全参加者が最高評価をつけたことであろう。実施内容の冒頭でも触れた
ように、このプログラムは参加者の好奇心や興味といった心情と密接であるので、このことからシベリ
ア鉄道プログラムは成功したものと考えられる。
低評価がついたものでは、“各メンバーが自分の装備や金銭の管理を正しく出来たか”と、“自分自身
のプログラムに対する姿勢はどれほどであったか”である。前者についてはロシアの物価についての
下調べが出来ていなかったという準備不足と、上にも書いた食堂車での予期しなかった多額の支払と
いうハプニングによるものと思われる。後者は、シベリア鉄道プログラムがハイアドベンチャー活動であ
り、好奇心や興味といったメンバーの心情と密接であるという性質から、目標および目的の設定やメン
バーの取り組み姿勢の評価において具体的な評価をすることは難しいことが理由として考えられる。
いずれにしても、クルーの目標・目的として掲げたものは十二分に達成できたと思う。参加したメンバー
全員が満足できた充実したプログラムだった。
57
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
担当者評価
今プログラムの準備事項は、各交通手段のチケット手配であったため、手配会社と折衝をしなかった
者には実質的な準備というものはなかった。しかし、各メンバーはこのプログラムに対する関心が高か
ったため、関連書籍やインターネットサイトでの情報収集を積極的に行っていた。協力者である山口氏
にお話を伺ったときも、参席者の多さはメンバーの関心の高さを表したものであったと思う。
プログラム実施中は時間に追われる場面が多かったように思われる。しかし、これは列車時刻やフェリ
ー時刻の変動という、我々には回避することができない事態であった。そしてそのような場面でも、メン
バーはパニックに陥ることなく臨機応変に協力をして行動をすることができた。この点は大いに評価し
たい。また、各自がこのプログラムを観光ではなくプロジェクトの一部であるという意識が高く、夜のク
ルーミーティング実施や、移動時の制服着用を欠かすことはなかった。この意識の高さは、モンゴルに
到着したときにほどよい緊張感を生むことができた。到着して早々の MJED センターともミーティングが
円滑に進んだのは、このことが一因していたはずである。
全体分析と担当者評価を通して、シベリア鉄道プログラムは参加したメンバーとクルーの両方にとっ
て意義のあるものになっただろう。ただの移動ではなく、プログラム化したことでよい結果になった。参
加することができてとても満足している。
58
Youth Scout Group Pax IV Hyper
7.活動日程詳細
8月26日(金)
時間
場所
項目
詳細
富山県高岡市到着(JR 高岡
6:50
駅)
朝食(駅構内のマクドナル
7:30
ド)
11:55
高岡駅出発、伏木港へ
12:10
伏木港到着、乗船
14:33
富山県高岡市
18:00
船
18:30
21:00
23:00
(16:33) 出国審査
(20:00) 出港
ルーシー号
(20:30) 船内にて夕食
(23:00) ミーティング(明日
の日程の確認等)
(1:00)
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
いよいよスタート さらば東京
59
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
8月27日(土)
時間
場所
項目
8:30
起床
9:00
朝食
10:00
部屋へ戻る
14:00
昼食
14:50
船内にてミーティング
17:00
ルーシー号内
プログラム内容の確認、見
直し
夕食
18:00
船内散策
20:00
部屋へ
21:30
ミーティングの続き
23:00
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
船酔いなんて文字は俺の辞書にはないぜ
60
詳細
ウラジオストクまでのタスク
確認等
Youth Scout Group Pax IV Hyper
8月28日(日)
時間
場所
9:00
項目
ウラジオストク港到着
12:00
下船
12:36
ロシア入国
ウラジオストク港からホテル
12:55
へ
13:00
ガバニホテル着
ウラジオストク市内へバスで
19:00
19:15
移動
ウラジオストク港
夕食
及びその近郊
19:30
詳細
有名と言われるハンバーガ
ーショップで
二班に別れウラジオストク市
内散策
21:05
レーニン像前で集合
21:15
買い出し
21:45
ホテル着
22:00
ホテル内自由行動
23:30
ミーティング
24:00
各自就寝及びミーティング
今日の反省、感想等
体調不良者
特になし
評価・反省
反省・ハンバーガーがそんなにうまくなかった。団体行動をしっかりとりましょう。スパシーバ。
61
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
8月29日(月)
時間
場所
項目
10:00
起床と同時に朝食へ
12:30
チェックアウト
14:00
ウラジオストク港近郊
ホテル出発
14:11
ウラジオストク駅着
15:00
二班に分かれ買い出し
19:00
駅待合室集合
19:30
プラットホームへ移動
19:50
シベリア鉄道乗車
20:11
ウラジオストク出発
21:00
ウズリースク駅で休憩
23:30
25:30
鉄道
ミーティング(今日の感想、
反省など)
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
てーててーてーててーててー てーてー 世界の車窓から
62
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
8月30日(火)
時間
場所
項目
13:30
起床
14:30
食堂車へ移動、昼食
15:00
鉄道
コンパートメントへ
16:00
自由行動
18:00
夕食
23:00
25:30
詳細
ミーティング(今日の感想、
反省など)
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
トンネルを抜けても 電車の中でした
63
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
8月31日(水)
時間
場所
項目
13:30
起床
14:30
食堂車へ移動、昼食
15:00
鉄道
コンパートメントへ
16:00
自由行動
18:00
夕食
23:00
25:30
詳細
ミーティング(今日の感想、
反省など)
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
50 時間経過。山手線 50 周乗ったらどうなるでしょうか。もといた西日暮里に帰ってきます。
64
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月1日(木)
時間
場所
14:00
14:30
項目
詳細
起床
ヒロクスキーかペトロクスキ
鉄道
15:00
ー駅にて休憩
昼食、食堂車へ
シベリア鉄道下車、イルクー
16:35
ツク到着
16:50
買い出し,軽食
イルクーツク駅
17:00
国際列車乗り場へ移動
17:11
国際列車乗車、出発
21:00
23:00
国際列車
24:00
夕食
ミーティング(今日の反省等)
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
お乗換えください なんて言われません。
65
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月2日(金)
時間
場所
12:00
起床
14:00
車内にてロシア出国手続き
パスポート返還
17:00
18:30
鉄道
ロシア出国
モンゴル入国審査
19:17
モンゴル入国
22:00
夕食
23:00
24:00
体調不良者
特になし
評価・反省
電車寝過ごす奴の気が知れないね
66
項目
ミーティング(今日の反省
等)
就寝
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月3日(土)
時間
場所
項目
6;50
ウランバートル駅
シベリア組駅到着
8:00
オギー氏の事務所
移動
10:45
アパート
アパート視察
11:00
オギー氏の事務所
MJED とミーティング
12:00
昼食
13:15
13:55
詳細
MJED センター所属オギー氏
ウルジー氏と顔合わせ
アパート視察
アパート
18:50
19:25
19:35
20:10
ボヤントオハー空港
レストランサバンナ
22:00
23:00
後発組と合流
5名+5名
計10名
到着報告・セレモニー
夕食
アパート着
アパート
リーダー会議
23:30
全体会議
25:00
消灯
体調不良者
山本(監禁)
評価・反省
ついに往路制覇。感動のクルーとの再会。切り替えが重要である。
67
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月4日(日)
時間
場所
項目
7:00
起床
7:30
朝礼
アパート
8:00
朝食
9:00
株購入検討
9:30
自由時間
11:00
出発
11:30
詳細
昼食
ベルリンバーガー
12:25
出発
12:30
ノミンデパート
両替
13:00
モンゴル連盟本部
モンゴル連盟着
13:30
ウェルカムミーティング
14:10
移動
会議場
14:20
会議場着
14:55
会議場前
モンゴルスカウトと対面
アイスブレイキングゲーム
15:50
休憩
会議場
16:00
ミーティング
今回の派遣、石鹸プログラ
ムの件
17:00
17:30
終了
サイザン・ドルゴイの丘展望台
ザイザン・ドルゴイの丘
19:00
夕食
21:30
アパート着
22:00
アパート
リーダーミーティング
22:30
全体ミーティング
24:00
消灯
体調不良者
山本(監禁)
評価・反省
モ連との関係構築はうまくいった。財産トルゴイでした。
68
観光
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月5日(月)
時間
場所
項目
9:30
アパート
出発
10:00
到着
10:05
3年生の授業に参加
詳細
3年生はかなり日本語が話せ
た
11:00
オルホン大学
1年生の授業に参加
12:00
学長との会談
12:45
昼食
13:40
学生と交流
15:00
休憩
15:10
天狗のお面作成
16:30
終了
16:50
ザハ
ザハ
17:05
ノミンデパート
ノミンデパートで買い物
17:40
新世紀飯店
夕食
19:15
19:45
20:30
1年生はあまり話せなかった
思っていたよりおいしかった
4グループに分かれての作業
アパート着
アパート
リーダーミーティング
全体ミーティング
消灯
体調不良者
大塩(熱)
評価・反省
オルホンの学生たちは皆日本語が上手でした。日本人のあの人よりも。
69
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月6日(火)
時間
場所
8:20
8:40
項目
起床
アパート
朝食
9:00
朝礼
9:10
出発
9:40
モンゴル連盟到着
10:10
石鹸ミーティング開始
10:50
モンゴル連盟
休憩
11:00
再開
12:30
終了
14:00
ウランバートル市内
昼食
15:20
ネットカフェ、眼鏡屋、薬局
17:00
アパート着
18:30
夕食
20:00
20:30
詳細
アパート
リーダーミーティング
全体ミーティング
就寝
体調不良者
大塩(熱)
評価・反省
石鹸のミーティング。9日の良い準備となったと同時に現地でのミーティングの効果も改めて知った。
70
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月7日(水)
時間
場所
8:00
8:30
詳細
起床
アパート
朝食
出発
9:30
10:00
項目
モンゴル連盟本部
10:40
モンゴル連盟着
ごみ集積場着
調査地
かなり臭く、モンスカのごみ
に対するイメージが垣間見え
た。
11:20
ゲル着
ごみ集積場の傍なので景観
が悪い
12:00
ドント川着
12:50
昼食
14:00
ガンダン寺
ガンダン寺着
河と間違えていた
クルーで単独行動を起こす
人が何人かいた。
15:00
15:05
モンゴル連盟着
モンゴル連盟本部
ごみマップ作成
モンスカと協力して作成。こ
のときは完成せず。
17:00
アパート着
17:15
ガンティグマさんと話し合い
18:30
アパート
風力発電について話した。
夕食
20:00
リーダーミーティング
21:00
全体ミーティング
24:00
消灯
体調不良者
大塩(熱)
評価・反省
ゴミ問題は深刻であった。マップ作成は後で形にすることになったが、この日に完成させておきたか
った。
71
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月8日(木)
時間
場所
8:00
アパート
8:40
朝礼
朝食
9:30
出発
9:50
モンゴル証券取引所着
10:10
ウランバートル市内
10:35
11:50
11:50
12:55
13:20
市内観光
ボグドハーン宮殿見学
モンゴル証券取引所
ウランバートル市内
株購入開始
終了
昼食
解散
14:20
アパート着
アパート
14:30
リーダーミーティング
15:00
全体ミーティング
18:00
各自作業
ウランバートル市内
22:00
23:00
アパート
体調不良者
大塩、山中(熱・下痢)
横澤、山本(熱)
評価・反省
結婚式は是非ホテルモンゴリアで
モンゴルスカウトと交流
モンゴル証券取引所
14:00
19:00
詳細
起床
8:30
72
項目
夕食
アパート着
就寝
新世紀飯店
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月9日(金)
時間
場所
8:30
項目
詳細
起床
アパート
8:45
9:45
朝食
朝礼
10:05
希望の架け橋地内
11:00
14:40
ウランバートル市内
15:40
希望の架け橋到着
石鹸プロ開始
昼食
ワークショップ
オルホン大学の学生と
帰宅
ウランバートル市内、アパート
18:25
19:10
20:20
全体ミーティング
ウランバートル市内
出発
レストラン着
モンゴルスカウトと
夕食終了
22:20
22:50
自由時間
アパート
帰宅
体調不良者
特になし
評価・反省
一同が希望の架け橋に集まった。クルーの連携はなかなか良かった。団体同士のつながりを継続した
い。
73
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月10日(土)
時間
場所
9:00
9:30
10:40
アパート
朝食
朝礼
アパート出発
ベルリンバーガー
昼食
12:10
出発
13:10
休憩
13:20
出発
13:50
テレルジ
亀石
14:30
出発
14:40
恐竜発見
15:40
ゲル到着
16:35
乗馬体験
18:25
夕食
18:45
19:40
詳細
起床
11:20
11:35
項目
ゲル周辺
岩の上まで上る
休憩
夕食その2
20:20
就寝準備
22:00
消灯
体調不良者
特になし
評価・反省
モンゴルを体験。クルーにとっては目に優しい緑が調度良い息抜きになった。
74
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月11日(日)
時間
場所
項目
10:00
起床
10:20
朝食
11:30
フン掃除&ゲル内片付け
12:15
ゲル周辺
薪拾い
13:45
みそ汁作り
14:20
昼食
14:45
休憩
15:40
ゲル出発
16:50
アパート到着
アパート、ウランバートル市
18:30
18:45
内
アパート出発
夕食
20:15
アパート到着
21:00
リーダーミーティング
21:30
詳細
アパート
22:00
全体ミーティング
消灯
体調不良者
菊井、陰山、横澤、森田(熱)
評価・反省
ヤギが1匹・・・・、ヤギが2匹・・・・・、ヤギが3匹、4匹5匹6匹789101112131415161718わー
75
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月12日(月)
時間
場所
7:00
7:30
項目
起床
アパート
朝礼
8:30
朝食
9:45
出発
10:15
科学技術大学到着
12:00
昼食
13:00
ウランバートル市内
ノミンデパート集合
14:40
ナラントールザハ
16:20
証券取引場
17:00
アパート
17:40
18:30
アパート出発
レストラン
19:30
20:00
アパート到着
夕食
アパート到着
アパート
リーダーミーティング
20:30
全体ミーティング
22:00
就寝
体調不良者
菊井、陰山、横澤、森田(熱) 嶋崎(下痢)
評価・反省
体調不良を訴える者が多発。自己管理の甘さが目立った。
76
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月13日(火)
