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3月5日号 - 日本医師会

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3月5日号 - 日本医師会
[email protected]
中医協総会が2月 日、厚生労働省で開催され、平成 年度診療報酬改定に
関する答申がまとまり、田辺国昭中医協会長(東京大学大学院法学政治学研究
科教授)から塩崎恭久厚労大臣(代理:竹内譲厚労副大臣)に提出された。
これを受けて日医では、同日、日本歯科医師会、日本薬剤師会及び四病院団
体協議会と共に、相次いで記者会見を行い、横倉義武会長が今回の改定に対す
項目
三師会合同記者会見
地域包括ケアの推進に向け
少ない改定財源の中で
まとめを受
歯会長、山本信夫日薬会
は、横倉会長、山科透日
三師会合同記者会見に
ケアの推進に向けて、地
重要課題である地域包括
年に
世紀の少子高齢社会を
事 を 務 め、 し た 他、 同 年 7 月 に は、
昭和
日医常任理
迎えるに当たり、当面実
とめた「医療構造改革構
坪井栄孝元会長逝去
その後、平成4年から日
想」を公表した。
事 に 就 任。 施すべき抜本改革案をま
福島県生ま
医副会長を、平成8年か
ら は 4 期 8 年 に わ た り、
更に、国民に適正な医
れ。昭和 年
日本医科大学
療を提供するため、国内
外から情報を収集・還元
て、昭和 年
部医長を経
ー病院放射線
ま た、 平 成 9 年 に は、
の向上・発展に努めた。
規模での人類の公衆衛生
界医師会長に就任。地球
多大な貢献を果たした。
など、地域医療の推進に
ワーク構想」を提唱する
人として2人目となる世 「医 師 会 総 合 情 報 ネ ッ ト
武見太郎元会長以来日本
平成 年4月に勲一等
年には
日医会長を務めた。
9 日、 呼 吸 不 全 の た め、 所を設立し、理事長に就
日医が目指す「国民のた
その間、平成
を卒業後、国
任。その後、同研究所付
立がんセンタ
属坪井病院院長、名誉院
す る こ と を 目 的 と し て、
歳だった。
死去した。
通夜が2月
儀・告別式が 日に郡山
日、 葬
福島県郡山市内の病院で
坪井栄孝元会長が2月
21
えいやす
財団法人慈山会医学研究
長を務めた。
年4月から郡山医
る。
旭日大綬章を受章してい
日に郡山
めの医療政策展開」を強
なお、3月
市内で坪井病院主催の
本医師会総合政策研究機 「お 別 れ の 会」 が 行 わ れ
シンクタンクとして、「日
地 域 医 療 活 動 の 傍 ら、 力にサポートするための
昭和
師会理事、昭和 年4月
ることになっている。
構 (日 医 総 研)」 を 創 設
は、「評 価 の 新 し い 基 軸 (1) 患 者 に 身 近 な 診 療
から福島県医師会常任理
坪井元会長は昭和4年
所や中小病院のかかりつ
横倉会長は、医科部分
政主導ではなく、時代に
した。
け医の更なる評価、
(2)
つけ薬剤師の推進が盛り
は、前回改定に引き続き
即した『改革』を進めな
が出されたと受け止めて
りとなる」との考えを示
少ない改定財源の中では
がら、過不足ない適切な
おり、地域包括ケアシス
の 改 定 の ポ イ ン ト を、
あったが、それなりの評
する厳しい指摘があった
医 療 が 提 供 で き る よ う、 制改革会議等で調剤に対
込まれたことについて
横 倉 会 長 は、「限 ら れ
価ができた」との考えを
道府県医師会社会保険担
また、「財政を
ていかなければならな
我々医療者側から提言し
の比率をこれまでどおり
中で、医科:歯科:調剤
供体制を支える一員とし
テムの中で、地域医療提
入 院 の 機 能 分 化、(4)
在 宅 医 療 の 推 進、(3)
狭める圧力が続
保険給付範囲を
過不足なく受けられるよ
国民誰もが必要な医療を
師 会 は、 相 互 に 連 携 し、
7対1入院基本料の見直しの影響を
日医・四病協合同記者会見
と述べた。
国の国民皆保険
するとともに、かかりつ
り、期待できる」と評価
くつかの点で特色があ
には、
日医から横倉会長、 日本医療法人協会から伊
医・四病協合同記者会見
引き続き行われた日
の五つに分けて、そ
れる可能性が高
によりもたらさ
の医療を推進する足掛か
図りながら、地域完結型
テムの中で多職種連携を
付 範 囲 の 縮 小』 は、「地 域 包 括 ケ ア シ ス
恭嗣常任理事が、全日本
会から堺常雄会長、万代
本常任理事が、日本病院
中川・松原両副会長、松
席した。
崎學会長が、それぞれ出
精神科病院協会からは山
藤伸一会長代行が、日本
て、紹介状なしで受診し
域医療支援病院におい
般病床500床以上の地
に、特定機能病院及び一
(2面に続く)
い」として、
「財
長、 猪 口 雄 二 副 会 長 が、 たことを評価するととも
け医機能の評価がなされ
において新たにかかりつ
と、また、認知症や小児
料の要件が緩和されたこ
診療加算や地域包括診療
(1) で は、 地 域 包 括
れぞれ説明した。
─
(5) 医 薬 品 の 適 正 使 用
て の 役 割 を 果 た し た い」 医 療 技 術 の 適 正 評 価、
年度の医療と
介 護 の 同 時 改 定 に 向 け、 維持できたことは評価す
い。平成
る立場から、成
いていくことが
山 科 日 歯 会 長 は、「い
う邁進していく」
とした。
る」とした上で、かかり
早々に検討を開始すべき
予想される。世
が崩壊する一番
け歯科医機能について
早急に検証すべき
の 要 因 は、『財
病院協会から西澤寛俊会
源抑制による給
まいしん
界に冠たるわが
和 の 名 の 下 に、 であり、医療を支える三
長戦略や規制緩
緊縮しようとす
山 本 日 薬 会 長 は、「規
支払両側に
た財源の中でも、超高齢
歩み寄り、答申できたこ
の答申取りまとめを受け
「急 性 期、 回 復 期、 慢 性
当理事連絡協議会を3月
示した。
は大きな隔
たりがあ
り、いまだ
に認識の差
が埋められ
ていないと
ころもある
中医協総会では、厚労
とは良かった」と感想を
が、双方が
省事務局からこれまでの
述べた。
盛り込んだ答申案が示さ
期等の入院医療の機能分
5日に開催することにし
。
引 き 続 き 検 討 す る こ と」 にて詳報予定)
て、影響を調査・検証し、 ている(本紙4月5日号
化・連携の推進等につい
れ を 了 承。 答 申 書 に は、 ることを目的とした、都
て、改定の内容を伝達す
なお、日医では、今回
議論を踏まえて作成され
る日医の考えを説明した。
等、
からなる附
帯意見が付
けられるこ
とになっ
た。
それなりの評価ができた ─横倉会長
けて、診療
長始め、中医協委員であ
社会に対応する上での最
側を代表し
る、中川俊男・松原謙二
27
答申取り
て意見を述
両副会長、松本常任理事、 財源配分をすることが重
域における医療資源を有
べた松本純
遠 藤 秀 樹 日 歯 常 務 理 事、 要になる。今回の改定で
市内で執り行われた。喪
一常任理事
安倍好弘日薬常務理事が
主はご子息、永保氏。
は、「当 初
効活用しながら、必要な
の議論か
出席した。
63
12
28
ら、診療・
13
18
27
49
10
れ、診療・支払両側がこ
た短冊に具体的な点数を
55
49
15
16
●「心に残る医療」体験記
コンクール表彰式…… 8面
1308
2016. 3. 5
86
30
●日本医師会医療情報
システム協議会…… 4面
No.
