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招集通知添付書類 - Panasonic
ご 報 告 第104期 第104回定時株主総会 招集通知添付書類 (証券コード6991) 平成21年4月1日から平成22年3月31日まで 第104期連結決算は、減販のなか、 営業利益は、対前年増益、全セグメントで黒字を確保しました。 電子材料や制御機器の販売回復が、グローバルに 顕著。全社的な損益分岐点引き下げで収益体質化。 第104期 (平成21年度) の業績は、厳しい市況のな 創業100周年である2018年に向けて、当社グルー か減販となりましたが、各部門の販売は回復に転じてま プの目指す姿を 「アジアを代表する 『快適&エコ』 のグロ いりました。特に、電子材料や制御機器などのデバイス ーバル企業 」 と定め、 そこに向けた第1段階として、 事業につきましては、中国・アジアを中心に携帯電話・ デジタル家電・自動車市場における需要回復により、販 売回復が顕著になりました。電材や住設建材などの建 築関連事業につきましては、設備投資の抑制や新設 住宅着工戸数が減少するなか、LED照明器具などの 省エネ・環境配慮型商品や新商品などでシェア拡大を 図りました。 また、電器部門につきましては、 「マッサージ ソファ」 などの新商品発売効果により販売が回復基調 となりました。 経営体質の強化につきましては、継続的な原価低減 活動や調達合理化推進など、徹底した損益分岐点の 引き下げに取り組み、構造改革の効果も加わって、収 益体質化を実現しました。 この結果、営業利益につきま しては、全部門において黒字を確保するとともに、全体 として増益を達成することができました。 1 「アジアを代表する『快適&エコ』のグローバル企業」 を目指し、新たな3か年中期計画に着手しました。 2010年度を起点とする新たな3か年中期計画 (2010 ∼2012年度) を策定しました。 この中期計画のもとで、 「AC& I (Asia,China & India) 市場の徹底攻略」 と 「新たな成長事業の育成」の2つ の成長戦略を中核として実践してまいります。 「AC& I市 場の徹底攻略」では、 アジア・中国・インドの各地域に ご報告 目次 トップメッセージ ……………………………… 1 第104回定時株主総会招集通知添付書類 おいて、ボリュームゾーン商品展開を積極的に進め、 「新たな成長事業の育成」 では、当社グループが強みと する 「快適」 を実現するノウハウと、 「エコ」 を実現するノ ウハウを両立させることによって、新たな価値を創出し、 成長事業に育成してまいります。 また、 その成長戦略を実現するための3つの戦略とし て、既存事業の利益成長と、社内外リソースの最適活 用、成長を支える逞しい人財の育成を掲げ、2018年の 目指す姿へと邁進し、企業価値最大化に取り組んでま いります。 なお、配当につきましては、安定配当に加えて業績を 考慮する配当方針に基づき、平成21年度の期末配当 金は1株につき6円25銭とさせていただきました。平成 21年11月に中間配当金を1株につき6円25銭お支払 いしておりますので、平成21年度の配当金は1株につ き12円50銭となります。 株主のみなさまにおかれましては、今後とも格別のご 支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。 平成22年5月 事業報告 ……………………………………… 3 1.企業集団の現況に関する事項 ………… 3 2.会社の状況に関する事項 ……………… 20 連結計算書類 ………………………………… 32 連結貸借対照表 …………………………… 32 連結損益計算書 …………………………… 33 連結キャッシュ・フロー計算書 (ご参考)…… 33 連結株主資本等変動計算書 ……………… 34 …………………………………… 35 連結注記表 計算書類 ……………………………………… 39 貸借対照表 ………………………………… 39 損益計算書 ………………………………… 40 株主資本等変動計算書 …………………… 41 個別注記表 ………………………………… 43 監査報告 ……………………………………… 45 ご参考 株価の推移 …………………………………… 49 株主メモ ……………………………………… 50 会社概要 ……………………………………… 50 「事業報告」中のグラフ・写真・図等は 「ご参考」 であります。 表紙の説明 東京スカイツリー®(完成予想図) 当社は、平成24年春に開業する、 自立式電波塔として世界一 の高さ (634m) を誇る東京スカイツリー のライティング機器の パートナー企業に決定しました。 ライトアップのオールLED化を目指してタワー専用のLED照明 器具の開発を進め、省エネと美しさが両立した、地域のシンボ ルとなるライティングデザインへの貢献を目指します。 画像提供:東武鉄道株式会社・東武タワースカイツリー株式会社 (東京スカイツリー 概要) 事業主体 :東武タワースカイツリー株式会社 設計・監理 :株式会社日建設計 照明コンサルタント:有限会社シリウスライティングオフィス (デザイン・シミュレーション) 代表取締役 施工 :株式会社大林組 2 1 . 企 業 集 団 の現 況 に 関 する 事 項 第104回 定時株主総会招集通知添付書類 事 業 報 告 平成21年4月1日から平成22年3月31日まで ( 1 )事業の経過および成果 当期の経済環境は、中国やアジアなどの一部の市場 で景気回復の兆しがみられたものの、世界的な設備投 資の抑制や、新設住宅着工戸数の大幅減少に代表さ れる国内建築投資の冷え込みの影響を受けて、依然と してたいへん厳しい状況が続きました。 このような経営環境のもと、当社グループは、新たな 成長戦略への仕掛けと、抜本的な経営体質の強化に 取り組みました。 具体的には、LED照明器具に代表される省エネ・環 境配慮型商品の積極的な市場導入や、 セキュリティや 健康といった社会トレンドに対応した新商品の創出を進 めてまいりました。 また、 グローバルには、 いち早く景気回復している中 国・インドをはじめとするアジアの地域において、中国で の住空間ソリューション事業の拡大や、 インドでのアンカー エレクトリカルズ株式会社を核とした情報機器事業の 展開、 アジアの携帯電話・デジタル家電・自動車市場に おける需要回復に対応した、環境対応材料やデバイス 3 商品による、電子材料事業と制御機器事業の伸長を 加速してまいりました。 当期の業績は、 このような取り組みを進めた結果、 売上高は1兆4,574億8千6百万円、営業利益は358 経営体質の強化については、徹底した損益分岐点 の引き下げに取り組み、収益構造の改善を実現いたし 億6千6百万円、経常利益は366億6千5百万円、当期 純利益は85億5千3百万円となりました。 ました。具体的には、不採算事業の見直しや需要に見 合った拠点統廃合などの構造改革のほか、製品原価低 減活動である 「イタコナ」活動の浸透、調達や物流の合 理化強化、費用削減活動である 「コストバスターズ」活 動のさらなる推進、設備投資の抑制と在庫圧縮を行っ てまいりました。 業績の概要 区分 売上高 当期 平成21年 4 月 1 日から 平成22年 3 月31日まで 前期 平成20年 4 月 1 日から 平成21年 3 月31日まで 増減 1,457,486百万円 1,597,807百万円 △8.8% 営業利益 35,866百万円 31,851百万円 12.6% 経常利益 36,665百万円 31,266百万円 17.3% 当期純利益又は 当期純損失 (△) 8,553百万円 △13,845百万円 1株当たり当期純利益又は 1株当たり当期純損失 (△) 11.56円 △18.72円 − 30.28円 (注) 百万円単位の記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 4 ① 部門別の状況 電材部門 (照明・情報機器) 「多回路エネルギーモニタ」 LED照明器具 「EVERLEDS(エバーレッズ)」 売上高は6,048億4千2百万円で前期に比べ 平成21年4月のいわゆる改正省エネ法施行に伴 11.9%の減販となり、その影響により営業利益 い、建物および設備のエネルギーを回路ごとに は130億7千3百万円で前期に比べ52.8%の減益 測定する「多回路エネルギーモニタ」の販売が となりました。 堅調に推移しました。 国内の新設住宅着工戸数の減少や設備投資抑 照明器具では、LED照明の市場拡大に伴い、 制の影響により、住宅照明や配線器具などは減 業界トップクラスの品揃えを持つLED照明器具 販となりましたが、省エネニーズの高まりと政 「EVERLEDS(エバーレッズ)」が、国内で住宅 府の経済対策効果により、環境配慮型商品を中 用・非住宅用を問わずに販売を大幅に伸ばしまし 心に販売は徐々に回復する傾向が見られました。 た。また、非住宅市場においては、官公庁や学 そのなかで、情報機器商品では、住宅市場に 5 環境配慮型照明器具 「EVERLIGHT(エバーライト) 」 校の省エネ改修の増加などを背景に、ランプ1灯 おいては、市場が拡大している太陽光発電に対 で2灯分の明るさを実現した「Wエコシリーズ」 応した高機能住宅分電盤や、家全体に火災の発 や、6万時間の長寿命「EVERLIGHT(エバーラ 生を知らせる“ワイヤレス連動型”の住宅用火 イト)」などの環境配慮型照明器具の販売が大幅 災警報器が好調でした。非住宅市場においては、 に伸長いたしました。 電器部門 「マッサージソファ」 ナノイー搭載コンパクト美容器 デイモイスチャー「ナノケア」 メンズシェーバー「ラムダッシュ」 売上高は855億7百万円で前期に比べ6.7%の 回復しました。美・理容商品では、効率的に肌 減販となりましたが、営業利益は13億4千万円 のケアをしたいという“ながら美容”ニーズに で前期に比べ15.9%の増益となりました。 応えたナイトスチーマー「ナノケア」や、11月 個人消費の低迷により、国内外において美・ に発売した新商品デイモイスチャー「ナノケア」 理容商品の販売が伸び悩むとともに、住宅着工 が販売を伸ばすとともに、メンズシェーバー「ラ や設備投資の減少による電動工具の減販が部門 ムダッシュ」においてバスルームで使用できる 業績に影響しましたが、コスト削減活動により 防水タイプの新商品を発売し、ご好評をいただ 収益構造は改善し、増益となりました。 いております。 そのなかで、健康商品では、“2009年度グッ また、デバイス商品として、美容効果に加え ドデザイン金賞”を受賞した「マッサージソファ」 て菌の抑制や脱臭効果のあるナノイーデバイス の発売効果により、マッサージチェアの販売が が販売を伸ばしました。 6 住設建材部門 システムキッチン 「リビングステーション」 システムバスルーム 「ココチーノ」 売上高は4,797億2千8百万円で前期に比べ7.7% 販売を大幅に伸ばしました。また、節水・節電 の減販となりましたが、営業利益は2億1千万円 機能を兼ね備えた洗面ドレッシング「NEWウツ で、営業黒字化を実現しました。 クシーズ」を9月に発売し、販売が伸長いたしま 新設住宅着工戸数が減少する厳しい状況が続 した。 きましたが、普及価格帯商品の販売拡大と、継 建材商品では、環境に対する関心の高まりを 続的なコスト削減活動による収益構造改革の効 背景に、木材リサイクル原料を使用した「Eフロ 果も加わり、営業利益は黒字を回復しました。 アー」の販売が伸長いたしました。また、新柄 水まわり商品では、トリプルワイドIHクッキ を追加したインテリア住宅部材「New LiviE(リ ングヒーター搭載のシステムキッチン「リビン ビエ) 」や、家電製品も使いやすく美しく収納で グステーション」や、システムバスルーム「コ きるシステム収納家具「CUBIOS(キュビオス)」 コチーノ」、全自動おそうじトイレ「アラウーノ」 が、ご好評をいただいております。 などにおいて、普及価格帯商品がその機能と価 格について市場から非常に高い評価をいただき、 7 木質床材 「Eフロアー」 オール電化商品では、市場が拡大している太 陽光発電システムが販売を伸ばしました。 電子材料部門 プリント配線材料 「MEGTRON GX (メグトロンGX)」 環境対応封止材 「ECOM E (エコム イー) シリーズ」 高熱伝導性ガラスコンポジッ ト基板材料 「ECOOL (エクール)」 売上高は884億7千3百万円で前期に比べ4.8% そのなかで、プリント配線材料では、地球環 の減販となりましたが、営業利益は65億5千6 境保護ニーズに対応した「MEGTRON GX(メ 百万円で前期に比べ58億2千5百万円の大幅増益 グトロン ジーエックス)」が、半導体封止材で となりました。 は、環境負荷の軽減に貢献する「ECOM E(エ 各国の景気刺激策の効果もあり、デジタル家 コム イー)シリーズ」が販売を伸ばしました。 電・パソコン・自動車向けなどで需要が回復し また、LED用途などで要求される放熱性を向上 ました。また、需要に合わせた生産体制の再編、 させた高熱伝導性ガラスコンポジット基板材料 調達合理化、 「イタコナ」活動などにより損益分 「ECOOL(エクール) 」の販売が伸長いたしまし 岐点を引き下げ、大幅な増益を達成しました。 た。 8 制御機器部門 車載リレー「EVリレー」 「狭ピッチコネクタ」 売上高は1,607億2千5百万円で前期に比べ5.1% 「エコパワーメータ」 売が好調に推移しました。 