時間
場所
7:00
7:30
項目
起床
アパート
朝礼
8:00
朝食
9:30
出発
9:50
モビコム着
10:10
社内に入る
10:20
モビコム
会社紹介を受ける
11:10
質問タイム
12:00
終了・出発
12:40
MCSカシミヤ工場
MCS着
12:50
MCS出発
13:05
昼食
14:10
アパート
14:25
15:25
ウランバートル市内
アパート
MCSカシミヤ工場
22:00
23:00
MCS着
終了
韓国料理屋
20:20
21:30
アパート着
アパート出発
18:30
18:50
マルチン着
買出し
17:00
17:15
アパート着
科学技術大学着
16:05
16:20
詳細
夕食
アパート着
アパート
リーダーミーティング
全体ミーティング
就寝
体調不良者
菊井、横澤(熱) 嶋崎(下痢) 佐藤(体調不良のため薬を服用)
評価・反省
ためになる話を聞くことができた。もっと勉強しないといかんね。
77
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月14日(水)
時間
場所
5:30
6:00
項目
起床
アパート
朝礼
6:30
朝食
7:40
モンゴルスカウトと合流
8:05
出発
12:45
移動
モンゴル中部
15:00
16:35
休憩
村に立ち寄る
村の小学生の歓迎を受ける
出発
ツーリストゲル
昼食
17:20
出発
20:10
療養所到着
21:00
全体ミーティング
療養所
21:30
歓迎パーティー
22:00
夕食
22:35
夜の集い
体調不良者
佐藤、嶋崎(体調不良のため薬を服用)
評価・反省
とうもろこしと花と風と藤原とディーゼル
モンスカへ発電機建設のレク
チャー
消灯
78
アパート下
出発
13:05
14:05
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月15日(木)
時間
場所
項目
7:00
起床
7:30
朝礼
8:00
朝食
9:00
作業・交流開始
11:40
療養所
詳細
2班に分かれて作業
交代
13:10
昼食
16:30
完成
17:00
らくだ乗り・砂丘のぼり
20:10
夕食
21:30
お別れパーティー
各自
消灯
体調不良者
特になし
評価・反省
ラクダって間抜けな顔をしているけど、駱駝って漢字で書くと超強そうだね。
79
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月16日(金)
時間
場所
6:00
6:50
項目
起床
療養所
朝食
7:20
荷物積み込み
7:45
出発
10:30
観光地
10:45
14:40
23:30
観光
出発
モンゴル国中部
15:35
21:40
詳細
昼食
出発
モンゴル国中部
雪にはまる
消灯
体調不良者
佐藤(体温低下)
評価・反省
ビバーク。日本にいた花岡アドバイザーや、藤木氏に心配をかけてしまった。こういうことも時期からは
想定すると良い。
80
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月17日(土)
時間
場所
7:30
9:05
項目
起床
モンゴル国中部
出発
ガス欠
11:30
13:45
ウランバートル市内
昼食
15:00
アパート
アパート着
24:00
空港到着
25:20
離陸
アパート
想定より出発日が一日はやか
った
ボヤント・オハー空港
25:40
詳細
5名
到着・就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
なんとフライトが、クルーが思っていた日より1日早かった。最大の反省事項だろう。
マイケルからこのことについてのコメントをいただいていましたが、大したこと言ってなかったので割愛。
81
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月18日(日)
時間
場所
項目
9:00
起床
9:05
朝食
アパート
9:30
16:00
MTG 準備
出発
11:40
11:30
作業
詳細
ウランバートル市内
ミーティング開始
ミーティング終了
16:30
ナラントールザハ
到着
18:00
アパート
アパート到着
19:00
ウランバートル市内
夕食
21:00
22:00
アパート
仏教会館にて
買い物
モンゴルスカウトと一緒に
アパート到着
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
最後の締めとなるミーティング。今までの反省と今後の展望を明確にする意味でとても有意義なミーテ
ィングとなった。
82
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月19日(月)
時間
場所
8:00
8:20
10:30
アパート
朝食
出発
ボヤント・オハー空港
12:00
13:00
到着
離陸
美容院到着
ウランバートル市内
美容院到着
15:00
アパート出発
16:00
ノミンデパート
17:00
ウランバートル駅
19:00
21:30
2名
嶋崎を送る
ネットカフェ
14:00
16:30
詳細
起床
9:00
9:40
項目
嶋崎ピックアップ
買い物、夕食
駅到着
別れ・出発
4名
食事
国際列車
22:00
ミーティング
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
本当にモンゴルスカウトとは仲良くなれました。最後見送りにきてくれたときは涙が止まりませんでし
た。ありがとうモンゴルプロジェクト2005。
83
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月20日(火)
時間
場所
9:00
項目
起床
10:00
出国審査(スフバートル駅)
11:54
モンゴル出国
12:34
国際列車
ロシア入国審査
14:00
ホーショールを食べる
16:20
入国審査完了
21:00
車内にて夕食
23:00
就寝
体調不良者
なし
評価・反省
この列車のマイペースさには慣れました。急いでる奴はバム鉄道でいけ。
84
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月21日(水)
時間
場所
7:00
国際列車
8:00
イルクーツク駅
イルクーツク着、ホテルへ
8:37
ホテルバイカル
ホテル着、チェックイン
14:00
イルクーツク
16:30
17:00
23:00
項目
詳細
起床
イルクーツク散策へ
ホテル着
ホテルバイカル
夕食
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
クレストヴォズドヴィジェンスカヤ教会は名前負けしていたかと問われれば、そうでもない。
85
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月22日(木)
時間
9:00
場所
ホテルバイカル
9:20
14:00
17:00
20:00
23:00
起床
朝食
イルクーツク
ホテルバイカル
体調不良者
特になし
評価・反省
いちいち美しいないろんなものがこの国は
86
項目
イルクーツク散策
夕食
ホテル着
就寝
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月23日(金)
時間
場所
項目
7:00
起床
7:30
朝食
8:00
ホテルバイカル
長距離バス停留所へ
8:13
バス乗車、バイカル湖へ
9:44
バイカル湖着、散策へ
13:00
バイカル湖
16:40
18:33
詳細
昼食
帰りのバスへ乗車
ホテル
ホテル着
19:00
夕食
23:00
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
琵琶湖の50倍だってさ
87
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月24日(土)
時間
場所
6:50
7:30
起床
ホテル
8:30
イルクーツク空港発
ウラジオストク
ホテル
17:00
ウラジオストク
18:00
23:00
体調不良者
評価・反省
88
ウラジオストク空港着 ホテ
ルへ
14:00
20:00
朝食
空港へ
10:00
13:00
項目
ホテル着
ウラジオ散策
夕食
ホテル
ホテル着
就寝
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月25日(日)
時間
11:00
場所
ホテルエクヴァートル
12:30
14:00
23:00
詳細
起床
昼食
ウラジオストク
18:00
19:00
項目
ウラジオストク散策
夕食
ホテルエクヴァートル
ホテル着
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
裏塩祭り
89
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月26日(月)
時間
9:00
場所
ホテルエクヴァートル
項目
起床
10:30
チェックアウト→港へ
11:00
港着
14:00
16:30
ウラジオストク港
昼食
税関審査
17:00
出国審査
18:02
乗船
19:00
20:00
23:00
船内
船内にて夕食
出港
就寝
体調不良者
評価・反省
ロシアともお別れ。行きと同じ船に乗りこむ。RUS。ひろしと共に日本へ。
90
詳細
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月27日(火)
時間
場所
9:00
詳細
起床、朝食へ
13:00
14:00
項目
昼食
船内
船内散策
19:00
夕食
24:00
就寝
体調不良者
特になし
評価・反省
ひょうたん島はどーこへゆーくー僕らを乗せてどーこーへーゆーくー
91
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
9月28日(水)
時間
場所
8:00
10:00
項目
起床
船内
税関審査
10:12
帰国審査
11:16
日本に帰国
12:14
詳細
伏木港
12:30
伏木港着
タクシーで高岡駅へ
13:00
高岡
万葉線を使い高岡市内散策
23:00
バス
東京行き夜行バス乗車
体調不良者
特になし
評価・反省
ズートルビ33日ぶりに来日。リンゴの大幅イメージチェンジに一同動揺を隠しきれない。
92
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9月29日(木)
時間
場所
5:45
バス
6:30
東京駅
8:30
項目
詳細
東京駅着(中央郵便局前)
メンバーと合流
解散
体調不良者
特になし
評価・反省
ついたなり
93
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
8.クルー業務
クルーリーダー:横澤樹一朗
派遣前:クルー業務の把握
プログラム業務の把握
MTG の取りまとめ
外部団体との連絡(一部に限り)
派遣中:クルー業務の把握
プログラム業務の把握
MTG の取りまとめ
外部団体との連絡(一部の限り)
派遣後:クルー業務の把握
プログラム業務の把握
MTG の取りまとめ
報告会の取りまとめ
評価・反省:
総括として記載。
94
Youth Scout Group Pax IV Hyper
クルー業務担当サブリーダー:陰山
雄平
派遣前:ミーティングの開催及び会場の確保等
各クルー業務の進捗状況の確認、ガントチャートの作成
派遣中:朝礼の進行、各クルー業務の確認
派遣後:クルー業務の確認
評価・反省
個人的に、自分達で作り上げていく派遣というものが初めてであり、クルー業務サブリーダーという役
務に就いた当初は何をすればいいのか分からずとても不安であった。
クルー業務サブリーダーの仕事は主に各クルー業務の管理、調整である。ガントチャート等を作成し
各業務の期限を把握するようにしていたが、一つの業務が遅れてしまうとなし崩し的に全てに影響がで
てしまい結果として実施要綱作成も遅れてしまった。これは自分自身が各クルー業務について把握し
切れておらず、本来ならば自分が仕事の手助けをしなければならないところで何も行わなかったことが
要因かと思う。今振り返って考えてみると、「把握していればよい」という原則に甘え、自分自身は何も
行うことがなかった気がする。
今回の派遣には海外派遣を数回経験している者からボーイスカウト未経験者までさまざまな背景を
持つ参加者が集まった。この中で経験や回数から各人にクルー業務を処理する能力の差があるのは
当たり前であり、それを補完するのも自分の仕事であった。しかし十分な手助けをすることができず、
やはり全ての業務の進行に影響がでてしまった。
これらの反省を踏まえ、クルー業務サブリーダーの仕事はクルー業務の調整だけでなく、クルー業務
を一つにまとめ、クルーとしての力を最大限発揮させるようにすることにあると考える。
クルー業務は生活関係、つまり自分たちのことについての仕事が多い。派遣のメインはプログラムの
実施でありクルー業務ではない。力のベクトルをプログラム関係へ向けるためにも、クルー業務は円滑
に行わなければならない。
来年度のクルー業務サブリーダーには、その事を是非頭に入れて、仕事に当たってもらいたいと思
う。
95
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
プログラム担当サブリーダー:木津雄生
派遣前:各プログラムの総括
プログラム計画の進捗状況の確認、コーディネーターの補佐
派遣中:プログラム実施、全体MTG進行
派遣後:報告書プログラムコンテンツのまとめ役、派遣後も続くプログラムの総括
評価・反省
9 つのプログラムすべてを総括しなければならない立場にあったが、担当者、動いている人間に任せ
きりで全体を総括しているとはいえなかった。
進行状況確認は行ったが、クルーのうち大塩や山本などプログラムの進行度合いに危機感を覚え
たクルーが積極的に動いてくれたおかげでなんとか進んでいる状況だった。
もっとガツガツ食いついて把握しようとしなければ全体は見えてこないようだ。報告を待ってそれに対
しアクションを起こすやり方は、報告しなかったときのペナルティが無い組織体制では通用しないことが
あらためてわかった。わかっていたつもりで、積極的に連絡を取って把握するように努めようとしたが、
考えはあっても行動がついてこない。焦りばかり感じる結果になってしまった。
すべてのコーディネーターと少しでも会話を多くして論議することがプログラムをうまく進める方法なの
かもしれない。
誰が今何をし、どんなタスクを抱えているのか1つ1つ把握することが理想だが、1 人で実現すること
はとてもむつかしいので、プログラムごとにそれを把握できるようコーディネーターと連携することがで
きたならば、今回のような失敗をせずにすむだろう。
プログラム担当サブリーダーとして何をすべきか、何をクルーにしてもらうべきか今から再度考えて続
いてゆくプログラムにあたりたい。
96
Youth Scout Group Pax IV Hyper
渉外:山本哲平
派遣前:MJED センターとのコンタクト、MTG 主導
モンゴル連盟 Adiyabold 氏とのコンタクト、
航空券の手配、パスポートの管理、ビザ取得
派遣中:MJED センターとのコンタクト、MTG 主導
モンゴル連盟・スカウトへの電話連絡、風力発電関係の団体への電話連絡
派遣後:MJED センターとのコンタクト、MTG 主導
モンゴル連盟へのコンタクト
評価・反省
外部団体とのコンタクト、航空券の取得。こんなことやれば渉外は務まるなと安易に考えていた私だ
が、これらの仕事は予想以上に神経をすり減らすような仕事だった。まず航空券だが、しくじれば皆が
飛行機に乗れないことを考えると多少のプレッシャーを感じた。結果的に異例ともいえるスケジュール
のばらつき加減に即した航空券の取得に成功したが、皆の予定をもっと迅速に知っておけばもう少し
安いチケットがとれたかもしれなかったという反省要素がある。外部団体とのコンタクトは、主に MJED
センターと、モンゴル連盟の二本柱に向けておこなった。MJED センターに対しては今回のプログラム
ではこちらからの要求事項が多かったが、MTG を何回かおこない、こちら側の意思をしっかり伝えたつ
もりであった。しかしながら、MJED 日本側とモンゴル側のずれ、そして出発前の私の詰めが甘かったこ
とを認めなければならない。それによってこちらが伝えたかったことがモンゴル側に伝わっていないとい
ったプロジェクト運営にかかわるようなミスがあった。今後このようなことを防ぐためには、相手側に直
接の確認を取る事が最善であろう。
現地では渉外業務の中心として他団体との電話連絡という仕事があった。今回のプロジェクトはとに
かく他団体が多かった。そして様々な場面で行動を共にするため、緊密な連絡が必要不可欠であった
のだ。風力関係の方々や、モンゴルスカウトの中には英語が達者な方もいたため、英語で互いに意思
を伝えることができ潤滑なプログラムの実行に貢献できたと考えている。アパートの電話着信音が鳴る
度飛び起きたためノイローゼ寸前であったが今となればあの中国語を交えた着信音もいい思い出であ
る。