〔昭和 42 年 3 月 4 日第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 3 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 1 )第 1308 号
●定例記者会見
… ………………… 3面
中央社会保険医療協議会総会
平成28年度診療報酬改定に関する答申まとまる
かかりつけ医の更なる評価、在宅医療の推進、医療機能分化等を評価
た場合の定額負担が導入
宅医療を担うかかりつけ
医療機関については、「在
た。
定に対する考えが示され
協の各団体から今回の改
は、「画 期 的 で あ り、 評
が示されたことについて
長期投薬を見直す方向性
テム推進の中で、積極的
めに、地域包括ケアシス
ったことについて、病床
単位での届出が可能にな
堺日病会長は、病棟群
額 負 担 の 導 入 に つ い て、
なしの大病院受診時の定
院基本料の要件が厳格化
対1入院基本料の要件が
西澤全日病会長は、7
者 へ の 要 件 が 緩 和 さ れ、
理 料 に つ い て は、「若 年
とし、ニコチン依存症管
松本常任理事は、在宅
る」 と 述 べ る と と も に、 く評価した。
り、次回の改定に向けて
平成 28 年度診療報酬改定の概要
・ 認知症地域包括診療料、認知症地域包括診療加算の新設
・ 小児かかりつけ診療料の新設 ◯医療保険制度改革法も踏まえた外来医療の機能分化
・ 紹介状なしの大病院受診時の定額負担の導入
効率化・適正化を通じて制度の持続可能性を高める視点
(1面より)
さ れ た こ と に 関 し て は、 医 を バ ッ ク ア ッ プ す る た
の動きの中で、かかりつ
「こ う し た 外 来 機 能 分 化
に地域医師会と協力し
機能報告制度の実態と併
されたことについて、「急
厳格化されたことについ
支 払 側 に も 理 解 さ れ た」
療を受けることに実効性
松原副会長は、紹介状
け医機能を強化し、今後
て、地域医療を守って欲
価している」とした。
の改定で更なる評価を求
せて、診療報酬の手当と 「適 切 な 場 所 で 適 切 な 医
居住者の場合」の定義見
激な見直しにより医療現
て、「7 対 1 を ど れ ぐ ら
と述べ、今回の改定を高
して必要かどうか適切な
直しや、同一建物での診
場に混乱が起きれば、最
いの医療機関が算定でき
(3) で は、 7 対 1 入
しい」と述べた。
療人数による評価の細分
終的に不利益を受けるの
なくなるか懸念してい
(2)では、「同一建物
めていきたい」とした。
化が実施されたことを評
は患者であり国民であ
を保てるように、医療資
価するとともに、今回一
る」とした上で、該当患
医 療 に つ い て、「前 回 改
中医協で議論していきた
・ ニコチン依存症管理料の対象患者の拡大
検証が必要とした。
定の要件の下に認められ
者割合が引き上
人件費を上げられない中
源 を 分 配 す る 形 が 大 事」
た在宅医療を専門に行う
げられたことな
定では、同一建物での不
ど に つ い て は、 での医療の質の担保が課
題になるとした。
適切事例を意識するあま
「医 療 現 場 の 影
山崎日精協会長は、「看
た。それが是正されたこ
響をしっかり検
数の要件の緩和」や「入
とは評価する」としなが
り、無茶な改定が行われ
要であれば早急
院中の他医療機関受診時
ら も、「同 一 建 物 に お い
護職員の月平均夜勤時間
に対応を行うべ
における減算規定の緩
その後の質疑応答で
い」と語った。
・ 入院時の経腸栄養用製品の使用に係る給付の見直し
・ 小児入院医療を担う保険医療機関のうち、重症児の受け入れ体制が充実している医療機関に
対する評価の新設
・ 夜間休日救急搬送医学管理料の評価の充実
○重症化予防の取り組みの推進
・ 地域移行を重点的に進める精神病棟の評価の導入
・ 専門的な児童・思春期精神科外来医療の評価の導入
・ 一般病棟において、身体合併症を有する精神疾患患者の受け入れや、精神症状を併せ持つ救
急搬送患者に対し、精神科医が診断・治療を行った場合の評価の新設
・ 多種類の服薬を行っている患者の処方薬剤を総合的に調整する取り組みを行い、処方薬剤数
が減少した場合の評価の新設
○地域移行・地域生活支援の充実を含めた質の高い精神医療の評価
証した上で、必
きだ」とした。
することは変わらず、減
ても、一人ひとりを診察
伊藤日本医療法人協会
額 さ れ る べ き で は な い」
は、 中 川 副 会 長 が、「7
○医薬品、医療機器、検査等におけるイノベーションや医療技術の適切な評価
○DPC に基づく急性期医療の適切な評価
和」を評価。
会長代行は、二次救急医
救急搬送医学管理料の拡
事は、病棟単位での届出
の原因の一つと
対1入院基本料の要件で
猪 口 全 日 病 副 会 長 は、
年度に向けて、療養病床
・ 身体疾患を有する認知症患者に対するケアの評価の導入
○残薬や重複投薬、不適切な多剤投薬・長期投薬を減らすための取り組みなど医薬品の
適正使用の推進
○「認知症施策推進総合戦略」を踏まえた認知症患者への適切な医療の評価
・ 院内処方を行っていて、後発医薬品の使用割合の高い診療所について、その使用体制に係る
評価の新設
・ 後発医薬品が存在する全ての医薬品を一般名で処方している場合の評価の新設
○後発医薬品の使用促進・価格適正化、長期収載品の評価の仕組みの検討
・ がん診療連携拠点病院について評価している項目において、地域がん診療病院及び小児がん
拠点病院についても評価を行う
○緩和ケアを含む質の高いがん医療の評価
◯明細書無料発行の推進
・ 要件を満たした在宅医療を専門に実施する診療所の開設を認める
・ 小児在宅医療に係る評価の推進
・ 休日の往診に対する評価の充実
◯医薬品、医療機器、検査等の適正な評価
○難病法の施行を踏まえた難病患者への適切な医療の評価
○小児医療、周産期医療の充実、高齢者の増加を踏まえた救急医療の充実
(4)では、「手
術報酬に関する
外保連試案」の
手術料の見直し
大 に つ い て、「評 価 す る
が導入されたことを評価
更に、万代日病常任理
とした。
が行われたこと
が、人件費を賄うという
改 訂 に 基 づ き、 療機関における夜間休日
は評価するとし
す る 一 方、「運 用 す る に
なる場合もある
ある『重症度、医療・看
回復期リハビリテーショ
は厳しい要件となってお
ことから、薬剤
護必要度』は、2年前に
ない」と述べた。
た他、(5)では、 意味からすると十分では
師との連携を通
見 直 し た ば か り で あ り、 ンへのアウトカム評価の
長期処方が残薬
じて、処方の見
朝令暮改の診療報酬改定
の再編にどのような影響
導 入 に つ い て、「平 成
直しや、より適
は、現場の混乱をもたら
が出るのか検証しなけれ
◯質の高い在宅医療・訪問看護の確保
・ 初期加算、早期加算の算定要件等の見直し
・ 回復期リハビリテーション病棟におけるアウトカム評価の導入
・ 要介護保険者に対する維持期のリハビリテーションについて、評価の適正化を図るとともに、
介護保険への移行を図る
・ 要介護保険者に対するリハビリテーションについて、その目標設定支援等にかかる評価を新設
・ 退院支援に関する評価の充実
・ 保険医療機関間で、診療情報提供書を提供する際に、併せて画像情報や検査結果等を電子的
に提供し、活用している場合の評価の新設
・ 医師事務作業補助体制加算 1 の評価引き上げ
◯質の高いリハビリテーションの評価等、患者の早期の機能回復の推進
◯地域包括ケアシステム推進のための取り組みの強化
◯情報通信技術(ICT)を活用した医療連携や医療に関するデータの収集・利活用の推進
○チーム医療の推進、勤務環境の改善、業務効率化の取り組み等を通じた医療従事者の
負担軽減・人材確保
Ⅳ
重点的な対応が求められる医療分野を充実する視点
Ⅲ
切な服薬指導・
薬剤管理が行わ
すのみで、慎重にしなけ
た」と説明するとともに、 ばいけない」と述べた。
れることを期待
続いて、四病
しているとした。 ればならないと考えてい
○医療機能に応じた入院医療の評価
◯かかりつけ医の評価
・ 一般病棟の「重症度、医療・看護必要度」の見直し
・ 病棟群単位による届出の導入
・ 有床診療所における在宅復帰機能強化加算の新設
・ 入院中の他医療機関受診時減算規定の緩和
患者にとって安心・安全で納得できる効果的・効率的で質の高い医療を
実現する視点
Ⅱ
地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点
Ⅰ
30
第 1308 号( 2 )
ス
ー
ュ
ニ
医
日
平成 28 年 3 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
月
日・
日
調。
その上で、2月 日に
急性期機能を担う医師に
システム推進のための人
始まれば、地域包括ケア
しては、高度急性期機能、 新たな専門医の仕組みが
更なる議論を求めた。
だとして、関係者間での
担保することが最も重要
十分ではない。日医とし
の、現状ではまだ機能が
ら通知が出されたもの
2013年
と を 受 け て、 日 医 で は、
覚書が取り交わされたこ
月に日本獣
重点を置いた研修が必要