の減販となりましたが、営業利益は85億1千3 海外では、中国・アジアでの携帯電話向け狭 百万円で、損益分岐点の引き下げ効果により前 ピッチコネクタが販売を伸ばすとともに、中国 期に比べ76億4千3百万円の大幅増益となりまし の内需拡大による設備投資の増加によりFA(ファ た。 クトリー・オートメーション)関連商品の販売 国内では、エコカー向け車載リレーや、障害 物の接近を運転者に知らせるバック&コーナーセ が好調でした。また、世界の各市場において車 載デバイス商品の販売が回復しました。 ンサ、ATスイッチなどの車載デバイス商品の販 その他の部門 9 売上高は382億1千万円で前期に比べ1.4%の 介護事業は、フランチャイズ店などにおける 増販となり、営業利益は72億6千9百万円で前期 介護用品の販売が伸長いたしました。また、シス に比べ10.8%の増益となりました。 テムソリューション事業は、堅調に推移しました。 ■部門別売上高 (当期: 平成21年4月1日から平成22年3月31日まで 部門 当期(百万円) 構成比(%) 前期(百万円) 構成比(%) 対前期(%) 増減率 明 269,466 18.5 303,368 19.0 △11.2 器 239,807 16.4 279,391 17.5 △14.2 パナソニック㈱商品等 95,568 6.6 103,428 6.5 △7.6 計 604,842 41.5 686,188 43.0 △11.9 照 電 材 部 門 前期: 平成20年4月1日から平成21年3月31日まで) 情 報 機 電 器 部 門 住 設 建 材 85,507 5.9 91,625 5.7 △6.7 396,700 27.2 430,335 26.9 △7.8 パナソニック㈱商品等 83,027 5.7 89,663 5.6 △7.4 計 479,728 32.9 519,998 32.5 △7.7 電子材料部門 88,473 6.1 92,885 5.8 △4.8 制御機器部門 160,725 11.0 169,443 10.6 △5.1 その他の部門 38,210 2.6 37,665 2.4 1.4 1,457,486 100.0 1,597,807 100.0 △8.8 住設建材部門 合計 (注) 記載金額は、 百万円未満を切り捨てて表示しております。 ■部門別売上高構成比推移 その他 2.6% 100% 制御機器 11.0% 電子材料 6.1% 住設建材 32.9% 電器 5.9% 電材 41.5% 0% 平成19年 3月期 20年 3月期 21年 3月期 22年 3月期 10 ② 研究開発の状況 当社グループは、くらしが多様化し、快適性に加 え省エネ・環境といった新しい価値観に基づいたラ イフスタイルが求められるなか、 “お客さま一人ひ とりのここちよく環境に配慮したくらし”を実現す るための研究開発を行っております。 具体的には、環境配慮型照明器具(LED照明・有 機EL照明)など、商品そのものの省エネを進め、材 料・デバイスからシステムまで、様々な形で快適と エコの両立を実現できるよう、技術の結合・融合を 図りながら、新たな技術の開発に取り組んでおります。 そのための基盤となる、機器の連携・制御を可能 にする「設備ネットワーク技術」や、商品の多機能・ 高性能化を支える先進デバイスを創り出す「微細化 技術」「機能材料技術」および人中心の快適空間を 創るための「生体計測・活性化技術」を、研究開発 の重点分野と位置づけ、10年後の社会を見据えた中 長期的な視点で、国内外の先端技術との融合を図り ながら強化と蓄積を行っております。 特に、CO2削減・省エネにつながる次世代の住宅 内配電システムとして、電力会社から送られる交流 電力と、太陽電池や燃料電池、蓄電池などの「創・ 蓄エネ機器」から供給される直流電力を、最適に使 い分けてエネルギーを効率的に利用するAC/DC(交 流/直流電力)ハイブリッド配線システムの研究開 発に注力しております。 さらには、このAC/DCハイブリッド配線システ ムと、くらし安心ホームシステム「ライフィニティ」 に代表される設備ネットワーク技術で、住宅内の電 気機器、センサ、「創・蓄エネ機器」などを連携さ 11 せることにより、住む人の生活シーンに合った快適 とエコの両立を実現できる新たなシステムの開発も 進めております。 この結果、当期の研究開発費は、560億円となり ました。 ③ 海外事業の状況 当社グループは、世界36か国・地域に製造およ び販売拠点を展開し、100か国以上のお客さまに幅 広い商品とサービスを提供しております。 重点市場である中国においては、高品質の施工と 空間提案が高い評価を受け、住宅デベロッパー向け の住空間ソリューション事業が拡大し、住設建材事 業の販売が大きく伸長いたしました。また、パナソ ニック電材専売店の店舗数拡大に伴い、住宅用照明 器具の販売が堅調に推移しました。加えて、中国の 好調な内需に支えられ、携帯端末向けコネクタ事 業やFA関連事業などデバイス事業の販売が大幅に 回復しました。東南アジアにおいては、インドネシ ア・ベトナムなどの新興国市場で配線器具をはじめ とする電材事業の取り組みを強化いたしました。イ ンドにおいては、平成19年度に買収しましたアン カー エレクトリカルズ株式会社を100%子会社化 し、配線器具事業を中心に、製造・販売体制を強化 してまいりました。 今後、海外事業のさらなる拡大に向けた取り組み については、「AC&I(Asia,China & India)市場の 徹底攻略」として、現地での商品開発機能強化による 新興国市場のボリュームゾーン攻略を進めるととも に、日本市場で培った省エネ関連事業のグローバル 展開と電子材料や制御機器などのデバイス事業の 成長をさらに加速させてまいります。 ④ 環境対応の状況 当社グループは、事業活動の基軸を「環境」に置 き、CO2削減への貢献、資源循環の促進、生物多様 性への配慮に取り組みながら、快適性の高い商品や サービスの提供を行い、快適とエコの両立を追求し ております。 商品面では、環境に配慮した商品(グリーンプロ ダクツ)の創出に取り組み、販売金額に占めるグリ ーンプロダクツの割合は66.3%と過去最高になりま した。また、パナソニックグループとして業界トッ プの環境性能を有する「ダントツGP(グリーンプ ロダクツ)」には51商品が認定されました。製造面 では、工場の設備ごとに消費エネルギーの「見える 化」を強力に推進し、CO2排出量削減に努め、年度 目標である38.5万トン以下を達成しました。また、 生物多様性に配慮した取り組みとして「木材グリー ン調達ガイドライン」を制定し、木材資源の持続可 能な利用に寄与する資材調達を、取引先と協力して ⑤ 設備投資の状況 当期の設備投資金額は、421億円となりました。 携帯電話市場向けコネクタ生産設備、半導体封止 材生産設備および水まわり新商品の生産設備などの 投資を行っております。 ⑥ 資金調達の状況 当社グループは、設備投資に必要な資金およびそ の他の所要資金には手許資金を充当することを基本 的な方針とし、国内ではグループ内ファイナンスの 活用による効率的な資金運用を行っております。 また、必要な都度、借入などによる資金調達を行うこ ととしております。 なお、当社は平成21年7月に運転資金、設備資金 および投融資資金に充当するため、第4回無担保社 債300億円を発行いたしました。 ⑦ 事業再編等の状況 該当すべき重要なものはございません。 推進しております。 当社は、経済的・環境的・社会的側面において、 企業の持続可能性を国際的に評価するダウ・ジョー ンズ社サステナビリティ・インデックスに8年連続 で選定され、さらに建築・建築材料部門において 「スーパー・セクター・リーダー」にも認定されま した。環境経営への期待が高まるなか、より一層の 充実を図ってまいります。 12 ( 2 )今後の見通しと対処すべき課題 次期の当社グループを取り巻く経営環境は、世界経 済が回復基調にあるものの、建築投資と設備投資の 本格回復には未だ遠く、為替や原材料価格上昇の影 響も想定され、たいへん厳しい状況が続くと予測され ます。 そのなかにあって、当社グループでは2010年度を 初年度とする新たな3か年中期計画(2010~2012年 度)のもと、創業100周年(2018年)に向けた成長 を目指して、当社グループの果たすべき役割を「アジア を代表する『快適&エコ』のグローバル企業」と定め、 新しい一歩を踏み出してまいります。 成長戦略については、 「AC&I(Asia, China & India) 市場の徹底攻略」と「新たな成長事業の育成」を実践 してまいります。 具体的には、 「AC&I市場の徹底攻略」については、 アジア・中国・インド市場において、ボリュームゾーン への展開を本格化し、現地のニーズに沿った商品開 発が現地完結型で定常的に行われる取り組みを実施 し、商品力強化・生産拠点拡充・営業体制再構築な どを進めてまいります。インドでは、アンカー エレク トリカルズ株式会社に当社の技術力・経営力を導入す ることで、インド市場の成長に乗った成果の刈り取り を推進するとともに、配線器具中心の商品構成から、 総合電設資材メーカーへの飛躍を果たすべく積極的な 成長戦略の取り組みを加速してまいります。 「新たな成長事業の育成」については、当社グルー プが強みとする「快適」を実現する提案力と、 「エコ」 を実現する技術力を合わせ、LED照明器具事業やエ ネルギーマネジメント事業に代表される新しい市場を 圧倒的にリードすることにより、新たな価値を創出し、 成長事業の柱へと育成してまいります。LED照明器具 事業では、既存の照明事業で培ったソフト技術と合わ せて“美しい色調”や“光学技術で明るさ感アップ” 13 などを実現するとともに、商品だけではなく、ソリュー ションの提供として平成21年9月に発表した非住宅需 要向けの高効率照明器具リースサービス「あかりEサ ポート」などを積極的に展開してまいります。エネル ギーマネジメント事業については、建物内のエネルギ ー機器を“つなぐ” 、エネルギーを“配る”役割などを 積極的にリードし、AC/DCハイブリッド配線システム 商品などの創出に努めてまいります。 経営体質の強化については、全社をあげての活動を さらに加速してまいります。具体的には、生産活動に おいては、商品開発から製造までのトータルリードタ イムの短縮と、製造原価低減を目指したものづくり活 動を、グローバルに推進してまいります。合理化活動 では、「イタコナ」活動において、商品の量産後の合 理化だけではなく、開発設計段階からの合理化推進 に積極的に取り組み、費用削減では、 「コストバスタ ーズ」活動において、 “草の根運動”強化と“スピー ディな展開”、 “全員参加”を徹底してまいります。品 質力については、 「桁違い品質」活動の展開をさらに 強化し、幅広いお客さまに安心の品質をご提供できる 力を一層高めてまいります。環境対応においては、製 造プロセスでのCO 2 排出量削減に加えて、当社商品の 販売を通じてCO 2削減への貢献を進めてまいります。 平成22年度は、国内建築関連市場でたいへん厳し い状況が続くと予想されますが、海外事業展開の加速 や経営体質のさらなる強化を推進し、2018年の創業 100周年に向けた着実な成長を図ってまいります。 株主のみなさまにおかれましては、今後とも格別の ご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。 ( 3 )財産および損益の状況の推移 区分 平成19年3月期 平成20年3月期 平成21年3月期 平成22年3月期(当期) 平成18年 4 月 1 日から 平成19年 3 月31日まで 平成19年 4 月 1 日から 平成20年 3 月31日まで 平成20年 4 月 1 日から 平成21年 3 月31日まで 平成21年 4 月 1 日から 平成22年 3 月31日まで 売上高 (百万円) 1,667,302 1,719,612 1,597,807 1,457,486 営業利益 (百万円) 82,366 83,923 31,851 35,866 経常利益 (百万円) 84,305 83,472 31,266 36,665 当期純利益又は 当期純損失(△) (百万円) 43,043 45,450 △13,845 8,553 58.17 61.44 △18.72 11.56 1株当たり当期純利益又は(円) 1株当たり当期純損失(△) 総資産 (百万円) 1,185,346 1,151,917 1,076,746 1,120,932 純資産 (百万円) 723,754 734,709 685,607 685,720 1株当たり純資産 (円) 919.96 934.87 869.47 871.23 (%) 自己資本当期純利益率(ROE) 6.5 6.6 △2.1 1.3 95,570 △44,946 9,712 33,306 フリーキャッシュ・フロー(百万円) (注) 1.百万円単位の記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.フリーキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計して算出しております。 