今回の派遣は私にとって初めての派遣でありわからないことだらけであった。そう言って自分の仕事
を疎かにしたことはなかったが、シベリア鉄道プログラムでは大塩先輩に、そしてモンゴル連盟への連
絡では花岡アドバイザーにサポートして頂き非常に助かった。その他の場面でもいろいろな人から助
言を頂きとても感謝している。そしてプログラムを通してわからない事はわかる人に聞くという実はごく
当たり前のことが大切だということを実感した。壁に当たった時自分で解決しようと努めることは当然の
ことだが、そこできついと感じたときはあきらめずに冷静に解決策を見出すような姿勢を心がける。派
遣を終えたことにより気づけた重要な点であると思う。
97
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
会計:加藤
洋平
派遣前:会計ルール設定、参加費設定、参加費徴収、資金管理
各所支払い、助成金調査、予算書作成、金銭出納帳作成、領収書管理、通貨換金
派遣中:通貨換金、資金管理、各所支払い・交渉、食費設定、金銭出納帳更新、領収書管理
派遣後:通貨換金、参加費算出、参加費返金、助成金調査、各所支払い、金銭出納帳更新、
領収書管理、決算書作成
評価・反省
プロジェクト始動時の想像以上に今回の会計は大変だった。クルーの渡航方法、滞在期間がバラバ
ラだったことが最大の原因である。全ての支出に対しどの渡航パターンから捻出するかを考えることな
んて他の海外派遣にあっただろうか。渡航パターンが多いという今プロジェクトの特徴のしわ寄せが会
計に来た。現金を分散して持ち込む為に会計補佐を各渡航パターンごとに指名したのだが他の面でも
助かった。毎晩していた会計チェックも一人でやると大変だが会計補佐に手伝ってもらうことで作業が
短時間で終わった。分業が難しいから会計担当は一人と言われてきた(自分もそう思っていた)がメイ
ンとサブを確実に設定すれば複数でもいいのではないだろうか。
改善すべき点として以下が挙げられる。
生活と装備の購入品が同じ系統だった。事前にハッキリと分類させるべきだった。
購入報告が遅れ、詳細がわからない事が多かった。会計ルールを徹底すべきだった。
負担が大きかった。監査を含んだ補佐が必要だった。
キャンセルによる返金を考えていなかった。今後は会計ルールに組み込むべきだろう。
現地関係団体との金銭が関係する交渉がうまくいかなかった。事前により詳細な金額設定をするべき
だった。
通信費が予算をはるかに超えた。継続するならば現地でプリペイド式の携帯電話を買ったほうが良か
ったかもしれない。
飲料水
200Tg
1.5L ペットボトル、ザハにて購入
ジュース
730Tg
1.0L 紙パック、ザハにて購入
食費
2,000Tg
ファストフード
渡航前に参加費算出の為の
食費
2,500Tg
中華料理
あらゆる面からのワークシー
食費
4,000Tg
韓国料理
トを作成していた為にスムー
食費
5,000Tg
イタリア料理
ズな計算ができた事だろう。
タクシー
6,700Tg
アパート→空港
逆に良かったと思われるの
は毎晩、金銭出納帳を記入し
た為にミスが少なかった事、
今回、事情により宿泊がアパートであったがプロジェクトを行うにはホテルよりもアパートの方が生活し
やすかった。今後も宿泊はアパートにし、事前に現地と連絡を取っておけば宿泊費を70%は削減でき
ると思う。
数字に弱いながらもなんとかやってみることで勉強になった。途中のミスによって発生したズレがイ
ルクーツクのホテルで計算しなおして完璧に消えたときに会計のやりがいを感じた。
98
Youth Scout Group Pax IV Hyper
記録:菊井昌子、山中総一郎、齋藤歩
派遣前:事前ミーティングの議事録
企画書の取りまとめ
計画書の取りまとめ
実施要項の取りまとめ
撮影計画の作成
ミーティング等での写真撮影
派遣中:カメラ、ビデオの撮影
行動記録
全体ミーティングの議事録
デジカメデータの取りまとめ(記録サポーター)
派遣後:報告書の取りまとめ
写真データの取りまとめ
映像編集(記録サポーター)
評価反省
記録全体のスキルを見ると今回全員が派遣初挑戦のメンバーだったので、過去に派遣に参加したこ
とのあるメンバーに協力してもらいましたが、頼りっきりのところが多かったのでそこを改善すべき点で
あると思う。また、記録担当の中での連絡がうまく取れていなかったのでうまくことが進まないことが多
かったのでそこも改善する必要がある。このような反省点を踏まえて次回の派遣に続けたいと思う
99
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
生活:堅田恵・森田真由子
派遣前:
【予防接種】
モンゴル渡航にあたり指定された予防接種は特にないが、必要と思われるものに関しては接種の呼び
かけを行った。品不足、衛生面における安全性が懸念されるため、必ず事前に日本国内で接種を受け
るようにアナウンスした。主に接種すべきワクチンとしては、A 型肝炎・B 型肝炎・破傷風・狂犬病が上
げられた。それらの予防接種を受けられる施設は、国立国際医療センター(早稲田近郊、上記したワク
チンすべてが受けられる)や日本検疫協会など多数リストアップした。クルーは予防接種の接種経験な
どを考慮し、それぞれ各個人で接種を受け、生活のクルー担当者に報告した。
【保険の加入】
予防接種と同様、モンゴル渡航にあたり必要と思われるものを生活でリストアップし、クルーに加入を
促した。損保ジャパンと AIU の海外保険を、各クルーの派遣日数によって金額を示し加入の目安を設
けた。また、保険に加入した(すでに加入している)クルーは保険会社、契約期間、契約タイプ、補償内
容を生活まで報告するよう呼びかけた。
【非常食・各種医療品の購入】
渡航中の想定しうる緊急事態・体調不良を考慮し、事前に日本で非常食や薬を購入した。主な非常食
としては派遣人数分のインスタントラーメンやカロリーメイトなど。薬は風邪薬や解熱剤から整腸剤、き
ず薬などであった。
派遣中:
【非常食・医療品の管理】
プログラム中の事故・体調不良・その他の緊急事態に備え、人数分の非常食と救急箱をプログラムの
度に携帯した。また、ゴビ砂漠でのプログラムには砂ぼこり対策として紙マスク、薬を飲めるように水を
用意した。
【健康チェック表の管理】
クルーの体調管理のため、健康チェック表を配布し毎朝提出を呼びかけた。クルーは平熱・その日の
体温・睡眠時間・食欲・便通・疲労度・身体の調子などの項目に答え、生活のクルー担当者に提出し
た。
【体調不良者の管理・看病】
今回の派遣では、下痢・発熱を訴えるクルーが多くいた。それらのクルーの体温・食事・症状・投与した
薬の量と種類を生活で把握した。また、熱が高い・下痢がひどいなどの理由でプログラムに参加せず
部屋で休養をとるクルーと体調面における相談・休養をとるかどうかの判断を行った。
100
Youth Scout Group Pax IV Hyper
評価・反省
【派遣前】
・予防接種・保険
派遣までに全員分の保険加入・予防接種を把握すべきであったが、最後まで報告のなかったクルーも
いたため徹底できなかった。もう少し報告の徹底を呼びかけるべきであった。しかし、派遣日数が各人
によってかなり偏りがある今回の派遣で、それぞれが自分の希望する保険会社、プランに加入する方
法は良かった。渡航日数によって料金が変えられる損保ジャパンの海外保険はまさにこの派遣向きで
あったと言える。
・担当者間の相互連絡、タスクにおける姿勢
二人の間の連絡が密に取り合えなかったことがあげられると思う。スケジュールが合わない分仕事を
分担したが、お互いに把握できていない上に作業が遅かった。もっと積極的に連絡を取り合い、小さな
疑問も残さないようにするべきであった。生活のクルー業務のために大塩ゼネラルサポーターから頻
繁にアドバイスを頂いた。この場を借りてお礼を申し上げたい。
【体調不良者の把握状況】
5 日;大塩(熱)
6 日;大塩、山中、横澤、山本、木津、嶋崎(熱)
7 日;大塩(熱)
8 日;大塩、山中(熱,下痢)、横澤、山本(熱)
11 日;菊井、陰山、横澤、森田(熱)
12 日;菊井、陰山、横澤、堅田、森田(熱)、嶋崎(下痢)
13 日;菊井、横澤(熱)、嶋崎(下痢)、佐藤(体調不良のため薬を服用)
14 日;佐藤、嶋崎(体調不良のため薬を服用)
16 日;山本(体調不良のため薬を服用)
【派遣中・クルー業務全体に関して】
・非常食・医療品の管理
非常食・医療品の管理は責任を持って取り組めた。プログラム先での体調不良者への薬の投与やゴビ
砂漠からの帰路での立ち往生時の非常食(カロリーメイト)配布など、改めて非常食・医療品携帯の重
要性を感じた。しかし、全体装備の薬と個人装備の薬を混用してしまった。全体装備として医療品の不
足があったことは否めないので、用意する薬の種類・量については再度検討が必要である。
・健康チェック表
健康チェック表は毎朝回収を予定していたが、ほとんど徹底できなかった。前日の夜のミーティング時
101
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
にもっと提出を呼びかけるべきであった。また、チェック後に生活からクルーへの返却が滞る場合もあ
り、これも反省すべき点である。プログラムの準備や過密スケジュールなどのためチェック表の記入が
後回しになる場合が多かったことが考えられる。
回収徹底の為には、夜のミーティング後にチェック表記入の時間を5分ほどとり、全員に記入してもらう
などの改善策があると思う。
・体調不良者の増加と防寒対策
今回の派遣では体調不良者が多かった。下痢・発熱などの症状を訴え休む者も少なくなかった。その
原因としては、想像以上のモンゴルの寒さ、慣れないモンゴル料理で胃腸に大きな負担がかかったこ
と、プログラム準備のために予定していた休養日が思うように取れない過密スケジュール、また、慣れ
ない環境からくるストレスや疲労があげられる。モンゴルの寒さについてはある程度予測できていたが、
防寒対策が不十分なクルーもおり、現地で防寒着を買い足すものもいた。特にゲルステイや南ゴビで
の夜は厳しいものがあった。事前にモンゴルの気温・気候を調べた上で生活から防寒のよびかけを行
うべきであった。現地でその日の天気を知る術を知らないまま派遣に臨んだが、雪のせいで車中に一
泊する日などがあり、詳細な天気を知らずに野外で活動することの不便さを痛感した。その日の天気を
調べるのも生活のタスクのひとつであるので、事前準備をしておくべきだった。
・クルー業務を振り返って
全体として、生活担当以外のクルーに大変助けていただいた。派遣日程全てに参加できなかったとい
うこともあるが、もっと積極的に動くべきだったし、生活としての自覚・仕事の把握が足りなかった様に
思う。折角の健康チェック表を活用できなかったのも私達の意識が低かったことに原因があるだろう。
102
Youth Scout Group Pax IV Hyper
装備:佐藤円香、佐野祥平、嶋崎康真
事前活動:在庫確認
各クルー、プロジェクトから必要な装備を聞き、全体装備リストの作成
装備予算書作成、買い出し及び、備品手配、個人装備リスト作成
渡航中 :装備管理、水の管理、買い出し
必要装備の買い出し(生活系装備、プログラム必要資材)
日々の必要な装備の確認、用意、装備運搬分担
事後活動:借用した備品の返却
使用した装備の確認
余った備品の分配
次回に持ち越す装備の管理、リスト作成
評価・反省
装備の人間の派遣参加日程がバラバラだったため、仕事の分担が上手くいかず、現地で混乱を招く
事もあった。前もって各々の役割分担を決める必要があったと思われる。また「生活」と仕事がかぶる
点があり、そこの分担も必要であったと思われる。
全体装備の荷重を測らず、空港についてから重量オーバーということ基本的なミスを起こしてしまった。
装備としての重さのアナウンスをし、個装の重量を規制する、また先発隊に荷物を持たせるなどの対
策が必要であり、あらゆる想定を考え対策をする必要があった中、3人もいながらそこまで考えが至ら
なかった事が反省点である。
全体的に行動が遅かった為にこのような結果を招いてしまったと考えられ、装備全員が仕事内容を
把握し、何をすべきか話し合う必要があった。
持っていくべき装備としてろうそくまたは懐中電灯は個人装備として必要であった。というのも、モンゴ
ルでは停電が多発する。しばらくすればつくがそなえる事に問題はない。私たちがいる間にも2−3回停
電があり、懐中電灯を使用した。
現地の買い出しについて
現地で購入したものはプログラムで必要な装備と、生活としての装備、トイレットペーパーや水などで
ある。モンゴルの物価は日本の半分程度であり、大きなザハに行けばある程度のものは手に入るので、
到着後買い出しが可能であるのならば、現地での購入が良策と思われる。例えば今回持ち込んだもの
で現地で安価での購入が出来たものとして、シャンプー、石鹸、洗濯洗剤、カップ(インスタント)麺、そ
のた食料など。非常食はある程度日本で購入し、残りを現地で購入などしても良いと思われる。
103
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
装備リスト
全体装備
104
生活装備
品名
在庫
品名
在庫
薬用ウェットティッシュ
2箱
体温計
2
模造紙
15 枚
包帯
1
ホワイトボード
2
三角巾
1
ボード用ペン
4
イソジン
1
水性ペン(ポスカ)
1 セット
胃薬(太田胃酸)
1
油性ペン
10 本
正露丸
1
ガムテープ(布)
3つ
消毒液(マキロン)
1
セロテープ
1
ポアテープ
3
pp ロープ
1
軟膏(ドルマイシン)
1
トイレットペーパー
4
バンドエイド
1
ガムテープ(紙)
2
目薬
1つ
洗濯洗剤
10 袋
ガーゼ
15 枚
せっけん
2つ
メンソレータム
1
ボディソープ
1
栄養剤
1
ハンドソープ
1
綿棒
1箱
バインダー
3
冷えピタ
2 箱(24 枚)
緑茶
3つ
化膿止め薬
1箱
折り紙
114 枚
爪切り
1個
おもちゃ
25 個
味噌汁の素
20 袋
ポラノイドフィルム10枚
13 箱
湿布薬
3箱
裁縫セット
1 セット
マスク
20 枚
スティックシュガー
2
かゆみ止め
1個
コーヒー用ミルク
1
ジップロック
1箱
コーヒー
2
粉ぽかり
5箱
ふりかけ
3
非常食(カロリーメイト)
20 個
蚊取り線香 30 巻入
1
病人食(おかゆ)
30 個
ゴミ袋 70L×10 枚
1
インスタント麺
30 袋
サランラップ
1
解熱鎮痛剤
1箱
ウェットティッシュ
3
アクリルたわし
1セット(4)
ポラノイドカメラ
1
Youth Scout Group Pax IV Hyper
プログラム装備
環境調査
ポラロイドカメラ
石鹸
1
精製水
ポラロイドカメラ用電池
10
オリーブオイル
トイレットペーパー
10
ビン
ポラロイドフィルム
13
温度計
ゴミ袋
お土産(味噌汁)
お土産(玩具)
10 枚
ハッカ油
20 食分
ライター
10 個
鍋
ボウル
モンゴル連盟
記念品(センス×2)
計量カップ(500cc)
2
計量スプーン
苛性ソーダ
企業訪問
IC レコーダー
泡だて器
1
計り
お玉
オルホン大学
はさみ
ガスバーナー
10
ゴム手袋
のり
2
ガムテープ
ホッチキス(+シン)
5
パラフィン紙
スケッチブック
2
朱墨
1
墨汁
1
環境調査
ポラロイドカメラ
ー
紙コップ
1 セット
ポラロイドカメラ用電池
ー
半紙
1 セット
ポラロイドフィルム
ー
筆
5本
模造紙×10 枚
10 枚
ペン
ー
はさみ
ー
のり
ー
105
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
現地使用
残装備
品名
消費量
品名
在庫
ミューズウエット
2箱
模造紙
3枚
模造紙
12枚
ホワイトボード
2つ
ガムテ(布)
3個
ボード用ペン
4つ
セロテープ
1つ
ポスカ
1セット
石鹸
1つ
油性ペン
9本
洗濯石けん
3パック
ガムテ
1個
緑茶
2袋
洗濯石けん
3パック
折り紙
114枚
石鹸
2個
おもちゃ
12個
ボディソープ
2本
り)
13箱
バインダー
3枚
スティックシュガー
2袋
ハンガー
4つ
クリープ
1個
ホッカイロ
4つ
インスタントコーヒー
2箱
でんぷん糊
2つ
ふりかけ
3パック
朱墨
1つ
蚊取り線香(30 巻)
1個
スポイト
1つ
ゴミ袋70L
10枚
赤絵の具
1つ
サランラップ
1つ
マグヌードル
1つ
ウエットティッシュ
3つ
クッキー
1つ
アクリルたわし
1セット
ポラロイドカメラ
1つ
カロリーメイト
20個
おかゆ
30個
インスタント麺
30個
ポラロイドフィルム(10枚入
106
Youth Scout Group Pax IV Hyper
9.決算
・概要
支出の部
渡航費
2,201,314
宿泊費
467,000
食費
70,113
モンゴル国内移動費(通訳含む
170,009
通信費
62,676
クルー業務経費
74,819
プログラム経費
66,891
雑損
11,162
参加費返金
1,327,027
4,451,011
平成17年7月7日~12月2日 (単位:円)
収入の部
参加費
3,840,000
助成金
611,011
4,451,011
107
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
・詳細
通貨返金調整額
No.
