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平成24年度学生生活実態調査(学群)報告書

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平成24年度学生生活実態調査(学群)報告書
ま え が き
このたび、「平成 24年度筑波大学学生生活実態調査(学群)報告書」が発行
される運びとなりました。筑波大学の学群生を対象とした学生生活実態調査
は、開学 5 年目の昭和 53 年度(1978)に第 1 回が実施され、以後平成 20 年度
(2008)まで 5 年間隔で、7 回行われてきました。しかし、学生の実態や意向を、
より頻度高く正確に把握することで、学生支援の質を高めようと、平成 22 年
度(2010)より 2 年に 1 度実施することとなりました。本書はその第 2 回目、
通算 9 回目の報告となります。実施にあたっては学生生活支援室と学生部を中
心とし、それに調査項目の設計や解析を専門とする教員の参加を得ております。
また、各支援室並びに教育組織の協力を得ました。日常業務に追われる中、短
期間でまとめていただいた皆様に心からお礼申し上げます。
今回の調査において、特に留意したのは次の 5 点です。1)学生生活支援向
上に資するデータの取得、2)グローバル化に関する学生意識の把握、3)留学
生へ配慮した英文調査票の準備、4)質問項目の精選、5)正確な情報を得るた
めの悉皆調査と自由記述欄の設置。
調査は印刷物を用い、回答肢に印を付けてもらう、最も回答しやすい方法と
しました。残念ながら回答率は前回に比べ大幅に低下し、32.1%でした。部局
によって回答率に相当なばらつきが出ました。前回回答率が高かった部局が今
回は低くなるなど、年度ごとの部局の取り組み意識の違いが結果にも現れたよ
うです。調査結果が部局の運営や学生の生活環境の改善に役立つ重要な根拠資
料となることなど、各部局に学生生活実態調査の重要性を再認識してもらうこ
とが課題として残りました。
調査結果は報告書で配布する他、ホームページにも載せ、学内の教職員なら
びに学生はもとより、必要に応じて学外にも公表していきます。教職員におか
れましては、各指標の経年変化に現れる学生意識の変遷を踏まえて、関係部署
との連携を図りながら、支援の質の向上に活用していただくよう、お願い申し
上げます。
最後に今回も本報告が無事刊行できる運びとなりましたのは、加賀学生生活
支援室長はじめ関係者の努力に負うところ大です。心から感謝申し上げます。
平成 25 年 3 月
学生担当副学長 鈴 木 久 敏
目 次
まえがき
概要
平成 24 年度学生生活実態調査(学群)概要 ……………………………………………………… 1
筑波大学学群学生生活実態調査票
第 1 章 あなた自身について
…………………………………………………………… 4
…………………………………………………………………… 15
1.1 性別・所属学類(専門学群)・在籍年次(問 1 ~問 3)………………………………………… 15
1.2 外国人留学生について(問 4) …………………………………………………………………… 17
1.3 現在の住まいについて(問 5) …………………………………………………………………… 18
1.4 学生宿舎への入居希望について(問 6) ………………………………………………………… 19
1.5 現在の居住地について(問 7) …………………………………………………………………… 20
第 2 章 生活全般について
……………………………………………………………………… 21
2.1 収入と支出について(問 8) ……………………………………………………………………… 21
2.2 アルバイトの有無について(問 9) ……………………………………………………………… 25
2.3 アルバイトの影響について(問 10)……………………………………………………………… 26
2.4 「つくばスカラシップ」制度について(問 11) ………………………………………………… 27
2.5 「つくばスカラシップ」の利用希望について(問 12) ………………………………………… 28
2.6 大学に希望する経済支援について(問 13)……………………………………………………… 29
2.7 平均的な 1 日ないし 1 週間の過ごし方について(問 14)……………………………………… 30
2.8 学生宿舎についての満足度について(問 15・16)……………………………………………… 31
2.9 学生宿舎での生活について(問 17)……………………………………………………………… 32
2.10 日常生活の満足度について(問 18) …………………………………………………………… 33
第 3 章 通学・事故等について …………………………………………………………………
34
3.1 通学時の交通手段について(問 19)……………………………………………………………… 34
3.2 雨天時以外の通学時間について(問 20)………………………………………………………… 36
3.3 キャンパス交通システムの利用頻度について(問 21)………………………………………… 37
3.4 自転車事故について(問 22)……………………………………………………………………… 38
3.5 交通事故(自転車事故を除く)について(問 23)……………………………………………… 39
3.6 盗難被害について(問 24)………………………………………………………………………… 40
3.7 傷害等の被害について(問 25)…………………………………………………………………… 41
3.8 カルト宗教団体や啓発セミナーなどへの参加勧誘について(問 26)………………………… 42
第 4 章 健康状態について
……………………………………………………………………… 43
4.1 健康状態について(問 27) ……………………………………………………………………… 43
4.2 困り事・悩み事について(問 28)………………………………………………………………… 44
4.3 精神的な健康状態について(問 29)……………………………………………………………… 45
第 5 章 クラス制度、学生組織、サークル活動等について
……………………… 46
5.1 クラスの機能について(問 30)…………………………………………………………………… 46
5.2 学生組織の活動について(問 31)………………………………………………………………… 47
5.3 サークル活動について(問 32)…………………………………………………………………… 48
5.4 サークル活動の動機について(問 33)…………………………………………………………… 49
第 6 章 相談相手について
……………………………………………………………………… 50
6.1 主な相談相手について(問 34-A)
………………………………………………………………… 50
6.2 相談相手と話す機会について(問 34-B)………………………………………………………… 51
第 7 章 筑波大学をより良い大学にするための期待や要望等について
……… 52
7.1 教員に最も期待することについて(問 35)……………………………………………………… 52
7.2 教育面や制度面で充実してほしい点について(問 36)………………………………………… 53
7.3 整備・充実してほしい施設等(問 37)…………………………………………………………… 54
7.4 学内の福利厚生施設の満足度について(問 38)………………………………………………… 55
7.5 向上を望むキャンパスマナーについて(問 39)………………………………………………… 56
第 8 章 進路や就職活動について
…………………………………………………………… 57
8.1 卒業後の進路について(問 40)…………………………………………………………………… 57
8.2 卒業後の外国での就労希望について(問 41)…………………………………………………… 59
8.3 進路決定の際の相談相手について(問 42)……………………………………………………… 60
8.4 進路を決めた(決める)理由について(問 43)………………………………………………… 61
8.5 将来の進路についての感じ方について(問 44)………………………………………………… 62
8.6 CARIO(つくばキャリアポートフォリオ)の活用について(問 45) ……………………… 63
8.7 就職活動に役立った情報源について(問 46)…………………………………………………… 64
8.8 就職活動の学習への影響について(問 47)……………………………………………………… 65
第 9 章 その他について……………………………………………………………………………
66
9.1 筑波大学のイメージについて:入学前と入学後(問 48)……………………………………… 66
9.2 情報取得源について(問 49)……………………………………………………………………… 67
9.3 相談機関について(問 50)………………………………………………………………………… 68
9.4 定期的に読む学内広報誌について(問 51)……………………………………………………… 69
9.5 学外研修施設の利用について(問 52)…………………………………………………………… 70
第 10 章 自由記述欄
……………………………………………………………………………… 71
【資 料】平成 24 年度筑波大学学群学生 生活実態調査データ集計表 < 全体 > ………………… 75
平成 24 年度学生生活実態調査(学群)概要
1.調査の目的と実施
筑波大学では、学生生活の実態を把握し、「学生生活の一層の向上および教育の改善に資する」ことを
目的として、学生生活実態調査を実施している。これまで、学群学生に対しては、1978 年(昭和 53 年)
度から 5 年毎に実態調査を実施し、2008 年(平成 20 年)度に 7 回目の調査を行った。その後、学生生活
実態調査の実施について学生生活支援室で再検討を行い、学生生活支援の質をさらに向上させるためには、
よりきめ細かな生活実態および学生の要望・提言等の把握が重要になるとの見方に立ち、2 年に 1 度の間
隔で実態調査を実施することとした。そのため、それから 2 年後の 2010 年(平成 22 年)度に 8 回目の調
査が実施され、さらにその 2 年後の今年度に 9 回目の実態調査が行われることになったわけである。なお、
大学院学生に対する調査も同時に実施され、その結果は別冊子『平成 24 年度学生実態調査(大学院)
報告書』
としてまとめられている。
2.実施方法の検討と調査項目の設定
学生生活支援室では、2012 年 4 月に入るとすぐに学生生活実態調査の準備にとりかかった。第 2 回学
生生活支援室会議において、室長から学生生活実態調査の実施に向けて、室員全員への協力要請があり、
併せて、日程や方法について、1)実態調査を 2012 年 9 月に実施すること、2)学群全学生を対象とする
こと、3)回答は調査票に直接記入する方式とすること、などを決定している。第 3 回会議では、前回の
調査票をもとに、設問項目についての検討を開始した。第 5 回会議では、設問の追加案および削除案の提
案をうけて、慎重な検討を行った。第 6 回会議では、すべての設問について再度の検討を行い、7 月上旬
までに第 1 次案を作成することができた。
調査項目の設定においては、回答率を向上させるためにも、設問総数を増やさないことが重要であると
の認識から、項目を厳選する作業を続けた。前回調査で 53 問であった調査項目は、今回はわずかながら
減少し、52 問(自由記述を除く)になった。今回新たに加えられた項目としては、グローバル化の流れ
をうけて「あなたは外国人留学生ですか」および「あたなは卒業後、外国で働きたいと思いますか」の設
問と、自転車事故の多発をうけて「過去 1 年間で、自転車事故の経験はありますか」(他の交通事故とは
分けて独立の項目とした)の設問である。削除されたものとしては、「TWINS の満足度」や「アルバイ
トの種類」を尋ねる設問などがある。支援室員の意見として、学生の回答に要する時間を考慮すると、さ
らに設問を減らすべきとの声も多かったが、経年変化をみるなどの要請もあり、さらなる厳選は次回への
課題として残った形である。なお、「自由記述」については、学生が答えやすいように、また、集計の便
宜を考えて、「制度に対する要望」「教職員に対する要望」「施設に対する要望」などを備えた分類表を載
せるという工夫を行った。小項目には、「カリキュラム」「キャリア・就職支援」「宿舎」「駐輪場」など
17 項目を用意したので、日頃の意見や要望をまとめる際に役だったかと思われる。
以上のような準備作業を経て、平成 24 年度第 4 回学群教育会議(7 月 17 日開催)に「平成 24 年度筑
波大学学群学生生活実態調査」の実施案が提案され、調査の実施が了承された。また、各学類・専門学群
の学生担当教員には、電子メールで実施案および調査票案が提示され、意見の聴取が行われた。学群長・
学類長および学生担当教員から調査票および実施方法についていくつかの意見・要望が出されたため、そ
れに応じて調査票の修正などの作業を行った。同時に、増加する留学生からもできるだけ多く回答を求め
るため、英文の調査票を用意することとし(前回から)、業者に英文翻訳作業を委託した。最終的に 8 月
末までに和文と英文の調査票を確定させ、実施の細部について詰めの作業を行った。調査は、大学院学生
— 1 —
向けの調査と同時に実施するため、混乱を招かないように、学群学生向けの調査票は青色(大学院学生向
けの調査票は黄色)にすることとした。また、前回同様、情報の秘匿性を確保するため、回答後に調査票
を封印する保護シールを用意した。
3.調査の実施
9 月上旬に調査票が各学類・専門学群に届けられ、9 月 5 日(水)から各教育組織の実情に合わせて配
布および回収が開始された。実施期間は 9 月 28 日(金)までとした。実施期間中、またその後の回収作
業においても、トラブルなど問題になることはなく、とりわけ学生部学生生活課と各支援室の担当事務員
の方々のご尽力により、スムーズに調査を実施することができたのはたいへん有難かった。ただし、回収
率は全体で 32.1%となり、前回の 44.6%から大きく低下してしまった。学類・専門学群ごとの回収率の差
がたいへん大きく、回答数の極端に少ない組織では、データの信頼性が保てないことにもなるので、回収
率が低調であった学類・専門学群には次回の調査においてぜひ改善をお願いしたい。
4.調査結果の分析と報告書の作成
10 月上旬に調査票の回収を終え、データの集計を業者に委託した。データ集計は 12 月下旬までに終了
し、集計結果が戻ってきたが、多少の修正作業などがあり日数を要したため、学生生活支援室員と学生部
職員による各項目の分析と報告書の作成は、1 月に入ってからになってしまった。しかし、報告書の原稿
が 2 月上旬までにはほぼ出揃い、編集と全体の統一に関する作業を行い、2 月下旬には原稿を印刷所に入
稿することができた。
本報告書の原稿は、以下に記した学生生活支援室員および関係部局の方々に用意していただいたが、様々
な角度からデータの分析を行い、要領よく原稿を作成していただいたことに感謝したい。
なお、本報告書では、表記等において以下のような工夫を施している。
1)グラフにはできるだけ、回答率等の数字を入れることにしたが、小さい数値でスペースが確保で
きないところでは、数字を省略している場合がある。
2)表において、注意を喚起したい数値については、黄色で表示している部分がある。
3)表における回答率の表示では、原則、%を省いている。小数点下一桁の数字は、回答率であると
ご理解いただきたい。
また、今回から、巻末に【資料】として「生活実態調査データ集計表(全体)」を掲載することとした。
ご活用いただければ幸いである。
— 2 —
執筆分担:
概要
加賀 信広 (人文社会系)
問( 1 )~ 問( 7 )
加賀 信広 (人文社会系)
問( 8 )~ 問(10)
齋藤 慎二 (医学医療系)
問(11)~ 問(13)
学生部学生生活課
問(14)
齋藤 慎二 (医学医療系)
問(15)~ 問(17)
学生部学生生活課
問(18)
齋藤 慎二 (医学医療系)
問(19)~ 問(21)
松田 裕雄 (体育系)
問(22)~ 問(26)
学生部学生生活課
問(27)~ 問(29)
大久保智紗 (学生生活支援室)
問(30)~ 問(33)
松田 裕雄 (体育系)
問(34)
大久保智紗 (学生生活支援室)
問(35)~ 問(37)
篠塚 友一 (人文社会系)
問(38)
学生部学生生活課
問(39)
篠塚 友一 (人文社会系)
問(40)~ 問(47)
山岸 由紀 (キャリア支援室)
問(48)~ 問(52)
原 淳之 (図書館情報メディア系)
自由記述
國分 麻里 (人間系)
丹羽 隆介 (生命環境系)
文字 秀明 (システム情報系)
— 3 —
— 4 —
— 5 —
— 6 —
— 7 —
— 8 —
— 9 —
— 10 —
— 11 —
— 12 —
— 13 —
— 14 —
第 1 章 あなた自身について
1.1 性別・所属学類(専門学群)・在籍年次(問 1 ~問 3)
◎平成 24 年 9 月 1 日現在で、学群の在籍学生数は 9,885 名。
◎全体の回収率は 32.1%。
本章「あなた自身について」では、まず、性別・所属する学類ないし専門学群・在籍年次を尋ねている。
今回の学生生活実態調査は、平成 19 年(2007 年)度に施行された学群・学類の改組再編から 6 年が経過
しているため、旧学群生はかなり減少している(在籍は 43 名)。そのため、実態調査の質問票では、学群
再編前組織の所属を出すのではなく、「2006 年度以前入学者の方は、相当する新組織の学類・専門学類を
選択してください」とする指示を行った。したがって、次頁に掲げる回収率の表 1.1 では、新学群制度に
おける学類・専門学群だけを項目として出し、その在籍学生数、回収票数、および回収率を示している。
ただし、旧学群組織の自然学類、人間学類、図書館情報専門学群については、組織が分割したことにより、
在籍学生数をこの表に入れることができなかったため、便宜的に「その他」の欄を作り、そこに数値を示
した。「その他」の在籍学生数 8 名は、その 3 つの旧学類・旧専門学群に所属する学生である。
平成 24 年 9 月 1 日現在で、学群の在籍学生数は 9,885 名であった。前回調査が行われた平成 22 年度(9
月 1 日現在)は 10,067 名であったので、200 名近く減少したことになる。これは、定員充足率 110%枠を
意識した入学者の確保が進んできていることと関係があると考えられる。年次別にみると、1 年次から 3
年次までは、前回調査時よりも人数が減少しているが、4 年次に限っては 124 名の増加となっている(前
回 2,795 名、今回は 2,919 名)。様々な要因で留年が増え、標準履修年次を超えて在学する学生が増加して
いるものと考えられる。担任教員や指導教員によるきめ細かな指導が一層必要となろう。
在籍学生数における女子学生の占める割合は、全学で 38.9%であり、ここ数年大きな変化はみられない
(平成 20 年度 39.7%、平成 22 年度 39.6%)。
回収率については、前々回の調査では 48.6%、前回は 44.6%であったが、今回は 32.1%である。残念な
がら、大幅に下がってしまった。学類・専門学群によって回収率はまちまちであるが、70%を超える学類
がある一方で、10%に満たない回収率の学類も出てしまった。回収数が少ないことで、教育組織ごとの分
析においてデータの信頼性が失われる場合も出てくるので、低い回収率にとどまった組織においては改善
を望みたい。年次別に見ると、1 年次:42.8%、2 年次:27.9%、3 年次:27.6%、4 年次:31.7%となって
いて、1 年次が他の学年より 10%ほど回収率が高いが、学年間でバランスを欠くほどの違いは出ていない。
— 15 —
表 1.1 平成 24 年度 筑波大学 学生生活実態調査 回収率
回 収 票 数
回 収 率 (%)
年次
3
年次
4
5
6
合 計
553
37
18
36
50 375
14
21
19
30 52
176
11
7
4
小計 247 259 259 339
1,104
62
46
社会
88
83
99 134
404
64
国際
93
90
90 149
422
6
84 16.7 24.4 22.4 25.0
22.4
1 23 27.5 16.7
1.9
13.1
59
81 248 25.1 17.8 22.8 23.9
22.5
45
58
29 196 72.7 54.2 58.6 21.6
48.5
11
8
30 13.0
6.5 12.2
8.9 20.1
年次
25.5
9.5
4
年次
55
3
年次
42
2
年次
42
1
年次
40
141 30.1 13.7 27.3 29.9
年次
日日
6
年次
85 120
5
年次
86
年次
84
年次
比文
年次
人文 123 131 132 167
人文・文化 社会・国際
5
年次
4
合 計
年次
2
3
年次
1
2
合 計
6
1
年次
年次
学 類
学 群
在籍学生数
(平成 24 年 9 月 1 日現在)
826
70
56
66
59 251 38.7 32.4 34.9 20.8
30.4
35
37
40
47
159
24
31
28
15 98 68.6 83.8 70.0 31.9
61.6
心理
52
50
52
63
217
49
26
24
20(年次不明 1) 120 94.2 52.0 46.2 31.7
55.3
障害
38
35
40
50
163
22
26
37
32 117 57.9 74.3 92.5 64.0
71.8
小計 125 122 132 160
539
95