域医療と専門医の仕組み
最後に横倉会長は、地
いて地域の取り組みを先
ては、病院群の設定につ
締結している。
の推進に関する協定書を
医師会との間で学術協力
材確保は一層困難になる
を 整 合 さ せ る た め に は、 行して行うべきと考えて
とされているため、今後
い専門医の仕組みが地域
医機構)の役割は、学問
専門医機構(以下、専門
冒頭、同会長は、日本
明した。
き姿の方向性について説
方と専門医研修のあるべ
齢化による疾病構造の変
進めていかなければなら
向けてさまざまな改革を
業(支援)計画の開始に
る医療計画と介護保険事
定、同じく同時改定とな
の、医療と介護の同時改
ことによって、地域偏在
性期医療機関に集中する
ムの推進に向けては、高 「専 攻 医」 が 大 都 市 の 急
ず、地域包括ケアシステ
が拡大する懸念も極めて
修を行う医師、いわゆる
だけでなく、専門医の研
の声が多く上がっている
齟齬に、各地域から不安
組みとの間に生じている
推進と新しい専門医の仕
地域包括ケアシステムの
療提供体制の中心となる
るためには、専門医機構
であり、国民医療に資す
があるのはその学会だけ
を認定する実質的な能力
ついても言及し、専門医
基本領域学会の関係性に
また、専門医機構と各
た。
り国民である」と指摘し
益を受けるのは患者であ
生じれば、最終的に不利
よって医療現場に混乱が
らない。急激な見直しに
の阻害要因となってはな
年1月には厚生労働省か
不可欠であると強調。「本
が協議・連携することが
病院、医師会等の関係者
群の設定等を行うに当た
地域医療に配慮した病院
あり、プログラム作成や
会の緊密な連携が必要で
専門医研修が開始される
響を極力少なくしてから
るなど、地域医療への影
に お い て、 行 政、 大 学、 研修体制の整備を優先す
っては、それぞれの地域
ことを望みたい」
とした。 組みが高く評価された結
とともに、地域における
共に臨んだ講演及び質疑
本獣医師会の藏内会長と
国際会議』において、日
も視野に入れ、まずは地 『第 1 回 W V A・W M A
れている新たな専門医の
応答を通じて、日本にお
域の連携状況を把握する 〝
仕組みの導入時期の延長
ける両団体の連携と取り
ドリードで開催された
5年5月にスペイン・マ
需 要 が 増 大 す る 回 復 期、 と の 懸 念 を 示 し、「新 し
慢性期への医師の配置が
日医と専門医機構、各学
的・学術的な見地から専
化に対応し、急性期後の
強くなっているとした。
が各基本領域学会の専門
横 倉 会 長 は、
「2 0 1
包括ケアシステムの構築
おり、平成 年からとさ
薄くなる恐れがあり、医
門医の認定評価の標準化
受け皿病床の整備と充実
更に同会長は、医師の
医の認定過程の透明性を
中医協の答申が行われた
横倉義武会長は、2月
を行うことであり、日医
を促す取り組みが求めら
確保が困難な地域が多い
精 神 科 医、 臨 床 心 理 士、 て、 横 倉 会 長 は、「自 然
「第2回世界獣医師会・
世界医師会〝 One Health
〟
に関する国際会議」
を日本で開催
果、第2回会議の開催国
として日本が指名され
た」
と説明するとともに、
グ ロ ー バ ル 化 が 進 む 中、
まんえん
感染症の世界規模での
蔓延が懸念されているこ
と に 触 れ、「人 獣 共 通 感
染症、薬剤耐性菌等の現
状及び動向と課題に焦点
を当て、国内外、特にア
策の推進、
ひいては医学、
獣医学の進歩につながる
ような会議にしたい」と
の両日、福
岡県北九州市内で
会 長 は、「人 獣 共 通 感 染
一方、藏内日本獣医師
抱負を述べた。
2012年 月
らかにした。
開催することを明
、
国際会議」を 月
界 医 師 会
〝 One ジアの専門家の声を聞く
〟に関する ことで、更なる感染症対
Health
世界獣医師会・世
〟 に関する
One Health
日開催の第 回社会保
の役割は、地域医療や医
れているとした。
現状で、平成 年度から
ご
障審議会医療部会で、「新
一方、現在検討されて
た住民がPTSDを発症
師会のサロジ副会長から
そ
たな専門医の仕組みの準
療政策を始めとする医療
いる専門医の仕組みに関
す る な ど、 不 安 や 恐 怖、
ール地震の
認識されたと感じてい
数 が 不 足 し て い る た め、 タルヘルスの重要性が再
心理カウンセラーの絶対
る。具体的な取り組みが
日医・日本獣医師会 合
同記者会見
備状況」について議論さ
提供体制全般について責
師会のサロ
頭痛などを訴える住民が
復興支援活
被災地での精神医療が行
行われ、その成果を上げ
また、横倉会長は、A
いきたい」と述べた。
症はわが国にとって極め
カウンセリングを行える
MDA菅波代表と災害発
て脅威である。このよう
に発生した
人材を育てるための合同
生時の被災地、被災者支
に開催された世界
マグニチュ
心理カウンセリングボラ
医師会(WMA)
バ
ード7・8
ンティア養成プログラム
と本会議の意義を強調す
な状況下で両団体が協力
の大地震はネパール中部
と医師が協力し合うこと
ンコク総会におい
を直撃し、各地に大きな
援における連携をこれま
横倉会長は、藏内勇夫
理念の下に獣医師
〝 One Health
〟の
願であり、
使命でもある」
ことは日本獣医師会の念
の 向 上 の た め、 全に寄与する体制を築く
〟 し、 国 民 生 活 の 安 心 安
Global Health
・
日、石井正三常任理事の
被 害 を も た ら し た 一 方、 を実施。現在は、ヘルス
で以上に強力なものにし
て、〝
同席の下、日医を表敬訪
アシスタントや地方開発
その復興の最中の翌5月
るとともに、開催に向け
問したAMDA菅波茂代
ていくことを改めて確認
に起こった余震では精神
140名が履修してい
担当のスタッフなど、約
的なダメージを強く受け
て理解と協力を求めた。
表とAMDAネパール支
を目的としたWMAと世
部長でもあるネパール医
界獣医師会(WVA)の
■■■■■■■■
ことに触れ、平成 年度
11
任を持つことであると強
ジ・プラサ
日頃の日医の支援に感謝
る。
ド・オジャ
多く見られた。
会談では、ネパール医
副会長と会
動等につい
き届いていない現状であ
た今回の経験を、今後の
の意が示されたのに対し
て報告を受
ったことから、AMDA
被災者支援にも生かして
しかし、ネパールでは
けた。
では、日医、ネパール医
談し、ネパ
2015
師会の協力の下に、心理
11
11
10
災害における住民のメン
年4月 日
10
29
44
懸念を表明
10
日本獣医師会長と合同記
25
者 会 見 を 行 い、「第 2 回
横倉義武会長は2月
左から石井常任理事、横倉会長、
ネパール医師会のサロジ副会長、AMDA 菅波代表
した。
10
れる予定であることを踏
新たな専門医の仕組みに
17
まえ、改めて日医の考え
29
10
ネパール地震の復興支援活動等について
AMDA菅波代表
サロジ ネパール医師会副会長と会談
30
2
■■■■■■■■
18
横倉会長
〔第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 3 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 3 )第 1308 号
平成 年度日本医師会医療情報システム協議会
矢野一博日医
が禁止されることになる
ウト方式での第三者提供
議システムを中心に紹介
BBSの概要とWeb会
ンについて報告した。
ット」のコラボレーショ
に関して、これまでの経
ORCA管理機構(株)
」
のICTを利用した多職
研究員は、医療・介護分野
ミナーを開催。参加者が
試みとしてランチョンセ
昼食時には、初めての
緯等を説明した。
種連携に関する追加調査
自分の携帯を操作しなが
上野智明日医総研主席
の結果を概説。ICTを
ら、セキュリティ対策に
%が「導入効果がある」 ついて学んだ。
利用した多職種連携は約
ら攻撃を受け
員が、外部か
報を安全に扱うため、電
を得た上でこのような情
が、日医は、患者の同意
」 を 中 心 に、 大 分
Join
に特化したSNSアプリ
科大学准教授は、医療用
高尾洋之東京慈恵会医
授、石川常任理事を加え
京大学大学院特任准教
会常任理事、山本隆一東
長、佐伯光義愛媛県医師
出靖彦岐阜県医師会副会
ジウム~マイナンバーと
午 後 か ら は、「シ ン ポ
厚生労働省大臣官房参事
付けや、保険証としての
用いる識別子(ID)に
医療等分野の情報連携に
理事
大を危惧─石川常任
イナンバーの利用拡
医療分野におけるマ
た日医総研H
創設について積極的に取 「
子認証局、医療等IDの
県の舛友一洋臼杵市医師
引き続き、報告者に川
Pサーバへの
会医療福祉統合センター
官 (情 報 政 策 担 当) は、
てん
不正侵入の顛
続いてあいさつした協
り組んでいる」とした。
医 療 等 I D に つ い て ~」 とともに、戸籍とのひも
まつ
末を、茗原秀
た総勢 名によるパネル
セキュリティ
利用など、マイナンバー
ついて解説。今後につい
ている「ひろしま医療情
の 発 行 状 況 と 「J A L
向井治紀内閣官房社会
が行われ、「医師資格証」 ればならないとした。
医 I T 戦 略 セ ッ シ ョ ン」 の利用拡大は阻止しなけ