日付
項目
渡航費
1 2001年8月21日
2 2001年8月22日
3 2001年8月22日
4 2001年8月22日
5
2001年8月7日
6 2001年10月18日
7 2001年8月22日
8 2001年8月22日
9 2001年8月22日
10 2001年8月24日
11 2001年7月26日
12 2001年7月26日
13 2001年8月30日
14 2001年8月25日
15 2001年8月25日
16 2001年8月25日
17 2001年8月28日
18 2001年10月18日
19
2001年8月7日
20
2001年8月7日
21 2001年8月22日
22 2001年10月18日
23 2001年8月22日
24 2001年10月18日
25 2001年8月22日
26
2001年8月3日
27
2001年8月3日
28
2001年8月3日
29 2001年8月24日
30 2001年8月24日
31 2001年8月22日
32
2001年8月3日
33
2001年8月3日
34 2001年8月24日
35
2001年8月3日
36
2001年8月3日
37 2001年8月24日
38 2001年8月24日
39 2001年10月13日
モンゴルビザ
ロシアビザ取得代行手
ロシアビザ取得代行手
旅行手配手数料
旅行手配手数料
チケットキャンセル料
チケット引き渡し
チケット引き渡し
チケット引き渡し
チケット引き渡し
高速バス往復
高速バス往路
高速バス往路
電車
タクシー
タクシー
タクシー
タクシー
フェリー往復
フェリー片道
シベリア鉄道往路
シベリア鉄道往路
モンゴル鉄道往路
モンゴル鉄道往路
モンゴル鉄道復路
航空券A
航空券B
航空券C
航空券D
航空券E
航空券F
航空保険
航空保険
航空保険
モンゴル出入国税
成田空港施設利用税
ウランバートル空港税
追加燃料費
キャンセル返金
宿泊費
40 2001年8月22日
41 2001年8月22日
42 2001年8月22日
43
2001年9月8日
ホテル
ホテル
ホテル
アパート
食費
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
昼食
夕食
昼食
夕食
昼食
昼食
夕食
昼食
昼食
昼食
夕食
昼食
夕食
昼食
夕食
昼食
夕食
夕食
夕食
昼食
夕食
2001年9月2日
2001年9月2日
2001年9月3日
2001年9月4日
2001年9月5日
2001年9月6日
2001年9月6日
2001年9月7日
2001年9月8日
2001年9月8日
2001年9月8日
2001年9月10日
2001年9月11日
2001年9月12日
2001年9月12日
2001年9月13日
2001年9月13日
2001年9月16日
2001年9月17日
2001年9月18日
2001年9月24日
108
¥1 = \1.000000000
$1 = \112.703366697
Japanese ¥
単価
数量
US $
小計
単価
数量
\-2,800 1
\39,000 4
\23,000 2
\26,600 6
\-26,600 1
\17,400 6
\-17,400 1
\15,500 4
\137,000 3
\154,000 2
\112,000 5
\75,300 1
\73,200 1
\20,100 4
\4,400 5
\5,400 5
\560 2
\1,550 10
\2,040 10
\1,450 2
\1,440 1
\-67,210 1
\12,800 3
\14,400 6
\11,600 4
\1,700 ##
\467,000
\38,400
\86,400
\46,400
\295,800
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
\0
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$10.00
2
1p. = \4.040154814
Russian p.
Mongolia Tg
小計
\2,199,060
\70,400
\21,000
\10,500
\25,200
\3,000
\3,000
\2,800
\3,400
\2,500
\4,000
\34,000
\9,000
\-4,500
\1,000
\720
\790
\0
\-2,800
\156,000
\46,000
\159,600
\-26,600
\104,400
\-17,400
\62,000
\411,000
\308,000
\560,000
\75,300
\73,200
\80,400
\22,000
\27,000
\1,120
\15,500
\20,400
\2,900
\1,440
\-67,210
\4,400 16
\5,250 4
\5,250 2
\4,200 6
\3,000 1
\3,000 1
\2,800 1
\3,400 1
\2,500 1
\2,000 2
\8,500 4
\4,500 2
\-4,500 1
\200 5
\720 1
\790 1
1Tg = \0.094159620
単価
数量
小計
単価
数量
備考
小計
$20.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$20.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
JIC
JIC
JIC
FKKエアーサービス
JIC(斉藤キャンセル)
JIC@ウラジオストク
JIC@イルクーツク
JIC@ウランバートル
サントクエンタープライズ
エヌイーシーツーリスト
エヌイーシーツーリスト
エヌイーシーツーリスト(斉藤キャンセル)
高岡駅→伏木駅
伏木駅→伏木港
伏木駅→伏木港
ウラジオストク→ホテル
ウラジオストク→ホテル(JIC)
FKKエアーサービス
FKKエアーサービス
JIC
JIC(斉藤キャンセル)
JIC
JIC(斉藤キャンセル)
JIC
HIS
HIS
HIS
サントクエンタープライズ
サントクエンタープライズ
JIC
HIS
HIS
サントクエンタープライズ
HIS
HIS
サントクエンタープライズ
サントクエンタープライズ
サントクエンタープライズ
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
JIC-「ガヴァン」
JIC-「イルクーツク」
JIC-「エクアドル」
MJED-アパート
712,220Tg
24,300Tg
38,800Tg
19,050Tg
23,900Tg
20,900Tg
38,400Tg
42,900Tg
29,800Tg
71,400Tg
-23,200Tg
103,300Tg
18,400Tg
31,650Tg
22,000Tg
15,000Tg
21,100Tg
42,900Tg
52,080Tg
86,540Tg
33,000Tg
0Tg
755.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
755.00р.
24,300Tg 1
38,800Tg 1
19,050Tg 1
23,900Tg 1
20,900Tg 1
38,400Tg 1
42,900Tg 1
29,800Tg 1
71,400Tg 1
-23,200Tg 1
103,300Tg 1
18,400Tg 1
31,650Tg 1
2,000Tg 11
2,500Tg 6
21,100Tg 1
42,900Tg 1
52,080Tg 1
86,540Tg 1
33,000Tg 1
755.00р.
1
\2,201,314
\467,000
\70,113
韓国料理
モンゴル料理
ファストフード
中華料理
ファストフード
中華料理/モンスカ
イタリア料理
韓国料理/モンスカ
ファストフード
ファストフード
PUB/モンスカ
ファストフード
中華料理
自由行動
モンゴル料理
中華料理
韓国料理
イタリア料理
中華料理/モンスカ
韓国料理
ロシア料理
Youth Scout Group Pax IV Hyper
モンゴル国内移動費(通訳含む)
65
2001年9月8日 マイクロバス
66
2001年9月3日 通行料
67
2001年9月9日 タクシー運賃
68
2001年9月9日 タクシー運賃
69
2001年9月9日 タクシー運賃
70 2001年9月17日 駐車場代
通信費
71
2001年9月5日 E-MAIL
72 2001年10月25日 国際携帯電話使用料
クルー業務経費
クルー業務経費(渉外)
73
2001年8月2日 コピー代
74
2001年8月2日 パスポート郵送費
75
2001年8月2日 HIS書類輸送費
クルー業務経費(会計)
76 2001年7月28日 振込手数料
77
2001年8月7日 振込手数料
78 2001年8月24日 振込手数料
79 2001年8月24日 振込手数料
80 2001年8月25日 振込手数料
81 2001年10月3日 振込手数料
82 2001年8月16日 会議室利用費
83 2001年9月18日 モンゴル通貨
\170,000
\170,000
\0
\0
\0
\0
\0
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
1
\62,450
\0
\62,450
$0.00
$0.00
$0.00
\10 40
\850 1
\500 1
\57,982
\1,750
\400
\850
\500
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
122,520Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
##########
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
\10,100
\420
\420
\420
\210
\210
\420
\8,000
\0
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
89,200Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
89,200Tg
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
\10,000 17
\62,450
\420
\420
\420
\210
\210
\420
\8,000
1
1
1
1
1
1
1
6,700Tg
15,250Tg
-21,950Tg
100Tg
1
1
1
1
1,200Tg
2
89,200Tg
1
100Tg
0Tg
0Tg
6,700Tg
15,250Tg
-21,950Tg
100Tg
2,400Tg
2,400Tg
0Tg
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
\170,009
MJED/通訳含む
ザイサン・トルゴイ
アパート→空港
空港→アパート
MJED/アパート-空港間往復
ナラントールザハ
0.00р.
0.00р. ネットカフェ
0.00р. FOMA
\74,819
\1,750
\18,499
エヌイーシーツーリスト
FKKエアーサービス
サントクエンタープライズ
派遣携行金(横澤)
斉藤用予備費(横澤)
派遣携行金返済(青木)
NYC
次年度繰越金
クルー業務経費(記録)
84
2001年9月1日 器材
\2,180
1
\2,180
\2,180
$0.00
$0.00
0Tg
0Tg
0.00р.
0.00р. ビデオテープ(5本)
クルー業務経費(生活)
85 2001年8月21日 医薬品
86 2001年8月21日 医薬品
87 2001年8月21日 医薬品
88 2001年8月21日 医薬品
89 2001年8月21日 医薬品
90 2001年8月21日 非常食
91 2001年8月21日 非常食
\1,050 1
\688 1
\598 3
\627 1
\105 1
\165 20
\498 5
\10,054
\1,050
\688
\1,794
\627
\105
\3,300
\2,490
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
\33,898
\105
\105
\315
\105
\105
\210
\528
\287
\1,115
\2,372
\2,160
\1,550
\207
\1,878
\210
\210
\2,436
\0
\0
\0
\0
\20,000
\0
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
\34,408
\0
\0
\0
\0
\0
\0
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
クルー業務経費(装備)
92 2001年8月21日 生活用品
93 2001年8月21日 生活用品
94 2001年8月21日 生活用品
95 2001年8月21日 生活用品
96 2001年8月21日 生活用品
97 2001年8月21日 生活用品
98 2001年8月21日 生活用品
99 2001年8月22日 生活用品
100
2001年9月1日 生活用品
101 2001年8月21日 嗜好品
102 2001年8月28日 非常食
103 2001年8月28日 非常食
104 2001年8月28日 非常食
105 2001年8月21日 非常食
106 2001年8月28日 器材
107
2001年9月1日 器材
108
2001年9月1日 器材
109
2001年9月2日 飲料水
110
2001年9月4日 飲料水
111 2001年9月13日 飲料水
112
2001年9月4日 トイレットペーパー
113
2001年9月2日 装備重量超過
114 2001年9月23日 装備重量超過
プログラム経費
プログラム経費(株購入)
115
2001年9月7日 入館料
116
2001年9月7日 口座開設費
117
2001年9月7日 株式購入費
118
2001年9月7日 委託証拠金
119
2001年9月7日 領収書作成費
\105 1
\105 1
\105 3
\105 1
\105 1
\105 2
\528 1
\287 1
\1,115 1
\2,372 1
\108 20
\155 10
\207 1
\313 6
\105 2
\105 2
\609 4
\20,000
1
430Tg
200Tg
200Tg
590Tg
24
32
24
20
2,500Tg 6
5,000Tg 1
800Tg ##
8,640Tg 1
100Tg 1
33,320Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
10,320Tg
6,400Tg
4,800Tg
11,800Tg
0Tg
0Tg 1,312.00р.
344,980Tg
316,740Tg
15,000Tg
5,000Tg
288,000Tg
8,640Tg
100Tg
##########
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
1 ##########
\62,676
\2,180
\10,054
整腸剤
バファリン
パテックス
ウナコーワ
爪切り
カロリーメイト
ポカリスエット
\42,336
ゴミ袋70L(10枚入り)
サランラップ
ウェットティッシュ
アクリルたわし
ガムテープ(紙)
ガムテープ(布)
蚊取り線香(30巻)
ジップロック
マスク
インスタントコーヒ一式
お粥(梅、たまご)
お粥(サケ、小豆)
味噌汁
インスタントラーメン
スケッチブック
ホッチキスの芯
温度計
ザハ
ザハ
ザハ
ノミンデパート
インチョン空港
イルクーツク空港
0.00р.
0.00р.
0.00р. ボグドハーン宮殿博物館
0.00р.
0.00р. モンゴルシスティチンホテル
0.00р. 株式の3%
0.00р.
\66,891
\29,824
109
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
プログラム経費(Quick Time VR)
120
2001年9月6日 拝観料
121
2001年9月6日 撮影費
プログラム経費(風力発電)
122
2001年9月5日 器材
123
2001年9月5日 器材
124
2001年9月5日 器材
125
2001年9月5日 器材
126
2001年9月5日 器材
127
2001年9月5日 器材
128
2001年9月5日 器材
129
2001年9月5日 器材
130
2001年9月5日 器材
131
2001年9月6日 器材
132
2001年9月6日 土産品
133
2001年9月6日 土産品
134
2001年9月6日 土産品
135
2001年9月6日 土産品
プログラム経費(石鹸)
136
2001年8月2日 書籍
137
2001年8月2日 器材
138
2001年8月2日 器材
139
2001年8月2日 器材
140
2001年8月2日 器材
141
2001年8月2日 器材
142
2001年9月6日 器材
143
2001年9月6日 器材
144 2001年8月21日 器材
145
2001年9月1日 器材
146
2001年9月1日 器材
147
2001年9月5日 精製水
148
2001年9月5日 ジュース
149
2001年9月5日 ジュース
150 2001年9月16日 ステンレス鍋
プログラム経費(モンゴル連盟訪問)
151 2001年8月22日 土産品
プログラム経費(ゲルステイ)
152 2001年8月28日 器材
153
2001年9月1日 器材
合計
110
\97
\107
\425
\210
\730
\1,050
\260
\158
\1,575
\1,596
\1,050
\441
\767
\776
5
3
3
1
1
1
2
2
1
1
2
3
2
2
\1,890
\550
\100
\473
\204
\2,520
\589
\664
\105
\105
\105
1
2
4
1
1
2
4
2
1
4
1
\0
\0
\0
$0.00
$0.00
$0.00
\14,587
\485
\321
\1,275
\210
\730
\1,050
\520
\316
\1,575
\1,596
\2,100
\1,323
\1,534
\1,552
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
\13,421
\1,890
\1,100
\400
\473
\204
\5,040
\2,356
\1,328
\105
\420
\105
\0
\0
\0
\0
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
$0.00
20,240Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
0Tg
1,000Tg
5,840Tg
1,400Tg
12,000Tg
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
0.00р.
2,500Tg
5,500Tg
1,000Tg
730Tg
700Tg
12,000Tg
1
1
1
8
2
1
8,000Tg
2,500Tg
5,500Tg
0.00р.
0.00р. ガンダン寺
0.00р. ガンダン寺
\14,587
ワイヤークリップ6ミリ対応
ワイヤークリップ8ミリ対応
チジメ(錆び止め加工)
電球(2個入り60w)
ソケット(スイッチ付き)
電圧チェッカー
軍手(10枚入り)
アルミ針金(5m)
ワイヤーカッター
乾電池(16本入り)
スポーツカイト
千代紙
小銭入れ
手鏡
\15,327
「オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る
オリーブオイル
容器用ジュース
苛性ソーダ
精製水
判子
バージンオリーブオイル
エクストラバージンオリーブオイル
石鹸用型
はかり
スタンプ代
薬局
石鹸容器用
石鹸容器用
\105
2
\210
\210
$0.00
$0.00
0Tg
0Tg
0.00р.
0.00р. 扇子
\5,660
\530
1
1
\6,190
\5,660
\530
$0.00
$0.00
$0.00
0Tg
0Tg
0Tg
0.00р.
0.00р. ポラロイドカメラ
0.00р. 味噌
\2,990,900
$20.00
1,182,220Tg
2,067.00р.