14 ■売上高の推移 ■1株当たり純資産の推移 (億円) (円) 1,000 20,000 16,673 17,196 14,574 15,000 934.87 950 15,978 900 919.96 800 10,000 平成19年 3月期 20年 3月期 21年 3月期 800 843 834 21年 3月期 12,000 11,853 11,519 430 454 312 経常利益 当期純利益 366 平成19年 3月期 20年 3月期 21年 3月期 8,000 11,209 総資産 7,237 7,347 6,856 6,857 6,000 85 4,000 純資産 2,000 当期純損失 △138 △200 22年 3月期 10,767 10,000 200 15 20年 3月期 ■総資産および純資産の推移 (億円) 600 400 平成19年 3月期 22年 3月期 ■経常利益および当期純利益(当期純損失)の推移 (億円) 871.23 869.47 850 22年 3月期 平成19年 3月期 20年 3月期 21年 3月期 22年 3月期 ( 4 )重要な親会社および子会社の状況 (平成22年3月31日現在) ① 親会社の状況 当社の親会社はパナソニック株式会社であり、同社は当社の株式を383,049千株(出資比率51.0%)保有し ております。 当社は親会社から主としてエアコン、管球、換気扇、HA電化・設備など製品および原材料などの仕入れを行 うとともに、親会社へ主として家電製品など一部の製品の販売を行っております。 ② 重要な子会社および重要な関連会社の状況 会社名 (子会社) クボタ松下電工外装株式会社 サンクス株式会社 パナソニック電工群馬株式会社 パナソニック電工施設照明株式会社 福西電機株式会社 パナソニック電工インテリア照明株式会社 パナソニック電工エンジニアリング株式会社 パナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社 パナソニック電工制御株式会社 パナソニック電工建装照明株式会社 パナソニック電工郡山株式会社 パナソニック電工四日市株式会社 パナソニック電工電路株式会社 パナソニック電工バス&ライフ株式会社 パナソニック電工帯広株式会社 パナソニック電工竜野株式会社 パナソニック電工北関東株式会社 パナソニック電工ホームエンジニアリング株式会社 パナソニック電工アメリカ株式会社 ULTホールディングス株式会社 パナソニック電工フォスロ・シュワーベ有限会社 パナソニック電工ヨーロッパ株式会社 資本金 8,000百万円 3,155百万円 2,000百万円 1,884百万円 1,632百万円 1,423百万円 1,115百万円 1,040百万円 1,000百万円 720百万円 480百万円 480百万円 450百万円 450百万円 450百万円 450百万円 450百万円 450百万円 80,800千米ドル 14千米ドル 12,782千ユーロ 10,941千ユーロ 出資比率 50.0% 51.4% 100.0% 92.9% 74.7% 100.0% 100.0% ※ 63.8% ※ 100.0% 98.9% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 主要な事業内容 屋根材、外壁材の製造販売 制御機器の製造販売 木質建材の製造販売 照明器具の製造販売 電気機械器具の販売 照明器具の製造販売 建設および設備工事の設計、施工、保守 情報システムの設計、開発、管理、運営、販売 制御機器の販売 照明器具の製造販売 プリント配線材料の製造販売 半導体封止材、成形材料の製造販売 電路機器、電設盤の製造販売 システムバス、ユニットバスの製造販売 制御機器の製造販売 制御機器の製造販売 住宅設備機器、木質建材の製造販売 住宅設備機器、建材の施工および販売 制御機器等の製造販売 照明部品の製造販売 照明部品の製造販売 制御機器等の製造販売 16 会社名 資本金 出資比率 アンカー エレクトリカルズ株式会社 4,375百万インドルピー ※ 100.0% パナソニック電工アユタヤ株式会社 2,406百万バーツ ※ 100.0% 950百万バーツ 780百万台湾ドル 46,490千米ドル 34,500千米ドル 24,300千米ドル ※ 100.0% 63.0% 100.0% ※ 80.0% ※ 100.0% パナソニック電工タイ株式会社 パナソニック電工電子材料台湾株式会社 パナソニック電工中国有限公司 パナソニック電工・万宝電器広州有限公司 パナソニック電工上海有限公司 (関連会社) パナホーム株式会社 本多通信工業株式会社 主要な事業内容 配線機器等の製造販売 化学材料、プリント配線材料、照明器具 および配線機器の製造販売 美・理容器具、制御機器の製造販売 プリント配線材料の製造販売 電気機械器具等の販売 美・理容器具の製造販売 電動工具、健康器具および住宅設備機器の製造販売 28,375百万円 27.0% 住宅およびその部材の製造販売 1,501百万円 20.0% 制御機器の製造販売 (注) 1.記載金額は、表示単位未満を切り捨てて表示しております。 2.※印は、子会社による間接出資を含む比率であります。 ( 5 )主要な事業内容 (平成22年3月31日現在) 当社グループの部門ならびに主要な製品および事業は次のとおりであります。 部門 主要な製品および事業 照 明 電 材 部 門 情 報 機 器 パナソニック㈱商品等 17 配線機器、電路機器、配管機材、HA機器、防災・ビル管理システム機器 エアコン、管球、換気扇 美・理容商品、健康商品、快適生活商品 電 器 部 門 住設建材部門 住宅用照明器具、ビル・工場施設用照明器具、商業施設用照明器具、 屋外用照明器具、照明部品 住 設 建 材 パナソニック㈱商品等 水まわり設備、システムキッチン、内装建材、外装建材 HA電化・設備 電子材料部門 プリント配線材料、半導体封止材、プラスチック成形材料 制御機器部門 制御部品、制御システム機器 その他の部門 介護事業、ソフト開発事業、各種サービス業等 ( 6 )主要な拠点等 (平成22年3月31日現在) 当社本社(本店) 当社東京本社(支店) 大阪府門真市 東京都港区 当社 津工場(三重県津市)、伊勢工場(三重県度会郡)、新潟工場(新潟県燕市)、 門真工場(大阪府門真市)、彦根工場(滋賀県彦根市)、茨城工場(茨城県石岡市)、 栗東工場(滋賀県栗東市)、幸田工場(愛知県額田郡)、米原工場(滋賀県米原市)、 久留米工場(福岡県久留米市) 国内製造拠点 海外製造拠点 クボタ松下電工外装株式会社(大阪市) サンクス株式会社(愛知県春日井市) パナソニック電工群馬株式会社(群馬県沼田市) パナソニック電工施設照明株式会社(大阪市) パナソニック電工インテリア照明株式会社(三重県伊賀市) パナソニック電工建装照明株式会社(大阪府枚方市) パナソニック電工郡山株式会社(福島県郡山市) パナソニック電工四日市株式会社(三重県四日市市) パナソニック電工電路株式会社(愛知県尾張旭市) パナソニック電工バス&ライフ株式会社(茨城県水戸市) パナソニック電工帯広株式会社(北海道帯広市) パナソニック電工竜野株式会社(兵庫県たつの市) パナソニック電工北関東株式会社(栃木県真岡市) パナソニック電工アメリカ株式会社(アメリカ) ULTホールディングス株式会社(アメリカ) パナソニック電工フォスロ・シュワーベ有限会社(ドイツ) パナソニック電工ヨーロッパ株式会社(ドイツ) アンカー エレクトリカルズ株式会社(インド) パナソニック電工アユタヤ株式会社(タイ) パナソニック電工タイ株式会社(タイ) パナソニック電工電子材料台湾株式会社(台湾) パナソニック電工・万宝電器広州有限公司(中国) パナソニック電工上海有限公司(中国) 当社(札幌市、仙台市、東京都港区、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市) 国内営業・その他拠点 福西電機株式会社(大阪市) パナソニック電工エンジニアリング株式会社(大阪市) パナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社(大阪市) パナソニック電工制御株式会社(東京都港区) パナソニック電工ホームエンジニアリング株式会社(大阪市) 海外営業・その他拠点 パナソニック電工中国有限公司(中国) 研究開発拠点 、先行技術開発研究所(大阪府門真市)、 当社 新規商品創出技術開発部(大阪府門真市) ものづくり綜合部(大阪府守口市)、生産技術研究所(大阪府守口市) 18 ( 7 )従業員の状況 (平成22年3月31日現在) 部門 従業員数(名) 電 材 部 門 25,229 電 器 部 門 4,804 住設建材部門 9,431 電子材料部門 3,412 制御機器部門 9,150 その他の部門 2,473 全 社(共 通) 1,604 合計 56,103 (注) 1.従業員数は、就業人員数で記載しております。 2.従業員数は、前期末に比べ745名減少しております。 3.上 記のうち、当社の従業員数は12,318名であり、前期末に 比べ78名増加しております。 19 2. 会社の状況に関する事項 ( 1 )株式に関する事項 (平成22年3月31日現在) ① 発行可能株式総数…………… 2,391,162,000 株 ② 発行済株式の総数……………… 751,074,788 株 ③ 株主数………………………………… 30,689 名 ④ 大株主 株主名 パナソニック株式会社 持株数(千株) 出資比率(%) 383,049 51.76 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 39,069 5.27 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 25,119 3.39 パナソニック電工月掛自社株投資会 11,913 1.61 日本生命保険相互会社 8,013 1.08 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口 9) 6,935 0.93 全国共済農業協同組合連合会 5,945 0.80 株式会社三井住友銀行 5,206 0.70 野村信託銀行株式会社(信託口) 4,775 0.64 ザ チェース マンハッタン バンク エヌエイ ロンドン エス エル オムニバス アカウント 4,330 0.58 (注) 1.株数は、千株未満を切り捨てて表示しております。 2.出資比率は、自己株式11,112千株を除いて算出しております。 20 ⑤ 株式分布状況 区分 株主数(名) 政府・地方公共団体 所有者別 金融機関 金融商品取引業者 その他の法人 外国法人等 個人・その他 自己株式 合計 所有株式数(株) 該当事項はございません。 21 前期末比率(%) 1 88 39 519 406 29,635 1 14,259 149,929,893 9,956,321 400,790,881 98,658,917 80,611,795 11,112,722 0.00 19.96 1.33 53.36 13.14 10.73 1.48 0.00 21.35 0.66 53.47 11.71 11.34 1.47 30,689 751,074,788 100.00 100.00 ( 2 )新株予約権等に関する事項 (平成22年3月31日現在) 比率(%) ( 3 )会社役員に関する事項 ① 取締役および監査役の状況 地位 氏名 担当または重要な兼職の状況等 代表取締役 社長 畑中 浩一 社団法人リビングアメニティ協会 会長 代表取締役 副社長 彦惣 正義 経理担当、IS担当、調達担当、物流担当 代表取締役 専務 長榮 周作 電材マーケティング本部長、特需営業本部長、東京本社担当 専務取締役 棚橋 正雄 CSRM担当、倫理担当、法務担当、全社技術担当、全社製造担当、デザイン担当、 オートモーティブ事業担当、全社総合安全管理者 専務取締役 村上 通男 人事担当、人事部長 常務取締役 鳥井 宗朝 電子材料本部長、パナソニック電工電子材料広州有限公司 董事長 常務取締役 薮 久郎 制御機器本部長 常務取締役 松蔬 邦彰 照明事業本部長、社団法人日本照明器具工業会 会長 取 締 役 古田 芳浩 海外事業担当、パナソニック電工中国有限公司 董事長 取 締 役 北野 亮 住建事業本部長 取 締 役 井戸 正弘 住建マーケティング本部長 取 締 役 竹安 聡 全社経営戦略企画担当、宣伝部長 取 締 役 沢 邦彦 富士電機ホールディングス株式会社 相談役、月島機械株式会社 社外取締役、 月島環境エンジニアリング株式会社 社外取締役 取 締 役 川上 徹也 パナソニック株式会社 顧問 監 査 役 石川 武 常勤 監 査 役 奥田 一夫 常勤 監 査 役 阿部 三郎 弁護士、凸版印刷株式会社 社外監査役 監 査 役 西尾宇一郎 関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科教授、公認会計士、税理士 監 査 役 前橋 豊 パナソニック株式会社 経理グループ 会計マネジメント室長 (地位、担当等は平成22年3月31日現在) 22 (注) 1.取締役 沢 邦彦および取締役 川上徹也は、社外取締役であります。 2.監査役 阿部三郎、監査役 西尾宇一郎および監査役 前橋 豊は、社外監査役であります。 3.財務および会計に関する相当程度の知見を有する監査役は、次のとおりであります。 ①監査役 西尾宇一郎は、公認会計士および税理士の資格を有しており、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。 ②監査役 前橋 豊は、長年にわたるパナソニック株式会社における経理部門の業務経験を有しており、財務および会計に関する相当程度 の知見を有するものであります。 4.当期における取締役の異動は、次のとおりであります。 ①就任 平成21年6月19日開催の第103回定時株主総会において、北野 亮、井戸正弘、竹安 聡の3名は、取締役に新たに選任され、就任いた しました。 ②退任 (イ) 平成21年6月19日開催の第103回定時株主総会終結の時をもって、野村淳二、宇治原志郎、横山洋一の各氏は、取締役を任期満了 により、退任いたしました。 (ロ) 平成22年3月31日をもって、彦惣正義氏は代表取締役を、棚橋正雄氏は取締役を、それぞれ辞任いたしました。 5.第105期の開始に伴い、平成22年4月1日をもって、役員体制が次のとおりとなりました。 地位 23 氏名 担当または重要な兼職の状況等 代表取締役 社長 畑中 浩一 社団法人リビングアメニティ協会 会長 代表取締役 副社長 長榮 周作 特命担当 代表取締役 副社長 村上 通男 人事担当、人事部長、調達担当、物流担当 代表取締役 専務 薮 久郎 全社技術・製造担当、デザイン担当、オートモーティブ事業担当 専務取締役 鳥井 宗朝 電子材料本部長、パナソニック電工電子材料広州有限公司 董事長 常務取締役 松蔬 邦彰 照明事業本部長、社団法人日本照明器具工業会 会長 常務取締役 北野 亮 住建事業本部長 常務取締役 井戸 正弘 住建マーケティング本部長 取 締 役 彦惣 正義 CSRM担当、倫理担当、監査担当 取 締 役 古田 芳浩 海外事業担当、パナソニック電工中国有限公司 董事長 取 締 役 竹安 聡 全社経営戦略企画担当、宣伝部長 取 締 役 沢 邦彦 富士電機ホールディングス株式会社 相談役、月島機械株式会社 社外取締役、 月島環境エンジニアリング株式会社 社外取締役 取 締 役 川上 徹也 パナソニック株式会社 顧問 監 査 役 石川 武 常勤 監 査 役 奥田 一夫 常勤 監 査 役 阿部 三郎 弁護士、凸版印刷株式会社 社外監査役 地位 氏名 担当または重要な兼職の状況等 監 査 役 西尾宇一郎 関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科教授、公認会計士、税理士 監 査 役 前橋 豊 パナソニック株式会社 経理グループ 会計マネジメント室長 上席執行役員 池内 稔 新事業推進担当、エイジフリー事業推進担当、空間事業推進担当、ファシリティー担当 上席執行役員 西原 直也 電器事業本部長 上席執行役員 竹川 禎信 情報機器事業本部長 執行役員 長㟢 春樹 制御機器本部長 執行役員 荒谷 悦司 制御機器本部 オートモーティブ事業センター長、車載事業構造改革担当 執行役員 古川 勉 住建事業本部 技術企画・調達担当 執行役員 吉岡 民夫 電器事業本部 ヘルシー・ライフ事業推進部長、電器事業戦略企画室長 執行役員 有井 利英 アンカー エレクトリカルズ株式会社 会長 執行役員 水澤 節雄 海外事業担当付 システム・設備事業推進担当 執行役員 藤本 環 品質・環境推進担当、品質・環境革新統括部長、全社地球環境保全統括者 執行役員 木本 哲也 ものづくり力強化推進部長、ものづくり企画室長、全社総合安全管理者 執行役員 野浦 高義 電材マーケティング本部長、東京本社担当 執行役員 木村規久男 電子材料本部 化学材料事業部長、電子材料ものづくり革新センター長 執行役員 佐藤 基嗣 照明事業本部 デバイス事業統括部長、照明グローバル戦略企画室長、 ULTホールディングス株式会社 CEO 執行役員 石井 誠 経理担当、経理部長、IS担当 執行役員 武田 学 調達統括部長 執行役員 太田 勉 住建マーケティング本部 副本部長、住宅特需営業本部長、住建商品営業企画部長 執行役員 川端 一嘉 電材マーケティング本部 副本部長、電材商品営業企画部長 執行役員 伊藤 和彦 マーケティング総合戦略企画総括部長 執行役員 酒井 克郎 電材マーケティング本部 副本部長(特需営業担当) 執行役員 藤井 康弘 R&D企画室長、新事業企画室長 執行役員 岡山 秀次 情報機器事業本部 配線器具事業部長、配管機材事業部長 執行役員 古谷 治正 情報機器事業本部 AC/DCハイブリッド配線システム推進担当、 パナソニック電工電路株式会社 社長 24 ② 当期に係る取締役および監査役の報酬等の総額 (平成21年4月1日から平成22年3月31日まで) 区分 支給人員(名) 取締役 (うち社外) 17 (2) 538 (21) 監査役 (うち社外) 5 (3) 57 (23) 合計 22 (5) 595 (44) 支給額(百万円) (注) 1.記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.取締役および監査役の一事業年度当たりの報酬等限度額は、次のとおりであります。 ・取締役:平成19年6月20日開催の第101回定時株主総会で決議された1,000百万円 ・監査役:平成19年6月20日開催の第101回定時株主総会で決議された100百万円 3.上記支給額には、第104回定時株主総会後に支給予定の取締役賞与見込額90百万円を含んでおります。 4.上記取締役の支給人員には、平成21年6月19日開催の第103回定時株主総会終結の時をもって任期満了により退任した取締役3名を含ん でおり、上記取締役の支給額には、当該取締役3名に対する報酬等の額を含んでおります。 ③ 各役員の報酬等の額の決定に関する方針について (イ) 取締役の報酬等について 取締役の報酬等の構成は、基本報酬と賞与の2種類としており、取締役会において、その決定方針を定めております。 基本報酬については、各取締役が担当する役割の大きさとその地位に基づき、その基本となる額をそれぞれ 設定しておりますが、貢献度や戦略企画推進力、コンプライアンス遵守状況などにより、一定の範囲内で変動す るものとしております。 賞与については、連結の経常利益の実績をもとに、その目標達成度を加味した一定の算定式に基づいて全取締役分 の原資の上限を決定し、各取締役の目標達成度や戦略企画推進力などに応じて各人別の配分額を決定しております。 なお、社外取締役については、別途、当該社外取締役の経歴等を勘案し、一定の金額の報酬を設定するこ ととしております。 (注)平成21年6月19日開催の取締役会で、社外取締役の賞与の廃止を決議いたしました。 (ロ) 監査役の報酬等について 監査役の報酬等については、監査役の協議により、その決定方針を定めております。 具体的には、各監査役の報酬等の額の公正を図り、もってその監査機能を有効に機能させるため、監査役の 協議により、常勤監査役については金額の上限および下限を設定し、社外監査役については一定の金額を設定 し、決定しております。 (注)平成21年6月19日実施の監査役の協議で、監査役の賞与の廃止を決定いたしました。 25 ④ 社外役員に関する事項 (イ) 他の法人等における重要な兼職の状況および当社と兼職先との関係(平成22年3月31日現在) 氏名 沢 邦彦 地位 社外取締役 重要な兼職 当社と兼職先との関係 月島機械株式会社 社外取締役 重要な関係はございません。 月島環境エンジニアリング 株式会社 社外取締役 重要な関係はございません。 阿部 三郎 社外監査役 凸版印刷株式会社 社外監査役 重要な関係はございません。 西尾宇一郎 社外監査役 関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科教授 重要な関係はございません。 前橋 豊 社外監査役 パナソニック株式会社 経理グループ 会計マネジメント室長 パナソニック株式会社は、当社の親会社であり、当社 は、同社から製品および原材料などの仕入れを行うとと もに、同社へ一部の製品の販売を行っております。 (ロ) 当期における主な活動状況 氏名 地位 主な活動状況 沢 邦彦 社外取締役 当期開催の取締役会13回のすべてに出席し、会社経営に関する長年の経験に基づき、 主に経営者としての見地からの発言を行っております。 川上 徹也 社外取締役 当期開催の取締役会13回のすべてに出席し、パナソニック株式会社の元取締役副社長 としての経験に基づき、主に経営者としての見地や財務的見地からの発言を行ってお ります。 阿部 三郎 社外監査役 当期開催の取締役会13回のうち12回に出席し、また、当期開催の監査役会14回のうち 12回に出席し、主に弁護士としての専門的見地からの発言を行っております。 西尾宇一郎 社外監査役 当期開催の取締役会13回のすべてに出席し、また、当期開催の監査役会14回のすべて に出席し、主に公認会計士・税理士としての経験および専門的見地からの発言を行っ ております。 前橋 豊 社外監査役 当期開催の取締役会13回のうち12回に出席し、また、当期開催の監査役会14回のすべ てに出席し、主にパナソニック株式会社における経理部門の長年の業務経験に基づき、 会計的見地からの発言を行っております。 (ハ) 責任限定契約の内容の概要 当社と各社外取締役および各社外監査役との間では、会社法第423条第1項の責任について、同法第425条 第1項各号に定める額の合計額を限度とする契約を締結しております。 26 (ニ) 当社の親会社または親会社の子会社から当期において受けた役員としての報酬等の総額 区分 人数(名) 報酬等の総額(百万円) 社外監査役 1 1 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 ( 4 )会計監査人の状況 ① 会計監査人の名称………… 有限責任監査法人トーマツ ② 当期に係る会計監査人の報酬等の額 (イ) 当社が支払うべき公認会計士法第2条第1項に規定する業務に基づく報酬等の額 159百万円 (ロ) 当社および子会社が支払うべき金銭その他の財産上の利益の合計額 378百万円 (注) 1.記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.当社と会計監査人との監査契約においては、会社法上の監査に対する報酬等の額と金融商品取引法上の監査に対する報酬等の額とを区分 しておらず、かつ、実質的にも区分できないため、 (イ)の金額はこれらの合計額を記載しております。 3.当社は、会計監査人に対して公認会計士法第2条第1項の業務以外の業務の対価を支払っており、その主な内容は、社債の発行に係るコン フォートレター作成業務の対価であります。 4.当社の重要な子会社のうち在外子会社については、当社の会計監査人以外の監査法人の監査を受けております。 ③ 会計監査人の解任または不再任の決定の方針 会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当し、解任が相当と認められる場合には、監査役会 は、監査役全員の同意により解任いたします。 上記の場合のほか、会計監査人に適正な監査の遂行に支障をきたす事由が生じたと認められる場合または当社 に監査契約を継続しがたい合理的な事由が生じた場合には、取締役は監査役会の同意を得て、または監査役会 の請求により、会計監査人の解任または不再任の議案を株主総会に提出いたします。 27 ( 5 )会社の体制および方針 ① 取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するため の体制その他業務の適正を確保するための体制 当社が業務の適正を確保するための体制として取締役会で決議した内容は、次のとおりであります。 【1】基本理念 当社の取締役、執行役員、その他使用人は、 「企業は社会の公器」であり「事業を通じて社会に貢献する」と の経営理念および「綱領」 「信条」 「私たちの遵奉すべき精神」をよるべき経営の根幹として、職務の執行を行う。 【2】コーポレート・ガバナンス体制 (ⅰ)目的 当社は、当社の企業価値を最大化することを目的として、定款および取締役会が定める「取締役会規 則」、 「取締役規則」 、 「執行役員規則」およびこれらの附属規則に従い、 「執行」「統制」「監督」の観点から 最適なコーポレート・ガバナンス体制を構築する。 (ⅱ)体制 当社の取締役会は、15名以内の取締役で構成し、当社の業務執行の決定と監督を行う。 この取締役会が決定した方針に基づき、社長の統率のもと、業務執行を担当する取締役および執行役員 (以下、あわせて「担当役員」という)は、当社の事業活動の責任者として業務の「執行」を行う。また、 当社の事業活動の信頼性と健全性の確保を目的として、CSRM(*)担当取締役を設け、当社の業務執行全般 に対する「統制」活動を行う。 社外取締役はこれらの活動に対して、独立した立場で効率性および適法性の観点から「監督」を行う。 また、監査役は法令および監査役会が定めた「監査役会規則」、「監査役監査基準」に従い、独立した立 場において、適法性の観点から当社の業務執行を監査する。 これらの「執行」 「統制」 「監督」を結合させながら、コーポレート・ガバナンスを運用するため、社長、 CSRM担当取締役、社外取締役、監査役は、「CSR・ガバナンス会議」を開催する。 (*)CSRM:当社の造語で、 「CSR(Corporate Social Responsibility) 」と「Risk Management」の総称 【3】業務執行に関する体制 Ⅰ.基本体制 (ⅰ)業務執行の計画 当社は、中期経営計画、年度ごとの経営方針を策定する。これを受け、取締役または執行役員は、経営 上の目標数値、その他必要事項を含んだ事業計画を策定する。取締役、執行役員、その他使用人は、中期 経営計画、経営方針、事業計画を経営目標として職務の執行を行う。 (ⅱ)業務執行の推進体制 取締役会は、業務執行を効率的かつ適法に推進することを目的として、その決議により、取締役および 28 執行役員の担当職務の分掌を、また、主要な組織を設置し、その責任者となるべき重要な使用人の任免を 行う。 (ⅲ)業務執行の決定 取締役会は、 「取締役会規則」およびそれに附属する社内規則の定めるところにより、会社法その他法令 および定款に定める事項ならびに重要な業務執行を決定し、それ以外の業務執行については、 「社長決裁規 程」に従い、社長または社長から権限委譲を受けた担当役員、その他重要な使用人が、これを決定する。 