83
89
67 335 76.0 68.0 67.4 41.9
62.2
生物
92 108
380
32
38
21
8 7.4
26.1
生資 136 137 150 180
603
36
40
25
65 166 26.5 29.2 16.7 36.1
27.5
地球
229
34
10
36
17 97 63.0 19.2 65.5 25.0
42.4
人間
小計 181 173 189 283
教育
生命・環境
91
54
89
52
55
68
99 35.2 42.7 22.8
1,212 102
88
82
90 362 36.3 31.7 27.6 25.3
29.9
47
42
47
58
194
44
6
16
13 79 93.6 14.3 34.0 22.4
40.7
物理
65
67
72
83
287
45
10
6
24 85 69.2 14.9
8.3 28.9
29.6
51
53
55
61
220
20
11
15
37 83 39.2 20.8 27.3 60.7
37.7
応理 130 124 138 185
577
8
21
1
51 81
0.7 27.6
14.0
工シ 139 140 143 180
602
43
6
9
69 127 30.9
4.3
6.3 38.3
21.1
社工 123 131 133 177
564
36
6
18
64 124 29.3
4.6 13.5 36.2
22.0
小計 555 557 588 744
2,444 196
60
65 258 579 35.3 10.8 11.1 34.7
23.7
理工学
小計 281 278 297 356
数学
化学
6.2 16.9
82
81 101 128
392
4
2
12
50 68
2.5 11.9 39.1
17.3
51
53
86
258
14
7
14
24 59 27.5 13.2 20.6 27.9
22.9
知識 100 101 120 141
462
96
77
59
90 322 96.0 76.2 49.2 63.8
69.7
小計 233 235 289 355
1,112 114
86
85 164 449 48.9 36.6 29.4 46.2
40.4
9
21
12
23
21
10
96
8.0 18.6 10.8 21.3 21.0
9.0 14.6
情報
情報
情メ
68
医学
医学 113 113 111 108 100 111 656
4.9
看護
72
72
76
80
300
12
1
11
3
27 16.7
1.4 14.5
3.8
医療
37
40
43
47
167
11
4
3
5
23 29.7 10.0
小計 222 225 230 235 100 111 1,123
32
26
26
31
21
9.0
7.0 10.6
13.8
10 146 14.4 11.6 11.3 13.2 21.0
9.0 13.0
体 育
252 251 250 297
1,050 182 133 120 130(年次不明 1) 566 72.2 53.0 48.0 43.8
53.9
芸 術
108 111 106 142
467
47.5
その他
合計
87
37
54
3
1
0
44 222 80.6 33.3 50.9 31.0
2
0
2,204 2,211 2,340 2,919 100 111 9,885 943 616 646 926
21
10 3,172 42.8 27.9 27.6 31.7 21.0
9.0 32.1
9
1 1,374 47.6 31.0 35.0 31.7 30.0
3.1 35.7
8
878 883 919 1,105 30
8
32 3,847 418 274 322 350
0
14
※回収票には、白紙および年次・学類とも不明が 8 件あった。合計欄の下段は、女子を内数で示してある。なお、
性別不明は 107 件。
※各組織の在籍学生数には、旧学群組織の自然学類、人間学類、図書館情報専門学群の 4 年次生数(8 名)は含まれ
ていない。
— 16 —
1.2 外国人留学生について(問 4)
◎学群外国人留学生の在籍は 223 名(全学群生の 2.3%)。
◎外国人留学生の約半数が私費留学生。
平成 21 年度に国際化拠点整備事業(グローバル 30)の拠点大学として採択されてから 4 年が経過して、
学群の留学生受け入れが進んでいる状況をうけて、学群では初めて「あなたは外国人留学生ですか」の問
いを設定した。留学生数自体は、大学による集計ですでに明らかではあるが、様々な設問に対する回答と
のクロス分析を行い、外国人留学生がおかれている生活状況等をデータとしても把握したいとの願いがあ
る。
平成 24 年 9 月 1 日現在で外国人留学生の在籍は 223 名で、これは学群全学生の 2.3%にあたる。今回の
実態調査において「外国人留学生である」と回答したのはその内の 72 名で、回答率は 32.3%となり、全
体の回答率 32.1%とほぼ同様である。
回答した外国人留学生のうち、55.6%が「私費留学生」であり、
「文部科学省国費留学生」がそれに次ぎ、
11.1%となっている。
「その他の日本の団体等の奨学生」ならびに「自国の奨学生」は、それぞれ 6.9%と 5.6%
である。男女別では、回答した留学生数が同数であり、割合からいえば、母数となる回答者数で女性が男
性よりも少ないので、女性の率が高くなっている。
学群・学類別にみると、当然ながら、グローバル 30 のプログラムを擁している学類で人数が多くなっ
ている。下の表には、回答数が 3 件以上あった学類をピックアップして示した。なお、性別については「無
回答」が 6 件あったため、男女の合計と全体数に齟齬が出ている。
表 1.2.1 外国人留学生(学群・学類別(一部)、
男女別、全体)
外国人留学生である
(回答数)
外国人留学生の
在籍学生数
表 1.2.2 外国人留学生の留学タイプ
回答数 回答率
私費留学生
40
55.6
文部科学省国費留学生
8
11.1
比文
3
4
社会
11
19
文部科学省以外の
日本の団体等の奨学生
5
6.9
国際
10
28
自国の奨学生
4
5.6
生物
7
25
その他
10
13.9
5
6.9
72
100.0
生資
13
40
無効・無回答
物理
4
12
合計
応理
3
22
男性
33
132
女性
33
91
全体
72
223
— 17 —
1.3 現在の住まいについて(問 5)
◎近隣のアパート・マンション住まいが全体の約 6 割。
◎ 4 年前以前と比べ、学生宿舎住まいが減り、自宅通学が増える傾向にある。
現在の住まいを尋ねた。下の円グラフに見るように、①本学の学生宿舎に居住する学群生が 22.0%、②
近隣のアパート・マンションに居住する学生が 60.9%、③「親と同居」すなわち自宅通学の学生が 15.7%
となっている。前回および前々回の学生生活実態調査時の数値は、それぞれ、平成 22 年度:① 22.7%、
② 60.9%、③ 15.6%、平成 20 年度:① 25.1%、② 61.6%、③ 12.4%、であったので、前回とはほとんど
変わらず、前々回からは、学生宿舎の割合が多少減り、その分が自宅通学者で増えた結果になっている。
学生宿舎の割合が減っているのは、平成 21 年度から部分的な改修工事が始まり、入居可能な居室数が減っ
ていることとも関係している。
因みに、つくばエクスプレス開通前の平成 15 年度の調査にまでさかのぼると、住まいの割合は①
34.4%、② 57.1%、③ 8.2%であった。約 10 年で、自宅通学者がほぼ倍増し、学生宿舎の割合がかなり減
少したことになる。平成 17 年(2005 年)夏の TX 開通に伴い、ある程度の遠距離からでも自宅通学する
学生が増えたことは明らかである。一方、学生宿舎に居住する学群生が減ったのは、留学生や大学院生の
宿舎利用率が高まっているためであると考えられる。
学年別に詳細を見てみると、1 年次生① 58.6%、② 22.8%、③ 17.3%、2 年次生① 13.5%、② 69.5%、
③ 15.9%、3 年次生① 5.3%、② 80.0%、③ 13.8%、4 年次生① 3.0%、② 80.1%、③ 15.4%、となっている。
また、男女別では、男性① 20.6%、② 64.0%、③ 14.0%、女性① 23.4%、② 57.6%、③ 17.8%となっている。
図 1.3 現在の住まい(全体、数値は%)
— 18 —
1.4 学生宿舎への入居希望について(問 6)
◎学生宿舎への入居を希望する学生は、全体の 5.5%。
◎しかし、主に経済的理由により、数百名の学生が入居を望んでいる。
前問において、「筑波大学学生宿舎」以外を選択した学生に対して、学生宿舎への入居を希望するか否
かを尋ねた。結果として、「希望する」と回答した学生は全体として 5.5%であった。学生宿舎は、新入生
と留学生が優先的に入居する方式が採られており、2 年生以上になると、宿舎に居住するためには抽選を
経なければならないが、実際に宿舎に住んでいない学生で入居を希望している学生は、割合としてはそれ
ほど高くない。
しかし、本調査に回答した学生のうち、135 名は学生宿舎への入居を望んでおり、調査の回収率が 3 割
程度であることを踏まえると、潜在的には 400 名程度の学生が学生宿舎の利用を望んでいる可能性がある。
留学生受け入れがさらに進むことが予想され、学群日本人学生の入居数を増やせない事情もあるが、これ
らの学生の声にどう応えてゆくかを考えてゆく必要があろう。宿舎への入居を希望する理由としては、
「生
活費が安くすむ」「アパートの家賃は高すぎて払えない」等の経済的なものがほとんどで、切実である。
学年別では、3 年次生および 4 年次生で入居希望が多めになっている。男女別および学群・学類別では、
目立ったパターンは観察されなかった。
表 1.4 学生宿舎への入居希望(学年別、男女別、全体)
希望する
希望しない
無効・無回答
件数
割合
件数
割合
件数
割合
1 年次
10
2.6
337
88.2
35
9.2
2 年次
25
4.7
465
87.7
40
7.5
3 年次
41
6.7
520
85.5
47
7.7
4 年次
56
6.3
763
85.5
73
8.2
医学 5 年次
1
4.3
19
82.6
3
13.0
医学 6 年次
1
10.0
8
80.0
1
10.0
男性
73
5.5
1,141
85.8
116
8.7
女性
58
5.6
909
87.2
76
7.3
全体
135
5.5
2,112
86.3
199
8.1
— 19 —
1.5 現在の居住地について(問 7)
◎天久保地区および春日地区のアパートに住む学生が 6 割以上。
◎自宅通学者増加の傾向は、一段落した模様。
学生宿舎の居住者以外の学生に対して、現在の居住地について尋ねた。下記グラフに見るように、つく
ば市天久保(33.5%)、および、つくば市春日(32.5%)の居住率が飛びぬけて高く、この 2 地区だけで全
体の 65%以上を占めている。前回の調査(平成 22 年度)では、この 2 地区の居住率はそれぞれ 27.6%お
よび 35.0%であったが、それ以後、天久保地区で増加しているという結果である。つくば市内では、桜地
区(6.9%)、柴崎地区(1.0%)吾妻地区(1.0%)がこれに次いでいる。
その他の地域について、2 年前と比較すると、県南地域(4.8%→ 5.4%)、東京都(2.5%→ 2.4%)、千葉
県(4.7%→ 4.0%)、埼玉県(2.5%→ 3.0%)などとなっている。大きな変動はなく、2 年前までにみられた、
TX 利用による自宅通学者の増加傾向は一段落したとみることができる。
なお、無回答の割合が、前回は 5.1%とかなり高かったが、今回は 2.7%と減少している。
図 1.5 現在の居住地(全体、n=2446)
— 20 —
第 2 章 生活全般について
2.1 収入と支出について(問 8)
2.1.1 収入
◎収入項目の平均合計は 91,000 円、前回調査時(平成 22 年度)に比べて 35,000 円減少。
◎仕送りの平均は 45,000 円、前回調査に比べて 11,000 円減少。
◎奨学金の受給額の平均は 22,000 円、前回調査時に比べて 16,000 円減少。
臨時の収入を除いた 1 か月の収入の平均を「仕送り」「奨学金」「アルバイト」
「借金」「その他」の各項
目について記入してもらった。図 2.1.1.1 は全学平均の収入を示したグラフである。また、図 2.1.1.2 は学群・
学類別、学年別、男女別の平均収入を示したグラフである。各項目の全学平均を合計すると 9.1 万円となり、
この額は前回調査に比べ 3.5 万円、前々回調査(平成 20 年度)に比べると 6.7 万円と大きく減少しており、
昨今の厳しい経済情勢を反映しているといえよう。収入について男女間で比べると男性 9.5 万円に対し女
性 8.7 万円で、女性が 8 千円ほど少ないが、収入項目間で目立った差は見られない。
仕送りについて:仕送りの全学平均は 4.5 万円で、これは前回調査に比べ 1.1 万円、前々回調査からは 1.7
万円減少している。学年が上がるにつれて仕送りの額は高くなる傾向があり、1 年次平均 3.7 万円に対して、
4 年次平均では 5.3 万円に増加している。学類別にみると化学類、医学類、体育専門学群がやや高めであり、
逆に日本語・日本文化学類、看護学類が目立って低い値である。前回調査では医学類の額が突出していた
が、今回は医学類の回答回収率が低いため、そのような傾向が薄れたようにみえるのかもしれない。
奨学金について:奨学金の受給額の全学平均は 2.2 万円で、前回調査に比べて 1.6 万円と大きく減少し
ている。学年が上がると受給額は上昇するが、その差は微々たるものである。また、看護学類の 3.4 万円、
情報メディア創成学類の 3.0 万円などを除くといずれの学類でも低い受給額を示しており、奨学金の獲得
も厳しい情勢である。
アルバイトについて:アルバイト収入の全学平均は 1.8 万円で、前回調査からは 9,000 円減少している。
男女間には差はみられない。学類別では前回調査と同様に化学類、生物学類、物理学類、数学類など自然
科学系の学類、体育専門学群などが少なく、医療科学類でも低い値となっている。学年別にみると 1 年次
には 8,000 円と特に少なく、医学の 5・6 年次で減少しているが他の学年では差はみられない。
借金について:借金をしていると回答した学生は全回答者の 1%にも満たないが、前回調査に比べ、人
数、金額ともに明らかに上昇している。5 人が 100 万円を超える多額の借金をしており、一人当たりでは
50 万円にも上る。借金の理由は不明だが、非常に厳しい生活状況に置かれる学生の増加が懸念される。
預金について:「預金」は今回の調査で新たに加えられた項目である。全学平均では 9 万円となってい
るが、実際に預金額を回答した学生は全回答者の 35%である。預金額もまちまちであるが、100 万円以上
の預金額を持つ者は 50 人を超え、最大で 600 万円の預金を所持する学生もいる。
※なお、今回の学群学生生活実態調査では、
「あなたの 1 か月の平均的な収入と支出」として、収入 : 仕送り、奨学金、
アルバイト、預金、借金、その他の 6 項目、支出 : 食費、住居費、就学費、交通費、通信費、交際費・教養娯楽費、
その他の 7 項目のそれぞれについて具体的な金額の記入を求めたが、ある項目について金額が無記入であった場合
には、次のように対処して集計を行った。
(1) 収入の 6 項目全ての金額が無記入の場合には、収入に関してはいずれも無回答であったと見なし欠損値として
集計対象から除外した。支出の 7 項目全ての金額が無記入の場合も同様に扱った。
(2) 収入の 6 項目のうち 1 つ以上の項目に金額が記入されている一方で金額が無記入であった項目については
「0 円」
との回答と見なしてデータ化し集計対象に含めた。支出に関しても 1 つ以上の項目に金額が記入されている一
方で金額無記入の項目については同様に扱った。
今回、このような集計方法を採用したことにより、収入・支出の各金額の集計値は、見かけ上、前回調査結果か
らの変動幅が大きくなっている可能性がある。
— 21 —
図 2.1.1.1 1 か月の平均的な収入(全学平均):単位は万円
図 2.1.1.2 1 か月の平均的な収入(学群・学類別、学年別、男女別):単位は万円
— 22 —
2.1.2 支出
◎支出項目の平均の合計は 79,000 円、前回調査時(平成 22 年度)に比べて 15,000 円減少。
◎食費 23,000 円、住居費 30,000 円、前回調査に比べてそれぞれ 1,000 円、5,000 円減少。
◎学年が上がると支出が増加、特に食費、住居費が上昇。
臨時の支出を除いた 1 か月の支出の平均を「食費」「住居費」「就学費」「交通費」「通信費」「交際・教
養娯楽費」「その他」の各項目に記入してもらった。図 2.1.2.1 は全学平均の支出を示したグラフである。
また、図 2.1.2.2 は学群・学類別、学年別、男女別の平均支出を示したグラフである。各項目の全学平均
を合計すると 7.9 万円となり、この額は前回調査に比べると 1.5 万円の減少、前々回調査からは、2.2 万円
の減少となり、収入の減少に伴い、支出も大きく減少してきている。
学群・学類別の支出の項目別平均の合計を比較すると、医学類、生物学類がやや高額で、体育専門学群、
教育学類が続いている。一方、日本語・日本文化学類、数学類、医療科学類などの支出合計は、他に比べ
て低めとなっている。生物学類では、1 か月の平均収入が低いにも関わらず(図 2.1.1.2)、支出額が高額となっ
ている。
食費、住居費は学年が上がるにつれて多くなる傾向にある。特に 1 年次から 2 年次の間で住居費の増加
が大きい。これは、1 年次には宿舎を利用していた学生の多くが 2 年次には宿舎を退出することによると
考えられる。全学平均を前回調査と比較すると、住居費が 5,000 円減少しているが、食費では 1,000 円の
減少にとどまっており、支出の圧縮をせまられる中、食費の削減は限界にきているのかもしれない。男女
間では、男性の食費支出が女性より 7,000 円多く、他の項目では男女間で大きな差はない。
就学費については、医学類、芸術専門学群が他の学類よりも多く、特に医学 6 年次では 1.8 万円に達し
ている。これを除けば、学年間、学類間、男女間でも就学費には大きな差はなかった。交通費や通信費、
交際・教養娯楽費についても学類間、学年間、および男女間に明瞭な差は認められないが、前回調査に比
べるといずれの項目も若干の圧縮、減少がみられる。1 か月の収入が大きく減少するなか、支出を圧縮す
るための厳しい状況がうかがえる。
— 23 —
図 2.1.2.1 1 か月の平均的な支出(全学平均):単位は万円
図 2.1.2.2 1 か月の平均的な支出(学群・学類別、学年別、男女別):単位は万円
— 24 —
2.2 アルバイトの有無について(問 9)
◎アルバイト経験者は全学平均で 64.4%。前回調査とほぼ同じ。
アルバイトの経験について、過去 5 か月間の状況を「定期的なアルバイトをした」「臨時的なアルバイ
トをした」「全くしなかった」の 3 項目を複数選択可で選択してもらった(図 2.2)。全学平均で 64.4%の
学生が 4 月以降に何らかのアルバイトをしており、この値は前回調査の 63.5%に比べると微増しているも
のの、ほとんど変化はなかった。定期的なアルバイトをしている学生も 48.8%と前回調査の 49.8%と大き
く変わらず、アルバイト経験の状況は全学平均では大きな動きはないようである。
学年別にみると、1 年次と他の学年の間で大きな差がみられ、1 年次では 6 割近くの学生が過去 5 か月
間でアルバイト未経験と答えている。男女間では、女性の方が若干アルバイト経験率が高い傾向がある。
学年別、男女間の差については、前回調査と同様の傾向である。
学類間での差は非常に大きく、体育専門学群、医学類、物理学類、数学類、情報科学類などでは多くの
学生が「全くしなかった」と答えている。また、看護学類、障害科学類ではアルバイト経験率が非常に高
く、特に定期的なアルバイトをしている学生の比率が高いようだ。前回、前々回調査でも類似の傾向がみ
られており、時間の制約や学類に固有の事情があるものと考えられる。
図 2.2 アルバイトの経験(学群・学類別、学年別、男女別、全体)
— 25 —
2.3 アルバイトの影響について(問 10)
◎ 38%の学生はアルバイトの時間が学修に影響していると感じている。
先の設問(9)で何かしらのアルバイトの経験があると答えた学生に対して、そのアルバイトに費やされ
る時間は学修に、「かなり妨げになっている」「多少妨げになっている」「妨げになっていない」の 3 項目
から選択してもらった(図 2.3)。全学平均 4 割近くの学生がアルバイトに費やす時間に学修への影響を感
じており、これは男女間でも共通の割合で存在している。
学類別では医療科学類で 64.7%、国際総合学類で 57.5%と特に多くの学生がアルバイトに費やす時間が
学修に影響を与えていると答えているが、他の多くの学群・学類では 6 割以上の学生が学修の妨げになっ
ていないと感じている
学年別では 2 年次以降アルバイト時間が学修の妨げになると感じる学生の割合に増減はなく、アルバイ
トの時間と学修と上手に折り合いをつけているのかもしれない。ただし、医学 5・6 年次では、多くの学
生がアルバイトと学修の両立には困難を感じていることがうかがえる。
図 2.3 アルバイト時間の学修への影響(学群・学類別、学年別、男女別、全体)
— 26 —
2.4 「つくばスカラシップ」制度について(問 11)
◎「つくばスカラシップ」の認知度は全体で 2 割弱、外国人留学生は認知度が高い。
「つくばスカラシップ」に関しての調査は今回で 2 回目である。「つくばスカラシップ」について「知っ
ている」が 19.4%、「知らない」が 79.0%となっており、前回の調査とほぼ同じ数値となっている。
学類別では「知っている」割合が高い学類は日本語・日本文化学類 56.5%、国際総合学類 52.7%であっ