情報が漏えいする心配は
しても、それだけで個人
ので、万が一落としたと
しキーのみが入っている
る検討委員会」における
療分野等ID導入に関す
は、
日医に設置された
「医
山本東大特任准教授
が行われた。
の今後の利活用に向けた
ディスカッションが行わ
れ、セキュリティ(参加
石川常任理事はマイナ
395枚の「石仏カード
ンバーと医療等IDの関
一広島県医師会長は、「今
職種・情報の範囲)や運
委員会委員長
行している「うすき石仏
回の地域医療セッション (フェリカカード)」を発
は、今までと少し視点を
展望を述べた。
が、昨年の日
わりについて、これまで
本年金機構の
用(実施母体、行政の関
報ネットワーク(HMネ
D O C T O R 登 録 制 度」 保障改革担当室内閣審議
ては、医療等IDの導入
ねっと」について、それ
に向けて、保険者、医療
変えて、SNSを活用し
関係者とも協議・検討を
情報漏えい事
篠原俊博総務省自治行
ッ ト)」 に つ い て は、 藤
などの身分証としての利
医療情報ネットワーク
政局住民制度課長は、「個
ぞれ報告した。
の経緯を報告。個人情報
た医療介護連携をテーマ
を守るためにも医療等I
とした。フロアから生の
与、コスト等)に関して
件のような
活発な意見交換が行われ
〝標 的 型 サ イ
た。
続けていく意向を示し
の中の一部として在宅介
人番号カードに付いてい
声を聞かせて欲しい」と
Dは必要であり、医療分
バー攻撃〟な
た。
日 に は、 ま ず、「日
るICチップには呼び出
護連携の仕組みをつくっ
野におけるマイナンバー
ど に つ い て、 述べた。
川光一同事業統括本部長
内閣重要イン
フラ専門調査
各地域における多職
が「共同在宅診療支援シ
用、統合出欠単位管理シ
明。渡辺研司
ま ず、「Ⅰ. 地 域 医 療
ステム(医師協業)」と「在
ステム、診療報酬点数算
紹介
種連携の取り組みを
会会長/名古
セッション」では、富山
宅医療介護支援システム
長島公之栃木県医師会
ICTを用いた地域医療
ない医療機関であっても
引き続き、午後3時か
機能があり、職種の垣根
携が可能となる完全非公
家もいない医師会でも連
お金もなくICTの専門
新情報を紹介。
提供する「 MI_CAN
」の最
連携に参加できる環境を
を使った新た
公的個人認証
には実現可能な仕組みを
続き検討を続け、年度内
人認証サービ
にも、公的個
げていくため
サービスを広
日 間 の 協 議 会 を 総 括 し、
島県医師会常任理事が2
委員会委員の牛尾剛士広
た抱負を述べた後、運営
長が次回の協議会に向け
県の蒔本恭長崎県医師会
閉会式では、次回担当
提言したいとした。
ス利用のメリ
閉会となった。
な お、 本 協 議 会 で は、
ットを増や
たいとした。
名の利用があった。
出欠管理を行い、119
を入れていき 「医 師 資 格 証」 を 使 っ た
及に向けて力
し、更なる普
展開し、民間
な電子政府を
な い」 と 説 明。 今 後 も、 議論の内容を報告。引き
屋工業大学大学院教授
県の藤岡照裕下新川郡医
んしん在宅ネットにいか
常任理事は、インフラも
らは石川広己常任理事の
を越えた検討・協力が可
開型医療介護専用SNS
官は、マイナンバーに関
は、「全 て の 情 報 を 守 る
定ができる「電子紹介状
等の医療文書」を作成し、
わ」について、本システ
総合司会で協議会が開
窪田理愛媛県医師会常
能になっていると報告。
情報』となり、病歴等の
佐々木裕介
―3942―6492・国際課
―3942―6483/ ―3942―6135・医療保険課
―3942―6482・医学図書館
―3942―6486・広報・情報課
03
―3942―6140・情報サービス課
―3942―7027・経理課
―3942―6488・日本医学会
03
それぞれ説
する多くの疑問に答える
幸JAHIS
長は、昨年 月現在で8
と回答しているとした。
持っていますか?
医師資格証
議会運営委員長の平松恵
した。
総研主任研究
をメインテーマに
〜
『 医療介護連携 』『 医療等ID』
について〜」
年度日本医師会
http://www.jmaca.med.or.jp
E-mail [email protected]
日本医師会電子認証センター
「IT時代における地域医療連携のあり 方
平成
、 の両日、4
医療情報システム協議会
が2月
メンテーション〟の考え
ムにはディスカッション
電子カルテを導入してい
T時代における地域医療
方を提案した。
いて解説。
こ と は 不 可 能」 と し て、 師会理事が、 Microsoft
社 (多職種連携)」の2つの
情報を切り分ける〝セグ の Groove
を活用した「あ 在宅医療支援ツールにつ
連携のあり方~『医療介
について~」をメインテ
会。冒頭、あいさつを行
護 連 携』『医 療 等 I D』
ーマとして日医会館で開
った横倉義武会長は、「改
ファンドの(株)地域経
その他、日医が政府系
催され、熱心な議論が行
われた。
任理事は、県医師会がV 「メ デ ィ カ ル ケ ア ス テ ー
済活性化支援機構と共同
正個人情報保護法では
シ ョ ン (〝ど こ で も 連 絡
今回は、本協議会開始
PNで構築している「連
出資し、昨年 月4日付
前に「プレミーティング 『病 歴』 が 『要 配 慮 個 人
で設立した「日本医師会
11
―3942―6477・施設課
03
4 4 名 の 参 加 の 下、「I
11
―3942―6139・編集企画室
―3942―6481・企画課
―3942―6487・生涯教育課
―3942―6493・庶務課
―3942―6491・年金・税制課
―3942―6494・人事課
―3942―6490
―3942―6489
03 03
70
ットワーク「とちまるネ
秘書課
03
日本医師会電子認証セ
ンターでは医師の資格を
証する「医師資格証」の発
※SAMPLE※
行を進めています。
発行を希望される方は、
下記のホームページをご覧下さい。
03
03
介護保険課
03
03
携 E M A ネ ッ ト ワ ー ク」 帳〟)」と地域医療連携ネ
03
11
について、在宅医療連携
03
03
~見直そうシステムセキ
03
03
ュ リ テ ィ ~」 が 行 わ れ、 情 報 は い わ ゆ る オ プ ト ア
03
14
14
27
27
13
日本医師会
03
第 1308 号( 4 )
ス
ー
ュ
ニ
医
日
平成 28 年 3 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
医賠責対策課
―3942―6506/
今後も介護・福祉系団体
の研修会の参加が義務化
訂)では、委員の年1回
目 と な る が、 日 医 で は、 成
委員の先生方にもより適
正な審査が求められるな
ど、負担が増している。
厚生労働省でも、研究
者等が、より円滑な臨床
研究を行えるように指針
及び病態の理解並びに患
断方法の改善、疾病原因
ける疾病の予防方法、診
臨床研究は、医療にお
員の先生方と共に今後も
るものであると考え、会
さんへの医療に還元でき
るが、県医師会でも患者
進することを奨励してい
ったが、平成 年2月以
機関を支援することにあ
会としても少しでも会員
り組まれており、県医師
療の傍ら臨床研究にも取
開業医等の先生方は診
審査件数は、医会からの
年間)までに取り扱った
年度から平成
表明。
―3942―6516・日本医師連盟
―3942―8181・感染症危機管理対策室
が正式な会談を行うの
との意見交換を重ね、そ
さ れ た こ と 等 に よ っ て、
―3942―7050(防災センター
―3942―6138・地域医療第三課
は、本年1月6日に行わ
の連携を強めていくこと
―5319―3781・電子認証センター
―3942―6137・地域医療第二課
アシステムの構築に向け
れた全国老人福祉施設協
にしている。
―3942―6512・治験促進センター
―3942―6484・地域医療第一課
て、両団体が協力して取
議会との会談(本紙第1
日一部改
現在、全国 都道府県
設立された団体である。
り組んでいくことを確認
306号既報)以来2回
年3月
にある社会福祉士会には
した。
社会福祉士が会員として
所属し、活動を行ってい
る。
会談の中では、鎌倉日
本社会福祉士会会長が資
料を基に、同団体の活動
者の生活の質の向上を目
倫理審査に取り組んで参
を順守し、臨床研究を推
的として実施される「人
―神奈川県医師会―
神 奈 川 県 医 師 会 で は、 て倫理上の問題等を審査
日医と福祉系の団体と
3万9000名を超える
―3942―7215・女性医師バンク
―3942―6514・医事法・医療安全課
―3942―6136・日医総研
倉克英日本
社会福祉士
会会長と会
談を行っ
た。
公益社団
法人日本社
会福祉士会
は「社会福
祉士」の職
定期的に意見交換を行い
深めていきたい」とした。
これに対して、横倉会
長 は、「超 高 齢 社 会 を 迎
えているわが国において
年5月か
りたい。
降、いわゆるディオバン
審査依頼が 件(うち継
なお、平成
を対象とする研究」であ
特別委員会を設置した。
の事件が社会問題となっ
個人が6件、学会発表が
、 医師
一助となれば幸いである。 続 審 査 8 件 含 む)