なお、これらのうち重要な業務執行の決定に際しては、 「代表取締役会規則」に基づき、代表取締役およ びその他関係取締役で構成する「代表取締役会」で予めこれを審議する。 (ⅳ)業務執行の推進 社長および担当役員は、業務執行を効率的に行うため、「執行会議規則」に基づき、「執行会議」におい て相互の連携を図る。 また、主要な組織の責任者以上を構成員とする「経営検討会」を設け、社長による統率、責任者間での 情報共有を図る。 (ⅴ)業務執行の評価 取締役会、取締役または執行役員は、一定の指標により業務執行を行う事業場の評価を行い、また、取 締役、執行役員、その他使用人の職務を評価し、任用および報酬を決定する。特に、社長および担当役員 の評価については、別に定める評価基準に基づきCSRM担当取締役が中心となって審議を行い、最終的に 取締役会がこれを決定する。 Ⅱ.コンプライアンス体制 取締役、執行役員、その他使用人は、「企業倫理規程」の定めるところに従い、「パナソニック行動基準」 および「倫理実践ガイドブック」を基本原則として、公正で誠実な事業活動を行う。 社長を委員長とする「企業倫理委員会」およびCSRM担当取締役は、全社倫理推進活動を行い、また、事 業場にも適切な組織・責任者を設け、事業場の倫理推進活動を行う。 また、 「コンプライアンス通報ライン」を利用し、法令違反および不正行為の早期発見に努める。 Ⅲ.リスク管理体制 (ⅰ)平常時 当社の事業活動におけるリスクマネジメントについては、事業場の担当役員、職能ごとの担当役員が一 体となって行い、CSRM担当取締役が、これを統括する。また、社長を委員長とする「CSRM委員会」が、 これらのリスクマネジメント活動を推進する。 取締役、執行役員、その他使用人は、事業計画策定に際して、事業年度ごとにリスクを収集・分析・評 価し、リスクに対する対策を講じる。 (ⅱ)緊急時 取締役、執行役員、その他使用人は、当社の業務執行に重大な影響を及ぼす危機的状況が発生した場 合、ガイドラインに従い、当該状況の緊急度に応じて危機管理組織を編成し、当社の信頼性と将来価値の 保全のために対策を講じる。 Ⅳ.情報管理体制 取締役は、会社法の定める法定備置書類その他法令によって保存が要求される重要書類、重要会議の議事 録、決裁書、契約書等の情報について、法令および社内規則に従い、保存および管理を行う。 29 その他、 「情報セキュリティ基本規程」および個別の社内規則に基づき、当社が保有する情報およびそれが 記載・記録された書類、電子データの保存および管理を行う。 これらの情報の保存および管理を徹底するため、 「全社機密情報管理統括責任者」および「情報セキュリティ 管理委員会」を設け、また事業場ごとに対応組織を設ける。 Ⅴ.内部監査体制 当社ならびに当社の子会社および関連会社(以下、あわせて「グループ会社」という)の業務執行を適法 性および効率性の観点から検討のうえ評価し、これに基づいて改善を重視した助言および勧告を行うことに より、内部統制システムの整備を図るとともに、経営目標の達成に寄与することを目的として、内部監査部 門を設ける。 当社およびグループ会社の内部監査は、 「内部監査規程」に従い行う。 Ⅵ.財務報告体制 取締役、執行役員、その他使用人は、社内規則・基準に従い、事業活動を行い、また、取締役は、重要な 経営情報、業務執行の状況を取締役会に報告する。 特に、財務報告に係る情報が適切に報告されることを合理的に保証する仕組みについては、関係する取締 役、執行役員、その他使用人は、事業年度ごとに、これらの活動を点検する。内部監査部門は、これらの活 動をモニタリングし、内部統制の適正性・有効性を確認した上で、社長に結果報告を行う。 これらの体制のもと、取締役、執行役員、その他使用人は財務情報にかかる書類を作成し、会計監査人お よび監査役による監査を受ける。 財務情報、その他投資家に影響を及ぼす情報を開示するに際しては、 「ディスクロージャー委員会」が、記 載内容の妥当性および開示に関する手続きの適正性を確認する。 Ⅶ.グループ経営体制 (ⅰ)グループ会社との関係にかかる体制 当社は、グループ会社の自主責任経営を尊重しつつ、当社の企業集団としての業務の適正性および効率 性を確保するため、グループ会社に対して当社の経営理念・経営方針の徹底を図る。 そのため、原則として、グループ会社も当社に準拠した体制を整備する。当社は、主要なグループ会社 に対して取締役または監査役を派遣し、これらの者は一定事項について、当社の社長または担当役員と協 議を行う。また、当社の主管部署を通じて、各グループ会社の経営管理、決算業務等を行う。 (ⅱ)親会社との関係にかかる体制 当社は、上場企業として独立した立場で経営の決定を行い、その決定の客観性を高めるため、親会社出 身者以外の社外役員に意見を求める。なお、一定の事項については、親会社であるパナソニック株式会社 との間で協議を行う。 【4】監査に関する体制 Ⅰ.基本体制 (ⅰ)執行部門の義務 取締役、執行役員、その他使用人は、監査役会が制定した「監査役会規則」および「監査役監査基準」 の内容を理解し、監査役会および監査役による監査活動に対して協力する。 30 (ⅱ)代表取締役と監査役会・監査役との連携 代表取締役は、監査役会および監査役と会合をもち、経営方針、会社が対処すべき課題、会社を取り巻 くリスク、監査役監査の環境整備の状況、監査上の重要課題等について、確認を行う。 (ⅲ)内部監査部門と監査役・監査役スタッフとの連携 内部監査部門は、監査役および監査役スタッフと緊密な連携を保ち、監査役とともに適正かつ効率的な 監査活動に努める。 Ⅱ.監査役スタッフ体制 取締役または執行役員は、監査役会および監査役の監査職務を補助するために業務執行者から独立した専 任の組織を設け、人員(以下、 「監査役スタッフ」という)を配置する。この監査役スタッフの評価、配置転 換については、監査役と協議を行う。 また、監査役が組織・人員の補強を求めた場合は、取締役または執行役員は、監査役会または監査役と協 議を行い対応をする。 Ⅲ.監査役への報告体制 取締役、執行役員、その他使用人は、当社に著しい損害を及ぼすおそれがある事実を発見した場合は、こ れを直ちに監査役会に報告する。 また、会計、会計の内部統制および監査に関連する懸念事項または不正を発見した場合には、監査役会に 直接通報できる「監査役通報システム」を設けている。 ② 剰余金の配当等の決定に関する方針 当社は、創業以来一貫して、株主の利益を最も重要な課題のひとつと考えて経営にあたり、株式分割や 自己株式の取得につきましても利益還元の一方法として実施してまいりました。 また、配当については、株主重視の経営を目指す観点から、安定配当に加えて業績を考慮する積極的な 配当政策を実施する方針としております。 具体的には、年間1株当たり12円50銭を安定的に実施するとともに、資金状況、財務状況および配当性 向等を総合的に勘案し、可能な限り連結業績に応じた利益配分を基本としております。 31 連結計算書類 連結貸借対照表 (当期: 平成22年3月31日現在 前期: 平成21年3月31日現在) 科目 当期 (単位:百万円) 前期(ご参考) 資産の部 流動資産 科目 490,554 現金及び預金 175,611 131,552 支払手形及び買掛金 受取手形及び売掛金 203,170 191,298 短期借入金 60,538 65,326 未払法人税等 13,166 13,849 原材料及び貯蔵品 35,766 39,704 繰延税金資産 14,707 13,817 その他 36,805 37,524 △ 2,618 △ 2,519 583,783 586,191 354,584 364,307 固定資産 有形固定資産 建物及び構築物 140,980 145,251 機械装置及び運搬具 71,835 75,132 工具、器具及び備品 22,821 23,890 110,969 111,329 土地 リース資産 325 192 建設仮勘定 7,652 8,511 無形固定資産 流動負債 1年内返済予定の長期借入金 仕掛品 貸倒引当金 前期(ご参考) 負債の部 537,149 商品及び製品 当期 賞与引当金 製品保証引当金 267,370 247,645 130,561 111,258 19,146 24,309 765 360 4,803 3,674 15,359 13,546 5,211 6,472 その他 91,523 88,023 固定負債 167,841 143,493 社債 90,144 60,142 長期借入金 2,121 3,221 退職給付引当金 20,597 23,990 長期預り金 49,451 51,845 その他 5,527 4,293 負債合計 435,211 391,139 純資産の部 株主資本 660,845 661,806 資本金 148,513 148,513 資本剰余金 152,927 152,927 利益剰余金 369,090 369,975 74,232 70,970 のれん 49,298 44,843 ソフトウエア 18,388 19,410 6,545 6,717 154,965 150,913 投資有価証券 62,306 61,595 繰延ヘッジ損益 115 △ 25 繰延税金資産 18,287 21,534 土地再評価差額金 △ 1,832 △ 1,831 前払年金費用 62,077 55,936 為替換算調整勘定 △ 18,155 △ 17,227 41,379 42,505 685,720 685,607 1,120,932 1,076,746 その他 投資その他の資産 その他 貸倒引当金 資産合計 16,414 14,848 △ 4,119 △ 3,000 1,120,932 1,076,746 自己株式 評価・換算差額等 その他有価証券評価差額金 少数株主持分 純資産合計 負債純資産合計 △ 9,686 △ 9,609 △ 16,504 △ 18,705 3,367 379 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 32 連結損益計算書 (当期:平成21年4月1日から平成22年3月31日まで 前期:平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)(単位:百万円) 科目 当期 前期(ご参考) 売上高 1,457,486 1,597,807 売上原価 1,125,644 1,245,530 売上総利益 331,841 352,277 販売費及び一般管理費 295,974 320,425 35,866 31,851 営業利益 営業外収益 7,675 9,351 (1,488) (2,132) (740) (804) (5,447) (6,414) 6,877 9,936 (支払利息) (3,512) (4,063) (その他) (受取利息及び配当金) (持分法による投資利益) (その他) 営業外費用 (3,365) (5,872) 経常利益 36,665 31,266 特別利益 1,469 722 (固定資産売却益) (595) (722) (投資有価証券売却益) (580) (-) (関係会社株式売却益) (292) (-) 特別損失 (固定資産除却損) 16,216 37,554 科目 当期 前期 Ⅰ. 営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期純損失(△) 21,917 減価償却費 47,316 53,768 △ 1,488 △ 2,132 支払利息 3,512 4,063 固定資産除却損 2,267 2,049 △ 9,551 △ 14,763 △ 14,305 37,853 受取利息及び配当金 退職給付引当金の増減額 売上債権の増減額 たな卸資産の増減額 仕入債務の増減額 その他 小計 利息及び配当金の受取額 △ 5,564 8,811 15,558 19,840 △ 193 5,853 △ 896 84,174 89,743 1,435 2,284 利息の支払額 △ 3,247 △ 4,399 法人税等の支払額 △ 3,550 △ 19,256 78,811 68,371 有形固定資産の取得による支出 △ 35,827 △ 44,368 有形固定資産の売却による収入 2,142 2,657 無形固定資産の取得による支出 △ 5,700 △ 7,764 関係会社株式の取得による支出 △ 11,742 - 5,623 △ 9,183 営業活動によるキャッシュ・フロー Ⅱ. 投資活動によるキャッシュ・フロー その他 (2,267) (2,049) (681) (19,713) 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 45,505 △ 58,659 Ⅰ+Ⅱ(フリーキャッシュ・フロー) 33,306 9,712 (事業構造改革費用) (6,974) (5,932) Ⅲ.財務活動によるキャッシュ・フロー (製品保証費用) (3,037) (668) 短期借入金の純増減額 △ 4,423 △ 4,016 (社名・ブランド変更費用) (2,028) (3,300) 社債の発行による収入 30,000 39,992 社債の償還による支出 - △ 30,000 配当金の支払額 △ 9,256 △ 18,496 その他 △ 2,163 △ 1,042 財務活動によるキャッシュ・フロー 14,156 △ 13,562 Ⅳ. 現金及び現金同等物に係る換算差額 △ 444 △ 848 Ⅴ. 