た。「知らない」割合が高い学類は、前回の調査とも同じ、数学類 89.9%、体育専門学群 87.6%であった。
学年別では「知っている」の割合は 1 年次 23.1%、2 年次 18.2%、3 年次 17.8%、4 年次 17.8%となって
おり、1 年生の認知度の方が高くなっている。
外国人留学生においては「知っている」が 64.3%となっており、外国人留学生以外の「知っている」の
18.8%と比較すると非常に高い数値となっている。外国人留学生における認知度が高いことがわかる。
更に、ホームページ等を活用した積極的な周知や修学支援の拡充が必要である。
表 2.4.1 「つくばスカラシップ」制度の認知度(全体)
回答数
1
知っている
2
知らない
615
19.4
2,505
79.0
52
1.6
3,172
100.0
無効・無回答
合計
回答率
表 2.4.2 「つくばスカラシップ」制度の認知度(外国人留学生とそれ以外)
知っている
外国人留学生
知らない
45 人
25 人
外国人留学生以外
564 人
2438 人
合計
609 人
2463 人
— 27 —
2.5 「つくばスカラシップ」の利用希望について(問 12)
◎学群生の 2 割が「つくばスカラシップ」の利用を希望している。
「つくばスカラシップ」の利用希望についての調査は今回が初めてである。学群生全体の 2 割の学生が、
外国人留学生の 9 割以上の学生が「つくばスカラシップ」の利用を希望している。利用希望者に占める各
奨学支援の割合は、
「留学生支援」が 35.2%、
「海外留学支援」が 50.8%、
「国際的医学研究人養成コース支援」
が 3.9%、「緊急支援」が 14.1%であり、利用希望者の半数が「海外留学支援」を希望している。
外国人留学生の場合は、「つくばスカラシップ」利用希望者の 97.6%が「留学生支援」を希望し、外国
人留学生以外の場合は 78.8%の学生が「海外留学支援」を希望している。
「つくばスカラシップ」についての意見・要望として、「つくばスカラシップ」が修学支援として役立っ
ているとの意見が多くあったが、更なる「つくばスカラシップ」の拡充を望む意見も多くあった。
表 2.5.1 「つくばスカラシップ」制度の利用希望(全体)
回答数
回答率
1
希望する
128
20.8
2
希望しない
481
78.2
6
1.0
615
100.0
無効・無回答
合計
表 2.5.2 「つくばスカラシップ」制度の利用希望(外国人留学生とそれ以外)
スカラシップ
利用希望者
海外留学支援
留学生支援
国際的医学研究人
養成コース支援
緊急支援
回答数
回答率
回答数
回答率
回答数
回答率
回答数
回答率
外国人留学生
42
41
97.6
2
4.8
0
0.0
5
11.9
外国人留学生以外
80
4
5.0
63
78.8
5
6.3
13
16.3
122
45
36.9
65
46.7
5
4.1
18
14.8
計
— 28 —
2.6 大学に希望する経済支援について(問 13)
◎学群の 7 割以上の学生が何らかの経済支援を希望している。
学群生全体の 7 割以上の学生が何らかの経済支援を希望しており、前回の調査より僅かながら希望者の
割合が増えている。希望する経済支援としては「給付型の奨学金」が 53.5%、
「授業料免除」が 42.4%であっ
た。授業料の支払いまたは生活費のために「一時貸付金」を希望する学生も 5.7%あった。
外国人留学生の場合は、大学に経済支援を希望する者の 76.8%の学生が給付型の奨学金を希望し、
60.9%の学生が授業料免除を希望している。
外国人留学生以外の場合は、大学に経済支援を希望する者の 44.0%の学生が授業料免除を希望し、
35.0%の学生が給付型の奨学金を希望している。
更に、給付型の奨学金や授業料免除の拡充が必要である。
表 2.6.1 大学に希望する経済支援(全体)
回答数
回答率
1 給付型(返還義務なし)奨学金
1,697
53.5
2 貸与型(返還義務あり)奨学金
396
12.5
3 授業料免除
1,346
42.4
4 一時貸付金
181
5.7
36
1.1
6 特に希望しない
757
23.9
無効・無回答
129
4.1
5 その他
合計
4,542
表 2.6.2 大学に希望する経済支援(外国人留学生とそれ以外)
経済支援
希望者
外国人留学生
給付型
奨学金
貸与
奨学金
授業料
免除
一時
貸付金
その他
特になし
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
69
53
76.8
2
2.9
42
60.9
2
2.9
0
0.0
5
7.2
外国人留学生以外
2931
1026
35.0
390
13.3
1291
44.0
177
6.0
36
1.2
13
0.4
計
3000
1079
36.0
392
13.1
1333
44.4
179
6.0
36
1.2
18
0.6
— 29 —
2.7 平均的な 1 日ないし 1 週間の過ごし方について(問 14)
◎総学習時間はやや減少。
◎男性はサークル活動等、女性はアルバイト時間に費やす時間が多い。
平均的な 1 日の時間の使い方を「授業・学習・実習・研究等の時間」「睡眠時間」について、また、1
週間あたりの「サークル ・ ボランティアなどの活動時間」
「アルバイト時間」について計 4 項目で調査した。
全学の平均は、1 日あたり、総学習時間に 6.1 時間、睡眠に 6.5 時間、また、1 週間あたり、サークル等
の活動に 5.8 時間、アルバイトに 4.8 時間であった。男女間で比較すると、女性に比べ男性は学習時間が 0.4
時間短く、睡眠時間は 0.2 時間長く、大きな差ではないが、サークル等の活動時間は 0.9 時間長く、逆に
アルバイト時間は 1.3 時間短い。2.2 節に示したように女性の方がアルバイト経験率は高く、費やす時間
にも同じ傾向があるのではないか。学年で比較すると、総学習時間に大きな差はなく、睡眠時間は学年と
ともに伸びる傾向にあるがその幅は大きくない。医学 5 年次では学習時間が 8.9 時間と突出して高いが医
学類独自のカリキュラムによると考えられる。前回調査とは選択項目が変わったため、正確な比較はでき
ないが、全学平均では、総学習時間が 0.8 時間の減少の他は、睡眠時間 0.2 時間の増加、サークル等の活
動時間は 0.3 時間の減少、アルバイト時間は 0.1 時間の増加とほとんど変わっていない。
学群 ・ 学類ごとに比較すると、化学類、医療科学類での総学習時間が 9 時間前後と長く、体育専門学群
では、サークル等の活動時間が 10.4 時間と突出しているなど、学群・学類ごとに特徴がみられた。
図 2.7 1 日ないし 1 週間の過ごし方(学年別、男女別、全体)
:単位は時間
8.9
6.9
6.8
6.5 6.4
6.4
6.3
6.15.9 6.1 6.0
6.16.1 6.2
6.7
5.6
6.1
6.8
6.5
6.6
6.4
6.2 6.3
5.9
5.5
5.3
6.5
6.1
5.8
4.8
4.5
4.2
3.0
3.4
2.1
1.4
— 30 —
2.8 学生宿舎についての満足度について(問 15・16)
◎料金は、近隣アパート等に比べ低廉であることから、80%以上が満足している。
◎一般棟(未改修棟)の入居者は、約半数以上が何らかの不満を感じている。
◎管理事務所の対応は、不満度も少なく一定の評価を得ている。
今回は、調査時点の現住所が「学生宿舎」である学生に回答を求め、698 人の回答があった。その中で
学群生のほとんどが入居している単身宿舎入居者(685 人)を改修棟(438 人)と未改修棟(247 人)に
振分け学生の満足度の比較を行った。その結果、居室・補食室・トイレ・洗濯室については、改修棟にお
ける「(まあ)満足」が 30%~ 55%と差はあるものの不満度は未改修棟に比べ半分以下となっている。未
改修棟における満足度は 10%~ 20%、不満度は 45%~ 80%であった。特に「補食室」「トイレ」につい
ては、およそ 60%~ 80%が不満と答えている。これは前回とほぼ同じ数値であり、経年劣化による室内
の根本的な汚れや害虫(ゴキブリ)が発生し不衛生であるという意見もあった。なお、利用者の使い方・
後片付け等のマナーに問題があるという意見もあった。浴場については、
前回とほぼ同じ満足度であるが、
不満度は、約 50%から 40%に減少しており、これは、コインシャワーの設置に伴うものと考えられる。
また、外灯・出入口の施錠については、不満度が約 40%となっており、これは、樹木が生長しすぎてい
ることから外灯に影が生じていることや、玄関セキュリティの操作性の問題等の意見があった。売店・食
堂については、満足度が低く、地区毎に整備が異なることや営業時間に不満があるという意見があった。
全体として、未改修棟は前回と同様に、約半数の学生が何らかの不満を持っているが、改修棟は約 8 割
の学生が概ね満足しているという結果が得られた。
図 2.8 学生宿舎満足度(全体)
— 31 —
2.9 学生宿舎での生活について(問 17)
◎居住者間で、あいさつ程度を含めると、約 80%の学生間で交流が図られている。
◎学生宿舎コミュニティ制度は約 50%と過半数が必要性を感じている。
この設問では、問(15)・(16)に引き続き、学生宿舎入居者 698 人の回答から分析を行った。その結果、
あいさつ程度を含めると約 80%の居住者が交流を図っているが、会話をするなどの交流は 50%ほどとなっ
ており、約 15%の居住者においては、「ほとんど会話をしない」という回答であった。留学生との交流に
ついては、「ときどきある」を含めても 13%と低い結果である。これは、回答者のうち約 60%が改修棟の
居住者であり、改修棟には学群新入生及びコミュニティリーダーが割振られているため、留学生の入居者
がごくわずかであり、棟内での国際交流が低くなっていると推測される。学生宿舎コミュニティ制度につ
いては、73%が知っているものの、必要性については、約半数という回答であった。入居後ある程度すれ
ば宿舎生活にも慣れ、コミュニティリーダーに頼らずとも生活ができるという意見や、コミュニティリー
ダーの活動が目に見えてこないという意見があった。宿舎祭については、約 70%が参加しているという
回答がでており、今後も継続していくことで、新入生交流の場となることが窺える。
図 2.9 学生宿舎での生活(全体、数値は%)
A.近隣の入居者との関係は?
B.留学生居住者との交流はありますか?
17-C.D「学生宿舎コミュニティ」制度について
C.知っていますか?
D.必要であると思いますか?
学群新入生居住棟以外
の棟にも必要である
36.0
— 32 —
17-E.宿舎祭に参加しましたか?
2.10 日常生活の満足度について(問 18)
◎ 7 割近くの学生が満足している。不満の学生は 1 割弱。
◎外国人留学生も 7 割以上が満足。
日常生活の全体的な満足度について、
「かなり満足」
「おおむね満足」
「どちらともいえない」
「少し不満」
「か
なり不満」の 5 項目より選択してもらった。その結果、
「かなり満足」が 8.5%、
「おおむね満足」が 58.5%で、
7 割近くの学生が満足している。一方、「少し不満」が 6.9%、「かなり不満」が 1.9%で、不満と感じてい
る学生が 1 割弱いることがわかった。2 年前の前回調査と比べると、「おおむね満足している」と答えた
学生が 1.9%減少したが、不満を感じている学生も 1.2%減少している。男女別でみると男性では 65.3%、
女性では 70.2%が満足と感じており、女性の満足度がやや高い。学群・学類別では、日本語・日本文化学
類で 9 割以上の学生が満足と感じている。一方、医療科学類と地球学類では、満足と感じている学生は 6
割に満たないが、特に不満を感じている学生の割合は増えていない。また、外国人留学生では 72.3%が満
足と感じており、「かなり不満」と答えた学生はいなかった。
住居形態との関連で、学生宿舎に住む学生と民間アパート等に住む学生との間に満足度、不満度の差は
ないが、親と同居している学生では 15%を超える学生が不満と感じている。設問(29)に対する回答で「自
分のやりたいことができている」「大学生活が充実している」と感じている学生はいずれも 9 割以上の学
生が満足し、逆にこれらを感じていない学生では、5 割以上が不満と答えており、日常生活に満足度を感
じる上でこれらの要因が大きく影響することが伺える。
図 2.10 日常生活の満足度(%)
— 33 —
第 3 章 通学・事故等について
3.1 通学時の交通手段について(問 19)
◎自転車の圧倒的な利用率。
◎雨天時の徒歩通学者の増加。
通学の手段として、
「徒歩」
「自転車」
「バイク」
「自家用車」
「キャンパス交通システム」
「路線バス」
「TX」
「常磐線」「その他」を挙げて、複数回答方式で利用手段を尋ねた。
雨天時・雨天時以外のいずれにおいても、
「自転車」の利用率が最も高い(それぞれ 64.5%、81.4%)ただし、
この数値は、前回(平成 22 年度)の自転車利用率(74.7%、85.5%)よりも低くなっており、近年の自転
車利用の減少傾向は続いているといえる。特に、雨天時の自転車利用率は 10 ポイントほど下がっており、
安全キャンペーンにおいて傘さし運転禁止などを訴えている効果が出ていると見ることができる。しかし、
依然として 6 割以上の学生(の多く)が傘さし運転をしている現状は、さらに改善していく必要がある。
「徒歩」については、雨天時 47.5%、雨天時以外 26.3%であり、
前回(52.6%、36.5%)よりも、減少している。
利用が増加しているのは「TX」で、前回(雨天時:9.6%、雨天時以外:9.4%)から、10.3%と 10.1%に
それぞれ微増している。「キャンパス交通システム」と「常磐線」の利用は前回とほぼ同様であるが、自
家用車の利用は減少している。
図 3.1.1 通学時の交通手段(雨天時、学年別、男女別、全体、数値は%)
— 34 —
図 3.1.2 通学時の交通手段(雨天時以外、学年別、男女別、全体、数値は%)
— 35 —
3.2 雨天時以外の通学時間について(問 20)
◎およそ 4 分の 3 の学生が 15 分未満の通学時間。
◎ 1 時間以上かけて通学する学生は 1 割弱。
通学に要する時間を「15 分未満」から「2 時間以上」の 7 項目から選択してもらった(図 3.2)。全体
の 72.6%と圧倒的多数の学生は通学時間が 15 分未満であり、学生宿舎や大学周辺のアパート等からの通
学が一般的であることに大きな変化はない。ただし、この数字は前回よりはやや減少している(–2.4%)。
15 分未満の割合は、体育専門学群が 93.8%と最も高い。
通学に 30 分以上かかる学生は 14.0%で前回と同様であるが、1 時間以上かけて通学する学生は 9.5%
(+0.4%)である。関東近県から電車等で遠距離通学する学生が 1 割近くにまで増えてきている。通学時
間が長時間なのは女性の方が多く、授業等で帰宅時間が遅くならないようにするなどの防犯対策も必要に
なるであろう。
図 3.2 雨天時以外の通学時間について(学年別、男女別、全体)
— 36 —
3.3 キャンパス交通システムの利用頻度について(問 21)
◎ 4 分の 1 近い学生が週 2 ~ 3 回以上利用。
◎第三エリアの学類や女性の利用率が高い。
キャンパス交通システム(学内循環バス)の利用頻度について、
「ほぼ毎日」
「週に 2 ~ 3 回」
「月に 2 ~ 3 回」
「年に数回」「今までに数回」「利用したことはない」の 6 項目から 1 つ選択してもらった(図 3.3)。
週に 2 ~ 3 回以上、日常的に利用している学生は 22.8%、月に 2 ~ 3 回以上では 54.5%にのぼる。学類
ごとにみると、第 3 エリアに属する学類においてほぼ毎日利用する学生が多く、週に 2 ~ 3 回以上の利用
に広げると第 2 エリアの学類で利用頻度が高い。一方、医学類、体育専門学群では低い。男女別でみると、
女性は男性の 2 倍以上の利用頻度である。
前回と比較すると、全体的に週 2 ~ 3 回、月 2 ~ 3 回の利用者が増加しており、雨天時などの通学補助
手段として浸透している様子がうかがえる。
図 3.3 キャンパス交通システムの利用頻度(学群・学類別、学年別、男女別、全体)
— 37 —
3.4 自転車事故について(問 22)
◎全体の 10%が自転車事故の体験。
◎学年別で大差ないものの、男女別では女子が 1.7 倍
過去 1 年間(1 年生については大学入学後)の自転車事故について、「加害者」「被害者」「自損事故」
の経験を複数回答で尋ねた。結果を表 3.4 に示す。全体を見ると、自転車事故の体験割合は約 10%であり、
学年別では、1 年次の事故経験率が 7.0%と低いが、他の学年の調査期間(過去 1 年間)と比べて短い期間(大
学入学後から)であることを考慮すると、概ね学年別では大差ない結果となった。男女別では、男子 7.8%
に対し女子 13.1%と約 1.7 倍の自転車事故の経験となる。
自転車での事故の経験については、今回が初めての調査となったが、1 年間に 1 割もの学生が自転車事
故の当事者になっていることは、大きな問題であり、自転車環境の整備とともに、自転車運転マナー向上
のための対策が急務であろう。
表 3.4 自転車事故(学群・学類別、学年別、男女別、全体)
学類名等
学類別
人文
比文
日日
社会
国際
教育
心理
障害
生物
生資
地球
数学
物理
化学
応理
工シ
社工
情報
情メ
知識
医学
看護
医療
体育
芸術
無効・無回答
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
医学 5 年次
医学 6 年次
無効・無回答
男性
女性
無効・無回答
全体
回答数
学年別
性別
141
84
23
196
55
98
120
117
99
166
97
79
85
83
81
127
124
68
59
322
96
27
23
566
222
14
943
616
646
926
23
10
8
1,691
1,374
107
3,172
1. 事故の経験はない
件数
123
68
19
176
46
87
104
101
87
135
88
76
75
74
76
118
112
62
55
270
83
24
22
535
198
10
865
527
575
825
19
8
5
1,530
1,200
94
2,824
割合
87.2
81.0
82.6
89.8
83.6
88.8
86.7
86.3
87.9
81.3
90.7
96.2
88.2
89.2
93.8
92.9
90.3
91.2
93.2
83.9
86.5
88.9
95.7
94.5
89.2
71.4
91.7
85.6
89.0
89.1
82.6
80.0
62.5
90.5
87.3
87.9
89.0
2. 加害者になった
ことがある
件数
割合
3
2.1
2
2.4
3
13.0
4
2.0
2
3.6
0
0.0
4
3.3
1
0.9
3
3.0
3
1.8
1
1.0
0
0.0
1
1.2
0
0.0
0
0.0
0
0.0
4
3.2
0
0.0
0
0.0
6
1.9
0
0.0
1
3.7
0
0.0
1
0.2
1
0.5
0
0.0
8
0.8
7
1.1
12
1.9
13
1.4
0
0.0
0
0.0
0
0.0
17
1.0
23
1.7
0
0.0
40
1.3
3. 被害者になった
ことがある
件数
割合
6
4.3
9
10.7
1
4.3
9
4.6
4
7.3
3
3.1
11
9.2
7
6.0
2
2.0
18
10.8
4
4.1
0
0.0
3
3.5
5
6.0
3
3.7
4
3.1
10
8.1
3
4.4
3
5.1
25
7.8
7
7.3
3
11.1
0
0.0
12
2.1
12
5.4
2
14.3
23
2.4
40
6.5
39
6.0
60
6.5
2
8.7
1
10.0
1
12.5
71
4.2
90
6.6
5
4.7
166
5.2
— 38 —
4. 自損事故の経験が
ある
件数
割合
9
6.4
4
4.8
0
0.0
6
3.1
6
10.9
6
6.1
1
0.8
5
4.3
9
9.1
13
7.8
3
3.1
2
2.5
8
9.4
2
2.4
0
0.0
4
3.1
1
0.8
3
4.4
1
1.7
15
4.7
1
1.0
0
0.0
1
4.3
6
1.1
8
3.6
0
0.0
36
3.8
37
6.0
18
2.8
23
2.5
0
0.0
0
0.0
0
0.0
44
2.6
66
4.8
4
3.7
114
3.6
無効・無回答
件数
3
3
1
3
0
2
1
3
1
2
1
1
0
2
2
2
2
0
0
11
5
0
0
12
6
2
19
13
11
17
2
1
2
44
17
4
65
割合
2.1
3.6
4.3
1.5
0.0
2.0
0.8
2.6
1.0
1.2
1.0
1.3
0.0
2.4
2.5
1.6
1.6
0.0
0.0
3.4
5.2
0.0
0.0
2.1
2.7
14.3
2.0
2.1
1.7
1.8
8.7
10.0
25.0
2.6
1.2
3.7
2.0
3.5 交通事故(自転車事故を除く)について(問 23)
◎全体の 7%が事故の体験。
◎学年が上がるにつれ事故体験も上昇
過去 1 年間(1 年生については大学入学後)の交通事故(自転車事故を除く)に関して、「加害者」「被
害者」「自損事故」の経験を複数回答で尋ねた。結果を表 3.5 に示す。前回までの調査では、大学入学後
からの期間を尋ねたため、学年が上がるにつれて体験率が上昇することは当然の結果であったが、過去 1
年間について尋ねた結果でも、学年が上がるにつれて事故体験割合が増える(1 年次:3.3%、2 年次:4.5%、
3 年次:9.4%、4 年次 10.0%)結果となった。これは、通学手段とのクロス集計からバイク・自家用自動
車で通学する学生の率が 6.8%、7.5%、11.8%、14.9%と学年ごとに上昇することから、それに伴う事故の
