資料4 運営形態、運営主体のあり方

　資料４　運営形態、運営主体のあり方
運営方式
公設公営
従来型
対象
学校運営協議会型
（コミュニティスクール）
学校教育法第２条
地方教育行政の組織及び運営に関する法
律第47条の5
高い公共性を有する学校の設置、管 保護者、地域住民などが一定の権限と責
理運営について、公共的な性格を持 任を持って学校運営に参画することによ
り、多様なニーズを迅速かつ的確に学校
つ主体が責任を持って行う
運営に反映させるとともに、学校・家
庭・地域社会が一体となってより良い教
育を実現すること。
学校教育法第１条校
教育委員会が指定した学校
設置者
地方公共団体（首長）
根拠法令
ねらい
公設民営
公私協力法人方式
地方独立行政法人
構造改革特別区域法
地方独立行政法人法
多様な教育的ニーズに応えることが困難
である公立学校の運営に際して、民間の
創意と工夫を活用すること、及び公立学
校の設置・管理に要する公的資金をより
効率的に運営すること。
地方公共団体が直接実施する必要のない
事業で、民間に委ねると必ずしも実施さ
れない事業を、独立した法人で実現し、
自律した学校経営を目指す。
高等学校、幼稚園
研究機関、大学、水道・交通などの公益
事業、社会福祉事業、公共的な施設で政
令で定めるものの設置及び管理
地方公共団体（首長）
地方公共団体（首長）
独立行政法人
管理運営者 教育委員会
教育委員会
民間法人（学校法人、株式会社、ＮＰＯ法人）
独立行政法人
教職員の所属 地方公共団体
地方公共団体
民間法人（学校法人、株式会社、ＮＰＯ法人）
独立行政法人
経費負担
地方公共団体
地方公共団体
地方公共団体は、民間法人に対し、施設 地方公共団体は、独立行政法人の資本金
を無償または廉価で貸与・譲渡する。授 の額の二分の一以上に相当する資金その
業料収入等の自己収入のみでは経費に不 他の財産を出資する。
足が生じる場合には、地方公共団体が必
要な額の補助金を交付する。
教育内容
学習指導要領に規定される
学習指導要領に規定される
学校裁量の幅が大きい
メリット
公共性の維持、教育内容の中立性の 保護者や地域住民の声を反映した学校運 多様なニーズに対応した教育活動の可能
確保、適正な管理運営
営・地域の特性やニーズに機動的に対応 性、効率的な学校経営の可能性
し、いっそう特色ある教育活動が可能
学校運営や経費の効率化、教育改革 学校長の権限と学校運営協議会の関係整 営利目的の法人の場合教育の中立性や公
への意識の醸成
理、教育委員会と学校運営協議会の関係 共性が担保できるか危惧される、民間法
人の経営が破綻することの危惧など、安
整理、予算・人事の自律性の確保
定性・継続性の維持が課題
課題
その他の特記事項
公設民営に近いコミュニティスクールも 文部科学省によると、現行制度において
ありうる。
も、地方自治体が建設した施設を学校法
人に貸与し、当該法人が学校を設置運営
することや、地方自治体が第三者と共同
で学校法人を設立し、当該学校法人に地
方自治体が建設した施設を貸与すること
により、地域のニーズに応じた特色ある
学校を設置運営することについては可能
である。
事例
高校では、三重県立菰野高校、三重県立 岡山県吉備高原学園高校
紀南高校、兵庫県立千種高校、岡山県立
岡山東商業高校、高知県立中芸高校、高
知県立大方高校の６校が平成17年度のコ
ミュニティスクール推進事業委嘱校
学校裁量の幅が大きい
多様で個別的なニーズに迅速に対応でき
る可能性、効率的な経営の可能性
独立した法人とするために設立・運営費
用がかかる。ある程度のスケールがない
と、経営効率のメリットが出ない。
独立行政法人国立大学附属高校の事例、
及び独立行政法人国立高等専門学校機構
の事例はあるが、公立高校の事例はない