の先生方の研究の支援の
1件で合計 件となって
現日医常任理事の羽鳥裕
設置の目的は、県医師
てからは、日本医学会利
ま た、『人 を 対 象 と す
は、社会福祉士の役割が
会が学術団体として自身
益相反委員会が作成した
る医学系研究に関する倫
ますます重要になってく
の医療機関で倫理審査委
ガイドラインを踏まえて
れてしまいました。
実際に委員会
年度の6
ら平成 年3月(平成
員会を設置することが難
利益相反に関する審査も
いる。
先 生 を 担 当 理 事 と し て、 援するとともに会員医療
更に、両会長は、わが
しい診療所や小規模病
理 指 針 ガ イ ダ ン ス』(平
平成 年5月に倫理審査
国において急ピッチで進
院、医会などが研究発表
倫理審査と併せて行って
る」と述べ、今後の社会
められている地域包括ケ
を企画した場合に、個人
福祉士の活動に期待感を
しかし、その居酒屋の
いる。
る。
し、その研究発表等を支
ながら、日医との連携を 「倫理審査特別委員会」の取り
組みについて
能 団 体 で、 を 詳 細 に 説 明。「今 後 も
社会福祉士
の倫理を確
けん
立し、専門
さん
的技能を研
鑽し、社会
福祉士の資
質と社会的
03
情報等の取り扱いに関し
を設置してから
の申請内容を振
り返ると、学会
発表のための審
査依頼は数件
で、医会や開業
医の先生方が診
療の傍ら自ら行
う自主研究のた
めの審査件数の
方がはるかに多
く、先生方の自
主研鑽を行う姿
勢に改めて驚か
―3942―6485
―3947―7815)
03
03
03
親父の実家では鶏を飼っ
ており、その軍鶏ちゃん
も一緒に飼ってくれるこ
とになり、現在は名前も
付けてもらい毎日卵を産
とのことです。
さて数日後の診察室で
は、「先 生 あ の 軍 鶏 の 味
はどうだった?」と患者
さ ん。「両 国 の 料 理 屋 さ
ん よ り 美 味 し か っ た よ。
今度は雄の内臓だけ持っ
て き て 欲 し い な」 と 私。
忘れられない贈り物でし
される。
21
地位向上に
努めるとと
もに、社会
福祉の援助を必要とする
人々の生活と権利の擁護
31
総合医療政策課
横倉義武会長は2月
及び社会福祉の増進に寄
日、今村聡副会長、鈴木
邦彦常任理事の同席の
と言って置いて
行ってしまった
ようです。
頸動脈を切って羽をむ
しるなど内科医の私にで
27
03
03
(がんこ親父)
27
ダイヤルイン
横倉会長
47
め ら れ る よ な」 んで幸せに暮らしている
き 流 し て、「先 生 な ら 絞
すから」という言葉を聞
どうやら妻の「困りま
つけました。
でいた私は妻に怒りをぶ
状態の)ものと思い込ん
パレーションされている
与することを目的として
見つけ、妻に「誰から頂
中からかさかさと
と、何と元気な雌の軍鶏
きるはずもなく、向かい
の居酒屋の親父に相談し
03
03
た。
26
21
21
26
20
27
下、日医会館を訪れた鎌
患者さんからの贈 り 物
取ったのですが、午前の
診察を終えた私は玄関先
いたの?」と、聴いてい
音がするので、恐
がこちらを見て私をつつ
ましたが、あっさりと「そ
03
1.開 会
1.会長挨拶
1.報 告
‌平成27年度日本医師会予算補正並びに平成28年度
日本医師会事業計画及び予算の件
1.議 事
第1号議案 ‌平 成27年度日本医師会会費減免申請
の件
1.閉 会
年ほど前から高血圧
で当院にかかりつけの男
昔は少しやんちゃな事も
るうちに異変に気
性 患 者 さ ん と の 話 で す。 に 置 い て あ る 段 ボ ー ル を
し て い た よ う で、 私 が
し ゃ も
「軍 鶏 鍋 が 好 き だ。 食 べ
闘鶏をやってたから、軍
たい」と言うと、「俺は昔、 付きました。箱の
鶏なら手に入るよ。今度
どういう経緯かは忘れて
こうとしているではあり
持ってきてやっから」と、 る 恐 る 少 し 開 け て み る
しまいましたが、診察中
ませんか。
にそんな話になりまし
た。
むご
とは大違いだよ」と断ら
よ。牡蠣の殻を開けるの
「生きてるじゃないか」 ん な 酷 い こ と で き な い
当然下ろしてある(でき
数日後、軍鶏が届きま
した。妻が小型の段ボー
れば、内臓と筋肉がプレ
03
03
日 時 平成28年3月27日(日)午前9時30分
場 所 ‌日本医師会館‌
東京都文京区本駒込2丁目28番16号
23
03
03
03
ルに入った軍鶏肉を受け
第136回 日本医師会臨時代議員会 次第
日本社会福祉士会と協力し
地域包括ケアシステム構築を
進めていくことを確認
20
〔第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 3 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 5 )第 1308 号
日本職業・災害医学会
日本病態栄養学会
日本核医学会
日本自律神経学会
日本病理学会
日本眼科学会
日本神経学会
日本プライマリ・ケア連合学会
日本癌学会
日本神経病理学会
日本平滑筋学会
日本感染症学会
日本人工臓器学会
日本ペインクリニック学会
日本肝臓学会
日本心身医学会
日本法医学会
日本癌治療学会
日本腎臓学会
日本放射線腫瘍学会
日本緩和医療学会
日本心臓血管外科学会
日本保険医学会
日本気管食道科学会
日本人類遺伝学会
日本麻酔科学会
日本寄生虫学会
日本睡眠学会
日本脈管学会
日本救急医学会
日本生化学会
日本民族衛生学会
日本矯正医学会
日本整形外科学会
日本免疫学会
日本胸部外科学会
日本生殖医学会
日本薬理学会
日本形成外科学会
日本精神神経学会
日本輸血・細胞治療学会
日本外科学会
日本生体医工学会
日本リウマチ学会
日本血液学会
日本生理学会
日本結核病学会
日本脊椎脊髄病学会
日本リハビリテーション医学会
日本臨床検査医学会
日本血管外科学会
日本先天異常学会
日本臨床細胞学会
日本血栓止血学会
日本造血細胞移植学会
日本臨床腫瘍学会
日本口腔科学会
日本大腸肛門病学会
日本臨床スポーツ医学会
日本高血圧学会
日本体力医学会
日本臨床薬理学会
日本公衆衛生学会
日本超音波医学会
日本リンパ網内系学会
日本交通医学会
日本手外科学会
日本レーザー医学会
日本呼吸器学会
日本透析医学会
日本老年医学会 (五十音順)
律するという、プロフェッショナルオートノミーの理念
のもと、医師の生涯教育が幅広く効果的に行われるた
めの支援体制整備を目的として、昭和 62(1987)年
平成 28 年1月現在
http://www.med.or.jp/cme/
本制度の詳細につきましては、ホームページ掲載の「日医生涯教育制度」をご覧ください。
に発足しました。その後今日まで、数次にわたる制度の
改定を行い、その質的向上と充実を図っています。
医師が 不断に学習する姿を、より明 確な形で国民に
見ていただき、もって、質の高い医療を提供し、国民の
健康に貢献することを目指しています。
日本医師会
25
日
公益社団法人 日本医師会 生涯教育課 TEL: 03-3942-6139
生涯教育ポータルサイト
日本医師会生涯教育制度は、医師としての姿勢を自ら
21
http://www.med.or.jp/
平成 28 年 2 月発行
─8621 東京都
文京区本駒込2 ─ ─
〒
113
28
16
※当日は会場内に託児所
を無料で設置する予定
10
医療研究センター理事
は申込用紙に記入し、3
3 9 4 2 ─8 1 8 (定員 名)。利用希望者
─
03
長)
〔
3946
─
03
③シンポジウム
2684、
─
1(直)、
込み願いたい。
gyakutai@ 月 日(金)までに申し
三、その他
なお、詳細については、
基金ホームページを参照
25
・「今 日 の 子 ど も 家 庭 と
社会的養護の現状・課題
〕
po.med.or.jp
日本医師・従業員国民
(仮 題)」(加 賀 美 尤 祥 社
年金基金の平成 年度第
28
in
会福祉法人山梨立正光生
子どものこころクリニッ
2回理事・代議員会が2
して頂きたい。
ま た、 基 金 で は 現 在、
紹介キャンペーンを実施
している。ぜひこの機会
に基金未加入の方をご紹
問い合わせは、基金事
03─3942─6487
(直)
(平日 9 時半~ 17 時)
介頂きたい。
【仮申込み方法】
「マイページ」に登 録すると、ネット上で
医師年金の仮申し込みが可能となります。
0 1 2 0 ─7 0
トップページから「シミュレーション」に入
り、ご希望の受取額や保険料、生年月日を入
力すると、年金プランが表示されます。
基金理事会・代議員会の開催
平 成 年 度 事 業 計 画・ 経 理 予 算 を
承認
ク院長・小児精神科医)
27
題)」(星野崇啓さいたま
・「タイトル未定」(川村
日、都内で開催され
月
当日は、直近の業務状
和久かわむらこどもクリ
・「タイトル未定」(柿沼
況が報告された後、次の
た。
紗都子佐々木悦子産科婦
議案について審議を行
ニック院長)
人科クリニック助産師)
い、承認された。
主な審議事項
④討議
【シミュレーション方法】
お問い合わせ・資料請求:日本医師会 年金・税制課
18
http://www.med.or.jp/nenkin/
務 局(
医師年金 検 索
0650)まで。
できます!