体験率が増加するものと推測できる。学生は人の生命の尊さを改めて心に留め、交通ルールを守り、日々
安全運転を心がけてほしい。
表 3.5 交通事故(学群・学類別、学年別、男女別、全体)
学類名等
学類別
人文
比文
日日
社会
国際
教育
心理
障害
生物
生資
地球
数学
物理
化学
応理
工シ
社工
情報
情メ
知識
医学
看護
医療
体育
芸術
無効・無回答
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
医学 5 年次
医学 6 年次
無効・無回答
男性
女性
無効・無回答
全体
回答数
学年別
性別
141
84
23
196
55
98
120
117
99
166
97
79
85
83
81
127
124
68
59
322
96
27
23
566
222
14
943
616
646
926
23
10
8
1,691
1,374
107
3,172
1. 事故の経験はない
件数
128
73
22
174
51
88
111
106
92
148
91
78
78
74
71
120
113
61
53
293
79
25
21
521
205
13
890
573
576
820
17
6
7
1,509
1,286
94
2,889
割合
90.8
86.9
95.7
88.8
92.7
89.8
92.5
90.6
92.9
89.2
93.8
98.7
91.8
89.2
87.7
94.5
91.1
89.7
89.8
91.0
82.3
92.6
91.3
92.0
92.3
92.9
94.4
93.0
89.2
88.6
73.9
60.0
87.5
89.2
93.6
87.9
91.1
2. 加害者になった
ことがある
件数
割合
1
0.7
2
2.4
0
0.0
7
3.6
2
3.6
4
4.1
0
0.0
2
1.7
2
2.0
4
2.4
2
2.1
0
0.0
2
2.4
2
2.4
1
1.2
2
1.6
2
1.6
1
1.5
1
1.7
5
1.6
2
2.1
0
0.0
0
0.0
8
1.4
3
1.4
0
0.0
6
0.6
4
0.6
17
2.6
26
2.8
0
0.0
2
20.0
0
0.0
34
2.0
20
1.5
1
0.9
55
1.7
3. 被害者になった
ことがある
件数
割合
5
3.5
1
1.2
0
0.0
5
2.6
0
0.0
1
1.0
5
4.2
2
1.7
0
0.0
5
3.0
1
1.0
0
0.0
2
2.4
5
6.0
5
6.2
3
2.4
3
2.4
5
7.4
3
5.1
9
2.8
5
5.2
2
7.4
1
4.3
18
3.2
5
2.3
0
0.0
9
1.0
15
2.4
26
4.0
39
4.2
2
8.7
0
0.0
0
0.0
55
3.3
30
2.2
6
5.6
91
2.9
— 39 —
4. 自損事故の経験が
ある
件数
割合
1
0.7
4
4.8
0
0.0
6
3.1
2
3.6
7
7.1
2
1.7
3
2.6
1
1.0
7
4.2
2
2.1
0
0.0
3
3.5
0
0.0
3
3.7
1
0.8
4
3.2
1
1.5
1
1.7
6
1.9
7
7.3
0
0.0
1
4.3
9
1.6
4
1.8
0
0.0
16
1.7
9
1.5
18
2.8
28
3.0
2
8.7
2
20.0
0
0.0
51
3.0
21
1.5
3
2.8
75
2.4
無効・無回答
件数
6
5
1
4
0
1
2
4
4
4
1
1
0
2
2
1
3
0
1
9
5
0
0
13
8
1
23
16
13
22
2
1
1
51
24
3
78
割合
4.3
6.0
4.3
2.0
0.0
1.0
1.7
3.4
4.0
2.4
1.0
1.3
0.0
2.4
2.5
0.8
2.4
0.0
1.7
2.8
5.2
0.0
0.0
2.3
3.6
7.1
2.4
2.6
2.0
2.4
8.7
10.0
12.5
3.0
1.7
2.8
2.5
3.6 盗難被害について(問 24)
◎全体の 25%が盗難の被害者。
◎被害者の割合がわずかに減少。
◎人文、比文、国際、社工、体育の被害者の割合が高い。
調査項目の被害場所別に前回と比較すると、
「学外」で 0.2%上昇したものの、
「学内」で 2.4%、
「宿舎内」
で 1.5%の減少があり、盗難被害全体としては約 3.7%の減少となっている。日頃から行われている防犯意
識を高める活動などの成果が表れている結果であろう。
学類別では、国際が最も高く約 4 割の学生が被害に遭っており、人文、比文、社工、体育でも 3 割以上
の学生が被害に遭っている。
被害にあった盗難物では、被害場所の全てで自転車(合計 299 件)が最も多く、次いで傘(合計 151 件)
であった。特に学内で被害にあった盗難物では、自転車と傘を合わせると 67%を占める。次いで、財布・
現金となっている。
図 3.6 盗難被害(学群・学類別、学年別、男女別、全体、数値は%)
— 40 —
3.7 傷害等の被害について(問 25)
◎全体では 2.4%が傷害等の被害者。
◎つくば市内の被害が半数以上。
◎化学類の被害発生率が 8.4%で最多。
大学入学後の傷害等の被害に関して、図 3.7 に示す。今回の設問では、被害の詳細については尋ねず、
被害の有無を場所別に、「学内」「学生宿舎内」「つくば市内」「それ以外」のいずれであったかについて複
数回答で尋ねた。全体の発生率は 2.4%であり、前回より 0.6%増加している。学群・学類別では、化学類
が 8.4%で前回に続き今回も最も被害に遭っている。
発生場所は「つくば市内」が最も多く全体の半数以上を占め、次いで「学内」、「その他の場所」、「学生
宿舎内」の順であった。大学構内や周辺地区を含め、安全で安心なキャンパスライフが送れるように、学
生に対する注意喚起活動を継続して行う必要があると考えられる。
図 3.7 傷害等の被害について(学群・学類別、学年別、男女別、全体)
— 41 —
3.8 カルト宗教団体や啓発セミナーなどへの参加勧誘について(問 26)
◎全体の 27.4%が参加勧誘を受けている。
◎全体の 38.3%が人の勧誘を見たり、聞いたりしている。
大学入学後のカルト宗教団体や啓発セミナーなどへの参加勧誘に関して、「嫌な思いをした」
「人が困っ
ているのを見たり、聞いたりした」経験について尋ねた。この設問は、前回の調査から始めたものである
が、参加勧誘を受けた学生は全体で前回から 1.6%減少したものの、全体として 27.4%であり、その値は
決して小さくない。また、他の人が勧誘を受けているのを見たり聞いたりした値では、7 つの学類で 50%
を超えており、本学における勧誘行為が頻繁に行われていることを如実に示す結果となった。
学年別に比較しても、全ての学年で高い値を示しており、参加勧誘は全ての学年で行われていることが
判る。これらの勧誘は手口を変えながら行われることが多く、勧誘自体をなくすことは極めて難しく、勧
誘されてもきっぱりと断われる学生となるよう継続した注意喚起が必要であると思われる。
図 3.8.1 カルト宗教団体や啓発セミナーへの勧誘について(学群・学類、全体)
図 3.8.2 カルト宗教団体や啓発セミナーへの勧誘について(学年別)
— 42 —
第 4 章 健康状態について
4.1 健康状態について(問 27)
◎全体の 62.6%が、過去 1 年間「健康である」と回答した。平成 15 年度の調査と同程度にまで回復。
◎女性は、男性よりも身体的にも精神的にも不調を生じやすい。
◎ 2 年次以降は身体的健康を害しやすく、4 年次には精神的不調を生じやすい。
過去 1 年間の健康状態について、該当するものをすべて選択させた。今回の調査で、
「健康である」を選
択した学生の割合は、
全体の 62.6%である。女性は、
「健康である」
と回答する割合が、
これまでの調査と同様、
男性よりも少なく(女性 58.9% , 男性 65.8%)
、
「健康不良で数日寝込んだ」
「身体の病気で受診・入院した」
「精神的な問題で受診・入院した」
「心理的な問題で相談機関を受診した」と回答する割合は、
男性より高い。
所属別で見ると、
「健康である」と回答する学生の割合は、地球・数学・看護で高く(70.9%~ 74.1%)、人文・
生物資源・情報メディア創成で低かった(50.8%~ 53.6%)。人文・情報メディア創成では身体的健康を、
生物資源・国際総合では心身の健康を、比較文化・心理・医療科学では精神的健康を損ないやすい傾向が
窺えた。
学年別で見ると、「健康である」と回答する学生の割合は、前回見られた 2 年次での落ち込みは見られ
ず、2 年次以降の減少が見られた。「健康不良で数日寝込んだ」「身体の病気で受診・入院した」の割合も
増え、健康を害する学生が増えることが窺える。また、4 年次では「精神的な問題で受診・入院した」「心
理的な問題で相談機関を利用した」の回答率が、他の学年に比して高い。進路や研究室にまつわる問題が
学生の精神的健康状態を低下させている可能性がある。
図 4.1 過去一年間の健康状態(学年別)
表 4.1 過去一年間の健康状態(全体、%)
健康である
健康不良で数日寝込んだ
(受診・入院を除く)
身体の病気で受診・入院した
62.6
23.6
12.7
精神的な問題で受診・入院した
2.6
心理的な問題で相談機関を利用した
3.5
けがで受診・入院した
8.4
その他
0.9
無効・無回答
1.3
注)医学 6 年次は 10 名以下であるため、図には含めていない。
— 43 —
4.2 困り事・悩み事について(問 28)
◎最も多い困り事・悩み事は、前回同様、「進路」(48.2%)である。
◎学年の変化も見られ、2 年次は大学生活の中で、3・4 年次は卒業後の自分や卒業研究等に関
わることについて、悩みを抱えやすい。
◎女性の方が困り事・悩み事を抱える割合が高く、特に、自己の内面に関わる悩みを抱えやすい。
過去 1 年間に困ったり悩んだりしたことについて、
該当するものをすべて選択させた。全体で最も多かっ
たのは、前回同様、「進路」(48.2%)であり、特に 3 年次以降では、過半数の学生が悩んでいることがわ
かる。「就職」についても、3・4 年次で選択される割合が高く、3 年次以降は、卒業後の自分について考
える者が多くなると考えられる。その他にも学年による変化が見られるものもあり、1 年次は、他の学年
に比して、転学について悩む者が少なくない。2 年次は、
「単位修得の問題」
(29.7%)
「友人との関係」
(23.7%)
「サークル内の問題」(29.9%)と、大学生活の中で悩みを抱えやすいことが窺える。3 年次は、引き続き
「サークルの問題」に悩む学生も多いが、「教員との関係」に悩み始める者も少ないながら増加する。4 年
次においても、
「教員との関係」「研究室内の問題」は、多くはないが増加し、
「学業や研究の不振」(42.4%)
について悩む学生の割合も多くなることを踏まえると , 卒業研究関連に悩む学生が多い可能性がある。
「経済状態」は学年による変化は見られないが、2 割程度の学生が常に困り事・悩み事として抱えており、
大学による経済支援の必要性は高い。
男女別で見ると , 女性の方が、全般的に困り事・悩み事として抱える割合が高く、特に、「家族関係」
(13.0%)
「自分の性格」(35.9%)「自分の精神的・心理的状態」(37.0%)という自己の内面に関わるよう
な悩みを多く抱える割合が高い。また、これらの悩みは、前回の調査を踏まえても、学年による変化が認
められないことが窺える。
表 4.2 過去一年間の悩み事・困り事(全体、性別、学年別、すべて%)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
学業や研究の不振
単位修得の問題
休学・退学
転学類・転学群
進路
就職
友人との関係
教員との関係
研究室内の問題
サークル内の問題
恋愛関係
家族関係
自分の性格
自分の精神的・心理的状態
自分の身体的病気・けが等の状態
経済状態
ハラスメント
その他
特になし
全体
33.4
23.9
3.0
2.5
48.2
25.1
19.5
3.3
2.8
20.3
18.5
9.4
29.4
28.6
6.8
20.6
1.1
2.1
13.7
男性
女性
1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 医学 5 年次
30.5
37.1
28.6
29.9
31.6
42.4
26.1
26.1
20.7
22.6
29.7
24.1
21.9
0.0
2.5
3.7
1.7
2.9
3.4
3.9
8.7
2.2
2.8
4.1
3.1
1.7
1.1
0.0
44.2
53.1
38.4
43.5
56.5
55.8
52.2
22.7
28.0
7.8
16.7
35.3
41.5
8.7
16.3
23.7
20.8
23.7
20.1
15.2
21.7
3.1
3.4
0.7
2.6
5.3
5.2
0.0
3.1
2.6
0.2
0.6
1.7
7.9
0.0
18.3
22.8
12.6
29.9
26.9
17.3
13.0
17.1
20.2
14.6
21.6
19.3
19.9
13.0
6.3
13.0
8.3
9.3
10.1
10.3
0.0
24.2
35.9
30.4
29.5
32.4
26.7
21.7
22.0
37.0
26.2
29.4
30.2
29.8
21.7
6.2
7.8
6.2
7.1
6.7
7.3
4.3
21.3
19.9
15.6
23.1
24.1
21.7
17.4
0.5
1.9
0.5
1.3
1.2
1.4
0.0
1.7
2.7
2.1
2.6
3.1
1.3
0.0
17.0
9.8
18.6
13.8
12.5
9.5
17.4
注)医学 6 年次は 10 名以下であるため、表には含めていない。
— 44 —
4.3 精神的な健康状態について(問 29)
◎「やりたいことができている」「大学生活が充実している」と感じている学生は、約 8 割。
◎「何となく不安」は 75%、自信のなさや気分の落ち込みは 4 割弱。
◎「死にたい」と思ったことがある学生は 2 割弱。
精神的な健康状態を把握する 7 項目に対して回答を求めた。「自分のやりたいことができている」と感
じている者は(「とてもあてはまる」「少しあてはまる」と回答した者)は、性別や学年に関わらず、8 割
程度である。「大学生活が充実している」と感じている者も、4 年次にやや減少する傾向は見られるが、8
割程度である。「自分のことをよく分かってくれている人がいる」と感じている者は、女性の方が多いが、
男性においても、学年が上がるにつれて増加する傾向が窺える。
大学生活に充実感を感じている一方で、「何となく不安になることがある」と感じている学生も多い。
特に、女性においては 8 割を超える者が何となく不安を感じている。また、「何をやってもうまくいかな
い気がする」「気分がゆううつである」と感じている者は 4 割程度である。悲観的で憂鬱感を抱く者は、
男性では 2 年次に最も多くなるが、女性では 2・3 年次で少なくなり、4 年次には 5 割前後までに増加す
る。「死にたいと思ったことがある」については、男女ともに 2 割程度の者が該当しており、女性では、4
年次にさらに 3 分の 1 にまで増加する(33.6%)。本学の学生が、充実した大学生活が送れている一方で、
漠然とした不安感を抱える者が多く、悲観的で憂鬱感を抱えながら生活している人も少なくないことが窺
える。精神的健康状態は、男性においては、2 年次に悪化するものの、4 年次に持ち直す傾向にあるが、
女性は、4 年次に特に悪化しやすい傾向が窺え、男性は中間期に、女性は卒業前に配慮を要する。
図 4.4 精神的な健康状態(全体、男女別、すべて%)
YES
自分のやりたいことができている
何となく不安になることがある
自分のことをよく分かってくれている人がいる
何をやってもうまくいかない気がする
気分がゆううつである
「死にたい」と思ったことがある
大学生活が充実している
男性
80.6
72.4
71.6
36.3
35.1
18.0
80.0
NO
女性
82.2
84.1
85.2
39.2
43.3
23.6
86.2
男性
17.8
26.1
26.6
61.9
63.2
80.3
18.2
女性
17.2
15.5
14.2
60.2
55.8
75.8
13.2
注)
把握しやすいよう、YES は「とてもあてはまる」「少しあてはまる」を合算し、NO は「あま
りあてはまらない」「まったくあてはまらない」を合算した。
— 45 —
第 5 章 クラス制度、学生組織、サークル活動等について
5.1 クラスの機能について(問 30)
◎クラスは「友人・知り合いをつくる」機能が最多。
◎「機能していない」が大幅に減少。
クラスがどのように機能しているかを調査するため、「大学への要望をまとめる」
「大学からの情報を学
生に連絡する」「勉強会を行う」「行事を企画運営する」「友人・知り合いをつくる」「クラス担任教員との
つながりを維持する」「その他」「機能していない」から 2 つまで選んでもらった。最も多いのは「友人・
知り合いをつくる」で 5 割を超え、前回調査時も最多であったが、さらに 5%ほど増えている。2 番目に
多いのは「大学からの情報を学生に連絡する」で 32.3%(前回比+4.3%)、前回で 2 番目だった「機能し
ていない」は 19.2%(前回比− 9.1%)、その他の選択肢が前回より上昇しているので、クラスの機能は大
幅に改善されていると思われる。
学群・学類別では、「機能していない」と答えた学生が多いのは体育専門学群、社会、日本語・日本文化、
工学システム、医学の各学類で 3 割を超えている。一方、情報メディア創成、化学、心理では 0%、生物資源、
障害、地球の各学類でも 5%未満である。
男女別で大きな差が見られるのは「大学からの情報連絡」(男性 29.8%・女性 36.7%)、「友人・知り合
いをつくる」(男性 46.2%・女性 56.6%)、「機能していない」(男性 23.4%・女性 13.6%)であり、男性よ
り女性の方がクラスを活用しているようである。
学年別については、2 年生までのデータしかないが、1 年次は「行事を企画運営する」が目立って多く
(25.7%)
、やどかり祭や学園祭などにおいてクラスとして活動することで学生間の連帯を醸成していると
みられる。
図 5.1 クラスの機能(全体)
— 46 —
5.2 学生組織の活動について(問 31)
◎ 6 ~ 7 割の学生がクラ代会・全代会の活動をよく知らない。
クラス代表者会議(クラ代会)と全学学類・専門学群代表者会議(全代会)の活動の認知度について、
「よく知っている」「まあまあ知っている」「あまり知らない」「まったく知らない」の 4 項目から 1 つ選択
してもらった(図 5.2)。
クラ代会の活動について「よく知っている」「まあまあ知っている」と答えたのは 28.1%、「あまり知ら
ない」
「まったく知らない」と答えたのは 60.1%。全代会の活動についてはそれぞれ 19.2%、68.8%である。
前回調査と比較すると、それぞれ 1 割ほど認知度の向上がみられるが、依然として多くの学生においては
これらの学生組織の活動の認知度は低いままである。
学類別で見ると、日本語・日本文化学類においてかなり認知度が高い(クラ代会の活動を「よく知って
いる」47.8%、全代会についても 21.7%)。クラ代会の活動については以下、人文、生物、化学の順で「よ
く知っている」「まあまあ知っている」と答えた学生が多く、これらでは 35%以上になっている。全代会
については、地球と情報メディア創成において 30%を超える。逆に「あまり知らない」
「まったく知らない」
と答えた学生が 4 割以上と多かったのは、クラ代会については医学、工学システム、体育、応用理工、情
報である。また全代会については体育、応用理工、医学において 5 割以上が「あまり知らない」「まった
く知らない」と答えた。
学年別、男女別で見た場合は、さほど大きな違いがない。
学生数の多い学類において、学生組織活動の認知向上が求められよう。
図 5.2 学生組織の活動(全体)
— 47 —
5.3 サークル活動について(問 32)
◎サークル活動への参加者は減少。
サークル活動への参加について、「大学から認定された 1 つのサークルに属して活動中」
「大学から認定
された複数のサークルに属して活動中」「大学から認定されていないサークルに属して活動中」「以前は活
動していた」「活動したことはない」の 5 項目から複数回答で選択してもらった。
全体では、
「活動中」あるいは「以前活動していた」の合計が 74.8%であり、前回(88.8%)
・前々回(78.6%)
を下回った(図 5.3)。サークル活動への参加は前々回調査まで 20 年間減少を続けていたのが前回になっ
て大きく上向いたが、再び減少となった。中でも前回と比べると「大学から認定された 1 つのサークルに
属して活動中」がマイナス 9.7%と減少幅が大きく、「以前活動していた」「活動したことはない」がやや
増加していることから、サークルを掛け持ちする学生と全く参加しない学生に二分化しているとも見える。
学群・学類別で見ると、現在いずれかのサークルに 1 つ以上属して活動中と答えたのは、心理学類(89.2%)
が最多であり、以下、日本語・日本文化、看護、教育と続き、これらの学生は 8 割以上が何らかのサーク
ル活動を行っている。一方現在サークル活動を行っていないと答えた学生が最も多かったのは前回調査
と同様に芸術専門学群(44.1%)である。学年別では、3 年次以上になると「活動中」が減少し(1 年次:
74.7%、2 年次:77.9%、3 年次:57.1%、4 年次 49.1%)、学年が上がるごとに「以前活動していた」が増
加する(1 年次:2.2%、2 年次:5.5%、3 年次:9.8%、4 年次 23.7%)。男女別では差は認められない。
図 5.3 サークル活動への参加(全体)
— 48 —
5.4 サークル活動の動機について(問 33)
◎参加動機で最も多いのは「趣味・友人関係」。