現金及び現金同等物の増減額 47,018 △ 4,698 132,589 129,067 (減損損失) (環境対策費) (投資有価証券評価損) 税金等調整前当期純利益又は 税金等調整前当期純損失(△) 法人税、住民税及び事業税 (998) (230) (229) (5,657) 21,917 △ 5,564 8,044 7,002 法人税等調整額 2,881 △ 1,361 少数株主利益 2,438 2,639 当期純利益又は当期純損失 (△) 8,553 △ 13,845 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 33 連結キャッシュ・フロー計算書(ご参考) (当期:平成21年4月1日から平成22年3月31日まで 前期:平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)(単位:百万円) Ⅵ. 現金及び現金同等物の期首残高 Ⅶ. 新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 - 669 Ⅷ. 現金及び現金同等物の範囲の変更による増加額 - 7,551 179,608 132,589 Ⅸ. 現金及び現金同等物の期末残高 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 連結株主資本等変動計算書 (平成21年4月1日から平成22年3月31日まで) (単位:百万円) 株 主 資 本 資本金 平成21年3月31日残高 資本剰余金 148,513 利益剰余金 152,927 自己株式 369,975 株主資本合計 △9,609 661,806 連結会計年度中の変動額 剰余金の配当 当期純利益 △9,250 △9,250 8,553 8,553 自己株式の取得 自己株式の処分 △0 持分法適用関連会社増加に伴う減少高等 △89 △89 13 12 △187 △187 株主資本以外の項目の 連結会計年度中の変動額(純額) ━ △0 △884 △76 △961 148,513 152,927 369,090 △9,686 660,845 連結会計年度中の変動額合計 平成22年3月31日残高 評価・換算差額等 その他有価証券 繰延ヘッジ損益 土地再評価 評価差額金 差額金 平成21年3月31日残高 379 △25 △1,831 為替換算 調整勘定 △17,227 評価・換算 差額等合計 △18,705 少数株主持分 42,505 純資産合計 685,607 連結会計年度中の変動額 剰余金の配当 △9,250 当期純利益 8,553 自己株式の取得 △89 自己株式の処分 12 持分法適用関連会社増加に伴う減少高等 △187 株主資本以外の項目の 連結会計年度中の変動額(純額) 2,987 141 △0 △928 2,200 △1,125 1,074 連結会計年度中の変動額合計 2,987 141 △0 △928 2,200 △1,125 113 平成22年3月31日残高 3,367 115 △1,832 △18,155 △16,504 41,379 685,720 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 34 連結注記表 連結計算書類作成のための基本となる重要な事項 1.連結の範囲に関する事項 連結子会社の数 180社 主要な連結子会社の名称 クボタ松下電工外装株式会社、サンクス株式会社、パナソニック電工群馬株式会社、パナソニック電工施設照明株式会 社、福西電機株式会社、パナソニック電工インテリア照明株式会社、パナソニック電工エンジニアリング株式会社、パ ナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社、パナソニック電工制御株式会社、パナソニック電工建装照明 株式会社、パナソニック電工郡山株式会社、パナソニック電工四日市株式会社、パナソニック電工電路株式会社、パナ ソニック電工バス&ライフ株式会社、パナソニック電工帯広株式会社、パナソニック電工竜野株式会社、パナソニック 電工北関東株式会社、パナソニック電工ホームエンジニアリング株式会社、パナソニック電工アメリカ株式会社、UL Tホールディングス株式会社、パナソニック電工フォスロ・シュワーベ有限会社、パナソニック電工ヨーロッパ株式会 社、アンカー エレクトリカルズ株式会社、パナソニック電工アユタヤ株式会社、パナソニック電工タイ株式会社、パナ ソニック電工電子材料台湾株式会社、パナソニック電工中国有限公司、パナソニック電工・万宝電器広州有限公司、パ ナソニック電工上海有限公司 当連結会計年度において、パナソニック電工パワーツール株式会社ほか1社を新規設立により、新たに連結の範囲に含 めております。 また、パナソニック電工リビング関東株式会社ほか8社が当社グループ内における合併により、パナソニック電工名古 屋株式会社ほか1社が清算により、それぞれ消滅しております。 主要な非連結子会社の名称 株式会社タイコーデバイス なお、非連結子会社はいずれも小規模であり、その総資産の合計額、売上高の合計額、当期純損益の額のうち持分に見 合う額の合計額及び利益剰余金のうち持分に見合う額の合計額等は、それぞれ連結総資産、連結売上高、連結当期純利 益及び連結利益剰余金等に及ぼす影響が軽微であって、かつ全体としても連結計算書類に重要な影響を及ぼしておりま せん。 2.持分法の適用に関する事項 持分法適用関連会社の数 4社 主要な持分法適用関連会社の名称 パナホーム株式会社、本多通信工業株式会社 持分法を適用しない主要な非連結子会社及び関連会社の名称 非連結子会社 株式会社タイコーデバイス 関連会社 牛山電工株式会社 なお、持分法を適用していない非連結子会社及び関連会社の当期純損益の額のうち持分に見合う額の合計額及び利益剰 余金のうち持分に見合う額の合計額等は、それぞれ連結当期純利益及び連結利益剰余金等に及ぼす影響が軽微であっ て、かつ全体としても連結計算書類に重要な影響を及ぼしておりません。 3.会計処理基準に関する事項 (1)重要な資産の評価基準及び評価方法 ①有価証券 その他有価証券 時価のあるもの……決算日の市場価格等に基づく時価法 (評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定しております。) 時価のないもの……移動平均法による原価法 ②デリバティブ…………時価法 ③たな卸資産 ……………主として総平均法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下 げの方法) (2)重要な固定資産の減価償却の方法 ①有形固定資産(リース資産を除く) 建 物………………定額法 その他………………定率法 なお、在外連結子会社は主として定額法によっております。 ②無形固定資産(リース資産を除く)…………定額法 35 ③リース資産(所有権移転外ファイナンス・リース資産)…………… リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法によっております。 なお、リース取引開始日が平成20年3月31日以前のリース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じ た会計処理によっております。 (3)重要な引当金の計上基準 ①貸倒引当金 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権につい ては個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 ②賞与引当金 従業員に対して支給する賞与の支出に備えるため、支給見込額のうち当連結会計年度末までに発生していると認め られる額を計上しております。 ③製品保証引当金 製品保証に伴う費用の支出に備えるため、保証期間内の販売済製品については過去の実績率に基づいて計算したア フターサービス費用を、特定の製品については個別に検討した補修に必要な見積額を計上しております。 ④退職給付引当金 従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上して おります。 なお、年金資産の額が、退職給付債務に会計基準変更時差異の未処理額、未認識過去勤務債務及び未認識数理計算 上の差異を加減した額を超過している場合は、「投資その他の資産」の「前払年金費用」として計上しております。 会計基準変更時差異は、当社は退職給付信託設定による償却後の残額について、15年による均等額を費用計上し、 連結子会社は主として一括償却しております。 過去勤務債務は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(主として7年)による定額法により 費用処理しております。 数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(主として 15年)による定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理しております。 (4)その他連結計算書類作成のための基本となる重要な事項 ①消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。 ②連結納税制度を適用しております。 4.連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項 連結子会社の資産及び負債の評価については、全面時価評価法を採用しております。 連結計算書類作成のための基本となる重要な事項の変更 完成工事高及び完成工事原価の計上基準の変更 当連結会計年度より、 「工事契約に関する会計基準」(企業会計基準第15号 平成19年12月27日)及び「工事契約に関する 会計基準の適用指針」 (企業会計基準適用指針第18号 平成19年12月27日)を適用し、当連結会計年度に着手した工事契 約から、当連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準(工事の進捗 率の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用しております。 この適用による当連結会計年度の売上高及び損益への影響は、軽微であります。 36 連結貸借対照表関係 1. 担保に供している資産及び担保に係る債務 担保に供している資産 投資有価証券 772百万円 土地 325百万円 担保に係る債務 短期借入金 180百万円 「流動負債」のその他 262百万円 2. 有形固定資産の減価償却累計額 710,908百万円 3. 偶発債務 売掛債権流動化に伴う遡及義務額 6,456百万円 受取手形割引高 152百万円 受取手形裏書譲渡高 277百万円 連結株主資本等変動計算書関係 1. 当連結会計年度末における発行済株式の種類及び総数 普通株式 751,074,788株 2. 配当に関する事項 (1)配当金支払額 決 議 株式の種類 配当金の総額 (百万円) 1株当たり 配当額 (円) 基準日 効力発生日 平成21年5月15日 取締役会 普通株式 4,625 6.25 平成21年3月31日 平成21年5月29日 平成21年10月27日 取締役会 普通株式 4,625 6.25 平成21年9月30日 平成21年11月30日 合計 9,250 (2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの 決議予定 株式の種類 平成22年5月14日 取締役会 普通株式 配当金の総額 配当の原資 (百万円) 4,624 利益剰余金 1株当たり 配当額 (円) 基準日 効力発生日 6.25 平成22年3月31日 平成22年5月31日 金融商品関係 1.金融商品の状況に関する事項 当社グループは、資金の運用及び調達についてグループファイナンスを活用することとしております。また、一部の連 結子会社においては借入金により資金を調達しており、当社は設備投資等に充当する目的で、社債を発行しておりま す。 受取手形及び売掛金に係る顧客の信用リスクは、債権管理規程に沿って低減を図っており、当社内に設けた債権管理セ ンターが全般的なモニタリング管理を行っております。また、代理店等からの預り保証金により、債権の保全を図って おります。 投資有価証券は、関係会社株式及びその他有価証券であり、その他有価証券の内訳は主として株式であります。時価の ある株式は四半期毎に評価を行っております。 なお、デリバティブは取引管理規程に沿って、キャッシュ・フロー・ヘッジを目的とした実需の範囲内で、為替予約取 引等を行うこととしております。 37 2.金融商品の時価等に関する事項 当連結会計年度末における連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。 (単位:百万円) 連結貸借対照表 計上額 時価(注) 3 差額 (1)現金及び預金 175,611 175,611 ― (2)受取手形及び売掛金(注) 1 200,552 200,552 ― 23,867 23,867 ― 130,561 130,561 ― (5)短期借入金 19,146 19,146 ― (6)社債 90,144 92,723 2,579 (7)長期預り金 49,451 52,511 3,060 267 267 ― (3)投資有価証券 その他有価証券 (4)支払手形及び買掛金 (8)デリバティブ取引(注) 2 (注) 1.受取手形及び売掛金に係る貸倒引当金を控除して表示しております。 2.デリバティブ取引によって生じた債権・債務は純額で表示しております。 3.金融商品の時価の算定方法並びに有価証券及びデリバティブ取引に関する事項 (1)現金及び預金、(4)支払手形及び買掛金、並びに(5)短期借入金 これらはすべて短期であるため、時価は帳簿価額と近似しております。 (2)受取手形及び売掛金 これらの時価は、過去の貸倒実績率により算定した回収不能見込額を控除した金額に近似しております。 (3)投資有価証券、(6)社債、並びに(8)デリバティブ取引 これらの時価は、市場価額等によっております。 (7)長期預り金 長期預り金に含まれる金融商品のうち、代理店等保証金は期間の定めがない契約であるため、帳簿価額を時価としており、 従業員等積立金は元利金の合計額を、支払残存期間に対応したリスク・フリーレートで現在価値に割り引き、時価としてお ります。 1株当たり情報関係 1.1株当たり純資産額 2.1株当たり当期純利益 871円23銭 11円56銭 その他の注記関係 1. 減価償却費 2. 研究開発費 47,316百万円 56,037百万円 38 計算書類 貸借対照表 (当期: 平成22年3月31日現在 前期: 平成21年3月31日現在) 科目 当期 (単位:百万円) 前期(ご参考) 資産の部 39 科目 当期 前期(ご参考) 負債の部 流動資産 293,116 240,237 流動負債 166,941 131,400 現金及び預金 受取手形 売掛金 商品及び製品 仕掛品 原材料及び貯蔵品 前払費用 繰延税金資産 未収入金 その他 貸倒引当金 固定資産 有形固定資産 建物 構築物 機械及び装置 車両運搬具 工具、器具及び備品 土地 建設仮勘定 無形固定資産 工業所有権 施設利用権 ソフトウエア 投資その他の資産 投資有価証券 関係会社株式 関係会社出資金 長期貸付金 繰延税金資産 前払年金費用 その他 貸倒引当金 129,798 1,450 85,769 22,014 3,941 11,879 2,160 6,552 25,808 6,398 △2,655 604,071 226,997 101,925 2,466 23,245 83 10,050 86,373 2,852 16,967 2,485 418 14,063 360,106 23,593 228,386 38,227 6,297 ― 60,519 3,383 △301 79,489 1,724 79,004 22,340 4,460 15,553 2,032 5,377 27,083 5,301 △2,130 598,563 233,639 104,598 2,664 25,242 101 10,608 86,719 3,704 17,767 2,835 384 14,547 347,156 24,292 217,182 37,063 5,374 9,791 55,254 2,936 △4,738 買掛金 短期借入金 未払金 未払費用 未払法人税等 預り金 賞与引当金 製品保証引当金 その他 固定負債 社債 長期預り金 繰延税金負債 その他 84,294 25,991 35,626 11,394 400 1,167 6,305 1,315 445 129,557 89,994 38,622 801 139 70,653 8,433 36,537 7,547 405 1,180 4,783 1,575 284 101,548 59,992 41,366 ― 189 負債合計 296,498 232,949 株主資本 資本金 資本剰余金 資本準備金 その他資本剰余金 利益剰余金 利益準備金 その他利益剰余金 圧縮記帳積立金 特別償却積立金 配当積立金 別途積立金 繰越利益剰余金 自己株式 評価・換算差額等 その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 597,608 148,513 153,944 153,916 27 304,708 31,257 273,451 5,431 79 37,000 158,600 72,340 △9,558 3,080 3,094 △14 605,426 148,513 153,945 153,916 28 312,450 31,257 281,192 5,624 189 37,000 158,600 79,778 △9,482 425 423 2 純資産合計 600,689 605,852 資産合計 897,187 838,801 負債純資産合計 897,187 838,801 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 純資産の部 損益計算書 (当期:平成21年4月1日から平成22年3月31日まで 前期:平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)(単位:百万円) 科目 当期 前期(ご参考) 売上高 862,979 930,234 売上原価 666,347 718,460 売上総利益 196,632 211,773 販売費及び一般管理費 192,646 203,958 3,985 7,815 営業利益 営業外収益 14,153 23,573 (受取利息及び配当金) (7,409) (15,339) (その他) (6,744) (8,234) 6,465 9,671 (支払利息) (3,015) (2,660) (その他) (3,450) (7,011) 経常利益 11,673 21,717 特別利益 6,155 464 営業外費用 (固定資産売却益) (408) (464) (4,910) (─) (投資有価証券売却益) (549) (─) (関係会社株式売却益) (286) (─) (関係会社貸倒引当金戻入額) 特別損失 10,200 19,538 (固定資産除却損) (705) (1,088) (減損損失) (110) (6,550) (事業構造改革費用) (3,455) (1,449) (製品保証費用) (3,037) (487) (社名・ブランド変更費用) (1,992) (2,679) (898) (230) (投資有価証券評価損) (─) (5,469) (関係会社株式評価損) (─) (1,583) (環境対策費) 7,628 2,643 △1,500 477 法人税等調整額 7,619 △2,276 当期純利益 1,509 4,442 税引前当期純利益 法人税、住民税及び事業税 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 40 株主資本等変動計算書 (平成21年4月1日から平成22年3月31日まで) 資本金 平成21年3月31日残高 148,513 株 主 資 本 資 本 剰 余 金 利 益 剰 余 金 その他利益剰余金 その他 資本剰余金 資本準備金 資本剰余金 利益準備金 合計 圧縮記帳積立金 特別償却積立金 配当積立金 153,916 28 153,945 31,257 5,624 189 37,000 事業年度中の変動額 圧縮記帳積立金の積立 173 圧縮記帳積立金の取崩 △366 特別償却積立金の取崩 △109 剰余金の配当 当期純利益 自己株式の取得 自己株式の処分 △0 △0 株主資本以外の項目の 事業年度中の変動額(純額) 事業年度中の変動額合計 平成22年3月31日残高 ━ ━ △0 △0 ━ △192 △109 ━ 148,513 153,916 27 153,944 31,257 5,431 79 37,000 (注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 41 (単位:百万円) 株 主 資 本 評価・換算差額等 利 益 剰 余 金 その他 繰延 評価・換算 有価証券 その他利益剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本 合計 評価差額金 ヘッジ損益 差額等合計 合計 別途積立金 繰越利益剰余金 158,600 79,778 312,450 △9,482 605,426 423 2 425 純資産 合計 605,852 平成21年3月31日残高 事業年度中の変動額 △173 — — — 圧縮記帳積立金の積立 366 — — — 圧縮記帳積立金の取崩 109 — — — 特別償却積立金の取崩 △9,250 △9,250 △9,250 △9,250 1,509 1,509 1,509 1,509 当期純利益 △89 △89 △89 自己株式の取得 13 12 12 自己株式の処分 2,671 △16 2,654 2,654 剰余金の配当 株主資本以外の項目の 事業年度中の変動額(純額) ━ △7,438 △7,741 △76 △7,818 2,671 △16 2,654 △5,163 事業年度中の変動額合計 158,600 72,340 304,708 △9,558 597,608 3,094 △14 3,080 600,689 平成22年3月31日残高 42 個別注記表 重要な会計方針 1. 資産の評価基準及び評価方法 (1) 有価証券 子会社株式及び関連会社株式…移動平均法による原価法 その他有価証券 時価のあるもの………………決算日の市場価格等に基づく 時価法 (評価差額は全部純資産直 入法により処理し、売却原 価は移動平均法により算定 しております。 ) 時価のないもの………………移動平均法による原価法 (2) デリバティブ………………………時価法 (3) たな卸資産…………………………総平均法による原価法 (貸借対照表価額について は収益性の低下に基づく簿 価切下げの方法) 2. 固定資産の減価償却の方法 (1) 有形固定資産 建物………………………………定額法 その他……………………………定率法 (2) 無形固定資産………………………定額法 3. 引当金の計上基準 (1) 貸倒引当金 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸 倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に 回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 (2) 賞与引当金 従業員に対して支給する賞与の支出に備えるため、支給見込額 のうち当事業年度末までに発生していると認められる額を計上 しております。 (3) 製品保証引当金 製品保証に伴う費用の支出に備えるため、保証期間内の販売済 製品については過去の実績率に基づいて計算したアフターサー ビス費用を、特定の製品については個別に検討した補修に必要 な見積額を計上しております。 (4) 退職給付引当金 従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給 付債務及び年金資産の見込額に基づき計上しております。 なお、年金資産の額が、退職給付債務に会計基準変更時差異の 未処理額、未認識過去勤務債務及び未認識数理計算上の差異を 加減した額を超過している場合は、 「投資その他の資産」の「前 払年金費用」として計上しております。 会計基準変更時差異は、退職給付信託設定による償却後の残額 について、15年による均等額を費用計上しております。 過去勤務債務は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内 の一定の年数(7年)による定額法により費用処理しております。 数理計算上の差異は、各事業年度の発生時における従業員の平 均残存勤務期間以内の一定の年数(15年)による定額法により 按分した額を、それぞれ発生の翌事業年度から費用処理してお ります。 43 4. その他計算書類作成のための基本となる重要な事項 (1)所 有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引開 始日が平成20年3月31日以前のリース取引については、通常の 賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっております。 (2)消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっておりま す。 (3)連結納税制度を適用しております。 重要な会計方針の変更 完成工事高及び完成工事原価の計上基準の変更 当事業年度より、「工事契約に関する会計基準」(企業会計基準第15 号 平成19年12月27日)及び「工事契約に関する会計基準の適用指 針」(企業会計基準適用指針第18号 平成19年12月27日)を適用し、 当事業年度に着手した工事契約から、当事業年度末までの進捗部分 について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準 (工事の進捗率の見積りは原価比例法)を、その他の工事について は工事完成基準を適用しております。この適用による当事業年度の 売上高及び損益への影響は、軽微であります。 貸借対照表関係 1. 担保に供している資産及び担保に係る債務 担保に供している資産 投資有価証券 担保に係る債務 未払金 2. 有形固定資産の減価償却累計額 3. 偶発債務 売掛債権流動化に伴う遡及義務額 連結子会社に対するリース保証債務 4. 関係会社に対する金銭債権及び金銭債務 短期金銭債権 長期金銭債権 短期金銭債務 損益計算書関係 関係会社との取引高 営業取引の取引高 売上高 仕入高 営業経費 営業取引以外の取引高 株主資本等変動計算書関係 当事業年度末における自己株式の種類及び数 普通株式 772百万円 262百万円 406,638百万円 6,456百万円 1,198百万円 74,680百万円 6,112百万円 93,826百万円 400,706百万円 417,145百万円 147,098百万円 18,196百万円 11,112,722株 税効果会計関係 繰延税金資産の発生原因別の主な内訳は、投資有価証券の評価減、減 価償却費の損金算入限度超過額及び賞与引当金の否認額であり、繰延 税金負債の発生原因別の主な内訳は、固定資産圧縮記帳積立金であり ます。 