\753
\210
\6,190
\3,112,822
Youth Scout Group Pax IV Hyper
10.今後の展望
次回のプロジェクトに対する考え
Pax IV Hyper Mongolia Project 2005 でのモンゴル渡航は無事に終える事が出来た。今回の渡航で
は良い課題、悪い課題の双方が残る事となった。
良い課題というのは渡航中にモンゴルスカウトと行動を共にする機会がとても多くつくれた事により、
モンゴルスカウトと今後のプロジェクトにおいて協力・協同してプログラムを構築する関係が築けたので
はないかと感じる。しかし、その関係もまだ弱いもので、これからの活動によっては生かす事も殺す事
も出来る不安定な状態でもあると感じている。この関係を強化する為には、双方共に「継続」という言葉
を意識していくべきであろう。また、今回の渡航中に行ったプログラムの中には今後とも継続してやって
いくべきものが多々ある。そのプログラムの方向性を協議しなければならないと感じる。
逆に、悪い課題(反省)を少なくはない。今後は渡航中に、浮かび上がったこれらの反省に関して参
加者内で協議する必要があると感じている。このような反省を反省のままにしておくのではなく、反省
から対策を考えることにより次回以降の渡航に反映するシステム作りが必要になると感じている。具体
的には引継ぎの充実などが挙げられる。今回のプロジェクトを継続させていく必要があるのであれば、
今回の渡航で得られたものを次回のプロジェクトの参加者に引き継ぐ事により次回のプロジェクト参加
者による企画・運営等を意識しつつも、土台となる部分を必要最低限は構築しなければいけないと感じ
る。
・プロジェクトの将来に関する考え
本プロジェクトはおよそ 18 歳以上の青年と定義されるローバー世代のスカウトが立案・企画・運営・
実施・反省等を主体的となって活動する事の出来るものであり、このような活動にローバー世代のスカ
ウト達が参加できるような環境を作っていく事が日本国内のローバーリングを活性化させる因子に多
少なりともなり得ると考えられる。
本プロジェクトを先に述べたとおり、継続させて行っていく為には、この事業に対する理解を得てもらう
ように努めていかなければいけないと感じる。今回の渡航は規定集【13―5―15】に記載されている国
際紹介状を用いて渡航する海外旅行という枠組みであった。
ゆえに、モンゴルでの活動も規制しなければいけない事が多少なりとも存在した。次回以降は規定集
【13-5-4】に記載されている海外派遣の申請をする事で、モンゴルスカウトと協力協同してプログラ
ムを展開していきたい。また、プロジェクトに参画するスカウトが活動しやすい環境を事前につくらなけ
ればいけないと感じる。その為には、引継ぎを充実させてゆくべきである。
・最後に
ローバー世代のスカウトが主体となって活動する本プロジェクトは、スカウトが主体となって活動する事
によって発生する困難な部分が存在するのは肯定せざるを得ない。しかし、そのような状況でも参画し
たスカウトが困難な部分とも向き合いながらも主体となって活動する事の魅力を見出す事ができるよう
な事業を展開でき、多くのスカウトがこの事業に参画していただける事が今回のプロジェクトに参加し
たスカウトの願いである。
111
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
11.個人評価
東京連盟東村山6団 ローバー隊
横澤 樹一郎
今回のプロジェクト活動が私にとって、実際に海外にスカウトとして訪れた初めての活動となった。役職
はクルーリーダーであった。経験したことない、海外でのスカウティングと事後活動では、経験ある事前
活動に比べて戸惑いがあった。特に、印象に残ることは、体調管理についてと集団生活に関してであっ
た。私を含め半数以上のクルーが何らかの形で体の調子を崩していた事が、環境が日本と違う海外で
の活動は予想以上に体に負担をかけることを思い知らされる事となった。計画段階と日程が変わった事
もあるが、プログラムの数が多すぎた事は否めない。この事を計画段階で予想してクルーの舵取りを出
来なかったことは反省すべきところである。また、モンゴルでのクルーの集団生活に関しては派遣経験の
あるクルーが、時には厳しい言葉でクルー全体の雰囲気を引き締めてくれた事が多々あった。その事を
踏まえると今回のクルー編成はバランスがよかったのではないかと感じる。
私は、個人的に計画段階から、クルーリーダーという業務に関して自問自答することが多々あった。
時には先輩やアドバイザーからアドバイスを頂きながら何とかやっていけたというのが正直なところで
ある。その結果、クルーリーダーという業務の内容は理解する事ができたがあくまで表面的なものだけ
であって、自分らしさというものを出し切れなかったように感じる。その事も今回のプロジェクトの反省
すべきところである。しかし、この反省によりプロジェクトの運営のまとめ役であるクルーリーダーの奥
深さを知ることが出来ただけではなく、プロジェクト自体の奥深さと魅力を知る事が出来たと感じる。今
回のプロジェクトで得た評価・反省をこれからのスカウティングにアウトプットとしてつなげる事が出来
て、初めて自分の成長を確認する事が出来るのではないだろうか。
また、今回のプロジェクトでクルーのチームワークの大切さを知る事が出来た。場合により、一人で
悩むことも多かったがクルーとミーティングを開けば 1 人で悩んでいた事に対して解決の糸口がつか
めた。私はこの事を踏まえてクルーという1つの環境は、1 クルーのモチベーションの変動に対して影
響を受けやすいものであると感じた。だからこそ、チームワークやクルー内の雰囲気作りは非常に大
切であると感じることが出来た。この事を知れたことは評価できるだろう。
このプロジェクトを最後まで遂行するまで私はこのクルーのリーダーである。この事を改めて認
識し最後まで遂行する事がとても重要な業務であると感じる。是非、PRAN・DO・SEE を今回のプ
ロジェクトに集ったクルーで完結させたいと感じる。
112
Youth Scout Group Pax IV Hyper
東京連盟練馬15団ローバー隊
陰山 雄平
自分は約10年ボーイスカウト活動に参加しているが、今回のように自分達で企画、計画し、実施する
海外派遣を行うのは始めてであった。モンゴルプロジェクトに自分が参加しようと思った理由も、自分達
で作り上げる海外派遣というものに関わってみたかったからである。
今派遣が終わり全てを思い返してみると、プロジェクト参加以前の自分が、非常に甘い考えで動いて
きていたのだと思い反省させられる。派遣準備、派遣中、派遣後全てを見ても、自分自身これほどまで
にスカウト活動に時間を充てたことはなかった。内容面でも、さすが海外派遣ということはあり非常に濃
いものであった。最初、自分はそれについていくことができず、加藤さん、大塩さんをはじめとする経験者
の方々に非常にお世話になった。経験者の方の手助けがなければ、自分は何もすることができずにモン
ゴル派遣を終えていたことだろう。
自分は韓国トランジットの通称、仁川組であったため派遣期間は一番短かったが、その間に行われた
プログラムはモンゴルプロジェクトの中で核を成すものばかりであり、ある意味「いいとこどり」ができた。
石鹸プログラム、企業訪問、風力発電プログラムなど、プロジェクトの目的に即しているものが多く非常
に良い経験ができたと思う。中でも、風力発電プログラムは自分が担当したプログラムだけあって思い入
れが強い。ただ発電機を立てるだけでなく、移動中や交流活動を通してさまざまな経験をすることができ
た。天候の急転で車中泊を余儀なくされたが、それもいい意味でモンゴルを知る一つのいい機会になっ
たと思っている。
ただ、風力発電の準備段階でモンゴル側の協力者との連絡が不足していたために発電機の取得、
モンゴルスカウトの参加の件で渉外をはじめとするクルー業務に多大な負担をかけてしまった。やはり準
備段階で協力者との関係を密にしておくことがプログラム実施で重要だと感じた。
海外派遣においてその国のスカウトと交流をするのはとても重要なことである。ましてや協同でプロジ
ェクトを行おうとしている自分たちにとっては尚更のことである。
自分がモンゴルに着いたときは既に日本クルーとモンゴルクルーはよい関係になっており、自分から
積極的にモンゴルスカウトと関わっていこうという意識があまり高くなかった。石鹸プログラムや風力発電
を通じて結果としては仲良くなったが、もっと積極的に交流して行こうという姿勢を持っていればと、非常
に後悔している。次年度以降プロジェクトを行う際、モンゴル側にプログラムを行ってもらうなど連絡事項
も接触する機会も増えるだろう。今年度のことを頭に入れた上で、準備に当たって行きたい。
今回のモンゴル派遣でさまざまな経験をし、また失敗も経験した。失敗を失敗のままにせず、これから
のローバー活動に生かせるようにしたい。いや、そうしなければならない。
113
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
千葉県連盟松戸 5 団ローバー隊
木津 雄生
プログラム担当サブリーダーとしてプロジェクトへ参加した。たくさんのできたこと、できなかったこと
がある。
モンゴルスカウトと今後も協力してプロジェクトを展開してゆくことが決まったことがこのプロジェクト一
番の収穫であると思う。日程の関係ですべての会議には参加できなかったが、オルホン大学で行われ
たモンゴル連盟、オルホン大学、MJED センターが参加した会議で進行役を勤められたことは大変良い
経験になった。
サブリーダーという手本を見せ周りを引っ張ってゆく立場にありながら、経験者に頼りがち、リーダー
シップをとれないことが多かった。経験や教訓を今後も生かしてゆきたいと思う。
今後プロジェクトを進めてゆく中で一番重要なのがモンゴル連盟とのパイプの保持である。方法は
様々あるが、E-mail だけに限らず手紙や FAX、電話を使い積極的に進めてゆく必要があると思う。
114
Youth Scout Group Pax IV Hyper
千葉県連盟松戸5団ベンチャー隊
山本 哲平
参加のきっかけは横澤クルーリーダーと一緒に夕食に行ってプロジェクトに誘われたことである。そ
こから今まで自分がやってきた活動とは一線を画す活動へのアプローチが始まった。私の海外派遣経
験はせいぜい世界ジャンボリーや地区のホームステイに参加した程度であり、今回のような自分達で
計画書を仕上げ実行し報告する海外派遣は初めてである。
初めての派遣ということが業務の充実度を下げるようなことがあってはならない。初めてならより多く
を学び先輩クルーのラインまで自分を持っていく必要がある。クルーという団体に所属しているメンバ
ーになるには、初めての派遣云々は関係なく責任を負わなければならない。このことは派遣を通して理
解し学んだことの中で一番重要であったと思う。
誰もが言うように、日本の独りよがりな海外派遣の目的やそれに付随するプロジェクトを実施国に対
して設定し行い、満足して帰ってくることは全くの時間と金の浪費である。そう理解していながらも計画
段階で現地の利益に即したプロジェクトを発案するのは容易なことではなかった。なぜなら日本のあら
ゆる事に対しての尺度はほとんどの場合モンゴルでは通用せず、今まで日本の中で自分達が持って
いたものさしは一回捨てなければならなかったからである。「文化が違う」と一言で言っても、それは歴
史的な建造物や食べ物だけでなく現地の人々の意識に深く根ざし行動を規定しているものも含まれる。
そのような多くの意味を持ち下部構造の役割を果たしている文化の違う国でプロジェクトを行おうとして
いた時、私はそのギャップを踏まえた心構えができていたかというと、答えは否である。つまりあくまで
日本モードで準備をしていたのだ。日本人としてできる何かを模索することを否定しているわけではな
い。むしろその姿勢は必須であるとも言えよう。しかし、“石鹸を作り、それを売り・・・”というアイデアに
“モンゴルの石鹸市場の価格設定状況”という具体的な要素を計画段階で入れることができていれば
尚良かったわけであり、これはモンゴルの状況に即して計画している。“即す”にはモンゴルの方に聞く
のが一番である。幸い我々はコンタクトをとれる状態にある。
今回できたコネクションは次回の計画の大きな助けとなるであろう。そして実際のところたたき台的役
割を果たしたと私自身考えている今回の派遣もまた来年の大きな助けとなる。今年やったからこそ来
年の効果が望めるものも多々ある。時間が経つにつれてその意識が薄弱になってしまうかもしれない
が、実は時間はあまり残されていない。“今回の派遣は私にとっていい経験”“楽しかった”で終わって
はいけない。常に継続を意識して先を見なければ意味がない。さもないとただの旅行になってしまう。
まあ今回も“旅行”ではあるが。とにかくこの派遣では学ばせてもらった。そしてこれからも学ぶだろう。
のん気に暮らす大学生 R.I.P。
115
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
東京連盟豊島4団ローバー隊
加藤 洋平
プロジェクト期間、休養日が少なすぎた。休養日にも予定が入り込み疲れが溜まった。体力的・精神
的に疲労し倒れるクルーも出てしまった。過去、派遣で同室者が寝込んでいたことがある。そこで体調
を崩してプログラムに参加できない悔しさを知った。今回の渡航は長かったため今まで以上に体調に
は気を使った。結果、全てのプログラムに参加できた。精神的余裕はなかったけど。今後は休養日の
確保をしっかりするべきだろう。
モンゴルスカウト側がリードするプログラム日を設定するのも協同プロジェクトとしては必要だろう。
今回のようにプログラム数が多いとそれぞれのクオリティーが上がりにくい。日本側がリードするプログ
ラムのクオリティーを上げ、且つモンゴル側からのプログラム提供があれば前述した休養日にも関連し
精神的余裕が持てプログラム面、クルー面の両者にとって良い流れができると思う。
関係団体の多さはこのプロジェクトのひとつの特徴になった。あまりに関係団体が多い為に渉外への
負担の大きく、クルーが全てのプログラムを把握しきれていなかった面が多々見られた。プログラムの
実施には大変助けられた。これっきりとならないように連絡を欠かないようにすべきだろう。多くの関係
団体の中でもモンゴルスカウトとの関係が密接になった事はプロジェクトを継続する上で、スカウトプロ
ジェクトとして継続する上で大きな価値があった。この繋がりを大切にしていきたい。
帰国してから約1ヶ月が経ち渡航中の記憶が薄れてきやすい。しかし写真整理やビデオ編集といっ
た作業に関わることで渡航中の思い出、そこで感じたことに立ち戻れる。渡航後の記録は大変だがこう
いった経験ができるのは記録の醍醐味であると言える。今が記録担当には辛い時期だろうけど担当と
なった者は最後までそのクルー業務を全うして欲しい。プロジェクトが一通り終わると周りからは経験者
と見なされ未経験者からは他の経験者と同等に扱われる。事前活動でうまく関われなかったなんて関
係ない。渡航後のプロジェクトへの関わりが継続プロジェクトには最重要だろう。
いつの間にかクルーの中で年上・経験者の存在になっていた。実際派遣で行ったことあるのなんて
ネパール1回だけなのに。そんな立場として適当(相応)にプロジェクトに関われただろうかはなんとも
言えないが、主観的だが自分の成長を感じることはできた。他のクルーを見ても海外派遣(海外プロジ
ェクト)の経験がユース年代の成長に繋がる事を改めて実感した。プロジェクトとしての相手国との信頼
関係を築く為、母子家庭などのターゲットへの長期的な支援の為、ユース年代の成長と活動の場の為
にもこのプロジェクトが継続されることを願い、またそれに向けて努力していきたい。
116
Youth Scout Group Pax IV Hyper
東京連盟港 3 団ローバー隊
菊井 昌子
大学に入学し、まだこれから何をやろうか迷っていたときに、「ボーイスカウトって興味ない?」と慶應
ローバースの先輩にローバースに勧誘されたのがすべての始まりだった。先輩が見せてくれたモンゴ
ルの雄大な自然や活動する人々の写真、それに感動したからこそ、私はローバースに入ることを決め
たのだ。ローバースカウトに入隊したのは、モンゴル派遣に参加したかったというのが、一番の理由だ
ったと思う。
しかし、思うように行かないことが多くあった。モンゴル派遣に行くと心に決めたときには、私はまだ