◎個人のスキルアップを動機とする者が増加傾向。
現在、サークル活動をしている、あるいは以前していた学生を対象に、サークル活動の動機について、
複数回答で調査した。
全体では図 5.4 にみるように、「趣味と一致」「友人が欲しくて」が 5 割前後を占め、これまでの調査の
傾向と同様である。ただし趣味・友人・健康・団体生活などのためと答えた学生は 3 ~ 8%ほど前回調査
を下回っており、一方で「知識・教養のため」「希望の進路と同じで有益」「高校時代からの継続」などが
増加している。学生のサークル活動の動機が楽しみのためよりもスキルアップを狙う傾向にあるとも考え
られる。これらを選んだ学生は障害学類、教育学類などにやや多く見られる。
医学類と体育専門学群以外の学生は、全体の結果と同じく「友人が欲しくて」「趣味と一致」が上位 2
項目となっている。医学類(47.1%)を筆頭に、看護学類、医療科学類で「健康のため」と答える学生が
多い。体育専門学群では「技術力の向上」が 58.7%と圧倒的にほかの項目より多く、「友人が欲しくて」
は他の学類の 10 分の 1 程度である。
男女別で大きな差が見られるのは「友人が欲しくて」(男性 42.9%・女性 53.9%)、
「技術向上のため」(男
性 37.0%・女性 25.4%)、「高校時代からの継続」(男性 31.0%・女性 21.3%)などである。学年別では全
体と同様の傾向を示している。
図 5.4 サークル活動の動機(全体)
— 49 —
第 6 章 相談相手について
6.1 主な相談相手について(問 34-A)
◎相談相手として最も選ばれやすいのは家族、次いで学内友人である。
◎男性は、縦のつながりで相談できる者が女性より多い一方で、相談相手を持たない者もいる。
重要なことを話したり、悩みを相談する人として、該当する上位 3 番目までを選択させた(表 6.1、図
6.1 参照)。全体として、1 番目に最も多く選ばれるのは「家族」であった。特に、女性では、4 年次まで
40%以上が 1 番目に相談する相手として「家族」を選択した。男性は、学年が上がるにつれて「家族」だ
けでなく、「学内友人」を 1 番目に選択する者も同程度に増える。「学内友人」は、2 番目に選択される割
合としては最も多い。「学外友人」は、1 ~ 3 番目までに選択される割合が、学年が上がるにつれてやや
減少するものの、少なくない。女性では「恋人」を 1・2 番目に相談相手として選ぶ者の割合が増え、男
性では「学内先輩・後輩」を 2・3 番目に相談相手として選ぶ者の割合も特に増えることから、学年が上
がるにつれて、相談相手の幅が広がっていくのではないかと考えられる。男性は、縦のつながりに相談相
手がいる者が少なくない一方で、1 番目に「特にいない」を選択した者も 5%を超えており、3 番目に「特
にいない」と選択した者も 10%程度いる。男性は自身の悩みを打ち明けることが少ないと従来指摘され
ているが、相談できずにいる男子学生の存在には注意が必要だろう。
表 6.1 相談相手について(全体、すべて%)
友人
友人 先輩・後輩 先輩・後輩
(学内) (学外) (学内)
(学外)
教員
恋人
1 番目
39.1
11.6
26.0
10.1
2.0
0.5
0.3
0.6
4.3
5.6
2 番目
18.5
9.6
32.2
17.4
7.9
1.3
1.4
0.5
3.0
8.1
3 番目
17.4
5.0
19.3
20.3
13.5
1.7
3.8
0.6
7.7
10.6
図 6.1 相談相手について(男女別・学年別)
— 50 —
その他 特にいない
無効・
無回答
家族
6.2 相談相手と話す機会について(問 34-B)
◎相談相手に選択した人に話す機会は、当然ではあるが、高い。
◎女性は、1・2 番目に選択する相談相手と話す機会が男性よりも多く、特に、1 番目に選択し
た相談相手と話す機会が「頻繁にある」割合は高い。
◎男性は、話したり、悩みを打ち明けたりする人の幅や機会が、女性よりも限られやすい。
重要なことを話したり、悩みを相談する相手として選択した、上位 3 番目までのそれぞれの人に対して、
どのくらい話をする機会があるか尋ねた(図 6.2 参照)。全体では、話す相手の順番に限らず、相談相手
と話す機会はあると言える(69.7%~ 86.2%の学生が「頻繁にある」「少しある」と回答)。
女性は、1・2 番目に選択する相談相手と話す機会が「頻繁にある」者が男性よりも特に多く、1 ~ 3 番
目に選択する相談相手と話す機会として見ても(「頻繁にある」
「少しある」と回答した者の合計)男性よ
りもやや多い。一方、男性では、2 番目に相談相手として選択する相手であっても、話す機会があまりな
い者も少なくない(「あまりない」
「ほとんどない」と回答した者が 17.4%)。問(34-A)を踏まえると、男性は、
相談相手の幅が広い者も多い一方で、幅が狭い者も少なくなく、男性は人と話したり、悩みを打ち明けた
りする機会が、女性よりも限られる場合が多いことが窺える。
3 番目の相談相手では、男女ともに話す機会があまりないとの回答が増える(「あまりない」「ほとんど
ない」と回答した者が、女性 21.5%、男性 27.7%)。女性では、1 番目に選択する相談相手と話す機会が「頻
繁にある」者が、2 年次以降特に多い(1 年次 67.5%、2 年次 79.3%、3 年次 75.5%、4 年次 73.7%)。1・2
番目の相談相手に話す機会が多ければ、3 番目の相談相手と話す機会も減少するのは当然であるが、相談
内容によっては、幅広い意見を取り入れることも必要だろう。
図 6.2 相談相手と話す機会について(全体、男女別)
— 51 —
第 7 章 筑波大学をより良い大学にするための期待や要望等について
7.1 教員に最も期待することについて(問 35)
◎「学問・研究の楽しさを教えて欲しい」という要望は 4 割強。
◎「授業内容の充実」と「もっと解りやすく」では、学類間で多少のばらつきがある。
本学の教員に期待することを尋ねる設問であるが、今回は項目をしぼり、単数回答とした。前回調査に
あった「休講をなくして欲しい」「社会的実践との結び付きを示して欲しい」等の選択肢は、今回は含ま
れていない。全体では、「学問・研究の楽しさを教えて欲しい」
(41.8%)、「授業内容を充実させて欲しい」
(25.5%)、「もっと解りやすく教えて欲しい」(19.2%)の順で回答率が高いが、これは、前回の調査と同
じ順番である(前回は複数回答であったため、回答率の比較は意味がない)。
「学問・研究の楽しさを教えて欲しい」については、学群・学類間の違いはそれほど大きくないが、「授
業内容を充実させて欲しい」については、人文・社会・国際・心理・体育・芸術で 3 割を超える学生が要
望として選択しており(一方、化学では 1 割弱)、「もっと解りやすく教えて欲しい」は、数学・物理・医
療で 4 割を超える学生が要望している(一方、心理、障害、芸術では 1 割弱)という結果が出ている。
図 7.1 教員に期待すること(全体)
— 52 —
7.2 教育面や制度面で充実してほしい点について(問 36)
◎ 44.7%の学群生が「カリキュラム」の充実を要望。
◎「奨学金・授業料免除」に対する要望も前回から増加。
本学の教育面や制度面で充実してほしい点を複数回答(3 つまで)で質問した。もっとも選択比率の高
かったのは、
「カリキュラム」44.7%である。従来の調査でも「カリキュラム」はトップに挙げられていたが、
前々回(36.2%)
・前回(33.7%)と比べて、かなりの高率となった。次いで「奨学金・授業料免除」30.0%、
「就
職説明会」22.0%、「教育スタッフ」21.4%と続いている。いずれも前回の調査よりも割合が高くなってい
る。前回までは「教育面や制度面で不十分な点」という表現での質問であったが、今回は「充実して欲し
い点」と改めたため、前向きな要望が増えたと解釈することができる。なお、前回から比率が下がったの
は、「クラス制度」(15.2%→ 7.4%)と「学生組織」(6.3%→ 5.5%)である。
学群・学類別で目立っているのは、
「カリキュラム」の充実を望む割合の高い比文 63.1%・医療 60.9%、
「教
職課程」に対する教育 45.9%、
「留学制度」に対する日日 43.5%、
「就職説明会」に対する比文 39.3%、
「奨
学金・授業料免除」に対する情報メディア 44.1%・日日 43.5%などとなっている。
図 7.2 教育面や制度面で充実してほしい点(全体)
— 53 —
7.3 整備・充実してほしい施設等(問 37)
◎最も整備・充実してほしい施設は「駐輪場」。
◎次いで、「教室・実験室」「外灯」「図書館」が続く。
整備・充実してほしい施設等について複数回答で質問した。要望のトップには「駐輪場」が挙げられ
た。ここ 3 回の実態調査における「駐輪場」の選択比率は、2008 年度 35.7%、2010 年度 42.3%、2012 年
度 35.2%と推移しており、依然として高率である。「ペデストリアン」(21.0%)を含めた自転車問題の解
決が俟たれる。その他に、「教室・実験室」29.5%、「外灯」25.2%、「図書館」23.3%と続いているが、こ
の順番は前回と同様であり、学生の目にはこれらの施設の改善が進んでいないと映っているようである(図
書館の開館時間延長などは、この調査実施後である)。「体育施設」への要望が前回から 8%ほど増えてい
るが、震災後に総合体育館が使えなくなっているなど、影響が大きいためであると考えられる。
男女別では、十分に予想されることではあるが、「外灯」に対する要望が女性 32.5%、男性 19.4%と差
が出ている。その他では、「体育施設」に対して体育の 5 割を超える学生が整備・充実を要望しているが、
学群・学類別で目立った差はそれほどなかった。
「その他」に記述されたものとして、「空調の整備、期間・時間延長」「個人ロッカー」「ループ道路歩道
のでこぼこ解消」「道路の排水機能向上」「事故多発地帯(大学会館前の坂道など)の解消」「(春日)食堂
の整備」などの要望が挙げられている。
図 7.3 整備・充実してほしい施設等(全体)
— 54 —
7.4 学内の福利厚生施設の満足度について(問 38)
◎福利厚生施設に約 8 割の学生が不満を感じていない。
福利厚生施設の満足度について、
「食堂」
「喫茶」
「パン販売」
「書店」
「画材」
「その他売店」
「自動販売機」
の 7 項目で調査した。
この結果、パン販売、書店の満足度は高く 6 割に迫り、不満は 1 割程度となった。特にパン販売は、昼
休みの限られた時間に自由な場所で食事ができること、限られた昼食代で多種類の中から選択できるとい
う手軽さから高い評価を得ていると推測される。また、書店については、各エリアに配置された書店によ
り、専門書が容易に購入できることや現金による割引(1 割引)が満足度を高めたものと思われる。
食堂については、満足している学生は 5 割を下回っているが、不満の学生も 2 割を超える程度に留まっ
ている。不満の理由としては、「混雑している」、「営業時間が短い」、「値段が高い」、「メニューが少ない」
のほか、さまざまな理由が挙げられている。喫茶については、満足している学生が 4 割を下回っているが、
不満の学生も 2 割以下となっている。画材、その他の売店については、
「普通」と答える学生が多数派であっ
た。
全体的には、大学の福利厚生施設に不満を感じている学生は多くないとの結果となっているが、日常的
に利用する施設に対しては意見が多く、関心の高さを示している。
図 7.4 福利厚生施設の満足度(全体)
— 55 —
7.5 向上を望むキャンパスマナーについて(問 39)
◎「駐輪マナー」(60.4%)が最も問題。
◎次いで、「運転マナー」(35.6%)と「飲酒マナー」(15.1%)。
向上を望むキャンパスマナーについて複数回答で質問した。今回は選択肢から「自動車の駐車マナー」
を削るなど、前回の 10 項目を 7 項目に整理して示している。その結果、「駐輪マナー」が群を抜いて回答
率が高く、60.4%となった。前回(2010 年度)は「自転車・バイクの駐輪マナー」が 40.3%であったので、
20%ほど上昇したことになる。問(37)で「駐輪場」が最も整備・充実してほしい施設に挙げられたが、駐
輪マナーが悪く、少しでも学群棟に近く停めたいと駐輪場をはみ出して駐輪する自転車が後をたたない現
状をみると、駐輪場を増設しても問題が解決しないことが分かる。駐輪マナー(あるいは、ルール遵守)
を含めた根本的な解決策が考えられなければならない。
他には、「運転マナー」35.6%、「飲酒マナー」15.1%などとなっている。「その他」には、「サテライト
室の利用マナー(私語を慎む、部屋を汚さない等)」などが挙げられた。
学群・学類別にみると、「駐輪マナー」に関しては、日日 95.7%、障害 77.8%、医療 73.9%が高率になっ
ている。障害科学類については、点字ブロック上の駐輪が問題視されていると考えられる。「共有スペー
スの利用マナー」に関しては、比文 25.0%と国際 23.6%が、「喫煙マナー」に関しては、医学 27.1%が高
率という結果であった。
図 7.5 向上を望むキャンパスマナー(全体)
— 56 —
第 8 章 進路や就職活動について
8.1 卒業後の進路について(問 40)
◎卒業後の進路は進学希望 30.5%、就職希望 44.1%、未決定 16.6%。
◎ 4 年次では、進学希望(42.9%)が就職希望(39.0%)を上回る。
◎前回比では進路未決定が減少(–5.1P)、企業就職希望が増加(+6.8P)。
◎ 4 年次でみると、進学 42.9%、就職 39.0%と進学希望者が上回る。
進路は進学と就職に大きく分けることができるが、全体では、進学希望(選択項目 1 ~ 4)30.5%に対して、
就職希望 44.1%と就職希望が優位である。しかし、学年別にみると、4 年次でこの傾向が逆転し、進学希
望が 42.9%、就職希望が 39.0%となっている。4 年前の調査時で初めて、進学希望の割合が就職希望の割
合を上回ったが、前回、今回ともこの傾向が継続している。進路未決定者(選択項目 11 ~ 12)は、1 年
次では約 2 割であるが、学年を追うにつれて減少し、4 年次では 1 割程度となる。男女別にみると、進学
志向(男性 35.5%、女性 24.1%)は男性が、就職志向(男性 41.1%、女性 48.2%)は女性が高いが、前回
に比べ、その差は縮小している。
学類別にみると、進学希望が 6 割を超えるのは、工シ(78.7%)、応理(74.1%)、化学(66.3%)、生物(64.6%)、
物理(62.4%)、情報(61.8%)である。一方、就職希望が 6 割を超えるのは、看護(66.7%)、社会(64.3%)、
国際(63.6%)、比文(61.9%)、知識(61.8%)、医学(60.4%)である。
表 8.1.1 卒業後の進路(学年別、男女別、全体、すべて%)
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
医学 5 年次 医学 6 年次
20.1
14.4
21.1
39.6
0.0
男性
女性
全体
0.0
28.9
19.4
24.7
1
筑波大学大学院
2
国内の他大学大学院
4.8
5.5
4.5
2.3
4.3
0.0
5.2
2.7
4.1
3
海外の大学院
1.8
1.1
0.9
0.3
0.0
0.0
0.9
1.0
1.0
0.5
0.8
0.9
0.6
0.0
0.0
0.5
0.9
0.7
4 (進学)その他
5
企業
19.1
20.6
25.9
26.8
4.3
10.0
21.2
25.1
22.9
6
教員
10.1
10.2
8.0
3.2
0.0
0.0
8.2
6.8
7.6
7
公務員
10.0
15.4
13.5
6.5
0.0
10.0
9.2
12.7
10.6
8
自営・起業
0.4
0.8
0.2
0.2
0.0
0.0
0.5
0.3
0.4
9 (就職)その他
1.1
2.3
2.6
2.3
60.9
70.0
2.1
3.3
2.6
10 その他
0.5
0.2
0.6
0.6
4.3
0.0
0.4
0.7
0.5
17.5
17.0
13.6
11.9
13.0
10.0
12.4
18.3
14.9
2.9
2.3
0.9
0.6
0.0
0.0
1.5
2.0
1.7
11 決まっていない
12 まだ考えていない
無効・無回答
11.2
9.3
7.3
5.0
13.0
0.0
9.0
6.8
8.3
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
進学 計(1 ~4)
27.3
21.9
27.4
42.9
4.3
0.0
35.5
24.1
30.5
就職 計(5 ~ 9)
40.6
49.4
50.2
39.0
65.2
90.0
41.1
48.2
44.1
未決定 計(11 ~ 12)
20.4
19.3
14.6
12.5
13.0
10.0
14.0
20.2
16.6
合計
— 57 —
表 8.1.2 卒業後の進路(学群・学類別、すべて%)
進学 計︵
就職 計︵
未決定 計︵
∼
∼
無効・無回答
11
9.2
22.0
0.7
0.7
1.4
19.9
2.1
2.8
14.9
58.9
22.0
比文
7.1
1.2
1.2
1.2
42.9
4.8
13.1
1.2
0.0
0.0
25.0
0.0
2.4
10.7
61.9
25.0
日日
21.7
4.3
0.0
0.0
13.0
17.4
13.0
0.0
0.0
0.0
21.7
0.0
8.7
26.1
43.5
21.7
社会
2.0
4.1
2.6
0.5
37.8
0.5
25.5
0.5
0.0
0.5
17.3
2.0
6.6
9.2
64.3
19.4
国際
9.1
7.3
5.5
0.0
47.3
1.8
7.3
1.8
5.5
0.0
9.1
0.0
5.5
21.8
63.6
9.1
∼
26.2
︶
︶
0.7
︶
0.0
まだ考えていない
決まっていない
10
その他
9
︵就職︶その他
8
自営・起業
4.3
公務員
7
12
9.9
教員
6
9
人文
企業
5
4
12
︵進学︶その他
4
11
海外の大学院
3
5
国内の他大学大学院
2
1
筑波大学大学院
1
教育
16.3
2.0
0.0
0.0
16.3
24.5
14.3
0.0
0.0
0.0
15.3
1.0
10.2
18.4
55.1
16.3
心理
29.2
2.5
2.5
0.0
28.3
0.8
8.3
0.0
0.0
0.8
22.5
1.7
3.3
34.2
37.5
24.2
障害
31.6
2.6
0.0
2.6
18.8
10.3
12.8
0.9
0.0
0.9
16.2
0.9
2.6
36.8
42.7
17.1
生物
47.5
13.1
1.0
3.0
3.0
3.0
2.0
2.0
1.0
0.0
10.1
0.0
14.1
64.6
11.1
10.1
生資
44.0
9.0
2.4
0.0
12.0
2.4
6.0
0.0
1.2
0.6
15.7
0.0
6.6
55.4
21.7
15.7
地球
39.2
10.3
4.1
0.0
16.5
2.1
9.3
0.0
0.0
0.0
10.3
0.0
8.2
53.6
27.8
10.3
数学
27.8
8.9
3.8
0.0
8.9
29.1
2.5
0.0
0.0
0.0
7.6
2.5
8.9
40.5
40.5
10.1
物理
36.5
21.2
2.4
2.4
7.1
9.4
2.4
0.0
0.0
0.0
8.2
0.0
10.6
62.4
18.8
8.2
化学
59.0
3.6
1.2
2.4
3.6
3.6
3.6
0.0
0.0
0.0
9.6
0.0
13.3
66.3
10.8
9.6
応理
63.0
11.1
0.0
0.0
4.9
0.0
4.9
0.0
0.0
0.0
6.2
0.0
9.9
74.1
9.9
6.2
工シ
71.7
5.5
1.6
0.0
4.7
0.0
1.6
0.0
0.0
0.8
4.7
1.6
7.9
78.7
6.3
6.3
社工
27.4
3.2
0.8
0.0
39.5
0.0
8.9
0.0
0.0
0.0
12.1
1.6
6.5
31.5
48.4
13.7
情報
60.3
0.0
0.0
1.5
17.6
0.0
2.9
0.0
0.0
0.0
10.3
0.0
7.4
61.8
20.6
10.3
情メ
28.8
1.7
0.0
0.0
49.2
0.0
5.1
0.0
0.0
0.0
13.6
0.0
1.7
30.5
54.2
13.6
知識
8.1
1.2
0.9
0.3
26.1
1.6
32.9
0.3
0.9
0.9
19.3
0.9
6.5
10.6
61.8
20.2
医学
2.1
2.1
0.0
0.0
6.3
0.0
2.1
0.0
52.1
3.1
15.6
6.3
10.4
4.2
60.4
21.9
看護
11.1
0.0
0.0
0.0
14.8
3.7
11.1
0.0
37.0
3.7
11.1
3.7
3.7
11.1
66.7
14.8
医療
34.8
0.0
0.0
4.3
13.0
0.0
0.0
0.0
17.4
0.0
17.4
0.0
13.0
39.1
30.4
17.4
体育
15.4
0.5
0.0
0.9
26.9
20.8
5.5
0.0
1.1
0.4
14.1
2.8
11.7
16.8
54.2
17.0
芸術
17.1
1.8
0.0
0.5
32.4
5.9
3.2
1.8
1.4
0.5
20.3
4.5
10.8
19.4
44.6
24.8
無効・無回答
14.3
14.3
0.0
0.0
7.1
7.1
0.0
0.0
0.0
0.0
21.4
0.0
35.7
28.6
14.3
21.4
計
24.7
4.1
1.0
0.7
22.9
7.6
10.6
0.4
2.6
0.5
14.9
1.7
8.3
30.5
44.1
16.6
— 58 —
8.2 卒業後の外国での就労希望について(問 41)
◎約 3 割の学生が「外国での就労」を希望。
◎国際総合学類が突出して高く、6 割以上が海外就職を視野に。
