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交野市立岩船小学校
⼩学校・⾼学年 資料名「その思いを受けついで」(出典:私たちの道徳) ◆学校名 交野市⽴岩船⼩学校 ◆実施学年 5年 ◆主題名 生き続ける命(自他の生命を尊重して) 道徳の内容 3-(1)生命尊重 ◆ねらい 命は、その思いを受け継ぐことで、死んだ後も人の中に生き続けることができることに気付くことによって、生命を 尊重する心情を養う。 ◎中心的な発問 死んで「命」が終わっても続いていくものには、どんなものがあるでしょうか。 ◆本時の展開 学習活動 発問と予想される子どもの反応 指導上の留意点 ◎「誕生」からイメージす ○「誕生」からどんなことをイメージしますか。 ○「死」についての対比が際立つ るものを発表する。 ・誕生日 ・プレゼント ・新しい命 ・命の始まり ・うれしい ・喜び ように、意見を板書する。 ○「命の授業」も振り返らせる。 ・めでたい。 導 ◎「死」からイメージする ものを発表する。 入 ○「死」からどんなことをイメージしますか。 ・お葬式 ・お別れ ・いなくなる ・さびしい ◎「命」は誕生と死の間に あることを確認する。 ・亡くなる ・動かなくなる ○「死」に遭遇した児童で、発言 ・無くなる できる児童を募り、身近なとこ ・悲しい ろにある死を意識させる。 ・つらい ○「命」はどこにあるのでしょう。 ・「誕生」と「死」の間 ○生物的な生命は、死ぬまでであ ることを確認する。 ・(今)ここにある ◎「その思いを受けつい ○みなさんと同じくらいの年齢の人が主人公のお で」を読み、主人公の心 話を読みます。主人公の気持ちを追いながら聞 情や行動を追う。 きましょう。 ◎指導者の友人の死につ いての話を聞く。 ○次に、このお話を読んですぐ、私(指導者)の ○場面が鮮明になるように留意 して範読する。 ○友人は、仕事を辞めたいと考え 中に思い浮かんだことがあります。聞いてくだ ていた指導者を思いとどまら さい。 せたこと、突然病に倒れたこ と、旅立ちを知らせるかのよう に亡くなったこと、ある絵本が 展 開 友人がまだ生きていることを 教えてくれたことなどについ て伝える。 ◎『わすれられないおくり ○先ほどの話に出てきた絵本を読みます。 ○実物を示し、電子黒板に拡大し もの』を読み、登場人物 た もの を 投 影 す るこ と で 、 読 の心情や行動を追う。 みやすくする。 ◎死んだ後も人の中に生 き続けることができる ものについて考える。 展 開 死んで「命」が終わっても続いていくものには、 どんなものがあるでしょうか。 ○「ワークシート」①に記入し、 自主的に発表させる。自主的な ・(死んだ人の)思い 発表がないときのために、机間 ・(死んだ人との)思い出 指 導で 多 様 な 考 えを つ か ん で ・(死んだ人からの)知識、技術、知恵 おき、該当児童にはその価値を ・はげまし 伝え、発表を促す。 ・やさしさ ・愛、愛情。 ◎「命」は、死んでも他者 「命」が終わっても続いていくものについて思 ○「ワークシート」②に記入し、 の中に生き続けること ったことや、今回の道徳で学習したことについ 自主的に発表させる。自主的な ができることを知り、自 ての感想を書きましょう。 発表がないときのために、机間 分が他者から受け継げ ・教えてもらったことが助けてくれる。 指 導で 多 様 な 考 えを つ か ん で るものや自分から他者 ・(死んだ人の思い出から)元気、勇気が出る。 おき、該当児童にはその価値を に引き継げるものがあ ・(その人のおかげで)やさしく、温かくなれる。 伝え、発表を促す。 ることに気付き、自分 ・おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母 にできることについて さん、友だちは、たとえ死んでしまっても、自 と いう よ う に 生 物的 に 存 在 が 考える。 分の中で生き続けられる。 途絶えても、他者の中に様々な ○「動かなくなる」「無くなる」 ・自分(の思い)は、誰かの中で生き続けられる。 も のが 生 き 続 け るこ と が 視 覚 ・他の人に(自分らしい)よいものを残したい、 化されるように板書する。 受け継がせたい。 ◎「命」とは、いつか無く ○みなさんの中には、すでにたくさんの人の思い ○先日にあった講演会での蔦田 なってしまう刹那的な がある、つまり、たくさんの人が生きていて、 さんとの出会い、または、日常 ものではなく、限りない いろいろな場面で力を貸してくれています。そ 的な関わりのある仲間を想起 終 力を持つ尊いものと確 して、みなさんも、いろいろな人と出会い、関 させる。 末 認する。 わることで、たくさんの人の中に生き続けてい ○自分(たち)の未来に明るいイ きます。よい出会い、よい関わりをしていきた メージを持てるように締めく いものですね。 くる。 ◆評価 ・(表情の観察や発⾔、ワークシートの記述などから、)形がなくとも「命」という⼒として、⾃分の中に他者(の 思い)を認めたり、自分(の思い)が他者の中に存在することに気付いたりすることができたか。 ・「命」のあることに感謝の気持ちを持ち、自分や他者の生命を尊重しようとしているか。 ・自分らしいよさを引き継ぎたいと考えることができたか。 ◆授業実践後の分析 ○授業の展開について ・『わすれられないおくりもの』は、電子黒板を用いて提示した。全員の視線が絵本に注がれ、絵も拡 大されていたことで、より、話に入っていけたことと思う。 ・児童から意見がたくさん出たのは喜ばしいことだが、 ② の「思ったこと」や「感想」を書く時間や 発表する時間が不足してしまったので、時間配分を考えながら意見をコントロールできればよかっ た。 ○発問について ・ 「ねらい」に相当するようなことを書いている児童がかなりいたように思うので、発問は受け入 れられていたと思う。自分の身においてみたり自分の頭で考えたりして、自分の言葉で書けて いた。 ○子どもたちの様子 ・ワークシートの記述から、資料だけでなく、仲間の意見から考えたことを書いている児童もいた。 話 し合う場面は設定しなかったが、やはり、意見の発表は他の児童への刺激になるので重要だと思 った。 ・授業後、学級通信として全員の記述を印刷し、読み上げ、仲間の思いや感想を知ることができ るようにした。全員、よく聞き入り、真剣に受け止めていた。 ◆参考資料 『わすれられないおくりもの』 スーザン・バーレイ さく え 小川仁央 やく 評論社 ◆参考資料 授業記録シート 平成26年12月3日 子どもの活動 0:00 0:30 1:00 1:30 2:00 2:30 3:00 3:30 4:00 号令 誕生日と聞いてイメージするものは 人が生まれる・へそのお・誕生日 どうですか。あてます。 5:30 6:00 6:30 7:00 7:30 8:00 8:30 9:00 9:30 10:00 ビッグバン 新しい技術が誕生する・出産 世界・新しい命 命がやどる どこからかはいってくるみたいだね。 〔死の短冊を提示〕死、なんですね。 終わり・命がつきる・亡くなる イメージするものは 〔板書〕 世界が終わる 消える 殺人・人生が終わる・事故 お葬式 絶える・墓地 ビッグバン(星の爆発) 星の死だね 息をひきとる・動かなくなる・ゼブラ 学校のうさぎ・・・名前、何でしたかね 血・しゃべらない もう話さないね 間 命はどこにありますか。〔黒をさして〕 命がなくなったら死ですね。 P104開けてください。みなさんと同じ年くらいの人のお話です。 11:00 12:00 宇宙の誕生みたい 血・たまごにひびが入る 10:30 11:30 〔板書〕 生まれる・赤ちゃん・動物が生まれる 4:30 5:00 指導者の活動 範読を聞く 〔資料範読〕 先生の話を聞く このお話を読んですぐに思い浮かんだ話があります。 12:30 13:00 13:30 14:00 14:30 15:00 15:30 16:00 16:30 17:00 17:30 18:00 18:30 19:00 19:30 〔教師の体験談〕 教師の友人が病気になり、死に目には会えなかったが、虫の 知らせを感じ、友人は亡くなった。その友人の死がなかなか受け いれられなかったが、ある絵本を読んで、とても泣けてしまい、 友人は今も生きていると感じた。 20:00 20:30 21:00 21:30 範読を聞く 〔絵本の紹介と範読〕 絵を書画カメラでテレビに投影 22:00 22:30 23:00 23:30 24:00 24:30 25:00 25:30 26:00 26;30 27:00 27:30 28:00 28:30 29:00 29:30 30:00 2つお話を読みました。 30:30 考えてほしいのですが、芯で命が終わっても続いていくものって 31:30 32:00 32:30 33:00 33:30 34:00 34:30 遺伝子・データー・たんぽぽ やさしさ・やってもらったこと・思い出 はげましのことば・写真・建物 ことば・名前 その人の功績・形見 36:00 36:30 37:00 37:30 38:00 38:30 39:00 功績は難しいので、やったことでいいですか。 心をこめて書いてくれた手紙 鉛筆を出してください。〔ワークシート配布〕 35:00 35:30 何でしょう。 ワークシート①、②に記入 ①のところに自分でこんなものがあるのではと思うことをひとつ かいてみてください。 さっき言ってくれたように、死んでも行き続けている、もののような ものでなくても、やさしさ、思い出、やったこと・・・そういうことを 思い出したことがいろいろあると思います。残り②について思う こと考えること、読み物の感想を書いてください。 〔机間指導〕 39:30 40:00 40:30 41:00 41:30 42:00 42:30 43:00 44:00 44:30 途中でいいので発表してください ・命は一度きりなので、これまでどうやって生きていくかを考 発表してもいいなっていう人いますか えてやさしさをみんなと一緒につくっていきたい。 ・思い出はだれにでもあるし、相手との思い出があると思う。 ・死もあれば、誕生もある。かけがえのない命を大切に。 ・死んで命がなくなっても何もなくなることではないということ を学んだ。命が尽きても自分が生きていたら亡くなった人の 思いを受け継ぐことはとても大切なんだなと思った。亡くなっ 45:00 てしまっても心のどこかに生きているから自分もがんばって 生きていこうと思った。 ・父、母、弟は絶対に死んでほしくないと思っていたがいつ か終わりができてしまう。なら、思い残すことなく精一杯残り の時間を楽しもうと思います。 ・死んでもその人がやった功績や肩身がある。死んでもその 人が教えてくれたことや手紙が後になってその人のことが残 る。 ・死んでもその人の心に残る。 自分やおばあちゃんのことを書いてくれている人がいます。 書いていることでおばあやんがその中で生きていると思いま す。みんなはもう11年近く生きてきていますが、亡くなった人 もそうですが、いろいろな思い出が入っています。その思い が入ってることはその人がみんなの中で生きています。だか ら死んだ先生の友達はどんどん生きるんですね。みんなこ れからたくさんの人と出会い、かかわりが増えます。その人 たちの中で生きていきます。いい出会い、いいかかわりがで きるといいですね。 書けた人は提出しましょう。 終わります。