部活に所属しておらず、時間が多く取れると思っていた。ところが、事前準備などでは部活動を理由に
あまり積極的に参加できなかった。てきぱきとタスクをこなしていくほかのクルーをみて、自分の仕事の
できないっぷりに落ち込んだりもした。実際にモンゴルに行き、記録が一人になったときや、体調を崩し
てまったく仕事ができなくなったときも、クルーのみんなが記録の仕事をやってくれ、本当に感謝してい
る。
石鹸プログラムでは、コーディネーターになった。それにも関わらず、最後まで全体を把握することは
できなかったように思う。数回に分かれていた石鹸販売プログラムの中で実際に参加することができた
のは石鹸作りワークショップのみであり、オルホン大学でのミーティングやモンゴル連盟でのミーティン
グには日程的に参加することができず、残念であった。
モンゴルの人や自然とふれあえたこともよい経験になった。特に気候が急激に変化し、予想外の寒さ
になったときに、自分の事前準備や、事前の調査の甘さを思い知らされた。私がチェックすることができ
たのはウランバートルの週間天気予報程度であった。また、人とコミュニケーションするときに英語の必
要性を知った。思うように英語を話せずにもどかしく思った。
今回の海外派遣では自分のことに精一杯、むしろ自分がやらなくてはならないことすらできず、周りを
見渡す余裕などまったくなかった。もし機会があれば、次回の派遣ではこれらを改善し、自分自身で納
得できるように参加したいと思う。
117
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
青森県連盟弘前1団ベンチャー隊
齊藤 歩
今回このプロジェクトに参加しようとしたのはボーイスカウト活動をビーバーからはじめ現在はローバ
ーに至っているが、未だにボーイスカウトとして海外派遣に行ったことがない。元よりボーイスカウトで
海外派遣に行ってみたいという気持ちがあった。最初は始めてだったので何をしていいのかよくわから
ず周りの発言などに時には圧倒されるような部分多かった。また今回記録という役職についたわけだ
が手際の悪さが目立ち、締め切りが決められているにもかかわらず大幅に遅れてしまう時がほとんど
であった。それは、帰国後の報告書の作成時においても同じである。その結果、実施要綱が第一陣出
発当日になってしまい、また、報告書に関しても自分だけでは出来ず周りの人に手伝ってもらうこととな
ってしまった。それに関しては慣れていないというのをあまりいいわけにはしたくはないが、まだまだ自
分は未熟すぎるものがある。クルー業務は反省することだらけである。学んだ事に関してはやりたいこ
とがあればそれに対してひたすら調べるということである。自分はどちらかというとあきやすいのであま
り調べることは好まない。だが、今回のプログラム作成の段階で本当に自分のやりたいことについて調
べることが出来たと思う。それは先輩方の影響が非常に大きかった。
さて、本来であれば私はモンゴルに行くはずであったが行っていない。一番つらい部分であったのだ
が体を壊してダウンしてしまったからだ。強行してでも行きたい部分があったのだが、周りのクルーに迷
惑をかけてしまうという懸念があったので辞退した。何よりも大事な体をだめにしてしまったのは自分の
危機管理不足が一番大きかった。ある部分で私はそんなに体を壊したことはなかったのである意味で
「これくらいなら大丈夫だろ・・・」という気持ちがあったのかもしれない。それがこういう結果を招いてし
まったと思っている。今回はプロジェクトに参加することが出来なかったが、反省を踏まえてこれからの
スカウティングに生かしていければいいと思っている。最後にモンゴル派遣に行けず、様々な方々に迷
惑をかけたことを申し訳ありません。
118
Youth Scout Group Pax IV Hyper
東京連盟東久留米2団ローバー隊
山中 聡一郎
今回の派遣は自分にとってボーイスカウトでのはじめての海外派遣でした。そのため楽しみと不安
な気持ちが入り混じっていました。また大学に入ってからもボーイスカウト活動を続けるきっかけになっ
たのもこの派遣があったからです。今回自分のクルー業務は記録でしたが、初めてだったため先輩方
が過去の派遣で記録の業務で大変だったことを教えていただきましたがそれをすべてすることが出来
ず大変迷惑をかけました。今回の派遣ではモンゴルのスカウトやオルホン大学のスカウトとの交流がと
れ、非常にモンゴルの文化を知ることが出来ました。また、日本の文化に興味を持って頂いたので、今
回のプログラムの目的などにもあった、文化交流をして、相互理解が図れたと思います。次回のモンゴ
ル派遣にも参加する予定なので、今回であったモンゴルのスカウトやオルホン大学の学生と会うことが
出来るかどうか非常に楽しみです。今回の記録のタスクでは、計画書に始まって提出期限に遅れてし
まったり、記録内でのタスクの割り振りがきちんと出来ていなかったことが大きな失敗でした。次回派遣
に参加する場合は、今回の派遣で得たことを生かしてより良い派遣にしていきたいです。
119
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
東京連盟世田谷12団ローバー隊
堅田 恵
プロジェクトに誘われたとき、もともとモンゴルに興味があったのと、前回のメンバーから聞いた話に
とても惹かれたのもあり、モンゴルに行ってみたいという軽い気持ちで参加を決めてしまった。
しかし、初めての海外、初めての派遣で自分が何をやるべきなのかさっぱりわからず、ミーティング
では常に受身で言われたことをやるだけだった。特に夏休みに入ってからは部活が忙しくなり、ミーティ
ングに参加できない日もあったので、派遣中に何をやるのかさえ完璧に理解できていなかった。そのと
きは忙しくて何もできないと思っていたが、今になってみればもっと積極的に動けば何かしらできること
はあったはずである。
派遣前はスケジュールを見て休みがあることに驚いたが、実際に派遣に行ってみるとあまりのキツさ
にもっと休みたいが多くても良いと思った。知り合って間もないメンバーとの海外生活で、気疲れか半
日ほど寝込んだ日もあった。また、ウランバートルを見てまわる機会が少なく感じられた。もっと街を探
索できたらよかった。
派遣の中で最も不安だったのが国際交流である。人見知りをする上に英語が全くできない自分にと
って、外国人と話すことは恐怖でさえあった。母子家庭の時は逃げ腰で他のクルーにくっついてやりす
ごす駄目っぷりであったが、風力プロでジェスチャーを駆使して何とかモンゴル連盟のメンバーと話せ
るようになり、コミュニケーションの楽しさ、大切さを知ることができた。これは自分にとってとても大きな
収穫で、考え方まで変えられたと思う。
また、自分はスカウトになったのが大学からとまだ日が浅く、しかも農大ローバーだけでしか活動し
たことがなかったので、プロジェクトを通して本来のスカウト活動を知ることができた。普段部活で行っ
ている活動とは形式や考え方が異なることが多く、自分が当たり前だと思っている行動を注意され、落
ち込んだこともあったが、スカウトを知る良い機会になった。
反省がとにかく多かったが、その分収穫もたくさんあった。憧れていたモンゴルは想像していたより遠く、
でっかい世界だった。外国が好きになった。自分の人生観が大きく変わった。本当に参加して良かった。
ありがとうございました。
120
Youth Scout Group Pax IV Hyper
東京連盟港 3 団ローバー隊
森田 真由子
派遣の最終日、ボヤント・オハー空港から帰国組5人でモンゴルを出発した時、派遣の短さと名残惜
しさを強く思った。実際、10日間という派遣期間はクルーの中でも最短ではあったが、それ以上に短く
思えた。この様に思えることは、モンゴルでの日々が充実していたことの証拠であると思った。
国際派遣はおろか、海外に出ることもほとんどない私がモンゴルでこんなに充実した時間を過ごせ
たのは、何と言ってもクルーのみんなのおかげであると思う。スカウト経験も派遣の経験もないといって
も、最初から最後まで経験者のクルーに頼って「甘え」きってしまったことは事実であり、本当に迷惑を
かけてしまった。
派遣を終えた今になって振り返ると、至らなかった点ばかりが浮かび情けなくなるが、その一方でこ
の派遣で得られたものも非常に多かった。
元々、派遣を希望した理由がモンゴルという未知の地への漠然とした憧れが主であったので、自分
がモンゴルで何をできるのか、何もできないで、何も得ることがなく帰国するだけではないのか、と不安
であった。また、クルー業務に関しても事前準備ではほとんど力になれず、正直に言ってしまえば、ク
ルーの「お荷物」になっている感があった。そんな不安は派遣が始まっても最初はやはり消えなかった
が、十数人のクルー達とアパートで共同生活をしていくうちに、プログラムやモンゴルの人たちとのふれ
あい、毎日のささいな時間が本当に楽しくて仕方がなくなったのも事実だった。
しかし、自分の勉強不足を痛感する場面もあった。派遣前から英語が好きで、自らの英語力に、自信
とは言わないまでも、現地の人と意思疎通を図るには十分なものがあると思っていた。しかし、実際英
語でコミュニケーションをとる段になると、とたんに喉から英語が出てこなくなり、魚のように口をぱくぱく
している自分を発見した。これは衝撃であったし、帰国後の勉強を自分に決意させる大きな原動力とな
った。
もう一つ、勉強不足という面に関して、自分と同世代のモンゴルスカウト達や企業訪問でお会いした
方々、草原のど真ん中で生活している遊牧民の方々を目の当たりにし、その真面目さ、勤勉さに驚い
た。中でも、企業訪問の際、学生である我々を子供扱いせず、日本の文化や情報を、真摯に耳をかた
むけて聞いてくださった社員の方が本当に印象的だった。それらはすべて、これからのモンゴルの向上
や発展に対する熱意からくるものであり、そんな姿を見て、改めて自分が日本という自らの母国の発展
の為に何らかの力になれているのか考えさせられた。
また、派遣によってスカウトの活動に対する理解も深めることができたと思う。スカウト経験の浅い私
にとって、これはとても大きなことであった。諸事情により、私は派遣ではなく「一般人のモンゴル旅行」
としてこの派遣に参加することになったが、私自身の意識としては何も変化がなく、この様な形上の変
更は大した問題ではなかった。それよりも、現地のモンゴルスカウトと話をし、スカウトの制服を身につ
けて行動することによって、自分が日本から来たスカウトであるという自覚が持てたと思う。
このように反省点は多々あるが、この派遣で得られたことは数え切れないし、本当に参加してよかっ
たと心から思う。いいクルーメンバーに出会えたこと、このような機会を与えてもらえたことに心から感
謝している。ほんとうにありがとうございました!
121
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
神奈川連盟横浜87団 ボーイ隊副長
佐藤 円香
いくつかの不安要素が派遣出発前にあった。それは、このプロジェクトは始動が遅く準備が不十分で
ある事、クルーのコミュニケーションの不足、また日本のローバーだけで考えたプログラムであった為
現地で実際に活動可能なのかという点である。全体的に準備不足であったのではないか。また自分自
身の準備不足、英語能力のなさが個人的に一番の反省点である。今回、通訳がいてくれたためどうに
かなったが自分の英語力ではプログラムの事など説明しきれない部分が多々あった。語学力として英
語は基本であり、それは今後強化したい。
プログラム面に関しては非常に興味深い派遣だったと思う。Paxの派遣の魅力は自分たちで全て決
める事が出来る点であり、そこを十分に生かしたプログラムの構成だった。しかしながら内容の濃いプ
ログラムばかりで休む暇がなく、疲労の蓄積により体調を崩す者が多かった。プログラムに余裕を持た
せる必要があったと思われる。また、自分たちで決めた時間を守れないなど緊張感にかけていたので
はないかと感じる点があった。その気のゆるみも一因として考えられるのではないか。
今まで自分が参加してきた派遣のなかでこの派遣は他団体との関わりが深かったように感じた。そ
れはとても魅力的な点であり、石鹸プログラムにおいてモンゴル連盟だけでなく MJED、オルホン大学
とボーイスカウト以外の団体とプロジェクトが進められる事は良い傾向だと思う。それぞれの短所を補
い合い、長所を生かす事でプログラムの広がりに期待する。今後も専門性を導きだす為など、他団体
との関わりが重要になって来るであろう。
全体として良い派遣だったと言えると思う。特に若いクルーが非常に頑張ってくれていたように感じ、
嬉しく思う。そしてモンゴルのスカウトが積極的にプログラムに参加する姿勢を示してくれたことで継続
性が出来た。こういった派遣は単発では意味が成さないという点に置いても、今回の派遣を次回に繋
げることが出来たという結果を得る事を嬉しく感じ、評価出来る点だと思う。モンゴル連盟とのパイプラ
インが出来たという事で、これを太く長くする為にもモンゴルのローバースカウトと密に連絡を取り、お
互いがモチベーションを維持、高揚し次回へとつなげていって欲しい。最年長としての参加という事で
自分は陰で支える事を心がけたつもりだ。それが出来ていたかどうかはわからないが、クルー全員が
何かを得て日本に帰る事が出来たと信じている。
・既に次回派遣参加表明をしているクルーへ
現状に満足せず、より良いものを目指して頑張ってほしいです。
122
Youth Scout Group Pax IV Hyper
東京連盟世田谷 12 団ローバー隊
佐野 祥平
今回このモンゴルプロジェクトに参加した理由は2つある。1 つ目は昨年参加した農大ローバーの先
輩から聞いたお土産話を聞いて、石鹸プログラムやゴビ砂漠(今年は行かなかったが)などのモンゴル
でしか味わえない活動に興味を持ったからである。写真で見た壮大な草原や砂漠、現地の人々との触
れ合い、是非モンゴルへ行ってこの目で見たいと思った。2 つ目はスカウトとしての経験値を高めたいと
思ったからである。自分は大学に入学してからスカウト活動を始めたため、まだ今年で 2 年目でありほ
とんどスカウトがどんなものかわからない。このプロジェクトを通してスカウトの経験値の高い方々と知
り合い、知識をもらい、今後の自分のスカウト活動が充実するように生かしたいと思って参加したので
ある。
実際、みんなと一緒にプロジェクトを進めていくに当たって、自分のミーティングの態度は、ミーティン
グでは月曜が学校の授業とかさっていて参加できなかったり、参加しても終始発言しなかったりと決し
て積極的ではなかったといえる。クルー業務やプログラム業務もあまり役に立てず、周りの人に負担を
かけてしまった。このことがこのプロジェクトで一番の心残りである。
現地での活動では、自分が英語をあまり話せない中、他のクルーがモンゴルスカウトと仲良く話して
いるのを見て、みんなすごい!と思い、自分も話したい!と思えた。そして話した。このことは自分の中
では大きな成長であり、よい経験となった。モンゴルでの日々は毎日が充実していてとても楽しかった。
途中、多くの人が体調を壊している中、自分は元気でいられた。しかし、これは現地でクルー業務など
することがわからず、ほとんど動かなかったため、他の人より負担がすくなかった現れである。自分は
全体を通してみても仕事をしておらず、ついていく派遣となってしまったといえる。
日程的には、自分としては休養日はちょうどいいと思った。上記に書いたようにただ自分が働かなか
ったという理由がおおきいと思うが…ゲルステイや風力では大きな空いた時間があり、そこで休むこと
もできたし遊ぶこともでき、自分はそれで十分な休養になった。プログラム的に言えば、細かな日程で
多くのプログラムを行ったので、一つ一つが薄くなってしまったと思う。もっと一つ一つをじっくりと煮詰
めてもよいと思った。
何だかんだ言ってもこの派遣、本当によかった。とても得るものが多く、成長できた。この派遣で得た
ものを忘れることなく今後のスカウト活動をより充実したものにしていきたい。
123
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
三重県連盟伊勢第7団ローバー隊
嶋崎 康真
反省を考えると、数限りなくでてくる、評価に値しないほど、今回の派遣では自分の甘さ、甘え、能力
の未熟さ等、プロジェクトが進行するにつれて、浮き彫りになっていった。派遣前、派遣中はクルーのみ