◆問い合わせ・申し込み
受取年金額のシミュレーションが
28 28
年度経理予算
医 師 年金
ジで
ホームペー
の
ご加 入 時
─ご加入のおすすめ─
医師年金は、日本医師会が運営する医師専用の
私的年金です。
日本医師会員で満64歳6カ月未満の方が加入でき
ます(申し込みは64歳3カ月までにお願いします)
。
一、平
成 年度事業計画
医師年金
03─3942─6139(直)
二、平
成
日本医師会
先:日医地域医療第三課
問い合わせ先:日医生涯教育課 子育て支援フォーラム
宮城
~子育ての応援とゼロ歳児からの
虐待防止を目指して~
日本肥満学会
日本化学療法学会
人間福祉学部特任教授)
日本皮膚科学会
日本小児神経学会
郵送またはFAXにより
日本小児循環器学会
日本解剖学会
◆ 主 催 (共 催): 日 医、 し、必要事項を記入の上、 園理事長/山梨県立大学
日本泌尿器科学会
日本温泉気候物理医学会
公益財団法人SBI子ど
日本ハンセン病学会
日本小児外科学会
・「子 ど も が 安 心 出 来 る
日本肺癌学会
日本小児科学会
日本疫学会
日医地域医療第三課子育
日本農村医学会
日本消化器病学会
日本栄養・食糧学会
も希望財団、宮城県医師
日本脳卒中学会
日本消化器内視鏡学会
日本衛生動物学会
生活を支援するための虐
日本脳神経外科学会
日本消化器外科学会
日本衛生学会
て支援係宛てに申し込み
日本熱帯医学会
日本循環器学会
日本ウイルス学会
会
日本熱傷学会
日本集中治療医学会
日本医療・病院管理学会
待 対 応 と 地 域 連 携 (仮
日本周産期・新生児医学会
日本医療情報学会
願いたい。
日本医療機器学会
◆後援:厚生労働省他
日本乳癌学会
◆ 日 時: 4 月 2 日 (土) ◆ 申 込 締 切 : 3 月
日本内分泌学会
日本耳鼻咽喉科学会
(金)。だたし、定員(2
日本内視鏡外科学会
日本磁気共鳴医学会
日本医真菌学会
午後2~5時
日本内科学会
日本産業衛生学会
日本移植学会
50名)になり次第締め
日本東洋医学会
日本産科婦人科学会
日本医史学会
983
切る。
日本動脈硬化学会
日本細菌学会
日本胃癌学会
割」(五 十 嵐 隆 国 立 成 育
日本糖尿病学会
日本呼吸器内視鏡学会
日本医学放射線学会
11
─1〕
の
日本呼吸器外科学会
日本医学教育学会
─
日本医学会分科会(123 学会)
日本アレルギー学会
①あいさつ 横倉義武会
長、嘉数研二宮城県医師
本年4月30日までに郡市
日本医師会生涯教育制度
ご案内
区医師会に提出して頂く
「平成27年度生涯教育申告
書」 につきましては、 従
前どおりの申告方法とな
ります。
“日本医師会 生涯教育制度 ”
『日 医 雑 誌』3 月 号 に 同
封 し た 別 掲 の「日本医師
会生涯教育カリキュラム
日本医師会
日本医師会生涯教育制度の
ご案内
<2016>」 及 び「日本医 生涯教育カリキュラム<2016>
師会生涯教育制度のご案内」(パンフレット)は、本年4月から運用
を開始する内容となっておりますので、ご留意下さい。
詳細につきましては、日医ホームページ(http://www.med.or.jp/
cme/about/index.html)をご参照下さい。
会長
について
第 1308 号( 6 )
◆参加費:無料
平成27年度生涯教育申告書
ス
◆申込方法:日医ホーム
お知らせ
ー
ペ ー ジ ( http://www. ②基調講演「わが国の小
med.or.jp/people/info/ 児保健・医療の課題と健
) やか親子 の果たす役
seminar/004226.html
から所定の申込書を入手
本年4月30日までに郡市区医師会に提出頂く
ュ
◆会場:仙台サンプラザ
ニ
◆主なプログラム:
医
〔〒 ─0 8 5 2 宮 城
県仙台市宮城野区榴岡5
日
平成 28 年 3 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
ひなまつり
度も手に取って見た記憶
面白くない気持ちもあっ
ことは、やっぱり少しは
まだに覚えているという
んだか胸がきゅうとし
いんだ、と思ったら、な
母は私と似ていてうれし
ると言われて喜んでくれ
に距離が縮まる。似てい
れしい。うれしくて余計
になっている。うっかり
事済み〟と記入すること
の下の所に〝○月○日返
のを防ぐために、カルテ
お気に入りであった。何
がある。年々傷んでいっ
忘れていないかチェック
ところが、最近、紹介
ている母、親子で次第に
いと思う。与えてもらっ
しても返事が来ないこと
た。私も母に似ていると
た愛情には感謝してもし
が多い。ざっと計算して
言われて、
うれしかった。 似てきた両親に孝行した
似ていないつもりでも
きれないし、私なんかに
たのかも知れない。誰だ
肉親というのは年月が経
できることは限られてい
って美人と言われた方が
てばどこか、顔であれ雰
たようで、記憶の最後で
先日両親と私とで京都
囲気であれ、だんだん似
は、ぼんぼりが壊れ、桜
に行く機会があった。茶
十二単をまとった皇后が
心があり、三人官女の持
る。特に小道具に強い関
巧なミニチュア模型であ
意 味 し 一 体 で あ っ た が、 して目に映った。正に精
い妻と二人で、ひなあら
らい、女の子とは言い難
裏様は掛軸で勘弁しても
ままである。今年もお内
ず、ひな人形は仕舞った
主役となる女の子がおら
になく、美術館のガラス
きた。こんな機会は滅多
家にお邪魔することがで
その中の塗師、中村宗哲
似ていると言われるとう
のだろうか。大事な人と
つ母に父に似てきている
くても、それぞれ少しず
千 家 十 職 と 呼 ば れ る が、 互い同士はまだそうでな
作 る 家 系 を 職 家 と 言 い、 ない。きっと姉も私もお
ま た 胸 が き ゅ う と し て、 い う 返 事 く ら い は 欲 し
きているのかなと思って
親孝行の少しだけでもで
るということは、小さな
と言われて母が喜んでい
せめてそこを受診したと
を 受 診 し て い る は ず だ。
介した患者さんは、そこ
く返事が来ない。多分紹
するためだ。
の湯の世界では千利休か
うれしいに決まっている。
現在わが家では、子ど
みると、3割くらいは全
と橘の破壊された柵が紐
も達は結婚し、生まれて
るのだけれど、似ている
が嫁入り道具で持ってき
られていた。当時のおも
てくるものなのかも知れ
でくくられていた。
ちゃは粗末なものだった
来 た 孫 達 は 男 ば か り で、 らの流れとなる茶道具を
たひな人形が床の間に飾
ので、格別なおもちゃと
加わり男女一対の人形と
つ銚子や五人ばやしの笛
秋本 尚孝
または桃の節句と言われ
なった。日本では座が左
や太鼓、ままごとのでき
じょうし
た五節句の一つで江戸時
上位のため向かって右が
三月三日は上巳の節句
代までは祝日であったそ
男びなであったのが、昭
れとにごり酒でささやか
張りで見るような歴代の
やサマリーを送って欲し
ひな祭りの由来や歴史
るお膳など、中でも随身
ら5分以内に返事を出さ
ように、メールを送った
今流行のSNSなどの
いのだ。
は周知されるところであ
すぐ返事を
塗 物 を 目 の 当 た り に し、
宗哲氏直々にお話し頂い
なひな祭りをしている。
り、男びなも向って左へ
て我々は平静を装いつつ
も 内 心 大 興 奮 で あ っ た。
谷口 二郎
の持つ刀と弓矢が一番の
置 か れ る よ う に な っ た。
うれしかったこと