リースにより使用する固定資産関係 貸借対照表に計上した固定資産のほか、所有権移転外ファイナンス・ リース契約により使用している事務機器等があります。 関連当事者との取引関係 1. 親会社及び法人主要株主等 種類 会社等の名称 親会社 パナソニック 株 式 会 社 所在地 大阪府 門真市 議決権等の 関連当事者との関係 取引金額 資本金 事業の内容 被所有割合 役員の 事業上の 取引の内容 (百万円) (百万円) 兼任等 (%) 関係 (名) 258,740 電気・電子 機器等の製 造及び販売 直接52.1 0 製品の販売 (注)1 当社製品の販売、製品及び原材料 同社製品及び 等の購入(注)1 原材料等の購入 グループファイ ナンスによる資 金の貸付(注)2 104,038 (注)3 140,510 (注)3 科目 売掛金 買掛金 期末残高 (百万円) 12,719 (注)3 13,986 (注)3 短期 貸付金 ─ 科目 期末残高 (百万円) 19,891 譲渡手形 残高 4,130 17,212 (注)4 短期 借入金 25,991 12,465 (注)4 2. 子会社及び関連会社等 種類 子会社 所在地 資本金 事業の内容 (百万円) パナソニック電工 大阪府 ファイナンス 門真市 株 式 会 社 当社及び国 内連結子会 社に対する 資金の貸付 会社等の名称 1,000 議決権等の 関連当事者との関係 取引金額 所有割合 役員の 事業上の 取引の内容 (百万円) 兼任等 (%) 関係 (名) 直接100.0 0 手形債権流 動化に伴う グループ内 受取手形の ファイナンスに 譲渡(注)2 よる資金の調達 グループファイ 及び運用 ナンスによる資 金の借入(注)2 (注)取引条件及び取引条件の決定方針等 1. 製品及び原材料等の販売・購入価格は、市場価格を勘案した一般的取引と同様の条件によっております。 2. グループファイナンスによる資金の貸付又は借入に係る金利及び受取手形の譲渡に係る手数料は、市場金利を勘案した合理的な利率によっておりま す。 3. 取引金額には消費税等を含めておらず、期末残高には消費税等を含めております。 4. 取引金額は、期中平均残高で表示しております。 1株当たり情報関係 1. 1株当たり純資産額 2. 1株当たり当期純利益 その他の注記関係 1. 減価償却費 2. 研究開発費 811円78銭 2円04銭 25,756百万円 47,025百万円 44 監査報告 連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本 独立監査人の監査報告書 パナソニック電工株式会社 取締役会 御中 平成22年5月6日 有限責任監査法人 トー マ ツ 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 土 田 秋 雄 印 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 出 田 吉 孝 印 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 石 井 尚 志 印 当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、パナソニック電工株式会社の平成21年4月1日から 平成22年3月31日までの連結会計年度の連結計算書類、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結 株主資本等変動計算書及び連結注記表について監査を行った。 この連結計算書類の作成責任は経営者に あり、当監査法人の責任は独立の立場から連結計算書類に対する意見を表明することにある。 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査 の基準は、当監査法人に連結計算書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求 めている。監査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者に よって行われた見積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を検討することを含んでいる。当監査 法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。 当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に 準拠して、パナソニック電工株式会社及び連結子会社から成る企業集団の当該連結計算書類に係る期間の 財産及び損益の状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以上 45 会計監査人の監査報告書 謄本 独立監査人の監査報告書 パナソニック電工株式会社 取締役会 御中 平成22年5月6日 有限責任監査法人 トー マ ツ 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 土 田 秋 雄 印 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 出 田 吉 孝 印 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 石 井 尚 志 印 当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、パナソニック電工株式会社の平成21年4月1 日から平成22年3月31日までの第104期事業年度の計算書類、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本 等変動計算書及び個別注記表並びにその附属明細書について監査を行った。 この計算書類及びその附属 明細書の作成責任は経営者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から計算書類及びその附属明細書に 対する意見を表明することにある。 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査 の基準は、当監査法人に計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保 証を得ることを求めている。監査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方 法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を 検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断 している。 当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当と認められる企 業会計の基準に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべて の重要な点において適正に表示しているものと認める。 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以上 46 監査役会の監査報告書 謄本 監査報告書 当監査役会は、 平成21年4月1日から平成22年3月31日までの第104期事業年度の取締役の職務の執行に関して、 各監 査役が作成した監査報告書に基づき、 審議のうえ、 本監査報告書を作成し、 以下のとおり報告いたします。 1. 監査役および監査役会の監査の方法およびその内容 監査役会は、監査の方針および監査計画等を定め、各監査役から監査の実施状況および結果について報告を受け るほか、 取締役等および会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、 必要に応じて説明を求めました。 また、各監査役は、監査役会が定めた監査役監査基準、監査の方針および監査計画等に従い、取締役、内部監査 部門その他使用人等と意思疎通を図り、情報の収集および監査の環境の整備に努め、以下のとおり監査を実施いたし ました。 ① 取締役会その他重要な会議に出席するほか、取締役、内部監査部門その他使用人等からその職務の執行状 況について報告を受け、 必要に応じて説明を求め、 決裁書類その他重要な書類を閲覧し、 本社および主要な事業 所において業務および財産の状況を調査いたしました。 ② 取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務の適正 を確保するために必要なものとして会社法施行規則第100条第1項および第3項に定める体制の整備に関する取 締役会決議の内容および当該決議に基づき整備されている体制(内部統制システム) の状況を監視および検証 いたしました。 ③ 子会社については、 当社および子会社の監査役により構成される会議等を通じて、子会社の取締役および監査 役等と意思疎通および情報の交換を図り、必要に応じて子会社から事業の報告を受け、 また、 その本社および主 要な事業所を訪問し、 質問等を行いました。 ④ 会計監査人が独立の立場を保持し、 かつ適正な監査を実施しているかを監視および検証するとともに、会計監 査人からその職務の執行状況について報告を受け、 必要に応じて説明を求めました。 ⑤ 会計監査人から 「職務の遂行が適正に行われることを確保するための体制」 (会社計算規則第131条各号に 掲げる事項) を監査業務の品質管理に関する諸法令・基準等に従って整備している旨の通知を受け、必要に応じ て説明を求めました。 47 以上の方法に基づき、当該事業年度に係る事業報告およびその附属明細書、計算書類(貸借対照表、損益計算 書、株主資本等変動計算書および個別注記表) およびその附属明細書ならびに連結計算書類(連結貸借対照表、連 結損益計算書、 連結株主資本等変動計算書および連結注記表) について検討いたしました。 2. 監査の結果 (1)事業報告等の監査結果 ① 事業報告およびその附属明細書は、 法令および定款に従い、 会社の状況を正しく示しているものと認めます。 ② 取締役の職務の執行に関する不正の行為または法令もしくは定款に違反する重大な事実は認められません。 ③ 内部統制システムに関する取締役会決議の内容は相当であると認めます。 また、 当該内部統制システムに関す る取締役の職務の執行についても、 指摘すべき事項は認められません。 (2)計算書類およびその附属明細書ならびに連結計算書類の監査結果 会計監査人有限責任監査法人トーマツの監査の方法および結果は相当であると認めます。 平成22年5月10日 パナソニック電工株式会社 監査役会 監査役(常 勤) 石 川 武 印 監査役(常 勤) 奥 田 一 夫 印 監査役(社外監査役) 阿 部 三 郎 印 監査役(社外監査役) 西 尾 宇一郎 印 監査役(社外監査役) 前 橋 豊 印 以 上 48 ご参考 株価の推移 平成19年3月期 (円) 2,000 1,500 1,000 500 0 49 高値 安値 平成20年3月期 平成21年3月期 平成22年3月期 (当期) 株主メモ 会社概要 (平成22年3月31日現在) ●配当金受領株主確定日 期末配当 3月31日 中間配当 9月30日 社 名 パナソニック電工株式会社 ●定 時 株 主 総 会 毎年6月 本 社 ●公 告 掲 載 方 法 電子公告 ●単 元 株 式 数 1,000株 〒571-8686 大阪府門真市大字門真1048番地 TEL(06)6908-1131(代表) ●株 主 名 簿 管 理 人 特別口座の口座管理機関 三菱UFJ信託銀行株式会社 東 京 本 社 ●同 連 絡 先 〒541-8502 大阪市中央区伏見町三丁目6番3号 三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部 TEL 0120-094-777(通話料無料) 〒105-8301 東京都港区東新橋一丁目5番1号 TEL(03)6218-1131(代表) 創 業 大正7年3月 設 立 昭和10年12月 決 算 期 3月31日 資 本 金 1,485億1,371万6,047円 (ご注意) 1.株主さまの住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきまし ては、原則、口座を開設されている口座管理機関(証券会社等) で承ることとなっております。口座を開設されている証券会社 等にお問合せください。株主名簿管理人(三菱UFJ信託銀行) ではお取扱いできませんのでご注意ください。 2.特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきまして は、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますので、 上記特別口座の口座管理機関(三菱UFJ信託銀行)にお問合せ ください。なお、三菱UFJ信託銀行全国各支店にてもお取次ぎ いたします。 50 本 社 〒571−8686 大阪府門真市大字門真1048番地 TEL (06)6908-1131(代表) (03)6218-1131(代表) 東京本社 〒105−8301 東京都港区東新橋一丁目5番1号 TEL ホームページ http://panasonic-denko.co.jp/