んなに多大な迷惑をかけてしまったに違いない、この場を借りて、深く謝りたい。私は今回で2度目のモ
ンゴル派遣となったが、前回派遣で得たものをどれだけ今回に生かす事が出来たのだろうか、果たし
て今回の派遣で自分は役に立っていたのだろうか。反省すべき点が多すぎて、ただ自分が情けなくな
るばかりである。今回の派遣を終えて自分なりではあるが、次に繋げる為に今回の派遣を少しでも良
き反省材料として役立てたい。
まだまだ未熟な自分ではあるが、ボーイスカウトにおける理想的な海外プロジェクトとは何かを前回
派遣を終えてからよく考えるようになった。いわゆるスカウティングの範疇で『高度な』と謳われる海外
派遣も、他団体(NGO 等)で行っている一点に特化したプログラムと比べると、同じ目的を掲げたとして
も劣ってしまう点がいくつかあるのではないだろうか、劣る要因には様々な背景があるとは思うが、例
えば『国際貢献』といった目的を掲げたならば、より理想に近づく為には必ずしもスカウティングである
必要はないのではないかとも考える事もあった。理想を追求する上で組織にそれを邪魔されるようなこ
とがしばしば見受けられるボーイスカウトになんの魅力があるのだろうとも感じる。逆に、スカウティン
グの理想を追求する事、特に海外派遣におけるそれに着目した場合はどういったメリットがあるのだろ
うか、あえて言うならば、それは自己研鑽に集約されてしまうのではないのだろうか。それでいいのだろ
うか。
ともかく、まだまだボーイスカウトというものを何一つ理解できていないことを今回の派遣で痛感した。
基本的なことすらできず、上記のような生意気な考えも派遣を終えた今では、すべておこがましく思え
る。スカウティングの理想とは何かという問いに対する答えをいつか見つけ出す為にもいまはひたすら
様々な経験と、反省を積み重ねるだけである。論語の有名な句に『先ず其の言を行い、而して後にこれ
に従う。』というのがある。まさにこれに尽きるのではないかと思う。なんでもかんでも失敗をおそれず、
まずやってみる、行動をしてから考える。そういったことを示してくれた先輩方をはじめとするクルーの
皆に感謝したい。何度も言うが、反省点はつきない。しかし、当たり前ではあるがこの反省を如何に生
かし、役立てていくかが、この先、スカウティングを行っていく上で、自分にとっての最大の課題であると
おもう。
124
Youth Scout Group Pax IV Hyper
千葉県連盟松戸第 11 団ローバー隊
大塩 喬介
はじめに、花岡アドバイザー、横澤クルーリーダーをはじめとしたクルーのメンバーに感謝の意を表
したい。私は年長者として、また海外プロジェクトの経験者として参加をしたのだが、やはりこのメンバ
ーであったからこそ、これほどまでに充実したプロジェクトになったのだと感じている。
“充実”という言葉を用いたが、もちろんすべてがうまくいったわけではない。まだ終わっていないこと
もある。しかし下記の点において、今回のプロジェクトは“充実”していたと評価できるものと捉えてい
る。
①スカウティングにおけるパイオニア的要素
往路および復路の出発回数を複数設けることで、より多くのスカウトが参加することができた。そして、
交通手段においてもシベリア鉄道を使うなど、内容の厚い活動を行った。また、クルー業務において
も、ゼネラルサポーターという役務を置いた。
今回のプロジェクトは日本連盟の公認する派遣ではなかったが、今後は派遣として実行して、いち
早く正式なパイオニアになるといいだろう。
②インタラクティブなプログラム展開
私はネパールプロジェクトにも関わってきたが、ネパールプロジェクトは未だに日本側が主導の感が
否めないところがある。しかし、今回のモンゴルプロジェクトでは特に石鹸プログラムに関して日本側
だけでなく、モンゴル側からも積極的なアプローチを得ることができた。もちろん、このモンゴル側の
積極的なアプローチを生かすも殺すも私達次第ではある。
③プログラム活動と交流・ハイアドベンチャー活動のバランス
モンゴルにおける滞在期間が多少長いということもあったが、石鹸プログラムや風力発電プログラム
などのプログラム活動と、モンゴル連盟交流およびゲルステイなどの交流・ハイアドベンチャー活動
のバランスが程よくとれていたと思う。すべての活動に参加できたメンバーは、様々な角度からモン
ゴルという国を俯瞰することができたのではないだろうか。ただ、日程において両活動が偏っていた
ため、前半のみ参加のメンバーと後半のみ参加のメンバーの間では、多少の差異があるだろう。
④クルーの構成
まず、年齢・性別といった面ではとてもバランスがよかったと思う。若手をサポートする年長者の割合
は十分であった。性別に関しても、部屋割りや生活上の問題に対処できる男女比だった。次に、スカ
ウティング的な面では、大学ローバー間においてもバランスがとれていた。慶應・早稲田・國學院・農
大の 4 大学からそれぞれ 2~3 名が参加し、大学ローバーの活性化にもつながったと考えている。
今後は、精神面におけるバランスに着目してもいいと思う。アドバイザーからアドバイスがあったよう
に、“締めるときは締め、緩めるときは緩める”を意識して活動を行えるとさらに“充実”するものにな
ると思う。
最後に、学生最後の夏休みがとても思い出深いものになった。若い後輩たちには、私が今回のプロジ
ェクトで得たものを超えるくらい、さらに大きな経験をしてもらいたい。そしておじさんになった私に聞か
せてほしい。
いやぁ、いい派遣だったね!みんな、ありがとう、これからもよろしく!
125
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
12.総括
■クルーリーダー総括
今回のプロジェクトを時系列で話を進めて、評価・反省をしていくことにする。
まず初めに、慶應ローバーからこの事業を引き継いだときの事である。この引継ぎに関しては比較的
スムーズに参加者のプロジェクトの辞退もなく慶應ローバーから Pax IV Hyper のプロジェクトへと移行
できた。しかし、移行した時期が私達のプロジェクトの始動であった為に渡航までの準備期間があまり
無いという事の意識が足りなかった為に渡航直前にバタついてしまう場面が多々ありこの事が反省す
べき事項であると感じる。
渡航前の準備期間のプロジェクトの運営に関してプログラム業務とクルー業務に分けて評価・反省す
る事にする。プログラム業務に関して、今回は実際に実施したプログラムは非常に多く、あるクルーが
3つのプログラムの担当をする事もあった。プログラムを始動させて実施するプログラムの担当を決定
する際は、各クルーが平等にプログラムを担当するようにもっと心がける必要があった。また煩雑であ
ったプログラムの整理を早い段階でしてしまわなかった為に、誰がどのプログラムを担当しているのか
を把握し難い事が多々あった。この事に関する対策はあらかじめプログラムの実施可能な数を仮定し、
その範囲で各クルーのプログラムの担当を決定し、プログラムチームごとにプログラムミーティングを
行い、プログラムの質を高めるべきであった。
一方、クルー業務に関しては設定したタスクに対してクルーの持つ能力とのバランスが悪かった点
があった。クルーに個人差がある事は起き得るものであり、それを把握して対処するのがクルーリーダ
ーであり、クルー担当サブリーダーである。しかし、この事に関して認識が甘く、サポートが足りなかっ
た事が大変反省している。このバランスの悪さは人間が体のある部分の怪我を意識的にかばうことに
よってまた違う場所を負傷してしまう事と同様に他のクルーの負担を増やすことになってしまった。
以上に挙げたプログラム業務とクルー業務の評価・反省を踏まえて渡航前の準備期間に関してまと
めると、渡航前の準備期間を振り返ると反省すべき点が多く残るというのが第一に思い浮かぶ。この
事はこのプロジェクトに参加したクルーのほとんどが感じる事であろうと思う。ただ、思い浮かぶ反省を
そのまま反省とは思わず、これからに活かしてほしいと私は思う。これはプロジェクト実施中や事後の
作業にも言える事である。
次に、プロジェクト実施中の事について触れていきたいと思う。今回、モンゴルでプログラムを実施す
る際に計画段階とは異なる事が非常に多くなってしまった。海外でプログラムを実施する事が無い私に
とって驚きを隠せなかったのが正直なところあった。またプログラム以外でもチームワークが多少崩れ
る場面があった。しかし、年齢の上のクルーがフォローし、大きくチームワークが崩れることはおきなか
った、これは本来クルーリーダーの仕事であり、自分がしかるべき対応をするべきだったと感じ反省し
ている。
126
Youth Scout Group Pax IV Hyper
海外でプログラムを実施する際に感じたのが信頼できるカウンターパートの必要性である。今回、日
本での計画段階でモンゴルに住む方の視点・見解が絶対的に不足していたことにモンゴルでプログラ
ムを実施する中で感じることが多々あった。しかし、モンゴルのスカウト達が私達の相談に乗って、多く
のプログラムに参加くれたことで助けて頂いた。具体的には全てのプログラムの中でモンゴルスカウト
は株購入、環境調査、風力発電、石鹸のプログラムに参加していただいた。彼らの存在がなければ日
本人の考えだけで実施されたプログラムとなっていたと感じる。今回のプロジェクトを実施したことでモ
ンゴルスカウトとの連携をモンゴルでプロジェクトを実施する事の必要条件であったと再認識する事が
出来た。今後、モンゴルでプロジェクトを実施する上でモンゴルのスカウトとの密な関係はお互いのスカ
ウト活動の上で有益なものになると感じる。
また、花岡アドバイザーはプロジェクトの準備期間、実施期間において「モンゴルの国を知ろう」とおっ
しゃっていた。今回のプロジェクト実施期間中はあまり自由な時間をとる事が出来なかった為に町の様
子などを細かく観察する余裕が余り無かった。
この事はプログラムを実施していく中で感じたことであるが、海外でプロジェクトを実施する事は、渡
航する国によって異なる部分が発生する事を感じた。今回、町を観察する時間をとる事が出来なかっ
たが、プログラムを実施する中で感じた文化を次回モンゴル派遣が来年以降、継続して実施されると
すれば引き継いでいくべきであろう。
帰国後の私達の活動について触れたい。帰国後の活動が準備期間、渡航期間と等しいくらい大切な
期間であると思う。今回のモンゴルでのプログラムを実施した際に、各クルーが反省すべき点と評価す
べき点を頭に思い浮かんだであろう。更に今回なぜこのプロジェクトに参画したか、何を得たか、そして
作業がつらい時期もあっただろうがなぜやり遂げる事ができたかを自問自答して欲しい。その事を是非、
頭ではなく形の残るものに書き留めておいてほしいと思う。書き留めた内容はそれぞれのこれからの
時間の中で活かされていくと私は思う。そして、今回の事をクルー全員で改めて話してみたい。そして、
今回のプロジェクトでクルー全員の総意となる評価・反省をしたいと思う。ここまでの過程を終えてプロ
ジェクトの「Plan・Do・See」が成り立つ。そこまでクルー全員でやり遂げたい。それが私の願いである。
最後に、花岡アドバイザー、プロジェクトクルー、そして今回のプロジェクトに協力して頂いた全ての方
に感謝の意を表したい。
127
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
■アドバイザー総括
本来ならば、クルーの評価・反省会、Pax IV Hyper の総会での評価・反省というステップを踏んでか
ら、このレポートを書きたかったが、10 月 1 日現在、その予定がないようなので、自分の思うところをそ
のまま綴りたい。
1.11 年ぶりのモンゴル
モンゴル連盟が世界スカウト機構(WOSM)の一員となるにあたり、連盟の立ち上げ支援コンサルタ
ントとして、1994 年9月末から約 1 ヶ月半の間、モンゴルを訪問して、ほぼ全土を回った。そして、今年、
11 年ぶりにモンゴルの地を訪れた。「十年一昔」というが、ウランバートルの街を見て、まさに隔世の感
を覚えた。
地方都市からの流入による人口の増加、それに伴い街が大きくなったこと、車の数の増加、溢れか
える数の商品、韓国・中華・欧風・日本食の各レストラン、それもモンゴル風の味付けではなく、それぞ
れオリジナルの味が感じられるもの。これらのほとんどは韓国資本の進出のおかげであろうか。
いずれにしろ、モンゴルは確実に発展していた。
2.モンゴル連盟は?
モンゴル連盟の本部は、かつての場所から移転していて、国立デパート(ノミンデパート)の裏にあっ
た。連盟の本部スタッフは、1 人を除いて全て入れ替わっていた。幸いにして、その 1 人は、11 年前に
苦楽を共にした Boldbaatar 氏。Bold は、現在は連盟の理事兼トレーニングコミッショナーとして活躍し、
スカウトからも慕われていた。
事前にやりとりしていた Adiyabold 国際コミッショナーは、急遽、チュニジアの世界会議に行くことにな
ったということで、モンゴルでは会うことができなかった。ちなみに Adiya は、日本連盟の海外スカウト受
入計画で、1996 年のスカウト時代に来日し、4NV を中心に様々な活動に参加している。
モンゴルだけでなく、各国で、かつて海外スカウト受入計画に参加された方々が、スカウト活動のあら
ゆる面で活躍されていることが、奉仕スタッフとしては非常にうれしい。
3.モンゴルスカウトとの関係
海外でプロジェクトを展開するにあたり、その国のスカウトと良好な関係を持ち、一緒にプログラムを
進めることは必須である。
何人かのクルーからは、「モンゴルスカウトとの関係が想像以上に深い繋がりとなって良かった」とい
うような声が聞こえてくるが、私は、想像以上でも、それ以下でもなく、期待通りの結果だと思っている。
このくらいの関係にならなければ、海外で思うようなプログラムを展開することは出来っこない。
128
Youth Scout Group Pax IV Hyper
4.プロジェクト推進の手法
今回、事前には、ほぼ毎週月曜日にクルーのミーティングが行われていたが、仕事の関係で、その
ミーティングには全く出ることができなかった。それもあって、事前に細かいことを言うのは止めて、方
向性だけ合っていれば、あとは現地で一気に修正していけば良いと思っていた。
準備期間が短いこともあって、クルーの皆さんは大変だったと思うが、今までのスカウト活動におけ
るプロジェクト推進の手法の勉強不足が現れていて、スカウティングにおける教育の重要性を改めて
認識した。
国際協力活動をプロジェクトとして取り上げる時、いくつか押えるべきポイントがあると思う。その国
の実情に合わせたプログラム展開を、その国のスカウトと一緒に進めることが肝要であり、その際には、
自分たちの思い込みや押しつけは一切捨て去ること。「助ける」というようなおこがましい考え方は止め
ること。事前の数少ないミーティング出席の機会でも、そのことについて話をしたが、結局、ほとんど理
解されないままに現地に行くことになってしまった。
それが、9 月 4 日のモンゴル連盟とのミーティングで、クルーの皆さんには理解してもらえたと思う。
会議の進め方にしても然りである。
5.プロジェクトの継続性
ネパールプロジェクトの最大の反省は、継続性であると思っている。
「継続」とは、定期的に、その国を訪れて単発のプロジェクトを展開して、帰国することではない。それ
では、やりっぱなしであり、継続にはなっていない。
また、一昨年・昨年の慶應ローバーのモンゴル派遣は、モンゴル連盟のスカウトとの交流や、石鹸プ
ロジェクト等々、どれをとっても、今年には継続されていなかった。勿論、派遣の目的が全く違うから、
過去 2 年のプロジェクトが単発的なプログラムの連続であっても問題ないし、その目的が達成された点
では十分に評価できる。
私は、折角、海外でプロジェクトをやるのだから、単発ではなくて、是非、継続させるべきだと思う。た
った 10 日や 2 週間程度で、何ができるというものでもない。現地のスカウトと協力して、彼らにその後の
プロジェクト推進を委ね、帰国後は、蜜に連絡を取り、進捗確認や日本からのサポートを行い、次の展
開を一緒に検討して、再度、その国を訪れる。当然、メンバーの入れ替わりはあるだろう。しかし、それ
を組織として活動していく。
私は、この流れが極めて自然だと考える。
今回のモンゴルプロジェクトでは、かなりの部分を、「継続」の方向に誘導した。クルーの皆さんを自ら
厳しい状況に追い込んだかも知れない。しかし、是非、継続性を持って欲しいと思う。
6.ハードスケジュール?