今回調査で初めて、卒業後の外国での就労希望について尋ねたところ、約 3 割の学生が外国での就労
を視野に入れていることがわかった(「強くそう思う」と「ややそう思う」の割合の合計:29.3%)。学類
別にみると、外国での就労希望は国際が突出して高く(63.7%)、医学(38.6%)、社工(37.1%)と続く。
男女差はほぼなく、男性も女性もほぼ同率の海外就労希望をもっている。
図 8.2 卒業後の外国での就労希望(学群・学類別、学年別、男女別、全体)
— 59 —
8.3 進路決定の際の相談相手について(問 42)
◎主な相談相手は「家族」(73.8%)、「友人・先輩」(51.1%)。
◎「教員」に相談する学生は 1 割程度。
進路決定の際の相談相手について、2 つまでの複数回答を求めたところ、もっとも多かったのは「家族」
(73.8%)であり、次いで「友人・先輩」が 51.1%とこの 2 項目が多くの学生からあげられた。
「教員」は 9.6%、
「事務職員」は 0.6%であり、合算しても 1 割程度にとどまっている。
年次別にみると、概して学年を追うにつれて「家族」を相談相手とする割合は減少する一方で、「友人・
先輩」を相談相手とする割合が増加する傾向にある。男女別では、女性の「家族」に相談する割合は 8 割
に近く、男性よりも高めとなっている。
前回調査(平成 22 年度)では、「家族」74.5%、「親戚・知人」6.0%、「友人・先輩」58.0%、「教員」
12.2%であったので、今回はいずれの数値においても下がっている。「友人・先輩」については 6.9%の減
である。友人や先輩との繋がりが多少薄れてきているのであろうか。
表 8.3 進路決定の際の相談相手(複数回答 2 つまで 学年別、男女別、全体、すべて%)
1 家族
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
医学 5 年次
医学 6 年次
男性
女性
全体
77.1
78.7
72.1
69.0
60.9
60.0
70.4
78.1
73.8
2 親戚・知人
5.0
5.7
3.9
3.8
0.0
0.0
4.8
4.0
4.5
3 友人・先輩
39.2
49.7
62.7
55.7
65.2
60.0
52.2
50.1
51.1
4 教員
10.6
5.7
9.3
11.3
13.0
20.0
9.7
9.9
9.6
5 事務職員
0.7
0.2
0.3
1.0
0.0
0.0
0.6
0.6
0.6
6 その他
3.4
4.1
2.0
5.1
8.7
10.0
4.2
3.4
3.8
5.4
4.2
3.6
4.0
4.3
0.0
5.2
3.1
4.5
無効・無回答
— 60 —
8.4 進路を決めた(決める)理由について(問 43)
◎進路選択では「やりがい」
(44.4%)と「自分の能力や適性(が活かせること)」
(36.1%)、
「安
定した生活」(27.1%)を重視。
◎ 4 年次で強まる「専門知識を深める」志向(21.4%)。
進路決定の理由について、3 つまでの複数回答を求めたところ、「やりがい」(44.4%)が最も多く、次
いで「自分の能力や適性」(36.1%)
、「安定した生活」(27.1%)が挙げられた。「大学で学んだことを活か
せる」(9.4%)、「専門知識を深める」(13.7%)は 1 割程度となっており、大学での学修と直接的に結びつ
けた進路選択の傾向は低い。
男女別では、「やりがい」を重視する傾向に変化はないが、「自分の能力や適性」は女性(42.8%)が男
性(30.9%)の割合を大きく上回っており、女性は自分に合った仕事を志向する傾向が強い。
学年別では、1 ~ 3 年次と 4 年次では傾向が異なり、4 年次は「やりがい」や「自分の能力や適性」を
重視する割合が相対的に低い一方で「専門知識を深める」や「将来性」を重視する割合が高く、進路選択
の理由が多様化する傾向が見られる。これは、進路選択に関して現実的な吟味のプロセスの中で、価値観
が分化していき、自分は何を重視するか、ということがはっきりしてくることが影響しているのではない
かと考えられる。
前回調査との比較では、ほぼ同様の傾向となっており、際立った変化はみられない。
表 8.4 進路を決めた(決める)理由(複数回答 3 つまで 学年別、男女別、全体、すべて%)
1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 医学 5 年次 医学 6 年次
1 やりがい
男性
女性
全体
47.9
45.9
44.9
38.9
60.9
50.0
44.1
44.9
44.4
2 社会的貢献
9.3
9.3
9.9
11.6
8.7
20.0
9.9
10.6
10.1
3 給与が多い
8.2
11.0
8.2
7.5
21.7
20.0
11.2
5.8
8.6
4 安定した生活
25.1
33.6
33.0
21.0
21.7
20.0
25.0
29.8
27.1
5 自分の能力や適性
35.2
36.7
39.6
34.7
21.7
20.0
30.9
42.8
36.1
6 専門知識を深める
10.8
8.4
11.3
21.4
26.1
40.0
14.8
12.4
13.7
7 大学で学んだことが生かせる
9.0
10.9
9.3
8.7
13.0
20.0
8.0
10.8
9.4
8 社会的評価
2.9
2.8
4.0
4.2
4.3
30.0
4.3
2.8
3.6
10.1
9.9
8.7
13.6
17.4
40.0
11.5
10.3
10.9
10 地理的利便性
1.3
2.8
2.0
5.3
0.0
20.0
2.3
3.6
2.9
11 その他
2.0
1.6
2.2
5.0
0.0
0.0
2.7
3.0
2.8
5.6
4.1
4.0
3.3
4.3
0.0
5.1
3.2
4.4
9 将来性
無効・無回答
— 61 —
8.5 将来の進路についての感じ方について(問 44)
◎将来の進路について関心を持っている者は 82.5%。
◎職業生活を充実させるためには自分自身の責任が大きいと感じている者は 86.6%。
◎希望する進路に進むための具体的な計画を立てている者は 35.4%。
将来に対する関心を尋ねたところ、進路への関心の程度については、「よくあてはまる」
「ややあてはま
る」の合計が 82.5%であった。一方、働くことについて真剣に考えた経験についての肯定的な回答(反転
項目のため「あまりあてはまらない」「全くあてはまらない」の合計)は 61.6%であり、将来への関心の
高さと比較すると、働くことへの関心は相対的に低い。
進路決定や職業生活に対する自律の程度を尋ねたところ、進路決定場面における自律度については、
「よ
くあてはまる」
「ややあてはまる」の合計は 55.5%であった。職業生活全体における自律度においては、
「よ
くあてはまる」「ややあてはまる」の合計は 86.6%であり、当面の進路決定においては、周囲の雰囲気を
気にするものが約半数を占めるが、職業生活の充実のためには自律が重要であると認識されていた。
進路を実現するための計画や実行の程度を尋ねたところ、計画の具体性については、「よくあてはまる」
「ややあてはまる」の回答の合計が 35.4%であった。将来への関心の強さと比較するとかなり低く、希望
する進路の実現へ向けて行動を促すような支援が必要であると考えられる。
図 8.5 将来の進路についての感じ方(全体、すべて%)
— 62 —
8.6 CARIO(つくばキャリアポートフォリオ)の活用について(問 45)
◎学類では、知識、比文、日日の活用率が相対的に高い。
◎フレッシュマン・セミナーで CARIO を活用した割合が高い学類は、調査時点においても継
続的に活用している割合が高い。
CARIO の活用状況は、全体では、フレッシュマン・セミナーを含め活用経験がある(選択項目 1 ~
3)割合は約 2 割(18.9%)、「現在、活用している」および「時々、活用している」と回答した継続的な
CARIO 活用者の割合は 7.5%となっている。CARIO の活用状況は、学類による差が大きく、継続的な
CARIO 活用者の割合は、日日 21.7%、知識 17.7%、障害 12.0%が相対的に高い。年次別では、1 年次の
活用がもっとも高く、年を追うごとに活用率が低下していく傾向にある。
また、フレッシュマン・セミナーで CARIO を活用した割合が高い学類は、調査時点においても継続的
に CARIO を活用している割合が高い。日日においては 28.1%が、知識においては 24.5%が、フレッシュ
マン ・ セミナーで活用したと回答している。
学生の自主的なキャリア形成支援ツールとしての有用性が高いキャリアポートフォリオの活用を促進し
ていくためには、フレッシュマン・セミナーでの活用を通して、学生が CARIO に触れ、活用し、その有
用性を実感する機会を拡充していくことが重要であると思われる。
表 8.6 CARIO の活用(学年別、男女別、全体、すべて%)
1 年次
2 年次
3 年次
1 現在、活用している
1.2
1.3
0.0
1.0
0.0
0.0
0.8
0.7
0.9
2 時々、活用している
10.7
6.0
6.0
3.5
0.0
0.0
4.1
9.6
6.6
14.7
14.6
7.4
8.3
8.7
30.0
8.5
15.2
11.4
4 活用していない
69.4
74.5
83.3
85.2
82.6
70.0
82.7
72.1
77.8
無効・無回答
4.0
3.6
3.3
2.1
8.7
0.0
3.8
2.4
3.3
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
3
フレッシュマン
セミナーでのみ活用した
合計
4 年次 医学 5 年次 医学 6 年次
— 63 —
男性
女性
全体
8.7 就職活動に役立った情報源について(問 46)
◎もっとも役立ったのは「インターネットによる企業情報」。
◎ 3 年次では「就職ガイダンス」を約 3 割の学生が評価。
就職活動に役立った情報源について、「就職活動を行った」「就職活動中」の者に限定して 3 つまでの複
数回答を求め、3・4 年次及び医学 6 年次の回答のみを集計したところ、もっとも高かったのは「インター
ネットによる企業情報」(71.3%)である。次いで「就職課・キャリア支援室」があげられており、4 人に
1 人(24.3%)が役立った情報源として評価していることがわかる。
学年別にみると、調査時期から推測して就職活動の準備段階にある 3 年次と、就職活動の渦中もしく
は内々定を得てすでに実質的な就職活動を終えている 4 年次とでは傾向が異なり、3 年次においては、職
業世界の理解や仕事の選択をする際に重視する要件を固めていく上で役立つ「就職ガイダンス」(32.2%)
や「企業によるインターンシップ」(20.7%)を役立った情報源としてあげている割合が相対的に高い。4
年次においては企業へ応募する手段となっている「インターネットによる企業情報」(74.5%)や、最終
的な応募企業の選定において重要な情報入手の手段となる「OB・OG 訪問」(16.9%)を上げている割合
が相対的に高くなっている。
前回調査と比較すると、主な傾向に変化はないが、3 年次において「就職ガイダンス」を役立った情報
源とする割合が大きく増加しており(前回調査 24.7%、今回調査 32.2%)、大学における就職ガイダンス
の充実が寄与しているのではないかと推測される。
表 8.7 就職活動に役立った情報源(学年別、3・4・6 年次、回答者のみ、すべて%)
3 年次
4 年次
医学 6 年次
全体
28.1
19.6
0.0
21.3
8.3
15.0
0.0
13.3
3 インターネットによる企業情報
62.8
74.5
20.0
71.3
4 就職課・キャリア支援室
25.6
24.3
0.0
24.3
1 就職情報誌
2 企業からの DM
9.1
6.1
0.0
6.7
6 大学の就職情報提供システム
5 スチューデントプラザの就職資料コーナー
12.4
7.1
0.0
8.2
7 就職ガイダンス
32.2
19.4
20.0
22.3
8 企業によるインターンシップ
20.7
13.5
0.0
15.0
5.8
16.9
0.0
14.2
8.3
6.9
60.0
7.7
9 OB・OG 訪問
10 その他
— 64 —
8.8 就職活動の学習への影響について(問 47)
◎約 6 割が「学習へ支障あり」と回答。
◎ 4 年次では 7 割以上の学生に影響。
就職活動の学習への影響について、「就職活動を行った」「就職活動中」の者に限定して回答を求め、3・
4 年次及び医学 6 年次の回答のみを集計したところ、支障が出たとする割合(
「支障が多少は出ている」+
「支障がとても出ている」)は 64.6%にものぼり、約 2/3 にあたる学生が学習への影響を訴えている。
年次別にみると、学習へ支障が出たとする割合は 3 年次が 40.9%であるのに対して、4 年次は 72.3%に
ものぼり、4 人に 1 人(23.6%)が「支障がとても出ている」と回答している。とくに 4 年次において、
学習への影響は甚大であることがわかる。
前回調査と比較すると、3 年次において支障が出ているとする割合が大きく減少している(前回調査 58.5%)。企業就職においては、学習への支障を緩和するために倫理憲章の改定が行われ、就職活動の開
始時期が実質的に 2 ヶ月繰り下げられた後の調査であることを考えると、この変更が学習への支障の緩和
に影響していると思われるが、いまだ深刻な問題である。
表 8.8 就職活動の学習への影響(学年別、3・4・6 年次、回答者のみ、すべて%)
3 年次
4 年次
1 支障はまったく出ていない
27.6
2 支障はほとんど出ていない
3 支障が多少は出ている
4 支障がとても出ている
合計
医学 6 年次
全体
9.4
66.7
14.0
31.5
18.3
33.3
21.4
30.7
48.7
0.0
44.2
10.2
23.6
0.0
20.4
100.0
100.0
100.0
100.0
— 65 —
第 9 章 その他について
9.1 筑波大学のイメージについて:入学前と入学後(問 48)
◎入学前のイメージは「研究」、「教育」、「研究学園都市」。
◎入学後のイメージは「研究」、「スポーツ」、「閉ざされた」。
この設問は、学群の 1 年生と 2 年生のみを対象に、
「教育」、
「研究」、
「開かれた」
「閉ざされた」、
、
「科学技術」、
「スポーツ」、「国際性」、「研究学園都市」、「自由」、「その他」の 10 項目のうちから、入学前と入学後にお
ける筑波大学のイメージを複数回答(それぞれ 3 つまで)で答えてもらった。その結果は図 9.1 にまとめ
た通りであるが、入学前においては「研究」、「教育」、「研究学園都市」が 3 つの主要なイメージであり、
入学後においては「研究」、「スポーツ」、「閉ざされた」が 3 つの主要なイメージという結果であった。
入学前と入学後を比較して、大きな変化が見られたイメージを挙げると、「閉ざされた」(19.1 ポイント
増)、
「教育」
(17.2 ポイント減)
「研究学園都市」
、
(13.7 ポイント減)、
「国際性」
(13.0 ポイント増)、
「自由」
(11.5
ポイント増)である。前回の調査(平成 22 年度)でも、「閉ざされた」イメージが入学後に大きく増えて
いることが指摘されている。キャンパスの立地や交通上の理由も考えられるが、可能であればイメージの
改善を図ることが望ましい。
また、「国際性」のイメージが入学後に大幅に高まる傾向が、前回の調査と同じく今回の調査でも見ら
れた。入学後に抱かれる主要なイメージの「研究」と「スポーツ」、それに「国際性」のイメージを併せ、
これらの好ましいイメージを有効に活用することは検討に値すると思われる。
図 9.1 筑波大学のイメージについて:入学前後の比較(全体)
— 66 —
9.2 情報取得源について(問 49)
◎学群生にとって主な情報取得先は「友人」「支援室の掲示板」「大学の HP」。
この設問は前回の調査から設けられたもので、「学業や生活に関わる一般的な情報を得ようとするとき、
主に誰にあるいはどこにアクセスしますか」という問いに複数回答(3 つまで)で答えてもらった。今回
の調査では「SNS(social networking service)
」の選択肢が新しく設けられ、合計 10 の選択肢(「その他」
を含む)を用意した。結果は図 9.2 に示す通りで、最も多いものから「友人等」、「支援室の掲示板」、「大
学の HP」の順であった。この順位は前回の調査と同じ結果であり、前回の調査と比較しても、その割合
はあまり変化がない(前回の調査結果:「友人等」(53.2%)、「支援室の掲示板」(52.4%)、「大学の HP」
(39.8%))。なお、今回の調査で新しく選択肢に加えた「SNS(social networking service)」は、「TWINS
掲示板」や「学群・学類やクラスのメーリングリスト」よりもやや高い割合を示す結果となった。
回答を詳細にみると、「担任・指導教員」を情報取得源として回答した学群生は、1、2 年生よりも 3、4
年生の高学年のほうが高くなっている。また、前回の調査に引き続き、情報科学類では「学群・学類の
HP」を情報取得源として回答した学生の割合が多い(前回 55.8%、今回 45.6%)。この学類の HP では、
学生にとって利用しやすい、または、利用しがいのある情報が提供されているためであると考えられる。
各選択肢に関して、男女差はほとんどみられなかった。
図 9.2 情報取得源(全体)
— 67 —
9.3 相談機関について(問 50)
◎学内の相談機関を知っていても、利用の仕方等を知らない学生もいる。
◎ワーク・ライフ・バランス相談室“あう”とハラスメント相談員制度を知る学生は少ない。
この設問は、学内にある 5 つの「相談できる機関や制度」について、それぞれの利用状況等について尋
ねたものである。「利用したことがある」、「利用の仕方等を知っている」、「存在を知っている」、「存在を
知らない」の 4 つの選択肢の中から各 1 つずつ答えてもらった。その結果、保健管理センター学生相談室
が最も存在を知られており、「存在を知らない」と回答した学生は 2 割弱であった。保健管理センター精
神科と総合相談窓口(スチューデントプラザおよび春日)の両機関については、「存在を知らない」と回
答した学生は 3 割弱いる。ワーク・ライフ・バランス相談室“あう”とハラスメント相談員制度については、
いずれも 7 割前後の学生が「存在を知らない」と回答している。また、各機関や制度とも、存在を知って
いても、利用の仕方を知らない学生が多いことがうかがえる結果となっており、利用の仕方等については
今後さらに工夫をして広報していく必要があると思われる。なお、学年別に見ると、今回の調査では、各
機関や制度の「存在を知らない」学生の割合について、学年による大きな差は見られなかった。新入生オ
リエンテーションやフレッシュマンセミナーなど、学生がどこで「相談できる機関や制度」を知ったのか
を詳しく調査できれば、今後の広報活動に役立つと考えられる。
表 9.3 相談機関について(全体)
利用した
ことがある
利用の仕方等
を知っている
存在を
知っている
存在を
知らない
無効・無回答
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
保健管理センター学生相談室
417
13.1
286
9.0
1,631
51.4
552
17.4
286
9.0
保健管理センター精神科
115
3.6
205
6.5
1,619
51.0
942
29.7
291
9.2
総合相談窓口
173
(スチューデントプラザ及び春日)
5.5
210
6.6
1,616
50.9
877
27.6
296
9.3
ワーク・ライフ・バランス相談室
“あう”
6
0.2
52
1.6
543
17.1
2,277
71.8
294
9.3
11
0.3
49
1.5
653
20.6
2,161
68.1
298
9.4
ハラスメント相談員制度
— 68 —
9.4 定期的に読む学内広報誌について(問 51)
◎学内広報誌を定期的に読まない学群生が 6 割以上。
この設問では「定期的に読む学内広報誌は何ですか」という問いに複数回答(いくつでも可)で答えて
もらった。今回の調査では学内広報誌 5 誌を取り上げたが、それらのいずれもあまり読まれていないとい
う結果になった。
「どれも読まない」と回答した学群生は 6 割以上に達しており、学内広報誌が学生のコミュ
ニティに浸透していない実態があらわれた結果となっている。ただし、設問は「定期的」に読む広報誌を
たずねており、ときどき読んだり、たまに読んだりする程度の広報誌については、回答者が選ばなかった
可能性はある。
前回の調査と比較すると、「どれも読まない」と回答した学群生が、今回の調査では 7.7 ポイント減少
している(前回 70.2%)。前回と今回のいずれの調査でも取り上げた学内広報誌について個別に比較して
みると、
「筑波大学新聞」は 0.5 ポイント減(前回 13.7%)、「つくばスチューデンツ」は 1.6 ポイント減
(前回 9.2%)、
「Campus」は 1.2 ポイント増(前回 8.4%)、
「筑波スポーツ」は 2.3 ポイント増(前回 5.5%)
という結果で、大きな変動はみられなかった。
所属別に見れば、他の学群生に比べて、体育専門学群生はその 30.9%が「筑波スポーツ」を定期的に読
むと回答していて比較的多くなっているが、そのほかの所属、男女、学年で差はほとんど見られなかった。
前回の調査結果に引き続き、今回の調査結果でも学群生による学内広報誌離れの現象が指摘できることか
ら、大学の公式の情報伝達手段としての学内広報誌の(配布方法なども含む)あり方について、引き続き
検討する必要があるであろう。
図 9.4 定期的に読む学内広報誌(全体)
— 69 —
9.5 学外研修施設の利用について(問 52)
◎学外研修施設は学群生の間で知られつつあるが、なお利用は多くない。
本学は山中、館山、石打の 3 か所に学外研修施設を保有しているが、その好立地条件にもかかわらず、