るが、少し温習してみた。 上位に座をとるようにな
古くは5世紀にさかのぼ
ただ、左大臣と右大臣の
り、宮中では流水に杯を
浮かべて詩を詠んで不祥
元に置いておかなくては
ないとシカト(無視)され
谷口家の家訓に、人か
お中元やお歳暮が宅急
ならないとまではいかな
るので、常にスマホを手
らモノを頂いた時や手紙
便で届くと、その送り状
持ちを持つことが大切だ。
くとも、そういう風な気
テンションが上がらない
ミーハーの我々母娘は宗
などを受け取ったらすぐ
を切り取り、洗濯バサミ
からだ。
哲氏と一緒に写真を撮っ
返事を書くというのがあ
に挟んで机の上に置いて
倉本 慶子
ゃ ん と 似 て な い の ね え」 て頂いて興奮のまま帰路
る。小さい時からそうし
ひな祭りに食されるご
につき、後日母がこれを
つけられてきたので、当
座は昔のままである。
自分の茶道の先生にお見
を除く〝曲水の宴〟があ
という悪気のない明るい
せしたところ、まあ母娘
り、一方では身代わりと
声とともに、何だか可哀
ていった。この節句は公
い行事から節句に推移し
し、宮中での上巳のはら
わって日本の風習と習合
り、それが平安時代に伝
から類似した風習があ
また中国にも3世紀頃
桃に由縁がある。昔、桃
欠かせないのが白酒で
い物、華やかなちらし寿
などを願うはまぐりの吸
いを込めた菱餅、夫婦円満
まれてくる年が離れると
ないのだが、姉妹でも生
員お互いが誰とも似てい
にいくつもの子細がある。 ない。まあ、わが家は全
司などがあり、それぞれ
ど、姉と私は特に、幼い
とされ、そして百(百歳) こ う も 違 う か と 思 う ほ
には魔除けの霊力がある
頃から誰がどう見ても似
は誰が見ても全く似てい
も普通の日本人顔の私と
さは、一応二重まぶたで
目と鼻筋の通った華やか
まいな笑みを浮かべつ
でもなかったので、あい
するようなませた子ども
るでもなく、外見を気に
れを困ったことと認識す
ない。当時の私は別段そ
は当然だったのかも知れ
整わない子どもの私とで
っ盛りの姉とまだ造作の
のだが、美しい娘時代真
一度や二度ではなかった
えている。そんなことは
ざしを向けられたのを覚
れしいに決まっているの
しかった。美人の方がう
な母を見ているのがうれ
たにしても、うれしそう
として似ていると言われ
である。大人のあいさつ
もはや宗哲氏そっちのけ
うれしそうに飽かず写真
て言われちゃった~」と
母は「私たち似てるっ
と言われたそうである。
倒くさいと思うからであ
しまったり、探すのが面
ると、他のモノに紛れて
挟んであるのか? それ
はただ机の上に置いてあ
ある。なぜ洗濯バサミに
いた。申し訳ないことに、 リジナルハガキが置いて
を眺めてはにこにこして
る。すぐに書かないと出
ミに挟まれたお手製のオ
に、机の上には洗濯バサ
状や返事が出せるよう
したという返事を出すよ
そういう場合、必ず来院
である。里帰り分娩で帰
患者紹介の場合も同じ
かるし、喜ぶと思う。
れば無事着いたんだと分
も、そのハガキを受け取
プレゼントを送った方
うことにつながるのでは
介 状 を 持 っ て 来 ら れ る。 を高め、信頼されるとい
って来られた際、必ず紹
ないだろうか。
繰り返しがその人の信用
に返事を出す。そういう
状を受け取ったら、すぐ
う。
う いう習慣がないのだろ
ということではなく、そ
近く歳の離れた姉
は、身内が言うのもどう
想な子を見るようなまな
ちそうには、昔女の子が野
外へ遊びに行く時に人形
かと思うが、超のつく美
家や武家の行事であった
に通ずるところから長寿
ていなかった。
つ、立ち話をする大人た
ぜひともモノを頂いた
いなかったつもりである
い る の が う れ し か っ た。 ングは、すぐではないと
れて喜んでいる母を見て
返事を書くというタイミ
す。出したことが抜ける
にお礼を兼ねた返事を出
て欲しい。 (一部省略)
ら、その日に返事を出し
そのため、いつでも礼
た。
すると、「あら、下のお嬢
が、とはいえこうしてい
さん?
あんまりお姉ち
モノを頂いたり、紹介
サミは必需品なのである。 多分ついうっかり忘れた
紹介しても返事がない
が、江戸元禄時代には庶
の願いも込め、桃の花を
姉の美しさは昔から周
うにしている。また、分
おく。
時間を見つけては、
民に広く浸透し発展を遂
酒に入れ桃酒として飲ま
りで有名であった。母と
しそびれたり、結局出さ
で 似 て ら っ し ゃ る の ね、 たり前の習慣と思ってい
げた。女の子の遊び道具
れ て い た (桃 の 節 句)。
に、超美人ではない方の
り、紹介状を受け取った
時は、相手の先生の人格
でもある人形は、紙製か
この桃酒が室町の頃から
ちをただ待っていた。比
な か っ た り し て し ま う。 娩をしたらその日のうち
が 疑 わ れ る こ と に な る。
ら衣装を着せた人形とな
小学生の私とが出先で滅
娘、私と似ていると言わ
必ずその日のうちにお礼
り、官女やはやし、生活
次第に白酒へと変化して
較されても何とも思って
のハガキを出す。洗濯バ
道具などが加わり、豪華
多に会わない知人に遭遇
が、我々の小さい頃、母
私の兄弟は男ばかりだ
いったのである。
内裏びなは元々天皇を
となったのである。
に飾って楽しむおひな様
あった。
なるヒトガタ(人形)をお
はらいの道具として水に
人である。ぱっちりした
第789号より
と一緒に持参したひなあ
宮崎県
日州医事
られ、3色に健康等の願
277号より
和天皇が欧米に倣って右
うである。
No.587より
涙が少し出た。
(一部省略) い。そしてその後の経過
広島県
広島市医師会だより
流す風習(流しびな)が
東京都
三鷹医人往来
10
〔第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 3 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 7 )第 1308 号
者 に と っ て も、
ありがたく大い
に励みになると
し、受賞者への
祝 意 を 表 し た。
その上で、今後、
「健 康 寿 命」 を
延伸するために
は、高齢になっ
ても生きがいを
持って生き生き
と 働 き 続 け る、
〝一 億 総 活 躍 社
会〟を実現する
ことが肝要であ
り、「高 齢 者 の
塩崎恭久厚生労働大臣
生 の 部』 が
編)。 第 一
り F さ ん と、 も う 一 人、
娘の最期の夜はやっぱ
涙をたくさん流しました。
分の足で立って受け取る
娘が大好きだった看護師
しいのかよく分からない
ことができました。参加
先生から証書と贈り物を
したみんなが涙を浮かべ
さんが夜勤でした。きっ
頂く時は、しっかりと自
ながらも笑顔で、本当に
えなくなるので、そうや
護師さんだと遠慮して言
思います。でも苦手な看
まや無理も言っていたと
好きだったので、わがま
Fさんのことは娘も大
ん。「F さ ん が い て く れ
綺麗に洗ってくれたFさ
を私達と一緒にお風呂で
引き取ってから、娘の体
いにもかかわらず、息を
いました。夜勤中で忙し
ったのだろうねと話して
ほほえましい時間でした。 とその時を見計らって逝
って娘なりにバランスを
て、娘も喜んでいると思
私は何もできなくて
す。
Fさんは娘にとって、 います」と言うと、「いえ、
き れ い
取っていたのだと思いま
びに「小学生の部」の最
心の支えになっていたの
されていました。その後、
と、入選の受賞者に、そ
た(内訳は、『一般の部』 賞、読売新聞社賞の3賞