プロジェクトの数が多すぎた? 確かにそうかも知れない。
疲れで寝込むような状況もあった。現地では、「シメル時はシメル。ユルメル時はユルメル」ということを
何回か言ったが、緩急が全く意識されていないで、いつも緩みっぱなしでは、体調も崩す。
129
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
実は、過去 2 年間の慶應ローバーのモンゴル派遣と、今回の派遣の最大の違いでありながら、それ
を意識して計画しなかったことの反省として、帰国してから気がついたことがある。というか、帰国して
から「倒れているクルーがたくさんいる」という話を聞いて認識したのだが・・・。慶應ローバーの海外派
遣は、初心者のための海外派遣体験ツアーであったのに対して、今年は、本格的なプロジェクト展開を
狙っていた。そのために海外でのプロジェクト活動の初心者のことを全く意識していなかった。
ただでさえ、海外旅行は精神的に疲れる。それをハードスケジュールでプログラムを進めた。やはり、
休養日をいれたり、プロジェクトの数を減らしたり、今後は十分に意識して計画をするべきだろう。
7.そもそも国際協力プロジェクトを展開する前に
国際協力プロジェクトは、それを展開する前に、必ず、その国のこと(生活・文化・価値観・等々)を勉
強しよう。
自分の目で、自分で歩いて。まずは街歩きである。私は、どこの国でも必ず市場に行く。ウランバート
ルでは、最低3ヶ所のザハ(市場)に行って、自分で買い物をするべきである。モンゴルの人々の観察
もできる。
プロジェクト活動の前に1日は「観光」を。
生活・価値観の面では、モンゴルの人の金銭感覚を知っておくことも大事ある。
例えば、彼らは昼食代にいくらを使うのか。
100円あったら何が買えるのか? 1,000円なら? 10,000円なら?
バイトでいくら稼げるのか? 時給は? 日給は?
次に、モンゴルのスカウト活動のことを勉強しよう。
私たちのパートナーのことを知ろう。
スカウト活動の組織・加盟員数・プログラム・・・etc.
実際の活動(集会等)も見よう。
山中野営場・那須野営場みたいなところに行ってみよう。
国際協力プロジェクトは、文字通り「協力」である。
モンゴルスカウトとの協力によって、プロジェクトを進めよう。彼らと徹底的に議論をしよう。
自分たちの思い込みや押しつけは、一切、捨てよう。発想は柔軟に。
一緒にやることが大事です。
時には、言葉は悪いけど、彼らを「使う」ことも必要です。
私たちが帰国してもプロジェクトが継続されるようにしよう。
8.最後に
今年を1年目のスタートの年として、新たに継続的なプロジェクト活動に取り組もう。
モンゴル連盟のスカウトとは、是非、定期的にやりとりをして、私たちが日本にいても、プロジェクトが進
むようにしよう。ところで、クルーの皆さんは、今回の派遣でお世話になった人に、既にお礼状を書いた
だろうか?まずは、この駄文にお付き合いいただいた方々に感謝申し上げたい。
130
Youth Scout Group Pax IV Hyper
13.補足資料
事前活動
日時:2005 年 6 月 6 日(土)
場所:早稲田大学学生会館 E1022 会議スペース
参加者:横澤、陰山、木津、山本、加藤、嶋崎、齊藤、菊井、森田、山中、大塩
内容:クルー業務範囲、業務締め切り、プログラムチーム作成
日時:2005 年 6 月 13 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、木津、山本、加藤、齊藤、山中、嶋崎、大塩
内容:クルー業務ルール作成、プログラム業務内容確認、
日時:2005 年 6 月 20 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、菊井、齊藤、山中、堅田、佐藤、佐野、嶋崎
内容:派遣形態、シベリア鉄道について、派遣日程、プログラム案について、
クルー業務について
日時:2005 年 6 月 25 日(土)
場所:モンゴルタウン
参加者:横澤、山本、加藤、大塩
内容:宿泊場所、車の手配
日時:2005 年 6 月 29 日(水)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、木津、山本、加藤、齊藤、山中、嶋崎、大塩
内容:プログラム予定、プログラム内容、クルー業務について、Pax 村について
日時:2005 年 7 月 3 日(日)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、山本、加藤、嶋崎、山中、大塩
内容:派遣目的、派遣団理念・顧客満足度、クルー行動理念
日時:2005 年 7 月 4 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、菊井、齊藤、山中、堅田、森田、佐藤、佐野、嶋崎、大塩
内容:クルー業務について、プログラム内容、現地日程、計画書
日時:2005 年 7 月 11 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、菊井、齊藤、山中、堅田、森田、嶋崎、大塩
内容:各プログラム現状報告、クルー業務について
131
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
日時:2005 年7月 18 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、菊井、齊藤、山中、森田、佐野、嶋崎、大塩、花岡
内容:クルー業務の現状、プログラム業務の現状(オルホン、環境班)、担当者の確認
交流活動グループ分け、各プログラムの懸念事項
日時:2005 年7月 21 日(木)
場所:モンゴルタウン
参加者:横澤、木津、山本、加藤、嶋崎、大塩
内容:クルー業務の現状、プログラム業務の現状(オルホン、環境班)、担当者の確認
交流活動グループ分け、各プログラムの懸念事項
日時:2005 年 7 月 25 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、菊井、齊藤、山中、佐藤、嶋崎、大塩
内容:ゴビ砂漠プロジェクトの内容詰め、オルホン大学の内容詰め、各クルー業務の内容確認、各プロ
ジェクトの現状報告、現時点での派遣日程調整
日時:2005 年 7 月 31 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、木津、山本、加藤、菊井、山中、森田、佐藤、大塩
内容:石鹸プログラムのリハーサル、スケジュール調整、ビラ・ポスターの政策について、石鹸の値段
設定、懸念事項、風力発電プロ、リハーサルの日程の調整
日時:2005 年 7 月 31 日(日)
場所:モンゴルタウン
参加者:横澤、陰山、木津、山本、菊井、齊藤、山中、森田、佐藤、嶋崎、大塩、花岡両アドバイザー
青木、小嶋、柳沢、梅本、三木、
内容:壮行会
日時:2005 年 8 月 9 日(火)
場所:早稲田ローバース部室
参加者:横澤、堅田、佐野、大塩
小川
内容:風力発電所プログラムについて、派遣形態に関する問題、制服着用問題、その他
132
Youth Scout Group Pax IV Hyper
日時:2005 年 8 月 15 日(火)
場所:オリンピック記念センター
参加者:横澤、陰山、加藤、齊藤、嶋崎、佐野、大塩
村松
内容:風力発電プログラム視察報告(結果、懸念事項)、経済プログラム(株購入)の進行状況・懸念事
項・これから、ゲルステイプロについて、モンゴル連盟 MTG の調整
日時:2005 年 8 月 16 日(水)
場所:オリンピック記念センター
参加者:横澤、山本、山中、佐野、嶋崎
小川
内容:国際交流進行状況、モンゴル連盟ミーティングの状況、オルホン大学訪問について環境調査の
現状、今後やるべきこと
日時:2005 年 8 月 17 日(木)
場所:オリンピック記念センター
参加者:横澤、山本、加藤、齊藤、山中、佐野、嶋崎、大塩
内容:石鹸プログラム状況・今後の日程、クルー業務(記録・装備・生活・渉外・会計)
日時:2005 年 8 月 17 日(水)
場所:テラ・ガーデン
参加者:横澤、山本、加藤、佐藤、佐野、大塩
内容: 実施要項作成
日時:2005 年 8 月 18 日(木)
場所:テラ・ガーデン
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、佐藤、佐野、大塩
内容:助成金、石鹸プログラム(説明に使うものの作成・会計・実施要項及びプログラム)
日時:2005 年 8 月 19 日(金)
場所:テラ・ガーデン
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、佐藤、佐野、大塩
内容: 実施要項作成
日時:2005 年 8 月 22 日(月)
場所:テラ・ガーデン
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、堅田、佐藤、佐野、大塩
内容:装備・生活買出し、各クルー業務、プログラム準備
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Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
事後集会
日時:2005 年 9 月 25 日(日)
場所:ジョナサン渋谷新南店
参加者:横澤、陰山、山中、佐藤
内容:報告書の作成について(コンテンツ、フォーマット、締め切り)、今後の流れ、今後について、次回
予定
日時:2005 年 9 月 29 日(木)
場所: 秋葉原ジョナサン
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、佐藤、大塩
内容: 今後の動きについて
日時: 2005 年 10 月 10 日(月)
場所:早稲田学生会館
参加者: 横澤、陰山、山本、加藤、菊井、山中、堅田、森田、佐藤、佐野、嶋崎、大塩
内容: 今後の流れの確認、Pax の報告について、国際紹介状を受け取ることが出来なかった日に関し
て、プログラム業務、次回派遣の申請について、
日時: 2005 年 10 月 17 日(月)
場所: 早稲田大学学生会館
参加者: 横澤、陰山、山本、加藤、佐藤、嶋崎、大塩
内容: クルー業務、派遣について、報告会について(プログラム報告・リハーサル・報告資料)、Pax に
ついて、継続させるプログラムについて、国際紹介状について、モンゴル連盟とのかかわり
日時:2005 年 10 月 22 日(土)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、堅田、佐藤、大塩
内容: ワークショップ
日時:2005 年 10 月 26 日(水)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、大塩
内容: 報告会について、クルー業務、報告書について
日時: 2005 年 10 月 28,29 日
場所: テラ・ガーデン
参加者: 横澤、木津、齊藤、山中
内容: 報告書のコンテンツに関して、プログラム詳細、個人評価に関して、補足資料、
写真に関して、締め切りの再調整、報告書の最終的な調整に関して
134
Youth Scout Group Pax IV Hyper
日時:2005 年 10 月 31 日
場所:早稲田ローバース部室
参加者:横澤、山本、加藤、菊井、山中、佐藤、嶋崎、大塩
内容:報告書の進行状況の確認、報告会について
日時:2005 年 11 月 12 日(土)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、山本、堅田、佐藤、佐野、大塩、花岡
内容: 報告会リハーサル&駄目だし(反省)
日時:2005 年 11 月 23 日(水)
場所:早稲田学生会館
参加者:横澤、陰山、山本、堅田、佐藤、大塩、アドバイザー
内容:報告書見直し、次回派遣の広報について
日時:2005 年 11 月 29 日(火)
場所:早稲田大学学生会館 RS 部室
参加者:山本、佐藤
内容:記録 MTG 報告書の作成
日時:2005 年 11 月 29 日(火)
場所:早稲田大学学生会館 W502
参加者:横澤、陰山、山本、加藤、菊井、佐藤、大塩
内容:報告会リハーサル
135
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
モンゴルスカウトリスト
モンゴル連盟
Mendee(ミンディー)
The Scout Association of Mongolia
Room3, Bldg2 Baruun Selbe Street
Chingeltei District Ulaan Baatar MONGOLIA
[TEL: (+976 11) 32 41 71]
[MAIL: [email protected]]
モンゴルスカウト指導者
Boldbaatr(ボギー)
[MAIL: [email protected]; [email protected]]
Oogie(オギー)
[MAIL: [email protected]]
Adiyabold(アディアボールド)
[MAIL: [email protected]]
Baigalmaa(バイガルマ)
[MAIL: [email protected]]
モンゴルスカウト
Amka(アムカ)
[MAIL: [email protected]]
Orgio(オルゴ)
[MAIL: [email protected]]
Urangoo(オロンゴ)
[MAIL: [email protected]]
Ariuka(アルカ)
[MAIL: [email protected]]
[MAIL: [email protected]]
136
Youth Scout Group Pax IV Hyper
Temka(テムカ)
[MAIL: [email protected]]
Suurika(スーカ)
[MAIL: [email protected]]
Ganaa(ガナ)
[MAIL: [email protected]]
Oyun(オユン)
[MAIL: [email protected]]
Oyuka(オユカ)
[MAIL: [email protected]]
Munjig(モウイッチョィ)
[MAIL: [email protected]]
137
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
関係者・協力団体リスト
現地カウンターパート
鈴木宏 氏
風力発電プログラム
藤木正範 氏
モンゴル・日本経済促進センター
早稲田大学ローバーOB
日本代表
[MAIL: [email protected]]
[MAIL: [email protected]]
U. Ulziinyam(ウルジ) 氏
モンゴル・日本経済促進センター
モンゴル代表
[MAIL: [email protected]; [email protected]]
Burma(ブルマー) 氏
モンゴル・日本経済促進センター
職員/通訳
T. Dorj(ドルジ) 氏
ナランツァルト財団メンバー
[MAIL: [email protected]]
D. Gantigmaa(ガンティグマ) 氏
TUUL-21 Foundation Leader
[MAIL: [email protected]]
Bifbatt(ビフバット) 氏
モンゴル国立科学技術大学助教授
D. Otgonbaatar(オギー) 氏
Studio for Heuristic Learning Environments
Researcher
[MAIL: [email protected]]
石鹸プログラム
B. Arutai(アルタイ) 氏
オルホン大学日本語学科教師
[MAIL: [email protected]]
企業訪問プログラム
D. Miniya(ミニヤ) 氏
Mobicom Corporation Marketing Division
Bootaa(ボダ) 氏
オルホン大学日本語学科第 3 学年
[MAIL: [email protected]]
Manager
[MAIL: [email protected]]
B. Baatar(バット) 氏
山口英一 氏
MCS Group Business Development Strategy
スカウト三田会会員
Vice President
[MAIL: [email protected]]
[MAIL: [email protected]]
藤野英人 氏
レオス・キャピタルワークス株式会社
代表取締役社長&CEO
[MAIL: [email protected]]
138
シベリア鉄道プログラム
GPS(global positioning system)
本プロジェクトでは、GPSデータの採取をプロジェクト実施中に行った。以下の地図は
それらのデータの集計結果である。
1、フェリー、シベリア鉄道ルート移動地図
2、モンゴル国内活動地図
Pax Ⅳ Hyper Mongolia Project 2005
3、ウランバートル市内活動地図
①:宿泊地
⑥:レストラン(イタリアン)
②:証券取引所
⑦:オルホン大学
③:ノミンデパート
⑧:ザイサン・トルゴイ
④:モンゴル連盟
⑨:ゴミマップ調査ポイント(ドント川)
⑤:レストラン(中華)
⑩:ゴミマップ調査ポイント(ゲル)
及びゴミ集積所
140
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