実際に利用したことが「ある」と回答した学群生は 1 割に満たず(9.2%)、利用したことが「ない」と回
答した学群生が半数近く(48.3%)、「存在を知らない」と回答した学群生が 3 割を超える(33.6%)とい
う結果であった。
前回の調査(平成 22 年度)との比較では、利用したことが「ある」と回答した学群生は 1.3 ポイント
増(前回 7.9%)、利用したことが「ない」と回答した学群生は 8.4 ポイント増(前回 39.9%)である。「存
在を知らない」と回答した学群生について、前々回の調査(平成 20 年度)、前回の調査(平成 22 年度)、
今回の調査(平成 24 年度)のそれぞれの結果を比較してみると、「存在を知らない」と回答した者の割合
は減少傾向にあり(前々回 53.7%、前回 49.6%、今回 33.6%)、その存在はしだいに周知されつつあると
いえそうである。
学年別にみると、利用したことが「ある」と回答した学群生の割合は、当然ながら低学年よりも高学年
の方が高くなっている(1 年次 4.3%、2 年次 9.6%、3 年次 9.8%、4 年次 13.7%)。学類別では、地球学類
(35.1%)や障害科学類(19.7%)が、利用したことが「ある」と回答した学生の割合が比較的高く、学外
研修施設を多く利用するこれらの学類の経験を活用しながら、広報活動に力を入れていけば、利用率の改
善も期待できるのではないかと思われる。
図 9.5 学外研修施設利用の有無(全体)
— 70 —
第 10 章 自由記述欄
1.はじめに
自由記述欄は、筑波大学の教育環境や学生生活全般に対する要望や提言等を自由に記述することを求め
る趣旨のものであり、今回の実態調査有効回答数 3,172 件のうち、自由記述欄に回答したものは総数で 1,208
件を数えた。4 割弱にあたる。
自由記述欄回答の集計に際しては、実態調査で示した以下の 4 つの大分類と小区画に分けてまとめた。
A 制度に対する要望
B 教職員に対する要望
C 施設に対する要望
D その他
2.記述内容に対する概観
A 制度等に対する要望
A1 カリキュラム
260 件以上の多くの回答があった。内容別では 2 学期制への移行に対しての不安や情報を求めるもの、
TWINS を含む授業の履修方法に関するもの、教職科目に対する要望、個々の学群・学類における授業科
目の開設時間や内容、実験や実習にかかる時間に関する要望が多かった。その他、昼休みや休憩時間の短
さを指摘する意見もあった。
A2 学生生活支援
53 件の回答があり、掲示板等の情報伝達手段の多様化を求める意見があった。また、保健管理センター
の、特にカウンセリングの対応時間や対応可能件数についての要望が多かった。
A3 経済支援
54 件の回答があった。授業料免除の基準の引き下げを求める意見があった。給付型奨学金を求める意
見や奨学金制度や手続きの複雑さを指摘する意見が多かった。また、これらの支援条件に家庭(親)の経
済状況を考慮して欲しいとの意見と考慮しないで欲しいとの意見の両方があった。
A4 キャリア・就職支援
79 件の回答があった。就職セミナーに関する要望が多かった。回数の増加や職種別セミナーの開催、1・
2 年生を対象とした実施を望む意見があった。また就職情報を求める意見が多く、セミナーや企業説明会
の実施時間に関する要望があった。
A5 その他
インターネットを使っての情報伝達と申請等を求める要望が多かった。また、他学類や他大学との交流
促進、成績評価方法、犯罪やハラスメントに関するものがあった。
B 教職員に対する要望
B1 教員に対して
92 件の回答があった。授業に関するものが多く、授業内容や工夫・熱意を含む教え方の改善を求める
意見があった。他に、教員の対応の改善や専門分野の教員の増員を求める意見もあった。
B2 事務職員に対して
135 件の回答があった。「笑顔で」や「愛想よく」など、職員の対応時の態度の改善要望が多かった。また、
— 71 —
カリキュラムや制度に関する知識を有することや学生の質問に対して適切な返答をすることを求める意見
があった。
B3 その他
三系執行部役員の事務仕事の軽減やサークル活動の指導者に対する要望があった。
C 施設に対する要望
C1 学習・研究環境
前回の 191 件よりやや減少したものの、173 件の回答があった。2 年前の調査に引き続き、今回もエア
コンの始動期間延長を求める意見が多かった。単に冷暖房の延長を求めるだけでなく、外気の温度などの
状況に応じて柔軟にエアコンを始動する対応を求める意見もあった。エアコンの整備については、特に
6A・B 棟に対する要求が多い。空調については、大教室内に換気扇をつける要求も目立った。それ以外には、
サテライトおよび教室開放の 24 時間化、公共スペースの増加、春日キャンパスとの移動距離からくるバ
ス便の増加などを求める声があった。
C2 IT
72 件の記述があった。サテライトの増設や利用時間の延長、パソコンやソフトウエアの更新、無線
LAN の拡大と安定化、掲示板の電子化と内容のメール配信などの要望が出された。その他、サテライト
と機器の掃除などの環境改善の要望もあった。
C3 図書館
全体で 115 件の要望があった。長期休暇の土日開館、開館時間の延長(24 時間、朝の 8 時から)など
の要求があった。ただ、開館時間の延長については、2012 年 11 月より 2013 年 3 月までは試行期間とし
て開館時間を延長していることをここに付記しておきたい。これ以外に、専門書や小説など図書の充実を
求める声もあった。
C4 宿舎
163 件の要望があり、2 年前の調査より 2 倍近く増加している。要望では、宿舎と風呂の環境美化に関
するものが多い。宿舎については、築年数が長く改修も随時進んでいるが、宿舎を綺麗にして欲しいとそ
の改修加速を更に望む者がいる。また、風呂については、コインシャワー室も含めて、環境整美を求める
要求も多い。その他、夜間に外や室内で騒ぐという騒音トラブルへの対処、駐輪場の整理などがあった。
C5 食堂・売店
各食堂について、メニューの充実、価格が高いことに関する要望がそのほとんどである。その他食堂に
ついては、座席数の増加、スペースの狭さ、待ち時間の長さ(プリペイドカードの導入)、営業時間の延
長および日曜営業などが要望として挙がっている。売店については、コンビニが設置されたこともあり減
少はしているものの、パン屋については時間の延長、食べ物の自販機設置要求もある。
C6 駐輪場
221 件の回答があった。このうち、学内の駐輪場の増設と駐輪スペースの拡大を望む意見が 142 件にの
ぼった。また、駐輪マナーの悪さを指摘する意見が 30 件あった。これらの意見の中には、駐輪スペース
の少なさ・整備の悪さが駐輪マナーが守られない要因であることを指摘する意見も多く見られた。駐輪マ
ナーの改善のために駐輪場内の区画化を望む意見(8 件)、また屋根付きの駐輪場の拡充を望む意見(20 件)
も寄せられた。この他、自転車の運転マナー(傘さし、無灯火など)に関する意見が散見された。
C7 ペデストリアン・道路
350 件の回答があった。このうち、245 件もの意見が、ペデストリアンとループ道路の路面状態の改善
— 72 —
の要望であった。主な要望の内容は、ペデストリアンの広さの拡大、路面の凹凸の補修、そして雨天時の
水はけの悪さの改善であった。また、ペデストリアンのタイルが雨天時にスリップの原因となり危険であ
ることを指摘する声が 10 件あった。さらに、ループ道路での自動車の減速を狙って設置されているスピー
ドバンプが不要であるとの意見が 19 件あった。具体的には、バンプを回避する自動車の存在のために歩
行者の安全性がむしろ低下していること、それから自動二輪や自転車の利用者にとってはバンプは危険で
あることが指摘された。路面状態の改善以外に、夜間におけるペデストリアンやループ道路の暗さ、そし
て外灯の少なさを指摘する意見が 31 件あった。他に、36 件の意見として、ペデストリアンと道路の利用
マナーの悪さが指摘された。
C8 その他
150 件の回答があった。様々な意見が提出されていたが、その中で目立ったものとしては、学生への駐
車場の無料利用や一時開放に関する要望(20 件)、学生が利用できるロッカーの設置(13 件)、循環バス
の運航状況の改善(9 件)、体育館や教室の開放利用時間の拡充(9 件)、冷暖房運転時間の拡大(7 件)があっ
た。
D その他
119 件の回答があった。多様な意見や要望が寄せられているが、設問 C8 の回答と同じく循環バス運航
状況の改善(19 件)、そして休講や集中講義などの情報を通達するための電子システムやウェブリソース
(TWINS、メール、SNS など)の積極的活用の要望(10 件)などに複数の意見が寄せられた。
3.まとめ
大学関係者は、こうしたまとめられた意見に真摯に耳を傾け、学生生活の向上のために努めねばならな
い。学生から寄せられたやや悲痛な声を結語として記したい。「『書いてもおそらくどうにもならない。い
まさら何か変わったところで、これまで過ごした無駄な大学生活は返ってこない。』こういう思いでこの
自由記述を書かない人も少なからずいることをわかってほしい。アンケートで聞くからには、学生 1 人 1
人のコメントにちゃんと目を通して、受け取ってほしく思います。
」
— 73 —
【資 料】
平成 24 年度筑波大学学群学生
生活実態調査データ集計表 < 全体 >
3. 在籍年次
Ⅰ.あなた自身について
全体
1. 性別
回答数 回答率
全体
回答数 回答率
1 男性
1,691
53.3%
2 女性
1,374
43.3%
107
3.4%
3,172
100.0%
無効・無回答
合計
1 1 年次
943
29.7%
2 2 年次
616
19.4%
3 3 年次
646
20.4%
4 4 年次
926
29.2%
5 医学 5 年次
23
0.7%
6 医学 6 年次
10
0.3%
8
0.3%
3,172
100.0%
無効・無回答
2. 所属学類・専門学群
合計
全体
回答数 回答率
1 人文学類
141
4.4%
2 比較文化学類
84
2.6%
3 日本語・日本文化学類
23
0.7%
196
6.2%
5 国際総合学類
55
1.7%
6 教育学類
98
3.1%
7 心理学類
120
3.8%
8 障害科学類
117
3.7%
99
3.1%
166
5.2%
11 地球学類
97
3.1%
12 数学類
79
2.5%
13 物理学類
85
2.7%
14 化学類
83
2.6%
15 応用理工学類
81
2.6%
16 工学システム学類
127
4.0%
17 社会工学類
124
3.9%
18 情報科学類
68
2.1%
19 情報メディア創成学類
59
1.9%
20 知識情報・図書館学類
322
10.2%
21 医学類
96
3.0%
22 看護学類
27
0.9%
23 医療科学類
23
0.7%
24 体育専門学群
566
17.8%
25 芸術専門学群
222
7.0%
無効・無回答
14
0.4%
3,172
100.0%
4 社会学類
9 生物学類
10 生物資源学類
合計
4. 外国人留学生
全体
回答数 回答率
1 外国人留学生である
2 外国人留学生ではない
無効・無回答
合計
72
2.3%
3,043
95.9%
57
1.8%
3,172
100.0%
4- ① . 留学タイプ
全体
回答数 回答率
1 私費留学生
40
55.6%
2 文部科学省国費留学生
8
11.1%
3 文部科学省以外の日本の団体等の奨学生
5
6.9%
4 自国の奨学生
5 その他
無効・無回答
合計
4
5.6%
10
13.9%
5
6.9%
72
100.0%
5. 現在の住まい
全体
回答数 回答率
1 筑波大学学生宿舎
2 民間のアパート・マンション等
3 親と同居
4 親戚・知人宅
5 その他
無効・無回答
合計
— 75 —
698
22.0%
1,932
60.9%
497
15.7%
7
0.2%
10
0.3%
28
0.9%
3,172
100.0%
Ⅱ.生活全般について
6. 学生宿舎への入居
全体
8. 1 ヵ月の平均収入・支出
回答数 回答率
1 希望する
2 希望しない
無効・無回答
合計
135
5.5%
2,112
86.3%
199
8.1%
2,446
100.0%
7. 現在の居住地
全体
A 収入
1 仕送り
45,368.8
円
2 奨学金
22,192.4
円
3 アルバイト
17,862.6
円
4 預金
9.0 万円
5 借金
0.5 万円
6 その他
0.1 万円
回答数 回答率
1 つくば市 天久保
820
33.5%
2 つくば市 春日
794
32.5%
3 つくば市 桜
168
6.9%
25
1.0%
4 つくば市 柴崎
5 つくば市 吾妻
平均金額
B 支出
平均金額
1 食費
22,706.0
円
2 住居費(家賃・共益費・光熱費等) 30,470.9
円
3
就学費(授業料を除く図書・文房具・
3,267.7
パソコン等)
円
4
交通費(定期代・ガソリン代・駐
車場代等)
4,481.5
円
25
1.0%
6 (筑波大学外でつくば市内)その他
144
5.9%
7 茨城県南地域
131
5.4%
5 通信費(電話料・インターネット等) 3,505.5
円
8 茨城県西地域
19
0.8%
6 交際費・教養娯楽費
9,971.0
円
9
0.4%
7 その他(被服費・医療費等)
4,397.5
円
10 東京都
58
2.4%
11 千葉県
98
4.0%
12 埼玉県
74
3.0%
全体
13 (茨城県外で関東地方)その他
8
0.3%
回答数 回答率
14 (その他の地域)その他
7
0.3%
1 定期的なアルバイトをした
1,549
48.8%
66
2.7%
2 臨時的なアルバイトをした
662
20.9%
2,446
100.0%
1,084
34.2%
43
1.4%
9 (つくば市以外で茨城県内)その他
無効・無回答
合計
9. アルバイトの有無(2012 年 4 月以降)
3 まったくしなかった
無効・無回答
合計
3,338
10. アルバイトの修学への影響
全体
回答数 回答率
1 かなり妨げになっている
2 多少妨げになっている
3 妨げになっていない
75
3.7%
702
34.3%
1,260
61.6%
8
0.4%
2,045
100.0%
無効・無回答
合計
11.「つくばスカラシップ」制度の認知度
全体
回答数 回答率
1 知っている
2 知らない
無効・無回答
合計
— 76 —
615
19.4%
2,505
79.0%
52
1.6%
3,172
100.0%
12.「つくばスカラシップ」制度の利用希望
14. 平均的な 1 日または 1 週間の過ごし方
全体
平均時間
回答数 回答率
1 授業・学習・実習・研究等の時間
6.2 時間/日
6.5 時間/日
1 希望する
128
20.8%
2 睡眠時間
2 希望しない
481
78.2%
3 サークル・ボランティア等の活動時間 6.2 時間/週
6
1.0%
615
100.0%
無効・無回答
合計
4 アルバイト時間
15-1. 学生宿舎の居室タイプ
12- ① .「つくばスカラシップ」制度で希望する支援
内容
全体
回答数 回答率
1 留学生支援
45
35.2%
2 海外留学支援
65
50.8%
5
3.9%
18
14.1%
6
4.7%
3 国際的医学研究人養成コース支援
4 緊急支援
無効・無回答
合計
回答数 回答率
1 単身宿舎
657
94.1%
2 世帯宿舎
1
0.1%
10
1.4%
30
4.3%
698
100.0%
3 二人室
無効・無回答
合計
15-2. 学生宿舎の地区
全体
回答数 回答率
全体
回答数 回答率
1 給付型(返還義務なし)奨学金
1,697
53.5%
2 貸与型(返還義務あり)奨学金
396
12.5%
3 授業料免除
1,346
42.4%
4 一時貸付金
181
5.7%
36
1.1%
6 特に希望しない
757
23.9%
無効・無回答
129
4.1%
合計
全体
139
13. 大学に希望する経済支援
5 その他
1 平砂地区
242
34.7%
2 追越地区
103
14.8%
3 一の矢地区
294
42.1%
46
6.6%
13
1.9%
698
100.0%
4 春日地区
4,542
13-4. 一時貸付金の必要理由
全体
回答数 回答率
1 授業料のため
88
48.6%
2 生活費のため
102
56.4%
8
4.4%
7
3.9%
3 その他
無効・無回答
合計
5.2 時間/週
205
— 77 —
無効・無回答
合計
16. 学生宿舎満足度
満足
まあ満足
普通
やや不満
不満
無効・無回答
合計
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
1 料金
475
68.1%
143
20.5%
54
7.7%
9
1.3%
5
0.7%
12
1.7%
698
100.0%
2 居室
93
13.3%
206
29.5%
159
22.8%
141
20.2%
89
12.8%
10
1.4%
698
100.0%
3 補食室
51
7.3%
90
12.9%
180
25.8%
177
25.4%
184
26.4%
16
2.3%
698
100.0%
4 トイレ
96
13.8%
137
19.6%
194
27.8%
120
17.2%
138
19.8%
13
1.9%
698
100.0%
5 洗濯室(ランドリー)
73
10.5%
151
21.6%
238
34.1%
152
21.8%
73
10.5%
11
1.6%
698
100.0%
6 浴場
45
6.4%
128
18.3%
252
36.1%
159
22.8%
93
13.3%
21
3.0%
698
100.0%
7 コインシャワー
72
10.3%
152
21.8%
183
26.2%
150
21.5%
123
17.6%
18
2.6%
698
100.0%
8 外灯
64
9.2%
107
15.3%
265
38.0%
154
22.1%
96
13.8%
12
1.7%
698
100.0%
9 出入口の施錠
63
9.0%
114
16.3%
273
39.1%
150
21.5%
85
12.2%
13
1.9%
698
100.0%
10 売店・食堂
42
6.0%
66
9.5%
219
31.4%
187
26.8%
164
23.5%
20
2.9%
698
100.0%
11 管理事務所の対応
95
13.6%
160
22.9%
316
45.3%
77
11.0%
36
5.2%
14
2.0%
698
100.0%
12 全体として
44
6.3%
204
29.2%
242
34.7%
130
18.6%
63
9.0%
15
2.1%
698
100.0%
17- ① . 学生宿舎内の近隣入居者との関係
17- ④ .「学生宿舎コミュニティリーダー」制度の必
要性
全体
全体
回答数 回答率
回答数 回答率
1 よく会話する
130
18.6%
2 ときどき会話する
208
29.8%
1 必要である
3 あいさつを交わす程度
241
34.5%
4 ほとんど会話しない
107
15.3%
2
12
1.7%
698
100.0%
無効・無回答
合計
17- ② . 留学生居住者との交流(留学生の場合は日
本人居住者との交流)
362
51.9%
35
5.0%
3 必要ではない
251
36.0%
無効・無回答
50
7.2%
698
100.0%
学群新入生居住棟以外の棟にも
必要である
合計
17- ⑤ . 今年度宿舎祭の参加状況
全体
全体
回答数 回答率
回答数 回答率
1 よくある
16
2.3%
2 ときどきある
76
10.9%
3 あまりない
137
19.6%
4 まったくない
455
65.2%
無効・無回答
14
2.0%
698
100.0%
合計
17- ③ .「学生宿舎コミュニティリーダー」制度の認
知度
1
企画で参加した(イベント・模
擬店・実行委員等)
327
46.8%
2 来場者として参加した
157
22.5%
3 参加しなかった
198
28.4%
無効・無回答
16
2.3%
698
100.0%
合計
18. 日常生活満足度
全体
回答数 回答率
全体
回答数 回答率
1 かなり満足
269
8.5%
1,857
58.5%
1 知っている
511
73.2%
2 おおむね満足
2 知らない
172
24.6%
3 どちらとも言えない
465
14.7%
15
2.1%
4 少し不満
219
6.9%
698
100.0%
59
1.9%
303
9.6%
3,172
100.0%
無効・無回答
合計
5 かなり不満
無効・無回答
合計
— 78 —
Ⅲ.通学・事故等について
19. 通学手段
雨天時
雨天以外
回答数
回答率
回答数
回答率
1 徒歩
1,506
47.5%
835
26.3%
2 自転車
2,045
64.5%
2,583
81.4%
3 バイク(原付を含む)
150
4.7%
253
8.0%
4 自家用車
321
10.1%
246
7.8%
5 キャンパス交通システム(学内循環バス)
840
26.5%
494
15.6%
6 学内循環バス以外の路線バス
149
4.7%
94
3.0%
7 つくばエクスプレス(TX)
326
10.3%
319
10.1%
8 JR 常磐線
61
1.9%
63
2.0%
9 その他①
103
3.2%
103
3.2%
10 その他②
9
0.3%
8
0.3%
86
2.7%
130
4.1%
無効・無回答
合計
5,596
20. 片道の通学時間(雨天以外)
22. 自転車事故経験の有無(過去 1 年間、新入生は
大学入学後)
全体
全体
回答数 回答率
1 15 分未満
2,303
72.6%
2 15 分~ 30 分
368
11.6%
3 30 分~ 45 分
87
2.7%
4 45 分~ 1 時間
57
1.8%
5 1 時間~ 1 時間半
128
4.0%
6 1 時間半~ 2 時間
142
4.5%
31
1.0%
56
1.8%
3,172
100.0%
7 2 時間以上
無効・無回答
合計
回答数 回答率
1 事故の経験はない
2,824
89.0%