という多数の応募があっ
の 後、「中 高 生 の 部」 並
労働大臣賞、日本医師会
いる。
に送付する予定となって
5日号に同封して全会員
としてまとめ、本紙5月
編は、例年どおり冊子
なお、今回の入賞作品
楽しむことができまし
てくれて、久々の再会を
な。昼には弟も遊びに来
れるのはいつ以来だろう
くれました。3人で寝ら
て寝られるよう配慮して
娘の3人で川の字になっ
行い、表彰式は終了した。 ドを2つ並べ、私と妻と
てくれました。
良かったね」と声をかけ
す。「小学校に行けたね、
との思い出話をしていま
きていました。みんな娘
院職員さん達が集まって
の周りにはたくさんの病
れました。その時には娘
てくれ、お化粧もしてく
く予定だった洋服を着せ
を授与。作家・詩人のね
冒頭の主催者あいさつ
真に国民に求められる医
が 8 4 0 編、『中 高 生 の
た。たくさんの病院職員
月7日に行われた最終
の中で、横倉会長は、実
療提供体制の構築に向け
部』 が 1 0 7 編、『小 学
さんが娘に会いに来てく
小学校の入学式に着てい
体 験 記 コ ン ク ー ル (日
際の体験に基づく医療を
た政策提言に一層努めて
と思っていましたが、F
も分かるように、イラス
は、当時3歳だった娘で
ったのは本当に心強かっ
いようサポートして下さ
と離れていても寂しくな
って下さり、ママやパパ
る娘でしたが、なかなか
移植を乗り越えて頑張
だと思います。
張れると信じたからなの
造り、お部屋を華やかに
皆さんで手作りの飾りを
た。Fさん中心に病棟の
てやってくださいまし
す。きっと娘も聞いてい
な思い出して笑っていま
とあったよねぇと、みん
れました。娘とこんなこ
当にかけがえのない時間
だけど娘にとっては、本
ば 出 逢 わ な か っ た ご 縁。
娘が病気にならなけれ
に小さな子でもきちんと
してくれました。どんな
ました。楽しみに通って
しなければならなくなり
り、2度目の骨髄移植を
5歳の時白血病に罹
ところが、幼稚園の先生
卒 園 式 に も 出 ら れ な い。 の尽力もあり、無事卒園
も 叶 わ な く な り ま し た。 に感動しました。Fさん
にまた行くんだという夢
ました。頑張って幼稚園
良くならない状態が続き
式を執り行うことができ
ことをやってくれること
一人のためだけにそんな
してくれました。たった
い状況にあっても、そう
おうね」と。どんなに辛
は帰るけど、また明日会
し た。「じ ゃ あ ね、 今 日
る時みんなが言っていま
りがたかった。そして帰
たと思います。とてもあ
素 敵 な 人 達 に 囲 ま れ て、
かったけど、こんなにも
本当は元気になって欲し
流 さ れ た 方 も い ま し た。
れなくてごめんねと涙を
達。元気にさせてあげら
を過ごさせてくれた人
あ
ト付きで分かりやすい冊
なぁと娘もドキドキして
分かりやすく説明をし
いた幼稚園も休園するこ
で
子を作ってくれて、ゆっ
たです。
6年9か月という短い
いましたが、すぐに優し
て、その子に治療を受け
と に な っ た 娘 で し た が、 方 と F さ ん が 協 力 し て、 ました。ベビーカーに座
園式を開いてくれること
病棟で娘のためだけに卒
まならなかったのですが、 た。そして嬉しいのか悲
だいぶ弱って立つのもま
ことに、その時は筋力が
って参加した娘。驚いた
は私達の心に響きまし
とを信じるという気持ち
やって娘が元気になるこ
に、感謝いたします。あ
す。出逢ってくれたこと
娘は幸せだったと思いま
かな
人生を終えた愛娘。実に
い雰囲気のFさんが大好
入れてもらうという姿勢
面会時間は限られてい 「頑 張 る。 病 気 を や っ つ
になりました。初めはそ
まなむすめ
人生の半分以上をお世話
は共感できました。
ける」と言ってくれまし
んなことできるのかなぁ
つら
のDVDを見ながら一
きになりました。AKB
るので、私達が行けない
での生活の中で、職員さ
間、 看 護 師 さ ん を 始 め、 た。それは今までの病院
緒に振り付けを覚えた
り、ディズニーの話をし
保育士さんや心理士さ
をたくさん残して頂きま
て盛り上がったり。いつ
した。
も笑いの絶えない病室だ
りがとう。
看護師のFさんが娘の
うれ
担当になり、どんな人か
48
かか
くりと時間をかけて説明
歩む専門家集団』として、 た。その結果、991編 「一 般 の 部」 で は、 厚 生
引 き 続 き 表 彰 に 入 り、
医・読売新聞社主催)の
通じた出会いと信頼が綴
さんがすごい情熱を持っ
日に締め切っ
表彰式が、2月7日に都
られた作品は、医療提供
ん達と信頼関係が築か
し、 月
内で開催され、日医から
れ、みんなとだったら頑
回「心に残る医療」 広己常任理事が出席した。 現 の た め、『国 民 と 共 に
は、横倉義武会長、石川
いく 」
と述べた。
ん、メディエーターさん
なり、娘の病室にはベッ
いよいよ状態が厳しく
優秀賞、優秀賞の受賞者
房審議官代読)の祝辞に
審査で、各賞が決定した 」 じめ正一氏が審査講評を
次審査で138編、第二
り」が本年のキ
続いて、石川常任理事が、
と経過報告を行った。
生 き が い づ く (梅 田 珠 実 厚 労 省 大 臣 官
ーワードとの考
本
「 コ ン ク ー ル は、 昨 年
編 に 絞 ら れ、 に、それぞれ賞状・副賞
え を 示 し、「日
の5月 日に募集を開始
40
といった方々が娘に関わ
12
ったと思います。骨髄移
「娘を支えてくれた人たち」
(全文掲載)
ふくしま まさよし
福島 正義
14
になった、病院の職員の
18
10
皆様とは、娘との思い出
静岡県静岡市
歳・会社員
39
21
次審査で
医では、その実
……」と涙をポロポロ流
最 優 秀 賞
「時計をもたないぼくの先生」
藤原 将眞 小2(千 葉)
優 秀 賞
「何でも最後まで…悲しみから学んだ事」
池添 希 小5(奈 良)
「重い病気になって」
岡田 洋奈 小3(宮 城)
「ママと私の心の先生」
宮下 月希 小3(新 潟)
だと思います。
一般の部
厚生労働大臣賞
「お父さんの思い出づくり」
杉本眞由美(福 岡)
日本医師会賞
「娘を支えてくれた人たち」
福島 正義(静 岡)
読売新聞社賞
「看護師Eさんとの出会い」
山田 幸夫(兵 庫)
入 選
「わたしは神様じゃない!」
岡野 園子(東 京)
「看護師さんの閃きに救われて」
鍋島美恵子(福 岡)
「母の心の目に見えたもの」
中村 和子(千 葉)
「病気と共に生きる」
藤戸阿由美(佐 賀)
「命をいただいて」
上島 博(奈 良)
「ありがとう」
岩間 泰子(東 京)
「心の支え、ベイリー」
梅原 美恵(神奈川)
中高生の部
最 優 秀 賞
「中三の夏」
佐藤 顕子 高1(埼 玉)
優 秀 賞
「T先生のレンガ病院」
八木橋由祈子 中2(千 葉)
「僕が生きる意味」
小山 太希 中2(宮 城)
「勉強させられた通院・入院生活」倉田 里穂 高2(京 都)
小学生の部
44
(敬称略)
入賞者名一覧
植を受けるに当たって
18名の受賞者を表彰
日本医師会賞
第
第34回 「心に残る医療」 体験記コンクール表彰式
34
第 1308 号( 8 )
ス
ー
ュ
ニ
医
日
平成 28 年 3 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
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