2 加害者になったことがある
40
1.3%
3 被害者になったことがある
166
5.2%
4 自損事故の経験がある
114
3.6%
65
2.0%
無効・無回答
合計
全体
回答数 回答率
全体
回答数 回答率
1 ほぼ毎日
241
7.6%
2 週に 2 ~ 3 回
483
15.2%
3 月に 2 ~ 3 回
1,004
31.7%
4 年に数回
640
20.2%
5 いままでに数回
521
16.4%
6 利用したことはない
222
7.0%
61
1.9%
3,172
100.0%
合計
3,209
23. 交通事故経験の有無(過去 1 年間、新入生は大
学入学後)
21. 学内循環バスの利用頻度
無効・無回答
5,128
1 事故の経験はない
2,889
91.1%
2 加害者になったことがある
55
1.7%
3 被害者になったことがある
91
2.9%
4 自損事故の経験がある
75
2.4%
78
2.5%
— 79 —
無効・無回答
合計
3,188
24. 盗難被害の有無
25. 引ったくり・暴行・傷害・たかり・恐喝等被害
の有無
全体
全体
回答数 回答率
1 被害に遭ったことはない
2,361
74.4%
2 学内で被害に遭った
358
11.3%
3 学生宿舎内で被害に遭った
168
5.3%
4 学外で被害に遭った
279
8.8%
115
3.6%
無効・無回答
合計
回答数 回答率
1 被害に遭ったことはない
3,058
96.4%
18
0.6%
3 学生宿舎内で被害に遭った
3
0.1%
4 つくば市内で被害に遭った
40
1.3%
5 その他の場所で被害に遭った
12
0.4%
45
1.4%
2 学内で被害に遭った
3,281
無効・無回答
合計
3,176
26. カルト宗教等への参加勧誘
ある
ない
無効・無回答
合計
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
大学入学後、勧誘を受けて嫌な思いをした
ことがありますか
869
27.4%
2,267
71.5%
36
1.1%
3,172
100.0%
大学入学後、他の人が勧誘を受けて困って
2 いるのを見たり、聞いたりしたことがあり
ますか
1,214
38.3%
1,911
60.2%
47
1.5%
3,172
100.0%
1
28. 悩みの原因(過去 1 年間)
Ⅳ.健康状態について
全体
27. 健康状態(過去 1 年間)
回答数 回答率
全体
回答数 回答率
1 健康である
1,986
62.6%
健康不良で数日寝込んだ(受診・
2
入院を除く)
750
23.6%
3 身体の病気で受診・入院した
403
12.7%
83
2.6%
110
3.5%
267
8.4%
27
0.9%
42
1.3%
4 精神的な問題で受診・入院した
5
心理的な問題で相談機関を利用
した
6 けがで受診・入院した
7 その他
無効・無回答
合計
3,668
1 学業や研究の不振
1,059
33.4%
757
23.9%
3 休学・退学
94
3.0%
4 転学類・転学群
79
2.5%
5 進路
1,530
48.2%
6 就職
795
25.1%
7 友人との関係
620
19.5%
8 教員との関係
105
3.3%
9 研究室内の問題
90
2.8%
10 サークル内の問題
644
20.3%
11 恋愛関係
586
18.5%
12 家族関係
299
9.4%
13 自分の性格
934
29.4%
14 自分の精神的・心理的状態
907
28.6%
15 自分の身体的病気・けが等の状態
215
6.8%
16 経済状態
654
20.6%
17 ハラスメント
36
1.1%
18 その他
68
2.1%
435
13.7%
71
2.2%
2 単位修得の問題
19 特になし
無効・無回答
合計
— 80 —
9,978
29. 感じ方(過去 1 年間)
とても
あてはまる
回答数
少しあてはまる
あまり
まったく
あてはまらない
あてはまらない
回答数
回答数
回答率
回答数
回答率
回答率
870
27.4%
1,706
53.8%
486
15.3%
956
30.1%
1,508
47.5%
535
1,039
32.8%
1,427
45.0%
265
8.4%
936
299
9.4%
205
920
無効・無回答
合計
回答率
回答数
回答率
回答数
回答率
73
2.3%
37
1.2%
3,172
100.0%
16.9%
139
4.4%
34
1.1%
3,172
100.0%
562
17.7%
103
3.2%
41
1.3%
3,172
100.0%
29.5%
1,448
45.6%
483
15.2%
40
1.3%
3,172
100.0%
937
29.5%
1,302
41.0%
591
18.6%
43
1.4%
3,172
100.0%
6.5%
447
14.1%
744
23.5%
1,736
54.7%
40
1.3%
3,172
100.0%
29.0%
1,703
53.7%
418
13.2%
89
2.8%
42
1.3%
3,172
100.0%
自分のやりたい
1 ことができてい
る
2
何となく不安に
なることがある
自分のことをよ
3 く分かってくれ
ている人がいる
何をやってもう
4 まくいかない気
がする
5
6
7
気分がゆううつ
である
「死にたい」
と思っ
たことがある
大学生活が充実
している
Ⅴ.クラス制度・学生組織・サークル活動等
について
30. クラスの機能
全体
回答数 回答率
1 大学への要望をまとめる
2 大学からの情報を学生に連絡する
99
6.4%
504
32.3%
3 勉強会を行う
68
4.4%
4 行事を企画運営する
297
19.1%
5 友人・知り合いをつくる
796
51.1%
263
16.9%
13
0.8%
8 機能していない
299
19.2%
無効・無回答
30
1.9%
6
クラス担任教員とのつながりを
維持する
7 その他
合計
2,369
31. 学生組織の活動
よく知っている
1
クラス代表者会
議の活動
まあまあ
知っている
あまり知らない
まったく
知らない
無効・無回答
合計
回答数
回答率
回答数
回答率
回答数
回答率
回答数
回答率
回答数
回答率
回答数
回答率
290
9.1%
602
19.0%
1,176
37.1%
728
23.0%
376
11.9%
3,172
100.0%
149
4.7%
461
14.5%
1,259
39.7%
922
29.1%
381
12.0%
3,172
100.0%
全 学 学 類・ 専 門
2 学群代表者会議
(全代会)の活動
— 81 —
32. サークル活動
33. サークル活動の動機
全体
全体
回答数 回答率
回答数 回答率
大学から認定された 1 つのサー
クルに属して活動中
1,326
41.8%
大学から認定された複数のサー
2
クルに属して活動中
494
15.6%
1
大学の認定を受けていないサー
3
クルで活動中
213
6.7%
4 以前は活動していた
340
10.7%
5 活動したことはない
531
16.7%
401
12.6%
無効・無回答
合計
3,305
1 友人が欲しくて
1,061
47.4%
2 知識・教養のため
472
21.1%
3 健康のため
424
18.9%
4 技術向上のため
712
31.8%
5 団体生活を経験したい
327
14.6%
1,134
50.6%
7 余暇の利用のため
482
21.5%
8 レクリエーションの一環で
227
10.1%
9 希望の進路と同じで有益
111
5.0%
10 就職等にプラス
121
5.4%
11 高校時代からの継続
595
26.6%
12 勧誘されて
297
13.3%
13 社会貢献のため
110
4.9%
72
3.2%
9
0.4%
6 趣味と一致
14 その他
無効・無回答
合計
6,154
Ⅵ.相談相手について
34-A. 相談相手
1 番目
2 番目
回答数
回答率
1 家族
1,240
39.1%
586
18.5%
553
17.4%
2 恋人
367
11.6%
305
9.6%
159
5.0%
3 友人(学内)
824
26.0%
1,021
32.2%
611
19.3%
4 友人(学外)
320
10.1%
553
17.4%
645
20.3%
5 先輩・後輩(学内)
63
2.0%
251
7.9%
428
13.5%
6 先輩・後輩(学外)
15
0.5%
42
1.3%
53
1.7%
7 教員
11
0.3%
45
1.4%
122
3.8%
8 その他
20
0.6%
17
0.5%
20
0.6%
135
4.3%
96
3.0%
245
7.7%
177
5.6%
256
8.1%
336
10.6%
3,172
100.0%
3,172
100.0%
3,172
100.0%
9 特にいない
無効・無回答
合計
回答数
3 番目
回答率
回答数
回答率
34-B. 相談相手と話す機会
頻繁にある
少しある
あまりない
ほとんどない
無効・無回答
合計
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
1 1 番目の人とは 1,871
65.4%
652
22.8%
174
6.1%
40
1.4%
123
4.3%
2,860 100.0%
2 2 番目の人とは 1,423
50.5%
869
30.8%
327
11.6%
62
2.2%
139
4.9%
2,820 100.0%
3 3 番目の人とは
32.8%
956
36.9%
496
19.1%
162
6.3%
128
4.9%
2,591 100.0%
849
— 82 —
Ⅶ.筑波大学をより良い大学にするための期
待や要望等について
37. 整備・充実してほしい施設等
全体
35. 教員に期待すること
回答数 回答率
全体
回答数 回答率
1
学問・研究の楽しさを教えて欲
しい
1 教室・実験室
936
29.5%
2 図書館
738
23.3%
3 IT 環境
553
17.4%
1,326
41.8%
4 体育施設
570
18.0%
2 授業内容を充実させて欲しい
808
25.5%
5 課外活動施設
330
10.4%
3 もっと解りやすく教えて欲しい
610
19.2%
6 セキュリティ
214
6.7%
24
0.8%
7 駐車場
290
9.1%
139
4.4%
8 駐輪場
1,118
35.2%
265
8.4%
9 学内循環バス
484
15.3%
3,172
100.0%
10 ペデストリアン
665
21.0%
11 外灯
798
25.2%
12 その他
323
10.2%
138
4.4%
4
ハラスメントの問題に敏感に
なって欲しい
5 その他
無効・無回答
合計
36. 教育面や制度面で充実してほしい点
無効・無回答
全体
合計
回答数 回答率
1 教育スタッフ
680
21.4%
2 カリキュラム
1,418
44.7%
494
15.6%
281
8.9%
5 留学制度
530
16.7%
6 就職説明会
698
22.0%
7 クラス制度
235
7.4%
8 学生組織
173
5.5%
9 奨学金・授業料免除
951
30.0%
10 課外活動に対する支援
405
12.8%
11 ボランティア活動に対する支援
159
5.0%
12 メンタル面に関する支援
162
5.1%
95
3.0%
198
6.2%
3 教職課程
4
課外教育プログラム(講演会・
講習会等)
13 その他
無効・無回答
合計
7,157
6,479
38. 福利厚生施設満足度
満足
まあ満足
普通
やや不満
不満
無効・無回答
合計
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
1 食堂
347
10.9%
1,061
33.4%
915
28.8%
464
14.6%
278
8.8%
107
3.4%
3,172
100.0%
2 喫茶
325
10.2%
846
26.7%
1,411
44.5%
274
8.6%
162
5.1%
154
4.9%
3,172
100.0%
3 パン販売
770
24.3%
1,129
35.6%
872
27.5%
186
5.9%
90
2.8%
125
3.9%
3,172
100.0%
4 書店
539
17.0%
1,221
38.5%
1,013
31.9%
216
6.8%
60
1.9%
123
3.9%
3,172
100.0%
5 画材
291
9.2%
544
17.2%
1,943
61.3%
77
2.4%
54
1.7%
263
8.3%
3,172
100.0%
6 その他売店
208
6.6%
659
20.8%
1,805
56.9%
181
5.7%
101
3.2%
218
6.9%
3,172
100.0%
7 自動販売機
440
13.9%
1,035
32.6%
1,174
37.0%
287
9.0%
87
2.7%
149
4.7%
3,172
100.0%
— 83 —
39. 向上を望むキャンパス内マナー
全体
回答数 回答率
1 運転マナー
1,129
35.6%
2 駐輪マナー
1,916
60.4%
3 飲酒マナー
480
15.1%
4 談話室等共有スペースの利用マナー
301
9.5%
5 喫煙マナー
336
10.6%
72
2.3%
455
14.3%
147
4.6%
6 その他
7 特になし
無効・無回答
合計
4,836
42. 進路決定の相談相手
Ⅷ.進路や就職活動について
全体
40. 卒業後の進路
回答数 回答率
全体
回答数 回答率
1 筑波大学大学院
782
24.7%
2 国内の他大学大学院
130
4.1%
3 海外の大学院
33
1.0%
4 (進学)その他
22
0.7%
5 企業
725
22.9%
6 教員
241
7.6%
7 公務員
337
10.6%
8 自営・起業
12
0.4%
9 (就職)その他
83
2.6%
17
0.5%
474
14.9%
12 まだ考えていない
53
1.7%
無効・無回答
263
8.3%
3,172
100.0%
10 その他
11 決まっていない
合計
41. 外国での就労希望度
全体
回答数 回答率
1 強くそう思う
190
6.0%
2 ややそう思う
739
23.3%
3 分からない
697
22.0%
4 あまりそう思わない
720
22.7%
5 まったくそう思わない
733
23.1%
93
2.9%
3,172
100.0%
無効・無回答
合計
1 家族
2,341
73.8%
2 親戚・知人
142
4.5%
3 友人・先輩
1,620
51.1%
305
9.6%
4 教員
5 事務職員
6 その他
無効・無回答
合計
19
0.6%
120
3.8%
142
4.5%
4,689
43. 進路決定の理由
全体
回答数 回答率
1 やりがい
1,407
44.4%
2 社会的貢献
320
10.1%
3 給与が多い
274
8.6%
4 安定した生活
859
27.1%
5 自分の能力や適性
1,144
36.1%
6 専門知識を深める
435
13.7%
7 大学で学んだことが生かせる
298
9.4%
8 社会的評価
113
3.6%
9 将来性
346
10.9%
93
2.9%
90
2.8%
140
4.4%
10 地理的利便性
11 その他
— 84 —
無効・無回答
合計
5,519
44. 進路の感じ方
よく
やや
どちらとも
あてはまる
あてはまる
いえない
あまり
まったく
あてはまらない あてはまらない
無効・無回答
合計
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
将来の進路について、とて
1
も関心をもっている
働くことについて、真剣に
2
考えたことがない
1,353 42.7% 1,261 39.8%
116
272
8.6%
130
4.1%
32
1.0%
124
3.9%
3,172 100.0%
763
24.1%
124
3.9%
3,172 100.0%
70
2.2%
129
4.1%
3,172 100.0%
0.8%
17
0.5%
132
4.2%
3,172 100.0%
3.7%
408 12.9%
573 18.1% 1,188 37.5%
848 26.7%
915 28.8%
840 26.5%
将来の進路決定では、周囲
3 の雰囲気に流されることは
370 11.7%
ない
職業生活を充実させるには、
4 自分自身の責任が大きいと 1,514 47.7% 1,233 38.9%
252
7.9%
24
思う
希望する進路に進むための
5
具体的な計画を立てている
317 10.0%
805 25.4%
957 30.2%
736 23.2%
223
7.0%
134
4.2%
3,172 100.0%
147
564 17.8% 1,129 35.6%
854 26.9%
344
10.8%
134
4.2%
3,172 100.0%
希望する進路は決まってい
6 るが、それに向けての努力
4.6%
は特にしていない
45.CARIO 活用の有無
47. 就職活動の学習への影響
全体
全体
回答数 回答率
回答数 回答率
1 現在、活用している
28
0.9%
1 支障はまったく出ていない
125
3.9%
2 時々、活用している
210
6.6%
2 支障はほとんど出ていない
150
4.7%
361
11.4%
3 支障が多少は出ている
263
8.3%
2,467
77.8%
4 支障がとても出ている
120
3.8%
106
3.3%
無効・無回答
2,514
79.3%
3,172
100.0%
合計
3,172
100.0%
3
フレッシュマンセミナーでのみ
活用した
4 活用していない
無効・無回答
合計
46. 就職活動の情報源
全体
回答数 回答率
1 就職情報誌
145
4.6%
81
2.6%
3 インターネットによる企業情報
414
13.1%
4 就職課・キャリア支援室
138
4.4%
42
1.3%
49
1.5%
129
4.1%
8 企業によるインターンシップ
85
2.7%
9 OB・OG 訪問
86
2.7%
47
1.5%
無効・無回答
2,520
79.4%
合計
3,736
2 企業からの DM
5
スチューデントプラザの就職資
料コーナー
6 大学の就職情報提供システム
7 就職ガイダンス
10 その他
— 85 —
Ⅸ.その他について
49. 情報取得源
全体
48. 本学のイメージ
入学前
回答数 回答率
入学後
回答数 回答率 回答数 回答率
1 担任・指導教員
390
12.3%
2 支援室の事務職員
529
16.7%
3 友人等
1,763
55.6%
4 支援室の掲示板
1,343
42.3%
192
6.1%
1,256
39.6%
663
20.9%
258
8.1%
368
11.6%
35
1.1%
284
9.0%
1 教育
659
42.3%
391
25.1%
2 研究
780
50.0%
692
44.4%
3 開かれた
287
18.4%
219
14.0%
4 閉ざされた
210
13.5%
509
32.6%
5 科学技術
397
25.5%
255
16.4%
6 スポーツ
520
33.4%
672
43.1%
7 学群・学類等の HP
7 国際性
226
14.5%
429
27.5%
8 研究学園都市
604
38.7%
389
25.0%
8
9 自由
174
11.2%
354
22.7%
10 その他
23
1.5%
43
2.8%
122
7.8%
124
8.0%
無効・無回答
合計
4,002
5 TWINS 掲示板
6 大学の HP
学群・学類やクラスのメーリン
グリスト
9 SNS(social networking service)
10 その他
無効・無回答
合計
4,077
7,081
50. 相談機関
利用したこと
利用の仕方等
存在を
存在を
がある
を知っている
知っている
知らない
無効・無回答
合計
回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率 回答数 回答率
1 保健管理センター学生相談室
417
13.1%
286
9.0%
1,631
51.4%
552
17.4%
286
9.0%
3,172
100.0%
2 保健管理センター精神科
115
3.6%
205
6.5%
1,619
51.0%
942
29.7%
291
9.2%
3,172
100.0%
173
5.5%
210
6.6%
1,616
50.9%
877
27.6%
296
9.3%
3,172
100.0%
6
0.2%
52
1.6%
543
17.1%
2,277
71.8%
294
9.3%
3,172
100.0%
11
0.3%
49
1.5%
653
20.6%
2,161
68.1%
298
9.4%
3,172
100.0%
3
4
総合相談窓口(スチューデント
プラザ及び春日)
ワーク・ライフ・
バランス相談室“あう”
5 ハラスメント相談員制度
51. 定期的に読む学内広報誌
52. 学外研修施設利用の有無
全体
全体
回答数 回答率
回答数 回答率
1 筑波大学新聞
419
13.2%
1 ある
292
9.2%
2 つくばスチューデンツ
242
7.6%
2 ない
1,533
48.3%
3 Campus
306
9.6%
3 存在を知らない
1,066
33.6%
4 筑波スポーツ
249
7.8%
無効・無回答
281
8.9%
83
2.6%
3,172
100.0%
37
1.2%
1,982
62.5%
284
9.0%
5
TSUKUBA SPORTS NEWS
FLASH(TSA)
6 その他
7 どれも読まない
無効・無回答
合計
3,602
— 86 —
合計
平成 24 年度学生生活実態調査[学群]
平成 25 年 3 月発行
編集
発行
学生生活支援室
表紙デザイン:田中佐代子(芸術系 准教授)
筑 波 大 学
つくば市天王台 1-1-1
☎ 029(853)2959
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